4年生に進級。またしても、変化した教室の様子。娘が4年生に進級し、下級生も増えた特別支援学級の教室。担任の先生も替わり、たくさんの環境の変化がありました。3年生でも環境の変化はあったものの、娘は、私が予想していなかった成長を見せてくれたため、あまり心配はしていなかったのですが…4年生に進級してしばらくしたころ、娘が再び、家で特別支援学級内の不満を言うようになりました。Upload By SAKURA娘の思いと、学校の事情。話をよく聞いてみると、クラスの人数が増えたことで先生の対応が追いつかず、娘の授業が中断されることも多くあるそうです。さらに騒ぐ声も大きくなり、娘は不快に感じているようでした。Upload By SAKURA娘がストレスを感じていることはわかります。しかし、学校に対応をお願いしても、おそらく人員の関係などで対応はなかなか難しいでしょう。先生たちも、最大限やってくれているはず。Upload By SAKURA通常学級へ戻るとき?どうしたものかと考えましたが、まったくいいアイディアが浮かばなかった私は、夫に相談しました。Upload By SAKURA夫は、「今が通常学級に戻るタイミング」と言いました。確かに娘の学習は順調に進んでいます。私の目から見てもよく理解していると思うし、成績も悪くありません。しかし、大勢の中に入って先生の話を聞くことができるか…わからないときに自分から聞くことができるか…不安はいくつかありました。担任の先生に相談。通常学級でもいける?そこで特別支援学級の先生に、娘が通常学級で授業を受けられそうか、聞いてみることにしました。Upload By SAKURAパニックの回数は、徐々に減ってきているものの、涙を流してしまうことはまだまだあるようでした。「支援員さえつけば…」と私も思いますが、特別支援学級の事情は、私も理解しています。私たちが望んでも、学校の事情でどうしようもないこともあるのです。それから先生は、「そういう状況ではありますが、あーさんとお母さんが望めば、今すぐ通常学級で授業を受けることはできますよ」と言いました。Upload By SAKURAこのまま特別支援学級で、いいのだろうか…。しかし通常学級に移ると、学習が遅れたり、教室でパニックを起こしたりして、他の子に迷惑をかけるかもしれない…。進学や進級のときなど、選択に迷った経験はこれまでにもありましたが、もう一度その選択のときがやってきました。娘の気持ちと、私の考え。しかし今回違うのは、娘が4年生という学年になっているということ。もう自分の意見だって言えます。先生や夫と話し合った結果、娘の希望を聞いてみることにしました。Upload By SAKURA私は、このまま特別支援学級で受けるか、通常学級で受けてみるかを、それぞれのメリット・デメリットを話してから、娘に選ばせることにしました。Upload By SAKURA娘は少し考えてから、「特別支援学級がいい」と答えました。それから私は、いい機会だと思い、娘に今後の見通しとして私が考えていることを話しました。Upload By SAKURA気持ちは、頻繁に確認。1年生のとき、「2年生になったら通常学級にするか、特別支援学級にするか」の選択ですごく悩みました。それは、娘が本当はどうしたいか、わからなかったからでした。しかし今回は、娘がどうしたいか、不安や心配があるか、しっかりと聞くことができ、娘の大きな成長を感じました。娘に気持ちを聞いてからも、学校での様子は頻繁に聞くようにしています。今回、特別支援学級を選んだ娘ですが、いつ考えが変わるかわかりません。4月からは、5年生。特別支援学級、通常学級、それぞれの状況も今のままではなく、変わっていくでしょう。こまめに様子を確認し、そのタイミングは逃さないようにしていきたいと思います。発達ナビライターによる小学校生活での困りごとエピソードをあつめたまとめコラムはこちらです。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2021年02月03日自分の好きな時間に、好きな場所で学ぶことが実現できるN高とN中等部中学や高校は定められた時間に学校へ行き、決まった授業を受け、夕方までを学校で過ごす。これまではそんなスタイルが当たり前のように受け入れられていました。でももし、好きな時間に好きな場所で学ぶことができたら…。それぞれが持つ可能性はもっともっと広がるかもしれません。それを実現したのがN高等学校(以降N高)です。N高は、インターネットと通信制高校の制度を利用した新しい高校として2016年に開校しました。N中等部が開設したのが2019年のこと。通学コースからのスタートでした。その1年後、2020年にはインターネットを駆使して学ぶネットコースがスタート。現在は通学コースとネットコース合わせておよそ1,000人が学んでいます。N中等部は、社会で求められる総合力を身につけるための実践型学習を行うプログレッシブスクール。N中等部には、生徒たちが教養、思考力、実践力を身につけるためのさまざまなカリキュラムが用意されているのです。N中等部の特色のうち、代表的な4つを紹介します。1つめが「21世紀型スキル学習」。社会に対して生徒が創造力を発揮していくために、思考スキル、コミュニケーションスキル、情動スキルなどを身につけるためのカリキュラムです。2つめの「コーチング」は、生徒が目標を見つけ、それを達成することができるように自発性を養うためのもの。1対1の面談でコーチングを行っています。3つめが「一流のプロフェッショナル講師による映像授業で学ぶ国語、数学、英語の授業」です。生徒たちは、決められた時間や場所ではなく、好きな時間、好きな場所で学習を進めることができます。4つめが「プログラミング」。初心者から学べる実践的なカリキュラムでプログラミング思考や技術を学ぶことができるのです。多様なニーズに応えるカリキュラムで、社会のなかで生き抜く力を養う今回は、N中等部のネットコースのスタッフと生徒お二人にインタビュー。まず、N中等部設立の背景や、理念、そして生徒への思いなどをN中等部ネットコース運営部部長 熊谷桃子さんに伺いました。Upload By 発達ナビ編集部編集部(以下、――)まずは、N中等部の理念について教えていただけますか?熊谷さん:ITを駆使した未来の教育をつくるということをコンセプトに、社会で求められる総合力を備える生徒を育てたいという思いを持って生徒たちと接しています。既存のフリースクールなどは「居場所」という役割を大切にしているところが多いと思います。N中等部では、生徒にとっての「居場所」であることはもちろん、さらに生徒たちが社会に出てからきちんと生き抜ける力を育むための多様なコンテンツを用意しています。――N中等部の一番の特徴はどんなところでしょうか?熊谷さん:通学コースとネットコースの両方があり、ネットコースは日本全国、あるいは海外に在住であっても、どこにいても学ぶことができる体制をつくっています。N中等部は学校教育法第一条に定められた中学校ではないので、中学校に在籍したままN中等部で学ぶ形になります。中学校に籍を置いて全ての活動をN中等部で行っている生徒もいますし、中学校に通って、部活もやりながら夕方からN中等部で学ぶ生徒もいます。さまざまなニーズに応えることができるというのが一番の特徴です。――無学年制をとっていると伺いました。熊谷さん:はい。中学1年生から3年生まで学年に関係なくクラスが構成されています。中学1年生だけれどプログラミングのスキルが高い生徒もいます。その場合は上の学年のクラスメイトに教えたり、数学が苦手な1年生に3年生が教えたりしている様子も見られますね。年齢や学年にとらわれず自分の得意なことはシェアして、苦手なことは周りから助けてもらうというスタイルが確立されています。――授業のカリキュラムについて教えてください。熊谷さん:ネットコースでは週に二度、一斉学習時間というものを設けています。これはZoomを通じて行う授業のことで基礎学習やプログラミング学習、21世紀型スキル学習などをクラス全員で行うものです。担任のほかに、大学生のティーチングアシスタントが加わり、30人の生徒につき、最大6〜7人のスタッフが入ります。その他は自由選択の時間。それぞれが学びたいことを学ぶ時間としていますが、具体的に学びたいことがまだ決まっていないという生徒は、専用オリジナルアプリ「N予備校」での学習を進めています。Upload By 発達ナビ編集部――21世紀型スキル学習とはどのようなものですか?熊谷さん:自分を知り、思考力を高め、チームで協働する力を学ぶためのオリジナルカリキュラムです。自己認識を促したり、不安や落ち込みの対処、アンガーマネージメントなどを学んだり、傾聴や観察などのトレーニング、デザイン思考やアート思考、倫理思考のトレーニングなど、その内容は多岐に渡ります。またその学習方法もさまざまで、個人で学ぶこともありますが、オンライン上で複数名のワークショップやダイアローグ形式で進むことが多いです。担任や生徒同士がネット上で議論をするなど、ひとつのことにみんなで取り組みながらスキルを獲得していきます。――21世紀型スキル学習は生徒の皆さんにどのような影響を与えているのでしょうか?熊谷さん:たとえば、絵を描くことが大好きで一生それをやっていたいと思っていても、絵がうまいだけでは仕事にならないという側面があります。絵を描くということ以外の部分、たとえば他者とコミュニケーションをとったり、自分をうまくモチベートしていったりということが必要です。そういったスキルを養うことで、好きなことを一生好きでい続けられるのではないかと思っています。――発達に特性がある生徒へのサポートはありますか?熊谷さん: N中等部では自学自習を基本としながら、一人ひとりに合った学びを一緒に考えるというのをすべての生徒に対して行っています。たとえば学習をするうえでの困難があれば、それを解決できるように一緒に方法を探します。発達に特性があるなしに関わらず、すべての生徒たちに行っているので、特別なサポートは行っていません。でも、一人ひとりときちんと向き合うということがおのずと発達に特性がある生徒へのサポートにもなっていると思います。一人ひとり多様な夢や、やりたいことを持つ生徒たちをサポートしたいと語る熊谷さん。そんな熱いスタッフが揃っているところもN中等部の特長のひとつ。この後の生徒インタビューでも、スタッフとの関わりがN中等部の魅力だという話がありました。ネットを通じての関わりのなかで、生徒たちは熊谷さんをはじめとするスタッフや先生方との深い絆を築いているようです。目標を達成するためには、どうしたらいいのか。自分で考えて進められるように、コーチングでサポート続いて、ネットコースの担任をしている小杉 優茉 先生にもお話を伺いました。Upload By 発達ナビ編集部――どのような生徒が在籍されているのでしょうか?小杉先生:本当にさまざまな生徒がいます。 プログラミングに興味を持って入ってきた生徒もいますし、21世紀型スキル学習に興味を持っている生徒も多いですね。そもそもN高に進学したいから、というきっかけでN中等部を選んでいる生徒がほとんどだと思います。――生徒たちと接するうえで心がけていることはありますか?小杉先生:生徒たちとは一斉授業の時間のほか、1ヶ月に一度コーチング面談を行っています。面談では、生徒が悩んでいること、生活習慣や学習のことなどテーマを決めて話をするんです。コーチングのスタイルで話をするなかで、何が目標なのかを明確にして、それを達成するためには何をやればいいのか、どうやるのがいいのかなどを相談しながら、自分で考えて進められるようにサポートすることを心がけています。――どんなときに生徒の成長を実感しますか?小杉先生:多種多様な職業体験プログラムを用意していて、希望する生徒が参加できるようにしています。この職業体験を通して成長する生徒はとても多いですね。また、みんな自分に合ったツールを使ってしっかりと自己学習しているので、本当にすごいなと思っています。今までの学校ではなかなか学習に手が出なかったけれど、N中等部の動画学習だと自分に合っていてしっかり学習できるようになったなどという声を聞くととても嬉しいです。――保護者からの声で印象的なものはありますか?小杉先生:21世紀型スキル学習でコミュニケーション法や他者との関わり方を学んだことで、家庭での家族との関わり方も変わってきたという話を聞きました。また、N中等部には多様な考えの生徒や、さまざまなバックグラウンドを持ったスタッフもいます。そのなかで過ごすことで、これまで囚われていた「普通」から自由になったという話もありました。好きなものを好きだと言っていいんだ。絵を描くことが好きとか、アニメが好きとか自分のことを発信していいんだと生徒が話していたと聞いたのが印象的です。一般的な中学校とは違う、コーチングというスタイルで生徒たちと向き合う小杉先生。決して先生と生徒という画一的な関係ではなく、一人の人間として生徒を尊重している様子がとても印象的でした。同じ時間に同じ教室で、同じ学年のクラスメイトと学ぶ。当たり前を取り払った先に見える可能性最後にN中等部で学ぶ中学3年生の久保さんと中学2年生の鈴木さん(仮名)にお話を伺いました。――N中等部で学ぶことを選んだ理由を教えてください。久保さん:先にN高を知り、絶対にここで学びたいと思いました。そのときにN中等部が開設することを知ったんです。N高と同じ理念の元で中学生のうちから学べるならそうしたいと思って入学しました。鈴木さん(仮名):中学生でも何かお金を稼ぐ方法はないかなと考えていたときに親からプログラミングスキルがあると稼ぐことができそうだと教えてもらいました。それで興味を持ち、ぜひ深く学びたいと思ってN中等部を志望したんです。――N中等部の魅力はどんなところですか?久保さん:インターネットでさまざまなことに取り組むことができたり、無学年制なので学年を気にせずいろいろな人と関われるところです。私は北海道に住んでいるのですが、日本中に、そして海外にも友達ができました。生徒同士はもちろん、先生や大学生のティーチングアシスタントの皆さんなど誰でもフラットな立場で話をすることができます。鈴木さん(仮名):N中等部はインターネットで学習を進めたり、コミュニケーションをとるので、良い意味で人との距離感が取れるところがいいと感じています。 自分のなかにあるラインを踏み越されることがなく、とても過ごしやすいです。また先生や他のクラスメイトたちがフレンドリーで接しやすいところも魅力だと思います。これまでの学校では分からないところがあっても授業を止めて質問をするのは難しかったのですが、今はSlack(※)で簡単に聞けるのも嬉しいです。※ビジネスチャットツールのこと――この学校で成長したのはどんなところですか?久保さん:これまでは負の感情が出てきたときに自分を責めすぎていたと思います。でも21世紀型スキル学習で、たとえば怒りは人間の本能で危険を察知したときにそれを回避するために出てくる感情だと学び、すべての感情に理由があることを知りました。そのことで、負の感情が出てきても自分を責めすぎなくなりました。自分について深く知ることができたのが成長できた理由だと思います。鈴木さん(仮名):以前の学校では、つい人の顔色を伺ってしまい 自分の感情や考えを出すことができませんでした。でも今は自分の考えをまわりに伝えるなど、自分を出すことができていると思います。それは、21世紀型スキル学習で自分の心や感情について学んだからだと思います。――今後の目標を教えてください。久保さん:以前、職業体験をしたときにプレゼンがあまりうまくいかないという経験をしました。そこで、どうすれば人にきちんと伝えたいことが伝わるかなどを自分で学んでいます。N中等部で行われるLT(※)大会に出ることも決めたので、それに向けて頑張っています。私はこれからN高に進み、やれることはすべてやって、そのなかで自分がやりたいことを見つけられればと思っています。(N中等部の)ティーチングアシスタントもやってみたいので、N高を卒業した後は大学に進むつもりです。※LT:Lightning Talkの略で5分程度の短いプレゼンテーションのこと鈴木さん(仮名):N高に進学していろいろなことに挑戦したいです。 プログラミングを学ぼうと入ったN中等部ですが、実は時間を友達と過ごすことに使っていて、まだプログラミングで稼げるほどには学べていなくて…。仕事としては、翻訳に興味があるんです。外国の人の気持ちや感情を日本語で伝えることに憧れがあります。好きでよく見ているアメリカ人のYouTuberが発信していることをもっと理解したいので、英語の勉強にも力を入れたいと思っています。これまで当たり前だった、同じ時間に同じ教室で、同じ学年のクラスメイトと学ぶというスタイルを取り払ったN中等部。その取り組みから、「当たり前」のその先に大きな可能性があるということを感じました。運営部の熊谷さん、担任の小杉先生が生徒たちをリスペクトしている姿が印象的で、またしっかりと自分を持って、自分の言葉で考えを発信できる久保さんと鈴木さんにも驚かされました。N中等部の取り組みはまだ始まったばかり。これからもその挑戦に注目していきたいと感じました。
2021年02月01日神奈川県放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報放課後等デイサービスキッズパークでは、学習を中心に、社会生活に必要な技能・知識・マナーだけでなく、PCスキルの習得にも力をいれています。小学校・中学校でも導入実績のあるゲームを楽しみながら、 PCスキルに加え集中力、計画性、創造性を育てます。 また、プログラミング検定(初級~)の基礎も学べるほか、学習面では、学校の宿題サポート、補習~授業の先取り等、英語、数学、国語、理科、社会で教科ごとの専門スタッフが手厚くサポート。通信制高校のサポート校を併設しているので、進路についても相談可能です。神奈川県の放課後等デイサービスをもっと見る埼玉県放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報叱られない教室【らいくす】放課後等デイサービスでは、名前の通り「叱らない」ことをモットーとしています。お子さんの得意不得意を見つけ、得意な事をどんどん伸ばしていき、前向きな気持ちになってから苦手の克服に向け支援をしています。集団でリトミック体操やクッキング等行うレクリエーションのほか、ミニハードルやボール投げなど、体を使った活動で基礎体力と体幹を鍛えます。また読み書きや宿題のサポートも行っており、経験豊富なスタッフが一丸となり、愛と情熱を込めて精一杯サポートしています。埼玉県の放課後等デイサービスをもっと見る栃木県放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報ブロッサムジュニア大田原教室では、お子さんのアクションの背景を分析し、お子さん一人一人に合ったオーダーメードの療育プログラムを用意しています。学習支援では、塾での支援経験のあるスタッフも在籍しており、個別に相談を受け付けています。また教室の外でもたくさん遊んで学べる環境を用意しており、理科の実験教室は子ども達に大人気!地域交流の一環としてさまざまなイベントを開催し、地域との交流を大切にしながら、日々子ども達の成長をサポートしています。栃木県の放課後等デイサービスをもっと見る栃木県児童発達支援事業所Upload By 発達ナビ施設情報ブロッサムジュニア大田原教室では、「ただ今ここにいるだけで、あなたはすばらしい」という言葉をモットーに、お子さんの個性を丸ごと受け止めて伸ばしつつ、新しいスキルも身につけられるようインクルーシブ療育を行います。個別療育では、マンツーマンで心身機能面・行動面・生活面をサポートします。集団療育では、自然に得意を伸ばし不得意にも取り組めるように、「遊び心満載」のプログラムを用意。教材の中にはスタッフがお子さんごとにハンドメイドで作成するものもあり、より一人一人に寄り添った支援を目指しています。栃木県の児童発達支援事業所をもっと見る「もっと施設の情報を詳しく知りたい!」「見学をしてみたい!」と思ったら、WEBからもお問い合わせが可能です。施設情報ページでは、掲載されている施設の情報を地域ごとに検索して見ることができますよ。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2021年01月23日新年が明けて二週間が経ちました。小中学校では冬休みが終わり、3学期が始まった頃でしょう。約2ヶ月半と、ほかの学期に比べてとても短い3学期。うかうかしていると、あっという間に新年度がやってきます。よい新年度のスタートを切るには、これから始まる3学期をどう過ごすかが重要です。以前、算数はRPGと同じ「積み上げ型」の科目だとお話ししましたね。前に習った単元の積み重ねがあって初めて、新しい単元を理解することができる。それは言い換えれば、前の単元でのつまずきが、あとあとまで響いてくるということでもあります。わからない単元を持ち越したまま新年度を迎えたら、進級して早々、学習につまずいてしまうかもしれません。そこで今回は、これまでのポイントを振り返りつつ、3学期を有意義に過ごし、子どもの成績アップにつなげるためのヒントを探っていきたいと思います。朝学習×短時間型=効果的な学習法思い込みや経験則を離れ、データに基づいた科学的な知見を重視する「エビデンス・ベースド」の考え方――本連載では、そんな「エビデンス・ベースド」の視点に立ち、算数のニガテが生まれる原因から効果的な学習法まで、データが示すさまざまな事実を見てきました。3学期になると、学校や塾では子どもに「総復習」をさせます。でもじつは、「総復習」は効率が悪く、おすすめできない方法。第6回連載でお話ししたように、この時期本当に取り組むべきは、算数の理解を支える「2~3桁の位の理解」「図形の組み立て、立体の基礎」「目盛りの読み方」「円と直径・半径の理解」の4つの土台の見直しです。そして、新年度までの限られた時間で効果的に見直しを行なうには、効率よく学習することが欠かせません。第4回、第7回の連載でも触れましたが、効率的な学習の鍵を握るキーワードは、「朝学習」と「短時間型」。朝の10分は、夜の20分にも相当します。集中力が切れにくい朝に、毎日少しずつ復習を進められたら理想的ですね。子どもの「苦手」より「得意」に目を向けてここからは、おうちの方が子どもにできること、そして理想的なおうちの方の「あり方」についてお話ししたいと思います。RISUでの教育事業を通して多くのご家庭と接するなかで、私は日々、「最近の親御さんには本当に熱心な方が多い」と感じています。しかし、なかにはその熱心さが逆効果になってしまっているケースもありました。ひとつめのケースが、「苦手つぶし」です。子どもの苦手を見つけると、それをつぶそうと必死になるおうちの方は多いもの。しかし多くの場合、おうちの方が必死になるほど子どもの成績は下がっていきます。たとえば先日、あるおうちの方から、こんなメールが届きました。「時計の範囲はやっと100点がとれましたが、時間がかかりすぎました。もっと復習を頻繁に出していただきたいです。」教育熱心な方ほど、成功のなかにもマイナス面を探し出してしまうようです。苦手な範囲で100点をとれたのに、きっとこの子はほめられてはいないでしょう。これでは、子どものモチベーションは下がる一方です。「時間はかかったけど、100点をとれたね。やったね!」こんなふうに、「できた」部分をほめてあげることが大切です。子どものために親ができる最大のことは、モチベーションをアップさせること。子どもの「得意」に注目して、自信をもたせることのほうが、「苦手」に注目するよりもずっと効果的なのです。教えるべきは、「解き方」ではなく「考え方」もうひとつ、熱心なおうちの方が陥りがちなケースがあります。それは、「教える」のではなく「自分で解いてしまう」というもの。私たちはよく、ショッピングモールなどで教材の紹介イベントをしています。そこでときどき目にするのが、子どもの代わりに自分が問題を解いてしまうおうちの方です。子どもが問題を解こうと一生懸命考えていますが、なかなか手が動きません。すると、30秒もした頃、おうちの方が後ろから問題をのぞき込み、パパッと解いてしまう。そして、「ほら、こうやって解くのよ」と言うのです。このように、自分自身で解答を出して、それを示すことが「教えること」だと勘違いしているおうちの方は少なくないよううです。しかしこのやり方は、子どもが試行錯誤し、自分で考えるチャンスを取り上げてしまっています。子どもの目の前で解いてみせるのでは、教えたことにはなりません。もし教え方に悩んだ際は、お子さまに合った学習教材や専門家の力を頼っていただければと思います。周りの大人にできることは、ほんのわずかここまで読んでくださったおうちの方は、きっと「子どもの能力を伸ばしたい」「子どもの学力を底上げしたい」など、お子さんのことを本当によく考えていらっしゃる方のはず。子どものためを思うからこそ、つい気になってあれこれ手を焼いてしまう気持ちはよくわかります。でも、ここでひとつ、忘れてはいけないことがあります。それは、「周りの大人にできることはほんのわずか」だということ。これまで見てきたように、おうちの方の熱心さが間違ったほうに向くと、逆に子どものモチベーションを下げてしまうケースもあるのです。だからこそ、おうちの方には、子どもが伸び伸びと興味をもって勉強に取り組めるよう、全力のサポートに回ってほしいと考えています。また、本連載で紹介してきた「科学的に正しい学習」は、正しいからといって子どもに押しつけるものでも、それができない子どもを責めるためのものでもありません。それらはあくまで、子どもとおうちの方の選択肢のひとつです。3学期が本格的にスタートする前に、まずは子どもとよく話し合って、子どもが「おもしろそう!」「やってみたい!」と、興味をもって取り組めるものを選んでみてください。おうちの方は、その習慣が無理なく続くよう、応援とアシストをしてあげましょう。3学期のうちに、自分に合った学習習慣を身につけ、新年度を迎えること。それが、成績アップの一番の近道になるはずです。『10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方』今木智隆 著/文響社(2019)■ 算数塾「RISU」代表・今木智隆先生 インタビュー記事一覧第1回:子どもを「算数嫌い」にしない大原則。幼児期からできる“算数好きの基礎”の築き方第2回:子どもが勉強で成果を出せないのは、親の「勘違い」が原因かもしれない第3回:10億件のデータを調べてわかった、小学生が「ずば抜けて苦手」な算数の単元と例題第4回:「算数の文章題が苦手」な子どもが、ひねった応用問題でも解けるようになる教育法
2021年01月19日今年の春に入学というご家庭では、ランドセルも届き、そろそろ学習机のことも考えている方もいるでしょう。しかし学習机を入学の時期に合わせて買うのは考えたほうがいいケースもあります。子どもが大きくなっても使えるように…と考えて、親の意見だけで机を購入すると、子どもに不満が残ります。逆に、小さな子どもの意見だけを尊重すると、成長したときに本人までもが後悔することもよくあることだからです。ライフーオーガナイザーの森麻紀さんが長女に学習机を購入したのは小学3年生のとき。なぜ、その時期に購入したのか?そして、小3以降がおすすめの時期だと言うその理由を聞きました。■ 学習机は「好みは変わるもの」「買い替えは不可」と理解できる年頃で!筆者の娘が、幼稚園の年少から年中の好きだった色は黄色。ところが年長になると、ピンクを好きになりました。そのため、小学校入学のときの学用品はピンク多め(ランドセルは違います)。でも、間もなく水色が好きになりました。そしてピンク色は嫌いに…。子どもって極端なところがありますよね(笑)。でも買ってしまったモノはもったいないので、最低でも2年は使ってもらいます。好みが変わるごとに買ってあげるわけではないこと、2年間は使うことを購入時に約束しています。そんなこれまでの経験から、「好みは変わるもの」「一度買ったら(机は)買い替え不可」ということを理解して、学習できるようになったと感じたのが、わが家の場合は小学3年生の頃。もちろん小さいモノに関しては今でもすぐ飽きるなどの失敗はしますが、そこに関しては大人も同じではないでしょうか?■ 3年生は小学生としての余裕が出てくる時期。幼いモノから卒業の感覚も加速お子さんが幼稚園くらいの頃、「赤ちゃんみたいでイヤだ」と言って、持っているものを手放したり、買うのを嫌がったりということはありませんでしたか?それと同じように、「子どもっぽいからイヤ」と言い始める時期があります。まだ子どもですが(笑)。小学1年生は、まだまだ幼稚園児の名残があり、夏休みが終わって2学期が始まると小学生らしくなるなと周りの子を見ても思います。2年生は、一番下の学年ではなくなるので「上級生」としての意識が芽生える。そして3年生は小学生としての余裕が出てくる学年。そして、幼いモノからの卒業という感覚が少しずつ加速するのを、私の娘に関しては感じました。■ ランドセルと学習机、時期を分けることで喜びの機会も増える!娘が小3になったとき、「私はもう高学年」と言い出しました。実際には「低学年・中学年・高学年」と分けるとまだ中学年。「低学年・高学年」という分け方でも、低学年になるのですが、高学年に入る学年が目の前に見えてきているからか、高学年というのを意識するようになったようです。これくらいの年齢の子は、「高学年=大人っぽい」と感じているようです。上の写真は、帰宅後に学習机が届いていて大喜びした3年生のとき。特に入学のタイミングは学習机購入を検討する方も多いと思いますが、小学1年生になる子どもは新しいランドセルが手に入る時期でもあります。子どもにとっては、ランドセルだけでも十分満足なのではないでしょうか?2つを分けて購入することで、大喜びする機会も増えるというものです。小学3年生をおすすめするというよりは、上記3つの感覚を持ち始めてからの購入にすることで、親子で納得でき、子どもも大きくなってからも後悔の少ない買い物ができるのではないかなと思います。娘に話すと「確かにそうかも…」と言っていましたよ。学習机を買うタイミングの参考にしてください。●教えてくれた人/森 麻紀さん名古屋市在住のライフオーガナイザー。クローゼットオーガナイザーの資格も持つ。「自分にちょうどいい片づけ方」を実践しつつ、片付けに悩む人へのサポートを行う。Webメディアなどで片付けに関する執筆も
2021年01月18日発達ナビPLUS会員の”うちの活用術”をお届け!「ほっとして泣いてしまいました…」「目から鱗でした!」「2~3回読み返しました!」などの反響を多数いただいている発達ナビPLUSの個別ケース相談。発達ナビPLUSでは、お子さまやご家庭の個別の状況を踏まえて、個々の困りの原因分析と適切な手立てを回答する個別ケース相談に加え、視聴し放題のオンライン勉強会、子育てヒント動画、ダウンロードし放題の特別支援教材といったサービスが毎月自由に使えます。今回は、発達ナビPLUSを利用中の保護者さま2名それぞれの使い方や使ってみての声をご紹介します。※匿名性を担保するため、一部の内容や流れは改変しておりますのであらかじめご了承ください。オンライン勉強会の動画をパートナーにも見せたことで、子どもへの接し方の共通認識にUpload By 発達ナビ編集部● 佐藤さま(仮名)【お子さま】小学2年生/通級利用/放課後等デイサービス利用【発達ナビPLUS入会当初のお悩み】・宿題に一人で取り組めない・やりたくないことがあると癇癪に・物を投げる、妹への暴言、他害も・親のアドバイスを受け入れない-発達ナビPLUSをご利用いただくきっかけは?夏ごろから、学校への行き渋りが出てきて不登校気味になっていました。家にいても、妹にあたったり、部屋を荒らしたりと…特に宿題など勉強を一人でやらず、教えようとすると対処ができないほど暴れていました。放課後等デイサービスは週1回利用しているのですが、あまり頼るところが分からず…それがきっかけでした。-発達ナビPLUSはどのように活用していますか?最初にオンライン勉強会に参加しました。こちらは、顔出しもないので気軽に参加しやすく、事前に質問を送って当日の講義で答えてくれるのも嬉しかったです。心理士の先生の「癇癪、暴言、自傷、他害との付き合い方・接し方」では、この時期、発達に特性がある子が心と体のバランスを取ることの難しさや、課題の具体的な理由分析、いくつかの対応方法まで学べました。特に良かったのは、パートナーにもオンライン勉強会の過去動画で同じ内容をみてもらったことで、子どもへの対応について共通認識を持てたことです。視聴後に接し方のスタンスを話し合い、夫婦でお互いによくなかったこと、これから実施することを決めてチャンレジしています。参加したことで、学習障害の可能性も感じ、個別ケース相談で相談することにしました。自分たちだけでがんばらない!具体的な提案と寄り添った回答に自信を取り戻せました!Upload By 発達ナビ編集部-個別ケース相談の申し込みはどうでしたか?書くことがそこまで得意ではないのですが、相談フォームに質問項目が整理されていることで、状況を整理する良いきっかけになりました。-専門家からの回答はどうでしたか?まず量にびっくりしました(笑)。思ったより細かい内容で、夫婦で2~3回読み返しました。自分たちがしてきたことで子どものためになっていた対応とその理由も具体的に説明いただき、ほっとして泣いてしまいました…ねぎらいの言葉もありがたかったです。なんというか、優しかったですね。思いがけない子どもの特性など新しい気づきもありました。本人も自覚してない感じで、こっちで気づくきっかけがもらえたのは本当によかったです。できないところばかりに目がいきがちですが、得意なところもあることが分かり、今までの方法では学習を無理強いさせていたかもしれないと気づかされました。子どもの認知の特性と理解のしやすさについて、いくつかの仮説とそれぞれの手立てをいただいたので、より合った方法をこの後の1ヶ月試してみたいです。また、放課後等デイサービスや教育機関への相談の仕方、助けてもらえる福祉・教育の範囲を初めて理解したので、今までより見通しがたって気持ちが楽になりました。抱え込まずに頼れる部分は頼っていこうと思っています。-今後はどのように発達ナビPLUSを活用していきますか?今回は学習について個別ケース相談をしましたが、学習面以外でも色々な分野に関して相談できるとわかったので、来月にきょうだい間のトラブルに関して相談したいと思います。頼れる人がいない…近所からの苦情がこないかおびえる日々Upload By 発達ナビ編集部● 新田さま(仮名)【お子さま】年中/診断なし/児童発達支援利用【発達ナビPLUSに入会当初のお悩み】・こだわりが強い・思い通りにならないと癇癪を起こす・幼稚園で暴れることもある・偏食がひどい-発達ナビPLUSをご利用いただくきっかけは?子どものこだわりが強く、思い通りにならないとすぐに癇癪を起こします。登園してすぐにすべり台で遊ばないと気がすまず、やることの順番が変わると大癇癪。また、その日の予定が少しでも変わったときも泣いて大暴れし、園に行けないこともしばしばあります。偏食もひどく、食べられるものが2~3種類しかないため、毎日の食事作りが苦痛でした。児童発達支援の先生には相談できる時間がなく、話せたとしても立ち話で10分程度。あれもこれも聞ける余裕はありません。頼れる人が他にいればよいのですが、パートナーは単身赴任で家におらず、家のことはすべて自分でやらなければならない状況です。最初は必死にサポートしていましたが、最近は疲れ果ててしまい、子どもが激しく泣いても何もせず立ち尽くしてしまいます。ただ子どもの声でいつかご近所から苦情がくるかもしれないと思いますし、やっぱり何とかしなければとは思うのですが、解決の糸口など見つけるすべもなく…憂鬱でたまりませんでした。そんなときに、見つけたのが発達ナビPLUSでした。心理士の方やOT・STといろいろな専門家の先生方に相談できることが決め手でした。もらった仮説から分かった…癇癪の原因は過敏さだったUpload By 発達ナビ編集部-発達ナビPLUSはどのように活用していますか?元々人と話すのが苦手だったので対面だと聞き忘れてしまったり、言われたことをメモできなかったりしていたので、個別ケース相談をすぐに使わせていただきました。-専門家からの回答はどうでしたか?保護者の私へのいたわりの言葉をかけてくださったことに感謝します。いつも「何とかしなければ」で頭がいっぱいだったのですが「頑張りすぎるくらい頑張っている」という一文に、救われました。児童発達支援以外にも、使える福祉支援が複数あることは知りませんでした。さっそく教えていただいた具体的なサービスについて区役所に利用を問い合わせてみます。アドバイスにあった、癇癪の原因の分析のしかたはとても参考になりました。確かに妹の泣き声や小さい子の声で耳を押さえて辛そうにしています。相手が嫌い、の意思表示かなと思っていたので、苦しさまで想像が及びませんでした。いただいた仮説から、冬服になってから服を着るのを嫌がるのも、感覚の過敏さかもしれないと思い、機嫌の悪い日に着ていた服を交換したら拍子抜けするほどすんなり着替えてくれました。でも本人も何が苦しいのか自覚できてなさそうなので、引き続き様子を見て相談させてください。偏食と予定の見通しの付け方についても、いただいた提案を早速試してみたいと思います。子どもの味方でもありつつ「私のサポーター」としての言葉で返してくださるのが嬉しいです。【無料】体験会で、お得なクーポンGET!Upload By 発達ナビ編集部発達ナビPLUSでは、無料のサービス体験会を随時開催しています。個別ケース相談の回答例や、オンライン勉強会の一部を視聴するなど、詳しくサービスについてご理解いただくことができます。チャットでスタッフに質問することもできます!さらに、オンライン体験会にご参加いただいた方には、初期コンテンツ利用料が【 50%OFF 】のクーポンをプレゼント中!イラスト:かなしろにゃんこ。
2020年12月27日北海道放課後等デイサービスUpload By minami.shiozawaディードジュニア札幌では、「未来につながる成長体験を」をコンセプトに、中学生~18歳前後の発達障害のあるお子さんで自身の特性を生かしたい方、不登校の方などを対象として、就職や進路実現の準備をサポートする放課後等デイサービスです。「生きる力」につながる3つの力、「はたらく」「くらす」「つくる」の力を伸ばす豊富なプログラムがあり、グループ会社でのさまざまな就業体験もできます。挑戦の先には失敗もありますが、失敗しても次に向けて一緒に考えて支援するスタッフがいます。スタッフや仲間、学校や社会とつながりながら、成長し合い、自立をめざせる場です。北海道の放課後等デイサービスをもっと見る福島県放課後等デイサービスUpload By minami.shiozawaユニバーサルプレイス きっずでは、就学児が学校授業終了後や長期休暇中に生活能力の向上のために必要な訓練や、社会との交流の促進など多様なメニューを設け、ご本人の希望を踏まえたサービスを提供しています。家庭や学校をイメージした環境の中で療育をし、お子さん自ら自分で考え行動する主体性・自主性を尊重しながら、見守る支援を大事にしています。またお休みの日には外出やイベント等様々な体験をし、保護者様サポートとして定期的な面談や交流会等を開催しています。福島県の放課後等デイサービスをもっと見るUpload By minami.shiozawaユニバーサルプレイスりとるは、未就学児を対象に、日常生活における基本的動作や知識や技能の習得や、または集団生活への適応のための療育や生活の自立の為の支援を行っています。特別支援学校や保育士等、経験豊富なスタッフが日々自身も勉強しながらお子さまの個性や特性に合わせ、できる事やりたい事を支援する中で、自己肯定感を育みます。事業所のこだわりは、発達期から積極的に色々な事にチャレンジし、就労まで一貫して療育が行えるという「将来を見据えた支援」です。福島県の児童発達支援事業所をもっと見る東京都放課後等デイサービスUpload By minami.shiozawaピースホームタウン駒沢では、運動をメインとし、理学療法士と作業療法士が作成した運動療育のプログラムを用意しています。まずは基礎的な身体作りを行い、脳の発達を促す運動を取り入れることで身体能力や運動神経を向上させることを目指します。また、落ち着きのなさ、動作のぎこちなさなどの発達の遅れの問題に対し、感覚統合の考え方をもとにした運動も取り入れています。その他充実したプログラムでお子さんの「できる!」を増やせるようにスタッフが精いっぱいサポートします。東京都の放課後等デイサービスをもっと見る神奈川県放課後等デイサービスUpload By minami.shiozawaシュウエール 宮前区平第2では小2・小3を中心とした「コミュニケーション能力の向上」と「学習の支援(主に授業の補習)」を、子どもたちの様子を見ながらサポートしています。ソーシャルスキルトレーニングでは、数名のグループを作り、コミュニケーションカードゲーム等で自分の意見を発表します。学習面では毎日少しずつスモールステップで進め、少しでも出来るようになった事をほめて自信につなげてあげる事が大切です。なのでシュウエール 宮前区平第2では、お子さんが学校で習った事の理解度を把握し、つまずいている部分を見極め、前の学年との関連があればそこに戻ってあげるといった工夫を行います。熱心なスタッフがお子さんについて精一杯サポートします。Upload By minami.shiozawaシュウエール等々力緑地は学習塾運営の指導ノウハウを生かし、学習支援を中心に療育を行っている事業所です。障害特性に合わせた、読み聞かせやワーク、語彙力を高めるゲームなど、楽しみながら学習の習慣が身につくよう支援するとともに、学校授業の補習・進学アドバイス等も行います。その他にも、サーキットトレーニングなどの運動や、コミュニケーション能力向上を目指したソーシャルスキルトレーニングなど、様々な療育プログラムを実施し、興味と関心の幅を広げていきます。できる楽しさを大事にしながら、経験豊富なスタッフがお子さんに合わせてサポートします。Upload By minami.shiozawaきっずあいらんど港南台教室では、学校の宿題への取り組み・個別プログラム・運動プログラム等を行っています。運動プログラムでは、「36の動作」を基本に、お子さんの興味・関心を引きながら、バリエーションを豊富にした運動サーキットに挑戦し、今できることを伸ばし、「またやりたい」とより楽しく活動ができるように楽しみながらからだを動かしていきます。お子さんが、幼児から中高生になるまで一貫して療育ができる多機能型施設となっており、一人ひとりの成長を観察して療育方針を決定、社会性や協調性を培っていくことを目的としています。Upload By minami.shiozawa放課後等デイサービス ハミングバード荏田西では、広い庭で野菜やハーブを育てる体験や、生き物を飼育し共存の仕方を学ぶなど、自然や生き物と関わる中で、季節を感じながらゆったり・じっくり自分と向き合う時間を作りつつ、お子さんの感受性やコミュニケース力を身につけられるよう支援しています。他にも学習が不安なお子さんのために、宿題学習を始め、プリント課題にも取り組み、成績向上を目指しサポートしています。セラピードッグと楽しい時間を過ごしながら、経験豊富なスタッフが支援します。神奈川県の放課後等デイサービスをもっと見る神奈川県児童発達支援事業所Upload By minami.shiozawaヨリドコロ横浜妙蓮寺では、「アートデザイン療育」という正解不正解のない色彩をベースとしたカリキュラムを通し、子どもたちの表現力や創造力を養い、無限の可能性を引き出していくサポートをしています。また、毎回のおやつ作りでは、実際に食材に触れ、楽しみながら食材を切ったり、焼いたり飾り付けたりと、食べる事への興味関心を作るきっかけとなっています。お子さんの現状をしっかりと把握したうえで、「現段階でのお子さんの成長にとって何が一番良いのか」をご家族と一緒に追求し、楽しく個性を伸ばせる環境作りを心がけています。神奈川県の児童発達支援事業所をもっと見る埼玉県放課後等デイサービスUpload By minami.shiozawa放課後等デイサービスぱすてるでは、運動療育、買い物体験や調理実習、遠出の外出等、幅広く支援・体験ができる場を提供しています。その中でも最新の支援として、VRを活用した発達支援プログラムがあります。ソーシャルスキルトレーニングをより実践に近い状態で体験することができ、効果的な療育をすることができます。喜びや達成感をみんなで共有できる支援を行い、お子さんの「楽しい!」「またやってみたい!」を大事にしながら子どもたちの可能性を引き出し、将来に繋がるような支援をスタッフ全員で提供していきます。埼玉県の放課後等デイサービスをもっと見る千葉県児童発達支援事業所Upload By minami.shiozawaてらぴあぽけっと柏教室は、2021年2月にオープンする新しい事業所です。ABAを取り入れた個別療育を行っており、お子さんの発達段階に合わせて「たくさん・小さく・確実に」を心掛けています。発達段階に合わせた825項目からなるプログラムから、日々目標達成できるようスモールステップでのプロセスを見つけ、その日一緒になるセラピストがマンツーマンでお子さんの成長を見守ります。小集団活動も取り入れ、教室外・ご家庭でも養育に役立てられるよう、保護者との連携をとりながら、日々研修に励んでいるセラピストがサポーしています。千葉県の児童発達支援事業所をもっと見る大阪府放課後等デイサービスUpload By minami.shiozawa放課後等デイサービスKurumiでは、主に4つのプログラムからお子さんに応じた支援を行っています。学習では宿題を中心にサポート、運動では筋トレ、ストレッチ、生活では制作活動を通して療育を通して見通しを持つことや、集中力、創造力を養います。社会では集団の中で大事になってくるソーシャルスキルトレーニングやジョントレーニング等、ルールや気遣い等を学びます。子ども一人一人の個性やニーズを的確に把握し、主体性と自己肯定感を尊重し、成長や学びにつながる活動から達成感と満足感が得られるような療育に取り組んでいます。大阪府の放課後等デイサービスをもっと見る福岡県放課後等デイサービスUpload By minami.shiozawa療育支援エフ原北教室では、お子さんの将来の可能性を広げ、しっかりとした就労や自立した生活をイメージし学齢期からの積み上げを目的とした療育を行います。具体的には、個別のカリキュラムのもと、テキストやタブレットを使い、将来の就労スキルのベースになる脳機能向上のトレーニングとソーシャルスキルトレーニングを行うことで、学校生活での困りごとや将来の不安を解消していきます。苦労する場面、身に付きにくい能力も熟知した経験豊富なスタッフがお子さんをしっかりとサポートします。福岡県の放課後等デイサービスをもっと見る「もっと施設の情報を詳しく知りたい!」「見学をしてみたい!」と思ったら、WEBからもお問い合わせが可能です。施設情報ページでは、掲載されている施設の情報を地域ごとに検索して見ることができますよ。
2020年12月26日子どもが勉強を嫌がるのには理由がある?一緒に目的を整理する勉強を補ってくれる塾ですが、発達障害のある子の場合、自分に合った学習環境・方法を見つけにくいことがあります。まずは何のために塾に通うのか、整理してみるのも一つです。以下は、発達障害の子どもがいるご家庭が塾に通う目的の一例です。・授業に遅れているので、その遅れを取り戻したい・本人に合った勉強方法がわからないので、それを見つけたい・家で集中がなかなかできないので、勉強する習慣を身につけたい・受験の対策をしたい子どもが勉強をしたがらないのは、もしかすると勉強が嫌なだけではないかもしれません。学校で教わった方法がどうしてもしっくりこない、学校ではみんなができているのに自分だけ理解ができず自信を失ってしまった、勉強をする必要がさっぱりわからない、鉛筆の触感が合わない、誘惑が多く集中できない、など嫌だと思う理由があるかもしれません。勉強を嫌がっている場合は、まずは勉強の何が嫌なのか聞いてみても良いかもしれません。20~50名の大人数クラスから、個別指導、家庭教師。どんな学習スタイルが合う?Upload By LITALICOライフ塾によっても学習スタイルはさまざまです。独自の取り組みをしている塾もあるため、あくまでも目安にはなりますが、子どもに合いそうな学習スタイルを考えるときの参考にしてみてください。■集団授業(大人数)1クラス20~50名で、主な目的は受験です。受験合格に必要なペース配分がわかりやすく、周囲と刺激を受け合う・影響を与え合うことができます。■集団授業(小人数)1クラス4~20名で、受験や学校の授業の補習が主な目的です。大人数のクラスに比べると指導に関する個別相談がしやすく、勉強のフォローが手厚いこともあります。■個別指導生徒は1~3人で、個別に対応してくれます。主な目的は受験や学校の授業の補習です。時間割やカリキュラムをオーダーメイドできることもあり、周りのペースを気にすることもありません。合理的配慮は集団に比べれば頼みやすくなりますが、実際の対応は担当スタッフによりさまざまです。■家庭教師主な目的は受験や学校の授業の補習です。家にまで来てくれるため、外出や送迎の必要がありません。合理的配慮を頼みやすく、教師を選べることもあります。■発達支援系発達障害への専門知識を持ったスタッフが対応してくれる可能性が高いです。目的も本人に合った勉強方法を探す、ソーシャルスキルの獲得など、特性への配慮があります。これらはあくまでも一例です。子どもによっても環境や方法には相性があります。実際には、見学や体験をすることで総合的に判断することが大切です。交通手段や週何回通うかも大事さいごに、現実的な交通手段や、週何回行くかといった頻度によっても、塾の選び方は変わります。例えば保護者による送り迎えが必要かどうかです。必要な場合は、保護者もさまざまな予定があるなか、送り迎えの時間を調整する必要があります。保護者の車などで遠くまで通える場合は、立地はそこまで気にしなくても良いかもしれませんが、子どもが一人で徒歩や自転車で通う場合は、家の近くが安心です。定期的に通う場合は、通いやすさも大切です。子どもだけではなく、保護者にとっても無理をしない選択が大切です。監修:髙橋 基(株式会社LITALICOライフライフコンサルタント。元・学習塾の教室長、1000人以上の受験指導経験あり)“うちの子”に合った学習環境の探し方は?ここまで、塾に通う目的や学習スタイルについてご紹介しました。塾だけではなく学校選びについても、現実的な交通手段や相性、教育費などが関わってきます。何を目的に、どんな環境づくりをしていくのか、考えるのは簡単なことではありません。LITALICOライフでは、子どもの特性や保護者の想いに合わせた学校の選び方を、最新の事例をまじえながら勉強会でお伝えしています。勉強会参加後に希望を出すと、後日、個別で相談をすることもできます。家族にとってどのような選択が良いのか、相談経験豊富なスタッフに話しながら一緒に整理していくことができますので、ぜひ勉強会参加後に相談を希望してみてください。私立中学受験の情報や塾選び、いま準備しておきたいことが勉強会でわかる!Upload By LITALICOライフLITALICOライフの保護者さま向け勉強会「中学受験という選択」は、発達障害のある子に合った私立中学やかかる費用について知ることができる勉強会です。進学先が公立中学でいいのか迷っていたり、既に私立受験をすると決めている方にとって、今知りたい情報から将来に繋がる情報まで、ギュっとまとめてお話ししています。【中学受験のこんな情報がわかる!】・中学校の選択肢・私立中学の特長・中学受験のスケジュール・志望校の選び方・塾活用のポイント・私立中学の学費や塾代、ほか受験にかかる費用など一番大切なことは、子どもにとって合う環境を見つけることです。中学受験・塾選びはその一つです。2020年12月現在は「東京版」「神奈川版」となっていますが、全国から参加・相談を希望することができます。【高校受験】が気になる方は…⇒『よくわかる「高校受験」』LITALICOライフは、お子さまとご家族が「自分らしい人生」を歩んでいくために障害分野とファイナンス、その両方の専門家としてライフイベントやライフプランの見直しを相談できるパートナーです。社会資源やサービス・お金の知識といった幅広い内容を身につけることができる勉強会や、専門領域をもつコンサルタントとの個別面談・プランニングを提供しています。ぜひ皆さまにご活用いただきたいと思っています。
2020年12月25日前回の連載『「教室での集団授業」ばかりが正解ではない。未来の子どもの学習スタイル予測』では、RISU Japanのオンライン授業サービス「RISU小学生オンラインスクール」を取り上げ、アフターコロナ時代の子どもの学びを見つめました。学校での集団ベースの一斉授業から、個人に最適化された自由度の高い学びへと、教育の主流は変わりつつあります。そんな変化の時代にあって、オンライン教育への注目度はますます高まっています。人々の関心の高まりを反映して、外国でのオンライン教育の取り組みが紹介されるケースも増えました。しかしその論旨は、「外国ではこんなにオンライン教育が進んでいるのに、日本はこんなに遅れている!」というものがほとんど。はたして、本当にそうでしょうか?RISUでは、RISU USAというアメリカ向けのサービスを展開しています。今回は、RISU USAスタッフが見た、アメリカのオンライン教育の現状をお伝えしたいと思います。それらの知見はきっと、日本でも活きてくるはずです。RISU USAのオンライン授業は1クラス7~8人RISU Japanのアメリカ支社であるRISU USAは、英語圏にもRISUの教育サービスを展開するため 、アメリカ・カリフォルニア州シリコンバレーに設立されました。アメリカにおける教育の知見を取り入れるのも目的のひとつでした。RISU USAでは地元のニーズに合わせて、日本のRISU教材と同じようなプログラムに加え、論理思考(Critical Thinking)のプログラムも取り入れた授業を展開していました。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大にともない、シリコンバレーでは3月18日から6月末までのロックダウン措置が決定。RISU USAのアフタースクールも、オンライン化を余儀なくされました。RISU USAのオンライン講座では、小学生向けの「Scratch Game Coding」(プログラミング)や中学生向けの「Python coding」(プログラミング)、「Financial Literacy」(金融リテラシー)、それに加えてクリティカル・シンキングの授業など、理数系を軸にした幅広いコースを開講しました。授業では、画面を共有し、機器の使い方のレクチャーを交えながら課題を解いてもらいます。そして、子どもたちの課題への取り組み方を確認しながら、教師がフィードバックを行ないました。対面形式では、1クラス20人近くの子を見ることができましたが、オンラインでは、1クラス7~8人が精一杯。オンライン上でひとりひとりと双方向的なコミュニケーションをとる難しさを実感させられました。Wifi環境がない!?アメリカのオンライン教育の現状手探りで始まった、RISU USAのオンライン講座。試行錯誤のなかで見えてきたのは、アメリカにおけるオンライン教育の難しさでした。一番多かったのは、機材に関連するトラブルです。いくら現代の子どもがデジタル機器に親しんでいるといっても、実際にそれを使ってコミュニケーションをとるには、いろいろな問題があります。Wifi接続や機材のセッティングといった準備は子どもには難しく、通信不良もたびたび起きます。また、子どもが自分のタブレットやPCをもっていない家庭では、親の仕事用PCを使っているため学習時間が限られてしまう、という問題もありました。RISU USAは、もともと学校に出向いて授業を行なうというスタイルをとっていたので、子どもたちは学校のWifiを利用することができました。しかし、オンラインへ移行すると、家庭にWifiがないという理由でRISU USAを辞めてしまう子も出てきました。日本でも、Wifiがない家庭への対処が問題になっていますが、アメリカでも、Wifi環境の整備は大きな課題です。「経済格差が学力差を生んでいる」という事実突然のロックダウン措置によるオンライン教育への移行から半年以上が経ったいま、アメリカの教育事情はどのように変化したのでしょうか。RISU USAのスタッフに話を聞いてみたところ、アメリカの教育現場が直面する厳しい現実が見えてきました。どうやらアメリカのオンライン教育の現状は、あまり変わっていないようです。地域間の格差、あるいは同一地域内でも家庭間の格差が、そのまま子どもの学習機会の差を生んでしまっています。裕福な家庭では、「パンデミック・ポッド」と呼ばれる、固定した生徒数人に対して、教員免許をもった先生1人の組み合わせで対面学習をさせる取り組みをしています。学校が提供するオンライン教育を受けながら、その補填をパンデミック・ポッドで行なうのです。一方で、低所得者層を中心に失業率が上がっており、学年始めからオンライン教育にすら参加できていない生徒も一部いるのが現実。こうした経済格差の問題は、これから先、ますます顕在化してくることが予測されます。アメリカ社会が抱える問題。いずれ日本でも……また、アメリカ社会全体に目を向けると、9月末で立ち退き請求保留の暫定法が失効し、家を追われた家庭も増えています。日本では、生活保護を受ければ最低限の衣食住を保証されています。しかし、アメリカでは住居に関するサポートは非常に限定的です。そのため、親にお金が入ったときは深夜運航のバスで寝て、それ以外は路上かホームレスのシェルターで寝る生活を余儀なくされる子どもたちもいます。アメリカでは、最も裕福と言われるシリコンバレーでも、約1割の家庭は学校給食なしでは3食食べられないのが現実です。学習機能だけでなく、生活サポートの場としての学校、という側面も考えていく必要があるでしょう。これまで見てきたように、最先端のIT企業がひしめくシリコンバレーでさえ、オンライン教育をめぐるさまざまな問題に直面し、その対応に追われています。アメリカで明らかになったこれらの問題は、いずれ日本でも十分に起こりうるものです。しかし、コロナ禍がもたらした「変化の時代」は、従来のやり方を見直し、教育をよりよい方向に変えるチャンスでもあります。コロナウイルス第三波の到来が叫ばれるいま、状況を冷静に分析し、関係者どうしが協力し合って、よりよい学習環境をつくっていくことが大切だと、強く感じています。『10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方』今木智隆 著/文響社(2019)■ 算数塾「RISU」代表・今木智隆先生 インタビュー記事一覧第1回:子どもを「算数嫌い」にしない大原則。幼児期からできる“算数好きの基礎”の築き方第2回:子どもが勉強で成果を出せないのは、親の「勘違い」が原因かもしれない第3回:10億件のデータを調べてわかった、小学生が「ずば抜けて苦手」な算数の単元と例題第4回:「算数の文章題が苦手」な子どもが、ひねった応用問題でも解けるようになる教育法
2020年12月25日来年春の小学校入学に向けて、この冬から入学準備を始めるという家庭も多いのではないでしょうか。そこで今回は、入学前の息子と一緒に「やっておいてよかった」と実感しているわが家の学習方法をピックアップして紹介します。数字の学習は遊びを交えてわが家では数字の表をよく目につく場所に張っておいて日常的に見て覚えるように。それ以外では、遊びの中で数字を取り入れました。例えば、トランプで7並べや神経衰弱をやることで、数字を覚えることができます。サイコロ遊びでは、●の数を数えるということを覚えました。そのほかにも毎日、子どもと一緒にカレンダーを確認することを続けました。これは31までスムーズに数えられるようになるのでおすすめです。数字を書く練習は、迷路遊びやお絵かきなど、鉛筆を持ってまっすぐな線や曲線が描けるようにすることから始めました。その後、ドリルで書く練習を始めたので、子どもは戸惑うことなく書く練習に取り組んでいました。ひらがなは「お友達への手紙」で数字が書けるようになったら、始めたいのがひらがなの練習。まずは指なぞりから始めていき、慣れてきたら実際に鉛筆で書いていきます。息子が4歳のころ、あいうえお順にひらがなを覚えようとしたのですが、途中で飽きてしまったりして苦戦。その後、「お友達にお手紙を書く」という目標を決めて、自分の名前とお友達の名前を書く練習から始めたらとてもスムーズに覚えることができました。保育園で毎日、見ている文字だから覚えるのも早い!そして、書きたいという意思があるので楽しんで文字を書く練習に取り組むことができました。ひらがなは、全部の文字を書けなくて大丈夫。自分の名前だけは書けるようにしておくと安心です。【ペットボトルキャップの勉強法】ひらがなや、文字の並びを覚えるときに使ったのがペットボトルのキャップ。はじめに無地のキャップにひらがなを1文字ずつを書きます。文字を書いたキャップを使って言葉遊びをします。例えば、「この果物の名前はなんでしょう?」と子どもに問題を出して、文字が書かれたキャップを並べてもらいます。自分の名前になるようにキャップを並べたり、いろいろと楽しめます。イスに座って30分集中して作業をする小学生になったら、イスに座って授業を受けることになります。そこで、入学前に練習しておきたいのが一定の時間、机に向かってイスに座るという練習。わが家では、はじめから長い時間座るのではなく、10分から始めてみました。ドリルなどの勉強だけだと、どうしても集中する時間が長く持たないので、工作やパズルを座って集中して行うという練習をしました。絵本の読み聞かせをするときも、イスに座っている子どもの正面に立って読むようにして、座る練習を続けていきました。その結果、私が近くにいないと学習机を使わなかった息子は、3か月ほどでひとりできちんと座って作業やドリルをするようになりました。入学前にやっておいてよかったことと反省点息子が通っていた保育園では、ひらがな・カタカナ・数字・足し算を教えてくれていたので、入学前の12月頃には、ひらがな・カタカナを読む、簡単な足し算はできるという状態でした。ある程度のことはできるようになっていたのですが、文字を書くのが苦手で、見本を見ながらなんとか書けるくらい。スラスラとできる子を見ているためか、勉強をすること自体に苦手意識を覚えるようになってしまいました。そこで、家ではドリルなどに取り組むよりも、遊びを交えて苦手なひらがなの練習をするようにしていました。遊びながら少しずつ学んだことで、「勉強をする」という構えがなくなり、入学までに苦手意識はなくなっていきました。入学してから、特に困ったという様子はなかったのですが、やはり文字を書くことには苦戦した息子。今思うと、文字を書く練習に進む前にもう少し「線や丸を書く」「鉛筆の筆圧の練習」などをしておけばよかったなぁというのが反省点です。机に向かうことだけではなく、学習も毎日の積み重ねが大切。まわりの子どもができていると、つい親は焦ってしまいますが、入学までにはまだ3か月以上あり、冬休みも春休みもあります。焦らずゆっくり、子どもの性格とペースに合わせて進めていけたらいいですね。<文・写真:ライターやまさきけいこ>
2020年12月12日いまもなお、世界で猛威を振るう新型コロナウイルスは、医療の現場のみならず、教育の現場にも大きな影響を与えています。いまでこそ、ほとんどの学校で通常授業が再開し、子どもたちは学校で授業を受けることができるようになりましたが、緊急事態宣言が発令された2020年4月から5月にかけては、多くの子どもが各家庭で学習を進めなければなりませんでした。長引く休校期間中、「子どもに勉強をさせる難しさ」に直面し、頭を悩ませたおうちの方も多かったのではないでしょうか。そんななか、私が経営しているRISU Japan株式会社では、4月27日から5月27日までの約1ヶ月間、Youtube上で無料の「RISU小学生オンラインスクール」を開講しました。これは、新型コロナウイルスの影響で自宅学習を余儀なくされた子どもたち、とりわけ小学校1・2年生を対象に、無償でオンライン授業を提供するサービスです。ありがたいことに、チャンネル登録者数5,000人以上、合計視聴回数は約13.9万回と、大変なご好評をいただきました。社会が落ち着きを取り戻すまでの期間限定サービスであるオンラインスクールは、5月末に配信を停止しました。その際には、「今年いっぱいは開講してほしい」「長期休みに期間限定で復活してほしい」など、閉校を惜しむ声もたくさんいただきました。今回は、そんなオンラインスクールの経験から見えてきた、「未来の子どもの学び」の姿についてお話ししたいと思います。オンライン授業の実施率、アメリカは83%。日本はたったの5%!まずは、RISU Japanがオンラインスクールを開講した背景からお話ししましょう。2020年2月28日より始まった新型コロナウイルスによる休校期間。感染の恐怖と隣り合わせながら、いつ休校が明けるのか先も見えない状況のなか、多くのおうちの方から、子どもの学習機会の減少や学習の遅れ、学習内容の定着を心配する声をうかがいました。「新型コロナウイルスによる学習機会の減少で、子どもたちの貴重な才能を失いたくない」そう強く思った私たちは、この状況下で、私たちができることはなにか、必死に考えました。RISU Japanの強みを最大限活かしながら、子どもたちの才能を伸ばす方法ーー。ベストアイデアを求めて社内での検討は続きました。そこで考え出されたのが、「RISU 小学生オンラインスクール」でした。私たちは、デジタル教材に専門で携わってきたこともあり、動画制作や配信などのノウハウがあります。また、それだけではなく、10億を超える学習データを分析しながら自社サービス「RISU算数」のカリキュラムを作成したことから、子どもの学習に効果的なカリキュラムを作成することも得意分野でした。加えて、少し視点を広げ、コロナ禍での世界の学習状況にも目を向けてみました。たとえば、中国は国家単位で、無償の教育ツール(教材等)を提供しています。あるいはアメリカでは、「学校が提供するオンライン遠隔教育で子どもが学習している」と答えた親が2020年4月初旬ですでに83%おり(ギャラップ社調べ)、小学校から高校生まで、教師と生徒はオンラインで授業や課題のやりとりをするようになっていました。一方日本はというと、2020年4月16日時点で、休校中または休校予定の1,213自治体のうち、双方向型のオンライン授業を行なっていたのはわずか5%(文部科学省調べ)。諸外国と比較すると、日本の学習状況は明らかに遅れをとっていました。こうした状況を少しでも打破したい、という思いが社内での意見としてまとまってきたのです。そのようにしてやっと、「RISU小学生オンラインスクール」の構想が生まれました。どんな時代でも生き残る人材になるための「基礎力」とは?急ピッチでオンラインスクールの準備を進めるなか、私たちは、オンラインスクールの構想に興味を示してくれるひとりの人物と出会うことになります。それが、RISU小学生オンラインスクールで校長を務めることになる佐藤雅巳さんです。東京大学在学中から、長年にわたって大学受験の予備校講師を務めていたという、佐藤校長。担当した受験生のなかには、算数レベルの計算でつまずく生徒や、簡単な漢字が書けない生徒も少なくなかったと言います。そして彼らを見ているうちに、「本当に必要な『基礎力』を、早いうちから子どもたちに提供したい」という思いが芽生えたのだそう。佐藤校長のそのような思いと、RISUオンラインスクールの構想が結びつき、RISU Japanは佐藤さんをオンラインスクールの校長として迎え入れることとなりました。「コロナ禍で変容しつつある社会において、『どんな時代にあっても生き残れる人材』を育成するには、ひとりひとりに寄り添った低学年教育こそが必要だ」以前、佐藤さんがおっしゃったこの言葉が、私の頭を離れません。小学校1・2年生の子どもたちを対象に、算数と国語の授業を提供したRISU小学生オンラインスクールでは、そんな佐藤さんの「学習における『基礎力』を」という考えも大きく反映されています。たとえば、授業を見ながら自分で問題を書き取るような活動を入れたり、自分で問題や文章をつくったりする活動も授業では行ないました。「オンラインスクール」は受動的になりやすい授業形態です。だからこそ、自分で考え、アウトプットするという「学習にとってもっとも基礎になること」を勉強する時間を設けたのです。しかし、オンラインスクールというかたちでアウトプット主体の授業をつくるのはなかなか難しい作業でした。配信を開始してからも、受講者の声を聞きながら難易度やカリキュラムを調整し、一方的な配信にならないよう、注力し続けました。オンラインスクールで最も力を入れたのは、こうした「アウトプット主体」型の授業とオンラインという形態にどのように折り合いをつけるのか、ということでした。こうした苦労が功を奏したのか、RISUオンラインスクールは開校当初から、多くの好意的な反応をいただきました。TwitterなどのSNSでは、「休校中にもかかわらず、学び続けることができた」「動画での授業なのに、子どもが熱心に取り組んでいた」などの反応をいただきました。「教室での集団授業」ばかりが正解ではない最後に、コロナ禍での教育を見つめたひとりの人間として、withコロナ/アフターコロナ時代の教育について、私がいま考えていることをお話ししましょう。コロナウイルスの影響で、私たちの生活スタイルは以前とは異なるものになりました。それにともない、子どもたちの教育のあり方も大きく変わるに違いありません。西洋で近代教育が始まってからの200年間、「学校」は社会で役立つ人材を効率よく育てる組織として機能してきました。しかし、時代は複雑化し、個人が選択しうる職業やライフスタイルの幅は格段に広がりました。そうした社会状況のなかで、子どもたちの幸せ、あるいは将来を考えたときに、「教室での集団授業」ばかりが正解ではないと私は考えています。以前の連載でもお話ししましたが、これからの時代は、集団ベースの一斉指導ではなく、個人の個性に最適化された学習が教育の主流になっていくでしょう。私たちが提供するタブレットサービス「RISU算数」の学びは、そうしたものに近いと思います。タブレット学習の利点を活かして、それぞれの子どもが各自のペースで学習を進められ、自分の苦手をしっかりとカバーしてもらえる。そしてその過程で、社会で生きるために必要な論理的思考力なども、個人に最適化された形で身についていく。それこそが、私たちが目指す教育の姿なのです。また、現状では教育サービスに最も適したデバイスとして、タブレットが導入されていますが、私は今後、デジタルペーパーなどの紙の代替品が、教育と関わっていくのではないかと注目しています。未来の子どもの学習スタイルは、きっと、いまとはずいぶん異なるものになるでしょう。たとえば、リビングの机に座ると、机そのものがデジタルになっていて、声で呼び出すと机にRISUの画面が現れる。あるいは、自分の勉強部屋に行ったときも、同じように机の上にRISUの画面を呼び出し、勉強することができる。そんな世界が来る日も、そう遠くはないかもしれません。そしてそんな世界では、子どもたちの学びは各自のペースで、それぞれが好きなやり方で進めるものになっているかもしれません。もちろん、これはとても先の、未来のお話です。しかし私たちRISUJapanは、「才能あふれる社会を創り出す」をモットーに、教育でこんな未来を実現するひとつの手助けになれれば、と思っています。『10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方』今木智隆 著/文響社(2019)■ 算数塾「RISU」代表・今木智隆先生 インタビュー記事一覧第1回:子どもを「算数嫌い」にしない大原則。幼児期からできる“算数好きの基礎”の築き方第2回:子どもが勉強で成果を出せないのは、親の「勘違い」が原因かもしれない第3回:10億件のデータを調べてわかった、小学生が「ずば抜けて苦手」な算数の単元と例題第4回:「算数の文章題が苦手」な子どもが、ひねった応用問題でも解けるようになる教育法
2020年12月11日前回の連載では、データが示す復習の重要性と、復習効果をアップさせる正しい方法についてお話ししました。今回も引き続き、自宅学習にまつわるお話です。RISUで学習する子どものデータを比較・分析したところ、理想的な学習習慣のヒントが見えてきました。「個々人の経験則ではなく、統計データなどの科学的根拠に基づいた知見を入れて教育をとらえ直そう」という、エビデンス・ベースドの視点に立って、「学習の時間帯」「学習の頻度」というふたつの入り口から、いま一度お子さんの学習習慣を見直してみませんか?夜中まで頑張る子ほど、成績が下がる!?まずは、「学習の時間帯」についてお話しします。みなさんのお子さんは朝型ですか?それとも夜型ですか?子どもが夜遅くまで勉強しているのを見ると、つい「えらい!」とほめてあげたくなりますよね。私も夜型の子どもだったのですが、遅くまで机に向かっていると、よく母親が夜食を用意してくれたものです。 それが嬉しくて、当時は深夜まで勉強を頑張っていました。でもじつは、深夜学習は効率が悪いばかりか、お子さんの成績を下げる原因にもなる、おすすめできない習慣です。思い当たるおうちの方がいらっしゃったら、すぐにやめさせたほうがよいかもしれません。夜学習の効率の悪さを示す、こんなデータがあります。朝型と夜型の子どもの「学習スピード」と「継続力」をそれぞれ比べたあるデータによると、朝型の子どもを100としたとき、夜型の子どもの学習スピードは73、継続力は48まで落ちるという残念な結果が出ています。勉強に取り組む時間帯が遅くなるにつれて、学習理解のスピードも、継続期間も下がっていきます。つまり、夜遅い時間に勉強する子ほど、効率も悪く、続かないということなのです。これは、いったいなぜでしょう。「脳の疲れ」が勉強効率を下げる!夜型の子の勉強効率を下げる大きな要因は、「脳の疲れ」。子どもは日中、さまざまなことに夢中になっています。学校で勉強をしたり、友だちと遊んだり……。朝起きてから12時間以上もたてば、体はもちろん、脳も疲れきってしまいます。一日活動して疲れた脳に、新しい情報を詰め込もうとしても、思うように入らないのは当然のこと。効率よく学習するには、脳のコンディションを整えることが大切です。脳の疲れをとるには、充分な睡眠が欠かせません。これは科学的にも証明されていることですが、たしかに、しっかりと睡眠をとった翌朝は、心も体もすっきりしますよね。朝型のほうが夜型より学習効率がよいのは、朝は、学習内容を吸収するための脳のコンディションが整っているからなのです。また、夜学習の問題点は、効率の悪さだけではありません。夜遅くに学習する生活を続けていると、非効率な夜型の学習習慣がすっかり体に染みついてしまいます。たとえば、試験前の30日間、毎日2時間勉強したとします。朝型の子の習得度を60とすると、夜型の子の習得度は30〜45くらいまで落ちてしまうわけです。単純に考えると、夜型の子は、そのぶんの時間(15〜30時間)を無駄にしてしまっているとも言えます。まして一度身についた習慣を変えるのは、難しいものですから、小学校入学から大学卒業までの約16年間における、夜型の学習習慣が及ぼす悪影響たるや、恐ろしいものです。理想の学習時間は、やはり朝。まずは朝に10分でもいいので、勉強する時間をとれるとよいですね。「たった10分」と思わず、習慣化してみましょう。一度習慣化できれば、その時間を15分、20分と伸ばしていくのは難しくありません。朝学習で脳を目覚めさせれば、日中の活動もスムーズになり、一石二鳥です。ぜひ、朝型の学習スタイルを取り入れてみてください。週1回60分 VS 週3回20分次は、「学習の頻度」のお話です。RISUのデータによると、同じ期間に同じだけの時間学習している子どもでも、学力の向上にはバラツキがあることがわかりました。学習時間はきちんと確保しているのに、成績の伸びがいまひとつの子どもと、学習したぶんだけ成績アップにつながっている子どもの差は、いったいどこにあるのでしょうか。その答えの鍵を握るのは、「学習頻度の違い」です。子どもの学習傾向を「1回に長時間学習する、長時間型」と「短い時間で何度も学習する、短時間型」に分けて比べてみたところ、「短時間型」の子のほうが学習効率がよく、成績の伸びも明らかに大きかったのです。具体的には、短時間型の子の50時間での平均学習スピードは長時間型の1.1倍、という結果が出ました。たとえば、週3回20分学習する子と、週1回60分学習する子の、1週間でのトータルの学習時間は同じです。しかし、前者が2〜3日に一度は学習をしているのに対して、後者は7日に一度。学習と学習の間が、160〜170時間も空いてしまっています。これでは、一度理解した内容もうろ覚えになりがちです。せっかく覚えた公式も忘れてしまうかもしれません。そうすると、前に学習した内容を思い出すのに時間をとられて、結果的に学習効率が下がってしまいます。成績アップのためには、学習の間隔を空けないことが大切なのです。ここまで読んでいただいた方は、「じゃあ、まとまった勉強時間をとるより、スキマ時間で1日に何度も勉強した方が、成績が上がるの?」とお思いかもしれません。しかし、ここで注意してほしいのが、「1回の勉強が10分を切ると、学習効果が薄れてしまう」ということ。1回の勉強時間は、20分は確保できるとよいですね。学習習慣は、日々の積み重ねです。ほんの少しの違いが、のちのちの大きな差につながります。同じ時間勉強をしているはずなのに、ライバルとの差が埋まらない……。そんなときは、「学習の時間帯」と「学習の頻度」を振り返ってみてはいかがでしょうか。『10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方』今木智隆 著/文響社(2019)■ 算数塾「RISU」代表・今木智隆先生 インタビュー記事一覧第1回:子どもを「算数嫌い」にしない大原則。幼児期からできる“算数好きの基礎”の築き方第2回:子どもが勉強で成果を出せないのは、親の「勘違い」が原因かもしれない第3回:10億件のデータを調べてわかった、小学生が「ずば抜けて苦手」な算数の単元と例題第4回:「算数の文章題が苦手」な子どもが、ひねった応用問題でも解けるようになる教育法
2020年11月27日埼玉県放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報放課後等デイサービスすくすくすてっぷ朝霞店では、2つを療育方針で支援を行っています。ひとつ目は「子どもの成長」です。さまざまなプログラムからお子さまの興味関心を広げ、得意なことを伸ばすことで、将来の仕事にもつながるよう成長を促します。ふたつ目は「地域の理解」です。年に2回の大きなイベントを開催し、お子様の活躍を披露する場を設けると共に、地域の方々との関わりを持つ機会を増やしています。お子さまがいろいろなことにチャレンジできる環境を整え、保護者様の意見も取り入れながら、知識経験豊富なスタッフがサポートします。埼玉県の放課後等デイサービスをもっと見る埼玉県児童発達支援事業所Upload By 発達ナビ施設情報こぱんはうすさくら川口戸塚教室では、ひとつのプログラムの中に多数の目標を設定し、お子さまのニーズに合わせた療育に取り組んでいます。お子さまの発達段階はアセスメントツールを用いて正確に把握し、スモールステップで支援していくことで、社会生活能力の獲得を目指します。スタッフは経験豊富でチームワークも抜群、研修等には日々積極的に参加しているそう。お子さま一人ひとりの才能を輝かせられるような場所を目指し、スタッフが細かくサポートしています。埼玉県の児童発達支援事業所をもっと見る大阪府放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報就労準備型放課後等デイサービスBe Smile Mastersでは、ソーシャルスキルトレーニングやビジネスマナー、パソコンスキルや学習等を通して、将来の就労という課題に早いうちから意識を向けていただく事で、社会生活への移行を実現することを目的として支援を行っています。また、不登校のお子さまへの配慮にも力を入れていて、生活リズムを整えたり、学習支援を行ったりしているそう。社会経験豊富であったり、教員資格のあるスタッフが、お子さまの状況を確認・理解しながら支援するとともに、個性も伸ばしていけるよう、日々サポートしています。大阪府の放課後等デイサービスをもっと見る神奈川県幼児教室・学習塾Upload By 発達ナビ施設情報LITALICOジュニア幼児教室・学習塾武蔵小杉教室は12月1日に新しくオープン予定の教室です。言葉の遅れや学習やコミュニケーションのつまずき、集団行動などの困りごとを中心に一人ひとりの特性やスキル、好き興味関心、困りやその背景などを専門的に分析し、お子さまへの直接授業だけでなく、ご家庭でも成長を促すためのご家族さまへのサポートやレクチャーも行います。教室スタッフは、日常場面での生活のしやすさやスキルの発揮を見据えた、総合的かつオーダーメイドのサービスを提供し、お子さまの成長をサポートしたいと考えているそう。園・学校、家庭でのご様子を適宜面談等でヒアリングしながら、それぞれの場面で、お子さまの「できた」を拡げられるよう、保護者と密に連携しています。神奈川県のその他発達施設をもっと見る「もっと施設の情報を詳しく知りたい!」「見学をしてみたい!」と思ったら、WEBからもお問い合わせが可能です。施設情報ページでは、掲載されている施設の情報を地域ごとに検索して見ることができますよ。
2020年11月22日特別支援学級、実際はどんなところ?「特別支援学級」とは、障害のある子ども一人ひとりに応じた教育を行うために小・中学校に設置されているクラスです。最大8名の少人数クラスで、子どもの発達や障害の程度に応じた指導を受けることができます。(呼び名は特別支援学級やなかよし学級など、さまざまです)■特別支援学級のメリット・手厚い指導を受けられる可能性が高い・発達や障害に応じたカリキュラムが受けられる可能性が高い■特別支援学級のデメリット・集団行動を学びにくい・通常学級と学習カリキュラムが異なるため、学習の差が出やすい学級の選択は、お子さまの発達や特性に合わせて考えることが大切です。しかし、特別支援学級は全ての小学校・中学校に設置されているわけではなく、なかには遠くの学区に通学しなくてはならないケースもあります。指導内容や体制についても、学校ごとにばらつきがあるのが現状です。子どもが特別支援学級に在籍している、または在籍を検討している方は下記のようなことで悩まれることが多いようです。【子どもが特別支援学級に在籍している、検討している方の悩みごと】・学区をまたいででも在籍するべき?・指導・学習内容を具体的に知りたい・サポートや要望(合理的配慮)はどこまで求めていいの?・友だちづくりや、人間関係を学ぶことはできる?・内申がつかないと聞いたけど、卒業後の進路はどうなる?実際のところ、どうなのでしょうか。特に中学校卒業後の進路は、義務教育が中学校までのため、自ら選んでいく必要があります。特別支援学校と高等学校の進学率、半々にUpload By LITALICOライフ小学校に入るとき、「手厚い学級が良い」と思い特別支援学級を選択。そのまま中学校も特別支援学級…と進んでいくと、高校進学を考える時期に、内申がなく高校受験が難しくなる…という話があります。すべてがそうではありませんが、実際にそういった経験をした方もいるようです。実際のところ、特別支援学級に在籍した子どもの中学卒業後の進路は、どうなのでしょうか?上の図は文部科学省の「学校基本調査」より、中学校が特別支援学級だった子どもの卒業後の進路をまとめたものです。ここから、この10年間で卒業後の進路が大きく変化したことがわかります。10年前の2010年は、7割の子どもが特別支援学校に進んでいました。高等学校に進む子どもは約2割と、少数派でした。しかし2019年になると、特別支援学校に進む子どもと高等学校に進む子どもは、約5割ずつと半々になりました。高等学校に進学する特別支援学級の子どもは、この10年間で約2倍になりました。中学卒業後の選択肢は広がってきています。高卒の資格をとれる通信制高校も増えてきています。10年前と比べて選択肢が増えてきているからこそ、お子さまの将来の可能性も視野に入れながら、最新の情報をもとに学級選択をすることが大切です。文部科学省「学校基本調査 /卒業後の状況調査 中学校」令和元年度版、平成22年度版とはいえ、うちの子の場合は?最新の情報が得られる勉強会も活用してここまで、特別支援学級にまつわるよく耳にするお悩みや、実際の数字データをご紹介しました。しかし、特別支援学級の体制や選択できる進路は、住んでいる自治体やご家庭によってさまざまです。お子さまの特性や好み・考え方もそれぞれです。進学予定校の特別支援学級の現状や、お子さまとの相性など、実際の見聞も参考にしながら考えていきたいところです。将来の可能性もふまえた総合的な判断について、相談しながら整理するのも一つの方法です。そこで、LITALICOライフでは、特別支援学級についての情報や、卒業後の進路の選択肢まで、最新の情報がわかる勉強会を開催します。また、勉強会参加後に希望を出すと、後日、個別相談をすることもできるので、「わが子の場合は?」についての疑問や不安もご家族だけで抱え込まずにすみます。就学時の学級選択、進路相談、お子さまの将来の自立まで、相談経験豊富なスタッフがおりますので、ぜひ勉強会後にお申し込みを検討してみてください。特別支援学級卒業後の情報や、いま準備しておきたいことが勉強会でわかる!Upload By LITALICOライフLITALICOライフの保護者さま向け勉強会「支援級卒業後の進路(全国版)」は、特別支援学級に在籍する方の卒業後の進路の選択肢について、広く知ることができる勉強会です。子どもが特別支援学級に在籍している、または在籍を検討している方にとって、今知りたい情報から将来に繋がる情報まで、ギュっとまとめてお話ししています。【特別支援学級 卒業後のこんな情報がわかる!】・高校進学に内申点が必要か・公立高校での特別支援教育の取組み・通信制高校/サポート校とは・高等専修学校とは・特別支援学校 高等部とは・進路選択するときに手帳が必要か・高校卒業後の生活に関して(仕事やお金)【通級】が気になる方は…⇒無料勉強会『「通級」の活用と進路の選択肢』LITALICOライフは、お子さまとご家族が「自分らしい人生」を歩んでいくために障害分野とファイナンス、その両方の専門家としてライフイベントやライフプランの見直しを相談できるパートナーです。社会資源やサービス・お金の知識といった幅広い内容を身につけることができる勉強会や、専門領域をもつコンサルタントとの個別面談・プランニングを提供しています。ぜひ皆さまにご活用いただきたいと思っています。
2020年11月13日「個々人の経験則ではなく、統計データなどの科学的根拠に基づいた知見を入れて教育をとらえ直そう」という「エビデンス・ベースド」の考え方を手がかりに、さまざまな視点から算数教育を見つめてきた本連載。今回からは2回にわたって、データから見えてきた正しい学習法のヒントをご紹介したいと思います。自宅での学習は、大きく分けて「予習」と「復習」のふたつに分類できます。みなさんは、どちらに力を入れていますか?勉強しているのに成績が伸びない……と悩む人は、じつは「復習」を軽視しているケースが多いことがデータからわかりました。逆に言えば、復習を上手に日々の勉強に取り入れれば、伸び悩んでいた成績をグッと成長させることができるかもしれません。今回は、データに基づいた「正しい復習方法」についてお話しします。学習内容をすべて記憶する「復習のタイミング」まずはこちらのグラフをご覧ください。※画像はRISU Japanにて作成これは、「エビングハウスの忘却曲線」と呼ばれるグラフ。いままでの経験と関係ないことを記憶したときに、人間がどれくらいの期間でそれを忘れてしまうかを表しています。このグラフからわかるのは、「人間は、物事を記憶した1日後にはその74%を忘れてしまう」という事実(本来はもっと複雑なデータなのですが、ここではこれくらいの理解で大丈夫です)。私と同じ40代で、「最近物忘れがひどくって……」と嘆いている人がいますが(笑)、もともと人間の記憶力は、私たちが想像している以上に頼りないものなのです。次に、こちらのグラフをご覧ください。※画像はRISU Japanにて作成グラフの青い線は通常の記憶の定着率、オレンジの線は復習をした場合の記憶の定着率を表しています。このグラフは、「学習から2日目に10分」・「学習から7日目に5分」・「学習から30日目に2〜4分」の復習を行なうことで、学習内容のほとんどを覚えておけることを示しています。適切なタイミングの復習が、記憶の定着率をアップさせるのです。逆に言えば、復習を適切に行なわなければ、せっかく学習した内容もどんどん忘れてしまうのです。これらのグラフから、正しい復習の重要性がおわかりいただけたと思います。やり方によっては「ほぼ無意味」の復習とは?たしかな算数の力を身につけるために欠かせない復習ですが、やり方によっては「ほぼ無意味」になってしまう危険もあります。そのやり方とはズバリ、「総復習」。よく、子どもの算数の実力に不安を感じるおうちの方から、「ちゃんと総復習をさせてください」とお言葉をいただきます。でも、じつは、総復習で得られる効果は微々たるもの。かかる時間の割に、効果が少ない復習方法だと言えます。総復習には、「いい点数がとれて安心してしまう」という落とし穴があるのです。たとえば、子どもが学期末の総復習テストで90点をとってきたら、おうちの方は「うちの子はちゃんと理解できているんだ」と安心しますよね。でもそこで注目すべきは、じつは落とした10点。そもそも、総復習テストの役割は、「わかっている単元」と「わかっていない単元」を明らかにすることだけです。間違えた問題をしっかり見直し、その単元に戻って勉強して初めて、総復習テストは意味を持ちます。本来復習とは、テストで間違えた問題だけではなく、つまずいた単元の土台となる単元を見直して初めて効果があるもの。総復習で理解できていない単元を洗い出し、一から復習するのも手ではありますが、それにはかなりの時間が必要になります。長期休みに総復習を始めたものの、時間がかかりすぎて中途半端なまま新学期を迎えてしまった……なんてことにもなりかねないのです。総復習をする前に、「4つの土台」を見直そうでは、総復習にあまり効果が望めないとしたら、どんな勉強をすればよいのでしょうか。お子さんの算数の実力に不安を感じたら、総復習ではなく、まず次の4つの大きな単元を見直すようにしてください。2〜3桁の位の理解図形の組み立て、立体の基礎目盛りの読み方円と直径・半径の理解第3回連載『10億件の学習データから判明。算数の苦手は「位」「単位」「図形」の3つに分類できる!』でも少し触れましたが、これらはほかの単元と多く関連している、いわば「算数の土台」となる単元。さらに、統計データを調べると、これらは多くの子どもが苦手だと感じている単元でした。つまり、これらの単元を十分に理解できていないために、その先の範囲でつまずいている子どもが多いのです。効率的にいままでの学習を見直したいのなら、この4つの大きな単元を復習させてみることをオススメします。モチベーションアップの魔法「レベル上げの可視化」とはいえ、一度やった範囲をもう一度勉強しなければならない復習は、なかなかモチベーションが上がらないもの。私も、子どもの頃は復習が大嫌いでした(笑)。最後に、復習のモチベーションアップの秘訣をお教えしましょう。算数はさまざまな単元を少しずつ積み上げて、より難しい範囲に進んでいく「RPGゲーム」のようなもの。そして、「復習はRPGのレベル上げ」です。私が提供しているRISU算数では、そのことを子どもにわかってもらうためにある仕組みを採用しています。RISUの問題のクリア条件は50点以上なのですが、50〜99点だと、評価として星3つ中2つがつきます。100点をとるまで、星3つの評価はつきません。100点をとると、星が1つ増える。この仕組みは、いわば「レベル上げの可視化」です。レベル上げを、子ども自身の目に見える形にすることで、成長を実感しながら復習することができるのです。こうしたRISU算数の仕組みは、ご家庭での心がけにも応用できます。たとえば、お子さんが復習で100点をとったら、それをめいっぱいほめてあげましょう。90点から100点への点数アップは些細なことに見えるかもしれません。しかし、その10点分をたっぷりほめてあげることが大切です。場合によっては、復習に対してご褒美をあげるのも効果的でしょう。復習の効果を、子どもに気づかせてあげること。それが、子どもを復習に向かわせるために最も有効な方法なのです。次回は、自宅学習のさまざまな方法について、統計データを比較しながらご紹介したいと思います。お楽しみに。『10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方』今木智隆 著/文響社(2019)■ 算数塾「RISU」代表・今木智隆先生 インタビュー記事一覧第1回:子どもを「算数嫌い」にしない大原則。幼児期からできる“算数好きの基礎”の築き方第2回:子どもが勉強で成果を出せないのは、親の「勘違い」が原因かもしれない第3回:10億件のデータを調べてわかった、小学生が「ずば抜けて苦手」な算数の単元と例題第4回:「算数の文章題が苦手」な子どもが、ひねった応用問題でも解けるようになる教育法
2020年11月13日支援の空白期間娘には小学校1年生から4年生までの間、『支援の空白期間(支援を受けていなかった期間)』がありました。主な理由は・小学校入学と同時に引越しをしたため、それまでの受けていた療育機関からの引継ぎが上手く機能しなかった・下の子の妊娠、出産で親が思うように動けなかった・療育センターに相談しても「様子見しましょう」と言われ、療育プログラムを受けられなかった・受動型だったため、学校での本人の困り感が見過ごされていたなどでした。その間、学校の授業で必要な縄跳びや鉄棒などの練習や、定規やコンパスの練習や工夫は家で試行錯誤しながら行っていました。『読める』けれど『書けない』高学年になると、娘は漢字テストを苦痛に感じるようになりました。小さい頃から本を読むことが大好きで、多くの知識を本から吸収してきた娘でしたが、“読む”ことはできても、何度練習してもどうしても“書く”ことができない漢字が徐々に増えきたのです。娘のクラスでは国語の授業時に毎回漢字の20問テストがありました。それは“黒板に先生が書いた問題(ひらがな)を、無地の紙に漢字で書く”という形式のテストで、板書が苦手な娘には二重の苦しみでした。また、学期ごとに50問の漢字テストがあり、こちらは一定の得点が取れるまで再テストを受け続けることになっていました。娘は懸命に書き取りの練習するのですが、どれだけ練習しても書くことができない(または少しの期間は覚えていられるけれどちょっと時間がたつと見事に忘れてしまう)漢字がいくつもあり、何度も再テストを受けました。Upload By 荒木まち子練習すれば練習するほど間違えてしまう傾向さえあり…これは漢字に限ったことではありませんでした。アルファベットのbとd、pとqはほぼ100%間違えましたし、記号や図形なども家で練習しても“書けば書くほど形が崩れていく”こともしばしばありました。Upload By 荒木まち子精神的に追い詰められる娘。親子関係もギスギスし始めて...担任の先生からは「お母さん、家庭での学習をもっとさせてください」と言われました。娘は毎日遅くまで漢字の練習をしましたが、どうしても覚えることができず、精神的に追い詰められていきました。親子関係もギスギスし始め、家庭での工夫やサポートに限界を感じた私は、民間の支援先を探しました。専門家のサポートに救われる幸いにも娘は5年生の時にプロの支援者に出会い、SSTやビジョントレーニングを受けることができました。トレーニングを受けることで魔法のようにすべての問題が解決するわけではありません。でもプロフェッショナルの支援者に出会ったおかげで、親や学校の先生が娘の障害を理解し、適切な接し方やアプローチの方法、日々の生活の工夫などについての知識を持つことができたことで、私達親子の生活に一筋の光が差したことは確かです。専門家のアドバイスのもと、何度もくじけそうになりつつも学校に理解と協力をお願いし、授業毎の漢字20問テストは無地だった解答用紙→問題番号と罫線付きの解答用紙にする(クラス全体で変更)など、本人の負担を軽減する対策をとってもらうことができました。中学校への引継ぎがスムーズに娘がこの時期に受けていた専門家の指導や病院での視覚認知機能の検査結果は、その後の中学進学時の引継ぎの際にとても役に立ちました。娘に適したフォントの大きさも把握できていたので、定期テストの問題用紙や解答用紙の大きさを娘に適したサイズに拡大してもらうなどの配慮を受けることができました。Upload By 荒木まち子この時期の娘は、周りの友達と違うことをとても嫌がっていましたが、このテスト用紙の拡大については「すごく見やすい!」と喜んでいました。親子で話し合ってみると良いかも!Upload By 荒木まち子これは娘が小学生の時にビジョントレーニング指導を受けていた先生がつくってくださった『計算用のマス目プリント』です。娘が一番見やすいサイズになっていて、筆算の時に数字を重ねて書いてしまうことによる計算ミスを防ぐことができました。担任の先生に許可をもらい『マイ計算用紙』として学校にも持参していました。学生の期間は特に“できないことを必死に努力する”よりも、ちよっとした“工夫”や“配慮”で本人の負担を減らすことができるなら、その方が良いと私は思っています。高学年以上になると支援やサポートの内容や程度は親が勝手に決めるのではなく、本人の希望を聞くことが大切になってきます。見やすいと感じる文字のサイズや字体の種類、色などもそれぞれ違うので、例えば親子で“フォント”について話をしてみる機会などをつくってみると、意外なこともわかって楽しいかもしれません。ちなみに現在わが家は、私のプチ老眼の進行によって、娘と私の『見やすい文字サイズ』がシンクロしつつあります(笑)
2020年11月09日今回は少し前に書いたお話の続きとなります。時は2020年6月…。うちの長女も中学3年生になり、だんだんと勉強の難易度が上がってきました。そもそも2年生の時点でかなりの難しさとなり、それまで家庭学習で僕が教えながらどうにか乗り越えていたものの、ついには僕がこれ以上教えることが困難と自覚してギブアップしていたんです。もうこれからは自力で頑張りなさい、と。しかし、そこからどうにも点数は上がらず、それを見かねた僕はとある提案をしたのでした。”仲の良い友達に勉強の方法を聞いてみては?”…と。長女と仲の良いその友達は、同じ部活、そして同じく塾に行っていない。でも成績はとても良い。何か良いヒントを教えてもらえるかもしれないから、聞いてみるのもありなんじゃない?そう思って長女に言ってみたのでした。まぁ、まさかその返答がユーチューブでの学習で、しかもその方法が割と学校で流行っているのには驚いてしまいましたが(笑)■そのお話は コチラ !!中学受験の前からから父と娘で家庭学習を続け、受験を突破できました。しかし、学年が上がり授業の内容が難しくなり、昨年ついにパパ先生は引退をしたのですが… 「長女の勉強がピンチでパパ先生帰還!? まさかのアレに望みを託すことに」 前回のお話をまだ読まれていない方は、ゼヒご覧ください!ユーチューブ授業、開始!!あ、分かったこの人。形から入ってそれで満足するタイプだ…。いや、喜ぶのはまだ早い。成果を出さないと、成果を…。意外だったけれど。意外だったのではあるけれど、確かにかなり有効性のあるやり方だなとは思いました。学校の授業ではどうしてもテンポについていけない時があるかもしれません。そして、その場で質問できればいいのですが、それもできずに次の問題に進んでしまって分からないままに。以前の記事にも書きましたが、英語や数学は1度つまづくとそこから追いつくのが大変なんですよね。でも、動画であれば分からない箇所は巻き戻して理解できるまで繰り返し見ることができますし。おまけにこの方法だと経済的に優しいので我が家としてはとてもありがたい(笑)これは確かに良いかもしれない、教えてくれた長女のお友達。ありがとう!!さぁ、長女よ。頑張ってみるのだ!!しかし…!?そこから数ヶ月後。たび重なる不運の連続!!試験が受けられない!!これは前回までのお話に書きましたけどね。まさかのあれから大きな試験は何ひとつ受けることができていないのです。新型コロナウイルスの影響で全ての中間考査がなくなり、期末考査のみになってしまったのは仕方ありません。でも、さらに右手を負傷してその期末考査すら受けられなかったのは予想外でしたねぇ…。まぁ、本人曰くユーチューブでの勉強は楽しいし結構はかどっているようです。おまけに一応小テストでは成果も出始めているのだとか!?楽しみながら勉強に取り組めているのは親としてちょっと嬉しかったですね。あとは、2学期の期末考査に期待するとしましょう(笑)というわけで、今回のお話はユーチューブ学習のその後でした!ここまで読んで頂きありがとうございました!!
2020年11月02日わが家の家庭学習は、ベネッセの「こどもチャレンジ」を利用しているのですが、2人の子どもたちはチャレンジへの取り組み方がそれぞれ違っています。「こどもチャレンジ」を始めた経緯と、兄と弟が別々のコースを受講している理由をまとめてみました! 長男と初めての「こどもチャレンジ」長男が3歳のとき、子どもにどんなおもちゃを与えたらいいか私はとても悩んでいました。というのも、1歳になった次男は何でも口や鼻に入れてしまう子で、口に入るサイズの長男のおもちゃを飲み込んでしまったことがあり、そのおもちゃは子どもの手の届かない場所にしまうことに。 長男はとても気に入っていたのでかわいそうでした……。手先の発達のためにハサミやクレヨンを使おうとしても、やはり次男の手が気になりました。そのことで悩んでいる私に、母が「こどもチャレンジなら発達に応じたおもちゃを送ってくれるし、子どもに危なくない仕様になっているらしいよ」とすすめてくれました。 こういうおもちゃがいいんだ!初めて届いた子どもチャレンジは長男の好奇心をくすぐり、今まであまり遊ばなかったおままごとや、苦手そうにしていた工作にも楽しく取り組んでいて、見ている私もうれしくなりました。 また、次男のお世話で寂しい思いをさせてしまったときは、次男が寝ている間に長男とチャレンジの工作をすることで2人だけの時間を作り、逆に次男も一緒にテキストの絵本を読むことで3人の時間を楽しめるようになりました。 次男にとっての「こどもチャレンジ」次男も同じ年齢から「こどもチャレンジ」を開始したのですが、取り組み方はまったく違いました。最初は届くおもちゃに興味を示していたものの、その年齢に合わせたおもちゃだからか、長男のときに届いたおもちゃと似ていたので、やがて興味を示さなくなりました。大人から見ると改良されていることがわかるのですが、子どもには似たようなおもちゃに見えたようです。 そこで、思い切っておもちゃの届かない「思考力特化コース」に変更。小学校に入学した長男が時間を決めてワークブックに取り組むのと一緒になって、次男も勉強机に向かってワークに取り組むようになりました。飽きてしまうのではないかと私は心配していたのですが、「お兄さんな感じがする」と言って、楽しそうに取り組んでくれています。 このことを通じて、一緒に育っている兄弟でも遊びや学びへの取り組み方が違うことを実感しました。それぞれの個性に合わせて、これからも「こどもチャレンジ」をうまく利用して自宅学習を楽しんでもらいたいなと思っています。 ※本記事の内容は公開時に確認した情報のため、商品によっては変更となっている場合があります。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~5歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKO著者:田丸あかね現在、小学校2年生と幼稚園年長の兄弟を子育て中。性格の違う子どもたちの成長を楽しみつつ、自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年10月30日特許技術を活用し、そろばんの仕組みをiPadに応用した電子そろばん教材「そろタッチ」。「そろばん式暗算」が効率的に習得できるこの教材が現在注目を集めています。今回は、教育とテクノロジーが融合した教材「そろタッチ」を提供している株式会社Digika社長、橋本恭伸氏(以下、橋本)とRISUの今木(以下、今木)が、Edtech(教育×テクノロジー)が開く教育の新しい姿をめぐって繰り広げた対談の模様をお送りします。そろばんが手元になくても暗算ができる能力を!今木:こんにちは。今日は、こどもまなび☆ラボでの連載「学びノベーション」の特別対談企画として、株式会社Digikaの社長、橋本恭伸さんをお呼びしました。橋本さんは、この連載でたびたび触れてきた「エビデンス・ベースド」の考え方を、そろばん教室に応用なさっています。橋本さん、そろタッチを開発した経緯についてお聞かせ願えますか。橋本:私たちはそろタッチのサービスを始める前にそろばん教室を運営していましたが、そのときの経験がそろタッチの開発に関わっています。そこからお話ししましょう。私たちは、そろばん教室の目的が「そろばん式暗算能力」を身につけることにあると考えています。かつてそろばんは、計算に必要なツールでした。しかし、Excelのような表計算ソフトが普及したいま、もはやツールとしてのそろばんは社会に求められていない。そんな時代にそろばん教室に価値づけをするとしたら、やはり「そろばん式暗算能力」の育成だと思ったわけです。今木:「そろばん式暗算能力」は具体的にはどのような能力なのでしょうか?橋本:そろばんが手元になくても、頭のなかでそろばんの珠をイメージすることで、暗算ができる能力です。しかし、ひとつ課題がありました。当時、私たちのそろばん教室を辞めた子どもの9割は、いざそろばんが手元からなくなると、難しい暗算ができなかったのです。つまり、そろばん教室では、そろばんというツールの使い方は身についても、肝心の「そろばん式暗算能力」を身につけることにはとても苦労していました。では、「そろばん式暗算能力」を伸ばすにはどんな方法が効果的なのか。試行錯誤の末にたどり着いたのが「そろタッチ」です。計算を頭のなかで画像処理する「そろばん式暗算能力」橋本:先ほど、そろばん式暗算とは頭のなかでイメージしたそろばんの珠をはじくことだとお話ししました。そろタッチには、「珠のイメージ力」をサポートする特許技術が入っています。加えて、生徒からリアルタイムで送られる学習履歴データを分析し、カリキュラムに活かすことによって、効率的な能力開発を可能にしています。今木:生徒の学習データを分析するのは、RISUでも同様です。この連載のテーマのひとつに「エビデンス・ベースドの教育」があるのですが、まさに「そろタッチ」もエビデンス・ベースドな教材なわけですね。そろばん教室からそろタッチ教室へ転向したことで、どれくらいの効果が生まれたのですか?橋本:そろばん教室では、4年間で全体の10%の子どもがそろばん式暗算を習得していたところを、そろタッチ教室では、62%の子どもが平均20ヶ月で習得しています。今木:すごいですね……半分の時間で6倍の効果が出るとは。でも、そろばんもそろタッチも、「指を使う」という点は同じですよね。なぜそろタッチのほうが効果が上がったのでしょう?橋本:たとえば、そろばんで桁数の少ない計算をするときを考えてみてください。すると、盤上には計算に使わない珠がたくさんあります。これが、そろばん全体のイメージをするときに邪魔になってしまうのです。一方、そろタッチは、iPadの技術を活かして、計算に使う珠だけが真っ暗な背景に色つきで表示されるようになっているんです。今木:必要なものが必要なときに出てくる。橋本:そうです。両手で操作する「両手式」もひとつのポイントです。片手で操作するより計算スピードも速くなりますし、脳の数字を処理する部分とイメージを処理する部分を同時にバランスよく刺激できるので、脳が活性化して、イメージ力のアップにつながります。きわめつけは、珠をタッチしても色がつかないモードです。このモードでは、頭のなかで珠をイメージしながら計算しなくてはならないので、イメージ力をより効果的に鍛えることができます。今木:前にタッチした珠を覚えたまま、次の珠をタッチする――手前まで戻って考えるというのは将棋みたいですね。橋本:そうですね。囲碁も近いかもしれません。とにかく、タッチすると色がつく「見えるモード」と色がつかない「あんざんモード」、このふたつを反復して行なうことによってイメージ力を鍛え、計算を頭のなかで画像処理する「そろばん式暗算能力」を効率的に身につけることができるのです。今木:機械の特性をうまく活かして、子どもの暗算能力を伸ばせる教材をつくられたわけですね。そしてそれは実際、データとしても成功している。最高のパフォーマンスを出すための「Growth Mindset」今木:最近、スイミングスクールでもそろタッチ教室が導入されたと伺いました。スイミングなど運動系の習い事と塾をかけもちする子どもは多いですが、一方で、「習い事が忙しくて、勉強の時間がとれない」という声もよく聞きます。習い事と勉強の関係について、橋本さんはどのようにお考えですか?橋本:はい。今年の6月から、東京都内のカルチャースクールを併設しているスイミングスクールでそろタッチが導入されました。スポーツに限らず、さまざまな習い事を受けられるこの施設で、われわれがなぜそろタッチ教室を開講したか。その理由からお話ししましょう。じつは、僕らがそろタッチを使って達成したい目標は、いままでお話ししたような「計算力を上げる」というところに留まりません。計算力を上げることは、目標ではなく、手段に過ぎません。つまり、「計算力」というわかりやすい能力が開発される過程を経験することによって、数字に対する自信、ひいては「Growth Mindset(経験や努力によって将来をポジティブに変えられるという考え方)」を獲得すること、それが最終的な目標なんです。スポーツにおいて、Growth Mindsetは非常に重要です。Growth Mindsetをもてず、「僕(私)なんていくらやってもダメだ……」と思っていたのでは、どんなに練習を積んでもよいパフォーマンスは出せない。これは勉強も同じことだと思います。今木:スポーツと勉強は、土台の部分ではすごく近いわけですね。橋本:すごく近い。そろタッチは、90%以上の学習は家で行なわれるよう “仕組み化” しています。だから、スイミングスクール内で提供されているそろタッチコースは、学習の場というよりむしろ、家での勉強の成果を披露する場なんです。そして、それを見守るファシリテーターと呼ばれる大人の役割は、スイミングスクールでコーチをしている人たちの役割にすごく近い。今木:子どもに成功体験を与えることで、モチベーションアップを手助けしている。橋本:そうですね。子どもの能力開発において、やはりGrowth Mindsetの考え方が共通項になっていると感じます。幼少期からこの考え方を身につけることは、子どもにとって大きな価値となります。子どものGrowth Mindsetの獲得にいかに寄り添えるか。それがスポーツ・勉強問わず、すべての教育サービスに重要なことだと思います。今木:なるほど。RISUのタブレット教材でも、子どもひとりひとりに、大学生のチューターによるフォロー動画を送っています。子どもの能力を開発するうえで、周囲の見守りはとても重要なのだと改めて感じました。私が行なっているすべての教育サービスの根幹にあるのは、「子どもの才能を育て、開花させる」という理念です。子どもはそれぞれ伸びしろをもっています。私は、RISUでの算数教育を通じて、子どもひとりひとりの伸びしろを育てるきっかけを提供することができれば、と考えています。橋本さんのお話には、学習データに基づいたエビデンス・ベースドな教材づくりや、周囲の見守りが支える子どもの能力開発など、そうした私自身の教育理念に通ずる点も多かったように感じます。Edtechの明るい未来を予感させる、実りある対談でした。橋本さん、今日はありがとうございました。【プロフィール】橋本恭伸(はしもと・やすのぶ)マイクロソフトにグローバル新卒採用第一期生(MACH05)の一員として入社。The University of Sheffield MBAを経て楽天株式会社へ。PT. Rakuten Indonesia, PT. Rakuten Belanja OnlineのDirectorを歴任し、Rakuten Indonesia Country Headとして海外でのビジネスを現地の最前線で率いる。人々の可能性を最大限引き出す力になることを自身のテーマに掲げ、株式会社Digikaで世界最速の「暗算力」の短期効率的習得を通じて世界中の子供たちの夢の実現をサポート。『新! 暗算学習法そろたっち』の詳細はコチラ。『10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方』今木智隆 著/文響社(2019)■ 算数塾「RISU」代表・今木智隆先生 インタビュー記事一覧第1回:子どもを「算数嫌い」にしない大原則。幼児期からできる“算数好きの基礎”の築き方第2回:子どもが勉強で成果を出せないのは、親の「勘違い」が原因かもしれない第3回:10億件のデータを調べてわかった、小学生が「ずば抜けて苦手」な算数の単元と例題第4回:「算数の文章題が苦手」な子どもが、ひねった応用問題でも解けるようになる教育法
2020年10月30日大阪府児童発達支援事業所Upload By 発達ナビ施設情報児童発達支援事業所メモリーでは、未就学のお子さまを対象に、就学前準備を軸として個別・集団療育を行っています。2~4歳は個々に応じて学習療育を行いながら、体を動かしたり、食育・トイレトレーニング等日常生活まで支援。5歳からは、安心して入学できるよう就学準備に向けて療育を行います。専門性の高いスタッフも在籍しているので、療育後には保護者様の悩みを聞いたり、フィードバックや成長の共有等を行うことで、一緒に成長を見守る環境を整えます。大阪府の児童発達支援事業所をもっと見る東京都その他発達支援施設Upload By 発達ナビ施設情報LITALICOジュニア幼児教室・学習塾東銀座教室では、言葉の遅れやコミュニケーション、集団行動などの困りごとを中心に、一人ひとりに合わせた学習計画を作成しています。発語、親子やお友だちとのコミュニケーションスキル、身辺自立をはじめとする基本的な生活スキル・社会性を身につけながら、言葉や数の概念、手先や体の動かし方、読み・書きなどのプログラムを通じて学習を深めます。入塾期から、2か月ごとの面談を丁寧に行い、保育園・幼稚園での具体的な生活場面での様子をヒアリングしながら、お子さまの日常生活での成長をサポートします。小学校に向けての就学移行期にも、訪問や引継ぎなどを通して、お子さまが楽しく過ごせるようにサポートしています。東京都のその他発達支援施設をもっとみるUpload By 発達ナビ施設情報LITALICOジュニア幼児教室・学習塾月島教室は、発達障害や学習障害など発達の遅れが気になるお子さまを対象に、自立に必要なコミュニケーションスキル・生活スキル、学習の支援をおこなう教室です。お子さま一人ひとりのニーズに応え、得意をいかし楽しく学べる環境を提供しています。また、お子さま自身のスキルアップだけでなく、園や学校、ご自宅などの生活環境での様子にも目を配り、必要に応じて日常場面でのアプローチを保護者と一緒に検討しながら、お子さまが自分らしく生きる力を育んでいきます。お子さまの発達や子育てのお悩みなども、気軽に相談できます。東京都のその他発達支援施設をもっとみるUpload By 発達ナビ施設情報LITALICOジュニア幼児教室・学習塾高田馬場教室では、0歳~18歳のお子さまを対象として、学習支援、ソーシャルスキル支援を行っています。指導内容はお子さまのねがいや困りを中心に、オーダーメイドで目標設定し、計画を立て、個々のお子さまの成長を最適にサポートしています。教材や指導員の研修は発達障害児支援の専門家である教授や医師が監修。お子さま、ご家族1人1人に寄り添い、お子さまのできた!やお悩みを一緒に共有していける教室をつくっています。園・学校、家庭での様子を、適宜面談等でヒアリングしながら、それぞれの場面で、お子さまの「できた」を拡げられるよう、保護者と密に連携しています。不安な点や悩みは気軽に教室スタッフに相談することができます。東京都のその他発達支援施設をもっとみる「もっと施設の情報を詳しく知りたい!」「見学をしてみたい!」と思ったら、WEBからもお問い合わせが可能です。施設情報ページでは、掲載されている施設の情報を地域ごとに検索して見ることができますよ。
2020年10月24日最近、子どもの習い事もオンラインでできるものが増えましたね。私の6歳の息子もコロナ禍からいくつかのタブレット学習を始めました。期間限定のつもりでしたが、内容のよさから今も続けています。今回は、タブレット学習のメリット・デメリット、そして実際にやってみて継続を決めたおすすめのコンテンツを紹介します。やってわかった!メリット・デメリットオンライン環境の発展には無限の可能性が広がっていて、日々驚くばかりです。しかし、個人的には数か月前まで「本当にオンラインで大丈夫?」という疑問がありました。特に、幼児の習い事や学習は対面でなければ成り立たないのではという不安があったからです。実際にさまざまジャンルのタブレット学習に取り組み、私が感じたメリット・デメリットはこんなところにありました。【メリット】・時間の縛りがなく、自分たちの都合に合わせて学習ができる・通学時間の短縮ができる分、時間を有効活用できる・進め方も自分次第。子どもに合わせた学習計画が立てやすい・学習に対する意欲を持ちやすくなった【デメリット】・ある程度、親が進度の確認をし、進め方を管理する必要がある・集中する環境作りが必要・わからないところは親が教えなくてはいけない・タブレットの扱い方に気を遣うデメリットに対処しながらタブレット学習を進める方法タブレット学習の大きなメリットは時間に関する部分だと思います。往復の所要時間や準備がなくなり、時間的にも気持ち的にも余裕が持てるようになりました。わが家はまだ0歳児がいるので、送り迎えがないのは本当にありがたいです。デメリットは親の管理が必要な部分にあります。自分で計画的に学習を進めたり、ひとりでスイスイこなしたりするのは難しい場面も。これは幼児ならではの懸念点とも言えるでしょう。親が気を配ることが必要になるタブレット学習を進めるには、ある程度、親が導いてあげる必要があります。また、わからない部分に気づき、教えてあげることも必要です。息子の場合は適当に答えを入力して先に進めていたことがありました。きちんと理解せず進めると途中でつまづき、意欲を落としてしまいます。これはタブレット学習の注意点のひとつだと感じました。しかし、子どもの取り組みを間近で見られるというよい側面も持っています。教室での習い事は子どもの様子や理解度がわからず、先生任せになってしまう部分もありますよね。想像以上につきっきりにならないといけない場面もありましたが、その分、子どもがどう考えているかが分かります。得意・苦手、好き・嫌いなども見えてきたのは収穫でした。タブレット学習では、子どもと一緒に学習計画を立てることがポイントで、やっていてわからない部分は隠さず伝えるようにしておくことが大切だと思います。そろばんで計算力UP!【そろタッチ】年長になり、家庭学習や日常生活で算数の要素が出てきたことから「そろばん」を習うことを検討していました。「暗算での計算力は武器になる」と言う夫の強い要望も理由のひとつです。しかし、近所に教室がないことやスケジュールの関係で通塾は難しい状況でした。そんな時に、ブログの情報で知ったのがこの「そろタッチ」。これはiPadを使ったそろばん学習です。私は小学校のそろばんの授業でまったくついていけず、若干のトラウマを抱えています。教える自信もないし、オンラインで理解できるの?と疑心暗鬼でしたがゲーム感覚で取り入れました。結果、大正解!「そろタッチ」は両手式のそろばんです。段階的に進んでいき、動画や歌で計算方法を学びます。子どもだけで理解できるように構成されているので、親は見守るだけ。約半年でかけ算は7の段、二ケタの暗算も!難易度が上がると親のサポートも必要ですが、そろばんが苦手な私でも教えられます。始めてから半年ほど経ち、かけ算は7の段までクリアして二ケタの暗算もこなせるようになりました。就学前にここまでできるようになるとはびっくりです。楽しいコンテンツがたくさんあるので、毎日欠かさず取り組めています。ゲーム感覚で思考力を鍛える【ワンダーボックス】教科学習以外に、空間認知能力・思考力も身につけてほしいと考えるママパパにおすすめしたいのが「ワンダーボックス」。STEAM教育の通信教材で、アプリとキットのハイブリッド学習ができます。もともと、人気の知育アプリ「シンクシンク」が大好きだったので始めました。算数オリンピックレベルの思考力問題、プログラミングゲーム、空間認知能力を鍛えるパズルなど充実のラインナップ。アプリだけでなく、毎月届くキットで具体物を使った学習もできます。大人でも悩む難問も多く、脳みそフル回転で取り組んでいます。難しい分、できた時の喜びは格別。ゲーム感覚で楽しみながら考える力や成功体験を得られる貴重な教材です。アプリゲームをやりたいと言われるとき、わが家では基本的に「ワンダーボックス」にしています。ネイティブキッズにも人気!英語脳に近づける【楽天ABCマウス】アメリカの幼稚園や学校でも取り入れられていて英語4技能が習得できる「ABCマウス」。まるでインターナショナルのクラスルームに入り込んでいるような感覚で進められます。ネイティブの正しい発音を聞き英語耳が鍛えられ、マネすることで発話の練習にも繋がると思います。身近な英単語から始まり、フォニックス、英会話フレーズもたくさん出てきてバランスのよい英語学習ができそうです。アクティビティを進めるとチケットがもらえます。そのチケットで、アバターの着せ替えやペットのお部屋作りなど、遊び要素もあるんです。このごほうびシステムが子どものやる気を上げてくれますよ。美しい発音で英語絵本の読み聞かせも「ABCマウス」のもうひとつのおすすめポイントは、読み聞かせ機能付きのデジタル英語絵本が読めることです。これまで英語での読み聞かせを日常に取り入れたくても、どうしたらいいかわかりませんでした。このコンテンツでは、きれいな発音で読んでもらえるので、とても重宝しています。ディズニーやピクサーの絵本や生き物の絵本など幅広いジャンルが用意されているので、息子も大喜びです。親子で読み聞かせを楽しんでいますよ。他にもパズルゲームや塗り絵、印刷できるプリント教材などとにかく充実の内容です。まだまだ使いきれていないので、今後も引き続き取り組みたいと思っています。お値段もお手頃なのもうれしいです。タブレットを使った効率のよい学習も選択のひとつニューノーマル時代となり、習い事や学習方法も選択の幅が広がりました。今回子どもの学習の進め方と習得具合を見ていると、その内容や子どもの向き不向きに応じて、タブレットを活用するのもひとつの手だなと感じています。効率よく学習できるので、忙しいママパパにとってラクになる部分もありますよ!<文:ライター秋音ゆう>
2020年10月17日気持ちの切り替えがスムーズにできない…。そんなわが子への対応のヒントを、公認心理師・佐藤めぐみさんが教えてくれました。イラスト/杉浦さやか公認心理師:佐藤めぐみさん育児相談室「ポジカフェ」主宰。欧米で心理学を学び、ポジティブ育児メソッドを考案。ポジ育ラボにてスマホで受講できるママ向け子育て心理学講座を配信中。HP:■あんふぁんママに聞きましたQ.嫌なことがあった後や好きなことに熱中している時、わが子はスムーズに気持ちの切り替えができる方だと思いますか?※2020年6/3~7/1あんふぁんWebアンケート。有効回答数13143人に1人のママが「わが子は切り替えが苦手」と感じている嫌なことがあった後や好きなことに熱中しているときなどに「そろそろ次のことをしようか」と声を掛けても、全く聞く耳を持たない…。子どものそんな姿を見て、途方に暮れたことはありませんか?右のアンケート結果のように、ママの約4割弱が「わが子は気持ちの切り替えが苦手」と感じていることが分かりました。上手に気持ちを切り替えることができれば、親子両方にとってうれしいこと。では一体どのように声を掛けたり、行動したりすれば良いのでしょう。それにはまず、気持ちの切り替えが「早い・遅い」の原因について知ることが大事!その原因について紹介していきます。気持ちの切り替え要因は気質と学習ケンカの後、お友達はすぐにケロッとしているのに、わが子はいつまでもぐずぐず…。同じ環境で育っているはずのきょうだい間でも、気持ちをサクッと切り替えられる子とそうでない子がいます。これはなぜなのでしょうか?気持ちの切り替えの「早い・遅い」には、大きく「気質」と「学習」の2つの要因があります。気質的なことの場合、その気質がどういう場面で使われるかで状況が変わります。粘り強い・集中しやすいタイプの子は、親に指示されることを「自分の意思が妨げられた」と感じ、強く反発することがあります。親としてはとても困るシーンなのですが、前述の通り、ある程度は生まれついたものである、と認識しておくと良いでしょう。気質の見極めには、生後21カ月(1歳9カ月頃)に見られる姿が一番参考になると言われています。自我が芽生え始め、かつイヤイヤ期突入前のこの時期の様子は、子ども本来の気質である可能性が高いようです。その頃の子どもの様子を振り返ってみると、適切な対応の仕方のきっかけが見つかるかもしれません。そしてもう一つの要因が「学習」です。これは、生まれた後の経験などから習得したもののこと。自分の気持ちを自分でなだめるということは、成長する上で必要なことですが、園児の場合、それができる子とできない子の差が顕著な時期でもあります。そのため、「うちの子はできていない」ということが悪目立ちしてしまい、親は余計に気になってしまう…ということになるのです。これら生まれ持った気質的な素因と、生まれた後の学習が掛け合わさることで切り替えの得手・不得手が決まっていきます。例えば、気持ちが一点集中して意固地になってしまう気質を持った子が、さらに「自分が粘ればママ・パパは折れてくれる」と学習すれば、親にとっては一番大変な状況になってしまうのです。わが子はナゼ早い?遅い?気持ちの切り替え、原因はコレ「気のそれやすさ」という気質気質とは、その子が持って生まれた素因のこと。気がそれにくい子は一般的に集中力が高いとされ、反対に気がそれやすい子は、他のことに目が行きやすいです。それやすい=気が散りやすいことはあまり良いイメージを持たれませんが、「他のことを提案すると気がそれる=気持ちの切り替えがしやすい子」ともいえます。集中しやすい子はその逆の素質を持っているので、「切り替えは苦手」という子が多いようです。生まれた後に「学習」したこと0歳時の絶対的依存期(感情を他者によってなだめてもらう期間)を過ぎ、自分で感情コントロールできるようになっていく過程で、誰もがいろいろなことを学びます。切り替えが遅い子の場合、切り替えないことでメリットがあるから遅くなることがありますが、これは「10分泣けば、ママは折れてくる」と学習し、切り替えないことが自分の意思を通すツールになっているケースと言えます。どうしたらいいの? 子どものこんなときあんふぁんママに子どもの「こんなとき困った!」をアンケート。みんなの切実な声を、一部紹介します。● 夜、自分の見たいテレビやDVD、動画を見ていると、「あと1回だけ!」を繰り返してなかなか消そうとしません。● 公園で遊んでいるとき、帰る時間だと声を掛けるとまだまだ遊ぶとだだをこねます。何度もあと10分あと10分と繰り返し、1時間帰れないことも…。● 集中していると声掛けしても聞こえなくなるほど入り込んでしまいます。そういうときは何を言ってもやめないし、自分のタイミングで終わりにしないと泣いて怒ります。● 兄弟げんかをしたりママに怒られたりするとしばらくすねています。最近は「ママはもううちの子じゃない、出ていけ!」と部屋の角で座っています。仲直りだよと言っても拒否。「ママ1人でゲームしよっかなぁ」と言うと僕も!となるのですが、やめる時間を過ぎてもやり続けているとまたママに怒られ、そうすると…繰り返しです。● 仲間に入れてもらえなかったり、おもちゃを貸してもらえなかったり、鬼ごっこで捕まったり…と自分の思いが、通らないと大声でわめき、八つ当たりがひどくなります。● 子どもが眠いとき、疲れているとき、空腹のときなど、切り替えがうまくできません。試してみよう!ケース別、気持ちの切り替え方子どもの気持ちを上手に切り替えるために、声掛けはとても大切。誰かに説得されると反抗したくなる心理を「心理的リアクタンス」と言います。この心理を理解した上で、どういった言葉を掛けると良いのかを紹介します。case.1子どもが熱中していることを無理やり中断させられたとき、いつまでも機嫌が直らない先々の良いことを想像して、今我慢するという「満足遅延耐性」力が、まだまだ低いのが子ども。大人でも、ダイエットしているからとケーキを食べることを我慢できる人もいれば、できない人もいますよね。子どもであれば、目の前にある好きなこと・楽しいことに流れるのは当たり前。その方向を変えなくてはいけないのだから、少し言ったくらいですぐにやめられるわけではない、と理解しておきましょう。その上で、声を掛けるときに気を付けたいのは、突然一方的に中断しないこと。まずは先を見越して前振りをしつつ、先々の楽しみを提示してみましょう。[例]「18時からごはんだよ。タイマーかけておくから、鳴ったらテレビはおしまいね」→タイマーが鳴る5分前に「あと5分でタイマー鳴るからね」と声を掛ける。このときは必ず、子どもと目を合わせて、聞いていることを確認しましょう。→「18時だからテレビはおしまいね。きちんとごはんが食べられたら、食後に大好きなデザートがあるよ」case.2叱られると、いつまでもぐずぐずと気持ちを立て直せない子どもを叱るとき、どんな言葉で叱っていますか?その子の行動を改めようとするあまり、子ども自身を否定していないでしょうか。「あなたなんかいらない」というような、子どもを全否定する叱り方をすると子どもも引きずりがちです。もし言い過ぎてしまった場合は、「ママが間違っていた、ごめんね」ときちんと謝りましょう。親の謝罪は、子どもが気持ちを切り替えるきっかけにもなります。そして、完璧にできていなくても、少し良くなった部分を認めてあげると、子ども自身に対する信頼感が深まり、次はもっと頑張ろうと感情をコントロールする意欲が高まります。[例]「この間より短い時間で泣きやめたね!」「幼稚園のお支度、昨日よりテキパキできたね」など、小さな成長もどんどん褒めてあげましょう。case.3自分の思い通りにならない・こだわりが受け入れられなくて不機嫌に生まれたばかりの子どもはとにかくかわいいもの。だから、好きなようにさせてあげないと傷つけてしまうのでは?と必要以上に丁寧に扱ってしまうことがあります。そうすると基礎的なしつけができず、感情を切り替える機会を得ないまま、園生活に突入してしまいます。結果、自分の思い通りにいかないことに子ども自身も折り合いがつかず、気持ちの切り替えがスムーズにできないことも。我慢を体験せずに育ってしまうと、ママ自身を追い詰めてしまうことになりかねません。子どもが負の感情を持つことをあまり怖がらないようにしましょう。[例]「遊びたい気持ち、分かるよ。楽しいもんね。でも今はこれをする時間だよ」と、まずは受容する言葉を掛け、でも譲れない部分では毅然とした態度は崩さない。→「じゃあ、今ママの言うことを聞いて褒められるのと、聞かないでずっとママがプンプンしているのと、どっちがいいかな?」「今日頑張って遊びをやめておうちに帰れたら、明日もこの時間に遊びに来られるよ」など、選択肢を与えて子どもに選ばせましょう。自分で決めた!と言う感覚に落とし込めると、子どもは行動に移しやすいです。case.4生理的欲求(食欲・睡眠欲など)が満たされないと、怒りだす大人であっても、睡眠を削られればイライラしますよね。生理的欲求が原因で悪くなった機嫌は、その欲求を満たしてあげないことには変えることは難しいもの。だから、そのような状況に陥らないよう工夫するしかありません。お腹が空くのが予想できる時間に子どもをおでかけさせるのならば、その前にごはんを食べる、などです。また、規則正しい毎日を過ごしている子の方が、機嫌が良いという研究結果もあり、就寝時間が遅いとぐずりがちになる傾向も。テレビやゲーム、スマートフォンなどに長時間触れて就寝時間が遅くなると、就学後に歯止めが効かなくなることがあります。園時代にスクリーンとの付き合い方をきちんと導いてあげることは、正しい生活習慣にもつながりますよ。パパ・ママ注意!やってはいけないNG声掛け【1】突き放し言葉子どもが感情的になってグダグダしてしまうと、つい突き放すような言葉を使っていませんか?その子の存在を全否定する言葉はやめましょう。[NGワード]●「どこかに行っちゃいなさい」●「あなたはもう、うちの子じゃない」【2】過保護・過管理・過干渉子どもにご機嫌でいて欲しいがために、先回りして手を出し、失敗を拭ってしまったりするのはNG。失敗を経験しないで育つことで、自立心が育たず、感情をコントロールする機会を失ってしまいます。「寂しい」以外の負の感情を持つことは、いけないことではありません。その状態から学び、自分で気持ちを切り替えるチャンスだと捉えましょう。【3】選択肢を与えるときは「没収系」ではなく 「収穫系・報酬系」気持ちを切り替えるための声掛けとして、子ども自身が決められるよう、選択肢を与えるのは良いことです。しかし、その内容が「片付けないと、捨てちゃうよ」という没収系はやめましょう。注意する割に結局捨てられないことが多く、「ママは本気じゃない」と話半分で聞くように。「片付けたら、ママと遊びに行けるよ」などの収穫系・報酬系にすると、子どもも受け入れやすいようです。【4】物質的欲求を満たすのは、ほどほどにおもちゃを買って~と言われるとつい買ってしまう…。このように、物欲が満たされすぎると「言ったら願いがかなう」と考えるようになり、感情のコントロールが苦手になることも。物を欲しがったら、例えば「お誕生日のプレゼント候補リスト」を子どもと一緒に作り、そこに書いてみましょう。リストを作るだけで気持ちが一時的に満たされます。そして誕生日前にそのリストの中から一つを子どもに選ばせるようにしましょう。頑張るママ・パパに佐藤さんからエール!園という集団生活の中で、わが子だけが気持ちを切り替えられていない場面に遭遇すると、周囲の目が気になってしまうことがありますよね。どうしてうちの子だけ…と自分を責めてしまう親御さんも多いようです。でも、切り替えの得意・不得意は、生まれ持った気質が理由の場合もあるので、自らを責め過ぎないでください。そして子どもは、辛い・しんどい・嫌だ・やりたくないなどの負の感情と向き合うことで、たくさんのことを学びます。親がなんとかしなくては!と思わず、今まさに学習しているのだと考え、立ち直れた時にたくさん褒めてあげることで、良い循環・環境を作っていきましょう。外出自粛などの行動制限で、他の子と会う機会が減っているかもしれません。でも、裏を返せばわが子に集中・知ることができるまたとない機会とも言えます。子どもの昨日と今日を比べて、ここがちょっとだけマシになった!そんな小さな成長を見付けて、どんどん褒めてあげてください。2020年度のあんふぁんは、「幼児期の子どもが“今持っている力“を見つけて育てることが将来を生き抜く力になる」と捉え、「みつけようコドモノチカラ」をテーマにさまざまな情報を発信していきます。「あんふぁん」と姉妹誌「ぎゅって」、そして小学館の子育てメディア「HagKum」では、新しい時代の“つながり”を応援しています。今回は家族(=いえ)の応援がテーマです。
2020年10月17日感染症予防のために自宅で過ごす時間が多くなり、学習ツールとして子どもがZoomを使う機会があるというご家庭も多いのではないでしょうか。今回は、小学3年生と幼稚園年長のわが子がZoomを活用している方法や、実際に使ってみて感じたことをレポートします。友達とのコミュニケーションツールとしてZoomを活用まず、簡単にZoomについて説明します。Zoomとは、パソコンやスマートフォン、タブレットなどを通して複数人でビデオ通話ができるサービス。無料で気軽に楽しむことができるので、リモートワークやオンライン授業などでもよく活用されています。私も仕事のミーティングなどでよくZoomを使っています。今年の春、わが家の子どもたちは初めてZoomを活用しました。きっかけは、友達の顔を見て話をするため。そんなに遠くに住んでいるわけではないけれど、なかなか顔を合わせられなくなってしまった友達の元気な顔を見て、子どもたちはとても嬉しそう!近況や最近好きなアニメの話をしたり、新しく買ったおもちゃを見せ合ったりして楽しんでいました。2回目はグダグダになってしまい…初回は、ママやパパが操作をして子どもたちがメインで話すという感じで、つきっきりの状態。初めてなので盛り上がりましたが、親が誘導しないと何を話したらいいのか悩んだり、操作方法に戸惑ってしまうようでした。数週間後、「またZoomで友達とお話したい」という子どもたちからのリクエストに応えて2回目をセッティング。1回目ほど親が干渉せず、子どもたちだけにまかせたところ、なんだかモジモジ。話したいことがうまく伝えられずグダグダになってしまいました。そこで、3回目を開催する前に話したいことや、やりたいことを決めることにしました。飽きずに楽しめる工夫を考える実際に子どもたちが、Zoomで友達と遊んで盛り上がった方法を紹介します。【ジェスチャーゲーム】ジェスチャーをする人と答える人に分かれて、動物や食べ物などのテーマに合わせてクイズ形式で楽しみます。【チャットしりとり】キーボードを使ってチャットを使ってしりとりします。少し苦戦しましたが、キーボードを使うことで、タイピングやローマ字の勉強にもなるのもよかったです。【間違い探し】画面に映っている部屋にあるものを移動したりして、間違い探しをします。クイズを出す人は、一度ビデオをオフにして行います。はじめは、親が提案したゲームをやって楽しんでいたのですが、Zoomのやり取りを何度か体験すると、子どもたちから面白いアイデアがたくさん出るように。初めてのZoomから4回目には、親がつきっきりにならなくてもきちんと計画を立てて実行できるようになりました。Zoomを利用するようになってよかったのは子どもたちがZoomを使うときは、始まりと終わりの時間を決めておきます。そうすることで、子どもたちが自分で時間の使い方をちゃんと考えるようになりました。ラインでビデオ通話をすると、エフェクト遊びに夢中になってしまい会話もきちんとできないまま終わってしまうということがあったのですが、Zoomを使うときは先に話したいこと、やりたい遊びなどを考えてからスタートするので、時間を有効に使えているようです。子どもたちの環境も新しい生活様式が始まっています。今後、学校や塾でZoomなどを使ったオンライン学習に、抵抗なく参加できるようになるために、まずは遊びからオンラインでのコミュニケーションをはじめてみるのもおすすめです。<文:ライターやまさきけいこ>
2020年10月16日思い込みや経験則を離れ、データに基づいた科学的な知見を重視する「エビデンス・ベースド」の考え方。前回連載、『10億件の学習データから判明。算数の苦手は「位」「単位」「図形」の3つに分類できる!』では、そんなエビデンス・ベースドの具体例として、RISU算数のデータから見えてきた算数のニガテにまつわる事実をご紹介しました。実際の学習データという「エビデンス」を通して、算数教育の現状が見えたのではないでしょうか。新型コロナウイルスの影響で、分散登校やオンライン授業を行なう学校が増えた昨今、子どもの自宅学習について悩む保護者の声をよく聞くようになりました。そこで今回は、エビデンス・ベースドに基づいた「効果的な自宅学習の方法」についてお話ししたいと思います。データで判明!効率的・効果的な自宅学習あなたのお子さんは、自宅で集中して勉強できていますか?テレビやゲームなど、勉強以外の誘惑が多い自宅での勉強は、子どもにとって難しいもの。しかし、学校で習った内容をしっかり定着させるためには、自宅での復習は欠かせません。自宅でどれだけ集中して効率よく勉強できるか。それが、学校の成績や、ひいては受験の結果をも左右すると言っても過言ではないのです。効率的・効果的な自宅学習のカギを握るのが、「時間」「体調」「目標」の3つの要素。それぞれについて、データとともに詳しく見ていきましょう。■「短時間×複数回」の学習で効率アップ!はじめに、自宅学習の「時間」についてお話しします。私が運営しているRISU算数は、子どもの学習を常に記録しています。学習内容の理解度はもちろん、学習習慣についても細かくデータをとることで、子どもひとりひとりに合ったきめ細やかな指導を可能にしているのです。このデータから、学習習慣に関するおもしろい傾向が明らかになりました。同じ期間に同じだけ学習している子どもでも、学力の向上にバラツキがあったのです。なぜ、このようなことが起こるのでしょうか。その答えは、「勉強時間の長さと回数」の違いにありました。1回に長時間学習する「長時間型」と、短い時間に何度も学習する「短時間型」の子どもの平均学習スピードを比べたところ、短時間型の子どもは、長時間型の子どもの1.1倍のスピードで学習を進められていることが分かりました。このデータは、「勉強は、ただ長い時間やればよいのではない」ということを私たちに教えてくれます。長時間だらだらと勉強するより、短時間の勉強をコツコツ積み重ねたほうが、効果が出やすいのです。子どもの集中力が続かない……とお悩みの方は、「今日は20分だけ勉強しようか」や、「この問題だけ頑張って解こうか」などと声かけをしてみるとよいかもしれません。■朝の10分=夜の20分!?朝学習の効果「体調」も、自宅学習の効率を左右する重要な要素です。そして、体調を整えるためには、生活リズムを整えることが大切。夜更かし続きで寝不足のまま勉強をしても、なかなか集中できませんよね。しかし、RISU会員の学習データによると、コロナ以降、学習時間が後ろ倒しになっているご家庭が多いようです。夜に勉強する「夜型」の子どもが増えているのです。じつは、夜に勉強するより、朝に勉強するほうが学習効率がよいことがデータからわかっています。具体的には、朝型の子どもの学習スピードと継続率を100%としたとき、夜型の子どもの学習スピードは73%、継続率は48%という結果が出ているのです。朝の10分は夜の20分にも相当します。子どもの生活リズムを整え、「朝に勉強する」という習慣を身につけさせてあげることが、自宅学習の効率アップの近道だと言えるでしょう。また、このような子どもの学習管理を行なうにあたっては、保護者の方自身の生活リズムの管理も欠かせません。リモートワークを導入する企業も増え、運動不足や夜更かしなど、大人でも生活リズムが乱れている人が多いようです。大人が率先して規則正しい生活を送ることで、子どもに健康的な生活リズムを身につけさせ、効率のよい自宅学習をサポートできるでしょう。■目標をもって勉強すると学習効率が上がる!もうひとつ、自宅学習を行なううえで重要なのが「目標」をもつこと。明確な目的意識がないまま、ただやみくもに量をこなすのは、効率的な勉強法とは言えません。それに、やるべき内容が決まっていない状態で机に向かうと、「今日は何をしようか」と考えるところから始めなくてはいけませんよね。何をするか考えているうちに時間だけが過ぎ、やる気がなくなってしまった。そんな経験はありませんか?目標があれば、それを達成するためにやるべきことが自然と見えてきて、毎日の学習計画も立てやすくなります。計画を立ててから机に向かうことで、何をするか考えていたぶんの時間を勉強に回すことができ、学習効率が上がるのです。まずは、お子さまと一緒に「目標」を考え、学習計画を立ててみてください。自宅は算数の学びにあふれている!前述した「時間」「体調」「目標」の3つを意識するほかに、自宅だからこそできることもたくさんあります。ここでは肩の力を抜いて、自宅にあるもので気軽にできる算数学習をご紹介したいと思います。たとえば、時計。当然、ほとんどのおうちに時計はあると思いますし、子どもも日常的に時計を読んでいるでしょう。普段の生活に大きく関わるこの単元は、ドリルを使って学習するより、自宅の時計を使って、実体験として学んだほうが身につきやすいと私は考えます。しかも、「時計の読み方」は、多くの子どもがつまずきやすい単元のひとつ。つまり、日常生活のなかで苦手な分野を得意にできるかもしれないのです。「おやつは3時からなんだけど、あと何分で3時になるかな?」こんな質問を子どもにしてみるのはどうでしょう。おやつの時間は、子どもにとって楽しみな時間。そんな楽しい時間に、子ども自身の生活とリンクさせて時計の読み方を学習してもらうのです。ほかにも、ホールケーキを等分するときに「角度」について考えたり、料理の調味料の配合で「比」について考えたりすることもできます。「このケーキを3人で分けるときって、1人分の角度は何度になるかな?」(角度)「30度ずつ、このケーキを分けたら、何人分のケーキができるかな?」(角度)「さとう、みりん、しょうゆを2:1:2で混ぜるとき、さとうが10グラムだったら他の調味料の量はどうなるかな?」(比)「レモンジュースとお酢を4:1で混ぜたソースを100グラム作りたいんだけど、それぞれ何グラムずつ入れればいいかな?」(比)そう、自宅は算数学習のきっかけにあふれているのです。このように、生活のなかで具体的に理解することで、抽象的でわかりにくかった数の世界が身近になり、算数という科目がもっと好きになるかもしれません。特別な教材がなくても簡単にできる算数の自宅学習、ぜひ取り入れてみてください。次回は、iPadを使った新しい暗算学習法「そろタッチ」を開発された株式会社Digikaの社長、橋本恭伸さんとの対談を掲載する予定です。お楽しみに。『10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方』今木智隆 著/文響社(2019)■ 算数塾「RISU」代表・今木智隆先生 インタビュー記事一覧第1回:子どもを「算数嫌い」にしない大原則。幼児期からできる“算数好きの基礎”の築き方第2回:子どもが勉強で成果を出せないのは、親の「勘違い」が原因かもしれない第3回:10億件のデータを調べてわかった、小学生が「ずば抜けて苦手」な算数の単元と例題第4回:「算数の文章題が苦手」な子どもが、ひねった応用問題でも解けるようになる教育法
2020年10月16日中学1年生の冬に初潮を迎えた私でしたが、最初のころは生理の間隔が不規則で、経血も薄いナプキンにおさまるくらいの少量でした。母もいつ・どの大きさのナプキンを使うかなどは教えてくれず。私もなんとなく恥ずかしく、ナプキンをつけることにもまだ抵抗があり、大きめのナプキンを使ったことがありませんでした。そんなお年頃の私に、困ったタイミングで本格的な生理が来てしまった苦い体験をお伝えします。 1泊の体験学習で生理が来てしまい…それは中学2年生の春、1泊の体験学習でのことでした。持ち物リストにはもちろんナプキンもありましたが、準備していたのは軽い日用の薄いものでした。生理が来たとしても、いつものように少量だろうとたかをくくっていたのです。 そして活動が終わり宿舎に着くと、生理が来ていました。それもなんだかいつもより量が多いような……。不安には思いましたが、かなりの恥ずかしがり屋だった私は、先生や友人に大きめのナプキンをもらうことができませんでした。 生理が来たということを必死で隠し通すひとまず薄いナプキンをつけた私でしたが、臭いがしたら困るからとデオドラントスプレーを多めに使ってごまかしました。また、入浴も生理の人はみんなのあとから入る決まりでしたが、生理だと知られるのが嫌で、裸が嫌とか面倒だから入らないというような友人と同じふりをして入りませんでした。 しかし翌朝起きると、宿舎のシーツに小さなシミが……。なぜかシミ取りシートなる物を持っていたので、これ幸いとシーツの汚れを取り、隠し通しました。 職業体験中、挙動不審に2日目の職業体験は、ナプキンの上にトイレットペーパーを重ねて臨みました。しかし休憩時間にトイレに行くと、ジャージのズボンに経血がついていることに気が付き、真っ青になりました。もちろん同じ班には男子もいます。 上の服を引っ張って、できるだけお尻を隠し、人に後ろを見せないように歩いたり、座るときも椅子を汚さないようにお尻の下に手を挟むなど、かなり挙動不審だったと思います。早く家に帰りたい……そればかりの体験学習になってしまいました。 私にはまだ幼いですが、娘が2人います。2人には私のような体験はしてほしくないので、年頃になったら生理用品を一緒に選び、使い方などを教えたいと思います。また、家庭内でもある程度オープンにして、生理が恥ずかしいものではなく、これから付き合っていく大切なものだとさわやかに伝えたいと思っています。 監修/助産師REIKO文/やましたくるみ
2020年10月10日「3年生くらいまでは勉強面で心配することなんてなかったのに……」「高学年になった途端に授業についていけなくなったみたい……」このように、それまで優秀だと思っていたわが子が、学年が上がるにつれて成績が落ち込んでしまうケースはよくあるといいます。今回は、高学年で成績が伸びなくなる原因と改善策について解説していきましょう。優秀だった子が高学年で急に伸び悩むのはなぜ?小学校4年生くらいまでは成績が優秀で、家庭学習もしっかりできていたのに、高学年になって急に伸び悩んだり、勉強面での悩みが出てきたりするケースがよく見られます。『5歳から始める最高の中学受験』(青春出版社)の著者で教育専門家の小川大介さんも、長年の経験から「さまざまな家庭の教育相談を受けてきたが、『高学年になってから成績が伸びなくなった』という相談が非常に多い」と述べています。当然ですが、高学年になると学習内容自体が難しくなり、抽象的な概念を理解して読み解かなければならない問題も増えてくるでしょう。3年生くらいまでは「なんとなく」で解けていた問題が、4年生以降ではしっかりと理解できていなければ正解できないような学習内容へとシフトしていきます。だからといって、全員が伸び悩むわけではありません。むしろ、それまでは特に勉強面で目立っていなかったのに、学年が上がるにつれて、めきめき成績アップするような子もいます。「高学年から伸び悩む子」と「高学年から伸びる子」、その違いについてひもといていきましょう。高学年で成績が伸びなくなる子の共通点高学年で成績が伸びなくなる子には、いくつかの共通点があります。それには、親の関わり方が少なからず影響しているようです。■習い事でスケジュールがぎっしり!前出の小川さんは、「小さい頃からたくさんの習い事をさせている家庭では、小学4年生ごろから成績が伸び悩むケースが多い」と指摘します。月曜は学習塾、火曜は水泳教室、水曜はサッカー、木曜は……と休みなく習い事をさせていませんか?小川さんによると、「こういう子はみんな、低学年まではいい成績を取り続ける」のだそう。しかし4、5年生あたりから、一生懸命勉強しているのになぜか成績が伸びにくくなるといいます。■好奇心を育む経験が不足している小川さんは、高学年で伸び悩む子と学年が上がるにつれてぐんぐん伸びる子との違いについて、「小さいときにどれだけ夢中になれる体験をしてきたかどうか」であると述べています。学びの根っこにあるのは “好奇心” 。楽しくて夢中になれるものに対する「もっと知りたい」と学習意欲をかき立てられるような経験が、その後の勉強への向き合い方に深く通じるのです。■親に言われるから勉強していただけ学習習慣を身につけるには、自らの意志で勉強しているのだという意識が不可欠です。千葉大学教育学部附属小学校の松尾英明先生は、「誰かに命令されて嫌々やるのは習慣ではない」と話します。それまで親の言うことに従順だった子どもが、高学年になり自我を主張し始めると、「親に言われたから勉強するなんていや」と反抗するようになるケースも。■なんのために勉強するのかを理解していない上で述べたように、「親に命令されたから勉強する」という意識を持ち続けると、高学年になって物事を深く考えるようになり「そもそも、なんで勉強しなきゃいけないの?」「なんの役に立つの?」「これって意味あるの?」と自問自答するように。勉強の目的が「よい成績をとるため」でストップしていると、その先の未来を思い描けなくなります。その結果、勉強する意欲がみるみる低下していくのです。「高学年にぐんぐん伸びる子」になるために学年が上がるにつれてぐんぐん伸びる子は、幼いうちから “伸びる素地” を育んでいます。それは、親のちょっとした声かけや接し方、休日の過ごし方といった日常生活で育めるものばかり。ぜひ参考にしてみてください。■夢中で遊ばせる!小川さんは「子どもは楽しくて夢中になれるものに対しては、学びのセンサーが全開になる」と話します。好奇心が刺激されたものに興味をもち、それを知りたいと行動に移すことで、身をもって勉強への取り組み方を学べます。その際に親が心がけるのは、「夢中になっている子を否定したり邪魔したりせずに温かく見守る」こと。小川さんによると、「親の愛情を感じながら好きなことをして遊ぶというのは、なによりの安心感と幸福感をもたらす」そうです。さらに、幼少期に「たっぷり遊んだ」「納得がいくまでやり遂げた」という経験をした子は、ここぞというときにものすごい集中力を発揮するといいます。■振り返りの時間を大切に習い事でスケジュールを埋め尽くしてしまう弊害として、「振り返りの時間がなくなる」ことが挙げられます。なにかを学んだら、それを振り返り、反復することで吸収できます。つまり、習い事でもなんでも「やりっぱなし」は意味がないのです。毎日のように習い事に通い、家でのんびりする時間がなくなってしまうと、大事な振り返りの時間が失われてしまうでしょう。時間の使い方にもっと余裕をもたせれば、学んだことをより効率的に吸収できるというメリットもあります。■積極的にお手伝いをさせよう!高学年でも伸び続ける子にするために、小川さんは「日常のあらゆるシーンを学びの場にする」ことをすすめています。その代表的なものが “お手伝い” です。料理、洗濯、掃除、買い物……お手伝いには学べることがたくさんあるそう。特に買い物は計算力を高め、料理は段取り力を高めるので、ぜひ積極的に手伝わせましょう。小川さんは「勉強ができる子はたいてい段取り上手」と断言しています。高学年で重要となる “勉強のスケジュール管理” ができるようになるには、家事を手伝いながら段取り習慣を身につけるのがおすすめ。親子の絆も深まります。■勉強したくなる環境をつくる前出の松尾先生は、「『勉強しなさい』と親はひとことも言っていないのに、きちんと勉強する子は一定数いる」と述べており、その親の共通点として、「子どもが勉強するようにうまくリードしていること」を挙げています。具体的には、博物館や科学館に連れて行ったり、普段の親子の会話のなかに、うまく勉強の要素を取り入れたりしているそう。たとえば、子どもが学校で習ってきたことをクイズにするといいでしょう。「難しいけどできるかな?」と子どもの興味ややる気をくすぐり、日常会話のなかに自然に学びの要素を取り入れることで、日々の暮らしと勉強がより密接につながります。***高学年からも積極的に勉強に取り組めるように、幼いうちから「知らないことを知るのは楽しい!」という経験をたくさんさせましょう。どんな小さな子にも、知識欲や学習意欲は備わっています。親のちょっとした声かけや接し方で、子どもの「学びたい気持ち」はぐんぐん育まれますよ。(参考)プレジデントオンライン|「教育熱心な親の子」が4年生で潰れる根本原因東洋経済オンライン|中学受験「高学年で伸び悩む子」の典型パターンプレジデントオンライン|自ら机に向かう子の親が欠かさない習慣STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|「勉強しなさい」といい続けたら将来どうなる!?子どもの才能を摘まないためにーー
2020年10月09日発達障害のある子どもが抱えがちな困りとは出典 : 発達障害とは、生まれつきの脳機能の発達の偏りによる障害です。得意・不得意の特性と、その人が過ごす環境や周囲の人との関わりのミスマッチから、社会生活に困りごとが発生します。発達障害は外見からは分かりにくく、その症状や困りごとは十人十色です。特性や現れる困りごとによって、大きくASD(自閉症スペクトラム)・ADHD(注意欠陥・多動性障害)・LD(学習障害)の3つのタイプに分けられます。●自閉症スペクトラム障害(ASD)自閉症スペクトラム障害は、自閉症やアスペルガー症候群、広汎性発達障害などが統合されてできた診断名です。英名のAutism Spectrum Disorderの頭文字をとってASDと略されることもあります。主な特徴として、以下のようなものがあります。・言葉のコミュニケーションが難しい(言葉の裏にある意味を汲み取るのが難しいなど)・人と関わることが苦手(目を合わせない、空気を読むのが苦手など)・こだわりや興味に偏りがある(予定が変わるとパニックになってしまう、同じ動きを繰り返すなど)また、感覚に関する過敏性や鈍感性を伴うこともあります。●ADHD(注意欠如・多動性障害)ADHDは、注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障害とも呼ばれ、以下のような特徴があります。・不注意…物事に集中できず、忘れっぽい・多動性…落ち着きがなく、じっとしていられない・衝動性…自分の感情や行動をコントロールできず、衝動的に動いてしまうこれらの要素の現れ方の傾向は、「不注意優勢に存在」「多動・衝動優勢に存在」「混合して存在」というように人によって異なります。●学習障害(LD)学習障害(Learning Disabilities:LD)とは、全般的な知的発達に遅れがないものの、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算・推論する」能力に困難が生じる発達障害のことです。主に以下のような特徴があります。・ディスレクシア(読字障害):文字を読むのが苦手など・ディスグラフィア(書字障害):文字を書くのが苦手など・ディスカリキュリア(算数障害):計算や算数が苦手などと呼ばれることもあります。発達障害のある子どもには、その特性から困りごとが生じることが多くあります。発達障害のある子どもが抱えやすい困りごとの例を紹介します。●自閉症スペクトラム障害(ASD)がある子どもの困りごと・言葉の遅れ周囲の大人や同年代の子どもたちと言葉でやりとりすることができず、自分の希望を伝えたり、相手が何をしてほしいのか理解することが難しい。・周囲とのコミュニケーションが苦手周りの子どもとコミュニケーションを取ることが苦手で、一人遊びをしていることが多い。そのため周りの人から仲間外れにされたり、集団で活動をすることが上手くできずに注意されたりすることがある。また相手が何をしてほしいのか理解できずにケンカになったり、自分の気持ちが分かってもらえないためにかんしゃくを起こしたりして対人トラブルが生じることもある。・こだわりが強い・変化が苦手同じおもちゃでないと遊ばない、スケジュールが急に変わると活動できないなど、日常生活に支障が出るような強いこだわりがある。周囲の人からどれだけ注意されてもこだわりを直すことは難しいので、わがままだと誤解されたり、無理やりこだわりをやめさせられそうになってパニックを起こしたりすることもある。・癇癪・自傷行動思いがけないことや気に入らないことがあるとパニックになったり、激しい癇癪(かんしゃく)を起こしたりする。また、頭を壁などにぶつける、髪の毛を抜く、手や爪を噛むなどして自分を傷つけてしまうこともある。・感覚過敏光や音に敏感で、そういった刺激を嫌がることがある。感触にこだわりがあり、決まった服以外着られなかったり、食べ物の好き嫌いが多くて偏食があったりする。過敏であるがゆえに刺激を避けようと活動範囲が狭くなったり、人との関わりを避けることもある。・感覚鈍磨感覚の反応が鈍くて刺激や痛みを感じにくいことがある。そのため声をかけられても気づかなかったり、ケガをしても気にしないことがある。また、自分からより強い刺激を求めて危ない行動をとったりすることもある。●ADHD(注意欠如・多動性障害)がある子どもの困りごと・課題に集中できない話を聞いたり、本を読み続けたりすることが苦手。やるべきことがあっても、少ししたら他のことを始めるため、周囲の人から注意されることがある。・忘れ物や不注意が目立つ忘れ物や、うっかりミスが多い。片付けや整理整頓も苦手で、どこに何をしまったのかも忘れてしまうことがある。約束や課題の〆切なども忘れてしまうことが多いため、対人トラブルや周囲から叱責されることが多くなりがちである。・我慢ができず、感情がコントロールできない:じっと座っていることが難しかったり、順番を待つことが苦痛である。そのために周囲の人とケンカになってしまうこともある。感情のコントロールが苦手で、カッとしたりイライラしたりしやすくて、些細なことでもつい手が出てしまうことがあるので、対人トラブルになりやすい。・行動がコントロールできない刺激に敏感ですぐ気が散ってしまったり、おしゃべりがやめられない。先生の指示で動いたり周りと合わせて行動したりするのが苦手なので、集団行動をとったり、周りと同じペースで物ごとに取り組むことが苦手である。●学習障害(LD)がある子どもの困りごと・読むことが苦手読み間違いの多さや、読むことの遅さ・たどたどしさがある。また、読めたとしても非常に疲れてしまうことがある。・書くことが苦手文字の形を正確に書くことができない。文法やマルや点の打ち間違いが多い。文章で表現することが苦手。・算数が苦手数を理解したり、覚えたりするのが難しい。計算ミスが多かったり、計算が遅かったりする。数式を用いて考えるのが苦手なので、複雑な計算などがなかなかできない。・なぜできないのか理解してもらえない学習障害の子どもは苦手なこと以外はそれなりにこなせることが多く、「なぜ他のことはできるのに、これだけできないのか?」と困りごとを周囲の大人に理解されにくい。怠けているのではと誤解されて注意されることで、ますます意欲が低下するという悪循環が生じやすい。※リストは行動の一例です。その障害があるすべての子どもに該当するとは限りません。発達障害とは?種類・症状・進路・発達支援の重要性について発達障害のある子どもには、どんな関わり方が必要とされている?出典 : 発達障害のある子どもは、特性が理解されないまま、「困った子」「できない子」として誤解され、叱られることで、やる気や自信をなくしてしまいがちです。不登校や引きこもり、うつ、反抗挑戦性障害といった二次障害を防ぐためにもこれらの兆候を見逃さないことが重要です。その子の困りごと・発達状況や障害特性に合わせた関わり方をすることにより、できることを増やしたり、隠れている力を引き出したりすることができます。「困った子」ではなく「困っている子」と考え、早期にサポートしていきましょう。その際、発達障害のある子ども自身のスキル獲得を求めるのみでなく、環境を整えたり、支援をする側の対応を工夫することが大切です。発達障害のある子どもへの声かけでは、以下のことに気をつけてみましょう。①否定語を使わず、肯定語を使った声かけ「〜しないで!」「〜はダメ!」といった否定語を使った声かけは、人には伝わりづらいと言われています。また発達障害のある子どもの場合、その特性による困りごとから周囲に注意されたり否定されたりする頻度が高く、自信ややる気をなくしてしまうこともあります。「その行動の代わりにどんな行動をしてほしいのか?」を考え、否定語ではなく肯定語を使った声かけに変換して伝えるようにしてみましょう。(肯定語を使った声かけ・例)「走らないで!」→「歩いてね」「一人で机を運んじゃダメ!」→「友達と一緒に運んでね」②具体的で、短い指示を出す何度伝えても、子どもの行動が変わらない…そのようなときは、指示が本人に伝わっていないのかもしれません。発達障害のある子どもは、空気を読んだり、口頭指示を理解したりすることが苦手である場合も多く、指示はできるだけ具体的に、短く伝えることが大切です。(具体的で短い指示・例)「ちゃんと片付けて」→「ブロックを、あそこの箱にいれてね」「ランドセルと水筒と帽子を片付けて、宿題をやるまでゲームはなし」→「(指示を一つずつ分解する)ランドセルをしまってきて。(できたら)水筒と帽子も片付けてね。(できたら)宿題をやろうね。(始めたら)終わったら、ゲームしようね」特性による困りごとが生じている場合、特性に応じた環境がないと、いつまでも失敗を繰り返してしまうことになります。怠けたりふざけたりしているわけではないのに、失敗して叱責を受けることが多いと、子どもは次第に自信ややる気をなくしてしまいます。そのため、発達障害の特性に応じて「失敗しづらい環境」を大人が設定することが必要です。(特性に応じた環境設定・例)こだわりが強く、いつもと違うスケジュールになると癇癪を起こしてしまう。また、口頭指示を理解することが苦手な子どもの場合→予定の変更がある場合は、事前に伝えておく。その際、表や写真を使って視覚的に伝えるようにする衝動性が強く、宿題をしていてもすぐに離席して別の遊びを始めてしまう子どもの場合→あらかじめ、気になってしまうものを視界から除いておく。机は、壁など他のものが目に入りづらい場所に設置する例えば宿題のプリント3枚を仕上げられるよう、子どもをサポートするとします。最終的な目標は「プリント3枚を綺麗に仕上げること」ですが、初めからそこをゴールにして子どもと関わっていると、「字が綺麗に書けていない」「まだ半分しか終わっていない」など注意ばかりになってしまい、「もうやりたくない」と子どもが取り組まなくなってしまうことも。そこで「スモールステップ」の考え方で子どもと関わることで、少しずつ子どものできることを増やすことができます。「まずは3問解く」「10分は集中する」など小さく分解した目標を設定し、それができたらほめたり息抜きの時間を取り入れたりする。その後も少しずつ高い目標を設定していくことで、子どもの「できた!もっとやりたい」という気持ちを引き出しながらゴールに向かうことができます。このように、ひとり一人異なる子どもの発達状況や特性、困りごとに応じて関わり方を変えることで、困った行動が減り、できることが増えていきます。しかし、これらの関わり方を家庭のなかで実践しようとしても、親の忙しさや余裕などの状況によって難しい場合もあるでしょう。また、保育園や幼稚園・小学校ではこういった個に合わせた関わりをしてもらえないというケースもあるはずです。そこでおすすめなのは、家族だけで困りごとを抱えず、さまざまな専門機関やサービスを利用してみることです。家族だけで抱えず、専門機関やサービスを利用することが大切出典 : 世の中には、子育てや発達障害のある子どもをサポートする、さまざまなサービスがあります。上手に活用することが子どもの力を育み、家庭での生活の質向上にもつながります。家族だけで抱えず、専門機関やサービスを利用してみましょう。発達障害者支援センターとは発達障害のある子ども、大人、またその関係者をサポートするための専門機関です。現在は全国に67個のセンターがあり、保健・医療・教育・福祉などの機関と連携を取りながら、発達障害のある方やご家族からの相談に応じています。全国各地にある施設に直接通うことで、発達障害のある子どもが必要なサポートを受けることができます。原則的に、小学生未満の未就学の子どもが通うことができるのが児童発達支援、小学生~高校生の就学児童が通うことができるのが放課後等デイサービスです。自立支援や、遊びや学びの場の提供、習い事に近い活動を行っている施設もあれば、専門的な療育を受けることができる施設もあります。また、民間の幼児教室や学習教室で、発達障害やその傾向のある子ども向けの療育を行う場所もあります。保健センターは、地域住民に対し、総合的な保健サービスを提供する施設です。乳幼児健診で保健センターを利用する方が多いようですが、そのほかにも子育てに役立つさまざまなサービスを受けられます。児童相談所は、子育ての悩みや障害児福祉といった、子どもに関わるあらゆる相談に応じる機関です。子育て支援センターは、主に乳幼児の子どもと子どもを持つ親が交流を深める場です。気軽に遊びに行くことができ、子育てについての不安や悩みも相談することができます。発達障害のある子ども向けの幼児教室・学習教室や、オンラインサポートも利用できる出典 : ジュニアの幼児教室・学習塾では、発達の気になる子どもへの指導を行っています。その特徴を紹介します。・完全個別指導:お子さまだけのオリジナルカリキュラムを作成し、徹底サポート・発達の専門家が監修の教材:10,000点以上の充実教材とプログラムをベースに、お子さまの特性や興味に合わせたプログラムで支援・学習面、ソーシャルスキル面いずれもにアプローチする授業・科学的理論に基づくアプローチ:お子さまと関わる指導員による、科学的理論に基づいた最適なアプローチ・ペアレントトレーニング講座:ペアトレや面談等により、教室と家庭の両輪でサポートする体制LITALICOジュニアの幼児教室・学習塾では、「マンツーマン特化型」の9ヶ月コースを開講しています。このコースは、子どもたちへの指導だけでなく、保護者向けペアトレや面談も充実しています。9ヶ月を一区切りとしてゴールを設定し、教室と家庭の両輪でサポートしながら、スモールステップで「できた!」を積み重ね、子どもが無理なく楽しく力を育めるよう支援をしています。・問合せ先LITALICOジュニア幼児教室・学習塾(※)は、関東を中心に展開しています※LITALICOジュニアの幼児教室・学習塾は、診断の有無にかかわらず利用可能な教室です。福祉サービスではないため、通所受給者証は必要ありません。電話でのお問合せ:0120-901-835受付時間:月~金(祝日除く)10:00~17:00発達ナビPLUSは、 発達障害や凸凹に関する専門家チームによる、オンラインサポートサービスです。「発達ナビPLUS」の会員になると、4つのサービスラインナップすべてにアクセス・参加することができます。勉強会や教材でさまざまな知識・情報を得られたり、悩みをメールで相談することができます。・ 質問もできる!オンライン勉強会(毎週開催)・専門家にメールで個別ケース相談・ペアトレの考え方を取り入れた子育てヒント動画・専門家監修!支援のプロも活用する特別支援教材オンラインなので、お住まいの地域に関わらずご自宅でサービスを受けることができます。まとめ発達障害がある子どもは、得意・不得意の特性と、その人が過ごす環境や周囲の人との関わりのミスマッチから困りごとが発生します。環境を調整し、特性に合った学びの機会を用意することで、困りごとは軽減されると言われています。家庭のみで困りごとを抱えず、専門機関やサービスを利用しながら、その子に合ったサポートをしていくことが大切です。
2020年10月03日前回の『生徒への質問までマニュアル化された教育法「ディレクト・インストラクション」の驚くべき効果』では、「エビデンス・ベースド」の考え方を紹介し、データに基づいた科学的な教育マニュアルであれば子どもの成績は上がるということをお伝えしました。なんとなくの思い込みや経験だけでなく、科学的なデータをもとにして教育への提案を行なうこと。それこそが、エビデンス・ベースドに基づいた教育観です。私が運営しているRISUのタブレット教材である「RISU算数」も、この考え方をもとに設計されています。今回は、エビデンス・ベースドの具体例をみなさんにご紹介することにしましょう。算数や勉強に関する驚きのデータで、エビデンス・ベースドの底力がわかるはずです。10億件の学習データから見えてきたことこれからお伝えするデータは、RISU算数を学習した子どもたちの、10億件を超える学習データを分析して導き出されたもの。「ある段階までは算数でいい成績をとっていたのに、あるとき突然、成績が悪くなった子」のデータ分析なども正確に行ない、「なぜ算数でつまずいてしまうのか」ということを定量的に突き詰めました。なぜ、子どもは算数でつまずいてしまうのか――。これを解く鍵は、「ある段階で突然成績が悪くなってしまう子」の成績データにありました。データを見るとそういう子は、何学年も前に学習していたところにつまずきのタネがあったという場合がほとんど。算数のつまずきは、本人さえ気づかないはるか昔に原因があったのです。この事実は、算数の特徴をよく考えれば簡単に理解できるものでした。算数がほかの教科と大きく異なるのは、「さまざまな単元の習得を積み上げなければ、次の単元に進めない」ということです。極端な話かもしれませんが、たし算やひき算が理解できていない子どもに、四則演算をさせようとしてもできないわけです。あるいは、かけ算が理解できていない子どもに、かけ算を用いる円周率の計算はできませんよね。算数はさまざまな単元を少しずつ積み上げて、より難しい範囲に進んでいく、いわば「RPGゲーム」のようなもの。子どもが、ある単元を理解できないときは、その単元を解くために必要な単元の理解ができていない、あるいは忘れてしまった場合がほとんどなのです。学校の算数と算数学習の「悲しい関係」この背景には、学校の算数の授業では普通のことである「とびとびの授業」もあると考えられます。最も顕著なのは、「図形」の範囲。例えば、立体図形を初めて学校で習うのは「箱の形」という単元で、これは2年生に学習します。でも、その後の授業に立体が登場するのは、なんと4年生! 2年もの歳月が経ったあとに、内容がつながっている単元を習うわけです。4年生で再度図形の学習をする前に、しっかりと学校で2年生の復習をしてくれればいいのですが、残念ながら忙しい学校カリキュラムでは、そううまくいきません。また、自宅学習で2年前の復習をしている子も珍しい。したがって多くの子が、2年前の授業の内容を忘れたまま、4年生でもう一度、図形の範囲に入るのです。これでは、4年生の内容がわからなくなるのも当然ですよね。このように、算数の苦手の原因が昔の学習にあることは考えてみれば当然です。 しかし、データ分析をすることで、あらためてはっと気づかされたのでした。算数の “苦手” は、たった3種類に分類できるさて、ここからが今日のメインテーマです。算数がRPGゲームのような積み上げ型の教科であることはよくわかっていただけたと思います。これは別の言い方をすれば、「算数は単元ごとのつながりが重要な教科」だということ。単元ごとのつながりを意識することが、算数を効率よく勉強するための近道なのです。そして、そのつながりが「たった3つ」に分類できることを、RISUは発見しました。10億件の学習データを分析した結果、そのつながりの姿がはっきりと見えたのです。その3種類とは、「位」「単位」「図形」の3つ。拍子抜けした人もいるでしょう。そうなのです。この3つ、算数を学習するにあたってはあまりに基本的な単元すぎて、多くの方がそこまで重要だと思わない単元。しかし、この3つの単元がメインストーリーとなって、算数というRPGは構成されています。つまり、3つの基本さえしっかり押さえておけば、算数でつまずくこともないですし、もしつまずいてしまっても、その3つをよく復習することでつまずきの原因を知ることができるのです。そして、算数の苦手もこの3種類に分類できる! 「その3つなら、正しく理解できて当然だろう」と思う大人は多いでしょう。しかし、データはそうは言いません。実際の教育現場や家庭学習の様子をのぞいてみると、この3分類が原因となって算数が苦手になるお子さんが非常に多いのです。ここがエビデンス・ベースドの強み。学習についての先入観を取り払ってくれるのです。具体的なデータとして、以下のランキングを見てください。多くの子どもがつまずきやすい単元や問題例を調べてみたところ、次のような順位が得られたのです。【子どもがつまずきやすい単元・範囲ランキング】ワースト12~3桁の位の理解:「位」ワースト2図形の組み立て・立体の基礎:「図形」ワースト3単位、メモリの読み方:「単位」ワースト4文章題ワースト5円と半径・直径の理解:「図形」子どもがつまずきやすい単元・問題例のワースト5位のうち、ワースト4位の「文章題」を除けば、すべて先ほど書いた「位」「単位」「図形」に関係するのがおわかりいただけるはずです。だんだんと、エビデンス・ベースドの考え方の特長が理解いただけているのではないでしょうか。詳しく知りたい方は、こどもまなび☆ラボのインタビュー記事をチェックしてみてくださいね。「ワースト2:図形の組み立て・立体の基礎」と「ワースト5:円と半径・直径の理解」については、『10億件のデータを調べてわかった、小学生が「ずば抜けて苦手」な算数の単元と例題』で実際の問題を使って説明しています。また「ワースト4:文章題」については『「算数の文章題が苦手」な子どもが、ひねった応用問題でも解けるようになる教育法』をご覧ください。拙著では、このワースト5位の範囲のそれぞれについて、かなり詳しく苦手の克服法を記載していますので、そちらもぜひ。もし、お子さんが算数のどこかの範囲でつまずいていたら、この3つのどこかにその原因が求められるはずです。逆に、算数の復習をするときは、この3つの範囲を重点的に見直せば効率よく復習ができるとも言えますよね。エビデンス・ベースドの考え方を用いれば、効果的・効率的に学習が進められるのです。次回も、エビデンス・ベースドに基づいた効果的な学習法について見ていきたいと思います。『10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方』今木智隆 著/文響社(2019)■ 算数塾「RISU」代表・今木智隆先生 インタビュー記事一覧第1回:子どもを「算数嫌い」にしない大原則。幼児期からできる“算数好きの基礎”の築き方第2回:子どもが勉強で成果を出せないのは、親の「勘違い」が原因かもしれない第3回:10億件のデータを調べてわかった、小学生が「ずば抜けて苦手」な算数の単元と例題第4回:「算数の文章題が苦手」な子どもが、ひねった応用問題でも解けるようになる教育法
2020年10月02日私が小学校で1年生の担任をしているときに、保護者からよく相談されていたのが「宿題」に関してです。小学校に入ったばかりのころや新学年になった初めのころは張り切って取り組んでいても、だんだんとやるのを嫌がったり、忘れてしまったり、後回しにしてしまったり…ということが出てくるものです。今回は、宿題の対策と取り組みについてお話しします。低学年の宿題は家庭学習の定着が目的1年生の宿題は、ひらがなの練習、運筆、音読、数字の書き取り、簡単な計算練習といった内容が多いと思います。高学年や中学生のようにやっておかないと授業についていけない…なんてことはなく、やってもやらなくても授業内で十分理解できる子がほとんどです。では、「なぜ宿題が出されるのか」というと、家で勉強をする習慣をつけることが目的です。学年が上がるにつれて、勉強の内容が難しくなり、予習や復習が必要になっていきます。そのときに家庭で学習することが当然になっていると、自分でどんどん勉強を進めていけるようになります。この習慣は、一朝一夕には身につきません。そのため、低学年のうちに短時間から練習しておくのがいいとされています。なので、1年生の宿題の内容自体はそんなに難しいものではなく、自分の力でできるものが中心です。宿題についてのルールは自分で決めさせる宿題は先生との「約束」「やりなさいと言わないと、一向にやらないんです」「毎日、宿題をやるやらないでケンカになってしまいます」そんな相談をよく受けました。毎日そんなやり取りをしていると、子どもも大人もストレスになってしまいますね。まず、「宿題は先生との約束である」ということを説明しましょう。1年生は1週間先、1か月先…という見通しは立てるのが難しいですよね。とはいえ、社会に出れば書類やレポートなど定められた期限までに提出を求められます。その練習として、「次の日までにこの宿題をやってくる」と先生と約束をし、それを守り、期限内に提出することを繰り返していくのです。子どもの考えを尊重しましょう次に、宿題についてのルールを一緒に決めます。一方的に親が「ゲームは宿題が終わってから!」「宿題が終わるまでは遊びに行くの禁止!」などと決めてしまうと、子どもは納得していないので、そのルールを守ることを渋ります。そして親は守らせるために必死になり…ということになりかねません。ルールは子ども主体で決めるのがいいと思います。「宿題はいつやるの?」と聞いて、子どもの考えを尊重します。「おなかがすくとできないから、おやつを食べたらやる」「すぐ終わる宿題だから、夜寝る前にする」「今日は友達と遊びたいから、帰ってからやる」など、子どもなりに考えられると思います。寝る前なんかにしたら、眠くなってできないじゃないか、遊びに行ってからだと忘れてしまうのではないかなど、大人は先を見通してやきもきしてしまうものですが、失敗も含めて、どんどん経験させましょう。サポートは子どもから求められたことだけをやる時間を決めるには、「〇時からやると時間を決める方法」と「〇〇が終わったら(帰ってきたら、夕飯が終わったらなど)とタイミングを決める方法」があります。どう手伝ったらいいかを確認し、言われたことだけ手伝いましょう。タイマーをセットしておいてあげる、忘れていたら1回だけ声をかける…といったように。宿題の時間になったら、親も近くに座って、一緒に過ごしましょう。子どもの勉強を見張るのではなく、自分も本を読んだり、家計簿をつけたり、これを機に資格の勉強をするのもいいですね。もしやらなかったらどうなるかも経験させるそれでもやらなかったら、しつこく声をかけるのではなく、忘れたらどうなるかを経験させましょう。先生に怒られてしまうかもしれません。休み時間にやるように言われるかもしれません。放課後に残ってやることになるかもしれません。次の日の宿題に前日の分のものがプラスされるかもしれません。宿題を忘れたことでどうしようとドキドキするかもしれません。一方でちゃんとやってきたクラスメイトは、先生に褒めてもらえるかもしれません。そして、休み時間は最初からお友達と遊べることでしょう。そういったことを経験したり、先生と忘れないためにどうしたらいいかを話し合ったり、自分でも考えたりしながら工夫して、家庭学習の習慣がついていけばいいと思います。できたときはそれを認める声かけを「今日は自分から宿題をやることができたね」「ひらがなが丁寧に書けたね」「毎日やっているから、音読が上手になったね」など、できたことを認める声かけをしていくと、子どものやる気が引き出されると思います。量が多いときは相談してみるのも一生懸命やっているのに、宿題に時間がかかってほかのことをする時間がないというときは、その子にとって宿題が多すぎるのかもしれません。家庭学習の目安は「学年×10分+10分程度」と言われていますので、1年生は20分ほどです。遊びながらダラダラやっているわけではなく、頑張ってやっているのに、1時間も2時間もかかるようであれば担任の先生に相談してみてもいいと思います。ただ、そのときに「先生の出す宿題の量が多すぎます!」と批判的に言ってしまうと、よかれと思って出している先生はショックを受けてしまいます。そこで、「宿題を一生懸命やっているのに2時間もかかり、寝るのが遅くなってしまいます。どうしたらいいでしょうか」というように、困っていることを具体的に伝えてみてください。当然ながら、宿題は子どもを苦しめるために出しているのではなく、学力をつけてほしいと願って出しているものです。上手につきあって、家庭学習の習慣を身につけ、将来につなげていけるといいなと思います。<文・写真:ライターHIDE>
2020年09月24日\チェック!/うちの子どうしたら勉強してくれる?こんな場合はオンライン学習が合うかもUpload By LITALICOライフUpload By LITALICOライフUpload By LITALICOライフ「学校の勉強に集中できない」「マイペースすぎて学校を窮屈に感じている」というお悩み。LITALICOライフの勉強会や個別面談でも、よく耳にします。Upload By LITALICOライフオンライン学習ってどんな学習スタイル?過去の学年の学び直しもできる2019年、文科省は「GIGAスクール構想」を打ち出しました。タブレットやインターネットを使い、それぞれのお子さまに最適な学習スタイルを実現させる構想です。オンライン学習の良い点は、自分のペースで進められること。そのため、苦手な科目を重点的に学んだり、好きな科目を先取りして学ぶこともできます。大人数で同じペースで進めることが苦手なお子さまも、主体的に取り組める良さがあります。Upload By LITALICOライフUpload By LITALICOライフ通学するスタイルのオンライン学習もある!「オンライン学習」というと、どんなものを思い浮かべますか?学校から帰ってきた放課後、自宅でタブレットなどで学習する…というイメージもあるかもしれません。実は今、授業そのものがオンライン化しているものもあります。高校の選択肢では「通信制高校」はずいぶん認知されてきましたが、中学でも一部出てきました。家で一人でもくもくと机に向かうスタイルのものもあります。一斉指示が通りにくかったり、周りがガヤガヤしていると集中できない、というお子さまには良いかもしれません。先生やお友だちと関わるタイプだと、スクールに通学し、自習室で自分のペースで進めるスタイル、家で、ビデオ会議を用いて朝礼やグループワークをするスタイルなどもあります。Upload By LITALICOライフUpload By LITALICOライフUpload By LITALICOライフオンライン学習はあくまでも選択肢の一つ。他の選択肢や、お子さまに合った環境の整理は、無料勉強会でお伝えしていますもちろん、オンライン学習は、あくまでも選択肢の一つです。学習方法や合うと感じる環境は、お子さまによってそれぞれです。Upload By LITALICOライフLITALICOライフでは、保護者さまに向けた無料勉強会を開催中です。オンラインでの開催なので、ご自宅からご参加いただけます。「グレーゾーン向け 個性を伸ばす「中学・高校受験」発達に特性のある子にあった個性を伸ばす進路の選択肢勉強会」では、STEAM教育やものづくりの特色がある学校、海外留学についてなど、多様な学びの環境についてもお話します。「個別でより具体的に話したい」という場合は、勉強会参加後に希望すると、個別面談で進路や教育費など幅広い話をすることもできます。Upload By LITALICOライフ「不登校の支援と将来への準備」がテーマの勉強会は、不登校だけではなく、“お子さまが学校を行き渋っている”“不登校ではないけれどさまざまな選択肢を知りたい”、という方にもおすすめです。義務教育以降の高校進学の選択肢として、通信制・サポート校や高等専修学校、チャレンジスクールなどについてもお話します。Upload By LITALICOライフどの勉強会でも、チャットで質問できる機能や個別面談の案内をしています。少し興味がある、という方はお気軽にご参加ください。LITALICOライフでは、幼児教育や中学・高校受験、キャリア支援など、さまざまな専門領域をもつコンサルタントが、年間2,000以上のご家庭へ勉強会や個別面談を行っています。これらの知識やノウハウを基に、より多くのご家庭の困りごとや将来への不安を、少しでも「安心」に変えていけるような情報をお届けするメルマガを配信しています。想定配信内容・発達障害のある子にあった進路や自立に関するヒントやイベント情報・発達障害のある子の特性や個性を活かす手立てやお役立ち情報・読者からの子育てのお悩みQ&AなどUpload By LITALICOライフLITALICOライフはお子さまとご家族が「自分らしい人生」を歩んでいくために障害分野とファイナンス、その両方の専門家としてライフイベントやライフプランの見直しを相談できるパートナーです。社会資源やサービス・お金の知識といった幅広い内容を身につけることができる勉強会や、専門領域をもつコンサルタントとの個別面談・プランニングを提供しています。Upload By LITALICOライフ
2020年09月13日ムスメちゃんとオコメちゃん
猫の手貸して~育児絵日記~
うちはモフモフ暮らし