生きていれば様々な苦しみやストレスと出会うことも少なくありません。でも、そんな生きづらさをどのように乗り越えていくかこそが、人生のテーマのひとつと言えるのかもしれません。今回はイラストが何に見えるかにより、あなたの「生きづらさを解消する方法」がわかる心理テストをご紹介します。Q.あなたは下の図が何に見えますか? 次のうち、最も近いものを一つ選んでください。A:照明B:画鋲C:きのこD:傘あなたはどれを選びましたか?さっそく結果を見てみましょう。この心理テストでわかるのは?「あなたの生きづらさを解消する方法」深層心理において“どのような見え方もできる抽象的なイラスト”は、あなた自身が何に苦しみ、生きづらさを感じているのかを意味します。そして、どのように見えたかは、そのストレスを最も効率よく解決するための方法を暗示。そのため、選んだ選択肢によって、「あなたの生きづらさを解消する方法」がわかるのです。A:「照明」を選んだあなた……受け止め方を変えるあなたは堅実なタイプの反面、心配性なため物事をネガティブに捉えてしまい、みずから痛みの傷口を広げてしまいがちかも。もしも必要以上に悩みたくなければ、自分の中での受け止め方を変えてみましょう。例えば先輩から叱られたときに「自分がダメだから」と思うのではなく、「期待してくれているからだ」と考え方を変換してみて。そうすることで、いつまでもクヨクヨと思い悩むことも無くなるでしょう。相手がどう思っているかは、ここでは問題ではありません。自分の感じ方だけにフォーカスできれば苦しみは緩和されるはず。B:「画鋲」を選んだあなた……心安らぐ人と一緒に過ごすあなたは責任感が強く自分一人で抱え込んでしまいがちなため、悶々と思い悩んで生きづらいと感じることが多いかもしれません。もしもその重荷を手放したいなら、心安らぐ友人や恋人、家族らと一緒に同じ時間を過ごすことを心がけてみましょう。そして可能なら、あなたが今何に苦しんでいるかを伝え、共有してみてください。話すだけで解消される場合もありますし、もしかしたら有用なアドバイスをもらえる場合も。あなたのことを本気で考えてくれる人が、苦しみを取り去ってくれるはずです。C:「きのこ」を選んだあなた……必要なもの以外を手放すあなたは記憶力がよく感傷的な性格であるがゆえに、過去の失敗やつらい記憶をいつまでも溜め込んで生きづらく感じてしまうことが多そうです。もしもストレスから解放されたいなら、少しずつで良いので「手放す」ことを意識してみましょう。まずは家やデスクの中の不要なものを捨てる、次に自分にとってマイナスになる人間関係をシャットアウトする、心の中のネガティブな記憶を手放す……。そうしているうちに、自分に関することの整理整頓ができるようになるはず。こうした取捨選択があなたの人生を明るいものにしてくれるでしょう。D:「傘」を選んだあなた……環境と時間の使い方を変化させるあなたは真面目で粘り強い性格からか、気分転換が下手でストレスをじわじわと蓄積させてしまうのかも。もしも生きづらさから解放されたいなら、環境や時間の使い方を変えることで半強制的に気分を変えてみましょう。週末に行きたかった場所へ旅行に出かけたり、やりたかったけどやれなかった趣味や楽しみに時間を使ったりするのもおすすめです。自分を大切にすることで、ストレスの苦しみからも解き放たれるでしょう。ときには自分を癒すことが、やるべきことやタスク処理の効率化にも繋がるはずです。おわりに“生きづらさ”は物理的・精神的に求めているものが手に入らなかったり、これまで持っていた大切なものが失われるところからやってくることも多いはず。そんなときは、執着やこだわりを捨てることに加え、根本的な考え方を変えることも重要だと言えます。「思考転換力」を鍛えることで、少しずつ自分の中の生きづらさが緩和されるかもしれませんね。脇田尚揮/占い・心理テストクリエーター株式会社ヒューマン・ライフ出版代表取締役社長、企業占術鑑定士、大学講師、秀心寺住職。©Phantasm Design/shutterstock文・脇田尚揮
2024年02月22日がむしゃらに頑張っていた20代。でも、なんだか10代の頃に憧れていた自分と、今本当になりたい自分は違うのかも……。ふと立ち止まって、「このままここで生きて良いのかな?」と考えることがある人も多いかもしれません。海辺の町で猫と心穏やかに暮らすなつめさんもその一人。コロナ禍で自分にとっての幸せとは何かを考えたという彼女は、「自然豊かな環境で心穏やかに暮らしたい」という答えに辿り着き、実際に東京の高円寺から富山の朝日町へと移り住んで新たな生活をスタートさせました。“日本海側の海辺の町に住みたい”“視界を遮るものが何も無い、広々としたところに住みたい”という漠然とした理想は、やがて現実へ。アラサーから新しい居場所と環境で生きるために、必要な最初の一歩は何なのでしょう?■老後まで田舎移住を待たなくても良い――なつめさんが東京から地方への移住を考え始めたきっかけは何なのでしょう。2020年のコロナ禍くらいから、周りで二拠点生活や多拠点生活をする人が増えたんです。Webディレクターをしている友人も移住してフルリモートで仕事していたりして、そういう人たちの暮らしをSNSで見ていると、すごく豊かで良いなと思って。将来的に老後はのんびり田舎で暮らしたいな、とは元々考えていたんですが、周りの友人たちを見て“老後まで田舎移住を待たなくても良いんだ”と思ったのが、移住を考え出したきっかけですね。――元々、田舎での暮らしに憧れはあったんですね。生まれも育ちも東京で、社会人になってからは阿佐ヶ谷、高円寺に4年くらい住みつつも、土日や長期休みの間は一人で奥多摩の方へ行ってキャンプしたり、埼玉の山に登ったりしていたんです。東京の高円寺でワンルームに高い家賃を払って、土日に自然を求めに行く生活に違和感があって……。それなら自然豊かな環境に住みたいと思ったことも移住を決めたきっかけですね。――田舎暮らしに富山の朝日町を選んだ理由を教えてください。まず、田舎で暮らしたいなって思った時に、太平洋側ではなく、日本海側の海辺の街に住みたいなという理想が漠然とあって。新潟と石川は観光で行ったことがあったけれど、今住んでいる富山は行ったことが無かったので、一度友人と行ってみようってなったんです。それで行ってみたらすごく自然豊かな街で、人も優しくて、過ごしやすそうだなって思って……。その時はもう仕事も辞めていたので“富山でもう人生をイチからやり直そう”と決めました。――それほどの魅力があったんですね。そこから実際に引っ越すまではどれくらいの期間だったのでしょうか。実際に移住したいと思ってからは、東京の『ふるさと回帰支援センター』という地方移住を支援している場所へ相談しに行ったんですが、その3カ月後にはもう富山に移住していました。『地域おこし協力隊』として働かないかというお声がかかって、それを機に移住しました。――3カ月!思い立ってすぐ引越したんですね。なぜそんなに早く決断できたのでしょう。移住窓口で紹介されて一回朝日町へ来た時に「今この家空いてるから住めるよ」と今住んでる家を紹介されたんですが、この物件にもう一目惚れしてしまったんです。ここに住めるなら仕事は何でも良いやって思っていたら、運良く仕事も決まったので、来れる段階ですぐ来ちゃいました。――すごい!お家のどのようなところに一目惚れしたのか気になります。家の北側と西側が全面畑で何も無いんですが、視界を遮るものが何も無い広々としたところに住みたいという憧れがあったのと、その反対側が立山連峰という3,000m級の高い山々が連なってる場所なんですが、その景色が冬本当に圧巻で……!その景色に一目惚れしたというのが一番にあります。「ここにしよう」と直感で決めましたね。■移住して変わること、変わらないこと――実際に移住することへの不安は無かったのでしょうか。もし合わなかったら帰って来れば良いかなと思っていました。最初は淡路島などの島への移住も考えたんですが、何かつらいことがあったとき、すぐ東京に帰って来られないなと思ったんです。富山だと東京までは夜行バスで平日の安い便だと3,000円で帰って来られる。東京からそこまで離れてないところを選んだというのはありますね。――家族や友達がいない環境へ行くことへの不安などもありませんでしたか?友達がいない環境に行くことは別に全く不安じゃなかったんですが、ご近所さんによそ者扱いされて受け入れられなかったらどうしよう……みたいなところは、若干不安ではありました。でも、一回朝日町に行った時に、今住んでる家の近くの農家さんとかともちょっとお話ししたりしたんですよね。その時に、何となく話した人みんな良い感じの人だったなっていう印象があったので、「もし何かあっても、この人たちに頼れば何とかなるかもしれない」という安心感があって移住できたっていうのはあります。――移住前後の生活で一番変わったことは何ですか?時間の流れ方がゆっくりになったことですかね。朝のんびり畑をいじっている時間とか、仕事終わりに海を眺めている時間とか……。そういう心地良いなって思える空間が身近に増えたというのは良い点かなって思います。あとは、お酒の量がすごく減りました。高円寺に住んでいた頃は暗い気持ちを紛らわすようにお酒を飲むこともあったんですが、そういうことは全くしなくなりました。家でもあまり飲まなくなりましたね。――東京にいると、情報に左右されることも多いと思うんですが、そういった部分は移住されてから変わったりしましたか?車移動になって電車広告を見る機会が無くなったので、脱毛しろとか、痩せろとか、“こうしなきゃいけないんだ”と思わせられるような、広告から与えられる影響を受けなくなったので、人生に焦らなくなった気がします。今でも漠然とちょっと不安だなって思ったりすることはあるので、移住すれば全部解消される、みたいなことは全く無いんですけど、前よりは楽になったんじゃないかなという気はします。――移住してから気づいたギャップはありますか?いつも買っていた服のブランドが富山に無かったり、本屋はあるけど、雑誌とか雑貨が多くて有名な文庫本以外あまり置いていなかったりすることですかね。自分が好きだった本屋さんみたいなのが無いのはちょっと寂しいなって思うんですが、本は東京に行った時にたくさん買って帰るようにしています。■求めていた心穏やかな暮らし――移住してから新しくできた趣味みたいなものがあれば教えてほしいです。こんなことできるんだって思って自分でもびっくりしたのが、魚突き。元々泳ぐのは好きだったんですけど、素潜りとかは全然経験したことが無くて。でも、こっちに来て誘われてやってみたらめちゃくちゃおもしろくてハマりました。あとは、こっちならではの遊びというと山菜採りやホタルイカすくい。四季によって遊びが変わるというのはあります。自然のダイナミックさが関東とはまた違うんですよね。これは本当に移住して良かったなって思います。――ちなみに、さっきおっしゃっていた畑も移住してから始められたことでしょうか。そうですね。プチトマトとかシシトウは育てたことがあったんですが、今は畑で冬野菜のキャベツ、白菜、アスパラ、ブロッコリーを育てていて、夏はトマト、ナス、きゅうり、ピーマンを育てていました。シソとかパクチーもありますし、渋柿とイチジクの木もあります。家庭菜園はめちゃくちゃ充実していますね。――すごい……!田舎暮らしって感じがします。豊かだなと思います(笑)。野菜を自分で育てて、食べて、ご近所さんと採れたものを物々交換して、みたいなのは、本当に何かゲームの『どうぶつの森』の生活をしているみたいだなと思います。土をいじってる時間とか、ベッドから窓の外を眺めて「星がきれいだな」と思いながら眠りにつくのも幸せだな〜と思います。――ずばり、移住して良かったと思いますか?良かったです。ただ、合う合わないは絶対あると思うので、今の東京での暮らしが楽しい人に無理に地方移住を進める気は全く無いんですが、元々自然遊びが好きな人や、自分で何かを作るDIYや畑が好きな人は、やっぱり東京にいた時の暮らしよりも楽しんでいる印象は自分に限らず、周りの移住者を見ていてもありますね。なので、移住したいなと思ってる人は一度本気で考えてみても良いと思います。――最後に、移住を考えている人に向けてアドバイスをお願いします。お試し移住みたいな制度を結構どこの自治体もやっていたりするので、そういうのを使って気になるところには実際に一度足を運んでみるのが良いと思います。インターネット上の情報だけでは伝わらない、肌で感じる空気感というのは絶対あるので、気になってる土地に一回行ってみるのは大事ですね。あとは、田舎に行けば全てが解決して楽しい!ってなるわけではないし、人生について悩むことは相変わらずあったりしますが、環境を変えて良くなったことはたしかにあるし、移住しても何とかなります。人生って何とかなるもんだなと思いながら、今生きています。(取材・文:瑞姫、編集:錦織絵梨奈/マイナビウーマン編集部)
2023年10月14日がむしゃらに頑張っていた20代。でも、なんだか10代の頃に憧れていた自分と、今本当になりたい自分は違うのかも……。ふと立ち止まって、「このままここで生きて良いのかな?」と考えたことがある人も多いかもしれません。今年31歳を迎えるゆんさんもその一人。台湾で生まれ育った彼女は、台湾の高校を卒業した後、日本の美術大学へ進学。そのまま日本で就職し、現在はデザイナーとして都内で働くキャリアウーマンです。そんな彼女は30歳を期に、島への移住を決めました。生まれ育った国とは違う場所で、働き・暮らすというのは簡単なことではありません。そんな彼女は、なぜ日本を選び、なぜ今、島に移住するのでしょうか?■自信のない自分を変えたくて来日した18歳――ゆんさんは、高校卒業後に来日したそうですが、なぜ日本に来ようと思ったのですか?当時、デザインを学ぶ高校に通っていたのですが、日本の美術大学と姉妹校だった関係で、留学を希望する生徒向けに、無料で日本語の授業を受けられるプログラムがあったんです。元々日本の文化が好きだったので、せっかくならやってみようと思い、2年くらい学んでいる内に、日本に行ってみたいと思うようになりました。――行ってみたいと思ったとはいえ、18歳で来日する勇気がすごいです!その時は、あまり深く考えずに「行ってみたい」という気持ちだけで来たんです(笑)。でも日本に来て10年経った今、改めて振り返ってみると、環境を変えることで、落ち込みやすくて自信のない自分を変えたい、という気持ちもあったのかなと思いますね。――大学卒業後は、なぜ日本で就職しようと思ったのですか?せっかくだから……と思って(笑)。あとは、大学が京都だったので、東京にも住んでみたいな~くらいの軽い気持ちでした。台湾に帰ることは考えていなかったですね。――なるほど。では、何年後かに台湾に帰ろうと考えていたのですか?いや、考えてなかったです。未来のことを考えられないタイプ(笑)。飽きたらいつか帰ろうくらいの感じでしたね。■ネガティブなきっかけが「移住の夢を後押ししてくれた」――そんなゆんさんは、11月からは島に移住されるそうですね。島への移住とは思い切った決断ですが、きっかけはあったのですか?新型コロナウイルスがまん延したタイミングで、仕事がフルリモートに切り替わり、家で過ごす時間が増えたことで、ぼんやりと広い場所に住みたい、と思うようになりました。以前から、自然の多い場所に住んでみたいという気持ちはありましたが、なかなかきっかけがなく……。そんなタイミングで、人間関係で悩むことがあり、心が疲弊しちゃって。その状況から逃げだしたい、というネガティブな思いで、島に行ってみることにしたんです。――そうなのですね。どの島に行くかはどうやって決めたんですか?ネットで【島ゲストハウスヘルパー】と検索したところ、11月から移住予定の島にあるゲストハウスにたどり着きました。そこの宿主のnoteに「つらいときはいつでも電話して」と書いてあるのを読んで、電話で話を聞いてもらって……。そんなこともあり、そのゲストハウスでヘルパーとして1カ月働くことを決めました。最初は、ネガティブな理由でしたが、結果的に元々移住してみたいという気持ちを後押ししてくれるきっかけになりました。――自然の多い場所といっても、島以外にもたくさんあると思いますが、なぜ島を選んだのですか?契約した今でも、ここまで田舎じゃなくてもよかったんじゃ……と思うこともあるのですが、島に知り合いが出来たことが大きかったです。アートが好きなので、瀬戸内海の直島なども検討したのですが、知り合いがいないので、移住するのは難しいかなと。ヘルパーとして働いた1カ月で、島に住む同世代の方や、移住をお手伝いしてくれる自治会の方などと知り合えたことで、この島にしようと思えました!あとは家賃がすごく安い……。――知り合いがいるだけで安心できますもんね。ちなみに家賃はおいくらなんですか?平屋の一軒家で2万円です。しかも島には不動産屋がないので、仲介手数料や敷金礼金もかかりません。なので、家賃と引っ越し費用だけで引っ越せるので、初期費用はそこまで必要ありません。この家賃の安さは大きな決め手でしたね。――そんなに安いんですね!移住に合わせて準備したことはありますか?30歳にして、運転免許を取りました!今のところは車を買う予定はないのですが、なにかと運転できた方が便利だと聞き、重い腰を上げて取りに行きました。――車がなくても暮らせるものなのですね!色んなきっかけがあったとはいえ、移住することには悩みませんでしたか?悩みました。趣味が美術館巡りなので、展示に行けなくなってしまうことは一番の悩みどころでした。でも、3カ月に1回くらい東京に行けばいいか、と思うように(笑)。――たしかに娯楽は少なそう。他には不安はありませんでしたか?う~ん、食べ物のことくらいですかね。島にはコンビニや個人商店がないので、急に夜中に冷麺食べたいとか、お寿司食べたい、とかができないのが不安です(笑)。もちろん、友達と会えなくて寂しい気持ちはありますが、3カ月に1回東京に行くタイミングで会えるならいいかな、と思えるようになりました。■「生きたい」という気持ちを最優先に暮らしたい――ちなみに島に移住してからはどんなことをする予定なんですか?移住を期に会社を辞めて無職になるのですが、移住直後から3カ月ほど台湾に帰る予定なので、いったんはフリーランスでデザイナーの仕事を続けながら生活するつもりです。台湾から戻ってきた後は、フィリピンに語学留学に行きたいと思っていて、そのあとは年齢的にもギリギリ間に合うので、ワーキングホリデーにも挑戦してみたい。来年のことはまだ分からないですね(笑)。なので、暮らす目的というよりは、拠点を安くすることを目的に、島に移住するイメージに近いかも。留学・ワーホリを終えて日本に戻ってきたら、東京のソーシャルアパートメントと島の2拠点生活も楽しそうだなと考えています。――すごい行動力!ゆんさんは今まで、日本への移住や島への移住、そしてこれからの留学など、さまざまな選択をしてきていますが、大きな決断する際に大切にしていることがあれば教えてください。自分がやりたいこと、楽しそうなことを選択することですかね。落ち込みやすい性格だからこそ「生きたい」という気持ちを大切にしています。とはいえ、後先考えるのが苦手なのでよくないとは思いますが(笑)。今考えれば、島で暮らす経験もなかなかできることではないと思うので、楽しみたいと思います!(取材・文:鈴木麻葉/マイナビウーマン編集部)
2023年10月07日ありのまま自分らしく生きていきたいと望む人は多いもの。それなのに、何だか生きづらさを感じてしまうのはなぜでしょう。もしかしたら、あなた自身の中に答えがあるのかもしれません。そこで今回は、イラストが何に見えるかによって「あなたが生きづらい理由」がわかる心理テストをご紹介します。Q.あなたは下の図が何に見えますか? 次から最も近いものをひとつ選んでください。A:ハリセンボンB:太陽C:病原菌D:ウニあなたはどれを選びましたか?さっそく結果を見てみましょう。この心理テストでわかるのは?「あなたの生きづらい理由」深層心理において、どのようにも見える今回のイラストは、あなた自身の心の壁と外敵から身を守るための価値観を暗示しています。そしてどう見えたかは、自分の無意識の性格的なクセを意味するもの。そのため、選んだ選択肢により「あなたの生きづらい理由」がわかるのです。A:「ハリセンボン」を選んだあなた……他人に共感しすぎてしまうあなたは感受性が豊かで、相手の気持ちを考えて行動できるタイプと言えます。心優しいあなたは、相手が困っていると「かわいそう」と感じ、頼られると「力になってあげよう」と思うでしょう。しかし、実際は相手がただ甘えているだけだったり、楽をしたいだけだったりする場合もあるかもしれません。あなたが生きづらい原因は、言葉を真に受けて共感しすぎてしまうところのよう。ストレスフリーに生きるなら、相手の言葉を都合よく解釈しないことが大切だと言えます。善良なのは良いことですが、あまり相手を美化して推測しないようにしましょう。B:「太陽」を選んだあなた……親切心がアダになってしまうあなたは明るくサービス精神旺盛な性格のようです。周囲を楽しませたい気持ちから、親切心を欠かさないでしょう。ですが、ときにはその親切心がアダになってしまうことも。人間誰しも「これだけは触れられたくない」という部分があり、どんなに親しい相手でも「タブー」があるでしょう。相手の地雷がどこにあるのかを知らずに突っ込むと、手痛い仕打ちを受けるかもしれません。本来あなたは洞察力があるので、立ち止まって考えれば相手のタブーを察知できるはず。注意してコミュニケーションをとれば、人間関係が円滑になるでしょう。C:「病原菌」を選んだあなた……人を信じて疑わないあなたは心が清らかで、人を疑うことをしない素直な性格と言えそう。物事の欠点よりも美点に目を向けることが得意なのでは?しかし、相手の良いところばかりを信じるゆえに騙されてしまいやすく、そこが生きづらさの原因かもしれません。少し長所があるだけでその人の全てを理解したと思い込み、無防備になるのは危険だと言えます。相手の発言のなかには、ウソやごまかし、隠し事が紛れていることも。深入りする前に、相手をじっくり見てから距離感を縮めるようにしましょう。見切り発車の前に人を見る目を養えば、傷つくことは減っていくはずです。D:「ウニ」を選んだあなた……好みが白黒ハッキリとしすぎているあなたは好みがハッキリしており、好きなものに没頭できる集中力を持っているようです。自分の好きなことだけを追い求める姿勢は素敵ですが、ときとしてそれが生きづらさの原因になっているかもしれません。たとえば、好きなモノや人を目の前にすると極端にテンションが上がる一方で、興味がないものに対してはあからさまに淡泊な態度になってしまうことも……。自分の感情を上手にコントロールできるようになれば、視野が開けてさらに楽しい展開が訪れるはず。何事も好き・嫌いに分類するのではなく、フラットな目線で関わることを意識すると良いでしょう。おわりに生きづらさの根源となるものは、あなたの個性に紐づいていることもあるでしょう。個性を無理に消す必要はありませんが、あまりに周囲との摩擦を感じて疲れてしまうようなら、まずは自分自身と向き合うことが楽しく生きるための一歩になるかもしれません。脇田尚揮/占い・心理テストクリエーター株式会社ヒューマン・ライフ出版代表取締役社長、企業占術鑑定士、大学講師、秀心寺住職。©efuroku/PIXTA(ピクスタ)文・脇田尚揮
2023年10月02日Instagramで漫画を発信されている、のむすんさん(@nomusun777)の漫画「34歳の生きる道」を配信!◆Check!<<1話からまとめ読みはこちら<<前回のお話はこちら<前回のおはなし>奥さんのことを「最初はいい子だった、けど……」と不満を漏らし始めた、まさとさん。納得がいかないさなさんは、土日はなぜ自由に会えたのか聞き出します。土日も自由に行動することができたのは、そういう理由だったんですね!奥さんが実家に帰ってしまうことに、まさとさんは何か思うところはあったのかもしれませんが、それでも不倫していい理由にはなりませんよね……。のむすんさんの漫画は、Instagramでも更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね!◆Check!<<1話からまとめ読みはこちら■ご協力のむすんさん(@nomusun777)(漫画:のむすん、文:マイナビウーマン編集部)※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
2023年09月30日どう生きるかも、どう死ぬかも、考えない。ただ、「一瞬だけを生きる」。それがどんなに難しいことか。そんな「一瞬」を生きようとした2人の男を描いた映画『春に散る』が8月25日(金) に公開される。不公平な判定で負けアメリカに渡った元ボクサー・広岡仁一(佐藤浩市)。40年ぶりに帰国した仁一はある飲み屋で偶然、自分と同じように不公平な判定で負け、心が折れたボクサー・黒木翔吾と出会う。拳を交えた2人。生まれて初めてダウンを奪われた翔吾は仁一にボクシングを教えてほしいと懇願する。夢を見ることをやめようとした男たちの新たな人生のスタートを描く本作で、横浜流星が伝えたかったこととは。話を聞いた。もうひとりの世界線の自分を生きられた――今回、映画の中で翔吾として生きてみられて、いかがでしたか。最高でした。自分はこの業界にいなかったら、格闘家を目指していたと思います。格闘家として生きていたら、翔吾のようなボクサー人生を歩んでみたかったので、翔吾として生きているんだけど、もうひとりの世界線の自分として生きられたような、幸せな時間でした。だからこそ、彼がとった言動に共感できることもありましたし、自分ごとのように感じられる部分が多かったのかな、と思います。ただ、翔吾ほどすぐに言葉や行動では示せないですし、感情表現は豊ではないので、そこは演じる上で大事にしなければ、と思いましたね。――佐藤浩市さん演じる仁一との対峙シーンはどれも緊張感があるものでしたが、今回の作品において、初めて佐藤さんとお会いしたときにはどのようなお話をされたんですか。撮影が始まったのが去年の12月で、ボクシングの練習を始めたのが4月なのですが、浩市さんも来てくださったんです。ミット打ちも合わせられて、そこで話さずともいろいろと感じられるものもありました。その時点で、現場ではぶつかっていこう、と思えたことが本当に大きかったです。実際の現場では、他愛もないことも含めていろんなことを話させてもらって。基本的に、現場の佇まいは背中を見て学んでほしい、という印象だったので、一緒のシーンでは常に観て、吸収できることはしよう、という気持ちでいました。――演技を重ねる中で気持ちが変わってきた点はありますか。佐藤さんとの病室でのシーンです。最初は反発し合っているんですけど、撮影を通して少しずつ仁一と翔吾の心が近づいているのは演じていて感じました。もちろん、佐藤さんがどう感じていらっしゃったかは分からないんですけど。――今回の作品では、ベテランと若手の演技の共鳴もすごかったな、と思います。横浜さんご自身、学ぶ点はありました。浩市さんで言うと、やっぱり視野が広いというか……現場の士気を上げるために常に声をかけているし、とにかくいろんな視点で物事を考えて。ひとつのシーンを作るときも仁一だけではなく、翔吾からの目線、観客から見る目線と、全ての目線から見てシーンの提案をしてくださるんです。自分はまだまだ演じている翔吾の目線でしか見られないんですけど、浩市さんはそれでいいんだ、と言ってくださったので、その言葉を信じて、今はまだそのまま突っ走っていこうと思っています。でも、浩市さんの年齢になったときに、自分も少しずつ視野が広がって、そういった物の考え方ができるようになっていたいです。(C)2023 映画『春に散る』製作委員会横浜流星を魅了する格闘技の「儚さ」――翔吾を演じる上で、一番苦労されたところ、気を遣われたのはどういったところになりますか。やっぱりボクシングシーンです。半年間、練習期間があったので、言ってしまえば形だけで見せることはいくらでもできたと思うんです。でも、そうしたくはなかった。松浦慎一郎さん(ボクシング指導・監修)も、「今までにないボクシングシーンにしたい。プロの方が観ても失礼のないようにしたい」とおっしゃいていて、本当に難しいものを作って持って来てくださったんです。それを自分も責任を持って乗り越えようと思いましたし、覚悟としてプロテストも受けました。それは本気でやったんだぞ、という覚悟もそうだけれど、今までのものとは違うという証明もしたかったですし、格闘技、格闘家へのリスペクトがあるからこそ、少しでも格闘技界を盛り上げられたらという想いもありました。プロテストにも合格できたので、ホッとしています。――そこまで掻き立てられたのはやっぱり格闘技の想いがあったからなんですね。言っても芝居は嘘なので、それをどこまでリアルにできるのか。追及したい気持ちはありし、ひとつの形として、ボクシングには分かりやすくプロという資格があるので必死に練習しました。――プロテストを目指そうと思ったのはどの段階だったんですか?撮影中です。本物のレフリーの方に世界タイトルマッチのシーンでも担当していただいたんですけど、その方にも背中を押してもらったり、あと(片岡)鶴太郎さんもライセンスを持っているので、「いけるよ」と言ってもらえて。そんなみなさんの言葉や、この作品を通して自分の背中を押されましたし、一歩踏み出す勇気をもらいました。――横浜さんがそこまで格闘技に魅せられるのはどういった理由からなんでしょう?なんだろう……。儚さかな。数分で勝ち負けが決まってしまう儚さだったり、格闘技は現役でいられる年数も短いですし、その中で一瞬を掴み取ろうとされているんですよね。あと、やっぱり相手がいるからこそ成り立つものなんです。最初は煽り合っているのに、最後はみんな必ずハグし合うんです。――確かに、今回の作品でもありましたね。みんながその日のために命を賭けているんですよね。本当に下手したら死んでしまう可能性もあるのに、それを恐れずに。ただ強くなりたいと思っている人もいるかもしれませんが、それだけじゃない。男として燃える部分がある。そういうのを全て含めて、格闘技には魅力があるな、と。本当に人間ドラマだな、と思っています。――それぞれの試合に物語がある?ストーリーを無理やりつけたがることもあるんですけど、ひとつのショーというか、作品にも感じていて、少し芝居と通ずるところもあるな、と思っています。煽り合いから駆け引きが始まって、相手がこう来たら自分はこう返す、というキャッチボールがあったり、リングでは2人しか分かち合えないものがあって、終わったらちゃんと称え合って、観ていた人たちは心を動かされて。そういったところにも通ずるものを自分は感じています。今はもっと険しい道を行きたい――翔吾も仁一も「今を生きる」ということをとても大切にしているように思います。でも、若い方と、年を重ねてからの人生観というのはまた異なるものかと思うのですが、横浜さんご自身は「生きる」ということをどう考えていらっしゃいますか。なんでしょうね……生きるってどういうことなんでしょうね。生まれてきた瞬間に「生きろ」と言われているようなものだからこそ、できることはやりたいですよね。昨日の自分を更新していきたいな、と思いますし。自分の中での生きるっていうことは、後悔がないようにすることかな。いつ死ぬかなんてわからないので。自分の中では経験が足りないんです。もっともっと、って思います。今回は、空手をやっていたので少しだけ基礎はありましたけど、大学も出ていないし、圧倒的に社会での経験が少ないので、その経験をどうやって補っていけばいいんだろう、って。大学生役をやるとしても、大学生活を知らないし、もっと人生についての経験も重ねていかないと。まだまだやりたいことがたくさんある、という気持ちです。――むしろ、いろんな役を演じていく中で新たに経験値を重ねていっているような。そうですね。今はまっすぐ突き進むような青年とか、何かが欠けていて人と出会って変わっていく、というような役が多いですけど、30代になったときに今度は会社員だとかは想像でしか演じられないのも経験が足りないからですよね。そこは少し怖いところではあるので高校の同級生と今も仲が良いので、よく話は聞くようにしています。――でも、翔吾もですけど、横浜さんも命をかけたいと思えるような仕事に就くいうことは幸せですよね。もちろん、逆に不幸だとおっしゃる方もいるとは思いますが。幸せだな、と思います。そういう人生のほうが楽しいというか。確かに、不幸せに感じることもあるでしょうし、この人生のほうが激しい波なんですけど、乗り越えたときの達成感も、得るものも多い。楽に生きたいけど、厳しいほうが自分には合っています。――安定したいな、とはあまり思わない?今はそんな気持ちはないです。年を重ねていくにつれて変わるかもしれませんけど、今はもっと険しい道を行きたいと思いながら、その気持ちを大事に生きています。失敗は怖い。でも次のステージに進む第一歩だと思えれば――翔吾はまさにまっすぐ突き進んでいくような青年ですよね。すごく素敵だと思う反面、生きづらさもあるような。特に今の時代は難しいですよね。翔吾のように突き進んでいくのはかっこいいけれど、みんながそうやって生きられるわけじゃない。情報もあふれかえっていますし、SNSで翔吾のように何かつぶやいたら多分、見知らぬ人からも攻撃を受けるでしょうし。そういうことも恐れなさそうですけど。――確かに、気にしないかもしれないですね。「うるせー!」って言っちゃうような人だから。そういったSNSが良くも悪くも発達しすぎていて、みんながみんな、より生きづらくさせているな、って思います。デジタルデトックスをすればいいのかな。もっともっと大事なことがあるよ、って思います。――今の時代はお互いに監視し合っているような。僕は常に見られているような仕事なので、それは宿命だと思うんですけど、一般の人でもSNSをやっていて叩かれることもある。生きづらい時代になったな、とは思ってます。でも、自分はどちらかというと気にしないタイプではあるので。それよりも今は目の前のことを頑張りたい、楽しみたいですし、そんな性格でよかったとも思います。――生きたいように生きたいけれどなかなかできない中で、あえて生きたいように生きるために、横浜さんは何をすればいいと思いますか?自分がやりたいことはちゃんと言葉にしたり、行動にすることじゃないですかね。生きたいように生きられないかもしれないし、周りの目も怖いかもしれないけれど、自分の人生だし、一度きりしかないと考えたら、変わってくるのかな、と思います。――きっと多くの人は失敗が怖いんですよね。失敗は怖いけれど、次のステージに進む第一歩だと思えれば。物の捉え方だと思うんです。だってみんな失敗はしていますし、僕もたくさんしています。だからこそ今がある。何でもいいので、自分がやりたいと思ったことは恐れずにやる。失敗ではなく経験と思えば変わってくると思います。――横浜さんご自身がプロテストを受けられたことも。そうです、受からなかった可能性もありますし。体力が課題で、当日もギリギリかな、と思っていました。でも、落ちたら落ちたで挑戦したことに意味があると思っていましたし、恐れて挑戦していなかったら合格もしていなかったから。――挑戦したからこそ、見える景色もある?景色が変わるし、自分が生きたいように生きられる第一歩だと思います。挑戦してもらえたら嬉しいです。この作品で背中を押せたらな、と思います。取材・文:ふくだりょうこ撮影:奥田耕平ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント横浜さんのサイン入りポラを1名様に!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<作品情報>『春に散る』8月25日(金) 全国公開公式サイト:
2023年08月21日カンヌ国際映画祭ヨーロッパ・シネマ・レーベル賞を受賞したミア・ハンセン=ラブ監督作『それでも私は生きていく』より本編映像が解禁された。本作は、ミア・ハンセン=ラブ監督自身の父親が病を患っていた中で脚本を書いた自伝的作品。この度解禁された本編映像では、レア・セドゥ演じる主人公の心の揺れを見事にとらえたシーンが切り取られている。サンドラ(レア・セドゥ)は、通訳者として働きながらパリの小さなアパートで8歳の娘リンとふたり暮らしをしているシングルマザー。彼女の父ゲオルグは病を患い、仕事、父の介護、子育て…と日々やるべきことをこなすのに精いっぱいで、長年自分のことどころではなかった。そんな中、再会した旧友のクレマンと恋に落ち心身ともに満たされた日々を送っていた。一方で父の病状は日に日に悪化し、ある日、施設にお見舞いに行った彼女は、自分の知る父とは全く違う姿に触れ打ちのめされてしまう。解禁された映像は、クレマンに父ゲオルグのことを聞いてもらったサンドラが、恋人に頼みごとをする様子を捉えたもの。自分たちがもしこの先30年付き合っていたとして、自分が父と同じ病気になったら安楽死の処置をしてほしいというのだ。クレマンは深刻になっているサンドラを和ませようと「楽しい話題だな」と笑うが、話しているうちに悲しみがこみ上げてきたサンドラは泣きながらクレマンの腕をつかむの。それに「君も同じ約束をして」と尋ねるクレマン。恋人との未来の話に心が満たされるサンドラだったが、後日、クレマンから送られてきたショートメールの内容にショックを受け、仕事に集中できなくなってしまう…。実はクレマンには妻子がおり、サンドラはそんな恋人にも振り回されていたのだ。監督は、「サンドラは、不安定な関係でも、クレマンと一緒にいることで大きな幸せを感じています。でも父親とのことでは苦しみしかない。ふたつのストーリーは共存しています。悲しみと再生という、正反対の二つの感情がどのように同時に存在し、影響し合うのかを、この映画で表現したかったんです」と語る。自身で当て書きをされた脚本を読み出演を即決したというレア・セドゥは、「脚本を読んだとき、サンドラが父親の病気による死に直面しているという事実にとても衝撃を受けました。一方で、彼女はクレマンとの新しい愛を育んでもいて、この死と愛の対比が本当に美しいと思いました」と脚本の感想をふり返る。さらに、「サンドラを演じる上で、病を抱えた父親との関係、新しい彼との関係という全く違う感覚を表現する必要がありました。芽生えた愛は、サンドラの中のタナトスに対抗するような形でピンク色に染まっていく。それがこの映画に非常に強力な感情を与えていると思います」とサンドラというキャラクターについて語っている。『それでも私は生きていく』は5月5日(金・祝)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:それでも私は生きていく 2023年5月5日より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開
2023年05月04日レア・セドゥ主演、カンヌ国際映画祭・監督週間で注目された映画『それでも私は生きていく』から、レア演じる主人公サンドラをとらえた3種類のアザービジュアルが解禁された。本作は、ミア・ハンセン=ラブ監督自身の父親が病を患っていた中で脚本を書いた自伝的作品。親の死を意識したときに誰もが感じる無力感や恐れだけでなく、新しい情熱が生まれる可能性も描くことで、人生を愛したくなる映画に仕上げ、第75回カンヌ国際映画祭でヨーロッパ・シネマ・レーベル賞を受賞した。解禁となった3種類のアザービジュアルは主人公サンドラの劇中見せる様々な表情を切り出したもので、35ミリフィルムで引き立つ強い色味も印象的。大きなリュックを背負ったサンドラがドアに耳を当てる姿を捉えたのは映画のオープニングシーンで、父ゲオルグの家を訪ねた彼女は、開け方が分からず混乱しているドアの向こうの父の言葉に慎重に耳を傾けながら、優しく促していく。頬づえをつきながら柔らかな表情で真っすぐ前を向き、うつむく彼女の視線の先には彼女が慕う老いた祖母がいるカット。また、父の見舞いに来た施設の屋上で物思いにふける表情を浮かべる背景には、パリの曇り空が広がっている。これらのビジュアルを通じて、物語の中で“別れ”の準備をしていくサンドラの姿も感じ取ることができるが、監督は、本作が描く“父親との別れ”について、「誰かが生きているうちから、哀悼の気持ちを感じるのがどんなことかを、この映画で伝えようとしました。ゲオルグはもうサンドラの知っている父親ではなくなっているけど、まだ生きている。精神が消えてしまっていても、彼の感性、存在といった部分は残っている。消失と存在が同時にあり得るという矛盾した動きは、私の心を大いに揺さぶる源であり、それを皆さんに感じてもらいたかったんです」と語る。このビジュアルのうち、レア・セドゥの表情を大きく写した頬づえバージョンは、新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか一部の上映劇場にて公開日初日より本作を鑑賞した方にアザービジュアルチラシとして先着プレゼントされるという(数量限定/なくなり次第終了)。また、本作をいち早く鑑賞した各界で活躍する著名人からのコメントも到着。『ケイコ目を澄ませて』の三宅唱(映画監督)は、「冒頭、レア・セドゥが道の向こうからやってくる。その時点でもう、彼女はすでに人生でいくつかの嵐をくぐり抜けてきたように見える」と語り、山崎まどか(コラムニスト)は、そんなレア・セドゥに「普通の女性の困難を描いたこの作品で、今まで一番柔らかくて優しいレア・セドゥに会えた。それだけで救われた気がした」とコメント。「主人公の憂鬱な表情が素敵」という岩井志麻子(作家)は「憂鬱は分類すれば“幸福ではない”という状態だが、“幸福を求めている”状態でもある」とコメント。坂本安美(アンスティチュ・フランセ日本 映画プログラム主任)は「場所から場所、人から人へと移動する彼女の姿は、孤独と出会いの中で織り成される生のリズムをしっかりと刻んでゆく」と言い表し、劇中サンドラが見せる様々な表情や、それを演じたレア・セドゥ、さらに現代を懸命に生きようとするひとりの女性の人生を真摯に描き出した監督に対して、それぞれの言葉で賛辞が寄せられた。『それでも私は生きていく』は5月5日(金・祝)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:それでも私は生きていく 2023年5月5日より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開
2023年04月27日『「わたしはわたし」で生きていく。』書影株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、2023 年5月20日に『「わたしはわたし」で生きていく。』(バービー著/税込 1,540円)を発売します。これを記念して、紀伊國屋書店新宿本店でバービーさん本人が登場するサイン本お渡し会を開催いたします。■「私は私」をモットーに、読者の悩みに答える生き方エッセイ“ボディポジティブ”とか“セルフラブ”とか、そういう新時代の波がやって来る前、私はただの変わり者で、マイノリティで、考え方や価値観に共感されることもあまりなかったし、ときには笑われることもあったほどで、周囲からは宇宙人みたく思われていました。それなのに今、私の話を聞いてくれる人がこんなにもいる。私は私のままで、中身は同じ人間なのに、世間の評価が変わったのです。(プロローグより)価値観の移り変わりで、自分の評価が変化することに、最初は戸惑うこともあったというバービーさん。高評価に感謝しながらも世間は当てにならないことを再認識し、「私は私で生きていれば結果オーライ」と思いを新たにします。本書はこのメッセージをベースに『外見って大事なの?』『「いい女」ってどんな人?』『愛とお金、選ぶならどっち?』など、読者の疑問にバービーさんが“持論”で答えます。■書店イベント開催本書の刊行を記念して、バービーさん本人が来場し、紀伊國屋書店新宿本店でイベントを行ないます。当日、会場で『「わたしはわたし」で生きていく。』をご購入の方に、バービーさんが直接サイン本を手渡しいたします。【日時】5月20日(土)18時~【会場】紀伊國屋書店新宿本店【参加方法】チケットサイトPeatixにて。ご当選の方は紀伊國屋書店新宿本店にて新規で対象書籍のご購入が必要です。詳細は当選メールを参照ください。【イベント参加に関する詳細】紀伊國屋書店HPをご確認ください。 【お問合せ】紀伊國屋書店新宿本店2階売場直通03-3354-5702【取材のお申込み】当日は同会場での囲み取材を予定しています。詳細決まり次第ご案内を差し上げますので、取材ご希望の方は、下記までお問い合わせください。〇株式会社PHP研究所 広報宣伝課野畑、瀬間TEL 03-3520-9638/MAIL prinfo@php.co.jp ■著者プロフィール著者近影バービーお笑い芸人、コメンテーター。1984年北海道生まれ。2007年、お笑いコンビ「フォーリンラブ」を結成。男女の恋愛模様をネタにした「イエス、フォーリンラブ!」の決め台詞で人気を得る。2020年7月から2022年3月までTBSラジオ『週末ノオト』パーソナリティを務める。また、話題を呼んだピーチ・ジョンとのコラボ下着は、好評につき第6弾まで続いている。現在は、芸人としての活動だけでなく、地元北海道の町おこしや、FRaU webにてエッセイの執筆や、TBS『ひるおび!』のコメンテーターとしても活躍中。2019年末開設したYouTube「バービーちゃんねる」では355万視聴回数を超える動画もある。著書に『本音の置き場所』(講談社)がある。【書誌情報】タイトル:「わたしはわたし」で生きていく。著:バービー判型・製本:B6判変型並製ページ数:192ページ定価:1,540円(税込)発売日:2023年5月20日ISBN:978-4-569-85365-9発売元:株式会社PHP研究所Amazon.co.jp: 「わたしはわたし」で生きていく。 : バービー: 本 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年04月25日フランスを代表する俳優レア・セドゥと『未来よ こんにちは』『ベルイマン島にて』のミア・ハンセン=ラブ監督が組んだ『それでも私は生きていく』から日本版予告編と新場面写真が解禁された。解禁となった日本版予告編は、いまを生きるひとりの女性の悲しみと喜びを、瑞々しい季節の移ろいとともに描き出していく。映像は、賑やかな街中で主人公サンドラ(レア・セドゥ)が父ゲオルグ(パスカル・グレゴリー)のかつての教え子から声をかけられる場面からスタート。会話の途中でゲオルグをケアする様子が挿入され、涙を堪えきれなくなったサンドラはその場を立ち去ってしまう。父の介護のかたわら通訳の仕事、子育てなど懸命に日々を送る中で、旧友のクレマン(メルヴィル・プポー)と偶然再会、自然に恋に落ちていく様子をとらえる。クレマンとの関係を娘のリン(カミーユ・ルバン・マルタン)とオープンに話す様子や3人でのデートなど、ささやかな変化の兆しとともに、父に自分の姿が見えていないことに打ちのめされる様子など、喜びと悲しみが織り交ざったサンドラの姿が映し出される。レア・セドゥをイメージして当て書きされたというサンドラのいまを生きるひとりの女性の等身大の姿を、監督の定番ともいえる35ミリフィルムで詩的に描き出している。そんな本作は、ハンセン=ラブ監督が前作『ベルイマン島にて』を手掛けた後、当時病床にあった父親の病から得たインスピレーションも盛り込みながら脚本を執筆。このことについて監督は「私の周りで起きていることを、なんとか理解しようとしていました。悲しみと再生という、正反対の二つの感情がどのように同時に存在し、影響し合うのかを、この映画で表現したかったんです」と語っている。新場面写真では、サンドラが献身的に父ゲオルグの介護に臨む姿に加えて、通訳として仕事に臨む様子、クレマンとのデート中に彼に視線を向ける姿、家族と過ごすクリスマスなど、劇中セドゥによる様々な表情を切り出している。『それでも私は生きていく』は5月5日(金・祝)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:それでも私は生きていく 2023年5月5日より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開
2023年03月07日フランス映画『それでも私は生きていく』が、2023年5月5日(金・祝)より公開される。主演はレア・セドゥ、監督はミア・ハンセン=ラブ。正反対の感情による心の揺れを描く映画『それでも私は生きていく』は、カンヌ国際映画祭 監督週間で話題を呼び、第75回カンヌ国際映画祭でヨーロッパ・シネマ・レーベル賞を受賞したフランス映画。病を患い変わりゆく父の姿に対する“悲しみ”、新しい恋の始まりにときめき抱く“喜び”という正反対の感情に直面するシングルマザーの心の揺れを繊細に描き出す。親の死を意識した時に感じる無力感や込み上げてくる恐れといった感情だけでなく、新たな情熱が生まれる可能性も同時に描くことで、人生を愛したくなる感動的な映画に仕上げた。主人公・サンドラを演じたレア・セドゥ、父親役のパスカル・グレゴリー、恋人クレマン役のメルヴィル・プポーのキャスト3人が織りなす調和のとれた演技にも注目だ。主演はレア・セドゥ主人公・サンドラ…レア・セドゥ通訳者として働きながらパリの小さなアパートで8歳の娘リンと二人暮らしをするシングルマザー。仕事、子育て、そして介護に追われ、長年自分のことは後回しの日々を送っている。主人公の複雑な心の機微を見事に表現したのはレア・セドゥ。『007』シリーズで2作続けてボンドガールを務め、ファッションアイコンとして世界的に人気を博すフランスを代表する俳優だ。ゲオルグ…パスカル・グレゴリーサンドラの父。かつて哲学の教師として生徒たちからも尊敬されていたが、今は病を患い、徐々に視力と記憶を失いつつある。エリック・ロメール監督作品の常連俳優として知られ、出演作が多数にのぼる名優。作中では、教師であるがゆえに大事にしてきた“知識”や“言葉”が病により失われていく様を丹念に演じた。クレマン…メルヴィル・プポーサンドラの恋人。サンドラにとって希望のような存在として登場。『わたしはフランス』に出演し、信じてよいものか曖昧ながらもナイーブな魅力にあふれるクレマンを好演している。フランス映画界を代表するミア・ハンセン=ラブが監督監督は、『未来よ こんにちは』で第66回ベルリン国際映画祭 銀熊(監督)賞を獲得したミア・ハンセン=ラブ。フランス映画界を代表する存在となった監督が、フランスを代表する名優たちとタッグを組み、繊細な感情を35mmフィルムで詩的に映し出すヒューマンドラマを作り上げた。本作は、前作『ベルイマン島にて』を手掛けた後、当時病床にあった父親の病からインスピレーションを得て脚本を執筆。ミアは映画について、「悲しみと再生という、正反対の二つの感情がどのように同時に存在し、影響し合うのかを、この映画で表現したかった」と振り返った。映画『それでも私は生きていく』あらすじパリの小さなアパートで8歳の娘リンと二人暮らしをする主人公・サンドラ。別居する母フランソワーズと共に、病を患う父ゲオルグのもとを頻繁に訪ねては、変わりゆく父の姿に直面し、自身の無力感を覚えていた。そんなある日、旧友のクレマンと偶然再会し、自然と恋に落ちる。最愛の父に対するやるせない思いと、新しい恋の始まりに対するときめきという相反する感情をサンドラは同時に抱くが―。【詳細】映画『それでも私は生きていく』公開日:2023年5月5日(金・祝)監督・脚本:ミア・ハンセン=ラブ出演:レア・セドゥ、パスカル・グレゴリー、メルヴィル・プポー、ニコール・ガレシア、カミーユ・ルバン・マルタン撮影:ドゥニ・ルノワール編集:マリオン・モニエ美術:ミラ・プレリ2022年/フランス/ 112分/カラー/ビスタ/5.1ch/原題:Un beau Matin/英題:One Fine Morning/日本語字幕:手束紀子R15+ 配給:アンプラグド
2023年02月19日モラハラ夫からの罵倒やお金の使い込みに悩み、年中の息子を連れて離婚を決めたポケットさん。息子と必死に生きているけれど、将来への不安が消えない。新たな出会いを求め、マッチングアプリに登録したら……?! 素敵なパートナーとの再婚に至るまでのお話です。【あらすじ】バツイチ・子持ちという同じ境遇のリョウさんと出会い、告白までされたポケットさん。しかし彼は「まだ離婚していない」という驚きの事実を隠していました。傷つき、婚活に疲れ果ててしまったポケットさんでしたが……? もう傷つきたくない。婚活に疲れた私 マッチングアプリで出会い、「ぼくがポケットさんを支えたい」と告白したリョウさんは、まさかの既婚者でした。奥さんと別居しているのは事実でしたが、離婚が成立していなかったのです。 もし気づかずにリョウさんと付き合っていたら、事実上の不貞関係となってしまい慰謝料請求されるというパターンになっていたかもしれません。あまりの出来事に、深く傷ついたポケットさん。 もうこれで婚活は終わりにしよう、と心に決めます。できることなら、息子と新しいパートナーと穏やかな家庭を築きたいとずっと願っていましたが、息子と2人で幸せに暮らせればそれでいいと自身に言い聞かせるのでした。 そんなとき、アプリに新着メッセージが届いていることに気づきます。それは、リョウさんと同タイミングでマッチングしていた「やまさん」からのメッセージでした。写真を見る限り優しそうな雰囲気のやまさん。傷心のポケットさんにとって救世主となってくれるといいですね。 ポケットさんのマンガは、このほかにもInstagramで読むことができます。ぜひチェックしてみてくださいね! ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ポケット長男小4、次男3歳の兄弟のおかん。マッチングアプリで出会った旦那と子連れ再婚をして次男が誕生したステップファミリーです!インスタグラムで、マッチングアプリ体験談や過去の黒歴史などエッセイ漫画を投稿中。
2023年01月01日モデルのryuchellが広告塔を務める東京都の人権週間キャンペーンの新CM「あなたの色で生きよう。わたしの色で生きよう。」編が28日に公開された。東京都では人権尊重思想の普及高揚を図るため、「人権週間」である12月4日から10日まで人権週間キャンペーンを実施。「あなたの色で生きよう。わたしの色で生きよう。」をキャッチフレーズに掲げた2022年は、ryuchellと、東京2020パラリンピック開会式で「片翼の小さな飛行機」の物語の主人公を演じた和合由依さんが広告塔を務める。CMはラジオやテレビで4日から10日に放送。そのほか交通広告やメイキング動画が28日より順次公開されている。CMは、「私たちは同じ人間だけれど、個性も、価値観も、いろいろ。違いを認め合うことができれば、東京は、もっと生きやすい街になる。」というメッセージのもと、2人が個性豊かな出演者たちと共に撮影。撮影現場では、「テレビですごく見ていて、尊敬する人なので会えた時に幸せすぎて本当にうれしかったです!」という和合さんからryuchellへサプライズで手紙がプレゼントされるなど、和気あいあいとした姿が見られた。2人のコメントは以下の通り。――自分自身を「色」で例えると?ryuchell:レインボーです! 何色にでもなれるし、何色でも表現できると思っていて。さらにこれからも色が変わっていくと思うんですよね。これまでもryuchellという軸は変わらずとも、少しずつ変化していった、そいういう人生なので、これからもそう生きていきたいですね。今の色も決めつけたくないし、これからの色も決めつけたくない、いろんな色になれる可能性があるということでちょっと欲張りですが、レインボーです。和合さん:同じくレインボーです。この色って決めつけてしまうと、その時の自分の気分や、周りの状況、天気などで気持ちというのは左右されて、つまり自分の色も変化されますよね。色っていつでも変わっていくので、はっきりとしたこれ、というものはないです。――「自分らしく」いるための“マイルール”があれば教えてください。ryuchell:実は自分らしくという言葉が、自分の中で分からなくて。本当に個性的だよねとか、自分らしさを持ってるよね、とお褒めいただくことは多いんですけど、僕、この生き方しか知らないし、好きな服を着ているだけだし、そうしたら個性的だねと言われる。でも、個性的になりたいわけじゃなくて、好きな色や好きな服を選んでいるだとか、“好きな生き方”をしているんですね。そのような中で自分らしさというのは正直分からないですけれど、無理をしていなくて、自分の心が気持ちのいい生き方、というのは意識をしてます。気持ちのいい服装、気持ちのいいメイク、気持ちのいい人間関係、そういうことをちょっと意識すると、楽に、本当の自分で生きていける気がするので、そう意識しています。和合さん:私は、自分らしさのルールはもっていなくて、ルールを決めてしまったら、もう自分らしくいられることがなくなってしまうと考えていて……。じゃあ何とからしさって何なんだろうと考えてみたら“自然な姿がその人らしさ”につながっていると思っているので、特にルールとかはないと思います。何でもありだと思います。――CMをご覧になる方にメッセージをお願いします。和合さん:自分の色を見つけられなくても自分の「個性」はみんな持っているので、その時に色というのが見えなくても、時間が経った時には見えてくると思います。今つまずいていても未来というものを信じて進んでいってもらえたら、一番なのかなと思います。ryuchell:生きていると大変なこともいっぱいあると思うんですね。自分というものを大切にするために、つらい時ほど自問自答して。その中で何かを手放すこと、新しい何かことを掴むこと、そういう風な作業をしていってもいいですし、何よりも自分の心、自分の未来を大切にして生きていってほしいなと思います。そして皆さんにも、それぞれのあなたにしかない「色」を見つけて、進んでいっていただきたいなと思います。
2022年11月28日大好きな旦那さんのまーくんが突然亡くなってしまい、残された幼い子ども2人を抱えて生きていくことになったせせらぎさん。せせらぎさんの人生は、ここから大きく変わることになりました。まずは「絶対に幸せになること」、そして、ブログを書くことを決めました。ブログにはすべての思いを吐き出すことにしたのです。さらに、せせらぎさんはあることを目標にしました。その目標に、せせらぎさんは運命を感じずにはいられませんでした……。 旦那さんがこの世に生きた証を… ブログを始めたせせらぎさん。もちろん、スタート時は読者ゼロの状態でした。しかしそのときからせせらぎさんには決めたことがありました。 それは「本にする」ということ。 なぜなら、旦那さんのまーくんが忘れられるなんて……。そんな思いからでした。 まーくんという人がこの世にいたということを、まーくんが生きていたという証を残したいと思ったのです。 まーくんとせせらぎさんは映画を制作している会社で出会いました。2人で映画の宣伝デザインに携わることもありました。そんなせせらぎさんが、本を出して、それが映画になって、その映画の宣伝デザインをせせらぎさんが担当することができたら……。 せせらぎさんはこれを運命と感じ、目標に決めました。 まずは本にすることを目指すためにも、ブログを3年間毎日書き続けることに。そして全ての感情と出来事を残さず書くことにしたのでした。 ◇◇◇ 毎日ブログを更新するのはとても大変だと思います。しかし、残された自分が亡くなった旦那さんためにできることを見つけたことで、せせらぎさんには新たな生きる糧ができたのですね。家族、仕事、子育て、趣味など……人生の糧はひとそれぞれ。みなさんにとって生きる糧はなんでしょうか。著者:マンガ家・イラストレーター せせらぎ
2022年06月19日黒澤明監督の名作映画『生きる』をリメイクした映画『生きる LIVING』が、2023年3月31日(金)に公開される。黒澤明『生きる』イギリスを舞台にリメイク1952年に公開された映画『生きる』は、還暦直前に余命半年を告げられた役人が、人生を見つめなおす姿を描いた黒澤明監督の代表作。リメイク版の映画『生きる LIVING』では、第二次世界大戦後のイギリスを舞台にストーリーを展開する。『生きる LIVING』の主人公、ウィリアムズは、仕事一筋で空虚で無意味な毎日を送る中、余命幾ばくも無いことを宣告される。最期を知り、残された日々を大切に過ごしたい……、そう願うようになるウィリアムズ。それまでの自分の人生を振り返り、「生きることなく、人生を終えたくない」と静かに、しかし心の中は懸命に、熱く生きることを選んだウィリアムズの姿を描き出す。劇中には、黒澤明の『生きる』に登場する名シーンを彷彿させる、誰もいない公園での“ブランコ”シーンも。観るものの心に光を灯すような、感動の物語が紡がれる。ノーベル賞作家カズオ・イシグロが再構築リメイク版の脚本を手掛けたのは、小説『わたしを離さないで』などで知られるノーベル賞作家カズオ・イシグロ。監督はオリヴァー・ハーマナスが務める。ビル・ナイが主演主演は、『ラブ・アクチュアリー』『ナターシャの歌に』などで知られ、ジョニー・デップ製作・主演作品『MINAMATA−ミナマタ−』への出演も記憶にあたらしいビル・ナイ。仕事に明け暮れていた中、“余命半年”と告げられる主人公・ウィリアムズを演じる。その他、Netflix作品「セックス・エデュケーション」のエイミー・ルー・ウッド、『パーティで女の子に話しかけるには』のアレックス・シャープ、トム・バークなどが出演する。■主人公ウィリアムズ…ビル・ナイ公務員として空虚な日々を送っていたが、ある日「余命半年」であると宣告される。余命宣告を受け、自分の人生を見つめ直す。■マーガレット…エイミー・ルー・ウッドウィリアムズのもとでかつて働いていた同僚。第80回ゴールデン・グローブ賞、主演男優賞にノミネート第80回ゴールデン・グローブ賞にて、主演のビル・ナイが主演男優賞(ドラマ部門)にノミネート。すでに世界の映画祭で上映され、オスカー候補とも言われる映画『生きる LIVING』の、今後の展開も要チェックだ。〈映画『生きる LIVING』あらすじ〉1953年。第二次世界大戦後、いまだ復興途上のロンドン。公務員のウィリアムズは、今日も同じ列車の同じ車両で通勤する。ピン・ストライプ背広に身を包み、山高帽を目深に被ったいわゆる“お堅い”英国紳士だ。役所の市民課に勤める彼は、部下に煙たがられながら事務処理に追われる毎日。家では孤独を感じ、自分の人生を空虚で無意味なものだと感じていた。そんなある日、彼は医者から癌であることを宣告され、余命半年であることを知る―。彼は歯車でしかなかった日々に別れを告げ、自分の人生を見つめ直し始める。手遅れになる前に充実した人生を手に入れようと。仕事を放棄し、海辺のリゾートで酒を飲みバカ騒ぎをしてみるが、なんだかしっくりこない。病魔は彼の身体を蝕んでいく…。ロンドンに戻った彼は、かつて彼の下で働いていたマーガレットに再会する。今の彼女は社会で自分の力を試そうとバイタリティに溢れていた。そんな彼女に惹かれ、ささやかな時間を過ごすうちに、彼はまるで啓示を受けたかのように新しい一歩を踏み出すことを決意。その一歩は、やがて無関心だったまわりの人々をも変えることになる―。【詳細】映画『生きる LIVING』公開時期:2023年3月31日(金)出演:ビル・ナイ、エイミー・ルー・ウッド、アレックス・シャープ、トム・バーク原作:黒澤明監督作品『生きる』監督:オリヴァー・ハーマナス脚本:カズオ・イシグロ音楽:エミリー・レヴィネイズ・ファルーシュ製作:Number 9 Films
2021年12月19日「舞台を始めた当初は、この先仕事がどうつながっていくのかわからなかったけど、一つ一つその役を頑張っていました。だから、役を上手に演じられたかどうかの評価がもらえるのは次の仕事が決まったときだと思っていて、それは初舞台を踏んでからずっとそう。“この役がきたってことは、あの舞台が評価されたのかな”って、ようやく安堵できるんです」そう舞台人生を振り返ったのは、光GENJIのメンバーとしてデビューし、現在は俳優として舞台を中心に活躍している佐藤アツヒロ(47)。今年第一弾となる舞台は、音楽劇『プラネタリウムのふたご』(2月6〜7日、東京芸術劇場プレイハウスにてプレビュー公演を開催。〈大阪〉2月13〜14日、梅田芸術劇場メインホールにて公演。〈東京〉2月19〜23日、日本青年館ホールにて公演)。佐藤が演じるのは、星の見えない村にあるプラネタリウムの語り部だ。舞台の稽古を“学校”にたとえ、新作に臨むときの心境を語る。「毎日決まった場所に行き、時間も規則的。新学期のクラス替えのときにドキドキしたように、稽古初日は“今回のクラスはこれか!”ってワクワクするんです(笑)」また、稽古前に役を作り込まないことを心がけているという。「セリフは覚えますが、“決めていかない”ようにしています。演出家に違うものを求められたとき、作ってきたものが崩せなくて苦労することもあるし、何より自分で作ったものを自分で壊せる人じゃないとダメなんですよ。それを教えてくれたのはジャニーさんです。ほかにもたくさんありますけど」ジャニーズに話題がおよぶと、いっそう言葉に熱がこもる。「ジャニーズって、歌手、俳優、バラエティタレント、という決まった肩書がないんです。みんなが自分に合うジャンルで頑張って、一人一人が唯一無二の存在になれる。それって強みだと思います。たとえば僕自身、“舞台人”だとかこだわっていないからこそ、昨年末のクリスマスイベントで内海(光司)くんとまたローラースケートを披露したし。何者でもないからできるんです」「女性自身」2021年2月2日号 掲載
2021年01月25日11月25日(水)より東京国立近代美術館で開催中の『眠り展:アートと生きること』は、その名のとおり、眠りをテーマにした展覧会だ。生物にとって生きていくために欠かせない「眠り」を芸術家たちはどのように表現してきたのだろうか。2021年2月23日(火・祝)まで開催されている。展示風景より人類は、人生の約3分の1の時間という膨大な時間を「眠り」に費やしている。それだけ時間をかけているのにもかかわらず「眠り」の時間に何が起こっているのか、未だに解明されていない部分も多い。そんなミステリアスな「眠り」の世界は、芸術家にも多くのヒントやサポートを与えてきた。この展覧会は、そんな「眠り」についてゴヤやルーベンス、塩田千春や河原温など33名、約120点の作品を通して迫っていこうとするものだ。ちなみにこの展覧会は6つの国立美術館(東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、国立西洋美術館、国立国際美術館、国立新美術館、国立映画アーカイブ)の収蔵品を使った合同企画展でもある。これまで、合同企画展は2010年の『陰翳礼讃』、2015年の『No Museum, No Life? ―これからの美術館事典』と5年の1回のペースで開催されおり、今回が3回目の展覧会となっている。それぞれの館の収蔵品を活用することで、ジャンルも年代などの枠を飛び越えた幅広い展示が可能となった。フランシスコ・ホセ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス「ロス・カプリーチョス」より《睡魔が彼女たちを圧倒する》1799年一口に「眠り」といっても、様々な側面や要素を持っている。目を閉じるという動作、夢を見ること、夢から生まれた想像力や不安、死のメタファーとしての眠り、目覚めの前段階……。芸術家たちにより、それらのどこに重きを置くかは大きく変わってくるのだ。本展は、その眠りを7つの章に分け、さまざまな「眠り」を紹介していく。展示風景よりたとえば序章の「目を閉じて」の章は、瞳を閉じた状態の人物画ばかりが制作年代を問わず並んでいる。目を閉じるということの無防備さや、無邪気さ、見る人と見られる人との関係性など、いろいろなことを考えさせられる。展示風景より河口龍夫《関係—種子、土、水、空気》1986〜89年第4章の「目覚めを待つ」は、覚醒の前段階として「眠り」を扱っている。河口龍夫のインスタレーション《関係—種子、土、水、空気》は、麦やたまねぎなど30種類の植物の種子が30枚の鉛の板に閉じ込められ、壁にかけられた作品だ。床に置かれた金属管のなかに入っているのは、種子を発芽させるための土や水、空気だ。つまり、この作品は現在進行形で眠り続け、そして目覚めを待っているのだ。展示風景よりそして、第5章「河原温 存在の証しとしての眠り」は、その日の日付をキャンバスに書き込む作品で知られる河原温に焦点を当てている。彼は、“I GOT UP AT ◯◯”と、自分の希少時刻を絵葉書に印字し、友人たちに送り続ける作品でも知られたアーティストだ。自分の存在を証明するときに「起きる」という動作を採用した彼の作品は、ミニマムながら現在も強く私達に訴えかけてくる。さまざまな切り口で「眠り」にまつわる本展は、いままで私達が気づかなかった「眠り」の効用にも気づかせてくれそうだ。なお、カーテンやベッドを想起される展示室の設計デザインはトラフ建築設計事務所によるものだ。本展はサスティナビリティもテーマとして盛り込まれており、先日まで開催されていた「ピーター・ドイグ展」で制作した壁面の多くを再利用しているのも特徴のひとつだ。作品だけでなく、展示空間全体をしっかりと鑑賞しておこう。取材・文:浦島茂世【開催情報】『眠り展:アートと生きること』11月25日(水) ~2021年2月23日(火・祝)、東京国立近代美術館にて開催
2020年12月11日Netflix映画『#生きている』が9月8日(火)より配信されることが決定。あわせて本編映像とキービジュアルが公開された。本作は人気ゾンビ映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』やゾンビ×時代劇ドラマ『キングダム』など、新たなムーブメントを巻き起こしている“韓国ゾンビ・ムービー”の最新作。ゾンビ vs デジタルネイティブ世代を描くサバイバル・スリラーとなっている。主演を務めるのは、映画『王の運命 -歴史を変えた八日間-』でソン・ガンホとともにダブル主演を務め、『ベテラン』『バーニング 劇場版』などのヒット作で一躍注目を集めたユ・アイン。共演には、ドラマ『相続者たち』や『アルハンブラ宮殿の思い出』をはじめ、映画『7番房の奇跡』『沈黙、愛』などの人気作品に引っ張りだこのパク・シネが務める。公開となった本編映像は、いつものように学校にも行かず友人たちとオンラインゲームを楽しんでいた青年オ・ジュヌ(ユ・アイン)の平和な姿から始まり、そこに突如テレビから“凶暴化した人々が人間に襲いかかっている”という驚きのニュースが飛び込んでくる。外を見ると近隣マンション一帯はすでにパニック状態。恐怖と混乱で逃げ惑う人々の中に、オ・ジュヌは恐ろしい光景を目にしてしまい、この事態が想像を超えた惨劇に繋がっていくことに気が付いていく。公開されたキービジュアルでは、主人公のデジタルネイティブ世代の青年オ・ジュヌと、向かいのマンションに住む女性キム・ユビン(パク・シネ)が、力を合わせてサバイバルするシーンが切り取られている。Netflix映画『#生きている』9月8日(火)より独占配信開始
2020年08月25日「可愛いあの子と自分は何が違うんだろう?」そう考えたことはありませんか?もしかすると、周りから好かれるあの子は「隙」を作るのが上手なのかもしれません。そんな可愛らしい「隙」の作り方を教えちゃいます!上手に周りを頼る「1人でも生きていけそう」と言われてしまったあなた、なんでも自分でしっかりやらなくちゃと思っていませんか?ちょっと周りを見てみてください。完璧な人なんていません。みんなできないことは助け合っています。特に「隙のあるあの子」は人に頼るのが得意なんです。例えば、一緒に買い物へ行ってキッチン用品を買ったときなどに「これちょっと重いの。」なんてひと言だけ。持ってとは言わずに可愛くアピールしてみましょう。このようにただ「助けて」と頼るのではなく、少しのあざとさがポイントになります。もちろん持ってもらったら、笑顔でしっかり「ありがとう」と伝えることが大切です。全て完璧を目指さない女の子は気になる人とデート!となると、一段とおしゃれに気合いが入る人も多いと思います。でも待ってください。くるくるの巻き髪にぱっちりまつ毛、きらきらのラインストーンできめたネイル、たしかに可愛いですが、少しやりすぎだと思いませんか?あんまりにも完璧だと異性からも同性からも取っつきにくい印象を受けてしまうかもしれません。もちろん自分磨きはとてもいいことです。ですが「今日はネイルだけ」など極めるポイントは1つに絞りましょう。その方が自然なあなたらしさが出て、「隙」のある魅力的な女性になれますよ。また、季節にあったゆるめなファッションを取り入れてみてもいいですね。たまには自分を甘やかすそもそも「隙」がないのは自分にストイックすぎるからかもしれません。たまには、自分を甘やかしてみましょう。例えばダイエットなら、少しでも成果が出たらカロリーの低いおやつでお祝いするなど、時々自分にご褒美をあげてもいいですね。そうすると、気持ちの面からゆるい女性らしさが出てきて「隙」が生まれてきます。真面目で頑張り屋さんのあなた、なにかを頑張るのもいいですが、ほどほどに休憩もしてみてくださいね。いまを全力で楽しむ「隙」があってかわいい子って、なんだか危なっかしいところもありますよね。それは彼女たちは「未来のことより今」を大切にしていて「今が楽しいのが一番大事」と考えているからです。一見大人としてどうなの?と思われるかもしれませんが、これが結果的に周りからは無邪気で可愛らしく見えているのです。自分に「隙」がないな、と思ったら、まずは目の前のことを全力で楽しんでみてください。そうすると自然と笑顔も増えて可愛い自分になれますよ。「隙」を作るために気をつけること結局どうすればいいの?と思ったあなたへ。まずは、すべて完璧を目指さずにゆるく生きてみましょう。そして、頑張ったら自分へご褒美をあげてください。また、困ったら周りに可愛く頼って、笑顔で感謝も忘れずに。そして今を全力で楽しみましょう。すると気づいたら「隙」のある可愛い女性になっていますよ。
2020年06月26日人が生きていくなかで、すべてのことは「感じる心」から始まると言えるでしょう。「好きだから夢中になる」「不思議だから調べる」「お友だちと一緒に遊ぶのが楽しい」「仲よくしたいから相手を思いやる」など――。そして成長するにつれて、それらの思いが、勉学や仕事、生き方につながっていき、その人の人生を彩っていきます。だからこそ、子どもの頃に「感じる心」をしっかり育むことはとても大事なのです。忙しい日常のなかでも、子どもたちの「心」をやわらかく丁寧にすくい取ってあげるために親ができることを考えてみましょう。「感じる心」は学びにつながっている武蔵野大学、創価大学で教授を務め、現在は上級教育カウンセラーとして活躍する角田冨美子氏によると、「幼児期は出会ったものすべてに心を動かされる時期」なのだそう。そして、感じる心や感じる力は「感性」であるとしています。一般に幼児期は,日々の生活の中で,直接的・具体的な体験を通して豊かな心情・意欲・態度を培い,成長・発達を促していく。その際,幼児は,新しいこと,珍しいこと,楽しいことなど,様々な場面で「もの」や「こと」に感じて心が動き,表現する。この「感じる力」(感性)は,自然・もの・人とのかかわりの中で培われ,人間の情緒・情操を養い,豊かな人生を築くための大きな力となる。(引用元:CiNii|幼児期の感性を育てる(1)幼児期の感動体験と教師の役割)では、そもそも「感じる心」や「感性」とは何を意味しているのでしょうか。広辞苑による「感性」の定義は次のとおりです。外界の刺激に応じて感覚・知覚を生ずる感覚器官の感受性。感覚によって呼び起こされ、それに支配される体験内容。従って、感覚に伴う感情や衝動・欲望も含む。理性・意志によって制御されるべき感覚的欲求。思惟(悟性的認識)の素材となる感覚的認識。 少し難しい言葉が並んでいますが、つまりは思考力や知識、行動の源となる欲求を生むための力、「生きる力」と言えるでしょう。また、未就学児は「考える」よりも「感じる」ことに長けているのだそうです(右脳優位)。しかし、小学校に入学して知識を得るにつれ、考えること優先(左脳優位)に変化していきます。成長にともなう変化はもちろん必要で、とても重要ですが、左脳優位になる前に、いかに子どもたちの「感じる心」を育んであげられるかということも大切なのです。角田氏は、「子どもが深く感じ、心を動かされるような経験が、好奇心や探究心となり、それがやがて思考力を育み、知識や技能獲得への意欲になる」と話しています。幼児期に「感じる心」を育てることが、その後の「学び」につながっていくのですね。「感じる心」が育っている子どもの特徴は?学びにつながるのであればなおのこと、「子どもには感性豊かな人に育ってほしい」――親であればそう願う人は少なくないはず。では、「感性豊かな人」とは、どんな人のことでしょうか。子どもは、急に突拍子もない行動をしたり、常識外れの発言をしたり、大人からみたらハラハラすることも多いですよね。でも、これこそまさに自由な感性の現れです。この感情表現は「感じる心」の素直な発信で、自分らしさ、個性に直結しています。「感じる心」をまっすぐに育み、豊かな人生を歩んでいるすばらしい方がいます。さかなクンです。幼少期のエピソードをご紹介しましょう。きっと参考になるはずです。エピソード1:1ヶ月間、毎食タコ!小学生のさかなクンは、タコに夢中になり、毎週日曜は水族館で1日中タコ鑑賞。それでも、お母さまは嫌がらずにとことん息子に付き合い、言った言葉が「お母さんもタコがどんどん好きになってきたよ」。さかなクンはそれがとても嬉しかったことを、いまでも覚えているそうです。また、息子が毎食タコをねだると、お母さまは1ヶ月間毎日調理法を変えて、タコを食卓に並べてくれたのですって。 エピソード2:みんな一緒じゃなくてもいいんです魚一筋で学校の勉強はあまりしなかったというさかなクン。家庭訪問で先生から注意を受けて、お母さまが返した言葉がすばらしいです。「あの子は魚が好きで、絵を描くことが大好きなんです。だからそれでいいんです」「成績が優秀な子がいればそうでない子もいて、だからいいんじゃないですか。みんながみんな一緒だったら先生、ロボットになっちゃいますよ」そうですよね、みんな違って当たり前。 エピソード3:自分の好きなように描けばいい絵の才能を伸ばすために専門の先生の指導を提案されると、「そうすると、絵の先生とおなじ絵になってしまいますでしょ。あの子には自分の好きなように描いてもらいたいんです。いまだって、誰にも習わずに自分であれだけのものを描いています。それでいいんです」。こんなふうに母親に信じてもらえるさかなクンは幸せですね! 幼少期からとにかく好きなことに邁進するさかなクンの日々を支え、見守り、応援し続けたお母さま。ポイントは「子どもの意思や行動を肯定する声かけ」と「子どもが好きなことに熱中するためのサポート」だそうです。なんと、食材の魚は、さかなクンが観察しやすいように丸ごと一匹購入していたのだとか。子どもの強くまっすぐな欲求をいっさい妨げないのは、とても勇気がいることだったでしょう。親が子を信じる力はすばらしいですね。いまは好きなことで成功をつかみ、メディアで活躍中のさかなクン。魚関連だけでなく、楽器演奏や料理など “好きなこと” にどんどん挑戦し、「好きを深める力」を発揮して、豊かな人生を送っています。さかなクンのお母さまのように、「好きなことをまっすぐ伸ばしてあげたい」と思っても、徹底するのはなかなか難しいものです。もしお母さまが、「もっと勉強しなさい!」「毎日タコなんて無理に決まっているでしょう」なんて言っていたとしたら……さかなクンの人生は違うものになっていたのではないでしょうか。「感じる心」を育てるために親ができること朝日新聞DIGITAL「花まる先生公開授業」に取り上げられたことのある、作文倶楽部トトロ講師・岩崎美紀先生は、子どもたちの創造性について、「ひとりひとりの創造性を育てる土壌ができているアメリカ」に対し、「日本ではゴツゴツした創造性を早くから丸く収めようとするために、その芽をつんでしまう傾向がある」と話しています。たしかに日本では、人と違うことをするよりも、まわりの人と足並みをそろえたほうがいいと考える人のほうが多いかもしれません。しかし、それでは子どもの可能性を狭めてしまいます。そこで、子どもの「感じる心」を育むマインドフルネスをご紹介しましょう。マインドフルネスとは、“いま” の自分の心をあるがままに受け入れること。ストレスフルな現代では子どもにもマインドフルネスが必要だと言われています。イエナプランで注目される教育先進国オランダでも、最近は学校や子育てに取り入れらているそう。また、グーグルやインテルなど一流企業も、創造力や柔軟性などの能力を向上させるトレーニングとしてマインドフルネスを取り入れていますよ。心を整えることで、感性が磨かれるのです。親子で簡単にできるマインドフルネス、ぜひやってみてください。【親子でマインドフルネス:私の心の天気】子どもに目を閉じたまま座ってもらいます。「いまの〇〇ちゃんの心のお天気は?」と子どもに尋ねてください。「晴れ!」だけでなく「雨……」という日もあるでしょう。これは、自分の “いま” の心に素直に向き合うトレーニングになります。“いま” に向き合うと、自分を客観的に見つめることができ、雑念が取り払われるため、感性が研ぎ澄まされるのです。【親子でマインドフルネス:悩み事の小さな箱】まず、悩み事の箱をつくります。絵を描いたり、好きな色紙を貼ったり、箱づくりをまず楽しんで。就寝前に、「今日嫌なことあった?」「心配なことはない?」など、子どもに聞いてみましょう。「この箱に入れちゃおう!」と、嫌なことや心配事を箱に入れるふりをしてください。嫌なことや心配事が入った箱を部屋のすみに置いて、遠くから眺めてもらいます。これで、“悩み事は心の外に出た” というイメージになり、すっきりと明日を迎えられます。マイナス要素を箱に閉じ込めることで心がリセットされ、また新しい何かを感じることができるでしょう。子どもの心がざわざわしていそうなとき、このふたつのマインドフルネスはとても効果的です。自分の心に向き合えるようになることで、「感じる心」を素直に受け入れらるようになり、やりたいことにまっすぐ向かえる力が育まれます。家で親子一緒に遊び感覚で楽しめるのもいいですね。***「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではないと固く信じています。子どもたちがであう事実のひとつひとつが、やがて知識や知恵を生み出す種子だとしたら、さまざまな情緒やゆたかな感受性は、この種子をはぐくむ肥沃な土壌です。幼い子ども時代は、この土壌をたがやすときです。(引用元:レイチェル・カーソン 著, 上遠恵子 訳(1996),『センス・オブ・ワンダー』, 新潮社.)アメリカの生物学者レイチェル・カーソンさんの言葉が心に響きます。彼女は子どもが生まれつきもつ新鮮な感性のことを「センス・オブ・ワンダー」と呼び、その感じる心を保ち続けるためには、「一緒に感動を分かち合う大人が少なくともひとりはそばにいる必要がある」と言っています。親が子どものためにできることは、「そばにいて感動を分かち合ってあげること」なのですね。(参考)CiNii|幼児期の感性を育てる(1)幼児期の感動体験と教師の役割伸芽’s クラブ|子どもの知的好奇心を育みたい!子どもを伸ばすためにできること伸芽’s クラブ|完成を磨くことで得られる豊かな人生|子どものために親ができる教育を考える朝日新聞DIGITAL|山梨・作文倶楽部トトロ・岩崎美紀さん全身を目や耳にして山梨版 習いたい.ネット|コラム「岩崎美紀先生の作文教室」|第1回「感じる心(感性)」七田式藤井寺教室|【考える心と感じる心】その2レイチェル・カーソン 著, 上遠恵子 訳(1996),『センス・オブ・ワンダー』, 新潮社.さかなクン(2016),『さかなクンの一魚一会〜まいにち夢中な人生!〜』, 講談社.エリーン・スネル(2015),『親と子どものためのマインドフルネス』, サンガ.
2020年06月26日「年下、年上、同い年」どのタイプが自分の恋愛スタイルにはまるか考えたことありますか?恋愛のときめきも楽しみたい、将来への確実さもほしい。そんな願いを一緒にかなえられるのは年下?年上?同い年?それぞれの特徴から自分に合っているのはどんなタイプか見ていきましょう。年下の彼は、溢れるエネルギーと繊細さが化学反応して読めない面白さ体力と未来への時間がたっぷりある彼らは楽しいことにとことん時間を費やします。エネルギーが満ちていて、それにすら気づいていない若さが何よりも魅力です。会いに来てくれる体力や、根拠のない希望的観測がこちらを癒してくれますよね。でも、こちらが思っている以上に傷つきやすい繊細な面もあります。年齢が上というだけで、女性側だけが不安だとか不利だと感じがちですが、意外とそんなことはありません。そして、年の差なんて気にしない!という常識にとらわれないタイプは、「結婚」「出産」に対しての年齢の常識にもとらわれない自由さが持ち味と言えるでしょう。年上の彼は、頼りになる経験値こそ魅力年上の彼は、頼りがいや尊敬できる人生観など結婚を考えやすい相手ですよね。実際、年下の彼女を持つ男性は、頼られたいとおもっているでしょう。また、年上の男性は頼られることで自分を奮起させていたり、年下の彼女のエネルギーで頑張れているものです。彼の頑張っている面をしっかり見てあげることができるなら、本当の意味で頼りにされるのは女性側になるはずです。それと、女性側の年齢があがっても、年上男性と付き合うと「若い」扱いされます。単純ですが、かわいがってもらえることが女性の心のどこかをくすぐるのは事実ではないでしょうか。同い年の彼、とにかくフラットな関係。でも、どちらも味わえて楽しい!社会人になってから同じ年の男性と知り合うのは意外と多くないように思います。年齢がわからない状態で知り合って同じ年と知った時の面白さは、年上や年下にはない特別な感情です。共通項が多かったり、逆に同じ時代を生きてきたのにまったく違うことを教えあってみたりと話題がたくさんあります。対等でありながらも、様々な状況で、どちらかがお姉さん、お兄さん、弟、妹と変わり、楽しくお付き合いできそうです。今恋愛に求めているものイメージできる?今、恋愛を具体的にイメージすることはありますか?例えば、ドライブで立ち寄ったコンビニでコーヒーを買いに行くとしたらそれは自分?彼?買ってきたコーヒーを手渡されるとき、思いついた行きたい場所を彼に伝えられる?言い出せない?仕事も恋愛もしてきて、そして今自分がほしいものを与えてくれるのはどのタイプの男性なのでしょうか。同じ自分でも、その時の流れや状況で欲しているものは変わるものです。受け身のような攻めの姿勢で「たったひとつ」自分が求めていることを、自分に教えてあげてください。年下、年上、同い年の彼たちのそれぞれを考えてみましたが、自分の求めていることがわかると、自分にハマるタイプも自然にわかってきそうですね。
2020年03月10日こんなタイトルを見ると、一生ひとりで生きていくことを決める覚悟のように見えるかもしれません。でも、このコラムでは、ひとりでいることを推すのではありませんよ。誰といるとかいないとかに関係なく、まずは「ひとりで幸せになる」術を見につけておけば、より恋愛もうまくいく可能性が高い。そんな話を紐解いていきたいと思うのです。「幸せになりたい!」と強く願うのをやめて、今日、いまを「幸せだな」と捉えてみませんか?■ 相手がいれば幸せという誤解彼氏ができれば幸せになれる!結婚すれば幸せになれる!!まぁ、世の中そんなに甘くはないものです。彼氏がいても旦那がいても不幸な人はごまんといますし、逆に彼氏がいないアラフィフ独身で幸せオーラ全開の女性もいますよね。これ、なぜだと思いますか?「相手がいること=幸せ」だと思い込んでいると、彼氏ができたとき、結婚したとき、ちょっとした温度差で「あれ? なんか私が思っていた幸せと違う……」ということになりがち……。相手が「幸せにしてくれる」と思いこんでいると多々、こういう違和感に遭遇する羽目になってしまうのです。■ 同じ状況も「幸福度」は変わるたとえば喫茶店でひとり、コーヒーを飲んでいるとします。まったく同じ状況だったとしても、その場をどう過ごすかで、大きく幸福度が変わるのですよ。目をつむってコーヒーの説明書きを読みながら、おいしいと思うことに集中して味わうか、仕事のことを考えながら「来週あの仕事があっていやだな。そういえば上司が……」と考えて飲むか。両者ともに、同じコーヒーを飲んでいる状況に変わりはありません。でもその状況を、幸せに思う人と思わない人がいる。幸福度の差は、幸せへの感度によって決まるように思うのです。とはいえ、筆者も毎日毎日を幸せに思っているかと言われれば、これまた難しいところ。でも「幸せを探す」意識を、持つのと持たないのでは、少し気持ちの持ち方も違ってくるはずです。■ 幸せを多く感じる人のメリット幸せへの感度が高いと、ほんの小さな出来事でも幸せになれるもの。「空がきれい幸せ」「電車が空いてて幸せ」「○○さんが笑顔で挨拶してくれて幸せ」誰かになにかをされたときにも、自然と幸せになれれば、相手への感謝もしやすくなります。「ありがとう」と感謝されれば、大抵の人は嬉しいですよね。まずは、「誰かになにかをしてもらいたい」と誰かに求める前に「ひとりで幸せになる」よう意識してみませんか?「あなたの幸せ→だれかへの感謝→あなたへの好意」と変化があるケースも多いのです。■ おわりに幸せへの感度が上がれば、それだけ幸せになれるはずだと思いませんか?自身の意識だけで幸せになれるなら、こんなにいいことはないと思うのですが、そう言っている筆者だって悩めるひとり。イライラしているときはそればかりに頭が行ってしまったり、人のことを悪く思って腹が立つと嘆いたり……。なんで自分ばかりこんな不幸なんだ、なんて思ってしまうこともしばしば(笑)。でも、相手の言動・気持ちはそう簡単に変えられないけど、自身の気持ちは変えられる。そう思って、自身の軌道修正に日々奮闘中です。(恋愛コラムのプロ集団・5656/ライター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2020年01月06日彼が大好き!でも、気づいたら〝彼がいないと生きていけない…〟次第に彼中心の生活になってしまって苦しい…この状況から抜け出したいと悩む女性も少なくはないようです。しかし、一度依存体質になってしまうと、抜け出すのはなかなか困難です。では、どうしたら彼への依存から抜け出せるのでしょうか?今回は「彼への依存から抜け出す方法5選」をご紹介します。そもそも「依存」とは?広辞苑を引用すると「他のものを頼りに存在していること」とあります。つまり、自分中心ではなく、何かに頼って生活を送るという意味です。今のあなたにとって彼の存在が、自分の存在する理由になっているのでしょう。依存から抜け出す方法(1) 規則正しい生活を心がける規則正しい生活と言われると、何だか拍子抜けしてしまいますが、じつはこれが彼の依存から抜け出す最短ルート。彼中心の生活を送っていると、昼夜逆転になったり、連絡が来るまで食事を取らないといった状態になります。このままでは体調を崩してしまいかねません。さらに不健康な状態が続くと、彼への依存について向き合ったり正しく考えたりすることができなくなってしまいます。依存状態から抜け出すには、思い切った生活改善をする必要があります。〝朝起きたら朝食を取る〟〝夜はしっかり睡眠を取る〟日常生活では当たり前のことですが、依存状態から脱するには、これが最適な方法といえるでしょう。(2) 他人と関わりを持つ今までは彼のことで頭がいっぱいだったかもしれません。依存状態にあると他人とはなるべく関わりたくない、彼だけでいい!とふさぎ込みがちになってしまいます。人間関係を彼だけにすることは大変危険です。同僚や友人と食事したり連絡を取り合ったりすることを増やしていきましょう。外部からの空気を入れることで気分転換になりますし、依存心からくる深い落ち込みや悲しみから癒してくれる効果もあります。他人との関わりもあなたの日常生活には非常に大切なこと。彼の考え方や意見だけではなく、他人の意見や考え方にも広く耳を傾けた方が良いです。いろいろな世界を知ることで、今よりもっとあなたの世界が広がりますよ。(3) 趣味や目標を持つ趣味や資格取得など目標を持つことも1つの方法です。興味のあることなら何でもかまいません。彼のことだけでなく、あなた自身の人生についても目を向けて考えていきましょう。趣味や仕事など1つの目標を達成することは、必ず自信に繋がります。自信を持つことで依存状態による不安な気持ちや寂しさからも解放されていくでしょう。彼と一定の距離感を保つことができるうえに、あなたの明るい将来のためにもなるのでまさに一石二鳥です。(4) 自分なりのルールを作る彼に夢中になりすぎているなと感じたら、一度自分の中でルールを作ってみてください。例えば、“連絡は1日2回まで” や “会うのは週に1回”など。ルールが決まればあとは実行するのみ。マイルールを作ることで、彼との距離感や関係を見つめ直すことができます。その上で自分には何が必要なのかということも自然と分かるようになるでしょう。でもここで1つ注意点が。最初から厳しいルールを作ってしまうと守れなかったり、気落ちしてしまう要因になります。必ずがんばればできそう!と思える現実可能なツールを作るようにしてください。(5) あまり自分を追い詰めすぎない彼に対する依存を早くやめなきゃいけないと思うあまり、急に彼と連絡を取らなくなったり、全く会わなくなるなど、極端な行動をするのは控えてください。彼も驚いてしまいますし、誤解が生じてしまう恐れもあります。依存心はあなたの問題。でも、依存する自分を否定することだけはしないでください。そういう部分もあるのだと自分を受け入れて、少しずつ改善していきましょう。精神的に自分を追い詰めすぎてしまうと、かえって依存心が以前よりも増してしまい、もっと良くない方向に行ってしまいます。無理せず、ゆっくりと自分のペースで進めていきましょう。大好きだからこそ陥ってしまう依存。彼と長続きする恋愛を目指すならお互いに一定の距離を保てるように心がけましょう。依存から抜け出すことは決して簡単なことではありませんが、自分が変わりたいと心から思うなら、きっと変われるはずです。彼への依存心を捨て、自立心を育てていきましょう。あなた自身を大切に考えることも忘れないでください。
2019年12月16日時に、コミュニケーション障害と言われることもある、発達障害。「空気が読めない」「相手の気持ちがわかりにくい」などの特性は、人づきあいでのトラブルを招きやすく、「愛想が悪い」「気が利かない」など、性格の問題にされてしまうことも少なくありません。また、発達障害は男性に多いとされてきましたが、実は、大人になってから発達障害が表面化する女性は少なくありません。発達障害のこうした特性は、男性よりも女性同士のつきあいに重視されがちだからです。女性のコミュニティは、より「空気を読みあう」ことで成り立っていることが多いため、子どもの頃から女同士の友だちつきあいがうまくいかず、ずっと悩んできたという女性も多いそうです。女性の発達障害特有の生きづらさとは? どうしたら少しでも楽に生きられるのでしょうか?発達障害当事者であり、言語聴覚士として支援者でもある村上由美さんに、発達障害の女性特有のコミュニケーションにおける苦労や悩み、周囲とうまくつきあっていくためのポイントをうかがいました。お話をうかがったのは…村上由美(むらかみ・ゆみ)さん言語聴覚士。上智大学文学部心理学科、国立身体障害者リハビリテーションセンター学院(現・国立障害者リハビリテーションセンター学院)聴能言語専門職員養成課卒業。重症心身障害児施設や自治体などで発達障害児、肢体不自由児の言語聴覚療法や発達相談業務に従事。著書に『アスペルガーの館』(講談社)、『声と話し方のトレーニング』(平凡社新書)、『ことばの発達が気になる子どもの相談室』(明石書店)、『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に暮らすための本』(翔泳社)などがある。■女性の発達障害「就職、結婚、子育て…」人生の転機に生きづらさが表面化――今まで、発達障害は男の子が圧倒的に多いと言われてきました。実際、私が息子の療育センターに通っていた頃も(息子は自閉スペクトラム症)、グループのお友だちは男の子ばかりでしたが…。 村上由美さん(以下、村上さん):発達障害は男の子の方が発生率が高いとされ、療育センターなどに通う子も、男の子の方が圧倒的に多いのは事実です。その理由は、男の子に表れる発達障害の特性の方が見えやすく、問題視されやすい傾向にあるからです。例えば、ADHD(注意欠陥・多動性障害)の男の子の場合は、「多動性」や「衝動性」が目立ちます。教室で立ち歩いたり、衝動的に暴力をふるったり、周囲に迷惑をかける行動が多いので、早めに気づかれるケースが多いのです。――これが女の子だと、どう表れるのでしょう?村上さん:同じADHDでも、女の子の場合は「不注意」が目立ちます。ミスが多かったり不器用だったり、本人はできないことを悩むのですが、周囲に迷惑をかけるようなことが少ないので、問題が表面化しにくいのです。また、最近になって、そもそも発達障害の診断基準が少し男性寄りにできているのではないか? という議論も出てきています。男性と違って、女性の発達障害の場合は「受動型」の特性が多いので、現在の診断基準となる症状に当てはまりにくいのではないか、と。最近は変わりつつありますが、少し前の教育では、女性は控えめであることが美徳とされていました。「受動型」という女性に多い発達障害の特性と、社会が求める理想の女性像が重なり、さらに見えにくくなってしまった面もあると思います。そのため、発達障害の女性はひとりで悩みを抱えたまま、大人になってしまうケースも多いのです。――幼い頃から感じてきた違和感が、明らかな生きづらさとして表面化するのは、いつ頃なのでしょう?村上さん:就職、結婚、子育てなどの時期です。それまでの学校生活は、ある程度の枠組みが用意されていて、先生に言われた課題をこなしていれば、そこそこうまくやっていけるのですよ。でも、自分の意思を持って主体的に行動しなければならないライフステージにくると、うまくいかないことが増えてきます。また、特に女性は、結婚などのライフステージの変化によって役割が増大します。妻として家事をこなし、夫のサポートをし、義理家族と良好な関係を維持し、仕事をし、母親として子育てをし、園の父母会や学校のPTAの役割をこなし、ママ友やご近所づきあいもそつなくこなす…。さらに、介護まで加わってくるケースも! つまり、女性はものすごいマルチプレーヤーになることを求められるわけです。――確かに、結婚後、男性に比べると、女性は求められる役割の幅が広がる気がします。村上さん:でも、そもそも発達障害の特性として、複数の作業を並行して行うマルチタスクは苦手なのです。また、一般的に女性は「愛想がいい」「気が利く」「何でもそつなくこなす」ということがよしとされている風潮があり、家庭でも職場でも、煩雑で細かい仕事を任されるのは女性の方が多い傾向にあります。しかも、それをにこやかに、周囲へ気を配りながら行うことが評価されます。ですが、発達障害の特性はこれらとも真逆。男性よりも女性の方が、この特性が問題視されてしまうのです。不公平だと思いますが、残念ながら、ジェンダーの差があるのが現実なのです。――社会が求める、いわゆる「女性らしさ」が、発達障害の女性をますます苦しめているのですね。村上さん:さらに、男性より女性に対しては、生活のこと(家事全般)ができて当たり前という期待値が高いのです。それもまた、発達障害の特性とは真逆なのに…。加えて、日本の家事レベルはものすごくハイレベルですよね。子どものお弁当ひとつとっても、栄養のバランスを整えて、彩りもきれいに、さらに子どもが喜ぶように…と。さらに、おやつも園グッズも手作りで、などなど…!最近は、家事代行サービスを利用する方も増えてきましたが、ひと昔前は「そんなの子どもがかわいそう! 手抜きはダメよ!」というような風潮がありました。発達障害の方は基本とてもまじめなので、周囲の言葉通りに「全部やらなければ」と追い込まれてしまいます。でも、うまくできず、燃え尽きてしまうのです。■「できないこと」より「できること」 苦手から逃げる勇気――ちょっとマイナスな面ばかりうかがってしまいましたが、プラスの面はありますか?村上さん:見方を変えれば、その特性が良い方向に向かうこともたくさんあります。例えば、「空気を読まない発言が多い」ということも、「慣習にとらわれず、世の中の動きにあった提案ができる」というふうにとらえることもできます。もし今、生きづらさを感じている方がいたら、できないことではなく、できることに目を向けてください。もし、周囲にあなたを責めたり攻撃したりしてくるような人がいるなら、そういう人とは距離を置くのもひとつの手段です。また、自分を知ることもとても大切です。発達障害の人は、自分への信頼がとても低いという傾向があります。ですから、「自分がどれくらいできるか」という見積もりを、社会が求めている尺度では考えないこと。「がんばればできる」という見積もりは、実はすごく危険です。がんばり続けたら、たいていの人は燃え尽きてしまいますから。特に発達障害の人は、「がんばらなくてもできる」「がんばらなくても続けられる」というところを探っていくという発想が必要になります。――専門家などの相談機関とつながっておくことも大切でしょうか? 村上さん:相談機関とつながりを持つことは心強いと思います。お子さんが小学生なら学校のスクールカウンセラー、就学前なら保健センターなど、身の回りに専門機関はたくさんありますから、上手に人を頼りましょう。最近では、「自己責任論」がよく取り沙汰されるので、福祉などに頼るのは恥ずかしいことと思ってしまう方もいるかもしれません。でも、もともと人間はひとりでは生きられない生き物なのですから。診断を受けて合理的配慮を得るには、自分の障害を開示しなければならないので、抵抗がある方もいるかもしれません。しかし、それを上回るメリットはあると思います。まず、自分が楽に生きられることを探しましょう。診断を受けるのも、合理的配慮を受けるのも、自分が楽に生きるため。最近、楽に生きると言うと「なまけているんじゃないか?」などと非難される風潮もありますが、人生は修行ではないのですから。もちろん、がんばることは悪いことではありませんが、そもそも何のためにがんばっているのか? それは自分にとって大事なことなのか? そこをしっかり考えることも大切なのだと思います。■「生きづらい…」苦手が多いママ、3つのケースと対応法――村上さんが支援現場で、ママからよく聞く悩みはなんですか? また、それぞれ上手な伝え方や対応法を教えてください。村上さん:ママ友、子ども、夫、それぞれに対して、よく聞くお悩みを3つあげてみました。「これならできそうかな?」と思うものから、少しずつ無理ない範囲で試してみてください。ケース1:ママ友との雑談が苦手。何を話したらいいのかわからなく、その場にいるのが苦痛…。村上さんの回答:発達障害当事者にとって、実は一番難しいのが雑談です。話が飛んで主語がなく、時系列も変わる会話を文脈に落とすのは、定型発達の方には想像がつかないくらい、非常にハイレベルな作業なのです。これはもう、自分がどのくらいそこに参加したい状況なのかを見極めることが大切。社交辞令レベルの関係なら、ヘンなことを口走るよりも、黙っていた方が無難な場合も少なくありません。むしろ、人間観察のつもりで参加していても良いかもしれません。そのうちに、中には自分のつきあいやすい人が見つかるかもしれませんよ。ケース2:仕事や家事や学校の雑用が山積みで…。いつも余裕がなく子どもにあたってしまう。村上さんの回答:子育てにかかる手間は、以前よりずっと増えていると感じています。課されていることのすべてを完璧にするのは、まず無理と心得ること。得意と苦手を把握し、苦手なことには目をつむり、赤点ギリギリでいいと割り切りましょう。もし、子どもを相手に感情がエスカレートするようなら、トイレにこもる、近所を一周散歩するなど、クールダウンする方法を決めておきましょう。自分だけが背負い込まず、夫やほかの家族に頼り、周囲に助けてもらうことも大切です。ケース3:夫に対してつい感情的になって、いつも夫婦ゲンカに。自分の感情をうまくコントロールできない。村上さんの回答:感情的になるには、たいていステップ(段階)と一定のパターンがあります。家事がたまっている時、仕事が忙しい時など、自分がどういう状況で感情的になりやすいのかのフローチャートを作ってみると良いでしょう。そして、甘いものを食べるなど、自分がイライラした時に感情をうまく逃せる方法を、日頃からリストアップしておいてはいかがでしょうか。イライラしたときこそ、切り替えることを意識して。また、もともと夫婦は他人なので、気持ちをわかりあうのはとても難しいものだと思った方が気楽です。「自分を知ること」「できることに目を向けること」、これらは発達障害の取材をしていると、必ず言われる言葉です。そして、これは自分自身に対してだけではなく、他人を見る時も同じなのだ、と。「いろいろあるけど、でも、あの人のここはすごい」というふうに、常に人の得意なところ、良いところを見つける姿勢は大切だと感じるインタビューでした。次回は、もし身の回りに発達障害傾向のママがいた場合、どう対応するのが、自分のためにも相手のためにもベストなのか? お互いを尊重して生活していくための対応法についてうかがいます。参考図書: 『発達障害の女性のための人づきあいの「困った!」を解消できる本』 (PHP研究所)発達障害当事者である著者が、発達障害を持つ女性特有のコミュニケーションにおける苦労や悩み、問題の原因を解説し、周囲とうまくつきあっていくためのポイントを場面別に紹介。著者が医療や福祉、発達相談の現場などで相談を受けた中で、特に多かった日常の場面を取り上げ、うまくいかない原因と上手な伝え方や切り抜け方のポイントを掲載し、発達障害を持つ方の支援者や家族に知っておいてほしいことについて解説。※本記事は、発達障害と診断された方を前提とした記事であり、登場する例に当てはまる方がすべて発達障害とするものではありません。取材・文/まちとこ出版社N
2019年06月22日「1人で生きていけて何が悪い!」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。ひとりで生きていけそうな女性が男性に敬遠されたり、それが理由で振られてしまったりするのは何故か?と疑問を投げかけているトピ主さん。ひとりでも生きていける男女が一緒にいるのが本物の愛ではないか……と持論を展開し、「それなのになぜ、ひとりでも生きていけそうな女性は男性からの評判が良くないのでしょうか?」と問いかけています。「ひとりで生きられそうな女性への偏見」がある理由は?「それなりの職業に就けば(女性も)自分の生活費ぐらい自分で賄える」と主張しているトピ主さん。「女性が1人で生きていけるのは当たり前なのに、所詮女性は男性の助けなしでは生きていけないという偏見があるように思う」「随分と舐められたものです」等々、憤慨に近い表現も。この問題を考える際には、大きく2つのポイントがあるように思います。ひとつはご存知のとおり、これまでの時代背景です。女性が一人前に学ぶことができ、どんな仕事にも就ける社会はいつの時代もあったわけではなく、過去を振り返れば、女性は男性の庇護下に置かれるのが当たり前だった時代も長くありました。今でも完全に平等になっていない国は多いですし、日本も先進国の中では女性の地位向上がかなり遅れているというデータもあり、“今までどおり”の価値観を強く信じている人や「そういうもの」として問題に感じていない人が今も社会の中に一定数いることが、トピ主さんが偏見を感じるひとつの大きな理由だと思います。とはいえ、昔に比べれば教育や就職において等しい権利を得られる状況になっており、戦ってそういう環境を作ってきてくれた先人たちには感謝したいですよね。もうひとつは、「役に立ちたい」という普遍的な心理。仕事でもそうですが、誰かの役に立てると生きがいを感じて頑張れる、という人は少なくありません。恋愛でも「自分が役に立てていると感じたい」と考える人は、男女とも一定数います。「自分を頼りにし、支えとしてくれる女性」が側にいてくれると頑張る力が湧いてきたり、自分の存在意義を感じられたりする……という男性も少なからずいることが、そうした女性を好む傾向を生んでいると推測できます。「自分には女性を幸せにする力がある」と感じられることは、多くの男性にとって自信にもなるようです。従来は「女性は身の回りの世話をすることで夫や子どもの役に立ち、男性は外でお金を稼ぐことで女性と子どものために役に立つ」という関係性が一般的でした。しかし最近は女性も稼ぐ時代になり、お金以外の繋がりを見出している夫婦も出てきていますし、お互いに家事や育児を分担することで役立ちあう、という関係性も増えてきている。スローペースながら、少しずつ価値観は多様化してきていると言えるかと思います。「本物の愛」ってなんだろう?また投稿には、「女性がお金のために男性と一緒にいるのは本物の愛ではないと思います」という主張も。どんな理由であれ、女性が人生をかけてその相手のそばにいることを選び、また男性も“お金”という点で自分を頼りにしてくれることが嬉しいと感じているならば、それはそれで十分に必要としあえている関係、という見方もできますよね。それに、愛が「相手のために何かをすること」だとするならば、その“何か”はカップルごとに違っていてもいいのではないでしょうか。「お金を稼ぐことが相手のため」という夫婦もいれば、「相手のために自分の時間を使うこと」や「欠点や弱みを受け止めてあげること」を愛だと感じるカップルもいる。“本物の愛”の定義もカップルそれぞれで違う――と考えてみれば、ひとくくりにして語ることの無意味さに気付けるかもしれません。議論を大きくせず、個人単位で見ていこう「男性は〜女性は〜」という分析や議論は楽しいものですが、それを批判材料にしてしまうと敵対心が強まり、また新たな偏見を生むことも多く、お互いにとって良いことが少ないように思います。実際に異性と関わっていく際には、努めて“ひとくくり”にして考えず、個人単位で見ていくのがおすすめです。トピ主さんが今まで出会った男性の中には、「ひとりでも生きていけそうな女性」を好まない男性が少なからずいたのでしょうが、そうではない考えの男性も必ずいます。「私はそちらの人と仲良くしたい!」という気持ちをしっかり持っておきましょう。自立している女性を嫌う男性がいても、それが理由で振られたとしても、「そういう人とは合わないから、こちらからも遠慮しようっと」「自立している私は素敵だもの!」と自分が信じる価値観を貫いていってくださいね。偏見に縮こまることなく、かつ自分と違う考えの人を無用に批判することもなく自然体で生きていれば、いずれきっと自分の価値観を共有できる男性に出会えると思います。応援しています。(外山ゆひら)
2019年03月18日幸せな恋をしたい女子の皆さま、こんにちは。「恋愛・婚活研究所」主宰のにらさわあきこです。当研究所に寄せられる相談ごとは、つきつめると「未来に夢がもてない」というものが多いです。「私なんて」「~~しても…」という言葉の奥には、結局は、「何をしてもうまく行かない」という思いが隠れている気がします。そこで、今回は「未来に希望が持てなくなった時」「なんとなく生きづらいな」と感じたときにかみ締めてほしい考え方を書いておきたいと思います。「何のために」の答え最初に強く言いたいのは、「私たちは何のために生きているか」ということをしっかり意識してほしいということです。何のために――?「世の中をよくするため?」「幸せになるため?」「何かを成し遂げるため?」これらはすべて正しいように思えますが、実は2次的なものだと思います。こういう一見正しそうな目的を心に刻み込んでしまうと、苦しむときがやってきます。「正しいことをしているはずなのに」「世のために生きているのに」「目標を達成するためなのに」なんとなく、息苦しさを感じる…そんな人は、一度意識を正してみてほしいのです。機嫌よくいることこそ大事!では、意識するべき私たちの「生きる目的」とは何なのでしょうか?私は、「たった今」の「自分自身」の「機嫌をよくすること」に尽きると思います。「将来の~~のため」とか、「世のため」というのは、大切な意識ですが、それ自体、「今の自分の機嫌」をよくするため、もしくは「機嫌よさをキープするため」のツール・方法なのだと思うことはより大事です。人は誰でもそうですが、自分自身の「たった今」を良い状態にすること以外、必ずすべきことなどありません。無理をして、「将来の~~のため」に体を壊すようなことをしたり、他人の目線を気にしすぎる必要はないのです。「他人の目線」<「今の自分」恋愛について書く場合には、私自身も「愛され女子」などというワードをよく使います。「好かれるには」こうしたらいいとか、こういう話し方は「好感度が高い」などというデータも書いています。しかし実はその前提として、「人に好かれる自分になりたいという思いが自分の中にあり」「好かれる行動を取ることは自分を満足させる」から行うのだーーという順番をしっかり自覚しておいてほしいのです。つまり、「人に好かれるから」行動をするのではなく、人に好かれる自分になる行動を「自分が取りたくて」「その行動を選ぶことで自分が満足できる」という思いがあるから、好かれる行動を取るーーということを認識してほしいのです。逆に言うと、好かれなくていいと自分が思うなら、そんな行動を取る必要はないですし、その行動に振り回されて苦しい思いをするのなら、もっとする必要がないということです。他人に振り回されるのは本末転倒このようなことをなぜわざわざ書いているのかと言うと、「他人目線」や「世間の目」「謎の未来のミッション」に振り回されて苦しむ女性がとても多くいるからです。繰り返しますが、誰にとっても最も大切にすべきなのは、「今の」「自分」なのであって、「他人」でも「世間」でも「未来の自分」でも「未来の地球」でもありません。もちろん、それらも大切ですが、そのために自分を疲弊させるようでは本末転倒であるということなのです。とはいえ、「今の自分を大切にする」ってどうすればいいの?と思う人もいるでしょう。「私には夢があるから、努力を続けなければ」という声だってあるでしょう。自分を大事にするとは?私自身、「今の自分を大切に」「まずは自分だよ」などと言われてもピンときたことがありませんでした。しかし言葉を置き換えてみたら、すっと腑に落ちたのです。それが「機嫌よくいる」ということです。つまり、あらゆる指標を自分のその時の「機嫌」にすると、瞬間瞬間でベストチョイスができやすくなるし、自分を不当に苦しめる選択をすることが減ります。たとえば苦しい状況にあるときは「あれ、私の生きる目的&ミッションは機嫌よくいることだったハズ」と思えば、機嫌よい状態に戻る方法を真剣に考えられると思いますし(こういう動きをしてみてください)、「今の作業って、何のためにやっているんだろう」と感じたら、「そうそう、将来こうなると夢見ることが今の自分を満足させるからだった」と選択した理由に立ち返り、納得することができると思います。「未来<今」をしみこませるたとえば夜中にお菓子を食べるのがあなたにとって快楽ならば、無理にやめる必要はないですし、「そういう自分が嫌」という思いが勝れば、止めればいいのです。さらに「お菓子を食べ過ぎると朝胃が重くなるのよね~」と思うのならば、翌朝のために止めるというよりは、「翌朝苦しくない自分を選んだ今の私ってナイス」と今の満足を優先させて、止める選択をすればいい。未来は今のためにある「未来のために、今~~する」という考え方は、混乱を招きやすいです。というのも、私たちは「未来を今の地続きだ」と考えていて、今日の行いが明日に反映されると思ってしまうので、未来のために、今を使う習慣ができてしまっているからです。でも考えてみれば私たちって誰一人として、明日必ずしも生きている保証なんてないのですよね。確実なのは、「今このとき」しかありません。病気の人もそうでない人でも、明日…というよりも一秒後には、生きているかすら不確かです。だとすると、私たちが決められるのは「今」「この時」のことだけですし、行動をすべて今この瞬間に思い通りに行うことも難しいと思うので、できるのは「気持ち」や「あり方」を好きなようにすることだけ。
2018年11月18日仕事人間の市民課長・渡辺勘治が、胃がんを患ったことを機に、自らの人生を見つめ直していく黒澤明監督の傑作『生きる』。その初ミュージカル化が決定し、市原隼人が渡辺の息子・光男役でミュージカル初出演を果たす。【チケット情報はこちら】20代前半、ブロードウェイでミュージカルに興味をもちつつも、自らにはむかないとこれまでオファーを断ってきたという市原。今回そんな彼の背中を押したのが…。「30歳を超えたころ、自分が守りに入ったなと感じる瞬間があったんです。その時、すごく悔しくて、寂しくて、自分は何をやっているんだろうと。そこからもっと何かを掴みにいきたいという欲が出てきて。ただ実を言うと、これも1度はお断りしているんです。でも“俺また守りに入った!”と気づいて、追いかけるようにやることを決めました」その初ミュージカル作品が『生きる』であったことは、「素直に嬉しい」と市原は顔をほころばせる。「内容とは反するかもしれませんが、僕は見ていてとても興奮するんですよね。すべての人物が生き生きとしていて、映る世界がすべて楽しそうで、どの場面を見ても生活感や人間味が溢れんばかり。さらに一生懸命愛情を込めて息子を育て、その幸せを大切にし続けた父の想いが、胸の奥まで突き刺さってきて…。さらに今回はミュージカルということで、メロディという表現方法がより人の感情を動かすのだと、事前のワークショップを通して学びました」光男の父・勘治をWキャストで演じるのは、市村正親と鹿賀丈史のふたり。「それぞれ違う生き方をしてこられた方々だというのはすぐに感じられましたし、きっと出来上がる舞台もまったく違うものになると思います。ただ根本にあるものはおふたりとも同じで、ずっと何かを大事にし続ける、守り続けるものがあって、しかもその守り方がとても優しい。あと市村さんはとにかく楽しい方です。気がついたら市村ワールドに引き込まれていて、ずっと居たくなるほど(笑)。鹿賀さんは言葉は少ないですが、現場のすべてを見られている、とても真摯な方という印象です」市原にとってターニングポイントになりそうな舞台だが、観る者にとっても忘れられない感動の1作となりそうだ。「老若男女問わず、気軽に楽しめる舞台だと思います。それでありながら、生きることがより楽しく、より深くなる舞台。この機会を逃すのは本当にもったいないと思いますので、ぜひ劇場に遊びにいらしてください」ミュージカル「生きる」は10月8日(月・祝) から28(日)まで、東京・TBS赤坂ACTシアターにて。チケットの一般発売は6月9日(土)午前10時より。なお、現在、プリセールを実施中。受付は6月8日(金)午後11時59分まで。取材・文:野上瑠美子
2018年06月08日【元ホステスが語る男ゴコロの裏事情196】自分らしく生きたいけど「自分らしく」がよくわからないとか、ついつい他人と比べてうらやましく思ってしまう……など、どこか自分らしく生きられていないと感じてる人もいるはず。そこで今回は、自分らしく生きるために心がけたいことをいくつか考えていきましょう。■友達は選んで付き合う人生は周りの環境で決まる、とも言われています。少なくとも「友達」の存在は、私たちの人生に大きな影響を与えているはずです。交友関係が広いと、社交的でかっこいいと思われがちですが、筆者は広い「だけ」の交友関係は無駄だと思います。友達は選びましょうよ。「友達を選ぶなんてヒドイ!」と思う人もいるかもしれないけど、ちゃんと選ばないから、対人関係で無駄なストレスがたまるのではないでしょうか?誰とでも仲良くできる能力(?)は素敵ですが、嫌われたくないために八方美人になったり、「〇〇さんの近くにいないと私も悪口言われるのかな……」とヒエラルキー的なものに怯え、無理にグループに属して仲良くしたりしてる時点で、自分らしく生きられてないですよね?一緒にいても成長できない人、心地よくない人とは、別に無理して一緒にいる必要はないと考えてるんです。とはいえ、苦手な人に冷たくしろってわけではないですよ。オトナなので、お互いに気分悪くならないように最低限のマナーは忘れないこと、例えば、会ったら笑顔で挨拶するとかは必要ですからね。(余談ですが、筆者は、顔見知り程度の相手を簡単に「友達」呼ばわりする人ほど信用しません)■自分で自分を責めない「なんであの時もっとこうしなかったんだろう、だから自分はダメなんだ」とか「どうせ自分なんて愛されるに値しない」など、無駄に自分を責めてる人、いませんか?何かうまくいかなかった時など、まずかった点を反省して改善するのはすごく大事なこと。ですが、責める必要はないと思うんですよね。だって、本当に問題があったら、他人がそう言ってくれますから。自分を責めるくらいなら、なぜこれはうまくいかなかったのかと原因を探したり、他の方法を見つけたりしたほうがいいですよ。自分らしく生きたいのであれば、無駄に自分を責めないこと。自分で自分を愛してあげなかったら、誰がそうしてくれるでしょうか?■大切にしてくれない人とは離れる自分を大事にすることは何より重要です。そして、あなたを大切にしてくれない人とは離れるべき!愛情を注いでもスルーするような相手と一緒にいたって幸せなんて感じないでしょう?そんなんでは心が荒みますよ。「相手に愛されないのは、自分に価値がないからじゃないか?」って考えてしまう人もいそうですけど、価値がないと思い込んでいる時点で自分を大事にできてないですよね?世の中にはたくさんの人がいるっていうのに、その人じゃないとダメな理由ってなんです?そんな相手と一緒にいても良い関係なんて築けやしないですよ。大事にしてくれない人は、別にあなたの人生に必要ないでしょ?ちゃんと愛して、慈しんでくれる相手と一緒にいたほうがいいと思います。■終わりに自分らしく生きるためには、まず、自分を信じて大事にすることが大切です。自分の心の声に耳を傾けたり、大切なペットやぬいぐるみをかわいがるように、自分自身をそっと抱きしめてあげたりしてくださいね。
2018年05月02日男女の共通点って、ないようでいくつかあって、たとえば、自分がなにをしたいのかわからないという気持ちって、とくに若い頃は男女ともに持つ気持ちだろうと思います。自分を持て余してみたり、男子だとエッチしたいという気持ちを持て余してみたり、女子だと自分の色気を持て余してみたり・・・・・・みたいな「持て余す感覚」というか「なにかをやりたいんだけど、それがなにかがわからない」とか、それゆえ「どこにも行けない感覚」というか、こういう感覚って、男女に共通するものだろうと思います。■■じぶん探しの旅の終着駅そういう男女がやがて歳を重ねたときに(30歳とか40歳とかになったときに)、それなりに、こんなふうに生きていくといいんだとわかる人と、わからない人にハッキリ分かれます。自分なりにこんなふうに生きていくといいんだと分かる人の特徴って、たいていの場合、自分の適職を知ったということが挙げられます。つまり若い頃のいわゆる自分探しって、自分の適職を知ってそこにたどり着くと、自然と自分探しの旅の終着点にたどり着くことが多いということです。*仕事というものは、自分に向いているとか向いていないとかに関係ないと言う人もいますが、やっぱり漠然とではあってもやりたい仕事がある人に、それ以外の仕事をすすめるのって、なんかちょっと違いますよね。たとえば、女子アナ志望者に「弁当屋さんで弁当を作る仕事もよくね?」と言ったところで・・・・・・ってことです。なので、自分探しって、自分に向いている仕事に就ける(あるいは仕事以外のなんらかの向いていることができるようになる)というのがポイントであるはず。■■ものすごく大変な場所に行く方法では、自分の適職を知ろうと思えばどうすればいいのかといえば、それは「できることを増やしていくこと」です。女子アナを目指す人が早口言葉を言えるようになったというのも、「できることを増やす」ことですが、そういう職業的なスキルだけじゃなくて、日常生活におけるあれこれ(いわば、他人が見たら取るに足らないと思うかもしれないあれこれ)の中で「できることを増やす」ということ。*マカロニサラダが作れるようになったでもいいし、遅刻しないようになったでもいいんです。もう少しガイネン的なことを言うのなら、怒らなくなったでもいいし、ヘンに恥ずかしがることがなくなったでもいいです。なんでもいいから、できることを毎日1つずつ増やしていくと、自分で自分のことを少しずつ肯定的に見ることができるようになります。この自己肯定感が新しい自分を見せてくれて、たとえば自分にとっての適職が見えてきて、未来に対する漠然とした不安が消えてくれて、自分に自信を持てるようになり、モテるようになります。*未来の自分の気持ちなんてわからないし、そういうものに対して約束することも、それを信じることもむずかしいけれど、いま具体的になにかできなかったことができるようになった、ということの繰り返しはできますよね。メイクが上手にできるようになったとか、靴をそろえて玄関に置くようになったとか、こういう小さなことって、できそうでしょ?モテるとか、自分を探す(知る)という漠然としていることって、「ものすごく大変なこと」のように見えるかもしれないけど、そして実際にしばしば大変だけど、ものすごく大変な場所に行こうと思えば、小さな「できる」を、1つずつ丁寧に積み上げてあげる――これだけのことをやると、そこに行けるんです。これなら、あなたにもできそうでしょ?(ひとみしょう/文筆家)【今夜はちょっと、恋の話をしよう】(ハウコレ編集部)
2018年03月27日ストレス社会に生きる私たちは、いつだってお疲れモード…。職場や家庭で、何かしらの悩みを抱えながら生きているのではないでしょうか?そんな今こそ「ストレスフリー」に生きるべき!ストレスフリーに生きるコツは、“ありのまま”を受け入れることです。自分のありのままを受け入れて、あなたの持つ魅力を上げましょう!悩みっぱなしの毎日にうんざりしていませんか?誰しも、大なり小なり悩みはあるはずです。そして、悩みのせいで常にイライラしながら過ごしていると、家族や恋人に八つ当たりしてしまうことも…。結局、自己嫌悪に陥るというスパイラル…。もう、イヤ!そんな今こそ、「ストレスフリー」に生きましょう!同じ毎日でも、少し視点を変えるだけでハッピーに過ごせるものなのです。ストレス社会で生きる自分をいたわりながら、魅力アップを狙いましょう!1. 100点でなくてもいいじゃない!いつでも完璧、100点満点を目指すのは今日で終わりにしましょう。完璧主義でストイックに生きている人は、確かにカッコイイし尊敬できるけれど、いつでも近くにいたいかと聞かれると…。ん~、ちょっと疲れてしまいますよね。もしあなたが、仕事も恋愛も人間関係もすべて完璧でありたいと考えているなら、一度心をリセットしてみて。満点のあなたより、合格点のあなたの方が不思議と魅力的に見えるものなのです。知らず知らずの内にまとっていた話しかけづらい雰囲気を捨てることで、リラックスしたあなたの元へ人が集まることでしょう!2. 他人の評価を気にしないこれをしたらどう思われるだろう?ここでは話を合わせておくべきかな…。そんな風にいつもびくびく他人の評価を気にするのは、一旦お休み。あなた自身の考えで動き、あなた自身の言葉で話してみましょう。自分のしたいことを我慢したり、言いたいことを飲み込んだりするのは、ストレスとして自分の中に溜まっていきます。そうしていると、その内に自分では抱えきれなくなって爆発するしかありません。自分をいたわる気持ちで、今まで抑えていた気持ちをほんの少しだけでも表してみましょう。周りの人は、あなたの新しい一面を知って魅力的だと感じるはずです。3. 苦手な人とは距離を置く誰とでも仲良く、楽しく過ごせたら、私たちのストレスはずいぶん軽くなるはずです。しかし、なかなかそう上手くはいきませんよね。どこに行っても、苦手なタイプの人はいるものです。苦手な人と一緒にいると、イライラしたり笑えなくなったりします。ここはスパッと割り切って、苦手な人とは距離を置きましょう。無理に話を合わせたり、我慢して一緒にいる必要はありません。もちろん、職場の人なら嫌でも関わらないといけない場合も出てきますが、それは仕事と割り切って!仲良しこよしでなくても仕事は進んでいくもの。苦手な人と距離を置くだけで、心がすっと軽くなることを感じられるはずですよ。4. 選択肢を減らす私たちは、さまざまな選択を繰り返しながら生きています。そして、選択肢が多ければ多いほど、決断することがストレスになってしまいます。どれを選ぶべきか悩んだときは、子どもの頃を思い出してみるとよいでしょう。欲しいもの、したいこと、楽しい方など、自分が望むものを選んでいたはずです。欲しいのか、欲しくないのか。やりたいか、やりたくないか。楽しいか、楽しくないのか。選択肢をシンプルにすることこそ、ストレスフリーに近づくコツです!5. ありのままを受け入れるあの子みたいに可愛かったら…あんな風に振る舞えたら…。大人になるにつれて「どうせ私なんて」と自分を蔑むことが増えてはいませんか?それでも、あなたはそのままで美しいということを忘れないで。自分のありのままを受け入れること。それには自分と向き合う勇気が必要です。まずは、今まで自分を納得させるためにしてきた言い訳を捨てて、ゆったりと構えることです。背伸びはやめて、あまり無理はしないように。ありのままを受け入れることで、求めるものや見える景色も変わってくるのです。6. 物事に白黒つけない何でも白黒つけなきゃ気が済まないようでは、素敵な女性にはなれませんよ。そういう生き方は、サバサバしているとか、自分の意志があるというのとはまた少し違うもの。世の中には、白黒つけるのが難しい物事が多く存在します。無理やり分類しなくても、グレーゾーンがあったっていい!むしろ、その曖昧さを楽しめるようにならなくちゃいけません。白でも黒でもなく、グレーもあるんだと広い心を持つことで、凝り固まった考えが溶け出してくるはずです。その内に抱えなくてもよかったストレスから解放され、柔らかい雰囲気をまとえるようになります。ストレスフリーに生きよう!今日明日でストレス社会から解放される、なんてことはありません。それでもここで生きていかなくてはならないのなら、こちらの意識を変えるしかないのです。できない自分も、苦手な人と上手く付き合えない自分も、受け入れてあげましょう。それは、諦めているのでも、サボっているのでもないのです。お疲れ気味の自分にムチを打つのは可哀想です。ゆるく、決して無理はしないで、ストレスフリーに生きましょう!そうしていると、自然と魅力も上がっていくのです。
2018年03月03日