ウーマンエキサイトをご覧の皆さん、こんにちは。モチコです。イチコは超マイペース! 何をするにも動き出すまでがとーっても遅いです。そんなイチコを動かすワザをご紹介します!まずはこちら!そう、カウントダウン!あくまで遊び風に楽しい声色で、そして子どもがぎりぎり間に合うタイミングで数えるのがコツです。間に合ったらもちろんものすごーく褒める!さてお次は…競争形式&実況!幼稚園でやっているのか、イチコがし始めたのですが、これがまぁ効く!イチコが動いている間は休めますしね。ふふふ!ということで、特にイチコに効く技2つを4コマにしてみました。このほか、「ちょうちょさんに変身してお片付けしよっか? おもちゃをひろうわパタパタ~こっちに持って行くわひらひら~」という変身作戦や、「お母さんイチコをぎゅーってしたい! 早くごはん食べて! ごはんの後ぎゅーするから!」というご褒美ぎゅー作戦を使っています。パターンを変えつつ、なるべく楽しくイチコを急かす毎日です。(毎回やってられるか! という気持ちもありますが…ごにょごにょ。)
2017年10月16日こんにちは。コソダテフルな毎日のちゅいママです。 長男(小3)次男(年長)三男(年少)3兄弟の母です。■孫に甘い祖父母 VS 母親私にはまだわかりませんが、孫ってかわいいらしいですね!きちんと育てなきゃいけないっていう責任がない分、手放しで可愛いらしいです。でも、だからこそ、かわいがるだけでいいおじいちゃんおばあちゃんと、育てる義務がある立場の親とがぶつかり合うって往々にしてあると思います。それがたとえ実の両親であったとしても。私にもありました!私、おじいちゃんおばあちゃん世代と現役母親世代がもめる原因って、食べ物が絡むことが多いと思うのですがいかがでしょうか。おばあちゃんが夕飯前におやつをあげるのがイライラする! とか、用心してまだあげてなかった食品をおじいちゃんが勝手に食べさせてた!(怒) とかよく聞きます。食べ物の恨みは怖いとはよく言ったものです(そうじゃない)。あれはまだ長男が2歳だった頃。 ■お風呂を嫌がる2歳児への説教を見かねたばあば(実の母)が…実家が離れているので1年のうち数回しか帰省できないのですが、その貴重な帰省中の時のこと。 ある日、長男をお風呂に入れようと誘ったんですが、なんせそこは2歳。 一筋縄でいかないわけです。そう簡単に「うん」とは言いません。私も今となっては2歳児相手に真正面から体当たりすることほど暖簾(のれん)に腕押しなものはないとわかるのですが、なんてったって第一子ですから、すべてにおいて気合いが入ってるわけです。この1回を譲ったら「ゴネれば許してもらえるんだ」と思ってしまってはいけないと思い、お風呂に入る・入らないで大モメ!!決して長男はお風呂に入りたくないわけではなかったと思うのですが、私が「子どもたるものママがお風呂に入ろうと誘ったタイミングで入るのが最善」だと思っていたんでしょう。何がなんでもそのタイミングでお風呂に入らせようと、こんこんと説得していました。そして、それを見かねた母が、長男の好物のおだんごを出してきたんです!!!大号泣している孫を泣き止ませてあげたいと思ってか、台所からおだんごを持ってきました。 おだんごを食べたい長男。もう頭はおだんごのことで夢中です。さぁ~~、これに腹を立てた娘の私!! 当然文句を言いました。「なんでそうやってお菓子を出してくんのよ。今ここでおだんごとかあげたら教育によくない!!」的なことを言ったように思います。がしかし、今度は台所に潜んでいた父が加勢します。そうです。おじいちゃんおばあちゃんからしたら、おだんごのひとつぐらい食べさせてあげたいんです。理由はどうであれやはり孫が泣いてるのはつらいんです。「大好きなおだんごを1本食べれば気分も切り替わってお風呂に入る気になるでしょうよ」そう思ったんだと思います。ですが…、私からしたら、この子を育てているのは私! 口出し無用!放っておいてほしいのに、味方どころか敵が3人も現れたような気分!腹が立ちました。両親ですし、あんまりきつくも言えないので、涙をのんで引き下がりましたけれども、だんごひとつでめちゃくちゃイライラしました。大惨事です。でも、あれから随分たって今思うこと。■祖父母は、孫と一緒にいられる時間が短いこれを言っちゃおしまいなところもあるのですが、おじいちゃんおばあちゃんが元気に生きているのも限りがあるんですよね…。 いつかはお別れしなくちゃいけないときがくるんです。実はこの1年後、父は亡くなりました。まだ63歳だったのにあっという間に亡くなりました。長男は3歳、次男は0歳でした。今から思うと、ほんのわずかな孫との年月だったのに、どうしてあんな些細なことをかたくなに許せなかったんだろうかと思います。 そりゃぁたまにしか会えない孫ですもん。泣いてる孫におだんごのひとつでもあげたいって思うでしょうよ。何より忘れてはいけないのは、私もこうやって育ててもらったんです。子ども3人を育てた両親からしたら、2歳の子どもにだんごを1本あげる・あげないが人生左右するほどの問題じゃないことはとっくにわかっています。が、それが当時の私にはわからなかったんです。「一事が万事」「三つ子の魂百まで」そればかりに気をとられていて、自分の子育てルールに縛られていました。両親の気持ちに対して配慮が足りませんでしたし、まだ子育て2年しかやってないのに自分のほうがなんでも知ってるような気でいました。近くにおじいちゃんおばあちゃんが住んでるとか、毎日面倒見てもらっているとかでしたらまた状況は違うでしょうが、年に数回会うだけならおじいちゃんおばあちゃんに甘やかしてもらったってよかったのに、許せなかった私。 え? 三男だったら?速攻でおだんごあげてます(即答)。なんならおだんごで釣ってお風呂におびき寄せてます(笑)。結局長男はおだんごを食べたらお風呂に入りました。しかしそれ以来母は、「これ、あげてもいい?」「ママに聞いてからにしよう」と許可を取ってくるようになり、私は私で2人目3人目となるにつれマイルールがどんどん崩れていき、今となっては食べ物でも(食べ物以外でも)もめることは全くありません。あんな風にだんごひとつでもめられたのも、父が生きていたからこそ。今となってはもう会うことも話すこともできません。孫とおじいちゃんおばあちゃんとの時間はそんなに長くはないかもしれない。いつ突然そのときがやってくるかもわからない。そう思うと、些細な価値観の違いがたいしたことないような気がする私なのでした。
2017年09月07日家族を守るママたちの大きな悩み、それが家事の負担です。特に新生児ママやワーキングマザーたちは、毎日が戦争です。子どもの世話をし、仕事をしながら、たまった家事を片付ける……中には、ヘトヘトになりながら子どもを寝かしつけ、深夜になってようやく食器洗いに取り組むことができるという人も少なくないはず。そんなママたちの脳裏によぎるのが「夫が家事メンだったらどんなにいいか」という願い。寝かしつけや入浴の間に、ちょっとしたことを片付けておいてくれるだけでも、かなり楽になるんですよね。そこで今回は、見事ご主人を家事メンに育てることができた先輩ママたちから、そのコツや極意を教えてもらいました。●(1)データでも実証済み! 音楽でモチベーションUP『以前は何を頼んでもシブシブで、面倒くさそうにやっていた夫。でもある日、思い立って「好きな音楽を聴きながらやったらどう?」と言ったんです。ウチの夫には、この方法が効果てきめんでしたね。ノリノリになりながら、楽しくあっという間に家事をこなしてくれるようになりました。今となっては「料理のときはこの曲」「掃除のときはこの曲」と、プレイリストまで作っていますよ(笑)』(30代女性/会社員/2歳女の子のママ)ちょっと気乗りしない掃除やアイロン掛けでも、好きな音楽を聴きながらだとルンルンに捗る……実はこれ、データでも実証されているんです。日用品メーカーのライオン株式会社と、レコード会社のユニバーサルミュージックが共同で行った調査によると、“音楽を聞きながら家事をしている人は、家事が好きな人が6割以上である”こと、さらに“音楽を聴きながら家事をする男性は、そうでない男性に比べて取り組む家事の種類が多い ”ことが明らかになっています。おそらく、退屈になりがちな家事タイムを「好きな音楽を聞くことができる楽しい時間」という認識にチェンジすることで、モチベーションをグンと上げることができるのでしょうね。●(2)男性脳を有効活用! シングルタスクでお願いする『タスクは1つに絞り込むこと。指示は具体的に、できれば見本やお手本を提示すること。この2つを徹底することで、夫を家事メンにできました。例えば、カレーを作って欲しいときは「カレーを作って」とお願いするのではなく、「玉ねぎをこれくらいのみじん切りにして」 「にんじんをこれくらいの大きさに切って」……というように頼むんです。行程が終わるたびに評価してあげるのも重要。「わあ、いい感じにできてる」とか「バッチリだね!」など、一言でもかけてあげましょう。最初はとても面倒でしたが、初期投資だと思ってガマンしました。その結果、現在はとてもラクさせてもらってます』(40代女性/公務員/小学生男の子のママ)男性はシングルタスク脳である、というのはよく言われていることですね。例えばパパに「子どもをお風呂に入れて欲しい」とお願いすると、湯船に入れて体を洗うところしかやってくれないことがあります。ママからすると「子どもをお風呂に入れる」というのは、着替えとタオルを準備し、服を脱がせ、嫌がって逃げる子どもをなだめすかして入浴させ。体を拭いて肌のケアをし、着替えさせるという一連の流れすべてを指すのですが、男性の脳はそのように捉えないんですよね。そこでイライラするのは損というもの。脳の違いを逆手にとって、うまく家事を教えこんでしまうのがこの方法というわけです。ただ、確かに最初は面倒くさそう。子どもが生まれてしまうと、パパの教育にそこまで手間がかけられません。この方法を取るなら、出産前からトライしておくのがよさそうです。●(3)やり方をおしつけず、こだわりを捨てる『いま思えば、やり方やプロセスにこだわらないことが成功の鍵でした。例えば台所掃除。シンクはこう洗う、生ゴミはこんなふうに捨てる、洗い終わったお皿はこう重ねる、スポンジはここに置く……という自分なりのやり方が私にはキッチリあったんですよね。だから、せっかく夫が手伝ってくれても「なんでこんな風にやるの!?」とイライラしちゃってたんです。ときには「もう!2度手間になった!」なんて言いながら全部やり直しちゃうことも。夫はそれがすごくイヤだったようで、ある日ケンカになったんですよね。「俺に頼むなら、俺のやり方でやらせてよ。俺もお前のやり方を否定したことないでしょ?」 と言われ、ハッとしたんです。それからは「やり方が違っても、最終的な目的が果たせればOK」。そう思うようにしています』(30代女性/会社員/5歳男の子、2歳女の子のママ)家事を毎日こなしていると、最も効率のいい手順やラクな方法が自然と身につきますよね。でも、夫にその方法を押し付けてしまうのはダメ。やってもらうなら、相手のやり方には文句を言わないこと。それが家事メン育ての極意のひとつなんですね。----------夫を家事メンにするには、手間も時間も労力もかかります。でも、かけた手間はきっとムダにはならないはず。あとで大きく実って返ってくると信じて、まずは小さな1歩からトライしてみましょう!【参考リンク】・【音楽と家事に関する意識・実態調査】 | ユニバーサル ミュージック合同会社()●文/パピマミ編集部●モデル/福永桃子、藤沢リキヤ
2017年09月02日さまざまな特性により〈育てにくさ〉を感じることもある発達障害のあるお子さん。家庭で多くのママが困っている「あるあるトラブル」について、川崎市通級指導教室の先生方に具体的な声かけ・働きかけについてアドバイスをもらいました。発達障害の有無に関わらず、子育て中のママのヒントが満載です!基本は「お手本を見せる」「一緒にやる」「ほめる」「お母さんたちから、身の回りのことを自分でしてほしいのにうまくいかない、指示したことをやってくれないという悩みをよく聞きます。大原則は、“お手本を見せる・一緒にやる・ほめる”こと。発達障害のあるなしに関わらず、子どもは親や先生をまねることから学びます。なるべく具体的に見せてあげてください。時間がかかることもありますが、一つひとつの手順を一緒にやることでできることが増えていきます。言われたことを100%できるようになるのは何度も繰り返し練習してから。完璧を求めず、お子さんの行動の中で“できた”ところを見つけてほめましょう」実際の困りごととその対処についてもこまかく教えてもらいました。ケース1:出かけるときの用意が遅い・後片づけができない「何を用意したらよいか、それにはどのくらい時間がかかるかなどを理解するのは難しいものです。まずは親が見本を見せながら、“準備する習慣”をつけさせましょう。親がサポートする量を徐々に減らしていくのが理想的。ひとつ準備ができたら“次は◯◯をしよう”と具体的に指示を出します。片づけも同様。何をどこにしまえばよいのか教えてあげてください。“早くしなさい”など抽象的な指示では伝わりません」そのほか、効果的な工夫・必要な持ち物は1カ所にまとめて置く・持ち物チェック表を作り、見えるところに貼っておく・着替えに時間がかかる場合は、ボタンがないものなどひとりで着脱しやすいものから挑戦させる・物の置き場所を固定し、箱にオモチャの写真を貼るなど、目で見てわかりやすいようにする・一緒に片づける(競争などゲーム形式にするとよい)・「片づけが終わったら◯◯をしよう」など、できたあとのお楽しみを与えるそれぞれのボックスに片づけるものの写真を貼り付けてある通級指導教室のオモチャ箱。ひと目で理解できるよう工夫されていますケース2:宿題をやらない「下校してきてから寝るまでの間、いつどこで宿題をするか親子で相談しましょう。子どもにとってやりやすい時間で、かつ親が関われる時間が理想的。親子で話し合いながら“家に帰ったらやることリスト”を作るとよいです。宿題をやったあとのお楽しみを作るのもひとつの手。あるママはリビングの隅に駄菓子コーナーを作り、宿題が終わると、そこで使える家庭内通貨を渡してお菓子を買えるようにしていました。簡単な計算の練習にもなり一石二鳥。気が散りやすいお子さんなら、宿題をする部屋の環境を整えることも大事です。テレビを消す、ゲームやオモチャは目に入らないところにしまう。きょうだいがいる場合はより配慮が必要ですね」小学校の通級指導教室内はこんなにシンプル。目の前の課題に集中しやすいよう余分な物や掲示物、装飾は一切ありませんまた児童精神科医の先生からは、「定型発達の子と同じ量・同じ難易度の宿題がこなせない場合もあります。ですが、宿題はやらなければいけないこと。みんなやっていること。ただ、“何をみんなと同じにするか”です。まずは、みんなと同じように宿題をやり、提出することを目標にしましょう。その際、みんなと同じ内容の宿題である必要はありません。その子の発達に応じた宿題を出してもらえるよう、担任の先生に相談するとよいでしょう」というアドバイスもいただきました。ケース3:親や先生からの指示が聞けない、言うことを聞かない「指示を聞くプロセスとして、聞く→理解する→行動に移すという過程があります。お子さんによっては耳からの情報が入りにくいことも多く、“言うことを聞かない”のではなく、“聞きとれない、聞きもらしていてわかっていない”ことも。そのため指示を出す側に工夫が必要です」指示を出す際の工夫・指示を出す前に、こちらに注目しているか、聞こうとしているか確認する(子どもの前で声をかける、肩をたたいて視線がこちらに向くようにするなど)・肯定的な言い方で伝える(“◯◯したらダメ”ではどうすればいいのかがわかりません。“◯◯してね”と伝えましょう)・指示は短く具体的に。指示が複数になると忘れてしまいます・「◯◯してくれると嬉しいな」など目を合わせてこちらの気持ちを伝えることも有効ケース4:行動の切り替えができない「得意なことや好きなことには集中力しすぎることがあるため、今していることが止められないのはよくあること。急な予定変更も苦手なので、あらかじめ次の活動の見通しをはっきりさせておきましょう。“何時からどこにでかけるよ”“何時になったらお風呂だからね”と予告をしたり、予定表・手順表を貼り予定が見えるようにしたりするのも効果的。キッチンタイマーや砂時計を使って残り時間を明確にするのも大事です。また、“それを止めたら◯◯ができるよ”など、切り替えができたあとのメリットを伝えるのもよいですね。テレビやゲームの時間などについては、ムリのないルールになっているか、親もそのルールを守れているか再確認してみてください」取材協力:川崎市通級指導教室<文・写真:フリーランス記者森藤理絵>
2017年08月31日突然ですがみなさん、お子さんが新生児〜乳幼児のとき、お部屋のなかで「赤ちゃんの定位置」はありましたか?我が家は出産後にベビーチェアや室内用品を買おうと思っていたため、最初は赤ちゃん用の小さな布団に寝かせてみたり、ソファーでママの隣に置いてみたり…。なかなか赤ちゃんの居場所が定まらず、試行錯誤の後、ハイローチェアやバウンサーをいくつか購入しました。今回は、ママたちに人気の2つのベビー室内用品を、愛用しているママたちの声を聞いて比較してみました♪アップリカ「スウィング」は、新米ママのお助かりアイテム♪ライター溝上さんのお子さんは、生後2ヶ月の女児ベビー。ベビー用品を買うのはすべてはじめて!少し早いですが、お食事用の椅子はストッケのトリップトラップの新色に決めたそう♡まだまだねんね時期の今は、リビングでママと一緒にソファー&ローテーブルで過ごすことが多いそう。ソファーで寝っころがらせていることもありますが、ママが家事のときや、ひとりでねんねするときは、アップリカの「スウィング」を使っているそうです。ーーースウィングは、いつ、どんなシーンで使っていますか?ほぼ毎日、お昼寝時に使用しています。授乳後、赤ちゃんをホールディングパッドに包んでから、スウィングに乗せてお昼寝がいつものパターンです。(溝上さん、以下同)ーーーベビーはすぐに寝てくれるのですか?乗せてすぐは少しぐずることがありますが、心地よい揺れと音楽ですぐに入眠してくれます。ーーー寝かしつけ、苦戦しますよね。抱っこで寝かせてそ〜っと置いたら起きてしまって、添い乳を試したり…。ベビーをゆっくり寝かせて手が離れるというのは、ママにとってホッとする時間ですね。日中、ソファーなどで寝かせるよりも長時間のお昼寝をしてくれるので、その間に家事をしたり、ゆっくり過ごしています。睡眠途中にすこし泣くことがあっても、揺れと音楽でまたすぐにウトウトして眠ってくれるんです。ーーー新生児用のホールディングパッドを使っているということですが、これも役に立っているんですね。そう、モロー反射で「ビクッ」として起きてしまうことがありません。すこしの物音では起きないですね。スウィングで寝かしつけて、ソファーやベッドに移動させるときにも、パッドをしていれば「寝かせ替え」で起きることがないです。ホールディングパッドは、ママひとりでお風呂に入れる時にも使っています。パパが仕事の日はママがひとりでお風呂に入れているので、赤ちゃんをホールディングパッドに包んだ状態のままベッドに移動して、ママが洗い終わるのを待ってもらっています。パッドを使用する前は、寝ていてもリビングから寝室のベッドに移動すると、起きて泣いてしまうことがあったのですが、パッドを使用するようになってからは、ママがお風呂に入っている間も寝てくれるので助かります。ーーーもうちょっと改善してほしいなぁと思う点はありますか?まだ月齢が小さいからだと思いますが、ホールディングパッドに包んで乗せると揺れで赤ちゃんの体がずれてきてしまい、パッドの左右の重ね部が口にかぶさってしまいます。よだれも気になるので、ずれないような作りになればなぁと思います。ーーー音楽は聴いていますか?携帯を繋いで、聞いています!ベビーのために音楽をかけたり、私自身もリラックスするので、とてもいい機能だなと思います。でも、この音楽を聴くためのコードが少し短いんです。もう少しだけ長ければ、もっと扱いやすいのになと思います。ベビービョルン「バウンサー」は、第二子から導入して大正解♡次は、第二子(7ヶ月男児ベビー)持ちのライター瀬川さん。以前にもバウンサーのレビュー記事などを書いていただいていますが、新生児〜今でも毎日愛用中とのことで、お話をおうかがいしました。ーーーバウンサーは、いつから使っていますか?1ヶ月になったその日から、毎日使用しています。もう、ここが息子の居場所という感じです。生後1ヶ月の時は、お風呂上がり用に脱衣所で使っていました。上の子もいるので、わたし含め3人でのお風呂タイムはいつもバタバタ。さっと乗せられることと、息子も乗り心地に満足していたのでそこまでグズることもなく、大助かりアイテムでした。(瀬川さん、以下同)ーーー月齢によって、使うシーンなどは変わりましたか?3ヶ月以降は、リビングで大活躍。このころから、息子も定位置があると安心になってきたのか、自分でビヨンビヨン揺らして楽しむようになりました。お姉ちゃんが隣で遊んでいる姿を見るのもとても楽しそうな様子でした♪5ヶ月目からは、離乳食をあげる時にも活躍。普段はダイニングテーブルでの食事の我が家ですが、離乳食をはじめたばかりの息子は、ローテーブル&バウンサーです。ーーー上のお子さんのときは使っていなかったアイテムですが、やっぱり使ってみてよかったと思う点はありますか?とにかく手軽。部屋の中で、あっちこっちへの移動も軽くて楽ちんです。ぱたんと簡単に折りたためるし、収納場所もとらないし、ほんとに使いやすい!大きなローチェアーなどだと、部屋の中で場所をとるので、掃除のときなどにサッと動かすのが大変ですよね。ビョルンなら、片手でひょいと持ち上げられます。あとは、乗っている子どもが自分で動かせて楽しそう。手動や自動で揺れるタイプのローチェアーも検討しましたが、息子にはこれが楽しそうで合っていたのかもと思います!ーーー上のお子さんがいるからこそ、よかったと思う点はありますか?腰すわり前は、赤ちゃんは常に寝かされていることが多いですよね。でも、バウンサーに乗っていれば、お姉ちゃんも同じ目線で遊んでるので飽きないようです。我が子たちは年の差があるので、上の子に「赤ちゃんに細かいものは渡さないでね」を徹底。お姉ちゃんの遊んでいる様子をニコニコ見守る弟を見ると、ほっこりします。ーーーもし、ここを改善して欲しいという点があれば教えてください。ビヨンビヨン揺れるのを一時的に止められる機能があればうれしいです。動くのが楽しくなると、子どもは常にビヨンビヨン!笑顔を拭きたい!とか、少しだけ止まってて欲しい時にもニコニコとバヨ〜ンバヨ〜ンとされるので、結果バウンサーを足で押さえています。ママの裁量で動きを止めることができたらいいなぁとたまに思います。やっぱり、赤ちゃんに「定位置」は必要♡お部屋のなかで毎日使うものだから、ママもベビーも、そのほかの家族もみんなが使いやすくて便利なものがいいですよね。スウィングとバウンサー、どちらも違った良さがあります。じっくり吟味して、赤ちゃんの「定位置」を探してあげてくださいね♪
2017年08月28日子どものことを理解していても、きつく当たってしまう自分に気づいた。出典 : 夏休み、家族や親戚、お友だちと一緒にお出かけする機会も多いと思います。わが家も先日、身内10名ほどでお出かけと食事をしてきました。といっても、慣れない場所へ行くのは子どもたちが不安になるので、馴染みのあるショッピングモールでおもちゃ屋さんをのぞいたり、本屋さんでゆっくり本を選んだり。そうして、空いているお店で食事をとることにしたのです。その時点で、息子はかなり興奮していました。騒ぎ立てたりするということではなく、日常とは違う刺激的な出来事の連続で、感覚がとても過敏になっていたのです。注文した料理が一つひとつ運ばれるたびに、「僕のが来た!」と椅子から腰を浮かして喜んだかと思うと、「僕のじゃなかった」と机に突っ伏してがっくりし、「おじいちゃんのもまだだから大丈夫だよね?」と私に確認します。お腹が空いて早く食べたい気持ちと、「いつ自分の食事が運ばれてくるか分からない」という見通しの立たなさに対する不安、初めて注文したメニューへ不安、いろいろな気持ちが次から次へとあふれかえってきて、処理が追いつかない状態になっていたのだと思います。ようやく運んでもらった自分のご飯を一口食べるごとに、息子は椅子の上でぴょんぴょん跳びはねていました。「美味しい」「みんなと食べられて嬉しい」「たくさん食べて褒めてもらえた」息子の心の中にはそんな喜びがあふれたのでしょう。しかし、次の瞬間には「とんかつが苦手なソースに触れてしまった」ということに絶望し、目に涙を浮かべています。とにかく息子の心の中は上がったり下がったりの大騒動。その興奮を逃すために、ぴょんぴょん跳ねるという行動が息子には必要だったのです。一緒に出かけた身内は息子のことをよく知ってくれているので、、息子の行動を批判したり、顔をしかめられるようなことはありません。でも、もし「これを通りすがりの人が見たら、どう思うんだろう?」と、ふと考えてしまったのです。落ち着いて座って食べられないわが子は、おかしいと思われるんだろうか?それとも、親のしつけがなっていないと非難の目を向けられるんだろうか?やっぱり、私が責められるんだろうか・・・。そんなことを考えているうちに、具体的に誰に責められたわけでもないのに「世間の目」というプレッシャーに負け、「ちゃんとしなさい!」必要以上に息子にきつく当たってしまう私がいました。世間から冷やかな目を向けられている気がして…。出典 : 後になってみると、「どうしてあんな風に感じてしまったんだろう。息子の不安をゆっくりとを取り除いてあげれば良かった」と、反省しきりでした。とはいえ、子どもが幼い頃は「まだ小さいからね」と許してもらえていたことでも、子どもが成長するにつれ厳しいまなざしを向けられるようになることは、この先ますます増えていくような気がします。子どもに強く当たりたくない。しかし、世間から責められている気がしているのも事実。そこで、まず「世間から責められている気がしてつらい」という自分の気持ちを分解して、掘り下げてみることにしたのです。「私は、世間から『きちんと子どもをしつけることのできない母親だ』と思われたくないんだな」と頭の中で唱え、自分自身に問いかけてみます。そして、その裏にどんな気持ちが隠されているのかを考えてみました。「おそらく通常の子育て以上に身も心もすり減らして育てているのに」「ここまで連れてくるだけでも大変だったのに」そんな気持ちが、私史の中に隠れているような気がします。そしてそのさらに奥にある気持ちを考えます。「疲れきった私にまだ努力を強いるの?」「こんなにがんばっているのに認めてもらうどころか責められなきゃいけないの?」そんな気持ちも見えてきました。そこまで自分の気持ちを突き詰めたとき、はたと気づいたことがありました。これは発達障害のある子どもたちの気持ちを似ているんじゃないかなと思ったのです。子どもたちも、日々、自身と社会の接点について、同じように悩んでいます。「感覚刺激を持たない人よりも何倍も身も心もすり減っているのに」「慣れないお店に入るだけでも不安で胸がいっぱいなのに」「がんばっているのに認めてもらえない」「いつまでがんばればいいの?」なんだ、ママと一緒じゃない。すごくがんばってるじゃない。その頑張りを知っている、私だからこそ、必要以上に自分や子どもを追い詰めずにいたい。たとえ、「しつけができていない」と言われたとしても、謝るべきところは謝るけども、同時に精一杯生きている自分たちもきちんと認めて行こう。そんな風に思えたのです。大切なのは、子どもと自分の頑張りを認めてあげること。出典 : 世間では「普通」という枠組みの中にいることをよしとする風潮が強く、発達障害のある子どもたちにとって生きやすい世界とは言えません。だからこそ、親は子どもがいつか自立できるように、なんとかこの世界で生きて行けるように育てていかなければと、プレッシャーを感じながら過ごしています。でも、そのプレッシャーを子どもにきつく当たるという形で解消してはいけないな、と今回のことで強く感じました。いくら子どもにきつく当たって世間体を取り繕っても、一つも前に進んでいないからです。その場しのぎで無理矢理子どもの行動をコントロールしたとしても、それは子どもが親の不機嫌から逃れたいという一心で親の意に沿っているに過ぎません。本質的に行動を改善したいなら、その子にわかりやすい伝え方で、丁寧に何度も繰り返しインプットを続ける必要があるのです。たとえば、不安が高まってパニックを起こしてしまったのであれば、出掛ける前に「この安心グッズを持って行くから、必要になったら使おうね」とあらかじめ話をしておくことで、次はパニックを回避できるかもしれません。また、椅子の上でぴょんぴょん跳びはねていた息子のように、衝動を抑えられなくなったときは、いったんその場を離れて迷惑にならない場所で抱きしめ、乱高下の激しい心を落ち着かせるなどの手立てが取れるかもしれません。そして、落ち着いた日常の中で「ご飯を食べる時には座席にしっかりと腰をおろします」「食事を楽しむための場所でバタバタすると迷惑だと思う人がいます」など、どうすれば良いのか、なにが問題になるのかをゆっくりと伝えていきましょう。自分もがんばっている、子どももがんばっている。そう認めることで、子どもにきつく当たる回数を減らして、少しずつ前に進んでいけるといいですね。
2017年08月20日お盆休み、せっかくの連休とあって子どもと一緒に帰省や旅行をしたという人は多いのではないでしょうか。夏休み中の家族旅行は子どもにとって最高の思い出になりますから、終始はしゃぎ気味だったというご家庭も少なくないと思います。しかし、家族で楽しい時間を送っている間、もしかしたら周囲に迷惑をかけていたかもしれません。このお盆期間中、ネット上では“子連れ”の迷惑エピソードが数多く投稿されており、不快な思いをしてしまった人もいるようです。そこで今回は、夏休み中に見かけた“非常識な子連れ”の体験談についてご紹介したいと思います。●(1)空港や飛行機ではしゃぐ子ども『日頃の仕事の息抜きにとお盆中に沖縄に旅行したのですが、子どもがうるさくて最悪でした。空港の時点で走り回ったり叫んだりしてやりたい放題で、親は楽しそうにそれを見つめてニコニコ顔。静かなところに行こうとラウンジに移動したら、そこでもはしゃぐ子どもたち。機内でもシートの上に靴で立ったり走り回ったりと、本当ノイローゼになりそうでした。気持ちは分かるけど、しつけるときはしつけないと 』(41歳女性/販売)夏休みの旅行や帰省は親も子も楽しい気持ちになるものです。普段よりも開放的な気分になってしまうのも仕方ありません。しかし、中には静かに旅行をしたいという人たちもいます。誰もがはしゃいで楽しみたいわけではないのです。そのため、子どもが周囲の人に迷惑をかけるような行動を取っているときはきちんと叱ってあげてほしいものですよね。お出かけを楽しむのもいいですが、その裏で周囲に不快な思いをさせてしまっていないか気をつけるようにしましょう。●(2)電車の中でお菓子『私は仕事上お盆休みがなかったので普通に通勤してたのですが、電車の中にいた非常識な親子に唖然としました。子どもが泣き叫んでいて隣の人の足を蹴っているのに、母親は「どうしたの?〜」と優しく問いかけるだけ。そこでも軽くイラッときてたのですが、その母親はなんと大きめのスナック菓子を取り出して、子どもに与えました。それで子どもが泣き止んだのはいいものの、食べカスでシートや床が汚れまくり 。母親はそれを見て見ぬ振りで掃除せず降りていきました』(37歳女性/IT)夏休み中の遠出に電車を利用する親子連れの方も少なくありませんが、中にはマナーが悪い人もいますよね。せっかくの夏休みに子どもを叱ってばかりなのが嫌なのも分かりますから、多少のことには目をつむる人も多いと思いますが、あまりにも度が過ぎると少し気になるものです。とくに長時間の移動をする場合は気をつけるようにしたいですね。●(3)お店の障子を破って知らんぷり『地元ではそこそこ有名な和食屋さんで見かけた親子に驚愕でした。明らかに観光客といった感じの親子が座敷席でご飯を食べていたのですが、子どもがお店の障子を面白おかしく破っていました。これはパパママキレるだろうなぁと思ってみていたら、まさかのスルー。子どもが破った障子に気づいていたにも関わらず、子どもを軽く叱るだけで何事もなかったかのように 帰っていきました。どんな神経してるんだと目を疑いましたね』(35歳女性/事務)飲食店でもマナーの悪い親子連れの客はいるものですよね。この方が遭遇した親子は、なんとお店の障子を破ったにも関わらず、それをお店に報告せずに帰ってしまったとのこと。観光で訪れた見知らぬ土地だからいいや、という感覚だったのでしょうか。とても許せない行為ですね。小さい子どもとお店に行く際には、しっかりと目の届くところで見守っておくようにしたいですね。●周囲に迷惑をかけないために家族でおでかけをするのは楽しいものですが、自分でも気づかないうちにマナーの悪い客になっている可能性もあります。周囲に不快な思いをさせないためにも、小さい子どもとお出かけをする際には事前にできる準備をしておきましょう。まず、長距離の移動が予想される場合は、子どもがグズったり暇になったりしたとき用のグッズ をそろえていきましょう。子どもが好きなオモチャやグミなどの食べカスが出ないお菓子、ゲーム機など、子どもが電車や飛行機の中で騒いだときのために備えておくことが大切です。また、旅行先などではじめてのお店に入る場合は入店前に子連れでもOKか店員に確認を取っておきましょう。予約していくのであれば、予約の時点で問い合わせるとスムーズです。最後に、親自身も夏休みだからといって子どもを甘やかさないようにすることも重要です。せっかくのお出かけをつまらないものにしたくないという気持ちは分かりますが、子どもを叱らないことで他のお客さんに迷惑をかけていることもあります。子どもがマナー違反を犯したら、いつも通りに叱ってあげましょう。----------夏休みに限らず、子どもと一緒にお出かけをする際には周囲への配慮が大切です。浮かれすぎて嫌な子連れ様になってしまわないようにしたいですね。●文/パピマミ編集部●モデル/倉本麻貴(和くん)
2017年08月18日虐待とは出典 : 児童虐待防止法の表現を借りると、虐待とは「特定の相手に対して、その人の人権を著しく侵害し、心身の成長及び人格形成に多大な影響を与えること」です。その対象になりやすいのは児童、高齢者、障害者などの社会的な立場が弱いとされる人たちです。平成27年度に厚生労働省が発表した統計によると、虐待の疑いが専門機関に連絡された件数(通告件数)は高齢者が28,328件、障害者7,768件、児童103,260件であり、児童に対する虐待の通告件数が一番多い結果になっています。また、平成29年8月17日に発表された平成28年度の児童虐待相談対応件数は122,578件で、その数も年々増加している傾向がわかります。この記事では最も通告件数が多い児童虐待について説明していきます。児童虐待の通告件数が増加している背景には2つの要因が挙げられます。1つ目はメディアの報道により関心度が高まったこと、2つ目には法律の改正により通報が義務付けられたことです。通告件数の多さからわかる通り、いまや児童虐待は稀な出来事ではありません。子育ての孤立や貧困など、現代の子育て環境は過酷で、かつて考えられていたような「一部のひどい親」だけが行うというものではなくなってきています。つまり誰にでも、虐待という不適切な親子関係に陥る可能性があるのです。いつ自分の身の回りに起きても大丈夫なように、正しい知識を持っておきましょう。虐待につながりそうな親子の存在にいち早く気づき、適切な支援につなげることで、救われる親子がいるかもしれません。参考:平成27年度高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律に基づく対応状況等に関する調査結果|厚生労働省参考:平成27年度 「障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律」に 基づく対応状況等に関する調査結果報告書|厚生労働省参考:平成27年度 児童相談所での児童虐待相談対応件数<速報値>|厚生労働省参考:平成28年度 児童相談所での児童虐待相談対応件数<速報値> |厚生労働省虐待の種類出典 : 虐待はその手段によって、いくつかの種類に分類されています。ここでは厚生労働省が「児童虐待の定義と現状」で使っている分類を紹介します。1.身体的な虐待殴る、蹴る、投げ落とす、激しく揺さぶる、やけどを負わせる、溺れさせる、首を絞める、縄などで縛るなど2.心理的な虐待言葉による脅し、無視、きょうだい間での差別的扱い、子どもの目の前で家族に対して暴力をふるうこと(ドメスティック・バイオレンス/DV)など3.性的な虐待子どもへの性的行為、性的行為を見せる、性器を触る又は触らせる、ポルノグラフィの被写体にするなど4.ネグレクト家に閉じ込める、食事を与えない、ひどく不潔にする、自動車の中に放置する、重い病気になっても病院に連れて行かないなど参考:厚生労働省「児童虐待の定義と現状」これら4種類の虐待は単独で起こるだけでなく、複合的に起こることもあります。また、法律の条文に載っていなくても、子どもの健康的な心身の発達を阻害する可能性がある言動は虐待に値します。次の章で紹介する基準をもとに、柔軟に判断することが子どもたちを救うのです。どこからが虐待なの?出典 : 専門機関が虐待かどうかを判断する指標として、児童虐待防止法の定義が使われます。一 児童の身体に外傷が生じ、又は生じるおそれのある暴行を加えること。二 児童にわいせつな行為をすること又は児童をしてわいせつな行為をさせること。三 児童の心身の正常な発達を妨げるような著しい減食又は長時間の放置、保護者以外の同居人による前二号又は次号に掲げる行為と同様の行為の放置その他の保護者としての監護を著しく怠ること。四 児童に対する著しい暴言又は著しく拒絶的な対応、児童が同居する家庭における配偶者に対する暴力(配偶者(婚姻の届出をしていないが、事実上婚姻関係と同様の事情にある者を含む。)の身体に対する不法な攻撃であって生命又は身体に危害を及ぼすもの及びこれに準ずる心身に有害な影響を及ぼす言動をいう。)その他の児童に著しい心理的外傷を与える言動を行うこと。つまり、前の章で挙げた身体的虐待、心理的虐待、性的虐待、ネグレクトの項目に当てはまるような言動が見られる場合に、虐待と判断されるのです。けれども、法律上の定義だけでははっきりと判別できない事例も多いことが事実です。虐待としつけの間には線引きが難しいグレーゾーンが存在し、第三者からは見分けがつきにくいこともあるでしょう。虐待の判断で重要なポイントは、子どもの視点に立って考えることです。親はしつけや教育のためと思っていても、子どもが耐えがたい苦しみを感じ、心身の成長に悪い影響を与えそうなときは虐待として考えるべきという専門家も増えています。また、もし、虐待かどうか判断しかねるときは、児童相談所にまずは相談しましょう。虐待かどうかの判断をするのは児童相談所です。虐待でなかったとしても、故意によるものでなければ通告をした人自身の責任は問われません。なので、通告の段階では主観的な判断であってもよいのです。むしろ、虐待かどうか判断しかねるような段階で早めに専門機関につながることで、支援の手により虐待が未然に防げることもあります。虐待の影響出典 : 虐待は子どもの心身に非常に大きな影響を与えます。この章では、虐待の影響を分類ごとに説明します。身体的影響は、さらに2つに大きく分けられます。一つは、外的な傷害です。外的な傷には打撲、切り傷、やけどなど目に見える傷と、骨折や頭蓋骨内出血などの見えない傷があります。また、目に見える傷であっても衣服に隠れる場所にあるため発見が遅れてしまう場合があります。外傷が重い場合には、重い障害が残ったり死に至る可能性があるため、いち早く気付けるように注意する必要があります。二つ目は発育の遅れです。十分な食事を与えられなかったり、愛情を注がれなかったために栄養障害や発育の遅れが生じることを言います。逆にストレスで過食になったり、感覚が鈍くなり、外傷を負っても気付かないこともあります。虐待を受けた子どもの中には、家庭内が安心できる環境ではないこと、十分に学校に通うことができないこと、また、保護者から知的発達に必要な関わりをしてもらえないために、知的な発達面に異常が生じることがあります。知的な発達の異常は、認知機能(知覚、記憶、思考、判断)の低下、衝動性や多動性により発達障害だと誤解される可能性もあります。本来、最も愛情を注いでくれるはずの保護者から傷つけられることで心理的な問題が生じることも多々あります。親子間の愛着関係を築くことができなかったため、対人関係の構築に問題が生じます。「人を信用できない」「仲良くなってもすぐに関係を壊してしまう」「否定されることが怖くて自分の意見が言えない」などの困りごとが生じます。これらは子どもが大きくなって社会生活を送る上で大きな障害となるでしょう。つまり、虐待の影響はその場限りではなく、子どもが成長してもずっと続くことがあるのです。他にも、自己評価の低下や行動コントロールの困難さが原因となり、暴力的・衝動的な行動や非行に走ることがあります。偽成熟性も特徴的な症状です。精神的に不安定な大人と関わることで自分が大人の役割を果たさなければいけないように思い、大人びた行動にでることを言います。一見成熟しているように見えても思春期頃に問題行動が出てくることもあります。また、強い心理的ストレスによる記憶喪失や解離性障害、不眠など、日常生活に支障をきたしてしまう精神疾患に至るケースもあります。このように、虐待は子どもの心身に多大な影響を残し、その回復のためには長期間の治療やケアが必要になるのです。手遅れにならないように、周囲がよく気を配ることが必要です。なぜ虐待が起こるのか出典 : 虐待が起こりやすくなるリスク要因として、「子どもによるもの」「保護者によるもの」「社会/環境によるもの」という3つの要素が挙げられます。1つ目は、子どもによる要因です。発達障害、身体的な障害、精神疾患など、その子が持つ特性によって、保護者がその子のことを育てにくく感じることもあります。もちろん、これらの要因は子どものせいではありませんが、特別なケアが必要だったり、愛着形成やコミュニケーションをとりにくかったりといった育児の難しさが、過剰なしつけや保護者自身のストレスにつながりやすく、虐待のリスクが高まることがあります。2つ目は、保護者による要因です。様々な要因により、保護者が子どもを受け入れられないことがあります。具体例としては、望まない妊娠、子育てに関する知識不足、保護者自身の発達障害、虐待を受けて育った経験、などです。子育ての途中につらい記憶がよみがえってきたり、子どもに注意を払いたくても気付けないことが多かったり、教育のしかたがわからなくて暴力的な言動やネグレクトを引き起こしてしまうことがあります。3つ目は、社会/環境による要因です。貧困家庭やひとり親家庭などの場合には、保護者が環境に関心を向ける余裕がなく、社会的に孤立してしまう場合があります。このような家庭は保護者が生活を維持することに精いっぱいなため、子どもへの関心が向きづらく無自覚のうちにネグレクトにつながってしまうことがあります。孤立している家庭は周囲とのコミュニケーション、サポーティブな関係、頼れるサービスが身近にあることで家庭内トラブルのリスクが大きく減ると言われます。本人や周囲の人々がリスクを認識しつつ、支え合える関係を築いておくことが重要です。虐待のサイン出典 : 家庭内に虐待が起こっている場合、子どもや保護者の様子に異変が生じるはずです。周囲がその変化にいち早く気づくことで深刻な虐待に至る前に早期発見し、食い止めることができるでしょう。1.身体的な変化□不自然な傷や同じような傷が多い□原因がはっきりしないケガをしている□治療していない傷がある□極端な栄養障害や発達の遅れが見られる2.表情□表情や反応が乏しく活気がない□ボーっとしている□おびえた泣き方をする□養育者と離れると安心した表情になる3.行動□食事に異常な執着を示す□衣服を脱ぐとき異常な不安を見せる□ひどく落ち着きがなく乱暴、情緒不安定である4.他者との関わり□他者とうまく関われない□繰り返し嘘をつく□態度がおどおどしている□親や大人の顔色をうかがう□誰かれなく大人に対して警戒心がうすい(なれなれしい、ベタベタする)□保護者が迎えにきても帰りたがらない□他者との身体接触を異常に怖がる5.生活の様子□衣服や身体がいつも不潔である□基本的な生活習慣が身についていない□予防接種や健康診査を受けていない□年齢不相応の性的な言葉や性的な行動が見られる□夜遅くまで遊んだり徘徊したりしている□家に帰りたがらない1.子どもへの関わり方□子どもへの態度や言葉が拒否的、無関心的である□子どもの扱いが乱暴である□子どもに理想を押し付けたり、年齢不相応な要求をする□体罰の正当化や偏った養育方針(しつけかた)をもっている□きょうだいに対して差別的である2.他者への関わり方□他者に対して対立的、否定的な態度をとる□特に、理由も無く関わりを避けたり、連絡が取りづらい□説明の内容が曖昧でコロコロ変わる□子どもに関する他者の意見に被害的・攻撃的になる3.生活の様子□近隣との交流を拒否し孤立している□不衛生な生活環境である□小さい子どもを家に置いたままよく外出している□夫婦関係や経済状態が悪い□夫婦間の暴力が認められている4.保護者自身のこと□ひどく疲れている□精神状態が不安定である□性格的な問題として、被害観が強い、偏った思い込み、衝動的、未成熟など□いつもお金に困っている様子がある□家族関係のトラブルを抱えている参考:虐待のサインを見つけるには|神奈川県参考:横浜市子ども虐待防止ハンドブック|横浜市参考:教職員・保育従事者のための児童虐待対応マニュアル|埼玉県もちろん、この基準に当てはまるからといって、虐待が起こっているとは限りません。その子どもの特性を踏まえて変化に注目してみましょう。たとえば「今まで活発だった子が急にふさぎこんでしまった」「お友達と遊ぶことが好きだったのに、最近は一人でボーっとしている時間が多い」などです。親子の様子に著しい変化や違和感がないか、確認しましょう。変化に気付くためには、周囲の注意深い観察が必要です。ぜひ、上の項目を意識しながら子どもたちを見守ってみてください。虐待の可能性があるときは?出典 : 虐待から子どもを守るためには、虐待のリスクに周囲が気づき、早期に関係機関に通告することが最も大切です。速やかな通告がされないと、行政機関も虐待の防止に向けた活動を行うことができず、虐待を受ける子どもの生命や心身に大きなダメージを与える危険性が高くなります。そのため、虐待の通告はとても重要な役割を担っており、児童虐待防止法では通告を国民の義務と定めています。児童虐待を受けたと思われる児童を発見した者は、速やかに、これを市町村、都道府県の設置する福祉事務所若しくは児童相談所又は児童委員を介して市町村、都道府県の設置する福祉事務所若しくは児童相談所に通告しなければならない。「もし違ったらどうしよう」とためらってしまうかもしれません。しかし虐待かどうかの判断は児童相談所が行うので、通告者が虐待であるかどうかを判断する必要はありません。少しでも虐待の可能性がある場合、そのリスクを見落とさないためにも、より多くの情報が必要です。そのため「一般の人の目から見て主観的に子どもの安全・安心が疑われる場合」であればためらわず通告してください。もし仮に通告の後で虐待の事実がないと判明したとしても、虐待の事実がないことを知りながらあえて通告したという場合などを除けば、法的責任を問われることはありません。まずは「189」に電話相談!「189」は、児童相談所や市区町村が「いちはやく」児童虐待に対応できるよう、厚生労働省により設けられた全国の児童相談所の共通ダイヤルです。「189」に電話をかけると最寄りの児童相談所につながります。児童相談所に電話をすると、専門家が子どもの状況や、「いつ、どこで、どのような異変を確認したのか」などの聞き取りを行います。出典 : 「189」への相談は24時間365日いつでもすることができます。電話の通話料金は相談者の負担となりますが、相談料などはいっさいかかりません。また、相談者の氏名や相談内容に関する秘密に関しては口外されないよう定められているため、相談者にとって安心して相談しやすい環境が整えられています。児童相談所に担当者に対して氏名を明かしたくない場合は、匿名での相談もおこなうことができます。虐待の通告への対応を含め、その後の親子への支援は児童相談所が担当します。虐待の疑いがある子どもを見つけても、「自分の子どもなんだから、これ以上のことはしないだろう」「通告したら、親子の関係をより悪化させてしまうのではないか」「親から告げ口をしたと恨まれないか」と不安に感じ、通告に踏み切れないこともあると思います。そう感じるときに思い出してほしいのは「虐待の通告は子どもだけではなく、親も救う」ということです。通告は罰することではなく、必要なサポートや支援につなげるための手段です。前述の通り、虐待が起きている家庭は孤立状態にある場合が多く、困りごとを共有できずにいます。通告によって行政が虐待の存在に気付ければ、保護者が子どもへの向き合い方を見直し、自らの困難さへの対処をすることにつながるのです。通告後はどんなサポートがあるの?出典 : 虐待が発見されたら、近くの児童相談所か行政の相談窓口に通告されます。通告が受理された後、保護者や児童本人にヒアリングして重症度・緊急度の審査が行われます。審査の結果を踏まえて、児童の一時保護を含めた措置を検討します。在宅支援とは、子どもの生活拠点は家庭のままにして、家族への支援を行うことです。在宅支援が行われる場合は、虐待のリスクはあるが「止めたい」という保護者の意思が確認できるときや、保護者を支援することで問題の改善が期待できるときなどです。児童相談所や自治体、民間団体など様々な機関から広い支援を受けることができます。1.ペアレントトレーニングペアレントトレーニングとは、行動療法的な考え方を使って保護者自身が子どもとの関わり方を学んでいく方法です。子どもを自分の思い通りに操作するために暴力や暴言に頼る方法ではなく、より良い関係の中で親子関係を築く方法を学びます。2.ピアカウンセリングピアカウンセリングとは、子育てに困りごとを抱えている保護者同士が話し合うことで困りごとを共有し、支え合う関係性を築くことです。境遇が似ている人と気持ちを共有することで、自分自身の行動を受け止め、許容することができるようになります。3.支援団体と保護者の面談主に児童相談所と行政の担当課による家庭訪問や面談です。話を聞いたり、困りごとの相談に応じることで、保護者が孤立してしまうことを防ぎつつ、子どもに対する行動を客観的にとらえられるように促します。4.幼稚園、学校内での見守り主に教職員によるモニタリングを行います。「ちゃんとご飯食べてる?」などの質問を通して子どもが健やかに育っているか、虐待の再発は無さそうかの変化を観察します。児童相談所から指示があれば、追加の支援も行われます。5.地域での見守り児童委員の人が家庭訪問等を通して、家庭内の状況を見守ります。親子を分離する必要があると判断された場合は、児童福祉施設や里親に預けられます。子どもの保護を保護者が拒否するときは、児童相談所が裁判所に申し立てをし、裁判所の命令によって児童を保護することになります。今までは児童福祉施設に預けられることが多かったものの、2017年8月に厚生労働省が被虐待児の施設受け入れよりも、里親の受け入れを増やす方針を発表しました。この方針は、家庭に近い環境での発育が必要な子どもの選択肢を広げることが狙いです。こういった世相の変化によって、子どもの特徴に合った、支援の幅が広がっていくことになるでしょう。子どもが保護されている間には、保護者に向けた関係機関からの支援が受けられます。支援によって親子関係の再構築が望める場合、家族が再び一緒に暮らすこともあります。子どもに虐待しそうになったときは出典 : 「自分が虐待をしてしまうのではないか」「自分が虐待をしているのではないか」、また「どうしても自分をコントロールできない」などと悩む保護者の方も少なくないようです。そういった悩みを抱える保護者向けのサポートがあります。子育ての悩み相談や地域で受けられるサポートを知りたい場合は、児童相談所のほか各市区町村の役場(役所)にある「児童福祉課」「子育て相談課」で対応してもらえます。情報収集や気軽に話せる相手がほしい場合はサポートをしている団体に連絡してみるとよいでしょう。社会福祉法人子どもの虐待防止センター(CCAP)が、研修を受けた相談員による電話相談を行っているほか、ケースによっては虐待などの悩みをもつ保護者同士が自分の体験を語ることによる治療的グループケアなども行っています。また、社団法人子どもの虐待防止センターでは、電話での相談を受け付けているとともに、育児スキルトレーニングの教室の実施なども行っています。このように信頼できる専門機関とつながることで、育児のストレスを減らすことが期待されます。子どもの虐待防止センター相談電話|社会福祉法人子どもの虐待防止センター (CCAP)参考:「虐待をやめたい」と悩み苦しむ親への支援|社会福祉法人子どもの虐待防止センター自分の感情をコントロールできない人には、アンガーマネジメントを学んでみることもおすすめです。アンガーマネジメントとは、イライラや怒りの感情と上手に付き合うための心理教育です。自分のイライラや怒りの原因を理解し、ポジティブな方向に持っていくための訓練をします。自分や子どもにあるリスク要因を認識し、感情が高ぶったときの対処法をあらかじめ考えておくと自分の感情をコントロールしやすくなります。アンガーマネジメントは日本アンガーマネジメント協会が行っている研修や、関連図書で学ぶことができます。困っているときにどのように対処するか、どこに相談するのかを知っておくことで、解決の糸口が見つかるかもしれません。参考:愛の鞭ゼロ作戦|厚生労働省参考:アンガーマネジメントとは|日本アンガーマネジメント協会参考図書:監修/日本アンガーマネジメント協会,著者/長縄 史子, 篠 真希 , 小尻 美奈『ママのアンガーマネジメント: 子育てのイライラスッキリ 8つのマジック 』(合同出版・2017年)まとめ出典 : 虐待は、保護者が故意に子どもに危害を加えるというイメージがあります。しかし、実際には虐待をしたくてしている保護者は少ないのではないでしょうか。もちろん子どもを傷つける行為自体は決して許されるものではありません。しかし、その背景に目を配ると、実は子育てに悩んでいて、どうすればいいのか分からずに虐待をしてしまっている人も多いのです。子育ての悩みと言っても子どもの問題や保護者自身の問題、社会や環境にある問題など、様々な要素が複雑に絡み合っているために本人では解決が難しい場合がほとんどでしょう。そのような困りごとを抱えている家族を救うためには、周囲の人の通告が一番重要な役割を担っています。通告と言うと、その過程に与える影響が気になりためらってしまう人もいるのではないでしょうか。けれども、通告は”悪い親“を罰するためではなく、困っている家庭を救うための手段です。親子の支援と早期発見が子どもの健やかな成長には必要です。虐待について知り、勇気を持って行動に移せる人が増えてほしいと思います。
2017年08月18日「○○が苦手です」では、発達障害の実情が上手く伝わらないこともある出典 : 発達障害のある子のことを説明する際、よく耳にするセリフに「うちの子は○○が苦手です」というものがありますよね。私も、療育センターでそのように説明することをすすめられていたこともあり、最初は長男の障害名ではなく「〇〇が苦手なのよ」と特性だけを伝えるようにしていました。障害名を言って偏見を持たれるよりは、具体的な得意不得意を話した方が伝わりやすいだろう…そう思っていたからです。実際に、そのように伝える方がコミュニケーションが円滑にいく場合もあるでしょう。ですが、私が直面した現実は真逆だったのです。帰ってきた言葉の多くは「苦手ってことは頑張ったらできるんでしょう?」「甘やかしすぎじゃない?」「しつけの仕方が悪いんじゃない?」といった、息子や私の”がんばり”不足を原因とするかのような反応でした。「トツカさんって、ほんと過保護よねー」知らないところでそんな風に言われることもあり、当時はひどく落ち込みました。しかし、今思えばこちらの伝え方のせいで余計な誤解を招いていたのだと感じます。確かに、「うちの子は○○が苦手です」と突然言われても、それがどの程度苦手かを想像することは難しいですよね。「うちの子だって大変なのに、この人は何を甘えているの?」そう思うのは自然なことだと思います。それが定型発達の世界なのです。こうしたことがあってからは、私はあえて先に「うちの子は自閉症という障害を持っています」と伝えた後に、「障害の特性から○○が苦手なため、ご理解いただけると助かります」というように伝えるようにしました。もちろん「障害があるから迷惑をかけても許してね」という意味ではありません。「本人も家族も努力をしていますが、それでも難しいことが多々あります。そのためご迷惑をおかけすることがあるかと思うので、もし気になったことがあれば遠慮せずお知らせください」という意味です。何かあれば常に対応するという姿勢を示しておくことで、理解し合うための土台作りができることに気がついたのです。発達障害がある子たちにとって“苦手”という感情は生きるか死ぬかのレベルであることも多いです。しかし、ただ“苦手”と伝えるだけでは、その困難の大きさを判断できないのも無理はないですよね。そのために、少しでも相手が抵抗なく受け入れられるようにこちらができる工夫。それが「障害名から伝える」ということではないかと感じました。「障害名を伝える=偏見を持たれる」とは限らない出典 : 障害名を伝えることに関して、多くの保護者の方が悩む問題があります。「障害名を伝えることで障害名が一人歩きして偏見を持たれないだろうか…」ということです。私の結論を言うと、それは違います。悲しい話ですが、発達障害に対して偏見を持っている方は特性に対しても偏見を持っていることが多いため、障害名を伝えても伝えなくても大きく変わらないのです。「子どもが○○をするのは親のしつけのせい」すでにそう思っている方にとって、障害名は重要ではありません。むしろ障害名や詳しい特性を伝えることで「障害があるからそのような行動をすることもある」ということを知ってもらえ、逆に偏見がなくなることの方が多かったのです。そのため、障害名を伝えることでプラスになることはあってもマイナスになることはありませんでした。あえて障害名を伝えることで良い意味で変化が!出典 : とはいえ、実際に障害名を伝えるとなると「お友だちができなくなるのではないか」「偏見を持たれないか」など、どうしてもマイナスのことを考えてしまいがちですよね。ですが、先にお話しました通り、実際はプラスになることも多いのです。なぜならば「正しい知識を伝えられる」からです。恥ずかしながら、私自身も、わが子が自閉症だと知る以前は「自閉症=喋らない障害」だと思っていました。実際はそんな子もいればそうでない子もいますよね。しかし、以前の自分のように誤って認識している方は大勢いらっしゃいます。そのため意図せず傷つけたり傷つけられたりということが起こってしますのです。けっして悪意があるわけではありません。ただ、知らないだけなのです。障害名を伝えた後、そんな方たちによく聞かれることがあります。「自閉症って○○な障害だよね?でも、息子くんはそんな風には見えないよ?」それぞれがイメージしている“自閉症”とギャップがあるのでしょうね。障害のカミングアウトを機にこうした質問をされることが増え、その度に説明をするようになりました。大人が正しい知識を持つことで、子どもにも間接的に障害がある子との関わり方を伝えることができます。逆にこちらは年相応の成長や遊びを教えてもらえ、お互いに知らない情報を知ることができるのです。言わなければ伝わらず歩み寄ることができなかったであろう関係も、こちらから一歩踏み出すことで世界が大きく広がり、この先必要な社会とのつながりを作ることができるのではないでしょうか。また、学校でもある程度オープンでいることで、学級内での配慮が円滑に行えると聞いたことがあります。高学年になると、それまで漠然とゆるされてきた発達障害の子を見て「あの子だけ特別扱いされてずるい!」と感じる子が増えてきます。大人でも理由を聞かされず一人だけ特別に配慮されている状態を快く思うことは難しいですよね?それと同じなのです。なぜその子には配慮が必要なのか、それをある程度示してあげることで、クラスメイトにとっても良い効果があると感じました。伝え方を工夫して否定し合わない関係作りを出典 : 現在長男は特別支援学級と普通学級を行き来しています。特別支援学級に通っている子どもたちは、必ずしも障害の確定診断がある子どもばかりではありません。長男に発達障害があることを知っている親御さんもいれば知らない親御さんもいます。子どもたちも同様です。そのような状況ですが、障害名が足かせになっていると感じる経験をしたことはありません。多くの方は定型発達の子と同様、本人の性格や人間性を見て判断してくれていると私は感じています。見えない障害をカミングアウトすることが正解かどうかはわかりません。しかし、私自身は少なくとも不正解ではないと思っています。障害の有無を問わず、すべての人たちが理解し合って生きることは難しいことです。しかし完全に理解することはできなくても、伝え方一つで否定し合わない関係が築けると思うのです。そんな関係を築いていくことが、将来社会で共存することにつながるのではないでしょうか。障害の種類・子どもの性格・周りの環境などで伝え方は変わってきますが、あえて障害名を伝えるという選択もあるということを知ってもらえたらと思います。
2017年08月14日ママたちが知っている有名ベビーブランドにお邪魔して、ブランドの歴史やものつくりへのこだわりなどをおうかがいする企画第二弾。今回は、アップリカさんへの取材に成功しました♪第一回では、アップリカのブランドヒストリーを、第二回では「ヨコ抱き」と「安全性」のお話をお伺いしました。今回は、おうちのなかで使うアイテム「スウィング」について。ベビーカーや抱っこひも、チャイルドシートだけでなく、室内用品にもアップリカの赤ちゃんに対する優しさがあります。生活に寄り添う、室内育児用品編集部:アップリカさんは、ベビーカーや抱っこひも、チャイルドシートだけでなく、室内用品もたくさん出されていますよね。オムツ用のゴミ箱やバスチェアなど、我が家でも大活躍しているものは、アップリカ製です。河崎さん:オムツ処理ポットを日本に広めたのはアップリカだと思います。最初は実際に、ポットのような形をしていたんですよ。紙オムツになってから、社会や生活の変化で必要になった製品ですね。バスチェアも売り上げ台数が多く、ロングセラーの室内用品です。部屋での過ごし方も時代とともに変化する編集部:お出かけ時だけでなく、お部屋のなかでの過ごし方も、時代によって変わっていきますよね。河崎さん:お子さんが小さなとき、お部屋のなかでは何を使っていましたか?編集部:我が家はハイローチェアとバウンサーを使い分けていました。ハイローチェアはアップリカ製のもので、親戚で子供が生まれるとプレゼントとして贈りあったりしています。バウンサーは家事をしているときにとっても助けられました。河崎さん:ハイローベッド&チェアは、床生活が一般的だった時代にはロータイプしかなかったんですよ。テーブル生活が増えたので、アップリカが高さをハイとローに調節できるものを提案しました。編集部:小さなときは、「ママの抱っこじゃないとダメ!」という子もいたりするので、電動で揺れるものが出てきたんですね。河崎さん:赤ちゃんは日中でもすやすや眠ります。赤ちゃんの睡眠リズムをきちんと整えてあげながら、お母さんたちがラクに家事ができるということで、オートスウィングのハイローベッド&チェアは人気アイテムです。欧米では主流の「スウィング」って?編集部:私が長男(5歳)を出産したときにはなかった、「スウィング」という育児アイテムがあるということで、今回はそれをご紹介してもらいたいのですが……。河崎さん:アップリカのハイローベッド&チェアとスウィングはいずれも、「ママに抱っこされているように赤ちゃんが感じてくれること」を目指しています。ハイローベッド&チェアはリクライニングを調節すると椅子タイプにもなり、4歳頃まで使えるのですが、スウィングは新生児から1歳半頃までの小さな時期に特化したものです。編集部:ハイローベッド&チェアが赤ちゃんの寝姿勢に対して縦方向に揺れるのに対して、スウィングは左右揺れなんですね!河崎さん:赤ちゃんを抱っこしてあやしたり、寝かしつけようとするときってお母さんは赤ちゃんをヨコ抱っこして、タテ方向に揺らしたり、左右に揺らしたりするんです。編集部:確かに、大きな左右揺れというのはママが赤ちゃんを抱っこして動く揺れにより近いですね。いつでもどこでも、ママの近くに河崎さん:また、アップリカのスマートスウィングの大きな特徴は「たためる」「運べる」「コードレス」の3つにあります。赤ちゃんをいつもそばに置いておきたいというお母さんたちが、おうちのなかでどこにいてもラクに持ち運べるようにしました。編集部:ママのそばが、赤ちゃんの定位置になるんですね。これだけコンパクトになれば、帰省や旅行のときにも持っていけそうです!河崎さん:ご実家で過ごされる時用に、室内用品をもうひとつ購入するというお母さんたちの声がありました。スウィングなら、車のトランクに積んで持って行って、ご実家に帰るときにも使えますよね。編集部:自宅用、実家用とわけることなく、いつもと同じアイテムで赤ちゃんも安心です。河崎さん:また、「スマートスウィングDX」には、新生児のときに役に立つホールディングパッドが付いています。モロー反射って知っていますか?編集部:小さな赤ちゃんが寝ているときに「ビクッ」となる動作ですよね。せっかく寝ていたのに、それで起きてしまって、寝かしつけのやりなおし……ということが多々ありました。河崎さん:おくるみのようにすっぽり包み込むパッドで赤ちゃんをくるんであげれば、より安心してスウィングで過ごすことができます。編集部:このパッド、スウィング以外でも使えそうですね!すっかり寝てしまったら、このままベッドに移動しても大丈夫そうです。河崎さん:背中スイッチがある赤ちゃんと言われているに、寝かせ替えのとき起きてしまわないようにと考えたアイテムなんですよ。赤ちゃんが落ち着く音って?編集部:あと、揺れだけでなく音楽も鳴るんですね!河崎さん:スウィングには、10種類のミュージックと、5種類のネイチャーサウンドがついています。心音や砂嵐サウンドなど、赤ちゃんが落ち着く音をチョイスしています。編集部:携帯の音楽プレイヤーも接続できるんですか?河崎さん:お母さんが好きな音楽をかけたりしていただくように考えました。iPhoneにつないで、英語を聞かせているというお母さんもいますよ。編集部:心地よい姿勢だけでなく、赤ちゃんの心のことも考えて作られているんですね。「電動」「ポータブル」「音楽」など、新しい機能がたくさん付いている「スウィング」は、室内育児用品の新常識になりそうですね。常に次の世代に向けての育児用品を編集部:育児用品の進化は本当に早く、たった数年でどんどん快適になっていきます。目を見張るものがありますね。河崎さん:数十年後には、お母さんたちが使う育児アイテムはガラリと変わっているかもしれませんね。お母さんたちの「育児に対する気持ち」も、どんどん変化していきます。赤ちゃんが最優先なのはもちろん、お洒落なデザインのものがいい、もっとラクに育児をしたい、便利な育児用品が欲しい……など、お母さんたちのニーズが多様化しているのを感じます。吉田さん:かつては、便利になる育児用品に対して「こんなにラクしてしまっていいのだろうか」という声も確かにありました。育児用品がどんなに進化しても、子育ては決してラクなものじゃない。お母さんたちが、もっと楽しく、肩の力を抜いて子育てできる環境にするために、アップリカがサポートしていきたいと思っています。河崎さん:赤ちゃんのためのものづくりをしていますが、赤ちゃんが一番好きなのは、お母さんの笑顔!お母さんたちが笑顔になれるアイテムが、もっともっと増えるといいなぁと思っています。編集部: ママたちの声を聞いて、そのニーズに応えるだけでなく、「新しい提案で、もっと楽しい育児を」という理念もあるんですね。日本の赤ちゃんを見守るアップリカ実は私自身、アップリカのベビーカーに乗せられて育ちました。アップリカに特別な愛着をもつママは、たくさんいると思います。長い歴史のある国内ベビーブランドは、ママたちの声とともにどんどんと新しい育児アイテムを世に送り出しています。どんなアイテムと一緒に子育てをするかというのは、とっても大切なことです。アップリカさんは赤ちゃんのためのものづくりでママたちの育児をサポートするだけでなく、日本の育児を先導していくものづくりをされているんだなぁと感じました。河崎さん、吉田さん、温かいお話をどうもありがとうございました!《撮影:塙ひろみ、写真提供:アップリカ》
2017年08月11日愛するわが子にはできるだけ幸せになってほしいというのは、子どもを持つ親なら誰しも考えることではないでしょうか。熾烈な受験戦争や就職活動など年代ごとに競争が行われているだけに、心配な気持ちをもつのも仕方ないのかもしれません。しかし、親の期待が大きすぎるために、子どもがそれを負担に感じてしまうこともあります。また、あれこれと大切に育ててきたにも関わらず、子どもが思ったような成果を出せないことがあると、失望してしまう親もいるでしょう。今回は、手塩にかけて育てた子どもが期待通りにならなかった人の声と、その対処法をご紹介します。●(1)正しいレールに乗ってくれなかった『小学校受験をさせて、いわゆる人気校に入学させることができました。合格するためにお金や時間は惜しまず、そのためにさまざまな努力を続けてきたのです。しかし中学に入って徐々に成績がさがり、高校では学校に行かない日が増えてきました。最終的に不登校となり、きちんとした企業に就職するという夢は叶わなくなってしまいました。「こんなはずじゃなかった。こんな子、私の子じゃない」とまで思ってしまいましたね。普通の幸せを願っているだけだったのですが』(40代女性/パート)有名な大学を出て、一流の企業に就職し、平穏な結婚をするのが幸せだと思っている親は少なくないでしょう。しかし、子どもが自分で行った選択を尊重することも重要です。子どもの人生は子どものものであり、決して親のものではありません。親は、レールを敷いてそれに乗せるのではなく、あくまで見守ることに徹する のです。「夜更かしする」「学校を休む」「勉強をしない」というのは、すべて子どもが選んだこと。それを認めず、「親の教育が悪かった」と思い込むのは、エゴと言うほかないでしょう。たとえ親の望んだレールが一般的には正しいものだったとしても、子どもの成長には失敗することも必要なのです。●(2)身に付かなかった生活習慣『健康な体と規則正しい生活習慣さえあれば、他にはなにもいらないと思っていました。最低限のしつけができていれば外で恥ずかしい思いをすることもないでしょうし。しかし、私の思いは子どもに伝わらなかったようで、散らかし放題の部屋に暴力的な態度。一人暮らしを始めてからは外食や弁当ばかりできちんとした食事も取っていないようです。これまでの私の努力はなんだったのでしょうか……』(40代女性/主婦)わが子のこととなると、日頃の些細なことも気になってしまうという親は多いでしょう。あらゆる行動にケチをつけ、望み通りの行動ができなければ叱責する……。しかし、これを受けた子どもはどう感じるでしょうか。そもそも、規則正しい生活などをそもそも望んでいなかった可能性もあるでしょう。それに加え、押し付けられ、さらには批判までされるとあれば、反抗する気持ち になっても仕方ありません。「恩着せがましい」とさえ言えるのではないでしょうか。●(3)苦手なことが多い子どもになってしまった『うちの子は他の子どもたちより「できないこと」「苦手なこと」が多いように感じます。普通のことができないというか……。それが原因でいじめのターゲットになってしまうようなことがあれば、後悔してもしきれません。子どもをきつく叱ることも多いですが、その後「どうしてわかってくれないの?できるようにならないの?」と自己嫌悪してしまいます。かといって、褒めて伸ばすというのも違う気がして、子育てに自信がありません』(30代女性/事務)親というものは、子どもの欠点を見つけると心配になり、平穏な状態ではいられなくなります。「あれはしちゃダメ」「どうしてこんなこともできないの」という言葉は、「他のみんなができることを当然のようにやってほしい」という思いがあるからです。これは“否定”することを意味します。しつけや教育を、欠点をなくすことだと思っているから です。しかし、親の失望は子どもを次第に無力にしていきます。弱みを見つけて指摘するのは簡単です。人と違う部分を探して、それがおかしいと言うだけ。反対に、強みというものは人と違うからこそ強みなのであり、それを見つけ、良い部分だと考えることは簡単ではないでしょう。しかし、これは褒めればいいということでもありません。結果に着目して褒めることは、子どもが親の目を気にして行動することにつながるためです。大切なのは、子どものことをよく観察し、しっかりと対話することです。----------いかがでしたか?最近では毒親という言葉も注目され、親のあり方というものが考え直されているのかもしれません。安易に叱るのは簡単です。時には我慢を強いられることもあるかもしれませんが、忍耐強く向き合ってみることが大切ではないでしょうか。●文/パピマミ編集部●モデル/REIKO(SORAくん、UTAくん)
2017年07月31日最近、感情を爆発させて夫に“ブチ切れる”妻が急増していると言われています。テレビでも、タレントの松居一代さんが夫の船越英一郎さんをブログで批判して話題になっていますね。また、元秘書への暴言・暴行で注目された政治家の豊田真由子議員も夫に対して厳しい態度で接していたと言われています。なぜ、女性たちは夫に怒りをぶつけてしまうのでしょうか。今回は夫にキレる妻が急増している理由と、その対処法についてご紹介いたします。●夫にブチ切れたことがある人の体験談●(1)姑のことでもめて思わずビンタ『姑のことで一度キレたことがあります。姑は嫌味な性格で、勝手にうちに上がり込んでは「また洗濯物たたんでない」「冷凍食品ばっかり」などと文句をつけてきます。それまでずっと我慢してきましたが、ある日ついに我慢できなくて夫に助けを求めました。そしたら「母さんが言ってることが正しいでしょ 」と真顔で言われていました。家事が十分にできないのは共働きだからだし、夫が全く手伝ってくれないからです。頭に血がのぼった私は思わずビンタをしてしまいました』(36歳女性/事務)どこの家庭にも多少は存在する“嫁姑問題”。妻と母親の間で板挟みになってしまう夫もツラい立場ではありますが、どっちの味方をするにせよ言葉は慎重に選ばなければならないですよね。この方の場合は何年も我慢してきた結果、それを全く理解してくれない夫に思わず切れてしまったようです。●(2)詰め替えボトルを捨てられて……『平日も休日も家事育児を一切手伝わない夫。ある日洗剤の詰め替え用を買ってきて、ボトルに詰め替えようとしたら勝手に捨てられていました。いつもは何もしないくせに、そのときは「空だったから捨てといたよ 」と自慢げ。日頃のストレスが爆発して「ぶざけんなよ!」とめちゃめちゃキレました。夫は「こんなことぐらいで怒るなよ」と引いている様子でしたが、こっちが普段からどんだけ我慢してるか分かってないようです』(41歳女性/主婦)夫がやらかした出来事としては小さなことではありますが、日頃の積み重ねがあるとどんな小さなことにもイライラしてしまうものですよね。この方はもともと夫が家事育児に参加しないことに不満を持っていたようで、たまっていたものがこの件で吹き出てしまったようです。●(3)酔っぱらって帰ってきた夫に……『夫は営業職という仕事柄なのか、毎日のように飲んで帰ってきます。子どもが生まれたら変わると思ってたのに、出産後も相変わらずの生活。はじめての育児でとても不安だったのに、全く頼りにならない夫にイライラしていました。ある日いつものように酔っぱらって帰ってきて、「おーい!パパが帰ってきたぞ〜! 」と寝ている子どもを乱暴に起こし始めました。それを見た私はブチ切れ。「あんたなんか父親じゃない!この子に何かしてあげたことあるの?せっかく寝かしつけたんだからほっといて!」と言うと、夫も「なんだその言い方は!」とキレて大げんかになりました。今は実家で暮らしていますが、いずれあの夫のもとに帰るのが憂鬱です』(34歳女性/主婦)これはキレても仕方ないエピソードですね……。寝かしつけた子どもを仕事から帰った夫が起こしてしまう、という出来事は多くのママが経験していることと思いますが、普段はまったく育児に関与しないのに、そういうときだけ子どもに構おうとする夫の場合はよりイライラしますよね。この方はこの日を境に夫婦関係に亀裂が入ってしまったそうです。●夫にキレる人が急増している理由これまで夫にキレたことのある妻たちのお話を見てきましたが、どのエピソードにも共通していることがあります。それは“不公平感”です。現代ではおよそ2世帯に1世帯が共働きだと言われています。そのため、昔のように「夫は仕事、妻は家事・育児」という役割ではなくなってきています。しかし、夫婦の役割が変わっているにも関わらず、いまだに昔の価値観を持ち続けている男性は少なくありません。それがどういうことにつながるかというと、「夫は仕事、妻は仕事・家事・育児 」という非常に不公平な役割分担となってしまいます。そうした毎日にイライラと不満をためこんでしまい、ついには怒りとなって爆発してしまう妻が急増しているのです。つまり“キレる妻の急増”は、“家事育児を手伝わない不公平な夫の急増”と比例していると言い換えられるかもしれません。もちろん、要因はそれだけではありませんが、実際夫に激しい怒りをぶつける人は日頃のストレスが爆発してしまっているという人が多いです。この問題を解決するには、妻だけではなく、夫側にも意識改革が必要になってくるのではないでしょうか。●夫にキレないための対処法●(1)家事育児の分担表を作る家事育児の分担に不満がある方は、一度自分たちの家事育児の分担表を作ってみるといいでしょう。日頃分担していることを可視化する ことで、どちらに偏りが大きいかを分かりやすく伝えることができます。まずはゴミ捨てなど、小さな作業からお願いすることも効果的です。●(2)男性と女性の脳の働きの違いを知る夫に対して、「なんで何度も同じことを繰り返すの?」と思うことはありませんか?これは男性の脳の働きに起因していると言われています。一般的に、男性は女性に比べてネガティブな記憶を保持する能力が低いとされています。逆に女性はネガティブな記憶を些細な部分まで残す傾向にあると言われています。そのため、怒られたことをすぐに忘れてしまう夫に対し、「前にも言ったのに!」と怒る場面が出てくるのです。日頃から忘れっぽい夫にイライラしているという方は、夫に悪気がない ことを理解しつつ、根気強く対応するようにしましょう。----------いかがでしたか?円満な夫婦生活を送るためには、夫の協力が必要不可欠です。日頃から不満やストレスを抱えている人は、我慢しすぎずにうまく対処するようにしたいですね。●文/パピマミ編集部●モデル/大上留依(莉瑚ちゃん)
2017年07月17日最近、“叱らない育児”を実践している人が増えてきているようですが、その育て方には賛否ありますよね。テレビや書籍などでは「子どもを萎縮させない」「ママがストレスから解放される」などのメリットが謳われていますが、一方では「現実的じゃない」「ワガママに育つだけ」という意見も存在します。子育ての方法に正解はないので、各々の家庭が自由にやればいいだけの話ではありますが、実は“叱らない育児”によって被害を被っている人たちもいるのです。今回は、周囲のママたちに聞いた、“叱らない育児”を実践しているママ友にイラッとしたエピソードについてご紹介します。●(1)「うちの子怒ると機嫌悪くなっちゃうの」『私のママ友に子どもを全く叱らない人がいます。子どもが他の子のおもちゃを横取りしようが突き飛ばそうがずっとニコニコ。うちの子のおもちゃも横取りされたので、ママ友に「あれ、うちの子のおもちゃなんです」とやんわり言うと「そうなの?ちょっと貸しててね」と一言だけ。イライラ!ときた私は「普通、叱りません?」と聞くと「うちの子怒ると機嫌悪くなっちゃうの 」ですって!あまりのショックに何も言い返せませんでした。ちなみにこのママ友、自分の子が他の子に泣かされたらその子を烈火の如く怒ります』(37歳女性/4歳男児・3歳女児のママ)聞いているだけでイライラしてしまいそうなエピソード。この方のママ友は子どもが何をしようが全く叱らないのだそうです。出会った当初、あんまり叱らないので叱っている自分がおかしいのかと錯覚したほどだったとのこと。おそらくこういう人は自分の子どもを異常にかわいがっているか、あるいは単純に叱るのを面倒くさがっているかのどちらかですが、そのせいで被害を受けているこっちからしたらたまったもんじゃないですよね。このママ友は、自分の子どもが泣かされたらものすごく怒るとのことなので前者かと思いますが、こういうママにはなるべく近づかないようにしたいものです。●(2)「私は感情に任せて叱らないから」『うちの子の幼稚園にもそういうママ友がいます。その人の子どもは、言葉は悪いですがかなり陰湿な性格で、親の見ていない間に他の子を殴ったり蹴ったりします。他のママ友の間でも有名で、皆その子にイライラしていました。ある日私の子どもを階段から落とそうとしていたので「危ない!なんてことするの!」と激怒しました。するとママ友が飛んできて、「ちょっと大げさじゃない?うちの子怯えてるじゃない」と睨まれました。へたしたら命に関わる行動だったため、「大げさ?じゃああなたの子どもに同じことさせる?」とついキレてしまったら、「あなたみたいな人をモンペって言うのよ 」と言われました。そして「私は感情に任せて子どもを叱らないから」と結局子どもを叱らずにどこかへ行ってしまいました。叱らない育児……絶対間違ってる!』(32歳女性/4歳男児のママ)これはビックリなエピソードですね。子どもが命に関わるような行動を取った場合には叱るのが普通だと思いますが、それを「モンペ」呼ばわりし、ついには子どもを全く叱らなかったこのママ友はすごい神経の持ち主ですね。子どもを頭ごなしに叱ったり人格を否定したりすることは避けたほうがいいですが、叱るべきところで叱ってあげないと、子どもは成長しません。よく“叱らない育児”を“しつけない育児”と勘違いしている人がいますが、このママ友はまさにその典型と言えるかもしれません。●(3)「お風呂で言っておくから」『学生時代から友達のママ友がそういう感じです。ママ友自体はとても優しくて気さくな性格なんですけど、子どもを叱りません。たとえば、図書館で子どもが暴れ回っていても、叱らずに困ったような表情でその子の後をついていくだけです。そのせいか、子どもはすごいワガママで、私の子どもにしょっちゅうイタズラをします。そういうとき、ママ友は決まって「ごめんね。お風呂で言っておくから」と言ってきます。このママ友は子どもを叱らない代わりに、お風呂の時間に“その日のいけない行動”を優しく諭してあげるのだそう。いや、その場で叱らないと意味なくない? と思うのですが、仲が良い分我慢してしまいます』(36歳女性/5歳女児・1歳男児のママ)本人はいい人なのに、子どもがワガママで叱らない育児をしている人って対応に困りますよね。ママ自身も「何が悪いの?」と開き直っているような人ならこちらも怒れますが、普段から仲が良かったり、本人がものすごく申し訳なさそうにしていたりしているとなかなか怒れないものです。「他人の子育てには口を出さない」と自分を説得しながらも、モヤモヤした状態で付き合っていくことになります。●叱らない育児を実践するママ友への対処法子どもが他人に迷惑をかけても全く叱らないママ友に遭遇したとき、そのように対処すればいいのでしょうか。まず最善策として挙げられるのは“近づかない”こと。教育方針が大きく異なっている以上、一緒にいてもストレスを感じてしまうだけです。なるべく接点を減らす ようにしましょう。とはいえ、状況によっては接点を減らせないこともあると思います。そんなときは、自分の教育方針を明確にしておくといいです。子どもが意地悪されたら、他人の子どもでもきちんと叱り、ママ友に文句を言われたら「うちはこういうとき叱るので」と毅然としておくのです。“叱らない育児”をしている人の中には、相手を選ぶタイプの人もいます。「この人は子どもが悪さしても怒らないから謝らない」「この人はすぐ怒るから謝っておこう」という風に。毅然とした態度で接していることで、すぐに謝ってくれるようになることもあります。また、これはオススメはしませんが、人によっては“同じことをやり返す”こともあるようです。子どもがそのママ友の子どもに何かしても、叱らないのです。そうすることでママ友に“叱らない育児の弊害”について体感させてあげることができます。ただ、場合によっては直接対決になってしまうこともあるので注意が必要です。----------いかがでしたか?叱らない育児は“まったくしつけない育児”ではありません。しかし、そこを勘違いしてしまっている人は少なくないようです。自分もそうならないように気をつけたいものですね。●文/パピマミ編集部●モデル/倉本麻貴(和くん)
2017年07月09日自分の子どもへのしつけが厳しかったという人でも、孫が生まれたらあまりのかわいらしさに、つい甘く接してしまう……という人は多いですよね。祖父母世代にとって孫は最高の癒しを与えてくれる存在ですから、甘やかしてしまうのも無理はありません。現役で子育てをしている娘・息子夫婦にとってはそんな両親(義両親)を時に苦々しく思うこともあるでしょうが、“愛情ゆえの行動”ということが分かっているのでそこまで邪険にはしませんよね。しかし、一方では“孫をまったく可愛がらない祖父母”も存在するようで、そのような両親(義両親)を持つ夫婦はかなり頭を悩ませているそうです。今回は、“孫をまったく可愛がらない祖父母”についての体験談をご紹介いたします。●(1)誕生日も記念日も一切祝わない義両親『うちがまさにそうです。夫の両親は息子(孫)に一切興味がないようで、誕生日や子どもの日、入学式などがあっても一切祝ってくれません 。最初は「孫差別かな?」と思っていたのですが、どうやら他の孫たちにも同じように接しているようです。子どももうちの両親には懐いていますが、夫の両親には全く懐いていません。冷たくあしらわれている子どもを見ると悲しくなるのですが、夫は別に何も感じていないようです』(35歳女性/6歳女児のママ)こちらの方は、義両親が子どもの誕生日や記念日を一切祝ってくれないことに悩んでいるそうです。子どもの誕生日にはオモチャを買ってあげたり、入学式にはランドセルを買ってあげたりという姿が私たちがイメージする“普通の祖父母”ですが、皆が皆そうではないようですね。親としては義両親に孫をかわいがってもらいたいものですが、そういう愛情が感じられないとツラいものです。●(2)子どもに厳しく接する『私の父親の話ですが、子どもたちに厳しすぎるんです。私自身もかなり厳しく育てられましたが、子どもたちにも同じように厳しく接するので困っています。「お菓子を買いたい」とねだられても「なんだと?」と睨むし、あいさつをしないと頭をはたきます 。逆に夫のご両親はとても甘やかすので、子どもたちはそっちの方に懐いてうちの父を毛嫌いしています。私としては父に悪気がないことを知っているので微妙な立場なんですが、もう少し優しくしてほしいですね』(39歳女性/4歳女児・2歳男児のママ)孫を甘やかすどころか、かなり厳しく接している人もいるようですね。この方は自分の父親がとても厳格な人だそうで、孫たちにもしつけを徹底しているとのこと。夫側の両親が甘いこともあり、そのギャップから孫たちに毛嫌いされているそうです。これはたしかに実の娘としては微妙な立場かもしれませんね。父親が孫を嫌ってそう接しているのではないと知ってはいるものの、子どもたちにとっては恐怖の対象になっている……。そんなジレンマが感じられます。本音としてはもっと優しく接してほしいそうですが、まだ直接そうお願いしたことはないそうです。●(3)「もう来なくていいよ」と言われた『姑が孫をまったく可愛がってくれません。一応子どもたちの前ではそれなりに“いいおばあちゃん”を演じてくれますが、子どもたちが寝た後などに「またこんなに散らかして!」「まだ帰らないの?」などとグチグチ言われます。祖父母は孫を無条件で可愛がってくれると思っていたのでとてもショックでした。一番悲しかったのは「もう来なくていいよ 」と言われたこと。その帰りの車内で泣いていた私に主人は「お母さんはそんなつもりで言ったんじゃないよ」となだめてくれましたが、あれは絶対悪意があります』(28歳女性/2歳女児のママ)これは強烈なエピソードですね。この方は夫の実家が遠い場所にあるため、長期休みを利用して旅行がてら帰省していたそうなのですが、孫との再会に喜んでくれると思っていた姑からは「もう来なくていいよ」と言われてしまったとのこと。あまりにショックだったため、それから一回も夫の実家には帰省していないそうです。こんなことを言われたら誰だってもう行きたいとは思いませんよね……。●孫を可愛がってもらうための方法両親(義両親)に孫を可愛がってもらうにはどうしたらいいのでしょうか。●頻繁に会うまず一つ目は、“頻繁に会う“ことです。人は多く会っている人にほど愛着を持つ と言われています。そのため、年に数回しか会わないのと、月に何度か会っているのとでは接し方に違いが出てきます。孫にとっても頻繁に会っているほうが祖父母に懐きやすいですから、良い関係を築くことができるはずです。実家が遠方にある場合は、電話はテレビ通話などを利用して頻繁に連絡を取るといいでしょう。●贈り物をする敬老の日や祖父母の誕生日に子どもの手作りプレゼントを渡すのもいいでしょう。とくに絵やアクセサリーなどは部屋に飾っておけますから、いつまでも覚えていてもらえます 。「おじいちゃん、おばあちゃんだいすき」などと書かれた絵を見て嫌な気持ちになる祖父母はいないはずです。----------いかがでしたか?祖父母に可愛がってもらえないと、子どもたちも寂しい思いをすることになります。どうすれば可愛がってもらえるかを考えて、いろいろ付き合い方を工夫するようにしたいですね。●文/パピマミ編集部●モデル/赤松侑里(さゆりちゃん)
2017年07月06日乳児から幼児になり、“できること”も“できて当たり前”なことも増えてくる頃。立っただけで「すごい!」、トイレでおしっこできたら「やったね!」と褒めていた乳児期と比較すると、ある程度は“できて当たり前”になり、褒めることよりも叱ることのほうが増えてきます。でも、3歳〜6歳の幼児期も褒めることは大切です。「それはわかっていても、なかなか褒めるタイミングが見つからない!」方も上手に褒められるようになるコツをご紹介します。幼児期の子どもの褒め方とは?3歳〜6歳の幼児期の子どもにとっても、褒められるのは嬉しいことです。でも、「できるだけ褒めてあげたい」という親心に反して、叱らなければならない場面に遭遇することのほうが多いのが幼児期。叱るのをグッと我慢して褒めようとしたり、褒めるところはないか一生懸命探そうとしたりすると、ママやパパも疲れてしまいます。そこでこの時期は、褒めレベルを下げるようにしてみましょう。たとえば、朝の支度がスムーズにできたとき。いつもはなかなかパッと家を出ることができなくて、叱ってばかりではありませんか? 我が家もキリキリしてしまう日が多いです。でも、スムーズに出られるときは「できて当たり前」と思ってしまい、褒めることはなかなかしませんよね。ここで、褒めレベルを下げて「できて当たり前なことでも、できたら褒めよう」と思って褒めてあげられるようになると、褒めることも増えてくるはずです。また、大人の気持ちや考えが読めるようになってくる時期でもあるため、「褒めなきゃ!」と意気込んでなんでもかんでも褒めてしまうと、「ママ/パパ、どうしたの?」と見透かされてしまうことも。心から褒められるように、笑顔を忘れず、ここぞ! という場面でしっかり褒めてあげられるようにするのがポイントです。年齢別子どもにかける褒め言葉・タイミング例幼児期になると、乳児期よりも年齢による差が少なくなってくるとはいえ、まだまだ成長が著しい時期です。褒め言葉やタイミングはそれぞれの年代別にチェックしていきましょう。■3〜4歳(年少)褒めるポイント何かができるようになったとき:「やったね!◯◯ができるようになったね!」(例:ハサミ、カバンの開け閉めなど)元気よくあいさつができたとき:「あいさつできたね、“おはよう”(さようなら)ってすると気持ちがいいね」自分でやろうという気持ちがでてきたとき:「(できていなくても)自分でやろうとしてえらいね。」(しばらく見守っていてもできなかったときは、やり方を教えてあげるようにするとなおGOODです!)▼3〜4歳(年少)褒めるコツ保育所であれば、幼児クラスにあがって最初のクラス。幼稚園なら初めての集団生活である年少さん。やらせてもらえることも増えて、できることの幅が一気に広がるこの時期は褒めるタイミングもたくさん見つかります。日常生活を送るための行動が自分でできるようになったり、自分でやろうとしている姿が見られたりした時は、褒めるベストタイミングです。■4〜5歳(年中)年少のときよりも成長が見られたとき:「すごいね、年少さんのときは◯◯だったけど、今は△△だね!」(靴を下駄箱にしまう、じゃんけんをする、支度を自分でできるなど、日常の小さなところに褒めタイミングは隠れています)何かができるようになったとき:「できるようになって嬉しいね!頑張ったね!」▼3〜4歳(年少)褒めるコツ年中になるとできるようになることも多くなりますが、“できたこと”ではなく、できるようになって嬉しい気持ちに共感したり、できるようになった過程を褒めたりするのがコツです。また、年少のときにはできていなかったことができるようになっていたら、「大きくなったから当然」ではなく、見つける度に褒めタイミング! と声をかけてあげると褒める回数が増えていきます。■5〜6歳(年長)(年長になりたての頃):「さすが年長さん!」公共の場で静かにできたとき:「静かにできてえらかったね」何かを達成できたとき:「頑張ったね!一生懸命やってえらかったよ」▼3〜4歳(年少)褒めるコツ年長になると、まだまだ小さいながらも保育所や幼稚園では一番上の学年になり、本人にとってもそのことを誇らしく感じる気持ちが芽生えてきます。年長になりたての頃に、「さすが年長さん!」と言って褒めてあげると、とても喜び、「また頑張ろう!」という意欲にもつながっていきます。ただ、長く言い過ぎてしまうと効果が薄れてしまうため、夏頃までを目安に違う褒め言葉に変えていくのがおすすめです。性別によって褒め方は変わる?幼児期になると性別による差も目立つようになってきます。基本的な褒め方は、男女に違いはありませんが、注意しておきたいポイントがそれぞれ異なります。■褒め方:男の子の場合特に男の子の場合には、できるだけ「すごいね」「えらいね」という言葉よりも、「◯◯ができたね」「よかったね」という言葉をかけてあげるほうがいいと言われています。これは、「すごい」「えらい」という言葉が“できたこと”などの結果に焦点をあてているため、“できない自分”を否定するようになってしまうためだそうです。そうなると、できないことに挑戦できなくなってしまったり、人との比較ばかりして上に立つことにばかり気を取られてしまったりするようになってしまう可能性があります。確かに、男の子は女の子と比べて、単純な子が多く、言われたままを受け取ってしまいがちではありますよね。絶対に「すごい」「えらい」という言葉がけをしてはいけないわけではありませんが、なるべく“結果”ではなく“がんばった過程”を褒めるような言葉で褒めてあげるようにしましょう。また、男の子は「かっこいいね」「さすが!」とヨイショされると喜びます。タイミングを逃さずに、その場その場で褒めてあげることが男の子の場合には大切です。■褒め方:女の子の場合女の子の場合には、他の子と比較して自分を評価する傾向が強い子が多いので、褒めるときの鉄則「他者との比較はしない」を徹底するようにしましょう。目標をもたせるつもりで、ついつい「◯◯できたね。でも●●ちゃんは△△ができていたから、次は△△ができるようにしようね」と伝えてしまうと、ますます他者と比較するようになってしまいます。「〜ちゃんは◯◯ができないけど私はできた(だからえらい)」と考えるようになってしまわないように、褒めるときはその子自身の成長に焦点を当てて「去年はできなかったけど、今はできるようになったね」と伝えるようにするのがコツです。また、「〜ちゃんはできるのに私はできない」と子どもが落ち込んでしまっているときには、「お友だちに優しくできるし、できないことも頑張ってやっていてえらいな、ってママ/パパは思ってるよ。」と、その子自身に焦点を当てて褒めてあげるのがおすすめです。褒めることには、“子どもに自信をつけさせる”という目的もあります。段々と褒める機会も少なくなってきてしまう3歳〜6歳の幼児期ですが、褒めるタイミングを見つけてなるべく褒めてあげることで、“いい自信”が子どもについていくようになります。自信をつけた子どもはさまざまなことに挑戦していくようにもなっていくので、褒めるタイミングも増えていきます。ついつい、悪いことをしているところばかり目についてしまう時期ではありますが、褒めレベルを少し下げて、笑顔で褒めてあげるようにすると、ママやパパも気持ちよく過ごせるようになりますよ!
2017年07月05日3歳になり、できることやわかることが増えてきたはずなのに、どうしてイヤイヤ期が終わらないのかという方や、3歳からイヤイヤ期が始まってしまったという方もいるでしょう。そんな方のために、3歳のイヤイヤ期をうまく乗り切る対処法をご紹介します。3歳児のイヤイヤ期とは3歳児のイヤイヤ期は、2歳児に比べ、“パパ・ママの意識が違う”という大きな特徴があります。2歳児は言葉の発達も未熟で、まだまだできないことがあり、助けの手が必要なことも多いでしょう。そして、親もそのような気持ちで向き合っていますよね。それが、3歳児になってくると、「もうできるでしょ」「もうわかるでしょ」という気持ちが親に芽生えてくるのです。しかし、じつはまだ、子どもが伝えようとしていることを親が理解できていない場合がたくさんあります。その“理解されない気持ち”を、癇癪、泣く、手が出る、物を投げるという行動で伝えているのでしょう。それは自分を理解してほしい、甘えたいという気持ちの表れなのです。また、言葉で伝えられるようになりますので「キライ! イヤ!」とハッキリ言ってしまい、パパ・ママも頭ではわかっていても、傷ついたり、つい叱ってしまうのではないでしょうか。時には、ご飯を食べないという抵抗を見せるケースもありますし、保育園へ行くのを嫌がったり、保育園から帰りたがらなかったり。これは、甘えたい気持ちや家で一緒に過ごしたいという気持ちが、受け入れられないことに対して、反抗している現れとも捉えられます。家に帰っても気持ちが満たされないなどの理由で、保育園から帰りたがらないということもあるかもしれません。3歳児のイヤイヤ期は、親と子どもの意見のぶつかり合いです。子どもは自分の気持ちを伝えたいという思いから「自己主張」します。親は「できるでしょ」「わかるでしょ」という思いから「反抗」だと思ってしまうのです。しかし、悪いことばかりではありません。親子ともに労力を必要とするイヤイヤ期ですが、この気持ちのぶつかり合いを通して、子どもは自己主張とコミュニケーションの方法を学んでいるのです。気持ちが通じ合わず、ケンカや言い争いになるとどんな気持ちになるのか、我慢や相手の気持ち思いやることの大切さなど、多くを学んでいます。3歳児のイヤイヤ期がひどいと感じる特徴3歳児のイヤイヤ期が成長過程だとわかっていても、やっぱり親としてはイライラしてしまいます。3歳児に知恵がついてきたからこそ、時には親がその言動に悩まされてしまうかもしれません。例えば、「やる」「やらない」を瞬時に繰り返すちぐはぐな行動で親が振り回されてしまうことがあります。言葉が発達し、理解力もついてきますので、子どもが親の行動を評価することもあるでしょう。子どもによっては「ママだってやってるじゃん」「私はダメでママはいいの?」「それはしちゃダメなんでしょ!」など屁理屈を言ってくることも。そんな3歳の子どもの言動に、「いい加減にして!」という気持ちになったり、イライラが募って叱りつけてしまったりすることがあるでしょう。この3歳児のイヤイヤ期は、親にとっても子どもにとっても大変な時期です。しかし、成長のための経験とポジティブにとらえ、次にご紹介する対処法を参考に、乗り越えていきましょう。イヤイヤ期の子どもと上手に関わるための対処法それでは、3歳のイヤイヤ期はどう乗り越えればよいのでしょうか。先ほども言いましたが、3歳児のイヤイヤ期は、親と子どもの意見のぶつかり合いです。大人でも自分の気持ちや意見を理解してもらえないと、決して良い気持ちはしません。それは子どもも同じです。子どもは自分の気持ちや意見を伝えていますので、その気持ちを理解し、意見を受け入れてあげることが重要になります。▼共感し、気持ちを受けとめ、理由を聞く「嫌だよね」「やりたくないよね」などと、子どもの気持ちに共感し、その気持ちを受けとめてあげることから始めます。そして、どうしてそう思ったのか、理由をしっかりと聞いてあげましょう。子どもが首を縦や横に振って答えられるように「~だからさみしかったの?」など、子どもの気持ちを想像しながら質問しても良いでしょう。子どもは親が自分を理解しようとしてくれているとわかると、心が満たされた気持ちになります。▼スキンシップ子どもの本音は、「親に甘えたい」です。ギュっと抱きしめてあげたり、頭を撫でてあげたりするなど、スキンシップをたくさんしてあげましょう。そうすると、子どもは親が受け入れてくれたと感じ、安心します。▼満足できるまでやらせてみる親にしてみればやめてほしいと思うようなことを、どうしてもやりたいときが子どもにはあります。例えば、雨の日、水たまりにわざと入ってびしょ濡れになってしまうまで遊ぶなどです。しかし、時には子ども自身が納得できるまでやらせてみることも必要です。そうすると満足感が得られますので、時期が来れば自然とやらなくなります。▼好きなものへ興味を持っていく何をやっても泣き止まないなど、うまくいかないというときがあります。そんなときは、子どもが好きな物や好きなものに興味を移せるように手助けをしましょう。気持ちが切り替わり、落ち着くようになるでしょう。▼自分で選ばせる洋服や外食で食べたいものなど、親が「これにしなさい」と選ぶのではなく、子ども自身に選ぶように声をかけます。子どもは認められた気持ちになり、自分で選んだものに責任感が生まれます。▼ポジティブな言葉表現「ダメ」「いけない」と叱るのではなく、「~しようね」とやってほしい行動を伝えます。子どもは否定された気持ちにならずに、意欲的に行動できるでしょう。▼その場で褒めるどんな小さなことでも良いので、その場で褒めるようにします。朝「おはよう」と言えたら褒める、ひとりで靴がはけたら褒めるなど、できて当たり前だと思っていることでもその場でしっかりと褒めましょう。子どもは褒められると嬉しさを感じ、認められた気持ちになり、次への意欲にもつながります。▼絵本の読み聞かせ絵本の読み聞かせでは、子どもがその話の中に入り込み、主人公の気持ちになって物語を体験できます。その体験を通して、自分自身や相手の気持ちを理解できるようになりますので、伝えたいメッセージのある絵本を選んで読んであげましょう。▼家族で一緒に過ごす時間を増やすイヤイヤ期には、甘えたい、自分のことをわかってほしいといった気持ちが理解されないさみしさを抱いています。家族で一緒に過ごし楽しい経験を増やすし、さみしさをなくしてあげましょう。3歳のイヤイヤ期、パパママが前向きになるための乗り越え方イヤイヤ期は、パパママにとっても心を悩ませる大変な期間です。しかし、親自身が気持ちに余裕を持つとスムーズに乗り越える力をつけることができます。そのためにも、無理をしないようにすることも大切です。家族や友だち、先生など、身近な人に相談したり、手伝ってもらったりなど、周りの意見も聞きながら自分の気持ちを整理しましょう。家族にも協力してもらい、時には自分だけの時間をつくることも大切です。また、子どもと二人でいるとぶつかり合いが増えてしまうかもしれません。たまにはママ友とその子どもを含めて、みんなで一緒に遊ぶ時間をつくりましょう。意外とそのときは、子どもは素直だったりします。親が気持ちに余裕を持つと、子どもとの関わり方も変わり、3歳児イヤイヤ期を上手に乗り越えていけるでしょう。
2017年06月27日こんにちは、ライターのNANARUKAです。「イクメン」「カジメン」という言葉がずいぶん世間に浸透してきましたね。休日、商業施設などへ出かけると、小さな赤ちゃんを抱っこ紐で抱っこしている男性の多いこと。はたまた公園へ行けば、パパと小さい子どものペアの多いこと。そんなふうに、男性の育児・家事参加が増えてきていることを実感する機会は多いものの、日頃から自然と耳に入ってくる妻たちの意見を聞けば、手放しで喜んでいるというワケでもない様子。今回は、夫・父親による家事・育児参加に対する妻・母親の意見を集めてみました。自分はイマドキの夫・父親だと思っている男性の方々、横にいる奥様はそうは思っていないかもしれませんよ!?●ひとつのことを最後まで完結してほしい!『最近、夫が人に「子どもの風呂はオレの役目」なんて言っているみたいだけど、子どもを風呂から上げると私が呼ばれ、子どもの体を拭いて着替えさせるのは私 。夫はひとりでゆっくり風呂につかってのんびり出てくる。「オレが風呂に入れてやっている」と自慢したいなら、入浴後は子どもと一緒に出て着替えさせ、髪を乾かして歯磨きまで済ませてほしい。そこまでやってもらって初めて「助かったなぁ」と感じます』(38歳/1歳男の子、5歳女の子のママ)『「ゴミ出しはオレの仕事」と言っているけれど、分別してまとめて玄関に運ぶのは私。一番大変な部分をスルーしていることに気づいていない 上、「臭い」だの「量が多い」だの、とにかく文句が多い。ゴミは毎日出るものだし、日が経てば臭くもなるし、量が多い日だってある。運ぶだけなんだから黙ってやってくれればいいのにと思う』(41歳/6歳男の子、10歳女の子のママ)多くの方から聞かれたのが「やるなら最初から最後までやってほしい」ということ。あちこち同時進行で進めている主婦にとって、すべての家事は連続しているもの。その間のどこか一部分だけを思いつきのようにやってもらったところで、かえってペースが乱れて時間がかかってしまうという意見も。家事の主導権を妻(ママ)が持っているなら、夫(パパ)が育児家事参加する際は、「どこからどこまで」を確認してからのほうがよいかもしれません。●わからないことは勝手に判断しないで聞いてほしい!『私の妊娠をきっかけに、一緒に食事したときはキッチンの後片付けを夫がしてくれるようになったのですが、気づくとシンク洗い用スポンジで食器を洗っていたり、作業台用の布巾で食卓を拭いていたりします。注意すると、「いろいろあるから分からない」とのこと。それなら聞いてくれればいい だけなのに……』(32歳/妊娠5か月)『2歳の子どもの着替えを頼んだら、なぜか大きめのロンTを2枚重ねで着させた上に小さめのTシャツを着せていて、子どもは胴も腕もゴワゴワでグズっていました。「毎日私がやっているのを見ているはずでは?」と指摘すると、「ちゃんと教えてくれないとわからない 」だそう。「自分だって肌着、Tシャツ、トレーナーの順で着てるでしょうが!」と突っ込んじゃいました』(40歳/2歳男の子のママ)『私が買い物に出かけてちょっと留守にしている間に、1歳の子どもがグズったからといって大人用のスナック菓子を与えていた。ベビー用のおやつをあげるよう注意したら、「どこにあるかわからなかった」。何のためにスマホ持ってるんだよ 、と思う』(36歳/1歳女の子のママ)子どもの食に関しては特に気を使うところ。それなのに「2歳の子どもとパパで出かけたら、ランチにファストフードを食べて帰ってきた」「1歳未満の子に夫が蜂蜜入りのヨーグルトを食べさせていた」などの事件(?)も多発していました。残念ながら「わからなければママに聞く」という感覚、多くのパパさん方はあまり持っていないような印象でした……。●夜は早く寝かせてあげてほしい!『いつも帰りの遅い夫がたまに早く帰ってくると言っても、その時間は夜9時半。3歳と5歳の子どもたちが寝るには遅いくらいなのに、「パパが帰ってきた!」と起き出した子どもと一緒にいつまでも遊んでしまい、スマホをいじらせていることもしばしば 。たまの早い帰宅、起きている子どもと会えるのは嬉しいとは思いますが、子どものことを考えるとやはり平日は寝かせてあげるべき。ましてや、そんな遅い時間にスマホを見せるなんてことはしないでほしいですね』(39歳/5歳男の子、3歳男の子のママ)『子どもが早く起きてくれると朝の支度もどんどん進むので出勤・登園もスムーズですが、子どもの起床が10分でも遅れると、その後がどんどんずれ込んで片付けもなかなか終わらず、結局バタバタと家を出ることになります。夜は1分でも早く寝かし付けてなるべく早起きさせたいのに、子どもの送り迎えをしない夫にはそういう事情はまったくわからず、こちらが注意しなければいつまでも子どもとテレビを観ています 。いちいち小言を言うのもイヤなので我慢していますが、それがかなりのストレスになっています……』(41歳/5歳男の子、3歳女の子のママ)平日の夫の帰宅時間に妻の心中は悲喜こもごも。早く帰ってきて子どもたちのことをあれこれやってもらえるのは助かりますが、就寝前のバタバタしている最中に帰ってきて、子どもたちのペースを乱されるのも考えもの。「帰ってこないで」とは決して言えない妻たちですが、「できれば寝かし付け前後1時間は帰ってきてほしくない」というのがホンネとして浮かび上がってきました。●イライラした態度をとらないでほしい!『子どもをあやしているのに泣き止まないからといって舌打ち、洗い物の食器を手荒く扱って割っておきながら、また舌打ち。そんな態度で手伝ってもらっても嬉しくないどころか、かえってストレスがたまる ので自分でやったほうがマシ』(40歳/6歳男の子、4歳女の子、0歳女の子のママ)『疲れているのかもしれないけれど、小さな子どもに向かってイラついたりムキになったりしている姿は見ていて本当にイヤ。大声上げて子どもが萎縮して暗い雰囲気になるくらいなら、何もしないで静かにしていてくれるのが一番 』(37歳/7歳女の子、4歳男の子のママ)パパの怒りっぽい態度については、「子どもへのしつけや叱りを自分のストレス発散の場にしないでほしい!」という声が続出。せっかく育児に関わろうと思っても、そのときの気分で態度を変えたり理不尽に叱ったりして自分中心のペースに子どもを巻き込んでしまうことは、ただ子どもを混乱させるだけ。しつけも何もないですよね。夫(パパ)が疲れているとき、心に余裕がないときのお手伝いは、妻(ママ)にとっては“ありがた迷惑”な場合も。そんなときは無理に関わろうとしないほうが得策といえます。●まとめそのときの気分で手伝ってくれたりくれなかったり、やってはくれるけれどブツブツ不満が聞こえたり、「やってもらってる」「やってあげてる」の雰囲気が拭えなかったり。……そういうの、かえってストレスなんですよね。こちらは、それらを毎日やっているんですから。イヤでもこの先ずっとやり続けないといけないんですから。このコラムを読んで「耳が痛い!」と感じた、旦那さま、パパさんがた。やってもらえることは、体がとても助かります。気持ちよくやってもらえれば、気持ちも軽くなります。お手伝いの際は、ぜひそのあたりを念頭に置いておいていただけると、奥様、ママさんの笑顔ももっと増えるのかもしれませんよ。●ライター/NANARUKA(フリーライター)●モデル/杉村智子
2017年06月23日子育ての情報はたくさんあふれていますが、限られた時間の中で、何から手をつけていいのかわからず悩むママは少なくありません。特に働くママは、なかなか子どもと向き合う時間が取れず、「子どもをしっかり育てたい。でも、時間がない!」という焦りを感じてしまうのではないでしょうか。任意団体「大切にしたいこと。」主宰であり、NPO法人「孫育てニッポン」の代表でもあるぼうだあきこさんは、産後ママの応援団長として、各地でママの気持ちをラクにする講演をされています。ご自身も働きながら2人の男の子を育てたぼうださんに、「子どもと向き合う時間がない」と焦るママたちの心がラクになる子育てのヒケツを聞きました。「大切なこと」3つで、自分だけの子育て軸を作る!子どものために、あれもこれも取り入れようとすると、どれも中途半端になってしまい、罪悪感がわいたり、疲れ果てたりしますよね。ぼうださんは、「自分が子育てで大事にしたい、小さな3つのことを『子育て軸』として続けるだけで十分です。軸が決まれば、情報に不必要に振り回されることもなくなります」。その軸は、どうすれば決めることができるのでしょうか。「まずは、子育てで大切にしたいことを、思いつく限りたくさん書き出してみてください。そして、その中から、絶対に大切にしたいことを3つだけ選んでください。大げさなことではなくて、毎日必ず行う行動でできることにしてください」。ちなみに、ぼうださんが子育てで大切にしていたことのトップ3は下記。1.朝ごはんには、あたたかい汁物を出して、家族で食べる2.家族が出かけるときは、必ず「行ってらっしゃい」と言いながら見送る3.手をつないで歩く確かに、どれも特別なことではなく、日常のとても小さなことですね。「食う、寝る、遊ぶ、を通じて体と心を整えることを大切にしたい」という、ぼうださんらしい選択です。子どもと一緒の朝を大切にできれば100点!?ぼうださんは、生活を朝型に整え、朝を大事にする子育てをおすすめしています。「夜は、みんな疲れていますから、ぐうたらでいいのです。朝、きちんと起きて、みんなそろって朝ごはんを食べることで、子どもの体調もわかりますし、毎日同じように1日がスタートすることで、子どもの気持ちも落ち着きます。また、塾などで子どもが忙しくなると夕食を一緒に食べることは難しくなりますから、幼少期から、”朝だけは必ず家族一緒”という生活習慣を作っておくことは大事です」。そして、ぼうださんは、「朝ごはんを一緒に食べて、『行ってらっしゃい』と見送ることができれば、それだけで母親としての1日は100点です」と言います。「それでも、まだ時間と気持ちの余裕があるようなら、絵本を読むなど、3分程度でできることを追加してもいいですね」。車と自転車を降りて、手をつなごう!ぼうださんが、3つ目に大切にしていたことは、手をつなぐこと。何でもないようなことですが、「手をつなげるのは、歩いているときだけなんですよ」という言葉にドキリ。ぼうださんは、保育園や幼稚園の送り迎えや、子どもと一緒の買い物などは、車や自転車ではなく、手をつないで歩くことをすすめているそうです。「歩いて15分のところを、車に乗ったら5分に短縮できますね。それによって、子どもとの時間が短縮され、家にいる時間が長くなります。でも、多くの母親は、家では『子どもと向き合う母親』としての役割ではなく、『家事をする家政婦』としての役割が増えてしまいます。忙しい日々の生活の中で、『母親である時間』をうまく作り出すためにも、移動時間を短縮するのではなく、子どもと手をつないで歩く時間にしてみては?」。手をつなぐことの利点は、親子の絆を深めるだけではないそうです。「車が近づいてきたり、横断歩道で立ち止まったりするとき、母親は子どもの手をギュッと握りますよね。その感覚によって、子どもは体で危険を感じることができるのです」。さらに、母子で歩きながら、近所の人にあいさつをしたり、商店街で買い物をしたりすることで、まわりの大人に覚えてもらえるので、災害時なども心強いそうです。自分の子育て軸は、心理的なお守りとなるぼうださんは、子育てで、自分が大切にしたいことが決まれば、夫婦で共有すること、書いて壁などに貼っておくことをすすめています。そうすると、例えば、「洗濯物も干したい、でも、ちょうど子どもが出かけようとしている」という状況のときに、迷わず洗濯物を置いて、子どもを見送ることができるとか。そして、「とにかく自分が決めたことを守っていれば、『これだけはやっているから大丈夫』という自信にも、心理的なお守りにもなります」。ぼうださんが子育てで大切にしていることは、「それだけでいいの?」と拍子抜けするほど当たりまえのことのようでもあり、意識しないと疎かになりがちなことでもありますね。自分なりの3つの子育て軸、改めて考えてみたくなりました。ぼうだあきこさんブログ法人 孫育て・ニッポン(理事長:ぼうだあきこさん)にっぽんネウボラネットワーク研究所(副代表:ぼうだあきこさん)<文:フリーランス記者鯰美紀>
2017年06月23日こんにちは、金融ライターの齋藤惠です。1歳の息子の母親でもあります。私は今、日々やんちゃ度が増しているわが子に対し、これからどのようにしつけを始めればいいのかと考え悩んでいるところです。そんなときに耳にしたのが『コモンセンスペアレンティング』 というプログラム。聞き慣れない横文字でしたが、よくよく調べていくと自分の子育てにも役立ちそうなものだったので、今回は学んだことをご紹介しようと思います。●コモンセンスペアレンティングって何?コモンセンスペアレンティング(CSP)は、親が受けるプログラムです。本来は虐待防止を目指してアメリカで始まりました。親が、暴力や暴言ではない方法で子どもとコミュニケーションをとり、正しいしつけを行うための技術を学ぶ というものです。日本でも児童施設などを中心に専門的なトレーニングを行える人が増えてきているようです。しかし今では暴力に頼りがちな親だけではなく、「子どもとより良い関係を築きたい」という思いを持つ親が積極的にコモンセンスペアレンティングを学ぶことがあるそうです。多かれ少なかれ、子どものしつけは思い通りにならず悩んだりイライラしてしまったりということがありますが、そんなときにコモンセンスペアレンティングで学んだ技術を活かすことができれば、子育てはとても楽になるような気がします。●どんなことを学ぶの?コモンセンスペアレンティングを学ぶには、法人や児童施設または自治体主催の講座を受講する必要があります。プログラムの内容は講座ごとに変わりますが、共通するポイントは子どもならではの習性に対し親がどうアプローチすべきか を学べる点です。・子どもの話を聞くときに有効な姿勢や距離間・わかりやすい説明の仕方・効果的な褒め方・叱り方・親自身の怒りや戸惑いをコントロールする方法具体的には上記のような内容を、映像やテキスト、ロールプレイングなどによって実践的に学習できます。心理学などの科学的根拠に基づいたプログラムなので、自分では引き出せなかった子どもの一面を発見できる、子育てに自信が持てるなどのメリットが期待できそうですね。●コモンセンスペアレンティングを学ぶには?ネットで検索すると、自治体や子育てサークルによるコモンセンスペアレンティング講座がいくつか見つかりました。あなたの町でも気軽に受講できるかもしれません。私もさっそく探してみたいと思います!また、近くで講座が開催されていない場合には、書籍によって知識を習得する方法もあります。数ある教育書の中でもより専門的な内容 となっているはずですので、子育てに悩んだときなどにパラパラとめくるようにするだけでも新たな発見があることでしょう。【参考リンク】・ボーイズタウン・コモンセンスペアレンティング(CSP)()・コモンセンス・ペアレンティングと表現指導 | 市原乃奈(PDF)()・一般社団法人 エンパワメントみやざき()・ボーイズタウン・コモンセンスペアレンティング(CSP)() | 高崎市●ライター/齋藤惠(金融コンシェルジュ)●モデル/杉村智子(まさとくん)
2017年06月19日「親の育て方の問題よ!」発達障害の子どもを育てる親を苦しめる一言こんにちは。モンズ―スーです。みなさんは自閉症児の光くんとお母さんの成長をつづったマンガ『光とともに…』を読んだことはありますか?このマンガに、私たち発達障害のある子どもを育てる親にとって、とても印象的なシーンがあります。光くんが自閉症の可能性を指摘されたばかりの頃、親子が慣れない法事に出席したときのエピソードです。普段から光くんのおばあちゃんに子育てを批判されていた母の幸子さん。親戚の前でなんとかお行儀よくしていてほしい、と願いますが、とうとう光くんは大声で泣き出し、親戚に白い目で見られてしまいます。お経の音や見知らぬ大人たちの話声に、感覚過敏のある光くんは耐えられなかったのでしょう。ところが、エスカレートしていく泣き声におばあちゃんは「テレビにお守りさせて、しつけもしないで手抜きばかり考えているからわがままになった」と幸子を責めます。ついに、幸子さんはおばあちゃんに「光くんに自閉症の疑いがある」ということを告げたのですが……Upload By モンズースー発達障害は先天性の脳機能障害。育て方や本人の努力不足が原因じゃないのに…自閉症を含む発達障害の原因ははっきりとはまだわかっていませんが、先天性の生まれ持った障害だと言われています。ですが以前は「自閉症は親の育て方でなる病気」と考えられていた時代があったこともあり、光くんのおばあちゃんのように「育て方のせい、子どもがちゃんとできないのは全部親が悪いからだ」と考えている方も少なくなかったようです。今でも、同じように発達障害児を育てているママ達から「幼稚園でしつけに問題があると言われた」「子どもの泣き方が激しく近所で虐待を疑われた」「義実家で育て方が悪いから自閉症になったと誤解されている」などというようなお話を聞いたことがあります。「発達障害は何のせい?」思い悩むなかで私が見つけたことUpload By モンズースーUpload By モンズースーUpload By モンズースーUpload By モンズースーただでさえ「育てにくい子」と表現されることの多い発達障害児育児、中には病院の医師に「この子を育てるのは定型発達の子ども3人を育てることと同じくらい大変」と言われたお母さんもいました。そんな大変な育児を頑張っているなかで、「この子が他の子と違うのは親の育て方のせい」などと責められ、光くんのお母さんのように辛い思いをしている方は少なくないのではないでしょうか?しかし、よくよく考えてみると、育て方で子どもが変わっていくというのは、発達障害のある子ない子も同じことだと思います。発達障害のある子は、生まれ持った特性の凸凹の大きさから、その子に合った関わり方や育て方を見つけていくのに時間がかかるため、定型発達の子ども達と比べてしまうとゆっくりではありますが、それぞれに成長していきます。周囲の方は「育て方のせい、親が悪い」などと責めるのではなく、その子なりの成長過程を見守ってくれたら嬉しいと私は思います。※このコラムは『光とともに・・・~自閉症児を抱えて~』の場面の中から発達障害の事例を取り上げてご紹介しています。秋田書店『フォアミセス』誌でも掲載しています。よかったらお手にとってご覧くださいね!フォアミセス|秋田書店Upload By モンズースー新装版 光とともに・・・~自閉症児を抱えて~Upload By モンズースー新装版 光とともに・・・~自閉症児を抱えて~
2017年06月02日今年の4月から、美容部員に復帰しました。育休から職場復帰する時って、不安だらけ。いま産休中のワーキングマザーの多くは、「仕事と育児の両立ができるのだろうか…」と不安に思っていると思います。最近、職場の先輩ワーママのお話を聞くと「自分だけじゃないんだ」とホッとすることも。仕事を通して新しい自分に出会えるチャンスなので、これから復帰するママへのエールになれたらと思います。ワーママになって感じたこと我が家は、現在3歳になる息子と、1歳9ヶ月の娘のふたり兄妹がいます。上のお兄ちゃんの育休が終わるくらいに、下の妹の産休に入れた為、仕事への復帰は約3年半ぶりでした。3年半も休んでいたもので、ちゃんと社会復帰できるのだろうか?と少し不安に思っていましたが、以外とスイッチの切り替えができ、仕事中はいい意味で気分転換になっています。現在時短勤務ということもあって、働ける時間が以前よりも短くなってしまいましたが、出産経験や子育てをしてるからこそできる接客などに気が付け足し、これからは仕事を通して自分の新たな発見やスキルを取得し、もっと磨いていけたらなと思っています。ワーママの一日と生活リズム何と言っても、子どもを送り出す朝と、帰ってきてから寝かしつけまでが怒涛!トイレトレーニング中なので、朝晩しっかりと付き合うようにしています。〜ワーママの一日 (早番の場合)〜6:00〜起床/自分の支度/洗濯物や布団を干す6:30〜子どもたち起床/朝食/歯磨き&トイレトレーニング/お着替えなど7:45〜家を出る8:00〜保育園に預ける9:30〜仕事スタート15:30〜勤務終了16:30〜保育園にお迎え/子どもたちと公園で遊ぶ17:30〜帰宅/ごはんの支度18:00〜夕食19:00〜お風呂/子どもたちと遊ぶ/歯磨き&トイレトレーニング20:30〜絵本21:00〜就寝意識して気をつけている5つのこと働くようになって大きく変わったのは、家事のやるタイミングと早さ!わたしは下記のことに気をつけています。①洗濯はなるべく溜め込まず夜にまわして、時間がない朝は干すだけに。②洗い物も子どもたちを寝かしつけてからに。あまりにも疲れて寝てしまうこともありますが、そんな時はパパが手伝ってくれています。③買い物は仕事が休みの日か、パパと一緒の週末にまとめて。平日の仕事帰りはなるべく子どもとの時間を増やせるように。④夕食は時間をかけずにパパッと作れるものに。⑤子どもと遊部時間を意識して作るようにする。5分、10分でも、何もせずに子どもと一緒に座って遊ぶ時間を作ります。お休みの日にはお惣菜を作りだめしたり、遅番の前はカレーなどのワンプレートに。我が家はパパが私よりもお料理上手なので、パパにお願いすることも多いです。あまり無理せず、できることをできる人がやることが大事なのかも!また、自分のことは自分でさせてみるのも手かも。朝のお着替えなど、ついつい急いでママがやりがちですが、今はぐっと見守ってあげることで、子どもが自分でできるようになればママも楽になるはずです♪子供たちの様子や、週末の過ごし方お兄ちゃんは時短保育園から通常保育園に。妹は初めての保育園と子どもたちは大丈夫だろうか?と心配してましたが、慣らし保育時は泣いていた妹も今では笑顔で「バイバイ」としてくれるように。病気も余りなく、1人で出来ることも増えてきて、本当に頼もしいかきりです。子どもたちも子どもたちなりに新しい環境に慣れてきたかなーと思います。復帰してからは週末も仕事があったりで、子どもたちとの時間も少なくなりましたが、少しでも一緒にいれる時間が今はとても大切になっています。おやすみの日は、家族でピクニックへ行ったり、思いっきり子どもの相手を!わたしにとってもリラックスできる時間になっています。子どもを保育園に預けることに罪悪感を感じるママも多いと思いますが、周りと比較せずに、自分なりに子どもたちに愛情を注いであげればいいのだと思います。そして、一人で頑張りすぎないこと!子育ては長いです。パパや時には色々な人を頼って、肩の力を抜いてやっていきましょう。職場復帰をしたママ、これから考えているママ、お互い働くママとして頑張っていきましょう♡
2017年06月02日場面緘黙って?出典 : 緘黙(かんもく)とは、発声器官には問題がなく、言語能力があると認められているにもかかわらず、特定の場面などでしゃべることができなくなってしまうことをいいます。2014年に出版されたアメリカ精神医学会の『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計のマニュアル』第5版) において、場面緘黙症は不安障害の一種とされています。場面緘黙は、本人が自分の意思で話す場所を選んでいるのではありません。一定の状況におかれると、どうしても話すことができないのです。(同義で「選択性緘黙」という呼称もありますが、この記事では場面緘黙と表記します。)『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計のマニュアル』第5版)場面緘黙の特徴とよくある誤解出典 : 場面緘黙は、子どもが、学校や公共の場所などの特定の場面で話せなくなることです。家庭では問題なく流暢にことばを話せている子どもについて学校の先生から「お子さんは学校で話しません」と聞かされ、その症状をはじめて認識し、びっくりする保護者も多くいます。場面緘黙がある子どもはわざと「話さない」わけではありません。周りにはそのように誤解されやすいのですが、緘黙児は不安や緊張があるため「話せない」のです。これは症状を理解するために、とても重要なポイントになります。また「時間が経過すれば自然と治る」と思われがちですが大人になっても緘黙が続いたり、また大人になってから発症することもあります。「大人の場面緘黙」に関しては、社会的な認知度は子どもの場面緘黙よりさらに低く、あまり知られていません。大人が発症する場合、既往歴をみると子ども時代にまで遡れる場合がほとんどですが、子どもの頃の緘黙に関して、はっきりとした自覚症状がない大人の当事者もいます。参考:かんもくネット参考:かんもくネット (著)『場面緘黙Q&A―幼稚園や学校でおしゃべりできない子どもたち』学苑社 (2008)場面緘黙はなぜ起こるの?原因は?Upload By 発達障害のキホン場面緘黙は単一の原因で生じる状態ではありません。影響している要因は人によってさまざまで、いくつかが複雑に絡み合って生じます。はっきりとしたメカニズムはわかっていませんが、さまざまな仮説に基づいて検証が行われています。場面緘黙が生じやすい要因としては主に以下の項目が挙げられます。◇行動抑制的な気質(生物学的な要因)一般的に繊細で感じやすく、何かに慣れるのに時間がかかったり、人見知りが激しい気質を持った子どもがいたりします(赤ちゃんの時に、そのような性質があった子どもを含む)。このような繊細な子どもは、集団行動や対人関係において「他人に対して慎重な態度をとる」「目立つことを嫌う」「新しい状況になじむのに時間がかかる」という傾向が挙げられます。繊細さはどこから生まれるのでしょうか?その多くは先天的な脳のはたらきに起因していると言われています。行動抑制的な気質が起こる原因には、危険に反応する脳である「扁桃体」が大きく関係しているのではないかという研究仮説があります。場面緘黙がある子どもは、脳の扁桃体の反応する閾値(反応を引き起こすのに必要な刺激や入力の最小限の値)が低く、刺激に対して過敏に反応してしまうのです。この気質を持った子どもたちは危険を感じる程度が、普通の人よりも敏感で繊細なために、小さな刺激に大きな不安を感じてしまうのではないかといわれています。そのため、家などのリラックスしてくつろぐことのできる不安の少ない環境ではことばが話せるのに、人が集まる学校などでは些細なことでも不安を感じやすく、行動を抑制してしまうことから「話せない」状態になっているのではないかとみられています。参考:危険に反応する脳扁桃体(へんとうたい)のメカニズム◇認知の偏り緘黙がある子どものなかには、ことばの発達の遅れや発達の凸凹(発達障害)などが起因している場合があります(発達障害とのかかわりについてはのちの章で解説します)。・感覚過敏(光や音に敏感、食べ物や衣服に好き嫌いが激しくあるなど)・物事の受け取り方や考え方に偏りがある・ことばの意味の理解に時間がかかる、単語を思い浮かべたり文章構成に時間がかかる・発達障害(未診断を含む)◇話しことばの理解およそ3分の1の緘黙児に話しことばや言語の問題があるといわれています。家庭より複雑で高度なコミュニケーションが求められるところでの会話が難しいと感じる子どもがいます。バイリンガル環境におかれている子どもに場面緘黙が発症するのもこの要因に含まれます。◇身体・運動身体の育ちや身体能力が緘黙の要因になる場合があります。・運動の不得手・非言語領域の問題(雰囲気を汲み取った行動ができない、不器用など)・身体発達の問題(身体発達がゆっくりしている、動きがぎこちない、バランスがとりづらいなど)◇環境要因緘黙の発症に関わる環境要因は、単純なロケーションの問題に限りません。その環境が継続的/断続的だったのか、ある期間の作用/一回の出来事だったのかなどによって起因する場合が異なります。またその場所や出来事の組み合わせについても、保護者や教師の客観的な認識と本当の原因が異なる場合があります。「子どもの主観的な体験がどうだったのか」という視点で考えることが必要だといわれています。直接場所に関係する要因、クラスメイトとの関係や、心身への危害など外からの負荷一般、以下のような項目がこの要因に含まれます。・急激な環境の変化(転校やクラス替え、引っ越しなど)・恐怖や失敗、辛い体験(いじめ、病気やけが、傷つくことを言われたなど)以前は過保護や無関心な態度など、親の育て方が場面緘黙の原因になり得ると、家族要因に結び付けた研究も多く発表されましたが、近年ではそういった説は撤回されています。養育方針やしつけの方法、家族関係などについて、場面緘黙がある子どもの親と場面緘黙がない親の間に違いは見られないということが立証されています。参考:『場面緘黙Q&A』かんもくネット著/角田圭子編(学苑社2008年)発達障害と場面緘黙出典 : 場面緘黙は医学上の定義では不安障害の一種と考えられており、発達障害には含まれていません。5歳前後で発症することが多いといわれています。しかし、教育分野や行政政策の上では「場面緘黙」は発達障害者支援法の対象になっています。学術的な発達障害と行政政策上の発達障害が一致していないことに混乱する保護者の方もおられるでしょう。実際のところ、場面緘黙がある子どものうち、発達障害が場面緘黙の発症に影響したと考えられる子どもがいます。これら疾患の因果関係については、実際は明確な診断分けが難しい場合も多いとされています。「場面緘黙は発達障害と併存することがある」ととらえたほうが、場面緘黙がある子どもの手立てを考える上で有効だといえるでしょう。2000年にアメリカの学会でクリステンセンが発表した説によると、発達障害は、不安障害と同じくらい場面緘黙と併存しやすいといわれています。コミュニケーション障害、発達性協調運動障害、軽度精神発達遅滞、アスペルガー症候群などとの併存が多いようです。,H.(2000):”SMandcomorbidity with developmental disorder/delay,anxiety disorder,and elimination disorder”.J Am Acad Child Adolesc Psychiatry 39:249-256,2000.(「場面緘黙症と発達障害/遅れ、不安障害、排泄障害の併存」)参考:場面緘黙(選択性緘黙)の多様性―その臨床と教育―発達障害者支援法発達障害は見た目にわかる障害ではありません。早期発見・早期治療が大切であるとされていますが、見過ごされることもあります。発達障害がある(もしくはその疑いがある)子どもに対して、環境調整など適切な対応がなされなかった場合、その子にとって受け入れられない問題が生じ、場面緘黙になる場合があります。子どもの特性が理解されないまま、失敗経験を繰り返し、自己評価を下げることにつながります。このような場合、場面緘黙の症状に限って対処を行っても、改善がみられないことがあります。大人の場面緘黙の原因出典 : 場面緘黙の状態が青年期以降も続くケースがあります。大人の場合も、子どもの場合と同様に「話さない」のではなく「話せない」状況のことをいいます。場面緘黙は小児期に発症することが多く、早期発見、早期支援が大切だといわれていますが、まだまだあまり世間的に知られていないという側面もあり、適切な支援をうけられなかったケースが少なくありません。大人の場面緘黙の原因は、小児期に発症し、それが継続ないし再発する場合がほとんどです。小児期の場面緘黙について自覚症状がないことや、見過ごされている場合もあります。成人後も場面緘黙の症状に苦しむ人や、症状が軽減された後も会話が苦手と認識している人もいます。参考:青年・成人用場面緘黙リーフレット場面緘黙の早期発見・早期対応の重要性出典 : 今まで、場面緘黙は「時間がたてば治る」「自然としゃべれるようになる」と誤解され、症状があっても特に手立てを打たず、場面緘黙を長引かせるということがありました。現在、日本では「自然に治る」という見方は適切でないとされ、早期発見・早期治療が重要とされています。多くの緘黙児の治療と支援を行ってきたアメリカの場面緘黙症不安研究治療センター(スマート・センター)の臨床研究などをふまえた結論です。アメリカの場面緘黙症不安研究治療センター(スマート・センター)子どもの場面緘黙のケアに対して警鐘が鳴らされつつある背景には、日本であまり知られていなかった大人の場面緘黙に対する研究や、認知度が深まっていることがあげられます。子どもの頃の場面緘黙を長引かせたことが原因で、大人になってからうつなどの「後遺症」(二次障害)に苦しむケースの当事者が、その声をあげ始めていることに起因します。参考:緘黙症体験記集場面緘黙のある子どもは、本人が困っていても、「おとなしい子」などと捉えられたり、本人が訴えることが難しかったりするため、見落とされたり放置されたりすることもあります。早期発見には本人から直接様子を聞くだけではなく、友達や友達の保護者とのコミュニケーション、授業参観の機会なども大切になります。困っている様子がみられれば、早めに保健センターや児童相談所、学校のスクールカウンセラーなど相談先に連絡してみましょう。まとめ出典 : 子どもの場面緘黙は2~5歳の入園や小学校入学時、または小学校低学年までに発症するといわれています。集団活動が始まってはじめて、その不安から生じると考えられます。原因は本文に挙げた通りたくさんの要因が考えられますが、しつけの問題ではありません。着実に対応し改善を図るためには、まずは子どもがどんな要因を抱えているか探ることが重要です。親御さんはお子さんの様子をしっかり受け止め、学校などとも協力しながら、場面緘黙を長期化させない工夫をすすめていけるとよいですね。
2017年05月31日5歳まで続いた寝かしつけ、ときには2時間かかったこともUpload By SAKURA現在6歳の広汎性発達障害の娘。少し前まで生まれてからずっと夜は私と一緒に寝ていました。そして、その寝かしつけにとにかく時間がかかっていました。娘が寝るまで横にずっといなければならず、ときには寝かしつけに2時間かかることも!家事も残っている、やりたいこともある、でも全然寝ない……ただ横にいるその時間がダラダラ流れていく中、「早く一人で寝られるようにならないかな……」と思っていました。娘から突然の「一人で寝る」宣言!キッカケは意外なところにUpload By SAKURAそんな娘が5歳・年長さんになった頃。我が家は引っ越し、娘に自分の部屋が出来ました。引っ越してしばらく経ってから、娘は「自分のベッドが欲しい」と言い始めたのです。今まで一度もひとりで寝れたことがない娘。一人で寝れないのにベッドを買っても邪魔になるだけ……そう思って私は娘に「ベッドは一人で寝れる子じゃないと買えないよ?」と説明しました。すると娘は「一人で寝る!」と宣言。購入に踏み切れたのは、夫の助言のおかげでしたUpload By SAKURA「一人で寝る」宣言をした娘。しかし、私は「本当に一人で寝られるの?」と疑心暗鬼。ベッドの購入を迷い、夫に相談してみることに。すると夫は、「一人で寝るって自分で言ったその思いを大事にしてあげたら?寝られなくてもいいよ。どうせいつかは買うもの、無駄にはならないよ。」と言いました。結局、数日後にベッドを購入し娘の部屋に置くことになったのです。ベッドを購入し、一人寝に挑戦!Upload By SAKURAベッドを設置した夜、娘は意気揚々と一人で部屋に向かいました。……ところが娘が部屋に行って1時間半後。「ねむれない」と泣きながら私のところにやってきました。自分から寝れるって言った手前、1時間半も娘は一人で頑張って寝ようと格闘していたはず……。そう考えると、部屋から出てきた娘を抱きしめずにはいられず、その日は一緒に寝ることに。翌朝、起床後に娘は、「あー!ひとりでねたかった!」と悔しがっていました。めげずにリベンジした二日目!その結果は……?Upload By SAKURA次の日の夜。私は娘に「今日はどうする?一緒に寝る?」と聞きました。すると娘は「ひとりでねる!」と、その決意は揺るがない様子。また眠れないと言って来たら、一緒に寝ればいいか。とその日も一人で部屋に行かせました。そして、娘が部屋に行って15分後、部屋に様子を見に行くと……爆睡している娘の姿が。結局そのまま朝まで起きてきませんでした。それから娘はずっと、寝かしつけもなく一人で寝ることができています。何でも、「やるといったことはやらせてみる」ことが大事Upload By SAKURAいろんなことが、みんなと同じように出来るまで時間がかかる娘。しかし、一人で寝るようになるまでは、あっけないほどすぐでした。(笑)何だか今までより大きく見えます。『ひとりでねる』と言った時、私が「できない」と決めつけてしまったことをとても申し訳なく思いました。これを機に、子どもの「やりたい!」という気持ちを大事にしていかないといけないなぁと少し反省した出来事でした。
2017年05月24日赤ちゃん返りの行動は、子どもによってさまざま我が家は、現在3歳になる息子と、1歳9ヶ月の娘のふたり兄妹。2人目を出産した先輩ママたちからお話をきくと、上の子の赤ちゃん返りはさまざまみたい。「1人でできていたことをやらなくなる」「よく怒ったり泣いたりする」「下の子を叩く」などなど…。下の子との年齢差によっても違ってくるようですが、中にはまったく赤ちゃん返りをしない子もいるよう。我が家の場合は2番目が生まれてすぐの頃、妹のお世話をしていると「ママだっこ~」「ママこっちきて~」とひっぱられたり、今思うと何か上手くできないと「怒ったり泣いたり」感情の起伏が激しかったような気もします。寝かしつけは、変な体勢で乗り切った!中でも大変だったのは、2人の寝かしつけ!お兄ちゃんが1歳半くらいの頃は耳を触りながら寝る癖があって、妹を抱っこで寝かせられなかったため、添い乳しながら寝かしつけていました。でも、添い乳しながらだとどうしてもお兄ちゃんには背を向ける姿勢になってしまうのです。お兄ちゃん的にはママの顔がみえないのはNGだし、耳も触りたい。私としてもお兄ちゃんに背中を向けるのは辛い…。そして最終的に、体は妹に向けて添い乳しながら顔は兄の方という変な姿勢で寝ていました(笑)。そのせいで腰が痛くなったりもしましたが、寝てくれるまではこの姿勢でなんとか頑張って乗り切りました。しかし、ふと気づけばいつからかお兄ちゃんの耳触るが→手を繋ぐという癖に。お兄ちゃんも、さみしい時期を乗り越えて成長してくれたのかなぁと思います。いま思えば、本当に大変な時期は一瞬だったのかも。2人の寝かしつけで悩んでるママさん、今だけですからファイトです!!疲れている日々こそ、ママの気分転換が大事♡兄妹ができるとどうしても「ママを取られてしまう…」「もう自分だけのママじゃなくなっちゃうかも…」と子どもながら不安に感じたりして、「もっと構って~」という気持ちから甘えたり、わがままを言ってしまうそう。わかってはいてもママだって1人の人間。イライラすることだってあります。でも子どものスヤスヤ寝てる顔をみてると、不思議とまた頑張ろうって気持ちになりますよね!私は寝かしつけてから好きな音楽を聴いたり読書したり、セルフネイルなどして気分転換してました。子どもへの対処も大事ですが、ママ自身が元気で笑顔でいられることが一番!ちゃんと説明すれば、わかってくれる2人目を妊娠中、上の子がまだ小さいと、お腹が大きい時に「だっこ~」ってなると思います。そんな時は「ママも抱っこしてあげたいけど、お腹が苦しくてできないんだ」ときちんと説明し、座った状態や横になっている状態で「ぎゅー」ってして乗り越えていました。他にも頭をなでなでしたり、手を繋いだりとスキンシップをなるべくとるように。他のママに聞いても、上の子の赤ちゃん返りの一番の特効薬は、スキンシップを忘れないこと!これは今でも変わらず気にかけています。子どもは、環境の変化に敏感また、最近職場復帰したのですが、一緒にいる時間が減ったからか、今までできていたことをやらなくなって「ママやって」と言うことも。パパがいても「ママがいい」と2人して甘えてきたり、ママの取り合いに…。弟妹ができた以外でも、職場復帰したり、保育園や幼稚園に通うと、子どもたちもの生活も変わります。環境が変わることで赤ちゃん返りしてママの愛情を確かめたいってこともあるよう。でもそれも、愛おしい成長段階のひとつ。ママもあまり考えすぎす、イライラしたらとりあえず深呼吸してみて!どんなに大変でもしっかり愛情を注いであげてれば、必ず子どもたちにも伝わります♡
2017年05月18日新しい世界に飛び込んだときに、独特のルールや常識に驚くのはよくあること。新生活が始まる春は、あちこちでそんなビックリ体験が繰り広げられています。今年お子さんを保育園に入れたご家庭もそうでしょう。そろそろ、「えっ……何ソレ!?」という思いが溜まってきているのでは?というわけで今回は、入園してみてビックリした“保育園の常識”にスポットを当てます。ママたちはどんなことに驚いてきたのでしょうか。ご覧ください。●どう考えても着替えさせすぎ『午前遊びのあと着替え、お昼ごはんのあと寝間着に着替え、起きたら着替え、濡れたら着替え、汚れたら着替え、ヨダレ出て着替え……1日で何回着替えさせるの!? 』(30代女性/出版)『着替えさせまくるから、すぐにストックがなくなる。ちょっとの汚れだったら着替えさせなくていいですよって言ってるのに、わざわざ保育園の服を貸してまで着替えさせる。夕方帰ってから、そんなに洗濯できないよ……』(20代女性/アパレル)かつて保育園児の母であった私が、まず最初に驚いたのもコレでした。家では、吐き戻しでもしなければ日中の着替えなどしませんでした。にもかかわらず、園では入園直後から、1日に3回も着替え。子どもより遥かに大きい洗濯物の山と一緒に、クタクタになりながら帰ったのを覚えています。常にたっぷりの着替えをストックしておかなければいけないため、洗濯も大変。梅雨時は乾燥機を回し続け、電気代をめぐって夫とケンカになったことまでありました。もちろん園ではそれなりの理由があって着替えさせているのでしょうが、もうちょっと少なくてもいいよ!と叫びたくなるのもしばしばでしたね。●寝かしつけでありえないほど叩く寝かしつけにはさまざまなスタイルがあります。トントンと優しく叩いてあげるというイメージしかないと、こんな驚きを感じることに。『昼寝の時間帯にお迎えに行ったときに見た光景。先生の寝かしつけがメチャクチャ乱暴だったんです。寝ずにグズグズしている子を布団でぐるぐる巻いて、上からスパーン!スパーン! って叩き続けてる。信じられなくて、保育士の友だちに確認したら「どこでもそうだよ〜」とのこと。ショックすぎて、一時は退園も考えました』(40代女性/金融)私も知人の保育士に確認しましたが、確かにこういった方法で寝かしつけをする園や先生は多いそうです。「子どもはすぐ慣れるし、こっちのほうが眠りやすいって子も多いんだよ」と言っていましたが、真偽やいかに……。●殺し文句!「今すぐ迎えに来てください」ワーママたちを最も悩ませるのが、保育園からのこの連絡ですね。『どの先生も、当たり前のように「今すぐお迎えに来てください」 って言う。こっちは仕事中なんだから、すぐに行けるわけないでしょ。社会的に非常識なことも、保育園っていう特殊な世界では常識なんですね』(30代女性/販売)『ちょっと目の上が赤いとか、ちょっと鼻水が多いとか、それだけで「今日はお休みして、病院行ってきてください」って言われます。仕事、そんなに休めないんですけど』(30代女性/企画)ママだってもちろん心配しています。今すぐ迎えに行きたい気持ちは山々なんです。でも、すぐに抜けられる仕事ばかりじゃないんですよね。上司に伝え、やりかけの作業は片付け、同僚に引き継ぎ、頭を下げまくってやっと出てこられる……なんてよくあること。そんな中、先生たちに「すぐ迎えに来るのが常識!」という態度で出られると、ワーママとしてはちょっと困惑してしまいます。●“融通の効かなさ”に驚くママ多数その他にも、こんな報告がよせられました。『朝、雨だったから長靴で登園した。午後には晴れて、みんな散歩に出たのに、うちの子だけ置いて行かれた。理由は「長靴だったから」。運動靴じゃなくちゃ危ないから外に出せないんだって。言ってることは分かるけど、モヤモヤする出来事でした』(30代女性/IT)『虫刺されパッチを貼っていったら、プールに入れてもらえなかった。「ほかの子が水遊びを楽しんでる間、ずっと泣いてました。規則上、保育士がパッチを剥がすことはできません 。貼らずに登園させてください」と連絡帳に書いてありました。融通のきかなさに唖然としました』(30代女性/製造)このように、多くは「保育園の融通の効かなさ」にビックリしたという声です。保育園は集団生活の場であるため、決まりを守ることが安全を守ることにつながります。また、ひとりの例外を許してしまうと、その後のクラス運営に問題が生じることもあるでしょう。ここが、家庭の育児と最もかけ離れている点なんですよね。----------いかがでしたか?古くから、「郷に入れば郷に従え」ともいいます。保育園ならではの常識に最初はビックリするでしょうが、あまりピリピリしてはいけません。親子揃って長くお世話になる場所だからこそ、お互いの思いをすり寄せ、いい関係を作っていくのが重要です。●文/パピマミ編集部●モデル/大上留依(莉瑚ちゃん)
2017年04月27日ママにとって未知の存在「男の子」。異星人のように理解不能な男の子。けれどママに対する愛がいっぱいの男の子。今回は、そんな男の子が大好きな男の子兄弟を育てるママたちにエピソード満載の毎日をお聞きしました! 「逃亡、飽きる、自動ドアに激突! スーパーで始まるマラソン大会【毎日が全速力! 男の子育児あるある Vol.1】」 に続いて、後編をお届けします。<お話を聞いたのは、この3人の男の子ママ>左:にわゆりさん(イラストレーター) 5歳、2歳のママ 次男出産のとき長男に「パパだけ大好き」と言われショック! その後パパのフォローもありママの信頼を回復。中:諸井更紗子さん(kucca代表) 10歳、6歳、2歳のママ 「一人目のときはパパも一緒に育てているようなものだから大変なんだ」の名言。右:山田恵子さん ※仮名(会社員) 7歳、5歳のママ夫が洗濯物を畳むときは「一人でやらない! やらせて!」と、パパを子どもの手伝いお手本係りに任命。■ボクもママに甘えたい! 次男と長男の戦い編集部: 前回 は、男の子エピソードをたくさんお聞きしましたが、兄弟ができてからの反応や関係性などはどうなりましたか?山田さん(以下山田):うちは兄弟の年の差が2歳半なので、イヤイヤ期とも重なって次男が生まれたときはちょっと荒れました。ご飯を床に落としてダンって踏まれたときに「これはマズイ」と。それで「デート行こうね~」と、二人の時間を持ちましたね。にわゆりさん(以下にわ):うちも2歳差なので結構きつかったです~。「ママは〇〇くん(弟の名前)が好き。僕はパパだけ好き」って1年くらいずっと言われてしまい(涙)。だから次男が寝ているときはできるだけ長男と触れ合って、両親に次男を預けてちょっとお出かけしたりもしました。諸井さん(以下諸井):うちは次男が生まれたときの長男は特に問題なかったけど、三男が生まれたときの次男にそういうのは少しあったかも。だからか、今まだ三男は1歳なのに、次男のほうがたくさん抱っこしているって感じですね。本当は三男も抱っこしたいのに(笑)。山田:いつも次男が私とくっついてくるけれど、長男もまだ小1なので、たまには長男ともハグすると、やっぱり長男もうれしそうですよね~。そんな時はまだまだかわいいなと(笑)。 けど、それを見かけると次男がすかさずタッタッタッタ……って来て兄をどけようとしてます(笑)。諸井:うち長男が10歳なので、ハグとかもあまりしなくなりましたね~。しかも最近、長男と手をつなごうとしたら「地元じゃちょっと……」って言われて! パパの実家とか生活圏から出たらいいみたい(笑)。■兄弟ゲンカ、最強の武器は「噛みつき」!にわ:うちは5歳3歳なので、産後のママ嫌いな1年を乗り越えてからは二人とも「ママ、ママ」ですね。でも私を取り合うみたいなのはなくて、そこは5歳でもお兄ちゃんだから長男がカッコつけてゆずってあげるみたい。けどおもちゃの取り合いはすごい! 仮面ライダーのフィギュアを取られた次男が噛みついて長男が泣くみたいな(笑)。山田:そうそう! 最強の武器だよね、噛むって。噛めばいつも強いお兄ちゃんを負かすことができるのを知ってるんだよね~、下の子って。諸井:うちも普段はケンカばっかり。でも3人になったら勝つと負けるの間に入れる人ができるから、なんとなくまとまってきた気がするな。よく男の子3兄弟っていうとやっぱり大変そうって見られるけど、もしかしたら二人のほうが緩衝材になってくれる人がいない分、そこは大変なのかも。パンを作っていると最初は手につくしベタベタするし、なかなかまとまらないけど、しばらくすると丸くきれいにまとまってくる。そんな感じかなぁと。山田:おぉ~!「三人はまとまる!」(笑)。なるほど~。 諸井:でもまとまって、そのあと結託されるの! 「ママの言うことは聞かないぞ」って(笑)。みんなで片付けを嫌がったり、お手伝いをしなかったり……。けど、うちの場合は子どももちゃんとお手伝いをしてくれないと家が回らないので、しっかりやってもらってますよ!山田:うちもお手伝いさせるけど、忙しいときに料理の手伝いをしたいと言われると返って手間! でもお手伝いはさせたいし……と考えて、時間を選ばず家事の邪魔にならないってことでトイレ掃除をしてもらってます。子どもがトイレ好きということもあるんですけどね。諸井:うちはお風呂掃除とか、部屋の片づけとか、その時やってもらいたいことを頼んでますね~。料理を手伝いたいとか言われたら、「あなたのやりたいことをやるのはお手伝いじゃないよね? ママがやってほしいことをやるのがお手伝い!」って。キッパリ。一同:おぉ~~~。さすが!諸井:ま、とはいえまだ小さいから見守りながら……って感じで完ぺきではないですけどね。でもその辺はうまくおだてながら、やっていく方向に促して……。その気にさせるのも男の子だから結構簡単ですよね(笑)。■「ママ、チューして」で疲れも吹き飛ぶ(笑)山田:そう、男の子は小学生になってもまだまだ幼くて何をやってもかわいいですよね。怒られたらシュンとするし、褒めたら有頂天(笑)。わかりやすすぎる!にわ:普段言うことを全然聞いてくれなくても、寝るときは「ママ、ママ」って感じで。長男とは手をつないで寝ているし、次男はベッドに入ると「ママ、チューして」って言ってきて。そんなときはズキュン♡ですよね。下の子ってそいういうところがうまいから、私が転がされてるの? と思うこともあるけど、でもそれでも疲れが吹き飛んじゃう(笑)。山田:男の子ならではなのかな? 言ったことはすぐに忘れるから100回くらい言い続けるのがホント大変だけど、でもこちらのミスも忘れてくれて、優しいですよね。諸井:たいがいのことはアイスで釣れる。たまに、こちらに分が悪いことがあっても「アイス食べる人ー!」って言えば全員が「アイスー!♪」ってなっちゃう。にわ:うちもアイス大好き! よくないかもしれないけど、疲れるとそれをエサに解決させちゃう(笑)。山田:男の子、チョロイんですよね。だからその辺はすごく楽で自分には合っているのかも。(笑)ひとことで男の子とくくっても、子どもの個性やママのキャパシティーによって、感じる苦労は人それぞれ。けれど今回の座談会に参加いただいた3名のママたちは、男の子のハチャメチャにただ振り回されるだけででなく、子どもの性格を把握し、兄弟関係なども利用して、男の子たちを上手に操縦しているようで、さすが、ママたちが一枚上手でした。体力的にはきついこともあるけれど、「精神的に楽」と思えるのは、子育て中の日々において大切なことなのではと、そんなことも感じました。余談ですが、男の子兄弟を育てる母である筆者の個人的な興味は、「ママの家庭内モテ期状態」。これは子どもが成長しても、ずっと続いてほしいと願うばかりです(笑)。取材・文/赤荻瑞穂、イラスト/にわゆり
2017年04月14日子どもの機嫌が直らないときはどう対処すればいい?思い通りにならなかったり怒られたりすると、すぐにふてくされる4歳の息子。機嫌を取っても放っておいても直りません。登園前など時間に追われているときも頑として動こうとしないので困っています。[埼玉県・杏]illustrationHAYASHI Yumi気持ちに共感して普段通りの対応をふてくされているときは穏やかにあっさり対応するに限ります。子どもの気持ちに共感して、「本当はこうしたかったね」「パンよりご飯が食べたかったんだね」と代弁すると落ち着きやすくなります。時間があるときに「ご機嫌を直すにはどうしたらいいかな?クマさんを抱っこしてみる?」と、機嫌を直す方法を一緒に話し合っておくといいですね。子どもの機嫌に左右されたりイライラしてしまったりせず、お母さんが普通にしていると、子どもはいつものペースに戻りやすくなります。登園前も普段通りに支度をして、「さあ、出かけるよ」と言ってあげてください。結局、自分の機嫌を直すのは子ども自身の課題なんですよね。子どもにも機嫌を悪くする権利はあるけれど、機嫌を直す責任もあるよ、ということを親の態度から学んでいけば、少しずつ感情をコントロールできるようになっていきます。アドバイザー 中垣俊子さん認定心理士。保育士。女性のためのカウンセラー「コルネット」主催。民間学童保育「アドラーこども学校」校長。著書に「子どもが伸びるいいわがまま 心を荒らすわるいわがまま」(PHP研究所)。
2017年04月13日「元気に生まれてきてくれれば、男の子でも女の子でもどちらでも構わない…」子どもを身ごもれば、誰でもそう思いますよね。けれど生まれてからしばらくすると、「あ、あれ?」「キャーッ!」「やめて~~!!」な声が聞こえてくるんです。男の子ママの家庭から(笑)今回は、そんな異星人のような理解不能さを持ちながら、ママに対する愛がいっぱいの男の子と、そんな男の子が大好きな「男の子兄弟を育てるママたち」に、エピソード満載の毎日をお聞きしました!<お話を聞いたのは、この3人の男の子ママ>左:にわゆりさん(イラストレーター) 5歳、2歳のママ 次男出産のとき長男に「パパだけ大好き」と言われショック! その後パパのフォローもありママの信頼を回復。中:諸井更紗子さん(kucca代表) 10歳、6歳、2歳のママ 「一人目のときはパパも一緒に育てているようなものだから大変なんだ」の名言。右:山田恵子さん ※仮名(会社員) 7歳、5歳のママ夫が洗濯物を畳むときは「一人でやらない! やらせて!」と、パパを子どもの手伝いお手本係りに任命。■男の子を連れてのスーパーへ買い出し、それは「闘い」!編集部:今回、男の子兄弟のママに集まっていただきましたが、「男の子兄弟」ってどうですか?にわゆりさん(以下にわ):私には7歳年の離れた弟がいたので、男の子がこういうものだっていうことは小さい頃から知っていたはずなんですけどね。でも……、たまたま近くにいたというのと自分が育てるのは違う! 「やっぱり男の子、大変~!」って思う毎日です(笑)諸井さん(以下諸井):うちは男の子3兄弟ですけど、世間の言う「男の子兄弟って大変! しかも3兄弟すごすぎる!」っていう感じでは実はないんです。長男が小さいころにあまり手を焼かされることがなかったからかなぁ? だから次男が生まれてからもそんな調子で構えたいたら、次男がいわゆるイヤイヤ期になって、スーパーで「買って~~!!」ってひっくり返ったときに「これか~~~!!」って。あまりに新鮮で、思わず写真撮ってパパに送ったりしちゃいました。一同:おぉ~~! 余裕ある~(笑)。山田さん(以下山田):うちもスーパーは一苦労でした。小さい頃は買い物に来たのか、追いかけに来たのか分からない! 行くときは一大決心でしたよ。にわ:うちも大変でした(笑)! 長男が結構やんちゃだったから、幼稚園に入るまではそれこそ羽交い絞めにしてオムツを替えたりする感じだったりするような毎日だったので、スーパーに行こうものなら、お肉とか売り物をとにかくツンツン! もう、「ぎゃーー!!」ですよね。で、次はなぜか自動ドアに向かって突進! みたいな。もう私が必死に追いかけるという連続ですよ。それを見かねた買い物客のおばちゃんが「うちも男の子いたけど大変だったわ~~」って同情の声をかけてくれたりしました(笑)。山田:妙な仲間意識(笑)。 でもそういうの温かいよね~。諸井:けど……、男の子って自動ドア見えないんですかね~。にわ:それでドアが開くよりも走る方が早いからぶつかる(笑)。にわ:スーパーもだけど、うちは逃亡癖があるみたいで。 近所には仲良しの友だちが5~6人いて、長男が2~3歳の頃、私がまだ寝ている休みの日の朝7時くらいにひとりで友だちの家のインターホンを押して「あそぼー」って言ってるんですよ~。で、後になって「今日は7時に来たよ」って言われてそこで初めて知って「ごめんなさーーーい!!!」って謝るという……。諸井:2~3歳でそれはすごいですね(笑)。山田:でもなんだかんだ、いろんなことが5歳になるとほんの少しだけ落ち着くな~って思いますね。それまではうちも保育園に迎えに行ったらすぐにぴゅーーーーっていなくなって、「ちょっと~~!」って言ったって聞きやしない! たまにママと話しながら帰りのお支度をしている女の子を見ると、うちとのあまりの差に……、もう涙ですよ(笑)。男の子のママって保育園で一人で支度していることが多いですよね。しかも保育園にいるのが長い!諸井:あるある! うちも長いかも~(笑)。もうね、あっちゃこっちゃ行っちゃうのを追いかけるのが大変だから、子どもたちに役割を与えるといいですよ。■男たちよ、なぜにすぐ「飽きる」のか…諸井:うちの場合は外で次男が走ったら「ほら、行ったよ」と言うと長男が追いかける。次男はそれでもふらふらとどこかへ行っちゃうから、スーパーではカートを押させて私が言った商品をかごに入れさせるとか。2~3歳のイヤイヤの時期はできないかもしれないけど、普段からできるだけお手伝いをさせて、そういうことに慣れさせてます。にわ:なるほど~~。諸井:でも男の子はすぐに飽きる!山田:ホントそう! あれは何なんですかね。 けどそれ、大人の男の人もそうですよね~。小さい頃から男の人って変わらないんだなと(笑)。 ■小学生になったら「女の子ママのママ友」も作るべしにわ:でもハマり方というか、集中もすごいですよね。うちは今戦隊ものや仮面ライダー大好きですごくハマってますよ~。親子ともども(笑)。山田:うちも最初は見せていなかったのに、保育園で情報を仕入れてくるんですよね。「トウ! ハッ!」みたいに突然見えない敵と戦いだしたりして。諸井:うちの場合は長男がまったく戦隊ものにはハマらずモロ鉄男! 保育園ではみんな戦ってるのに、その横で「3ばんしぇん、まいりまーしゅ(3番線参りまーす)」って、ひたすら電車を動かしてましたね~。諸井:小さい頃は何をしているのか分からないし、こちらの思いも伝わらなくて大変なことも多いけど、小学校に行けばその辺の大変さはなくなりますよ。ただ、小学生には小学生の扱いづらさがあるけれど……。にわ:それは反抗とか?諸井:というより、保育園では毎日面倒だけど迎えに行っていた分、手紙とかを引き取るのは自分だし、情報もきちんと入ってくる。でも小学生になると息子が出してくれなければ、母は何も知らないことになる。前も先生からの催促……、そもそも催促の時点でおかしいけど、そういう大事なプリントがアコーディオンみたいになってランドセルの底の方から出てきたりして。山田:わかる!諸井:もうほんと、「こるあぁぁぁ~~~!!!」ですよ。山田:小学生になると、それまで以上にママ友が大事! しかも女の子のママ友ね! そこの情報がいちばんしっかりしてるから(笑)。男の子兄弟ママ座談会 後編に続く! インタビュー・文:赤荻瑞穂、イラスト:にわゆり
2017年04月13日「発達障害啓発週間」(4月2日~8日)にあわせ、発達ナビでアンケートを実施厚生労働省が定める「発達障害啓発週間」(4月2日~8日)にあわせ、LITALICO発達ナビでは発達障害に関する意識調査を実施しました。ご協力してくださった皆様どうもありがとうございました。この記事では、調査結果の一部を抜粋しお伝えします。<調査対象について>「LITALICO発達ナビ」会員へのメールから、アンケートフォームにて回答いただいた発達障害当事者:101名、発達障害の子どもをもつ保護者:788名の回答を集計しました。(調査期間:2017年3月7日~3月15日)※調査結果の構成割合は四捨五入をしているため、合計が100 にならない場合があります。発達障害児の子育てで困り感を感じている保護者は約8割お子様の発達障害の特性と思われることによって、保護者であるあなたご自身は、どの程度日常生活で困っていますか?という質問に対して、「とても困っている/やや困っている」と答えた保護者は80.7%、「全く困っていない/あまり困っていない」と答えた保護者は19.3%と、日常生活に困りを感じている保護者は8割を超えました。Upload By 発達ナビニュースどういったことに困りを感じているかに関しては、「障害の特性ゆえの言動が周囲から理解されず、しつけをしていないといつも白い目を向けられ精神的に追い詰められる場面が多い(ASD・6~12歳の親)」「他人について行く、母子分離が難しい、訓練会やセンターでも体操や手遊びを嫌がる(ASD・3~5歳の親)」「本人の生きづらさを変える手助けをしてやりたいが、その方法がわからない。気持ちが不安定になり荒れているのを見ても、寄り添って落ち着くのを待つしかできなくて苦しい。(ASD・13歳以上の親)」「将来が心配。毎日息子が朝ブツブツ文句を言って大変。何でも決めつける。こだわりが強すぎて疲れる。(ADHD・6~12歳の親)」「指示が入りにくいため、同じ事を何度も伝えなくてはいけないが、上手く伝わらない。思い立つと行動してしまうため迷子になることが多い。(ASD・6~12歳の親)」などといった意見があげられました。発達障害の診断を受けると楽になる?苦しくなる?お子様が発達障害と診断・告知された後の心境に、どのような変化がありましたか?という質問に対しては、「とても楽な気持ちになった」が12.1%、「やや楽な気持ちになった」が32.9%、「特に変化はなかった」が11.5%、「やや苦しい気持ちになった」が21.1%、「とても苦しい気持ちになった」が22.5%と、楽な気持ちになった親御さんは計44.9%、苦しい気持ちになった親御さんが43.5%とほぼ同数になりました。Upload By 発達ナビニュース楽な気持ちになった理由としては、「子どもの行動の理由がわかったから(ASD・13歳以上の親)」「今後の子育てをどのように進めていけばよいかがわかったから(ASD・3~5歳の親)」「自身の育て方に問題があったのではないことがわかったから(ASD・6~12歳の親)」などが挙げられました。苦しい気持ちになった理由としては、「もっと早く診断されていればよかったと思ったから(ADHD・13歳以上)」「子どもの将来が心配になったから(ASD・3~5歳)」などが挙げられました。周囲の無理解を感じる理由は…お子様の発達障害の特性について、周囲の人たちから理解されていると思いますか?という質問に対しては、「理解されている」が50.7%、「理解されていない」が49.3%と、ほぼ同数となりました。Upload By 発達ナビニュースどういうときに理解されていないと感じるかに対しては、「見た目がふつうに見られるから(ADHD・6~12歳の親)」「厳しく躾ければやれるようになると思われている(ASD・6~12歳の親)」「本人の困り感が見た目には分かりにくく、助けてもらえない。(ASD・6~12歳の親)」「勉強もでき、多動もないため一見なんともなく見えるため、親が気にしすぎだと考えられがち。(ADHD・6~12歳の親)」「見た目は普通なので、親が甘やかしているからワガママなだけなんじゃないかと思われる。(ASD・3~5歳の親)」などといった意見が挙げられました。発達障害のある子どもの保護者は、世間の発達障害に対するイメージをどう思ってる?発達障害に対する世間のイメージと実態にギャップを感じることはありますか?という質問に対しては、「ギャップを感じる」は80.8%、「ギャップを感じない」は19.2%と、約8割の保護者がギャップを感じているという結果になりました。Upload By 発達ナビニュースどのようなことにギャップを感じるかに関しては、「発達障害と診断されたらお先真っ暗と思っている方が多いけど、そんなことない!わかることでできるフォローがある!(ASD・3~5歳)」「考えるプロセスや、行動というアウトプットが異なるのでなく、そもそも感じ方というインプットの段階が異なっており、しつけや訓練でどうなるものでもないこと(ASD・6~12歳の親)」「1つの診断名でもいろんなタイプの人がいることを知らない人が多いなぁと思うし、自分も息子のことだけをみて発達障害を理解してはいけないなぁと自戒の念も含め思う。(ASD・6~12歳の親)」「発達障害そのものを知らない人が多いと思う。もっと重くてコミュニケーションがとれないような障害と思われているように思う。(ASD・6~12歳の親)」「発達障害は天才だと思われているせいで、親の育て方で変わると思われているところ(ASD・13歳以上)」などといった意見が挙げられました。さらなる調査結果はプレスリリースにてその他の回答に関してはLITALICOのプレスリリースに記載しています。発達障害の当事者・発達障害児の保護者へ意識調査を実施 過半数の当事者・保護者が「発達障害」に対する社会の理解は「進んでいない」と回答LITALICO発達ナビでは今後も発達の気になるお子さんや親御さん、当事者のさまざまなご意見やご経験を参考にしながら、よりよいサービスづくりと世の中に対する情報発信を続けていきます。今後ともLITALICO発達ナビをよろしくお願いします。
2017年04月07日今や空前のペットブーム。犬や猫を飼いながら、育児をしている家庭もたくさんありますよね。ペットは乳幼児の情操教育によく、育児で疲れたママやパパの心にも癒やしを与えてくれる大切な存在です。いっぽうで、時にはそのキバやツメが、子どもたちに取り返しのつかない傷を負わせてしまうこともあります。東京都では先日、生後10か月の赤ちゃんが飼い犬に噛まれて死亡するという痛ましい事件が起きてしまいました。ペットと子どもが安心・安全に共存していくためには、いったいどのような工夫が必要なのでしょうか。今回は、ワンちゃん・ネコちゃんを飼いながら育児をしているご家庭に、対策方法などを聞いてみました。●(1)犬と猫の逃げ込める場所を作っておく『攻撃してくるのって、怯えてるときだと思うんです。だからわが家では、とっさのときに猫たちが逃げ込める場所をいくつも作ってあげました。クローゼットや押入れはあえて少し開けたままにしてあるし、高いチェストの上には猫用のベッドを置いています』(30代女性/2歳男の子のママ/猫の飼い主)『リビングにサークルを作り、屋根付きクレートを置いています 。子どもがトリッキーに動いて怖いときは、そこに逃げ込んでいますね。以前は犬用の部屋にクレートを置いていたのですが、それは気に入らなかったようで全く入りませんでした』(30代男性/4歳男の子、1歳半女の子のパパ/小型犬の飼い主)赤ちゃんや子どもの動きは予測しづらいもの。急に動く、立ち止まる、走り出す、声をあげて転がる……そんな彼らは、ペットたちにとって恐怖の存在です。ビックリしすぎて反射的に手や口を出してしまわないよう、イザというときの逃げ場は必ず用意しておいてあげましょう。猫は暗くて狭い場所や、高くて部屋じゅうを見わたせる場所、人の手や目が届かない隠れ家のような所を好みます。犬は、人間からあまりにも離されてしまうとイヤがる子が多いようです。「みんなと同じ空間だけど、自分専用の居場所」が犬たちにとっては落ち着くエリア。工夫を重ねながら、お気に入りの場所を見つけてあげてくださいね。●(2)生活空間を完全に分けてしまう部屋や空間を完全に分けた、という家庭も多く見られました。『うちのワンコは賢いんですけど、その分いろいろ分かっていて、家族内の序列をかなり明確につけるんです。特に自分より後から来た人間に対しては、たとえ大人であったとしても心底バカにします。子どもや赤ちゃんだったらなおのことです。それが分かっていたので、わが家では犬と赤ちゃんの生活空間を完全に分けました 。ハイハイで活発に動く時期は、犬への興味もすごくて子どもを静止するのが大変でしたが、何かあってからでは遅いですものね』(20代女性/2歳女の子、1歳女の子のママ/中型犬の飼い主)もちろん、赤ちゃんに手がかかるからといって、犬や猫を専用の部屋に閉じ込めてばかりいるのは論外。特に犬は疎外感を感じやすく、「仲間はずれにされた」という思いが子どもへ対する攻撃心のもとになってしまうこともあります。折を見てたっぷりスキンシップをとってあげましょう。また、同じ部屋で隔てなく生活させるのは、子どもの目線が犬より高くなってからがいいでしょう。●(3)しつけをやりなおす『怒ったときだけでなく、嬉しいとき、興奮したときなどにもガブっとする癖があったので、妻が里帰りしている間に再度しつけました。噛みそうになったら、犬を仰向けにひっくり返し、片手でおさえ、もう片方の手のひらで犬の口か喉をおさえる、という方法で行いました。ちょっとかわいそうなんですが、弱気になると手が緩んじゃってボクが負けてしまうので、ツラいけど頑張りましたね』(30代男性/3歳男の子のパパ/中型犬の飼い主)一見乱暴に思えるこの方法、実は母犬が子犬をしつけるときに行う仕草をまねたもの。獣医師やドッグトレーナーなども活用している方法です。犬の口や喉を押さえる際、ギュッと締め付けてはいけません。呼吸ができず、苦しくなってしまいます。手のひらと指を広げ、押さえつけるイメージで行いましょう。また、犬が暴れても決して怯まず、たじろがない 姿勢が大事です。しつけは飼い主の重要な義務。犬が観念するまで、心を鬼にしてでもその状態をキープしてください。●(4)絶対に目を離さない、過信しないここまでさまざまな対策を紹介してきましたが、おそらく最も重要なのはこちらでしょう。『もう15歳をすぎたお婆ちゃん猫で、日中は寝てばかり。性格も非常に穏やかなので、誰も何も心配していなかったんです。それが大間違いでした。ある日キッチンにいると、突然ベッドから赤ちゃんのギャン泣きが聞こえたんです。慌ててベビーベッドに駆け寄ると、なんと猫が寝ている赤ちゃんの上に乗っかり、ツメを立てていました!ウチのコに限って絶対にそんなことしないって思っていたので、すごくショックでした。それからは何があっても、絶対に目を離さないようにしています』(30代女性/2歳男の子、10ヶ月女の子のママ/猫の飼い主)ペットはわが子同然、お利口さんだと信じたい気持ちはどんな飼い主さんにもあるでしょう。でも、過信は絶対に禁物です。彼らはかわいいけれど、やはり動物。いつどんな理由でツメを剥き、キバを出すか分かりません。万が一ペットが子どもを傷つけてしまったら、子どもだけではなく、ペットだってかわいそう。そうならないためにも、飼い主さんはしっかり目を光らせておかねばなりません。----------いかがでしたか?ペットと赤ちゃんがじゃれ合っている光景は非常にほほえましく、飼い主さんにとっては心癒される光景です。いつまでもみんなが仲よく幸せに暮らせるために、気をつける点はしっかりと心に留めておきましょうね。●文/パピマミ編集部●モデル/藤本順子(風悟くん)、ココア
2017年04月05日あり子のワーママ奮闘記
PUKUTY(プクティ)只今育児奮闘中!
たんこんちは ボロボロゆかい