1児のママでもあるライター・かわむらあみりがお届けするコラム【ママライフばんざい!】連載第8回は、普段使えるものから季節商品まで、便利でお得な100円ショップ、ダイソー、キャンドゥ、セリアで見つけた「秋の夜長の安眠アイテム5選」をご紹介します。写真・かわむら あみり100円ショップで買える安眠グッズ5選【ママライフばんざい!】vol. 8日々の暮らしに役立つアイテムが豊富な100円ショップ。ひとり暮らしでも、家族がいても、何かと生活を支えてくれる便利なものがたくさんあります。今回は、『ダイソー』『キャンドゥ』『セリア』の100円ショップで見つけた、秋の夜長にぴったりの安眠アイテムをご紹介します。1. セリア「リラックスミニまくら」ドーナツ型の「リラックスミニまくら」セリアの「リラックスミニまくら」です。首ではなく、手首にはめて使うことで、腕枕がより心地いいものになる優れもの! 材質はポリエステル、中材はポリプロピレンでできています。サイズは直径約13cm×高さ10cm。引き出しやデスクの隅のそっとしまっておいても邪魔にならない大きさです。秋の夜長に部屋で読書をしているとき、まだ横にはなりたくないけれど「ちょっと休憩しよう」というときなどにぴったり。うつぶせ寝にも適しています。2. キャンドゥ「5本指ソックス」履き心地のいい「5本指ソックス」キャンドゥの「5本指ソックス」は、ポリエステル、綿、ポリウレタンの混合生地でできています。こちらは男性サイズの25cmから27cmのものですが、ぴったりと足にフィットし、かつ洗うと少し縮むこともあるため、女性の足もOK。履き心地もいいので、就寝時に履いても気になるようなことはありません。指をすっぽり包む一般的な靴下のタイプよりも、5本の指それぞれを包むタイプの「5本指ソックス」はムレにくく冷えにくいのだとか。指1本ずつを動かせるため、血の巡りもよいといわれています。1日家事をして冷えてしまったママの足先を温かくして、ぐっすり眠りたいですね。3. ダイソー「アロマディフューザー」「アロマディフューザー」。写真左はローズの香り、右はシトラスの香りダイソーの「アロマディフューザー」は、室内用の芳香剤です。各50mlで、写真のローズ、シトラスのほか、ホワイトムスク、オーシャンの香りがありました。そのほか、違うメーカーで別の種類の「アロマディフューザー」もあります。100円でこんなにカラフルでかわいい「アロマディフューザー」が手に入るのですから、試してみたくなりますよね。容器に3本のボンボンのついたスティックをさすと、スティックが液体を吸い上げて、香りが部屋に広がります。香りにはリラックスさせる効果もあるので、家族で安眠できそうですね。4. セリア「おやす耳」「おやす耳」で気になる音をシャットアウトセリアの「おやす耳」は、熱可塑性エラストマーという柔らかいゴムのような素材が特徴の耳栓。サイズは最大部の直径が約15mm、最小部の直径が約8mm、長さ27mm。両耳用に2個あって、さらに収納できるコンパクトな透明のケースもついていて便利。耳に入れる部分が3段階の立体スパイラル構造になっていて、耳の大きさにとらわれずにフィットしやすく作られています。水に強いので、汚れたらじゃぶじゃぶ洗えるのもいいですね。耳栓はひとつ持っていると、周囲の音が気になるときに使えて、安眠に役立ちそうです。5. ダイソーの「ナイトソックス」「ナイトソックス」は女性に役立つアイテムダイソーの「ナイトソックス」は、オープントゥタイプの靴下で、ポリエステルとポリウレタンでできています。サイズは23cmから25cm、長さは31cm(履くと膝下くらいまで)。「ナイトソックス」というだけあって、就寝中の足につけておくと、血行がよくなり脚の疲れがとれるのだとか。実際に試してみると、着圧の具合がちょうどよく、ほんのり温かい履き心地。朝になったら、むくみが改善されているかもしれません。1日動いて疲れているママの脚をカバーしながら、美容アイテムにもなり得るのですから、ひとつは持っておくといいですね。便利な安眠アイテム5選をお届けしてきましたが、すべて100円(税別)だなんてうれしい限り。プチプライスで手に入れられる優秀なアイテムは、今後もママライフを助けてくれそうです※2019年10月購入。時期や店舗により商品の有無は変更することがあります。
2019年10月22日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第12回目に登場するのは、キーボード弾き語りスタイルで活動している、シンガーソングライター・ましのみさん!写真・大内香織音楽を始めるきっかけはmiwaさんの存在だった【音楽通信】vol.122016年に音楽コンテストで約3,000組の中からグランプリを獲得し、2018年、女子大生だった20歳のときに、アルバム『ぺっとぼとリテラシー』でメジャーデビューした、ましのみさん。今春大学を卒業して、10月14日に配信シングル「エスパーとスケルトン」をリリースしたましのみさんに、お話をうかがいました。ーーいつから音楽活動をされているのですか。活動を始めたのは4年前ぐらい。高3の終わりの1月頃に、初めてライブハウスでライブをしたのが始まりです。それまでは曲を作ったり、人前で歌ったりしたことはありましたが、ライブ活動は全然ありませんでした。ただの趣味として、吹奏楽やバンドをやって、文化祭で歌うぐらいだったんです。ーーバンドをされていたときはボーカルだったのですか。いえ、ベースです。高校の部活のお遊びバンドで、ベースをやる人がいなかったので担当して。あとはコーラスをしていたぐらいです。ーー2015年1月の18歳のときに、東京の下北沢LOFTで初ライブをされていますね。私が音楽を始めるきっかけが、(シンガーソングライターの)miwaさんの存在なんです。もともと幼稚園のときから「歌手になる」と言っていたのですが、小学生になって物心がついてくると、夢を言うのが恥ずかしくなってしまいました。子どもの頃から心の奥底にあった「歌手になる」という夢は消えなかったものの、ちゃんとお勉強をして大学に行って、キャリアウーマンになってバリバリ働きたいという思いも出てきて、もう歌手になるのは無理だと思っていたんです。そんなときに、miwaさんがシンガーソングライターをしながら、大学にも行かれていることを知って、「あ、そういうこともできるんだ」と思ったのが音楽活動をやろうと思ったきっかけです。miwaさんがどうやって音楽活動を始めたのかを調べると、初めてライブをされたライブハウスが下北沢LOFTでした。個人でも「ライブがしたい」と思ったら、音源を送るとライブができるということも知って、miwaさんが初ライブをした同じライブハウスに応募したんです。ーーそうだったのですね。デビューしてから、miwaさんにお会いしましたか。放送局でご挨拶したことがあります。ーー憧れのmiwaさんにお会いしてみてどうでしたか。緊張しました。イメージしていた通り、ニコニコされていて、かわいらしい方でした。「必死」の二文字で突き進んだインディーズ時代ーー初ライブの翌年、2016 年3 月には、ヤマハグループが開催する音楽コンテストで約3,000 組の中からグランプリを獲得されていますね。はい。ただ、当時は「現状に満足したら大変なことになる」「前に進めなくなる」「グランプリを獲っても、だからといって何かが変わるわけじゃない」と常に思っていました。そのときは、「音楽活動をするうえでの足がかりをなんとか早く手に入れなければ」と焦っていたので、グランプリを獲ったことによって「やっと1個手に入る」と思っていましたね。いまは年数を重ねて価値観が変わって、目の前で起こることをその都度喜んで、それが大きなものになっていく良さも考えられるようになりました。ーー当時は目指すところがもっと高い場所だったのでしょうか。そうですね。あとはポジティブにとらえるよりも、ネガティブに考えることによって、自分を傷つけないようにしていました。ーーグランプリを獲得するまでにも、ほかにもコンテストには応募されていたのですか。もちろんです。2015年に初ライブをやるのと同時に、ツイッターやユーチューブのアカウントを作って、家で適当にやったものをのせて、いろいろなところに手当たり次第に送っていました。ーー学生生活と並行して、将来はアーティストになると決めて動いていたのですか。就活もしていました。音楽活動を始めたのがほぼ大学1年生のときで、「あと3年後に就活が迫っている」と考えると、それまでに音楽でがんばっていけるという確かなものがないと、音楽の道に進めないと思っていたんです。自分としても、親に対しても、ケジメとして形にする気持ちがあったので、焦っていました。メジャーデビューをするには、ライブを常にやり続けていろいろな人に見てもらう、ライブ力を高める、お客さんの目に触れるということを軸に行動しました。さらに、たくさんの音楽関係者に見てもらう機会を増やすということの二軸にして活動したんです。ーー計画的に進めていらしたのですね。そうですね。時間がなくて焦っていたんです。18歳や19歳は、人生の大事な時期ですから、その時間を賭けて音楽活動をするには、がんばりたいと思ってやってきました。ーーキャリアウーマンの道もあったかもしれないのですね。実はまだ、キャリアウーマンの道も消えてはいません。もちろん音楽を中心にやっていきたいのですが、今後いろいろなことをやっていくなかで、自分でビジネスを展開していくことへの興味は消えずにいます。ーーインディーズ時代は初のワンマンライブのチケットが完売し、タワーレコード渋谷の未流通作品コーナーのタワクルで5 週連続売り上げ1 位と順調な活動ですが、ご自身では先ほどお話しされていたように、冷静に活動を進めていたのですか。いえ、「必死」の二文字という感じでしたね(笑)。ただ、すごく縁に恵まれていたと思います。グランプリも選んでくださった審査員の方と相性が良かったということだと思いますし、タワクルもライブ活動をするなかで出会った方が紹介してくださって、そのときに買ってくれたお客さんのおかげで5週連続1位になっているから、周りの方に助けてもらいながらやってこられて、こうして走ることができていて、ありがたいですね。聴く人が幸せになるような、魂を揺さぶる曲を書きたいーー2018 年2 月にアルバム『ぺっとぼとリテラシー』をリリースして、デビューされています。作詞や作曲もされていますが、ずっと書きためていたのですか。詞は、初めの頃は「歌うために書かなきゃ」と考えていました。“シンガー”より、“シンガーソングライター”のほうが、いまの時代はいいだろうと思って書きはじめたのですが、半年くらいで書いているのが楽しくなってきたんです。いまはリリースのために書きためているのではなくて、いまの感情がすぐ消えることがこわい気持ちもあって、そのときどきの思いを楽曲として残すために、曲を書いています。ーー日記のようなところもあるのですか。それもありますね。思ったことをメモに書いて、そこから、いろいろなものが出てくるので、生きているなかで自然に曲がたまっていく感じですね。ーーインディーズ時代とデビュー後では、何か心境が変わったところはありましたか。インディーズのときは渋谷店のみの発売となるタワクルと、ライブハウスの出演のみだったので、楽曲が全国流通していないんです。それがデビューすると、ちゃんと音源が全国に届いて、サブスクリプションなどにも入って、リリースイベントも各地で行えるようになったことが大きな違いですね。私が足を踏み入れたことのない地にも作品が届いて、行ってみると「聴いていますよ」と言ってくださる人がいて、すごくうれしかったです。「またがんばろう!」という燃料になりますね。ーー手応えがあったのですね。はい。それまで世間は壁や巨大な怪物に見えていて、そこに対していかに自分をぶつけて刺さないといけないかという気持ちでいっぱいだったのですが、聴いてくれている人と会うと、うれしい気持ちややさしい気持ちが生まれたんです。よりいっそう、聴いてくださっている人に幸せになってもらえるような、魂を揺さぶれるような曲を書きたいと思いました。ーーLINE LIVEなどで、「通称・ましらっぷ」というラップ、寸劇などもされているそうですが、それはどのような表現活動でしょうか。“いま”を表現するのが好きなので、遊びのような感覚を取り入れながら活動しています。ラップに関しては、正式なラップではないので、ラップ界に失礼のないように「ましらっぷ」と名づけました(笑)。おふざけとして動画で出したり、ライブでやったり。寸劇は、ライブをエンターテインメントとして見せるために取り入れました。私が飽き性なので、見ている方も展開が少ないと飽きるかもしれないということで、曲につながるようなかたちで寸劇をライブに入れていたり。どれも「絶対このスタイルでずっとやっていきます」とは思っていませんが、歌とMCのみというシンガーソングライターとしての形にとらわれずに、活動していきたいとは思っています。ていねいに時間をかけて作った思い入れのある新曲ーー10月14日にデジタルシングル「エスパーとスケルトン」をリリースされましたが、どのような思いでこの曲を作られたのでしょうか。デビューしてからエレクトロのサウンドを取り入れてきて、やることは本能的ですし、作るものはそのときに届けたい音楽を作っているのですが、それを「どうやって届けたいか」という意識が変わってきたんです。ピカピカ、ツルツルに完成されたものを届けるよりも、自由に音楽を作って表現したいというのが、音源でもライブでもあって。音源にしようとすると、コンプレッサーにかけて、エレクトロのサウンドでガッチリかためてピカピカになって世に出されるじゃないですか。そうなると、自由な感覚を届けられないもどかしさもあったので、それをどうにかできないか考えたうえで、今回は制作期間に8か月いただきました。エレクトロを1年やってきて、エレクトロのいいところと、ここだけかいつまみたいという部分もわかってきて。今回でいうと、レコーディングでは、私が生ピアノをグランドピアノで弾いて入れています。ベースは、高等な打ち込みで生っぽく入れてくださって、生のベースでもスラップにも対応していただいたり。生のセッションのような温度感と、耳に引っかかるエレクトロの効果音、踊れるところを良い具合にかいつまんで、音を詰めすぎないで余裕感や隙間感のあるものにしました。本能的に、楽しくて踊りたくなるようなものが音楽だと思っています。ーーそうして新曲が完成したのですね。はい。今回、sasakure.UKさんという方にアレンジしていただいたのですが、私が「こういうふうにしたい」という思いに応えてくださる方なんです。もともと作っていらっしゃる曲が型にとらわれない、拍子とか意味のわからない曲もあって、すごく好きで。何かにとらわれないで作りたい、あとはコンプレッサーなどをかけてキレイになりすぎない、そして粗いところもすてきなんだという感覚を持っていてくださる方です。そして音楽を作るときは、曲とメロディについてはあまり頭を使わないようにしています。というのも、がんばって作ったときは、“がんばって聴かなきゃいけない”雰囲気があるので、気楽に作って気楽に聴けるものにしようと思ったんですね。ただ、届けるところに関しては、頭を使わなきゃいけないなって。ジャンル分けされたくないですが、聴いてくださる人たちには、ビジュアルや音、歌詞などをわかりやすくすることを意識して行いました。そんなふうに丁寧に作ったので時間がかかりましたが、そのぶん、思い入れのあるものになりました。ーー今回の歌詞はどうでしょうか。「迂闊に恋せよ乙女」と歌っているのですが、恋愛の歌ではないんです。たとえば通勤や通学の帰り道にこの曲を聴いて、そのテンポ感や歌詞、メロディなどに「なんか背中を押される」という、さりげない後押しの曲にしました。「迂闊」にというところと、「幸あれ」という歌詞がキーワードなんです。何をするにも心配や不安はあるかもしれないですが、何をやるにも「迂闊にやっちゃえばいいんじゃない?」って。力を入れてがんばるというよりも、何かをやってみたことの結果、結局は祈るしかないのだから、聴いているあなたにいつも「幸あれ」という思いを込めて歌詞を書きました。ずっと音楽を続けてたくさんの人に曲を聴いてもらいたいーー「エスパーとスケルトン」のミュージックビデオも拝見しました。不思議な世界観ですね。ヒサノモトヒロくんという、2ndアルバム『ぺっとぼとレセプション』のジャケ写を撮ってもらったカメラマンに作ってもらいました。ヒサノくんは初めてのミュージックビデオの監督作品になるのですが、感性の部分で面白い、シュールな場面を撮るのが得意な方だと感じていたので、「一緒に作ってくれませんか」とお願いしたんです。ミュージックビデオでも、観ている人に押しつけがましくなく、意味合いが出ないほうがいいと思って作りました。ただ、音に対しても動画に対しても、ある種の“ひっかかり”はあったほうが良いと思っているので、ヘンテコな部分もあります。ーーそうなのですね。ではご自身以外の音楽で、ましのみさんが普段聴いているのはどんなアーティストの楽曲でしょうか。いまはとくに、自分のやりたいことや表現したいことが定まってきたのに、技量の部分で追いつかないジレンマがあるので、いろいろな人の音楽をたくさん聴いて勉強しています。昔のジャクソン5やモータウンなどの時代から、ロックやエレクトロ、フォークといったものを掘るのが楽しいんです。サウンドに対しての自分の理解が広がったからこそ、「この人はこんなふうに曲を作っているんだ」という発見もあるので、これまでより掘りたいと思うようになりました。「これは好き」「これはいまいち」と、だいたい1日か2日で1アーティストを掘っていく作業をやっているところです。ーーおやすみの日はどのように過ごしているのでしょうか。それこそ、おやすみのときのほうが打ち込みの勉強ができたり、アーティストの聴き込みができたりするので、そういうことをやっていますね。sasakure.UKさんやさまざまな人たちとの出会いで、さらに勉強したい意欲がわいています。あとは映画、本、美術館ですね。インプットすることに対して好奇心が深まっているので、何かを得られそうな場所に行くこともあります。ーー友達と遊ぶというよりも、オンオフなく勉強されている印象です。普通に友達と遊びに行って、いろいろな話をして、面白いなと思うこともあります。吸収したことを全部、音楽のために還元するという意気込みもありません。最近、人生においてやりたいことと、音楽に対してやりたいと思っていることを二軸で考えるようにしているんですが、結局どちらも混ざってしまいますね。人生において海外に行ったり、美術を見たり、感性に触れ合えたりしたいと思ったときに「じゃあ海外に行くから英語を勉強しよう」と思ったりしますよね。人生でやりたいことは音楽にも還元されるだろうし、音楽でやりたいことも結局は人生に還元されるので、そこに関してはわけようとしても、わけられないなと思ってきたところです。ーーわかりました。では、今後の目標はどのようなことでしょうか。最終的な目標は、人生の真ん中に音楽を置くこと、たくさんの人たちに曲を聴いてもらうこと、ずっと音楽を続けることにつきますね。取材後記ライブのステージドリンクに2リットルのペットボトルのお水を愛用している、ましのみさんは、取材の際も大きなペットボトルのお水を持参されていました。理知的な印象のましのみさんが作り出す音楽は、これからもさまざまな人たちへと届いていくことでしょう。まずはニューシングルをチェックしてみてくださいね。ましのみ PROFILE1997年2月12日生まれ。2015年1月、下北沢LOFTで初ライブを実施。2016年3月、ヤマハグループが開催する日本最大規模の音楽コンテスト「Music Revolution 第10回 東日本ファイナル」で約3,000組の中からグランプリを獲得。インディーズデビューアルバムが、タワーレコード渋谷の未流通作品コーナー(タワクル)でCDの取り扱いが開始され、5週連続でタワクル売り上げ第1位に。2017年3月、タワーレコード渋谷限定CD発売と同時に、2ndレコ発ワンマンライブを渋谷O-Crestで実施し、ソールドアウト。10月、フリーワンマンライブ@Shibuya WWWを開催し、メジャーデビューを発表する。2018年2月、メジャーデビューアルバム『ぺっとぼとリテラシー』をリリース。3月11日にShibuya WWW Xでワンマンライブを開催。8月、1stシングル「どうせ夏ならバテてみない?」をリリース。9月、代官山UNITでワンマンライブを開催。2019年2月、2ndアルバム『「ぺっとぼとレセプション」をリリース。3月、東京は渋谷ストリームホール、大阪はアメリカ村BEYONでそれぞれリリース記念ワンマンライブを開催。10月14日に配信シングル「エスパーとスケルトン」をリリース。リリース記念イベントを10月19日(土)ポニーキャニオン3Fイベントスペースで開催。11月15日は渋谷TSUTAYA O-WEST、11月20日は大阪アメリカ村 BEYONDでワンマンライブを行う。InformationNew Release「エスパーとスケルトン」10月14日配信¥250(税込)
2019年10月18日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第18回は、婚活中に出会った“同性”についてのエピソードです。なかでも、いまでも印象に残っている「出会いからの縁を逃さない女性3選」をお届けします。1. さりげなく連絡先を聞き出す女性【結婚引き寄せ隊】vol. 18仕事をバリバリとこなしていたAさんは、なんでもソツなくできるタイプ。プライベートにおいてもその力はいかんなく発揮されていて、狙った男性とはスムーズに仲良くなっていくような器用さがありました。ある日、Aさんも同席の小規模な飲み会に参加したときのこと。ひと通り参加者全員と話し終わって楽しく飲んでいたら、Aさんが「記念にみんなで写真を撮ろうよ」と提案してきました。さらに「私が言い出したから、まずは私の携帯で写真撮るね〜」と、スピーディな動きで撮影し、その後、「私も写真に入りたいな。あ、お店の人に頼めばいいよね!」と店員さんに携帯を渡して記念写真を撮りました。その後、自然な流れで「写真送るから」と連絡先の交換が行われました。あえて自分の携帯から撮影するのがAさんの戦略だったのだとか。狙った男性だけに連絡先を聞くのではなく、全員と交換することで周囲の目線も気にならず、誰のことも傷つけない上手なやり方だと思いました。その後は、狙った男性ひとりにじわじわとアプローチを重ねるそうです。2. 笑顔で安心感を与えてくれる女性いつもニコニコしている印象のBさんは、怒ったところを見たことがないほど、温和な性格。男女問わず、誰に対しても、相手のことをしっかりと受け入れるような雰囲気がありました。素朴なルックスとファッションで、どちらかというと地味なタイプの彼女。そんな飾らないところも、一緒にいると、いい意味で頑張らなくていいような安心感を与えてくれるのでした。だからなのか、最初はBさんをまったく意識していない男性だったとしても、一緒に話しているうちにだんだんと彼女の居心地のよさに惹きつけられていくようでした。ある食事の席でのこと。Bさんや私、ちょっと性格がキツイけれどモデルのような美人など、女性陣は個性豊かな面々が揃っていました。当初美人と話したがる男性ばかりでしたが、一見地味なBさんと話しているうちに、だんだんと癒されていった男性は「なんかまた会いたい気持ちになった」と告白。明らかに相手の気持ちが動いた様子を目撃しました。そんなふうに、一緒にいるときの心地よさを提供してくれる女性が、男性を惹きつけるのだろうと実感。Bさんは、いつも相手に告白されてつき合うパターンが多いそうです。3. ほどよい聞き役に徹する女性いわゆる姉御肌のようなところもあるCさんは、友達に頼られたり、悩み相談をされたりすることが少なくありませんでした。それは同性にだけ見せる顔というわけではなく、もちろん異性に対しても同じように接します。しかも、適度に話を聞き、全部聞き終えたときに適切なアドバイスを優しくしてくれるところも、まわりの人たちから頼りにされる理由のようでした。ある日、Cさんと飲み会に参加したときのこと。初対面同士ながら、お酒もすすんで、いろいろな話をするようになってきました。彼女の隣に座っていた真面目そうな男性は、仕事の話を自慢げに大声で話しはじめ、まわりは「酔ってるねぇ」とちょっと引いています。ですが、Cさんは違いました。ほどよく男性の自慢話を聞き、適度にツッコミを入れながらも、相手を突き放さしません。しっかりと最後まで話を聞いた彼女に、気をよくした男性から「今度は酔っていない時にランチでも」と、すぐさまご飯のお誘いが申し込まれていました。恋活や婚活をしていると、いろいろなタイプの人に出会うことがあります。いくらこちらが気に入っても、相手からも同じように思ってもらわないと、その次の展開にいけませんよね。出会った人との縁を逃さずつなげていって、みなさんもすてきな恋をしてくださいね!©Lordn/Gettyimages©Luis Alvarez/Gettyimages©Westend61/Gettyimages
2019年10月15日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第11回目は、EXILE SHOKICHIさんのライブレポートをお届けします!初の単独アリーナツアー全国6都市8公演を開催【音楽通信】vol. 11EXILE&EXILE THE SECONDのボーカル&パフォーマー・SHOKICHIさんが、2019年6月29日から9月15日まで、全国6都市8公演にわたり開催した自身初の単独アリーナツアー『EXILE SHOKICHI LIVE TOUR 2019“UNDERDOGG”』。2ndソロアルバム『1114』を引っさげて行われた同ツアーの7月3日さいたまスーパーアリーナ公演では、オープニングでステージ上の高台に組み立てられたドラムセットにSHOKICHIさんが登場。華麗なるドラムさばきを披露し、会場は「キャーッ」という割れんばかりの歓声に包まれます。演出の炎が上がり、ダンサーも現れて場内のボルテージは一気に上昇。新作から「マボロシ」、1stアルバムから「Don’t Stop the Music」と、新旧織り交ぜたナンバーをパフォーマンス。ノリにのる観客とのコール&レスポンスも軽快で、アリーナの椅子がおおいに揺れます。キャッチーな「Futen Boyz」では、上のステージから客席にのびる花道へと歩いて近づいてくるSHOKICHIさんに、観客はすっかりメロメロ。「Ooo!」では、口にくわえたホースをシンセサイザーにつなぎ音を加工させる“トークボックス”を使用する姿も。続いてアッパーな「HERE WE GO」では躍動感あふれるダンスで魅了します。そしてアッという間にバックヤードに消えたSHOKICHIさんですが、裏で汗を拭いたり、水を飲んだりする様子をすべてカメラがとらえて、会場のスクリーンに映し出しています。休憩があと何分で終わるのかを示す数字が、スクリーンの右上にカウントされ、衣装チェンジをして準備完了。SHOKICHIさんがステージに再登場すると、待ってましたとばかりに高揚する場内に「Underdog」が浸透し、トロピカルな「サイケデリックロマンス feat.SALU」では、ショッピングカートに入ったSALUさんが呼び込まれ、チアフルなムード一色に。「Rock City」ではSHOKICHIさんがバンドメンバーを紹介し、バンド&ダンスメンバーとのぴったりと息の合ったチームワークを披露。続いてSALUさんと「Good Vibes Only」、SALUさんひとりで、自身の強い思いが込められた「RAP GAME」へ。ここで、それまでの空気とは一転し、映画スターのように白い螺旋階段から現れたSHOKICHIさん。女性ダンサーとのパフォーマンスはなんとも艶やか。バラードの「白夜」で花道から中央のステージへと降り、身につけていた白いタンクトップを破り捨てて、見事に鍛え上げられた肉体美をさらして会場の女性たちをノックダウン。そんな興奮をさますかのように、上のステージへと戻って、真っ赤なピアノの前に座るSHOKICHIさん。「こんなにたくさん集まってくれてありがとうございます!」と感謝を伝え、ツアーグッズのフラッグ&ピンクに光るライトブレスレットがきらめく場内を見て、「ピンク、きれいですね」と笑顔。ここからは「青の日々」でしっとりと歌声を聴かせ、ピアノを演奏するSHOKICHIさん。自身の歌に聴き入る観客に「あったかいなあ」と喜びもひとしおの様子。さらに、7月生まれのファンクラブ会員を募り、応募者の中から抽選で選ばれたひとりがステージに上がれるという企画も。当選した「山形から来た」という女性とのコミカルなやり取りに、場内は大爆笑。アリーナという大会場なのに、アットホームであたたかい空間が生まれるなか、この女性へ向けてバラード「君に会うために僕は生まれてきたんだ」を歌い上げて、誕生日を祝福します。最後にはスクリーンに、応募した7月生まれのファンクラブ会員のかた全員のお名前が紹介されていました。そんなひとときを経て、またガラリとムードが変わります。激しいビートが鳴り響き、「Bad Speed Play」「WHITEOUT」「Cult Personality feat.EXILE SHOKICHI」「BACK TO THE FUTURE」とたたみかけるように展開。そして衣装チェンジをしたSHOKICHIさんがステージに登場し、hideさんの曲「ROCKET DIVE」をギターで弾き語り、さらに「Giver」「GENERATION」「GOING ON」「YEAH!! YEAH!! YEAH!!」「Going Crazy」といったこれまでの自身の音楽活動に沿ったナンバーを繰り広げます。その際、初めてオリジナルの曲を作り始めた中学3年生の頃やオーディションの様子、以前のツアー映像などもスクリーンに流れ、それぞれの楽曲にまつわるSHOKICHIさんのヒストリーが一目でわかる構成になっていました。SHOKICHIさんは、「初のソロツアーなので、これまでこういうことがあって、こんな思いがあってここに立っているんだということをわかっていただきたくて。楽しんでいただけていたら、本当にうれしく思います」としみじみ。さらに、「葛藤やくじけそうな思いも自分の糧になって、ここにつながっていると今は思います。みなさんが応援してくださって、音楽を聴いてくださっているからこそ、自分のチョイスした道に、誇りを持てます。ありがとうございます!」と語り、「必死に生きている男の音楽があることを忘れないでいただきたいと思います。これからもよろしくお願いします!」と感無量のようでした。本編のラストは、ラブバラード「The One」。SHOKICHIさんと一緒に、歌を口ずさむ観客ら、さいたまスーパーアリーナが一体となった瞬間です。ハートフルな空気のなか、「みんな最高!」と言ってステージを去ったSHOKICHIさんに、なりやまないアンコール。真っ暗な会場に輝くたくさんのピンクの光がウェーブをしながら、拍手の音はどんどん大きくなります。しばらくするとアンコールがスタート。マジックショーのようなステージセットが組まれた箱の中から、衣装チェンジしたSHOKICHIさんが登場し、「Back 2U」を披露。「アンコールありがとうございます! SHOちゃんコールとビッグウェーブでしたね」と語り、「ありがとうを超す言葉が見当たらない」と大感謝。また、自身のソロプロジェクトをするに至った経緯を説明し、「これからもたくさん音楽を作っていきたいです。今もツアー中だけど(曲を)作っています」と発表して場内を沸かせます。さらに「来年はPERFECT YEARもありますから忙しいですよ!楽しい地獄(笑)」と、これからも楽しさを提供してくれることを約束したSHOKICHIさんは、ツアーの「最後はこの曲だと決めていた」というドラマチックなバラード「Future」をピアノで弾き語り、大盛況のうちにライブは幕を閉じました。会場には、友人やグループで来ている女性のほか、ご夫婦やお子さんを連れたママ、家族と幅広い年代のファンのかたが集合。SHOKICHIさんの音楽が、たくさんの人たちを元気づけた夜でした。取材後記アッパーチューンからバラードまで、変幻自在に魅せてくれたEXILE SHOKICHIさん。X JAPANのhideさんのカバーなど、意外ながらも、斬新なセットリスト。ヒップホップ、オルタナティブR&B、ロックとさまざまな音楽がジャンルレスに響き合い、SHOKICHIさんの音楽への熱い思いが存分にほとばしっていたアリーナ公演でした。セットリスト01.1114 Miracles02.マボロシ03.Don’t Stop the Music04.Futen Boyz05.Ooo!06.HERE WE GO07.Underdog08.サイケデリックロマンス feat. SALU09.Rock City feat. SWAY & Crystal Kay10.Good Vibes Only feat. JP THE WAVY, EXILE SHOKICHI11.Never Say Goodbye feat. EXILE SHOKICHI & SALU12.RAP GAME13.白夜14.Diamond Dust feat. EXILE SHOKICHI15.青の日々16.君に会うために僕は生まれてきたんだ17.Bad Speed Play18.WHITEOUT19.Y.L.S.S. Remix feat. (PKCZ & CrazyBoy)20.Cult of Personality feat. EXILE SHOKICHI21.BACK TO THE FUTURE22.ROCKET DIVE23.Giver24.GENERATION25.Going On26.YEAH!! YEAH!! YEAH!!27.Going Crazy28.The One29.Back 2U30.FutureInformation
2019年10月10日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第10回目に登場するのは、秋元康さんが総合プロデュースするオーディション番組から誕生した、究極のアイドルグループ、ラストアイドル!写真・黒川ひろみ ヘアメイク・高尾美紀7チームある「ラストアイドル」写真左から安田愛里、阿部菜々実、長月翠。【音楽通信】vol. 10オーディション番組『ラストアイドル』(テレビ朝日系毎週水曜日深夜1:56)では、「LaLuce(ラルーチェ)」「シュークリームロケッツ」など5組のユニットが生まれ、現在は2期生が加わり、さらに2つのユニットが誕生しています。番組名でもあるラストアイドルは、これら全7ユニットで構成されているアイドルグループ。今回は、その中の5人組ユニット、LaLuceから、阿部菜々実さん、安田愛里さん、長月翠さんの3人にお話をうかがいました。ーーまずは、おひとりずつ自己紹介をお願いします。阿部山形県出身の高校2年生、17歳の阿部菜々実です。好きな食べ物は、ビーフジャーキーとフルーツとコーラです。3歳からダンスと芸能活動をしていて、小3でアイドル活動を始めたので、アイドル歴はけっこう長いです。阿部菜々実。 2002年5月17日生まれ。168cmの長身。3人組ユニット「パクスプエラ」も兼任。安田LaLuce最年長の安田愛里です。年齢は20歳です。好きな食べ物は、焼肉が大好きなのと、最近はおそばにハマっています。安田愛里。1999年6月24日生まれ。特技はバスケットボール。スポーツ万能。長月LaLuceのみーたんこと、長月翠です。19歳です。好きな食べ物は、いままではカニでしたが、最近になってかなりカニカマの味がカニに近いことに気づきました。私はカニカマで十分な味覚なので、いまはカニカマにハマっています。アイドルは5年目になります。長月翠。2000年5月17日生まれ。ラストアイドルの「シュークリームロケッツ」も兼任。ーー「LaLuce」は、どのようなグループですか。安田ラストアイドルの中でも、一番強そうなグループです。長月なんか顔が強そう。「Good Tears」というグループもあって、そっちも強そうなんですが、またちょっと違う強さがあります。ーーそれは初期メンバーだからこその強さということでしょうか。長月いえ、5人いると圧があるんですよ(笑)。ほかのチームは、かわいい系やかっこいい系など、系統がまとまっていたりするのですが、「LaLuce」はみんないい意味でバラバラ。5人とも個性があって、でも集まるとひとつにまとまるんです。安田いいグループです。ーー今日はメンバー5人中、3人いらっしゃいますが、グループみんなで集まって行動することもあるのですか。長月ないです。おたがいに干渉しすぎないところが私たちのよさです。私たちは用事があるときに一緒にいたり、話しかけたり。安田楽屋で5人でいても、みんな自由に個々にしたいことをしています。落ち着いているし、家族みたいです。「ラストアイドル」に応募したきっかけーーではデビューのときのことから、おひとりずつ振り返らせてください。阿部さんはもともと仙台を中心に展開するアイドルグループの「パクスプエラ」でも活動されていますが、お忙しいのではないですか。阿部はい。とくに夏はイベントが多くて忙しいです。ーー「ラストアイドル」に応募したきっかけは何だったのでしょうか。阿部応募したのが中3のときだったんですが、ずっとアイドル活動をしていて、受験して高校へ行くか、アイドルを続けるかですごく悩んでいました。周りからは「いまは1回アイドルをやめて高校に行って、またやりたくなったらやればいい」と言われたんですけど、両親と私は「今までアイドルしかやってこなかったから、ほかのことはできないし、アイドルは続けたい」と思っていたんです。でも、そのときの状況では周りの人たちから認めてもらえないし、反対されると思っていたら、ちょうど「ラストアイドル」というグループの募集があることを知って。「これに合格すればテレビにも出られるし、周りから認めてもらえるんじゃないかな」と。受験をするか、アイドルをするかの二択で、ラストチャンスと思って受けました。安田応募したのは、高3のときでした。ちょうど大学受験やこれからの進路を決めないといけない時期で、このまま芸能活動を続けるか、きっぱりやめて大学に行って普通の女の子になるか、悩んでいました。すでに事務所に入って芸能活動を始めて4年ぐらい経っていたのですが、アイドルのオーディションは受けたことがなかったんです。アイドルになりたくて事務所に入ったものの、「女優向きだね」と事務所の人に言われて、女優メインのオーディションばかり受けていました。なので、アイドルのオーディション情報はもらえず、チャンスがありませんでした。そんな中途半端な状況がいやで、何か行動に起こしたいと悩んでいたときに、お母さんが『ラストアイドル』のオーディションの情報を教えてくれて。とはいえ当時の私は、一般的なアイドル像とはほど遠い、日焼けした少年みたいなスポーツ少女でした。でも、ラストアイドルのオーディションは受けないと後悔すると思ったんです。それでマネージャーさんに2週間ぐらいお願いし続けて、応募できることになったんです。「受かったら大学へ行かないでアイドルに専念しよう」と決めて、応募して、なんとかここまで生きてきました(笑)。長月前にやっていたグループにいたときに、「乃木坂48になりたいからやめよう」と決断したんですが、乃木坂さんはオーディションをやっていなかったんです。でも、そのときが来るまで自分を磨いていようと思って、グループを「やめる」と言ったら、解散することになったんですよ。解散前に、たまたまグループのメンバーから「ラストアイドルのオーディションが始まる」と聞いて、「秋元康」と「兼任OK」という情報に惹かれたのと、メンバーにも「これは翠ちゃんに受けてほしい」と勧められたこともあって、応募しました。最初は事務所に「勝手にどうぞ」と反対されていて、いざ受かったときも周りはコトの重大さを理解していませんでした。合格した週の土曜日には、もう番組の収録があったんです。ーー合格してすぐなんですね。そうなんです。しかもそのとき、収録のために、グループの解散前のライブを3回休むことになって、すごく怒られました。でも「私、絶対に上に行ってやるから!」という気持ちで『ラストアイドル』に賭けて、今に至ります。合格しなかったら、ネイリストかヘアメイクの勉強をしようと思っていたんですが、合格させていただいたので、こちらの道を選びました。総合プロデュース担当の秋元康さんのヒミツーー総合プロデュースは秋元康さんですが、やはり秋元さんはアイドルの可能性を広げてくれそうだという思いがありましたか。長月はい。私は、AKBさんや乃木坂46さんがすごく好きで、秋元康さんを尊敬しています。“アイドルのプロデュースの頂点”みたいな方だと思っています。ーー実際に秋元さんとお話されたことはありますか。長月年に1回くらい。まだ2回しかお会いしていません。1度目は秋元さんの会社で、兼任しているグループの「シュークリームロケッツ」としてご挨拶させていただきました。秋元さんが座られている後ろ側の狭い部屋に大人が30人ぐらいいて、圧がすごかったです(笑)。「絶対失礼なことは言っちゃいけない」と思っていたんですが、もともと物事をはっきり言うタイプなのでいろんなことを言ってしまって。でも、怒らないし、優しい方なんです。ーー上の立場になるほど、周りから言われることが少なくなることもあるので、思ったことをはっきり言われてむしろ新鮮だったのかもしれないですね。長月私、言っちゃうんですよ。ーーみなさんも2回、会っているんですか。安田みんなバラバラです。阿部私は会ったことないです。長月私たちがワンマンライブをするときに、「そろそろ秋元さん来るよ」と聞いて、「え、まじかー!」と思って駐車場に走って行ったら、ちょうど秋元さんがいらして、「頑張ってね」と言っていただいたことがあります。(阿部さんに向かって)来るのを待ちかまえてみてください、今度(笑)。阿部(笑)。わかりました。安田『無料屋(ただや)』(テレビ朝日系毎月最終木曜日深夜0時50分)という番組に、ラストアイドルから何名か出させていただいているんですが、そこにたまたま秋元さんがいらしていたときに、ご挨拶させていただいたことがあります。ーーそれまでイメージしていた秋元さん像と、実際とは違ったところがありましたか。安田華奢だなと。長月そう。でも、言っていいのかな(笑)?安田秋元さんは、(スナック菓子の)「じゃがりこ」が好きだという都市伝説レベルの噂を聞いたんですけど、「まさか食べないでしょ」と思っていたら、楽屋に2個置いてありました(笑)。ーー(笑)。本当だったんですね!安田食べていましたね。新曲「青春トレイン」への思いーー9月11日に7枚目のシングル「青春トレイン」がリリースされました。歌詞には心の葛藤が描かれていますが、どのような思いで歌っていますか。阿部この曲は、「大人になるかならないか」を「電車に乗るか乗らないか」で表現しているんです。大人といっても、年齢的なものではなく、“人に流されて楽をする大人”ではなく“自分の意思をちゃんと持って流されない大人になりたい”という歌だと思っていて。私はけっこう流されて、楽しちゃうタイプで、それを変えられない自分がいやで、歌詞に出てくる人に憧れます。共感というより、「こうなりたい」という感じで歌っています。安田私は阿部ちゃんとは逆です。言いたいことがあったら、相手が大人だろうが、えらい人だろうが、関係ありません。思ったことはちゃんと伝えたいし、自分を犠牲にしてまで黙っている必要があるのかを考えて、言っちゃうタイプなんですよ。でも小学校、中学校、高校と集団生活をしていくなかで、思ったことを口にするタイプの人間は、大人からあしらわれます。大人からしたら、めんどくさいじゃないですか。みんな同じほうを向いていたらいいのに、外れるってけっこう勇気もいるんです。だから、納得のいかないときは葛藤することが多くて。「なんでみんな同じ方向を向かなきゃいけないんだろう」「個性を消さなきゃいけないんだろう」と、生きていくうえでモヤモヤが多かったんですよ。この曲は「そういう考えでもいいんだよ」と包み込んでくれるようで、聴いていると自分の生きてきた道を貫いていい気がするんです。だから、どんな道を歩いていても、許される曲になっていると思って歌っています。長月2番に「希望持たずに自分捨てればここもそんなに悪くない」という歌詞があるのですが、ラストアイドルは売れてもいないのに、「ああしたい、こうしたい」という思いがけっこうあって。自分の希望ばかりを持って、もがいている気がするんですよ。それを1回捨ててみたら、「ここもそんなに悪くないじゃん」って。自分の欲望の塊具合に嫌気がさしていたんですが、「もっと売れたい」と思うのはいいけれど、いったんその思いを全部捨てて、「今のこの状況を見直してみよう」という気持ちになりましたね。また、この曲は、誰かの支えになる曲でもありますが、「どうしようもないことはどうしようもないことで終わらせよう」という気持ちでもいさせてくれて。大人にならないといけないんですが、良くも悪くも、まだ子どもの気持ちのままでいさせてもらおうと思って歌っています。ーー歌詞の意味を解釈されるにあたって、ご自身の気持ちとも向き合われたのですね。長月そうですね。普段から、「ここはこういう歌詞だからこういう顔をしよう」「こんな歌い方にしよう」と考えています。さっきの歌詞の部分は、私の歌うパートではないんですけど、後ろにいても顔だけは作るようにしていて、毎回歌詞は何回も読み返しています。「ラストアイドル」が青春ーー現在は阿部さん17歳、長月さん19歳、安田さん20歳ですが、みなさんにとっての「青春」とはひとことで言うと、何でしょうか。長月中学や高校生活をまともに送ってこなかったので、いまが一番青春。自分の気持ちを込めてアイドル活動をしているので、ラストアイドルが青春です。阿部私も学校があまり好きじゃなくて、青春という青春はなかったんですよ。だから、ラストアイドルに入って、団体行動やダンスの合宿をやっているときに、「青春だな」と感じています。安田青春といえば、小学校も中学校も部活でバスケをやっていました。親は勉強しろとは一切言わなくて、「自分の好きなことをして」という感じだったので、小中高と学生時代は自分のしたいことに時間を使いましたね。卒業し、自分の好きなことで、こうしてひとつの目標に向かって突き進めているいまも、ずっと青春です。ーー「青春トレイン」は“僕”、「潮騒よ」(LaLuceのカップリング曲)は“私”で女性の気持ちを歌っています。“僕”の気持ちを歌うときと“私”の気持ちを歌うときの違いはありますか。長月(デビューシングルの)「バンドワゴン」も一人称が“僕”なんですよ。“私”の歌詞のほうがぶりっこしている気がします。安田いままではレコーディングでも、自分なりにクールなイメージで歌っていたんですが、「潮騒よ」のときはかわいく歌いたいと思いました。そのときは歌詞の一人称を気にしなかったんですが、そういうことだったのかもと思います。長月自然とね、女の子らしくなっています。安田うん、女の子になっていました。恋の歌も初めてだから、LaLuceの違う顔をみなさんに見せられるのかなと思います。阿部カッコいい歌い方が好きだったんですけど、「潮騒よ」はアイドルっぽさを意識して歌いました。夏のアルバイトが終わって別れる歌なんですが、曲調に合わせて、いつもよりかわいくレコーディングして。ライブでも、いつもと違うLaLuceを表現できると思っています。ーーミュージックビデオや出演されていた歌番組なども拝見しましたが、「青春トレイン」では、バブリーダンスの仕掛け人で有名な大阪、登美丘高校ダンス部総監督のakaneさんの振り付けによる、最高難度のダンスを披露されています。3か月の猛特訓をされたそうですね。長月いつもは3か月も練習しないんです。安田1週間とか。長月ミュージックビデオを撮る前日だけのときもありました。安田完璧じゃない状態でミュージックビデオを撮り始めることが多くて、回を重ねるごとに完成していくんです。今回のように、しっかりとダンスを詰めたのは初めてです。ーー練習が厳しそうです。長月そうでもなかったです。akaneさんは怒るときも、「ここはこうだから、こうして」と具体的に言ってくださったり。ひとりひとりにしっかりと向き合ってくれました。阿部3か月を1曲に使ったのは初めてだったんですが、最初は曲もできていない状態で、みんなのダンスのレベルをあげるところから始まりました。ABCというグループ分けをされて、基礎の部分からダンスを学べたし、こんなに曲に時間をかけることがなかったので、自分たちでいま見ても「すごいな」と思う感じがあります。akane先生は天才だと思います。安田3か月間よくがんばったなぁと(笑)。でも、思い返したら、笑っている時間のほうが長かったです。みんなが心配なときこそakane先生が明るくしてくれたので、肉体的な疲れはあったんですが、精神的な疲労はなかったですね。最初のダンスのオーディションのときに、私は底辺にいることにあらためて気づけたから、もっと上がるには頑張るしかないと思いました。「地に足を着けてついていかなきゃ」という思いでここまで来たので、ダンスが大変だったという気持ちはなかったです。長月ひとりも同じ動きをしてないというか、ひとりひとりがちゃんと覚えて考えて動かないと、全体がめちゃくちゃになるような振り付けなんです。ーー確かに、スキのない振り付けですし、見ていても緊張感があります。長月 “どういう意味で、誰がどの場所にいるのか”というのを考えながら見ると、面白いんじゃないかなと思います。「森のくまさん」を歌うとすごい効果がある!?ーーお休みの日は、みなさん、どのように過ごしていますか。安田思いきりリラックスできるように、あえて外に出ずに動画配信サービスで大好きな映画を観ます。とはいえ、カフェ巡りも好きで、パンが好きなんですよ。だから、パンのおいしいお店をインスタグラムなどでチェックして、新しいところに行ったりします。ーーどんなパンが一番好きなのですか。安田トーストが一番好きです。長月私は最近、部屋の片付けにハマっています。以前は本当に部屋が汚かったんですよ。最近、きれいにすることの良さに気づいて、ついに鏡まで磨き始めました。お休みの日だと、お昼ぐらいに起きて、テレビをぼーっと見ながら、鏡を拭いている生活です(笑)。といっても、愛里ちゃんちの半分くらいのきれいさ。安田いやいやいやいや(笑)。長月愛里ちゃんとこのきれいさにまでは、まだたどりつけていないんですが、片付けを始めました。阿部昨日まで3日間お休みだったんですが、ずっとソファで寝ていて、お昼ごはんになったら起きて食べてという生活をしていました。あと実家に帰ると、妹と遊んでいます。ーー妹さんは、おいくつなんですか。阿部7歳と4歳です。一緒にいると楽しいです。ーーメンバーだから知っているヒミツの「こっそりエピソード」が知りたいのですが、まずは阿部さんの「こっそりエピソード」があれば、ご本人以外の長月さん、安田さんから教えてください。長月あります!阿部ちゃんは、こう見えてけっこうガサツなんです。私ではなくスタッフさんからの情報なんですけど、充電器のコードを抜くときにちゃんと根もとから抜かないで、ガンッて引っ張るらしいですよ。安田へぇ〜! そうなんだ(笑)。阿部コンセントのところまで行って抜くのがめんどくさいから(笑)。長月手、長いじゃん(笑)。安田(笑)届くんじゃない?あと阿部ちゃん、めちゃめちゃドジです。背が高くてぶつかることが多いんですが、動じない。普通は「いて!」とか言うけど、言わない。でも、行動は機敏です。ーー続いて、安田さんの「こっそりエピソード」をご本人以外のおふたりから、教えてください。長月気にしすぎるところがあるんです。画面写りを気にしすぎで、人から見たら何が違うかわからないのに、「今日、顔四角いわー」と言っているときがあるから、「大丈夫ですよ」ってお伝えしたいです(笑)。安田映像は残るんで気にしちゃう。じいちゃんばあちゃんに、かわいい状態の孫を見てもらいたいと思って、気にしているんです(笑)。ーーそうなのですね(笑)。では阿部さん、安田さんの「こっそりエピソード」は……。阿部長くなりますけど……。安田えっ!長月なんの話!?阿部私、コーラが好きなんですけど、一度、コーラを落としたことがあって。落としたコーラの蓋をすぐあけると、バッと炭酸が出てくるじゃないですか。安田あ!阿部コーラを落とした私に、愛里ちゃんが「対策があるよ」って教えてくれたのが、コーラをここに(首と顎の間)あてて、「森のくまさん」を歌うと泡が出なくておさまるという……。ーー本当ですか?阿部いや、絶対ウソじゃないですか(笑)。でもやってみたんです。「森のくまさん」の1番を歌い終わって蓋を開けたら、バババッと、炭酸の泡が吹き出しました(笑)。安田ずっと信じていたんですよ!もはや得意げに言います(笑)。長月どこで知った情報(笑)!?安田ネットか何かで見た情報。しかも、絶対泡が出ない理由が、歌っているときの振動が炭酸に伝わって、泡が出なくなるとかで。その話を信じていたから、私もコーラを落としたときに、同じようにしたんですよ。蓋をのんきに開けたら……ブワッて泡が出ました。ーー面白いですね。では長月さんの「こっそりエピソード」はありますか。安田さっきも話に出ましたけど、私、気にしすぎる性格なんです。私のほうが1歳年上なんですが、(長月さんは)私より落ち着いてます。いつも「大丈夫だから」って言ってくれて。長月しかもけっこうひどいこと言っちゃうんです、私。「こんなのどうでもよくない!? 人生のほんの1日にしか過ぎないよ」ってね。安田なんか根拠のない軽い「大丈夫」だと心配にしかならないけど、(長月さんは)けっこうしっかりと壮大な感じで言ってくれるんで、「そうだよね」って納得できて落ち着くんです。だからだいたい焦っちゃうと、みーたんを探すんです。長月私も緊張しちゃうとつい言っちゃうんですよ。そんなの「人生の1日に過ぎないよな」と自分に言い聞かせていることなんです。だから、人にも言って、これでしのぐしかない! って。安田その言葉に、いつも救われています。ーー頼り甲斐がありますね。阿部さんは、長月さんの「こっそりエピソード」はありますか。阿部私が「写真を撮ろう」って言うと、喜んでくれてうれしいです(笑)。長月私、もともとあまり写真を撮らないんですよ。自撮りも好きじゃなくて。でも、(阿部さんと)誕生日が一緒なんですけど、そういうときに写真を「一緒に撮ろう」って言ってくれて。とくに菜々実から来てくれるというのがうれしくて、「1ミリでも私のことを考えてくれてたんだ!」って泣きそうなくらい感動するんです。普段は全然、私のことは何にも考えていなさそうなのに、誕生日のような大きなイベントのときには「翠ちゃん!」って来てくれるから、すごくドキドキします(笑)。たくさんの人に知ってもらえるグループになるーー最後に、今後こういうふうになりたいという目標があれば教えてください。阿部ラストアイドルが、いろいろと大きなイベントに出させてもらったり、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系金曜日午後9時)に出演させてもらったり、普通だったらいまの私たちにはできないことをさせてもらっている感じがするんです。そういう環境に私たちが追いついていきたいと思うし、たくさんの人たちに知ってもらうことが大事だと思っていて。存在を知ってもらえたら、興味を示してくださる方がきっとたくさんいると思っているので、多くの人に知ってもらえるように、まずは頑張りたいと思います。安田大きなステージに出させてもらうとか、ダンスをするとか、『ラストアイドル』の番組以外でも、いろいろな企画に挑戦させてもらっています。そういう意味では、今までにないようなアイドルです。大きなところに出していただいたときにも恥ずかしくないように、デビューしてからもみんな下積みをしてきていると思うので、あとはここで満足せずにさまざまなことに挑戦して上を目指していけば、きっといつか見てくださる方はいると思うんです。現状に満足しないで、周りの方々に感謝しながら、これからも活動していきたいと思います。長月だいたいはふたりと一緒ですが、周りの人たちのおかげでやってこれたので、本当にいつもありがたいと思っています。私たちひとりひとりじゃまだ小さい存在なんですが、もっと個人で考えて、勉強して、ひとりでもどんどん外に出て活躍していくタレントになっていきたい。そしてまた戻ってきて、全員で集まったときに、すごい力が出せるようなグループになりたいと思います。取材後記物静かな印象ながら意志の強そうな阿部さん、表情豊かでサービス精神旺盛な長月さん、凛とした雰囲気で穏やかに会話する安田さん。夢と希望を叶えるために努力を続けるラストアイドルのみなさんは、実にキラキラと輝いていました。彼女たちの思いがぎゅっと詰まったニューシングルをぜひチェックしてみてくださいね。【ラストアイドル PROFILE】2017年8月にスタートしたオーディション番組『ラストアイドル』から生まれた、7つのユニットで構成されているアイドルグループ。ユニットは、まず「LaLuce」「Good Tears」「シュークリームロケッツ」「Someday Somewhere」「Love Cocchi」の計5組が誕生。2018年4月から始まった同番組の3rdシーズンで、新たにラストアイドル2期生と2期生アンダーの2ユニットが生まれた。2019年4月にリリースした6thシングル「大人サバイバー」はオリコン週間シングルランキング1位、オリコン週間合算シングルランキング1位、Billboard JAPAN HOT 100総合首位と3冠を達成。9月11日、7thシングル「青春トレイン」をリリース。InformationNew Release「青春トレイン」(CD+DVD)CD1.青春トレイン2.現実(共通カップリング曲)3.青春トレインInstrumental4.現実InstrumentalDVDプレミアムライブ@マイナビBLITZ赤坂映像&オフショット映像(オーディオコメンタリーも収録)9月11日発売(初回生産限定盤)TYCT-39111¥1,800(税込み)
2019年10月05日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第17回は、婚活していると出会う男性についてのエピソードです。なかでも、いまでも印象に残っている「婚活男性3選」その6をお届けします。1. 筋肉自慢をするマッチョな男性【結婚引き寄せ隊】vol. 17ある日参加した婚活パーティでのことです。“30代の出会い”をうたっていたそのパーティには、さまざまな職業の男女が集まっていました。立食パーティのようなスタイルでのふれあいの場を提供され、気になる人を見つけたら会話をしにいくという、行動力も試される場です。奥手な人だと、話しかけたくてもなかなか行動に移せないこともあって、けっこうマイナスポイントになってしまうことも。美人だと、男性のほうから寄ってきてくれることもありますが、そういう人にはたくさんの男性が近づくため、話す時間が短くなって印象が薄くなるということもあります。私の場合は、適度に行動しつつ、たまに向こうから話しかけてきてくれることもあるという、いたって普通の状況。何人かと会話をして、ひと息つこうかと周りを見渡すと、ひとりの男性が女性陣に囲まれている光景を目にしました。気になってその輪の中へ入ってみると、小柄ながらマッチョな男性が、まるでボディビルのようにポーズをとって、鍛え上げた丸太のような二の腕を自慢しています。「すご〜い!」とその様子を見てキャッキャと喜んでいる女性たち。「この筋肉、さわってみた—い!」と言って、「いいよ」と男性がOKを出すと、嬉々として二の腕をわしづかみにしています。その光景を真横で見ながら、このパーティ、筋肉好きな人が集まる会じゃなかったよね……と、遠い目をしてしまった私。早々にその輪の中から抜け出しました。パーティの最後に、カップリングの発表がされるのですが、あんなに人気者に見えた筋肉自慢の男性はなぜか誰ともくっつかずにシングルのまま。その場が盛り上がって一見、モテているように思えても、「結婚相手」をシビアに探す女性の本音はやはり厳しいものなのだなと、再確認したのでした。2. 寂しいアピールをする男ある日参加した飲み会のことです。20代後半から40代前半までの男女が、10人ほど集まっていました。開催されたのが平日の夜だったこともあってか、仕事の都合で遅れてくる男性もちらほら。2時間という決められた時間の中で、初対面の男女がどれだけ打ち解け合うことができるのかが、二次会へ行く流れになるのか、一次会で帰ってしまうのかの分かれ目だともいえます。飲み会が始まって自己紹介がスタートし、ちょっとずつ打ち解けてきた頃、「いやぁ〜、遅れてゴメン!」と言いながら、その男性はやってきました。ノーネクタイながらスーツ姿でビシッときまっている男性、参加者全員に「何、飲んでんの?」と飲み物を確認してから、「じゃあ、とりあずビールで!」と大きな声で注文。豪快なタイプなのかなと思いきや、自己紹介では「もう1年間彼女がいません。とにかく寂しくて、寂しくて仕方ありません!」と、寂しさをアピールしています。その後、なんの話をしていても、最後には「そうだよね。でもさあ、ボクはとっても寂しいんだよね。わかる?」と寂しさを理解しているかどうか、謎の同意を求められます。適当に話をしていたら、「寂しさを埋めるために今日は来たんだ」などと、いかにいま、自分が寂しくてこの場にいるか延々と自分語りに。トイレに行くといってその場から逃げ、戻ってからはその男性とは遠い場所に座っていた私でしたが、その後もほかの女性にも“寂しいアピール”と自分語りをして、相手を困らせていました。一次会で帰った私でしたが、その後も一緒だった女性によると、その男性は「朝まで離さない」ぐらいの勢いでえらい迷惑だったとか。同情してうっかり一緒にいても、疲れるだけだから、行かなくてよかったと心底ホッとしたのでした。3. 猫がキライなのに猫カフェに来る男性ある婚活イベントのことです。それは“同じ趣味の人たちで集まって盛り上がろう”という趣旨で、「猫が好き」な男女を集めた「趣味コン」でした。猫好きの私は、大好きな猫とふれあえるうえに、さらに出会いもあって彼氏もできたら最高! と考え、そのイベントを知ってすぐに参加申し込みをしました。会場となる猫カフェに到着すると、三毛猫、ヒマラヤン、アメリカンショートヘアなど、さまざまな種類の猫たちがいて、一気にテンションアップ。ひとつのテーブルに向き合うかたちで男女が座り、自己紹介や猫の撮影会を行います。男女がペアになって猫の撮影をしていくとき、猫を通じて、相手により親近感がわいてきます。同じ婚活でも、普通に男女が集まって会話をしていくスタイルよりも、趣味が同じ人たちが集まって行動するほうが、仲良くなりやすい印象です。ですが、その中でひとりだけ、暗い表情の男性がいました。猫を前にしてみんなが笑顔のなか、どうしたんだろうと思いながらも、席替えの時間に。私がその男性と同じテーブルになったとき、耳を疑う発言を聞きました。「実は……猫、ニガテなんですよね」「え?」と思わず聞き返しましたが、何度聞いても同じ返答。なんと、猫がキライなのに、「動物好きな女性はやさしそうだから」という理由で参加したのだとか。もしカップルになっても、「実際に猫を飼うわけじゃないから」と、やさしい女性を見つけるためだけに無理して参加したという理由を聞いていると、なんだかテンションが下がってしまいました。正直に猫ギライなことを告白しているぶん、誠実なのかもしれませんが、動物好きな女性からの査定はマイナスなんじゃないのかなと、改めて的確な場に出向く重要性を再確認したのでした。婚活していると、こんな普段の生活では会わないような人たちに会うこともあるかもしれません。くれぐれも、みなさんもお気をつけてくださいね。©Fotografias de Rodolfo Velasco/Gettyimages©PeopleImages/Gettyimages©yasinemir/Gettyimages
2019年10月04日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第9回目に登場するのは、幼少の頃からブラックミュージックを聴いて育ったシンガーソングライターの向井太一さん!写真・大内香織オン・オフなく常に作りたいものを作っている【音楽通信】vol.92010年に福岡から上京し、バンド活動を経て、2013年よりソロ活動をスタートした向井太一さん。デビューから3年を迎える今年2019年、9月18日にリリースされた3rdアルバム『SAVAGE』でオルタナティブサウンドを響かせる向井さんに、新作のお話をうかがいました。ーー「ananweb」初登場なので、向井さんのこれまでのことも少し振り返らせてください。幼少期からご家族の影響でブラックミュージックを聴いていた環境で、音楽が身近にあったそうですね。はい。両親がミュージシャンというわけではないのですが、車や家の中でブラックミュージックなどの音楽が常に流れていました。だから、いまでもその頃の音楽を耳にすると、幼かった頃を思い出します。ーー音楽好きのご両親の影響で、向井さんも音楽を好きになったのですね。そうですね。もともと引っ込み思案な子どもだったので、家でおとなしく好きな漫画を読みながら、ゴリゴリのヒップホップを聴くような子どもでしたね(笑)。ーー(笑)なかなかない感じがします。6歳上の兄がヒップホップ好きだった影響ですね。小学生ぐらいまでは漫画家になりたくて、漫画を描いていたこともあります。でも、自分の中で“好きな音楽”という意識が芽生えはじめて、興味を持って音楽を聴きはじめました。ーー以前バンド活動をされてから、ソロ活動へとシフトされていますが、もともと将来は音楽の世界を目指していたのですか。子どものときはほかの夢もありましたが、全部だめだなと思ったときに、常に自分がふれていたものが音楽だと気づいて。すぐ鼻歌を歌ったり、歌が好きだったり、あらためて音楽について振り返ってみたときに、将来の道としても興味が出てきました。中学校3年生のときに、地元の福岡にボーカルやダンスなどの専門教科のある高校があって、「通ってみたいな」と思ったのもきっかけです。入学してからは人前で歌うことの気持ちよさや、音楽を意識して伝えることで人との出会いを感じて、自分の将来の夢がはっきりできました。高校卒業に上京して、自分でバンドメンバーを探して、1年半ぐらいはバンドのボーカルをやっていました。ーーやはり歌うポジションなのですね。そうですね。そのときはそこまでオリジナルソングはやっていなくて、自分で曲を作るよりは、歌うことに重きを置いていました。ーーその後ソロで活動され、今回、3枚目のアルバム『SAVAGE』をリリースされます。前作から1年たたずにリリースということで、楽曲制作のペースははやいほうですか。常に楽曲制作は続けています。前作と今作との間に、デジタルでEPも出していますし、すでにライブもいっぱいやっていて。ライブをしているか、制作しているかみたいな感じがずっと続いていました。ーーそういう日常生活だとお忙しいですね。あんまりオン・オフがなくて、常に作りたいものがあれば作っていますね。今回は最初から「アルバムを作る」と決めていたので、けっこうスピード感を重視して制作していました。葛藤を「曲にしよう」と思ったーー日常的に楽曲制作をされているとたくさん曲があるかと思いますが、今回のアルバムに収録した曲は、どのような思いで制作されたのでしょうか。デビューして何年か経って、この3枚目を出すときに、当初自分がミュージシャンとしてイメージしていた場所とはちょっと違うところにいると思いました。もっとできたこともあったし、もっとやりたいこともたくさんあるなという、もどかしさとか葛藤がすごく大きくて。デビューからスピード感を持って制作してきたんですが、いつまでこのスピード感を保てるんだろうとか、自分が音楽家として本当に才能があるのかという、自問する期間がすごく長かったんです。落ち込んだり気持ちの揺れが大きかったりするんですが、『SAVAGE』をリリースすると決まったときに、自分の中にずっとあったモヤモヤや葛藤、まわりへの嫉妬を「曲にしよう」と思いました。自分が隠したいであろうネガティブな感情が、制作へのパワーにすごく強く出るようになったんです。僕は子どものときからすごく負けず嫌いで仕切りたがりだし、そういう悔しさとか、自分への葛藤みたいなものをいままで行動するときのパワーに変えていたことをあらためて思い出しました。だから、いろいろな気持ちをネガティブにとらえるだけじゃなく、それを先に進む糧としてとらえることをテーマに、アルバム制作を始めました。ーーでは、最初はタイトル曲の「Savage」からできたのですか。最初は、チームのみんなに、アルバムのコンセプトから提示したんですよ。『SAVEGE』というタイトルで、ぼくが抱えている不安や悔しさを近くでいっぱい見てきた人たちだから共感してくれました。タイトル曲をどの曲にするのかはまだ決まっていなくて、どういうサウンドにしていこうかという話し合いから始まって。今回は、2枚目のアルバム『PURE』とはサウンドの毛色も違って、どちらかというとデビューした頃の『24』というEPに近いオルタナティブサウンドで、でも昔のことをただやっているだけじゃなくて、どう新しい展開で見せていこうかと考えつつ、よりバランスを意識して作った曲が多いです。ーーやはり前作の存在があったからこその今回のこのサウンドになったのですか。そうですね。単純に、こういう楽曲をまた作りたいという気分だったのもあります。あとは日本の人気のある楽曲は、まわりの人たちもチルアウトする曲が多いんです。みんなで揺れて楽しんでいこうというよりは、自分のアルバムのコンセプトもあって、チルアウトで気持ちよくなるだけじゃなくて、もっと刺激的なものを作りたいと思ったんです。ーー収録曲の「道」はアニメ「風が強く吹いている」(日本テレビ系 火曜深夜1:29)の第2クールエンディングテーマですが、アルバムでは違うテイストのように感じます。「道」は、最初、ボーナストラックにする予定だったんです。アルバム制作を決めてから作った曲じゃないからと思っていたんですが、歌詞を聴き返したときにいまの自分にあてはまって、自分がこうありたいなと思える楽曲だと感じました。アニメのストーリーを展開している楽曲なんですが、それがいま自分に返ってきたというか、響いてくる、あてはまる歌詞で、これはメインに入れたいと思い、ボーナストラックではなくメインの楽曲にしました。ーープロデュース陣は、新しい方もいれば以前からの方もいますね。2017年にグラミー賞にノミネートされたプロデューサーでレーベルメイトのstarRoさん、インディーズ時代からご一緒のCELSIOR COUPEさんらとは、すでに阿吽の呼吸のような感じで作られているんですか。そうですね。CELSIOR COUPEはデビュー前からずっと一緒に作っているし、「いまこれを作りたい」というスピード感がすごくて、なくてはならない存在です。starRoさんはデビューからずっと一緒に作っていますし、starRoさんの曲はライブですごく映えるんです。starRoさんには「ジャム的にもメインストリームから少しはずれるような曲でも、お客さんとのライブでの一体感が生まれるような曲にしたい」とお話していました。「ほかのアーティストにはやっていない方向性だよね」と確認していただいて、アルバム収録曲の「ICBU」はstarRoさんの曲なんですけど、ほかの曲とはメッセージの毛色も違って、「ちょっと違った目線で聴ける曲を作りたい」ということで制作しました。制作中はすごく楽しくて、みんなで踊りながら作っていたんです。starRoさんは世代も違いますが、楽しむこと、単純に音楽が好きだということ、熱量が第一だということ、客観視することがすごく上手なこと、すべてが共感できました。海外も見つつ、日本の音楽もリスペクトしている人だから、アーティストとして僕にどういう楽曲がいいか、どのようにミックスして新しいものを見せていこうかを考えるのが、すごいうまい人だなって、一緒に制作していて、すごく刺激になります。ジャケットはより自分の好みに合わせた仕上がりーーアルバムのジャケットのアートワークもすごく凝っていますね。ご自身でプロデュースをされたのでしょうか。はい。最初からジャケットにコラージュを使いたいと思っていました。Sang-Hun LEEという以前から僕の作品を撮ってくださっている方がいるんですけど、彼はもともとファッションフォトグラファーなので、今回僕のビジュアルのイメージや楽曲をガラッと変えたいとお伝えしました。そこで、彼が紹介してくれた韓国のデザイナーのSangwook Parkさんが、僕のイメージをもとに展開してくださいました。自分でイメージした以上のものを出してくださったので、今回も好きな人と好きなように、一緒にやらせていただきました。ーーこのジャケットは、アートとしてこのまま飾っておけるくらいの作品性ですよね。そうですね、それはずっと考えています。たとえばスマートフォンで表示されたときに聴いている人が恥ずかしいと思うジャケットはいやだし、極力情報量を少なくして、ジャンルや音楽性を切り離して、自分の想像で展開できるようなものを作りたいと思っていて。いままでジャケットはポートレートだったり、シンプルなものが多かったんですが、今回はとくにデザインを取り入れて、より自分の好みに合わせた仕上がりにしています。ーー秋にアルバムのツアーもありますが、今年はこれで何回目のツアーになるのですか。これで4回目ぐらい?いっぱいありすぎて(笑)。前作のアルバムのツアーやアジアツアーだったり、ビルボードツアーだったり、配信だったり、対バンだったり……(笑)。ーー(笑)疲れたりはしないんですか。全然。思い返すと疲れたときもあったかもという感じなんです。ひとつひとつが濃密で、最終的にはすごく楽しかったという思いが強いですね。ーー秋のアルバムのツアーは『SAVAGE』がメインになるのですか。ただアルバムを全曲やるというよりは、昔の楽曲も歌って、今まで聴いてくれた人たちもみんな楽しめる内容にしようと思っています。会場も広くなるので、できることもけっこう増えてきました。恩返しできるように音楽で有名になりたいーー普段は音楽制作をずっとされているということでしたが、空いているお時間は何をされていますか。あんまり家にはいなくて、基本外に出ている気がします。ーー小さい時は漫画を読んでいたということでしたが。いまも漫画はしょっちゅう読んでいます(笑)。漫画もそうですし、動画配信サービスはほとんど登録していて、プライベートの趣味ですごく寝不足です(笑)。ドラマだと吹き替え版を観ながら字幕も見たり、ドライヤーをしながらドラマを観たり。24時間じゃ足りないなと思います。ーーいろいろなところにアンテナを張っていらっしゃるんですね。そうですね。結局仕事でも音楽やアートワークといった、自分の好きなものを発展させていっているので、普段から、面白いものがないかと無意識に好きなものを探しているんだと思います。ーー好きなものというと、いま「これ」と明確に言葉にすると何になるのでしょうか。ぼくの中では、音楽・ファッション・食べ物ですね。ーーでは、向井さんが好きな女性のタイプはどのような方ですか。仕事にすごく取り組んでいる人とか、自分で未来を切り開いていこうとする人が好きです。環境のせいにして言いわけばかりしていたり、まわりの人のせいにする人は嫌い。同じ場所にいても新しいことをやっていこうとか、向上心のある人がすごく好きですね。ーーそれは男性でも同じでしょうか。僕のまわりにいる人は、楽しみながらいろいろなことをやっている人が多い気がします。ーー向井さんも向上心のある方なので、同じタイプの人を引き寄せるのでは。そうかもしれませんし、ぼくがそういった人のところに行こうとしているのかも。ぼくは今回、ネガティブなものを作っているんですけど、ただネガティブなだけじゃなく、前に進もうというポジティブな気持ちでも作っています。ーーでは最後に、シンガーソングライターとして、今後こうなりたいという目標があったら教えてください。ずっと変わらずに思っていることなんですが、好きなものや好きなことをやりつつ、ポップスでいたいです。みんなが知っているような人になりたいと思うし、常にバランスを意識しつつ、それをどう発展していくかを考えてやり続けていきます。僕のまわりにはたくさん支えてくれる人がいますが、そういう人たちに恩返しできるような音楽がしたいといつも思っているので、ひとりよがりにならないように、やっていきたい。有名になりたいですね。取材後記そのたたずまいからして、アーティスティックな雰囲気を放っていた向井太一さん。ファンクやソウル、ジャズといったブラックミュージックをルーツにしながらも“いま”の思いを音楽に昇華しているニューアルバムをまずはチェックしてみてくださいね。向井太一 PROFILE1992年、福岡県生まれ。シンガーソングライター。2013年よりソロ活動をスタート。2016年3月、1st EP「POOL」をリリースし、発売日に即完。2017年11月、1stアルバム『BLUE』でメジャーデビュー。2018年末から2019年2月まで全国ツアー、3月から4月は台湾・中国3都市・韓国をまわる初のアジアツアー、ワンマンツアーなどを精力的に実施。3rdアルバム『SAVAGE』を提げた全国ツアー「ONE MAN TOUR 2019 -SAVAGE-」を10月18日名古屋ボトムラインから11月14日Zepp Tokyoまで行う。InformationNew Release『SAVAGE』1.Confession2.Runnin’3.Savage4.ICBU5.君へ6.Can’t breathe7.Voice Mail8.最後は勝つ9.道10.Dying YoungBonus Track:I Like It9月18日発売(通常盤)TFCC-86693¥2,700(税別)
2019年09月21日1児のママでもあるライター・かわむらあみりがお届けするコラム【ママライフばんざい!】連載第7回は、赤ちゃん連れのママにオススメしたいお店選びのポイント4つをご紹介します。1・ベビーカーで入店できるお店【ママライフばんざい!】vol. 7子どものいるママは、日頃から家の中でも外でも、何かと気を配ることが多いですよね。大人だけで過ごしていると気づかないようなほんの小さなことでも、子どもの目線や動きで考えると危ないものや食べられない食材などもありますから、育児中に気を張っているママはたくさんいます。なかでも、自分で動けない時期や動けてもハイハイやヨチヨチ歩きぐらいの赤ちゃんのときは、よりいっそう目が離せません。そんな時期でも、たまにある外出の機会に行く「お店選び」は意外と難しいことも。駅などでも、歩けるならなんてことのない場所でも、ベビーカーの乗り降りに必要なエレベーターを探して、ぐるりと遠回りして歩くこともあるのではないでしょうか。赤ちゃんを抱えるママがお店を選ぶときのひとつめのポイントは、「ベビーカーで入店できるお店」です。遠出するほど赤ちゃんにまつわるオムツなどの用意を入れた荷物は多くなるので、ベビーカーを使うと移動に便利です。ベビーカーで入店OKだとスムーズに中へ入れますし、もし寝てしまってもベビーカーでそのまま寝かせてフードをかぶせて暗くしてあげることもできます。ベビーカーOKのお店は入り口で預かってくれるなど、赤ちゃん連れのお客さんに慣れていることも考えられますから、安心です。2・禁煙のお店大人であっても、本人はタバコを吸わなくても、横でタバコを吸っている人がいたら、受動喫煙してしまうことがあります。それが免疫力の低い赤ちゃんだった場合、おとなが吸うタバコの煙の影響でより健康に悪影響を及ぼすため、「禁煙のお店」であることは必須だといえるでしょう。もし禁煙ではないお店でも、最近では喫煙マナーが見直され、禁煙と喫煙の席がしっかりとわけられているところもありますから、対策がされているお店ならいいかもしれませんね。ただその場合も、喫煙席が囲いなどで仕切られておらず、オープンな空間で禁煙と喫煙とわけているだけだと、煙が禁煙席に流れてくる可能性があるのでよくチェックしてみましょう。また、東京都では受動喫煙防止条例案が可決され、2020年4月より、従業員のいる飲食店は原則屋内禁煙となります。ですから、来年春以降に都内で飲食する場合は、受動喫煙の心配はぐっと減ることになるので安心ですね。3・キッズメニューがあるお店「キッズメニューがあるお店」は、子どものことを考えているお店ともいえるため、子どもイスが置いてあるところも多く、家族に配慮されたお店です。幼児向けのメニューはもちろん、離乳食メニューがあるところなら、乳児もママもうれしいですよね。また、離乳食メニューまではなくても、持参した離乳食を「食べてもOK」と言ってくれるお店もありますから、そのあたりを確認しておくといいでしょう。4・畳の部屋や個室があるお店テーブルとイスだけの洋式スタイルだと、ベビーカーOKのお店なら赤ちゃんをベビーカーに乗せたまま、または抱っこ紐での抱っこや膝に乗せたままで、おとなは食事をすることになります。ですが、抱っこ紐に赤ちゃんを抱えたまま、膝に乗せた状態やそのまま抱っこしながらママが食事をするのはとても危険ですよね。熱い汁物や食べ物が赤ちゃんにかかるとヤケドの原因にもなり、いつどのような動きをするかわからないので、ゆっくりごはんを食べる状況にはならないでしょう。そういった意味では、和食のお店など「畳の部屋があるお店」は、ゴロンと赤ちゃんを寝かせておくこともできて、まだ安心です。さらに個室があると、ほかのお客さんの目をそれほどは気にしなくてもすむので、気兼ねなく過ごせるでしょう。赤ちゃんや小さい子どもの来店に慣れているお店は、従業員の方も優しく対応してくださることが多いです。せっかくの母子の外出ですから、快適に過ごせるお店で、楽しい時間を過ごしてくださいね。©Westend61/Gettyimages©Westend61/Gettyimages©Blend Images - Inti St Clair/Gettyimages©Fancy Yan/Gettyimages
2019年09月13日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第8回目に登場するのは、Mr.Childrenの桜井和寿さんとGAKU-MCさんのユニット「ウカスカジー」から、ラッパーのGAKU-MCさん!写真・黒川ひろみサッカーから始まった音楽ユニット【音楽通信】vol.8“音楽”と“サッカー”を愛する、Mr.Childrenの桜井和寿さんとラッパーのGAKU-MCさんによって結成されたユニットの「ウカスカジー」。桜井さんとGAKU-MCさんはそれぞれの活動を行いながらも、並行してウカスカジーとしても活躍されています。8月19日に配信限定ミニ・アルバム『金色BITTER』をリリースしたウカスカジーのGAKU-MCさんに、新作のお話をうかがいました。ーー『ananweb』には初登場なので、ウカスカジーさんの結成のときのお話から振り返らせてください。Mr.Childrenの桜井さんとGAKUさんがユニットを結成されたきっかけはなんですか。そもそもは桜井和寿の作る作品が好きでしたし、僕の作品も聴いてくださっていたこともあって、2001年ごろにあるタイミングで出会ったときに、お互いにサッカーをやっているのは知っていたので「サッカーを一緒にやりましょう」と伝えたことがありました。そして定期的にサッカーを一緒にやるようになりまして、彼が別でやっているプロジェクトのBank Bandで、僕の曲をカバーしてもらったことから、音楽の話をよくするようになったんです。そうこうするうちに「音楽を一緒に作ろうよ」という話になって、最初に出したのが2006年の「手を出すな!」という曲。その当時はまだウカスカジー名義ではなく、GAKU-MC / 桜井和寿(Mr.Children)という名前で活動していて、その後定期的にフェスなどで歌うようになりました。2013年になって、翌年に開催されるサッカーのFIFAワールドカップブラジル大会に向けて、以前発表した「手を出すな!」の新しいバージョンを作ってあらためて日本代表を応援しようということで「ウカスカジー」になって、ユニット名で初の楽曲となる「でも、手を出すな!」を出したんです。ーーではあらためて、ウカスカジーというユニット名の意味も教えてください。これはですね、ローマ字で書いていただけるとわかるかと。UKASUKAG。逆から読むと……。ーーガク、サク……! おふたりのお名前からきているのですね。そうですね!最初はローマ字表記で「UKASUKA-G」だったんですけど、そのうちカタカナになって、造語っぽくていいやって。桜井和寿はチームメイトのような存在ーーGAKUさんご自身は、今年、ソロデビュー20周年ですよね。ご自身の活動と、このウカスカジーというユニットの活動、どのように考えていますか。「GAKU-MC」は本業で、これをちゃんとやる。サッカーでいうところの「リーグ戦」みたいなところですね。「ウカスカジー」は、どっちかっていうと「代表戦」みたいな感じ。ちゃんとやっていると、結果を出すと呼ばれる。定期的に試合があるみたいなところですかね。よく我々は「ウカスカジーはバイトです」っていう言い方をすることもあるんですけど、でもぼくは“代表戦”みたいな印象が強いかな。彼は彼で本業がありまして、お互いに本業をちゃんとやっているからこそ、ウカスカジーもあっていいなと。こうしてウカスカジーをこの先も続けていくためには、GAKU-MCとしてもちゃんと闘い続けていかないとと思っています。ソロの20周年ツアーが秋にあって、二十歳だから「ハタチ旅」と題して、キャンピングカーで全国に行くんですよ。みなさんからリクエストを受け付けていて、その中から選んだ曲を歌うぞという旅。ウカスカジーも、ソロのツアーにも、ぜひ来ていただきたいです。ウカスカジーはいまツアーが始まったばっかりなんですけど、すごく楽しい。ふたりだと頼れるところもあるし、ステージもすんごく気楽だし、それは桜井もきっとそう思ってくれていると思っています。「MC、これやってください」って言うと、「えー! 俺、これやるの!?」みたいな感じで、自分のステージだと絶対にそんな気持ちにはならないはずだから。日本代表のメンバーが集まっているようなイメージですから、バンドメンバーは演奏が上手ですし、照明さん、音響さん、すべての人たちが代表クラスなので、ありがたいです。ーー桜井さんは、すでに家族のような存在なのでしょうか。家族というか、チームメイトですよね、完全に。家族同士ももちろん仲良いですし、年に何回一緒にバーベキューをやってるんだって話もありますけど(笑)。サッカーでもしょっちゅう一緒ですし、家族でありチームメイトでもありますし、もちろん尊敬するミュージシャンでもありますし。いい間柄だと思います。甘いけどほろ苦さもある『金色BITTER』ーーでは曲については、ラップのパートはGAKUさん、歌のところは桜井さんということで、どちらかがテーマを持ち込んで共作されているのでしょうか。ケースバイケースですけど、たとえばぼくが「こういう曲が作りたい」というのを投げて、それを桜井が「じゃこういう楽曲にして、トラックはどうするか」というのをふたりきりで作り始めたりすることも。桜井邸にある日、午前中行きまして、午後になってもふたりで「ああでもない、こうでもない」とピザをとりながらずっと曲作りをやるみたいな日が何日間かあるんです。時には「もっと違うやり方でやってみよう」と試みることもあります。今回のアルバムの中にある「雪物語」という曲は、前々回のツアーで行った「20分で曲を作ってみよう」というコーナーから生まれた曲です。このコーナーは、お客さんに、どんな曲がいいかという希望を書いてもらい、その紙が入ったアンケートボックスの中から、無造作にいくつか紙を引くというものです。そこには「テンポはどれくらい」「コードはメジャーか、マイナーか」「歌い出しはGAKUか、SAKUか」みたいなものが書かれていて。それで毎回、お客さんの前で曲を作って、20分で必ず着地しています。ーー大喜利みたいですね。そうそう、そうですね。このコーナーが好評でしたね。何公演かで集まったモチーフから、北海道でできたものを選んで、それをバンドメンバーで清書して歌詞も書き足して、そうやって作った曲が「雪物語」です。ーー「雪物語」は失恋ソングのようですが、基本的には元気をもらえる曲が多い印象です。そのあたりは念頭に置かれて制作されているのでしょうか。ウカスカジーは、ふたりともサッカーが好きなので、日本代表の応援歌を作ったりとか、背中を押すような応援曲というのが今まで多かったんです。今回もそうなるのかなという思いで作業を始めたんですけど、意外と「光があるのは影があるおかげ」「ポジティブなのはネガティブがあるおかげ」という、そういう影の部分にもどんどんフォーカスしていくようになりました。そういう部分にもうちょっと光を照らしてもいいんじゃないかっていうことでね、今回は幅が広がっていったんですよね。アルバムタイトルも、もうちょっとほかのものもあったんですけど、最終的に『金色BITTER』に。甘いんですけど、ほろ苦さもちゃんとある、チョコレートみたいなタイトルになりました。ーージャケ写には、金色のアルミで包まれたコインチョコレートが使われていますね。これわざわざ作ったんですよ。チョコのアルミがちょうどいい破れ加減なんです。破れてなかったら、ただの金貨だから。ーーいま行われているツアーの東京公演として、9月29日に豊洲PITでの追加公演と、「〜MIFA秋祭り〜」のふたつがあるんですね。ツアーのファイナルと同時に、実は豊洲PITの隣りに僕らが立ち上げた「MIFA(Music Interact Football for All)」という団体が運営するサッカー場があるんです。そのサッカー場の5周年運営記念パーティとして「〜MIFA秋祭り〜」をやるんですが、お祭り自体は毎年やっています。サッカー教室があったり、子どもたち相手に縁日みたいな金魚すくいがあったり、サッカー選手みたいに髪の毛を切ってあげる床屋さんが入ったり、盆踊りをやったり。そういう楽しめるコンテンツがあるので、それと一緒にウカスカジーのライブもあると。ライブはチケットがないとだめなんですけど、お祭りは無料で来ていただいても、楽しめるようになっているんですよ。ーーMIFAは、2012年に「音楽とフットボール」を柱に、人と人をつなげていくという目的で立ち上げられた団体ですよね。こういった活動をしたいと考えても、現実ではなかなか実行できない方もいるかもしれません。GAKUさんのように、実際に団体を立ち上げるというパワーがすごいと思います。MIFAを立ち上げることができたのも、いろいろないい出会いがあったからこそです。音楽をやめてしまった同業者はいっぱいいますけれども、ぼくはサッカーを続けているからこそ元気になれて、こうして何年も音楽を続けることができているんじゃないかなと。音楽家だけれど感謝すべきは音楽だけじゃなくて、サッカーにも感謝しなきゃという思いがありまして、そういう「サッカーと音楽でみなさんに還元できるようなものを作りたい」と、MIFAという団体を立ち上げました。音楽だけじゃなく、サッカーを応援するにはどうしたらいいかと考えると「サッカー場の運営」ということになって、不動産屋を巡って、いい土地が見つかってこういう感じになったんです。ラップが好きな人もミスチルが好きな人も楽しめる音楽ーーGAKUさんにとって、音楽以外にサッカーが重要なものなのだと思うのですが、いつ頃からサッカーをされているのですか。小・中・高とやって、挫折してやめて、それで音楽にいきました。ーーいま好きなサッカーチームはいますか。いまは日本代表が好きで、応援することが生きがいですね。ウカスカジーは応援歌に特化した曲もありますし、それこそスタジアムでぼくらの曲をサポーターの人が歌ってくれることもあります。2018 FIFAワールドカップ のロシアの大会にも、ひとりでリュックサックを背負って観に行ってきました。ロシアの会場でもウカスカジーの曲を流してくれていて、自分たちの曲を聴くのは感慨深かったです。ーーそうだったのですね。GAKUさんは音楽活動以外のときは、普段はやはりサッカーをされているのでしょうか。サッカーは週2でちゃんとやる感じですけど、最近は子どもを連れて区民プールに行ったりして、子育てもしています。ーーGAKUさんは以前、家族で世界一周をされたこともありましたよね。子ども2人と妻を連れて、4人で行きましたね。「アフリカ行ってきました」「海外行ってきました」もいいけど、「世界一周行ってきました」のほうがインパクトあるなと思って。関係各所にいろいろ頭下げて、調整には時間がかかりました。ーーご家族で長期間海外に行くことについて、奥さまは反対されなかったのですか。むしろ「絶対行きたいー!」って言ってました。(笑)ーー(笑)そうなんですね。では好きな女性のタイプというと、愛する奥さまのように理解のある人でしょうか。そうですね……そうだと、言っておくべきだと思います(笑)。妻です!ーー奥さまが一番ですよね。では女性全体として考えたときに、魅力的に思える女性像は。健康的な人がいいですよね。なんでも一緒に楽しめるような人かな。ーーたとえば女性も一緒にサッカーをするようなイメージでしょうか。いいと思いますよ! 妻もママさんサッカーを始めましたから。MIFAでやっているイケメンコーチによるママさんサッカー教室に行って、だいぶ僕に対する見方が変わってきました。年がら年中サッカーを観ていると、前は「またサッカー?」と言われていたのに、いまは「このパス、いいわね」と言うようになってますから。そんなふうに、一緒に外に出て、汗を流すことができる女性がいいですね。ーーわかりました。では最後に、あらためてウカスカジーの魅力と、『金色BITTER』をみなさんにこんなふうに聴いてほしいという思いを教えてください。そもそもウカスカジーが、Mr.Chirdlenのひとりと、ひとりのラッパーがかけあわさっているケミストリーだというものを感じてもらえれば。ラップが好きな人も、Mr.Childrenが好きな人も、どちらも楽しんでいただけると思います。アルバムも、金色であり、ビターであると。元気でやってるやつも疲れることがありますし、悪いことが続いたら必ずいいことがありますし。モノにはいろんな側面があるから、みんなそういうような面持ちでいけるように、『金色BITTER』を聴いてほしいなと思います。取材後記「朝からサッカーをしてきました」と、颯爽と取材現場に登場されたGAKUさん。私たち取材陣に握手をされて、まっすぐに澄んだ瞳でインタビューに応えてくださいました。精力的に活動されるポジティブさで、ソロでもユニットでも多くの人たちにその思いが届いていくのでしょう。まずはニュー・ミニ・アルバムをチェックしてみてくださいね。ウカスカジー PROFILE日本を代表するロックバンド、Mr.Childrenのボーカリストの桜井和寿と、アコースティックギターを弾きながらラップする日本ヒップホップ界のリビングレジェンドのGAKU-MCからなるユニット。2006年、GAKU-MC / 桜井和寿(Mr.Children)名義での「手を出すな!」を発表後、フェスなどでも活動。2013年3月、「ウカスカジー」として初の楽曲となる「でも、手を出すな!」を配信リリース。2014年5月、サッカー日本代表公式応援ソング「勝利の笑みを 君と」配信リリース。6月、1st ALBUM「AMIGO」、2016年7月、2nd ALBUM「Tシャツと私たち」リリースなど、ウカスカジーとしてのフェスへの参加や全国ツアーの開催、楽曲発表などを行う。2019年、8月19日リリースの配信限定ミニ・アルバム『金色BITTER』をリリース、さらにリリース同日、福岡から全国ツアー「ウカスカジーTOUR 2019 WE ARE NOT AFRAID!!」を開催。ファイナルとなる9月29日(日)豊洲PITでは、「MIFA Football Park 5th anniversary party 〜MIFA秋祭り〜」も行う。InformationNew Release『金色BITTER』1.We are not afraid2. 敗戦の夜に3. 言葉4.Hi-Five5. 雪物語6. 時代7. また会う日まで8月19日配信ダウンロード単曲:250円(税込み)バンドル価格:1,650円(税込み)
2019年09月11日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第6回目に登場するのは、歌だけでなく声優やミュージカルなどでも実力を発揮されているシンガー・平原綾香さん!写真・大内香織願いは口に出してみるもの【音楽通信】vol.62003年にリリースした、ホルストの組曲『惑星』の中の「木星」に日本語詞をつけたデビュー曲「Jupiter」が大ヒット後、デュエット含むシングル32枚、カバーとベスト盤を含む21枚のアルバムを発表してきた平原綾香さん。昨年デビュー15周年を迎え、今年は吹き替え声優やフィギュアスケートをしながらの氷上ミュージカルなどにも挑戦。今回は、8月21日にリリースされたニュー・アルバム『はじめまして』について、お話をうかがいました。ーー今年はデビュー16年目となりますが、7月には源氏物語の氷上ミュージカル(宮本亜門さん演出・髙橋大輔さん主演『氷艶 hyoen2019ー月光かりの如くー』)に出演されて、十二単衣を着ながら演じられたそうですね。新しい挑戦で、猛特訓されたのでしょうか。そうなんです。ツアーの最中でアルバムの制作もあったので、1か月くらいしか練習できなかったのですが、練習するにつれてどんどん滑ることができるようになるとうれしくて。まさかメダリストの高橋大輔くんや荒川静香さんと一緒に滑る日が来るなんて思っていなかったです。もともとフィギュアスケートが大好きで、選手のように滑って歌が歌えたら最高なんじゃないかと思っていて、「いつかスケートを滑りながら歌うのが夢です」と19歳のデビューのときから言い続けていたら、今世で叶ってしまいました。だから、願いって口に出してみるものだと思います。ーー高橋さんからはアドバイスをいただいたのですか。はい。「こうすればうまく滑れるよ」とやり方を教えてくれましたね。いつでも「はじめまして」の気持ちを持って生活したいーーその前の2月に公開されたディズニー映画『メリー・ポピンズ リターンズ』日本版では吹き替えを担当されて、そのときにエンドソングだった「幸せのありか」が、ニュー・アルバムに収録されていますね。はい。アルバムを作って収録してみると、一段とまた曲の良さが引き立つというか。以前震災や災害があったときに、励ましたいと思っても、どうやって曲を作っていいかわからないときがあったんです。でもこの曲は「がんばれ」とか「信じて」も言わないし、すごい角度から歌詞を紡いでいる曲ですが、それでも応援する気持ちは伝わることがわかりました。すごくいい曲です。ーーアルバムのタイトルは『はじめまして』ですが、どのような思いでつけられたのですか。15年間歌ってきて今年16年目で「はじめまして」とつけたのは、タイトル通り、今回「はじめまして」と、初めて聴いてくださっている方もたくさんいると思うんです。一方で、歌うときにどこか慣れてしまっているところやありきたりになっているところがあったとして、やはり初めて歌ったときの感動を常に持ち続けることがすごく大事だと思ったんですね。というのも、森下洋子さんという尊敬するバレエの先生がいて、先生の踊りを見るとすごく泣けるんです。なぜなら、技術がすごいだけじゃなくて、先生は初めて踊った時の少女のような感動を忘れていないから。だから、私もそういうふうに、いつでも「はじめまして」の気持ちを持って生活したいなと。そう思うと、わたしたちの生活には、実にたくさんの「はじめまして」があふれているんです。目が覚めた時に「ありがとう」と思うのと、「また今日が来たのか……」と思うのとでは、全然違う日になる。そういったことを伝えたかったのと、あとは槇原敬之さんの曲があったからですね。ーーということは、アルバムタイトルをつけるよりも先に、槇原さんのタイトル曲「はじめまして」があったんですね。そうです。“生まれ変わり”がキーワードーー槇原さんのこの曲は争い合う国に住む男女の物語で、一見悲しいようだけれど「もしも生まれ変わったら」と歌い、また会おうという曲ですね。とくに「君の髪の色が好きだ君の瞳の色が好きだ君の話す言葉が好きだ」という2番の歌詞が好きです。違いを認め合えずに争う人間たちが描かれているのですが、いまの日本に置きかえても通じる歌だと思うんです。これからオリンピックもあって、世界中の人たちが日本にやってくるときに、お互いに認め合って譲り合うことができるかできないかで、いいオリンピックになるかが決まると思うんですよね。ーーそんな楽曲を作られた槇原さんは、平原さんにとって、どんな存在ですか。マッキーは……とにかく多彩な人で、人間的にもすばらしいです。今回、歌入れ、レコーディングにも立ち会ってくれたんですけど、すごく楽しかったですね。とことんこだわってくれるという、その心意気がすごくうれしかったです。ーー槇原さんのほかにも、藤井フミヤさん、Coccoさんの書き下ろしによる新曲もありますが、おふたりとも以前から交流があったのですか。そうですね。どちらもじっくり話したことはまだないんですけど、憧れの人たちです。ーー槇原さんの曲とフミヤさんの曲、どちらも「ラブソング」で「生まれ変わっても」という歌詞が両方に出てきますが、どちらも違うアプローチでの曲です。いまの私がそういうイメージに思えたんですかね。今回、“生まれ変わり”がキーワードになっています。自分が語り部になって歌うーーCoccoさんの曲はいかがでしょうか。女性に特に聴いてほしい曲です。女性がどれだけ傷ついて、そしてまた立ち上がっていくのかという心の繊細な部分が描かれていて、でも決して相手を責めない、人を愛する思いや切なさみたいなものがこの曲にぎゅーっと込められていますね。強くて繊細ではかなくてという、Coccoさんそのものが曲に表れています。とにかくみなさんに書き下ろしていただいた曲というのは、全部、自分が語り部になっています。平原綾香が歌うからというのではなく、どれだけ曲の良さを伝えられるかというのを意識して大切に歌いました。ーーそうなんですね。それは今回に限ってですか、毎回ですか。毎回そうですね。自分が作る曲もそうですけど、「うまく見せよう」として歌を歌うと、まったく伝わらないんです。だけど、ただひたすらに「歌を届けたい、歌詞を届けたい」と思うと、思いも伝わるし、自分自身も出てくる。結局は、とても個性的な歌になるんです。ーーお父さまはサックス・プレーヤーの平原まことさんですが、今回もアルバムに参加されていて、聴いているとすぐ耳に飛び込んでくる音色でした。親子での収録はいかがでしたか。15年間ずっと、父にはサックスのレコーディングをしてもらっています。私にとってのサックスの師匠でもあるんですけど、ちょっと生意気に「ここはもうちょっとこう吹いてほしい」と言ってみたり(笑)。父も「わかった」と言ってくれて、血の繋がりのなかでの阿吽の呼吸もあるけれども、音楽家として接してくれています。刺激的で個性的で聴き応えのあるアルバムーー先日、スタッフサービスさんのテレビCM「オー人事のうた篇」を観てびっくりしました。チャイコフスキーの「弦楽セレナーデ」に歌詞をつけて歌う平原さんがご出演されていましたが、クラシックの曲を歌うイメージから、お話がきたのですか。はい。お話がきて、わたしもびっくりしたんですけど(笑)、実はけっこう悩んだんです。クラシックの曲に歌詞をつけるということは、クラシック好きな人にとって大切なものにさわってほしくない気持ちがあって、すごくよくわかるんです。だからこそ、その人たちにも納得してもらえるようなものを作ろうというのが、クラシックをカバーするときのコンセプトなんですが、今回はどう表現しようかと。CMを撮影し、歌をレコーディングし、そしてストリングスを弾いていた人たちもみんな本物の演奏者です。ーーそうだったのですね。ところで、現在はツアー中でおやすみがないように思いますが、お仕事以外の時間はどのように過ごしていますか。部屋の掃除ですね。すごく清潔好きというわけでもないんですが、掃除が大好きです。これはいるもの、これはいらないもの、これはわけるものと整理するのが“癒し”なんです(笑)。なんでそれが始まったかというと、ゲッターズ飯田さんが、「神社に行って恋愛成就・金運アップ・仕事運アップを願っても無駄です。まずは自分の部屋をきれいにしてください。それがゼロ地点。きれいにしてから神社に行ってください」と言っていたのを聞いて。だから、まずは部屋をきれいにしています。ーー部屋は心の中を表すとも言いますよね。そうなんです。部屋を片づけた日に、外国の人限定なんですけど、声をかけられたこともあって。どういう片づけ方をしたら、外国の方を引き寄せるのかわからないですけど。ーーきっと日本人の方には、平原さんとわかってしまうでしょうから、恐れ多くて声をかけられず、外国人の方に限定されるのでしょうね。そういうのもあるんでしょうか……なので、「あ、こういうことか」と。(笑)ーー(笑)すごい効果ですね。では最後に、あらためて新作を全国のみなさんにどのように聴いてほしいでしょうか。新作は、自分でアレンジした曲が入っていたり、槇原さんやフミヤさん、Coccoさんの曲が入っていたり。そして、さだまさしさんの「いのちの理由」という曲をテレビで歌って、ぜひ音源化してほしいという声があって、今回実現化したものがあったり、長岡市立高等総合支援学校の校歌があったり。とにかくさまざまな楽曲が入っているんですけど、すべてが刺激的で個性的で聴き応えのある作品に仕上がっています。いつも私の歌を聴いてくださっている人も、初めて平原綾香の歌を聴く「はじめまして」の人にも届けたいです。一生懸命作ったアルバムなので、聴いてもらえるのが、一番幸せですね。取材後記深みのある美声で幅広い音域を歌う平原綾香さん。インタビューでお話しになるときも、芯の通った声で、さまざまな質問に応えてくださいました。まずは、デビュー16年目を迎えた平原さんのいまが詰まったニュー・アルバムをチェックしてみてくださいね。平原綾香 PROFILE2003年12月、「Jupiter」でデビュー。2004年の日本レコード大賞新人賞や、2005年の日本ゴールドディスク大賞特別賞をはじめ、数々の賞を獲得。2015年12月、音楽を通じての社会貢献や支援のために『平原綾香 Jupiter 基金』を設立。2019年1月・2月、5年ぶりの再演ミュージカル「ラブ・ネバー・ダイ」で再びクリスティーヌ・ダーエ役に。2月公開の映画『メリー・ポピンズ リターンズ』日本版で吹替声優とエンドソングを担当。吹替声優とエンドソングを同一人物が担当するのは、ディズニー映画史上初の快挙。6月から10月まで、15度目の全国ツアー「平原綾香 CONCERT TOUR 2019 ~幸せのありか~」全21公演を開催中。InformationNew Release『はじめまして』1.THAT’S THE WAY IT IS2.I Love You3.幸せのありか4.はじめまして5.5つの魔法6.Radio Radio7.世界でたったひとつの絵8.風凜雪花9.きずな10.いのちの理由11.恋12.はじめまして〜Acoustic Version〜Piano by Noriyuki Makihara8月21日発売UPCH-20529¥3,240(税込)
2019年09月08日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第15回は、婚活していると出会う同性についてのエピソードです。なかでも、いまでも印象に残っている「婚活女性3選」その3をお届けします。1. 社交辞令を本気にする女性【結婚引き寄せ隊】vol. 15恋愛したくても、結婚したくても、まったく男性と縁がない環境にいる女性はたくさんいます。出会いを探して行動してみるものの、なぜか縁を遠ざける行動を知らずのうちにとってしまう女性も。そんな女性たちだからこそ、うまくいくようにがんばってほしいという思いを込めて、婚活中に見聞きした恋愛下手な女性のエピソードを3つご紹介します。ひとりめは、あまり自己主張をしないタイプで、まわりの人の意見に合わせることが得意な女性でした。いつも穏やかな印象で、ほかの人の話を「うん、うん」といつも聞いているところがあったのです。ある日、その女性が悩んでいるようなので話を聞くと、「職場の男性から言い寄られて困っている」というので、「モテていいね」などと話していました。ところが、よくよく話を聞いてみると「今度食事でも!」とあいさつしながら言われたから「そうですね」と返事をしたものの、「その後一向に食事に誘って来ない」と何か月も悩んでいます。食事に誘われるのは、だいたいが挨拶するときだそうで、「お疲れさま、食事でも行ったら元気になりそうだね」という軽い感じだとか。それはつまり、社交辞令で言っていたのではと推測。なぜなら、本当に気になる女性からOKの返事をもらったら、それを何か月も放置する男性はいません。相手の話に合わせてしまうその女性は、なんでも信じてしまうピュアさが、あやうさでもあるものの、魅力でもあります。社交辞令ではなく、本当に彼女を大切に思う男性と出会えれば、きっとその後の展開はスピーディーなのだろうと思ったのでした。2. あと一歩が踏み出せなくてチャンスを逃す女性その女性は、頭の回転が速く、なんでもテキパキとこなせるタイプでした。いわゆるキャリアウーマンのその女性は、仕事ではバリバリと働いていて、男勝りな印象も。さぞかし恋愛も充実していると思いきや、それはオフィシャルな場面だけだったようで、プライベートではまったくと言っていいほど、男っ気がありませんでした。どうやら仕事や勉強のように自分が頑張れば成果が見えるものは得意なものの、相手の気持ちに左右される恋愛は苦手な様子。だからなのか、飲み会に行っても、婚活をしても、もうちょっと踏み込んだら相手の男性がなびきそうなところで引っ込んでしまいます。ビジネスならスラスラと話ができるのに、プライベートでの男性との会話では、何を話していいのか困ってしまうというのです。そんなところを奥ゆかしく感じる男性に出会うか、仕事のように恋愛でも場数を踏んで男性に慣れるしかないため、とにかく練習だと思って、飲み会にたくさん行くことを友人たちはすすめていました。公私のギャップがメリットでもあり、デメリットでもあるものの、もともと頭の回転が速い女性なので、コツさえつかむときっとすぐ結婚しそうだなと思ったのでした。3. フレンドリーすぎて本命のいる男性の誘いに乗る女性その女性は、すらりと背が高く、すっきりとした顔立ちの美女。男女問わずフレンドリーに接するところがあって、「彼氏が途切れたことがない」と言っていました。ただお酒に弱くて、すぐに酔っぱらって、彼氏以外の男性にもハグをしてしまうような距離感の近さがあり、その女性の友人たちは彼女に注意していることもあったようです。ある日、飲み会で酔っぱらってしまったその女性は、いつものように隣りにいた男性にしなだれかかってしまいました。その後その男性といなくなり、後日話を聞くと、「彼女がいるけど別にいいよね、俺らも仲良くなろう」と言われてついていったのだとか。酔ったからこその失敗談なのかと思いきや、「その後も定期的に会ってるし、2番目って気楽でいいねー」とあっけらかんと話していました。もちろんそのときその女性にも彼氏がいたわけですから、なんとも複雑な四角関係。フレンドリーなのはいいのですが、いきすぎるのは困りものです。同じようにオープンマインドな彼氏か、外国人の彼氏ができると、きっとうまくいくのかもしれないなあと思ったのでした。婚活していると、こんな普段の生活では会わないような人たちに会うこともあるかもしれません。恋愛でいろいろと大変なこともあるかもしれませんが、最後には立ち上がって、幸せな未来を手に入れられるよう応援しています!©filadendron/Gettyimages©filadendron/Gettyimages©LukaTDB/Gettyimages
2019年09月08日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第15回は、恋活や婚活に励む女性におすすめしたい、実際に足を運んで“すごい!”と実感した「縁結び神社3選」その2をご紹介します。神社参拝で心身を清めて、すてきなご縁をいただきましょう。1. 京都の下鴨神社(賀茂御祖神社)世界遺産でもある下鴨神社は深い歴史のある神社【結婚引き寄せ隊】vol.15「恋をかなえたい」「結婚したい」と思ったとき、行動することは大事ですが、それですぐにうまくいくとは限らないのが、恋愛や結婚というものですよね。私は独身時代、怒涛の婚活を展開すると同時に、“目には見えない世界”も大切だと考えているため、神社仏閣への参拝もして縁結びをお願いしていました。そこで、すてきなご縁を望むたくさんの方にも、ぜひおすすめしたい神社をお伝えしていきましょう。今回ご紹介する「縁結び神社」のひとつめは、下鴨神社です。世界遺産でもある京都の通称・下鴨神社ですが、正式名称は「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」といいます。神社内にある東西の両本殿はともに国宝に指定されていて、京都のなかでも歴史のある神社のひとつだといえるでしょう。西殿には賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)、東殿には玉依媛命(たまよりひめのみこと)をお祀(まつ)りしています。境内には、縄文時代から生き続ける3万6千坪という広大な「糺(ただす)の森」もあって心を清めてくれます。相生社で恋愛成就を願う古くからの信仰を集める相生社下鴨神社の境内にある「相生社(あいおいのやしろ)」は、縁結びの霊験あらたかな社として、古くから格別の信仰を集めています。ご祭神は、縁結びのご利益で知られる、造化三神の一柱の神である「産霊神(むすひのかみ)」です。私は、いまの夫とおつきあいしている恋人時代に関西旅行へ行き、ふたりで下鴨神社を参拝しました。そのとき相生社でもしっかりと参拝をしたのですが、それはある特別な方法での良縁祈願だったのです。“京の七不思のひとつ”に数えられている連理の賢木現在のご神木は4代目。写真右下と左向こうへ伸びているのが御生曳の綱相生社の左側には、ご神木の「連理の賢木 (れんりのさかき)」が祀られています。ご神徳のあらわれとして、2本の木が1本に結ばれ、その根元には子どもの木が芽ばえているため、縁結び、安産、育児や家庭円満などを祈願する人が後を絶たないほど。良縁を願うなら、訪れたい場所といえるでしょう。ある特別な参拝方法とは、授与所受付けで絵馬をいただき願いを書いて、相生社の正面に立ちます。心の中で願いをとなえながら、女性の場合は反時計回り、男性は時計回りに、相生の社と連理の賢木のまわりを2周まわります。3周目をまわる途中で、絵馬掛けに絵馬を奉納し、相生社の正面に戻ったら、二礼二拍手一礼で参拝。最後に、ご神木から伸びた「御生曳(あれびき)の綱」を2回引き、お参りをして終わります。わたしは恋人同士で来ていたので、ふたりで同時に「御生曳(あれびき)の綱」を両側から引きました。そのおかげなのか、3か月後には入籍することになりましたよ。すてきな恋を叶えるために美麗祈願もできるそれぞれにメイクされた鏡絵馬(800円)はオリジナリティ抜群下鴨神社の摂社である「河合神社」は、ご祭神に玉依姫命(たまよりひめのみこと)をお祀りし、女性守護や美麗の神としての信仰も深いそう。河合神社では、美麗の祈願絵馬として、「鏡絵馬」の授与を行っています。手鏡の形をした顔を表す模様の入った絵馬に、自分の化粧品でメイクをするのが特徴。絵馬に自分の理想の表情を描いて、願いを託すことによって、“外見だけでなく内面も磨いて美しくなる”という個性的な絵馬です。美人祈願をするのもいいかもしれませんね。2・東京の大國魂神社武蔵国の一之宮から六之宮の神様が合祀されている大國魂神社大國魂大神(おおくにたまのおおかみ)を武蔵国の守り神としてお祀りした、東京にある大國魂神社。出雲の大国主神とご同神で、縁結び、厄除け、厄払いの神として知られる神さまで、歴史的に格式が高いとされる「東京五社」のひとつでもあります。宮乃咩神社で何事もスムーズに進むことを願う北条政子も参拝していた宮乃咩神社境内にある「宮乃咩神社(みやのめじんじゃ)」は、演芸や安産の神様である天鈿女命(あめのうづめのみこと)をお祀りしています。源頼朝の妻・北条政子の安産を祈願した神社でもあるんですよ。宮乃咩神社には穴のあいた柄杓を奉納するのですが、それは柄杓の穴から水がスルスルと通り抜けるようにお産がスムーズに進むという意味があるのだとか。縁結びもお産もいろいろな物事が順調に進むよう、願いたいですよね。そのおかげか、参拝後いろいろなことが順調に進みました。人形流しをして厄を払う境内にある「水神社」のそばにある川に人形を流します縁結びだけではなく、厄除け、厄払いのご利益でも知られる大國魂神社。たとえば出会っても縁が続かない、あまりついていないように感じるという方は、良縁を願う前に、きっちりと日頃の「厄除け」を先にしておくとよいかもしれません。「人形(ひとがた)流し」で心身を清めましょう(工事のため9月20日まで休止中)。「関東三大酉の市」のひとつは大鷲神社の酉の市住吉神社と大鷲神社の御本社は大阪境内には、「住吉神社」と「大鷲神社」が合祀されています。住吉神社は海上守護や除災招福の神として、大鷲神社は開運や商売繁盛の神様として信仰が厚く、毎年11月の「酉の日」には熊手市がずらりと並び、多くの参拝者で大変にぎわっています。わが家も家族で参拝したり、酉の市に出かけたりすることも。千数百年の歴史を誇り、毎年約80万人が集まる大國魂神社の例大祭「くらやみ祭」も有名。10月25日から、このお祭をクローズアップしている映画『くらやみ祭の小川さん』も公開されるので、大國魂神社に祈願するときは参考に観てみるのもいいですね。3・埼玉の川越氷川神社家族の神々が祀られている川越氷川神社川越氷川神社は、素盞鳴尊(すさのおのみこと)を主祭神として、ほかに脚摩乳命(あしなづちのみこと)、手摩乳命(てなづちのみこと)、奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)の五柱の神様をお祀りしています。2組の夫婦を含む家族の神々を祀っていることから、縁結びや夫婦・家族円満のご利益で知られる、小江戸・川越で1500年の歴史がある神社です。身を清めた巫女がつくる「縁結び玉」巫女が小石を拾い集めて麻の網に包み、毎朝神職がお祓いをして奉製「境内の小石を持ち帰って大切にすると良縁に恵まれる」という言い伝えがあり、午前8時から1日20体限定で配布される「縁結び玉」。私も以前、良縁を願って朝早くから川越氷川神社へ行き、縁結び玉を授与していただいたことがあります。そのおかげか、いろいろな出会いが増えました。先着順で配布されるので、入手したい方は朝から行ってみましょう。願いを託す絵馬トンネルたくさんの絵馬は見ているだけでも圧巻境内には、願いを記した絵馬を奉納する「絵馬トンネル」があります。多くの参拝者が願いを託している絵馬がアーチ状にずらりと並ぶ様子は圧巻。願いが叶うよう、好きな場所に絵馬を奉納しましょう。恋のゆくえを占うユニークなおみくじかわいいフォルムで人気の「あい鯛みくじ」(300円)絵馬トンネルを抜けると、チャーミングな鯛の形をしたおみくじ「あい鯛みくじ」のおみくじ箱があります。「招福 一年安鯛」のシールがついた赤い鯛のおみくじや「良縁 あい鯛」のシールがついたピンクの鯛のおみくじなど、なんともユニーク。箱の脇に置かれた釣竿で、おみくじを釣り上げて、恋愛成就のゆくえを占いたいですね。今回「縁結び神社3選」その2をお届けしました。神社仏閣には、普段の生活で味わえない清々しい空気と、心を整えることができるあたたかいパワーがいっぱいあります。気になる場所があったら、参拝してみてくださいね。また折を見て縁結び神社をご紹介したいと思います。みなさんに、すてきなご縁が結ばれますようにInformation下鴨神社京都市左京区下鴨泉川町59大國魂神社東京都府中市宮町3-1川越氷川神社埼玉県川越市宮下町2-11-3
2019年09月07日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第14回は、婚活していると出会う男性についてのエピソードです。なかでも、いまでも印象に残っている「婚活男性3選」その5をお届けします。1・ポエムを送ってくる男性【結婚引き寄せ隊】vol. 14それは少人数のお見合いパーティでのことです。「年収万円以上」という括りで集められた男性たちが集まっていました。どの男性もきちんと仕事をして、真面目に働いている印象の人ばかり。仕事面や収入面では申しぶんない男性ばかりだったので、あとは話してみた感じだったり、趣味だったり、自分に合う人がいればと思っていたのです。そんななかで、有名企業の企画室に務めるという男性と意気投合しました。その日のパーティを終え、「今度ごはんでも」という会話を交わして連絡先も交換して、帰宅。帰りの電車の中では、さっそく「今日はお話しできてよかったです」というメールが届きました。こちらもすぐに「ありがとうございました」とお礼の返信をして、家に着きました。その後、22時ごろに「遅くにすみません、今度お会いするのを楽しみにしています」というメールが届き、さっきメールしたのになあと思いながらも一応返信して就寝。翌日から、朝は「おはようございます。こんなに清々しい朝は思い切り深呼吸したいね」、昼は「やっと昼休み。ごはんを食べたら午後も仕事で物思う」といった具合に、日記なのかポエムなのかわからないメールがどんどん届きます。返信するような内容ではないつぶやきに、どう対処していいのか困ってしまい、放置していましたが、おかまいなしに届くメール。だんだんとこわくなってきて、申し訳ないのですがその男性の連絡をブロックしました。一見、真面目で条件のいい男性でも、どんなクセのある人かわかりませんね。「合わない」と感じたら、すぐ切り替えることも必要だと実感しました。2・初対面のふりをする男性それは婚活パーティでのことです。ひとつの会社が開催している数あるパーティを制覇してしまうほどに参加していたわたしは、違う会社が主催する婚活パーティものぞいてみようと思い立ちました。婚活しているとわかりますが、パーティや合コンを手がける会社によってカラーも違い、参加している人たちのタイプも少し変わってくるのです。そこで、いつも行っている堅実なタイプのパーティではなく、別の会社のもうすこしフレンドリーなタイプのパーティへ足を運びました。到着すると、会場にはちょっとギャル風な女性やヤンチャ系な雰囲気の男性など、いつもとは違う男女が集まっています。地味なタイプの私は、場違いだったかなと気おくれしたものの、せっかく来たのだから頑張ろうと気を取り直しました。すると、同じテーブルについた男性の中に、見覚えのある顔が……。ヤンチャ系な男性が多い場所で、その男性は普通のワイシャツにズボンといういわゆるサラリーマン的な格好だったので、地味という意味で私同様目立っていました。その男性のことをどこで会ったのか頭をフル回転させて思い出したところ、この前参加した別の会社のパーティにいた男性だと発覚。目があった時に「はっっっ!」と言われたので、きっとその男性も「この間パーティで会った」と確実に認識した様子です。ですが、ここから考えました。この間はどうもというのも妙だし、別に友達でもないし、とはいえほんの少し前に会ったばかりでスルーするのもなんだし……と、ひとりで考えていると、その男性が近づいてきます。「はじめまして」。にっこりとそう言い放つ男性に合わせて、わたしも初対面のふりをして挨拶したものの、なんとなく気まずくてすぐほかの人のところへ。いろいろと顔を出していると、同じ人に遭遇することもありますが、相手に合わせて吉と知った夜でした。3・忘れたころに連絡してくる男性それはネット婚活で知り合った男性のことです。婚活サイトでは、希望条件を入れて、お互いに合致する相手とメールで交流をした後に会うという流れが多いのですが、その男性ともそうして知り合いました。「一度お茶でも行きましょう」とお誘いがあり、出向いたところ、相手は可もなく不可もなくというイメージ。それは向こうも同じだったようで、その日に「ありがとうございました」とお礼のやりとりをしたあとは、ほかの人との交流もあって、すっかりその男性のことを忘れていました。ある日、「お久しぶりです」と連絡が入り、名前を見ただけでは誰だか思い出せませんでしたが、なんとか思い出したらネット婚活のその人でした。ごはんのお誘いだったものの、忙しくて都合がつかないと伝えると、「ではお互い婚活がんばりましょう」という返事が。それ以降、その男性のことは忘れていました。するとまた、しばらく経ったある日、「お久しぶりです」とその男性から連絡が。またもごはんのお誘いでしたが、なぜか忘れた頃に連絡をしてくるなあという気持ちになり、テンションも上がらずお誘いはお断りしました。さらに数か月たったある日。「お久しぶりです」とまたその男性から連絡が。きっと平行して婚活していた相手がうまくいかなくなるたびに、連絡先を知っている女性たちにお誘いを送っているのではと直感。3度目の連絡からはスルーすると、これ以降は連絡がこなくなりました。婚活していると、普段の生活では会わないような人たちに会うこともあるかもしれません。くれぐれも、みなさんもお気をつけてくださいね。©Westend61/Gettyimages©Betsie Van Der Meer/Gettyimages©Westend61/Gettyimages
2019年09月04日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第5回目に登場するのは、ゲスの極み乙女。の川谷絵音さんほか豪華制作陣が手がけるシングルでデビューする、声優・歌手の結城萌子さん!写真・黒川ひろみいまの私を形成しているのはアニメです【音楽通信】vol. 5今年1月に声優デビューし、8月28日にはシングルEP「innocent moon」で歌手としても活動をスタートした結城萌子さん。今作は、全曲の作詞・作曲をゲスの極み乙女。の川谷絵音さんが手がけ、アレンジャーには菅野よう子さん、クラムボンのミトさんなどが参加し、プロジェクト全体の監修を冨田明宏さんが担当。そんな豪華なクリエイターが集結したデビュー・シングルについて、お話をうかがいました。ーー今回、歌手デビューとなりますが、今年1月に公開された劇場アニメ『あした世界が終わるとしても』では声優デビューされています。もともと声優になりたかったのですか。小さいときから声優さんになりたいと思っていましたが、すぐになれたわけじゃなかったんです。いろいろと人生の紆余曲折を感じてきたこともあって、ここまでくるのは険しい道のりでした。覚悟したり、自分が行動したりしないと結果がついてこないので、夢を叶えるのは簡単ではなかったです。ーーそこまでの決意で声優になる夢を叶えたきっかけとして、もともと小さいときに影響を受けたアニメなどがあったのでしょうか。いまの私を形成しているほとんどがアニメだといえるので、影響を受けたアニメはいっぱいあるんですけど、その中のひとつだと、昔から『少女革命ウテナ』(1997年放送のテレビアニメ)という作品がすごく好きです。天上ウテナ役の声優さんの川上とも子さんという方の人間味あふれるお芝居が好きで、アニメを観ている感じがしなかったんですよね。ファンタジー系のアニメなんですけど、キャラクターはすごく現実主義者で、アニメだけど感情移入できる世界だったんです。ーー大好きなアニメの世界で声優のお仕事をされたわけですが、手応えはいかがでしたか。そのときは(声優の)養成所に通っていたので、まだ勉強している身で、右も左もわからなかったんです。歌のレコーディングならひとりで録りますけど、その作品は劇場版でスタジオに20人ぐらいキャストさんがいて、独特の雰囲気でした。勉強している内容では通用しないというか、現場で得ることが多すぎるので、たくさん勉強していかないと声優として通用しないなと感じましたね。作品に出演できてうれしいという気持ちはもちろんありましたけど、自分の無力さを痛感したことのほうが大きかったです。ラジオの仕事で「自分とは何なんだろう」と考えたーーそれ以前には、2018年10月からラジオパーソナリティとしてラジオのお仕事(文化放送のアニメ&ゲーム系Webラジオ「超!A&G+」でのレギュラー番組)もされていましたね。ずっとそのラジオが好きで、もともとリスナーとして知っている番組だったので、一番最初のお仕事が文化放送さんのラジオで本当によかったです。スタッフのみなさんも優しいし、不慣れなこともわかってくださっているので、何から何まで教えてくださいました。ーー声優もラジオパーソナリティも“話す”という言葉を使うお仕事ですが、ご自身の中での違いはありますか。キャラクターとしてしゃべるのと、自分を出さなきゃいけないラジオでは違いますね。とくにこのラジオに出演しているときは声優としての作品にも出ていなかったので、リスナーさんからも「何者ですか」と聞かれることがあって、「自分とはなんなんだろう」と考えていました。声優のラジオを聞く人は、作品から入るんです。「このキャラの声を担当している声優はどういう人だろう」と思ってラジオを聞くので、私のラジオ番組を聞くリスナーさんとは別なんです。だからこそ、私のラジオを担当してくださった作家さんやプロデューサーさん、レコード会社さんや事務所も含めて、声優という職業からではなくひとりの新人・結城萌子として多くのみなさんにラジオを聞いてもらおうと話していました。ーーそうだったのですね。そして歌手としてもデビューされましたが、歌うことには興味があったのですか。実は歌うのが好きというくらいで、「歌手として絶対にやってやろう!」みたいな感じではなかったんです。もともと声優になるのが夢だったので、その中で歌もやれたらいいなとは思っていました。歌手活動は川谷絵音からのオファーがきっかけーー今回、作詞・作曲に川谷絵音さんはじめ豪華な面々がそろっていますが、川谷さんとは最初に曲についてお話ししたり、アドバイスされたりしたのですか。お話もアドバイスもほとんどなかったんです(笑)。それまで川谷さんとしゃべったこともなかったんですけど、冨田さんには「ふたりはコミュニケーションをとったことがないけどシンクロしてるよ」とおっしゃっていただいて。それを聞いて「そうなんだ」って納得していたぐらいです。ーー川谷さんとのお仕事は、冨田さんがきっかけだったんですか。もともとは川谷さんのほうから「やりませんか」というお声がけをいただいたのがきっかけです。そこからわたしがアニメ好きなのもあって、そういう曲が歌いたいと言っていたら、まわりにアニメに精通している方がいらっしゃらなかったので「人を加えてどういうふうにするか考えたほうがいいね」という話になりました。そこで共通の知り合いを通じて、(アニメに詳しい)冨田さんを紹介していただいたという経緯です。ーー川谷さんをはじめとして、冨田さんなど、それだけ豪華なみなさんが協力したいと思うのは、結城さんの魅力なのでしょうね。私としては、川谷さんが動いてくださったから、みなさん協力してくれたところがあると思うんです。川谷さんのおかげです。ーーそういう人とのめぐり合わせもタイミングがありますよね。そうですね。タイミングがよかったですね。ーーシングルのジャケットも雰囲気があります。松田聖子さんや昭和の歌姫が好きで、昔の昭和の歌い手さんのジャケットがすごくキュートだと思っていて。そんな温かみのあるジャケットにしたいという話をアートディレクターの木村豊さんにお伝えして、それでできあがったのがこのジャケットです。ーー今日もレトロな感じのお衣装ですね。今日は、本当は珍しい衣装なんですよ。普段は真っ白の衣装が多いんですが、『ananweb』さんだからこの衣装です。(笑)バラードを歌うと涙がこぼれそうになるーーシングルの収録曲のお話をうかがえればと思うのですが、1曲目「さよなら私の青春」では、「責任取ってよね」という歌詞がありますが、インパクトがあります。「責任取ってよね」という言葉は、わたし自身では言ったことがないです(笑)。ただ、この歌詞の世界ではたぶん受験生が主人公で、思春期だと学校という空間にほとんどの時間があって、視野が狭いと思うんです。だから歌詞に出てくる女の子も、限られた世界を見ていると感じて、この子が歌の中でしている恋愛はすごく大切なものだから、「責任を取ってよね」というのは、相手にも自分と同じくらいの気持ちでいて、という意味かなと思って歌っていますね。ーー歌詞では、先生に対して言っているようにも受け取れます。私も先生に言っている歌詞かと思っていたんです。レコーディングのときに、マネージャーさんと歌詞を考察していたら、マネージャーさんは「女の子と先生の恋愛じゃなくて、また別のクラスメイトとの恋愛だと思う」と。私はその考えがなかったので新しい発想だと思ったんです。その場に川谷さんもいらしたので、歌詞の設定を聞いてみたら、川谷さんもマネージャーさんタイプだったとわかりました。でも、「先生との恋愛という解釈もできるから、ふたつの意味でとらえられる曲だね」と話していました。ーー面白いですね、解釈も受け手でさまざまです。続く2曲目「散々花嫁」は、サビの部分がずっと頭の中で鳴ってしまうキャッチーなメロディですね。この曲の歌詞は幸せじゃない感じなんですけど、メロディをすごく明るく作っていただいているから、聴く方も暗くならずに聴けるのではないかなと思います。ーーでは3曲目「幸福雨」はどんな曲でしょうか。この曲は一番最初に録ったんですよ。川谷さんとちゃんとしゃべったのも、この曲をレコーディングする1時間くらい前です。初めてご一緒したので、川谷さんがどういうディレクションをされるのか、求めているものがあったら応えないといけないと思っていたので、言われたことに対してちゃんとやらないとという気持ちでレコーディングに臨んでいましたね。ーーすごく気合が入っていたのですね。はい、頑張らないといけないという気持ちだったと思います。でもレコーディングはツルッと終わって、ホッとしました。ーー歌声には高音の伸びやかさがあって、そしてセリフもありますね。そのつぶやきかたと歌とのメリハリのある曲だと感じました。実はこの曲は、声優の勉強をする前に録った曲なんですよ。ですから、この曲を最初にいただいたときに、たくさん練習したんです。このときは「あ! セリフが来たーっ」て思っていました。(笑)ーー(笑)。そういう意味では、いろいろな表現を発揮されていますし、楽しい曲ですね。自分の中でも、歌っていて、すごく楽しかったです。ーー4曲目「元恋人よ」は、クラムボンのミトさんが編曲をご担当されていますね。はい。最初にこの曲を聴いたとき、感動しました。すごい大好きな曲なんですよ。バラードでシンプルだから、ほかの楽曲と比べるとごまかせない。こういうシンプルな曲を歌うと、パーソナルな部分が明るみに出ちゃうから、慎重に歌わないといけないと思いつつも、この曲を聴くと気持ちを持っていかれそうになって、涙がこぼれてしまいそうになっちゃうんです。この曲以外はパートごとに区切って録っていたんですけど、この曲でそれをすると気持ちが死んでしまうので、1曲通して録って、スタミナを使いました。アニメやゲームの作品に「結城萌子」として出るのが目標ーー歌手活動も始められてお忙しいと思いますが、普段されている趣味があったら教えてください。最近はずっとゲームの「どうぶつの森」をやっています。いろいろな動物と仲良くなるんですよ。自分のキャンプ場に来てもらって、動物にくつろいでもらうんです。すっごくかわいい、白くてクマさんみたいな“ゆきみちゃん”というキャラクターの写真を毎日撮っています。ーー楽しそうですね。すごく楽しいです。ゲームの世界でも「生きている」という感覚があるので、いまはこういう歌手活動もしていて「現実世界を生きている」とも思ってもいるんですけど、ゲームのようなバーチャルの世界でも、「バーチャルとしての自分の世界でも生きている」と考えているんです。だから、あんまりゲームにログインしていないと、(ゲームでつながっている)まわりの人たちに「生きているのかな?」と心配されるので、ログインはちゃんとしていますね。ーーでは現実の世界で、今後こういうふうになりたいという目標があれば教えてください。声優としても歌手としても駆け出したばかりというか、この間スタートラインに立ったばかりで、これからという感じなんです。小さい頃からアニメやゲームが好きだから、そういう作品に自分が出て、その作品の曲を自分でキャラ上だったり主題歌だったり、どんなかたちでもいいんですけど、「結城萌子」として作品に出られたらというのが一番の目標ですね。取材後記取材時には、まわりへの気配りを欠かさない奥ゆかしさとチャーミングさを見せてくれた結城萌子さん。声優になる夢を叶えた結城さんの歌手としての才能を川谷さんが引き出し、実に有能なクリエイターたちがデビューを後押ししています。まずはシングルをチェックしてみてくださいね。結城萌子 PROFILE3月31日生まれ。千葉県出身。幼少期より音楽に親しみ、さまざまな楽器にふれて育つ。特技はフルートで、音楽学校ではフルートを専攻。また、物心ついたときからアニメや漫画を愛し、自然と「いつか自分も演じる側に立ちたい」と思うようになり、声優を志す。2018年10月から2019年6月まで、文化放送 超!A&G+でレギュラー番組を担当。2019年1月公開の劇場アニメ『あした世界が終わるとしても』への出演で念願の声優デビューを果たす。さらに、2019年8月28日リリースのシングルEP「innocent moon」で歌手としてもデビュー。スタイリスト・石井なお子InformationNew Release「innocent moon」1.さよなら私の青春2.散々花嫁3.幸福雨4.元恋人よ8月28日発売WPCL-13091¥1,500(税別)
2019年09月04日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第4回目に登場するのは、NHK朝の連続テレビ小説『なつぞら』や『凪のお暇』などのドラマでも活躍している女優・歌手の水谷果穂さん!写真・大内香織葛藤を乗り越えた歌手活動【音楽通信】vol.4現在放送中のNHK連続テレビ小説『なつぞら』で夢見る女の子・三橋佐知子役、そして『凪のお暇』でクラブ通いをするパフォーマー・エリィ役を演じている水谷果穂さん。女優としてだけでなく、8月28日に1stアルバム『深呼吸』をリリースし、歌手としてもフレッシュな風を吹かせてくれています。歌手活動から趣味の“紙集め”のことまで、お話をうかがいました。ーー『ananweb』初登場なので、デビューの頃から振り返らせてください。水谷さんは2013年にテレビCMでデビューされていますが、女優を目指しているなかで、歌うことも好きだったのでしょうか。もともと歌うことは好きでした。小さい時はアニメやアイドルが好きだったので、まねっこして歌っていました。ーーアイドルというと?幼稚園ぐらいのときはミニモニ。が流行っていて、教室でミニモニ。の曲を歌ったり踊ったり、楽しかったです。ーーではいま、好きな女優や歌手のかたはいますか。女優さんだと、綾瀬はるかさんがすごく好きです。どんな役柄でも演技がすばらしくて、あこがれています。ーー透明感のある雰囲気は、綾瀬さんも水谷さんも同じ感じがします。いえいえ。昨年、綾瀬さんとドラマで共演することができて(TBS系『義母と娘のブルース』)、またすごく好きになりました。ーーそうなのですね。歌手でいいなと思う人はいますか。歌を始めたときに、ZARDさんの歌がわたしの声にも合うんじゃないかというアドバイスがあって、練習曲として歌っていました。ZARDの坂井泉水さんが好きですね。ーー現在21歳ということで、20歳を過ぎて心境の変化はありましたか。以前と比べると、少しずつ余裕が出てきました。歌を始めたころは、まず声が出るのか、ステージに立つときは人前でちゃんと歌えるのかという、自分との葛藤があって。そこを乗り越えての歌手活動だったので、いまよりもうワンステップ多かったんです。やっていくうちに、だんだんと葛藤がなくなってきて、いまはダイレクトに歌いたいものにチャレンジできるようになりました。歌いながら歌詞が入ってくる感覚がわかるようになったのが、変わったところかなと思います。ーー歌いながら歌詞が自然と体に入ってくるというのは、うまく葛藤を乗り越えたのですね。不安が少しずつなくなってきているので、それがこれからもっとなくなってくると、よりいっそう人前で歌うのも楽しくなってくる感じがしています。1stアルバムはもっと聴きたい大好きな1枚ーー今回、1stアルバム『深呼吸』をリリースされますが、歌ってみての手応えはいかがでしたか。本当にとても納得のいく感じで、自分自身でももっと聴きたいなと思うくらい、大好きな1枚です。ーー自信作ということですね。はい。——きれいな声で、表現力豊かに歌われていますが、ご自身のなかで歌いやすかった曲や難しかった曲はありましたか。歌いやすくて、曲調や歌詞も好きで、レコーディングも楽しかったのは「あしあと」「明日への扉」ですね。すごく好きな曲です。その逆に、難しかった曲は「気まぐれ王子様」。アルバムの収録曲のなかでは、雰囲気の異なる曲でした。ーー「気まぐれ王子様」は少し変わったメロディラインの面白い曲ですよね。そうですね。ずんちゃかちゃん という感じで(笑)。これまでもライブでは披露していて、楽に歌っていた曲なんですけど、いざレコーディングになると「どうやって歌おう」「この歌い方だと幼くなりすぎるかな」と考えて、いろいろ試しながら歌いました。ーーそれぞれの曲でストーリーが違いますが、歌詞の世界に入り込んで歌うのでしょうか。はい。そのまま等身大で歌うときもあるし、過去の思い出や記憶を頼りに歌うときもあるし、ほんとにもう、それぞれですね。ーーリードトラックの「朝が来るまで」が主題歌となっているドラマ(テレビ東京系 ドラマBiz『リーガル・ハート〜いのちの再建弁護士〜』)も拝見しましたが、こうしたタイアップの曲は、ドラマを意識して歌うのでしょうか。そうですね。主題歌になるということで、どこか迫力というか、優しさと力強い部分をうまく出せたらいいなと。ドラマの温かさや強く生きていく感じと合うようにイメージして歌いました。ーーさらにこの「朝が来るまで」は、ピアニストの清塚信也さんが弾くピアノバージョンも収録されていますね。ピアノバージョンのほうは、清塚さんのピアノの横で、同時にわたしが歌うというレコーディング方法でした。「自由に歌って大丈夫」と言ってくださったので、アイコンタクトで歌い始めました。1発録りだったので、より気持ちがのってきてのびのびと歌わせていただき、すごく楽しかったです。ーーちょっとライブ感があったんでしょうか。はい。ライブ感もスタジオの空気感もそのまま収録されています。ーー同じ曲ですが、どちらも全然違うアレンジで楽しめますね。ピアノバージョンは曲の世界に浸ることができるので、すごく好きです。「紙」を集めるのが趣味ーー歌手としてもご活躍中ですが、女優としても現在NHK連続テレビ小説『なつぞら』と『凪のお暇』の2本のドラマにご出演中ですね。両方ともまったく違うタイプの女性を演じていらっしゃいます。けっこうそのふたつの役が対照的で、『なつぞら』は監督から「(役作りをしすぎずに)なるべくそのままのほうがいい」とアドバイスをもらいました。その逆に『凪のお暇』のほうは、普段しゃべっているスピードとは違うスパッとした強さを求められるので、どちらも違いを出しながらがんばっています。ーー女優としての声の出し方と、歌手としての声の出し方では、違うところがありますか。実は、歌うときもお芝居のときも、発生練習は同じなので、共通してやっています。声出しするのとしないのとでは、全然違いますね。ドラマの前は家で発声練習をやっていたり、歌のときも事前にやっていたりします。お休みの日にずっとひとりでいるとしゃべらなくなるので、発声練習をしておいて、声をならすようにしています。ーー休みの日はしゃべらないということですが、どのように過ごしていますか。家にいることが多いですね。もともとそんなに遊びに行ったりしないので、どちらかというと、インドアなタイプです。ーーでは自宅にいるときにする趣味があったら教えてください。趣味としては、紙をずっと集めてるんです。この間は、「紙博」というたくさんの紙が集まるイベントに行きました。定期的に行く雑貨屋さんがあって、紙を見に行くことも。ーーなぜ紙を好きになったのですか。うすっぺらいものをとっておくのが昔から好きなんです。小さいときは便箋の最後の1枚をずっと取って置いていて、そいういうことの延長線上ですね。封筒なども好きで、とくに銀行の封筒が好きです。それを公言していたら、地方に行かれたファンの方が珍しい封筒を送ってくれることもあります。ーーファンの方の間ではメジャーな話なんですね。(笑)はい(笑)。「紙博」に行くと、同じように紙好きな方がすごくいっぱいいます。私が知らないような専門用語というのかな……紙の名前を言いながら、「これいいよね」「廃番になってるよ」とか話しているのを見ていて、楽しい!ーー紙が好きというのはいいですね。では紙以外のことで、普段されている美容法などはありますか。毎日、お風呂上がりにスキンケアをしています。化粧水系のパックをしてから、ボディクリームをぬって、パックをはずしてからもう一度化粧水をぬっています。効率もよくて気に入ってやっていますね。共感してもらえる曲を歌っていきたいーーでは今後、アルバムを出されてからは、ライブの予定は?11月3日に東京のライブハウス「月見ル君想フ」でワンマン・ライブがあるんです。アルバム・リリースのイベントはちょくちょくあるんですけど、11月のライブはしっかりとワンマンで歌うものになります。ーー直接ファンの方と触れ合う機会は、なかなかないですよね。そうですよね。歌をやっていないときは、写真集のイベントがファンの方にお会いできる貴重な機会でしたが、いまは歌のイベントなど、会える場が増えました。ーー歌手としての今後の目標があれば教えてください。今回、ドラマの主題歌も歌わせてもらえて光栄でした。今後もそういうチャンスがあればどんどんやっていきたいですし、これからもいろいろな新しい曲にチャレンジしていって、共感してもらえる曲を歌っていきたいです。取材後記きらきらとした瞳を輝かせながら、まっすぐにこちらを見つめながらインタビューに応えてくれた水谷果穂さん。女優としての表現力が、歌手としても豊かな歌声として発揮されている1stアルバムには、21歳の水谷さんの魅力がぎっしりと詰まっています。まずは1stアルバムをチェックしてみてくださいね。「朝が来るまで」Music Video水谷果穂 PROFILE1997年11月3日、静岡県生まれ。2013年4月にTVCMで芸能界デビューし、7月にテレビドラマ『リアル脱出ゲーム 密室美少女』(テレビ東京系)でドラマデビュー。2017年7月に主演短編映画『明日、アリゼの浜辺で』の主題歌である1stシングル「青い涙」で歌手デビューし、新人としては異例のチャート初登場6位を記録する。女優としては『ブラックペアン』(TBS系)ほか数々の作品に出演。2018年3月から1年間、『Going! Sports&News』(日本テレビ系)でお天気キャスターにも挑戦。2019年現在、NHK連続テレビ小説『なつぞら』(NHK総合 月〜土午前8:00)、『凪のお暇』(TBS系 金曜午後10時)に出演中。「1stアルバム『深呼吸』発売記念イベント」を8月28日・31日、9月 1日に東京と大阪で実施。22歳の誕生日となる11月3日(日)には、東京のライブハウス「月見ル君想フ」でワンマン・ライブを開催する。InformationNew Release『深呼吸』1.朝が来るまで2.君のステージへ3.あしあと4.恋のレシピ5.いつだって6.ナナイロ7.青い涙8.スプラウト9.気まぐれ王子様10.タカラモノ11.空想トレイン12.明日への扉13.朝が来るまで(Piano Session version)(通常盤)8月28日発売WPCL-13081¥3,000(税別)
2019年08月30日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第13回は、婚活していると出会う“同性”についてのエピソードです。なかでも、いまでも印象に残っている「婚活女性3選」その2をお届けします。1・ルックス重視で短い付き合いを繰り返す女性【結婚引き寄せ隊】vol. 13相手のヴィジュアルを異様に気にしていた女性たちがいました。わたしもほんの一時期、つられて男性のルックスを「顔面偏差値が高い」などと言っていた大変失礼(!)な時期がありました。もちろん自分のルックスを棚にあげての発言なのですが、類は友を呼んだのか、とにかく相手のルックスの良さを気にしていた女性たちと仲良くなったときに聞いたエピソードです。その女性は、超面食いでした。合コンや飲み会などの大勢が集まる場所へ出向き、そこで重視するのは、会話の内容ではなく「顔」。実はそれほどイケメンじゃないけれど、髪型など雰囲気でカッコよく見せている“なんちゃってイケメン”には見向きもしません。きちんと整った「誰から見てもイケメン」という顔が大好きなその女性は、顔面偏差が高い男性を見つけては、どんどんアピールしていきます。その結果、ほとんどの男性はその女性と親密な関係になるものの、長くは続きません。その女性は、イケメンの男性の顔を終始褒めちぎり、アクセサリーのように見せびらかしたいためにやたらと人の多い場所へデートに行きたがるので、どうやら男性側はうんざりしてしまうようです。もっとも最初から、会話を重視せずに「顔」しか興味がないのですから、長い時間をともにする恋人としては物足りなくなって、お付き合いが続かない様子。ですが、その女性はまだ懲りずにルックスの良い男性を探し続けているそうです。2・将来の子どもの顔を気にして婚活する女性また別の女性は、「やっぱりある程度経済力はないとだめだよね」と、結婚するにあたって相手の男性の条件をしぼっていました。女性としては経済力を一番に考えるのは当然のこと。わたしも話を聞きながらうなずいていました。ただ、「それと同じくらい大事なのは……」とその女性が必ず言うのは、「子どもの顔が心配」ということ。彼女はコツコツと仕事に打ち込んできたアラフォーでしたが、ちょっと自分の容姿に自信がないようでした。本人が思うほど容姿が悪いわけではなく、派手な感じではないもののいつも身なりの整った清潔感のあるその女性は、控えめな考え方をしていました。だからなのか、できるだけ相手の男性には容姿端麗な人を選びたいと奔走。しかし、イケメンで経済力のある男性なら、婚活しなくても、日常生活の中でモテていて女性を選ぶ立場にいます。なかなかその女性が求めるイケメンの男性が現れず、苦労していました。相手に求める条件が明確なのは無駄な動きをしなくてよいことではありますが、あまりにも条件にしばられすぎるのもよくないものですね。3・目鼻立ちの整った外国人を恋人にしたい女性その女性は、仕事柄海外に行く機会が多く、本人も英語が堪能でグローバルな考えの持ち主でした。久しぶりに会うと、仕事で行ったさまざまな国の話をしてくれて、わたしも興味深く聞いていたのです。結婚適齢期になったあるとき、その女性は「やっぱり目鼻立ちの整った外国人が一番だよ」と口グセのように言うようになり、「将来、青い瞳の赤ちゃんが産まれるとすてきじゃない〜!?」と、結婚相手を外国人男性に定めたようでした。とはいえ、日常的に外国人の男性と知り合う機会が多いその女性でも、仕事が忙しすぎるのか、一向に外国人の男性とおつきあいすることができません。友だちにはなるものの、恋愛となると、一歩踏み出せないという恋愛下手な一面が顔を出してしまうようでした。そのうち、仕事に疲れてきた彼女は、昔からの顔見知りだった男性と付き合うことに。結局、その女性が最後に選んだのは、外国人のようには目鼻立ちが整っていない“純和風”の日本人の男性でした。憧れと現実のギャップに苦しみながらも、潔く方向転換して、幸せを手に入れることができたことに、心から安心しました。婚活していると、さまざまなタイプの人たちに会うこともあるかもしれません。くれぐれも、みなさんもお気をつけてくださいね。©Yuri_Arcurs/Gettyimages©Jonathan Gelber/Gettyimages©Simon Winnall/Gettyimages
2019年08月24日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第3回目に登場するのは、日本・アメリカ・キューバといった国際色豊かなカルチャーをまとう、橋爪ミカさん、青山ウィリアムさん、ミッチェル和馬さん、モリアティー慶怜(ケーレン)さんの4人からなるボーイズグループ・INTERSECTION(インターセクション)!写真・大内香織個性豊かなINTERSECTION写真左からミカ、ウィリアム、ケーレン、カズマ【音楽通信】Vol. 32018年10月に限定配信された1stシングル「Heart of Gold」でデビュー後、グループだけでなく、ソロ活動も行っている、18歳から20歳で構成されたINTERSECTION。取材中もフレッシュな感性を輝かせ、何よりみなさん楽しそう。8月21日に配信される1stアルバム『INTERSECTION』について、お話をうかがいました。ーー『ananweb』初登場ですね。結成のいきさつを教えてください。カズマみんなスカウトされて、その後に歌のオーディションを受けて集まりました。最初にウィリアムがいて、ぼくはその次に加わりました。そしてふたり(ケーレン、ミカ)が入り、4人でレッスンを重ねて、グループとしての絆も深まりデビューすることができました。ーーそうしてグループが形作られてきたわけですが、それぞれのキャラクターはいかがでしょう。ケーレンぼくは弟キャラです。常にポジティブで、エネルギーがあるので、ずっと話しています(笑)。あとアートが好きで、クリエイティブな一面もあるんですよ。モリアティー慶怜(ケーレン)。2001年4月12日キューバ生まれ。グループの最年少メンバー。カズマぼくはまとめ役ですね。みんなのいろいろな個性をぼくが仕切る感じ。こうして日本語を話す機会とか、ビジネス的なこととか、日本のファンのみなさんと話すときも、メンバーの意見を聞いてぼくがリーダーシップを取っている感じがあります。ミッチェル和馬。2000年5月15日ニューヨーク生まれ。現役ハーバード大生でモデル。ミカほかのメンバーにとって、ぼくは兄のような存在。みんなの悩みを聞きます。まわりに合わせることも得意ですね。橋爪ミカ。1998年12月21日ハワイ生まれ。グループのリーダー。ウィリアムとにかく音楽が好きで、音楽を作っています。メンバーによると、ぼくはクールでミステリアスな感じらしいです。青山ウィリアム。2000年5月19日カリフォルニア生まれ。グループの作曲担当。多面的な音楽性を見せていくーーカズマさんとミカさんはソロ・シングルも配信されていますが、ソロとグループでは意気込みは違いますか。カズマそうですね。小さい頃からクラシックの楽器をやっていて、ジャズが好きで、ソロではそういう要素を出していきたいと思っていて。グループは、聴いてくれているみなさんが好きな音楽とか、いまはやっている音楽とかも全部取り入れて作っているものという違いがありますね。ミカグループでの音楽は、ファンのみなさんに、自分たちのいろいろな面を見せられる機会だと思っています。ソロの音楽では、それぞれのメンバーの個性を知ってもらえたらと。ーー楽曲では、普段みなさんが使われている英語のほうがのびのびと歌っている印象ですが、日本語だと歌いづらいこともあるのでしょうか。ケーレン最初は日本語が難しくて苦戦しましたが、練習やパフォーマンスを繰り返すうちに、歌詞の意味を考えて感情を込めて歌えるようになりました。ウィリアムぼくは普段の生活で日本語もよく使っているのですが、歌になるとなぜかイントネーションがおかしくなっちゃって、レコーディングでは何度も録り直しました。でも、これからもっと日本語の曲も歌っていきたいと思っています。ーーアルバムでは英語の歌詞が多い中、収録曲の「One Step Closer」は日本語で歌われているナンバーです。日本の女の子にも届きやすい歌かと思いますが、そのあたりは意識して作っているのですか。ウィリアム日本とアメリカのふたつのカルチャーを持っているので、両方からの要素を音楽へと引き出せたらいいなと。この曲は(現在放送中の)アニメ『フルーツバスケット』(テレビ東京 金曜深夜1:23)のエンディングテーマで、原作の漫画も読んで、世界観に合う、日本の女の子にも届くようなものを書いています。ーー難しくなかったですか?ウィリアム難しかったです。ケーレン天才!(と隣りに座るウィリアムさんを指差す)ウィリアム自分で曲を作ったり、歌詞を書いたりするときはだいたい英語で、日本語の歌詞を書くのは2回目です。英語と日本語はフロウが違って曲にはめづらくて。日本語のボキャブラリーが豊富じゃないということもあるんですけど、伝えたいことと、音のバランスを取るのがとくに難しかったんですよね。ーーアルバムリリースの後に、ツアーのご予定は?ウィリアム来年の春くらいにやれたら良いですね。デビューしてから応援してくれる人が増えたーーみなさん、歌うときに気をつけていることはありますか。カズマお水をたくさん飲むようにしていて、みんなも、毎日発声の練習をしていますね。ミカ風邪をひきやすいので、ビタミンを毎日採るようにしています。ケーレン熱いお茶をたくさん飲んでいますね。まだ変声期なので、ときどき喉をマッサージしてほぐすことも。ーーデビューしてから現在までの約1年間、みなさんの中でファンの方からの手応えのようなものは感じていますか。ミカパフォーマンスを何度かしていく中でファンの人たちがだんだん増えてきて、前回のライブのときにも来てくれていた人たちが毎回来てくれているんだと思うと、グッときて感動しました。ケーレン家の近くの飲食店で、従業員の人に「サインが欲しい」と声をかけられました。ウィリアムぼくたちの音楽がぼくたちの知らないところで広がっていってくれて、ライブを観に来てくれる人が増えたり、コメントが増えていったりしているのを見るととてもうれしいし、充実した気持ちになります。ーーインスタなどでも発信されていますが、女性ファンのかたも多いんでしょうか。カズマそうですね。ケーレンインスタでファンが作ってくれたアートとかを見て、喜んでいます。世界中で活躍していきたいーーみなさん、普段はどのように過ごしていますか。カズマ最近は音楽活動のほかに、AbemaTV『オオカミちゃんには騙されない』(女子高生の70%が観ているという恋愛リアリティ番組)の収録などが入っていて、ほぼ休みなくがんばっています。(笑)ーー観させていただいています。女子がキュンキュンする番組ですよね。カズマ(照れながら)ありがとうございます。それとか、雑誌の撮影などがほとんどです。たまにある休日は、映画を観ています。ーーどんな映画をご覧になるのですか。カズマ『天気の子』という映画を観ました。めちゃくちゃ良かったです、感動しました。ウィリアム音楽作りに没頭しながら、大学が始まるのでその準備もしています。ケーレン友達や家族と過ごしたり、映画を観たり、食べたり、ダンスしたり、音楽聴いたり。ミカとりあえずやってること全部言ってるよね。(笑)ケーレン(笑)フォトショップで写真を加工したり。アートが好きだから。ーーいつか個展などをされるかもしれませんね。ケーレンそうですね! やるしかないです。アートのために、フォトショップで写真を加工するんですけど、おもにギャグの写真で(笑)。ギャグと、真剣なアートのふたつです。ミカいつも予定を立てて、外に出ます。ジムに行ったり、家族と過ごしたり、時間があったら旅行やサーフィンも。カズマ楽屋では、みんなでゲームをすることもあります。あとは漫画を読みますね。ーーそうなんですね。では、みなさんの好きな女性のタイプはありますか。カズマかわいいストリートファッションとか着ていて、自分のスタイルがある人。あとメッセージの返信が早い人ですね。ウィリアムぼくの世話をしてくれる人。基本的に自分のことばかりしているので、それをわかってくれる人。ミカ自分のプライオリティがきちんとしている、自立している人がいいです。そこから自分も学べるから。ケーレンファッションも大事だし、一緒にいてノリがいい人も。でも一番は、信頼してくれる人。信頼関係が一番大事ですね。あと、かわいい子です。(笑)ーー(笑)わかりました。INTERSECTIONとしての今後の目標を教えてください。カズマぼくたちのベーシックな考えとして、日本とそのほかの海外を隔てて考えていないので、世界中にファンを広げられたらいいなと思っているし、ワールドツアーもできたら最高だなって思っています。ケーレン好きなアーティストともコラボしたい。ジャスティン・ビーバー、リアーナ、ONE OK ROCK……。ウィリアムこの間、タイの番組に出させていただくことがあったのですが、今後タイでファンクラブイベントも定期的にやっていきたいですし、日本だけでなく、アジアからもファンを広げていきたいですね。ーー最後に、『ananweb』を読んでいるみなさんにメッセージをお願いします。ウィリアム自分たちでも楽曲をいっぱい作っているので、ぼくたちの世界観やアイデンティティに注目してほしいです。そして、これからINTERSECTIONをよろしくお願いします。カズマ『ananweb』の読者のみなさん、ぼくたちの記事を読んでくれてありがとうございます。これからもたくさん活動を続けていきたいと思うので、ぼくたちの音楽を聴いてもらって、応援よろしくお願いします!取材後記普段は英語で交流しているINTERSECTION。インタビューでは、日本語も得意なカズマさんが、難しい日本語をほかのメンバーに通訳してくださって、取材がスムーズに進行できました。そんなカズマさん、ウィリアムさん、ミカさん、ケーレンさんは、今後、東京から世界へと羽ばたいていくはず。まずは1stアルバムをチェックしてみてくださいね。【INTERSECTION PROFILE】橋爪ミカ、青山ウィリアム、ミッチェル和馬、モリアティー慶怜の4人からなるボーイズグループ。2018年10月に配信限定の1stシングル「Heart of Gold」でデビュー。これまで配信シングルを合計5作、カズマとミカそれぞれがソロを2作発表、イベントなどにも参加しパフォーマンスを磨く。今夏は「SUMMER SONIC」や「a-nation 2019」など大型フェスに出演した。ヘアメイク・向井大輔/スタイリスト・百瀬豪衣装協力・ALMOSTBLACK/DELUXEInformationNew Release『INTERSECTION』1.You’re The Reason2.Body Language3.Falling4.Lost Boy5.Who Do You Love6.Hot Water7.Love Alone8.Heart of Gold9.Twisted10.One Step Closer11.Starting Over8月21日配信リリース¥ 2,000(税込)
2019年08月20日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第12回は、婚活していると出会う男性についてのエピソードです。なかでも、いまでも印象に残っている「婚活男性3選」その4をお届けします。微笑みをたやさない、おうむ返しの男性【結婚引き寄せ隊】vol. 12それは30代の男女がメインとなって集まる婚活パーティに参加したときのこと。パーティ会場にいる気になる異性のところへそれぞれが自由に行き来するという、フリータイムの時間がやってきました。なんとなくフィーリングが合いそうな人のところにいくつか駆け寄っていくと、働き盛りの30代とあって、みんなしっかりと仕事のビジョンや将来のことについて、会話が弾みます。そんななか、パリッとのりのきいた白いシャツが印象的な男性がいたので、話をしてみようと「今日は人がたくさん集まりましたね」と言うと、「人がたくさん集まりましたね」と微笑みながら返答する男性。「お仕事お忙しいんですか」とたずねると、「お仕事お忙しいんですか」と逆に質問されます。こちらの仕事の話をして、「そちらはどうですか?」とたずねると、微笑んだまま「そちらはどうですか?」とまたもや同じ質問を返される始末。それからいくら話を聞いても一向に自分のことを話さないその男性は、微笑みをたやさないわりに、おうむ返ししかしません。自分に興味がないからそんな態度なのかと考え、話を切り上げてその場を離れましたが、次に話しかけにいった女性にも、見事なおうむ返しで返答しています。そのやりとりを見聞きするにつけ、いくら条件が良さそうでも、コミュニケーションが取れない人とは疲れるだけだなぁと実感したのでした。いつも絶対に夜に会いたがる男性知り合いに誘われて、ある飲み会に参加したときのこと。もう飲み会もお開きになるという深い時間に、「仕事がたてこんでて遅くなってごめんねー」と、申し訳なさそうにやってきたスーツ姿の男性がいました。せっかく来たのだからと、その男性を含めたほとんどの参加メンバーが二次会へと流れ、知り合いにも引き止められて、わたしも二次会に顔だけ出すことに。次のお店に入ると、偶然その男性の向かいの席に座ることになりました。どうやらその男性は証券マンらしく、わたしにとってはよくわからない世界の話をたくさんしてくれました。とりあえず一杯だけ飲んで帰ることにしていたので席を立つと、その飲み会の人たちで連絡先を交換することになり、証券マンとも交換。後日、仕事を終え自宅に戻り、夕食も食べてお風呂も済ませた夜遅くに、証券マンから連絡がありました。「やっと仕事が終わって飲みたい気分なんだけど、一緒にどう?」というお誘いでしたが、さすがに夜分に突然の連絡で家を出られるわけもなく、「急すぎて難しい」と返事。そんなことも忘れた頃、またもや「いまにいるんだけど会いたいな」「これから遅い晩ごはんなんだけど、一緒に食べない?」などと、何度か連絡がありましたが、どれも夜遅い時間ばかり。本人いわく「仕事が忙しすぎて夜中しか自分の時間がない」とのこと。どこまで本当の話なのか真意をはかりかねましたが、ちょっと話した程度のよく知らない相手なのに、これは手軽な女性を物色しているだけだな……と判断。返事をしなくなったら、その後は連絡なくなりました。夜にだけ会いたがられてもねぇ……と、深いためいきをついたのでした。元カノがT川クリステル似なことを自慢する男性ネット婚活をしていたときのことです。婚活サイトでは、気になる異性のプロフィールを会員なら自由に閲覧することができるので、相手の家族構成や出身地、年収や仕事などが一目瞭然。そこで知り合ったのは、経歴に申し分のないエリートの男性でした。その男性と何度か婚活サイトを通じてやりとりをした後、実際に食事に行くことになりました。待ち合わせ場所に到着すると、写真で見た雰囲気よりも、もう少し真面目そうな男性が駆け寄って来て、お店まで案内してくれます。カウンターでふたりで並んでそれまでの恋愛の話になりました。すると、それまで饒舌だったエリート男性は言葉が少なくなり、「これねえ……」と何かを言いたそうだけれど言いづらいようなモゴモゴモードに突入。何か過去に大失恋でもして、聞いてはいけないことを聞いてしまったのかと心配していたら、エリート男性はグイッとビールを一気に飲んで、一気に話し始めました。「実は、前の彼女がキャスターで有名なT川クリステルにそっくりでさぁ」と自慢げに美女の元カノの話をえんえんと展開。「T川さん似だったら、すごくきれいですよね」と言うと、「まあね」とドヤ顔で誇らしげです。そこからどれだけ元カノが美人だったかの話を聞かされ、これは未練タラタラなうえに、相当な面食いなのに、なぜ超日本人顔のわたしと会っているのだろう……とだんだんと不可解に。どうしたものかと思いながらも、食事をごちそうしてくれるというエリート男性の気遣いに少しは聞き役になっておこうと考え、とりあえずおなかもすいていたので食事を済ませ、その後はいっさい連絡しなくなりました。婚活していると、いろいろなタイプの人たちに会うこともあるかもしれません。くれぐれも、みなさんもお気をつけてくださいね。©PeopleImages/Gettyimages©Caiaimage/Tom Merton/Gettyimages©bulatovic/Gettyimages
2019年08月14日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第2回目に登場するのは、“東洋一のサウンド・マシーン”ことCRAZY KEN BANDから、名言「イイネ!」でおなじみの横山剣さん!写真・黒川ひろみこれまでで一番気に入っているアルバムCRAZY KEN BANDのフロントマン・横山剣【音楽通信】vol. 21997年春、横浜本牧で結成されたCRAZY KEN BAND(通称CKB)。2018年にデビュー20周年を迎え、さらに円熟味を増して磨きのかかったCKBが、今年、8月7日にニュー・アルバム『PACIFIC』をリリースします。“歌うメロディー・メイカー”でもあるボーカル・横山剣さんに、新作のお話をうかがいました。ーー昨年、デビュー20周年おめでとうございます。ありがとうございます。ーーニュー・アルバム『PACIFIC』がリリースされるということで、聴かせていただきまして、すごくかっこいいアルバムですね。自分でもこれまでで一番気に入っているんです。ーーそうなんですね。今回のアルバムのテーマは「港町」ですが、その理由を教えてください。頭に浮かんだ順にどんどんレコーディングしていくんですけど、全体の傾向として、歌詞や曲調が港っぽい、本牧埠頭っぽいなと思ったんですね。テーマはいつも先に決めるんじゃなくて、途中からなんです。楽曲が半分ぐらいそろったときに全体のテーマが見えてくるので、毎回、後出しジャンケン的にテーマを決めています。今回は「港町」という、ぼくにとって当たり前の風景が、たとえばコンテナ埠頭を見ていたり、普段通る道でふっと思い出とともに頭によぎったりしたんです。ーーコンテナはお好きなのですか。コンテナとか、タクシーとか、飛行機会社のマークとか、記号のあるものに弱いんです。国旗も好きだし、世界のホテルを見るのも好きです。実際にコンテナ周辺で8年ぐらい検査の仕事をしていたので、けっこうコンテナとは親しいつきあいがあるんです。ーーそうだったんですか。わりと長くお仕事されていたのですね。はい。もうその頃はCKBをやっていましたけれど、1994年から2002年まで貿易検査の仕事をやってましたから、港は庭みたいな感じです。19枚目だけどファースト・アルバムみたいな気分ーーところで、剣さんが作詞作曲されるときは、どのようなときに楽曲が生まれるのですか。だいたい運転中が多いですね。ーー運転中に思い浮かんだものを家に帰ってから、曲に書き起こすんですか。そうですね。忘れちゃったらアウトなんですけど、覚えていれば録音しています。ーー小学校の頃から独学でピアノで作曲をされていたそうですが、これまでだいたいは1年ごとのペースでアルバムをリリースされていて、自然と曲がたくさん生まれているのですか。楽器を弾いていて曲が生まれることもありますし、基本的に半分以上は、運転しながらとか、歩きながらとか、飛行機に乗っているときとか。移動空間の景色によって押し出される感じです。ーーでは逆に、じっとしているとあまり曲作りは進まないのですね。そうですね、たとえば作曲のために1か月とか1週間とかお休みもらって部屋にこもっていても、何も出てこない。前にホテルの部屋を借りて作曲してみようとしたけど、全然だめだったことがあって、遊びに行っちゃった。(笑)ーー(笑)。では曲ができてから、メンバーにお渡ししてみんなで作る感じなのでしょうか。いまは曲ができたら、音源をデータで送ったりしています。ーー新作『PACIFIC』で、「このあたりを聴いてほしい!」というところはありますか。1曲目から18曲目まで全部を聴いてほしいです!ーーそうですよね。とくにこだわったところはありますか。こだわったのは“ベース”ですね。あと、なんていうのかな、メッセージにしにくいことをメッセージにしているので、“質感”だったり、“湿度”だったり。聴いている人に曲の情景が勝手に浮かぶようなもの。ぼくは他の人にはなれないので、自分の感覚でしかできないので、みんなに向けてというのは無理があるんですが、つきつめたものはポピュラーになっていると思うんです。いまも手探りで作ってますけどね。そういう意味では、過去のアルバム18枚よりは、具体的に今回それができた感じなので、19枚目のアルバムだけど、ファースト・アルバムみたいな気分です。ーーすごくフレッシュな感覚ですね。歌われるときに、気をつけていることはありますか。たばこですかね。実は、たばこをやめてから、声が枯れやすくなったんです。たばこを吸っているときのほうが声が強かったんで、一概に禁煙がいいとは思えないんですけど、ステージでのアクションには、禁煙は確かにいいですね。ーーいつから禁煙なさっているのですか。2008年ですね。なんかたばこが苦手になっちゃったんですよ。もともと好きじゃなかったんでしょうね。物事はインスピレーションで決めるーーアルバムの収録曲「何もいらない」「風洞実験」など、詞の中にいろいろな“女性”が登場しますが、剣さんご自身が一番好きな女性のタイプを教えてください。女性らしい女性。たくさんすてきな女性がいるので目移りしちゃうんですけど。かわいらしくて、おもしろくて……とはいえ、とくにないですね。そのとき好きになった人が、好きな人。ーーインスピレーションですね。そうですね。車もそんな感じで、次から次に車を買うんですけど、いろいろな車を見る必要ないっていうか。「これだ!」と思ったら、その情報だけをパッと直感で集める。ーー結果的にそれは良い結果に?たまに失敗するときもあるんですけど(笑)。女性とのおつきあいも、失敗があるように、物事はなんでもやってみないとわからないです。迷って躊躇してるよりはね。実行したほうがいいんじゃないかなと。女性のことはいまじゃなくて、過去の話ですけど。(汗)ーー(笑)。音楽活動がお忙しいかと思いますが、それ以外の普段されている趣味というと、お車ですか。車、バイク、さらに植物をいじったりするのもあります。子どものときに植木屋さんでアルバイトしていたんで、多少好きだったんですね。あと、小学校のときにシュロとかフェニックスとか、南国っぽい植物の写真を撮っていたんです。そういうものをいまも欲しいなと思いまして。手入れが大変だから、楽な範囲ですけど。ーーガーデニングされるんですか。ガーデニングというほどではないですね。でも、あんまりそういうのはやらないんで、自分にしては珍しい趣味です。あとは犬を飼ったりとか。ーーワンちゃんは1匹ですか。1匹。チワワです。たまたまホームセンターで見たときに「これだ!」と。シュナウザーとけんかしてたんですよ。チワワが圧勝していて。ーーシュナウザーのほうが大きいのに!そうなんですよ。ほんとは犬を飼うつもりじゃなくて、接着剤かなんかを買いに行ったんですよ。そのときペットショップの周りにギャラリーができていて、見に行ったら犬がけんかしていて、決めました。ーー剣さんは、女性も車もワンちゃんも、インスピレーションで「これだ!」と決められるのですね。そう(笑)。「これだ!」ってね。過去や未来を考えないで瞬間、瞬間でスパークしようーー8月からはアルバムのツアーも始まります。どんなライブになりそうでしょうか。新譜からもけっこうやると思います。いまもう選曲もやっているのですが、日に日に変わります。新曲と、18枚もアルバムがあるんでその中から選りすぐりと、お客さんが2、3曲決めるリクエストコーナー。あとは出たとこ勝負です。パッケージツアーという感じじゃなく、ライブは25本あるので、25ぶんの1というか。どれも“一点物”です。ーー『ananweb』の読者のかたは女性が多いのですが、最後にメッセージをお願いします。年を重ねるっていうことはね、ネガティブなことじゃないです。毎年加齢していきますが、ポジティブに考えてほしいですね。ぼくは59歳ですけど、いまだから思えることとか、発見とかがあるので、「いついつまでにどうしないと」とか、過去とか未来とか考えないで、瞬間、瞬間でスパークしていただきたいと思います。取材後記デビュー21年目となるCKBですが、剣さんはとてもジェントルマンですてきな方でした。これまでもこれからも、ファンク、ロック、ソウル……と表情豊かな歌とサウンドを私たちに届けてくれるでしょう。まずはニュー・アルバムをチェックしてみてくださいね。CRAZY KEN BAND PROFILEリーダーで作曲・編曲・作詞・Keyboards・Vocalを担当する横山剣を中心に、1997年の春頃、横浜本牧の伝説的スポット「イタリアンガーデン」でCKBが誕生。1998年にアルバム『Punch ! Punch ! Punch !』でメジャーデビュー。横山は作曲家として、和田アキ子、SMAP、松崎しげる、グループ魂ほか、数多くのアーティストに楽曲提供も行い、m-flo、ライムスター、マイティー・クラウン・ファミリーなど、ジャンルレスのコラボレーションを実現するなど、その音楽活動は多岐にわたる。今年、8月24日から「CRAZY KEN BAND TOUR PACIFIC 2019」と題した全国ツアーを開催。InformationNew Release『PACIFIC』1. Night Table2. Tampopo3. クレイジーの中華街大作戦!4. ひとり5. Disc Jockey * Part 1&26. KARAOKE International7. 何もいらない8. GET9. 北京10. Stay at Bund Hotel - シェルルームの夜は更けて-11. 場末の天使12. 風洞実験13. 車と女14. エルヴィス顔のタイムトラベラー15. さざえ16. 南国列車17. 南国列車 * VIDEOTAPEMUSIC Remix18. Stay at Bund Hotel - 夜明けのチェックアウト ‒8月7日発売(通常盤)UMCK-1633¥ 3,000(税別)
2019年08月07日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。新連載【音楽通信】では、音楽を発信するアーティストたちの新作のお話からライブレポートまで、楽しい音楽情報をお届けしていきます。第1回目に登場するのは、とくに関西で大人気のベリーグッドマン!写真・黒川ひろみ中学校の同級生、そしてクラブでの出会い写真左からRover、MOCA【音楽通信】vol. 12013年に結成されたRoverさん、MOCAさん、HiDEXさんからなる大阪出身の3人組ボーカルユニット・ベリーグッドマン。今年、念願の大阪城ホールでのライブを1万人即日ソールドアウトさせた彼らが7月31日にニュー・アルバム『SING SING SING 7』をリリースしました。結成のいきさつから新作まで、RoverさんとMOCAさんにお話をうかがいました。ーーベリーグッドマンさんは「音楽通信」第1回目の登場となります。Roverおお! それ、あれですよ。あとでいっぱいインタビューしても、ぼくらのこと思い出して「一番楽しかったな〜!」ってなりますよ。2回目からは格下げられないですね。(笑)ーー(笑)。そうかもしれませんね。『ananweb』としても初登場なので、結成のいきさつから教えてほしいのですが、もともとお友達から始められたんですよね。Roverそうですね。僕とHiDEXが中学校の同級生で、高校卒業くらいのタイミングで最初はふたりで組んで、音楽をやりだしたんです。4年くらいふたりで音楽をやって、けんか別れしたときにクラブで出会ったのが、MOCAですね。それでアコースティックイベントにMOCAを誘って、路上ライブをやるようになってという感じで、いまに至ります。ーーまだ大阪に住んでいるのですか。Rover、MOCA住んでいます。「大阪のでっかいとこでワンマンライブをやる」目標ーーもともと、デビューしようと考えて活動されていたのですか。Roverもともと「大阪のでっかいとこでワンマンライブやろう!」という目標があったんです。MOCAのソロのときに、大阪のアメリカ村という場所にある『BIGCAT』というライブハウスでライブをすることを目標にしていて。全国というより、「大阪で有名になってやろう!」っていうのはありましたね。MOCA大阪城ホールみたいなでかいとこでライブをやりたいと思ったのは、結成して2年目ぐらいのときやったと思っているんですけど、でかいところでやりたいというのは、事務所の社長とも話してて、“3か年計画”というか。3年後の自分たちがどこにおりたいかを想像していないと、夢なんて実現できへんということで、そこから「でかいところでなんかできるんちゃうか」というマインドにシフトしていったというのはありますね。ただやみくもに何かをやりたいという感覚ではなくて……。そこはもう、『anan』さんとともに成長していきたいなっていうのはあります!ーーありがとうございます(笑)。大阪城ホールでのライブは大成功でしたが、ライブをしていても関西地方とほかの場所では温度感が違うことはあるのでしょうか。Roverそれはありますね。MOCA九州のほうは、関西の波動を持っている感じがあって。関東のかたも、みんなが関東で生まれているわけではないと思うんですが、ちょっとおとなしいかなという感じはあるんですけど、でも楽しんでくれている感覚はあまり変わらないかなと思います。新作は「自伝」のようなものーー地域が違っても、あまり意識せずライブをされているのですか。Roverめちゃめちゃ意識していますよ(笑)。「これやったらスベるやろな」というところで、狙っていって、「あ、今日はこっちやったな」とか。MOCA顔色めっちゃうかがいます。(笑)RoverMCもトークも、これでいいのだろうかと思いながら。曲振りのときだって、ちょっといきってかっこつけたほうが「おお!」ってなるときもあるし、照れ隠しで冗談っぽくやったほうがいいときもあるし。ーーそしてアルバム『SING SING SING 7』が完成しましたが、どのような思いで作られたのでしょうか。Roverそうですね、「作れ」と言われたから作ったアルバムです。MOCAそういうこというな!Rover(笑)。内から出てくるものですよね。僕らのアルバムに『SING SING SING』っていうシリーズっていうのがあって。僕ら「ベリーグッドマン」っていう名前ですけど、もとは(スウィング・ジャズの代表的存在の)「ベニー・グッドマン」というジャズクラリネッターの人をリスペクトして、名前をつけてるんです。そのベニー・グッドマンの名盤「SING SING SING」から、僕らのシリーズでも名前をつけさせてもらって。もとのほうはスウィング・ジャズの王道なんで、たぶん“スウィング“と“SING”をかけてるんだと思うんですけど。僕らの「SING SING SING」は“3人でSINGしてる”っていう意味もあるんです。僕たちはいい歌をみっつもよっつも入れていこうというテーマなんで、今回7枚目ですごいハイペースではあるんですけど、僕たちとしては当然のように作っていくという、「自伝」みたいな感じですね。『SING SING SING 7』は「幸せ」のアルバムーートラックメーカーはHiDEXさんですが、基本はメンバー3人で作詞作曲をされているのですか。Roverそうです。それぞれ「こんな曲が作りたい」って自発的に思ったものを尊重するという感じですかね。たとえば、いろいろな音楽を作るって、ひとつの発明じゃないですか。難しいときもあれば簡単にできるときもあるんですけど。MOCAが「こういう曲をやりたい」ってサビを書いてきたとしたら、「それいいやん」ってHiDEXがピアノ弾いたりして、トラックっていうものができて。そこに自分たちが歌うAメロとかBメロとかのバースを自分たちで、家とかどこかで作って持ってくるんです。ほとんどセッションみたいな作り方で作りました。ーー今までの作品と今回で、作り方に違いはあるのですか。Rover今までは狙い打ちというか、タイアップとかだと縛りもありますし。でも僕たちやっぱり、ワントラックでずっと同じコード進行がずっと鳴っているところに、違う歌をのせていく作り方というか。自分たちが、ソロでやってたころ、ディレイしてのせていくっていう「ラバタブ」という、レゲエの文化があるんですけど。実はそれに近いようなことを基本でやっていて、あとはそこにドラマとか色をつけていくっていうことですね。ーー『SING SING SING 7』をひとことで表現すると、何になりますか。Rover「幸せ」じゃないですか。(シリーズの)“7”というのはそういうことかなと思うし、「Happy 7」という曲も入れたりとか、「幸せになるためにがんばろうぜ」「幸せじゃなくても大丈夫」という曲も入っていたり。失恋したけど相手の「幸せ」を願っているような曲も入っています。ーー野球選手の登場曲として使用されている楽曲もたくさんありますが、そのきっかけは何でしょうか。MOCAやっぱり「才能」じゃないですかね。Roverおい!違うやろ(笑)。(取材日の前日に)メットライフドームで行われた「西武ライオンズ対日本ハム戦」の試合後に、ライブやったんですよ。いま、西武ライオンズ選手会長の増田達至っていう投手がいて、同い年なんですけど、僕らが知ってる限りでは、初めて僕らの曲を使ってくれたのはその増田投手。それで元広島東洋カープ(現在MLB・ロサンゼルス・ドジャース)の前田健太投手が『SING SING SING 2』のときに僕らのことをブログに書いてくださって、連絡を取って始球式に行って、オリジナルバージョンを作るっていうことがあったんです。アッパーチューンを使ってくれる方もいたり、落ち着いた曲や鼓舞される曲を使ってくれる方もいたり。ぼくらは曲を出したらもう、その人のものになっちゃうんで、野球選手に使用される理由は正直、わからないです。ーーでは、音楽活動以外のこととして、おふたりが好きな女性のタイプを教えてください。MOCA昔はギャルが好きやったんですけど、“昇天ペガサスMIX盛り”みたいな。年取ってからはNikiさんみたいなハーフ顔が好きだけど、川栄李奈さんも佐々木希さんも、デーモン小暮さんもかわいいと思いますし! でも、嫁が一番です!絶対それ書いといてください。小遣い制でやらせてもらっています。(笑)ーー(笑)。わかりました、Roverさんは。Rover吉田羊さんみたいな人がいいですね。年上も、見た目も、容姿も、性格的なところも。安藤サクラさんも好きです。ああいうちょっとこう、天才がかった人がめっちゃ好きですね。あとはムッシュかまやつさん。あ、男か!目指すは甲子園球場と京セラドームでのライブーー今後はどのようなベリーグッドマンを目指していますか。MOCA規模的にでかいとこでライブやりたいっていうのがあって。希望をどんどん口に出して、夢を実現することで、お客さんが勇気をもらうところもあると思うんです。甲子園球場でライブをやりたいっていうのと、人間的にどんだけ成長できるかっていうのが、自分たちの音楽人生の息の長さでもあるかなあと思っています。Roverぼくたち「ベリーグッドマン」と言っているんで、ベリーグッドなおにいちゃんたちからおやじになっても、ぼくたち「ベリーグッドなおやじになろうぜ」って。京セラドームでもライブをやりたいし、甲子園球場もやりたいし、「大阪、関西に恩返しする」という気持ちでやっているのが勝手に全国に飛び出ていってるんです。(元高校球児のMOCAさんが)野球で叶わなかった夢を、音楽でメジャーデビューしてがんばりますと言ったのも、ひとつの着地点は甲子園球場。甲子園球場、京セラドームでのライブを目指したいです。ーーやっぱり“ライブ”に一番の目標を置くというのは、お客さんに歌をしっかり届けたいという思いが強いのでしょうか。MOCAそうですね、ライブはやっぱり嘘をつけないですから。CDってある種ちょっとごまかせたりとかするんですけれど、自分たちも一番うれしいのは、ライブを観て「めっちゃ良かった」と言われること。「ほんまのパッションがちゃんと伝わってんねや」というのが再確認できる瞬間なので、ライブのほうがいいと言われるのがいちばんうれしいです。Roverうれしいですね。取材後記時にお笑い芸人のように笑いをちりばめながらも、しっかりと音楽へ向き合う熱い気持ちを語ってくれたRoverさんとMOCAさん。ベリーグッドマンが三者三様のハーモニーを響かせる楽曲は、アスリートを含む多くの人たちのもとへと届いています。まずはニュー・アルバムをチェックしてみてくださいね。ベリーグッドマン PROFILE2013年11月に結成された、Rover(Vo・G・Trumpet)、MOCA(Vo・MC)、HiDEX(Vo・TrackMaker・Pianoforte・G・Percussion)からなる大阪出身の3人組ボーカルユニット。2016年3月「ありがとう〜旅立ちの声〜」でメジャーデビュー。2019年1月には大阪城ホールでのライブが即日ソールドアウト。5月から7月に開催した全国ホールツアーもソールドアウト会場が続出。現在、Osaka Metroとコラボした5駅10箇所で9月30日まで期間限定のキャンペーンを展開中。9月は大阪・ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでの初野外ワンマンライブも開催する。InformationNew Release『SING SING SING 7』1.イントロ 72.スタートライン3.夢のまた夢4.My Line5.大丈夫6.Good Day7.Happy 78.とにかくこの瞬間だけはぐっすり眠るために爪弾きたくて9.線香花火10.Secret Drive発売中(通常盤)UPCH-2187¥ 2,700
2019年08月02日1児のママでもあるライター・かわむらあみりがお届けするコラム【ママライフばんざい!】連載第5回は、子どもを連れて旅行へ行くとき、旅がうまくいく心がけを5つご紹介します。日よけ対策で直射日光をシャットアウト【ママライフばんざい!】vol. 5梅雨が明けて、本格的な暑さとなってきましたね。そんな時季に、ママが子どもとおでかけするときに心がけておきたい3つのことをご紹介します。太陽の日差しがまぶしい季節は、デリケートな子どもの肌にダイレクトに影響します。お天気だからこそ外遊びも多くなるため、しっかりと日よけ対策をしておきましょう。外出するときに帽子をかぶるのは必須といえますが、子どもには首の後ろに日よけの付いたタイプが最適。日よけが付いていない帽子でも、かぶらないよりはかぶったほうがよいのですが、後方から浴びる直射日光を避けることができるため、日よけ付きを選びましょう。帽子以外には、子ども用のサングラスもあります。紫外線をカットするタイプのサングラスなら、さらに子どもの目を守ることができそう。もしも慌てて家を出てきて、帽子もサングラスもないときは、せめてタオルをいつも持参しているといいですね。子どもの頭や顔まわりに巻いて、暑い日差しを防げるので便利です。水分補給で脱水症を予防大人でも水分が不足しがちな夏は、子どもの脱水症状に気をつけたいところ。喉が乾ききる前にすすんで水分補給をとるようにしましょう。外出する際は、子ども用の水筒を持参しておくか、出先で飲み物を購入する場合におすすめの飲み物は、水です。子どもは甘いジュースを飲みたがるかもしれませんが、ジュースは砂糖が多く虫歯の原因に。また、緑茶や紅茶などカフェインの入った飲み物は利尿作用もあるため、おすすめできません。お茶を飲むならノンカフェインの麦茶やルイボスティーなどがよいでしょう。いずれの場合も、水分補給をするとトイレが近くなることもあります。いざというときのために、外出先でのトイレの場所は、事前に確認しておくと安心です。虫よけ対策で不快なかゆみを予防夏場の野外にキャンプに出かけたり、バーベキューをしたり、外遊びをしたりすることがあるかもしれませんね。そんなときに厄介なのが、蚊です。大人でも刺されると不快になりますが、小さな子どもが刺されると、かきむしって悪化することも。外出するときは、虫よけ対策をして出かけたいものですね。ブレスレットのかたちになっている子ども用の虫よけリングやシール型の虫よけも販売されているので、活用するといいでしょう。市販の虫よけスプレーが子どもには強すぎると思う場合、自分で作ることも可能です。天然成分のレモンユーカリ、ラベンダーなど、虫が嫌う香りのアロマオイルと、無水エタノールや精製水をまぜて自家製スプレーの完成です。どのアロマがいいか、材料は何がよいかは諸説あるので作る場合は調べてみてくださいね。また、虫の多そうな場所では長袖・長ズボンを着用させるのも手。薄手のカーディガンなどを一枚用意しておくだけでもいいでしょう。夏の晴れた日は、おとなも子どもも、太陽の下で元気に過ごせるといいですよね。日よけ対策・水分補給・虫よけ対策を万全にして、快適な夏をお過ごしください!©Elena Batkova/Gettyimages©Peter Cade/Gettyimages©Westend61/Gettyimages
2019年07月30日「14ひきのシリーズ」(童心社)でおなじみの、人気絵本作家のいわむらかずおさん。いわむらさんが、子どもたちに「絵本」と「自然」を同時に楽しんでもらいたいという想いで開設した「いわむらかずお絵本の丘美術館」を知っていますか?栃木県那須郡那珂川町の雄大な自然の中に佇む美術館で、その周辺には作品の舞台となる里山の自然が楽しめるフィールドが広がっています。その名も「えほんの丘」。今回は、えほんの丘に込めた想いを、美術館館長・絵本作家のいわむらかずおさんにうかがいました。自然の中で暮らす生きものたちを描く私は1970年に絵本作家として仕事を始めました。その5年後の1975年に、東京を引き払うことにしたんです。「14ひきのシリーズ」のような、自然の中で暮らす生きものたちが主人公の絵本を作ろうという発想が生まれたんですね。そのためには、作者である私自身も、主人公たちと同じように家族と自然の中で生活しながら、描いていこうと考えたんです。そこで栃木県の益子町に移り住み、雑木林の中に家を建てて、家族と暮らしながら創作をしてきました。作品を見ればわかるように、周りの自然をよく見ながら描いていく、そういう仕事をしてきたわけなんですね。「絵本・自然・こども」がテーマの美術館ここで創作を始めた当初は、雑木林で子どもたちが遊んでいる姿がよく見られました。でも、1980年代後半から1990年代にかけて、自然の中から子どもの姿がだんだん消えていったんです。子どもたちが自然体験から離れていくことが心配になり、家族と話をしているうちに、自然の中に美術館を作ろう、と考えるようになりました。街ではなくて、自然の中にある美術館。キーワードは「絵本・自然・こども」。そんな、広いフィールドや農場のある絵本美術館を作ることにしたわけです。1993年に計画を立て始め、5年の準備期間を経て、1998年に「いわむらかずお絵本の丘美術館」が開館しました。絵本作家として、今までは栃木県益子町の住まいの周りをイメージしながら描いてきましたけれども、今度はそのフィールドを北に40kmくらい広げて、美術館の周りの自然を舞台にしながら、さらに創作を続けようと考えたわけです。「えほんの丘」のフィールドから生まれた作品たち読み物が主体となる『ゆうひの丘のなかま』(理論社)のシリーズは、物語の舞台が、えほんの丘のフィールドの中に具体的にあるんです。例えば、うさぎと野ネズミが会って話した場所はあの坂を登った上だよ、というのが、全部あるんですね。『ふうとはな』(童心社)も、美術館周辺で野うさぎの赤ちゃんと出会ったことがきっかけで、イメージが広がったシリーズです。「14ひきのシリーズ」(童心社)に出てくるとっくんのトラックをモチーフに描いている『とっくんトラック』(ひさかたチャイルド)も、えほんの丘で生まれた作品ですね。こんなふうに、えほんの丘をフィールドとして、そこから生まれてきた絵本はたくさんあります。えほんの丘は、遊具もなく、草はらと雑木林と農場が広がっているだけの場所。そこに興味がわかない人には、おもしろくもなんともないかもしれません。でも、私の作品と一緒に周りの自然を歩くことで、伝わるものがあるんじゃないでしょうか。自然に絵本の世界を重ねることでイメージが広がる作品の舞台となる場所を訪れ、作品に描かれていることを体験することで、絵本の世界がふくらむでしょう。フィールドの自然に、物語が重なってくることで、イメージが広がりますね。すごくふくよかな、奥行きのある自然に感じられるはずです。『14ひきのとんぼいけ』(童心社)の舞台となったとんぼ池も、ただのため池があるわけではないんです。もちろん、ただのため池が存在するだけでも価値はあるんですけれども(笑)。ため池に絵本のお話を重ねることで、作品の主人公であるねずみの子どもたちが、いかだで漕ぎ出していった様子が、ありありとイメージできるようになるんですね。フィールドの自然と絵本を味わう「朗読とおはなし会」美術館では、毎月2回「朗読とおはなし会」を行なっています。おはなし会では、季節の自然の中での植物の営みや生きものたちの様子について話をしています。その日の午前中、えほんの丘を自分で歩いて、いろんなものを見つけてくるんです。例えば、今の時期は外をちょっと回っただけでも10種類以上の木の実が見つかりますから、それを少し取ってきて、ひとつひとつ見せるだけで、おもしろい話ができます。その後、木の実が出てくる絵本を読むんです。カエルの卵を見せたあと、それが登場する『14ひきのぴくにっく』(童心社)を読んだこともありますね。こんなふうに、まずフィールドの話をして、それとつながるような作品を読む、ということを主にやっています。その季節のフィールドの話をすれば、何かの絵本とつながりますからね。そうすると、絵本と自然が結びつくでしょ。絵本の舞台になった場所があり、絵本が生まれた背景を作者の肉声で聞くことができる。読み手と聞き手の間に、特別な関係が生まれてくる。それは価値のあることだと思います。自分で言うのは変だけれども、今なら作者が生きていて、来てくだされば会えますからね(笑)。たくさんの生きものと出会う体験をしてほしい「14ひきのシリーズ」は1983年から描き始めたから、もう35年になります。35年もたつと、描きはじめた頃に読んでくれた子どもたちの多くは、お母さん、お父さんになっているんです。最近は美術館を訪れる人たちの中にもそういう読者がたくさんいて、作者としては本当に嬉しいことです。子どもを連れてきたお母さんが「小さいときに大好きだったんです」と言って、ところどころ破れ、カバーもなくなった、ボロボロの絵本を大事に持ってきて見せてくれることもあって。子どもが主たる読者である、絵本ならではのことですよね。こんな田舎に、たくさんの方々が来てくださること自体が、すごいことなんです。本当に読者の方たちに支えられて、ここまでこれました。そんな読者の皆さんに、せめて少しはお返しができたら、という思いで、活動を続けています。子どもたちには、もっともっと、自然体験をしてほしいですね。フィールドの自然の中で、たくさんの生きものたちと出会ってほしい。そう願っています。【プロフィール】いわむら かずお1939年東京生まれ。東京芸術大学工芸科卒。主な作品に『14ひきのあさごはん』(絵本にっぽん賞)など「14ひき」シリーズ、エリック・カールとの合作絵本『どこへいくの?To See My Friend!』(童心社)、『ひとりぼっちのさいしゅうれっしゃ』(偕成社/サンケイ児童出版文化賞)、『かんがえるカエルくん』(福音館書店/講談社出版文化賞絵本賞)、「トガリ山のぼうけん」シリーズ、「ゆうひの丘のなかま」シリーズ(理論社)などがある。98年栃木県馬頭町(現・那珂川町)に「いわむらかずお絵本の丘美術館」を開館、絵本・自然・こどもをテーマに活動を続けている。
2019年07月25日何もしなくとも汗が噴き出る夏。みなさんは、暑さ対策をどのようにされていますか。今回は、お金をかけずに手軽にできる、暑さを乗り切る方法をお伝えします。部屋の中を快適にする1. 打ち水昔ながらの方法として知られるのが、打ち水をすること。自宅のベランダや庭などに水をまくことで、熱を下げることができます。とくに朝夕の温度の低い時間帯、日陰に打ち水をすると、比較的涼しい状態をキープしやすくなるそう。1日に何度か打ち水をすることで、体感温度を下げることができますよ。2. 換気、扇風機、遮光暑いときはついエアコン頼みになってしまいがちですが、そんなときこそ節約冷房。外出先から帰宅してすぐエアコンのスイッチを入れずに、まずは窓を開けて換気をしましょう。部屋にこもった熱気が下がるので、それからエアコンを稼働させるほうがおトクです。また、エアコンの冷房運転は高めの温度設定で、扇風機を併用して冷気をうまく循環させましょう。エアコンのフィルターが汚れていると風を通しにくくなるので、こまめにおそうじすることもお忘れなく。さらに、遮光するのもポイントです。部屋にいるときはカーテンを閉めて、外からの日差しを遮断すると効果的。遮光カーテンやすだれなどを利用するのもいいですね。外出するときも、家中のカーテンを閉めて出かけるだけで、部屋にこもる熱を下げることができます。3. 冷凍ペットボトル寝るときは、凍らせたペットボトルを布団のそばにおいて置くだけでも、涼しさがアップしますよ。自分の体を冷やす4. 保冷剤ケーキなどを買うとついてくる保冷剤は、捨てないで活用したいところ。凍らせた保冷剤はタオルに巻いて、首やわきなどにあてるとヒンヤリ涼しくなります。保冷剤がない場合、タオルを濡らして冷凍庫で冷やし、凍らせたタオルを体にあてるのも効果的。タオルを凍らせるときは、ファスナー付きの保存袋やビニール袋に入れておくと、冷凍庫からそのまま取り出して使用してもとけて水が落ちる心配もありません。5. バケツ&洗面器水風呂や冷たいシャワーを浴びると快適になりますが、バケツや洗面器に氷と水をいれて、足もとを冷やすのもいいですよ。この氷水にミントオイルでもたらせば、リラックス効果も抜群。そこまで用意できない職場などでは、霧吹きで顔や首に水を吹きかけるだけでも、サッパリします。メイクを落としたくないときは、頭や生え際などの髪を濡らしてみるだけでもスッキリ。6. 服の素材着る服も、麻やコットンのように通気性のよいもの、吸水性のある素材などを選ぶのもポイントです。また、できる場所は限られますが、服や靴下を濡らしてよくしぼってから、そのまま着て過ごすのも効果的。自転車に乗ったり、動いたりしても、風があたると涼しくなる裏技といえそう。7. 冷凍シーツ&パジャマ寝るときは、ファスナー付きの保存袋などにシーツやパジャマを入れて、しばらく冷凍庫で凍らせておくと、冷たい寝具で熱帯夜も乗り越えられそう。わが家も冷凍シーツを実行しましたが、ほんの数時間冷凍庫に入れるだけで、けっこうすぐに冷たくなりますよ。適切な水分補給をする8. ノンカフェイン暑い日は汗をかきやすく、体から水分が失われてしまうため、こまめに水分補給をしたいものです。その際、できれば水や麦茶などのノンカフェインの飲み物がたくさんとれるといいですね。お茶でも緑茶やアイスコーヒーなどはカフェインが入っていますし、お酒なども利尿作用がはたらき、せっかく取り入れた水分をすぐに排出してしまう飲み物です。また、スポーツドリンクやジュースの飲みすぎは、糖分の取りすぎになってしまうことも。水やノンカフェイン以外の飲み物を飲む場合は、飲みすぎには気をつけましょう。9. 外出時外出時の水分補給は、コンパクトなタイプの水筒やペットボトルを持ち歩き、喉が渇く前に飲むようにすると、常にのども体もうるおいます。持ち運び用には、少し凍らせたペットボトルを持っておくと冷たさを持続させることも可能ですし、保冷剤がわりにもなりますよ。10. 補給のタイミング自宅にいるときは、お風呂に入る前と後、トイレに行くたびに水分補給をするといいですね。寝ている間にも汗をかいているので、起床時にも水分補給しておくと安心です。今回ご紹介したのは、お金をかけなくてもすぐにできる暑さ対策ですから、どれか気になる方法があったら、試してみてくださいね。©Tim Robberts/Gettyimages©Hero Images/Gettyimages©Pollyana Ventura/Gettyimages
2019年07月21日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第11回は、意中の男性をめぐって争う、女性同士の闘いエピソードを3つお届けします。婚活中に見聞きしたリアルな“恋愛バトル”をご紹介!1. 睨み合う敵意むき出しのライバル女性たち【結婚引き寄せ隊】vol. 11その職場には、とてもモテる男性がいました。日本人だけれど、どこか外国人風に見えるところもあるハーフ顔で、まるでモデルのように目を引くタイプの男性です。そんな男性をまわりの女性が放っておくわけもなく、他の部署の女性が用もないのにわざわざその男性のいる部署まで用事を作って会いにくるほどのモテぶりなんだとか。そのモテる男性には彼女がいたりいなかったりするらしく、とくにフリーの時期になると、どこからその情報をかぎつけたのか、いつもよりもやってくる女性が急増。モテる男性を囲んで、あからさまににらみあう光景が繰り広げられるという、敵意むき出しのライバル女性たち。その姿は、その男性本人よりも、周囲の人たちからドン引きされているそうです。誰か、「恋もいいけど、仕事もしよう」とひとこと言ってあげるといいかもしれませんね。2. 熾烈なボディタッチ作戦を繰り出す女性たちある飲み会でのこと、外見はそれほどイケメンというわけでもないものの、まるで優しさがにじみ出ているような好青年が参加していたそうです。飲み会前半ではさほど目立たない存在だった好青年でしたが、会話が進むにつれて、実はお金持ちだということがわかると、ゲンキンな女性たちは目の色を変えて彼を見るように。まずは女性ふたりが好青年をはさんで左右から質問攻撃をして、自分のほうに意識を向けさせようと必死になったかと思うと、今度は向かいに座っていた女性が会話に参戦。3人の女性が好青年を奪い合うような状態になり、話だけではラチがあかないと思ったのか、女性たちは好青年のひざに手を置いたり、手を握ったりと次第にボディタッチしだしたのだとか。飲み会に参加していた他のメンバーはその様子を白い目で見ながらも、好青年を奪い合う女性たちはどんどんヒートアップしていたそうで、席替えのタイミングでやっとその状況から解放されました。結局は、自分を巡ってボディタッチしてきた女性たちではない、奥で静かに飲んでいた女性と親密になった好青年。こういう場では、控えめなほうが逆に目立つことも多々あるものです。3. まわりから攻める女性と直球勝負の女性ある仲の良い男女グループで、唯一彼女がいない男性がいました。その男性は、どちらかというとあまり女性には興味がなく、自分の趣味や仕事に没頭するタイプ。博識なところもあって、女性からは好感を持たれやすい部分もあるようで、同じグループの女性ふたりが、その男性とさらに距離を縮めようとしていたのだとか。女性ふたりは、ストレートにものを言うタイプと結論を後回しに言うタイプで、まったく違う性格だったのに、同じタイミングでその男性にハマってしまった様子。かたや「遊びに行こう!」と直球勝負の女性と、その男性の趣味の情報収集後に共通点を見つけて接近する女性は、まるで張り合うかのように恋のライバルに。ふたりの女性が張り合うため、仲間同士で集まる回数が減っていき、それぞれ個別で遊ぶようになっていた頃。気づくと、ふたりの女性のうちの片方とその男性が、恋人同士になっていました。ライバル同士が闘った結果、まわりから攻めるタイプの女性とくっついたそうです。これまでご紹介してきた女性たちのように、好きになった人がほかの女性からも想いを寄せられていることはあるかもしれません。そのときに、諦めてしまうか、ライバルと闘って恋を貫くかは、あなた次第。みなさんも、すてきな恋ができますよう、応援しています!©Noel Hendrickson/Gettyimages©RUSS ROHDE/Gettyimages©GretaMarie/Gettyimages
2019年07月18日1児のママでもあるライター・かわむらあみりがお届けするコラム【ママライフばんざい!】連載第4回は、子どもを連れて旅行へ行くとき、旅がうまくいく心がけを5つご紹介します。1. 新幹線は多目的室の近くの席を予約【ママライフばんざい!】vol. 4日々の暮らしの中でも、子どもと一緒にどこかへ出かけるとなったら、それなりの用意が必要になりますよね。夏休みを迎えると、家庭によっては帰省をしたり、旅行に出かけたりすることもあるでしょう。そんな夏休みシーズンを前に、いざというときに慌てないように、ママが快適な子連れ旅ができる心がけを5つご紹介していきます。ひとつめは、新幹線移動の場合。自由席に並ぶよりも、確実に座席がある指定席がベストです。もしも自由席に座れなかった場合、移動時間が長いほど、疲れやすい子どもをずっと立たせることで相当な負荷がかかってしまうリスクを避けましょう。指定席だと、6歳の小学生から大人の半額分の座席料金が必要になりますが、それまではママの膝の上に座れる場合、無料となります。とはいえ、子どもがママの膝の上でじっとしていられることは少なく、お弁当などを食べる場合はやはり座席があったほうが、テーブルもあって安心。ある程度の年齢になったら、子どもにも座席を用意してあげられるといいですね。席を予約する際は、子どもが騒ぐことも想定し、一番前か後ろの席ですぐに廊下に出られる場所がおすすめ。赤ちゃんだと泣き声が響き渡ることもあるかもしれませんし、折りたたみ式のベビーベッドが付いた、オムツ替えができるトイレに近い場所、多目的室の近くの席も安心です。多目的室は乗務員さんに声をかけて、空いていれば無料で使用できるため、オムツ替えや授乳に便利です。2. 子連れの飛行機は上手に耳抜きするちょっと遠い場所へ行く場合、飛行機に乗ることもあるかもしれませんね。そんなときに気になるのは“耳抜き”です。とくに飛行機の離陸時や着陸時は、気圧の変化で耳に違和感を覚えることがあるでしょう。大人は耳抜きができますが、子どもや赤ちゃんだと、説明してもうまく耳抜きをすることは難しいもの。そのため、乳児ならミルクをあげるタイミングを離陸時や着陸時に合わせたり、幼児ならお茶やおやつをそのタイミングで食べさせたりするといいですね。飲み物や食べ物を飲み込むことで、自然と耳抜きをすることになります。ただ、授乳をする場合は、乳児が気圧の変化を敏感に感じ取って、おっぱいを強くかんでしまうこともあるかもしれません。子どもの様子をよく見ながら、対応してみてください。座席も、乗り降りで急ぐ人が座りがちな前方よりも、後方の座席が良いかもしれません。もしも急なトラブルで困ってしまったときは、キャビンアテンダントさんに相談してみると適切にサポートしてくれるはず。3. 車の移動は事前に休憩場所を確認公共の乗り物を利用しない場合、自家用車で旅行に出かけることもあるでしょう。車は個室でもありますから、周りの目を気にしないで、家族だけの空間を作ることができるのが便利なところです。とはいえ、事前に必ず確認しておきたいのは、目的地に着くまでには、どのあたりにサービスエリアやパーキングエリアがあるかということ。大人と違って尿意を我慢しづらい子どもの場合、トイレに行きたくなってもすぐにトイレがあるとは限りません。車中でも携帯用のトイレで用を足したり、赤ちゃんならオムツ替えもできますが、できれば休憩所できちんと対処できるといいですね。また、施設内はその土地ならではのお菓子やグルメがあるなど、息抜きできるスポットでもあります。気分転換に活用しましょう。4. 準備万端&乗車前に疲れさせる新幹線、飛行機、車とさまざまな交通手段をとるとしても、できれば乗車前に子どもとたくさん遊んで、少し疲れさせておくのもいいかもしれません。また、お昼寝をする時間に乗車時間を合わせるのもいいですね。そうすると、乗車中は子どもが寝てしまうので、静かに移動することができます。旅行するときは、子どもの用意も準備万端にしていくと思いますが、移動中のグッズも忘れないでおきたいところ。起きたまま移動することになると、子どもは飽きてしまいがちですから、お気に入りのオモチャや退屈しのぎのグッズを持参しましょう。5. 子どもの体調を最優先する実は何よりも一番大切なのは、子どもの体調をよく見るということです。おとなと違って、ちょっとした気候の変化や環境の違いでも、ダイレクトに影響を受けやすい子どもの体調。おとななら、少し風邪気味なくらいでもなんとか乗り切ることができても、子どもの場合はすぐに熱が出てしまうこともあります。旅行に行く計画を立てたら、健康に出発できるように、ある程度前からより体調管理に気をつけて、無理のないスケジュールを立てたいもの。もしも出発の朝になって、子どもの体調が悪いようなら、行くのをやめるという判断も必要になります。子どもと一緒の旅行は、家族で過ごすかけがえのない時間を作れますから、心配事のないよう準備万端にして、楽しい思い出になるといいですよね。©ArtMarie/Gettyimages©Caiaimage/Agnieszka Olek/Gettyimages©Luxy Images/Gettyimages©Jerry Driendl/Gettyimages©Westend61/Gettyimages
2019年07月17日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第10回は、相手の男性を好きすぎて、気づいたら悲惨なポジションになっていたという「最低男」に出会った女性たちのエピソードをお届けします。見かけ倒しの嘘つき男性【結婚引き寄せ隊】vol. 10ある女性が出会った男性は、さわやかな風貌で、周りの人たちへの気配りを欠かさないようなタイプ。男女の友人同士で会っているうちに、だんだんとその女性は“さわやか男性”への好意が高まっていきました。そんな女性の好意のまなざしを、人の気持ちに敏感なさわやか男性が見逃すはずはありません。何度か友人同士で集まった帰り道、ふたりきりになったタイミングで「寄ってく?」とさわやか男性の自宅に誘われて、そのままその女性はついていき、一夜を過ごしました。その後はふたりで会うようになり、デートも重ねていたものの、「恥ずかしいからまだみんなには言わないでおこう」と提案されて、なんとなく周りには言わないまま会い続け、しばらく経った頃。友人同士の集まりがあっても、体調不良で、さわやか男性は欠席することが多くなっていきます。ある日、ふとその女性が「実はわたしたち付き合っているんだ」と友人に告白すると、その言葉にみんなは沈黙。なぜなら、実は遠距離でつきあっている彼女がいるというのです。二股をするようなタイプには見えない、さわやか男性。ちゃっかり遠くの本命とのつきあいを続けながら、近くにいたその女性とも関係を持っていたうえに、遠距離の彼女がいることをその女性だけが知らなかったことに大変ショックを受けたとのこと。その後、友人たちからも非難されて、次第にさわやか男性はそのグループから離れていったそうです。「セカンド上等!」のつもりがまさかの結末また別のある女性が働く職場に、すごくモテる男性がいたそうです。ちょっとワイルドな雰囲気のあるその男性は、コミュニケーション能力が高く、きちんと先輩を立てて後輩にはごちそうしてあげるような上下関係もバッチリの仕事のデキる男性。その女性は、同じ職場で働くうちに、仕事をバリバリこなすその“ワイルド男性”のことを好きになっていきました。ただ、ワイルド男性は、職場の各フロアや取引先にもお気に入りの女性を見つけるような女好きなタイプ。ワイルド男性に本命の彼女がいることを知っていたという、その女性。ですが、好きな気持ちは止められず、「絶対にわたしが本命になる!」と意気込んで、ワイルド男性に接近していきます。彼女とケンカしそうなときはないか、うまくいかなくて他の女性に目を向ける機会はないか、近くで虎視眈々と彼女の座をねらっていたものの、なかなかワイルド男性と本命の彼女は別れそうにありません。だんだんと追い詰められていった先にその女性が出した答えは、「セカンド上等!」という結論でした。本命がいることはわかったうえで、セカンドでもいいからワイルド男性のそばにいたいと、積極的に2番目の女性になっていったのです。もともと多忙を極めていたワイルド男性とは、デートするといっても休日ではなく、もっぱら平日の夜遅くから。家に遊びに行っても、本命の持ち物が置かれている風景にさえ、慣れてしまった頃。ある飲み屋にワイルド男性と一緒に出かけたその女性は、偶然会った男性の知人から「本命の彼女以外に他にもうひとり女がいて、遊ばれてるよ」と忠告されて驚愕します。甘んじてセカンドの位置についていたのは、すぐ上にある一番目の彼女を蹴落とそうというストレートすぎる情熱からだったものの、まさかの3番目。上には上がいることを知って、それまでのストレスも重なり、ワイルド男性のことをあきらめたそうです。ちょくちょくハブラシを隠すナンパ彼氏さらに別のある女性は、イケメンの彼氏とつきあっていました。はじめの頃は彼氏のほうが積極的で、グイグイと彼女に迫っていた印象。ですが、つきあって半年が過ぎた頃から、ちょっとずつ彼氏の仕事が忙しくなっていました。その女性もバリバリと仕事をこなすタイプだったので、「彼の仕事が忙しくなってきたから応援しよう」と思っていたそうです。以前よりも会う回数は減ってきたものの、お互いに忙しいなかで会うデートは、彼女にとって唯一のリラックスできる時間。そんなある日。“イケメン彼氏”の家に彼女が泊まりに行ったときのこと。食後に歯磨きをしようと洗面台へ行くと、いつも彼氏のハブラシと一緒に置いている彼女のハブラシがありません。「あれ? ハブラシないんだけど」と彼氏にたずねると、「掃除するときにジャマだから戸棚に入れた」と言う彼氏。戸棚を開くと、確かに、彼女のハブラシがしまってありました。しかし、その後も、彼女のハブラシがちょくちょく洗面台から消滅。友人にその話をしたところ、「それ、他に女を連れ込んでるから隠しているだけだよ」と鋭い指摘をされ、気の弱い彼女は結局確認できないまま不信感ばかりが募っていったそう。ギクシャクしたふたりはその後別れたのですが、あとでわかったのは、やはりイケメン彼氏は彼女にバレないように街に繰り出してはナンパして、家に女の子を連れて帰っていました。友人たちはみな「別れて正解!」と言っています。好きになってしまうと、なかなか相手の男性のことを疑いたくないとは思いますが、へんな男性に引っかからないためにも、自分のことを一番に考えて、幸せな恋をしてくださいね。©Dimitri Otis/Gettyimages©Luis Alvarez/Gettyimages©Liam Norris/Gettyimages
2019年07月12日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第9回は、いまでも印象に残っている「婚活男性3選」その3をお届けします。合言葉は「山」!? 山が一番の男性【結婚引き寄せ隊】vol. 9それは飲み会に参加したときのこと。彼氏・彼女がいない30代前後の男女が集まっていました。最初はそれぞれの出身地や地元の話などで盛り上がっていて、だんだんと食事やお酒もすすんでみんな楽しく会話していました。そのうち、「趣味は何?」という話になり、私は「ベリーダンスを習っています」と話したり、女友達は「旅行に行くこと」と話したり。そして、この日集まっていた男性陣は、偶然にも「アウトドアが趣味なんだよね」と話す人ばかりでした。まるでアウトドアとは縁のなかった私は、素朴な疑問として「アウトドアって、どんな趣味ですか」とたずねたところ、向かいに座っていたカジュアルな出で立ちの男性は「山!」とくいぎみに主張。さらに、まるでその男性の「山!」が合言葉のように、他の男性たちも続々と「山!!」、「やっぱ山だよね!」とくちぐちに言い、こちらを振り向いて、らんらんと山の話をし始めました。いかに山はいいか、危険と背中合わせの山登りでどの山をどれだけ登ったかなど、次第に私たち女性陣の存在を忘れたかのように、「あの山はどうだった?」という山を愛する男性陣の山談義に飲み会はシフトしていました……。出会いを求めて飲み会に参加しているはずが、女性陣が引いていることを察することもなく、趣味の話を延々とする男性陣。それは自分に正直でもあり、女性慣れしていないともいえるのかもしれません。ですが、山の話がしたいのならば、はじめから山ガールと飲み会を開いていれば話が早かったのではと、ふと思ったのは私だけではなかったはず。最後に「今度、山登りに一緒に行こう」と誘われましたが、彼女を探しに来ているはずが明らかに男性陣にとって“山が一番”ということを感じた私たち女性陣は、とりあえずのあいづちを打って、足早に飲み会をあとにしました。タトゥーを見せてドヤ顔をする男性それはネット婚活をしていたときのこと。その婚活サイトでは、希望する男性の年齢や職業・年収・学歴・身長・家族構成などを入力して、条件に合った男性とコンタクトをとることができます。男性側ももちろん、希望する女性の条件を入力して、お互いに条件がマッチする人々が閲覧できるようになっていて、気になる者同士で交流するというスタイルでした。そんななかで、年齢が近く、「サーフィンが趣味」だという男性が目に留まりました。いまも私は海が好きですが、その当時は特に仕事で行った沖縄がえらく気に入っていて、青く広い海に癒されていたり、スキューバダイビングのライセンスを取得したりと、同じように“海が好きそうな男性”に注目していたのです。そのサーフィンが趣味という男性は、プロフィールを見てから何度かメールでやりとりをしていても、変なところもなく、スムーズにメールでの交流が続いていたので、ある日会うことになりました。暑い夏の日、待ち合わせたお店に現れた男性は、婚活サイトのプロフィール欄に提示されていた顔写真で見た通りの青年。ですが、事前に確認できなかったことがひとつありました。それは、半袖からちょいちょい見える“イナズマのマークのタトゥー”です。ポロシャツにジーンズで一見、さわやかそうに見える男性は、事前にメールで会話していたときと同じように、実際もスムーズに会話が進むほどソフトな印象。とはいえ、どうしてもチラチラと視界に入ってくるタトゥーが気になって、思い切って「それは……?」と質問すると、「ああ、これ?かっこいいでしょ」とドヤ顔!「よく海に行くからアクセントにね、ヘナでタトゥーを入れたんだ」と教えてくれました。どうやら2週間ほどで消えるというなんちゃってタトゥーだったわけですが、それでも、けっこう大人で一般企業に勤める男性が、ドヤ顔でタトゥー自慢をしてくることに少し驚いてしまいました。一応、“結婚を前提とした相手探し”とうたわれた婚活サイトで出会ったものの、結婚を考える初対面の相手にタトゥーを隠そうとしないというのは(むしろ気づいてほしい感じでしたし)、私の方向性とはちょっと違うなあと意気消沈。実際に会ってみないと、わからないこともたくさんあると、またもや悟った出来事でした。アパレル講義をする男性それは少人数で集まる個別お見合いに参加したときのこと。個別お見合いとは、婚活パーティのようにひとつの場所に男女が集まるものの、個別の部屋があって、複数人の異性と順番に一対一でフランクにお見合いができるというシステムです。その日は、年収いくら以上という、ある程度しっかりと稼いでいる(けれどセレブというまではいかない)手堅い職業の男性が集まる会でした。参加男性は、公務員の方だったり、商社の方だったりとさまざまでしたが、その中にいた「アパレル会社の専務をしています」という男性。わたしは婚活で男性受けするといわれている、女性らしい服装を意識して、ニットとフレアースカートを着ていました。そのアパレル会社の男性と挨拶をしたあとに、「その服、で買ったんですか?」と購入先を聞かれ、「いえ、違います」と答えると、すぐ洋服の話に移行。それからも、「今年の流行はで、そのトップスはちょうどいい」とか、「でも女性は時代の先をよんでファッションを決めなくては」などと、どんどん話がヒートアップ。“つかみ”として自分の専門分野の話をしているだけで、それ以外の話もするのかなと思っていたら、まったくもって洋服以外の話題にはなりません。それぞれ限られた時間の中で、「結婚」という将来に向けてのパートナー探しをするために、もっと家庭像や人となりを探るほうが適切なのですが、アパレル会社の男性は洋服の話のみ。早々に「こりゃ、ないな」と心の中でつぶやいてしまったのでした。婚活していると、こんな普段の生活では会わないような人たちに会うこともあるかもしれません。くれぐれも、みなさんもお気をつけてくださいね。©Milkos/Gettyimages©Ezra Bailey/Gettyimages©praetorianphoto/Gettyimages
2019年07月10日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりが、現在幸せな既婚男性はそもそも「どのような理由で結婚を決めたのか」。その真実をインタビューしてお届けするコラム【彼女を妻にした理由】を新しくスタートします。女性側は、男性側がどのようなきっかけで「結婚しよう」と思うのか、男性心理が気になりますよね。この連載では、毎回、さまざまな年代・職業の既婚男性に、「彼女を妻にした結婚物語」を語っていただきます。初回は、編集者のAさんにお話をうかがいました。29歳で起こった運命的な出来事【彼女を妻にした理由】vol.1連載第1回目に登場するのは、出版社勤務のAさん(45)です。Aさんと妻のB美さんは、以前お勤めだった出版社の同僚。私も在籍していた雑誌編集部の仲間でした。Aさんが29歳、B美さんが24歳のときに交際がスタート。ふたりが交際することになったきっかけはなんだったのでしょうか。「妻の猛烈なプッシュでした(笑)。まわりの友人たちが『29歳で何か運命的なことが起きた』と話していて、私にとっての『運命的な何か』は、妻との交際だと思いました」そう話すAさんは、B美さんの「積極的なところ」に惹かれたそうで、自分のことを「いいかげんで問題からすぐ逃げるタイプ」と言い、B美さんのことは「几帳面で問題に対して真っ向から取り組む女性」と分析しています。一見、正反対のように思える性格だからこそ、お互いにないものを補い合うことができて、魅了されてしまうのですね。そして、ふたりの交際は、5年にもおよびました。『結婚 or 別れる』の二択を突きつけられるAさんが29歳のとき、24歳のB美さんからの積極的なアプローチで交際。つきあっている間の5年間は、結婚については「意識していなかった」とのこと。では、どんなきっかけで、結婚を決めたのでしょうか。「脅されました(笑)。妻は20代で結婚したいという願望があり、妻が29歳のときに『結婚 or 別れる』の二択を突きつけられました(!)。結婚のことなど考えたこともなかったので、生活や将来のことを考えると、結婚に対しては“恐怖”しかなかったです。私の性格なのか、経験したことがないこと、未知なることへの挑戦に対し、いつも消極的でして……」慎重派のAさんに対して、なんとも頼もしいB美さんです!とはいえ、今でこそ“妻”ですが、当時は“彼女”という立場。女性にとっての「5年」は長いですから、結婚するか別れるか、煮え切らない男性に女性の方から話を切り出すのは、なかなか勇気のいることだと思います。「結婚への決意を固めるには、相当の勇気が必要でした」と語るAさん。では、それまで考えなかった結婚という決断に至るには、どういった心境の変化があったのでしょうか。「二択を突きつけられて結婚について真剣に考え、ふたりのことを振り返ったら、自分の悪いところをきちんと悪いと指摘してくれる妻に対し、大きな『信頼感』を持っていることに気づきました。例えば恋人同士だと『嫌われたくない』『相手を傷つけたくないから』という心理が働いて、相手の悪い部分はストレートに指摘できないのではないでしょうか。血のつながっている家族以外の“他人”の場合、良いことも悪いことも素直に話し合える関係は、お互いの信頼関係がないと難しい。ですが、強い信頼関係を妻と築けていたことが、結婚への決断を後押ししました」揺るぎないお互いの信頼関係が、結婚の決め手となったのですね。だからこそ「覚悟を決めたら、『結婚』というゴールに向かっていくしかないと、腹をくくりました」と語るAさん。ところが、結婚へと動いてからも、ふたりの間にトラブルが起こります。結婚前に破談になりかける「何度かケンカして、あやうく破談になりかけました。なんとか結婚まで辿りつけたのは、ケンカしたのが結納のあとだったことが大きかったです。結納のあとだと、もはやふたりだけの問題ではなく、両家の家族の問題。『所帯を持つということはこういうことなんだ』と、初めて実感した瞬間でしたね」なんと破談になりかけるほどのケンカをしたものの、そのことでかえって所帯を持つ責任を感じたようです。そして今回、結婚物語を語るにあたり、夫婦で当時を振り返ったところ、衝撃の事実も判明しました。「妻が『結婚 or 別れる』の二択を突きつけたときは、別れるつもりだったようです。私がOKを出したことに驚いたと言っていました」と、当時のB美さんの心境がいまになって、わかりました。そのくらいの並々ならぬ決意のもとで行動に出た、B美さんの勇気。いまこれを読んでいるみなさんの中にも、恋人がいて、結婚のことを彼氏から言ってきてくれない場合、どのように切り込んでいくのか悩んでいる女性には、参考になる部分があるかもしれません。「もし、あのときに私がOKしなかったら、おそらく今も独身だったと思います。私が偉そうに言うのもなんですが、結婚の見極めは早いほうがいいのではないでしょうか」こうしてAさんは、積極的にきてくれたB美さんと、家族になりました。家族3人で笑って過ごせることが理想現在、結婚12年目を迎え、5歳の娘さんがいるAさん家族。「日曜日はきまって、子どもとふたりで、買い物とゲームセンターにある『アイカツフレンズ!』のカードゲームをしています」と語るAさんの子煩悩さがうかがえます。B美さんに対しては、いまどのように思っているのでしょうか。「妻が『人生のリスクヘッジ』をしてくれることで、ダメージが最小限におさえられる場面がいくつかありました」と語るAさん。さらに、「育ってきた環境はそれぞれ違いますし、つきあっているとき、どんなに相性がよかったとしても、一緒に暮らすと必ず衝突は起きます。ケンカになったとき、妻は『あそこの家の旦那さんはこうだよ』と、私と比べて批判することがほとんどありません。他人の家は良く見えますが、“ほかの家族とくらべない”ということは、一緒に暮らすうえで意外に大事なことではないでしょうか」と、B美さんの心がけに救われていることを教えてくれました。最後に、今後、B美さんと築いていきたい「家族像」をたずねたところ、「いまはとにかく子どもが中心。妻と築いていくというよりも、3人で笑って過ごしていくことが、理想の『家族像』です」と話すAさん。温和な表情からは、充実した毎日がうかがえました。Aさん、これからも家族3人、幸せにお過ごしくださいね「彼氏が彼女を妻にする理由」、これからも男性心理をご紹介するために、定期的にこのコラム連載をお届けします。恋するすべての女性が、幸せになることを願っています!©Chev Wilkinson/Gettyimages©ti-ja/Gettyimages©JGI/Jamie Grill/Gettyimages©Westend61/Gettyimages
2019年06月27日6月24日、お笑い芸人のたむらけんじ(46)と月亭方正(51)が関西のニュース番組「ミント!」(MBS毎日放送)に出演。雨上がり決死隊・宮迫博之(49)らの謹慎処分についてコメントした。発端は写真週刊誌「フライデー」が7日に「宮迫ら人気芸人が事務所を通さず、振り込め詐欺集団の忘年会に参加した」と報道したことだった。同誌の直撃に宮迫は「反社会的勢力とは知らなかった、ギャラはもらっていない」と弁明していた。だが24日、吉本興業は公式ホームページで宮迫ら11名の芸人を「本日をもって、当面の間、活動を停止し、謹慎処分とする旨を決定致しました」と発表。芸人らが否定していたギャラの受け取りについては「弊社が、複数回にわたり、該当タレントへのヒアリングや各自の記憶の整理、確認を丁寧に行った結果、(中略)、一定の金銭を受領していたことが認められました」と撤回した。たむらは宮迫が直撃を受けた3~4日後に直接話を聞いたと明かし、「『反社会的勢力だと直撃されて初めて知った』と聞いた。正直に『お金もらってしまってた。でも反社会的勢力とは知らなかった』と言っておけば、ここまで大きくはならなかったと思う」とコメント。涙を流し、こう続けた。「『お金をもらってないと嘘ついてた』ってなると、世間の皆さんは『じゃあ反社会的勢力って知ってたんじゃないですか』と、そこまで疑われてしまう。やっぱり嘘ってほころびを生む。なんで最初に言えなかったのかっていうのが、本当に悔しい」また方正は「人間嘘ついたら絶対あかん。11人をよく知っているけど、反社会的勢力と知らなかったというのは、絶対本当やと思う。嘘をついたこと、周りに迷惑をかけたことは本当に反省してほしい」と冷静にコメント。「今言うことではないですが」と前置きしつつ、「また戻ってきてほしい。先輩としてできる限り応援はしようと思っています」と語った。また、たむらは芸人と反社会的勢力の関係について「吉本はコンプライアンスの冊子を配って研修もし、定期的に楽屋にきて確認もしている。トラブルがあれば連絡できる24時間ホットラインもある。反社会的勢力だとわかっていたら絶対に仕事は受けない。いくらお金がもらえてもリスクが大きすぎる。芸人みんな行かないです」と強調した。
2019年06月24日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】。第8回は、恋愛や婚活でストレスを感じたときにリフレッシュすることができる、3つの方法をご紹介します。恋愛がうまくいかない女性が多いという事実【結婚引き寄せ隊】vol. 8好きな人と両思いになると、一気にテンションも上がって、毎日楽しく過ごせるようになる人も多いはず。ですが、その一方で出会いを求めていても見つからない、恋人がいてもうまくいかないなどの恋愛ストレスを経験すると、とたんに気力もダウンしてしまうことがあります。20~30代女性の集まるanan総研でも恋愛ストレスを感じたことがあるかをリサーチしたところ、「好きな人や彼氏とうまくいかなかったり、婚活が難航したりしたことはありますか?」という問いに対して、「はい」と答えた人が72%と過半数に達しました。どのようなときに恋愛ストレスを感じたのかについては、次の通り。彼氏とケンカばかり・すれちがったりするとき45%好きな人とうまくかないとき29%婚活がうまくいかないとき13%「そもそも出会いがない・出会ってもいまいち」という女性も10%いましたが、恋人がいるからこその疲れを実感している人が多いようです。女性から働きかけるほどストレスが高くなるでは具体的に、どのような場面で疲れを感じているのでしょうか。「連絡や返信が来ないのに、SNSでは活発に活動しているのを見てイライラ」(21歳・大学生)「せっかく彼氏ができても、うまくいかずに終わってしまう」(32歳・会社員)「自分からいつもデートの約束を提案したり、相手に尽くしてしまうことに疲れてしまう」(30歳・自由業)「婚活のため、マッチングアプリでいろいろな人に会ったがどの人とも続かず、人と会うのに疲れてしまった」(29歳・公務員)「以前婚活をしていたとき、良い人に出会わず、一生結婚できないかもとよく思っていた」(32歳・主婦)いい人に出会わなかったり、恋人がいても思うようにいかなかったり、特に女性側から頑張って働きかけているのに予想外の展開になると、疲れてしまう人がほとんどです。恋に疲れたら試してみたい3つのこととは?理想の男性に出会えない、好きな人とうまくいかない、彼氏とケンカ中……。そんな恋愛ストレスを感じたときのリフレッシュの仕方をリサーチしたところ、次のような声が寄せられました。仕事や趣味に没頭する30%小旅行に出かけるなど環境を変える28%友達や家族との時間を増やす23%上位3つに数字が集中していることから、これらが“3大リフレッシュ法”だといえそう。続いて、anan総研のメンバーが恋愛に疲れたときに試した、具体的なリフレッシュ法をご紹介しましょう。「仕事に没頭したり、習いごとを頑張ったり、ダイエットしたり、海外旅行に行ったりした」(30歳・会社員)「あまり恋愛や婚活は意識せず、自然にいま楽しいと思うことをする」(32歳・公務員)「とりあえず海外に行きます」(27歳・会社員)「アイドルのコンサートに行く。友達とも会えて楽しく、キレイな男性を見てリフレッシュ」(32歳・自由業)「カラオケ行って買い物。そして女友達と遊びまくりました」(31歳・専門職)「友達に話して、自分の中でためない。ただ話すだけで答えはないけど、聞いてもらっただけでも気分が違うのでおすすめです」(30歳・自営業)何かに没頭したり、環境を変えたり、友達との時間を増やしたり。恋愛から離れて自分の時間を充実させることで、リフレッシュできるようです。もしも恋愛ストレスを感じることがあったら、どれかの方法を試してみてくださいね。そしてまたエネルギーを蓄えて、すてきな恋がつかめることを応援しています。※2019年6月にanan総研のメンバーにアンケートを実施した中から抜粋し、編集・構成しています。©Jamie Grill/Gettyimages©PhotoAlto/Eric Audras/Gettyimages©Digital Vision./Gettyimages
2019年06月23日