「胃腸炎」について知りたいことや今話題の「胃腸炎」についての記事をチェック! (2/3)
口唇口蓋裂の長女くぴこを育てています。 術前検査を終えたのに、入院直前でくぴこが胃腸炎になってしまい、また手術が延期になってしまいました……。 3回目の手術延期に落ち込んでましたが、繰り返す胃腸炎の心配も尽きないので、娘の看病に集中することにしました。 でも悪い事ばかりではありません! 生後7カ月で初めて乳歯が生えたーーー! このとき、以前担当の先生からこんな事を言われたのを思い出しました。 口唇口蓋裂の子は、将来的に歯列矯正の器具を装着することが多いので、虫歯だらけの口内だと、器具をつけられなくなってしまいます。 なので、十分に口腔ケアを行うように指示されていました。 なんにせよ歯は健康な方が良いので、この日から積極的にくぴこの歯磨き習慣を取り入れるようにしました!2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!ブログ:「まぴくぴ日和」
2020年01月21日わが家にママ友が集まったときのことです。一人の赤ちゃんがリビングで嘔吐してしまいました。みなさんなら、そんなときどういう対応をしますか? 私は、とっさに正しい判断ができず大変なことになってしまいました。 部屋の床も服も吐瀉物まみれに…その日は2人のママ友が遊びに来てくれて、子どもたちをリビングで遊ばせながら、私たちはお茶をしていました。しばらくしたとき、ママ友Aが抱っこしていた生後10カ月の赤ちゃんが突然嘔吐。ママ友Aの服も床も吐瀉物で汚れてしまい、みんな大慌て! ママ友Aが、赤ちゃんの嘔吐は「車酔いしたせいかも」と説明したので、「そんなこともあるよね」と話しながら私は吐瀉物を拭いて、ママ友Aと赤ちゃんの汚れた服を洗い、帰りまでに乾くように浴室に干して乾燥をかけました。 赤ちゃんは吐いたらラクになったのか、それからは嘔吐もせず、おとなしくママに抱っこされていました。なので、これで一件落着と思っていたのですが……。本当に大変なのはそれからだったのです。 赤ちゃんが感染性胃腸炎だったと判明!翌日のこと。ママ友Aから連絡がきました。「○○(赤ちゃん)が胃腸炎だった」と……。家に帰ってからも嘔吐を繰り返し、熱も出てきたので病院に行ったら、感染性胃腸炎と診断されたとのこと。ママ友Aは「みんなのいる前で吐いてしまったから、うつっていたらごめんなさい」と謝っていましたが、赤ちゃんの嘔吐は予測できるものでもなく仕方のないことです。 それ自体を責めるつもりはまったくありませんでしたが、私は自分の対応を思い返して真っ青になっていました。 そして予想通り、私と息子、その場にいなかった夫までもが胃腸炎にかかり、一家でダウンすることになってしまったのです。 万が一のことも考えて慎重に対処を私たち家族が感染してしまったのは、間違いなく私の責任です。私の対処が間違っていたと思うのは、「床の吐瀉物を拭き取るだけで消毒しなかったこと」「吐瀉物がついて洗った服を浴室に干したこと」です。また、菌がついた手でドアノブなどを触り、新たな感染経路となった可能性も。 もちろん胃腸炎で嘔吐したら慎重に処理しなければいけないことは知っていました。だけど、そのときは「車酔い」だという言葉を信じ込み、「それなら消毒までは必要ないな」と勝手に判断してしまったのです。対応を誤ってしまったことを猛反省しました。 嘔吐しやすい赤ちゃんや子どももいるので、吐いたからといって胃腸炎ではないことも多いと思います。でも、その場では嘔吐の原因まではわからないもの。赤ちゃんや子どもが突然吐いてしまったときは、万が一のことも考えて、慎重に対処すべきだと身にしみました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:高橋じゅんこ一児の男の子を育てるワーキングマザー。病気ネタやママ友ネタなど、ペンネームでリアルな体験談を執筆中。
2019年11月11日わが子が生後9カ月のころ、1週間程度ゆるい便が続いていましたが、あまり気にせずに過ごしていました。ある日外出時に急に泣きだしたので、おなかが空いたものと思いミルクを飲ませていると、急に嘔吐したのです。初めての大きな病気に驚き、後悔したエピソードをご紹介します。 ゆるい便が続く日々わが子は生まれたときから便秘知らずで、毎日しっかり排便する子でした。便秘で困るという話もよく聞くので、便通が良いのは良いことだと安心して過ごしていました。 生後9カ月ごろ、便がゆるく1日に何回か洋服を汚して着替える、ということが続きました。けれど、離乳食もミルクもしっかり飲んで食べていて、元気に遊んでいたので特に気にせず、早く下痢が治ればいいのにと思うくらいでした。 突然の嘔吐に驚き……朝から出かける予定があったので、ミルクを飲ませて外出しました。普段どおりミルクも飲んでいて、その日の朝はゆるい排便もなかったので「治ってよかった」と安心していたのです。 しかし、出先のカフェで子どもが泣いたので、おなかが空いたのかと思い、ミルクをつくって飲ませていました。すると、急に嘔吐し始めたのです。少しミルクを吐くのではなく大量に吐き始めたので、おかしいと思い急いで小児科に電話した私。「しっかり水分を摂らせて脱水にならないよう気をつけて」と言われたので、水分を飲ませることに気を配りました。 病院の休診時間だったため、昼過ぎに電話して受診できたのは夕方。その間、「もっと早く病院に行っていれば」と、何度も後悔して自分を責めました。 「ウイルス性胃腸炎」との診断小児科を受診すると、ウイルス性胃腸炎との診断でした。ミルクやごはんを食べさせると吐いてしまうので、吐かないように様子をみながら少量ずつミルクを飲ませるようにと言われ、薬をもらいました。 次の日の夜、つらそうなわが子を看病しながら寝かしつけしようとしていたら、私自身が嘔吐と下痢を発症。体がつらくて動けなくなってしまいました。わが子が泣いているので駆けつけようとしても体が動かず、夫の帰りを待つしかなかったのです。夫が帰ってくると、嘔吐物が付いた物をきれいに洗浄してくれましたが、次の日には夫も発症。嘔吐はなかったものの動くことができませんでした。わが子は食事が摂れなかったので、小児科を受診して点滴をすることに。初めての点滴に大泣きで、1時間抱きしめながら点滴が終わるのを待つのはとてもつらい時間でした。私たち夫婦も嘔吐や下痢、熱の症状があったので内科を受診しました。医師からは、「子どもの嘔吐物に触れて、ウイルス性胃腸炎に二次感染したのでしょう」との診断。血液検査をすると白血球が正常値を大幅に超えていて、脱水症状もみられたため、点滴をすることになりました。その日は1日動かない体を引きずりながら、わが子と夫の看病で過ごすことになったのです。 私たち夫婦は比較的早く治りましたが、わが子は離乳食が再開できるまで1週間もかかり、本当につらかったです。もっと早く小児科を受診していれば、早めに対処できて軽く済んだのでは……と思うと、わが子には申し訳ない気持ちでいっぱいです。この病気になってからは、少しでも不安なことがあるときは病院に行こう、と思うようになりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:矢野えみ1歳男児の母。妊娠を機に、5年間続けていた介護職を退職。出産後、ハンドメイド作品販売をしながら、子育てと仕事の両立を目指してライターに転身。自身の体験をもとに子育ての体験談を執筆中。
2019年11月02日2018年2月生まれの男の子を育児中のみーすけです。 産後9カ月くらいのとき、夫婦仲が最悪も最悪でした。 これは本当に私がひどいと思うけど、こっちにも言い分があってですね〜……。風邪気味なのにオールで飲み明かして、午後に帰ってきた夫に対する怒りで、高熱が出ようが心配なんてできなかったのでした。 「風邪ひいたときに何もしてくれなかった」って言われたんだけど、「何もしてもらえない状況を作ったのはあなたよ!」って返しました。 あなたは今戦力なの!むしろ風邪ひいてごめんくらいないの!?看病なんてしてる余裕ないわ!!それに氷枕つくって、ポカリもコンビニのうどんも買って少しは看病したのに、何もしてくれなかっただと……??意味不明。たまには早く帰ってきてくれよ。お願いだからって、いつも思ってました。そう言っても仕事だから、付き合いだから、理解がないって言われて、伝えても無駄だとわかったので、当時はイライラすることしかできなかったです。 今はほとんど不満に思いません。むしろラッキーくらいの勢いです。 パパがいるとテンション高すぎてそまくんが本当に寝ないので!いつまでも私の上で飛び跳ねてズタボロにされます……! 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター 絵日記ブロガー みーすけ2018年生まれの男の子を育児中の絵日記ブロガー。日常をマンガにしてブログを更新中! ネットで子育て情報を検索するのが趣味。最近の悩みは赤ちゃんのおもちゃを買いすぎてしまうこと。
2019年10月20日妊娠中に、なんだか胃の調子が良くない、胃がムカムカする、胃が痛いなどの症状が起きたことのある妊婦さんも多いのではないでしょうか。妊娠中は、胃の調子が悪くなりやすいです。そのため、今回は妊娠中に起こりやすい胃の不調の原因や胃薬の服用、注意したい胃の不調についてお話しします。 妊娠中に胃の調子が悪くなるのはなぜ?妊娠中の生理的な変化によって胃の調子が悪くなりやすい理由は、以下の5点が挙げられます。 ①妊娠を維持するホルモンの作用妊娠すると、妊娠を維持する作用をもつプロゲステロン(黄体ホルモン)とリラキシンいうホルモンがお母さんの体の中で増加します。このホルモンは、消化器系の筋肉の運動を緩めさせて、腸の動き(蠕動運動)を抑制する作用があります。これは、食べ物を胃や腸内をゆっくりと時間をかけて移動させることで、効率よく栄養の吸収をするためですが、時に消化不良を招くこともあります。食道と胃の境界にある筋肉が緩むと、食べ物が胃液と共に胃から食道へ逆流して胸やけが起こることもあります。妊娠週数が進むと大きくなる子宮が胃を押し上げるため、なんだか胃の調子が悪い、胃がムカムカする、胃が痛いなどの症状が起こりやすいです。 ②食生活の変化妊娠初期はつわりがあるときに、水分を多く含む食品や冷たい飲み物を大量に摂取することで、胃腸が刺激され消化不良になり調子が悪くなることがあります。妊娠中期以降は、食べる量の変化や、胎児の成長と共に子宮が胃腸を圧迫することで、消化不良を起こしやすく、なんだか胃の調子が悪い、胃がムカムカする、胃が痛いなどの症状が起こることがあります。胃の調子が悪いときは、できるだけ脂肪の少ない食品をやわらかく調理した食事を摂るように心がけましょう。酸味や辛味の強い料理、水分の多い食品、乳製品、炭酸飲料は、胃腸に対する刺激が強いので控えめが良いでしょう。 ③つわりで何度も嘔吐を繰り返す、嘔吐物に血液が混じるつわりで何度も吐くことで、胃の調子が安定しないことがあります。何度も繰り返し吐くことで、食道と胃の境界付近の粘膜が傷つき、血を吐くことがあります。この状態をマロリーワイス症候群といいます。妊婦さんが繰り返し吐いてマロリーワイス症候群となった場合、血を吐くといっても実際に交じっている血液は少量で、直ちに赤ちゃんの生命や母親の健康に危険が及ぶというわけではありません。しかし、胃の不調があって血液混じりの嘔吐をする場合は、つわりが重症で最低限の体の中のバランスが崩れていることが多いので、早めに産婦人科を受診しましょう。 ④鉄剤の内服による副作用妊娠中は貧血になりやすいですが、病院で処方された鉄剤を内服し始めたばかりの時期に、なんだか胃の調子が悪い、胃がムカムカする、胃が痛いなどの副作用が起こることがあります。共に処方された鉄分の吸収を促すビタミンCを含むビタミン剤を内服することで、消化不良が助長されるケースもあります。鉄剤は胃酸の影響を受けるため、胃薬(胃粘膜保護剤)と共に内服する、あるいは内服のタイミングを工夫する(例:食後ではなく、食間や睡眠前に内服する)ことで、副作用である胃のムカつきや胃痛などの消化器症状を抑えることもできます。鉄剤を内服し始めてから胃の調子が悪いと感じる場合には、次回の妊婦健診を待たずに医師や助産師へ相談しましょう。 ⑤精神的なストレス妊娠に伴う緊張感や生活環境から受けるストレスによって自律神経が乱れ、胃の調節機能が働かなくなることがあります。本来食物を消化するときに分泌される胃酸が、食物がないときにたくさん分泌されることで、自分の胃粘膜を攻撃して胃痛が起きたり、胃もたれや胸やけなどが起きる原因となります。 妊娠中に胃の不調…胃薬を飲んでも大丈夫?妊娠中は生理的な変化によって胃の調子が悪くなりやすいですが、自己判断で市販の胃薬を内服したり、自然治癒を期待して受診せず症状を長引かせたりすることはやめましょう。 なぜ胃の不調が起きているか原因は診察しないとわかりません。胃薬には、胃酸の分泌を抑えるタイプ、胃酸を中和するタイプ、胃粘膜を保護するタイプなど数種類あります。医師が診察をして原因に合わせた処方をしますので、市販の胃薬や過去に処方された胃薬を自分の判断で内服しないようにしましょう。 妊娠中に一般的に処方される胃薬の主成分の一般名と代表的な商品名は以下の通りです。 ・制酸剤一般名:乾燥水酸化アルミニウムゲル水酸化マグネシウム(商品名:マーロックス)・防御因子増強剤一般名:スクラルファート(商品名:アルサルミン)一般名:テプレノン(商品名:セルベックス)一般名:アズレン L- グルタミン(マーズレン S)一般名:レバミピド(ムコスタ) 以下のH2受容体拮抗薬やプロトンポンプ阻害薬は、胃酸分泌を抑える効果が高く、胃酸過多の状態にはとても有効な薬剤です。妊娠中でも、必要性があれば使用しても良い薬剤(一般的に有益性投与と呼ばれています)に分類されていますし、FDA(米国食品薬品局)の安全性カテゴリー分類でもほぼ安全とされていますが、担当の医師と相談し慎重に使用するのが良いでしょう。 ・H2受容体拮抗薬一般名:ファモチジン(商品名:ガスター)一般名:シメチジン(商品名:タガメット)・プロトンポンプ阻害薬一般名:ランソプラゾール(商品名:タケプロン) つわりや胃部の不快感などに、漢方薬も広く使用されています。小半夏加茯苓湯、五苓散、六君子湯などが用いられていますが、漫然と使い続けるのは避けましょう。 妊娠中の禁忌薬についてプロスタグランデイン製剤(商品名:サイトテック)や制吐剤(商品名・ナウゼリン)などのように妊娠中には、使用禁忌の薬剤もありますから、いずれのお薬を使用するにしても、勝手に使うのではなく、担当の先生ときちんと相談してから使うようにしましょう。※参考:薬物治療コンサルテーション妊娠と授乳第2版南山堂 有益性投与について胃薬を含めて多くの薬剤は、製薬メーカーの説明書では、妊娠または妊娠の可能性のある婦人は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与することとあります。このような表示ではそれら薬剤の使用はほとんど問題ないのですが、医師や薬剤師に相談しましょう。 胃痛以外に症状があったら要注意!妊娠中に胃が不調となることは珍しいことではありませんが、妊娠経過に影響することもあるため見過ごしてはいけない症状でもあります。下記のようなケースは早期発見と治療が大切です。 ・細菌やウィルスなどの感染の可能性がある。妊娠中は抵抗力が弱まり、妊娠していない状態よりも細菌やウィルスなどに感染しやすいため、食中毒や胃腸炎を起こすことがあります。胃やおなかが痛いだけでなく、嘔吐や発熱を伴う場合は、早めに産婦人科へ受診しましょう。やむを得ず、内科や消化器内科など他の診療科や医療機関を受診する場合は、妊娠していることを伝えて診察を受けましょう。・HELLP(ヘルプ)症候群の可能性がある。HELLP(ヘルプ)症候群とは、赤血球が壊されること、肝機能の悪化、血小板の減少を特徴とした母子の生命が急激に危険な状態になる疾患です。HELLPは、Hemolysis(溶血:血液中にある赤血球が破壊されること)Elevated Liver enzyme(肝酵素上昇:肝臓の機能が悪くなること)Low Platelet(血小板減少)の頭文字に由来しています。 多くは妊娠高血圧症候群に合併して起こりますが、合併がなく突如発症することもあります。明らかな原因は不明ですが、症状を放っておくと臓器にダメージを与え母親の命にも関わる病気なので、妊娠を終了させること=出産することが唯一の治療方法です。 HELLP症候群は、主に妊娠後期(妊娠28週以降)~出産後48時間以内に起こることが多く、突然胃痛(心窩部痛)に襲われ、疲労感や吐き気・嘔吐、下痢の症状を伴います。妊娠中に起こりやすい症状と似ているため、単なる体調不良や風邪と思ってしまう妊婦さんもいますが、母子の生命を守るためには早期発見と治療が大切です。突然胃痛が起きて身動きがとれない、吐き気や嘔吐など症状がある場合は、直ちに産婦人科へ受診しましょう。 まとめ妊娠中は、胃の不調が起きやすいですが、自己判断で市販の胃薬を飲んだりせずに調子が悪いときは医師の診察を受けて適切な治療を受けましょう。対策を取ることで、症状は軽減できますので、無理をしないようにしましょう。 参考:・産婦人科診療ガイドライン産科編2017・薬物治療コンサルテーション妊娠と授乳第2版南山堂・医薬品情報データベース 監修者:医師 医療法人至誠会 梅田病院院長 北川 博之 先生昭和56年愛媛大学医学部卒業。その後愛媛大学付属病院にて産婦人科講師、助教授として勤務。愛媛県立医療技術大学教授を経て、平成20年より現職の梅田病院に院長として就任。現在も愛媛大学、広島大学などで非常勤講師として教育にも従事。著者:助産師 古谷真紀一般社団法人産前産後ケア推進協会プロジェクトリーダー大学病院勤務を経て、2015年より現職。妊娠中や産後の女性のココロとカラダの相談、ママパパ&赤ちゃんのちょっと気になるコトに日々応えています。
2019年09月18日2018年2月生まれの男の子を育児中のみーすけです。 そまちゃんが生後6カ月過ぎてから胃腸炎に2回かかり、2回ともバッチリ移りました。体調不良から復活……! かと思ったら……。 育児疲れが限界に達してしまったのか……。生後10カ月の子ひとりしかお世話してないのに、やっぱ育児向いてないんだ……。 なんて思ってたら、熱!!! それでか〜www 胃腸炎治ったと思ったらまた風邪、2日寝れば治るだろうと思っていたら、肺炎でした……。 みなさんもお気をつけて。 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター 絵日記ブロガー みーすけ2018年生まれの男の子を育児中の絵日記ブロガー。日常をマンガにしてブログを更新中! ネットで子育て情報を検索するのが趣味。最近の悩みは赤ちゃんのおもちゃを買いすぎてしまうこと。
2019年09月15日1歳になったばかりの頃、息子が初めてウイルス性胃腸炎になったときのお話です。最初に異変に気付いたのは、オムツ替えのときでした。便がゆるいこと以外は特に何もなく元気だったので、最初は水分を取りすぎたかなくらいに思っていたのですが、下痢気味だなと思うことが続き、小児科へ行きました。すると、ウイルス性胃腸炎とのこと!!特にぐったりする様子もなく、嘔吐することもなかったので、驚きました。症状が軽いウイルス性胃腸炎ということもあるんですね。小児科でもらったお薬を飲むと、すぐにお腹の調子も戻り、すっかり良くなった息子。(元気なのはずっと元気でしたが…)とりあえず軽い症状で良かった…と胸をなでおろしていると、何故か胃に違和感が…。いやいやまさか…!しかし、息子の症状ばかり気にしていて、手洗いや消毒など、あまり気にかけていなかったかも…と不安になってきました。もしかしたらうつってしまったのかもしれません。とは言え、息子は軽めの胃腸炎だったので、もしもうつっていたとしても、軽い症状で終わるだろうと思っていました。が!!!夜中突然の気持ち悪さに襲われトイレに駆け込むと、いきなりの嘔吐!!お腹の調子も悪くなり、上からも下からも大変なことに!そして熱も上がり、ぐったりとして、何とか次の日病院へ行った頃にはボロボロの状態に…。点滴をすることになり、仕事も急遽お休みになりました。息子の胃腸炎が軽かったからと言って、うつった側の胃腸炎も軽いというわけではないのですね…。甘くみてしまったことから、大惨事になった我が家の胃腸炎でした…。みなさまもお気を付けを!!!
2019年08月22日皆様こんにちは、チッチママです。以前、家族で胃腸炎をこじらせて地獄を見ました。ああ…今思い出しても辛いです。このときは次女が回復した後に長女がダウンしました。幸い食欲はあったので、消化の良い雑炊を作ったのですが…、いつも次女に離乳食を食べさせているところを見ていた長女。離乳食の具合もしっかり覚えたようです。柔らかめのモタっとした物は次女のご飯、私の食べるものではない、という主張でした…笑しかたなく、うどんを作ってあげるとすんなり食べてくれました。そしてみんなが回復した頃、最後にダウンしたのが夫です。夫にも同じように雑炊を作りました。長女の中で、「雑炊=離乳食」という形で覚えられてしまったようです。いつか大人になって、飲み会の席で鍋の後の締めの雑炊が食べられますように…。
2019年07月17日妊娠しているとは思いもせず、胃のむかつきや気分が悪い日が3日続いたので、また胃腸炎になったと思い込み薬を飲んでしまいました。しかし、夫が妊娠してるのではないかと気が付いてくれて、妊娠検査薬を使うとなんと陽性! 今回は、妊娠に気付くまでの体調の変化や妊娠判明までの様子についてお話しします。 普段、健康なのになぜか気分が悪くなり…年に1〜2回しか体調を崩さない私ですが、その日は通勤途中の電車で気分が悪くなり、体調の変化に戸惑いました。その日はなんとか出勤しましたが、一日中体調がすぐれなかったので早退することに……。 胃のあたりが気持ち悪かったので胃腸薬を飲んで寝ましたが、翌日も体調は悪いままで食欲もなくなっていきました。腹痛も起こってきたので胃腸炎だと思って受診しようと思いましたが、あまりのしんどさに病院へ行くことができませんでした。 夫が妊娠ではないかと気付いた体調がすぐれないまま3日目に突入し、その日は仕事が休みだったので寝込んでいました。夫が友だちに「妻が体調を崩している」と伝えたところ、「妊娠ではないか」と言われ、念のために妊娠検査薬を使うことに。 すぐに夫は妊娠検査薬を買いに行き、試したところくっきりと陽性反応の線が出ました。妊娠と思っていなかったのでうれしかった反面、初めてのことでどうしたら良いか夫婦共にわからず、とりあえず近所の産婦人科を探しました。 産婦人科の検査で妊娠確定!翌日は日曜日でしたが、胃腸薬を飲んでいたことも不安だったので休日受診できる産婦人科を探しました。検査を受けたときは妊娠6週で、心音も確認でき一安心! 妊娠確定後は私の負担を軽くするために、夫婦で家事の分担や働き方について話し合い、夫が家事を半分負担することに。 仕事のほうも残業はせず、土日も休みをもらうことに決めました。上司にすぐに報告するか迷いましたが、体力仕事だったため事務作業に回してもらうようにお願いし、身体への負担を減らしたのです。 私はこのことから妊活中に体調を崩したら、自己判断せずに妊娠の可能性を考えるべきだと思いました。妊娠検査薬で陽性が出たらまずは産婦人科を受診し、妊娠確定後は夫婦でこれからどのように生活していくか考えることが重要だと実感しました。妊娠が確定してから、夫と家事や仕事について話し合うことで、つわり期間中に身体への負担を少なくできてよかったです。 著者:中道麻智子一児の母。管理栄養士として給食を作っている。管理栄養士の知識を生かした記事や、初めての妊娠・出産・育児で学んだことを中心に記事を執筆している。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年07月12日【 前回 のお話】息子のきっくんが嘔吐を繰り返し、母子ともに疲労困憊。そんな中、義両親がやって来て、しかも泊まることになり…。こんにちは! ねここあんな。です。今回は 前回 の続きです。■少しずつたまっていく黒い気持ち息子は具合が悪く寝てばかりいましたが、起きていても愚図り、看病は100%私です。そして前日にあまり眠れなかった私は、息子と一緒に寝たいのに義両親の前では寝られずにいるのでした。お昼寝をたっぷりしたきっくんは夕方に起きて、少し体調も良くなった様子。しかし食欲は全くないようでイチゴやスープだけをなんとか食べたのち、眠たそうにするのでお風呂に入れ、すぐにお布団へ連れて行きました。幸い旦那も義母も買い物や料理は積極的にしてくれました。内心、私に準備する余裕もないので当然と思いながらも……しかし、前向きになったのもつかの間。24時間以上おっぱいをあげなかったので(このころはまだ卒乳前)、お乳がガチガチになってきました。洗面所で絞りたくても他人がいるから簡単にはできない…!みんなは楽しそうにお酒を飲み、私は常に息子がいつ泣いてもわかるようアンテナを立てながら過ごす。せめて仕事を残すまいと、お皿を洗う私。少しずつ黒い気持ちがたまってゆきます。■義母の“愚痴タイム”で疲れがピークに!そしてこの日一番疲れを感じたのは、義母が親戚の愚痴をこぼした時でした。毎度のことながら愚痴が始まると、普段の良い人はどこに行ったの? というぐらい止まらなくなるお義母さん。そしてようやく飲み会はお開き。みんなが寝静まった深夜、息子が苦しそうに起きました。大人が4人いるこの家の下、私一人で息子の衣服やシーツを洗う時の感情を、私は一生忘れないでしょう。■翌日も朝からフル稼働。そして気づいたこと少し体調がよくなったのか、翌朝の息子は普段より早くに起きました。グータラしていたいところですが、眠い目をこすって洗濯機を回し、朝ごはんの支度をします。さぁ食べ始めるぞ! というころには息子がまた「ねんね!」と愚図りました。私は朝ごはんをかっ込み、また寝室へ行きます。気配や会話で、洗濯物を旦那と義母が干したこと、義両親が帰っていくことがわかりました。が、わかっていながらも見送ることもせず息子の隣で寝続けました。あとで電話であいさつすればいいじゃないかと思いながら。だって、何が今一番大事なのかを考えたら、息子に決まってるんです。それでも義両親の登場に、気づかないうちに「良い嫁」になろうと演じていました。だからしんどかったのかもしれません。逆の立場だったら…そもそも行きませんが(笑) でももし自分が姑で息子宅に泊まるんだったらせめて、看病をしている嫁の負担を少しでも減らそうと思います。この時のお義母さんも気を遣って干してくれたんでしょうし、快く思えないのは私の心がすさんでいたのかもしれません(笑)なので、自分ももっと「助けてほしい」と頼っても良かったと思います。さすがに「帰ってほしい」とまでは言えないにしても、来る前に夫に相談すべきだったなぁと思います。■夫にとっては“頼れる母親”だけど夫婦で話してみたら、どうも出発後に連絡があったようなので、夫も「来てしまうのなら家のこととかやってもらおう」ぐらいの気持ちだったようです。夫にとっては頼れる母親でしょうが、私にとっては気を遣う相手という認識が夫には足りなかったようです…。ちなみにこの後、夫には「息子が病気な時に一番つらいのは母親なんだから、その私の許可もなく人を泊まらせるな」とこっぴどく言いました(笑)どんな時も話し合いが大切ですね。
2019年04月15日こんにちは! ねここあんな。です!今回はわが家の愛息子きっくんが、初めてウイルス性胃腸炎になったときのお話です。実はこの出来事、今年の2月上旬に起きた最近の出来事なのです。■2歳の誕生日を目前にして、突然の嘔吐!だいぶ免疫も付いてきたのか、息子も最近はひどい風邪をひくことなく、暖かい季節を迎えようとしていました。ところが、なんだか小食気味だったある晩のことです。今日はもう眠いのかな、なんて思っていました。夜9時ユラユラ寝かしつけてみると、めずらしくなんだかうとうと。このとき、二回吐きました。ここで真っ先に浮かんだことは、この吐き方…ウィルス性胃腸炎かもしれない。汚物は乾くと菌が飛散すると聞いたことがあったので、私と息子は洋服を着たままシャワーを浴びて汚物を流してから脱ぎました。(その後全身洗って、排水溝にたまったものもビニール袋へ)ちなみに汚れた衣服は、明日の洗濯機を回すまではお風呂場に置いて隔離。夫はありがたいことにリビングのカーペットや、床、オモチャなどをキレイにしてくれました。(すべてティッシュなどでふいて、袋に入れて捨てる。タオルなどは使わずに)手を洗った後のシンクにも塩素系の台所用スプレーで菌をシャットアウト!そして市販のノロ対策専用スプレーで菌を攻撃し、ひとまず落ち着きました。かと思えば一息ついたのもつかの間、また吐くのでビニール袋でキャッチしました。■翌日の誕生日会は急きょ延期に翌日はきっくんの誕生日を祝うために義両親が来ることになっていましたが、こんな状況ですので誕生日会は延期にすることに。まだ21時頃だったのもあり、夫から連絡を入れてもらいました。その晩はきっくんの体調が心配なのと、「いつ吐かれるか」の恐怖や「汚れる心配」などを抱え、ちっとも眠れませんでした。深夜2時頃にも一度吐いたので、義両親との約束は延期にして本当に良かったなあと思っていました。翌朝、寝不足で遅くに起きた私。そんなにわたしたいのならイチゴ送れよおおおおおおおお!!!!っていうか夫そこはことわれよおおおおおお!!!!!と思わず心の中で叫びました。ちなみにイチゴはひとつずつ緩衝材に並べられたものではないため、打ち身の心配を懸念して宅配業者さんに配送は断られたんだとか。イチゴさんごめんなさい…。お義父さんたちも、こんなこと思う嫁でごめんなさい…。それぐらいその日は睡眠不足もあり、ひたすらツライ思いだったんです。トドメは夫のこの発言です。夫が二日酔いになったら、私の両親を家に呼ぼうかと思いました。■義両親来訪。さらなる展開に真っ青に…!何もわかっていない夫。マイペースすぎるお義父さん。同じ母でありながらも来るという決断をしたお義母さん。…四面楚歌状態です。昼過ぎに来た二人をとりあえずお迎えしました。もちろん元気のないきっくんに一緒に遊ぶ余裕などありませんでした。辛そうなきっくんは眠りたいと私にすがってくるので、二階の寝室で寝かしつけをしました。でも大好きなおっぱいを飲むこともなく、ぐったりと眠りに落ちる姿を見て、息子の体調が心配だし、私も寝不足だし、今一緒に眠りたいなぁと思うのですが…もちろんそんなこともできず、一階に降りてお茶を飲んだりしました。日が暮れそうな頃、そろそろ帰ろうとする義母に、まさかの夫がかけた言葉とは。。。おおおおおおおおおおおおおいいいいいいいいい!!!!!!!義母は最後まで悪そうに断ってくれましたが、なんせ夫がしつこく誘うので「じゃぁ泊まろうか」という流れに。義父は泊まるための寝間着なんかも実はすでに用意していて、言葉が出ませんでした。たしかに片道4時間かけてきた人に帰れとは言えません。私も「ぜひ」とニッコリしてしまうのでした…。(結局自分も悪い)ちなみに最後まで遠慮してくれていた義母に対しては、さすが味方だなぁと思いました。…この時までは。さてどんな夜が待っていたのでしょうか…?(次回に続きます)
2019年03月26日バレンタインはとっくに過ぎてしまいましたが、ウーマンエキサイトにてバレンタイン記念企画ということで「パートナーのいいところ」を綴っていこうと思います!「いいところじゃないんかい!」とツッコミが入りそうですが、ちょっと待って…! 私ね、夫が熱出したり病気したりすると、なぜかイラっとしてしまうんですよ。パートナーの体調不良を心配できないなんてひどい!旦那さんかわいそう!!と非難轟々になりそうですが、この気持ち、わかってくれる人、一定数いると思ってます!!!(根拠のない自信)もちろん表向きには優しく接するし心配しますが、なぁぁんかイラっとしちゃうんですよね!(オイ)そんな夫ないがしろ系主婦こっさん。今年のバレンタイン、がっつり体調不良でした。次男の胃腸炎がうつり、朝からとっても体調不良。幸い大人はそこまでひどい症状にならないようで、腹痛、食欲低下、発熱程度でしたが、大人になってから熱出すと、身体の節々が痛い!ここはもう夫にSOSを出すしかないと連絡しました。 私みたいに小言をヒトコト言うわけでもなく、「引っ越しもあったから疲れたんだろうね」と優しい一言…。夕食づくりからその他もろもろ全て私が口を出すことなく家事をこなしてくれました。私と次男はまだまだ体調がすぐれなかったので夕食後はすぐに布団に入りました。布団入って私の意識が一瞬なくなったあと、次男から声が…完璧やないか。完璧すぎてびっくりするわ。しかも次男のウンチョスの処理も全く嫌がらず、チャチャっとやってくれてました。私はオフトゥンの中で眺めていました←母である私でも、子どものウンチョス処理は躊躇(ちゅうちょ)してしまうのに、なんてすごいんだ夫!!こ、この人は仏か…!?と朦朧とする意識の中で(眠いだけ)思いました。翌朝…私が次の日も動けないだろうと思ったのか、次男と私分の朝と昼用のおかゆを作って仕事に行っていました。小学生組の子どもたちのコトもやってくれてたみたいで、起こされることもなく私と次男はゆっくりと起床。普段の家事もろもろを私がやらなくてもいいように、完璧にして出勤した夫。こんなに思いやってくれる夫に何度も衝突する私。もう少し夫にやさしくなろうと、何度目かの誓いを立てるこっさんでした。
2019年02月28日こんにちは!イラストライターのかままです。季節柄、インフルエンザや胃腸炎などの流行病が猛威を振るっていますね。今回は一昨年に起きた、〈我が家の胃腸炎と一緒に年越しエピソード〉と、〈かまま家の胃腸炎対策〉について書かせていただきます!クリスマスの悲劇一昨日の12月。もう数日でクリスマスを控えたある朝、寝室から起きてきた娘の様子がおかしいことに気がつきました。熱を測ってみると37.8度の微熱。「あらら、もしかしてインフルエンザ?熱が上がらないか気をつけて様子を見よう…」と思っていたら、突然娘がお腹の不調を訴えて嘔吐!!娘、初めての胃腸炎でした。結局クリスマスに予約していたチキンやケーキを全てキャンセルし、水炊きを囲んでクリスマスをお祝いすることに…泣。なんとか1週間ほどで病状は回復。心配していた家族への感染もなく、「なんとか娘一人で乗り切った!!」と安心していた私。しかし、ここから更なる悲劇が襲いかかることになるのです…大晦日の悲劇娘の胃腸炎発症から約10日、大晦日の夜。義実家への帰省を前日に控え、早めに夕食をとっていた時のことでした。なんと、今度は突然息子が嘔吐!!「…え。ちょっと待って…。今日大晦日だよ??…っていうか、明日の帰省…どうしよう…」主人の実家は北海道。当然帰省は諦めることになり、予約していた飛行機の航空券、レンタカー、正月生まれの娘の誕生日ケーキを全てキャルセルし、事前に義実家へ送っていたスーツケースなど、送り返してもらう羽目になりました。何より痛手だったのが航空券のキャンセル。年末年始でただでさえ高額だった航空券のキャンセル料…正直ビックリな金額で、「これって、家族で近場に一泊旅行行ける金額だね…」と悔し涙をのみました 。娘の誕生日の悲劇大晦日に息子が初めて胃腸炎にかかり、年末年始は息子の看病でバタバタ。年越しそばもおせちもお餅もお預けで、今までで一番地味で過酷な正月を過ごした私たち家族。ようやく息子の体調が回復し始めたころ、娘の4歳の誕生日がやってきました!クリスマスもお年越しも胃腸炎で楽しめず、せめて娘の誕生日だけは盛大にお祝いしようと頑張って夕飯を用意!夕方予約していたバースデーケーキをお店へ取りに行こうとした時のことでした…。なんとここへきて夫が娘の誕生日当日に胃腸炎を発症!!倒れこむ夫を家へ残し、とりあえずケーキを受け取りに走った私。お店で店員さんに「こちらのホールケーキのご予約でしたよね?!」と言われた時の絶望感は、今でも忘れられません…。その晩、仕方なく娘と私の2人きりで4歳のお誕生祝いをしたのですが、隣室から終始夫のうめき声が聞こえてくるというカオスなお誕生日パーティーになってしまいました…(^_^;)我が家の胃腸炎対策クリスマス、大晦日、娘の誕生日という我が家の三大イベントのタイミングに合わせるように、次々と胃腸炎に倒れていった家族。「翌年こそは平和な年越しがしたい!」と言うことで、その後早速胃腸炎対策グッズを揃えました!基本的な嘔吐処理に必要なものは、すぐ出して使える状態で専用ダンボールに一纏めにしています!上記イラストの他、空のペットボトル、ペットボトルに装着できるスプレーヘッド、大きめの計量カップなどなど…。消毒液用をその場で作る状況になった時も対応しやすいようにグッズを用意し、胃腸炎が流行り出したら段ボール一式を出しやすいところへスタンバイ!我が家はここ2年、このスタイルで胃腸炎を待ち受けています。笑そもそも胃腸炎をもらってこないために…ただ一番良いのは、そもそも胃腸炎にかからないこと。そのためにできる一番手軽で有効な対策は手洗いをしっかりやることなので、我が家では大人も子どもも全員手をパーツごとに分けて洗うことを習慣づけました。何回も一緒に手を洗ったり、周りの家族がみんなパーツ洗いしているのを見て、3歳の息子もしっかり部分ごと手を洗う習慣がついています。外出中に息子が黙々と手洗いしていると、居合わせた大人の方から驚かれることもしばしば…^^;正直なところ、「ちょっと神経質に育てすぎかな?」と不安になることもありますが、インフルエンザや胃腸炎が流行るこの季節になると、「いや、ちゃんと手洗いできるって大切!!」と実感しています。昨年、今年と今のところインフルエンザ、胃腸炎は我が家から出ていませんが、まだまだ感染症が猛威を振るっていますので、なんとか無事に乗り切ることができますようにと祈るばかりです…!!皆様もまだまだ安心できない季節柄、体調に気をつけてお過ごしください!●ライター/かまま
2019年02月15日毎日厳しい寒さが続くと、インフルエンザと同じくらい心配になるのがノロウイルスやロタウイルスなどの感染性胃腸炎。特に、保育園に子どもを通わせているママ・パパは、お迎え時に「本日、感染性胃腸炎でお休みしたお子さんが2名いました」などのお知らせを見て、「うちの子にも感染したら、仕事どうしよう」とヒヤヒヤした経験はありませんか?感染性胃腸炎の現在の流行状況や症状、実際にかかってしまったときの対処法、登園基準などをくわしく見ていきましょう。■感染性胃腸炎2019「局所的な流行に注意!」国立感染症研究所によると、12月に引き続き、1月に入っても、今シーズンのノロを含む感染性胃腸炎の全国推定患者数は、過去4シーズンと比べても低い傾向にあるようです。だからといって、「今年はそんなに流行っていなそうでよかった…」とホッとするのは早計。都道府県別の推定患者数がそこまで多くなくても、局所的に流行しているケースがあります。例えば、東京都の場合、2019年1月7日~13日の定点当たり患者数は9.12人で過去5年の平均よりやや上回っており、台東区では22.75人と突出して多くなっています。一方で、千代田区では2.0人とかなり少なくなっています。同じ都道府県内でも患者数にかなりばらつきがあるため、自分の住んでいる都道府県だけでなく、地域で流行っているかどうかにも注目してみるのが良さそうです。■ノロウイルス・ロタウイルス「症状や潜伏・感染期間、感染経路は?」 ノロウイルスとロタウイルスではどのような違いがあるのでしょうか? 流行時期や症状、見極め方について解説します。<ノロウイルス>流行のピークは12月~1月ごろが多い。子どもも大人も関係なくかかり、再感染することも。【症状】主な症状は、おう吐と下痢。急に激しいおう吐に見舞われることが多いようです。1日から3日で治るケースが多いですが、脱水症状を招くことがあるので注意が必要です。【潜伏期間と感染期間】潜伏期間は、12時間から48時間と短いのが特徴です。急性期にもっとも感染力が高まりますが、治った後も便の中にウイルスが3週間以上排出されることがあります。【感染経路】経口感染、接触感染、飛まつ感染によって広まります。二枚貝、氷、サラダ、パンなどの食品を介して感染することもあります。便の中に大量のウイルスが排出されています。また、吐しゃ物の感染力も強いのが特徴です。保育園などでの集団生活により、流行することが多くあります。<ロタウイルス>流行のピークは、ノロウイルスやインフルエンザの流行が落ち着く3月~4月にかけてが多い。乳幼児がかかりやすい。【症状】主な症状はノロウイルス同様に嘔吐と下痢です。下痢便が白くなるケースが多いのが特徴です。2日から7日で治りますが、脱水やまれにけいれんや脳症などの合併症を引き起こすことがあります。【潜伏期間と感染期間】潜伏期間は、1日から3日とノロウイルスよりはやや長いのが特徴です。急性期にもっとも感染力が強く、治った後も便の中にウイルスが3週間以上排出されることがあります。【感染経路】経口感染、接触感染、飛まつ感染。【検査方法】厚生労働省によると、ノロウイルス・ロタウイルスともに便の中のウイルスを検出できる検査キットを用いて、一般病院などで調べることができます。3歳未満、65歳以上には健康保険が適用されます。結果が早く出るのは良い点ですが、感染していても陽性とならない場合があります。調べたい場合は、かかりつけの小児科医などに相談してみましょう。検査をしていなくても、流行状況から臨床診断する場合もあるようです。ノロウイルス・ロタウイルス「予防方法は?」ノロウイルスやロタウイルスを防ぐためには、どうすればいいのでしょうか?【予防方法】ノロウイルス・ロタウイルスともに、手洗いやうがいなど一般的な予防法を行うことが大切です。アルコール消毒はノロウイルスには効かず、ロタウイルスにも効きにくいため、きちんと流水で石けんを使って手洗いをするようにしましょう。<ロタウイルス>ロタウイルスは、予防接種により防ぐことができます。2011年から経口ワクチンの接種(任意)が始まりました。 2回接種と3回接種の2種類のワクチンがあります。2回接種の場合、1回目の接種の推奨期間は生後2~4カ月。2回目の接種は生後24週までにすませます。3回接種の場合、1回目の接種は生後2~5カ月の間に、3回目の接種は生後32週までにすませます。生ワクチンのため、接種の間隔は27日以上あけます。ノロウイルス・ロタウイルス「かかってしまったらどうする?」手洗いやうがいなどに気をつけていても、子どもが感染性胃腸炎にかかってしまった場合、どうすればいいのでしょうか?【対処法】ノロウイルスやロタウイルスに効く抗ウイルス剤はないようです。病院を受診すると、症状に合わせた治療が行われるのが一般的です。ウイルスを体内から排出することで症状が改善するので、下痢を止める薬を使うのは避けたほうがいいでしょう。子どもが下痢やおう吐をしたときはどうすればいいのでしょうか? 下痢便やおう吐物には大量のウイルスが含まれていることがあります。下痢便のついたおむつやおう吐物で汚れた床をふき取ったペーパータオルなどは、ビニール袋に密閉して廃棄しましょう。その際、廃棄物がひたる量の次亜塩酸ナトリウム(家庭用漂白剤を薄めたものなど)につけるとなお良いようです。ノロウイルスは乾燥すると、空気中に漂い、口に入って感染することがあります。床等に飛び散った吐しゃ物は乾燥しないうちに、処理しましょう。ふき取った後は、次亜塩酸ナトリウムでひたすように消毒をして、水拭きをします。おう吐物や下痢便のついた衣服は破棄するか、0.1%次亜塩酸ナトリウムで消毒をします。おむつ替えや吐物を処理する時は、できればビニール手袋をし、廃棄物と一緒に処分するのがいいでしょう。もし、直接さわってしまったら、しっかり手洗いをしましょう。【登校(登園)基準】ノロウイルス・ロタウイルスともに、おう吐や下痢症状が良くなり、全身状態が良ければ登校(登園)はできます。園によっては登園許可書が必要となるところもあるので、事前に確認しておくと安心です。症状がおさまってからも、引き続き手洗いをしっかり行いましょう。一度でも感染を経験したママ・パパなら、その恐ろしさを忘れられないのがノロウイルス・ロタウイルス。乳幼児がかかると、脱水症状を起こしやすく、本当に心配になりますよね。手洗いやうがいは予防の基本。もしかかってしまった場合も、適切な処置をして、家族内感染を広げないように気をつけたいですね。参考サイト: ・国立感染症研究所「ノロウイルス等検出状況」 ・東京都感染症情報センター「東京都感染症週報」 ・日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」 ・厚生労働省「ノロウイルスに関するQ&A」
2019年01月29日冬になるとノロウイルス胃腸炎が流行して、下痢やおう吐で小児科を受診する子が増えます。今回は、下痢やおう吐の対策、ノロウイルス胃腸炎を中心に解説していきます。ノロウイルス胃腸炎の症状は? 診断、治療は??ノロウイルス胃腸炎とは、どんな病気なのでしょうか? その症状や合併症、診断のポイント、治療についてご紹介します。ノロウイルス胃腸炎、その症状は?ノロウイルスはおう吐を主な症状として下痢、腹痛、発熱を認め、冬に流行しやすい胃腸炎です。子どもが感染すると、そこから大人にも感染することが多く、家族内で流行することも珍しくありません。数日間の症状ですが激しいおう吐などから脱水になってぐったりしてきたり、おしっこが出なくなったりします。この合併症に注意ノロウイルス胃腸炎の合併症として、けいれんを起こす「胃腸炎関連けいれん」があげられます。これは、ノロウイルス以外の胃腸炎でも起きるものですが、熱性けいれんとは異なり、熱がなくても起こる症状で、数秒~数分の短いけいれんを反復するという特徴があります。熱性けいれんとは治療薬が異なるので、けいれんが見られた時には医師に胃腸炎症状があるかないかを伝えることはとても重要です。ノロ、それとも? 医師の診断ポイントおう吐にはじまり、下痢症状をともない、数日の胃腸症状ののち改善し、周囲でも流行しているようならノロウイルス胃腸炎の可能性が高いと医師は診断します。ノロウイルス胃腸炎の場合、おう吐から始まることが多いですが、おう吐=ノロとは限りません。実は、おう吐=ノロと考えるとほかの疾患を見逃すことになり、思わぬ落とし穴があります。例えば、髄膜炎や心筋炎などでもおう吐の症状があります。ノロウイルス胃腸炎かどうかの診断については、便の検査はあるものの必須ではなく、保険診療での検査も3歳以下や65歳以上の高齢者のみと制限があります(子どもと高齢者は悪化しやすいため)。そのため、便の検査は補助的に用いて、基本的には診察や経過で総合的に医師が判断します。特効薬はなし! ノロウイルス胃腸炎の治療特効薬はありません。下痢としてウイルスが体内から出ていけばだんだんと改善しますので、症状のある数日間、脱水にならないようにしのぐことが最も重要です。薬としては、症状を緩和させるために整腸剤や、漢方薬の五苓散などが使用されます。オーエスワン/OS-1(大塚製薬)など経口補水液による脱水対策が大切ですが、飲めない場合は点滴を考慮します。これらはノロウイルスに特別な治療ではなくて、ほかの胃腸炎でも同じ対症療法です。つまり検査でノロウイルスを確認しなくても治療は可能で、おおまかに胃腸炎ということがわかればそのあとの治療は一緒です。そのため、ノロウイルス胃腸炎かどうか検査するためだけの受診は必要ないといえます。どちらかというと、そのおう吐がほかの病気ではないこと、胃腸炎であることを確認することを一番の目的としたほうがいいでしょう。受診するか、しないか…その目安は?受診するかしないか迷った時は、脱水傾向があるかどうかが目安になります。つまり、水分がとれずぐったりしている、尿が少ない、口がかわいている、などの症状です。脱水の症状があれば、点滴が必要になる可能性があるからです。逆に言えば、脱水の心配がなく水分がとれているようであれば、無理をして受診をしなくても家でしばらく様子をみてもかまわないでしょう(注:医師により判断は異なります)。もちろん不安だったり、ほかの病気の心配があれば受診したほうがベター。ただ、ある程度元気で、脱水の症状が出ていなければ、ホームケアで自然と治っていく病気であるといえます。一番こわい脱水症状を防ぐ「吐き気がある時の水分摂取」ポイントは症状が強い数日間、ここをいかに経口補水でしのぐかです。よく、おう吐するから飲ませないと考える場合があるかもしれませんが、おう吐して水分が少ない状態でさらに経口摂取を絞れば、すぐに脱水になってしまいます。飲ませ方には、ちょっとしたコツがあるので、以下の手順ですすめてみてください。脱水症状を防ぐ水分の取り方1.おう吐直後はすぐまたもどしてしまうので、水分は飲ませないほうがいいでしょう。30分くらい時間をあけます。2.吐き気がおさまったタイミングで、水分を一度口に含ませてみてください。スプーン1さじでかまいません。3.1さじ飲めたら、2さじ、3さじと段階的に様子をみながら水分量を増やしていきます。吐かない程度に少量づつ体に水分をいれていけば、脱水を予防できます。※もし、1さじも受けつけない、数さじでもおう吐するようであれば、病院での点滴を考えたほうがいいでしょう。飲ませる水分は、アクアライト(アサヒグループ食品)など乳児用イオン飲料や、オーエスワン/OS-1などの経口補水液がいいでしょう。ナトリウム(電解質)や糖分が入っていないと、血液中のナトリウムが少なくなったり、低血糖によって倦怠感(けんたいかん)を感じたり、時にけいれんを起こす可能性があります。飲み物はできる限り、電解質や糖分を含むものにしてください。経口補水液が飲みにくいという場合、軽症であればりんごジュースなどと半々で割って飲みやすくしてから与える方法もあります(※)。家族への感染を食い止める! 予防法とホームケア親が感染すると看病を含め2倍、3倍のしんどさになります。下痢、おう吐の処理は手袋をして、可能であればビニールエプロンを使って感染対策をしてください。寝具におう吐すると後片付けが大変なので、ペットシーツなどをしいておくのも一つの方法です(我が家も一度ひどい目にあいました…泣)。子どもがおう吐しそうになったときすぐに受けることができるよう、洗面器やボウルにビニールをかぶせておくと便利です。もし出かける場合はおう吐に備えて、紙袋+ビニール袋や、着替え(親の分も)、手をふくウェットティッシュなど用意しておくことをおすすめします。予防には、手洗いが基本です。できるだけ流水でウイルスを洗い流しましょう。ノロウイルスは飛びやすいので、いろいろなところに付着しているため、ほかの人がさわる可能性のあるところは極力さわらず、どこかさわったあとは手を洗うようにしてください。アルコール消毒は効果が乏しいので、ハイター(花王)といった次亜塩素酸ナトリウム配合の商品で除菌するのがおすすめです。ドラッグストアにはノロウイルス対策と書いていても、成分がアルコールという場合があります。買う時の参考にしてくださいね。参考資料※ Effect of Dilute Apple Juice and Preferred Fluids vs Electrolyte Maintenance Solution on Treatment Failure Among Children With Mild Gastroenteritis: A Randomized Clinical Trial.
2018年12月31日だんだん寒くなってきました。そろそろお子さんがいるおうちでは、鼻がずるずるいいはじめたり、幼稚園、保育園などで「インフルエンザの子がでました」なんてお知らせが出ているところもあるのではないでしょうか。冬にはさまざまな感染症が流行ります。今回は、特に流行りやすく注意してほしい子ども(と大人)の感染症の話をしたいと思います。この記事の著者■相川晴(HAL)内科医。研修中にうつ病を発症し、数年間の療養生活を経て復帰。病気の間支えてくれた医師の男性と結婚。某地方都市で夫、4歳の娘と暮らす。自身の出産・育児の日々をもとに、医学的なエビデンスを交えて女性の健康・育児情報などをブログやTwitter、連載コラムで発信中 インフルエンザインフルエンザは大人も子どももかかりたくない冬の感染症の代表格ですね。インフルエンザウイルスに感染してから1~3日程度の潜伏期間があったのち、38度を超える発熱、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛や関節痛といった症状が突然現れるのが典型的なインフルエンザです。それから上気道炎の症状(咳や鼻水など)が出て、大体1週間程度で治ります。普通の風邪とわけて考えたいのは「重症化しやすい」ということ。特に幼い子どもや高齢者、妊婦さん、基礎疾患がある人は重症化しやすいことで知られています。二次感染を起こしたり、中耳炎や急性脳症といった合併症を引き起こすこともありますので、乳幼児をはじめとしたハイリスクの方々には特に「予防」に気をつけてほしい感染症ということになります。感染性胃腸炎(嘔吐下痢症/ウイルス性胃腸炎)いわゆる「嘔吐下痢」です。それまで元気にしていた子供が突然げろっと吐いて、びっくりした親御さんも多いのではないでしょうか。娘も1歳の時に、突然テレビ台の前で吐いて、てんやわんやになりました…。冬場に流行する感染性胃腸炎の原因としてはノロウイルスが有名ですが、他にも様々な病原体によって引き起こされます。ウイルスが原因の事が多いので「ウイルス性胃腸炎」ということもあります。年が明けて春にさしかかるとロタウイルスによる感染性胃腸炎が増えてきます。症状は病原体の種類によって差があります。ノロウイルスの場合、1~2日程度の潜伏期間があったのち、吐き気、嘔吐、下痢、発熱、腹痛などの症状が出現します。体力のある大人はあまり大ごとにならないのですが(いえ、もちろん発症すると数日はかなりきついですが)、乳幼児や高齢者、基礎疾患のある方は脱水に注意が必要です。特にロタウイルスは乳幼児に脅威。ひどい下痢から脱水を起こし、場合によっては死にいたることもあります。特に3ヶ月未満の赤ちゃん、吐いたものの色が赤・緑・黒色、激しい腹痛、右下腹部痛(とくにみぞおちから移動したものは注意)、便の色が赤・黒色……といった場合には、単純な嘔吐下痢ではない可能性があり、受診が必要です。脱水がひどい場合も点滴の治療が必要になりますので受診をしてください。RSウイルス感染症もう一つ、お子さんをお持ちの方に気をつけてほしいのがRSウイルス感染症です。感染して4~6日程度の潜伏期間ののち、鼻水や発熱、咳が出てきます。大人や少し大きくなった子は、大体このちょっとした風邪で回復するのですが、乳幼児は注意が必要です。大体7割程度が1歳までに一度は感染しますが、初めて感染した際、1/3は肺炎や細気管支炎といった気道の奥の方(下気道)まで感染が広がり、ひどい咳や喘鳴、呼吸困難を起こし入院が必要になることもあります。中耳炎を合併する事も多いです。近年、RSウイルスは少し流行のピークが前倒しになる傾向があり、今年(2018年)も12月現在、もうすでに流行のピークは過ぎています。しかしまだ報告はありますので、小さいお子さんをお持ちの方は引き続きご注意ください。基本的な予防法これらの感染症は、「飛沫感染」「接触感染」で感染します。ですので、基本的な予防法としては●手洗い、マスク●人混みを避ける●風邪の症状がある人にはできるだけ近づかないといったことになります。「接触感染」に関していうと、特にトイレは要注意。前に使った人が感染性胃腸炎にかかっていた場合、あちこちにウイルスが付着している可能性があります。トイレの後の手洗いは念入りに。食品を扱う前にも必ず手洗いをしましょう!ただ、小さいお子さんにはマスクの付け外しは難しいですし、可能な範囲で手洗いをしてあげる&教えてあげる事が重要かなと思います。また、家族から感染する事も多いので、ご自身やご家族がかからないように予防を頑張るというのも大切な事です。栄養があるものを食べる、睡眠をとる…などをこの時期は普段以上に心がけるのがいいと思います。大人にとっては軽い風邪の症状でも、実は上記の感染症である事があります。特に乳幼児のいるご家庭では、風邪っぽい時にはマスク&手洗いをしっかりし、可能な限りお子さんのお世話を他のご家族などに任せるようにして(実際にはそれが難しいのですが……)、家庭内でお子さんにうつさないようご注意ください。幸いにしてインフルエンザにはワクチンがあります!もうすでにインフルエンザの患者さんがどんどん出ていますが、ワクチン、まだ遅くありませんよ! 流行の本番はこれからです。ワクチンは発症自体を予防する効果もありますが、重症化を防ぐ効果もあります。我が家も娘が1歳の時にインフルエンザをもらってしまったのですが、ワクチンをうっていたからか、発熱もひどくならず、数日で元気になりました。ワクチン大事です。生後6ヶ月から接種可能です。我が家も家族全員、毎年しっかり接種しています。妊婦さんもインフルエンザワクチン、接種できます。ワクチンを接種することで生まれてくる赤ちゃんにも、胎盤を通してインフルエンザの抗体をプレゼントしてあげることができます。妊婦さんは重症化しやすいので、ぜひご検討ください。(赤ちゃんへの移行抗体の話は、手前味噌ですがこちらを参考に) 妊娠中のインフルエンザワクチン接種は生後6か月までの赤ちゃんにも効果があります。 生後2ヶ月のワクチンデビューにロタウイルスワクチンをまた、感染性胃腸炎を起こす原因の一つ、ロタウイルスについてもワクチンがあります。ロタウイルスは感染力が非常に強く、ワクチン以外の予防は困難です。重症化すると、ひどい脱水から死にいたることもあります。ロタウイルスのワクチン(口で飲む甘いシロップです)は生後2ヶ月から使う事ができます。まだ定期接種になっておらず、高価ですが、ぜひおすすめしたいワクチンの一つになります。助成のある自治体もありますのでご検討ください。大変駆け足になりましたが、冬に気をつけたい子ども(と大人)の感染症の話でした。流行するタイプの感染症は感染力が強く、また小さいお子さんは手洗いなども上手にできませんし、手でもなんでも口にいれますので、どうしてもどこかで病気をもらって来がちです。周囲でインフルエンザなどが大流行している時期は、人が多い空間を避けるというのも一つの予防法になります。どうか今年の冬、みなさんがいろいろな病気をもらわずに、そしてもらっても軽く済むことをお祈りしています。頑張りましょう!◆参考サイト インフルエンザとは 国立感染症研究所 Neuzil KM, Reed GW, Mitchel EF, Simonsen L, Griffin MR. Impact of influenza on acute cardiopulmonary hospitalizations in pregnant women. Am J Epidemiol 1998;148:1094–102. RSウイルス感染症とは 国立感染症研究所 感染症発生動向調査週報 (IDWR) 国立感染症研究所
2018年12月10日こんにちは! イラストレーターのにわゆりです。体調をくずしやすい時期になりましたね。そう…かーちゃんがもっとも恐れる季節です。インフルエンザや胃腸炎など、冬は感染症のオンパレード! いつ病気をもらってくるかわからない子どもたちに、かーちゃんは毎日毎日ヒヤヒヤしています。というのも、わが家の子どもたちは胃腸が弱いのか、毎年、必ずと言っていいほど感染性胃腸炎にかかってしまうのです(涙)。そして感染力の強い胃腸炎で家族全滅! がお決まりのパターン。あ~本当に恐ろしい~!今回は、2歳のモン太が初めて胃腸炎でけいれん(!?)を起こして大パニックになったお話です。この日はおでかけするために準備をしていたかーちゃん。しかし、モン太の機嫌がとても悪く、なかなか準備が進みません…そのとき!突然のおう吐!びっくりしたかーちゃんでしたが、すぐに予定を取りやめ様子を見ることに。その後4、5回ほど吐き、夕方になってから病院で診てもらうとはやりの胃腸風邪とのことでした。「特効薬はなく、とにかく菌を出さないと治らない」と言われ、ひたすら看病…。 次の日、繰り返し続いたおう吐が少しおさまったかなと思ったところで、今度は下痢の嵐!オムツを変えると、白くて水っぽい便! 初めて白いうんちを見たかーちゃんは固まりました…。しかし、水分は取れるようになってきたのでこのまま引き続き様子を見ることに。そして3日目。食欲も出てきたのでおかゆを食べさせてひと安心していたところ…。柵につかまっていたモン太がいきなり後ろに「バタン!」と倒れました。モン太はけいれんを起こしていて、手は突っ張って、口はパクパク泡を吹き目はうつろ…。初めてのことにかーちゃん大パニック! どうしていいかわからず、生まれて初めて救急車を呼びました。 救急車はすぐに来てくれ、着いたころにはモン太の意識は戻っていました。隊員の方にどのくらいけいれんしていたかなどを聞かれ、すぐに病院へ。原因ははっきりとはわかりませんでしたが、「脱水によるけいれんかな?」ということでした。胃腸炎でけいれんを起こすことは、まれにあるようで、お医者さんの優しい言葉に泣きそうになりました。ちなみに、けいれんを起こした場合は時間をはかり、1分くらいでおさまるようなら、焦らずに自分の足で病院に来ても大丈夫とのことでした。もし5分くらい続く場合は、すぐに病院へ行ったほうがいいとも言われました。その後は症状もおさまり、けいれんも起こさず無事に回復したモン太でしたが、また次の年に同じように胃腸炎になり、また同じようにけいれんを起こしてしまいました(涙)しかし! 2度目は、時間をはかって意識が戻るのを確認し、病院に連絡、受診と、取り乱さずに冷静に対処することができました。とはいえ、何度経験してもヒヤヒヤしてしまう冬の感染症。「今年こそはウイルスに負けない!」と消毒スプレーをかけまくっているかーちゃんなのでした…。※この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2018年11月24日どうもこんにちは、のばらです。さて、この時期になると不安なのが、子どもたちの感染症。…きったない話で申し訳ないですほんとに。でも経験された方も多いでしょ!? ね!?インフルエンザとかはかからないんですよ。検査してもノロとかロタとか陰性だったりするんですよ。でも毎年かなりの確率で胃腸がやられてるわが家です。目に見えない敵と戦うのは難しいもんです。でもこれからの季節、家族の笑顔と健康の為!清潔な布団とトイレを維持する為!!万全な対策で備えたいと思います。
2018年11月22日■集団生活では避けられない? こわい感染症幼稚園に通うようになって、とにかく病気をもらってくるようになった息子。お約束のごとく、園内ではやっていた胃腸炎をGETしてきました(涙)■胃腸炎への対処法を実行! すると…?でも、以前から胃腸炎の対処方法を調べていたので、とにかく「吐しゃ物を隔離&排除」しました。夜だったけど布団を干し、シーツも干し(雨でなかったのが幸い)、洗ったときに使ったゴム手袋、マスクはシーツを入れていたごみ袋に入れて捨てました。親にうつって一家全滅は避けたかったので、とにかくマスク&使い捨て手袋で頑張った結果、なんとか息子だけの感染ですみました。息子も軽い症状だったのが幸いしたのかもしれません。これからの季節、インフルエンザや溶連菌などの感染症が怖いので、手洗いうがいを念入りにしていきたいと思います。=========================================本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。=========================================
2018年11月16日長男が年中のころに、感染性胃腸炎で一家全滅したことがあります。最初に長男みつが下痢嘔吐。幼稚園ではやっていたので、間違いなくそこからもらってきたのでしょう。次に、予想通り次男みのが感染。2人とも一日中ぐったりしていて、いつものにぎやかな子どもたちの声が聞こえてこないのは、とても異様な光景でした。しかしそこはパワフルな子どもたち。2日ほどで症状は収まり、あっさり回復しました。私も、汚物処理をたくさんしたけれど、子どもたちが寝込んでいる間は感染せず。ふう。これで一安心…と安堵した3日後油断していました…私は水すら吐く状態。めったに病気をしない夫もダウンしました。夫婦で動けなくなると、育児の代わりをしてくれる人がいなくなるわけで・食事の準備ができない・部屋は子どもたちの無法地帯もうここは諦めるしかないのですが、避けて通れないのは吐き気と戦っている時のオムツ替え…!これは容赦ない。容赦ないですよ。吐き気と熱でフラフラの時の次男おオムツ交換は本当に大変で、一番つらかったです。次男はおとなしいので暴れたりせず、しっかり自己申告もしてくれるのでまだ良い方なのですが、それでもメンタル的にも臭い的にも、正直つらい。(しかも私をご指名)ふつう、病気になったら床に伏せているものなのに、親になったら絶対そうはいかない。と、しみじみ思いました。私もそうやって育ててもらったのだ…病気になるたび、半泣きで実家の母を思い出します。健康、大事…!=========================================本記事に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。=========================================
2018年07月18日こんにちは、ライターのゆめちちです!今回は娘が結膜炎になってしまった時のお話 を書いていこうと思います。目やにが多いのは鼻水の影響?ある日突然、娘の目やにの量がいつもより多いことに気づきました。そもそも目やにとは、目の老廃物やほこりやごみが混ざったものらしいです。花粉症やアレルギー、コンタクトの影響などによって増えることもあるそうです。鼻水が出ている時は目やにも出やすい、と聞いたことがありました。本来鼻に流すため鼻水が逆流して、目やにの原因になるからだそうです。ちょうど鼻水がひどかったので鼻水の影響かと思い、気づいたら拭き取る程度であまり気にせず。むしろこの時は、目やによりも、鼻水のほうが心配でした!目が開かないほどの目やに次の日の朝起きると、びっくり!!!その目やにが乾いて固まって、目が開けられなくなっていました。すべて拭き取っても、目は赤くなったまま…もしかして結膜炎? とソワソワしてしまいました。結膜炎とは、眼球と瞼をつないでいる結膜に炎症が起こり、充血すること。アレルギー性結膜炎、細菌性結膜炎、ウイルス性結膜炎、と結膜炎にもいろいろ種類があり、それぞれ対処も違うそうです。結膜炎のウイルス性とウイルス性ではないもの保育所にお休みの電話をすると、アデノウイルス が流行っているのでアデノウイルスの結膜炎かもしれない、と言われ眼科へ行くことに。ウイルス性のものは感染力が非常に強いらしく心配しましたが、ウイルス性の検査をしたところ陰性で、細菌性結膜炎でした。細菌性結膜炎は、3つの中でも1番よく見かけるものらしく、大体1週間以内に治ることがほとんどだそうで、安心しました。目薬をさそうとすると、全力で逃げようとする娘(笑)足で挟んで動かないようにし頑張ってさしましたが、1日に4回ささないといけないので大変で…。目薬をさす時は下瞼だけを引っ張ってそこにさすとさしやすい、と聞いたので頑張りましたがなかなか難しく、正直ちゃんと目に入っているか分からず心配でした…。なんとか頑張って目薬をさし続けた結果、3日ほどで治りました!目やにや充血がなくなり次第、目薬を中止していいようです。目やにがいつもより多いと、もしかすると結膜炎かもしれません!結膜炎にも感染力の強いものもあります。結膜炎のほかにも目にはたくさんの病気があり、怖いです。なので目に異常を少しでも感じたら、ひどくなる前に眼科へ行くことをおすすめします。●ライター/ゆめちち
2018年07月10日突然のマーライオン吐きから始まることが多い胃腸炎(胃腸風邪)。吐いたら、吐き気が治まるまで、食べ物飲み物を与えないようにするのだけれど、それも嫌がって大泣きするし、体調悪いとグズグズが止まらないし、地獄のような時間のスタート…。痰が絡んで吐いただけのこともあるので、しばらく様子を見て、熱があったり、2度吐いたら病院に行きます。調子が悪いので安静にしてほしい…けど、してくれず。気がつくとあたりをウロチョロ。あ、意外と元気じゃない? もう治ったのかなぁ~と油断していると吐いたり。それも、なぜ、わざわざそこに!! ってところで吐くことが多い…。あと20cmズレてくれたら掃除が楽なのにぃ~とか。踏んでしまってあちこち歩いて吐いたものの足跡だらけになってしまったことも…!!でも、5歳が近づくころには…それでも最近は、吐き気を催したら、トイレとか、洗面器に向かおうとしてくれる!!失敗することの方が多いけれど、ちょっと前まで吐しゃ物もおしっこもウンチも漏らしっぱなしだった赤ん坊がそんな気づかいを見せるなんて、おい、おまえも大人になったもんだなぁ!! …と、ちょっと感動すらしちゃいます。(現在は下の子もいるので別の大変さはありますが)風邪を引くと大変なことには変わりないけれど、大変なことでも成長を感じられると、こちらもがんばろうという気持ちになれるもんです。これからも、息子の体調に振り回されることは多々あるでしょうが、乗り越えていきたいですね!!=========================================本記事に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。=========================================
2018年07月03日皆さんこんにちは。ママライターのあしださきです。2017年も終盤に差し掛かり、小さいお子さんを育てているパパママはこれからの季節は「風邪・インフルエンザ・胃腸炎」などなど子どもの体調管理に非常に気を遣う時期ですね。わが家は3人の子どもを育てていますから、これから4月くらいまでの長い期間、小児科通いが欠かせないと思います。1人が体調を崩すとそれが家族みんなに蔓延してしまうので時には自分の具合が悪い状態で、子どもの看病をしていることもあるんですよね。皆さんはお子さんのかかりつけ医との関係、良好ですか?幼稚園や小学校でリサーチすると、元通っていた病院をあるとき変えた という話をとてもよく耳にします。それには、やはり”きっかけ”があるのです。そこで今回は中でも特徴的なエピソードを3つご紹介したいと思います。●話を全く聞いてくれない先生『とにかく厳しくて、怖くて。行くといつも緊張してしまう小児科の先生でした。少しの発熱で連れて行くと、「そんな症状くらいで来ないで!」と言われ、私が大したことないと思って1日家で様子を見てから病院に行くと「お母さんの自己判断なんか当てにならない。なんでもっと早く連れてこないの?」と怒られる。心配なことを聞きたくて、話そうとしても迷惑そうに遮られることが多々有り、ついにかかりつけ医を変えました。子どもの風邪が移って自分も具合が悪い時に、余りにもひどい物言いに耐えきれませんでした。(40代小学5年生の男の子の母)』●子どもの身長、体重についてしつこく注意された『子どもが小さい頃から検診でお世話になっていた小児科の先生は、私の子の身長や体重が標準よりも小さい事をいつも指摘してきました。「チビ」「痩せ」という言葉を連発してくるので、その度にストレスがたまって仕方がありませんでした。親だって気にしていますし、それが悩みなのに。傷をえぐられて辛い気持ちにさせる先生に、こちらから見切りをつけましたね。(30代4歳男の子の母)』●看護師をいびっている医師に幻滅『子どもに対してはいつも笑顔で優しい先生でした。そんな先生があるときご自分の足の怪我で松葉杖をついて診療しなくてはならない状況で、いつもよりイライラした様子だったことがあります。子どもには笑顔で話しかけていた先生が、内線電話で看護師さんに指示をだしていたのを偶然聞いてしまいました。「こんな初歩的な事、自分で判断しろよ、ボケ。」と言っていたのです。もう、それ以来その小児科には行くのをやめました。(20代0歳と3歳の姉妹の母)』子どものかかりつけの先生。そのお付き合いはとても長期的なものになります。子どもが10代半ばまでは何かにつけてお世話になりますし、兄弟・姉妹がいればそれ以上の期間、お会いしていかなくてはなりません 。信頼し、尊敬できる先生が理想ですが、必ずしも身近にそういう小児科があるとは限りません。「一度かかったから・家から近いから・親の知っている病院だから」など、しがらみにとらわれずに一度違う場所を試してみることも大切かもしれませんね。ちなみにわが家の子どもたちのかかりつけ医は、とても威厳のある先生です。どんな方か、簡単に紹介します。「母親のプライド」……もしそんなものを少しでもお持ちの方がいればそれをことごとく打ち砕くような発言で、母親たちを奈落の底へ突き落としてしまうような、そんな先生です。私にはデビルのように見える時もあるのですが、それでも私はその先生をとても信頼しています。デビルなのは母親に対してだけ。子どもにとっては、神様のような存在だからでしょうか。ちゃんと言うことを聞いていれば必ず体調が回復するんです。子供にとってはもちろんですが、親にとっての良し悪しも考えてみても良いかもしれません ね。----------いかがでしたか?今回実例を紹介してくれた方々は、勇気ある行動でかかりつけ医を変えて今はとても満足していると答えています。そのまま我慢していなくて良かった。自分を偽らず、子どもと自分のために踏み出すことが大切ですね。●ライター/あしださき●モデル/赤松侑里
2017年11月13日こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。先日、乳児がハチミツを摂取したことで死亡するという痛ましい事件がありました。この事件は記憶に新しいと思います。乳児の母親は「ハチミツを食べさせてはいけないことを知らなかった」という話ですから、乳児を子育て中のママはもちろん、 これから出産して子どもを持つ方にも、乳児に食べさせてはいけない食品について、ぜひとも知っておいていただきたいと思います。そこで今回、青森県にある『沼田医院』の医院長である小児科・内科医の沼田知明先生にお話を伺ってきました。沼田先生は、長年にわたって乳幼児検診に携わっておられる先生です。沼田先生のお話と共に、乳児の食事について詳しく見ていきましょう。●離乳食に注意をしなくてはいけない理由生後5か月ごろから始まる離乳食。スープ状のものからスタートし、すりつぶし、少しずつの固形と状態を変化させながら、慎重に進めていきます。なぜ離乳食は形状に注意しなくてはいけないのでしょうか。沼田先生は、このように話されています。『乳児は、大きく分けて2つの機能が大人と違います。それが、「機能の未発達さ 」と「免疫力の低さ 」という点です。「機能の未発達さ」は、消化器官もそうですが、飲み込むという部分も未発達なために、“喉につまる”ということが起きるわけです。「免疫力の低さ」の面では、今回のボツリヌス菌もそうですが、ノロウイルスやロタウイルスなどの感染性胃腸炎などに感染することも怖いですから』「機能の未発達さ」と「免疫力の低さ」という2つは、乳児と大人では違うのだということをしっかり理解しておかなければいけませんね。●感染性胃腸炎はワクチンで防げる!乳児は、感染性胃腸炎にかかると本当にかわいそうな状態で苦しみます。それを防ぐことができるワクチンがあるとのことを教えていただきました。『ロタウイルス胃腸炎は、ワクチンを接種することで防ぐことができます。予防接種は、生後2か月から接種が可能 です。お金がかかりますが、自治体によっては補助をしてくれるところがあります』親は大変かもしれませんが、子どもの命のことを考えたら、ワクチン接種は大切だと感じました。●乳児に食べさせてはいけない食品とは?一昔前であれば、親から子へと伝わったものですが、核家族化が進み、情報が伝わっていないということも大いに考えられます。絶対に知っておいて欲しい「乳児に食べさせてはいけない食品」を沼田先生に伺いました。【乳児に食べさせてはいけない食品】・生食の魚介類や肉類(生の物には雑菌がついている)・ハチミツ(ボツリヌス菌が含まれていることがある)・塩分や油分が強いもの(味が濃いのは胃腸に良くない)・水道水(塩素が多く、雑菌が含まれていることがある:白湯はOK)・えびやカニなどの甲殻類(アレルギー反応を起こすことがある)・豆やナッツ類(喉に詰まってしまうことが考えられるのとアレルギー反応も)・自家製の生野菜ジュースなど(野菜に雑菌がついていることがある)『その他に、今はあまりないかもしれないが、井戸水もボツリヌス菌が含まれていることがあるのでよくありません』とのことです。上記の食品類は、どれも「機能の未発達さ」と「免疫力の低さ」という2つの部分が大きく関わってきています。だから注意が必要なのです。●アレルギーの心配はどう対処すればいい?アレルギーの心配はありますよね。食べさせて良いものかどうかで迷います。対処の仕方も沼田先生に教えていただきました。『乳児湿疹などの湿疹が治りにくいお子さんや、アトピーっぽい症状が見られるお子さんは、離乳食を始める前に、大きな病院でおこなっている血液検査を受ける ことです。それ以外のお子さんは、少しずつ食べさせて様子を見るようにするといいです』大きな病院の小児科では、アレルギーを調べる血液検査をやってくれるそうです。血液検査をおこなえば、小麦や卵など、何にアレルギー反応が出るかがわかるので食べさせてはいけないものがハッキリとわかります。【アレルギーの出やすい食材】・小麦・甲殻類(えび・カニなど)・頭足類(いか・たこなど)・ピーナッツ・そば・キウイフルーツ・桃・パイナップル・りんご(希に反応する人がいるとのこと)・ゼラチン・生卵(白身の部分が特に良くない)果物でもアレルギーを持っている人がいるという話でした。最初は少しずつ様子を見ながら与えるようにするべきだということがよくわかります。●情報を得るために離乳食に関する情報などは、乳幼児検診で正しい情報を得ることができます 。栄養士や保健師が、実際の離乳食の状態を見せてくれたり、相談に乗ってくれたりしますので、参加することがとても大切です。乳幼児検診は、身長や体重を計るだけではなく、たくさんの有益な情報を得ることのできる場です。ぜひ参加して話を聞いてきましょう。●おわりにわが子を守ることができるのは、親しかいません!ですから、親は自分の子を守るための知識を持っておく必要があります。特に食に関する知識は大切です。離乳食は、食べることの始めの段階です。大事にしてあげたいものです。そのための知識はしっかり身につけましょう。【取材協力・監修/沼田医院・医院長:沼田知明先生(小児科・内科医)】・沼田医院ホームページ●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)●モデル/杉村智子(まさとくん)
2017年04月26日インフルエンザにノロウイルス…今年も流行がはじまってきました。今回は、三人の子供を育てる我が家が「流行りの風邪に罹らないようにしている予防法」いろいろをご紹介します。日頃から免疫力を高めることで、冬を乗り切りたいですね!①どこでもティーツリーの精油で殺菌!秋口から大活躍するのが『ティーツリーの精油』。殺菌・抗真菌作用も強いアロマとして知られており、ユーカリ、ニアウリ、カユプテにも同様の効果が。ティーツリーは、無印良品でも生活の木でもアロマオイルを扱っているところならどこでも手に入れられ、安価なので重宝しています。さて、これをどのように使うのかというと……基本は拭き掃除!拭き掃除①水を張ったバケツに精油を1~2滴垂らし、お部屋の拭き掃除に使います。玄関、フローリングの床、壁、洗面所、お風呂場など拭き掃除をするところは基本コレでフキフキです。拭き掃除②除菌用にアルコールスプレーを使っているのですが、これにも精油を1~2滴入れて利用します。トイレの便座や便器、洗面所やキッチンの水が飛び散るところ、冷蔵庫の外側はこれで拭きます。除菌用アルコールスプレーはもう1つ無香のものも用意しておき、これは冷蔵庫の中やまな板などニオイが付いたらイヤなところはコレで掃除します。大人はうがいにもちょっと風邪っぽいなというときには、うがいをするときにコップに1滴入れて、うがいをしてます。(喉が痛くなったら、うがい薬は、喉の粘膜を痛めず、鎮静・消炎効果のあるアズレンという成分が入った紫色のものを使っています)湯船にも入れる冬は毎日、湯船に浸かるのは基本なのですが、その時もティーツリーを1~2滴湯船に入れるようにしています。ちょっと冷えたなという日は、帰宅してすぐに足湯をすることもあるのですが、その時も1~2滴。※湯船に入れるときは、直接入れないで、オイルやグリセリンで一度薄めた後にお湯に入れるようにします。しかし、1歳未満の赤ちゃんには精油をつかったオイルマッサージは不向き。子どもがいるとディフューザーを毎日使うのも少々現実的ではない気がします。でも、掃除は毎日どこかしらするので、香りの分子を常日頃家に留めておけるのです。②基本中の基本、手洗い&うがいは徹底!基本中の基本ですが、手洗い&うがい。これ、家に帰ってきたときだけでなく、朝起きてすぐの時にもしています。起きたばかりのときの口の中って雑菌がいっぱいだし、冬は加湿器をつけていても、喉がカラカラ!なんてことも。なので、起きてトイレを済ませたら、手を洗うと同時にうがいもします。③もしものときに、嘔吐専用のスプレーを常備『ノロキラー』という商品を発見したので、嘔吐専用に常備してあります。嘔吐をしたからといって、それがノロなのか、ロタなのか、単なる胃腸炎なのか……素人には判断できませんよね。なので、最悪ノロ、まだましなロタ、よかったケースの胃腸炎ということで、嘔吐した後の掃除は「最悪」を想定して行っています。嘔吐部分を、まずはノロスプレーで拭いた後、ティーツリーの精油入りアルコールスプレーで拭きます。精油が入っていると、吐瀉物のニオイも多少マシになる…、って面でもオススメです。④天候に敏感に、着るもので調節を!日に日に寒くなっていく秋口から、ものすごーく冷える日が突如現れる真冬にかけて「今日は体が冷えたな~」と感じる日があります。そういう日って、ゾクゾクと悪寒がしたり、鼻水が出たりと風邪の前兆のような症状が起きがち。これって多分、風邪のひきはじめ?!なので、「今日は冷えそうだな」と思った日は、1枚多く着たり、厚手のものに変えたりとちょっと気を配るだけで、体を守ることができると思います。寝る時にも、『電子レンジで湯たぽん』などを使って温め。東洋医学だと、「首の付け根のところにあるグリグリとした大きな骨のあたりから風邪が入ってくると言われているといる」と鍼灸師さんから聞いたので、寒い日は、首を冷やさないような服をチョイスしています。⑤どんな日でも、毎日湯船に浸かること!冷えたなぁと思う日は、帰宅後すぐに足湯や入浴をするなど、冬は1日1~2回湯船に浸かります。また、微熱程度なら熱があっても、お風呂に浸からせます。お風呂の蒸気を吸うことは、喉や鼻の粘膜にもいいとかかりつけのお医者さんが言っていたので、粘膜を守るためにもお風呂って大事なんだと思ってます。我が家では、「困ったときの風呂頼み」というくらいに、お風呂タイムを大事にしているのです。ちなみに、真ん中の子にアトピーがあるので、死海の塩など自然塩系、バスオイル、乾燥ハーブなどを使用。愛用しているのは、「ヨガデトックス」「FOR BATH」「生活の木のキャリアオイル類」「死海の塩(デッドシーソルト)」。「今日は何にしようか?」と選ぶのも楽しいひとときです。⑥一番大事なのは、子どもの変化を見逃さない最後はやっぱりコレ。1番大事なコトですね。「なんか機嫌悪いなあ」「ちょっと眼がウルウルしてるかも?」「透明の鼻水が出ている」など、“もーすぐ熱出しますよ! サイン”、“ちょっと風邪引きましたサイン”というものがありますね。これを見つけたら、即対処。お風呂に長めに入ってじっくり体を温める、ハチミツを溶いたお湯を飲ませる、体を温めて早めに寝かす…などなど、体を元気に回復させる方法アレコレをやってあげます。また、朝起きたときに、「あれ?ちょっと熱いかな?」と思ったときに、保育園などで風邪が大流行していたら早めに休ませて悪化させないのも大事かもしれません。長男のときは、このタイミングのつかみ方や見極めが下手だったため、彼には迷惑をかけてしまいましたが、2人目、3人目ともなってくると上達してくるもの。かなりズボラな私でもやっていくと上達してくるので、日々細やかに子どもを見ているママはすぐにコツをつかんじゃうんじゃないかな?というワケで、風邪も食中毒と同じで、「菌を体に入れない・増やさない・やっつける」が効く気がしています。こんな感じで次男と末っ子は、風邪をひいてもたいてい1日で熱も下がってしまうし、インフルエンザにも罹ったことがありません!風邪は万病の元…なんていいますが、風邪をうまく予防できれば、きっと大きな病気もしないはず!そう信じて毎日を過ごしています♪
2016年12月16日あまり聞き慣れない器官である『胆のう』。これが炎症を起こした状態を胆のう炎と言いますが、炎症が強くなると摘出手術をする必要があるなど、決して油断できない病気です。サッカー元日本代表の中村俊輔選手も、この胆のう炎に悩まされた経験があり、 2013年に除去手術 を受けています。痛みが長時間続いたり、発熱や吐き気を伴うことがあるなど、日常生活にも悪影響を及ぼします。ここでは、胆のう炎の原因や症状、予防法などについて紹介したいと思います。●胆のうとは胆のうは、肝臓で作られた胆汁を一時的に溜めておく器官で、西洋梨に似た形をしています。ここに溜まる胆汁は脂肪を消化するために使われる液体であり、肝臓で作られた後、胆のうに溜められているあいだに濃縮され濃くなった状態で十二指腸へと送られます。胆のうは食べたものの消化を手助けする重要な器官ではありますが、仮に失われたとしても、肝臓が胆のうのない体に順応し自ら濃い胆汁を作り出すようになるため、消化に異常が起きることはない ようです。●胆のう炎になる原因胆のう炎は、胆のうに石ができる胆石症を併発していることが多く、この胆石による刺激や、胆汁に含まれる胆汁酸による刺激で炎症が起こると考えられています。また、胆石の影響により、胆のうに胆汁が溜まって細菌が感染することもあります。40代以降の中年女性 に多く見られる傾向があるようです。●胆のう炎の治療法炎症が軽いものであれば、絶食したり抗生物質を使ったりすることで治すことができます。ただし、炎症が重度になると胆のうを摘出する手術を行わなければならなくなるでしょう。なお、内科的な治療では再発の可能性 もあるため、根本的な治療を求めるのであれば手術を行うのが一般的です。●胆のう炎の予防法胆のう炎のほとんどが胆石が原因で引き起こされることから、いかに胆石を作らないようにするかが重要です。胆石はコレステロールをもとに作られるため、脂っこい食事や偏った食事を控え、適度な運動をする ことが予防になります。----------胆汁が細菌に感染した場合、うまく処置しなければ死に至ることもある怖い病気です。早期発見できればそれだけ負担も軽くなるため、発熱を伴う腹部の痛みや黄疸などの症状を感じたら、できるだけ早く病院を受診するようにしましょう。【参考リンク】・胆のう炎について | 社会医療法人財団 慈泉会 相澤病院()
2016年05月25日【ママからのご相談】もうすぐ1歳になる子どもを持つ母親です。最近、周囲で同じくらいの月齢のお子さんが胃腸風邪にかかって大変だった……!というSNS投稿をよく目にします。かかってしまうと大人でも大変な胃腸風邪ですが、 もし離乳食期の子どもが胃腸風邪にかかった場合、どんな対応をしてあげればいいのでしょうか。●A. まずは家庭内感染に細心の注意を払い、嘔吐・下痢の症状に合わせた食事・休養で治療を。ご相談いただきありがとうございます。ママライターのましゅままです。胃腸風邪は感染力が高く、体が小さい赤ちゃんは感染しやすいので注意が必要です。そして、胃腸風邪にかかった赤ちゃんをお世話するママが真っ先に感染してしまうことが多いので、細心の注意が必要です。●ママの胃腸風邪感染を防ぐポイント3つ●(1)部屋を暖かくして、湿度を上げる胃腸風邪のウイルスは、気温と湿度が低いときに増えやすくなります。部屋を暖かくし、同時に加湿器を使用したり濡れタオルを干したりして湿度も保つようにしましょう。こまめに空気の入れ替え を行うことも大切です。●(2)嘔吐物や下痢の処理には注意胃腸風邪患者の嘔吐物や下痢には大量のウイルスが潜んでいます。赤ちゃんの場合、下痢便が紙おむつから漏れてしまうことが多く、嘔吐もトイレ以外の場所でしてしまいます。おむつ・嘔吐物を処理する際は、使い捨てのビニール手袋・マスクを着用し、紙おむつは菌が飛散しないよう すぐにビニール袋に入れます。手についた場合は念入りに石鹸で洗い、アルコール消毒を行いましょう。●(3)汚れた洗濯物は別で洗う汚れてしまった洗濯物は、普段の洗濯物とは別で洗います。大きなバケツや洗濯槽に洗剤を入れてつけ置きしておき、時間ができたらまとめて洗います。洗濯後は塩素系漂白剤 か85度以上の熱湯 で1分間煮て除菌をしましょう。洗えない枕やベッドに嘔吐物などが付着してしまった場合は、アイロンのスチームを衣類を焦がさないよう少し浮かせて当てて、高温殺菌しましょう。●症状別の食事の与え方名古屋市のある小児科のHPに、乳児が胃腸風邪に感染した際の食事の与え方について以下の記載があります。**********『嘔吐が強いときは、経口摂取を(5〜6時間)さけ、口をしめらす程度の水分を与えます。嘔吐が治まったら、アクアライト、OS1、番茶、ゆざまし、重湯などを始めに与えます。落ち着いてきたら、お粥、林檎果汁等を与えます。食欲が出ていろいろほしがっても、蜜柑、お菓子、砂糖の多いものなどは避けて下さい』**********嘔吐が激しいときは、食べ物を無理に与えてももどしてしまい、体力を消耗させてしまうだけなので、水分補給のみ にとどめましょう。にんじんとりんごのすりおろしは、嘔吐・下痢にとても効果があるのでおすすめです。食欲が戻ってからも、しばらくは離乳食も1段階前のものをあげるようにしましょう。筆者の1歳児の長女も胃腸風邪にかかりました。状態が良くなり食欲が戻って普通の便も出たので、消化に良さそうなお菓子を与えてしまったのですが、その晩再び下痢をしてしまいました。このように、食欲が戻った後も胃腸は弱っているので、しばらくは警戒が必要です。●胃腸風邪は赤ちゃんもつらいがママがかかるともっとつらいいかがでしたか?小さな体で胃腸風邪と戦う赤ちゃんは本当につらそうで、かわいそうです。しかし、その赤ちゃんを看病しなくてはならないママが胃腸風邪になってしまっては本当に大変です。赤ちゃんが完治してもママが胃腸風邪でダウンしてしまっていては、日々の育児すらままならない状態になってしまいます。もしも赤ちゃんが胃腸風邪にかかってしまったら、家族にうつらないよう徹底しながら、1日も早く治るように看病をしてあげてくださいね。【参考リンク】・胃腸風邪について | よしだこどもクリニック()●ライター/ましゅまま(ママライター)
2016年03月14日乳腺炎は、産後のママの約25%で起こるといわれています。乳腺炎は、母乳が停滞・詰まってしまったうっ滞乳腺炎と、細菌感染による化膿性乳腺炎に分けられます。細菌感染症による、化膿性乳腺炎の場合細菌感染による乳腺炎は、乳頭が傷ついたこと(授乳開始後まもなくは、赤ちゃんに吸われることで、乳頭が切れることが多々あります)などがきっかけとなり、ブドウ球菌、連鎖球菌といった皮膚に住み着いている菌たちによって炎症が起こります。・おっぱいが熱を持つ・赤みを帯びる・しこりができる・押さえると痛い・発熱、悪寒・頭痛、関節痛などの全身症状・白い母乳ではなく、黄色っぽい母乳が出るなどの症状が出ます。この場合、授乳はできず、抗生物質での治療が第1選択となります。迷わず病院へ行きましょう!母乳が停滞・詰まってしまった、うっ滞乳腺炎の場合母乳が停滞・詰まった乳腺炎では、胸の張りやしこり、多少の痛みを感じますが、感染をしているわけではないので乳房の赤み、熱感はありません。しかし、母乳の停滞が続くと細菌感染を起こし、結果的に化膿性乳腺炎になることもあります。停滞・詰まった場合は乳房マッサージ、授乳、搾乳を行い、停滞・詰まりを早急に改善しなくてはいけません。そもそもなぜ、乳腺は停滞し、詰まるのか乳腺が詰まる原因は、血液やリンパ液などによる乳管の圧迫、乳汁の凝固、赤ちゃんの吸い方が上手ではない、乳頭亀裂によりオキシトシンが分泌されにくいことなどが考えられます。つまり、血行不良やおっぱいの質が悪い、おっぱいがしっかり飲まれず残っている、ホルモン異常といった感じでしょうか。そこで、第1に「血行を良くする」、第2に「おっぱいの質を良くする」、第3に「おっぱいを乳腺に残さない」、これらを徹底していただくことで停滞・詰まりの乳腺炎を回避しやすくします。乳腺炎予防のステップ(1)血行を良くするおっぱいは鎖骨、わきの下、胸骨、肋骨などの血管から血液が注がれ、作られます。そこでまずは、胸周りの血管の流れを良くすることが大切です。肩こりや肩甲骨が動かない状態では、血行不良が起こりやすくなります。マッサージやストレッチが効果的ですね。もしすでに停滞や詰まりがあったら、しこりをマッサージして小さく砕き、赤ちゃんに飲んでもらうか、搾乳をしましょう。乳腺炎予防のステップ(2)おっぱいの質を良くするおっぱいの質には、食事が大いに影響してきます。ただし、賛否両論があり、一概に「これは良くて、これはダメというものもない」ということを覚えていてください。それを踏まえた上で、食べたほうが良いものとして挙げられるのは・白米・うどん・そば・納豆・鶏肉・白身魚・根菜類 など。避けたほうが良い食べ物としては、・もち米・パスタ・ラーメン・菓子パン・乳製品・牛肉・マヨネーズ・お菓子などがあります。要は水分、たんぱく質、脂質、炭水化物、ミネラル、ビタミンなどをバランスよく食べることが重要です。産後は忙しく、なかなかこだわった食事を作るのも大変ですが、おにぎりだけ、菓子パンだけなどという食事だけは絶対に避けなくてはいけません。東洋医学では、タンポポの根っこ(ダンディディライオン)、はと麦、ラズベリーリーフが母乳の出を良くするといわれています。これらはお茶としてよく飲まれており、カフェインも入っていないので、試してみてはいかがでしょうか? そのほか、古来より葛根湯が母乳の出を良くするといわれ、使われています。乳腺炎予防のステップ(3)おっぱいを乳腺に残さない「おっぱいを乳腺に残さない」という点については、赤ちゃんが生まれてみないとわからないことがたぶんにあります。赤ちゃんが上手に飲めるかどうかはそれぞれですし、母乳が出すぎて赤ちゃんが飲みきれないことや、逆に乳管が細くて出にくいなど、乳腺に残りやすい状況はそれぞれにありますが、どれも実際に授乳を始めてみないことにはわかりません。そこで、妊娠中から乳頭マッサージをするのは対策のひとつとして有効です。あとは搾乳することでしょうか?日本では搾乳文化はあまりありませんが、欧米では搾乳機は出産グッズのマストアイテムとなっています。もちろん、赤ちゃんがよく飲み、残さないのが理想ではありますが、うまくいかない場合は利用してみましょう。そして、飲ませる時には、乳管にあるおっぱいをご自身の手で誘導し、乳首まで運ぶことも忘れないでください。乳腺が停滞・詰まってしまったら、ステップ(1)と(3)を試し、滞っている塊を取り除きましょう。そして予防を含め、ステップ(2)を心がけましょう。この3つを駆使して、痛い乳腺炎の予防をしましょう。(鈴木元<天使のたまご総院長>)
2015年09月26日子どもが急に「耳が痛い」と言ってきたり、いきなり耳のあたりを押さえて泣いたりする時は、中耳炎の疑いがあります。中耳炎は、大人よりも子どもに多くみられる病気の1つ。乳幼児の頃はまだ耳管が十分に発達していないため、細菌が入りやすいことが原因です。今回は、子どもの中耳炎について、詳しくチェックしておきましょう。■中耳炎ってどんな病気? 中耳という、耳の鼓膜から奥にあたる部分が炎症を起こし、痛みや熱などの症状が見られるのが中耳炎です。耳に直接菌が入り込むというよりは、菌を含んだ鼻水が耳に入ることで発症することが多いようです。鼻と耳は繋がっているので、鼻づまりや鼻水などがひどい時には、中耳炎になりやすい傾向があります。■耳を清潔にしていても中耳炎にかかるつまり、耳自体を清潔にしていたとしても、中耳炎になる可能性はあるということです。「耳掃除をすれば大丈夫」というわけではなく、耳掃除では触れることのできない部分の問題なので、耳掃除による清潔さとは関係ありません。それよりも、風邪をひいた時、鼻水が出る時などに早期に対処して、そうした症状をひどくさせないことが、中耳炎にかからない秘訣です。■中耳炎になった時、子どもはどうやって痛みを訴えてくる? 中耳炎になると、ほとんどの子どもは「耳が痛い」と言って激しく泣くようです。言葉を話せない小さな子でも、耳や頭あたりを手で押さえて、いつもとは違った泣き方をするので、きっと「何か違う」と感じられるはずです。ただ、まれに痛みを訴えてこないケースもあります。中耳炎の痛みは、炎症による腫れが原因で耳管の通りが悪くなり、鼓膜に圧がかかることが発生するのですが、鼓膜に抜け道ができ、圧を回避することがあります。この場合だと、痛みはなくなりますが、耳から膿や血が流れてくることがあるので、「様子が変だ」と思ったら、耳の中を確認してみましょう。■中耳炎の時、病院に連れて行くまでの応急処置中耳炎の症状があると思ったら、病院に行くまでの間は耳あたりを冷やしたり、鼻づまりを解消できるよう対処したりして、応急処置をしておきましょう。また、寝ている状態よりも、座っている、立っている状態のほうがまだ痛みが軽いので、痛みがひどそうな時は、なるべく横にさせないほうがよいようです。一度発症すると、何度も繰り返す可能性のある中耳炎。子どもの様子をしっかりと確認して、早期発見、早期治療に繋げられるようにしておきましょう!
2015年03月28日前回 は、乳腺炎の3つの段階と症状について解説しました。今回は、おもに改善策についてお話しします。乳腺炎がどの段階になったら病院を受診すべきなのか、そして、病院へ行く前にできることはあるのか、解説していきます。■第1段階:急性鬱滞(うったい)性乳腺炎(急性停滞性乳腺炎)乳房の一部が熱を持つ、痛む、しこりができるなど、「様子がおかしい?」と自覚できる段階。この段階では、病院を受診しない人も多いです。自分でできる改善策としては、以下の3つが挙げられます。・抱き方を変えながら赤ちゃんに乳首の奥までしっかりくわえてもらい、乳腺に溜まったおっぱいを飲んでもらう循環が良くなり、乳房の血液やリンパの流れも改善して炎症がおさまっていきます。・葛根湯を飲む葛根湯は、頭痛、発熱、悪寒など風邪の初期症状に効く漢方薬です。筋肉痛や肩こりといった体内の炎症を抑える効果もあるので、乳腺炎にも良いとされています。ただし、衰弱している人や胃腸が弱い人には効果が薄いともいわれているので、不安な場合は飲む前に医師や薬剤師に相談しましょう。・食事は甘い物や高カロリー食や乳製品を控え、あっさり和食にする食べたものの脂肪分がカスとなって乳腺内に残り、おっぱいが詰まりやすくなることで乳腺炎を発症することもあります。母乳育児中はとてもお腹がすきますが、スープや常備菜などを上手に使って、甘いものや動物性脂肪を摂取する頻度を抑えましょう。■第2段階:感染性乳腺炎細菌による炎症が加わり、発熱や痛みの症状が強くなります。ここまで乳腺炎の症状が進行すると、病院を受診する必要があります。寒気がして発熱した時点で、すぐに病院や助産院、桶谷式の母乳相談室で様子を見てもらいましょう。症状の進行度合いによっては、抗生物質の服用が必要になることもあります。授乳中でも飲める抗生物質もありますので、医師にきちんと相談すれば大丈夫です。受診までに少し時間がある時は、以下のことをやっておきましょう。・鬱滞性乳腺炎と同じく、溜まったおっぱいを出し切るもし「おっぱいの味まで変わってしまった」といった理由で、赤ちゃんに飲んでもらえない場合は、清潔な手で搾乳してください。・おっぱいの分泌量を増やし過ぎないよう、入浴はシャワーで済ませる湯船に浸かり、血行が良くなると母乳の分泌量が増え、さらなる炎症をおこすきっかけになります。入浴はシャワーだけで済ますようにしましょう。・里芋で作った湿布やキャベツの外葉などを当て、乳房を適度に冷やす昔から里芋で作る湿布には消炎作用があると言われ、打ち身やねんざ、腫れものなど、酸化した古い血や毒素の吸い出しなどに使われてきました。作り方は、すりおろした里芋、または水に溶かした里芋粉を厚手のクッキングペーパーやふきんなどに包み、乳房にあてて冷やすだけ。少しゆるいようであれば、小麦粉を加えてもよいでしょう。キャベツの外葉を一枚はがしておっぱいの上にかぶせるだけでも、おっぱい全体が張って熱を持った時に、ちょうどよい具合に熱を取る効果があるとされています。保冷剤で冷やすのもよいですが、冷やし過ぎも乳腺炎にとってよくないので、注意が必要です。■第3段階:腫瘍性乳腺炎(化膿性乳腺炎)感染性乳腺炎よりも細菌がさらに繁殖し、乳房の中で膿の塊ができてしまった状態。皮膚が赤く腫れて、熱や痛みをもち、39度以上に発熱することもあります。ここまでくると、もはや自宅できることはありません。一刻も早く病院(できれば乳腺科)を受診しましょう。外科での切開手術が必要になります。 切開と聞くととても痛そうですが、膿をしっかり出し切ることができたら、嘘のようにスッキリするそうです。あとは傷の回復を待ちながら、無理のないよう暮らしましょう。■乳腺炎はあっという間に進行します。早めの処置を乳腺炎の発症は、おっぱいが溜まることだけが原因ではなく、食生活や全身の疲れも大きく影響します。日頃からこってりしたものや甘い物を食べ過ぎず、睡眠不足の日は「赤ちゃんと一緒に眠る」などして、疲れを溜め過ぎないようにしましょう。乳腺炎は進行がとても早く、ひどくなるのもあっという間です。病院に行くのは抵抗があるという人は、熱が出たらすぐに、母乳育児の専門の助産師や、桶谷式の母乳相談室に行ってみてください。症状に応じて、的確に処置してもらえるはずです。乳腺炎も、正しい対処法を知っておけばきっと大丈夫なはず! と信じて、赤ちゃんと二人三脚の母乳生活をがんばっていきましょう。
2014年11月08日STEAM教育って何?
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