こんにちは、婚活FP山本です。今は本当に年収が低くて上がらないと言われることが多いですが、一方でドンドン年収が上がっている方もいます。この年収格差には様々な理由や原因があるのですが、意外なほどに年収が低い人ほど嘆くばかりなのかもしれません。しっかりと原因を突き詰めて、対処していきましょう。そこで今回は、年収が低い業界や職種、給料が安い人の理由や特徴などをお伝えします。あなたの人生に、お役立て下さいませ。業界別の平均年収ランキング!年収が低いのは……?まずは、業界別の平均年収をランキング形式でお伝えします。平成30年の国税庁「民間給与実態統計調査」によると、以下の通りです。1位:759万円…電気・ガス・熱供給・水道業2位:631万円…金融業、保険業3位:622万円…情報通信業4位:520万円…製造業5位:502万円…建設業6位:498万円…学術研究・専門・技術サービス業、教育・学習支援業7位:446万円…不動産業、物品賃貸業8位:445万円…運輸業、郵便業9位:437万円…複合サービス事業10位:397万円…医療・福祉11位:383万円…卸売業、小売業12位:363万円…サービス業13位:312万円…農林水産・鉱業14位:251万円…宿泊業、飲食サービス業全体平均:441万円全体平均を基準に考えると、下位6業界が「年収が低い」と言えそうです。逆に上位3業界は100万円以上上回っていますから、相対的に「年収が高い」と言えるかもしれません。そして、1位と最下位を比べれば3倍もの開きがあるのが特徴的でしょうか。あなたの年収と比べていかがですか?もし、この統計よりも年収が低いようであれば、別の転職先を探すのもアリかもしれませんね。業種として年収が低いなら自然と低いもの業界の景気・不景気というのは、企業規模にもよりますが、それでもある程度は同じです。業界・業種として年収が低いなら、どうしても自然と低くなりがちといえます。転職を考える際は、つい同業で探しがちですが、場合によっては業界を変える姿勢も大切です。もっとも、どうしても転職では「年齢」を問われますから、早期の決断が大切といえます。その上で、未経験ではありますが改めて一から全力で物事を覚えていきましょう。職業・職種別平均年収ワーストランキング!次は、職業・職種別の平均年収をワーストランキング形式でお伝えします。マイナビ転職の2019年版「職種別モデル年収平均ランキング」によると、ワーストランキングは以下の通りです。1位:308万円…マッサージ師・柔道整復師・鍼師・灸師2位:328万円…通訳3位:350万円…消防士4位:365万円…管理栄養士・栄養士・フードコーディネーター5位:375万円…ファシリティマネジャー6位:376万円…医療事務・医療秘書7位:379万円…マーチャンダイザー8位:390万円…児童相談員9位:398万円…品質管理・保証(建築・土木・プラント・設備)10位:399万円…フォトグラファー予想通りですか?それとも予想外でしょうか?個人単位を見れば違っていても、ひとまず平均年収としては低いのが上記のような職業です。そして平均年収として低いのなら、その職業の人は総じて「年収が低い人が多い」と言えるでしょうね。これらの職業を目指そうとしている人は、それなりの覚悟が必要かもしれません。これらの職業を夢とする方なら良いようにも思えますが、どうしても年収が低いと辛くなってきます。最低限、年収のこともちゃんと考えたうえで仕事を探しましょう。会社や仕事によっても評価基準は違うが……就労現場からは、よく「正当に評価されない」という声を聞きます。がんばっている人ほど、この点に不満を抱きがちです。しかし、経営者もお金が無ければ支払えませんし、そもそも会社や仕事によっても評価基準は違います。しかも、おおよそ自己評価と他者評価は違い、他者評価のほうが低いものです。どうしても不満を解消できないのであれば、さらに実力を高めるか転職することをおすすめします。「非正規雇用」が理由になることも多い!今度は、さらに別角度で年収が低い理由をお伝えします。間もなく「同一労働同一賃金」が始まりますが、その元となった正規社員と非正規社員の格差も理由になりがちです。実際問題、非正規雇用の方との年収格差は以下のようになっています。男性:正社員559万9000円、非正規236万円女性:正社員386万円、非正規154万1000円現在のところ、働く男性の約2割、働く女性の約6割は非正規雇用です。分かりやすいアルバイトの方もいる一方、中には正社員と同じ仕事をしていても年収が違うことも多いといえます。だからこその今回の法改正ですが……どこまで変わるでしょうか。ちなみに非正規雇用は、非正規雇用である・あった事を理由に正社員になれないという更なる悪循環を生み出していることもあります。あるいは、うつ病や引きこもりなど別の悪影響がでることも多いです。何とも悲しい問題ですね。男性・女性の差は無くなりつつあるが……統計上は残っているものの、一昔前に主流だった男女間格差は無くなりつつあります。ただし、それはあくまで会社制度の話であって、肝心の「人間心理」はまだまだ格差が残っているかもしれません。男尊女卑な男性も多いですし、女性の3割は未だ専業主婦希望です。しかし一方で年収の低い男性も増え、しっかり働く女性も増えましたから、時間の問題かもしれません。ひとまず、このような統計を通した現実だけはしっかり知っておきましょう。[adsense_middle]給料が安い人の特徴は「自分で考えて動けない人」?次は、給料が安い人の特徴についてお伝えします。これは諸説ありますが、おおよそまとめれば「自分で考えて動けない人」かもしれません。特に何もせずグチや文句ばかり、何かをしていても明後日の方向を向いている方、指示や指導がないと何もできない人も多いです。最近では副業をしている方も多いですが、友人の副業セミナー主催者に聞くと、参加者の多くは「相応のところに勤める高学歴な方」と言います。逆に、年収が低い女性ほど年収の高い男性との結婚を夢見がちですが、その割に婚活に励んでいる方は本当に一握りです。自分の低い年収を上げるにはどうしたらいいか、あなたは真剣に考えた事はありますか?できない理由を並べているヒマがあったら、代わりに上げる方法を考えていきましょう。大卒でもダメな人もいる一方、ドンドン中途採用される人もいる少し余談ですが、必ずしも年収と学歴はイコールではありません。大卒でもダメな人もいる一方、学歴は高卒や中卒でもドンドン中途採用される人もいます。一概には言えないものの、突き詰めれば「どうしたらいいか自分で考えて動けたか否か」の違いです。どうしても自分で考えられないなら、誰かに相談して知恵や知識を借りることもできます。現代ならネットで調べてもいいかと。頓珍漢な行動をしてもダメですから、まずは存分に考え抜きましょう。平均給料が安い仕事の特徴は「単純労働か結果主義」今度は、平均給料が安い仕事の特徴についてお伝えします。これは結論から言えば、「単純労働か結果主義」が基本です。前者は誰でもできる簡単な仕事が多く、後者は一部の勝ち組に利益が集中しますからね。先ほどの職業統計でも、何となくイメージできるのではないでしょうか。逆に平均給料が高い仕事の特徴は、やはり「知的労働か独占業務」です。先ほどの業界別統計でも、顕著に表れています。つまり年収を上げたいのなら、稼げる方向性で十分な勉強をするか、あるいは相応の会社に就職するかが近道といえます。少なくとも、「特に何もできませんし、したくもありませんが、高い給料下さい」は通りません。年収を上げたいのなら、まずは「自分の市場価値」を高めていきましょう。製造業や病院あたりは代表例。総務は様々あまり統計には表れていませんが、実は給料が安い仕事の代表例は、製造業や病院が当てはまることも多いです。製造の現場はアルバイトということも多く、病院は乱立による過当競争で苦しんでいるところも多くなっていますからね。ケースバイケースなのは「会社の総務」でしょうか。花形部署ということもあれば、雑用ということもあります。どうせなら、ぜひ平均給料が高い仕事を選べるようになっていきましょう。[adsense_middle]給料が安い人に訪れる未来は絶望的?最後に、給料や年収が安い人にとって大切なことをお伝えします。そもそも年収が低いだけで普段の生活が苦しいでしょうが、それ以上に苦しいのが「老後生活」です。老後の年金は現役中の年収と連動していますから、年収が低ければ年金も低くなります。また令和元年には「老後資金として2000万円必要」と言われました。年収が低い人は生活水準も低いことが多く、2000万円も要らないこともありますが、相応の貯金が必要な現実は変わりません。貯金できなければ、「働けるうちは働く」という極めて刹那的な人生になるでしょう。残念ながら人間には健康寿命がありますから、死ぬ直前までは働けません。働けなくなった後を想定し、ぜひ早いうちから年収を高める行動を取っていきましょう。初任給から大して変わってないなら転職しよう人間は、基本的に変化が苦手です。たとえ年収が低くても、変化を嫌って低い年収を受け入れてしまう傾向にあります。このため年収を上げたい場合は、変化を嫌う意識改革も重要です。その上で、勉強や転職活動などの「新しい行動」を取ると良いでしょう。年収は、その行動目安にもなります。初任給から大して変わっていない、あるいは平均年収より大きめに安いのであれば、できれば転職に向けて取り組んでいきましょう。年収が低いのなら上げていこう!結局のところ、嘆いていても低い年収は上がりません。どうやったら上がるかを真剣に考え、具体的な行動を起こす必要があります。年収が上がる保証はありませんが、けして努力はムダにはなりません。むしろ年収が上がるまで努力してこその「努力」ですから、まずは懸命に励んでいきましょう。
2020年02月24日こんにちは、婚活FP山本です。現代は終身雇用の崩壊とともに年功序列も失われ、年齢が上がっても年収が上がらないと言われています。しかし一方で、今でも高い給料がもらえる会社や業種もあるのが実情です。年齢に見合った年収を貰えていないと感じている方は、転職を検討するのもアリかもしれませんね。そこで今回は、年齢別・業種別の平均年収や平均年収の推移などについてお伝えします。あなたの人生に、お役立て下さいませ。男性と女性別、そして年齢別の平均年収まとめまずは早速、年齢別の平均年収を男性と女性も別にしてお伝えします。平成30年の国税庁「民間給与実態統計調査」によると、以下の通りです。20代後半:男性404万円、女性326万円30代前半:男性470万円、女性315万円30代後半:男性528万円、女性314万円40代前半:男性581万円、女性319万円40代後半:男性635万円、女性313万円50代前半:男性682万円、女性322万円50代後半:男性686万円、女性298万円60代前半:男性537万円、女性242万円60代後半:男性410万円、女性211万円全体平均:男性545万円、女性293万円統計的には未だ、男性には年功序列が残っているようにも感じられる結果になっていますね。もっとも直接的な年功序列の恩恵は無くても、年齢とともに実力や肩書が上がり、そして年収アップに繋がる要素もあります。ひとまず、自分の置かれている立ち位置・環境を客観的に知っておくことは大切です。まずは、あなたの年齢と年収とを見比べてみましょう。未だ女性は4割が専業主婦、6割が非正規先ほどの統計を見ると、まるで女性は働いても年収が上がらないかのように感じる方もいるかもしれませんが、そうではありません。実は未だ、既婚女性の約4割が専業主婦であり、働く女性の6割が非正規雇用となっています。つまり、まだまだ「全体的には実力や年収を上げる意識が弱いだけ」です。あなたの周囲の女性はいかがでしょうか?女性でも多く稼いでいる方も沢山いますから、ぜひ今後も仕事に励んでいきましょう。業種別、サラリーマンの平均年収ランキング!次は、業種別にサラリーマンの平均年収をランキング形式でお伝えします。平成30年の国税庁「民間給与実態統計調査」によると、以下の通りです。1位:759万円…電気・ガス・熱供給・水道業2位:631万円…金融業、保険業3位:622万円…情報通信業4位:520万円…製造業5位:502万円…建設業6位:498万円…学術研究・専門・技術サービス業、教育・学習支援業7位:446万円…不動産業、物品賃貸業8位:445万円…運輸業、郵便業9位:437万円…複合サービス事業10位:397万円…医療・福祉11位:383万円…卸売業、小売業12位:363万円…サービス業13位:312万円…農林水産・鉱業14位:251万円…宿泊業、飲食サービス業全体平均:441万円1位と最下位の差が3倍程度もありますね。また全体平均と比べれば、下位6業種が平均以下という結果です。1位のライフライン系が高い点には、不満を感じる方もいるかもしれませんね。業種平均と比べて、あなたの年収はいかほどでしょうか?もちろんこれは業種の全体的な平均であり、同業であっても大手ほど年収も高い傾向にあります。平均年収よりも低い場合は、転職を考えるのもアリかもしれませんね。転職の際には個別企業も大切だが業種も大事転職を考える際には、同業種の中から転職先を探すことが少なくありません。同業の大手などの個別企業を狙うのもアリですが、そもそも平均年収が低い業種なら、大きな年収アップも狙いにくくて普通です。相応の年齢になっても年収が上がらないと感じている方は、いっそ別業種への転職を考えてみてはいかがでしょうか?一から物事を覚えるのは大変かもしれませんが、その分の恩恵も十分にあるかもしれませんよ。2010年代の日本の平均収入推移……今度はここ10年、2010年代の日本の平均収入の推移をお伝えします。平成30年の国税庁「民間給与実態統計調査」によると、以下の通りです。平成20年:429万6000円平成21年:405万9000円平成22年:412万円平成23年:409万円平成24年:408万円平成25年:413万6000円平成26年:415万円平成27年:420万4000円平成28年:421万6000円平成29年:432万2000円平成30年:440万7000円2008年(平成20年)に起きたリーマンショックの影響を、ようやく回復できたと言える結果になっています。しかしあくまで回復できただけであり、底である平成21年と比べれば10年で約35万円、1年で3万円程度しか上がっていないとも言える結果です。1ヶ月あたりなら3000円にも満たないアップですから、「年収が上がらない」と多くの方が感じるのも納得できる結果といえます。とはいえ、個別に見れば上がった人もちゃんといる訳ですから、ぜひ今後は個別に何らかの対策を取っていきましょう。推移と共に、正社員と非正規社員の比較も怖い全体的な平均給与の推移も上がっていませんが、正社員と非正規社員を比較すると、その平均給与の格差は怖いほどに広がっています。具体的には、以下の通りです。男性:正社員559万9000円、非正規236万円女性:正社員386万円、非正規154万1000円男女ともに非正規社員は、正社員の半分以下の平均年収となっています。「同一労働同一賃金」によって、どこまで格差がなくなるか楽しみですね。その一方、国の政策に丸投げするのではなく、できれば自発的な努力も合わせて行っていきましょう。未来には老後資金2000万円問題が待っているここからは、年収統計を見たうえでの大切なことをお伝えします。令和元年には、国が「老後資金として2000万円必要」などと発表しました。普段は無視する方も多いですし、実際の必要額は個々人で違いますが、それでも誰もが相応の大金が必要になるという現実は変わりません。今のまま、ただ働くだけで2000万円貯められそうでしょうか?諸々のアンケート等では、約半数の方が「貯められそうにない」などと回答しています。貯められそうにないのであれば、やはり何らかの対策が必要でしょう。少なくとも、「年収が上がらない」などと嘆いているだけでは何も好転しません。ぜひ、具体的な行動を伴わせた対策を取っていきましょう。額面や基本給が低い方は転職や副業を!先ほどの業種別統計を見てみると、平均年収の低い業種もある一方、ちゃんと平均年収の高い業種もあります。平均年収の高い業種は入るのさえ大変なことも多いですが、入れない訳でもありません。給料の額面や基本給が低い方は、転職を考えてみてはいかがでしょうか?今の仕事にやりがいを感じつつも年収が低い場合は、副業で補うという対策もあります。ちなみに副業なら、転職と比べて「さほど年齢を問われない」事も多いです。あなたの事情に合わせた対策を考えてみましょう。[adsense_middle]労働が厳しい方は「資産運用」という対処法も!今度は、もう一つの老後対策についてお伝えします。先ほどの転職や副業といった労働が厳しい方には、「資産運用」という対処法もおすすめです。リスクもありますし、相応の元手や勉強も必要ですが、うまくいけば「働けなくなった時」にも備えられます。ちなみに資産運用では、最近なら「iDeCo(個人型確定拠出年金)」が人気です。基本的に途中でお金を引き出せないものの、掛金が全額所得控除になりますから、節税にも繋がります。あるいは「つみたてNISA」なども人気です。転職や副業で年収を上げ、さらに上がった年収を投資に回せれば理想的でしょうか。年齢が高いほどに時間がなくて大きく増えにくいですが、年収アップとともに検討していきましょう。節約には限度がある。何かを始めよう!人間は変化に弱く、新しい事や未経験な事には強い抵抗感を持ちます。その結果、多くの場合でお金については節約する程度です。しかし、高い生活水準の方が節約するならともかく、元々さほどの贅沢をしない方がさらに節約しても、その効果には限度があります。このままでは2000万円を貯められそうにないのであれば、やはり年収を上げる方向性で考えることが必要です。ぜひ重い腰を上げ、何か新しいことを始めていきましょう。人生は100年時代、健康寿命は75歳程度最後に、ライフプランについての大切なことをお伝えします。ご存じの通り、現代は「人生100年時代」です。実際の寿命はともかく、100歳まで生きる前提で考えておく必要があります。しかし一方、健康寿命は75歳程度となっていることをご存じでしょうか?もちろん健康寿命も個人差があり、80代でも元気に働く人もいますが極めて少数派です。つまり一般論として、どうしても人生最後の20年程度は働けない事になります。国も高齢者の労働を推奨しているものの、そもそも働き口が見つからない可能性も大です。年齢別統計でも分かる通り、仮に働けても老後は満足に稼げません。ぜひ稼げる現役のうちに、何らかの対策を取っていきましょう。大手も早期リストラ時代!前倒しの行動を国が高齢者の労働を推奨している一方、企業は大手であっても早期リストラを行っている時代です。少なくとも、「誰もが人生は生涯安泰で当然」などといった時代ではありません。すでに苦しい方も、今は安泰という方も、何らかの対策や備えが必要です。年齢が高まるほどに色々な意味で追い詰められていきます。人生で一番若い日である今日、あるいは少しでも早くから、前倒しでの行動を心掛けていきましょう。年齢とともに年収が上がらない時代をどう生きる?現代は年功序列も崩壊し、年齢とともに年収が上がらない時代です。ただ働けば良い時代ではなく、転職や副業、資産運用などが必要な時代ともいえます。何をすればいいかはあなた次第ですが、あなたに見合った対処法を考え、この世知辛い時代を生き抜いていきましょう。
2020年02月22日こんにちは、婚活FP山本です。一般的な学校では税金のことを学ばないため、自分の年収にかかる所得税がどれくらいか分からないという方も多いといえます。特に会社員の方なら、税金のことは何となく年末調整すれば済みますから、尚更かもしれませんね。とはいえ思わぬ損をするかもしれませんから、最低限のことは知っておきましょう。今回は、年収と所得税の関係や基本的な税金の計算方法をお伝えします。あなたの人生に、お役立て下さいませ。日本の所得税率は年収が高まるほど高くなる!まずは、そもそもの所得税の基本についてお伝えします。日本の所得税というのは累進課税制度が採用されており、簡単にいえば「年収が高いほど所得税率も上がる」制度です。現在の所得税率は年収によって7段階に分類されており、最高税率は45%になっています。ちなみに累進課税制度は、「担税力」が背景にある制度です。年収が高いほどに、高い税金を負担できますよね……という考え方になります。同じ税率でも年収が高いほどに税金額も高まる訳ですが、この制度によってさらに税金額が高まる訳です。年収が高い人にとってはイヤな制度でしょうが、文句を言っても税率や制度は変わりません。特に年収が高い人ほど、まずこの基本については押さえておきましょう。所得税は累進課税制度、住民税は一律計算と違う前述の通り、所得税は累進課税制度によって年収が高まるほど税率も高くなります。しかし、もう一つの住民税については一律10%で計算する制度です。年収の低い人には厳しい制度とも言えますが、十分に所得税で恩恵を受けている訳ですから、喜んで受け入れましょう。合わせて、税金初心者の方は2つの違いを知っておくことが大切といえます。税率以外にも少しずつ違いがありますが、まず初心者の方は所得税をしっかり理解しましょう。税金の目安となる一覧表!分岐点を押さえておこう次は、所得税の税率と税金額の目安についてお伝えします。結論から言えば、以下が目安です。なお、税金額の計算方法は「課税所得金額×税率-控除額」になります。また現在は、東日本大震災からの復興のためとして、「復興特別所得税(基準所得税額の2.1%)」も必要です。基準所得税額とは、普通に所得税額のことと考えておけば問題ありません。ひとまず、税率が変わる分岐点については押さえておいて頂きたいところです。同時に、自分はどの程度の所得税を支払っているのかも押さえておきましょう。年収と課税所得の違い、関係性にも注意を!税金を計算する際には、年収と課税所得の違い、関係性にも注意が必要です。例えば会社員なら給料(給与所得)を貰いますが、この場合は年間給料(年収)から以下の「給与所得控除」を差し引いて課税所得金額を先に計算します。なお、給与所得控除は変更の流れになっており、令和2年分の計算時にはまた変わる予定です。数字の変更には注意しつつ、「年収-控除=課税所得」という関係性を覚えておきましょう。税金の計算方法は、単なる割合算出ではない今度は、税金の計算方法において大切な控除についてお伝えします。まず、簡単にいえば税金の全体的な計算方法は以下の通りです。収入-経費(控除)=利益(課税所得金額)利益(課税所得金額)×税率=税額そして、経費とは収入を得るために必要だったものだけでなく、以下のような個々人の事情に合わせたものも経費化できます。なお、以下はその一部です。基礎控除:誰でも差し引ける。38万円。2020年分から変更予定。配偶者控除:配偶者がいる場合。1~38万円。年収要件アリ。医療費控除:医療費を支払った場合。金額は医療費次第で、最高200万円。社会保険料控除:社会保険料を支払った場合。金額は全額。生命保険料控除:生命保険料を支払った場合。3種類あり、合計最大12万円。税金の計算方法は単なる割合算出ではないため、同じ年収でも最終的な税金額は個々人で違ってきます。あくまで「自分の場合はどうか」で考えましょう。控除額を積み上げ、税率パーセントを下げようすでにお気づきかもしれませんが、税金は控除額をどれだけ積み上げられたかが勝負です。その分だけ、最終的な税金額が下がりますからね。ついでに税率パーセントも下げられると、割高な税率部分の税金支払いをしなくてよくなりますから、よりお得といえます。税率が変わる分岐点あたりの年収の方は、特に意識すべきです。存分に使える控除を考え、税金の引き下げ(節税)を図っていきましょう。[adsense_middle]会社員でもできる税金対策も色々ある!今度は、会社員でもできる税金対策についてお伝えします。先ほどの通り、税金対策は「〇〇控除」の積み上げが基本です。しかしそれ以外にも色々あり、最近の代表例としては「iDeCo(個人型確定拠出年金)」が挙げられます。これなら節税しつつ、老後対策も可能です。他には「ふるさと納税」も有名といえます。これは直接的な節税にはなりませんが返礼品がもらえますから、そういう意味で一種の税金対策です。ちなみにふるさと納税は、以前は確定申告が必要でしたが、現在は一定条件の元で不要となっています。さらに、事情によっては「子供などの国民年金保険料を肩代わりする」のもおすすめです。会社員だからと諦めず、何か方法はないのか模索してみましょう。平均的なコツコツ支出は資産形成にも最適!先ほどのiDeCoのような「平均的なコツコツ支出」は、資産形成にも最適です。余った分を貯金するような方だと、中々お金も貯まらないのではないでしょうか。節税とは資産形成のためという側面もありますが、純粋な資産形成の方への意識も大切です。ただでさえ年収が上がらない時代ですから、節税を通して資産形成も図っていきましょう。「年収を上げたら損」という訳ではない!最後に、大切な補足情報をお伝えします。結論から言えば、「年収を上げたら損という訳ではない」という点です。年収を上げても税率も上がりますから、最終的な手取り額は大きく変わらないと感じる方もいます。これ自体は、けして間違っていない感じ方です。しかし、それでも「上がった年収を上回る税金を取られる」という事はありません。また不必要な経費アップは、最終的に手元に残るお金が少なくなる行為です。結局、年収アップに励み、必要な範囲で経費を増やすという「普通の姿勢」が一番といえます。あまり極端に考えず、日ごろは仕事に励みましょう。将来的に必要な金額は莫大!年収アップを!先般、老後資金2000万円問題が取り上げられましたね。年収アップを考えず、またムダ使いをして、この金額を貯められるでしょうか?一方、だからこそ節税も重要です。年収が高い人ほど節税は大切ですが、年収が低い人は低い人で少しでも手取り額を上げる必要があります。将来的に必要な金額は莫大だからこそ、平均的にコツコツ努力を重ねていきましょう。年収を上げつつ所得税は下げる努力をしていこう所得税は年収が高まるほどに高くなります。一方で税金には様々な対策方法があり、一部は会社員の方でも活用可能です。普段は年収を上げるために励まれているでしょうが、一方で今後は所得税を下げる努力をしていきましょう。
2020年02月21日家計の支出の中でも特に大きな割合を占める家賃。どれくらいの家賃が適正なのか気になる人も多いのではないでしょうか。今回は年収400万円の世帯における家賃の適正相場について解説します。年収400万円の人の手取り収入は約300万円ホームメイト「全国標準(相場)家賃データ」【年収400万円・独身世帯】の家賃と生活費年収400万円(手取り年収300万円・ボーナスをならして月収換算25万円と仮定)、独身一人暮らし世帯の家賃とそのほかの生活費、貯蓄・運用資金の割合(適正額)の目安は次の通り。年収400万円・独身一人暮らし世帯では6万円弱が家賃の目安です。[adsense_middle]一人暮らし世帯の生活費&貯蓄の割合(適正額)の目安独身の一人暮らし世帯の場合、しっかりやりくりすれば手取りの3割弱を貯金や運用に回すことは十分可能です。しかし家計にそれほど余裕があるわけではありません。外食代や趣味などにお金を使い過ぎていたり、特に浪費したつもりがなくても支出が理想的な割合を少しずつオーバーしたりしていると、すぐ赤字になってしまいます。赤字が出ている場合はもちろん、貯金ができない状況が続いている場合には早急に家計の見直しを行うようにしましょう。*合計額は便宜上カッコ内の割合、金額で計算。【年収400万円・4人世帯】の家賃と生活費年収400万円(手取り年収300万円・ボーナスをならして月収換算25万円と仮定)、小学生の子供が2人いる4人家族世帯の家賃とそのほかの生活費、貯蓄・運用資金の目安は次の通り。年収400万円・4人家族世帯では約7万円が家賃の目安です。ここでは児童手当(小学生1人あたり月1万円、3人目以降は月1万5,000円)をそのまま貯金(または運用)に回すと想定し、割合には含めていません。4人家族(夫婦・子供2人)の生活費・貯蓄の割合(適正額)の目安夫婦と子供が2人の4人家族世帯の場合、年収400万円(手取り300万円)では家計に余裕はありません。手取りの1割以上を貯金や運用に回せれば理想的ですが、それが難しい場合には、少なくとも児童手当には手を付けず貯金に回すように努力しましょう。*合計額は便宜上カッコ内の割合、金額で計算。月7万円の住宅ローンで購入できる物件の目安家賃を払い続けるよりも家を購入したほうがいいと考える人もいるでしょう。家賃と同じ返済額で住宅ローンを組むとすると、どのくらいの家が購入できる(ローンが組める)のでしょうか。住宅ローンの審査では、一般的に年収に占める年間返済額の割合(返済比率)が20〜40%以下であることが条件となっており、返済比率の条件は借入希望者の年収や金融機関によって異なります。フラット35の場合、税込年収400万円未満の人は返済負担率30%以内、税込年収400万円以上の人は返済負担率35%以内が条件となっています。月7万円の返済で借りられる金額(フラット35・元利均等返済の場合)年収400万円の人の適正家賃である7万円で借入できる金額を試算すると次のようになります(フラット35を利用する場合)。借入金利1%の35年ローンであれば、借入可能額は約2,500万円。ただし借りられる金額が必ずしも返せる金額ではないということに注意しなければなりません。返済計画に無理がないか、慎重に検討した上で購入を判断することが大切です。金融機関の提供する住宅ローンの借入可能額はフラット35より少ない金融機関の提供するフラット35以外の住宅ローンの借入可能額は、フラット35の借入可能額よりも通常少なくなります。これはフラット35の審査が実際に適用される金利を使って行われるのに対し、それ以外の住宅ローンの審査は審査金利(金融機関により3〜4%程度)を使って行われるためです。毎月返済額7万円、借入金利1%の35年ローンを組む場合、返済比率の条件が同じ35%以下であれば、フラット35を利用すれば2,479万まで借りられます。それに対し、民間の住宅ローン(審査金利3%の場合)を利用すると1,818万円までしか借りられません(返済比率の条件をフラット35よりも高い40%以下に設定している金融機関も多く、その場合の借入可能額はこれより多くなります)。金利が返済期間中変わらないフラット35と、より低金利の変動金利型や固定期間選択型などがある民間の住宅ローン。どちらが優れているということはありません。それぞれのメリット・デメリットを踏まえて、あなたに合った住宅ローンを選ぶことが大切です。住宅購入後にはローン返済以外の負担もある住宅を購入するとローンの返済以外に、火災保険料や税金(固定資産税・都市計画税)、将来の修繕費の備えなど保有するためのコストがかかります。返済額が今の家賃と同じでもこのコスト分だけ負担は増えるため、借入額と毎月の返済額はその点を踏まえて決めなければなりません。年収400万円の家賃の目安に関するまとめ年収400万円(手取り約300万円)の場合、独身1人暮らし世帯では月6万円弱、家族のいる世帯では月7万円が適正な家賃の目安です。住んでいる地域や個別の事情によって適正額以下の物件を見つけられない可能性もあり、その場合には他の支出項目や通勤・通学の利便性などを考慮しながら家計をやりくりしなければなりません。すべて理想通りにはいかないかもしれませんが、家計のバランスを保つための指針として活用していただければ幸いです。
2020年02月14日新年がはじまり、「今年こそ節約を!」と気を引き締めている方は多いのではないでしょうか。わたしの場合、昨年がそうでした。2019年の1月から節約を意識しはじめて、丸1年。過去何度も途中でうやむやになった節約への取り組みでしたが、この1年は続けることができました。長続きしたポイントは、ちょっとゆるめに取り組んだこと。我慢や不自由さと隣り合わせだからこそ、のんびり構えてストレスを少なく。またその過程で、できるだけ楽しみを見つける。今回はそんな、肩肘を張らない節約アイデアをご紹介します。無意識に使っていた小さな出費無駄使いしていないのに月末がギリギリだったり、いつの間にか財布の中身が減っていたり。使っているのは間違いないのに自覚がないわたし。家計簿をつけはじめて、その原因がハッキリしました。それは、小さな出費の多さ。出先で買うコーヒー、コンビニへの寄り道、もう1品欲しい時のお惣菜、100均やホームセンターでの誘惑などなど。月単位で数千円、それが1年、10年にもなれば、、?節約というと生活を切り詰めるイメージがありますが、小さな出費で購入しているものは元々そんなに必要じゃないもの。大きな我慢をしなくても、いつもの暮らしをほんの少し見直すだけで節約になる!コツコツを楽しむ。今日からできる6つの節約アイデア<1.おかずを多めに作る>手っ取り早く節約するなら、自炊はマスト。わざわざ作るのは億劫でも、おかずを多めに作るくらいなら手間は半減。同じ献立が続くのを避けたい時は下ごしらえだけしておき、後から味を変えて対応します。<2.マイボトルを持ち歩く>つい買ってしまう飲み物も見直しを。持ち歩きたくなるようなマイボトルや、お気に入りの茶葉・コーヒーを見つければスムーズに習慣化できますよ。<3.買い物メモを活用する>必要なものをメモしておき、買い物の時はそれだけを買う。ついで買いや何となく店内を見る時間を減らすのに効果的です。<4.家計の袋分け>ひと月分の生活費を、食費・日用品・ランチ代などの用途別に袋に入れ、その範囲内でやりくりする方法です。どれだけ使ったかが分かりやすく、家計簿をつけなくても管理がラクラク。<5.つもり貯金>おやつを買ったつもりで我慢する、バスに乗ったつもりで徒歩移動。その浮いたお金を貯金箱へ。節約が目に見えることでモチベーションが高まります。ゲーム感覚でできる「つもり貯金アプリ」もあるので、それに頼ってみるのも◎。<6.解約できる支払いはないか?>使っていない携帯やネットのサービスはありませんか?不要だけど契約時に自動的についてきたものや、今は使っていないのにそのまま放置しているものなど、見直してみると「あれ?」というものが出てくるかも。節約ライフはのんびり気長に節約はストイックになればなるほどツラくなるばかり。特に始めたばかりの頃は、必要以上に気合が入りやすくなります。でもそれで挫折してしまったり、反動で買い物してしまうと意味がありません。コンビニの新作スイーツを楽しんだり、自炊が面倒な日はお惣菜や外食に頼る日があってもいい。お金の使いどころを見極めて、「何となく使う」のさえ避けられれば、節約ライフはひとまず成功。財布に優しく、自分にも優しく。できるところから、少しずつはじめてみませんか? ■暮らしのはなし 連載:ありきたりな日常を楽しむためのヒント 池田奈未好きなものは、まち歩き、カメラ、淹れたてコーヒー。収納の少ない家で3人暮らし。すっきり心地よい暮らしを目指しています。
2020年01月28日老後の不安は尽きませんが、今回のテーマは「いくらあったら大丈夫」という事で解説していきたいと思います。極論を言うと、お金が潤沢にあれば老後困る事も無いですし、対策する必要はありません。しかし、宝くじが当たるほどの金額を準備している方は少ないのも現実です。老後の備えとしてどれくらいの貯蓄を目安にすればいいのか、また老後資金を確保するための方法も解説しますので、お付き合い下さい。老後必要な金額はいくらなのか?はじめに、老後に必要な金額について解説していきます。金額と言っても、昨年国が2,000万円は必要ですと回答した事が波紋を呼びましたね。本当に2,000万円あれば大丈夫なんでしょうか?もっと少ない金額だと貯める方も助かりますよね。早速必要な金額を算出していきましょう。老後の平均的な生活費を解説しますまず老後の平均的な生活費から解説すると、総務省の調査では毎月236,000円が平均的な生活費であるという結果が出ています。この金額は65歳の男性、60歳の女性で共に仕事をしていない場合の必要生活費です。あくまでも平均という言葉を使用していますので、元々所得の高い世帯は生活水準も高い為、平均値よりも高くなる事が予想されます。またこの金額がいつまで続くのかという点において、日本の平均寿命から考えても、夫婦共に80歳を超えるまでは続く事も予想できるでしょう。平均値から考えると年間2,832,000円の金額が最低限必要な生活費であるという事が分かります。また単身者の場合は1ヶ月当たり約150,000円となっているようです。いくらあれば安心?夫婦で過ごす、ゆとりある生活費はいくら?先程の平均値の話は、実際に生活していらっしゃる方々のリアルな金額でもあります。では余裕だと感じる事の出来る毎月の生活費っていくらなんでしょうか?ここでは生命保険文化センターが調査した結果を元にお話ししますが、夫婦でゆとりある生活費として361,000円があればという回答が出ています。もちろんご家庭によっては金額の差異があるでしょう。このアンケートで次に回答が多かったのは、月500,000円以上と答えた割合でした。確かに毎月50万円あれば悠々自適に暮らす事はできそうです。老後のゆとり資金はどんな事に使う?先程解説のゆとりある生活費ですが、使い道についてアンケートを行ったところ、旅行やレジャーに行きたいと回答した方が最も多かったです。次に趣味や教養、生活費の充実に充てたい、身内との付き合い、車両等の買い替えに充てたい、子供やお孫さんへの資金援助に使いたいと続きます。アンケート結果から分かる事は、老後に入ると、時間に余裕が出てきます。それもそのはずです。これまで一日の殆どを仕事で過ごしていましたが、その仕事が明日から無くなるので、何をしたら良いのか、どう過ごしたいのかという事も悩みの一つになってくるようです。これまで中々行けなかった旅行が一番に来るのも頷けますね。受給額を知る前にもっと重要な事次に受け取る年金の金額について解説します。この年金受給額が減る、少ないかもしれない、少なくなるだろうという事が大きな不安材料になっていると思います。この受け取れる年金の金額が判明しなければ、いくらを目標に貯めれば良いのかゴール設定が出来なくなりますよね。私が提唱している事は、実は受給額も大事ですが、それ以上にゴール設定とスタートラインの設定は非常に重要なんです。[adsense_middle]ゴール設定と早めのスタートの重要さこのゴール設定は非常に重要な部分になります。マラソンで考えてみましょう。フルマラソンやハーフマラソン、5キロ、10キロマラソンとそれどれ距離が決まっていて、必ずゴールが設置されています。貯金や資産運用も同じで、どこを目標にすれば良いのかという事を設定しなければ、ゴールの無いマラソンを延々と走らされるようなものです。考えてみただけでも想像を絶します・・・。しっかりとゴール設定する事は重要な訳です。そしてもう一つ。スタートはなるべく早めに切る事が重要です。現在では定年退職が65歳という会社も増えてきました。しかし中には60歳定年という会社も存在します。つまり、お給料を貰って稼ぐ事が出来る期間中に貯め始めなければ、年金を受け取る頃には間に合いません。例えばですが、60歳定年の会社に勤務しているとします。50代の方は貯める事が出来る期間は10年未満です。仮に老後2,000万円必要だとするならば、単純に1年間で200万円を貯め続けなければ60歳定年まで間に合いません。この会社に勤めながら、40代でスタートを切るのか30代でスタートを切るのかでは使える「時間」が大きく異なり、負担も違ってきます。なぜそこまで重要なのか?これは私の仕事で感じる部分が往々にしてあるからです。私もクライアントさんを抱えて仕事をしていますが、老後資金の相談に来る方も多くいらっしゃいます。必要な金額を計算し、早めのスタートを促しますが、一向に一歩目が出ない方が非常に多いです。これ実は情報過多の時代にいる為、A案、B案、C案と様々な情報収集や相談を行った結果、どれで始めれば良いのか迷ってしまう事に他なりません。ネットでは情報が溢れ、相談所も乱立しています。情報収集する事は決して悪い事ではありませんが、迷う事が無いように、決断する力を持っておきましょう。でなければいつまで経ってもスタートは切れず仕舞いになってしまいます。平均受給額について解説します話が少し横道に逸れましたが、スタート、ゴールの重要性は分かって頂けたかと思います。では今の高齢者がどれくらい年金を受給しているのかという事について解説します。国民年金と厚生年金で金額は異なる前回解説した記事に国民年金と厚生年金の事が詳しく書いてあります。是非そちらも読んで頂ければと思いますが、ここでも改めて受給額の違いを解説します。人によっては個人事業をやっている方、サラリーマンをやっている方と、違いはあります。国民年金は1階部分で、厚生年金は国民年金に更に上乗せできる部分となりますので、サラリーマンの方の方が年金受給額は多くなる事になります。国民年金はいくらもらえる?ご存知の様に個人事業主が加入する国民年金は年間約78万円(一人分)の受給額となっており、1ヶ月あたり、65,000円になります。しかし、厚生労働省が発表している平均受給額は1ヶ月55,000円との回答があり、満額受給できていない事が分かりました。そもそも年金制度は20歳から60歳までの間に納める制度ですが、未納期間や支払った期間(これを受給資格期間と言います)が不足している事も考えられます。いずれにせよ年金額が少ない事は分かっていますので、個人事業主でやっていくなら早めのスタートは肝心ですね。厚生年金はいくらもらえる?厚生年金に関しては受け取っているお給料水準によって異なります。一概に言えない為、ここでは平均受給額として解説します。厚生年金を受け取っている方の平均受給額が1ヶ月約145,000円(一人分)となっている様です。年収や受給資格期間によって差はありますので、あくまでも平均値として参照しておいて下さい。また男女別でも平均額が異なり、男性の平均は1ヶ月約166,000円、女性は1ヶ月約104,000円という回答が得られています。男女で差が出る要因としては、女性は出産、育児と子育てに専念する事が多く会社を退職し専業主婦になる事もあります。その場合受給資格期間が少なくなる事もある為、この様に差が発生する事になる訳です。理想的な貯金額はいくら?ここまでに受け取る金額と、出ていく金額を解説しました。では平均値を使用して差額を計算していきます。[adsense_middle]平均値を使用した差額の計算試算の条件計算するにあたり、以下の条件で試算します。老後のスタートは65歳から。平均寿命を用い男性81歳、女性87歳で計算。必要生活費は前述の平均値を使う。また離別後の6年間は平均値の8割で試算する事とする。受給額に関しては男女別の平均値で試算する。尚離別時の遺族年金は考慮しないものとして試算する。必要生活費必要生活費は次の計算式となります。夫婦で生活時236,000円×12カ月×(81歳-65歳)=45,312,000円離別後236,000×0.8×12カ月×(87歳-81歳)=13,593,600円合計58,905,600円(以下①とする)ゆとりある生活費ゆとりある生活費については次の通りです。夫婦で生活時361,000円×12カ月×(81歳-65歳)=69,312,000円離別後361,000×0.8×12カ月×(87歳-81歳)=20,793,600円合計90,105,600円(以下②とする)受給額(夫婦共に国民年金の場合)次に受給額について計算します。夫婦共に国民年金の場合は次の通りです。夫婦で生活時55,000円×2人×12カ月×(81歳-65歳)=21,120,000円離別時55,000円×12カ月×(87歳-81歳)=3,960,000円合計25,080,000円(以下③とする)厚生年金厚生年金の場合は次の通りです。男性166,000円×12カ月×(81歳-65歳)=31,872,000円女性104,000円×12カ月×(87歳-65歳)=27,456,000円合計59,328,000円(以下④とする)差額を計算では差額を出します。まず最低限必要な生活費から解説します。最低限必要な生活費国民年金の場合①-③=32,126,400円不足厚生年金の場合①-④=422,400円の余裕が発生ゆとりある生活の場合国民年金の場合②-③=65,025,600円不足厚生年金の場合②-④=30,777,600円不足上記のような試算結果になりました。平均値から算出すると、最低限の生活に関しては辛うじて厚生年金受給者がプラスとなりますが、決して余裕があるとは言い難いでしょう。また国民年金の場合差額が大きくなっており、何も対策を打たなければかなり厳しい老後生活になる事が予想されます。何度も言いますが、あくまでも平均値を使った試算ですので、皆さんに必ず当てはまるものではありません。しかし、目安となる金額は判明したのではないでしょうか。これは私の独断ですが、理想的な老後資金を確保するためには積立できるギリギリの範囲で2,000万円が妥当なラインだと考えます。老後資金対策のおすすめは何?この2,000万円を貯める場合、いつから始めるかによって、また貯める手段によって毎月の負担が変わってきます。65歳までに2,000万円とするなら、30歳から始めたとして35年間の積立期間はあります。その場合金利ゼロの商品なら毎月47,619円でゴール到達です。金融商品を変えて投資信託等の商品で運用し、年利4%であれば毎月の負担は約23,000円で済みます。この様にゴールとスタートが分かったら、選ぶ商品によって結果が変わりますので、商品選びも吟味してリスクを恐れずやる事も必要です。老後の貯蓄に関するまとめ今回は老後資金確保について解説しました。結果を見る限り大きな金額を準備しておかなければならない事がお分かり頂けたかと思います。いつから始めるのかは皆さん次第です。また平均値のシミュレーションよりも、リアルな自分の生活費と年金受給額を分かった上で試算するとより明確になりますので、お時間を作って計算してみてはいかがでしょうか。
2020年01月25日消費増税もあり、今後の生活に不安を覚えますよね?将来のためにも、貯金をして蓄えを持っておきたいところです。でも、爪に火をともすような、我慢の暮らしを続けることには耐えられないでしょう。ということで、この記事では節約を意識することなく、苦しい思いをせずに貯金ができる方法を紹介していきます。具体的には、下記について解説します。ふるさと納税コツコツ投資ポイントを稼ぐ苦しまずにお金が貯まるなんて、いいですよね?ぜひ、最後までご覧ください。20万円貯金するための心構えここでは、月に2万円くらいを節約して、年間で20万円の貯金をすることを目標にします。でも、いかに苦しまないとはいえ、今までと全く同じように暮らしていたら当然のことながら貯金はできません。それなりの心構えが必要になります。まずは、「一ヶ月あたり、一日あたりの節約額のイメージを持つ」ことが必要です。一年で20万円ですと、一ヶ月で約1万7千円、一日で約550円の節約が必要です。だいたいそれくらいの額が必要なんだなと、イメージを持つようにしましょう。紙にメモしておくなどしてもいいでしょう。こうすれば、無駄遣いをセーブできます。必要な支出を減らすのではなく、無駄遣いを減らすことが目的ですので間違えないようにしましょう。なので、無駄遣い以外は、普段通りの生活をしても構いません。もちろんそれ以上に頑張ってもいいのですが、ここでは無理せず貯金することを目指します。ということで、「ストレスのたまる倹約はやめる」ようにしましょう。そういうチマチマとした節約は、性格に合っている人であれば続けられるでしょうが、たいていの人はストレスが溜まって、結局は反動が来て無駄遣いをしてしまい、結局元の木阿弥になってしまうことが多いです。そういう無理をすることなく、制度やシステムを使って自然と節約をするのが今回の目的です。1.「ふるさと納税」を利用する方法についてここではまず、「ふるさと納税」を使った節約術を紹介いたします。この「ふるさと納税」とは、自分で応援したい自治体を選び、そこに寄付を行う、という仕組のことです。「寄付するのに節約になるの?」と思われるかもしれませんが、実はふるさと納税をすると、税金が控除されて、いくら寄付しても最終的には2,000円の支出になります(納税額により控除額は異なりますので、それ以上の支出になることもありえます)。さらに、寄付した自治体から「返礼品」といって、その自治体の名産品などがもらえることもあります。この返礼品の価額と「寄付額ー控除額」の差が節約になるという仕組です。返礼品は、最近は総務省の締め付けが厳しく現金に近いものや高額品はありませんが、食品を選べばお得になることも多いです。ということで、これは食費の節約になります。ただ、先ほど「納税額により控除額は異なる」と申し上げました通り、納税額が多いほど控除額が多くなり、お得幅が増えます。なので、収入の少ない方はかえって損になりますので、これには手を出さないようにしましょう(そのあたりはサイトで調べられます)。ふるさと納税のやり方は案外簡単!では、どうすればそのふるさと納税を利用できるのでしょうか?「納税」という言葉からなにかお役所的な、難しい手続きがあるんじゃないかと身構えてしまいますよね。実は私も最初は躊躇していました。でも、いざやってみるとやり方はあっけないほど簡単でしたね。まずは、ふるさと納税を扱っているサイトに行ってみましょう。検索すると、色々と出てきます。サイトを比較してみて、自分が一番使い勝手のいい、気に入ったサイトに登録してみましょう。登録だけなら無料です。登録したら、ほしい返礼品を探します。そして候補の中から、自分がその年寄付できる限度額(サイトで調べられます)まで寄付をしましょう。すると、後で自治体から返礼品が送られてきます。ここまで税務署は一切出てきません。なお、税金の控除は、基本的には確定申告で申告して別途還付される形になります。自営業の方はどうせ申告するので、手間はあまり変わりませんよね。サラリーマンの方は、ここでは詳しく述べませんが、確定申告不要になる制度も用意されています。返礼品選びのポイントここで上手に節約するには、返礼品の選び方がポイントとなります。どういうことに気をつければよいのでしょうか?まず、食品のうち、肉や魚など生ものは避けるようにしましょう。なぜなら、すぐに食べなければならないため、あまりお得感を実感できず、節約効果を長続きさせられないからです。一番いいのはお米など長期保存のきくものです。また、同じ米を返礼品にしている自治体でも、同じ金額で5kgの所のあれば、20kgのところもあります。これはおそらく、全国的に有名なブランド米かどうかで違ってきているのでしょうが、この場合はなるべく大量の返礼品を出す自治体を選びましょう。そのほうが量が稼げてお得です。さらに、「これはいい」と思った返礼品が品切れ、ということもよくあります。人気が集中するからでしょう。なので、ふるさと納税をする時期に注意しましょう。だいたい、年度初めの4月頭に返礼品が新しく出ますのでその時がおすすめです。そのようにして、上手に返礼品を選んで、毎年ふるさと納税すれば毎年食費を浮かせることができます。[adsense_middle]2.「コツコツ投資」のコツを伝授次に、「コツコツ投資」により貯金し、蓄えを増やす方法について説明いたします。そもそも、「コツコツ投資」とはなんでしょうか?これは私の定義ですが「毎月一定額を天引きして投資用口座に預金して、自動的に積み立て投資を行う」というスタイルの投資のことです。投資というと「怖い」というイメージを持つかもしれません。しかし、ここで紹介するような方法で投資を行っていけば、決して危険なことはありません。投資によって節約効果を大きく得ましょう。積立てで投資をしていけば、投資のタイミングや投資額で頭を悩ませることなく投資を行うことができます。以下で詳しく見ていきましょう。まずは投資額の先取からまず行うことは、毎月もらえる給料を、無理のない範囲で投資用の口座に自動的に振り込むようにすることです。これは、勤務先で給与の振込先を選べるのであればそこで設定し、それができない場合には、振込先の金融機関で自動振り込みを設定するといいでしょう。その場合は、自動振り込みができる金融機関に給与の振込先を変更しておきます。投資用の口座としては、楽天銀行や住信SBIネット銀行など、同じグループに証券会社のあるネット銀行で口座を開いて自分で投資用口座として設定しておきましょう。このような銀行に口座を持ち、同時に証券会社に証券口座を持っておくと、金利の優遇などを受けることができ、相互の資金のやり取りもスムーズに行えます。このようにすることで、先取した金額はあたかもなかったものとして、それ以外の金額で生活をやりくりすることがスムーズにできます。生活資金から投資金額を割り当てて、もったいないような惜しいような気持になることはありません。「あのお金の分節約しなくちゃ」といった苦しい気持ちは生じないでしょう。お金を貯めるだけではなく投資に回す意味では、なぜお金をただ普通預金に置いておくだけではなく投資に回す必要があるのでしょうか?それは、それでは利息が少なく、蓄えが増えないからです。ご存知の通り、現在の普通利息の金額は大変低くなっています。そんなところに貯蓄しておいても、お金を増やす、という面からいうと大変効率が悪いです。なので、あくまで生活に支障の生じない範囲で、投資をしておく必要があるのです。そして、投資用に先取した後のお金で生活して余りが出た分だけを、予備として普通預金に置いておきましょう。投資先のおすすめを紹介そのように毎月コツコツと投資をしていく際に、おすすめの投資先はどこになるかというと、それはやはり積立NISAやiDeCoということになります。なぜそれらがいいのかというと、単なる投資の運用益が得られる可能性があるからだけではなく、節税効果が得られるからです。この節税効果は、経済効果にかかわらず確実に得られますので、大変お得だと言えるでしょう。そして、これらは一度設定してしまえば、基本的にはそれ以降はあまり動かす必要がありませんので運用が楽です。ポイントで投資するこれまで紹介した投資については、確かに確実性についてはリスクがあります。ただし、毎月積み立てをしていくので、時期による変動の影響は受けにくいですし、年を追うごとに積立額は大きくなるので、得られる利益も大きくなっていきます。そして、どうしても優待や配当が欲しい場合には、一部を通常の株式投資に切り替えてもよいでしょう。ただし、最近はもう一つ、お得な投資方法が出てきましたので、そちらも紹介いたします。それはなにかというと、「ポイントで投資する」というものです。これなら、主婦にも気軽にできそうですよね。楽天証券では、楽天ポイントを投資信託の購入に充てることができます。また、SBI証券では、Tポイントを投資信託の購入に充てることができます。また、同じTポイントですが、ポイントだけで株を買うこともできます。これはSBIネオモバイル証券というスマホ上の証券会社で行われていて、通常は100株単位などで売られている株を1株から買うことができますので、少ないポイントでも株を買うことができます。ポイントについては後で説明いたしますが、ポイントを投資によって間接的に現金に替えることができ、値上がりした場合にはさらにそのお金を増やすことができるという、大変お得な仕組みができています。[adsense_middle]3.「ポイントを稼ぐ」秘訣とポイントを貯める工夫について現在は、今流行りのキャッシュレス決済をはじめとして、クレジットカードの使用やネットでの買い物時にポイントを得ることができます。それだけではなく、スマホでのアンケート回答やレシート撮影など、ポイントを得る手段も多様化しています。ということで、これからは現金を直接節約するだけでなくポイントの賢い利用によって現金の使用を減らし、間接的に節約を行うやり方にも目を向けた方がいいでしょう。ポイントとは何かポイントとは、現金を決済した際などに発行元からもらえる、おまけのようなものです。ただし、現金ではありませんので税金などはかかりません。ただ、ポイントを一定以上貯めると現金と交換できる場合もあります。しかし、これは交換レートが悪いのでおすすめできません。他の手段で使いやすいポイントに交換し、決済時にポイントを使って現金の使用を抑える、という使い方をした方が有効です。ポイントは貯める?使う?ここで、「ポイントは貯めた方がいいのか、こまめに使った方がいいのか?」という判断の分かれ目が来ます。これは、特にたくさんポイントを貯めてほしいものに替える、といったことがないかぎり、使えるときに使っていった方がいいでしょう。なぜなら、ポイントはいくら大量にためても利子や利息がつかないため、持ち続けていてもあまり意味がないためです。それよりは活用した方が得です。生活にポイントを活かすにはでは、普段の生活で具体的にポイントを有効利用する手段には、どのようなものがあるのでしょうか?まず紹介したいのが、「Tポイントを毎月20日にウエルシア薬局などで使うと、約33%引きになる」というものです。私などは毎月のようにこれを利用しており、シャンプーやコンディショナーなどはほとんど現金で買ったことがありません。次に、「楽天ポイントを楽天グループのネットでの決済に利用する」という方法があります。楽天は色々とポイントがもらえる倍率がアップする仕組みを出していますので、上手く使うと大きな節約になります。変わったところでは、TOEICの受験料の支払いも楽天ポイントで行えます。また、Amazonもポイントを出しています。こちらは、さまざまなポイントをAmazonポイントに交換できますので、ポイントが貯めやすいです。その他に、ネットでアンケートに答えたり、アプリでレシートを撮影したり、チラシを見るとポイントが貯まる仕組みもあります。こうして、タダですき間時間を利用して少しずつポイントを貯めていくのは、楽しいものです。まとめ:節約して貯金するには貯金できる節約術について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?苦しんで節約してお金を貯めようとしても、どこかで無理がたたって反動が来て、節約ができなくなってしまいがちです。そうならないように、ここでは節約を意識しない節約術として、ふるさと納税、コツコツ投資、ポイント利用の3つの節約術について説明してきました。これらを実行し続けると、月2万円弱x12か月=20万円以上の節約が可能になります。なにより、これらは苦しいということがありませんので、継続しやすいです。「続けること」が節約のキモであることを述べて、この記事を終わります。
2020年01月23日今回のテーマは「老後貧困」です。何だか物々しいタイトルですが、老後資金対策を行っていなかった為に、カードローンで凌ぎ、結果借金地獄の様な日々を送る方の話を聞いた事があります。結果返済不能に陥り、破産宣告して老後破産に繋がっていきます。この話は現実に起きている話で、決して他人事ではありません。いつどうなるのか分からないのが人生です。老後お金で困る事が無いように、今から出来る対策を解説していきますので、出来る事から始めていって下さい。「老後不安」の原因と問題点今回のテーマに沿って解説するに当たり、先に原因と問題点についてお話したいと思います。そもそもですが、老後が不安だなと感じる様になったのは、いつ位からでしょう?人によってバラバラではありますが、私はバブル崩壊後からお金に関する問題に気付き始めた様に思います。かつて日本は好景気でした。老後を迎えた高齢者や中高年の方々はバブルの恩恵を知っている方達だと思います。しかし好景気はいつまでも続かず、1990年代にはバブル崩壊となり、一転不景気となり今に至ります。バブル期の金利は今では考えられない程の利率となっており、ゆうちょの10年定期預金で約8%もの金利があったそうです。私はこの金利の高さが原因であると考えています。元本保証&高金利という問題がお金の事を考えなくなった一つの要因ゆうちょで8%という事は、単純計算でも約9年で預入金額が倍になる計算です。しかも日本円ですので、元本は確保されている事になります。今の時代こんな金融商品があったら、皆さん預けますよね。何も不安はありませんよね。不安が無いという事は、お金を増やす方法なんて考えなくて良い訳です。簡単にゆうちょに預けておけば9年間我慢するだけで倍になりますから。この事が一生続くと誰もが思っていたのかもしれませんが、結果今ではどの金融機関でも0.001%の預金金利です。真剣に考えなければならなくなりましたが、これまで元本保証に依存してきたツケが回ってきました。そして金融商品に関する知識が無いので無難な保険に移行する事になるわけです。私はこの金利の高さがこそが安心と思い込み、不安を解消し、別の手を考えなくなった原因だと思います。保険も万能では無い!過去に保険会社も倒産しているバブル期において、金融機関の一角を担う保険会社も利率の高い商品が沢山ありました。今でも保有していらっしゃる方はお宝保険として持っておくべきでしょう。保険は将来の解約金を契約時に約束しますので、ある一定期間保有しておけば、かなりの解約金になるものもありました。しかし、バブルが崩壊すると同時に保険会社に解約が殺到。しかも高利率を謳っていましたが、その利率での運用が厳しくなり、最終的に経営破綻へと繋がります。この高金利が悪い意味で作用してしまったという事ですね。今では各保険会社もそうですが、財務内容等含め健全に運営されているか等厳しいチェックを受けています。今では保険も低利率となり、預けるメリットが殆ど無い状態にまで陥っています。中には商品の販売停止をしている保険会社もある位です。それ位今の時代は円で、元本保証で資産を増やす事が厳しい時代になったという事です。原因と問題点のまとめまず、原因を整理すると、次の様に解説する事ができます。高金利の恩恵に与っていた為、円建て一本で資産分散をしてこなかった情報や知識が無い為、バブル崩壊後も何か新しいものに手出しする事が出来なくなった元本保証への過剰な依存ではこの原因がどんな問題を引き起こすのかというと、次の様に考えられます。私達はお金の勉強をこれまでしてきませんでした。と言うより、する必要が無い時代があったからです。しかも日本はお金の事を話すと嫌がられる文化でもあり、中々誰にも相談出来ない時代だったと思います。また、親や祖父母の世代では資産運用している人はかなり少数だった様に思います。つまり元本保証に依存している事をそのまま子供世代にも伝える為、金融教育の機会が無かったと考えています。この問題を解決しなければ、先々日本は子供の世代が苦しむ事にも繋がってくるのではないかと危惧しています。これが私が考える問題点であり、冒頭の老後破産等に繋がってくると思います。現実的な対策は?では具体的にどんな対策を講じればいいのでしょうかという事になりますが、いきなり「〇〇の株を買え」とか「△△を始めろ」と言われても、行動できませんよね。では今すぐできる事は何があるのかをこれからポイントとして解説していきますので、ぜひ参考にして下さい。尚、今回のポイントに関してはFPである私も実践している事なので、真似事でもいいので始めてみて下さいね。[adsense_middle]貧しい老後を送らない為のポイント①情報取集から始める基本の部分ですが、お金を上手に増やすための情報収集から始めてみましょう。実際に様々な金融商品をチョイスするのは後で構いません。例えばですが、皆さんはご自宅の物件(持ち家や賃貸)を決める時に、いくつか不動産屋や住宅展示場を回りませんか?数ある物件やメーカーから条件の良い場所や値段、広さや快適さを求めて探し回ると思います。お金を増やす事も住まいを探す事も同じ事なんですよね。結果自分に返ってくる事になりますので、真剣になって、場合によって妥協点を見出しながら決めると思います。「分からない、知らない事」を「分かった!知っている」に変えてあげる作業になります。お金の勉強をするツールは雑誌、ネット、セミナー等様々ありますが、勉強方法は人それぞれです。対面で話を聞きたい、会話で学びたいのであればセミナーを受講するのが近道でしょう。先に知識を得たいと思う方は、雑誌やネットで気になるワード検索で調べる事が近道だと思います。このマネタスに掲載されている記事は全てFPが書いています。分かりやすい構成になっていると思いますので、参考になれば幸いです。但し情報収集は一時的に終えるのではなく、絶えず行っておく事が大事だと思います。継続は力なりですね。貧しい老後を送らない為のポイント②お金を貯める癖を付ける次のポイントとしてお金を「貯める癖」を付けましょう。貯める事が得意な方は飛ばして下さい。私もクライアントを抱える仕事をやっていますが、新規クライアントさんで、お金がどうしても貯まらないという方にお会いする事があります。貯まらない理由はいくつかあります。どうしても使ってしまう、収入自体少ない、カードを使う事が多いので支払いが増える等です。ここで私の実例を元に貯まる癖を解説しますので、出来そうであれば実践してみて下さい。私の実例私も新社会人になってお給料を貰う様になってから、中々貯まりませんでした。2年位経過した時にお付き合いした方と話し合って、一緒に毎月積立をするという取り決めを行い、給与口座とは別に定期預金の口座を開設しました。これまでは給与口座一つで管理していましたが、別に貯蓄口座を設け、そこに給料日になったら必ず2万円を通帳に入れる様にしました。そして記帳された通帳を彼女にも見せていました。最初はストレスがありましたが、3カ月も経てば6万円も貯まっているので、貯まる事が嬉しかったのを思い出します。この方法の利点は次の様になります。給与口座と分ける事で「使っていいお金」と「貯めるお金」の住み分けが出来た事記帳する事とその事実を別の人にも見せる事で管理しあう事定期預金なので、引き出す際の手間がかかるので簡単には引き出さない事以上3点です。この様に誰かがいれば管理しあえますが、周りに誰もいない場合は独自でやる必要があります。その場合、親に仕送りのつもりで送金するとか手の届きにくい所にお金を預ける事がポイントになります。3ヶ月も続けば習慣になってきますので、まず出来そうな金額を決めて無理のない範囲で始める事も一つの習慣化でしょう。貧しい老後を送らない為のポイント③収入に見合った割合の金額を貯めるこれは先程の実例にも書いた様に、無理のない範囲という点が一つのポイントになります。もう一つのキーワードとして「貯める」と書きましたが、貯める癖が付いてきたら、いよいよ金融商品の出番です。この点は後程解説しますが、まずは無理のない、続けられる金額にしておく事が大事です。いきなり月5万円や10万円などは、かなり生活に制限をかけなければならない金額になりかねません。友人や会社の方々との付き合い、彼氏、彼女との交際などお金が必要になってくる場面も出てきます。何度も言いますが、無理は禁物です。続ける事が大事であるという事を憶えておいて下さい。そして、収入の何割を貯蓄に回すかという事ですが、最初は1割で構いません。最低1割は貯められる様にしてみて下さいと言った方が正しいかもしれません。いきなりハードルを上げてもきついですし、低いハードルで継続できる事を実証しましょう。これが続けば1.5割、余裕が出来れば2割まで持っていければいいですが、お給料との兼ね合いもありますので、スタートは1割から始めてみて下さい。貧しい老後を送らない為のポイント④自分年金を作ろう貯める癖がついたら、いよいよ自分年金を作っていきましょう。年金は国が面倒をみてくれますが、国をアテにしない自分だけのオリジナル年金です。ポイント①で情報収集した自分の性格に合った金融商品で、ポイント②③で貯めるお金の一部を自分年金に回します。この場合、貯める=元本保証の預金ですが、自分年金は増やす事を意識します。それが保険の個人年金なのか、外貨預金なのか、投資信託なのかは個人の価値観に合う商品が望ましいです。何故なら、先程も言いましたが、続ける事が大事だからです。預金以外の金融商品は短期であればあるほど元本割れを起こします。それでは意味がありませんので、長きに渡って継続できる商品にしておきましょう。参考までに、投資信託ではネット証券を利用すると100円から投資する事も可能です。「やってみたいけど少し怖いな」と言う方は少額でもいいので、触れてみて下さい。増えている実感が湧けばいつでも金額変更する事は可能ですよ。老後貧困に関するまとめ今回は老後貧困にならない為にという事で、貯める方法・増やす方法の初歩に関して解説してきました。やるべき事を早いうちからやっておかなければ、誰も助けてはくれません。国や会社もアテには出来ない時代です。自分の身は自分で守る意識がとても大切ですし、出来ない理由より、出来る理由を探し、少額でもいいので一歩を踏み出してみて下さいね。
2020年01月22日今回は老後に関する調査記事になります。最近では老後不安が様々なメディアで取り上げられていますが、誰もが将来の自分の老後に対して不安を感じているかと思います。しかし、不安を感じてばかりいても何も解決しません。そこで今回の記事は、老後に対して何か準備を始めるに当たって知っておきたいお金の事について調査していきますので、そのモノサシについて共有できればと思います。老後のお金の準備、女性は必須!?いきなり性別で特定してしまって申し訳ありません。もちろん男性も必須なのですが、敢えて女性は「特に」と申し上げたいです。理由は「女性の方が長生きする」からです。これは統計上の話ではありますが、しかし、一つの結果として捉えておくべきだと思います。平均寿命と平均余命の違いここで、一つの資料について解説しておきます。次の表は、厚生労働省のHPより「簡易生命表」という日本人の寿命に関する表をまとめたものです。言葉の違いを先に解説しておきます。平均寿命とは、0歳の生まれたばかりの子供があと何年生きるのかという事を表す言葉です。下記の表では男性で81.25年、女性は87.32年となっています。平均余命とは、ある月例の男女があと何年生きられるかという統計を取り表したものになります。下記の表では60歳の男女であれば、男性は23.84年、女性は29.04年生存するという事になります。この様に自分自身の寿命が分からないので、国の資料を参考にしておおよそ何年位生きる事が出来るのかというモノサシを持っておきましょう。すると女性の方が男性に比べると長生きする事が分かりますよね。ご結婚されているのであれば、最終的にお一人になる可能性が高くなるので女性の方が男性より長生きする分、お金の準備を必要とすると言えそうです。年金はいくらくらい受け取れる?貯金はいくら必要?先程はおおよその寿命を把握していただけたかと思いますが、では必要なお金の具体的な数値について徹底調査を行っていきます。老後の一人暮らしをテーマにしていますので、今回は独身で過ごす場合をメインとして解説していきます。一体どれくらい年金が受給できるのか、どれくらい貯蓄があればいいのか、ゆとりある暮らしをしたいなど、様々なお金に関する情報を記していきますね。[adsense_middle]年金の平均受給額っていくら?まず年金がどれ位受け取れるのかという事ですが、細かく言えば各人で異なります。これは厚生年金期間やお給料等の違いで発生します。ここでは平均的な金額で話を進めていきたいと思います。先に一人当たりの平均受給金額ですが、14万5,000円となっています。これはあくまで平均の話ですので、必ずしも当てはまるといったものではありません。しかし、モデルケースでは厚生年金を掛け続けた場合の平均受給額になりますので、一般的なサラリーマンであるという事になります。男女での格差が浮き彫りに先程の14万5,000円は一人当たりの平均となります。ここで、男女別の平均を解説しますと、男性で16万5,000円、女性で10万3,000円となっています。約6万円もの開きがありますね。これは賃金の格差もそうですが、女性の場合は専業主婦等、一旦会社勤めから離れる期間も含まれていますので、開きが出た結果になります。この結果をご覧になって皆さんどの様に感じますか?人それぞれではありますが、実際に生活できるかどうか瞬間的に判断できるのではないでしょうか。老後必要な生活費はいくら?では次に老後に必要な生活費について解説します。とはいえ、ひとつのモノサシとしてお考え頂きたいのは、老後に必要な生活費はおおよそ、今の生活費に近しいものになってきます。例えば一人暮らしであれば、住まいにかかる費用・食費・光熱費・通信費・交際費・教養・娯楽費・被服費・医療費等でしょう。お勤めを退職された後は交際費等が減る事もありますが、逆に医療費等が徐々に上がってくる傾向にあります。ここに一つの資料があり、総務省HPの「単身世帯の家計収支」によると、単身の高齢者の平均生活費が16万2,000円となっていました。平成30年度の資料で皆さんと数値も異なるかと思いますが、先程の年金平均受給額と比べると女性平均とは約6万円も開きがある事が分かりました。年金の額がプラスに触れていれば問題はないのですが、平均生活費からマイナスになっています。またゆとりある生活費として最も回答が多いのは月22万円でした。中でも医療に関する費用は年々増加する?生活費に関しては各人様々ではあるものの、平均値として16万2,000円が単身世帯の標準生活費の様です。しかし、この項目の中でも医療に関する費用は加齢と共に増加する傾向にあるようです。ここで健康寿命に関するキーワードをご紹介しておきます。健康寿命とはWHOが提唱した新しい指標の事で、平均余命から寝たきりや介護になる期間を差し引いたものを健康寿命と言います。厚生労働省発表の資料(H22年度)によりますと男性(60歳時点)の健康寿命は70.42歳、女性(60歳時点)での健康寿命は73.62歳となっています。つまり男性は70歳、女性は73歳を超えると徐々に健康に影響が出てくる年齢であるという事になります。この健康寿命を超えるとお医者さんにかかる頻度が上がってくる為、医療費がいつも以上にかかってくる事になります。その時に頼れる家族がいるケース、いないケースと様々でしょう。ここでもお金の問題はつきまとってきます。介護費も考慮しておきましょう最近の日本では40歳を超えると介護保険料を徴収される事になっています。これは介護認定を受けた時に、介護サービス等受ける際の負担を軽くする為であり、社会保障制度の一端を担っています。年々介護者は増えており、日本の人口構造が少子高齢化になっているからでもあります。軽度のものから重度の介護状態と程度は人によって異なります。今では1割の負担で介護サービスを受ける事は可能ですが、先々高齢者が増えてくる事は予想できますし、少なからずとも自分も高齢者になっていきます。その時自分の身に何か起こった際、国の制度だけでは賄いきれない事も想定しておいた方がいいでしょう。孤独になるより誰かと触れ合う事を望んでいるこの話は私の義理の母の話です。昨年ですが、義理の父が他界しました。今は母一人で生活していますが、長年連れ添った旦那さんが急にいなくなると寂しいとの事。子供たちはそれぞれ家庭を持ち、離れて暮らしており、中々母に寄り添う事が難しい事情です。そこで、母は孤独が嫌なので、誰かと触れ合える施設を希望しました。一人で毎日を過ごすより、大勢の中で幸せに過ごしたいという強い希望でした。私達家族も母の希望を叶える為に、介護付きケアハウスを探して、やっと見つかりそうな所まできました。もちろん費用はかかります。この時力になってくれたのは、今まで担当して下さったケアマネージャーさんでした。費用の事、私達が行ける場所、施設の詳細等調べてくれました。母の年金は決して多い訳ではありませんが、出せる費用の範囲内で希望の所が見つかった事が非常に助かりました。この様に今は母の事を書いていますが、いずれ私や、この記事をご覧になっている方も一人になってしまう日が来るかもしれません。その時に自分がどんな生活をしたいのか、今から考えるのは早い気もしますが、選択肢を増やす為にはお金が必要になってくるんだなという事が分かりました。老後に備える為のおすすめな方法は?この記事をご覧になっている方の世代が若ければ若いほど、私は投資信託をおすすめしたいと思っています。理由は老後まで時間があるからです。時間がある事によって老後の資金的な不安を解消できるだけの金融商品だと私は思っています。[adsense_middle]投資信託の特徴は?投資信託は株や債券等様々な値動きのするものを組み込んだ運用商品であり、運用はプロがやってくれますので、基本的にはほったらかしで良いものです。また運用期間が短いと損失の出る可能性もありあすので、長く見積もっても20年以上は投資をしておく事が望ましいと言えます。逆算すると、65歳を一つの節目と考えるのであれば、少なくとも45歳からスタートさせておきたいですし、20代の方であれば、早くに始めると使える時間が約40年間もあります。かなり大きなアドバンテージだと思っていますので、早めに資産形成の準備に取り掛かっても良いと思います。投信だけでなく資産は分ける先程投信がおすすめであると解説しましたが、投信一本での資産形成は止めておいて下さい。何故なら運用商品である以上時間を要します。明日お金が必要になった場合等、急を要する際は圧倒的に預金に軍配が上がります。預金の良い所は、流動性が高くしかも元本が割れないという特徴があります。この様な緊急な場合に備える事も一つです。また保険を活用し死亡保障を確保しながら、お金が貯まっていく、増えていく商品もありますので、ご家庭のケースに応じて金融商品を使い分けましょう。日本の平均貯蓄額っていくら?総務省の統計によると60歳以上の世帯での平均貯蓄額は約1,700万円だそうです。この平均値を下回る世帯は全体の3分の2を占めており、特に預貯金が年々増加傾向にあると統計が出ていました。預貯金、証券、保険、他の構成比率で見ても、預貯金(普通、定期含む)は約60%近くを占めており、依然、投資や株などの有価証券には傾いていない様です。諸外国の金融資産の配分を見ますと、差は歴然としています。これは一つの保守的な文化がもたらした日本人固有の特性であると思いますが、今では金融もグローバル化しており、将来増やす為には、今まで触れた事の無い金融商品を知る必要があります。一人暮らしの老後資金に関するまとめ今回は老後に関する必要なお金に関して書きました。今回の資料はいずれも国が準備した資料です。しかし私は次の様に思います。国の資料であっても、皆さん個人の生活は全く違うので、資料はモノサシであり、惑わされず、自身の足元を見てほしいと思っています。資料は参考程度に。しかし実際はご自身が当てはまるとも限りませんので。まずご自身の事からしっかり把握された上で老後に対処していきましょう。
2020年01月21日節約も貯金も、これから必要になるであろう子どもの教育資金のためには必要不可欠です。それはわかっているけれど…ストレス解消をかねたウィンドウショッピングが趣味の私。魅力的な子ども用品やファミリー向けサービスに「見てるだけ~」と言いつつ、つい手がのびる…。ストレス解消も大事、だけどやっぱり日々の生活と将来への備えもしたい。というわけで(ユルめですが)私が考える「子育て中に節約するもの、してはいけないもの」をちょっとだけご紹介します。■子ども服はすぐサイズアウトするから…▼節約するもの その1・衣服ご近所や同級生・実母の友人など、いろいろなルートで巡ってくる各種おさがり。 とくに子どもが小さいうちはサイズがどんどん変わるのでおさがりが本当にありがたい!まわりに子育てをしている知人がいなかったり、おさがりのつてがない場合は、リサイクルショップやフリマアプリなどを活用するのも良いかもしれませんね。(個人的には中古品を購入する際はブランド物を優先的に選びます。メチャクチャ個人的なイメージですが、おさがりの衣服や靴なども、やはり人気の子ども服ブランドは生地も縫製もしっかりしていて傷みにくく丈夫な気がします。わが家でさんざん着倒して、なお次のおさがりに回す余力があるのもやはりブランド物が多いので…)■公園はコスパが良くて子どもも満足▼節約するもの その2・遊び「いろいろ見せたい」「体験させたい!」と、つい前のめりにいろいろなアクティビティのある有料施設へ連れて行きたくなります。ただ、私が思いつくそうした「遊び」は、たいてい少し大きくなってからでも(むしろちょっと大きくなった方が)楽しめるものが多い気がします。なので有料の遊びは「だんだんとちょっとずつ」、あせらずに今後のお楽しみ…。今日も今日とて、簡単なランチ持参で「冒険」と称し、無料の公園へ自転車で出かけるのです。■節約しないと決めているのは、本あくまで主観なのですが…私の場合、本に関しては出費を控えません。子ども向けの絵本や児童書、図鑑だけではなく、おとなの趣味の本や雑誌、漫画も電子ではなく紙で気軽に買います。(もちろん本当の本気の趣味のものは電子でコッソリですけどね! もしくは本棚の最上段へ…)「子どもたちにいつか読んでほしい!」「本好きになってほしい!」というつもりはないですし、図書館も利用します。ただ、生活空間の一部に多様な価値観にふれるキッカケが「常にある」というのが大事かな〜と思っています。なのでジャンルも雑多。もし、子どもたちが家計を圧迫するほどの読書家になったら、図書館の利用をメインにしてもらうなど、苦渋の選択で節約の対象になるかもしれません。だけど、今のところ、本はわが家にとって「節約してはいけないもの」です。
2020年01月21日なかなかお金が貯まらず、「もう少し節約して貯金を増やしたい。家計簿でもつけようかな」と考えていませんか?少しでも手持ちのお金を増やすために家計簿をつけることを思いついた、その気持ちはよくわかります。でも、ただ機械的につけているだけでは、お金が残らないどころか、時間を取られてストレスになってしまうこともあるんです!それに、そうしたことに向いている人とそうでない人がいます。向いていない人が無理してつけようとすると、色々と問題が出てきます。ですがもちろん、そんな人でもやり方はあります。そこで、この記事では節約に結びつけることができる家計簿の活用方法について、述べていきます。家計簿をつけることの向き・不向きと家計簿のメリット・デメリットについて家計簿に向いている人と向いていない人とは、一体どうやって見分ければいいのでしょうか?それに、何でもそうかもしれませんが家計簿にもよい面と悪い面があります。まずは、そういう部分について述べていきます。家計簿向き判定テストまずは、下記のチェックリストをごらんください。細かい作業が苦手だ昔から数字に弱い「毎日日記をつけよう!」と日記をつけ始めたが三日坊主で終わったことがあるランニングは長距離より短距離が得意分厚い本を最後まで読み終えたことがない上記のうち、3つ以上当てはまる人は、家計簿をつけることに不向きだといえるでしょう。ただし、これはなにも人間として劣っている、ズボラだ、などということではありません。例えば細かい作業は苦手でも、行動力はズバ抜けている、など他に取り柄があるものです。家計簿をつけるメリットそれでは、メリットとしてはどのようなことが考えられるでしょうか?おおよそ下記となります。支出の内訳が見える化でき、無駄を発見しやすいつけることを習慣にすると、お金の使い方について意識するようになる節約が成功するのを目の当たりにすると、幸福感が得られる「見える化」については、支出について日々文字や数字として帳簿やアプリ上に記入・入力するわけですから、見たいときにいつでも内訳を確認できるようになります。となると、後で述べるように分析が可能になって「この買い物はいらなかったな」などの無駄も見えてきて節約に効果的です。また、「習慣」の力は大きいもので、毎日いくら何に使ったかを記録していると、普段生活をしていても「これは食費に分類、と」などと支出のたびに家計簿のことが頭に浮かぶようになります。そうなると、自然に無駄遣いは減っていきます。さらに「幸福感」については、お金自体が増えるわけではありませんが、だんだんと自分が向上していっているというような気分の良さ、明日への希望といったものはお金には替えられません。それが家計簿で得られるのであれば、つけるに越したことはありません。家計簿をつけるデメリット逆に、デメリットには何があるでしょうか?時間と手間がかかるつけることがストレスになる締め付けすぎると反動がくる「時間と手間」に関しては、特に始めたばかりの頃はやり方がわからないので、かなりかかってしまいます。専業主婦のような方ならそれでもある程度時間をとることもできますが、お勤めをしている方なら到底そんな暇はない、という場合もあり得ます。特に、子育てに追われる共働き主婦の場合などは、挫折してしまう可能性も高いです。また、「今日はなんとかできた。でも、明日も記入しないといけないのか」などと考え始めると、家計簿が心の重荷になってしまうことがあります。その状態が長引くと、ストレスを抱えることにもなりかねません。それから、あまりにも厳しい節約を自分に課してしまった場合には、一気に反動がきて家計管理を全て投げ出し、散財を重ねてしまう、という最悪の結果になりかねません。あまり無理をしすぎないように自分に言い聞かせましょう。家計簿を末永くつけるコツとテクニックを解説!というように、家計簿をつけさえすれば万事OK、というわけではありません。また、何もわからず闇雲に自己流でつけ始めても、飽きや記入忘れが発生してそのうちやめてしまう、ということにもなりかねません。正しい方法を身に付けておく必要があります。そこで、以下で上手に継続するコツとテクニックについて解説していきます。自分の家計や性格に合った家計簿を選ぶまず、手書きの家計簿を選ぶのであれば、大きな書店や文具店などに行って一通り商品を手に取って見て回りましょう。そして、「このくらいの管理のゆるさなら続けられそう」というような家計簿を選んで、運用を始めるのがよいでしょう。また、デザインやフォント、あるいはシールの有無なども案外無視できない要素です。お気に入りの家計簿であれば、記入するモチベーションも上がるというものです。記入する筆記具についても、できれば多色ボールペンなど遊び心のあるものを選んだ方が長続きします。家計簿つけを生活習慣化するそれから、1日のうちで家計簿をつける時間を決めてしまうのがよいでしょう。忙しい方なら、時間ではなく「寝る前につける」などと行動に組み込むのもありです。また、カレンダーやメモ帳の予定に組み込んでおくとつけ忘れを防止できます。それでも不安な方は、スマホなどでアラーム設定をしておくと完璧です。要するに、家計簿をつけることを習慣化してしまえば、かえってつけないと気持ち悪いくらいになりますので、先に述べたデメリットを避けることができるというわけです。もちろん、きつすぎる目標を決めてしまうとつらくて習慣にはできませんので、それが目標再設定への警告になります。面倒な場合、家計簿アプリやネット上の家計簿シートを利用するのもあり「そうは言っても、自分は文字や数字を書くのも面倒だ」という方もいるでしょう。現在はIT技術が発達していますので、そのような方向けに家計簿アプリやウェブ上のシートが提供されています。アプリでは、レシートをスキャンするだけで読み取りを行い、入力すら不要な場合もあります。もちろん、ソフトが計算を自動で行ってくれます。なかには家計の分析までする機能を持ったものもあります。ということで、現代は家計簿をつけるためのハードルがかなり下がってきている、と言っていいでしょう。家計簿で節約する方法のポイントとはそれでは、家計簿を活用して手持ちのお金を増やしていく方法について述べていきます。家計簿は、ただ漫然とつけているだけでは意味がありません。せっかく記録として残しているわけですから、目標を設定し、それに従って家計をやりくりし、結果を分析し、問題があれば改善策を立てて実行していくことによって、節約が実現するのです。以下では、そのための具体的なポイント3つについて述べていきます。[adsense_middle]①平均額を把握特に家計簿をつけはじめの頃は、「それぞれの費目について月々いくらぐらい支出するのが妥当なのか」についてよくわからないものです。そこで、その物差しとして、ネットや雑誌などで色々な家計のデータの平均を収集してみましょう。収集といってもおおげさなことではなく、費目ごとの支出額をザッとながめる程度で構いません。そのなかで、家族構成や勤務形態などで自分に合ったモデルを見つけ、それを自分の物差しにしましょう。そして、そのモデルをもとに、自分の固有の事情を加味した家計の計画を家計簿に記せばよいでしょう。②支出の分析を行う家計簿をつけ始めたら、月々の支出の結果を費目ごとに集計し、先に設定した計画との差異を出しましょう。そして、差異の大きい費目については理由を考えてみるのです。特に計画を大幅に超過してしまった費目については、改善策を立てて次に実行していきましょう。③貯金額を設定しておくただし、家計簿で計画を立てる際には、「節約して貯金に回す額」を必ず設定しておきましょう。これがないと、せっかく計画通りにやりくりしても、お金が残らなかったということになりかねません。ただし、「自分はお金はあるだけ使ってしまう」という方であれば、給料の一部を社内預金や自動積立などであらかじめ引いた状態でスタートしましょう。また、貯金は一部を積み立てNISAなど投資に回して、リスクを取ってお金を増やすようにしましょう。そうしないと貯金はなかなか増えていきません。家計簿をつけずに同じ効果を得るには?最後に、家計簿をつけずに節約をする方法を紹介します。まず、毎月収入があったら、使う額を現金化して費目毎に小分け袋に入れ、必要のたびにそこからお金を出して使っていく、という方法があります。これなら毎月袋の中に残っている額が節約できた額になります。それが面倒臭い場合には、「節約できる行動をリストアップして、その行動を習慣化する」というやり方があります。「スーパーへは週一回しか行かない」「お酒は金曜日にだけ飲む」などと決め、無意識にできるようになるまで習慣にしてしまうのです。これならお金のことを考えなくても自然に節約ができます。まとめ:家計簿で節約することについて家計簿にはいい面も悪い面もありますので、無理につける必要はありませんし、つけなくても節約は可能です。ただ、つけると決めたら、工夫して途中でやめないようにすることが大切です。そして、家計簿はただつけるのではなく、上手に活用して節約につなげていきましょう。家計簿を生かすも殺すも、あなた次第です。
2020年01月18日2020年はもっと節約、もっとちゃんと貯金したい!そんなあなた、“お金に好かれる家計簿”始めてみませんか?年間200万円貯金をかなえた貯金インスタグラマー・あかりさん(@chokin.jp)のテクニックをお教えします。【1】1カ月の収入を振り分けると自動的にお金が貯まる給料が入ったら、あらかじめ1カ月で使うお金を振り分け、計画的に使うのがあかりさん流。給与明細に基づき「振り分け表」を作る。固定費や先取り貯金などを除き、赤字にならないように生活費を振り分ける。あとは1カ月間そのお金を使うだけ。ふだん節約を意識しなくても自動的に貯められる。<あかりさん流お金の振り分け方>千円札を中心に現金を下ろし、毎日の生活費2,000円は1週間分ずつに分けてビニール袋に。医療費、ガソリン代、犬の診療費などはファスナー付き袋に分ける。これをバッグに入れて持ち歩き、お釣りは各ファスナー付き袋に戻す。小銭が出たら財布に入れる。大きい買い物にはカードを使うが、貯金が減るので、考えて使うようになり自然と無駄遣いが減る。【2】月に10日実践する「無買デー」が効く!あかりさん宅で1日に使えるお金は2,000円と上限を決めています。でも1円もお金を使わなかった日は「無買デー」として家計簿にチェック。財布のお金はそのまま、次の日に2,000円を追加すれば4,000円に!お米など出費がかさみそうな日は無買デーで“貯めた”中から買えばOK。スーパーへ行くのは週2回以内、1回4,000円以内とルールを決め意識的に無買デーを増やし、メリハリのある使い方をすればいつの間にか貯金が増える!【3】ゆうちょ銀行のATMでコツコツ「小銭貯金」小銭が貯まったら、出かけたついでに財布に入っている小銭を「郵便局に設置されたATM」にすべて預金。あかりさんの場合、せっせと貯めて2年でなんと約13万円に!やり方は、お預入れボタンを押す→通帳かキャッシュカードを入れる→硬貨ボタンを押す→小銭の投入口に入れるだけ。ゆうちょなら手数料無料。“全国どこにでも貯金箱がある感覚”で入金できるのでおすすめ。ふだんからゆうちょ銀行の通帳やカードを持ち歩くと便利。【4】日用品などをカードで買ったらその金額を袋に入れておくクレジットカードでの買い物は便利だけど、使いすぎが心配。あかりさんはネットで低額の買い物をしたら、財布からだいたいの金額をカード専用袋に移しておき、引き落とし日までに銀行に入金。これなら引き落とし時にお金がなくなることもなく、財布に入っている額しか使わないので出費が激減!(取材:小林薫)「女性自身」2020年1月21日号 掲載
2020年01月15日明けましておめでとうございます!!今年も穏やかで平凡な家族でいられたらいいなと思っています。2020年もよろしくお願いいたします。年末年始の悩みの種は… さて年末年始はどこかへ出かけたり親戚の子へのお年玉をあげたりして、何だかんだ出費がかさみますよね…。我が家のお金の管理をしているのは私で、日々頭を抱えています(汗)しかし焦る気持ちとは裏腹に、特にこれといった節約をしていないのが現状。外食大好き!旅行大好き!アクティブ万歳!!結局【今が楽しければそれでいいじゃん!】というキリギリス的なノリで過ごしています。これでは将来痛い目にあう!!親切なアリさんに助けてもらう可能性極めて低い!!(汗)こんな私が唯一続けている貯金方法とは…そんな向こう見ず家族の苦肉の策 強制的に銀行からお金を徴収されること。毎月一定の額を貯蓄口座へ自動振替するように設定しています。貯蓄預金は気軽にATMでは引き出せないので、普通口座にある生活費分の残高でやりくりするしかない!!こうして自分にプレッシャーをかけ、浪費を抑制しています。他にも激安スーパーに行ったりクーポンをフル活用したりモニター調査員をしたり、細々と主婦にできる節約を実践しています。あと我が家の大きな節約になっているのが…ちょっと寂しい人間関係(笑)何だかんだで人との関わりが一番お金がかかるんですよね(汗)私も旦那も結婚してからは家族中心の生活。それがいいのか悪いのかは置いといて、節約になっていることは確かです。娘達が大きくなるとますますお金がかかるので、今のうちにしっかりとお金を貯めておかないと…。今よりもっと計画的に貯金していく方法をしつかりと考えていきたいと思います。
2020年01月10日食べることをやめることはできないので、毎月必ず一定額かかってしまう、食費。ここを抑えることができれば家計をかなり助けられるのにと、考えてしまいますよね。でも、家事を専門にしている家庭の主婦ならとにかく、一人暮らしであったりお勤めに出られていたりしていると、なかなか巷に言われているような食費の節約はできないものです。ただし、諦めるのは早いです。この記事では、そんな人でも食費を減らすことが可能な以下の3つのテクニックを紹介していきます。自分の使うスーパーマーケットを3つに分類し、目的によって使い分ける定番節約料理のメニューを設定する価格が一定基準以下であれば購入する、という「基準買い」を行うテクニック①「スーパー分類」で材料費を抑える方法!スーパー選びのコツって?普段生活していると、毎日のようにスーパーマーケットに足を運ぶことになります。あなたはスーパーへ買い物へ行くとき、どういう基準で行く店を選んでいますか?たいていは「近いから」「同じ店で買っていると味に飽きるから、たまには違う店でと思って」という理由で選んでいるのではないかと思います。ここで私が紹介する、「自分の行く可能性のあるスーパーをおおまかに3つに分類し、買う商品や目的によって使い分ける」というテクニックを使えば、商品を購入する費用を日々節約することができます。どういうものなのか、見ていくことにしましょう。スーパーを分類する理由では、そもそもどうしてスーバーをカテゴリー分けする必要があるのでしょうか?「商品ごとに底値を調べて、それぞれ底値の店で買えばいいだけでは?」と思ってしまいがちですよね。ただ、この底値調べですが、日々のチェックは大変です。もしも正確に底値を知ろうとすると、店を毎日回って、各商品ごとの価格を調べなければなりません。ただ、最近はその部分はITの発達によって便利になり、チラシアプリなどが出ていて、底値は一発でわかるようになっています。ただし、それでも「買い物する商品を全て入力すると、商品ごとの底値を一覧にして出してくれる」などという機能はまだないようですし、あったとしても商品ごとに違う店に行くなど非現実的です。結局、一つの食材が底値の店で全ての買い物をしてしまうことになり、「別の店に行った方が安かったかも」という後悔を毎回することになります。このようなストレスから解放されるには、底値という考えから離れて、店舗によりどのような商品が定常的に安いのかを調べて、行くスーパーを分けてしまうことが有効です。そして、基本的に同じ店では同種のものを購入する、というのがおすすめのやり方です。具体的には、よく行くスーパーを下記の3つに分けるのがおすすめです。格安スーパー食品スーパー大型スーパーそれぞれについて、以下で説明いたします。基本使いは格安スーパー格安スーパーとは、文字通り価格の安さを売りにしたスーパーのことです。具体的には、業務スーパーや、関東圏ならOKストアなどがあります。こういった店は、加工食品や調味料などが安いです。また、総菜も味はそこそこですが値段はかなり抑えられています。ここは、特に自炊をあまりしない一人暮らしの方などは、毎日仕事終わりにでも通うべき店になります。ただし、格安スーパーは安いだけあって、あまり味のよくない惣菜やよくわからない輸入食品などが売られている場合があります。「安物買いの銭失い」にならないように、ネットであらかじめおすすめや避けるべき商品の情報を仕入れておきましょう。また、安いからと言って、いらないものまで買い過ぎてしまっては本末転倒です。買いすぎには十分注意しましょう。生鮮食品は食品スーパーへ食品スーパーとは、おもに食品が売られている店舗のことです。特に「食品スーパー」と名乗っていない店でも、新鮮な食材が数多く売られている店なら、自分の中でここは食品スーパーと分類してしまっていいでしょう。ここは、一般的には格安スーパーよりは値段が高めですが、野菜や果物、肉や魚などはかえって格安スーパーより安い場合が多いです。また、それらを使って作られた惣菜も味が良くて新鮮です。こうした食品スーパーが格安スーパーの近くにあったりすると、競合の関係で価格が安くなっているので最高です。そして、ここは食品の新鮮さが売りですので、店に出してから一定時間以上経つと割引がされることになります。特に夕方ぐらいに行くと、割引商品を数多く入手できますので、その日のうちに食べてしまう食材であればこの割引を狙いましょう。旅行先や外出先では大型スーパーが便利普段の生活では、だいたいこの二か所を回って食材を調達すればいいのですが、場合によってはそれ以外の「大型スーパー」へ行くこともあります。それはどういう場合なのかというと、旅行や外出をした時です。もちろん山あいの温泉宿などへ行った場合には無理ですが、地方都市や郊外などへ行った場合には、その土地の大型スーパーへ行ってみることをおすすめします。この場合の大型スーパーとは、駅に近いイトーヨーカドーや西友などの大型店舗の店のことです。「旅行に行っているのにスーパーとは」と思うかもしれませんが、地方により品ぞろえが違っていたりするので、変化を楽しめます。また、旅行先で外食ばかりだと健康と財布に優しくないので、たとえば海沿いの街では握りずしセットとビールを調達してホテルで食べれば、節約になります。なぜ大型がいいのかというと、知らない土地では小さい店を探すのが大変だからです。もちろん値段は高めになってしまいますが、大型だけあって品質は保証されています。そして、観光地であれば地元のお土産や特産品なども売っている場合もあり、お土産屋に行く必要がなくなるので一石二鳥です。テクニック②「定番節約料理」で食費を抑える!ここでは、上記のスーパーマーケットで調達した食材を使って「定番節約料理」のレパートリーを作り、それを定期的に食べていくという方法を紹介していきます。逆に、外食は極力しないことをおすすめします。理由は、外食にはどうしてもお金がかかりますし、カロリーや塩分の高いものが多く、健康にもよくないからです。ただし、外出などでどうしても外食しなければいけない時もあります。そんな時には、社食・学食・公共施設の食堂などを利用するようにしましょう。一般人でも入れるところもあります。ただし、これらの中には驚くほど味が良くない所もありますので、あらかじめネットで調べておすすめの場所へ行くようにしましょう。ということで、普段自宅にいる時には、なるべく自炊や中食で済ませるようにしましょう。そうすれば食費はかなり減らせます。ちなみに、私は朝は毎日定番のパン食、昼は定番のパスタ、夕食はご飯は玄米、おかずは惣菜中心でたまに料理を作るという生活です。[adsense_middle]まとめ買いや週次献立決めは必要?料理での節約というと、ネットや雑誌では必ずといっていいほど「まとめ買い」や「週次で献立を決めて買い物は週一回にする」などというテクニックが語られます。こういう記事を見るたびに、「自分にはとてもできない」と感じて嫌な気分になる人、多いんじゃないでしょうか?私は、まとめ買いなどしようものなら一気に食べてしまうほど食い意地が張っていますし、何を食べたいかはその日の気分で変わるので一週間分のメニュー決めなどとうてい無理です。なので、そういう記事には疑いの目で見ていました。でも、こういった記事を書いている人って、たいてい主婦の方なんですよね。そして、専業主婦向けの雑誌にこうした記事が多く掲載されるようです。こうしたいわばプロ向けのテクニックは、一人暮らしの人や仕事を持っている家族持ちの方は参考程度に見ておいたほうがいいですね。小分け冷凍保存はする必要があるのかまた、「食材を下処理して小分けに冷凍保存する」というテクニックも紹介されることがあります。こちらは、食材を無駄にしない、という点では一定のメリットがあります。ただし、ここまでできる一人暮らしや勤め人が一体どれくらいいるのかと考えると、やはり疑問符がつきます。これも、やはり専業主婦向けのプロのテクニックというべきでしょう。そうした方々は、時間があるので色々できますが、そうでない人はたとえばスーパーで小分けの食材を買うとか、冷凍食品が安い時に買っておくとかの工夫で十分です。お米・ごはんの工夫についてとはいえ、小分け冷凍保存のアイディアはご飯を炊いた後の保存方法に応用できます。一人暮らしの方は、ご飯をいちいち小分けに炊くのも面倒だし、かといって一度にたくさん炊くとだんだんおいしくなくなるし、という問題を抱えているでしょう。そこで、炊いた後のご飯を大きめのタッパーに入れて、冷蔵庫にしまっておく、という手があります。これですと味があまり劣化せず、食べる時にチンすればいいだけなので楽です。お米の入手方法ですが、ふるさと納税を使えば二千円で10kg、20kgと入手できますので、これを使うのも手です。また、私は糖尿病の持病があるので玄米をたべていますが、玄米は5kgになるとなかなかいいものがスーパーに売っていません。玄米に関してはネットで買うのが賢い方法です。定番節約料理を設定しよう!そして、普段から定番の節約料理を作り、日常的に食べていれば食費をかなり減らすことができます。コツは、自分の好きな物・食べ飽きないものを使って節約料理を作ることです。例えば、私は朝食は下記のメニューを毎日続けています。ライムギ食パンにとろけるチーズをのせて焼き、ピザソースをつけたもの豆乳+野菜ジュースヨーグルト+黄な粉+はちみつこれらはまったく飽きることがありませんので、判で押したように毎日同じものを食べています。温かいものがありませんが、別に体が冷える感じがしませんので、冬でもこれで通しています。昼食はパスタが多いです。それに小さい野菜サラダをつければ、外食でランチする時の半分以下の値段で済みます。夕食は色々ですが、肉・魚系惣菜と野菜系惣菜、それに玄米とみそ汁というパターンが多いです。このように定番化してしまえば、大体食費が計算できますので便利です。もちろん、たまには自炊して奮発することもあります。この部分は工夫の余地はいくらでもありますので、自分で節約メニューを開発するのがいいでしょう。テクニック③「基準買い」で食事以外の飲食費を下げるそういった普段の食事だけで済ませられるのであれば構いませんが、やはりそれだけでは寂しいと感じることもありますよね。もちろんそういった食事以外の間食はなるべくしないのが基本です。ただ、果物は食べた方がいいでしょうし、ストレスが溜まってしまうようなら無理はしない方がいいでしょう。そこで、ここでは間食の費用を下げるテクニックについて説明していきます。[adsense_middle]おやつやお菓子にかけるお金を抑えるにはおやつやお菓子はできれば買わない方がいいでしょう。どうしても欲しい時には、格安スーパーの安いおやつ、食品スーパーのPB商品のおやつ、100円ショップの駄菓子などから一品だけ買うようにしましょう。また、和菓子なら串団子系、洋菓子ならシュークリーム系が安くておすすめです。果物を安く買うための「基準買い」果物に関しては、栄養的な見地から食べた方が良いようです。ただ、これはスーパーにより、また同じスーパーでも時期により価格がまちまちです。ということで、果物は種類ごとに最大許容価格の基準を設定し、それ以下の場合のみ買うようにしましょう。たとえば、私はみかんなら1袋298円、バナナなら1房100円を基準にしていて、それ以下の時だけ買うようにしています。こうすると、果物に必要以上にお金を使わなくて済みます。ジュースなどの飲み物を上手に買う飲み物についても、毎回水やお茶ばかりだと飽きてしまいます。たまには他の飲み物も飲みたい所ですが、自動販売機やコンビニで買うと高くつきます。スーパーで買いましょう。とはいえ、移動中にのどが渇くこともあります。その場合もコンビニではなく、なるべくイオン系統のミニスーパーを探して買うようにしましょう。結構駅から離れた所にもありますよ。お酒との付き合い方これも、FPなどに「お酒はやめましょう」とスパッと言われると、酒飲みの方はイラッとするでしょうが、お酒はできるだけ控えた方がいいです。でも、どうしても飲みたい日もあるものです。できれば、焼酎がコスパがいいです。お湯割り芋焼酎が血糖値の急上昇を防ぐという説もあり、私はこれ幸いと飲んだりしています。また、貿易の関係でこれからワインが安くなるかもしれませんので、ワインの価格はウォッチした方がいいでしょう。まとめ:食費の節約食費の節約について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?生きている以上何かを食べたり飲んだりすることはやめられませんので、食費はどうしてもかかるものですが、ここを抑えると大きな節約効果があります。まず、スーパーマーケットの利用の仕方を見直し、コストの安い定番メニューの食事をし、間食は基準価格以下で買うようにすれば、食費はかなり抑えられるはずです。あなたの参考になれば幸いです。
2020年01月09日「毎月毎月、カツカツの生活をしていて余裕がない。貯金も全くない。こんな生活をなんとか変えたい」などと考えている方、いらっしゃらないでしょうか?収入はこれ以上上げられないとすると、その生活を変えるには節約をするしかありません。でも、「何か大変そう。続けられる自信もない」などと悩んでしまいますよね。実は、しっかりと意識を持って、ちょっとしたことを工夫すれば、1年後には驚くほど成果のあがるものなんです!そこで、この記事では節約に対する心構えと具体的な方法について解説していきます。節約の仕方のコツとは?でも、現在何もしていない状態であれば、ちょっと何から始めていいやら、よくわかりませんよね。かといって、「とにかくやろう」と闇雲に自己流で節約を開始してしまっても、非効率かつやり方に無理があったりして、続かないことが多いものです。そこで、ここでは上手に生活コストを抑えていくための心がけややり方について、説明していきます。アイテム出しと目標設定が大事!まず第一に行うべきことは、「節約をする項目を全て洗い出すことと、目標を定めること」です。こうすることによって、行動の方向や目安が定まり、自分が今何のために何をしてるのかを意識して、正しい方向に進んでいるかをチェックできます。行動の項目は、これから述べていく方法や自分で考えたアイデア、または自分で調べた方法などから「これならできそう。ぜひやってみたい」というものをピックアップします。できれば、その時になぜ自分がその項目を選んだのか、理由を記しておいた方がよいでしょう。また、節約をして浮いたお金をどうするのかについて、決めておきましょう。「貯金」や「投資」になるとは思いますが、具体的にどこへ貯金する、何に投資するのかまで決めておいた方がいいでしょう。ここで「普通に使ってしまう」では節約する意味がありません。節約にあなたなりの価値をつけていくのです。これは非常に大事なことですので、必ず行ってください。実行に合わせて適宜見直しをする次に、自分で決めた項目につき、実行していきます。ここで気づいていただきたいのは、これは日々行うこととして習慣にするのであって、決して「計画」ではないということです。もしこれを計画にしてしまい、月別や日別の行動として決めてしまうと、絶対にさぼってしまい、それが苦になって挫折、ということになります。そうではなく、この項目は「いつもやること」として歯磨きのように習慣化することをおすすめします。なので、1日や2日、できなくても気にしないようにしましょう。ただ、実行した後ログとして残しておくことは、もし面倒でなければした方がいいでしょう。成果を正確に測ることができるからです。また、やってみたが辛い、または効果を感じない方法については、場合に応じて見直しをしていきましょう。そのようなストレスを感じることはやらない方がいいです。成果を評価して次の行動へつなげるそれから、1年なり半年がたったら、節約の効果を評価しましょう。ただし、あまり厳密に効果を計算しようとはしない方がいいでしょう。「残ったお金=成果」のようにざっくりと考えましょう。また、「思ったよりもお金が残らなかった」時には、次の行動や目標について、見直しましょう。どうしても苦しい時には月1日程度贅沢するそうはいっても、「毎日節約の日々で、苦しい」という気分になってしまう時もあります。そんな時には、月に1日程度、自分に贅沢を許してあげましょう。また、どうしてもお金が使いたい時には、目標を「自分へのご褒美」にして、節約で浮いた分を旅行や娯楽に充てることにしてもかまいません。ただし、なんとなくダラダラ使うのではなく、これを「自己投資」だと考えてメリハリをもって使いましょう。私が節約を志したわけこんなふうに講釈を垂れていますが、実は私は会社に就職後、毎日遅くまで残業で食事はコンビニで大量に弁当・おやつ・炭酸飲料を買い込み摂取し、またはお酒を浴びるように飲み、休日になると繁華街へ出かけて浪費を重ねていました。生活費を抑えるなどということは頭の片隅にもなかったです。ただ、社員寮を出て一人暮らしを始めてから、「もっとちゃんと生活したいな。お金も貯めたいし」と思い始めていたころ、図書館で節約術の本をなんとなく手に取り、驚かされました。いままで考えもしなかったアイディアが満載で、著者の方は節約してマンションの一室を購入していたんです。それからは節約本を読みまくり、少しずつ自分でも実行し始めました。ということで、この後説明する方法は、全て実際に自分で実行しているものです。そして、そうした本の著者の中には、自分のやっていないことを「やめてください」とスパッと切ってしまう人がいて、内容に反感を覚えることもありました。あなたがそうならないよう、そのあたりのことについても述べていきます。具体的には、下記となります。お金やポイントがもらえるマネー節約食費を抑える方法その他の生活コストを下げる方法簡単に貯金につながるマネー節約術「節約」というと、普通は出ていくお金を少なくする、いうイメージを持ちますよね?ですが、ここでは工夫をすることによって、お金やポイントが得られて直接貯蓄につながる行動について説明します。特にこの分野は、Fintechの進展によって、日々その手段が拡大中です。これまで考えられなかったようなことも、今後起こりえます。さっそく見ていきましょう。[adsense_middle]引き出し手数料が不要のネット銀行の口座を作ろう就職した時に会社に作らされた都市銀行の口座しか持っていない方、いらっしゃいませんか?その銀行のATMでお金を引き出す場合には手数料が不要な場合もありますが、コンビニATMで引き出す時にはたいてい手数料がかかるものです。でも、これってまったく価値のない、無駄な出費ですよね。ただし、一部の銀行、特にネット銀行には、引き出し手数料がほぼ不要(預入残高等条件はありますが)の場合があります。このような銀行に口座を作り、給与振り込み口座などもこちらにしてしまい、都市銀行の口座は予備に使うようにしましょう。ここまでなら手数料の節約だけですが、実はネット銀行は、利息が都市銀行より高い場合が多いです。なので、口座を作るだけで、利息分の金額を得ることができるわけです。現金払いをやめてクレジットカード払いにする最近はスーパーのレジなどでも、クレジットカードの使える店が増えています。使える店では、現金払いはせず、なるべくクレジットカードで支払うようにしましょう。カードで支払うことによって、ポイントを貯めることができます。ただし、クレジットカードは基本後払いでお金を使ったような気がせずつい使い過ぎてしまう場合もあります。それが気になる方は、デビットカードやチャージ型のクレジットカードを使うようにしましょう。スマホ決済や電子マネーを活用するこちらは、今話題の○○ペイのようなサービスです。これを使うと、一般にはクレジットカードよりもポイント還元率が高いです。また、競争も激しいので、お得なキャンペーンが頻繁に行われています。そして、いちいち現金のやり取りをしなくていいので、支払いの手間も省けます。ただ、オートチャージの設定をするとつい使い過ぎてしまうので、手動でチャージをしてお金を使う痛みを感じるようにしましょう。ポイントを有効活用するこれまで述べた方法を実践すると、ポイントがどんどん貯まっていくことになります。これを、そのままにしておいても何の意味もありません。どんどん使っていきましょう。電子マネーに交換したり、お得なお買い物をしたり、最近では投資にポイントが使えたりします。ただし、現金への交換はレートが悪いので、なるべくしないようにしましょう。食費を削る方法を紹介!続いて、食費を低く抑える方法を紹介します。これも工夫をすることによって費用をかけないようにすることはできます。しかし、「食べ物の恨みは恐ろしい」ではありませんが、人により「これだけはゆずれない」というものもあります。そこを節約本でバッサリ切られると、カチンと来ることも多いです。そのあたりは気を付けてご覧ください。食費をかけない最大の秘訣は食事を内製化すること食事を外で取る、売っているものを買う、となると、どうしても高くついてしまいます。これは、食事の材料費に加え、調理のための人件費や販売費、利益などが上乗せされるためです。ということで、食事を内製化する、つまり自分で作ることが食費を節約するコツです。具体的には以下の通りです。外食はしないみなさんはもうお気づきとは思いますが、外食は高くつきます。また、味付けが濃く、カロリーも高いものが多いので、健康にもよくありません。なるべく自炊に切り替えるようにしましょう。家庭の主婦でない場合には自炊は難しいかもしれませんが、スーパーで小分けのお惣菜を1~2品だけ買って、ごはんとみそ汁は自分で作るだけでも安くなります。弁当を持参する都心の会社にお勤めの場合、ランチを500円以内に収めるのも大変です。できるだけ弁当を持って行くようにしましょう。作る時間がなければ、前日の残りや冷凍食品でもかまいません。飲み物も水筒持参ペットボトルを自販機で買うのはコスパが悪いです。好きな飲み物を水筒に入れていけば、安く抑えられます。そして、飲み物にこだわりがなければ、水道水を飲むようにしましょう。お酒はなるべく飲まないようにするお酒は自分で作ったら犯罪になりますので、内製化はできません。お酒を飲まない人は節約本で「お酒はやめましょう」と一刀両断にしています。でも、お酒が好きな人は「お酒がなくて人生なにが楽しい」と反発しますよね。ただ、お酒は酒税が高く、睡眠の質も低下するので、確かによくはありません。なるべく飲まないようにしておきましょう。そして、やむを得ない飲み会以外には出席しないようにすると、交際費もカットできます。その他の節約方法これまでに挙げてきたもの以外に、生活のコストを引き下げる方法は数多く存在しています。このうち、私が現在実践しているものをいくつか紹介しましょう。[adsense_middle]生活に不要になったものは売却するもう不要になった本やCDは、思い切ってブックオフ等に売却してしまうと、少額ながらお金になります。それから、パソコンなども数年単位で買い替えていくと、ソフマップなどに売るとお金になります。また、マニアに人気が出そうなものはオークションサイト、フリマアプリで販売すると、もっと多くのお金を手に入れることができます。保険の見直しを行う新入社員の時にわけもわからず職場にやってきた保険の外交員に勧められるまま保険に入ってしまった、という方もいるでしょう。独身一人暮らしが長く、結婚もしない予定でしたら解約したり保険を見直したりすればコストを下げられます。ただし、自転車保険など加入が義務になっている保険には加入しておきましょう。散髪・カットは格安の所で済ませる散髪やカットはしないわけにはいきませんが、なるべく安い所へ行きましょう。会社員の人は無理ですが、平日特定の時間に割安のところがあったりしますので、ネットなどで探してみましょう。防寒着はワークマン一択!衣類で、普段着でお金がかかるのが冬の防寒着ですね。コートやブルゾンなど、何万円もするものもあります。特にこだわりがなければ、普段着の防寒着は今話題の「ワークマン」で揃えてしまいましょう。大変に安く、かつ機能も元作業着だけあって抜群です。ただ、現在大人気ですので品切れが多いです。セールや新規開店の時を狙いましょう。節約の方法に関するまとめ節約の方法に関して解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?生活のコストを抑えるには、ただ我慢を重ねるだけではダメで、正しい心がけとやり方に沿って行う必要があります。また、新しい技術の進展により、お金やポイントを得る手段が拡大しています。さらに、食事はなるべく材料から自分で作ることによって、食費を抑えることができます。これまで挙げてきた12個の方法を全て実行すれば、「年平均2.5万円(1つの方法あたり)×12(方法の数)=30万円」くらいは楽に浮かせることができるでしょう。あなたも、自分なりの方法で節約にトライしてみましょう!
2020年01月04日「毎月の家計がギリギリで、なかなか貯金ができない。食費はどのぐらいまで削れるのかな…?」そんなふうに節約したいと思っているあなたに役立つ、3人家族の食費平均値・食費の定義をまとめました。無理せず節約できるアイデアも紹介します。3人家族の食費の平均値月々の家計を節約するために、まずは食費を削ろうと考える人は多いようです。「わが家の食費は多いのか、それとも少ないのか…」わからない方のために、比較材料として、3人家族の食費の平均値を見てみましょう。よその家庭はどのぐらいの食費でやりくりをしているのでしょうか。平均値は7万円前後総務省統計局の2018年家計調査報告によると、2人以上の世帯では食費の平均値は79,348円でした。世帯人数の平均2.98人で割ると、1人当たりの食費は26,627円です。 総務省統計局 家計調査報告 子どもを大人の食費の半分だとみなすと、大人2人・子ども1人の世帯では26,627円×2.5人で66,568円という数字が導き出されます。ざっと7万円前後の食費が平均値ということになりますね。居住地域や子どもの年齢でも変わる上記の数値は全国の平均値であり、住んでいる地域や子どもの年齢によっても変化します。地方都市と比較すると大都市圏の方が物価が高いので、かかる食費も当然高い傾向にあります。また、子どもが小さいうちはそれほどたくさんの量を食べないので食費も抑えられますが、中高生ぐらいの食べ盛りの子どもがいる家庭の場合は、食費の増加は自然なことといえるでしょう。そもそも食費はどう考えるべき?家庭で食費を管理するために家計簿をつけることは王道です。トラディショナルなノートタイプの物だけでなく、近年はPCソフト・スマホアプリの家計簿もあり、グッと使いやすくなりましたよね。『食』に関する買い物は、食品以外にも外食・出来合いのお惣菜・おやつ・給食費などさまざまな種類があります。家計簿をつける際に、あなたはどこまでを食費として計上していますか? 何か決まったルールがあるのでしょうか? ここでは家計簿における『食品』の定義について考えてみましょう。一般的には外食も食費に充当一般的には、『食費』の項目に外食費・給食費・酒代などを含むことが多いようです。ただし、絶対的な定義やルールがあるわけではなく、曖昧な部分も多く残されています。雑誌や節約情報サイトなどでよそのお宅の家計を参考にするときには、食費の中に外食・給食費・酒代などが含まれているのかまでチェックした上で比較する必要があるでしょう。自分の家計に合った項目を選んで市販の家計簿やアプリは、スタンダードな項目に分けられていて誰にでも使いやすい反面、分類の仕方や項目がわが家の状況とマッチせずに使いづらい場合があります。自分の家計に合った分類方法を選びましょう。紙の家計簿ではブランク欄に新たな項目を足したり、家計簿アプリの項目をカスタマイズしたりしながら、使い勝手よくアレンジしてみるといっそう管理がしやすくなりますよ。例えば『外食』について、仕事の付き合いなどで予定外の出費が多い場合は、食費とは別に『交際費』とすると予算が立てやすくなります。逆に、ほとんど外食をしない家庭であれば、食費の項目の中に一緒に組み込んでも大きな影響はないでしょう。無理をしないで食費の節約をするには?いくら節約したいからといって、ランクを落として質の悪い食品を使ったり家族がいつも空腹だったりする状況は好ましくありません。それよりも、まずは使わずに腐らせてしまう野菜・お店で衝動買いしたお菓子などの無駄をなくすことから考えてみてはどうでしょう?楽に続けられるけれど効果も抜群の『無理・無駄なし節約術』を3つ紹介します。買い物の回数をできるだけ減らすお店で商品を見ていると、ついつい不要な物まで買ってしまいがちです。無駄な買い物をしないためには、買う機会自体を減らすことが有効です。出かける前にざっくりと1週間分の献立を立て、それを基に買い物リストを作成します。お店ではリストに載っている物だけを買うようにしましょう。買い物に行く回数を減らすことで、食費だけでなく買い物にかかる時間・手間も節約できますよ。食品の管理も楽になり、使い切れず廃棄する食品が減ります。よいこと尽くしですね!冷凍保存を活用しよう肉・魚などはある程度まとめ買いをする方が割安になりますが、使い切れずに無駄にする分を減らす工夫が必要です。冷凍保存をしっかりと活用しましょう。食品を1回に使う量ごとに小分けしてラップで包み、さらにジップロックや密閉容器に入れて保存します。その都度必要な分だけを解凍できる上、分量も計算しやすいですよ。買ってきてすぐに処理・保存することがおいしさを長持ちさせるポイントです。レシピにこだわりすぎない料理は工夫次第でさまざまなアレンジができるものです。必ずしもレシピ通りに食材をそろえる必要はなく、冷蔵庫にある物や買い物リスト上の物で代替できる場合は優先して使うようにするとより効率的です。新しく購入する物を減らすことだけでなく、食材を余らせて捨てることも減りますよ。家計簿をつけて食費を見直してみよう家計簿はつけて終わりではありません。毎月末などの区切りで、予算と使った金額をきちんと照らし合わせて見直すことが大切です。『計画・実行・評価・改善(Plan・Do・See・Action)』のプロセスを忘れないようにしましょう。正しく予算が組めているか・無駄な買い物は無かったかなどチェックすることで、来月以降の予算の立て方・お金の使い方が変わってきますよ。
2019年12月20日こんにちは、婚活FP山本です。一般的には「年収が高いほどに幸福度も高い」と考えますね。年収が低い人ほど、そのように考えて年収を上げようと励むのが普通です。しかし、必ずしもそうとは言えないという声があることをご存じでしょうか?年収を上げて不幸になるなら本末店頭でしょうし、ぜひ前もって知っておきましょう。今回は、年収と幸福度の関係について基本や統計、筆者の見立てをお伝えします。あなたの人生に、お役立て下さいませ。年収と幸福度は比例関係ではない?まずは、冒頭の「そうとは言えない」の根拠についてお伝えします。これは2015年にアメリカの有名な教授が発表した内容ですが、結論からいえば「800~900万円以上は年収と幸福度が比例しにくくなる」というものです。ちなみにこれは具体的な調査結果に基づいています。逆にいえば、800~900万円までは年収が上がるほどに幸福度も高まる訳ですが……あなたはどう思いますか?ちなみに年収900万円を超える人は、日本では男性で9.8%、女性で1.3%です。まぎれもなく「勝ち組の層」とは言えるでしょうね。ひとまず、これはアメリカでの話ですから日本での関係は一概には言えません。しかしそれでも、数千万円を超える年収を狙おうとしている方は、参考にしておいた方がいい結果でしょうね。年収900万円で幸せ生活は頭打ち?あくまで調査結果は「比例しにくくなる」というものです。けして、それ以上は年収が上がるほどに不幸を感じる訳ではありません。しかし幸福度が上がらない、変わらないなら、あえて年収アップを狙わない方が良いという考えにも繋がるのではないでしょうか。年収を上げるということは、その代わりに「失うもの」もある訳ですからね。成功を夢見る方には酷な結果かもしれませんが、「幸せ生活の頭打ち」については理解しておきましょう。日本の内閣府が出したグラフや論文でも似た結果が次は日本の場合についてです。実は日本でも似た調査が内閣府によってされています。内閣府の令和元年「満足度・生活の質に関する調査」によると、「世帯年収2000~3000万円」までは相応に比例して満足度が上がりますが、それを超えると下がっていくというグラフ・論文結果です。具体的には、以下のような結果になります。100万円未満:5.01100万円以上300万円未満:5.20300万円以上500万円未満:5.68500万円以上700万円未満:5.91700万円以上1000万円未満:6.241000万円以上2000万円未満:6.522000万円以上3000万円未満 :6.843000万円以上5000万円未満:6.605000万円以上1億円未満:6.51億円以上:6.03世帯年収で2000~3000万円ということは、仮に夫婦共働きなら一人1000~1500万円でしょうか。ちなみに筆者感覚での年収1500万円というのは、「中流階級の最上位」という位置づけです。つまり、それを上回る上流階級になると、むしろ満足度が下がる事になります。世帯年収700万円程度の人と1億円以上の人の数字が変わらないというのは、興味深い結果ですね。ある意味で「普通が一番」ということなのかもしれません……。年収900万円は手取り650万~700万円アメリカの結果では年収900万円でしたが、これの手取り額は650~700万円程度です。ボーナスが3ヶ月分と考えれば手取り月収は43万円程度になります。一方、仮に日本では年収1500万円とするならば、手取り額は約1000万円、月収は70万円程度です。多くの方にとっては到達していない水準の年収ですが、上回る年収を狙っている方は注意が必要かもしれませんね。ひとまず、このような結果もしっかり参考にしておきましょう。年収が高いデメリットとは?次は、年収が高いデメリットについてお伝えします。まだ年収が低い人にはピンとこないかもしれませんが、年収が高くなると以下のようなデメリットも出てくるのが実情です。とにかく仕事が忙しくなる(家族との交流や家事・育児ができなくなる)高額なサービスを使う頻度が高まる(時間をお金で買い、支出が高まる)節約生活ができなくなる(生活水準は一度上がると簡単に下げられない)簡単にいえば、年収さえ高ければ、お金さえあれば幸せとは言えない……という事でしょうか。このような事情もありますから、先ほどの2つの統計も、私には実に納得できる結果といえます。無さ過ぎても困りますが、ありすぎても困るということを覚えておきましょう。満足度の低いお金持ちもかなり多い筆者の元には、実際に満足度の低いお金持ちも多く相談に来られます。一般の方にもイメージしやすい事といえば「相続」でしょうか。相続財産があるほどに相続税や分割でモメますよね。年収が高い裏側にある事情も踏まえて、今後を考えたほうが無難かもしれません。とはいえ、何をもって幸せなのかは人によります。「お金が全て」という価値観だって全然アリです。ただ、それでも裏側も見据えて「こんなはずじゃなかった」という人生だけは避けていきましょう。[adsense_middle]年収が低いメリットとは?今度は、年収が低いメリットについてお伝えします。「年収が低いことにメリットなどあるのか?」と思われるかもしれませんが、実は以下の通り、年収が高い方の裏返しがメリットです。時間的に融通が効きやすい(家族とも交流しやすく、家事育児もできる)余計なサービスを使わなくていい(時間的にも能力的にも自分でしやすい)節約生活が自然と身につく(生活水準を上げなくても耐えやすい)「年収が低い」も様々な水準があり、長時間労働やブラック労働、非正規労働の問題もありますから一概には言えません。しかしそれでも大局的に考えて年収の高い方と比べれば、十分なメリットといえます。何事も「考え方・捉え方次第」ですから、少し考えてみましょう。低いほうがいい訳ではないので注意をたまに勘違いする方もいるのですが、けして「年収は低いほうがいい」訳ではありません。高すぎても満足度が下がりやすい一方、一定水準までは低いほうが満足度も低いのが現実です。年収が低いと感じているのであれば、年収を上げる努力は大切といえます。ただ、年収が低いことにも一定のメリットもあるのが実情です。年収が低い方は盲目的に高い年収を求めがちですから、少し注意しておくことをおすすめします。直接的な相関関係より「変化」に警戒をここからは、年収と幸福度を考える際の注意点についてお伝えします。まず、直接的に「年収〇円が一番幸せ」などと相関関係を考えるのではなく、「年収や感情、考え方などの変化」に注意が必要です。どんなに年収が高くても、サラリーマンならクビや定年で年収が下がるのは最たる例といえます。また婚活では女性なら年収の高い男性を狙いがちですが、実際に結婚すると価値観が変わって「年収以外の理由」で離婚しがちです。趣味などに興味を失ったり持ったりして、元々の生活水準が変わることもありますね。もっとも、何らかの変化というのは避けて通れないのが現実です。このため、そのような変化も想定した上で幸福度・幸福感を考えた方が無難と考えていきましょう。必要に迫られてからでは手遅れ年収というのは簡単には上がらない一方、下がる時は急激に下がります。逆に生活水準は、上げる時には年収の範囲内で急激に上げられますが、下げようと思っても簡単には下がりません。「年収が下がったら生活水準も下げればいい」というのは、あまりに非現実的です。少なくとも、先ほどの変化への対処というのは、「必要に迫られてからでは手遅れ」といえます。周囲の目や現状に惑わされることなく、「自分の価値観」で幸せを考えましょう。「格差婚」も実は危険な結婚次は「格差婚」についてです。実は格差婚も、危険な結婚なのが現実といえます。一般的な女性は年収の高い男性との結婚を望みがちですが、女性側の年収が低いほどに以下の可能性に注意しましょう。浮気や略奪婚家事・育児の押し付けや不在離婚時の経済的な反動先ほども少し触れましたが、本当に年収だけで男性を選び、上記の理由で離婚した、離婚して不幸になった女性は極めて多いです。しかも大半の女性は「こんな人とは思わなかった」「こんな風になるとは思わなかった」と口を揃えます。盲目的に「年収が高い人と結婚したほうが幸せなはず」と考えた結果……でしょうね。必ずしも間違っているとは思いませんが、年収が高い人と結婚しても幸せとは限らない現実を、しっかり知っておきましょう。高年収男性にとってお金はプライドの源人間は、誰もが「自分の長所」で自分や他人を図りがちです。その方が、勝てて優越感に浸れますし、物事を優位に考えられますからね。このため、高年収男性なら「年収やお金」で図りがちです。だからこそ、格差婚の多くは年収の低い妻が虐げられやすい特徴があります。ただでさえ男性にとって年収とはプライドの源です。年収が高い男性ほど、亭主関白やモラハラに繋がりやすいといえます。そんな格差婚に幸せを求めるのが本当に正しい事なのか……じっくり考えてみましょう。[adsense_middle]幸福度が最も高いのは年収500万円×2?ここからは、筆者の見解をお伝えします。まず、筆者が考える幸福度が最も高く、また実現しやすい年収ラインは「500万円」です。最近の男性は年収300~400万円台が一番多いですから、その少し上のラインになります。最も労が少なく幸福感を味わえるでしょう。さらに結婚を考えると、女性の年収も500万円だと、ちょうどパワーバランス的に釣り合いが取れると考えます。女性の年収500万円というのは上位一割に入る水準ですが、男性との釣り合いを考えると仕方ない水準です。少しでも年収を上げるように励んでいきましょう。見方を変えれば、現代の結婚生活で幸福度を高めたい場合は、「女性の経済的努力が肝」と言えるかもしれません。男性にも努力を促す一方、女性も負けずにがんばって下さいね。男性に頼りたい女性は要注意女性がお金の面で男性に頼りたいと思うのは、一種の本能ですから、何らおかしい事ではありません。しかし現代は、その本能のまま動いても幸せになりにくい時代といえます。むしろ最近では、男性のほうが理性的に考えて年収の高い女性を婚活で狙っています。つまり結婚するためにも、今は女性の経済的努力が必須です。もちろん女性にとっても、年収を上げることは簡単ではありませんけどね。結婚して男性に頼ることを前提にしてきた女性には酷な話かもしれませんが、時代に合わせて自分を変えていきましょう。現在の幸せより生涯の幸せを考えよう最後に、肝心なことをお伝えします。結論からいえば、「現在の幸せより生涯の幸せを考えることが大切」です。簡単にいえば、最終的に老後破産したとしても「自分の人生幸せだったな」などと感じられるでしょうか?普通に考えれば、誰もが過去を後悔するでしょうね。幸福度をお金で考えるのなら、誰もが多く使ったほうが幸せを感じるはずです。安物より高級品のほうが嬉しいですよね。ですが、高級品を選ぶほうがお金の消耗も激しく、将来的に生活が苦しくなる可能性が高まります。あなたは、どんな人生を最後まで歩みたいですか?基本的に高い年収は永遠には続かず、お金にも限りがあります。つまりは幸福にも限度があるという事です。人間の欲望は無限大ですが、叶えられない程に不幸を感じます。ぜひ「追い求める幸せ」も計画的に考えていきましょう。お金がない幸せは非現実的だが……年収と幸福度に一定の関係があるのは事実です。そして人間は、「周囲よりも上か下か」で判断しがちといえます。周囲よりも下と感じて幸せと感じる人は滅多にいませんし、お金がない幸せは非現実的です。ただ、それは生涯スパンで考えることが大切ともいえます。将来的に周囲が老後破産している隣で普通に暮らせれば、それはそれで幸せなはずです。年収や目先の幸せも大切ですが、できれば将来の幸せも見据えてお金のことを考えていきましょう。年収と幸福度の関係に関するまとめ夢や幸せとは、叶えてしまえば何も感じなくなり、更なるものを求め飢えるものです。そう考えると、実は「年収や幸せを求めて励んでいる時」が一番幸せな瞬間なのかもしれません。幸福度を高めるために年収を高める努力に励む一方、今この瞬間の幸福も、ぜひ感じながら毎日を楽しんで頂けますと幸いです。
2019年12月15日こんにちは、婚活FP山本です。家賃というのは、多くの方が悩むポイントといえます。一般的には「年収の〇割程度」と言われる事もありますが、本当にそれが正しいのか分からなくて悩む方もいるのが実情です。また年収と比べて家賃を抑えているにも関わらず、生活が苦しい方もいますから、本当に難しい問題かもしれません。そこで今回は、年収と家賃の関係性やお金のバランスについて基本をお伝えします。あなたの人生に、お役立て下さいませ。適正家賃の平均相場は年収の3割以下?まずは、適正家賃の平均相場に関する一般論をお伝えします。結論からいえば、適正家賃の平均相場は「年収の3割以下」です。正確に言えば3割でも少し高いことも多く、実際には年収の25%程度とするケースもあります。ざっくり、25~30%程度と言えるでしょう。30%を前提に、ざっくり一覧にすれば以下の通りです。できるだけ、これを上限と考えて物件を選ぶと良いでしょう。年収300万円:90万円(月75,000円)年収400万円:120万円(月100,000円)年収500万円:150万円(月125,000円)ただし、必ずしも上記の範囲なら生涯大丈夫という訳ではありません。あくまで目安でしかありませんから、最初の判断根拠程度に考えて下さいね。なお、理屈の上では「低ければ低いほどに良い」のが住居費ですから、最後は良いところに住みたい気持ちとの折り合いを考えていきましょう。あくまで目安だがバランスの妥当性もある先ほどの25~30%は、確かにあくまで目安です。しかし、一定のバランスの妥当性もあるといえます。どうしても家賃は割高なお金がかかるものですし、下げるにも限度がありますからね。家賃以外の生活費も考えると、まぁ妥当な線と言えなくもありません。少なくとも何も考えずに物件を選ぶよりは、家賃を抑えられるのでおすすめといえます。判断に迷った時は、ひとまず年収の3割以下かどうかで考えていきましょう。プロの計算方法は「家賃以外」がポイント次は、より正確な適正家賃の計算方法についてお伝えします。これは結論からいえば「家賃以外のお金」がポイントです。先ほどは3割が家賃目安とお伝えしましたが、残り7割の使い方は様々といえます。将来的に必要な貯金額だって人によって色々です。特に今は、老後資金として60歳までに2000万円が必要とされています。あなたの年齢から逆算して、一年あたりに必要な貯金額はいくらでしょうか?その上で貯金額と必要な生活費を差し引けば、いくらなら家賃にお金をかけても大丈夫でしょうか?そもそも2000万円を貯められそうにないなら、家賃にお金をかけることはできませんね。さすがにゼロには中々できませんが、少しでも安いところを探す必要があるでしょう。適正家賃は、こんな風に家賃以外に必要なお金を差し引いた残額と考えるのが基本です。年収や給料と賃貸料の比率だけで考えない事!繰り返しですが、3割というのは目安に過ぎません。特に今は多様性の時代であり、年収もお金の使い方も本当に人によります。このため、年収や給料と賃貸料の比率だけで考えるのは極めて危険です。最低限、老後資金2000万円を考えに入れて家賃を考えましょう。加えて、もし子供がいるなら将来的な教育費も考えに入れて頂きたいポイントです。他にも様々なことにお金は必要ですから、できる限り家賃以外のお金を考えて年収から差し引き、最終的な「自分の適性家賃」を考えましょう。身の丈に合わない物件は引っ越すべき?今度は、適正とは言えない物件に住んでいる場合の考え方をお伝えします。これも結論から言えば、「今後のライフプラン次第」が正解です。「いつまで住むつもりなのか」とも言えるでしょうか。そう遠くない将来に引っ越すつもりなら、その時に適正化を図りましょう。逆に長く住む場合は、ずっと悪い状況が続いてしまうことになるので、早めに適正なところへ引っ越すのがおすすめです。なお、中には他の生活費を減らして調整しようとする人もいますが、一般的に家賃を一万円下げるより生活費を一万円下げる方が困難なので、おすすめしません。最近はクビや転職も当たり前のようにある事ですから、意外と家賃の適正化も難しくなっているのが実情です。できれば、そういった事情も想定したうえで適正家賃を考えていきましょう。全ては自己責任、家族がいるなら慎重に結局のところ、どんな部屋に住むかは自己責任の元で、本人の自由です。ただ、独身なら本人の問題で済みますが、家族がいるとそうはいきません。年収の3割以内の賃貸なら大丈夫ともいえず、身の丈に合わない賃貸料が原因で教育費が足りなくなることもあります。あまりにボロい住居には住みたくない一方、将来的な貧困・困窮も避けたいものではないでしょうか。ぜひ人生全体でも、お金に関するバランスを取るよう心がけましょう。マンション価格を考える時も住宅費以外を考えようここからは、家賃に似た「購入」についてお伝えします。家賃と同じくマンション価格や住宅ローンの適性額を考える時も、実は住宅費以外が重要です。特に最近は、身の丈に合わない住宅ローンを組んでしまったばかりに教育費が不足する事も多くなっていますからね。販売現場では「現在の家賃と比べたローン額」で、支払えそうかどうかを考えさせるケースも多いです。あるいは、ここでも3割の目安と比べてどうかで考える方も多いといえます。しかし肝心なのは住居費以外ですから、ここは慎重に考えましょう。特に購入の場合は、賃貸と違って引っ越しや売却が簡単ではありませんから、尚更です。賃貸以上に慎重に考えて、適正な金額の不動産を購入していきましょう。理想はライフプランを立てての実行がおすすめ賃貸でもそうですが、購入の場合は生涯で一番大きなお金が動きますから、失敗すると致命的といえます。このため、できればしっかりとしたライフプランを立てて実行することが理想的です。近くのFP(ファイナンシャル・プランナー)に相談・依頼してみましょう。なお、「住居費以外に必要なお金とは何があり、いくら必要か」自体、一般の方には考えたり調べたりすることも困難です。そういう意味でも、購入時はプロの力を借りることをおすすめします。[adsense_middle]購入時は税金など他の支出もしっかり考えて最後は、購入時の注意点についてお伝えします。先ほども触れましたが、住宅購入時は「現在の家賃と住宅ローン額との比較」のみで考えがちです。その方がシンプルに考えられますし、簡単ですからね。しかし住居費以外は当然に、そもそも家賃と住宅ローンが違いますから注意が必要です。具体的には、家賃と比べて以下のような支出が増える事になります。固定資産税火災保険共益費や管理費初期費用(登記や手数料)家賃でも必要な場合もありますが、基本的に購入時のほうが金額も大きいです。それに毎月は小さな違いであっても、数十年も続けば大きな違いになります。ぜひ、将来的な視野を持って考えていきましょう。最低限、ローンが終わる頃まで想定しよう一般的な住宅ローンは35年返済で組みます。ということは、35年先まで考えるのが基本です。人生は何が起こるか分からないとはいえ、何も起こらなかったなら大丈夫なのでしょうか?仮に住宅ローンの支払いは大丈夫であっても、その他の支出に影響が出ることも多いです。最近では退職金がない・少ないことも多く、定年後も住宅ローンが残ることも多いので尚更といえます。最低限、ローンが終わる頃まで想定して購入を考えていきましょう。昨今の年収は2極化、家賃も柔軟に考えよう昨今は格差社会と言われ、年収も2極化傾向にあります。このため、家賃も住宅ローンも柔軟に考えることが必要です。3割を上回っても大丈夫なこともある一方、下回っていても家計破綻することもあります。年収以外に、住居費以外のお金や将来に必要なお金を考え、適正な家賃を考えていきましょう。
2019年12月13日妊娠してうれしい反面、不安に感じることも出てきました。それは、お金のこと。出産にかかる費用や教育費など、子どもが生まれれば何かとお金が必要になります。でも自分は、仕事を辞めるか、産休に入らなければいけない状況。貯金もあまりない……。これまでと同じ収入を得ることができないので、家計を見直す必要が出てきました。そんな私が、出産前に100万円貯めることに成功! その方法は、無理のない節約でした。 夫婦でお金の感覚を擦り合わせる 私は倹約家だったのですが、夫は節約や貯金に無頓着な浪費家タイプでした。貯金するには夫婦での協力が必要なため、夫の金銭感覚を変えるところから始めました。私に任せきりだった家計を夫にすべて公開し、私が産休に入ったら夫の給料だけでやりくりしなければいけないことを伝えて危機感を持たせました。そして、夫は生活費がどれくらいかかるのか知らなかったので、買い物に付き合わせて食費や雑費を把握してもらったのです。夫の貯金意欲を高めるため、「子どももお金に不自由なく過ごせるようにして、5年後には家も欲しいね」と一緒に夢を膨らませました。その結果、夫と金銭感覚を擦り合わせることができ、今では貯金や節約に協力してくれています。 楽チン! 挫折しないズボラ家計簿 貯金のためには家計簿をつけ、細かく収支を把握する必要がありました。それまでは家賃、水道光熱費、通信費、食費、娯楽費、被服費、美容費などに細かく分けていましたが、「外食は食費? 娯楽費? 化粧品は日用品費? 美容費?」と迷ったり、どの項目にも入らないお金が出てきて結局挫折していたのです。項目を減らせば家計簿を続けることができるのでは? と思い、3つの項目に分けることに。家賃・水道光熱費・通信費・食費などは「生活に必要な消費」、娯楽費・外食費・被服費・美容費などは「浪費」、本を買う・セミナー参加などは「投資」と分けていくと、お金の無駄がわかりやすくなりました。家計簿がシンプルになったので、今も続けられています。 使うお金と削るお金を考える以前節約のことばかりを考えて、食費や日用品費など必要な物に使うお金まで減らしてしまったことがありました。たしかに節約はできましたが、欲しい物を買えないストレスで心身共に疲れてしまったことも……。我慢ばかりで不満が溜まってしまうと、楽しい生活を送ることができないと考え直したのです。お金は、何に使って、どこを削るかを考えることが大切だと気が付きました。私も夫も食べることが大好きなので食費は削らず、あまり興味のないレジャー費や通信費を削ることが家族みんながストレスなく笑顔で過ごせる節約方法だったのです。 私は妊娠がわかったとき、うれしいけれど不安がいっぱいで、その不安要素の1つが“お金”でした。夫婦で協力して無理なく節約し、貯金に成功。そうすることで不安が減り、夫との絆も深まったような気がします。著者:中道麻智子一児の母。管理栄養士として給食を作っている。管理栄養士の知識を生かした記事や、初めての妊娠・出産・育児で学んだことを中心に記事を執筆している。
2019年12月04日安いものを見つけて、つい買ってしまったことはありませんか?値段が安いと、反射的に手が伸びてしまうということは、普段節約を心がけているとかえってありがちではあります。でも、買ってから後悔することもありますよね。よく考えてみたらそんなに必要じゃなかった、とかすぐに壊れて買い直さなくてはならなくなった、とかいうことがあると、「安物買いの銭失い」という言葉が脳裏に浮かんだりします。ここでは、その言葉の解説やそういう事態に陥ってしまう心理、そうなってしまわないための方法について解説していきます。「安物買いの銭失い」の読み方と意味についてこの言葉は、たまに目にすることもありますが、あらためてその内容を問われると、あまりはっきりとはわからないかもしれません。そこで、まずは意味と内容から解説していくことにします。「安物買いの銭失い」の読み方まず、この言葉の読み方ですが、「やすものがいのぜにうしない」と読みます。「かい」ではなくて「がい」と読むことに注意しましょう。また、「せん」ではなく、訓読みで「ぜに」と読みます。「安物買いの銭失い」の意味では、この言葉は一体どういう意味なのでしょうか?これは、「値段が安いものは低品質だったりするので、修理をしたり買い直しをしたりすることになり、かえって高くついてしまう」という意味になります。「安売り量販店で、驚くほど安い腕時計を買ったら、すぐに壊れた。安物買いの銭失いだったな」などという使い方をします。類義語・対義語の紹介まず、この言葉の類義語を挙げます。「安かろう悪かろう」という言葉が割と有名ですね。あとは「安いものは高いもの」などともいいます。いずれも意味は同じです。次に対義語ですが、「高かろうよかろう」になります。これは「値段の高いものは品質もよい」という意味です。英語では何という?最後に、英語では何というのかを紹介しておきます。「Penny-wise and pound-foolish.」です。1ペニー (1/100ポンド) の使い方をけちって、1ポンドで間抜けな使い方をする、といったことわざです。そんなふうに言われてしまう買い物をする心理とは?節約を心がけているのであれば、そんな間の抜けた買い物の仕方はしたくありませんよね?でも、往々にしてそういうことになってしまう場合があります。特に、節約を頑張っている場合に、残念ながらこういう事例が多く見られます。どうしてそんなことになってしまうのか?それには、下記の四つの心理が関係しています。お買い得と言われて飛びついてしまうまとめ買いでたくさん買ってしまう安かったのでぞんざいに扱ってしまうよく調べずに値段だけで決めて買ってしまう以下で、それぞれについて実例と解説を示していきます。お買い得と言われて飛びついてしまうまずは、「お買い得と言われて飛びついてしまう」心理についてです。スーパーに夕方などに夕食の買い物にいくと、「今だけ半額!」などという声がスピーカーから流れてきます。さあそうなると「えっ、半額?これはどうしても手に入れなければ!」と売り場を目指して駆けてゆき、目当ての商品を手にすると、よく見ないでレジへ直行します。家に帰ってよく見ると、古くて傷んでいるんですよね。味もよくありません。「買うんじゃなかった」と後悔することになります。これは、お買い得にするにはそれなりの理由があるんですよね。例えば、古くなってしまった食品などは、店としてはできるだけ処分したいわけです。売れ残れば丸損ですので、半額にしてでも売り切りたいわけです。そこを理解しましょう。まとめ買いでたくさん買ってしまう次に、「まとめ買いでたくさん買ってしまう」心理についてです。ネットで消耗品を買う時に、商品を選択すると「○○個で○○円off。付録も付けます」などと書いてあり、値段も多く買えば買うほどお得になるように設定されています。実店舗で買うのとは違い、持って帰るのに重い、ということもありません。なので、ついたくさん買ってしまいます。いざ家につくと、そんなに大量にいらないし、置き場所に困ってしまいます。これも、店側の都合を考えるとからくりがわかります。要は、店側では早く大量に処分したいわけです。あまりにも割引率の大きな商品の場合には、旧モデルや死筋商品の可能性もあります。そうなると、あまり魅力がないですよね。安かったのでぞんざいに扱ってしまうそれから、「安かったのでぞんざいに扱ってしまう」心理もあります。これは、100均の店で買った商品で起こりがちです。100均の店で売っているのは、当然ながらほとんどが100円(税抜き)で売られています。となると、どうしても品物を選ぶときにも「まあこれくらいでいいか」となってしまいがちですし、買ってからもあまり思い入れもないので、ついぞんざいに扱ってしまいます。でも、壊れてしまったら、「次も100均で」とはならないでしょう。壊してしまった、という気持ちが残り、「次はお金をかけてでも壊れないものを」となり、高いものを買うことになります。最初からそれを買っておけば、100均の店に行く手間も、壊れて嫌な思いをすることも、そしてもちろん100円の無駄もなかったはずです。よく調べずに値段だけで決めて買ってしまう最後に、「よく調べずに値段だけで決めて買ってしまう」心理について解説します。「時間がない。とりあえず安いやつを選んでおこう」という気持ちになることです。これは、仕事の合間に時間がない時に小物を買う、といった場合に起こりがちです。時間がないので、とりあえず安いものを選んでしまうわけです。これは私の場合を紹介しましょう。私は初めて仕事で海外出張でドイツへ行く際、成田空港でパスポートケースを買い忘れたことに気づきました。旅先で移動の際、パスポートを持ち歩く必要があるので、パスポートケースがどうしても必要です。仕方がないので、空港の売店で安かったものを買って持って行きました。今手元にあるので見ていますが、オレンジという、普段であればまず選ばないような色のパスポートケースです。このように、値段だけで買ってしまうと、しっくりしない、持っていても気分の良くない品物を手に入れてしまうことになります。銭失いにならないための意思と行動それでは、このような買い物をしないためには、一体どのような意思を持って、どういう行動をとればいいのでしょうか?以下では、そうした銭失いにならないための賢いお金の使い方を、買う商品の種類別に紹介いたします。[adsense_middle]100均での買い物の場合100均の店に入るのですから、無論入店までは「コスパのいいものを買ってやろう」というような気持になっていると思います。それは悪いとはいいませんし、そこに楽しみもあるでしょう。ただし、入店して商品選びの段階になったら、そうしたゲーム感覚は一旦捨てて、商品を手に取ったら「本当に欲しいのかどうか」を自問するようにしましょう。100円のものであっても、愛着の持てる品物を選ぶのがポイントです。そうすれば、買ってからもぞんざいに扱うことなく、値段以外の価値をその物に見出して大事にするでしょう。食べ物を買う時次に食べ物をスーパーなどで買う場合ですが、たとえ夕方以降で「〇%引き」になっていても、「食べたくないものは買わない」と決意することが大事です。逆に、どうしても食べたいと思ったものは、少し高くても思い切って買うようにしましょう。その食品は、あなたの体が栄養として欲しているのです。なお、空腹時にはなんでもいいから食べたいという気持ちになるため、なるべく空腹時を避けて買い物に行くことをおすすめします。洋服など身に付ける物を買う時洋服など身に付ける物を買う時には、値段にとらわれてサイズ確認を忘れないようにしましょう。「そんなことあるわけない」と思われるかもしれませんが、私は失敗したことがあります。ネットで靴を買う時、もちろんサイズは確認して買いました。ただし、安さに目がくらんで幅を無視してしまったんですね。普段3Eの靴を履いているのに1Eの靴を買ってしまいました。もちろんきつくて、しばらくして捨てました。また、流行に左右されるのではなく、自分が身に付けたいかどうかで購入を判断しましょう。流行が過ぎると捨ててしまうことになりますしね。そして、サイズがすぐ合わなくなる子供服などでは、メルカリやレンタルなどで気に入った服を見つけるのも手です。家具など高級品を買う場合家具などの高級品を買う場合には、それこそ値段よりも自分が気に入るかどうかで購入を判断しましょう。長く使うことになるので、気に入らないと不快感が長く残ることになります。ただし、こだわりがないのであれば、究極の手段としてミニマリストのように「持たない」という選択もあるでしょう。現代ではそれでも生きていけるようなオプションも揃いつつあります。まとめ:「安物買いの銭失い」は節約の大敵です「安物買いの銭失い」について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?「節約するつもりが、かえって高くついてしまった!」こんなことは避けたいですね。そうならないように、心がけと行動をしっかりと定めて、賢くお金を使うようにしましょう。
2019年11月29日お正月になりますと、子供を持つ親御さんや親族に子供のいる方、または知り合いにお子さんがいらっしゃる方は、悩ましい気持ちになるのではないでしょうか?そう、「お年玉としていったいいくらお金を渡しておけばいいのか?」が気になってしまいますよね。また、特に年頃のお子さんがいる人は、「渡したあとのお金の管理をどうしようか?うちの子供は金遣いが荒いので、すぐに無駄遣いしてしまうかも。でも、あんまりうるさく言うと、本人も成長しないし...」ということが気になります。そこで、この記事では、お年玉について学年別の相場地域や立場による金額の違い渡した後のお金の管理以上について解説していきます。お年玉を渡す金額の年齢別平均額を調査した!まず、一番気になるのが「年齢・学年ごとに、一体いくら渡せばいいのか」ということではないでしょうか?あんまり多く渡してしまっても教育上良くないでしょうし、少なすぎても子供がかわいそうです。といっても、なかなか判断が難しいですよね?そこで、ここでは様々な調査結果をもとに比較・検討して、学年別の平均額を算出いたしました。お子さんに渡す時の参考の一助になれば幸いです。幼児・未就学児に渡す金額の平均額調査結果あなたが幼児だったころの記憶を辿ってみて下さい。お正月にお年玉をもらったという記憶をお持ちの方、いらっしゃいますでしょうか?おそらく、あまりいないと思います。実際、未就学児にはお金を渡さない、という場合も多いようです。もらっても使えませんしね。ただし、幼稚園くらいになると、渡す場合もあるようです。その際の平均額を調べますと、850円という結果が得られました。大体500円から1,000円の間でしょうか、そのあたりが妥当のようです。小学生に渡す金額の平均額調査結果子供が小学生の場合の平均額ですが、これは1~3年生の低学年と4~6年生の高学年に分けて考えた方がいいでしょう。実際低学年はまだまだ子供ですが、高学年になると、特に女の子などは思春期を迎えるので子供扱いは多少控えた方が良いようです。まず、低学年の平均金額ですが、1年生:1,200円2年生:2,000円3年生:2,800円となりました。ただし、2,000円のように割り切れる数は良くないと思われる方は、1,000円から3,000円の間を選んで渡すとよいでしょう。次に高学年の場合ですが、4年生:2,800円5年生:3,200円6年生:3,600円が平均額という結果が出ました。だいたい3,000円から4,000円くらいが妥当というところでしょうか。中学生に渡す金額の平均額調査結果続いて、中学生の場合の平均額です。あなたにも記憶があるかもしれませんが、普段は反抗期真っ盛りで親の言うことなど聞きもしないのに、お金をもらう時だけは従順になって「ありがとう」などと言うのもこの頃ですね。1年生:4,200円2年生:4,600円3年生:5,000円というのが平均値です。まあ4,000円~5,000円というのが相場でしょう。高校生・大学生に渡す金額の平均額調査結果高校生や大学生になってくると、渡す金額も大きくなって親の懐を直撃しますね。まずは高校生の平均額ですが、1年生:5,000円2年生:7,500円3年生:10,000円となりました。だいたい5,000円から10,000円というのが一般的です。次に大学生ですが、ここは後で述べますが「もう渡さない」というパターンもあり、浪人・留年などということもありますので学年別には分けません。10,000円というのが平均額でした。このように金額を見てきましたが、驚いたことに何十年も前に、私が各学年でもらっていた額とほとんど変化がありません。いかに日本がインフレが進まず、経済が停滞しているのかがこんなところにも表れていますね。お年玉の地域・立場による違いについてここまで、各学年における平均額という観点で見てきましたが、一方各地域や立場によって金額に違いがあったりするのでしょうか?以下では、そうしたことに関して金額の平均ではなく、ばらつきに着目して説明していきます。[adsense_middle]いくつになるまで渡せばいいのかまずばらつきが見られるのが、「いくつになるまで正月にお金を渡すべきなのか」という点に関してです。まず、「成人になったら、もう渡すのはやめよう」という考え方があります。具体的には、18歳、20歳までですね。ただし、大学生の場合にはまだ定収入があるわけではなく、一般には手持ちのお金が少ないので、卒業までの22歳やそれ以上までお金を渡す、というケースもあります。ただ、これに関しては各家庭や渡す側がそれぞれで判断すればいいかと思われます。他人もとやかく口を挟むべきではないでしょう。私の場合は盛大に浪人をしていましたので、浪人中はお年玉をもらいましたが、大学入学後はアルバイトもしていましたので「いらない」と言って断りました。地域によって渡す金額に違いはあるのか?これも、都道府県によって多少金額にばらつきがあるようです。ただし、地方だから少ない、都会だから多いといった相関関係はないようですね。これも、渡す側が金額を各自で設定してしまって構いませんが、特に子供が小さいうちなどは他の子供よりあまりに少ないとかわいそうです。その頃は、多少周りに金額を合わせるなどの配慮をしたほうがいいでしょう。あげる方の立場によって金額に差がある?次に、あげる方の立場による金額の差について考えてみましょう。これは、あなたの経験を思い返してみれば明らかかもしれません。子供の頃、お正月に年始回りをしたとき、誰からもらうお年玉が一番多くて楽しみでしたか?もちろん、おじいちゃん、おばあちゃんですね。ポチ袋に「○○ちゃんへ」というおばあちゃんの手書きの文字が書かれていたのもなつかしい思い出です。そして、叔父さん、叔母さんなどはまだ若いのであまり期待もせず、実際親からもらうよりは金額が少なかったでしょう。「まあそんなものだろうな」と気にしなかったと思います。自分が祖父・祖母や叔父・叔母になった時のお年玉のあげ方の基準は、まさにそれでいいわけです。立場をわきまえて、金額を決めるようにしましょう。もらったお年玉はどのくらい子供に渡す?次に悩ましい点は、渡した後のお金の行方についてです。「自分の子供に、もらったお金をどう使わせようか?」と考えてしまいます。そのお金を全部子供の管理に任せてしまってよいのか、特にもらった金額があまりに多額な場合には心配になりますよね。そこで、以下ではお金の管理方法について説明していきます。全額親が管理する場合もあるまず、特に子供が小さいうちは、まだまだお金の使い方がわからないことも多いです。そこで、親がいったん全部管理するというやりかたもあります。それは各家庭の方針ですので、それが悪いわけではありません。ただし、子供が大きくなってきますと、子供にも自我が芽生えますし、お金の管理の仕方を学ばせるためにも段々と管理はしないようにしていく方がいいでしょう。子供はいつかは親から離れていくものですから。部分的にお金を子供に渡す場合とはということで、ある程度子供が大きくなってきたら、一部は子供にお金を渡して使い方を学ばせるとよいでしょう。特に毎年高額なお金をもらっている場合には、いっぺんに全部管理させるのではなく、親が一部を銀行口座に預けるなどある程度管理したほうがいいかもしれません。割合は、子供の金遣いの荒さに応じて変えましょう。全額子供に渡しても差し支えないのか子供が成人に近くなると、もう自由にさせるためにもお金は全額渡してしまってよいでしょう。ただし、子供がお金にしっかりしていて、もう大丈夫だと親が判断すれば、もう少し小さいうちから全額渡してしまってもかまいません。その際、高額であればその子のゆうちょ口座の開設をサポートしてあげてもいいでしょう。その家庭でのルール作りの大切さ色々と申し上げてきましたが、一番大事なのは子供の性格と親の考えに合わせて、各家庭で管理のルールを決めておくことです。それがしっかりしていれば、あとあと問題になることはないでしょう。ただし、一度決めたルールは親の都合で勝手に変えないことが大事です。これに関しては、私に嫌な経験があります。私が小学校低学年のころ、母親が「お年玉を銀行口座に入れてあげる。好きな時に出し入れしていい」と言われたので、お小遣いまで貯めて母親にせっせと渡していました。すると、高額になって母親が青ざめていました。ある日、「あのお金はお前の将来のために、自分(母親)が取っておく」と言われ、取り上げられました。それからは、お金はもらったらもらっただけきっちりと使うようになったことは言うまでもありません。あれは本当に良くなかったですね。あなたはそんなことはしないでください。まとめ:お年玉の相場についてお年玉の相場について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?子供にいくら渡していいのかと、色々と気に病むことがあるかもしれませんが、なあに、実は自分がもらっていた額をそのまま子供に渡せばいいんです。これに関しては、日本は安定または停滞しているので自分のケースが参考になるわけですね。
2019年11月23日今回のテーマは「年収3000万円」です。さて、皆様どのようなイメージをお持ちでしょうか?とにかく高収入で、タワーマンションの高層階に住み、日本の人口のほんの一部しか存在しない「お金持ち」というイメージを持たれる方が多いと思います。では、その実際はどうなのでしょうか。早速、概算の手取り額や家族形態などから、実際の生活レベルについて検証していきます。年収3000万円の割合国税庁「民間給与実態統計調査」によると、年収3000万円の世帯は全給与所得者の内0.2%以下であることがわかります。この調査は、年収を100万円~200万円で階級別に区分けし、その階級における人数と全体に対する割合を示していますが、残念ながら年収2500万円以上は人数も割合も少なすぎるため一括りにされています。つまり「0.2%」は年収2500万円以上の全体の数値であり、内訳として年収3000万円がどの程度含まれているかまでの詳細な数値は不明です。国税庁「民間給与実態統計調査」とは、自営業者や国家公務員などの公務員を除外し、給与所得者(サラリーマン)の給与を企業の規模や従業員数などで区分し、さらに年齢や勤続年数など細かなデータから調査しているものです。年収3000万円の手取り額は?日本は累進課税制度を導入しており、稼いだら稼いだ分だけ納税額も増えます。簡単に言うと、給料に見合った額の税金を納めなければいけないシステムとなっています。さらに社会保険料なども引かれますから、年収3000万円の方であれば、だいたいこの内の3〜4割程度を引かれた後の額が手取り額です。つまり、手取り額は概算で1800万円~2000万円あたりであると推測されます。給与所得者の平均年収である年収500万円前後の場合は、手取り額が年収の2割程度引かれた後の額が目安です。たとえば年収500万円の場合、手取り額は約400万円あたりであるとわかります。手取り月収は約160万円前後手取り年収が1800〜2000万円とした場合、単純に12月分で割ると手取り月収が160万円前後とわかります。これにボーナスを含めていませんので、ボーナスも含める場合は手取り月収が130万円前後になる場合もあります。いずれにしても手取り月収が100万円を切ることは考えにくいので、やはり高収入であることには変わり有りません。年収3000万円の方の手取り月収は160万円前後とわかりましたが、これは年収200万円の方の手取り年収とほぼ同額です。つまり、年収3000万円の方の一カ月の手取り額で、年収200万円の方の一年分の生活費になるということですから、手取り月収160万円がいかに大きい額であるかご想像いただけるのではないでしょうか。年収3000万円の税金年収3000万円という高所得者の場合、税制の優遇が受けられない場合があります。ここからは、優遇を受けられる控除と、受けられない控除を紹介します。適用される税金の控除年収に関係なく控除や優遇を受けることが出来るものの一例は以下の通りです。基礎控除小規模共済等掛金控除(iDeCoなど)医療費控除生命保険料控除寄付金控除(ふるさと納税など)制限のある税金の控除年収基準に抵触し、税制の優遇を受けることが出来ない、又は制限のある代表的な控除は以下の通りです。配偶者控除児童手当高等学校等就学支援金制度住宅ローン控除は使えない?住宅ローン控除は「年間の所得が3000万円以上」である場合には優遇を受けることができません。しかし、ここで注意なのは「年収3000万円」ではなく「年間所得3000万円」が基準であることです。年収3000万円から、給与所得控除などを引いた残りの額を「所得」といいますので、少なくとも年収3000万円の方は、それよりも所得が低くなります。つまり年収3000万円の方の所得は3000万円以下という事になりますから、住宅ローン控除を受けられるということです。[adsense_middle]年収2000万円以上は確定申告が必要!通常、サラリーマン(民間給与所得者)は勤務先によって年末調整が行われるため、住宅の新規購入時の初回のみや医療費控除など特殊な場合を除いて、確定申告をする必要はありません。しかし、サラリーマンであっても年収2000万円以上になると年末調整を行うことが出来ない決まりになっています。従ってご自身で確定申告をする必要があります。この際は、上記の控除などを参考に、控除の申請漏れのないように努めましょう。年収3000万円の代表的な職業年収3000万円を生み出す職業とは、どんなものがあるのでしょうか?一般的には「医者」「弁護士」「税理士」などの難関国家資格を保有している職種が挙げられますが、このような特別な資格が無くてもサラリーマンで年収3000万円を稼いでいる方も一部には存在します。具体的にどのような職種があるのでしょうか。外資系企業勤務の場合外資系企業に勤務して役職についている方はもちろんですが、エンジニアやセールスマンとして現場の最前線で働いている職種でも、年収3000万円を稼いでいる方が居ます。証券会社や大手有名企業がほとんどですが、国内企業よりも外資系の方が年齢的に若くして年収3000万円に到達する場合が多いようです。国内企業の営業職の場合国内企業勤務で自動車販売、金融関係、不動産関係の営業職の方でトップセールスの場合、年収3000万円を稼いでいる方もいます。営業職の給与システムとして、一部固定給で、あとは営業成績に応じてドンドン上乗せされていく場合がほとんどです。つまり、給料の上限がありません。資産家のお客様や法人向けの大きい契約が決まった場合などは、かなり給料に反映されます。ただし営業職の場合は「成果主義」なので、年収3000万円を毎年キープするのは大変な労力となります。一部上場企業の役員など国内企業でも、上場企業の役員の場合は職種にもよりますが年収3000万円を超えている場合もあります。ただし、かなりの大企業であることが予想されますから、上に書いたような「国内企業の営業職」の場合よりも遥かに人数として少ないと推測されます。年収3000万円の仕事傾向ここまでで、どのような職業が年収3000万円であるかを検証しましたが、これらにはある傾向があります。各職業の内容から、年収3000万円を生み出す仕事についてまとめていきます。個性を生かす仕事の場合が多い医者や税理士、弁護士など、難関国家資格を保有しているだけではなく、そこから個々のやり方で仕事を切り開いていく方がほとんどです。また、年収3000万円の例として、文化人や著名人も挙げられますが、これこそ「個性を生かす仕事」です。サラリーマンで年収3000万円の場合は営業職であることがほとんどですが、営業もやはり同じ傾向で、大いに個性を生かしていく仕事です。このことから年収3000万円といえば、他に真似のできない、その方だけのスキルで仕事をしている場合が多いようです。年収3000万円世帯の住居費通常、日本の平均年収500万円前後くらいであれば、月収の2割以下の住居費であれば生活費全体とのバランスが取れて理想である目安とされています。この目安の計算にあてはめると、年収3000万円で手取り月収160万円の場合、月に30〜40万円程度であれば住居費として出費しても他の生活費に影響を与えないということになります。[adsense_middle]住宅ローンの上限は?住宅ローンの上限額は、各金融機関のHPにて無料で試算することが出来ます。前年の年収と、住宅ローン以外の借入額などを入力するとすぐに借り入れ上限の目安がわかります。例として、年収3000万円で他に借り入れがないとし、期間30年の住宅ローンを組むとした場合、借り入れ上限額は1億5000万円~2億円という試算結果でした。上限2億ともなれば、高級住宅街や一等地の高層マンションを購入できる金額です。年収3000万円の生活水準年収3000万円は、もろもろを差し引いたら2000万円前後で生活していく計算になります。生活水準という観点からひも解くと、自家用車は高級普通車または有名外国車を保有している世帯が多く、住居形態でいえば一等地に購入している方がほとんどではないでしょうか。ここからは、世帯形態別に詳しく生活水準を紹介していきます。独身世帯独身で年収3000万円とは、かなり裕福な暮らしが可能です。車も外国産の人気車を保有できますし、都心の人気エリアにマンションを購入することも可能です。ただし、年収3000万円の方の交友関係も同レベルであることがほとんどでしょうから、遊興費など一回当たりの出費がどうしても大きくなってしまうことが懸念されます。このことから収入は大きくてもなかなか貯金が出来ない方が多いのも事実です。長生きの時代に突入しましたので、老後の為にも少しでも多くの預貯金を残すために、先取り貯金をすることをオススメします。あらかじめ毎月決まった額を自動振替で貯金に回す制度を利用して、たとえば銀行の定額預金やNISAなどの投資信託をスタートし、資産運用しながら貯めていくなど「手元にお金が入る前に毎月定額を必ず貯金する」という工夫をしていきましょう。結婚生活ご夫婦ともに働いていて、世帯年収として3000万円なのか、世帯主のみが働いていて年収3000万円なのか、いずれかによって結婚生活の内容が変わってきます。共働き夫婦で世帯年収3000万円の場合、いわゆる「パワーカップル」に該当します。パワーカップルの場合、それぞれが仕事上で昇格するなどで、現在年収3000万円でも今後はもっと増えることも考えられます。退職後の生活レベルを現役世代からなるべく落とさないためには、いくら年収3000万円という高所得であっても、やはり老後のために貯金をしておく必要があります。パワーカップルとは、それぞれが高所得者である共働き夫婦のことを指します。パワーカップルの概念は色々ありますが、一般的には「夫婦のどちらも年収700万円をこえていること」や「夫婦の合計所得が年収1400万円をこえている」などが挙げられます。子供にかけるお金の考え方年収3000万円世帯では、税金についてのまとめの項でも書きましたが、子どもに関する税制上の控除や公的な手当を受けることが出来ません。高所得ゆえの唯一のデメリットと言えます。しかし、それを補えるだけの十分な収入がありますから、教育費にお金をかけることに関してあまり気にならない方も多いでしょう。年収3000万円で生活をしているご家族であれば、教育費をかける事に抵抗が無く、早い時期から海外へ留学させるなど高度な教育を受けさせている方がほとんどです。年収3000万円の割合・手取り・生活レベルに関するまとめいかがでしたか。年収3000万円とは、給与所得者の内0.2%以下しか存在せず、代表的な職業も難易度の高い仕事ばかりでした。年収3000万円のハードルはかなり高そうですが、税制優遇の面でいえば全世帯の平均年収(約500万円)くらいの方が多く優遇を受けることが出来ます。今すでに年収3000万円の方は預貯金をしっかりすることと、一般の金銭感覚を失わない努力をしていきましょう。現役世代で年収3000万円の裕福な生活を送っていると、リタイア後にいきなり生活水準を落とすことは酷なものです。老後もゆっくりお金の心配をせずに暮らせるだけの預貯金をすることは十分に可能ですので、是非若い内から資産運用も取り入れながら効率の良い貯金をしていきましょう。いずれの方々にも参考になりましたら幸いです。
2019年11月07日国税庁の調査によると、自営業者や公務員などを除く民間企業に勤務している方の内、実に半数近くの方が年収300~400万円です。そのような中、今回のテーマである「年収1500万円」とは一体勤労者の何割程度を占めているのか、そして手取りの年収や税金などはどうなっているのか等を項目別にわかりやすく検証していきます。記事中、国や公共機関のデータも紹介しながら進めていきますので、より具体的にイメージできるかと思います。データから見る年収1500万円年収1500万円とは、かなりの高収入であることは容易にわかると思います。この高収入をより具体的に理解するために、あらゆる角度から年収1500万円に関するデータを紐解いていきます。今回は国税庁の調査結果を主に利用します。国税庁・民間給与実態統計調査(平成30年分)この調査報告書の20ページ目に【給与階級別分布】がまとめられています。簡単に言うと、年収を100万円区切りで階級に分け、その階級にどの程度属しているかを人数と割合で表示しています。この中で年収1500万円が該当するのは男女合計の【1000万円超〜1500万円以下】です。調査結果として、年収1500万円前後の方は、割合で言うと全給与所得者のうち3.6%に当たるということです。同調査では直近5年分の推移を表にまとめて確認できますが、この年収の階級は3%台を推移しているということがわかります。企業規模別の給与階級別構成割合同調査のうち、別の角度から年収1500万円について知ることができます。調査報告書22ページに【企業規模別の給与階級別構成割合】という結果がありますが、これは企業の資本金や個人またはその他の法人など、企業の構成別に年収をまとめています。ここでは、どの業種だと年収1500万円の人が多いのか参考にすることが出来ますが、一番多いのは【資本金10億円以上の企業】に勤務している方ということが調査結果よりわかります。ただし、一番多いとはいえ、そもそも年収1500万円の方の割合は勤労者の内の3%程度ですので、非常に少ないという事だけ覚えていただくと良いでしょう。資本金10億円の会社とは「大企業」「大会社」のことです。厳密には資本金5億円以上(または負債合計200億円以上)のことを大企業・大会社と呼びます。年収1500万円の職業とは?年収1500万円を超える職業として一般的に挙げられるのは「医師」「弁護士」「公認会計士」「税理士」などです。商社勤務や金融機関勤務でも年収1500万円の方も当然いらっしゃいますが、企業の資本金や規模によって大きく差があります。さらに勤続年数も長く、何かしらの役職についている場合がほとんどでしょう。会社員の中でも1500万円を目指すことは可能で、不動産会社や金融機関に勤務するサラリーマンの内、営業職の方で1000万円~1500万円の年収の方は多くいらっしゃいます。年収1500万円の手取り額は?年収1500万円だけに限らず、年収からだいたいの手取り額を知るには「年収の2割程度を差し引いた金額くらい」と考えると良いでしょう。この後、税金のことは詳しく紹介しますが、日本の税制は累進課税制度というシステムを取り入れているため、年収1500万円の方は年収が高い分、引かれる税金も高額となります。従って年収1000万円以上の高収入の方の場合、手取り額の目安としては「年収の3割程度が差し引かれる」と考えた方が無難です。つまり、年収1500万円の手取り額は1000万円前後であると推測されます。手取り月収は約84万円手取りの年収が1000万円程であるとした場合、単純に12月で割ると一か月あたり約83万円ということになります。ただし、均等に割っただけであり、ボーナスは加味していません。夏冬ボーナス分を引いた場合は、だいたい手取り月収が70万円前後になると推測されます。独身世帯の場合独身で年収1500万円というと、かなり贅沢な暮らしができると推測されます。その方の年齢にもよりますが、独身で1500万円の年収があれば早い段階でマンションや自家用車を購入しているのではないでしょうか。また、これからご結婚などを考えるにあたり、少なくとも金銭面の不安はほぼ無いと考えて良いのではないでしょうか。[adsense_middle]住宅ローンの計算もし独身の内にマンションや一戸建てを購入するとした場合、住宅金融支援機構のウェブサイト内「フラット35」のページにて、現在の年収や希望借入金額などから各種シミュレーションをご活用ください。同シミュレーションにて年収1500万円でいくら借り入れできるか計算してみたところ、フラット35の借入上限額8000万円に達してしまい、それ以上は計算できませんでした。(金利1.2%として、他の借り入れが無いものとした場合)その他のローン額によって借入額が変わるフラット35のシミュレーションでは、他の借り入れ状況を入力する欄があります。ここに現在の借り入れがある場合は具体的に入力しましょう。そのことで、シミュレーション結果がより具体的になります。その他のローンには、自動車ローン、教育ローン、他社での住宅ローン借入額などが含まれます。既婚・ファミリーの場合既婚の方で世帯主のみが働いていて年収1500万円だとしても、夫婦またはご家族で特に不自由なく生活を送ることが出来るでしょう。ただし、この後の税の項目でも詳しく書きますが《児童手当》《保育料無償》などの一部が利用できませんので、ご自身の家計の中から捻出しなければなりません。このことから、お子様の人数や年齢によっては、大幅に生活レベルが高い暮らしをしているとは言えない場合も考えられます。パワーカップルとは近年「パワーカップル」という言葉を耳にする機会も増えてきました。一般的なパワーカップルの定義として、夫婦共働きで世帯収入として1000万円超であったり、夫婦それぞれの年収が6〜700万円を超えているご夫婦のことを指します。昭和から平成に入り、女性の働く環境が著しく改善しつつあることなどが、このパワーカップルが近年増えている背景にあります。年収600万円でも、日本の平均年収500万円程度を大きく上回っており、十分に高収入の部類に入ります。子育てにかかるお金子育てにかかるお金は、オール国公立だとしても大学卒業までに1000万円は最低でも必要です。私立進学や他県での一人暮らしの場合は、さらに1000万円〜2000万円は教育費として必要となってきます。これは年収に関係なく、子ども一人当たりに換算しています。年収1500万円世帯の子育てで考えられることは金銭的に不自由がない場合が多いので、教育費に関して出費が増えるご家庭も多いのではないでしょうか。お金をかけて良質な環境を整えることは、お子さんの将来の選択肢を限りなく広げることになりますから、家計に負担のない範囲でご家族の意思通りに進められても良いと考えます。税金の注意点ここまでにも書きましたが、年収1500万円は紛れもなく高収入の部類に入ります。税の基本的な考え方は「累進課税制度」といって、給料に応じた額の納税額が所定の計算式で決まりますから、高収入の方は比例して高い税金を納めることになります。この際いくつか注意点がありますので、以下で確認していきましょう。[adsense_middle]使える控除や優遇に制限あり年収が高すぎると、いくつかの税控除や優遇制度が使えません。代表的の例はこちらです。配偶者控除児童手当高校無償化児童手当年収制限がない所得税の控除年収が高くてもどなたでも平等に受けることが出来る控除の代表的な物は以下のものです。年収1500万円世帯の方も積極的に控除を活用しましょう。住宅ローン控除医療費控除(セルフメディケーション税制も可)生命保険料控除個人年金保険料控除小規模企業共済等掛金控除(iDeCo利用時など)ふるさと納税を利用して「寄付金控除」を受けることもできます。具体的な上限額はお住まいの地域やご本人を取り巻く環境によって変わります。昨今ふるさと納税については非常に注目されており、民間のホームページも多くあります。ほとんどのホームページにて返礼品の比較検討もできますし、控除シミュレーションを無料で行うことが出来ます。是非活用してご自身の控除額上限を調べてみませんか。【参考】保育料無償化も適応対象保育料無償化に関して所得制限があるのは、0~2歳までのお子さんをお持ちの方のみです。この場合は住民税非課税世帯などの制限があります。しかし3~5歳のお子さんをお持ちの場合は住民税によって制限がありません。つまり年収制限がないということですから、年収1500万円世帯の方でも、お子さんが3~5歳に該当すれば保育料無償化の対象になるということになります。貯金や保険、資産運用はどうする?年収1500万円で、手取り1000万円前後である方も、貯金や保険は必要なのでしょうか?日本の平均年収は約500万円位ですから、およそその3倍の年収の方々は、どのように貯金・保険・資産運用を考えていったらよいのか、項目別に検証していきます。貯金の目安年収1500万円の方でも、やはり貯金はしておくに越したことはありません。特に自営業で年収1500万円の方は、社会保険や厚生年金がありませんので、万が一の際の生活費として、最低でも年収と同額程度は貯金しておくと安心でしょう。サラリーマンの方でも、退職後に現役世代から生活レベルを落とさずに老後生活を楽しむためには、やはりできる限り貯金はしておきましょう。生命保険はどうする?生命保険とは、月々負担のない掛け金を支払うことで、万が一の際の大きな保障を持つことが出来る仕組みです。たとえば働く世帯のうち大半を占める年収300〜400万円世帯の方が、万が一の死亡保障として3000万円の準備をしたい場合、加入時の年齢などにもよりますが、掛け捨てであれば毎月数千円の掛け金で収まります。3000万円貯めることは決して容易ではありませんが、月数千円なら払うことが出来ます。基本的には生命保険不要一方、年収の高い世帯の方で、既に預貯金が3000万円あるとした場合、少なくとも月数千円の死亡保険に入らずとも、その金額がそのまま遺族に残りますから生命保険は必要ありません。基本的に生命保険は、預貯金などの備えがあるのであれば加入する必要はありません。年収1500万円の方が生命保険の加入を検討される場合は、現在の保有資産残高なども念頭に置いて決断されることをおすすめします。個人事業主の方で、お子さんがいらっしゃらない場合は、配偶者の遺族保障として預貯金以外にも生命保険の形でお金を遺すことをおすすめします。国民年金のみ加入の場合で世帯主に万が一のことがあった場合、遺族基礎年金の受給権が発生しますが、その条件は【子、または子のある妻】です。お子さんの居ない自営業のご夫婦の場合は、配偶者に対する遺族保障は自助努力で補う必要がありますのでご注意ください。資産運用は慎重に資産運用をする場合、生活に支障を来たさない額で運用することが鉄則です。しかし年収1500万円の方の場合「生活に支障を来たさない額」が高額である場合も考えられます。いくら生活には影響のない額であったとしても、資産運用の大原則である【分散投資】は守るようにしましょう。いくら年収が高くても、大きなお金の資産運用の結果、損害が出てしまっては身も蓋もありません。是非ここは慎重に運用していきましょう。年収1500万円の手取り・割合・生活レベルに関するまとめいかがでしたか。年収1500万円は給与所得者のうちの3%というかなり少ない割合の方ですが、暮らしていく上での注意点はその他の年収の方と然程変わりません。唯一のデメリットとしては、年収が高いことによって使えない税控除や公的扶助があることです。また、累進課税制度により年収が高ければ高いほど納める税金が高いのは当然ですが、年収制限がない控除を漏れなく申請するなどして賢い消費者として知恵を絞っていきましょう。
2019年10月30日今回の記事のテーマはズバリ「年収300万円」についてです。年収300万円とは、非常に身近に感じる数字ではないでしょうか。なぜなら、日本のサラリーマンの内半数近くの方が年収300万円〜400万円という国税庁のデータがあります。年収300万円についてもっと身近に理解していただけるよう、あらゆる角度から掘り下げていきます。どうぞご参考になさってください。データから見る年収300万円厚生労働省「各種世帯の所得等の状況」の結果によると、一世帯当たりの平均所得は約560万円、高齢者世帯で318万円、子どものいる世帯で約740万円ということです。以下の数値は全て同調査結果を根拠として筆者がまとめたものです。平均所得以下は6割にのぼる平均所得は560万円ということですが、実際にはその所得以下の世帯が全体の6割超であることも数字で確認できます。その6割の内訳でもっとも多いのが、今回のテーマである300万円〜400万円世帯の方です。【補足】生活意識の状況これは年収300万円の方だけではなく全世帯の方への生活意識の調査結果ですが、現在の生活を「苦しい」と思っている方が全体の5割程度を占めています。「大変苦しい」「やや苦しい」も含めて全体の半数ほどが、現在の生活が思うようにいかないと感じている方であるという結果です。一方「普通」と感じている方は4割弱で、ゆとりがある生活だと感じている方は5%程度ということでした。結果の推移としては「苦しい」と答えた方は3年連続低下しているということです。年収300万円の手取り額とは?年収300万円だけに限らず、実際の年収(あるいは月収)の額面金額から約2割程度が社会保険料や税などであらかじめ差し引かれて、残りの金額を手取り金額として受け取ります。つまり、年収300万円の場合ですと、手取りは約240万円前後が目安となります。手取り月収は?手取り年収が240万円とすると、純粋に12月で均等に割ると手取り月収は20万円ということになります。しかしサラリーマンの方の場合、季節ごとのボーナスがありますが、手取り20万円とした場合に賞与分をあらかじめ差し引いていません。ボーナスも含めて年収300万円の場合は、20万円よりも更に手取り月収が減るという事になります。あらかじめご注意ください。税金と社会保険料などが差し引かれる給与から差し引かれる税金その他の金額は、勤務形態や扶養家族の有無によって違いますが、一般的には以下のようなものがあります。所得税住民税社会保険料(厚生年金・社会保険など)雇用保険料世帯別・生活費の内訳同じ年収300万円でも世帯が違えば暮らしも違います。また、どの経費が一番家計の負担になっているか等、支出のバランスも異なってきます。そこで、ここからは年収300万円について世帯別に詳しく生活費の内訳を見ていきます。[adsense_middle]単身世帯単身世帯で年収300万円といえばごく一般的な生活レベルであると考えられます。冒頭にもお伝えしました通り、サラリーマンのうち半数近くが300〜400万円の年収であるという結果も出ていますし、よほど毎日贅沢をしない限りは金銭的に困窮するような事も考えられません。しかし同じく年収が300万円であっても、20代・30代・40代と年代が上がるにつれてお金に対する考え方を変えていく必要があります。具体的には以下の通りです。20代・30代の場合この年代の場合、実家暮らしの方も多いのではないでしょうか。ご家族と共に実家で生活しているとはいえ、毎月いくらかはご家族に生活費として納めている方がほとんどでしょう。よく「実家暮らしはお金が貯まらない」といいますが、これはあながち間違いではありません。いずれご自宅を出てお一人住まいをされる時のためにも、家計管理は今のうちからしっかりしておきましょう。原始的ですが有効なのは家計簿です。最近ではスマホの無料アプリで手軽にお金の管理ができるものもありますので、是非活用されてください。40代以降の場合40代以降の場合、お勤めされている方は「定年まであと何年あるか」を想定し逆算して老後対策をしていく時期です。このまま年収アップが望めず、更に今の暮らしを変えたいと思っている方は思い切って転職するラストチャンスの時期に差し掛かります。先にも書きましたが、単身世帯の方であれば、年収300万円で多少は余裕のある暮らしが可能です。現状のままの年収が続いてもサラリーマンの方であれば厚生年金もあり老後は安心です。一方フリーランスや自営業者の方は注意が必要です。例えば今後も年収300万円であるとした場合、だいたいの勇退時期を設定し、逆算して老後対策を練っておくと安心です。生命保険のポイントとして、単身世帯の方は死亡保障は薄く、医療保障は手厚くすることをオススメします。死亡保障とは「遺族に遺すお金」という性質のものです。医療保障は「ご自身の病気やけがに備える」性質のものです。簡単に言うと死亡保障は生存中に自分に還元されませんが、医療保障は生存中に自分に還元されます。既にご加入の生命保険の内容を確認していただき、必要のない保障は見直すと良いでしょう。夫婦のみ世帯夫婦のみ世帯で世帯主だけが働いている場合は、年収300万円で二人分の生活費をまかなう必要があります。これまでに年収300万円の単身世帯について書きましたので「二人で300万円で暮らせるのかな?」と不安になる方もいらっしゃるかもしれません。しかしご安心ください。工夫次第で十分な生活が可能です。ここから実際に住居費や食費の工夫を紹介します。住宅ローンと家賃で差があるの?住宅ローンを組むか、一生家賃を払い続けるかについては、専門家の意見は分かれるところです。筆者もFP業務を主としていますが、お子さんのいらっしゃらない夫婦のみの世帯であれば、必ずしも住宅購入にこだわる必要もないのではないかと考えます。家(またはマンション)を購入すると、ローンが終わってからも固定資産税や修繕費、マンションであれば管理費など、住居費として結局は継続的な出費があります。返って賃貸住まいの方が経済的に負担がない場合も多いようです。食費を工夫しよう!お二人分の食費に関しては、食材の買い方の一工夫が効果的です。ディスカウントショップなどでは野菜が大量に袋に詰められて販売されるのをよく見かけます。しかし二人分の食事であれば、そんなに大量にはいりません。安いからと言って大量購入したものの使いきれず、食べられる時期を逃す方がもったいないですよね。そこでオススメなのは、大手のチェーンストアでは玉ねぎやじゃがいも等、一個ずつバラ売りされています。大量購入する場合と比べて一個当たりの単価は高いですが、必要な分だけを買う方が新鮮ですし食品ロスを抑制することができます。子育て世帯子育て世帯で世帯収入のみが年収300万円の場合、自由な生活ができない場合も想定されます。ただし、この後詳しく解説しますが、子どもにかかるお金は近年いろいろな形で公的な補助が拡充されつつあります。お子様の医療費に関しても、お住まいの市町村によっては「未就学児無料」であったり、一カ月の上限額を数千円までと定めて、それを超えた分は不要となるなど安心できる体制が構築されています。お子様の成長がひと段落したら、配偶者の方も復職やパート勤務をするなどで、お子様が大きくなって教育費が高額になっていく前には世帯年収の底上げを目標にすると良いでしょう。結婚したらどうなる?20代の場合年収300万円の方が今後結婚を考える際、現在の年齢や勤務先に大きく左右されます。現在20代の方であれば、今後勤続年数に応じて年収が増えていくことが予想されます。また、住宅購入を検討する場合でも住宅ローンを組むにあたって、定年までに十分な期間がある為、月々の返済額も負担のないものに抑えられます。40代以降で結婚の場合一方現在40代以降の場合、これからどの程度年収が上がっていくのか考慮する必要があります。既にお相手の方もお仕事をお持ちで、結婚後も二馬力で働いていくなら良いですが、世帯主だけの給与でこれから結婚をして二人分の生活費を賄い、更に住宅購入なども考えるとしたら、かなり生活はひっ迫することが考えられます。これまでに十分な預貯金があればそれを頭金にして月々の返済額を抑えることも可能ですが、住宅ローンの期間が定年年齢を大幅に超えてしまう可能性が高く、老後資金の面から考えても熟慮することをおすすめします。子供にかかるお金幼稚園から大学まで全て国公立で親元から通う場合でも、お子様一人当たり1000万円はかかります。さらに塾や習い事に通わせた場合、県外の大学に進学する場合等はもっと上乗せされますし、高校や大学で私立に通うことになれば大学卒業までに2〜3000万円かかることもあります。年収300万円のご家庭の場合、教育費は一体どうなるのでしょうか。ここからはその検証を行っていきます。[adsense_middle]高等教育・幼保無償化も適応対象年収300万円で、父子家庭や母子家庭の場合や、住民税非課税世帯などの細かい要件に該当すると、幼稚園保育園や高等教育(大学進学)に関して無償あるいは減免措置で進学させることができます。これは近年の改正ポイントで、特に高等教育の場合では、学費を理由に進学できない人を限りなく減らす目的があります。詳細については内閣府のホームページにてご確認ください。子供がいても心配無用今後、日本は少子高齢化に突入することは紛れもない事実であり、そのことからお年寄りや子どもに対する公的な補助が充実していくことが考えられます。お年寄りに関して言えば、現行の後期高齢者医療制度では本人負担1割です。子どもに関しては上記のような教育費の無償化や減免措置も新設されました。贅沢は出来ないかもしれませんが、少なくともお金がないことで教育をあきらめるようなことにはならないように国が全面的にサポート体制を強化しています。住民税非課税世帯や、3歳未満のお子様がいるご家庭は「プレミアム付き商品券」の発行・購入の対象世帯となっています。対象世帯には既にお住まいの市町村からお知らせの封書が届いています。対象世帯の方は、最高25000円分の商品券を20000円で購入できますのでかなりお得な制度となっています。詳細は政府広報HPまたはお住まいの市町村広報などでご確認ください。年収300万円・貯金の目安総務省統計局「家計調査報告・貯蓄負債編」の中に「世帯属性別にみた貯蓄・負債の状況」という調査結果がまとめられています。この中で特に「年間収入五分位階級,貯蓄・負債の種類別貯蓄・負債現在高」という項目があり、ここで年収別の貯蓄高を知ることが出来ます。年収の2〜3倍を目安に同調査は年収表記が100万円区切りではない為、だいたい年収300万円が含まれているあたりの数値を割り出すと、約1000万円弱は貯蓄している世帯が多いようです。これは年収の3倍程度にあたりますが、現金預金だけでなく生命保険や資産運用商品も含めた総額です。現在の年齢にもよりますが、少なくとも30代後半以降であれば、年収の3倍程度の貯蓄額は目標にすると安心です。少額でも良いので先取貯金を年収300万円では、一部の単身世帯の方以外は様々な工夫をして生活をしている方が多いと思います。この場合、貯金に関しては非常に難しい問題で、特にお子様のいるご家庭では突発的な出費も想定され、なかなか毎月定額の貯金を出来ている方は少ないのではないでしょうか。効率的に貯金するには、お勤め先で社内預金や企業年金制度がある場合は大いに利用しましょう。毎月の給料からあらかじめ貯金額を差し引いてくれますので効果的です。NISA商品を毎月積立型で契約する等しても有効です。少額でも良いので毎月貯金はする習慣をつけましょう。年収300万円の割合・手取り・生活レベルに関するまとめいかがでしたか。年収300万円でも単身世帯の場合はごく一般的な水準の生活ができるのに対し、子どもさんがいる場合や、夫婦二人世帯でも配偶者の収入がない場合などは、思うような生活が出来ない場合もあるようです。節約して生活を切り詰めることにも限度がありますので、どうしても生活費が足りない場合は転職なども視野にいれた方が良い場合もあるでしょう。いずれにしても思い立って早急に動くのではなく、長い目で人生を考えたときに先々どうなっていくのかを熟慮したのちに行動に移すことををオススメします。今回の記事がお役に立てますと幸いです。
2019年10月27日節約術や日々の貯金の仕方に関する情報をInstagramに投稿するママ、あかり貯金生活さん(@chokin.jp)。パパ・ママ・6歳と3歳のお子さん・犬という家族構成で節約と貯金に励んでいるそう。 今回は、節約生活の基本ルールや、高いスマホ代を安くする方法のほか、旅行のためにおこなっている節約アイデアなどを教えてもらいました。 節約の基本!給料は週ごとに袋分け! まず、1カ月やりくりする生活費は、1日2,000円分に固定して週ごとに袋へ振り分けます(5週分の袋を用意し、それぞれ日数分のお金を入れます)。 そのほか、医療費・ガソリン代・飼い犬にかかる費用は生活費とは別のケースへ。ガソリン代と飼い犬にかかる費用は、それぞれ毎月1万円になるように調整しているそう。たとえば、前月に2,000円使っていたら、2,000円を追加するといった具合です。 そして医療費だけは、前月の使用額に関係なく、毎月一定額の1万円を足しているのだとか。もし使わずに余ったら、家族みんなが健康で過ごせた証! 「健康に過ごせたらお金が貯まっていく」という感覚が楽しいそうです。 余った医療費は、何かあったときのために貯めるのもいいですし、やりくりのご褒美としてママの美容品を買ってもいいですね♪ また、キャッシュレスで決済(PayPayやクレジットカードなど)したときは、その分の現金をよけておき、給料日に入金しているそう。 スマホを格安SIMにしたら夫婦で4,000円代! 「スマホ代がもう少し安くなれば生活費が抑えられるのに…」と思ったことはありませんか? 過去には、夫婦合わせて毎月25,000円ほどのスマホ代を支払っていたというあかり貯金生活さんは、マイネオ(関西電力系列の通信会社「株式会社オプテージ」が運営)の格安SIMへ契約変更し、スマホ代が大幅に節約できたそう。データ通信量3GBのプランで、夫婦の合計額はなんと4,000円代! なるべくデータ通信量を消費しないように、家ではWi-Fiを使用し、外では子どもにYouTubeを見せることをやめたそう。以前は外でもYouTubeを見せていたそうですが、一度やめてみたら、案外見せなくても平気になったとのこと。 このことで、今の世の中には、あったら便利だけど、なくても平気なものが溢れているなぁと実感したそうです。 小銭の貯金箱はゆうちょ!?あかり貯金生活さんは、少しでも小銭が出たら、まるで貯金箱へ入れるように、ゆうちょのATMへ預け入れをしているそう。 わざわざ小銭を入れるためにATMへ行くなんて面倒…‥と思ってしまいそうですが、不思議と面倒に思ったことがないそうで、今のところずっと続きそうな趣味になっているのだとか! ゆうちょのATMは台数が多く、いろいろなところに設置されているので、思い立ったときに立ち寄れて意外と面倒ではないのかもしれません。 150円しか財布にない日も、小銭2枚を入れるためにゆうちょのATMへ。そんなふうにコツコツ貯めていき、2017年に始めた当初は0円だったのが、今では12万円を超える金額に!銀行の利子がつくのを待つより、自分で小銭を入れて貯めるほうがよっぽど貯まると実感しているそうです。 貯金箱だといくら貯まっているのかわかりづらいですが、この方法なら貯まった金額が常に明確なので、楽しんで続けられそうですね。 ※ATMに小銭を預け入れする際に、一度に大量の小銭を入れてしまうとATMが壊れてしまう可能性があるため、数回に分けて入れるよう注意しましょう 遊ぶときのために〇〇デーを増やす! 旅行や遊ぶときのためにおこなっているのが、“ノーマネーデー”。ノーマネーデーとはその名の通り、お金を使わない日。ふるさと納税の返礼品としてもらった食べ物を駆使するなどして、ノーマネーデーを増やし、週ごとに使える生活費をそのまま保管して、旅行費用に充てるのだとか。 遊ぶときは遊ぶけれど、収入には限りがあるので、“遊ぶ日のために締める日常も必要”とのこと。節約ばかりだと息が詰まりそうになりますが、“楽しみのために締める”と考えていれば頑張れそうです! 週ごとに使えるお金を振り分ける基本の節約術や、ゆうちょATMを使った小銭貯金のアイデアなど、節約初心者でも日常に取り込みやすいアイデアがたくさんありました。あかり貯金生活さんのブログやInstagramでは、ほかにもさまざまな節約術・貯金アイデアが紹介されているので、ぜひチェックしてみてください♪ この投稿をInstagramで見る あかり貯金生活さん(@chokin.jp)がシェアした投稿 - 2019年10月月10日午後6時46分PDT ベビーカレンダーでは家事や収納、ファッションなど、ママたちの暮らしに寄り添った【ライフスタイル記事】を強化配信中! 毎日がもっと楽しく、ラクになりますように。 協力/あかり貯金生活さん(@chokin.jp)取材・文/寺田 梓
2019年10月26日結婚を考えている彼の貯金額が気になる・・・お付き合いをしている彼との結婚を考える時に、お互いにある程度の貯金があれば金銭面の問題はないかもしれませんが、どちらかがほとんど貯金していなかったり、貯金額にあまりにも大きな差が出てしまっている場合は、一方の負担が大きくなってしまうこともあるでしょう。結婚を本気で考えているのであれば、男性にもしっかりと貯金してほしいと女性は当然思うでしょうが、それを彼に伝えるとなると喧嘩になってしまったり、結婚の話どころではなくなってしまうこともあります。こちらでは貯金できない男性の特徴と、男性が貯金をするようになるきっかけを3つずつご紹介します。幸せな結婚生活を目指すためにも、彼が貯金できるようになるきっかけを作りましょう。貯金できない男性の特徴3選男性はきちんと金銭を管理することが出来る人もいれば、どうしても目先のことにお金を使ってしまい貯金できないという人もいます。こちらでは、貯金できない男性の特徴を3つご紹介します。彼との結婚を実現する上で貯金はどうしても必要になってきます。貯金できない男性の特徴を抑えておくようにしましょう。(1) 計画性がなく行き当たりばったり貯金できない人の特徴として、まず計画性が全くない人が非常に多いようです。「なるようになる」「なんとかなるさ」「今が楽しければそれでいい」といったようなタイプの男性は貯金をする気が全くないという人も多いようですね。行き当たりばったりの人生で今まで上手くいっていたという男性も、結婚となると貯金がなく、なかなか一歩を踏み出せない原因ともなっているようです。(2) 趣味が多く物欲が抑えられない趣味が多い男性は、自分の趣味のためにお金を使う人がいとわないという人も多いようです。また、物欲が多く自分で稼いだお金は自由に使いたいと考えているとも思われます。趣味を持っているということはいいことかもしれませんが、度が過ぎてしまうと、貯金が全くできていないということにもなりかねませんので、お金の使い方について早めに話しておく方が良いでしょう。(3) 友人や会社の人との付き合いが多い友人や会社の人との付き合いを大切にしたり、信頼されているということはとても良いことですが、その影響により時間もお金もないというようであれば、結婚生活を考えるうえで、不安要素があまりにも多くなってしまうことでしょう。友人や会社の人との付き合いを程々にし、将来的なことを考えることが出来るようにしておいた方が良いでしょう。男性が貯金を始めるきっかけ3選「貯金する」と口で言うことは簡単かもしれませんが、実際に実行するとなるとそう簡単なことではないでしょう。こちらでは貯金できない男性が貯金をするようになるきっかけを3つご紹介します。貯金できない男性が貯金できるようになるには、彼女の支えも必要になってくることでしょう。(1) 結婚式場の費用や新婚旅行費用を試算してみる結婚をしたいと考えている男性の中には、実際に結婚式や新婚旅行、新居準備の費用がどのくらいかかるのか分かっていない人や、安く見積もっている人が非常に多いようです。彼女がいくら伝えても大げさに言っているだけと思っている人も中にはいるようです。まずは式場の相談カウンターに行ってみたり、ネットなどで平均的な費用を一緒に調べていくと、彼も現実的に必要な金額がわかり貯金するきっかけとなるでしょう。(2) 結婚している友人夫婦に話を聞いてみる結婚にまつわるお金の話は、やはり先輩夫婦に聞くことが一番有効かもしれません。お互いの共通の友人夫婦や、女性側の友人夫婦と会う機会を設けて、さりげなく結婚式や新居費用などの結婚に必要なお金の聞き出しましょう。より具体的な話を聞けると彼の危機感も高まるでしょう。経験者の話を聞くことが一番心に響くということもあるかもしれませんね。(3) 一緒に目標額を決めて貯金する貯金すると言っていてもなかなか貯金をすることができない男性は、彼女がリードして一緒に貯金できる環境を作ってあげるのも一つの方法です。お金の問題から逃げていた彼も、彼女と一緒に貯金をしていくことで、少しずつ貯金の必要性や結婚のビジョンを二人で共有していけるようになるでしょう。一緒に貯金の目標金額を決めることで貯金を続けられるようになる人が多いようです。貯金は他人に何と言われようと、自分自身が貯金の必要性に気が付き決心しないと、なかなか続かないものです。まずは彼が貯金について前向きに考えることが出来るようにフォローしていくことが大切でしょう。
2019年10月18日長寿化が進み、退職後の人生が20年、30年と続くことが普通になりました。「老後破産」「老後貧乏」「長生きリスク」など、ネガティブな言葉も沢山登場しており、マネープランを立てずに老後を迎えることには、大きなリスクがあります。お金と賢く付き合って、自由な時間を思いきり楽しむために。老後の生活費について確認しましょう。老後の生活費、平均額は?総務省の行う調査「家計調査年報」では、学生のみ世帯を除き、全国の全ての世帯を対象に、何にお金を使っているか調べています。(以下、全て2018年の調査結果を参考)退職後、生活費はどのくらい変わるでしょう。世帯主が高齢かつ働いていない家庭の、収支の平均額は次の通りです。夫婦2人の場合高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯)の、1カ月あたりの収支です。その他の収入には、配偶者の給与・事業収入・仕送りなどが含まれます。収入と支出の差を見ると、約42,000円の赤字です。赤字になった分は、預貯金など、手持ちの資産を取り崩しながら生活していくことになります。単身世帯高齢単身無職世帯(60歳以上・単身・無職の世帯)の、1カ月あたりの収支です。その他の収入には、事業収入・仕送りなどが含まれます。収入と支出の差を見ると、約39,000円の赤字になっています。赤字になった分は、預貯金など、手持ちの資産を取り崩しながら生活していくことになります。夫婦”2人分”で約42,000円の赤字、という夫婦世帯の家計と比べると、平均的に、単身世帯のほうが生活が苦しい様子が見て取れます。平均額は、理想的なケースとは程遠い?この調査から分かるのは、全体の支出額から割り出した平均額です。この収支で生活している家庭が標準にはなりません。実際に、この平均額で生活したとしてみましょう。収入が22万円で、4万円の赤字を出しながら、娯楽費と交際費で5万円、食費にも6万円使っている…。収入に対して生活費が多すぎて、とても現実的とは言えません。この平均額より多い収入で生活している世帯もあり、少ない収入で生活している世帯もあります。少ない収入でも黒字でやりくりしている家計もあれば、たくさん収入があっても浪費が重なり赤字になっている家計もあります。年金生活、収入はいくら?40年間ずっと年金保険料を納め続けた場合、夫婦でどれくらいの年金を受け取ることができるでしょうか。夫婦・会社員・共働き(世帯年収500万円)→約260万円夫婦・会社員の夫・専業主婦の妻(世帯年収500万円)→約265万円夫婦・自営業→約156万円単身・会社員(年収250万円)→約130万円単身・自営業→約78万円(夫婦ともに昭和42年生まれとして、本来水準による概算額。)年金保険料を支払っていなかった「未納期間」や、収入が少ないため保険料の減免を申請していた「免除期間」があると、年金額は少なくなります。ほとんどの家庭に共通することは「老齢年金のみで、現役の時と同じ収入は受け取れない」ということです。また、年収が高い世帯ほど、現役世代の給与と比べて受け取る年金額の割合は低くなります。2倍の給料を稼いでも、将来受け取れる老齢年金は2倍にはなりません。年収が高い家庭では、老後のため自分で備える「自助努力」がより求められているとも言えます。自分の年金額を知るには「ねんきん定期便」「ねんきんネット」実際の年金額の計算はとても複雑です。葉書で毎年届く「ねんきん定期便」のほか、将来の職業も想定して見積できる日本年金機構のWebページ「ねんきんネット」を活用しましょう。年金額が簡単に計算できます。項目ごとの支出目安、現役時代との変化は[adsense_middle]食料費が3割近くを占める高齢世帯の支出で、最も大きな割合を占めるものが「食料費」です。消費支出のうち、夫婦世帯では27.7%、単身世帯でも24.3%を占めています。全世代の2人以上世帯を対象とした調査でも、食費の割合は27.6%を占めていますので、割合はそう変わりません。高齢世帯では1人1日あたり、約1,000円の食費が平均のようです。1日1,000円、1週間で7,000円、1カ月で3万円という金額は、無理に切り詰めている金額ではないでしょう。必要に応じ、各世帯で節約も可能な項目です。持ち家か賃貸かで大きく違う住居費夫婦世帯と単身世帯を比べたとき「住居費」の項目だけ、夫婦世帯よりも単身世帯のほうが金額が大きくなっています。住宅にかかるお金は、持ち家か賃貸かで大きく異なります。住宅ローンの返済家賃、地代設備の修繕費、維持費賃貸に住んでいる場合は、退職しても現役の時と変わらない家賃がかかり続けます。賃貸物件の家賃は、月1~2万円では足りないことがほとんどでしょう。一方で住宅ローンを完済している家では、住宅にかかるお金といえば、維持費・修繕費・リフォームローンなどです。実家など、家族が所有する家に住む場合も同様です。医療費用の負担は、少し増える程度高齢になったら健康状態が変わって医療費がかさむのでは…?と心配になるところです。しかし、全世代の二人以上世帯で「保健・医療費」の平均額は約13,000円、消費支出のうち4.6%です。高齢夫婦世帯では6.4%ですから、高齢になったからといって、医療費が2倍にも3倍にもはかかっていないようです。健康保険で、高齢者の医療費負担は軽い健康保険の高額療養費制度は、1カ月にかかった医療費が大きくなった場合、窓口で払ったお金の払い戻しが受けられる制度です。同じ収入・同じ医療費の場合、70歳未満より70歳以上のほうが、医療費の払い戻しを受けられる金額が多くなります。高齢になると、その分、公的保険から手厚い保障を受けられるため、民間の生命保険(医療保障)で手厚い保障を準備する必要性は薄れます。一方で、介護や認知症に備える保険が必要になるなど、保険の見直しによっても支出の内容は変わりそうです。教育費はかからなくなるけど…イベント出費に替わることも高齢世帯では「教育費」の支出はほぼゼロです。一方で「娯楽教養費」「交際費」そして「仕送り金」といった支出を合わせると、消費支出のうち20%を超えます。子供や孫への援助子供の結婚、住宅購入、孫の進学…そういった「子・孫費」の計画は立てられているでしょうか。イベントのたびに大きな金額を援助したり、きょうだいは平等にと援助をしていると、数百万、数千万という金額の支出になる可能性があります。退職後「貯金を取り崩す」生活になると、手持ちの資金に余裕がある…と思ってしまいがちです。潤沢に援助をしたいのであれば、それが可能かどうか見通しを立てることが必要です。一方で、子供たちが独立して生計を立てられているか、親頼みの生活になっていないか、援助すべきという思い込みから無理のかかるサポートをしていないか…親から子への援助は、必ずしも必要なものではないのです。旅行、スポーツ、交際費…「娯楽教養費」「交際費」に対しても同じような見方ができます。計画を立てないまま、手持ちの資金に余裕がある…と錯覚すると、数百万単位で支出がかかり、後から資金繰りが苦しくなってしまいます。見栄を張って交際費がかさんだり、旅行の予定をたくさん入れていないか…。楽しみなイベントで思い切りお金を使いたいのなら、年ごと、月ごとに娯楽費の予算を立てましょう。お金の不安がないほうが、もっと楽しめるはずです。自分で予算を立てることができればOK支出の内訳を見ると、老後の生活設計は自分次第ということが分かります。自分の好きなことにお金を使って活き活き楽しむためには、現状に見合った予算を立てて、その範囲でやりくりすることが重要です。結局、老後資金っていくら必要?老後資金はいくら必要でしょうか?と聞かれて、頭にパッと浮かぶのは”老後2,000万円”のキーワードではないでしょうか。2019年6月に、金融庁の審議会の報告書から引用されて、話題になりました。老後の生活においては年金などの収入で足らざる部分は、当然保有する金融資産から取り崩していくこととなる。(中略)収入と支出の差である不足額 約5万円が毎月発生する場合には、20年で約1,300万円、30年で約2,000万円の取崩しが必要になる。(金融庁金融審議会市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」より引用)[adsense_middle]「老後2,000万円」は平均でしかない同報告書の中にはこうも書かれています。この金額はあくまで平均の不足額から導き出したものであり、不足額は各々の収入・支出の状況やライフスタイル等によって大きく異なる。既に述べたように、収入が多い家庭、少ない家庭とそれぞれの支出は異なります。また、収入が多いからといってゆとりのある生活を送れるわけではありません。資産が底を尽きないかどうかの重要なポイントは、支出をコントロールできるかどうかです。年代で違う取り崩し額。60歳代はマイナス11万円超世帯主が60歳以上で無職の世帯では、平均47,000円の赤字(取り崩し)が発生していますが、この金額も世帯主の年代ごとにかなりの差があります。特に、世帯主が60~64歳の世帯では毎月11万円を超える赤字となっています。60歳で無職の世帯は、65歳になるまで原則として老齢年金が支給開始されません。60歳で退職すると、65歳までは資産の取り崩し額が大きくなってしまいます。ただし、このデータでは、60歳を超えても働く世帯の収支は含まれていないことに留意が必要です。毎月数万円でも働いて収入を得れば、資産寿命は伸びる現在は、高年齢者雇用安定法の改正によって希望すれば誰もが65歳まで働けるルールになっています。70歳、75歳と働き続けられる企業も珍しくありません。企業に勤めるほかに、フリーランスとして働く選択肢もあります。現役のときと同じようにフルタイムで働かなければ…と気負う必要はありません。月に数万円の収入を得るだけでも、家計の収支の改善に繋がります。収支がプラスとまではいかなくても、毎月の取り崩し額を減らすことができます。例えば月3万円稼げば、月5万円の赤字も2万円の赤字に改善されます。その分、資産が底を尽きるのを遅らせることができます。老後も楽しくお金と付き合うための3ステップ1.家計を知る「今の我が家の状態」を把握しなければ、老後にいくら必要か予算を立てることはできません。先ずは現状を洗い出してみましょう。支出…いま、生活費がどれくらいかかっているのか?収入…年金はいくら貰える予定なのか?負債…住宅ローン、教育ローン、カーローン。借り入れがいくら残っているのか?資産…保険の満期金、貯金、退職金。取り崩せるお金はいくらあるか?2.計画を立てる現状を把握すれば、それぞれの家計に合った予算を立てることができます。毎月いくらの予算で生活していくかそのために、準備しなければいけない不足額はいくらか3.実行するプランを立てることができれば、あとは実行するだけです。使えるお金を増やす(貯める、増やす、働く)支出を減らして、予算の範囲でやりくりする資産を増やすこと、だけでは老後は乗り切れない資産を増やし、支出を減らす。老後のためのマネープランは、この2つの方法を合わせて考える必要があります。前述の金融庁の報告書から「老後2000万円」が話題になって以降、筆者の周りでも「老後の資産形成」に向けた機運が高まっているのを感じます。つみたてNISA、iDeCo、個人年金保険…など、資産を増やすための行動は、もちろん重要です。一方で、どれだけ資産があっても「決まった生活費で生活する」ことができなければ、せっかく増やした資産もすぐに底をついてしまいます。老後の収入減少に合わせて生活費を見直そう定年後を楽しく暮らす、使いたいことに思い切りお金を使うためにも、老後の準備段階で「自分の生活を把握」することが重要になります。また、既に老後生活に入っている場合にも「支出の見直し」はすぐに取り掛かれることです。一度計画を立てた後も、家計に大きな「ずれ」がないか、定期的に家族で見直しが必要です。今回紹介した平均のデータと「現在のわが家の収支」を照らし合わせて、老後のマネープランを立ててみましょう。必要に応じて支出を見直し、コンパクトな生活に変更していきましょう。
2019年10月18日たくさん持ちすぎない、シンプルな暮らしをしながら節約情報をInstagramで発信するママ、リリーさん(@lilys_022)。もともとはお金が貯まらない「汚部屋」出身だったものの、頑張りすぎない家計管理や片付けを実践し、現在では年間300万円の貯金ができるようになったそう! 今回は、家計簿を続けるコツやポイントカードの断捨離基準、ムダ買いしがちな「汚部屋体質」の改善策など、家計管理や節約のアイデアを教えてもらいました。 家計簿を続けるコツは…家計簿をつづけるコツは、驚きの“市販の家計簿はあえて使わない”ということ。他人が作った家計簿の型に、無理やり自分の家計簿を当てはめるのは無理というもの。また、「家計簿をつけなきゃ!」というプレッシャーも良くないそう。 市販のものを買っては何度も途中で挫折してきたというリリーさんは、「まずは家にあるノートから始めてみよう!」とおすすめしています。市販のノートにその日使ったレシートを貼り、週1で集計するというシンプルな方法です。 家計簿はつけることが目的ではなく、“家計を把握することが目的”なので、週1の支出合計を足して1カ月の収支を確認するという作業を、家計全体が把握できるまで3カ月くらい続けてみると良いそう。続けるうちに、わが家にはどんな費目が必要なのか、何に多く出費する傾向があるのか、“家計の癖”がわかってくるとのこと! まずは家計簿をつけて“家計の癖”を把握し、そこで見えてきた固定費の見直しをおこなう。そのおかげで、毎月の電気料金やスマホ代が安くなるだけでなく、モチベーションが上がって節約にも前向きになり、家計簿も続けられるのだとか。 リリーさんが効果的だと感じた固定費の見直しは下記の通り。 ・スマホは格安SIMに変更・保険の見直し・電力会社/ガス会社の変更・家賃の安いところへ住み替え・プロバイダー契約の見直し・お風呂のシャワーヘッドを節水タイプに変える・アプリの月額利用をやめる・ネット動画見放題の契約をやめる・行っていないスポーツクラブを解約 家計簿が続かない……と悩んでいる方はハードルを下げて、家に余ってるノートで始めてみませんか? ポイントカードの断捨離新しいお店を利用するたびに増えるポイントカード、みなさんは定期的に断捨離していますか? リリーさんは自分で基準を作って、定期的に断捨離しているそうです。 <ポイントカードの断捨離基準>・有効期限が切れている・1年以上そのお店へ行っていない・有効期限が短すぎておそらく期限内に行かない・還元率が低い・維持するのに手間がかかる・アプリと連動させないといけない・ポイントが利用できるほどそのお店に通わない 毎日使うようなもの以外は、どんなに「ポイントカードをつくるとお得ですよ」と言われても断っているそう。また、もう1つ注意したいのは、「あと700円でポイントが倍になるから買おう」となる、ついで買い。ポイントのためにいらないものまで買わないように気をつけて、本当に必要なもの・欲しいものだけを買うようにしているのだとか。 ちなみにリリーさんが使用しているポイントカードケースは文具屋さんで購入したもので、ゴムを外すとジャバラに開くので上からカードを探しやすく、お会計の時もサッと取り出せて便利だそう。 クレジットカードを使ったら…現金がなくても支払いができるクレジットカードはとても便利な反面、お金をいつ・どれくらい使ったかわからなくなりがち。そこで、カードを使用したらすぐ、家計簿に金額・用途・引き落とし月を記入し、使った分のお金(1,000円以下は切り上げてお札だけ)を無印良品のパスポートケースへ入れて、引き落とし日までに銀行へ入金しているそう。 クレジットカードの便利さがなくなり手間が増えるように思えますが、支払いに追われないためにも、カードを使ったらその都度使った金額を別にとっておくことが大事なのだとか。 とっておくお金には、引き落とし銀行名と金額を書いた付箋を貼って管理しているそうです。 食器も服もむやみに増やさない!家を片付け、整えたらお金を貯められるようになったというリリーさん。汚部屋だった以前は自分の好みがよくわからず、毎年「陶器市」と名のつくものには必ず参戦して散財し、いつも食器棚の中はぐちゃぐちゃだったそう。 今では好みも固まり、「シンプルなもの」「白または白地に青い絵柄」「和食・洋食どちらにも使える」「少し高くてもお気に入りのもの」という点で選ぶようになり、結果的に厳選されて使い心地の良い器だけが残っているのだとか。 定期的に収納を見直すことも節約術の1つ。クローゼット整理と衣替えをし、夏によく使ったものはお手入れして来年すぐ使える状態で収納。帽子は専用のフックを購入し、壁にかけてすぐ取り出せるようにしているそうです。 「今使いたい物」がどこにあるかわからず、結局新しく買ってしまった……。そんなムダ買いは、物が多ければ多いほどやってしまいがち!これは洋服だけではなく、キッチングッズや食材・日用品にも同じことが言えるのだとか。家に同じような物が溢れ、なぜかお金が貯まらない「汚部屋体質」に……。 家計管理と並行して家を片付けること、物を減らすことでムダ買いがなくなり、節約効果絶大なのだそう! 以上が、リリーさん流、節約の基本となる考え方とアイデアです。Instagramでは、ほかにもさまざまな節約術が紹介されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。 この投稿をInstagramで見る リリー@がんばらないシンプル家計術さん(@lilys_022)がシェアした投稿 - 2019年10月月8日午前12時45分PDT ベビーカレンダーでは家事や収納、ファッションなど、ママたちの暮らしに寄り添った【ライフスタイル記事】を強化配信中! 毎日がもっと楽しく、ラクになりますように。 協力/リリーさん(@lilys_022)取材・文/寺田 梓
2019年10月17日この9月に国税庁より発表された【平成30年分民間給与実態調査結果】によると、民間企業に勤務している方の平均年収は約441万円ということです。この平均年収より少し高い年収600万円の世帯の方は、実際どのような生活水準の暮らしをしているのでしょうか。様々な公共のデータを用いながら、本記事では詳細について紹介していきます。現在の年収が600万円に近い方はもちろん、年収600万円を目標としている方も是非こちらの記事をご参考にされてください。国税庁データの算出根拠今回の記事の中で用いている数値や各種データの根拠となる【国税庁・民間給与実態調査結果】の調査対象は、以下に該当する方です。民間の事業所に勤務している給与所得者(非正規も含む)国税庁・民間給与実態調査とは、総務省の(日本標準産業分類)に基づいた広い業種へ向けて調査を行っているものです。平均年齢は45歳前後平均年収とともに、給与所得者の平均年齢は45歳前後であるということも発表されています。詳細データを見れば細かい数値の違いはありますが、だいたい45歳前後ぐらいの方の平均年収が441万円くらいであると考えると良いでしょう。これを基準に、30代・40代の方はそれよりも少し少なめの平均年収であり、50代以降リタイア前の方はこれより上回ると考えられます。公務員などは調査対象外ひとつ注意点として、国家公務員・地方公務員など官公庁等に勤務している方はこちらのデータには含まれていません。あくまでも民間企業に勤務しているサラリーマンの方の年収がどのくらいなのかを調べています。また、民間企業に勤務していれば従業員の所得税の納税の有無も関係ない調査対象となっていますので、このデータの調査対象はかなり幅の広いものとなっており、様々なスタイルで勤務されている方の目安となります。平均年収の男女別内訳平均年収は約441万円であると紹介しましたが、内訳として男性は約545万円、女性は約293万円となっています。国税庁HPでは、平成20年度分から最新のデータである平成30年度分まで過去10年分を時系列で見ることができます。これによると平均年収は前年度比で男性は2.5%、女性は2.1%の増加であるということです。正規・非正規の内訳最新のデータでは、正規従業員の年収は約504万円・非正規は179万円であるということです。これらはいずれも前年より増加しており、正規では2.0%、非正規では2.2%のアップとなっています。【補足】給与所得者の数について同調査では、1年を通じて働いた給与所得者の数の総計も知ることが出来ます、平成30年の結果によると、その人数は5026万人であり、内訳として男性2946万人、女性2081万人であるという結果になっています。男女いずれも前年より増加しているということです。さらに、正規労働者と非正規労働者の別について、正規労働者3322万人、非正規労働者1167万人ということです。正規及び非正規に関しても、前年比増加となっています。年収600万円もらう人って何人ぐらい?同じく国税庁の民間給与実態調査の結果によると、年収600万円の方は250万人程度いらっしゃるとの事です。内訳として男性約220万人、女性約36万人ということです。ちなみに同調査によると、年収300万円及び400万円の方が給与所得者の年収割合のうち半数近くに上っています。年収600万円の手取り額は?年収600万円といっても、そこから社会保険や各種税金を引かれると実際に受け取っている額面はこれよりも150万円前後低くなります。つまり年収600万円の方の手取り年収は約450万円前後であると推測されます。年収から差し引かれる項目は以下のものがありますが、独身か扶養家族がいるかどうかで控除金額は変動します。給与から控除される項目社会保険料(健康保険・厚生年金など)雇用保険料所得税・住民税年収600万円の月収ってどれくらい?ここまでで、年収600万円の手取り額は450万円前後であるとわかりました。この手取り額を「可処分所得」と呼び、稼いだ年収の内、必ず支払わなければならない税金などを差し引いた後の実際に使える金額のことです。実際に使えるお金「可処分所得」=年収ー(社会保険料+各種税金)[adsense_middle]額面上の月収は約35万円前後年収600万円の方の月収は約35万円前後です。これは夏冬の賞与を省いて12月で割った概算の数値です。厚生労働省のデータによると、賞与一回あたりの平均は月収の約2.5倍であるということで、ここから逆算すると月収35万円前後であるという結果になります。厚生労働省【年末賞与の支給状況】によると、賞与(ボーナス)は一回あたり月収の約1.5~2.5倍であるということです。当然、企業の全従業者数や業績によって賞与額は変動しますが、月収からだいたいのボーナス額を測ることができます。年収600万円の手取り月収は約28万円前後一つの目安として、月収または年収の2割分くらいが大体の控除額であるとされています。つまり、2割を引いた残りの額が実際に使える手取り月収(可処分所得)であるとわかります。このことから、月収35万円の場合の手取り月収は28万円前後とわかります。年収600万円以上の業種とは?同調査では、業種別の平均年収も確認できます。今回のテーマである年収600万円を超えている業種は以下の通りです。カッコ内の金額は平均年収です。金融業・保険業(約631万円)電気ガス水道などライフラインに関する業種(約759万円)情報通信業(約622万円)年収600万円以上の業種の特徴この調査からわかることは、年収600万円以上という高い水準の給与をもらえる業種は、全国どこで勤務しても、あまり給料の差が少ない業種です。地方でも都心でも、そこまで大きな給与差がありません。なおかつ金融業(銀行)、ガス会社電力会社などライフラインに関する業種、情報通信業いずれも生活に密着した業種であることがわかります。暮らしになくてはならない業種が高収入であると言えます。【年収600万円に関する各種データからのまとめ】年収600万円は、全給与所得者の中でもかなり高い年収であるとわかりました。職業や世帯形態によって年収や月収から控除される額は違いますが、実際の生活費に充てられる手取り金額として、年間で約480万円・ボーナスを省いた月間で約28万円が一つの目安となります。いよいよここからは実際の住居費や生活費について詳しく見ていきます。購入?賃貸?住居費の目安はコチラ生活費を考えた際に、衣食住にかかる費用は生きていく上で必ず必要です。まずは住居費について見ていきましょう。購入し住宅ローンの契約を検討する際の目安や、賃貸の目安について紹介していきます。[adsense_middle]購入時「フラット35」の年収基準とは?住宅購入を考えた際に一般的に使われる住宅金融支援機構の「フラット35」では、年収に占める年間平均返済額の基準が設けられています。年収400万円未満の場合=30%以下年収400万円以上の場合=35%以下年収600万円の場合は、年間返済額が210万円以下であればフラット35を利用できるということになります。この場合の「年間返済額」には、フラット35ではない他の住宅ローンや各種ローン(マイカーローン、教育ローンなど)も含めます。更にカードローンやクレジットカード使用による購入代金も含まれます。住宅ローンを組む際に、例えば配偶者などと合算して世帯収入として住宅ローンを契約をする場合は、この年間返済額も当然合算することになりますのでご注意ください。シミュレーションを活用しよう住宅金融支援機構の「フラット35」HP内では様々な条件からシミュレーションを行うことができます。一例として、年収600万円で他にマイカーローンとして月5万円、ボーナスで10万円支払っている場合の借入可能額の目安は3,768万円ということです。(適用金利は1.110%、元利均等返済としています)賃貸の目安額は年収の2割程度賃貸の場合、概算で年収の2割〜2.5割以内だと他の生活費に影響を与えない範囲の住居費であると言われます。年収600万円を当てはめてみると、年間120~150万円、月にすると10~12.5万円までなら住居費に充てても十分に生活が成り立つ計算になります。年収600万円・結婚している世帯の水準結婚している家族世帯の場合、世帯主が年収600万円であれば生活水準として一般的なレベルよりもかなり上であると考えられます。ただし、お子様の年齢や人数によって変わってきますが、乳幼児に対する各種手当や控除などを考えると、そこまで大きな負担にはならない場合がほとんどでしょう。家族世帯の生活費総務省統計局が算出した統計によると、4人家族の場合の平均的な生活費は約32万円であるそうです。これまでに、年収600万円の手取り月収が約28万円前後であるという数値をご紹介しましたが、この手取り月収が全て生活費になるということになります。住居費や教育費、共働き夫婦であるかどうかなど前提条件の違いはありますが、もし世帯主だけが働いていて年収600万円である場合、4人家族で十分に生活していけるレベルであることがわかります。年収600万円・独身世帯の水準独身の方で年収600万円となると、かなりの高収入で高いレベルの生活が可能であると言えます。先にもまとめていますが例えば住居費を考える際、10万円~15万円程度のマンションを借りるにしても単身向けの間取りであれば、駅に近く、広くて築浅な部屋を借りることも十分可能です。逆に、住居費を少し抑えて浮いたお金を貯蓄に回すこともできます。いずれにしても独身で年収600万円とは、かなり自由な生活ができそうです。独身世帯の生活費総務省統計局のデータによると、独身世帯の生活費の平均は約10万円前後であるという結果になっています。年収600万円の手取り月収が約28万円前後であることから、独身の方は普通に生活をしても随分手元に残るようです。生命保険に関してもあまり多くかける必要がありません。単身者の場合は遺族保障を高く設定しなくてよい場合がほとんどですし、必要最低限の入院・医療保障など「ご自身が生きている間に受けられる保障のみ」に加入すれば安心です。生活費があまりかからない上に、出費も最低限に抑えることで、かなりの金額を趣味に当てたり、老後資金対策として資産運用に回すことが可能です。年齢によっても差があるこれまでに、家族世帯か単身世帯かに分けて生活費の内訳見てきましたが、これはご本人(世帯主)の年齢によって大きく差があります。例えば、同じ単身世帯であっても20代と50代では、年収600万円のうち「何に対しての出費が一番大きいか」は全く違います。50代といえばリタイアを目前に控え、これまで遊興費に使っていたお金を、少しでも老後資金のための貯金に回したい方が増えてきます。生活費の工夫で安心年齢によって差があることに付随して、社会保険料の観点から、40代以降になると一律介護保険料も引かれることになります。つまり同じ年収600万円であっても、年収から控除後の可処分所得が変わってきます。たとえ可処分所得が減ったとしても、その際は家計の見直しをして、その世代に応じた調整をすればよいだけです。例えば可処分所得が減った時期に、ちょうどお子さんの教育費がかからなくなる時期であれば、むしろ家計全体に与える影響としてプラスになる場合もあります。先のことを恐れず、その都度臨機応変に対応していけば大丈夫です。年収600万円の割合・手取り・生活レベルに関するまとめいかがでしたか。年収600万円は、民間企業に勤務する方の年収のうち、かなり上位層であるとおわかりいただけたと思います。そこから深堀りして、生活費や住居費など詳しく見ていくと大体の生活レベルの目安になったのではないでしょうか。もちろん年齢や家族形態、住んでいる地域によって生活費などの出費は大きな差がありますが、本記事の内容は全国平均としてお考えいただければと思います。皆様のお役に立てましたら幸いです。
2019年10月17日こんにちは、婚活FP山本です。「老後資金として2000万円が必要」などと言われて以降、にわかにファイナンシャル・プランナー(FP)や人生設計(ライフプラン)が注目を集めていますね。しかし人生設計といわれても、多くの人は「何をどうしたらいいのか分からない」と、困惑するばかりなのが実情です。そこで今回は人生設計の専門家である筆者が、人生設計の基本的な立て方やポイントをお伝えします。あなたの人生に、お役立て下さいませ。人生設計は「将来どうしたいか」が出発点!まずは順を追って、人生設計の立て方をお伝えします。まず人生設計は、「自分の人生を、将来どうしたいか」を考えて相応に決めることが出発点です。人生設計も一種の「計画」ですから、つまりは「ゴール・目標」を明確に定めることが最初にすべきこととなります。「将来」と言われてもあまりに抽象的だからこそ、多くの人は困惑しがちですね。具体的にいえば、例えば「どこに住むのか」「どこで働くのか」「どんな生活をしたいのか」などです。今後、変わってもかまわないので、「ひとまずの目標」を一つずつ決めることが出発点になります。ゴールが不明瞭では、どんな計画も計画の意味を成しませんから、一番大切な部分です。未来であればあるほどイメージしにくいでしょうが、まずは考えられるだけ考えてみましょう。自分の一生涯を考えることが大切将来への願望は、個々人で違うのが普通です。また現在置かれている環境も、たとえお隣さんや同僚であっても違うのが普通といえます。だからこそ、人生設計は「自分はどうしたいのか」を考える必要があり、それを一生涯のスパンで考えることが極めて大切です。今まで、ひたすら親や周囲に合わせてきた方には、早速の難題かもしれませんね。しかし、人生設計には「自分の意志や考え」が必要です。ぜひ人生設計を通して、自立心も養っていきましょう。理想を叶えるためには一定のお金が必要次に、先ほど決めた「将来どうしたいのか」という理想を叶えるために必要な「お金」を考えます。たとえば「子供を大学に通わせたい」が目標なら、最近の大学費用平均が「一人約700万円」です。こういった数字は調べれば出てきますから、ひとまず相場を調べましょう。なお、中には「本当にいくらかかるか分からない」ものもあれば、「将来的には値上がりするかもしれない」ような目標もあります。このような目標の時には、それぞれ「ひとまずの予算を見積もる」「多めに見積もる」という対処が必要です。いずれにしても、何をするにしても「お金」が必要になります。このため理想とする未来を、一つずつお金という数字に落とし込んでみることが大切です。こうやって、一つずつの目標を「具体化」していきましょう。理想が大きいほどに多額のお金が必要?当然ながら、理想が大きいほどに多額のお金が必要です。しかし一方、「理想なんてない」「普通でいい」という方であっても、「普通に実行するにはいくら必要か?」を考える必要があります。理想が小さいほどに少額のお金で足りるものでもない点に、強い警戒が必要です。それこそ、「普通に暮らすには老後資金として2000万円必要」などと国が発表したわけですからね。「自分の場合にはいくらが必要か」を、目標とともに存分に計算してみましょう。今のままで必要な貯蓄はできるのか逆算する今度は、「今のままで必要な貯蓄はできるのか」を逆算します。これは先ほどのお金と、「そのお金が必要になる時期」で計算が可能です。たとえば「60歳までに老後資金2000万円」なら、あなたが40歳なら年100万円、50歳なら年200万円貯蓄できれば達成できます。仮にあなたが現在40歳で、実際に毎年100万円を貯蓄できているなら、少なくともこのままいけば老後資金は大丈夫となるわけです。しかし実際には50万円程度しか貯蓄できていないとすれば、少なくともこのままでは達成できない……ということになります。実際の人生では何が起こるか分からないとはいえ、「何が」の多くは「マイナス的なこと」です。だからこそ、気持ち厳しめに逆算することも大切といえます。できないなら、できる方法を考えてみよう少なくともこのままでは達成できないなら、できるようになる方法を考えることが必要でしょう。できないなら仕方ない……のなら、計画の意味がありません。結果論としてできたとしても、それは単なるラッキーに過ぎません。運に任せた人生は極めてリスキーでしょう。100万円の貯蓄が必要なのに50万円足りないなら、50万円分の工夫や努力が必要となります。月単位に直せば4万円程度です。「どうやったらできるようになるか」を存分に考えましょう。生涯の全てについてシュミレーションする最後は、目標の数だけ生涯の全てについてシュミレーションするわけです。全ての目標が、あなたの人生に降りかかってきますからね。目標が多いほどに計算が複雑になり、必要なお金が多いほどに対処方法を考えるのが大変になります。でも、がんばりましょう。一例を挙げると、40歳の方が700万円の教育費と2000万円の老後資金を目標としました。教育費が10年後に必要なら年70万円の貯蓄が必要です。すると、老後資金の年100万円と合わせて年170万円の貯蓄ができているかどうかが、一つの分かれ道となります。足りていないなら、足りるだけの方法を考えることが必要です。他にも目標があるなら、もっとお金が必要になります。つい甘めに計算する人も多いですが、むしろなるべく厳しめに計算しましょう。一生分を計画したものがライフプラン!実際の人生では、教育費と老後資金にしかお金を使わないようなことはありません。日常の生活費、住居費、旅費、交際費、介護費……色んなことにお金が必要です。そのような一生分のお金について計画したものこそが「ライフプラン」となります。特に「今は使っていないお金」は、イメージしにくく注意が必要です。そして、今は使っていない大きなお金に備えることこそ、ライフプランが必要になる理由の一つになります。[adsense_middle]立て方の基本は「最後からの逆算」ここからは、人生設計に関するポイントをお伝えします。まず、計画事は何でも「最後からの逆算」が基本であり、これは人生設計でも変わりません。つまり、最優先に考えるべきは「人生の最後」です。人生設計はゴールが沢山あるからこそ、立て方に迷ったときは基本を思い出しましょう。人生の最後とは、自分の葬儀や相続、その手前の介護あたりが基本です。これらに必要なお金が見えてきたら、次にその手前となる老後資金について考えます。葬儀や介護が何歳で必要になるかは不明ですが、余裕があるなら「100歳まで生きる」前提で計画しましょう。人生設計は一種の「収支・資金計画」ですが、実際の収入は多い分には、支出は少ない分には一切問題ないものの、それぞれ逆は大問題ですからね。支出は多めに考えておきましょう。ダメだったらどうするのかも考えよう計画というのは計画通りに進めるのが基本ですが、実際には計画通りに進まないことも多いです。元々がムリな計画、経済環境が予想外に変わった、心変わりで目標が変わることもあります。そのような「計画外の出来事」を、どこまで想定できるかも大切です。少なくとも、一本調子で計画するのではなく、当初の計画がダメだったらどうするのかも考えておいたほうが無難といえます。第二第三の計画も整え、どう転んでも幸せな人生を歩めるよう図っていきましょう。「叶えられる将来」には限界がある?次に、「叶えられる将来には限界がある」という点です。叶えたい全ての将来をお金で考え、叶えられるよう計画するのが人生設計ですが、残念ながらお金は無限には稼げません。稼ぐお金を増やすことも大切ですが、それでも限界があります。その限界の範囲で将来を考えることも大切でしょう。また、稼ぐお金には限界があるからこそ、将来について「優先順位」を付け、バランス良く計画を立てることも大切となります。たとえば目先の教育費に全財産をつぎ込み、無貯金で老後に突入すれば、結局は子供の世話にならざるを得なくなってしまうでしょう。そもそも、多くの人にとっては「老後資金2000万円」でさえ厳しいのが実情です。そのような時代だからこそ、しっかりと人生を設計して、まずはこの2000万円を準備できるよう励んでいきましょう。ライフプランの意味は「経済的成長」!たとえば、東大や医者を目指して勉強を重ねれば、成功すれば嬉しい一方、仮に失敗しても準ずる程度の成功は収めやすくなるでしょう。少なくとも、行けるところに行く姿勢の人とは、結果が大きく違ってくるはずです。ライフプランにおける目標とは、そのような意味合いもあります。叶う叶わないも大切な一方、少しでも家計を経済的に成長・上向きにすることが大切です。叶えられる将来を少しでも大きく増やすためにも、最初の目標を元に人生を設計してみましょう。人生設計は「今すべきこと」も見える!人生設計は、「このままなら将来どうなりそうか」を計算するからこそ、「今すべきこと」も見えてきます。たとえば、新婚夫婦が「このままだと将来ヤバい」と分かっていたらどうでしょう。できうる限りの努力を考える一方、「子供の数」さえ計画的に調整できることになります。産んでから教育費を知っても、もうお返しはできません……。同じことは住宅購入時や転職時にもいえます。そもそも実行すべきなのか、いくらなら実行してもいいのか……将来や他のことも視野に入れて考えれば、おのずと結論が出るはずです。「お金以外の要素やリスク」も考えることができれば、さらに結論も出やすくなるでしょう。現代は、どう転んでも誰もが幸せになれるような時代ではありません。自己防衛・自助努力が欠かせない時代です。人生設計を通して、常に「今は何をすべきか」を考えて、動いていきましょう。失敗しにくくなり、成功しやすくなる!人生設計も万能ではなく、結局は個々人次第です。「来年で定年なのに貯金ゼロ」といった状況では、多くの場合は実質的に手遅れといえます。お金とともに時間にも限りがあり、それを超えてしまえばどうにもならず、残りが少ないほどに挽回は困難です。その一方、若いうちから人生設計をして計画的に動くほどに失敗しにくくなり、成功しやすくなります。未来とは「現在の積み重ね」です。その「現在すべきこと」を、人生設計を通して考えていきましょう。[adsense_middle]FPでも、どうにもならない事もある?最後に、ある意味で一番大切なことをお伝えします。そもそも、将来というのは将来であるほどに考えることが困難です。若いほどに、老後のことなどイメージすらできないことも普通といえます。しかも、将来や現状は刻一刻と変わってくるものなので、その都度人生設計も調整が必要です。数字や状況を調べたり学んだりするのも、相当な時間と労力が必要になります。このため、まずは自分で設計してみることも重要ですが、限界を感じたら専門家であるFP(ファイナンシャル・プランナー)に設計を早めに依頼したほうが無難です。自分で自分の人生設計をすると、どうしても都合よく甘めに考えてしまうことも多いので、尚更かもしれません。なお、FPでも依頼者の状況によってはどうにもならないこともあります。そのような状況になってから依頼しても大きな意味がありません。少なくとも人生設計の重要性だけは理解し、必要に応じて早めにFPを頼りましょう。女性は元より、男性でも厳しいのが現代!現代は、ただ働けば一生安泰という時代ではありません。むしろ一生懸命に働いても、なお困窮してしまう時代です。しかも女性は元より、比較的年収の高い男性でも変わりません。老後資金2000万円を考えてみれば、何となくでもイメージできるのではないでしょうか。それほど厳しいのが現代だからこそ、人生設計を通して計画的に動き、限りあるお金を計画的に使っていくことが重要です。そのためにも、まずは出発点である「将来どうしたいか」について、存分に考えてみましょう。人生設計で、生涯を安心して暮らそう!今は無計画に動き、お金を使えば破綻しやすい時代です。しかし人生設計を通して計画的に動き、努力を重ねれば現代でも生涯を幸せに安心して暮らせます。ただし、人生設計には時間が必須です。少しでも早くから計画をスタートさせ、余裕を持って人生を歩んでいきましょう。
2019年10月16日