ネガティブな感情に囚われた時には独自の色が表れ、同じ感情でも原因によって色が異なると言うのは占い師、作家のしいたけ.さん。ここでは“寂しさ”の感情をカラー心理学で読み解きます!しいたけ.さんのカウンセリング「寂しさ」誰かと一緒にいても感じてしまう気持ち。その区分けは…。【ピンクの寂しさ】物理的に「ひとりぼっち」で孤独を感じている時に感じる寂しさ。【ターコイズの寂しさ】誰でもいいわけではなく、自分の良き理解者を求めて感じるもの。【紫の寂しさ】相手に尽くしたからこそ、見返りや反応がないことに対して抱いてしまう感情。【青の寂しさ】努力があと一歩結果に出ない時の空しさから。ピンクの寂しさ孤独を感じると表れる色。甘え心がさらに加速させます。保護がないと生きられない動物たち。それを象徴する色がピンクだったりします。ピンクの寂しさは生まれ持っているものと言ってもいいでしょう。本能的な寂しさに基づいていて、それを埋めるために、思い出アルバムを作ったりします。全ての出来事を記録・記憶して、寂しさに対抗するのです。家族、恋人、友人など、周りの人たちに丸ごと愛されたいという欲が出ていませんか?相手に求めることが多く、自分にピッタリ合う人が見つからなかったり、大切に思っている人が理解してくれず、強い寂しさが。基本的に寂しがり屋であることを自覚して、寂しさはそんなに簡単に埋まらないことを肝に銘じましょう。もっと視野を広げて、たくさんの幸せを探すことに楽しさを見出してみて!しいたけ.さんの処方箋ベースに寂しさがあるから深く考える必要なし。簡単に寂しさは埋まらないので、長い目で見ること。寂しさを数えるより、幸せを見つけていくほうが楽しい。ターコイズの寂しさ自分のことを理解して、分かってほしいと願う。周りに気づいてもらえないと感じているなら、ターコイズの寂しさです。器用さと不器用さを兼ね備えている人に多いよう。好きな人に振り向いてほしくて、わざと浮気してしまうような人が抱きがち。好意やもてなしに対して、相手の反応やリアクションが薄かったり、軽くあしらわれたりすると感じる寂しさでもあります。その理由は、大事な人と分かり合えた過去の満たされた経験をずるずると引きずっているから。しかし、みんながみんな、最初からあなたの良き理解者にはなれないということを心得て。自分がどういう人間かを知ってもらうために、「こういうことをしてもらえるとすごくうれしいです」など、心の扉を自ら開くと、寂しさを感じることは少なくなるでしょう。しいたけ.さんの処方箋寂しさに気づいてもらうための派手な行動は控えて。自分と同じリアクションを相手に求めないこと。気づいてくれないなら、自分から心の扉を開こう。紫の寂しさ何かしてあげたことに感謝されない落胆の色。紫の寂しさの裏には、「私がこんなにいろいろと尽くしてあげたのに、どうしてあなたは何も返してくれないの?」という少しばかりの押し付けがましさが。何も言わずに感謝の言葉を待ち続け、それが悪化すると「あまり人に優しくしないほうがいいのかな?」とSNSに自虐ネタを書いたりすることも。感謝されたいがために、サービスがどんどん過剰になり、自分で自分の首を絞めてしまっていませんか?そうならないために、定期的に悪口を言える仲間を作るとよいでしょう。相手は、異業種で同じ責任感を持っている人や、利害関係がない人が適任。普段は聞き役に徹することが多いあなたも、感謝の有無を抜きにして、悪口だけを言い合える存在がいれば、寂しさは解消されるでしょう。しいたけ.さんの処方箋感謝されたいという思いは捨ててみて。サービス過剰になっても、自分が苦しいだけ。ただただ悪口を言い合える仲間を作りましょう。青の寂しさ頑張っているのに報われない悲しみの色。どんなに頑張っても100点を取れないことに対して、感じるのが青の寂しさ。勤勉で自己啓発本や指南書を読み込んで、常に努力しているけれど、それが報われないことに焦燥感が。また、何の努力もせずにうまく生きている人へのコンプレックスも相まって、寂しさが複雑化しています。しかしそれが良い方向に進み、自分は自分といつか割り切れる日がくる可能性が。適度な距離を保って人と接することができる、控えめなキャラとして人望を集めます。もし、周りの人ともっと分かり合って、この寂しさを埋めたいと思うなら、意識的に隙やギャップを見せること。だらしなさやおっちょこちょいな部分を演出すると、あなたへの見方が変わり、人との距離がグッと近くなります。しいたけ.さんの処方箋100点が全てじゃない。無理に上を目指さなくてOK。他人と比べなくても、あなたにはあなたの良さがある。他人と分かり合いたいなら隙やギャップを見せること。しいたけ.さん占い師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究するかたわら、占いを学問として勉強する。『しいたけ.の小さな開運BOOK』が好評発売中。12月2日に新刊『しいたけ.のやさしいお守りBOOK』(共に小社刊)が発売に。※『anan』2021年12月8日号より。イラスト・100%ORANGE文・鈴木恵美(by anan編集部)
2021年12月04日厳しい状況下での生活が余儀なくされた2021年。今まで感じたことのない負の感情を抱いた人も多いのでは?占い師、作家・しいたけ.さんのカラー心理学によれば、ネガティブな感情に囚われた時、その原因によって独自の色が表れるのだそう。そこでここでは「怒り」の感情を原因別にカラーで紹介。自分のもやもやが、どのタイプかを見つけて、処方箋を参考にすっきりしましょう!しいたけ.さんのカウンセリング「怒り」かーっとなる感情もふたを開けてみれば、瞬発的に感じるもの、攻撃性が強いもの、長く抱え続けているものなど、さまざまな種類があります。【赤の怒り】理不尽なふるまいや、弱い人が虐げられたりすることに対する正義の怒り。【森の色の怒り】社会に蔓延する不条理に対して感じ、連鎖して広がる怒り。【黒の怒り】過去の辛い経験が連想されて生まれてくる怒り。赤の怒り正義感からくる怒りが多い。自信がないと溜め込みがち。赤の怒りは、正義感から生まれるものが多いです。感じた瞬間に、素直に表に出すことができ、誰にも害を与えることなく鎮火させられます。なおかつその怒りが、他人の役に立ったり、周りの環境を良い方向に持っていけるので、非常に生産的。しかし自信を失っていたり、自己肯定感が低い状態で怒りを感じると、赤の短所が顕著に表れ、普段なら的確に怒れる場面で、グッとのみ込んでしまう側面が。怒りを溜め込まないようにするためには、どんな状況であっても自分のことはいったん棚に上げて、違和感をスルーしないことが大切です。「おかしくない?」と口にしたり、「こんなことがあってしんどい…」など、被害者的な発言になっても構わないので怒りを吐き出しましょう。しいたけ.さんの処方箋あなたの感じた怒りは他人の役に立つので心配なし。怒りを素直に出せない時は、違和感を口に出すこと。「おかしくない?」「しんどい…」がお守りの言葉。森の色の怒り不条理な社会に次々と怒りを感じる蓄積型。森の色の怒りは、一見ライトそうに見えて、実は闇が深いです。最初は、特定の人に対するイライラから始まり、それを消化しないまま日々忙しく過ごしていたら、ストレスの原因となることが次々と起こり増幅。いつの間にか自分でも抑えられなくなってしまい、社会全体に対する憤りにまで発展しています。インプットすることが得意で、SNS中毒でもあり、あらゆる手段を用いて新しい怒りの材料を仕入れ続けるタイプなので注意が必要。常に怒りを抱えて過ごしていて、このまま蓄積を続けていたら爆発するのも時間の問題です。だから定期的にSNS断ちを心がけて。スマホの依存癖がある人は、登山や座禅など、物理的に情報を遮断できる体験を行うのも効果的です。しいたけ.さんの処方箋怒りや憤りのタネは、小さなうちに消化すること。新たな怒りを生まないために、時にはSNS断ちを。登山や座禅で、物理的にスマホと距離を置くのも有効。黒の怒り幼少期の怒りを火種に前に向かっていく。幼少期に人に馬鹿にされたり、周りから浮いていたりと、他者と分かり合えなかった経験から、人とうまくコミュニケーションがとれないことに怒りを感じています。しかし、それはすでに過去の話で、今はあきらめることで、自分なりに怒りを乗り越え、違う道を歩んでいるのが、黒の怒りのタイプです。原点にある怒りを利用して、歌を作ったり、絵を描いたり、何かしらの形で怒りを外に出すことで、うまく消化することができています。人に害を加えるような生々しい怒りではなく、才能にも繋がるような磨かれた怒りに変化しているので、ある意味、健全な状態といっていいでしょう。今以上に怒りを自己流に表現していけば、さらに共感を呼び、人の心を動かせるようになります。しいたけ.さんの処方箋辛い経験から得た怒りは、心のハードディスクに保存。怒りをあきらめた先に見えてくる景色がある。作品として怒りを表現すれば、共感を得られる!しいたけ.さん占い師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究するかたわら、占いを学問として勉強する。『しいたけ.の小さな開運BOOK』が好評発売中。12月2日に新刊『しいたけ.のやさしいお守りBOOK』(共に小社刊)が発売に。※『anan』2021年12月8日号より。イラスト・100%ORANGE文・鈴木恵美(by anan編集部)
2021年12月04日占い師、作家のしいたけ.さんが、この世界の「色」から2022年を読み解きます!緑からシルバーの時代へ2021年までの世界は「自己主張ではなく、相手の求めることを正確に請け負うこと」「その場の空気を読んで、みんなをフォローすること」、そんな協調性を持つ緑が良くも悪くも支配権を握っていました。でも、2021年まで続いた波乱によって、その美徳や価値観は、違う形に移っていきます。そして、2022年は「協調性」の緑から、「個人主義や技能」の性質を持つ、シルバーの時代へ移行していきます。シルバーの時代においては、「誰かに任せていられない」という感覚が強くなります。そして、シルバーという色は緑とはまったく逆の性質も持っています。「周りの空気を読むよりも、自分が伝えなければいけないことを勇気を出して伝える」「集団行動よりも個人行動」「自分が無益と感じることには参加しないで、それよりも勉強をしたり、感性を磨く時間を持つ」「他人からの評価は0点か100点。ものすごく必要とされるか、自分勝手に場を乱す人か」。その一方で、「音響設備など、自分がマニアックに精通している世界に関しては、ノーギャラで説明しまくったり、無料でSNSで有益な情報をシェアする」といったことをしていきます。混乱の時代において、シルバーはものすごい力を発揮します。「誰かが正解を持っているわけではないし、誰かに任せてはいられないから、小さいところから私が作ってしまおう」と、0からシステムやチームを作り、短期間のうちに適用されるルールを作り、今までになかったものを作り出してしまうのです。シルバーは「みんなが持っている伝統やルールは尊重されるべきものであるが、私自身がそれに対して不合理、理不尽、無意味と感じた場合は、参加を拒否する。一方で、私にしかできない生産性を持って、組織や社会に対して貢献する」など、一匹狼的な生き方を尊びます。義理や人情、暗黙の了解の強要によってパフォーマンスを下げられると「あ、それは無理です」と言って拒絶する。これまでの時代においてシルバーは一匹狼であり、はみ出し者でもありました。でも、2022年においてシルバーは一気に注目を集め、舞台の中心に躍り出ます。シルバーは「道具」の象徴でもあります。「ここの川には橋がかかっていない。すごく生活に不便だから、偉い人に報告しよう」というのが緑の時代のやり方です。一方で、「ここの川には橋がない。橋って自分達で作れないかな?そうだ。隣の村の斎藤さんは先週ピザ窯を作ったとSNSであげていたな。あの技術が応用できないか聞いてみよう」など、変人同士で集まって、自分達の手でなんとかしていってしまうのがシルバー。2人~5人ぐらいのチームで動き、「この技術を知らないから教えてもらおう」とか、部活のような感じで、所属の枠組みを超えて、お互いに教え合ったり、助け合ったりするような社会になっていく。資格、技能、センス、「何かあってもひとりでご飯を食べていける」。そういうものもシルバーのカテゴリーで、2022年は一層、個人で才覚を磨く活動が増えていくことになります。0から学んでいく楽しさ2022年、「個人主義や技能」のシルバーの世界で、「私には何もない」と感じてしまったらどうすれば良いのか。混乱や波乱に疲れてしまったらどうすれば良いのでしょうか。来年はシンプルに「学ぶ喜び」がちゃんと味わえる年にもなります。もう一度自分で教科書を引っ張り出して勉強してみる。お花の育て方を詳しい人に聞いてみる。知識で終わらせないで、「梅雨の間に水をあげ過ぎちゃうと弱ってしまうのか」などを実体験で学んでいく。正解を急がず、自分が何者であるかや、限界を決めつけず、勉強する楽しさを味わっていく。そこに信用と評価が必ずついてくるから。「学びっぷりが良い人」は愛されます。自分の周りにいる人を先生にしてしまう。今はもう、偉い立場にいる人だから、年齢が上の人だからといって正解を知っているわけでもない世界です。だから、素直に聞ける人、人の話を聞こうとする人が信用を集めていく。勝手に楽しんでしまう。風を読み過ぎず、評価を気にせず、自分のタイミングでやっていく。役立つ情報を調べ、実際に試してみる。2022年は、誰もが優秀な技能者になり、それぞれの半径5mの世界から面白く、豊かにしていく。情報に夢中になるのではなくて、手を動かすこと、足を運ぶことに対し夢中になる。混乱を区切り、非日常活動もちゃんとやって、そして、それぞれにできることで貢献へ。底にはもう、ちゃんとたどり着きました。後は面白くしていくだけだから!しいたけ.さん占い師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究するかたわら、占いを学問として勉強する。『しいたけ.の小さな開運BOOK』が好評発売中。12月2日に新刊『しいたけ.のやさしいお守りBOOK』(共に小社刊)が発売に。※『anan』2021年12月8日号より。イラスト・100%ORANGE(by anan編集部)
2021年12月02日占い師、作家のしいたけ.さんが、この世界の「色」から2021年を振り返ります!お疲れ様でした。日本。皆さんこんにちは。しいたけ.です。いきなりなのですが、ちょっとここで皆さんにも振り返って欲しいことがあって、「2020年のオリンピックをどんな形で迎える」と想像していましたか。この質問はおそらく半分ぐらいタブーの質問だと思います。うまく答えられない。これを書いている僕自身も「2020年は東京でオリンピックか。どういう感じになるのかな」と、「オリンピックという巨大なイベントがあって、世界中の人がこの日本に向かって集まってくる」という想像と、「今」の世界線がまだなかなかうまく繋がらないままなのです。いきなりこういう話題をぶっこんでしまってごめんなさい。でも、多くの人が2020年という年を確実にひとつの「区切り」にしてきたはずだし、「オリンピックが終わった後、私はどういう景色を見ていくのだろう」と、不安半分、楽しみ半分で想像していたのだろうと思います。まず、お伝えしたいことは「ショックを受けた人間は、すぐに日常に戻るべきではない」という、僕の持論なのです。我々は普段、「日常」の中に生きています。日常というのは、小学生の子どもから年配の方までなんらかの「日々の頑張り」をしなければいけない。でも、ショックを受けた後にこそ、日常に戻って「さぁ、ここから頑張ろう」みたいな勇ましい声を上げる前に、最低一回は「非日常」に行って欲しいのです。ちょっと頑張ってホテルに泊まってみる。旅行してみる。友達と久しぶりに朝まで話してみる。綺麗な夕焼けを見に行ってみるとか。もう少し、非日常の話を続けさせて下さい。人は機械ではなく、心を持っています。一生懸命に区切りや節目に向かって頑張ってきたのに、その区切りが延長になり、生活様式や日常風景が一変し、正直、何を信じて良いのかわからなくなってしまうこともありました。この期間、何度も何度も心が折れそうになったり、実際に折れてしまった人もいらっしゃると思います。何かにひたすら耐えて、大きな勝利を得て、祝福されるわけではない。我々がやってきた苦難は、誰かのために自分を制し、ひたすら待ち続けるという、本当に地味なものでした。それをやって「ありがとう」とか「偉い」ということを、言われることもありません。人それぞれに抱えてきた物語があり、作り上げてきた大切な思い出があり、2020年を区切りに頑張ろうとしてきた「次の目標」があったのに。だから、これまでの「非現実的な日々」を耐え忍んできたすべての方々に、この日々を人目につかないところで奮闘してきたすべての方々に、まずは「本当にお疲れ様でした」と伝えさせて下さい。誰もが、賛辞を受け取るべき生活をしてきたはずなのだから。そして、「さぁ、頑張ろう」という日常に戻る前に、どこか時間が取れるタイミングで「非日常」に行き、自分や周りの人を是非ねぎらってあげて下さい。「いやぁ、お疲れ様でした」と。まずはもう、それだけをお伝えしたく、序文が長くなってしまってごめんなさい。ここから先は色から世の中を見ていきますね。2021年までの世界で重要な役割を担っていた緑2021年までの世界は波乱がありました。その波乱や混乱をカラーで表すと「緑の破壊」のような現象があったと思います。緑というカラーには「協調性」とか「チーム」とか「自己主張をするより、縁の下の力持ちになる」とか、「リーダーを支える副官」とか、そういう性質があります。もう、ここまで列挙してきた中で、今年はその「緑が持つ協調性や和のイメージ」がけっこうダメージを負った感じがあるでしょう?日本の文化の中で、「協調性を持ち、リーダーからの指令を伝え、下の人の意見を調整し、人間関係のバランスを保つ緑」はかなりの重要な存在です。よく理想の恋人の条件として「やさしい人」があげられるのも、「やさしい人=話を聞いてくれる人。自分の意見を必ず通すというかたくなさがない人」というイメージがあり、これも緑が持つ特性なのです。日本では個人の個性よりも、どちらかというと「その場に形成される空気」が場をコントロールしがちです。たとえば、就職試験の面接でも、打ち合わせなどでも、我々は初対面の人同士で顔を合わせた時に、「この人にどこまで言って良いのかな」と、まず相手の顔色を見ます。積極的にいった方が良いのか、それとも、相手の主導に任せてしまった方が良いのか。小難しい言い方になってしまうのですが、「その場の権力を握る人が、他人に対してどういう姿勢であることを望むか」で、個々人のやるべきパフォーマンスの正解が変わってくる。だから、「好きにやっていいよ」がすごく苦手だったりしますよね。そんな少し複雑な空気の中で、「空気の翻訳をし、正解を伝える役目」が緑なのです。「あ、あの部長は怒っているように見えてそうじゃないから、もっと言っちゃって良いと思うよ」とか「あー、やり過ぎちゃったかもね。わかった。私がフォローをしておくから、あなたはその作業を続けて!」とか「いや、ちょっと言い過ぎだと思いますよ。あの子はあの子で頑張ったんだから」とか、緑は「みんなの副リーダー」として個人と個人、そして、個人とみんなを繋げる潤滑油の役割を持ちます。しいたけ.さん占い師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究するかたわら、占いを学問として勉強する。『しいたけ.の小さな開運BOOK』が好評発売中。12月2日に新刊『しいたけ.のやさしいお守りBOOK』(共に小社刊)が発売に。※『anan』2021年12月8日号より。イラスト・100%ORANGE(by anan編集部)
2021年12月01日どんな一日を送るかを左右する自分自身の心理状態。それは、気になる色に表れます。今日の状態と行動アドバイスに加え、力が湧いてくるラッキーモチーフもチェックを!しいたけ.さんによる、カラー心理学にトライしてみましょう。朝起きた時や家を出る前に、心を落ち着けて選んでみてください。いま気になるリボンの色はどれですか?赤のリボンを選んだあなたは…仲間が増える時。言葉にしてアピールを。今まで取り組んできたことが、少しずつ実ってきている段階。自分の考えをどんどん言葉にして具体的にすることで、目標達成にぐっと近づけます。良好な人間関係を築くのに最適な日なので、日ごろ思っていることを積極的に伝えていくと、理解を深められたり、力を貸してくれたり…。あなたの大きな味方になってくれる仲間が増えるはず。ラッキーモチーフ:派手な服装や髪型の人、奇抜なものエメラルドのリボンを選んだあなたは…社会や人と距離を置き、ソロ活で元気回復。日々の生活に忙殺されていたり、サービス過剰になっていたり、自分では気づけていない心の疲れがたまっているかも。今日は、社会や人から距離を置き、自分で自分をとことんいたわってあげましょう。しばし現実から逃れて、自然と触れ合うことが最高の息抜きとなり、エネルギーチャージにも。公園をのんびり散歩するだけでもOK。ラッキーモチーフ:土がついた野菜が並ぶ市場や青果店などピンクのリボンを選んだあなたは…毎日頑張っている自分を認めてあげる日。周りからの期待に応えようと、無理をしすぎているよう。気持ちが張りつめて、必要のないことに労力や時間を過剰に費やしている可能性があるので、少し力を抜いて小休止を。今日は自分を大事にする日と決めて、好きなことをして過ごしましょう。すると、気持ちがリセットされ、本来の自分を取り戻せます。ラッキーモチーフ:一生懸命に生きている植物や小動物、何かに夢中になっている子供オレンジのリボンを選んだあなたは…やる気・集中力不足なので、気分転換を。ひとつのことを根気よくやり続けてきたので、新しいアイデアが浮かばず、ネタ切れ気味。モチベーションが下がり、集中力も続かなくなってきているので、脳のリフレッシュを行って。ちょっとした刺激を得るために、異なる文化や価値観の人とコミュニケーションをとるのがおすすめ。新たな気づきが得られて、今の状態から脱却できるはず。ラッキーモチーフ:独特な色使いの海外雑貨シルバーのリボンを選んだあなたは…新たな魅力が開花し、密かなモテ期到来!?探求心が旺盛で、知識や見聞を広げることに飢えています。勇気を出して、新しい世界やコミュニティにどんどん飛び込んでいくことで、大きな成長に繋がります。また、洗練された魅力が開花し始めているので、気になる人や好意を持っている人にどんどん近づいてみて。自分をアピールすると、幸運が訪れるかも。ラッキーモチーフ:ワンランク上のコスメなど、チャレンジ心をくすぐるアイテム紫のリボンを選んだあなたは…自分の立ち位置を認識し、新たな挑戦を。憧れの人や尊敬する人との差を感じ、凹んでいるのでは。しかしそれに気づけたということは、なりたい自分を手に入れるために、さらなる高みを目指すタイミングでもあるということ。先輩方に教えを乞うて、自分からどんどん質問をぶつけることで、進むべき道が拓けていくでしょう。ラッキーモチーフ:仕立ての良い服、万年筆など、手仕事の良さを感じられるもの青のリボンを選んだあなたは…出会いのチャンスが。自分磨きを徹底して。今後深く関わっていくような、人生のキーパーソンが現れます。自分のレベルを上げたり、キャリアにも影響する大切な人との出会いのチャンスを逃さないために、美容室に行ったり、オシャレをして、身なりを整えておきましょう。自分磨きをしてワンランク上の自分でいられれば、自信もつき、良いご縁にも繋がるはず。ラッキーモチーフ:高級感あふれるハイクラスなグラスやボトル、お皿森の色のリボンを選んだあなたは…ぶっきらぼうになる日。現実逃避もOK!目立ちたくない、干渉されたくないモード全開。いろんなことを遮断して、自由気ままに過ごしたい欲が高まっています。今日はぶっきらぼうに過ごすと決めてしまいましょう。サービストークを控えて、気持ちもオフモードに。半休を取れれば、現実逃避するのもあり。そうすれば、明日からまた人とのコミュニケーションを楽しめるようになるはず。ラッキーモチーフ:常人の域を超えたアート作品金色のリボンを選んだあなたは…次なるステージに進むべきタイミング。人生をステップアップできるような、ターニングポイントとなる日かもしれません。自分への投資を惜しまず、贅沢に過ごすのもアリ。ちょっと背伸びして、自分を底上げできるような場所に足を踏み入れて、高みを目指してみましょう。すると、自分の描いている夢に一歩も二歩も近づくことができます。ラッキーモチーフ:神社など、襟を正して足を踏み入れる場所。龍の形をした雲ネイビーのリボンを選んだあなたは…甘い蜜にはご注意。気を引き締め直す時。評価を得ることが多くなり、仕事もプライベートも順調。しかしそんな時にかぎって、人生の落とし穴が!うまい話に飛びついて騙されたり、タチの悪い相手とトラブルになったりする可能性があるので、調子に乗らないように気を付けましょう。初心に立ち返り、何事にも緊張感を持って取り組むように心がけて。ラッキーモチーフ:就活生、新入社員など、初々しさを感じられる人水色のリボンを選んだあなたは…ぼーっと過ごすことで、心がフラットに。虚無感に襲われる日。体力的にも精神的にもキャパオーバーで、何がしたいのかわからなくなっている状態です。こんな時は無理に何かを吸収しようとせず、頭を空っぽにしてひと休みを。リモートワークが可能だったり、不要不急の用事がなければ、自宅でゆっくり過ごして。気持ちの整理がつき、前向きにもなれます。ラッキーモチーフ:爬虫類や水生動物(キャラクターものでもOK)茶色のリボンを選んだあなたは…自分を見つめ直し、不安や孤独から脱却。孤独を感じている状態。頑張り屋で、期待にも応えられる人材でありながら、自分の才能を認めてくれる人になかなか恵まれずに、漠然とした不安に襲われているのでは。まずは、地に足をつけて、今の自分を再確認。人に引き出してもらわずとも、自ら本領発揮できるような居場所を見つける努力を。ラッキーモチーフ:家族経営の定食屋など、アットホームな店、肩の力を抜いて生きている人白のリボンを選んだあなたは…大きな決意や覚悟を決めるのに最適な日。本当にやりたいことが見つかり、それに向かって突き進み始めています。優先順位が変わったことで、時間の使い方や人付き合いなど、あらゆる無駄に気づき始め、それを極力省いていこうと、静かな決意を固めているはず。覚悟を持って自分の意見をはっきり口に出したり、わがままになってみると、良い結果がついてきます。ラッキーモチーフ:白のスニーカー、Tシャツなど、清潔感のあるもの黄色のリボンを選んだあなたは…時にはうまくサボって、マンネリを解消!何をしても楽しめず、つまらないと感じている時。マンネリを感じているということは、これまで真面目に取り組んできた証拠でもあるので、たまには不真面目になって、サボることも大切。不平不満があれば、ため込まずに人に話して発散を。いろんな人と生産性ゼロの雑談を交わしたり、普段あまり観ないジャンルの映画を観賞するのも効果的。ラッキーモチーフ:文房具やシール、変なスマホケースターコイズのリボンを選んだあなたは…非日常空間で、心とカラダを解き放って。変化や自由を求めている時。苦手な人との付き合いや雑用などのつまらないこと、向いていないと承知の上でやらないといけないことが多く、やる気ダウンしそう。リセットするには日常を抜け出して、自分を解放することが大事。海や山を眺めたり、非日常的な風景と時間に身を置くことで、新しい気づきが生まれるでしょう。ラッキーモチーフ:開放的な景色、気分が上がる看板やポスター黒のリボンを選んだあなたは…自分の感情のまま過ごす、独立記念日。正解や参考になるものが見つけられず、少々戸惑い気味。そんな時は、己を信じて、自分の考えや思いをむき出しにして、どんどん動いてみましょう。今までできなかったことや思いつきで何かを始めてみるのにもちょうどいい日です。何の制約にも縛られず、本能の声に耳を傾けて。知らなかった自分の意外な一面に気づけて、それが新たな強みになることも。ラッキーモチーフ:飛行機、鳥緑のリボンを選んだあなたは…あいさつや会話は、いつも以上に丁寧に。自己顕示欲や目立ちたい欲が強まっている時なので、謙虚さを持つこと。好意を寄せている人など、特定のターゲットがいる人は、余計なことを言って、失敗してしまう場合が。だから会話をする時は、一呼吸置いてから“丁寧に礼儀正しく”を念頭に。聞くことに力を入れて、あいさつも忘れずに。ラッキーモチーフ:スーパーの陳列棚、図書館の本棚、コスメカウンターなど、整理整頓されたものベージュのリボンを選んだあなたは…焦りは禁物!慎重な行動を心がけて。スピーディさが求められる場面は多々あるけれど、今は焦らずに、一歩一歩着実に進むべきタイミング。人と接する時も、いつも以上に丁寧な説明や確認を心がけましょう。何事にも慎重に、集中して取り組むことが、成功への近道に。しかし、無理が祟って体調を崩してしまう恐れがあるので、健康管理はしっかりと。ラッキーモチーフ:一汁三菜の定食、和食など、カラダに優しい食事しいたけ.さん占い師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究するかたわら、占いを学問として勉強する。『しいたけ.の小さな開運BOOK』が好評発売中。12月2日に新刊『しいたけ.のやさしいお守りBOOK』(共に小社刊)が発売に。※『anan』2021年12月8日号より。イラスト・100%ORANGE文・鈴木恵美(by anan編集部)
2021年12月01日“会う”という行為が以前より難しくなり、対面でのやり取りにも変化が訪れています。いまに即した関係性の築き方とは?音尾琢真さんと人気占い師のしいたけ.さんが、コロナ時代の対面コミュニケーションの悩みに答えました。悩み1:いまひとつ仲を深められない大学進学で上京したのに、授業の半分がリモートでサークル活動などもできず、2年になっても全然友達ができません。顔見知り程度の人はできたけれど、そこから関係を深めるのにどうしていいかわからなくて。音尾:まずはこっちに興味がない相手に興味を持たせなきゃいけないわけですよね。…ということは、財布を落とすっていうの、どうでしょう。しかも大金が入った。しいたけ.:それいいですね(笑)。音尾:財布だったら絶対に拾うじゃないですか。で、拾うと、相手がそれに触れざるを得ないようなメッセージ性がある何かが書かれてる。しいたけ.:メッセージ性?音尾:これを見たあなたは3日以内に…って、これ以上聞かないでください(笑)。まともなアドバイスが思いつかない。しいたけ.:僕ね、新入生とか新入社員とか、本来ならば仲良くなる場っていうのをコロナに奪われちゃった人たちこそ、ちょっと図太くなって、この状況を利用しちゃっていいと思っているんです。みんなが同じ境遇に遭った同士だからこその結びつきってある気がしますし。だから、ちょっと勇気を出して「同じ2年生ですか?会えなかったですよね」って声かけちゃうのってアリな気がしています。ただその時に気をつけてほしいのは、できるだけ自分と似た属性の人に声をかけること。キラキラ輝いている人に声をかけると、どうしたって邪心が出やすいんで、共感度合いの高そうな気取らずに話せる相手から関係性を広げていくのがいいと思います。音尾:連絡先って、聞くかどうか迷いますよね。ただ僕の場合、聞いたところでそんなウザく連絡はしないだろうしいいやって、思いきって聞いちゃったりします。しいたけ.:教えてもらったからって、必ずしも連絡しなくてもいいわけですし。ただ、聞いて断られたらダメージ大きいですよね。音尾:ですね。人生経験を積んでくると、話しながらこれは連絡先を聞いてもいいだろうなっていう雰囲気ってわかるんですけどね。悩み2:雑談が苦手で話が続かない職場の人や仕事の相手と仕事以外の会話が続きません。雑談が苦手なんです。定番の天気の話を振って一瞬は場が繋がりますが、そこから話題を広げられず結果的に気まずい時間が流れることが多いです。音尾:僕も雑談が苦手なタイプなんですけど、どうしたらいいでしょう。しいたけ.:昨日気づいたんですけど、雑談がうまい人って、だいたい誰か話のうまい人の話をしてることが多いんですよね。おしゃべり上手の人の話って、そこに面白い話のエッセンスが入っているんで、そのまましゃべってもそこそこウケる。美容師さんも、「他のお客さんから聞いたんですけど…」ってよく話しますよね。あれです。そういう意味で、テレビは話がうまい人の集まりですから、話題のストックにはすごく役に立つと思います。音尾:じつは以前、(明石家)さんまさん主演の舞台に出たことがありまして、稽古の合間に雑談する時間があったんです。その時のメンバーが、さんまさんに生瀬(勝久)さん、温水(洋一)さんに中尾明慶くんとか、みんなおしゃべりが上手な人ばかり。あまりに上手すぎて…何もしゃべれなかったです。しかも真似ができるようなレベルじゃない。それはかなり特殊環境ですけど。しいたけ.:ですね(笑)。雑談ってステージ側に立つ人と観客側になる人がいて、最初の何秒間かで大体、それぞれの役割が見えてくるんです。すごい話し手がいるなら、思い切って観客側に回ってしまってもいいのではと思います。悩み3:相手のテンションがわからず誘いづらいこんなご時世ではありますが、たまには友達と会って話したいなと思っています。ただ、対コロナへの意識は千差万別。友達がどれくらい意識しているかがわからず、なかなか誘いづらいです。音尾:さっきも話したんですが、僕はこういう世の中だからこそ、思いきって会いたいと思う人には「会わない?」って言ってもいいと思うんですよね。もしかしたら、向こうも同じように考えていて、誘いづらくて声をかけるのを躊躇しているだけかもしれないし。しいたけ.:相手がそれをどう受け取るかは個々の感じ方次第ではあるけれど、少なくとも会いたいと思っているという意思は伝えておいていいと思います。音尾:そうなんですよ。仕事柄、できるだけ人との接触を避けてる人もいるとは思うんです。たとえその時には断ったとしても、会いたいって言ってくれている気持ちは、どんな時でも嬉しいと思う。その思いは伝えてもいいんじゃないかな。おとお・たくま1976年3月21日生まれ、北海道旭川市出身。WOWOWのドラマ『華麗なる一族』、映画『るろうに剣心 最終章 The Final』に出演。待機作に映画『孤狼の血 LEVEL2』。シャツ¥29,000(ラキネス)パンツ¥26,500(サヤトモ) 共にアルファ PR TEL:03・5413・3546靴¥52,000(サンダース/グラストンベリーショールーム TEL:03・231・0213)時計¥52,000(ツェッペリン/ウエニ貿易 TEL:03・5815・3277)しいたけ.さん占い師として活躍するほかコラムなども執筆。5月25日に、新刊『しいたけ.の小さな開運BOOK』(マガジンハウス)が発売予定。※『anan』2021年5月19日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・村留利弘(Yolken)ヘア&メイク・諸橋みゆき(Yolken)イラスト・100%ORANGE取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2021年05月15日去年から爆発的に増えたのが、リモート会議やリモート飲み会など。いまなお慣れない画面越しのやり取りをスムーズに進めるコツとは。音尾琢真さんと人気占い師のしいたけ.さんが、画面越しのコミュニケーションの悩みに答えました。悩み1:リモート会議で発言できない昨年から会議がリモートに。もともとあまり発言するタイプじゃないうえ、いまは間を読むのが難しく、発言しないまま会議が終わることが多いです。やる気がないと思われてしまうのがツラい。音尾:現実の会議でも僕はあまり発言しないほうなんで、どう思われてるかなって不安になったりするのはよくあること(笑)。その時は、ないものはないんだから、まあいいかって思うようにしています。ただ、僕らって5人一緒にインタビューを受けることがあるんですけど、あんまり発言していなくても大きめに相槌を打っていると、インタビュアーの方がなんとなく音尾さんはしゃべってるって思ってくれるんですね。それで、「安田さんもしゃべってくださいよ~」って、安田さんに振られがちっていうのが、TEAM NACSあるあるだったりします。しいたけ.:確かに「あ~、そうですよね」とか言ってると参加している感じはありますよね。個人的に難しいなと感じるのは、リモートって若干のタイムラグがあるところなんですよ。だから、相手の表情とかから空気を察知するコミュニケーション解析度の高い人ほど混乱が生じて、話題に入れないというのはある気がします。僕はそういう時、ドキュメンタリーフィルムを撮ってる感じをイメージするのがいいんじゃないかと思っているんですけど。音尾:というのは?しいたけ.:ドキュメンタリーって、取材対象の方が別の人と話しているのを横から撮っていて、後で「あの話ですが…」っていうことあるじゃないですか。リモート会議も、気になった発言をメモしておいて、ちょっと場が落ち着いてから「さっきの話ですが…」って切り出すのはいいんじゃないかと。「あの発言素晴らしかったと思います」とか。音尾:後から褒めるのはいいですね。悩み2:飲み会の切り上げ時がわからない学生時代から仲の良いグループで数か月に一度おこなわれていた食事会が、このご時世でリモートになりました。毎回楽しいけれど、終電も関係なくなり切り上げ時が難しいです。どうしたらいいですか?しいたけ.:リモートじゃなくても、無防備で臨んだ飲み会で、帰りづらくなっちゃうことってありますよね。音尾:無防備で臨まないっていうのはどうでしょう。僕は普段よくお誘いを断るからこそなんですけど、行くと決めた時は、朝まで飲む覚悟で参加するようにしています。それが無理なら迂闊に参加しない。しいたけ.:(笑)。これはリアルでもリモートでも使える技なんですが、「トイレ行ってくるね」っていったん席を外すのがいいですよね。戻ってきた時に、さもさっき用事を思い出したかのように「今日中に一本メールを返さなきゃいけないことを思い出して」とか言うのはどうでしょう。中座すると少し空気が変わるんで、切り出しやすくなってますから、そこで勇気を出して。もしくは最初に言っておくのがいいかもしれませんね。何時までで抜けますって。音尾:後ろの壁に今日は11時までって書いて貼っておきましょうか。悩み3:やり取りを家族に見られたくない最近、友達の結婚式の二次会の打ち合わせをリモートでしています。家族の前ではおとなしいけれど、友達の前ではハイテンションでしゃべる私。家族にはその姿、見られたくないんだけど…。音尾:家では普段言わない下ネタを、ウッキウキでリモート飲みとかで言ってるって家族にバレたら恥ずかしいですよね。一回やった時は、部屋をしっかり閉め切ってやりました。しいたけ.:でも家族としては見たい気もしますよね。友達が横で家族と電話してたりするのって、普段の感じとは違ってちょっと新鮮じゃないですか?だから逆も…。音尾:昔の黒電話時代は電話ってリビングにあったから、好きな子にかけたいのに家族がいてかけられないっていうの、ありましたよね。しいたけ.:あれはあれでよかったと思うんです。家族としては、外でこんなふうに頑張ってるんだって垣間見えたりするのって、嬉しいものだと思います。見せるのもサービスだと思ってはどうでしょう。よっぽどシリアスな時は、500円渡して買い物に行ってもらうとか(笑)。音尾:家の中でプライベートを確保できる場所を見つけておくのはどうでしょう。僕は役者なんで、立ち位置や体の向きで感情を表現することがあるんですが、部屋のちょっと陰に隠れた場所で背中を向けてやるとかはいいかもしれません。フィジカルで、家族も放っておいてほしいんだなという意思を感じ取ってくれて、きっと見て見ぬふりをしてくれる気がします。おとお・たくま1976年3月21日生まれ、北海道旭川市出身。WOWOWのドラマ『華麗なる一族』、映画『るろうに剣心 最終章 The Final』に出演。待機作に映画『孤狼の血 LEVEL2』。シャツ¥29,000(ラキネス)パンツ¥26,500(サヤトモ) 共にアルファ PR TEL:03・5413・3546靴¥52,000(サンダース/グラストンベリーショールーム TEL:03・231・0213)時計¥52,000(ツェッペリン/ウエニ貿易 TEL:03・5815・3277)しいたけ.さん占い師として活躍するほかコラムなども執筆。5月25日に、新刊『しいたけ.の小さな開運BOOK』(マガジンハウス)が発売予定。※『anan』2021年5月19日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・村留利弘(Yolken)ヘア&メイク・諸橋みゆき(Yolken)イラスト・100%ORANGE取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2021年05月14日いまの時代、メールやSNSがコミュニケーションの主流だけど、文字だけのやり取りに、もどかしさを感じてる人も多いはず。音尾琢真さんと人気占い師のしいたけ.さんが、文字でのコミュニケーションの悩みに答えました。悩み1:些細な用事で連絡しづらい以前は推しのイベントでよく会っていた友人。現場がなくなり、会う機会が減ってしまいました。たまには趣味の話題で盛り上がりたいけれど、些細な用事ゆえに、なかなか連絡できずにいます。しいたけ.:コミュニケーションってタイミングがある気がしていて、時には放っておくことも大事だと思っているんです。いまって、会うのがなかなか難しいし、相手にも気を遣わせてしまうのがわかっているからこそ連絡しづらいですよね。でも、あえて連絡しないのも優しさだと思うんです。だから、どうしても会いたい用件ができたとか、会おうっていう空気になるまで待ってもいいのかなって。音尾:僕は逆に、会いたいと思った人にはできるだけ会うようになりました。それまでは誘われてもしょっちゅう断る人だったんですけど、突然、会えなくなってしまった人たちがいたことが大きくて。こんなご時世でも向こうから会いたいと言ってくれるなら、期待に応えたいと思うし、ちょっとでも会っておこう、と。しいたけ.:どうしても会いたいならば、「会いたいですね」って送っちゃってもいいのかもしれませんね。音尾:そんななか僕は最近、竹中直人さんとよくLINEをやり取りしているんですけれど、大先輩にどうでもいい話題はさすがに送れないので、テレビでお見かけしたら、「今日出てましたね」って連絡してます。最近は、ポスターを撮ったり、URLだけを送ることもありますし。しいたけ.:それはいいですね。たとえば「あなたが好きなお菓子を見かけたよ」みたいなやり取りのきっかけを作るのはいいかもしれない。悩み2:うまく意思疎通ができない昨年からリモートワークになり、同僚とメールや社内チャットでのやり取りが増えました。ただ、文章力のせいか真意がなかなか伝わらないことも。ギクシャクする場面も多く悩んでいます。しいたけ.:文字のコミュニケーションって、考えれば考えるほどどう伝えるのがいいかわからなくなってきますよね。音尾:僕の場合、普段、家族に送る文章とかすごく短いから、友達にもその癖で淡泊な返事を返しちゃって、後でこれじゃダメだって気づいて、補足補足の連続でした。どうしたらいいんでしょう?しいたけ.:関係性にもよる気がしますよね。僕はとくに仕事の相手との文字のコミュニケーションでは、心の中に編集者をつけるように意識しています。文字って相手の顔色が見えないぶん、伝わってるのかがわかりづらいから、「これってどういうこと?」っていちいちツッコミを入れながら書くようにしています。あとは即レスですね。即レスならば、短い文章でもあまり相手は気にならないと思うんです。だから「ちょっと考えてみます」ってとりあえず返しておいて、後で、推敲した文章を送ったらどうでしょう。音尾:それは手ですね。ただ僕、長文のLINEに「ありがとう」だけ即レスしたら怒られましたけどね。しいたけ.:それは例外ですね(笑)。悩み3:活発なグループLINEがツラい会社の同期と作ったグループLINE。集まる機会がめっきり減ってからやり取りが活発に。就業時間中も頻繁にメッセージが来て仕事に集中できません。とはいえ、何も返信しないのも角が立つし…。音尾:こういうのってありますよね。面倒なので、一切そこには乗っからないと決めている私です。乗っからないことで、自分はそういう人間なんだという表明にもなりますし。しいたけ.:それもひとつの手段ですね。ただ、立場的にとか年齢的にとか、それも難しいっていう人もいるんだと思います。音尾:確かにそうですね。しいたけ.:この場合、擬態テクニックを使うのがいいと思います。たまに大勢の中で上手に立ち回れる人っているじゃないですか。その人の立ち回り方を覚えておいて、たまに自分も真似るっていう。音尾:いますよね。舞台の稽古の時も、そんなにできているわけじゃないのにダメ出しされない人っていうのがたまにいましてですね。そういう人って、なんとなーくその場の流れに乗った芝居っていうのができていて、なんとなーく役割は果たしているんで目を付けられないんです。しいたけ.:たぶん、そのグループLINEの最高権力者的な人がいると思うんですよ。やり取りが始まった時に、一回その人の話に「わかる。私もそう思ってました」って乗っておいて、さらっと退場するのがいいのかもしれない。音尾:完全に処世術についてのアドバイスですね(笑)。おとお・たくま1976年3月21日生まれ、北海道旭川市出身。WOWOWのドラマ『華麗なる一族』、映画『るろうに剣心 最終章 The Final』に出演。待機作に映画『孤狼の血 LEVEL2』。シャツ¥29,000(ラキネス)パンツ¥26,500(サヤトモ) 共にアルファ PR TEL:03・5413・3546靴¥52,000(サンダース/グラストンベリーショールーム TEL:03・231・0213)時計¥52,000(ツェッペリン/ウエニ貿易 TEL:03・5815・3277)しいたけ.さん占い師として活躍するほかコラムなども執筆。5月25日に、新刊『しいたけ.の小さな開運BOOK』(マガジンハウス)が発売予定。※『anan』2021年5月19日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・村留利弘(Yolken)ヘア&メイク・諸橋みゆき(Yolken)イラスト・100%ORANGE取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2021年05月14日なかなか人と会えない時代、ますますコミュニケーションは難しくなっているような…。LINEやSNS、リモートなどでのやり取りが増えているいま、新たに生まれている悩みに、音尾琢真さんと人気占い師のしいたけ.さんが答えていきます。コミュニケーション下手だから練習しました。音尾:コミュニケーションって、じつは僕はそんなに得意ではなくて…。しいたけ.:僕もです。音尾:知ってる人同士でおしゃべりするのは好きなんですけど、知らない人が集まった場が苦手で…。仕事の現場はまだいいんですよ。同じ目的を持って集まってきた人同士だし、目指すものは一緒なんで。でもオーディションとかは苦手だし、なんなら自己アピールも苦手です。しいたけ.:僕は「最近どう?」って聞かれるのが苦手です。咄嗟に何も出てこないんで、事前に答えを用意しておかないといけなくて…。音尾:(間髪入れず)最近、どう?しいたけ.:…後でトイレで考えておきます(笑)。僕はそれこそ、24~25歳くらいまでは急に話を振られたりするとまともな返しが何もできなくて、コミュニケーション術とかの本を買って読んだりしてました。人と対面するのが苦手すぎたから人間観察を武器にせざるを得なかったとも言えるかもしれないです。音尾:25歳ってことは、社会に出てから数年ありますけど…。しいたけ.:だから練習してたんです。シャドウボクシングみたいに。音尾:架空の人物を相手にですか?しいたけ.:そうです。まさに。盛り上がったことはないですけど…。音尾:盛り上がったら逆に、妄想ではうまくいったのに…ってなりそう(笑)。僕の場合、大学でお芝居を始めて、そこからラジオのレポーターをやらせていただいたことは役に立っていると思います。それがなければ、自分の話を人にしようと思わなかったし、人にストレートにものを聞くこともなかったかと。それでも当時のプロデューサーにはよく「お前は人に興味がないからダメなんだ」って言われてましたけど。しいたけ.:音尾さんのカラーをちょっと診てみたら、茶色っていうのが出てきたんです。茶系の人はクッションのような…受け止める人なんです。自分から積極的にコミュニケーションはとらなくても、周りが一生懸命に話しかけようとする空気を察知して、「無理しなくて大丈夫ですよ」って言ってあげられる人です。音尾:社交上手なピンクに憧れるんですけど、なんとかなりません?しいたけ.:なりきることはできませんが、取り入れることはできますよ。ピンクとかターコイズが社交的な人ですが、そこの末席に加えてもらうことはできるというか。自分の苦手な人の色を取り入れようとするのは、大きな転機にはあることです。音尾:パリピと仲良くしたら、陽気にできるんですかね。しいたけ.:どっかでじんましんとか疲れとかが出てくることはあるかもしれませんが。あと興味深いのは、音尾さんって自分が外に向かって戦っていくために内側にチームを作っていく人なんですよね。アドバイスをくれる師匠的な存在を自分でスカウトしてきて、学んでいく。ただ、2年くらい前から、次に目指すべき自分像に向かうため、コミュニティから独り立ちしようとしている感じもあります。自分ひとりでやっていく修行僧の時間に入ってきていて…。音尾:確かに僕、10年に一度くらい、そこまでの周りとの関係性を一段落させる時期がくるんです。明確に切るわけではないですけど、それで連絡が途絶えても放っておくというか。繋がる人とは、それでも繋がるんですよね。あと、1年くらい前から仏像を彫ってみたくて仕方がないんですよ。これを、結びつけていいかわからないんですけど(笑)。おとお・たくま1976年3月21日生まれ、北海道旭川市出身。WOWOWのドラマ『華麗なる一族』、映画『るろうに剣心 最終章 The Final』に出演。待機作に映画『孤狼の血 LEVEL2』。シャツ¥29,000(ラキネス)パンツ¥26,500(サヤトモ) 共にアルファ PR TEL:03・5413・3546靴¥52,000(サンダース/グラストンベリーショールーム TEL:03・231・0213)時計¥52,000(ツェッペリン/ウエニ貿易 TEL:03・5815・3277)しいたけ.さん占い師として活躍するほかコラムなども執筆。5月25日に、新刊『しいたけ.の小さな開運BOOK』(マガジンハウス)が発売予定。※『anan』2021年5月19日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・村留利弘(Yolken)ヘア&メイク・諸橋みゆき(Yolken)イラスト・100%ORANGE取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2021年05月13日前向き、お疲れ気味、自分を褒めたい…。あなたの心模様や運気は、その日選ぶカラーに反映されるもの。今日の状態と行動指針に加え、しいたけ.さんが「お守り言葉」を授けます。その言葉を心に置いて過ごしてみて。選んだキャンディの色でわかる!今日の運勢と、しいたけ.さんからの「お守り言葉」。朝起きた時や家を出る前に、心を落ち着けて考えてみてください。食べてみたいキャンディはどれですか?あなたの選んだキャンディの色は?赤:レベルアップしたい気持ちと運気がリンク。まさに勝負の時。赤は「勝負の色」。この赤に潜在的に惹かれた今日のあなたは、現状の流れを変えたい、一皮むけて成長したいという思いがあるはず。実際、勝負に出るタイミングであり、運も巡ってきています。すべてにおいて積極的に行動を。【お守り言葉】「暴れてみようぜ」。“やっちまえ”精神で上のレベルに挑戦してみてください。今日のあなたは無敵。絶対にできるはずだから。ピンク:お疲れ気味の心身を応援したい対象が癒してくれる。「評価されなきゃ」という気持ちが強すぎて、疲れがたまっているよう。心は無意識に別のモチベーションを求めています。街の中や雑貨屋さんなどのお店で「かわいい」と思えるものを探してみて。きっと幸せ度がアップします。【お守り言葉】「シンプルな心に戻ろう。かわいいを見つけて」。役に立たなくては、という思い込みを手放すこと。人は応援者で十分なんです。オレンジ:上り調子で結果を出せる時。「未知の体験」が成長のカギ。勢いがあり、「もっと成長したい」という意欲が湧いています。新しい体験をして自分の領域を広げていこうと、うずうずしているのでは。今は結果も出せる時です。直感に従い、行ったことのないお店や場所に足を運んでみて。【お守り言葉】「未知こそすべて。チャレンジしていこう!」。躊躇せず、テリトリー拡大に励んで。自分を成長させる体験が得られるはず。黄色:みずから動いて刺激を探し、「爆発したい!」気持ちを満たす。日常にマンネリを感じ、新鮮さや異文化要素を強く求めているけど、動くのは面倒…そんな状態かも。大音量で音楽を聴いたり、何が出てくるかわからない多国籍料理店に行ったり、ささいなアクションから自分に刺激を与えて。【お守り言葉】「面白ければOK。人生にスパイスを」。今日必要なのは予測できない体験やファンタジー。それがあなたの創造性の糧に。ベージュ:自分を見失い、弱った状態。温かいものに包まれてリセット。多方面から求められすぎて自分の持ち味を見失い、100%安心できる場所を探している心境。リセットとして、キャンプに行って焚き火を眺めたり、毛布などのぬくぬくするものに包まれながら、本来の自分の姿を思い出しましょう。【お守り言葉】「もう少し自分を大事に、温かいものを飲んでみて」。フードをかぶったりストールを巻いたり、“隠れる”行為で心ゆるめて。緑:いい人を手放して、少しだけ“悪”な自分を表現してみて。いい人すぎる自分に腹を立てたり、器用な人に成果をさらわれたり。自分だけが埋もれているような、少し閉塞感がある状態かも。イヤなことは断り、嫌いな人は無理に好きにならなくて大丈夫。ストレスを減らし自然体で過ごして。【お守り言葉】「今が辛抱どころ」。あと少しで認められるから自信を持って。今日はちょっとだけ“悪”になって誘いを断っちゃいましょう。エメラルド:自分の殻を破りたい時。遠慮せず、心のままに行動しよう。周りから都合よく扱われるなど、もやっとしていることに対して毒を発揮していくタイミング。今日は思いを正直に伝えたり実行できる日です。不快な気持ちにさせる友だちと距離を置くなど、いつもなら躊躇することを行動に移して。【お守り言葉】「私の人生は誰のためにある?私のためっすよ。以上」。人間関係の整理は、ちょっとだけ自分勝手でOK。きっと報われます。青:公私問わず、モテたい意欲満々。積極的に動けば結果はついてくる。恋愛でも仕事でも、「この人に認められたい」とターゲットがいて、やる気に満ちている時。チャンスを掴む運を持つ日でもあります。「またお仕事ご一緒したいです」などのお礼メールを丁寧に書くことが幸運のカギになりそう。【お守り言葉】「今は待っている時ではない」。知恵や工夫で状況を打開していけるはず。主導権はあなたに。行動が結果につながります。水色:今日は折り返し地点。小休止&感謝で、もっと頑張れる。仕事のプロジェクトなど、力を注いできたことの折り返し地点です。芝生に寝転んで空を見上げるような心持ちでいったん現実から離れ、深呼吸を。仲間と雑談するのも。態勢を整えれば、もうひとふんばりする力が湧くはず。【お守り言葉】「一緒に頑張ってきた仲間の話を聞いてあげる時」。共に戦ってきたことの感謝を伝えることで、後半、ぐっと加速できます。ターコイズ:違和感は「悪口」で確認して悪意漂う空気を浄化しよう。身近な人の悪意を感じ取っているよう。まだ気付いていなくても邪心を持つ人がそばにいるかも。人間関係に気を張って、違和感のあることを友人に話したり、「悪口会」で「あの人、おかしい?」と確認してみて。それが危機回避に。【お守り言葉】「悪口を言い合うのはバリアを張ること」。人生には必要な悪口もあるんです。ひとりで背負わないようにシェアしてくださいね。シルバー:ステージが変わるタイミング。自分への投資を惜しまずに。転機となる日です。「上」に向かって踏み出すことで新たな世界が開けていきます。キーアクションは自分への投資。ちょっといいジャケットを買ったり、ワンランク高い店で食事したり。今日の出会いがあなたを底上げしてくれそう。【お守り言葉】「とどまらずに行くべき。新しい扉を開いて」。憧れだった世界を手にする時です。準備は整っています。勇気を持って前へ。白:疑問を周りに相談することでゴールへの道筋がより明確に。思い描いたことを実行しているなかで一度立ち止まり、トラブルの芽を摘もうとしているようなタイミング。不安がったり難しく考えたりせず、疑問に思うことを周りに相談してみて。現状が打開でき、より良い道が見えてくるはず。【お守り言葉】「今考えていることを話してみよう。きっとうまくいく」。今のあなたはリーダーです。必要以上にナイーブにならなくて大丈夫。紫:話すことを本能的に求めている日。弱音を吐けば、スッキリ回復。「ちょっと聞いてよー」と、誰かに弱音を吐きたい気分では?ランチや飲みに同僚を誘って思いの丈を話してみて。話したいタイミングが合う日だから、誘った相手も積もる話がありそう。遠慮せずに声をかけてOKです。【お守り言葉】「まとまっていなくていいから吐き出してみよう」。話すことで心が整理されるはず。気分転換にお参りに行くのもアリですよ。ネイビー:新しい自分になる潮目の時。無難にまとまらず、尖る意識で。周囲が自分に求めるものが変わりつつあり、枠を壊してチャレンジするタイミングです。成長のために敵を作る時期でもあるので、たとえ反対されてもエッジの利いた自分を出していくことで、大きなものが得られるはず。【お守り言葉】「安全策をとっちゃいけない時。思い切って」。目立つ時がきました。あなたの面白さに気付いてくれる人が、新しい味方です。茶色:疲れてエネルギー切れ寸前…。「おかえり」と言ってくれる場所へ。大きな問題はないけれど、疲れがピークになり、誰かのやさしい施しを求めているよう。自分が心から安心できる場所へ帰ったり、レトロな食堂で定食を食べたり、懐かしさを感じるところでエナジーチャージできそうです。【お守り言葉】「おいしいごはんを食べて、よく味わって」。何もしない日があってもいいんです。休んだ後は、もっと強くなれるはずだから。森の色:森の色特有の「童心」を発揮して、マンネリを解消しよう。求められる自分像にやや嫌気がさしているのかも。いつもの役割やキャラから素に戻り、いい意味で「悪だくみ」をするのが楽しい日です。遊びの計画を立てたり、ふらっと旅に出たり。「やっちゃいけないこと」ほど、心に効きます。【お守り言葉】「どんなくだらないことでもやっちゃえ!」。今は人の評価は関係ないです。老後にやりたいことを実行してみるタイミングでも。黒:努力が結実したタイミング。自分にご褒美をあげてねぎらいを。今まで信念を持ってやってきたことがある程度、形になり、達成感を得ているのでは。簡単な道のりではなかったからこそ、自分に乾杯したい気持ちにも。今日はいいお寿司屋さんで高級なネタを頼むなど、自分に贅沢を許しましょう。【お守り言葉】「挑戦を選ぶあなたは偉い」。現状に安住せず難しい方を選んできたあなた。それって、すごいことです。自分を褒めてあげて!金色:チャレンジングな出会いを掴んで、なりたい自分を手に入れよう。刺激を求め、選んだことのない方向性に惹かれている状態です。「自分ならできる!」と士気を上げるために、東京タワーや夜景のきれいな店など、わかりやすくテンションの上がる場所へ行ったり、交流会などに参加するのも吉。【お守り言葉】「これから面白い展開を迎えますよ」。自分を信じて行動してみてください。今のあなたならきっと流れを作っていけるから。しいたけ.さん占い師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究する傍ら占いを学問として研究する。著書に『しいたけ占い 12星座でわかるどんな人ともうまくいく方法』(小社刊)、『しいたけ.の12星座占い 過去から読むあなたの運勢』(KADOKAWA)など。※『anan』2020年12月2日号より。イラスト・100%ORANGE文・熊坂麻美(by anan編集部)
2020年11月30日「自分に自信があります」と言い切れる人は、きっと少ないはず。ままならないことが多い時代にあって、どう自分を保っていけばいいのか、むやみな“ポジティブ信仰”とは違う、しいたけ.さんからのメッセージです。少し前から、世間の慢性的な「自己肯定感の低さ」が気になっていました。でもそれを「自分の弱さも受け入れて、肯定していこうよ!」とライトに片付けるのは違う気がしていて。というのも、自分を肯定できる強さは、幼少期から家族にわかりやすく愛されて育ったという「基礎の栄養」がとても重要だから。でもそれは運に近いものでもあって、本人の意思と関係なく栄養不足になることは往々にしてあるわけです。ではベースの栄養が足りない場合、どうやって自分を肯定していけるかといったら、僕は「自己満足」がカギになると思います。日々、小さな満足や幸せを積み重ねて生きていくことで、不足分は補えると思うのです。むずかしい話ではないですよ。たとえば、僕はBSの『町中華で飲ろうぜ』という番組がすごく好きです。玉袋筋太郎さんたち出演者が、町にある普通の中華屋さんで食べて飲んでだらだらしゃべるという、それだけの番組なんですが(笑)、とても面白いし人気があります。町中華に代表されるようにBSの番組って、やりたいことをほとんど趣味で追求しているイメージがあって、誰かの評価や視聴率を過度に気にしていない感じがいい。制作者側の「町中華」に対する「こういうのがいいんだよ!」という愛が非常に強くあるのも共感を呼ぶ大きな理由だと思います。この「BSマインド」は今の時代、すごく大切です。自己満足を見つける手段として、自分がBSの番組を作るならどんなものにするか、ぜひ考えてみてほしいんです。面白いと思う人やこと、それの褒めたいポイントや魅力を取材して紹介する意識で考えていくと、自分が何を大切にして、幸せを感じるか見えてくるはず。そして、重要なのはその番組は「全員には受け入れられなくてもよい」ということ。自分が楽しめて満足できる番組なら、それでいいのです。世の中の大半は「他者評価」で動いています。みんな誰かに評価されながら、そして自分も他人を評価しながら生きています。そのなかでは自己評価や自己満足が軽く見られがちで、「所詮、自己満足でしょ(笑)」のようにディスる空気すら感じます。でも、自分を褒めたり自分で幸せを見つけたり、「私はこれが好き」と言い切れることって、静かな自信につながるし、結果的に他者から評価される土壌を育てることにもなると思うんです。他者評価というものを考える時、どうしてもSNSの影響は大きくて、ツイッターやインスタで常に発信しているからこそ、誰かに評価や承認をされる表現をしなければとか、何かしら主張をしなければみたいな強迫めいた気持ちが生まれてしまう。そのしんどさから逃れるためにも、少し黙ったほうがいいです。発信者であることから脱落する時間を持ってほしい。コロナより前は、いかに他者から100点をもらうかや、世間的に100点とされるものを探すことに躍起になっていた気がするけど、これからは自分の内面や身近なところで100点を育てる活動が大事になると思います。暑苦しいことを言わせてもらえば、幸せは自分で作るものです。ツラいことに直面したり、心がふさぎまくった時に「ここのラーメンを食べれば、すぐに元気になれる」みたいなとっておきがある人は、やっぱり強いです。たとえ10人中10人が「マズっ!」と言うラーメンでも自分が大好きならいいわけです。自己満足上等の精神で、自分だけの幸せを探してみてください。ささいな自己満足を集めていった先に、自己肯定感や自信がきっと得られるんだと思います。しいたけ.さん占い師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究する傍ら占いを学問として研究する。著書に『しいたけ占い 12星座でわかるどんな人ともうまくいく方法』(小社刊)、『しいたけ.の12星座占い 過去から読むあなたの運勢』(KADOKAWA)など。※『anan』2020年12月2日号より。イラスト・100%ORANGE文・熊坂麻美(by anan編集部)
2020年11月28日人気占い師・しいたけ.さんが、2021年をカラー心理学の観点から予測します。2021年、「家族的チームの結成」を表す緑来年は、「緑」がメインカラーとして強く出ます。2021年にまずかなり大きく出てくる動きは「再開」です。色々なことが形を変えて再び始まっていく。そんな状況だからこそ、「この一日一日をどう過ごしていくか」と、時間をとても貴重に思う感覚が出てくるのです。今までは動きたくても強制的にストップがかかっていたわけだから。その時、やはり「ひとりではできないこと」がたくさん出てきます。だから、仕事の面でも、プライベートでも「家族的なチーム」があちこちで結成されていくことになります。なぜ、「家族的」という名前がつくのか。それは、この時期、多くの人が「得とか損」じゃなくて「自分のことは自分でやります」でもなくて、利害を超えて、みんなにとっての明日を作っていくためにひとつの「家族」になる必要が出てくるからなのです。これまで、ある程度それぞれに余裕があった時代なら「それは私にとって得にならないですよね」と、参加をスルーすることもできた。でも、来年以降は続いていく「明日」を作っていくためにも、「はい、これは私が得意です。私がやります」「はい、これを協力してやりましょう。すごく興味があります」とか、趣味でも、仕事でも、家族的なチームが編成されていく流れがかなり強まる。「誰も置いていかない。困った時はお互いさま」がキーワードとなり、助け合いが高じて、そこに新しい文化が新設されたりもするのです。2021年は、全然のんびりした年にはなりません。もっと言うと、2022年の世界的な本格始動に向けて、急ピッチで様々な準備が進んでいきます。注意すべきこととしては「私はこれじゃなきゃダメ」というよりは、「これもありなんだな。やってみよう」と、仮の決定も大事にしてみて下さい。脇道もどんとこいです。経験を増やすと思ってやってみる。そして、「家族的結束」が強くなる時だから、ネガティブな意味ではなくて、「ちゃんと、その場所の歯車の一部になり切る」という気持ちも大事になります。仕事などの面でも、今までやってきたことをただやるのではなくて、「今回このことについて頼まれたんですけど、こういうやり方でも面白いと思うんです。どうでしょう?」と提案と貢献を積極的にしてみて下さい。緑の時代は、悪い意味では「自分が集団に埋もれる」とか「交換可能な人間になっちゃう」という流れが生じやすいのです。だから、ちょっとだけ「いつもよりも目立ってみよう」という意識を自分の中に持っておくこと。勇気を出して。相手に喜ばれる提案や、「今日この部分がすごく良かったです」とか、接する人に気持ちや言葉のお土産をプレゼントしてみて下さい。2020年、人々は大きな孤独を知りました。大きな寂しさも知りました。2021年はそれを越えて、「こういうところでも協力し合えるんだ」という奇跡を見ていくことになります。どんなに小さくて、どんなに地味でも、「家族になっていくチーム」にあなたはなくてはならない存在だから。ひとりひとりが欠かせない、そんな世界へ。しいたけ.さん占い師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究する傍ら占いを学問として研究する。著書に『しいたけ占い 12星座でわかるどんな人ともうまくいく方法』(小社刊)、『しいたけ.の12星座占い 過去から読むあなたの運勢』(KADOKAWA)など。※『anan』2020年12月2日号より。イラスト・100%ORANGE(by anan編集部)
2020年11月27日2020年も残りわずか。人気占い師・しいたけ.さんが、カラー心理学の観点から今年の出来事を振り返ります。2020年、水色の時代2020年は水色の時代。水色は「人と距離を取る」という色です。「自分の部屋の中で、ひとりでゲームを攻略するかのように、好きな世界を追求していく」。そういう密室性を持った色なのです。強烈なメッセージを発して目立っていくタイプではなくて、自分が思うことを、静かだけど鋭い言葉で伝え、徐々にファンや話を聞いてくれる人を増やしていく色です。同時に、水色は「一番力が抜けてしまった状態」の時に出る色でもあるので、やはりそこには「諦め」であったり、いつもは粘って頑張るようなところでも「もういいよ」みたいな、いったんゼロになってしまうようなところも出てくる。2020年は、世界的にもほぼ強制的に「今まで当たり前のように吹いていた風がいったんすべてストップする」という、後々まで語り継がれるような歴史的な出来事が起きました。これまで安易に「希望」を出せる状況ではなかったし、不安や怒り、苛立ち、そして悲しみなど、表情には出さないけど、多くの人が心の中で多くのストレスと格闘し、そして、対応してきた日々がありました。では、そんな2020年を終えて、2021年にかけて出ていくカラーは何なのでしょうか。2021年への移行期の色。「潔癖の壁」のエメラルドの旋風2020年は水色。そして、2020年から2021年への移行期に出てくるのはエメラルド。そして、2021年のメインカラーは緑になっていきます。エメラルドと緑は系統としては似ている色なのですが、実は性質的にはかなり違う部分があります。まず、2020年から2021年への移行期に出てくるエメラルドなのですが、この色はかなり奥深い色です。エメラルドは17歳とか18歳ぐらいの時に多く出てくる色で、機能としては自分の中の「綺麗」と「汚い」を分けていく役割があります。ちょっと言い方がストレートで冷酷に感じられたらごめんなさい。この年代は、一番傷つきやすい年頃だったりします。というのは、自分が思っていることを経験の上でも、言葉のレベルでも、「伝えたいのに伝えきれない」というもどかしさを常に抱えているから。「自分が思っていることをわかってもらえない。まだまだ表現方法が未熟で、自分の思うような表現ができない」という、人と自分との間にすごく大きな壁を感じる時でもあるのです。だから、自分の中で「綺麗」とか「信じられるもの」とか「推し」とか「尊いもの」を持って、それを自分の人生を切り開くための糧としていく。逆に、「汚い」と感じたものに対してはすごく距離を取るようになります。これは「良い」とか「悪い」ではなくて、この時期に「余裕を持って生きている人」なんてほとんどいないから、潔癖になってしまうのはしょうがないところがあります。2020年にいったん力が0になる水色が出て、2021年への移行期に「距離ができ、潔癖の壁を作る」というエメラルドが出ます。この流れのクライマックスは2020年の11月ぐらいまでで、多くの人が「距離を取る」「壁を作る」という行為に強い疲れを感じていきます。そもそも、誰しも決して悪意を持って人と距離を取り、壁を作ってきたわけではありません。ただ、それをしなければしょうがない流れがあった。もちろん、その間もただ時間をつぶしていたわけではなくて、「ひとりでできることは何か」とか「距離を取ってもできることは何か」とか、新しいやり方を考え、できる範囲で実行を続けてきました。ただやはり、限界もあるし、人と人とが一緒にならないとできないことや、湧いてこない気持ちもあると、改めてそこに気付いていった。その流れが11月まで強くあって、12月から2021年に、世の中の流れはガラッと大きく変わっていきます。2021年はどういうカラーが出て、どういう時代の流れになっていくのでしょうか。しいたけ.さん占い師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究する傍ら占いを学問として研究する。著書に『しいたけ占い 12星座でわかるどんな人ともうまくいく方法』(小社刊)、『しいたけ.の12星座占い 過去から読むあなたの運勢』(KADOKAWA)など。※『anan』2020年12月2日号より。イラスト・100%ORANGE(by anan編集部)
2020年11月26日人気占い師・しいたけ.さんが、カラー心理学の観点から「カラーとその人の性格」について教えてくれました。こんにちは。しいたけ.です。僕は占いでもカラーを使います。技術的なことを説明するのはなかなか難しいのですが、これはひとつの「共感覚」といわれるものの延長線上にある技術なのかもしれません。「この人は色々な困難を怒りやこのやろー精神で乗り越える」という人の性質は赤で表されるし、「この人はある作業をし続けながら、自分なりにファンタジーの世界観を深められる人だろうな」と感じられる人には、緑が少し濃くなったような、森の色というカラーが出ます。そういう性質を、18色で表して、それを再び言語化して伝えていくのが僕の占いの手法になっています。人が持つカラーはひとつではありません。多くの人は自分の中で大きなカラーを大体3つぐらい持っています。「生まれ持って3つのカラーを持っている」というよりは、人生の様々なタイミングで、ひとつひとつのベースカラーを身につけていくイメージになります。3つのカラーの1つ目は「子ども時代のカラー」です。2つ目は「青年期のカラー」、最後に「大人期のカラー」。子ども時代のカラーは「この子はずっとのんびりした子だったからねぇ」とか、親や周りの親戚に言われる性質を表しています。年齢でいうと0歳から12歳ぐらいまで。面白いことに、この時代に好きだった「色」は、大人になってもその人にとって基本的な性格の色になっていることが多いです。次の、青年期のカラーは「試験や試練など、人生のハードルやピンチに面した時、どうやってそれを乗り越えていくのか」、正解がない中で身につけていくカラーなのです。年齢でいうと12歳から28歳ぐらいまで。この時代に身につけた「努力の仕方」と、そして「サボり方とか弱点」というのも、大人になってからのその人の性格に大きく影響を与えていくことになります。最後に大人期のカラーは28歳を越えて、「全部の分野を頑張ることはできない。体力が持たない。そしたら、私はとりあえずこの方向に特化してみよう」と自分で整理をしていって辿り着くカラーです。子ども時代のカラーの例を挙げると、たとえば茶色は自分が子どもの頃にお父さんかお母さんが大事に座っていた椅子の形状などをすごくよく覚えていたりします。そして、自分が大人になったら「うちの親がリラックスしていたあの椅子と同じ形のもの」を買うことがある。それが畳の上にある座椅子だったら、どうもその人は大人になってから「テーブルと椅子の生活」に落ち着かなくなったりすることも。幼少期の落ち着く空間感覚が、自分の体の隅々にまで浸透している。次に青年期のカラーなのですが、人は思春期くらいになると今度は「集団の中で自分のキャラをアピールしなきゃいけない」とか「ここで挫折をしても、また立ち直らなければいけない」とか、ある種の危機に面していくことになるのです。そこで、小さい頃に持っていたカラーとは違うカラーを身につけていく。その時に身につけていくカラーが白なら「感情論や“頑張ります”という宣言だけでは人は困難を越えることはできない。まず具体的に何をするのか。私のどんな部分が受けが良いのか。そこをまず考えていこう」と、コンサルタントが案件を解決していくような「客観的見方」で物事を見ていきます。赤を身につけた人は「絶対に私が決めた以上の成績を取ってみせる。だって、この難題を乗り越えたら私すごいよ?自分で自分を尊敬できるよ?」と自分にハッパをかけていく。最後に大人期のカラーなのですが、これは子ども時代、そして、青年期を通してやってきた「すべてに頑張る」というやり方がなかなか難しくなっていって、「改めて自分はどういうものに囲まれて、どういう時間の使い方ができたら幸せを感じるのだろう」と立ち止まって考えていった時に出てくるカラーです。28歳を越えて、毎日忙しく働いてきて、友達付き合いも多くなって、仕事にやりがいも感じるけどなかなか昔のように「これが幸せ!」と感じることが少なくなってきた。28歳ぐらいまでは「何を受け取る人間になるのか」と考えて頑張ってきたけど、そこから先の幸せは、実は「何を与えられる人間なのか」を考えていくことが大事になってきます。その時に出てくるカラーが縁の下の力持ちカラーの緑なら、「やっぱり私は人をもてなす時間を持って、みんなが喜んでくれるのが好き」になるし、エメラルドだったら、「人並みに色々なことをスムーズにできなきゃ」と考えるのをちょっとやめてみる。そして、本来の「研究オタク」な自分に戻り、休日は実験室に籠もる研究者のように「このファンデーションの基本成分をもう一度調べてみよう」とか、そういう研究に走る。エメラルドは内面はものすごく「気づけば朝まで調べものをしてた」みたいな、そういう“素敵な暗さ”を持っている色なのです。「“これが自分だ”と思っていた自分が、実は自分ではない」。人にはそういうところがすごくよくあります。たとえば、23歳ぐらいまでの「毎年自分の限界を超えていかなければ、自分の居場所がなくなってしまう」と思っている時の「自分」は、「ある厳しい環境で生き残るため」に身につけたカラーの性質かもしれない。それから5年経った時にその性質は変わってくるかもしれないのです。しいたけ.さん占い師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究する傍ら占いを学問として研究する。著書に『しいたけ占い 12星座でわかるどんな人ともうまくいく方法』(小社刊)、『しいたけ.の12星座占い 過去から読むあなたの運勢』(KADOKAWA)など。※『anan』2020年12月2日号より。イラスト・100%ORANGE(by anan編集部)
2020年11月25日教えて、しいたけ.さん!読者のリアルなお悩みに、しいたけ.さん流のカウンセリングで答えていただきました。【お悩み】家族や恋人…、気持ちを伝えることが苦手です。身近な人から、「思っていることをちゃんと伝えてほしい」とよく言われます。とくに考えていることもなく、何か隠しているつもりもないのですが…。どうしてこう思われてしまうんでしょう。(31歳・自由業)持ち前の末っ子キャラが、むちゃぶりを回避するカギ。水色の人にこういう特徴が見られやすいのですが、水色はたとえるなら、ぼんやりした水彩画のような世界。なぜぼんやりしているのかというと、前日に読んだ本のことや、さっき友達と話していたことなど、“今”に集中していないからです。相手のペースで自分の領域に入られるのも苦手なので、「心の内を明かして」と言われても困りますよね。それなら自分のマイペースな性質を生かして、末っ子キャラでいったほうがラク。相手に会話をリードしてもらうなど人に甘えるのが許されるタイプなので、末っ子を意識すれば、むちゃぶりを回避できるはず。しいたけ.さん占い師。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究する傍ら占いを学問として勉強する。著書に『しいたけ占い 12星座でわかるどんな人ともうまくいく方法』(小社刊)、『しいたけ.の12星座占い 過去から読むあなたの運勢』(KADOKAWA)など。※『anan』2019年11月27日号より。イラスト・100%ORANGE文・保手濱奈美(by anan編集部)
2019年11月25日占い師のしいたけ.さんに、読者のリアルなお悩みに答えていただきました。しいたけ.さん流のカウンセリングで、肩の力を抜いてみては?【お悩み】友達が欲しいのに、つくるのが下手です。友達が欲しいと思いつつ、人付き合いすると結局悩みが生じます。深く付き合おうとしたこともありますが、大概相手がルーズだったり、ワガママだったりして、自分から疎遠にしてしまうんです。(34歳・公務員)気楽に付き合えるのが友達。重く考えすぎているのかも。友達ってたとえば遊びに誘ったら「今日はダメだけどまた今度ね」ってくらい、ある種の気楽な存在だと思うんです。でもこの方は、もしかしたら友達を重く定義しているのかもしれませね。そういう方に多いカラーは青なのですが、「自分はこんなにしてあげているのに」とか「友達なら期待に応えてくれるはず」という思いが強いと、それが相手に伝わり、窮屈に感じられてしまうのです。友達をつくる前に、人付き合いに対する力みを取ることから始めてみては?下町の飲み屋さんなど人情味の溢れる場所で軽い会話を楽しむ、なんておすすめです。しいたけ.さん占い師。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究する傍ら占いを学問として勉強する。著書に『しいたけ占い 12星座でわかるどんな人ともうまくいく方法』(小社刊)、『しいたけ.の12星座占い 過去から読むあなたの運勢』(KADOKAWA)など。※『anan』2019年11月27日号より。イラスト・100%ORANGE文・保手濱奈美(by anan編集部)
2019年11月25日占い師、しいたけ.さんの「カラー心理学」。その日、その時の直感で好きな色の靴紐を選んでみて!おみくじ感覚で、今日のあなたの運勢と幸運のカギが見つかりそうなスポットを教えます。朝起きた時や家を出る前に、心を落ち着けて選んでみてください。今日履いてみたい靴紐の色は何色ですか?赤の靴紐を選んだあなたは…恋愛の壁を突破する時。憧れの人を誘ってみよう!心の奥底で、恋愛に対する前向きな意識がむくむくと湧き上がっているようです。赤を選んだということは、「憧れの人を思い切って誘ってみて」と背中を押されていると捉えてください。今はそういう相手がいないという人は、友達でもいいので、誰かとどこかに出かける計画を立てるのがおすすめです。【ラッキースポット】遊園地、レストランピンクの靴紐を選んだあなたは…ファンシーなものに触れて、童心を満たしてあげて。誰かに甘えたい気持ちがある半面、強くなろうとする決意も感じます。こんな時は、自分で自分をかわいがってあげましょう。ファンシーなキャラクターやパッケージを見るなど、子どもの頃の自分が喜ぶだろうな、ということをすると心が満たされるはず。そして、そんな“かわいい”をみんなにもおすそ分けしましょう。【ラッキースポット】お菓子売り場オレンジの靴紐を選んだあなたは…新旧、入れ替えの時。思い切った行動に出てOK。今いる環境が窮屈で、とにかくここから抜け出したい!と思っているのでは。人間関係など、マンネリから新規開拓へと入れ替えていく時期にきているようです。その勢いづけに、今日はパッと目についた気になるお店に飛び込みで入ってみましょう。そうやって直感をどんどん磨いていってください。【ラッキースポット】初めての美容室や洋服店黄色の靴紐を選んだあなたは…自分に刺激を与えてあげると、おもしろい発想が生まれそう。クリエイター気質が高まっています。たとえば陶芸教室に行くなど集中して何かものをつくると、仕事でもなんでもおもしろい発想が生まれそうです。もうちょっと手軽なところでは、作家ものの雑貨を見るのも好奇心の刺激につながります。今は平凡な自分の殻を破ろうとしている時期なのです。【ラッキースポット】手づくりのものが置いてある雑貨店ベージュの靴紐を選んだあなたは…格好から戦闘力を上げて、結果を出すまでの速度アップ。ベージュを選んだあなたは今、ちょっぴりお疲れ気味なのかもしれません。そのため、つい自分の殻に閉じこもろうとしてしまいがちですが、実は結果を出すまでの速度を上げなければいけない時にきているのです。ここはひとつ重い腰を上げるため、ピシッとスーツを着るなど形から気持ちを引き締めましょう!【ラッキースポット】ビジネス街の書店緑の靴紐を選んだあなたは…ムリな誘いは断る勇気を。それより体をいたわりましょう。テーマは人間関係の整理整頓。広がりすぎたお付き合いを、少し縮小したほうがいいと思います。今日は誰かに誘われても、気が乗らなかったら断ってしまって大丈夫。それより健康と向き合うべき時期でもありそうなので、定期健診がご無沙汰という人は、健診の予約を入れたり、メンテナンスを。【ラッキースポット】屋上庭園、夜景が見える高層階エメラルドの靴紐を選んだあなたは…人付き合いはちょっと苦手…。でも、今日は楽しめそう!エメラルドを選ぶ人には、人見知りタイプが多いようです。今後自分の可能性を広げてくれる人とのお付き合いまで避けてしまいがちですが、今日はアウェイの集まりでも楽しめそうなので、誘いがあったら乗ってみてください。また、賑やかな店に行くと新しい世界が拓けるかも。【ラッキースポット】ハンバーガーショップなど、アメリカンな雰囲気の店青の靴紐を選んだあなたは…出かける前に鏡をチェック。服装のキメすぎには要注意。きちんとおしゃれをして出かけようとしているあなた!今日はそれをあえて崩したほうが、物事がいい方向に進みそうです。なんなら本気のスポーツウェアを着るぐらい遊びを入れてほしい。そうでないと「完璧でいなければいけない」という気負いが空回りして、逆に足をすくわれやすくなってしまいますよ。【ラッキースポット】昔ながらの喫茶店水色の靴紐を選んだあなたは…行きたい場所は周りに宣言。とくに夜の街に出会いあり!?誰にも干渉されず、自由に行動したいという気持ちが高まっている時。だからといってコソコソしていると、「どこに行くの?」とむしろ人から興味を持たれてしまいます。行きたいところがあったら、周りに堂々と宣言しましょう。そうすれば応援される立場になりますし、行った先で楽しい出会いもありそうです。【ラッキースポット】夜の街、バーターコイズの靴紐を選んだあなたは…今の自分に迷いなし。アイデアを形にする好機。ネクストステージに行こうというバイタリティに溢れています。これまで温めてきたアイデアがあるなら、今こそ発表するチャンス。「おもしろそう」と興味を示してくれる協力者が現れやすいタイミングです。そして、言ったからには弱音は厳禁。計画をやり切るなど、攻めの姿勢オンリーでいいと思います。【ラッキースポット】飲食店の個室、駅シルバーの靴紐を選んだあなたは…目立ちたい願望がふつふつと。個人的な意見は口に出そう。目立ちたい、注目されたい、という願望が強くなるとともに、その思いが叶えられやすい状況にいます。人生観など自分の価値観に関わることを発言すると、あなたを見る目が一変。一目置かれる存在になりそうです。たとえ今、相手に響かなくても、「ユニークな人」と印象づけられ、その後じわじわ注目されるようになるでしょう。【ラッキースポット】靴屋白の靴紐を選んだあなたは…好きor嫌いを精査する時。嫌いな人には社交辞令で対処。白の靴紐は、物事に対してある程度白黒をつけたほうがいい、ということの表れです。まずは今日会う人を「好き」または「嫌い」の2つに分けてください。嫌いな人には社交辞令のみなど、それ相応の態度をとること。それと、もしもパートナーに不満があるなら、今すぐ言ったほうが、今後の関係がもっとよくなりますよ。【ラッキースポット】スーパー銭湯紫の靴紐を選んだあなたは…“悪口カード”をきっかけに、あの人との距離が近づくかも。気になる人との仲が深まる暗示。一歩踏み込むには、「ぶっちゃけ好きなタイプは?」なんてストレートな質問をするのも今日はアリです。あるいは、“悪口カード”を使うべきかも。嫌いなものの共有は心の距離をぐっと縮める秘策でもあるので、まずは苦手な食べ物など軽いところから攻めてみては?【ラッキースポット】居酒屋、立ち話ができる場所ネイビーの靴紐を選んだあなたは…戦闘力が高くて勝負強さ。下着を買うにもいい日。ずばり勝負の日!戦闘力が高まっていて、たとえば仕事のプレゼンなど、頭の中で思い描いていたことが強気で実行できそう。ただし、その過程で周りの人と接触があったら、あとで「今日はありがとね」など感謝やフォローは入れてください。また、戦闘力が高い状態で下着を買うと、それを着けた日は勝負強くなります。【ラッキースポット】下着売り場茶色の靴紐を選んだあなたは…甘いものを食べるなどして、心をほっと落ち着かせよう。安心したい気持ちが出ています。こういう時は、思いきって幼児返りしてしまいましょう。甘い物を食べるとか、子どもの頃に好きだったものを大人買いするとか、そんなことでいいと思います。あとは、苦手なことを自分で解決しようとしないで、人に頼ってみること。今日は甘えてもいい日です。【ラッキースポット】スイーツ店、子どもがいる公園森の色の靴紐を選んだあなたは…疲れがたまってやる気減退。自分を最優先していたわろう。森の色は「隠れたい」の色。やる気が出ないし、責任を取りたくもないし、なんならずる休みをしたいくらい。でもそれは、あなたがいろいろがんばってきたからこそ、パンクしそうになっているっていうことです。今日は誰かのために自分をがまんする必要がない日。自分がやりたいことを、最優先しましょう。【ラッキースポット】カジュアルな中華料理店黒の靴紐を選んだあなたは…協調性ゼロデー。雑音はスルーして自分を貫く。今日のあなたは、「反抗期」みたいです。自分の美学を追求しようとするあまり、人の意見はブロック。というとネガティブなことのように聞こえるかもしれませんが、今日はそれでいいのです。ただ、喧嘩っ早くもなっているので、注意が必要に。周りの雑音をスルーするのはいいけど、攻撃はしないでくださいね。【ラッキースポット】動物園、猫カフェ金色の靴紐を選んだあなたは…自分へのご褒美にいい日。華やかな気分を味わおう。お姫様願望が募っている日。キラキラした生活に憧れるのは大切なことなので、今日はそれを叶えてあげましょう。すてきな服を見に行くのもいいし、いつかご褒美にと思っていたものを買うのもいいと思います。ゴージャスなアメリカのホームパーティみたいなことをするのもおすすめです。特別な日にしてください。【ラッキースポット】華やかなデパートしいたけ.さん占い師。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究する傍ら占いを学問として勉強する。著書に『しいたけ占い 12星座でわかるどんな人ともうまくいく方法』(小社刊)、『しいたけ.の12星座占い 過去から読むあなたの運勢』(KADOKAWA)など。※『anan』2019年11月27日号より。イラスト・100%ORANGE文・保手濱奈美(by anan編集部)
2019年11月24日これまでたくさんの人の心の内に触れてきたしいたけ.さんに読者のリアルなお悩みに答えていただきました。カラー心理学をもとに、ちょっと視点を変えてみる。そんなしいたけ.さん流のカウンセリングで、肩の力を抜いてみては?【お悩み】ライフステージが変わっていくなか、人間関係の変化についていけません。30歳で独身です。この年代になると仕事や結婚、出産など女性の選ぶ道はそれぞれで、子どもがいる友達からは距離を置かれるように。違うライフステージの人とも良好な人間関係を続けたいのですが…。(30歳・会社員)変化は恐れなくて大丈夫。まずは自分の幸せを大切に。ライフステージの変化は、誰にでも訪れるもの。それを不安に思わず、むしろお祝いしてしまうことが、運をよくするための一つのルールのような気がしています。あとは小さなことでいいので、自分が幸せを感じる時間を確保すること。“幸せのにおい”って人間の魅力の中でも最上級に素敵なものだと思うのですが、それがあると周りの人が惹きつけられて、物事がうまく回りやすくなるんです。それにアラサーくらいから本来のカラーが出てくるので、いったん離れてしまった相手でも、共鳴し合う色同士なら、自然とまた付き合えるようになりますよ。しいたけ.さん占い師。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究する傍ら占いを学問として勉強する。著書に『しいたけ占い 12星座でわかるどんな人ともうまくいく方法』(小社刊)、『しいたけ.の12星座占い 過去から読むあなたの運勢』(KADOKAWA)など。※『anan』2019年11月27日号より。イラスト・100%ORANGE文・保手濱奈美(by anan編集部)
2019年11月24日2020年は、どのような年になるのでしょうか。しいたけ.さんの「カラー心理学」でご紹介します。改めて、日本という国日本はとても面白い文化と歴史を持ち、その文化や歴史が大きく動く時には、「海外の国々」が大きく関わることが多いです。なぜ日本が大きく変わる時に、海外の国や、そこの人々の存在が大きくなるのか。それはやはり、日本の人々が持つ意識が「内向き」であることが大きいからだと思います。良く言えば、やさしい。そして、気づかいができる。しかし、デメリットとしては「“私は私”とはなかなか言いにくい」。「はみ出ると排除される」という恐怖感が常にあるのかもしれません。そこに、海外の人たちの空気に触れると「あ、個人個人が変わっていても別にいいんじゃん」と思える。「今を楽しむ」という姿勢は海外の人の方が圧倒的に上手だったりするでしょう?そういう、「みんなが違っていて当たり前だし、それぞれの楽しみ方がある」と感じることで日本に変化が起きるのだと思います。「違っていていい。でも、一緒にいるこの一時を、それぞれの感じ方で一緒に楽しみましょう」と、お祭りに参加をする色が金色なのです。来年の2020年はこの「お祭り」を表す金色に象徴される年でもあります。だから、もしできたらでよいです。ひとりじゃなくて、友達と一緒でもいいから、ぜひ海外から来た人に話しかけてみてください。「どこから来たの?」って。それで話が数秒で終わってしまってもいいです。でも、海外の人がこちらに向ける笑顔って、どこか日本のそれとは違う。旅人ってこともあるかもしれませんが、みなさんけっこう「笑いたいように笑う」のです。日本の笑顔は「合わせた笑顔」であったりもする。笑うことにも遠慮が入る。自分とは違った文化の人に話しかけると、そこから世界が変わったりします。「あ、こんなふうに笑ってもいいんだ」と、自分の中に大きな思い出として残っていくからです。「関わるのは怖い。でも、関わってみてよかった」自分と遠い場所に暮らしている人たちの空気と共にあってください。それを知った時に、どこかで「もっと自分も遠くに行っていいのかも」という気持ちが起きてくるから。僕が来年の2020年の色でもうひとつ注目したいのがオレンジです。オレンジは「とりあえず動いてみる」という色です。2020年って、もっと「参加型」の世の中になっていきます。今の2019年でも、ネットを通じて色々な世界にアクセスできます。でも、ネットの世界だけだと、どこか頭でっかちになってしまいます。「今年行きたい旅先」を調べている最中に「あ、この人から連絡きたか」と、気が合わない人から連絡が入り、そこからさらに、「あ、明日までに終わらせなければいけない仕事があるんだよな。あー、やだな。ちょっと気晴らしにネットの漫画でも読むか」と、スマートフォンを通じて繋がる世界は、充実することもあるけれど、どこか忙しく、「地に足を下ろしていない」という感覚になるからです。「空虚に気忙しい世界から、リアルな体験を求める」2020年はネット社会の便利さを享受しながら、その反動がもっと起きてくると思うのです。完全に「繋がること」から自分を離す必要はないと思います。でも、誰か大事な人と話をする時間だけは、スマホを見ないようにする。そして、何かのお祭りや旅行に参加をしている時は、そこにどういう人たちがいて、どういう景色があって、自分が何を感じるかを確かめてみる。これは僕の私見なのですが、「ついついずっと、スマホを見続けてしまう」という人たちは、常にアイデアとか答えを求められている人です。いわゆる「ネタ」を探し続けなければいけない人。そして、そういう「答えを出していかなければいけない世界からの逃避」としても、スマホは使われます。「ここではない、どこかへ」に、みんな行きたいのかもしれません。「ここではない、どこかへ」は大事なキーワードで、それをぜひリアルな世界の中でもやってほしいのです。「この建物は最近建ったんだ。上の方の階はどうなっているんだろう。行ってみよう」とか。「みんなと違ってよい自分」がどんどん出てくる時に、どれだけ「自分の中にルールを設けるか」という意味で、ネイビーもとても大切な色になります。「自分のために生きる」という言葉は、「今まで我慢してきたり、抑圧されてきた私自身の、世間に対する復讐」という意味も少し出てきてしまっています。「私だけが良いと感じればいい」とするのではなくて、「自分の動きを通して、周りの人たちに何を贈っていくことができるか」。Noblesse oblige(ノーブレス・オブリージュ)という言葉があって、これは僕がもっとも好きな言葉の一つでもあるのですが、「高貴たる義務」という意味があります。「今、これを言おうと思えばできる。ぶちまけることもできる。弱くなることもできる。でも、あえてそれをしない。何を言うかは能力で、何を言わないか、何をやろうとしないかがその人の持つ品位」。そういう意味がネイビー、そしてnoblesse obligeという言葉には含まれているのです。これまでのことをまとめると、2020年は「直接行ってみる。直接会ってみる。直接体験してみる」がそれぞれの人にとって大事なキーワードになってくると思います。技術が発達しすぎた、顔が見えない時代から、再び、顔が見える時代へ。技術的にも、世界的にも、確実に新しい時代に入ってきています。その中で、日々スピードアップする世の中で、本当に誰もが「自分はこの世の中に適応できるのか?生き残ることができるのか?」という不安を抱えています。「自分がコントロールできない、色々な世の中のこと」までを考え、怒ったり、不安になったりする時間もあります。でも、誰かと顔を合わせて「しんどいね」、「あー、もう、しんどいね」と言い合うだけで、「あ、この人も同じ状況なんだ」と安心することもあります。すごくシンプルだからこそ、自分の隣にいる人に直接声を掛ける時間とか「あれ、昨日のプレゼンとても良かったよ」とか、話し合う時間は大事になってきます。自分ひとりで完璧な解答を出そうとするのではなくて、「こういう問題、先輩はどうやりました?」と尋ねること。人は、誰かに直接質問をされたり、頼りにされたりすると嬉しかったりするから。知らない人、そして、もう知っている人にも、「どうしました?」と話しかけてみてください。知らなかった世界に対して、リアルな体験として、参加していく。2020年は「こんな世界があったんだ」と、大きな体験と感動に出合っていく年です。しいたけ.さん占い師。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究する傍ら占いを学問として勉強する。著書に『しいたけ占い 12星座でわかるどんな人ともうまくいく方法』(小社刊)、『しいたけ.の12星座占い 過去から読むあなたの運勢』(KADOKAWA)など。※『anan』2019年11月27日号より。イラスト・100%ORANGE(by anan編集部)
2019年11月24日今、多くの人が悩む「浮かれることについていけない」というお悩みについて、いつも優しい言葉で、私たちの悩みを受け止めてくれるしいたけ.さんにそっと聞いてみました。「浮かれる」ことが苦手でつい冷めてしまう人へ。こんな人はぜひ!おめでたいことに、心が反応しない。人混みを想像するだけで気持ちが鬱々とする。友達の誘いを断ることが多い。キーワード2020イベントSNSスポーツ「浮かれる」という言葉に、みなさんどんなイメージがありますか?僕は、ワールドカップで盛り上がったり、ハロウィンで仮装をしたり、というようなことを思い浮かべますが、もしかしたらそういったお祭り騒ぎに拒否反応を示してしまう人もいるのではないでしょうか。そもそも真面目で勤勉な人が尊ばれる日本では、浮かれるってあまりいいイメージではないかもしれませんね。でも僕は、浮かれることはとても大切だと思っています。なぜこんな話をするのかというと、それは、「幸せとは何か」につながることだと思うから。浮かれるって、言ってしまえばあまり意味のないことなのですが、僕はそういうことにこそ、幸せの本質があるような気がしています。今の世の中に生きている人たちは、勉強ができるとか、収入が高いとか、「商品」としての価値を求められることが、どうしても多くなってしまいますが、それは終わりのない戦いを常にしているようなもの。ずっとその渦中にいると、やっぱり幸せって感じられなくなっちゃいます。だから、商品としての価値から離れた生産性のない時間、「それやって何になるの?」っていう時間が人には必要だと思うんです。そしてもうひとつ、「浮かれる」と「幸せ」の関係について、お話ししたいことがあります。僕は、幸せって、実はちょっとしたうしろめたさや罪悪感が潜んでいるからこそ、感じられるものだと思っているんです。たとえば深夜のラーメンに幸福感を抱くのは、「ほんとはこんな時間に食べちゃいけないのに」という気持ちが、ちゃんとどこかにあるからなんですよね。そういういけないことをするような感覚は、「浮かれる」にも共通すると思っていて、浮かれるのが苦手な人って、たとえば「ワールドカップで騒ぐくらいなら英単語を覚えたほうがいい」みたいな子ども時代を過ごしてきたんじゃないかって。そんなふうに勤勉で成績がよかったり、親の言うことを聞いてほめられる子であったりっていうのは、若いうちはそれで幸せが保証されていたかもしれませんが、大人になると、案外、「適度にろくでなし」だった人のほうが仕事ができる、なんてことはけっこうあるんです。逆に、冷めた気持ちで他人のアラを探し続けてしまうクセは、どこか「浮かれ」のブレイクスルーを体験してこなかった人に多いのではないでしょうか。カラー心理学でいうと、浮かれ上手なのは赤やオレンジ、ピンクなど暖色系。一方で、寒色系は浮かれるのがちょっと苦手です。ネイビーは自分に厳しく浮かれることを許さないし、緑は自分からは浮かれないけどのってはくれる。エメラルドは浮かれたいのに、浮かれ方がわからない…という感じです。もちろん、浮かれたくないなら無理する必要はありません。でも、浮かれてみたい気持ちが少しでもあったら、心にブレーキをかけずにえいっとのってみてほしいのです。来年は特大の浮かれ祭り、オリンピックが東京で開催されます。せっかくの機会なので、それをナナメに見ていないで浮かれちゃってもいいと思います。でもだからといって、浮かれを強要されるのは違うと思うんです。今年、元号が平成から令和に変わった時も、「さあ、みんな喜びなさい」っていう世の中に漂っていたムードに、のれなかった人もいるでしょう。浮かれるって、なにもみんなでやらないといけないことではない気がしているんです。むしろ一人のほうが、浮かれることの出発点としては幸せなのかな、と思うことも。というのも、ここでちょっと僕が好きな星野源さんの話をしたいのですが、星野さんはよくコンサートで「バラバラになってほしい」と言ってくれるんです。日本だと、「踊って」って言われると、つい周りを見て正しい踊り方をマネしたくなったりしますよね。でも、「合っていなくていいから、好きな動きをしてほしい」と。僕は星野さんのそういうところが、すごく好きなんです。確かに楽しみ方を決められてしまうと、それはもう楽しみじゃないっていうか。僕は数年前から趣味を探す活動をしているのですが、その時にも一人のほうがいいかもと思ったことが。釣りをやってみたいと思って、釣りが好きな友人に連れていってもらったことがあるんですけど、いきなり上級者のやり方を教えてくれたものだから、大変な思いをしてしまったんです(笑)。もちろん友人はよかれと思っているし、その方法を覚えたほうが上達は早いに違いない。でも、その道のプロに最初からくっついていっちゃうと、その人の好みに染められることになるし、自分で徐々にうまくなっていく感覚も楽しめない気がするんです。だから、「浮かれる」という言葉を聞いた時、僕みたいにみんなと一緒に盛り上がらなきゃってプレッシャーに感じる人は、まずは一人で浮かれることから始めてみるといいと思います。浮かれるのが恥ずかしい者同士が「今度一緒に浮かれてみない?」と言い合ったら最高です。それに浮かれるって、オリンピックみたいにいわゆる祭り的なことだけではなく、周りの人には理解できないような個人的な趣味にハマるのも浮かれの一つ。今はネットでいろんな情報に触れられるので、自然と心が動く浮かれスイッチも探しやすいんじゃないでしょうか。あるいはタピオカブームみたいにちょっとミーハーな祭りにのってみるのもすごくいいと思います。今のところとくに興味を持てるものがないという人には、家で一人でダンスを踊ることをおすすめします。音楽が流れて体が動くということは、ある種のノリのよさにつながっていくと思うから。浮かれ方は人それぞれ、自由でいいと思います。ただ、人目を気にせず、無邪気に楽しめる場所を持ってほしい。浮かれることに素直になれると幸せの感度が上がりますし、自己満足はけっこう大事なんです。「私はなんて愉快な人なんだ」と一人で笑えたらハッピーになれるから。しいたけ.さん占い師。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究する傍ら占いを学問として勉強する。著書に『しいたけ占い 12星座でわかるどんな人ともうまくいく方法』(小社刊)、『しいたけ.の12星座占い 過去から読むあなたの運勢』(KADOKAWA)など。※『anan』2019年11月27日号より。イラスト・100%ORANGE文・保手濱奈美(by anan編集部)
2019年11月23日今年も残すところあと少し。2020年を迎えるにあたって知っておきたい、しいたけ.さんの「カラー心理学」を紹介します。2020年を迎えるにあたってこんにちは。しいたけ.です。今年もこのアンアンの「しいたけ.カラー心理学」で皆さまにお会いできる季節になりました。「カラー心理学」は自分でやっていてとても嬉しいし、楽しいお仕事なのです。何回か僕の話を聞いたことがある人がいたら「あ、またいつもの話かな」と思われてしまうかもしれないのが恐縮なのですが、僕は自分の普段の占いで「カラーによってその人を見る」という方法を使っています。これは別に生まれつきの能力でも、僕のおばあちゃんが予知夢を見ていたとかそんなことは一切なくて(おばあちゃんは干し芋をよく僕にくれました)、技術として習ってやっているものです。僕が「カラーで占う」やり方を紹介しますね。人は、自分の目の前にいる人、そして、隣にいる人のことを「あなたは何者ですか?何を考えているのですか?」と、そういう言語的な説明で知ることは少なく、“雰囲気”によって察知します。その雰囲気を技術的にカラーに還元して見ていく。たとえば、あなたが友達のA子さんに「ねぇ、今週末飲み会あるんだけど来ない?あなた彼氏探してたじゃん。商事の人が来るから来なよ」と言われて、乗り気じゃないけど行ったとします。そしたら、一番端っこに眼鏡をかけた、面白い話を自分から言うわけではないけれど、受け答えが誠実な人がいたとします。少し前の元気いっぱいの自分だったら全然そういう「やさしそうな人」に興味を持たなかったし、この飲み会でも存在感が途中まで薄かったけど、その人の笑い方に次第に可愛らしさを感じたり、ホッとしたとします。飲み会で出会った「やさしそうな人」は、僕だったら「茶色の人」と占います。派手ではないけれど、安心できて落ち着くイメージ。そういう、人とかモノが持つ「雰囲気」を、カラーという個性で表現する。それが僕がやっている占いなのです。茶色の逆として、「あ、この人はけっこう言いたいことをその場でバシッと言う人だな」という人は赤というカラーの人ですね。カラーが持っている魅力を、読んでくださる人たちの新しい楽しみや、新しい世界が広がるきっかけにできたら。それを一緒に楽しんでもらえたら、これほど嬉しいことはないです。前置きが長くなってしまったのですが、令和という時代が始まり、そして、「オリンピックが東京で開催される」と決まった時は「まだまだ遠い先の未来だ」と思っていた2020年が、見える距離にまでやってきています。まずは、どういう時代になるのか、カラーを用いてお話をしていきたいと思います。2019年から圧倒的に強かった水色僕の中で、今年も含めて来年も世の中を席巻する色の一つに水色というカラーがあります。水色は、清潔感があり、ベタベタするのは好きではないどんなに仲の良い人とでも、四六時中一緒なわけではないなんでも話し合いたいわけではない淡々と自分のことをやる自分の目標に向けては妥協しないような熱い心の持ち主と、そういう信条を含んだ色なのです。今までの時代は、どちらかと言うと、「声の大きさ」で勝負をしなければいけない場面が多くありました。「私、やってみます!」と声を出して、上の人に可愛がられて、売られた喧嘩は買う、仲間を大事にするなど、そういう「熱血とか根性型」の文化ですね。僕自身はそういう熱い世界も大好きですし、身近でそういう友達に会うとやはり大きな刺激をもらえます。でも、水色の文化ってもっと各個人が淡々としているのです。「自分の仕事をきっちりやる。多少の無理も引き受けてくれるけど、各自の世界観を大切にして、無駄なお付き合いはしない」だから、有名人の方でも、今人気がある方はどこか「中性的」であったりします。この中性的で、見かけからは強烈な欲望を感じない、マイペースで生きているというのが水色の最大の特徴であり、「自分の欲求を満たすために、自分や他人の人生を破壊することを良しとしない」のです。水色は「この年代の女性だったらこういうことをやる」とか、そうした「外部から勝手に決められた役割」にとらわれたりはしません。「自分の人生は自分で考えて、自分で行動し、自分で責任を持つ」。そういう淡々とした姿勢が「個人主義」にも見えるのですが、「自分のやり方で約束を果たす」という熱さをかなり強く持っています。だから、反対に「大きな声を出して周りを否定し、マウントし、自分のやり方が正しいと豪語する人」は、どこか時代的に「古さ」を感じられてきてしまっています。2020年の水色時代はどこか「痛み」や「傷」を抱えている人が多いです。「自分の利益のためなら、自分が注目を集めるためには、誰かを攻撃したり、否定したりしてもよい」という価値観を良しとせず、「みんな、色々ある。何か事情を抱えていない人なんていない。だから、距離感を大切にしつつ、自分のことを一生懸命やって、時々ちゃんと協力し合えたら」という道徳心と「それぞれの世界観の中で、小さな幸せをきちんと作っていこう。協力するよ」という観念が強くなってきているのです。誰かと自分との間で考え方が違うのは当たり前。考え方の違いで揚げ足を取り合ったり、否定し合うのではなくて、「一緒の考えにならないところはならない。でも、協力し合うのは大事」みたいな、穏やかなクールさを水色は強く持っているのです。「口だけでがなり立てる正しさではなく、実績やビジネスの世界で淡々と結果を出して信用を集めていく」というのが、2020年により強く、広がっていく価値観の一つになっていくと感じています。しいたけ.さん占い師。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究する傍ら占いを学問として勉強する。著書に『しいたけ占い 12星座でわかるどんな人ともうまくいく方法』(小社刊)、『しいたけ.の12星座占い 過去から読むあなたの運勢』(KADOKAWA)など。※『anan』2019年11月27日号より。イラスト・100%ORANGE(by anan編集部)
2019年11月23日いつも優しい言葉で、私たちの悩みを受け止めてくれるしいたけ.さん。元号が変わり、2020年という節目の年を迎える今、心がもやもやしている人も多いと思います。今、多くの人が悩んでいる「マウンティングされる」「心の傷を引きずっている」「浮かれることについていけない」という3つのテーマと、読者の具体的なお悩みについて、しいたけ.さんにそっと聞いてみました。しいたけ.の部屋SNSやネットを使って、世界や多くの人とつながることが容易になった昨今、なんだか息苦しさを感じている方も多いようで…。「みんなが、無意識のうちにがんばることを求められていると感じている。そして、間違えてはいけないという空気は確かに感じます。しかも、真面目だから、休むことに罪悪感を抱いてしまう。これは、日本人にとても多いことだと思うんです」(しいたけ.さん)「マウンティング」「心の傷」「浮かれられない」という3つの大きな悩み。「この3つって、共通点があって、どこか愛情に対する恐怖心が関わっている気がするんです。うまく、伝えられないとか、受け取れないとか。ちょっと体がこわばっているようにも感じます。だから、この部屋でちょっとお茶でも飲む気分で読んでほしくって、それで体を少しゆるめてほっとしていただけたらいいなと思います」それでは、お邪魔します!今回は「マウンティング」について。仕事場や友人、初対面の人…。マウンティングされやすい人へ。こんな人はぜひ!人から下に見られやすい。理不尽なことをよく言われる。「あなたにはわからない」という前提で話されることがある。先日、よくお仕事をご一緒しているスタッフさんから、こんな相談を受けました。「マウンティングされやすくてつらいです」そこで僕も、この問題について少し考えてみましたので、お付き合いいただけると幸いです。マウンティングとは、相手よりも自分のほうが優位であることをアピールする行為とありますが、一口にマウンティングと言っても、その背景にある原因はさまざまだと思います。たとえば、マウンティングをする人って、その人の親からの扱いが強く影響している場合も多いです。親からお姫様のように扱われている人は、外でも同じような扱いを人に求めるようになるからです。あなたのお母さんは寝床までおかゆを持ってきてくれるかもしれないけれど、他の人は違います。これはマウンティングという名の甘え。こんなふうに、自分以外の人間は自分を際立たせる背景としか思えない人は、マウンティングしてしまう可能性が高いです。また、職場で起きがちなのは、「あいつだけがいい思いをしているのが許せない!」という種類のマウンティング。芸人さんがよくテレビで「自分が売れていない頃、テレビに出ている同期が許せなかった」という話をしているのを耳にしますが、人はとくに同業の人の活躍はやっぱり恨めしい(笑)。同じような努力をしてきたのに何かの機会で当てちゃう人はうらやましいです。一方、友達同士の間では、自分の親友の友達が許せないみたいな気持ちが起きて、「あの子のことを一番理解しているのは私!」みたいな、三角関係マウンティングが勃発したりします。また、女性の場合、そこに利害関係が絡んでいたりすると、「付き合う相手=自分の価値」になってくるので、「そういう服、着ないで。あなたが汚い格好していたら、私までそう見られるから」みたいな審査型のマウンティングになる場合もあります。と、ここまで話をしていると、マウンティングをする人がいかにも“悪の心を持った人”という印象を受けるかと思います。でも僕がマウンティングを根深い問題だと考えるのは、誰でも気がつかない間にマウンティングをする側になってしまう恐れがあると思うからです。というのも、マウンティングは悪意から生まれるものだけではなくて、愛情のねじれたカタチでもあると思うからです。人が誰かに恋愛感情や愛情を抱いた時、一番最初にやってくる感情は「この人を失いたくない」という恐怖心です。相手と対等な関係でいたら、いつ「もう会いたくない」と言い出すかわからない。だからその人を失わないように、あらかじめ支配下に置いて「あなたに会いたくないです」と言い出せない関係を作っておく。相手をちょくちょく否定するのも、自分が答えを持っていることを示して、また問い合わせにきてもらいたいから。そんな支配欲や操作欲、歪んだ愛情が原因となることも多い気がします。また、「人の役に立たなければ」という強迫観念がマウンティングという行為として表れることもあります。とくに日本は役割社会。課長に任命されたら課長らしく振る舞わないといけないし、子どもを産んだら親らしく振る舞わないといけない。そこで自分の個性を殺すことにも慣れています。だから、「課長なのに、親なのに、そんなことも知らないの?」と言われることを恐れるあまり、自分より下の立場の人を予め傷つけておく、みたいなことが起こってしまうし、なんとかしてこの人を導かないといけないと勝手に役割を請け負って、「ちゃんは、ここを直せばよくなるよ」と、自分でも気がつかない間にプロデューサー型のマウンティングをしていることもあります。こうやって考えてみるとマウンティングをしてしまう人って、努力家でもあると思うし、仕事ができる人なのだと思います。物事を秒で決定することを人生訓としているようなところがあるから、戸惑っている人を見ると「あなたはこうだから」とすぐに決めつけてしまうし、自分にも隙を作りたくない。今の時代は、社会全体にそんな“即レス”を求められる風潮がある気もしていて、そうなるとマウンティングは個人の問題ではなくて、ある種の“社会現象”といえるのかもしれません。しかし、理由や背景はどうであれ、マウンティングをされたほうは、心にもやっとした気持ち、ざわっとした気持ちが残ります。マウンティングする人は、相手の心にその“もや”や“ざわ”を残すためのテクニックを日々磨いているので、そういう気持ちになるのは仕方がないことです。では、そんな時どうしたらいいか。ここで少しカラーの話をしたいのですが、18色のうち、一番マウンティングに強いのは何色の人だと思いますか?それは、白の人です。なぜかというと、白の人って「この人とはどうせこの場限りの関係だし」とか、「こいつによって自分の人生が損なわれるわけがない」とか、強い自負心のようなものを持っています。ですから、マウンティングされやすくて困っている人も、白の人のように、どうか心に一本、日本刀を持っていてほしいのです。実際にマウンティングをする人は、人間不信で人から好かれている自信がないかわいそうな人。ですから、「この人はなんてかわいそうな人なのだろう」と、哀れむまで消化できたら最高です。そうすればきっと、そつない対応ができるようになります。とはいえ、誰もがそこまで強くなれないし、人からの悪意や攻撃を真正面から受けてしまうと、すごくダメージを負ってしまうもの。ですから、そんな時は心の中で自分の背後に海や仏像があると思ってください。そして、マウンティングをしてくる人が自分を通り越して海や仏像に向かって喋っているとイメージする。そうやって人からの攻撃をスルーするクセをつけてほしいのです。マウンティングは決して、相手が“あなただから”起こるわけではありません。マウンティングをする人からしたら、相手なんて誰でもいいんです。たまたま言いやすくて攻撃を真正面から受け止めてくれるあなたが選ばれてしまっただけだから。しいたけ.さん占い師。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究する傍ら占いを学問として勉強する。著書に『しいたけ占い 12星座でわかるどんな人ともうまくいく方法』(小社刊)、『しいたけ.の12星座占い 過去から読むあなたの運勢』(KADOKAWA)など。※『anan』2019年11月27日号より。イラスト・100%ORANGE文・菅野綾子(by anan編集部)
2019年11月21日11/20(水)発売のanan2177号「しいたけ.カラー心理学2020」特集の表紙作成エピソードを紹介します。anan編集部今年も表紙は、100%ORANGEさんが描く、ポップでかわいいしいたけ.さんです!昨年秋の特集、今年春のMOOKに続き、しいたけ.さんのカラー心理学といえば、100%ORANGEさんのイラストがきらり光ります! 今年も、ご快諾いただき、カバーから中面まで全面的に描いていただきました。秀逸なのが、カバーイラスト。今年はメガネをさらっと外す、動きのあるしいたけ.さんが登場! メガネ萌えの方々にはたまらなく愛らしいしいたけ.さんが見られます。さらに、18色のカラーガールのそろった姿も壮観! 各色の個性が豊かに描かれています。100%ORANGEさんも、昨年のカラー心理学を楽しんでくださったようで、年末にご親戚が集まった際には、みんなでチェックしたとか…。今年も、新しいテストがぎっしり! ひとりで、友だちと、そして家族で…、それぞれの持つ色をチェックして楽しんでください。(N)
2019年11月19日匂いに敏感な次男は動物園や牧場が苦手です。そんな次男には動物以外にも苦手な匂いがありました。匂いも防げるけど、味もわからないんじゃ…苦手な匂いを克服して食べてくれるのは嬉しいけど、複雑な心境の母でした。
2019年06月19日“元年”だからこそ、今しておきたいことを、しいたけ.さんが教えてくれました。2019年後半にやってほしいこと令和という新時代の流れにどう対処していくべきか。少し考えてみましたので、もしよろしければ取り入れてみてください。明るいだるさを持つ。だるいって、ひと昔前まではネガティブな意味しかなかったと思うんですけど、今となっては“だるい”と思える感覚って、結構大事なような気がしています。例えば、「夜の8時まで働くのはもうだるい」。だったら、7時までに終わらせるためにどうしたらいいか。「素敵な自分を見せ続けるのもうだるい」。だったら、生活感のある逃げ場所を探すとか。そんなふうに、だるいと思う感覚を追求していくことが、肩の力を抜くために大事になってきそうです。ロー入りのすすめ。これは僕自身の話なのですが、ここ最近ずっとスランプでした。その少し前までは、ただ歩いているだけでもブログに書きたいことが5個くらい浮かんでいたのに。でもそれって、ハイ・ローでいう完全なハイだったような気がします。若い時は体力があったので、ハイがずっと続いて、一気にローがやってきていたけど、今ではある程度自分でコントロールできるようになってきたので、スランプを感じたら自ら2か月くらいロー入りをするようにしています。そうすると、また適度なハイテンションが自然とやってくるんです。そんなふうに、自分でうまくコントロールすることって、結構大事な気がしていて。ですから、疲れたなと感じたら、ヒーローやヒロインになるのはやめて、自らエンジンを切ってロー入りをしてみてください。みんな嫌いで、みんな信じられなくなって、今の自分は偽物なんだ!と感じる期間があっても大丈夫。こまめに自分でスイッチを切れる人のほうが、意外としぶとく生きていけるような気がします。流すことを覚える。この新時代のムードを、“新しい時代になったから、何かをしないといけない”みたいな強迫観念として捉えるのではなくて、“まぁ、もう新しい時代になっちゃったし、終わったことはもういっか”と、今までの後悔を水に流せてよかったくらいの気持ちで捉えるといいと思います。新しい時代のムーブメントに半分は付き合うけど、半分はマイペースに。流すという意味を持った令和なだけに、どんなことも半分は流すことを覚えると生きるのがラクになります。しいたけ.さん占い師。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究するかたわら占いを学問として勉強。『anan特別編集 しいたけ.カラー心理学2019春・夏編』(小社刊)が発売中。※『anan』2019年6月19日号より。監修・しいたけ.イラスト・100%ORANGE取材、文・菅野綾子(by anan編集部)
2019年06月17日“元年”だからこそ、心に留めておきたい、これからのこと。しいたけ.さんの「令和論」です。恋愛のありかたここ最近、僕の周りで、同性愛カップルのほのぼのとした日常を描いたドラマ『きのう何食べた?』を見るとすごく癒される、という声をよく聞きます。確かにこの作品って、今の時代の恋愛観をすごく象徴しているような気がするんですよね。これまでの恋愛ドラマって、すれ違いがあって別れて、それでも忘れられなくて結婚式に殴り込んだり、誤解があってもそれを乗り越えてお互い成長していくみたいな展開が王道だったと思うんですけど、この作品ではそういったエネルギーの消費量が多いことが起こりません。その他にも、今うけているコンテンツって、そこに成長や目標といった要素をはらまないものが多い気がしていて。今の時代、人はもう何かを乗り越えることがだるくなってきている気がするし、ある種、幸せって目標がないことだとも思うんです。だからこれからは、もう少し恋愛における“成長予算”を減らしてみてもいい気がします。例えば、一緒にいる理由を追求しないとか、ゴールを明らかにしないとか。ただ、なんとなく気が合うから一緒にいるみたいな、もっと感覚的なものを大事にしてみてください。何か大きな目標に向かって頑張ることって、仕事や社会に十分求められすぎているから、恋愛ではもうそこまで頑張れないし、もう少しゆるくなっても大丈夫。その時、“引退したらこうしたいね”みたいな価値観が一致する人と一緒にいるとうまくいく気がします。それに向かって頑張ることって、二人にとって何よりも健全な指針になっていくと思うから。仕事との向き合いかた仕事との向き合いかたを時代の流れで説明すると、まず昭和のキーワードは戦争。幸せになるためには犠牲がつきまとうものみたいな感覚があって、どれだけ残業をするかとか、どれだけ自分が犠牲になるかみたいなところが重要視されていました。続く平成は、誰かのために自分が犠牲になるのではなく、ようやく自分のために仕事を楽しめるようになってきた時代。アスリートやオリンピック選手が大きな大会に出て、インタビューで“楽しみたい”と発言していたのが、まさに平成の働き方の象徴だったように思います。そして令和は、人生をより楽しみたいという感覚がもっと加速して、週4で会社勤めをして週3で農業をやるみたいな、“インターン気分”がキーワードになってきます。これまで、何を仕事として選んでいくかとか、どこの会社に入るかとか、1人1つの選択を迫られていたものが、ネットワークや通信の発達によって、誰でも2つ以上の選択肢を持っていくことが可能な時代になって。それこそ、先ほども少しお話ししたように、個人のフリーランス化が進んで、何かの組織に属さない人も増えてくるでしょうし、趣味が仕事になって、本業の他に副業を持つようになったり。あるいは、30代まで商社でバリバリ働いていた人が、40代で農業に転向して、50代になったらまた商社に戻ってくるというようなことも可能になっていくかもしれません。一つの場所で一生働くという今までの常識を超え、人生の中で2つ以上の選択も可能になっていく時代になりそうです。しいたけ.さん占い師。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究するかたわら占いを学問として勉強。『anan特別編集 しいたけ.カラー心理学2019春・夏編』(小社刊)が発売中。※『anan』2019年6月19日号より。監修・しいたけ.イラスト・100%ORANGE取材、文・菅野綾子(by anan編集部)
2019年06月16日新しい元号になり、そろそろ2か月。“今”どう過ごしていけば、もっと幸せになれるのか。そして、この時代の“幸せ”な状態ってどういうことなのか。しいたけ.さんが語ってくれました!“令和”という時代のキーワードついに元号が変わり、今の日本は独特のふわふわ感に包まれています。たしかに一つの区切りではあったのですが、あまりにも周りが勇み足で、“私も違う自分にならないといけない”“何か大きな目標を立てなきゃいけない”みたいな強迫観念に疲弊している人も多いのではないでしょうか。目標を立てることはもちろんすごくいいことなのですが、どこかピリッとした目標って、僕の感覚的にはもう飽和状態のような気がします。それよりは、もっと逃げ場所を探すような目標を持つことのほうが大事なんじゃないか。では、それって具体的にどういうことなのか。ここで少しお話をさせていただければと思います。「二重生活」キーワードとなるのは、二重生活。これはどういうことかというと、「いいね!」からの逃げ場所を持つという意味です。今はほとんどの人がフリーランスで働いているかのようになってきていて、自分のブランディングをしなければいけない。ただ物を知っているだけでは足りなくて、それを自分の言葉で説明することを求められる時代になっています。そうなった時に何が起こるかというと、プライベートの時間まで仕事の人格が侵食してきてしまって、境目がなく緊張が絶えません。そこにある種の限界というか疲れを感じる人が増えている。だから、どこか“素でいられる場所”を求めているような気がしています。だからといって、SNSを覗けばピリッとした目標を持った人たちばかりだし、下手なことを呟けばすぐに炎上してしまう。趣味でさえ、SNSの自己紹介欄に書くためのものになってしまっているから、いちいち写真に撮ってアップしなければいけないし、純粋な趣味といえるものがなくなってしまった。だからこそ、いい逃げ場所の開拓や、自分の生活感を取り戻していくという作業が、この令和の時代に本格化するような気がするんです。例えば、完全に引っ越すのは無理でも、夏休みだけの移住場所を作っておくとか、友達同士で空き家を借り、そこをシェアハウスみたいにしてワンシーズンに何回か一緒に暮らしてみるとか。それが難しいという人は、小さなテーブルでも箱でもいいから、自分の好きなものだけ集めた宝箱のような空間を作ってみる。それだけでも自分の居場所ってできてくるものなんです。そんな自分が子どものようになれる場所や非生産的な時間を慈しむことが新時代のテーマになってきそうです。「調和」令和の“令”という字には、攻撃性の高いものを流していく、みたいな感じがあります。ですから、令和という元号は、それ自体が災害に対する呪力のようなものになっていると僕自身は感じています。平成の時代まで、自然は人が生きていくために活用するものだったけれど、自然災害の恐ろしさを目の当たりにしたことで、“どう共存していくか”というように変わってきました。それはどういうことかというと、自然はどうしたって暴れるものだから、もう逆らわない。それよりは、とにかく迅速に避難するという意識を持つ、ということ。いい意味で人間側がしぶとくなる必要に迫られたということでもあると思います。これは普段の生活においてもいえることで、問題は自分の意に反して起こるもの。例えば、新しく入ってきた上司とそりが合わないとか。でも、そこで激しく戦ったり、ただ絶望に打ちひしがれるのではなくて、そうなった時に相談する相手を見つけておくとか、自分だけの逃げ場所を作っておくとか。そういうリスクヘッジをしながら共存し、調和をはかっていくことが、これからの時代は求められていきそうです。任せるところは任せて、尖りすぎず、したたかにやっていく姿勢を大切にしてみてください。しいたけ.さん占い師。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究するかたわら占いを学問として勉強。『anan特別編集 しいたけ.カラー心理学2019春・夏編』(小社刊)が発売中。※『anan』2019年6月19日号より。監修・しいたけ.イラスト・100%ORANGE取材、文・菅野綾子(by anan編集部)
2019年06月15日今年を120%活かすために…占い師・しいたけ.さんの幸運メッセージが届きました。キーワード“平成最後”と“自宅がスタジオ”の2つ。今回はそのうちの、“自宅がスタジオ”について解説していただきました。「インターネットが発達した社会では、“みんなが表現者であって、みんながプロ”という時代になってきていると思うんです。例えば、音楽が好きな人が自分の演奏をネットで発信してみたら、そこからイギリス人の友達ができちゃった、なんてこともよくある話ですよね。つまり、ネット社会がこれだけ浸透したことによって、遠く離れた場所から応援される可能性が誰にでも出てきたということ。だからこそ、今の時代の“開運”を考えた時に、“応援される力”というのがすごく大切になってくると思うんです。例えば、企業のプロモーションの一環でSNSをやるにしても、一昔前だとあえてキャラクターを持たせないのが普通だったのですが、今は“中の人”が前に出てくるのが主流になっている。そうやって、見ている側が“なんか好きだから見ちゃう”っていうのって、今の時代の象徴的な流れですよね。それは個人にとっても同じことで、良くも悪くも“表現者だらけ”の世界だからこそ、“自分らしさ”を上手に表現する能力を今まで以上に磨いていく必要があると思います」もう自分を、抑えなくても大丈夫です。しいたけ.さんの言う“自宅がスタジオ”化した社会では、何が大きく変わるかというと…「まず、自分の“所属先”にこだわる必要はなくなりますよね。人間って、今いる場所とか地域とか、レベルに合わせてある程度自分を抑え込むという術を持っているものなので、例えば今までなら、学校や会社の人たちとは、ある程度気を合わせていないとしんどかったはずなんですけど、これからはそういう人たちと無理に歩調を合わせる必要もなくなってくるはず。“半径5mの中の世界”がつまらないと感じるなら、より広い世界に向けて発信すればいいだけなんですから。つまり、身近にいる合わない人と友達になるよりは、例えばSNSを見て、“この人の写真が面白いな”とか“自分の感覚に合う”と思う人がいたら、ダイレクトメールを送って友達になってしまえばいい、ということ。そんなふうに、まるでサブとメインが入れ替わるみたいな感覚は、今の時代ならではの新しいアイデンティティの一つかもしれません」好きなもののことを説明してみませんか?ネットの力を借りることで、人と人とのコミュニケーションが距離を超えるようになった時、より必要となってくるのが“自分の好きなこと”を説明する能力。「今ってもう極端な話、言葉の力を持っている人がすごく強い力を持ってきてますよね。例えばなんですけど、今までは『お店を出す』という目標を持った人がいたら、何年もずっと一人で地道な努力をすることが求められた。でも、今って努力と並行して、SNSなどで自分のお店に対する思いを発信して、その表現によってどうやって共感を得られるかがより大事になってきています。“表現者だらけ”の世界では、いかに“自分らしさ”を表に出すかがカギになってくるので、このことは個人レベルでも無視できないと思うんです。だからせめて、自分の好きなことやモノについては、“なぜそれが好きなのか”という理由も含めて愛情深く説明できるようになっておくこと。そうやって自分の言葉の力を磨くことが、運を開くきっかけになるはずです」無理にでも居場所をつくることが大切。いくら時代が変わって、以前より人間関係の自由度が高まってきているとはいえ、目の前のことを完全に無視することができないのも、また事実。今まさに悩みを抱えて苦しんでいるという人は、せめて自分の“居場所”を確保して。「例えば職場で上司にいじめられていても、自分の“居場所”がどこかにある人は、それだけでいくらか救われた気分になれるもの。変な話、自販機の前だったり、ベンチ、階段の踊り場でもいいんです。そこにいるだけで自分を立て直せるような、物理的な居場所を勝手につくってみてください。ちなみに僕は歯医者に行った時、心の中で“今日もよろしく。一緒に頑張ろう”って、椅子に声をかけるようにしているんです。そうすると、気持ち的には2対1になれるので、辛い治療にも立ち向かっていける。開運とは“誰かに味方されること”でもあるのですが、その“誰か”は別に、人でなくてもいいと思っていて。これからはじまる新生活に不安があるという人は、ぜひ試してみてください」運はあったかい温度の人のところにやってくる。「この特集で僕がいちばん伝えたかったことは、開運する人というのは結局、“人に頼るのが上手い”ということ。なぜなら、開運って“人から持ってきてもらうもの”でもあると思うので、人としての“温度”が高い人に訪れることが多いんです。例えば、自分でわかっているようなことでも『どう思います?』とか『わからないので教えてもらえますか?』と意識して他人に尋ねられる人や、レストランで店員さんにためらいなくおすすめが聞ける人は、間違いなくこのタイプ。一人ですべてを決めようとせず、積極的に相手を巻き込んでいくことができる人は、周りを笑顔にすることができるし、自分自身も人から応援されていくはず。ところが、真面目な人ほど他人の表情を気にしてしまうところがあるので、コミュニケーションの温度が低くなってしまいがち。そういう人は、心の中にいつも“!”をつけるイメージで、リアクション一つとっても、自分が思っている以上に“大げさ”を心掛けてみるといいと思いますよ」しいたけ.さん占い師。哲学を研究するかたわら占いを学問として勉強。『anan特別編集 しいたけ.カラー心理学 2019 春・夏編』(小社刊)が発売中。※『anan』2019年4月10日号より。イラスト・100%ORANGE文・瀬尾麻美(by anan編集部)
2019年04月06日新しい年度が始まるだけでなく、元号が変わるタイミングでもあるし、なんだかソワソワしてしまう…。そんな春に、占い師・しいたけ.さんからスペシャルメッセージ到着!「開運って、なんとなく“ゲン担ぎ”みたいに思っている人が多いかもしれませんが、実は自分の行動次第で運は開くものなのです」と、しいたけ.さん。「例えば、日頃から自分のことを『運がいい』と言っている人は、運に味方されやすい、という話。これはなぜかというと、“運がいい”と思っていると、心理的にも物事のいい側面を観察するようになるからなんです。そんなふうに、開運ってある意味、“自己申告制”なところがあって、運を引き寄せるのも遠ざけるのも自分次第。ある程度訓練することで、身につけることができるものなんです」そこで、「今年こそ自分の運を開きたい!」という人のために、しいたけ.さんが注目している開運キーワードを発表。「’19年は特に、“平成最後”と“自宅がスタジオ”の2つが柱になってくると思います。めまぐるしい時代の変化から取り残されないためにも、常に新しい自分にアップデートしていってください」今回は、その2つのキーワードのうち、“平成最後”についてお聞きしました。「まもなく元号が変わって新しい時代が訪れ、ついに来年にはオリンピックも開催されます。それって多くの日本人にとって、意識せざるを得ない出来事だと思うんです。そうした時代の変化の流れの中で人々がどういう気持ちになるかというと、“やり残したことをやらなければ”という心理状態。いわば大掃除をする感覚で、今までやりたかったことや、先延ばししていて実行できなかったことに手を出す一年になっていくと思います。ただ、今の自分が置かれている環境や立場を考えると、すぐに取り掛かることが難しい場合もあるはず。そういう人は、この’19年を、3年後の’22年くらいから本格的にやりたいことをするためのファーストステップとして捉えてみてください。例えば、スポーツをはじめたいなら、今年は体力づくりをしてみるとか。いきなり本格化させる必要はないので、“3年後くらいに本気でやる”という意識で、今の状況を少しずつ整理していくといいと思います」やりたいことは、「節目の年」に戻って探して。「’19年は新しいことをはじめるにはもってこいの年」と、しいたけ.さん。でも、そもそも“自分がやりたいこと”がわからない人は、どうすればいい?「そういう人は、自分の節目の年齢を振り返って探してみるのがおすすめです。例えば、今年34歳の人は30歳という年齢に戻って、その時の自分が“どんな30代になりたい”と考えていたか、思い出してみるんです。すると、“この4年間でもっとこうしておけばよかった”という点が見えて、今の生活に何が足りないのかもわかります。同じく28歳なら20歳に、32歳なら30歳、という具合に、10年を一つの節目と考えて振り返ってみてください。ちなみに、40歳など今が節目の年齢だという人は、マイナス10歳で考えてみるのがおすすめです。というのも、未来に対する目標を立てると、どうしても焦りが出てきてしまうけれど、過去を振り返ることは、あったかもしれない“もう一つの物語”のように思える。そんなふうに、気軽に考えることが大事です」褒められることではなく、「好きでやれる」ことを。「“やりたいことを過去にさかのぼって考えてみる”ことの意味って、実は“自分が好きなことを探す”ことでもあると思うんです。というのも、人は年齢を重ねるにつれて、“立派にならなきゃ”とか“年齢相応の自分にならなきゃ”とか“早く結果を出さなきゃ”とか、人から褒められる自分になろうとするので、本当に好きなことからは遠ざかってしまう傾向があるんです。それで気づいたら、今の自分がやっていることの大半が、義理人情や社会的な立場上、仕方なく続けていることばかりになってしまったり。でも、本当の意味で開運する人というのは、“褒められることをしている人”ではなくて、“自分が好きなことをやっている人”だと思うので、過去を振り返ることで、自分自身の本来の願望を探し当てることこそが重要になるわけです。なので、どんな些細なことでもいいから、自分が心から楽しめること、好きなことを見つけていってください。それはきっと、今からはじめても遅くはないはずです」開運は「遊び心」から生まれます。“自分のやりたいこと”を考える時、もう一つ大事にしたいのが、“遊び心を忘れない”こと。「そもそも開運って、言ってしまえば“遊び”のようなものなんです。深刻に考えて目標を叶えていくというよりは、それを思い浮かべて楽しいと思えるかどうかが大事。だから残念なことに、真面目な人ほど開運しづらい傾向にある。というのも、真面目な人って他者目線で生きてしまうからなんです。“自分がこれをしたら失礼にならないか”とか“変に思われないか”ということを考えすぎてしまうから、どんどん表情がなくなっていって、結果的に“の資格を取ればよかった”“もっと計画を立てておけば…”と、ネガティブな感情で自分を追い込んでしまう。それより『ダイエット中だけど今日はラーメン食べちゃえ!』って笑いながら言える人のほうが幸せだと思うんです。究極を言えば、“もっと遊びたい”でもいい。今の自分の生活に付け加えるとしたら、どんな楽しいことが実践できるか考えてみてください」ちょっとわがままでも「幸せを大切にできる人」の存在感が増す時代へ平成の世が終わり、新しい時代に入ろうとしている今、私たちに求められているのは“幸せを感じられる力”と、しいたけ.さん。「これまでの時代を振り返ると、どこか“幸せを犠牲にしてもいい時代”だったように思うんです。“自分にとっての幸せ”よりは、むしろ競争に負けないこととか、人から尊敬されることのほうが重要視されていたはず。そうした価値観が最近では少しずつ変わってきて、幸せを追い求めることが生きていくうえでの指標になると、みんなが気づきはじめた。さらに、自分が幸せになるためには、少しくらいわがままになっても仕方がない、とも。なぜなら、自分が幸せを感じることって、誰かしらが眉をひそめることでもあるので、例えば“ケーキを死ぬほど食べたい”と言う人は、真面目な栄養士さんから怒られる運命にあるだろうし、誰かに『何やってるんですか!』と言われる時が、いちばん楽しいことをしている時でもあるから。それを封印してまでできる開運はないと思っています」しいたけ.さん占い師。哲学を研究するかたわら占いを学問として勉強。『anan特別編集 しいたけ.カラー心理学 2019 春・夏編』(小社刊)が発売中。※『anan』2019年4月10日号より。イラスト・100%ORANGE文・瀬尾麻美(by anan編集部)
2019年04月03日「言葉選びは、プレゼントやお土産選びに似ていると思うんです」としいたけ.さん。しいたけ.さん流気持ちを正確に伝えるコツを教えていただきました。「プレゼントってやっぱり、自分のテンションが上がるものじゃなくて、相手のテンションを上げるもの。言葉選びもその側面があるので、ただ真面目に事実だけ述べていても、相手のテンションが下がってしまう気がして。だから例えば、喧嘩してしまった相手に謝罪の気持ちや感謝の言葉を伝えたい時は、実際に買わなくてもいいので、その人へのプレゼント探しに出かけてみてください。“あの人だったら何が似合うかな”とか、その人がいない時間に思いやる“下ごしらえ”を挟むことで、観察力が鋭くなり、言葉の選び方や伝え方が自然と変わってくると思うんです」相手にお茶を出す気持ちで話す。本題に入る前に、まずは相手がほっと一息つける“前菜”からスタート。「今の時代って、ツールの普及により、話を聞く人より、表現者のほうが多くなってしまっているんですよね。だから聞く人間からすると、“他はいくらでもある”という状況になっていて。そうなった時、やっぱり自分だけが気持ちいい話をしていても、聞いてはもらえません。だから僕はブログやコラムを書く時に、“もしよろしければ”みたいな、飲んでも飲まなくてもいい、お茶を出すようなイメージで書いています。読んでも読まなくてもどっちでもよくて、ただ読んでいる人に“じゃあ、ひと休みしようかな”と思っていただけるような文にできたらいいな、と。そのために、本題の前に必ず前置きというか、近況報告的な“前菜”を入れています。そうすることで、自然とそこの温度感に入っていただけると思うんです」結論は急がず、共感から始める。相手の心に寄り添うことが、伝わる会話の第一歩。「占いの記事で『失恋をしたら』みたいな項目を書く時も、“じゃあどうすればいいか”という結論は急がないようにしています。僕はそういう効用の言葉って、個人的にはあまり好きではありません。目標を持って今日から◯◯をするとか、ビジネスや競技の世界では正しいんですけど、人間ってやっぱり、それだけではないと思うんです。大失恋をした時、いきなり“恋愛相手なんて星の数ほどいるから、気持ちをポジティブに持って動きましょう”と言われても何も響かないと思うし、僕自身、そういう発言を聞くと“それってあなただからできるんですよね?”と思ってしまうことがある。そこで距離を取られてしまうと伝えたいことも伝わりづらくなってしまうので、僕はいつも“そういう時もありますよね”から言葉を繋いでいくようにしています」頭の中に中学生を置く。人に何かを伝える時は、明快でわかりやすい表現を。「僕はいつも頭の中に中学生を置き、“それって要はどういうことなの”?と、自分に突っ込みを入れながら文章を書いています。仲間内で通用する言葉が、必ずしもそれ以外の人に簡単に受け入れられるとは限らないし、本当に話が上手な人は、中学生でも納得させられるレベルのような気がしていて。だから僕も、自分の言っていることが中学生でも興味を持って聞いてくれるかどうか、考えながら書いたり、話したりしています。例えば、紅茶を飲んでいるとして、大人だったら、その紅茶のフレーバーや葉っぱの良さを説明しても、ある程度“ああ、そうですか”とお付き合いしてくれるんですよ。でも、相手が中学生だと鼻クソをほじり始めてしまう(笑)。だから、美味しいか、まずいか、中学生でも飽きないようなテイストの話から始めるようにしています」※『anan』2019年2月13日号より。イラスト・100%ORANGE取材、文・菅野綾子(by anan編集部)
2019年02月10日