展覧会「奇想のモード装うことへの狂気、またはシュルレアリスム」が、東京都庭園美術館にて2022年1月15日(土)から4月10日(日)まで開催される。“奇想”を軸に迫る「シュルレアリスムとモード」「奇想のモード装うことへの狂気、またはシュルレアリスム」は、現代の人びとから見た“奇想”をテーマに、シュルレアリスムの感性に相通じるモードのアイディアや美の表現に迫る展覧会。16世紀のモードを示す歴史的なファッションプレートから、現代アートに至るまで、幅広い作品が集結する。超現実主義を意味するシュルレアリスムは、“無意識”の表現を追求する20世紀最大の芸術運動。斬新な表現の数々を生み出したシュルレアリスムは芸術の枠を超え、人々の意識の深層にまで影響を与えた。モード界もその例外ではなく、革新的な意匠を生み出し、時代を先駆けようとする優れたクリエーターたちの表現はシュルレアリスムの理念と重なる部分がある。デザイナーたちがモードにシュルレアリスムからの影響を反映させる一方で、シュルレアリストたちは帽子や靴、手袋といったファッションアイテムを着想源にして、絵画や写真、オブジェといった作品を制作するなど、モードとシュルレアリスムは相互に影響し合ってきた。エルザ・スキャパレッリ“ギリシア神話”モチーフのケープ中でも、サルバドール・ダリなどシュルレアリストたちと親交のあったエルザ・スキャパレッリは、シュルレアリスムの文脈で生み出された特異な感覚を、モードの世界に積極的に取り込んだデザイナーだ。会場には、馬車で天空を翔けるギリシア神話の神・アポロンをきらびやかな刺繍で表現したエルザ・スキャパレッリ《イヴニング・ケープ》などを目にすることができる。マルタン・マルジェラの額縁ネックレスなどもまた、エルザ・スキャパレッリの他にも、トロンプルイユ=だまし絵的なイラストを取り入れた衣裳や、内側と外側の意識を反転させたデザイン等、シュルレアリスムを契機として出現したユニークなファッションが生み出されている。会場では、マルタン・マルジェラが手がけた、額縁を首にかけてまとう《ネックレス》や、目のアートワークを大胆にあしらったハリー・ゴードンの《ポスター・ドレス》なども登場する。【詳細】展覧会「奇想のモード装うことへの狂気、またはシュルレアリスム」会期:2022年1月15日(土)~4月10日(日)会場:東京都庭園美術館(本館+新館)住所:東京都港区白金台5-21-9休館日:毎週月曜日 ※ただし3月21日は開館、3月22日(火)は休館開館時間:10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)観覧料:一般 1,400円(1,120円)、大学生(専修・各種専門学校含む) 1,120円(890円)、中学生・高校生 700円(560円)、65歳以上 700円(560円)※( )内は20名以上の団体料金※小学生以下および都内在住在学の中学生は無料※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳持参者とその介護者2名は無料(手帳の提示が必要)※教育活動として教師が引率する都内の小・中・高校生および教師は無料(事前申請が必要)※シルバーデーおよび家族ふれあいの日の割引は、当面の間休止※オンラインによる日時指定予約制【問い合わせ先】ハローダイヤル TEL:050-5541-8600
2021年12月11日展覧会「くらもちふさこ展」が、東京の弥生美術館にて2022年1月29日(土)から5月29日(日)まで開催される。漫画家くらもちふさこの画業を辿る初の単独展覧会「くらもちふさこ展」は、『いつもポケットにショパン』や『天然コケッコー』などのヒット作を生み出してきた少女漫画家・くらもちふさこのデビュー50周年を記念して開催される、初めての単独展覧会。初期から最新作まで、代表作を中心とした原画、雑誌、単行本など約400点を通して、50年にわたる画業を辿る。ラブストーリーの少女漫画で『別冊マーガレット』看板作家にくらもちふさこは1972年にデビュー。デビュー前から「自分にはSFやスポーツものは向いていない、恋愛ものでいこう」と決めていたくらもちは、初連載『おしゃべり階段』や『東京のカサノバ』『A-girl』『海の天辺』などのラブストーリー漫画でヒット作を次々に生み出し、1970年代から80年代にかけて『別冊マーガレット』の看板作家として活躍する。中でも、『いつもポケットにショパン』はくらもちの人気を一気に押し上げる出世作となった。その後も1994年発表の『天然コケッコー』が第20回講談社漫画賞を受賞、2010年に発表された『花に染む』が第21回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞するなど、常に第一線で少女漫画を描き続けている。 2018年には、NHK連続テレビ小説「半分、青い。」の作中に『いつもポケットにショパン』などくらもちの作品が登場し話題を呼んだ。初公開のカラーページや描き下ろしメッセージ会場には、くらもちが手がけた名作漫画の原画が一堂に集結。これまで展示されたことのない貴重なカラーページなどの初公開原画も多数展示される。また、会場限定で目にすることのできる、くらもちの描き下ろしメッセージにも注目だ。グッズやコラボドリンクもさらに、展示に加え、展覧会オリジナルグッズやコラボレーションドリンクも用意。くらもちふさこのカラー原画やくらもちのコメント、くらもちと漫画家・聖千秋の対談を収録した画集も展覧会に合わせて発売される。【詳細】デビュー50周年記念 くらもちふさこ展―デビュー作から「いつもポケットにショパン」「天然コケッコー」「花に染む」まで―会期:2022年1月29日(土)~5月29日(日)※会期中、会場構成は変えずにカラー原画、一部作品の展示替えあり。Ⅰ期/1月29日(土)~2月27日(日) Ⅱ期/3月2日(水)~3月27日(日)Ⅲ期/3月30日(水)~4月24日(日) Ⅳ期/4月27日(水)~5月29日(日)会場:弥生美術館住所:東京都文京区弥生2-4-3開館時間:10:30~16:30(入館は16:00まで)休館日:月曜日 ※ただし4月26日(火)は休館、5月2日(月)は開館料金:一般 1,000円/大・高生 900円/中・小生 500円※竹久夢二美術館も観覧可能。※入館にはオンラインによる事前予約(日時指定)が必要。※会期、休館日、開館時間は変更になる場合あり。■画集『THE くらもちふさこ』(仮)発売時期:2022年1月発行:集英社【問い合わせ先】弥生美術館TEL:03-3812-0012
2021年12月09日映画『梅切らぬバカ』フレンドリー上映がスタート!シネスイッチ銀座で毎週月曜10:10~Upload By 発達ナビニュース加賀まりこさん演じる老いゆく母と、塚地武雅さん演じる自閉症の息子「忠さん」が地域との交流を通じ、自立の道を模索する姿を描いた 映画『梅切らぬバカ』。シネスイッチ銀座では11月29日(月)より毎週月曜10:10からフレンドリー上映をしています。フレンドリー上映では、通常の上映環境よりも場内照明を明るくし、音響は控えめにして上映しています。上映中に席を立ったり、声を出してもOK、途中の入退出も自由です。映画館に行くのが不安だった方もぜひ、チェックしてみてください。【京都国立近代美術館】『CONNECT⇄_』~つながる・つづく・ひろがる~2021年12月19日(日)まで開催Upload By 発達ナビニュース文化芸術を通して共生社会や多様性について関心を深めることを目的とした作品展『CONNECT⇄ 』。2回目となる今回は、「障害のあるなしに関わらず、さまざまな感性・特性を持つ人たちが芸術や文化、歴史に気軽にアクセスし、さらに参加した人たち同士がつながり合い、気づきを与え合う」という1回目のコンセプトを引き継いでいます。今回は、それを発展させたものとして「つながる、つづく、ひろがる」をテーマに、場所・時間・感性などのさまざまな“へだたり”や“ちがい”を越えてつながりあうことを目指しています。会期中は美術館、劇場、図書館、動物園などを会場に、展示やワークショップ、動画配信などを実施しています。さまざまな角度から共生・多様性について考えみませんか。〈詳細〉【期間】:2021年12月2日(木)~12月19日(日)【会場】:〔京都市岡崎地区〕京都国立近代美術館、京都市京セラ美術館、ロームシアター京都、京都市動物園、京都府立図書館、京都市勧業館みやこめっせ、kokoka 京都市国際交流会館〔京都市内その他〕京都文化博物館、京都芸術センター〔京都府内〕山城・南丹・中丹・丹後地区会場【入場料】:無料【主催】:文化庁、京都国立近代美術館【共催】:京都府、京都市、京都新聞【特別協力】:NHK 京都放送局『知的障害のある人の自立のためのコインケース』株式会社夢育て&NPO法人ユメソダテが開発Upload By 発達ナビニュース「数字として金額の大小」は分かるのに、「硬貨の種類・枚数の情報」を数字に変換することが難しく買い物ができない。知的障害のある人の中には、このように「自分でお金を扱うことができない」という困りごとを抱えている人がいます。その困りごとを解消するために、株式会社夢育て&NPO法人ユメソダテでは『知的障害のある人の自立のためのコインケース』を開発しました。コインケースは、左から百の位、十の位、一の位と並び方が整理されていているので硬貨の種類・枚数が視覚的に分かりやすく、金額への変換がしやすいというのが特徴です。障害のある人だけでなく、これからお金の扱い方を学ぶ小さなお子さんなど、幅広い世代の方にも使いやすいこれから注目のコインケースです。年11月22日(月)~2022年1月14日(金)Readyforにてクラウドファンディングをしています障害のある子や医療的ケアの必要な子の成長を記録できる育児ノート「cocoe(ココエ)」、オンラインショップで販売中Upload By 発達ナビニュース「少しずつ成長はしているのに…」成長の目安となる言葉やグラフが胸に突き刺さり、つらくなってしまった。育児ノート「cocoe(ココエ)」は、障害のあるお子さんを育てるお母さんのそんな経験から生まれました。この育児ノートは A5サイズ6穴バインダー型。成長の記録は一般的な「標準」や「平均」を基準とするのではなく、自由に記すことができます。また、専用リフィルは、一般的な育児ノートにある身長体重の記録、日々の記録などだけでなく、薬の記録、入院・既往歴/生育・教育歴、サポートしてくれる人・病院・施設、などさまざまな種類が用意されています。リフィルを好みや、一人ひとりの成長度合いや特性に合わせてカスタマイズすることができます。また、バインダーなので、必要に応じて療育園や病院などへの情報のシェアにも役立ちます。誰かと比べるのではない、わが子のための世界に一つの育児ノート「cocoe(ココエ)」はオンラインで購入することができます。ダウン症のある書家・金澤翔子さん展覧会「つきのひかり」2021年12月22日(水)〜六本木ヒルズ・森アーツセンターギャラリーにて開催Upload By 発達ナビニュース金澤翔子さんは、5歳から筆を持ち20歳で書家としてデビューしました。「元気とハッピーと感動を、心をこめて」その想いで書かれる彼女の作品は、日本だけでなく世界からも注目されています。NHK大河ドラマ「平清盛」題字担当や国連本部での日本代表スピーチなど、活動は多岐に渡ります。東京2020オリンピック・パラリンピックでは公式アートポスター制作アーティストとしても活躍しました。展覧会「つきのひかり」ではこれまでの代表作を一堂に集め、初公開の新作も展示します。彼女の集大成であり、新たな一歩となる展覧会、ぜひご覧ください。〈詳細〉【期間】:2021年12月22日(水)〜 2022年1月8日(土)【開館時間】:10:00~20:00(最終入館 19:30)【会場】:森アーツセンターギャラリー(東京都港区六本木6丁目10−1 六本木ヒルズ森タワー52階)【観覧料】:「前売りチケット」一般 2,100円高校・中学生 1,000円小学生 500円※小学生未満無料「当日窓口」一般 2,300円高校・中学生 1,100円小学生 600円※小学生未満無料※全日日時指定制※障害者手帳をお持ちの方は、ご本人と介助者1名まで入館無料【主催】:金澤翔子事務所/電通【パートナー】:シナリー化粧品/株式会社SGC【パートナー・制作協力】:長谷工グループ第5回福島県障害者芸術作品展「きになる⇆ひょうげん2021」2022年1月23日(日)まで開催。福島県[はじまりの美術館]Upload By 発達ナビニュース福島県にあるはじまりの美術館で開催されているこの作品展では、「きになる」をひとつの基準にした作品の数々が展示されています。作品の全ては福島県内から公募されたもの。会期中には全盲の美術鑑賞者・白鳥建二さんとの鑑賞会(2021年12月11日(土)、12月12日(日)予約制)、岡山県早島町にある生活介護事業所「ぬか つくるとこ」の代表がゲストのオンラインでのトークイベント(2022年1月22日(土)17:00〜19:00)も開催。最終日2022年1月23日(日)は、表彰式、受賞者トークを予定しています。「どうしてこの表現が生まれたんだろう」「作者は何が気になったんだろう」「とにかくなんだか気になる」など、作品を見る人にとってきになる作品がきっとあるはずです。作者のこと、作品の生まれた経緯を想像することで、新たな日常の視点が見つかるかもしれません。ぜひ足を運んでみてください。〈詳細〉【期間】:2021年11月20日(土)~2022年1月23日(日)※火曜休館、2021年12月30日(木)~2021年1月4日(火)休館【開館時間】:10:00〜18:00【会場】:はじまりの美術館(福島県耶麻郡猪苗代町新町4873)【観覧料】:無料【主催】:福島県障害福祉×デザインの「想造楽工」、ニュープロダクト販売開始。クリスマスキャンペーン中Upload By 発達ナビニュース「障害の壁を越え、持ち味を生かし『好きなことを仕事にする喜び』『他者と協働する楽しさ』を誰もが目指せる世の中をつくる」をミッションに、2020年に創業したブランド、想造楽工。2021WINTERのニュープロダクトでは、東京都八王子市・立川市、群馬県中之条市、香川県高松市の福祉作業施設の方々のユーモアあふれるイラストがさまざまな日用雑貨になりました! キーホルダーやステーショナリー、スウェットからベビーギフトなどなど、ここにしかないアイテムがたくさん! 自分用にもプレゼント用にもぴったりです。オンラインショップではクリスマスキャンペーン中。3,300円(税込)以上の購入の方には、特製のクリスマスラッピングで商品が届きます。ぜひチェックしてみてください。105枚のお仕事カードからとくい・すき・きょうみを見つける!『7歳からできるみんなのハローワークゲーム』オンラインセミナー開催!Upload By 発達ナビニュース遊びの中でさまざまな仕事にふれ、自分の可能性を見つけていくことができるカードゲーム、『7歳からできるみんなのハローワークゲーム とくい・すき・きょうみから将来の仕事をさがせ!』。このカードゲームをテーマにしたオンラインセミナーが開催されます。セミナーには、カードゲームの監修者の株式会社Kaienの代表取締役の鈴木慶太さんとアナログゲーム療育アドバイザー松本太一さんが登壇。「凸凹がある子どもたちの、これまでとこれからの仕事」をテーマに、凸凹のある子どもたちが働く10年20年先の未来の仕事について対談します。ぜひご参加ください!【日程】:2022年1月10日(月・祝)/13:00スタート、14:30終了予定【主催】:合同出版株式会社【出演者】:鈴木慶太さん(株式会社Kaien代表取締役)、松本太一さん(アナログゲーム療育アドバイザー)【参加費】:A チケット1000円(教材をすでにご購入の方は割引クーポンをご利用ください。クーポンコード:0110)B チケット5500円(教材代『7歳からできるみんなのハローワークゲーム』込み)※先着150名★★重要事項★★Bチケット(教材付きチケット販売)は、発送手配の関係で12月23日(木)23:55締切です※ボタンをクリックすると各企業・団体等のページに遷移します
2021年12月09日パリを拠点に、現代アート、建築、演劇といった幅広いジャンルのグラフィックデザインを手がけるクリエイティブスタジオ・ドヴァランスを紹介する展覧会『ドヴァランス_デザインのコモンセンス』展が、表参道のGYRE GALLERYにて12月10日(金)より開催される。2001年、パリにて創設されたdeValence (ドヴァランス)のグラフィックデザインは、視覚効果を促すタイポグラフィにおいて厳密で効果的な独自の視覚システムを設計し、受け手が自ら能動的にデザインを読み込めるように意図されている。そのデザイン手法と発信力は広く認知され、ヴェネツィア・ビエンナーレ、カルティエ美術財団、ポンピドゥー・センターなどから依頼されたプロジェクトを展開。また、デザインの仕事と並行して、出版社「B42」を併設しており、デザインを含む視覚文化全般に関わる書籍を出版し、視覚文化および社会におけるデザイナーの役割について考察するツールを提供することにも尽力している。同展では、フランスのグラフィックデザインを牽引するドヴァランスの過去から最新のプロジェクトまでを網羅。タイトルの「コモンセンス」は、トマス=ペインの書名からの引用だという。ますます複雑化、多角化する現代社会のなかで、時代を表象するデザインとは何なのか、ドラヴァンスのデザインを通して問いかけていく。Yannick Labrousse【開催概要】『ドヴァランス_デザインのコモンセンス』展会場:GYRE GALLERY会期:2021年 12月 10日(金)~ 2022年 2月 13日(日)時間:11:00~20:00、1月2日(月)は13:00~休館日: 12月31日(土)、1月1日(日)●公式サイト:
2021年12月07日展覧会「MONDO 映画ポスターアートの最前線」が、2021年12月7日(火)から2022年3月27日(日)まで東京の国立映画アーカイブにて開催される。その後、2022年5月19日(木)からは京都国立近代美術館にも巡回する。“もう1つの映画ポスター”を手がけるアート集団「モンド」「MONDO 映画ポスターアートの最前線」は、アメリカ・テキサス州オースティンを拠点に映画ポスターアートの最先端を担うアート集団「モンド(MONDO)」にフォーカスした展覧会。「モンド」が国公立の映画機関や美術館で展覧会を行うのは、世界初となる。元々は映画館「アラモ・ドラフトハウス」系列のTシャツ店として2004年に登場した「モンド」は、やがてTシャツよりも独自に制作した映画ポスターが人気に。映画配給会社による宣伝用ポスターとは異なる「モンド」オリジナルの“もう1つのポスター”を打ち出すことによって、「オルタナティブ・ポスター」を1つのカルチャーとして定着させた。「モンド」には、様々なルーツを持つアーティストがベテランから若手まで結集しており、中にはエミネムのオフィシャル・デザイナーとして知られるマイク・サプートや、マーベル、ヴァーティゴ・コミックスなどで作品を発表するベッキー・クルーナンも参加している。グラフィック・デザイナー、イラストレーター、画家、版画家、コミック作家といった多彩なアーティストたちが、映画を自在に解釈した斬新なグラフィックがオルタナティブ・ポスターの魅力だ。『ブルース・ブラザース』や『タクシードライバー』などポスター71点会場には、「モンド」が手がけたオルタナティブ・ポスター71点が集結。『ブルース・ブラザース』や『タクシードライバー』、『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』、『GODZILLA ゴジラ』、『ロッキー』、『グレムリン』などの人気映画をユニークな発想で表現した映画ポスターの数々が一堂に集結する。尚、「モンド」が手がけるほとんどの映画ポスターは、“スクリーンプリント”によってグラフィックを印刷。デザインの色の数だけ版を作成し、1色ずつインクを重ねていくスクリーンプリントならではの、表情豊かな質感を間近に楽しめる。【詳細】MONDO 映画ポスターアートの最前線開催期間:2021年12月7日(火)~2022年3月27日(日)休室日:月曜日および12月28日(火)~1月2日(日)、3月8日(火)~3月13日(日)は休室。開室時間:11:00~18:30(入室は18:00まで)会場:国立映画アーカイブ 展示室(7階)住所:東京都中央区京橋3-7-6料金:一般 250円(200円)/大学生 130円(60円)※65歳以上、高校生以下及び18歳未満、障害者(付添者は原則1名まで)、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズは無料※料金は常設の「日本映画の歴史」の入場料を含む。※( )内は20名以上の団体料金。※学生、65歳以上、障害者、キャンパスメンバーズの方は入室の際、証明できるものの提示が必要。※国立映画アーカイブが主催する上映会の観覧券(半券可)を提示すると1回に限り団体料金で入場可能。■京都巡回展会期:2022年5月19日(木)~7月18日(月・祝)会場:京都国立近代美術館(4階コレクション・ギャラリー)住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町26-1【問い合わせ先】TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
2021年12月06日展覧会「ロートレックとベル・エポックの巴里―1900年」が、2021年12月18日(土)から2022年2月6日(日)まで、福岡の北九州市立美術館にて開催される。華やかな「ベル・エポック」時代を象徴するロートレック作品「ロートレックとベル・エポックの巴里―1900年」では、パリの文化や産業が大きく発展した19世紀末から20世紀初頭にかけての「ベル・エポック」と、当時を象徴する画家のトゥールーズ=ロートレックに着目。パリの文化が花開いた「ベル・エポック」“美しき時代、良き時代”を意味する「ベル・エポック」の時代において、地下鉄の開通や電気の街灯設置など、パリが急速に都市化を遂げた。同時に、多くの新聞・雑誌の出版、映画の上映、ダンスや音楽を楽しめるホールの開設など、大衆文化が隆盛。美術界においても象徴主義やアール・ヌーヴォー、フォーヴィスムなどの美術運動が起こるなど、パリの人々は第一次世界大戦までのつかの間、享楽的な雰囲気に包まれていた。ロートレックの多色刷りポスター、ミュシャやドガなどの絵画もロートレックは、当時新しい表現方法として注目されていた多色刷りポスター作品を多数手がけ、この華やかな「ベル・エポック」の空気を描き出した。会場には、ロートレックの多色刷りポスター5点を含む版画76点が勢揃いする。加えて、ドガやミュシャ、デュフィなど、「ベル・エポック」に活躍した35作家の油彩、水彩、パステル、版画など128点も展示。文化が花開き、発展に湧くパリの当時を物語る作品の数々を目にすることができる。【詳細】「ロートレックとベル・エポックの巴里―1900年」開催期間:2021年12月18日(土)~2022年2月6日(日)会場:北九州市立美術館 本館 企画展示室住所:福岡県北九州市戸畑区西鞘ヶ谷町21-1TEL:093-882-7777開館時間:9:30~17:30(ただし入館は17:00まで)休館日:月曜日・年末年始※ただし月曜日が祝日・振替休日の場合は翌日が休館日入場料:一般 1,200(1,000)円、高大生 800(600)円、小中生 600(400)円※( )内は前売りおよび20名以上の団体料金。なお障害者手帳を提示した人は無料。北九州市在住の65歳以上は2割減免(公的機関発行の証明書等の提示が必要)。※前売り券は、ローソンチケット(ローソン、ミニストップ)、チケットぴあ(チケットぴあ店舗、セブン-イレブン)、セブンチケット(セブン-イレブン)、e+イープラス(ファミリーマート)、小倉井筒屋、北九州モノレール主要駅で販売。※ローソンチケット、チケットぴあ、セブンチケット、e+イープラスについては、展覧会開催中は当日料金での販売。
2021年11月28日※この物語は実話をベースにしたお話です。登場する人物や団体名は一部フィクションを含みます。■前回のあらすじ幼稚園教諭として働く私が唯一得意としていたのは、絵を描くこと。絵を通してアプローチしていくのが、私なりの保育のやり方だったのですが…。■園児の絵を飾る展覧会があり…■私のクラスの子どもたちの絵は…私が描きたいのは決して愚痴ではありません…! そして、幼稚園の先生がみんなギスギスしているわけでもないです。先生たちは子どもたちの絵を微笑ましく見ています。ただ、今回は園内研修的なところもあり、「どうしたら子どもたちがより自分らしい表現を楽しめるのか」というところにポイントを置いてより良い指導法を探る中で、こういう雰囲気になってしまった…という感じです。これをきっかけにいろいろ学んだことがあったのでシェアさせてもらいたいなぁと思って描いています!次回に続く「園児の前で絵を描かなくなった先生の話」(全6話)は12時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、子どもの前で絵を描いてはいけないという意味ではありません。
2021年11月24日2021年6月に開催予定だった『「新しい成⻑」の提起 ポストコロナ社会を創造するアーツプロジェクト』が11月13日(土)より開催されることとなった。この展覧会は、コロナ禍以降の大きな社会的課題と考えられる「新しい成長」に関する価値観・視点を、アーティストとの協働プロジェクトにより創出し、展覧会等を通じて広く社会へ提起することを目的として設立された「ポストコロナ・アーツ基⾦(PCAF: Post Covid-19 Arts Fund)」の企画によるもの。いまだ収束の兆しが見えないコロナ禍にあるからこそ、これからの社会において本当に⼤切なものを考えていくことに⼤きな意味があると考え、⻑期的でサスティナブルな社会構築や、そこにおける公共性と市⺠性、労働と時間、地域とコミュニティ、幸福観と死⽣観などを、16組のアーティストによる新たな視点で提示する。参加作家は、現代社会に介入したメッセージ性の強い作品を発表し、年明けより森美術館で個展が予定されているChim↑Pom、精神と身体の関係を探究し、演劇的な手法によって映像作品を生み出している⼩泉明郞、磁力や重力、空気の動きといった目に見えない力を感じさせるインスタレーションを制作している毛利悠子など。また、PCAF では、ドキュメンタリー映像の制作・上映、さらにプロジェクト全体を通じての「新しい成⻑」のあり⽅を提起する書籍の刊⾏も予定されている。青柳菜摘≪家で待つ君のための暦物語≫コンセプトイメージ池田剛介≪衝立と絵画(仮)≫コンセプトドローイング竹内公太≪手紙と怪物≫コンセプトイメージ毛利悠子≪LP. by yuko mohri(仮)≫コンセプトドローイング【参加アーティスト(16組)】⻘柳菜摘/池⽥剛介/遠藤⿇⾐/⼤和⽥俊/⼩泉明郞/SIDE CORE/サエボーグ/⽵内公太/Chim↑Pom/中村裕太/⻄村雄輔/⻑⾕川愛/布施琳太郎/⽑利悠⼦/百瀬⽂/柳瀬安⾥【開催概要】『「新しい成⻑」の提起 ポストコロナ社会を創造するアーツプロジェクト』会場:東京藝術⼤学⼤学美術館 本館会期:11⽉13⽇(土)〜11⽉28⽇(⽇) ※11月22⽇(⽉)休館時間:10:00〜17:00(⼊館は16:30まで)公式サイト( )【関連イベント情報】■オンライン ライブ配信:オープニングトーク11月13日(土)18:10〜19:30登壇者(予定 )参加作家:竹内公太/西村雄輔/毛利悠子実行委員:大林剛郎(株式会社大林組 代表取締役会長)/河邊徹也(株式会社羽田未来総合研究所 専務取締役執行役員)/服部今日子(PHILLIPS Auctioneers 日本代表)/御立尚資(公益財団法人大原美術館 理事)■オンライン ライブ配信:クロージングトーク11月28日(日)18:10〜19:30登壇者(予定)参加作家:青柳菜摘/布施琳太郎/柳瀬安里実行委員会:遠山正道(株式会社The Chain Museum 代表取締役社長)/松葉邦彦(株式会社TYRANT 代表取締役・一級建築士)/岡崎奈美子(Shinwa Wise Holdings株式会社 取締役)※詳細は 公式サイト () でご確認ください。
2021年11月09日愛媛県西予市立美術館ギャラリーしろかわ(以下 ギャラリーしろかわ)では、第26回全国「かまぼこ板の絵」展覧会を2022年2月13日(日)まで当館内にて開催しています。第26回展 大賞「一歩前へ」日野勉美■開催の背景ギャラリーしろかわは、1993年に愛媛県南予地域初の自治体(旧城川町、現在は西予市)美術館として開館しました。その翌年に当美術館企画展で、ギャラリートークをした折笠勝之氏(洋画家)が、「絵はいつでも誰でも、なんにでも描ける」とかまぼこ板に描いた油絵を職員にプレゼントしたことがきっかけとなり、かまぼこ板に描いた絵を全国に募集し始めました。1995年から全国「かまぼこ板の絵」展覧会を開催し、2021年で26回目となります。今回は、国内外から12,439点の応募があり、応募作品すべてを当展覧会期間中、館内に展示しています。■今回展覧会の見どころ・展示テーマ「感動の時は続いていく。」をイメージし、展覧会をデザイン。エントランスは記念撮影にぴったりの空間となっています。作品はこれまでと同様に様々な形にレイアウトし、1枚1枚のかまぼこ板でも全体を見ても楽しめる展示になっています。・今年の大賞作品は、全国「かまぼこ板の絵」展覧会初の愛媛県受賞者、日野勉美さんが描いた「一歩前へ」。力強く踏み込んだ、迫力のある作品です。・今回は、初代審査員長であった富永一朗先生を偲び、「かまぼこ板の絵」招待作品の展示を同時開催。富永一朗先生のユーモア溢れる作品の数々をお楽しみください。■開催概要日時 : 2022年2月13日(日)まで9:00~17:00(受付終了は16:30)休館日(火曜日休館、火曜日が祝日の場合その翌日。年末年始2021年12月28日~2022年1月4日)会場 : 西予市立美術館ギャラリーしろかわ入館料 : 一般420円、高校・大学生310円、小・中学生100円 (20人以上団体2割引)アクセス : 愛媛県西予市城川町下相680番地公式サイト: 内容 : 今回、国内外の13,399人から応募のあった作品12,493点を一堂に展示。主催 : 愛媛県西予市主管 : 西予市立美術館ギャラリーしろかわ後援 : 日本郵便株式会社四国支社、愛媛県、愛媛県教育委員会、愛媛県市長会、愛媛県町村会、福井県坂井市、公益財団法人丸岡文化財団、公益財団法人愛媛県文化振興財団、愛媛新聞社、NHK松山拠点放送局、南海放送、テレビ愛媛、FM愛媛、あいテレビ、愛媛朝日テレビ、愛媛CATV、愛媛県農業協同組合中央会、愛媛県森林組合連合会、伊予銀行、愛媛銀行、愛媛信用金庫、宇和島信用金庫、コープえひめ、宇和島蒲鉾協同組合、伊予蒲鉾、おがた蒲鉾、大一ガス、ポストのある風景フォトコンテスト実行委員会、東宇和農業協同組合、西予市議会、西予市森林組合、西予市商工会、西予市文化協会、西予CATV、四国西予ジオパーク推進協議会<募集時内容>2020年2月1日から4月20日、2020年8月1日から2021年4月20日までかまぼこ板の絵を公募。テーマは自由。かまぼこ板に描かれたものであれば画材はなんでも可。プロ、アマ問わず誰でも応募可。一人何点でも可。数人で一点も可。・審査員名誉審査員:中村時広(愛媛県知事)審査員長 :車だん吉(タレント)審査員 :折笠勝之(洋画家)、神山恭昭(絵日記作家)、伊東正次(日本画家)、夏井いつき(俳人)・入賞数/賞大賞(最優秀賞)1点30万円、優秀賞10点各5万円、ジュニア大賞1点図書カード(2万円)、中・高生大賞1点図書カード(4万円)、優良賞40点各1万円、奨励賞100点各宇和島かまぼこ詰合せ、特別賞39点■主管概要館名 : 西予市立美術館ギャラリーしろかわ(せいよしりつびじゅつかんぎゃらりーしろかわ)所在地: 〒797-1717 愛媛県西予市城川町下相680番地代表者: 市長 管家一夫、館長 小田原 誠開館 : 1993年7月30日床面積: 1041.2平方メートル収蔵品: 横山大観、片岡球子、マリー・ローランサン、北村西望、ミロ、ロダンほか500点以上URL : 【本イベントに関するお客様からのお問い合わせ先】西予市立美術館ギャラリーしろかわTel:0894-82-1001 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月04日スイス生まれの人気キャラクター「ピングー」の40周年記念展覧会が12月24日(金)より横浜赤レンガ倉庫にて期間限定開催されることが決定した。スイスの映像作家オットマー・グットマンによって誕生したストップモーション・アニメーション「ピングー」は、1980年に「ピングー」の原型となるテストフィルムが制作されてから40周年を迎えた。今回の展覧会では、原作者所縁の資料展示に加え、当時スタジオで使われた本物のクレイ人形やジオラマ、絵コンテ、撮影フィルムなど、制作の貴重な資料約400点を展示。エントランスでは、ピングーのオリジナルアニメーションでお出迎え。原作者にまつわるエピソードや制作資料などの初公開資料を展示する「第1章BIRTHピングー誕生秘話」。実際に撮影で使われた貴重なクレイ人形を、エピソードと共に紹介する「第2章CLAYクレイアニメーション」。原作者の直筆写真メモ撮影台の模型を展示し、アニメーション制作過程や撮影方法を紹介、またSNSで話題となった、ピングーの無邪気で多彩な表情を展示した「ピングー百面相」も登場する「第3章STUDIO魅力の詰まった制作スタジオ」。ピングー百面相ピングーの伸縮自在で愉快な体の動きは、クレイならではの特性を活かした表現。そんな自由に表現された体の動きを“時間オブジェ”として紹介する「第4章ART PIECEピングーのアートピース」。そして、ピングーの世界観をCGで作り上げている、2017年より日本で制作された3DCGアニメーション「ピングーinザ・シティ」に着目し、オリジナル編集映像、3DCGを使った演出などを展示する「第5章3DCG3DCGアニメーションとこれからのピングー」と、同展は第1章~第5章で構成されている。時間オブジェなお、展覧会前売券の販売は、ローソンチケットにて12月23日(木)まで販売されている。また展覧会開催を記念して、11月6日(土)より横浜赤レンガ倉庫1号館・2号館の屋外ガラス各所に、ピングーのオリジナルデザインの装飾を展開する(※クリスマスデザインのみ12月25日まで)。「40周年記念 ピングー展」は2021年12月24日(金)~2022年1月10日(祝・月)横浜赤レンガ倉庫1号館2Fスペースにて開催。(cinemacafe.net)
2021年10月31日展覧会「上村松篁展「美の構成」に触れる」が、奈良の松伯美術館にて、2021年11月2日(火)から2022年2月6日(日)まで開催される。伝統と自然に織りなされる“美の構成”上村松篁(うえむら しょうこう)は、上村松園の長男として京都に生まれ、近現代の京都画壇で格調高い花鳥画を描き続けた日本画家だ。幼少期からの精緻な観察力と伝統的な円山四条派の写生に基づき、近代的な構成をもつ洗練された作品を手がけた。展覧会「上村松篁展「美の構成」に触れる」では、伝統のなかで育まれ、自然の神秘にふれて織りなされる、松篁芸術の「美の構成」に着目して作品を紹介。火炎木と印度孔雀、スコールを描いた70歳時の代表作《燦雨》、《白木蓮》の本画をはじめ、作品の制作過程を知ることができる下絵や素描も展示する。展覧会概要展覧会「上村松篁展「美の構成」に触れる」会期:2021年11月2日(火)〜2022年2月6日(日)会場:松伯美術館住所:奈良県奈良市登美ヶ丘2-1-4開館時間:10:00~17:00(入館は16:00まで)休館日: 月曜日(1月10日(月・祝)は開館)、1月11日(火)、年末年始(12月27日(月)~1月3日(月))入館料:大人(高校生・大学生を含む) 820円、小学生・中学生 410円※20名以上は団体割引1割引※障がい者手帳の提示により本人と同伴者1名まで2割引※出品作品は、都合により変更となる場合あり【問い合わせ先】松伯美術館TEL:0742-41-6666
2021年10月23日クラブ・ミュージックから、メジャー・アーティストまで年間100タイトルのCDやアナログ盤を手掛ける、デザイナー/フォトグラファー/DJの吉永祐介氏の展覧会『Yusuke Yoshinaga Exhibition LP JACKET WORKS 2001-2021』が、10月23(土)~11月13日(土)まで、The Room COFFEE & BARにて開催されます。Yusuke Yoshinaga Exhibition LP JACKET WORKS 2001-2021【イベント概要】イベント名:『Yusuke Yoshinaga Exhibition LP JACKET WORKS 2001-2021happening at the same time as “GEP & DIGUMA Doughnuts POP-UP SHOP”』クラブ・ミュージックから、メジャー・アーティストまで年間100タイトルのCDやアナログ盤を手掛ける、デザイナー/フォトグラファー/DJの吉永祐介氏の展覧会をThe Room COFFEE & BARで行います。彼本人がレコードとヴィンテージ・ブックのコレクターである事から、音楽の視覚化、或いは時間を超越した表現にかけては他の追随を許さない稀有な存在として知られています。タイポグラフィーやカメラワークからアート・ディレクションまで総合的に網羅する才能の持ち主であるだけでなく、その速さと質の高さからオファーが絶えない日本で最も忙しい音楽系ビジュアリストと呼んでも過言ではありません。そんな吉永祐介氏の2001年から2021年までの代表LPを一挙に展示します。壁面を彩る彼の歴史は圧巻となる事でしょう。また、10/23のオープニング・パーティーは、本人のDJプレイに加えて、ゲストにMURO氏をブッキング。吉永祐介氏の自社でプロデュースするHIGUMA DoughnutsのPOP-UP SHOPもお目見えします。10/30には小西康陽氏、11/6には須永辰緒氏、11月13日のクロージング・パーティーにはThe Room COFFEE & BARのクリエイティヴ・ディレクター、沖野修也がゲストDJとして登場。尚、開催期間中は、GEPのアパレルとDIGUMA Doughnutsの7inch販売も行われます。“新渋谷系”のキーパーソンとも噂される吉永祐介氏の作品とDJプレイを存分にお楽しみ下さい。期間:2021年10/23(土)~11/13(土)*Pre-Opening Party 10/22(金) 16:00-20:00時間:11:00~21:00(但し、オープニング・パーティー、DJパーティー、クロージング・パーティーは15:00~19:00)場所:The Room COFFEE & BAR〒150-0002 Tokyo渋谷区東京都渋谷区渋谷3-21-3 渋谷ストリーム1FTel 070-1546-5291料金:入場無料PRE-OPENING PARTY2021.10.22 fri DJ time 16:00-20:00DJ:grooveman Spot (Scotoma Music/Jazzy Sport)TAKAYAMA yusuke (beatspectrum/Journal Standard)SAKURAI yoshijiro , SAKUO (Houyhnhnm) , YOKOYAMA ryosuke & YOSHINAGA yusukeOPENING PARTY2021.10.23 sat DJ time 15:00-19:00DJ:MURO & YOSHINAGA yusukePOP-UP SHOP:HIGUMA Doughnuts2021.10.30 sat DJ time 15:00-19:00DJ:KONISHI yasuharu & YOSHINAGA yusuke 2021.11.6 sat DJ time 15:00-19:00DJ:SUNAGA tatsuo & YOSHINAGA yusukeCLOSING PARTY2021.11.13 sat DJ time 15:00-19:00DJ:OKINO shuya & YOSHINAGA yusuke「この度、沖野修也さんにお誘いいただきまして、The Room COFFEE & BARの 壁一面を、デザインを担当したレコードジャケットで埋め尽くす、LP JACKET WORKS展を開催させていただきます。10/23のOPENINGではDJにMUROさんを お迎えして、HIGUMA DoughnutsのPOP-UPも開催。10/30は小西康陽さんを、 11/6は須永辰緒さんをお迎えして、11/13のCLOSING PARTYでは今回のキュ レーターの沖野修也さんとのDJも。開催期間中はDIGUMA Doughnutsの7inchや GEPのアパレル販売も継続して行います。3週間の間ですが、是非お越しいただき、お気に入りの一枚を見つけていただければと思います。(吉永祐介)」吉永祐介 Yusuke Yoshinaga (Art Director / Graphic Designer / Photographer / DJ)小西康陽氏のレーベル、readymade internationalを経て、2006年、solla株式会社設立。CDジャケットを 中心に、広告、カタログ、パッケージ、エディトリアルなどのアートディレクションからフィニッシュまで トータルで制作。デザインを担当したCDジャケットは1,000枚を超える。DJとしては渋谷Organ barにて20年 以上主催しているイベント“La Verdad” や “Vinyl Junkies Only” with 須永辰緒氏など、都内を中心に活動中。 2016年からは自社の飲食部門でHIGUMA Doughnutsを立ち上げ、2019年 7inchレコードレーベル DIGUMA Doughnuts、2020年 アパレルブランドGEP (Groove Excavator Production)を立ち上げる。solla Inc. : GEP : HIGUMA Doughnuts: Yusuke Yoshinaga Instagram: yusuke_yoshinaga*イベント内容が急遽変更になる場合がございます。ご了承下さい。■The Room COFFEE & BAR (〒150-0002 Tokyo渋谷区東京都渋谷区渋谷3-21-3 渋谷ストリーム1F/Tel 070-1546-5291) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月20日株式会社セルピエーロ・ダーウィン(本社:東京都豊島区、代表者:櫻井 淳子)が運営する「銀座画廊 美の起原」は、展覧会の最新情報をはじめVR展示、作品購入など各種情報の発信するツールとしてLINE公式アカウントを開設しました。LINE公式アカウント/画廊の最新情報■「LINE公式アカウント」で作品が購入できる手軽さをテレワーク、時短勤務、外出自粛など自宅にいる時間が増えた状況のなか「美の起原」では自宅にいながら契約作家の作品をスマホやPCご覧いただける「VR展示」をはじめ、ホームページの「ECサイト」と「LINE公式アカウント」でも手軽に作品購入が可能になりました。■公募展「美の起原展」や各種情報の発信でアーティストをサポート「銀座の小さな画廊から、若手作家の発掘を」をテーマに2013年から始まり今回で9回目を迎えた「美の起原展」での若手作家の発掘をはじめ、各種SNSでの情報発信、YouTube、VR展示、ECサイトや「LINE公式アカウント」での契約作家の作品の展示・紹介・販売を通じてアーティストたちを応援しています。VR展示/作品の購入LINE QRコード●LINE公式アカウント: ●美の起原ECサイト : https://銀座画廊.jp/drawing/●美の起原展 : ○Facebook:@ginzagarou.jp ○Twitter:@ginzagarou ○Instagram:ginzagarou ○YouTube:【公式】銀座画廊 美の起原 ■美の起原 施設概要所在地 : 東京都中央区銀座8-4-2 高木屋ビル1階電話番号 : 03-3571-7091ホームページ: https://銀座画廊.jp■会社概要社名 :株式会社セルピエーロ・ダーウィン代表者:櫻井 淳子銀座画廊 美の起原銀座画廊 美の起原 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月20日展覧会「101灯のあかり展」が、2021年10月16日(土)から12月5日(日)までの期間、兵庫県神戸市のアクタス・六甲店にて開催される。バイヤーが選ぶ“101灯の照明”が一堂に集結明かりを灯すというシンプルな機能と、最低限電球の大きさだけあれば成立する“照明”は、インテリアの中でもデザインの自由度が高いアイテム。シンプルな佇まいのものから、オブジェのような煌びやかなものまで無数のデザインの“照明”が存在する。今回開催する「101灯のあかり展」では、そんな“照明”にフォーカス。ペンダント、フロアランプ、デスクランプからポータブルランプ、LEDを使用したアートのような製品など、インテリアショップのアクタスのバイヤーがセレクトした101灯の“照明”を紹介する。定番から復刻品、最新人気まで様々な照明が登場展示する製品は、半世紀以上に渡り世界中で愛される定番の灯りをはじめ、イタリア・ミラノサローネなど海外のデザインイベントで注目を集めた話題作、モダンな機能性とデザインが融合したもの、初登場の新作まで様々。中でも注目の展示製品の一つとなるのが、デンマーク・ルイスポールセン社のテーブルランプ 「PH2/2 The Question Mark」。高いデザイン性を持ち合わせながらも1950年代半ば以降製造が中止されていた逸品が、限定復刻する形で会場に登場する。また、細い棒の上に球体の照明を乗せた名作、フロス(Flos)の「アイシー ライト S2(IC LIGHT S2)」も見逃せない展示製品だ。さらに、オブジェとしても存在感があり、近年さらに人気が急上昇している、ポータブル照明にも注目。海外で注目を浴びる日本人デザイナー・田村奈穂など数々の著名デザイナーが手掛けるユニークなランプをたちをバリエーション豊富に展示する。詳細101灯のあかり展開催期間:2021年10月16日(土)~12月5日(日)開催時間:11:00~19:00会場:アクタス・六甲店住所:兵庫県神戸市灘区新在家1-2-1 サザンモール六甲内入場料金:無料【問い合わせ先】アクタス・六甲店TEL:078-854-1351
2021年10月18日展覧会「語りの複数性」が10月9日(土)~12月26日(日)、東京都渋谷公園通りギャラリー 展示室1、2及び交流スペースで開催される。見ることや聴くことは、受け取り手がいて初めてそこに現れるという意味で、その人が語ることである。物事を受け取り表現する方法は唯一ではなく、視覚を使わずに見る人や手話を使って話す人がいるように、人の身体の数だけ“語り” は存在するのだ。それは限られた人の特殊な方法ではなく、本当は誰もが持っている、自分と異なる他者や物事とともに生きるための能力と言えるだろう。この1年半ほどの間、未知の世界に偶然足を踏み入れることや他人と肩を並べる時間が減ったことは、我々の身体を大きく変容させた。この展覧会では、そこにないものを自分の経験として受け取り、表現するさまざまな試みを描いた作品を扱う。それらの作品を通じ、訪れる人の想像する力を借りて鑑賞することがそれぞれの独自の体験として立ち上がる場を作りだすはずだ。本展が美術展への初参加となる小島美羽は、これまでに制作してきた孤独死を扱った模型作品を出品。映画『うたのはじまり』の絵字幕で注目を集めた小指(小林紗織)は、25mに及ぶ自分史を譜面に落とした新作を発表する。それらをはじめ、8人の作家による写真や絵画、模型、絵字幕、映像、音といったさまざまな形態の作品を中山英之建築設計事務所による会場構成で提示する。情報が溢れるからこそ貧しくなってしまう、さまざまな語りのあり方と、その語りを紡ぎ出す身体を想像する展覧会をぜひ現場で体感してほしい。■展示情報「語りの複数性」10月9日(土)~12月26日(日)開館時間:11:00-19:00休館日 :月曜日会場:東京都渋谷公園通りギャラリー展示室1、2及び交流スペース入場料:無料出展作家:大森克己、岡﨑莉望、川内倫子、小島美羽、小林紗織、百瀬 文、山崎阿弥、山本高之※岡﨑莉望の「崎」は「たつさき」が正式表記。※開催内容は、都合により変更になる場合あり。※百瀬文の作品は30分毎の入れ替え制で上映(毎時0分 / 30分開始、上映時間25分)。途中入場は不可。<アクセシビリティ>鑑賞にあたり音声ガイドやテキスト配布のほか、より多くの方に展覧会を味わって頂くためのツールを会場にて貸出。
2021年10月07日展覧会「WAVE TOKYO 2021」が、東京・アーツ千代田3331で開催。会期は2021年10月9日(土)から10月17日(日)まで。ジャンルを越えた作家111人が集結!「WAVE TOKYO 2021」「WAVE TOKYO 2021」は、アート、グラフィック、映像、イラストレーション、絵本などジャンルを越えた作品が一堂に会す展覧会。4度目の開催となる今回は、ベテランから新世代まで日本のメディアアートの未来を予測するクリエーター111人が集結する。空山基、吉田ユニ、浅野忠信ら人気クリエーターが出展出展者には、空山基、吉田ユニ、浅野忠信、安齋肇、宇野亞喜良、AC部、友沢こたおなど豪華クリエーターがラインナップ。各クリエーターの作品は一部を除いて会場にて販売されるため、気に入ったアートピースはその場で購入することが可能だ。ディオール(DIOR)やミズノ(MIZUNO)とのコラボレーションが記憶に新しい空山基や、個展の開催のほかユニクロ(UNIQLO)「UT」のTシャツデザインを手掛ける吉田ユニ、俳優とアーティストの2面性を持つ浅野忠信ら、マルチに活躍する気鋭のクリエーターによる作品を一度に見れる貴重な機会。是非会場に足を運んでみて。【詳細】WAVE TOKYO 2021会期:2021年10月9日(土)~10月17日(日)時間:11:00~19:00(最終日は18:00閉館)会場:アーツ千代田3331 1階メインギャラリー住所:東京都千代田区外神田6-11-14入場料:1,000円(高校生以下/65歳以上/障害者手帳保持者と付添1名無料)※会期中無休。会場内撮影可能。
2021年10月04日六本木ヒルズの東京シティビューで『サンリオ展ニッポンのカワイイ文化60年史』がはじまりました。この展覧会では、日本発の「カワイイ文化」の成長をサンリオ独自の視点で紹介。サンリオ史上最多となる800点以上のキャラクター商品や原画などが展示され、昭和レトロなグッズも登場します!「カワイイ」タワーがお出迎え【女子的アートナビ】vol. 221まずエントランスでは、高さ8メートル以上もある迫力のアート「Unforgettable Tower」がお出迎え。この作品は、増田セバスチャン氏が本展のために制作したものです。近づいてみると、おなじみのサンリオキャラクターだけでなく、ちょっと昔の懐かしいキャラクターたちもいます。増田氏によると、このタワーは“記憶の積み重なり”をイメージしてつくられたもので、4,000 個以上のぬいぐるみが使われているとのこと。どの世代の人が見ても、ワクワクする作品です。ちなみに、52 階にあるガラス張りの展示室からは、東京の景色も一望できます。写真撮影OKなので、夜に訪れてライトアップされた東京タワーと「Unforgettable Tower」のダブルタワーを一緒に撮影すれば、“映える”こと間違いなしです!創業時からカワイイを追求!ZONE1では、「カワイイのはじまり」をテーマに、昨年創業 60 周年を迎えたサンリオの文化の秘密が紹介されています。サンリオは、創業当時から「売れるか、売れないか」ではなく、「カワイイか、カワイくないか」にこだわっていたそうです。その理由は、子犬などを見て「カワイイ」と思う感情は万国共通だから。カワイイを追求し続け、1974年に誕生したキャラクターがパティ&ジミー。この二人はアメリカに住むラブラブカップルという設定で、昭和世代には懐かしのキャラクターです。同年、サンリオを代表するハローキティも誕生。翌75年には、キキ&ララ(リトルツインスターズ)とマイメロディも生み出されました。会場には、マイメロディの貴重な原画も展示されています。シナモロールはウサギだった…!ZONE2では、シナモロールやポムポムプリン、ハンギョドンなどたくさんの「サンリオキャラクターズ」が紹介されています。例えばシナモロールのコーナーでは、プロフィールやグッズなどのほか、キャラクターの世界観を作り上げるために作者が書いた設定書なども展示。シナモロールのプロトデザイン(原案)を見ると、最初は子犬ではなくウサギだったことがわかります。人気キャラクターが生まれるまでの試行錯誤が見られて楽しいです。いちご新聞第一号は、まさかのスヌーピー!ZONE3では「いちご新聞」が登場!「いちご新聞」とは、おもにサンリオキャラクターの情報やグッズが紹介されている読者参加型の機関紙。子どものころ愛読していた人も多いと思います。会場では、1975年に発刊された第一号が展示されています。その表紙は、なんとスヌーピー!実は、サンリオがアメリカに進出したとき、スヌーピーの作者チャールズ・M・シュルツさんと懇意になったそうです。スヌーピーを日本に紹介し、グッズなどを売っていたというつながりもあったので、表紙にも起用されたのですね。会場には、ハローキティも登場!歴代のいちご新聞が展示されているコーナーで、カワイイポーズをとってくれました。キティちゃんに口がない理由は…?ZONE4では、みんな大好きなキティちゃんにフォーカス。さまざまなイラストやグッズが展示され、世界で愛されている人気キャラの基本情報から秘密までも明かされています。例えば、キティちゃんのフルネームは「キティ・ホワイト」。出生地はロンドン郊外、特技はクッキーづくりで、いろいろなスポーツもできてピアノも弾けます。また、キティに口が描かれていない理由は、楽しいときは笑っているように、悲しいときは泣いているように見え、感情移入しやすいから。子どもたちのそばで常に優しく寄り添ってくれる存在だったのです。キティちゃんが少女だけでなく、なぜ大人の女性たちも魅了しているのか、その詳しい理由も明かされています。ぜひ会場でパネル解説などもご覧になってみてください。キティを愛するレディー・ガガが着用して話題となったドレスも再現されています!さらにZONE5では、各アーティストによる、オリジナルのサンリオアートを展示。ZONE6では、未来に向けたサンリオのメッセージが紹介されています。昭和グッズにしびれる!最後に、展示されていた昭和レトロなキティちゃんグッズをまとめてご紹介します。まずは、貴重なハローキティの第一号グッズ「プチパース」。小銭しか入らない小さなお財布は、子どものころ持っていた人も多いはず。昔のビニールっぽい素材が昭和な感じです。キティのレコードや電卓、さまざまな文具も展示されていました。昭和世代には懐かしいものばかり。平成世代には、レトロさがおしゃれに感じるかもしれません。ちなみに、ミュージアムショップもかなり充実しています。限定グッズもあるので、ぜひ立ち寄ってみてください。展示を楽しんだあとは、同フロアにあるカフェ&レストラン「THE SUN & THE MOON」でコラボメニューをどうぞ。食べるのがもったいないくらいカワイイスイーツがいっぱいあります。会期は2022年1月10日まで。期間中、ハロウィンやクリスマス、お正月といったイベントに合わせた展開も予定されているので、ぜひ公式サイトをチェックしてお出かけくださいね。©2021 SANRIO CO., LTD. APPROVAL NO. SP610376Information会期: ~2022年1月10日(月・祝)※会期中無休会場:東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52 階)開館時間:10:00~20:00(最終入館 19:30)※当面、時間を短縮して営業いたします。※情勢によりやむを得ず、営業時間に変更が⽣じる場合や、休業となる可能性もございます。観覧料:【平日】一般 ¥2,100、高・大生 ¥1,500、4歳~中学生 ¥850、シニア(65歳以上) ¥1,800【土日祝】一般 ¥2,300、高・大生 ¥1,700、4歳~中学生 ¥1,050、シニア(65歳以上) ¥2,000※最新情報は、美術館のウェブサイトをご確認ください。
2021年09月25日展覧会「学者の愛したコレクション ―ピーター・モースと楢﨑宗重―」が、すみだ北斎美術館にて2021年10月12日(火)から12月5日(日)まで開催される。北斎の研究者ピーター・モースと浮世絵研究者の楢﨑宗重「学者の愛したコレクション ―ピーター・モースと楢﨑宗重―」では、北斎の研究者であり、世界有数の北斎作品コレクターでもあったピーター・モースと、葛飾派作品をはじめ貴重で多種多様な資料を収集した浮世絵研究の第一人者・楢﨑宗重、それぞれのコレクションから、珠玉の名品約140点を紹介。希少な北斎作品や、高名な絵師・画家たちの作品を通して、ピーター・モースと楢﨑宗重、各々の作品に対するこだわりや、研究業績を辿っていく。北斎の技巧が感じられる浮絵や空摺の作品ピーター・モースは、北斎の「諸国瀧廻り」シリーズに関する論文の執筆や、単著『Hokusai: One Hundred Poets』の刊行、また、北斎の全作品目録を試みるなど、北斎の研究者・そして収集家として総数約600点にも及ぶコレクションを収集。希少価値の高い作品も多く、欧米における個人収集としては最高・最大の内容といわれているピーター・モースコレクションから、95点が会場に展示される。保存状態が極めて良いことからピーター・モースが最も大切にしたとみられる北斎の「新板浮絵」シリーズより、参詣に向かう人々の賑わいを細かな風俗描写とともに描いた「新板浮絵三囲牛御前両社之図」を展示。遠近法によって奥行きを強調した、浮絵ならではの立体感のある描写が特徴だ。加えて、空摺(からずり)による凹凸をつけることで表現された川面の波紋がくっきりと確認できる「冨嶽三十六景 武州玉川」など、北斎や摺り師の技巧までも感じられる作品の数々を目にすることができる。北斎の画法を継承した“葛飾派”作品や新版画も昭和から平成にかけて活動した美術史家・楢﨑宗重のコレクションからは、北斎の画法を継承しつつ独自の画風を確立した葛飾派の絵師、蹄斎北馬(ていさいほくば)の「夕立図」が登場。大きな画面に、夕立に見舞われる峠の茶屋の様子を細かく描き込んだ肉筆画で、風俗描写に秀でた北馬の画風を象徴する作品の1つだ。また、顔料を厚く塗るなど、西洋の油彩画を強く意識して描かれた長沢蘆雪の作品「洋風母子犬図」や、版画家・川瀬巴水が叙情的に風景を表現した新版画「雪の寺」なども展示。一部展示作品は、楢﨑宗重の著した作品解説とともに紹介する。【詳細】学者の愛したコレクション ―ピーター・モースと楢﨑宗重―会期:2021年10月12日(火)~12月5日(日) ※前後期で一部展示替えあり前期 10月12日(火)~11月7日(日)/後期 11月9日(火)~12月5日(日)会場:すみだ北斎美術館住所:東京都墨田区亀沢2-7-2休館日:毎週月曜日開館時間:9:30~17:30(入館は17:00まで)料金:一般 1,000円、高校生・大学生 700円、65歳以上 700円、中学生 300円、障がい者 300円、小学生以下無料※本展のチケットは、会期中観覧日当日に限り、AURORA(常設展示室)も観覧可能。※団体での来館は、当面の間、受付不可。【問い合わせ先】TEL:03-6658-8936(9:30~17:30 ※休館日を除く)
2021年09月19日アンダーカバー(UNDERCOVER)のアーカイブを展示・販売する展覧会「UNDERCOVER: The Archives」が、渋谷のセレクトショップ「アーカイブストア(Archive Store)」にて、2021年9月25日(土)から10月10日(日)まで開催される。アンダーカバーのアーカイブを展示・販売1989年、高橋盾によって設立されたアンダーカバーは、パンクやユースカルチャーの影響をファッションに落とし込んでストリートで人気を博し、「裏腹ブーム」の一翼を担った。その一方、2003年春夏シーズンからはコレクション発表の舞台をパリに移し、ストリートの要素とモードの感覚を織り交ぜたスタイルで世界からも評価されるようになった。展覧会「UNDERCOVER: The Archives」では、このように「ストリート」と「モード」のふたつの側面をあわせ持つアンダーカバーの足跡を紹介。1990年代から2000年代までのメンズ・ウィメンズのアーカイブを約250点を展示するとともに、販売も行う。ストリートブランドとしてだけではなく、モードブランドとしてのアンダーカーバーも同時にふれることができる、貴重な機会となる。開催概要展覧会「UNDERCOVER: The Archives」会期:2021年9月25日(土)~10月10日(日)会場:アーカイブストア住所:東京都渋谷区神南1-12-16 和光ビル B1F【問い合わせ先】アーカイブストアTEL:03-5428-3787
2021年09月19日神戸市六甲山上で自然を散策しつつ点在する現代アート作品を楽しむ展覧会『六甲ミーツ・アート芸術散歩2021』が、9月11日(土)に開幕。各方面で活躍中の招待アーティスト19組と、公募で選出されたアーティスト15組の計34組が参加し、絵画や立体、映像作品など幅広いジャンルの作品が、六甲山上をはじめとする各会場で展示されている。「六甲ミーツ・アート芸術散歩2021 鑑賞パスポート引換券」チケット情報六甲山の緑や光、川のせせらぎなどの自然環境の中で気軽に現代アートにふれ合えるのがこの展覧会の大きな特徴。会場の六甲ガーデンテラスエリア、六甲高山植物園などの12会場間は徒歩で周遊できるところが多い。サテライト会場である有馬温泉エリアには六甲有馬ロープウェーが便利だ。また、新たな試みとしてJR三ノ宮駅前に過去の作品が特別展示されているので、こちらの作品を観て気分を盛り上げてから六甲山上に向かうのも期待感を高めそうだ。風の教会エリアにある、建築家安藤忠雄氏設計の「風の教会」では、神戸出身のアーティスト束芋(たばいも)が、教会内の空間と対話して感じた感覚を、アニメーション映像化し天井にプロジェクターで投影。この空間でしか表現・成立できない映像作品が観られると注目されている。ROKKO森の音ミュージアムでは、明和電機が80年前の巨大な自動演奏オルガンの心臓部であるパンチカードに代えて、コンピューターの制御によりオリジナル曲を演奏。迫力ある音楽とコミカルなロボットの動きに自然と楽しい気持ちになりそうだ。天覧台(一部TENRAN CAFE内に展示)で展示されている「キオクノカナタへ」は、公募で集まった248作品の中から「六甲ミーツ・アート芸術散歩2021公募大賞」グランプリにも選ばれた作品。古着やハギレを使った衣装をまとったモデルが六甲山の豊かな自然の中で溶け込むことで、廃棄物となってしまったものたちが再び輝きを取り戻すことを表現した作品だ。旧パルナッソスの休憩小屋で展示されている「山々を泳ぐ方舟」は、アートユニット「パルナソスの池(淺井裕介・高山夏希・松井えり菜・村山悟郎)」が、通称「廃墟の女王」とも呼ばれる旧摩耶観光ホテルに滞在し、窓枠を模したステンドグラスや雨漏りを利用して描いた絵画や写真を制作。ホテルに残されていた遺物などとともに、会場全体を使って表現した作品となっている。ROKKO森の音ミュージアムの屋外で展示されている松田美由紀の作品「光彩」は、『ジェンダー』をテーマに、柔らかさ、美しさを表現する女形・早乙女太一をモデルにして、性別関係なく共通する感情と誰もが両方の性質が交互に現れて生きていることを表現した。ほかにも見ごたえのある作品が揃い、六甲山がもつ自然のパワーと、作品に込められたアーティストのパワーが相まって、元気をもらえるはず。会期は11月23日(火・祝)まで。ゆっくり鑑賞していると、とても一日では回りきれないほど。周遊には、会期中に有料施設6会場に入れる「鑑賞パスポート」の購入がお得でおすすめだ。取材・文・撮影:滝野利喜雄
2021年09月17日展覧会「ガブリエル・シャネル展 ― Manifeste de mode(仮称)」が、2022年6月18日(土)から9月25日(日)まで、東京の三菱一号館美術館にて開催される。ガブリエル・シャネル、日本で32年ぶりの回顧展「ガブリエル・シャネル展 ― Manifeste de mode(仮称)」は、シャネル(CHANEL)の創設者であるガブリエル・シャネルのクリエーションやファッション哲学に焦点を当てた回顧展。ガリエラ宮パリ市立モード美術館で開催された、「Gabrielle Chanel. Manifeste de mode展」を日本向けに再構成した国際巡回展となる。日本で同様の展覧会が開催されるのは、32年ぶりだ。「20世紀で最も影響力の大きい女性デザイナー」とも称されるガブリエル・シャネルは、実用性や快適さを実現した、シンプルかつ洗練された女性服を提案。活動的な女性像を打ち出し、1920年代当時の新たな流行を先導した。また、戦後には、ガブリエル・シャネル自身がツイードのスーツを着こなして“ファッションアイコン”としてスタイルを確立し、ファッション界を牽引した。リトル・ブラック・ドレスや「シャネル N°5」など会場には、シャネルのスーツやリトル・ブラック・ドレスをはじめ、香水「シャネル N°5」、コスチュームジュエリーなど、象徴的なシャネルのクリエーションの数々が集結。また、当時の記録映像もあわせて紹介することで、ガブリエル・シャネルの生み出した独自のスタイル、世界観の魅力へと迫る。【詳細】ガブリエル・シャネル展 ― Manifeste de mode(仮称)開催期間:2022年6月18日(土)~9月25日(日)※展覧会のタイトル・会期・内容等は2021年9月時点のものであり、今後変更になる可能性あり。最新の情報は、三菱一号館美術館 公式ホームページにて告知。場所:三菱一号館美術館住所:東京都千代田区丸の内2-6-2【問い合わせ先】TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
2021年09月16日渋谷PARCO8Fの「ほぼ日曜日」(東京都渋谷区宇田川町)で9月17日(金)〜11月7日(日)、川島明が支配人を務める体験型展覧会「#ホテルカワシマ」が開催される。「#ホテルカワシマ」は、ホテルの部屋に見立てたいくつかのスペースをめぐる、あたらしいかたちの体験型展覧会。支配人を務めるお笑いコンビ・麒麟の川島明独自の感性で仕込まれた各部屋のネタを、体感することができる。会場には予約制でチェックインする部屋(有料)と、無料で順番にご入場いただくロビーがあるとのこと。また「#特別タグ企画」 として、会場で撮影させていただいた顔写真に川島明支配人がタグをつける企画の開催や、「#ホテルカワシマ」オリジナルグッズも販売される。各サービスの利用方法(一部要予約)や申し込みの詳細については、WEBページをチェックしてほしい。「当ホテルでは私の脳の中を探索していただくような、そんな仕掛けがたくさん用意されております。お時間の許すかぎり、その目で、その鼻で、その耳で余す所なく細部に渡るまでご堪能くださいませ。(支配人川島明 ご挨拶より)」【開催概要】「#ホテルカワシマ」日時:9月17日(金)〜11月7日(日)11:00〜20:00 ※初日9月17日(金)のみ12:30〜20:00場所:渋谷PARCO8階「ほぼ日曜日」渋谷区宇田川町15-1企画協力:SLUSH-PILE.参加方法と価格:#ホテルカワシマ」の館内には、「客室」と「ロビー」、ふたつのゾーンがございます。<客室ゾーン>2021年9月10日(金)11:00より「#ホテルカワシマ」WEBサイト経由で事前予約をいただくと、すべての客室をお楽しみいただけます。・シングル 800円(税込):お一人様で体験するプランです。・ツイン 1,200円(税込)(お一人様600円):2名様用のプランです。・トリプル 1,500円(税込)(お一人様500円):3名様一組のプランです。・クアッド 1,600円(税込)(お一人様400円):4名様一組のプランです。※「#ホテルカワシマ」WEBページの「チェックインからチェックアウトまで」の注意のお願いをご確認の上、お申込みをお願いします。※未就学児無料※車椅子をご利用の方:ご入場いただけますが、構造上、見づらかったり体験することができない展示がございます。また、移動がやや困難な箇所がございます。以上、ご了承くださいませ。なお、介助の方1名さまのチケットは必要ありません。<ロビーゾーン>入場無料、予約不要。混雑時には整理券発行の可能性もございます。
2021年09月07日展覧会「和田誠展」が、東京オペラシティアートギャラリーにて2021年10月9日(土)から12月19日(日)まで開催される。和田誠のイラスト&デザインなど創作の全貌を紹介「和田誠展」は、イラストレーター、グラフィックデザイナーとして広く知られている和田誠の創作活動を紹介する展覧会。イラストやグラフィックデザインに加え、映画監督、エッセイスト、アニメーション作家、作詞・作曲家、編集者としても創作活動を行ってきた和田誠の、膨大で多岐にわたる創作の全貌に迫る初の試みとなる。作品&資料約2,800点が集結代表作を中心としたビジュアル年表や、約30のトピックスを軸に、約2,800点の作品や資料を展示し、和田誠の軌跡を辿る。中には、創作のルーツとなる幼少期に描いた絵物語や多摩美術大学在学中に制作したLPジャケットといった貴重な資料も。書籍・原画だけで約800点にものぼる作品が一堂に集結する。『週刊文春』表紙や谷川俊太郎との絵本など40年以上にわたって和田誠が表紙のイラストレーションを手がけていた『週刊文春』は、2,000号までを一挙に紹介。原画や色指定紙、モチーフにしたオブジェなどもあわせて登場する。また、谷川俊太郎とタッグを組んだ絵本や、丸谷才一や村上春樹など様々な作家の書籍の装丁、パロディ作品など、幅広い表現スタイルが見て取れる作品を展示。新宿日活名画座のポスターは、初期の代表作の1つだ。さらに、和田誠が手掛けた映画の脚本や絵コンテの展示、CMや子ども向け番組のアニメーション上映も予定している。【詳細】和田誠展会期:2021年10月9日(土)~12月19日(日) ※72日間会場:東京オペラシティ アートギャラリー 東京オペラシティタワー3F住所:東京都新宿区西新宿3-20-2開館時間:11:00~19:00(入場は18:30まで)休館日:月曜日入場料:一般 1,200(1,000)円/大・高生 800(600)円/中学生以下無料※同時開催「収蔵品展 072 難波田史男 線と色彩」「project N 84 山下紘加」の入場料を含む。※( )内は各種割引料金。障害者手帳持参者および付添1名は無料。割引の併用および入場料の払い戻し不可。※来館の際の注意事項など最新情報は、東京オペラシティ アートギャラリー 公式ウェブサイト、SNS、特設サイトにて告知。【問い合わせ先】TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
2021年09月04日日本一高いビル「あべのハルカス」16階の「あべのハルカス美術館」では、日本美術や西洋美術、現代アートなど多彩な展覧会を開催しています。2021年度後半は9月より「tupera tupera のかおてん.」、11月より「コレクター福富太郎の眼」、1月より「イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜」の開催を予定しております。(既報のとおり。詳細は別紙参照)上記3本の展覧会に続き、新たに2022年度前半に開催する展覧会が決定しましたのでお知らせします。「庵野秀明展」会 期 :2022年4月16日(土)~6月19日(日)開 催 趣 旨 :総監督を務めた最新作「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が、興行収入100億円を突破し、今なお記録を伸ばし続けている庵野秀明。本展は、アニメーター時代に参加した過去作品や、監督、プロデューサーとして活躍する最新の仕事までを網羅し、創作活動の秘密に迫ります。自身の原点となった「アニメ」「特撮」作品の貴重な原画やミニチュアなどをはじめ、アマチュア時代から現在までの直筆の膨大なメモやイラスト、独自の映像作りに欠かせない脚本、設定、イメージスケッチ、画コンテ、レイアウト、原画からミニチュアセットに至るまで多彩な制作資料を余すところなく展示する世界初の展覧会です。「出版120周年 ピーターラビット展」会 期 :2022年7月2日(土)~9月4日(日)共 催 :朝日新聞社、関西テレビ放送、東映開 催 趣 旨 :今なお世界中で愛され続けるいたずらなうさぎ、ピーターラビット(TM)。作者のビアトリクス・ポターTMによって紡ぎ出され、ロンドンのフレデリック・ウォーン社から出版された物語は、2022年に出版120周年を迎えます。本展は、ピーターラビット誕生前夜から今日に至るまでの歩みを作品や資料合わせて約170点から振り返るものです。物語の原点である絵手紙と、『ピーターラビットのおはなし』の彩色原画全点が一堂に展示されるのは日本初の機会となります。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年09月03日展覧会「コミュニケーションの部屋」が、2021年8月15日(日)から10月10日(日)まで、和歌山県立近代美術館にて開催される。「いま・ここ」を共有するコミュニケーション「コミュニケーションの部屋」は、“コミュニケーション”をテーマにした展覧会。メールやSNS、オンラインミーティングといったデジタルベースのコミュニケーションが活発な現代の中で、“情報を伝え共有する”というコミュニケーションの本来の意義に立ち返り、その最もシンプルな方法である、ひとところに集まって対話し「いま・ここ」を共有することにフォーカスする。展覧会という「場」における様々なコミュニケーションとは「コミュニケーションの部屋」では、展覧会を、同じ場に集って「いま・ここ」を共有するというコミュニケーションの生まれる「場」として定義。鑑賞者と作品をはじめ、作品を介した鑑賞者同士、鑑賞者と作者、もしくは鑑賞者と美術館とのコミュニケーションなど、展覧会という空間そのものや作品を通して、様々なコミュニケーションのかたちを模索する。展示作品は、和歌山県立美術館のコレクションを中心に構成。野田哲也による版画作品 《日記 1971年5月15日》や、トーマス・ルフの写真作品《肖像(P. フリース)》など、見る者に対話を促すような作品が揃う。また、所蔵作品に加え、前川紘士と那須大輔による協働制作の作品も特別出品。奈良県障害者芸術祭「HAPPY SPOT NARA 2011‒2012」を契機に作られた映像作品などのアーカイブ展示を行う。【詳細】コミュニケーションの部屋会期:2021年8月15日(日)~10月10日(日)会場:和歌山県立近代美術館 2階展示室住所:和歌山県和歌山市吹上1-4-14開館時間:9:30~17:00 ※入場は16:30まで休館日:月曜日 ※9月20日は開館し、翌21日休館観覧料:一般 520円(410円)、大学生 300円(260円) ※( )内は20名以上の団体料金※高校生以下、65歳以上、障害者、県内に在学中の外国人留学生は無料※8月28日、9月25日(毎月第4土曜日)は「紀陽文化財団の日」として、大学生無料※9月5日、10月3日(毎月第1日曜日)は入館無料
2021年08月15日北欧・フィンランド最古のテキスタイルブランド「フィンレイソン(Finlayson)」の日本初となる展覧会「創業200周年記念 フィンレイソン展―フィンランドの暮らしに愛され続けたテキスタイル―」が京都文化博物館にて開催される。開催期間は、2021年10月9日(土)から2022年1月10日(月・祝)まで。200年の歴史を誇る「フィンレイソン」日本初の展覧会1820年に創業された「フィンレイソン」は、北欧フィンランド最古のテキスタイルブランドとして、これまで寝装品やホームテキスタイルを中心に質の高い製品とおしゃれなデザインを展開し、世界中で愛されてきた。同社の創業200年を記念する本展では、フィンレイソンの最初の紡績工場設立の地にあるタンペレ歴史博物館に保管されている当時の貴重な資料を初公開。さらに、同じく工場のあった街に位置するフォルッサ博物館に保管される、色鮮やかなデザイン原画やテキスタイルを一堂に会し、長く信頼されてきたブランドの200年の歴史をひも解いていく。北欧の自然や文化に着想を得た、カラフルなテキスタイルが集結「フィンレイソン」のテキスタイルの魅力といえば、鮮やかな色合いとユーモア溢れる柄。北欧の自然や文化などから着想を得た色とりどりの 個性あふれるデザインは多くの人の心を惹きつけてきた。本展では、草花のモチーフや大胆なグラフィカルパターンなど、自然との共生に満ちたフィンランドデザインの軸ともなる作品が多数展示される。トーベ ・ ヤンソンによるムーミンのデザインも展示そんな展示品の中でも目を引くのは、ムーミンのデザインだ。「フィンレイソン」は、作者トーベ・ヤンソンからムーミンの模様の生地を制作する許諾を得ている唯一の企業でもある。青空の下、鮮やかな緑の森の中で暮らすムーミンとその仲間たちを描いた貴重なテキスタイルは必見だ。貴重な資料と職人たちの道具から200年の歩みを感じる「フィンレイソン」の歴史を紹介するゾーンでは、英国スコットランド出身のジェームズ・フィンレイソンが、フィンランドの都市タンペレで小さな紡績工場を創業した1820年から、以後200年においての企業としての活動や、過去に使用されていた道具などからテキスタイル制作の裏側に迫る。1855年から1861年まで使用されていた「フィンレイソン」独自の通貨や、広告キャンペーンで使用されていた冊子など貴重な資料に加えて、制作の際に使われていた糸見本、紐の見本が結わえられている鉄輪といった当時の職人たちの“手仕事”を感じられる道具を目にすることができる。【詳細】創業200周年記念 フィンレイソン展―フィンランドの暮らしに愛され続けたテキスタイル―会期:2021年10月9日(土)~2022年1月10日(月・祝)休館日:月曜日(祝日は開館、翌日休館)、年末年始(12月27日~1月3日)会場:京都文化博物館(京都市中京区三条高倉)開室時間:10:00~18:00(金曜日は19:30まで)※入室はそれぞれ30分前まで■入場料当日:一般 1,500円、大高生 1,100円、中小生 500円前売り・団体:一般 1,300円、大高生 900円、中小生 300円※団体は20名以上※前売券は2021年8月7日(土)~10月8日(金)までの期間限定販売。※学生料金で入場の際は学生証を提示。※障がい者手帳等を提示で本人と付き添い1名までは無料。※上記料金で2階総合展示と3階フィルムシアターも観覧可能。(ただし催事により有料の場合あり)<主な入場券販売場所>京都文化博物館、ローソンチケット L コード:52745、チケットぴあ Pコード:993-270 、セブンチケット(セブンコード:090-521)、イープラス、CN プレイガイドほか■セット券人気カフェ「CAFE AALTO KYOTO」のシナモンロールとコーヒーセット付入場券フィンランドの名建築家アルヴァ・アアルトが手掛けた「CAFE AALTO」京都店で、名物のシナモンロールとコーヒーを提供。料金:2,400円 ※シナモンロール・コーヒーセット+本展入場券1枚販売期間:2021年10月9日(土)~2022年1月10日(月・祝)販売場所:セブンチケットセブンコード:090-539※詳細は展覧会公式HPを確認。※その他関連イベントについては、展覧会公式HPを確認。【問い合わせ先】京都文化博物館TEL:075-222-0888finlayson ©Finlayson Oy
2021年08月09日『コンビニ人間』(2016)で芥川賞を受賞した村田沙耶香と2名の現代美術作家との対話によって、 村田沙耶香の世界観を浮かび上がらせる展覧会『村田沙耶香のユートピア_ 〝正常〟の構造と暴力ダイアローグ デヴィッド・シュリグリー ≡ 金氏徹平』が、8月20日(金)より表参道・GYREにて開催される。村田は、『コンビニ人間』で、完璧なマニュアルによってコンビニエンスストアで働いているときだけ「世界の正常な部品」になったと安心することができる主人公の日常を、『消滅世界』(2015)では、人工授精で子どもを産むことが当たり前になった世界を描き、人が無意識に持つ常識や固定概念を覆してきた。独特のユーモアを込めた作品で知られるデイヴィッド・シュリグリー(イギリス)は、日常の場面を軽妙に描写したドローイングをはじめ、アニメーション、立体、写真などを制作。 多様な手法によって作品制作を行っており、国際的に高い評価を得ている。一方、金氏徹平は、『コンビニ人間』の書籍カバーに作品を提供。フィギュアや雑貨、あるいは日用品など、日常的なイメージを持つオブジェクトをコラージュした立体作品やインスタレーションなどで知られている。同展では、現代社会における未来観=「ユートピア」と「ディストピア」とは何かを問いかけ、さらに村田沙耶香の小説の中で言及されている、正常に潜む社会的暴力性や抑圧を浮かび上がらせていく。金氏徹平≪White Discharge (Built-up Objects) #48≫2019年Copyright Teppei Kaneuji. Courtesy of the artists and Blum & Poe, Los Angeles/New York/TokyoPhoto : 西村雄介David Shrigley≪untitled≫2020年Courtesy the artist and Yumiko Chiba Associates, Tokyo/ Stephen Friedman Gallery,London.Copyright David Shrigley.Photo : Todd-White Art Photograph村田沙耶香≪untitled≫1998年 学生時代の作品『村田沙耶香のユートピア_ 〝正常〟の構造と暴力ダイアローグ デヴィッド・シュリグリー ≡ 金氏徹平』会期:2021年8月20日(金)〜10月17日(日)会場:GYRE GALLERY時間:11:00~20:00公式サイト:
2021年08月05日あの名作絵本の生みの親・馬場のぼるの人間像に迫る展覧会、「没後20年 まるごと馬場のぼる展描いた つくった 楽しんだ ニャゴ!」をご紹介します。絵本「11ぴきのねこ」シリーズなどで、今も幅広い世代に根強い人気を誇る漫画家・馬場のぼる。1927年に3人姉弟の末っ子として青森県三戸町で生まれた彼は、リンゴの行商人や開墾農民、代用教員など職を転々とする傍ら絵の勉強を始め、劇団や映画館のポスター、看板を描いていた。21歳の時に漫画家を志して上京。翌年には少年誌で早くも連載漫画を手がけるようになり、一時期は手塚治虫、福井英一とともに「児童漫画界の三羽ガラス」と呼ばれるほどの人気を博した人物だ。漫画家としての才能にあふれた彼だったが、次第に少年漫画の仕事に対して思い悩むようになる。当時の少年漫画はアクションものが主体となり、次第に自分の体質に合わなくなったと感じていたのだ。24歳の頃、島田啓三を中心とした「東京児童漫画会」の会員となり、手塚治虫や古沢日出夫などと知り合い、刺激を受ける。次第に「漫画と本質的に同じであるうえに絵をたっぷり見せることができる」と絵本の制作にやりがいを覚え、徐々に活躍の場を絵本の世界へと移してゆく。やがて誕生したのが、1967年刊行の『11ぴきのねこ』だ。11匹のやんちゃな猫たちが繰り広げる物語は、子供はもちろん大人をも虜にし、一大ロングセラーに。絵本のみならずキャラクターグッズや人形劇なども幅広く展開され、世代を超えて愛される存在になっていった。そんな馬場が自宅に残していた約50年分の膨大な資料も活用し、本展では彼の漫画や絵本の業績、スケッチブックや個人的に描いた絵画、立体作品、交友関係などにも焦点を当て、馬場のぼるの人間像を紹介する。展覧会は彼の代名詞「11ぴきのねこ」シリーズからスタート。1作目から最後の6作目までラフスケッチや色指定の記録などと合わせ、当時の絵本の制作過程もわかるような、貴重な校正用リトグラフを紹介する。さらにアトリエに残されていた1951年から2001年までの約50年分のスケッチブックから発見された取材メモ、猫のモチーフなど、様々な資料を7つに分類して紹介。また故郷の風景画や小学校時代の絵や作文、旧制中学時代のノートなどを展示し、馬場の原点も探る。なかでも印象的なのは彼がプライベートで楽しんでいた創作の数々だ。猫たちの様々な姿をキャンバスに描いたり、自ら土をこねて鬼瓦をつくったり…。おなじみのキャラクターたちが思い思いに動く姿は、ファンにとっては興奮モノ。これまでこうした私物を紹介した機会はなく、今回初出しの見どころといえるだろう。口ひげと目深にかぶったチューリップハットがトレードマークだった馬場のぼるは、手塚治虫と仲が良かったという話も有名。なぜ彼が大人に響くメッセージを絵本の中にも描き続けてきたのか、この展覧会を見ればきっとわかるはずだ。『11ぴきのねことぶた』こぐま社、1976年刊 印刷原稿特色刷り校正用リトグラフ・紙こぐま社蔵「ブウタン」『幼年ブック』集英社、1954年掲載漫画原稿墨、水彩等・紙こぐま社蔵『ぶどう畑のアオさん』こぐま社、2001年刊 原画水彩、墨・紙こぐま社蔵『きつね森の山男』こぐま社、1974年刊 印刷原稿特色刷り校正用リトグラフ・紙こぐま社蔵「没後20年 まるごと馬場のぼる展描いた つくった 楽しんだ ニャゴ!」練馬区立美術館東京都練馬区貫井1‐36‐16開催中~9月12日(日)10時~18時(入館は17時30分まで)月曜(8/9は開館)、8/10休一般1000円ほかTEL:03・3577・1821※『anan』2021年8月4日号より。文・山田貴美子(by anan編集部)
2021年07月30日チェコスロヴァキア(現・チェコ共和国)出身で、アメリカを代表する絵本作家ピーター・シス(1949~)の日本では初となる展覧会が、9月23日(木・祝)より練馬区立美術館にて開催される。シスの創作活動の軌跡は、故郷チェコでその才能が開花した映像制作にはじまり、アメリカへ移住後、雑誌や新聞、書籍へのイラストレーションの提供、そして絵本の創作へと途切れることなく続く。その芸術活動への意欲は、幼い頃から抱き続けた自由に描くことや表現することへの喜びと情熱に裏打ちされていた。 1987年から30作以上の絵本を生み出し、『三つの金の鍵魔法のプラハ』、『星の使者ガリレオ・ガリレイ』など、日本でも多くの作品が翻訳されている。同展では、代表作の絵本原画やシスの創作活動の原点であるアニメーション作品を中心に、オブジェや構想メモ、スケッチ、日記など様々な作品や資料を含んだ約 150 点を通して、シスの芸術を俯瞰。シスと同郷のミロス・フォアマンが監督をつとめた映画『アマデウス』のポスターをはじめ、シスが手掛けたチェコと関係の深い作品も紹介する。《『飛行士と星の王子さま: サン=テグジュペリの生涯』原画》 2014年 (c)Peter Sis, 2014《『かべ鉄のカーテンのむこうに育って』原画》 2007年 (c)Peter Sis, 2007《『オーシャンワールド』原画》 1992年 (c)Peter Sis, 1992《『星の使者ガリレオ・ガリレイ』原画》 1996年 (c)Peter Sis, 1996【開催概要】『ピーター・シスの闇と夢』会場:練馬区立美術館会期:2021年9月23日(木・祝)~11月14日(日)開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)休館日:月曜日料金:一般1,000円、高校・大学生および65~74歳800円公式サイト:
2021年07月29日1960年代からつねに第一線で活躍し、世界を魅了し続けてきたアート界のレジェンド横尾忠則。彼の60年以上にわたる創造の全貌を一望できる展覧会「GENKYO 横尾忠則[原郷から幻境へ、そして現況は?]」が始まった。85歳にしてなお挑み続ける横尾氏の画業に迫る。’60年代にはグラフィックデザイナー、イラストレーターとして一世を風靡した横尾氏。しかし1980年にニューヨーク近代美術館で開催されたピカソ展を観て衝撃を受け、以降「画家」としての活動を開始。その後から具象的な作品を継続して制作するようになる。そんな彼の激動の人生を表すかのような本展。今回は彼自身が総監修者となり、絵画を中心に初期のグラフィック作品を加えたアートワークを500点以上出品&展示する。なかでも注目は、彼がコロナ禍に制作した新作だ。全世界がコロナ禍に見舞われる状況の中、横尾は外出も来客も制限しながら、日々アトリエにこもって絵画制作に没頭。昨年から今年にかけて制作された新作は、大作ばかりが20点以上。横尾作品の中で最大級の問題作ともいえるこれらの新作の数々は必見だ。さらに館内には自身の作品などにマスクをコラージュした「WITH CORONA」のコーナーも登場。2020年5月から、横尾はこの「WITH CORONA」シリーズをツイッターとブログで発信し始める。コロナ禍でのネガティブなイメージをポジティブに変換するこの試みは、現在600点以上制作され、撮影可能としているのもユニーク。また、横尾が滝の絵を描くために収集した1万枚以上の絵はがきのコレクションが、インスタレーションへと展開している滝空間も見どころのひとつ。天井や壁面を覆い尽くす滝の絵はがきは、ダイナミックな体感空間になっている。「何を作ったかではなく、制作のプロセスが大事」という一貫したメッセージを打ち出し続ける横尾忠則。そんな彼の展覧会は、85歳になっても実験的で挑戦的。アイデアが枯渇することのない柔軟な頭の中を覗き見るような展示は、熱量を伝えつつふと笑みがこぼれる内容だ。横尾忠則《高い買物》2020年作家蔵横尾忠則《T+Y自画像》2018年個人蔵横尾忠則《Wの惑星》2005年作家蔵横尾忠則《暗夜光路赤い闇から》2001年東京都現代美術館よこお・ただのり1936年、兵庫県生まれ。唐十郎、寺山修司らの舞台芸術のポスターなどを手がけ、’69年にパリ青年ビエンナーレ版画部門大賞を受賞。2012年に横尾忠則現代美術館、’13年に豊島横尾館を開館。横尾忠則近影(角南範子撮影、2020年)GENKYO 横尾忠則[原郷から幻境へ、そして現況は?]東京都現代美術館 企画展示室1・3F東京都江東区三好4‐1‐1開催中~10月17日(日)10時~18時(入場は閉館の30分前まで)月曜(7/26、8/2、8/9、8/30、9/20は開館)、8/10、9/21休一般2000円ほかTEL:050・5541・8600(ハローダイヤル)※『anan』2021年7月28日号より。文・山田貴美子(by anan編集部)
2021年07月27日