離婚する夫婦は増えていると言われていますが、どのような理由で離婚をしているのかが気になるのではないでしょうか?ここでは、夫婦の離婚原因についてランキング形式でご紹介します。男性、女性がそれぞれ離婚を考える場合の離婚原因の違いについても知っておきましょう。離婚原因ランキング1位から10位は?夫婦がどんな理由で離婚しているかを知るためには、裁判所の発表している司法統計が参考になります。司法統計には、家庭裁判所に申し立てがあった婚姻関係事件(主に離婚調停)の申立人に「申し立ての動機」の調査を行って、男女別にまとめたものがあります。最新の司法統計のデータから、離婚原因をランキング形式でみてみましょう。※この調査は、複数の選択肢の中から、1人3個まで回答ができるものです。()内に、全体の何%の人がその理由を挙げているかを付記しました。妻から申し立てた場合の離婚原因ランキング平成29年度、家庭裁判所に離婚調停などの申し立てがあった件数は、妻側からが4万7,807件、夫側からは1万7,918件と、妻側からが圧倒的に多くなっています。妻側の申し立ての動機のランキングは、次のとおりです。1位性格が合わない(39%)女性が離婚原因とする中で最も多いのは、性格の不一致です。他の原因がある場合でも、性格も合わないと考える人は多いでしょう。2位生活費を渡さない(28%)夫から生活費を渡してもらえないことで離婚を考える女性はかなり多いようです。生活費を渡さないのは、経済的虐待と言えるでしょう。3位精神的に虐待する(25%)精神的虐待を理由に挙げる人も多くなっています。いわゆるモラハラです。4位暴力をふるう(21%)夫に暴力をふるわれると、当然離婚を考えることもあるでしょう。かなりの女性が夫の暴力を受けているようです。5位異性関係(16%)異性関係は、夫婦の関係に亀裂を及ぼします。夫が浮気すれば、夫を信頼できなくなってしまいますから、離婚を考えるのも当然でしょう。6位浪費する(10%)夫婦の財布は1つです。夫の浪費により生活に支障が出るようなら、離婚原因にもなるでしょう。7位家族を捨てて省みない(8%)夫婦というのは協力して家庭を築くものです。夫が仕事や他のことで全く家庭を省みなければ、何のために結婚しているのかもわからなくなるでしょう。8位性的不調和(7%)性交渉拒否、性的不能、異常な性癖、セックスレスなど、性的な問題は夫婦にとって大きな障壁となります。離婚の原因として夫との性的不調和を挙げる人も少なくありません。9位家族親族と折り合いが悪い(6%)今は夫の親との同居が少なくなったとはいえ、夫の家族や親族との付き合いをしなければならない場面はあります。家族や親族とうまくいかずに離婚を考える人もいます。10位酒を飲み過ぎる(6%)お酒を飲み過ぎ、問題を起こしてしまう夫はいます。夫の酒癖の悪さから、離婚を考えることもあるでしょう。夫から申し立てた場合の離婚原因ランキング夫が申し立てた場合の申し立ての動機は、次のような順位になっています。1位性格が合わない(61%)夫が申し立てた場合でも、やはり性格の不一致がトップです。男性の場合は、半数以上が性格が合わないことを離婚原因の1つとして挙げています。2位精神的に虐待する(20%)夫が妻から精神的虐待を受けているケースも多いようです。妻の性格がきつ過ぎる場合、夫側は虐待と捉えていることもあるでしょう。3位異性関係(14%)夫婦間には貞操義務がありますから、妻の浮気がわかれば、夫も離婚を考えるのは当然です。男女問わず、異性関係は離婚原因の代表的なものです。4位家族親族と折り合いが悪い(13%)夫が妻側の親族と折り合いが悪いこともあります。相手の親族との不調和を挙げる人の割合は、男性の方が大きいようです。5位性的不調和(12%)男性では、離婚を考える原因として性的不調和を挙げる人の割合が、女性の倍近くになっています。男性の方が、性的な問題を重視する傾向があります。6位浪費する(12%)妻の浪費も家庭生活に影響を及ぼします。夫が妻の浪費により離婚を考えることもあるでしょう。7位同居に応じない(8%)相手が同居に応じないことは、女性では圏外(12位)ですが、男性では7位にランクインしています。女性が出て行って戻ってこないケースが多いことがうかがわれます。8位暴力をふるう(8%)暴力をふるうのは男性だけではありません。妻の暴力を理由に挙げる男性も、相当数います。9位家族を捨てて省みない(5%)妻が家族を捨てて省みないこともあります。この場合には、夫の方が離婚を考えることもあるでしょう。10位生活費を渡さない(4%)妻が財布を握っていて、夫に生活費を渡さないこともあるでしょう。女性側ほどではありませんが、生活費を渡してもらえないことを理由に挙げる男性もいます。法律上の離婚原因となるものは限られている離婚原因が何であれ、夫婦が離婚することに合意していれば、協議離婚ができます。もし相手が離婚に合意しない場合には、裁判所を通じて離婚することを考えなければなりません。離婚調停は話し合いの延長ですから、両者が合意すれば離婚は可能です。しかし、裁判では、法律(民法)上の離婚原因がない限り、簡単に離婚はできないことになっています。民法上の離婚原因民法770条1項1~5号に離婚原因として定められているのは、次の5つになります。配偶者に不貞な行為があったとき配偶者から悪意で遺棄されたとき配偶者の生死が3年以上明らかでないとき配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないときその他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき性格の不一致、経済的・精神的虐待、暴力、酒癖などは離婚原因になる?上の司法統計で挙げられている離婚原因のうち、「異性関係」は民法770条1項1号の不貞行為に、「生活費を渡さない」は2号の悪意の遺棄に該当します。その他の離婚原因は、5号の「その他婚姻を継続し難い重大な事由」に該当しない限り、法律上の離婚原因とはなりません。どんな場合に「婚姻を継続し難い重大な事由」となるかは、ケースバイケースの判断が必要になります。男女とも多くが離婚の原因と考える「性格の不一致」も、それだけでは法律上の離婚原因にはなりません。努力してもどうしようもないなら離婚原因になる「婚姻を継続し難い重大な事由」として離婚原因になるのは、共同生活の回復が見込めない程度に夫婦関係が破綻している場合、すなわち努力しても修復不可能な場合です。性格の不一致というだけでは離婚できませんが、性格の不一致により夫婦関係が実質的に破綻しているなら、離婚が認められる可能性はあります。離婚原因を作れば慰謝料を払わなければならないことがある法律上の離婚原因がある場合、離婚原因を作った側は、相手に対して慰謝料の支払義務を負うことがあります。ただし、離婚原因があれば必ず慰謝料が発生するわけではありません。慰謝料を払わなければならないのは、離婚原因となった行為に、違法性がある場合です。不貞行為や暴力、悪意の遺棄などでは慰謝料を請求できます。それ以外の離婚原因でも、違法性があると言えるレベルなら、慰謝料請求できる可能性があります。離婚原因を作った側でも親権者になれる夫婦間の離婚の原因と子供の親権とは関係ありません。たとえば、母親が不貞行為をして離婚原因を作った場合でも、母親は子供の親権者になることができます。子供の親権者は、子供にとってどちらの親に育てられるのが良いかを基準に決めます。夫婦の問題と親子の問題は切り離して考えるということです。夫婦の離婚原因まとめ日本では、法律上の離婚原因に該当していなくても、お互いが合意さえすれば離婚できるシステムになっています。全体の約9割が協議離婚ですから、大部分が「性格の不一致」など法律上の離婚原因とまでは言えない理由で離婚しているものと思われます。もし相手が離婚に同意しなかったら、簡単に離婚はできません。離婚したいけれど相手が拒否している場合には、離婚原因があることの証拠が必要になりますから、弁護士などに相談して対処しましょう。
2019年03月18日子供がいる人なら、離婚するとなると最も気になるのが養育費ではないでしょうか?離婚しても親子関係は変わりませんから、養育費は当然請求できます。本記事では、離婚後に母親(妻)が子供を引き取る場合を想定し、養育費の支払方法や金額の相場、父親(夫)が払ってくれない場合の対処法などを説明します。離婚したら必ず養育費を請求できる養育費とは、子供を扶養するためのお金、すなわち子供の生活費のことです。離婚しても子供の父親には養育費を請求できます。離婚した夫にも子供を扶養する義務がある親子間には、民法上扶養の義務があります(877条1項)。離婚すれば夫婦は他人になりますが、子供と双方の親との関係は変わりません。離婚して子供と別居することになった父親にも、子供の扶養義務はあります。子供と同居する母親は、子供のために父親に養育費を請求できるということです。離婚の理由は養育費とは関係がない養育費は、離婚の理由に関係なく、当然に請求できます。養育費は親子間の問題で、夫婦間の問題とは関係ないからです。たとえば、妻の浮気で離婚になった場合、夫は妻に慰謝料を請求できます。この場合、「慰謝料を請求しない代わりに、養育費を払わない」というのは認められません。養育費は子供のために必ず確保されるべきお金であって、慰謝料などと相殺できるものではないのです。養育費は離婚後でも請求可能離婚時に養育費の取り決めをしていなくても、離婚後に養育費を請求できます。養育費は親子の関係から当然に発生する義務ですから、子供の親に対しては、いつでも支払いを請求できます。養育費の支払方法と支払期間養育費について話し合うときには、支払方法や支払期間について決めておきましょう。養育費は毎月払いが基本養育費は、月額いくらという形で決めるのが一般的です。養育費は日常的にかかる生活費ですから、毎月払いでその都度支払うのが望ましいと言えます。大学進学した場合の支払期間は22歳まで親が子供に対して扶養義務を負うのは子供が成人するまでなので、養育費も子供が成人するまで請求可能です。成人年齢は現状20歳ですが、民法改正により2022年4月以降は18歳に引き下げられる予定です。なお、子供が大学に進学した場合には、大学在学中は働いて自立できないため、親に扶養義務があると考えられています。そのため、子供が大学在学中の場合や、大学に進学する見込みの場合には、22歳の3月までの養育費の支払いを取り決めするのが一般的です。養育費は一括払いでもかまわない養育費は、当事者双方が納得すれば、一括払いにすることも可能です。養育費を一括払いにすれば、母親側は、離婚時に将来の分まで養育費を確保できます。父親側にとっても、長期間にわたって養育費を払い続けなければならない煩わしさから解放されるのは、メリットといえるでしょう。なお、養育費の一括払いでは金額が大きくなってしまうため、贈与税の課税が心配になるかもしれません。養育費は基本的に非課税ですが、養育費であることを明確にするため、離婚協議書を残しておいた方がよいでしょう。養育費の相場は?養育費の金額は話し合いで自由に決められますが、相場が気になるでしょう。一般に、養育費の相場というと、養育費算定表の金額を指します。養育費算定表とは、双方の親の年収、子供の年齢、子供の数から、平均的な養育費を知ることができる早見表です。裁判所の実務においては、養育費を決めるときに、養育費算定表の金額を参考にします。養育費算定表はこちら養育費算定表の金額では十分でないことが多い現行の養育費算定表の金額はかなり低めになっており、裁判所でも見直しが進められています。日弁連では裁判所基準よりも高額の新養育費算定表を作っており、現状でも弁護士は新算定表にもとづき交渉を行っているのが実情です。また、養育費算定表の金額は、小・中・高を公立に通わせる場合を想定した金額になっており、私立に通わせる場合に余分にかかる費用は含まれていません。塾費用や大学進学費用も養育費算定表ではカバーされない費用です。つまり、養育費算定表の金額では、養育費としては十分でないケースが多くなります。養育費算定表は、養育費の相場を知る上では便利です。しかし、養育費算定表があるせいで、「算定表を超える金額は一切払いたくない」という人も多いように思います。相手から提示された養育費に納得がいかない場合には、弁護士に相談するのがおすすめです。子供に実際にかかる費用から考えることが大事養育費を決めるときには、一般的な相場よりも、現実にいくらかかるかを基準に考えるべきです。算定表を見て機械的に決めるのではなく、現実にかかる費用を考えて納得のいく額を請求するようにしましょう。子供にかかる費用は、双方の親が分担するのが原則です。たとえば、病気や障害があったり、特殊な習い事をしていたりで、子供に普通よりもお金がかかるケースはあるでしょう。その場合には、父親が負担しなければならない養育費も当然多くなります。まずはそれぞれの家庭の事情に合わせて子供にかかる費用を見積もり、双方の親でどう分担するかを話し合うようにしましょう。養育費は増額や減額も可能養育費は、離婚後の双方の親の状況の変化(事情変更)により、増額または減額できるものとされています。事情変更の代表的なものは、どちらかの親の再婚です。たとえば、父親が再婚した場合、養育費の支払義務が当然になくなるわけではありません。しかし、再婚後の家族についても扶養義務が発生するため、養育費の減額が認められる可能性はあります。母親が再婚し、再婚相手と子供が養子縁組をした場合にも、再婚相手に子供の扶養義務が発生しますから、養育費の減額が認められるでしょう。また、事情変更により養育費を増額する場合としては、当初の取り決めで大学進学費用を考慮しておらず、養育費が足りなくなった場合などが考えられます。養育費の減額や増額についても、話し合いで合意できるのであれば、話し合いで決めてかまいません。話し合いで決まらない場合には、家庭裁判所に養育費増額調停や養育費減額調停を申し立てましょう。養育費を払ってもらうためにできること離婚するときには、養育費の取り決めをしておきましょう。養育費について話し合いができない場合でも、裁判所を利用して決めることができます。養育費の取り決めは公正証書にしておく養育費について話し合いで決めて協議離婚する場合には、離婚協議書を作成しておきましょう。離婚協議書は、公証役場で公正証書にしておくと安心です。公正証書は、公証役場で公証人に作成してもらう契約書です。養育費の取り決めを公正証書にしておけば、相手が約束どおり払わなかった場合に、すぐに強制執行の手続きをとることができます。話し合いで決まらない場合には調停を養育費について、夫婦間の話し合いで決まらない場合には、家庭裁判所に調停を申し立てましょう。離婚成立前は離婚調停(夫婦関係調整調停)を申し立てますが、離婚後は養育費請求調停を申し立てることになります。養育費のみで争っている場合には、調停が不成立になるとそのまま審判に移行し、審判で裁判所に養育費を決めてもらえるのが通常です。相手が話し合いに応じてくれそうにない場合でも、あきらめずに調停を申し立てましょう。なお、調停や審判で養育費について決まった場合には、裁判所で調停調書や審判書が作られます。約束どおり払ってもらえない場合には、調停調書や審判書にもとづき強制執行することも可能です。まとめ離婚後に母親が1人で子供を育てていくには、お金がかかります。離婚するときには養育費の取り決めをし、子供のためのお金を確保できるようにしておきましょう。養育費の金額を決めるときには、養育費算定表が参考になります。ただし、養育費については、相場を意識するよりも、現実にかかる費用を考えて決めることが大切です。養育費について取り決めしたら、支払いを確保するため、公正証書を作成しておきましょう。
2018年12月18日30代男性のAさんは、妻から「離婚してほしい」と迫られ、困惑しています。その理由は、「妻に離婚したいワケ」を聞いても、言おうとしないからだそう。Aさんは「仕事で家を空けることが多く寂しい思いをさせてしまったのは事実だが、収入もそれなりにあり、幸せな生活を送っていると思っていたのに。もしかすると不倫しているのでは?」と憤りを覚えています。結婚生活を続けたいAさんですが、妻は「できない」の一点張り。「せめて理由を教えろ」と言っているのですが…。このような場合、離婚は認められるのでしょうか?法律事務所アルシエンの日高義允弁護士に見解を伺いました。 Q.妻が離婚を申し出ているが、理由を言わない。離婚することはできる?A.裁判離婚まで進むと、理由を説明しないで離婚することはできません日高弁護士:「離婚は、協議、調停、訴訟と段階的に進んでいきます。協議や調停は話し合いで解決する場ですので、夫側が離婚に応じない限り、離婚は成立しません。そのため、妻側としては、夫が協議ないし調停離婚に応じないのであれば、離婚訴訟をする必要があります。離婚訴訟では、離婚を求める妻側で離婚原因を主張立証しなければならず、理由を明らかにしないまま訴訟で離婚を求めることは困難になります。そのため、夫側がどうしても理由を知りたいのであれば、理由を説明しない限り離婚に応じないと頑なになってしまえば、妻側は、遅くとも裁判をして離婚原因を明らかにするか、裁判自体をあきらめる(=離婚自体をあきらめる)かということになります。もっとも、裁判で明らかにしなければならない「離婚原因」というのは、不貞など民法で列挙されている事情に限ります。明かにされる理由は、その限度ですので、例えば、「ほかに好きな人ができた」とか「性格が合わない」とかいったように、民法の離婚原因に該当しにくい理由については、必ずしも明らかになるわけではないですし、本音が分かるわけではありません。」「理由は言えないけど離婚したい」という希望を聞くことはありますが、裁判まで進むのは心理的にも、時間的にも負担がかかります。円満な離婚を望むのであれば、できる限り理由をきちんと説明して、相手の納得を得ることが望まれます。*取材対応弁護士:日高義允(法律事務所アルシエンIT法務と刑事事件に注力しています。IT法務では、システム開発、アプリ開発、WEBサービス等をめぐる紛争や契約書・利用規約作成等に対応しています。また、刑事事件では、若手経営者からの依頼も多く、経営周りも含めたサポートを心がけています)*取材・文:櫻井哲夫(本サイトでは弁護士様の回答をわかりやすく伝えるために日々奮闘し、丁寧な記事執筆を心がけております。仕事依頼も随時受け付けています)妻が「離婚したい」と一点張りで理由の説明を一切拒否!これで離婚できるの?はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。妻が「離婚したい」と一点張りで理由の説明を一切拒否!これで離婚できるの?はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。
2018年11月26日共働き夫婦で家事をこなせる人は、超人です。8割の人は、家事と仕事に疲れ切ってしまい、「このままなら離婚しようか…」と頭を過るのではないでしょうか。ここに育児まで入ってしまったら、もう壊れてしまいますよね。でも今の環境は変えられない、と思われますよね。安心してください。環境は変えられなくても、今のあなたにできることはありますし、今の問題点がわかれば解決策もわかってきます。パピマミ編集部が、共働き夫婦の家事と仕事の両立方法についてご紹介します。共働き夫婦は物理的に時間足りない!ライフスタイル調査(パナソニック)パナソニックが2742人の共働き夫婦を調査した結果を見れば分かる通り、共働き夫婦の仕事時間は、通勤時間を含めれば男女問わずでも8時間を超えています。24時間中、仕事が3分の1を占めています。睡眠時間が7〜8時間だと仮定すると、自由に使える時間は残りの8時間のみ。しかし8時間と言っても、8時間のすべてを自由に使えるわけではありません。お風呂に入ったり食事をしたり、毎日決まった習慣がありますよね。1日に使える時間は、多く見積もっても5時間。それ以上は捻出しづらいのです。●時間を借金しなければ家事はこなせないお財布に1000円しか入っていないのに、3000円の化粧品は買えませんよね。しかしクレジットカードを持っていれば、たとえ銀行預金に3000円が入っていなくても、支払えてしまいます。借金という形で、商品は手に入るのです。家事も同じです。1時間しか使える時間がないのに、3時間分の家事を行おうとする。すると、睡眠時間や趣味の時間を減らさなくてはいけません。睡眠時間が短く、ストレスを解消するための趣味に時間を使えなくなったら、どんな気持ちになるでしょうか。時間を借金するとは、そういうことなのです。共働き夫婦を家事から円満にする3つのルール専業主婦でも共働き夫婦でも、家事は大変な作業です。家事が原因で、夫婦仲の悪化や離婚の危機に陥る夫婦の話をよく聞きます。しかし現状をよく確認すると、前提として時間が足りなかったり、見積もりがおかしかったりすることがほとんど。では、上手に現状を把握し、快適な家事を行うには何をすればいいのでしょうか?その方法について、3つご紹介します。●1、1日5分でも話し合いの時間を作る共働き、というだけで自由な時間がない夫婦の方もいらっしゃいますよね。仕事の都合で朝しか顔を合わせない夫婦もいらっしゃるとか。「仕事を言い訳にしない!夫婦にすれ違いを起こさせない3つの工夫 」では、すれ違う夫婦の特徴として、「対話の少なさ」を挙げています。対話が少ない夫婦は、意思の疎通ができないので問題が起こりがちに。仲の良い夫婦は、1日に1時間以上の会話の場を設けているというデータまであります。共働きで1日1時間は現実的ではないでしょう。しかし意識して5分話す時間を設けるのは、たやすいのではありませんか?5分でもむずかしいのであれば「結婚したのに寂しい…夫婦のすれ違いを解消する3つの方法」で紹介したような「交換日記」や「夫婦専用のコミュニケーションアプリ」などを使ってみてください。●2、家事を外注・分担を検討する1日5分以上の話し合いの場を設けた、もしくはすでに設けているのであれば、その時間で家事のやり方について話し合いましょう。冒頭にお伝えしたように、共働き夫婦の可処分時間は希少です。家事だけに費やしていては、体が壊れるのも時間の問題。その事実がわかっているのであれば、話し合うべきは家事の外注化や効率化です。家事の外注や分担については、「家事は外注しよう!ムダを省いて時間を有効に使う方法」に詳しく説明されているので、読んでみてください。簡単に言いますと、家事代行サービスや電化製品を使って家事をやらない方法を検討し、名もなき家事をなくして賢く家事を分担するかを検討しようということ。お財布にいくら入っているかを確認せずにお金を使わないように、自分たちにどれだけの時間や労力があるのか確認しましょう。●3、意思に頼らない家事の決まりごとを作る1日5分以上の会話をマストにして、家事の合理化について話し合うだけでも、共働き夫婦の家事の負担は激減するはずです。しかしそれでも、家事を0にはできませよね。であれば、残りの家事を最適化する方法を考えましょう。簡単なやり方を1つ紹介します。それは「if/thenルール」です。このテクニックは、心理学の世界で目標達成のためのツールとして使われています。やり方としては、「〇〇をしたら△△をする」というもの。具体的に言いますと、「歯を磨き終わったら洗面台を綺麗にする」「家に帰って靴を脱いだら玄関を綺麗に整える」などです。このテクニックは、絶大な効果を発揮します。というのも、人は無意識にこのルールを使って生活しているからです。「お風呂から出たら、ドライヤーをする」「ご飯を食べ終わったらごちそうさまを言う」など、誰もが自然と使っています。共働き夫婦の家事は意思に頼らない!ここまでの話を聞いて賢い方であればお気付きの方もいらっしゃると思います。今までの話は、家事を最小限にして時間を最大化するためなら、家事を無くそうという前提でお話ししています。というのも、家事を家事代行サービスに頼んだり食器洗浄器に頼ったりすることに不快感を持つ方もいらっしゃいますよね。家事は自分でやる必要がある、という価値観を持っているのでしょう。もちろんその考え方も素晴らしいです。しかし共働き夫婦に限っては、その考え方で行動すると痛い目を見てしまいます。物理的に使える時間が少ないわけですから、自分の手でやっていてはパンクするのは当然のこと。だからこそ、自動化や習慣化によって家事を最小限の手間で行わなければいけないのです。そのための方法をご紹介させていただきました。共働きで家事と仕事に大忙しなのであれば、ぜひ3つのルールを試してみてください。まとめ共働きの家事を上手にこなすには、夫婦の価値観をすり合わせ、自動化や習慣化をしなくてはいけません。その方法として以下の3つを挙げました。・1日5分以上の対話をする・家事の外注化、分担化をする・意思に頼らずに家事をするどれか1つでも試してみるだけで、生活が楽になるはずです。検討してみてください。●ライター/パピマミ編集部
2018年11月15日夫婦が仲良く協力して子育てをする。本来はこの形を保ち続けるのが大切です。しかしやむを得ない理由で離婚に至ってしまうケースもあります。お子さんへの影響も考えて、離婚する方法やその後の子育てを進めていく方法をパピマミ編集部が紹介します。離婚に踏み切るか意思を確認これからの生活をどうすればいいのか、そんな悩みを抱えることもありますよね。夫婦だけの関係であれば、離婚してスッキリする のも1つの手です。しかし、子どもがいると事情は変わります。離婚すると、子どもは片親と離れることに。2人の親もとで育つことで得られるはずだった価値が得られなくなってしまうのです。その点を考えると、子育て中の離婚は影響が大きくなります。子どもへの影響を考え、離婚に踏み切るかどうかをしっかり検討 しましょう。離婚を考え始めたら準備を子育て中の離婚は、どちらが親権を持つかで争いが長引きがちに。そのため、当事者間での話し合いではなく、調停や裁判に進むケース も多くなっています。その場合、いかに有利に進めていくかを考えると、事前の準備が重要。相手に非があっても、それが証明できなければ裁判では勝てません。また、収入が不安定だと子どもを育てられない と判断されることも。とくに女性は、収入面の問題にぶつかります。離婚後も子どもを育てていきたいのであれば、離婚原因の証拠集めや安定した仕事につく ことなどを離婚準備として取り組んでいきましょう。子供を育てる費用についてはしっかり主張子育てにはお金がかかります。高校・大学まで進むのであれば、学費の負担は厳しくなります よね。離婚が原因で子供の学習の機会を減らすのは避けたいものです。離婚を早めたいために、夫からの養育費をあきらめるケースも多々あります。しかしそれは、必ずしも子どものためにはなりません。養育費は自分のためだけでなく、子どものためにも負担してもらうのが得策 です。養育費についての取り決めは、書面にしておくのがおすすめです。念には念を入れておきましょう。別れた夫と子どもとの面会についても考えたい離婚してからの子育ては、今まで以上に大変です。子どもを一人で育てるに等しい わけですから、どうしてもカバーできない部分はあるものです。女性だけではむずかしい力仕事など、男性の力が必要になります。感情的には夫を許せなくても、子どもにとってはたった一人の父親です。父親との接触を親の都合で断ってしまうのは、子どもの成長に悪影響です。離婚したあとも、父親と子どもが会う機会を設けましょう。スムーズに子どもを健やかに育てていくために、子供と夫との面会のルールを離婚の際に決めておく という事も重要なポイントとなります。まとめ離婚が避けられなくても、親の都合で子どもに悪影響は与えたくありませんよね。離婚は様々な原因で起こるもの。事前にしっかりと準備しておくことで、スムーズに手続きを進められます。子供が、離婚後も両親の庇護を受けて健やかに成長していけるように、離婚の条件については子供を優先して考えていきましょう。●文/パピマミ編集部
2018年10月23日離婚につきものなのが、慰謝料の話題。芸能人の離婚ニュースであれば「慰謝料は●●億円」といった高額慰謝料も注目を集めます。過去には大物歌手が50億円の慰謝料を支払った、なんて話も。そもそもなぜ芸能...
2018年10月17日・離婚したい・離婚させたくないいまのあなたはどちらの心境でしょうか。離婚に悩む夫婦や離婚を未然に防ぎたい夫婦に向けて、パピマミ編集部が、離婚の「原因」とその「解決策」、そして「予防」について、お話しします。離婚の原因パターンを知ろう!風邪を引く原因が様々なように、離婚をする原因も様々 です。風邪を引いた原因が「昨日お風呂に浸かりすぎたからだ!」とは思いませんよね。もちろん1つの要因かもしれませんが、いくつかの問題が合わさったときに、風邪の症状が出るもの。風邪と同じように離婚の原因も1つではなく、複数の問題があると思って問題ありません 。だからこそ、いろんなパターンの離婚原因を知る必要があるのです。●離婚しそうな考え方の特徴「破局するのはどのタイプ? 周囲で“離婚”した夫婦の特徴と対処法」や「辛党でお酒好きはキケン? 離婚しがちな人に見られる特徴3選 」を読むとわかるように、離婚する夫婦の話を聞いていると、一定の法則のようなものが見えてきます。価値観が違っていたり、金銭感覚が違っていたり。結婚する前は優しかったのに、結婚したらDVに変貌したり。あなたはどうでしょうか。極端な考え方をしていませんか?もし自分の考え方に疑問を持ったのであれば、「あなたにも訪れる?産後の離婚危機の考え方 」を読んでみてください。夫婦に亀裂が入る1つのパターン を理解できます。妻や夫にイライラしていても、イライラするだけなら問題ありません。ありませんが、その思いを口に出してしまうと離婚の危機につながります。「言っちゃってるカモ? 夫が離婚を考える“妻の無神経な一言”3つ」に書かれている3つの言葉は、男女問わず言われたら傷つく言葉です。離婚したくなるのも頷けます。自分が相手に対して、ヒドイ言葉を言っていないか、確認してみてください。●繋がっていたと思っていたのは自分だけ?離婚を切り出した経験のある方のお話を聞くと、相手がものすごく驚く、とおっしゃいます。ネット上では、・女は男の浮気をわかる・男は何も知らないというような意見であふれていますよね。しかし現実は、「20年待った!? トツゼン離婚を切り出す夫の気持ちと対処法」に書かれているような状況になり得ます。20年も前から離婚したいと思っていたことに、妻は一切気付いていなかった わけですから。「仲良しだったのにナゼ!? おしどり夫婦が突然離婚してしまう理由」を読んでもわかるように、周りからおしどり夫婦だと思われていて、片方が本当におしどり夫婦だと思っていも、もう片方はウンザリ しているかもしれません。自分たちは本当につながっているのか?を考えるのは、離婚を防ぐ上で大切なのではないでしょうか。実体験からわかる離婚問題を解決する方法離婚の原因がわかったら、次は離婚を解決する方法を考えてみましょう。解決といっても、「夫婦円満に戻りたい」「もう終わらせたい」など、十人十色ですよね。ここでは、離婚を防ぐための解決策 をご紹介します。●夫婦間での価値観のすり合わせ離婚危機に陥る夫婦の問題は、「夫婦の「すれ違い離婚」を防ぐ3つの方法」にも書いたように、価値観のすり合わせ を行なっていない夫婦は、離婚率が高いうえ、夫婦の満足度も低い傾向にあります。価値観や金銭感覚がズレているのは、ガソリンで動く車を水で動かそうとするようなもの。結婚の前提としてムリ が生じてきます。「離婚の危機にまで発展!私は産後の夫婦関係の危機をこう乗り越えた」には、すり合っていなかった価値観を元に戻すことによって、離婚を乗り越えたエピソードが紹介されています。「不倫から修復した例も!? 主婦たちが離婚危機を乗り越えたエピソード3つ」の3つのエピソードも、解決策は「価値観 」が重要になっています。ぜひ、自分の家庭と照らし合わせてみてください。●離婚を突きつけられたときの対処法「離婚するor許す? 夫が不倫したときに妻たちがとる対応ランキング」は、パピマミ編集部が453人にアンケートを取った結果から導き出されています。1位が「話し合いの上で判断する 」。2位が「問答無用で離婚する」でした。このランキングは妻にアンケートを取っていますが、夫に取っても1位は同じになるでしょう。結婚した相手ですから、問答無用で離婚を考えたりはしないはず。その点を踏まえると、離婚しようか迷っているときに、参考になるのではないでしょうか。パピマミ編集部が593人にアンケートを取った「問答無用で離婚? 夫が専業主夫を希望したときの妻の対応ランキング」のランキングも興味深く、夫が主夫になりたいと提案したときの妻たちの対処法を紹介しています。5位に、「離婚する」があり、すぐさま離婚しようとはならない様子。もし離婚を突きつけられたのであれば、まずは「話し合う」ことが何よりも大事ですね。まとめ離婚の問題は人それぞれで、やり方も考え方も違ってきますよね。「自分たちはどうすればいいんだろう?」としっかりと夫婦で考えて、納得のいく答えを出していきましょう。あなたが幸せになることを願っています。
2018年10月15日夫で俳優の川崎麻世(55)に離婚訴訟を起こされていたことが明らかになった妻のタレント・カイヤ(56)。麻世は10月10日付けのブログで、「話し合いや、離婚調停での解決を目指しましたが、相手方の出席が無く、今回このように裁判を起こす次第となりました」として、離婚訴訟を申し立てたと公表。12日には「弁護士に全て一任している為、大変申し訳御座いませんが、現在私からお話することは出来ません」として、多くを語っていない。いっぽうのカイヤは11日のブログで、「ナイーブな家族問題も絡んで降り子供達も体調に変調を来たしております」(原文ママ)と、心境を明かした。夫妻は90年に結婚。麻世の女性問題などを経て00年ごろから18年もの間、別居が続いていた。このことからTwitterでは《なんか今更感よね》《今!?!?!?何かあったのか》とそのタイミングを不思議がる声が上がっている。この疑問を抱いたのは芸能人も同じ。デヴィ夫人(78)は、13日に自身が代表を務めるNPO「アースエイドソサエティ」主催のチャリティーイベントに出席した際、「(20年ほど前)、彼女は私の前で2時間くらい泣きじゃくった。(麻世の)浮気でね。離婚しなさいって言ったのに離婚しなかった。なぜ今するの?って聞きたい」と語った。「これまで、2人がなぜ離婚しないのかという疑問は何度も取り沙汰されてきました。理由としてよく挙げられていたのが、やはり子どもの存在。次に麻世さんが養育費や生活費を負担していたことから、金銭的な問題も大きいのではないかと言われてきました。最後に、お互い“未練”が残っているんじゃないかということですが、カイヤさんも“ボーイフレンド”と称した男性との交際を楽しげに公表していましたし、これが理由ではないような気がします」(芸能関係者)実は14年3月放送の「私の何がイケないの?」(TBS系)で、カイヤは離婚しない理由を明かしていた――。共演者の西川史子は自身も離婚の経験があることからカイヤの気持ちがよく分かるとしながら「もう離婚したほうがいいと思います。絶対幸せになれると思います」と号泣。これに対しカイヤは「でも、私にとってすごく大事な約束があって」と告白。一人っ子で母と祖父母に育てられたという麻世。結婚するときに祖父母から「結婚するのはいいですけど、川崎の墓をだれが守りますか?あなたはみることができますか?」と尋ねられたという。カイヤは「私は責任を持ってお墓を守ると約束しました」と目に涙をためながら明かしたのだ。2人の“泥沼離婚劇”を見て、天国の祖父母は何を思うのか――。
2018年10月14日2分に1組の割合で離婚が成立していると言われています。この数字を見るとかなり多いと感じると思うかもしれませんが、離婚はもはや人事ではなく、あなたのすぐ近くに迫っているかもしれません。愛する旦那さんや子供たちを絶対に手放したくはないですよね!実は、離婚に至った夫婦と離婚していない夫婦を比較してみると、いくつかの ”していない事” があるみたいです。そのことをしていないと離婚の可能性がぐっと上がるということ。今回は、離婚リスクが高くなる4つの項目についてお届けします。1. 記念日を祝わない記念日を祝う夫婦と比べ、記念日を祝わない夫婦の離婚率は高めという結果が出ています。お互いの誕生日や結婚記念日など、節目節目の行事を大切にする夫婦は結果的に会話の量も増え、お互いを理解できるようになるという理由が隠されているみたい。結婚から数年経つと「祝うのは子供の誕生日や行事だけ」なんてご夫婦も増えますが、自分達の大切な記念日も一緒に祝う事で夫婦仲が良くなるとのこと。2. 二人でデートしない子供が生まれて家族ができるとどうしても二人だけでどこかへ出かけるという事が少なくなってしまいます。子供を挟んでお出かけするのも家族としては十分幸せかもしれませんが、旦那さんとの関係をもう少し大切にする事で夫婦仲は今よりもっと仲良くなります。統計的に見ても、やはり二人で出かける回数の多い夫婦のほうが離婚率は低いという結果に。時々は二人で恋人のような雰囲気を味わう事で、お互いにトキメキを感じてセックスレスを回避する事ができるのも大きな利点のようです。3. 約束事を決めない夫婦間での約束事をめていますか?例えば「記念日は必ず祝う」「お風呂掃除は旦那がやる」「飲みに行くのは週3回まで」というような色々な決め事です。離婚しない夫婦というのは、夫婦間での約束事を決めていることが多く、更にその決め事を都度更新して、その時の状況に合わせて変えていくそうです。約束を決めないと、自分ばかりがやらされていると不満を感じたり、我慢している気持ちになって、ストレスから喧嘩に発展しやすいみたいです。お互いに納得する契約をして夫婦仲を円満に保って行きましょう。4. コミュニケーションを取らない結婚する前は、お互いに何でも話して理解を深めていても、結婚すると家事や育児、更には仕事に追われ旦那さんとのコミュニケーションが取れない奥さんもたくさんいます。旦那さんは旦那さんで、仕事が忙しく家に帰ってきたらお風呂に入ってすぐ就寝。離婚しない夫婦というのは、コミュニケーションの取り方がとても上手。仕事でも大切な事ですが、夫婦間でも「ほう、れん、そう」を取り入れて、お互いに互いをしっかり把握できるように努めている事が多いそうです。報告、連絡、相談。1日のうちで話し合える時間を作らないと離婚リスクは高まります。忙しすぎて話し合う時間が持てない時は、LINEでほうれんそうしている夫婦もいるようです。誰もが結婚する時は「離婚」の事は考えないものです。でも、忙しい毎日の中で時間に追われて過ごしているうちに、夫婦間ですれ違いが生じて取り返しの付かない事になってしまわないように。自分が出来る所から少しずつ取り組み、夫婦円満を目指して行きましょう。written by 亀ぱんだ
2018年07月23日夫婦関係が悪くなってきて離婚も視野に入れ始めたころ、相手と距離をおく選択肢の中に「別居」があります。別居にもさまざまな方法がありますし、別居後に離婚するのか復縁するのか、ある程度の目的を考えておく必要もあります。そこで今回は夫婦の別居事情についてまとめてみました。別居する理由や離婚のこと、別居に関する手続きや考えておきたいことなどをご紹介します。離婚した夫婦の別居期間は1年未満?厚生労働省の「同居をやめたときから届出までの期間(別居期間)別にみた離婚」によると、別居期間が1年未満の夫婦が離婚した割合は、82.5%となっています。別居すると1年も経たないうちに離婚する可能性が高いようです。ただし別居=離婚ではない気をつけたいのが「別居すると自動的に離婚になるわけではない」ということ。もちろん別居がきっかけで離婚するかたもいらっしゃいますし、離婚する割合が高いというデータも出ていますが、別居のまま戸籍上の夫婦関係を続けている人もいるでしょう。別居すると離婚率が上がる?別居をするということは、口に出さなくても「あなたと一緒に暮らしていけない」という意思表示となってしまうので、離婚率が上がるともいえます。また後で説明しますが、長い間別居していると、離婚調停や裁判の際に「離婚」だと認められてしまう恐れがあります。別居後の復縁は難しい?何かしらの「きっかけ」がなければ、復縁は難しいのではないでしょうか。例えば別居中に相手の存在の大切さに気が付いたり、将来のことを考えると離婚はしないべきだと改めて思ったり、自分の行為を反省したり。そういった思いを相手へ冷静に伝えることで、復縁を目指せるのではないかと思います。 別居が始まる理由とは?別居が始まるのには必ず理由がありますが、もちろん夫婦それぞれ異なります。考えられる理由をいくつか挙げてみましょう。離婚までの準備期間もう離婚まで話が進んでいて、その覚悟や準備のために別居する場合があります。離婚するのだから一緒に暮らす理由もありませんし、むしろ別居するほうが自然なのかもしれません。喧嘩喧嘩がきっかけで、片方が「もう出ていく!」と言って一方的な別居が始まる場合や、喧嘩が続く毎日に嫌気がさした夫婦が「しばらく距離をおこう」とお互いに了承してから別居するケースなどがありますね。別居婚籍を入れているけど、同居しないことを選択した夫婦のスタイルです。詳しくは次でご紹介します。 新しい夫婦の形「別居婚」とは?夫婦だけど離れて暮らす「別居婚」。離婚前提や不仲になって別居するのではなく、お互いの勤務地の都合やライフスタイルの違いなどで、「同居するより別居するほうが良い」となり、納得した上での別居です。良いことだけじゃない別居婚お互いに別居を認めていて、ひとりの時間を謳歌できる別居婚ですが、良いことばかりではありません。デメリットをご紹介します。ひとりの時間が多いため、浮気しやすい出費がそれぞれになるのでお金がかかる子どもが生まれてから大変片方が病気になると大変これらのデメリットを回避するために、週に数回は会う、短期賃貸マンション(ウィークリーマンション・マンスリーマンション)を利用する、いざというときのために合い鍵を交換しておくなど、ルールを決めておいたほうが良いでしょう。 別居中の生活について子育てはどうする?別居をする前に、子どもをどうするかについて考えなければなりません。きちんと話し合わずに子どもを連れて出ていくと、子どもも不安になりますし、相手も「子どもを奪われた」と恨む恐れがあります。どうするのかを夫婦でよく話し合い、子どもにも分かりやすい言葉で現状を正直に伝えるようにしましょう。転校などで環境が変わる恐れもあるので、なるべく子どもの負担にならないベストな別居方法を模索したいですね。別居期間中の生活費や仕事はどうする?民法第752条に「夫婦は同居し、互いに協力し扶助しなければならない。」というものがあります。「同居していないと違反になるの?」と思いますが、離婚を前提とした別居なら大丈夫だそうです。ただ、一方的に家を出ていくとなると、同居義務違反となる恐れがあります。そして、別居中でも法律上は夫婦なので、「互いに協力し扶助」しなければいけません。夫婦である期間中は、お互いに収入に応じた生活費を渡す必要があります。 別居した際、住民票を移す?住所を移したかたは、転入してから14日以内に住民票の住所変更の届出を行わなければいけません。これは法律上の義務なので、正当な理由がなく届出をしない場合、5万円以下の過料に処されることがあるそうです。単身赴任や一時的な別居は移さなくてもよいそうですが、離婚を前提とした別居だと住民票を移す必要がありそうです。今回は妻が実家に帰るパターンを重点的にご紹介します。住民票を分けた場合扶養はどうなる?住民票を分けたとき、実家に帰るにしても世帯主は実家の親ではなく、自分になるかと思います。そのとき扶養がどうなるか気になるところ。扶養親族の対象者の要件には「納税者と生計を一にしていること。」という項目があります。同居していないと当てはまらないのではないか……と思いますが、国税庁によると以下のとおり。「生計を一にする」とは、必ずしも同居を要件とするものではありません。例えば、勤務、修学、療養費等の都合上別居している場合であっても、余暇には起居を共にすることを常例としている場合や、常に生活費、学資金、療養費等の送金が行われている場合には、「生計を一にする」ものとして取り扱われます。国税庁『扶養控除「生計を一にする」の意義』より別居中でも生活費等を送っている場合は、扶養控除の対象になるかもしれないということですね。また、夫の健康保険の扶養となっていれば、別居でも被扶養者でいられる可能性があります。夫が加入している健康保険の被扶養者の範囲をご確認ください。もしも扶養から外れるようなら、国民健康保険に加入するようになるかと思います。別居前すでに国民健康保険だった場合は、転入先で新たに国民健康保険に加入する必要があります。住民税など税金は?住民税などの税金は、別居や同居に関わらず夫婦それぞれが行う必要があります。現在パートなどの収入が100万円以下でほかに所得がない場合は、基本的に住民税(所得割)はかかりません(市区町村によってかかることもあるので要注意)。また、103万円以下で他に所得がない場合は、所得税及び復興特別所得税などがかかりません。 別居は離婚事由になる?実は離婚の意思がなくても、別居しているだけで離婚事由になり得ることをご存知でしょうか。民法第770条の「夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる」の中に、「配偶者から悪意で遺棄されたとき」というものがあります。悪意の遺棄を簡単に説明すると、「正当な理由がないのに相手を放っておく」ということ。その中には、「理由のない一方的な別居」も含まれる恐れがあるということです。また、「その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき」という項目もあります。これは婚姻関係が破綻していて修復できないと判断されたときに該当します。長い期間別居が続いた状態だと、婚姻関係が破綻していると認められる可能性があります。離婚が認められる別居期間実は法律上、「別居期間が〇年で離婚が認められる」という基準はありません。ただ、法務省の「民法の一部を改正する法律案要綱」によると、離婚の訴えを提起することができるものとして、「夫婦が五年以上継続して婚姻の本旨に反する別居をしているとき」が挙げられています。そのため、離婚が認められる目安は「5年以上の別居」だと考えてよいかもしれません。慰謝料の額に影響がある?夫婦には同居義務があります。離婚事由として認められるような一方的な別居を行った場合は、同居義務違反で「悪意の遺棄」となる恐れがあります。そうなった場合は、相手から慰謝料を請求されるでしょう。相場は50万円〜300万円だといわれています。別居期間中の共有財産の取扱に注意別居後の離婚による財産分与は、別居開始時にあった財産が対象。別居をしてしまえば夫婦の共有財産の把握が難しくなります。離婚となったときに相手から「共有財産はない」と言われてしまえば、泣き寝入りするしかありません。そのため別居をする前に、共有財産すべてをお互い把握し、必要なら証拠をとっておきましょう。弁護士に相談してみるのも良いかもしれません。そして「いつ別居を始めたか」を証明できるものも用意してくださいね。 まとめさまざまな理由により始まる「別居」。その多くが1年以内に離婚しているということは、離婚を前提に別居しているかたが多いのだと考えられます。そのため別居前には必ず、お金のことや子どものこと、離婚する際の財産分与について話し合っておきましょう。もし、家庭や結婚生活に嫌気がさして衝動的に別居をしたくなったのなら、少し冷静になってみてください。相手の合意がないうえでの別居は、「同居義務違反」となる恐れがあります。「お互いに頭を冷やそう」などを伝え、相手が納得した上で別居をするようにしてくださいね。 参考:同居をやめたときから届出までの期間(別居期間)別にみた離婚「仕事優先で別居婚」夫婦は、うまくいくのか新しい夫婦のカタチ?「別居婚」で円満な関係を築く方法とは?民法第752条住所の異動届は正しく行われていますか?扶養控除「生計を一にする」の意義健康保険(協会けんぽ)の扶養にするときの手続き家族と税夫婦別居時の住民税・所得税の手続き別居について考えて欲しいこと〜離婚の1つ前のステップ?〜民法第770条民法の一部を改正する法律案要綱
2018年07月04日よく「子どもがいない夫婦は離婚率が高い」という言葉を耳にしませんか?最近は子なし夫婦が増加傾向にあるため、実際のところはどうなのかと気になりますよね。今回はそんな子なし夫婦の離婚事情について考えてみましょう。 子なし夫婦は離婚しやすい?世間的に「子はかすがい」と言われています。子どもは夫婦の仲をつなぎとめてくれる存在だという意味ですが、それでは逆に「子どもがいないと離婚しやすい」ということになるのでしょうか。厚生労働省の「表3親権を行わなければならない子の有無別及び夫妻の国籍別にみた届出月別離婚件数及び構成割合 -平成20年-」によると、平成20年(2008年)の子どもの有無による離婚件数は以下のとおりでした。子どもあり:143,834件子どもなし:107,302件単純に件数を比較すると子どもあり夫婦のほうが多いです。しかし、国立社会保障・人口問題研究所の「第15回出生動向基本調査」の結果とつきあわせて見ると、子どものいない夫婦は全体のわずか6.4%(2010年時点)。にも関わらず、子なし夫婦の離婚件数は総数の約43%にものぼります。離婚率としては子なし夫婦のほうが高いと言えるでしょう。 子なし夫婦の離婚原因それでは子どもがいない夫婦の離婚原因にはどのようなものがあるのでしょうか。性格の不一致子どものいるいないに関わらず、「性格の不一致」は離婚原因としても多いですよね。付き合っていた時はそれほど気にならなかったことでも、同じ家にて一生一緒に生活していくと考えた中で、我慢できなくなってしまうこともあるのでは。子どもがいると子どものために離婚を避け、多少のことは目をつぶって夫婦生活を続けるかたも多いかもしれません。しかし子どもがいない場合は、離婚という選択肢が出やすいのではないでしょうか。子どもが欲しいか否かどちらかの子どもに対する強い希望により、合わなくて離婚するケースも考えられます。「子どもが欲しい」と「子どもが欲しくない」という問題は、夫婦の人生を左右するほど重大なことです。結婚相手と「子どもに対する価値観」が合わないと、結婚生活を続けるのは大変でしょう。子どもがいないと不倫しやすい?妻が妊娠中に夫が別の女性と不倫……という話はよく聞きますが、子どもがいない場合はどうなのでしょうか。まず、子どもがいないのでお互いの自由時間が多くなりますし、金銭的にも余裕ができます。さらに片方が専業主婦(主夫)の場合は、いくらでも不倫のチャンスがあるということですね。また、相手が「子どもが欲しくない」と言った場合、セックスレスになる恐れも。それが夫婦の不仲を引き起こすきっかけへとなったり、欲求を他へ発散するために不倫をしてしまう可能性もあるかもしれません。ただし、不倫をしてしまうのは、夫婦関係が円満ではないことが原因のひとつであると考えられます。子どものいるいないに関わらず、夫婦の信頼関係を強くすることが大切ですね。 子なし夫婦が離婚しやすい3つの理由それでは子どもがいない夫婦がどうして離婚しやすいのか、その理由について考えてみます。1. 子どもがいないので後腐れない離婚することで子どもの心を傷つけないのかといった、子どもの今後について悩まずに済みます。子どもに会わせるために面会交流するなど、元夫もしくは元妻と連絡を取り続ける必要もなし。さらに子どもがいないため、比較的再婚もしやすいでしょう。2. 経済的な負担が少ない子どもの養育費が必要ないため、共働きであればなおさら経済的な不安も少ないでしょう。出費も自分だけの生活費で済みます。専業主婦であっても、子どもがいないため新しい仕事が見つけやすいです。3. 揉めるポイントが少ない子どものいる夫婦が離婚時に揉めるポイントといえば、「親権」のこと。子どもが妻と夫のどちらについていくのかなどを争うことがないので、すんなりと離婚の手続きができます。 子なし夫婦の離婚で揉めやすいポイント離婚時に揉めるようなら、家庭裁判所で離婚調停を行うことをおすすめします。調停委員が夫婦の間に入って話を進めてくれるので、顔を合わせることなくスムーズな話し合いができるといわれています。それでは子どものいない夫婦は、いったいどのようなことで揉めてしまうのでしょうか。慰謝料慰謝料が発生する条件は、ざっくりですがこのようなものがあります。不倫や浮気DVモラハラセックスレス悪意の遺棄(生活費を入れない・理由のない別居・健康なのに働かないなど)などもしこれらのことが原因で離婚するのなら、慰謝料がもらえるかもしれません。話し合いで解決しないのなら、調停で支払いを求めましょう。ただし証拠がないと長引く恐れがあります。財産分与結婚している間に、夫婦の合意や協力で得た財産(家や車や預貯金など)を「共有財産」といいます。それを清算して夫婦で分配することを「財産分与」といいます。割合に明確な基準はありませんが、共働きの場合は50%になることが多いのだとか。専業主婦の場合は貢献していたということで30~50%になるそうですが、いずれにしても話し合いは必須です。揉めて調停まで行く場合は、自分の貢献度をしっかり伝えたり、共有財産をもれのないよう清算したり、現在のお金の状態を把握しておきましょう。調停委員から妥当な金額などアドバイスを受けることができます。 家族の形や夫婦の形がさまざまあるように、人によって幸せの形も違います。子どもがいる人生やいない人生、そのメリットやデメリットも人によって異なります。子どもがいない夫婦のほうが離婚しやすい傾向にあるとはいえ、子どもがいることが理由で離婚できない夫婦は、はたして幸せなのかと考えると何とも言えませんよね。「子どものために」と、離婚したい気持ちを我慢して夫婦生活を続けるのは、並大抵のことではありません。将来仮面夫婦になってしまう恐れも。子どもがいないというのは、それだけ人生の選択肢が増えるということでもあります。自分たちにとって何が幸せなのかを追求することで、夫婦生活もより良くなるのではないでしょうか。夫婦が納得できる生きかたができるとよいですね。 参考:「表3親権を行わなければならない子の有無別及び夫妻の国籍別にみた届出月別離婚件数及び構成割合 -平成20年-」「第15回出生動向基本調査」
2018年05月19日縁あって結婚しても「こんな結婚生活なら、もう終わりにしたい」と、離婚を決断する男性も。今回は、3人の男性に“離婚を決意した理由”を直撃♡文・並木まき1:妻の浪費が激しすぎた「結婚中、僕の給料はすべて元妻が管理していました。僕は月4万円しかお小遣いを渡されていなかったので、元妻がお金をきちんと管理していると思っていたんです。ところが、ちょっと注意して家の様子を見ていると、元妻の洋服がどんどん増えていたり、観もしない有料チャンネルが勝手に契約されていたりすることに気づきました。心配になって妻に貯金額を聞いたところ、まさかのゼロ。僕の給料はすべて、妻のお小遣いに消えていたんです。その後も元妻の浪費は収まらず、限界を迎えた僕は離婚を切り出し別れてもらいました」サトル(仮名)/41歳・子供1人奥さんの“浪費グセ”に嫌気が差し、離婚を切り出す男性は意外と多いものです。家計管理を任されたら、無理のない範囲で倹約して貯金に励めましょう。それだけで旦那さんからの信頼も上がるはずです。2:妻の社会性がなかった「1年前に離婚した元妻は、とにかく周囲と壁を作るタイプで、僕の親や兄弟、親戚、会社の同僚や上司に失礼な態度で接っしてしまう女性でした。しばらくは我慢していましたが、出世を機に離婚を決意しました。いつも仏頂面でつっけんどんな態度なので、恥ずかしくて人に会わせられないし、会った後には僕に延々とその人の悪口や愚痴を言い続けるしで、ほとほと疲れ果ててしまったんです」ゴロー(仮名)/39歳・子供なし奥さんの“社会性のなさ”にウンザリし、離婚を決意したケースですね。男性は、女性が思う以上に世間からの見られ方を気にする傾向にあるので、最低限の礼儀作法は欠かさないように。3:転職への理解がなかった「結婚後、4年勤めた会社を辞め、夢だった仕事に転職しました。子どもが小さく、まだ家計に余裕があるうちでないと、新しいことには挑戦できないと考えたからです。ところが元妻は転職後の仕事に対し、毎日のように文句を言っていました。大手企業からベンチャー企業に転職したのが気に入らなかったみたいなんです。『大手に勤めているから結婚したのに』という言葉を聞いたとき、僕の中で何かが弾けて、離婚を決断しました。スペックでしか人を判断できない薄っぺらい女とは、人生をともにすることなんてできません」ヒロキ(仮名)/34歳・子供1人自分の夢は奥さんにも応援して欲しいものです、また、“スペック狙い”で結婚したのがバレバレだと、旦那さんに愛想尽かされても無理はありません。一般的に、男性が一度離婚を決断すると、その後の関係修復は難しいと言われています。“覆水盆に返らず”となる前に、関係改善に向けてコミュニケーションをとっていきましょう。(C) miya227 / Shutterstock(C) fizkes / Shutterstock(C) Mladen Mitrinovic / Shutterstock
2018年05月16日幸せになるために結婚したのに「こんなハズじゃなかった……!」と、旦那さんと過ごす日々を嘆く女性たち。モヤモヤした日々を送った結果、“離婚”という選択をするのも珍しくない時代になりました。幸せそうなフリをするのはやめ、離婚という道を選んだ女性たちの理由は様々。今回は、好きな人ができてしまって離婚した女性に真相を直撃っ!文・並木まき「夫に不満を抱いていたときに運命の出会いが…」「元夫の浮気が発覚してからは、夜の営みもなくなり、家で会話することはほとんどなく、仮面夫婦のような生活を送っていました。そんなときに女友達と行ったバーで、今の彼と出会ってしまったんです。お互いほぼ一目惚れで、その日のうちに関係をもってしまいました。それから週に1回はデートするようになりました。元夫よりもいろんな面で合う人で、夫婦仲がうまくいっていないこともあり急速に惹かれていきました。ここだけの話、元夫はモラハラ気質。いつも私を見下していて、そういう性格にウンザリしていました。元夫のせいですっかり自信を失っていた私ですが、今の彼は私を尊重してくれて、おかげで自信を取り戻すことができたのです。彼は独身だったので『こういう人と結婚したら、もう一度幸せになれそう』と思い、離婚を決断しました。私の浮気は最後までバレずに話し合いで離婚でき、ほっとしています。その彼とは、今年の終わりぐらいに再婚できたらいいねって話しています」(舞・32歳/販売員)夫婦間に溝があると他のひとに惹かれやすい…みなさま、こんにちは。魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきです。結婚したら本来は、生涯パートナーを愛し続けますよね。しかし舞さんのように「このひと無理」と感じる出来事があると、夫婦間には深刻な溝が生じるでしょう。どうにかして相手をもう一度愛そうとしても、なかなか難しいのです。そして、夫婦間に溝がある状態だと、他のひとに惹かれやすくなるのです。どんな事情があるにせよ「不倫は不倫」!舞さんは、最後まで元旦那さんに浮気を知られずに離婚に至ったようですが、どんな事情があるにせよ“不倫”は絶対にしてはいけないこと。結婚後、誰かに惹かれる気持ちを止められないこともあるかもしれませんが、“不倫は不倫”。夫婦間に溝が生じるようなことがないよう、結婚するときには相手の本性をよーくチェックするようにしましょう。(C) Nejron Photo / Shutterstock(C) Halfpoint / Shutterstock(C) LightField Studios / Shutterstock
2018年05月09日結婚、出産、そして離婚…。様々な理由はあれど、世の中、順風満帆な結婚生活を送ることができる人ばかりではありません。また、離婚はしていないけど夫婦仲がよくなかったり、離婚した後の人間関係に悩みを抱えていたりする人もいますよね。少しでもそんな人たちの助けになればと思い、「シングルマザー」や「離婚」をテーマにした27記事を集めました。その1●好きじゃないけど離婚しない!?仮面夫婦って?縁があって結婚した夫婦にも、いろいろな“夫婦のカタチ”がありますよね。なかには、パートナーへの愛情はなく、夫婦仲もとっくに冷めきっているにもかかわらず、ワケあって離婚しない“仮面夫婦”と呼ばれる夫婦もいます。“仮面夫婦”になりやすい夫婦の特徴とは?▼続きはこちら▼その2●何気ない発言が命取りに?「口癖には要注意」他人に対しては普通にできる気遣いが、夫婦間ではできなくなってしまうことが多々あるもの。離婚に陥りやすい夫婦のパターンとして、知らず知らずのうちに相手を不愉快にさせてしまう妻の口グセがあるといいます。何気なく言ってしまいがちなNGワードとは?▼続きはこちら▼その3●離婚危険度チェックリストで診断!結婚して間もない頃は、まさに幸せの絶頂期…なハズですが、結婚5年未満の離婚率がもっとも高いということをご存じですか?離婚危険度チェックリストで診断してみてください。▼続きはこちら▼その4●離婚したけど復縁希望やっぱり子どものため?離婚したものの、また夫婦としてやり直したいと考える男女は意外に多いといいます。理由としては、「子どものことを考えて」ということが、挙げられるそう。しかも、復縁しやすいパターンと逆に難しいパターンがあるとも言われているそうです。その理由とは?▼続きはこちら▼その5●死後離婚のメリット・デメリット“死後離婚”という言葉をご存知ですか?“死後離婚”とは、配偶者の死後に“姻族関係終了届”という書類を提出することによって、姻族にあたる義理の両親や義理のきょうだいとの縁を一方的に切る…という意味の造語。年々増加しているという死後離婚のメリット・デメリットを解説!▼続きはこちら▼その6●“死後離婚”経験者の実話!配偶者の死後に縁を切る“死後離婚”。この手続きをするのはほぼ女性だそう。では、どのような事情が妻たちをそこまで追い込むのでしょうか?2人の体験談をリアルに語っています!▼続きはこちら▼その7●子どもと彼氏を合わせるベストタイミングは?シングルマザーの恋愛では、彼氏と子どもが仲良くなるケースも少なくない。なかには、彼氏が保育園・幼稚園や小学校の行事に参加したり、「お父さん」と呼ばせたりすることもあるようだけど…。子と彼氏を会わせるタイミングは?▼続きはこちら▼その8●シングルマザーが円満に再婚するために必要なことシングルマザーが彼氏との再婚を考えたとき、子どもにはどのように伝える?子どもの心のケアで注意したいことは?新しい家族を作るためのコツがここに!▼続きはこちら▼
2018年04月15日熟年離婚ではなく「卒婚」を選択する夫婦が増えてきているといいます。そもそも卒婚とはどのようなものなのでしょうか。離婚とどう違うのでしょうか。また、なぜ卒婚が選ばれるか……。今回はそんな「卒婚」についてご紹介します。 1. 卒婚とはなにか?離婚との違い2004年にフリーライターの杉山由美子さんが書いた、『卒婚のススメ』という本をきっかけに話題となった「卒婚」という夫婦の形。「結婚を卒業する」という意味の造語ですが、いったい離婚とどういった違いがあるのでしょうか。そもそも離婚とは、「婚姻関係を解消」するものですよね。卒婚とは、婚姻関係のままで「夫婦生活を解消」し、お互い自由に生きていくものなんだそうです。卒婚のスタイルは夫婦それぞれ異なり、別居や同居は問わないんだとか。株式会社かんでんCSフォーラムが40代以上の既婚女性を対象に行った調査によると、約3人に1人の割合で「卒婚をやってみたい」と答えたそうです。意外と多くの女性が卒婚に興味がある様子。卒婚のメリットとは、「離婚という煩わしい手続きをしないで、夫婦それぞれが自由に生きられる」というところにあります。調査対象が40代以上ということで、これまでの夫婦生活で自由時間が少ない女性が多かったのかもしれませんね。また、離婚とまではいかなくても、現在の夫婦スタイルに疑問を抱いているかたもいるのかも。 2. 男性は「卒婚」についてどう思う?離婚するほどではないけれど、結婚に対して不満があるかたが選択するのが「卒婚」なのかもしれません。やはり離婚となれば、子どもにも負担をかけますし、なにかあったときに後悔することも。卒婚だと法律上は夫婦関係のため、それがいざというときの精神的な支えにもなりそうですね。それでは男性は、卒婚についてどう考えているのでしょうか。筆者の知人の既婚男性数名に卒婚について説明した上で、どう思うか聞いてみました。俺が結婚した理由は、お互いに協力して生きていきたいから。卒婚は相手よりも自分の生きかたを尊重するってことでしょ。俺はそう思った時点で離婚したい。中途半端な関係よりそのほうが楽そう。(20代男性)働いてるうちはいいかもしれないけど、働けなくなったときにお金や生活の問題がでてきそう。でも、困ったときは卒婚を解消してまた夫婦生活に戻ればいいのか。離婚してないわけだし、手続きもいらないし。そんな関係があってもいいかもしれない。(30代男性)今まで夫婦でやってきたことをひとりでするわけだから、今までよりも自由に使える時間と金が少なくなりそう。卒婚するのは、それなりの覚悟が要りそう。(30代男性)意見はもらったものの、皆さん卒婚に対してあまり興味がない様子でした。「支え合ってこそ夫婦」という考えが多く、卒婚後の生活が大変そう……というのが正直な感想のようです。 3. 「自分らしい生きかた」を求めるには男性が重視する「協力」や「支え合い」ですが、もしかしたらそれが女性にとって「夫婦のため」「家族のため」というしがらみになり、夢や自由な時間を諦める要因になっているのかも。それを取り戻すには、「卒婚」がうってつけというわけですね。離婚も以前に比べると随分ポピュラーになりました。家族や友人に再出発を誓い、結婚指輪を破壊する「離婚式」も近年、話題です。「結婚=無条件の幸せ(当たり前)ではなく、自分らしい生きかたを追求することが幸せである」という考えかたが浸透し、「別れ」がネガティブでなくポジティブになる時代なのかもしれません。しかし、かといって卒婚や離婚を経ないと自分らしく生きられないわけではないですよね。結婚生活を営んだままでも個人の時間を尊重し、お互いに依存しすぎないことでそれは可能なのではないでしょうか。例えば依存することで、「妻(夫)がいないとダメかも」と、すべての行動に消極的になる可能性があります。お互い自立して自分のためだけの時間を作り、さまざまなことに挑戦することで自信がつき、より自分らしい生きかたを目指せたら、それは素敵なことだと思いませんか? 浸透しつつある「卒婚」という夫婦の形。離婚とは違って気軽に、独身のような生活を試せるのも魅力のひとつですね。ただし卒婚することで、お金のことや生活のことなど、新たな問題が浮上することもあります。夫婦生活を続けながら「自分らしく生きる」という行動ができるように、今一度「夫婦の形」を再確認してみてもいいかもしれません。自由に生きられない不満な気持ちを解消して、お互いに納得のいく生活ができますように。 参考:「卒婚」ってなに?離婚じゃない、新しい夫婦のかたち「卒婚」に関する調査結果
2018年03月24日長年お付き合いをし同棲も経て、お互いのことを知り尽くしていたつもりで結婚しても1年ほどで離婚した…なんてケースも珍しくありません。近年、離婚原因で最も多いのが「性格の不一致」です。まだ結婚していない人からすると「性格なんて付き合っている時から知っていたはずじゃないの?」と疑問に思うのではないでしょうか。結婚して幸せな家族はたくさんいますが、今回は逆の意味で結婚しないとわからなかった、結婚して初めてわかった3つのことをご紹介します。相手の欠点が、生理的に受けつけなくなったどんなに好きな相手でも必ず欠点はあります。それは双方に言えることで、お互い受け入れ合ったり認め合ったり、または話し合ったりして消化していくのが一般的です。でも以前までは許せた相手の欠点が結婚してから突然許せなくなったというパターンは多いです。付き合っている頃はまだ相手に対して「他人」という気持ちが強く、遠慮したり許せていたものが、結婚して夫婦・家族になるとお互いに相手を自分の所有物のように感じるようになります。夫婦・家族として相手を見たときに、昔は許せていたものが潔癖なまでに許せなくなるのです。傍からみたら大したことではないことが離婚の要因になってしまうこともあるのです。価値観のズレが大きくなる一概に価値観と言っても色々ありますが、一度ズレが生じるとその都度、帳尻を合わせていかないとどんどん溝が深まっていきます。例えばお金の使い方についての一例ですが、車にお金をかけたい夫と、住居にお金をかけたい妻がいたとして、こういった価値観の違いは結婚生活のあらゆる面で出てきます。どちらかが自分の価値観を譲らないと交わることがないのです。結婚は日々の積み重ねで成り立っていくものです。譲り合えない価値観のズレはやがて夫婦間に亀裂がはいります。性格の不一致は性の不一致冒頭にも述べた、最も多い離婚理由が性格の不一致ですが、別名「性の不一致」とも言えます。日本人はあまりそういったことをオープンにしたがらないので実態が隠れてしまいがちですが、夫が妻のことを女として扱わない、妻が夫のことを男として見なくなると徐々に夜の夫婦生活がなくなります。夫婦間での会話が大事なように、夜の夫婦生活もとても大切なことです。またこの問題は夫婦間でも話し合いにくい内容なので、本当は解決策があるのにそれに気が付かないまま破局してしまうことも少なくありません。さいごに繰り返しますが、結婚して幸せな人はたくさんいます。しかし、結婚してこれらの3つに直面してしまったが故に別れの道を選ぶ夫婦もいます。結婚と付き合うことは別物。結婚=生活。・お互いをまったく違う生き物と認識すること・お互いの意見を尊重すること・現実的に合理的に結婚生活を考えることこの3つを意識することで、結婚生活の危機を回避することができるのではないでしょうか。
2018年03月20日離婚理由には様々なものがありますが、意外と多いといわれるのが、夫の収入に対する不満です。「結婚後会社を解雇され生活できない」「会社を辞めたあと働こうとしない」「給与が下がり生活できない」などの理由で、妻が旦那に対し愛想をつかし、「三行半」を叩きつけることがあります。このような場合、第三者から同情される一方で、「夫が働けないなら妻が働けばいいじゃないか」「どうして一緒に苦しみを乗りえようとしないんだ」という批判の声も。そもそもこのような、「旦那が働かない」というような理由は離婚事由として認められるのでしょうか?高島総合法律事務所の理崎智英弁護士に見解を伺いました。 ■仕事をクビになって働かないケースは離婚事由になる?「まず、配偶者が仕事をクビになったというだけでは離婚することは出来ません。ただ、クビになった後も次の仕事に就かず、働く気すら見せないような場合であって、預金も底をつき、他の配偶者の稼ぎだけでは生活費が足りず、日常生活を送ることすらままならなくなっている場合には、もはや婚姻関係を継続していくことは困難と言えますので、離婚事由になり得ると考えます」(理崎弁護士) クビに「なっただけでは」離婚することはできませんが、働く気を見せず預金も底をつき日常生活を送ることが難しい場合は、離婚事由として認められる可能性が高いようです。 ■給与が下がった場合は?「給与が下がったというだけでは離婚は出来ません。さらに、給与が下がって生活費が足りなくなって、それまでと同様の生活を送ることができなくなった場合であっても、夫婦は相互に協力し扶助する義務を負っているところ、一方の配偶者の給与の減額分を他の配偶者の努力によって埋めることもできますので、基本的には給与が下がったという理由では離婚は出来ません。ただ、給与が下がった理由が、配偶者が会社で悪いことをして懲戒処分を受けたなどその配偶者の責任によるところが大きい場合には、別途、離婚事由になり得ると考えます」 給与と離婚事由の関係をお分かりいただけたでしょうか?一口に「働こうとしない」「給与が下がった」といっても様々なケースがあり、それによって認められるか否かの判断も変わってくるようです。夫の収入による離婚を考えている場合は、詳しい弁護士に相談することをおすすめします。 *取材対応弁護士: 理崎智英(高島総合法律事務所。離婚、男女問題、遺産相続、借金問題(破産、民事再生等)を多数取り扱っている。)*取材・文:櫻井哲夫(フリーライター。期待に応えられるライターを目指し日々奮闘中)【画像】イメージです* よっしー / PIXTA(ピクスタ)
2018年03月07日昨年12月に厚生労働省が発表した「平成29年(2017)人口動態統計の年間推計」によると、離婚件数は21万2000組。最近では、「熟年離婚」や「死後離婚」といった言葉を耳にする機会も増え、離婚が珍しいものではなくなった印象も…。「離婚を考えたことがある」女性が多数派!?もっと身近な人たちの声を聞いてみたいと思い、ママテナでは、女性181名に「もしも夫にされたら真剣に離婚を考える行動(期間:2017年7月19日~7月21日まで)」という独自のインターネットアンケート調査を実施しました。同調査では、まず「これまで離婚を考えたことがあるかどうか」を聞いたのですが、その結果は以下の通り。Q. 今までに真剣に離婚について考えたことはありますか?・現在離婚の手続きをしている(1.1%)・離婚について夫と話し合ったことがある(26.5%)・離婚について考えたことはあるが夫には伝えていない(41.4%)・離婚について考えたことはない(30.9%)実際に手続きをしている途中の人がいれば、自分の中でだけ考えたことがある人もいて、離婚の検討度合いに多少の差はあるものの、約7割の女性が“真剣に”離婚を考えた経験があるということがわかりました。離婚が珍しくなくなってきたとはいえ、こんなに多いとは思わなかったので、少し驚いてしまいました…。「DV」「お金」は離婚のきっかけになりやすい?「離婚を考えたことがある」との回答が多数派であることがわかりましたが、女性たちはいったいどんなタイミング、きっかけで離婚を考えるのでしょうか?こちらは、TOP10までのランキング形式で見ていきましょう。Q. もしも夫にされたら真剣に離婚を考える行動1位:DV(78.5%)2位:生活費を入れない(76.2%)3位:浮気(60.8%)4位:借金(55.8%)5位:モラハラ(52.5%)6位:ギャンブル(49.2%)7位:愛情が感じられない(43.6%)8位:育児放棄(34.8%)9位:家事をまったくしない(18.2%)10位:親の面倒をみない(17.1%)「DV」には、「身体的暴力」や「精神的暴力」、「経済的暴力」など、種類も多様化していて、大きな社会問題のひとつとなっています。なかには、子どもに対しての暴力や子どもに「危害を加える」と脅すなどもあるようなので、1位になるのもうなずけます。また、TOP10には、「生活費」「借金」「ギャンブル」といったお金にまつわる項目が多くランクインしていて、離婚を考える上で重要視されていることがわかります。もうひとつ興味深いのは、9位「家事をまったくしない」の項目。18.2%とほかの項目に比べポイント数は高くはありませんが、共働き世帯が増えていることも関係しているのか、「家事は女性のやること」という考えがなくなってきている証拠ともいえそうです。出来ることなら、いつまでも円満に過ごしていきたいものですが、妻も夫も、そして子どももみんなひとりの人間。うまくいかないことがあって当然なのかも…。とはいえ、離婚というのは人生の大きな決断。ゆっくり時間をかけて考えて、決断すべきなのかもしれませんね。(文・三軒茶屋すみ子/考務店)
2018年03月05日*画像はイメージです:先日、インターネット上の掲示板に「妊娠中に突然夫から“性格の不一致で離婚したい”と告げられた。私は離婚したくないのだが、どうすればわからない」という相談の書き込みがありました。夫は浮気をしているようで、離婚を口にしていますが、現在は子どもがいて、妊娠もしているようです。子どもがいながら、「性格の不一致」と称して浮気を隠し離婚を迫るという行為に、「無責任だ」「妻はバカにされているのでは」批判の声が集中しています。 ■妊娠中に「性格の不一致」で離婚はあり?夫の行動については賛否両論ありますが、妻としては身籠った状態で離婚を告げられるのは、厳しいものがあるでしょう。将来のことを考えると、やはり離婚は避けたいもの。そもそもこのような「性格の不一致」による離婚は、認められるのでしょうか?また、「妊娠中」であることは、考慮されるのか。離婚問題に詳しい高島総合法律事務所の理崎智英弁護士に見解を伺いました。 ■離婚事由として認められる?「離婚事由として認められるのは、不貞行為や配偶者からの暴力その他“婚姻を継続し難い重大な事由”です。性格の不一致があるというだけでは“婚姻を継続し難い重大な事由”には該当しないため、離婚事由としては認められません。性格の不一致によって夫婦関係がもはや修復不可能な状態(長期間別居している、同居していても長期間会話や性交渉が一切ない等)にまで至っている場合に初めて離婚事由として認められるに過ぎません」(理崎弁護士) ■妊娠中であることは考慮する要素になる?「性格の不一致は原則として離婚事由とはならないため、妻が拒否している限り夫からの離婚請求は認められません。妻が離婚を拒否することは当然の権利行使なので、妻が離婚を拒否しているという事実をもって離婚事由が認められることにはなりません。なお、妊娠中であることが離婚を決める場合に考慮する要素となるか否かという点については妻が妊娠中であることは離婚を制限する事由として考慮されることになります」(理崎弁護士) 性格の不一致では夫婦関係が修復不可能な状態と認められない限り、離婚事由とはなりえないとのこと。一方が拒否している場合、離婚することは難しいようです。子を持つということは、親に責任が発生します。妊娠中の浮気や離婚は、やはり無責任な行為といわざるをえないでしょう。一時の感情だけでは、離婚することは難しいということも、結婚前にしっかりと把握しておくべきかもしれません。 *取材対応弁護士: 理崎智英(高島総合法律事務所。離婚、男女問題、遺産相続、借金問題(破産、民事再生等)を多数取り扱っている。)*取材・文:櫻井哲夫(フリーライター。期待に応えられるライターを目指し日々奮闘中)【画像】イメージです*sasaki106 / PIXTA(ピクスタ)
2018年02月13日*画像はイメージです:収入は生きていく上で大切な要素ですが、配偶者の収入が激減したり、はたらく意欲がないといった場合には離婚は成立するのでしょうか?センシティブな問題であるがゆえに、人には中々聞けない話かもしれませんが、今回踏み込んで解説してみたいと思います。 ■収入減だけでは離婚は難しい結論からいえば、夫の収入が減ったことだけを理由として、夫が拒否しているにもかかわらず離婚ができるかというと、それだけではかなり困難です(減収以外に別居など、他の事情があればまた別ですが)。ただし例外的に、夫にそもそも働く意欲が欠如しており、家庭を支えるための努力を一切しないような場合には、離婚が認められる可能性はあります。 ■離婚成立には合意か裁判かまず押さえておかないといけないことは、離婚するには(1)夫と合意して離婚するか、(2)裁判所に裁判離婚を認めてもらうかの、どちらかしかありません。「どうしてもっとがんばらないのか」「収入を元に戻せるようどうして頑張らないのか」といったことを夫に詰め寄り、結果的に夫も結婚生活を続ける意思を無くした場合であれば、(1)夫と離婚で合意できる可能性は十分ありえます(収入のことで妻から責められるというのは夫にとっては非常に辛いことであり、「もうやっていけない」と思う可能性は否定できません)。ただし親権者をどちらにするかで意見がまとまらない場合には、そのままでは離婚届を出せませんので、調停や裁判で親権を争うことになります。それでも仮に夫が離婚に応じない場合、(2)離婚訴訟を提起して裁判離婚を認めてもらうしかありません。夫が拒否しているにもかかわらず裁判所の力を借りて一方的に離婚を認めてもらうということですから、裁判離婚を認めてもらうためには離婚原因が必要とされています。ここで法律上の離婚原因にはいくつかありますが(不貞行為など)、夫の減収や働く意欲の欠如ということを問題にしたいのなら、それらが「婚姻を継続し難い重大な事由」(民法770条1項5号)に該当する、と主張するしかありません。 ■婚姻を継続し難い重大な事由とは?夫の収入減の理由としては、転職、降格や解雇など色々なものがありえます。その理由がどうであれ、結果としてもたらされた減収自体は、「婚姻を継続し難い重大な事由」に該当しないと考えられています。なぜなら、夫婦には互いに助け合う義務(協力扶助義務)がありますが、夫だけで十分に稼がなければならないという理由はないからです(共働きで家事も分担するのなら、夫婦間の協力扶助義務は果たされています)。「専業主婦を希望しているが、減収後の夫の収入では自分も働かざるを得ない。それは納得いかない」と考えるのかもしれませんが、それは単なる性格の不一致(価値観の違い)にすぎず、それだけでは離婚原因には該当しません。また、降格や解雇の理由によっては、それが離婚原因にあたる可能性もありえるでしょうが、それは全く別問題です(たとえば、夫が部下に肉体関係を強要していた(=不貞行為があった)場合など)。もっとも、例外的に、働く意思がない、生活能力がない、怠惰な性格というものは「婚姻を継続し難い重大な事由」にあたることがあります。たとえば、東京高裁昭和59年5月30日判決は、夫が頻繁に転職を繰り返し、安易に借財に走り、再三妻の実家に援助を求めたというケースですが、妻の請求による裁判離婚が認められています。 以上、まとめますと、夫の減収だけを理由に裁判離婚ができるかというとかなり困難です。しかし、夫にそもそも働く意欲がなく毎日ぶらぶらしているような場合なら、「婚姻を継続し難い重大な事由」にあたる可能性があります。また、裁判離婚が認められないような場合でも、夫と別居した上で交渉することにより、夫が離婚に応じる可能性も十分にありますので、あきらめる必要はありません。いずれにしても一度専門家に相談することをお勧めします。 *著者:弁護士 近藤美香(秋葉原よすが法律事務所。家事事件を専門的に取り扱い、500件以上の家事事件を取り扱った経験を持つ。JADP認定の夫婦カウンセラーの資格を保持している。)【画像】イメージです*polkadot / PIXTA(ピクスタ)
2018年01月06日*画像はイメージです:離婚する際に子どもがいれば多くのケースでは養育費を払うことになろうかと思います。場合によっては、今後一切の連絡を取りたくないといった理由から一括払いするケースもありますが、一括で貰った養育費を使い切ってしまった場合には追加で養育費を請求することが出来るのでしょうか?判例と併せて解説したいと思います。 ■養育費を追加(増額)請求できることがあるまず前提として、協議、調停や審判の形で養育費を一旦取り決めた場合であっても、家庭裁判所は、必要があると認めるときにはその取り決めを変更することができるとされています(民法766条3項、880条)。仮に相手方が追加請求に応じなくても、家庭裁判所に取り決めを変更してもらえるよう調停・審判を申し立てることができるわけです。一般論としていえば、養育費の額を取り決めた際に前提とされた事情に変更が発生し、養育費の増額が必要となったという場合には、増額請求をすることができます。もっとも、仮に事情の変更があったとしても、その事情変更が取り決め時に予見可能であった場合には増額は認められないとされています。いいかえれば、取り決め時に予見不可能であった事情変更が生じた場合に増額が認められることになります。ここでいう予見不可能な事情変更の典型例は、収入の減少、教育費の増額、子どもの病気といったものがあげられます。 ■ 養育費を一括で受け取っていても、追加請求できることも一括で支払った側の心情からすれば、“これを支払えば全て終わり”という気持ちになるのはある意味当然のことでしょう。しかし、受け取った側(子ども)からいえば、“いくら一括で受け取っていても、状況が変わり現に足りなくなってしまったのだから支払ってほしい”という状況になることもありえます。結論からいえば、仮に養育費を一括で受け取った場合であっても、追加で養育費を請求することが認められる可能性はあります。 ■ 追加請求を認めた審判例一括で受け取った後の追加請求を認めた審判例があります(東京家庭裁判所平成9年10月3日審判)。申立人と相手方が離婚する際に、子が成年に達するまでの養育費として1,000万円を申立人が一括で受領したのですが、その子が私立の小中学校に通学したため、中学卒業までにその1,000万円を使い切ってしまったというケースです。さらに言えば、申立人は、1,000万円の養育費のほかに、離婚に伴う財産分与・慰謝料として3,000万円を受け取っていたのですが、その3,000万円を父親の事業につぎ込んで使い切っていました。裁判所も、「『成年に達する迄の養育費として』1,000万円を受領したのに、事件本人の中学卒業までに使い切ってしまったことについては、その支出につき計画性や工夫が足りないと批判されてもやむを得ない面がある」と申立人を批判しています。しかしそれでも、相手方も私立だけの教育コースを歩んでおり、子どもにも同程度の教育を受けさせることが不相当とはいえないということも理由にあげて、養育費の追加請求を認めています。親が子どもに対する扶養義務を果たすために負担する費用が養育費ですが、子どもがどの程度の扶養を必要とするのか、あるいは親がどの程度の扶養を負担できるのかといった事情は、養育費の金額を取り決めた後に変動することもよくあります。しかしその変動が取り決め時に予見可能であったのなら、そのことも踏まえて取り決めをしているはずですから、取り決めた額から増額(減額も)する必要はないと裁判所に判断されることになってしまいます。とはいえ、予見可能か不可能かというのは簡単に区別できるものでもありません。養育費を一括で支払ってもらった場合でも、何らかの事情変更があるならば、あきらめずに追加で支払うように調停・審判を申し立ててみる価値は十分にあります。 *著者:弁護士 近藤美香(秋葉原よすが法律事務所。家事事件を専門的に取り扱い、500件以上の家事事件を取り扱った経験を持つ。JADP認定の夫婦カウンセラーの資格を保持している。)【画像】イメージです*SoutaBank / PIXTA(ピクスタ)
2017年09月30日昨年9月に離婚を申請したアンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットが最近になって離婚手続きを保留にしていると報じられていたが、内部関係者らによれば2人が復縁したわけではなく、双方の資産分与により時間をかけるためだという。ある関係者は「復縁はあり得ないと思います」「何よりも金銭が理由なんです。2人は数多くの物件を至るところに所有していて、婚前契約に明記されていないものもあるんです」と説明。さらに、「たとえば、ブラッドは2人のフランスの自宅と同地のワインブランドを保有していたいのですが、アンジェリーナは売却してその金額をチャリティに寄付したいと考えています」「またブラッドには1000万ドル(約11億円)相当の20世紀初頭の家具のコレクションがありますが、アンジェリーナはそれも売却したいようです」「そんなリストが長々とあって、弁護士団は行き詰っています」と詳細を明かした。先日にはブラッドがアンジェリーナの気持ちを取り戻そうと禁酒したと報じられていたが、アンジェリーナはそのことを6人の子供たちの共同親権を検討する最低条件としていただけのようだ。前述の関係者は「問題は親権にもあります」「ブラッドは共同親権を強く求めていますが、その前にアンジェリーナは1年間禁酒できるのかを見たいとしています」と続けた。(C)BANG Media International
2017年08月16日もし、あなたの夫が「他県に異動になる」と言ってきたら、どうしますか? 夫についていく? 単身赴任をしてもらう? 周りにも、仕事の都合で他県へ異動になる男性も少なくありません。そのために妻は「転勤についていく」か「単身赴任で頑張ってもらう」かの選択を迫られます。ある女性は、夫に単身赴任をお願いしたのですが、その理由は「子どもが新しい環境で馴染める気がしない。それに私自身、復職したばかりだから。」このように、子どもや自分の仕事によって残る妻も多いのではないでしょうか。しかし、会えない時間が家族の、そして何よりも夫婦関係にプラスになればよいのですが、実際はそうとは限りません。私のもとにも「単身赴任中の夫が不倫をしている」と言う相談も受けることがあるほど、単身赴任中の不倫は多いと聞きます。単身赴任中に夫婦仲に溝ができてしまう夫婦には下記の共通点があるようです。いない方が楽に感じてしまう実は、夫が単身赴任をしている妻から話を聞いていると、多くの女性が「夫がいないと楽だ」と回答します。「とにかく食事! 作っても帰りが遅いと食べないことも多いし、お弁当だって作っても時間がなかったとかで食べてくれないことも…単身赴任になってから、そんなストレスがなくなった!」(36歳/保育士)毎日いると、それはそれでイライラすることも多いですが、会わない時間がある分、会ったときに相変わらずの夫に対するストレスが一気に膨れ上がってしまうようです。コミュニケーションが不足する何と言っても、毎日一緒にいることでコミュニケーションをとっていた夫婦にとって、離れることでコミュニケーション不足になることは避けられません。そのため、今まで当たり前のようにしていた相談事も「この程度なら自分で判断しようかな」となって行きます。「夫婦の会話がとにかく減った。今まではテレビを見ながら等、何気ない時間もコミュニケーションをとっていたのに、必要最低限の報告のみで…そうなると戻ってきたとき会話が続かない」(40歳/介護士)■単身赴任で離婚がよぎる…妻の本音単身赴任が長くなると、妻もふと離婚が頭をよぎることがあるかもしれませんね。どんな瞬間に妻たちは、離婚を本気で考えてしまうのでしょうか?▼ワンオペ育児が大変夫が単身赴任でいないとなると、子どものお世話は基本的に妻が一人で担うことになります。近所に頼れる祖父母などが住んでいれば助けを求めることもできますが、そうでない場合は、妻は一人で抱え込み、夫への不満がどんどん募ってしまいます。特に子どもの年齢が低ければ低いほど、お世話の負担も大きいため、「どうせ一緒に暮らせないなら、離婚しても同じ」などと、離婚を考えてしまうケースが多いようです。▼浮気を疑ってしまう離れて暮らす夫の浮気を心配するのは、愛があるゆえの焼きもちや嫉妬ではありますが、常に浮気を疑い、神経をとがらせていては妻も疲れてしまいます。ついしつこく詮索したり、不安から夫を責め立ててしまったりすることで、もちろん夫も良い気はしませんが、妻自身もそんな醜い自分に対して嫌気がさして、精神的に追い詰められてしまうことも多々あります。すると浮気を疑ってしまうような今の環境から解放されたくなり、離婚を選択してしまうこともあるのです。■単身赴任中の夫が感じている本音では単身赴任をしている夫側の気持ちはどのようなものなのでしょうか?▼一人でさみしい家族と離れて一人で暮らす生活にさみしさを感じる夫たちは多いでしょう。そのさみしさが原因で、つい浮気に走ってしまった…なんていうケースも決して少なくありません。単身赴任中であっても、家族とのコミュニケーションをしっかりとることで、夫の浮気防止につながると言えるでしょう。▼子どもの顔が見たい愛するわが子となかなか会うこともできず、成長を間近でみられないさみしさは、もしかしたら妻に対する愛情以上になるかもしれませんね。単身赴任中に妻への愛が冷めてしまったとしても、子どもへの愛情から離婚はしない…と決断する男性も少なくないでしょう。▼自由な生活が快適で楽しい単身赴任で家族と離れるさみしさを感じる夫もいる反面、誰にも干渉されない自由な環境に居心地のよさを感じる夫も何割かはいるでしょう。自分のペースで暮らせる単身赴任の生活に快適さを感じていたとしたら、再び家族と暮らすようになってからが、夫婦の関係を試されるときなのかもしれませんね。■単身赴任が離婚危機に陥りやすい理由一般的に単身赴任は離婚につながりやすいと言われていますが、その理由はどのようなものがあるのでしょうか?▼浮気のリスクが高まるお互いに離れていることから、相手の存在が薄くなり、身近に頼れたり、魅力的に感じたりする相手が現れてしまうと、つい心が傾いてしまう確率も高くなるでしょう物理的に距離があり、「いてほしい時にいない」という状況が長く続くことで、気持ちがすれちがい、さみしさから違う相手を求めてしまうというリスクが生じてしまうのです。▼いない方が楽だと気づいてしまう夫婦二人ならまだしも、子どもがいる場合は、妻も毎日子育てに追われ、余裕のない生活を送ることになります。単身赴任でいない夫に「そばにいて手伝ってほしい」とはじめのうちは不満を感じるものの、夫がいない子どもとの暮らしに次第に慣れてしまいます。すると久しぶりに帰宅した夫に対して煩わしさを感じて、「いない方が楽」という事実に気づいてしまう…なんてこともあるようです。▼離れて暮らすうちに気持ちが冷める恋は三年で冷める…なんて言われますが、毎日の生活のなかで、愛を育めないとなれば、状況によっては愛が冷める速度も加速してしまうでしょう。近くにいて、コミュニケーションがしっかりとれていれば防げたすれ違いも、お互いに離れて暮らしていることで、ちょっとしたボタンのかけ違いであっという間に気持ちが離れ、関係が破綻してしまうこともあるようです。単身赴任の夫婦円満の秘訣は暗示にあり? 不安の乗り越え方単身赴任によって、どちらか(もしくはお互い)の気持ちが離れてしまうことがあります。大切なもののために、頑張っているのにそんな悲しいことはできるだけ避けたいですよね。昔と違い、今は気軽にリアルタイムで会話ができます。例えば、Skypeやテレビ電話などを利用すれば、家族みんなで会話を楽しむことができます。このように直接、家族がコミュニケーションをとることはとても大切です。しかし、子どもが成長すれば習い事や部活などで、会話する時間も減ってしまいます。そんな時に大切なキーワードは「暗示」です。暗示と言っても、あまり深く考えないでくださいね(笑)。そのポイントをご紹介します。夫婦円満への暗示その1:子どもに「お父さんの頑張り」を伝える単身赴任でも、いつまでも仲の良い夫婦は、必ずと言っていいほど、妻が子どもに夫の頑張りをしっかり話しています。「お父さんは、あなたたちのために、寂しくてもお仕事頑張ってるんだよ」「こんなにも大切に思ってくれるパパ、帰ったら美味しいもの作ってあげようね!」子どもたちと、こんな話をできるだけ毎日交わしてください。そうすることで、子どもたちもお父さんの大切さをしっかり忘れずに残すことができますし、何よりも、子どもたちに話すことで、夫の頑張りを自分の耳にも聞かせることができるためです。自分で口にすることで、感謝の気持ちを自分自身が実感できるため、帰ってきたとき心から喜ぶことができるようになります。夫婦円満への暗示その2:時にはアナログを駆使電話やメール等、気軽にコミュニケーションをとることができる今昨今。しかし気軽な分、軽い気持ちで終わってしまいがちです。離れている時だからこそ、月に一度、手紙を送ってみるのも良いでしょう。子どもたちと一緒にでも構いません、手紙でちょっとした気持ちを伝えるだけでも、相手にもしっかり伝えることができます。そして、手紙を書くことで、自分の気持ちを客観的に見つめなおすこともできます。「こんなに私、寂しかったんだな」「なんだかんだ言っても、頼っちゃうよな」なんて、今まで忘れていた気持ちを思い出すきっかけになります。単身赴任によって、夫婦の関係に変化が出てしまうのは、仕方がありません。そして、今まで頑張っていた気持ちを少し休めることがあっても大丈夫です。しかし、それと夫婦仲が悪くなることは関係ありません。そんなときは、自分ができる方法で「夫婦円満」を見つけてみてください。きっと、今までより今のほうが良い関係を気づくことができるでしょう。そして、夫が戻ってきたとき、笑顔で迎えることができるようになるのではないでしょうか。
2017年04月30日こんにちは。エッセイストでソーシャルヘルス・コラムニストの鈴木かつよしです。今から10年ほど前、夫の厚生年金を離婚時に分割できるようにした年金制度変更に伴って、わが国の“熟年離婚”の件数は急増し、今や年間4万件に迫る勢いだと言われています。しかしその一方で、現時点ですでに高齢者になっている世代とこれから5年後10年後に高齢者の仲間入りをする世代とでは、“熟年離婚”というものに対する態度が同じであっていいものなのかと言う人が筆者の旧友の精神科医におり、筆者もそういった意見に関心を持っています。今回は“熟年離婚”について、一緒に考えてみましょう。●熟年離婚とは何か。どのような原因で離婚に至るのかそもそも、“熟年離婚”とは何でしょうか。言うまでもなくそれは“中高年の夫婦の離婚”のことであり、一般的には結婚して20年以上が経つ夫婦の離婚を指します。言葉そのものは1960年代の終わり(昭和40年代の中ごろ)あたりから存在していたようですが、とりわけ注目されるようになったのは2007年(平成19年)。それまで離婚したら妻はもらえなかった夫の厚生年金を離婚時に分割できるようにした年金制度変更以降の離婚件数増 からかと思われます。2014年には年間3万6,800件を超え、25年前と比べて7割増となっているのです。長い年月にわたって苦楽を共にした夫婦がどうして人生の終盤で離婚を決意するのか。これまでに数多くの中高年の患者さんから離婚するべきかどうかといった悩みを打ち明けられた筆者の旧友で精神科医のA医師(50代・女性)によると、熟年離婚へと至る原因にはいくつかのパターンがあるそうで、概ね次のようなものだということです。『妻側の言い分としては、臭くお腹が出て頭も薄くなった夫を生理的に受けつけられない。夫の暴力やモラハラが耐えられない。夫の母親と同じ墓に入りたくない、など。夫側の言い分としては、ずっと専業主婦であることに疑問も持たずに肥りぬくぬくと生きていることが許せない、などがティピカルなパターンです』(50代女性/都内メンタルクリニック院長・精神科医)●団塊世代より下の世代が熟年になってから離婚することは、どうなのかさて、この“熟年離婚”、たしかに件数的にはかなりの数字になりつつあります。しかし、これから高齢者になる私たちが、現在すでに年金を受給している団塊以上の世代の高齢者の人たちと同じように「俺も熟年離婚するぞ」「わたしも熟年離婚するわよ」と血走ってしまってよいものなのか。前出のA先生はこう言っています。『わたしたち団塊より一回り下の世代が年金を受給できる年齢を迎えたときには、わが国の社会保障制度の給付内容は間違いなく今よりも大幅に劣化しています。したがって、夫婦二人でなら乗り越えることができたであろう経済問題でも一人では太刀打ちできないというケースが容易に想定できる。安易に熟年離婚を志向することにはリスクがいっぱい です。ポスト団塊世代であるわたしたちは、今の高齢者たちとは違う熟年期の夫婦関係の理想形を模索し、備えるべきです』(50代女性/前出・精神科医)●お互いを尊敬して協力し合うライフスタイルで脱・熟年離婚それでは、夫婦がお互いを尊敬し協力し合って生きる熟年期のライフスタイルは、どうすれば作り上げることができるのでしょうか。筆者は、「何だかんだいっても、この世界中に、この人以上に自分のことを知っている人など存在しない」ということを、改めて認識することによって可能になると思っています。熟年離婚して、その後に、自分という人間について一から面倒な説明をしないでも分かってくれている人と出会えるでしょうか。それは、ありえません。もちろんパートナーの暴力やハラスメントがどうしても治らないといった場合は別です。唯一このケースでは熟年離婚も検討すべきだと思います。しかし、そうでない限り、そんな大切な人をけっして手放すべきではありません 。『何年も夫婦をやってこれたということは、二人の間に感性や価値観の共有があったからこそです。その点をよくわきまえて、50代に入ったら、夫婦とは精神的に結びついた存在なのだと思うこと。過度な金銭的充実、身体的充実を志向したところで所詮無理があると割り切ることです。同じ花を見て和み、同じコントを観て笑い、同じ絵を鑑て美しいと思うこと。そうすることで、熟年離婚という夫婦にとって最も悲しい結末を、回避することはできるはずです』(50代女性/前出・精神科医)長年にわたって熟年離婚の相談に乗ってきたA先生もこう言っています。身体的には衰えても精神的にお互いを尊敬して協力し合うこと。それこそが本当の愛情というものではないでしょうか。熟年離婚をしても経済的に“逃げ切れる”上の世代の人たちのことを格好いいなどと思う必要はありません。●ライター/鈴木かつよし(エッセイスト)●モデル/前田彩(桃花ちゃん)
2017年01月17日みなさんはお見合いに対してどんなイメージをお持ちですか?「なんとなく恥ずかしい」などの声を聞きますが、そのネガティブなイメージはどこから来るのでしょうか。そりゃまあ、恋に落ちた相手と一生一緒にいられたら間違いなく幸せでしょう。でも、婚活業界では「恋愛結婚での離婚率は40%、お見合い結婚では10%」と言われています。この差はいったい何を表しているのか?もしかしてお見合いのほうが幸せになれる?お見合い結婚についてあれこれ考察してみました。◆お見合い結婚のメリットそもそも、お見合いとは純粋に「結婚」を目的としたシステムです。通常の「出会って、恋に落ちて、愛を育み、結婚へ」という流れとは全く違うプロセスで結婚へと突き進んでいくから、無駄がないのです。◎結婚への最短距離!結果が出るのが早い基本的に、お見合いから3ヶ月以内に結婚するか否かを決定する、というしきたりになっています。つまり、どちらかが「ちょっと無理かも」と思ったら、すぐに「次行け、次!」となるわけです。◎下手な気持ちの駆け引きがいらない何しろ目的=「結婚」というシンプルさなので、答えはイエスかノーかの2択。気を持たせるのは相手に失礼とされているし、駆け引きなんてしているヒマはありません。ですから、お互いの気持ちに振り回されるようなことも少なく、疲れません。◎相手のスペックが確か仲介者が親類や上司などの場合、たいてい「下手な相手を紹介するわけにはいかない」と思っているので、客観的に見て自分に釣り合った相手を紹介されることが多いもの。当然ですが、間に人を挟んでいるから「世間の目」が働き、ヤリ目など不誠実な行為の可能性も極端に低くなります。◎仲介者がいるので断りやすい合わないな、と思ったら、本人に直接言うのではなく、仲介者にその旨を伝えるのがお見合いのルール。つまり、悶々と考えた挙句の別れ話がこじれて…なんて面倒くさいことは一切ありません。いかがですか?結婚を真剣に考えると、お見合いしたくなってきませんか?…って、まるで筆者が近所の世話焼きなおばさんのようですが。◆お見合い結婚の離婚率が低い理由ここで不安になるのは「よく知りもしない相手と一緒に暮らして大丈夫なの?」ということ。ですが、その答えは「離婚率の低さ」にはっきり表れているのではないでしょうか。◎条件に合うか否かを見極めやすい結婚は人生の一大事。それだけに、お相手への条件はしっかりしておきたいものですよね。お見合いでは恋心につきものの「アバタもエクボ」的な判断力の低下がないままお相手と接するので、本当に自分が思う「結婚相手の条件」に合う人かどうかを見極めやすいと言えます。◎親族間のストレスが少ない当然ですが、お見合いというのは相手選びの段階から両家の親が絡んでくるので、親が反対する相手と無理に結婚…ということは少ないと思われます。また、仲介者の存在が「世間の目」の役割を果たすこともあり、結婚後の親族間のトラブルが少ない、と言われています。◎結婚してから始まる恋もある条件が先に立ち、相手の内面がよくわからない状態でする「お見合い結婚」は、多くの場合「この人とずっと一緒にいたい」というよりも「一緒にいて嫌じゃない」というところから始まります。最初から相手に求めるものが少ない分、一緒に暮らすうちに「こんな素敵な一面があったんだ」とポイントが加算されていき、年を経るごとに相手を好きになる…というカップルも多いよう。これこそまさしく、ゼロから始まるストーリー、なのかもしれません。もちろん、そうでない夫婦もたくさんいるはずですが、それでも離婚を踏みとどまるだけのメリットがある、或いは離婚するほどの理由がない、ってことではないでしょうか。◆お見合いは選択肢のひとつというわけで、お見合いのメリットばかりを挙げてきましたが、「やっぱり好きな人と結婚したい(したかった)」と言う女性はたくさんいます。出会いがどんな形であれ、幸せの基準は人それぞれ。自分が納得する形で、生涯愛せる人と共に暮らしたいですよね。でも、今まさに結婚を真剣に考えているのなら、そのためのシステム「お見合い」を利用してみる価値は大いにありそうです。何しろ、お相手選びに無駄がない!手っ取り早い!というのがウリですから。効率的に人生のパートナーを探し、そこから長い時間をかけて愛を育む…という人生も、悪くないのかもしれません。ライタープロフィール石村佐和子エディター・Webディレクターを経て、結婚、出産後、フリーライターに。微妙に偏った恋愛経験を持つ、アラフォー二児の母。好きなことはモノ作り、工場見学、カフェ巡り。将来は陶芸などしながら優雅に暮らしたいと目論んでいます。
2016年11月27日最近は2分に1組の割合で離婚している日本。離婚理由のNo.1は「価値観の不一致」だそうです。価値観の不一致と聞いても、曖昧すぎて「何の価値観だよ!」と突っ込みを入れたくなる人もいるかもしれません。でも、その通り!価値観の不一致という言葉の裏には離婚に値する本当の理由が隠されていました。それは一体どんな理由でしょうか?性交不能性交渉が出来ないという理由で離婚になるケースです。女性側がSEXを望んでも男性がEDという場合や、女性の体の問題でSEXが出来ない状態がコレにあたります。性交拒否体の問題で出来ないというわけではないのに、相手とのSEXを拒み続けた場合、性交拒否として離婚理由にあたります。これは、裁判で実際に離婚理由として認められているものです。性交渉が無い事で、愛情を感じられなくなったという状態を指します。異常性欲度を越した絶倫状態で、相手が付いていけない状態になるまでセックスを求めてしまうことも、価値観の不一致として離婚理由に認められています。最近では、男性の性欲が弱くなり、女性側が求めすぎることで離婚が成立したケースもあります。潔癖症どちらかが潔癖症で、結婚生活が続けられない状態も離婚理由になります。掃除の仕方などが原因でトラブルになり、生活が困難になるケースも。また、潔癖症でSEXが出来ないというのも離婚の理由になります。異常性愛者いわゆるロリコンや、行き過ぎたSM趣味などで片方が苦痛を感じる場合、離婚の理由として認められます。同性愛者はもちろん、バイセクシャルと言うことが発覚して離婚になるケースも最近では多いようです。子供が出来ないという理由子供が出来ないという理由も性格の不一致として、裁判で認められている離婚理由にあたります。どちらかが子供を望んでいるのに、子供が出来ない事で苦痛を感じる場合、離婚が認められます。一口に価値観の不一致と言っても、色々な理由が隠されている事が解ります。全て、離婚調停で認められた内容で、よく持ち込まれる内容です。よく見ていくと、性格の不一致は性の不一致とも呼べる事がお解かりいただけるでしょう。これから結婚を考える方は、離婚を避けるためにも相手の「性」の部分についてしっかり確認する必要がありそうです。
2016年09月21日アンジェリーナ・ジョリーがブラッド・ピットとの離婚を申請した。アンジェリーナが19日(現地時間)、提出した書類によると、離婚の理由は「和解し難い相違」で、養子と実子6人の養育権を求めている。ブラッドと共同養育権は求めず、彼には法的親権のみを渡したいと考えているらしい。「この決断は家族の健康のために下されました。彼女はコメントを出しません。家族のプライバシーを尊重していただけるよう、希望しています」とアンジェリーナの弁護士、ロバート・オファー氏が声明を発表した。夫妻に近い関係者によると、アンジェリーナはブラッドの子育てに不満があり、離婚を決意したという。ゴシップサイト「TMZ.com」では、ブラッドが大麻やアルコールを摂取し、怒りを制御できない状態になることから、アンジェリーナは子どもたちに危険が及ぶようになったと感じていると報じた。映画『Mr.&Mrs.スミス』の共演をきっかけに2004年から交際し、養子3人と実子3人の6人の子どもを育ててきたアンジェリーナとブラッドは2014年8月に結婚した。離婚申請書類には、夫妻が別れた日は2016年9月15日と記録されている。アンジェリーナ側の弁護士のローラ・ワッサー氏は、彼女がビリー・ボブ・ソーントンと離婚した際も担当。アンバー・ハードとの離婚でジョニー・デップの弁護も担当した。夫妻は7月にウエストハリウッドのカフェで、実子である双子のノックスとヴィヴィアンの8歳の誕生日を祝って4人で食事していたが、その後は夫妻の目撃情報はない。奇しくも、日本ではアンジェリーナが脚本と監督を務め、ブラッドとダブル主演した『白い帽子の女』が9月24日(土)から公開予定だ。(text:Yuki Tominaga)
2016年09月21日アメリカの調査によると「一目惚れで結婚した夫婦は上手くいきやすい」というデータがあります。アメリカの離婚率が50%なのに対し、一目惚れで結婚した女性の離婚率は10%以下。人間は本能的に考え方が似ていたり、行動パターンが近かったりする相手に一目惚れする傾向があるそうで、離婚率が低い理由は“価値観が似ている”からだと言われています。■日本での離婚の現状厚生労働省によると、日本では3組に1組の夫婦が離婚している現状。そして、最も多い離婚原因が「価値観(性格)の不一致」です。一目惚れ結婚した夫婦は価値観が似ているわけですから、少なくとも離婚原因の一位には当てはまらないことが分かります。では、なぜ一目惚れで結婚した夫婦は離婚率が低いのでしょうか。“一目惚れ夫婦”が離婚しにくいといわれる、3つの理由をご紹介しましょう。■相性は遺伝子レベルで察知する!?女性には“自分の遺伝子から遠い男性”を嗅ぎ分ける能力が備わっているそう。自分の遺伝子と遠いほど健康的で丈夫な子供が生まれるといわれており、一目惚れと思っていても実は遺伝子で選んでいるという説もあるのです。本能的に遺伝子レベルでの適合性を察知することが、一目惚れや相性の良さにつながっているのではないでしょうか。 ■「所有効果」が働いている一目惚れの片想いから始まり、アプローチや告白などの過程を経て実らせた恋。その恋愛は特別な価値があるものだと思い込み、手放したくないという気持ちが強くなります。これを心理学では「所有効果」と呼んでおり、多少の危機や障害があっても所有効果が働いて関係を持続させようと努力する傾向があります。■相手に求める条件が低い通常の恋愛は、収入がいいとかルックスがいいとか、条件面も判断基準になります。そのため、条件が悪くなっていくと別れの原因になります。ところが一目惚れは直感的に相手を好きになるわけですから、ほかの条件はあまり気になりません。少しくらい条件が悪くても、よほどのことじゃない限り妥協できるのです。また、一目惚れで片想いしている最中は一方的に相手のことが好きですから、なるべく相手に好かれるために考えや価値観を受け入れようと努力します。こうした歩み寄りにより、徐々に「似たもの夫婦」になっていくのではないでしょうか。あなたは一目惚れしたことがありますか? もし一目惚れを経験したことがなければ、まだ“運命のパートナーと巡り合えていない”ということかもしれません。今後、直感的に男性を好きになったときは、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
2016年07月16日アンバー・ハード(30)が、ジョニー・デップ(52)との15カ月の結婚生活に終止符を打つべく、裁判所へ離婚申請を行ったようだ。和解しがたい不和を理由にアンバーは23日に裁判所へ離婚届を提出したとTMZは報じている。2012年に映画『ラム・ダイアリー』で知り合った2人は、昨年結婚式を挙げたばかり。アンバーは離婚届に破局日を今月22日と記入しているようで、その2日前にはジョニーの実母であるベティ・スー・パーマーさんを亡くしていた。ある関係者によると、2人は婚前契約を結んでおらず、昨年2月にジョニーと結婚したアンバーは扶養費を求めているというが、資産4億ドル(約440億円)と言われるジョニー側はこれを拒否する姿勢のようで、弁護士のローラ・ワッサー氏を通じてアンバーによる扶養費の要求を却下するよう裁判所に書類を提出したという。ジョニーにとってこの離婚は初めてではなく、1983年にメイクアップアーティストのロリ・アン・アリソンと結婚するも2年で離婚。その後フランス人女優ヴァネッサ・パラディとリリー・ローズ(16)、ジャック(13)の2人の子供をもうけるも、14年間の交際を経て破局していた。一方、アンバーは2011年まで芸術家のタスヤ・ヴァン・リーと3年間にわたって交際していた。(C)BANG Media International
2016年05月27日アンバー・ハードがジョニー・デップとの離婚を申請したと「People」誌が報じている。アンバーは23日(現地時間)、修復し難い違いを理由に離婚を申請、配偶者扶養料を求めている。ジョニーとアンバーは2011年公開の『ラム・ダイアリー』の共演で知り合い、親密な仲に発展。ジョニーが二児をもうけたパートナーのヴァネッサ・パラディとの破局を発表する前後から行動を共にしていた。23歳の年齢歳のある2人は昨年2月に挙式したが、同年5月にはジョニーが映画撮影中のオーストラリアにアンバーが訪問した際、愛犬2匹を不法に入国させたことで騒動となり、今年4月にオーストラリアの法廷で夫婦揃って謝罪するビデオを発表したばかりだった。4月22日にアンバーは30歳になったが、パームスプリングのホテルで開かれた誕生パーティにはジョニーの姿がなかったことから、不仲をうわさされ始めていたが、残念ながら現実のものとなってしまったようだ。(text:Yuki Tominaga)
2016年05月26日