和月伸宏のコミックを実写映画化した人気シリーズの最新作『るろうに剣心最終章 The Final』が4月23日、全国約400スクリーンで封切り。ワーナー・ブラザース映画によると同日18時時点で、シリーズ最高興収を記録した『るろうに剣心京都大火編』(2014年8月1日公開/最終興収52.2億円)の初日興収(2.3億円)を上回る、歴代最高の好スタートを切った。東京・有楽町の丸の内ピカデリーでは初日舞台挨拶が行われ、主人公・緋村剣心を演じる佐藤健をはじめ、武井咲(神谷薫役)、新田真剣佑(雪代縁役)、青木崇高(相楽左之助役)、蒼井優(高荷恵役)、江口洋介(斎藤一役)、大友啓史監督が出席した。第1作『るろうに剣心』の撮影が始まった2011年から10年。公開延期を経て、シリーズ完結を迎える心境を語った。挨拶に立った佐藤は、コロナ禍での映画封切りに「いろんな意味で忘れられない1日になりそう。我々にとって大切な作品を、支えてくださった皆さんに見ていただけるのは幸せですし、非常に感慨深いです」と感無量の面持ち。「この作品が皆さんの希望の光になれば幸いです。また、お会いできる日を待ちながら、皆さんの健康と日々の幸福を祈っております。これからも愛してくだされば」とファンに向けて、思いのたけをぶつけた。大友監督との再タッグについては「毎回、スケールの大きさで圧倒され、勝手にモチベーションがあがる。その気にさせるのがうまいので(笑)、人生をかけて全うしようと思えるし、その努力をくみ取ってくれるので、役者としてこんな幸せな現場はない」とべた褒めし、「いつもは言えないけど、監督、いつもありがとうございます!」と最大級の感謝を示していた。舞台挨拶では、かつて宿敵・志々雄真実を演じた藤原竜也から映画の封切りを祝うビデオメッセージが紹介され、佐藤は「光栄ですね。志々雄真実も本当に強かったので、今日という日を祝ってもらえて、うれしい」と喜んでいた。映画版『るろうに剣心』シリーズの最新作にして最終章となる今回の2部作。剣心に復讐するため、東京を総攻撃するシリーズ最恐の敵・縁が登場する。これまでシリーズを彩ってきた“るろ剣”オールスターが集結し、剣心のため、新時代のため、最後の戦いへ挑む究極のクライマックス『The Final』。さらに、戦いの理由は幕末へと遡り、剣心の頬に刻まれた“十字傷の謎”に迫る『The Beginning』へと続いていく。取材・文・写真=内田涼『るろうに剣心 最終章 The Final』公開中『るろうに剣心 最終章 The Beginning』6月4日(金)公開
2021年04月23日映画『るろうに剣心 最終章 The Final』(4月23日公開)の初日興行収入が、シリーズ最大ということが23日、明らかになった。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。昨年の夏公開からの延期を経て23日に公開された映画『るろうに剣心 最終章 The Final』は、全国400スクリーンの邦画最大規模で公開され、本日18時時点では、興行収入52億円を突破した映画『るろうに剣心京都大火編』の公開初日の興行収入2.3億円(公開初日:2014年8月1日)を超え、シリーズ最大のオープニングスタートを切る見込みであることが分かった。初日の興行収入として2.3億円を超えるのは、2021年で公開された実写作品の記録ではNo.1となる。映画への期待度に比例するように配給元のワーナー・ブラザース映画では、約570種にも及ぶ他に類をみない最大級の関連商品を展開。緋村剣心らのスチールやモチーフ、イラストをあしらった文具や雑貨などの商品に加えて、カフェとのコラボレーションの開催を予定している。全国各地で展開する『るろうに剣心』関連商品が一堂に揃う期間限定ショップでは、映画の名シーンを切り取った写真や、実際に着用された衣装など、ファンならずとも必見の展示も。さらに、トムとジェリーやハローキティとのキャラクターコラボレーション商品も発売される。4月30日には、映画『るろうに剣心 最終章 The Final』公開記念として、シリーズ第1弾『るろうに剣心』が日本テレビ系「金曜ロードショー」で放送される。
2021年04月23日佐藤健(32)のハマリ役がスクリーンに帰ってくる!映画『るろうに剣心』の新作『るろうに剣心最終章 The Final/Beginning』が4月23日、6月4日2作連続公開。そこで、’10年のNHK大河ドラマ『龍馬伝』から佐藤健と仕事をしている、本シリーズの大友啓史監督(54)にお話を伺いましたーー。■革新的な本格アクション「手前味噌ですが、映画『るろうに剣心』は、日本のアクション映画の道を切り開いた作品だと思います。今までの日本映画のアクションは専門の人がやるイメージで、俳優が芝居の延長として体を張ったアクションをやってこなかった。若い佐藤健が先陣を切って果敢に挑んだといえるでしょう。また、新しいアクションを可能にするには、今までの時代劇のやり方では不可能で、衣装はゼロから作るなど、あらゆる発明が必要でしたね」(大友監督・以下同)■貫禄が増した佐藤健の存在感「最終章に臨む今回の健は、座長感がより増した印象でした。それは共演者が落ち込んでいるときに励ますとか言葉にしやすい気遣いではない。役を演じるうえで俳優としてやるべきことを一人黙々とこなし、自分の背中を見せることで周りの人のパフォーマンスも引き上げていく。その姿はまさに孤高の存在です。10年前のクランクアップのときは『やった!終わった!』と無邪気に喜んでいた健が、今や貫禄も十分。器が大きくなりました」■新田真剣佑(24)との化学反応「今作の敵である縁は、剣心にとって本来最も戦いたくない相手。復讐したい一心で攻撃してくる縁を、剣心はすべて受け止めなくてはならない。なので今回は、アクションチームに『とにかく感情が見えるアクションを構築してください』と伝えました。シリーズの最後を飾る見せ場を作るためには、真剣佑がいかに健に刺激を与えて突き上げていくかが課題で、彼はその役割を十分に担ってくれました」「女性自身」2021年5月4日号 掲載
2021年04月23日撮影中は、自分が3人いた感じがしたその白い衣を脱いだ瞬間、逞しい上腕二頭筋があらわになる。盛り上がった筋肉に見惚れると同時に、俳優・新田真剣佑が雪代縁という役にどれだけ身骨を砕いて向き合ってきたか、凄絶な日々の一端が見えた気がして、痺れる想いがした。スクリーンの中で描かれる、剣心と縁の最終対決。それは、日本のアクション映画の歴史を塗り替えた映画『るろうに剣心』シリーズのラストを飾るにふさわしい、命と命のぶつかり合いだった。「撮影中は、自分が3人いた感じがしました。剣心を憎む縁としての自分と、姉を想う純粋な縁としての自分。そして、そんな縁になりきるために、時間の許す限り体づくりに取り組み、いっぱい食べて自分の体を痛めつけている新田真剣佑と。カメラが回っているときはもちろん、そうでないときも、ずっと集中していました。」過酷すぎた日々を振り返る。雪代縁は、新田真剣佑が俳優として持てる力のすべてを注いでつくり上げた役だった。「それだけ自分を追い込まなければ、雪代縁という役は演じられなかった。だからこそ、『るろうに剣心』という映画は、世界に通用する作品なんだなと思います。直前に台本を読んでもできるような役は一つとしてない。ちゃんと準備期間があって、予算があって、かつ面白い。こういう作品に出会えることが、俳優としては何よりも幸せです」受け答えは、極めてクール。だけど、言葉に充実感がにじんでいる。新田真剣佑がここまで本気で取り組んだのも、これまで『るろうに剣心』という大作を築き上げてきた“大友組”へのリスペクトがあったからだ。「1作目がつくられたのは、僕が14歳のとき。他のみなさんは10年という月日を『るろうに剣心』と共に過ごしてきた。みなさん役が身に染み込んでいるし、それぞれの人物になりきっている。その中でいきなりパッと入ってきた僕が同じ説得力を持てるか。僕がどれほど縁になりきることができるかが難しいところでしたね」やれと言われたら何でも出来るので言ってください、と伝えましただからこそ、どんな高いハードルも絶対に超えてみせると決めた。『るろうに剣心』シリーズの見せ場のひとつでもあるアクション。新田真剣佑にも身体能力の限界に迫るような熾烈なアクションが与えられた。「これほど動ける現場に会えたことがものすごくうれしかったです。コロナの影響で公開は『ブレイブ -群青戦記-』が先でしたが、自分にとっての初アクションは『るろうに剣心』。だからこそ、一切妥協はしたくなかった」まず強烈な先制攻撃となるのが、映画冒頭の縁の登場シーンだ。狭い電車の中で、警官たちを次々となぎ倒す縁は、さながら鬼神のようだった。「大多数の相手を倒すのって楽しいなと思いました。そこだけ文字にすると危ない人ですけど(笑)。この場面は戦い方も特殊なんですよ。縁は、けん玉で戦っていく。縁なら、けん玉さえも武器になること、そして何十人何百人と来ても倒せる力があることを冒頭で見せつけなければいけなかった。かなり暴れさせてもらったので、ものすごく楽しかったです」アクション監督は、谷垣健治。シリーズ第1作から『るろうに剣心』のアクションを手がける、この映画の屋台骨だ。「谷垣さんのクリエイティビティと想像力には何度も驚かされました。どうやったらこんなアイデアが出てくるんだ、と思うようなアクションがたくさん入っていて。セクションごとに、見る人を惹きつける難しい技が必ず入っているんですよ。だから、どこから見ても面白い。それがまた谷垣さんのすごいところだなって。僕としても、アクションで求められるクオリティが高かったので楽しかったです」まるで最新のアトラクションに乗ったように、新田真剣佑は何度も「楽しかったです」と口にする。だが、映画本編を観てもらえれば一目瞭然だが、とても容易に「楽しい」と言えるような生ぬるいアクションではない。予想を裏切る大胆かつ斬新な動き。稲妻のようなスピード。呼吸も許さぬ膨大な運動量。これを習得するだけでも、想像を絶するトレーニングが必要だったはずだ。しかし、新田真剣佑は悠然とした表情を崩さない。「谷垣さんには、『想像しうる中で、いちばん難しい手を用意してください』と言いました。やれと言われたら何でも出来るので言ってください、とも。アクションの事前練習は1週間くらい。まずアクションチームの方たちがやってくれたのを見て、それを動画に撮って見て覚えて、家で練習して。慣れてきたら、どんどんスピードを上げていって、本番に向けて仕上げるという感じでした」どんな高難度のアクションも1週間で絶対に自分のものにする。強気な姿勢を、新田真剣佑は有言実行してみせた。そこにあったのは、日本最高峰の映画に携われているという誇りだ。「僕はこの『るろうに剣心』は、日本を代表する映画であると思っています。その中に出てくる最後の敵が、縁。縁を輝かせるために自分にできることは全部やりたかった。やった分だけカッコよく撮ってくださる組だったので、その期待に応えたかったというのもあります」人生で一番大変な撮影でしたアクションだけでなく、雪代縁として生きるために、その内面とも真っ向から対峙した。原作は、あえて読まない。映画の中の雪代縁として、台本から人物像を浮かび上がらせた。「本来の縁はものすごく優しくて、まっすぐな男の子。そんな縁を変えてしまったのが、剣心なんですよね。角度を変えれば縁が正義であり、剣心が悪という見方もできる。どちらかが正しくて、どちらが間違っているか、簡単に言えないところが面白いなと思いました」だからこそ、決して縁が悪役だとは思わなかった。「縁のやっていることは、愛する家族を殺した人間への復讐。自分の正義を貫いているだけだから、悪でもなんでもない。僕だって縁と同じ立場なら同じことをしている気がします」復讐を遂げるために、殺戮を繰り返す残虐性と、一途に姉を慕い続ける純粋性と。縁が内包する二面性を、新田真剣佑は演技に込めた。「縁の狂気と姉想いの面は、意識して変化をつけて演じました。実は僕、有村架純さんが演じている巴を、撮影が終わるまで一度も見ていません。あくまで、僕の頭の中にある巴のイメージを広げて、現場では演じていました。言葉で表すと難しいんですけど、そのシーンそのシーンに必要なかけらを拾い集めながら演じていたという感じです。自分でもどうやって演じていたのかわからない。でも、たぶんそういうことを頭の中でやっていたんだと思うし、現場に入って衣装を着れば、自然と縁になれました」健くんは僕をすごく信頼してくれていた最大の見せ場は、剣心との対決シーン。これまで作品を背負い続けてきた佐藤健と、全力でぶつかり合った。「健くんは僕をすごく信頼してくれていたみたいで、あえて二人で役について話すことなく、あのシーンはとにかく自分の信じるものを貫いたという感じでした」剣心との最終対決は、1週間かけて撮影した。連日続く嵐のようなアクションシーン。その壮絶さに、お互い日に日に無口になっていたという。「4日目くらいから、体が重くて重くて。疲れているのか、バネがきかないんです。そんな体でも本番はやらなきゃいけない。本当に苦しかったし、大変でした」文字通り満身創痍になりながら、雪代縁として生き抜いた。クランクアップの瞬間は、この疲労から解放される安堵感と、やり遂げた達成感が、同時に溢れ出た。「3年前なのでちゃんと覚えていないですけど、確かその場ではうれしいですということと、あとは人生でいちばん辛い撮影でしたと伝えたのを覚えています。その言葉は今でも変わらない。間違いなく、自分の人生でいちばん大変な撮影でした」だが、その苛烈な経験は、時を経た今、勲章となってその胸に輝いている。新田真剣佑にとって、この『るろうに剣心』はどんな作品になったのだろうか。「海外への挑戦を前に、日本を代表する、世界に通用する作品に出られたことが誇りになりました。」俳優・新田真剣佑の第1章は、『るろうに剣心 最終章 The Final』をもって完結を迎えた。次の舞台は、世界。その大いなる第2章の幕がいよいよ上がろうとしている。取材・文/横川良明
2021年04月23日俳優の佐藤健が主演を務める映画『るろうに剣心』シリーズのLINEスタンプが、22日より発売される。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。今回公開される「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。LINEスタンプはシリーズ初で、『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』の公開を記念して発売された。剣心(佐藤健)、薫(武井咲)、左之助(青木崇高)、恵(蒼井優)、操(土屋太鳳)とお馴染みの神谷道場メンバーに加え、斎藤(江口洋介)、巴(有村架純)、桂(高橋一生)の絵柄が使用されており、トーク画面いっぱいに広がるBIGスタンプ仕様。「おろ?」「かたじけない」など、お馴染みのセリフに加え、逆刃刀を手に取った姿など、様々な表情を見せる剣心や、「おつかれさまです」「頑張って!」と剣心や神谷道場を支える薫ならではの、ねぎらいの言葉が使用されたものも。そして「いいじゃねえか」と神谷道場のムードメーカーである左之助らしいコミカルな仕上がりのスタンプに加え、「大丈夫?」といつも剣心や薫を心配する恵のスタンプも登場。「終わったな」「チョロい」と、いつもはつらつとしたストレートな物言いの操のスタンプもあり、神谷道場メンバーが勢ぞろいしている。「それは俺の仕事だ」と漢気溢れる、シリーズ全作品に登場する斎藤のスタンプや、「The Beginning」から「失礼します」とクールな表情の巴、「待っています」と物思いに耽る桂のスタンプなども登場し、『るろうに剣心 最終章』の世界観を表現する、充実のラインナップとなっている。
2021年04月22日エモーションをいかにアクションに乗っけるか「パート1をやっているときから巴との過去を心に秘めながら演じてきたので、このエピソードを描かずして終えられないという気持ちはありました。それをこうして自分が納得いく形で作品に残せたので、すごく満足感があるし、やりきった充実感があります」そう穏やかな口調で、長きにわたって演じ続けてきた役との別れを振り返る。俳優・佐藤健にとっての代表作――映画『るろうに剣心』シリーズ。その最終章となる映画『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』がいよいよ公開のときを迎える。左頬についた十字傷。その謎が明かされる本作。宿敵・雪代縁(新田真剣佑)の登場によって、心優しき剣客・緋村剣心の贖罪の旅がついに完結を果たす。「ずっと悩みながら演じていましたね。剣心にとって、縁は贖罪の念を持つ相手。敵でありながら謝なければいけない相手である縁とどう向き合っていくのか、どんな言葉を投げるのか。剣心自身も葛藤していただろうから、特に最後の一騎打ちのシーンは、僕も剣心と同じように、どう表現すればいいのか葛藤しながら現場にいました」決して口数の多くない剣心にとって、最も感情が迸るのが刀を振るうとき。新田真剣佑と共に繰り広げた最終対決は、ただ斬り合うだけのアクションではない。壮絶なる覚悟を秘めた男と男の、言葉のいらない感情のぶつかり合いだ。「剣心も縁も、剣を交えることでしか気持ちを伝えられない者同士。だからこそ、エモーションをいかにアクションに乗っけるかということがすごく大切だったんです。普段、どういうふうに台詞を言おう、どういう演技をしようと考えるのとまったく同じ線上で、どうやってアクションを組み立てていこうか考えていきました」ぬるいアクションは一切したくなかったアクション監督の谷垣健治を筆頭に、パート1から共に歩んできたチームとディスカッションを重ねながらつくり上げた渾身のアクション。その創作過程で、佐藤健自身にも変化があった。「特にパート1の頃は、自分もアクションについてよくわからないから、とりあえず言われたことをやってみようという感じだったんです。だけど今回は、アクション部に言われても、自分がもっといいものができると思ったら、『そこは、こう変えましょう』と提案していました」佐藤健の譲れない線引きとは何だったのか。その答えに、彼が今、一級のエンターテイナーである所以が見えた。「アクションシーンって見どころであると同時に、一歩間違えると観客にとって“待ち”のシーンになってしまう可能性がある。なんか戦ってるな、と漠然と眺めて、決着がついたら、そこからまた観るという方も中にはいると思っていて。そういう危うさがあるとわかっていたからこそ、この『るろうに剣心』のアクションでは絶対そうさせたくなかったんです」ド派手なアクションを演じたからといって、必ずしもそれが面白さと等価交換になるわけではない。佐藤健は、極めて冷静にそう判断していた。アクションシーンを“待ち”の時間にしないために、佐藤健が選んだ道。それは、演じ手としてより過酷な獣道だった。「お客さんを驚かせるくらい、すごいことをやる。裏を返すと、すごいこと以外のアクションはゼロでいいと。だからアクションを提案されたときに、これはちょっとぬるくなりそうだなと思うものは全部排除しました。映画に出てくるのは、これは勝算があると確信できたものだけ。そんな濃縮された、観る人が没入できるものを作れた手応えはあります」その言葉通り、スクリーンの中では、まばたきさえ惜しまれるような、スピード感と臨場感溢れる死闘が描かれている。満身創痍になりながら、縁を演じる新田真剣佑と刀を交えた時間は、佐藤健にとっても特別なものとなった。「縁は若さゆえの過ちやエネルギーが魅力的なキャラクター。まっけん(新田)もそこがいちばん大事だということをよくわかっていたし、縁を演じているまっけんは他の役と比べても彼の良さが出ていたと思います。演じているときはもちろん敵対しているんですけど、一緒にアクションをするという意味では、協力し合う仲間。まっけんとだからこそ、しっかりと信頼関係を築いた上で一緒にシーンをつくり上げることができた。すごく心強かったし頼りになりました」命よりも誇りを大切にする生き様がカッコいい少年漫画らしいエンターテインメント性やフィクショナルな世界観が観客の血をたぎらせる一方で、『るろうに剣心』は明治初期を舞台とし、日本文化である「武士」の生き様が描かれた時代劇の面も持つ。年々、時代劇というものが希少になっていく中で、本作に挑むにあたって“時代劇としての矜持”を意識した部分はあったのだろうか。「時代劇ということについては、『The Beginning』の方でより強く感じていました。現場でもみんなの中で『The Final』は時代劇とアニメの融合をエンタメに昇華することを意識していて。『The Beginning』では、しっかりとしたドラマを描こうという共通認識があった。ストーリーも芝居の質もカメラの画角も色味も編集のテンポもまったく違うと思います。ぜひ両方を見比べてもらえたら」日本映画史に綿々と受け継がれてきた時代劇。日本で生まれ、日本で生きる俳優として、佐藤健の中にも時代劇への憧れと誇りが息づいている。「僕は武士道の精神が好きなんですね。だから時代劇をやるたびに、共感できるところもあれば身が引き締まるときもところもあって。今、僕たちは平和な時代に生きているけど、激動の時代を生きた彼らの精神は生きていく上で必要だなと思います。僕たちが時代劇をつくることで、そんな武士道を次の世代へ伝えていきたい気持ちはあります」武士道――今や日常の会話ではなかなか使われなくなった言葉だが、佐藤健の凛とした佇まいを見ていると、確かに野を駆ける武士の姿が重なる。「武士の方たちは一本筋が通っていて、命よりも誇りを大切に生きている。その生き様がカッコいいなと思うんですよね。僕も曲がった生き方はしたくないと心に決めています」俳優・佐藤健の曲げたくないものとははたして何か。「一本筋の通った生き様を死ぬまで貫きたいとは思っています。でも、それと同時に柔軟でありたいとも思うんですよね。時代がどんどん変わっていくから、それに対応した上で、質の高いものをつくっていきたい。だから、ここは絶対こうじゃなきゃいけないみたいなものは持たないようにしています」LINEやSUGARを通じたファンとのコミュニケーションや、YouTubeチャンネルの開設など、固定のイメージにとらわれない多彩な活動は今や多くの人の知るところ。こうした常に世の中を驚かせるアクションも、佐藤健が時代の風を読んだ上で、柔軟に対応しているからだろう。「やりたいことをやっているだけなんですけどね。やっぱり凝り固まっちゃうのは良くないと思っています。常にいちばん新しくて、一番いいものは知っておきたいし、それを踏まえた上で、どういうふうに役にアプローチしていくのかとか、どういう作品をやっていくのかを考えたい。全部を知った上で、そのときベストだと思う選択をしていきたいです」自分が剣心としていられたのは、僕を剣心にしてくれたみんながいたからこの10年で、日本を代表する俳優のひとりに成長した佐藤健。その歩みの節目節目を、『るろうに剣心』という作品が飾ってきた。クランクアップの瞬間、佐藤健の胸に去来したものは何だったのか。「無事に全部撮り終えることができてホッとしたのと、達成感と。あとはものすごく長い時間をかけて関わってきた分、情だとか、強い想いもあったので、そういった意味では寂しさも感じました」現場で共に戦った仲間たちにも、想いを込めた言葉を贈った。「みなさんには本当に支えてもらいました。自分ひとりの力じゃここまで剣心という役と一体化は絶対できなかった。そういった意味でも、自分が剣心としていられたのは、僕を剣心にしてくれたみなさんがいたからだと思っています。だから、感謝の気持ちをまず伝えて。あとはお疲れ様でした、ですよね。僕がこの作品に人生を賭けていたように、監督をはじめ、一人ひとりのスタッフも、それこそ武士道じゃないけど、誇りとプライドを持ち、人生をかけて挑んできた。特にこの作品はパート1からほとんど同じスタッフなので、みなさんに『我々はがんばりましたよね、お疲れ様でした』という話はしました」クールなイメージの強い佐藤健だが、そうした特別な場では涙を見せることもあるのだろうか。「僕は武士なんで、人前で泣くわけにはいかないですね」そう少し茶目っ気を織り交ぜて答える。その気取りのない表情に、素の佐藤健が垣間見える。とは言え、たとえ外では寡黙な武士であっても、家に帰ればごく普通の人。しみじみと感傷に浸ることもあるのかもしれない。そう重ねて聞いてみると、いたずらっぽく笑ってこう言った。「決してござらん。と書いておいてください(笑)」その不敵な笑みがとってもチャーミングで、今、これだけ多くの人が佐藤健に夢中になる理由が、ほんの少しわかった気がした。自分に誰より厳しく、己の誇りを胸に、不言実行で高みを目指す。それでいて、機知に富み、人を惹きつける愛嬌がある。俳優・佐藤健と、剣客・緋村剣心。その語り尽くせぬ魅力が、映画『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』に凝縮されている。取材・文/横川良明
2021年04月22日俳優の佐藤健が主演を務める『るろうに剣心 最終章 The Beginning』(6月4日公開)の場面写真が20日、公開された。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。『るろうに剣心最終章 The Beginning』で描かれるのは、動乱の幕末。緋村剣心が、倒幕派・長州藩のリーダー桂小五郎のもと暗殺者として暗躍し、血も涙もない最強の人斬り・緋村抜刀斎と恐れられていた時代が舞台。これまでのシリーズの“流浪人”である剣心の優しいイメージを根底から覆す、剣心の原点を描いた作品だ。今回到着した場面写真は、これまで誰も観たことのない、人斬り・緋村抜刀斎の危険で美しい姿、そして、彼の妻となり、斬殺されるという運命を辿る有村架純演じる雪代巴、さらには、高橋一生演じる桂小五郎、村上虹郎演じる沖田総司、そして江口洋介演じる斎藤一らの姿を収めている。人斬りの現場を見られ、巴を口封じのため側に置くことにした剣心。素性が謎に包まれていたものの、共に日々を過ごす中で、巴は人斬りとして日々人を殺めることで心をなくしそうになっていた剣心に、“大義は本当に何事にも優先するのか”を問いかけ、次第に剣心にとって大切な存在となっていく。悲劇的な憂いの中に、強い意志と限りない優しさを帯びている巴の美しくも儚い姿を見せる一方、剣心が巴に斬りかかろうとする姿も。また、“人斬り抜刀斎”が誕生するきっかけとなる長州藩志士・桂小五郎、そして当時、幕府側の浪士隊・新選組の三番隊組長だった斎藤一など、時代を守るか変えるか、それぞれの信念を貫き命懸けて戦っていた戦士たちの姿を捉えた場面写真も解禁され、“真剣”を手にし新選組一番隊組長・沖田総司と対峙する剣心の姿、刀を口にくわえた狂気溢れる姿や、そして頬がまだ一本傷の姿もなども公開された。
2021年04月20日俳優の佐藤健が主演を務める『るろうに剣心 最終章 The Beginning』(6月4日公開)の特報映像&本ポスターが20日、公開された。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。公開間近の「The Final」から時空を超え、幕末を描いた「The Beginning」。これまでのシリーズとは全く異なる雰囲気で「なぜ、剣心は2度と人を斬らないと誓ったのか」というシリーズ最大の謎に迫る『るろうに剣心』始まりの物語であり、主演の佐藤健をはじめ、大友監督率いるスタッフ陣が「絶対に描きたかったエピソード」と並々ならぬ想いで作り上げた。今回、解禁となった特報映像では、黒い着物に身を包んだ緋村剣心(抜刀斎)が血しぶきも省みず に容赦なく人を斬り捨てていく衝撃の姿が初お披露目。そして、剣心に近づく巴(有村架純)の存在もとらえられ、十字傷に秘められた真実が描かれる。さらに、剣心を人斬りの任に就ける長州藩の志士・桂小五郎 (高橋一生)や高杉晋作(安藤政信)、剣心と敵対する幕府側の浪士隊・新選組の斎藤一(江口洋介)や沖田総司(村上虹郎)と、動乱の幕末を生きた男たちの姿も収められた。また解禁となったポスタービジュアルは、白い着物の至る所から血が滲んで満身創痍な剣心が、降りしきる雪の中で静かに横たわる妻・巴を抱き寄せるという、美しく、儚いビジュアルに仕上がっている。○大友監督 コメント十字傷の謎、それに触れずして絶対にシリーズは終われない。シリーズ開始当初から、我々の意識の先には常にこの作品がありました。来るべき新時代を肩に背負い、孤独に囚われ、返り血を浴びながら、生涯ただ一度の恋に生命を煌めかせた、ある人斬りの「運命」をめぐる物語。それは僕にとって、「龍馬伝」の岡田以蔵に始まる佐藤健との十年に及び旅のまさに終着点であり、総決算に他なりません。人斬り抜刀斎そのものと化した佐藤健は、蒼白く燃える魂を心の奥底に秘め、巴との邂逅と不殺の誓いに至るプロセスを、美しく、ストイックに演じ切りました。その一瞬一瞬を噛み締め、愛おしみながら、僕たちは彼の姿を瞼に焼き付け続けました。いよいよシリーズ最後の作品、そして我々の集大成をお披露目する時です。「おろ?」っとおどける剣心とは別人格の、京都の夜を震え上がらせた人斬り抜刀斎の全貌が明らかになります。積み重ねてきた十年に渡る私たちの時間の結晶と、剣心と巴との生命の燃焼の物語「The Beginning」を、ぜひ劇場でご覧いただき、楽しんでいただければと思います。○佐藤健 コメント「The Beginning」では、剣心を語る上で欠かせないエピソードである、剣心が抱える十字傷の正体が明らかになります。パート1から「The Final」で穏やかに微笑んできた剣心とは違い、闇の中で生きる人斬り時代の剣心の姿が描かれます。剣心のこのエピソードをお客さんに知ってもらって初めて『るろうに剣心』が完結します。完成した映画を見ましたが、僕が思い描いたものを遥かに超えたクオリティで大友監督が映画として完成させてくれました。嬉しいですし、悔いはありません。僕自身絶対に演じたいエピソードでしたので、早く皆様に届けたいです。ぜひ、「The Final」と合わせてご覧頂けると嬉しいです。(C) 和月伸宏/ 集英社 (C)2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年04月20日佐藤健主演の大人気映画シリーズ『るろうに剣心』がついに最終章を迎える。4月23日に公開される『るろうに剣心 最終章 The Final』、6月4日に公開される『るろうに剣心 最終章 The Beginning』と2作連続での公開となり、すでに期待も高まっている状態だ。今回は、2019年3月に行われた『るろうに剣心 最終章 The Final』の撮影をレポートする。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描いてきた。今回の「最終章」は、原作の「人誅編」をベースに、縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶編」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。撮影が行われたのは、まだ新型コロナウイルス感染の心配もなかった2019年3月。東宝スタジオ内に設置されたのは、剣心と縁の最終決戦の場である縁の館のセットだ。原作では砂浜での戦いだったが、大友監督は「『伝説の最期編』で、剣心たちが煉獄に乗り込むまでの乱闘は舞台が砂浜でしたが、砂に足を取られ動きづらいので、アクション撮影に適していないことを痛感していたんです。それで今回各所から泣きが入って(笑)。なので、このシーンは脚本上あらかじめ、セットでの撮影を前提に設計しています。剣心と縁、2人の私闘ですからね、開放的な空間よりも、むしろ密度を感じられる空間で勝負しようと思って」と製作上の意図を明かす。同作には気球を使った派手な場面や列車での縁の立ち回りなどもあるが、このシーンは剣心と縁の闘いを彩る場として、特別な思いが込められているように感じられる。撮影に入る前、剣心役の佐藤、縁役の新田はすでに役に入り込んでいるようで、素振りを行うなど、準備に余念がない。大友監督はこのシーンについて、アクション監督である谷垣健治氏に「感情が見えるアクションにしてくれ」と頼んだという。「剣心にとって縁は、自分が手にかけてしまった最愛の妻・巴の弟でもあり、深い贖罪の意識をもって向き合わざるを得ない相手」と、大友監督はその感情を言葉にした。不殺(ころさず)を掲げてきた剣心が「1番戦いたくない相手」が今回のラスボスの縁ということだ。撮影に入り、まず驚かされるのはセットを360度使用すること。ワイヤーが使用され、佐藤と新田が部屋中をぐるぐると回るような形で剣を交える様子から、そのスピード・迫力が俳優の生身の身体を通して伝わってくる。大友監督は「VFXやモーションキャプチャーでやれることが沢山ある中で、とにかく肉体とアナログにこだわっています。ワイヤーも、いかにもワイヤーワークといった動きは排除している」と語る。大友監督は海外でも活躍する谷垣アクション監督に「『海外にいる間も、アイディアを溜め込んでおいて』と話していたそうだ。「中国や香港は、いわばアクションの最前線ですから、そこで蓄えたものを日本の土壌でどう実現するか、どういう形に持ち込むのか、いろんなレベルで検討しました」と明かす。撮影のたびにセットが崩れ落ち、アクションの迫力を増幅していたが、「それを実現させるには、アクションチームの頑張りだけではなくて、壊しや様々な仕掛けも含め、それを美術チームや撮影チームが受け止められるのか、やはりチームとしての総合力がないとダメなんだと思う。縁のすべてを破壊しつくすような攻撃性を描くためには、それを受ける剣心を撮るだけでなく、周りのものが壊れたりとか、そういう表現は必須なものになってくる」と、125カットにも及ぶ決戦シーンのすごさの秘密を語った。実際に同シーンに挑む新田について、大友監督は「この役で、センセーショナルな彼のアクションと、その身体能力の素晴らしさを見せられると思ったし、とても繊細な芝居力も備えていますからね。姉への想いを抱えて1人佇むシーンとか、その姿勢は造形的にも美しく、一方で若さゆえに、ちょっとしたことでバランスを崩しそうな、縁の不安定さをもしっかり体現している」と絶賛。アクションについては「大きくて正確」と評し、「元々空手もやっていて素養もある。僕らも経験則上、素養があるからといってアクションが出来るわけではないということは何度も痛感しているけど、真剣佑の場合、ちゃんとキャラクターから入って、縁らしい立ち回りを考え尽くしているし、アクション練習にも、真摯に謙虚に取り組んでくれた。そのまっすぐで端正な立ち回りからは、こじんまりとまとまったアクションとは遠く離れた、澄み切った殺気を感じられる気がします」と表現する。一方、1作目から共に歩み続けてきた佐藤については「剣心は縁の攻撃をすべて受け止めながら、その思いを深く感じていきます。2人には、剣を交えることでしか伝わらない思いがある。健はあらゆる意味で横綱相撲というか、あくまでも“剣心”として現場の中心にどっしりと構えていた。現場で起こる全てのことを受け止める覚悟でいると、改めてそう感じましたね」と分析する。「それと、アクションの全体の構成や流れを見ながら、アクションチームとのアイディアの交換に時間をかけるようになったと思います」とこれまでの経験があるからこその高みに至った様子。「かなり難易度の高いアクションをこなしていますが、それに取り組むことが、彼にとってはもはや特別なことではなく。確実に次の段階にいっている気がしますね」と、クライマックスの2人の闘いに期待を持たせた。
2021年04月19日映画『るろうに剣心 最終章 The Final』の公開がいよいよ近づいてきた。本作では、緋村剣心にとって最大にして最恐の敵・雪代縁との壮絶なバトルが描かれる。まさに『るろうに剣心』シリーズの集大成とも言える究極のアクションが展開する剣心VS縁の究極の闘いが繰り広げられた現場レポートをお届けしたい。2019年3月29日。この日は剣心を演じる佐藤健と、縁<えにし>に扮する新田真剣佑の最後のバトルシーンの撮影。縁は、最愛の姉・巴が剣心によって殺されたことに対する復讐心を抱えながら生き続け絶対に許せない相手として剣心と対峙する。このシーンについて大友監督は「剣心にとって縁は最後の敵であるが、決して倒すべき男ではない。ある意味で剣心が一番闘いたくない相手」と剣心と縁の関係性を説明すると、だからこそこれまでの闘いとは違う「感情が見える」アクションを構築したいという思いがあった。この言葉通り、刀を交えながら戦う剣心と縁だが、観ている側は肉体と肉体のぶつかり合いのような生々しさが伝わる。もっと言えば、その肉体のなかに内包されている魂と魂のしのぎ合いのような佇まいも感じられる。そんな二人の闘いを大友監督は「和解していく闘い」と表現していたが、ここまでアクションで人の感情をエモーショナルに動かすことができるのか…というほど佐藤さんと新田さんのぶつかり合いは見応えがある。新田さんを縁役に起用した理由について「縁の持つ狂気性と繊細さを表現できるような若い俳優と考えたとき、彼しかいませんでしたね。ある意味でこの何年間で若手俳優のなかではモンスター級になった佐藤健という存在にぶつける相手として、新田真剣佑は適任だと思ったんです」と説明する。実際、新田さんのアクションシーンを見た大友監督は「大きくて正確。とても魅力的」と表現すると、現場に臨む姿勢も絶賛する。「心技体すべてを求められる役ですからね、身体づくりも大変だと思うのですが、見事にコンディションを整えてきてくれました。小さいころから武道のトレーニングをしてきていたという素地はあったとは思いますが、彼はしっかりキャラクターを掴んで現場に臨んでくれたので、縁らしい立ち回りもすんなり対応してくれています。性格のまっすぐさもあり、とてもキレイで澄みきった剣を見せています」。そんな新田さん演じる縁の剣をすべて受け止めようとする剣心の姿も、非常にエモーショナルだ。二人の闘いを余すところなく凝縮したこのワンシーンのカット数は実に125だという。そこにはアクション監督の谷垣健治らを中心に「観たことのないようなアクション」を追求する「チームるろ剣」のすさまじい思いがある。大友監督は「3DやVFX全盛のなか、身体性を中心としたアナログにこだわっている」と語ると「アクションだけではなく、美術や衣装、照明などチーム全体でやれることの許容範囲が広がってきている。迫力が増しているのはその総合力の所以だと思います」と期待を煽る。第1作目『るろうに剣心』の撮影が始まった2011年から、延期などがあったものの、10年の歳月を費やして公開となる『るろうに剣心 最終章 The Final』。そのラストを飾る“剣心VS縁”のアクションシーン。現場の熱量だけを見ても、そのすごさに度肝を抜かれた。『るろうに剣心 最終章 The Final』は4月23日(金)より全国にて公開。『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は6月4日(金)より全国にて公開。(text:Masakazu Isobe)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開©和月伸宏/集英社 ©2020「るろうに剣心」最終章 製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開©和月伸宏/集英社 ©2020映画「るろうに剣心最終章 The Final/The Beginning」製作委員会
2021年04月19日俳優の佐藤健が主演を務める『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』(2021年4月23日・6月4日公開)の場面写真が18日、公開された。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。神谷薫役の武井咲、相楽左之助役の青木崇高、高荷恵役の蒼井優らオリジナル・キャストも再結集し、彼らと剣心との友情や絆がそれぞれの成長とともに集大成として映し出している「The Final」。神谷道場のメンバーの1人、高荷恵は口悪いが心は真っ直ぐな女医で、代々医者の名家の娘だったが家族全員が戦死して天涯孤独となり、生きていくために悪事に手を染めていたところを剣心に救われて心を改め、医者として一人でも多くの命を救うことに身を捧げている。口の悪さとは裏腹に思いやりにあふれる性格で、薫の剣心への想いも理解しており「京都大火編」では“後悔してからじゃ遅い”と剣心の元へ向かいたい薫を鼓舞する一幕も描かれていた。1作目で登場した当初は剣心を弄ぶかのような立ち振る舞いで悪女ぶりを発揮しつつ、どこか憎めない姿を見せてきた恵だが、今作では、剣心の過去を知って動揺する薫をそっと励まし勇気づける場面も。今まで以上に頼りになる神谷道場メンバーとして存在感を発揮している。今回到着した「The Final」の場面写真は、恵が剣心の過去を知り戸惑う薫に対して、剣心へ向き合うよう薫の背中を押すシーン。平静を装うものの心の中で葛藤があった薫は、恵には本音を打ち明ける。そんな弱音をこぼす薫を優しく諭す恵……剣心と薫の2人を陰からそっと支える、まさに“お姉さん”のような役割を果たし、その頼りがいのある姿にも注目だ。恵を演じた蒼井優は、「今回は過去の3作品よりも、恵という役が落ち着いていて、お姉さん的存在」と自身の役を振り返り、「剣心と薫の関係性が変わって、2人が成長したことによって、それに合わせて、みんなもちょっとずつ成長しているのかなって感じがします」と役柄の変化を語る。剣心の衝撃的な過去を知った薫に声をかけ、薫に寄り添う一面も見せる恵について、蒼井は「きちんと薫の背中を押してください、と大友監督にも言われました」と、事前に話があったことを明かした。また、1作目からの変化について「最初は急に転がり込んできた部外者で、距離感があったと思います。恵ってあんまりスキンシップをする感じではないと思うんですが、皆と過ごす時間を経て、心の距離感が近くなっている感じがします」と、他のキャラクターとはまた違った恵ならではの立ち位置とその魅力を語る。「前作の撮影と比べるとみんな変化しているのに、フォーメーションを組んだ時に形が一緒で、懐かしい感じがしました。でも、1人1人を見るとやっぱり変わったなって思います」と5年ぶりの撮影現場でも変わらぬ『るろうに剣心』チームの懐かしさとともに、それぞれの成長を感じながら挑んだことがうかがえる。16日~22日にかけて、本シリーズの第3作目となる『るろうに剣心 伝説の最期編』が上映中。志々雄との最終決戦に向けた壮絶なアクションを大きなスクリーンで体感でき、「The Final」の特別映像やキャストのスペシャルメッセージも披露している。
2021年04月18日佐藤健主演の映画『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』のテレビスポットが15日に公開された。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。今回公開されたのは、「告白 編」「剣心×薫 編」の2種類。「告白 編」では、剣心が惨殺した元妻・雪代巴(有村架純)の弟であり、剣心に強い恨みを持ち復讐にやってきたシリーズ最恐の敵・雪代縁との死闘を描いた仕上がりに。姉が惨殺される瞬間を目撃した縁は大人になり、剣心の全てを奪おうと東京を襲う。剣心が生み出してしまった最恐の敵・縁が恨みの力で繰り出す獰猛な剣と、縁の気持ちを受け止める剣心の剣がぶつかり合うシーンは圧巻であり、己の過去と向き合う剣心の戦う姿は、シリーズの中でも屈指のエモーショナルなアクションとなっている。そして「剣心×薫 編」は剣心と薫の2人にフィーチャーした仕上がり。剣心の知られざる過去を知った薫は、平穏な未来のため改めて剣心を支えようと決意し、剣心も”帰るべき場所”があり、薫が待ってくれているからこそ、最後まで倒れず戦い抜くことを決意する。過去と向き合い、薫と未来を共に生きることを誓った剣心の「ありがとう」という言葉に、2人のこれまで歩んできた10年間の全てが詰まっている。10年間、剣心をそばで支え続けた薫を演じた武井咲は、今回の薫の役作りについて「前作の撮影から5年という年月はありましたが、『るろうに剣心』の世界では、剣心と薫が神谷道場で日常を過ごしている、というのを意識して撮影に臨んでいました」とコメント。今回、剣心の過去を知る薫については、「剣心が巴さんを斬った、という過去を聞いて薫は強烈な衝撃を受けることになります。その中で、この時代の女性がどういう風に考えるのか、ということを大切にしていました」と語った。また、薫の気持ちについては「剣心の過去を知ったからと言って、今までの剣心と薫の時間が無くなるわけではなくて、それをどう受け入れていくのか、薫が剣心を見て思う気持ちを大事にしながら演じました」と、一番近くで剣心を支える薫だからこそ、どう寄り添うのかを考えていたと明かした。
2021年04月15日「事務処理などが早く終わり、前の事務所を3月末に退所したそうです。現地の感染拡大の状況次第ですが、5月から本格的にアメリカへ移住する準備をしているといいます」(映画関係者)新天地での準備を進めるのは新田真剣佑(24)。まもなく出演映画『るろうに剣心 最終章 The Final』が公開される真剣佑だが、昨年12月に5月から活動拠点を海外に移すことを発表していた。1月中旬、本誌は真剣佑の“日本最後”のドラマである月9『イチケイのカラス』(フジテレビ系)の撮影現場を目撃。共演者の竹野内豊(50)や黒木華(31)が談笑するなか、一人静かにもの思いにふける様子が印象的だった。このときからすでに移住後の“大仕事”を見据えていたようだ。「5月からハリウッドで撮影予定という日本の超人気漫画の実写化映画に真剣佑さんが主演クラスとしてされたといいます。一昨年には内定していたそうです」(前出・映画関係者)ハリウッドデビュー作の映画『パシフィック・リム:アップライジング』(’18年)では端役だった真剣佑。しかし本格進出となる本作では、異例の“好待遇”で迎え入れられているという。「真剣佑さんのギャラは億を超えると聞いています。渡辺謙さん(61)でさえ、『ラスト・サムライ』(’03年)当時は1千万円ほどでした。ネイティブ並みの英語力とアクションが高く評価されているそうです」(前出・映画関係者)■高額ギャラの背景に“伝説の父”千葉真一の存在さらに、“伝説の父”千葉真一(82)の影響も見え隠れする。「ハリウッドで成功した日本人俳優の第一人者である千葉さんの存在は相当大きい。千葉さんは現地に太いパイプがあり、真剣佑さんのことも定期的に売り込んでいたそうです」(前出・映画関係者)今年1月、日本の映画界について本誌に《マンガ(原作)に依存していて、僕は以前からそんな風潮には疑問を感じていた》と異議を唱えていた千葉。このとき、真剣佑が実写作品で海外進出することを知っていたはずだが、これは大舞台に挑む息子への千葉なりの激励だったようだ。「千葉さんはかねて『息子をハリウッドで活躍できる俳優にする!』と豪語しています。厳しく指導することもありますが、真剣佑さんのデビューをとても喜んでいるといいます。最終的には次男の眞栄田郷敦さん(21)と親子3人でハリウッド映画に出演する計画もあるそうです」(前出・映画関係者)真剣佑もこう自信をのぞかせる。《いまは芝居ならば、世界と渡り合っていける、闘っていける、とは思っています》(『AERA』’21年2月1日号)真剣佑が親子2代の夢をかなえる日はすぐそこだ。「女性自身」2021年4月27日号 掲載
2021年04月12日俳優の佐藤健が主演を務める『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』(2021年4月23日・6月4日公開)の場面写真が10日、公開された。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。公開されたのは、武井咲演じる神谷薫が、雨の中佇む剣心を迎えに行くシーン。本作での薫は今までより冷静に、そしてより近いところで剣心を見守る存在として描かれている。1作目の当時、等身大で演じた武井のこの約10年間の成長が、今作の薫の成長へとリンクしているところも本作の見どころとなっている。神谷薫は、“人を活かす剣”を説く神谷活心流道場の師範代。曲がったことが大嫌いな性格で、心根は優しく面倒見もよく、周囲から慕われている存在だ。道場が奪われそうになる事件をきっかけに剣心と出会い、剣心の生き方や優しさに惹かれ、剣心の人生をそばで支え続けたいと思っている。志々雄真実との死闘を乗り越え、平和に過ごしていた彼らの前に現れたのは、剣心の十字傷の謎を知る男・縁で、過酷な戦いを重ねていくにつれ、肉体的にも精神的にも追い込まれていく剣心の姿に薫や左之助たちは戸惑う。剣心は彼らに今まで語ることのなかった自身の過去を打ち明けることを決意するが、それは、かつて妻がいて、その妻を自らの手で惨殺していたという衝撃の告白だった。剣心に忘れられない亡き妻がいることを初めて知り、衝撃を受ける薫。しかし、戸惑いながらもその事実と向き合い、剣心と巴の2人の気持ちに思いを寄せ、改めて剣心を支えようと決意する。剣心のことを支え続ける薫の存在が、今作でより大きく描かれ、その存在が今の剣心の“強さ”の理由でもあることが伺える。武井は、1作目から変わらない神谷道場のメンバーについて「みんながいないシーンだと寂しいところがあったりするので、薫が彼らを家族と感じているように、私の心の中にもそういう気持ちがあります。一緒にいるとホッと安心します」と、笑顔で撮影を振り返った。一方で、今作で剣心の口から初めて明かされる巴の存在を知った薫については、「この時代の女性が嫉妬心を感じたり、寂しい思いをしたりした上で、それを乗り越えていく、という現代の女性も共感できるような気持ちをきちんと表現しなければいけないと思いながら演じました」と複雑な心境へ想いを巡らせながら演じていたと明かす。また、今作の撮影について「1作目の撮影の時私は17歳くらいだったので、今回もその時と同じようなテンションで皆さんについていかないといけないと思って現場入りしたんですが、監督が、薫と今の私の年齢がすごくマッチしているとおっしゃってくださったんです。その一言ですごく安心して、変な緊張をすることもなく、楽な気持ちで演じることができました。今回は前回とは違う自分で現場にいることができたので、新たな『るろうに剣心』の現場を楽しめた気がします」と笑顔を見せた。9日から~15日までは、本シリーズの第2作目となる『るろうに剣心 京都大火編』が上映中。「The Final」の特別映像やキャストのスペシャルメッセージも披露している。
2021年04月11日第1作目の撮影開始から10年の時を経て、ついにシリーズが完結する『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』。4月8日(木)、主演の佐藤健をはじめ、武井咲、新田真剣佑、大友啓史監督が参加し、一部の制作スタッフとともにシリーズ初のIMAX(R)で『The Final』を鑑賞した。今作『るろうに剣心 最終章』は邦画史上でも最大規模クラスの総勢約2,200名のキャスト&スタッフで作りあげた作品。そして、今回のIMAXの上映はこれまで応援し続けてくれた多くのファンに、最高の環境で『るろうに剣心』の世界を“体験”してもらえるよう、大友監督が脚本段階から精緻に想定して製作したもの。上映が終わり、劇場が暗転すると会場内は立ち上がったキャスト、監督、そして制作スタッフ一同含む客席から様々な想いが込められた温かな拍手のスタンディングオーベーションに包まれた。佐藤健「今日が一番グッときました。今後はIMAX一択!」場所は、『TENET テネット』公開時にも話題となった池袋グランドシネマサンシャインのシアター12。視界全てが映像で埋め尽くされるような6階建てビルに匹敵する巨大なスクリーン(約H18m×W26m)で観終えたばかりの佐藤さんは「今回本編を観るのが3、4回目なんですが、今日が一番グッときました。今後はIMAX一択です!」と大興奮。「大迫力の映像を映す技術も素晴らしかったんですが、それをともに戦い抜いたスタッフの方々と観れたことに感慨深いものを感じました」とコメントし、「スタッフの方々と一緒に観る機会はなかなかないので、こんな“特別な日”を迎えられて役者としても幸せですし、皆さんと一緒にこの作品を作れたのが僕にとっての財産」と感無量の面持ちで語った。武井さんは「以前観た時よりアクションの細かいところまで観れて、臨場感を感じた。監督や大友組の皆さん、佐藤さんへ食らいついていけば、こんな素敵な景色をみれるんだと思いました」と喜びいっぱいに語る。そして新田さんも「改めてこんなに素晴らしい作品に携われて本当に幸せです」と胸いっぱいの様子をみせ、大友監督は「僕らが作ったものが、このIMAXスクリーンだとすべて観客の皆さんへ届けることができる。キャストの芝居も、目の奥にある感情を大画面で観ることができるので、IMAX一択です!(笑)」と佐藤さんと同様、IMAXの魅力とIMAXを通しての感動を語った。新田真剣佑「目の奥の奥にあるものが伝わってくる」佐藤さんが「今日は特にまっけん(新田)のまつ毛ばかり見てました。(笑)まつ毛が2mくらいあったと思う!長いなって観てました」と伝えるなど、新田さんとのやり取りには会場からは笑いが起こるひと幕も。その一方で、「目の奥の奥にあるものが伝わってくるとおっしゃってましたが、本当にその通り」と新田さんが驚きをみせると、監督も「奥にある真逆の感情や、複雑な感情がみえるのが魅力」とIMAXの魅力を力説。一方、武井さんは「弥彦(大西利空)が泣いているところにぐっときました」と明かし、「観終わった後に起こった拍手の長さは、“るろ剣あるある”でした。(笑)私が感じた満足や達成感はスタッフの方も同じ景色を見ていると思いました」とコメントした。また、佐藤さんは「結構細かいことをしているんですが、そこも全て映っている。漏れ落ちてないのが嬉しい」と語り、新田さんは「観ながら自分の体が動いていた、体が覚えているんだと思う。指の先の汚れまで写っているからすごい」と、それぞれIMAXならではの繊細な映像に驚きをみせる。それに対して、佐藤さんも「ちゃんと細かいところまでやらなければと、今後はもう手を抜けない(笑)」と本音も。トーク中には、後ろのスクリーンに剣心、薫、縁の写真が映し出され、約8メートルにも及ぶビジュアルが投影。大友監督は「この大画面だとやってないことが見えてしまうから、どんどんレベルが上がっていくと思う」と、今後の映画業界の行方へ意欲をみせた。また、“IMAX(アイマックス)”にちなんで、「マックス=極限」、“極限”の挑戦や体験について尋ねられた一同。佐藤さんは「食事制限がきつかったです。『The Beginning』では撮影終わりご飯食べたりする機会があまりなく、発散することができなかったので。現場で食べる1粒2粒のチョコレートが嬉しくて…とにかく大変でした」と明かす。新田さんは「縁を“極限状態”で演じていました。アクションシーンを1週間かけて撮影したんですが、スタッフさんも寝てない状態だったと思うので、皆さん“極限状態”だったと思います」と撮影へ全身全霊をかけていた様子が伺えた。「『The Beginning』はIMAXにもっと向いている」と監督そして、その場で発表となった『The Beginning』のIMAX上映決定に、歓喜の声を上げる場面も。2作品あわせてIMAXスクリーンで楽しむことができると知り、佐藤さんは「IMAX一択なので嬉しいです!今日みたいな試写会またやりたい」と熱望。監督は「嬉しいです。『The Beginning」はIMAXにもっと向いていると思う。より奥行きが出るので、また違った良さが見えてくるはず」と自信を見せ、“究極のクライマックス”を“究極の映像”で体感することができる機会にさらなる期待を膨らませた。最後に、監督は「改めてIMAXで観るのがベストコンディションな作品。現場がこだわった細かいところがストレートに伝わる。IMAX一択です!」とコメント。佐藤さんは「この作品は日本が世界に誇れる作品」と自信をみせ、「もっとIMAXが日本中に普及して欲しい」と作品を最高の環境でみれる環境の普及を切望。「過酷の日々でしたが、本気になれる機会を用意してもらえて幸せでした。『るろうに剣心』シリーズの集大成が皆さんの期待に応えられるクオリティで完成することができた」と挨拶し、イベントを締めくくった。『るろうに剣心 最終章 The Final』は4月23日(金)、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は6月4日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開©和月伸宏/集英社 ©2020「るろうに剣心」最終章 製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開©和月伸宏/集英社 ©2020映画「るろうに剣心最終章 The Final/The Beginning」製作委員会
2021年04月09日『るろうに剣心 最終章 The Final』IMAX公開記念イベントが8日に東京・グランドシネマサンシャインで行われ、佐藤健、武井咲、新田真剣佑、大友啓史監督が登場した。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。「お聞き苦しい声で申し訳ないですけど……」と苦笑する武井は、まさかのハスキーボイスで登場。「以前試写で見た時よりもアクションの細かいところまで見ることができて、さらに臨場感を感じました。前作の時もそうですけど、大友さんと、大友組のスタッフの皆様、そして剣心の佐藤健さんに食らいついていけば、こんなに素敵な景色を見させてもらえるんだなととても幸せです」と心境を表した。印象に残った場面としては「弥彦が泣いてる所がグッときました」と薫らならではの視点も。また「IMAXにちなみMAX/極限と思えるエピソード」を聞かれると、佐藤は「食事制限がキツかったですね。『The Beginning』の時にやってたんですけど、映画って大変な分、ストレスを発散したいので、撮影終わりに皆で焼き肉に行ったりすることが非常にガス抜きになって大切な時間で、今までのシリーズはそうしてきたけど、『The Beginning』では、ほぼほぼ行ってない」と明かす。「そうすると、内にこもっていくんですよね。現場で食べる一粒二粒のチョコレートが唯一の癒やしで、しんどかったですね」と振り返った。一方武井は「今日朝から、ずっと何も食べてない。今、極限。空腹です」と告白。イベントが終わった後に食事を摂ることを楽しみにしているそうで、食べたいものは「焼き肉」と元気に答えていた。
2021年04月08日和月伸宏のコミックを実写映画化した人気シリーズの最新作『るろうに剣心最終章 The Final』のIMAX・4DX・MX4D公開記念イベントが4月8日、東京・池袋のグランドシネマサンシャインで行われ、主人公・緋村剣心を演じる佐藤健をはじめ、武井咲(神谷薫役)、新田真剣佑(雪代縁役)、大友啓史監督が出席。実写版『るろうに剣心』がIMAX上映されるのは、シリーズ初の試みとなる。佐藤はこの日、初めてIMAXで本作を鑑賞したといい「作品を見るのは3~4度目ですが、今日が一番グッときました。感動しましたし、今後(の映画鑑賞)はIMAX一択だな」とその迫力に圧倒された様子。「それにまっけん(新田)のまつ毛ばかり見ていました。まつ毛、2メートルくらいあったよ」と隣に座る新田を笑わせた。また、「我々が現場でやっている細かいディテールが、情報として映像に漏れ落ちていないことに喜びを感じました。手を泥で汚すとか。逆にもう現場でラクしたらダメですね。『映らないからいいや』は通用しない」とIMAXの大画面が伝える情報量にも感嘆。劇場には長年にわたり、シリーズを支えたスタッフたちも駆けつけており、「つらい日々を乗り越えて、ともに戦った皆さまと一緒に映画を見ることができて、それも感慨深いものがありました」と感謝の気持ちを伝えていた。第1作『るろうに剣心』の撮影が始まった2011年から10年。公開延期を経て、シリーズ完結を迎える心境については「10年分の思いが胸に迫って来る。こんな作品に出合えるのは、幸運なこと。この出合いがなければ、間違いなく今の自分はないし、僕の財産だと思う」と感無量の面持ち。「僕を信じ、力を引き出してくれたことにも感謝しています。ぜひ、先頭に立って、日本のエンタテインメントを引っ張ってほしい」と大友監督への感謝も述べていた。映画版『るろうに剣心』シリーズの最新作にして最終章となる今回の2部作。剣心に復讐するため、東京を総攻撃するシリーズ最恐の敵・縁が登場する。これまでシリーズを彩ってきた“るろ剣”オールスターが集結し、剣心のため、新時代のため、最後の戦いへ挑む究極のクライマックス『The Final』。さらに、戦いの理由は幕末へと遡り、剣心の頬に刻まれた“十字傷の謎”に迫る『The Beginning』へと続いていく。取材・文・写真=内田涼『るろうに剣心 最終章 The Final』4月23日(金)公開『るろうに剣心 最終章 The Beginning』6月4日(金)公開
2021年04月08日『るろうに剣心 最終章 The Final』IMAX公開記念イベントが8日に東京・グランドシネマサンシャインで行われ、佐藤健、武井咲、新田真剣佑、大友啓史監督が登場した。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。イベントの前には、関係者・スタッフも含めてIMAXでの試写会を実施。佐藤は「僕は観るのが3〜4回目になると思うんですけど、今日が1番グッときて、感動しました。今後はもうIMAX一択だなぁと思います」と感動した様子で、「今日は特に、まっけん(新田)のまつ毛ばっか見てますね。もちろん非常に美しい横顔だなと思いながら毎回見てるんですけど、今日はまつ毛が2m位ありました。まつ毛、長いなあと思ってずっと見てました」と告白した。そんな佐藤の言葉に驚いていた新田は、「見ながら自分の体が動いてました。ピクッとしてました。多分、(動きを)覚えてるんでしょうね。とにかく大迫力で、指の先の汚れまで見える」と隅々まで見ていたという。佐藤は「だから、現場で楽しちゃだめだと思うよね。手を汚したりするのって、ちょっと面倒くさい時あるじゃない。これ映らないからいいや、とかはもうできない」としみじみし、スタッフからも笑いが起きていた。大スクリーンでは、映っている顔だけでも8mあるという状態で、佐藤は「我々はけっこう後ろから見させていただいたからいいものの、最前列の方は『進撃の巨人』を見てるみたいになりません? 怖いんじゃないかなあ」と心配。大友監督は「今のコメントうまいなあ、感心しちゃったよ」と笑いつつ、「汚しの表現をこだわってやってきてるから、汚しが効いてるなと思った。ツルツルだったり、どっか抜いたりすると、この大画面だと全部ばれちゃうよね。やってないことが逆にはっきり見えちゃう。芝居も含めて。恐ろしいけど、レベルを上げてくと思うんですよね」と絶賛。「The Beginning」のIMAX上映も決定し、「改めて、IMAXで見るのがベストコンディション」と太鼓判を押した。佐藤も「もっと、日本中に普及して欲しいですよね」と同意し、海外に挑戦する新田に「まっけん、アメリカからすごい人連れてきてよ」と無茶ぶり。新田は「数年後になりますね」と苦笑していた。
2021年04月08日俳優の佐藤健が主演を務める『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』(2021年4月23日・6月4日公開)の特別映像が6日、公開された。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。10年間にもわたる歴史を刻んできた、この『るろうに剣心』シリーズ完結に向けて、過去3作品にわたる壮大なストーリーと共に、仲間との出会い、最強の敵たちとの壮絶な戦い、剣心の“すべて”を凝縮した「今からでも間に合う! 1分でわかる『るろうに剣心』」特別映像が完成。武田観柳(香川照之)や志々雄真実(藤原竜也)、瀬田宗次郎(神木隆之介)などの懐かしのキャラクターの姿も収められた、濃厚な1分間に仕上がっている。この特別映像のナレーションを務めたのは、『ルパン三世』の峰不二子役、『ゲゲゲの鬼太郎』の鬼太郎役他、数多くの人気作に出演する沢城みゆき。弱冠14歳で声優デビュー以来、第一線で活躍し続けている沢城だが、声優になったきっかけがアニメ『るろうに剣心』であることから、今回ナレーションのオファーを快諾、万感の想いを込めて挑んだ。○沢城みゆき コメント「『るろうに剣心』を見て声優になろうと思った」と言う記事をどこで見つけてくれたのか、それを見て今回お声がけいただいたとのことで、恐縮に思っています。「そばかす」のキャッチーなギターの音色に思わずご飯を食べていた手が止まり魅入ってしまった、アニメ『るろうに剣心』。あの日から夢中になって観て、その後読んだ作品に 、20数年経ってちょっぴり参加させていただけたこと、どこかこそばゆく、嬉しく思っています。自分が大切にしているものを、他の誰かが同じように大切にしてくれるのってこーんなに幸せな気持ちになるのかと実写映画を拝見して震えました。その完結を、育児があろうとコロナ禍であろうと、映画館で見届けたいと思っています。
2021年04月06日映画『るろうに剣心』シリーズ過去作一挙上映記念! パート1&最新作『るろうに剣心 最終章 The Final』大友監督トークショーが2日に都内で行われ、大友啓史監督が登場した。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。同イベントは、『るろうに剣心』シリーズ10周年記念プロジェクトの一環として行われる、シリーズ過去作3作品の一挙上映を記念したもの。『るろうに剣心 最終章 The Final』(4月23日公開)の公開前に最新作を観れる唯一の機会ということもあり、チケットは発売開始2分で即完売となった。1作目『るろうに剣心』と、クライマックスを描く『るろうに剣心 最終章 The Final』の上映の間に大友監督のトークショーが行われた。1作品目が公開された当時、ここまでのビックプロジェクトになることを予感していたか? という質問に、大友監督は「スタートしたときはフリーになって1作品目だったんですよ。とにかく1本目を良い形で着地させることしか考えてなかったので、先の事は全く考えてなかったです。今でこそ佐藤健くんは佐藤健くんだけど、あの頃は大抜擢でしたし、22歳の若者とある意味僕は心中するつもりで会社を辞めて、一人でも多くの方に観て頂けるように走り回っていましたね。成功させる=多くの方々に作品が届くということなので、その結果が2、3に繋がって、こうやって最後の作品を撮ることにも至って。しかもお陰様でビッグなプロジェクトになって。平凡な言葉になってしまいますけども、今日集まって下さったような皆さんが応援してくれたからここに辿り着けたんだろうなと改めて思っています」と感謝の気持ちを伝えた。シリーズを通して主題歌を務めるONE OK ROCKの曲について、毎回初めて聞くときはどんな印象を持つかという質問には「僕は音楽の話をする時に彼らと一緒に試写室で作品を観るんですね。彼らが観ている背中を僕は後ろから見てるんです。スタッフ以外で初めてのお客さんでもあるので、何て言ってくれるか聞きたいし、どういう曲をイメージしているのか聞きたいんだけど、観終わった彼らの顔を見ると特に話すことはなくなるんですよね。彼らはアーティストだから、彼らが映画を観て芽生えたものを作品として作り上げてくれるので、全く心配していないんです。そして毎回“すげぇ曲来ちゃったな!”と思うんです。毎回絶妙な針の穴を通してくる感じ。彼らとは揺るぎない信頼関係が築けているのかなと思います。『るろうに剣心』という作品の大切な一部だし、大切なパートナーで、それも変えることなく続けられたのは素晴らしく幸せなことでしたね」と嬉しそうに語った。さらに、各キャラクターを演出していく上で役者とのコミュニケーションについて聞かれると、「他人の人生になりきって生きようとする彼ら彼女らのパフォーマンスを助けるために衣装、メイク、スタイリングをしっかり用意する。覚悟を持って臨んでくれる俳優が立つに相応しいセット、舞台を選ぶ。切り取るに相応しいカメラ、照明といった機材を選ぶ。中心にいる役者の魅力をいかにたかめることがにできるか、というところを常に考えたうえでコミュニケーションをとっています」と秘訣を教える。最後に大友監督は「多くの方に観て頂けることが本当に嬉しいです。撮影で7カ月間、シリーズでいえば10年間、その最後をちゃんと着地させたいなと思いここまでやってきました。、エンターテインメント作品として皆さんの心に残る作品になっているといいなと思いますし、応援していただけると嬉しいです。楽しんでください!」と挨拶し、イベントを締めくくった。
2021年04月05日俳優の佐藤健が主演を務める『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』(2021年4月23日・6月4日公開)の場面写真が4日、公開された。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。公開されたのは、佐藤演じる剣心と神谷道場のメンバーの1人・喧嘩屋の相楽左之助(青木崇高)の写真。左之助は直情的ですぐに熱くなり驚異の腕力を誇る熱血漢で、1作目での剣心との出会いは、喧嘩屋として剣を交えるところから始まる。剣心と出会ってから徐々に心を変化させていく左之助にとって、今やいくつもの戦いを共にした剣心は“最も大切な友”。今作「The Final」でも、その熱き友情は健在となっている。今作で剣心は十字傷の謎を知る男・縁と、その一派との戦いを重ねていくにつれ、肉体的にも精神的にも追い込まれていく。徐々に弱っていく姿を目にした左之助は、1人ですべてを背負おうとする剣心に腹を立て、正面から本音でぶつかる。彼の熱い真っ直ぐな思いをきっかけに剣心は、神谷道場の仲間たちに今まで語ることのなかった自身の過去を打ち明けることを決意する。剣心に思いをぶつける左之助は仲間を大切にし、戦いの渦の中で、観客をどこかホッとさせてくれる存在感を発揮する。青木は神谷道場のメンバーを「原作にあるように、身体をはって、命をはってでも守りたい仲間」と語る。前作から5年ぶりとなった「The Final」撮影をハードだったと振り返りながらも、「5年というのを“ブランク”と捉えてはいませんでした。この5年、それぞれ人生経験で得た表現が作中での絆に繋がっていると思うので、いい意味で表現が深くなっていると感じました。自分自身も人生経験を経てきた中から出せるものがあるといいなと思いながら演じました」と手応えを明かした。佐藤健については、「これだけの作品とたくさんのスタッフ&キャストの人々が関わってきた中で、中心に立つ気持ちというのは、彼にしかわからないですし、計り知れません。それをやり遂げたのは本当に凄い事だと思います」と称賛。また、自身の役者としての成長とともに歩んできた『るろうに剣心』シリーズを、「1つの仕事として捉えていないです。30代を思いっきりこの作品と付き合ってきたというのもあって、人生の一部のように感じていますし、成長させてもらいました。この作品は他の作品とは違います」と断言し、特別な“熱い想い”を語っている。現在、映画館ではシリーズの第1作目となる『るろうに剣心』を上映中(4月8日まで)。剣心と左之助の出会いのアクションシーンを大きなスクリーンで体感できる機会となり、「The Final」の特別映像やキャストのスペシャルメッセージも披露している。
2021年04月04日端正な顔立ちと圧倒的な存在感で周囲を惹きつけ、数多くの映画やテレビドラマに出演している、俳優の新田真剣佑さん。俳優である千葉真一さんの息子としても有名ですよね。新田さんは、2021年3月28日にInstagramを更新し、貴重な2枚の写真を披露しました。新田さんが公開したのは、同じく俳優の竹野内豊さんと撮影したツーショット写真です。なんと、20年前に、2人は並んで写真を撮ったことがあるのだとか。20年前と、現在を比較した写真をご覧ください!※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 新田 真剣佑 Mackenyu(@mackenyu.1116)がシェアした投稿 20年前に竹野内さんと写真を撮影した際は、なんとわずか5歳だったという新田さん。当時の状況を再現して、笑顔で写る2人の姿からは、仲のよさが伝わってきますね!投稿に対し、ネット上では45万件を超える『いいね』が集まりました。・ポーズを再現しているのに笑った。・竹野内さんが、変わらなすぎて衝撃的…。かっこいい!・5歳の新田さんはかわいいし、竹野内さんも素敵。最高のツーショット写真ですね。2021年4月からスタート予定のテレビドラマ『イチケイのカラス』(フジテレビ系)で、2人は共演することになっています。竹野内さんは、愛らしい子供だった新田さんと20年後に再会し、テレビドラマで共演することになるとは、想像していなかったかもしれませんね。プライベートでも親交のある、2人が見せる演技が楽しみです![文・構成/grape編集部]
2021年03月29日映画『ブレイブ -群青戦記-』(2021年3月12日公開)の大ヒット御礼舞台挨拶が26日に都内で行われ、新田真剣佑、山崎紘菜、鈴木伸之(劇団EXILE)、草野大成、そしてサプライズで濱田龍臣、鈴木仁、飯島寛騎、長田拓郎、足立英が登場した。同作は笠原真樹による人気漫画『群青戦記 グンジョーセンキ』の実写化作。いつも通りの日常を過ごす高校生たちが、ある日突然学校まるごと戦国時代にタイムスリップ。スポーツの名門校で活躍していた彼らは「部活で培った身体能力」と「未来を知る現代人の知識」を活かして、戦国時代を生き延び、平和な現代に戻ることを目指す。この舞台挨拶では、新田の親友である草野が登場。草野はダイエット企画として戦国時代の飯=戦国飯で体脂肪を10%落とすチャレンジに成功してこの場に立てたため「この景色が見たかったです」と感無量の様子で、新田は爆笑していた。撮影の思い出を聞かれると、台本にはなかった回想シーンを生徒達がアドリブで演じたというエピソードも。鈴木は「俺、全然関係ないのにアメフト部の鉄男(長田拓郎)とキスしたもん。2人ずつ前に出てなんかやるみたいな感じになってて」と告白。山崎が「カップル役の2人が前に出てて、その流れで鈴木さんと鉄ちゃんが前に出て『どうする?』ってなって、キスをするという」と補足すると、鈴木は「今でも覚えてる、すごい柔らかかったもん」と唇の感触を思い出していた。イベントでは、観客からの質問も募る……と思いきや、挙手した人物の顔を見たキャスト陣は「ええ!?」「ちょっと待ってちょっと待って!」「嘘でしょ!?」と驚愕。実は濱田龍臣、鈴木仁、飯島寛騎、長田拓郎、足立英が客席に潜んでおり、鈴木は「あの人ですよ、俺がキスした人は!」と長田を指さす。濱田は「この位置、いつ気付かれるんだろうってドキドキしてたんですよ」と照れ笑いを浮かべていた。鈴木が「鉄ちゃんは、俺がキスのエピソードをしてるとき何を思ってたの?」と長田に聞くと、「本当にドキドキしすぎて。ここに出るドキドキじゃなくなっちゃった」と苦笑。長田が「記念撮影する中、なぜか一番大きい男同士がキスするという。その次の日から、紘ちゃんが『鉄ちゃん、考太(鈴木)いるよ』って」と振り返ると、山崎は「アシストしてたんです、恋の」と明かす。長田は「僕は『あっ……』という気持ちになって、『考太、おはよう』って乙女なもじもじから、撮影に入ったらうお〜! って、乙女とゴリラの上下がすごすぎてずっと不安定でした」と心境を表した。鈴木が「コロナ禍じゃなかったら絶対この流れ、キスしてるじゃないですか! 初めて良かったと思っちゃいました」と安堵すると、長田は「めちゃくちゃ悔しいです」と気持ちを滲ませる。鈴木が「撮影時はコロナ前だったので、みんなでカラオケに行って、『別の人の彼女になったよ』(wacci)を鉄ちゃんが歌って、おれが隣で寄り添うというのがセットでした」と明かすと、長田は「『考太以外の彼女になったよ』って泣きながら……」と様子を語った。最後には、新田が「1番頑張ったのが大成だから」と減量企画に挑んだ草野をねぎらい、草野は「この作品じゃなかったらやんなかったですから! このメンバーでこれじゃなかったらやってない、あんな企画!」と号泣。キャスト陣は新田を筆頭に声を上げて笑い、最後まで和気藹々とした空気だった。
2021年03月26日俳優の新田真剣佑が3月26日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた初の単独主演作『ブレイブ ‐群青戦記‐』の公開御礼舞台挨拶に出席し「とても大切な作品になりました」とファンにメッセージ。ハリウッド挑戦を控えるなか「春馬さんの夢だった海外進出を叶えるため、そして思いをつなげるため、必ず結果を残したい」と決意を新たにした。笠原真樹の人気コミック『群青戦記グンジョーセンキ』を実写映画化。ある日突然、校舎まるごと戦国時代にタイムスリップしてしまったスポーツ名門校の生徒たちが、“部活で培った身体能力”と“歴史を知る現代人の知識”を駆使し、戦乱を生き延びようと奮闘する。新田は「日本で活動してきた僕にとって、この作品との出会いで新たな夢をいただいた。感謝しています」と語り、本作で共演した俳優・三浦春馬さん(武将・松平元康/のちの徳川家康役)へ思いをはせた。公開から2週間が経過し、新田のもとにもさまざまな反応が届いているといい「友だちはほとんど見てくれた」とにっこり。「長文でメッセージを送ってくれる方や、ボイスメールで熱い感想がくれる方も。すごく感動した、良かったというメッセージをいただき、とにかく良かったなと」と安どの表情を浮かべた。舞台挨拶には新田をはじめ、共演する山崎紘菜、鈴木伸之(劇団EXILE)、草野大成、濱田龍臣、鈴木仁、飯島寛騎、長田拓郎、足立英が勢ぞろいした。コロナ禍でのプロモーションでは、大人数が集まることが難しかったため、新田は「ついにこの日が来た。素直にうれしいです」と貴重なキャスト集結に大喜びだった。山崎は「両親が見てくれたんですけど、最後めちゃくちゃ泣いたと言ってくれて、うれしかった」と報告。鈴木も「感動したって言葉をたくさんいただいた」というが、自身が演じるキャラクターの衝撃的な展開については「結構序盤で…(笑)。なので、ビックリしたという声も多かった」と話していた。また、イベント初登場の草野は「このままのキャストで、続編を作ってほしい」とシリーズ化に意欲を燃やし、「もう僕の頭の中では、面白いストーリーができあがっている。聞いてくれる人がいないんですが、いつか監督(本広克行)に伝えたい」と意気込んでいた。取材・文・写真=内田涼『ブレイブ -群青戦記-』全国公開中
2021年03月26日映画『ブレイブ -群青戦記-』(2021年3月12日公開)の大ヒット御礼舞台挨拶が26日に都内で行われ、新田真剣佑、山崎紘菜、鈴木伸之(劇団EXILE)、草野大成、そしてサプライズで濱田龍臣、鈴木仁、飯島寛騎、長田拓郎、足立英が登場した。同作は笠原真樹による人気漫画『群青戦記 グンジョーセンキ』の実写化作。いつも通りの日常を過ごす高校生たちが、ある日突然学校まるごと戦国時代にタイムスリップ。スポーツの名門校で活躍していた彼らは「部活で培った身体能力」と「未来を知る現代人の知識」を活かして、戦国時代を生き延び、平和な現代に戻ることを目指す。新田は同作について、「ここにいる役者全員、とても大切な作品になりました」と言いながら声を詰まらせ、「僕は日本で活動してきて、今日が僕の第一章の終わりだと思っています」と、同作の区切りを表す。同作には、新田が演じた主人公・西野蒼をを導くことになる松平元康(後の徳川家康)役として、故・三浦春馬さんが出演していたが、新田は「これから、春馬さんの夢だった海外進出を叶えるために、思いを重ねるために海外で挑戦していきます。そして、必ず結果を残してみせます」と宣言。「それが僕のこの作品で出会った……なんていうの? なーんだろ! いただいた新たな夢です」とお茶目に言葉を選びつつ語り、「この作品には本当に感謝しています。僕にとって大切な作品になったように、皆さんにも忘れられない大切な作品にしてほしいです」と観客へのメッセージを贈った。
2021年03月26日累計発行部数150万部を超える人気コミックを実写化し、絶賛公開中の『ブレイブ -群青戦記-』。現在、大きな反響を呼んでいるところですが、今回は本作を語るうえで欠かせないこちらのおふたりにお話をうかがってきました。新田真剣佑さん&鈴木伸之さん【映画、ときどき私】 vol. 368ある日突然、学校ごと戦国時代にタイムスリップしてしまった高校生たちが、部活で鍛えたスキルを駆使しながら、織田信長や徳川家康と戦っていく姿を描いている本作。劇中では主人公で弓道部の西野蒼を新田真剣佑さん、蒼の幼なじみで剣道部の松本考太を鈴木伸之さんが演じています。そこで、撮影現場での忘れられない思い出からお互いに対する思いまでを語っていただきました。―共演されるのは今回が初めてですが、以前からおふたりは親交があったとうかがっています。どのくらい前からお互いのことをご存じですか?鈴木さんあんまり覚えてないけど、2~3年くらいだっけ?新田さんどうだったかな……。5年にしときますか(笑)。鈴木さん嘘の記事になるけど(笑)。じゃあ、5年にしますか。―では、5年前からということで(笑)。どういった出会いだったんですか?鈴木さんあのときは、卓球やったんだよね?新田さんうん、楽しい会だったよね。鈴木さん僕は卓球に相当自信があったんですけど、まっけんも卓球が強くて、五分五分のやりあいを1時間くらい続けてたんです。でも、そこからまさか映画で共演させてもらえる日が来るとは思わなかったので、やっぱり縁はありがたいなと感じています。離れていても、つねに一緒にいる感覚があった―実際ご一緒にお仕事されてみて、役者としてのお互いの印象はいかがですか?新田さん僕の役にとって、考太というキャラクターはものすごく大きな存在だったので、離れていても通じ合えているというか、つねに一緒にいるような感覚がありました。鈴木さん確かに、そういう感じはあったよね。新田さん考太がいたからこそ、最後の蒼が生まれたので、役としても僕自身としても支えてもらいました。鈴木さん僕はまっけんの作品をずっと観ていたので、まずは一緒にお芝居できるのが楽しみでした。現場に入ってから驚いたのは、この作品がまっけんにとっては初の単独主演作だと聞いたとき。そんなことをまったく感じさせないくらいみんなに気を配ってくれていましたし、蒼というキャラクターに人生をかけているのが伝わってきたんです。それを見て、男としても、蒼としてもまぶしくてステキだなと思いました。―そのなかでも、座長としての新田さんにすごさを感じた瞬間といえば?鈴木さんいっぱいありましたよ。率先して現場をチームにまとめてくれましたし、キャストのみんなが自信を持ってお芝居に向かっていける環境にまっけんがしてくれていました。そんなふうにドンと構えてくれていたので、周りもスイッチが入るんですよね。現場の雰囲気というのは、主演の人の立ち振る舞いによってどちらにも転ぶと思うんですけど、この作品に関しては、温かい空気で包んでくれたまっけんのおかげでものすごく楽しくて、青春時代みたいな1か月になりました。強く見えるか不安だったけど、大変なことはなかった―新田さんは、オリジナルのパーカーをキャストとスタッフにプレゼントされたりもしたそうですね。そのほかにも、主演として現場の士気を高めるために、意識していたこともありましたか?新田さん僕は何もしてないですけど、誰ひとり仲間外れになることなく、みんなが楽しい現場になるようにコミュニケーションを取ろうと思っていただけです。とにかく、いい人ばっかりだったので、現場はつねに明るかったのが印象的でした。僕としては、役をこれほど細かく掘り下げられる場があってすごくうれしかったです。ここまでできたのは初めてだったので、役と向き合えることがこんなにも幸せなことなんだなと知りました。―役作りでアクションやそれぞれの競技の練習などもあったそうですが、今回の作品で一番の大変だったことは何ですか?新田さんひとつだけ、やりにくいと思ったことがありました。それは、親友でもある草野大成との共演です(笑)。普段、友達としてつねに一緒にいるので、大成と一緒にお芝居するのはやりにくいなと思いました。―恥ずかしさがあったということですか?新田さん全然恥ずかしくはないんですけど、現実世界に引き戻されそうな感じがしたんですよね。なので、大成が目に入ってきたときは、スッと目をそらしたこともありました。って、冗談です(笑)。でも、それ以外やりにくかったことは思い浮かばないですね。鈴木さんそうなんだよね。僕もないかも。考太はスポーツ強豪校の剣道部という役なので、すごくうまくて強い人に見えるようにしないといけないという不安はありましたが、それぐらいだったと思います。みんな必死に汗を流しながら役と向き合っていた―初挑戦となった剣道の練習も、つらいよりは楽しめた感じですか?鈴木さんそうですね。今回はいろいろな部活の人が出ているんですけど、事前に大きな倉庫みたいなところでみんなでアクションや競技の練習をしていました。それぞれが必死に自分の役と向き合いながら汗を流している姿は、本当の部活動みたいでしたね。いま思うと、あのときからすでにこの作品は始まっていたような気がしています。―そのなかで、ご自身の高校時代や青春時代を思い出す瞬間は?新田さん部活の朝練をしていたことを思い出しましたね。鈴木さん確かに、それはあるね。新田さんみんなでモチベーションを上げていた感じがすごく部活みたいで、しかも全員がやる気だったので、それもよかったなと思いました。鈴木さん朝一に校庭でのシーンがあると、呼ばれてもいないのにみんな少し早く集まって、ランニングしたりキャッチボールしたりしてたよね。新田さんそうそう、みんなでピョンピョン飛び跳ねたりして。鈴木さんそれぞれが自主的にアップしてたんですけど、そういうのも作品のなかに生きていたように感じています。―画面に写ってないところでも、そういった空気感がすでにできあがっていたんですね。本当に仲が良かったようですが、そのなかでもみんなで爆笑したエピソードといえば?鈴木さん笑ったことは、いっぱいありましたね。つねにゲラゲラ笑ってたんじゃない?新田さんうん、毎日そんな感じだったよね。この作品に出たからこそ、できるようになったことがある―ムードメーカーとなっていたのは誰ですか?鈴木さん福山翔大をはじめ、いっぱいいましたよ。新田さんタイプの違うムードメーカーが何人もいたので、うるさかったなぁ(笑)。鈴木さんそうそう。うるさかったけど、楽しかったよね。新田さんまあ、ケガもなく終われたのは本当によかったなと。それにしても、ああいう現場はなかなかないんだろうなと改めて思っています。鈴木さん本当に、またあんな現場に行きたいですね。―年下から先輩まで個性豊かなキャストが多いので、刺激的な現場だったと思いますが、そこで学んだことを振り返るとすれば?新田さん今後、この作品に出たからこそできるようになったことが、たくさん出てくると思います。でも、それはこれからの現場で実感することだと思うので、いまはまだわからないことかもしれないです。鈴木さんそうですね、僕も学んだことはいっぱいありました。それは改めて全編通して作品を観たときに感じたことでもありますが、相手を思いやる気持ちとか家族のありがたみとか、どのシーンを通してもいろいろなことが勉強になったと思います。この作品には、そういうステキな瞬間がたくさん詰まっていると感じました。―完成した作品をご覧になって、印象に残っているシーンについて教えてください。新田さんあとになって監督から聞いてびっくりしたのは、みんなの死に際がそれぞれのアドリブだったことです。ひとりひとりがかっこよく死を遂げていたので、「みんなどうしているのかな?」と考えていたんですけど、全部台本にないアドリブだったと聞いて、鳥肌が立ちました。鈴木さんグッとくるシーンはたくさんありましたけど、高校生たちが人のことを思いながら行動している姿がとにかくまぶしかったですね。特に中盤に大きな展開がひとつあって、蒼が心変わりするところがありますが、それ以降は本当にあっという間に感じました。まっけんの瞬発力と本番の強さに驚かされた―ちなみに、それぞれが演じられたキャラクターと高校時代の自分と重なる部分はありましたか?新田さんどうだろう、戦国時代にタイムスリップしたことないからなぁ……。鈴木さんそうだね(笑)。新田さんただ、僕も蒼みたいに高校時代は部活に明け暮れた日々を過ごしてはいました。―蒼みたいに自分に自信が持てなくて悩んだことは?新田さんそれはなかったですね。というのも、僕は自信満々でしたから(笑)。鈴木さん(笑)。でも、まっけんは本当にすごいので、いまの言葉に嘘はないと思いますよ。「この人ほどすごい人はいないんじゃないかな」と思う瞬間は何度もありましたから。―たとえば、どのようなことがあったのでしょうか?鈴木さんこの前、ある番組で「1分間に最も多く箸でキャッチしたマシュマロの数」でギネスの世界記録を持っている僕に寄せた企画をしてもらったことがあったんです。あ、ギネスの世界記録を持っているとこだけ、太字で書いてもらってもいいですか?―(笑)。ギネスの世界記録は、本当にすごいですね。鈴木さんそれで、「お箸でお手玉を取る」というゲームをしたんですけど、実はめちゃくちゃ難しいんです。なのに、まっけんが練習を始めたのは本番の5分前。にもかかわらず、本番では1発で成功させたんですよ。その瞬発力と本番の強さに、この人すごいなと思いました。実際、ほかの人がまっけんのあとに挑戦したら、全部落としてましたからね(笑)。新田さんあはは!役と向き合うということに関しては、つねに一生懸命―鈴木さんがこれなら新田さんに勝てると思うものは?鈴木さんうーん、ないっすね。確か、卓球もまっけんのほうがちょっと強かったですから……。でも、卓球だけは僕にしておこうかな!―では、卓球は鈴木さんということで(笑)。ちなみに、おふたりがもし戦国時代にタイムスリップしたら、ご自分はどんな武器を使って戦いますか?新田さんこの前、番組の企画で弓の的当てをしたんですけど、けっこうそれができたので、弓ですね。もしくは銃を使って、スナイパーになるというのもいいかな。鈴木さん僕は、逃げ足の早さですね。戦わずに逃げ続けて、戦いが終わるまでうまく逃げ切りたいと思います(笑)。―それぞれの個性が出ておもしろいです。また、本作では一生懸命になれることの素晴らしさも改めて感じましたが、いま一番ご自身が一生懸命になれる瞬間を教えてください。新田さん役と向き合うということに関しては、つねに一生懸命だと思います。そんなふうに僕は仕事だけに一生懸命なので、プライベートは何でもいいと思っているくらいです。鈴木さん僕も仕事に関しては、自分の役について一生懸命考えていて、それをなるべく体現できるように意識しています。あとは、どこでも同じようなこと言っていて申し訳ないんですけど、僕はゲームかサウナですね。これだけです。新田さんあ、僕もゲームには一生懸命かも!それは同じですね。インタビューを終えてみて……。とにかく仲が良くて、お互いのことが大好きなのが伝わってくる新田さんと鈴木さん。この作品について本当に楽しそうに振り返るおふたりの姿からも、いかに今回の現場が充実していたのかが想像できました。いろいろな裏話を踏まえたうえで、ぜひ本編もお楽しみください。前代未聞の戦いに熱くなる!アクションあり、青春あり、友情あり、恋愛あり、歴史ありと見どころ満載の本作。命をかけて一生懸命に戦う高校生たちの姿と、スピーディーな展開にどんどんと引き込まれてしまうはず。戦国時代へと一緒にタイムスリップしてみては?写真・大内香織(新田真剣佑、鈴木伸之)取材、文・志村昌美ストーリー自分に自信を持つことができず、部活動にも力が入らないままでいた弓道部の西野蒼。そんな様子を見て、幼なじみの瀬野遥と松本考太は蒼のことを気にかけていた。その日も退屈な授業と常勝を義務付けられた部活といういつもと変わらない日になるはずだったが、一本の雷が校庭に落ちて、彼らの日常が一変してしまう。その直後、学校の外の見慣れた風景は、見渡す限りの野原となり、校内には刀を持った野武士が襲来。パニック状態で次々と生徒が倒されていくなか、歴史オタクの蒼は、学校がまるごと戦国時代にタイムスリップしてしまったことに気がつく。はたして、彼らは戦国時代を生き抜き、現代へと無事に戻ることはできるのか……。時空を超えた予告編はこちら!作品情報『ブレイブ -群青戦記-』全国東宝系にてロードショー中配給:東宝©2021「ブレイブ -群青戦記-」製作委員会 ©笠原真樹/集英社写真・大内香織(新田真剣佑、鈴木伸之)
2021年03月26日『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』(2021年4月23日・6月4日公開)の配信イベント「るろうに剣心 GLOBAL FAN SESSION」が24日に行われ、佐藤健、武井咲、新田真剣佑、青木崇高、土屋太鳳、有村架純、高橋一生、江口洋介、大友啓史監督が登場した。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。久しぶりの共演となったキャスト陣だが、和気藹々とした雰囲気でイベントは進行。全世界配信のため、青木が「Please call my name!」と英語で画面に話しかけると、キャスト陣が「Sanosuke〜!」と恥ずかしそうにレスポンスするなどしていた。また、こちらも久しぶりとなった"神谷道場"での撮影について、佐藤は「道場にいるときは仲間がみんないるんですよね。剣心にとってはるろうにの旅を始めてから初めて帰る場所ができた。僕も剣心と同じようにホーム感を感じていました」としみじみ。武井は「細部まで当時とまったく同じで驚きました。だからブランクを感じずにいられたような気がします」とセットの再現度に驚き。「初めてお伺いしました」という土屋は、「やっと友人の実家に遊びに行ったみたいな感覚でもあり、名所旧跡巡りのような感覚でもあり。1番としては『撮影の聖地だ!』という感じでした。あたたかかったです」と感動を語った。初参加となった高橋は「大友さんとも健君とも以前にご一緒させていただいて、また一緒にできたらと思っていたのでとても嬉しく思いました」と喜びを表す。佐藤は「出演シーンが限られた中で、説得力を持たせるのって本当に難しいことで、時間をかけてエピソードを描けない。その人が映った瞬間に『こうやって生きてきたんだろうな』ということを芝居で匂わせないと行けない。僕には到底できない」と感服していた。配信ではスクショタイムも設けられ、佐藤は高く掲げたピースを武井の頭の上でひらひらしたり、有村の頭の後ろにしてみせたりと、ちょっとしたいたずらも。最終的には一人ひとり退場しながらカメラにサインをしていく様子を、最後の佐藤が笑顔で見守っていた。
2021年03月25日『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』(2021年4月23日・6月4日公開)の配信イベント「るろうに剣心 GLOBAL FAN SESSION」が24日に行われ、佐藤健、武井咲、新田真剣佑、青木崇高、土屋太鳳、有村架純、高橋一生、江口洋介、大友啓史監督が登場した。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。「The Beginning」に出演した有村は、剣心の妻でありながら斬殺されるという悲劇のヒロイン・巴を演じる。原作でも人気のキャラクターで「監督やプロデューサーさん方も『ずっと待ち望んでいたエピソードをようやく撮影するときが来た』と。本当に雪代巴という役は剣心さんにとっても、みんなにとってもすごくすごく大切な役なんだと言っていただいて、プレッシャーと言えばそうなんですけど、その言葉があったからこそ、作品に寄り添いたい、皆さんに寄り添いたいと強く思って撮影に参加させていただきました」と振り返る。「撮影をしていた時にも、健さんが『剣心の役作りは巴から始まってる』と私に言ってくださって、私の中ではその言葉がとても心に残っていますね」と明かした。この言葉に、佐藤は「なんだよ、バラすなよ」と照れ笑い。さらに「おっしゃる通りで、巴との出会いを経て旅に出て、その10年どうやって生きていこうか彷徨ってから剣心の物語が始まるので、巴を思って役に臨むのは当たり前のことだし、大切なシーンの前では巴との別れや日々を思い出して、1回深呼吸をして本番に臨んだりしていた」と告白する。「パート1から、僕の体の中には巴という女性は内蔵されていて、映像にも映ってると思うので、今回の『The Beginning』を皆さんに見てもらえるのは非常に嬉しいことですし、1本集中してこのエピソードを描かせていただいたことにも感謝しています」と作品への思いを語った。佐藤から見た有村の巴については、「初めてお会いする巴なんですけど、僕は懐かしく感じたんです。ずっとふわふわした気持ちのまま撮影していて、僕の人生にとってもすごく特別な時間だったんだなって、振り返って思います」と絶賛。有村は「初めて剣心さんと対峙した時の、寂しそうな背中が忘れられない。孤独な背中をしている姿に、巴としてものすごく心を揺さぶられた瞬間が多かったです」と撮影時の心境を吐露した。
2021年03月25日『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』(2021年4月23日・6月4日公開)の配信イベント「るろうに剣心 GLOBAL FAN SESSION」が24日に行われ、佐藤健、武井咲、新田真剣佑、青木崇高、土屋太鳳、有村架純、高橋一生、江口洋介、大友啓史監督が登場した。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。剣心の元妻である巴を演じた有村。背中まで明いたワンショルダーのパンツドレスで片肌を大胆に露出し、美デコルテで視聴者を魅了する。「私は『るろうに剣心』という作品に携わった時間はわずか1カ月あまりなんですけど、健さんをはじめとするキャストの方々、大友監督をはじめとするスタッフの方々に負けないように、同じ熱量でこの作品に寄せさせていただきました。今日はとても緊張していますが、一つ一つ大事に答えていきたいと思います」と挨拶した。巴が剣心と心を通わせていく過程について、大友監督は「脚本の段階で結構迷った。剣心と出会ってどういう風に彼女の心が変わっていくのかということ、どのタイミングで変わるのかということが」と振り返る。「『どこで剣心に?』という話もちょっとして、あんまりそこの答えを僕は出さなかった。意識してほしくなかったというのもあって、2人が向き合っていく中で生まれてくるものを拾いたい」と意図を明かし、「撮ってる最中でだんだん見えてきた感じはしました。どこでスイッチを入れたのかはわからないけど、出てきたもので僕らが感じながら撮ることができた。それはお客さんにも通じると思う」と自信を見せる。「剣心から『一緒に暮らそう』と言われた時の表情とか、有村さんがアウトプットしてくる芝居をヒントに実存する巴像を現場で作り上げていった」と説明した。そんな監督の言葉を受けた有村だが、「正直無我夢中だったので……」と、自身ではどこでスイッチが入ったかわからないという。「毎日ワンシーンワンカット大友さんが何テイクも重ねてくださったので、テイクを重ねるたびにとても役が自分に近づくような気がして、すごく心地よかったんですけど、そういった時間の積み重ねの中で自然と芽生えてきた心の動きだったり、気持ちだったりがあったんじゃないかなと思います」と語った。
2021年03月25日『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』(2021年4月23日・6月4日公開)の配信イベント「るろうに剣心 GLOBAL FAN SESSION」が24日に行われ、佐藤健、武井咲、新田真剣佑、青木崇高、土屋太鳳、有村架純、高橋一生、江口洋介、大友啓史監督が登場した。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。佐藤は、10年前から続く同シリーズに出ていなければ「今の僕はいません」ときっぱり。「あそこでこの役と出会って、思い切りやらせてもらって、それ以降観る人もずっと僕を通して剣心を見てたり、僕も剣心を背負って他の仕事をしてきたんだろうと思うんです」と述懐。「間違いなく代表作だし、それが今回最後と言うことで、肩の荷が下りたような気持ちもありますし、この先の仕事の仕方は全然違ったものじゃないといけないんだろうなと思っていて。この作品以上のものをこれから作っていかないといけないんだなと、一種のライバルのように捉えたりもしている」と心境を吐露した。剣心の最後の敵となる縁を演じた新田は「参加してみて、これほど自分の能力を生かせる、アクションができる現場に携わるというのは、役者として嬉しいことだなと思いました」と感謝。さらに「監督とお会いしたのが撮影の2年前くらい。『この作品でアクションを見せるまで、どこにも見せないでくれ。その代わり、僕は全部見せられるようにするから』と言われて」と驚きの告白も。「『わかりました。どこでもやりません』と(答えて)、『るろうに剣心』は今回できることを全てやった作品です」と明かした。そんな新田について、佐藤は「もともと体が動くのは当然なんですけど、現場での向き合い方が非常に素晴らしかったです。ストイックなんですけど、ちょっと度が違うんですよ。"ド"ストイックなんです」と表現する。「体の作り方にかける思いもそうだし、本番が始まる10秒前くらいまでずっと筋トレしてるんです。心強かったです」と頼もしさを語った。配信では、抽選で当選した世界中のファン50名とつながり、質問などにも答えたほか、オフィシャルサイトで募集した“るろ剣愛”溢れる熱いコメント動画の数々も紹介された。子供達が剣心の技を真似している動画を見た佐藤は「子供に真似されるのは憧れで、僕も子供の頃に『るろうに剣心』のアニメを見て傘で遊んでいたので、まさかそんなことをしてくれるとは幸せです」と感じ入った様子。また全世界配信の視聴者数を発表する予定だったものの、YouTube、Twitter、Instagram、LINEの各プラットフォームにてLIVE配信されていたために集計が間に合わなかったのか、最終的には司会の荘口彰久が「かなりの数の方が見ている、と! ありがとうございました」と締めていた。
2021年03月24日東京マウントガールズ
編集部の「これ、気になる!」
兄の連れてきた婚約者は…