夏休みの自由研究、どうしよう…と悩むママやパパもいるのでは?私がおすすめしたいのは、「牛乳パックの紙すき」です。材料費や時間があまりかからず、学年に合わせて応用がきくので、きょうだいで取り組むのもおすすめですよ。低学年は工作として!郵便の仕組みと組み合わせても◎低学年なら、紙すきで作ったハガキなどを、「自由工作」としてそのまま提出することができます。作る工程で、着色したり、押し花などを使って華やかにするのも楽しいですね!もし、「作るだけでは物足りない」と言う場合、どうやって(紙の丈夫さや厚さ、色や柄を)工夫して作ったのかレポートのようにまとめてもいいでしょう。もっとしっかり学習したい場合、工作と社会科を融合した調べ物にすることもできます。例えばハガキを作ったのであれば、実際に自宅や祖父母の家に送ってみる方法も。郵便局へハガキを持っていくと「切手」を購入する必要があり、「消印」を押され、最寄りの郵便局から自宅や祖父母宅まで何日間で届くのか?といった「郵便」の仕組みを体感することができます。さらに、子ども自身が疑問に思ったことを図書館で調べてまとめたら、れっきとした調べ学習になります。高学年は「紙」の比較やリサイクルなど理科や社会と絡めて高学年なら理科や社会の内容と絡めて、研究レポートを作ることができるでしょう。理科としてやるなら、牛乳パック以外の素材で紙すきをしたらどうなるのか比較し違いを考察しても面白いですし、普通のノートやコピー用紙のような紙と比較し、「紙」はどうやってできているのか調べてみる方法もあります。社会としてやるなら、紙すき以外の身近な紙のリサイクルは何があるか?を探したり、リサイクルの観点からSDGsに絡めた切り口にしてレポートを作成できそうです。あるいは、現代使われている紙がどういう過程を経て今のような紙になったのか、「紙の歴史」をまとめてもいいでしょう。牛乳パック紙すきのやり方紙すきのやり方は下記の通りです。今回、市販の紙すきセットを使用せず、家である物で代用できないか試してみました。やはり市販品を使った方が簡単できれいですが、代用品でもなかなかの出来ばえ(笑)。時間のある人は試してみてください。1.紙すきセットを用意しておくバットの上に、水切りネットなどをできるだけピンと張るようにして固定(裏側でガムテープで貼り付けています)し、上に、ハガキ大の穴を開けたプラスチックトレイを置きます。できれば丈夫な網目(網戸の網のようなもの)だとうまくいきそうです。2.洗って切り開いた牛乳パックをバケツなどに3日程度入れてふやかして、透明なシート状のものをはがす外側だけでなく内側も同様に。はがしたシートは廃棄し、白い部分(パルプ)だけ集めます。3.パルプを細かくちぎって、水を足し、ミキサーで細かくするすり鉢を使い、すりこぎですりつぶしてもOK。細かいほどきれいな仕上がりに。画像はミキサーにかけたあとのパルプを少し取り出したもの。4.紙すきセットのプラスチックトレイにパルプ液を流し込みます。水が出てくるので、バットをそっと傾けて流します。5.ある程度水が切れて乾いてきたら、ネットからそっと剥がして乾かす今回は、梅雨明けで天気が良かったのでベランダでバットごと日光にあてて乾かしてみました。わが家は窓に貼って放置することもありますが、早く乾かしたい場合は半紙などに挟んでアイロンをかけます。※ハガキに色をつけたい場合は、3の段階で水で溶いた食紅を入れてください※押し花や刺繍糸などを入れたい場合は、4の過程で入れ、上から再度パルプ液をかけます※市販の紙すきセットを使う場合は、そのやり方に従ってください※幼稚園児の場合は、写真のような大き目のクッキー型に流し込んで作るのも◎牛乳パック紙すきの注意点・ミキサーを使う場合、パルプを入れすぎるとミキサーが壊れることがあります・パルプ液を水道に流すと詰まってしまうので、流さないでください・事前準備でしっかりと牛乳パックをふやかすと、透明なシートがラクにはがせます・早く乾かすために、アイロンを使用する場合、熱で押し花などが変色することがあるので注意を・実際のハガキとして郵便に出すときは、重さや破損に注意してください。郵便局へ持参し、測ってもらうと安心です。ポロポロと崩れそうな場合は、封筒に入れて送りましょう・刃物やアイロンを使うときは大人がそばにいて、ケガややけどに注意してくださいチャレンジしやすい自由研究!牛乳パックは簡単に用意でき、事前に準備さえしておけば、あとはそれほど時間をかけずに作れるので、夏休みにチャレンジしやすいと思います。紙すきをした後のまとめも、視点を変えて、テーマを学年別に設定すれば、きょうだいで取り組めるのもいいですね!<文・写真:ライターeurope>
2020年08月15日なにかに失敗して、落ち込んでいる子どもの姿を見るのはつらいものです。「こんな思いをさせるくらいなら、失敗しないように導いてあげなければ」と考える親御さんの気持ちもよくわかります。一方で、「これからの人生において、つらいことや苦しいことはたくさんある。いまのうちに失敗を経験させるべき?」と悩むこともあるでしょう。今回は、「失敗したことがない子」にはどのような将来が待っているのか、また失敗することの大切さについて解説していきます。子どもは「失敗する機会」を奪われている!?現代では、「ちょっと壁にぶつかるとすぐに諦める」「打たれ弱い」「失敗を恐れて新しいことに挑戦しない」若者が多い傾向が見られるといいます。その原因として最も大きいのは「幼い頃からの環境」であり、日本の学校特有の教育方針にも問題があるようです。「日本の教育は、子どもたちから失敗の機会を奪っている」と指摘するのは、花まる学習会グループ「西郡学習道場」代表の西郡文啓先生。日本の教育では、失敗を避けて効率的に生きることを子どもたちに教える傾向が強く、社会に出てからもそれを求められるため、子どもたちは自然と「失敗したらいけないんだ」と思い込んでしまうのです。西郡先生は「日本の教育は、自分のやり方ではなく『正しいとされている』やり方を教えられる」と言い、「学校では、成功の方法は教えてもらえるが、失敗したあとの方法は教えてもらえない」と苦言を呈しています。そして、「失敗を奪っているのは教育現場だけではなく、親も知らず知らずのうちに子どもを失敗から遠ざけようとしている」とも話します。子どもから「失敗する機会」を奪い、それが正しいと信じているのが、「ヘリコプターペアレント」と呼ばれる親たちです。ヘリコプターペアレント過保護かつ過干渉な親の総称。わが子が失敗しないように見張り続け、困難に遭遇しようものならすぐさま飛んでいって助ける親を指す。すべての失敗や困難から子どもを遠ざけて、傷つかないように守るヘリコプターペアレント。その過剰な愛情は、子どもの内面的な成長や将来の成功の機会を奪います。「子どものために」失敗から遠ざけた結果、子ども自身の自立を阻んでしまっているのです。失敗しなかった子は「他人の判断に依存する」失敗を避け続けて成長した先に、いったい何が待ち受けているのでしょうか。『メンタルが強い子どもに育てる13の習慣』(講談社+α新書)の著者で、サイコセラピストのエイミー・モーリン氏は、「些細なことまですべて親が決めてしまう “ヘリコプターペアレント” に育てられた子どもは、基本的な意思決定能力すら備わらずに大人になってしまう」と述べています。ヘリコプターペアレントの子どもは、ほかの子どもたちに比べて圧倒的に「決断する機会」が減ります。そのため、ちょっとしたことでも自分では決められず、「ママ、どうしたらいい?」「パパはどう思う?」と、親や他人の判断に強く依存するようになるのです。また、幼少期に失敗を重ねなかったことから、「完璧な自分」しか認められない、自分を好きになれないなどのネガティブな価値観形成が見られるケースも多いそう。実際に、親がヘリコプターペアレントである人はうつ病になりやすく、人生への満足度も低い傾向が見られます。子育ち研究家の長岡真意子さんは、「失敗を恐れる完璧主義の人は、周囲に対しても完璧さを求める傾向が強くなり、相手に対して否定的・批判的になってしまう」と述べています。ゆえに人間関係がうまく築けずに、孤立してしまうのです。さらには、失敗したくないがために挑戦することを避け、自分が確実にできることにしか手を出さなくなることも。これではせっかく成長の機会が訪れても無駄になってしまいます。失敗をしたことがない子や失敗を恐れる子は、一見「おとなしい優等生」のように見えますが、自らの成長の機会を避け続けているため、どんどん周囲との差が開いてしまうのです。失敗は脳にとって最高のエクササイズ!前出の西郡先生は、「これからの時代を生き抜くための力を育てるには、『失敗』が不可欠」と断言しています。そして、「失敗をしたうえでの成功体験をもっている子どもは、わからないことそのものを楽しく感じる。その差が、将来の学力の差になる」とも述べています。できなかったことができたとき、前に失敗したことを克服できたとき、子どもは大きな快感を味わいます。その快感が、学習意欲や、もっと学びたいという向上心にもつながっていくのです。「失敗は脳にとって最高のエクササイズ」と話すのは、性別や年齢別の脳の違いを分析し、独自のマーケティング論を展開している(株)感性リサーチ代表取締役の黒川伊保子さん。黒川さんによると、失敗は脳の “直感力” を高めるそうです。「勘が働き、パッとひらめく脳」は、失敗がつくるものと言っても過言ではありません。また、『東大生を育てる親は家の中で何をしているのか?』(文響社)の著者で、進学塾VAMOSの代表である富永雄輔先生は、「親はつい成功体験を重視しがちだが、成功体験と同様に失敗体験も子どもの挑戦力を育てるためには欠かせない」と述べています。富永先生いわく「理想は、成功が51・失敗が49」。49の失敗体験があってこそ、51の成功がより生きるのだと考えましょう。私たち親は、つい「失敗しないように手助けしなきゃ」と考えてしまいますが、「その失敗が子どもの挑戦力につながる」と意識を変えなければならないのかもしれませんね。「あなたなら失敗しても大丈夫!」と励ましてわざと子どもが失敗するように仕向ける親はいませんが、「失敗しそうだな」と察知して事前に止めることを我慢するだけで、子どもにとっては成長のチャンスになることも。前出のエイミー・モーリン氏は、「手を出すことをやめ、『あなたなら失敗に耐えられる』と子どもを励ますことに心を注ぎましょう」とアドバイスしています。大事なのは、子ども自身が「自分で決められる」「失敗しても立ち直れる」という自信を身につけることです。自分で麦茶を入れようとしてこぼしてしまった、ふざけて走っていたら転んでしまった……。そんな子どもの様子を目にすると、とっさに「なにやってるの!」「まったくもう!」「危ないって言ったでしょ!」と強い言葉が出てきがちです。しかし、このような場合に必要以上に叱ってしまうと、子どもは「失敗は恥」だと感じてしまいます。子どもが失敗を恐れなくなるためにも、「次はどうしたらいいかな?」「今度はうまくいくように自分で考えてごらん」と、次のチャレンジにつなげられるような声かけを心がけましょう。また、失敗して落ち込んでいるようなら、親御さん自身の失敗談を話してあげるのも効果的です。失敗からどう立ち直ったのか、失敗しても結果的にはいい方向に物事が進んだ、など子どもの気持ちが前向きになるエピソードを話してあげるといいでしょう。大事なのは成功したかどうかではありません。一生懸命取り組むことや、楽しみながらやり遂げることのすばらしさを、自分の体験を通して学ぶことが、子どもの自信につながるのです。***親御さん自身も、「あのときの失敗があったからこそ、結果的に成功することができた」といった経験はありませんか?失敗を恐れずに、積極的にチャレンジする力を育むことは、お子さんの将来に必ずプラスになるでしょう。(参考)ウーマンエキサイト|なぜ親は子どもが失敗することを恐れるのか?【「ちゃんと失敗する子」の育て方 Vol.2】STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|過保護に育った子どもの恐ろしい将来。我が子の成長を奪う「ヘリコプターペアレント」現代ビジネス|メンタルが強い子の親が、子育て中絶対に「しないこと」があった!STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|失敗を恐れる「完璧主義」の子ども、なぜそうなった?4つの予防・改善方法All About|完璧主義の子供は成長に悪影響を及ぼす?子育てでの対処法PHPのびのび子育て 2020年8月特別増刊号, PHP研究所.STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|“49”の失敗体験が子どもの挑戦力につながる!過干渉にならない会話のコツ『これからの未来を生き抜くできる子の育て方』(2018年), 洋泉社MOOK.
2020年08月11日新型コロナウイルスの影響で、私たち家族の住む東京都でもおよそ2か月もの間、子どもたちは学校へ通うことができませんでした。特に、新1年生は学校生活が始まる前に休校になってしまったので、授業の遅れに不安を抱える保護者も多いのではないでしょうか。そこで、今回は現在高学年になる私の娘が、小学校1年生の夏休みにやっておいてよかったと感じる学習についてお話します。夏休み、漢字検定と算数検定を目標にしてみよう!私の娘が通う小学校では、先日保護者会が行われ、担任の先生からは、「1学期の学習範囲はほぼ終わったものの、休校で登校日数が少なく、駆け足で進んでしまった感があります」とお話がありました。また、逆に低学年などは、進度が遅く学習すべき単元が終えられなかった学級もあるかもしれません。親としては、わが子が1学期の授業内容をきちんと理解できているのか、覚えているのか不安になりますよね。算数は、わからないまま放っておくと苦手意識がついてしまうかもしれないし、漢字も1学期の範囲を覚えきれていないのに、新学期どんどん新しい漢字が出てくるのも負担になります。そこで、おすすめしたいのが、夏休みにスタートする算数検定と漢字検定の勉強です。検定を受けることで苦手意識が薄くなった娘は1年生の時に漢字検定と算数検定の両方を受験しており、その後も何回か漢字検定を受けています。検定後は、いつも母子ともども「やってよかった!」と強く感じています。初めて検定を受けた1年生の時。夏休みから少しずつ勉強し、10月に算数検定を受験し、11級に合格できました。当時は、算数の宿題にはとても時間がかかっていたのですが、その後は「算数はおもしろい!」と言うようになりました。また、漢字検定も、1年生の2月に10級を受験しました。結果は、漢字が苦手だったにも関わらず満点合格でした。どちらの検定も、受けた後に娘の勉強に対する苦手意識が薄くなっているのが感じられました。どちらの検定も対策しやすいのが◎漢字検定は、低学年の場合は試験範囲になる文字数も少なく、1年生に該当する10級では合格率が95%を超えることも。算数検定は、公式サイトで過去問をみることができます。1年生に該当する11級は、計算問題以外は、一見パズルのように見えるので、子どももそれほど抵抗なく問題に取り組めると思います。つまり、どちらの検定も、子どもの学年に該当する級を受ける場合、子ども自身も比較的勉強しやすく、親も教えやすいのです。結果的に、高得点を狙うこともできるかもしれません。継続は力なり!検定を利用して自信を養おう子どもに勉強させ続けるのは、とても根気がいります。しかし、算数検定や漢字検定対策を夏休みから無理のない範囲で少しづつ続けておけば、2学期に「夏休みの間がんばった!」という自信につながると思います。実際に検定を受けてみたら、子どもにも目に見えてわかりやすい成果がでるかもしれません。そこでもし高得点が取れたら、さらに自信になるし、また、残念ながら結果が出なかったり、得点が低かったとしても、目標に向かって頑張れたことはよい経験になると思います。新型コロナウイルスが流行している現在、状況によっては中止になるおそれもありますが、現時点ではどちらの検定も10月に試験日が設定されています。夏休みから漢字検定や算数検定を受けられるよう準備しておくことで、2学期に自信を持って臨めると思います。■日本漢字能力検定■日本数学検定協会(幼児・小学生)<文・写真:ライターeurope>
2020年08月08日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! ママたちを悩ませる「夜泣き」。赤ちゃんの表情が豊かになったり、ハイハイができるようになったり、子どもの成長がうれしく、ますますかわいくなる一方で、夜泣きが負担になり、終わりが見えない不安感を覚えるママたちも少なくありません。ここでは夜泣きの原因やラクに乗り切るポイントを紹介します。 夜泣きは脳が成長している証!?赤ちゃんの脳は生まれたときは未熟ですが、成長とともに成熟していきます。生後7カ月ぐらいになると記憶の脳が育ってきます。このころに人見知りが起きるのも記憶する力が育ってきた証拠です。夜泣きの原因はまだ解明しきれてはいませんが、記憶する脳が育ってきているためという説があります。 この時期には2~3日間の記憶ができるようになってきます。脳は、日中の活動からたくさんの学習をして、夜寝ている間に日中に学習した記憶を整理します。しかし、赤ちゃんの脳の発達は未熟なので、整理が追いつかずに脳がくたびれて興奮し、夜泣きを起こしているのではないかと考えられているのです。しかし、多くは脳の成長とともに1~3カ月程度でおさまります。 夜泣きをラクに乗り切る秘訣とは?夜泣きをラクに乗り切りたい……そう思っているママも多いですよね。少しでもラクにするには生活リズムをつけることが大切です。生活リズムをつけるポイントを紹介します。 ①起床時間は朝7時を目安に。毎日決まった時間に起床しましょう。人の体内時計は毎朝光を浴びることで調整されます。電気をつけて明るくするだけでも大丈夫です。毎朝決まった時間に明るくして、起きる時間であることをお知らせしてあげましょう。「おはよう」など声かけをしながらコミュニケーションをとります。赤ちゃんが起きたことを確認したら、顔を拭いて、お着替えをしましょう。 ②日中はしっかり活動して、お昼寝時間は調整を日中はお散歩やお部屋でしっかり遊ばせてあげましょう。そして、お昼から午後3時くらいまでの間は家でゆっくりする時間を作りましょう。そうすることでこの時間帯にお昼寝をするようになることが多くなります。また、夕方の眠りはなるべく控えましょう。ママが夕食の支度をしている間に眠ってしまうこともありますが、この時間に寝てしまうと夜の眠りが遅くなる原因にもなります。なるべく夕方は起こしておく工夫をしたり、どうしても眠ってしまうときは30分間を目途にして起こしましょう。 ③就寝時間の目標は夜8時。眠る前のスキンシップも大切に。就寝時間の30分くらい前からゆったり一緒に過ごしましょう。抱っこして静かに話しかけたり、絵本を読み聞かせてあげたり、しっかりスキンシップの時間を作ります。毎日同じようにすることでもうすぐ眠る時間なのだと赤ちゃんも学習していきます。そして、赤ちゃんの目は大人よりも光に敏感なので、就寝時間になったら明かりを消して静かな環境を整えましょう。 どうしても泣き止まないときは?生活リズムを整えても、夜、赤ちゃんがどうしても泣き止まないということもあると思います。そんなときは、・熱や鼻づまりはないか? 赤ちゃんがいつもと違う様子はないか?・おむつや衣類、布団の調整は? 暑すぎたり寒すぎたりしないか?・喉は渇いてないか?などほかに原因がないか探ってみましょう。また、興奮がおさまらないときは別室に移ってみたり、時には車などで外に連れ出すのも効果的です。そして、ちょっとつらいかもしれませんが、どんなに夜泣きがあっても朝は決まった時間に起こすことが大切です。 まとめ赤ちゃんの毎日の成長はかわいく、うれしいものですが、目を離せない時期にもなってきて昼夜ともにママの負担感が増す時期でもあります。パパと協力して家事の負担を減らしたり、休日にママがリフレッシュすることも大切です。夜泣きは永遠に続くものではありません。脳がしっかり成長している証拠で、必ず終わりがあります。息抜きをしつつ、夜泣きを少しでもラクに乗り切れるといいなと思います。 監修者・著者:助産師 高杉絵理大分県の大学にて看護師・助産師・保健師の資格を取得後、総合周産期母子医療センターにて産科やNICUに勤務。結婚を機に上京してからは、もっと育児が楽しくなるようにママや赤ちゃんにいつも身近に寄りそっていたいとの思いより、地域での助産師活動を開始する。 現在は、世田谷区の行政や病院で働きながら、開業助産師として地域での講座やイベントを開催し子育て支援活動を幅広く行っている。また、ベビーカレンダーにおいても、妊娠・出産・育児を楽しめるように、ママたちが読みやすく分かりやすい記事を心がけ執筆中。
2020年08月03日休校期間、中学生いっちゃんの家庭学習は...今年の3月下旬から新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、多くの全国の小中学校が休校となりました。でこぼこ兄妹の兄、タケルの大学は急遽リモートのみの授業となり、妹いっちゃんの中学はなんと無期限休校というロングバケーション。これまでは不登校気味とはいえ、週に1~2度は学校に行って総合学習室で支援スタッフの先生と勉強したり、授業で使ったプリントなどをやったりしていたいっちゃんですが、休校期間は出された宿題を家でやり進めることに。提出日の遠い宿題を毎日少しずつ家でこなすのは難しく、次第にお絵かきやMMDなどの"自主学習"に熱を入れるようになりました。元々、夏休みの宿題はカンタンなところは最初にやって、残りはギリギリまでやらないタイプです。必然的に学校での勉強の方は積み残しが多くなってきました。「いつ学校が再開して総合学習室に行けるかわからないんだから、おうちでも宿題をやっておかないといけないよ。」と言っても、「いつもよりはしてるよ!」と涼しい顔。そりゃあ、いつもは平日の自宅学習は0ですから、ウソではないのでしょうけど…。Upload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロずーっと家にいますし、リラックスするところと勉強するところ、場所が変わらないとなかなかけじめがつきにくいということもあるのでしょう。しかし、塾などに行かせようにも、この時期、見学などもなかなか行けませんし、子どもが集まって一緒に勉強するような場所はどこも閉まっている…困ったなとは思いつつも、大物の動画づくりに挑戦する娘を見て、「時間が自由に使える今しかできない事に熱中しているのだから、まあいいか。そのうち学校も再開するだろう。」と思っていました。長引く休校、そろそろまずいかも!?そこで現れた助っ人はしかし、ゴールデンウィークを越えたあたりから「これはまだまだ学校再開は先になるんじゃないか?再開したらすぐ目の前が期末試験!やばいんじゃないか?」という気がひしひしとしてきました。テストで良い点を取ってほしいというわけではないのです。再開したときに、他の子どもたちとあまりに勉強の進度が違うと、一緒に授業を受けることが難しくなるんじゃないか…という思いが頭をもたげてきたのでした。睡眠障害のある娘にとって、週に1~2回しかないクラスのみんなと一緒に受ける授業の時間が、ただただ時間をやり過ごすだけになるのは辛すぎる…やはり、学校の勉強も少しは…いえ頑張ってやらせなければ!!でもどうやって??Upload By 寺島ヒロタケル「練習を兼ねて、私がいっちゃんに授業をしますので、その時間分のバイト代をください。」わたし「それだー!!」実はお兄ちゃん、この新型コロナ流行のあおりをくって、バイト先の塾が休みになっていたのです。灯台下暗し、渡りに船とはこのこと。時給を払って、お兄ちゃんに丸投げすることにしました。これが思った以上に大はまり!さくさくと…とはいきませんが、宿題の山が目に見えて減ってくるようになりました。また、調子の上がり下がりの大きい娘の様子を、常にタケルが気にして見ていてくれるので、大変私が楽になりました。兄妹のことでも、時給制!そこにはいくつもメリットがUpload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロあまり意識していなかったのですが、休校になってから、わが家ではいっちゃん一人がハイテンション(そしてしばしば調子が上がりすぎて真っ青な顔で倒れる)な中で、息子が静かにストレスを溜めていました。私もまた、子どもたちのどちらかが倒れないように、爆発しないように、仕事をしながらも常にカットインするタイミングを計っていたりするので、いつも以上に疲れていたようなのです。この「時給を出す作戦」を始めて、家の中がすーっと明るく、空気も軽くなったのを感じました。年が上の子どもに年下の子どもの面倒を任せるというと、年長の子どもの負担が大きいことや、親の代わりができるのか、任せてよいのかという問題が出てくると思います。私の年代でも「"お兄ちゃんでしょ、お姉ちゃんでしょ"と言われて辛かった」と、大人になってから言う人もいますから、恨みは深いものと思われます。(ちなみに私自身は一人っ子です。なんか申し訳ない。)しかし、私はその「恨み」は、妹弟の面倒を押しつけられて自分の遊ぶ時間がなくなったとか、責任を負わされて困ったということではないと思います。親が負担を負担と認めず、「自分の弟妹なんだから可愛いでしょう?可愛いんだから負担なんて言っちゃダメ」という訳の分からない理屈で、当たり前のように自分の時間を奪われ、労働を強いられているように感じるという、ぼんやりとした悲しい想いが正体なのではないでしょうか。年若い血縁を可愛く感じることと、作業の負担が重いことは別の話です。私たちは母親の権利の話となるとそれに思い至るのに、子どものこととなると少し鈍感になってしまうのかもしれません。私は息子に「仕事をするから時給を払え」と言われ、「全くその通りだ!さすがタケルさん!」と感心しました。負担を負担として認め、対価を払うことにしたのです。(対価を現金にしたことについては、まだ議論の余地があるかもしれませんね…。)しかし、いっちゃんは自分の仕事(動画づくりなど)で忙しいので、勉強時間を確保するのも大変です。声掛けをしてもなかなか捕まってくれません。おかげで時給もあまり稼げていないのですが、それでもタケルはそれなりにやりがいを持ってやってくれているようです。Upload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロところで、この雀の涙のような時給の使い道ですが...タケルはいつもいっちゃんを連れて動物園や水族館に出かけます。そして、出かけた先でパフェを食べたり、動物園とコラボしているアニメのグッズを買ったりするのです。もちろん、いっちゃんの分も…!「私が時給を稼げば、自分が良いところに連れて行ってもらえると認識させるのです。こうして、勉強へのモチベーションを強化するのです。」と言うタケル。さすがすぎます…。
2020年07月27日どうもこんにちは! のばらです。幼稚園の年少さんになった我が家の末っ子。入園するかなり前からひらがなやローマ字を習得してて、周りの大人をよく驚かせてくれました。今回はそんな息子の文字の習得に一役かってくれたアイテムをご紹介します!このカードには本当に助けられました。上の子の習い事を待っている間や外食のときなど、落ち着きのない息子が夢中になってくれる遊びがコレでした。おかげでひらがなもローマ字も難なくクリア!今はこのカードを真似して作ったカタカナのカードで楽しんで覚えてくれています♪そして…息子の覚えたい欲を利用し、カタカナカードに掛け算を紛れ込ませ、なかなか掛け算を覚えようとしない次女に「ほ~れ、3歳のモモが掛け算覚えちゃうよ~追い越されちゃうぞ~~」と次女の負けず嫌いを逆撫でする母であります…(笑)
2020年07月24日10年以上の少年院勤務経験から私は児童精神科医として、2009年から現在まで10年以上、少年院に勤務し、非行少年と言われる多くの少年たちに出会ってきました。勤務当初は、凶暴な子ばかりいるのではと身構えていましたが、そんなことはありませんでした。実際には、成功体験が少ないために自信のもてない子、また、学習面では「簡単な計算ができない」「漢字が読めない」「簡単な図形を書き写せない」ということで「困っている」少年たちが大勢いたのです。彼らは見る力、聞く力、想像する力が弱く、そのせいで勉強ができないばかりでなく、周りの状況が読めなくて対人関係で失敗し、自信を失い、被害的になり、それが非行の一因にもなっていたのでした。生きていくために必要な『学力以前の力』私は率直に言って、「この子たちには生きていくために必要な『学力以前の力』が備わっていない」と感じました。しかし、これは非行少年だけに限った話ではありません。私は現在、幼稚園や小・中学校で教育相談も受けています。そこで出会う子どもたちの相談は、発達や学習の遅れに関するものが多く、その状況は非行少年たちの学校時代の様子と似ているところがあるように感じました。そこで、今「困っている」子どもたちの今後の人生が少しでも生きやすくなるように、子どもたちが生きていくために「学力以前の力」を身につける必要性を強く感じました。そうして考案したのが、注意して見る力・聞く力、想像する力(認知機能)を鍛えていく「コグトレ」です。認知機能を高めるトレーニングコグトレとは、「認知○○トレーニング(Cognitive 〇〇 Training)」の略称です。○○には「ソーシャル(社会面)」「機能強化(学習面)」「作業(身体面)」が入ります。認知機能には、「注意」「記憶」「言語理解」「知覚」「推論・判断」という5つの要素が含まれます(下図)。その5つの要素に対応する「数える」「覚える」「写す」「見つける」「想像する」力を伸ばすことが、コグトレの目的です。Upload By 宮口幸治次に、認知機能の弱さがどのように勉強の苦手さにつながるか、例を出して紹介しましょう。出された問題を解くために必要な力たとえば、授業中に先生がこんな問題を口頭で出したとします。「Aさんは10個の飴を持っていました。4個をあげるとAさんは飴を何個持っているでしょうか?」これに答えるには、まず先生の話に「注意」を向けることが必要です。外を見ていたり、ノートにお絵描きをしていたりしては聞き取れません。次に、先生の話したことをしっかり聞きとって「知覚」し、個数を忘れないように「記憶」します。また、先生の話した問題の「言語理解」も必要です。さらに、ここから答えを考えていきますが、暗算するためにはほかに考えごとなどせずに「注意(集中)」する必要があります。認知機能すべての力をフル稼働最後に大切なのが、この問題では次の2通りの解釈ができることです。「Aさんは誰かに4個の飴をあげたのか?」「Aさんは誰かから4個の飴をもらったのか?」いったい先生はどちらを意図したのか「判断・推論」する必要があります。以上から、先生が口頭で出した問題を解くためには認知機能のすべての力が必要なのです。もしその中の1つにでも弱さがあれば、問題を解くことはできません。学習につまずきを抱える子どもは、認知機能の働きのどこかに、または複数に弱さをもっている可能性があるのです。そのような弱さを見つけトレーニングしていくのが、コグトレなのです。紙と鉛筆があれば始められるトレーニング具体的には、「数える」「覚える」「写す」見つける」「想像する」という5つの分野を対象にしたトレーニングを行います。紙と鉛筆があれば、今日から始められます。次に実際に、コグトレの問題をご覧いただきましょう(8月刊行の『医者が考案したコグトレ・パズル』より抜粋)。まずは「写す」問題から。問題に取り組むことで、「見る力」の基礎力を強化していきます。下の図は、「写す」問題の一部で、「点つなぎ」「くるくる星座」です。「点つなぎ」では正確に形を見る力、「くるくる星座」は考えながら見る力をつけていきます。「写す」問題全体を通して、漢字の書き取りや図形問題の基礎力をつけるのに役立つでしょう。見本の通りに点をつないで、上の絵を下に写します。Upload By 宮口幸治上の星座と同じ形になるように、下の★〇●を線でつないでいきます。Upload By 宮口幸治次に「見つける」問題です。この問題では、「見る力」の応用力を強化していきます。下の図は、「見つける」問題の一部で、「黒ぬり図形」「違いはどこ?」題です。「黒ぬり図形」では形の輪郭を見る力、「違いはどこ?」では形の違いを見つける力をつけていきます。「見つける」問題全体を通して、広い観点で物事を見る力、図形問題の応用力をつけるのに役立つでしょう。ある形の影を見つけます。①~④の図を黒くぬったものを、1~10から選びます。Upload By 宮口幸治上の絵と下の絵には、3つの違いがあります。違う部分に〇をつけましょう。Upload By 宮口幸治答えはこちらです。Upload By 宮口幸治子どもの心を傷つけない課題に取り組んでみると、もしかしたら「見つける」は得意だけれども、「写す」は苦手という得意不得意が出てくるかもしれません。苦手意識が強ければ、できるところの課題から取り組んでもらえればいいと思います。なお、テストができなくて傷つく子どもはいますが、コグトレができなくて傷ついたという話はあまり聞いたことがありません。コグトレはパズルやゲームのような課題なので、学習という感覚があまりしないのでしょう。子どもたちは楽しみながら取り組んでいます。自然に認知機能を鍛えていけるのです。勉強嫌いな少年たちが変わった瞬間また、学習は楽しんで取り組める工夫があると、子どもの力を伸ばせるはずです。そう感じるのは、私の経験にもとづきます。少年院では、勉強嫌いで授業などまともに聞いたことのない少年たちに多数、会いました。私は彼らに教えることをあきらめて、「じゃあ、私の代わりに授業をやってくれ」と、教師役を肩代わりさせたことがあります。そうすることで、私の苦労を実感させようとしたのですが……意外な展開が待っていました。なんと、授業をまともに受けようとせず、妨害すらしていた少年たちが「ぼくが教えます!」「ぼくがやります!」と率先して、教える役に就こうとしたのです。前に出て「教える」彼らの姿はとても楽しそうでした(実は、人に教えてみたい、頼りにされたいという気持ちを強くもっていたのです)。教わる側の少年たちも、変わっていきました。自分と同じ立場の少年から出される問題に答えられないのでは面目がないのでしょう。まじめに取り組むようになりました。図形の模写から知る、発達の目安最後に、子どもの発達が遅れていないか、ちょっと不安という親御さんへ。不安を抱えつつ、かといって、知能検査を受けさせるのも抵抗がある…そんなとき、発達の程度に目安をつける簡単な方法をお伝えします。お子さんに次のような正方形、三角形、ひし形を、見本を見ながら書かせてみましょう。Upload By 宮口幸治正方形は4~5歳、三角形は5~6歳、ひし形は7~8歳くらいまでに描けることが目安です。これらが描ければ、さらに次のような立体図や蜂の巣も書かせてみましょう。Upload By 宮口幸治立体図や蜂の巣は、8~9歳くらいまでに描けることが目安です。これらの図形が、該当する年齢を超えても描けないことが明らかであれば、そのときは念のため、発達専門外来や教育センターなどでご相談されることをお勧めします。適切なサポートで子どもの力は伸ばしていけるUpload By 宮口幸治発達や学習の遅れがあったとしても、適切なサポートをすることで、お子さんの力を伸ばしていける可能性があります。たとえば上の絵は、コグトレ前後の変化を示すものです。学校の勉強についていくのがしんどいと訴えていた中学生が、見本の立体図を見ながら写した絵です。4ヵ月コグトレをしたところ、図の立体感が増し、かなり正確に写せるようになりました。その子は、小学生の頃から黒板を写すこと、漢字を覚えること・書くことに苦手さをもっていました。コグトレ後は、正確に形を覚える力・見る力(形の輪郭や構成も)が増したのでしょう。立体図の模写ばかりでなく、漢字の読み書きも上達しました。紙と鉛筆があれば今日から始められるコグトレで、まずは学習の土台づくりをサポートしてみてはいかがでしょうか?
2020年07月22日お子さんたちは、元気に学校に通っていますか?わが家の小学1年生の娘は、学校が再開されてから毎日楽しそうに通っています。保護者のみなさんは、わが子が学校ではどう過ごしているのかな?と気になることも出てきたのではないでしょうか。学校によって時期は異なりますが、夏休み前から夏休み中にかけて個人面談が行われるところが多いように思います。個人面談は、子どもたちの学校での様子を知るチャンスです。個人面談ってどんなことを言われるの?何を話せばいいの?という人のために、今回は元小学校教諭の立場から個人面談についてお伝えします。先生から伝えたいこともちろん、先生によって話す内容は異なりますが、基本的には学校での様子、学習の定着具合、授業態度などをお伝えしていきます。普段使っているノートや図工などで作った制作物、テストなどを実際に見せてお話しすることもあります。高学年になってくると学習のことがメインになりますが、低学年のうちは給食の時間のことや休み時間の様子、掃除の時間のことなど、学校生活全般について話します。ただ、先生も数十人をひとりで見ていますので、問題なく過ごしている子は「特に問題なく、楽しそうに過ごしています」程度で終わってしまうことも。本当にそうなの?家とは違う!と思うこともあるかもしれませんが、学校での顔と家での顔は違うことも多いものです。逆に先生から見ると、学校ではこんなにしっかりしているのに、家ではそんな様子なんですか!?と驚くことも多いです。保護者に話してほしいこと保護者の方には、主に家での様子をお聞きします。困っていること、悩んでいることがあれば遠慮せずに話してみましょう。先生たちはいろいろな子どもたちを相手にしてきていますので、解決するための方法もたくさんもっています。学校と家で協力してサポートすることで解決できる問題もあるかもしれません。楽しみにしていること、不満に思っていること、やってほしいと思っていることなど話してもらえるととても参考になります。習い事について聞くこともあります。ピアノを習っていれば伴奏を頼んでみようかなとか、水泳を習っていればプールの授業でお手本をやってもらおうかなと目星をつけたり、空手を習っている子に休み時間に型をみせてもらって会話の糸口にしたり。学校で疲れている様子を見せたり、宿題の提出があまりできていない子は、習い事と学校のバランスはどうかな?なんて探っているときもあります。習い事でなくても家で頑張っていることを伝えておくと、学校で声をかけるときのヒントになります。頑張っていることを先生に認めてもらえるのは子どもたちにとって嬉しいことです。私は面談で、その子のお母さんから「ひらがなの練習を一生懸命頑張っています」と聞いたことがありました。宿題にとっても時間をかけて丁寧に取り組んでいたそうです。お手本みたいな字を書く子だなと思っていたのですが、努力あってのものだったんだなということがわかり、学校でも積極的に「今日も頑張って練習してきたんだね!」「たくさんきれいな字が書けたね」などと声をかけていきました。その後もその子の努力は続き、冬の書初め大会では学校代表に選ばれ、区展に展示されることになりました。本人もお母さんもとても喜んでいたのが印象的でした。どんなことを相談する?困っていること、悩んでいること、なんでも話してみて大丈夫です。「学校でなんとかしてください!」と言われると困ってしまうこともありますが、協力して解決していこうとタッグを組めればとても心強いです。「好き嫌いが多い」「宿題を自分からやってくれない」「きょうだいとの関係が悪い」「朝起きられない」「学校に行きたがらない」「友達がいないので心配」…。宿題は、「親から言われてもやらなかったのに、先生に言われてできるようになった」という子もいましたし、学習面で心配されている保護者に「学校ではちゃんとやれているので大丈夫ですよ」と伝えて安心される場合もありました。また、この話は担任と保護者だけではなく、ほかの人の協力も必要だと感じれば、スクールカウンセラーを紹介したり、専門機関につなぐこともできます。話した内容で気になるものはほかの先生とも共有するので、担任の先生以外からも声をかけてもらえるようになることも。ちょっと気になるという程度のことでも話してみてくださいね。話すことがないときは家で困ったこともないし、学校も楽しそうに通っているため、特に話すことも浮かばない…ということもあると思います。そんなときは家で熱中していることや頑張っていること、子どもの自慢話でもいいのでざっくばらんにいろいろお話してみてください。雑談をして、先生と仲良くなっておくのもよいと思います。今後、なにかあったときに相談しやすくなると思いますし、先生からもこの保護者の方なら話しやすいなと安心してもらえると思います。双方が話しやすい環境をつくっておくことで、問題が小さいうちに相談しあって解決できるようになります。先生だって人間ですから、なんでも学校のせいにして怒ってくる保護者より、ともに前向きに子どものことを考えられる方とお話ししたいと思うものです。個人面談は、何を言われるのだろうと緊張することもあると思いますが、意外と先生も緊張しているものです。せっかく先生とゆっくり話ができる機会ですので、うまく時間を使って、子どもたちのよいところを伸ばせる時間にしてくださいね。<文・写真:ライターHIDE>
2020年07月20日編集部:学研キッズネット編集部学研グループの一員であるアイ・シー・ネット株式会社は、外国にルーツのある子ども向けの教育事業「てならひ」を、2020年8月1日からスタートします。「てならひ」は、外国にルーツを持つ子どもたち(※1)に向け日本語・各教科の学習機会を提供するとともに、独自のサポート体制による高い学習効果が得られるサービスです。当面の間、無償で提供され、自治体・教育委員会・学校等と連携して今後サービスが展開されていく予定です。※1 外国にルーツのある子ども:両親または親のどちらかが、外国出身者である子ども。第1言語が日本語以外の言語であることから「JSL」(Japanese as Second Language:第2言語としての日本語)とも言われています。「てならひ」が提供される背景日本で暮らす外国人は年々増加、現在では約300万人(※2)にもなり、このうち義務教育相当年齢の子どもは約12万人とされています。2019年に行われた調査(※3)では、全体の半数近い約5万人が日本語がわからないまま学校で授業を受けており、約2万人は学校に通っていない(通えていない)不就学状態であることもわかっています。これまで、外国ルーツの子どもたちへの日本語教育は、各学校や地域ボランティア・NPOが担ってきました。しかし、今回の新型コロナウィルス感染症の蔓延により、活動場所である公共施設などの閉鎖で支援が届かず、多くの子どもが学習機会を失っています。「てならひ」は、今後予想されるコロナの第2波、その後の新たな社会状況においても外国にルーツのある子どもたちが継続して学習を続けられるようサポートするサービスです。※2「令和元年末現在における在留外国人数について」出入国在留管理庁※3「日本語指導が必要な児童生徒の受入状況等に関する調査(平成30年度)」文部科学省「てならひ」の事業概要「てならひ」は、義務教育の学習内容を理解度に合わせてレベル分けがされているのが特徴です。例えば中学1年生であっても「国語(日本語)は小学1年生レベル」「数学の計算問だけなら中学2年生レベルだが、文章問題は全然できない」といった理解度のバラ付きを考慮し、実学年での学習内容に縛られず、個人の学力に合わせて学習が進められます。学研エデュケーショナル・学研教育みらいより提供された豊富な学習教材の中から最適な教材を選び、各個人に合わせた学習カリキュラムを作成、課題が提供されます。また、オンライン授業を受講するためのパソコンやタブレットなどが整っていない家庭を考慮し、課題はプリントの郵送と、スマホからアクセスできるオンラインテストを併用。十分な通信環境が整っていない家庭に対してはエヌ・ティ・ティ・メディアサプライ株式会社より提供されたモバイルSIMブロードバンドサービス「DoRACOON(ドゥラクーン)」()を使用することも可能となっています。オンライン説明会を開催すでに複数の自治体・学校などと導入に向けた協議を進めている「てならひ」ですが、1人でも多くの外国ルーツの子どもに学習機会が届くよう協力団体の募集もしています。また、下記日程にて、「てならひ」のさらに詳しい内容についてオンライン説明会の開催が予定されています。●日時2020年7月17日(金)16:00-17:00(定員30名)2020年7月19日(日)14:00-15:00(定員30名)●参加費:無料●予約申込:●問い合せ:yamanaka.yuta@icnet.co.jpアイ・シー・ネット株式会社〒330-0081 埼玉県さいたま市中央区新都心11-2明治安田生命さいたま新都心ビル27階TEL:048-600-2500URL:学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年07月15日子どもの勉強、親が教えないとダメ!?出典 : こんにちは。「発達障害&グレーゾーン子育てから生まれた楽々かあさんの伝わる! 声かけ変換」著者・楽々かあさんこと、大場美鈴です。毎日の宿題に加えて、新型コロナウイルスの影響による休校や夏休みなど、何かと家で親が子どもの勉強を見る機会が増えていますね。でも、子どもが自主的にサクサク進めてくれればいいのですが、なかなか「そうもいかない」「ちっとも捗らない」ってご家庭も多いんじゃないでしょうか。親のほうも、テレワークやきょうだい児のお世話があって「そんなに気長に教えられない」ってこともありますし、「子どもに勉強を教えるなんて、どうしたらいいか分からない」って方もいるでしょう。大丈夫。学習内容自体は親が1から10まで教えなくても、検索すれば大抵のことは分かりやすい動画や学習サイトがあります。それに、2019年4月施行の改正学校教育法で制度化されたデジタル教科書が今年の4月からより本格的に導入されるようになり、教科書会社も各種のデジタルコンテンツを用意しています。お子さんがお使いの今年度の教科書をよーく見てみると、ところどころQRコードがついていたり、巻頭や巻末にURLが掲載されていませんか?(もし、見当たらなければ、教科書会社の名前で検索を!)すると、お使いの教科書に合わせた、「コンパスの使い方」などのワンポイント動画や解説アニメーション、観察・実験動画、国語の教科書のお話をプロが朗読した音声、ダウンロードしてプリントできる補助教材などを、誰もが利用できるようになっているんですよ。ですから、親は「教える」よりも、もっと大事な「その子の目線に合わせてあげること」に限られた時間とエネルギーを使って、子どものやる気をUPさせていくといいでしょう。子ども目線の簡単アイディアと声かけで、宿題はずーっとラクになります!出典 : では、宿題がちっとも進まなかったり、がんばってるけど上手にできなかったり、途中で投げ出したりする子を前に、親はどうしたらいいのでしょうか。実は、子どもが宿題や勉強をサクサク進めない時、そこには、ちゃーんと理由があるんです。もちろん「暑い!」「ゲームやりたい!」「アイス食べたい!」なんて雑念が次々と浮かんでいることもありますが、ちょっとした動きが苦手だったり、ほんの少しのことでつまずいていたり、「メンドクサイ」「つまらない」「漢字キライ」など、今までの経験による勉強のイメージから戦意喪失していることも…。そこを、子ども目線で気づいて、簡単な工夫やちょっとした声かけをしてあげるだけで、宿題への取り組みハードルが下がれば、ずーっとラクに取り組めますし、ちょっとのことで「できた!」が増えればやる気UP。自分でサクサク進められる、学習の好循環に入っていけます!最初だけ、親はひと手間かかりますが、長い目で見ればこれが夢の「自学自習」への近道かもしれません。では、宿題がサクサクできちゃう、子ども目線に合わせたとっておきの簡単アイデアと声かけのコツを3つ、お伝えします。Upload By 楽々かあさん子どもがなかなか「できない」「うまくいかない」という時は、その「動き」をよーく観察してみると、サポートのヒントが見えてきます。例えば算数の宿題で、定規や分度器を問題用紙の図形の線にうまく合わせられない…なんて場合。その子の目線では透明のアクリルの線が見えづらいのかもしれません。こんな時は、定規や分度器の「フチ」を赤や黒のマジックでキューッと塗ってあげれば一発解決することも。他にも、分度器のメモリが2つあって読みづらい時には、片方をマイナスドライバーで削ってあげたり、真ん中に赤い刺繍糸をテープでくっつけてあげるだけでも、とても見やすくなります。Upload By 楽々かあさんまた、ちょっとした数字や文字・記号の暗記が「そんなに覚えらんない!」って場合は、子どもが覚えるまでは、カラーシールなどに書いて貼っておけばOK。例えば、三角定規のそれぞれの角度や、時計の「分」の表示、鍵盤ハーモニカやキーボードのキーの配置など、結構幅広く応用できます!そのうち子どもが見慣れて覚えたら、シールをはがせばいいだけですしね。こんな『小さなつまずき』に気づくには、子どもがなかなかできない時も、まずは先入観のない目で、「どこで困っているのかな」「何が難しいのかな」と、行動に注目して見てあげるのが大事です。そして、じっくり観察しても子どもがどこでつまずいているのか分からない時は、「どこが難しい?」「どうしたらできそう?」など、本人の話をよーく聴いてみるのもテ。意外な部分で困っていることって、案外多いんですよ。Upload By 楽々かあさん日々の漢字書き取りや計算ドリルの宿題や、夏休みの課題などがたーくさんあると、誰だってやる気ぐらいなくします。こんな時は「ゲームの前に5分だけ、がんばろうか」などと短時間で区切ったり、「ここまでできたら、おやつにしよう」などのゴール設定、あるいは、宿題の範囲全ページにふせんを貼って「今日は何個くらい、ふせん取れそう?」と本人に都合を聞くなど、声かけしながら課題を小分けにするのがいいでしょう。それから、個別の宿題内容でも、「小分け」作戦は有効です。例えば、子どもが「筆算のケタが増えちゃって、難しい〜!!」なんて時には、指やエンピツ、下敷きなどで、一桁ずつ隠しながら、順番に一個ずつ解けば、ずーっと簡単になります。計算問題のプリントに問題がずらっと並んでるのを見るだけで戦意喪失しちゃう子は、プリントを折りたたんだり下敷きで隠したりして、数問だけ見えるようにすれば、「これぐらいなら、できそうな気がする」かもしれません。そして、子どもが1コずつでもがんばれたら、「OK」「できてるよ」「がんばったね」と、わんこそばの合いの手のように声かけしてあげると、膨大な宿題も最後まで完走できる確率UPです。Upload By 楽々かあさん子どもが勉強に対して自信をなくしがちな時や、うっかりミスが多い子には特に、親が意識して『できてるところに気づいてあげる』ようにするといいでしょう。休校中の自宅学習や夏休みの課題では、親が解答の丸つけをする機会も増えると思いますが、そんな時もちょっとしたコツで、ペケが多い子も自信回復したり、やる気UPすることができます。例えば、筆算の答えが間違っていても、途中の計算を一つひとつ、『合っているところまで』マルをつけてあげると、精神的なダメージも軽減される上、どこで間違ったのか気づきやすいので、だんだん計算ミスが減ることも。Upload By 楽々かあさん同様に、漢字の語句の添削なども、『合っている字、合っている部分』まで、部分的にマルをつけてあげるとGood!(そして、お子さんが自分で『どこが間違っているのか』気がつけば、尚ヨシ)誰だって、ペケや訂正ばかりでは自信をなくすのは当たり前です。少し遠回りでも、親に時間の余裕がある時だけでもいいので、できたところまで丁寧に丸つけして、ほめコメントを書いてあげると嬉しいと思いますよ。そして、言葉でも「ココまでは、できているよ」「ここは、よく書けているね」など、その都度『小さなできた』に気づけるように声かけしてあげるといいでしょう。夢の「自学自習」は、急がば回れ!出典 : こうやって、親が子どもの目線に合わせた簡単な工夫でサポートしたり、ちょっとした声かけを続けてあげたりすると、宿題や勉強のハードルが下がって、学習習慣が定着しやすくなります。そして、最初はちょっと手間がかかるように思えても、子どもの目の前で、苦手なことも工夫次第でできる方法を見せたり、できないことより、できてることに気づく声かけを続けたりすると、次第にお子さん自身が自分でも同じように工夫したり、ものの見方を変換できるようになったりするかもしれません。憧れの「自学自習」への近道は、「急がば、回れ」なんじゃないでしょうか。いつかはお子さんから、「宿題?ああ、もうとっくに終わってるよ」なんて言葉が返ってくる日も、夢ではないかもしれません。大場美鈴(著),『発達障害&グレーゾーン子育てから生まれた 楽々かあさんの伝わる! 声かけ変換』あさ出版, 2020.6.27
2020年07月13日新年度から2人の子どもはそれぞれ小学校・保育園に入りました。市の発表が二転三転するなか、私たち夫婦は子どもの健康を守り、学習や精神面のサポートができるよう情報収集しながら懸命に考えました。不安と焦りで、私たち夫婦は子どもたちの顔を見て話を聞くことが少なくなり、肝心な子どもの気持ちを置き去りにしてしまったのです。それに気づいた経緯とわが家での対処法をお伝えします。 どうなる!? 小学校と保育園…必死に情報収集6歳と2歳の子どもは、新年度から小学校、保育園に通う予定でした。わが家は夫婦共働きの自営業なので、6歳の息子は学童保育を利用。市の発表が日々変化するなか、子どもの居場所はどうなるのか、仕事はできるのか、夫婦でできる限り情報収集しました。 ライフライン関係の仕事なので休むことはできず、休んだ場合は収入の心配も。どうにかして先を見通したいという一心でした。テレビを観たり、インターネットで検索したりしましたが、決め手になる情報は得られず。調べても答えが見つからず……お先真っ暗でした。 夫婦は新型コロナウイルスの話ばかり仕事の調整はどうするか、子どもを登校・登園させるかどうか、他の人はどうしているか。私たち夫婦は顏を合わせればそんな話ばかりでした。時には、政府への批判的な気持ちをぶつけあうことも。わからないことが多く、小学校や保育園からの通知内容も変わり、途方に暮れる毎日。 子どもが「ちょっと聞いて!」と言っても、「今は大事な話をしているから無理」と答えることも増えました。先が見えない不安と焦りで、夫婦ともに「思うようにいかない」とイライラが募る一方でした。 食卓で怒った息子ある日の夕食。息子が「僕ね、もうコロナウイルス飽きたよ。楽しくないよ。違う話をしようよ」と。家族団らんのひとときが新型コロナウイルス一色になってしまっていたことに気づきました。「ごめんね、そうだよね。今は大変な時期だけど、他にも大切なことたくさんあるよね」と子どもたちに謝りました。 その後夫婦で話し合い、新型コロナウイルスの情報を集める時間を決める、話し合うときは子どもがいないとき、もしくは時間を決めてすることを約束。また、大変な時期は家族で協力するしかない、家族が元気でいられるように前向きなことを考えるようにしました。 夕食は今日のよかったこと発表会にそこで、わが家では毎日夕食のときに「今日のよかったこと発表会」をおこなうことに。すると、今日は何を言おうかと、私は良いこと探しをするようになりました。天気がよかった、信号が青だった、仕事がうまくいったなど、うれしいことはたくさんあるのだなと気づけるようになったのです。 1人が発表してみんなで拍手をする。「今日も良い1日だったね」と、お互いに確認することで、食事の時間が楽しくなりました。夕食のときだけは家族みんなで新型コロナウイルスから離れることができるようになったと思います。子どもも楽しいようで、「今日はね、いっぱいあるよー」とたくさん発表してくれるようになりました。 感染状況、予防方法、休業要請など重要な情報はたくさんあります。しかし、情報収集にとらわれ過ぎると、不安ばかりが募ることに。悩んでいる親を見ている子どもは、もっと不安なのかもしれません。1日のうち、短い時間でも日常を感じることが大切。これからも家族が一丸となれるように、「よかったこと」に目を向けていきたいです。 著者:更田未央子6歳と2歳の子を持つ母。看護師・保健師・養護教諭1種・FP3級の免許を取得。現在、高校生を対象とした学習塾の講師をしながら、FP2級を目指す。育児・教育・医療・金融・不動産について執筆中。
2020年07月12日「読むこと」に苦手意識のある、ディスレクシアや発達が気になる全てのお子さんのために。学校で教科書を読む、知識を得るために本を読む、解くために試験問題を読む。お子さんの現在から将来に渡って必要となるのが、この「読む力」です。そしてこの「字を読むこと」に困難がある学習障害のひとつに、ディスレクシアというものがあります。字を読むスピードの遅さ、読み間違いの多さが特徴です。ディスレクシアに限らず発達が気になるお子さんにとって、「読む力」を育むことは生きる力を育むことに繋がります。でも一体、その「読む力」はどのように育むことが出来るのでしょうか?そこで今回は、医学博士の平岩幹男先生を中心として結成された「読みの学び直し」を支援するプロジェクトチームの代表の方に、ディスクレシアのことや「読む力」の育て方、そして今回開発された新しい学習法について、お話を伺いました。Upload By 発達ナビ編集部平岩幹男 先生医学博士。Editorial board: Austin Journal of Autism and Related Disorder。発達障害にかかわり続けて、これまでに多くの子どもたちと出会ってきました。1976年東京大学医学部医学科卒業。三井記念病院小児科、東京大学医学部研究生を経て帝京大学医学部小児科助手〜講師。1992年戸田市立健康管理センター母子保健課長〜参事・健康推進室長。2009年Rabbit Developmental Research開設(代表)。2012年〜2019年国立成育医療研究センター理事。専門領域:発達障害(自閉症)、乳幼児健診、思春期医学など。著作多数。脇坂龍治 様Team読むトレGO!代表、Edtech企業の(株)サムシンググッド社長。プリキュアなどのキャラクターを使った知育アプリの開発や英語学習ソフトを開発。発達性協調運動障害を抱えるお子さん向けにUooh!(ウー)運動療育ラボを2施設運営。「読む力」を楽しく伸ばすために開発された、「読むトレGO!」とは?この「読みの学び直し」を支援するプロジェクトチームが開発し、7月10日に発売開始されたのが『読むトレGO!』。ディスレクシアや読みの学び直しのために開発された、Nintendo Switch(TM) 対応のゲームアプリです。※1Upload By 発達ナビ編集部画面に表示された文字をマイクに向かって声に出して練習していきます。マイク+音声認識AIプログラム使用することで、正しく読めたかというフィードバックが即座にされることで、お子さんにとっての理解の促進だったり、もっとやりたいという意欲の向上につながります。Upload By 発達ナビ編集部その他にも、文字をバラバラに捉えるのでは無く一つのまとまりとして読むことや、音を聞いて正しい文字を使い分けるトレーニングをすることを通して、「読む力」を定着させていくことができる学習法です。開発チーム代表の脇坂氏に伺った、「ディスレクシアのお子さんにとって本当に意味のある学習の形」とは?ーーディスレクシアのお子さんの「読む力」をどのように伸ばしていけば良いか、悩まれているおうちの方も多いと聞きます。脇坂さん:「読む力」については学校のサポートにも期待したいところですが、日本の義務教育では「読み」と「書き」を同時に学習していきます。それは読みに困難を抱える子どもにとって、とても大変な学習法であると言わざるを得ないでしょう。その意味でもご家庭での関わりが大切となってきます。「読む力」を伸ばすために、私たちソフト開発陣が一番最初に先生方に教わった2つのことは、①まずは読みのトレーニングを中心にすること、 ②読みの学び直しの機会を提供すること、でした。ーーその2つの方法の実践として発売された、Nintendo Switch 対応のゲームアプリ「読むトレGO!」について教えてください。脇坂さん:「読むトレGO!」の特徴は3つあります。一つ目は発達障害分野の第一人者である医学博士の平岩先生との共同研究であること。専門家が一から十まで膨大な時間を割いて開発にあたるケースはとても珍しいと思いますし、それだけにディスレクシアのお子さんにとって価値あるソフトが開発できたと考えています。二つ目は、音声認識によるトレーニングであるということです。読みが苦手であれば少なからず書きにも困難が伴うはず。ですので、文字を見て→ノートに書いて→覚えるという学習方法は難しいこともあるのではないでしょうか。だからこそ、文字を見て音声で答える、これをリズムよく繰り返す事で、まずは読みに集中したトレーニングを積み重ねることができます。三つ目は、実証実験による効果をきちんと確認したのちに製品化していることだと思います。Upload By 発達ナビ編集部ーー実証実験の結果はどのようなものだったのでしょうか?脇坂さん:「読むトレGO!」では、ディスレクシアの診断(DSM-5thに基づく)を受けた児童10名程度を対象にした実証実験を、2回に渡り実施しています。4週間の実験用ソフトを活用したトレーニングを通して、なんと全ての児童の読みのスピードが向上し、2/3の児童は20%以上向上の数値が出ているんです。※2ーー確かな結果が出ているのですね。この「読むトレGO!」ですが、そもそも何故つくろうと思われたのですか?脇坂さん:私たちは教育×ITに特化した開発を行っているのですが、当社の役員の息子さんが自閉症ということがあり、以前から発達障害分野は身近に感じていたんです。私たちのIT開発力を、発達障害、ディスレクシアの分野に活かせないか?という相談を、平岩先生と始めたのが開発のきっかけでしたね。Upload By 発達ナビ編集部ーーそして平岩先生を中心に開発される中で、特にどのような点に気をつけながら進めたか教えてください。脇坂さん:やはり全ては子どもたちの反応を大切にすることですね。ディスレクシア診断のお子さん、そうでないお子さんにソフトを利用いただき、本当に多数の意見を頂戴しました。その中で先ほどの実証実験の結果も得ることができたので、それを自信に変えながら開発を進めていくことができたと思います。開発途中でご協力いただいた皆さまに、とても感謝しております。ーーゲーム機という形を選ばれたのには、何か理由があったんでしょうか?脇坂さん:企画初期段階、「教科書を見ただけで泣き出す子もいるんだよ…」と平岩先生から言われた言葉がずーっと頭にこびりついていて。最終的にNintendo Switch用アプリとして開発することにしました。Switchなら、ジョイコンで剣を振り漢字の勉強ができる。こんな無駄な動作を入れ込むことが出来るのが良いことですね。ゲームは無駄の集まりとも言うことができますし、それがお子さんにとっての楽しさに繋がっていきます。コンセプトは机に座らない=勉強っぽくない学習ですね。Upload By 発達ナビ編集部ーーその他にもご家庭で「読む力」を育むために出来るトレーニングはありますか?脇坂さん:読みの学び直しのトレーニングブックもあるので、それを活用してご家庭で力を伸ばすこともできます。「読むトレGO!」の共同研究を頂いた平岩先生は、今年の6月に書籍版の「読むトレGO!(合同出版)」を出版されています。こちらの本では、まずは何をすべきなのか?などの基本をおうちの方が理解することからスタートします。その後にワークブックでお子さんの練習に取り組んでいく、という一連の流れで構成されているので、初めてでも取り組みやすいと思いますよ。ーーお話をいただきありがとうございました。最後に、ディスクレシアのお子さんをお持ちのおうちの方へメッセージをお願いします。脇坂さん:お子さんの将来の話で言えば、例えば小学2年生の漢字の読み書きができると簡単な日誌などが書けるようになり、単純に就労機会が広がっていきます。小学4年生の漢字を読むことができれば、さらに広がり収入が増えることにつながります。何より子どもたちの自己肯定感の向上が望めるでしょう。平岩先生は良く仰います。「読みの学び直しは何歳からでも遅くない」と。これからも多くの方々から意見を頂戴しながら、ソフト開発に邁進する所存です。どうぞ応援よろしくお願いいたします。『読むトレGO!』でご自宅にいながら「読む力」を伸ばしませんか?Upload By 発達ナビ編集部開発者の脇坂氏の想い、いかがでしたでしょうか。「読むトレGO!」は、合計6コンテンツ、54レベル、227ステージの反復練習を通して、「読む力」を飽きずに楽しく育めることも大きなポイントです。本を読んだり教科書に向かったり自分一人での学習を続けることが難しい場合でも、リアクションがありゲームとして楽しめる学習なので、より効果的に継続的に「読む力」を育むことができます。ディスレクシアや発達が気になるお子さんの成長を応援する、『読むトレ GO!』という新しい学習教材。きっとお子さんの「読む力」を楽しく伸ばしていく、強い味方となってくれるはず。この『読むトレGO!』ですが、いよいよ一般販売がスタートします。下記のボタンより直接購入することも可能ですので、ぜひご自宅で「読む力」を楽しくトレーニングしてみてください。※1 Nintendo Switch Lite には対応しておりませんので、ご注意ください。※2 第1回目は2019年8月から1ヶ月程度。第2回目は2019年12月から1ヶ月程度。論文は小児科医の専門誌『小児科診療2月号』(2020/2/1発行:診断と診療社刊)に掲載。
2020年07月11日新型コロナウィルスの影響で、娘が通う小学校ももれなく休校に。私と夫が仕事をしている間、娘は学校や学童の預かり保育に通い頑張って自習をしてくれていましたが、家ではだらけて勉強へのモチベーションが続きませんでした。そこで、少しでも意欲的に学習へ取り組めるよう、娘との関わり方を工夫しました。 学校の先生のようにはいかない4月7日に緊急事態宣言が出されるまでは私も夫も仕事に行くことが多く、娘は学校でしてくれていた一時預かりと学童保育に通っていました。そのときは自習の道具を持っていき、しっかり勉強して帰ってきました。しかし、私たち夫婦のテレワークや自宅待機が多くなってくると、自宅で勉強をさせなければいけなくなったのです。 学校の授業は1コマ45分。最初はその時間通りに勉強させようとしました。しかし娘は5分と集中力が続かず、教えようとすると喧嘩に……。私は勉強へ気持ちを向かわせることにほとほと疲れてしまい、「学校の先生のようにうまく勉強させるのは難しいなあ」と、がっくりでした。 短時間でもオッケー学校の授業時間と同じくらいを目標にして勉強させようとすると、自宅ではなかなか目標通りにいきません。勉強に集中せずイライラぐだぐだしている娘を見ていると、私もイライラ。そこで、10分でも15分でも短時間の学習を1日のうちに何度かおこなうようにしました。 娘が勉強して息詰まったあとは、体を動かしたり遊んだりとイライラした気持ちを発散させてあげました。すると、娘は自らタイマーをかけて、いくらか集中して学習するようになってきたのです。 机に向かうだけが勉強じゃないわが家は小学生向け通信教育を受講していて、算数、国語などのテキストが届きます。自宅学習のときにはテキストをさせていたのですが、娘はだんだんと机に向かう教科の学習に飽きてきてしまったのです。「テキストをしようか」と声をかけると、「やだ!」と一蹴されてしまうので、学習の種類に柔軟性をもたせてみることに。 たとえばごはんのメニューを一緒に考えて料理をしたり、レゴブロックやゲームを使って創作したり、近所の公園で縄跳びをしたり。机に向かうことだけではなく普段の生活のなかで知識や経験の幅を広げる活動をしたら、「できたね!」と娘をたくさん褒めてあげるようにしました。 親子で一緒に勉強勉強を“させようとする”と、娘は抵抗感を感じるようでした。そこで、わが家では親が仕事をしている間にそばで勉強してもらったり、娘が過去にやったテキストの丸付けをしながら勉強を見守ったりと、一緒に机に向かうようにしています。 親のほうもやることがあると、程よい距離感をもって勉強を見守ることができるので、喧嘩をすることが少なくなったのです。娘も、私たちが一緒に机に向かっていると満足するようで、一時勉強に集中してくれています。 休校期間が長引いているため、学習力の上下は親の責任に左右されてしまうと焦っていた私。しかし、娘は勉強を強いると抵抗感が増す様子でした。工夫をするなかで、娘にとって楽しみながら一緒に勉強することを考えてあげると良いのだなと感じました。早く元の生活に戻れることを願いつつ、親子で乗り切って行きたいものです。 ※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、外出の際には自分だけではなく周りの方への感染防止対策を十分におこない、安全性に配慮していただくなどご注意ください。外出を楽しめる日が1日も早く訪れますように! 著者:斎藤ますみ1児の母。保育士として働く傍ら、自身の出産・子育て経験をもとに、妊娠・出産・育児に関する記事を中心に執筆している。
2020年07月08日発達ナビPLUSに子育てヒント動画がラインナップ!どうしたらいい?のヒントを動画で分かりやすく解説Upload By 発達ナビ編集部発達ナビPLUSは、有料の会員さま向けサービスです。すでに、・発達支援の専門家によるオンライン勉強会(毎月8回程度開催 ※アーカイブ動画の視聴も可能)・専門家が監修!メールで個別ケース相談(毎月1回までご利用)・発達支援施設で活用されている特別支援教材の3つのサービスをご提供していましたが、6月24日に「子育てヒント動画」が待望のリリース!発達ナビPLUSの全4つのサービスラインナップがそろいました。子育てヒント動画は、特性の凸凹があるお子さまへの基本的な関わり方のコツ、困ったときの虎の巻。具体的な手だてを動画で分かりやすく解説します。どんどん増えるラインナップの第一弾は、次の3つのこのカテゴリ15本!◆3つのカテゴリ・子どもと大人のストレスとケア・カンタン!お家で運動・宿題・学習サポートのコツUpload By 発達ナビ編集部お家での宿題・学習時の工夫や、学習をする上でのつまずきポイントと手助け方法、楽しく取り組める教材の工夫を動画で解説!・お子さまに学習への興味を持ってもらいたい・宿題をしてもらうことに大変さを感じている・学習時のつまずきポイントと手助けを知りたいというときにお役立ちの動画ラインナップです。Upload By 発達ナビ編集部個別ケース相談でも、新型コロナの影響での突然の休校・休園や、外出がしづらい状況の中、ストレスを強く感じたり、かんしゃくやパニックの頻度が増えたことへの悩みや相談なども多くありました。その中で、ぜひご家庭で取り入れていただきたいストレスケアや対応方法について動画でご紹介しています。Upload By 発達ナビ編集部発達ナビPLUSのサービスを詳しく解説!無料体験会を開催。体験会参加後入会で1.5万円分ギフト券進呈もUpload By 発達ナビ編集部すでに約500家庭が入会し、大変ご好評いただいている一方、「どんなサービスかいまいち分からない」「まず無料で体験してみたい」という声も多くいただきました。そんな皆さまの声にお応えし、4サービスがそろった今、無料オンライン体験会を開催します。無料体験会は、ビデオ電話形式で、実際のサイト画面をお見せしながら各サービスについての詳細をお伝えする「無料オンライン体験会」です。※スタッフの画面を共有する形でのご紹介となるため、画面操作はスタッフが行います。オンライン勉強会の一部、個別ケース相談の回答イメージ、教材サイトなどを実際に閲覧していただきます。 その場で、スタッフに対する質問(チャットでも、口頭でも)も受け付けます!無料オンライン体験会に参加した方限定のお得な特典(※)もご用意しているので、ぜひこの機会にご参加ください。※キャッシュバックの方法についてギフト券から変更となる場合もあります。7/5(日) 11:30-11:507/7(火) 19:30-19:507/9(木) 11:30-11:507/12(日) 11:30-11:507/15(水) 19:30-19:507/17(金) 11:30-11:507/19(日) 11:30-11:50※参加する日程を1つお選びください1:サービス概要のご紹介2:各サービスの詳細※実際のサービス画面をお見せします3:入会方法/特典のご案内4:質疑応答Q.自分の顔は映る?参加される皆さまの映像や音声はオフになっており、スタッフのみ映し出されます。Q.質問はどうやってするの?質疑応答の時間に、以下どちらかの方法で質問を受け付けております。・ご自身で音声をオンに切り替えて口頭で質問する・チャット機能を使って質問を記入する
2020年07月03日子どもたちが求められる能力のひとつに「思考力」があります。思考力とは考える力のこと。いま、小学校から高校までの学校教育と、大学入試が大きく変わってきています。そう、教育改革です。これからは、学習したことをしっかり理解するだけでなく、理解した内容を駆使して自分で考え、表現し、判断できるかどうかが求められるようになります。言い換えれば、「思考力」の高さが子どもたちの将来を決める時代がやってきているのです。社会に出てからもずっと必要になる「思考力」を子どもたちに身につけさせるには、学校教育だけでなく家庭教育が必須になってきます。今回は、「思考力」とはどのような能力のことか。そして、子どもの思考力を育むために、親が身につけるべき習慣を3つ紹介します。「思考力」は、学校と家庭との連携で育む先ほど、教育改革の影響で、子どもたちは考える力をより求められ、思考力の高さで将来が決まると書きました。じつは、教育改革の移行期間として、平成30年度から新しい学習指導要領に沿って授業が進んでいます(プログラミング体験など一部を除く)。いま、子どもたちは「思考力」を問われる教育の真っただ中にいるのです。学校での教育内容について、最も重要な基準となる学習指導要領の第1章総則には、「第1 小学校教育の基本と教育課程の役割」として以下のことが書かれています。基礎的・基本的な知識及び技能を確実に習得させ,これらを活用して課題を解決するために必要な思考力,判断力,表現力等を育むとともに,主体的に学習に取り組む態度を養い,個性を生かし多様な人々との協働を促す教育の充実に努めること。その際,児童の発達の段階を考慮して,児童の言語活動など,学習の基盤をつくる活動を充実するとともに,家庭との連携を図りながら,児童の学習習慣が確立するよう配慮すること。(引用元:文部科学省|学習指導要領 第1章総則「第1 小学校教育の基本と教育課程の役割」2(1))いままでと同じように、知識や技能はきちんと身につけたうえで、思考力、判断力、表現力を育んで問題を解決することを求められているのです。そして、学習の習慣づけは家庭と連携を図るようにとはっきり記されています。子どもたちは学校で、クラスメートと課題を見つけ、仮説を立て、資料を調べ、時にはインタビューをし、それをまとめて発表するといった、いわゆるアクティブラーニングを行なって思考力を鍛えています。では、家庭ではどうでしょう。子どもが家に帰った途端、「あれをしなさい」「それはだめ」「こうするのよ」「いつまで〇〇しているの」「あなたは△△の道へ進むべき」など、子どもに考えさせる時間を与えず、口や手を出していませんか?もし、「子どもの考える時間を奪ってしまっているのかも」と感じるのであれば、次に紹介する3つの習慣を上手に取り入れてみませんか?思考力を鍛える習慣1:たくさんおしゃべりをさせるお笑いコンビ「パックンマックン」として活躍しながら、相模女子大学と東京工業大学で教鞭をとるパトリック・ハーランさんの専門は「コミュニケーションと国際関係」。パトリックさんは、ご自身のお子さんふたりが通う日本の小学校の授業参観で、お友だちどうしでのおしゃべりが禁止されていることに驚いたのだそう。しゃべる場面が少ないから、しゃべる技術が身につかない。議論が生まれない。討論ができない。問題提起ができない。指摘されても反論ができない。(引用元:朝日新聞DIGITAL|子どもの「思考力」を伸ばすために、親ができること~パトリック・ハーランさん)「しゃべる場面が少ないために、必要なスキルが身につかない」。パトリックさんは、そう指摘します。おしゃべりでの基礎トレーニングがあってこそ、議論や討論といった応用スキルを身につけられるのです。学校でおしゃべりができないなら、家庭でたくさんおしゃべりをさせましょう。パトリックさんは、「大人が当たり前に思っていること」について、子どもに質問することをすすめています。「交番はどうしてあると思う?」など、大人にとっての常識を質問すると、子どもからは予想の斜め上をいく答えが返ってくるのだそう。思考力を鍛えるためには、普段の会話から子どもに考えさせる機会をつくることが大切です。思考力を鍛える習慣2:親は子に “具体的に” 問いかける私たち大人は子どもに対して、すぐに「考えたらわかるでしょう?」「なんでもすぐ聞かずに考えなさい」と言うことがよくありませんか?しかし、この「考える」という言葉がどういうことを意味しているのか、大人もよく理解していないのではないでしょうか。言っている本人が明確にわかっていない言葉を子どもが受け取ったところで、理解できるはずがありません。長年、学習塾を経営して都留文科大学特任教授を務める石田勝紀さんは、「考える」の定義として以下を挙げています。【「考える」とは】「自分の言葉で語れること(What)」「疑問に思うこと(Why)」「手段や方法を思いつくこと(How)」のいずれかのことをしているときに、「考えている」という状態になると考えます。(引用元:東洋経済オンライン|「考える力がない子」を変える3つの問いかけ)そして、この考え方を教えないかぎり、子どもは考えられないし、応用力を身につけることもできないと指摘します。つまり、「考えなさい」と言いたくなったとき、一度、私たちは子どもに対してどのような考え方をしてほしいのか咀嚼し、「これってどういう意味なんだろうね(What)」「なんでそう思ったの?(Why)」「じゃあ、どうすればいいかな(How)」と具体的に問いかけるべきなのです。思考力のトレーニングには、具体的な問いかけが必要になりますよ。思考力を鍛える習慣3:「なぜ・どうして」を考えさせる具体的に問いかけても、子どもからは「わからない」と返ってくることもあるでしょう。それを「なんでわからないの」と責めるのはNG。子どもの「自分はできる」という自己肯定感を低くしてしまいます。大手進学塾で数学の指導経験がある教育クリエーターの秋田洋和さんは、子どもに倫理的思考力を身につけさせるために、「答えをあえて見せ、正解までの途中経過を考えさせる」ことがあるのだそう。よくありがちな「結果だけを見て叱る」ことを100回繰り返すよりも、「なぜ・どうして? を自力で考える習慣づくり」を仕掛けたほうが、子どもは算数・数学好きになるし、急激に成長していく。(引用元:プレジデントオンライン|中国の「子どもの論理的思考力」が高い理由は?)親がやりがちな「結果だけを見て叱る」よりも、「なぜ・どうして」を考えさせるほうが、子どもは成長するのです。たしかに、親に「どうしてわからないの」と叱られたところで、「わからないんだから、その理由なんてもっとわからないよ!」となりますよね。子どもが「どうしてもわからない」と言うときは、答えや親の考えを先に伝えて、どうしたらそこへたどり着くのか考えるように促すとよさそうです。子どもの思考力を高め、「わかった」という経験を積ませることが自信につながり、自己肯定感も高めることにもつながるでしょう。***思考力がついてくると、自分で考えて判断することができて、「自分はこう思う」「自分ならできる」「自分は任されている」と自信がついてきます。この自信は「自己肯定感」につながり、意欲的に学ぶ土台を形成するという相乗効果を生み出してくれますよ。(参考)文部科学省|学習指導要領 第1章総則「第1 小学校教育の基本と教育課程の役割」2(1)ベネッセ 教育情報サイト|子どもの「考える力」と「自己肯定感」を育む[やる気を引き出すコーチング]朝日新聞DIGITAL|子どもの「思考力」を伸ばすために、親ができること~パトリック・ハーランさん東洋経済オンライン|「考える力がない子」を変える3つの問いかけプレジデントオンライン|中国の「子どもの論理的思考力」が高い理由は?
2020年06月30日小学校の時差登校が続くなかで、思うように自宅学習が進まないというお子さんも多いかもしれませんね。しかし子どもだけで自宅学習を進めるのは難しい面もあるため、具体的な手順や内容を親子で共有していくことで、お子さんを良い方向に後押しすることにもつながります。そこで今回は、小学生の自宅学習の効率的な進め方を解説しながら、行政や都道府県、教育機関が提供する学習サイトをご紹介します。■小学生の自宅学習を始める時にやること何事にも事前準備が重要なように、自宅学習においても実際に取り組む前に「何をするのか」「どのようにやるのか」を事前に計画しておくことがポイントとなります。お子さんが自宅学習を始める前に、あらかじめ確認しておきたいことや準備しておきたいことをまとめました。▼学校からのお知らせや手紙を確認通っている小学校から休校期間中にやる宿題や課題が出ているケースもあるため、まずは学校からのお知らせを確認するようにしてください。自宅学習を進めるにあたっても学校からの課題を優先して取り組み、抜けや漏れがないよう注意しましょう。▼文部科学省や自治体教育委員会のサイトをチェック自宅学習にあたっては、情報の取り方も重要です。まずは文部科学省や教育委員会などのサイトをチェックしてみましょう。・文部科学省の 「学び応援サイト」 文科省が臨時休校期間中の学習支援サイトとして開設したポータルサイトです。教科ごとの“学べるサイト”が数多く紹介されており、動画授業やテジタル教科書で理解を深めたり、ワークシートで問題を解いたり、オンラインで充実の内容が学べます。出版社や教育委員会などの質の高い学習コンテンツが紹介されているため、やりたいことを自分で選んで幅広く取り組めます。・東京都教育員会 「学びの支援サイト」 こちらも臨時休校期間中の子どもたちの学びを支援するサイトとして立ち上げられたものです。子ども自身で自宅学習を進めるための「時間割の作り方」や自主学習としても活用できる「東京ベーシック・ドリル」などが紹介されています。またサイト内にある「児童・生徒の学力向上を図るための調査」のリンク先には印刷して使える問題や解答などが学年ごとにあるため、自宅学習にも活用できるでしょう。・経済産業省の 「学びを止めない未来教室」 主に企業が休校期間中の子どもたちに向けて提供するテック系の学習サポートサービスを紹介しているサイトです。すべて期間限定の無料サービスですが、例えばオンラインで参考書・ドリル・辞典などが閲覧できたり、プログラミングが学習できたり、子どもたちの好奇心を刺激するような充実した内容が揃います。通常ではなかなか知ることができない貴重な情報が多数掲載されており、活用しないのはもったいないと思うほどサービスばかりです。▼やることをまとめてスケジュールを作る自宅学習を始める前にはスケジュール作りが重要です。「何を」「どのくらい」「いつ」やるのかをスケジューリングしましょう。学校からの課題は必須の内容として毎日のスケジュールに組み込みながら、オンラインで無料公開されているドリルなどを活用すると内容も充実します。ドリルは1日にやる量などあらかじめ決めて予定を組むと、子どもも迷わず取り組めますよ。さらに「見える化」することで予定を理解しやすいため、簡単な「宿題計画表」を作成するのもおすすめです。縦軸には「やること」、横軸には「日付」を記入し、何をどのくらいやるかを線でひっぱるなどわかりやすく明記しておくと「やるべきこと」が明確になりますよ。▼時間割を作るとスムーズ全体のスケジュールを組めたら、次は日ごとの時間割を作っておくと、子ども自身も自主的に動きやすくなります。ネット上でも自宅学習向けの時間割テンプレートなども無料で提供されているため、ダウンロードして使ってみるのもよいでしょう。さらに紙で貼り出す以外にも、磁石とホワイトボードを使って毎日の時間割を掲示するのもおすすめです。教科名を磁石に貼り付けて使えば、書き直しや作り直しもなく使い勝手もよいでしょう。■小学生向け自宅学習サイトまとめ自宅学習を行う際に、必要になるのがテキストなどの教材。教科ごとに色々と揃えているとそれなりにお金もかかってしまうのがネックですよね。そんな時に便利なのが、無料で利用できる学習サイトです。教育機関や教科書を制作している出版社が手がけている質の高いコンテンツをご紹介します。▼無料でプリントして学習できるサイト ・ちびむすドリル お母さんがお子さんのために作った学習プリントを紹介したのが始まりの「ちびむすドリル」。月間150万人が利用し、10年以上も続く老舗の人気学習サイトです。教材プリント総数は2万枚以上と数も充実しています。基礎から無理なく取り組める内容で、細かい分類で教材を見つけやすいのが特徴。例えば算数なら「単位」、「時刻・時間」、「図形」など項目ごとの分類で練習プリントを選べるようになっています。さらに「九九表」や「時計の読み方表」、「慣用句とことわざ」といった学習ポスターもさまざまな種類が用意されているため、印刷して部屋に貼っておくこともできますよ。 ・東京ベーシック・ドリル 小学校1年生から中学校1年生までの「国語」、「算数」、「数学」、小学校3、4年生の「社会」、「理科」、中学校1年生の「英語」の基礎的な学習内容を身に付けることができる学習ドリルです。東京都教育委員会のホームページ上で公開されており、各小学校でも活用を推奨されています。国語に関しては、漢字の読み書きに加え、形容詞の使い方やことわざ、敬語などの言語の問題が学年ごとに設定されています。算数については、「解説」、「問題」、「答え」と項目が分かれているため、問題を解く前に学習内容を理解し、問題を解くという流れを作ることができます。それぞれ学習項目が明確なため、目的を持って自宅学習をすすめられるという魅力があります。 ・ドリルの王様 イラストも可愛らしく、楽しむながら自宅学習を進められる「ドリルの王様」。1年生の国語ならカタカナの書き方のおさらいから始まり、漢字を組み合わせて単語を作ったり、漢字の音読み、訓読みの問題に答えたり、少しずつレベルを上げながら漢字を仕上げていきます。イラストも見やすい上、プリント1枚あたりの問題数も多くないため、学習量がコントロールしやすいというメリットがあります。▼通信教育の無料素材 ・Z会 臨時休校中の子どもたちに向けて、オンライン上で教材の一部が無料公開されているため、受講の有無を問わず誰でも登録不要で利用が可能です。小学1・2年生向けには、比較的ベーシックな国語と算数のサポートプリントが公開されているため、親も見守りながらその子のペースで問題が解けるようになっています。小学3〜6年生向けには、思考力を鍛えるための「算数・理科」の教材が提供されています。昆虫の見た目の特徴で名前をたどったり、図形の構造を理解したり、自分の頭で考えながら解いていくという少し応用的な内容です。 さらにプログラミング学習も体験でき、楽しみながらプログラミングの原理を学ぶことができますよ。 ・学研 家庭学習応援プロジェクトとして、幼児から小中高生向けの学習コンテンツが期間限定で公開されています。学年ごとの1日の過ごし方を表にした「【学年別】あなたの時間割表」は、そのまま自宅学習のスケジュールとして使うことができるでしょう。時間割表の科目名をクリックすると科目ごとの学習コンテンツにつながるため、自宅学習でも活用できるようになっています。そのほか学研の「やさしくまるごと」シリーズの授業動画が見られたり、電子書籍の無料配信サービスも受けられたり、充実の内容です。 ・進研ゼミ 非会員向けに登録不要でさまざまな学習コンテンツを無料公開中。進研ゼミの教材が無料でダウンロードできるため、自宅学習の教材としてかなり活用度が高いでしょう。なかでも学年別に国語と算数の問題をおさめた「3学期の総復習ドリル」は、進研ゼミ会員の学習履歴を元に苦手になりやすいポイントを厳選してドリルにまとめられたもの。新学期に向けての地盤固めや苦手克服としても活用できるでしょう。さらに全学年・全範囲に対応した「漢字・計算ドリル」も期間限定で無料公開されています。1年分というボリュームがある上、漢字ドリルは教科書・月別、計算ドリルは単元別にまとめられているため取り組みやすいため、宿題がなくて何をしようかと迷った時にでも印刷して気軽に学習を進められるのも魅力です。▼教科書の出版社サイト ・教育出版 「国語」、「書写」、「社会」、「算数」、「理科」、「生活」、「音楽」、「英語」と教科数が充実している教育出版の学習コンテンツ。ワークシートなど書き込み式の問題があるほか、授業動画や学びのヒントになる教材リンク集などもまとめられています。算数の項目では「花まるワーク」のワークシートや「3ステップドリル」といった教材が学年別単元ごとに公開されているため、苦手克服や復習用の教材としても活用できるでしょう。さらに理科の項目では、生き物や植物、人間の体の構造などを写真やイラストを交えて解説するページがあるため、オンラインで図鑑を眺めるような充実した学習時間を持てます。全体的に読み物も多く、子どもたちの興味関心を引きつける内容となっています。 ・光村図書 「国語」、「書写」、「生活」、「英語」、「道徳」の学習コンテンツを公開しており、国語に関しては、前年度3月期の振り返りができるのが特徴。4・5月の教材を先取りで学べる上、書き込み形式で問題が解けるワークシート以外に、音声や動画コンテンツも数多く用意されています。なかでも国語の朗読コンテンツは豪華な俳優陣が朗読を担当しており、大人でも聞き応えのある内容となっています。さらに5、6年生向けの英語の項目では、教科書本文の音声が聞ける上、ワークシートも用意されているため、英語が苦手な子でも新学期に向けてしっかり予習することができるでしょう。 ・大日本図書 「理科」、「生活」、「算数」、「保健」の学習コンテンツが楽しめる大日本図書の学習支援コンテンツ。自社コンテンツ以外にも、学びのヒントになる博物館などの外部リンクにて学びを深められる仕組みになっています。自社コンテンツではさまざまな工作動画を紹介するなど、遊びながら学べるコンテンツも充実しています。算数の項目では、オンライン学習ができるため、印刷の手間もなくゲーム感覚で楽しめるのも魅力の一つです。 ・日本文教館 「書写」、「社会」、「算数」、「生活」、「図画工作」、「道徳」のコンテンツが揃う日本文教館の学習支援コンテンツは、ワークシートやドリルも充実しているため、自宅学習の教材としても活用できるでしょう。なかでも算数の「小学算数デジタルコンテンツ」では、小学3〜6年生向けに「円の中心の見つけ方」や「平均の求め方」、「円の面積の求め方」などを自身でマウスを操作しながらテジタル教科書のようにしてわかりやすく学ぶことができます。算数が苦手な子でも抵抗なく楽しく学べる魅力がつまっているため、算数嫌いのお子さんをお持ちの保護者にはおすすめです。■小学生が自宅学習を進める時に気を付けたいポイント自宅学習を始める前の準備と具体的な素材が集まったところで、次は自宅学習を進めるにあたってのポイントを見ていきましょう。まずは何から始めればよいのか、どんな要素を取り入れたらよいのか、具体的なヒントをご紹介します。▼ポイント1:復習からはじめる復習はこれまで学んできたことの地盤固めをする作業でもあります。まずは基礎を安定させてから、次の学びに進むことをおすすめします。復習の良い点は、繰り返し問題に取り組むことで、できなかったことができるようになり「できた」「わかった」と子ども自身が実感できること。一つ一つ成功体験を重ねることで自信を身につけることができ、その後の学習意欲も高まり、苦手克服にもつながります。さらに問題を解く力を深めることができ、応用問題への対応力を身につけることにつながるでしょう。▼ポイント2:苦手なものにフォーカスやはり苦手克服は自宅学習において重要な課題と言えるでしょう。苦手なものは、「できない」ことでさらに苦手意識が強くなってしまうため、子ども自身が「これならできる」と実感することが大切なポイントになります。そのため苦手な科目にフォーカスして、繰り返し取り組むことをおすすめします。ただし、わからないまま問題を解き続けば、いつまでたっても理解できないまま苦手意識を膨らませてしまうだけなので、始めはできるだけわかりやすいベーシックな教材を利用して、からまった糸をほどくように本人のつまずいているポイントを解消するようにしましょう。▼ポイント3:得意科目は+αの取り組みもあり得意科目があることは、学ぶことの楽しさを知るきっかけにもなり、本人の力を引き出すことにもつながります。子ども自身も意欲が高まっているため、+αの取り組みを親が提案してみるのもおすすめです。例えば、漢字や英語が得意なら、資格や検定にチャレンジしてモチベーションを高める方法もよいでしょう。理科が好きなら、サイエンスイベントに参加したり、科学館などに親子で訪れてみたり、学校の勉強では知る機会のない知識を身につけることで、勉強もやる気アップにつながります。▼ポイント4:テレビやYou Tubeも上手に取り入れる机に座って鉛筆を握り、宿題や課題をこなすだけでは、勉強を退屈なものと感じてしまいがちですよね。そのため、ときにはテレビやYou Tubeを上手く活用して、自宅学習にメリハリをつけましょう。紙の上だけでは理解できなかったり、興味を持てなかったりするものでも、テレビや動画で噛み砕いて表現されたものなら理解しやすく、さらにお勉強という感覚とは違い、純粋な興味関心を持って学べるでしょう肩肘張らず学ぶ時間を持てるので、楽しみながら自分のなかで理解を深めることにもつながります。▼ポイント5:体を動かす時間も大切机に向かってばかりでは、子どもたちもストレスがたまり、勉強もなかなかはかどりません。そのため、1日の学習スケジュールの中に体を動かす時間を設けておくことで、気分転換にもなり、その後も集中力を落とさず自宅学習を続けられます。一般的に運動は脳の活性化にもつながるとも言われているため、勉強の合間に体を動かす時間を設け、より質の高い学習時間につなげましょう。▼新一年生は……新1年生の場合、まだひらがなを読めない子もいるため、どのように自宅学習を進めていけばよいのか、お悩みの保護者も多いのではないでしょうか?そんな時は、ひらがなや数字の書き方を教えたり、教科書が手元にあれば一緒に読んでみたり、簡単なことから親子で取り組んでいくことをおすすめします。今回ご紹介した自宅学習サイトでも、ひらがな、カタカナの練習プリントや数字の数え方から学べる算数のプリントなども用意されています。「ちびむすドリル」の幼児向けの項目には「入学準備セット」と称して、読み・書きや時計の見方などおすすめのプリントがまとめられているので、新一年生にはぴったりの内容です。
2020年06月25日幼稚園や小学校生活が始まると、時計を意識する場面が格段に増えますよね。朝の支度や宿題をする時以外にも、ゲームや動画を見るときなど時間制限をつけたいときも「〇時まで」「あと〇分」と言った声かけが多くなります。しかし、時計の読み方は子どもにとって難しいことのひとつ。今回は、5歳の息子が1日で時計の読み方をマスターした教え方についてお伝えしたいと思います。子どもが時計を読めるとこんなメリットが5あい息子が年長になる前の春休み。丸1日かけて時計の読み方をマスターしました。時計が読めることで、わが家ではたくさんメリットがありました。・1日のスケジュールが立てやすい・ルーティンがスムーズに進む・母親のイライラが少し減った・結果として自立に繋がった長男は少しのんびり屋さん。何かをしている途中、ほかのことに気持ちが向いてしまうことがよくあります。そのため、登園前の朝は「早くしなさい!」「いつまでそのカッコなの」など、怒られてから出発することもしばしば。しかし、時計の読み方を覚えてからは、動きが変わりました。お支度ボードに時刻を書き込めば、時計を見ながら朝のルーティンをこなせるように。自宅で過ごす日は、朝一緒に自宅学習や習い事のスケジュールを組むことで、「やるべきこと」に対して意欲的になったと思います。「早く〇〇してね」と伝えるよりも、「〇分までに食べてね」「〇時からスイミングだよ」など具体的な時刻を示すことで、子ども自身も自覚が出て行動できるのかなと感じます。その積み重ねが「自分で考えて行動する」という自立にも繋がっていくのかなと思います。STEP1:短い針と長い針それでは、ここから私が実際に教えた方法を紹介します。まず時計の基本「短い針」「長い針」について。実際に時計を用意して説明しましょう。知育時計のような60分刻みのものがおすすめです。わが家では「セイコー」の知育時計を使用しました。さらに、手で針を動かせる時計のおもちゃを併用すると感覚で理解しやすくなります。【説明の順番】1.短い針は「〇時」を表す。長い針は「〇分」を表す→ 時計を見ると何がわかるのかを教えます。月齢の低いお子さんには、短い針に「時(じ)っくん」長い針に「分(ふん)ちゃん」など名前をつけて見ると食いつきがよくなるかも。2.短い針が進むのは「1〜12」まで。長い針が進むのは「0〜60」まで→ 短い針と長い針が何かわかったら、使う数字を教えます。実際に時計盤を見ながら一緒に数えるとわかりやすいです。「短い針が2のところにあると何時かな?」など具体的に質問しながら、やってみましょう。3.短い針の動き方→ 時刻がひとつ進むと、次の数字に向かって針がひとつ動くことを教えます。針が数字を越えるまでは「〇時」は変わらないことも伝えましょう(図参照)。例えば、”1時55分”の時の短い針は限りなく”2”に近づいています。そのため、「2時55分」と読んでしまうことも。こんな時、「針が”2”を越えるまでは”1時”だよ」と教えてあげてください。4.長い針の動き方→ 短い針が次の数字に進む間に、長い針は時計を一周することを教えます短い針と長い針の進み方の違いをしっかりと理解してもらうことが大切です。それぞれ、時計おもちゃを使って自分の手で針を進ませると実感できると思います。STEP2:0から60の数が言えるかな時計の仕組みがわかったら、“分”を理解するために大切な数字を覚えましょう。ほとんどの時計は1〜12の数字が書いてありますが、細かい“分”は省略されていることが多く、パッと見てわかりづらいです。まず、1時間は60分であることを説明して、短い針がひとつ進む間に長い針は0から60まで進むことを教えます。そこから0〜60までの数を言う練習を一緒にしてみましょう。もし100までの数をスラスラと言える場合は省略してもOKです。STEP3:「ちょうど」「はん」を覚えよう時刻を覚える上で大切なのが、「〇時ちょうど」と「〇時半」です。細かく何分か読む前に、まずこの2つを教えておくとよいでしょう。【説明の順番】1.長い針が12のところにきたら、「〇時ちょうど」であることを伝えますおもちゃの時計を使ったり、紙に書いたりして「12時ちょうど」から「11時ちょうど」まで12時間分をビジュアルで教えるのがおすすめ。2.長い針が6のところ、短い針が数字と数字の間にきている時は「〇時半」であることを伝えますこちらも同じように実際に見て覚える練習をしましょう。STEP4:5の倍数を覚えよう次に5分刻みについてです。時計を指差しながら進めましょう。長い針が1のところにきたら「5分」、2のところにきたら「10分」と説明しながら、「この間に1分が4つ隠れているんだよ」と5分刻みの理由を教えます。5分刻みがパッとわかるように、5の倍数を60まで言えるようにするとスムーズです。「5、10、15、20、25、30…」と呪文のように何回も言ってみましょう。わが家ではお風呂の時に一緒に練習しました。5の倍数を覚えておくと、ほかの計算でも使えるので損はないですよ。STEP5:体で時間の感覚を掴もうここまで時計を見て時刻を知る練習でしたが、最後に時間を体感してみましょう。「5分」「15分」「30分」「1時間」など時間を決めてタイマーをかけます。「今から5分で何ができるかな?」などミッションを与えて時間を体で感じてもらいます。時間の感覚がつかめるようになると、「あと〇分だよ」と声をかけた時にも想像しやすくなります。また、「この絵本を読み終わるまでどれくらい時間がかかるかな?」など、行動にどれくらいの時間が必要なのか知るのもよいでしょう。息子は時計を勉強してから、「あと10分で食べ終わってね」と言うと、時計の針ばかり気になり手が止まってしまうことがありました。体で10分の感覚を覚えておけば焦らずすむかもと思い、この練習を取り入れました。わが家では、ここまでを丸1日かけて学習しました。その後も事あるごとに「今何時?」と問いかけ、時刻を読むトレーニングを続けました。応用編1:〇時間前、〇時間後キリの良い時刻(ちょうど、半、5分刻み)が読めるようになってきたら、応用編!今度は「〇時間前、後」など時間の進みや逆算についてのお勉強です。この内容は小学校2年生以降に習うレベルです。特に小さいお子さんにとっては難しいのでゆっくり教えてあげるとよいと思います。わが家では、短い針から始めました。まず、短い針が1つ進むことを「1時間後」と呼ぶことを教えます。普段の会話でも出てくる言葉なのでなんとなくわかっているようでした。その後はクイズ形式で進めます。「今、3時ちょうどのおやつの時間。夜ご飯は6時に食べようと思うけど、今から何時間後かな?」というように、身近な話題から出題します。最初は時計を手に取り、「1、2、3」と指を使って数えてみましょう。だんだん慣れてくると目で文字盤を追って計算できるようになりますよ。次に、時間の逆算です。時計が逆戻りすることはないので、感覚が掴みにくいです。これも文字盤を指で数えながら学ぶことが一番。「朝ごはんを食べたのは何時間前か一緒に数えよう」など声かけしながら進めました。応用編2:〇分前、〇分後朝の支度など普段から多用するのが”分”ですよね。その進み、逆算についても覚えておきたいところです。長い針が1つ進むことを「5分後」と呼ぶことを教え、5分刻みで文字盤を指差しながら「5分後、10分後、15分後…」など確認していきます。「〇分前」についても同じです。身近な話題から理解に繋げていきました。わが家では、「今日はスイミングだから、3時30分に出発するよ。10分前には支度をしてほしいんだけど、何時何分にしたらよいかな?」というような質問をしました。教える時は、「10分前は長い針が2つ戻るよ。2つ戻ったら何時何分だと思う?」と順序立てて説明します。息子は最初、「10分前だから長い針が10個戻る」など珍解答をしていましたが、その都度「5飛ばしルール」を教えることで段々と理解できるようになりました。「5分と5分後」では意味が異なります。“時刻”と“時間”の違いに混乱しやすいので具体的に説明してあげる必要があります。時刻は「今何時か」、時間は「どれくらいかかるか」です。ここをしっかり身につけておくことが大切だと実感しました。時計学習に便利なドリル・絵本最後に、時計学習をする上で使えたドリルや絵本について紹介します。■「めくって学べるとけい図鑑」池田敏和(監修)学研出版こちらは、仕掛け絵本のような時計の図鑑です。時計をマスターするために必要な情報が網羅されていて、巻末には針が動かせる60分刻みの時計付きです。カラフルなイラスト、125個のめくる仕掛けで遊びながら学べます。先ほどご紹介したSTEP1〜4の内容と応用編の内容に加え、デジタル時計の読み方や「午前・午後」の項目もあります。口頭で説明するのに手こずったら、このような絵本を使ってみるのもひとつです。多くの視覚情報を入れることで理解が深まると思います。■「とけいとじかんのれんしゅうちょう」親野智可等(監修)/入澤宣幸(原案) 学研出版本屋さんでのドリル探しが趣味なドリルオタクな私。息子に“時間”(◯分前、後など)を理解する練習をさせたく手に取ったのがこのドリルです。時計に関するドリルは多く出ていますが、私が見た中ではこちらが一番問題の幅が広く感じました。時刻を答える問題から始まり、ハイレベルな問題も出題されています。迷路やシールを使った問題、推理ゲームのような問題があるので息子はゲーム感覚で進めていました。この1冊を終えられれば時計について苦手意識がなくなると思いますよ。■今回紹介した書籍はこちら<文・写真:ライター秋音ゆう>
2020年06月25日わが家の次女は生後6カ月から2歳までヨコミネ式の保育園に通っていました。幼い時期はあまり関係ないと思っていたのですが、やはりちょっとした変化や成長が見られました。 ヨコミネ式教育法とはどんなもの?ヨコミネ式教育法とは、プロゴルファーの横峯さくらさんの叔父にあたる横峯文吉さんが提唱する教育法です。卒園するまでに逆立ち歩きができるようになったり、漢字の読み書きができるようになったりと、文武両道で子どもが持つ可能性を引き出していくのが特徴です。 長女がすでにその保育園に通っていたのですが、年長児には逆立ち歩き、ブリッジ回転、跳び箱、漢字の読み書き、足し算・引き算・かけ算と、確かにできることがかなりたくさんありました。 次女も生後6カ月で入園自営業の私は、次女を生後6カ月でその保育園に入園させました。0歳児のうちはヨコミネ式などは関係なく、先生たちにかわいがられながら過ごしていましたが、年上のクラスの体操を見学する時間などは毎日のようにありました。そして1歳になり歩き始めると、少しずつ生活ぶりが変わってきたのです。 1歳で体操スタート! 1歳児クラスになると、簡単な柔軟体操やランニングが日課に。また、フラッシュカードで物の名前を覚え、発言する練習をするようになりました。学年終わりころにある学習発表会では、1歳児でありながらブリッジができるようになっており、言葉を覚えるのも早かったように思います。 その後引っ越しに伴い転園してしまったのですが、3歳の今でも体の柔軟性は高いように感じます。また、長女は卒園後も逆立ち歩き、ブリッジ回転、片手側転などができています。小学校に入ってからも、身についた身体能力はもちろん、学習面でもかなり役立っているようです。 イラスト/塩り監修/助産師REIKO著者:ライター 岩崎未来三児(女・女・男)の母。出版社・編集プロダクションの勤務を経たのち、第一子出産を機にフリーランスに。現在は会社役員という肩書きを持ちながらも、ライター・編集者としても活動中。
2020年06月24日みなさんのお子さんは、年齢なりに自分の事を自分でできますか?親御さんがあれこれ手をかけたり、「こうしなさい」と先回りして口出ししてしまっていませんか。わが子がつまづいて挫折してほしくないばかりに親がつまづきそうな要因を取り除いてしまう......。そうすることが子どもの自立を阻んでいるとしたら?「最近の子どもは実年齢よりマイナス4歳ぐらい幼い印象の子が増えている」と、進学塾「VAMOS」の代表で、日本サッカー協会登録仲介人として若手プロサッカー選手の育成も手がけ、アスリートと学習教育に共通する「成長プロセス」の体系化にも取り組む富永雄輔さんは言います。はたしてそれはなぜでしょうか。子どもを年齢なりに自立させるために親はどうすればいいのかを伺いましたのでご覧ください。(取材・文:前田陽子)(写真は少年サッカーのイメージです)■以前に比べて、子どもたちは実年齢より4歳幼い!?――大学入試に親が同行することが普通となりつつありますが、どう思われていますか?受験のみ、住まい探しなどは別の機会に行う前提ですが、保護者世代の方々の経験として、遠方に入試に行く際に、子どもが女子だとまれに親御さんが会場まで一緒に行く方もいたと思いますが、男子の場合はなかったですよね。最近は男女問わず親がついていくことも増えつつあり、子どもの方も親と一緒に行くのが安心という子もいるようです。そういった、自分で行動する面なども含め、今の子たちは実年齢より4歳くらい幼い印象です。ここ5~6年、特に男の子に幼さが残っていると感じることが多いですね。同様の事は、同業者の中でも聞くことが増えました。「幼い」と聞くとネガティブなイメージを持つかもしれませんが、悪いことばかりではないと思います。どの子もずっと幼いままでいるわけではなく、成長が緩やかなだけで、どこかで追いつきますので、たとえ今お子さんが他の子より精神的に未熟だとしても心配しすぎないでください。では、どうして今の子どもたちが幼いかというと、子どもたちがダメージを受けると立ち上がれないからです。「挫折したら立ち上がれない」「レールを外れたら戻れない」という空気があり、それでも立ち上がれる子はいるのですが、多くの場合は自分の子が大きな挫折をしたら立ち上がれないことがわかっているから、わが子にダメージを与えないようにと親が先回りをして、つまづく要素を取り除いてしまう。その悪循環が突き進みすぎていると感じています。――確かに。子どもたちを守ってあげたいという気持ちはわかりますが。それで社会に出て大丈夫かと心配になります。生物の世界には生存競争があって、勝ち残らなければいけないという本能があります。少し前から「徒競走で順位をつけない」「サッカーでレギュラーを決めない」「成績をつけない」という動きがあります。サッカーで選手全員にチャンスを与えようという主旨はわかりますが、社会に出て全員が同じ条件で同様なチャンスが与えられることは100%ありません。子どもの幼さを増長している要因のひとつは、大人がチャンスを強制的に与えるからだと考えています。昔の部活では、部内の競争を経て18名のメンバーが決められ、そこからスタメンの11名を目指す。全員に与えられたチャンスを生かせるか、生かせないかは個人の努力や力で、その過程が子どもたちを成長させました。けれど、今の子どもたちはチャンスが過度に与えられることで競争する必要がない=無理やり成長をしなくて良くなっているのです。■子どもが幼いのではなく、大人が幼い子どもを作っている――プロとして活躍している選手たちの子ども時代はもっと大人だったと思いますか?近年様々なジャンルでトップ層の子どもは考えがしっかりして成熟している子も多いと思います。サッカーでいうと、今、スペインで活躍している久保建英選手は18歳ですが、20年前の18歳に比べて格段と大人です。インタビューの受け答えなども、とてもしっかりしていますよね。勉強でも東大に入って「東大王」などに出ている子たちは、勉強だけでなく、幅広い知識や柔軟な発想が求められるクイズもできる。どの子も非常に要領が良くて、セルフプロデュースに長けているんです。天が二物を与えた子がたくさん出てきている一方で、前述したように幼い子どもたちも増えているという状況です。――同年代の子どもたちで差が出るのは、なぜでしょう。今の子どもたちは自分で選択せず、大人が与えた環境の中で過ごしています。それは子どもにとって言い訳しやすい状況です。そういう状況を大人が用意し続けた結果が、子どもの成長を妨げていると感じています。『親が出すぎる→過度な公平な機会を与える→順位を付けない→厳しくしない→成長しない』そんな循環ができてしまっています。順位付けをしない、厳しくしないというのは、指導者からするととても楽なことなのです。チームを強化する必要がないので、子どもたちを公平に扱うことさえすればいいだけですから。プロセスに重点を置いて楽しもうという方針にも利点はたくさんありますが、結果を求められないことは指導者にとって非常に楽という側面もあるのです。今の子どもたちはいろいろなことから守られすぎている結果、幼さが残っているのかなと思いますね。何でもかんでも厳しくしなければいけないとは言いません。けれど、競争をさせたら出来る子はたくさんいます。子どもは頑張れるのに、大人がその環境を取り除いてしまうので、頑張り方を知らない子が多すぎるのです。■親は現実を直視しよう――親はどう接していくべきだと考えますか?親御さんの多くが、現実を直視できていないと感じています。日本代表やオリンピック代表を見れば、おのずと過保護で伸びる子が少ないというのはわかるはず。サッカーは飛び級が許されているので、高校生でプロになる子も少なくありません。プロになったら何歳であろうと大人と一緒にプレーをします。15~16歳で大人扱いをしてあげなければいけないことに、親が早く気が付くことが重要です。プロを目指しているのではないので......。と思う人もいるかもしれません。けれど、自分の学年より上のカテゴリーの試合に出る機会がサッカーには多くあります。上の年代の人たちと一緒にプレーをして、自分の意見を言う。そういう環境は身近にあると思います。子どもは勝手に大きくなりません。親の関わり方によって、子どもの成長が変わることを肝に銘ずること。親が周囲の人たちにどう接していくべきかを考え、実行することで子どもの今後が左右されるのです。富永雄輔(とみなが・ゆうすけ)進学塾「VAMOS(バモス)」代表。京都大学を卒業後、東京・吉祥寺に幼稚園生から高校生まで通塾する進学塾「VAMOS」を設立。入塾テストを行わず、先着順で子どもを受け入れるスタイルでありながら、中学受験から高校受験、大学受験まで、毎年首都圏トップクラスの難関校合格率を誇る。少人数制の個別カリキュラムを組みながら、子供に合わせた独自の勉強法により驚異の合格率を実現して話題に。小さな学習塾ながら、論理的な学習法や、子供の自主自立を促し、自分で考える力の育成に効果的と、保護者から圧倒的な支持を集めている。日本サッカー協会登録仲介人として若手プロサッカー選手の育成も手がけ、アスリートと学習教育に共通する「成長プロセス」の体系化にも取り組んでいる。主な著書に『「急激に伸びる子」「伸び続ける子」には共通点があった!』(朝日新聞出版)、『東大生を育てる親は家の中で何をしているのか?』(文響社)、『男の子の学力の伸ばし方』『女の子の学力の伸ばし方』(共にダイヤモンド社)、『それは子どもの学力が伸びるサイン!』(廣済堂出版)などがある。進学塾「VAMOS(バモス)」ホームページはこちら>>
2020年06月22日私は道内に住んでおり、小学4年生と中学1年生の息子たちがいます。新型コロナウイルスの影響で、長男の卒業式・入学式に親が出席できないのはとても残念でしたが、長引く休校措置で息子たちに及ぶ影響が増えてきているように思えてしかたありませんでした。ステイホームにより、私の子どもたちが苦しんでいたことをお話ししていきたいと思います。 休校はうれしい半面、家庭学習に苦しむ…新型コロナウイルスの影響により、道内では2月末から休校になりました。新学期に入り学校に行けたのは1週間程度です。5月末まで休校が延びて「やった~!」 となる息子たちでしたが、教育委員会や学校からの家庭学習の課題に苦しむように。 学校で推奨している学習時間は授業時間通りで、取り組みシートも用意されてはいるものの、息子たちは課題の多さにやる気を出せず、頑張っても1日1時間半しか机に向かうことができないでいました。 〇〇しなさいと叱られることが増える学習課題が進まないことに私は不安になり、授業時間通りに学習できるよう、私が先生となって時間配分を決め、課題に取り組むように頑張ろうと息子たちに提案。しかし、休憩時間後からまた学習するという切り替えができなく、私は「勉強しなさい!」 と叱ってしまうことが増え、余計に息子たちのやる気をなくす結果に……。 学習だけでなく、運動も課題です。家ではしない運動をいきなりおこなうということが、息子たちの場合は継続することができず、私はまた叱ってしまう……という状況でした。 息子たちの学校担任による訪問や電話連絡休校が5月末まで延びることになり、健康状態・家庭学習の進み具合などの調査のため、息子たちの担任から電話や訪問があると連絡がありました。そして私は、担任の先生に息子たちが課題に取り組むには限界があることをお話しさせてもらいました。 それぞれの担任の先生と私と息子たちが直接話せたことで、「無理のないペースで進んでも大丈夫」と言って頂き、親子ともに安心できたように思います。 新型コロナウイルスによる学校の休校で、本来学校でおこなう授業を家庭で同じようにおこなうことが私の息子たちには難しかったようですが、息子たちなりに頑張って毎日取り組みました。「学習するよ」と声をかけないと始められませんでしたが、1日1時間半は頑張れていたので、この調子で学校再開後も継続できたらと思います。 著者:古谷きょうこ2男1女の母。正看護師免許資格あり。育児休暇や隙間時間を利用してライター活動をしてます。主に妊娠・育児や健康についてのジャンルをメインに活動してます。
2020年06月17日私には新1年生になった娘がいます。新型コロナウイルスの影響で入学式と始業式に出たきり小学校に行っていなかったため、小学生になったという実感はあまりありませんでした。長い間、学校で勉強ができないため、家で取り組む課題を出してくれたのですが、家で勉強をさせるのは予想以上に大変だったのです……。 学校に課題を取りに行く当初5月6日までと言われていた緊急事態宣言は、大方の予想どおり延長されることになりました。そこで小学校から、ゴールデンウィーク明けの5月8日に家で取り組む課題を取りに来てくださいと連絡が。 きちんと手を消毒し、間隔を開けて並ぶという厳戒態勢のなか、担任の先生から受け取ったのはプリント、ドリル、算数セット、図画工作で使う粘土、アサガオの栽培セットでした。 家で勉強させるのは難しい受け取りの際、先生から学校の時間割に合わせてスケジュールを立て、勉強に取り組むよう言われました。休み時間やお昼も挟みますが、授業開始は8時40分からで、終わるのは14時30分。私はそのことを聞いたときに愕然としました。家で20分間、通信教育をやらせるのも結構大変なのに……。 実際に家で時間割どおりに進めようと頑張ってみましたが、娘の集中力はそんなに続きません。2時間目ぐらいからすでに不機嫌で投げやり。字がどんどんと汚くなっていき、指摘するとふてくされ、やらなくなってしまいました。 妹がいるからさらに大変わが家には新1年生の娘の他に、2歳の娘がいます。1年生の娘はまだひとりで勉強を進めることができません。私が「このページをやろうね」とドリルを開いてあげ、問題文を一緒に読まないと意味を理解することが難しいため、勉強中はほとんどつきっきり。 2歳の娘がその間おとなしく待てるはずもなく、「遊んで」「テレビつけて」と寄ってきました。お姉ちゃんにつきっきりなので嫉妬もしていました。しかたなく2歳の娘の相手をしながら勉強を見るのですが、近くで遊んでいるとお姉ちゃんも集中できなかったのです。 家で自宅学習をさせようと思っても、なかなか思うように進みませんでした。学校と先生のありがたみをひしひしと感じる日々。自宅学習させている間、勉強嫌いになっては元も子もないので、なるべくガミガミ言わないように気をつけていました。 著者:小川恵子6歳と2歳の姉妹の母。育児サークルの幹部や習い事、執筆活動など、精力的に育児を楽しんでいる。
2020年06月16日ウイルスがもたらした時代の転換点、日常にも大きな変化がこんにちは。『発達障害&グレーゾーン子育てから生まれた楽々かあさんの伝わる!声かけ変換』(6.27刊行予定)著者・楽々かあさんこと大場美鈴です。まず、今このコラムを読んで下さっている方が、この数ヶ月間を乗り越えて下さったことに感謝いたします。私達は今、時代の転換点にいるのでしょう。たった1つの未知のウイルスによって、それまでの世界は一変し、「当たり前の日常」「フツーの日々」も、これからは書き換えざるを得なくなってしまいました。うちでも「かあちゃん、今のこと、そのうち歴史の教科書に載るのかな?」「多分、そうだと思うよ」なんて会話を子ども達としました。近い未来の期末テストも、夏休みも、修学旅行も、予定変更を余儀なくされるのはもちろん、少し先の未来の、子ども達の進学や就職などにも少なからず影響があるでしょう。このような状況下では、発達障害のある子を始め、時代の大きな変化に負担を感じたり、外出や人と関わることが不安になったり、新しい日常習慣やコミュニケーションの取り方に戸惑いを覚えるお子さん、そして大人の方も多いことでしょう。それでも、次の時代に適応して生きていくためには、これから、どうしたらいいのでしょうか。その答えは、世界中の人々が、暗中模索しながら時間をかけて探しだすものなのかもしれません。ですから、ここでは、次の時代を生き抜くためのヒント・考えるキッカケの1つとして、休校中のうちの3人の子ども達を観察して私が気づいた「適応戦略」の例を、書き留めておきたいと思います。世界がどうであれ、マイペースに生きる出典 : うちで最も新型コロナウイルスの影響が少なかったのが、中3の長男です。彼は公教育の中では「空気が読めない」「協調性がない」「集団行動が苦手」など、マイナス面がクローズアップされがちでしたが、こういった非常事態では、その「周りに流されない」マイペースさが、驚くほど頼もしい強みとして発揮されました。連日良くないニュースが続いても、学校が休校になってもケロリとしていて、オンライン学習で勉強をコツコツ進めながら、むしろ飄々と(不謹慎にも)この状況を楽しんでいるかのような様子すらありました。そして、テレビの報道等で人と人との接触を避け、社会的な距離を取るように推奨されると……「ダイジョウブ〜!オレはオールウェイズ・ソーシャル・ディスタンシ〜ンだし!だから、いつもどおりの通常運転でオケ。あはは」……とのこと。小さな頃より「ぼっち上等!!」で生きてきた長男。以前は私も親として、なかなか仲の良い友だちができない・友だちづきあいが続かないことを心配したこともありましたが、3ヶ月間も家にいて、人とほとんど合わない生活を続けてもほぼノーダメージ(むしろ快適?)だった長男を見ていると、「この子はこれでいいんだな」と思いました。とはいえ、完全な孤立状態ではなく、家の中ではいつもどおり兄妹同士で毎日じゃれあい、中学のオンライン授業でも先生やクラスメイトとのつながりは維持されてもいました(LINEの未読通知は700件くらい溜めていたようですが……)。また、大好きなオンラインゲームでは急増した海外の新規プレイヤーに古参風を吹かせつつ、毎日楽しくバトりながら交流してストレス発散していました(これも、いつもどおり)。世界がどうであれ、なにがどうであれ、マイペースに生きる力は強みなのかもしれません。新しいコミュニケーションをチャンスに変える出典 : 一方で、社会的な面での影響が大きかったのが、中1になったばかりの次男です。次男は休校開始の当時、小学6年生。兄と同じ私立中学に進学することになった次男は、長年小学校で一緒に学んできた友だち達とはこれでお別れなのに、最後の小学校生活はある日突然終わりを告げ、なんとか行われた卒業式も簡略化されて、足早に手短に「卒業」しました。新しい友だちと会えることを楽しみにしていた中学の入学式も、イスを離してマスク着用で顔も分からず、お互いの会話も控えた上で、小一時間程度で終了し即帰宅。それ以来つい最近まで、クラスメイトと直接会う機会はありませんでした。なので、次男は当初、「なんか、あんまり中学生になった実感が湧かない」なんて話していました。元々気持ちを切り替えることが苦手な彼にとってはなおさら、そう思うのも無理もありません。でも、中学校で双方向のオンライン授業が開始されてからは、次男の気持ちが前に向かって進み始めました。最初は緊張していたものの、「おうちで授業」の生活のリズムができると、次第に中学生らしい顔つきになっていきました。そして、シャイで引っ込み思案だったはずの次男が、オンライン授業中に時折自ら積極的に発言する姿をキッチン越しにチラ見して、私はかなり驚いていました。その理由を、彼はこう評します。「直接人と会話すると、自分に向けられる視線が気になって緊張しちゃうんだけど、オンライン授業だと誰がどこを見てるのか、ハッキリと分からないでしょ。だから、かえって安心して相手の顔を見て、話すことができるんだよね」繊細な次男は小学校時代、新しい環境に慣れるまでに時間がかかり、人の顔と名前を覚えることも苦手なので、中学入学後のことが私は内心気がかりでしたが、思わぬ形で不安が解消することに。そして、最近分散登校でようやく「実際に」再会したクラスメイトとは、ディスプレイ越しにお互いの顔を見慣れていたせいか、案外気軽に話せたのだとか。もしかしたら、それまで「人と話すのが苦手」だと気後れしがちだった人も、新しいコミュニケーションのカタチを、活躍の場を広げるチャンスに変えられるのかもしれませんね。小さな楽しみ、ささやかな喜びを大事にする出典 : そして、うちの3兄妹の中で、新型コロナウイルス関連の影響で、一番精神的なダメージが大きかったのが小4の長女でした。長女は、うちの子達の中では、いわば最も「フツー寄り」の子です。軽いLD傾向はあるものの、協調性も豊かで空気も読め、友だちも多く、学校も大好き。毎日、学校から帰るとすぐに公園で友だちと駆け回ってあそんでいた、明るく活発な元気印の女の子です。……そんな彼女が、家にこもりきりの生活で、すっかりおとなしくなってしまいました。いつもと違う娘の様子が心配で、私が「人が少ない時間に、犬の散歩くらいなら大丈夫だよ」と外へ誘っても、「いい。コロナ怖いから、家にいる……」と頑なに拒否。マイペースに自粛生活を送る兄達と違い、長女は「空気が読める」分、ネガティブな情報の影響なども受けやすく、過剰に不安を強めてしまったようです。また、長女の小学校ではメール配信での課題の指示やプリント学習などには対応して下さったものの、顔が見える双方向のオンライン授業までは難しく、学習面でも兄達のようにはいきませんでした。何より、人と関わることが大好きな長女だからこそ、この状況はキツかったと思います。そこで私は、まずは「情報のバランスを取る」ことをしました。ネガティブなニュースばかりの時には、ポジティブなニュースを選んで伝えたり、情報そのものが多すぎる時にはテレビを消しました。世界の状況はどうにもならなくても、情報の量や内容・質はある程度自分でコントロールできます。そして、様々なことが制限されている中で、少しでも長女が「自由」を感じられるように、可能な範囲でなるべく「選択肢から選ぶ」「本人の意思を聞く」などを意識してみました。例えば、子ども達を留守番させて買い物に行く前に、「お昼、何食べたい?」「おやつ、何がいい?」など、ランチやおやつのリクエスト受付けタイムを作って(ただし、品切れ中のこともあるので、第3希望くらいまで聞く)、好きなものを選んで食べることなどで「小さな自由」を増やしました。それから、今の環境でも「できること」を探しました。長女の大好きな動物柄の布で一緒にマスクを作ったり、お絵かきセットをネット注文で揃えたり、つまみ食いしながら料理のお手伝い、パパとストレッチ、動画を見ながらダンス、おうちキャンプ、愛犬と日向ぼっこ……(きっと、日本中の多くのご家庭で同じような光景が見られたことと思います)。……そうしているうちに、長女は限られた環境の中でも、少しずつ「小さな楽しみ」や、「ささやかな喜び」を見つけて、表情が明るくなっていきました。制限の多い不自由な環境の中では、「ネガティブな情報」よりも「いい情報」や「少しでもマシなこと」に、「できないこと」よりも「できること」に、「足りないもの」よりも「今、あるもの」のほうに意識を向けようとすること自体が、生きる意欲を失わないためにも大切なのかもしれません。時代の転換点だからこそ、今を大事に……出典 : 総じて、私が今回の経験を通して実感したのは、世の中が一変するできごとがあった時には、あらゆる価値観がひっくり返るのだ、ということです。それまで、マイナス材料だと思われていたことがプラスに転じたり、自分や社会システムを変革するチャンスになったりする場合もあります。「集団心理」や「平等意識」などがリスクやネックになる可能性もあれば、「個々の意識や行動」が大きく結果を変える、あるいは、「違い」や「独自性」が問題解決への糸口になる可能性だってあります。強さが弱みになり、弱さが強みになることもあります。まさにこれが「時代の転換点」なのだと思います。また、日本国内では緊急事態宣言がひとまず解除されたとはいえ、まだまだ感染リスクや世界情勢や経済など社会的な不安要素も多く、少し先の見通しも難しい中、将来的にも今の子ども達には(大人達にも)、厳しい現実や無理難題が待っているのかもしれません。それでも、新たな時代に適応していくためには、それぞれが自分のできることをできる範囲で続けながら、今を大事に、一日一日を地道に着実に生きることが、結局は近道になるのではないでしょうか。2020年6月27日、このコラムの著者 楽々かあさんの新刊が発売されます!
2020年06月13日新型感染症の影響による休校と自粛生活のなか、子どもと過ごすおうち時間で、予期せぬ懐かしい感覚を思い出しました。■子どもが今より幼かったころ…平日の朝、天気がよければみんなでお散歩(楽しい!)あれ? なんだろうこの懐かしくも新鮮な感覚。さらに…■大変だけど家庭学習で新たな発見も家庭での学習に関して、「お母さん」しながら「先生」もする難しさはありましたが、私自身はおおむね楽しかったです。(息子の感想はさておき)そしてときどき「あれ?この感じ…」と、自身のちょっと「親バカ」な気持ちさえも、無性に懐かしい感覚になったのでした。
2020年06月09日編集部:学研キッズネット編集部学校での授業も徐々に再開しつつあり、新しい生活様式の中での学習を考えていく必要があります。特に、臨時休校期間により遅れた学習進度を取り戻すためには、自宅学習を効果的にしていくことが大切です。そこで、ポスト・イットブランドではポスト・イット製品の無償配布と家庭環境をうまく活かした学習環境作りをサポートする「ふせん勉強法」の公開を実施します。自宅学習にご活用ください!ポスト・イット製品を無償配布実施自宅学習の支援に、株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワンとスリーエム ジャパン株式会社のポスト・イットブランドが手を取り、ふせんを使った勉強で楽しく自宅学習に取り組んでほしいという思いでポスト・イット製品を1000名の方にお届けいたします。ポスト・イット 強粘着ふせん ノート応募期間:2020年5月29日(金)~2020年6月30日(火)▼詳しい応募方法は、下記URLからなお、当該期間中は株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワンから出版されている清水先生の書籍『東大式ふせん勉強法』の内容の一部を下記URLにて無料公開しております。そちらも合わせて是非ご覧ください。URL:清水章弘先生が教える、自宅だからこそ出来るふせん勉強法最近自宅にいる時間が長くなっているお子さんが多いと思います。それにともない、勉強もお家ですることが多くなりました。でも、一番難しいのがモチベーションの維持。家だと勉強が単調になりがちで、長続きさせるのが難しいものです。そんな時におすすめなのが、ふせん。ただの文房具と思うなかれ。さまざまな使い方があるのです。例えば、暗記をゲーム形式にできたり、作文が書けるようになったり。楽しいだけでなく、成績アップにつながります。僕も子どもの頃から、ふせんを使って勉強をしていました。ぜひ、みなさんにも同じ体験をしてもらい、楽しく効果的に勉強してほしいと願います。勉強って本当は楽しい!・ゲーム感覚で高速記憶が出来る!「暗記ドア」机に向かわなくても自然とおぼえる習慣が身につきます。どうしても覚えられない問題は声に出しながらやると、さらに効率がアップします。1.おぼえたい内容を問題にする。2.家のドアに貼る。3.こたえるまでドアを開けられない。・お家で英語を楽しく学べる!「おうち英語図鑑」家の中にある色々なものに英語の名前を書いたふせんを貼り付ければ、家の中が英語図鑑に早変わり!身近なものから英語をおぼえることで、英語に親しむ習慣が生まれてきます。剥がしておいて、もとの場所に貼って戻すタイムを競うのも面白いです。友だちや家族と競って楽しみながら学習をしてみてください。・他にも色々、ふせん勉強法!ケアレスミスをなくす勉強法 ミスらんノート教科書や参考書の内容が理解できる勉強法 書き込み読書メモ200字まとめ作文が書けるようになる勉強法 記述分解▼詳しい勉強方法は『ポスト・イット製品でまなびに+プラス』でご紹介■清水章弘先生プロフィール教育アドバイザー 清水 章弘(しみず あきひろ)東京大学教育学部を経て、東京大学大学院教育学研究科修士課程修了。東京と京都で「勉強のやり方」を教える塾プラスティーを運営。テレビ番組で「赤門の神」と呼ばれ出演実績も多数。著書「東大式ふせん勉強法」など多数。<製品に関するお客様お問い合わせ先>スリーエム ジャパン株式会社 文具・オフィス事業部TEL:0120-510-333(受付時間 平日 9:00~17:00)企業サイト:【3Mについて】3M(本社:米国ミネソタ州)は、Science(サイエンス)を活かし毎日の暮らしをより豊かにすることを目指しています。売上高は321億ドルで、9万6,000人の社員が世界中のお客様の課題解決にむけて、創造的なソリューションを提供しています。3Mジャパングループについては企業サイトをご覧ください。※3M、Post-it、ポスト・イットは、3M社の商標です。企業サイト:■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月29日編集部:学研キッズネット編集部株式会社 学研ホールディングスのグループ会社、株式会社 学研プラスは、小学生向け学習まんが「学研まんがでよくわかるシリーズ」の電子版『ウイルスのひみつ』を緊急制作し、同社の休校措置対応の学習サービスのプラットフォーム「Gakken家庭学習応援プロジェクト」にて無料公開しました。大人気「ひみつシリーズ」「学研まんがでよくわかるシリーズ」は、様々なテーマを小学校の教科学習に役立つ資料とともに、子どもたちの大好きなまんがで解説する学習まんが書籍のシリーズです。「ひみつシリーズ」の愛称で40年以上にわたり子どもたちに親しまれています。この『ウイルスのひみつ』は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、子どもたちにウイルスに関する正しい知識を身につけてほしいという願いから生まれました。本書には、新型コロナウイルスをはじめ、さまざまな感染症を引き起こすウイルスとは何か、さらに、ウイルスから自分自身や周囲の人を守る方法について、まんがでわかりやすく解説されています。書籍概要学研まんがでよくわかるシリーズ特別編『ウイルスのひみつ』まんが:マンガデザイナーズラボ構成:橘悠紀(たちばなゆうき)仕様:電子版・36ページ発行元:株式会社学研プラス<あらすじ>小学校5年生の今西コウタは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた学校の休校措置が続き、友達と遊ぶことができずにストレスがたまっている。一方、母で医師のユカリはずっと忙しい日々が続いていたが、今日は久しぶりの休日。コウタにも新型コロナウイルスから自分自身を守ってほしいと、白衣に着替えて家でレクチャーをしはじめた。「どうせヒマだし……」としぶしぶ聞き始めるコウタ。そんな中、大切な用事で外出している姉、マナの手には新型コロナウイルスが人知れず大量に付着していて……。『ウイルスのひみつ』は電子版のみの公開で、「Gakken家庭学習応援プロジェクト」の電子書籍サービス「学研2020年春の応援ライブラリー()」にて無料で閲読いただけます。また学研キッズネット内「まんがひみつ文庫()」、「電子書籍 学研BookBeyond()」でも無料でご覧いただけます。[学研まんがでよくわかるシリーズとは]「学研まんがでよくわかるシリーズ」は、様々なテーマを小学校の教科学習に役立つ資料とともに、子どもたちの大好きなまんがで解説する学習まんが書籍のシリーズです。「ひみつシリーズ」の愛称で40年以上に渡って子どもたちに親しまれています※。また、近年では、企業や自治体等との共同制作により、学校・図書館等への寄贈を通じて全国の子どもたちに計170タイトル以上の本シリーズ書籍を届けています。その大部分は公益社団法人 日本PTA全国協議会の推薦を受けており、全国の教育現場で活用されています。※前身の市販版「ひみつシリーズ」を含む。▼Gakken家庭学習応援プロジェクト学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月29日編集部:学研キッズネット編集部LINE株式会社は、CSR活動の一環として取り組んできた一連の教育活動における知見やノウハウをより広域的・永続的な活動とするため、一般財団法人LINEみらい財団を2019年12月に設立し、LINEが取り組んできた情報モラル教育やプログラミング教育のさらなる充実に向けた活動等に取り組んでいます。このたび、一般財団法人LINEみらい財団が提供する無償のプログラミング学習プラットフォーム「LINE entry」において、ゲーム感覚でプログラミングを学べる「ミッション」をリリースしたことを発表しました。ミッションとはLINEみらい財団は、より多くの子どもたちがゲーム感覚で気軽にプログラミングを体験できるよう、無料のプログラミング学習プラットフォーム「LINE entry」において、「ミッション」をリリースしました。「ミッション」では、プログラミングを使って「LINE レンジャー」のキャラクターたちを動かして、敵にさらわれた仲間「サリー」を救うべく、初級・中級・上級それぞれ12ステージ、合計36ステージにチャレンジすることができます。直感的にブロックを組み立ててプログラムを作成できる「ビジュアルプログラミング」を採用しているほか、各ステージごとのヘルプ機能もあり、プログラミングにまったく触れたことがない子どもたちでも、気軽に遊ぶことができます。また、「LINE entry」に会員登録すれば、「ミッション」を途中で中断した場合でも、クリアしたステージのつづきから再開することもできるため、毎日少しずつ進めていくような遊び方も可能です。※会員登録の方法はこちら:「LINE entry」では、今後も教員の皆さまや子どもたちのプログラミング教育を支援し、デジタルリテラシー向上に貢献することを通して、未来のデジタル社会をより安心・安全で便利なものにすることを目指してまいります。【「LINE entry」URL】学校向け教材はこちら:家庭向け教材はこちら:公式アカウントはこちら:公式ブログはこちら:公式Twitterはこちら:■「LINE レンジャー」概要「LINE レンジャー」は、宇宙征服を狙うエイリアン軍団に拉致されたサリーを助け、支配された惑星を救う防衛バトルゲームです。対応端末:iPhone/Android価格:無料(アイテム課金)著作権表記:© LINE PLUS Corp.App Store: Play: ■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月28日編集部:学研キッズネット編集部学習塾の無料検索サイト『塾ログ』を運営する株式会社FREEMINDは、2020年5月28日(木)より、同サイトにて、2020年6月・7月(※)の入塾金が無料の学習塾を紹介する『入塾金無料キャンペーン』特集ページをオープンしました。※塾によって実施月が異なります。塾で学びたい子どもたちを応援!新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、春にスタートがきれなかった学生様、また、学校が臨時休校となり、お子様の学力低下や学力格差の拡大を心配されている保護者様が数多くいらっしゃるかと思います。そこで、塾ログでは、『入塾金無料キャンペーン』を実施している学習塾の特集ページをオープンすることで、塾で学びたい子どもたちと、その未来を応援したいと考えています。塾ログの特徴『塾ログ』は2019年3月にオープンして以降、リリースから1年で累計44万人が利用するなど、多くの皆様にご愛用いただいている国内最大級の塾検索サイトです。掲載教室数は約52,000件。“ぴったり”の塾をより探しやすくするための検索機能が充実しているほか、口コミを参考に複数の教室へまとめて資料請求できるなど、保護者様や学生の皆様が本当に必要としている学習塾のリアルな情報が簡単に手に入ります。ユーザー登録不要で利用料も完全無料のため、安心してご利用いただけます。■株式会社FREEMIND会社概要商号:株式会社FREEMIND代表者:代表取締役北田 秀司所在地:〒604-0875京都市中京区車屋町通竹屋町上る砂金町403番地 田丸産業ビル1F設立:1988年3月事業内容:・システム開発/Web基幹システム、e-learningシステム、グループウェア、医療・教育関連のシステムなどの受託開発、導入、運用保守・ネットワーク構築・Webサイト制作等・学習塾、英語教室、小学校などを対象とした、子ども英語教室「Lepton」のフランチャイズ事業・小学生・中学生を主対象とした、コミュニケーション英語能力テスト「Junior English Test(JET)」の実施運営・多読・多聴・eラーニングが一体となった、コミュニケーション英語の自立学習教材「Lepton Reading FARM」の販売■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月28日小さい頃から、父の仕事の都合で数年に一度は転校していた私。「生活環境の変化には慣れている」と自負していたのですが、結婚後、わが子とともに新しい環境で暮らすというのは、自分が想像した以上に緊張感のある日々だったよう。子どもを最優先に考えるあまり、気がつけば普段の自分を見失っていて…。今回の記事では、夫の転勤で私の身に起こった変化と、その変化を自分らしく乗り切るために実践したことを紹介します。「引越しはお手の物!」だと思っていたのに私は、父の仕事の都合で、生まれてから成人するまで、8回の引越しを経験しました。およそ2~3年に一度のペースで転居したことになります。幼稚園2園、小学校3校、中学校2校に通ったため、「私は環境変化に強い」ほうだと自負していました。しかし、自分が「親」側になって初めて経験した「夫の転勤」で、その考えは一変しました。家族との引越しは、やることがたくさん結婚当初から、夫は転勤は避けられない職種だということは分かっていました。そして、「私には引越し経験が十分あるし、特に困ることもないだろう」と考えていました。そんなわが家に初めて転居を伴う転勤話が舞い込んできたのは、娘が3歳になる頃。当時は私も仕事をしており、娘は保育園に通っていました。そのため、まずは転居予定のエリアの保育園に空きがあるのか、私も転居後に仕事を継続できるのかを確認することから、準備を始めました。数週間かけて保育園をいくつか見学し、転園できる目途が立ちました。また、仕事も短時間勤務などを活用しながら継続できることになりました。この大きな山を越えた後は、転居に伴うやるべきこと(住居探し、電気・ガス・水道・電話などの手続き、引っ越し業者の手配、荷物の整理整頓など)をリスト化し、1つ1つこなしていきました。そして、いざ引越し。ここまでは自分の予想を裏切ることなく、やることが多いながらも順調に進んでいったのですが…。自分の性格が180度変わった?転居後の心配事の大部分は、「娘の生活環境が大きく変わること」でした。新しい住まい、新しい保育園。小さな娘には大きな変化です。どうにかスムーズに溶け込んでほしいという思いから、私はまわりの保護者とうまくやっていくことを最優先しました。少しの摩擦も起こさないようにと意識したのは、「余計なことはこちらから言わない」「聞かれたことにのみ答える」こと。保育園の送り迎えではとにかくニコニコして、すれ違う保護者とは笑顔で会釈。特に自分から話しかけることはしませんでした。新しい環境の中で新参者が園の雰囲気を壊してはいけないと思い、まずは「誰かから声をかけられるのを待ったほうがいい」と考えたからです。そんなある日、ある保護者から、自分が想像していなかったひとことを言われます。「〇〇さんって、人見知りなんだね!」私はその言葉にびっくり。なぜなら、私は小さい頃から、どちらかというと人と話すのは得意なほうだったからです。人生で初めて「人見知りだね」と言われたことで、「生活環境の変化は、自分の性格も変えてしまうくらい影響のあることだったんだ」と初めて実感。「引越しは問題なし!」と思っていた私ですが、どうやら、かなり緊張した日々を過ごしていたようです。自分がワクワクすることを探してみようと思い立って子どもの適応力はすばらしいもので、娘は、転園後数週間で、前の保育園時代と変わらないくらい毎日楽しく登園するようになりました。その姿に安心しながら、私自身は、通勤や新しい仕事環境に慣れるのが精いっぱい。数か月間は、あわただしい日々を過ごしていました。そんな中、子ども同士が仲良くなったママに声をかけてもらい、食事をすることに。そこで私は、自分がこういう交流の場を求めていたこと、そしてそれがとても楽しい!ということに気づいたのです。このことをきっかけに、「せっかく新しい土地に来たんだし、そろそろ私も自分が楽しめる場を見つけたい。自分がワクワクするのって、どんなところだろう?」と考え始めました。趣味の語学学習から広がる世界私は、語学学習が趣味なので、自分と同じ趣味を持っている人を探すべく、英語学習などを行っているママ向けのコミュニティがないか、検索エンジンやSNSを使って探すことにしました。すると、いくつかのコミュニティがヒットしました。運営者とやりとりする中で、自分がマッチしそうだと思うコミュニティに参加してみると、趣味の話はもちろん、そのエリアの生活情報や子どもの習い事情報なども教えてもらえるようになり、自分の世界が一気に広がりました。週末に家族で出かける行動範囲も広がり、転居から半年後には、その土地に馴染めてきたと感じることができ、私の気持ちもだいぶ落ち着いてきました。また、保育園行事への参加を通して園や保護者の雰囲気もわかってきて、保育園のママたちとも、送り迎えの際の会話を楽しめるようにもなりました。子ども同士が仲良くさせてもらっている親子とは、週末に遊ばせてもらう機会も増えました。家族はもちろん、自分“も“大切に転居に限らず、生活環境の変化は誰にでも起こる可能性があります。そんな時、母である私たちは、家族の生活を優先し、自分のことは後回しになりがち。でも、「どんなときでも自分が自分らしくある」ことは、自分が想像している以上に必要な時間ではないかと、初めての家族での転居を経験してみて強く思いました。・裁縫などDIYが好き・歌を歌うのが好き・スポーツが好きなど、趣味は人それぞれ違います。新しい環境がスタートした直後は難しいかもしれませんが、「最近あまり笑えてないかも」「私ってこんな性格だった?」と感じたら、「自分がワクワクすること」に目を向けてみる時間を作ってみることをおすすめします。<文・写真:ライターnanahi>
2020年05月28日編集部:学研キッズネット編集部株式会社QLEAが運営する高校受験教育情報サイト「School Post 高校受験ナビ」は、2020年5月29日(金)18時より公式HPにて、長引く休校で高校入試に不安を抱える受験生向けた「都立高校推薦入試対策オンラインセミナー」を開催と合わせ、受験生の自宅学習を応援する「授業リクエスト」を受付開始することを発表しました。対策講座開催の背景新型コロナウイルスにより長引く休校で、「先生との進路相談ができず、推薦入試に向けた対策をどうすれば良いか分からない。」「高校説明会自粛が続き、情報が入らない。」など、高校推薦入試に不安を抱える多くの声が、高校受験情報サイト「School Post高校受験ナビ」に集まりました。これらの不安の声を受け、高校推薦入試合格を目指す受験生や受験生の子を持つ保護者のみなさまに、高校入試に向けた対策法を知ってもらい、いま何をするべきか考え、受験に対し前向きに取り組むきっかけとなればという想いから、「都立高校推薦入試対策オンラインセミナー」を企画・開催いたしました。都立高校推薦入試に特化したセミナー内容となりますが、全国の私立・公立高校における推薦入試対策にもご参考いただけます。さらに今回、推薦入試対策に重要な内申点を上げるための振り返り学習として、受験生の自宅学習を応援する「授業リクエスト」を受付開始。School Post高校受験ナビでは、リクエストが多く集まった授業を今後無料オンライン講座として配信し、全国の受験生を応援してまいります。【「都立高校推薦入試対策オンラインセミナー」プログラム】・合格・不合格の分かれ道!合格への5つの関門とは?・高校推薦入試に「受かる子」の5つの特徴 / 「落ちる子」の3つの特徴・合格に向けて、いまからするべきこと・合格に向けた1年間のスケジュール。都立高校推薦入試の日程他※都立高校推薦入試に特化したセミナー内容となりますが、全国の私立・公立高校における推薦入試対策にもご参考いただけます。高校推薦入試対策オンラインセミナー 概要〈 講師/School Post高校受験ナビ主宰:石井 知哉〉早稲田大学卒業。東京都の塾業界で指導歴25年。豊富な実践経験に裏付けられた独自の理論とメソッドに基づき、小学校~大学受験まで、幅広い教科・年齢・学力層を対象に、個々の成長を最大限引き出す指導を得意とする。現在は、東京都大田区で個別指導塾2校舎の教務・運営を統括する傍ら、千代田区麹町に超少人数制個人指導道場「合格ゼミ」を開設。自ら教鞭を執り、多くの受験生を人気校・難関校合格に導いている。「School Post 高校受験ナビ」をはじめ、多くの教育系メディアからの取材・教育に関する記事を執筆。■高校推薦入試対策オンラインセミナー概要日時:2020年5月29日(金)18:00〜配信開始開催形式:公式HPにてオンライン配信(Youtube)対象:全国の受験生(中学1年生〜3年生)または受験生の子を持つ保護者参加費:無料■School Post 高校受験ナビとは「School Post高校受験ナビ」は “首都圏の高校受験を控える子どもの親御さん”のための教育情報サイト。学校の取り組みと、学習のテクニックを発信し、お子さんの進路の選択肢を増やすことを目指しています。公式HP:■企業情報会社名:株式会社QLEA本社:東京都千代田区麹町1-8 高砂ビル3F代表者:代表取締役 鳥越 隆文■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月28日編集部:学研キッズネット編集部株式会社増進会ホールディングス(Z会グループ)のグループ会社である株式会社Z会は、「Z会の通信教育」小学生向けコース1~6年生において、カリキュラムの最初から学べる4月号からのお申込受付を5月25日(月)より特別にスタートしたことを発表しました。カリキュラム概要緊急事態宣言が解除され、すでに学校が再開した方も、これから学校が再開されるという方もいらっしゃることでしょう。やっと新学年の学習がスタートするという反面、長く続いた休校に伴い、新学年の学習内容が理解不足になってしまわないか、ご不安もあるのではないでしょうか。急いで取り戻すことだけを求めるのではなく、一つひとつ深く、広く、丁寧に身につけていくことを意識したいものです。ただいまZ会小学生向けコース1~6年生では、カリキュラムの最初から学べる4月号からのお申込を、 お電話・おハガキのみで特別受付中です。【対象コース・学年】・小学生コース1~6年生・小学生タブレットコース1・3~6年生今なら、受付から約1週間で教材をお届けできます。新学年の学習スタートにぜひお役立てください。※詳しくは以下のサイトをご覧ください。▼お申込方法などの詳細について▼Z会小学生向けコースの詳細について■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月27日こどもと見つけた小さな発見日誌
育児に遅れと混乱が生じてる !!
ムスメちゃんとオコメちゃん