こんにちは。3児の母をしているママライターのあしださきです。2016年も残すところ1か月を切りましたね。子どもたちの喜ぶクリスマスはもうすぐそこです。この時期、幼稚園に通っているお子さんをお持ちのママたちは、 「クリスマスパーティーどうしよう?」という話題で頭を悩ませていませんか。現在7歳になったわが家の長男が幼稚園のころは、毎年クラスでクリスマスパーティーを開くのがお決まりのようになっていました。それは、子どもたちにとっては最高にワクワクするイベントだったでしょう。しかし、ママたちは準備が大変!午前保育の日に合わせて自治会館やイベントスペースを借り、デリバリーの昼食やケーキを用意し、プレゼント交換用に100均でたくさんお買い物も……。そして一番苦労したのが、“レクリエーション” でした。4歳児、5歳児、6歳児と大きくなるにつれて、どうやったら楽しんでもらえるかがわからず苦労の連続でした。そこで今回は、私の周囲の幼稚園ママたちに対して実施したアンケートをもとに、「クリスマスパーティーのレクでこれが一番盛り上がった」というものをランキング形式でご紹介したいと思います。ぜひこれを読んで、今年のパーティーをより楽しいものにしていただければと思います。●第3位:宝探しゲーム……約24%シンプルだけどとても喜んでもらえたのが、この“宝探しゲーム”でした。部屋のあちこち にキャンデーや個包装のお菓子を隠しておき、ゲームスタート。子どもは部屋じゅうを探していきますが、ただ物陰に隠しただけでは面白くないので、部屋にいるママたちの中にもその宝を持っていてもらいます。子どもはママたちに「宝を持っていますか?」とたずねます。見事に当たると「わー!」と歓声が湧き上がり、「○○ちゃんママが持っているよ!」と大盛りあがりに。『宝探しはお友達とのクリスマスパーティーで子どもが1番楽しかったと言っていたゲームです。難しければその分見つけたときの喜びも大きく、その後おやつを食べることができるので、さらにうれしかったようです。普段甘いおやつはあまりたくさん食べられないけれど、「パーティーは特別ね」と言われているお子さんもいますし。とても盛り上がっていましたよ!』(30代/5歳の女の子のママ)●第2位:紙芝居……約30%クリスマス関連の紙芝居はどの学年でも本当に喜ばれました。しかも調達方法もいたってシンプルなのでおすすめです。近所の図書館に行けば“季節の紙芝居コーナー”があるので、クリスマスのお話を簡単に見つけることができます。一応、時間が余ったときの予備に、誰もが知っているようなお話もひとつ借りておけば完璧。年長さんになるともう字が読めるお子さんも多く、「自分たちで読んでみたい」と言うので、役柄ごとに配役を決め発表してもらったこと もあります。子ども同士が協力してひとつのお話を読み終えると、非常に楽しい経験になります。『紙芝居を始めると、それまで興奮して暴れていてもみんな途端に“集中モード”になってくれます。ママたちが何人かで役になりきって演じると、とてもうれしそうに聞いてくれますし、静かに聞き入っているあいだに残りのママたちは会場の後片付け作業をしてしまいます。このように分担すると、最後の最後で喧嘩をしたり、興奮しすぎて物を壊してしまったりすることもなく、平和に終わることができますね』(30代/年長の男の子のママ)●第1位:○×クイズ……約42%いつの時代もお馴染みの“○×クイズ”はとても盛り上がります!クリスマスパーティーなので、出題もクリスマス関連のものはウケます。たとえば「サンタクロースのそりを引いている動物はカバである。○か×か?」のような簡単なものや、ちょっと正解がわかりにくいものなどをミックスして出題していくと面白いかもしれません。正解の発表ごとに折り紙で作った景品 などがあるとさらに盛り上がります。クイズの中に、幼稚園の先生ネタやクラスメイトのママ、パパのネタを入れるというのも楽しいですね。『年長さんのときにクリスマスパーティーでやった“○×クイズ”が相当楽しかったようで、わが子はしばらく家でも“○×クイズ”を考えていました。パーティーでは「幼稚園の遊具の階段の数」とか、考えてもわからないようなものを「どっちだろうね」と友達同士で相談しながら選び、正解発表では大歓声が上がっていました。見ていた親としてもとても楽しかったです』(40代/小学生の男の子のママ)----------いかがでしたか?これからパーティーを開くご予定の幼稚園ママさん、ぜひ参考にしてみてくださいね。企画、準備、当日の手配と、毎日ただでさえ忙しい中でアイデアを出し合っていると、「何か面倒かも」とネガティブになってしまうときもありますよね。そんなときは、この中からひとつでもピックアップして試しにやってみてください。実績のあるものを、自信を持ってご紹介いたしました。それでは、楽しいパーティーを!●ライター/あしださき(元モデル)●モデル/KUMI(陸人くん、花音ちゃん)
2016年12月12日誕生日当日、みんなに祝福を受ける長男Upload By モンズースー言葉を覚えるのが遅く、コミュニケーションが得意ではない長男ですが、少しづつ自分の気持ちを周囲の人に伝えられるようになってきました。待ちに待った誕生日が嬉しすぎる長男は、周囲にそのことを数日前まで話して歩き回っていました。そして誕生日の朝、幼稚園へ登園すると…長男を知っている幼稚園中の人から、次々にお祝いの言葉をかけられたのです。最初の2人までは照れながらも嬉しそうだったのですが、3人目からキャパオーバー。段々口数が減り、ついには自分の世界に引きこもってしまいました。長男にはたくさんのお祝いが想定外だったのかもしれませんし、思ったより恥ずかしかったのかもしれません。構ってもらえるのは嫌いじゃない、自分から話すのも好き、でも向こうからぐいぐい来られるのは苦手…という、何ともややこしい長男なのです。実はこうした理由で、子どもに受けのいいオーバーリアクションの面白い人や、激しい遊びをしてくれる楽しい人、積極的に関わってくれる人は苦手なのです。でもよく周囲の子を見ていると、自分から行くのは好きだけどぐいぐい来られるのは苦手…という子はけっこう多いようです。それでも、慣れてきたり、落ち着いた環境なら同じ対応でも楽しく過ごせることも多いようですし、成長すると少しづつ変わっていくようにも思います。コミュニケーションが得意ではない子との接し方は、近付きすぎず、最初はゆっくり接する方が、打ち解けやすいのかもしれません。
2016年12月09日発達障害の息子にとって、とにかく大変だった幼稚園1年目出典 : 我が家には発達障害と診断を受けた6歳の男の子がいます。今でこそ多動がだいぶ落ち着き、いろいろなことが一緒に楽しめるようになりましたが、3~4歳の頃の大変さは、今となっては思い出すのも辛いレベルでした。幼稚園年少の頃、参加する全ての行事が初めてで、そのたびに荒れる息子を、私は励まし続けました。お友達にも全く興味を示さず、1年間の間に1人の名前も覚えませんでした。遠足に出かければパニックになって座り込み、結局全行程おんぶして回ったこともありました。私にとっても辛いことがたくさんありましたが、「初めてが苦手」「集団生活が苦手」な息子にとっては、幼稚園年少の1年間は一杯いっぱいだったのでしょう。息子は初めての幼稚園生活を1年間よく頑張りました。そして、ストレスが爆発した3月。息子はまるで別人のように荒れ始め…出典 : ところが、息子の気力が崩れ落ちる日は、ある日突然やってきました。3月。全ての行事が終了し、「4月から上の学年になりますよ」と繰り返し告げられる時期です。いろいろなことが大きな変化の渦に巻き込まれていくこの季節、不安定になる発達障害児が多いのではないでしょうか。学年の切り替わりという見通しの立たないイベントに、息子の不安はマックスになり、さらに慣れない環境で頑張り続けた疲れが一気に爆発することになりました。息子は幼稚園から帰宅すると突然、家のクローゼットに頭を打ち付け始めたのです。頑丈なクローゼットは陥没し、それまで落ち着いていた奇声等の自己刺激行動も復活し、とにかくあっという間に息子は別人のような振る舞いを見せたのです。「一体何が起きたのだろう…」と思いながらも、何の手立ても思い浮かばず、私は夜も眠れないほど憔悴する日々が続きました。タイミングよく訪れた発達外来での診察。医師に勧められたのは投薬だった出典 : その時期、ちょうど発達外来の診察がありました。息子が調子を崩していることは、かかりつけの先生にも一目瞭然だったようです。診察室で息子は、部屋中のものをひっくり返して脱走し、隣の診察室に飛び込みました。その後、看護師さんにつかまえられて戻ってきましたが、興奮は冷めやらず診察室で大声でわめき続けます。「先生、3月になって急にこんな感じなんです。どうしたら良いでしょうか」と先生に助けを請うと、先生は静かに言いました。「このままじゃお母さん、倒れちゃうね。そしてね、1番辛いのは本人なんですよ。お母さん、ちょっとお薬使ってみますか?このままじゃ2人とも辛いですよ」この言葉を聞き、私はショックで倒れそうになりました。わずか4歳の息子に薬を飲ませて良いのだろうか、私は大変なことをしているのではないか…そんな気持ちでいっぱいだったからです。このとき先生から処方された薬は、精神安定剤の一種でした。しかし、投薬に対する周囲の意見は厳しく…反対派の意見が刃のように刺さる出典 : その当時、私が付き合っていた発達障害児のママ友さんたちは「お薬反対派」の方がほとんどでした。薬の服用を勧める医師をまるで敵のようにみなしている方が多く、とてもじゃないけれど、息子に薬を服用させるか迷っていることなど打ち明けられませんでした。投薬に対する意見の中でも、私が1番辛かったのは「本人の意思ならいいと思うけど」という言葉でした。4歳の息子には、「本人の意思」なんて確認できないのです。「薬を飲みたいか」と聞いたら、4歳では「美味しいなら」ぐらいの回答しかできません。本人の意思ならば薬を飲ませても悪くない、じゃあ本人の意思が確認できない年齢のときは、どうしたらいいのでしょうか…。このまま、暴れ狂う息子と一緒に暮らしていくしかないの?私は誰にも相談できず、悶々としていました。溢れる子育て情報。正解がないからこそ、周囲に振り回されない意思を持ちたい出典 : 投薬について悩んでいると、ママ友だけではなく、親や教師などからあれこれと反対されることが、よくあります。ネット上にも、薬の副作用などについて、ネガティブな情報が溢れています。そんな中、決断をしなければならないのは、本当に辛いことだと思います。けれども、発達障害児を育てていたら薬だけではなく、様々な場面で外野の声に左右されます。そんなとき、いちいちその言葉に傷ついて自分を責めていたところで、何も事態は改善しません。私は投薬を迷っていたときに決めました。外野のアドバイスは、「ほどほどに」聞いておけば良い、と。そうでなければ、心が壊れてしまうと思ったのです。迷った時は、とことん納得するまで確認して出典 : そして私は、●あり得る副作用●副作用がひどいときにすぐに薬が中止できるかどうか●半永久的に飲むのではなく状態が改善したら服薬をやめることができるのか…等を、繰り返し医師に確認しました。その結果、自分で納得できる答えを得ることができました。結論から言えば、息子は服薬を1年程度したことで落ち着いたため、現在は薬の服用をしていません。けれども今後就学してから、また状態が変わる可能性もあります。また薬が必要だと医師に提案されれば、そのときまた考えようと思います。そうやって、親も周囲の声と折り合いをつけながら、育児をするしかないのだと思います。
2016年12月08日こんにちは。保育士ライターのyossyです。近年は共働き世帯が増加傾向にあります。でも、住んでいる地域によっては待機児童数が多く、なかなか保育園に預けられないケースもありますよね。しかし、保育園に預けられなくても働いているママは大勢います。保育園や両親・親族以外の預け先 と、それぞれのメリット・デメリット について、ご紹介しましょう。●(1)ベビーシッターまずは、ベビーシッターです。ベビーシッターにお願いする場合、基本的に自宅に保育者を呼んで面倒をみてもらうことになります。子どもが病気のときにも融通がききやすい点や、1対1で面倒をみてもらえる点がメリットでしょう。なお、「ナニー 」と呼ばれる人たちにお願いする場合、教育的な要素を含んだ保育 をしてもらえる場合もあります。ただし、自宅に他人を入れることに抵抗がある人や、逆に1対1での保育に不安がある人もいるでしょう。また、費用は高額になります。職場が内閣府管轄のベビーシッター派遣事業を利用している場合は、割引が受けられることもあります。一度確認してみましょう。●(2)ファミリーサポート地域で育児・介護などに関する「援助を受けたい人」「援助をしたい人」が会員になり、お互いに助け合うのが、「ファミリーサポート」という制度。流れとしては、次の通りです。まずはファミリーサポートセンターに利用登録。研修を受けたら、紹介された援助会員と事前に打ち合わせをします。援助を受けたい日時が決まったら依頼をして、援助終了後に報酬を支払うのです。報酬額は地域によっても違いますが、例えば新宿区の場合、午前7時から午後7時まで(年末年始を除く)の時間帯で、1時間800円です。病児保育も行っている ことと、ベビーシッターよりは費用が安い傾向にあること。また、関係性が築ければとても利用しやすくなるので、その点がメリットといえるでしょう。ただし、援助会員に特別な資格は必要ありません。基本的には「近所の方にお願いする」というイメージ です。その点はしっかり理解しておく必要がありますね。事前打ち合わせでしっかりと対話しておきたいものです。●(3)幼稚園+預かり保育幼稚園であっても、最近は早朝、夕方・夜間の預かり保育 が充実しているところが増えています。働くママに協力的な園の場合、フルタイムで働くことも可能です。「子どもを幼稚園に入れたいけれど、働きたい」と思っているママにとっては、メリットになるでしょう。ただし、ケースバイケースですが、園のお手伝いや行事が平日に行われるケースもあります。また、預かり保育の料金は園ごとに違いますので、よく確認しておきましょう。●(4)保育園の一時預かり待機児童数が多く、とてもじゃないけれど保育園に入れない……という場合でも、一時預かりなら利用できる場合があります。一時預かりの場合、自治体の窓口は通さずに、保育園に直接申請することになるのです。預かりの時間帯や給食の有無など、通常保育よりも制限されるケースが多いことや、収入に関係なく一律で保育料が決められていることなどがデメリット。異年齢混合での保育 になるケースが多いので、その点も通常保育とは異なります。でも、パートタイムや在宅仕事などであれば、十分継続的に働くことが可能でしょう。●(5)認定こども園幼稚園と保育園の特色をあわせ持つ のが認定こども園。保育を必要とする家庭も、幼稚園として通いたい家庭も両方利用可能です。途中で就労状況が変わっても、保育所のように退園しなければいけない、ということがありません。ただし、認定こども園といっても特色はさまざま。個々の園の様子をリサーチしておく必要があるでしょう。幼稚園同様、専業主婦世帯にあわせて行事やお手伝いが設定されるケースもあるようなので、確認が必要です。●(6)二重保育二重保育というのは、複数の保育サービスを利用する手段のことです。ひとつの保育サービスでは就業時間との兼ね合いが難しいような場合は、そういう選択肢もあります。例えば、幼稚園のお迎えとその後の保育をベビーシッターやファミリーサポートの援助会員などにお願いする。また、幼稚園降園後に保育園に移動する、というパターンもあり得ます。子どもにさまざまな出会いや保育環境を提供できることがメリット。親として手続き・管理が複雑になる点や、合計料金が高くなりやすい ことなどがデメリットでしょう。----------「保育園に預けられないから働けない」と思うかもしれません。でも、実際にはさまざまな保育サービスを利用しながら働いている人も多いものです。まずは保育園以外の情報も含めて、周辺のリサーチをすることから始めてみませんか?【参考リンク】・「ベビーシッター派遣事業」の平成28年度の取扱いについて | 内閣府()・ファミリーサポートセンター | 女性労働協会()●ライター/yossy(フリーライター)●モデル/倉本麻貴(和くん)
2016年12月07日気付けばあなたも園にとって“お困りママ”かも? 園でのママの困った行動は、子どもに切ない思いや無理をさせることになります。あなたの子どものために、先生たちの声に耳を澄ませてみませんか? 全国の幼稚園へのアンケート結果と、現役先生3人が集まって語り合った声をお届けします。私たちが普段の“ちょっと困った”を本音で語り合いました!※氏名はすべて仮名ですどんなママに困っていますか?お困りランキング 1位:園からのおたよりを読まない■西川先生ママにとっては「ついうっかり」でも切ない思いをするのは子どもです「遠足なので体操服で登園してください」「この日はお迎えが1時間早まります」など、大事なことは前もっておたよりで知らせています。ママが読んでいなかったために、「僕だけ服が違う、どうしよう」とソワソワしたり、お迎えが来るまでポツンと待たなければならなかったり、子どもが切ない思いをすることがあります。■北村先生園バッグの中におたよりを入れっぱなしにしないで~!おたよりを何日も園バッグに入れたままというママも。うちは全員徒歩通園なので、よっぽど大事なことは「明日◯◯があります」と、お迎えのときにあらためて伝えるようにしていますが、バッグの中身は毎日確認してくださいね。■南山先生LINEは伝言ゲームになって全く違う情報が伝わることがあります行事で使う衣装の飾り付けを、「折り紙などご家庭にあるもので」と、おたよりに書いてお願いしたのですが、いつの間にかママたちのLINEでは全く違った情報が出回っていて、慌ててストップをかけたことがありました。LINEはあくまで連絡ツールにとどめ、正しい情報の確認はおたよりで。お困りランキング 2位:熱があるのに登園させる■西川先生病気を明かさず登園させて「やっぱりダメでしたかー」はNG!登園時に何の報告もなかったのに、急に熱が上がったので連絡すると、「実は◯◯だって診断されてたんです。やっぱりダメでしたかー」と言われることも。容体が急変することもあるので、発熱時はお休みさせてください。■南山先生無理な登園は治りも遅くなるしほかの子にうつして迷惑を掛けますお友達に病気をうつしてしまわないためにも、熱が完全に下がってから来てください。「うちの子は平熱が高いから」という言い訳はナシですよ(笑)。■北村先生具合が悪いときこそママのそばでゆっくり休ませて遠足やお泊まり保育に、熱がある状態で無理に参加させるママがいますが、結局本調子ではないのでみんなと同じ行動はできません。反対にかわいそうです。お困りランキング 3位:登園時間に遅れる■北村先生すでに遊びができあがっている中になかなか入っていけない子もいます園に着いたころにはみんなの遊びができあがっていて、「入れて」と言いにくくなってしまうことが、遅刻の一番の問題だと思います。消極的な子ほど、遊びの始まりから加われるよう、時間内の登園を心掛けてください。■南山先生今、生活リズムを整えておくと小学校に上がってからも安心です朝の会は全員そろってから始めるので「たまには遅く行っても問題ないはず」と思うのかもしれませんが、早寝早起き、登園の決まったリズムで生活することが大切。■西川先生ぐずっていても思い切って登園させると気持ちが吹っ切れる場合もあります特に4月や長期の休み明けは、ぐずりでの遅刻が増えますが、ママと離れることで気持ちの整理がつくので、思い切って登園して、あとは園に任せてください。お困りランキング 4位:子どもの持ち物に名前を書かない■南山先生名前が書かれていないと子どもも自分の物が分からなくなります市販品はお友達とかぶる場合があります。また、気合いを入れた手作りグッズには名前を書きたがらないママもいますが、デザイン性より分かりやすさが第一です。■北村先生途中で買い足す&買い替える物にも抜かりなく記名を!途中で買い替えた靴などへの記名は漏れがち。またタオルなどよく洗濯する物は字が薄くなっていないかのチェックも。卒園児や兄姉のお下がりの場合は書き直してほしいですね。お困りランキング 5位:保護者会・保護者参観で私語が多い■南山先生自分の関心が低い話のときおしゃべりする傾向があるように感じます保護者会の説明の際、上履き袋についての説明はよく聞くけれど、直近の話題でない感染症の話になった途端おしゃべり、というママ、大事な話もあるので聞いてほしいです。■西川先生ママたちの撮影会になってしまうと参観本来の目的が果たせません最近多いのは、参観中にスマホで撮影を始めて、子どもたちが「写真だ!」と盛り上がってしまうケース。普段の園生活を見るのが参観の目的です。撮影会と間違えないでくださいね。お困りランキング 6・7位:わが子の言い分だけを信じる、わが子中心のクレームを言う■北村先生子どものけんかに0対100はありません。お互いさまの気持ちを持って子どもだって、ママに共感してもらいたくて都合の良いように話すときもあります。どちらか一方が100%悪いということはないですから、お互いさまの気持ちでいてほしいですね。■西川先生特に若い先生にはクレームではなく相談というかたちを取ってほしいです経験の浅い先生ほど、いきなりクレームがくると萎縮(いしゅく)してしまうもの。「子どもはこう言っていますが、どうでしょう?」と相談してもらえるととても助かります。お困りランキング 8位:先生に対して友達のように接する■南山先生「先生と保護者」の関係性がブレないよう気を付けていますお友達同士のノリになると関係性がブレてしまうので、教師としての姿勢は崩さないように気を付けています。親しくなりたいと思ってくれる気持ちはうれしいんですけどね。■北村先生仲良しが行き過ぎないよう若い先生にも伝えています友達扱いしたがるのは「仲間=自分の味方」と思うからでしょうか。平成生まれの若い先生も増えてきたので「親しくなるのと、友達になるのとは違う」と伝えています。お困りランキング 9位:子どものしつけを園任せにする■西川先生園で身に付けたことを持続させるには家庭でのフォローが欠かせません園には「オムツ外しをお願いします」と言うのに、家ではお漏らしの片付けが大変だから紙パンツをはかせているというママがいます。家庭でのフォローこそ重要なのですが…。■北村先生「先生はプロ」の意味をはき違えないで「プロなんだからオムツも外してくれる、嫌いな物も食べさせてくれる」と思うママが増えていますが、園にいる時間は1日のうちたったの4時間。過剰な期待は正直困ります。3人の先生から:保護者と園が信頼し合うことが何より子どもたちのお手本となります■北村先生子どもは入園して初めて、大きな集団生活を経験します。その中で学ぶのは「折り合う」こと。これは、子どもに限ったことではありません。園と保護者が、信頼を築くこと・ルールを守ることのお手本になりましょう。■南山先生子どもたちの成長は、私たちにとっても喜びです。初めての園生活を緊張から安心に変えられるよう、家庭と園のコミュニケーションを大切にしていきましょう。あっという間の園生活、親子一緒に楽しんでください!■西川先生幼稚園は子どもたちにとって初めての社会であり、家庭ではできない経験を積める貴重な場です。そんな園生活が成り立つのは、保護者の方の協力あってこそ。ルールを守って、共に楽しい園生活を過ごしてほしいです。監修/西東桂子(あんふぁんサポーター)illustrationKAWAZOE Mutsumi
2016年12月01日発達検査とは?出典 : 発達検査とは、子どもの心身の発達の度合いを調べる検査のことです。検査結果から子どもの発達の特徴が分かったり、普段の接し方のヒントを得ることができたりと、子どもの育ちに関する参考情報を得ることができます。発達の遅れや凸凹からくる困難に応じて子どもをサポートする療育支援なども、発達検査の結果をもとに計画を立てられることが多いです。一般的には、幼稚園や保育園などの教育機関で発達の遅れがあることを指摘されたり、乳幼児健診や医療機関にかかった際に、検査をすすめられることが多いです。もちろん、家庭での様子から、子育て支援センターなどの相談機関に問い合わせて検査を受ける方もいらっしゃいます。発達検査は発達障害の確定診断を行う検査ではありません。発達障害の確定診断に際しては、生育歴や行動観察などの臨床診断と、発達検査・知能検査などの専門診断の結果を経て、総合的に診断されます。よって、発達検査の結果のみで発達障害だと診断されることはありません。確定診断の判断要素として発達検査の結果を参考にしています。発達検査にはさまざまな種類が存在していることから、検査ごとに検査結果の表現方法や評価の仕方が異なります。さらに医師や医療機関ごとに取り扱っている検査も異なるため、受けたい検査がある場合は、お近くの受診機関が対応しているかどうかを事前に問い合わせるとよいでしょう。ここでは発達検査に最も使用されている「新版K式発達検査」と「乳幼児精神発達診断法」について、主に紹介していきます。発達検査って具体的にどんな検査をするの?出典 : 発達検査にはさまざまな種類があります。・新版K式発達検査・乳幼児精神発達診断法・日本版Bayley-III乳幼児発達検査・ASQ-3・KID乳幼児発達スケール・ブラゼルトン新生児行動評価法・日本版デンバー式発達スクリーニング検査など、多種多様な検査があります。この中でも現在、日本で使用されることが多い検査は「新版K式発達検査」と「乳幼児精神発達診断法」です。年齢において一般的と考えられる行動や反応と、対象児者の行動や反応が合致するかどうかを評価する検査です。検査は、「姿勢・運動」(P-M)、「認知・適応」(C-A)、「言語・社会」(L-S)の3領域について評価されます。なお、3歳以上では「認知・適応」面、「言語・社会」面の検査に重点が置かれます。検査結果としては、この3領域の「発達指数」と「発達年齢」が分かります。また乳幼児向けの検査用具には、振ると音が鳴るガラガラや積木、ミニカーといった乳幼児にとってなじみのある材料が使われています。このような検査用具を使うことによって、子どもの自然な行動が観察しやすい検査となっています。検査者は検査結果だけでなく、言語反応、感情、動作、情緒などの反応も記録し、総合的に判断します。■適用年齢:生後100日後から成人■時間:約15~60分程度■形式:1対1(検査者と被検査者)の個別式検査■料金:公的病院でおおよそ840円(保険診療・3割負担の場合)乳幼児精神発達診断法は、上記と同様に年齢と発達の度合いの比較を行い、実際の年齢とどのくらい差があるかを評価する検査です。新版K式発達検査と異なる点は、面接者が保護者に対して子どもの様子を個別に面接し、各項目について尋ねることで行われる点です。乳幼児精神発達診断法では検査した項目と月年齢を軸にした図である「発達プロフィール」を作成します。子どもに直接検査を実施する方法に比べて、子どもの状態や障害に左右されることがなく、普段の生活の状況に基づいて判断されることになります。なお「津守・稲毛式乳幼児精神発達診断法」と「遠城寺式乳幼児精神発達検査」のふたつがありますので、追って説明していきます。■津守・稲毛式乳幼児精神発達診断法「運動」「探索」「社会」「生活習慣」「言語」の5領域の438の質問項目から構成されています。適用年齢別に「1~12か月まで」「1~3歳まで」「3~7歳まで」の3種類の質問紙を用いて検査・面接を行います。なお5領域ごとに「発達年齢」が算出されます。・適用年齢:生後1ヶ月から7歳まで・時間:約20分程度・形式:母親など子どもの養育者に個別面接■遠城寺式乳幼児精神発達診断法「運動」「社会性」「理解・言語」の3領域6の質問項目から構成されています。0歳0ヶ月から検査を受けることができます。・適用年齢:0歳0ヶ月~4歳8ヶ月まで・時間:約15分程度・形式:母親など子どもの養育者に個別面接国立特別支援教育総合研究所発達検査の結果から分かること出典 : 発達検査の検査結果から子どもの発達の度合いが示された「発達プロフィール」と「発達年齢」「発達指数」などの数値結果を知ることができます。発達検査の中でも乳幼児精神発達診断法では検査項目と月年齢を軸にした「発達プロフィール」が作成されます。発達プロフィールは下記の例のように折れ線グラフのように記され、このプロフィールの発達の全般的な遅れや、発達障害の特徴を把握することが可能です。発達障害がある子どもの場合は、一定のプロフィールパターンがあることから診断の参考に使用されています。発達検査の中でも、乳幼児精神発達診断法では検査項目と月年齢を軸にした「発達プロフィール」が作成されます。発達プロフィールは折れ線グラフのように記され、発達の全般的な遅れや、発達障害の特徴を把握することが可能です。発達障害がある子どもの場合は、一定のプロフィールパターンが見られる傾向があることから、診断の参考に使用されています。また津守・稲毛式乳幼児精神発達診断法では「発達年齢」が分かります。新版K式発達検査では「発達指数」と「発達年齢」の2つの数値結果が分かります。「発達指数(Developmental Quotient:DQ)」は認知面・社会性・運動面などのいくつかの観点から発達の度合いを示していて、「発達年齢(Developmental Age:DA)」は、検査を受けた方の精神年齢を示すものです。のちにADHD(注意欠陥・多動性障害)と診断された3歳2カ月の女の子の検査結果の例です。次女の検査結果は次の通りでした。(1)「姿勢・運動領域」発達指数:96(発達年齢:3歳1ヶ月)(2)「認知・適応領域」発達指数:101(発達年齢:3歳3ヶ月)(3)「言語・社会領域」発達指数:75(発達年齢:2歳5ヶ月)(4)「全領域」発達指数:88(発達年齢:2歳10ヶ月)結果は、検査時点での発達状況を換算した『発達年齢』と、生活年齢と『発達年齢』との比率である『発達指数』で表されます。『発達指数』は、その年齢の平均を100で表されますが、実際にはある程度幅があるそうです。各項目ごとに発達指数と発達年齢が分かります。しかし、これらの数値が分かっても具体的に家庭や学校などで、どのような配慮や療育、学習を行えばいいのか分かりませんよね。そのような具体的な接し方などを示してくれるのが「検査報告書」です。発達検査には検査後にやるべきことを示してくれる「検査報告書」というものを受け取ることができます。「検査報告書」を依頼すると1. 検査結果の数値2. 検査結果からいえること3. 日常生活上配慮していただきたいことなどが記載された報告書を作成してもらえます。子どもに対して、日常的にどのような配慮をしたり、療育支援を行っていくのが良いかの参考となるでしょう。無料で「検査報告書」を発行してくれる機関もありますが、有料で発行している機関もあります。検査形態や「検査報告書」の費用は機関によって異なりますので、詳しくは受診する病院への問い合わせが必要です。「数値結果」欄は「発達年齢」や「発達指数」の数値が記載されています。「検査結果から言えること」欄では、発達の遅れの度合いや理由が下記のように詳しく記載されています。検査者が言った数字を同じ順番で繰り返す課題では、1つの数字を繰り返すことが限界である様子が見られています。このように、相手からことばのみで働きかけられる状況では、検査者のことばに注目を向けること自体が難しい、または「何が求められているのか」がわからないと考えられます。「日常生活上配慮していただきたいこと」欄も、下記のように記載されています。大人が見ている物に(次女)さんの注目を向けて貰うのではなく、(次女)さん自身が”今・現在””その時に”目にしているものや耳にしているもの、手に取っているものなどに対して、「◯◯があったね」「◯◯と聞こえるね」というように要点をまとめた簡潔なことばをつけていく。このように、大人に関心を合わせてもらうのではなく、(次女)さん自身が関心を向けている物に大人が寄り添い、ことばをかけていくことで(次女)さんにとって、把握しやすく、覚えやすい状況となるよう意識していく。発達検査と一緒に知能検査を受けるように言われたけど、なぜ?出典 : 場合によっては、発達検査と知能検査の両方を受けることを勧められる場合もあります。発達の遅れと知能の遅れの両方が疑われている場合など、子どもの発達を多角的に捉えるために使用されます。また医師による発達障害の確定診断を行う際の参考情報として、またその人に合った支援や学習指導の方向性のヒントを得ることを目的として、発達検査と知能検査などの結果は使用されます。現在日本でよく使用されているのは新版K式発達検査、ウェクスラー知能検査、田中ビネー知能検査、K-ABC知能検査などです。では、発達検査と知能検査の具体的な違いはなんでしょうか。知能検査は、知能を精神年齢、IQ(知能指数)、知能偏差値によって測定するための検査です。これに対して発達検査は、被検査者の精神年齢を示す発達年齢(DA)と、認知面・社会性・運動面などのいくつかの観点から発達の度合いである発達指数(DQ)を調べます。要するに知能検査は子どもの知能がどのくらいあるのかを計測し、発達検査は年齢と発達年齢の差がどのくらいあるのかを計測する検査なのです。子どもに発達障害がある場合は、乳幼児期からその兆候となるような特徴が表出することが多いです。しかし、発達初期の乳幼児の発達状態を、通常の知能検査によってとらえることは困難だと考えられています。なぜならば乳幼児は心理的、身体・運動的、社会的側面の発達が十分でないため、知能のみを検査によって測定することは難しいからです。発達検査の適用年齢は早いもので0歳0カ月から設定されており、乳幼児期から検査を行うことができます。これに対して知能検査の適用年齢はおよそ2歳から設定されています。両者とも、発達障害の確定診断や、その子の療養支援に役立てるために利用されますが、受検可能な年齢に違いがあることに注意しましょう。なお、どんな場合にどんな検査が適切であるかどうかの判断基準は、専門家の判断によります。発達検査と知能検査のどちらを受けるべきか、まずは専門機関に相談して判断しましょう。発達検査を受ける前にまずは専門機関で相談を!出典 : お子さんやご自身の発達検査の受診を検討する際は、まずはお住まいの地域にある身近な相談窓口に行くといいでしょう。事前に予約が必要な機関もありますので、相談機関に問い合わせてみてください。また、子どもか大人かによって、行くべき相談機関が違うので、以下を参考にしてみてください。【子どもの場合】・保健センター・子育て支援センター・児童相談所・発達障害者支援センターなど【大人の場合】・発達障害者支援センター・障害者就業・生活支援センター・相談支援事業所など自宅の近くに相談機関がない場合には、電話で相談できる場合もあります。発達検査や知能検査は、公的病院や民間病院で受けることができます。精神科や臨床心理士による検査が受けられる病院を受診するといいでしょう。「児童発達支援センター」などで受けることもできます。発達検査の受け方、費用は、検査内容や病院によって異なります。また診断書もしくは報告書を書いてもらう場合には、別途料金がかかります。こちらの料金は病院ごとに異なりますので、直接病院に問い合わせてみてください。一方、個人のクリニックや診療所で検査を受ける場合には、すべて自費での診療となります。検査は基本的に誰でも受けることができますが、特に発達に関して気になる点がないと医師が判断した場合は自費となります。こちらの料金設定も各病院ごとに設定されていますので、受診する病院に問い合わせてみてください。発達検査の結果を受けて、専門機関で確定診断を受けたい場合は発達検査を受けた機関に問い合わせるか、もしくは改めて相談機関(保健センター、子育て支援センターなど)に問い合わせてみてください。発達障害の診断はなくても療育は受られるの?出典 : 発達障害の確定診断がなくても、子どもに対して何らかの療育支援の必要性が認められた場合には、児童福祉法に基づく児童発達支援を受けることができます。児童発達支援は障害児通所支援の一つで、小学校就学前の6歳までの障害のある子どもが主に通い、支援を受けるための施設です。日常生活の自立支援や機能訓練を行ったり、保育園や幼稚園のように遊びや学びの場を提供したりといった、障害のある児童への支援を目的にしています。療育手帳や身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳を持っていなくても、障害児通所給付費支給申請を専門家の意見書などと一緒に提出し、児童発達支援利用の必要が認められれば、受給者証が市町村から発行されます。この受給者証を取得することで通所の申し込みができ、1割負担でサービスを受けることができます。発達検査によって子どもの発達の遅れや凸凹が比較的大きいと分かったけれども、発達障害の確定診断は出なかった、という場合もあります。また、発達検査は受けさせてみたけれど、確定診断を受けに病院で受診させる気持ちにはなれないといった方もおられるでしょう。実際に確定診断を受けるかどうかは、ご家庭ごとの自由な選択です。しかし、診断を受けなくても、子どもの日常生活上の困難さを緩和させるために、早期から療育支援を受けるということ、選択肢として検討してみることをお勧めします。まとめ出典 : 発達検査は、それ自体が発達障害の診断を行うものではなく、確定診断を行う上での判断要素にすることや、発達が気になる方の特性を理解して療育支援などに役立てることが目的の検査です。発達検査を受けたのちに、専門機関で確定診断を受けるか否かは、自由に選択することができます。また、確定診断を受けなくても、発達の遅れや凸凹による困難を解消するために、療育支援を受けることは可能です。また、発達検査後に発行してもらうことができる「検査報告書」も、子育てや療育のヒントとして活用することができます。発達が気になる点があれば、まずはお近くの専門機関に相談して、発達検査や知能検査を受けてみることをお勧めします。
2016年11月24日こんにちは、ママライターのパピルスです。先日、あるイベントでママになりたての方とお話しする機会がありました。話題になったのは、「初めてできたママ友達とのLINEでのやりとりの距離感の難しさ 」。仕事先の同僚とも学生時代の友達とも少し違う、ママ友との距離感に慣れるまでは気を使いますね。特にママ友との連絡手段として必須のLINEではトラブルもよく耳にします。今回は、パピマミで実施した「ママ友とのLINEで迷惑だと思う行為は?」というアンケート結果をもとに、ママ友との気持ち良い距離感を考えてみたいと思います。●実はその行為が「迷惑」と思われているかも!?パピマミの行ったアンケート調査「ママ友とのLINEで迷惑だと思う行為は?」によると、「ママ友とのLINEでこれはやめてほしい」と思う行為のランキングは次のような結果になっています。・1位:用事はないのに、毎日雑談メッセージを送ってくる……23%(54人)・2位:グループラインで、一部の人にしかわからない発言をする……23%(53人)・3位:深夜早朝にメッセージを送ってくる……21%(48人)・4位:既読スルーについて文句を言ってくる……19%(44人)・5位:ギャル文字でのメッセージ……7%(16人)・6位:メッセージをなかなか開かない(未読)ことに文句を言ってくる……7%(15人)※有効回答者数:230人/集計期間:2016年10月24日〜2016年10月26日(パピマミ調べ)----------まず、目を引くのは「用事はないのに、毎日雑談メッセージを送ってくる」という回答が1位になっている点です。学生時代の友人とのLINEは「雑談」がメインでしたよね?それが、ママ友とのLINEでは「迷惑行為」と思われることもあるということ。これは、大きな違いではないでしょうか。ママ友同士で、ちょっとした心配事を相談したり、されたり、面白エピソードを共有しあったりすることで、不安に陥りがちな初めての育児を乗り切れる場合も多いですよね。ただし、“毎日”際限なく続く……というようなことになると、相手もしんどくなってきます。『朝の「おはよう!」に始まり、授乳がどうだったとか子どもの機嫌がどうだとか1日中途切れないやり取り が毎日続いて、ノイローゼになりそうだった』(20代ママ)乳幼児と二人の時間が長いと、話し相手が欲しくなり、つい気軽にママ友にメッセージを送ってしまうのかもしれません。律儀にすぐ返信してくれる方が相手だと、「相手も自分とのやり取りを喜んでいる」と思い込んでしまう場合もあります。もし、しんどいと思うくらいの頻度でメッセージが送られてくるなら、早めにペースの修正をした方がよいですね。「子どもが小さな音でもすぐに起きちゃうから、携帯はマナーモードにしている。メッセージに気がつかないこともあるかもしれないけど、ごめんね」「夜中に何回も起きていて睡眠不足が続いてるから、子どもと一緒に眠れるときに眠るようにしてるの。すぐに返信できないかもしれないけど、ごめんね」といったように、一言ことわりを入れておき、自分の無理のないペースで返信するようにした方がいい関係が長く続きます。●時間帯にも配慮を!これに関連して、3位にランクインした「深夜早朝にメッセージを送ってくる」という回答にも注目です。深夜や早朝にメッセージを送っても、相手がマナーモードにしていれば問題ないという考え方もありますが、まだ付き合いが短い相手からこの時間帯に頻繁に送られてくると非常識と思われる場合も。また、大人だけの生活では夜の8~9時台というのはまだ「深夜」という感覚ではないですが、幼稚園児や小学生のお兄ちゃん、お姉ちゃんがいる家庭だと、8~9時台というのはちょうど子どもが寝るか寝ないかという微妙な時間帯です。家庭によっては子どもの寝かしつけとパパの帰宅が重なっててんやわんやしている場合も……。乳幼児だけの家庭と、お兄ちゃんお姉ちゃんがいる家庭では生活サイクルが違うことが多いので、注意が必要ですね。『夜の9時前後にメッセージが来ても、上の子の寝かしつけや明日の用意、パパの帰宅などバタバタしていて、メッセージを開けないことも多々ある。そうしているうちに、10時11時になってしまって、結局翌朝、上の子どもを幼稚園に送り出してから返信することも多い』(30代ママ)「深夜早朝」のメッセージはママ友同士のやり取りでは不向きな時間帯であることに加えて、家族構成によっては、8時~9時台のやり取りにも配慮が必要 ですね。もちろん、急ぎの用事の場合はやむを得ないですが。2位の「グループラインで、一部の人にしかわからない発言をする」は、どの間柄でもひんしゅくを買う行為ですから説明は不要でしょう。特にママ友グループではママ同士の親しさや会う頻度に差がある場合もあるので、一部の人にしかわからない話題で長々と盛り上がるのは考え物ですよね。----------いかがでしょうか?子どもを介して知り合う“ママ友”が必ずしも自分と気が合う方ばかりとは限りません。しかし、中には子ども同士が一緒に遊ばなくなっても気の合うママとの関係が続くこともあります。そうなれば育児を共に乗り切った戦友のような友情が芽生えたりもします。そんな素敵な出会いもありますから、ほどよい距離感を持って大切に関係を育んでいきたいですね。【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜6位)】ママ友とのLINEで迷惑だと思う行為は? | パピマミ()●ライター/パピルス(フリーライター)●モデル/藤本順子(風悟くん)
2016年11月22日こんにちは。いきなりの冬到来に急いで家族の衣替えをしました。ママライターの横山かおりです。幼稚園に行くとき、コートを着るのかジャケットを着るのか長時間迷ったり、おやつで飴をなめるかクッキーを食べるかで数分間悩んだり、息子の優柔不断が目につく今日この頃。「もーどっちだっていいでしょ!」「はやくしなさい!」と忙しい朝に追い立ててしまうこともあるけど、できることなら息子の考えを尊重してあげたいところ。今回は、都内私立幼稚園に勤務している30代の先生に、“自分で考える子”に育てるコツを聞いてきましたのでご紹介します。●親が手助けするのは完成の一歩手前まで『着替えが遅かったり、出かける準備がなかなか進まなかったりするとついつい親が手を出してしまいがちです。でもそれはなるべく、子どもが「やって」と言ったときだけにしましょう。親も待つこと、見守ることが大切です。急いでいるときは事情を説明してから手助けしましょう。手助けするときも、完成の一歩手前まででやめておくこと。最後の一作業は子どもにまかせ、達成感を味わえるようにします。すると、「つぎは自分で頑張ろう」と思うことができますよ』忙しい毎日で、ついつい「もうママがやっちゃうからいいよ」となってしまうこともしばしば。でも、時間があるときはなるべく子どものペースにつきあって 見守ってあげましょう。最後までやってしまうのではなく、ちょっとしたことでも最後は子ども自身にさせてあげるのがいいんですね。●選ばせることで自立につながる『子どもに選ばせて問題のないことは、子どもに選ばせるようにします。「自分で決めたのだから最後まで頑張りなさい」と少しずつ責任をとれるようになります。最初から何でもかんでも親が決めつけず、子どもの選んだものを否定しないこと。子どもの意見を尊重するようにしましょう』これもついついやってしまいがちな、「もうこっちにしちゃったら?」と親が決めてしまうこと。おやつでもおもちゃでも、遊びでもお手伝いでも何でもです。親の都合のいいように決めつけず、子どもが自分で決められるような環境 をつくってあげられるといいですね。●何でも挑戦させる『「汚れるからお手伝いはまた今度」「あれはまだできないからあの遊びはまた今度」と何でも親が決めつけて行動を制限していませんか?失敗したっていいのです。そこから学ぶことがたくさんあります。危険なことをさせるのはいけませんが、そうでないなら本人のやる気があることはなるべくさせてあげましょう。失敗から考えて成功につながるということを学べるチャンスです』これも親の心にひびく問題です。面倒でもできるだけ、自分でできることはやらせてあげましょう。親が先回りして行動を制限してしまうのはよくありませんね。自分で考える子に育てるためには、親が手助けや制限をしすぎないことが大切。安全の範疇で、子どもの様子を見守って“自分で考えて行動できる子”に育ててあげたいですね。●ライター/横山かおり(ママライター、元モデル)●モデル/前田彩(桃花ちゃん)
2016年11月20日年少当初や転園時、また夏休みや3連休明けなど「幼稚園に行きたくない!」とぐずる子は多いですよね。筆者の年長の長男も、入園と夏休み明け、また年長で転園したときには毎日のように行きたがらず、苦労しました。あまり嫌がられたり泣かれると、親も考えてしまう「幼稚園に行く意味」。年長の秋になって、やっとしっくりくる答えが見つかりました。今回は登園渋りの対処法とご一緒にご紹介します。ステップ1:まず理由を聞く子どもが「幼稚園に行きたくない!」とぐずりだすと、ママは朝の慌ただしさからつい「何言ってるの、早く行くよ!」と押し付けてしまいがち。また、「幼稚園は小学校に行く練習なんだよ」など説得を始めるママも多いかもしれません。実はどちらもNG。前者の場合子どもは余計ぐずるだけですし、毎朝が憂鬱になってしまいます。後者の場合も、説得は子どもの頭には入らず馬耳東風状態です。このとき、子どもの頭の中は、「幼稚園に行きたくない理由」でいっぱい。まずはそれを聞き出してあげましょう。自分の気持ちを言葉にすればスッキリしますし、ママに気持ちを受け止めてもらうことで安心し、気持ちも和らぎます。説得も頭に入りやすくなるでしょう。ステップ2:小さな「行く理由」を見つけてみる長男は年長の4月から転園しましたが、つい先日まで行きたくないと渋る毎日でした。前の園の思い出もある分、余計に今の園はつまらないよう。「何で引っ越したの」と泣かれたり、慣れなくて苛立ちを抱える様子に申し訳なく思う日々でした。つい先日も、「幼稚園をやめたい」と言う彼。そこで「今の幼稚園に通わなきゃできなかったこと」を2人であげました。すると「逆上がり、今好きな女の子や先生に会うこと、今夢中な『エルマーのぼうけん』という絵本を読むこと、アレルギー対応のパン給食を食べられること」などが出てきました。そこで気付いたのが、「幼稚園に行く意味や楽しみは子ども自身が見つけてくるもの」ということ。これは我が子の例ですが、皆さんのお子さんもそれぞれ好きなこと・楽しみなこと・できるようになったことがあると思います。ひとつできるようになれば特に褒め、「幼稚園に行くと色んなことができるね」と話しましょう。「幼稚園には好きなものやできること、楽しいものを見つけに行くんだよ」と伝えると、子どもの気分も変わります。ステップ3:時には休んでOK「今日はあまりにも嫌がって大泣きする…」という日は、休ませて大丈夫。初めての集団生活ですから、初めから皆勤賞なんて無理があるというもの。また大人は自分でリフレッシュする方法を知っていますが、子どもは気分転換できないので、時には甘えを受け入れてあげましょう。ただ、クセにならないよう休む理由をきちんと子どもに説明し、「今日だけね」と約束するのを忘れないで。休んだあとは子どもが「また休みたい」と言ってもしばらくは「この前休んだから行こうね」と連れて行くことで、「大泣きすれば休めるというわけでもない」とわかります。ほんのたまには休み、ママとの時間を過ごして子どもの心を満たすことも大切です。毎日となるとママも対応が大変ですが、ぐずる時間も考えて段取りを考えてみると忙しい朝も余裕が持てます。ライター:宮野 茉莉子
2016年11月20日「どうしたら一緒に遊べるの?」わからなくて独りぼっちだった幼児期出典 : 私と娘は親子揃ってアスペルガー症候群です。娘の診断をきっかけに、私も42歳で診断を受けました。今回は、私の学生時代を振り返りながら、その特性ゆえに友達作りで苦労したお話をご紹介します。私の母に言わせると、私は昔から友達ができない子どもだったそうです。幼稚園は1年しか行きませんでしたが、入園したとたんにつまづいてしまいました。いつの間にかクラスの子たちは打ち解けて自然に遊んでいるのですが、どうしたらああなれるのかもわからず、「一緒に遊ぼう」の一言が言えなくて、1人で遊ぶことが多かったのを覚えています。というか、仲良く友達と遊んだ記憶がないんですよね。先生は厳しい人で、松ぼっくりを蹴って遊んでいたら「松ぼっくりさんがかわいそうでしょ!」と怒られたことを覚えています。どうして松ぼっくりがかわいそうなのかいまだにわかりません…。幼稚園が楽しいとは、1度も思ったことはありませんでした。自分の言いたいことが言えない…!キレると拳で反撃していた小学生女子出典 : 小学校に入ってすぐに、印象的な出来事がありました。女子数人に次々に悪口を言われたのですが、悔しくて言い返そうとしても頭が真っ白になって何も思いつかないのです。悔しさのあまり、思わずその子たちを突き飛ばすと、帰りの会で「先生、ヨーコちゃんが○○ちゃんを突き飛ばしました」と言われました。先生は真相を確かめずに「ヨーコちゃんは謝って下さい」と言いました。私は悪口で何倍も心にパンチを受けたのに…。このときの「ごめんなさい」で、「女の子なんて大嫌い!!」「もう女の子とは関わらない!」と私の心は決まりました。それからはできるだけ男の子を相手に遊んでいたのですが、男子からもからかわれたりすることが多く、言葉で言い返せない私は暴力を振るうようになりました。気が付けば弟子入り志望の下級生が出てくるほどのケンカ常習犯に。友達が殴られたときも、問答無用でその男の子を投げ飛ばし、先生に追いかけられてトイレに逃げ込んだことを覚えています。でも、いつもそういうことばかりしていたわけではありません。一応女の子のグループにも入っていました。でも、仲間外れや分裂を繰り返し、自分たちだけにしかわからない言葉でしゃべったり…女の子同士の独特の付き合い方には、嫌悪感しか感じられなかったです。だから小学生時代もいい思い出はほとんどなく、卒業できてホッとしたのを覚えています。部活に没頭した中学校時代。他者との価値観の違いにはドライに対応出典 : 中学では剣道部に入り、すっかり武道の面白さに目覚めた私。なぜかと言えば、型から入り型で終わる武道は、アスペルガーである私の特性にとても合っていたのです。仲間と協力し合わなくても完結するのが、心地良かったですね。一緒に部活に入った子たちとも、最初は仲良くなって中学生らしく長電話を楽しんだりしていたのですが、部活に対する熱意の違いでいつの間にかぎこちなくなり、ライバル関係になってしまいました。昔から、人間関係が辛くなってきたらバッサリと切ってしまうか、自分から去っていくかのどちらかの方法ばかり選んできました。我慢してまで守りたい人間関係ではなかったし、修復する方法もわからなかったのです。友達は一応いたけれど、失って立ち直れなくなるほど執着を持ったことはありませんでした。キレやすさは相変わらず。でも、ルールに縛られずに過ごせた高校時代出典 : 高校は自由な校風で私服通学でした。同じ中学から進学した子はほとんどおらず、地元の狭い世界から解き放たれ、やっと一息ついたという感じでした。高校ではテニス部に入り「普通の子らしく」頑張っていましたが、先輩からの理不尽な嫌がらせにキレて、1年の夏休み明けには退部してしまいまいました。頭にきても手を出すことは中学でやめたのですが、カチンと来たときに言葉で相手に気持ちを伝えることは、いまだに苦手です。「なんでやねん!」と毎回思いますし、悔しい気持ちもあります。こうなると、行動に出るまでです。「黙って我慢する」「服従する」という言葉は私の辞書にはありません。大人になってもその傾向は変わらず、理不尽だと思ったら怒ってやめる、ということを繰り返してました。だんだん少しは「我慢する」ようになりましたが、それでも私の我慢の許容量は人よりはるかに小さいのです。出典 : 高校2年生から、学校の中にいるのが嫌になってしょっちゅう抜け出すようになりました。居場所は近所の喫茶店や、大きな公園、パチンコ屋。同級生と話すより、喫茶店のママやマスター、公園にいる路上生活の人と話したり、パチンコ屋の閉じられた世界に身を置く方が楽しかったのです。高校は3年間同じクラスで担任も一緒でした。担任の先生は途中から登校していつの間にかいなくなる私を気にかけ、親と話したり、私と話す時間を取ってくれました。「お母さんがしっかりしているからこの子は大丈夫」と親に言ってくれ、私が下手な嘘をついても、何もかも見抜いていながら泳がせてくれた先生には本当に感謝しています。もし当時、世間体やルール重視の指導をされていたら、私はきっと高校を中退していたことでしょう。大学生になり、始めて知った「人と付き合う楽しさ」出典 : 地元を離れ、他府県の大学に入った私。最初は友だちもできず寂しくて「別の大学に入り直そうか」と思ったくらいでしたが、軽音楽部に入ってから毎日が楽しくなりました。部活では、個性的な仲間と無理することなく打ち解けることができましたし、そこで初めて「しゃべり方が怖い」など、私の欠点を真っすぐに指摘してくれる人にも出会うことができました。下宿先では、夜通し友達とまじめな話をしたり遊びに行ったりと、「学生らしい」生活を堪能して、初めて人といることの楽しさを味わうことができたように思います。ありのままでいられる人間関係だってある。不登校の娘にも知ってほしいこと出典 : きっと、大学くらいになると友達付き合いが成熟してくること、友達も大人になって「ちょっと変わった子」の私と向き合う余裕ができたからなのでしょう。だからもし叶うことなら、娘にも大学に行って、友達とバカなことをしたり羽目を外す楽しさを味わってほしいなぁと願っているのです。大学時代の、成熟していながらも何事にも縛られない付合いって、この時期にしか味わえないものだと思うから。
2016年11月18日息子の障害は言えない…周囲からの批判的な目に怯えていた私出典 : 皆さんは、子どもに発達障害があるとき、入園予定の幼稚園や保育園、習い事などで、障害についてカミングアウトしますか?私は必ず、「うちの子は発達障害があります」という話を、一番最初に言います。けれども3年前、息子に診断が下りたばかりの頃、私は息子に何をやらせるにも、発達障害ということを周囲に隠していました。その理由は、「発達障害と知られたら断られるかもしれない」「周りから差別されるかもしれない」「私の育て方が悪いと言われるかもしれない」といった恐怖心があったからでした。そして、息子の特性が絶対にバレないように…ということに集中し、常に気を張っていました。ただでさえ息子が発達障害であるとわかり、自分自身がそれを受け入れるのに必死になっているときです。その上他人からこれ以上傷付けられたら、自分がどうなってしまうかわからなかったのです。私は、私と息子を守るため周囲に診断の結果を隠していました。でもそれは、私たち親子を逆に傷つける結果になったのです。障害を隠して入会したトランポリン教室。しかしパニックを起こした息子は先生に叱られ…出典 : 私は診断名や特性を隠したまま、近所のトランポリン教室に息子を連れていきました。発達障害の子にはトランポリンが良いと聞いていたからです。ところが、息子は連れていくたびにパニックになりました。プロ仕様のトランポリンは、かなり高く飛ぶことができるのですが、重力不安のある息子には異常な恐怖だったようです。そこで、先生が息子の体を支えて一緒に飛ぶようにしてくれたのですが、息子は触覚過敏があるため、他人に身体を触れられることをひどく嫌います。終いには苦痛のあまり、ぎゃーぎゃーと泣き出してしまったのです。こうして息子は、パニックになるたびに先生に叱られていましたが、それも仕方ない話です。息子の特性がわかっていなければ、この様子はただの我儘な子にしか見えないからです。先生に「ちゃんとやりなさい!」と叱られるたびに、息子はパニックになって部屋中を駆け回り、物を割ったり落としたり。教室内では、「とんでもない問題児が来たよ…」という冷えびえとした視線が突き刺さりました。ある日息子が大暴れし、教室を辞める決意をした私。思わず口から出た本音に先生は出典 : 回目のトランポリン教室で、息子は先生から身体を触られた途端にパニックになり、大暴れした拍子に鼻血が出て止まらなくなってしまいました。1時間のレッスンのうち、50分以上を鼻血の処置をしながら息子をクールダウンさせる時間に費やしました。私は頑張っていた心がポッキリと折れ、帰り際に先生に教室を退会する旨を伝えました。「この子にはとても無理そうなので退会させて頂きます。実はこの子、自閉症スペクトラムの診断がおりてまして…。ここで一緒にやらせて頂くのは難しかったようです。すみませんでした。」そう私が謝ると、先生は「えっ!」と驚いた顔をし、そして言ったのです。「どうして最初に自閉症スペクトラムだと教えてくださらなかったのですか。知っていれば、ちゃんと対処法がわかったのに。うちの教室、自閉症の子をたくさん見た経験あるんですよ。声のかけ方だって、変わってきたのに。」私はそのとき始めて診断名を隠していたことで息子のことも自分のことも無用に傷つけ、先生にも迷惑をかけてしまっていたということに気付きました。入会前にカミングアウトしていれば…!!私はそのとき、初めて自分のミスに気付いて、涙が止まりませんでした。そのときにはもう、息子はトランポリン教室に恐怖心を持っており、これ以上続けることができない状態になっていました。断られる恐怖はまだある。しかし、障害をオープンにすることで合う場所もきっと見つかる出典 : トランポリン教室での失敗を踏まえ、今では幼稚園や習い事に入るときだけではなく、小さなイベントや病院での診療などのときでも、必ず「この子は発達障害があります」ということを最初にお伝えするようにしています。それでも、「断られたらどうしよう」という怖さはいつもあります。でも、断ってくるところに無理して参加させても、もっと傷つくことになるだけだと思うのです。利用サービスの中には、他の子と区別をせずに指導する習い事もあります。けれども、息子がパニックになったときなどに、指導者があらかじめ「この子はこういうことでパニックになりやすい」と知っていてもらうことで、私も息子も十分救われるのです。傷付くことを怖がって隠していても、もっと傷付くことはたくさんあります。それよりも、カミングアウトしても「大丈夫、一緒に頑張りましょう」と言ってくれる人や環境を見つけることの方が、発達障害児の育児はずっと実りあるものになります。
2016年11月17日私が抱いていた不登校のイメージは、ネガティブなものだった出典 : 皆さんは「不登校」という言葉にどのようなイメージをお持ちでしょうか。私はとても暗いイメージを持っていました。人の目を気にし、暗い部屋でじっと息を殺して暮らしているような、そんな勝手な想像を漠然と抱いていました。しかし実際に子どもたちが「不登校」になり、家で過ごす様子を見ていると、その言葉のイメージとのギャップに戸惑いを覚えるようになりました。不登校の様子は以下の記事をご参照ください。子どもたちの様子に「不登校」という言葉は似合わない学校や幼稚園に行かなくなってから、子どもたちはとてもよく笑うようになりました。毎朝必死で登校し、疲れ果てて帰宅していた頃には1度も見たことのなかった、のびやかな笑顔です。こんなに明るい「不登校」があったのか!と、自分でも驚いています。現在2万5千人ほどいると言われる小学生の不登校児。もちろん、その家族の数だけさまざまな過ごし方がありますので、私が抱いていたイメージのようなご家庭もあるのかも知れませんが・・・。実態を知らずに勝手なイメージを抱き、それを固定させるのは本当によくないな、と自分に言い聞かせています。とにかく、とても明るく家で過ごしている子どもたち。私たちは、学校や幼稚園に行かずに家で過ごすことをマイナスイメージの強い「不登校」ではなく、ポジティブなイメージの「ホームスクール」と呼ぶことにしました。不登校児童生徒数の推移(文部科学省)それでも娘の不安は尽きないようで…出典 : 小学3年生の娘が学校に行かなくなって初めの半月ほどは、何も言わずにやりたいことをやらせてみました。読書が好きな娘は1日中本を読み、人目が気にならない時間帯に庭で遊び、自由を満喫していました。学校へのストレスが原因でチック症状がたくさん出ていたので、自由に過ごすことで少しでもそれが軽減されればと思っていたのです。そうしているうちに、娘が自分から「お勉強をしなくてもいいのかな?」「お友だちはどんどん先へ進んでいるのに」と言うようになりました。それならばと、国語・算数・理科・社会・音楽・図工・体育の7教科を毎日30分ずつ時間を決め、勉強することにしました。これは、元来自由時間を過ごすことが苦手な娘には、とても良いやり方でした。「何をしてもいいよ!」と言われると、何をすればいいのか決められず、ただただぼんやりとした時間が過ぎていき、娘自身もそれに焦りを覚えていたからです。30分ごとに鳴るアラームに合わせて予定表を確認し、「よし!次は社会だからあの本を読んでみよう!」「あ、次は体育だからDVDを観ながらダンスをするね!」とくるくる動き回る娘は、本当に楽しそうでした。ルールに厳しいアスペルガーの娘。「ホームスクール」は特性への対応を学ぶいい機会に出典 : ある日、図工の時間に「絵の具で絵を描きたいけどいい?」と尋ねられました。私「もちろん!それがホームスクールの醍醐味だからね!」娘「でも、絵の具を使ったら30分で終わらないと思うんだけど・・・」私「それだったら、予定を変更してみてもいいんじゃない?やりたいことが見つかったら、思い切りやったらいいよ。ここは学校じゃないから、絶対にスケジュール通りに動かないといけないことなんてないんだよ。臨機応変にね!」娘「わかった!」娘はその後の予定を2つキャンセルし、たっぷり1時間半、画用紙に向かって絵の具で絵を描き続けました。こうして、たとえ予定を立てていても、やりたいことが見つかった時には少しずつ予定を変更しながら毎日を過ごせるようになりました。出典 : 「急な予定変更に弱い」「決めたルールは頑なに守る」という特性を持つアスペルガーの娘ですが、これを機に「まあいいか!」と割り切れる瞬間が少しずつ増えてきたように思います。今はまだ、自分で決めたスケジュールの変更を許せるようになった段階。これが少しずつ広がって、他人の都合でスケジュール変更が行われた時も、怒ったり泣いたりせずに「まあいいか!」で乗り切れるようになってくれればいいな…と思います。時間を自由に使えるのも、ホームスクールならではの良さ出典 : そうこうしているうちに、「今日は1日絵を描いて過ごしたい」「今日は1人になって読書に専念したい」「今日はずっとアイロンビーズをやりたい」と言うようになり、いつの間にか30分区切りのスケジュールを立てることはなくなってきました。学校に行かなくなってすぐは、学校のお友だちに遅れないように、学校の進捗に合わせて勉強しておかなくては!という意気込みが私にも娘にもあったように思います。でも最近は、せっかく思い切ってレールを踏み外したのだから、学校の進捗にこだわることはなく、思い切り好きなことに没頭するほうが人生が豊かになるんじゃないかな?と思うようになりました。ただしテレビやゲームといった、誰かが作ったものを一方的に受け止めるようなものに時間を費やすのはもったいないので、ゲームは1日30分、テレビも決まった時間に親と一緒に観るようにしています。今は芸術の秋・読書の秋ということで、1日中LaQで何かを作ったり、本を見ながらひたすら新しいおりがみに挑戦したり、アイロンビーズであらゆるモチーフを作ったり、テーマを決めて図書館で借りた本をたくさん読んだり、同じ映画を何十回も観たり・・・。そんな風にしながら毎日を過ごしています。勉強もしないと!という気持ちは、漢字検定に挑戦したり、算盤や学研などの習いごとに通うことで解消するようにしています。まだまだわが家のホームスクールは始まったばかり。これからどんな風に変化していくのか、私自身の楽しみでもあります。 (ラキュー)ルールから外れて1番不安なのは子どもたち。だからこそ、楽しい時間を大切にしたい出典 : 不登校になって、どのように過ごせば良いのかわからない、というお声をよく耳にします。わが家では「子どもの笑顔が引き出せることかどうか」を最優先に考えています。その時にやりたいことが見つからなければ、「こんなのがあるけどやってみる?」「こんなイベントがあるけど行ってみる?」と声をかけ、子どもが興味を持ったものだけを一緒にやってみるようにしています。そうすることで、少しずつではありますが、子どもたちの世界を広げていくことができるのではないかと思います。そして、親子が一緒に没頭できる何かを見つけることができれば、喜びを共有できる瞬間や会話が増え、子どもは「この家にいていいんだ」「学校に行かなくても楽しんでいいんだ」「お母さんは私の気持ちを分かってくれるんだ」という安心感に包まれて過ごすことができるようになるのではないでしょうか。子どもだけに合わせるのではなく、親も一緒に楽しめる何かを見付けることができるといいですね。
2016年11月15日【ママからのご相談】2017年春の幼稚園入園に向けて、願書の提出も終えました。今まで、家で娘と2人べったりの生活をしてきたので、初めての集団生活への期待と不安が入り混じっています。毎日元気に通ってくれるかな? お友達となかよくできるかな?などの心配もありますが、一番気がかりなのは現在の娘の生活リズムが整っていないことです。お昼寝したりしなかったりで、就寝時間も起床時間もまちまち。とても規則正しいとは言えません。このまま春を迎えて、幼稚園へ行く生活が始まることが不安で仕方ありません。●A. 今から準備すれば十分に間に合う! 早寝早起きを身に着けようご相談ありがとうございます。ママライターのあしださきです。幼稚園の入園準備の段階で、このご心配をなさっているママさんはとても素晴らしいなと思ってしまいました。このコラムを書くにあたり、私の1人目の子どもが幼稚園に入園する前のことを思い返してみました。すると、昼間たくさん遊んで疲れてしまうと夕方遅くまで昼寝してしまうことはしょっちゅう、悪いときは夕食を食べず、お風呂にも入らずそのまま朝まで眠ってしまうこともあったと分かりました。その生活を、入園直前から急に“幼稚園仕様”に変えていくのはとても困難なことですよね。私自身はもう少し早くそのことに気がつくべきだったと思います。実際、入園後にとても苦労をした記憶があります。生活リズムを整えることは、お子さんの健康な生活を支える上でも極めて重要。早めの準備で確実に入園に間に合いますよ!●早寝早起きがなぜいいのか・理由1:睡眠を十分にとることができると、朝スッキリと起きられるから・理由2:起床時間が早いと、朝ごはんをゆっくりと食べられ、身支度をしたりトイレに行ったりする時間もゆっくりとれるから小学館発行『めばえ』の編集部が行ったアンケート調査において、「お子さんが起きる時間は?」という質問に対して、最も多かった回答が「7時」で44%、次いで「6時」が25%という結果に。つまり全体の約70%が7時までに起床している ことが分かりました。この結果を見て、こんなに早起きを実践できているご家庭が多いのかと驚きました。しかし、朝はお弁当作りや身支度に思った以上に時間がかかるものですから、この結果にも十分説得力がありますね。わたしは分かっていてもなかなか自分が早起きできずに大変苦労しましたが、こんな体験談を聞かせてくれたママさんがいますのでご紹介します。『息子はバス通園しています。バスの時間が8時前のため朝の支度が本当に大変です。朝ごはんと身支度にどうしても1時間以上かかってしまうので、バスの時間の1時間半前に起こすようにしたところ、少し余裕が出てきました。慣れるまでは大変でしたが、習慣化できたらとても楽ですよ』(年少の男の子のママ)全てできるギリギリの時間で起きるのではなく、余裕を持った時間配分ができるというのがポイントですね。●寝る時間にも注意しましょう前出のアンケート調査において、「お子さんが寝る時間は」という質問に対し、最も多い回答が「21時」の47%で、次いで「22時」が19%、「20時」が18%という結果でした。こちらの結果にはややばらつきを感じますが、やはり幼児は“お昼寝”をしてしまうと就寝時間が遅くなりがち ということなのでしょうか。わが家の娘は、赤ちゃんのころから“全然寝ない子ども”だったので、お昼寝云々とは別の理由で夜寝てくれず、困り果てていましたが……。お子さんの寝かしつけについてリサーチしたママさんの体験談で、とても参考になる話を聞くことができましたのでご紹介します。『主人が仕事から帰ってくると、目が冴えて元気になってしまう息子。なかなか寝てくれなくて困っていました。そこで、夫から“電気を消す係”に任命してもらうことに。息子は寝る時間になると、部屋中の電気を消してまわる係になり、自然とその後寝る体勢に入ってくれるようになりました』(5歳の男の子のママ)お子さんに寝ることを強要していないところが素晴らしいですね。●お昼寝は時間を決めて同調査において、「お昼寝の平均睡眠時間は?」という質問に対し、最も多い回答が「2時間」で52%、次いで「1時間」が30%という結果でした。1位の回答の「2時間」という結果の年齢別の内訳は、1歳が59%、2歳が49%、3歳が21%と年齢が大きくなるほど減少傾向 にありました。ただし、夜の就寝時間に影響が出ないよう15時くらいまでにお昼寝を終わりにできると良いようです。『公園で午前中にたくさん遊んだら軽くお昼を食べて、1時間だけお昼寝しています。1時間たったら寝ていても起こしてしまうのです。初めはもっと寝かせてあげたほうがいいかなと思いましたが、起きたあとも元気いっぱい遊んでいる様子に安心しています。夜もしっかり寝てくれるし、このリズムがちょうどいいかも。私も時々一緒にお昼寝してしまいますよ』(3歳の女の子のママ)子どもがお昼寝しているあいだに済ませてしまいたいあれこれは、一旦置いておく。そして一緒に疲れをとるというのはいいアイデアです。----------いかがでしたか?ご参考になる体験談がありましたでしょうか。お子さんとの生活を幼稚園モードにしていく準備を早めにしておこうという素晴らしい心配りに感心しきりの筆者ですが、ぜひとも肩の力を抜いて楽しんでみてくださいね。【参考文献】・『AERA with Baby(2016年2月号)』朝日新聞出版●ライター/あしださき(元モデル)●モデル/倉本麻貴(和くん)
2016年11月14日こんにちは。ハロウィンが終わったとたんにはじまるクリスマスモード。家の飾りも手抜きになってきているフリーママライターの横山かおりです。最近幼稚園のママたちのあいだで話に出るのが、“引っ越し”。小学校入学前に引っ越しを考えている家庭が多い ようです。そこで今回は子連れで実際に引っ越しをしたママたちに、気をつけるポイント、注意してみるポイントを聞いてみましたのでご紹介します。●(1)医療費や補助金の有無『妊娠中に引っ越しをしたため、あまり知識がなかったのが悪いのですが、都内から近隣の県に引っ越しをしたら医療費が1歳から有料に !都内だったらまだ無料だったのに……。よく考えれば良かったです』(1歳女の子のママ)『区によって幼稚園の補助金が全然違う!入園金も毎月の補助金も違う ので、そこもよく考えておくべき』(3歳と5歳女の子のママ)これはある程度子育てをしていないと分かりにくい問題なのですが、県や区の自治体によって補助金などはかなり変わってきます。細かいことを言えば、予防接種の負担金額なども。手間はかかりますが、金銭的な問題はとても大切なのでよく調べてみましょう。●(2)ママたちの雰囲気『いままで都内の中心部に住んでいたのですが、マイホーム購入のために都外へ。ママたちの雰囲気の違い にいまだになじめずにいます』(2歳男の子と4歳女の子のママ)『夫の転勤で関西から都内へ。ママたちが毎日オシャレでキラキラしていてついていくのが大変です。必死に頑張っています』(5歳男の子のママ)引っ越し前に近隣のママたちの雰囲気を見ておくのも重要!実際に子どもがいるなら、試しに近くの児童館などに行ってみてもいいですし、近くのスーパーなどを見てみてもなんとなく雰囲気はわかります。自分に合いそうなママ友のエリアなのかどうかは、今後生活していく上で大切なポイントです。●(3)近隣幼稚園、小学校の評判『引っ越した先に良い幼稚園がなくて 悩んでいます。園バスもあまり出ていないので通園が大変そう』(2歳女の子のママ)『近くの小学校はほとんどの子が中学受験をするので、迷った末わが家も中学受験をすることに!まぁよかったかなとは思いますが』(小学校2年生と4年生の女の子のママ)子連れで引っ越しをするうえでもっとも大切なのは、子どもの幼稚園や小学校の問題。どこにどんな幼稚園や小学校があるのか、その評判はどうなのかなど事前に調べておく必要があります。小学校まであがると中学への問題も出てくるので、先が長い話かもしれませんが、周辺の学校などはしっかりチェックしておきましょう。----------子連れで引っ越しをするときは考えなくてはいけないポイントがたくさん。大変かもしれませんが、家族みんながより良い生活をするためには引っ越し先の情報をしっかり調べておきましょう!●ライター/横山かおり(ママライター、元モデル)●モデル/神山みき(れんくん)
2016年11月13日砂遊びが大好きなのに…Upload By モンズースー長男は砂遊びが大好き。でも、砂が手に付くのは不快なようでした。雨上がりや奥深くの少し湿った砂はすぐに手に付いてしまいます。それが許せない長男は、砂遊びの最中に何度も何度も手を洗いに行くのです。砂場と手洗い場を行ったり来たりするので、好きな砂遊びがなかなか集中できません・・・。手を1人で上手に洗えない不器用さもあり、砂遊びを楽しめずに終わりの時間が来てしまうと、満足できずに毎回号泣して暴れました。Upload By モンズースーそんな長男も、楽しく遊ぶ上級生の様子は気になるようでした。最近では洋服を汚さずに遊ぶよう指導する幼稚園も多いみたいですが、長男の通う支援の幼稚園は自由に遊ばせてくれます。砂に全身埋もれても、泥に水に漬かってもOK!長男はそんな楽しそうな遊びに参加したいけど、できずにいるように見えました。そんな様子に気付いた先生。上手な誘導で少しづつ砂遊びの幅を広げてくれたのです。最初は裸足で乾いた砂の上に立つところから始め、足を砂に埋めたり、砂の山に登ったりして遊んでいるうちに、あまり手を洗いに行かなくなりました。そんな長男が、今では全身泥まみれになって遊んでいます。パンツまでドロドロになり、学校でシャワーを借りて着替えてから帰ります。洗物は増えますが、楽しくのびのび遊べるようになったことが嬉しいです。毎回どろだらけの洗濯物を楽しみにしています。
2016年11月11日発達の遅れがあった息子を保育園に入れたい!でも心配事は尽きなくて…出典 : 保育園や幼稚園にお子さんを通わせるとき、「みんなと一緒に過ごせるだろうか?」「問題を起こさないだろうか」と不安になったことはありますか?そんなとき、助けとなるのが加配の先生です。加配とは:生まれつきの発達障害などで、他児と同じように保育園の生活を送ることが難しい子に、配慮を加え、生活を支えること。我が家では息子が年少の時から加配の先生を付けて頂きました。今回はその経緯と息子の成長、頼む時の注意点などをご紹介したいと思います。現在小2で支援級に通う広汎性発達障害の息子は、年少(3歳)のときから年長まで、公立の保育園に加配(介助)の先生のサポートを受けながら通っていました。息子は指示が通りにくく、気が散りやすい特性があります。周りとのコミュニケーションをとるのが苦手なので、療育の先生方からも「集団生活を送るには介助の手が必要」というご意見をもらっていたのです。保育園について療育の先生に相談したところ、「医師の意見書や書類があれば、公立の保育園などでは介助の先生を希望すれば申請ができる」とのことだったので、加配の実績がある園を探し、見学してから申し込むことにしました。入園申し込みの際は、かかりつけの精神科の医師に「集団保育が可能なこと、介助が必要である」という書類をいただき、申請書類に添付をしました。うちの場合は愛の手帳(療育手帳)も持っていたので、手帳のコピーもあわせて添付しました。認可保育園では加配保育は本来「障がい児3名に付き加配保育士1名」といわれています。ですが、(中略)グレーゾーンの子ども達が現場に増えてきて、もはや厳密にそんな基準が守れなくなってきています。加配の先生がいてくれて良かった!成長の助けとなった3つのポイント出典 : その後、ご縁あって4月から保育園への入園が決まり、園生活が始まりました。実際に加配の先生についてもらったことで、良かった点を3つご紹介します。出典 : 入園当初はオムツをはずせなかった息子。フォークやスプーンも上手に使えないなど、生活に困ることがいろいろありました。介助の先生は、トイレの時間になると声かけをし、時間排泄への誘導を促してくれました。その後も息子の成長に合ったトイレトレーニングを根気よく考えてくださり、担任の先生の協力もあって園・家庭の双方で協力した結果、4歳の時にはやっとオムツが外れました。また、入園当初は物にしか興味がなかった息子も、加配の先生との関係作りからスタートし、先生を介したお友達との関係作り、お友達と息子の関係作りと、スモールステップを経て、人との関係が楽しめるようになっていきました。他のお子さんとのトラブルがあった際も間に入り、相手の気持ちを想像するのが苦手な息子と、気持ちを一緒に考えたり、謝る練習をしたり、丁寧にコミュニケーションのやりとりの練習を繰り返し行い、成長を援助してくださいました。Upload By たっくんママ園での様子を共有してもらうときは、連絡帳を使ってやりとりしていました。他のお子さんは、園であったことを家に帰ってからママにお話するようですが、言葉の遅れがあった息子は、思いだして話すことが難しかったので、連絡帳を見ることで園生活の把握をしていたのです。息子にはこちらから「今日は○○公園までお散歩にいって、滑り台をしたんだね」「鉄棒頑張ったんだね」など私のほうから連絡帳をみて息子に話しかけ、一緒に振り返りをしていました。連絡帳のおかげで、息子の頑張りを家でも褒める機会ができたのは良かったです。また「週末は○○に家族で行きました」「おまるでのおしっこが1回が成功しました」「祖母の家に帰ったときに悪いことしても謝れませんでした」…などの、家庭や外出先での様子を私も連絡帳に書き、情報の共有を図っていました。Upload By たっくんママ手先を使った細かい動作などが苦手な息子は、同世代の園児のお友達よりも苦手なことやできない事がたくさんあったのですが、こうした劣等感を持ちやすい場面でも、加配の先生がいてくれたおかげで、できる範囲からちょっとずつチャレンジさせてもらいました。例えば工作の時間では、息子のできる範囲で始めは作り、できた部分を褒めてくださいました。そして、回を重ねるごとに少しづつできる範囲を広げながら、その都度褒めてくれるので、達成感や自己肯定感を育むことができました。それを実感するエピソードがあります。運動会でのかけっこに参加していた息子。レースではビリだったのですが、戻ってくるなり「お母さん、僕早かったでしょ~」とニコニコの笑顔で報告してくれたことがありました。これは息子が、自分を周りと比較せず自分が頑張ったのか、そうでないのかという基準で物事を考えられるようになった証だと思いました。加配の先生を付けてもらうときのコツ、把握しておいた方がいいこと出典 : 我が家の場合は、翌年4月からの枠にむけ、自治体の一斉申し込み締め切りの12月に申請をしました。もし加配を付けてもらいたい場合は、医師からの書類が必要だったので申請にあわせたスケジュールを組むことが大事だと思います。申請の順番は、①診察予約②診察・相談・書類申請③書類発行という流れだったので、病院の混み具合や定期診察のタイミングによっては診察予約自体で数ケ月待つことも考えられます。もし仕事と合わせて4月からの入園を希望する場合は、それぞれの自治体に沿った保育園の申請時期に間に合うよう、病院にかかる時間や書類発行までに余裕を持ってスケジュールを組むと、安心だと思います。ちなみに、うちの自治体は12月が申請時期でした。また我が家の場合は、保育園の申請理由が就労であったため、ファミリーサポートの一時保育なども利用して、就職活動をし、12月の申請時期に就労内定をいただくことができました。年齢や自治体の状況によって変わってくるとは思いますが、保育園の入園要件には「保育に欠ける」という部分が大前提なので、申し込む場合は自分がどの要件で申請になるのか、窓口などで相談してみてもいいかもしれません。保育園に入園できる条件(保育園情報BOX)出典 : 私立の保育園・幼稚園の場合は加配について方針がバラバラなようです。ちなみに、公立の保育園のほか、公立の幼稚園でも加配を付けられるところもあります。園の考え方や、その年に在籍するお子さんの状況によって変わることもあるので、とにかく希望の園には事前に見学に行って、●園全体で今まで加配の付いていたお子さんはいるのか●いるとしたらどのような感じでついているのか?ということを確かめておくと安心できると思います。園によって、マンツーマンだったり、数人に1人もしくはクラス全体に1人だったり、加配はいないなど、色々なケースが考えられます。電話で見学予約のときに、「介助の先生つきで、園に通っているお子さんはいますか?」と伺ってみて、「そいういうお子さんはうちの園にはいません」と回答するところは、選択肢から外してもいいかもしれません。最後に、入園してからも加配の先生との関係は全てお任せではなく、積極的に連絡帳などでコミュニケーションをとることをお勧めします。迷っていたら、相談だけでも!出典 : いかがでしたか?我が家の場合は、加配の先生と担任のおかげて楽しい園生活を送ることができ、とても感謝しています。もし、お子さんが苦手なことなど困りごとがある、園など集団生活に入れたいけど、不安も大きい…とお考えの方は、療育やかかりつけの先生に相談するなど、1度検討してみてはいかがでしょうか?
2016年11月10日保育園や幼稚園、小学校などでひらかれる“お遊戯会”や“発表会”。わが子の晴れ舞台が楽しみな反面、何を着ていったらいいのか困ってしまうママも多いのではないでしょうか。いつものカジュアルスタイルでは何だか物足りない。けれど思い切りオシャレにキメていくような場でもない。子どものためにも、ある程度はキレイめスタイルで行きたいけれど、新しく服を買うのはちょっと……。そんなときは思い切って、ふだん使いのパンツを徹底的に活用してみては?実は、着こなしひとつであなたのプチプラパンツも見違えるように“行事服”らしくなるんです。今回は、“行事用”のプチプラパンツ着こなしテクを大紹介します!●(1)シンプルなブラックのパンツはトレンチコートでカッチリと参考画像:着回し力のあるシンプルなブラックのパンツ。普段はラフなママスタイルに組み込んでしまいがちの一枚ですね。園や学校の行事に着ていくなら、きちんと感のあるアウターをあわせるのがオススメです。『普段着にしているユニクロの黒パンツでも、トレンチコートを羽織れば行事服にすることができますよ。気温によってはトレンチを肩がけしてもオシャレですね』(30代女性/主婦/幼稚園女児のママ)『プチプラのシンプルパンツを学校行事に着ていくなら、キレイめトップスを選ぶのが鉄則。少しでも高見せできるよう、色や素材は慎重に選んでます』(40代女性/パート/小学生男児のママ)●(2)寒さ対策にはチェスターコートがお役立ち参考画像:空調が行き届きにくい園や学校のホール。じっと座ってわが子の出番を待っている間に、体の芯まで冷え切ってしまうこともありますよね。だからといってモコモコに着膨れた姿で現れるのはNGです。パンツの安っぽさが際立ってしまうという最悪の事態に陥ることも。こんなときは、暖かさを重視しつつもスタイルよく見えるチェスターコートが役に立ちます。『立ち座りが楽なワイドパンツに、すらっとしたチェスターコート。流行をおさえつつも機能的なこの組み合わせは、寒くなりがちなお遊戯会や展覧会にはピッタリ』(30代女性/主婦/小学生女児のママ)●(3)“ちょい辛”をめざせば他のママとかぶらない!参考画像:テラコッタカラーのワイドパンツ。流行に乗って買ってしまったけれど、他のママとかぶってしまいそう……。だったらライダースジャケットをあわせ、敢えて“ちょい辛”に仕上げてみてはいかが?『園や学校の雰囲気にマッチするなら、少し辛めの着こなしをしていくのもいいと思います。ただしやり過ぎには注意。基本アイテムはベーシックにまとめ、アウターや小物でスパイスを効かせるくらいがちょうどいいですね』(30代女性/会社員/小学生男児・保育園女児のママ)●(4)アクセやバッグは上品なものをチョイスすべし参考画像:ドレープたっぷりのワイドパンツは、絶妙なアンクル丈がポイント。女らしく上質なシルエットで、行事服には最適の一枚です。『学校や園というのは、私にとっては“半フォーマル”の場。プチプラ服を着ていくのはアリだけれど、上品さを忘れてはいけないと思っています。値段に関わらずきれいなシルエットのものを選び、パールのアクセやラグジュアリーなバッグなどを合わせてきちんと見えるように心がけています。ママ友や、娘の友だちからのウケもいいですよ』(40代女性/小学生女児のママ)----------ちなみに、今回紹介したパンツはすべてユニクロのもの。価格も2千円〜3千円台(2016年11月8日現在)と、リーズナブルなものばかりです。おなじみのプチプラアイテムも、うまく着こなせばステキな行事服に早変わりするんですね。ふだんとは一味ちがうかわいいママの姿に、子どもたちも喜びそう。どうぞいろいろな着こなしにトライしてみてくださいね!【画像出典元リンク】・WEAR/●文/パピマミ編集部
2016年11月08日今シーズン、まず狙いたいのはメンズサイズのような大きめシルエットのアウターです。定番のブルゾンも、今買うならビッグサイズがお約束。体型の悩みをカバーしつつ、おしゃれ感ある着こなしができちゃいます。今回フィーチャーするのは、GUから出ている“ビッグスタジャン”&“リバーシブルビックスカジャン”。トレンドをガッチリおさえたデザインに、お値段も4,000円程度(2016年11月7日現在)と驚愕のプチプライス。これは気になりますね。「でも、ブルゾンってメンズアイテムじゃないの?着こなしは限られちゃいそう……」と思っているアナタ、ちょっと待って。合わせるアイテムによって、スイートにもクールにもなれるのがブルゾンの魅力なんです!表情豊かなブルゾンコーデを集めてみました。どうぞ参考にしてみてくださいね。●(1)クラッシュデニム&ポインテッドパンプスで、いいオンナ風の辛口コーデまずは、“ビッグスタジャン”を使ったコーデを見てみましょう。参考画像:デニム&キャップを合わせたシンプルな着こなしは、足元にポイントを置いて。『ブルゾンとジーンズには、高めのヒールをあわせることが多いですね。女らしさを際だたせ、カッコよくキメることができます。色やアイテムの数をギリギリまで減らし、引き算に徹するのが大人っぽい着こなしのコツですよ』(20代女性/会社員)●(2)チェックのスカート&キャップをあわせて、元気コーデのできあがり!参考画像:子どもっぽくなりがちな柄物も、ブラックのブルゾンがあれば大丈夫。オーバーサイズのものをサッと一枚羽織るだけで、あっという間に旬の顔。寒さに負けない元気コーデのできあがりです。『幼稚園の送迎のときは、スカート&ブルゾンで元気ママをアピールしてます(笑)。今年はブルゾンのシルエットが大きめなので、合わせるスカートはタイトなものを選んでいます。そのまま公園にも行けるし、ママ友とちょっとお茶するにもいい。汎用性のある、オススメのコーデですよ』(30代女性/主婦)●(3)チュールのプリーツスカートで、大人カワイイ甘辛MIX続いては、“リバーシブルビックスカジャン”を取り入れたコーデです。参考画像:もはや甘辛MIXの定番ともなった、ブルゾン&チュールスカートの組み合わせ。今シーズン挑戦するなら、スカートはロング丈がオススメ。『大きめブルゾンにロングスカート。重たくなりがちですが、軽めのカラーを選べば問題なしです。流行のペールピンクとホワイトなら、初心者の私でも失敗せず着こなせました』(20代女性/パート)●(4)ニット&スカートで、こんなにキレイに着られるなんて!参考画像:カジュアルアイテムだとばかり思われがちなブルゾンですが、実はとってもキレイに着こなすこともできるんです。『シンプルなニットセーターとスカート。そんな無難なお利口さんコーデには、ぜひ一度ブルゾンを合わせてみてください。印象がガラッと変わります。そのヌケ感にビックリすること間違いなし。通勤にも使えますよ!』(20代女性/会社員)----------カジュアルからキレイめまで、幅広い表情をみせてくれるブルゾン。クローゼットに一枚あるだけで、着こなしに深みの出るアイテムです。まだ手に入れてない方は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。【画像出典元リンク】・WEAR/●文/パピマミ編集部
2016年11月07日こんにちは。ママライターのあしださきです。子育てをしていると、子どもを通じて仲良くなったお友達の家に遊びに行くことがありますよね。そんなときに気になるのが、他所様の家にある“不思議な習慣”。当の本人にとっては「これがわが家の常識だけど?」という様子で全く気に留めていないのですが、客観的に見ると不思議な習慣を持っている家庭って結構多いんですよね。そこで今回は、20代から40代の子育て中のママたちにそのようなエピソードをリサーチしてきました。「それ、普通じゃないですから!」というツッコミを入れつつ、もしかしたらわが家にも同じような仰天ネタがあるかも?という再確認のキッカケにしてみてください。●(1)玄関のタイルが汚れるから“土足禁止”です『これは、幼稚園のお友だちの家に初めてお呼ばれしたときの出来事です。新築のキレイなマンションにお住まいで、ステキだなと思いながら玄関の前に立ったときにママ友が言ったのです。「うちは玄関の中に入る前に靴を脱ぐことになっているの 。だから扉を開けるけど、土足で入らないでもらえるかな?」って。「わかった、外で靴を脱げばいいのね」と答えたのですが、正直とても驚きました。実際扉が開いたら1人ずつ外で靴を脱ぎ、靴はママ友へパス。その靴は玄関内のシューズクローゼットに直行させ、玄関タイルには靴底を一切触れさせないよう細心の注意をしているようでした。そのおかげでしょう、本当に玄関タイルはホコリひとつなくピカピカでした。たとえ普段はいつもそうしていても、来客時は妥協してもいいことでは? と思う反面、あそこまで徹底できたら、むしろ気持ちがいいとも思いました。今までいろんなお宅にお邪魔しましたが、このおうちが1番印象に残っています』(30代/2人の子どものママ)●(2)近所の飲食店の駐車場を私物化!?『公園で仲良くなったお友だち4人で遊びに行きましょうということになった当日、雨になってしまいました。外で遊べないので急遽その中の1人が家に呼んでくれたのですが、家が少し遠いので各々車で行くことになったのです。車を停めておくのに、近所にコインパーキングがないということで指定されたのは、なんと飲食店の駐車場 。「広い駐車場で目立たないし、いつも友達が来るときはそこに停めている。数時間なら大丈夫だよ」というのですが……。明らかにお店にとっては迷惑行為。友人のモラルを疑いました 。気が小さいわたしは車を停めている間じゅう、通報されたらどうしようと気が気ではなく、本当に嫌でした。結局ママ友たちとはそれぞれが幼稚園にあがるころに疎遠になってしまいましたが、いつもあの駐車場を私物のように利用していた友人には、びっくりでしたね 』(20代/年長の男の子のママ)●(3)“開かずの間”の秘密『小学校のPTAをしていて知り合った友人はホームパーティをするのが好きで、よく子どもとその親まで家に招き、遊ばせてくれたうえ食事まで振舞ってくれます。ママ自身の性格は世話好きのしっかり者という感じで、ステキです。PTAの仕事でも人一倍頑張ってくれて、皆からの信頼も厚いという完璧なママ。おうちに呼んでもらうことが多くなり、気になっていることが1つだけあったのです。それは「玄関を入ってすぐの和室にだけは、入らないでね 」といつも言われていたこと。しかし、その日はなぜかふすまが開いていて、部屋の中が見えてしまったのです。そこには大量の洗濯物とみられる服の山が! 部屋の畳が全く見えないくらいの量で、びっくりしました。それを子どもが見つけて、騒いでしまったのです。すると、ママ友はきまりが悪そうに「うちはね、洗濯物は洗って干して、取り込んだらOK。終了ってことにしてるの。だから畳まない。子どもたちも主人も、必要なものはあの中から自分で探して着るの 。おかしいだろうけど、もうそこまで手がまわらないから諦めてもらったわ」というのです。それを聞いてからよけいにその友人が好きになりました。お世話好きのママでも、全て完璧を求めないで、手を抜くこともあると分かってホッとしてしまいました』(40代/小4の女の子のママ)----------いかがでしたか?家を行き来する友人とは、お互いにプライベートを垣間見る間柄ですから信頼関係も大切ですよね。家の中を見ることでそのママがどういう人物なのかが一気に分かってしまうこともあり、そのことで印象がさらに良くなる場合もあれば逆に信頼を失ってしまう可能性もあります。今回ご紹介した3つのエピソードを通して感じたのは、一般的な大人としてのモラルを逸脱していなければ、よほどの悪印象にはならないような気がするということでした。受け止め方は人それぞれなのですから、そのママと自分自身の関係性の問題ですよね。家庭の中にはそれぞれいろんな小ネタが隠れているものです。子育てをしていると、少しずつその隠れている部分を見せ合う機会が出てきて面白いものですね。皆さんのお宅にもそんな小ネタ、ありましたか?●ライター/あしださき(元モデル)●モデル/神山みき(れんくん)、いちご姫(いちごショートくん)
2016年11月07日「小学校受験」の世界…、経験のないママたちにとっては、なかなか知ることができません。「受験用の教室に通わないと合格できないの?」「とても高額な費用がかかるのでは?」、さらには「子どもにとってストレスなのでは?」という憶測を耳にすることもあります。実際に子どもの小学校受験を経験したママは、どんな感想を持っているのでしょうか。現在7歳の長男S君の小学校受験を経験したA子さんに聞きました。小学校受験はお金がかかる?私立幼稚園に通うS君は、幼稚園に入園後、小学校受験のための体操教室と塾に通っていたそうです。塾では工作を習ったり、ペーパーテストの勉強をしたり。教室も塾も、どこの学校の受験に強い(情報を持っている)といった傾向があるそうです。それにしても、お受験準備はお金がかかりそう。そっと、「毎月の出費はどれぐらいだったの?」と聞いてみました。「10万円はかかっていたと思います。夏期講習などの時期は、月20万円の出費もありました」。お受験教室では、こんなことが学べる!小学校受験のためのお教室通いと聞くと、「小さいうちから詰め込みで大変そう」という固定概念を持っている人も多そうですが、A子さんいわく、「息子は、教室が楽しくてたまらないという感じでしたよ。たとえば、『あ』がつくものの絵を描いてくるというような宿題が出るのですが、帰宅後すぐに取りかかるほど大好き。塾では、絵を描く楽しさを教えてもらったようで、今でも絵が得意です。友達に会えるのも楽しんでいましたし、ペーパー上のお勉強も、喜んで取り組んでいました。塾の先生も言っていましたが、子どもの脳は、本来学ぶことが大好き。『わかった!』という体験をすると喜ぶようになっているそうです。教室では、面接対策として、自己表現や発表の練習もあります」。小学校選びは、幼稚園年少からスタート!?さて、本格的な小学校受験の準備は、志望校を絞ることからスタートすると思うのですが、いつ頃から動けばいいのでしょうか。A子さんは、「息子が幼稚園年少から少しずつ説明会に参加しはじめ、年中で一番たくさん参加し、年長では、最終確認でしたね」とのこと。旦那さんをメインに、合計10校以上の説明会に参加したそうです。志望校選びは、子育てを考える好機「子どもが幼稚園の間に、夫婦で教育方針について、きちんと考えておいた方がいいと思います」というA子さん。まずは、小学校から始まる学校選び。家から近い公立校にするのか、または受験して、国立の付属校、あるいは私立校にするのかという選択肢があります。私立校であれば、中学や高校進学のタイミングで外部の学校を受験することを前提とする進学校にするのか、あるいは学内の基準を満たしている限り、内部進学でエスカレーター式に大学まで進める学校にするのかといった選択肢があります。もちろん、私立校は校風がさまざまですので、どの学校の教育方針がしっくりくるのか、学校説明会などで確認する必要があります。私立校を選ぶときは、ついつい無理をしがちになるようです。たとえば、遠方なのに「これぐらいなら通える」と思ってしまったり、子どもの学力や性格に合っていないのに、「ラッキーなら入れるかも」と思ってしまったり。でも、6年間通うのですから、無理をしているとあとで苦しむのは子どもです。A子さんも、「選考試験が自分の子どもに向いているかどうかは、入学してからも、その子の個性を認めてくれて、『いい子だ』と思ってもらえるかどうか。向いている学校に出会えればそれが一番幸せで、子どもの力を伸ばすことにもなると思うのです」。親が入れたい学校と、子どもに合う学校は違うこともあるので、とにかく無理は禁物ですね。受験を目指すママへのメッセージ先輩ママのA子さんから、受験を目指すママへのメッセージをいただきました。「子育て全般に言えることですが、『わが家にとってどうなのか』を見失わないことが一番大切かと思います。受験をすると決めたら、親が余裕をもった準備計画を立てること。ゆとりをもって、穏やかな気持ちで本番を迎えられるように、こつこつと準備を進めていってください。小学校受験は大変だったものの、懐かしく良い思い出になっています。受験準備を通して、家族の絆も深まりますし、子どもの今後の力にもなりますから、前向きに取り組んでくださいね」。小学校受験は、いつから準備して、出費がどれぐらいなのか、もちろん個々の家庭や住んでいる地域などによって事情は異なりますが、少なくとも首都圏では、本当に行きたい学校がある場合は、何らかの準備をすること、それなりの出費があることを覚悟した方がよさそうですね。「親が子どもに寄り添っていれば、子どもにとってプラスの経験になる」というA子さんの話は、とても参考になりました。<文:フリーランス記者鯰美紀>
2016年11月03日年長に進級した息子。間もなく登園を渋るようになり…出典 : 歳の息子にはADHDの診断が出ています。これまでは毎日元気に幼稚園に通っていたのですが、登園を渋り出したのは進級後、しばらくしてからのことでした。幼稚園に行く時間になると私にしがみつき、「ママと一緒にいたい」と泣くようになったのです。1学期の間は、なんとかなだめて登園させたり、時々休ませたりすることが続きました。「担任の先生が怖い」それが、息子が登園を渋っている理由でした。何度か担任の先生とお話しをしましたが、「息子さんを特別きつく叱ったりはしていません」「むしろよくできる方なので叱る原因がありません」という回答でした。先生とあまり相性が良くないのかな?合わない人と過ごすのも人生経験、そこから何かを学べればいいかな?と思い、息子にもそう言って聞かせましたが、「怒られるかもしれないから行きたくない」と、相変わらず登園渋りは続くのでした。息子の様子を見に授業参観へ。そこで見えたのは、家庭の方針に応じて対応を変える先生の姿だった出典 : そんな中、幼稚園の授業参観がありました。私は息子の登園渋りの原因を探ろうと、先生とのやりとりを観察することに。息子は先生の話を一語一句聞き逃すまいと、必死でお話しを聞き、うなずき、返事をしています。工作の課題を与えられると、自分の行動が間違っていないか必死に周囲のお友だちを見回し、「このやり方で合っている」と確信すると、遅れないように必死に作業を行っていました。失敗を極端に恐れる、という特性を持っている息子らしい行動だな…と思いながらその様子を眺めていました。一方、行動がゆっくりなお友だちもクラスにはいて、先生は彼らに声をかけていました。「いつまでやってるの!?もうみんな終わってるよ!」「早く〇〇しましょう!みんなが待ってくれてるでしょ!」「まだこんなところをやっているの?間に合わないよ!」そのお友だちのご両親は、「みんなと同じ速度で行動ができるよう、きちんと躾けてほしい」という方針だそうで、事あるごとに先生から注意を受けるのです。そのお友だちと席が近かった息子は、先生の言葉をずっと聞いていました。私はこの様子を見た瞬間、息子がなぜ「先生が怖い」というのかがわかりました。お友達が怒られるたびに苦しんでいた息子出典 : 発達障害を抱える人の中には、他人との境界が曖昧なため、知らない人が怒られていても、自分が怒られているかのように恐怖を感じ、悲しみ、怒りを覚える特性を持つ人がいます。わが家の娘や息子も、そのタイプに当てはまります。進級してからずっと、お友だちが怒られる姿を見て、自分が怒られているかのように受け止めていたのです。息子が登園を渋る理由が腑に落ちました。話を聞いてみると、頭では「自分が怒られているのではない」とわかっているようですが、「次は自分が怒られるかも知れない」「早くしないと怒られる」という恐怖から、必死に気を張って過ごしていたのです。一日中注意を受けているお友だち、それを隣で聞いている息子…私が想像するよりも、うんと苦しかったのかもしれません。私は息子の登園渋りの原因を、担任の先生にお伝えしました。その後、そのお友だちと席を離してもらうなどの策を講じてもらいましたが、息子の登園渋りがなくなることはありませんでした。いろんな習いごとに挑戦し、その中でたくさん怖い先生にも出会ってきましたが、これほどの拒絶は初めてでした。園をやめることを決意した息子。怒られることがそんなに嫌だった?出典 : 学期に入ると、家を出る足が動かなくなり、ついに息子は幼稚園へ行くのをやめました。毎日家で穏やかに過ごしている息子と、時々幼稚園の話をします。私「家にいたって、ママにたくさん怒られるのに怖くないの?」息子「そりゃ怖いよ!ママは鬼みたいだもんね~!」私「幼稚園の先生よりママの方が怖いんじゃない?」息子「う~ん、ママは僕のことを大好きだって知ってるからいいの。僕のために怒ってくれてるんでしょ?幼稚園の先生はそうじゃなかった。あのクラスにいるのは厳しかった。2度と行かない。」きちんと言葉にはできませんが、息子なりにいろいろと感じていたのでしょう。もし、進級後からきちんと先生との信頼関係が築けていたら、「この先生が言うのなら」と思えていたら、事態は変わったのかもしれません。レールから外れることは怖い。それでも私が子どもたちの笑顔を大切にする理由出典 : 現在、息子はまだ幼稚園に籍を置いています。幼稚園との交渉はまだ続いていて、先生方はなんとか息子が以前のように幼稚園に通えるようにとあれこれ策を講じ、「今幼稚園を辞めてしまったら、この先どうするんですか!?小学校は?中学校は?」と心配して下さっています。進学、就職…そのレールから外れずに、何とか耐えていくこと。それが正しい道なんだと、園の先生方は口を揃えておっしゃいます。確かにそのレールから外れた先に何があるのか、私にもわかりませんし、わからないから怖い。それでも、子どもたちの心を殺してまでもレールにしがみつくことは、私にはできませんでした。先生に請われ、渋る息子を1度だけ幼稚園に連れて行ったことがあります。笑顔で駆け寄ってきてくれるたくさんのお友だちを眺めていると、この子たちのように息子も幼稚園生活を満喫できたら、どんなに幸せだっただろうと思います。それでも、教室の片隅に目を向けると無表情で佇んでいるお友だちもいて、息子もきっとこんな風に過ごしていたんだろうと胸を締め付けられる思いがしました。息子は黙って私にしがみつき、俯いたまま顔をあげようとしませんでした。親の理想と子どもの現実。うまく行かないことだらけ。それでもきっと、心地よく過ごせる場所が見つかるはず。合わない場所から離れるのは悪いことではない。笑って過ごせる場所を探していけばいい。それが“自分らしく生きる”ということなんだよ、そう信じて、子どもの笑顔を見守りながら前に進んで行きたいと思います。
2016年11月01日こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。いま日本では英語教育の必要性が叫ばれています。幼稚園や保育園で英会話レッスンを取り入れることが増え、幼児期の習い事として英会話スクールに参加する例も少なくないようです。小学校や中学校ではネイティブによる英会話クラスも設置されています。それでも、日本における英会話力は決して十分な伸びを見せていません。なぜなのでしょうか?英語は言葉です。日本で生まれ育てば、平均して3歳くらいまでに日本語を話せるようになり、それが英語圏であれば英語を話せるようになります。そこに、特別な学習は必要ありません。この当たり前な前提をもとに、乳幼児への英語教育の効果と、家庭で親たちにできることについてまとめてみました。●乳幼児期は異文化への抵抗がない大人になってから外国語を学ぶことが非常に難しいとは誰もが知っていることです。でも、乳幼児にとっては日本語も外国語も土俵は同じ です。生活の中で自然に聞こえてくる言葉、それが日本語であれば日本語を、英語であれば英語を自然に学び取っていきます。大人にとっては異文化な英語も、乳幼児にとってはなんの抵抗も感じない一つの言葉に過ぎず、自然に受け入れることが可能なのです。●三つ子の魂百までこれは、幼いころに培われた性質が一生変わらないことを意味することわざですが、実は言語にも当てはめることができます。乳幼児期に培われた言語は、その後何らかの事情で使わなくなり忘れてしまったとしても、ゼロになることはなく、記憶の中に残っていく と考えられています。ある人は、日本でごく一般的な教育を受けて成人しましたが、海外旅行先で英語を耳にしているうちに、相手の英語がよく分かるようになり「発音がいいね」と言われたといいます。帰国後それを両親に話したところ、幼稚園で1年間ネイティブ教師の英会話授業を受けていたことが分かって納得したそうです。●ポイントは英語に触れる量英語を習得するために、乳幼児に“ガリ勉”をさせても大きな効果は期待できません。彼らに暗記や応用を求めるのは酷です。では、何が大切かというと、それは英語に触れる量 。英語圏で育つ、片親が英語を話すなどの環境でバイリンガルが育ちやすいのは当たり前の事実です。これは、英語に触れる量の多さが大きく影響を与えています。乳幼児の英語教育を成功させるポイントは一つ。英語に触れる量の多さにあると言っても過言ではないのです。●耳から入り、目で確認して口から出す英語圏の乳幼児が英語を学ぶ場所は主に家庭と幼稚園などの教育施設です。そこでは、英語で話しかけられ、英語の歌を唄い、英語のテレビや絵本を見て読んで過ごします。これを、日本での生活にどれだけ持ち込めるかがカギとなります。親がネイティブ英語スピーカーでなければ、英語で話しかけることは難しいでしょう。そこで、英語のアニメや簡単なゲームなど、聴覚と視覚に訴える材料 を使うのがおすすめ。絵本はCD付きを選び、絵を見ながら何度も繰り返して聞きましょう。親も一緒に学び取るつもりでつきあいます。これらに、1日1時間を費やすか、3時間を費やすか、その量の違いが効果の違いとなって現れてきます。●日本語がダメにならない?乳幼児期の英語教育は日本語力の低下につながるとして警鐘を鳴らす人もいます。海外生活で英語の幼稚園に通わせたから、国際結婚家庭で家族の共通語が英語だったから、そのために日本語が話せなくなってしまうことがあるともいいます。確かにそういった例もあります。ただその多くは英語の量が日本語の量と逆転した結果 起こっているのです。それだけ量が言語習得に影響を与える、その証拠ともいえそうです。日本で暮らし、通常日本語に囲まれていれば、日本語が話せなくなることはまずありません。24時間のうち3時間程度を英語に譲っても、それは変わりありません。●まとめとして子どもに英語を習得させたいと考える親は少なくありません。ただ、中学校以降の授業で学ぶ“英語”と“英会話”は別物です。乳幼児期の英語教育はあくまで英会話。英語の学力に直接結びつくとは限らないことも知っておきましょう。ただ、時代や世界が求めているのは“英会話”のほう 。それを学び取るには、どの年代よりも乳幼児期がもっともスムーズなのです。そして、家庭で英語に触れる時間の量を増やすことが、その効果をより大きくしてくれるのは、間違いなさそうです。【参考リンク】・子どもの英語教育を科学する第一回 | 小学校英語教育応援サイト(成美堂)()●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)●モデル/神山みき(れんくん)
2016年10月29日豪雨の日、やっと着いた幼稚園で長男のこだわりが炸裂!発達に遅れがあり、支援を受けられる幼稚園に通う長男。その日はものすごい雨でした。幼稚園の配慮により、子ども達が濡れないようにと、普段使わない入り口を解放してくれたのです。Upload By モンズースー思い返せば、普段使っている園児用の昇降口以外から、入ったことがなかった長男。しかも抱っこされての登園も初めてでした。今まであまり気にしなかったのですが、長男は登園方法にこだわりがあったのです。いつもと違う入り口、いつもと違うだっこでの登園に納得ができず癇癪を起こしたのでした。やりなおしをすれば癇癪は治まることが多いのですが、この日は豪雨。外でうろうろしていると身体が濡れ、体調を崩してしまうかもしれません。先生と一緒に長男の気持ちを切り替えようと、色々試したのですが努力もむなしく、けっきょく豪雨の中、門まで戻って登園をやり直したのでした。Upload By モンズースーその後、長男のこだわりによる癇癪はだんだん減っていきました。癇癪を起こしても、気持ちの切り替えが早くなり安定して生活できる日も増えました。長男の幼稚園には、同じ理由(急な予定の変更やルーティンが崩されること)で泣く子が毎年いるそうです。以前、療育先のママ友から「こだわりは2歳がピーク、年齢と共に減っていくよ」と聞きました。この先、長男の考え方がもっと広くなって、生活が楽しく送れるようになってくれたらいいな…と思っています。
2016年10月28日小学校と園をやめた姉弟。その後増えていったのは、子どもたちの笑顔だった出典 : 我が家には8歳の娘と6歳の息子がいて、それぞれアスペルガー症候群とADHDの診断が出ています。「学校をやめる」と宣言し、毎日家で過ごしている娘。後を追うように息子も「幼稚園をやめる」と決断し、のんびりと家で過ごしています。子どもが毎日家にいると大変では?と、聞かれることがありますが、実は私にとっては、子どもたちが学校や幼稚園へ行っていた時の方が大変でした。学校や幼稚園に通っていた頃は、帰宅後ぐったりと疲れていたりストレスで荒れたりと、子どもたちをフォローすることで精一杯。お互い心に余裕がなく、日常生活をなんとかこなすだけの日々で、何かを楽しむという時間は全くありませんでした。家で過ごすようになり、私は子どもたちが行きたくない場所へ送り出すエネルギーと、罪悪感から解放されました。そして、ストレスのなくなった子どもたちはとても明るく、元気になりました。うちの子たちって、こんなによく笑うんだな、と毎日とても新鮮な気分で眺めています。子どもたちをゆっくりと観察することもできるようになり、凸凹のタイプが異なる2人の違いも、より一層明確になってきました。一緒に過ごす時間が増え、子どもたちの得意なこと苦手なことがよくわかるようにUpload By GreenDays娘と息子の思考の違いに気付いたのは、娘とアイロンビーズに取り組んでいたときでした。以前、人によって物事を認知する能力が違う、というコラムを書かせていただきました。娘の場合、目で見る言語・耳で聞く言語にとても強く、頭の中も言語で埋め尽くされている状態です。アスペルガーの娘曰く、頭の中にはたくさんの引き出しがあって、きちんとインデックスがついており、全ての情報がしかるべき場所にきちんと言語化して収納されているそうです。ADHDの息子は視覚優位で、映像から物事を理解するタイプ。例えば「今日の午前中は何をした?」と聞いても「えっと何だっけ?」「思いだせない」と思いだすこともなく、考えることをあっさりやめてしまいます。娘に息子と同じ「今日の午前中、何をしたかな?」という質問をすると、「今日の朝は〇時〇分に目が覚めて、ママは起きていたけど弟はまだ寝てたよね。朝ごはんを食べている時に…」と、とても細かい部分まで正確に答えが返ってきます。娘とアイロンビーズを整理していたときです。綺麗に並べられたビーズを見ていてふと、「これは娘と私の頭の中みたいだな」と思いました。では、息子の頭の中をアイロンビーズで例えると、どんな風になっているのだろう?という疑問が湧いてきました。それから数日間、息子の言動を追いかけ、頭の中がどうなっているのかを想像してみました。娘とは違う方法で情報を記憶していた息子。大変なのは、その情報を取り出すときUpload By GreenDaysそして辿りついたのは、息子の記憶は1つひとつが細かく分かれていて、それが整理されることもなくどんどん放り込まれ、山積み状態になっているのでは?という考えでした。それは、色分け途中のアイロンビーズのようなイメージです。息子は何の脈絡もなく、突然昔のワンシーンを語り出すことがあります。数々の情報が整理されないまま記憶されているので、膨大な記憶の山から必要な情報を探し出すのに、途方もない労力が必要なのだと思います。そして、息子の記憶は言語化されておらず映像のまま残っているようなので、それを言語化して人に説明するためには、また多くの力を注がなくてはならないのでしょう。この分析が正解かどうかは、息子がもっと大きくなってから聞いてみないとわかりません。でも、「こんな感じなのかもしれないな」と想像するだけでも、息子が苦手なことにも理由があるのだ…と、イライラせずに済むので、子どもの特性を知ることは、大切な作業だと思います。努力では補いきれないときはどうすればいい?模索する中…出典 : さて、バラバラの情報が山積みになっている息子に、「お姉ちゃんのように、きちんと情報を整理しなさい」と言っても、脳の構造が違うので無理なものは無理です。これから息子に合ったやり方を一緒に見つけて行かなければなりません。とりあえず、「今日の朝からお昼まで」の情報を思い出す練習を、お昼ごはんの後に行うことにしました。毎日、手帳に箇条書きで書き出していきます。でも、お昼ごはんの前に何をしたかさえ、思い出せない息子。それでも毎日続けているうちに、「今日はこれを手帳に書いてみようかな」という言葉が息子から出てくるようになりました。もちろん、手帳を前にした時にはその出来事をすっかり忘れてしまい、「あれ?何を書こうと思ってたんだっけ?」ということの方が多いですが、それでも「今日の出来事を手帳に整理する」という意識が、少しずつ芽生えてきたことは大きな進歩です。子どものタイプによって苦手なことは違う。支援のコツは「その子が生きやすくなるかどうか」出典 : 自分が簡単に情報を引き出せるタイプではないことを理解した上で、いつかはその対処法として、必要なことはメモを取ったり、予定を忘れないようにアラームを設定するなどの行動をきちんとできるようになれば、息子自身が生きやすくなるのではないかと思います。子どもたちの色々な特性に気がつき、それで子ども自身や周囲の人が困っているのならば、こんな方法もあるよ、あんな方法もあるよ、と一緒に試しながら、その子にあった方法を見つけられるといいですね。
2016年10月25日【ママからのご相談】2歳10か月の男の子がいます。夏から始めたトイレトレーニングの成果が出て、ようやく日中はオムツ無しの生活になりました。ところが、うんちをトイレでするのを嫌がるので困っています。おしっこはちゃんと教えてくれますが、どうしても「うんちはイヤだ」と言います。そのせいか、近頃便秘気味になってしまいました。理由を聞くと「怖いから」と言うのですが、来年から幼稚園に入園するのに、このままでは本人が困るのではないかと心配です。何か良い方法はないでしょうか?●A. しゃがむ姿勢が最大のポイント!ご相談ありがとうございます。2歳児を子育て中のママライター、あしださきです。トイレトレーニングを2016年の夏に頑張っていた者同士、とても親近感を覚えてしまいます。ぜひお力になれたらと思い、自分の経験と専門家の見解、最新のアイテムなどをヒントにして、ご相談にお答えしたいなと思っています。●うんちをトイレ以外の隠れた場所でしてしまう子どもは珍しくない私は自分の子ども3人のトイレトレーニングを経験しましたが、そのうち2人はおしっこのトレーニングが完了した後もしばらく、うんちをカーテンの裏や部屋の隅っこに隠れてこっそりとしていました。何回トイレに誘っても来てくれず、短い期間ではありましたが、とても悩みました。実はこのような悩みを抱えていたママは珍しくないようで、周囲のママさんたちからも似たようなお話を聞くことができました。『うちの子は年少さんまで、うんちはずっとパンツにしかできなかった です。そのため幼稚園だとできずに我慢していたようで、幼稚園から帰るとすぐにうんち。怒ると逆効果だと割り切り、しばらく何も言わずに付き合いました。そのうちに、トイレに行くと自分から言うように。本人の時期を待つのも手ですよ』(6歳女の子のママ)『双子の男の子を育てています。片方の子はいつも便秘気味で、自分だけで静かにうんちをしたいようで、いつも家族のいない部屋にこもって頑張って出しています。普段オムツは夜だけ履くのですが、うんちをしたくなるとオムツを履きたがる のですぐに分かります。便が固く、なかなか出なくて泣いてしまうこともあってかわいそうです。今のところまだ継続中。双子でも、それぞれ違いますね』(40代双子の男の子のママ)『うちの2歳11か月の息子は夜寝ている間にうんちをします。ちなみに、昼間のトイレトレーニングは完了しています。寝ているとき、急にうつ伏せになって両足を曲げた“ダンゴムシの姿”になるとうんちが出る ので、すぐにオムツを取り替えます。この習慣は絶対に良くないのだと思いますが、寝ているわが子に何を言っても仕方がなく……。困っています』(30代男の子のママ)●しゃがむ姿勢が自然な排便姿勢2016年、アメリカで一大ムーブメントを巻き起こしている、『スクワティ・ポティー(Squatty potty)』をご存じでしょうか?これは、薬などには一切頼らないで便秘を治すために発明された便秘椅子です。発明者のロバート・エドワード(Robert Edwards)さん曰く、『基本的に人間の体はしゃがんで用を足すようにできている 。日本の和式トイレを考えればわかりやすい』とのこと。その姿勢を追求して、洋式のトイレでも自然としゃがむ姿勢を取れるように工夫されて生まれたのがスクワティ・ポティーだそうです。私はこれはトイレを怖がる2歳児にも参考になるのでは、と考えています。洋式トイレに座った姿勢、小さい子どもはまだ足が床に届きませんよね。つまりしゃがむ姿勢には程遠い、不安定な状態 にあります。そこで、足が乗せられて、かつしゃがむ姿勢に近くなるような高さのステップを2つ用意します(両足分)。簡易型の折りたたみ台のようなものがいいと思います。高さが重要なので、お子さんの足の長さと床からの距離は計算してくださいね。足乗せがあるだけでも、不安定さが改善されて、トイレでの排便が怖くなくなる という期待もできますし、足乗せ台が高いと和式トイレにしゃがむ姿勢に近くなりますから、排便がスムーズになります 。●下剤の使い方には注意が必要子どもの便秘というと、小児科では下剤を処方されることも多いと聞きます。しかし、その使い方にはくれぐれもご注意を。松生クリニック院長、松生恒夫医師の著書『「排便力」をつけて便秘を治す本ー専門医が教える「便意リハビリ」』によると、小児科などの病院で処方される、ラキソベロンなどの刺激系の下剤は、長く使い続けると『腸内メラノーシス』 といって、腸内が黒くなり大腸の働きが悪くなる 症状を引き起こすことがあるとのことで、注意が必要です。下剤を試すときは、薬局でも手に入る塩類下剤をまず試してみると良いそうです。このタイプは腸内の水分をコントロールして排便させるものです。----------いかがでしたか?お子さんとのトイレトレーニングの最終課題、一緒に乗り越えたときの喜びはきっとママだけの宝物になることでしょう。私もご相談者様と同じようにわが家の2歳児と最後の山を乗り越えていきたいと思います。ぜひご参考にしてみてくださいね。【参考文献】・『「排便力」をつけて便秘を治す本ー専門医が教える「便意リハビリ」』松生恒夫・著●ライター/あしださき(元モデル)
2016年10月24日アスペルガー症候群の娘が遊ぶ姿は、まるで蝶々出典 : 私の娘にはアスペルガー症候群があります。私が幼稚園を訪れると、園庭で遊んでいる娘を見かけることがあります。基本はひとりで遊んでいます。ふわふわと中途半端な位置で舞っていたり(笑)、ふわ~っと遊具のところへ行って遊んだと思えば、またふわ~っとどこかへ…その様子はまるで蝶々のようです。娘は自分のペースで、自分のイマジネーションの中で遊んでいるんだなぁと思いながら見ていると、私はとてもあったかい気持ちになります。幼稚園の先生方もそんな娘を暖かく見守ってくださり、空気や顔色が読めない娘の発言を「だからこそ真実味があって信用できて、心に響く」と評してくださったりします。周りの方のそんな言葉を聞くのはとても嬉しく、また娘を誇らしく感じていました。就学相談担当者から指摘された、娘の様子出典 : そんなある日、就学相談の担当者の方が幼稚園での娘の様子を観察しに来ました。その担当者の方の口から娘の様子を聞くと、・ホールに集合してみんなで先生の話を聞いているときに、誰に何の断りもなく水を飲みに行った・自分の近くに置いてあるペンをお友達に「取って」と言われても、名前を呼ばれるまで自分が言われていることに気づかなかったなど色々な指摘をされましたが、あの蝶々のように遊ぶ娘の様子についても報告がありました。ジャングルジムに登って、そこにいたお友達とちょっと喋ったと思えば、園庭の隅にある、娘お気に入りの葉っぱを取りに行き、そこへいた年少さんと少し言葉を交わし、今度は砂場で遊んでいたお友達に声をかけたと思えば、ふらふら~っと今度は鉄棒のところへ行って前回りを数回、その後…と、いつも見かけるような様子を微笑ましく聞いていたのですが、担当者の方はこう言いました。「お友達とじっくり関わったり、腰を据えてじっくり遊ぶことがなかったですね。」他の子にはない娘の良いところを、つぶしたくない!出典 : まるで娘の遊び方に問題があるかのようなその言葉に、私は考えさせられました。「うーん、私は全然そんなこと問題だと思わないんだけどなぁ…むしろ彼女の持つ空想力というか夢見がちなところを大事にしたいんだけどなぁ」そう思うと同時に、「ああ、これは大事にするっていうか、守ってやらなきゃ潰れてしまう!」と決意と危機感が合わさったような気持ちになったのです。娘の個性を大事にしたい。そう思えるようになったのは、自分の幼少期を思い出したから出典 : 今でこそこんな娘の様子を「守ってあげたい」と思うようになった私ですが、娘に「凸凹がある」と指摘されたばかりのころは、「娘のことがわからない」と悩んだこともありました。娘の個性を大切にしたいと思えるようになったきっかけは、自分の子ども時代を思い出したことです。親に「どんな子だった?」と聞くと、私は必ず「ちょっとませた、変な子だった。」と言われます。幼稚園の頃の記憶を思い返してみると、園庭の一角にあった小さな森のような場所が大好きでした。そこに一人で座って、リスやクマ、ウサギやシカなどの森の動物がやって来て、木の実でパーティーをやるという妄想をしながら遊んでいました(笑)。またある時は、朝食のパンに入っていた小さな四角いチーズを持って、「ここははネズミのお家に違いない」と思っていた建物のひび割れに空いた穴に詰めに行ったり。親や周りの大人からは「変な子」と思われていたかもしれないけれど、私にとってはとても幸せな思い出です。娘にもそんな素敵な思い出を大事にしてほしい。他の子と少し違うからといって、すぐそれを「問題」と決めつけて娘の個性をつぶしたくない。そう考えた出来事でした。「わが子のことが分からない」と行き詰まったときは、自分やパートナーの子どもの頃はどうだったか?と周りに聞いてみたり、思い返してみたり、家族で話してみてはいかがでしょうか。
2016年10月23日こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。鏡の前で化粧をしているママの顔を興味津々な様子で覗きこむ子ども。特に女の子は、年齢に関係なく“キレイ”や“カワイイ”に敏感 です。時には、ママと一緒にメイクやネイルを楽しむこともあるでしょう。ただ、メイクやネイルは大人の女性のたしなみだというのが一般的な感覚であり、幼稚園や保育園などに通う子どもたちがすることではないと考えられてきました。ところが昨今、口紅をさし、目元にアイライナーをひくなど、大人も顔負けレベルのアートネイルを施した制服姿の園児を見かけることがあります。さすがにちょっとびっくりですが、本当に驚くべきは、それを注意されたときの子どもとその母親の反応です。日本と海外の子どものおしゃれに対する考え方の違いと合わせてご紹介します。●(1)「ママがしたんだもん!」4歳の幼稚園児Eちゃんは、幼稚園教諭に「幼稚園にはメイクをしてこないでね。取りましょう」と言われて逆切れ。「だって、ママがしたんだもん。ママのせいだもん。先生だってしてるもん」と言い張り、自分がルールを破っていると受け入れることができませんでした。Eちゃんは、大泣きしてメイクでパンダ顔になってもなお、メイクを取ることを拒否し続けたそうです。●(2)「何か問題が?」保育園に通う3歳のOちゃん、フルタイムで働くママと一緒に毎朝通園しています。保育士たちの間では、大人しく手のかからないいい子とされているOちゃんですが、一つだけ問題が。それは、色つきグロスを愛用していること。保育園ではお昼寝の時間があります。常に自分用のグロスを持ち歩くOちゃんのお昼寝枕にはベッタリとあとがついてしまいます。ママに事情を話し、せめて色のないリップクリームにしてほしいと言うと、「お昼寝用の布団はウチのものだし、問題ないでしょ 」との返事だったそうです。●(3)「個人の自由です」5歳の幼稚園児であるTちゃんは、とってもおしゃまさん。ママがネイリストなこともあり、いつも両手に完璧なネイルアートを施しています。そのカワイサには思わず、大人の方がうらやましくなるほど。でも、大人ほどではなくとも長く伸ばした5歳児の爪とそこに施された石などの飾りは、時には武器にもなってしまいます。本人の爪がはがれる などの危険性もあります。「とってもキレイですけど、危ないので幼稚園にはしてこないように」と注意されたTちゃんのママは、「ネイルは幼稚園の規則で禁止されていないでしょう?個人の自由です」と一蹴。●(4)「かわいいでしょ?」所かわって、アメリカの幼稚園での話。日本から引っ越してきた4歳のRちゃんは自宅近くの幼稚園に通い始めました。ある日迎えに行ったママはビックリ。Rちゃんの顔にはまるで落書きのようなメイクが。Rちゃんはママの姿を見つけると駆け寄って「ママ、ママ、カワイイ?」と大はしゃぎ。引きつった顔のママがカタコトの英語で見送りに出ていた先生に尋ねると、「プレイタイムに自由にメイクさせているのよ」との返事。アメリカなど海外では、子どもがメイクをしないという常識感覚はなく、普段の遊びの中に“メイク”が自然に存在している のです。●(5)「どうしてダメなの?」5歳まで海外(香港)で育ったSちゃんは、日本の幼稚園に入園してビックリ。髪を縛るカワイイポンポンもダメ、色つきリップクリームもダメ、ネイルもダメ、ピアスもネックレスも、足首や手首のミサンガも全部ダメと言われてしまったのです。「どうして香港ではよくて日本ではダメなの?」と聞いたところ、幼稚園では「ダメなものはダメなの」と言われて、答えを得られなかったSちゃんはママとパパに答えを求めました。頭をひねって、「日本ではね、子どもにはメイクやアクセサリーは必要ないと考えられているのよ」と答えたママ・パパは、納得できずに「どうして?」と食い下がるSちゃんに、ほとほと困り果てたそうです。●まとめとして「子どもはメイクもネイルもしない」という暗黙の了解が自然に守られてきた日本ですが、これが崩れてきているようです。ただ、「メイクやネイルの何がいけないのか?」と聞かれれば、一部の危険な場合を除いて「子どもらしくないから」としか答えられないのが大人側の苦しい事情です。一方で、メイクが子どもの遊びの一つとして受け入れられている海外ですが、すべての子どもがいつもメイクやネイルをしているわけではありません。子どもらしさがないわけでも、それが非行につながっているわけでもありません。ただ、今の日本では、暗黙の了解的ルールが中途半端に崩れ、幼稚園や保育園側と親の常識判断に食い違いが生まれている様子が、これらのエピソードからうかがえます。みなさんはどのようにお考えになりますか?●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)
2016年10月21日成長を実感する幸せも束の間、子どもの将来と向き合う時期となり…出典 : 子どもの就学先を決めるとき、みなさんはすぐに「ここだ!」と思える学校選び(学級選び)ができましたか?いいえ、と答える方が多いのではないでしょうか?溢れる情報の中、いっそのこと誰かに決めて欲しい!とすら、私は思っていました。私の息子は、幼稚園入園直前に発達障害の診断が下りました。年少から年中にかけては、とにかく幼稚園生活をスムーズに送らせることに、全神経を集中させていました。段々と成長していく姿は何よりも嬉しく、疲れやすい息子を必死にサポートしながら、日々を過ごしました。そういう意味で、年少から年中にかけては、「今現在の息子」の姿だけを見ることのできる、1番幸せな時期だったのかもしれません。誰かが4歳~5歳は、「発達障害のゴールデンエイジ」と呼んでいましたが、それほどまでに、子どもの成長が実感できる時期でもあったのです。そして年長になって、いつもの発達外来に行ったときに、担当医にこう言われました。「来年度は就学ですから、ゴールデンウィークあけに市の就学相談に行ってください。息子くんの就学についてどうするか、そろそろご両親で話し合いをしてくださいね。」私はこの言葉でハッとしました。これまでは「今現在の息子」の姿を見ていれば楽しかった毎日。しかし、年長になった途端「未来を考えて行動する」よう求められるのです。決断の重さを自覚するほど、決められないジレンマ出典 : 就学相談では、本人同伴で市役所の相談員と話をします。子どもは臨床心理士の先生と一緒に遊びながら、行動観察をされます。しかし、「この子はこういう特性がありそうだから、特別支援がいいですよね」「普通級で大丈夫だと思いますよ」などといった助言は一切されることはありません。決断は全面的に親に委ねられます。発達検査での数値もある程度は参考にされますが、数値だけではわからないような、本人の困り感というのがあります。私たち親にとって発達検査の数値は、就学の決定の参考に、あまりなりませんでした。発達外来の担当医も、療育の先生も、幼稚園の先生さえも、この件についてはあまりはっきりとしたアドバイスを下さいませんでした。「あくまでも決めるのは親御さんですから、私たちからはこうしたらいいとかは言えないんですよ…」というお答えがほとんど。おまけに、小学校の特別支援級を批判する声が、耳に入ってきました。私は、考えれば考えるほど頭がこんがらがってきました。息子にとっての人生の大きな決断を、自分だけに委ねられている状況。客観的な資料は無いに等しく、私の感覚と経験値だけで選ばなければならない辛さ。今まであんなにいろいろな人が助けてくれたのに、どうしてこの決断だけは自分ひとりに委ねられてしまうのか…。「いっそ、誰かが決めてくれたらいいのに…」私は、ついに就学について考えることが嫌になり、逃避状態になっていました。やっと行動する気になり、見学へ。そこで見た特別支援学級は…出典 : 特別支援級への通級になるかどうかは、うちの自治体では8月から審査が開始されます。ですから秋までには、親の希望を市のほうに提出して欲しいと言われます。ところが私は考えることを放棄し、9月になっても答えを出しませんでした。しまいには「このまま放置して、普通級でいいか」と思い始めていました。しかし私は、発達ナビに以前掲載された記事(下記、関連記事参照)をふっと思い出したのです。私は重い腰をあげ、入学予定の小学校に電話をかけ、特別支援級の見学を申し込みました。(残念ながら息子同伴は不可でした)これで納得がいかなければ、答えが出るだろうと思ったのです。授業見学当日は、教頭先生がわざわざ同伴してくださり、1クラスずつ支援の内容を説明しながら、案内してくださいました。授業後は、教頭先生と特別支援コーディネータの先生が面談の時間を取ってくださいました。見通しをたてた授業、刺激を一切排除したシンプルで静かな教室、教室の奥には囲いに囲われたクールダウンスペース、そして何よりも、子どもたちの楽しそうな様子に目が留まりました。教頭先生が教室にフラッと立ち寄るたび、子どもたち「先生今日ね、テスト頑張ったんだよ」「先生、明日のテストはここで受けてもいい?」と声をかけてくる様子が印象的でした。教頭先生は支援級にいる全ての生徒の名前を覚えていて、みんなが「教頭先生!教頭先生!」と慕っています。私はそのときに、自分の中に湧き上がってきた感想を忘れることができません。「自分も小学生の頃、この教室に通いたかった…!」決めるのは怖い。でも、親が「失敗を恐れない」ことで子どもの可能性につながることも出典 : 自分の中に湧き上がってきた感想が私の答えの全てでした。「まずは特別支援級の通級から始めてみよう」、私は授業見学から帰宅してすぐに、2回目の就学相談の予約を取りました。みなさんがもし、お子さんの就学先で特別支援級か普通級か?決定を委ねられて悩んだときには、まずは入学予定の小学校の特別支援級へ、見学に行ってみることをお勧めします。そしてもう1つ、私からお伝えしたいこと。特別支援級か普通級か選ぶことを、「子どもの人生を決めてしまう」という風に、プレッシャーに感じないで欲しいのです。子どもが普通級が良かったと言うのであれば、(息子の小学校に関しては)学期途中で普通級に転籍することは可能です。普通級が合わないと思うのであれば、次の学年から特別支援級を検討することもできます。子育てをしていると、節目節目で大きな決断を迫られることが沢山あります。けれども、それを選んだら、子どもの人生はもう後戻りできないわけではありません。大切なのは、上手くいかなかったとしても、次の一手を冷静に考える力を残しておくことです。だからどうか、自分が全ての手綱を握っているかのように悩まないでください。そのときの状況に応じて考え、決断を変えていく自由も、私たちにはあるのですから。
2016年10月20日離乳食時代、とにかく小食だった娘Upload By SAKURAUpload By SAKURAまだ離乳食を食べていたころの娘は、とっても小食でした。とにかく全然食べてくれなくて、せっかく作ったものをそのまま捨てることも多々ありました。そんなことを繰り返すうち、最初は凝っていた離乳食も「どうせ食べてくれないし…」とあきらめながら作るようになり…レトルトに頼ったり、シンプルなものが多くなっていきました。3歳になると、激しい偏食がはじまった!!Upload By SAKURA3歳になり、幼稚園に入園した娘。以前に比べてたくさん食べるようにはなったのですが、とにかく偏食が激しくなりました。ご飯は、炊き込みご飯やチャーハン、ケチャップライスなどを嫌がり、白いご飯にふりかけをかけたものや、のりを巻いたおにぎりしか受け付けません。そして、おかずも…複数の食材が混ざった炒め物や、煮物を嫌がっていました。娘の様子を見て、盛り付けを工夫してみると…作戦成功!娘の食事をよーく観察してみると、いろいろな食材が混ざったおかずは食べませんでしたが、野菜や肉、果物…単体では嫌がらず食べているようです。それならば!と、いつも通り、炒めたり、煮たり…と調理した後、それぞれの具材を別々に盛ってみました。。Upload By SAKURAすると、娘は…食べてくれたのです!Upload By SAKURAどうやら、味が混ざったり、見た目がごちゃごちゃしているものが嫌だったようです。生野菜も嫌がらず食べてくれるのですが、いろんなものが混ざったサラダのような状態になると、突然嫌がって食べなくなります。しかし、トマト、レタス、ブロッコリーなどを別々に盛りつけると、ペロリと完食。娘は料理の好き嫌いを、味よりも見た目で判断していることがわかりました。Upload By SAKURA家では良いけど…給食は大丈夫??これが娘のこだわりだと分かり、家での食事は何とかなるようになりました。しかし幼稚園の給食などは、そこまでしてあげることが出来ません。「給食は大丈夫だろうか…」と心配していた私ですが、先生に聞いてみると…Upload By SAKURA最初はやはり苦戦して給食を嫌がっていたようですが、年中さんになるころには、ある食材だけを選んで先に食べるという技を身につけていたようです。年長さんになり、状況次第でガマンができるようになった!年長さんになった娘は、幼稚園ではいろんなものが混ざったおかずや、炊き込みご飯なども普通に食べられるようになりました!ここではわがままは言えないということがわかったようです。Upload By SAKURAしかし、幼稚園で頑張っている反動か…家でのご飯は、やっぱり「食材別盛り」が続いています。そして、ご飯は白ご飯オンリー。まぁ、胃に入ると一緒だし…これは私が手間なだけ…娘がストレスなく食べられればいいし、家以外で頑張ってくれればいいか!と、楽観的に見守っています。
2016年10月19日行ってみて良かった!児童館の魅力をご紹介赤ちゃんとが小さいうちは思うように外出もできず、家にこもりがちなママも多いと思います。そんなママも、地域の児童館に赤ちゃんと思い切って、一緒にお出かけして気分転換してみませんか?芸能人ママのブログを読んでいても、地域の児童館を利用しているというママは多いよう。今回は、私も上のお兄ちゃんの時にとてもお世話になった、児童館の魅力をご紹介したいと思います。児童館ってどんなところ?児童館は、0歳〜18歳未満までの子どもたちが、無料で自由に遊ぶことができる福祉施設。用意されているものや設備は場所によって違いますが、赤ちゃんでも遊べるようなおもちゃやキッズスペースを用意している場所が多く、乳幼児のおでかけ場所としてもとても人気なのです。また、それぞれの年齢を対象としたイベントなどもあるので、是非お家の近くの児童館をチェックしてみてくださいね。さらに、子育てに悩んでいるママや、近所にママ友が欲しいママなどにもぴったり。児童館の職員さんに、いろいろと聞いてみると良いと思います!先輩ママに聞いた、児童館のココが良い♪・プレママのときは、なかなか安心して外出できる場所がないもの。ママのストレス発散だけでなく、乳児・幼児も連れていけるので、生活にメリハリになる。・同じ地域の同年代の子どもを持つママと知り合いになれて、子育てや幼稚園・保育園、小児科などの相談や情報交換もができる!児童館の先生たちは、保育士や教員免許をもっていたりするので、先生たちにも相談できます。・年齢に合わせて、おもちゃがたくさんある。家で遊ばない環境で遊べるので赤ちゃんも楽しそう。また、赤ちゃんと無料でいろいろなイベントに参加できます。(例)手遊び、親子遊び、アスレチック、絵本の読み聞かせなど我が家の近所の児童館では、月に何日か時間限定で、体育館でアスレチックでめーいっぱい遊べる日が。体が動かせてよいですね!大きくなったら…働くママには嬉しい!児童クラブ放課後児童対策として、児童館で(一部児童館を除く) 保護者が就労等で下校後に留守家庭の児童をお預かりしているクラブです。入会基準があって、登録が必要。小学校入学などしたら、またまた児童館にお世話になることもあるかもしれません。ベビー&キッズ、オススメの利用時間は?夕方以降は幼稚園児や小学生の利用が多いので、0歳〜3歳なら午前中がオススメ。我が家は午前中に遊んで、夕食のお買い物しつつベビーカーでお昼寝、というパターンが多かったです。ただ、子どもとゆっくり遊びたい時は、お昼を早めに食べて、午後一番の12時半〜13時ごろに行っていました。赤ちゃんを遊ばせつつ、ママ同士との交流やママの息抜きにも児童館はぴったり。ぜひ地域の児童館を活用してみてくださいね。
2016年10月18日猫の手貸して~育児絵日記~
うちはモフモフ暮らし
めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々