運動会の保育園からの配慮Upload By まる運動会数日前に保育園より面談の話が出た。通常の面談の時期なので運動会後に面談でもいいのだが、息子は加配保育でほかの子どもとは対応が違ってくるため、ついでに運動会のことも話したいという感じだった。私も運動会の対応が気になっていたのでちょうどいいと思い面談の日にちを決めたのだが、ちょうど面談の日に息子が体調を崩してしまったのだ。面談は延期になったが担任の先生が電話で詳細を話してくれた。基本的に先生が一人息子につくこと、競技でポックリをやるのだが、息子のポックリだけほかの子どものものより面積が広く高さが低くなっていること、かけっこの競技は先生と手をつないで走ることになるだろうということ。大体予想通りのお話だったので特に驚くこともなかったが、ポックリを息子の分だけ形を変えてつくってくれていたことは知らなかったので、その配慮がとてもうれしかった。運動会当日、いつもと違う雰囲気に息子のテンションはみるみる下がり…Upload By まる運動会当日、保護者2人まで参加可能ということでわが家はまたじぃじが一緒に行くことになった。前回一緒に行った保育園のイベントの夏祭りは、息子が大泣きで何も参加できずに帰宅。イベントをよく見に来てくれるがいつも不機嫌な孫しか見せられていないので、今回も期待しないでね…と伝えて出発した。保育園に着くや否やいつもと違う雰囲気を感じ取ったのか息子のテンションがみるみる下がっていく。園児は一度玄関で待機して保護者は園庭で観覧なのだが、玄関から大泣きが始まった。ほかには泣いている子など一人もいない。大泣きの息子を抱えながら「お母さんたちは園庭に行ってください!」と言う保育士さんにすみません…と思いながら観覧席で待つことにした。先生に手を引かれながら参加したリズム競技Upload By まる先生の紹介により年少さんの子どもたちが園庭に入場してくる。みんなしっかりと整列してニコニコ笑顔の中、一番最後に先生に手を引かれながら泣き顔の息子が出てきた。立つこともしたくないのか先生の膝の上に座って一人だけベソベソしている。そのまま最初の競技のリズムが始まった。リズムはピアノの音に合わせてウサギの真似をしたり馬の真似をしたりしながら園庭を走る。みんな上手に走り回っている中、息子は先生に手を引かれてゆっくりと歩きながらスタイで顔を隠していた。せっかく動画を撮っているのにまったく顔が映らない。それはそれでおもしろかったが、まったく顔を写すことができないまま、リズムの競技は終わってしまった…。最後までこのままかと思いきや…?Upload By まるポックリの競技が始まった。園児が一人ずつポックリに乗ってコースを一周する。息子は相変わらず先生の膝の上に座っていた。もう今日は最後までこのまま不機嫌かもね…とじぃじに言うと「うーんまぁ仕方ないね」と慣れた返答が来た。さすが自閉スペクトラム症のある孫をもう数年見ているだけある。しかしできれば少しでも参加しているところを見せてあげたいなぁと思っていたら、いつのまにかポックリに乗って笑顔でスタート地点に立っている息子がいた。いつの間に泣き止んだの!?というかできるの!?とカメラを構え見守っていると、上手にポックリに乗って歩いているではないか。隣でうれしそうにじぃじがシャッターを切る音が聞こえてきた。ポックリのコースは保護者の前をぐるっと一周するようになっている。息子は笑顔でこちらを見ながら途中までコースを歩き、そのままコースを外れて一直線にママの元へ来てくれた。息子が楽しそうにしていることも、途中までだけどしっかりと競技に参加できたことも、ママのもとに一直線に来てくれたことも全てものすごいうれしかった。先生も無理に制御することはせずに、息子のやりたいことに合わせて付き添ってくれ、いいタイミングで次の競技に連れて行ってくれた。最後の競技はかけっこ。息子のペースで走り切ったUpload By まる最後はかけっこだ。もう息子は調子を取り戻したようでニコニコで先生に手をつながれながら順番が来るのを待っている。かけっこはそのまま先生と一緒に走るのかと思っていた。よーい、ドン!の合図と共に駆け出す子どもたち、息子は先生に背中を押されてワンテンポ遅れてゆっくりとスタートした。そしてそのまま先生の手を離れのんびりした走りだが一人で走り切ることができた。今日は最初から最後まで泣いてても仕方ないや、そう思いながら来たのに息子は思った以上の成長を見せてくれた。今回成長の喜びと同時に、分かってはいたけれども、ほかの子どもと比べてだいぶ発達の差があるなということも強く感じてしまった。かけっこでみんな同時にスタートして、みんながゴールしたあとゆっくり走りきる息子を見て、このかけっこの差くらい発達の差があるんだろうなとしみじみ感じた。これから先、無理にほかの子どもに合わせて進むよりも、息子に合ったスピードでゆっくり進んでいける場所をちゃんと探していってあげたい。執筆/まる(監修:初川先生より)息子くんにとって初めての運動会。成長を感じる機会となったようで何よりです。これまでの行事での息子くんのコラムも拝読していたので、今回のコラムは読んでいて私もとてもうれしい気持ちになりました。さて、運動会のような行事に関しては、発達的な難しさのあるお子さんに関しては園・学校の先生と事前によく打ち合わせしておけると良いですね。今回も面談の機会を設定いただき良かったなぁと思います。練習の中で、ここはみんなと同じように、ここは特別な配慮をして、ということを先生方は掴んでいらっしゃるので、そこを共有し、保護者の方も承知したうえでのさまざまな配慮がなされることが安心につながります。行事では普段はいない保護者がたくさん参集したり、みんなテンションが高かったり、「いつもと違う」が多いので自閉傾向の強めのお子さんにはしんどい面もあります。ですが、一度経験することで、次回は少し予想がつくため、より一層、取り組みやすくなるでしょう。今回撮られた動画や写真を来年度の運動会の前に予習として見ながら、心の準備もきっと進むことと思います。
2023年01月06日ウーマンエキサイト読者の皆さま、こんにちは。今回は運動会の話。長女ムスメが年少さんのとき、初めての運動会で驚いたことがありました。ムスメたちの幼稚園はいわゆるマンモス園、結構人数が多いです。大勢の中から我が子を探すのも一苦労。そこで目立つように靴下や靴、髪飾りを工夫している子がちらほらいました。なるほど! 次年度は我が家も真似してみようかな? そう思ったのですが…。こだわりムスメには無理でした。そして3年後。迎えた次女オコメ初めての運動会。ちょっとわかりやすい髪飾りをつけることに成功!みんな考えることは一緒だったみたいで、髪ゴムの色を変える程度では、全然目立てませんでした(笑)。ちなみにオコメも髪型や靴下を自分で選ぶようになってしまったので、今年からは姉妹ふたりとも潔く何もしていませんが、ばっちりカメラに写すことができたのでホッとしました。
2022年10月15日発達性協調運動症(発達性協調運動障害・DCD)の診断と発達障害の関係は?Upload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホン発達性協調運動症(発達性協調運動障害・DCD)のはっきりとした原因は、まだわかっていませんが、いくつかの原因が検討されています。また、発達性協調運動症は、限局性学習症(学習障害)、自閉スペクトラム症、ADHDと併存することがまれではないと言われています。上記との併存が多くみられるため、なんらかの共通する遺伝的要因があるのではないかと言われています。また、上記のような障害のある子どもは定型発達の子どもより、発達性協調運動症を発症する可能性が高いと言われています。参考:自閉スペクトラム症に併存しやすい疾患・障害|こころの健康情報局「すまいるナビゲーター」参考:ASD(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群)について|厚生労働省e-ヘルスネットDSM-Ⅴでは発達性協調運動症は、5歳から11歳の子どもでは、5~6%が発症する、また、女児より男児のほうが発症率が高いといわれています。発達性協調運動症とADHD(注意欠如・多動性障害)との関係ADHDのある子どもがよくころんだり、物にぶつかったりしてしまうのは、ADHDによる注意散漫や衝動性に原因があるのか、それとも発達性協調運動症によってなのかを注意深く観察する必要があります。ADHDと発達性協調運動症との境界についてはDSM-5には特に記載がありませんが、ICD-11では衝動性や不注意のために物や人などにぶつかりやすい子どもを発達性協調運動症と診断しないようにとの記載があります。子どもの運動に対する困難さ、不器用さは必ずしも、ADHDだけが原因、発達性協調運動症だけが原因というわけではなく、両方が原因となっていることもあります。海外からは、ADHDがある男児の場合、発達性協調運動症との併存確率は30~50%ほどの可能性がある言う報告もあります。発達性協調運動症とADHDの、二つを併発している場合は、DAMP症候群(deficits in attention, motor control and preception/注意・運動制御認知における複合的障害)と呼ばれることもあります。参考:ICD-11における神経発達症候群の診断について|公益社団法人日本精神神経学会参考:注意欠如多動症児の協調運動機能が行為選択に及ぼす影響|J-STAGE発達性協調運動症と限局性学習症・学習障害(SLD・LD)との関係限局性学習症・学習障害(SLD・LD)は、読み書き能力や計算力などの算数機能に関する、発達障害の一つになります。限局性学習症には、読字の障害を伴うタイプ(ディスレクシア)、書字表出の障害を伴うタイプ(ディスグラフィア)、算数の障害を伴うタイプ(ディスカリキュリア)の三つがあります。日本語の読み書きに関しては発達性ディスレクシアの診断やアセスメント方法が確立され、音韻処理に基づく介入が行われている場合が多いですが、発達性協調運動症がある子どもの場合は音韻処理だけでは説明できず、診断、アセスメント、介入方法が異なるといわれています。参考:学習障害(限局性学習症)|厚生労働省 e-ヘルスネット発達性協調運動症と自閉スペクトラム症(ASD)との関係自閉スペクトラム症(ASD)がある子どもは、コミュニケーションが苦手だったり、感覚の過敏をともなったり、苦手なことでパニックになってしまう、見通しが立たないことに不安を感じてしまうなどがあります。さらに発達性協調運動症があると、うまくできないことが多くなり、遊びなども楽しむことができない可能性もあります。自閉スペクトラム症の併存症はさまざまありますが、約70%以上の人が1つ以上の精神疾患を持っているといわれています。特に知的発達症が多いですが、その他ADHDや発達性協調運動症、学習障害、不安症、抑うつ障害などがしばしば併存します。参考:発達障害の特性(代表例)|厚生労働省参考:ASD(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群)について|厚生労働省 e-ヘルスネット発達性協調運動症と知的発達症(知的障害)との関係知的発達症(知的障害)のある子どもは知的能力のみならず、体力や運動能力においてもさまざまな課題を抱えている場合があります。知的発達症のある子どもは、体力・運動能力が、年齢とともに向上しないケースもあります。これは、知的発達症によくみられる自閉傾向、あるいは身体動作の障害のために運動への拒否を示す子どもでは、成長期であるにもかかわらず、本来動かすべき運動や身体を働かす機会が少ないがゆえの身体能力の低下現象とも推察されています。参考:知的障害児の発育期における運動能力について|J-stage診断基準ごとの違い現在使われている精神疾患の診断基準は、アメリカ精神医学会の『DSM-5』(『精神障害のための診断と統計のマニュアル』5版テキスト改訂版)と世界保健機関(WHO)の『ICD-10』(『国際疾病分類』第10版)(※)による診断基準があります。現在、最新の診断基準である『DSM-5』が主流になりつつありますが、医師や医療機関によってどちらの診断基準に準拠しているかは異なります。発達性協調運動症における診断基準の違いは、『ICD-10』と『DSM-5』で異なる点があります。『ICD-10』では発達性協調運動症は心理発達の障害に分類されるため、精神遅滞と知能指数が重要になります。現在DSM-5、ICD-10では診断名は「発達性協調障害」となっていますが、ICD-11では「発達性協調運動症」と名称が変更されており、神経発達症群に入っています。ですので診断基準も『ICD-10』『DSM-5』から変わってくる可能性もあります。※2019年5月、世界保健機関(WHO)の総会で、国際疾病分類の第11回改訂版(ICD-11)が承認されました。日本国内ではこれから、日本語訳や審議、周知などを経て数年以内に施行される見込みです。WHOでの公表・承認を受けて、各国では翻訳やICD-10/11 変換表の作成、疾病分類表、死因分類表の作成などの作業が進められ、審議、周知などを経て施行されていきます。ICD-11への改訂によって分類コードが変化すると、書類上で要求されるICDコードが変わったり、疾病概念やカテゴリー、名称や診断基準も変更になる可能性もあります。参考:ICD-11における神経発達症候群の診断について|公益社団法人日本精神神経学会参考:ICD-11 | 世界保健機関(WHO)まとめ子どもに発達性協調運動症があるのかどうか心配な場合は、早めに相談機関に相談し、必要に応じて専門家の支援を受けながら、家庭でできる工夫を行っていきましょう。また、発達障害のある子どもの場合は発達性協調運動症を伴うことも多いです。発達性協調運動症からの特性なのか、そのほかの発達障害による特性なのかを見極めることが重要です。
2022年05月31日発達性協調運動症(発達性協調運動障害・DCD)とは?Upload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンそもそも協調運動とは?協調運動とは、手と手、手と目、手と足などの個別の動きを一緒に行う運動です。例えば、私たちがキャッチボールをするとき、ボールを目で追いながら、ボールをキャッチするという動作を同時にしていますよね。他にも、縄跳びをするとき、ジャンプする動作と、縄を回す動作を同時にしなくてはなりません。このような運動を協調運動と言います。発達性協調運動症(発達性協調運動障害)について発達性協調運動症とは、日常生活における協調運動が、本人の年齢や知能に応じて期待されるものよりも不正確であったり、困難であるという障害です。本人の運動能力が期待されるよりどのくらい離れているかは、通常「MABC-2」(Movement Assessment Battery for Children,2nd Edition version)や、「JPAN」(日本版感覚統合検査)と呼ばれる感覚処理行為機能テストなどのアセスメントによって評価されます。これらのテスト結果を参考に、医師が発達性協調運動症かどうかを判断します。人間の運動の発達をみるとき、大きく分けて、粗大運動と微細運動に分類できます。人間は、さまざまな感覚器官から得られた情報をもとに、初めは姿勢を保つことや寝返りといった粗大運動を習得し、次第に段階を踏みながらより細かい微細運動ができるようになります。粗大運動とは、感覚器官からの情報をもとに行う、姿勢と移動に関する運動です。粗大運動には、先天的に人間に備わっている運動と、後天的に学ぶ運動があります。寝返り、這う、歩く、走るといった基本的な運動は人間が先天的に持っている粗大運動能力です。一方、泳ぐ、自転車に乗るなどの運動は、環境的な影響や学習によって身につけると言われています。微細運動とは、感覚器官や粗大運動で得られた情報をもとに、小さい筋肉(特に指先など)の調整が必要な運動です。モノをつまんだり、ひっぱったり、指先を使って細かな作業、例えば、絵を書く、ボタンをかける、字を書くなどの運動があります。成長とともに、粗大運動から、より細かい微細運動ができるようになります。発達性協調運動症のある人は、粗大運動や微細運動、またはその両方における協調運動が同年代に比べぎこちなく、遅かったり、不正確になります。子どもによって、乳幼児期の粗大運動には全く遅れや苦手はなかったが、幼稚園や、小学校に行くようになり微細運動を必要とする場面が増え、微細運動が顕著に困難である場合もあります。発達性協調運動症のある子どもの年齢別の困りごと発達性協調運動症があるかどうかの判断は、協調運動が本人の年齢や知能に応じて期待されるよりも著しく不正確であったり、困難であるかどうかが重要なポイントとなります。以下で年齢別によく見られる傾向を紹介します。とはいえ、年齢が低ければ低いほど、得意な運動と困難な運動は子どもによって大きく差があり、人それぞれです。ですので、以下の例に当てはまるからといって、必ずしも発達性協調運動症であるということではありません。子どもの様子を見つつ、気になるときは専門家に相談してみましょう。乳児期は、そもそも基本的な粗大運動を学び、獲得していく段階です。また子ども一人ひとりの運動機能獲得のスピードは違いますし、できること、できないことも個人差が大きい時期です。ですので、苦手なことがあっても心配する必要がない場合も多いと言えます。ですが、発達性協調運動症があると診断される子どもは、乳児期に以下の様な特徴が共通して見られる傾向があります。例:寝返りがうまくできない、はいはいがうまくできない、不器用さから母乳やミルクがうまく飲めない(むせる)、離乳食を食べるとむせる幼児期は、特に5歳を過ぎると、運動能力の個人差が縮まってきます。そのためこの時期に発達性協調運動症と診断される場合が比較的多いと言えます。発達性協調運動症のある幼児は以下のことが不正確であったり、習得が遅れていたり、困難な場合があります。例:はいはい、歩行、お座り、靴ひもを結ぶ、ボタンをはめる、ファスナーを上げる、転んだときに手が出る、平坦な場所で転ばない、トイレで上手にお尻をふく小学校に上がると日常生活、学習生活でより複雑で細かい動作を求められる場面が増えます。そのため微細運動での協調運動の障害が顕著に表れます。発達性協調運動症がある子どもは以下のように不正確であったり、習得が遅れていたり、困難なことが見られる場合があります。例:模型を組み立てたりするのが苦手、ボール遊びが苦手、文字をマスの中に入れて書けない、階段の上り降りがぎこちない、靴ひもを結べない、お箸をうまく使えない、文房具を使った作業が苦手(消しゴムで消すと紙が破れる、定規を押さえられずにずれるなど)まとめ発達性協調運動症は、一つひとつの運動を関連づけたり、統合することが困難な障害ですが、運動の得意不得意はどんな子どもにも見られるため、単に不器用だから、で済まされる場合も少なくありません。しかし、発達性協調運動症のある子どもが見過ごされ、必要な支援を受けられないままでいると、その子どもが集団に適応することが困難になることもあります。保護者が「あれ?」と思うようなことがあれば、専門家に相談することが重要です。※ICD-10では「発達性協調運動障害」となっておりましたがICD-11からは「発達性協調運動症」と名称が変更になるため一部表記を併記しております。における神経発達症候群の診断について|公益社団法人日本精神神経学会
2022年05月30日運動神経のいい子と悪い子の特徴の違いはどこにあると思いますか?「親の私が運動オンチだから、子どもの運動神経も悪い」「スポーツが得意な子は、パパ・ママの運動神経が遺伝している」「運動神経のいい子は、赤ちゃんの頃から運動神経がいい」と考えているとしたら、とても残念なことです。なぜならば、運動神経の良し悪しは遺伝しませんし、生まれつき運動神経が悪い人は存在しないからです。今回は、「運動神経のいい子の特徴」についてじっくり考えてみました。運動神経のいい子 特徴1:運動環境がいい。遺伝ではない!運動神経のいい子 特徴2:プレゴールデンエイジに運動能力を伸ばしている運動神経のいい子 特徴3:幼少期に「36の基本動作」を習得している運動神経のいい子 特徴4:さまざまな運動をしている運動神経のいい子 特徴5:複数のスポーツを経験している運動神経のいい子 特徴6:自己肯定感が高い運動神経のいい子 特徴1:運動環境がいい。遺伝ではない!運動神経のいい子と悪い子の違い――じつは「遺伝」や「生まれもった才能」が原因ではありません。スポーツ科学の第一人者で、日本女子体育大学学長の深代千之氏は著書『子どもの学力と運「脳」神経を伸ばす魔法のドリル』のなかで、「生まれつき運動神経が悪い人はいない」と断言しています。では、そもそも運動神経とはどんな神経なのでしょう?深代氏は運動神経について、「運動の指令が脳から筋肉まで送られるときの “情報の通り道” 」と定義しています。また、脳から命令が出て運動につながるまでの神経システムは「神経系」と呼ばれていて、以下のような仕組みで体を動かしているようです。私たちの神経系は、脳と脊髄(せきずい)からなる「中枢神経系」と、そこから出る信号を末端まで送る「末梢神経系」に分かれています。運動神経は、この末梢神経系の一部に必ずあるものです。運動神経がなければ、手を思い通りに動かして文字を書くことも、箸でご飯を食べることもできません。運動神経の有無に個人差はなく、誰にでも同じように備わっているものなのです。そう説明すると、運動に苦手意識のある方は、「脳からの指令を伝達するスピードが遅いはずだ」と思うかもしれません。しかし、脳から筋肉に情報を伝える「伝導速度」にも個人差はありません。(引用元:深代千之(2018),『子どもの学力と運「脳」神経を伸ばす魔法のドリル』, カンゼン.)※太字は編集部が施したなるほど、運動神経は誰にでも備わっていて、生まれつきの運動神経によいも悪いもないようです。ではなぜ子どもは「運動神経のいい子」と「運動神経の悪い子」に分かれてしまうのでしょう?それはずばり「運動環境の違い」です。深代氏は著書のなかで、「運動神経のいい子」と「運動神経の悪い子」の違いについて、スポーツや運動に必要な “動きのパターン” を経験しているかどうか、つまり、「脳の神経回路をたくさんつくったかどうか」という「後天的な環境の違いによって決まる」と述べています。「運動神経のいい子」は、さまざまな動きのパターンを経験し、運動の基礎となる脳の神経回路を育んでいるのです。この動きのパターンを習得する機会が多ければ多いほど、「運動神経のいい子」になると深代氏は言っています。子どもの運動神経をよくしたいのであれば、動きのパターンをたくさん獲得できるような環境が必要なのですね。次項では、運動神経のいい子の環境について説明します。運動神経のいい子 特徴2:プレゴールデンエイジに運動神経を伸ばしている運動神経がいい子の運動環境について考えてみましょう。運動神経を鍛えるには、年齢や発達段階に適した運動をすることがなによりも大切です。「ゴールデンエイジ」という言葉を聞いたことはありますか?ゴールデンエイジとは、一生に一度だけ訪れる「運動神経が伸びる黄金期」です。この時期に運動環境を整えることで、子どもの運動神経がぐんと伸びると言われています。ゴールデンエイジの年齢については、専門家によって1、2歳の差があるようですが、トップアスリートや子ども向けの運動能力アップトレーニングを行なっているアークアスリート代表・樋口彰美氏は、6~12歳頃をゴールデンエイジと定義しています。またゴールデンエイジ前後の「プレゴールデンエイジ」「ポストゴールデンエイジ」も、子どもの運動神経の発達においてとても重要です。プレゴールデンエイジ(3~6歳頃)神経系(神経回路)の発達が著しい時期。多種多様な動きを経験することで神経系が発達します。プレゴールデンエイジ期にさまざまな動きを経験しなかった子どもは、次のゴールデンエイジで運動神経を高めることができません。 ゴールデンエイジ(6~12歳頃)あらゆる動作を短時間で覚えられる時期。新しい動作を何度か見ただけですぐに身につけること(即座の習得)も可能です。しかもこの時期に覚えた動きは一生忘れません。ただし「プレゴールデンエイジに多種多様な動きを経験している」ということがポイント。プレゴールデンエイジ期に張りめぐらされた神経回路があるからこそ、ゴールデンエイジ期に運動能力が一気に伸びるのです。 ポストゴールデンエイジ(12~14歳頃)脳が発達し、理解力も備わってくるポストゴールデンエイジ期。試合を振り返り反省点を挙げたり、複雑な動作のトレーニングが可能となったりします。また、骨格や筋力、心肺機能の成長も著しい時期なので、走り込みなどスタミナをつけるトレーニングの効果も表れやすくなります。 運動神経のいい子は、神経系の発達が著しいプレゴールデンエイジ期に多種多様な動きを経験し、たくさんの神経回路をつくっていると言えるでしょう。神経系は12歳頃までゆるやかに発達を続けます。もし子どもが6歳を過ぎてしまったとしても、がっかりすることはありません。いまからでも、子どもの運動神経を伸ばすことは可能ですよ!運動神経のいい子 特徴3:幼少期に「36の基本動作」を習得しているでは、運動神経のいい子はプレゴールデンエイジ期にどんな動きを身につけているのでしょう。幼少期の遊びと運動能力に関する研究の第一人者・中村和彦氏(山梨大学理事)は、著書『運動神経がよくなる「からだ遊び」』のなかで、人間の基本的な動きは「36種類に分類できる」とし、以下の「36の基本動作」を幼少期からバランスよく身につけることが望ましいと述べています。(引用元:嬬恋村 子育て支援サイト|遊びが学び~子どもたちの生きる力を育てるまちづくり~)「36の基本動作」は、頭や首の位置をコントロールしたり体のバランスをとったりする「バランス系動作」、体の重心を移動させる「移動系動作」、手や足、道具を操作する「操作系動作」の3つに分かれます。たとえば、鬼ごっこには「歩く」「走る」「くぐる」「よける」などの動きが含まれますし、布団の上でこちょこちょと親子でくすぐり合いをする遊びには、「押さえる」「つかむ」「組む」などの動作が含まれます。中村氏が「運動神経のいい子は、幼少期に生活動作や遊び、運動のなかでさまざまな動きを経験し、多種多様な動作を獲得している」と述べているように、プレゴールデンエイジ期の動作習得が子どもの運動神経を伸ばすカギとなるのです。運動神経のいい子 特徴4:さまざまな運動をしている次は、運動神経のいい子の特徴として、具体的にどんな運動をしているのかを考えていきましょう。文部科学省が公開している『幼児期運動指針ガイドブック』などを参考に、いくつかの運動を取り上げてみます。■鬼ごっこ走る、止まる、かわす、追いかける、急な方向転換など、さまざまな動きを習得できるのが「鬼ごっこ」です。文部科学省が掲げる幼児期運動指針でも、「幼児期に必要な多様な動きの獲得や体力・運動能力の基礎を培う運動」として鬼ごっこが取り上げられています。また鬼ごっこはひとりではできません。友だちとルールを決める、協力し合って逃げるなど、運動神経だけでなくコミュニケーション能力も向上しますよ。■ボール遊び投げる、つかむ、蹴る、持つ、運ぶ、打つ、捕る、押す、引くなど、ボール遊びによって習得できる基本動作は無限大。『子どもの身体能力が育つ魔法のレッスン帖』著者である高橋宏文氏は、「神経に刺激を与える最高のトレーニング」としてキャッチボールをすすめています。野球ボール、ドッチボールなど、大きさの違うボールを投げてみましょう。また、ゴムボールを手の平で打ったり、かかとや太ももでボールを蹴ったりするような、いつもと違うボール遊びも運動神経がよくなりますよ。<キャッチボールの効果について詳しく説明しています!↓↓↓>『自らの体を自在に動かす“7つの能力”と「運動センス」を高める意外な方法』■縄跳び「縄跳びは幼児にとってかなり高度な運動」と話すのは、運動が苦手な子のための運動教室・スポーツひろば代表の西薗一也氏。特に、「体は跳び上がっているのに縄を持つ手は下ろしている」という動作が難しいのだそう。ほかにも、縄のコントロール、ジャンプのタイミング、ジャンプのときの足首の使い方など、コツをつかむまでに時間がかかる動きばかり。焦らずに、子どものペースでチャレンジしてみてください。持久力もつきますよ!<『うんどうの絵本 なわとび』著者・西薗一也先生が練習方法を教えます↓↓↓>『「跳べた!」という強烈な体験が自己肯定感を押し上げる。“プロ直伝”縄跳び練習方法』■スキップ「スキップには足が速くなるポイントがギュッと詰まっている」と言うのは、元プロバスケットボール選手の翁長明弘氏。自身が代表を務めるバスケットボールスクール Sports Intersection Basketball Academyでもスキップ運動を積極的に取り入れているそうです。未就学児や低学年の子どもは、何度も楽しく「スキップ競争」をしているうちに、自然にかけっこが速くなるのだとか。翁長氏はスキップで鍛えられる力を以下のように説明しています。【高いスキップで鍛えられる力】高いスキップをするには、足で地面をしっかりと踏み込み、大きく振った腕で体を引き上げる必要があります。この腕振りは、速く走るためにかかせない「推進力」を生み出す動きです。そして、高く跳ぶために地面を強く蹴る力は、走るときの蹴り出し力と同じ。ジャンプ力アップにも効果◎。【速いスキップで鍛えられる力】速いスキップでは「瞬発力」が鍛えられます。速いスキップをするには、体を前へ、速く運ぶ動きが必要です。この動作が速くなればなるほど、かけっこも速く走れるようになりますよ。鬼ごっこ、ボール遊び、縄跳び、スキップ。この4つは子どもの発達や運動に関する専門家がこぞって推奨している運動遊びです。「ほかにももっと運動遊びを知りたい!」という親御さんは、前述した「36の基本動作」を組み合わせた運動が約300メニューもあるオンライン運動教室 「へやすぽ」レッスンをチェックしてみてはいかがでしょう。運動神経のいい子 特徴5:複数のスポーツを経験している「運動神経のいい子は “特定の” スポーツを習っている」と考える人は多いでしょう。しかしじつは、トップアスリートになるような運動神経の持ち主は、子どもの頃に “複数の” スポーツを経験していたというデータがあるのです。早稲田大学スポーツ科学学術院教授の広瀬統一氏は、「国際レベルの選手のほうが、国内・地域レベルの選手に比べ、幼少時代のスポーツ経験が豊富」と述べています。またNBAとアメリカ代表チームを統括している「USAバスケットボール」の2団体も、広瀬氏と同様の考えを発表しています。どうやら、複数のスポーツ経験が子どもの「多様な運動」につながっているようです。お子さまの運動神経を伸ばすためのスポーツ教室をいくつか紹介します。■スイミング:ティップネス・キッズ(3歳~)頑張る力や向上心など、体の成長だけでなく心も成長できるスイミングスクール。その秘密は、たくさんの「できた!」を体感できる独自のプログラムにあります。大谷翔平氏(プロ野球選手)、錦織圭氏(プロテニス選手)、荒川静香氏(プロフィギュアスケーター)など、数多くのアスリートが幼少期に習っていたスイミング。体験レッスンから始めてみませんか。■野球:ベースボールスクールポルテ(3歳~)元横浜DeNAベイスターズ監督・中畑清氏が推薦する、地域密着型のベースボールスクール。「安全」「教育」「指導」の厳しい研修を受け、責任を持ったプロ正社員が子どもたちを伸ばします。叱っても子どもは伸びません。ほめることでやる気と責任感が出てくるのです。参加した全員が活躍できる野球スクール。■サッカー:リベルタサッカースクール(3歳~)全国約1,500か所、約20,000人の子どもが通っているサッカースクールで、アドバイザーを務めるのは元サッカー日本代表の城彰二氏。サッカー未経験の子、スポーツに自信がない子、内気な子でも、通っているうちにチャレンジ精神や自主性が身につきます。もちろん、体幹や瞬発力などの運動神経も鍛えられますよ。■空手:東京空手倶楽部(3歳~)すべてのコースに脳科学理論を取り入れ、画期的な練習メニューを提供している空手教室。「ジャンケン」と、空手技である「突き」「蹴り」「受け」の動作を組み合わせるなどの、脳を刺激する練習メニューが多数。空手は両手両足をすべて使うスポーツです。東京空手倶楽部で運動神経をアップさせてみませんか。<代表・瀧川英治氏インタビューはこちら↓↓↓>【脳に“刺激”を与えて集中力をキープする『東京空手倶楽部』のトレーニング!瀧川英治先生インタビュー】■バスケットボール:Sports Intersection Basketball Academy(3歳~)プレゴールデンエイジ期に「多様な動き」「体を動かす楽しさ」を経験してもらうため、【アクティブkids(幼稚園)クラス】【小学校低学年クラス】では、バスケットボールの練習以外にも「運動神経をよくするためのプログラム」を積極的に取り入れている、Sports Intersection Basketball Academy。前述した「スキップ競争」のほか、「手つなぎ鬼」や「ドリブル鬼ごっこ」など、遊び要素満載のプログラムは子どもたちに大人気。ゴールデンエイジまでに、急なストップや方向転換などの動作を習得できれば、バスケットボールだけでなくあらゆるスポーツで活躍できるでしょう。「運動神経はどんな子でもよくなります!」と前出の中村氏は著書『運動神経がよくなる「からだ遊び」』のなかで断言しています。平日はパパと公園でサッカー、週末はスイミングと空手、そしてたまにオンライン運動レッスンなんていうのもいいかもしれません。きっとお子さまは、「運動神経のいい子」になるはずですよ。運動神経のいい子 特徴6:自己肯定感が高い最後にお伝えする「運動神経のいい子の特徴」は、「自己肯定感が高い」ということです。文部科学省が公開している『幼児期運動指針ガイドブック』によると、「積極的に体を動かす幼児は、『やる気』『我慢強さ』『友だち関係が良好』『社交的』など前向きな性格傾向」にあるのだそう。また、幼少期は特に「生活のなかで運動が占める割合」が高いため、運動場面での評価は子どもにとって大きな価値があります。ですから、「運動場面における成功体験」が増えれば増えるほど、子どもは「自分はできる」という感覚や自信が増えていくのです。「『できた!』という経験は自信につながり、子どもの自己肯定感を高めます。すると、子どもはもっともっと新しい挑戦をしたくなる」と翁長氏も言うように、運動神経のいい子は、成功体験と挑戦を繰り返しながら成長しているのですね。***今回は「運動神経のいい子の特徴」を6つご紹介しました。筆者自身、「運動神経のいい子は遺伝子がいいに違いない」と信じていたので、このコラムを執筆しながら、「プレゴールデンエイジ期にもっと公園に連れて行けばよかった、家のなかで〇〇をすればよかった……」と後悔の嵐です。親が運動オンチでも、環境次第で子どもの運動神経はどんどんよくなるのですね!ゴールデンエイジ期もすでに終盤に差し掛かっている娘ですが、まだ遅くないかもしれません。【運動神経のいい子 特徴4】にある、「縄跳び」から始めたいと思います。(参考)深代千之(2018),『子どもの学力と運「脳」神経を伸ばす魔法のドリル』, カンゼン.中村和彦(2013),『運動神経がよくなる「からだ遊び」』, PHP研究所.Daiwa House|スポーツキッズ×アクティブ土間のある家子どもの運動能力を高める“ゴールデンエイジ”とは?嬬恋村 子育て支援サイト|遊びが学び~子どもたちの生きる力を育てるまちづくり~文部科学省|幼児期運動指針ガイドブック (9分2)文部科学省|幼児期運動指針ガイドブック (9分3)STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|自らの体を自在に動かす“7つの能力”と「運動センス」を高める意外な方法STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|「跳べた!」という強烈な体験が自己肯定感を押し上げる。“プロ直伝”縄跳び練習方法公益財団法人日本スポーツ協会|幼児期からのアクティブチャイルドプログラムCHILD RESEARCH NET|運動の苦手な子をめぐってJ-CASTニュース|子どもの「スポーツ英才教育」は危ない早くから専門競技を決めるとケガばかりイトマンスイミングスクール|幼児期の運動能力強化に力を発揮する水泳!東スポWeb|“水泳で五輪に行けた”二刀流・大谷の驚くべき運動能力文部科学省|学校体育実技指導資料第4集「水泳指導の手引(三訂版)」
2022年02月24日サッカーを始めとしたスポーツをしていると「うちの子は運動神経が悪い」「スポーツをやっていた母親の遺伝で運動神経が良い」といった話を聞くことも少なくないでしょう。しかし、実際には運動神経という神経は存在しません。この記事では、運動神経がいいとはどういうことなのか、運動能力を鍛えるためにはどうすればいいのかポイントを解説します。運動神経に良いも悪いもないチームに所属していると「運動神経が良い」「運動神経が悪い」といった言葉を聞くことが少なくないでしょう。運動神経という言葉は、私たちにとって一般的なものとなっていますが、実はそのような神経はありません。そのため、運動神経には良いも悪いもないのです。運動が得意な子と苦手な子の違い運動神経と呼ばれる神経はありませんが、運動が得意な子と苦手な子が存在するのは事実です。このような違いが生まれる背景には、子どもたちの運動体験の差が挙げられます。運動が得意な子ども、苦手としない子どもは、幼いころから遊びなどを通して体力や身体の動かし方を身につけており、運動も上手に行うことができます。一方で、運動体験が少ない子どもは身体を動かすこと自体に慣れておらず、運動もうまく行えません。特に近年は外で遊ぶ機会が少なくなっており、遊びなどを通した運動体験を十分に積めていない子どもが多く、運動が苦手な子も多く存在すると考えられます。運動能力の向上にはさまざまな運動経験を積むことが大切運動能力は、生まれつきの遺伝が関係している部分もありますがが、遺伝で全てが決まるわけではありません。自分自身で運動経験を積むことで向上する可能性は大いにあります。大切なのは、ベースとなる運動体験を積み、体力や運動能力の向上を図ることです。もしサッカーの上達を目指すのであっても、サッカーだけをするのではなくさまざまな遊びやスポーツを通して、いろいろな形で身体を動かすことが重要です。そのため、サッカーばかりをするのではなく、時には外で遊び、時には他のスポーツに取り組んでみるなど、さまざまなことに取り組んでみてください。運動能力向上のポイントここでは、運動能力を向上させる際のポイントについて解説します。基本的な部分であるため、ぜひ参考にしてみてください。良い姿勢を意識する運動能力を高めたい場合、良い姿勢を意識することが重要です。猫背などの姿勢が悪い状態は身体機能の低下につながる恐れがあります。また、扁平足も運動能力に関係するとされているため、普段から良い姿勢を心がけることは、運動能力向上の大前提だといえるでしょう。特に近年はスマートフォンやパソコンなどの使用により姿勢が悪くなりがちであるため、日常生活の中から意識して姿勢を正す必要があります。平衡・リズム・定位運動能力を高めたい場合のポイントとなるのが「平衡」「リズム」「定位」の3つです。平衡とはバランス能力のことであり、運動の基礎となるものです。身体を動かす際のバランスを安定させるのはもちろん、バランスを崩したときやバランスを立て直す際などに姿勢や重心をコントロールできるようになることが大切です。リズムとは、運動時の力の出し入れや緩急をつける能力のことです。音楽やダンスのリズムとはまた違います。必要な時に適切な力やスピードを出せることがポイントとなります。そして定位とは、周囲の状況やその変化を把握する能力です。サッカーの場合、自分とボール・自分と相手の位置関係を把握する際に欠かせない能力だと考えてください。遊びやさまざまなスポーツを通して、これらの能力を磨くことができれば、運動能力のさらなる向上につながるでしょう。まとめ今回は、運動神経が良い・悪いとはなんなのか、運動能力を向上させるためにはどうすれば良いのかといった点について解説しました。いわゆる運動神経が「良い子」と「悪い子」の違いは運動体験の差にあります。サッカーを始めとしたさまざまな運動や遊びを通して身体を動かすことで運動能力は十分に向上する可能性があるため、取り組んでみてください。
2021年05月20日ウーマンエキサイトの読者のみなさん、こんにちは!8歳と5歳のやんちゃ兄弟を育児中のなーみんです。去年ダイエットを頑張って少し痩せた! と喜んでいたものの感染症拡大の影響で自宅にいることが多くなり、食べることが唯一の楽しみに。そして気づけば元通りの体重にリバウンド…。ちょっと緩かったパンツも心なしかキツイ。運動しないと…と思い続けて数ヶ月。やっと重い腰を上げて少し前から簡単な運動を始めました! あまりストイックにやると続かなくなるので本当に簡単な運動です。今私がやっている簡単な運動を3つご紹介します!■いつでもどこでもできる!「エア縄跳び」どこでも思い立ったときにできるので、面倒くさがりの私には合っています!ジャンプはしてるのかしてないかくらいなので下の階にも響きにくいと思いますが、気になる方はヨガマットの上でやるのをおススメします。体力がないせいか1セットやるだけで結構息切れしています(笑)■「簡単な筋トレ」&「フォームローラー」筋トレはゴロゴロできるのものを中心にやっています(笑)こんなので意味あるのかな…、と思う時もあるけれど「やらないよりやったほうがマシ」と思いながらやってます。あとフォームローラーで筋膜リリースをしています。やり方はインスタグラムやYouTubeにたくさん動画が載っていたので部位を選んでやっていますが、イタ気持ちよくてどハマり中です!ハマりすぎて暇さえあればフォームローラーでゴリゴリ肩をほぐしたりしています。■きつくてもがんばれる! 「YouTubeで筋トレダンス」竹脇まりなさんの動画が好きで、その日の気分とやる気度で選んでやっています(笑)きついなーと思ってる時に、テロップで励ましてくれるので頑張れます。 一緒にやってる感が好きで、もうやめたい~~~と思っても頑張れちゃいます! 参考: アラサー健康チャンネル/竹脇まりな 主にこの3つをやっています。毎日3つをやっているのではなく、どれか1つの時もあるしお休みする時もあります(笑)運動するまでが面倒くさくてなかなか動けないのですが、動いたらやる気が出て「もう少しやってみようかな?」と思う事も。そういう時はセット数増やしたり、別の動画を見たりしています。過去、少し痩せた経験からですが「これだけしかできない自分」と責めるのではなく、「少しでも体を動かせた自分」を褒めるというやり方が私には合っているようです。エア縄跳びをちょっとやっただけでも「私えらい!!」と褒めています(笑)目標は来年の3月までに少し痩せる事!次男の卒園式があるのでそれまでに少し痩せて長男の時より号数が低い服を着るのが目標です。ダイエットをしてる方、一緒に頑張りましょう!
2020年09月10日ノースリーブを着てスラリと細く長い伸びた腕、美しいですよね。それに引き換え、わが身の二の腕のたるみ…。引っ張ってとれるものならなくしたい!そう思うようになったのは、3人目の子どもの抱っこをしなくなってしばらくしてから。原因は、脂肪・運動不足・スマホの使い過ぎによる凝り固まりなどでした。今は少しばかり筋肉太りしていますが(笑)タプタプの頃よりスリムになりました。今回は早ければ10日間で効果が出る、二の腕シェイプの方法を紹介します。私の経験上、リリース⇒筋トレ⇒ストレッチの順で進めるのが効果的!【リリース】二の腕の表面の皮膚を優しくつまんで引っ張るこわばった皮膚の表面をほぐすことで、皮膚・筋肉を柔軟にし血やリンパの流れがよくなります。皮膚呼吸も活発に。筋肉を押したり揉んだりするのではなく、圧を抜くイメージです。1.優しくつまんで引っ張るだけ。全体的に行います毛細血管や神経を傷めないように軽くつまみます。左右合わせて1分くらい。※筋肉の緊張や血・リンパの滞りがあると、同じようにつまんでも場所によってかなり痛かったり何ともなかったりします。軽くつまんでいるなら、痛くても大丈夫ですが、きつくつまむのは厳禁首・肩・背中が緊張した状態で二の腕だけがほぐれるという状態は難しいです。凝りが気になる人は下記も加えてみてください。2.首をギューッとすぼめて(肩が自然に上がります)、ストンと力を抜くことを3回ほど繰り返します3.両腕を横に開き、腕をつけねからしっかりネジネジ20回くらい。右手の平が上向きの時は左手の平を下向きに【筋トレ】簡単引き締めトレーニングつまんでほぐれた状態になった二の腕を引き締めます。4.椅子に背を向け、指先が自分に向くように椅子に手をつき、脇を締めて上下移動をします自重トレーニング(自身の体重を負荷として利用する筋力トレーニング)です。お尻を落とす深さは筋力に応じて、20回くらい行ってください。※自分の体力に応じて、きつければ無理をしないようにしましょう。また、二の腕以外に効いているようなら、二の腕を軽くたたくと、意識が二の腕に向くようになります【ストレッチ】肩甲骨まわりも一緒にほぐすいわゆる「壁ドン」で、二の腕だけでなく、肩甲骨まわりもほぐします。5.身体を写真のように折り曲げ、壁に両手をつき、壁をグッと押します足は肩幅よりやや広めに開きます。壁を押すと、二の腕や肩甲骨まわりが、ほどよく伸びる感じがわかると思います。上記の1~5をトータルで行うと約5分。これをできれば1日2回行いましょう。私は10日ほどで二の腕が締まってきたことを実感できました。以前に約1年かけてダイエットをし、11㎏の体重が減ったあと、パーツ痩せにも意識が向くようになりました。その後、1年間はこの二の腕の運動を日課にしていました。なお、体幹部の姿勢のよさが、二の腕の引き締め効果を高めます。効果を持続させるためにも、普段から美しい姿勢を心がけることがポイントです。<文・写真:ライターみち>
2020年07月09日外出自粛のせいで、座りすぎていませんか?この春の外出自粛を機に運動不足や、座り時間が増加した人も少なくないと思います。私は、結婚前に事務職に就いていたときは、残業も含めて10時間ほど座りっぱなしの毎日でした。そのため、むくみでふくらはぎや足先がパンパン、顔や肩はヤセているのに下腹ポッコリという状態。さらに、3人目の産後は、下腹を見ては、「あら4人目?」と言われるように。でも、3年前ヨガインストラクターとなり、2年前に「美腸」について学び、下腹に効く運動を続けたらスッキリ!今回は、下腹にも関係あるふくらはぎの運動と下腹への直接のアプローチを紹介します。朝晩5分、どれも簡単な動きですが、継続することで確実に変化が見えてきます!早ければ1週間で効果を期待できますよ。下腹がヤセない、下半身のむくみや冷えが気になる理由座っている時間が長くなると、股関節や膝・足首が動かず固定された状態が続きます。それらの動きが悪くなると、ふくらはぎの表面の盛り上がった筋肉(腓腹筋/ひふくきん)や、それに繋がる足首も硬くなります。ふくらはぎは、第二の心臓と言われていて、そこが硬くなると血流やリンパの流れを促進するポンプ作用が悪くなります。そのため、血流が阻害され、脚の冷えにつながります。脚で冷えた血流が体幹部に戻るとき、お腹を冷やし、身体全体の代謝が落ちます。つまり、座りすぎが続くとむくみや冷えに悩まされ、ヤセにくい身体になるという悪循環に陥るのです。下腹アプローチ前に、まずは「ふくらはぎほぐし」■足首を動かし、ふくらはぎの奥の筋肉(ヒラメ筋)をほぐすマットの上に仰向けになり、足を伸ばします。足を軽く開き、足首を左右に20秒くらい股関節も揺れるよう振ります。■ふくらはぎの表面の筋肉をほぐす※写真の右か左のいずれかやりやすい方にトライ右)背筋を伸ばした状態で、足裏にタオルをかけてふくらはぎを伸ばします左)クラウチングスタートの状態から腰を上げ、前足のつま先を上げて伸ばします左右20秒ずつくらい、心地よいと感じるくらいの状態で伸ばしてみてください。腸が下がって下腹ぽっこり女性は一般的に男性より筋肉量が少ないです。また、産後に意識してケアしていないと骨盤が開きやすいのも特徴。ケアをしないままで過ごしていると、腸を支える筋肉があまり働かず、骨盤が開いたままの状態のため、腸の位置が下がります。私の第2子、第3子の産後がそうでした。腸の位置が下がると下腹がぽっこり出てきます。そして本来の位置より臓器が下がった分、血管を圧迫し冷えを導くことに。冷えれば代謝も落ち、脂肪がつきやすくなるという悪循環になり、下腹ぽっこりに拍車がかかります。腸の位置を戻すための「下腹を上げるポーズ」■腸の位置が元に戻し、下腹のふくらみが解消する1.仰向けになり、膝を曲げます2.お尻をを持ち上げます。股関節が曲がらず伸びている状態3.恥骨の上に両手を差し込み、おへそのほうへ引き上げます※ヨガの橋のポーズと似ていますが別のものです下がった腸をおへそ側へ持ち上げるイメージです。きつくなったらお尻を落として、腸をおへそ側へ手で引き上げてもOK。お尻を上げた状態でも下げた状態でも、ゆったりとした呼吸のペースで、1~2分取り組みましょう。1週間でマイナス8センチ!脱妊婦な見た目に私は、今回紹介した3つの動きを合わせて5分ほど、朝と晩に取り組むようになり、長年悩んできた冷えやむくみが解消されました。また、内臓で圧迫された血管も内臓の重みから解放され、それが代謝アップにもつながっています。食事内容やもともとの体型にもよりますが、私は、一昨年前のお盆を挟み1週間で下腹マイナス8センチを達成!妊婦に間違えられていた下腹ぽっこりの見た目から解放されました(笑)。それから現在まで継続しているため、手足の冷えもなく、末端までポカポカしていてむくみにくいです。もちろん下腹ぽっこりのコンプレックスとはサヨナラしたままです。<文・写真:ライターみち>
2020年06月29日子どもの頃から運動が苦手で弟に歩き方を笑われていたけれども、いまは運動が大好き出典 : 私はADHDとASDがある、現在30代の男性です。一般企業で管理職をしつつプログラマーとして働いています。私は子どもの頃は運動が苦手でした。幼稚園や小学校の運動会でも順位はほとんどビリ、夏のプールの時間も大嫌いでした。歩き方もかなり特徴的だったようで、「歩き方がヒョコヒョコしているねー」と弟に笑われたことがあります。自分ではわからなかったのですが、左右や上下に揺れていたようでした。そんな私でもあるきっかけがあり、中学生になる頃には運動が好きになっていました。今回はそうなったきっかけである、小学校の野球部でのできごとについて書いてみようと思います。バスケをやりたかったのに渋々参加した野球部出典 : 私が小学校に入る頃、私の周りではバスケットボールを題材にしたマンガが大流行していました。私もハマっており、同時期放送されていたアニメは毎週欠かさず観るほどでした。運動が苦手で、運動会でもビリの常連だったにもかかわらず、アニメの影響でバスケットボールが大好きになった私は、小学校ではバスケ部に入ろうと心に決めていました。小学生になり、いざバスケ部に入りたいということを両親に伝えたところ、私が通っていた小学校にはバスケ部がないことが発覚。中学校になったらやればいいじゃないかと父に勧められ、そこに向けて何か運動をと考えた私は野球部へ入部することにしました。全然上達しなかった入部1年目出典 : そんな経緯で野球部の部員となったものの、キャッチボールすらろくにできず、バットを振ってもボールに当たらず...練習相手の先輩が、私がとんでもない方向に投げたボールをいつも取りに行ってくれていました。父に付き合ってもらって家でも練習していたのですが、なかなかうまくなりませんでした。そんな状況なので、最初は練習に行くのが辛かったのですが、少しずつバットにボールが当たるようになっていったことで楽しさを感じられるようになり、何とか続けることができていました。それでも週末の試合にはやっとバッティングができるようになってきたレベルの私はもちろん出られず...毎回ボールボーイ(ボールが必要になったら審判にボールを渡す係)として参加していました。この状況は人によっては辛いと思うかもしれませんが、私は先輩たちの動きを見てルールを覚えたりするだけで楽しかったので、あまり苦になりませんでした。新しいポジション決めの練習が転機。それからは運動が好きに!出典 : そんな部活生活も1年がたち、6年の先輩たちが引退するため、新しいポジションを決める日がやってきました。その日は、次のピッチャーを決めるために全員マウンドからボールを投げてみることになっていました。順番を待つ間、私は“うまく投げている自分”をイメージしていました。そしていよいよ私の番です。キャッチボールもろくにできない私でしたが、「これでうまく投げられたらすごいな」と思いながらマウンドに登っていきます。そしてイメージしていたように、ミットめがけて思いっきり投げてみたところ…いままでにないまっすぐなボールを投げることができました。気分が高揚してあまり覚えていませんが、みていた先輩たちも驚いてざわついていたように思います。その日以降、いままでとは別人のように狙ったところにきちんとボールを投げられるようになりました。今思うに、それまでは身体の使い方のコツがつかめておらず、“成功するイメージ”も持つことができていなかったのだと思います。この日はじめて頭の中にイメージを描くことができ、それがうまく投げられる結果に繋がったように思います。このできごとからしばらくして不登校になったので、野球をする機会は減ってしまいましたが、この経験があったおかげで自分の中にあった運動への苦手意識はだいぶ薄れました。野球をしたことで筋肉がついてきたのか、100m走のタイムも縮まり、体育の授業にも自信を持って取り組めるようになりました。私の運動のコツは「上手い人の動きをよく見て、自分の身体でその動きを再生する」こと出典 : そのころの経験から、新しい運動をするときに私が意識するようになったのは、「自分がしたい動きをなるべく具体的にイメージして、それを身体で再現する」ということでした。運動が上手い人の動きをよく見て、身体の動きがどうなっているのか分析し、その動きと同じように自分の体を動かすよう意識してみる。うまくいかなかったら、もう一度上手い人の動きをみて自分とどこが違うのかを比べ、そのイメージに近づける。そうすることで、いつの間にか運動の上達が早くなっていました。例えば私が通っていた高等専門学校では、体育の授業でゴルフの練習をすることがあったのですが、私もクラスメイトの大半もゴルフをするのは初めてでした。最初はみんなで空振りばかりしていたのですが、ひとりだけゴルフ経験があって上手い人がいたので、私は自分の練習を止めて、その人の左腕の動かし方や肩・腰の使い方をよくみることにしました。最初に構えたところから膝や腰を上下に動かさなければ、地面を打つことはないとか、スイングバックのタイミングで左ひじは曲げないようにするとか…自分の身体でその動きを真似するようにしてみたところ、どんどんいい具合にボールを打てるようになっていき、その授業の終わりごろには、いろいろなクラブでしっかりとボールを打てるようになっていました。運動が好きになったことよりも、上達できることへの楽しみを経験したことが大きな財産に出典 : 野球部での経験は、興味があることや好きなことであれば反復練習が苦にならないということや、運動の際には身体の動きを具体的にイメージすると効率よくやれるようになるという、自分の特徴が活かせた初めての体験だったと思います。また「うまくいかなかったことも、自分の工夫次第でできるようになった!」と実感できたことは、社会人生活で苦しんでいたときにも乗り越える力をくれ、私にとって大きな財産となっています。運動が苦手で困っている当事者の方やその周りの方には、是非興味のあるものから取り組んでみていただきたいなと思います。その際、周りの人と比べるのではなく、去年の自分や先月など、過去の自分と比べて上達を感じることができると、上達することそのものが楽しくなってくるのではないかと思います。運動は苦手な人も多いかと思いますが、やってみると実は上達を感じることができるポイントがたくさんあり、私のようにその後の自信や力につながることもあります。この私の経験が、今悩んでいる方のご参考になれば幸いです。
2020年05月30日編集部:学研キッズネット編集部酒井高徳選手、家長昭博選手、稲本潤一選手、黒川淳史選手等、日本を代表するプロサッカー選手をはじめ、多くのトップアスリートのコンディショニングサポートを行う株式会社ライフパフォーマンスは、緊急事態宣言下で自宅待機を余儀なくされている全国のサッカー少年・少女向けの遠隔サポートサービスを開始したことを発表しました。概要について本サービスは既に、沖縄県・石垣島のサッカー少年・少女向けに配信しているサービスの特別版として、全国まで拡大した緊急事態宣言下で運動不足に陥りがちの子ども達に向けたサポートプログラムです。次世代育成の観点から、プロサッカー選手の日常を感じてもらいながら、目標意識の醸成とコンディショニングに関する正確な知識を配信型の遠隔サポートにより習得できます。また酒井高徳選手はじめ、この目的に賛同したプロサッカー選手達が、子ども達に働きかけるコンテンツも配信します。サービス利用料は無料。(1)目的●将来を担う子ども達にプロサッカー選手を身近に感じてもらい、新たな行動のきっかけを作る。●プロサッカー選手の日常や正しいコンディショニングに関する情報提供を通して、スポーツライフマネジメントについて学習し、実践する能力を身につける。●体力・運動能力の向上を通して、スポーツ活動(特にサッカー)のパフォーマンスの向上を図る。(2)内容プロジェクト名:「はじめの一歩(特別編)」対象:スポーツ(特にサッカー)に興味のある小中学生および保護者期間: 2020年4月29日(祝・水) 〜2020年5月31日(日)費用:無料方法:グループコミュニケーションアプリ「BAND」を利用した情報発信配信頻度:3日に1度テーマ:「子どもとアスリートの日常を繋げる“食う・寝る・遊ぶ(動く)”」詳細:弊社所属トレーナーから遠隔サポートサービスにより、ジュニアアスリートに必要なコンディショニング方法を配信。また、この目的に賛同するプロサッカー選手の日々の取り組みについて紹介を行います。(3)プロジェクト効果・外出自粛期間の子供達の体力の維持・向上。・コンディションに関する正しい情報を入手が可能。・プロサッカー選手の日々の取り組みを知ることによる目的意識の育成。(4)参加方法下記、URLをクリック後に「BAND」アプリをインストールすると自動的にグループへ招待されます。2.今後の展開本プログラムを終了後、利用者の声を集約し事業化も検討。【株式会社ライフパフォーマンス】「トップアスリートのコンディショニングを全ての人に」をテーマに、トップアスリートと同様のコンディショニング手法を広く提供。「日々のパフォーマンスを支えるのは、自身のライフスタイルにある」という考えの元、運動のみではなく、栄養、休養(睡眠)を各専門家がサポートをする「マルチサポートシステム」を確立。弊社運営施設LP BASE では、トップアスリートのみならず、ビジネスパーソンをはじめ、ジュニアアスリートや中高年者へのコンディションサポートも行なう。社名:株式会社ライフパフォーマンス(英名:LIFE PERFORMANCE CO.,LTD.)本社:東京都港区虎ノ門二丁目5番4号末広ビル7階設立年月日:2017年2月14日事業内容:トップアスリートのコンディション管理、コンディショニングジム運営・管理、チーム・学校法人とのアドバイザー契約、企業・団体向け 従業員パフォーマンス管理、トレーニング商品の共同開発及び販売代表者:代表取締役/共同代表大塚慶輔・岡本健一会社公式サイト:■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年04月29日編集部:学研キッズネット編集部株式会社バンダイは、運動不足気味のお子さまが、人気のキャラクターたちと一緒に室内で楽しく取り組める運動動画をバンダイ公式YouTubeチャンネルほかにて無料配信。運動は日本体育学会会長・日本女子体育大学(2020年4月~)の深代千之先生が考案・監修を行い、動画にはお子さまに人気のキャラクターたちが登場。運動をコーチと一緒に実践する生徒役となり、お子さまに向けてわかりやすく説明します。2020年4月23日(木)11時より無料配信開始の第4弾では、お子さまから大人まで幅広い層から支持されているお笑いタレント関根勤さんが生徒役として登場し、走力アップトレーニングに楽しく一緒に挑戦します。本格的な運動プログラム本コンテンツは、日本体育学会会長・日本女子体育大学(2020年4月~)の深代千之先生による監修のもと、コーチ役には日本ランニング協会に所属しあらゆる陸上大会で優勝経験を持つ、寺田克也氏、さらに関根勤さんと一緒に運動を学ぶ生徒役として陸上競技選手でタレントの米田千明氏が登場します。運動分野に知見のある専門家やアスリートによる指導で、室内でも効果的に運動ができる方法をお伝えします。▶【走りが速くなるかも!?】室内でチャレンジできる走力アップ運動 第4弾【みんなでいっしょに運動しよう!関根勤さんが登場!】動画URL:関根勤さんと一緒に3つの走力アップドリルに挑戦!・走力アップドリル1「まどふき」・走力アップドリル2「あしまわし」・走力アップドリル3「ポンポン走」■第1~3弾も無料配信中!【走りが速くなるかも!?】室内でチャレンジできる走力アップ運動 第1弾【キャラといっしょに運動しよう!まめっちが登場】【走りが速くなるかも!?】室内でチャレンジできる走力アップ運動 第2弾【キャラといっしょに運動しよう!鬼太郎が登場!】【走りが速くなるかも!?】室内でチャレンジできる走力アップ運動 第3弾【キャラといっしょに運動しよう!キュアグレース(ヒーリングっど♥プリキュア)が登場!】室内でできる運動動画 特設ページ:■出演タレント:関根勤プロフィールTBS「ぎんざNOW」の素人コメディアン道場で初代チャンピオンとなり1974年12月に芸能界入り。1975年よりラビット関根の芸名で活動し1982年から本名関根勤に戻し更に活動の幅を広げ、多数のバラエティ番組に出演し人気を博す。1989年には座長として「カンコンキンシアター」を立ち上げ現在も公演を続けている。映画「騒音」では監督も務めるなど多岐にわたり才能を発揮。バラエティ番組を中心に、テレビ・ラジオ・CM・舞台など幅広く芸能活動を行っている。■監修協力:深代千之教授プロフィール1955年、群馬県出身。東京大学大学院教育学研究科修了。博士(教育学)。学生時代は三弾跳びの選手だったこともあり、スポーツ・バイオメカニクスの研究分野へ。(一社)日本体育学会会長、日本バイオメカニクス会長、元東京大学教授、日本女子体育大学教授(2020年4月~)。※本プレスリリースに記載の内容は2020年4月23日現在のものであり、予告なく変更する場合があります。※掲載している動画写真は配信前のもののため、実際の動画とは多少異なる場合があります。(C)BANDAI,WiZ(C)水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション(C)ABC-A・東映アニメーション■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年04月24日妊娠中は体形の変化などから運動不足になりやすい状況にあります。妊娠中は、経過が順調であれば適度に体を動かしたほうが心身ともに快適に過ごすことができます。ただ、運動を避けたほうがいい時期もあります。ここでは、運動をしてもいい時期と、妊娠中のおすすめの運動、避けたほうがいい運動について紹介していきます。 妊婦さんが運動をしてもよい時期はいつ?妊娠中の適度な運動は、健康増進、肥満予防、出産・育児への体力を養う、血液循環を促す、マイナートラブルの予防・軽減、気分転換などに役立ちます。ただし、運動をしてもよいかどうは、これまで妊娠の経過や体調によって異なります。運動をする場合は必ず担当の医師に相談をしてから始めるようにしましょう。 一般的に妊婦さんは、いわゆる安定期といわれる妊娠16週目(妊娠5カ月目)以降から運動を始めてよいとされています。医学的に妊娠16週以前の運動がダメとされているわけではありませんが、妊娠初期はつわりなどで体調を崩すことが多かったり、流産をするリスクが高い時期のため避けたほうがベターです。 妊婦さんが運動をする場合、どのような運動がよい?妊娠する前から習慣的におこなっている運動は原則として継続してよいと言われていますが、なかには好ましくない運動もあります。初めておこなう運動や強い腹圧をかける運動、転倒しやすい運動、瞬発力を必要とする運動、長期間の運動や疲労が強くなるような運動は避けたほうがよいでしょう。 激しい運動をしてしまうと酸素を取り込めなくなり、胎盤に十分な酸素を供給できなくなってしまうことがあります。その結果、胎児機能不全に陥ってしまうことも。体を激しく動かすような運動や、強度の高い運動は避けることが大切です。 妊娠中の運動は、週2~3回、1回あたり60分以内を目安とし、運動強度としては、心拍数150回/分、自覚的運動強度は「ややきつい」以下が望ましいとされています。妊婦さんがおこないやすい運動として、ウォーキング、妊婦体操やストレッチ、マタニティスイミング、マタニティビクス、マタニティヨガなどがあります。マタニティスイミングやマタニティビクスはインストラクターの指導のもと、おこないましょう。楽しく続けられるものがおすすめです。 妊婦さんがおこなう運動の留意点妊娠中の運動は無理なくおこなうことが大切ですが、ポイントをおさえることでより効果的に運動することができます。 ●ウォーキングウォーキングは妊娠中でも始めやすい運動で、歩くことで足の血流をよくしてむくみを防ぐことも期待できます。目安としては、1日に30分~1時間程度、週に3~4回で有酸素運動の効果があります。歩くときのシューズはヒールが高すぎるものを避け、クッションが入っているものがおすすめです。ウォーキング中や終了後はしっかりと水分補給をし、脱水予防を心がけましょう。途中で気分が悪くなったり、おなかに張りを感じたときなどは無理をせずに休憩したり、帰りはタクシーで帰るという選択をすることも大切です。ひとりでウォーキングするよりも、家族など一緒にウォーキングしてくれる人がいると安心です。 ●ストレッチ・妊婦体操ストレッチや妊婦体操は、場所も取らず特に道具も必要ないため、気軽におこなえる運動で、妊娠中の腰痛を軽減する効果も期待できます。1日に1〜2回が目安です。運動中は楽な姿勢をとることをこころがけ、ゆっくり腹式呼吸をしながらおこないましょう。 ●マタニティスイミング水中は浮力があるため、体に負担をかけずにおこなえる運動です。必ずインストラクターの指導のもとおこないましょう。一般的に水温は30℃前後のところが多いですが、自分にとって冷たくないかチェックし、スイミング後の冷えにも十分注意しましょう。 まとめ妊娠中は運動不足に陥りやすくなっています。医師の指示のもと、適度に体を動かしてみましょう。体を動かすことでリフレッシュできてストレス解消にもなります。産院によっては、マタニティビクスやマタニティスイミングなどを取り入れているところもあり、友だちづくりにもなるため、積極的に参加してみましょう。これまでの経過が順調でも、運動中に体調が悪くなることも考えられます。何かあったときのことも考え、すぐ連絡がとれるよう携帯電話・母子健康手帳は持ち歩くようにしましょう。 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2020年03月30日こんにちは! 我が家の長男(新6年生)の話なのですが、実はぽっちゃり体型だったんです。 赤ちゃんの頃からずっと大きい方だったので親としては見慣れていたのですが、そんな私でさえも1年前の今頃、旅行の際に撮影した長男の写真を客観的に見た時に、さすがにこれは肥満体型に近いんじゃないか!? と気づかされました。身長147cmに対して体重は47~49kg。 学校の健康診断では特に何も言われませんでしたが、医療機関で肥満児健診を申し込んだ事もあります。 診察の結果、健康面での心配はないとのことで特に指導は入らなかったのですが、体が大きくなるにつれて、どんどん動かなくなって、外で遊ぶこともなくなり、部屋の中でゴロゴロしてばっかりになってしまいました。 性格もどことなく無気力になり、おつかいに行くことや少しの用事を頼むことも嫌がるようになりました。 体型の事でお友達に揶揄される事はなかったのと、他にも大きな体型の子がクラスにいたことで本人も全く気にはしていなかったのですが…親としては1年間で急速に増えていってしまった長男の体重を食い止めて、正常なバランスまで戻さないといけないと思い始めました。 要するに【子どものダイエット】です。※決して痩せる事を推奨しているわけではありませんが、表現が難しいのですがわかりやすくダイエットとさせていただきます。子どもの肥満をどうやって解消したのかを書いてあるものが比較的少ないので、我が家の経験を同じようにお悩みの方にお伝えできれば…という思いで記録しておくことにします。■小学生の長男のダイエットの結果は…?1年かけてダイエットに取り組んだ結果…見事に標準体型になったんです!見た目も全然違います!!まず何から始めたのかというと、写真を見てこれはヤバイ! と思った私からの決意表明です。二人三脚で挑むことにしました!まず長男に聞きました。食事を制限するか、運動をするかどっちがいい?と。 そしたら長男は って答えたんです。 よしっ! それなら運動量は特に増やさなくていいから、食事を気をつけよう! ということでスタートしました。 ■子どものダイエットでやったことその1. 食事を食べる順番に気をつける 今まで好きなものから食べていたのですが一度に全部の献立を出すと好きなものから食べてしまうので、コース料理のように、最初にサラダと汁ものしか出さないようにしました。 サラダと汁ものから食べて、そのあとにメインとお米を食べるようにしました。 あくまで順番を変えるだけで、炭水化物を制限したり無理な食事制限はしませんでした。その2. おやつ・果物は当面廃止3度の食事をきちんと食べる。これを守るだけで本来太りすぎる事はないはず。 今まで心の栄養だと思って与えていたおやつですが、中毒性も高く食べすぎてしまうものでもあるので、爆発的に増えてる食欲が収まるまではおやつは一切なしにしました。 もっと機嫌が悪くなったり、我慢できないかな? と思っていましたが、意外にも変わることなく取り組んでいました。その3. 生活の中での運動量を増やすわが家、実はこの1年で引っ越しをしたんです。 岡山で暮らしていた頃は車生活で、どこに行くのも車だったので運動不足になっていました。しかし大阪に引っ越してきてからは車で移動する方が逆に不便なのでおのずと自転車生活に。 友達と遊ぶのも、習い事に行くのも自転車で移動するようになったので、 目指していたわけではありませんでしたが自然と運動量が増えました。 その4. 休み時間の過ごし方を変えた(意図せず)いいのか悪いのかわかりませんが、転校したことで図書室の規模が小さくなったんですって(長男談)。 前の学校にいる時は図書室が大きくていろんな本があったので休み時間はずっと図書室にいたらしいのですが 今の学校にかわってから図書室に気に入る本がないので、仕方なく(!?)校庭で遊ぶようになりました。 ■当の本人に聞いてみましたQ:食事制限はきつくなかったですか?別にきつくなかった Q:以前と今で変わったことはありますか?前は好きなものから食べてたけど、野菜から食べるようになったら、好きなものは後に残しておこうっていう風に変わったQ:体が動かしやすいとか軽やかとか実感はありますか?特にない Q:性格が前向きになったとか社交的になったとかありますか?特にないないんかーーーーい!!!! だそうです(笑)大人ほど大きな変化はないようです! ちなみに1年間で身長が10センチ伸びました。 ぐんぐん伸びるのは今回に限った事ではなく、毎年そのぐらいのペースで伸びていました。今まで身長も伸びるけど体重も比例して増えていましたが、今回は身長は伸びたけど体重はあげ止まったのでおそらくダイエットの成果が発揮されているんだと思います。 極端な食事制限はしなくても3食食べる、間食はやめる、野菜から食べるこの3つだけで、見違えるように変わりました! めでたしめでたし。\オギャ子さんの人気記事が動画に!/ 母ちゃんTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪【オギャ子さんの人気記事】
2020年03月27日妊活中は妊娠に向けて適切な夫婦生活を営むことが重要ですが、同時に妊娠しやすいような体調管理をおこなうことも大切です。しかし、妊活中に運動してもいいものかどうか疑問を持つ人もいるかもしれません。そこで、妊娠に効果的な運動や運動するうえでの注意点、妊活中でも体に負担がかかりにくい運動について解説していきます。 妊娠しやすい体づくりとは、運動の効果とは妊活中はいつ妊娠に成功できるかわからないため、運動を避ける人も見受けられますが、実際には運動をしないことは逆効果と言えます。特に体が冷えやすい人や肥満気味の人、普段から歩くことをあまりしないという人は体を動かしておくといいでしょう。もちろん、できるところから少しずつでいいのです。今まで運動をまったくしてこなかったといっても、妊活中にいきなり無理な運動をする必要はありません。体に負担が少ない運動であることが妊活には大切だと言われています。 妊娠のタイミングは体質や夫婦生活の頻度など個人差はありますが、着床しやすい状態に卵巣を近づけておくことが大切です。そのためには、血流を良くしておくことが重要だとされています。血行促進を図るためには食事や睡眠などの生活習慣も影響しやすいものですが、適度に体を動かして血行を良くすることも怠ってはいけません。運動をすると体温が上昇します。筋肉量の増加が期待できるとともに、基礎代謝が上がり、余分な脂肪の燃焼へとつながります。基礎代謝を上げることは、妊娠しやすい体作りをするうえで大切なことです。血流が良くなっていると、妊娠してから赤ちゃんに栄養がいきやすくなるというメリットも期待できます。 妊娠した後は出産に備えて十分な体力も維持しておかなければなりません。出産には相当の体力が必要です。また、妊娠中は胎児が成長するにつれ、いつもはできていたことがなかなかできなくなることもあります。例えば衣服の着脱などがそうです。妊娠してから困らないためにも、肥満気味の人は妊娠する前にできるだけ体を絞っておくほうがいいでしょう。また、肥満の場合に心配されるのは産道が狭くなってしまうことです。陣痛が始まっても出産に時間がかかってしまうと赤ちゃんに危険が及ぶこともありますし、その分お母さんも体力を消耗します。妊活中から適度な運動を心がけておくことは、妊娠しやすい体をつくることはもちろん、快適な妊婦生活や順調な出産を迎えるうえでも大切なことなのです。 妊活中におすすめの運動妊活中にしておきたい効果的な運動とは、主に有酸素運動です。ダイエットや体力作りを目的に普段からウォーキングやヨガをおこなっている人はそのまま続けていくことで、妊娠しやすい体づくりが期待できます。妊娠しやすくなるように時間を長くするなどメニューを増やす必要は特にありません。 妊活に向けてこれから運動を始めるという人は、週末の余暇や通勤時間などを利用して、まずは歩いてみましょう。1日の目安量は30分程度です。歩くときには呼吸を意識し、できるだけ腕も大きく振るようにすると、全身が鍛えられます。歩幅も大きくなるように意識していくと骨盤の安定につながります。 また、ヨガはゆっくりした動きで呼吸を意識しながらできるため、基礎代謝のアップにつながりやすい運動です。スタジオに通う人もいますが、自分のペースで進めたい人は自宅でおこないましょう。レッスン用のDVDや動画サイトなどを利用すれば、慣れない人でもポイントを掴むことはできます。ダイエット効果を期待したいときにはホットヨガもいいかもしれません。ヨガはポーズによって効果がさまざまに分かれています。女性ホルモンのバランスを整えるポーズを集中的に取り入れるのも、妊娠に近づきやすいと言えます。妊活中の人や妊婦向けのヨガスタジオも増えているので、気分転換をしたいときや、妊活仲間・ママ友を作りたい人はスタジオに通ってみるのもいいでしょう。 そして、ストレッチも妊娠に効果的な運動の1つです。代謝をアップし、血行促進が期待できるというのも理由ですが、骨盤を矯正する効果が期待できます。仰向けに寝そべり、ゆっくり息を吐きながら両足をゆっくり左右に向けてウエストをねじってみましょう。個人差はありますが、骨盤の歪み改善などの効果が期待できます。ストレッチをおこなうのは入浴後が効果的と言われています。入浴で体温も上昇していますし、さらに血行促進も期待できるでしょう。ストレッチは1日10分程度でも十分です。なかなか時間が取れないときはヨガと一緒におこなってもいいかもしれません。大切なのは続けることです。楽しくできる範囲内での運動を心がけましょう。 妊活中に気をつけたい運動妊活中に心がけたいのは体に負担をかけずにできる有酸素運動を中心におこなうことです。妊活中はいつ妊娠してもおかしくはない状態のため、記録を競うような激しい競技運動などはやめるようにしましょう。球技のような体に衝撃が加わるような運動も妊活中には避けたいものです。しかし、体に負担がかかりにくい運動であればできる限り積極的におこなうほうが出産に向けての体力作りにも役立ちます。血行促進と基礎代謝アップ、そして体を温めることを頭に置いて、適切な運動を続けましょう。 運動後のケアも大切です。汗をかいたらそのままにせず、すぐに着替えることを怠ってはいけません。せっかく体が温まったのに汗で体が冷えてしまうことがあっては逆効果です。通勤時間などを利用してウォーキングをする場合には、勤務先に着替えを置いておくのもいいかもしれません。屋外で体を動かすときには動きやすい服装を心がけ、すぐに汗が拭けるようタオルを持参すると良いでしょう。 妊活中の運動は妊娠しやすい体づくりをすることだけが目的ではありません。精神をリラックスさせ、ストレスを解消することも目的の1つです。面倒に感じることや続けることが苦しいと感じるような運動は避けるようにしましょう。 まとめ妊娠しやすい体づくりをするうえで大切なのは血行促進を心がけることです。適度な筋肉量を維持するためにも、ヨガやウォーキングなどの有酸素運動で脂肪を燃焼させながら、代謝アップを図ることが必要と言えます。体を冷やしたり無理な運動をしたりしないよう注意し、自分のペースを大切にしながら、ときには気分転換を兼ねてジムやスタジオに通うのも良いでしょう。 監修者:医師 おおたレディースクリニック院長 太田 篤之 先生順天堂大学卒後、派遣病院勤務を経て、平成22年より順天堂静岡病院周産期センター准教授就任。退職後、平成24年8月より祖父の代から続いている「おおたレディースクリニック」院長に就任し現在に至る。
2020年02月25日サカイクに届く「うちの子は運動が苦手で、動きが鈍いように見えるんです......」という悩み。運動が苦手な子は、何から始めれば良いのでしょうか?いわきスポーツクラブのアカデミー、ドームアスリートハウスアスレティックアカデミー(以降DAHAA)のアドバイザーを務め、選手育成に長年携わる小俣よしのぶさんに聞く、運動能力向上のポイント。後編では、運動の基礎となる身体機能である姿勢維持と重心コントロール機能、運動が上手になるための能力である自己観察能力、運動好きを育てるために必要な「運動有能感」の重要性と大切さについて伺いました。(取材・文:鈴木智之写真:)裸足なのもポイント。DAHAAではあらゆるスポーツの基礎となる体力運動能力向上を図る長期育成プログラムを通してスポーツ万能キッズの育成を行っています<<前編:「うちの子運動神経が悪くて」と悩む親必見!「サッカー以前」に必要な運動スキルとは■猫背はイライラ、エネルギー不足の原因に小俣さんは運動が上手になる前提として「まずは姿勢ですね。猫背などが運動に必要な身体機能の低下を引き起こしたり、あるいはその現れと見ることができます。姿勢は運動が上手になるためには必要なんです。ここから改善する必要があると思います。」とアドバイスを送ります。「いまの子どもたちは携帯ゲームやスマートフォンなどの利用時間が多く、その間は長時間にわたり下を向いていることが多いです。このような姿勢が猫背につながると言われています。猫背は身体機能低下やケガ障害につながるとも考えられていますから猫背である場合は、改善が必要だと思います。まずは背筋を伸ばして骨盤を立てるイメージを作ること。これが運動の基本姿勢になります」人間は地球上で生活する限り重力の影響を受けています。立ったり、座っている、歩いたり、飛び跳ねたりする時にも身体を支える、言い換えると重力に抵抗しながら姿勢を維持しなければなりません。その姿勢を支える筋肉群(抗重力筋群)があるのですが、猫背などによってそれらの筋力や柔軟性が低下します。それによって身体を支えられなくなる、重心のコントロールが苦手になるということが現代の子どもに起きているそうです。「筋肉の中には姿勢を支えたり、重心をコントロールするために必要な身体の状態を感知するセンサーが入っています。運動不足などによる姿勢を支える筋群などの低下はこれらのセンサー機能の低下にもつながります。重力に抗って姿勢を維持できなくなってくると、それが猫背となって現れます。長時間、猫背でいると身体にさまざまな弊害が起こります。例えば、猫背になると前かがみ姿勢になるので胸が圧迫されます。これは言い換えると肺も圧迫されることになり、肺をしっかりと膨らませることが難しい姿勢です。酸素を体内に取り込む器官が肺で、それが圧迫されると呼吸が浅くなります。その結果、酸欠になったりしてイライラしたり、疲れやすくなるとも言われています。さらに人間は酸素を利用して活動のエネルギーを作ります。酸素を取り込む量が少なくなったり、その器官がうまく働かないと運動スポーツに必要なエネルギーも不足してしまいます。」また、腹圧を高めて踏ん張ることができないため、ボールを蹴るときやヘディングなどでジャンプ、あるいはコンタクトするときに力の発揮が弱くなるそうです。「良い姿勢を作ったり、維持することは、運動を行う上でとても大切です。いわきFCでは食事中の姿勢なども注意するようにしています。またDAHAAでは裸足で運動を行い姿勢維持機能の強化を図っています」■運動能力を高める3つのポイント、平衡、リズム、定位とは?姿勢維持が前提要件として整った上で、あるいはそれを改善するために様々な運動をすること。それが結果として、サッカーのパフォーマンス向上につながります。運動能力を高めるための3つのキーワードが「平衡」「リズム」「定位」です。平均台を渡る子どもたち。運動ではバランスが崩れながらもコントロールできることが大事まずは「平衡」とはどういう事を指すのかと伺うと、こんな回答をいただきました。「平衡(へいこう)」というのは、バランスと言えますが、バランスを安定させるだけはなく、バランスを崩したり、崩れたバランスを立て直したり、目まぐるしく変化する運動の中で姿勢を維持するなど、どのような体勢であっても姿勢と重心をコントロールする能力です。これはすべての運動の基礎となります。」と教えてくれました。さらに「器械体操のウルトラH難度やフィギュアスケートの4回転ジャンプ、サッカーのオーバヘッドキックやGKのダイビングキャッチなどは、この姿勢と重心コントロールが適切であるから成せる技なんです。バランスを鍛えるエクササイズというとバランスボードなどの不安定な物の上に乗ってバランスを崩さないようにするエクササイズや、身体の安定性をねらって体幹トレーニングなどをします。これらのエクササイズは、静止状態でのバランスの安定性を作るものであって運動やスポーツに必要なバランスとは異なります。本来、バランスは崩れないと運動できません。走ったり、跳んだり、投げたり、蹴ったりなどの運動はバランスの安定と不安定が目まぐるしく変化する中で行われるのです。したがってバランスを安定させるエクササイズや体幹を強化するだけではなく、バランスが崩れながらもコントロールできる能力が必要なのです」続いては「リズム」について。小俣さんは「運動が上手、運動の勘が優れた選手の特徴として、運動の変化の中における力を入れたり抜いたりする能力に優れています。熟達者のスキルなどが流れるような、あるいは力感を感じられないのはスキルの流れの中で適切に力の出し入れ、それに伴う動きの速度の抑揚とメリハリがスムーズであるからです。サッカーのドリブルで相手を抜くときは、動きの経過と力発揮の強弱が動きの速度の抑揚を生み出し、この動きがリズミカルに見えるので、メッシやネイマールのドリブルの中にリズムを感じ取るのです。力発揮の強弱がぎこちない、あるいはバラバラだと、スムーズに動くことができません。幼児の運動、例えば走ったり、投げたりなどの複雑な運動を見るとロボットのような動きをすることがありますが、あれは動きの中での力発揮の強弱ができていないために、あのようなぎこちない動きなるのです。リズムと言っても、これは音楽のリズムとは異なるものです。例えばダンスをやったところで養成できる能力ではありません。音楽のリズムは『二拍子』や『三拍子』などのビートという単位で構成され、アクセントを持つ音の強弱が連続するものです。音が基本となります。運動のリズムは身体の動きの中に現れる力の強弱と速度の緩急によるものですから、運動と音楽のリズムは根本的に異なります。最近では音楽に合わせてステップワークを行うエクササイズを見かけますが、あれが上達しても運動スポーツの上手さにはつながりません」最後に「定位」ですが、自分と自分の周辺の状況や状況の変化を把握する能力で、例えば自分がグラウンドのどのあたりいるのか、ボールと自分、相手との位置関係はどうかといったことを感覚的に捉えて運動や姿勢を変化させる能力のことを言うのだそうです。小俣さんはサッカーのスキルで例を示して「ドリブルでディフェンダーの間を突破する際に、この定位能力が必要となります。自分をカバーしているディフェンダーとの距離感(間合い)やディフェンダーの動きの変化、それに対して、どちらに切り返してカバーを外すのかを判断して自分の運動(ドリブル)とそれに伴う姿勢や体勢を適切に変化させます。あるいは相手ゴールを背にしてパスを受け、反転してゴールに向かってシュートを蹴る場合、自分とゴール、カバーしているディフェンダーとの位置関係を瞬発に判断してカバーのいない方向に反転します。その際にトラップから反転しながらキックへの運動の変化があり、それに伴い姿勢と重心が変化し、振り返ってゴールまでの距離を瞬時に読み取りながらシュートを打つために適切な力発揮度合いの変化が生じます。このような振り向きざまのシュートにも定位能力が関わっています」「これらの能力が整っていない、あるいは統合されていない、未発達であったりすることが、運動ができない=運動神経が悪いとみなされているのだと思います。これら3つの能力は、運動の基礎をなす要素ですから、これらの発達度合いや養成は非常に重要だと思います。その中でも特に平衡は運動のすべての根幹となります。姿勢の維持と重心のコントロールが適切でないとリズムや定位にも狂いが生じます。これらの能力を鍛えるには、前編で紹介した36の運動にある『姿勢の変化や安定性を伴う運動』と『重心の移動を伴う運動』が効果的であると言われています。サッカーがうまくなるためにドリブルやリフティングなどの練習だけをするのではなく、体育でやっているような器械体操、マット運動、鉄棒、さらに遊びの中に含まれるさまざまな運動など、一見サッカーと関連しない、あるいはサッカーから離れた運動が大事なのです。サッカーがうまくなりたいからといってサッカーばかりしすぎると、特定の能力は鍛えられますが、体力や運動能力が偏ったり、身体形態の健全な発育を阻害したり、それらがロコモティブシンドロームやケガ障害の要因になったりします。サッカーの基礎はスポーツ万能、言い換えると高い基礎体力運動能力です」■自己観察能力は、自分で体験しないと身に付かない小俣さんはスポーツが上達する上で欠かせないのは「運動の最中に、自分の身体や運動を常に感じ取る、自分自身を観察する能力」だと言います。動物の動きをする子どもたち。自分の身体をどう動かせばいいのか常に意識する能力は、子どもが体験の中で身につけていくしかない「このような行為を内省や自己観察と言うのですが、自分の体はどうなっているのか、どう動いたのか、どこに力が入ってるのか。そして、どうやったらうまく出来たのかということを常に意識したり感じ取る能力です。これは動画などの映像を使って自分の運動を見ることとは違います。動画もスキル習得にとって適切な方法ではありますが、そもそもこの自己観察能力がない、あるいは低い選手や、特に競技経験の浅い子どもには適していない指導です。自分の身体と運動の感覚が備わっていない選手に動画を見せて動きを指示したり、イメージを伝えても、それらを理解して指示やイメージ通りの運動に変えることは非常に難しいです。自己観察能力が備わるとスキル習得や運動学習の効率も高くなると言われています。こればかりは、大人が教えるものではなく、子どもが運動体験する中で身につけていくものです」「遊びやスポーツ活動の中で、自分の身体と運動に向き合い自己観察を行いながら感覚を研ぎ澄まし習得するものです。しばしば選手たちに、例えば、練習中にシュートを打った後などに、直ちに蹴った時の感覚を振り返れと言います。チームメートとおしゃべりしたり、ほかのことを考えていると感覚を忘れてしまいます。自己観察は感覚を通して行うものですから運動の最中や直後の感覚の振り返りが重要なのです。また指導者が1プレーごとに細かく指導したり、動きを指摘することも感覚を失わせる行為です。指導者は、選手の動きに変化が見られた時などに『今、どんな感じだった?』とか『今の動きと、さっきまでの動きは、どのように変わった?』などの質問をして選手が自己観察するきっかけを作ることが自己観察能力の養成には肝要です。ブリース・リーの有名なセリフに『Don’t think!Feel!』というのがありますが、正にあれです」「人間は本来、走ったり、投げたり、蹴るなどの複雑な運動を行う能力を持っています。運動ができない子、苦手な子は体験機会がないことが原因のひとつで、運動機会を与えるうちにできるようになるんです」そのときは、なるべく大人がやり方を教えず、自分でチャレンジすることで、自然と身につけていくと言います。「例えば、ボール投げ運動であれば、ボール投げが上手、あるいはフォームが整っている場合は野球のピッチャーの投げ方を指導することも可能で、その際には大人が介入して教えることはできると思います。しかし、元々ボール投げが苦手、あるいはその運動体験や運動感覚が乏しい子どもに高度な体力運動能力が要求されるボール投げ運を教えるのは難しいです。投げる運動が苦手な子どもには投げ方を教えるのではなく、先ずボール投げの楽しさに気づかせて、その後は自分の好きなように投げさせてみることが大事です。投げる運動を繰り返す中で投運動に必要な体力運動能力が鍛えられ、かつ運動の感覚が養われていきます。投運動の基本が備わってきたら、高度な投げ方を指導するというように段階的に取り組むほうが合理的です。これはサッカーのスキル習得も同じです」もともと運動体験が乏しいのに専門的な指導をしてもつまらないのでやる気も出ないし上達しません。まずは「楽しさ」に気づかせてあげましょうスポーツ教室などに行くと、子どもたちが取り組む姿を、近くで保護者が見守っています。微笑ましい光景ですが、小俣さんはその際「できたことを褒めるだけでなく、認めることがポイント」と言います。「子どもは何かの運動に取り組んで、上手にできると保護者の方をチラっと見ます。『いまできたよね、すごいでしょ』という感じで。これは、認めてもらいたいという要求があって、それを認めてもらうと自信ややる気につながります。運動を通して自信や動機が高まることを『運動有能感』と言います。自分はうまくできたんだ、やればできるんだ!という気持ちは心身の健全な成長にとって欠かせません。特に子どもは、運動を通してこれらの能力を身につけやすいと言われています。運動が、子どもの自信や性格を作るんです」■子どもを伸ばす褒め方のコツ登ったり、跳んだり、様々な遊びを通して運動能力を高めていくのです。そして、自信を持つことで積極的にチャレンジするようになりますそして保護者に向けて、次のようにアドバイスを送ります。「子どもの頃は自分に自信を持つことが大切で、この頃に形成された精神構造などは、それ以降の自身のあり方に影響するということも聞きます。うまくできたときに、子どもが『見て!見て!』と言うのは、自分の有能感を示して褒めてもらいたいからなんです。有能感が芽生えると、次はこういうことをやってみようという、チャレンジする気持ちが沸き上がってきます。それが積極性を生み、苦手な運動にも積極的に取り組むようになり、結果として体力運動能力の向上につながるのです」子どもを褒めるときにも、コツがあるようです。それは「他の子と比べずに、できたことを見つけて褒めること」です。「ただし褒めすぎると、子どもは褒められることが目的になり、褒められないと刺激になりません。つまらなく感じてしまいます。だからこそ、認めることが大事で、『いま、できたね。どうやったらできたの、ママに教えて?次はこれをやってみれば』というふうに持っていってください。それが、運動が好きになり、上達するためのひとつの方法です」いかがでしょうか。運動神経云々ではなく、運動機会が子どもたちの体力運動能力の向上につながるのです。前編でもお伝えした36の基本運動は、親子で海や山、川などの自然体験をしたりアスレチック体験など一緒に楽しみながらできるものです。遠出しなくてもご家族で近場の自然でアクティビティを楽しんだり、公園などで一緒に運動体験をしてみてはどうでしょうか。そして楽しみながら「褒めるポイント」を実践して、お子さんのチャレンジする力を引き出してあげましょう。<<前編:「うちの子運動神経が悪くて」と悩む親必見!「サッカー以前」に必要な運動スキルとはドームアスリートハウスアスレティックアカデミーとはアンダーアーマー日本総代理店である(株)ドームのトップアスリート専用のパフォーマンス開発機関「ドームアスリートハウス」が運営するスポーツ万能キッズを養成するアカデミー。その特徴は、①あらゆるスポーツや運動の基礎となる体力運動能力からパフォーマンスアップのための専門的フィジカルを鍛えるプログラム、②日本最高レベルのトレーニング施設、③トップアスリートを指導するパフォーマンスコーチによる専門性の高い指導。育成年代のスポーツや運動についてのご相談やお問い合わせは下記までDAHアスレティックアカデミー>>小俣よしのぶ(おまた・よしのぶ)いわきスポーツクラブ(いわきFC)アカデミーアドバイザードームアスリートハウスアスレティックアカデミーアドバイザーWaisportsジャパン(筑波大学発ベンチャー企業)研究員石原塾アドバイザー筑波大学大学院修了体育学修士育成システム、競技スポーツの一般トレーニング学の研究を専門とし、その知見を活かしJリーグ、競技団体、プロ野球、自治体などの指導者研修や講演活動を行っている。
2020年01月29日「うちの子は運動神経が悪くて......」「他の子と比べて、動きが鈍いのよね......」。そんな感想を持つ保護者の方から、サカイクに相談のメールがよく届きます。そこで今回は、子どもや成長期のスポーツ選手たちの育成について多くの知見を持つ、いわきスポーツクラブアカデミーアドバイザー、ドームアスリートハウスアスレティックアカデミー(以降DAHAA)アドバイザーの小俣よしのぶ氏に話を聞きました。(取材・文:鈴木智之写真:新井賢一)DAHAAではあらゆるスポーツの基礎となる体力運動能力向上を図る長期育成プログラムを通してスポーツ万能キッズの育成を行っています■サッカーをするための基礎的な運動体験が大事スポーツの現場でよく使われる、運動神経が良い、悪いという表現。耳慣れた言葉ですが、小俣さんは「そもそも、運動神経に良いも悪いもありません」と穏やかな笑みを浮かべて言います。「運動は神経を介して筋肉、骨、関節などの運動器が脳と繋がって行うものなので、神経が良い、悪いというものではないんです。人間の基本構造に優劣はありません。」では、運動ができる子と苦手な子の違いはなんでしょうか?小俣さんは「一番の大きな違いは、運動体験です。運動の得意な子どもは遊びなどの運動を通して、運動に必要な体力と運動能力を身につけています」と教えてくれました。しかし、近年、子どもが外で遊ぶ機会や場所が減り、遊びを通した運動体験を得ることが難しくなっています。代わって、身体活動による遊びではなく、スマートフォンやTVゲームなど運動量の少ない静的な活動時間が多くなっていると言われています。昨年12月、スポーツ庁より平成31年(令和元年)の体力運動能力調査の結果が発表されましたが、それによるとスマホやゲーム機、パソコンの利用増加が体力運動能力低下要因の一つではないかと報告されています。「子どもたちをサッカースクールに入れると、サッカーも運動もできるようになると考える保護者の方もいると思いますが、そもそもいまの子どもたちはサッカーをするための基礎的な運動体験から得られる体力運動能力が低いため、サッカーのスキル習得を中心とした練習や運動をしても、サッカーの難しいスキルをなかなかうまくできないし、体力運動能力も向上しないんですね。その様子を見て、うちの子は運動神経が悪くて...と思う人が多いのではないでしょうか」そのような現状を踏まえて小俣さんがアドバイザーをしている、いわきスポーツクラブが運営する『いわきFC』の中高校生はボールを使ったサッカーの練習と並行して、基礎的な運動体験による体力運動能力の向上を図るトレーニングを行っており、サッカーのスキル練習よりも重要視しているそうです。さらにDAHAAでは、あらゆるスポーツの基礎となる体力運動能力向上を図る長期育成プログラムを通してスポーツ万能キッズの育成を行っています。■じっと立っていることすらできない子が増えている小俣さんによると、現代の子どもたちには、運動スポーツ活動や日常生活に影響を与える大きな3つの問題があるそうです。1つがエネルギー系体力不足、2つ目が子どもロコモティブシンドローム、3つ目がそれらに伴う運動に必要な身体機能の低下や未発達です。小俣さんは、それぞれどのようなことなのかを説明してくれました。「まず、エネルギー系体力とは、大きな力を発揮したり、力の発揮を維持する能力です。体力テストでは握力や立ち幅跳び、持久走などがそれらにあたります。エネルギー系体力不足とは筋力の不足とも言い換えられ、その現象が例えば、すぐに疲れたと言って運動を止めてしまったり、体がフニャフニャしていて運動に力強さを感じられない、あるいはサッカーに多く見られますが腕立て伏せなどの筋力発揮運動をしっかりとできない、ロングパスを蹴ることができない、ジャンプしてのヘディングが苦手というものです。エネルギー系体力不足による運動への影響は、身体活動の基礎となる姿勢維持にも及びます。これは言い換えると立っているときに身体を支える力が弱いんです。人間は重力の影響を受けているので、身体に力を入れないと倒れてしまいます。サッカーの基本である走る運動も身体を支える力が必要です。走運動は、片足ジャンプを交互に連続する運動で、50m走なら50mにわたって交互連続ジャンプをすることと言い換えられ、この間ずっと姿勢を維持し続けなければなりません。そう考えると一見単純に見える走る運動でも、かなりの体力が必要であることを理解できると思います。走るフォームを直してほしいという要望をよく聞きますが、走る運動は総合的な体力運動で、子どもにとっては高負荷の運動なんです。さらに昨今は学校体育のゆとり化の影響、外遊びから得られる運動体験による体力運動能力向上が見込めないため、運動の基本である姿勢さえも維持できない子どもが増えています」。続いては「子どもロコモティブシンドローム」です。以前、サカイクでも取り上げましたが、ロコモティブシンドロームとは、骨、筋肉、関節、靭帯などで構成されている運動器に障害が起こり、「立つ」「歩く」といった日常生活を送るために欠かせない機能が低下している状態のことを言います。片足ジャンプをする子どもたち。一見単純に見える「走る」運動は、総合的な体力運動なのです小俣さんは「ロコモティブシンドロームは、本来高齢者の疾患として認知されていましたが現在では子どもにも蔓延している疾患なんです」と注意をうながします。ある報告によると中学生の約1割が目を開けて片足立ちを5秒以上できない、約4割は前屈して指先を地面につけることができない生徒がいたりするのだそうです。さらにはロコモティブシンドロームはスポーツを専門的に行っていても起こるそうです。そのような観点から幼少期から競技に専門特化することは危険なのです。3つ目が「運動に必要な、身体機能の低下や未発達」です。「いまの子どもたちは遊びの中で運動をする機会が少ないこともあり、運動が苦手な子が多く、運動をしたがりません。その結果、運動に必要な機能が低下するという悪循環に陥っているケースも少なくありません」小俣さんはいわきFCアカデミーやDAHAAのほかに、若年層向けフィジカルトレーニングの指導をしていますが、そこでは運動に必要な「運動動作スキル」の習得に役立つ、基礎運動をメインに取り組んでいるそうです。「運動をするためには筋力や持久力、スピードなどの体の力、いわゆる『体力』と、身長や体重、体型や体格などの『身体形態』が密接に関わってきます。これら体力と身体形態を総合したものが『フィジカル』となります。そして、このフィジカルをまとめて、難しい運動やスポーツを行う、あるいはスポーツの難しいスキルを習得したりする力を『運動能力』と定義されています。運動能力は、言い換えると『コオーディネーションや巧みさ』でもあり、走る、投げる、跳ぶ、蹴るといった運動を器用に行う能力です。この体力と運動能力を一体化させることで運動動作スキルが向上しますから、これらを総合的に養成することが大事になります。さらに、こう続けます。「体力と運動能力は、異なる要素です。よって保護者の方は、お子さんが運動が苦手なように見えたら、体力が低いのか、あるいは運動能力が低いのかという視点で見るといいと思います。例えば、体力や身体形態が同年代の子どもと比べても大きいほうであるが、速く走ることが苦手だったり器用さに欠ける場合は、体力は高いが運動能力が低いと判断できます。逆に身体は小さくて力も弱いが、すばしっこかったり器用だったりする場合は、体力は低いが運動能力は高いと見ることができます。」■家庭でできる身体機能を整える運動そう言って、運動が苦手なお子さんの運動機能を向上させるために、家庭でもできる「身体機能を整える運動」を教えてくれました。36の基本運動(出展:『あんふぁん』 フジサンケイ新聞社 2008年10月号より)36の基本運動で、次のような運動があります。【姿勢の変化や安定性を伴う運動】立つ/両手を相手と組む/乗る/逆立ち/渡る/起きる/ぶら下がる/浮く/回る【重心の移動を伴う運動】走る/登る/歩く/跳ねる/泳ぐ/垂直に跳ぶ/くぐる/滑る/這う【人や物を操作する運動】持つ/支える/運ぶ/押す/当てる/操る/蹴る/押さえる/捕る/振る/漕ぐ/渡す/投げる/倒す/引く/打つ/つかむ/積む※36の基本運動についてはNHKエデュケーショナルの「遊育(あそいく)」ページなどでもご確認いただけます上記の運動をどのように取り入れているかを伺うと、いわきFCやDAHAAで実践していることを明かしてくれました。「これらのアカデミーでは、姿勢の変化や安定性を伴う運動と、重心の移動を伴う運動が整ってきたら、人や物(ボールなど)を操作する運動へと移っていきます。サッカーをするためには、姿勢と重心のコントロールを無意識に行いながら、ボールなどを巧みに操作する能力が必要です。姿勢や重心のコントロールができずに、フラフラした状態でボールを扱っても上手くいきませんよね。運動経験の少ない現代の子どもたちにとっては、基礎的な運動ができるようになってから、サッカーなどの専門種目に取り組むのが良いと思います。算数の難しい問題、例えば四則計算や文章問題なども九九を暗記しているという基礎があるから解けます。運動スポーツも一緒で基礎体力運動能力が整っているから上手くなったり、楽しくなります。36の基礎運動を遊びを通して体験することで体力運動能力を向上させ、それがサッカーなどのスポーツに活かされるのです。現在、サッカー界で流行している例えば体幹トレーニング、ファンクショナルやムーブメントトレーニングは、そもそも基礎体力運動能力が備わっている大人がやるものです。運動体験が未熟だったり体力運動能力が低い子どもがやっても、ねらった通りの効果を得ることは難しいと思います。」次回は、サッカーがうまくなるために必要な姿勢と、子どもが運動が好きになるにはどうしたら良いかについて紹介します。ドームアスリートハウスアスレティックアカデミーとはアンダーアーマー日本総代理店である(株)ドームのトップアスリート専用のパフォーマンス開発機関「ドームアスリートハウス」が運営するスポーツ万能キッズを養成するアカデミー。その特徴は、①あらゆるスポーツや運動の基礎となる体力運動能力からパフォーマンスアップのための専門的フィジカルを鍛えるプログラム、②日本最高レベルのトレーニング施設、③トップアスリートを指導するパフォーマンスコーチによる専門性の高い指導。育成年代のスポーツや運動についてのご相談やお問い合わせは下記までDAHアスレティックアカデミー>>小俣よしのぶ(おまた・よしのぶ)いわきスポーツクラブ(いわきFC)アカデミーアドバイザードームアスリートハウスアスレティックアカデミーアドバイザーWaisportsジャパン(筑波大学発ベンチャー企業)研究員石原塾アドバイザー筑波大学大学院修了体育学修士育成システム、競技スポーツの一般トレーニング学の研究を専門とし、その知見を活かしJリーグ、競技団体、プロ野球、自治体などの指導者研修や講演活動を行っている。
2020年01月21日子どもに運動を教える時、親が手本を見せられると教えやすいですよね。しかし私は運動が大の苦手。手本を示して教えることはできません。ところが、ある日年少の息子が「逆上がりをしたい」と言いだし…。今回は息子が逆上がりができるようになるまで、運動オンチの私がどのように練習につき合ったかをお伝えします。やる気があるタイミングで練習スタートある日幼稚園から帰宅した息子が「幼稚園で友達が逆上がりしてた!ぼくもできるようになりたい!」と言ってきました。聞いてみると、今のクラスで逆上がりができるのは2人だけ。まだ幼稚園での指導は始まっていないとのことでしたが、やる気がある時に練習始めるのが一番だろうと幼稚園帰りの公園で私が教えることになりました。とにかく褒めてやる気をアップ!「ママが教える」と言っても、私は逆上がりがでません。なので手本を見せられないどころか、コツもよくわかっていませんでした。そこで少しでも高く息子の足が上がるようになるたびに、「すごい!さっきよりうまくなった!」と変化を褒めました。「こうした方がいいかな」というアドバイスはほとんどせずに、「ここがよくなった」という声かけが多かったことで、練習がイヤになることなく何回も何回も進んで練習できたようでした。まわりの力を借りてコツを学ぶ公園の鉄棒で、息子が何度も逆上がりの練習をしていると、下校した小学生が集まってくることが度々ありました。そして、逆上がりが得意な子がお手本を披露してくれました。その時は「お姉さんすごいね。そっか!腕を曲げるといいのかもね」と私も息子と同じ目線で尊敬の眼差し。小学生も混ざって雑談しながらの練習は、息子も私も楽しかったです。また散歩中の近所の人が、逆上がりのアドバイスをくれることもありました。逆上がりの練習に役立った道具その近所の人は、普段から運動指導をしていて、ありがたいことに練習のための道具も用意してくれました。それは、自転車のタイヤのチューブを結んだもの。これを鉄棒に二重にかけてその中に入って逆上がりをすると、鉄棒から体が離れないため、うまく回ることができます。息子はこの練習でコツをつかみ、使い始めた次の日には、見事、チューブなしで逆上がりができました。練習を初めて5日目のことでした。ちなみにこのチューブは、サイクリング店で使い終えたものを無料でもらうことができます。結んでサイズ調整ができて、滑りにくく、使いやすかったです。指導以上に寄り添う姿勢が大切だったその後、すっかり鉄棒が好きになった息。幼稚園で自ら練習を重ね、鉄棒にお腹をつけて地面に足のつかない状態から逆上がりをするという難易度の高い「空中逆上がり」もマスターしてきました。逆上がりの練習に挑んで思ったことは、子どもに何かを教える時、指導する以上に子どもの気持ちに寄り添う言葉がけが重要だということ。つい「こうしなさい」「ここが違う」と強く言ってしまいがちですが、子どもがやる気をなくしてしまうと、なかなかできるようにはなりません。ママがうまくアドバイスできないことであっても、子ども自身で考えたり、まわりからの刺激も受けるので、子どもの力を信じて根気よく励ましていくことで手助けができるのだと思いました。最近は、娘の逆上がり練習につき合っています。娘の場合は数日の練習ではできるようにはならず、逆上がり習得には、普段の運動や、元々の筋力も関係しているようです。筋力がついてコツをつかむまで、楽しんで練習が続けられるようにサポートしていこうと思います。そして、息子は現在小学生。宿題など、勉強を見る時はついつい力が入ってしまいます。逆上がりの練習をした時のことを思い出して、勉強に関しても寄り添う声かけを心がけていきたいです。<文・写真:ライターnicoai>
2019年10月08日園生活や新しいクラスの先生や友達にも慣れてきた2学期以降、イベントが目白押しですよね。秋に運動会がある幼稚園は、本格的な練習がそろそろ始まる頃でしょうか。子どもの成長がとても楽しみな運動会ですが、そこでママを悩ませるのはお弁当、場所取り、撮影、そして「運動会ママコーデ」ではないでしょうか。動きやすさ、日除けや体温調節の機能面に、少しオシャレをプラスして、ママも応援や親子競技を楽しんじゃいましょう! 今回は実際に過去着ていったものも含め、7コーデを紹介します。運動会ママコーデ、おさえたいポイントまずはコーディネートを考える前に、おさえたいポイントを挙げてみます。・親子競技で動きやすいこと・撮影でしゃがんでも裾を引きずらないこと・日焼け対策もまだまだはずせない・急な雨の冷えや、気温上昇にも対応できること・家族のカメラからも見つけやすいこと・できればオシャレも楽しみたい!以上をふまえて、コーディネートを考えました。親子競技出場の有無や、運動会の担当の係がある場合は活動量も変わってきますので、事前に先生や先輩ママへ簡単に聞いておくとより安心です。動きやすさ&機能面をおさえたコーデ2選まずはベーシックアイテムであるボーダーカットソー、白シャツを使った動きやすさを重視したシンプルなコーデを2つ。ボーダーは無地の体操着の子どもたちの中で目立つので、親子競技でも映えます。しかし、着ているママやパパが多いのも事実。そこで、定番のデニム合わせではなく、あえてグリーンのチノパンを合わせました。カラーアイテムをプラスすると人混みに紛れにくいですよ。また、シャツは体温調節もぴったり! 動きやすいスウェットパンツも白シャツを合わせれば、パジャマ感が出ずキレイに着ることができます。中から子どものクラスカラーのTシャツなどを覗かせても一体感が出て楽しい気分が盛り上がりますよね。暑くなったら前を開けたり脱ぐことが可能です。目をひく!パパカメラも安心なカラー&柄コーデ3選人であふれる運動会でわが子を探すのは一苦労。そこで、色や柄を使って、親子競技でまず「一緒に出場するママが」パパやじぃじばぁばのカメラから見つけやすくなるコーデを3つ。色鮮やかなワンピースやチュニックは面積が大きい分、目をひきます。ただ、マキシ丈だと裾を競技中に引っかけてしまったり、待機場所にしゃがむ際に裾を引きずることもあるので、丈はふくらはぎのあたりまでのものがおすすめです。チェックシャツも色柄で目をひきますし、サロペットもあまり被らないアイテムなので見つけやすいです。サロペットはスカーフなどの小物を合わせると幼い印象になりませんよ。服の色や小物に前述同様、クラスカラーを選んでもよいです。風景とどう馴染む?実際に着たリアルコーデ2選いずれも、実際に私が運動会に着て行ったリアル「運動会ママコーデ」です。色を意識して選んで行ったので、見つけやすかったようで、パパカメラが困らなかっただけでなく、娘もすぐ見つけて手を振ってくれたり、仲良しのママ友が気づかないうちに写真を撮っておいてくれたりしました。反省点は左のコーデの日、突然の激しい雨が降った後、気温がかなり上昇したのですが、朝までの曇り空を見て選んだトップスがとても暑くなってしまったこと。脱ぐこともできず、ひたすら暑さに耐えるのはとても大変でした。秋の運動会は天気も変わりやすいので、長時間の運動会を快適に過ごせる工夫が必要です。また、7コーデに共通しているのは帽子やターバンなど頭に小物を足したこと。日焼け対策だけでなく、こちらも見つけやすくなるポイントのひとつです。いかがでしょうか? 幼稚園生活の一大イベントである運動会、子どもの応援に全力を注ぎながら、ママのオシャレも一緒に楽しんじゃいましょう。<文・写真:ライターちゃおこ>
2019年09月15日運動が苦手だという人が抱える悩みやコンプレックスは、運動が得意な人には想像もできないほど深いものです。自分の子どもが運動を苦手としているなら、「なんとかしてあげたい」と思うのが親心でしょう。ただ、親自身も運動が苦手だという場合、子どもに運動のコツを教えるのは簡単ではありません。そこで、アドバイスをもらったのは「スポーツひろば」代表の西薗一也さん。運動が苦手な子どもを対象にした体育指導のプロフェッショナルは、「まずは子どもと『できない』ことを共有してほしい」と語ります。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)「運動が苦手な子どもを救いたい」という思い僕がいまの仕事をするようになった理由のひとつとして、弟がいたことが挙げられます。僕自身がもともと「お兄ちゃん気質」なのです。また、高校を卒業したタイミングで、出身中学のバスケットボール部の監督になった経験も大きかった。後輩を指導していくなかで、体育教師になるという目標が定まっていったのです。でも、日本体育大学在学中の教育実習直前に父親が倒れてしまった……。当時はすでに母親が亡くなっていましたから、教育実習はキャンセルせざるを得ませんでした。幸い父親は一命をとりとめたのですが、教員免許を取れないまま卒業して、一時は一般企業に就職しました。その父親も亡くなって、日常的に世話をする必要がなくなったとき、あらためて「自分の夢はなんだったのか」と考えた。もちろん、それは体育の先生です。そこで、「教員免許がないのなら民間でやろう」といまの事業を立ち上げたわけです。ただ、当初から運動が苦手な子どもを対象に考えていたわけではありません。もともとは、運動が得意な子どもにもっと幅広い運動を経験させることで運動能力の底上げをするような事業を考えていました。ところが、いざ体育の家庭教師事業をはじめてみると、依頼のほとんどが運動を苦手としている子どもの親からのものだったのです。そういう子どもというのは自己肯定感がすごく低いし、なかには運動が苦手なことでいじめに遭ったり不登校になったりしている子どももいました。僕自身は、運動で人生を変えることができたと思っている人間です。ぽっちゃり体形で運動が苦手だったのに、バスケットボールに全力で打ち込むことで体形も性格も変わり、スポーツ推薦で高校に進学することができた。そして、最終的には体育の先生になることもできました(第1回インタビュー参照)。その経験があるからこそ、運動が苦手で悩んでいる子どもたちをどうにか救ってあげたいと思い、現在の方向に事業をシフトさせたのです。子どもだけにやらせるのではなく親も一緒に運動をする依頼者である親の願いはなかなか切実です。「うちの子は運動が本当に苦手で……」という認識を持ちながら、「せめて平均的に運動ができるようになってほしい」と思っている。もちろん、なかには親自身も運動を苦手としているというケースも珍しくありません。子どもに運動を得意になってほしいと願いながら、自分自身も運動が苦手だという親の場合であれば、まずは「子どもと一緒に運動をしてみる」ことをおすすめします。わたしの指導理念は、「褒めて伸ばす」ことが基本です。ところが、運動が苦手な親の場合だと、子どものどこを褒めていいのかがわからないのです。サッカーでゴールを決めたというようなわかりやすい「褒めポイント」があれば問題はありませんが、速く走るために子どもがいくら頑張って練習をしていても、どこがいいのか悪いのかということはそうはわかりませんよね。そうであるならば、まずは「子どもと一緒に学ぶ」ということを大切にしてください。そこで意識してほしいのは、どんな運動にもクリアしていくべき「段階」があるということ。この意識が学校の体育の授業にも欠けているように思うのです。算数の場合であれば、1年生で足し算と引き算を勉強して2年生になると掛け算、3年生は割り算というふうに、前に学んだことを生かして段階を踏んで勉強していきます。でも、体育となるとどうでしょうか?ドッジボールをやるときに、事前にボールの投げ方や受け方をしっかり教えてもらったという経験がある人はほとんどいないはずです。なにも学んでいないのに、突然「ドッジボールをやろう」と現場に放り込まれる。そういう状況では、運動が苦手な子どもはうまくプレーできるわけがないのですから、ますます運動を毛嫌いするようになっていきます。大人だからこそつかめるポイントを子どもに教えるボールをきちんと投げるという運動を細かく分解してみると、体重移動や腰の回転、手首の返しなど、本当にさまざまな動作によって構成されています。もちろん、これらの動作や段階を親が事前に勉強しなければならないというわけではありません。親が子どもと一緒に運動をしてみて、自らが学ぶことが大切なのです。親子そろって運動が苦手なら、まずは「できない」ということを共有し、共感してあげる。親だって苦手なことがあっていいし、それがふつうなのです。すると子どもは、「お父さんもできないんだ」と思う。それこそが、安心感を生んでいくことになる。運動が苦手な子どものなかにあるのは、「失敗したくない」という気持ちです。でも、「お父さんだってできない」「失敗してもいいんだ」と思って安心感を得られれば、練習を何度繰り返してもいいと思えるようになる。また、大人であれば、子どもが気づかないような運動のポイントに気づくこともあります。先に挙げたように細かい動作に分解して考えるような必要はないにしても、親自身が子どもと一緒に運動をするなかで「たまたまうまくいった」というとき、大人なら「いまのはなにがよかったのか」というポイントが見えるわけです。そのように、自らの体験を通じて学んだことを子どもに教えてあげればいい。「お父さんはむかしはできたからやらなくていいんだ」なんていって自分は子どもの動きだけを見ているだけでは、うまくいったポイントをつかむことはなかなかできません。繰り返しになりますが、子どもの運動能力を高めてあげたければ、まずは親が子どもと一緒に運動をしてみること。わたしのような第三者の力を借りることがあってもいいと思いますが、親ができる最良の方法を実践してみてください。『『うんどうの絵本 全4巻セット(ボールなげ・かけっこ・すいえい・なわとび)』』西薗一也 著/あかね書房(2015)■スポーツひろば代表・西薗一也さん インタビュー一覧第1回:運動神経は成功体験で伸びる!運動が「得意な子」と「苦手な子」の違い第2回:どんな運動も“細かく分解”できる。子どもの運動能力を高めるために親ができること第3回:「跳べた!」という強烈な体験が自己肯定感を押し上げる。“プロ直伝”縄跳び練習方法(※近日公開)第4回:子どもが泳げるようになる魔法の言葉。酸素を浪費する「バタ足信仰」は捨てるべし(※近日公開)【プロフィール】西薗一也(にしぞの・かずや)東京都出身。株式会社ボディアシスト取締役。スポーツひろば代表。一般社団法人子ども運動指導技能協会理事。日本体育大学卒業後、一般企業を経て家庭教師型体育指導のスポーツひろばを設立。運動が苦手な子どもを対象にした体育の家庭教師の事業をはじめとして、子ども専用の運動教室の開設や発達障害児向けの運動プログラムの開発など、新たな体育指導法の普及に幅広く取り組む。著書に『発達障害の子どものための体育の苦手を解決する本』(草思社)がある。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2019年08月27日全国的なスポーツの大会で好成績を残すほどではなくとも、子どもには「せめて平均的な運動能力を身につけてほしい」と願うものです。お話を聞いたのは「スポーツひろば」代表の西薗一也さん。運動が苦手な子どもたちを対象にした体育の運動教室を営んでいます。そもそも、運動が得意な子どもと苦手な子どもにはどんなちがいがあるのでしょうか。そんなことから聞いてみました。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)運動神経がいい子どもはいつでも「全力」を出すよく知られている話でもありますが、「運動神経」という神経は存在しません。でも、「運動神経がいい、鈍い」といった言葉は頻繁に使われます。では、「運動神経がいい、鈍い」といわれる子どもたちには、どこにちがいがあるのでしょうか。結局のところ、「運動が好きかどうか」だと僕は考えています。ですが、自分自身が子どもの頃を思い出してみれば、クラスにひとりやふたりはスポーツ万能の友だちがいたはずです。「好きかどうかでは埋まらないような差だった」と思う人もいるでしょう。でも、そんな子どもでさえも、運動が好きだったということに過ぎないと僕は思っています。そんな子どもが他の子どもとなにがちがうかというと、運動自体が好きな子どもの場合、「いつでも全力を出す」のです。たとえば足が速い子どもというのは、「いちばんになって気持ちが良かった」という成功体験をまた味わいたいがために全力で走るもの。一方、成功体験がない子どもは、「自分なんてこんなものだろう」というふうに、どこかで力を抜いているのです。その意識の差が、何度も走るうちにトレーニングの負荷のちがいとなって足の速さの差をさらに広げることになるわけです。しかも、走るという行為は運動の基本です。走ることで鍛えられる筋肉は、幅跳びなどに使われる筋肉でもあります。すると、全力で走る子どもは跳躍力も上がっていく。また、速く走れるようになるということは、体全体を大きく使えるようになるということにもつながります。そうして、いわゆるスポーツ万能といわれるような子どもになっていくのです。運動が苦手でぽっちゃり体形だった子どもがスポーツ推薦!?もちろん、子どもの運動能力の差には遺伝的な要素も影響しています。でも、プロのアスリートを目指すというのなら話は変わってきますが、平均的な運動能力を身につけるという観点で見れば、その影響はみなさんが思っているほど大きいものではありません。事実、僕の両親も運動はまったく得意ではありませんでしたし、僕自身もそうでした。小学生までの僕はぽっちゃり体形の泣き虫の子ども……。いまでも運動センスがあるかというと、ないほうだと思います。それを、運動が好きだということと努力でカバーしてきたのです。僕が変わるきっかけになったのは、小学6年の頃に読んだバスケットボール漫画『スラムダンク』でした。それ以前は『キャプテン翼』がはやっていて、みんなサッカーに夢中だった。ただ、なかなか点が入らないサッカーでは、僕のような運動が得意でない子どもは簡単にはヒーローになれません。でも、得点が多いバスケットボールなら僕にだって目立てるチャンスがある。そうして、中学生になるとバスケットボール部に所属したのです。1年生のときはまず体力づくりからで、とにかく走らされました……。すると、小学生のときまでのぽっちゃり体形がウソのように痩せた。しかも、もともと運動が苦手だったこともあるのか、まわりの誰よりも運動能力の伸びが大きく、成長速度が速かったのです。そのうち、顧問の先生から「そのまま練習すれば、ダンクシュートもできるようになるよ」といわれました。その言葉が僕の頭に強烈に刻まれ、ジャンプをするときにはそれまで以上に全力で跳ぶようになりました。すると、中学3年のときに本当にダンクシュートができるようになったのです。僕の身長は180センチですから、バスケットボール選手としては大きいほうではありません。それでもつねに全力を出してダンクシュートができるような跳躍力を身につけたことで、高校にはバスケットボール推薦で入学することになりました。小学校のときの同級生に会うと、いまでも「西薗ってそんなキャラだったっけ?」といわれます。僕は、運動によって体形だけでなく、泣き虫でどこか控えめだった性格まで変わった。いわば、人格すらも変える力が運動の成功体験にはあるのです。いまは遊びを通じて運動能力を獲得しづらい時代残念ながら、いまの子どもたちには僕のように自分を変えるような体験をするケースが減っているように思います。その理由を説明するために、ちょっと衝撃的な数字を紹介しましょう。これを読んでいる親御さんも小学生のときに体力テストを経験したはずです。そのなかの「ソフトボール投げ」の平均記録を見てみると、ほんの20年くらいのあいだになんと7メートルほども数字が落ちているのです。その要因を僕なりに考えてみると、いまの子どもたちが体を動かす遊びをあまりしていないということにいき着きます。むかしはいまのように娯楽があふれていたわけではありません。だから子どもたちは、学校のグラウンドや公園を走り回り、木に登り、野球やサッカーなどのスポーツをする、あるいはベーゴマ、メンコといったもので遊んでいました。そういう遊びを通じて、子どもは基礎的な体力をつけ、体のメカニズムをうまく利用した体の動かし方も身につけたわけです。メンコ遊びをするには、指先に体重をしっかり乗せて下に向けてたたきつけなければなりません。ベーゴマを回すには、手首のスナップといったかなり高度な運動が求められます。それらができなければ子どもは遊びの輪に入れないのですから、それこそ必死に練習をする。そうして、自然と運動能力を高めていったのです。でも、いまはというと、公園では野球などの球技は禁止されていますし、ベーゴマも「現代版ベーゴマ」といえるような、誰でも簡単に回せるものになりました。また、遊びの輪に入ろうと思えば、ゲーム機を親に買ってもらうだけ済んでしまう。そのなかで頑張ることというと、いかにお金をかけるかというだけです。僕自身もゲームは大好きですが、子どもたちのためになっているかというと、そこは否定せざるを得ません。一方で、子育てに関しては「習い事至上主義」ともいえる状況ですから、野球やサッカーのチームに所属している子どももいます。すると、チームに所属していて運動ができる子どもはどんどんできるようになり、そうではない子どもとの格差が開いていく。これが、子どもの運動能力をめぐる現状といえます。でも、僕自身がそうであったように、とくに運動が苦手だと思い込んでいるような子どもたちには運動を通じて自分自身が変わるという体験をしてほしい。子どもたちが遊びを通じて日常的に運動ができるという時代ではないのですから、それこそ親のリードやサポートの重要性が増しているように思います。『『うんどうの絵本 全4巻セット(ボールなげ・かけっこ・すいえい・なわとび)』』西薗一也 著/あかね書房(2015)■スポーツひろば代表・西薗一也さん インタビュー一覧第1回:運動神経は成功体験で伸びる!運動が「得意な子」と「苦手な子」の違い第2回:どんな運動も“細かく分解”できる。子どもの運動能力を高めるために親ができること(※近日公開)第3回:「跳べた!」という強烈な体験が自己肯定感を押し上げる。“プロ直伝”縄跳び練習方法(※近日公開)第4回:子どもが泳げるようになる魔法の言葉。酸素を浪費する「バタ足信仰」は捨てるべし(※近日公開)【プロフィール】西薗一也(にしぞの・かずや)東京都出身。株式会社ボディアシスト取締役。スポーツひろば代表。一般社団法人子ども運動指導技能協会理事。日本体育大学卒業後、一般企業を経て家庭教師型体育指導のスポーツひろばを設立。運動が苦手な子どもを対象にした体育の家庭教師の事業をはじめとして、子ども専用の運動教室の開設や発達障害児向けの運動プログラムの開発など、新たな体育指導法の普及に幅広く取り組む。著書に『発達障害の子どものための体育の苦手を解決する本』(草思社)がある。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2019年08月26日今回は、妊娠中に気軽に始められる散歩やウォーキングについてお話しします。 妊婦さんにおすすめの運動は?妊娠中に適度な運動をおこなうことは、心肺機能や筋力、体力の維持ができるため、妊娠中を快適に過ごすことに役立てることができます。また、妊娠中から体力を養うことで、出産を乗り越え、産後の赤ちゃんのいる生活に疲れにくい体を準備することができます。 妊娠12週以降で正常な妊娠経過であること、妊婦健診で医師、助産師から運動を禁止されていなければ、運動をしても大丈夫です。妊娠中の運動については、医師や助産師、運動指導をするトレーナーから専門的な指導と助言を受けましょう。特に高血圧、糖尿病、肥満などの妊娠中の合併症の予防と治療を目的とする運動については、自己判断で進めず、主治医と相談して十分に注意しておこないましょう。 妊娠中におこなう運動は、母子にとって安全で、全身運動かつ有酸素運動で楽しく継続できるものが適しています。有酸素運動とは、酸素を使い、筋肉を動かすエネルギー源である脂肪を燃焼させる運動で、過剰な体重増加の予防を期待できます。妊婦さんに適している有酸素運動は、ウォーキング、水泳、エアロビクス(マタニティービクス)ですが、妊娠中に運動する時間を確保できない、妊娠前から運動習慣がない、運動が苦手という妊婦さんもいることでしょう。 そこで、おすすめの運動は歩くことです。妊娠中のライフスタイルの変化に合わせて取り入れやすい運動ですので、散歩やウォーキングなど歩くことを意識しましょう。 妊娠中の運動には散歩やウォーキングなど歩くことがおすすめ!歩いて移動するときや散歩に出かけるときに、歩くことをウォーキングとして意識するだけでも、妊婦さんに適した運動になります。ウォーキングするときは以下の点を参考にしてください。 ・ウォーキング開始前の確認妊婦さん本人の体調が優れない、あるいはおなかが張っていると感じたら無理に歩くことはやめましょう。天候や季節によっては、屋外にこだわらず、ショッピングモール内など屋内を歩いても良いでしょう。 ・ウォーキングのための準備歩きやすい服装や靴を着用しましょう。妊娠中は足がむくみやすいので、多少サイズを調整できるタイプの靴が良いでしょう。転んだときに両手が使えるように、母子健康手帳、保険証、タオル、水分補給用の飲み物などはリュックに入れて持ち歩きましょう。 ・ウォーキング前後のストレッチ運動効果を上げてけがを防ぐために、ウォーキング前にストレッチをして体を慣らしましょう。ウォーキング中は急な動きはしないで、ペースを上げるときも、落とすときも、徐々におこないましょう。ウォーキング後にもストレッチをして、筋肉をほぐしましょう。①ふくらはぎのストレッチ:手を壁や椅子などにおいて体を支える。足を前後に開いて、後ろ足のかかとは床につけたまま、体重を前にかけて、後ろ足のふくらはぎを伸ばす。②太もも(後面)のストレッチ:足を前後に開き、両膝を軽く曲げて、腰を後ろに引いて、前側の足の太ももの後面を伸ばす。③太もも(前面)のストレッチ:手を壁や椅子などにおいて体を支える。片足に体重をのせてバランスをとり、反対側のつま先をもって、おしりの方へ引き寄せ、太もも前面を伸ばす。 ・ウォーキングは楽しみながら続ける運動は楽しく継続することが大切です。妊娠前から運動習慣がない、運動が苦手という妊婦さんの場合は、週1回のペースから開始して、週2~3回を限度にしても良いです。もともと運動習慣があった妊婦さんは、妊娠経過が順調であれば毎日ウォーキングしてもかまいません。 1回の運動時間は心地よいと思える範囲から開始して、無理のない程度に徐々に増やしましょう。有酸素運動として効果が表れるのは20~30分間続けることが必要ですが、妊娠中の運動は長くても60分以内を目安にすることが望ましいです。普段の歩き方よりも速めに、歩幅は大きめを心がけましょう。歩き始めは人と会話できる程度からスタートして、最後の5~10分はクールダウンするつもりで徐々にスピードを落として終了しましょう。慣れてきたら1日数回おこなうのも良いでしょう。 ・ウォーキング中の事故に要注意音楽などを聴きたい、通話しながら歩きたいという妊婦さんもいるかと思いますが、音楽や通話、端末機器の操作に気をとられると、周囲への注意力が低下します。妊娠中は体型の変化によってバランスが不安定になり、瞬発的な動きが鈍くなることから、他の歩行者や自転車と接触しそうになっても避けられず、転倒したり、おなかをぶつけたりする可能性があります。 自分と赤ちゃんを思わぬケガや事故から守るために、ウォーキング中はイヤホンやヘッドホンの装着やスマートフォンなどの端末機器の操作はやめましょう。 妊娠中にたくさん歩かないと安産できないの?時に、「たくさん歩かないと安産できない」「安産のために1日1万歩は歩きましょう」という助言する医師や助産師がいます。また、書籍や雑誌、webの情報に「毎日〇万歩歩いたおかげで安産だった」「毎日〇時間散歩したら安産だった」というような個人的な体験が綴られていることもあります。このような助言や情報を見聞きすると、歩けば歩くほど安産に近づくと受け取ってしまいますが、歩いた距離や歩数が安産と必ず関連しているという科学的根拠は今のところありません。 そもそも、安産や難産という言葉は医学用語ではなく、明確な定義がありません。医師や助産師も、出産を前向きにイメージしてほしいという気持ちから安産という言葉を用いることはありますが、安産か難産かについては、出産を終えたママの気持ち次第で決まることです。「安産のために!」と1日何時間も、何万歩も歩くことだけに時間を費やして、体力を消耗したら意味がありません。しかし、出産には体力が必要ですので、満足のいくお産のために、妊娠中に運動をして、筋力や体力を維持することはとても大切です。 妊娠中の散歩やウォーキングは、歩数や距離を稼ぐことにこだわらず、1回当たりの時間や1週間に行うペースに気をつけて、楽しみながら続けましょう。 まとめ妊娠中は、切迫早産などの診断を受けず、体調が万全な状態であれば、体力づくりと気分転換を兼ねて、日常生活に無理のない程度に歩くことを習慣にしましょう。ただし、妊婦であることを自覚し、安全面にも注意する必要があります。散歩やウォーキングをした後、体調に変化が起きたとき、胎動がいつもより少ないとき、転倒したときなどは、自己判断で経過をみず、必ずかかりつけの産婦人科へ相談・受診するようにしましょう。 ■参考文献・日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会「産婦人科診療ガイドライン産科編2017」・日本臨床スポーツ医学会「妊婦スポーツの安全管理基準(日本臨床スポーツ医学会誌 Vol. 13 Suppl., 2005)」・『マタニティ・エクササイズ・マニュアル(2010年初版)』(監修:進 純郎/発行:社団法人全国保健センター連合会)・『マタニティ・エクササイズ・マニュアル』(監修:藤田麻里/発行:社団法人全国保健センター連合会) 監修者:医師 おおたレディースクリニック院長 太田 篤之 先生順天堂大学卒後、派遣病院勤務を経て、平成22年より順天堂静岡病院周産期センター准教授就任。退職後、平成24年8月より祖父の代から続いている「おおたレディースクリニック」院長に就任し現在に至る。著者:助産師 古谷真紀一般社団法人産前産後ケア推進協会プロジェクトリーダー大学病院勤務を経て、2015年より現職。妊娠中や産後の女性のココロとカラダの相談、ママパパ&赤ちゃんのちょっと気になるコトに日々応えています。
2019年06月18日私は妊娠前からマラソンを走ったり、ジムに通ったりするほど運動が好きでした。食べることも大好きなので、健康管理のためにもずっと運動を続けていました。妊娠しても走り続けたい! 産後は運動を楽しめる余裕がなくなるかもしれないから、今のうちに! と思い、医師に相談しながらできる範囲で体を動かしていました。妊娠中のエクササイズのよかった経験、悪かった経験を紹介します。 無理のない範囲でのんびりエクササイズ私の住むアメリカでは、妊婦さんが積極的にエクササイズを楽しむ姿をよく目にします。私も妊娠前からスポーツが大好きで、妊娠中も続けたいと思っていました。 担当の医師からは、妊娠前にやっていた以上の強度の運動や激しく心拍数の上がる運動、体を強くぶつける可能性のある運動等を避け、疲れすぎない程度なら大丈夫と指導されていました。 そこで、体調が良いときは軽いジョギング、おなかの大きさが目立ち始めた妊娠5カ月ごろからは主にウォーキングを楽しみました。 適度な運動で気分転換担当の医師からは、ほかにも出産に向けての体づくりになる妊婦体操の指導を受けていました。それを体調が良いときに続けていました。適度に続けていたことが腰痛の改善につながったと思います。 またその医師より、体力と筋力を維持したほうが、出産と産後の体の回復を助けるとアドバイスを受けていたので、無理をしない範囲で積極的に体を動かしました。私にとって妊娠中も運動を続けることは、体力維持だけではなく、気分転換と楽しく充実した妊娠生活を過ごすことに役立ったと思います。 体は正直。無理はNG!自分のそれまでの運動経験を過信して、無理をしてしまったこともありました。まだ軽いつわりが続いていたころ、気分転換がしたくて寒い中ウォーキングをしたのですが、思ったよりも調子が良く、長時間歩いてしまい体を冷やしてしまいました。その日は帰宅してからずっとひどい倦怠感と胸やけで苦しみました。 また、妊娠8カ月ごろの暑い日には、飲料水を持っていくのを忘れてウォーキングに出てしまい、途中でおなかの張りがひどくなり、張りが収まるまでとても不安な時間を過ごしたこともありました。 妊娠初期から出産数日前まで、できる範囲で運動を続けました。運動を続けたことは、体力維持の面でもとてもよかったと思いますが、それ以上に運動を継続できたという達成感を得ることができ、出産に向けての不安を打ち消す自信にもなったと思います。著者:仲本まゆこ自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年06月10日おなかがだんだん大きくなってくると、妊婦さんは運動不足になりがちです。そのため腰痛などの症状が出てくることもあります。適度な運動により、妊娠中の運動不足を解消することが望ましいことはよく知られています。今回は妊娠中の運動の効果や運動をする時期と注意点、運動の中でも腰痛予防や便秘解消が期待でき、出産時に必要な筋肉が鍛えられそうな腹筋運動に注目してみました。 妊娠中の運動の効果とは?妊娠中は、ホルモンの影響で身体的・精神的にも不安定で、活動意欲が減退する時期があります。また、おなかが大きくなることで活動範囲が制限され、運動不足になりがちです。 運動不足になると、急激に体重が増加してしまうことがあり、急激な体重増加は、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などの合併症を引き起こすおそれがあるなど、母児に悪い影響を及ぼす可能性があります。そして、運動不足により筋力が低下し、普段使っている腹筋や骨盤底筋群が弱くなってしまうことで、腰痛が出現したり便秘が解消されなかったりといったマイナートラブルが出やすくなります。 妊娠中に運動をすることによって、こうした問題が起こりにくくなるだけではなく、全身の血流がよくなり、自律神経が安定して、ストレス発散もできるなど、心身両面で良い効果が得られます。 妊娠中におこなわれている運動として代表的なのは、ウォーキングや水中での歩行、マタニティ・エクササイズ、ヨガなどです。一方、両足が地面から離れるような跳躍や、おなかに力が入るような運動は基本的にはすすめられません。 妊娠中の運動をする時期と注意点「安定期」に入るまでの妊娠初期には、流産の可能性もあるため、運動は基本的にすすめられません。日本臨床スポーツ医学会では、「妊娠成立後、経過に問題がなければ妊娠12週ごろから運動を開始するのが望ましい」と提言しています。しかし一般的には、安定期といわれる14~16週を目途に、かかりつけの産婦人科と相談の上、自分の体調と妊娠経過をみながら始めるのがよいでしょう。 妊婦さんが運動をする場合には、以下の点に注意しましょう。 1)体のバランスを崩すリスクを最小限に抑える(安定した姿勢での運動)2)胎児への影響を最小限にする(腹部の圧迫や刺激の少ない運動)3)運動する環境を整え体温が上昇しすぎないようにする(脱水予防) ■体調が最優先おなかが張っていると感じたり、体調が思わしくない、疲れていると感じたりした場合には無理に運動することはやめましょう。 ■快適な環境でおこなっているか運動中の体温上昇・発汗により、脱水を招く危険性があります。快適と感じる環境でこまめに水分補給をおこないながら運動しましょう。 ■楽しく長続きする運動を楽しみながら長く続けられる運動を選びましょう。また長時間の運動は疲労へとつながります。初めは短時間から始め、慣れてきたら少しずつ時間を延ばしていきましょう。 妊娠中の腹筋運動について仰向けに似た状態から上半身を持ち上げるような腹筋運動を、妊娠していないときと同じように妊婦さんがおこなうことには無理がありますし、おこなわないほうが良いです。とくに、流早産の兆候が出かけていることに気づかずにおなかに力を入れ続けると、子宮収縮や出血・破水を起こす危険があります。 子宮が大きくなるとともに緩んでいくおなかの筋肉を維持、あるいは強化することができれば、腰痛予防や便秘解消が期待できますし、何よりも出産時に必要な筋肉が鍛えられることで、スムーズなお産が期待できます。理想的には妊娠する前に妊娠に備えて腹筋を鍛えておくことが大切です。 代わりに、直接腹筋を鍛えるような運動ではありませんが、マタニティーヨガやエキササイズ、ウォーキングなどは、背筋や足・臀部などの筋肉を鍛えることで、腹筋の弱くなった分をカバーできるような効果が期待できます。妊娠中にもおこなえる腹筋運動の1例としては、次のような体操があります。 1.四つん這いになって膝を肩幅に開く。両手を肩から真下につく。2.背中を平らにして息を吸う。3.息を吐きながら腹筋を締め、背中を丸めるようにする。(腹筋を締めるときは必ず息を吐き、息をこらえたりしないこと)4.これを数秒間維持した後、力を抜いて元の体勢に戻る。 ※参考:『妊娠と育児の百科 命のめばえから5歳まで』(ベニー・スタンウェイ編/産調出版) まとめ妊婦さんは妊娠中の体の変化により、運動制限が出てきます。しかし、マタニティー用にアレンジされた運動であれば、バランスを崩すリスクも少なく、安全に運動できますし、体力・筋力維持とリラックス効果という大きなメリットがあります。自分に合った無理のない適度な運動を見つけ、この機会に運動不足解消のためにおこなってみてはいかがでしょうか。 監修者:医師 産科婦人科福岡医院院長 福岡 正恒 先生京都大学医学部卒。同大学院修了後、京都大学助手、講師を経て、平成11年より産科婦人科福岡医院院長。京都大学在職中は、婦人科病棟や産科病棟などを担当。またこの間、英国エジンバラ大学・生殖生物学研究所に留学。日本産科婦人科学会・産婦人科専門医,京都大学医学博士
2019年05月11日年を取っても一生自分の足で歩きたいとは誰もが願うもの。そんな大事な足は、小さいころから気を付けていないといけないというのは知っていましたか?なぜ子どもの時期が大切なのか、足育アドバイザーの高階貴子さんにうかがいました。お話をうかがったのは…高階貴子(たかしな・たかこ)さん日本足育プロジェクト協会認定足育アドバイザー。自身の足のトラブルをきっかけに若石リフレクソロジストに。正しい知識で足を守ってほしいと足育講座を開催している。 ・若石リフレ・足育 KICO ・日本足育プロジェクト協会 ■足育って何? 6歳までの刺激が「足を育てる」――足育とはどのようなことでしょうか?高階貴子さん(以下、高階さん):文字通り「足を育てる」ことです。子どもの足は大人のものとは異なります。赤ちゃんの足はプクプクしていますよね。大人のようにつながっていないバラバラの小さく柔らかい骨があり、脂肪が守っているからなのです。赤ちゃんはみんな扁平足なので、それをアーチのある足に育てていかなくてはなりません。足は大事と思っていても、どういうことか具体的には知らない方も多いので、「育てていく」ものだとお伝えする活動をしています。「育てる」という意識や知識を毎日の生活習慣のなかで取り入れていただければと思っています。足を育てるには、足を使って、足裏を刺激することが大事です。歩いたり、遊んだりして足の指をしっかり使うことで、小さく柔らかい骨がつながって強く硬い大人の骨へと成長し、アーチが形成されます。また、感覚神経も刺激されます。神経は刺激で育つので、完成する6歳ごろまでに刺激をするのがいいでしょう。■運動が苦手…それって足が原因かも――足育をすることでどのようなメリットがありますか?高階さん:足裏を刺激するのには、具体的には歩くこと、自由に遊ぶこと。そうすることで全身運動になり、足だけではなく体がしっかり育ちます。すると、自然にいい姿勢が取れる体になる、つまり、姿勢がよくなるのです。そうすれば集中力の持続につながっていきます。最近は、学校でもずっと座っていられなかったり、だんだん姿勢が悪くなる子が多いと聞きますが、その理由のひとつは、正しい座り姿勢を保つのがつらいためなのです。また、足の大事なポイントは、足の指とアーチといわれていています。内側(内側縦アーチ)、外側(外側縦アーチ)、指の付け根(横アーチ)の3点アーチをつなぐと、バネのような形になります。アーチ構造といって強い足になるのです。しっかりアーチができると、衝撃を受けたときにもクッションになり、たくさん歩いても足が疲れにくくなります。また、俊敏性、瞬発力が高まり、思ったように動けるようになります。逆に、足のアーチも指の動きもしっかりしていないと、すぐに疲れてしまいます。そうすると、子どもは歩くのが苦手、運動が嫌いとなってしまいます。足のトラブルのために、本来の運動能力の50%くらいの力しか出せないこともあります。運動が苦手という子でも、足育を意識的に進めれば、その子のもっている能力の100%に近づけることができるかもしれません。みんながスーパースターのようにはなれませんが、足が自由に動く感覚がわかるだけで、苦手意識は減ると思うのです。■足育はいつから、いつまで? 後悔しない足育て――足育は何歳から何歳まで気にすべきでしょうか?高階さん:0歳からの足育をおすすめしています。また、高齢の方にお話を聞くと、寝たきりにならずに最期まで歩きたいという目標が多いので、足育は生涯続くものだと思っています。私は足育アドバイザーの養成講座を受けたとき、とてもショックを受けたのを覚えています。自分自身、いろいろと気にして子どもを育てたつもりだったのですが、足育に関しては知らないことがたくさんあって。これを早く知っていたらもっとできたことがあったのに…と、とても役立つ知識を得たと感動した反面、もっと早く知っておきたかったと悲しい気持ちになりました。私の講座にいらしたお母さんで、下のお子さんは3歳で来たけれど、お姉ちゃんはもう小学生という方がいました。でも、足は18歳まで育つといわれていますし、靴選びや履き方に気を付けるなど、大きくなってからでもできることがたくさんあるとお伝えしています。第1回は、子どもの足育の大切さをうかがいました。それでは、実際にどのように足を育てていけばいいのでしょうか? 次回 は、具体的な足育法についてうかがいます。取材・文/河部紀子
2019年04月21日子どもの頃、クラスに「運動も勉強も両方できる、万能型の同級生」が何人かいたという記憶はありませんか?それもそのはず、子どもの学力と運動能力には、相関関係があるといわれているのです。今回は、運動能力と学力の関係や、それらをアップさせるための方法について紹介しましょう。「運動能力」と「学力」には相関関係があるスウェーデンのブンケフロという町の小学校で、毎日体育の授業をするクラスと、週2回体育の授業をするクラスを設けて、運動能力と学力の相関関係についての研究が行なわれました。その結果、毎日体育の授業を行ったクラスは、体育が週2回のクラスに比べて、算数、国語、英語の成績が良かったことがわかったのです。アメリカでも同様の研究が行なわれましたが、やはり同じような結果が出ました。心肺機能・筋力・敏捷性が高い子どもたちは、算数と読解のテストで高得点を獲得。そして、体力的に優れているほど、得点が高くなったそうです。なお、日本でも、文部科学省による小中学校の全国都道府県学力テストの結果と体力・運動能力の調査結果を照らし合わせたところ、「運動ができる子どもは勉強もできる」傾向があることがわかっています。やはり「運動」と「勉強」には相関関係があるとみて間違いないようです。文武両道な子どもの特徴3つまた勉強も運動も得意な子どもには、以下のような特徴がみられることが多いといわれています。【特徴1:よく歩いている】フィンランドの調査によると、毎日たくさん歩く子どもは、ストレスに対する抵抗力が高くなり、勉強や宿題を最後までやり通すことが苦にならないといわれています。そのため、毎日の徒歩通学やウォーキングは、子どもの学力向上にも良い影響があるのです。【特徴2:朝食をとる習慣がある】文部科学省の調査によると、朝食をとっている子どもほど、テストの点数が高くなるといわれています。また、農林水産省の調査でも、毎日朝食を食べる子どもは体力合計点が高いとされています。勉強や運動で能力を発揮するためには、そのエネルギーとなる朝食が欠かせないといえるでしょう。【特徴3:何度も繰り返し学べる】例えば、漢字の読み書きや計算方法を覚えることと、ボールの投げ方を覚えることは、一見まったく違う分野に見えます。しかし、いずれも何度も繰り返すことで、脳から神経に「こうすれば、この漢字が書ける」「こうすれば、ボールがまっすぐ投げられる」という電気信号が発信されるという仕組みになっているのです。そのため、繰り返して学ぶことができれば、運動能力と学力ともに伸ばすことにつながります。「運動能力」「学力」をともに伸ばすための方法運動能力と学力をともに伸ばすためには、以下のような取り組みが効果的です。■心拍数が増える有酸素運動をする脳の記憶中枢として働く海馬や、情報伝達を担うケーブルの集合体である白質は、運動によって刺激を受けることで成長することがわかっています。また、身体を動かした直後は集中力が高くなることも立証されています。記憶力と情報伝達能力、集中力を向上させるためには、心拍数が1分間で最大150回まで上がるような有酸素運動が効果的。具体的には、なわとびやボール遊び、かけっこなどに取り組んでみましょう。■“ちょこっと運動” を取り入れる前述したように、身体を動かすと、その後集中力がアップします。そのため、子どもが宿題などをしているときに集中力が途切れてきたと感じたら、宿題はいったん中断して身体を動かしましょう。数分でできるラジオ体操などを取り入れるのもおすすめです。合間に運動を挟んで集中力を高めることで、集中すべき場面とそうでない場面の切り替えがうまくできるようになることも期待できます。■集団で行なうスポーツに挑戦させるサッカーや野球、バレーボール、バスケットボールなど、集団で行なうスポーツでは、それぞれの考えを持つチームメンバーの中で自分の意見を主張したり、他のメンバーの意見を理解したり、自分よりもレベルの高いメンバーにライバル心を燃やしたりといった、さまざまな場面があります。こうした経験は、子どもの思考力や共感力、社会性の向上にもつながります。また、「みんなで協力してひとつの目標に向き合い、悲しみや喜びを分かち合う」「熱中できるものがある」という経験は、子どもにとって一生の思い出にもなります。***現代の子どもは、交通手段の発達や公園などの減少などにより、身体を動かす機会が限られています。そのため、意識的にスポーツなどを取り入れる必要があります。親子でスポーツを楽しみ、学力・体力の向上につなげましょう。文/田口るい(参考)農林水産省|1 子供の基本的な生活習慣の状況東洋経済オンライン|子どもの学力と体力の知られざる深い関係学研キッズネット|子どもが伸びる家庭の10の習慣第6回スポーツができる子は勉強もできる!?プレジデントオンライン|なぜ頭のいい人は「運動」が好きなのかベネッセ 教育情報サイト|学力も体力も生活習慣が左右!?ベネッセ ウィメンズパーク|第1回 子供の成長と運動の関係 – スポーツキッズの体と心を応援!
2019年04月01日小学校1年生の娘は、学校で毎日「縄跳び」の練習があります。周りのクラスメートが次々となわとびのクリア目標である「二重跳び」をマスターしていく中、娘はなかなかマスターできません。しかし、ママ友から「二重跳び」ができるアイテム教えてもらったので、ご紹介いたします。■ 1.「二重跳び用の縄跳び」を使うと跳びやすくなる!「二重跳び」のできない娘は担任の先生からもらうのは「交差跳び」の折り紙メダルのみ。本人としては「どうしても、二重跳びメダルが欲しい!」。しかし、どんなに練習を重ねても、なわと足がひっかかってしまい、どうもタイミングがつかめずにいます。一体、どうしたらできるようになるのか……。そこで、クラスにいる二重跳びチャンピオンの女の子のママに秘訣をきいてみたところ「簡単だよ!二重跳び用のなわとびを買って、トランポリンで練習すれば、すぐにできちゃうよ」とのこと。早速、「二重跳び用の縄跳び」を購入してみることにしました。日本パール加工の「二重跳びマスター」です。Amazonで購入しました。この縄跳びの秘密は、持ち手に入っている銀玉の重りです。この重りによってわきが締まり、重みで腕を自然と定位置で動かせるようになるので、跳びやすくなるのです。娘も「この縄跳び、使いやすい!」と、手応えを感じていました。■ 2.「トランポリン」で跳ぶリズムをマスターする!次に、トランポリンを購入。シンガポールで購入しましたが、約5,000円程度で、しっかりとしたミニサイズのトランポリンが届きました。室内で使用するときには、階下に響かないように座布団を緩衝材代わりに敷いて使用しています。コンパクトサイズなので、使わないときには壁に立てかけておいています。ちなみに、親は体幹を鍛えるためのエクササイズ用にこのトランポリンを使用中。ジャンプを続けるだけで結構な運動になるので、良い買い物でした。足は、このようにずらすと跳びやすいと指導を受けたので、娘にも伝授。そして、早速なわとびを使う前に、まずはトランポリンで高く跳ぶ練習を何度か繰り返しました。それが終わると、次に「空中でパンパン、と2回手を叩く」というリズム練習をしました。このリズムが、まさに「二重跳びのリズム」なのです。このリズムを体に刻み込んでから、いざなわとびで跳んでみたところ……。なんと!今まで何回練習しても0回だった「二重跳び」がいきなり7回跳ぶことができました!「で…できたー!!できたーーーーー!!」と娘は大喜びです。その後、練習を続けるうちに、すぐに10回、20回と跳べるようになってしまいました。トランポリンで二重跳びの感覚がつかめたので、今度は地面の上で練習を重ね、完璧にマスターすることができました。「こんなに簡単に感覚をつかめるなら、もっと早くやっておけば良かった」そう思うほど、するっとできてしまい驚きました。教えてくれたママ友さんに感謝です。チョコ好きママ / PIXTA(ピクスタ)「育児では、小さな成功体験を重ねることが大事」と、よく聞きますが、ちょっとしたコツを親が加えてあげるだけで、苦手意識を克服することができるものなのだな、と、今回の練習で感じました。二重跳びが苦手なお子さんには、ぜひオススメしたい方法です。
2019年03月28日5歳の双子と1歳の末っ子の三姉妹育児中の田仲ぱんだです。毎回体重計に乗ってはじょじょに増えていった体重に、気づかないふりをした結果、双子妊娠前に比べて3キロも体重が増加!いくら私が気づかないふりをしても、夫の悲しそうな目が、背中に刺さります。そしてしまいには娘に「ママおなか、ぷよぷよ~~~」とぷにぷにされたので、私も重い腰(本当に重い)を上げてダイエットすることにしました。■食べるの大好きな私がチャレンジしたダイエットとは「糖質を制限するだけで、それ以外のものは食べてもいい」という方法でダイエットすることに…。食べることが好きな私にはぴったりだと思っていました。しかも効果もすぐ出たので、最初のうちはよろこんでいたのですが…いつもなら許せるようなことでも声を荒げてしまうように…。もしかしてダイエットのせいでイライラしている…? そう思った私は思い切って糖質制限をやめました。■やっぱり白米っておいしい!う、うまい!! やはり白米の魅力にはあらがえないのか…!?白米大好きな私の場合は、糖質制限が合わなかったというか、我慢できなかったんですね。そんなわけで太ったままの私ですが、イライラするよりはずっとマシです。今後は、無理なく自分に合ったゆるい糖質制限をしつつ、運動をしてダイエットをしていけたらいいな! って思ってます。(やせる気なさそう…)
2019年03月11日ADHD息子のリュウ太は、運動オンチUpload By かなしろにゃんこ。スポーツが得意じゃない息子リュウ太。ボディイメージが悪いし不器用なので、頭でイメージしたように体を動かすことが苦手です。球技は思った方向に球が飛ばない、跳び箱は跳ねる場所とかタイミングがよくわからない、縄跳びは腕とジャンプのタイミングをうまく合わせられない…。なんでもソコソコできるようになるまでに、時間がかかります。「運動キライ、だるい!」と体育はヤル気がなく体育館の床に寝てばかりで怠惰に過ごすこともありました。スポーツには苦手意識しかなかった息子、「自分にはスポーツは無縁」であると思っていたようなのですが…。リュウ太、スキーデビュー!滑れるのか…!?Upload By かなしろにゃんこ。小学校4年生のときに、父親の弟(リュウ太にとっての叔父)にスキーに誘われ、なんと雪山に行くことになりました。最初は乗り気ではなく「スキーは恐いよ!ボク滑れないからヤダ!スキーじゃなくてソリがしたいんだよっ」とだだをこねます。「スキーは力もいらないし快適に移動できる楽しいスポーツだよ!」とか「やってみると意外とおもしろいんだよ!」など、アレコレとスキーのイメージを伝えてなんとかヤル気にさせていったのでした。一度ソリをやりたいと思ったら、やるまで考えを曲げませんからスキー脳にするのにも時間がかかり説得するのが大変です、やれやれ(涙)でもなんとか、スキーをはかせることに成功しました。意外にも、1日で滑れるようにUpload By かなしろにゃんこ。ゲレンデに行くと、リュウ太と同い年くらいの子ども達がスキー教室でレッスンを受けています。子どもでも上手に滑っている、なだらかな斜面で安全に滑れる、とわかってくれたようで、まずは午前中にスキー教室で2時間プロのレッスンを受けることに。ボーゲンや転んだときの起き上がり方など丁寧に教えてもらうと、転ばずにすいーっと滑れるようになってきました。スキーを楽しむ余裕が出てきたのか、午後も滑りたいといいます。ボクも滑れるんだ!自信がついた息子Upload By かなしろにゃんこ。そこで、午後はスキーが上手な叔父と同い年の従妹との3人で初心者コースを滑ることに。叔父がほぼマンツーマンで教えてくれました。私は息子の面倒をみられるほどスキーが上手ではないので、息子の滑りのジャマにならない程度の距離で見守ろうと思っていたのですが…、20年ぶりのスキーだったので、見守るどころじゃありません!弱った内腿の筋肉のせいで転ぶ転ぶ(笑)叔父は、息子のヘッポコな滑りでもいいところをほめてくれるので、やる気が出てきたそう。リュウ太曰く、「少し恐いな~と思う斜面でも、叔父さんを信頼してついていったら楽しくなってきた」。「ボクも滑れるんだ」という自信がついてきたようです。スキーを楽しめたリュウ太を見て、叔父は小4から高校受験に入る中2まで、毎年スキーに誘ってくれました。ある年には、上級者コースにも挑戦!その時、高い山の上から見下ろした雪景色がとてもキレイで、感動したといいます。山の上の気温は-12℃、「スゴイ寒かったけれど普段体験できないような気温や美しい景色が見られてサイコーだった」と教えてくれました。え…?私は息子と滑らないのか?って?息子にスキーはいいぞ!と教えた張本人ですけど自分は高所恐怖症でリフトが苦手なものですから、息子のことはお任せしてゲレンデのカフェテラスでユーミンや広瀬香美とか聴きながらほぼお茶していました(笑)スポーツ苦手な息子、初めて友だちの前で余裕を見せられたUpload By かなしろにゃんこ。初めてのスキーにいい印象を持って取り組めたのは、叔父の「スキーを好きになってもらいたい」という思いや、励ましてくれたり褒めてくれたり、ときにはハイタッチしなど、リュウ太ががんばれるように指導してくれたおかげだと思っています。それに運動が苦手でも、スキーは「走る」「跳ぶ」などと同じ”粗大運動”中心だからやりやすかったのかもしれません。その上、息子はスピード大好きなので、スキーのスピード感にわくわくしたことのも、好きになった一因かもしれません。ADHDがあって、ボディイメージがいまいちな子には、スキーって意外とぴったりなスポーツだったのかも!学校行事など集団で何かする際は必ずテンパってきた息子でしたが高校で行ったスキー合宿では「オレ滑れるぜ」とみんなの前で初めて余裕を見せられたと言っていました。スキーを通して、「苦手意識があるものでも飛び込んでやってみると面白い」って経験ができたんじゃないかと思います。
2019年01月08日ウーマンエキサイトで連載中のちゅいママさんの記事 「運動会のお弁当・席取り・わが子の見つけ方…ママが疲れないコツ」 で、“子どもの運動会”に関するアンケートを実施しました。子どもの運動会は、ママががんばらなきゃいけないことが盛りだくさん。場所取りにお弁当、撮影に競技参加や役員の仕事…。天候によっては、炎天下や小雨の中での応援となる場合もあり、いろんなことに気を配らなければならず、毎年、楽しみ半分、憂鬱(ゆううつ)になるママは多いのではないでしょうか。アンケートでは、少しでもそんな負担を減らしながら運動会を楽しむコツや、運動会でのママの失敗談などが集まりました。■やっちゃった! 運動会の失敗エピソード運動会は、親にとって一番気合の入る学校イベントのひとつではないでしょうか。子どもにとっても緊張するイベント。運動会を楽しいものにするためにもママのプレッシャーは大きいと思います。しかも、通う幼稚園や保育園、小学校によって昼食のスタイルや禁止事項、場所取りのルールや父兄の役割が異なってくるので、とくに初めて参加する年は混乱も多いはず。さまざまなことに注意を払わなければならないママは、当然何かを忘れたり、慌てて失敗することも多いわけで…。アンケートでは、そんなママたちの失敗エピソードが多数集まりました。長男が2年生の運動会に、場所取りやら弁当作りやらで、自分の準備がほとんどできずに眉だけ整えて半袖で出発…。数時間、炎天下にさらされていたため、首回り、ほっぺた、おでこが、真っ赤っか! 誰から見ても、「あ! 日焼け止め塗り忘れ?」とわかっちゃうぐらい。今年初めての運動会(幼稚園)でした。私は役員の仕事で園とグランドを行ったり来たり…。なので、主人と主人両親におもな撮影を頼みました。ですが…「男の子はみんな同じ背丈に髪型、自分の子どもがどれかわからない」だったようで、息子が全然映ってない! しかも、慣れない撮影で地面やら人混みやら、どーでもいい写真ばかり映ってる! ガッカリでした。たまたま、通し練習と本番も少し録画していたので、最悪は免れましたが…。運動会でやってしまった失敗は、かなりな打撃。その分、来年は反省を踏まえて行動できるはず! とポジティブに受け止めるしかないですよね…。当日大忙しのママが、なんでも完璧にこなすのは難しいと本当に共感します。■運動会でママを憂鬱にさせるものとは運動会では、義両親や兄弟が来たり、係の仕事をしたりと、緊張する相手とのコミュニケーションを取らなければいけないことが増えがち。準備だけでなく、運動会にはママにとって憂鬱になる要素があるようです。子どもの小学校は、運動会に来られない父兄の子に配慮して、子どもたちは教室でお弁当、父兄は各自自由スタイルでした。周りの家族は、家に帰ったり、近くのラーメン屋に行ったり、スーパーでお弁当を買って食べたりしていました。わが家は、夫と私、姑、実家の父母、義妹と大人6人も毎年観に来ていたので、お弁当を作らない訳にはいかなくて…。姑も実母も義妹も何か作って持ってきてくれるわけでもなく、子ども用にキャラ弁を、大人用にも一人でお弁当を作ってました。毎年運動会は楽しみでもあり憂鬱で、過酷な数年でした。小学校、幼稚園、ともに普段会わないけど顔は知っている程度のお母さんにたくさん会うのが運動会です。会うたびに「おはようございます~今日は晴れて良かったですね~」という会話を何度もしなければならない。お互い移動中なら挨拶だけでいいももの子どもの演技待ちなどで立ち止まっている場合、微妙に顔見知りだと無言も気まずい。運動会、席取りやお弁当よりもこのことが一番のストレスです。■現代の運動会ではこんな光景が広がることも…運動会で親の力がもっとも入るのが、「場所取り」と「お弁当」かもしれません。しかし、そこにはママたちが子どもの頃には想像しなかった光景が広がっている場合もあるようです。初めての運動会。場所取り、駐車場に入るのは7:50からとなっていたので、7:50に自転車で行ったらすでにほとんどの席が埋まっていた! 「あれ? ルールは?」「守らない人勝ち?」と、少しムカついたので運動会のアンケートに匿名で怒りをぶつけましたー。ついにこんな田舎でも、運動会のお弁当を出前にする人がチラホラ! 昼時校門に、お寿司屋さん、ピザ屋さん、お弁当さんのデリバリーの車が! びっくりしました。今後はそうなっていくのかなぁ?場所取りもお弁当も、明確なわかりやすいルールで、時代に沿って見直しされていけるといいですね。場合によっては近隣住民の方の迷惑になる可能性もあるので、学校からの通達を守り、子どもたちの手本となれるようパパママもマナーを向上させていきたいものです。■「運動会でわが子を見つけられない!」を防ぐにはちゅいママさんの記事にもあるように、「わが子を見つけられない!」ケースが多発するのが運動会。同じ体操着に同じ帽子を被っているのはもちろん、同じ背格好の子どものなかから、わが子を見つけるのは至難の業です。ママたちがしている “子どもの見分け方” をご紹介します。運動会でわが子(女の子と男の子)をいち早く発見できる私なりの方法は、女の子は髪の毛のヘアゴムを蛍光のピンクにする。帽子をかぶっても見えるように三つ編みなどをして毛先の方にもヘアゴムがくるように結ぶ。男の子は、靴下をハイソックスで、色や模様がハッキリしたものを履かせる。そうすれば、カメラで撮影するときも見つけやすいですよ。祖父母に子どもの特徴(蛍光ピンクのヘアゴム、靴下の色)をあらかじめ伝えておけば誰でもパッと見つけられます。派手な靴下や靴作戦を実行しましたが、6年生は組体操の時に裸足になってしまうので、「どこや? どこや?」と探して大変でした。でも最近はどの辺りで踊るとか、徒競走は何番目の何レーンですとか書いた用紙をもらえるので、かなり楽になりました。■運動会で“ママが疲れない”ための工夫集まったコメントを読むと、運動会で親がやること、気を使う範囲が多いことがわかります。ちゅいママさんのように、仕事でパパが行けない場合、さらにママの負担がアップすることも…。アンケートには、ママたちが少しでも “疲れないためにしている工夫” が寄せられました。お弁当箱や、皿、箸なども、全部そのまま捨てられる物にして、食べたらゴミ袋に入れて帰る! 100均で可愛い容器いろいろあります。人数多いなら、オードブル用の容器を使ったら豪華に見映えします。飲み物も、小さい子以外はペットボトル! 帰ってから洗ったり片付けたり、絶対嫌ですー。そして夕食は、「がんばった子どものご褒美」と言って、焼肉外食に限ります!帰ったあとの泥体操服の洗濯や晩御飯の買い出し、さらに料理やらの家事が疲れを増長させます。ちなみに、子どもが幼稚園年少で運動会のときは、出番が少なく閉会式まで2時間以上待ち時間があり疲れはてて全員で途中で帰りました。ほかにも、パパ単身赴任のためママひとりで運動会を乗り切った方からは、「各競技で子どもの立ち位置や移動についてリサーチすること、写真かビデオかの撮影方法を決めておく」など、準備に力を注いでいるというエピソードも。当日慌てないことも、ママの疲れを減らす一つの方法かもしれませんね。ちゅいママさんの記事の「運動会は信じられないくらい疲れる」という言葉に、強くうなずいた方、多かったのではないでしょうか。筆者も、先日行われた息子の運動会では、体はもちろん気疲れもして、帰宅後には猛烈な眠気に襲われ何もする気力が起きませんでした…。場所取り、食事、つきあい、夫との関わり。いろんなことが噴出する運動会。体力的にも精神的にも、ママにとっては本当に大変な1日だったりします。でも運動会は、その日のために練習した子どもの成果が見られる日であり、子どもにとっても大切な日。だからこそ、ママとしても“がんばりたい”と思う部分には、ぜひ力を注ぎたいと思っていることでしょう。その分、ラクできることやそこまでこだわりが強くない部分には、手を抜くなどしてママの負担が少しでも軽くなり、楽しめる運動会になるといいですね。Q. 「子どもの運動会」のエピソードがあれば教えてください。回答数:29アンケート集計期間:2018/10/26~10/29
2018年11月08日うちの家族、個性の塊です
夫婦・子育ていまむかし
めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々