暑くて寝つきが悪い、夜中に目が覚めてしまうなど、睡眠の質の低下を感じていませんか?長年睡眠の質に悩んでいたエステティシャンの筆者が実践している、ぐっすり眠れる睡眠習慣についてご紹介します。部屋の温度を保つこの時期は気温や湿度の影響から、寝つきが悪かったり、夜中に目覚めてしまったりすることもあり、就寝時にエアコンをつけている人も多いと思います。快適な眠りにするポイントは、部屋の温度を一定に保つこと。部屋が暑すぎても寒すぎても睡眠の妨げになるため、以下のポイントに注意しましょう。・体が冷えすぎない温度(筆者は27℃設定)にする・体に直接風が当たらないように風向きを上にする・タイマーにせず朝までつけるそれでも暑いときは、少し離れたところに扇風機を置き、室内の風を循環させるようにしています。通気性の良いパジャマ、冷感素材の寝具肌に触れるパジャマや寝具が暑いと睡眠の妨げになることも。以下のように熱がこもりにくく、熱を逃がしやすいアイテムを選びましょう。・通気性がよく速乾性のある素材、肌ざわりの良いパジャマ・敷布団の上に冷感パッドを敷く・冷感素材の掛け布団にする入浴、食事は就寝の3時間前に終わらせる一日の終わりは体も疲れていますし、帰宅後の食事の準備、家事、リラックスタイム、お風呂など、することがたくさんありますよね。寝る直前にお風呂へ入る人も多いと思いますが、就寝直前のシャワーや入浴は、体がポカポカして寝つきの悪さや寝苦しさを招くことも。寝つきをよくするためには、就寝時間の2~3時間前に入浴したほうがいいと考えられています(※1)。また、就寝時に満腹な状態だと、消化活動をしようと胃腸が活発になり、寝つきが悪くなる可能性が。そのため、就寝前の食事は控えるようにしましょう(※1)。筆者の場合、24時~25時就寝の場合は、20時から21時までには食事、お風呂を済ませるようにしています。3時間ほどクールダウンと消化活動の時間ができるので、睡眠の妨げを予防できるでしょう。アイス枕を使用する上記の3つの方法を試しても、夏は暑さで寝苦しいと感じるときがあります。そんなときは、アイス枕を活用するのもおすすめです。タオルで包み、頭の下に敷いて寝ると、涼しく感じて寝つきやすく、夜中の寝苦しさがやわらぎますよ。夏の安眠習慣を取り入れよう夏の寝つきの悪さ、睡眠の質の低下などに悩んでいる人は、ご紹介した方法をぜひ参考にしてみてください。寝苦しい夏の夜も安眠できるといいですね。【参考】※1 厚生労働省.快眠と生活習慣©Africa Studio/Olena Yakobchuk/shutterstock筆者情報寒川あゆみ大阪 エステサロン private salon Laule’a代表、美容ライター、講師。自身のコンプレックスから美容、エステティックの道へ。サロン業、講師、美容ライターとして美容情報や美容法を発信中。Instagram @laulea.beauty文/寒川あゆみ
2023年07月14日40歳で2人目を出産してからは、赤ちゃんのお世話で夜眠れない日々が続きました。かといって、昼間は上の子の遊びに付き合うため、昼寝をすることもできませんでした。1日中寝不足状態が続き、体力が回復する暇がないのです。元々体力に自信がなく40歳での出産で体はボロボロ、とにかく体を動かすことがつらい。それなのに眠れないのは耐えられない。限界に達した私が取った行動は。★関連記事:疲れているのに眠れない!40歳で不眠になった私が発想の切り替えで眠れるようになったのは【体験談】疲れているのに眠れない赤ちゃんのお世話で母親が眠れないのは仕方がない思いつつも、1日中子どもたちのお世話をして体は疲れ、睡眠時間は削られ、元気が出ない毎日を過ごしていました。家事は簡単にする、周りの人に助けてもらう、横になるだけでも良いなど寝るための対策をいくつか実践しましたが、元気になるほどの十分な睡眠は取れず、40歳を超えた体はすぐに回復することはありませんでした 。夜眠れない理由をネットで調べたところ、私に当てはまりそうなのは育児ストレスによるホルモンバランスの崩れ、産後うつでした。そして、とうとう順調だった母乳が止まり、これは予想以上に自分は大変な状況にあるのではと気付き、真剣に睡眠に向き合うことにしました。心療内科を受診し、医師に相談眠るためにはどうしたら良いのだろうと考えて、薬を飲むのはどうかと思いました。幸いにも母乳は出なくなったので薬を飲んでも支障がないのですが、車の運転や日中の生活にはどう影響するか不安で受診することに。心療内科で女性の医師に、疲れているのに眠れないこと、睡眠導入剤を飲むことに依存してしまうのではという心配があることを伝えました。先生は話をよく聞いてくれて「今、体力を回復するために眠れる方法を優先して考えましょう」と言って、薬を飲むことを一緒に決めました。薬についても弱い薬から試しましょうと説明してもらい、不安は収まりました。また、「必要なくなったら服用をやめて良いですよ」と言われ、ずっと飲むわけじゃないんだと安心できました。薬を飲んだ結果は…睡眠導入剤は、少ない量で様子を見ながら数回変更し、そのうち自分に合うよく眠れる薬が見つかりました。夜中にトイレに立つこともなく、朝までぐっすり。飼っている猫が毎朝起こしてくれるので寝過ごすこともありません。朝まで眠れるようになったおかげで、以前はソファに横たわっていることが多かった昼間に、たくさん動けるようになり、おろそかになっていた家事がはかどりました。とはいえ毎日薬を飲むのは少しだけ抵抗があるので、「飲む日はこの日! 予定がある前日に」と決めており 、それでも飲んだ日にはちゃんと効果があります。週に1~2回ほど、予定がある前日に薬を飲み十分な睡眠を取ることで体力を回復させると、当日しっかり動けるようになりました。先生にも飲みたい日に飲むスタイルにしていることは伝えており、それで良いですよとOKをもらっているのも心強いです。この先、薬なしで眠れるようになることが目標ですが、今は寝て体力を回復することに重点を置いています。先生のおかげで何が1番大事なのかに気付くことができました。信頼する先生に処方してもらえたことで安心して飲めています。まとめ疲れても眠れないことに悩みましたが、医師が処方してくれた睡眠導入剤を飲むことで解決しました。薬で朝までぐっすり寝ることで子どものお世話で疲れ切った体を回復することに成功。何より不眠について悩み調べるということから解放されたのがうれしいです。一つでも眠れる手段を持っていることが安心材料につながっています。この先も薬とうまく付き合いながら快適な睡眠を手に入れたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。イラスト/塩り著者/れいこ (43歳)電化製品好きな夫、保育園児の子ども2人、猫と暮らしている。コーヒーと美容家電が好き。
2023年06月25日寝つきが悪い、寝ても疲れがとれないといった睡眠トラブルを抱える女性は少なくありません。睡眠不足により不調が蓄積することを、「睡眠負債」といいます。睡眠不足になると、美容面だけではなく、高血圧や糖尿病といった生活習慣病を誘発するなど、健康面に悪影響が及ぶことも。理想的な睡眠には、日常的な習慣が大切です。今回は女医の筆者が、女性がやりがちな「NG睡眠習慣」について解説します。ぜひ参考にしてみてくださいね。【NG習慣1】夜遅くまでスマホを使う夜寝る前に、SNSをチェックしてしまうという方も多いのではないでしょうか。スマホが発するブルーライトは、体内時計を乱し、眠りを遅らせてしまう恐れも。体内時計とは、生物が持つ約24時間のリズムを示すシステムのこと。通常は体内時計がしっかりと働くことによって、睡眠と覚醒のリズムが維持されます。しかし、寝る前にブルーライトを浴びると、リズムが乱れ、良質な睡眠が阻害されるのです。その理由は、ブルーライトがメラトニンというホルモンの分泌を抑制してしまうため。メラトニンは「睡眠ホルモン」とも呼ばれ、夜に分泌されることで眠気を引き起こします(※1)。良質な睡眠をとるために、少なくとも寝る1時間前にはスマホを見ないようにしましょう。見る必要がある場合は、ブルーライトをカットできる機能やアプリを活用するのがおすすめです。【NG習慣2】寝る前にたくさん食べる質の良い睡眠のためには、寝る前にたくさん食べることも控えた方がいいでしょう(※2)。仕事や家事に追われて食事の時間が遅くなりがち、という人もいるかもしれません。しかし寝る前に食べると、胃や腸が活動的になることで、睡眠の質が低下してしまいます。これは、食べ物を消化するために体がエネルギーを使わなければならず、睡眠に必要なリラクゼーション状態になりにくくなるからです。また、寝る直前にたくさん食べると、胃食道逆流症のリスクも高まります。胃食道逆流症とは、胃酸が食道に逆流する状態のことで、げっぷや胸やけから睡眠障害につながることも知られています。これらを避けるために、寝る2~3時間前は食事を控えましょう。食事時間が遅くなりそうなときは小食にし、消化の良い食事を心がけるといいですね。【NG習慣3】生活リズムが不規則平日は慌ただしくて十分に休息をとれないからと、休日に寝だめをしたり、時間がなくて朝ごはんを抜いたりしていませんか?そのような不規則な生活リズムも、体内時計の乱れにつながります。体内時計は朝日を浴びることでリセットされ、一日のリズムが始まります。しかし、生活リズムが不規則だと、体内時計はうまく機能しません。体内時計が乱れると、体が「眠る時間」を正しく認識できず、眠りが浅くなったり、途中で目が覚めたりするので注意が必要です。良質な睡眠をとるためには、決まった時間に寝て起きるようにしましょう。また、体内時計をしっかりリセットできるように、起床後に朝日を浴びる習慣を身につけるのがおすすめです。夜勤などでリズムを作るのが難しい方は、遮光カーテンやアイマスクなどで不要な光を避けるようにしましょう。また、起床時には目覚ましライトなど、タイマー式で強い光が点灯する照明器具を活用するのもいいですね。【NG習慣4】運動不足適切な運動は、睡眠の質を向上させることが知られており、心身をリフレッシュするために重要です。運動でエネルギーを消費し、体温を上げることで体がリラックス状態になり、良質な睡眠につながります。しかし、忙しくて運動する時間がとれないという人も多いかもしれません。また、寝る前の激しい運動は、睡眠を妨げることがあります。そこで、最低でも1日30分間の運動を心がけましょう。ウォーキングのように、軽めで取り入れやすい運動を選択するといいですね。寝る前であれば、ヨガやピラティスなど、自律神経を整えてリラックス状態に導いてくれる運動がおすすめです。【NG習慣5】寝る前にカフェインをとる寝る前に、コーヒーや紅茶を飲みながらゆっくりしたいという方もいるかもしれません。ですが、カフェインには覚醒作用があるため、睡眠の質の低下につながってしまうことがあります。また、今日中に仕上げないといけない仕事があるからといって、エナジードリンクを飲むのも避けたいですね。寝る前におすすめなのは、カフェインレスのドリンクやリラックス作用が期待できるハーブティーです。カモミールやラベンダーなど、安眠作用のあるハーブティーを飲んでリラックスするといいでしょう。できることから取り入れてみて少しでも質の良い睡眠をとるために、できることから取り入れてみましょう。良い睡眠は、健康と美容、さらには心の健康にもつながります。自分の体を大切にして、ベストな睡眠を目指しましょう。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネット メラトニン※1 厚生労働省.e-ヘルスネット 快眠と生活習慣©︎Maria Korneeva/SimpleImages/Westend61/EmirMemedovski/gettyimages筆者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは3人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は14万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2023年06月24日毎日の睡眠に満足していますか?今回は、美容や健康に関心が高いanan Beauty+ clubのメンバー約100人に「睡眠」をテーマにアンケートを実施。女性たちの快眠できない原因や睡眠の質をよくするためにしていることなど、参考になること間違いなしです!「睡眠」をテーマに、女性たちの実態を大調査!梅雨の時期って、寒暖差があったり、じめじめ湿気が気になったり、眠りづらいですよね…。anan Beauty+ clubに所属する女性たちに「睡眠」についてリサーチを行いました。※anan Beauty+ club…美容・健康・エコ好きな女性たち約100名が集まるanan Beauty+の読者組織。Q. 毎日平均して何時就寝ですか?第1位 23時、25時第2位 24時第3位 26時まずは、女性たちに「毎日平均して何時に就寝しているか」について聞いたところ、1番多かったのは同票で「23時」と「25時」。続いて「24時」「26時」と続きました。極端に早く寝る人、遅く寝ている人はいない結果に。Q. 毎日平均して何時起床ですか?第1位 6時第2位 8時第3位 9時、7時続いて「平均起床時間」。1番多かったのは「6時」と、意外にも早く起きている人が多い! 1日を有意義に過ごすためにも、6時起床は見習いたいところ。筆者は朝に活動する方が、脳が冴えていて仕事が捗る気がします。Q. 毎日平均して何時間寝ていますか?第1位 7時間第2位 6時間第3位 8時間さすが美容と健康に関心が高いananbeauty+ clubのメンバーたち。しっかり睡眠時間を確保している人が多い結果に。なかには、定期的に昼寝をしているという人も!Q. 睡眠の質をよくするためにしていることを教えてください!「ピローミストを使う」(31歳・会社員)「Amazonミュージックで眠たくなる音楽を流している(エステをイメージしています笑)」(29歳・会社員)「首元と足首を温める」(39歳・専門職)「カーテンは遮光性のものにする」(35歳・会社員)「寝る直前にスマホを見ないようにする。夕方から電気を暖色に変える」(39歳・フリーランス)「お風呂に入る際、湯船にリラックス効果ある香りのものをいれてストレッチ」(40歳・専門職)「枕を自分に合うものにする」(26歳・会社員)続いては「睡眠の質をよくするためにしていること」について聞いてみたところ、"香り"や"音"、"温度"を重視する人が多数。嗅覚、聴覚、触覚など、五感を意識的に癒してあげることで、質のいい睡眠につなげているよう。筆者は寝る直前に、YouTubeのヨガ動画を観ながらストレッチヨガをしています。カラダが適度に温まり、ヨガのような優しい音楽で癒される相乗効果で、すぐに眠りにつくことができるのでオススメです。Q. 寝具や寝間着についてのこだわりを教えて!「パジャマだけはお金をかける。とにかく大事。高くなくてもいいので、きちんと寝るための服になっていることが重要」(39歳・専門職)「寝巻きはとにかく楽なものを。締め付けがなく、何もストレスを感じないものを着用するようにしています」(31歳・会社員)「寝巻きは、BAKUNEかVENEX」(29歳・会社員)「肌触りのいいもの一択」(35歳・会社員)「夏は羽毛布団1枚。冬は敷き毛布とかけ毛布を1枚ずつ追加している」(39歳・フリーランス)続いては、寝具や寝間着について。お金をかけて上質なパジャマを選んでいる人や、特定のブランドで購入しているという人がめだち、寝具よりも、寝間着にこだわっている人が多い結果となりました。お金をかけなくても、まずは自分がストレスにならないものを選択することが大切。筆者は「寝るときはパジャマで寝るべき」という説をどこかで聞いたことがあるため、韓国で購入した激安パジャマで寝ていますが寝心地がいいです。Q. 快眠できなかった時の原因がわかっていたら、教えて!続いては「快眠できない理由」について。わかっている範囲で回答していただきました。第3位部屋の室温設定が悪い「部屋の気温がうまく調整されていないと寝られない印象」(26歳・会社員)部屋の室温が合っていないと、夜中に目が覚めてしまったり、風邪をひいてしまったりと悪いことづくめ。寝る前に確認しておくことを忘れないようにしたい!第2位近くで誰かが寝ている環境「実家に帰省中、隣の部屋から聞こえる父のいびきで寝られなかった」(39歳・フリーランス)「彼と一緒に寝ていたことが原因だと思う」(32歳・フリーランス)いびきや寝息が気にならなくても、隣に誰かが寝ていると無意識に気を遣ってしまうもの。できれば静かな環境で、広いベッドで1人で寝るのがベストですが、家族がいるとそうはいきませんよね…。第1位枕が合っていない、枕が正しい位置にない「枕が合わない」(35歳・会社員)「枕なしで寝ちゃうと寝相が元々悪いから、起きたらあちこち痛いことがある」(40歳・専門職)「枕に乗せる頭の位置がよくなかった」(35歳・専門職)1番多かったのは「枕が合っていない」「枕が正しい位置にない」という回答。枕が合っていないと、いびきや肩凝りの原因になる可能性も。自分に合う枕を探すのは手間ではありますが、快眠のためには面倒くさがらずに追求すべきなのかも。筆者は、自分の枕が合っていないと感じるため枕なしで寝ることが多いですが、いびきがひどいです。枕が原因かはわかりませんが質のいい睡眠をとるためには、枕を侮ってはいけないですね…。美容に関心が高い女性たちは、自分の心地いい睡眠を知っている!いかがでしたか。美容や健康に関心が高い女性たちは、7時間前後の睡眠をしっかりとり、寝間着はストレスのないもの、自分に合っている枕を選択していることがわかりました。過ごしづらい梅雨の今、眠りの質を下げないためにも、今回の女性たちの回答をぜひ参考にしてください。(C)g-stockstudio/Getty Images文・武市彩花
2023年06月15日睡眠時間は確保できているのに、朝起きると頭がスッキリしないなどの悩みを抱える人も多い。「寝た気がしない、という状態が続いているときは、就寝中にいびきをかいている可能性があります。さらに、夜中に息苦しくて目が覚めることがあったら、睡眠時無呼吸症候群を疑ってみる必要があります」そう語るのは、睡眠専門医でRESM新横浜睡眠・呼吸メディカルケアクリニックの白濱龍太郎理事長。いびきの原因はさまざまだが、閉経後の女性に見られる要因が、「舌の筋肉の衰え」だという。「舌の筋肉が衰えると、睡眠中に舌を支えられなくなり、舌が喉の奥に落ち込む『舌根沈下』の状態になります。このとき喉の奥にある空気の通り道を塞いでしまい、異常な呼吸音『いびき』が発せられるのです。舌根沈下の状態では気道が狭くなるため、低呼吸や無呼吸を繰り返します。すると体の酸素が不足し、交感神経が優位になります。つまり、寝ていても覚醒しているのと同じ状態になるので、睡眠時間は十分でも、起床後に頭がボーっとすることに。いびきは肥満の人に多いと思われがちですが、閉経後の女性は筋力の低下から舌根沈下を招きやすいので気をつけたほうがいいでしょう」(白濱理事長、以下同)この状態を放置すると、睡眠時無呼吸症候群に陥るリスクが高まることになる。「睡眠時に無呼吸になると血液中の酸素濃度が低下し、慢性的な睡眠不足に陥ります。さらには不整脈や高血圧などが生じ、心筋梗塞や脳梗塞などの血管疾患のリスクが高くなり、突然死へとつながることもあるため放置は厳禁です」ただのいびきと軽視せず、早い段階で対処しておきたいところ。いびき解消のために白濱理事長が勧めているのが、就寝前に行う「舌のトレーニング」だ。意識的に舌を動かすことが習慣化されることで、舌が喉へ落ち込む状態を軽減できるのだという。やり方は簡単。最初に行う「舌の前後運動」は、できるだけ前に舌を突き出して5秒静止。その後、舌の先を上の前歯の裏に付け、そのまま後ろに引き込み再度5秒間キープ。続けて舌を上下させる「舌の上下運動」、口を閉じて舌で歯の表面と歯茎をなめまわすように回転させる「舌の回転運動」、口を大きく開けて「あいうえお」と発声する「舌とあごの運動」、最後に頰を膨らませた後にすぼめる「頰の運動」を行う。「5種類行って3分程度。毎日続けると、2週間ほどで効果が見えてきます。それでも改善が見られない場合は、専門医に相談して、きちんと検査してもらいましょう」これからただでさえ寝苦しい季節が到来することに。快眠を妨げる悩みは早めに解決しておきたい。
2023年06月14日健康面や美容面、疲れを整えるという意味でも睡眠は大切ですよね。普段何気なくしている習慣が、実は安眠を妨げている可能性も……。今回は長年睡眠の質に悩んでいた筆者が、安眠対策のために「就寝前にしないこと」についてご紹介します。寝つきが悪い、眠りが浅い、寝てもすっきり感がない……など、睡眠について悩んでいる人も多いのではないでしょうか。今回はエステティシャンである筆者がおこなっている「安眠対策」についてご紹介します。就寝前に食べない帰宅して夕食を食べるのが20~21時頃になった場合、そのあとに晩酌やおつまみ、食後のデザートを食べてから23時~24時頃に就寝していませんか?就寝直前まで食べると消化しようと体が活発になり寝つきが悪くなったり、夜中に目覚めたりしやすいことも。筆者の場合、寝る直前は消化の悪いものや脂っこいもの、神経をたかぶらせるアルコール類は控え、消化の良いものを就寝の2〜3時間前には済ませて、就寝時に空腹を感じるくらいにしています。就寝直前にお風呂に入らない体の冷え、疲労やストレス、神経の乱れなどによって睡眠の質が乱れることもあります。一日の終わりにお風呂に入って汚れを落とすと思いますが、シャワーだけで済ませず湯船に浸かり体の冷え、むくみ、疲労を整えることが大切。ただし、寝る直前に入浴すると寝つきが悪くなる可能性もあるため(※1)、就寝の2〜3時間前に済ませてクールダウンするのがおすすめです。就寝直前に刺激を与えない就寝直前まで明るい部屋で過ごしたり、テレビやスマホなどの明るい光や音などは神経をたかぶらせてしまい、寝つき、眠りの質を妨げる可能性があります。就寝時間が近づいてきたらテレビやスマホを見ず、部屋を暗くしてリラックスできる環境にしましょう。また、エアコン、除湿機、加湿器などで部屋の環境を整えたり、肌ストレスが少なく通気性の良いパジャマ、布団、枕などの寝具にするのもおすすめです。長年悩んでいた睡眠の質が...筆者は以前、19~20時に夕食、22時にお風呂、23~24時に就寝というリズムでしたが、ここ数年は19時~20時にお風呂と夕食をすませ、23~24時に就寝というリズムに変えました。就寝時間は変わっていませんが、お風呂を早めにしたり、消化の良い食事内容にした結果、就寝前にお腹がいっぱいで苦しい、体が熱くて眠れないことなども減りました。また、まとまったリラックス時間も確保できるようになり眠りの質も高まったように感じます。寝つきが悪い、眠りが浅いなど睡眠について悩んでいる人はぜひ参考にしてみてくださいね。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネット快眠と生活習慣©LightField Studios/Max kegfire/Anna Om/RossHelen/shutterstock寒川あゆみ大阪 エステサロン private salon Laule’a代表、美容ライター、講師。自身のコンプレックスから美容、エステティックの道へ。サロン業、講師、美容ライターとして美容情報や美容法を発信中。Instagram @laulea.beauty文/寒川あゆみ
2023年06月11日男性と女性の体の仕組みは違うとわかっていても、夫に少しぐらいわかってよ! とついイライラしてしまうのは、やっぱり更年期のせいなのかなと思う今日のこのごろ。激しく落ち込むこともありましたが、いつだって前向きな夫に負けたくない一心で、更年期でもポジティブに過ごせている私の体験談です。★関連記事:「動きたいのに動けない」半端ないだるさは更年期が原因? 私がつらい症状を克服できた理由更年期は寝付きの悪さが最悪だった私が更年期で一番つらかったのは、寝付きが悪かったことです。「あー、今日はすんなり眠れたなあ」と思っても、1時間もしないうちにパッと目が覚めてしまいます。うつらうつらではなく本当にシャキッと目がさえてしまうので、そこからなかなか寝付けなくて本当に苦しかったのです。寝付きが悪いと血圧も心配だし、動悸も気になりました。もともと私は高血圧で通院してたので、通院日に担当医に相談したら一度婦人科で診てもらうと良いと言われました。たしかに女性の更年期は婦人科だなと、その足で近所の婦人科へ出向きました。婦人科検診でお世話になってる先生のところだったので特に不安はありませんでした。とにかくぐっすり眠りたい一心で、今の体の状況と、眠れなくてつらいことも正直に伝えました。睡眠導入剤で朝までぐっすり眠れないつらさが長引くと仕事にも生活にも支障があります。あのまま不眠が続いてたら精神的にも追い詰められてたかもしれません。でも、病院で処方された睡眠導入剤が私の体質に合ったのか、少しずつ不眠の悩みは解消されていきました。睡眠導入剤は初めて飲むので少し不安でしたが、医師や薬剤師の説明が丁寧だったので不安はすぐ解消されました。何度も夜中に目が覚めて苦しかったのに、処方されたお薬のおかげで朝までぐっすり快眠です。私が病院で診察を受けようと思ったきっかけはママ友のアドバイスです。子どもの学校のつながりで親しくなったママたちは自分と同世代が多いので、更年期は共通の悩みのようです。みんな同じ地元で暮らしているので評判の良い病院や相性のよかった先生などの情報もアドバイスしてもらえるので、ママ友の存在はありがたかったです。ママ友から更年期のつらさは聞いてましたが、まさかこんなにしんどいとは想像もしていませんでした。まだ更年期らしき症状が出ていないママ友には、少しでも変だと思ったら受診したほうがいいよとアドバイスはしています。いつでも前向きな夫に救われる更年期の悩みは不眠だけではなく、体がだるくて重いとか、急に体がほてって汗が出るとか、一般的にいわれる更年期の症状がオンパレード。こうなるとやっぱり精神面がどーんと落ち込む日が増えてしまいます。そんなとき、いつだって前向きな夫の存在の大きさに気付きます。夫はいたって健康体なので、私の苦しみが伝わってるのかどうか疑問だったのですが、夫に救われる場面がいくつもありました。例えば、なかなか寝付けなかったときは「なんか温かいものでも飲む?」とか、仕事が休みの日は「お風呂を洗っといたよー」とか、そんなさりげない気づかいが本当にうれしかったのです。夫は普段からマイナスの言葉を言いません。結婚前からそうでした。私はマイナス思考なので、プラス思考の夫に惹かれたんだなあと、改めて今そう思います。私が更年期で苦しくても、それを否定するわけでもなく、また無理に理解しようと夫まで苦しむようなこともなく、「2人で一緒に楽しいことしよう」「しんどかったら俺がごはんも作る! 洗濯もする!」と張り切ってます。料理も掃除も苦手なのに……とちょっと申し訳なく思うこともありますが、素直に夫に甘えることも更年期を乗り越えるために必要なことなのかなあと感じています。前向きな夫に良い影響を与えられているのか、更年期でもポジティブに過ごすために少しずつ意識を変えてる途中です。まとめ意識を変えただけで更年期のつらさが解消されるわけではなくて、体のことなのでやっぱり専門の先生に診てもらうのが一番だなあと思ってます。夫の理解も、ママ友のアドバイスも本当にありがたかったです。あまり焦らず、時の流れに任せて更年期とじょうずに付き合おうと思えるのは、周りの人の支えがあるからだと実感しました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。イラスト/おみき著者/さくらさくさく(53歳)子どもが巣立ち、夫婦二人暮らし。夫と同い年なので互いの体の不調は理解し合おうと思っててもなかなか理解し合えない現在、筋トレマニアの夫はいたって健康体、私は更年期真っただ中。凸凹夫婦だけどなんとかうまくやっている。
2023年05月18日皆さんは「睡眠不足が太る原因になるかもしれない」ということをご存じですか?実は睡眠は、ダイエットをするうえでとても重要なものと言えます。そこで今回は、現役ヨガ講師の筆者が「睡眠不足とダイエットの関係性」について解説します。薄着になる夏に向けてボディメイクをしたい、ダイエットをしたいという方は参考にしてみてくださいね!睡眠不足で太りやすくなる理由食欲を増進させる睡眠不足になると、食欲を増進させるホルモン「グレリン」の分泌量が増え、食欲を抑えるホルモン「レプチン」の分泌量が低下すると言われています(※1)。その影響により、食べすぎや間食の増加、高カロリーな食事を欲してしまうなど、睡眠不足が原因で太りやすい体になってしまう可能性があるのです。基礎代謝量が減る睡眠中に分泌される成長ホルモンは、代謝の促進や脂肪の燃焼に関係するとされています。成長ホルモンの分泌量が少ないと、代謝量が低下して食べたものを消化しにくくなり、結果として太りやすい体になる可能性が。また、肌荒れといった美容面にも悪影響を及ぼしかねません。睡眠の質を上げるには?毎朝の目覚めがよく、日中も眠気が出ずに活発に動けるという方は、質の良い睡眠がとれていると考えられます。一方で、以下の項目のどれか1つでも当てはまる方は、睡眠の質が下がっているかもしれません。・寝つきが悪い・起きられない・睡眠時間は足りているはずなのに疲労感が抜けない・夜中に何回も起きてしまう・いびきをかくここからは、睡眠の質を上げるポイントをご紹介します。朝日を浴びる朝に太陽の光を浴びると、体内時計が正常に機能し、代謝の向上が期待できます。また、幸せホルモンとも呼ばれる「セロトニン」が分泌されることで、過食を抑えられるとも言われています。朝食を食べるダイエット中は食事量を減らしたいという意識が働きがちですが、朝食はダイエットにおいてとても大事な要素と言えます。朝ごはんを食べると基礎代謝が上がり、脂肪を燃焼しやすい状態になると言われています。さらに腸が刺激されることで、排便を促すといったデトックス効果も期待できます。体を動かす体を動かすことは睡眠の質を上げることにもつながります。激しい運動ではなく、ウォーキングやヨガ、ストレッチといった軽めの運動がおすすめです。運動によって消費カロリ-が増えるだけでなく、脂肪の消費やコレステロールの減少、代謝の向上など、たくさんの効果が期待できるとされています。規則正しい生活を心がけることが基本!健康的に、そして太りにくく痩せやすい体質を目指していくためには、睡眠の質と食事のバランス、運動の3つを意識して過ごすことが大切と言えます。ダイエットをする際は、今回お伝えした内容をぜひ役立ててくださいね!【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネット睡眠と生活習慣病との深い関係©skynesher/TravelCouples/EMS-FORSTER-PRODUCTIONS/Martin Puddy/gettyimagesNATTY/池田夏子YES TOKYO STUDIO中目黒スタジオマネージャー兼インストラクター。 2014年ヨガインストラクターとして活動開始。翌年2015年インド・ケララ州にあるアシュラムにてヨガ哲学を深め、帰国後都内スタジオでグループレッスン、パーソナルレッスンを中心に、オフィスヨガや企業主導型のイベントなどにも出演。2019年インドにてRYT500トレーニングを終了。ヨガインストラクターとしての実績はもちろん、雑誌や広告のヨガポーズ監修、「anan Beauty +」ライターとしての記事連載やウェルネスコミュニティ「The Wellness Laboratory」主宰、マッサージセラピストなど多岐に渡って活動中。文/NATTY
2023年04月18日疲れた肌へ睡眠中にアプローチ!肌が本来持つ”基礎力”を引き出す無添加スキンケアブランド「deep2031(ディープニーゼロサンイチ)」より、睡眠中の肌にアプローチする新作保湿クリーム「スリーピング グロースクリーム」(税込7,150円)が、2023年4月3日に発売されました。翌朝の肌が楽しみに!肌と睡眠との深い関係に着目して生まれた「スリーピング グロースクリーム」。肌をうるおいで満たす「ツボクサカルス順化培養液」や弾力のあるハリ肌へ導く「シロツメクサエキス」、1日の終わりのお疲れ肌をケアする「ハナビラタケエキス」など、眠っている間に美肌を育む天然由来成分をたっぷり配合しています。使用方法は普段のスキンケアで肌を整えた最後に、顔全体に優しく馴染ませるだけ。翌朝生き生きとした健やか肌を実感できる美容保湿クリームです。石油系合成界面活性剤やパラベン、鉱物油、合成香料、合成着色料は不使用で、低刺激処方なのも嬉しいポイントです。(画像はプレスリリースより)【参考】※「deep2031」公式サイト
2023年04月17日健康的に過ごすためには欠かせない睡眠。でも「なんだか寝つきが悪い」「今日も寝れなかった」と感じた経験はありませんか?そこで今回MOREDOORでは「睡眠に対してどう思いますか?」とアンケートを実施!その結果をご紹介します。気になる結果は……「睡眠に対してどう思いますか?」という質問に、「睡眠時間を増やしたい」と答えた人は全体の73%と、最も多い結果となりました。なお、「睡眠時間を減らしたい」と答えた人は17%、「そのほか」と答えた人は10%です。それでは、それぞれの回答者さんが「そう思った理由」についてご紹介します!「睡眠時間を増やしたい」と答えた人は……『寝付くのに時間がかかるうえ、一度目が覚めると眠れなくなり、慢性的に睡眠不足だからです』(35歳/主婦)『子どもが夜間に数回起きるため、どうしても起きてしまいます』(30歳/主婦)『夫のイビキがうるさく、何度も目が覚めて寝た気がしないので、もっとゆっくり寝たいと思います』(31歳/専業主婦)「睡眠時間を減らしたい」と答えた人は……『寝すぎてしまうことが多く、時間を無駄にしているという罪悪感があるためです』(31歳/フリーランス)『休みの日は昼まで寝てしまい、1日の半分を無駄にした気分になります』(37歳/会社員)『もともと寝過ぎてしまう体質なので、適切な睡眠時間で生活したいです』(34歳/パート)「そのほか」と答えた人は……『眠りが浅いのか、まるで現実に体験したかのような夢を毎日のように見るので、起きても疲れがとれません』(44歳/会社員)『短時間でも、質の良い睡眠がとれるようになりたいです。』(40歳/会社員)ゆっくり休めますように「ゆっくり寝て体を休めたい」と思う方がいる一方で、「睡眠時間を抑えて、時間を有意義に使いたい」と思う方もいるよう。いずれにせよ適切な睡眠時間を確保して、体を労わりながら過ごしたいものですね。7割がもっと睡眠時間を増やしたいと回答した今回の結果、みなさんはどう感じましたか?調査主体:MOREDOOR編集部調査方法:クラウドソーシングサイト「クラウドワークス」によるインターネット上のアンケート調査調査期間:2023年2月17日有効回答数:30名の男女(MOREDOOR編集部)
2023年03月17日夜泣きに悩み、睡眠不足が続いていたママさんがうっかりやらかしてしまった衝撃的な失敗エピソードを紹介しています。睡眠の大切さを実感したそうです。息子が生後9カ月ごろのことです。毎晩夜泣きに悩む日々。睡眠不足が続くと、頭がボーッとするようになり、物を落とすなどの小さなミスを繰り返すようになりまってしまいました。そしてついに、私はとんでもないことをやらかしてしまいます……。 睡眠不足でまさかの大失敗! 腰を痛めて添い乳をやめざるを得ない状況になったため、夜間断乳に挑戦したものの、あまり効果がなく夜泣き対応に追われる日々。つい睡眠不足になってしまい、思考力が低下してうっかりミスを多発するようになってしまいました。 このあと、洗濯がかなり大変だったことは言うまでもありません。睡眠の大切さを身にしみて感じたのでした。 監修/助産師 松田玲子著者:えなり1歳の男の子を育てるワーママ。 妊娠、出産、育児、夫婦のことを描いています。
2023年01月19日待望の子どもができて幸せな反面、ずっと悩みの種だったのが“満足に寝られない”ということ。子どもを寝かしつけてから家事をし、改めて眠ろうと思うと寝つきが悪くて睡眠不足……という日々が続きました。このままだと体によくないと考え、長子が2歳になったころ習慣を変えました。うまく寝つけないわが家の子どもの寝かしつけ時間はだいたい20時です。布団へ横になり、寝かせるために子どもの胸をトントンしていると、自分も眠くなってきてウトウト……。そのまま一緒に眠ってしまって30分~1時間くらいしてから起き、残った家事などの仕事を済ませ、いざ眠ろうとすると、仮眠をとってしまったためにうまく寝つけないのです。日付が変わっても寝つけず、ようやく眠ったと思ったらもう朝……という睡眠不足が続きました。 「このままだと体がまいってしまう」と考え、子どもが2歳になったころに思い切って習慣を変えることにしました。 早寝早起きが習慣にそれまでは「子どもを先に寝かせて、残った仕事をすべて片付けてから就寝」という習慣にしていましたが、「子どもと一緒に眠って、朝早起きして残った仕事を片付ける」という習慣に変えました。 20時に寝かしつけを始めると、だいたい30分くらいで寝つきます。朝4時にアラームをセットし、子どもが寝たらそのまま一緒に眠ります。おおよそ7時間くらい眠れるので、睡眠時間は十分。寝つきがいいのですっきりと起床でき、「眠たいのに眠れない」と布団の中でイライラすることもありません。 週末はパパとのコミュニケーション日にしかし、1つ問題が。パパが残業で帰ってくるのが遅いと、朝の一瞬しか会うことができないのです。忙しい期間はそれが何日も続くので、夫婦間のコミュニケーションが足りないなとお互いに思うようになりました。 そこで、週末は子どもを寝かしつけたあと、パパと映画を見たりお酒を飲んでおしゃべりしたりして、“コミュニケーション日”にすることにしました。翌日がお休みなら寝坊しても安心だし、おおらかな気持ちでいられます。 週末寝る時間が遅くなっても、習慣化した早寝早起きがすぐに崩れることはなかったので、この方法でうまくいっています。私はもともと早起きが得意なタイプなので、この習慣は自分にとても合っていると思います。2人目が生まれたときに一度崩れましたが、夜中の授乳が終わってから再開し、6歳になった今までずっとおこなっています。 監修/助産師 松田玲子 著者:ライター 銀鏡あゆみ二児の母。生まれ育った町で、自身の父母・祖母・夫・子ども2人との大家族で暮らす。地元を中心に取材・撮影・執筆を行うライター。
2023年01月12日事務に転職した5年前。最初は緊張していたからか勤務中に寝ることはなかったものの、いつのころからかパソコン触りながらうつらうつら……。会議に出席してもかくんかくん。どんなに偉い方が話をしていても所構わず居眠りがひどく、運転中も中央線を越えるなどヒヤッと体験も数回経験しました。このままではいけないと耳鼻咽喉科の門をたたき、「睡眠時無呼吸症候群」の診断を受けました。そんな私が、睡眠時無呼吸症候群を改善させるまでの体験記です。★関連記事:「検査結果に驚き!」常に襲う眠気とだるさ、てっきり更年期だと思ったけど…【体験談】居眠り事務員の烙印を押されて…止められない激しい眠気に襲われる仕事中、たまに睡魔に襲われることはあっても、ただの睡眠不足だと思っていた30代。40歳を過ぎてからはとにかく眠く、さらに以下のような症状に悩まされていました。寝ても寝ても疲れが取れない体が重くてだる過ぎるネガティブになる出かけるのが面倒臭いそんな日々が何年か続き、いよいよ会議中に支社長が目の前にいても、怖い課長から叱られても、所構わず寝てしまうようになりました。ただ、そうなるよりも少し前に、仲良しの同僚が指摘してくれていました。「寝てるよね?」その言葉に私は軽く「ごめんごめん、気を付ける」「今日は早く寝るよ」と、相手にしませんでした。あのときにちゃんと聞いて病院に行っていれば、会議中に居眠りをする、できそこないの事務員の烙印は押されずに済んだのかもしれません。その後、どこへ異動しても居眠り事務員の烙印を押され、もちろん異動先でも仕事中にこっくりこっくり舟をこぎ……。常に睡眠不足状態のため、仕事も身に入りません。「あの人は仕事もできないのによく寝るね」と後ろ指を指され、同僚からの冷たい視線に冷たい態度、居心地が悪くなり……。居場所をどんどんと失っていくのでした。渋々病院へ、診断の結果わかった驚きの事実症状をネットで検索し、「睡眠時無呼吸症候群」かもしれないとは思っていました。でも、当時子どもたちはお金がかかる中高生。自分の通院にお金なんて使えません。クビになるわけじゃないし、と後回し。仲良しの同僚と離れ、異動先では笑顔で毒を吐く気分屋先輩と、長いものに巻かれる伝書鳩先輩に挟まれます。もちろん寝てしまう私が悪いのですが、この先輩がタッグを組むことで、私の立場は一層悪い方向へ。居眠りはただのサボりや睡眠不足としか思えない先輩。追い詰められた私は、大きな失敗を繰り返してしまい、その業務から外され、雑用だけの毎日。悲しくて涙が止まりませんでした。ちょうど同じ時期に、似た体形の営業の方が睡眠時無呼吸症候群で自損事故を起こしました。それを知った先輩たちから、「あなたも病気なら病院行ってきたら」と言われ、それで証明できるのならと、初めて病院に行くことを決意しました。選んだ病院はホームページを読みあさって選んだ睡眠時無呼吸症候群に明るい耳鼻咽喉科。初診は診察と血液検査とレントゲン。顔全体の画像を撮影しわかったのは、肥満ゆえに気道の周りに肉が付き狭くなっていること、もともと顎の骨格が小さいこと、人よりも舌の付け根が奥にあることでした。寝ている間の気道を塞ぎ呼吸ができなくなる、睡眠時無呼吸症候群の要素が盛りだくさんであるという驚きの事実が判明しました。1時間に27回も呼吸が止まっていた!初診の結果から1カ月後、簡易検査を自宅で実施した後、1泊の検査入院をすることになりました。夕飯後シャワーを浴び、20時前には検査技師と看護師2人がかりで電極のついた線を頭からつま先まで貼りつけます。手の指には酸素濃度を測る機械を装着しました。20時には携帯の電源を切り、消灯し就寝。普段から睡眠不足なので気を失うかのように眠りにつきました。たまに目が覚めましたが、朝6時に起床。その後電極を外し、帰宅しました。3週間後に病院へ検査結果を聞きにいったのですが、結果は予想通り「睡眠時無呼吸症候群」。なんと1時間に27回も呼吸が止まっていたのです。限りなく重症に近い中等症で、治療方法として2つあるとのことでした。中等症までなら効果が期待できるマウスピースか、重症でも効果が現れるCPAP(シーパップ)です。私は悩んだ末、マウスピースを選択しました。保険適用で1万円と安い買い物ではありませんでした。かかりつけの歯科医に相談し、マウスピースを作れる技工士を紹介していただきました。私の歯形にぴったりはまり、下顎を前へずらして寝ている間の気道を広げるマウスピースは、1年ほどはいびきも小さくなり、眠れているからか気分も少し軽くなった気がしました。そんなふうに効果が感じられ2年ほど使用しました。その後、もう一度異動し環境は変わりましたが、結局転職しました。転職してしばらくは気も張っていましたが、やはり寝てしまいます。虫歯の治療のせいか歯形がずれ、経年劣化も手伝ってか、装着しても顎が前に出ている実感が湧きません。マウスピースの役目が終わりを告げるときがやってきたのです。CPAPで症状が改善マウスピースの効果が薄れていると実感し、考えました。また1万円かけて作り直すか、月々5000円払ってCPAPをレンタルするか……。歯に装着するだけのマウスピースと違って、鼻から圧力で空気を送り込み、気道を広げることで無呼吸を改善するCPAPは、頭をゴムベルトで固定して、鼻にマスクをかぶせます。なんだかみっともない気がして恥ずかしくて、子どもたちに見られたくなくて、ずっと避けていました。でも、同じ失敗はしたくない。新しい職場での自分の居場所を守るべく、私はCPAPのレンタルを決意。なんと検査入院以降行かなくなっていた耳鼻咽喉科に、相談に行ったその日にレンタルしてもらえました。検査してからだと思っていたので、驚きました。しばらく自宅で使用してみると私には合っていて、使ってすぐに効果を実感できました。何より起きてすぐに疲れていた体が軽くなり、なんだか気分がスッキリと感じたのです。勤務中に居眠りする回数も激減しました。それから3週間後に検査入院することになりました。前回と違うのはCPAPをつけての検査だということ。結果は歴然としていました。1時間に呼吸が止まっていたのはたったの3回。正常値へ変化していたのです。個人面談で居眠りをしていると指摘を受けて、すぐに耳鼻咽喉科へ行き、CPAPを選択するという行動に移したことで、上司の見る目が変わったこともうれしいことでした。今まで言い訳をしてはのらりくらりと問題を後回しにしていましたが、行動を起こすことで良い方向へと進めることができると実感しました。まとめ転職で環境が変わったこと、ちゃんとした睡眠が取れることで、仕事の効率は上がり、周りの目を気にする必要がなくなりました。事情を知らない同僚には、ただの居眠りで、給料泥棒にしか見えていなかったはずです。今でこそ病気として認知度が上がっていますが、まだまだ理解が得られない病気です。できることはやってみて、良くならなければ次を考える。病気に限らず柔軟な対応と行動力はこれからも意識していきたいと思います。そして、今はCPAPで睡眠を改善できていますが、これからは肥満を解消し、CPAPがなくても十分な睡眠が得られるように努力したいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/高島雅之先生(たかしま耳鼻咽喉科院長)日本耳鼻咽喉科学会専門医、日本睡眠学会専門医。金沢医科大学医学部卒業。金沢医科大学耳鼻咽喉科で講師を務めたのち、2007年に開院。「病気の状態や経過について可能な範囲でわかりやすく説明する」ことをモットーに地域医療に従事。「宇都宮スリープセンター」を併設し睡眠医療にも携わる。テレビやラジオなどメディアでも、いろいろなジャンルにおいて医療情報を発信。著書に『専門医が教える鼻と睡眠の深い関係鼻スッキリで夜ぐっすり』(クロスメディア・パブリッシング)があり、Amazonのカテゴリー7つで1位を獲得。マンガ/へそ著者/えっか(45歳)22歳専門学生の長男、19歳専門学生の次男、18歳高校3年の長女の3人を育てるシングルマザー。末っ子が大学進学となり収入を増やすべく副業ライターを始める。おいしいものを食べるのが特に大好き。 お出かけ好きで体形の割にフットワークは軽い。ジャニーズアイドルに日々目がハート。若く見せたいちっさいおばはんである。
2022年12月25日冬は睡眠バランスが崩れやすい季節といわれています。寝つきの変化や、「深夜に目が覚めてしまって熟睡できない」と感じたら、心身をケアして睡眠の質を上げていきましょう。ヨガインストラクターの筆者が、おすすめの「寝る前習慣」をご紹介します。自律神経が乱れがちな冬日照時間が少なくなる冬の季節は、体内時計のバランスが乱れやすい傾向があり、さらに気温の低さにより体も冷えやすくなります。なかなか寝付けなかったり、寝ても夜中に目が覚めてしまったりと、熟睡した感覚が得られないことはありませんか?逆に、いくら寝ても眠たくて、シャキッと集中できないなんて場合もあるでしょう。自律神経の乱れは寒暖差や冷えなどでも起こりやすくなります。寒さで体が縮こまった姿勢が定着してしまうと、肩こりなどで体内の循環に影響が出る可能性も。この時期は血流が滞りやすい部分をよく動かしてあげることで、体を温めてゆるめる方法がおすすめです。今回は、寝る前にベッドの上でもできる“巡りケア”をご紹介します。ふくらはぎをゆるめよう!冷えやむくみの影響を受けやすいふくらはぎ。冬はブーツなどの歩きにくい靴を履く機会も多いので、足首が固定されて循環が悪くなりやすいと考えられます。ふと気がつくと、ふくらはぎがパンパンになっていた…なんて経験のある方も多いのではないでしょうか。簡単なマッサージで、張りつめたふくらはぎをゆるめてあげましょう。お尻を乗せるだけ「ふくらはぎマッサージ」1.四つ這いの姿勢から、両脚をふくらはぎのあたりでクロスします。2.クロスした脚の上にお尻を乗せます。3.体を左右にゆすったり、お尻を下ろしたり上げたりしながらふくらはぎを圧迫していきます。4.少しずつ脚をクロスする位置をずらしながら、足首まで圧迫マッサージしていきましょう。5.反対側も同様に行います。終えたら両脚を伸ばしてリラックス。ふくらはぎから足指先までが広がる感覚や、血がめぐっているのを感じてみてください。お腹の奥からポカポカに!下半身の血流が滞ったり、お尻が冷えていると、お腹の奥から冷えを感じることもあるでしょう。お腹の冷えは全身に影響してなかなか温まりにくいもの。そんなときはぜひ膣トレを試してみてください。リラックスできる「簡単膣トレ」1.仰向けの姿勢で寝ます。2.両膝を立てて、軽く足を開きます。3.足首辺りで両脚をクロスしましょう。4.息を吸いながらお尻から腰、背中までを持ち上げていきます。5.無理に引き上げようとせず、お尻と太ももの後ろ側が引き締まる辺りまででOK。6.息を吐きながら、膣を下腹部へ引き上げるように意識しましょう。難しい場合は、肛門も引き締めながら感覚を掴んで。7.1呼吸キープします。8.息を吐きながら“背骨を丸める意識”で背中、腰、お尻の順番に胴体を下ろしていきます。9.お尻が床に下りたらお尻の力を完全にゆるめます。この動きを4回繰り返します。緊張と弛緩を繰り返すことで血流が良くなり、自然とお腹のあたりが温まってくるのではないでしょうか。リラックスすると呼吸が深まり、自律神経を整えることも期待できます。心地よい眠気とともに睡眠の質も自然と向上していくはずですよ。体をゆるめて睡眠の質アップ!体がガチガチに固まっていると心身が休まらず、睡眠の質にまで影響してしまうことも。心身を芯からゆるめるためには、わざと体を一度緊張させ、その反動でゆるめる動きがおすすめ。グッと全身伸びをして、一気に脱力するのも効果的ですよ。冷えからくる気持ちの緊張をほぐすためにも、ぜひ毎晩の習慣にしてみてくださいね。©︎demaerre/gettyimages文 / 上村由夏
2022年12月24日いびきなんて、年配のふくよかな人がガーガーとかくものと思い込んでいた10代。または、バスでぐっすりと眠るおじさんから聞こえるものというイメージがありました。自分では眠りが深くてしっかり寝ていると思っていたのです。自分とはまったく無関係だと思っていたのですが、どうも知らないだけでいびきをかいているようだと気付いたのは大学生のときでした。それ以来、いびきを止める方法も知らず、ただただ人と一緒の部屋で寝るのが嫌で嫌で仕方がなかった私のいびきを改善するまでの体験談です。★関連記事:突然起こった喉の異常はストレスや更年期が原因!?謎だらけの症状はどう治療する?【専門医監修】いびきかいてた?と気付いた学生時代自分のいびきで恥ずかしい思いをしたのは大学生のときです。飲みなれない焼酎を友人宅で飲み、つぶれて爆睡し記憶なし。翌朝具合の悪い私に向ける友人たちの目が冷ややかなこと。聞けば飲みつぶれて大いびきで寝ていたそうで、聞いたときは恥ずかしさのあまり消えてなくなりたくなりました。女子大生だったので、恥じらいもあり、格好も付けたい時期、今でもトラウマになっています。就職して慰安旅行に行くときの鉄則は、誰よりも遅く寝て誰よりも早く起きることです。会社の先輩同期に大いびきを聞かれるなんて絶対に嫌! 慰安旅行といえば宴会、散々飲んでいる分いびきをかく可能性が大だからです。飲んで騒いで眠くなっても、必死でこらえて皆が寝静まってから眠り、ほぼ寝てないまま朝起きる。当然体調不良で翌日のバスで車酔いをするという最悪の展開を数年続けました。出産してひどくなるいびき数年たつと慰安旅行でも無理して飲まなくてよくなりました。旅行中でもストレッチして寝る前にゆっくりお風呂につかるという、自分のルーティンをおこなう図々しさを身に付けてからは、いびきもそんなにひどくなかったようです。それでもいびきを心配しながら寝るのは苦痛。出張でも先輩や同期とツインルームを取ることは絶対に避け、経費に追加料金を払ってでもシングルルームを取っていました。その後結婚、妊娠。妊娠するといびきがひどくなると聞いたことがあったのですが、どうやら本当だったらしく夫から苦情が出ました。夫もいびきかいてるのでお互い様なのですが言われたら良い気分はせず、一度耳鼻咽喉科へ相談しました。しかし妊娠中なので、出産してから改めて診察してみましょうと言われて終わりました。育児と仕事に追われ、ストレスで食べ過ぎて太り、家族以外と宿泊することもなくなり緊張感もなくなったある日。子どもから「お母さん、先に寝ないで」と。「先に寝たら寂しいの?かわいい」とか思ったら全然違いました。「お母さんいびきうるさくて寝られないから先に寝ないで」とぐさっと刺さる言葉をいただきました。家族で泊っても、夫同様うるさかったらしく困っていたようです。これにはさすがに申し訳なくなり改善しようと本気で思いました。いびき改善のためにまずはダイエットを開始本来は耳鼻咽喉科に行くのが一番ですが、通う時間もないので自分でできる対処法を調べて勉強しました。いびき対策で一番に上がるのが「肥満解消」だったので、まずダイエットを開始。いびきとは、空気の通り道である気道が狭くなることで、呼吸するときにいびきの音が発生するもののようです。太ってしまい食道の周囲にも肉がつくと圧迫され気道が狭くなり、いびきにつながるということなので、ダイエットはまず最初に取り掛かる問題でした。ダイエットは特別なものではなく、間食を止めて夜18時以降は食べないようにしたことに加え、水泳とストレッチを取り入れました。首周りの凝りやむくみをほぐすストレッチと適度な運動となる水泳を取り入れることで、10kgのダイエットに成功しました。私に合ういびき対策を見つけた!さらに周囲の話や自分なりの分析結果、眠りが浅いときに限ってひどくいびきをかいているようなので、ぐっすり眠れるように足裏マッサージを実行することに。前職の化粧品メーカー美容部員時代に学んでいたツボも活用しました。さらに鼻の脇にあるツボ「迎香」と、喉仏の外側にある「人迎」を寝る前に刺激して睡眠に入るようにしました。サプリメントも取り入れようと思い、コエンザイムQ10をとることにしました。調べてみると、体の中のコエンザイムQ10は年齢と共に減少していき、減少すると舌や喉の周りの筋肉が衰え、気道が狭くなりいびきにつながっていくようでした。減少したコエンザイムQ10を補うと気道の狭まりが改善され、いびきの改善につながるようです。私が選んだものはリラックス効果も含まれていて、とても体質に合っていたようで、初めて飲んだ日は、数年ぶりのぐっすり寝た! という実感が持てました。ダイエットに加え、サプリメントとツボ、マッサージの効果でいびきが改善され、日中眠くなることも減ってきました。まとめいびき対策をする前は、運転していても睡魔に襲われたり、書き物をしていると眠くて耐えられないこともあったりしました。サプリメントとダイエットを中心とした対策をしてからはぐっすり眠れるようになり体調も回復。子どもからも「お母さん、死んだかと思うくらい静かに寝てた」と言われるようになりました。疲れにくくなり体調も良いので対策してよかったと思っています。いびきが一番ひどいときと比べると体重も10kgほど減り体も軽くなり良いことだらけです。ただ、飲み過ぎたり疲れたりするといびきをかいているようなので、油断せずにケアし続けようと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/高島雅之先生(たかしま耳鼻咽喉科院長)日本耳鼻咽喉科学会専門医、日本睡眠学会専門医。金沢医科大学医学部卒業。金沢医科大学耳鼻咽喉科で講師を務めたのち、2006年に開院。「病気の状態や経過について可能な範囲でわかりやすく説明する」ことをモットーに地域医療に従事。『宇都宮睡眠呼吸センター』を併設し睡眠医療にも携わる。イラスト/村澤綾香著者/まさみ(45歳)中学生と小学生の男の子を持ちフルタイムで働いている。昨年化粧品メーカーを辞め、別の業種に。慣れない仕事と化粧品業界のときと変わらない「女同士の上辺の関係」を生暖かく苦しみながら見つめる日々。帰れば子どもの送り迎えと家事に追われ、趣味だったスキンケアもできずカサカサな肌となる。
2022年12月24日若いころは何時まででも寝ていられたのに、最近夜中に起きてしまうように。ぐっすり寝た感じもないし、眠っても体の疲れが全然取れません。そんなつらい日々を救ってくれた方法についてお話しします。★関連記事:「寝ても疲れが取れない…」睡眠習慣をちょっと変えただけで毎日が充実してきた!【体験談】気が付けば超朝型に!漁師のような起床時間下の子が幼稚園に入った2年前ぐらいから、少しずつ子育てが落ち着いてちょっとラクになったなと感じていたのですが、ふと気付いたことが。若いころは何時まででも寝ていられたのに、年々起きるのが早くなっている!昔はおじいちゃんやおばあちゃんって、どうしてあんなに早起きするんだろうと不思議に思っていたけれど、今や私が超朝型人間。朝というより、深夜の2時、3時に目が覚めてスッキリ起きた感じがありません。いつも体が重く、日中も体調がスッキリしない日々が続いていました。寝てもリセットできない私の体とは!?寝てもスッキリしない体に耐え切れなくなって、友人に紹介された鍼灸院に行ってみました。そこで体の状態を見てもらうと、夜中に起きてしまう原因は人それぞれだけれど、私の眠れない大きな原因は体の疲労やストレスによるものと言われました。疲れ過ぎて自律神経のバランスが崩れているとのこと。 鍼灸院の先生によると、若いころなら寝ればリセットできる体も、加齢とともに寝るだけではリセットできなくなることもあるようです。 自律神経は交感神経と副交感神経に分かれており、日中は交感神経が優位に働くことで仕事や家事をこなす活動的な状態になるそうです。一方、夜寝ている時間は本来リラックスした状態を促す副交感神経が優位にならないと体は横になっていても頭が活発に働いている状態に。 私の体は寝ている間もどちらかと言えば交感神経が働いている興奮状態。リラックスできず、疲れが毎日蓄積されてしまっているようでした。つまり、疲れの上塗りを毎日している状態なのだそうです。針治療を取り入れて朝まで寝られる体へ鍼灸院で私がすすめられた治療は、カチコチになった体のこわばりをまず針で緩めてから、回を追うごとに自律神経のバランスを整えていくというものでした。先生の話によると背骨に沿って太い神経があって、それが臓器や体内のさまざまな器官につながっているそうです。凝りが蓄積して体の筋肉がこわばると、体の中の気の流れや水の流れが悪くなり、これが自律神経を乱す原因になると教えてくれました。だからまずは長年蓄積した凝りをほぐし、徐々に体内にアプローチする針治療をすることで自律神経の乱れが整うようです。 ちょうど通い出して3カ月になりますが、少しずつ体が変わってきている気がします。背中にいつも感じていた痛みのようなものが消え、徐々に体が軽くなっている気がします。何よりも夜中に目覚める頻度が減ったのはよかったなと思います。まとめ年を重ねるごとに、自分の体と向き合わざるを得ないと感じています。ちょっと無理しても寝ればリセットできた若いころとは違って、体のケアもきちんとしなければ健やかな日常は送れなくなってきました。体のケアも自分への投資と割り切って、必要なケアを日常に取り入れつつ穏やかに過ごしていけたらなと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/粒来 拓先生(よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長)日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。著者/春山サチコ(44歳)小学2年生と年長の男児がいる銀行内勤ママ。ちょっと遅めの出産だったので、周りより高齢。年齢を隠して若作りを心がけているけれど肉体年齢はごまかせないのか、とにかく体の凝りがひどい。
2022年12月21日睡眠と美肌の関係出典:byBirth「肌トラブルが続く」「エイジングサインが気になる」からと、あれこれ化粧品を試しても、美肌に近づかない!と感じていませんか?理想とする美肌に近づくには、インナーケアがかかせません。そして、私たち人間には、もともと美しくなろうとする力が備わっているんですよ。まず、睡眠と美肌の関係を知っておきましょう。睡眠が必要な理由とは?出典:byBirth睡眠中は細胞の生まれ変わりや修復、体の成長などをサポートする成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンは肌のコンディションUPやエイジングケア、心身の健康にかかせないホルモンです。また、睡眠中は記憶や情報が整理されたり、脳や体を休めたりします。美肌づくりや翌日の活動をスムーズにするため、私たち人間に睡眠はかかせないのです。眠りの質が低下するとどうなる?出典:byBirth寝付きが悪い・眠りが浅い・夜中に目が覚める…など眠りの質が低下すると、十分な量の成長ホルモンが分泌されません。また、脳や体も休めません。すると…、肌の調子が悪くなるエイジングサインがいつもより目立つ太りやすくなる疲れが抜けない集中力低下やる気が起きないイライラしやすい免疫力が下がるといった症状があらわれます。睡眠不足は老化とも密接な関わりあり!出典:byBirth近年の研究で、1日の睡眠時間が7~8時間以下の場合「シミやシワが増える」「毛穴の開きが目立つ」ようになることがわかっています。成長ホルモンは眠りはじめの深い眠りのとき(眠って2~3時間後)に分泌され、およそ6時間かけて働きます。睡眠の質が低ければ成長ホルモンが分泌されにくく、睡眠時間が不足すれば成長ホルモンが働かない状態に。エイジングサインがぐっと目立つようになり、老け見え度を加速させます。眠りの質をUPするために何をする?出典:byBirth睡眠中は成長ホルモンが分泌されるので、最高のスキンケアタイムです。眠りの質をUPさせれば、今よりもキラキラした毎日を過ごせるはず。今日からやりたい対策を紹介します。参考にしてくださいね。眠る2時間前に入浴する出典:byBirth入浴は、睡眠の質UPの強い味方。忙しいからシャワーだけという方は、できる限り湯船に浸かるようにしましょう。入浴には3つの作用がある入浴には温熱・浮力・リラックスの3つの作用があり、快眠をサポートしてくれます。1.温熱作用体を深部から温め、血液の流れをサポートして疲労を回復します。体が温まった後、体温が下がる過程で自然な眠気がやってきます。体温が下がるのにおよそ2時間かかりますので、眠る2時間前に入浴するのがベストなんです。なお、体が温まると発汗が促されるので、肌の老廃物排出にも有用。美肌度がUPしますよ。2.水圧作用足がむくんでいるとだるさや痛みで、眠りの質が低下しがち。ですが、水圧によって体が締め付けられると、血液やリンパの流れがスムーズに。足のむくみすっきりに役立ちます。3.浮力作用質の良い眠りを得るには、心身をリラックスさせるのがカギ。プールと同じようにはいきませんが、湯船に浸かると体が少しだけ浮きます。重力から開放されるので、体の緊張がほぐれてリラックスモードに。リラックスすると自律神経が整うので、眠りにも好影響です。入浴後はリラックスタイムに出典:byBirth入浴後の2時間はリラックスタイムに。お湯上がりにストレッチする、ハーブティーを飲む、アロマを楽しむなどして過ごしましょう。心身をほぐすストレッチお風呂上がりは心身がほぐれた状態です。ストレッチすれば、さらに深くリラックスできますよ。正座する両腕をあげて、ゆっくり後ろに上体を倒す太ももの前の筋肉を心地よく伸ばす仰向けに寝る(手はばんざいする)指先とつま先両方が上下に引っ張られるようなイメージで、体を伸ばす全身の力をぬいて目を閉じる深呼吸を繰り返す布団でストレッチして、そのまま眠るのもおすすめです。香りで自律神経を整える香りをかぐと、その刺激は脳にダイレクトに到達して、体をリラックスモードにする副交感神経が優位になり眠りやすくなります。また、お気に入りの香りなら、気持ちもほっこりしますよね。香りを取り入れるなら、ハーブティーや芳香浴がおすすめです。ブルーライトに注意生活と切り離せないスマホやタブレット、PCなどのデジタル機器。眠る直前まで画面を見ている方も多いことでしょう。ですが、ブルーライトは脳への刺激が強く、いつまでも脳が興奮状態に。交感神経が優位なままなので、眠れない、夜中に目覚める、眠りが浅くなるなど、眠りの質を低下させます。眠る1時間前くらいからは、スマホなどの画面は見ないようにしましょう。アイケアで疲労を残さない出典:byBirth先程触れたとり、デジタル機器と接することが多い現代は、目の疲れが残って眠りの質を低下させます。眼精疲労を蓄積させないよう、眠る前にアイケアを取り入れましょう。アイケアは、セルフマッサージとホットタオルがおすすめです。セルフマッサージ眉間のやや下のくぼみ、眉毛の下のライン、こめかみなど、目の周りを指の腹でやさしくプッシュしましょう。グリグリ押すのではなく、痛気持ち良いと感じる力加減でマッサージしてくださいね。ホットタオル眼精疲労があると、目の周りの血液の流れが悪くなります。血液が滞ると、さらに疲れを悪化させます。ホットタオルでめぐりをサポートましょう。ホットタオルは、濡らしたタオルを軽く絞って、レンジで1分ほどチンすれば出来上がり。レンジから取り出すときはやけどに注意して、適温に冷めたタオルを目元にのせましょう。快適な睡眠環境を整える出典:byBirth心地よく眠るには快適な環境が必要です。清潔で心地よい布団、自分にあった高さの枕で眠りましょう。また、快適な室温・湿度を維持するのも大切です。夏はエアコン、冬は加湿器などを活用して、上手に室温と湿度を管理しましょう。足が冷えると眠りの質が落ちるので、1年を通して湯たんぽを使うのもおすすめです。快眠こそ美肌への近道出典:byBirth睡眠中は美しい肌作りをサポートする成長ホルモンが分泌されます。ですが、眠りの質が低ければ、十分に分泌されません。少しの心がけで、快適に眠ることはできます。本記事で紹介した対策を取り入れて、眠りの質をUP!そして、理想の素肌を目指しましょう。
2022年12月13日私が閉経したのは50歳のとき、その数年前から睡眠がちゃんと取れていないと思う日が増えてきました。寝付きは良いのですが、早朝に目が覚めてしまうのです。私は夫の仕事の都合で朝5時には起床しますが、ひどいときには目覚まし時計が鳴る1時間以上前から目が覚めるようになってしまいました。私が睡眠の悩み解消のためにおこなった生活習慣の見直しとその結果を紹介します。★関連記事:「朝までぐっすり眠れるように」更年期の中途覚醒が改善した方法【体験談】50歳前からしっかり睡眠が取れないように年齢とともに睡眠の質が下がり、睡眠時間も徐々に短くなると思っていました。ですが、同年代の友人に尋ねても、皆「そんなことはない」と言うばかり。たしかに50歳前から、睡眠が取れなくなるというのは私にとっても考えにくく、どこか自分はおかしいのではないかとまで考えるようになりました。昼間は眠くてたまらず、昼寝をする回数も増えていきました。諦めて早朝から起き出すと、今度は疲労が激しくなり、困った毎日が続きました。更年期の悩みにはさまざまな種類があるため、自分の症状が当てはまるのかがわからず、睡眠の悩みが更年期と結び付きませんでした。私が相談したのは同年代の友人だけ。母親や周りの年上の女性たちにちゃんと話を聞いておけば、もっと早く悩みが軽くなったかもしれないと残念に思っています。更年期と睡眠の関係について知り…当時、自分が更年期に突入しているのかどうかわからなかったため、閉経の前に婦人科で診察を受けました。そのとき医師にすでに更年期に入っていること、もうすぐ閉経を迎えることを教えてもらいました。いろいろな不調は出て来るけれど、自分で我慢ができるならそれほど心配はしなくても良いと言ってもらいました。自分の体の状態をわかっていると、睡眠の悩みについても心配し過ぎずに済みました。更年期に起こることに対して、前向きに対処できるようになったようです。そして、睡眠の悩みが更年期と関係あるのではないかと考えるようになったのは、閉経してから5年目のこと。だんだんとその悩みが気にならなくなってきたからです。ネットで調べてみると、女性ホルモンは睡眠中枢と大きな関係があり、更年期で女性ホルモンが減ることで、睡眠に影響が出る人もいるということがわかりました。これがわかったことで自分は異常ではない、ちょっと更年期で睡眠のリズムが乱れただけなんだと前向きに考えることができるようになりました。3つの対処法で睡眠が改善私が睡眠の悩み解消のためにおこなったことは3つありました。1つ目は生活習慣の見直しです。まず、昼寝の習慣を見直しました。早朝から目が覚めてしまう私にとって昼寝は大切でしたが、寝付いたところに玄関でチャイムが鳴ったりして、昼寝ができないことがストレスになることもありました。だから昼寝は諦めて就寝時間を1時間早くして、起床時間もその分早めることにしました。結果として全体の睡眠時間は同じでも、夜早い時間に眠れていると、体の負担がかなり軽減されていると実感できました。 2つ目は、お酒を飲む日を減らしたことです。私はお酒を飲むと夜中にトイレに起きることもあったため、1週間の半分はお酒を飲まないようにしました。お酒を飲まないと眠れないと思っていましたが、実際は飲まないほうが翌朝にスッキリと起きられ、睡眠の質が良くなったように感じました。 3つ目は、寝る前の腹式呼吸です。寝る前におこなうとリラックスできると知人に勧められて始めましたが、本当にその通りでした。腹式呼吸をしていると呼吸することに集中するので、眠れるかどうかをあまり気にしなくなりました。結果的にそれが睡眠によかったのだと思います。まとめ私の周りでは年上の女性たちが集まると、更年期の悩みや睡眠の悩みについての話をしていました。よく聞いておけば、自分の更年期の悩みに対する知識がもっと早く得られたのにと今も残念です。 ただ私も生活習慣を見直すことや夜寝る前の腹式呼吸で、薬に頼ることもなく無事に生活ができています。地味で小さなことですが、毎日の生活は小さな積み重ねで良くできると実感しています。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/粒来拓先生(よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長)日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。著者/ゆみこ(55歳)20年以上専業主婦をしており、成人した娘が2人。5年ほど前から、体のお悩みがいろいろと出て来るようになったが、自分なりにうまくやり過ごしている。
2022年10月15日季節の変わり目に夏の疲れがドッと出て、なかなか寝付けないという人も多い。「睡眠不足や睡眠障害は、不調やさまざまな病気のもと。よい睡眠を取るためには時間の確保はもちろん大切ですが、たくさん寝ればいいというものでもありません。睡眠の質を高めることがとても重要なのです」そう語るのは、米スタンフォード大学医学部精神科教授の西野精治先生。西野先生は睡眠・覚醒のメカニズムを研究している。西野先生が提唱しているのは“睡眠負債”という考え方。慢性的な睡眠不足の状態が続き、その負債が蓄積して、心身ともに支障をきたしている状態のことを指す。一般的に適切な睡眠時間といえば、個人差もあるが7時間前後とされている。たとえば、いつもの睡眠時間が7時間という人が5時間しか熟睡できていない日が1週間続いたとすると、14時間の睡眠負債を抱えることになる。「睡眠負債が蓄積すると、免疫力が低下し、感染症のリスクが高まります。新型コロナウイルスを含め、感染症と睡眠には深い関係があり、睡眠が十分でないとワクチンを打っても抗体ができにくい、感染した場合に回復が遅くなり重症化しやすくなる、といったことが指摘されています」(西野先生・以下同)睡眠時に空気の通り道である上気道が狭くなることで酸欠状態になり、睡眠が分断されてしまう「閉塞性睡眠時無呼吸症候群」の人は、新型コロナに感染しやすいという海外の研究もある。’20年9月に米ノースウェスタン大学のマシュー・B・マース教授らが発表したデータによると、閉塞性睡眠時無呼吸症候群の人は医療機関で治療を受けている同世代の人と比べて、新型コロナに罹患するリスクが8倍、呼吸不全を発症するリスクは2倍高くなることが判明した。また、’21年4月に西野先生が最高研究顧問を務めるブレインスリープ社が1万人を対象にオンライン調査をしたところ、新型コロナに感染した144人のうち、35.4%は「睡眠時無呼吸症候群」でもあることがわかった。「感染しなかった人たちの無呼吸の有病率は2.7%。コロナに感染した人との間にはなんと13.1倍もの開きがありました」【チェックリスト】「睡眠負債」危険度■「休日の睡眠時間が平日より2時間以上長い人」は注意人間が眠りにつくと、ノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返すことはよく知られている。「体と脳のメンテナンスや記憶の伝達が行われるのは、深い眠りのノンレム睡眠で、ここでしっかり眠れていると睡眠の質が上がります。入眠直後のおよそ90分後にノンレム睡眠の状態になるので、わたしはこれを“黄金の90分”と呼んで重視しています。深いノンレム睡眠の後は、短いレム睡眠が出てきて、明け方までに4~5回繰り返します。この間に、脳と体の休息、ホルモンバランスの調整が行われて、さらに免疫力がアップしてきます。ウイルスの感染を防ぐためには、睡眠の質を高めることが基本です」休日の睡眠時間が平日より2時間以上長い、朝目覚めるのがつらくスッキリ感がない、週に3日以上異なった時間に眠る、などに思い当たる人は睡眠負債がたまっている可能性が高いため、環境の改善に努めたい。「寝る2時間前はリラックスするようにしましょう。スマホは寝室に持ち込まないこと。つい腹が立つメールやニュースを見てしまい、脳が興奮した状態になると入眠の妨げになってしまいます。また、“黄金の90分”を確保するためには家族の協力も欠かせません。せっかく早く寝たとしても、夫が遅く帰宅してそのたびに起こされていたらリズムが狂ってしまいます。夫が夜遅くに帰宅することがあっても、睡眠を妨害されない工夫をしましょう」予断を許さない新型コロナの感染リスクを遠ざけるためにも、毎日しっかりと眠る習慣をつけよう。
2022年09月28日若いころ母親に「今日も朝4時ごろに目が覚めて、眠れなくてつらい」と、私が朝出社する前によく聞かされていました。加齢とともに、目覚まし時計をセットしておいても、その前に目が覚めてしまうという話も聞いたことがあります。ちょうど当時の母親と同じような年になった私が、毎朝4時前に目が覚めて眠れなくなり、早朝覚醒で心も体も苦しんだ体験談をお伝えします。★関連記事:「朝までぐっすり眠れるように」更年期の中途覚醒が改善した方法【体験談】気持ち良い目覚め?でも何か違うかも5月の初旬から異変がありました。最初はカーテンの隙間の朝日で早く目が覚めたのだろうと思っていました。ゴールデンウイークだし、出かけるには朝早いほうが気持ち良いよね! 1日を有効に使える! と最初は前向きに考えていた私。しかし気が付けば、毎日4時か4時半に目が覚めてしまい、それまでは6時までぐっすり眠っていたので、何かおかしいと思い始めました。朝目が覚めて時計を必ず見るのですが、毎日針が4時台を指していることに不安になり、時計を見ることすら怖くなりました。朝起きそうになると今起きたら何時だろう、また今日も4時かな?と夢の中で自問自答している自分がいて、精神的に不安定になっていきました。これが早朝覚醒の始まりでした。睡眠不足を抱えたすさんだ生活今までは23時から23時半ごろに就寝して、朝6時ごろまでに起きる7時間弱の睡眠時間で、普通の人より多いくらいだったかもしれません。 それが1日5時間になり、とてもつらい日々でした。 何をしていても眠い。家事がだるい、常に横になってしまう。 友だちとランチの約束なんてもってのほかで、引きこもりの毎日。とにかく寝たい、寝たい、そのことばかり考えてしまい昼寝をしようとしても、たくさん寝すぎたらまた明日の朝4時に起きてしまうのではないかと思い、昼寝もできない状態になってしまいました。 夜寝るときも眠いのに翌日を考えると怖くて、すぐには眠れず、さまざまな要因が重なってさらにエスカレートして3時半に目が覚めてしまうことも。私は精神的にふさぎ込んでいてしまい、今思うとうつっぽくなっていたと思います。 夫に相談しても、「俺もそういうときあるよ!」と言うだけで、しょせんはひとごとのようでした。夫は私が4時に起きてしまうことも知らないはずです。 病院に行こうとも思いましたが、眠くて外出する気にもならず。 ただネットで何か良くなる方法はないかと必死で探していました。苦しい…どうしたらいいの?自分なりに調べた結果、行動的なアプローチとして、朝の太陽を浴びると体内時計がリセットするということを目にしたので、まずはどんなに短くてもお日様の光を浴びることをしました。朝、ごみを出すときにゆっくり時間をかけて歩いたり、ベランダに出てお日様を浴びたりしました。自律神経を整えるヨガもYouTubeでおこなってみました。精神的なアプローチとしては、人と比べないことを心がけました。友だちはイキイキしている、でも今の私はダメダメ、眠れなくて、怖くて、どこにも行けないダメな私という考え方をやめました。また完璧主義もやめ、家事の手を抜いたり、買い物も家族にお願いしたり、これが一番難しかったですが、早く起きてしまうことについてあまり気にしないように心がけました。自分にたっぷりやさしくしました。その結果、少しずつ起床時間に変化が出てきました。4時が4時半、4時半が5時へ。少しずつ気持ちがラクになりました。5時半に起きた時に一度散歩に出かけてみました。コンビニエンスストアに行くと、仕事のためにお弁当を買う人がたくさんいて、私だけが早起きではない、この時間に起きることはもう早朝覚醒ではないと気が付きました。まとめ約2カ月付き合った早朝覚醒。正直長かったです。眠ることは日々の生活にとってとても大切なことで、乱れると心にも体にも影響を与えるということに気が付きました。そして今の生活、頑張り過ぎてないか、ストレスをためていないか、自分とも向き合う良いきっかけにもなりました。まだ時々早く目が覚めてしまうときもあります。そんなときは、あまり気にし過ぎず、乗り越えたときの方法を繰り返し続けています。若いころ、母が私にこぼしていた悩みって、このことだったのだなと今になって思い出しました。でも私は一度よくなったのだから、もう大丈夫!と信じて、今後も早朝覚醒と向き合っていきます。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著者/SK(52歳)大学4年生の娘と大学2年生の息子を持つ母。毎日2km歩いて体の健康を維持しています。お年ごろの子どもたちの恋バナを聞いて心は若く! 年齢には逆らえませんが、心豊かで味わいある人間になることがモットー。
2022年09月28日不眠に悩んでいたとき、背中を「ととのえる」とよく眠れることに気付いた私。自己流かもしれませんが、背中のストレッチ、背中を温める岩盤浴、布団乾燥機での温め、この3ステップを実践したところ、深く眠ることができた実体験をお話します。★関連記事:「一睡もできず朝になることも…」40代で寝つきが悪化した私の安眠につながった生活習慣【体験談】ストレッチポールで「背中ケア」を開始アラフォーになり、ストレスで眠れないときが増えました。その日を振り返って、嫌なことが心に残っていると、眠ることが難しくなります。そして、眠っても朝早く起きてしまいます。本当は眠ったら嫌なことを忘れてしまうくらいがちょうど良いのだとは思いますが、なかなかうまくいかないようです。日々の忙しさに安眠できないとき、決まってすることが「背中をととのえること」。私は座りっぱなしのデスクワークで、猫背ぎみ。美容院に行くと、必ず「肩が凝っていますね」と言われるほどです。最初は、ストレッチポール体験講座であまりに気持ちよかったことから、ネットでストレッチポールを即購入して背中ケアを開始。ストレッチポール体験講座は夫と一緒に受けた健康診断の後に必須で受講するものでしたが、見事にハマりました。ストレッチポールは長い円柱のクッションのような形状でヨガポールという名前でも売っています。ストレッチポールを床に置き、背骨の上に添わせるようにあお向けになって寝ます。最初は体のバランスを取るだけ。慣れてきたらバランスを取りながら片手を天井に向けて上げたり、片足を浮かせたりします。ストレッチポールに乗りながら背中を意識して肩甲骨を近づけると、それだけで肩凝りがほぐれていくようです。背中周りの筋肉がほぐれて、「胸が開く感じ」で気持ち良さを感じます。岩盤浴で背中を温めた日はよく眠れる1カ月に1度程度行くスーパー銭湯の岩盤浴で背中を温めた日はよく眠れることに気付きました。よく、サウナに入る人が「サ活」として、「ととのう」と表現していますが、私も岩盤浴で同じ気分を味わっています。お気に入りの岩盤浴は、プラネタリウム。星空を見ながら汗をかくことができます。最初はどうしても嫌なことを思い出してしまうものの、暑くなってくるとそれどころではなくなります。背中を床につけてあお向けになっていると、汗がしたたり落ちてきます。低温の岩盤浴、アメジストが敷かれた岩盤浴もあり、交互に入ります。すると、だんだん雑念がなくなってきて、私も「ととのう」ゾーンに突入。筋肉がほぐれて、不安感、筋肉のこわばりがなくなれば「ととのい」完了。岩盤浴に行った日は適度な疲労感があるので、その日は深く眠ることができ、安眠できることにも気付きました。自宅で「ととのう」には布団乾燥機岩盤浴には頻繁には行けないので、自宅でも何かできないかと考えました。「背中を温める」ために何ができるか考えて、最初はカイロを使い、次に布団乾燥機を使ってみました。ただ、カイロは失敗でした。家族に背中にカイロを貼ってほしいと伝え、背中がじんわり熱くなっていき、熟睡できるかと思ったらカイロは熱すぎる気がしてしまいました。次に布団乾燥機を使ってみました。これが正解でした。寝る前に布団乾燥機で布団を温かくしておきます。布団乾燥機を使用した直後に寝ると、熱すぎると感じてしまうので、終わってから10分後に布団に入るのが私流。ほのかに温かさが残る布団の中に入って背中がじんわり温かいことを感じながらリラックス。寝るころには布団乾燥機の温かさもなくなっていて、それがちょうどいいことを発見。背中を温めることで、安堵感もあり、気分もよく眠ることができています。もともと冬だけ布団乾燥機を使っていましたが、夏も、使用して10分後に使うことでちょうど良い温度に。夏もクーラーでおなかなど体が冷えていることにも気付きました。布団乾燥機を使うようになってから、深く眠ることができるようになっています。まとめストレスの原因をすべて取り除くことはできないので、セルフケアでなんとかやりすごすことが大事になってくるアラフォー。気付かないだけで、疲れはたまっています。猫背ぎみで胸が開いていなかったからなのか不眠に悩むことになりましたが、背中を「ととのえる」ことで深く眠ることができました。私の場合、自覚症状がなかったからこそ、これからも意識的に背中ケアをしていかなくてはいけないと感じています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著者/Kumiko3(41歳)夫と小学生2人の4人家族。Webライター。子育てしながらの仕事は想像以上に大変。アラサーよりも疲れやすく、美容院では肩凝りを指摘され、夕方にはエネルギー切れ。白髪も生えてきて、毎日イライラするのはもしかして更年期!?それでも身だしなみは整えて、目指せナチュラル若見えキラキラ美人!
2022年09月21日“今の睡眠状況に問題は感じているけれど、もしかして治療が必要なレベルなの…?”と、不安を感じている人もいるのでは?ここでは、睡眠トラブルの代表格である“不眠”について改めて解説しつつ、その対処法や様々な疑問にお答えします。“眠れない=不眠”というイメージがあるけれど、その症状は実に様々。具体的にはどのような症状があるのだろうか?「不眠は3つに分類され、いつも通りに布団に入っても30分以上寝付けない“入眠困難(入眠障害ともいわれる)”、眠りにはつけても夜中に何度も目が覚めてしまう“中途覚醒”、通常の起床時間より2時間以上早く目が覚めてその後眠れなくなる“早朝覚醒”が基本的な症状になります」(青山・表参道睡眠ストレスクリニック・中村真樹先生)医学的には、こういった不眠症状が原因で、日中に集中力が落ちたりイライラしやすくなるというようなことが週に3回以上、3か月続く場合には“慢性不眠症”と診断されるという。「定義上は3か月ですが、多くの方は症状が1か月も続くと、身体的にキツくなり、今日も眠れないのでは…という不安が生じてきます。この時点で、治療が必要な段階だといえます」不眠を引き起こす要因には嗜好品や身体的な病気、心理的なストレスなど、様々なものが。近年目立つのが、コロナ禍以降の生活の変化による要因。「在宅勤務で就業ギリギリまで寝ていられることから就寝時刻が遅くなり、出勤業務に戻ってからも夜寝付けなかったり朝起きられなくなったりしている方が増えています。これは人間の体が遅く寝て遅く起きるリズムにすぐに慣れてしまうことから起こる症状で、“睡眠相後退症候群”と呼ばれるもの。同様の症状に、週末の2日間に夜更かしをしただけで深夜型になって平日の朝ボーッとしてしまう、いわば時差ボケ的な“ソーシャルジェットラグ”があります」では、睡眠のリズムを崩さないために気をつける点とは?「就寝と起床時刻の中央値にあたる“ミッドポイント”をずらさないことが重要。例えば、普段24時に寝て7時に起きる方のミッドポイントは3時半ですが、週末に1時に寝て11時に起きると中央値が6時になります。ここが2時間以上ずれると体は遅いほうに順応してしまうので、長く寝る時は就寝&起床時刻を調整してミッドポイントを極力ずらさないようにしましょう」睡眠お悩みQ&AQ. 眠れないのに、無理に眠ろうとしてストレスになることはありますか?A. 眠りへの重圧感も不眠の一因に。いったん布団から出てリラックスを。「今日こそ眠らなきゃ!」という緊張で、逆に眠れなくなるケースも。「横になったまま眠れないと不安感がより強くなるので、いったん布団から出て写真の多い雑誌を見たり軽めのストレッチやゆったりした音楽でリラックスを。汗をかくほどの運動や、脳や視覚を刺激するスマホやゲーム、読書などは、逆に眠気が出にくくなるので×」(中村先生)Q. 不眠になりやすいタイプや、不眠を引き起こしやすくなる外的要因はありますか?A. 先天的な性質や加齢を前提に、睡眠習慣や心配事が不眠を促進。「考えすぎる性格やストレスに弱い方は不眠傾向があります」(小林さん)。「加齢も要因のひとつ。睡眠に使う脳機能が徐々に低下し、40代以降から目が覚めやすくなる人が増えてきます。そこに環境変化などのストレスイベントが加わることで症状が悪化するのですが、不適切な睡眠習慣や睡眠への不安が続くと慢性不眠に繋がることも」(中村先生)Q. パートナーなど、隣で寝ている人が不眠の場合、自分にも影響はありますか?A. 自身の眠りも浅くなる可能性あり。影響が大きければ離れて就寝を。もともとお悩みはなくても、同室で寝ている人の不眠症状が眠りを妨げる原因になるケースも。「隣にいる人が眠れずに寝返りを打ったりベッドから何度も出入りしていると、自分もその都度眠りが浅くなったり目が覚めてしまうことがあります。明らかに問題があるようでしたら、一時的に別室あるいは離れて就寝することを推奨します」(中村先生)Q. ベッドでは眠れないけれど移動中は眠れる、デスクに向かうと眠くなるといった症状は、不眠のひとつになりますか?A. “不眠恐怖”の可能性が大。深呼吸で緊張を取り除いて。「寝室に入ると“眠れないこと”が不安・ストレスになる“不眠恐怖”があります。これが続くと不眠の慢性化の原因に」(中村先生)。不眠恐怖を取り除くのに有効なのが深呼吸。「6秒かけてゆっくり息を吸って6秒止め、6秒かけて息を吐くのが基本ですが、苦しければ自分のペースでOK。呼吸を意識することで雑念が入らず、リラックスできます」Q. 快眠テクニックを取り入れる上で、気をつけることは?A. “やらなきゃ”と思いすぎると逆にストレスや不安の要因に。眠れないお悩みがある人の場合は、快眠テクニックの取り入れ方にも工夫を。「本来は寝る前のリラクセーションが目的なのに“あれもこれもやらなきゃ”“寝る何時間前までに終わらせなきゃ”と義務化してしまうことで緊張してしまい、むしろ不眠の原因に。あまり一生懸命になりすぎず、自分が落ち着くことを適度に取り入れて」(中村先生)Q. 寝酒はどうして良くないのでしょうか?A. 眠りのリズムが不安定になり回復効果が低い悪質な睡眠に。“寝酒を飲むとよく眠れる”というのは実は間違い。「アルコールのリラックス効果で寝付きが良くなり、アルコールが抜けることで眠りが浅くなるので目が覚めやすくなるのですが、眠りのリズムに関していえば不自然で不安定な眠りなのです。中途覚醒が多くなり体や脳の回復ができていないので、睡眠の質としては低いといえます」(中村先生)Q. 市販の睡眠改善薬はどういったものですか?A. 多忙で病院に通えない時などの一時的な解決法と考えて。市販薬は主に2種類。「大半は、ジフェンヒドラミンを主成分とするもので、これは花粉症の薬の副作用である眠気を利用したもの。注意点として、続けると体が慣れてしまうので、短期間の服用が前提。ほかに漢方系があり、こちらは緊張を和らげる目的で、即効性は低め。いずれも、医療機関に行けない時の一時的な対処法と考えましょう」(中村先生)中村真樹先生青山・表参道睡眠ストレスクリニック院長。日本睡眠学会専門医として睡眠に悩む人を月700人以上診察。著書に『仕事が冴える「眠活法」』(三笠書房)がある。※『anan』2022年8月31日号より。イラスト・菜々子取材、文・真島絵麻里(by anan編集部)
2022年08月27日睡眠にまつわる疑問が解消されたり、意外な事実を知ると、自分の睡眠の質も格段に上昇。知識を増やし、睡眠環境を整えて、美と健やかさが手に入る、睡眠上手に生まれ変わろう。Q、眠気はどうして起きるの?A、蓄積した眠気のピークと、体内時計のWの影響。眠くないのに眠ることはできないので、睡眠には十分な眠気が必要。覚醒している間、眠気は疲労のように脳に蓄積して、最大になったところで入眠する。また、体内時計のリズムも大きく関係。朝、日を浴びることで体内時計がいったんリセットされて覚醒度が高まり、14時間くらいすると眠くなるようにセットされている。Q、必ず眠るべきゴールデンタイムはある?A、深い睡眠が得られれば、時間はほとんど関係なし。午後10時~午前2時は睡眠のゴールデンタイムといわれていたが、最近では時間帯は関係なく、深い睡眠を得ることが大事だという見解がメインになっている。体の修復に必須な成長ホルモンが分泌されるのは、睡眠後最初に訪れるノンレム睡眠の最も深いステージの時。眠り始めにちゃんと深い睡眠がとれているかどうかに着目を。Q、朝型人間、夜型人間って本当にあるの?A、遺伝や年齢の影響で2つのタイプに分かれる。早寝早起きの朝型の家系があるという海外の報告があり、時計遺伝子が関係している可能性が考えられる。また年齢も影響していて、思春期は最も夜型で、加齢とともに朝型の傾向が強まるとされる。幼少の頃から朝が苦手だった人は、夜型の可能性大。自分の型に合った仕事を選べば、心身へのストレスを減らすことも可能。Q、睡眠時間は、やっぱり8時間がベスト?A、平均6~7時間を目安に、ベストな睡眠を見つけて。男女数十万人を対象に、睡眠時間と死亡リスクの関係を調べた米国の大規模な調査でも、日本の調査でも、平均睡眠時間7時間の人が最も死亡率が低く、短くても長くても死亡率が高くなることが判明。平均6~7時間を目標にしたいが、大切なのは自分にとってベストな質と量。日中眠気やだるさの出ない睡眠のとり方を模索したい。Q、寝落ちするのは、深い睡眠をとれている証し?A、睡眠の借金が多いサイン。眠りの質、量の見直しを。寝落ちは、眠気がいつでも溢れそうな状態で、睡眠の借金が多い証拠。また、自分のパワー以上のことをこなし、眠気に鈍感になってしまった状態でもある。本来は、うつらうつらと眠気を感じながら、ゆっくり眠りに入っていくのが良質な睡眠をとる流れ。“眠気を感じてから眠る”というリズムを意識し、環境を整えることが大事。Q、嫌なことがあっても、朝目覚めるとある程度スッキリできるのはなぜ?A、脳の働きのおかげと、良質な睡眠がとれた結果。睡眠中、脳は日中に起こった出来事に対する、記憶の整理を行っている。そこでいらない情報は捨て、重要なものを固定するので、嫌なこともある程度忘れられる。またスッキリした気分で目覚められたのは、心身の疲労がしっかり取れ、良質な睡眠ができたという証しでもある。一方、毎日朝一番に気分が落ち込むなら、うつ病の心配も。Q、目覚ましが鳴っても起きられない人、希望時間に自然と目覚める人の違いは?A、睡眠リズムがいい人は、自然に覚醒できる。平日に睡眠負債を溜めず、休日に寝坊することもないなら、睡眠リズムが良いので、目覚ましに頼らず希望時間に起きられる率が高い。ただ、眠りが浅すぎて目覚めてしまう場合もあるので要注意。目覚ましより早く起きられても、スッキリ感がないなら、睡眠時無呼吸症やいびきの影響で、眠りが一晩中浅くなっている可能性アリ。Q、夢遊病やおねしょが子供に多いのはなぜ?A、脳の神経系の働きが未発達だから起こるもの。子供によく見られるのが、寝ぼけたまま夜歩き回る“睡眠時遊行症”や、無意識の状態で突然泣き叫ぶ“夜驚症(やきょうしょう)”。また子供時代は、睡眠を妨げないよう、尿を濃縮させるホルモンの分泌機能も未発達なので、尿を我慢できずおねしょをしやすい。いずれも、脳が睡眠をコントロールする機能が十分に発達する頃には自然と治ってくる。Q、大人になると、なぜ長時間眠れなくなるの?A、子供の頃に比べて、必要時間が減るから。子供の睡眠で特徴的なのが、脳の発達に重要なカギを握るレム睡眠の占める時間が、大人に比べて長いこと。子供が長く眠れるのは、脳の成長に不可欠で、日中の活動量が多く、休息に長時間必要だからというわけ。また、加齢に伴って体内時計のサイクルは徐々に短くなるので、早寝早起きに変わり、睡眠時間も減っていくのが一般的。Q、寝相が良い、悪い、どちらが睡眠の質は高い?A、寝返りを打つのは普通。でも過剰な状態は問題。睡眠中に滞りやすい血の巡りを改善しているので、ある程度寝返りを打つのは必要。ただ、寝相は悪すぎても良すぎても問題。悪すぎる人は、睡眠時無呼吸症の影響を懸念。酸素不足で苦しくなり、寝返りを何度も打っている可能性がある。また、全く動かない人も心配。沈み込みすぎたり、体にフィットしすぎの寝具が原因かも。※『anan』2022年8月31日号より。イラスト・髙橋あゆみ取材、文・板倉ミキコ(by anan編集部)
2022年08月24日長~い夏が続く列島・日本。心身の疲労の回復には睡眠が一番だとわかっていながら、良質な睡眠はとんとご無沙汰…。疲れが溜まって夏バテに悩む人も多い今、健康の要ともいえる睡眠と自律神経のケアを見直して、輝く自分を取り戻そう。睡眠を見直すことが、健康と美容への近道。オンもオフも忙しく、つい睡眠時間を削ってしまう、なんて人に知ってほしいのは、睡眠時間を削るほど、日中のパフォーマンスは落ちるし、この時期特有の夏バテの症状も悪化するということ。「睡眠中は何もしていないから無駄な時間と思う人もいるでしょう。でも脳と体の休養や、様々なメンテナンスが行われている、心身にとってとても重要で実はアクティブな時間なんです」(日本睡眠学会専門医・渋井佳代さん)睡眠不足は自律神経の乱れを招き、体のメカニズムが崩れて肥満や病気を引き起こすことも…。「リラックスして眠りにつき、毎日規則正しいリズムで睡眠時間をとれるのが理想です。でも、生活習慣や体質の違い、ホルモンバランスや感情の影響、季節の変化などで、睡眠サイクルは様々に変わります。良い睡眠のためには、をするべき、してはダメ、などルールに縛られて、ストレスを感じるようなら本末転倒です」昼間やりたいことや、やるべきことが自分なりにできているなら良い睡眠がとれている、くらいに鷹揚に捉えればいい、と渋井さん。「ただ、そもそも自分の眠りに無頓着な人も多いので、まずは睡眠のメリットやメカニズムを知り、眠り自体を見直しましょう」良質な睡眠がもたらすメリット美肌美肌のカギを握るのが、肌の新陳代謝を促す成長ホルモン。成長ホルモンは深いノンレム睡眠時に分泌されやすいので、グッと深い眠りに入れるよう睡眠環境を整えたい。痩せる良質な睡眠で、食欲を調節するホルモンのバランスが整い、食べすぎが防げるように。また、気持ちが前向きになり活動意欲が高まって積極的に動き、消費カロリーがアップ。脳の機能回復睡眠で脳をメンテナンスすることで、記憶力は向上し、集中力、判断力が増す。眠くてどうしようもなく深夜作業をするより、潔く寝て翌日に回した方が脳の実力を発揮できる。病気のリスク軽減体の中に入ってくる様々な異物と戦うための免疫力は、睡眠中にしっかり全身がメンテナンスされることで強化される。免疫力=睡眠力と言っても過言ではない。自律神経が整う脳の疲労が解消されると自律神経の働きを司る脳の視床下部の働きも改善され、整いやすくなる。また、睡眠で感情が整う効果もあり、その面からも自律神経が整いやすくなる。睡眠のメカニズムをおさらい浅い眠りのレム睡眠、深い眠りのノンレム睡眠、どちらにも心身のメンテナンスにとって大事な役割がある。ノンレム睡眠とレム睡眠の1サイクルは60~90分で、これが一晩に4~5回繰り返される。浅い眠りの時に目覚めた方が脳と体が楽。サイクルには個人差があって、同じ人でも季節や体調などで違いが生じる。【レム睡眠】夢を見ながら、脳は活発に活動中。体は休み、脳内の記憶を司る“海馬”や感情を司る“扁桃体”、視覚イメージを生み出す“視覚連合野”は、覚醒時同様活発に活動。感情や記憶の整理に大きく関わる時間。覚醒の準備もしていて、エンジンを空ぶかししている、アイドリングのような状態。【ノンレム睡眠】脳も体も休息モード。疲労をしっかりケア。睡眠は脳も体も休息モードに入る、深い眠りのノンレム睡眠からスタート。4段階のステージがあり、深くなるほど脳はクールダウン、日中働きすぎた脳が休息できる。入眠がスムーズだと、就寝後30分から1時間程度で最も深いステージ4に達する。レム睡眠~ノンレム睡眠の流れ覚醒~睡眠段階1感情を整理しながら、目覚めの準備にも余念なし。日中に起こった出来事に対する感情の記憶の整理を行う時間。体は寝ていても、脳はいつでも目覚められる準備状態。睡眠時間が6~7時間経った頃、一番長いレム睡眠が訪れる。睡眠段階1~2うつらうつらとぼんやりした、深い眠りに入っていく初期段階。はっきりと寝ている自覚はない睡眠レベルで、眠り始めとレム睡眠前後に訪れる。「横になったのに一晩中眠れなかった」という人は、この段階のまま朝を迎えていることが多い。睡眠段階2~3寝返りを打ちながら、脳と体はオフモードに向かう。深い眠りに向かいながら、寝返りを打ったり、歯ぎしりをする程度には体が動く段階。脳では長期記憶を保存する作業が行われる。勉強などの記憶の定着には深い睡眠が必須。睡眠段階3~4ぐっすりと深い睡眠レベルで、心身の疲れを癒して。一番深い睡眠レベル。入眠後30分~1時間後と、もう1サイクルの時、合計2回訪れるのが理想。脳も体も必要最低限の代謝エネルギーで抑えられ、疲れを癒す方に力を注ぐ。渋井佳代さん日本睡眠学会専門医。「スリープクリニック銀座」院長。患者のライフスタイルや職種に応じた、多様性に富むアドバイスに定評あり。女性ホルモンバランスの変化がもたらす睡眠への影響にも精通。共著に『女性のための睡眠バイブル』(主婦と生活社)。※『anan』2022年8月31日号より。イラスト・髙橋あゆみ取材、文・板倉ミキコ(by anan編集部)
2022年08月24日毎日しっかりと睡眠時間を確保して良い睡眠を取ろうと心がけているのに、寝つきが悪くて目が覚めてしまうことがしばしば。若いときは一度眠れば朝までぐっすりだったのに、40代後半になってからのここ数年、良い睡眠が取れずに常に睡眠不足状態。夜しっかり眠れないと子どもたちに対してもイライラしてしまうし、家事・育児・仕事がうまく回らずにストレスがたまるばかり。このような状況をしばらく放置していましたが、若いときからの良くない生活習慣を変えてみようと思い、いろいろと試行錯誤した体験談です。★関連記事:眠れない、目が覚める、疲れが取れない…。不眠の原因は更年期?どうすればいいの?【医師監修】入眠までに1時間以上もかかる!若いときと比べて入眠までの時間がすごく伸びました。若いときはベッドに横になればすぐに眠りにつけたのに、最近では30分〜1時間、ひどいときは2〜3時間たってしまうこともあります。さらに、入眠に時間がかかるだけでなく、夜中にも何度か目が覚めてしまい、朝起きても眠った気がしません。睡眠も細切れで眠りが浅いので頭が休まらず、疲れが取れないままです。睡眠不足で日中のイライラや疲労感がひどい睡眠不足は体の不調につながるので厄介なもの。疲れが取れないのでささいなことでイライラしてしまったり、子どもや家族への対応も悪くなるので反省する毎日です。また、仕事・家事・育児と毎日やることがたくさんあると、体力がついていきません。疲れが取れない、日常がうまく回らない負のループが続き、仕事や家事でミスをしてしまうこともあります。食生活の改善や運動で気持ちの良い睡眠が!若いときから脂っこいものが好きで食生活に偏りがありました。さらに、睡眠時間も不規則で夜遅くまで起きている日もあれば早く寝る日もあり、早く起きる日もあれば遅く起きる日もありました。運動はあまり好きではなく、仕事はデスクワークなので家事で動くくらいです。若いときはこのままでも健康でいられましたが、40代後半になるとそうはいきません。私には昔からお世話になっており、何か体の悩みがあると診てもらっている婦人科の先生がいます。当時、睡眠不足による体調不良や睡眠の悩みについても相談に乗ってもらっていました。かかりつけの婦人科の先生によると、更年期の女性の体は女性ホルモンが減り、ストレスがたまりやすい状態になるそうです。体を健康に保つには気・血・水など体の乱れを整えることが大事であり、より良い生活習慣を送るのが良いと言われました。ホットヨガを始め、寝る前には温かい飲み物を摂取気・血・水を整えるというのは漢方の考え方ですが、気は生命エネルギーであり元気の源と言われています。先生によると、気が乱れると肌のたるみや疲れやすさが増し、気を整えるには消化の良い食事と睡眠が大事だそうです。血は体中に栄養を届ける働きがあり、流れが悪いとイライラしやすくなります。そのため、体を温めるのが大事とのこと。水は血液以外の体液を指し、水分超過になると体のむくみや不調になるので、体の水分を整えるには運動して発汗させるのが良いそうです。私は先生に言われたとおりに、気・血・水を整えようと思い、今までのような良くない生活習慣を変えました。睡眠は決まった時間にし、食事は野菜たっぷりで消化に良くて体にやさしいバランスが良いものを取り入れました。また、血の巡りや水分バランスを整えるため、体を温めて発汗作用のあるホットヨガを始め、寝る前には温かい飲み物を飲むようにしました。これらの生活習慣改善で入眠時間が短くなり、朝まで目が覚めないなど睡眠の質が上がった気がします。まとめ睡眠の質は生活習慣に大きく関わるので、食事や運動など基本的なことから変えなければならないと思いました。若いころは何もしなくてもよく眠れましたが、アラフィフになると意識的に生活習慣を変えることが大事だとわかりました。ただ、毎日の生活で忙しいとバランスの取れた食事や運動を取り入れるのは難しいことだと思いました。しかし、朝昼晩のどれかで良いので野菜を取り入れる、週3~4回のホットヨガをおこなうなどできるところから始めてみることで疲れが取れやすくなったり、熟睡して睡眠が取れたり変化が見られました。よく眠れるようになったことでストレスが減り、日常生活にも余裕ができるようになりました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/粒来拓先生(よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長)日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。著者/AI(46歳)大学生の長男と長女、小学生の次男を育てる母。昔から海外旅行が好きで、得意な英語を活かして家庭教師とwebライターをやってをいる。最近の悩みは次男出産から減らなくなった体重。この先も太ったままでは嫌なので、最近ホットヨガを始めた。
2022年08月21日私にとって睡眠は、心や体の健康に影響する大事な要素の1つ。そんな大切な睡眠がうまく取れずに悩まされるようになったのが、ちょうど40歳を過ぎたころでした。これまで看護師として不規則な生活をしていたので、多少の睡眠不足は平気でした。しかし、原因もわからず規則的な生活をしているのに寝付きが悪くなったり、熟睡した感じがなくなってしまったりすると、体にもこたえました。でも、このよく眠れない状態がプレ更年期症状の1つかもしれないと気付いてからは、以前より増して生活に気を付けることで夜間しっかりと睡眠が取れるようになってきたと思います。睡眠の悩みに対処している私の体験談を紹介します。★関連記事:「夜中に目が覚め、昼は常に眠い!」50歳で始まった睡眠障害【体験談】40歳で急に夜眠れなくなった!私が「夜、あまりよく眠れなくなった」と感じるようになったのは40歳のころです。これまで看護師として病院に勤め、夜勤もこなしていたので、多少の睡眠リズムの変化があっても平気だったのに、ちょうど40歳を過ぎたころから急に夜の睡眠の質が下がり始めました。一番感じたのは眠りが浅く、朝起きても「よく寝た!」と感じることが少なくなったことです。熟睡したという感覚がないと日中もどこか眠気があり、仕事も思うように進まないことも多くなりました。早く眠るようにしたり、夜間にトイレで起きないよう夕方から水分をほどほどに摂取するようにしたりしても、なかなか改善できずにいたころ、ネットで「プレ更年期」についての記事を見ました。そこには「ぐっすり眠れない」こともプレ更年期の症状の1つとして書かれていたのです。そこでやっと「眠りにくかったのは、もしかしたらプレ更年期かも…….」と気付くことになりました。看護師として更年期症状の知識はあったものの、まさか自分がプレ更年期症状が出ているとは思いませんでした。ですが、40歳を過ぎて眠りにくくなったのがプレ更年期と関係しているのかもしれないとわかり、ホッとしたのを覚えています。原因を理解したら気持ちもラクに夜、なぜ深い眠りが取れなくなったのか、その原因の1つにプレ更年期に起こるホルモンの分泌の変化があるのかもしれないと気付いたら、急に気持ちがラクになったのを覚えています。更年期には女性ホルモンの増減の幅が大きくなり、それがスムーズな睡眠を促す「セロトニン 」というホルモンの増減や調整にも影響を及ぼすと言われています。私の場合も40歳になり、これまでとは異なる女性ホルモンの分泌の変化から、睡眠を促すセロトニンの分泌にも影響して、睡眠の悩みが起こりやすくなっていたのだと思うと、なんだか安心しました。原因がわかれば、あとはそれに対処するだけです。そこで私は睡眠の悩みを改善する生活の工夫に取り組み始めました。夜間眠れず苦しんだ私が実践した睡眠改善法私が実践した対処法は次のとおりです。・夕方以降カフェインを摂取しないカフェインが含まれているコーヒーや紅茶、緑茶などを午後2時以降に摂取するのをやめました。なぜならカフェインは睡眠を邪魔する成分としてよく知られており、一度カフェイン をとると体の中で摂取した半分の量まで代謝されるまで4〜6時間かかると言われているからです。それ以降も体内に多少残ることを考えて、カフェインが睡眠を邪魔しないように夕方以降はとらないようにしています。すると、少なくともなかなか寝付けないということは少なくなってきました。・寝る前にスマホやパソコンはを触らないスマホやパソコン画面から出るブルーライトは体内時計を狂わせてしまうことでも知られています。そのため、寝る前の1〜2時間前からスマホやパソコン画面を見ずに過ごして、頭に余計な刺激を入れないようにしています。なかなか難しいですが、これをするだけでも夜間の睡眠の質はだいぶ変わってきたと感じています。以上が、私が睡眠の悩みを改善するために試していることです。夜間の眠りも深くなり、朝の目覚めも良くなってきたと思います。まとめ夜間うまく眠れないことを経験したことで、睡眠の大切さにも気付くことができ、今では睡眠の悩みを改善する工夫をしてだいぶよく眠れるようになりました。心配なことや不安なことがあると時々よく眠れないこともありますが、眠れないことに焦ることなく、良い睡眠が取れるよう工夫を続けていきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/粒来拓先生(よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長)日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。著者/ゆき(41歳)40代に入りイライラすることが多くなったことで、プレ更年期を感じ始めた。現在は、看護師の経験をもとにプレ更年期の対処法を模索中。
2022年07月21日妊活中は心穏やかに過ごしたいのに、ヤキモキしたり憂鬱な気持ちになりがち。なかなか寝つけなかったり、何度も途中で起きてしまったり、睡眠の悩みが絶えないかたもいらっしゃるでしょう。そこで今回は、実際に妊活中のかたへの指導もしている、眠りとお風呂の専門家でSleepLIVE(株)代表の小林麻利子さんに対策を伺いました。ホルモンバランス、自律神経を整えよう!妊活も含め、女性の生活に関係が深いホルモンバランスを整えるには、自律神経を整えることが先決。妊活中で睡眠に課題があるならば、就寝前の自律神経を整えることが不可欠です。よい眠りを得ることで、自律神経が修復され、女性ホルモンなどの内分泌の修復に繋がります。よい循環を作るために、思い悩んでいる状態から一歩前に進むための対策を行っていきましょう。ラベンダーで交感神経の働きを低下させよう嗅覚刺激は侮るなかれ。五感の中で最も早く自律神経に作用します。さまざまな自律神経の研究で、その効果が報告されているラベンダーは不可欠です!ラベンダーと一言でいっても、産地や収穫年度、採取方法によって香りは違います。もし、ラベンダー単体が苦手なら、ブレンドされているものでもいいですし、ハーブそのものを購入して、お茶の葉を入れるパックなどに入れて枕元におくのもok。ピローミストやボディクリームといったものなら、手軽に使用できるので重宝します。好きな香りをかいで、交感神経を落ち着けよう同僚に「子どもは?」と聞かれて心がザワザワしたり、妊婦さんや家族連れを見て落胆したり…そんな時は交感神経が刺激されています。夜だけではなく、日中の自律神経を整えるために、何か心がマイナスに動いたら、その度に好きな香りをかぐ習慣を取り入れていきましょう。小瓶に入れて持ち運ぶのでもいいですし、腕時計型や、胸ポケットに挿せるもの、ペンダントタイプのディフューザーを用いるのもいいでしょう。ロールオンタイプのものやボディオイルなどをカバンの中に入れておいて、そのたびにつけるのもいいですね。香りをかぐと自然に呼吸がゆったりと穏やかになっていきます。それによって、さらに交感神経を低下させることも可能になります。照明の工夫をしよう眠りを促すメラトニンの分泌を促すには、照明を暗く、赤っぽい光にチェンジする必要があります。外の太陽の明るさと連動させて、光の調整をしていきましょう。日本人の家はとにかく明るすぎます。イメージは、ムーディーな雰囲気です。夕飯時から、赤っぽい光に変えていき、夕飯後から、入浴前までに照明の数をどんどん減らしていきます。入浴中は脱衣所の光だけつけて、お風呂場は照明をオフ。脱衣所でスキンケアなどをする際は、脱衣所を消してお風呂場のみ。寝室や廊下は基本的につけずに間接照明などで工夫するとよいでしょう。そのまま妊活のタイミングをとるならば雰囲気も良いですし、睡眠の邪魔もしませんので、ぜひ今日からチャレンジしてみてください。夫婦で過ごす寝室の見直しを!睡眠に適した場所であるかどうかを見直してみましょう。もし少し課題があるならば、休日を利用して、改善を。寝室はいつも片付いていますか?漫画、パソコン、テレビ類など、寝ることに関係のないものはありませんか?枕元に睡眠に関係のないものを乱雑に置いていませんか?空気清浄機などで空気は整えていますか?エアコン類で快適温度湿度に整えていますか?ベッドのサイズを確認しよう夜、妊活のタイミングを取った後、きちんと効果的に働くためには、良質な睡眠が不可欠。しかし、特に新婚さんは、一緒に寝たいからと、大きめのベッドを用意して2人で寝ているかたもおられるでしょう。今のベッドで、2人とも大の字で眠れていますか?1人は眠れても、もう1人は横向き寝などで縮こまって寝ていたりはしていませんか?また、2人で寄り添って眠ることで安心感は得られますが、どちらかが繊細なタイプであれば、お相手の寝言や寝相、ちょっとした物音などで起きてしまったり、例え起きなくても、眠りの質が悪くなってしまうこともありえます。ベストは、シングルやセミダブルベッドを2台連ねて用意。気配は感じても、ベッドの境目がありますので、振動がダイレクトに感じることもありません。また、距離も取れるので、それぞれ穏やかにおやすみすることが可能になります。一緒に寝ている感覚が欲しければ、ベッドフレームを同じにして、ベッドヘッドが床と並行に伸びているようなタイプであれば、大きな1台のベッドとも言えなくはないので、解決するのではないでしょうか?購入したてでなければ、妊活に必要な経費として、ベッドを新調することも視野に入れるのもよいかもしれません。タイミング以外に夫とハグの習慣を妊活期間が長くなると、夫と妊活タイミングの時しか触れ合わないこともあります。しかし、たとえ服を着たままでも、人とハグをすることでオキシトシンが分泌し、自律神経も整いやすくなり、リラックスしやすくなることが分かっています。まずは寝る前だけでも、お互いの呼吸の早さが遅くゆったりとなるまでしばらくハグをしてからお休みしてみてください。いかがでしたでしょうか?何かピンときたものだけでもいいので、ぜひ日常に取り入れていただけたら幸いです。眠りとお風呂の専門家小林麻利子さん同志社大学卒業、京都市出身。SleepLIVE株式会社代表取締役社長。生活習慣改善サロンFlura主催。公認心理師。科学的根拠のあるデータや研究を元に、睡眠と入浴を中心とした生活習慣を見直すことで、自律神経を改善していく指導が人気。約3,000名以上もの悩みを解決し、テレビや雑誌など、多くのメディアで活躍中。不規則な生活になりがちな、芸能人やモデル、アナウンサーへも指導。企業向けには、健康経営や睡眠関連事業支援などを行う。著書に『入浴の質が睡眠を決める』(カンゼン)『不美人習慣を3日で整える熟睡の練習帳』(G.B.)など多数。プライベートは、3歳児と0歳児の母。(C)Blanchi Costela/Getty Images(C)tomazl/Getty Images(C)Jamie Grill/Getty Images文・小林麻利子
2022年06月18日夜、中途覚醒することが多くなったので睡眠導入剤を処方してもらい、ここ1、2カ月ずっと服用し続けている私。おかげで夜は起きなくなりましたが、しっかり寝ていてもなぜか日中も夜も眠すぎて仕事にならず、思い切って薬を変えた体験談です。中途覚醒で睡眠導入剤を服用中私の仕事はWebライターです。在宅で仕事をしているのですが、このところ解消できない悩みがあります。それは「朝も昼も夜も常に眠い」ということ。夜中に1、2度起きてしまうため睡眠不足を感じてクリニックを訪ね、マイスリーという睡眠導入剤を処方してもらってからほぼ2カ月。毎晩忘れずに服用し、夜中は起きなくなりました。ところが、しっかり寝ているはずなのに常に眠いのです。まず朝、小中学生の子どもを学校に送り出した直後から眠い。昼ごはんを食べた後、子どもたちの帰宅まで原稿を書こうとして眠くなる。夕食や家事を終えて夜遅くにパソコンの前に座ってもすでに眠い……。「私に仕事をさせたくないの? 何のために眠くなるの?」と自分自身に憤りを覚えるほどの眠さなのです。昼寝すればするほど仕事の時間が削られる思ったような文章を書くためには、眠さと戦うより一瞬でも寝たほうがきっといい。そう思って短時間の昼寝をすることにしました。最初のころ何度かは15分間のタイマーをセットすれば起きられましたが、しばらくすると体が昼寝に慣れてしまったのか、寝ると1、2時間は平気でワープするようになってしまいました。ワープした時間をその後の集中力で取り戻せればいいのですが、子どもが帰宅すればバタバタし、夕方になれば夕食作りをしなければなりません。さらに、夕食後は皿洗いや子どもの勉強を見たりお風呂に入ったりと大忙し。そんなこんなで22時ごろになるとすでに眠くて、昼寝でカットした仕事時間を取り戻せません。締め切りに余裕があればすぐに寝てしまい、締め切り間際だと眠気を我慢して必死に仕事しなくてはならず、なかなかつらい毎日でした。思い切って薬を切り替えたところ眠気が改善そんなとき、知り合いが「それはひょっとしたら薬が合わないのでは?」と言ってくれたのです。私は睡眠導入剤に「夜起きずに朝までぐっすり眠れる」という価値しか見ていなかったので、薬が合わないとは考えてもいませんでした。そのアドバイスが気になり出し、薬を処方してくれた内科を再度受診。すると「5~6時間は眠れているのに、まだ日中も眠いんですね? では別の薬も試してみますか。高齢者に処方されるデエビゴという薬ですが、朝起きたときにふらつかない薬なので、ひょっとしたら合うかもしれません」と医師から言われました。その夜からずっと飲み続け1週間がたちましたが、入眠のスピードも早く、日中の眠気も抑えられている気がします。まとめ私は当初、睡眠導入剤に「夜中起きずにずっと朝まで眠れる」という効果しか求めておらず、「日中に眠気が出る」ことについては仕方がない副作用だと諦めていました。しかし、今回薬を変えてみて、マイスリーより日中の眠気が出にくいデエビゴが私には合っていると感じています。医師からは「どちらも試してみて、良いほうを飲んでいけば良いと思いますよ」とアドバイスされたので、日々の体調を気にしながら自分に合う薬を決めていこうと思っています。処方された薬でも気になる副作用があれば、医者と相談して別の策がないかを考えていくことは大事だなと感じた経験でした。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/みやまこ(49歳)夫と小学生2人、物忘れがひどくなりつつある実母との生活。高齢で産んだ子どもはまだまだ手がかかる、母は毎日同じことを聞いてくる、夫は「かまってちゃん」でてんやわんやのワンオペ状態。最近めっきり疲れやすいし、作業効率も落ちてきているし、目はしょぼしょぼで白髪もしっかり。家族に隠れてお菓子を食べながらサスペンスドラマを見ているときだけが唯一の休息。
2022年06月15日私は睡眠薬を飲んでも布団に入ってから2時間以上寝るのに時間がかかることが多く、さらに寝ても2時間ごとに目が覚める状態の睡眠障害を持っていました。現在も2時間ごとに目は覚めますが、今はスッと眠りに入り起床後にスッキリした感じが得られるようになったのと、布団に入ってから15分ほどで寝られるようになりました。それは薬によるものではなく、睡眠についての情報を集めていろいろ試していった結果です。私が試してみてよかったものを紹介したいと思います。睡眠障害を患った理由睡眠障害を患った理由は、大切に思っていた妹が自ら命を絶ってしまったのがきっかけです。私が33歳のときでした。私は頭の中にあった「もっとこうできたはず」「なぜあんなことを言ってしまったのだろう」といった思いなど、あらゆる角度から自分を責め立てました。 そして、毎晩怖い夢を見るようになりました。それは戦争の場面だったり妹が黒い衣装を着て出てきたりするさまざまな怖いシーンで、非現実なことなのに私には悪いことが起こる前触れのように思え、目が覚めても恐怖感が続き、ほとんど睡眠が取れない状態になってしまったのです。あまりに不安定な日が続いたので、私は自分の意思で精神科を受診しました。 四十九日も済んでないころでしたので、妹の死で両親が憔悴(しょうすい)しきっていたこともあり、「私がしっかりしないと」と、そんな思いからでした。 案の定、医師の診断は「睡眠障害」でした。特に大きな驚きはなく、自分が寝られない理由がわかり、薬も処方されたので安心した記憶があります。ちなみに最初に処方されたのは「ロヒプノール」という強めの睡眠薬でした。その効果ははっきり覚えていませんが、薬を飲む前より寝られていた程度には記憶しています。39歳ごろから睡眠障害の状態が悪化さらに私が35~36歳のころ、病院を変えるのをきっかけに睡眠薬の処方も「ロヒプノール」から「マイスリー」に変わりました。そのころの私の状態はというと、怖い夢を見ることもほとんどなくなり、睡眠薬を飲んで30分ほどで寝られるようになっていました。薬を飲んでいれば普通の生活が送れる状態だったと思います。しかし39歳ごろから徐々に睡眠の質が悪くなり、44歳の現在では睡眠薬を飲んでも寝るのに2時間以上かかり、また、寝られても2時間おきに目が覚めることがほとんど。まとまった睡眠が取れない状態にまでなっていました。 朝起きても体は重く、頭もぼーっとしている状態。「しんどくて何もできない」の繰り返しで1日を無駄にするような日々が続いていました。睡眠の質が悪くなったきっかけはこれといって思い当たらなかったので、「長年、薬を飲んでいるから効きにくくなった」「年齢から来るもの」だと私は解釈しています。 寝られない日が続いたので、医師に相談して「マイスリー」のほかに「ベルソムラ」という睡眠薬も去年ぐらいから処方してもらっていますが、あまり効果は感じられず……。寝られないことが当たり前のようになっていました。 そんなとき、知り合いに寝られないことを話すと「寝る何時間前にお風呂に入っている?」と聞かれたのです。私は心の中で「えっ? お風呂に入る時間で睡眠が変わるの?」と半信半疑でした。ただ、ちゃんと睡眠を取るには朝に日光に当たったほうが良いなど睡眠と生活習慣に関する情報をよく耳にするのはたしかです。 よし、何か試してみよう。やっと私は重い腰を上げることができました。それから睡眠についてネットやYouTubeで調べ、いろいろ試してみることに。「あれっ、こんなことで本当に睡眠が良くなるんだ」。そんな驚きを感じたこともありました。睡眠障害を改善させた3つの行動私の睡眠改善への取り組みは朝から始まります。午前中に日光を浴びながらウォーキングするようにしました。太陽を浴びるのは体内時計をリセットするのに良いのだとか。人間は体内時計が狂うと寝つきが悪くなるとのこと。ウォーキングは日光も浴びられ、また適度な疲れも得られることから睡眠を良くしてくれるらしいです。 次にお昼寝は30分以上しないようにしました。眠いと感じたら30分のタイマーをかけて眠ります。なぜ30分以内かというと、30分を超える睡眠はノンレム睡眠(深い眠り)に入ってしまい、これが夜の睡眠にも影響を及ぼすといわれているからです。 そして、肝心の布団に入ってからですが、私はこの時間にYouTubeの動画を見ながら「寝るための瞑想」「寝る前のストレッチ」をおこなうようになりました。ストレッチは筋肉を緩めることで血流が良くなり、リラックスの効果があるのだとか。瞑想は考え過ぎる頭を休めてくれる効果があるようです。 私は「夜、眠い」という感覚があまりなかったのですが、瞑想やストレッチをしているうちに夜の11時ころには眠いという感覚が得られるようになり、またストレッチが終わると15分もせず自然と寝ていることが多くなったのです。今も同じ睡眠薬を服用しておりますが、薬が増えたわけではないのに効果を感じられました。多少夜に目は覚めますが、朝、熟睡していた感覚があるようになりました。それによって少し活動的にもなった気がします。まとめ睡眠がましになって感じたことは「知らない」ということは損だということ。睡眠を自分で改善する方法を知ることで、生活がこんなに変わるんだとわかりました。人それぞれではありますが、私の場合は知ろうという気持ちが睡眠改善にプラスに動いた気がします。前より睡眠が取れることで1日のだるさも頭のぼーっとした感じもだいぶましになりました。体調の良い時間が増えたので好きなドラマを見たり、家事に使ったりすることができるようになりました。こうしたことで1日の張り合いもでき、物事に前向きに取り込むことができるようになった気がします。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。イラスト/サトウユカ著者/山田今日子(44歳)子どもなしの更年期に悩む主婦。目の疲れや腰痛と戦いながら、日々WEBライターの技術向上を目指し、頑張っている。
2022年06月02日50歳になって睡眠障害に気付きました。朝はとにかく眠くて、ベッドに戻って二度寝。仕事に支障が出始めたので夜は早く寝たところ、今度は真夜中に1、2回目が覚めてしまい、眠りが浅いせいか翌朝また眠くなるという悪循環です。これ以上、日中に眠気が来ると何もできないため、睡眠導入剤を飲むことにした体験談を紹介します。睡眠障害に気付き、内科を受診朝ごはんが終わるとベッドに逆戻り更年期になって疲れやすくなり、若いときに比べて日々こなせる仕事量が一気に減ってしまった私に、次なる問題が持ち上がりました。睡眠障害です。 私は在宅でライターをしており、子どもたちを送り出したらパソコンの前に座るのが本来あるべき姿です。ところが朝から仕事をしようとしているのに、眠くて眠くてたまりません。子どもに朝ごはんを食べさせ学校に送り出したあとに、またベッドに戻って寝てしまい、気が付けば昼。まったく仕事ができないまま昼ご飯を食べ、少し仕事をして夕食から夜の子どもの世話などをし、夜10時を過ぎるとすでに眠いのです。結局仕事ができる時間が1日2~3時間になってしまい、どうにも回らなくなってきました。早く寝ると夜中に何度も目が覚めてしまうもともと私は緊張するタイプ。朝早く起きてお弁当を用意して、子どもに持たせなければならない学校の遠足や社会科見学……その前の日から翌朝起きられるか不安で何度も何度も起きてしまうようなことがよくありました。ただ最近は、遠足前というわけでもないのに途中で覚醒し、スマホを見るとまだ2時、まだ4時。朝までぶっ続けで眠れず、2時間刻みぐらいで起きていることに気付きました。結局、朝シャキッと起きるために夜早く寝ても、真夜中に何度も起きてしまいます。眠りが浅いせいか昼間も常に疲労感でいっぱい。とにかく深い眠りをと思って、今まで興奮や緊張で眠れなくなると飲んでいた睡眠サポートサプリを試しましたが、今回はまったく効き目が感じられず……。もうサプリメントで対処するレベルを超えたのかもと感じました。睡眠導入剤で夜中起きずに眠れるように夜の眠さも、生理前のときのように耐えられないほど眠い……。生理のときと同じような強烈な眠さだと気が付いて初めて、ひょっとしたら更年期症状の一つかもしれないと思うに至りました。ネットで検索するとやはり、不眠や途中覚醒は更年期症状の一つと書いてあります。内科に行って相談し、睡眠導入剤のマイスリーを処方してもらいました。就寝前に睡眠導入剤を飲むと、なんだかぼうっとしてまぶたを開くのもおっくうになり、気付いたら朝になっていました。中途覚醒がなくなり、しっかり眠れて疲れも取れている気がします。当初、マイスリー5mg1錠を処方されていたのですが、起床時のあまりの眠気からきっと私には量が多すぎると考え、半分に割って飲むことに。医師からも「半錠でいいなら、しばらく続けてみましょう」とGOサインが出たので、ここ2週間、毎晩半錠をずっと飲み続けています。夜すんなり眠れて一度も起きずに朝を迎え、すっきりと朝から活動できる……そんなことすら難しくなったかと思うとがっくりきますが、これが加齢なんでしょうね。まとめ今まで不眠や中途覚醒などは私には無縁だと思ってきましたが、日々の生活や仕事に支障が出て、初めてこれは本格的に対処しないとまずいと感じるようになりました。睡眠サポートサプリでは不十分で、今のところ睡眠導入剤をしばらく頓服的に使う以外の方法は見つけられていませんが、この薬が自分に合うのかの検証も含めて、更年期の自分の体と向き合っていくしかありません。早めに寝る努力はしないとと思いつつも、常に眠くて昼寝をしてしまうと、夜を仕事の時間に割くことになるため夜更かし気味になります。仕事を少し調節して、日々変化する自分の体調に生活を合わせていかなくてはと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。マンガ/しおみなおこ著者/みやまこ(49歳)夫と小学生2人、物忘れがひどくなりつつある実母との生活。高齢で産んだ子どもはまだまだ手がかかる、母は毎日同じことを聞いてくる、夫は「かまってちゃん」でてんやわんやのワンオペ状態。最近めっきり疲れやすいし、作業効率も落ちてきているし、目はしょぼしょぼで白髪もしっかり。家族に隠れてお菓子を食べながらサスペンスドラマを見ているときだけが唯一の休息。
2022年04月27日