赤楚衛二と坂口健太郎が「WOWOWオリジナルドラマ ヒル」の完成報告会に揃って登壇、撮影エピソードやドラマの見どころについて語った。WEB・アプリで人気を博して話題を呼んだ漫画「ヒル」「ヒル・ツー」(新潮社バンチコミックス)を原作にドラマ化した本作は、他人になりすましをされた青年が、他人に寄生する不法滞在者“ヒル”の存在を知り、彼らに果敢に立ち向かっていく物語。その中で、なぜヒルたちが産まれてしまったのか。なぜ、彼らは社会から落ちこぼれてしまったのかを知り、彼自身もまた人としての本当の愛情に気づき、心の機微を取り戻していく様を描いていく。他人に寄生して生きる者たちの運命と格差社会の闇を描く新時代の社会派復讐サスペンスドラマだ。ステージに登壇した赤楚さんはSeason1で他人になりすましをされ、殺人未遂罪で警察に追われるユウキ役、坂口さんはSeason2で掟を破るヒルを罰する“ヒル狩りのカラ”の異名を持つ伝説のヒル役を演じた。今回演じたユウキという役柄について問われると、赤楚さんは「父親が殺人犯で、世間から少し離れて静かに過ごしたいと思っている中、ヒルに身分を奪われるんですが、役作りのために携帯電話やテレビから少し距離を置きました。寂しがり屋なのでとても孤独で辛かったです」と打ち明ける。原作とドラマで構成の順序が逆になっていることについて坂口さんは「Season1で普通に生きているユウキの世界を描くことでヒルの世界を理解することができる。そこからSeason2でヒル中心の物語が展開されるので、とても入りやすくなっていると思います」と伝えた。3年ぶりの共演となった2人。今作ではお互いが各シーズンの主演という形で共演となったことについて赤楚さんは「坂口さんは僕にとって本当に大きな背中でした。役柄も合間って、頼もしさと力強さが増しました。こうやって一緒に登壇させてもらえていることがとても感慨深い」と語る。「特に今回は、主演という形でバトンを渡させていただくので。Season1で飽きられたらSeason2にバトンを渡せない。とても重要な役でヒリヒリしています」と話すと、坂口さんは「嬉しいです。映像を見て、僕も感慨深いと感じました。あと、記者会見ってとても緊張するんですけど、今日は赤楚が一緒でとても安心しています。信頼しています」とお互いについての想いを伝えた。実際は共演シーンが少なかったという2人。撮影エピソードについて赤楚さんは「実際二日間くらいしか同じシーンがなくて。助けてもらうシーンがあるんですが、本当にかっこよかったです」と話すと、坂口さんは「意外とアクションシーンが多い。赤楚は基本ボコボコにされる役なんですけど、やられ方が本当にうまかった。やられるのって実は難しくて、やられる側がうまいと、やる側が映えるんですよね。本当にいいやられっぷりだったよ(笑)」と赤楚さんを絶賛する場面も。それを受けて赤楚さんは「追われてやられての繰り返しで、ずっとやり返したいと思っていました(笑)特にヨビ役の柳俊太郎さんはカメラが自分に向いていない時もずっと挑発してきて本当に腹が立って…全力で向き合ってくれて感謝しています」と共演者への思いも語る。さらに、カラの意外な設定について聞かれた坂口さんは「実は、真夏の撮影にも関わらずカラは汗をかかないという設定があり…ブーツに長袖なのに汗をかいてはいけなかったので、別の大変さもあった。ただ、チームのメンバー皆さんがとても真摯に撮影に向き合っていて。チームのエネルギーを見て、この一員になりたいと思いました」と語った。最後のコメントを求められた赤楚さんは「Season1は普通の男の子が見る世界。僕の役を通してヒルの世界を感じてもらえれば。身近に感じるゾワゾワ感を楽しんで欲しいです」と言い、坂口さんは「身の回りで起きる“かもしれない”というのがこの作品の見どころだと思います。僕が演じるカラはヒルなので、やってることは褒められたものではないけれど、カラなりの正義がある。カラから出る拳が正義の鉄槌に見えるんです。Season1はユウキの逃亡劇、Season2はカラが見せる正義の鉄槌を感じて欲しいです」とメッセージを送った。「WOWOWオリジナルドラマ ヒル」は3月4日(金)23時より放送・配信スタート(全12話)。(text:cinemacafe.net)
2022年02月08日映画『余命10年』(3月4日公開)のジャパンプレミアが24日に都内で行われ、小松菜奈、坂口健太郎、山田裕貴、奈緒、黒木華、原日出子、松重豊、藤井道人監督が登場した。同作は小坂流加による人気小説の実写化作。数万人に1人という不治の病で余命が10年であることを知った20歳の茉莉(小松)は、生きることに執着しないよう、恋だけは決してしないと心に決めていた。しかし地元の同窓会で和人(坂口)と出会い、茉莉の10年は大きく動いていく。1年の撮影を通して10年を描き、主演の小松は減量に挑むなど大変な作品だったというが、坂口は小松、山田、奈緒とのシーンについて「4人のシーンは楽しいシーンが多かったです。4人でごはん食べながらトランプしたりとか。点描がいくつかあったんですけど、そこでちゃんと時間の経過を感じるんですよね。いつの間にか2人がいい感じになってるとか。4人の撮影はにこにこ楽しく撮ってたって印象はありました」と振り返る。「ババ抜きをしたりとか、僕がトランプで負けまくるんですよ。絶対勝てない」と苦笑した。小松は山田について「お花見のシーズンでは『桜も満開、俺も満開』と言ってました。タケル(山田の役)の存在って4人の中でも大きくて、常に笑わせてくれる。アドリブは大変だったと思ってたんですけど」と笑いながら感謝し、坂口も「裕貴くん、めちゃくちゃしゃべってるよね」と同意。山田は「台本の文字量よりアドリブの方がしゃべってたかもしれない」と周囲を笑わせる。また、奈緒も「本当に楽しかったですね。定期的に撮っているので、本当に桜の時期に花見をするとか、夏に海に行くとか、友達と1年を通して行事ごとで集まって遊んでいるという感覚は自然と皆さんとの時間の中でできていた」と語った。さらにイベントでは「10年の間にやりたいこと」を発表するコーナーもあり、思い思いの回答をフリップで発表していた。
2022年01月25日赤楚衛二と坂口健太郎がSeason1と2、それぞれで主演を務めるWOWOWオリジナルドラマ「ヒル」の初回放送日が、3月4日(金)に決定。ポスタービジュアルと最新の予告編も公開された。本作は、ヒルと呼ばれる他人に寄生する不法滞在者たちが次々と殺される謎の事件が発生。その死の謎を追う警察とヒルたちとの駆け引きが繰り広げられる、新時代のアウトローサスペンス。ある日突然、ヒルに日常を奪われ、ゾーカから復讐に協力して欲しいと頼まれるユウキを赤楚さん。“ヒル狩りのカラ”の異名を持つ伝説のヒル・カラを坂口さんが演じる。今回到着した2人をメインにしたポスターは、ヒルの鬼気迫る姿を表現。下部には、ゾーカ(吉川愛)、ハコ(飯豊まりえ)、ヨビ(柳俊太郎)、テトリス(板垣瑞生)、ロボ(佐久間由衣)、ヤシマ(板尾創路)、鈴木刑事(小西真奈美)も写し出されている。「ヒル」最新予告映像WOWOWオリジナルドラマ「ヒル」は3月4日(金)23時よりWOWOWにて放送・配信(全12話)。※毎週金曜日23時~WOWOWプライム※各月の初回放送終了後、同月放送分をWOWOWオンデマンドにて一挙配信(cinemacafe.net)
2022年01月22日Twitterやブログでドラマの感想をつづり人気を博している、あずきごはん(@komadorama)さんによる、新連載。TBSで始まった2021年秋の新ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』の見どころを、あずきごはんさん独自の視点でご紹介します。2021年10月からスタートした『婚姻届に判を捺しただけですが』もいよいよ最終回。両想いなった明葉と百瀬は新しい壁にぶつかることとなる。『婚姻届に判を捺しただけですが』最終回で印象的だった2つのシーンお互いの気持ちを確かめることができた明葉(清野菜名)と百瀬(坂口健太郎)。『両想い』に慣れていない百瀬は、同僚や取引先相手に妻を自慢するなど大いに浮かれていた。最終回の中で印象的だった展開は主に2つある。1つ目は唯斗(高杉真宙)と百瀬がそれぞれの片想いに決着をつけるシーン。獣医の勉強のため熊本に行くことになった唯斗。旅立つ前、明葉に「ちゃんと幸せになってくれないと俺、今度こそ告っちゃうからね」と励ましの言葉を贈る。最後まで献身的な唯斗に「もし熊本で道が定まったり幸せを見つけたりしたら、明葉のところに帰らなくてもいいんだよ…」と声をかけたくなってしまった。百瀬は美晴(倉科カナ)から偽装結婚に気づいていたという旨を伝えられる。好きな人がいたこと、想いを告げずに偽装結婚に逃げたのは臆病心からだということを話す百瀬。彼は明葉との関わりの中で自分の弱さを知り成長していたのだ。ここまで吐露しておきながら、好きな相手が美晴であったことは決して伝えない百瀬。それは美晴への気遣いなのか、兄への義理立てなのか、彼なりの覚悟なのか。そして恐らく百瀬の想いに気づいていただろうに、何も言わなかった美晴。その判断が誰のためなのかは分からない。しかし、百瀬の『叶わなかった初恋』が綺麗に昇華されたのは、美晴が『語らなかった』おかげでもあるのではないかと感じた。2つ目は百瀬と明葉の最後のすれ違い。「よりを戻した後にどうするのか」という部分で価値観の差が出てしまったのだ。百瀬と明葉には「相手も自分と同じ考えだと解釈し、きちんと対話をしない」という弱点がある。再婚することを見越して結婚式の準備まで始めようとする百瀬。恋人同士にはなるけれど結婚は別問題だと考える明葉。そのギャップが明らかになったのは、明葉の仕事の場面だった。新規の取引先から仕事をもらった明葉は、自分の実力が評価された上での指名だと思って大喜びする。しかし、事の発端は百瀬が取引先に妻を自慢した事であった。百瀬は明葉のデザインを見せてきっかけを作っただけのようにも思える。しかし、明葉は百瀬と取引先のやりとりを知らない。「実力で勝ち取ったと思っていた仕事は、百瀬のコネでやってきたものだった」と捉えても仕方がない。「妻アピールをやめてほしい」「すぐに再婚する気はない」と訴える明葉に、百瀬はショックを受けるのであった。2人の間で微妙な空気が流れる中、一緒に暮らしていた家を退去しなければならない事態になる。最終回でも壁にぶつかる明葉と百瀬色んなことを勝手に決めてしまう百瀬と、それに怒る明葉。2人は一度距離を置くことになる。結婚か別居かと極端な考え方をしていた百瀬だったが、森田(田辺誠一)の話から世界の広さを知ることになる。妻と離婚して事実婚となった森田。最初はショックを受けていたが、今はこれが自分達にとって理想の関係性だと理解しているという。「妻の『自分の力で生きたい』って思いを奪っていたのかもしれません」というセリフが印象的だった。一方で明葉は百瀬と離婚したこと、新居が決まるまで家に置いてもらいたいことを祖母に伝える。お見合い結婚をして、夫が亡くなった後で「好きだった」と気づいた祖母。その口から出た言葉は重く、切実なものであった。「会えなくなってしまったら、もう一度はもう二度とになってしまうからね」ここで離れてしまったら『もう一度』はないかもしれない。そんな状況にも関わらず、百瀬と明葉はきちんと話をすることなく引っ越しの日を迎えてしまった。祖母の家に置けないからとソファを売ることにした明葉。買取査定に立ち会った百瀬はソファが持って行かれる瞬間、大切なことを思い出した。それは、ソファに刻み込まれた明葉との時間。買い取りトラックを追いかける百瀬につい笑ってしまったが、この描写は明葉と百瀬の関係性の比喩になっていると考えられる。大切なものというのは失って初めて気づくことが多いが、百瀬はその一歩手前で行動を起こすことができる。百瀬は全日本鈍感選手権の覇者であり、失う前に気づくことができていたのは周囲のサポートのおかげだ。しかし、自分の気持ちと向き合った後、即座に『正しい』行動を取れるのは百瀬自身の長所であり、明葉との関係性を続けていく上で最も大切なところだと言える。「判を捺してこうして出会えたんだから、また判を捺してみたら、もっといいことあるんじゃないですかね?」明葉の提案で再び判を捺すことになった2人。ドラマは最終回だが、結婚生活は続いていく。価値観も性格も違う2人は、今後も様々な壁にぶつかることだろう。対話を通して互いを理解し、2人だけの『形』を作っていってほしい。それが約3ヶ月間、2人の恋愛模様を見守った一視聴者としてのただ1つの願いだ。[文・構成/grape編集部]
2021年12月27日清野菜名、坂口健太郎が共演した「婚姻届に判を捺しただけですが」の最終回が12月21日放送。美晴に対し今までの気持ちを伝える柊に祝福の声が上がるとともに、ラストシーンでの“タイトル回収”にも「ボロボロ泣いてしまった」など感動の声が寄せられている。借金返済のため柊と偽装結婚。彼と両思いになったものの離婚してしまった大加戸明葉を清野さんが演じ、中学時代の同級生で兄と結婚した美晴を想い続けるため、明葉に偽装結婚を申し込んだ百瀬柊を坂口さんが演じてきた本作。2人を取り巻く人々として、明葉が出会う動物病院の看護師で明葉に積極的にアプローチしてきた牧原唯斗に高杉真宙。柊とは中学の同級生で義姉となった百瀬美晴に倉科カナ。美晴と結婚し弁当屋を経営している柊の兄・百瀬旭に前野朋哉。柊と明葉の関係を知っている麻宮祥子に深川麻衣。妻と離婚した「森田デザイン」の社長・森田聡に田辺誠一。百瀬の部下・井上陸に森永悠希。百瀬の上司・舛田康弘に岡田圭右。「森田デザイン」のデザイナー・小杉深雪には中川翔子。2.5次元俳優にハマっていた藤井ひかりには小林涼子。デザイナーの坂原証には笠原秀幸。デザイナーの田村彩乃には長見玲亜。明葉の祖母・大加戸初恵には木野花といった面々も出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。ライクからラブへと進展した明葉と柊は、改めて付き合い始めることになり、明葉は柊と暮らしていた家へと帰る。明葉と両想いになったことで浮かれた柊は取引先にも「妻がデザイナーで…」と、明葉の作品を“推し”まくる。その結果、明葉に仕事の依頼が来るのだが、依頼された理由が自分の実力ではなく柊の影響だと知った明葉は「外で妻アピール、夫アピールはやめて」と怒り、2人は距離を置くことになる…というのが最終回のストーリー。改めて付き合うことになった明葉と柊。ラブラブモードの明葉が買ってきたお揃いのネコ柄トレーナーを着用した柊に「急にお花畑カップルに」「ぇぇえ百瀬かわいいなあ!!!!」「百瀬さん似合ってますよ」などの反応が。また明葉と柊が偽装結婚だったことを知っていたと明かし「本当は別の人のことが好きだったんでしょ」と話す美晴に、柊が美晴の名前を出さず自分の率直な想いを伝えたうえで、きっぱりと「明葉が好き」と名言。これまでの恋に“決別”するシーンには、「ついに明葉だけに向き合う準備ができた瞬間だった」「過去の好きに執着せず、本当の好きの気持ちに気づけてよかったね」など、柊が美晴に想いを伝えたうえで、これまでの想いを乗り越えられたことを祝福する声も送られる。そんななか今まで暮らしていた家を明け渡すことに。しかしお互いの想いに気付いた2人は住んでいた家の前で再会。改めて想いを伝えあう…柊の「婚姻届けに判を押しただけですが変わったんです。明葉さんが僕を変えてくれたんです」というセリフに「ここでやっとタイトル回収!」「百瀬の長ゼリフ個人的に好きだなぁ タイトル回収してるし」「百瀬さんの方がタイトル回収するとは思ってなかったのでボロボロ泣いてしまった…みんな幸せになれ」など、最後の最後で行われた“タイトル回収”にも数多くの反応が集まっている。(笠緒)
2021年12月22日Twitterやブログでドラマの感想をつづり人気を博している、あずきごはん(@komadorama)さんによる、新連載。TBSで始まった2021年秋の新ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』の見どころを、あずきごはんさん独自の視点でご紹介します。心のシャッターを降ろした明葉(清野菜名)と自ら不毛へと突き進む百瀬(坂口健太郎)。2人は両思いなのにすれ違ってうまくいかない。第9話ではそんな偽装夫婦のために、唯斗(高杉真宙)と麻宮(深川麻衣)が大活躍した。『ハンオシ』第9話、麻宮が残した金言突然、離婚を切り出した百瀬。その理由は「好きな人に正直な気持ちを伝えたい」というものだった。明葉はショックを受けながらも離婚に応じる。明葉は百瀬の『好きな人』を美晴(倉科カナ)だと解釈しているが、百瀬が本当に好きなのは明葉だ。このすれ違いの主な原因は百瀬にある。「(離婚するなら)なんでハグしたんですか?」と問いかける明葉に「自分の気持ちを確認するためです」と答える百瀬。明葉はそもそも『美晴への不毛な恋の隠れみの』である偽装妻だ。また、キスをされた際に理由を聞いても「分からない」と返されるなど、百瀬には散々振り回されてきた。そんな彼女が今回の百瀬の返しを「明葉への想いを恋かと思っていたけど、ハグしてみたらやっぱり違った」という風に解釈するのは自然なことである。気持ちを伝える前に離婚なんてしたら、こじれて当然なのだ。「誠実に向き合うために関係をリセットする」「僕たちはこれから始まるんだ」なんてウキウキする百瀬のポンコツ鈍感っぷりに、頭を抱えた視聴者も多かったのではないだろうか。なお、百瀬の話を聞いた麻宮はこんな金言を残している。「明葉さんがずっと自分のこと好きでいてくれるなんて思わないほうがいいってことです。人の気持ちが冷めるのなんて一瞬ですから」恋愛は両想いだから必ず成就するというものではない。一瞬のズレや何気ない一言で終わってしまうことも珍しくないのだ。実際、作中では離婚後に明葉と接触しようとして冷たくあしらわれる百瀬の姿が繰り返し描かれている。一方、明葉は唯斗に「もう疲れちゃった。全部終わりにしたい」と本音を漏らす。それを受けた唯斗は、百瀬に告白しなかった理由を問い詰める。「遠くから思い続けているだけで良い」という百瀬に痺れを切らした唯斗は、彼らしい言葉ではっぱをかける。「ビビって告白できない言い訳でしょ」「一生不毛な恋してろ、バーカ」都市を一瞬で崩壊させるほどの破壊力を持つ高杉真宙の「バーカ」に悶えつつ、すっかり当て馬ムーブが板についてしまった唯斗に一抹の寂しさも感じる。高杉真宙好きの視聴者としては「もっと好き勝手に振る舞っても良いんだよ…」という気持ちになるが、この台詞は百瀬の本質を理解している唯斗だからこそ言えるものでもある。唯斗が言うように、百瀬は告白をする勇気が持てず『不毛な恋』に逃げ込んでいるだけなのだろう。人の気持ちを推し量ることが苦手な百瀬が、告白を恐れる気持ちも理解できる。でも、その『尊大な恐怖心』こそが明葉の心に深い傷をつけてしまったことに気づかなければならない。恐怖に打ち勝って一歩を踏み出さなければ、何も伝わらずにすれ違うだけなのだ。明葉の心を溶かした百瀬の行動その後、明葉がコンペで煮詰まっていることを知った百瀬は、仕事の資料やお弁当など様々なものを差し入れる。最初は冷たく接していたものの、徐々にほだされていく明葉。そしてついに、百瀬は明葉からのメールを受け取ることに成功する。明葉はLINEではなく仕事用のメールを使って百瀬に連絡しており、2人の間には明確な距離が存在することが分かる。それでも、好きな人からのメッセージは嬉しいもの。喜びと愛おしさが混ざったような表情を浮かべる百瀬に、テレビ画面を飛び越えて「良かったね」と声をかけたくなってしまった。そしてコンペの発表日。明葉は残念な結果に打ちひしがれていた。職場でお疲れさま会をやっていると、そこに明葉の憧れの作家・丸園ふみ(西尾まり)が現れる。コンペの審査員でもあった彼女は「(明葉の作品を)ちゃんと見て良かったわ」と賛辞を贈る。実はコンペは出来レースであり、丸園も当初は明葉の作品を見ていなかった。そのことを知った百瀬が頼み込んだ結果、作品を見るに至ったと言う。この百瀬の行動が明葉の心を溶かすきっかけになったのだが、2人がよりを戻す上での決定的な一手を指したのは唯斗と麻宮である。「しんどいって好きだからなんだね」「あっきーが泣きたくなったら俺、いつでも付き合うからさ」と『友達』の立場から背中を押す唯斗。2人を強引に再会させ、『密室で2人っきり』という状況を作り上げた麻宮。合コンであおったり弁当をたかったりしていた2人が、作中屈指のアシストキャラになる。現実ではなかなか起こらないようなことだが、これもドラマの醍醐味である。坂口健太郎演じる、百瀬の衝撃的な告白台詞そして百瀬がついに告白をする。その際のセリフは百瀬らしいとともに、衝撃的でもあった。「僕は明葉さんをラブです」坂口健太郎はかつて、月9ドラマのかっこよすぎる口説き文句で一世を風靡した俳優だ。そんな彼が日本語覚えたてみたいな告白をするなんて誰が想像しただろうか。坂口健太郎の役幅の広さには驚かされるばかりである。ようやく気持ちが通じあった2人はどのような未来を選ぶのか。次回はついに最終回だ。婚姻届に判を捺しただけですが/TBS系で毎週火曜・夜10時~放送過去の『婚姻届に判を捺しただけですが』ドラマコラムはコチラから[文・構成/grape編集部]
2021年12月19日俳優の小松菜奈と坂口健太郎がW主演を務める映画『余命10年』(2022年春公開)の本予告映像、メインビジュアルが15日、公開された。同作は小坂流加による人気小説の実写化作。数万人に1人という不治の病で余命が10年であることを知った20歳の茉莉(小松)は、生きることに執着しないよう、恋だけは決してしないと心に決めていた。しかし地元の同窓会で和人(坂口)と出会い、茉莉の10年は大きく動いていく。今回追加キャストも明らかになり、茉莉と和人の中学の同級生で2人の理解者である富田タケル役には山田裕貴、茉莉の大学時代の親友で本の執筆を進める藤崎沙苗役に奈緒、茉莉と沙苗が大学時代の友人と通うお店の店長・三浦アキラ役には井口理(King Gnu)、そして茉莉の姉・桔梗には黒木華と演技派・個性派俳優陣が揃った。また、茉莉が通う病院の平田先生役には田中哲司、和人のバイト先の店長・梶原役にはリリー・フランキー、茉莉を優しく支える母・百合子役には原日出子、茉莉に対し少し過保護気味な無口な父・明久には松重豊と日本映画界を代表する俳優陣も名を連ねている。本予告映像では、小松が文庫化を待たずして亡くなった著者・小坂流加の想いを引き継ぎ全身全霊で役に挑む姿が収められており、坂口健太郎の演技も大きな見どころとなっている。○関口大輔エグゼクティブプロデューサー コメントこの映画は、10年という時間を描くため、四季を通じての撮影を行うことにしました。通常、映画は1ヶ月〜3ヶ月程で集中して撮影する場合が多いのですが、監督の「四季を通して茉莉の10年を追いかけ、その時彼女が感じた気持ちを映像で表現したい」という強い希望があり、1年を通した撮影となりました。桜や雪や夏の海はVFXではなく実際に撮影を行なっているのです。撮影のためには、出演者さんにご理解をいただき長期間のスケジュールを開けていただくことが必要になります。本作に出演される小松さん、坂口さんはじめ、今回発表させていただいた役者さんたちは、皆さんとても多忙です。それでも「余命10年」を1年かけて撮影するという意義に賛同してくださり、撮影に参加していただくことができました。長い期間を通して家族のような連帯感に包まれたキャスト陣は、映画で描かれる10年という時間をそれぞれのキャラクターとして表現してくださっています。これにより、映画「余命10年」は、2時間という時間の中に10年という月日が流れるような作品になりました。是非、映画館でこの美しい四季を通した10年を登場人物達と追体験していただければと思います。○川合紳二郎プロデューサー コメント藤井監督はじめ我々スタッフは、原作者の小坂流加さんが映画の主人公である茉莉と同じ難病を抱えながら、この小説を執筆し、日々を精一杯生きた、その証を残したいという思いで、小坂家の皆さまと一緒に、共に寄り添いながらこの映画を制作してきました。この小説は、ノンフィクションではありません。しかし、ご自分のリアルな状況や願望や思いを、この小説に込められて執筆されたのだろうと思います。そのような意味では、本作は、小説の「物語」、そして、原作者である小坂流加さんの「人生」が交差する、特徴的な映画となったと思います。本作では、小坂流加さんの生まれ故郷である静岡県・三島市での撮影を行っています。流加さんが幼少の頃、スイカを冷やしたり、川遊びをした源兵衛川のせせらぎ、素朴で人情味ある商店街、富士山の雄大な姿。また、撮影に使われている部屋の小物などの細部にまで、ここに生きた流加さんの息遣いを再現し、感じながら、撮影に望みました。主演である小松菜奈さんは、役作りに際して、三島を訪れ、また、小坂家の皆さまから幾度となくお話をお伺いし、全身全霊で高林茉莉役を演じてくださっています。コロナ禍で、大きく生活や価値観が変化する今こそ、「余命10年を生きた」高林茉莉を通して、多くの人に、少しでも勇気や前向きさを感じて頂ける作品になれば幸いです。(C)2022映画「余命10年」製作委員会
2021年12月15日清野菜名と坂口健太郎が“偽装夫婦”を演じる「婚姻届に判を捺しただけですが」の9話が12月14日放送。ついに柊が明葉に告白…「僕は明葉さんをラブです」のセリフに「よく言った!」「1周まわって新しい」など祝福の声が続々と送られている。借金返済のため偽装結婚した相手を好きになってしまうヒロインと、兄と結婚した同級生を想い続けてきた堅物変人サラリーマンの“不意キュン”ラブコメとなる本作。偽装結婚した柊を好きになり、ついに“告白”もした大加戸明葉を清野さんが演じ、明葉の偽装結婚相手で、前回のラストで離婚を切り出した百瀬柊に坂口さん。柊が想い続ける中学の同級生で今は義姉の百瀬美晴に倉科カナ。美晴と結婚しともにモモズ弁当を経営している柊の兄・百瀬旭に前野朋哉。明葉のことが好きで柊に敵対心を燃やす動物病院の看護師・牧原唯斗に高杉真宙。柊に偽装結婚を申し込まれた過去があり、柊と明葉の関係を知っている麻宮祥子に深川麻衣といった顔ぶれも出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。改めて想いを伝えた矢先、柊に離婚を切り出され、わけがわからない明葉だったが、ショックを受けながらも離婚に応じる。「好きな人に正直な気持ちを伝えたい」という柊。明葉は柊が気持ちを伝えたい相手が美晴だと思い込む。すれ違ったままの2人は別々の暮らしをスタートさせる…というのが9話のストーリー。自分の想いをちゃんと伝えないまま離婚を切り出したことで、明葉を誤解させてしまう柊…その姿に「百瀬さんどこまで鈍感なんだ……」「あかーん、百瀬の行動に全く感情移入できない…」「これ百瀬の言い方が問題だよね~全然明葉ちゃんに伝わってない」「百瀬はこんなに拗ねらせてるのほんとにどういう環境で生きてきたらそんな考えになるのさ」などの声が殺到。離婚したことを明かし、「百瀬さんから解放されたい」「好きになってからしんどいことばっかだった」と話し涙する明葉を見た唯斗は、柊の自宅を訪れ「アッキーとこのままでいいの?なんで告白しなかったの?」と迫る。唯斗に対し「僕は明葉さんが幸せでいてくれたら、それで充分だと思ってました」と答え、美晴の時と同じように明葉のことを「遠くから想い続けているだけで…」と話す柊を、「びびって告白できない言い訳でしょ」と一刀両断。「あんたみたいに自己中なこじらせ男。一勝不毛な恋してろ。バーカ」と捨て台詞を吐いてその場を去る唯斗に「めっちゃ煽るじゃん唯斗」「いいぞ唯斗くん!もっといけ!」などの反応も。そんな柊だがラストでは、明葉が「やっぱり私、百瀬さんのことが…」と言うのを遮って「ダメです、僕から言わせてください。明葉さんが好きです」と自ら口にし、「これはライクじゃないです。ラブです…僕は、明葉さんをラブです」と“告白”する。「百瀬ーーーやっと言うた」「百瀬!!!!!!おまえ!!!!よく言った!!!」「ずっと「好きです」って言葉を言わなかった男の「好きです」の破壊力!!」「「LOVEです!」って1周まわって新しい」など、柊の“ラブです”に多くの感想が集まっている。(笠緒)
2021年12月15日Twitterやブログでドラマの感想をつづり人気を博している、あずきごはん(@komadorama)さんによる、新連載。TBSで始まった2021年秋の新ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』の見どころを、あずきごはんさん独自の視点でご紹介します。第8話では百瀬(坂口健太郎)と唯斗(高杉真宙)が急接近。それによって鈍感を極めていた百瀬にも変化が訪れる。百瀬のひと言で、家を飛び出す明葉借金返済後も夫婦関係を続けていくことになった明葉と百瀬。明葉は百瀬と両思いになれたと思って喜ぶ。借金の残高を表記していたホワイトボードに相合傘を書くなど、浮かれっぷりは留まるところを知らない。しかし、百瀬の衝撃の一言によって百瀬家の空気はガラリと変化する。「これからも僕たちは偽装の夫婦としてやっていくんですよね」百瀬は、明葉の感情を『ラブ』ではなく『ライク』だと解釈していたのだ。ハグ・キス・告白のコンボが全く響いていない様子にやるせなさを覚えた明葉は、たまらず家を飛び出す。その後、新しい仕事が舞い込んだ明葉は会社に泊まり込むことに。1人の食卓に寂しさを覚える百瀬の元に突然やってきたのは唯斗だった。恋敵である唯斗に助言を求める百瀬「ルームメイトと喧嘩して家がなくなった」と言う唯斗に対し、百瀬はしばらく泊める代わりに明葉の気持ちを教えて欲しいと頼む。全日本鈍感選手権の優勝候補である百瀬は唯斗の気持ちに気づいていない。だからこそ明葉を『あっきー』と呼び、さらに『親友』を自称する唯斗を百瀬は頼るわけだが、実際は恋敵のようなもの。教えるのを引き伸ばすために一流の詐欺師ばりの交渉術を仕掛ける唯斗と、見事に振り回される百瀬。そんな中、百瀬の一言によって唯斗の意外な一面が紐解かれる。「牧原(唯斗)くんは僕のこと嫌いですか?」流石の百瀬も唯斗のあからさますぎる敵意には気づいていたようだ。唯斗の百瀬に対する苛立ちの根源は、彼の家庭環境にあった。唯斗の両親は世間体のために結婚した偽装夫婦のようなもの。割り切った関係性のはずであったが、一緒に暮らすうちに母親だけが情を抱くようになる。夫婦間のギャップに苦しむ母を見てきた唯斗は、明葉を振り回すかのような百瀬の言動に憤りを感じていたのだ。百瀬への悪感情と共に明葉への想いも吐き出し、笑顔で牽制する唯斗。黙って話を聞くことしかできない百瀬。2人の間の空気はすこぶる悪く、観ているこっちが息苦しさを感じるようなものだった。しかし、それもある2つの出来事によって変化していく。百瀬と唯斗の関係性を変えた2つの出来事1つ目は唯斗の知り合いのペットが行方不明になる事件だ。責任感を持ってペットを探す唯斗に感心する百瀬。一方で唯斗も、当たり前のように協力する百瀬に少しずつ心を開き始める。2つ目は唯斗が元同居人と再会する場面。百瀬と唯斗を含めた作中の男性陣が食事をしていると、そこに唯斗と同棲をしていたという女性が現れる。獣医を目指して勉強する唯斗は金銭面の余裕がなく、様々な女性の家を転々としていたらしい。明葉に対して本気になった唯斗は同棲を解消したがっているが、女性の方は納得していないという状況だった。一方的に唯斗を罵る女性と黙りこむ唯斗。そこに割って入って異を唱えたのは、百瀬だった。徹底した鈍感っぷりを見せつけてきた百瀬の唐突な『漢気』大放出。圧倒される視聴者と唯斗。自分のことを嫌いだと公言している相手を大々的にかばうなんて、少年漫画の主人公のようなかっこよさだ。「お礼とか言いませんから」「誰かに分かってもらおうなんて思ってないですから」と突き放そうとする唯斗。そこにかつての自分を重ねた百瀬は、本音を語り始める。百瀬の本音と優しさに心を動かされた唯斗は、明葉の気持ちを百瀬に教えるのであった。唯斗の成長が著しい『ハンオシ』第8話今回の唯斗の行動は、恋愛ドラマの当て馬がよく行うものだ。あれだけ敵意をむき出しにしてきた唯斗が、たった1話で当て馬ムーブを行うまでになったというのは大きな変化である。その変化に違和感をあまり感じないのは、百瀬と唯斗の交流に長めの尺を取って、説得力のあるエピソードを重ねているからこそである。また、唯斗が明葉の気持ちを教える際のセリフも秀逸だ。「なんであっきー、6時50分に(目覚まし時計を)セットしてるんですかね。出勤時間遅いはずなのに、毎日こんな早く起きる必要ないでしょ?」目覚まし時計の代わりに明葉が百瀬を起こす。互いに干渉しないという契約だった2人が、初めて歩み寄った際にできた約束だ。明葉はそれを守るため、百瀬を起こす時間の10分前に目覚まし時計をセットしていたのだ。夫婦の絆を象徴するアイテムが明葉の気持ちを表しており、恋敵の後押しによって百瀬がようやくそこに気づく。なんともエモい展開だ。このセリフからは『目覚ましの設定時間』という細かいことにすぐ気がつける唯斗の性格も読み取れるようになっている。唯斗のおかげでようやく話がまとまる…と思いきや、百瀬は最後に大きな爆弾を投下した。「今すぐ僕と離婚してください」第8話では明葉と距離を置いて唯斗と対話することで、自分と明葉の気持ちに向き合っていく百瀬の様子が描かれた。せっかく唯斗が譲歩したのに、それを無駄にするかのように離婚話を蒸し返した百瀬。彼は一体何を考えているのだろうか…。婚姻届に判を捺しただけですが/TBS系で毎週火曜・夜10時~放送過去の『婚姻届に判を捺しただけですが』ドラマコラムはコチラから[文・構成/grape編集部]
2021年12月10日シンガーソングライターの坂口有望が、自主企画ライブ『LUNCH VOX』を2022年1月29日に名古屋BLcafe、1月30日に神戸VARIT.で開催することが決定した。『LUNCH VOX』は、東京では恒例となりつつあるランチタイムに行われるツーマンライブで、今回は坂口が大阪時代から親交のあるシンガーソングライターの有華が出演する。チケットは12月11日10時より一般発売が開始される。坂口はTikTokで投稿したカバー動画が話題を集めており、TikTokのフォロワー数は約30万人に達している。■坂口有望 コメント東京で大好評を頂いているLUNCH VOXを、どうにか他の場所でも出来ないかと思っていると…早くも実現しました!しかも、今回は音楽人生で欠かすことのできないお姉ちゃん、有華さんをお迎えします!念願の2マン、お楽しみに!<ライブ情報>坂口有望『LUNCH VOX -pop day- vol.3』坂口有望『LUNCH VOX -pop day- vol.3』告知画像2022年1月29日(土) 名古屋BLcafeOPEN13:00 / START13:30出演:坂口有望 / 有華坂口有望『LUNCH VOX -pop day- vol.4』2022年1月30日(日) 神戸VARIT.OPEN 12:00 / START 12:30出演:坂口有望 / 有華チケット一般発売:12月11日(土) 10:00~<リリース情報>坂口有望 配信シングル「#ボクナツ」Now On Sale配信リンク:<ファンクラブ情報>坂口有望 オフィシャルファンクラブ『Cheer Ami Club』(読み:チアミクラブ)料金:月額330円(税込)※スマホ・PC対応関連リンク坂口有望 HP:坂口有望 TikTok:坂口有望 Twitter:坂口有望 Instagram:坂口有望 LINE:坂口有望 グッズ:
2021年12月10日Twitterやブログでドラマの感想をつづり人気を博している、あずきごはん(@komadorama)さんによる、新連載。TBSで始まった2021年秋の新ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』の見どころを、あずきごはんさん独自の視点でご紹介します。絆が深まってきた偽装夫婦の前に、『借金完済』という名のゴールテープが現れた。前触れもなく決断を迫られた2人はどのような答えを出すのだろうか。お互いに今の生活に愛着を感じているものの…百瀬(坂口健太郎)にキスをしてしまった明葉(清野菜名)は愛の告白を決心する。ところが百瀬は「明葉が離婚したがっている」と勘違い。百瀬の指示の元、離婚に至るまでの不仲演出計画が始まった。正直、2人が話し合えばすぐに解決するようにも思える状況だ。明葉が本当のことを言い出せないのは、告白に覚悟と勇気が必要だから。そして百瀬が明葉の意志を確かめようとしないのは、離婚という選択肢が突然目の前に現れたことに動揺したからではないだろうか。百瀬は「借金を返したら即離婚」と言いつつも、明葉との生活や明葉自身に愛着を持っていた。500万という大金を離婚届とともに用意していた明葉に大きなショックを受けて突っ走ったとしても不思議ではない。それなら離婚を止めるために動けよという話だが、自分の感情を正しく認識できずに暴走するのは百瀬の『あるある』だ。更に今回は明葉を思っての行動でもあるので、責める気にはなれない。倉科カナの演技力に圧倒される『ハンオシ』第7話そんな中、百瀬は美晴(倉科カナ)と瓜二つの料理系インフルエンサー・野上香菜(倉科カナ)と仕事をすることになる。思わず動揺する百瀬とそれをからかう麻宮(深川麻衣)。2人の会話から偽装結婚のことを知った香菜は、百瀬に興味を持ち、偽装妻のポジションを狙いはじめる。香菜がSNSで百瀬との仲を匂わせていることを知った明葉と唯斗(高杉真宙)。「やばいじゃん」と茶化す唯斗は通常運転であったが、明葉が「百瀬さんに気持ちを伝えようと思ってる」と打ち明けた途端に流れが変わる。「なんか俺、超切なくなってんだけど」「あっきーのこと本気ってこと?」と泣きそうな表情を見せる唯斗。唯斗はこれまで明葉の前では飄々とした態度と余裕のある表情を崩さず、百瀬には冗談交じりの敵意をぶつけていくという描かれ方をしていた。その様子から『強心臓』という印象を受けていたのだが、7話ではそれが少し崩れている。明葉への気持ちの大きさを自覚した唯斗は、今後どのような行動を起こすのか。非常に楽しみだ。一方、香菜に触発された明葉は料理に挑戦することを決める。一人暮らしの頃は夕飯を買ってくるのが普通だった明葉が百瀬のために料理をすると意気込み、対する百瀬は「お腹空かせておきます」と優しく微笑む。仲の良い夫婦のような光景には「離婚前の最初で最後の晩餐になるかもしれない」という切なさを感じる。そんな中、香菜も本気を出し始める。香菜からの要望で休日に飲食店で打ち合わせをすることになった百瀬。料理の試作品を持ってきた香菜は「持ち込みはまずいですよね?」とけしかけ、百瀬家に上がりこむことに成功する。家に入った途端「ここなら暮らしやすそう」「奥様が羨ましい」などとジャブを打つ彼女はかなりのやり手だ。更に、帰り際に明葉と鉢合わせた際には、「そのポジション代わってもらえません?」「私いわゆる寄生先探してて」と身もふたもない言葉で宣戦布告まで行った。明るいマドンナ気質の裏に少しの打算を隠し持っていた美晴と、どこまでも打算的な香菜。被るところもある2つの役を演じ分ける倉科カナに圧倒されてしまった。最終回を思わせるようなラストその後、物語は百瀬と明葉がご飯の約束をした日に移っていく。約束の日に香菜との打ち合わせが入ってしまった百瀬。明葉を優先しようとする百瀬だったが、香菜の策略とトラブルによって約束に遅れてしまう。帰宅した百瀬の目に飛び込んできたのは冷えたグラタン。ドア越しに明葉に謝る百瀬と部屋から出てこない明葉。心のシャッターを閉められてしまった百瀬は本音を話し始める。香菜とのやりとりによって、「明葉以外の人と偽装結婚の契約をすることはできない」「これからも明葉と暮らしていきたい」という自分の気持ちに気がついた百瀬。百瀬の本音に心を動かされた明葉は一世一代の告白をする。「百瀬さんのことが好きです。百瀬さんと離婚したくありません」綺麗な展開に最終回かと錯覚しそうになるが、百瀬は「恋愛的な意味で明葉が好き」だとは言っていない。恐らく自分が明葉にキスをした理由をまだ解明できていないのだ。百瀬にとって『恋愛』とは美晴への想い、つまり「好きな人の幸せを願って遠くから見守ること」だ。そんな百瀬が明葉への気持ちを恋だと認識するまでには時間ときっかけが必要なのかもしれない。次回は百瀬家に唯斗が襲来。本気を出した恋のライバルによって、百瀬の感情が育つことを期待したい。婚姻届に判を捺しただけですが/TBS系で毎週火曜・夜10時~放送過去の『婚姻届に判を捺しただけですが』ドラマコラムはコチラから[文・構成/grape編集部]
2021年12月06日Twitterやブログでドラマの感想をつづり人気を博している、あずきごはん(@komadorama)さんによる、新連載。TBSで始まった2021年秋の新ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』の見どころを、あずきごはんさん独自の視点でご紹介します。動物病院の看護師・牧原唯斗(高杉真宙)が大活躍した、『婚姻届に判を捺しただけですが』第6話。百瀬(坂口健太郎)と視聴者の心を大いにかき乱し、偽装夫婦の関係性を動かした。借金問題が突然解決しかし、それが意味することは…兄夫婦の件で、自分が百瀬の恋愛の相手になれないことを改めて思い知った明葉(清野菜名)。せめて偽装夫婦の関係を死守したいと考えていた。そんな中、明葉の両親が突然の来訪。その両親によって明葉と百瀬を繋いでいた借金問題に急展開が訪れる。親が突然500万円をくれるという超展開には笑ってしまったが、明葉にとってはそうではない。借金を完済したら即離婚というのが2人のルール。明葉は偽装夫婦を続けるため、500万円の存在を百瀬に隠そうとする。一方、仕事では憧れの作家から本の装丁の依頼が舞い込んできた。仕事に打ち込む明葉だがなかなか上手くいかない。そのことを唯斗に相談した結果、彼からとんでもない言葉が飛び出す。「キスしようかなと思って」「アッキーのこと好きになってもいい?」唯斗は以前も「元気付けるため」とハグをしてきたが、キスにまで踏み込もうとするとは…。唯斗の挑発に揺れ動く百瀬の心これまでの言動から見て、唯斗は恋愛における自分のセールスポイントを理解していると考えられる。それにしても(偽装結婚とはいえ)既婚者にここまでのアプローチをかけるなんてかなりの強心臓だ。そしてドラマ中盤で開催された合コンで、百瀬と唯斗が再開。唯斗は強心臓を活かして百瀬を煽りまくる。「ハグって別に夫婦じゃなくてもしますよね?俺もアッキーとしましたし」「男女の友情って特別だと思うけど」「愛のない結婚するよりもよっぽど深い関係築けるし」この攻撃、百瀬への効果は抜群だが、場の空気もとんでもないものにしている。取引のある職場の人間同士がかち合ったこの合コンにおいて、唯斗だけは仕事を気にせず会話をすることができる。それにしたってやりすぎ感があるが、顔と仕草が最高に可愛いのでなんとなくほだされてしまう。ヒヤヒヤとトキメキのシーソーゲーム。高杉真宙だからこそ成り立つ絶妙なバランスである。場の空気を一切気にせず言いたいことを言う唯斗は、百瀬のプロポーズを断った受付嬢こと麻宮(深川麻衣)と近いタイプかもしれない。そして合コン後、猫のおもちの定期検診によって百瀬と唯斗は再び対峙することに。「友情のハグは気にしていない」と強調して夫の余裕を見せようとする百瀬だったが、唯斗は更なる爆弾を投下する。「じゃあキスも平気ですか?」「落ち込んでたから励ましてあげようかなって思って」百瀬はこれまで明葉に対して『他人』または『友達』という態度を貫き通してきた。しかし、唯斗の煽りによって百瀬は大きく変化していく。『励まし』と称してキスする百瀬憧れの作家から仕事の担当を外された明葉は落ち込んで帰宅する。そんな明葉に対して、百瀬は「励ましてもいいですか?」とキスするのであった。「私のことなんて好きでもなんでもないくせに」と混乱する明葉。2人の間には気まずい空気が流れる。百瀬には「そんなこと、恋愛感情がなくてもできますよ」の前科がある。しかし今回は感情のないやけくそキスではなく、唯斗の煽りによる嫉妬からの行動だ。「あの百瀬が嫉妬という感情を覚えた…!」という感動はあるものの、相手の気持ちを考慮していない行動にはモヤっと感も残る。しかしモヤっとしたまま終わらせないのが、このドラマだ。意を決して離婚届と500万円を用意した明葉。そこに百瀬が帰ってくる。明葉が集めていたカプセルトイのシリーズを手渡し、キスのことを謝る百瀬。明葉を元気づけるためにはどうしたらいいか考えた結果、明葉が持っていないものが出るまでカプセルトイを回し続けることにしたらしい。キスは嫉妬心や牧原への対抗心から生まれた衝動的な行動だが、カプセルトイは明葉のことを考えた上で出した百瀬なりの答えだ。キスシーンよりカプセルトイを回しまくるシーンにキュンとするなんて思わなかったが、そんなところも今作の魅力である。百瀬の優しさに触れた明葉は500万円のこと先延ばしにしようとするが、お金と離婚届が見つかってしまう。離婚を阻止したい明葉は百瀬にキスの理由を問い詰める。それを受けた百瀬は「なんで僕はキスをしたんでしょう」と首を傾げながら謝罪を重ねる。百瀬の煮え切らなさにしびれを切らした明葉は、百瀬のネクタイを引っ張ってキスをする。「私が欲しいのは謝罪じゃありません」これまで出番が少な目だったことを思うと、第6話は『高杉真宙感謝祭』と言いたくなるような唯斗大活躍回だった。そして百瀬こと坂口健太郎はカプセルトイからキュンを錬成した。次回は美晴のそっくりさんが登場。予告には明葉の告白シーンのようなものも映っており、期待が高まる。婚姻届に判を捺しただけですが/TBS系で毎週火曜・夜10時~放送過去の『婚姻届に判を捺しただけですが』ドラマコラムはコチラから[文・構成/grape編集部]
2021年11月29日俳優の伊藤健太郎が、映画『冬薔薇(ふゆそうび)』(2022年6月公開)の主演を務めることが29日、明らかになった。同作は阪本順治監督がオリジナル脚本で描く最新作。ある港町で専門学校にも行かず、半端な不良仲間とつるみ、友人や女から金をせびってはダラダラと生きる渡口淳(伊藤健太郎)だが、淳の仲間が何者かに襲われる事件が起きる。そこに浮かび上がった犯人像は思いも寄らない人物のものだった。人間の業を切なく儚く紡ぐ同作で、伊藤は主人公の青年・渡口淳を演じ、2年振りの映画出演となる。阪本監督が伊藤健太郎をイメージして当て書きしたという意欲作で、その他にも日本を代表する顔ぶれが出演。撮影は今年11月に行われ、30日にオールアップを迎える。完成は来春を予定している。○阪本順治(脚本・監督) コメント脚本執筆以前、伊藤健太郎に逢い、生まれてからこれまでのことを、SNS上の噂も含め、あれこれと執拗に訊いた。云いにくいことも多々あったと想うが、彼は、なにも誤魔化さずに応えてくれた。そして、こんな感想を持った。伊藤健太郎は、笑顔を絶やさない賑やかなやつだが、それはもしかしたら虚像かもしれず、実像は、心に捻れをかかえ、戸惑いのまま生きている青年だ、と。だから、その性質を、脚本に生かそうと想った。彼は怒るかもしれないが、いまはまだ辺境をうろつき、誰かを待っている途上だ。俳優とは、自身の中に他者の居場所をさがす仕事だ。不遜な云い方だが、そのお手伝いができるとしたら、光栄だと想った。それは、彼のことを気に入ったからだ。それ以外、なにもない。彼はいま、撮影現場で、俳優としてだけでなく、余力あれば、スタッフとしても働いてくれている。●伊藤健太郎(主演)阪本順治監督とは今作の本が出来上がる前に初めてお会いし、2時間くらい沢山の話をさせていただきました。監督に話した事が本に反映されている部分もあり、読んでいる時点で喜怒哀楽いろんな感情が僕自身の中に巻き起こりました。監督は、キャストに対してスタッフに対して作品に対して、本当に愛に溢れている方です。常に現場にいてカメラのすぐ横で僕達の芝居を見てくれていますし、いてくださるだけで本当に安心します。スクリーンで芝居が出来ること、カメラの前に立てる事に感謝しかありません。観てくださる方々に何かしら受け取って頂けるような素敵な映画に必ずなります。どうか、劇場で見て頂きたいと思います。よろしくお願いします。
2021年11月29日『新聞記者』の藤井道人監督と、感動ラブストーリーの名手・岡田惠和、渡邉真子の初タッグとなる映画『余命10年』。この度、小松菜奈と坂口健太郎が演じる茉莉と和人の場面写真が公開された。不治の病にかかり、もう恋はしないと心に決めた茉莉と、生きることに迷い、自分の居場所を見失う和人は、同窓会で再会したことで、惹かれあう。今回公開された場面写真では、自らの運命と懸命に向き合い、前を向く茉莉の姿や、どこか思い悩む表情の和人が切り取られている。また、和人を抱きしめて涙を流す茉莉のカットは、生きることに執着しないために、恋だけはしないと心に決めたはずだった茉莉が、和人の想いを受け止めたシーン。さらには、階段に座り込んで会話に夢中になっている様子や、手をつないで桜並木を見上げる姿、一緒にブランケットを羽織り、初日の出の瞬間を迎えて笑顔が溢れる場面と、2人の幸せな日常の写真も公開された。『余命10年』は2022年春、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:余命10年 2022年全国にて公開予定©2022映画「余命10年」製作委員会
2021年11月26日俳優の小松菜奈と坂口健太郎がW主演を務める映画『余命10年』(2022年春公開)の場面写真が26日、公開された。同作は小坂流加による人気小説の実写化作。数万人に1人という不治の病で余命が10年であることを知った20歳の茉莉(小松)は、生きることに執着しないよう、恋だけは決してしないと心に決めていた。しかし地元の同窓会で和人(坂口)と出会い、茉莉の10年は大きく動いていく。今回解禁されたのは、自らの運命と懸命に向き合い前を向く茉莉や、外を眺めどこか思い悩む表情の和人を捉えたものなどを含む6点の場面写真。和人を抱きしめ涙を流す茉莉を写したカットは、生きることに執着しないために最初から終わりの見えている恋だけはしないと心に決めたはずだった茉莉が和人の想いを受け止めた切なくも美しい1枚となっている。また、階段に座り込み会話に夢中になっている様子や、桜並木を見上げて幸せそうな2人の姿、そして1枚のブランケットに身を包み、初日の出の瞬間を一緒に迎えて笑顔が溢れる茉莉と和人など、2人の幸せな日常を切り取った場面写真も併せて解禁となった。
2021年11月26日Twitterやブログでドラマの感想をつづり人気を博している、あずきごはん(@komadorama)さんによる、新連載。TBSで始まった2021年秋の新ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』の見どころを、あずきごはんさん独自の視点でご紹介します。偽装結婚という隠れ蓑を用意してまで、兄嫁である美晴(倉科カナ)への恋を大切にしていた百瀬(坂口健太郎)。第5話ではそんな百瀬の恋に1つの区切りがついた。『婚姻届に判を捺しただけですが』第5話を振り返る美晴(倉科カナ)が離婚届を置いて家を出た。美晴を必死で探す百瀬(坂口健太郎)と旭(前野朋哉)。明葉(清野菜名)はそれを見ていることしかできない。そんな中、百瀬は不動産会社の前で美晴と遭遇する。「旭と離婚して1人で生きていくつもり」と言う美晴に対して、百瀬は「しばらく家にいればいい」と提案したのだった。美晴は彼女の気持ちばかりを気にして、自分がどうしたいのかを言ってくれない旭に不満を感じていた。美晴の両親は不満を隠してうわべだけの会話を続けているうちに離婚した。彼女はそれを反面教師にして、向き合っていける夫婦を理想としていたのだ。しかし、美晴は向き合いたいと言いつつも別れの告げ方が一方的だ。彼女自身も『向き合う』ということの本質が理解できておらず、理想と現実の狭間で苦しんでいたのではないだろうか。そんな美晴を『夫の弟』である自分の家で預かり、離婚の決断を先延ばしにした百瀬。その判断は兄夫婦にとって最善のものだが、百瀬自身と明葉にとっては茨の道であることは容易に想像できる。美晴に怪しまれないようにと百瀬の部屋で一緒に寝ることになった2人。兄と結婚してから美晴は幸せではなかったのか。百瀬は揺れる感情を明葉に打ち明ける。「原因がわかれば関係を修復できるかも」「何か聞いてたら教えてくれないか?」と必死な旭に対して、何も聞いてないと答える百瀬。美晴のために嘘をついたのか、自分の感情を優先させてしまったのか。いずれにせよ「美晴の幸せのために自分の想いは隠し続ける」という百瀬の信念はブレ始めていた。牧原(高杉真宙)は「好きの形が変わるのにスイッチが入るのは一瞬だからね」なんて冗談めかしていたが、固い信念を持って自分を律していた人ほど、それが崩れた時の戸惑いや迷いは大きいのかもしれない。一方、美晴は「旭くんへの気持ちが分からなくなった」「もう一緒に暮らせない」の一点張り。「気持ちが迷子になってるだけだと思う」と言う百瀬にも「あったものを失くすのと元々ないのとは全然違うから」と返す。旭も「美晴にはいつも笑っててほしいんだ」「それが俺の隣じゃなくても」と諦めモードに入り始める。美晴の幸せのために手を離そうとする旭に「苦しくないの?それでいいの?」と聞く百瀬。自分以外の隣で笑う美晴を見て苦しんだのはきっと百瀬自身だ。今後の見どころが増えた第5話これまで百瀬の美晴に対する感情は『信仰』に近いものだと解釈していた。その理由の1つは百瀬から恋愛特有のドロドロとした感情や欲をあまり感じなかったことだ。しかし、「兄が美晴を幸せにできないなら僕が」と本音をこぼす百瀬からは、それらの片鱗が見えた気がする。その感情を美晴にぶつけることはせず、むしろ恋敵であるはずの兄の背中を押してしまう。それが百瀬の恋愛における弱さであり、人間的な魅力でもある。その後、旭が火事に巻き込まれたことをきっかけに兄夫婦が再会。美晴は旭の存在の大きさと旭の好きなところを改めて実感する。お互いに気持ちを伝え合い、「今度は向き合っていこう」と決意を新たにする2人。お互いに自分の気持ちをまっすぐぶつけて向き合える関係性は確かに理想的だ。しかし愛情があるからこそ言えないことや直視できないものもあるし、発した言葉によって関係が修復できなくなる可能性もある。今回の騒動で兄夫婦がどのように変化するのか。今後のドラマの見どころが1つ増えたように感じる。百瀬の不毛な恋の行方は…そして百瀬の不毛な恋に決着はついたのか。その答えは今後の展開と視聴者の解釈に委ねられたのではないだろうか。ドラマの終盤、「本当に好きな相手は百瀬だったのか」という旨を尋ねる明葉に対して、美晴は「何事も白黒つけようとしちゃダメよ?」と返した。そして百瀬は「これからも遠くで美晴を見守る」と話している。これらのやり取りは「美晴と百瀬が恋愛的な意味で交わる可能性は限りなく低い」ということを暗示しているように思える。義理の弟の妻からの不穏な質問に思わせぶりな返しをする美晴は、『ひまわり』という百瀬の例えからはズレている。「理想の家族」発言にショックを受けた時から気づいてはいたが、やはり百瀬は美晴の本質を多面的に捉えることができていない。恋は盲目。信仰は理解と遠い所にあるから仕方がない。しかし、美晴が理想とする『向き合っていける夫婦』を成立させるためには、百瀬を相手として選ぶわけにはいかない。自分を神聖視している人間と向き合うことは、本来の自分と相手が思う自分とのギャップに苦しめられることに繋がる。美晴が百瀬に恋心を抱いていたのかどうかは分からないが、美晴と百瀬が結婚したとしても『理想の家族』を作るのは難しい。そして百瀬には、美晴を不幸にするリスクを冒してまで彼女と一緒にいようという意志はない。兄夫婦の関係が修復された中、百瀬が美晴と恋愛関係になるために行動を起こすというのは考えづらい。そんな中で百瀬の感情は明葉へと向かうのか、それとも不毛な恋を抱えたまま終わるのか、はたまた別の誰かと恋に落ちるのか…。婚姻届に判を捺しただけですが/TBS系で毎週火曜・夜10時~放送過去の『婚姻届に判を捺しただけですが』ドラマコラムはコチラから[文・構成/grape編集部]
2021年11月19日俳優の小松菜奈と坂口健太郎がW主演を務める映画『余命10年』(2022年春公開)のメイキング写真が19日、公開された。同作は小坂流加による人気小説の実写化作。数万人に1人という不治の病で余命が10年であることを知った20歳の茉莉(小松)は、生きることに執着しないよう、恋だけは決してしないと心に決めていた。しかし地元の同窓会で和人(坂口)と出会い、茉莉の10年は大きく動いていく。この度、小説の文庫化を待たずして亡くなった著者の遺した想いを引き継いだ小松と坂口に寄り添い演出をする藤井道人監督と、四季の移り変わりと共に約1年をかけた撮影に臨む2人の姿を収めたメイキング写真が解禁となった。日本を代表する俳優2人の初共演が実現した背景には「小松さんと坂口くんのコンビを単純に観客として見てみたかった」と藤井監督たっての希望があったという。藤井監督はW主演を務めた小松と坂口について「小松さんは言葉がなくても、物悲しさや嬉しさだったり、立っているだけで感情が伝わる俳優さんだなってずっと思っていて、いつかご一緒したいと思っていましたね。坂口くんは顔がタイプだったんですよ(笑)。彼の柔らかさって、自分が描きたい作品のトーンに凄く合っていて、都会に漂っている一人の青年みたいな弱さというか、儚さがちゃんと感じられたんです」と印象を語っている。
2021年11月19日Twitterやブログでドラマの感想をつづり人気を博している、あずきごはん(@komadorama)さんによる、新連載。TBSで始まった2021年秋の新ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』の見どころを、あずきごはんさん独自の視点でご紹介します。自分勝手な幻想を抱き、それが崩れた時にショックを受ける。恋愛や『推し活』など、誰かを好きになるという行為に必ずついてまわるリスクだ。『婚姻届に判を捺しただけですが』の第4話は、このリスクが1つのテーマになっている。明葉のひと言で、2人の関係性に変化が「私は百瀬さんの味方です」と伝えたことで、百瀬(坂口健太郎)から友達と認定されてしまった明葉(清野菜名)。初めての女友達に浮かれる百瀬は、明葉への態度や距離感を大きく変化させる。友達として扱われるのが嫌な明葉は百瀬と距離を取ることを試みる。しかし「馴れ馴れしくしてすみませんでした」としょんぼりする百瀬を見て、彼の友達になることを決意するのだった。前回の話から、百瀬と明葉の進展を期待したのだが、そんなに甘くはなかったらしい。急激に態度を軟化させて距離を詰めつつも、『友達』という言葉で無意識に関係に線を引く百瀬。不毛な恋をやめるには距離を置くしかないのに、それすらもさせてくれない。明葉の境遇はつらくなるばかりだ。しかし、ゼロ距離でデレる百瀬が最高にかわいいのが悔しい。温泉旅行で、美晴から意味深な言葉そんな中、2人は百瀬の兄夫婦と一緒に温泉旅行に行くことになる。車酔いした明葉に膝枕をするなど、旅先でも百瀬の無意識タラシ行動はとどまるところを知らない。しんどさとトキメキに挟まれる明葉に更なる試練が降りかかる。百瀬と美晴(倉科カナ)が夫婦と間違えられたのだ。義兄(前野朋哉)から「間違えられて嫌だったでしょ?」と聞かれる明葉。義兄に同じことを聞き返すと「慣れてるから」「俺は美晴の側にいられたらそれでいい」と返ってくる。一方その頃、百瀬は美晴との会話で彼女の思わぬ一面を知り、動揺するのであった。「彼となら私が一番欲しい理想の家族を手に入れられる」「だから私結婚したの。貴方のお兄さんと」美晴は『好きな人』ではなく『幸せにしてくれそうな人』と結婚したということだ。結婚の基準は人それぞれであり、美晴の判断を否定することはできない。しかし、美晴に長年の想いを募らせ、ある種の幻想を抱いていた百瀬は彼女の言葉にショックを受ける。美晴はなぜ百瀬に話したのか。『友達』である百瀬に本音を打ち明けて楽になりたかったのか。百瀬が抱いている幻想や彼の想いに気づいていて、それらを打ち砕きたかったのか。はたまた、自分が本当に好きなのは百瀬だと匂わせているのか……。美晴の真意はまだ読めないが、その分かりにくさが彼女の魅力でもある。恋愛ドラマの相手役として急成長する百瀬美晴のことで悩む百瀬とそれを気にする明葉はちょっとした口論になる。言葉の弾みで、明葉が百瀬の恋愛遍歴を揶揄(やゆ)してしまったのだ。そして百瀬からとんでもない台詞が飛び出す。「そんなこと恋愛感情がなくてもできますよ」「試しにそのうるさい口、黙らせてみましょうか」まさか百瀬が往年の少女漫画のような台詞を口にするとは。恋愛ドラマの相手役として急激に成長している。乾電池だけで視聴者をときめかせ、『キュン』を錬成していた第1話を思い返すと感慨深いが、明葉の気持ちを思うと恐ろしく残酷な展開でもある。キュンと切なさと若干の面白さを併せ持つこのシーンに、感情を揺さぶられた視聴者も多かったのではないだろうか。そして翌日、職場で遭遇して気まずい雰囲気になる2人。しかし、この時の出来事が百瀬の悩みに決着をつけさせることとなる。自分が大好きな小説家が百瀬の仕事相手だと知った明葉は、百瀬と共に作家に会うことになる。しかし、その作家は明葉のイメージとは全く違う性格をしていた。明葉がショックを受けていないかと案じる百瀬。一方で明葉は憧れの作家と話せたことに喜び、「イメージなんて私が勝手に持ってたものだし」と気にも留めていなかった。この明葉の描写は、美晴の一面にショックを受けた百瀬と対になっている。幻想を裏切られても気にしない明葉はかっこいい。しかし、勝手な幻想に囚われてしまう人間も否定しない。美晴の意外な一面に幻滅したことを打ち明ける百瀬。それに対して明葉は「勝手にイメージを作り上げるのも、意外な一面に幻滅するのも、結局はその人のことが好きだからでしょ」「誰かを好きになるって勝手なことなんですよ」と伝える。百瀬は美晴に抱いた幻想を打ち砕かれつつも彼女を想い続け、明葉はそんな百瀬を受け入れつつも彼の恋を応援することはできない。どちらも恋心から発生する『勝手な行動』である。そして、「明葉の恋が成就するといいな」なんて思ってしまうのも視聴者である私の勝手な願いなのだ。そんな私のエゴをよそに、美晴は離婚届を置いて家出し、牧原(高杉真宙)は百瀬に宣戦布告をした。明葉の恋も今後の展開も、一筋縄ではいかないようだ。婚姻届に判を捺しただけですが/TBS系で毎週火曜・夜10時~放送過去の『婚姻届に判を捺しただけですが』ドラマコラムはコチラから[文・構成/grape編集部]
2021年11月12日とうとう菅波先生との別れがきてしまった……。連続テレビ小説『おかえりモネ』(NHK総合ほか)でヒロインの恋人役を演じ、半年間にわたってお茶の間をフィーバーさせた坂口健太郎(30)。かつて“塩顔男子”ブームで注目された彼は、その後俳優として着々と成長。5年ぶりに日本の朝の顔に返り咲いた本作では、不器用で理屈っぽい菅波が見事にハマり、一大旋風を巻き起こした。朝ドラ終了で菅波ロスは今もなお広がっているが、坂口といえば、目下、ドラマ『婚姻届に判を捺おしただけですが』(TBS系)に全力投球中。彼が演じる変人だけど根は優しいサラリーマンは、早くも今期一番人気のキャラクターになっている。そこで本誌では、今、ノリに乗ってる最旬俳優の役者としての歩みを秘蔵写真でプレイバック。イケメン学生から硬派な刑事までさまざまなキャラクターで見る人を魅了してきた坂口の、あの日、あのときの輝きをその目に焼き付けて!■’15年・映画『俺物語!!』鈴木亮平主演作でイケメン高校生役。イベントでは永野芽郁をめぐって鈴木と白熱の告白対決を。■’15年・映画『ヒロイン失格』学校一のモテ男を演じた青春映画では、桐谷美玲演じるヒロインに胸キュンの壁ドン攻め。■’16年・朝ドラ『とと姉ちゃん』ドラマの前半で帝大生を演じた坂口は2児の父として再登場。プロポーズシーンが話題に。■’17年・日本アカデミー賞『64−ロクヨン− 前編/後編』主演の佐藤浩一と対峙する新聞記者役で新人俳優賞を受賞。授賞式の金髪姿もお似合い。■’17年・映画『君と100回目の恋』シンガー・ソングライターのmiwaとダブル主演した本作で劇中歌を歌い、歌声を初披露。■’18年・グッチイベント役者に興味を持ち、モデル業から芸能活動をスタートさせた。上海で開催されたグッチ主催のアート展にて。■’18年・東京国際映画祭『人魚の眠る家』原作は東野圭吾の同名小説。前例のない延命治療に没頭する研究員役で劇中はメガネ姿も。■’19年・舞台『お気に召すまま』シェイクスピアの脚本をエロチックにリメークした舞台で官能的な表情と筋肉美を披露。■’21年・劇場版『シグナル 長期未解決事件捜査班』連続ドラマ初主演作で未解決事件を解決に導く刑事役を好演。続編の劇場版も大ヒット。
2021年11月08日Twitterやブログでドラマの感想をつづり人気を博している、あずきごはん(@komadorama)さんによる、新連載。TBSで始まった2021年秋の新ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』の見どころを、あずきごはんさん独自の視点でご紹介します。百瀬(坂口健太郎)が偽装結婚を望む理由はドラマの序盤から語られている。しかし「想いを隠すために偽装結婚するなんて発想が飛躍しすぎ」と思った視聴者も多いのではないだろうか。百瀬はなぜ偽装結婚という極端な手段を選んだのか。第3話は、その理由が垣間見える回となった。百瀬に心を閉ざされ傷つく明葉明葉(清野菜名)と百瀬は、百瀬の中学の同級生が開いてくれた結婚祝いパーティーに参加する。明葉はそこで百瀬と美晴(倉科カナ)を近づけるような行動を起こし、百瀬を怒らせてしまう。今回はドラマ冒頭から度肝を抜かれる演出が飛び出した。YouTubeの広告漫画のようなものが流れたのである。この演出は後の展開に繋がっていく。百瀬の想い人が美晴だと知った明葉は2人の恋愛事情が気になって仕方がない。その心情を「電子書籍の一巻だけ無料みたいな状況」と例えている。明葉が美晴のことを気にするのは百瀬を意識し始めているからなのだが、2人ともまだそのことには気づかない。明葉のお節介に対して百瀬は「この結婚は外野から余計な干渉や詮索をされないためのもの」「大加戸(明葉)さんも外野の1人」と言い放つ。百瀬のきつい言い方ではなく、心のシャッターを降ろされたことにショックを受ける明葉。百瀬への感情が変化していることが分かる。牧原に抱きしめられるところを百瀬に見られた明葉2人の間に気まずい空気が流れる中、明葉にコンペの話が舞い込む。担当営業から百瀬に相談するようにアドバイスをされるが、上手く頼ることができない。そんな明葉の元に現れたのが看護師の牧原(高杉真宙)だった。明葉の仕事を褒め、話を聞き、気の利いたコメントも残す。聞き上手で勘も鋭い彼は、明葉と百瀬の『偽装結婚』に勘付く。気を許して色々なことを話す明葉だったが、牧原から突然ハグをされてしまう。百瀬の変化球かつ遅効性なキュンに慣れきっていた中で、突然繰り出されたどストレートな攻撃。視聴者と明葉が混乱する中、画面に見慣れた男が映る。百瀬だ。牧原のハグより、百瀬に見られたことに動揺する明葉。牧原とは恋愛関係ではないと否定するが、百瀬からは「恋愛は自由にやりましょう」と言われてしまう。その後、百瀬が美晴以外の女性と密会する様子を耳にした明葉は更にモヤモヤが募るのであった。あくまでも突き放す百瀬と関わっていたい明葉。美晴と話をする百瀬を見た明葉は本音をぶつける。「百瀬さんはこの先、1mmも幸せにならないんですか?」美晴を想うために偽装結婚で世間を欺き、密会相手である『誰か』を美晴の代わりにする。そんな百瀬のことを案じる気持ちと嫉妬心とが混ざりあった上での言葉だ。なお、百瀬が好きでもない人を美晴の身代わりにしているというのは明葉の勘違いである。しかし、今回の百瀬と美晴の会話には危なげな面もあり、私も百瀬が心配になってしまった。忘れ物を届けたお礼に手作りのお菓子を渡すという行為。「(百瀬)柊くんが私の旦那さんみたいか」という台詞。百瀬に対する美晴の言動は恋愛のアプローチとして使われるものだ。美晴は天然でやっているのか、百瀬の心を自分に縛り付けていたいが故の確信犯なのか。もし後者なら、これまでの話の見方も変わってきそうだ。徐々に近付く2人の距離ついにコンペの日を迎えた明葉。しかし、プレゼンの担当が体調不良で参加できなくなってしまう。そんな時に代打として百瀬が現れ、プレゼンは成功する。まともに打ち合わせもできなかったのにどうして上手くいったのか疑問に思う明葉。百瀬は「企画やデザインに魅力を感じてたから、説得力のあるプレゼンができた」という旨を伝える。2人の距離も深まったところで、百瀬の心のシャッターが開き始める。「大加戸さんの遠慮ない言葉、好きですよ僕は」「美晴とのことを聞いてもらってもいい」と言う百瀬に「話したいことだけで」と伝える明葉。そして美晴との思い出を話す百瀬。冒頭の結婚祝いの場で明葉は「百瀬にこんなに仲の良い友達がいたなんて意外」という旨の感想を抱く。この感想はある意味正しい。百瀬があのような環境を手に入れられたのは美晴のおかげだったのだ。そんな美晴と自分の兄の結婚について百瀬は「気づいたら2人が結婚してた」と話す。好きな人と自分の兄の恋愛フラグに全く気づかないなんて、幾ら何でも鈍すぎるのではないだろうか。思えば百瀬は、人の気持ちを考えていないような言動をすることがあった。明葉に対する容赦ない言葉選びがその筆頭であるが、もしかしたら人間の感情に気を向けることが極端に苦手なのかもしれない。他人の感情を考慮することはもちろん、自分の恋心をコントロールすることもままならない。だからこそ偽装結婚という極端な手段に走ったのではないか。そんなことを考えさせられる。そんな百瀬にハグをして「私は百瀬さんの味方です」と口にする明葉。百瀬の救世主であったはずの美晴は兄に連れて行かれてしまった。時に百瀬を受け入れ、時に『遠慮ない言葉』で道を示してくれる明葉。彼女が百瀬にとっての『真の救世主』になる日も近いのかもしれない。婚姻届に判を捺しただけですが/TBS系で毎週火曜・夜10時~放送過去の『婚姻届に判を捺しただけですが』ドラマコラムはコチラから[文・構成/grape編集部]
2021年11月07日清野菜名と坂口健太郎が共演する「婚姻届に判を捺しただけですが」の3話が11月2日オンエア。高杉真宙演じる牧原から“ハグ”された明葉が、ラストでは百瀬を“ハグ”。2つのハグに多くの視聴者からの反応が集まっている。「生涯独身上等、おひとり様最高!」と独身を謳歌するデザイナーの主人公が、好きな人を想い続けるため“既婚者”の肩書を手に入れたい広告代理店の男性から“偽装結婚”を申し込まれるという“不意キュン”ラブコメが展開する本作。キャストには、彼氏はいないが仕事にやりがいを感じ、「生涯独身上等、おひとり様最高!」と独身を謳歌するデザイナーの大加戸明葉に清野さん。兄と結婚した同級生を想い続けるために“既婚者”になろうと、明葉に偽装結婚を申し込む広告代理店「秀伝堂」の営業マン、百瀬柊に坂口健太郎。明葉に近づく動物病院の看護師、牧原唯斗に高杉真宙。百瀬が明葉の前に偽装結婚を申し込んで断られた麻宮祥子には深川麻衣。百瀬が想い続ける義姉の百瀬美晴に倉科カナ。百瀬とは正反対な性格の兄、百瀬旭には前野朋哉。明葉が勤める「森田デザイン」社長・森田聡に田辺誠一。百瀬の部下・井上陸に森永悠希。柊の上司・舛田康弘に岡田圭右。明葉の祖母・大加戸初恵には木野花。また中川翔子、笠原秀幸、小林涼子、長見玲亜らも出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。百瀬の結婚を知った中学の同級生が結婚祝いを開いてくれることになるが、その後の明葉のお節介が百瀬の勘に触り、心のシャッターをガッツリ降ろされてしまう。そんななか明葉に大きなコンペの話が。舛田は百瀬に相談すればいいと言うのだが、相談しようにも聞ける雰囲気ではなく、明葉はオフィスで仕事をすることに。そこに忘れ物を届けに牧原がやってきて…というのが3話の展開。以前明葉は牧原に“友人が偽装結婚した”と嘘をついていたのだが、その話が自身のことだと見抜かれてしまう。その後2人で歩きながら話していた際、百瀬に心のシャッターを下ろされてしまったことを嘆く明葉を、牧原は突然ハグし、「元気出して」と励ましの言葉をかける。牧原を演じる高杉さんのハグの仕方に「高杉真宙さんが演じる唯斗のお願い上手と甘い誘惑に加えていきなりのハグにやられた」「高杉真宙くんハグの仕方かっこよすぎやろ」「高杉真宙カッコよすぎん?どこでそんな自然的に出来るハグ覚えたんだよぉぉぉぉぉ!」「明葉をアッキー呼びしたり、お願い上手だったり、道端で突然ハグするなどグイグイ来る年下男子役がハマりすぎる」などの反応が続出。その後重要なコンペの当日に舛田が腹痛になり、明葉は1人でプレゼンに挑むが上手く行かない。万事休すと思われたその時、百瀬が現れ代わりにプレゼンを行う。無事プレゼンを終え家で乾杯する明葉と百瀬。そこで百瀬は美晴との過去を語り始める。その話を聞き「この人、なんてピュアなんだろう…」と、百瀬への認識が変わっていく明葉。そして明葉は「今だけハグしてもいいですか?」と百瀬を抱きしめる…というラストだった。このハグにも「恋のフラグが立ってしまった明葉」「完全に明葉ちゃん、好きになっちゃったじゃん!」「ただ心配して、元気だして、ってハグしてくれるあたり…さすがです」「最後に明葉が「あなたの1番の味方だよ」ってハグするところ、すごくよかった」などの投稿多数。2つの“ハグ”に多くの視聴者からの声が集まっている。(笠緒)
2021年11月03日Twitterやブログでドラマの感想をつづり人気を博している、あずきごはん(@komadorama)さんによる、新連載。TBSで始まった2021年秋の新ドラマの見どころを、あずきごはんさん独自の視点でご紹介します。乾電池で意表を突かれた第1話から1週間。主演の清野菜名からおめでたい報告も飛び出し、ますます注目度が高まるドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』。第2話では、百瀬が偽装結婚を決めた理由である『好きな人』も本格的に物語に絡み始めた。百瀬の塩対応ぶりに不安になるものの…?明葉(清野菜名)と百瀬(坂口健太郎)の偽装結婚から2週間ほど経ったある日、百瀬の兄・旭(前野朋哉)が実家の弁当屋を手伝って欲しいと頼みに来た。一緒に手伝うことになった明葉は、百瀬から「想定問答集」を渡される。そこには夫婦についての質問と答えがびっしりと書かれていた。実家に行く前にそれらを全て頭に入れるように言う百瀬。さらに「明葉さんの好きなところは料理上手なところだと伝えている」とプレッシャーをかけてくるのだった。第1話では、乾電池でキュンとさせるデレを炸裂させた百瀬だったが、第2話冒頭は塩対応そのもの。仕事であった良いことを話しても興味のないそぶりを見せてくるから、「2人の距離は百瀬が寝たらリセットされるのか?」などと不安になる。百瀬の実家を手伝いにきた明葉は、そこで義兄嫁の美晴(倉科カナ)と出会う。第1話のラストで、この義姉が百瀬の好きな人だと発覚するのだが、登場の瞬間からその説得力がすごい。圧倒的な『かわいい』を振りまく倉科カナに、明葉も視聴者も一瞬でメロメロになってしまうのだ。仕事がひと段落し夕飯を食べる一同。そこで明葉の好きなところを聞かれた百瀬は「俺のために大福買ってきてくれるところ」と答える。料理上手なんて嘘の長所ではなく、実際の出来事から好きなところを選んできたのだ。どうやら2人の距離はリセットされていなかったらしい。キュンの流れ弾を食らう視聴者をよそに、「騙された!」と反撃に出る明葉。それに焦って挙動不審になる姿が可愛く映るのも、坂口健太郎の魔法なのだろうか。胸が締め付けられる、『想い人』からの一言夕飯が終わって部屋に向かう明葉と百瀬を待ち受けていたのは、ぴったりとくっついた布団。枕の位置を反対にして危機を乗り切ろうとする2人は、修学旅行のノリで話を始める。しかし百瀬は美晴の話になった途端に離脱。台所でお茶を飲んでいると、そこに美晴が現れる。元同級生でもある2人は和気あいあいと話をしていたが、美晴が微笑みながら発した一言に百瀬の感情は大きく動く。「明葉ちゃんと絶対幸せになってね」百瀬にとって、想い人と自分が恋愛関係になることはないと示す言葉であり、また、偽装結婚が恋の隠れ蓑になっていることを証明する言葉でもある。恋が叶わないことを改めて突きつけられたつらさ、好きな人を思い続けられることへの安堵、笑顔へのときめき。色んな感情が混ざり合った表情を浮かべる百瀬を見ていると、坂口健太郎という俳優の凄さを改めて感じる。視聴者の心を振り乱す坂口健太郎の魅力そして翌朝、明葉が誤発注してしまった大量の肉が届く。「あなたがここにいて何かできるんですか?」「あなたを選んだ僕が馬鹿でした」と責める百瀬。モヤモヤしながら、飼い猫を連れて動物病院に向かう明葉。そこで激安スーパーを教えてくれた青年・牧原(高杉真宙)と再会する。彼は動物病院で看護師として働いていたのだ。思わず愚痴をこぼす明葉に「離婚すれば良いじゃん」と言う牧原。その言葉に触発されかけた明葉だったが、家で百瀬の気遣いに気がつき思い直す。その後、義兄夫婦が店のSNSで誤発注した肉を使ってハンバーガーを販売する旨を告知。明葉はデザイナーのスキルを活かしてチラシを作成。街で配っているところに百瀬が現れる。「半分ください」「こんな良いチラシ、1人でも多くの人に見てもらわないと勿体ないじゃないですか」辛辣な言葉から突然のデレ。まさにタワー・オブ・テラー。さらに百瀬はポスターを見て明葉の『仕事のこだわり』にも気づく。このこだわりは第2話の冒頭で、明葉が話していたこと。興味がないそぶりをしつつもちゃんと話を聞いていたのだ。さらにチラシ配りが終わった日の夜、百瀬は寝る直前にもう一発大きな爆弾を打ち込む。「あなたでよかったです」「あなたを選んだ僕が馬鹿でした」に対するファイナルアンサーである。百瀬に傷つけられたメンタルが百瀬のおかげで回復しているのは正直悔しいけれど、1人の人間と密に向き合うというのはこういうことの繰り返しなのかもしれない。デレるかどうか迷って階段の前でウロウロする百瀬が一番かわいく見えるのは、坂口健太郎の職人芸がなせる技なのか。はたまた百瀬のことを好きになってしまったからなのか。謎は解けないまま次週へ続く。このように第2話でも百瀬は強かったのだが、第3話以降は動物病院の看護師・牧原にも期待がかかる。色んなことを察してニコニコと話を聞いてくれる歳下の高杉真宙、百瀬とは真逆のタイプである。牧原や美晴が偽装夫婦にどのように絡んでいくのかにも注目していきたい。婚姻届に判を捺しただけですが/TBS系で毎週火曜・夜10時~放送過去の『婚姻届に判を捺しただけですが』ドラマコラムはコチラから[文・構成/grape編集部]
2021年10月31日「9月のツイッター上のハッシュタグ“#俺たちの菅波”が前月の約3倍と圧倒的な出現数をマーク。坂口さん演じる菅波先生人気がデータでも実証されました。最終週、いよいよ菅波先生が百音の両親に挨拶するため気仙沼を訪れます。さらなる盛り上がりが期待されます」(NHK関係者)今週、最終回を迎える清原果耶(19)主演のNHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』。清原演じる気象予報士・百音の恋人で医師の菅波役を演じる坂口健太郎(30)の人気が止まらない。坂口は菅波を演じるうえでのポリシーを『おかえりモネメモリアルブック』でこう語っている。《面白さよりも菅波の生真面目な思いがモネに伝わることが大事だと思ったので、菅波の「本気」を細かく解釈して、誇張せずに演じて。結果として彼があたふたしている様子を、クスッと笑ってもらえたらいいなと》撮影現場でも2人の仲はよく、“プレゼント交換”まで。「坂口さんは1月の清原さんの誕生日に金色のコップをプレゼント。7月の自分の誕生日には清原さん自ら古着屋で選んだシャツをもらったそうです」(番組関係者)坂口はロケの最初から清原を全力でフォローしていたという。清原は坂口への感謝を『ステラ』10月29日号でこう語っている。《ほぼ初対面にもかかわらず、ちゃんと話を聞いてくださり、「これからだもんね。そのつど考えていこう」と言って、私が悩むたびに声をかけてくださいました。撮影で私が腑に落ちないままにスタジオを出ると、「俺ちょっと言ってくる」と、すぐに監督にお話ししてくれるなど、たくさん助けていただいて》坂口は肩に力が入るヒロインの代わりに、現場の雰囲気作りに心を砕いていたという。「クランクアップの際、清原さんも『坂口さんは毎日、私たちを現場で笑わせてくださいました』と笑顔で振り返っていました。思えば最初の登米編のとき、まだ緊張感のある現場を盛り上げるため、空き時間は頻繁に出演者やスタッフを和ませていましたね。“異常にテンションの高い菅波”にしたりとか、いっこく堂さんの腹話術のモノマネをしたりとか。笑い声が絶えませんでした」(前出・番組関係者)地方ロケはどうしても待ち時間が長くなってしまうという。「坂口さんは出演者の方々やスタッフさんのいわば“つなぎ役”として、現場でムードメーカーになっていました。絆が深まったことで、お互い積極的に意見交換できる態勢になったのだと思います」(前出・番組関係者)“俺たちの菅波”は現場でも健在。言葉数少ない菅波の“腹芸”が名作を生み出した原点だったのかも。
2021年10月29日Twitterやブログでドラマの感想をつづり人気を博している、あずきごはん(@komadorama)さんによる、新連載。TBSで始まった2021年秋の新ドラマの見どころを、あずきごはんさん独自の視点でご紹介します。結婚に対する考え方が変化しつつある時代、結婚だけが幸せの形ではないという価値観も広がり始めている。そんな中、偽装結婚を題材にしたドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』がスタート。漫画原作のキャラクターをモノにした坂口健太郎が日本列島を包み込んだ。TBS新ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』あらすじ仕事もプライベートも満喫する『おひとり様』女子・大加戸明葉(清野菜名)はランチ中に他人のプロポーズを目撃する。しかしプロポーズを受けた女性は男性に水を浴びせて帰ってしまう。その日の夜、明葉が飲み会に行くと、そこには昼間振られていた男・百瀬柊(坂口健太郎)がいた。百瀬は明葉に結婚についての質問を行ったあと、突然「僕と結婚してみませんか?」という台詞をぶつける。百瀬は既婚者の肩書きが欲しいだけとのことで、突然の求婚と特殊な結婚観に明葉は不快感をあらわにする。そんな明葉の元に祖母(木野花)が倒れたという連絡が入り、百瀬と一緒に病院へ。祖母は軽い心不全の発作で病室に着いた時には元気だった。医者に呼ばれて席を外していた明葉が戻ってくると、祖母から衝撃の一言が飛んでくる。「こちらの百瀬さんとお付き合いしてるんだって?」鞄から婚姻届を取り出す百瀬と婚姻届への記名を提案する祖母。祖母にショックを与えたくない明葉は名前を書く。不器用だけど、どこか憎めない百瀬のキャラ百瀬はとにかく不器用な男だ。そもそも「既婚者の肩書きが欲しいだけ」なんて馬鹿正直に伝えるからフラれるのだ。しかも婚姻届を書かせるまでの流れがめちゃくちゃ強引。倒れたばかりの祖母を利用するなんて嫌われて当然。好印象を持たせてから話を切り出した方が良いとは思わなかったのだろうか。坂口健太郎の顔を持ちながら、1日に3回も水をぶっかけられる百瀬は、どこか憎めない存在だ。百瀬から婚姻届を預かってことなきを得た明葉。そこに「借金返済のために祖母の店を売る」との知らせが入る。店に愛着がある明葉は「お金なら私がなんとかする」と申し出るが、お金は簡単には貯まらない。そんな時、再び百瀬が現れる。結婚したらお金を援助すると言う百瀬に、結婚したい理由を聞く明葉。百瀬は「結婚できない相手を想っている」と語る。気持ちがバレなければその人のことを好きなままでいられる。だから既婚者の肩書きが欲しいとのことだった。一度は結婚を断った明葉だったが、「今週中にお金を用意できなければ店を売る」との連絡が。崖っぷちに立たされた明葉は「お金を返済したら離婚する」という条件で偽装結婚を決める。百瀬の結婚の動機には賛否両論あるだろうが、私は少しキュンとしてしまった。不毛な恋とその相手を大切にするために徹底的に想いを隠すなんて、まるで少女漫画の健気すぎる当て馬だ。1話終盤、百瀬が好きな相手と電話をする場面がある。その時の百瀬はこの世の幸せを全て手に入れたかのような顔をしており、相手への強い想いが痛いほど伝わってくる。隠れみのにされる方はたまったもんじゃないが、その旨を相手に伝えて『契約』しているだけ、まだ誠実と言えるかもしれない。性格が真逆の2人が見せる『偽装結婚』新婚生活が始まった矢先、2人は大きな問題に直面した。性格が壊滅的に合わないのだ。百瀬は『共同生活の掟』を書面にするような几帳面な性格、対する明葉は大雑把。2人はお互いの生活には干渉しないというルールを設ける。しかし目覚まし時計の音など、小さなことも積もればストレスになっていく。そんなある日、百瀬の好物である大福を買ってきた明葉。2人で食べるために大福を百瀬の皿に乗せるが、レンジで皿を焦がしてしまう。百瀬から「今後は最低限、迷惑をかけない生活を心がけてください」と言い放たれ、我慢の限界に達した明葉は「迷惑をかけるなと言うなら、この毎朝の目覚ましやめてください」「それが無理なら私はここを出て行きます」と叫ぶ。性格の不一致に悩むのは恋愛結婚でもよくある話だ。愛があれば乗り越えられるかもしれないが、2人の間に恋愛感情はない。どうするのかと思った矢先、百瀬が明葉を迎えにきた。目覚まし時計の代わりに、明葉に起こしてもらいたいと頼みに来たのだ。「話し合って僕たちなりの夫婦になっていきましょう」と説得する百瀬。そして結婚指輪のような流れで取り出したのが乾電池。目覚まし時計に入っていたものを取り出したのだと言う。「もうあの目覚ましは鳴りません」突然の乾電池には混乱したが、この男に何かを掴まれたのは間違いない。坂口健太郎、乾電池からキュンを錬成できるなんて恐ろしい俳優である。そんな百瀬にほだされて家に帰る明葉。家には2人分の大福が。「この間、食べ損ねたので」とつぶやく百瀬。そして約束どおりに起こしてあげた明葉に対する眠そうな「ありがとうございます」。これまでの諸々を全て水に流してしまうような破壊力だ。不器用男かと思いきやキュンの錬金術師だった百瀬。共同生活の掟には「決して相手のことを好きにならない」という項目がある。しかしこんな男と一緒に暮らして何も起こらないなんてあり得るだろうか。今後の展開から目を離せない。婚姻届に判を捺しただけですが/TBS系で毎週火曜・夜10時~放送[文・構成/grape編集部]
2021年10月25日今井大輔による人気漫画「ヒル」「ヒル・ツー」が、WOWOWオリジナルドラマとして放送されることが決定。赤楚衛二がSeason1、坂口健太郎がSeason2、それぞれで主演を務め、2シーズン構成で映像化する。本作は、他人になりすましをされた青年が、他人に寄生する不法滞在者“ヒル”の存在を知り、彼らに果敢に立ち向かっていく物語。その中でなぜ、ヒルたちが産まれてしまったのか。なぜ、彼らは社会から落ちこぼれてしまったのかを知り、彼自身もまた人としての本当の愛情に気づき、心の機微を取り戻していく様を描いていく。他人に寄生して生きる者たちの運命と、格差社会の闇を描く、新時代の社会派復讐サスペンス「ヒル」。今回、2シーズン構成としてSeason1とSeason2、それぞれ6話ずつの全12話で放送。Season1の主演を務める赤楚さんが演じるのは、他人になりすましをされ、殺人未遂罪で警察に追われるユウキ。警察から逃れる中、知り合った仲間と共に、ヒルから自分の身分を取り返そうと奮闘する。一方、Season2の主演・坂口さんが演じるのは、ユウキになりすました男にヒルとしての生き方を教え、また掟を破る者を罰する“ヒル狩りのカラ”の異名を持つ伝説のヒル・カラ。母親的存在のヒルを、仮面を付けた男に殺害された過去があり、復讐のために生きている人物。赤楚さんは演じるキャラクターについて「父親が殺人犯で、普通の生活に羨望心を抱きながらも俗世を絶っている人」と説明し、「名前を奪われ、ヒルの世界に巻き込まれていくのですが、撮影中は苦痛と憤怒が心の中に渦巻く日々でした」とふり返っている。「ユウキを軸にしたシーズン1があり、シーズン2で、まだ朧げな存在のカラという役をどう表現していくかということを一番に考えました」と語る坂口さんは、「カラの過去、生きる意思ではなく、方法だけを教えてしまった後悔。カラの中での正義とはなんなのか。どこか身近に感じるヒルという生き方をするカラを通して、皆さんに何か伝われば嬉しいなと思います」とコメントしている。▼第1話あらすじ四宮勇気(赤楚衛二)は友人もおらず、バイト漬けの孤独な日々を過ごしていた。ある日、夜勤バイトから帰ると、ナイフで刺された見知らぬ男が座り込んでいた。男は搬送先で目を覚ますと、刑事に自分は“四宮勇気”だと名乗り、ユウキを指さしながら「この人が自分を刺した」と供述する。咄嗟にその場を逃げ出したユウキは、一瞬にして逃亡犯に。そんなとき、謎の女ゾーカから父親を殺したある人物の復讐を手伝って欲しいと頼まれ、行動を共にすることに。ゾーカは住人が不在の家を渡り歩いて生活する、通称“ヒル”だった。2人はやがて伝説のヒル、カラ(坂口健太郎)と出会う。カラもまた、復讐のためだけに日々を抜け殻のように生きるヒルだった――。WOWOWオリジナルドラマ「ヒル」は2022年3月、WOWOWにて放送・配信予定(全12話)。(cinemacafe.net)
2021年10月25日3月に放送された「シグナル 長期未解決事件捜査班 スペシャル」が、「ソウルドラマアワード2021」(SDA)インターナショナル・ドラマ・オブ・ザ・イヤー(非競争部門)、主演の坂口健太郎がアジアスター賞を受賞したことが分かった。本作は、2018年にカンテレ・フジテレビ系で放送された連続ドラマ、謎の無線機が“現在”と“過去”の2人の刑事を繋ぎ、未解決事件を解決していくヒューマンサスペンス「シグナル 長期未解決事件捜査班」の3年ぶりの続編。4月には、オリジナルストーリーで描かれた劇場版も公開された。今回本作は、“今年最も評判になった海外制作ドラマ”との評価を受け、「インターナショナル・ドラマ・オブ・ザ・イヤー(非競争部門)」を受賞。さらに、本作の主演で現在の刑事・三枝健人を演じた坂口さんが、本作品での演技や多方面の活躍により、今年アジアで最も活躍し、多くのファンに愛された俳優に贈られる「アジアスター賞」を受賞することになった。受賞について坂口さんは「“インターナショナル・ドラマ・オブ・ザ・イヤー”というとても名誉のある賞をいただき、ありがとうございました。この作品は、僕が初めて主演を務めさせていただいた、僕の中でとても思い入れのある作品です。連続ドラマをやって、スぺシャルドラマ、映画版を作って。僕の中で意味のある、大きな作品となりました。その作品がこういう名誉のある賞をいただけてとてもうれしいです。本当にありがとうございます」と喜びを示す。アジアスター賞に関しても「名誉のある賞をいただけてすごくうれしいです。俳優という仕事は、孤独な瞬間もあれば、チームワークを求められることもあります。そういった作品を丁寧にやってきた証なのかなと自信になりましたし、自分がそうやってきて良かったなと、改めて再確認できました」とコメントし、「日本を出て、海外の作品に参加したりとか、海外の座組で映画やドラマを撮ったりという経験がまだないので、そんな自分が、日本でいろんな作品を丁寧に撮ってきた中で、そこでの活躍を認められたのがうれしかったです。ただ、この賞をもらったことによって、もう一度(兜の)緒を締め直さないといけないという気持ちになりました」と心境を明かした。「シグナル 長期未解決事件捜査班 スペシャル」Blu-ray&DVDはリリース中。(cinemacafe.net)
2021年10月21日清野菜名、坂口健太郎の共演でおくる「婚姻届に判を捺しただけですが」の第1話が10月19日放送。坂口さん演じる百瀬の“寝起きの悪さ”とパジャマに多くの反応が集まるとともに、あいみょんが歌う主題歌の歌詞とドラマのリンクぶりにも注目が集まっている。「フィール・ヤング」(祥伝社)にて連載中の同名コミックを原作に、偽装結婚をテーマにした“不意キュン”ラブコメが展開する本作。現在彼氏はいないが、仕事にやりがいを感じ「生涯独身上等、おひとり様最高!」と独身を謳歌するデザイナーの大加戸明葉を清野さんが、とある理由から”既婚者”の肩書を手に入れるため、出会ったばかりの明葉に偽装結婚を申し込む広告代理店「秀伝堂」の営業マン、百瀬柊を坂口さんがそれぞれ演じる。共演には柊の義姉となる百瀬美晴には倉科カナ。明葉が出会う動物病院の看護師、牧原唯斗には高杉真宙。柊が勤務する広告代理店「秀伝堂」で受付している麻宮祥子には深川麻衣。明葉が勤める「森田デザイン」の社長・森田聡には田辺誠一。柊の兄、百瀬旭には前野朋哉。百瀬の部下の井上陸には森永悠希。百瀬の上司・舛田康弘には岡田圭右。明葉が働く「森田デザイン」のデザイナー・小杉深雪には中川翔子。同じくデザイナーの坂原証には笠原秀幸。2.5次元俳優にハマっている藤井ひかりには小林涼子。新人デザイナー・田村彩乃には長見玲亜。明葉の祖母・大加戸初恵には木野花といった顔ぶれ。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。「おひとり様最高!」と独身生活を楽しんでいた明葉はファミレスで、プロポーズするものの女性に水をかけられ逃げられる百瀬を見かける。その夜の飲み会で百瀬と再会する明葉。百瀬は今日あったばかりの明葉に「僕と結婚してみませんか?」と問いかける。既婚者という肩書きが欲しいと語り、「必要な時にパートナーとして横に立ってくれたらいい」と“偽装結婚”を提案してくる百瀬。当初は拒否していた明葉だが、いきなり700万円もの借金を背負うことになり、彼女は百瀬から借金の返済資金を貸してもらうのと引き換えに、百瀬との結婚を承諾する…というのが1話の展開。同居を始める明葉と百瀬だが、百瀬は目覚めが非常に悪く、毎朝いくつもの目覚ましが轟音で鳴り響く…。我慢できずに明葉が百瀬の部屋の扉を開けると、そこにはひどい寝相の百瀬が。普段のクールな様子からは想像もつかない百瀬の“目覚めの悪さ”に「朝弱い百瀬さん可愛すぎん?」「寝相も寝起きも悪くて寝癖眼鏡の百瀬さん最高すぎて頭抱えた 」「百瀬の寝相が想像の斜め上だったわ」などの声が殺到。またあいみょんが担当するテーマソング「ハート」にも数多くのコメントが。「歌詞とシーンのリンクハンパな!」「ハート流れるタイミングナイスすぎだし歌詞も2人に重なり合ってて素敵!!!」「歌詞がハンオシでの偽装結婚という形で始まった2人のことかな~って思ったり」など、ドラマとのリンクを感じさせる歌詞にも注目が集まった模様だ。(笠緒)
2021年10月20日俳優の坂口健太郎、女優の古川琴音が7日、都内で行われた「アットホーム株式会社 新CM記者発表会」に出席し、初共演の感想を語った。不動産情報サービスのアットホームは、坂口と古川を起用した新CMシリーズを9日より放映する。新CMは『ウォーリーをさがせ!』の絵本の中でずっと探されていたウォーリーが、探す楽しさに気づき、アットホームで理想の住まいを見つける物語。絵本を実写化した世界の中で坂口がウォーリーを、古川がウェンダを演じる。発表会で坂口と古川は、ウォーリー&ウェンダの衣装で登場。坂口は「まさか自分が子供の頃に読んでいたウォーリーになる日がくるとは想像してなかったんですけど、撮影していてとても楽しかったです」と感想を述べ、古川は「自分で言ったらいけないと思いますが、私は似合っているんじゃないかなと思います。すごく気に入っています」と照れ笑い。坂口も「とっても似合っています」と声をかけた。坂口と古川は今回が初共演。坂口は「ウォーリーとウェンダだからできる心地よい掛け合いが多かったので楽しかったです」と感想を語った。古川は「ずっとテレビで拝見していて、すごい優しい方なんだろうなという印象を持っていたんですけど、すごく頼もしい。今も舞台裏で『もし困ったら話振っていいからね』って。すごく助かるんです。心の支えにもなっていただいて」と坂口に感謝。「撮影現場でもいろいろ楽しくお話しいただいて、その空気感も(CMに)出ていると思います」と語った。
2021年10月07日俳優の坂口健太郎、女優の古川琴音が7日、都内で行われた「アットホーム株式会社 新CM記者発表会」に出席。『ウォーリーをさがせ!』のウォーリーとウェンダに扮した姿を披露した。不動産情報サービスのアットホームは、坂口と古川を起用した新CMシリーズを9日より放映する。新CMは『ウォーリーをさがせ!』の絵本の中でずっと探されていたウォーリーが、探す楽しさに気づき、アットホームで理想の住まいを見つける物語。絵本を実写化した世界の中で坂口がウォーリーを、古川がウェンダを演じる。発表会で坂口と古川は、ウォーリー&ウェンダの衣装で登場。坂口は「まさか自分が子供の頃に読んでいたウォーリーになる日がくるとは想像してなかったんですけど、撮影していてとても楽しかったです」と感想を述べ、古川は「自分で言ったらいけないと思いますが、私は似合っているんじゃないかなと思います。すごく気に入っています」と照れ笑い。坂口も「とっても似合っています」と声をかけた。また、坂口は「小さい頃から、図書館で友達とやったり、かわいらしい絵の中から1人のウォーリーを探すのを楽しんでいました」と絵本を楽しんでいた思い出を明かし、「自分がウォーリーに……子供の頃から好きだったものになれるのはうれしく思いました」とにっこり。古川も「私も小学校のときにお昼休みに図書室に行ってみんなで探していました」と語った。
2021年10月07日夜9時過ぎにもかかわらず数十人もの見物客で埋め尽くされた都内にある公園。その視線の先にいたのは坂口健太郎(30)。シリアスな場面なのか、その表情はかなり真剣な様子だ。9月中旬のこの日、坂口は10月からスタートする清野菜名(26)主演のドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』(TBS系)の撮影に臨んでいた。「坂口さん演じる優秀なサラリーマンが出会ったばかりの主人公と訳あって偽装結婚するラブコメ作品です」(テレビ局関係者)夜11時前に撮影を終え、見物していた数人の女性が遠くから声をかけると笑顔で手を振りながら車に乗る坂口。女性たちは「キャー!」と大興奮した様子だ。それもそのはず、坂口といえば出演中の朝ドラ『おかえりモネ』(NHK)で演じる医師・菅波が大フィーバー中なのだ。「不愛想で理屈っぽい菅波先生が、清原果耶さん(19)演じる主人公・百音と親しくなるにつれ見せる誠実で優しい一面に多くの女性がとりこになっています。SNSでは『#俺たちの菅波』といったハッシュタグが次々に生まれ、坂口さんも反響の大きさに驚いています」(NHK関係者)24日に出演した『あさイチ』(NHK)で“菅波と似ているところがある”と語っていた坂口。しかし冒頭の撮影現場では、寡黙な菅波先生とは“真逆”の意外な姿を見せていた。スタンバイ中、自ら女性スタッフに話しかける坂口。かなり盛り上がった様子で、マスクが鼻の下にずり落ちるほど体を揺らしながら坂口は爆笑していた。「現場での坂口さんは、ムードメーカー。撮影中に空気がピリつくこともありますが、坂口さんは自身の意見を言うときも必ず穏やかなんです」(TBS関係者)クライマックスが迫る朝ドラ現場でも“陽気なキャラ”は変わらないようで……。「撮影が長引いて演者の疲れがたまってくると、坂口さんはリハーサルでわざと菅波先生のキャラとは全く違う異常にハイテンションな演技をしてみんなを笑わせているそうです」(前出・NHK関係者)しかし、ただ陽気なだけではなく、“菅波先生顔負け”の優しさを見せることも。「芸能人の友達が多い坂口さんですが、スタッフへの気遣いも忘れません。コロナ禍前はプロデューサーや監督だけでなく、音声や照明といった技術スタッフも自宅に招くこともあったそうです。『婚姻届』現場でもスタッフに『不織布マスクは暑いですよね』と気遣っていて、優しさにみんなぞっこんです」(前出・TBS関係者)朝ドラ終了後も“菅波フィーバー”はまだまだ続きそうだ。
2021年10月01日夫婦の危機
セレブ婚で変わってしまった親友
義父母がシンドイんです!