第一子を妊娠し、初めての出産後に私が後悔したことがありました。その1つが、「断捨離」です。産前にしっかり身の回りの物を整理しておくべきだった……と、学んだ経験をお伝えします。 出産前、甘かった私の考え妊娠時、わが家は1LDKの賃貸マンションに住んでいて決して広いとはいえない間取りでした。産後すぐは子どもの部屋も必要ないし、経済的にもマイホームの購入はまだ早いと考えていました。 出産準備においても、ミニマリストへの憧れから買う物は必要最低限に抑え、どうしても必要なら買い足そうと思っていたのです。夫婦2人の物もさほど多くなく、リビングが子どもの部屋になるくらいだから大丈夫なはず、と想像しました。まさかこんな考えが覆されるとは知る由もなく……。 藁にもすがる思いで……いざ育児が始まってみると、初めての子育ては想像以上にてんやわんやとなりました。右も左もわからず、困ったことはネットに頼り情報収集。ママたちの体験談を見れば見るほど足りない物・欲しい物・あったら助かる物が湧いて出てきて、買い足してしまうのです。 出産前は必要ないと思っていた物も、子どもと私がお互いにラクになるならとついポチッ。さらに出産祝いもいただき、産後増えた物はおもちゃ、バウンサー、家電などなど数知れず。子育てがぐんと快適にはなったものの、部屋自体の収納スペースが少ないため収納ボックスを購入して応急処置をすることにしました。結果、部屋がとんでもなく狭くなってしまったのです。 引っ越さないと無理?!そんなわけでミニマリストとは程遠い生活となったわが家は、急きょ引っ越しを決意。3LDKで一部屋を子ども部屋と想定し、広めのリビングの家に決定しました。 大急ぎで引っ越し準備を進める中で、邪魔になっていた物に気づきました。それは妊娠前に着ていた洋服などです。子育てで自分の時間もろくに取れない環境でおしゃれを楽しむ余裕は私にはなくなっていたからです。 子どもが生まれた当時は初めてのことばかりでうまくいかないことも多く、余裕も自信もなくしてしまっていたと思います。私は便利なグッズに頼ることで時間も心もゆとりができることは確かだと感じたので、出産前に身の回りの物を整理をしておけばよかったと後悔しています。 イラストレーター/山口がたこ監修/助産師 松田玲子著者:山崎 飛鳥3歳女の子のママ。芸術系大学に在学中の学生主婦。「芸大生で学生ママ」ならではのリアルな体験を執筆中。
2023年08月31日2人目を妊娠しているときの話です。結婚前はやさしかった夫の信じられない言葉に戸惑い、唖然としました。夫婦円満って難しいですね……。切迫早産で入院すると夫に告げると…2人目を妊娠しているときのこと。仕事中に出血し、病院を受診しました。妊娠高血圧症候群による切迫早産と診断され、緊急入院することに。 そのことを夫に電話で告げると、「そこまでして心配してほしいのか?上の子の面倒はどうするの?一旦帰ってきて明日入院したら」と唖然とするひと言。思わず言葉を失ってしまうほど、つらい体験でした。 そこで担当医師から病状を説明してもらい、ようやく納得した様子。これから先、夫婦関係を円満に保つのは、とても難しいように感じました。結婚前は優しい夫だったのですが、パートナー選びは慎重に……ですね。 ◇ ◇ ◇ 妊娠中はお腹の赤ちゃんを気遣い、常に気を張っている方も多いと思います。この時期にパートナーから言われたことは、些細なことでもずっと覚えていたりしますよね。女性だけでなく男性も妊娠中のリスクを知って、もう少し妻に寄り添った言葉をかけてほしかったですね。 作画/森田家著者:大谷翔子2児の母。現在は育休中で育児に奮闘中。
2023年08月28日結婚して以来、仕事の都合で別居婚を続けていたぺ子さん夫妻。ぺ子さんが産休・育休を取得することで一緒に暮らせるのではないか?と考え、妊活をスタートさせることになりました。しかし妊活してわかったのは、多嚢胞性卵巣症候群によって妊娠しにくいというぺ子さんの体。基礎体温を計測した結果、生理はあるものの排卵はしていないという事実が判明しました。ひと通りの検査を終え、ついに治療をスタートしたぺ子さん夫妻。タイミングをとった翌日、クリニックで検査をするとーー。無排卵と診断されたぺ子さんと、精子の運動率が悪いと診断されたぺ子さんの夫。互いに妊娠しにくい要因を抱えていることがわかりました。 いよいよ治療開始! クロミッド(排卵誘発剤)を飲み、タイミングをとることになりました。その翌日、精子の状態を見にクリニックを訪れると、運動率はそこまで悪くないと言われ、様子を見ることになったのでした。 ついに打ち明けた不妊治療。義母の言葉に嫁は… 義両親と旅行に出かけたペ子さん。そこで、妊娠しにくい体であることや不妊治療をしていること、もしかすると孫を見せてあげられないかもしれないことを義母に打ち明けます。 世の中には「孫はまだか」と急かす義母もいるようですが、ペ子さんの義母は心に沁みるあたたかな言葉をかけてくれました。 ますます義母に孫を抱かせてあげたいと考えたペ子さんは、旅行中に立ち寄った伊勢神宮で、赤ちゃんとのご縁を祈願したのでした。 伊勢神宮の内宮には、子宝神社として有名な「子安神社」があります。お祀りしている木華開耶姫命は、安産、子授けの神として崇敬されているのだとか。心からの祈願を捧げたペ子さん。妊活の気分転換には、子授けのパワースポットに出かけるのも一案ですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ぺ子
2023年08月27日約1年半の交際期間を経て、リノさんとカズヤは結婚。リノさんには持病があるため、身体への負担などを考え、子どもを望まないことに。交際前からカズヤには自分の妊娠出産についての考えを伝えており、彼も納得してくれていました。ある日、結婚報告を兼ねて高校時代の友人を自宅に招いたリノさん。その際、友人の1人から妊娠報告があり、食事会は大盛り上がり。その場で、ある友人からリノさんは結婚をしたのだから子どものことは考えていないのかと質問をされます。子どものことは考えていないと答えると、「寂しくはないのか」「旦那さんは子どもを欲しがらないのか」と次々に疑問を投げかけられ困惑してしまいます。しかし、カズヤにその思いを伝えると驚きの言葉が返ってきて……。急にどうしたんだろう…彼が発した驚きの言葉 友だちとの食事会で、結婚をしたら子どもを産むことが一般的であるかのような発言を受けたリノさん。 リノさんのモヤモヤした気持ちにカズヤも共感してくれると思い、カズヤに話してみました。しかし……。 「周りに子持ちが増えてきたら、リノの気持ちも変わるかもしれないじゃん」 リノさんの期待とは違った返事が返ってきて少し戸惑ってしまいます。 それからしばらくして、カズヤは自分の友だちに来年子どもが生まれる予定だとリノさんに話をしてきました。 さらにカズヤは……。 「リノはさ、こういう話聞いても子ども欲しいとはならない……?」と質問をしてきたのでした。 ◇◇◇ 結婚後も子どもは産まず2人で家庭を築いていこうと話し合っていたリノさんとカズヤさん。カズヤさんの発した「リノの気持ちも変わるかも」「子ども欲しいとはならない?」という言葉。なんだかリノさんの気持ちが変わるのを期待しているかのようにみえますね。周りに子どもを持つ友人が増えてきて、気持ちが変わってきたのはカズヤさんなのかもしれませんね。もう一度お互いの思いを話し合う場を設ける必要がありそうですね。このほか、にちゃんさんはさまざまなマンガをInstagramで更新しています。ぜひチェックしてみてくださいね。著者:マンガ家・イラストレーター にちゃん
2023年08月26日リアル修羅場トーク系人気YouTubeチャンネル『ぴっとく』から、「妊娠中、急に冷たくなった夫」を紹介します。亜希子は臨月を迎え、我が子に会える日を心待ちにしています。しかし、妊娠を伝えたときはすごく喜んでくれていた夫の琢磨が、日を追うごとに冷たくなっているのが気がかりです。琢磨からはマタニティーブルーだと言われますが、何か理由がありそうでーー。 夫婦仲良く、赤ちゃんを迎えたいのに…妊娠当初はすごく喜び、色々と気遣ってくれていた琢磨ですが、亜希子が臨月に入ってからは仕事が忙しいという理由で外食も増え、ゆっくり話す時間もとれなくなっていました。さらに、妊娠を理由に料理が手抜きになった、無理をするとすぐ寝込むなどと言われるように。 ここ最近、琢磨はひどい言葉を投げかけてくるようになり、亜希子は気にしています。亜希子が働いていたレストランのシェフがせっかく持ってきてくれた料理も「まだあの男と繋がってたんだ」なんて言い方をする始末。こんな雰囲気で赤ちゃんを迎えたくないのですが……。 俺の子じゃない!!と言い出す結局、琢磨の態度は変わることなくそのまま出産した亜希子。産後、面会に来たのは1度だけで、退院の日すら忘れていました。しかも、名づけをすると張り切っていたはずなのに、考えるのが面倒になったと言って亜希子に丸投げ……。それなのに、出生届は許可なく提出しないようにと念押ししてきて、何を考えているのか全く分かりません。 それから数日後。自宅に戻ってきて、赤ちゃんを含めた家族での生活がスタートしました。亜希子は初めての育児で、家事がおろそかになってしまうことも。この日は寝かしつけに時間がかかってしまい、夕飯の支度が間に合わず、琢磨にそのことを伝えました。すると、外で食べるという返事が。さらに、もうこれから一生家に帰るつもりはないという衝撃発言!どういうことか聞いてみると、「お前が産んだ子、俺の子じゃないし」と言われてしまいます。もちろん亜希子には全く身に覚えのないことで、産まれた赤ちゃんは確実に琢磨との間にできた子です。しかし、そう言い返しても「DNA鑑定したら親子関係は無いってさ。だから離婚な」と……。どうやら琢磨は、料理を差し入れてくれたシェフと亜希子の関係を疑っているようでした。 DNA鑑定の結果は!?驚きの真実が…亜希子は産まれてきた子に「リカ」と名付けました。そして、出生届を提出。もちろん、父親の欄には琢磨の名前を記入しています。すると、そのことを知った琢磨は怒りながら連絡をしてきました。 「他の男の子を身籠るような女とはもう無理だ」「離婚して養育費も払わないからな!」 興奮している琢磨に向かって、話し始めたのは義父でした。 「お前の父親だが、どういうことだ?」 まさか父親が一緒にいるとは思わず、驚く琢磨。しかし、相変わらず主張は曲げません。そして、一体どうして父親と亜希子が一緒にいるのかを聞いてきました。 2人が一緒にいた理由……それは、血縁鑑定によってリカとの血縁関係が認められたという結果を受け、今後について話し合っていたから。血縁鑑定とは、祖父母でもできる簡単なDNA検査のようなもので、血縁関係が認められたということは、リカが琢磨と亜希子の間にできた子であるとの証明でもあります。この検査を受けるにあたって、念のため琢磨の身辺調査をしていました。すると、亜希子の不倫を疑っていたはずの琢磨自身が、不倫をしていたのでしたーー。DNA鑑定で他人の子だったと言い張れば、簡単に離婚できると考えた末の行動だったようです。亜希子は義両親の全面的な協力のもと、無事に離婚。実家に帰ってリカのお世話に忙しい毎日を過ごしています。義両親との関係も良好で、周りのサポートを受けながら、しっかりと今後の基盤を立てて行こうと考えています。琢磨からは弁護士を通して復縁したいと連絡がきますが、亜希子にその気はありません。さらに、共通の友人たちには離婚の経緯を伝えていたため、今では夫と関わる人もいなくなりました。 自分の身を守ろうとついたウソが、すべてを失う引き金になってしまったとは、皮肉な話です。自分の子どもを命がけで出産してくれる妻、そして子どもに対して、本当に最低なことをしてしまったと、反省しながら生きていってほしいですね。 ぴっとく記事をまとめて読む▶著者:ライター ぴっとくリアル修羅場トーク系人気YouTubeチャンネル【ぴっとく】で投稿されたエピソードを紹介!YouTube:ぴっとく
2023年08月26日佐伯さえ(27)は、大手印刷会社で営業としてバリバリ働くキャリアウーマン。母子家庭で育ったさえには、2つ下の妹・りな(25)がいました。姉妹は、趣味嗜好が合わず真っ向から対立。お互いを軽視するようになり、りなが18歳で家を出てからは、干渉することなく別々の人生を歩んでいました。母を支えながら、幸せに生活していたさえですが、ある日突然、りなから「子どもを出産した」と連絡があり、状況が一変。妊娠していることすら知らなかった母とさえは混乱していました。約6年ぶり再会したりなは整形しており、“量産型”の見た目に変貌。娘を“ききめろ”と名づけ、3カ月ほど、同居することになりました。さえの家でお世話になるにもかかわらず、さえに嫌みばかり言うりな。母になだめられていたものの、さえは我慢の限界を迎えていました。深夜2時、騒々しく夜泣きの対応をするりなに、文句を言いに行ったさえ。するとりなは逆ギレし、「私への嫌がらせかよ。キキ〜鬼ババがいじめるよ〜怖いね〜大きくなったらやっつけてね〜」と嫌みを言いました。 その言葉に、「出ていけ!」とブチ切れるさえ。起きてきた母に、「感謝するならまだしも、恩を仇で返すような態度されて、我慢できるわけない!」と訴えました。 母も納得し、「今後は私がりなの家に泊まる」と提案すると、りなは「家がない」と言うのです。りないわく、出産するまではキキの父親のところに住んでいたが、「仕事が忙しいから子育てはできない」と言われ、今その男性がりなの家を探しているそう。 りなの話に、母は発狂。「なんなのその男……人の大事な娘を……許せない! 子どもを産ませて追い出すなんて! ひどすぎる!」と号泣してしまいます。さえが母をなだめながら、眠りにつこうとしていたころ……。 ありえないカップルにあぜん! 自身の状況をSNSに投稿していたりな。「母に泣かれてしまった」と投稿すると、揶揄するような言葉が返ってきました。 「金持ち捕まえて子ども作ってさぁ、養育費月40万円だよ? どこがかわいそうなの?」 りなは自分をラッキなー存在だと思っていました。 さかのぼること2年前。ガールズバーやメンズエステを経営するお金持ちのイケメン、たけひこと同棲していたりな。“若いセレブママ”に憧れを抱いていたりなは、「たけひこと結婚したい♡」と心底思っていました。 「……たけひこ、子どもできたら結婚してくれるかな?」 そんな思惑があったりなは、数カ月後、本当に妊娠。 「責任とって結婚して♡」とたけひこに迫るりなですが、「いや無理だろ。おろして」と結婚や出産に乗り気ではないたけひこ。食い下がるりなに、「産んでもいいけど、同棲も結婚も認知もしねぇよ? それでもいいなら、養育費は月20万円やるよ」と提案します。 それでも「絶対産む。結婚して」と言うりなに、「まぁいいや。養育費40万円やるから面倒ごとは持ってくんなよ」と吐き捨てるたけひこ。 40万円という金額に「ありだな……」と考えたりなは、「それならいいよ。公正証書まいてね。あと家も借りてね? たけひこが家賃払って」と交渉。 たけひこは了承し、その後りなはキキちゃんを出産しました。そして、家が見つかるまで、さえの家で一時的に暮らしているという状況だったのです。 「セレブママ憧れる♡」と安易な理由から、子どもをだしにたけひこと結婚しようとしたりな。自身の子どもでありながら、平然と「認知しない、一緒に住まない」と言い放ったたけひこ。まず考えないようなふたりの思考に、言葉を失ってしまいます。 りなは常識から外れた考え方のように思いますが、たとえ出産する女性側がしっかり考えを持っていた場合でも、父親である男性が無責任ということは、悲しいですがあるのかもしれません。もし、パートナーが子育てに対して後ろ向きで、「参加しない」と断言されるようなことがあった場合、皆さんならどうしますか? 著者:マンガ家・イラストレーター もち
2023年08月25日第3子を妊娠中のある夜、布団に入った私は、なぜか急に「脚を動かしたい!」という衝動にかられました。しかもその症状は何日も続いたため、私は産婦人科の先生に相談することに。すると思いもよらない返答が……。謎の症状の正体はまさかの…3人目を妊娠中のある夜のこと、布団に入った私は、急に脚に違和感を覚えました。その違和感は、「脚を動かしたい!」という、今まで感じたことのない症状でしたが、しばらくするとおさまったため、あまり気にせず眠りにつきました。しかしその1週間後、布団に入ると、また脚に違和感を覚えました。やはり脚を動かしたくなるので、布団の中でストレッチをすることに。でもその日はなかなか症状がおさまらず、1時間ほどが経過し、やっと私は眠ることができました。 その後も脚の症状はは2・3日に一度、起こるように。一度症状が出ると1時間はおさまらないため、私は次第に寝不足になり体調不良になってしまいました。症状が続いたため産婦人科の先生に相談をしてみると、先生から「むずむず脚症候群(※)かもね。安静時に、脚に不快感が出るような病気だよ」という予想外の返答が。私は聞いたことのない病名に驚きましたが、先生いわく、「妊娠中に貧血になると、むずむず脚症候群を引き起こすことがある」とのことでした。そのため至急、血液検査をすると、やはり貧血という結果に。薬を処方してもらい、しばらく様子を見ることになりました。 (※)むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群):夕方から深夜にかけて、下肢を中心に「むずむずする」「虫が這うような感覚がある」「じっとしていると非常に不快」といった異常な感覚が出現してくる病気。 薬を服用してから2週間が経ったころ、気がつけば脚の症状はなくなっていました。私はスムーズに眠れるようになり、体調も回復。まさか脚の症状と妊娠が関係あるとは思っていませんでしたが、妊娠中は何が起こるかわからないということを、改めて感じた出来事でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子イラスト/森田家著者:森井さやか
2023年08月25日脳性麻痺の原因とは?脳性麻痺は、妊娠中、分娩中、出生時、出生後のいずれかの時期に、脳が傷つくことで生じます。脳が傷つく原因として、以下が挙げられます。・ビリルビン脳症(核黄疸):新生児黄疸で起こる病気。ビリルビンという色素が脳に損傷をもたらす・低酸素性虚血性脳症:仮死状態で生まれてきたとき、脳に酸素が行き渡らずに脳が損傷する・脳室内出血、脳室周囲白質軟化症:未熟児や早産が原因で、脳出血を起こしたり、必要な部分に血液が行き渡らずに脳が損傷するそのほかにも、・感染症(風疹、トキソプラズマ症、サイトメガロウイルス感染症、ジカウイルス感染症など)・遺伝子異常による脳の形態異常・頭部外傷・髄膜炎・敗血症・重度の脱水なども原因として挙げられます。感染症はワクチンによって予防することが可能なものもあります。感染したからといって必ず脳性麻痺になる、というわけではありません。また、脳性麻痺は原因を特定することが難しい場合も多くあります。脳性麻痺の症状とは?脳性麻痺の発生率は、1000人に約2人の割合ということが明らかになっています。脳の損傷部分や程度は人によって異なるため、ひとことで「脳性麻痺」といっても、症状はさまざまです。動きにぎこちなさがみられるぐらいの人もいれば、四肢をまったく動かせないという人もいます。ここでは症状による分類を紹介します。大脳で運動神経を司る錐体路系という場所が傷つくことで生じるタイプで、脳性麻痺がある子どもの70%以上が痙直型です。おもな症状は筋肉のこわばり(痙直)です。体のさまざまな部分の筋肉が緊張しつづけ、突っ張った状態になっています。症状があらわれる部位は以下です。・両腕と両脚(四肢麻痺)・両脚(両麻痺)・片側の腕と脚(片麻痺)・両脚と下半身(対麻痺)症状が出ている部位は、筋力が低下したり、高い緊張状態が続くために、望ましくない姿勢に変形してしまうことがあります。また、こわばりが出ているために、脚を交差して歩くハサミ足歩行やつま先立ち歩行をすることもあります。四肢麻痺がある場合、けいれん発作や嚥下障害、知的障害もみられることがあります。両麻痺、片麻痺、対麻痺の場合は、知的障害はあまりみられません。大脳の奥深くにある大脳基底核という場所が傷つくことで生じるタイプで、脳性麻痺のある子どもの約20%がアテトーゼ型です。体の筋肉が自分の意思とは関係なく動いてしまうこと(不随意運動)が特徴で、筋肉の緊張が突然変わったり、左右の筋肉で緊張度が違ったりするため、姿勢を保つのが難しくなります。心理状態により、筋肉の緊張度合いが高くなります。知的障害はあまりみられませんが、言葉をはっきり話すのが難しいことがよくあります。筋肉が適度な緊張状態を保てないことを低緊張といいます。低緊張があると、首や腰の座りや立つ、歩くなど運動発達に遅れがみられます。筋肉の緊張度をコントロールする、脳の神経に関わる部分が、なんらかの原因で傷ついたことで起こると考えられています。肩や肘などの関節や、股関節まわりの筋肉の緊張も弱いため、腕を持って起こそうとしたり、無理に立たせたりしようすると、脱臼してしまうことがあるので、注意が必要です。小脳、または小脳に通じる神経の通り道が傷つくことで生じるタイプで、四肢麻痺や震えがあります。正常な筋緊張と低緊張をくり返すため体のバランスがとりにくく、歩けるようになっても転びやすいという特徴もあります。そのほか、これらのタイプのいくつかが組み合わさった混合型もあります。混合型でもっとも多いのは、アテトーゼ型と痙直型の組み合わせです。脳性麻痺の治療や合併症について傷ついた脳の部分を修復する薬や手術は、今のところありません。そのため、脳性麻痺を完治させることはできないといわれています。しかし、脳はさまざまな神経細胞が複雑に絡み合い、互いに影響しあって働いています。そのため脳の傷ついた部分は、傷ついていないほかの部分がカバーすることで、いろいろなことができるようになる可能性があります。そのために大切なのが、リハビリや療育です。専門機関と連携しながらリハビリを行うことで、運動や言語などの能力を高めることができます。リハビリには、PT、OT、STの3種類があります。・PT=理学療法生活するうえでの基本的な運動能力を回復、維持するために行います。前述しましたが、脳性麻痺は基本的に運動麻痺の障害なので、PTは必須です。脳性麻痺があると、手足をはじめとした体の部位をうまく動かすことができません。無理やり動かしたりすると、関節や筋肉が傷つくことがあるので注意が必要です。PTでは、正しい体の使い方を介助しながら実行し、粗大運動の改善、関節の動きの制限がこないように予防していきます。・OT=作業療法PTで体の動かし方を覚えたら、それを日常生活で必要な動作に活かしましょう。それを教えてくれるのがOTです。衣服を着る、脱ぐ、食事のときにカトラリーを持つ、入浴のときに体を洗う、などの具体的な動作を、子どもがどうやったらやりやすいか、環境を整えながら援助します。ときに子どもの能力にあった食器やおもちゃなど、道具の制作なども行います。・ST=言語聴覚療法コミュニケーション手段としてとても有効な言葉の理解、獲得を援助するのがSTです。ただし、脳性麻痺の子どもは口腔器官の運動麻痺のことがあるので、まずは食べ物をかんだり(咀嚼)、飲み込んだり(嚥下)するための機能を改善することから始めます。そのため、OTと連携して食事のときの姿勢保持や、食事の形態、種類、食器類の選択も指導します。脳性麻痺には運動障害が主な症状として認められますが、知的障害やてんかんなどの合併症を伴うこともあります。知的障害の程度は、軽度〜重度と症例によって程度はさまざまです。脳性麻痺が疑われた際には、合併症についても主治医に相談することをおすすめします。脳性麻痺の症状はさまざまです脳性麻痺は、妊娠中から出産後4週までの間に、脳が損傷したことによる後遺症です。おもに運動機能に影響があり、発達の遅れがみられます。運動だけでなく、知的障害やてんかんがあることもしばしばあります。現時点で傷ついた部分を完全に治す方法はありませんが、早いうちから医療機関やリハビリの専門家、教育機関などと連携していくことが大切になります。
2023年08月21日独身で彼氏いない歴3年の佐伯さえ(27)は、大手印刷会社で営業としてバリバリ働くキャリアウーマン。母子家庭で育ったさえには、2つ下の妹・りな(25)がいました。りなとは仲が悪く、りなが18歳で家を出てから疎遠になっていました。疎遠になっていたりなからかかってきた1本の電話。うれしい報告のはずでしたが……。 別々の人生を歩んでいた妹から… 大手印刷会社で営業をする、佐伯さえ(27)。2つ年下の妹・りな(25)とは仲が悪く、疎遠になっていました。 母子家庭で育った姉妹は、幼いころは仲がよく、よく遊んいたそう。しかし、思春期を迎えると状況が一変し、ケンカが絶えなくなります。オタク趣味だったさえと、おしゃれ大好きなりなは、真っ向から対立。次第に、お互いを軽視するようなりました。 りなは18歳になり、進学せずに家を出ます。そうして、お互い干渉することなく、別々の人生を歩んでいました。 母とは連絡を取っていたりな。ある日、りなから電話を受けた母は、衝撃的な言葉を聞くことになります。 「私、出産したから病院に来てくれる?」 「出産!? 妊娠じゃなくて!? どういうこと!? 体は平気なの!? 相手は!? 結婚は!? 今どこ!? 何やってるの!」 状況がつかめず、質問が止まらない母。 「すぐ行くから」と電話を切った母は、「さえ、りな……出産したって……昨日……」と、やっとの思いで言葉を発します。 「は? 出産……? あの子妊娠してたの?」 「知らないよ! 最近、全然連絡をよこさないと思ったら……」 混乱する母とさえ。母は慌ただしく病院へ向かいました。さえは、新しい命の誕生の喜びよりも、不安のほうが大きく、困惑するのでした。 妊娠も知らない状況で、突然、「出産した」と家族から連絡を受けたら、混乱してしまうのは当然ですよね。さえが言うように、新しい命の誕生は手放しで喜べる、幸せな出来事のはず。いくら家を出ていたからといって、連絡を取っていた母にまで妊娠の報告をしなかったのはなぜなのでしょう……。 これから子育てが始まるりな。家族が困惑する報告とはなりましたが、周りの助けを借りながら、子どもが健やかに育つことを願うばかりです。 著者:マンガ家・イラストレーター もち
2023年08月17日結婚して以来、仕事の都合で別居婚を続けていたぺ子さん夫妻。ぺ子さんが産休・育休を取得することで一緒に暮らせるのではないか?と考え、妊活をスタートさせることになりました。しかし妊活してわかったのは、妊娠しにくいと言われるぺ子さんのある体質。ぺ子さん夫妻は、どのようにして子どもを授かることができたのでしょうか……。遡ること5年前、ぺ子さんの夫は、5年間の東京出向が決まったことをぺ子さんに告げました。これは、結婚以来2年間別居婚を続けていたぺ子さん夫婦にとって、この先もさらに別居婚が続くということです。 そこでペ子さんは、妊娠・出産に伴い取得できる産休と育休を使用して仕事を休み、その間同居をしようという作戦を考えつきました。 自分にとっては普通のサイクルでも… ※多嚢胞性卵巣→多嚢胞性卵巣症候群 望めばすぐに妊娠できると疑いもしなかったペ子さんでしたが、よくよく考えると生理不順な日々。病院を受診すると、多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)であることが判明します。 多嚢胞性卵巣症候群とは、卵胞の成⻑が途中で止まってしまうことで未成熟な卵胞が卵巣内にとどまり、排卵しにくくなる病気です。定期的な排卵が起きず、⽉経周期に異常をきたします。 すぐに妊娠を望むのであればすぐに詳しい検査をおこない、場合によっては不妊治療が必要と言われたペ子さん。 全国から患者がやってくるという有名なクリニックで、クールで怖い先生と共に不妊治療を進めることになったのでした。 日々忙しく過ごしていると、生理が来ていないことすら気が付かず、いつの間にか不順になっていることがあります。気にもかけずに年月を過ごしてしまい、いざ妊娠を望んだときに病気が判明するケースもあるでしょう。定期的な健康診断がいかに大切かを感じさせられますね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ぺ子
2023年08月17日会社の先輩が妊娠し、社内が祝福ムードに包まれる中、「妊婦でも特別扱いはしない」と宣言する上司。そしてさっそく、妊婦である須田さんに「あれ買ってきて」と指示をしました。上司の言う「あれ」を知った山本さんは怒りでワナワナ。さらに恐れていた事態が起きてしまいます。上司の命令で、重い荷物を両手に持たされたまま座らせてもらえなかった妊娠中の先輩。それが直接の原因かは不明ですが、切迫早産で自宅安静になってしまったのです! これを知った山本さんは、取引先のバイヤーさんを見てあることを思いつきました。 課長、勘違いしていません? 数日後、取引先のバイヤーと次長が山本さんたちの工場に来訪。「手土産は?」とささやく課長に、「もちろん♡」と山本さんが用意したものは……。なんと、課長お気に入りの羊羹ではなくラブリーなマカロンでした! 「妊娠中は重いもの持たない方がいいかな~と思って」 腹部をさする山本さんの説明に、激怒する課長。 「まさか君も妊娠!? 余計なことをするな! 指示された仕事もせずに特別扱いされたいなら辞めていい」 来客の面前で山本さんを叱った課長でしたが、山本さんは冷静に切り返します。 「課長、勘違いしていません? 妊娠しているのは私じゃないです」 そう、妊婦なのはバイヤーだったのです! 前回の商談時にマタニティマークに気づいた山本さん。マカロン好きも調査済みでした。さらに、一部始終を見ていた先方の次長が極め付きの鉄槌を下してくれたのです! 「彼女の気づかいは余計なことではない。気づかいもできない人の方が会社にはいらない。弊社の社員なら、そちらが辞めていただきたい」 その後、切迫早産だった先輩は無事に出産。お祝いに駆けつけた山本さんは、ことの顛末を語ります。課長はあの場で怒られただけでなく、先方の次長がメールでマタハラについて指摘したため会社の管理体制まで問われ、厳重注意されたのだとか。反省したのか、手土産についても口出ししないようになったそうです。 ◇◇◇ 先方のバイヤーも妊娠中だったことに気づかなかった課長。山本さんの購入した手土産を見て、指示と違うと取引先の前でマタハラぶりを披露してしまいました。事情がわかってギョッとする課長に、先方の次長も課長のマタハラぶりに怒りをあらわにしましたね。妊婦をいたわるこんな男性上司がいたら女性社員はうれしいですよね。課長は会社からたっぷり注意を受けたようですが、心から反省したことを願うばかりです。先輩が無事元気な赤ちゃんを出産できて、本当によかったですね。 ※妊娠中は、おなかに力が入ることで子宮が収縮しておなかの張りを感じる、出血するなど、いろいろな問題が起こる可能性があります。また、靭帯が緩んでいるため腰痛も起こしやすいと言われています。おなかに力が入ったり腰に負担がかかっていると感じたりする物は持たないようにしましょう。 著者:マンガ家・イラストレーター ぽん子
2023年08月16日穏やかな妊娠期をイメージしていた、アラサーのみかんさんによる妊娠記録です。もうすぐ生まれるかなと思ったらみかんさんでしたが、子宮口の開き具合は5cmほど。ひとりで陣痛に耐えますが、心細くなって夫にLINEをしたところ、「明日生まれたら、誕生日は11月23日だよ」と返信が。みかんさん夫婦の記念日は1・2・3の組み合わせに何かと縁があるため、少しテンションが上がりました。気を紛らわせながら陣痛に耐え、出産の時を待ちます。痛みが強くなり、いきみたい!という気持ちになってきたみかんさん。まだ早いかなと思いつつ、一度ナースコールをしてみました。助産師さんが確認すると予想より早く子宮口が開いていたため、分娩に向けた準備が始まりました。そして、どのようなお産にしたいかという要望を書いたバースプランを基に、助産師さんはみかんさんに声をかけてくれます。まずは夫に電話をしますが……。 顔認証が反応しない!? 必死の思いで夫に電話 事前に提出していたバースプランに、出産のとき、夫に電話したいと書いていたみかんさん。今は出産以外のことに体力を使いたくないと思いつつ、一生に一度かもしれないし……と気持ちを切り替え、夫に連絡しました。しかし、入浴中?だったのか電話にでず。 そして、分娩室の準備が整ったので移動することに。陣痛の波がおさまっている間に移ろうとしますが、体力を消耗しているので早く動けず。しかも焦って違う方向に進んでしまい、タイムロス。廊下を歩いているときに陣痛の波が来たので、助産師さんに寄り添ってもらいながら痛みがおさまるのを待っていました。 分娩室へ移ることになったみかんさん。初産婦さんの場合、子宮口が全開大になってから移動することが多いため、このときが一番大変だったという人もいるのではないでしょうか。一方でタイミング悪く電話に出られなかったみかんさんの夫ですが、いつ生まれるか、きっとドキドキしているはず。次は電話に出られるといいですね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター もちみかん
2023年08月16日会社の先輩が妊娠し、社内が祝福ムードに包まれる中、「妊婦でも特別扱いはしない」と宣言する上司。そしてさっそく、妊婦である須田さんに「あれ買ってきて」と指示をしました。上司の言う「あれ」を知った山本さんは怒りでワナワナし始めて――!? 重い荷物を持たせられたまま… 妊婦である須田さんの両手に重い荷物を持たせ、立って待つのが礼儀と座らせることもしない上司。「立つのがキツくて……」と本人が訴えているのに聞く耳を持ちません。 その夜、腹痛がひどくなった須田さんはなんと大量出血! 入院は免れたものの、切迫早産で自宅安静を余儀なくされてしまったのです。これを知った山本さんは「課長のせいですよね!」と激怒。しかしその課長は、須田さんの容態を聞いてあざけるように言ったのです。 「最近の若い女性は体力や筋力が足りない」「プライベートで遊んでいたのかな」 後日、須田さんの業務を引き継いだ山本さん。例のごとく課長の指示で重い手荷物を持たされ改めてビックリします。 「こんな重い物、妊婦に毎回何時間も持たせていたんですか!」 すぐに課長を問い詰めると……。 「特別扱いしてほしい人は会社に不要! 妊娠した時点で辞めていい」 信じられないことに、思いやりゼロの発言ばかりでした。 何を言っても理解しない課長にどうすれば良いか考えあぐねていると、取引先のバイヤー・酒井さんが現れました。来週は彼女が山本さんたちの会社の工場に来訪してくれるとのこと。そのとき山本さんは、あることに気が付いた様子。「いいこと思いついた」と何かを画策したのです。 ◇◇◇ 重い荷物を持ったまま立たされ続けた妊婦の須田さん。切迫早産という恐れていた事態が起きてしまいました……。直接の原因と断言できないにしても、課長の妊娠に対する知識不足・思いやりのなさは明白です。須田さんのことを聞いた後の発言も完全にマタハラと言えるのではないでしょうか。同じ女性として許せない気持ちの山本さん。どうにか課長にわからせることができるといいですね。 ※妊娠中は、おなかに力が入ることで子宮が収縮しておなかの張りを感じる、出血するなど、いろいろな問題が起こる可能性があります。また、靭帯(じんたい)が緩んでいるため腰痛も起こしやすいと言われています。おなかに力が入ったり腰に負担がかかっていると感じたりする物は持たないようにしましょう。 ※切迫早産とは、妊娠22週以降37週未満の時期に、早産になる危険が高い状態となることを言います。切迫早産や早産の危険性は、腟内感染や頸管炎、妊娠高血圧症候群、糖尿病、心臓病、腎臓病などの合併症のある人が高くなります。母体に無理が重なった結果であることも多いので、妊娠後期に入ったらストレスをためない、バランスののとれた食事をする、過労を避けるなどを心掛けましょう。 著者:マンガ家・イラストレーター ぽん子
2023年08月15日穏やかな妊娠期をイメージしていた、アラサーのみかんさんによる妊娠記録です。コロナ禍で立ち会い出産ができないため、夫に手紙を書いてもらっていたみかんさん。ひとりで心細くなったとき、手紙のことを思い出し読み始めます。手紙にはパパになる喜びや不安などが書かれ、最後にみかんさんのことを想う文がつづられていました。感動して涙があふれ、頑張ろう!と思った矢先、痛みのレベルが上がります。もうすぐ生まれるかなと淡い期待を抱きますが、子宮口の開き具合は5cmほど。ひとりで陣痛に耐えますが心細くなり、夫にLINEをしたところ、「明日生まれたら、誕生日は11月23日だよ」と返信が。みかんさんの誕生日と結婚記念日は1月23日、結婚式を挙げた日は3月21日と1・2・3の組み合わせに何かと縁があり、少しテンションが上がりました。気を紛らわせながら陣痛に耐えるみかんさんですが、痛みのレベルがさらに上がり……。 まだ早いかな…迷いつつもナースコール 陣痛の痛みが強くなってきたもちこさん。いきみたい! 体感的には生まれそうな気がしますが、子宮口の開く間隔は1時間に1cmと言っていたし……。少し迷いつつも、ナースコールをして確認してもらいました。すると予定より早くお産が進んでいたため、分娩室へ移ることに。助産師さんは「辛かったねー。準備急いでいるからねー」ともちこさんに寄り添い、励ましの声をかけてくれます。 どのような出産にしたいかを記したバースプランを、事前に提出していたもちこさん。そこに、あらかじめ会陰(えいん)に切り込みを入れる会陰切開はしたくないと書いていました。ですが、万が一の可能性もあるため、切開せずに自然に切れてしまう会陰裂傷とどちらがいいかを聞かれます。ひどい傷になるなら切ってもらったほうがいいかなと思い、「ダメージの少ない方」でと答えました。 そろそろ分娩室に移動しようかというとき、助産師さんからパパに連絡してみる?と言われます。パパと言われ自分の父親を思い出したもちこさんですが、すぐに訂正。ママ・パパと呼ばれたことで、改めて親になることを実感したのでした。 痛みが強く不安になってきたとき、助産師さんの声かけで気持ちがラクになったり、よし頑張るぞ!と出産へのパワーをもらったり……。助産師さんに励ましてもらったという人も多いのではないでしょうか。分娩室へ移ることになったもちこさん。バースプランを叶え、素敵なお産になるといいですね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター もちみかん
2023年08月15日私は3人目を妊娠したときに、勤めていた職場を退職しました。当時勤めていた会社の制度をフル活用すればよかったなと、今でも時々思い出しては後悔しています。2人目を出産後、7カ月で復職2人目を出産したとき、職場の人たちに気を使って、産後7カ月で早めに復職しました。しかし、復職したからにはきちんと仕事をこなしてほしいという無言の圧力と、他の職員と同じかそれ以上に仕事をこなして当然という空気が私には重く苦しく感じました。 職場にはフルタイムで働くワーママも多く在籍しており、短時間勤務で早く帰宅することすら悪いことをしている気分で、申し訳なく感じてしまうほど肩身が狭い思いをして働いていました。 出産と育児のことで職場に遠慮し過ぎた2人目のときはもともと1年未満の育休取得予定と会社に伝えていたため、人員の補充もされないまま育休期間が過ぎ、職場の人たちは、人員が1人欠如した状態で仕事をしていました。 私の復職後も人員の補充はなく、職員の負担が軽減されない状態だったので、子どもの熱などで急に休んだときも周りに負担をかけてしまっていました。自分ではどうすることもできないのがつらかったです。 その後、私は3人目を妊娠。今回は人員を補充して仕事がまわるようにと、周りの方が考えてくれたようで、産休に入る前には新規で人を雇うことに。 仕事の負担はかなり減りましたが、それでも自分の疲労は限界に近く、退職するかどうか悩む毎日。周りの人たちからは、「会社の制度を使えば3年間の産休・育休が取れるのだから、しっかり取得したほうがいいよ」と言われていました。 結果的に退職を決意。でも…そのころ、2人の子どもたちは、保育園の送迎前に寂しがって大泣きすることもしばしば。仕事を続けようか辞めようか毎日悩んだあげく、結局、産休と同時に辞めることにしたのです。 退職を決めたものの、私は「2人目の産休・育休をしっかり3年取って、人員の補充もしてもらい、その間に3人目の子を妊娠して、合計6年の産休・育休制度を活用すればよかった……」と少し後悔。 今は違う職場でパート勤務をしていますが、やはり給料や保障の面を考えると、正社員はいいなと思うときがあります。有休やボーナスなどの待遇面もうらやましい……。 やがて子どもの手が離れたときに、もう一度正社員として働きたいと思っても、壁が厚く感じると思うのです。もちろんパートにもメリットはあり、正社員よりも時間の融通を利かせてもらっているなと感じています。 もしあのとき、3年間しっかり産休・育休を取っていたら、正社員として仕事を続け、定年まで働けていたかもしれないと、いまだに考えることも。しかし、子どもたちと過ごす時間が増えたので、今の境遇には満足しています。 イラスト/ミロチ著者:小川 朝美7歳男児・5歳男児・2歳女児の育児をしつつ、医療技術職として働くママ。子育て経験談や趣味について執筆するライターとしても活動中。電車大好きな息子たちの健忘禄として鉄道ブログも執筆している。
2023年08月14日穏やかな妊娠期をイメージしていた、アラサーのみかんさんによる妊娠記録です。破水して陣痛の間隔が短くなってきたみかんさん。このままスポーン!と生まれるのではと期待しますが、子宮口の開きは3cmチでまだ時間がかかりそうです。産院のスタッフはみかんさんに明るく声をかけながら、テキパキとお産の準備を進めます。みかんさんは夫とLINEでやりとりし、近況を報告していました。コロナ禍で立ち会い出産ができないため、夫に手紙を書いてもらっていたみかんさん。ひとりで心細くなったとき、手紙のことを思い出し読み始めます。手紙には出会いやプロポーズといった2人の懐かしい思い出、パパになる喜びや不安などが書かれていました。手紙の最後に、みかんさんのことを想う文がつづられており、涙があふれます。頑張ろう!と思った矢先、痛みのレベルが上がり……。 夫からのLINEで意外なことに気づく ※言われれる→正しくは「言われる」 痛みのレベルが変わり、陣痛間隔も短くなってきました。もうすぐ生まれるかなと思ったら、子宮口の開き具合は5cmほど。初産婦の場合はお産がゆっくり進むので、生まれるのは朝方ぐらいかな〜と聞き、まだ時間がかかるんだな……と実感。スマホで陣痛の間隔を確かめながら、痛みを逃していきます。 ひとりで陣痛に耐えますが、心細くなって夫にLINEをしたところ「明日生まれたら、誕生日は11月23日だよ」と返信が。実はみかんさんの誕生日と結婚記念日は1月23日、結婚式を挙げた日は3月21日と1・2・3の組み合わせに縁があるよう。11月23日に生まれるかも……とテンションが上がり、少し気が紛れたみかんさんでした。 陣痛の間隔が短くなると、痛みに意識が集中しがちですが、まったく違うことに意識を向けることで気持ちが少し和らぎますね。お産は朝方かも……ということで、体を休めつつお産に臨めるといいですね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター もちみかん
2023年08月14日穏やかな妊娠期をイメージしていた、アラサーのみかんさんによる妊娠記録です。病院に向かう途中、陣痛のような痛みを感じ始めますが、まだ生理痛程度なのでそこまでつらくはありませんでした。それよりも気になるのが、どんどん流れ出てくる羊水の量。お母さんが準備してくれた大人用のおむつだけでは漏れ出してしまいそうと感じ、とっさに車の座席に敷いてあったバスタオルを股に挟んで病院に入りました。破水して陣痛もきているということは、スポーン!と生まれるのではと期待しますが、子宮口は3cmしか開いておらず。とはいえ、赤ちゃんは元気だということがわかってひと安心。産院のスタッフはみかんさんに明るく声をかけながら、テキパキとお産の準備を進めます。夫とLINEで連絡を取り合いますが、ひとりで痛みに耐えることに寂しくなってきてしまい……。 夫からの⚪︎⚪︎で気持ちが前向きに みかんさんが出産したときはコロナ禍のため、立ち会い出産ができず。陣痛の痛みが強くなり、となりに夫がいない寂しさを感じたとき、手紙を書いてもらっていたことを思い出しました。 夫からの手紙には、みかんさんとの出会いからプロポーズ、そして妊娠がわかったときの喜び、父親になる不安などが書かれていました。最後はみかんさんを想う気持ちであふれ、頑張れー!と締めくくられています。 みかんさんはやさしい夫を思い出し、涙が出てきました。と同時に、頑張るよ!という気力も湧いてきます。そしてまた陣痛が始まりました……。 LINEでのやりとりも便利ですが、直筆の手紙も温もりがあっていいですね。普段言えないことも手紙だと伝えられたり、思い出として残せたりというメリットも。立ち会い出産ができる場合も、事前に手紙を書いてもらい、病院へ持っていくバッグに入れておくというのもいいかもしれないですね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター もちみかん
2023年08月13日ベビーカレンダーの公式YouTubeチャンネルにて、ちょっと気になる雑学ネタを集めて解説する動画シリーズ「ちょこっと雑学」を公開しています。思わず人に話したくなるような、今さら人に聞けないような、そんなネタをピックアップして紹介しているので、お仕事や家事・育児の合間にぜひチェックしてみてくださいね!人に聞きにくいような話題をピックアップして解説!本編では、ちょこっと雑学シリーズのキャラクターが、気になるあんなことやこんなことをわかりやすく解説しています。 今回のテーマは、「妊娠しやすい体位って、本当にあるの?」。 「妊娠しやすい体位」があったら知りたいと思いませんか?? 本編では、妊娠までのプロセスをはじめ、妊娠しやすいポイントの一つとして、「子宮の位置」についても解説。 女性の子宮の正常な位置は、「前傾前屈」。この前傾前屈の位置に子宮がある方が多いんだけど、その場合「正常位」が妊娠しやすい体位と言われているよ。また、女性のバックから男性が挿入する「後背位」では、腟の深くまで挿入することができるため、子宮頸部(子宮の入り口部分)により近い位置で射精ができるように。あとは、お尻の下に座布団などを入れ、お尻の位置をやや高めにすると良いとも! ただ、人によって子宮頚管部の位置や向きなどのちょっとした違いがあるので、すべての方にこの体位がおすすめとは言えなそう……! その一方で、精子は実はセックスする際の体位に関係なく、射精後数秒で子宮頸部にたどり着くことがわかっているんだって。そして、精子の運動機能や子宮の状態が正常であれば、子宮頸部付近から卵管まで15分以内に到達しているという研究データも。 結局、それはどんなオチ……? と気になった方は、動画で続きをチェックしてみてくださいね♪ ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。ベビーカレンダーでは、さまざまな出産にフォーカスしたドキュメンタリーシリーズや、赤ちゃんとママの1日に密着したルーティン動画も公開中!監修者:医師 三鷹レディースクリニック院長 天神尚子 先生
2023年08月13日ウーマンエキサイト編集部のライターが今回、独自目線の感想とあらすじを交えてご紹介するのは【妊娠したら夫が行方不明になった話】。天涯孤独のさちこは、ちょっと天然だけどとても優しいかずおと出会い、結婚。しかし、さちこの妊娠を機に少しずつ2人の関係に変化が…!? ■世界一幸せから一転 夫が家に帰らない⁉付き合って2年目のさちことかずお。かずおの冴えないプロポーズもめでたく結婚。世界一の幸せ者だと思っていた矢先に妊娠発覚!あんなに喜んでいたかずおが、妊娠を期に家に帰らなくなりました…。お腹に宿る2つの命。不安になるさちこでしたが…。■帰宅したかずお 実家での同居を提案⁉妊娠をあんなに喜んでいたかずお。帰らない理由が分からないさちこ。1週間後にかずおが帰宅。悪阻で苦しんでいる中、かずおからまさかの提案をされたさちこ。突然義両親との同居、そんな簡単に決められない!■不安な中、かずおの実家に身を寄せるさちこ母親を亡くし、頼る身内がいないさちこは、かずおの実家に身を寄せることを決意します。笑顔で迎えてくれたお義母さんにホッとするのもつかの間で…。こちらは投稿者のエピソードを元に、2月4日よりウーマンエキサイトで公開された漫画です。ここからは、ネタバレになるかも⁉ライターが印象的だったシーンを紹介します!■子が子なら親もすごかった⁉ ライターが気になった場面を紹介さちこの妊娠が分かった途端に行方不明になったかずお。かずおの行動にも驚きですが、義母も怖かった!その表情が恐怖!悪阻がひどく寝たきりのさちこを気遣い、世話を焼く義母。優しい義母には訳があったのです。このカットを読んだだけで、かずおも義母も自分の事しか考えていないことが分かりますよね…。子が子なら親も親でしょうか。「さちこ!気づいて!」と声を掛けたくなる場面です。義母の化けの皮がはがれていきます…。義母の恐ろしい表情、ナンバー1!これはもう、ホラー!追い込まれても譲れない、義母の願いが伝わるようです。こうなってしまった義母。息子に振り回され、可哀そうな気もしますが…。かずおがどうして妊娠中のさちこを置いて、帰ってこなかったのか。義母は何かをひた隠しにするのはなぜなのか…。どちらも自分勝手な理由からでした。ここでキーパーソンになるのが、義父です。最後はスッキリできそうですが、「これで許すのは物足りない!」という読者からの声も聞こえてきそうです。妊娠したら夫が行方不明になった理由はいったい…? ▼漫画「妊娠したら夫が行方不明になった話」
2023年08月12日「多嚢胞性卵巣症候群」と診断を受け、治療を受けていたママぺいさんですが、なんと新型コロナウィルスが猛威を振るい始めたタイミングで妊娠が判明! 勤めていた職場は在宅ワークへと切り替わったのでした。それから時は流れて、ママぺいさんは妊娠38週を迎えることに。妊婦健診を受けた翌朝、ママぺいさんは下痢のときのような腹痛に襲われてしまうのですが、以前保存しておいた痛みを和らげる体勢の動画を見始めると、痛みはラクになったのでした。そして、その日の18時ごろ、とうとう痛みの波がピークに達してしまったママぺいさん。また、ブルーベリージャムのような血の塊が突然垂れてきたこともあり、急きょ病院を受診することに。急いで病院へ向かい診察を受けると、医師からは「クローズですね」という言葉が飛び出しました。 しかし1時間後、助産師さんが再びママぺいさんを診察すると、子宮口が4cm開いていたため、入院することが決定。さらに最終的には子宮口が5cmまで開いていたので、麻酔科の先生を呼んで注射を打つことに。注射を打たれると、「あんまり痛くなかったー」と喜ぶママぺいさん。 その後は麻酔の効き目を確認することになったのですが、ここで問題が発生して!? 麻酔注射を打った直後は、効果を感じられなくて… ※実際の波形とは異なります。 ※実際の波形とは異なります。 「じゃ、横になってね」 先生はそう言うと、冷蔵庫から目薬のような物を取り出し、冷たいと感じるかどうか確認してきました。 ところが、ママぺいさんの体感では今ひとつ効き目を感じられず……。 (麻酔したのに陣痛は痛いんだが……) 薬を自分で追加しながら、そんなことを考えていたママぺいさん。 しかし、30分が経過すると麻酔の効き目を実感したのです! 痛みがなくなったことで落ち着きを取り戻したママぺいさんは、旦那さんに連絡を入れることに。 そして、今陣痛が来ているという事実を冷静に波形を見ながら、冷静に確認していたのでした。 麻酔の注射を打っても効き目がいまいちだったので、「無痛ってこんなもんなの?」「高いお金出したのに無駄だったか?」と不安になったママぺいさん。しかし30分後、ちゃんと麻酔の効果を感じることができてよかったですね。 著者:マンガ家・イラストレーター ママぺい2020年生まれの男の子のママです!関西在住です。インスタグラムで、私(ママぺい)、夫(パパぽん)、息子(子ぽん)の日常のお絵描きを更新してます!
2023年08月11日ゆうこさんは娘のむつきちゃんが通う幼稚園で、さえさんというママ友に出会いました。彼女の明るい性格に好感を持っていたゆうこさん。しかし、付き合っていくうちに彼女の言動に違和感が……。その後さえさんの紹介で、まさえさんという元保育士のママさんと出会いました。彼女は園のボスママ的な存在で、育児に熱心なママでした。さえさんの娘・あやちゃんは、お友だちのリコちゃんの持ち物を隠す常習犯でした。しかしさえさんは、「誰かに命令されたのでは?」「リコちゃんにも原因があるかもしれないよ? 一方だけ責めるのは間違ってるよね?」と言い出し、反省の色なし。わが子の非を認めないさえさんの強引な考えに、ゆうこさんは呆れてしまいました。 まさえさんのグループに居続けたいさえさんは、「まさえちゃん元気ないね」「まさえちゃん何かあったら言ってね」などと、毎日まさえさん顔色や機嫌をうかがうように……。異常な関係にゆうこさんは違和感を感じていました。 2人目を妊娠していたゆうこさんが産婦人科で検診を待っていると、見覚えのあるママさんと遭遇! そこで思わぬ話しを聞くことに……。ママ友の裏話を聞いてすべて納得 ゆうこさんは、さえさんとの関係に頭を抱えていました。さえさんの異常な行動を見て「まさえさんに執着しすぎて自分を見失っている」と伝えると、さえさんは逆ギレ。まさえさんに告げ口をし、ゆうこさんの居場所を奪ったのです。 そのことを考えながら産婦人科で順番を待っていると、さえさんのママ友と遭遇しました。そしてそのママさんから、思いがけないお願いをされたゆうこさん。 「私とここで会ったこと、赤ちゃんができたこと、さえちゃんに黙っててほしいの」 その理由は、赤ちゃんができたことに対して嫌味を言ってくるからでした。近所のママさんの間でも、言い方にトゲがあったり、娘・あやちゃんを何度も預けられたり……さえさんの行動が問題視されており、みんな距離をとっているのだそう。 自分が避けられていることに気づいたさえさんは、居場所を失うまいと、さらにまさえさんに執着するようになったのでした。 他人を傷つけるような発言や迷惑行為をすれば、人が離れていくのは当然の結果です。さえさんには自分の行いをちゃんと反省してもらって、付き合い方を改めてほしいです。著者:マンガ家・イラストレーター 原黒ゆうこ
2023年08月10日「多嚢胞性卵巣症候群」と診断を受け、治療を受けていたママぺいさんですが、なんと新型コロナウィルスが猛威を振るい始めたタイミングで妊娠が判明! 勤めていた職場は在宅ワークへと切り替わったのでした。それから時は流れて、ママぺいさんは妊娠38週を迎えることに。妊婦健診を受けた翌朝、ママぺいさんは下痢のときのような腹痛に襲われてしまうのですが、以前保存しておいた痛みを和らげる体勢の動画を見始めると、痛みはラクになったのでした。そして、その日の18時ごろ、とうとう痛みの波がピークに達してしまったママぺいさん。最初病院に行かず、痛みに耐えようとしていたのですが、洋服を脱いでいると、ブルーベリージャムのような血の塊が突然垂れてきたのです! そのため、急きょ病院を受診することに。急いで病院へ向かい診察を受けると、医師から「クローズですね」という言葉が飛び出しました。 しかし、1時間後に再び助産師さんがママぺいさんを診察すると、子宮口が4cm開いていたため、入院することが決定。さらに最終的には子宮口が5cmまで開いていたので、麻酔科の先生を呼ぶことになったのですが……? 麻酔科の先生が登場! 麻酔の注射にドキドキして… 「麻酔科です。よろしくお願いします」 さっそく麻酔科の先生は、ママぺいさんに「丸まってねー」と声を掛けると背中をさすり始めました。 「注射が苦手だと聞いています。丁寧に声かけしますね」 しかし、先生が注射を打とうとすると、陣痛の波が来てしまいました。 「……治りました」 ママぺいさんがそう言った直後、 「はい、おしまい」 その言葉を聞いたママぺいさんは、「あんまり痛くなかったー」と、安堵の表情を浮かべたのでした。 ママぺいさんが注射が苦手だということを事前に聞いていた麻酔科の先生。結果的に麻酔の注射であまり痛みは感じなかったようですが、注射が苦手なママぺいさんにとっては、絶好のタイミングで注射を打ってもらえたのでよかったですね。監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ママぺい2020年生まれの男の子のママです!関西在住です。インスタグラムで、私(ママぺい)、夫(パパぽん)、息子(子ぽん)の日常のお絵描きを更新してます!
2023年08月09日「多嚢胞性卵巣症候群」と診断を受け、治療を受けていたママぺいさんですが、なんと新型コロナウィルスが猛威を振るい始めたタイミングで妊娠が判明! 勤めていた職場は在宅ワークへと切り替わったのでした。そして、新型コロナウィルスの感染が一時的に落ち着き始めた年の夏に引っ越しをすることにしたママぺいさん。引っ越しをしたことで、さっそく新しい個人の産院を探すことに。ネットで調べていると臨月近くまでは個人院でみてくれて、その後は総合病院の無痛分娩と連携できる産院を見つけると、「ここしかありえない!」とこの産院に通うことに。それから時間が経過し、ママぺいさんは妊娠38週を迎えることに。妊婦健診を受けた翌朝、ママぺいさんは下痢のときのような腹痛に襲われてしまうのですが、以前保存しておいた痛みを和らげる体勢の動画を見始めると、痛みはラクになったのでした。 そして、その日の18時ごろ、とうとう痛みの波がピークに達してしまったママぺいさん。最初病院に行かず、痛みに耐えようとしていたのですが、洋服を脱いでいると、ブルーベリージャムのような血の塊が突然垂れてきたのです! ママぺいさんはタクシーを呼び、旦那さんと一緒に病院へ。 診察時、医師からは「クローズですね」という言葉が飛び出しました。「子宮口が開いてないので、このあとNST検査をして赤ちゃんも問題なさそうだったら自宅に帰って様子を見てください」。そう説明を受けると、ママぺいさんは絶望的な気持ちになってしまって……? 1時間ほど診療台に座り、痛みに耐えていると… ひとまず現状を旦那さんに報告するママぺさん。 痛みに耐えながら診療台に座っていたのですが、1時間ほど経過すると、助産師さんが戻ってきました。 「NSTお疲れ様でした! 念のため再診しますね」 すると、予想外の展開に……! 「あ、すごい! ママぺいさん子宮口4cm!このまま入院しましょう」 その言葉を聞いた瞬間、ママぺいさんのテンションはMAXに。 分娩室へ移動し、もう一度内診すると、今度は子宮口が5cm開いていました。 「麻酔科の先生呼びますね」 その言葉を聞いたママぺいさんは、(思ったよりすんなりでよかったー!)とホッとするのでした。 1時間前は子宮口が開いていなかったものの、1時間を経過すると子宮口が4cm開いたママぺいさん。診療台に座り、ただひたすら痛みを耐えるのはつらかったと思いますが、このまま入院できることになって本当によかったですね。監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ママぺい2020年生まれの男の子のママです!関西在住です。インスタグラムで、私(ママぺい)、夫(パパぽん)、息子(子ぽん)の日常のお絵描きを更新してます!
2023年08月08日第2子妊娠中、妊娠9カ月、突然の出来事が起こりました。それまで大きなトラブルもなくほぼ順調に来ていたのに突然の体調不良。そしてお尻の辺りがひんやりしました。破水したのかと思ったのですが……!? 真夜中に起こった衝撃の体験を紹介します。腹痛と寒気が…第2子出産を機に退職することを決めていた私。あと1週間で有休消化に入ろうとしていた妊娠9カ月のことです。3連休の週末初日、上の子と自宅で遊んでいるときになんだか腹痛と寒気を感じるようになりました。仕事に行っていた夫の帰宅までは、なんとかごまかしながら子どもの相手をしていました。 しかし、夜には発熱。翌朝は体温が下がったものの、水様便を伴う腹痛があり、その日は自宅でゆっくりしていました。そして夕方には次第に体温が上昇、その夜事件は起こりました。 お尻がひんやり!?夜中も何度か腹痛で目が覚め、そのたびにトイレへ行ってはまた寝る、を繰り返していましたが、深中の2時ごろ、お尻の辺りがひんやりして目が覚めたのです。1〜2時間おきに繰り返す腹痛とお尻の湿った感じ……。まさか、陣痛と破水?! 慌てて布団をめくると、なんと水様便が漏れてしまっていたのです。とりあえず出産に備えて購入していた夜用ナプキンを当て、おしりの下にバスタオルを敷いて寝ることに。そのあとも何度か腹痛で起きましたが、徐々に治まり、翌日にはナプキンも不要な状態になりました。あのときは本当に焦りましたが、その後は何事もなく、胎児は妊娠39週5日までおなかにいました。 無理は禁物だと実感あと1週間で有休消化という状況で、まだ会社のデスクは散らかったままでした。さらに、引き継ぎしたいことや関係先へのあいさつなどやることがいろいろ残っており、焦りやストレスがたまっていた私。そんなストレスなどが原因となって体調を崩してしまったようです。幸いにも早産にはならなかったものの、無理は禁物と思い知らされました。 第1子産休の時に引き継ぎで苦労したので早めに取り組んだつもりでしたが、もっともっと余裕が必要だったかなぁとも反省しました。何事にも無理をせず、ストレスをためないように心がけることが大切だなと思った出来事でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子著者:柳 蓮花4歳、0歳の2児の母。第1子出産後はフルタイムで仕事をしていたが、第2子出産を機に退職。在宅ワークの道を模索しつつ、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2023年08月06日「多嚢胞性卵巣症候群」と診断を受け、治療を受けていたママぺいさんですが、なんと新型コロナウィルスが猛威を振るい始めたタイミングで妊娠が判明! 勤めていた職場は在宅ワークへと切り替わったのでした。そして、新型コロナウィルスの感染が一時的に落ち着き始めた年の夏に引っ越しをすることにしたママぺいさん。引っ越しをしたことで、さっそく新しい個人の産院を探すことに。ネットで調べていると臨月近くまでは個人院でみてくれて、その後は総合病院の無痛分娩と連携できる産院を見つけると、「ここしかありえない!」とこの産院に通うことに。それから時間が経過し、ママぺいさんは妊娠38週を迎えることに。妊婦健診を受けた翌朝、ママぺいさんは下痢のときのような腹痛に襲われてしまうのですが、以前保存しておいた痛みを和らげる体勢の動画を見始めると、痛みはラクになったのでした。 そして、その日の18時ごろ、とうとう痛みの波がピークに達してしまったママぺいさん。最初病院に行かず、痛みに耐えようとしていたのですが、洋服を脱いでいると、ブルーベリージャムのような血の塊が突然垂れてきたのです! そのため、急きょ病院を受診することに。ママぺいさんはタクシーを呼び、旦那さんと一緒に病院へ向かったのですが……? 「痛みから解放される!」と喜んだのも束の間で… ※マンガ内ではマスクを省略しております。 受付の人に自分も中に入っていいのか確認を取る旦那さん。 「荷物を上まで運ぶのは、旦那さんも一緒で大丈夫ですよ」 そう言われると、2人は産婦人科の受付まで一緒に行くことに。 「ママだけ診療室へ行きましょう」 診療室へ入ると、ママぺいさんの診察が始まります。 「あぁ……これは……クローズですね」 「ママぺいさん、まだ子宮口が開いてないので、このあとNST検査をして赤ちゃんも問題なさそうだったら自宅に帰って様子を見てください」 助産師さんの言葉を聞いた瞬間、絶望感から目の前が真っ暗になってしまったママぺいさん。 助産師さんは手際よくモニターのベルトをつけると、「何かあったらナースコールで呼んでね!」と言って出て行ってしまったのでした。 体もかなりつらいことから、「無痛分娩でいけますように!」と出産の方向へ進むことを期待していたママぺいさん。しかし、診察を受けると、子宮口はまだ開いていませんでした。申し訳なさそうに助産師さんが説明をしていましたが、かなり期待していただけに、これはショックですよね。ただ、出産までもう少しの辛抱なので、なんとか気を取り直してほしいです。監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ママぺい2020年生まれの男の子のママです!関西在住です。インスタグラムで、私(ママぺい)、夫(パパぽん)、息子(子ぽん)の日常のお絵描きを更新してます!
2023年08月06日この記事では、2023年7月に妊娠を発表した芸能人や有名人をご紹介! 妊娠・出産時期が自分と近い芸能人や有名人には、なんとなく親近感がわくものですよね。永島優美さん、福田 萌さんなど、多方面でご活躍中の方々からおめでたいニュースが届きました。アナウンサー、タレントなど、6名の妊娠のニュースをお届けします。 妊娠発表浦野一美(37歳)元AKB48・タレント 妊娠発表:2023年7月8日(1人目) 出産予定:秋ごろ ブログ・SNS:Instagram(@cindy.cinderella)大久保涼香(43歳)フリーアナウンサー 妊娠発表:2023年7月11日(1人目) 出産予定:秋ごろ ブログ・SNS:Instagram(@sayaka_okubo0)永島優美(31歳)フジテレビアナウンサー 妊娠発表:2023年7月20日(1人目) ブログ・SNS:Instagram(@yuumi_nagashima)宮崎宣子(43歳)フリーアナウンサー 妊娠発表:2023年7月20日(1人目)出産予定:10月中旬ごろ ブログ・SNS:Instagram(@miyazaki_nobuko)ゆん(28歳)YouTuber・ヴァンゆん ※夫はシルクロード(28歳)YouTuber・Fischer’s 妊娠発表:2023年7月29日(1人目) ブログ・SNS:Instagram(@yuntaaam_s2)福田 萌(38歳)タレント ※夫は中田敦彦(40歳)お笑いコンビ・オリエンタルラジオ 妊娠発表:2023年7月30日(3人目)出産予定:年末ごろ ブログ・SNS:Twitter(@fukudamoe)気になる芸能人や有名人はリストの中にいましたか? 同じくらいの妊娠週数だったり、わが子と近い月齢の赤ちゃんが登場したりする芸能人のブログには、マタニティライフや子育てのヒントがあるかもしれません。家事や子育ての息抜きにチェックしてみてはいかがでしょうか。
2023年08月05日私は最初、「ママ友」と聞くと、面倒な人間関係トラブルなどのネガティブなイメージを持っていました。しかし、3人目の子どもを妊娠した私のことを一番助けてくれたのは、近所に住むママ友たちだったのです。児童館で出会った2人のママ友上の子が1歳、下の子が生後3カ月のときに、偶然、児童館に居合わせた同じ月齢の子を持つママ2人と、なんとなく意気投合して連絡先を交換したのがきっかけで仲良くなりました。 最初は児童館で子どもたちを遊ばせていたのですが、そのママたちとグループLINEを作って、日々の何気ないやり取りができたことや、近所に住んでいたためすぐに会うことができたことがきっかけで仲が深まり、孤独感が減りました。仲間がいる安心感が芽生えたことで、育児のストレスがかなり軽減されたのです。 3人目の妊娠報告をすると…上の子が2歳、2人目が生後7カ月になったころ、私は仕事に復帰したので、そのママ友たちとはしばらく疎遠に。しかし、私が3人目を妊娠したことを報告したのをきっかけに、またメッセージのやり取りをしたり、仕事が休みの日に子連れで会ったりして遊ぶようになりました。 2人につわりがひどいと伝えると、私が唯一飲むことができた炭酸飲料を差し入れに持ってきてくれたり、自分たちの子どもと遊ばせるついでにと、上の子を見ていてくれたり、妊娠中からとても助けてくれたのでありがたかったです。 陣痛が来た日にまさかの対応!?3人目の陣痛は、ちょうど昼間の時間に来ました。「陣痛が来た!」とグループLINEでママ友たちに伝えたところ、産婦人科までは歩いて行ける距離だったのですが、すぐに車で家まで迎えに来てくれたのです。その後、夫に陣痛が来たことを伝え、夫が仕事を早く切り上げて保育園まで子どもたちを迎えに行ってくれたため、私は出産に専念することができました。 ママ友たちは、私が無事に出産できたことを自分のことのように喜んでくれて、近所に心強い味方がいることに感謝しかありませんでした。 一番上の子たちが小学校に上がり、学区が違うことや、ママ友たち自身も仕事や下の子のお世話で忙しい毎日を送っているため、現在はまた少し疎遠に。しかし、いつか子どもの手が離れたころに、今度は子どもたち抜きでカフェでおしゃべりして、あのときは本当にありがとうと改めて感謝を伝えられたらうれしいです。 子どもが成長していく中で、これからも子どもを通してママたちと出会う機会があると思います。そのときは、お互いに子どもを育てる同志として、時に助け合い、励まし合えるような良い関係を築いていきたいです。 監修/助産師 松田玲子イラスト/ななぎ著者:小川 朝美
2023年08月04日「多嚢胞性卵巣症候群」と診断を受け、治療を受けていたママぺいさんですが、なんと新型コロナウィルスが猛威を振るい始めたタイミングで妊娠が判明! 勤めていた職場は在宅ワークへと切り替わったのでした。そして、新型コロナウィルスの感染が一時的に落ち着き始めた年の夏に引っ越しをすることにしたママぺいさん。引っ越しをしたことで、さっそく新しい個人の産院を探すことに。ネットで調べていると臨月近くまでは個人院でみてくれて、その後は総合病院の無痛分娩と連携できる産院を見つけると、「ここしかありえない!」とこの産院に通うことに。それから時間が経過し、ママぺいさんは妊娠38週を迎えることに。妊婦健診を受けた翌朝、ママぺいさんは下痢のときのような腹痛に襲われてしまうのですが、以前保存しておいた痛みを和らげる体勢の動画を見始めると、痛みはラクになったのでした。 そして、その日の18時ごろ、とうとう痛みの波がピークに達してしまったママぺいさん。最初病院に行かず、痛みに耐えようとしていたのですが、洋服を脱いでいると、ブルーベリージャムのような血の塊が突然垂れてきたのです! 血の塊が出たことで急きょ病院へ向かうため、タクシーを手配することに。タクシーが到着し、さっそく旦那さんと一緒に乗り込むのですが……? タクシーに乗ると、痛みが襲ってきて… ※マンガ内ではマスクを省略しております。 タクシーに乗り、ホッとしたのも束の間。 再度おなかの痛みが、ママぺいさんを襲ってきたのです。 必死で痛みに耐えながらも、タクシー運転手さんの問いかけに応じていたママぺいさん。 すると次の瞬間、旦那さんがそっとやさしく背中をさすりだしました。 (気持ちだけで充分だ。ありがとう) そう思いながら、ママぺいさんは旦那さんの手をギュッと握りました。 その後、なんとか病院に到着すると、「大丈夫?」と問いかける旦那さん。 ママぺいさんは、「うん……。波ガキテルダケ……」とあまりの痛みに片言で答えたのでした。 タクシーに乗ると、次第におなかの痛みが加速し始めたママぺいさん。タクシーの中だと自宅と違って自分のラクな体勢に変えることができず、ひたすら同じ姿勢で痛みに耐え続けなければならないのでつらかったと思いますが、なんとか無事に病院にたどり着くことができてよかったです。監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ママぺい2020年生まれの男の子のママです!関西在住です。インスタグラムで、私(ママぺい)、夫(パパぽん)、息子(子ぽん)の日常のお絵描きを更新してます!
2023年08月04日元ホストでニートだった夫。妊娠がわかったとたんに初めて真面目に就活して正社員に。妊娠を誰より喜び、娘の誕生を待ち望んでいました。いよいよ破水すると、夫は大慌て。病院へ着いてからは痛みが増し、終始泣き叫んでいた私。そんな私のドタバタな出産エピソードです。ホストだった同級生と再会同級生でもある夫とは、彼がホスト時代に再会し、その数年後付き合い始めました。そして付き合って2年目となる年に妊娠が判明。当時仕事にもついていなかった彼ですが、生まれてくる自分の子どものために、初めてまじめに就活し、正社員となりました。 毎日のようにおなかに話しかけてくれて、夢に女の子が出てきたからと、性別がわかる前から名前を決めていたくらいの親バカでした。高校時代から問題を起こしてばかりで、母泣かせのやんちゃだった人です。 家族が職につけと説得しても私が説得しても職につかなかったのですが、父親になるとわかった途端、迷わず職につくことを決めました。その姿を見て、私は彼を信じてこの子を出産しよう、と決意しました。 ドタバタと焦り始めた夫に義母は…そんな私たちはお金がなかったので、妊娠後期は夫の実家に引っ越してお世話になりました。出産予定日は、夫の誕生日。夫と絆の深い子であることは間違いありませんでした。焼肉やスクワット、階段の昇り降りなど、あらゆる陣痛ジンクスを試しましたが、夫の誕生日には生まれてきませんでした。 毎日今か今かと待っている夫。ある日の夜中、私は何か異変を感じてトイレへ……。おしっことは違う意図しない水が流れてくる感じがします。色は薄いピンク色でした。「破水だ」と私はすぐそう思いました。初産婦だけれどいろいろな本も読んでいたので、間違いないと思ったのです。 病院からはつらくても自分で電話するように言われていました。トイレの中で落ち着いて電話しなきゃと思っていると、私の様子を気にした夫が、「どうした? 生まれるか?」と焦って聞いてきました。「うん、破水したみたい」というと大きな声で「かーちゃん! 破水した! 生まれる! 俺……」と、ドタバタしはじめました。義母は大爆笑。「あんたが焦ってどうするの」と。 夫は私のバッグを持ってウロウロ……。「俺、車まわしてくるから」と夫が焦っているおかげで、私は落ち着けました。「待って、まず病院に電話するから。落ち着いて」。病院へ電話すると入院になるから荷物を持ってくるように指示され、夫が病院へ連れていってくれました。 「もう無理ー!」痛みのあまり泣き叫んだ私夫はすぐ生まれると思ったのか、緊張しながらもワクワクしている様子。病院で助産師さんに、「子宮口は全然開いてないから。旦那さん、今日は帰って。朝もまだ生まれないだろうから、仕事に行って大丈夫! 午後から休んでも遅くないから!」。夫は目が点になりながら「え? 仕事? 仕事に行って大丈夫なんですか?」と、またあたふた。 夫は自宅へ帰り、その後、助産師さんの言うとおり仕事に行きました。しかし仕事に集中できるわけもなく、上司には「奥さんのそばにいてやれ」と言われたそうで、早退してすぐ病院へ駆けつけてくれました。 陣痛はなかなかこず、その日の夕方やっと弱い陣痛が始まったくらいでした。弱いとはいえ、経験したことのない痛みに、痛いと泣き叫び、義母と実母と夫に支えてもらいながら子宮口が開くのを待っていました。1時間が何十時間にも思える苦しい時間でした。 その日は満月で、たくさんのお産があったのか、ナースコールを押してもしばらく反応なし、ナースステーションももぬけのから。夫は何度も助産師さんを呼びに行ってくれましたが、いなくてイライラ。 小さな個人病院、お産が重なれば仕方ないこととはいえ、なかなか誰も来てくれないことに私もイライラと痛みで暴言を吐いていました。「もう無理ー! おなか切って! 無理ー」。バレーボールをずっとやっていた私は声が大きく、未だに家族には「誰よりもでかい声で泣き叫んでいた」と笑われるくらいです。 やっと来てくれた助産師さんは、「子宮口が全然だねー。まだまだかかるわー」と言ってまたいなくなりました。「もうやだー、痛いー!」。その繰り返しで、私は夕方から朝まで泣き叫び続けました。 妊婦さん全員が私を指さして…朝になると助産師さんの数が増えました。先生に診察してもらうために、歩いて行くように言われたときは絶望しました。母の手を借りてやっとの思いで私は待機室へ。 夜通し泣き叫んだ私は、誰が見ても今にでも倒れそうな姿だったのだと思います。数人の妊婦さんがいましたが、助産師さんが「それでは順番に先生の診察をおこないます」と言った瞬間、そこにいた妊婦さん全員が、私を指して「先に診てあげてください。私たちは大丈夫です」と譲ってくれました。 余裕がなかった私はお礼も言えず、頭だけ下げて先生のところに向かいました。そこで先生に「どうする? 陣痛促進剤を打つかい?」と言われて、「もう無理です。それ以外、考えられません」と即答し、陣痛促進剤を打ちました。 朝の9時に陣痛促進剤を打つと、急激に痛みが増して涙と鼻水と汗で私の顔はべちゃべちゃに。夫は必死で私の顔を拭いてくれてました。昼ごはんは天丼で、「こんなの食えるかー!」と激怒してしまった私。もう私を止められる人は誰もいませんでした。 感極まって泣く夫に全員が笑ったのはお産が重なったのもあり、私はLDRには入れずそのままこの部屋でと言われ、いきむためにつかむようなものもない状態でした。 どうしたらいいかわからず、「もう無理、無理ー! 出して!!」と弱音ばかりの私。助産師さんに「赤ちゃんに全部聞こえているんだから、そんなこと言わないの!」と言われ、とてもつらい時間でした。 やっと出産というとき、1回いきんだだけで、出てきてくれた赤ちゃん。私はもう放心状態。夫は感極まって声を出して泣いていました。義母が「まったく、泣き虫なんだから」と夫にハンカチを渡したら、全員が笑いました。なんと夫は漫画のようにメガネの上から涙を拭いていたのです。義母はそれを見て感動しながら「しょーもないねー」と夫のメガネを外し、涙を拭いてあげていました。その姿を見て私もほっこり。 「23時間、あれだけ大声で最後まで泣き叫んで怒っていた妊婦さんは、なかなかいない」と言われたぐらいでした。体力が人並み以上にあったからなし得た出産だったように思いますが、夫の漫画のような笑える行動が、笑顔と感動を与えてくれたことも間違いありません。 彼の夢の通り女の子だったので、そのまま夫が言っていた名前をつけました。その長女も11歳。夫が正社員となったのも11年目ということになります。ちゃらんぽらんだった自分を変えてくれた娘。その娘には感謝しかないと、夫は娘のために歯を食いしばってくれています。 バイトすら続かずニートだった人が、他人に頭を下げたり、どんなことがあっても投げ出さずに家族を守ってくれる夫に変わりました。今では夫には頭が上がりません。娘がいなかったら夫は今ごろどうなっていたか、私も夫も想像がつきません。変わらないといけないと自分を奮い立たせたら、人は変われるのだと私は改めて思いました。 やんちゃで喧嘩っ早い人でしたが、おちゃめで誰より人間味のある人でもあり、結婚して12年たちますが、飽きずに楽しく過ごせています。今では3姉妹の父ちゃん、家族をとても大事にしてくれるやさしい父ちゃんに成長しました。心も体もでっかくね。 監修/助産師 松田玲子著者:おはな3姉妹とオス二匹のワンコの母ちゃん。ほぼワンオペ育休中。破天荒な夫を支える鬼嫁です。
2023年08月04日妻の彩(30)は、夫・将生(33)との間にやっとの思いでわが子を授かり、幸せな妊娠生活を送っていました。子どもが生まれると、彩は慣れない育児に追われ、将生は家族のためにと仕事に奔走。その結果、夫婦間に溝ができ始め……。やっとの思いで授かったわが子。夫と共に喜びを分かち合い、人生で一番幸せな時間と感じる妊娠生活を経て、無事に子どもが生まれたものの……!? 待望のわが子との生活は… 妻の彩(30)は、夫・将生(33)との間に授かったわが子に、人生で一番の幸せを感じていました。 無事、出産終え、初めての育児に追われる彩。一方の将生は、家族の未来を見据え、仕事に奔走していました。 お互い新しい環境に慣れない日々の中、コミュニケーション不足を感じていた彩。 「あんなにやさしかった夫が、私に触らなくなった」 そんな悩みはあるものの、わが子の対応に必死な毎日です。 余裕がない中で、泣きじゃくる息子が投げたおもちゃが顔に当たり、思わず怒鳴ってしまった彩。 「うるさいって言ってるでしょ!!」 怒鳴り声にビクッと怯え、泣き出すわが子に、我に返った彩は「ごめんね、ママ怖かったよね」とわが子を抱きしめました。 「あれ、どうしたの?」 仕事から帰った将生が不思議そうに、彩と子どもを眺めます。 「今日、本当に大変だったの……。ごはんも全然食べないし、ずっと泣いてて……」 すると将生は、「そっか……俺も疲れたよ……」とひと言。 将生の言葉に、モヤモヤが止まらない彩。「もういい……お風呂入ってくるから」とその場を去ります。 将生は彩が機嫌を損ねた理由がわからず、ぽかんとするのでした。 慣れない育児に疲弊し、思わず子どもに怒鳴ってしまった彩。幼い子どもを育てている親であれば、気持ちを理解できる出来事なのではないでしょうか。愛するわが子であっても、四六時中泣き声を聞いていると、ストレスがたまるのは当然です。さらに、夫婦関係がうまくいっていないなど、さまざまな要因が重なってイライラしてしまうこともありますよね。 泣き出してしまったわが子をすぐさま抱きしめた彩。皆さんはわが子への対応に後悔し、反省した経験はありますか?著者:マンガ家・イラストレーター はぐはぐ
2023年08月02日メンズかーちゃん~うちのやんちゃで愛おしいおさるさんの物語~
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