わが家では、平日にパパと子どもの時間がほとんどありません。パパと子どもの時間といえば、休日のお風呂だけ。ところが、お風呂の時間を喜んでいた子どもが、ある日突然「パパは嫌! ママがいい!」と言うように。そのときのパパ見知り体験談を紹介したいと思います。 パパとのお風呂を泣いて嫌がる息子1歳を過ぎ、お話がじょうずになった息子との会話がとっても楽しかったころ、突然「パパは嫌」が始まりました。たまにしかパパと入れないお風呂も「ママがいい」と言い始めたのです。 「そんなこともあるんだ」と最初は思っていたのですが、ママだってたまにはひとりでお風呂に入ってゆっくりする時間が欲しい。それに、泣いてまでお風呂を断られるパパはショックが大きかったようです。 普段から男同士仲良く!そこで、普段から「パパってお仕事しててすごいよね」と息子に話したり、パパが手伝ってくれたことなどを息子の前で大げさにほめたりしてみました。 パパもお風呂での遊びを考え、泡風呂の素を用意するなど、パパと一緒のお風呂が楽しくなるように工夫しました。休日はパパと息子だけの時間を増やして公園で遊び、買い物をしてきてもらうことも。男同士、2人だけの経験が増えることで、どんどん仲良くなってくれて期待通りでした。 それでもたまには「やっぱりママ」それでもたまに「お風呂はママがいいな」という日もあります。息子にお風呂を断わられる瞬間がパパにはかわいそうなので、前もって聞いておいて「今日はダメだって」とママからパパへ伝えるようにしました。 「どうして嫌なの?」と聞いたり、説得しようとしたりするのは意味がないと気付いてやめました。特に男の子は、“何が何でもママが一番”ということも多いのかもしれません。逆にあっさり認めてあげることで安心するのか、次の日はパパとお風呂に入ってくれていました。 4歳になった息子は、今では「どっちでもいいよ」と言ってくれるようになりました。一時期の成長過程であるパパ見知りでしたが、さみしそうにしていたパパのためにも、早めに終わってよかったと思っています。 イラスト/manami.koiso監修/助産師REIKO著者:斉藤あや大人しく内気な娘と楽天的で活発な息子、男女二児の母。ママ・パパに役立つ情報をお届けすべく、これまでの育児経験を生かして、育児の工夫やお役立ちグッズなどの情報を発信中。
2021年05月21日赤ちゃんよりも大変(ほぺろう当時3歳)。慣れるのに1年かかった母子分離自閉症と知的障害のあるほぺろうは5歳の今でも発語なし。そんなほぺろうが保育園に入園した当時は まだまだ癇癪が激しい時期で、園生活には不安しかありませんでした。通常は「保育園は安全」「ママはちゃんと迎えに来る」と理解すると少しの期間で園に慣れていくものですが、自閉症のほぺろうは適応が苦手、また知的障害もあるため3歳だと言うのに「入園」の意味を全く理解していませんでした。そのために、場所見知り、人見知りも激しく、母子分離がなかなかできませんでした。同じ保育園に預けられている乳児クラスの赤ちゃんよりも大変だったのではないかと思うほどです。結果、泣かずに当園できるようになったのは1年経った年中からでした。Upload By ぼさ子ほぺろうは「加配希望」の為、専属の先生が付きっきりで面倒を見てくれました。クラス活動中もほぺろうが癇癪を起こせば別室に連れて行き、落ち着くまで付き合ってくださったり、精神安定剤になるオモチャを自宅から持ち込ませてもらうという特例措置を取ってくださったりといろいろ対策を考えてくれました。すぐに癇癪を起こすほぺろうは クラス活動の妨げになったり、先生を休む間もなく付き合わせたり、指示も通らないし、泣き声の爆音で園全体に迷惑を掛けていることは明らかでした。覚悟しての入園とは言え、私は大変な罪悪感を持っていました。Upload By ぼさ子偏食がもたらす苦労偏食が激しいほぺろう。食べられる食品は数えられるほどで、基本的に茶色いものしか受け付けません。なので、せっかくの給食も食べてくれるものは少なく、そうなると空腹で余計に機嫌が悪くなっていました。お腹が空いているせいでお昼寝もままならず、みんなが眠りたいのにギャーギャーと騒ぎ立てていただろうと想像できます。Upload By ぼさ子あと、遠足の日は手づくりのお弁当なのですが、周りの子はみんなカラフルで可愛いお弁当なのに対し、ほぺろうだけ「茶色一色弁当」でチョット恥ずかしかったです。園生活を助けてくれたのは、情報共有と動じない先生入園するにあたり、私は「ほぺろうの特性・癇癪対策・発達クリニックでの診断」を記入したノートをつくって保育園の先生と情報共有しています。最初は書くことがたくさんでノート作成が大変でしたが、「こうするとほぺろうが心を開きやすい」などの対策に保育園側も協力してくださったおかげで、ほぺろうも次第に加配の先生に懐くようになりました。保育園で心を許せる大人ができたのはとても大きいことでした。Upload By ぼさ子こちらの保育園は障害児受け入れの経験が多い為か、ほぺろうの行動に対しても動じない先生たち。そのおかげで先生たちへの信頼は最初から持つことができていました。私が良いなと思ったのは「ほぺろう君は“障害があるので“優しくしましょう」みたいな雰囲気がなかったこと。甘えさせるのも叱るのも他の子と同じ!特別扱いがないからこそ周りの子も動じることなく ほぺろうに接してくれていたと感じます。『人に頼る』ことを学んだおかげで年少時代を乗り切れた最初のころは ほぺろうの扱いにくさに罪悪感いっぱいで、毎日先生に謝ってばかりいました。でも、先生の懐の深さに甘えさせてもらっているうちに「母一人で解決しようとしてもどうにもならない。ほぺろうの育児は人の助けが必要」と割り切れるようになってきました。それからは、ほぺろうの躾に躍起になるより『気持ち良く人の手を借りられるにはどうしたら良いか?』という意識になってきた気がします。ほぺろうが他の子より手を焼く事実は変わりませんが、先生や周りの方々には謝罪より『感謝』することの方が多くなりました。保育園生活は、ほぺろうだけでなく私のことも成長させてくれています。Upload By ぼさ子ようやく母子分離に慣れてきたけど…喋れないほぺろうの代わりに 毎日保育園でのできごとを話してくれる先生。楽しいことも困りごともきちんと教えてくれる先生のおかげで、初期は罪悪感で緊張していたお迎え時間も、ときが経つごとに母のお楽しみタイムに。入園したてのときと比べたら、私自身も大分、肝が据わってきたかも?と感じます。Upload By ぼさ子ようやく慣れてきたと思ったら、もう年少の年度末になっていました。進級による教室替え・加配の先生の担当替えの不安を抱えつつ、『年中さん編』を来月のコラムで紹介したいと思います。
2021年04月13日事務的な用事で遠方へ出向かう必要があり、1歳半の息子を初めて他人に預けることになった私。「他人と長時間2人きりで大丈夫かな? ずっと泣きわめくんじゃないかな……」と、平日は家でずっとママである私と2人きりの人見知りが強い息子が心配で仕方ありませんでした。しかし、実際預けてみると息子の意外な成長ぶりにびっくり! そんな私の体験談を紹介します。 大泣きの息子どうしても息子と同伴できない用事があり、もともとベビーシッターをしていた信頼できる友人に息子を預けることになりました。友人宅へ連れて行くと、息子は何か感じたのか友人宅へ入るなり私の足元にべったりくっついたあと、大泣き。 私は「こんなすぐに泣きだして、この後の半日もどうなるんだろう……」という不安と友人への申し訳なさでいっぱいに。でも、友人は「最初はどの子もこんな感じよ。ママと離れたら諦めて遊ぶから大丈夫よ!」と私を送り出してくれましたが、息子の人見知りを知っている私は心配で仕方ありませんでした。 息子と離れたものの…大泣きする息子を背に私は目的地へ向かったものの、「泣いてぐずってないかな? 友人が困っていないかな?」と気になって仕方がありませんでした。しかし、その反面「友人は子守りのプロだし、きっとうまく対応してくれる!」と自分に言い聞かせ「早く用事をすませて迎えにいかなきゃ」と急ぎ足に。 少し空いた時間に友人にメールで息子の様子を伺ってみると、「ママとバイバイしてから1回も泣かずに遊んでるよ! ごはんも全部食べていい子にしてる」と返信があり、まさか私と離れて1回も泣かずに、機嫌よく遊んでいるなんてびっくりで信じられませんでした。 驚きの息子の反応私はできるだけ急いで用事を済ませて友人宅へ息子を迎えにいきました。すると、息子は本当に機嫌よくボールを片手に持って友人のあとを追って、家の中をテクテク歩いて遊んでいるのです! しかも、私の姿が見えても「あれ?」といった表情で遊びを続けています。 私は想像もしなかった光景に驚きしかありませんでした。友人は、「子どももずっと泣くのは疲れるからね、子どもは環境に早く順応するものよ」と。ママの私も息子と離れるなんて初めての体験でしたが、子どもと離れることで親も学ぶことがたくさんあるのだと気づきました。 息子と離れたことが一度もなかった私は、息子が心配で仕方ありませんでした。しかし、結果は意外な息子の反応や成長ぶりに驚きとうれしさでいっぱい! ずっと息子と一緒だと気づかない息子の成長も離れて初めて気づくことがあり、親にとっても子どもにとってもいい経験になるのだと学びました。 監修/助産師REIKO著者:岩見 エリ1男の母。看護師歴12年、現在はフランスで出産し子育て中。
2021年04月05日新年度。進級や進学を迎え、子どもが新しい環境にうまくなじめるか心配しているママもいるのではないでしょうか。とくに子どもが人見知りだったり、友だちとケンカしがちだったりすると、「新しい環境でお友だちとうまくやっていけるかな」となおさら不安になってしまいますよね。そこで、日本財団で「子ども第三の居場所」(*)プロジェクトを推進し、プライベートでも5児のパパとして、子どものコミュニケーション力を伸ばすことに取り組んでいる本山勝寛さんにインタビュー。子どものコミュニケーション力の育み方を教えてもらいました。日本財団 子どもサポートチーム チームリーダー 本山勝寛さん“地域の子どもたちのもうひとつの家”となる場所を目指す「子ども第三の居場所」の運営を統括。5児の父親で、これまで育児休業を4回取得。東京大学工学部システム創成学科知能社会システムコース卒業、ハーバード教育大学院国際教育政策修士課程修了。独自の子育て論、教育論が話題で『16倍速勉強法』(光文社)や『自力でできる子になる好奇心を伸ばす子育て』 (大和書房)など著書も多数。*子ども第三の居場所とは…さまざまな困難に直面する子どもたちが安心して過ごせる環境で、自己肯定感、人や社会と関わる力、生活習慣、学習習慣など、将来の自立に向けて生き抜く力を育む放課後の居場所。学習支援や生活習慣支援のほか、キャンプ・音楽・プログラミング等の教室を通して、自己肯定感やコミュニケーション力など非認知能力を育むことにも力を入れています。■人見知りは悩まずOK! 友だちづくりにはコツがある子どもの性格は人それぞれ。人見知りもその子の個性だとはわかっていても、親としては友だちと仲良く遊んでいる姿を見るとほっとするし、どこかでそういう姿を望んでしまいがちです。でも「子どもが小さいうちの人見知りはそこまで気にしなくていいと思います」と本山さん。本山さん自身も人見知りで口数は少ないほうだといい、5人のお子さんのなかにも人見知りの子がいるそうです。「友だちをつくるには、結構きっかけが必要なんですよね。きっかけのひとつになるのが、相手との共通点を見つけること。私は『オンナジ』ところを見つけるといっているのですが、たとえばスポーツならサッカーが好きとか、野球が好きとか。ほかにも遊びでなわとびをよくやるとか、流行りのアニメにハマっているとか。何でもよいので何か共通点が見つかると、それをきっかけに会話ができたり、わかりあえたりします」親がサポートできるのは、子どもをよく観察して、興味や関心のあるものを見つけ出し、同じ仲間のいるところへ連れていってあげること。たとえば習い事もそのひとつ。習い事はスキルそのものを高める目的もありますが、共通点のある友だちをつくるきっかけにもなります。新しいクラスでの友だちづくりなら、子どもとよく話をして、園や学校の様子、どんな子がいるかなどいろいろ聞き出してあげれば、共通点のある子との交流も促してあげられそうです。■コミュニケーション力が人生を左右する!?友だちがとさらに仲を深めていくには、コミュニケーション力が必要だといいます。「コミュニケーション力とは、『相手の話や考えをしっかり聞いて理解する力』と『自分の気持ちや考え方、伝えたいことを伝える力』。家族や友人と良好な人間関係を築くために必要な力です。それが発展していくと、他の人と協調して何かを生み出すコラボレーション力にもつながっていきます」コミュニケーション力は、最近注目を集めている「非認知能力」のひとつ。一般的にIQなど学力テストで測れるものを「認知能力」といいますが、「非認知能力」はテストではなかなか測れません。たとえば、物事を最後までやり抜く力、物事への意欲、協調性、社会性、創造性、好奇心などがそうです。「近ごろ、非認知能力は認知能力と同じくらい、もしくはそれ以上に、人生全般において非常に大切な力だといわれています。将来の学力や仕事へ影響するという研究結果も出てきました。私がサポートをしている『子ども第三の居場所』では、学習ももちろん大事にしていますが、非認知能力を伸ばしていくことにもかなり力を入れています」■育み方のヒント1:会話に関心をもつ具体的な子どものコミュニケーション力の育み方のヒントを4つ教えてもらいました。「まずは親子の会話のなかで、子どもが関心のあることに親も関心をよせる。子どもの話にしっかり耳を傾けて一緒に会話をふくらませていく、ということがベースになると思います。基本的なことですが、実はあまりできていません。これは自己肯定感を育むことにもつながります」忙しいときは、つい「ちょっと待って」「あとでね」なんて声をかけてしまい、子どもの話をちゃんと聞けないことも多いもの。けれど子どもにとっては「自分自身が話したいときに、しっかり聞いてもらった」「注目してもらえた」といった経験一つ一つがとても大事。それらを積み重ねていくことで、自己肯定感を育んでいけるのだといいます。親子の会話によって、語彙力や好奇心も育まれます。生後9か月から3歳の子どもを対象にした調査では、子どもに話しかける言葉が多いほど、語彙力も増え、3歳およびその後のIQも高くなる傾向があるという海外の研究結果もあるそうです。■育み方のヒント2:ごっこ遊びを工夫幼児期なら、ごっこ遊び、カードゲーム、ボードゲームなど、遊びのなかで育まれるコミュニケーションの機会をたくさん設けるのもおすすめだそう。とくに、ごっこ遊びはコミュニケーション力や社会性を育むよいトレーニングになるといいます。「子どもがよりごっこ遊びに没頭できるよう、いろいろな工夫をするとよいでしょう。子どもが興味のある人形やぬいぐるみを用意するのも一案。子どもは秘密基地のような場所が好きなので、段ボールや布で家のようなものをつくってあげても喜びます」大人がごっこ遊びにずっとつきあうのは大変なので、必要に応じて参加し、大人なりの視点や観点、語彙を入れて刺激を与えることもできます。たとえば、お医者さんごっこで患者役ならかなり辛そうな顔をしてみたり、おままごとでご飯を持ってきてくれたらとってもおいしそうに食べてみたり、少し大げさに表現すると子どもたちも盛り上がります。■育み方のヒント3:絵や写真を飾る子どもが書いた絵や習字、工作などの作品を見える場所に飾るのもおすすめだそうです。「わが家の壁には子どもたちの作品をぺたぺた貼っています。『子ども第三の居場所』でも子どもたちの作品やお互いのよいところを書きあった紙などを貼っています。小さいときの写真や親子の写真でもいいですね。そうしたものを普段の生活のなかで見えるかたちにしておくことで、愛していることや承認していることを表示でき、子どもの自己肯定感を育むことにつながります。また、そこから会話が生まれ、コミュニケーションのきっかけにもなります」■育み方のヒント4:他の子との「チガイ」を見つける友だちをつくるときには「オンナジ」を見つけることが大切だと先ほど説明しましたが、そこからさらに一歩、関係を深めていくには「チガイ」を見つけてあげることも大切だそうです。たとえば習い事やスポーツをしていたら、「どこが好きなのか?」「どんなポジションをやりたいのか?」などを突っ込んで聞き出し、自分の個性や友だちとの違いを認めて、ほめて伸ばします。「自分と相手の『チガイ』、つまり個性や強みを認められるようになれば、友だちと協力して何かをする“コラボレーション力”へつながっていきます。個性と個性、強みと強みをかけあわせて新しいものをつくったり、チームワークを発揮して共同作業をしたりすることは、これからの時代さらに重要になってきます」■親が子どもの安全基地になる進級や進学をはじめ、子どもが新たな社会や環境へ向かっていくことを、大海原への航海にたとえるなら、親はいつでも安全に帰ってこられる「港」であるべきだと本山さんはいいます。「親や家庭が子どもにとって、安全基地になっていれば、子どもは不安なく社会へ出ていき、他者と交わることができます。安全基地は“港”という言い方をすることもあるのですが、社会という大海原で失敗したり傷ついたりすることがあっても、帰れる港があれば、船を修繕してまた旅立てます。ですから、親としては子どもの安全基地・港になれるよう、どんなことがあっても存在そのものを認めて愛してあげてほしいと思います」子どもには、「勉強ができるから」など条件付きではない絶対的な愛情が必要です。とくにいまはコロナ禍で、進学や進級など新しい環境への船出は親子ともに不安を抱きがち。そんなときだからこそ親は子どもの絶対的な安全基地となり、自己肯定感やコミュニケーション力を育む手助けをしながら、新しい船出を見守ってあげたいですね。『自力でできる子になる好奇心を伸ばす子育て』(本山勝寛 著/大和書房)今回、お話を伺った本山さんの著書。公立校から独学で東大、そしてハーバードで学んだ本山さんの合格の原動力は「好奇心」でした。本書では子どもの好奇心を伸ばすヒントを、国語・理科・保健体育・算数・社会のカテゴリにわけて紹介。自分の教育方針に自信がもてない人や世界の最新教育事情を知りたい人にもおすすめの一冊です。 「子ども第三の居場所」とは 自己肯定感を育むには家庭環境が重要となりますが、現代は孤立や生活面などさまざまな困難に直面している子どもも少なくありません。本山さんが携わる「子ども第三の居場所」は、そうした子どもたちに温かい家庭のような“第三の居場所”を提供する施設。現在までに全国に39拠点が開設されています。「おもに小学校低学年の子どもたちが放課後に通い、信頼できる大人や友だちと安心して過ごせる場所です。さまざまなプログラムや食事を一緒に食べることなど、活動全般を通して、自己肯定感や社会と関わる力など、将来の自立に向けた生き抜く力を育んでいくことを目指しています」(本山さん)
2021年04月02日2歳児のママが育児において大切にしているルール、「たくさんの人と触れ合わせる」「しかるパターンを知り、減らす」「両親が仲良しでいる」の3つを紹介しています。 もうすぐ2歳になる息子。これからの育児や教育方針について、夫と私は幾度となく話し合いを重ねてきました。今の時点で正解だったと言い切れるものはまだまだ少ないですが、そのなかでも「これは意識していてよかった!」と思えるルールをご紹介します。 たくさんの人と触れ合わせる「社交性は高くて損はない」という思いから決めたルール。親族はもちろん、私や夫の友だちと触れ合う機会を多く設けています。生後6カ月ごろからは児童センターに通い、新しい人との接触に慣れる練習も。その効果もあってか人懐こく、初対面の人にでもニコニコ向かっていく子に育っています。 また、「親以外の大人の考え方に触れてほしい」という考えの私たち夫婦。今はまだ早いですが、進路などで迷ったときに相談できる大人の選択肢を増やしたい、息子の視野を広げたいと思っています。そのためにも親のコミュニティが狭まらぬよう心がけ、子どもを巻き込みながら関わっていきたいと考えています。 しかるパターンを知り、減らす言葉が完全に通じにくい今、しかったとしてもかんしゃくを起こすだけで改善がみられません。そこでしかる回数は最小限にして、親と子ども双方のストレス軽減に重きを置いています。 具体的には、「食器をひっくり返す」「私物を触られる」など普段はしかっている場面に対し、「ひっくり返しにくい食器にする」「私物を手の届く所に置かない」などの対策をおこなうだけ。しかる原因を取り除くだけで息子がかんしゃくを起こす回数も驚くほど減り、私も心穏やかに過ごせる時間がぐっと増えました。 両親が仲良しでいるここ最近で一番気をつけていることです。過去に夫と口喧嘩をしていると、息子が「パパイヤ!」と泣き出すという出来事が。私が夫と不仲でいると、息子もまねをするかもしれない......と危機感を覚えました。 夫と話し合い、息子にとって家族は「安心できる場所」であってほしいよねという結論に。「子どもが聞いているところで喧嘩しない」「両親が仲良しでいる」という約束を交わしました。今では問題なくパパママどちらにも抱きついてきてくれます。 以上がわが家で大事にしており、やっていてよかったと感じる3つのルールです。これから先も息子と真剣に向き合い、親としてじょうずに成長を促していけたらいいなと思います。 ※新型コロナウイルス感染症の感染拡大予防のため、一部地域子育て支援拠点では利用人数や時間などの制限をしている可能性があります。ご利用の際には感染防止対策を十分におこない、安全性に配慮していただくなどご注意ください。外出を楽しめる日が1日も早く訪れますように! 「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 イラスト/sawawa監修/助産師REIKO著者:高橋さちこ1歳男児の母。新卒で営業職に就き、妊娠を機に退職。その後就活・保活に成功し、現在は働きつつ妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2021年03月20日明るくておもしろい夫。おかげで保育園では息子のお友だちや先生に人気があり、行事にも前向きに参加してくれていました。人見知りの私にとって、とても助かる存在。しかし、ハイスペック夫に頼りきっていた私は、痛い目を見ることになったのです。 保育園の行事に積極的な夫夫はお笑い芸人のようなキャラクター。誰とでもすぐに仲良くなり、人見知りの私とは正反対の性格です。あいさつの声は誰よりも大きく、息子の送り迎えのときは先生やお友だちをどうやって笑わせようか……と考えているような人。もちろん行事でも目立つ存在です。 人が大勢集まるイベントが苦手な私の代わりに、いろいろと頑張ってくれていました。お友だちや先生方からも「〇〇くんパパ!」と人気があり、自慢の夫です。夫が目立ってくれいている分、私はひっそりとしていられてラッキーとも思っていました。 職業を知られて人気急上昇夫は高校・大学受験の塾の講師をしています。ある日何気なく1人のママ友に話したところ、またたく間に広まりました。ママ友に勉強や受験の相談をされることもあり、夫は「僕って人気だね!」とのんきな様子。夫の職業を知ったとたん、あいさつ程度の関わりだったのが急にグイグイ話しかけてくるママ友もいて、私としてはあまり気分がよくありませんでした。 妻の私から見ても、夫はとても魅力的な人だと思います。夫の人柄を評価してもらえるのはとてもうれしいのですが、有益な情報を持っているかもしれない人として近寄られるのは何だか嫌だなと感じていました。 保護者に言われるのは「パパ来ないの?」保護者のみの食事会が年に数回あり、私が参加すると決まって言われるのは「今日はパパ来ないの? 聞きたいことあったのになぁ」というセリフ。たしかに私じゃ力不足だよね……とさみしい気持ちになりました。 私はママ友たちの輪にうまく入れず、みんなの話に相づちを打つだけ。自分のコミュニケーション能力のせいもありますが、私が参加すると期待外れだと思われているような感じがして、情けない気持ちになってしまいました。 保育園の行事など、表に出る場面では夫に頼り切っていた私。おかげで私はママ友の輪にうまく入れなくなってしまいました。少しずつでも頑張って自分を出していくべきだったなと反省しています。夫は「気にすることない。苦手なことは無理する必要ないよ」と言ってくれますが、これからは努力していこうと思います。 監修/助産師REIKO作画/ぐら子著者:更田未央子6歳と2歳の子を持つ母。看護師・保健師・養護教諭1種・FP3級の免許を取得。現在、高校生を対象とした学習塾の講師をしながら、FP2級を目指す。育児・教育・医療・金融・不動産について執筆中。
2020年12月28日3児のママ小児科医・保田典子先生のコラム。今回は、入園してから慌てないために、今からしておきたいことを、保田先生の経験を交えてお話しいただきます。 こんにちは、小児科医の保田典子です。私生活では子育て中の3児の母です。4月保育園入園を希望して書類を出された方も多いのではないでしょうか。4月入園ができた場合、入園できるまであと3カ月。入園してから慌てないために、今からしておきたいことを、私の経験を交えてお話ししたいと思います。 4月入園あるある4月はたくさんの0歳、1歳、2歳さんが保育園に進入園をして、(主に)ママが仕事復帰をする季節です。私も17年以上新入園児さんを小児科医として見てきて、3人の子どもを保育園にお願いしてきました。そのなかで保育園ならではの入園あるあるがあります。 0歳児さんあるある0歳前半だと、まだ人見知りもあまりないので、慣らし保育などは意外にすんなり乗り越えられたりします。ただ、まだ月齢が浅いので、保育園に入って風邪の洗礼を受けるとゼイゼイと呼吸が苦しくなりやすく、長期化することがあります。 0歳後半だと、人見知りが始まり、預けるときに大泣き!ということがよくあります。人見知りが強いとハンガーストライキ(飲まず食わずで主張をおこなうこと)を起こす子も。育児用ミルクを飲んでくれなくて予想外に慣らし保育が長くなることがあったりします。もちろん、園に入れば風邪を引きやすくもなります。 1歳児さんあるあるやっぱり0歳後半さんと同じで、人見知りで預けるときに大変になることが多いです。また、1歳になってくると周りを見ることができるようになり、保育園で予想以上に気を張って頑張る子が多いです。 そうやって気が張ってくると、4月後半から6月にかけて疲れがたまり、風邪からこじらせて肺炎になってしまって入院することになる……というケースもよくあります。(今年、私のところではなかったです)。 呼び出し時の対応を決めておこう!保育園に入れてみないとわからないことが多いのですが、風邪をひきやすい子もいれば、ひきにくい子もいます。ひきやすい子は本当に毎日のように、毎週のように呼び出しをされることがあります。 わが家はみんな平熱が高かったため、風邪でもないのに毎日電話が鳴っていた時期がかなり長期間ありました。保育園に入る前に“毎日呼び出されてもいいように”対策を練っておくことをおすすめします。 わが家は、私が外来の日などは絶対に休めないので、「○日午前はパパ当番、△日午後はママ当番、□日はどっちも無理だからシッターやファミリーサポートを使おう」など、毎日呼び出され当番を決めていました。使うにしても使わないにしても病児保育や病後児保育、シッターの登録などをしておくといいと思います。私も無料のところはとりあえず登録しておき、有料のところは困ったときに決めたりしていました。 冬の3カ月でしっかり充電を♪風邪対策だけではなく、0歳後半以降の子は預けるたびにギャン泣きされて、パパ・ママも子どももつらい数週間が待っているかもしれません。泣かれるのはつらいですが、それだけ親との信頼関係が強くできているという証拠でもあります。冬の3カ月でしっかりスキンシップをたくさんとって、親も子もメンタル的にも充電をたっぷりしておくといいですよ。入園準備や復帰準備で忙しい時期でもありますが、親子で楽しいことをたくさんしてくださいね。 監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。小児科専門医。一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。2021年、高円寺こどもクリニック開院。3児の母。
2020年12月26日1歳半になる息子は、いつになっても義父母に会うと怖がって泣いてしまいます。その理由の1つが義父母の息子への対応だと気づいた私たち夫婦は、息子への対応の仕方を変えてもらうように義父母へお願いしてみたのですが……。そんななか姉の助言で私自身も学んだ体験談を紹介します。 義父母に怖がる息子義父母はとても個性的なキャラクターの持ち主だと私は感じていました。 小さな子どもは両親以外の大人に慣れていない可能性もあるので、静かに落ち着いて話しかけてくれたり息子の反応を待ってくれたりする方もいるなか、義父母は息子の気持ちなどお構いなし。大きな声で話しかけたり、嫌がっているのに無理やり抱っこしたりするので、息子はいつも義父母に会うと大泣きなのです。 親の私たちも「またか……」と息子を泣き止ませるのが大変でした。 夫が義父母へ注意しても…あるとき、夫が義父母に「息子には静かに声をかけてやってよ。怖がって泣くから」と注意しました。しかし、義父は「そんなの幼稚園に行ったらどうするんだ! 大声にも慣れないと入園時大変だぞ!」とまったく聞き耳を持たず。義母も相変わらず息子の人見知りも気にせず、「ほら! おいで! おばあちゃんとおもちゃ探しに行こ!」と嫌がる息子の手を引いて、最後に息子は泣く始末です。 普段、平日は私と2人きりで静かに過ごしている息子には義父母の対応は刺激が強いのかいつも泣いてしまうため、義父母に会うのがおっくうになってきました。 私の考え方を変えてみる「もうちょっと息子寄りになって対応してくれたらいいのに……」と思い、姉に相談してみると、「世のなかにはいろいろな人がいるし、○○(息子)の刺激になっていいんじゃない? 成長とともに慣れてくるよ!」と意外な言葉が返ってきたのです。 義父母に会うたび泣く息子に気を取られて「もうやめてよ」と思っていた私も、姉の言葉で「息子の成長のためにもさまざまな環境や人に慣れさせることも大事だ」と考え直し、これも1つの社会勉強なんだなと思えるようになりました。 人に会う回数を増やしてみると…平日は家で仕事をしているため、息子と外に出て人に会う機会がないことも義父母を怖がる1つの原因だと思いました。そこで私は、週末の子どもサークルに参加することに。 最初のうちは、誰かが叫んだり大きな笑い声がしたりすると怖がっていた息子。しかし、10分ほど経つと他の子どもとおもちゃで遊ぶようになったのです。今ではたくさんの人に触れることで義父母にも慣れてくれるといいなと期待しています。 義父母を怖がって泣く息子に疲れていた私。「もう少しやさしく息子に対応できないのかな」と困っていましたが、今では義父母も多少やわらかい感じで息子をかわいがってくれているので、見守っていこうと思えるようになりました。息子も成長とともにいろいろな人がいて、さまざまな環境があるということを少しずつ学んでくれたらいいなと思います。 著者:岩見 エリ1男の母。看護師歴12年、現在はフランスで出産し子育て中。
2020年12月21日成長曲線から外れることなく、順調に育ってきた息子。1歳までに歩き、私のまねをして「ママ」と言うこともありました。しかし、まねをしているだけで言葉の意味はわかっていないようでした。1歳半まで意味のある発語が見られないまま健診の日を迎え、そこで発達の相談をし、発達支援施設に通うことになった体験談をご紹介します。 体の発達は順調だったけど…“もしかして、育てにくい子なのかな?”と感じることは何度かありました。生後5カ月のころ、息子を連れて結婚式に参列したときのことです。披露宴会場では私たちの席の近くにスピーカーがあり、音楽や拍手の音がするたびに息子は泣いていました。生後10カ月のころは、かんしゃくを起こすと何でもかんでも物を投げていましたし、知らない人が近づいてきただけで泣くこともありました。すごく警戒心の強い子だったと思います。 集団健診で他の子と比べると…1歳半健診は初めての集団健診で、息子と同じぐらいの子たちが落ち着いているように見えて驚きました。というのも、息子はじっとしているのが苦手だったのです。人見知りが激しく、初対面の大人がいると泣き出すこともしょっちゅうでした。健診は母子で受けている方が多かったのですが、私は夫にもついてきてもらいました。息子は体重計に乗るのを嫌がり泣き叫んでしまったので、夫と一緒に計り、夫の体重を引くという形でおこないました。積み木を積むなんてできるわけもなく、積み木を投げて終了しました。 発達検査を受けることに…健診後に相談し、後日詳しい発達検査を受けることになりました。そのときも人見知り全開で、私が口頭で質問に答え、検査項目のチェックをしてもらいました。予想通り、言葉の遅れが顕著にみられました。意味のある発語がないだけでなく、言葉の意味を理解していないのです。元々意思の疎通ができていないと感じていたので、あまりショックではありませんでした。それよりも今後どうするべきかを教えてもらえることに安心していました。 安心した専門家の言葉 紹介してもらった発達支援施設に初めて行ったとき、「お母さん、よく頑張っていますね」と言ってもらえたことで、私の育て方が悪いわけではないのだとホッとしました。2歳9カ月になった今は発語が増え、人見知りもなくなり、簡単なコミュニケーションがとれるようになりました。今でも偏食や感覚過敏な部分はありますが、お友だちと仲良く遊ぶことができています。 わが子が発達障害かもしれないと思うと不安になり、何度も検索しました。発達のスピードも、タイミングも、子どもによってそれぞれ違うものです。私は、これからも専門家のサポートを受けながら、息子の個性を尊重し、成長を見守っていきたいと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/(c)chicchimama監修/助産師REIKO著者:大森りさ0歳と2歳の兄弟の母。長男は発達支援施設に通っている。主に妊娠・出産・子育てについての記事を執筆している。
2020年12月12日超がつくほどの人見知りで、だれよりも保育園に慣れるのにも時間がかかったわが家の娘。そんな娘も0歳から一緒に過ごすお友達と楽しく保育園に通えるようになり、5年目になりました。今回はまじめな娘が成長していく過程でぶつかった壁とわが家の対処法を紹介します。友達はよきライバル乳児クラスから幼児クラスへ進むと、なんとなく仲良しのお友達も決まってきます。そして、友達同士のかかわりが濃くなるにつれ、ケンカも増えてきます。これまでは単純なおもちゃの取り合いだったのが、もう少し複雑なケンカに発展し、仲がよければよいほど、ライバルのような関係になっていきます。トイレトレーニングをはじめ、お箸や文字の練習、体操や英語の授業などを通じて、できることがどんどん増えていく幼児クラス。できることが増えることは子ども達の自信にもつながる一方で、つい競争のようになってしまうもの。「〇〇ちゃんはもうできる」「△△ちゃんはまだできない」そんなふうに友達を強く意識するようになったのもこの頃です。壁その1世話を焼きすぎてトラブルにまじめで慎重、クラスではお姉さん的存在小さなころから人見知りだった娘。少しずつ大きくなるにつれて、まじめで慎重な性格なんだなということがわかってきました。そして何よりよくまわりのことを観察しています。保育園のお友達や先生のこと、大人同士の会話など、私や大人達が気がつかなかった変化などにも敏感に気がつくので、たまにドキッとしてしまうほど。娘は5月生まれなのでクラスではいつもお姉さんの立場。先生や早生まれのお友達のお手伝いをしたり、お手本になったり。乳児クラスの時からそんな役割を楽しんでいたのですが、幼児クラスになるとお友達とのトラブルが出てきました。ケンカできるお友達がいることをうれしく思って見守っていましたが、「〇〇ちゃんとケンカになり、噛まれました」というお手紙が何日か続いたので、娘に話を聞いてみることにしました。きっかけは娘のおせっかい!?話を聞いて分かった原因は2点。ひとつは「お友達の世話を焼きすぎてしまうこと」。みんな、自分でできるようになったり、できなくても自分でやりたい月齢になってきたにも関わらず、つい手を出してしまったり、やってあげたりしてしまうことで、お友達の反感をかってしまうことがあるようです。ふたつ目は「先生に怒られることをするお友達がイヤ」というもの。ごはん中にふざけたり、触ってはいけないと言われたものに触ったりするお友達を注意し、噛まれるというケースでした。どちらも娘がやられる立場でしたが、噛んでしまった子にも言い分はあるはず。ただ噛まれた!だけでなく、どうして噛まれてしまったか、その子はどんな気持ちだったのか、自分が同じことをされたらどう思うか、そんなことを娘とゆっくり考える時間を作りました。その時に気をつけたことは、絶対に娘を否定しないこと。特にふたつ目の場合、娘のしていること自体は悪くないと思ったので、まずは「そうだね。ごはん中にお箸を振り回すのはよくないことだよね」と共感しつつ、「言い方が強かったのかな?」「お友達は怒られてると思っちゃったのかも」と同じ目線で考えるようにしました。壁その2できない自分は見せたくない上の出来事からも分かるように、娘は典型的な学級委員長タイプ。褒めて伸びるタイプなので、先生も「いつもお手伝いしてくれて助かってるよ!」「〇〇ちゃんはしっかりしててカッコいい!」とよく褒めてくれます。それはとてもいいのですが、その結果、先生の期待を裏切りたくない気持ちが強すぎて、できない自分を見せるのがイヤという感情が強くなっていったようです。「水が怖い」と先生に言いたくない娘の通う保育園では夏になると、毎日水遊びをします。ペットボトルを持参し、みんなで水をかけあったり、先生がシャワーで水をかけてくれたりして、みんな大喜び!家でもよく水遊びをしたがる娘もきっと毎日楽しんでるんだろうなーと思っていたら、ある時から水遊びを休みたがるようになりました。その理由を聞いてみると「別にやりたくないだけ」とのこと。本当かな?と何度か尋ねるうちに、先生のシャワーやお友達のペットボトルから突然水がかかってくるのがイヤなんだと話してくれました。私が問題だと感じたのは、娘がそれを自分で先生に言えないということ。水遊びが怖い自分を先生に見せたくないのです。次の水遊びを休ませることにして、私から先生に理由を伝えると先生はびっくり!先生の目には娘は水がかかるのを喜んでいるように見えたそうです。クラスには水が苦手な子がいて、そういう子ども達は自分からかからないところに逃げるから、先生も気をつけるそう。先生は「〇〇ちゃんはまじめだから、ちゃんと水遊びをしなくちゃいけないと思ったのかもしれないです」と気づけなかったことにショックを受けていました。「苦手なことがあってもいい」を伝え続ける今回は水遊びでしたが、思い返せばこれまでにも「できない自分を知られたくない、見せたくない」という出来事がありました。そこで、これを機に先生と話し、「苦手なことがあるのは悪いことじゃない」「かっこ悪い姿を見ても、先生はあなたを嫌いにならない」「先生はできること、できないこといろんな姿を知りたいんだ」ということを先生から直接伝えてもらうようにしました。先生から「どんなあなたも大好きだよ。何かあったら先生が守るからね」と言われた時の娘のうれしそうな表情!娘がひとつの壁を乗り越え成長したことを感じ、この保育園に通わせて本当によかったと心から思った瞬間でした。それから1年が経ち、少しずつではありますが、先生にも苦手なことやできない姿も見せられるようになってきた娘。基本的には「かっこいい姿を見せたい!」という気持ちは変わっていませんが、この出来事をきっかけに、先生との信頼関係が強くなったように思います。親子のコミュニケーション、先生との連携が大切育児中の悩みは尽きないですが、幼児になって特に悩みが複雑化してきたと感じています。4歳、5歳と言えども子ども達同士の関係性や世界観があり、どこまで親が口出ししていいものか迷ってしまうことも多々あります。お友達とのケンカも、3歳くらいまではすぐに止めに入っていましたが、今は少しずつ「自分達で話し合ってごらん」と少し離れて見守るようにしています。まずは共感して受け入れることを第一に先生にも言われましたが、多くの子どもは成長するにつれて、親にいろいろなこと(保育園であったイヤなことなど)を話さなくなるそうです。そんな中私が大事にしていることは、まずは娘が抱えている悩みや問題に気がつき、娘の意見を聞いて共感すること。娘に非があると思ったことでも、まずは一度共感して受入れてから、話すようにしています。娘のちょっとした変化に気がつくには、普段のコミュニケ―ションが必須です。ママに話してもどうせ怒られると思われないよう、言いたいことをグッと堪える訓練をしながら接しています(笑)。そして対応に迷ったときは、迷わず保育園の先生に相談するよう心掛けています。家庭だけで解決しようとせず、先生も巻き込むことが解決策のポイントだと感じています。先生に入ってもらうことにより、親以外の大人との信頼関係を築く大切な過程になっていると思います。小学校、中学校、高校…これからもさまざまな悩みが出てくると思いますが、これも成長の過程と捉え、しっかりと娘と向き合い、親子で一つずつ壁を乗り越えていきたいです。<文・写真:ライターtocotocoharu>
2020年12月01日子どもが生まれて変わった意識。それは”挨拶”育児をするということだけでも子どもに接する大変さがありますが、社会の中で生きていく限り「周囲の目」も気になるもの。ましてや障害児の育児ともなると、それが大きなストレスになったりします。ほぺろうの癇癪がピークだったころ、どんなに対策しても効果がなかったこともあり「ご近所からどう見られているか」も私の頭を悩ませる要因の1つでした。Upload By ぼさ子子どもを授かる前、もともと社交的でないこともあって「ご近所付き合いは首を突っ込まないことが親切。無干渉がモットー」と思っていた私達夫婦。だけど、ほぺろうが生まれた途端にその考え方はガラリと変わりました。私達が意識したのは「人にきちんと挨拶すること」。Upload By ぼさ子Upload By ぼさ子苦労しているという事実は変わらないのに対応1つで誤解されるのは悲しいですし、親の印象が少しでも良くなれば、それがわが子を守ることに繋がると思ったのです。「たまたま会ったら...」くらいではありましたが、普段の「おはようございます」「こんにちは」を、こちらの様子を伝えるツールとして相手に安心感を持ってもらうために欠かしませんでした。通報されてもおかしくないレベル。それでも見守ってくれたご近所さん達現住所に引っ越してきたとき、ほぺろうは3歳。自閉症の診断は出ていませんでしたが、すでに癇癪が激しい時期でした。引っ越しのご挨拶のときにご近所さん一軒一軒に「息子の泣き声が激しめです。ご心配掛けることもあるかもしれません。気になることがあれば遠慮なく教えてください...」と伝えたことを覚えています。「何も言われてないと、泣き声が聞こえたときに気になっちゃうよね。最初に伝えておけばご近所さんのストレスが少しでも減るかな...」と思ったのと、自分も早めにカミングアウトした方がラクになれるかもしれないという気がしたのです。Upload By ぼさ子寝ているとき以外は一日中泣き暴れていたほぺろう。事情を知らない人から見たら「騒音」や「虐待の疑い」で、それこそ「いつ通報されてもおかしくない」レベルでした。ご近所に住む方々にご迷惑をかけていたのは間違いないです。(実際に最近「あの時は泣き声がすごかったもんね~」と言われました)それでも「泣き声のことなんて気にしなくて大丈夫だよ!」と温かく見守ってくださったのは、私達家族が「怪しい者ではない」と思っていただけたからという気がします。Upload By ぼさ子自閉症の診断を受けた後ほぺろうが自閉症の診断を受けたことも、ご近所の方々に説明しました。自閉症という診断名を聞かされても、当事者ではない方々にとっては「?」だと思うので、「理解してほしいとまでは望まない。他の子と違う困りごとがあるとだけ伝われば儲けもの」くらいの気持ちで簡単に。「自閉症、知ってるよ~。確かに特徴が当てはまるね」とか「自閉症って??」など反応はさまざまですが、診断名があるおかげで「そういう理由がある」と思ってもらえたと感じます。Upload By ぼさ子やがて、嬉しい変化も...事情を知ってくださっているからか、その後もご近所の方々には優しい言葉を掛けてもらえたり、困ったときは手を差し伸べてくださったり...と親子共々お世話になっています。また、普段から挨拶をしているからか、ほぺろうの成長に気付いてもらえたり、人見知りだったほぺろうがいつの間にかご近所さんに懐いていたり...親としてはありがたい変化もあります。Upload By ぼさ子Upload By ぼさ子療育と同じくらい大切。”居場所”をつくることほぺろうの癇癪が激しいと、後ろめたくて周囲と疎遠になってしまいがちです。私はいまだに、ほぺろう連れでの集会やイベントは癇癪が怖くて尻込みしてしまうのですが、それでも「大丈夫だよ。ほぺろう君連れておいで!」と声をかけていただけたりします。”挨拶”という何のひねりもないことですが、これを大切にしていたから周りの方々に助けてもらえるようになったのかな...?と勝手に思っています。いろいろな癇癪対策をやってみても効果が出ず、「ほぺろう自身がすぐに成長するのはチョット無理だな...」と落ち込むこともありましたが、今振り返ると「ほぺろうを成長させることだけが、生きる手段ではない」と気づかされました。ほぺろうがありのままでも生きやすい環境があれば、それ以上に素晴らしいことはないのかもしれません。Upload By ぼさ子※発達ナビに無料会員登録をしていただくと、他の【かんしゃく特集】記事もお楽しみいただけるようになります。
2020年11月24日来年の4月から子どもを保育園に入れようと思っているママやパパは、ソワソワしている頃だと思います。自治体によって多少違うかもしれませんが、私が住む地域では10月から次の4月入所の申請受付が始まります。5年前の今頃、いくつもの保育園見学を経て、夫にそれぞれの保育園の良い悪いをプレゼンし(笑)、二人で申請する保育園を決めたことを思い出します。私自身、初めての子育てだったこともあり、友人から話を聞いたり、インターネットで調べたりしましたが、やはり入園してから気がついたことも。今回は保育園の選び方とともに、入園後に気がついた点を紹介します。選ぶ前に復帰後の働き方と譲れない点を考える復帰後の働き方を会社に伝える保育園選びを始めた頃、何も知識のない私は何から考えればいいのかよくわかりませんでした。深いことは考えず当たり前のように育休を取ったけれど、「本当に働き続けたいのか?何のために働くのか?優先したいことはなにか?」まずはそれを考えるところからスタートしました。その結果、私は働きながら子育てすることを決め、決めた以上は納得のいく保育園に入れたいと思いました。ちなみに復帰にあたって自分ルールとして、延長保育はしない(職場での残業はせず、やるなら子どもが寝た後に家でやる)ことを決め、復帰の際に上司や同僚にも伝えました。わが家の譲れないポイント当たり前のことですが、保育園選びは各家庭によって譲れないポイントが違います。職種によっては、預かり時間が長い、夕飯まで出してくれる、急な延長保育も可能など物理的なポイントも重要だと思います。わが家の場合は、園庭や教育プログラムの有無など細かい希望は多少ありましたが、子どもが楽しく、安全に過ごせることを第一に考えました。園や子どもたち、先生方の雰囲気を自分で確かめたかったので、候補となる保育園はすべて見学に行きました。子どもたちが楽しそうじゃない…なんて保育園はありませんでしたが、でもやっぱり「あ、ここはなんとなく違うかな」と感覚的に思う保育園はありました。たとえば、「説明が事務的で、園の方針や先生方の考え方があまり伝わってこない」「見学中、保護者の前で先生が他の先生を厳しく叱っている様子を見た」など。一方で、今娘たちが通う保育園の説明会では、園長先生が「お父さんお母さんだけでなく、私たち保育園や他のお子さんのお母さん、地域の方々、みんなで育てていけばいいんです。それが子育てなんですよ」とお話しされたのが印象的でした。初めての子育てで肩に力が入っていた私は、この言葉をとてもありがたく感じたことを覚えています。赤ちゃん連れで、保育園見学にまわるのはなかなかハードでしたが、自分の目で見て決められたことはよかったと思っています。保育園に入園してから気がついたポイント4つ保育園の申し込みまで、保育園に足を運び、先輩ママである友人に話しを聞き、インターネットで情報を集めました。また、復帰後の具体的なタイムスケジュールを想像しながら準備を進めましたが、それでもやはり入所してから気がついたポイントがいくつかあります。■乳児クラスの行事娘たちが通う保育園の行事はすべて、幼児クラス(3歳児クラス)からです。0歳~3歳の乳児クラスの3年間は運動会も発表会もありません。赤ちゃんじゃできないから、どこの保育園もそうなのかな?と思い、保育園選びの時はまったく気にしていませんでした。でも他の保育園に通う友達の話を聞いていると、多くの保育園は乳児クラスから何かしらの行事があることが分かりました。そこまで大きなポイントではありませんが、やはり今になると、赤ちゃんが参加している行事も見てみたかったなと思います。そして行事がないと親同士が交流する機会もなかなかありません。保護者会もないので親の負担が少ないと思っていましたが、どうやってクラスのママたちと仲良くなるのか、最初のうちはとまどいました。■先生の年齢保育園は先生によって雰囲気もだいぶ変わってきます。娘たちが通う保育園の先生方は若い方がとても多いです。みなさんパワフルで、思いっきり子どもたちと遊んでくれるからいいなと思っているのですが、やはり子育て経験があるベテラン先生に相談したいなと思うことも。もちろん若い先生方も保育のプロなので、的確なアドバイスをくださいますが、先輩ママという立場の先生がいると、より心強いだろうなと思ったりもします。■お散歩の有無わが家はできる限り、園庭がある保育園に通わせたいと思っていました。実際、広々した園庭があるおかげで、子どもたちは朝から夕方まで外遊びを楽しんでいます。ただうちの保育園の場合、園庭があるがゆえに、他の保育園に比べると外にお散歩に出る機会が少ないようです。近年、保育園のお散歩中に事故に巻き込まれる痛ましいニュースを目にする機会も多いため、安心できるポイントでもありますが、お散歩は交通ルールを学ぶいい機会にもなります。そして小学校前に、長距離を歩く練習にもなります。交通ルールは親が教えればいいことではありますが、保育園で友達と一緒に学ぶからこそ、身につくこともあるのかなと思うと、これも一長一短だなと感じています。■小学校の学区わが家は保育園がある学区とは違う地域に住んでいます。卒園後は毎年複数小学校に分かれるため、ひとりくらい同じ小学校の子がいるだろうと思っていましたが、同じ小学校に進学する友達はひとりもいないことが判明!入ってから知ったことですが、クラスの半分以上は保育園がある学区の小学校に通うそうです。そのため、年長さんになると、その小学校を訪問したり、交流する時間もあるほど。子どもだからきっとすぐお友達ができるだろうと思いつつも、人見知りな長女の性格を考えて、今から本人も親も不安な気持ちを抱えています…。入れた保育園がベスト!と思えるように今回記事を書くにあたり、振り返っていろいろと書きましたが、多くの地域で保育園を自分で選べないのが現実。私も5年前の長女の保育園探しの時は8園に申し込みをしました。それぞれいいところ、気になるところがあって、完璧なところはないのだと思い、入れた保育園がベスト!と思うようにしました。少し気になるポイントはあってもここなら預けられると感じた保育園のみに絞り、どこに決まっても大丈夫!と自分を納得させました。私は最近、幼児クラスになるタイミングで保育園から幼稚園に転園し、幼稚園の延長保育を利用して働くママがたくさんいることを知って驚きました。こんな選択肢があることを知っていたら、万が一気に入った保育園に入れなかった場合でも、少し心が軽くなるのではないかと思います。保育園には感謝の気持ちでいっぱいわが家は長女が10か月、次女が1歳1か月の時に保育園に入りました。特に長女の時は初めてだったこと、自分が幼稚園育ちで保育園を知らないこと、何よりもまだ歩きもしない0歳の娘の成長を近くで見られないことに、思うことはいろいろありました。でも5年たったいま、保育園には感謝しかありません。人見知りな長女は人並み(?)の社会性が身につきはじめ、成長ゆっくりめな次女はグーンと成長しています。まさに今、保育園の申請書に向き合ってるママやパパにとって、わが家の経験が少しでも参考になれば幸いです。<文・写真:ライターtocotocoharu>
2020年09月26日私と2人の娘は、声が小さく人見知りな性格です。そのことにコンプレックスを感じ、「もっと明るく大きな声で話せたら人と上手にコミュニケーションが取れるのに」と思っていました。そんなとき、ママ友がプロの声優であることを知りました。彼女にその悩みを相談したところ、親子で気軽に取り組める発声練習を教えてもらえることになったのです。ジブリ作品「耳をすませば」で主演スタジオジブリ作品の「耳をすませば」の月島雫、「ふたりはプリキュア」のキュアブラックなど、人気作品に多数出演している声優の本名陽子(ほんなようこ)さん。私生活では、5歳の女の子と3歳の男の子のママです。自身の生活の中で、声のプロとしてやっている発声法を教えてくれました「動物のものまねごっこ」でノドを開く本名さんのお子さんは、とにかく元気でお話することが大好き!自宅にいるときも「静かに~!」と制することがよくあるそうです。仕事柄、ノドを酷使することが多く、できることなら家ではノドのケアに努めたいそうですが、育児中はなかなかそれができず…。そこで、子どもたちと楽しみながらできることはないかと考え、工夫した結果、行き着いたのが「動物のものまねごっこ」。おすすめは「ネコのマネ」。「今からネコちゃんになっちゃおう!」と、ネコの鳴き声で会話をするようにすると、子どもたちもノリノリに!大きなネコになってみたり、子猫になってみたりしながら、低い音から高い音まで「にゃ~」と発声していくと、自然とノドが開くそうです。特に子猫の鳴き声は高音なのでおすすめ。ボイストレーニングでもよく取り入れられている方法だそうです。本名さんのマイペースな3歳の息子さんは、「元気な時は恐竜に、眠いときはネコになりきって楽しんでいます」と教えてくれました。「リップロール法」でノドの緊張を緩める次におすすめするのは、ノドの緊張を緩める効果がある「リップロール法」。1.軽く口を閉じる(上下の歯は軽く離れている)2.口を開けて息を吸う3.口を閉じ、唇をほんの少し突き出し、閉じた唇の間から息を出して唇を「ブルブル」と振動させるこの方法で、自分の好きなメロディを、唇をブルブル震わせながら奏でてみてください。最初はくすぐったくてうまくいかなかったりもしますが、続けるうちに長くできるようになります。この方法は、音の面白さを知るだけでなく、ノドの緊張を緩めることができるそうです。本名さんの娘さんも、「宇宙人みたい!」と大ウケで、張り切ってやるそう。唇ブルブルが苦手な方は唇を震わせずに、「ブ」の音を発音する感じでトライしてみてくださいとのこと。手作り楽器でリズム感を養う本名さんの家で愛用されている手作り楽器も教えてもらいました。穴をふさいだカプセルトイの空き容器などに塩やお米を少量入れるだけ。写真は、本名さんが、子どもたちのテンションが上がるようにとかわいくデコったシェーカーです。これを子どもたちと一緒にお気に入りの曲に合わせて、歌いながら振っていると、自然とリズム感が養われるそうです。「人見知りってマイナス?」と聞いてみると本名さんとお話ししていると、「実は幼い頃から私はとても人見知りなんです」とのこと。そこで、人見知りについてどう考えているのかを聞いてみました。『人見知りだということをついマイナスにとらえがちですが、私は子どもが生まれてから考え方が大きく変わりました。5歳の娘は私とそっくりな性格で、負けず嫌いなのに人見知りで恥ずかしがり屋。2歳くらいまでは場所見知りもあったので、家では泣かないのに外だと大泣きすることも多くて。公園へ連れていっても、見知らぬ子がいると遊具に近づきもしません。ただ、見ていて気がついたのは、「よく観察をしている」ということ。距離をとって遠くからじっと見つめているんです。「どうやって遊ぶんだろう?どこをのぼるんだろう?」と。そして、誰もいなくなったのを確認してから遊具に触れてみて、納得がいくまで遊ぶのです。その姿を見て、そういえば私も小さい頃そうだったなと思い出しました。私は4歳から芸能界に身を置いているのですが、多くの先輩方の振る舞いや仕事ぶりをよく観察していました。「見て、感じて、やってみる」その繰り返し。その経験が少しずつ自信となり、マイク前、カメラ前でだけは感情をさらけ出せるようになったんです。そこに気づいてからは、人見知りをマイナスととらえず、娘と接するときは「ママもその気持ちわかるよ」と共感するように。また、自分の過去の失敗談を笑いを交えながら話すように心掛けています』。子どもと声を出して笑うことの大切さ私が知っている本名さんは、いつも子どもと笑顔で接しています。普段心がけていることを聞いてみると、「一日のうちで1回でもいいから、子どもと声を出して笑うこと」を大切にしているのだとか。『みんなでおなかを抱えて笑い合うとスッキリするんです。笑うってすごいパワーがあるんだなと感じます。最近では、寝る前に創作絵本を披露するのがわが家のブーム。昔話の桃太郎や、ピーターラビットなどを大胆にアレンジするのですが、これがかなり面白くて。川で桃が拾われずにそのまま流されてしまったり、鬼退治にいったのに、弱気な鬼と仲良くなって終わったり…。話している私も聞いている子どもたちも笑いすぎて、なかなか眠れないのが今の新たな悩みです(笑)』。わが家でも本名さんから習った発声方法に子どもたちとトライしてみました。なんだか新鮮で楽しくて、たくさん笑い合う時間になりました。そしてそれを続けていると、少しずつですが、娘たちが大きな声を出すことを恥ずかしがらなくなってきたのです!みなさんもぜひ試してみてくださいね。■本名陽子さんプロフィール4歳のころ、人見知りを心配した親の勧めにより、児童劇団に入団。スタジオジブリの『おもひでぽろぽろ』で声優デビュー。『耳をすませば』では月島雫役で主演。主題歌「カントリー・ロード」はオリコン最高22位を記録、22万枚を売り上げ、その年の新人アーティストTOP10入りを果たす。現在、声優、女優、ナレーターとして活動中。【主な出演作品】「ふたりはプリキュア」美墨なぎさ/キュアブラック役、「機動戦士ガンダム00」スメラギ・李・ノリエガ役、「アメイジング・スパイダーマン」グウェン役、「24リブ・アナザー・デイ」ケイト役、「ハンドメイズ・テイル /侍女の物語」ジューン/オブフレッド役、他多数<文・写真:ライターひろこ>
2020年09月23日知り合いからお子さんの人見知りを指摘され、落ち込み悩んだママ。近くに身内がいない環境だったため誰かに相談することもできず……。しかし、ご夫婦で話し合い前向きな気持ちになれたそうです。 フランスに移住してすぐに妊娠が判明し、何もわからないままフランスで出産・育児をしていくことを決めた私は、身内・友だちが近くにいない環境が子育てにこんなにも影響があるのかと痛感しました。私自身が寂しいのはもちろん、それ以上に息子の成長過程に関わることで、これほど自分が悩み落ち込むことになろうとは……。そんな私の体験談をご紹介します。 まさかこんなところに影響が…「自分の家族や友だちには頼らないで、夫婦2人で協力し合えばやっていける!」と出産前は信じていた私。夫の家庭も複雑で、義父母には頼れない環境でした。産後は疲労と初めてのことばかりで私自身のストレスも強く、頼れない環境のつらさを感じながらもなんとか夫婦2人で乗り切り、子育てにも慣れて自信がついてきていました。 しかし息子が生後6カ月ころ、私たち夫婦以外の誰に会っても、怖がって泣きじゃくるように。知り合いの家に連れて行っても、家族以外の人が息子の顔を覗いた瞬間にギャン泣き。予想もしなかった息子の反応でしたが、「息子は私たち親以外の他人に慣れていない!」ということに気付いたのです。人見知りは多くの赤ちゃんが通る道だとは思いますが、そのときは初めてその様子を見て慌ててしまいました。 傷つく何でもない他人の言葉フランスのママは生後3カ月から仕事復帰する方が多く、その間赤ちゃんはベビーシッターに預けられます。赤ちゃんも早い段階からの社会生活スタートで、人に慣れている子が多いのです。そんななか、私は仕事もないので息子を預ける理由もなく、夫が仕事に行っている間は車も運転できないため、毎日家で息子と私の2人きり。訪問者もないので田舎で孤立状態でした。 誰かに会えば怖がって泣く息子に「あ~人に慣れてないんだね。○○は人見知りすごいね、慣れさせないとダメだよ」と遊びにいくたびに人から言われるようになり、だんだん息子を連れて外出することが憂うつになってきたのです。 落ち込みふさぎ込みを経て気付いたこと「私に家族や友だちが近くにいないせいで息子が人見知りと言われているんだ。でも、しょうがないじゃん!」とふさぎ込み、人に会うのが嫌になってさらに家から出なくなりました。人にたくさん会えば人見知りが治るというものではないかもしれませんが、「日本だったら私の家族や友だちにもすぐ会えるし、息子もきっと今とは違ったはず……。私のせいだ」と思い込んでしまって悲しくなり、あるとき夫の前で泣いてしまいました。 すると、夫から「ないことを言ってもしかたないよ。今あることで精一杯息子のためにやってあげようよ」と言われ、私は我に返ったのです。「悲しんでいても状況は変わらない。自分で動くしかないんだ」と気付き、積極的に人に会うように週末は息子と出かけるようになりました。 環境のせいで息子の人見知りがひどくなり、何も知らない人から指摘されることがとてもつらくストレスでした。「ここが日本だったらなぁ、日本に帰りたい!」と何度も思っていました。でも今は、息子も成長するし、私自身も外へ出て新しい人間関係を築き、息子に今よりももっと良い環境をつくってあげることができると信じて過ごしています。 イラスト/塩り監修/助産師REIKO著者:岩見 エリ1児の母。看護師歴12年、現在はフランスで出産し子育て中。
2020年08月28日育児中のママたちを悩ませることの1つに「人見知り」があります。生後6カ月を過ぎたころから急に始まるもので、ママ以外の人に抱かれたり、ママの姿が見えないだけで大泣きすることもあります。 毎日の生活のなかで赤ちゃんがママから離れられず、この時期は誰かに少しの間もお世話を頼むことができず困り果ててしまうママも少なくありません。ここでは人見知りが起こる理由と乗り越えるコツをお話しします。 ママ以外の人の顔を認識できるようになった成長の証赤ちゃんの脳は生まれたときは未発達で、成長とともに少しずつ発達していきます。赤ちゃんは生後6カ月ぐらいまでの間はママなど身近にお世話をしてくれる人にしか興味を持ちません。成長していくにつれてママ以外の人の顔も認識できるようになり、関心を抱くようになります。 そのころに始まるのが「人見知り」です。 人見知りは社会性の第一歩赤ちゃんは人見知りの時期には他人の顔をよく見ています。これは、ママを中心にして他人とつながっていきたいという社会性の第一歩と言えます。ママ以外の人を見て泣くのは、他の人にも関心を持ち、その人を認識しているからなのですね。赤ちゃんの脳が成長してきている証拠です。 なんで泣くの? 急にパパに人見知りするようになるのはどうして?では、どうして人見知りをするようになったら泣いてしまうのでしょうか。これは、人と目が合うと、まず脳内で恐怖や不安をつかさどる偏桃体という部分が働くからです。しかし、脳が未発達な赤ちゃんは前頭前野が発達しておらず、恐怖心を押さえることができないのです。ある日急にパパに泣きだしても心配しないでくださいね。パパを嫌いになったわけではなくて、パパへの関心が深まったからこそ、パパを見て泣いてしまうのです。 人見知りが始まったらどうしたらいいの?では、赤ちゃんが人見知りをする時期は、ママはどうしたらいいのでしょうか。 ①ママの他の人との接し方を見せてあげるこの時期の赤ちゃんはママの表情をとてもよく見ています。なので、ママが他の人とどのように接しているかを見せてあげるようにしましょう。ママの接する様子を見て、「この人は大丈夫だ」ということを認識できると赤ちゃんは安心し、その人と新たな関係を築いていこうとします。そうやって社会性やコミュニケーション能力を身につけていくのです。 ②遊び方を工夫する人の顔に興味をもってきたと言えるこの時期だからこそ、赤ちゃんが楽しめる遊び方もあります。いろいろな表情でいないいないばあをしてみたり、おもちゃを見せて取ろうとしたときに隠したりして遊ぶと、赤ちゃんも喜びます。こういった遊びは、相手の表情を見てその気持ちを読もうとする行動の発達にもつながります。 まとめ人見知りの時期は他の人にお世話を頼めず大変だと感じるママも多いと思いますが、思い切って「少しくらい泣いても大丈夫!」と割り切ってもよいと思います。脳が発達している時期なので仕方がないとも言えますよね。 ほかにも、育児のなかで困ったなと感じるときはお子さんが成長しているときであり、発達の節目であることが多いのではないかと思います。そんなときは「また成長している」と思って温かくお子さんの成長を見守っていけるといいなと思います。このような成長の変化も家族で楽しんでいけるといいですね。 イラスト:manami.koiso監修/助産師REIKO監修者・著者:助産師 高杉絵理大分県の大学にて看護師・助産師・保健師の資格を取得後、総合周産期母子医療センターにて産科やNICUに勤務。結婚を機に上京してからは、もっと育児が楽しくなるようにママや赤ちゃんにいつも身近に寄りそっていたいとの思いより、地域での助産師活動を開始する。 現在は、世田谷区の行政や病院で働きながら、開業助産師として地域での講座やイベントを開催し子育て支援活動を幅広く行っている。また、ベビーカレンダーにおいても、妊娠・出産・育児を楽しめるように、ママたちが読みやすく分かりやすい記事を心がけ執筆中。
2020年07月29日人見知りで怖がりだったわが娘。未就園児の頃、地域の子育てひろばに行っても積極的に友達に話しかけることができず、高いところに登るような遊びは「イヤだ!怖い!」としり込みしていました。実は母の私もビビリなほう。「ヤバい、これは似てしまったのか」と思いつつ、それでも、子どもには度胸のある子に育ってほしい!という勝手な願いがありました。そこで、心がけた私の3か条!どんどん効果が出てきたので紹介します。その1失敗OK!チャレンジ自体を褒める声かけを娘は精神面では少し成長の早いタイプだったこともあり、怖いという気持ちと、失敗すると恥ずかしいという思いが強いようでした。小さな公園で丸太渡りをするのも怖がり、自分より小さい子が上手に渡っている姿を見ると、チャレンジすることすらやめてしまいます。「一緒にやってみよう!」と誘い、チャレンジしたことを「すごい、頑張れたね!」と褒め、ハードルの低いものから挑戦させるようにしました。そして、「大丈夫、もうちょっとで渡れるよ!」と応援し、簡単なものでもできたら「いいね、うまい!」とたくさん声かけをしました。もし失敗しても、「惜しかったね、頑張ったからすごいね!」とチャレンジ自体を褒めて、親がニコニコしているように心がけました。わが家は夫がプラス思考で度胸のあるほう。自分やまわりの人がちょっと失敗した時にも、あまり不機嫌になったりすることなく、「わっはっは!」と笑い飛ばすような人です。ここは、その姿勢をできるだけマネしてみようと実践したのです。子どもは身近な大人の様子にとても影響されるものですね。徐々に、娘もチャレンジを楽しむように変化していきました。その2人前で披露する機会を積極的につくる!恥ずかしがり屋で、人前に積極的には出なかった娘。かくいう私も、緊張しやすいタイプで、発表の場や仕事の大舞台では心臓がドキドキした経験が多かったです。これは小さい頃から慣れさせるしかない!そう思った私は、人前で歌ったり踊ったりする機会を積極的に作り、応援することにしました。娘は音楽が好きだったので、「お歌を聞かせて!」と家の中でも発表させて盛り上がったり、家族や友人とカラオケを楽しんだり。発表会にも積極的に参加。少しずつ、娘が人前でも堂々と話したり、歌ったり、ピアノを弾いたりするようになっていきました。小2になると、自分からピアノコンクールにチャレンジしたいと言い出し、堂々とステージで演奏を披露できるまでに成長しました。その3ママが苦手なことはパパや先生に任せる!娘のケガを心配するあまり、活発な動きを教えるのが苦手な私。娘が年中のころ、補助輪なしの自転車練習を始めたのですが、「そこ、気をつけなきゃ!」「あ、危ない!」「そうしたら転んじゃうよ!」と、マイナスの言葉ばかり発してしまいました。すると、びっくりするくらい同じような言葉を、娘自身も発するようになり、思いきって乗れないのです。これはマズイと危機感を感じた私は、すっぱりと娘の自転車指導から手をひき、思いきりのよい夫にお任せすることに決めたのです。これが大成功!パパの指導が始まって数日で、娘は多少転びながらもイヤがることなく練習し、上手に乗れるようになったのです。冬になると、夫から「家族でスキー行こうよ!」と言われましたが…。若い頃、恐怖心が抜けずに上手くなれなかった私。娘に教えるどころか、自分のことで精いっぱいになって、家族で楽しむどころではないと、二の足を踏んでいました。でも、娘には怖がらずに滑れるようになってほしいという願いはあるのです。そこで、スキーは先生にお任せ!スキー教室で基礎からしっかり教えてもらうことを選びました。こちらも大正解でした。教室から帰ってきた娘は自信に満ちて、ひとまわり大きくなったかのようでした。「滑れたよ!また行きたい!」と言い、その後も何度か先生にお世話になり、少しずつレベルアップしています。ちょっと力を抜いて見守っていきたい私は当初、「何でも自分が教えてあげなくちゃ」と気負ってばかり。そして、自分が苦手なことは子どもも苦手になってしまうのではないかという不安さえ抱いていました。でも、自分の苦手な面を客観的に見られたら、あとは割り切って得意な人のマネをしたり、お任せしたりする。そして、サポートしてくれた方々に感謝する。その方が、結果的にみんながハッピーになったように感じています。これからはちょっと力を抜いて、子どもの成長を見守っていきたいと思います。<文:ライターOtoka>
2020年07月19日Instagramでフォロワー3万人超えのちひろ(@chihiro21865527)さんの育児マンガをご紹介!6歳、4歳、2歳の3人の男の子のママです。今回は長男たつくんが5歳のときのお話です。 「どうして弟ばかり抱っこするの?」 今回はたつの立場に立って描いてみました。 6月になり、毎日登園できるようになったのですが、超絶人見知り&新しい環境に馴染むのに時間がかかるたつは「年長さん」という新たなるステージに戸惑っています。 私も人見知りなので、たつの気持ちはすごくよくわかる! それに加え、ワガママが増していってる気がします。赤ちゃん返りなのか、反抗期なのか……「だっこして」って言う回数も増えています。 まだまだ5歳。甘えたいよね。わかってるつもりではいるんですが……よしにどうしても手がかかり、たつとも放置の時もしばしば。もっとかまってあげる時間を取らなきゃいけないな、と思う今日この頃です……。 著者:イラストレーター ちひろ3児の母です。長男たつ(6歳)・次男とも(3歳)・3男よし(1歳)しょうもない日常の漫画やイラストを描いてます。福岡出身、東京で旦那に出会い、ただいま関西在住です。
2020年07月11日現在、1歳8カ月の娘の子育て中です。義母はとても穏やかな性格で、嫁である私にもやさしく接してくれていました。しかし娘が1歳になったタイミングで職場復帰をしたとき、義母の心ない言葉を耳にすることが多くなり悩んでしまいました。今回は「働くママ」に批判的な義母とのやりとりや、私なりの対処法をお伝えします。 娘の人見知りに対する義母のひと言現在1歳8カ月になる娘は、生後半年ごろから激しい人見知りがあります。なるべく外の空気を吸ったり人が集まる支援センターに出かけたりして、少しでも人見知りを克服できるよう過ごしていました。 ある日、娘を連れて遠方に住む義母宅に行ったのですが、3カ月に1回程度しか会う機会がないため人見知りをして泣き出してしまったのです。義母は、泣き出してしまった娘を見て微笑みながら「お母さんが働きながらおなかの中で育てちゃったからだね。ごめんね」と言ったのです。 たまにしか会えないので、人見知りをしてしまい申し訳ないとは思っていたものの、まさかそんな言葉を投げかけられるとは思わず、驚いてしまいました。 義母は働くママ=私が嫌い?!その後、少しずつ義母に慣れて人見知りしなくなっていく娘を見て安心しました。しかし、育休を経て娘が1歳になった時点で保育園に通わせている私に、「女の人が仕事をして子どもを保育園に預けるなんて、育児放棄だ」「妊娠がわかった時点で仕事をやめないから、子どもが病気がちで人見知りもする」など、義母は子どものことで気になることはすべて「働くことが原因」と結び付けて言うのです。 口調はやさしいのですが、私が働きながら育児をしていることを快く思っていないようで、かなり悩んでしまいました。 義母に同調しつつも私の考え方は曲げない義母の心ない発言にはショックを受けました。きっと義母自身が家事・育児に専念してきた方だったため、専業主婦が正しいという自負があるのだと思います。実際に4人の子どもを育て上げた義母に対して尊敬の念もあります。 とはいえ、働く必要があって育児と家事の両立に四苦八苦しているのに……と悲しくなってしまいました。 それでも働きながら育児をする選択は、私自身にも家族にとっても正しいという考えは曲げないようにしています。義母からの言葉はつらいですが、「お義母さんはすごいですね」と角が立たないように返しています。 義母の言葉はグサグサと刺さるものがありますが、受け流しながらなるべく穏やかに過ごすことにしています。ただ、その言葉が子どもに直接向けられたときには、夫を介して義母に「やめてほしい」と伝えるつもりです。そして、いつか義母が働くママの気持ちを少しでもわかってくれるときがきたらいいなと願っています。 イラスト:(c)chicchimama著者:河相 さくら国内外問わず旅行が大好きな1歳女の子のママ。育休中に小学校英語指導者資格を取得。主に子育て・英語育児を中心に執筆中。
2020年07月07日私は2児の母親ですが、現在4歳になる長女が1歳半前後のときに「もっと言葉数を伸ばしてあげたい」と感じる場面がありました。それは、1歳半健診のときに2語文をしゃべっている子どもたちを見たり、ママ友と久しぶりに会ったりして、1歳過ぎなのにすでにたくさんの言葉を話せているお友だちを見たときのことです。 コミュニケーション力をアップさせたい長女は決して言葉が遅れているということはなく、1歳を過ぎればそれなりに「ママ」「パパ」「ブーブー」などちらほらと単語が出てくるように。しかし、周りの同世代の子どもたちに刺激されて「もっと娘の言葉数を増やしてあげてコミュニケーション力を高めてあげたい」と感じるようになってきたのです。まずは1歳過ぎですでにたくさんの言葉が出ている子のママに、「どうしてそんなに言葉が出ているの?」と素朴な疑問をぶつけてみることにしました。 ママ友の話からヒントを得たママ友は「この子が生後6カ月あたりから、実は義母に預けてアルバイトに行っているの。そのときに義母はもちろん、近所の仲の良いおじいちゃん・おばあちゃんたちからたくさん語りかけてもらっているみたい」と話していました。その話を聞いて「親だけではなく、なるべく多数の人間から娘に言葉のシャワーを浴びさせれば、娘の言葉数が伸びるのでは?」とヒントを得ました。 自分の立場で考えてみた私が海外旅行に行って、不慣れな英語をしゃべる場面が出てきたときの経験を振り返ってみました。自分の慣れない英語力でも「相手の意図をきちんと聞き取って咀しゃくし、相手に打ち返したときに伝わった」という経験は大きな自信につながりました。日本のなかでしゃべる英会話には安心感があります。しかしながら「あらたな成長」を望むのであれば、海外へ飛び出し、本場の外国人としゃべるほうが大きな糧となると感じたのです。子どもの言語もそれと似ていると思いました。そして娘が「言葉の爆発期」を迎えるにあたって、不特定多数の人たちと娘を数多く接触させる機会は、娘にとって良い経験になるだろうと確信したのです。 人と接触する機会のない長女をどうするしかし、私は実親も義父母も遠方にいて接触させる機会がないなど、人手不足でした。娘の人見知りなどを解消するために支援センターなどには顔を出していたのですが、娘に対してコミュニケーションをとってくれるかといえば、そうではありません。そんななか、私が住んでいる自治体には「ホームスタート」という、子どもとママを支援してくれるボランティア団体があるというチラシを発見しました。「これだ!」とひらめいた私はすぐに連絡し、手配を整えることに。ボランティアさんは、子育て支援に興味があって、誰かの助けになればとの志を持った方たちです。私の思惑通りにボランティアさんは長女に対してたくさん話しかけてくれました。 娘の言葉数はホームスタートを通して飛躍的に伸び、1歳半健診では20個ぐらいの単語しか出ていなかったのに、1歳8カ月には2語文を話せるようになりました。結局今回の件も含めて数回利用しましたが、どのボランティアさんも心あたたかい人たちばかりで感謝の気持ちでいっぱいです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じてお住いの自治体や子育て支援センターなどに相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/マメ美監修/助産師REIKO著者:黒井夢乃二女の母。歯科衛生士資格あり。二女出産前まで歯科医院にて勤務。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年06月08日■前回のあらすじ娘のハーフバースディに記念写真を取りに行こう思ったのですが、娘は極度の人見知り。フォトスタジオの人たちは子どもの扱いにも慣れているだろうと撮影に行ったのですが、やはり大泣きしてしまい…■撮影が進まず、ピリつく雰囲気…私も含めてスタッフの人たちでおもちゃやシャボン玉などいろいろな物で気を引こうしても泣き止まず…ついにカメラマンさんにこう言われてしまいました。ここの写真スタジオは長男の時からお世話になっていて、すごく素敵な写真に仕上げてくれるのですが、カメラマンさんはいつも無口で無表情。スタッフの人たちとの会話を聞いていてもなんだか怖く、話しかけにくい雰囲気を感じていたので、尚更気が引けてしまいました。もう撮影は無理なのかな、と思い、スタッフの人にこんな時はいつもどうしてるのか聞いてみると、後日機嫌が良い時に撮り直しをしたりしていると言われ、私もそれを提案されました。という事で1週間後に撮影やり直しとなったのですが…、私のモヤモヤは消えないままでした。■私が感じたモヤモヤの正体は…私が感じたモヤモヤの正体、それは「娘は機嫌が悪くて泣いていた」と思われていた事です。撮影前に授乳もして、お昼寝もたっぷりさせて、なるべく良いコンディションで望んでいたので、機嫌ではなく人見知りをどうにかしないと、と感じていました。今回の撮影では、私だったらこうするのにな~、と思うこともいろいろあったのですが、プロのカメラマンやスタッフの方たちの前でそんな出しゃばったようなことをしてもいいのだろうか…、と迷い何も言えずに終わってしまいました。でも、さすがに撮り直しとなり最後のチャンスになってしまったので、次の撮影日に思い切ってわたしから提案してみる事にしました。嫌な顔をされたらどうしようと思いましたが、スタッフの人は了承してくれてちょっと怖そうなカメラマンさんにも伝えてくれました。そしていよいよ撮影再スタート…撮影する位置まで私がぴーちゃんを連れて行き、そのまま名前を呼びながら少しずつカメラに映らないように離れていきました。これは上手くいきそう!と思ったのですが…、またもやトラブルが発生する事になります…。次回に続きます。
2020年06月04日小さい頃から、父の仕事の都合で数年に一度は転校していた私。「生活環境の変化には慣れている」と自負していたのですが、結婚後、わが子とともに新しい環境で暮らすというのは、自分が想像した以上に緊張感のある日々だったよう。子どもを最優先に考えるあまり、気がつけば普段の自分を見失っていて…。今回の記事では、夫の転勤で私の身に起こった変化と、その変化を自分らしく乗り切るために実践したことを紹介します。「引越しはお手の物!」だと思っていたのに私は、父の仕事の都合で、生まれてから成人するまで、8回の引越しを経験しました。およそ2~3年に一度のペースで転居したことになります。幼稚園2園、小学校3校、中学校2校に通ったため、「私は環境変化に強い」ほうだと自負していました。しかし、自分が「親」側になって初めて経験した「夫の転勤」で、その考えは一変しました。家族との引越しは、やることがたくさん結婚当初から、夫は転勤は避けられない職種だということは分かっていました。そして、「私には引越し経験が十分あるし、特に困ることもないだろう」と考えていました。そんなわが家に初めて転居を伴う転勤話が舞い込んできたのは、娘が3歳になる頃。当時は私も仕事をしており、娘は保育園に通っていました。そのため、まずは転居予定のエリアの保育園に空きがあるのか、私も転居後に仕事を継続できるのかを確認することから、準備を始めました。数週間かけて保育園をいくつか見学し、転園できる目途が立ちました。また、仕事も短時間勤務などを活用しながら継続できることになりました。この大きな山を越えた後は、転居に伴うやるべきこと(住居探し、電気・ガス・水道・電話などの手続き、引っ越し業者の手配、荷物の整理整頓など)をリスト化し、1つ1つこなしていきました。そして、いざ引越し。ここまでは自分の予想を裏切ることなく、やることが多いながらも順調に進んでいったのですが…。自分の性格が180度変わった?転居後の心配事の大部分は、「娘の生活環境が大きく変わること」でした。新しい住まい、新しい保育園。小さな娘には大きな変化です。どうにかスムーズに溶け込んでほしいという思いから、私はまわりの保護者とうまくやっていくことを最優先しました。少しの摩擦も起こさないようにと意識したのは、「余計なことはこちらから言わない」「聞かれたことにのみ答える」こと。保育園の送り迎えではとにかくニコニコして、すれ違う保護者とは笑顔で会釈。特に自分から話しかけることはしませんでした。新しい環境の中で新参者が園の雰囲気を壊してはいけないと思い、まずは「誰かから声をかけられるのを待ったほうがいい」と考えたからです。そんなある日、ある保護者から、自分が想像していなかったひとことを言われます。「〇〇さんって、人見知りなんだね!」私はその言葉にびっくり。なぜなら、私は小さい頃から、どちらかというと人と話すのは得意なほうだったからです。人生で初めて「人見知りだね」と言われたことで、「生活環境の変化は、自分の性格も変えてしまうくらい影響のあることだったんだ」と初めて実感。「引越しは問題なし!」と思っていた私ですが、どうやら、かなり緊張した日々を過ごしていたようです。自分がワクワクすることを探してみようと思い立って子どもの適応力はすばらしいもので、娘は、転園後数週間で、前の保育園時代と変わらないくらい毎日楽しく登園するようになりました。その姿に安心しながら、私自身は、通勤や新しい仕事環境に慣れるのが精いっぱい。数か月間は、あわただしい日々を過ごしていました。そんな中、子ども同士が仲良くなったママに声をかけてもらい、食事をすることに。そこで私は、自分がこういう交流の場を求めていたこと、そしてそれがとても楽しい!ということに気づいたのです。このことをきっかけに、「せっかく新しい土地に来たんだし、そろそろ私も自分が楽しめる場を見つけたい。自分がワクワクするのって、どんなところだろう?」と考え始めました。趣味の語学学習から広がる世界私は、語学学習が趣味なので、自分と同じ趣味を持っている人を探すべく、英語学習などを行っているママ向けのコミュニティがないか、検索エンジンやSNSを使って探すことにしました。すると、いくつかのコミュニティがヒットしました。運営者とやりとりする中で、自分がマッチしそうだと思うコミュニティに参加してみると、趣味の話はもちろん、そのエリアの生活情報や子どもの習い事情報なども教えてもらえるようになり、自分の世界が一気に広がりました。週末に家族で出かける行動範囲も広がり、転居から半年後には、その土地に馴染めてきたと感じることができ、私の気持ちもだいぶ落ち着いてきました。また、保育園行事への参加を通して園や保護者の雰囲気もわかってきて、保育園のママたちとも、送り迎えの際の会話を楽しめるようにもなりました。子ども同士が仲良くさせてもらっている親子とは、週末に遊ばせてもらう機会も増えました。家族はもちろん、自分“も“大切に転居に限らず、生活環境の変化は誰にでも起こる可能性があります。そんな時、母である私たちは、家族の生活を優先し、自分のことは後回しになりがち。でも、「どんなときでも自分が自分らしくある」ことは、自分が想像している以上に必要な時間ではないかと、初めての家族での転居を経験してみて強く思いました。・裁縫などDIYが好き・歌を歌うのが好き・スポーツが好きなど、趣味は人それぞれ違います。新しい環境がスタートした直後は難しいかもしれませんが、「最近あまり笑えてないかも」「私ってこんな性格だった?」と感じたら、「自分がワクワクすること」に目を向けてみる時間を作ってみることをおすすめします。<文・写真:ライターnanahi>
2020年05月28日わが家では、平日にパパと子どもの時間がほとんどありません。パパと子どもの時間といえば、休日のお風呂だけ。ところが、お風呂の時間を喜んでいた子どもが、ある日突然「パパは嫌! ママがいい!」と言うように。そのときのパパ見知り体験談を紹介したいと思います。 パパとのお風呂を泣いて嫌がる息子1歳を過ぎ、お話がじょうずになった息子との会話がとっても楽しかったころ、突然「パパは嫌」が始まりました。たまにしかパパと入れないお風呂も「ママがいい」と言い始めたのです。 「そんなこともあるんだ」と最初は思っていたのですが、ママだってたまにはひとりでお風呂に入ってゆっくりする時間が欲しい。それに、泣いてまでお風呂を断られるパパはショックが大きかったようです。 普段から男同士仲良く!そこで、普段から「パパってお仕事しててすごいよね」と息子に話したり、パパが手伝ってくれたことなどを息子の前で大げさにほめたりしてみました。 パパもお風呂での遊びを考え、泡風呂の素を用意するなど、パパと一緒のお風呂が楽しくなるように工夫しました。休日はパパと息子だけの時間を増やして公園で遊び、買い物をしてきてもらうことも。男同士、2人だけの経験が増えることで、どんどん仲良くなってくれて期待通りでした。 それでもたまには「やっぱりママ」それでもたまに「お風呂はママがいいな」という日もあります。息子にお風呂を断わられる瞬間がパパにはかわいそうなので、前もって聞いておいて「今日はダメだって」とママからパパへ伝えるようにしました。 「どうして嫌なの?」と聞いたり、説得しようとしたりするのは意味がないと気付いてやめました。特に男の子は、“何が何でもママが一番”ということも多いのかもしれません。逆にあっさり認めてあげることで安心するのか、次の日はパパとお風呂に入ってくれていました。 4歳になった息子は、今では「どっちでもいいよ」と言ってくれるようになりました。一時期の成長過程であるパパ見知りでしたが、さみしそうにしていたパパのためにも、早めに終わってよかったと思っています。 イラスト:manami.koiso監修/助産師REIKO著者:斉藤あや大人しく内気な娘と楽天的で活発な息子、男女二児の母。ママ・パパに役立つ情報をお届けすべく、これまでの育児経験を生かして、育児の工夫やお役立ちグッズなどの情報を発信中。
2020年05月12日※この記事は、外出自粛要請前の体験談です。■娘のハーフバースデイ、ひとつ気がかりが…でも、そこはプロが集まるフォトスタジオ! 上のお兄ちゃん達もお世話になった場所だし、きっとそんな赤ちゃんたちもたくさんいるだろうし、何かうまく撮れる技がきっとあるだろうし…何とかなるだろう! と思い…(笑)いざ撮影に!!■予想通り、娘の人見知りが炸裂!お母さんの顔を見るともっと泣いてしまうかもと言われていたので、私が近づいていいのかも分からず、何か泣き止ます方法でもあるのかなと思いながら様子をみていたのですが…何をやっても泣き止まないので撮影は一時中断。私があやして落ち着いたらまた撮影再開しましょうと提案されたのですが…、本当にこの方法で上手くいくのか、とても不安な気持ちになっていったのでした…。次回に続きます。
2020年05月05日もうすぐ2歳になる息子。これからの育児や教育方針について、夫と私は幾度となく話し合いを重ねてきました。今の時点で正解だったと言い切れるものはまだまだ少ないですが、そのなかでも「これは意識していてよかった!」と思えるルールをご紹介します。 たくさんの人と触れ合わせる「社交性は高くて損はない」という思いから決めたルール。親族はもちろん、私や夫の友だちと触れ合う機会を多く設けています。生後6カ月ごろからは児童センターに通い、新しい人との接触に慣れる練習も。その効果もあってか人懐こく、初対面の人にでもニコニコ向かっていく子に育っています。 また、「親以外の大人の考え方に触れてほしい」という考えの私たち夫婦。今はまだ早いですが、進路などで迷ったときに相談できる大人の選択肢を増やしたい、息子の視野を広げたいと思っています。そのためにも親のコミュニティが狭まらぬよう心がけ、子どもを巻き込みながら関わっていきたいと考えています。 しかるパターンを知り、減らす言葉が完全に通じにくい今、しかったとしてもかんしゃくを起こすだけで改善がみられません。そこでしかる回数は最小限にして、親と子ども双方のストレス軽減に重きを置いています。 具体的には、「食器をひっくり返す」「私物を触られる」など普段はしかっている場面に対し、「ひっくり返しにくい食器にする」「私物を手の届く所に置かない」などの対策をおこなうだけ。しかる原因を取り除くだけで息子がかんしゃくを起こす回数も驚くほど減り、私も心穏やかに過ごせる時間がぐっと増えました。 両親が仲良しでいるここ最近で一番気をつけていることです。過去に夫と口喧嘩をしていると、息子が「パパイヤ!」と泣き出すという出来事が。私が夫と不仲でいると、息子もまねをするかもしれない......と危機感を覚えました。 夫と話し合い、息子にとって家族は「安心できる場所」であってほしいよねという結論に。「子どもが聞いているところで喧嘩しない」「両親が仲良しでいる」という約束を交わしました。今では問題なくパパママどちらにも抱きついてきてくれます。 以上がわが家で大事にしており、やっていてよかったと感じる3つのルールです。これから先も息子と真剣に向き合い、親としてじょうずに成長を促していけたらいいなと思います。 ※新型コロナウイルス感染症の感染拡大予防のため、一部地域子育て支援拠点では利用人数や時間などの制限をしている可能性があります。ご利用の際には感染防止対策を十分におこない、安全性に配慮していただくなどご注意ください。外出を楽しめる日が1日も早く訪れますように! 先輩ママの体験談、いかがでしたか?「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 イラスト/sawawa監修/助産師REIKO著者:高橋さちこ1歳男児の母。新卒で営業職に就き、妊娠を機に退職。その後就活・保活に成功し、現在は働きつつ妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年03月30日私は、初対面の人でも人見知りしないことから、「人との付き合いがうまそう」とよく言われます。しかし、じつは人付き合いがすごく苦手です。人がたくさん来る集まりに行く前は、緊張でおなかが痛くなったりします。その場に行ってしまえば、なんのことなく楽しめるのですが、帰ってきてからどっと疲れてしまいます。■学生のころから続いている体質学生のころから、続いているこの体質。しかし、人付き合いが苦手なんて話すことができず、ひそかに抱えていました。大学生のころ、人の集まる場が大好きで、積極的に集まりに参加する友だちを見て、なぜか突然、この悩みを話す気になり、相談すると…八方美人…。欠点のないすばらしい美人…の意味ではなく、だれからもよく見られたいと愛想よくふるまうという、悪い意味で使われることが多い表現です。確かに私は、人に嫌われたくないという気持ちが、昔から強くありました。しかし、原因がわかったところで、 ■子どもができると避けられない人付き合いが多いどの程度ならいいのか…それを考えれば考えるほど、人付き合いに対する苦手意識が、強くなっていきました。結果、なるべく集まりを避け、最低限の人付き合いで、過ごしてきました。しかし時がたち、子どもができると、ママ友や学校関係、親戚関係…と、避けられない人付き合いが多い!年を重ねたおかげか、「仕方ない」という認識もあるので、行くことはできるのですが、まだ中には、直前に具合が悪くなる苦手な集まりもあります。そんなとき、私は…嫌であることを自分の中で認めてから、参加することにしています。自分にウソをつくのではなく、認めてから行く!そして、その気持ちを、言葉にして言います。これが意外と、私の精神的にいいようで、自分のモヤモヤを口にすることで、なんとか乗り切れています。無理に自分を変えるより、自分に合ったやり方でこなしていくのが一番かなーと思います。
2020年03月19日前回 の記事に続き、スイミングスクールに見学に行った際のお話です。出かける直前まで半泣きになる程に嫌がっていたスイミングでしたが……初めての環境が苦手というだけで、水が怖い訳ではなくむしろ大好きだった娘は、実際にプールを見て少し気持ちを持ち直したようでした。そしていよいよ母子分離でプールへ。親はガラス張りの見学コーナーで見守る事になりました。心配性の私はハラハラ。ニコニコで戻ってきたので、その日のうちに契約する事にしました。何事も、まずはチャレンジしてみる事が大切だなと親子で学びました。さて、そんなこんなで通い出したスイミングですが…現在、娘は毎週嫌がってます(爆)その話はまた別の機会に………
2020年03月10日習い事ってやらせたほうがいいの?子どもが少しずつ大きくなってくると、多くのママやパパが考えることではないでしょうか。今回は、保育園に通う長女が3歳で初めての体験した習い事と、そこで感じた成長についてお話します。18時まで保育園の娘に、平日の習い事はハードルが高い長女が通う保育園にはフルタイムで働くママが多く、平日に習い事に通わせている人はあまりいません。毎日朝から18時頃まで保育園に通っているわが家も平日の習い事はムリ、土日はゆっくり休んだり、家族で過ごす時間にしたいという気持ちから、あまり考えることなく、気がついたら長女は3歳間近になっていました。しかし、あるときまわりを見渡してみると、幼稚園に通っている友達のほとんどが習い事をしていることに気がついたのです。育休中限定で習い事を始めてみることにそんなとき、近所に住む友人から英語教室のお誘いがありました。普段なら絶対に通わせられない時間帯でしたが、たまたま2人目の出産後で育休中だったこと、月に2回とハードルが低いことから、1年間の期間限定ではじめてみることにしました。長女がちょうど3歳になった頃です。保育園のお昼寝タイムにお迎えに行かないといけないことや、真夏も真冬も、まだ赤ちゃんの次女を連れて自転車で通わないといけないことなど、悩むポイントはいくつかありました。でも、赤ちゃんの時から人見知りが激しく繊細な長女のことを考えると、信頼できる先生や友達に囲まれた日常以外の場やコミュニケーションが必要なのでは…?と、私自身が考えるようになっていたときでした。最後は、「この子を保育園以外の世界にも触れさせたい」という思いが決め手になり、思いきって始めてみることにしました。習い事を通じて感じた長女の変化英語教室といっても幼児クラス(3、4歳)のため、歌を歌ったり、手遊びしたりするのがメイン。初めて触れる英語に戸惑いながらも、長女は最初から「楽しい!」と気に入り、「また来たい!」と言ってくれました。もちろん最初はモジモジ。毎回1人ずつ英語で自分の名前と年齢を言うのですが、一人で堂々と言えるようになるまでは3、4回かかりました。それでも、親が思うよりも早い段階で、長女は先生にもお友達にも慣れていきました。通ってみて1番良かったことは、私も長女と一緒にレッスンを体験する時間がもてたことでした。私たちが通った英語教室は親子クラス。親も一緒に歌を歌ったり、手遊びをしたりします。保育園でも毎日歌を歌ったり、手遊びをしたりしていますが、ママと一緒にやる機会は意識しないとあまりありません。それが長女は嬉しかったようで、とても前向きに習い事を続けることができました。一緒に歌ったり、手遊びしたりすることが、私自身もとても新鮮でした。「長女の変化」と書きましたが、もしかしたら変化したのではなく、長女はもともと多少の時間はかかるものの、興味のあることであれば、新しい環境にもすんなり入っていける性格だったのかもしれません。先生にも「全然人見知りじゃないよ!」なんて言われて、構えすぎていた私が拍子抜けしました(笑)。よく考えたら、これまで人見知りと感じるのは私の友人や親戚など、大人がたくさんいる場面が多かったように思います。好奇心旺盛で、なんでもやってみたい!という新たな一面を知ることができたことが、大きな収穫でした。また、英語教室では毎回簡単な宿題があります。初めて「宿題」という経験をした長女。毎回とても楽しそうに取り組んでいて、長女なりに「宿題を忘れないために、帰ったらすぐやる」というように考えて行動している様子が見られ、小学生に向けての準備にも繋がっていると感じました。本人の「やりたい!」を大切に仕事復帰し、送迎ができなくなったため、残念ながら、3歳~4歳の1年間でやめてしまいましたが、やめて10か月たった今でも、そのときに習った歌を口ずさんだり、お話ししたりします。今年から始まった保育園の英語の時間にも習い事の経験がいき、自信を持って臨めているようです。保育園児の習い事は、時間の制約もあり難しいことも多いと思います。必ずやる必要はないと思いますが、やることによって子どもの視野や世界が広がることは間違いありません。特に長女ように人見知りの場合、新たな環境に飛び込む経験は、自身の成長にとても意味があったと感じています。私たち親子が一緒に過ごす時間は毎日数時間。わが家は、習い事を通じて親子で濃密な時間を作ることができる母子クラスに入って大正解でした。私は育休という機会を利用しましたが、友人の中には在宅勤務を活用して、通勤時間を習い事の送迎時間にあてている人もいます。今回、試してみたことで、親子ともども習い事はどんなものかという感覚がつかめました。今後は本人がやりたい!と言ってきたタイミングで、その気持ちを尊重しながら、何を習うかを考えていきたいと思っています。<文・写真:ライターtocotocoharu>
2020年03月07日ウーマンエキサイトの読者の皆さんこんにちは! 5歳、4歳、1歳の三兄弟のオカンあざみです。子どもは成長の過程で体だけでなく、心にもいろんな変化が起こります。そんな変化の中で、長男と次男にはなかったのに、三男にだけ起こったことがありました。うちの三男さぶちゃん、どんな人にでも手を振ったり、ニコッと笑ったり社交的な子でした。(オカンとは真逆で)しかし、最近…■人見知り発生家族以外の知らない大人に会うと、オカンの陰に隠れて、ものすごくよそよそしい顔をするようになりました。長男と次男は小さい頃から知らない大人だろうが、どんどん話しかけにいくタイプだったので、はじめて見た「人見知りの顔」につい笑ってしまいました。もうひとつ、さぶちゃんにしかない成長があります。それが…■メッ! と言うだけで泣くイタズラしたときに悪いことだと教えるため「メッ!」と叱ると、それだけで目に涙をためて、下唇をかんでグッとこらえるさぶちゃん。 だけどこらえきれずに、わーーーっと泣きだしてしまうこともしばしば。(この顔もまたかわいく、たまに見たくなっちゃう親バカオカン)だんだんと自分が悪いことをしてしまって、叱られているということを理解してきたみたい。これもまた成長ですね。…え? 叱ったら泣くなんて、どんな子どもでもするでしょうって?それが、うちのだいごろうとこごろうは… ■全然動じない叱っているのに、右から左へスルーしたり、ニヤリと笑ってみたり。小さいときからこんな調子で、いまでもそうとうカミナリを落とさないと、泣くことはほとんどないお兄ちゃんズ。まあ、ある意味叱られているってわかっているからこその行動だと思うんだけど、私からしたら本当に叱られてるのがわかってんのかい! と思うってしまう。そんなこんなで、同じ兄弟でも成長過程で起こる変化が全然違います。100人子どもがいれば100通り。いろんな個性があっておもしろいなあ、と感じたオカンなのであった。
2020年01月20日ウーマンエキサイトをご覧のみなさん、はじめまして、でっかいおっさんです。少し遅くなりましたが、あけましておめでとうございます! 今年も連載をどうぞよろしくお願いします。保育士、僧侶、親などなどこれまで、経験したことを元に、ウーマンエキサイトの読者のみなさんのお悩みや相談に答えていく連載です。前回の記事はこちらから!それではさっそく、今日の相談についてお話ししたいと思います。相談内容:おっさんこんにちは。中学2年生の息子ですが、人見知りが激しく自分から会話に入って行く事ができないようです。本人も変わりたいけど変われず悩んでいます。言いたい事が言えず、損をすることも多いようです。勇気を出して少しずつでも、意見を出せるようにアドバイスはするのですが、なかなか難しいようです。息子はどうしたら変われるのでしょうか?◆おっさんからの回答ど~も~でっかいおっさんです。人見知りが激しい子をどうするかというご相談ありがとうございます。「これ!」超絶人見知りのおっさんに聞いちゃうんですね(笑)今回は、自分の実体験からもお答えできそうです。それでは、早速お話して参りましょう。おっさんが思うのは、「本人が環境を変えて変わりたくなった時、変わる必要性が出てきた時に人見知りを克服しようとする。」のだと思うのです。人見知りではない人が、人見知りを治そうとする時『自分から声をかけたらいいじゃん』となりますが、それができれば誰でも人見知りを克服できてしまいます。それが、できないから人見知りなんです。今いる場所、今いる環境では「それぞれの立ち位置・キャラ」があります。普段何もしゃべらない人が次の日からいきなりべらべらと喋るようになったとなると『変な奴』『無理してキャラ変えようとしている』『あいつどうした?』と思われ、『引かれるんじゃなか』と思ったり『自分はどう思われるか・・・』が気になって気になって仕方なくなります。今ある環境の関係性を壊すよりも、まずは自分のことを知っている人が、まったくいない習い事など違う場所に連れていき、そこで少しずつ訓練をして行く方がいいと思います。無料体験会や人の集まりに色々と参加しなじめなければ、場所を変えていけばいいのです。それは決して悪いことではないのです。どこか1つでも居場所ができれば、そこから少しずつ人間関係の築き方がわかってくるようになり本人も自信がつきます。それを繰り返すのです。いきなり今の場所でデビューするという大きな成功体験を狙って失敗するリスクをとるよりも、小さな成功体験を何度も繰り返していればそのうち成功パターンがわかり人間関係が苦ではなくなります。ちなみにおっさんは、超絶人見知りですが、仕事ではじめてあった保護者さんとも話が出来るし誰とでも話せます。ただ自分では営業などの初対面の人と多く接するような仕事には極力つかないようにしていました。誰とでも話せるようになるコツとして、自分から話かけなくても話かけられたら話をあわせられるように、広く浅く色んな知識や情報を持つように心がけていました。まずは、その場でなじめなくても、環境は変えられる! それをお子さんに伝えてみてはいかがでしょうか。でっかいおっさんより
2020年01月16日どうもこんにちは、のばらです!さて、突然ですがうちの3姉弟は人見知り知らず。今回はその代表、長女のおはなしです。友だちになりたい! と思って声をかけるのは悪いことではないと思うので頭ごなしに止めたりすることはないのですが相手の子が人見知りだったりもともとのお友達どうしで夢中になって遊んでいたりサクが思うような返事が返ってこないこともしょっちゅうある訳で。相手にとっては「突然知らない子が話しかけてきた!」のですから驚くのは当たり前で仕方のないことだと思います。それでも、「仲良くなれなかった…」と勇気をだしたのにフラれて肩を落とす我が子を見るのはやっぱりちょっと切ないのです。なのでなるべく難しそうな空気の時は母が早めに声をかけるようにしていたのですが…相手の子も仲良くなるタイミングを見計らってるのかもしれない人見知りでも、サクを受け入れようと頑張ってくれてるのかもしれない。ダメだったからすぐ次にいこう! というのは簡単だけど相手がどう思ってるのかも大切でやっぱり子ども同士の仲良くなれるパワーってすごいな! と嬉しくなる出来事でした。
2019年12月27日うちの家族、個性の塊です
夫婦・子育ていまむかし
めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々