働くことが大好きだと思われがちな日本人であるが、どうやらそうでもないという事実が判明した。アメリカの人事コンサルティング会社「KeneXa High Performance Institute」が28ヵ国の社員100名以上の企業・団体に所属する社員を対象に調査した「組織の成功に貢献しようとするモチベーションの高さランキング」において、日本人の「仕事に対するやる気度」はなんと最下位であったのだ。やる気の度数は「従業員エンゲージメント指数(%)」によって表され、順位がつけられる。世界最高はインドで77%、以下、デンマーク67%、メキシコ63%と続く。アメリカは59%で5位、中位には50%前後のヨーロッパが名を連ね、日本は31%でダントツのペケ。(参照元:DIAMOND online)そんな仕事をやる気のない日本人が見習うべきなのは陽気なイメージの強いメキシコ人だった。「反省会を一切しない」のが “メキシコ流”同調査の順位の中で意外なことに上位に名を連ねた国、メキシコ。果たしてどのような点でメキシコと日本は違うのか。その手がかりを掴むため「職場環境」に注目した。まずメキシコでは、いい意味で家庭と職場のボーダーラインがない。職場に子どもを連れてくることは当たり前であるし、重要な会議にはなぜか奥さん同伴という人も珍しくないそうだ。家族を大切にする国民性で、社員の家族の誕生会も人事が一括で管理して、会社全体で一緒に祝うという。そのため、毎月なにかしらのイベントが社内で開催され、多くのメキシコ人はサプライズの企画をしたり、誕生日プレゼントを用意することを会社の仲間と楽しんでいるのだ。(参照元:東洋経済ONLINE)またメキシコ人は性格的に繊細な人が多く、怒られることが苦手だという。怒られることがあれば本人も周りもへこみ、労働効率が悪くなるため、上司は部下をとにかく褒めることから始めるそうだ。反省はさせず、来期に向けた会議でも「褒めること」しかしない。もちろんお酒が入ったからと言って饒舌になって部下や後輩に仕事談義をしだす上司もいない。さらには役職や立場に関係なく、いつでも相手を敬う姿勢が取られているため、自分より下の立場の者が意見をしてきても反論から入る上司もいない。どちらかと言うときちんと耳を傾けてくれるそうだ。(参照元:東洋経済ONLINE)(Photo by Snapwire)労働時間は世界第1位。メキシコ人の「明日やるね方式」とはこのような環境下で仕事は果たして成り立つのか。答えは「YES」。仕事はきちんと回っている。そもそもメキシコ人はとても勤勉で、多くの企業が朝は9時から始まって夜遅くまで働くのが主流なそうで、実際にメキシコ人の労働時間は世界第1位。(参照元:世界ランキング)特にミーティングは朝に行われることが多く、7時からの朝食ミーティングも当たり前。祝日も年7日と、日本の半分以下だ。(参照元:山本労務)そんな状況下でもやる気が低下しないのがこの国。なぜなら、「やるときはやる」がメキシコ流だからだ。例えばワールドカップの試合の日などは仕事をさっさと切り上げて帰宅をする。だが、それを巻き返す時間は計算済みであるという。それにメリハリだって付いている。大事な商談では上司は最初だけ出てきて、あとは部下に任せ、さっさと帰ってしまう。これは最初に上司が場を締めることによってハードルを一気に高くし、そのレベルから交渉を開始できるようにするメキシコなりの計算なのだ。(参照元:東洋経済ONLINE)また、メキシコには「mañana(マニャーニャ)方式」というものが存在する。「マニャーニャ」とは直訳すると「明日やるね」という意味。これは要するに仕事を翌日に回すことで、今日やるよりも確実に早く終わらせることができるという考え方だ。この「mañana(マニャーニャ)方式」の裏側にあるのは「何のために必要か?」、「誰のメリットになるのか?」、「社会的にどうなるのか?」というチェックリスト。無計画なままでとにかくやるよりもタスクを細分化し整理してから必ず次の日に終わらせるこの方式。「明日まで待てないほど急な仕事はない」ということだ。(参照元:lifehacker)メキシコにおいて「明日やるね」は先を見越した返事なのかもしれない。メキシコ、それは“幸せ”に溢れた国メキシコ人は仕事へのやる気度が高いだけではなく、プライベートの充実を高いようだ。国民の幸福度では世界第8位を誇り(日本は28位、参照元:THE HUFFINGTONPOST)、夫や妻を愛する国ランキングでは1位である。(日本は28位、参照元:Globature)まさに幸せに溢れた国なのだ。職場においては女性だって輝いている。女性が取締役を務める大企業は46%。(参照元:メキシコ投資推進グループ)それに対し、日本の上場企業の女性役員数は全体のたったの2.8%である。(参照元:東洋経済ONLINE)人生を楽しみ、家族との時間を楽しみ、仕事をも楽しむ。そんなメキシコ人の生き方はなんだかとても羨ましく映る。(Photo by Takalani Radali)—————Text by Asuka YoshidaーBe inspired!
2017年01月27日73種類の動物たちの求愛行動や交尾を収集し、分類してまとめた図鑑が存在する。その図鑑とは、「ゴムじゃないコンドーム」で有名なサガミオリジナルのグローバルキャンペーン『ACT OF LOVE ~愛は、行動するもの。〜』で作成されたものだった。6年もの月日をかけ、バイリンガルで編纂され、2016年1月にWEBデジタル版、冊子版として、全世界に向けて公開された。(Photo by Cat)タツノオトシゴは、メスの体内で受精をするのではなく、オスの体内で受精を果たす。求愛行動も必然、オスがその能力をアピールすることから始まる。体をくねらせて、卵を受け取る“袋”である育児嚢(いくじのう)に海水を入れて膨らます。オスは、卵を産みつけてもらう袋の存在を示すために体をゆするのだ。アピールを受け入れたメスは、オスと尾を絡み合わせて、旋回をしたり、這うように泳いだり、踊り続ける。そのダンスの間に、次第に体の色が薄い婚姻色に染まると、産卵体制へ。繋いでいた尾を離して、メスが育児嚢(いくじのう)へと卵を産みつける。数週間ではち切れんばかりのお腹に膨れ上がるオス。その妊娠中にも、彼らはデートを繰り返すという。孵化した50尾程度のタツノオトシゴの仔魚は、孵化後もしばらくは育児嚢(いくじのう)の中で過ごす。海藻などに尾で体を固定し、体を震わせて稚魚となった子どもたちを“出産”するオス。5カ月間の繁殖期間中、オスの袋が空くとすぐにメスはまた卵を産みつける(引用元: ACT OF LOVE)②「妻ひとり。夫たくさん」by タマシギ(Photo by Vijay Anand Ismavel)目の周りに勾玉(まがたま)のような形をした縁取りがあるのが特徴的なタマシギ。オスとメスの見た目が異なる“性的二型”で、メスはオスよりも体が大きく、羽の色も鮮やか。そう、インドクジャク等の他の性的二型の鳥と違って、メスの方が圧倒的に美しい。それはタマシギが、メスからオスにアピールをし、1羽のメスが複数のオスとつがう“一妻多夫”の特性を持っているからだ。求愛の時期は春から秋にかけてと長い。メスは湿地帯や田畑で「コォー、コォー」という鳴き声を発して、オスを呼ぶ。オスを見つけると、両翼をめいっぱい伸ばし、翼下面の白をオスに誇示し、しばらく静止してから畳み、また身体の向きを少しずつ変えては同じことを繰り返す。その場で足踏みやジャンプをすることもあるという。無事つがいになり、営巣して卵を産むと、メスは抱卵や子育てのすべてをオスに任せて、次のオスのもとへ行ってしまう。オスはというと、ヒナを孵(ふ)し、ある程度大きくなるまで、連れ歩いて面倒を見る。ひどい妻だと憤慨する男性もいるだろうが、このような一妻多夫はメスが子育てから解放され次々と営巣し卵を産んだ方がよいような、厳しい環境と餌条件から進化したものといわれている。(引用元: ACT OF LOVE)③「若い男には目がありません」by 熟女ライオン(Photo by sethoscope)ライオンは、リーダーオス1頭と10頭前後のメスと未成熟なオス1、2頭からなる“プライド”と呼ばれる群れを形成する。未成熟なオスは通常2歳半-3歳くらいで追い出され、同性同士でプライドを形成。追い出されたオスは別のプライドを乗っ取るか、リーダー不在のところに受け入れてもらうしかない。それは何故かというと、狩りはすべてメスが行い、オスはそのエサをもらって生きているからだ。狩りをしないオスの役割は、外敵を防ぎ、メスたちに子どもを産ませること。ライオンはネコ科の中でも非常に性欲が強いといわれている。一年中いつでもメスが発情する度に、オスはすべてのメスを満足させなければならないのだ。メスは発情するとオスの顔の前にお尻を近づけ尾で頬を撫でて誘う。オスはメスの上に乗り首筋を甘噛みしながら行為に至る。1回の交尾は20秒ほどだが、発情期には15分に1回メスからの誘いがかかり、それが4日-1週間ほど続く。多いものだと、55時間で157回の連続交尾が観察されている。ろくに食事もとらず続く繁殖行動は過酷で、その間に若いオスに乗っ取られることも少なくない。複数のオスがいるプライドではたてがみが黒くふさふさした若く健康なオスに、メスたちは交尾をせがむ。狩りもできず精力も吸い取られた老オスは、プライドを去り、静かに死を迎えるのだ。(引用元: ACT OF LOVE)「あなたの求愛」を綴った一冊を作ろう。(Illustration by Kohei Takemoto)「MAKE LOVE(メイクラヴ)」という言葉が意味する「愛のあるセックス」。あなたの求愛を表現するZINEを、思い切って作ってみませんか?その名も『MAKE LOVE ZINE』。“ZINE(ジン、ザイン)”とは、自費出版で自費制作の小冊子のこと。 Be inspired!の兄弟メディア、カウンター&サブカルチャー専門誌 HEAPS Magazine からスピンアウトしたZINEコミュニティ「HEAPS ZINE CLUB」が、今週の土曜日に渋谷ヒカリエ8階の Creative Lounge MOVで行われる。仕事と働き方の見本市 『mov市 Neighborland 2017』 in 渋谷ヒカリエ8階で、HEAPSは「11分間で作るLOVE ZINE 」ワークショップを開催することが決まりました!さて、なぜ制作時間が11分間?それは、服を脱いだり着たり、余分な会話をそぎ落としてしまえば、セックスとはたった11分間の行為ともいわれるからです。今回はその11分間で、「愛と、そして求愛を表現する」ためにZINEを制作してみよう、ということです。また、今回のワークショップは、だれよりも真摯に愛を見つめ続けてきた企業、サガミオリジナルを製造する相模ゴム工業さんが、愛のあるセーフセックスのための必需品「コンドーム」を特別に提供してくれました。「愛の誓いの日」とされるバレンタインデーを控えるこの時期。普段はなかなかパートナーに、口に出して伝えられないストレートな「求愛の気持ち」を込めて一冊のZINEに綴ってみませんか?渋谷ヒカリエ8階で開催されるMOV市にきて、HEAPSメンバーと一緒に、「愛と求愛とコンドーム」を詰め込んだ『MAKE LOVE ZINE』を作って、大切な人に贈ろう!詳しくはこちら。仕事と働き方の見本市『MOV市』渋谷 Hikarie 8階のメンバー制ワークラウンジCreative Lounge MOVが主催する、仕事と働き方の見本市。ポップアップショップ、診断テスト、フォトスタジオやスタイリングレッスン、ワークショップやライブパフォーマンスなどなど。職種も年齢も国籍も様々なMOV member(=Neighbor)のひとりひとりが、自分自身のスキルやナレッジをユニークな体験型ブースに並べていきます。エントランスはフリー!普段はクローズドなラウンジも、この日ばかりはフルオープンにして、みなさまをお待ちしています。どんな場所なのか、どんな人がいるのか、おもちゃ箱をひっくりかえしたようにカラフルで騒々しい会場で、多様な働き方・生き方をぜひ体感してください。 【MAKE LOVE ZINE ワークショップ&MOV市概要】日時:1月28日(土)時間:13:00〜19:00(※ワークショップセッション時間は下記にて記載)場所:渋谷ヒカリエ8F Creative Lounge MOVOPEN LOUNGE内 コーヒーカウンター住所:東京都渋谷区渋谷2−21−1 渋谷ヒカリエ8Fウェブサイト:▼ワークショップセッション時間1回目13:00~/2回目14:10~/3回目15:20~4回目16:30~/5回目17:40~※1セッション先着6名様まで!※セッション時間のご予約もできますので、当日ブーススタッフにお申し付けください。▼料金ワークショップ参加費 1回 ¥500 [LOVE ZINE制作キット代込み]LOVE ZINE制作キットのみの販売もいたします。(1個 ¥500)—————Text by Jun HirayamaーBe inspired!
2017年01月26日フランスでは今月1日より、従業員が50人を超える会社で、「勤務時間外の会社からの連絡に対して対応しなくてもいい」という権利を認める法律が施行されました。法律が施行されたフランスや、日本でも賛否両論があるようですが、現時点での日本の法規制はどうなっているのか、また、同法律を日本で施行したとしたら、どんな影響が生まれるのでしょうか?解説していきたいと思います。*画像はイメージです:■つながらない権利(The right to disconnect)とは?つながらない権利とは、会社からの勤務時間外の電子メール等のアクセスに対し従業員が遮断することができる権利のことです。通信手段が発達した世の中において、過剰な通信から従業員の私生活の平穏を守る権利といったところでしょう。フランスでは、今回の法制化で従業員が会社の権利侵害を理由に裁判を起こせるようになったとのことです。 ■日本の法規制はどうなっている?日本の場合、ストーカーの電話・ファクシミリ送信・電子メールによるアクセスを禁止する法律(「ストーカー行為等に関する法律」)はありますが、現時点において、会社の電子メール等を禁止する法律はありません。現行法では、会社の電子メール等があまりにも過剰で違法性を帯び、それによって従業員が精神疾患を発症したような場合に、一般法である民法709条・710条を根拠に従業員の会社に対する損害賠償請求が認められるかどうかといったところです。憲法は13条で人格的生存に不可欠な権利・自由を幸福追求権として保障していますが、つながらない権利を保障して個人の私的領域を確保することは人が自分の人格を維持するために不可欠だと考えられますので、つながらない権利も憲法13条の幸福追求権の一つとみることができます。したがって、日本でもつながらない権利を法律で具体化して会社の過剰な通信から保護することも十分可能だと考えられます。 ■つながらない権利によるデメリットも……ただし、法律でつながらない権利を認めた場合、規制の内容・程度によっては、会社の営業の自由を不当に制約することになりますし、働き方についての個人の自由を不当に制約することにもなるかと思います。例えば緊急事態です。滅多にない緊急事態でその人しか対応できず、今すぐ対応してもらわなければ会社に大損害が生じることが明らかな場合、会社によるアクセスが許されてもいいのではと思うわけです。勤務時間外に会社から頻繁にアクセスがあるようでは、勤務時間外を働かされているのと変わらないわけですから、つながらない権利を法制度化することも方向性としては良いと思います。しかし、法律でつながらない権利を認めるにしても、会社の営業の自由や働き方についての個人の自由に配慮して認める必要があるでしょう。 *著者:弁護士 冨本和男(法律事務所あすか。企業法務、債務整理、刑事弁護を主に扱っている。親身かつ熱意にあふれた刑事弁護活動がモットー。) 【画像】イメージです*さわだゆたか / PIXTA(ピクスタ)
2017年01月23日ファッション好きなら一度は覗いてみたい、ファッション業界。【Interview -ファッション業界で働く-】はファッション業界で働く方々に、ファッションに目覚めたきっかけや今の仕事に就いた経緯、お仕事の魅力などを伺うインタビュー連載です。第3回は、フリーランスPR小高 妃登美さんに登場していただきます。前編では販売員から留学を経てPR会社に入社する経緯を語ってくださいました。後編では忘れられないエピソードやフリーランスになってからの働き方の違い、これからの目標などをお伺いします。Interview— 一見するとファッションショーの現場は華やかな世界に見えますが、裏ではそんな緊張感のある攻防戦が繰り広げられていたんですね… 様々な現場を経験されてきたと思いますが、今までの仕事の中で忘れられないエピソードはありますか?入社して4、5年目かな。海外のコレクションブランドの仕事が入るかもしれないということで、(海外出張中に)デザイナーとの打ち合わせがありました。通訳はいたんですけど、なぜか通訳の言葉が通じないということで、私が英語で話すことに。偉大なデザイナーを前にして通訳をするという一大任務。まずは会社の説明をしていたら、「君の会社の自慢はいい」と言われてしまったという失敗エピソードでした。本当に緊張していたので、突然重役を振られて頭が混乱してしまったんですよね。今思えばこの仕事をやっていないと経験できない本当に貴重な機会でした。PRにとって重要な要素をひとつに定義するのは難しいけど、想定される様々なことを先回りして考えて動かないといけないということを、その時に学びました。— (ブランドの名前を聞いて)それは、緊張どころの話ではないですね。私だったら泡を吹いてしまう… 常に最悪のケースまで想定して動くということでしたが、PRで必要な力は想像力、緊急事態にも対応できる即断力なのでしょうか?何が一番重要かはわからないけど、「幅広いことに興味を持って常に勉強する、物事を俯瞰して見る力」が大切です。仕事の依頼があるときによく言うんですが、「PRをする=売上が上がる」訳ではなくて、セールスとPRが密に連携しないと結果は生まれません。PRの仕事は商品のリースをして終わりと思われがちだけど、ブランドがどういう風に誌面や世の中に紹介されて、どのようにセールスに繋がっているか、PRの活動がどう活かせれているかを最後まで見届ける。そして結果を真摯に受け止め改善すべきところは改善していかないといけない。そして小さなことに気を配ること。例えばインヴィテーションの宛名貼りも大事な仕事の一つ。届いたインヴィテーションの宛名が曲がっていたら、それがそのままそのブランドの印象になってしまうかもしれません。一つ一つの小さな行動がブランドのステータスに繋がっていくので、雑に扱ったり考えずにやったことはそのまま結果に現れてしまいます。目の前の仕事だけをこなしていてもダメで、俯瞰して物事を見ることができないと最終的に良い仕事にはたどり着けないと思っています。— 俯瞰して見る力。様々な職種を相手にして繋ぐ役割があるPRの仕事だからこそ、より大切になってくるんですね。7年間会社で働いて、独立しようと思ったのはなぜですか?そろそろ自分自身でやってみたいと思ったんです。フリーになってからは以前からお付き合いのあったブランドや、紹介されたブランドなど、一時は1シーズンで6、7ブランドほど担当させてもらっていました。今は子育てと並行しているので3、4ブランドほどです。今は独立して10年くらいですね。— フリーになってからの働き方に違いはありますか?やっぱり責任感が違います。担当したブランドの業績が悪くて終了せざるをえないということになれば責任を感じるし、逆も然り、PRをしたことで活動が広がって売上が伸びたとか聞くと嬉しい、小高さんと一緒にやったことで良くなりましたと言われると本当に嬉しい。やった分だけ自分に直に帰ってくるので、フリーの方がモチベーションは高いかもしれません。会社に入ったばかりの頃は右も左もわからず言われたことしかできなかったし、目の前のことをこなすのに精一杯でした。でも今は自分にしっかり責任がある分、相手の真剣度を見て適当にやってはいけないなと思うし、自分のためにも戦略を立ててクライアントと共有して、同じ目標に向かって一つ一つの仕事を丁寧に、真剣に取り組んでいます。フリーになってから心がけていることはまずブランドに「最終的にどうしたいのか」を聞くこと。ゴールを念頭に置いて、露出する媒体の方向性を決めたり、そのシーズンの打ち出しの強化すべき点を決めたり、時にはBUZZを起こすためにニュース性のあるイベントを自ら企画したりもします。ブランドが進むべき道筋を描いていくというか、導いていく戦略を共に考えていきます。— 小高さんが考えるファッション論を教えてください。年齢とともに着る服はもちろん変わっているんですけど、分かったのは好きな服ってずっと一緒だってこと。気付くと同じような格好していることってありませんか?最近は子供もいるしライフスタイルの変化もあって、カジュアルなアイテムでいかにおしゃれできるかが大事かな。洗える服にしようとか、スニーカーにしようとか。「こういう恰好するよね」と言われるのが昔から嫌なので、いろんな格好をします。そういう意味で特にファッションに関してこだわりはないかも? 何故かはわからないけど、〜っぽいって括られたくないんですよね(笑)— 「括られたくない」ってこと自体がこだわりだと思います(笑)最後に、今後の目標を教えてください。軸にあるのは一緒に仕事をする相手が喜ぶような仕事をしたいということ。事業を無理に拡大したいという気持ちはありません。たくさんやりすぎて、気づいたら問題を放置してしまうことがあるといけないので、自分のやれる範囲で丁寧に質の良い仕事をしたいです。今はありがたいことにPRの仕事をもらえているので、自分がおばあちゃんになってからでも良いかなと思うんですけど、子供のための何かをしたいです。子供が生まれたことで、そう思うようになりました。ゆくゆくはファッション以外の分野でも仕事をしてみたいかな。 Text. Azu Satoh
2017年01月10日30代になると自分のキャリアについて再び考え直すことも多くなると思います。結婚や出産、職場での立ち位置も変わってきて転職を考えるようになったり。このまま今の会社で働き続けるのか、転職して新たなキャリアを築いていくのか。しかし30代の転職は年齢的なことを考えてなかなか踏み切れないという人もいると思います。実際に30代で転職をした女性は、どんなことをきっかけに転職を決意したのでしょうか?今回は、30代で転職を決意した3人の女性に話を聞いてみました。30代女性が転職する理由は?転職サイトDODAが行った、2014年の4月から9月の間に転職活動をした6200人を対象にした転職理由についてのアンケートによると、30代女性の転職理由で最も多かったのが「ほかにやりたい仕事がある」というもの。2位は「残業が多い/休日が少ない」、3位が「会社の将来性が不安」という結果に。4位は「給与に不満がある」、5位が「幅広い経験を積みたい/幅広い知識を得たい」となっています。6位以下は自分のキャリアアップに関する項目が目立ちます。30代女性の転職理由は、やりたい仕事やスキルアップを求める前向きな理由と給料や会社に対する不満からというものに分かれるようです。35歳「わたしのやる気スイッチはこれだ!」フリーランスから大手外資系企業へ大学卒業後は映画会社や雑誌編集部など、エンタメ業界でライティングや編集の仕事をしていたサツキさん。9年間複数の会社でライティングや編集スキルを身につけたあと、以前からフリーランスの働き方に興味があったためフリーランスのライターへと転身。その後、自由な環境を生かし、32歳のときにハワイへ半年の語学留学へ。ハワイを留学先に決めたのは昔からハワイが好きで一度は暮らしてみたいと思っていたから。帰国後は、ハワイ生活の経験も生かしフリーランスのライターとして情報サイトで旅行や観光情報についての記事を執筆していました。しかし、個人でする仕事の幅に限界を感じ始めたそう。そんなとき、会社で働いていた頃一人で仕事をするよりも、多くの人と協力して進めるプロジェクトの方が達成感を得られていたことを思い出しました。もともと人と関わるのが好きだったこともあり、実際にライターを専業としてみて書くだけよりは今までの経験も生かしながらプロジェクトなどにも関われるような仕事がしたいと、フリーランスであることに対してストレスも感じ始めました。仕事の幅はもとより、そもそも大勢で働くことが自分のやる気スイッチをいれることに気づき、35歳のときエディターとしてインターネットサービスの外資系大手企業に転職しました。サツキさんの場合、会社員、フリーランス、留学(無職)といろいろな経験をすることで、自分にとってどんな働き方が一番なのかがわかったようです。35歳「心も体も壊したくない!」エンジニアからエンジニアへアニメ動画やゲームなどの製作をしている会社でアニメーションの作成をするエンジニアとして働いていた真理子さん。エンジニアの仕事は楽しくやりがいも感じていたものの、直属の上司の態度がかなりのストレスになっていたそう。些細なミスでも大勢の前で怒鳴られたり、「お前はこの仕事に向いてないから辞めたほうがいい」と言われたことも。仕事は楽しいから辞めたくない、それにまだ働き始めて1年も経っていないのに辞めるということにも抵抗がある、となんとか続けようと思ったそうです。しかし蕁麻疹が出たり食欲がなくなったりと体に不調が現れるようになり、これ以上我慢したら体や心が壊れるんではないかと感じるように。いくら好きな仕事でも体を壊すような環境では働きたくないと思った真理子さんはすぐに転職活動を開始し、同じようなアニメーションの仕事ができる職場に転職をしました。条件よりも職場の雰囲気などを重視して転職先を探したこともあり、上司を含め人間関係は良好で、今では新しい職場でやりがいのある仕事に夢中な様子です。34歳「今後のキャリアがイメージできない!」大手企業からベンチャーへ人材サービスや広告などのサービスを手がける有名企業に勤務していた裕子さん、34歳。入社から3年間営業として働いたあと、キャリアの幅を広げようと人事部に異動します。営業職の経験も生かしつつ、人事での業務も順調でした。そんな裕子さんが転職を考えるようになったのは、結婚6年目となり出産など今後のライフイベントについて考え始めたのがきっかけでした。社内で産休・育休を経て職場復帰した女性の配属先は限られており、自分が働きたいと思える部署ではなかったそう。今後のキャリアをイメージしたとき「子供を産んだあとも、自分の好きな仕事でバリバリ働きたい!」と思うように。大手の分業体制が肌に合わず、社内の雰囲気にも違和感を感じていたという裕子さんは転職活動を開始します。転職先として決めたのは、学生の就職支援サービスをする成長著しいベンチャー企業での顧客管理の仕事。人事から顧客管理と職種は変わるものの、それぞれの働き方を尊重してくれる自由な社風のベンチャー企業でなら自分のライフスタイルに合わせて仕事も目一杯できると感じたのが決め手だったそうです。今の会社に残るべきか、転職するべきか悩むこともあると思います。今回話を聞いた3人の女性は、自分はどんな生き方、働き方がしたいのか?それがはっきりしているから転職に迷いがなかったんだろうと感じました。転職をするかしないかで悩んでいる方は、どこでどんな仕事でなら自分の思いが実現できるのかそれを考えてみるといいかもしれません。【参考サイト】:DODA(みんなが転職する理由は?転職理由ランキング<2016年4月~2016年9月>)、マイナビAGENT、DODA(働く女性のホンネ 転職理由ランキング~2014下半期~(職種別))
2016年12月29日海外が好きな方や興味がある方の中には、いつかは海外で仕事をしてみたいと考えている方も多いのではないでしょうか。海外で働くとなると、日本とは勝手の違う就職活動や語学力のブラッシュアップ、複雑な手続きなどややることがたくさんありそうな気がしてなかなか踏み出せないでいるという方もいるのでは? そんなときまずは情報収集から始めてみるのがおすすめ。海外就職の情報が得られるサイトをご紹介します。まず試してみたいなら、インターンシップの情報収集実際に海外就職をした人達はどんなルートで就職をしているのでしょうか?私の周りで海外で働いている人はインターンシップを利用している人が多いです。大学卒業後にアメリカの大学に留学した友人は、大学のインターンシップ紹介窓口で相談したところ興味のある音楽業界のインターンシップを幾つか紹介されたそうです。そして彼女は1年間アメリカの音楽レーベルでインターンシップを経験し帰国しました。現在は英語力や海外経験を活かして外資系の広告制作会社で働いています。日本にいても海外のインターンシップに応募することはできるので、興味のある方はサイトをチェックしてみてください。 海外7か国のインターンシップ情報が見られる、海外インターンシップ。アメリカ、カナダ、オーストラリアなどの無料・有料インターンシップ情報が集まっていて、メールや電話、スカイプなどで無料相談も受け付けていますよ。目的が定まっている人におすすめなのが、女性向けの海外留学やインターンシップ情報が見れるCTS Tokyoです。ホテルでのインターンシップや貿易実務の資格取得コースなど目的別にいろんなコースが用意されています。キャリアを活かしたいなら、海外転職サービスの情報収集これまでの経験を活かしてバリバリと海外の企業で仕事をしてみたいという方は、海外転職を扱うエージェントを利用しましょう。語学力は経験などが必要な案件が多いですが、エージェントを利用すれば非公開求人なども紹介してもらえます。外資や海外の転職に強いのが、JACリクルートメント。国内企業や外資企業、海外の案件など幅広く取り扱っている転職エージェント。イギリスやタイ、シンガポールなど海外拠点も多数あり現地でのサポート体制も整っています。海外就職で収入もアップさせたいという方におすすめなのが、キャリアカーバー。ハイクラスの求人に特化しているエージェントで、管理職や専門職の案件が多いのが特長です。匿名で経歴を登録するとヘッドハンターからスカウトが来るという仕組みになっています。どんな仕事があるか知りたいなら、求人情報サイトで情報収集お金も貯めないといけないし、今すぐにはいけないなという人もネットで情報収集を始めましょう。外国人を積極的に採用している業界や職種を調べたり、実際に海外で働いている人のブログを見たりといった情報集めならいますぐに始められます。海外の求人情報といえばこのサイトというくらい有名なのが、ワールド・ポスト。ガイドやエンジニア、日本語講師、飲食店などかなり幅広い海外の求人情報が集まっています。どんな国でどんな求人があるのかなど見ておくのもいいと思います。アジア専門の転職情報サイトなら、BRIDGE。タイやベトナム、上海、シンガポールなどアジアの転職についての総合サイトです。求人情報だけでなく、国別に知っておきたい情報なども見ることができます。アジアでの就職を考えている方はチェックしてみてください。立ち止まっていては何も始まりません。どんな小さなことでもいいので、今すぐできることから始めてみましょう。
2016年12月28日いつも忙しい、いくら時間があっても仕事が終わらない。そう感じている方は、仕事の仕方を見直してみるといいかもしれません。業務の効率化について考えたことはありますか?仕事の仕方を見直して効率化の工夫をするだけで、ぐっと仕事にかかっていた時間が短縮されることもあります。企業の業務改善実例を参考にして、時間の節約にもなり、自分も楽になる業務効率化に取り組んでみましょう。【味の素】労働時間の短縮味の素は2017年4月から、1日の所定労働時間を現在より15分短縮することを発表しました。短縮後の勤務時間は7時間15分となります。さらに最終退館時刻を24時から20時に変更し、時間的なタイムリミットを設けることで集中力を高め、業務の効率化を図っています。また、社員の意識改革のために「働き方計画表」というツールを導入しています。残業時間や有給取得の予定など自分の働き方の計画を立て上司や同僚と共有するというもの。計画を立てて共有することで、各自の「勤務時間」への意識が変わってきたことが大きな効果だそう。周囲と共有するとなると効率的に働かざるをえませんね。【キャノン株式会社】業務の洗い出し業務効率化の方法として有効なのが、業務の洗い出しです。業務をリストアップして、一つずつ無駄はないか、効率化できることはないか検証していきます。キャノンではこの徹底した業務の見直しで、会議が全体の業務の6〜7割になっていたこと、会議や作業のゴールが明確でないなどの問題点が明らかに。業務の棚卸しは無駄や非効率な点を見つけることが目的です。必要ない業務や改善したいポイントが明らかになったら、具体的にどう改善できるかまで考え解決策を見つけましょう。キャノンでは、会議セッティング時に会議の「ゴール」を明確にすることをルール化しました。 会議の開催通知やホワイトボードにもゴ ールを明記して会議のゴールを意識することを徹底することで、会議の内容が格段に変わったそうです。ちょっとした工夫で仕事の効率をアップさせる企業の取り組みを参考にして、自分でも業務効率化に取り組んでみましょう。1.味の素に学び、自分で退社時間を決める業務時間内に終わらなくても残業すればいいや、と思っていませんか?退社時間が決まっていないとダラダラ時間を使ってしまいがちです。味の素が最終退館時間を設定したように、自分で退社時間を決め絶対にその時間には退社するようにしましょう。自宅にパソコンを持ち帰るのも禁止です。自分でノー残業デーを設定したり、仕事の後に予定を入れるなどしてダラダラと仕事をしてしまわないような環境づくりをするようにします。2.味の素に学び、勤務計画を立ててみる味の素の「働き方計画表」のように、業務の予定を立ててから仕事をするようにしてみましょう。どの作業に何時間使うか、あらかじめ決めておくのと決めていないのでは集中力が全然違ってきます。作業時間の目安がわかれば、仕事の予定も立てやすくなります。さらに味の素のように上司や同僚と予定を共有すれば、それぞれの仕事の進み具合や終了予定時期もわかるので仕事が進めやすくなります。3.キャノンに学び、業務の棚卸しで無駄や非効率なポイントを見つける当たり前のように毎日の業務をこなしていると、一つ一つの作業の必要性や効率について考える機会はなかなかないのではないでしょうか。キャノンの徹底した業務の洗い出しを真似してみましょう。よく検討してみると、必要のないことや改善できるポイントがたくさん見つかることも。会議の中にはレポートの報告で十分なものがあるかもしれません。いつもしている作業で無駄なことはないか、誰かに頼めることはないか、よく見直してみましょう。業務の効率化ができると時間にも余裕ができて、重要な仕事に集中できるようになります。業務の中の無駄を見つけたり、改善できるという能力は職場でも高く評価されますよ。仕事の仕方を改善したいを思っている方は、ぜひ試してみてください。参考:東洋経済ONLINE、内閣府
2016年12月09日がむしゃらに働いてきた人も、なんとなくここまできたという人も、30代になるとこれからのライフプランやキャリアについて考え直すことがあると思います。今までのキャリア、これからのキャリアを考えたときに「自分がやりたい仕事はなんだったっけ?」と思ったことはありませんか?一度立ち止まって自分のやりたい仕事について改めて考えてみるのもいいかもしれません。今の仕事に満足していますか?Q1.「毎朝起きたときに、仕事に行くのが楽しみですか?」まずは、今自分が本当にやりたい仕事ができているか確認してみましょう。毎朝起きたときに仕事に行くのが楽しみでしょうがないなら、あなたはやりたい仕事ができているようです。逆に楽しくない場合は仕事に行くのが億劫で、なかなかベッドから出られないものです。あなたが毎朝、目覚ましが鳴るよりも早く起きて、行くのが楽しみになるような仕事はどんな仕事でしょうか?お金ではなくビジョンを追いかけるQ2.「これからの10年間で、1銭にもならなくてもやり続けたいことはどんなことですか?」アメリカで人気のネット通販会社「ザッポス」の創業者である、トニー・シェイ。 ザッポスの高い顧客満足度には多くの企業が注目しています。そんな顧客重視の経営で成功を収めたトニー・シェイが、どんな分野の事業が儲かるかという質問を受けたときにこう答えています。「これから10年間で、1銭にもならなくても続けられるくらい情熱を持っていることを仕事にすべきです。それこそがあなたを本当に生かす仕事です。情熱を持って仕事をしていればお金は後から付いてきます」まずはお金ではなく、ビジョンを追いかけることが大切。あなたが熱意を持って追いかけられるビジョンはどんなことでしょうか?1銭にもならなくてもやり続けたい仕事こそあなたの本当にやりたい仕事かもしれません。憧れの人の共通点から見えてくるものQ3.「あなたが憧れている人、尊敬している人はどんな人ですか?」やりたい仕事がどんな仕事かわからないのは、自分の本当に求めているものがわかっていないからかもしれません。どんな仕事、働き方、生き方、価値観に自分は共感できるのか、突然言われてもなかなかイメージできないと思います。自分の求めるものがよくわからないという方は、次のワークを試してみてください。1.会社の上司や友人などの身近な人でも有名人でもいいので、あなたが憧れている人、尊敬している人をリストアップします。2.1でリストアップした人たちのどんな考え方や行動に憧れ、すごいと思っているのか書き出します。2で出てきたキーワードがあなたが潜在的に求めているものです。好きなものや惹かれるものから、自分でも気づいていなかった好みや憧れがわかることも。自分が求めている生き方や仕事のイメージがはっきりしてきたら、それが実現できる仕事や働き方を考えてみましょう。 質問まとめQ1.「毎朝起きたときに、仕事に行くのが楽しみですか?」Q2.「これからの10年間で、1銭にもならなくてもやり続けたいことはどんなことですか?」Q3.「あなたが憧れている人、尊敬している人はどんな人ですか?」 本当にやりたいこと、やりたい仕事は見つかりそうでしょうか?やりたい仕事は1つとは限りませんし、時間が経てば変わるかもしれません。今後のキャリアについて考える前に、もう一度自分のやりたいことについてじっくり考え直す機会を持ってみてはいかがでしょうか。参考文献『賢者の言葉』ビッグピクチャーズ(監修)ダイヤモンド社
2016年11月29日先月10月24日、政府は「働き方改革」の一環として、職場以外でのテレワークや副業、兼業を推し進めて柔軟な働き方を広げていく方針を発表しました。働きすぎにならないよう、残業を減らす意味での労働時間管理の意味合いも含まれています。ビジネスパーソンが気になってくるポイントとして、「副業」と「残業代」の関係性があります。これまで残業代を生活の重要な糧にしてきた人にとって、新たに副業を探す手間や、業務に慣れる時間を考えると不安に思う人も多いのではないでしょうか?そこで、知っておいて損をしない「副業」と「残業代」の意外な法的関係性について、紹介したいと思います。 Q.副業での労働時間でも「残業代」は発生する?*画像はイメージです:.発生します労働基準法38条1項は「労働時間は、事業場を異にする場合においても、労働時間に関する規定の適用については、通算する。」と規定しています。この規定は、長時間労働から労働者を保護するために設けられた規定です。「事業場を異にする場合」というのは、事業主を異にする場合も含みます(昭和23年5月14日労働基準局長通達769号)。したがって、副業によって通算労働時間が8時間を超える場合、法定時間外に使用した事業主(後で勤務させた事業主)は労働基準法37条に基づいて割増賃金を支払わないといけません(昭和23年10月14日労働基準局長回答2117号)。 ■本業、副業ともに従事する場合の残業代の計算方法の紹介例えば、労働者が本業で6時間、その後副業で3時間働いたとしてます。副業によって通算労働時間が9時間となり、1時間が法定時間外労働となっています。この場合、副業での雇い主がこの1時間の分について25%以上割増した賃金を支払わなければいけないということになるわけです。 *著者:弁護士 冨本和男(法律事務所あすか。企業法務、債務整理、刑事弁護を主に扱っている。親身かつ熱意にあふれた刑事弁護活動がモットー。)【画像】イメージです*ふじよ / PIXTA(ピクスタ)
2016年11月26日産休・育休が明けて、いよいよ仕事再開! それまでに、どのようなことを準備したり根回ししておくといいのでしょうか? また、職場復帰に際しての心構えは? 先輩ママに、「覚悟しておくこと」と「やっておけばよかったこと」を聞きました!■想像以上に「時間の経過」を感じる通いなれた通勤路、なつかしい社内の空気、変わらない仲間たちの笑顔…。とはいえ、変化に気づいていないのは自分だけ。目に映る風景は同じでも、時間は確実に経過。たとえ古巣に戻っても、復帰してしばらくは、さまざまなギャップに苦しめられるようです。・「職場の顔ぶれは復帰前とまったく同じ。そのため、昔と変わらぬ気分でリスタートしてしまったけれど、同僚たちは私が休んでいる間、スキルも意識もレベルアップ! 正直、ここまで差ができているとは思わなかった…」(30代前半)すんなりなじんだかのように見えるママも、聞けば、こころの中はいつもザワザワ。周囲に弱音や隙を見せないよう、常に身を硬くしているのだそう。・「ちょっとでもミスしようものなら、『まったくママはしょうがないな』ってムードに。いじめられているわけではないけれど、一線画されているのはたしか」(30代前半)・「周囲がやたら気を使ってくれて、まるでお客さん扱い。どことなくぎくしゃくしていて、緊張感と疎外感がハンパない」(20代後半)・「勘が鈍ってしまったのか、以前のようにサクサク進めることができない。しかも時短勤務中…。お昼は食べたフリで休憩ナシ!」(40代前半)たかが一年、されど一年。社会における時間の流れは想像以上に速く、育休ママは浦島太郎状態で、油断や楽観は厳禁です。どんなに心していても、現実は常に想定以上であることを、まずはしっかり肝に銘じておきましょう。■復帰までにやっておくこと10このように、仕事が始まってしまったら待ったなし! 気苦労だらけの多忙な日々を少しでもスムーズにこなすためには、スタート前にしっかり準備しておくしかありません。そこで先輩ママたちに、やっておけばよかったことをリサーチ。今後復帰予定のママは、次の10項を心がけるといいそうです。1.同僚たちと事前に会って、さりげなく社内現状をチェック&親睦を深めておく2.上司と、できること・できないことを正直に事前相談3.復帰後のタイムスケジュールで、数か月前から生活を変えてカラダをならしておく4.3か月くらい先まで予定を明確にし、事前準備のクセをつけておく5.お試し保育などで、子どもを徐々にならしておく6.万が一のためあちこちに助っ人を確保、しっかり子どものことをお願いしておく7.いつ誰に頼んでもいいよう家の中を簡潔に、特に子どものものをわかりやすくしておく8.急な残業や子どもの病気など、有事に備えて夫とシミュレーションを何度も繰り返す9.常備菜のレパートリーを増やすなど、家事ラクテクニックを身につけておく10.カラダが資本! しっかり体調を整え体力も蓄えておく復帰後、あらゆるシーンでネックになるのが子どものこと。これを乗り越えるには周囲の協力が不可欠です。夫、親きょうだい、保育士、ご近所さんなどなど…たくさんの味方を作り、なおかつお願い上手になっておくことが、一番大切なことかもしれません。■再開までは「子どもファースト」で復帰までの残り時間、さまざまな準備で忙しくなってはいくけれど、何より大切にしたいのが子どもとのふれあい。ずっと一緒だったのに、日中離ればなれになるのはママも子どももつらいところ。一緒に乗り越えるためにも、とことん愛情を注ぎこみましょう。・「我が子は引っ込み思案の甘えん坊。そのため復帰までずっと、『これからママ、お仕事頑張るからね』『いろいろ協力してくれてありがとう』『これからもよろしくね』などと繰り返しお願い。そうしたら、案外すんなり保育園に行ってくれた」(30代前半)子どもにだって心の準備が必要。たっぷりコミュニケーションしておきましょう。
2016年11月08日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「夫を心配しているのに、イライラされる」という、ぁゃこーさん(31歳・小学校教員)に、心屋塾上級認定講師のサトーマサトさんからアドバイスをいただきました。■ぁゃこーさんのお悩み夫が仕事のストレスでボロボロです。私には自分で自分を苦しめているようにしか見えないのですが、「世の中そんな甘くない!」「お前たちのために、俺は死ぬ気で頑張っているんだ!」と、すぐイライラし始めます。会話をしようにも、「俺はヘトヘトだ」「面倒な話をするな」ととりあってもらえません。先日、心屋 仁之助さんの著書「一生お金に困らない生き方」を読んで、「これだ!」と思ったので夫に薦めましたが「俺のどこに読む時間があるんだ!?」と見向きもせず…。そういう夫に私がしてしまっているのでしょうか。ちなみに家事は全て私がしています。夫は職場でも親に対しても素は出せず、私に対してだけやたらと強気です。4月に仕事職場復帰するにあたり、夫婦関係の不安がとても大きいです。アドバイスよろしくお願いします。■心屋塾上級認定講師のサトーマサトさんより「わかってもらえない」こんな気持ちを抱えることから、人間関係の悩みが生まれていくんだな…、とカウンセラーをしていて痛感します。恋愛・結婚・パートナーシップの問題は特に顕著ですね。ぁゃこーさんは 旦那さんのことを想い、ストレスを減らしてあげたい…、と愛情を示してるのに、旦那さんに「わかってもらえない」で悩んでいますよね。旦那さんは ぁゃこーさんのためにヘトヘトになるまで死ぬ気で仕事している…、と愛情を示してるのに、ぁゃこーさんに「わかってもらえない」で悩んでいるかもしれません。 以前の記事、 『「かまってちゃん」を卒業したい! 自立した良い関係を築くには?』 にも書きましたが、男性が一生懸命仕事をするのは、実は愛情表現であったりします。男女では、脳と心の性質に違いがあるといいますね。(男性は人の話を聞かない 女性は地図が苦手…とか)女性は「会話すること」でストレスを減らそうとします。抱えている気持ちを話して相手に共感してもらえるとストレスが軽減されます。ぁゃこーさんは女性の特性である「会話をすること」により、旦那さんのストレスを減らしてあげようとしています。でも実は、かえってストレスを増やしている可能性があるのです。男性は特性として、自分の気持ちについて話すのが苦手で、自分の事で周囲を心配させたくないと思っています。そして特に女性に対して、自分の弱さを見せることは“よくない事”とも思っています。(女性は弱さを見せてくれないのを「信頼されていない」と感じる人も多いようですが…)男性はよく「気分転換」によってストレスを減らそうとします。スポーツ中継やお笑い番組をみる、ゲームをする、お酒を飲む…など、仕事の事を一瞬忘れることで 気分転換をするのです。そして、家庭という場が一番、気分転換できる場であってほしいと願っています。しかしそんな時、ぁゃこーさんは 仕事の話を持ち出してくるのです。これは逆効果かもしれません。そこで、ぁゃこーさんに 試してもらいたい事があります。旦那さまが仕事で疲れているように感じた時、「いつも私達のためにがんばってくれてありがとう」って旦那さまをねぎらってみてください。そうすると旦那さんは、自分が家族にためにがんばっている事を、ぁゃこーさんに「やっと、わかってもらえた」と思えるようになるでしょう。ぜひ、笑顔をそえて、ねぎらってあげてくださいね。旦那さまが家に帰った時、ぁゃこーさんが心配そうな顔をしてるよりも、楽しそうな顔をしてるのがうれしいはずです。仕事の疲れが癒され、くつろげます。一気にストレスが吹っ飛びます。その笑顔のために、男性って仕事を頑張れる生き物なんですよ。 ・このカウンセラーのブログを読む
2016年11月08日9月に「4カ月で大学を中退し起業します。レールに沿ったつまらない人生はもう嫌だ」というタイトルのブログ記事がネットでバズり、多くの反響を呼んでいました。内容としては、愛知県に住む(元)大学生の男性が退学と起業を公表したもの。数日間にわたって話題になり、しまいにはブロガーや起業家などの著名人が自身のブログで見解を述べるほどに。世間からは「卒業してから起業しても遅くないんじゃない?」「そんな考えは甘い」「頑張ってほしい、応援している!」など賛否両論の声が出ています。ところで、彼のように在学中から起業を志す若者は増えているのでしょうか?■若者企業家が増えている…わけではなかったネットで自分の情報を発信しやすくなっている現代。だからこそ若い企業家を目にし、「最近の大学生って、起業する人多くない?」なんて思いがちです。しかし総務省の「就業構造基本調査」によると、起業の希望者は97年以降から減少傾向に。決して大学生での起業家が増えているわけではありません。アメリカでは25歳以下で起業する若者が増えていますが、日本ではまだまだ少数。特に、産まれたときから不景気の時代を生きている現大学生にとって、起業は想像以上にリスクを背負うもの。安定的な雇用を求める意識が高いリスクに対する意識が強い起業に伴うコストや手続きが面倒くさいこんな理由から、容易に起業を目指す大学生は昔以上に少ないようです。特に日本は海外以上に、社会経験や実績のない人は認められにくい傾向があります。若者の発想は、新しい技術や面白いアイディアを生み出す一方で、それを実行するまでのハードルが高いもの。現実的に「起業」という形に辿りつくのは難しいのです。■一方で「将来的には独立したい」と思っている在学中に起業する!という人はごくまれですが、卒業後に何年か社会人をやり、そこで得たスキルやノウハウを活かしていずれは起業したい……。そんなふうに考える若者は多いです。年功序列と終身雇用がなくなりつつある時代だからこそ、「このままではいけない」といった気持ちが芽生えるのでしょう。若い人たちは安定的な雇用を求める一方で、「それって難しいかも」と気づきはじめているので、社会人経験を通して多様なスキルを身につける傾向があります。「パラレルキャリア」といって、本業を持ちながら、プライベートでも個人活動をする形で働いている人が増えているのもそのひとつ。最近では小学生に対して起業家教育を行うこともあり、起業塾も増えています。この先何があるかわからないという不安と、いろんな働き方ができるという希望。その両方をもちながら、今の若者たちは自分の生き方や働き方について向き合っているようです。アクションを起こすときは、何にせよ少なからずリスクを背負うもの。若いうちから、「この先自分がどう生きていきたいのか」に向き合い続けることが、将来の道につながるのかもしれません。
2016年11月03日就職活動や転職活動のとき、あれもやってみたいしこの仕事もやってみたいと迷ったことはありませんでしたか?世の中にはこれだけたくさんの仕事があるのに、その中から一つしか選べないなんてつまらないですよね。そこで注目したいのが、近年よく耳にするパラレルキャリアという言葉。パラレルキャリアとは、本業の仕事以外に第二、第三の仕事をして複数のキャリアを持つという働き方です。パラレルキャリアとは?パラレルキャリアとは、ピーター・ドラッガーが著書で提唱していた新しい働き方です。1999年の著書で提唱されていた考え方ですが、近年働き方が多様化してきた時代背景もあり、再び注目を集めています。本業の仕事以外に別の仕事やボランティア活動に参加することで人生を豊かにする、そしてそこで学んだことを本業に還元することでさらに相乗効果が生まれるという新しいキャリアの考え方です。副業と同じように聞こえるかもしれませんが、報酬が主な目的となる副業と違って、自分の好きなことやスキルの向上に重きが置かれている点がパラレルキャリアの特徴です。現在も副業禁止という企業は多いですが、多様性を高めるために社員の副業やパラレルキャリアを推奨する企業も多くなってきました。社員のスキルアップや外部とのコネクションは、自社のビジネスにとってもプラスになると考える企業も増えてきているようです。パラレルキャリアのメリットリスクの軽減社会が目まぐるしく変化していく中で、リスクヘッジとしてもパラレルキャリアは有効です。会社が潰れたり、新たな技術がとって変わるということも珍しくない時代です。複数のキャリアを築くことで仕事の幅を広げていくことができます。やりたいことを諦めなくていい挑戦したい夢や、やりたいことがあったけれど就職のために諦めたという方もいるのではないでしょうか?パラレルキャリアなら、仕事を一つに絞る必要はありません。仕事をしながらでもやってみたいこと、諦めきれない夢に挑戦することができないか考えてみましょう。第二の人生仕事では会えない人と繋がれますし、自分の世界も広がっていきます。また、自分の能力をいかしたボランティア活動などに参加すれば、社会に貢献することもできます。寿命が長くなり、定年後も数十年と働く人が増えています。第二の人生を充実させるためにも、パラレルキャリアでいろんな可能性を探してみてはいかがでしょうか?パラレルキャリアを築くためにはドラッガーは著書の中で「パラレルキャリアを築いていくには、時間管理が大切だ」と述べています。やりたいことを諦めなくていいとはいっても、やれることが増えるということは責任も増えるということです。仕事が多忙で、もう一つの仕事なんてとんでもないという方もいるでしょう。本業とのバランスをとりながらできるように、時間や体力のマネジメントが必須です。好きなことをやるといっても趣味とは違います。キャリアを築くというのはそれなりに時間や努力が必要です。手当たり次第にやりたいことをやるだけでなく、キャリアに繋がる実績を残すということが重要です。第二の仕事とはいえ中途半端にならないように、覚悟を持って取り組みましょう。もう一つの人生「やってみたいことがあるけど自分に向いているのかわからない」、「転職を考えているけど今の会社を辞める勇気がない」というような場合もパラレルキャリアが有効です。ちょっと興味があるけど不安もあるという場合は、小さく始めてみてはどうですか?まずは会社が休みの日に数時間だけ始めてみるのもいいと思います。近年は様々な働き方をする人が増えてきています。好きなことややりたいことを諦めずに、自分なりの働き方を考えてみるのもいいかもしれません。
2016年10月29日ANGIEでは、自立して自分自身の生活を楽しむ生き方を「ソロライフ」と呼んでいます。特に35歳以上のソロ女性に、生き生きとソロライフを送っていただくには?をテーマに様々な情報を発信!まずは実態を知るべく、4人のソロライフを楽しむ女性たちに集まっていただきました。「ソロライフってどう?」「プライベートは何してるの?」といった話題の前回から、場もあたたまり出した今回、話題は仕事やお金のことへ。メンバーしまうま(Kさん、37歳、人事)パンダ(Uさん、38歳、メディア営業)アルパカ(Nさん、35歳、外資金融)白戸家おとうさん(Iさん、39歳、人材サービス)20代と30代では、仕事への考え方が違う?――皆さんのお仕事について聞きたいと思います。とプライベートの割合など教えてください。I私は仕事が多いかな。仕事の仕方って、若い時とは本質的に気持ちの持ちようが違う。経験もたくさんあるし、落ち込みからの復活が早い気がする。K若いころと比べると、頭が整理されているんですよね。うちの会社は残業NGなので、時間内でどれだけ効率的にできるかを考えてる。U残業NGっていいな!K私は人事だから、社員に推奨しているの。女性って子どもを産んだりすると、仕事に割ける時間が減るから、男性のほうが有利な気がして。だから、男性も残業NGにしているの。働きやすい会社にしたい!N今どんな会社にいるの?K第一産業を支える会社にいる。4月に転職したばかり。U転職のきっかけは?Kもともと、今の会社が好きだったの。転職する気はなかったんだけど、偶然転職サイトで見つけて。思わず「ポチッ」と(笑)。1年間大学院に行ったとき、「やりたいことだけ、やりたい!」と思ったんだよね。Iへぇー!K4月に入社して、さっそく5月に北海道の厚岸へ植林しに行ったんですよ。厚岸は牡蠣が有名だけれど、「海と山はつながっている」って考え方で、漁師の人が植林をやっているの。Uそういうの面白い!私は、結婚するまでは派遣社員だったんですよね。33歳まではプライベート9で仕事が1みたいな感じで働いていて。今はメディアの仕事を始めて、本腰いれてスタートって感じ。仕事の比重が重くて、結構いっぱいいっぱいな毎日です(笑)。仕事は利益よりも社会的意義を追求N私も会社多めだなあ。20代の時のほうが、本当に仕事人間だったけど。今は体力的にも限界があるし、ゆっくり一人で眠りたい(笑)。Iそうそう。わかる。N昔よりはガツガツしてないかも。仕事をつめこまないようにしてる。余裕をもって仕事をしてるかな。I私は新卒でシステム会社に入ったけど、いったん実家の名古屋に戻ったの。そこで派遣で働いてたんだけど、元いた会社のクライアント先に出向になって。だから当時の仕事がキャリアに生きている感じだな〜。Kうんうん。I今まで家族の入院、転職とか、いろいろあったけど、すべて含めて、私の一つのキャリアなんだな~と。そういう考えがあると、打たれ強くなれる!U20代より余裕あるよね。お金と時間があるからできる。Kそう、この年になると、社会的な意味に目がいく。若い時は利益を追いかけていたけど。仕事に社会的意義を追求し始めたというか。やることもまだまだたくさん。もし、今後家庭に入ったとしても、地域で何か役に立つことをやりたいな!将来の備えってみんなしてる?――ところで、皆さんは将来に向けて、何か備えをしていますか?N30代ならではの、お金の話!Uみんなどうしてるか気になる!Kう~ん。お金、あるだけ使っちゃうよね!飲み代に消えていく。エンゲル係数やばいよ(笑)。Iま、そこで得るものもあるしね!K私はビール箱買いとかするよ。配達の人に引かれてた(笑)。I配達のお兄ちゃんと顔見知りになった友達もいる(笑)。Uははは。具体的な備えだと、私は1年前に保険に入った。結構な額の。一人暮らしで、このままじゃやばいかも?って不安になって。Nえらい~!I私は貯蓄はしてないなあ。というか、積極的投資をしてないって感じかな。20代のころから月3万円積み立てをスイングでしてて。その時に比べて今は収入もアップしたから積立額を増やしてる感じ。結構貯まったよ。Uおお~!Iちなみに、家賃は毎月自分で振り込みしてるの。ちゃんと通帳を見る習慣がつくから。KなるほどI貯めた結果、何をしたいかが大事なんだと思う。私は40歳までに貯めたい目標額に届きそうなんで、そしたら分散投資をしたいなと。K目標が大事なのかも……。貯金、ちゃんとしよ。35歳を過ぎると、相続問題がっ現実的に!?――みなさん、あんまり貯金してませんね(笑)。そんなところも含めて、将来へ心配事ってありますか?Kやっぱり心配なのは、老後。Nお墓とか……。I墓問題大事!その辺、親と話したりしてる。N私、一人っ子なんですよ。親が終活初めて、遺産相続の話とか聞きましたね。I私も一人っ子だよ~。Uうちも相続の話してるわぁ。Kうちは3姉妹で、実家は2番目にあげますって話をしたよ。相続ってさ、あんまり考えたくないよねN現実的になりますよね。一人っ子だと相談できる人がいないし……。――相続って兄弟がいてもいなくても大変そうですね・・・。なんかちょっと湿っぽい雰囲気になっちゃいましたね。ここで空気を変えて、将来のライフプランが明確にある方はいますか?N私はあります!今年は何かを形にしたい年。もともとのライフプランがあるんですよ。使命的な仕事を35歳までにやって、40歳で地元に戻り、そして60歳手前で本を出す!Iおお~!何の本?Nいろいろ経験してるんで、紆余曲折・・・。恋愛とか、全般的に(笑)。Kいいね~!U読みた〜い。がんばって!今回は主に働き方について聞いてみました。20代と30代での働き方が違うとほとんどの方が答えていました。余裕をもって働けたり、中には社会的意義を求めている人も。また、みなさんが一番顔を曇らせていたテーマが「相続」について。若いころには見えなかった問題が、40歳を手前でリアルになってくるようです。
2016年10月24日ここ数年、高まっているフリーランス熱。その影響もあってか、会社や組織に縛られる働き方は不幸というような、極端な意見もみかけます。私自身も会社員からフリーランスに転向したこともあり、「フリーランス=幸せ、会社員=不幸」という思い込みがありました。しかしこの構図って、本当に正しいのでしょうか?自由な働き方について、改めて考えてみたいと思います。フリーランスって本当に自由なの?フリーランスは会社員に比べて、時間や場所の縛りがゆるいことは事実です。昼まで寝ていることもできますし、通勤する必要もありません。業務以外にかかるストレスが少ないのは、フリーランスの大きなメリットです。その一方で、常に仕事ばかりしてしまうデメリットがあることも付け加えたいと思います。時間が自由ということは、24時間仕事ができる状況でもあるということ。私のようなライターを例にすると、締め切り間際に仕事が立て込んで徹夜するというような単純な拘束もありますが、デスクを離れていても四六時中ネタ探しをしてしまい、頭から仕事のことが離れないという心理的な拘束もついて回ります。当然ですが、フリーランスは自力で稼がなければならないので、仕事のことばかり考えてしまう人は多いはずです。上司はいませんが、一つ一つの仕事をクライアントから厳しく評価され、それが次の発注につながるので、それなりに神経も使います。来月の生活費が気になって、ゆっくり休暇が取れないという人は少なくないのです。会社員って本当に不自由なの?会社員が不自由なのは、単純ですが時間と場所に縛りがある上に、好きな仕事ができるとは限らないからでしょう。目覚まし時計にたたき起こされて、満員電車に揺られてやっとたどり着いた会社。その上、代わり映えのない業務ばかりでは、面白みを感じられないのは当然です。縛りがキツイばかりで、仕事にやりがいがなければ、うんざりしてしまいますよね。ただ組織に属していることで、大きな業務に携わるチャンスがあることも事実。大きなプロジェクトに参加したことは、私の会社員時代の貴重な経験の一つです。目標に向けてチームとして働くことの喜びや、それまで関心の低かった業務に興味を持てたのも、この経験のおかげです。フリーランスになってからは、作業はいつも一人ですし、大きな企業と関わることはめっきり少なくなりました。もちろん毎月お給料が振り込まれるという、物理的&心理的な安心感が得られることも会社員のメリットです。働き方別SNS投稿の傾向フリーランスは仕事を獲得するという目的もあり、SNSを利用して実績を公開する傾向があります。一方で、休暇を楽しんでいるという投稿は少なめ。いつでもお休みできるフリーランスですが、世間の評価が気になることもあって、休んでは申し訳ないという気持ちが働いてしまいます。つい、仕事してますアピールをしたくなり、彼らの投稿の多くにパソコンが写り込んでいるのは、そのためです。会社員の投稿には仕事の内容は少なめ。もちろん守秘義務があるので、気安く社内のことを投稿することは憚れますよね。多いのは、プライベートの充実さをアピールする投稿。ある友人の投稿を見ると、週末ごとに彼や友人と小旅行に出かけて休日を楽しんでいる様子がうかがえます。その意味では、会社員の方がオンとオフの切り替えが上手なのかもしれません。本当に自由な働き方って?フリーランスが仕事に縛られていて、会社員の方がプライベートが充実していると決め付けているわけではありません。実際に経験してみなければ、本当のところは何もわからないということです。実態は世間のイメージとは違うかもしれないのです。そもそも、フリーランスが自由で会社員が不自由なんて考え方自体が、ステレオタイプ過ぎますよね。どちらの働き方が自由かということよりも重要なのは、どんな仕事をしたいのかということでは?働き方は、その手段でこそあれ目的ではありません。その目的さえ見失わなければ、自由か不自由かなんて、本当はどうでも良いことなのかもしれませんね。
2016年10月22日毎日、子どもたちの世話に追われるママたち。そんな中、みるみるたまっていくのが育児ストレス。これを発散するにはどうしたらいいのでしょうか? みんなが密かにやっている、とっておきの秘策を紹介します。■ママはとにかく健康第一!どうでもいいことにもイライラする、ちょっとしたことでキレやすい、物事をすぐ後ろ向きにとらえてしまう、何をやるにも身が入らない…。このような自覚症状があったなら、相当ストレスがたまっている証拠。早急に、デトックスを行いましょう。とはいえ、やることがいっぱいで、毎日フル稼働のママたち。のんびり旅行したり、時間を忘れておしゃべりしたり、心ゆくまで飲んだり…なんて悠長なことはできないものです。仮にゆっくりできたとしても、「子どもたちは大丈夫かしら?」「早く帰ってあげなくちゃ」と気が気じゃないはず。そうした心配とあせりによって、さらなるストレスを溜めるくらいなら、我慢していたほうがマシ…、なんてママも少なくないでしょう。でも、発散されずに蓄積されたストレスは、カラダをむしばむこともあるので要注意。ママの健康こそが家族のしあわせ。定期的なストレス解消だって、立派なママの仕事と心得ましょう!■こころとカラダはつながっている!多くのママたちが望むのは、時間もお金もかけることなく、パッとリセットできる簡単な方法。実際、多忙な先輩ママたちがどうやって気持ちを切り替えているのか、その方法を聞いてみました。「犬の散歩がてら公園に立ち寄り、鉄棒などの遊具にぶら下がってカラダを伸ばす。イライラすると、余計なところに力が入ったり、カラダが縮こまったり。そんな凝り固まった背中をビヨーンと伸ばすだけで、気持ちもスーッとなるから不思議」(30代前半)「逆立ちをする。血流がよくなりあらゆる滞りが解消されて、一気にスッキリ。運の巡りもよくなる感じ。ただ、何度か失敗してふすまに穴が…」(30代前半)ストレスがたまるとカラダが硬くなってしまいます。肉体がカチカチになるとさらに気持ちが落ち込み、悪循環。このように、こころとカラダは連動しているもの。カラダをほぐせばこころもやわらか。ストレッチやちょっとした運動は、ストレス解消の王道です。また、一心不乱に単純作業をするのも有効なのだとか!「野菜をひたすら刻む。私のおすすめは、長ネギ。これを数本買ってきて、気が済むまでトントンやり続ける。これをしたあとの夕飯には、みそ汁にもおかずにも長ネギがどっさり。それを見て夫が、『スッキリした?』と聞くのがいつものならわし。残ったネギは、袋に入れて冷凍室へ。必要なときにすぐに使えるので、とても便利!」(40代前半)家事は、イヤイヤやればストレスのもとだけど、イキイキと取り組めば気分転換に最適。トントン刻んだり、ゴシゴシこすったり…。料理や掃除など、一定の動きを無心に続けていると、充実感に満たされるはず。■ひとりになれる、なじみの店を見つけておこう家族に内緒の癒やしスポットを作っておくことも大事。「私にはあの場所がある!」という希望が、ママをサポートしてくれます。「買い物ついでにペットショップに立ち寄り、かわいい動物たちを見て癒やされる。私の行きつけの店には看板犬がいて、その子を触ることもできるので、なでたり抱っこしながら、こっそりグチをこぼしている」(30代前半)「幼稚園に子どもを預けたあと、車で1時間行ったところにある、スーパー銭湯で昼風呂を堪能。近場だと知り合いとバッタリ遭遇する可能性があるので、離れたところまでわざわざ足を運ぶのがポイント。お迎えの時間までまったりして、その日は帰宅後、子どもと昼寝!」(30代後半)家族とは一緒に行かない、「自分だけの場所」があると、ちょっとだけ「ママ」の重荷から解放されるかもしれません。忙しい日常から逃れたいときにもおすすめですね。特別なことをしなくても、日々のちょっとしたことでストレスを解消できます。溜め込みすぎる前に、少しずつ発散していきましょう!
2016年10月20日仕事や家事、育児、人づき合いなどで忙しく、日々時間に追われるような生活を送っていると、どうしても家の中の「やるべきこと」が、ただの大変な作業にしか感じられなくなってしまいます。しかし、少し考え方を変えるだけで、そんな日々の暮らしの中に「心の豊かさ」をプラスすることは可能です。今回は、何気ない日常の中にある素敵な瞬間に気づかせてくれて、毎日がちょっと楽しくなる本を紹介します。■『すてきなあなたに』(大橋鎭子 編著/暮しの手帖社)『すてきなあなたに』は、1969年から続く『暮しの手帖』誌の連載エッセイをまとめた本です。編著者の大橋鎭子さんは、『暮しの手帖』誌創刊者の一人。現在放映中のNHK朝の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」のヒロインは、この方がモチーフとなっています。「実際に目でみて素敵だと思ったこと、人と接している時に感じた素敵なこと、心に深く染み込んでいったこと、食事の時に美味しかったものとそのレシピなど、日常の生活で感じて、メモに書き留めたもの」を綴ったという『すてきなあなたに』。とても優しく、わかりやすい言葉で書かれたこのエッセイには、日々の暮らしの中にある素敵な、幸せな瞬間が詰まっています。また、食べもののこと、食器のこと、洋服のことなど、実際の暮らしに役立つ情報も盛りだくさん。普段のおうちごはんから、おもてなしにピッタリなものまで、作るのも、食べるのも楽しそうなレシピが魅力です。 ■『よくばりな毎日』(杉浦さやか著/祥伝社)続いては、イラストレーター・杉浦さやかさんの人気コラムを書籍化した『よくばりな毎日』。独特なタッチと明るい色使いで、絶妙な「かわいらしさ」を感じさせるイラストとともに、杉浦さんがひろい集めた「日々のよろこび」についてのエッセイを楽しむことができます。ショッピングやちょっとしたおでかけ、おやつ、おしゃれのことなど、エッセイのテーマはどれも、私たちの身近にあるものばかり。特別な人間ではなくても、特別な経験をしなくても、「日々のよろこび」はすぐそばに落ちていて、大切なのは「それに気づいて、拾えるかどうか」だと、あらためて気づかせてくれる1冊です。イラストをながめているだけでも楽しいので、本を読むためにまとまった時間を確保するのは難しい…という人にもおすすめです。■『復刻版 もてなし上手』(栗原はるみ著/扶桑社)最後は、「毎日の食事の支度が、憂鬱(ゆううつ)で仕方ない!」という女性に、ぜひおすすめしたい1冊。料理家・栗原はるみさん流のおもてなしレシピがたっぷり詰まった『復刻版 もてなし上手』です。この本が最初に出版されたのは、栗原さんが「ちょうど子育てと仕事に追われていた頃」とのこと。『もてなし上手』というタイトルではありますが、紹介されているメニューはどれも特別なものではなく、「家族のための、毎日のご飯」が基本。「家族のために作って、一緒においしいものを食べる幸せ」を思い出させてくれます。本の前半部分はおもてなしに最適な「献立」が紹介されていて、献立を立てるときの栗原さんのこだわりや工夫を知ることもできます。急な来客のときなどは、紹介されている献立を丸ごと真似してもOK。写真が豊富なので、器の使い方や盛り付けの勉強にもなります。毎日繰り返す「ただの大変な作業」にストレスを感じている人は、今回紹介した3冊の本からヒントをもらって、日々の暮らしの中にある、ちょっとした「素敵なこと」を探してみてはいかがでしょうか? きっと、毎日が少し楽しくなるはずです。・ 『すてきなあなたに』(大橋鎭子 編著/暮しの手帖社) ・ 『よくばりな毎日』(杉浦さやか著/祥伝社) ・ 『復刻版 もてなし上手』(栗原はるみ著/扶桑社)
2016年10月05日▲今回の共働きパパ:塚崎卓也さん(40歳) メルヴィータジャポン株式会社 ・フランス発のオーガニック認証ブランド「メルヴィータ」のブランドディレクター。直営店や卸事業、ECなどの営業部および商品戦略や販売促進、受発注などのチームを統括している。・奥さま : 40歳。会社員(IT部門)。学生時代に知りあって結婚。・お子さん : 3人(9歳の双子と6歳)・平均帰宅時間 : 21時30分ごろ【自己採点】塚崎パパの「パパ力」…50点_/100点ママのコメントは文末(3ページ)に!※「パパ力(りょく)」とは、家事や育児へのコミット力のこと■社員の95%以上が女性 社内の働くママたちをサポートする【チェックポイント1:ママの気持ちの理解度】ママのためのサークルを発足! 月1でランチ会を開催する人気商品のアルガンオイルを生みだし、オイル美容の先駆者的存在としても知られている「メルヴィータ」。2010年の日本上陸時からブランドディレクターをつとめる塚崎卓也さんは、小学校3年生の双子のお子さんと6歳のお子さん、合計3人のお子さんのパパでもあります。女性社員がほとんどを占めるという職場環境で働く塚崎さんの「パパ力」が気になるところ。奥さまとの関係性や育児・家事分担について聞きました。――女性社員が多いとのことですが、どのように感じていますか。女性ばかりだからやりづらいということもなく、楽しく仕事させていただいております(笑)。私は姉と妹という環境で育ったせいか、女性のなかで働くことが苦にならないみたいです。保育園の保護者会のときなどに、ママ友ランチのお誘いをいただくことも。10人以上のママたちのなかに私1人という状況で、違和感なくしゃべっています(笑)。――職場には、ママたちも多いのでしょうか。いまは多いですね。この3、4ヶ月で、メルヴィータのオフィスで働く15人のうちの3人が出産しました。以前はママが少なかったこともあり、情報交換のための「こっこクラブ」というサークルを2009年に作りました。発足時は非公認だったのですが、いまは会社の公認サークルに。30人くらいいるメンバーのうち、都合のつく人たちが集まって月に1回ランチをしています。育児の情報交換から悩みまで、会話の内容はさまざま。「託児所を作ってほしい」という声が出ることもあります。ママたちはもちろん、これから妊娠を考えている社員が参加してくれたこともありました。保育園や出産に関してのアドバイスを受けられるので、心強い面もあるのかなと思います。その後、彼女はお子さんを授かり、現在産休中です。いまはオフィスで働く社員を中心としたサークル活動しかできていないので、将来的には店舗スタッフにも広げていきたいですね。■夫婦間のルールは特になし! 自然な流れでの育児参加とは?【チェックポイント2:パパの育児参加】「察して動く」を発揮 毎朝6時に起きて朝食を担当――おもに朝、育児や家事をご担当されているんですね。夜は仕事でどうしても遅くなってしまうこともあるので、自分で時間をコントロールしやすい朝に、できるだけ家事や育児を担当するようにしています。毎朝6時に起きて朝ごはんを作り、上の子どもたちを送りだしてから、下の子を保育園に連れていきます。【塚崎パパの家事・育児分担表】---平日---<朝>・家の片づけ・朝食準備・朝食片づけ・保育園への送り<夜>・上の子どもたちと一緒に寝る---休日---<朝>・家の片づけ・朝食準備・朝食片づけ・下の子をスイミングへ連れていく(土曜日)・子どもたちとおでかけ(おもに日曜日)<夜>・子どもとお風呂子どもは、上が9歳の男の子と女の子で、下は6歳の女の子です。上の子たちは二卵性なのですが、たまに同じような反応をすることもあって、自分たちで「双子だねー」と言っていることもあります。下の子は、上の子たちのマネをして、なんでもやりたがる。「私だってできるもん!」といってやろうとするけど、3歳差があるので、やっぱりできないという感じです(笑)。――お仕事が忙しいなかで、毎日ご家族の朝食を作られるということにびっくりしました。朝食といっても、大したものは作っていません(笑)。フルーツを切ったり、卵を焼いたり。あとは、パンを焼いて、ヨーグルトとジュースを出すくらいです。――毎日続けられていることが、すごいです。分担については、事前に話しあったうえで決まったのでしょうか。分担についてのとりきめは、とくになかったですね(笑)。私たち夫婦は、良くも悪くも、何かについてルールを決めることがほとんどありません。夫婦間でのルールや特別な教育方針もなし。「のびのび育ってくれればいい」と思うくらいです。ただ、妻が出産後も働き続けたいということは知っていたので、できるだけ協力したいとは思っていました。――最初のお子さんが双子ということで、ご夫婦でしっかり育児分担を決められたのかと思っていました。双子だと、夫婦でフル稼働したところで手がまわらないこともあります。分担を決めるというよりは、手が空いたときにできることをしていました。たとえば、妻が疲れて寝てしまっていても朝なら私がミルクをあげられる。そういう感じで、夫婦間のバランスをとりながら、いまの状態になっていきました。――「これをやって」と奥さまが頼む前に、察して動かれたということですね。夫婦間で育児や家事を分担するときには、妻が夫に言葉できちんと伝えないと難しいという意見をよく聞きますが…。両方の実家が近くにあるわけではないので、サポートをお願いしづらいということも関係しているかもしれません。あとは、妻がうまく私のモチベーションを上げてくれているおかげかも…。私が料理を作るとほめてくれて、上手に育ててもらっています(笑)。妻とは学生時代に知りあって、結婚してからも14年くらい経ちます。付きあいも長く、お互いに超えてはいけないラインがなんとなくわかっているので、けんかもしません。たとえば、私はいろいろと言われるのがあまり好きではない方だということも妻はよく知っています。ダメ出しもほとんどないです。何か気になったことがあるときには、後からやんわりというくらいにしてくれています。――「こっこクラブ」でママたちの話を聞いているから、「これはやってはいけない」という地雷ポイントがわかっているのかもしれませんね。それは関係ありそうです。職場で学んだことを家庭で生かす、みたいな(笑)。ワークライフバランスが保てているということですね。――塚崎家は、おふたりの連携がうまく取れていることでしょうか。もちろん、ふたりだけですべてをこなすことはできないので、外部サービスもフル活用しています。会社から補助があるベビーシッターやファミリーサポートなど。妻も仕事柄、子どもが熱を出したからといって休むことができません。いざというときに困らないように、預け先はいくつか確保しています。【チェックポイント3:家族との時間】子どもと過ごす時間を確保するために、引っ越しを決意!――夜はお子さんと一緒に寝るというのは、すごく理想的な生活に思えます。以前は、21時に会社を出て22時に帰宅するという生活を送っていました。子どもたちが寝たあとに帰っていたので、「パパは夜いない人」と認識していたようです。実際に公言もされていました(笑)。子どもともっと関わりを持ちたいと思っているのに、それができていない。自分のなかで、矛盾を感じていました。また、当時住んでいた家が5人で暮らすには手狭になってしまったこともあり、昨年引っ越しをしたんです。――引っ越しをされたことで、どう変化があったのでしょうか。通勤時間が往復で40分くらい短くなったのを機に、帰宅時間を見直すことにしました。20時には会社を出るようにすれば、20時40分ごろには家に着けます。ちょうど、子どもたちがお風呂に入っている時間です。帰ったら急いでごはんを食べて、上の子と一緒に寝る…という感じです。子どもたちには転校・転園をさせてしまいましたが、とてもよろこんでくれています。もちろん、仕事で早く帰れないときや、付きあいで飲みに行かないといけないこともあります。飲み会の席でなかなか帰れないときは、「明日、6時に起きないといけないんだけどな…」と思うことも(笑)。睡眠時間が削られるのがつらいときもありますけど、毎日ではないですからね。それに、妻がいてくれるので、「必ずこの時間には帰らないといけない」という制約がない。それはとても助かっています。――朝もお子さんと過ごす貴重な時間ですね。弊社は遅くとも10時までに出社していればいいので、朝は少し余裕がある方かなと思います。息子の宿題を見るときもありますし、下の子が保育園に行きたくないときは、少し時間をかけて付きあうようにしています。園の外で一緒にうだうだしたり、歌を歌ったり。そうしているうちに、落ちついて中に入ってくれることが多いですね。【チェックポイント3:ママへのケア】記念日には、子どもを預けてデート正直なところ、日ごろはあまり妻へのケアはできていないのかもしれません。ただ、記念日には、子どもたちを妻の実家やベビーシッターさんに預けて、ふたりで食事をしたり、映画をみたりしています。以前は通勤経路が途中まで同じだったので、私の乗る電車に合わせて妻が家を出て、一緒に行くこともありました。ふたりでいても、結局は子どもの話ばかりになってしまいますが(笑)。――学生時代から知っている奥さまが、妻、母へと変わっていかれる様子をそばで見ていて、どのように思われますか。フルタイムで仕事をしながら子育てをしているので、すごいと思います。決して体が強い方ではないので、週末に寝こんでしまうことも。ありがたい反面、「ちょっと無理しすぎじゃないかな」と感じることもあります。――塚崎さんご自身の息抜きはどうされていますか?通勤時間に読書をしたり、スマホでゲームをしたりしています。通勤途中にTSUTAYAがあるので、『ONE PIECE』(集英社)を借りて読んでいた時期もありました。1回に3巻ずつ借りて、やっと最新巻まで追いつきました(笑)。子どもと一緒に寝るようになってから、夜に自分のことをする時間はなくなりました。でも、しっかり寝ているおかげで体調がいいですね。22時に帰っていたころは、「休日はもっと寝ていたい」と思うこともありましたが、いまは土日も元気。子どもたちに感謝ですね。――奥さまからの採点は、どのくらいだと思われますか?50点です。朝は私が担当しているけど、寝かしつけやお風呂など、夜のほうがやることが多いですからね。妻が3人目を出産するときに、2週間ほど入院したんです。ひとりで双子の育児をしましたが、いま思うと、あのときは大変でした(笑)。仕事が終わるとふたりを保育園まで迎えにいってから買い物にいき、ごはんを作って食べさせて…と。それを妻は毎日しているんですからね。とてもありがたいですし、できるかぎりサポートしたいと思っています。▼ママからの評価コメントママから見た「パパ力」は……90点/100点仕事が忙しいなかで、とてもよくがんばってくれていると思います。家事よりも育児についてパパ力が発揮されていることが多く、子どもたちもパパが大好きです。子どもに甘く、すぐに「いいよー」といってご機嫌をとる面もありますが(笑)、本当に助かっています!家事・育児に使える時間にはもちろん限りがありますが、そのなかでは線を引かず、気がついたこと、できることを自分で考えてやってくれる姿勢がうれしいです。私が細かいことをあれこれ言わなくてもすんでいるのは、「こっこクラブ」の皆さんや保育園のママ友など、日ごろからたくさんの働く女性がいろいろ話してくださっているからだったんですねー。みなさんにも感謝です!【「パパの自覚」について】最初の子どもが双子だったために圧倒的に手が足りず、パパが育児に主体的に参加せざるを得ない状況でした。おかげで育児の大変さはよく理解してくれており、パパの自覚も最初から持てていたと思います。ただ、自分が子どものころに大好きだったゲームの復刻版を息子に買い与えて、ゲーム仲間を増やそうという魂胆はみえみえでーす(笑)。【「パパの家事」について】朝食を作ってくれたり、保育園に送ってくれたり、本当に助かっています。欲を言えば、家のなかの片づけをもう少しだけがんばってほしい(笑)。そこにも「察するチカラ」があれば、完璧です。今度寝ている間に「ホコリセンサー(があれば!)」をつけたいなーと思っています。【「パパの育児方針」について】子どもには、とても真剣に向きあってくれています。子どもたちはそれぞれ個性が異なるので、接し方も一人ひとり変えています。私が行きづまったときには意見を言ってくれて、「おお、そうか!」と気づけることがたくさんありました。少しでも時間を見つけて話しあうことで、私たちなりの夫婦の答えをみつけていきたいなーと思っています。【「ママへのケア」について】私が疲れてピリピリしてくると、さりげなく子どもたち3人を連れて遊びに行ってくれたり、外食を提案してくれたりするのがとてもありがたいです。それから、メルヴィータ製品をたくさん買ってきてくれるところも(笑)。パパは自分のブランドだから買ってきてくれるのだと思いますが、使ってみたらとても肌の調子が良くなって驚きました。これからもどんどん買ってきてほしいですね。 Informationアルガンオイルが半額に! 「スタートオーガニック キャンペーン」2016年10月5日(水)~10月18日(火)塚崎さんがブランドディレクターを務める「メルヴィータ」では、現在「スタートオーガニック キャンペーン」を実施中です。なんと、化粧品の空きボトル(どんなブランドのものでもOK)を店頭に持参すると、リサイクル活動への参加のお礼として100%オーガニックオイル「ビオオイル アルガンオイル 50mL」が半額でご購入できるというもの。詳しくはこちら>>
2016年10月05日周りも同じような仕事ぶりなのに、なぜか自分だけ上司にキツく言われたり、評価が厳しかったりする。多くの時間を過ごす職場で、怒られてばかりでは気が滅入ってしまいますよね。単純に上司との相性が悪いこともあるでしょう。でも気づかないだけで、実は自分に怒られる原因があったとしたら……?怒られやすい人の特徴チェックリスト世の中には、なぜか怒られてばかりいる人とそうでない人がいます。この差はどこにあるのでしょう?まずは次のリストでチェックしてみてください。知らず知らずのうちに、怒られやすい体質になっているかもしれませんよ。仕事が遅い依頼者は1秒でも早く仕上げて欲しいと思っているもの。丁寧な仕事を心がけているつもりでも、仕事が遅いととらえられているかもしれません。一方、仕事は早くてもミスが多いのもNG。結果的に仕上がりが遅くなり、再提出時のチェックも慎重になるので、相手はイライラが募ります。確認せずに資料提出している人は要注意です。基本的なスキル不足単純なスキル不足は致命的です。資料作成に必要な、オフィス系ソフト全般のスキルは必須。また、簡単なファイリングは基本中の基本なので、できて当然というオフィスは多いもの。以前、紙資料をファイルに綴じる方法がわからないという同僚がいましたが、やっぱり怒られていました。話を聞かない自己評価が高めの人に多い傾向があります。上司も同僚も自分よりも劣って見えるので、話を聞く気になりません。その結果、扱いにくい部下というレッテルを貼られてしまうことに。新しい提案をするためには、まずは職場の慣例を一通り試してからでも遅くはありません。空気が読めない空気が読めない人は、他人を傷つけやすい傾向があります。性格が温厚なのに怒られやすいという人は、知らず知らずのうちに人を傷つける発言をしているかもしれません。以前、派遣社員をしていたときのこと。転職についての話題で男性社員の方に「コロコロ職場を変えるのはダメだ」というような発言をされて傷ついたことがあります。彼に悪気がないことはわかりますが、こちらは派遣社員という立場。職場を変えざるを得ない場合もあるのですから……。この男性は、一見まじめで優しそうなのに、いつも上司に怒られていることが不思議でしたが、この発言で合点がいきました。サービス精神が無いどんな仕事でも人と関わる以上は、相手のニーズに応えようとするサービス精神が欲しいもの。自分のやりたいことを押し付けるだけでは、相手は満足しません。接客する時と同じように、上司をお客としてとらえてみましょう。どんなに能力が高くても、お客様(上司)の求めることにマッチしなければ、残念ながら売上(評価)は上がりにくいのです。声が小さいどんな報告でも、ボソボソと自信がないように話されたら、より悪いお知らせのように聞こえてしまいます。それに、聞こえづらくてなんだかイライラしませんか?すぐ言い訳するだいたい説教を長引かせる人って、怒られる時に口をはさんでしまってるんですよね。どんなにこちらの言い分が正しくても、怒っている相手にとってはただの反撃。逆なでしてしまいます。モヤモヤするかもしれませんが、素直に謝罪し、迅速に対応する意志を伝えるのが、上手な怒られ方です。「やばいミスった!」ってときに覚えておきたい心構えどんな人でも、ミスは必ずするものです。ミスの無い人間などいません。とはいえ、仕事上のミスはそんな風に開き直ってはいられないことも……いえ、むしろ開き直ったら大変なことになる場合がほとんどでしょう。ただ、同じミスでも軽症で済む人がいる一方で、降格寸前まで追い込まれる人もいます。軽症で済む人たちには、どんな共通点があるのでしょうか?上司の怒りを最小限に抑えるために基本的には「怒られやすい人の特徴チェックリスト」と逆のことをすればいいのですが、大切なのは、とにかく余裕を持つことです。余裕がなくても、そう見せるようにしてください!焦ったり悲観していても、良いことはひとつもありません。報告は早い方がいいのは事実。でも焦ってしまっては、水を持たずに火事場に駆けつけるのと同じくらいに役立たずです。また、自分の不甲斐なさを悲観するのは結構ですが、ミスした張本人に落ち込む暇などという贅沢は許されていないことを自覚してください。まずは落ち着いて、窮地を乗り切るための対策を考えましょう。その余裕っぷりが周囲を安心さます。上司も人間です。焦って不安を煽られれば、感情的になるのも無理はありません。それでも怒る上司とは決別せよ!自分なりに努力をして、周囲の評価を得ても、それでも理不尽な言いがかりをつけて認めない上司がいるかもしれません。残念ながら、そんな上司との関係を改善するのはとても難しいでしょう。この先、移動などが見込めない場合は、決別を考えた方がいいかもしれません。そもそも憧れの仕事というのはあっても、憧れの職場というのは幻想です。どんなに知名度の高い企業でも、花形と呼ばれる部署でも、夢に描いた働き方ができるとは限りません。企業名や職場への執着を捨てることで、より良い働き方ができる可能性は広がります。そのオフィスは、本当にあなたの夢を叶えられる場所ですか?
2016年10月03日働き方の多様性が認められつつある昨今、在宅やフリーランスで働くことを希望するママたちが増えています。在宅で働くことのメリットやデメリットを、実際に在宅ワークをしているママたちの声を交えてご紹介します。■「在宅ワーク」ってどんなもの?「在宅ワーク」といっても、その種類や方法はさまざま。自身で開業して自宅をオフィスやサロンにしている方もいますし、会社に雇用されながら自宅で仕事をする「テレワーカー」の方などもいます。そのほか、フリーランスとして活動しているケースも多いよう。主な職種としてあげられるのは、デザイナーやエンジニア、ライター、フリープランナーなど。最近では、ネット上で案件の受注・発注ができる「クラウドソーシング」も充実しています。インターネットとパソコンさえあればどこでも仕事ができる環境になってきているため、フリーで仕事をすることのハードルはかなり低くなりました。■家庭との両立がしやすい「在宅ワーク」在宅ワーク最大のメリットは、ズバリ“時間の融通がきくところ”。「子どもの体調不良や、学校行事などにも臨機応変に対応できる」(群馬県・42歳・デザイナー)という意見のとおり、子どもをもつ女性にとって、家庭内の都合に合わせて仕事ができるのは大きなメリットです。また、仕事が早めに片づけば、その後の時間の使い方は自由。「平日に友人とランチができる」(東京都・32歳・ライター)、「仕事の合間にネイルや美容院、買い物に行ける」(埼玉県・29歳・WEBデザイナー)というように、何をするのも自分の裁量次第です。「転勤や引っ越しがあっても、仕事に影響がない」(埼玉県・31歳・テープ起こし)という意見も多く聞かれました。在宅ワークは、旦那さまが転勤の可能性があるママにとっても、働きやすい環境といえそうです。とはいえ、在宅ワークはよいことばかりではないようで…。次は“デメリット”についてご紹介しましょう。 ■仕事がなくなるかも…の不安がつきまとう「子どもが熱を出したとき、会社勤めであれば、休暇を取って子どものお世話ができます。しかし、在宅であればそうはいきません。納期を守れなければ、今後の仕事にも響きます」(群馬県・42歳・WEBデザイナー)フリーランスで仕事をしていると、一度引きうけた仕事はどんな理由があっても完了させなければなりません。子どもが体調不良で自宅にいても納期は変えられず、睡眠時間を削って仕事をするはめに…というケースも起こりえます。「なかなか仕事が進まない」(埼玉県・29歳・ライター)というように、時間を自由に使えることが裏目に出てしまうパターンも少なくないようです。さらに、「誰にも会わないので身なりに気をつかわなくなった」(群馬県・32歳・翻訳)なんて声も。さらに、「子どもを保育園に入れるのにひと苦労」(東京都・33歳・ライター)という問題も。「自宅で仕事ができる=子どもをみながら仕事ができる」と解釈されてしまいがちなのだそう。都内ではそもそも入園できる枠自体が少ないですし、地方では「在宅ワーク」や「フリーランス」と言っても理解してもらえないことが多くあるようです。そして、「次の仕事がなくなるのが怖い!」という声が多く聞かれました。在宅ワークの場合、仕事単位で受注することがほとんど。継続を約束されているわけではないので、自分でしっかり実績を出せないと次の仕事は得られません。つねに「仕事がなくなったらどうしよう」という不安感につきまとわれながら、目の前の仕事をこなしている…、といっても過言ではないのです。ただ、そのぶん、自分の腕試しにはなりますよ!在宅ワークのメリットとデメリットは紙一重。計画的に仕事を進めることができて、さらに「自分の経験とスキルをもってチャレンジしたい!」というビジョンのある方には、適した働き方だといえます。自分の性格や今後の方向性などをよく考えたうえで選択すれば、自分らしいワークスタイルが手に入れられるかもしれません。
2016年09月30日長い結婚生活のなかでは、いいことも悪いことも含め、何かと思いがけないことが起こるものですよね。その「思いがけないこと」の中でも、「夫の転職や起業」は生活そのものに大きな影響を及ぼす出来事といえます。もしあなたの夫が会社都合のリストラではなく、自ら会社を辞めたいと相談してきたとき、妻としてどう受け止め、アドバイスをするべきでしょうか。■「辞めて何をしたいのか」より「なぜ会社を辞めたいのか」もしかすると夫は今の仕事や人間関係にストレスを感じて、誰にも話せずにため込んでいて、そこから逃れたいがために「辞めたい」と考えているのかもしれません。それならまず、その気持ちを吐き出してもらうことが先決です。私が今まで受けた男性からの転職相談では、よくよく話を聞いてみると、本当に会社を辞めたいのではなく、ただ現状が辛いというケースがわりとあります。その場合はまず妻が精神的な理解者となってあげることで、冷静にどうすべきか考えることができます。また、「会社の制度に不満がある」「上司とそりが合わない」「会社の業種に将来性がない」など、今の会社に対する不満だけを辞める理由に挙げる場合は、転職や起業をしてもまた同じような不満を持つ可能性があります。不満があるから辞めたくなるのはわかりますが、それに対してどこまで自分自身でそれを変えるべく働きかけたか、またその中でも実績を上げるなどして現在の職場において「やりきり感」を持っているかを確認してみましょう。■転職または起業のリスクそして「やはり会社を辞める」という結論になった場合、転職にしろ起業にせよ、なぜその会社なのか、その仕事で起業するのかを聞いて、あなたが「なるほど、それなら納得できる」と心から思えれば、ひとまず心構えの部分では大丈夫でしょう。特に起業する場合は、妻1人を納得させられないのなら、取引先や銀行などと交渉することはさらに難しくなるからです。また収入面については必ず確認しておきましょう。転職先のほうが高収入だからと思って転職しても、それは最初の一年だけで実績が出せなければ減額される可能性もあります。転職先の給与形態はきちんと把握しつつ、万が一結果を出せず収入が減ったとしてもモチベーションが落ちることのない、夫にとってはやりがいのある仕事内容なのかを聞いておきましょう。 ■「最悪のシナリオ」を共有する起業の場合は収入に保証がありませんからより深い話し合いが必要です。まずは夫に、具体的な事業計画を説明してもらいましょう。あなたがその内容一つ一つをイメージできるくらいまで細かく聞くことが大切です。そのうえで、期限を決めて売上目標を決め、そこに至らなかった場合は撤退するなど、「最悪のシナリオ」を共有しておきます。子供がいなければ子供を持つ時期、子供がいるなら教育費をどうするかも含めて話しあっておきましょう。転職より起業は多くのリスクが伴います。仕事の知識や人脈に加え、よほどの情熱と覚悟がなければ続きません。あなた自身も夫をどこまでサポートできるかよく考えてください。転職や起業は男性にとって人生の大きな岐路です。妻であるあなたは、彼が進みたい道を全力で支え、励まし、応援しつつ、一方では冷静な目を持って二人の家庭を守っていってあげてください。
2016年09月21日男子大学生を対象にした、とある調査によれば、文系男子学生の44.1%が「育児休暇を取って積極的に子育てしたい」と回答しています。「育児休暇」を取るのは女性だけではない!という考え方が世間に広まりつつある昨今ですが、まだまだ取得するのはほとんど女性。しかし、最近は、若い男性を中心に「子育て参加」に前向きな考えを持つ人が増えているようです。■仕事も大切だけど、できるだけ育児に関わりたい同調査によると、「もし子供ができたら、育児休暇を利用して積極的に子育てしたい」と答えたのは、文系男子44.1%・文系女子67.8%・理系女子73.5%。文系男子は前年比で5ポイント増えています。その理由を聞くと、文理男女ともに「子供が小さいうちはできるだけそばにいてあげたいから」(全体49.5%)が最多。文系男子の意見として2番目に多かったのは、「男性であっても育児休暇を取るのは当然の権利だと思うから」(23.9%)、女子は文理とも「育児期間中は育児に専念したいから」(文系26.6%・理系24.5%)となっています。■職場でのイクメンは、まだまだ肩身が狭い?男性の子育てへの参加や、男性の育児休業取得の促進などを目的とした「イクメンプロジェクト」をご存じでしょうか。2010年より厚生労働省が始動させたプロジェクトで、最近では国をあげて「男性の育児参加」を積極的に支援しているということが分かります。政府のこうした働きもあり、子育てをする世代の男性たちの意識は少しずつ変化しているようです。しかし、職場の意識改革にはまだ及んでいないよう。2015年の女性の育休取得率は、81.5%であるのに対し、男性の取得率は、わずか2.65%。年々微増しているものの、まだまだその差は大きいといえそうです。政府は2020年までに「男性の育休取得率を13%にする」としていますが、その目標を大きく下回る結果となっています。残念ながら、父親が仕事をしながらも育児に主体的に関わる環境は、まだ整っていないようですね。■男性が育休を取ると効率的な働き方が実現するそんな中、2014年4月、日本生命保険が「男性職員の育児休業100%取得」の取り組みを達成したと発表しました。同社は、2013年度より、「男性が育児休暇を取ることで女性が働きやすい環境を整えること」を目的に、満1才6カ月未満の子どもがいる男性職員を対象に一週間程度の休暇取得を推進。前年度までの男性の取得者は、年間10人未満だったのが、同年度末に取得率100%を達成したそうです。100%ということは、子供のいるすべての男性社員が育児休暇を取ったということ。男性だけでなく、女性でも育児休暇を取ることで肩身が狭い思いをすることもある日本の社会ですので、これはかなり先進的と言えるのではないでしょうか。さらに同社はこれらの取り組みにより「男性が育児休業を取ることで、効率の良い働き方を意識するようになる」と指摘しています。育児休業取得による効用●本人―育児参加の喜びや意味合いを見出し、仕事と家庭をどちらも大切にしていきたいと考え効率的な働き方を意識するようになった。―妻の大変さがわかり、家族と過ごす時間を意識的に増やし、絆が深まった。―育児を担う妻の視点を持つことで、仕事における発想が広がった。●職場―育休取得にあたり、業務を「見える化」し共有することで、早帰りや急な休みにも対応できる体制ができた。―育休取得職員が不在時に、部下に仕事を任せたことで、部下のスキルとモチベーションアップにつながった。―職場全体のコミュニケーションが活性化した。日本生命保険「男性の育児休業100%取得を達成いたしました」日本生命保険だけでなく、男性の育児休業取得率が高い企業は保険会社が多いのだとか。将来、自分も育児休暇を取りたい!と考えている男子学生は保険会社へ就職をするのもいいかもしれませんね。また、「夫に育児休暇を取ってもらい、子育ての大変さを知ってもらいたい」と考えている女子学生は、保険会社勤務の彼を探してみては?■育休を社会に浸透させるには?これから先、共働きが増え、女性への家事や育児の負担はますます大きくなると予想されます。しかし、「男は仕事を優先すべき」「育児は女性がするもの」という上の世代の意識を変えていかなければ、私たちが望む「家庭と仕事の両立」はなかなか実現が難しいかもしれません。そんな上の世代の意識を変えるには、私たち若者世代が毅然とした態度で「育休申請」をするべきなのではないでしょうか。男性だとしても、育児休暇を取りたいと胸を張って言える若者が増えれば、会社も社会も育児休暇に対する考え方が少しずつ変わってくるはず。会社や上司の言う事をきちんと聞くことも大切ですが、新しい風を吹かすのはいつの時代も若者の役目なのです。社会人になったとしてもアウトローになることを恐れず、自分の意思を貫いていきたいものですね。
2016年09月04日母親なら誰しも、「子どもへの負い目」を感じたことがあるのではないでしょうか。働くママの中には、仕事をすることで子どもに嫌な思いをさせているのでは…と、罪悪感を感じる瞬間があるようです。今回は、子育て中に感じる「罪悪感」について一緒に考えてみませんか? ■「一緒にいられる時間が少ない」という罪悪感朝から晩まで仕事をしていると、家族と過ごす時間が少なくなるのは当然のこと。けれど帰宅直前の買い出し、帰宅後は食事の準備やお風呂、寝かしつけで1日が終わり、「今日も遊んであげられなかった…」と後ろめたく感じる人は少なくありません。そんな罪悪感は、「時間をお金で買う選択肢を増やす」ことでも解消できます。たとえばベビーシッターや家事代行で「家でやるべき仕事」を他人に代わりにやってもらう、ネット宅配のサービスで買い物時間を省くなど…。利用回数を重ねてコツをつかみ、日常生活にうまく組み込めるようになれば、平日の夜でも家族だんらんの時間を確保できるようになるかもしれません。■「きちんと子どもに向き合えているだろうか」という罪悪感仕事のため、子どもを預ける人の中には「仕事を口実にして、子どもと向き合っていないのではないだろうか」と、罪悪感を感じることがあるかもしれません。私は自宅で仕事をしているため、子どもといる時間は長いほうです。けれど、そんな私もイライラすることはあります。もし、そんなイライラ状態が毎日続けば、子どもはどう感じるでしょうか。毎日子どもと一緒に過ごすことが「子どものため」とは一概に言えないのではないか、と私は思います。いま、子育てにイライラすることなく、むしろ「自分の努力が足りないのでは?」と感じているなら、それは十分子育てをがんばっている証。仕事にやりがいを感じ、毎日生き生きしているママがいる。それが子どもにとっては望ましい子育て環境なのではないでしょうか。ともに過ごす時間の長さは、関係がないように思えます。今の情緒の安定は「子どもと向き合う時間」と「仕事」のバランスがとれているからこそ、と捉えてみましょう。このバランスを保つことが家族の笑顔を生み出し、より良い子育てライフにつながるはずです。
2016年08月31日世のママは総じて力みすぎています。頑張らざるを得ない立場とはいえたまには心身を緩めないと、この先いきなりダウンしちゃうかも。そうならないためにも、あらゆる角度から脱力法を紹介。ゆるふわママを目指せば、自分自身が楽になるのはもちろん、家庭だって円満になるはず。どうしてつらい? 私の日常日々楽しくてしかたない人と、毎日とにかく大変なことばかり、「どうして私だけ?」と悶々としている人。置かれている環境が大きく違うわけではないのに、ここまで様子が変わってしまうのはなぜか? それは、物事に対する姿勢や気持ちが違うからです。あなたがどちらのタイプかを見極めるチェックリストをご紹介。当てはまった数が多いほど、日常を楽しみづらい性質と言えそうです。□日々の習慣、毎日の日課など、一度決めたことはきっちりこなしたい□どうせやるなら完璧に近づきたい□中途半端は大嫌い! 何事も最後までやり遂げたい□「正しい」か「正しくない」かで物事を判断する□「常識的に考えて…」「そんなの常識だよ」と、やたら「常識」を連発する□人の役に立ちたいと思っている□どんな人だって、「話せばわかる」と思っている□思うように動いてくれない、気まぐれな人は苦手□うまくいきそうにないことは最初から手をつけない□人には負けたくない!先輩ママに聞く! これが私の脱力法家事や子育て、仕事など自分の日常をつらく苦しく感じてしまうのは、あなたがまじめで一生懸命すぎるから。何に対しても妥協しない、その心意気はとても素晴らしいけれど、このままいったら、倒れたり心が折れたり。損をするのはあなた自身かもしれません。ではどうしたら、そんな自分を変えられるか? かつてはまじめ一直線! 苦しみの渦中にいたママに、苦労の末に習得した脱力法を聞いてみました。「いろいろなタイプの人とつき合って、さまざまな価値観を知ること。たくさんカルチャーショックを受けて、頭をやわらかくするのが一番」(40代後半)「できるだけ行き当たりバッタリで行動。考えすぎることがなくなって、楽になりました」(20代後半)「ある程度までやったらバトンタッチ。人に甘えるクセをつけたら、苦しみやプレッシャーがほとんど消滅した」(30代後半)「ここまでできたらおしまいと、取り組む前に線引きするように。高すぎる目標も掲げない」(30代後半)「大きな失敗を経験して、無力さを痛感。自分の能力をかいかぶるのはやめにした」(30代前半)悩み苦しみ、そこから得た貴重なノウハウ。ついつい頑張りすぎちゃうママは、無理せず力を抜いてみてもいいかもしれませんね。
2016年08月24日今や転職や独立は当たり前、働き方が多様化する時代です。実際に社会人になってみないと想像しにくいことではありますが、まずは新卒採用で会社で正社員として働き、ゆくゆくはフリーランスとして独立を視野に入れている人もいるかもしれません。そこで今回は、「フリーランス」という働き方についてじっくり考えてみたいと思います。■フリーランスのメリットとデメリットまずは、フリーランスで働くメリットから考えていきましょう。なんとなくイメージしている人もいるかもしれませんが、やはりフリーランスの魅力は「時間に縛られないこと」。仕事のペースをある程度自分の裁量で決めることができる、これに尽きるのではないでしょうか。「好きな時に寝起きできる」、これは一般企業に入った場合、退職するまでほぼ不可能といえます。毎朝早起き、満員電車で揉みくちゃにされながら通勤なんていうサラリーマンを横目に、ある程度の自由な生活を手に入れることができるのは確かです。また、残業は当たり前でいつも日付が変わるギリギリに帰宅、家に帰っても寝るだけの生活で毎日疲労困憊。こんな働き盛りの社会人にありがちなルーティンとは縁遠い、余裕をもった生活を送れるかもしれません。実際仕事内容が辛いというよりは、こういった環境悪化を理由に3年を待たずして辞めてしまう新入社員も多いよう。いくらお給料がたくさん貰えたとしても、あまりに時間的余裕がない生活では、「自分は一体何のために働いているんだろう……」と、退職を考えてしまうのも無理ないのかもしれません。ならば、フリーランスなら楽して自由な生活を手に入れることができるのでしょうか。いえ、現実はそう甘くありません。まず一般企業に勤める正社員と違って、毎月のお給料が保証されていませんし、全ては自分次第。相当タフな精神力が必要とされます。■独立を決めたらまずやるべき事自由な生活と引き替えに、厳しく険しいフリーランスへの道。後悔しないためには、独立前きちんと事前準備をすることが大切です。まずは、「どの職種で食べていきたいのか」を考えてみましょう。フリーランスとしてやっていくためには、武器になるスキルが必要。これまでの人生で身に付けた技術や経験を活かして仕事をするのが鉄則です。昔から継続している趣味や習い事などを洗い出してみると、ヒントになるかもしれません。例えば、文章を書くのが好きならウェブライター。カメラの腕に自信があるのなら、フリーのカメラマンを目指してもいいでしょう。■「週末フリーランス」のススメかくいう筆者も、将来フリーランスとして独立を目指しています。平日はOLとして働きながら、週末はウェブライターとしてお仕事をもらい、個人ブログを運営しています。この生活を始めて約1年、ようやく副業だけで収入が10万円を超えるようになってきました。いきなりフリーランス一本でやっていくのはかなりリスキー。まずは、「週末フリーランス」として始めることをオススメします。また、フリーランスには向き不向きがあるのも事実。ある程度、制度や組織に縛られていたほうが力が発揮できる人もたくさんいます。フリーランスが本当に自分の性に合っているのか、今一度考えてみて下さい。しかし、会社によっては副業を禁止しているところもあります。また、副業の年間所得金額が20万円を超える場合は、確定申告も必要となってくるので、きちんと下調べをしてから行いましょう。何をするかを決めたら、あとは「行動」あるのみです。目先のことしか考えない安易な理由で始めてしまうと失敗する確率も当然高いものに。よくよく考えてから決断することが大切といえるでしょう。
2016年08月24日何気なく発したひと言が、ひそかにヒンシュクを買ってしまった…。そんなことにならないよう、ワーキングママの心得を紹介。自分では気づけない、職場におけるNGセリフとともに、何がいけなかったのか…改善策を考えてみましょう。■働くママ、周囲はどう思ってる?子どもを抱え、家事をこなし、なおかつ外でも一生懸命。そんな、朝から晩まで動き回るママたちの過酷さを、職場の面々だって先刻承知です。同情する人、応援してくれている人…。口には出さないけれど、温かい思いで見守ってくれている人は、あなたの周りにたくさんいるはずです。しかしその一方、鵜の目鷹の目で、働くママをジャッジしている人も。「みんなに任せて甘えてる!」「大事なときに当てにできない」「多忙アピールがウザイ」などなど、こうした厳しい声が存在するのも、悲しいかな現実です。もしもあなたが、ちょっとでも振る舞いを誤ってしまったなら…。ひそかに渦巻くこれらのダークな思いが、あちこちから噴出するので気をつけて。仕事の際は、油断大敵。緊張を緩めてはいけません。■私はコレで、孤立しました…一見ほのぼのしていても、職場はオフィシャルな場。一瞬にして空気が変わることもあるため、不用意な発言にはくれぐれも注意しなければなりません。では、どんな言葉がNGなのか? 過去、うっかりやらかしてしまった先輩ママのセリフをもとに、職場でのあり方を見直しましょう。・「子どもが体調悪くて…だから時間がなかったんです!」(30代前半)自分に非があるときは、とにかく言い訳無用! たとえ事実でも、子どもや家庭を持ち出してはいけません。シンプルに謝るのみ。・「仕事をしてないと気持ちが滅入っちゃうから…復帰できてよかった!」(40代前半)仕事は趣味や気晴らしにあらず。真剣モードの同僚に対し、「お気ラク」「片手間」といったイメージを与えないよう注意して。・「17時には帰るので…もうちょっと早くしてもらっていいですか?」(30代前半)自分の都合を前面に出すのはダメ。「ジコチュー」と取られるだけでなく、「だからママは…」と言われかねません。「さっきの件、いつ頃片づきそうですか?」と、命令形から質問形に変えて。・「やっぱり…育児や家庭との両立はキツいですね…」(30代後半)頑張っているママがゴマンといる中、甘えたひと言に聞こえてしまいそう。「だったら辞めちまえ!」と突っ込まれるような、グチめいたことは絶対に言わないこと。職場は、老若男女、既婚も未婚もごちゃまぜの複雑な社会。完全なママスタンスで発言してしまうと、地雷を踏みやすいので要注意です!■働くママは去り際が肝心!時短勤務や保育園からの呼び出しなどで、同僚たちが仕事している中、お先に帰社する機会の多いママたち。その際、できるだけ邪魔しないように、できるだけ気づかれないように…。気配を消してそそくさと、逃げるように退散するのは絶対にやってはいけません。人間関係の心理的キーポイントは、帰り際や別れ際。ここに気合いを入れると、好感度がアップするそう。失言やら失敗やら、たとえ日中いろいろあったとしても、それがすべて帳消しとなるくらい、印象をガラリと変えることができるのだそうです。明日もまた気持ちよく働くためには、職場の面々に感謝の気持ちを込めて、大きな声で帰りのあいさつを。「ご迷惑をおかけしますが、あとをよろしくお願いいたします」「お先に失礼いたします!」と深々頭を下げて、その日一日を、謙虚な姿勢で締めくくるのがよさそうです。
2016年08月24日(Photo by Flickr)日本における警察官のイメージは真面目で堅物。 市民の安全を守るもの、そうあるべきだと私たち市民も思いがちだ。 でも、その警察官があなたのためにほんの少しだけルールを破ったらどうだろうか。 きっと悪い気はしないはずだ。 近づく警察官。そのワケとは?(Photo by WMAL)アメリカ、バージニア州のとある街で、ちょっとクスッと笑ってしまうような温かい事件が起きた。 真夏のある日、通りで車を止めていた女性が、突然警察官に止められた。 女性は自分が「何か違反をしてしまったのでは」と不安になったが、どこにも交通ルールを破ったような形跡は見当たらない。 不安の中、窓を開けて近づいてくる警察官に対応すると、警察官は彼女に向かってこう言い放ったのだ。 「あなた、道路交通法にこんな決まりがあることを知っていますか?暑い日は、アイスクリームを食べなければダメなんですよ」 そう言って、警察官は彼女にアイスクリームを差し出した。 これには声を掛けられた彼女も大笑い。 警察官曰く、熱中症に気を付けてくださいという想いがあったそうだ。 バージニア州の警察官たちは市民の熱中症へのケアも怠らない。※動画が見られない方はこちら 「誕生日」に「警察官」が出動(Photo by Mail Online)また、フロリダ州の警察官もオリジナリティを持っていて面白い。 フロリダ州に住むグレン君は、その日6歳の誕生日を迎えようとしていた。 朝からたくさんの料理を作り、パーティー用の飾りつけをしていたのだが、開始時刻を過ぎてもゲストはゼロ。 招待していたクラスメイトが誰も来てくれなかったのだ。 大変大きなショックを受けるグレン君とそれを不憫に思う母親。 母親はいてもたってもいられずこの状況をFacebookでつぶやいたそうだ。 するとなんということだろう。 その投稿が地元警察の目に留まり、警察官や消防士、合わせて15人がグレン君の誕生日を祝うために駆け付けてくれたという。 もちろん、パトカーや消防車、ヘリまで出動させてだ。 たくさんのプレゼントまでもらったグレン君は悲しい顏から一転。 溢れんばかりの笑みを浮かべていた。 しかしなぜ警察官がここまでしたのか。 その理由を彼らはシンプルにこう話している。 「市民に心地よい暮らしをしてもらうことが仕事である」 「ポケモン」による事件も、身を削って「解決」(Photo by CNN)また、最近話題のポケモンを巡っても、警察官は市民の味方である。 アメリカ、オハイオ州に住む9歳のブライス君は、6歳の頃から集めていた「ポケモンカード」を何者かに奪われてしまったそうだ。 あっという間に大切な宝物をとられてしまったことにショックを受けた彼を見て、何か解決の糸口が見つかればと母親は警察に相談した。 そして、そこに現れたのが、地元警察官のグローテンラート巡査だった。 彼の活躍もあり、何枚かのポケモンカードは手元に戻ってきたそうだが、すべては戻らず。 相変わらず晴れない顔をしているブライス君を見て、巡査は、なんと自分が持っているポケモンカードを彼にプレゼントすることにしたのだ。 たまたま自身もポケモンカードを集めていたという巡査。 そのカードの中にはかなりレアなものもあったそうで、これは巡査にとっても大切なものでもあった。 しかし彼は、それらをなんの躊躇もなくブライス君に手渡した。 グローテンラート巡査は「市民が笑顔になるほうが嬉しい」と語っている。 「フリースタイル」で働く楽しさ(Photo by Flickr)彼らの行動は大変称賛されるべきことであるが、これが警察官としての違反行為ではないのかと問われたら返答に困る。 しかし、これらの行動は大変思いやりとユーモアがある。 となると、ときに人の心を動かすユーモアをつくるのは、ちょっとしたルール違反なのかもしれない。 日本人はマニュアルの上で仕事をするのが得意だ。 コンビニエンスストアやレストランで働く際は商品の並べ方やお皿の正しい持ち方までたくさんのルールを教えられ、企業で働く際もクレーム処理のマニュアルまで存在する。 それは誰が対応しても同じというクライアントにとっての公平さを生み出しているのかもしれないが、それは同時に、マニュアルさえ叩き込めば「誰でもできる」仕事ということを意味しているのだ。 誠意ある行動の中のちょっとしたルール違反にはその人の人柄や本音が見え、より信頼感を抱くことができるのではないだろうか。 時にはマニュアルから外れて、「あなたらしい」働き方をしてみてはどうだろう。 きっと働く側にも生きがいが生まれるはずだ。 via. CNN, Around Osceola, Mail Online, Fox 5, The Telegraph この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!やり過ぎ注意!!カナダ・ケベック州発の「おしゃれポリス」とは!? 「警察官」という言葉を聞いた時、皆さんはどんな服装を想像しますか。多くの人がバッジに、紺色の制服などを想像するのではないかと思います。異国に旅行をしたとして... ーBe inspired!
2016年08月22日子どもを持つ女性が日本で働く厳しさは、「保育園落ちた日本死ね!!!」と書かれたブログにも色濃く表れています。保育園だけの問題ではなく、子どもがいるという理由だけで採用されないこともしばしば起こります。そこで、今回はオーストラリアで働く女性たちの働き方と周囲の環境や協力体制についてご紹介したいと思います。オーストラリアの仕事事情オーストラリアでは、雇用の形態として大きく分けて下記のように3つの区切りがあります。・フルタイム(日本での正社員に近い)・パートタイム(日本での契約社員に近い)・カジュアルワーク(日本でのアルバイトに近い)大きく3種類の雇用形態がありますが、すべての形態でスーパーアニュエイションと呼ばれる企業年金が支払われます。日本では、企業と本人で半分ずつ支払いますが、オーストラリアでは本人の負担なく、給料の10%分を企業が年金用の口座に振り込みます。仕事内容が同じであれば、男女間での格差はなく、同じ賃金が与えられます。また、雇用主は土曜日の出勤は25%増、日曜日、祝日に出勤する場合はダブルペイと言って、時間あたりの賃金の2倍を支払う義務があります。こういった事情から、日本でいうところのアルバイトの形態でも生活に十分な賃金を稼ぐことができます。働く女性に有利な環境職場では、小さい子どもがいる若い女性に対する理解が深く、特にサービス業では「お店が暇になってきたから早めに上がっていいよ」と柔軟に対応する上司が多く見受けられます。日本でいう「マタハラ」はほとんどなく、子どもを持つ女性への理解と尊敬があります。時短勤務に対しても、「あの人だけ優遇されている」とやっかむ人はほとんどいません。子どもを預ける場所としては、「チャイルドケア」という場所が街中に多くあります。また、自宅での保育を請け負う子どもを持つ元保育士の女性も多くおり、女性が働く環境を与えています。保育士になるためには、警察が発行する「無犯罪証明書」を提出する必要があり、昨今増えている保育士やベビーシッターによる虐待や犯罪への抑止政策がとられています。そのことで、子どもたちを預ける女性たちにも安心感があります。また、オーストラリアでは、両親と近所に住む場合も未だ多くあり、積極的に子育てに関わっています。くわえて、パートナーとなる男性は時間が許す限り、職場まで車で送り迎えをしたり、休みの日には子どもの面倒をみたり、家事を分担する協力的な人が多く見られます。トライアル制度で仕事に就きやすい!オーストラリアでは、仕事を探す際インターネットからの応募も多いですが、いまだに飛び込みや知人の紹介ということが多いです。企業も飲食店も、履歴書をもって飛び込んで、話をしてみて「試しに2、3日働いてみる?」となることが多いです。そこで、自分の持っているスキルを見せることができれば採用となり、仕事をもらうことができます。また、サービス業だと週に5日働きたい男性が、週に2日働きたい子持ちの女性を紹介するという例もあります。紹介する男性としては、働く時間を取られるライバルにならず、超過勤務をするということもなく、お互いに働きたい時間だけ働ける関係なのでメリットがあります。日本ではオーストラリアは経済が順調と言われていますが、現地で生活している人たちの実感としては、経済は下り坂です。そんな中で、子どもを持つ女性たちは自分の好きなことや特技を活かし、仕事を手に入れて働いています。「子どもと過ごす時間を第一優先にして、自分のキャリアもあきらめない。でも無理はしない」というのがオーストラリアで働く女性たちのスタイルです。それにはまわりにいる人たちの協力や理解が大きくかかわっています。また、自分たちの能力を見せる機会も多く、さらに採用に近づくことができます。日本でも、紙の上だけの採用ではなく、トライアル制度をもっと活用することで多くの子どもを持つ女性が能力を活かして働くことができるようになるかもしれません。
2016年08月11日▲今回の共働きパパ:瀬川晋平さん(32歳) 株式会社mediba ・広告システム開発部兼CREDO・ES経営企画部。入社4年目。メルマガサービスの記事入稿ツール開発担当。・奥さま : 38歳。社内恋愛で結婚。いまも同じ会社で働いている。・お子さん : 2人(3歳と1歳)・平均帰宅時間 : 19時【自己採点】瀬川パパの「パパ力」……70点/100点ママのコメントは文末(3ページ目)に!※「パパ力(りょく)」とは、家事や育児へのコミット力のこと■飲み会は当面ガマン! 定時に帰って下の子の育児全般をこなす【チェックポイント1:パパの育児参加】パーツのみではない! 寝かしつけまでのすべての育児を担う3歳の女の子と1歳の男の子、ふたりのお子さんのパパである瀬川さん。同じ会社に勤務する奥さまは、2016年5月に仕事復帰したばかりです。瀬川家では、上の子の育児を奥さまが、下の子を瀬川さんが担当。つまり、瀬川さんは下の子の育児の全タスクを行っているのです。瀬川パパの育児への取り組みや奥さまへの思いについて聞きました。【瀬川パパの家事・育児分担表】---平日---<朝>・ゴミ出し・子どもたちを起こして着替え手伝い・体温測定・子どもたちの歯みがき・下の子の保育園登園<夜>・下の子のお迎え・下の子をお風呂に入れる・下の子の歯磨き、寝かしつけ・保育園準備・おもちゃの片づけ・電動自転車バッテリーチェック・ディフューザーのアロマオイル補充---休日---<朝>・子どもの着がえ手伝い・ビニールプール設営・玄関そうじ、雨どい周りの泥そうじ(月2回)・下の子と遊ぶ(土曜日)<夜>・プール片づけ、そうじ・下の子をお風呂に入れる・下の子の歯みがき、寝かしつけ――上の子は奥さま、下の子は瀬川さんと育児分担がはっきりされていますね。分担については妻の復帰前に話し合って決めました。炊事や洗濯、上の子(娘)の世話は妻が、下の子(息子)は僕。家事はほとんど妻がやってくれています。子どもたちが別の保育園に行っているので、毎朝自転車で息子を送ってから出社し、定時の17時半過ぎには会社を出てお迎えに行く生活です。現場のみんなの協力があるおかげで、定時に帰れています。――男性が毎日定時に帰られるのは、なかなかハードルが高いように感じられます。職場の環境的にはどうなのでしょうか。子育て中の社員が多いこともあり、チームメンバーの理解を得られやすいように感じています。僕のほかにも保育園のお迎えで定時にあがる男性社員がいますし、弊社のCTOも「子どものお迎えがあるから」と早めに帰ることもあるくらいです。――毎日お迎えがあると、飲み会なども行けないですよね?子どもが1歳のうちはと思って、すべて断っています。行きたい誘いもいっぱいあるけど、それは妻も同じですからね。【チェックポイント2:パパの家事】理系男子ならではのアロマオイル管理――家事全般は奥さまとのことですが、瀬川さんが担当されている家事もありますよね。夜の「ディフューザーのアロマオイル補充」とは…?アロマというとキラキラしたイメージを持たれるかもしれませんが、少しちがいます(笑)。夏場は家に虫が入ってきてしまうから、虫よけのためのアロマを調べて作っています。――アロマを焚くだけでなく、作ってしまうとは!?市販の虫よけには、子どもに良くない成分が入っていることもあると聞いたので、「うーん、じゃあ、作ろう」と。アロマを調合するために、無水エタノールやビーカー、ガラス棒などもそろえました。大学では化学を学んでいたので、器材に触れながら当時を懐かしんでいます。置く場所は、玄関とルーフバルコニー、階段の踊り場。戸をあけっぱなしにしやすいところです。――理系男子、素敵です!理系とは関係ないかもしれませんが、料理も好きです。先日は、自分が食べたかったこともあり、豚汁を作りました。家事の負担がひとつでも軽くなればという思いもあったので、大きな鍋に3、4日分くらいの量をたっぷり(笑)。■「早く帰ってきて」に込められた妻の気持ちを知る【チェックポイント3:ママへの理解】子育てには想定外のできごとが起こるもの 妻の大変さを痛感する――パーツごとの育児参加ではなく、息子さんが寝るまでの流れをすべて行うことで、何か変わったことはありますか?妻の大変さがわかったことでしょうか。子どもがひとりのときは、22時過ぎまで仕事をしていたものですから、ほとんど育児に参加できていませんでした。息子の育児をするようになってから知ることも多くて。「オムツって、1日でこんなに消費するものなの?」とびっくりしたことを覚えています。以前は、妻から「もう少し早く帰ってきて」と言われても、その言葉の通りにしか受け取っていなかった。でも、そのひとことの中には、こんな大変さが詰まっていたのかと身をもって知りました。――いまでは育児をしっかりこなされて、誰が見てもイクメンです。完ぺきではないですよ。最近も、妻から注意を受けました。毎朝の子どもたちの歯みがきは僕が担当しているのですが、先日、息子のオムツ替えという想定外のアクシデントが発生(笑)。生理現象だから仕方ないものの、おかげで家を出る時間になっても、娘の歯みがきが終わっていないことがありました。妻からは、「ふられたタスクは、ちゃんとこなしてね」というひとことが…。育児には、タスクで見積もっても、どうにもならないことが起こりますからね。それ以降はオムツ替えの時間も加味して行動しているので、今朝も大丈夫でした!――息子さんと過ごす時間が長い分、パパになつきそうですね。息子の育児をするまでは「パパ」って呼ばれたことがなくて、「ママ」ばかり。それが、いまではママのことも「パパ」って言います。「やった! 僕の時代が来た!」って思いましたね(笑)。一緒にいて世話をするだけで、こんなに変わるものかとびっくりしました。妻は…ちょっとへこんでいましたけど(笑)。【チェックポイント4:ママのケア】子育て中も好きなことはやめない 毎週土曜日は夫婦の趣味の日にあてる妻のケアというよりは、お互いに自分の時間を持つようにしています。毎週土曜日を趣味の日にあてていて、午前中は妻が日本舞踊に行き、午後は僕がテニススクールへ。どちらも子どもが産まれる前から続けていた習いごとです。日本舞踊には子どもをひとり連れていけるので、だいたい僕が下の子と遊んでいます。午後に子どもたちがお昼寝をするころ、僕が出かけるという感じです。ごくたまに、子どもが寝た後にふたりでお酒を飲むことも。妻は通販サイトで日用品の買物をしながらですが、日常的な息抜きのひとつではありますね。――お子さん2人を瀬川さんが見るというケースもありますか?一度だけありました。ふたりをプールで遊ばせようと思っていたのですが、準備する間は目を離さないといけない。でも、3歳児と1歳児をふたりっきりにさせておくのはこわいですよね。うちにはパソコンが2台あったので、Facetimeをつないで部屋の様子をチェックしながら別の場所で組み立てました。上の子が下の子の世話をしたがる年ごろなので、無理やり抱っこしようとすることもあります。そこで悲鳴があがると、「○○ちゃん、抱っこしちゃダメ!」って注意もできます。ふたりきりにしないといけないときの必需品です。【チェックポイント5:夫婦間のケンカ】ただ謝って終わりはNG! 決着がつくまで話し合う――奥さまからの採点は、どのくらいだと思われますか?わからないな…。60、70点ぐらいでしょうか。夜のタスクが残っていても、眠いと明日にまわそう、と取りこぼしてしまうこともありますから。妻の方がやっていることも多いので、ほかにも分担してほしいことがあるかもしれません。――うまくやっていくコツなどはあるのでしょうか。ぼくも妻もけっこう主張が激しいので、ケンカはよくする方です。そのときに、絶対に落とし所を見つけるようにしています。”なんとなく謝って終わり”だとまた同じことでケンカを繰り返してしまう。性格的にも、とことん話しあって決着をつけないと気が済まないみたいですね(笑)。「今日は終わらなかったから、また明日話そう」と持ちこすこともあります。子どもの前では普通にふるまっているつもりですが、話し方のテンションなどで、気づかれることもあります。3歳ともなるといろいろとわかるみたいで、「ケンカしないの!」って娘が仲裁にはいることも。そういうときは、「ケンカしても、パパとママは仲直りするから大丈夫だよ」と言うようにしています。ケンカは必ずしも、悪いものではないですからね。妻に対しては、ただただ「すげえなー!」のひとことです。環境や精神面での変化もあるため、復帰前後は少し心配していました。でも、いざ復帰してみると、以前と変わらずに家のことをこなしている。妻は時短勤務ではないし、朝も僕より早く起きているので、疲れもたまっていると思います。娘を寝かしつけたあと、そのまま寝てしまうことも多いですから。そこで、寝ている妻を22時半ごろに起こしに行くのが、僕の重要な役目(笑)。「なんで起こしてくれないの? やることあるのに!」と怒られるので、起こし忘れないように気をつけています。▼ママからの評価コメントママから見た「パパ力」は……85点/100点「家に帰ってまで “タスク” “タスク” といわれているのか」とひかれそうですね(笑)。わたしは、ひとりひとりが主体性を持って行わないと、家のことは回っていかないと思っています。つまり、「協力する」のでも「手伝う」でもないということです。そういう面から見ても、我が家は良いチームじゃないかなと思います。もちろん不満もたくさんありますが、男女の差や経験のちがいによるものもあるでしょうから、ある程度(不満を感じること)は仕方がありません。我が家の家事・育児分担のシステムは、夫とわたしだけでは成り立ちません。日ごろから協力をしてくれている職場の人たちには、感謝の気持ちを忘れないようにしています。【「パパの自覚」について】「下の子の世話を夫が担当する」というスタイルになって以降とそれ以前とでは(本人は感じていないかもしれませんが)、「父親らしさ」がまったくちがいます。いままでの育児が「点」だったとしたら、いまは「線」。流れがあることをわかってくれているような気がします。ただ、ゴム手袋をしないとオムツ替えができないので、その点についてはちょっとどうなのかなと思いますけど(笑)。【「パパの家事」について】掃除洗濯炊事といった日常的なもの以外は、夫が気づいてやってくれていることのほうが多い気がします。虫よけアロマもそうですし、駐車スペースなど家の外側の清掃なども夫が担当してくれています。わたしも育休の間に随分力持ちになったつもりですが、重いものや高いところなど、夫が気づいてやってくれるのはありがたいですね。【「パパの育児方針」について】夫はもともと、育児や知育などには興味があるほうなので、「こんなときは子どもにどうアドバイスしてあげたらいいか」「こんないいことを聞いたんだけど」など、子どもたちが寝たあとによく話しています。夫婦間で考え方が合わないときは、とことん意見をぶつけ合います。疲れるけど、おかげで育児方針のすり合わせができています。【「ママへのケア」について】普段から、よく気づかってくれる方です。わたしがイライラしていたり、疲れていたりすると、夫がひとりで子どもたちと遊んでくれていたりします。また、母の日には娘と「パン屋さんに行ってくるね」と言って出て行き、なかなか帰ってこないと思ったら、花屋を探してカーネーションを買ってきてくれたことも。父の日はというと…一週間くらい遅れてしまいました。わたしの方がパパへのケアができていないような気がしますね(笑)。
2016年08月08日様々な働き方が注目されている昨今。フリーランスやノマドワーカーなど、自由な働き方に憧れている若者も多いと思います。しかし、本当に食べていけるのか?会社員とフリーランスはどっちがいいの?など、気になるポイントはたくさんあるのではないでしょうか。そこで、実際にフリーランスとして働いている若者に「なぜフリーになったのか?」や「フリーランスとしての生活」を赤裸々にお答えいただきました。「自分も自由な働き方がしたい!」と考えている人は。ぜひ参考にしてみてくださいね。今回お話を聞いたゆとり世代は、東京都武蔵野市在住の25歳女性(既婚)。新卒で大手広告代理店に入社するが、1年で退職。現在は、フリーランスのライターとして活動中。【今週のゆとりちゃん】小田佳奈(仮名)年齢:25歳(1989年生まれ)学歴:某私立大学社会学部業種:フリーランス職種:ライター住まい:東京都武蔵野市出身地:東京都婚姻:既婚家族構成:父、母、兄(実家)■ストレスに耐え切れなかった会社員時代―――就職活動のお話を聞かせてください。「かなりガッツリやりました。大3の5月頃からインターンに参加したり、大3の12月にはいくつか最終面接まで進んだりして。私は、大学受験に失敗しているので、早く内定をもらって、家族や友人から『すごーい』と言われたかったんですよね」―――どんな業界を見ていましたか。「中小のベンチャーを中心に、広告・IT・印刷が多かったと思います。エントリーは200社、エントリーシートを提出したのは40社、面接は20社。大4の4月に大手広告会社から内定をもらい、就活を終えました」―――入社後は、どんな仕事をしていたのですか。「入社してすぐに新規事業で不動産サイトを運営する部署に配属されました。東京育ちで一度も引っ越しをしたことのない私が不動産の営業って……絶対ムリ!と思い、すぐに人事に泣きついたのですが、『新規事業に配属されるなんて、期待されてる証拠だよ』とうまく言いくるめられてしまい……。4月中はサイトがオープンしていなかったので、営業の練習など、チームビルディングがメイン。ゴールデンウィーク明けから本格的に飛び込み営業が始まりました。街の不動産屋さんに出向いて、『うちのサイトに広告を載せて出しませんか』と枠を販売するのが仕事。営業のコンサル的な要素はまったくなく、ひたすらノルマをこなすのに必死でした」―――会社を辞めたいなぁと思い始めたのはいつ頃ですか。「転職を考え始めたのは、新卒入社して4ヶ月目ぐらい。営業の仕事が想像以上にキツかったというのもありますけど、1番ストレスだったのは、職場の人間関係と会社の風土ですね。定時は17時45分だったのですが、先輩からは『営業なんだから18時まで会社に戻ってくるな』と言われ、20時から社内会議なんてことも日常でした。社長が土日出社している子を褒めたりして、会社全体に『早く帰っちゃいけない文化』が根付いている感じ。残業するのが美徳みたいな風土でした。あとは、上司(30代前半)がかなり体育会系で、みんなの前で『死ね』『会社辞めろ』とか怒鳴ったり、机を蹴ったり。『おはようございます』と挨拶するだけで舌打ちされたこともあります。1年以内に新卒を辞めさせるモラハラ課長として、社内でも有名だったらしいのですが……。(笑)たまに機嫌がいいときは、『俺も若手の頃は、よく怒られたよ。昔は厳しかったのに、最近の会社はゆるくなってんだよな』とか言っていましたが、私からすれば『なぜ人にされて嫌なことをするの?』って疑問です。同期の『うぇーい』っていうノリも苦手でした。けっこうリア充が多くて、夏はみんなで海とか行って、水着写真をFBにアップしちゃう感じの人たち。表面的には仲良しなんだけど、仕事になるとギスギスし始めて。全然助け合う感じじゃない!」必死に就職活動をして新卒入社した会社だとしても、自分に合わないことだってあります。ストレスを抱えて苦しい想いを続けるよりは、サクッとやめてしまうのも悪くないかもしれませんね。■退社してガラッと変わった生活―――入社前後で、社会人生活にかなりギャップを感じたんですね。「そうですね。もしかしたら私は、会社にいろんなことを期待しすぎていたのかもしれません。社会人1年目の夏に『会社を辞めたい』と思い始めたけれど、この先何をしたらいいのかも分からず……。転職サイトを眺めたり、留学を考えたり、年上の人と結婚しよう!と街コンに参加してみたり。かなりもがく時期がありました。色々と悩んだあげく、会社を辞めるきっかけとなったのが、ライターの学校に通い始めたことと、今の旦那に出会ったことです。当時流行っていた『ノマドワーカー』に影響され、『会社員じゃない生き方を見つけよう!』と思い、11月からライター講座に通い始めたんです。その翌月に今の旦那と付き合い始めました。その当時、彼はフリーターのバンドマン。毎日嫌々仕事をしている会社員の私からみると、『お金がなくても好きなコトをやってる人って素敵』と思ったんですよね。そんな自由人なカレに、『そんなに嫌なら仕事やめちゃえば?』と言われて、あっさり転職を決めました」―――会社を辞めることに対して、上司やご両親の反応は?「上司とは2回話し合いをして、了承してもらえました。ただ、会社を辞めることは決まっても、親には内緒にしていましたね。私は実家暮らしだったので、仕事をせずに家にはいられない……と思い、実家を出て彼と同棲を始めました。その後、すぐに彼にプロポーズをされて、入籍。結婚してからも2ヶ月間ぐらいは親に、仕事辞めたことを内緒にしてました(笑)会社を1年で辞めるなんて、親には言えなくて……。でも報告したら、『なんで黙ってるんだよ!』と父親に言われつつも、『結婚したんだしいいんじゃない?あんなブラック企業辞めて正解だよ』という感じでした」結婚に転職……。一気に生活が変わったという小田さん。心境の変化が、生活の変化に結びついたのかもしれません。小さなことでも行動をおこせば、芋づる式に生活が変わっていくこともあるようですね。■実際に仕事って入ってくるもの?―――会社を辞めて、ライターを志したとのことですが、すぐにお仕事は入ってきましたか。「ライターデビューは社会人2年目の6月です。初仕事は、地域のニュースサイトに1本1500円で記事を寄稿するというもの。でもそれ以外に雑用もやらされて、1か月1万円程度の収入。それだけでは足りないので、アルバイトを2つ掛け持ちしていました。いくら好きな仕事とはいえ、割に合わないと思い、最初の寄稿の仕事は2ケ月で辞めました。アルバイトも辞めて、本格的に執筆を始めたのは、去年の7月頃。現在は、会社員時代の月収は稼げるようになりました。でもフリーランスは、ボーナスも出ないし、経費も自分持ちなので、年収は少なめです」―――まだ25歳とお若いですが、今後はどんなキャリアプランを描いていますか。「一時期は絶対に会社員には戻らないと思っていましたが、最近は週休2日もいいなぁと思っています。フリーで働いていると、仕事を取りすぎたりして、最近は土日も休みがありません。有給が出たり、経費精算ができたりするのも、会社員のメリットですよね。今はしばらくライターを続けるつもりですが、また何年かしたら福利厚生の整っている企業で働くのもいいかなと思っています」しかし、現実はなかなか厳しい様子。自由なスタイルで働けるフリーワーカーですが、それなりの稼ぎを手に入れるには、普通の会社員よりも大変なことはたくさんありそうです。自分は働く上で、何を優先していきたいのか?をよく考えて、働き方を決めた方がいいということかもしれませんね。<今回のまとめ>・ゆとり世代に「体育会系」の指導方法は向かない・残業するのが美徳みたいな日本社会の風土は考え直すべき・会社員orフリーランス、どちらがオトクかで悩んでいる
2016年08月06日東京マウントガールズ
兄の連れてきた婚約者は…
いきすぎた自然派ママがこわい