17歳の少年が、祖父母を殺害した。『MOTHER マザー』は、この実際に起きた衝撃的な事件に着想を得て紡ぎ出された新たな物語。社会の底辺で長い歳月をかけて築かれた母と息子の共存関係が、息子を凶行に向かわせる過程を描いている。残酷な結末が待ち受けているとわかっていても惹きつけられるのは、タイトルになっている「母」という存在が、誰にとっても大きな意味を持つものだからだろう。しかも、その母親・秋子を長澤まさみが演じるのだ。コメディからシリアスまで、ジャンルを超えて魅力的な人物を演じてきた人気実力派が、息子に恐ろしい行為を強いるシングルマザーをどう演じるのか。いわば、新境地開拓なわけだが、これがもうこちらの想像をはるかに超える役どころ。世間の常識では計り知れない秋子の行動には、衝撃を受けっぱなしなのだ。秋子ときたら、自分で働いて子供を養おうという気はさらさらない。幼い周平(郡司翔)を家に残したまま、出会ったばかりのホストの遼(阿部サダヲ)と何日も家を空ける。そんなネグレクトの一方で、内縁の夫となった遼との間にできた子供の命は頑として守ろうとする。母性があるのか、ないのかわからない。実に不可解な存在ときている。やがて成長した周平(奥平大兼)にも母親らしいことをするどころか、歪んだ愛情で支配する一方で、ときには恋人や友達のような存在として頼っているようなところもある。子供の未来など考えず、ただ独占していたいだけに見える秋子は、“毒母”という言葉で簡単には片付けられないほど。けれども、そんな母親でも、子供にとっては大切な存在。秋子という人間が理解できなければできないほど、母親という存在の大きさや、母と子の絆について考えずにいられなくなるのが、この作品の面白いところ。それもキャストが迫真の演技を見せてくれているからこそ。秋子の身勝手さに絶句させつづける長澤はもちろんのこと、阿部は久々の“クズ”ぶりで驚かせつつ、遼の身のこなしの軽やかさにさえも、この男の薄っぺらさを感じさせて、なんと魅力的なことか。出会いや再会のシーンで披露するダンスのみならず、ちょっとした動きにも滲む愛嬌がたまらない。そして、16歳からの周平を演じる奥平大兼。過酷な日々のなかで芽生えた未来への希望の芽を摘み取られてもなお、母親や幼い妹を支えようとする周平の選択が、せつなくてたまらない。作品の世界はヘビーだけれど、初めてのオーディションで、この難しい役を手にした新星のデビューを目撃することができるのは、映画好きにはたまらない幸せだ。さらに、もうひとり、観客の心を鷲掴みにするのが、子供時代の周平を演じた郡司翔くん。ガスも電気も止められた真っ暗な部屋で、たった一人で母親の帰りを待つ周平のいたいけなことときたら。といって、ただ健気なだけではなく、秋子に言うべき文句はちゃんと言う。子供の“リアル”を感じさせる彼は、数年後、「ああ、あのときの子が!」と驚かせてくれる注目俳優に育っているはず。いや、2人の周平のどちらも、すぐにいろんな作品でお見かけするようになるんだろうな。『MOTHER マザー』自堕落に生きてきたシングルマザーの秋子が、息子の周平を祖父母殺害に向かわせる。監督・脚本/大森立嗣出演/長澤まさみ、阿部サダヲ、奥平大兼、夏帆、木野花ほか7月3日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開。©2020「MOTHER」製作委員会※『anan』2020年7月8日号より。文・杉谷伸子(by anan編集部)
2020年07月06日「愛の不時着」のユン・セリ役で日本でも大人気のソン・イェジンが、ついにハリウッド進出か。映画『アバター』で知られるサム・ワーシントン出演の『Cross』(原題)に交渉中であることを韓国メディアが伝えている。ソン・イェジンの所属事務所MS Teamエンターテインメントによれば、かなり前向きに検討中とのこと。また、もうひとり出演検討中と名前が挙がっているのが、『パラサイト 半地下の家族』で“リスペクト!”されるパク社長を演じたイ・ソンギュンで、彼にとっても本格的なアメリカ進出となる。『Cross』(原題)はSF映画の傑作として名高い『ガタカ』や、『ザ・ホスト 美しき侵略者』『TIME/タイム』ほか、アカデミー賞脚本賞にノミネートされた『トゥルーマン・ショー』などのアンドリュー・ニコルがメガホン。舞台となるのは、近未来、2つに分断された貧富の格差がある架空の多民族国家。ソン・イェジンは、貧しい国側に暮らすシングルマザーで、国からの脱出を試みた夫が国境近くで亡くなった後、ひとりで息子を育てている強い女性ベラを演じるといわれている。また、サム・ワーシントンは裕福な国側の人間で、イ・ソンギュンはカリスマ性にあふれた国境守備隊長ギデオン役を提案されているという。10年間にわたって『Cross』の企画を温めていたニコル監督は、昨年、世界唯一の分断国家である韓国を訪れて大きなインスピレーションを受けたらしく、韓国俳優を起用して、韓国で撮影する意向を固めたとか。Netflixで190か国に配信されている「愛の不時着」ソン・イェジンとアカデミー賞作品賞の『パラサイト』イ・ソンギュンとくれば、世界的にも知名度は抜群。2021年3月から、韓国での撮影開始を目指しているという。(text:Reiko Uehara)
2020年07月06日かわいくておしゃれなマタニティウェアも売っているけど、欲しいと思えるのは1着5,000円以上するものばかり。妊娠中は体重が増加していておなかも大きいので、産後にサイズがぴったりとも限らないからできるだけ安く済ませたい!と思い、GUとユニクロでマタニティ期に着られる服を探していました。今回は、おなかが大きくなっていく妊娠中にもぴったりだと感じ、産後にも着られそうなプチプラワンピースや下着を紹介します。 GUのAラインワンピース GUの「Aラインワンピース」は、ロング丈でゆったり着られるので妊娠9カ月の私にもぴったりです。990円(税抜き)とプチプラなので、色違いで2着も購入しました。臨月に向けておなかが大きくなることを想定してワンサイズ大きめのLを購入しましたが、ゆったりしているので普段と同じサイズでも大丈夫そうです。 少し厚めの綿素材なので、下着が透けることはありません。ルームウェアとしても、おでかけ用のマタニティウェアとしても優秀な1枚だと思います。 ユニクロのカシュクールワンピース ユニクロの「クレープジャージーカシュクールワンピース」は、伸縮性が高くジャージのように着心地がいいワンピース。価格は2,990円(税抜き)とプチプラ! 胸の下に切り替えがあってリボンで結べるようになっているので、おなか部分はゆったりとしていて妊娠期にぴったりだと思います。 胸部分は広めのVネックになっているので、中にはキャミソールが必須です。しかし、胸部分が広めになっているデザインのおかげで授乳に対応しやすく、産前から産後まで長く着用できそうです。このワンピース1枚でエレガントな印象に。フォーマル用の授乳服として着用する予定です。 ユニクロのワイヤレスブラ 妊娠中は胸がどんどん大きくなってきて、今まで使っていたブラジャーでは窮屈になってしまいました。産前産後専用のブラも販売されていますが、私が選んだのはユニクロの「ワイヤレスブラ」! サイズは「ABCカップ」や「DEFカップ」と1着で幅広いサイズに対応しているので、サイズが定まらない妊娠中の胸にぴったりです。締め付けはまったくないのに、体にしっかりとフィットする付け心地の良さもお気に入りです。 妊娠期だけのために、新しくマタニティウェアを買うのはもったいないと思っていましたが、GUやユニクロなら妊娠時期に着やすい洋服が揃いました。3,000円以下で購入でき、財布にもやさしいです。夏の出産までは、GUとユニクロでプチプラらくちんコーデを楽しもうと思います。 ※本記事の内容は公開時に確認した情報のため、商品によっては変更となっている場合があります。 著者:花野あやせ4歳男の子のワーキングマザーで第2子妊娠中。シングルマザーとしての働き方に悩み、会社員からフリーランスに転向して3年。現在はステップファミリーに。企業のブログや育児、恋愛コラムを執筆中。
2020年07月04日休館していた映画館がやっと再開! 7月の新作は、ママ向けの5作品をラインナップ。長澤まさみさんが母親役を演じた『MOTHER マザー』や“今日俺”の劇場版がいよいよお目見え! スウェーデン発・主婦の旅立ち映画『ブリット=マリーの幸せなひとりだち』に、韓国のみずみずしい青春物語『はちどり』、全ての女性に突き刺さる『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』など、今だからこそ観たい秀作が勢ぞろいです。ママにおすすめの新作映画_01『MOTHER マザー』©2020「MOTHER」製作委員会実際に起こった、17歳の少年の祖父母殺害事件をモチーフにしたストーリー。シングルマザーの母親と息子のゆがんだ愛と執着を描いた衝撃作。長澤まさみさん演じる、荒みながらも愛を押し付ける母親・秋子に注目。時折あらわになる子育ての壁や怒りの本音に、胸が締め付けられること必至。『MOTHER マザー』監督:大森立嗣出演:長澤まさみ、阿部サダヲ、奥平大兼、夏帆、皆川猿時、仲野太賀、木野花 他月3日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開ママにおすすめの新作映画_02『今日から俺は!!劇場版』©西森博之/小学館 ©2020「今日から俺は!!劇場版」製作委員会1980年代に連載されたツッパリ漫画『今日から俺は』が2018年にドラマ化され大ヒットし、待望の映画化に。スクリーンでは、原作で人気の高かった伝説のエピソード「VS北根壊高校編」を描く。賀来賢人さん&伊藤健太郎さん演じる三橋×伊藤のコンビが史上最大のピンチに立ち向かう。アクションに爆笑ギャグ、硬派な友情がてんこ盛りで、再び“今日俺”旋風が巻き起こる!『今日から俺は!!劇場版』監督・脚本:福田雄一声の出演:賀来賢人、伊藤健太郎、清野菜名、橋本環奈 他月17日(金)より全国東宝系にて公開ママにおすすめの新作映画_03『ブリット=マリーの幸せなひとりだち』© AB Svensk Filmindustri, All rights reservedスウェーデンで大ヒット、63歳の主婦が自分探しの旅に出る心あたたまる奮闘記。多忙な夫に尽くして40年、倒れた夫が運び込まれた病院には、愛人が付き添っていた。ひょんなことから一人旅に出たブリット=マリーは、小さな町で周囲の人に助けられ新たな人生を歩き出すが…。人生で何を大切にするかを考えさせられる一作。『ブリット=マリーの幸せなひとりだち』監督:ツヴァ・ノヴォトニー出演:ペルニラ・アウグスト、アンデシュ・モッスリング、ペーター・ハーバー、マーリン・レヴァノン 他月17日(金)より新宿ピカデリー、YEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町 他公開ママにおすすめの新作映画_04『はちどり』© 2018 EPIPHANY FILMS. All Rights Reserved.世界各国の映画祭で50を超える賞を受賞した話題作。38歳の新鋭、キム・ボラ監督の少女時代の体験を基にしたストーリー。1994年、急速な経済発展を迎えるソウルを舞台に、中学2年生の少女ウニはクラスに馴染めないまま毎日を過ごす。友情や恋愛、家族、格差、生き方などを織り交ぜながら、思春期の揺れ動く感情をみずみずしく描く。『はちどり』監督・脚本:キム・ボラ出演:パク・ジフ、キム・セビョク、イ・スンヨン、チョン・インギ 他ユーロスペースほか全国で公開中ママにおすすめの新作映画_05『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』ルイーザ・メイ・オルコットの名作『若草物語』を、俳優でもあるグレタ・ガーウィグがメガホンを取り映画化。マーチ家の次女ジョーは、小説家を目指す情熱家。美しい姉メグ、心優しい三女ベス、野心家の四女エイミーら4姉妹が自分らしい生き方を求めて生きるエネルギッシュなストーリー。時代を超えて問われる“女性の自由な生き方”に感化させられるはず。『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』監督・脚本:グレタ・ガーウィグ原作:ルイーザ・メイ・オルコット出演:シアーシャ・ローナン、エマ・ワトソン、ティモシー・シャラメ、フローレンス・ピュー、エリザ・スカンレン、ローラ・ダーン、メリル・ストリープ 他全国で公開中edit&text/Yukiko Takeda
2020年07月01日「会見では頻繁に“男・手越祐也”と語っていましたが、あれは最近の彼の口グセなんです。『私個人のことを信じてほしい』という意味合いだそうです」(音楽関係者)ジャニーズ事務所の退所からわずか4日後、6月23日に記者会見を開いた、元NEWSの手越祐也(32)。契約解除に至った経緯やほかのメンバーについての思いなど、約2時間にわたって語り尽くした。「外出自粛期間中の数度の外出は、ビジネスパートナーとの会食だったと主張。ジャニーズ事務所との契約期間は来年3月までだったが、無期限活動休止処分が下されたため、双方で弁護士を立て、“円満”に退所したとアピールしていました」(スポーツ紙記者)「5~6年前から退所を意識していた」と語っていた手越。前出の音楽関係者は決定的な“引き金”となった出来事についてこう語る。「やはりジャニーズ75人のユニット『Twenty★Twenty』から外されたことが大きかったのでしょう。今回のチャリティソング『smile』を手掛けたミスチルの桜井和寿さん(50)は、以前から手越くんのフットサル仲間で親交が深い。一時期は同じチームで汗を流していました」毎年、業界人が参加する大会に2人は参加。’17年には手越のチームが優勝し、MVPに選ばれた。「ジャニーズに初めて楽曲を提供した櫻井さんとのコラボに張り切っていたのに自分が“除外”され、怒りと失望があふれたそうです」手越は、活動休止中、シングルマザーに弁当を宅配するボランティア活動をしていた。「手越くん自身が母子家庭で育っていて、離婚したお父さんは5年前に亡くなっています。お母さんは手越くんが望む私立中に通わせてあげて、早朝にお弁当を作ってました。常に感謝していて反抗期もなかったそうです。習い事や芸能界入りも反対されず、自由にやらせてもらえた。シングルマザーの苦労が身にしみてわかるから、今回のボランティアに積極的だったんです」と話すのは別の音楽関係者。「お母さんは彼の出演番組をちゃんとチェックしていて、NEWSのファンでもあるそうです。手越さんは『俺と正反対で目立つのが嫌いな母親だけど、正直に感想も言ってくれるから、参考になるんだよね』と常々話していました」そんな手越の母親への最大のプレゼントは、11年前に神奈川県内に建てた豪邸だ。約200平方mの土地にリゾートを思わせる2階建ての一軒家で、地元の不動産業者によれば、土地建物合わせて約1億2千万円の評価額だという。「もともとは横浜に住んでいたのですが、お母さんがマリンスポーツが好きだからと自分名義で海岸近くに建てたんです。おばあちゃんも同居しています。1億円のローンを組み、今年3月に完済しています。それが、退所決断できた大きな理由のひとつだったようです」(前出・音楽関係者)実家の近所の住人によると、「手越さんは年末年始は多忙で来られないと、1月中旬にスポーツカーで帰省されていたようです」母親は定期的に都内に行き、彼の身の回りの世話をしているとか。「時間があれば手越さんの一人暮らしの家にご飯を作りに行っているそうです」(手越の知人)母親は手越の決断をどう思っているのだろう。6月下旬の昼過ぎ、彼の実家のインターホンを押した。――手越さんのお母さまはいらっしゃいますか。「いや、いません」――おばあさまですか?「はい、そうです」――手越さんの会見はどう感じましたでしょうか。「そのことはよくわからないんです。留守番にいるだけで、申し訳ありません、失礼します――」ジャニーズの枠に収まりきらなかった男・手越。彼の打ち出す新機軸に注目が集まる。「女性自身」2020年7月14日号 掲載
2020年06月30日三吉彩花と阿部純子がW主演し、ルームシェア生活を送る2人の人生の決断を通して現代の女性の揺れ動く心情にフォーカスしたヒューマンドラマ『Daughters』。この度、予告編が到着し、主題歌も決定した。今回解禁となる予告編は、三吉さん演じる小春の「妊娠でもしたの?」と冗談めかした問いに阿部さん演じる彩乃の「したっぽい」という突然の告白で始まる。春には桜が美しい東京・中目黒でルームシェアをして暮らす仲良しの小春と彩乃。東京の華やかな世界で、仕事も遊びも全力で楽しみ自由を謳歌している2人に突然訪れた変化。「一人で育てるなんて絶対無理じゃん」と言う小春とは裏腹に、シングルマザーとしての道を選ぶ決心をする彩乃。その決断に小春も彩乃の検診に参加し、支えようとする。子どもを産むことの責任、重み、そして子どもへの思い。季節の移り変わりとともにどんどんリアルになっていく“新しい変化”に戸惑う彩乃と小春は、ぶつかりながらもそれを受け入れていく。過去を振り返りながらも前を向く2人のその先には何が待っているのかーー。予告編は、ファッションブランドのコレクションやレセプションパーティーの演出制作などを務めるイベントクリエイター・津田肇監督ならではの美しい映像も目を引く。また、主題歌として、今年TVアニメ「映像研には手を出すな!」OPテーマに起用されるなど注目を浴びる2人組女性ラップユニット「chelmico」による、友人への愛情や激励を飾らずに歌ったアップテンポな「GREEN」が映像を彩る。なお、本作は、6月29日~7月29日の1か月間、CCC(TSUTAYA)グループのクラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」にて、パンフレット(フォトブック)制作の支援を中心としたクラウドファンディングをスタートさせる。『Daughters』は9月18日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2020年06月29日第43回日本アカデミー賞で、長澤まさみは最優秀助演女優賞を受賞した。受賞コメントにて、長澤さんは、「まだ会ったことのない自分を目指して、これからも励んでいきたいと思います」と誠実に語った。その言葉から半年も経たぬうちに、彼女は有言実行した姿をスクリーンに映し出すことになる。気高く・強く・美しい楊端和(『キングダム』)から一変、最新主演映画『MOTHER マザー』で、長澤さんは瞳を濁らせ、気性の激しい、息子への歪んだ愛を心に宿したシングルマザー・秋子になった。「『MOTHER マザー』に関しては、秋子のような役を周りの人がやらせたかったんじゃないのかな?って、ちょっとだけ思ったりもしました。ある意味で、秋子のようなイメージのない私が、この役をやることの意外性みたいなものもあるのかもしれないな、って」と、長澤さんは新たな役どころについて反芻する。周りも本人も見たことのないキャラクターを、確かに作り上げた手ごたえを感じながら。「演じていて面白いかどうかもわからない」けど、魅力を放つキャラクターを演じて仕事もせず、その日暮らしで、周囲のすねをかじって生きる母親――にわかに理解し難い秋子というキャラクターを演じる上で、長澤さんは、これまでとは異なる準備期間の過ごし方をしていたという。「実は、秋子を演じる前まで、明るい役や強い役が続いたりしていたんです。ワッと感情的な雰囲気を持つ役が多かったので、1度払拭したい思いがありました。それに、お芝居をするときは、いつも自分の感情が巻きついている感じがしていて」。「秋子になるためにはダラッとした生活感が見えるといいなと思って、撮影に入る前までは、家でテレビを観ながら、お菓子を食べながら、すごくダラダラした生活をするようにしていました。撮影の前の日とかは、ちょっとむくむような物を食べたりとかして。ふしだらに見えたらいいなと思ったんですよね(笑)。小さい積み重ねかもしれないですけど、そのダラダラの時間を持てたことが、振り返ってもよかったです。纏う空気感は、自分の意識していないところについている気がするので」。たびたび見せるうすら笑いも、急に怒鳴りつける情緒不安定さも、何を考えているのか・考えていないかのすら読めない秋子の心情を、細かく巧みに掬い取るような演技は、物語のトーンを作り出し、居心地の悪さまで漂わせる。およそ俳優冥利に尽きる役とも言えそうだが、本人は「演じていて面白いのかどうかも…ちょっとわからないですね」と苦笑。「こんな人、だって嫌いだもん(笑)。全然好きになれないですよ、秋子なんか。正当化もしたくないし、認めたくないです」と吐露した。好感も共感も抱けない役柄ではあるものの、遼(阿部サダヲ)、宇治田(皆川猿時)、赤川(仲野太賀)と、男たちは次々と秋子に陥落していく。外見や中身の美しさではない、得も言われぬ魅力に虜になる様子は実に本能的であり、本作のキャッチコピーにも踊る、「聖母か、怪物か」という秋子の不思議な二面性を醸す。「秋子は天性の人たらし、みたいな感じなのかな。ある意味、裏のマドンナと言ったら変だけど、闇のマドンナなんですかね(笑)?何が魅力なのかはわからないけど、魅力がある人って、いますよね。例えば、男の子にすごく人気な女の子を見ていると、愛らしいとも天真爛漫とも違う…言葉で形容するのが難しい、言動やたたずまいの魅力を思う瞬間があるんです。秋子はそれに当てはまるんじゃないかな、人の心が動くってそういうところなのかな、と思いました。秋子の息子・周平(奥平大兼)目線だけだったら、ここまで物語に興味を持てなかったのかもしれないですし、だから『MOTHER マザー』自体も映画になったのかな、と思うんです」。「母性はすごく強いタイプ」長澤さんの持つ母親像とは本作では、秋子と子どもたちに寄り添い、手を差し伸べようとする児童相談所の職員・亜矢役で夏帆が出演している。長澤さん&夏帆さんと言えば、2015年の『海街diary』で愛おしい姉妹役として共演していた。180度異なるような役柄での再共演について話を振ると、長澤さんは、ぐっと目じりを下げうれしそうに微笑む。「私、若いときに同世代の女優さんとあまり共演する機会がなかったので、同期というか同志のような人がいないんですけど、大人になって、それこそ『海街』ぐらいから増えていったというか。同世代と言ってしまうと、夏帆ちゃんのほうが年齢が下なので申し訳ないけど(笑)」。「けど、やっぱり夏帆ちゃんは気の置けない人だし、とても尊敬している女優さんなので、そうした信頼関係がある人と、もう一度共演できることがあまりないから、すごくありがたいことだなと思いました。再共演って“割と恥ずかしいものなのかな?”と思っていたんですけど、そんなこともなくて。すごく安心感と信頼感があったので、本当に感謝しています」。最後に、本作で演じた母親という立場について、秋子を通して長澤さんの持つ母親像に変化があったかを尋ねた。「“こういう母親になりたいな”と思う明確なものができたというわけではなく、親もやっぱり初めて親になるわけだから、迷いながらでいいんだろうし、失敗しないのが親ではない、と感じました。お互い一緒に学んでいくのが親子だと思うというか。子どもが初めてすることは、親も初めてだと思うから」。そう語った後、長澤さんはふっと力を抜き、やわらかな表情になった。「私、もともと母性が強いタイプだと思うんですよね。人の世話するのも結構好きなので、母親役自体はすごく好きなんです。それに、子どもが生まれることは、やっぱり奇跡なんだなと思いました」。(text:赤山恭子/photo:You Ishii)■関連作品:MOTHER マザー 2020年7月3日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開(C)2020「MOTHER」製作委員会
2020年06月29日先日、長編の前に製作された『SKIN 短編』が公式HPにて緊急配信され大きな反響を呼んだ、いま観るべき映画『SKIN/スキン』。この度、ジェイミー・ベルが演じた主人公ブライオンに大きな影響をもたらす、ヘイトと闘う活動家ダリル・L・ジェンキンスについて本編抜粋映像を使用した特別映像が解禁された。スキンヘッドに差別主義者を象徴する無数のタトゥー。白人至上主義者に育てられ、憎悪と暴力に満ちた生活を送っていたブライオンは、シングルマザーのジュリーと出会ったことで新たな人生を始めようと決意する――。この度解禁された特別映像には、レイシズム団体のリーダー、クレーガーが川べりで遊ぶ貧しい少年に声をかけるシーンが映し出される。白人貧困層の子どもたちをスカウトしてレイシズム団体に入団させる、というこの手口は、本作の主人公ブライオン・ワイドナーの出自と重なるものだ。ブライオンは、このリーダー夫婦に引き取られ「家族」の一員となり、レイシズムと暴力が当然のものとして育てられてきた。さらに、そんなブライオンの更生に大きな役割を果たす男ダリル・L・ジェンキンスの姿が映し出されていく。演じているのは、鋼の肉体を持つヒーロー「マーベル/ルーク・ケイジ」で知られるマイク・コルター。実話を基にした本作だが、このジェンキンスも実在する人物。ヘイト・グループやそれに属する個人の情報を記録し公開することで匿名性を剥ぎ、その存在を世間に知らしめる活動を20年以上続けており、反ヘイトNGO「南部貧困法律センター(SPLC)」にも協力。現トランプ政権下でますます力を帯びているレイシズムに抗う活動を現在も積極的に行っている。反人種差別デモの高まりに際し、トランプ大統領による「アメリカ合衆国はアンティファ(反ファシスト団体)をテロ組織に指定する」というツイートには、「なんの弁明も躊躇もなく言おう、私はアンティファだ(#IAmAntifa)」と応じたばかり。劇中では更生を決意するブライオンだったが、レイシズム団体から脱することは、そう簡単ではない。執拗に脅され、時にはジュリーの子どもたちも銃撃に巻き込まれる。そんな状況の中で、ブライオンが公衆電話から助けを求めた先が本来、反目するはずの男、ジェンキンスだった。果たして、ブライオンはジェンキンスの力を借りてどのような人間に変わっていくのか要注目。先日、緊急配信され大きな反響を呼んだ『SKIN 短編』では、レイシズムの終わることのない暴力の連鎖を描いていたが、本作では、更生しようとする差別主義者を社会は赦すことができるのか、という負の連鎖を止めるための切実な問いが投げかけられている。レイシズムの嵐がますます吹き荒れる昨今、本作は現代社会を考える一助となるだろう。『SKIN/スキン』は6月26日(金)より新宿シネマカリテ、ホワイト シネクイント、アップリンク吉祥寺ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:SKIN/スキン 2020年6⽉26日より新宿シネマカリテ、ホワイト シネクイント、アップリンク吉祥寺ほか全国にて公開© 2019 SF Film, LLC. All Rights Reserved.
2020年06月25日バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)などへの出演で知られる手越祐也さんが、ジャニーズ事務所退所を発表した、2020年6月19日。退所の1か月前には、新型コロナウイルス感染症にともなう緊急事態宣言発令中に外出していたことが分かり、無期限の活動休止処分が発表されたばかりでした。退所にあたってさまざまな憶測がささやかれる中、同月23日に開かれた緊急会見。事前にTwitterで「包み隠さずにお答えするつもりです」と投稿していた手越さんが、会見で語ったこととは…。手越祐也「報道内容があまりにも事実と違う」手越さんは、会見に先立ち、同月22日に自身のYouTubeチャンネルを開設。開設から1日足らずでチャンネル登録者数は10万人を突破し、今回の手越さんの会見が、いかに注目を集めているかが分かります。僕はいまだに、ジャニーズ事務所、そして『NEWS』、そして『NEWS』ファンのことは心から大好きです。メンバーとの間に、何か問題やトラブルがあったっていうのは1ミリもございませんし。もっといえばジャニーズ事務所との間に大きなトラブルがあったっていうわけでもございません。そういって、事前に報道されていたジャニーズ事務所やメンバー間の不仲説を一蹴した手越さん。その上で、事務所退所に関しては5~6年前から考えていたといい「男として、チャレンジしたい」という思いを抱いていたといいます。また、当初はツアーを終えてからの退所を考えていたものの、このタイミングでの退所となった理由についても説明。僕からしたら、コロナウイルスのパンデミックのせいで、『NEWS』とか『イッテQ!』っていう番組が、なかなかこう自分的には仕事ができていない…というような中で、事務所には、いろんなツアーがずれこんでしまう3月の段階で。その時にはいろいろな活動ができていたので、3月の段階で退所をしたいというのを申し出てしまったので。そこから先、事務所から僕に対し「いつ退所するのか」、そして「契約満了を待つのか」ということへのリターンが正直なかったんですね。なのでまあある意味、退所というのを話してしまった以上、今月といわれるかもしれない。来月といわれるかもしれない。そこは僕としても覚悟はしていました。なお、ツアーが中止になってからは、事務所退所後の活動に向けて、関係者との話し合いの場を持ったといい、一部週刊誌で報じられた『キャバクラ通い』も、その話し合いの様子を撮影されたものであり、週刊誌に書かれているような事実はなかったと釈明しています。一方で手越さんは、事務所からステイホームが呼びかけられている中で外出してしまったことに対して「僕の未来の夢のために(外に)出てしまったという。そういう軽率な行為をしてしまったってことはもちろん反省をしてます」と謝罪しました。今後は、「僕がこだわりを持って行ってきた歌に関しては主軸として今後も続けてきます」とし、準備ができしだい、YouTubeやInstagramを通じて発表していくとのこと。また、サッカー番組や『イッテQ』に関しても、オファーがあれば喜んで出演するとも語っていた手越さん。さらに、事務所退所後の展望は、本当に困っている人や恵まれない人がいる日本の現状を自身がメディアとなって伝えていきたいと語り、ボランティア活動への熱い思いもにじませていました。その後の記者会見では、冒頭の挨拶で手越さんが「養う家族がいる」と語った件についてツッコミも。結婚の発表かと思いきや、それは違いました。いきなり退所ってなった時に、僕無職になるわけじゃないですか…という意味で。それこそ僕は最近、シングルマザーへのボランティアの活動をさせていただいてるんですけど。まあシングルマザーで育って、しかもお父さんも数年前に他界してしまったので。僕が一人っ子なので、僕が大黒柱というか。一家の主的な感じなんですけど、僕の収入で母を扶養に入れているので。家族だったり、犬もいるので。手越さんが会見中、終始口にしていたのは、自身がこれまで積み上げてきたジャニーズでのキャリアへの誇りと、ファンやメンバーへの感謝の思い、そして自分が先頭に立って日本の社会を変えていきたいという思いでした。今回の会見により、いわゆる『チャラ男』『破天荒』というイメージが変わったという人も多く「応援したい」との声も高まっている印象。今回の会見が、退所後の活動の追い風となるのか…今後の活動だけでなく、事務所を退所した今、手越さんの活動に、注目が集まります。[文・構成/grape編集部]
2020年06月23日『ジュディ 虹の彼方に』でも好演を見せた新進気鋭の女優ジェシー・バックリーが歌声を披露し、賞レースを席巻した『ワイルド・ローズ』。この度、2人の子どもを持つシングルマザーでカントリー・ミュージシャンとしての成功を夢見るローズを演じたジェシーのインタビュー映像がシネマカフェに到着した。夢と家族の狭間で葛藤するローズを演じたジェシーは、本作について「何かを夢見ることがあってもチャンスがなかったり、その夢を掴む勇気がなかったりします。だけどローズは、その勇気と強い意志で自分の夢を叶えて、子供たちに人生は変えられるということを教えてあげるんです」と、逆境から羽ばたく物語であると説明。続けて「ローズは、人間的な弱さを携えた活き活きした役です。女性っていつも完璧を求められるのだけれどローズは決して完璧な訳ではなくすごく人間的でした。私と似てます」と、大きな笑顔で自身との共通点を明かす。また、本作のプロデューサーを務めるのは『未来を花束にして』や「ザ・クラウン」などを手掛けてきたフェイ・ワード。「彼女はこれまでにも強い女性が主人公の物語を描いてきています。そういった映画を作るにはフェイのような想いと愛が必要です。女性にとって彼女は最も強い味方ですね」と述べ、夢に向かって強く生きるローズの物語である本作には、フェイ・ワードがまさにぴったりのプロデューサーであったと賞賛を贈る。さらに、劇中の多くのカントリー・ミュージックをジェシー自らが歌いあげることで話題の本作。「レコーディングに挑むとき、ローズに人生を思い浮かべて、なぜ歌うのか?なぜこの曲を歌う必要があるのか?歌うことでどんな感情になるのか?と常に考えていました」と語り、歌唱シーンでは女優でもあり、シンガーでもあるバックリーだからこその表現の豊かさを堪能できる。「アビーロードスタジオでレコーディングした時、歴史あるスタジオで豪華なミュージシャンたちとレコーディングするなんて、なんて凄い経験をさせてもらってるんだろうと思ったら、涙が出てきて座り込んじゃった」と、ビートルズをはじめ偉大なミュージシャンたちが録音を行ったスタジオで、ネイル・マッコール 、アリー・ベイン、フィル・カニンガムといった世界的な音楽家とともに仕事ができた喜びをふり返る。特に注目を集める主題歌「GLASGOW」について話が及ぶと、「撮影の2か月前にこの曲が届いた瞬間に、『これだ!』という感じでした。それまでにも色々な曲を聞いたりもしたのですが、この曲は映画の要素をうまく捉えていました」と語り、「まるで短編映画のように感じた」と、まさに劇中のローズの生き方を表した、クライマックスに相応しい楽曲となったことを明かしている。『ワイルド・ローズ』は6月26日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ワイルド・ローズ 2020年6月26日より全国にて公開© Three Chords Production Ltd/The British Film Institute 2018
2020年06月23日2児の母親である、シングルマザーのkeina(@maruro989)さん。一緒に暮らしている、3匹のハムスターたちの写真や動画をTwitterに投稿しています。『父の日』が近いある日のこと。母子家庭で父親がいないため、『父の日』はやることがないと思われたのですが…。「くぅちゃんと結婚したら?」娘さんのそのひと言で、投稿者さんはハムスターの『くぅちゃん』へプロポーズし、父親になってもらうことを決意!早速、指輪を渡してみた結果がこちらです。もうすぐ父の日うちは母子家庭だから家には【お父さん】がいない娘が『くぅちゃんと結婚したら?』と言うので指輪を作ってプロポーズしました結果は… pic.twitter.com/8YxIHdCaid — keina (@maruro989) June 11, 2020 ニンジンとヒマワリの種でできた指輪にかじり付き、一気に食べてしまいました!「大事そうにギューって持ってくれたら大成功、食べられたら玉砕」と投稿者さんは考えていたそうですが、動画を見た人々の考えは違うようです。・絶対に返せない、永遠の愛。・「喜んでお受けします」ってことですね。・ご結婚、おめでとうございます!・大成功じゃないですか。・相手の胃袋をつかみましたね!また、「手を伸ばして受け取るところがかわいすぎる」という声も。『父の日』の当日、普段みんなを癒してくれている『お父さん』に、投稿者さん一家は感謝の声をかけるかもしれません![文・構成/grape編集部]
2020年06月21日おとな向け映画ガイド今週は、ミニシアター系で公開の作品から厳選!オススメの5本を。ぴあ編集部 坂口英明20/6/21(日)イラストレーション:高松啓二緊急事態宣言の解除後4週目、今週末公開の新作は14本(ライブビューイング、映画祭企画を除く)。うち『ランボー ラスト・ブラッド』『ソニック・ザ・ムービー』など全国100スクリーン以上で拡大公開される作品が2本。通常の本数に戻ってきました!観ものの多い中から、今回はミニシアターで上映される、おとなの映画ファンにオススメの5本を、ご紹介します。『SKIN/スキン』人種差別にからむ事件が連日報じられている今、この映画は、なぜこんなことが、という疑問への、ある答えを示しているように思います。スキンヘッドで、全身を憎悪と威嚇のタトゥーで覆い、白人至上主義で、ネオナチグループのメンバーだった男が、いかにして、その差別と暴力の泥沼からぬけだしたか、を描いたドラマ。実話の映画化です。主人公のブライオン・ワイドナーは、14歳のとき、路上生活をしていたところをネオナチのリーダー夫妻に拾われ、我が子のように育てられました。「黒人、イスラム、同性愛はアメリカから出ていけ」という過激な主張を繰り返すグループの若き幹部です。そんな彼が、三人の娘と暮らすシングルマザーのジュリーと出会い、知らなかった家族愛にふれることで、グループからの離脱を決意するのですが、これが並大抵のことではありませんでした。腹は減っていないか、いい暮らしをしたくないか……、世の中からスポイルされた若者へのネオナチのメンバー勧誘ぶりは、映画で描かれた日本のやくざの世界とよく似ています。タトゥーは生まれ持ったものではないですから、自己表現のひとつ。刻まれたその差別意識の象徴を除去するのに16カ月。入れるときより数倍痛いそうです。それでも強い意思と実行力と「愛」があれば。『悪の偶像』清廉な市議会議員の息子が犯した轢き逃げ事件から始まる、犯罪と悲劇の連鎖。韓国の新鋭イ・スジン監督による、一級のサスペンスです。事件を目撃し、現場から逃亡した被害者の新妻の存在が鍵。警察の捜査とは別に、その新妻を加害者の父(ハン・ソッキュ)と被害者の父(ソル・ギョング)が探しはじめ、事態を複雑にしていきます。韓国を代表する名優ふたりが好対照で、ドラマをひっぱっります。行方をくらますミステリアスな新妻を演じているのはチョン・ウヒ。狂気も感じられ、薄気味悪い存在、まさに熱演です。選挙戦と捜査が同時進行する展開、被害者とその妻の隠された事情、普通の人がどんどん狂気に走る予想だにしない展開、そして人間の業の深さ。韓国ノワールらしい映画です。いつも雨模様というのも含め、その独特な緊張感と陰鬱さがたまりません。『はちどり』思春期の女性の、カオスのような世界を描いた映画です。韓国の映画雑誌のベスト10では、『パラサイト 半地下の家族』につづく「第2位」という評価。38歳の監督キム・ボラは、このデビュー作で50以上の世界の映画賞を獲得した、いま注目の女性監督です。小さな体で懸命に羽を動かす、蜂なのか鳥なのかわからない存在の“はちどり”に、主人公をなぞらえた象徴的なタイトル。ウニは14歳、中学2年生。商店街で餅屋を営む両親と高校生の兄と姉、後輩女子や、他校の親友、そして彼氏、日々起こる人間関係の悩みに、親は勿論、誰も気づいてくれません。でも、やっと親身にきいてくれる塾の先生に出会うのですが……。そんなウニの日常を彼女の目線で丹念に描いています。時代は、韓国にとって激動の1994年。民主化、国際化、空前の高度成長の歪みがではじめる年。それはウニの生活とも無縁ではありません。突然来る別れ、将来の自分への不安、それでも「世界は不思議で美しい」と、ウニをそっと見守ってあげたい、そんな温かい気持ちにさせてくれる映画です。首都圏は、6/20(土)からユーロスペースで公開中。中部は、名古屋シネマテーク他で近日公開。関西は、7/4(土)から第七藝術劇場で公開。『ハニーランド 永遠の谷』今年の米アカデミー賞でドキュメンタリー賞と国際映画賞の2部門に同時ノミネートされた、注目の作品です。バルカン半島、ギリシャの上に位置する北マケドニア。電気も水道もない寒村で、盲目の母と暮らす、自然養蜂家の女性の暮らしを3年間追い続けています。「半分は蜂たちのもの、あとの半分だけはわたしが」、彼女は蜂との共生を第一に考えてきました。ところが、近所に住みだした一家が、蜂の乱獲をはじめます……。古来から連綿と、ほそぼそと続いてきた養蜂の仕事は、彼女で終わるのか。静かな、哀しみに満ちたドキュメンタリーです。『オーバー・ザ・リミット 新体操の女王マムーンの軌跡』ドラマで演ったら、うそでしょ、うそっぽい、やりすぎと思うにちがいない辛辣な罵声の数々。イリーナ・ヴィネルという、新体操王国ロシアを率いる伝説的な総監督に圧倒されます。2016年のリオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得した、マルガリータ・マムーンの、オリンピック直前の様子をとらえたドキュメンタリーです。その練習ぶりも、なんとも凄まじい。同じアスリートの恋人に励まされるシーンに安堵しますが、私生活でも辛いことが続いて起こるマムーン選手の精神力にも脱帽です。それにしても鬼監督の迫力がすごい。よく撮ったなあ、撮らせたな、と感心します。師弟関係を描いたということで、映画『セッション』を想起するという声がありますが、本物の迫力はあんなもんではありません。首都圏は、6/26(金)からヒューマントラストシネマ渋谷他で公開。中部は、7/31(金)から伏見ミリオン座で公開。関西は、7/3(金)からシネ・リーブル梅田で公開。
2020年06月21日『ジュディ 虹の彼方に』で好演を見せ、『ドクター・ドリトル』にも出演するジェシー・バックリー主演『ワイルド・ローズ』が6月26日(金)より全国にて公開。この度、刑務所を出所し、音楽で人生をやり直そうとする主人公を捉えた冒頭映像が解禁となった。カントリー歌手としての成功を夢見るシングルマザーのローズは、軽犯罪で刑務所に収監されていたが、いよいよ出所の日を迎える。部屋の壁には“カントリー・ミュージックの聖地”ナッシュビルの地図、音楽を聴きながらこの日を待ちわびていたローズ。「これでカントリーを聞かずに済む」と言う看守や「あんたが次のドリー・パートンだ!」とカントリー界のベテランシンガーの名を挙げて激励を送る刑務所仲間たちに別れを告げ、ヘッドホンをしてバスに乗り込み、家族と暮らすグラスゴーを目指すローズ。入所中も片時も音楽のことを忘れず、ナッシュビルに憧れを抱いていたローズが、これからどのような音楽を紡ぐのか期待が高まる冒頭映像となっている。その映像中に流れるのは、グラスゴー出身のバンドである「プライマル・スクリーム」の「Country Girl」を主演のジェシーが歌いあげたバージョン。もとはロックテイストの楽曲が、軽快なカントリー・ミュージックとして見事に昇華され、彼女のキャラクターを象徴。「盗みをしたし罪も犯したこの魂は汚れてるそれでも生きていかなきゃ」という歌詞が、刑務所を出所し再出発を図るローズの気持ちとリンクし、より物語に臨場感を与える。プロデューサーのフェイ・ワードは「映画はバックリーの『Country Girl』から始まります。グラスゴーのバンドで、私達をローズの世界へ正しく誘います。とてもローズらし生々しさがあります」と、映画の始まりにピッタリなこの楽曲に太鼓判を押す。賞レースを席巻した主題歌「GLASGOW」のほかにも、劇中に散りばめられたローズの力強く美しい楽曲に注目だ。『ワイルド・ローズ』は6月26日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ワイルド・ローズ 2020年6月26日より全国にて公開© Three Chords Production Ltd/The British Film Institute 2018
2020年06月18日芸能活動を休止していたモデルの道端アンジェリカ(34)。6月15日、約8カ月ぶりに更新したインスタグラムで活動再開の報告をした。道端は19年10月、夫と共謀して知人男性から現金35万円を脅し取った疑いで書類送検されていた。道端が夫の経営する店で男性と密着したことから夫が激昂し、「家族をめちゃくちゃにしてやる」などと脅迫。その現場に道端が居合わせたことから、“美人局疑惑”とも一部では報じられていた。結果的に不起訴処分となり、刑事責任は問われなかった。はじめに道端は、《お久しぶりです。昨年は関係者の方、ならびにファンの方へご迷惑とご心配おかけしたこと心より深くお詫び申し上げます》と謝罪。今後について、《今まで私を支えてくださっていた方々に恩返しをするつもりで、モデル活動のみならず、社会貢献につながるお仕事をしていきたいと思います》と表明。さらに所属事務所を退所したことや、シングルマザーになることを明かした。いっぽう、同日に報じられたスポニチの取材にも応じている道端。記事によると、道端が復帰を決意した理由は1歳11カ月になる子供の存在であり、夫とは離婚協議中だという。事件については、「全くの誤解で事実ではない」とキッパリ。友人女性4人で食事をした帰りに夫の店へ行ったとし、「子供を産んでからほとんどお酒を飲んでいなかったので、はっちゃけ過ぎてしまった」と説明。「夫はそんな私の姿を初めて見たので怒ったんです」と“美人局疑惑”を否定したという。夫が逮捕されるまでは、「夫の怒りで大変だった」と涙ながらに語ったという道端。そんな彼女に《おかえりなさい》や《応援してます》といったエールが寄せられている。いっぽう復帰にあたって「社会貢献」を掲げている道端だが、新型コロナウイルスの影響もダメージになっていたという。コロナ禍で「芸能人の友達がSNSでメッセージを出して社会貢献している中、それをやっちゃいけないような存在になっている自分がつらかった」と告白。この発言に対して、厳しい声が上がっているのだ。《社会貢献する気持ちがあるのであれば、わざわざSNSに投稿しなくても出来るはず》《一番ひっかかったのは「他の友達がSNSで社会貢献をしてて」って部分。別に社会貢献をSNSで発信する必要はないと思う》《社会貢献をやっちゃいけない空気ってなんですかね!?貢献するのは自分の気持ちであって表に出ずに貢献する事もできる》「道端さんは過去にも『(結婚相手の年収は)5,000万円は絶対ほしい』『子供はベビーシッターに見てもらいたい』といった発言で度々炎上していました。活動休止する際に、『育児に専念』と説明したことも物議を醸したようです。少なからず、これまでの発言の積み重ねが影響しているのではないでしょうか…」(芸能関係者)果たして道端の復帰は吉と出るのだろうか――。
2020年06月15日夢と家族の狭間でもがくシングルマザーのシンガーを、『ジュディ 虹の彼方に』や『ドクター・ドリトル』「チェルノブイリ」の英国女優ジェシー・バックリーが演じた『ワイルド・ローズ』が6月26日(金)より公開。本作は実在の女性シンガーがモデルとなっており、そのリアルな物語についてアカデミー賞女優ジュリー・ウォルターズや脚本家らが語った。実話からインスパイアされたキャラクター!主人公のローズは、脚本家のニコール・テイラーがあるスター発掘番組で見かけた女性シンガーがモデルとなっている。番組で素晴らしい歌声を披露した彼女だが、道を踏み外した過去があり、5人の子どもがいた。「彼女はとても才能があります。彼女は才能を追い求めるべきでしょうか?それとも、母として、ただ子供に対して責任を持つべきか?その答えが分からなかったので、私はこの疑問に夢中になり、この映画で追及しました」と本作が生まれたきっかけをニコールは明かす。そして「本作は、夢と現実との対立、周りの誰も見たことがない何かを追い求めること、誰の賛成も得られずに保守的になるとき、その夢がどうなるかについての物語です」と、女性たちが抱えうる葛藤とその先を描いたことを語る。女性アーティストであるということの真実そんな本作について「女性や親であること、夢、アイデンティティについて見事に語った脚本でした。現代社会に溢れるこの対立の問題に対し、この映画はその答えを見つける過程にある様々な旅や道を描いています。そしてこの物語は、長年ニコールの魂の中にあり、彼女こそが書かなければいけない物語でした」と、プロデューサーであるフェイ・ワードもまた同じ女性として共感を示す。海外のレビューでも、「女性アーティストであるということの真実を物語っている」(ザ・ワシントン・ポスト)と言われ、夢を追い求めることと家族との葛藤という、女性が直面しやすい問題がリアルに描かれていることが評価されている。アカデミー賞女優が演じる母は「本当に心を動かす人物」本作では、シングルマザーであるローズが夢を追うなかで子どもたちを傷つけてしまう姿を描く一方で、自身の母親との衝突する場面も見られる。脚本のニコールは「これは母親と娘の物語であり、その意味ではかなり普遍的です。母親と違う、異なる生き方を探して、バラバラに別れる娘はたくさんいます。私が感じるに、自分の出自と愛する人の出自を受け入れることは非常に重要なことです」と語る。「女性の生き方はとても速いスピードで変わってきました。当然、多くの娘が母親とは大きく異なった生き方をしていて、母親はこれやあれをしたがる娘を理解できません。ですが、これを抜けると、いつも味方になってくれる人を得るのです」と続け、本作で描かれたリアルな母と娘の関係について解説する。本作でローズの母親マリオン役を演じた、「ハリー・ポッター」シリーズで“ウィーズリー家の母”としてお馴染みのアカデミー賞女優ジュリー・ウォルターズは、この母娘の関係について「マリオンと彼女の娘との関係性には本当に心動かされ、彼女の強さ、信念、娘と孫への愛情には感動しました。本当に心を動かす人物だと思います。物語は本当にとてもリアルで、心を動かされたり、自分ごとととらえたりしない母親はいないでしょう」と人々の共感を呼ぶ物語であると語る。そしてトム・ハーパー監督は、ウォルターズの撮影初日をふり返り、「現場に到着し、皆を魅了した映画スターにたしかにうっとりとしたことを覚えています。彼女の演技は抑制がとれていて、本当に美しい演技の一片です。最初の撮影は一発オッケーで映画の最後のシーンとなっています。彼女は素晴らしい」と、本作を一層、心震わす物語へと仕立てた名女優の演技に称賛を贈っている。『ワイルド・ローズ』は6月26日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ワイルド・ローズ 2020年6月26日より全国にて公開© Three Chords Production Ltd/The British Film Institute 2018
2020年06月14日前回 からのあらすじスーパーで働くシングルマザーの私にいつも良くしてくれたおばあちゃん…まさか亡くなってしまったなんておばあちゃんはスーパーに来るたび、バニラアイス以外の食品をすべて私に渡してくれていたことをお話しすると、息子さんとお孫さんはとても驚いていました。夫が亡くなってからは、心のどこかで私も一緒にいなくなりたいと思ってました。だけど、私はおばあちゃんとその家族の優しさに触れて、きっと良いことがこれからもいっぱいあるんだ...と思うと、この世界でがんばろうと思えました。私もおばあちゃんのように、困っている人には手を差し延べられるような人になりたい!そして、たっくんも、てっくんも、そういう人になってほしい!私に生きる希望をくれたおばあちゃん、本当にありがとう…!(こちらは実話を元に漫画化したお話です)
2020年06月13日(こちらは実話を元に漫画化したお話です)私は彩実、34歳。1年前に夫を病気で亡くし、6歳と4歳の息子を育てているシングルマザーです。毎日毎日…余裕がなく…ついつい子どもにキツく叱ってしまいます…半年前から近所のスーパーで働いています。いまだに毎朝、別れ際に涙ぐむてっくんを見るとついもらい泣きしそうになるのですが…『心配しないで、私に任せて』って天国の謙ちゃんと約束をしたことを思い出して頑張ってます!ある日の休憩時間…ガーン!! これまで、せいぜい数ヶ月先のことしか考えてなかったけど、たっくんは来年から小学生だし、その2年後にはてっくんも小学生…パート仲間に聞いた学費やお金のことが頭を離れず、落ち込んでいた私に、おばあちゃんが話しかけてきたのです正直、お天気もアイスもどうでもいい…気分だったのですが、その日からおばあちゃんは毎日のように買い物に来ては、私に話しかけてくるようになりました。そのうち私はおばあちゃんに会うのが、ちょっとした楽しみになってきました。それから会うたびに世間話をするようになり、気づけば夫が病気で亡くなりシングルマザーであること、先行きが不安であることなどを打ち明けるまでになっていました。そしてある日のこと…この日からおばあちゃんは、バニラアイス1個以外はすべて「これはあなたの分」とニッコリ笑って私に渡して帰るようになりました。それだけでなく「何かあったら、いつでも電話しなさいね」と電話番号を書いたメモも渡してくれたのです。そんなおばあちゃんとの交流が続いて数ヶ月後…おばあちゃんが姿を見せなくなりました「お天気が悪いからかな」「足が痛いって言ってたし」と思っていたのですが、さすがに1ヵ月近く姿を見ないと心配になってきました。もらった電話番号に思い切って電話をしてみると…あまりのことに頭が真っ白になって、しばらく言葉が出てきませんでした。お線香をあげに伺いたいと伝えることが精一杯でした…次回…おばあちゃんの事情が明らかに…!(明日更新です)
2020年06月12日厳しい環境下で暮らす子どもの支援したり、夢を持つ人たちを支援したりと、いろいろな社会支援活動を行ってきた実業家の前澤友作さん。2020年5月10日には、『前澤ひとり親応援基金』という名の基金を創設し、経済的に苦しいシングルファーザーやシングルマザーの支援を開始しました。起業家である前澤さんは、「自由な使い道でお金を使うことによって、いろいろな立場の人の意見を聞くことができるというメリットがある」と考えているといいます。前澤社長が『カップル応援基金』を開始同年6月10日、前澤さんがTwitterで新たな取り組みである『カップル応援基金』を発表。総額1億円を夫婦やカップル100組に配布することを明かしました。【総額1億円】前澤カップル応援基金第一弾。ご夫婦100組に100万円!それぞれ応募でWチャンス!※カップルや夫婦を応援するサービスも検討中です。※このタイミングでの発表に深い意味はありません。応募はアンケート回答のみ。フォロー&RTは任意です。締切は6/14まで。 — Yusaku Maezawa (MZ) 前澤 友作 (@yousuck2020) June 10, 2020 応募はアンケートに答えるだけ。1人1回限りであり、夫婦(カップル)がそれぞれ応募できるとのこと。当選者は戸籍謄本などの夫婦であることの証明書を、事実婚の場合は住民票の提出が必要といいます。前澤さんの発表に対し、ネットでは「夢と希望がある前澤さんの企画が好きです」「早速応募しました!」といった声が寄せられています。応募締め切りは2020年6月14日。「欲しいものがある」「やりたいことがある」という夫婦やカップルの方は応募してみてはいかがでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2020年06月11日韓国のゴールデン・グローブ賞とも呼ばれる第56回百想(ペクサン)芸術大賞が5日に開催され、受賞者がそろった。百想芸術大賞は、映画やテレビで活躍する俳優や製作者らが勢ぞろいし、韓国最高峰の映画やドラマシリーズを競う“韓国のゴールデン・グローブ賞”とも呼ばれる、注目度の高い総合芸術賞。テレビドラマ部門大賞には『椿の花咲く頃』が選ばれた。同作は韓国のKBS2で放送され、最終回が地上波ドラマとして2019年最高視聴率を記録したロマンチック・サスペンス・コメディシリーズで、女手ひとつで息子を育てるドンベク(コン・ヒョジン)の元に突然訪れた、警察官ヨンシク(カン・ハヌル)との新たな恋の予感と連続殺人犯の影を描く。シングルマザーへの偏見に負けることなく幸せを求めるドンベクと、ドンベクを守ろうとするヨンシクの姿、さらに町で起こるある事件を追うサスペンスフルな描写も話題を呼んだ。ファン・ヨンシク役のカン・ハヌルが男性最優秀演技賞、ノ・ギュテ役オ・ジョンセが男性助演賞に輝いている。また、現在日本でも人気の『梨泰院クラス』チョ・イソ役のキム・ダミが新人演技賞、『愛の不時着』でリ・ジョンヒョク役のヒョンビンとユン・セリ役のソン・イェジンが揃ってTiKToK人気賞、ナ・ウォルスク役のキム・ソニョンが女性助演賞、そしてソダン役のソ・ジヘがBAZAARアイコン賞を受賞した。『梨泰院クラス』は、パク・ソジュン演じる青年パク・セロイがとある事件をきっかけに飲食業界での成功を目指し、信頼する仲間たちとともにのし上がっていくストーリー。『愛の不時着』は、主人公のヒョンビン演じる北朝鮮の軍人リ・ジョンヒョクと、ソン・イェジン演じる韓国の財閥令嬢ユン・セリを中心とした愛の物語で、両作とも日本での配信開始後、数カ月たった今でも、連続してNetflixの総合視聴TOP10入りしており、日本だけでなくアジア圏や北米でもTOP10入りを果たしているという。5月に発表された百想芸術大賞のノミネートにあたり、Netflix韓国コンテンツ、バイス・プレジデントミニョン・キムは「いま、かつてないほど簡単に世界中のクリエイターが手がける作品を観られるようになっています。本年の百想芸術大賞にノミネートされたNetflixで配信する数々の作品を本当に誇りに思います。日本の視聴者の皆さまには、現在『愛の不時着』や『梨泰院クラス』、『キングダム』などのバラエティ豊かな作品をお楽しみいただいています。引き続き、日本のNetflixメンバーへ韓国発の素晴らしいストーリーをお届けし、お楽しみ頂けることを願っています」と喜びを語った。
2020年06月08日ドラァグ・クイーンもトランスジェンダーも女装家も、なんでも「オネエ」とまとめたがる乱暴な時代で、さらりとそれを引き受ける方の素顔に迫る連載『オネエのすっぴん』。今回は、女装パフォーマーのブルボンヌさんに話を伺いました。テレビのバラエティ番組出演から、ラジオパーソナリティ、講演まで幅広くこなすブルボンヌさん。彼が初めて女性装に惹かれたきっかけはなにか。そしてこれまでどんなことを願い、悩み、歩んできたのか。素顔のままで語っていただきました。ブルボンヌさんプロフィール女装パフォーマー/ライター。1990年にゲイのパソコン通信ネットワークを企画・設立。その後、ドラァグクイーンとして、全国のイベントやパレード、映画のキャンペーンなどに参加。と同時に、ゲイ雑誌『Badi』の編集主幹、ライター、エッセイストとして女性誌、映画雑誌、週刊誌などに連載、寄稿する。女装パフォーマー集団「Campy!ガールズ」のメンバーとして、全国のクラブイベント、各種メディアでも活躍。本名は斎藤靖紀。■着飾ることの力を教えてくれた母私が女装というか、着飾ることの魅力を最初に感じたのはオカンからなんです。母は若い頃にテレビの深夜番組に出てシャバダバ言ってた人でね。その後地方都市に移り住んで歓楽街でスナックを開くっていう、深夜番組に出てた女のお決まりコースをいったような人だったんですけど(笑)、やっぱりそういう世界で生きてる人だから、綺麗だった。授業参観に来てくれるとパッと目立ってね。男の先生からも「母ちゃん綺麗だな」って言われたり、時代ですよね。でもそれが私はうれしくって、自慢だった。オカンが出勤前に化粧をする姿を見て、かっこいいなっていつも思ってましたよ。彼女は主婦グループともつるまなくてね。ずっとひとりでいるもんだから「いいの?」と聞いても「群れるの嫌いなのよ」とさらっと言うような人でした。いつも堂々としていて、シングルマザーのまま私を大学まで出してくれて。母は私の誇りですね。あの人のもとで育ったことが、私に「自分は自分でいいんだ」と思わせてくれたんじゃないかな。私も幼い頃は人並みに、自分の女性的な部分というか、やわらかさをからかわれてしょげたりもしたんですけど、でもふさぎこむほどに苦しまなかったのはオカンの影響が大きいと思います。マジョリティでないことは決して悪ではないと、彼女を見て知っていましたから。■女装はやってみたかったけど、ドリフもおもしろくて私がはじめて女装をしたのは今から25年以上前。ただの余興だったんですよ。身内の小さなイベントで。それがまさか仕事になるなんて思ってもみなかった。面白いですよね、今じゃこれでテレビにも出てるんだから。そのイベントは仲のいいゲイの友人たちとやっていたんですけど、今Netflixで話題のル・ポール先生(※1)が出したアルバム『スーパーモデル・オブ・ザ・ワールド』が当時流行っていて、その曲でショーをやりたいよねってなったんです。じゃあ女装しなきゃ! ってみんなで騒いでね。だけどいざ準備を始めたらもう“上っ面女装”で。『プリシラ(※2)』みたいな映画を観たり、日本初のドラァグクイーン・ムービーと言われる『ダイヤモンドアワー』を見たりとか、表面的には最新のドラァグカルチャーを取り入れたりはしたんですけど、どちらかというと「ドリフたのしいね」みたいな人間の集まりだったので格好いいのはできなかったの(笑)。だから海外のドラァグカルチャーと日本のコミックカルチャーの融合みたいな感じで、たとえば『ガラスの仮面』のパロディー女装劇をやるとか、そういうことになったんです。メンバーはみんな面白い子ばかりでしたよ。「新しい何かをしたい人の集まり」という空気があったと思う。みんなで自主制作の映画を撮ったりしてね。その映画の脚本家も今じゃ売れっ子になられてるし、エスムラルダさん、肉乃小路ニクヨさん、バブリーナさん、皆さんそれぞれのフィールドで活躍されてます。実はマツコ(・デラックス)さんが初めてショーをしたのも私たちのイベントじゃないかな。今になってみたら、あれは日本らしいカルチャーの構築の仕方だったんじゃないかって……、思うことにしてます(笑)。■最後のお便り「ブルちゃんはもう、自虐なんてしなくていい」芸能界には、マツコさんやミッツさんが作ってくれた女装オネエ枠の端くれとして少し入らせてもらったんですけど。はじめはワイドショーとか雛壇のお仕事をさせてもらって、10年くらい前からかな、ラジオや講演のお仕事に力を入れるようになりました。「語り」の仕事と言えばいいかな。ラジオをやることになったときは、一番の武器であるビジュアルを奪われるので不安だったんですよ。聴いてる人からすると生温い、なよなよしたおじさんのトークにしかならないんじゃないかって。しかもオファーをいただいていたのがNHKのAM、その上お昼の番組っていうコンボだったから、聞いてくださる方は50〜70代が中心でね。みなさん「農作業しながら聴く」みたいな世界だったから、自分のことなんてきっと受け入れてくれないって思ったんです。でも、事務所の社長が「やってみないとわかんないじゃん!」って背中を押してくれてお受けして。でも、やっぱり私は自信がなかったんでしょうね。いざ始まってどうしたかっていうと、自虐のギャグを多用したんですね。「みなさん、得体の知れないオネエ声にひいてませんか?」とか「異物混入しちゃってごめんなさいね」とか言って。世間のおじいちゃん、おばあちゃんに嫌われたくなかったから、嫌われるより先に自虐を言えばいいんだって。小馬鹿にされている前提でいれば「気さくでいいヤツだな」くらいには思ってくれるんじゃないかと思ったんです。それで結局2年もやらせてもらって。ファンと言ってくださる方もできたり、たくさんお便りもいただけて、本当に頑張ってよかったと思ったんですけど、最終回でいただいたお便りに「ブルちゃんはいつも『自分なんて』って笑って言うけど、すごくステキな方なんだから、そんな風に思わなくていいのよ」って書いてあったんですね。「まっとうなこと言ってるんだから、自虐なんてしなくていい」って。「これまでありがとう」って。私、放送事故並にギャンギャン泣いちゃってね。あー全部バレてたんだって。ちゃんと伝わってたんだって。「女装は武装」って私はよく言うんですけど。女装を始めてからずっと、なんだろう、自分の中の弱さを払拭したくて。メイクして頭に花とか乗せて「ここまでやってんだから、えらそうに真ん中いっちゃうよ!」ってパワーをもらってきたんですけど、でもそれを続けてきた先で私が結果できたことは、素直な気持ちを語るということだったんだと思います。……この話、思い出すとやっぱダメだわ(笑)。新宿二丁目でひどいショーをやってた頃を知ってる他のドラァグ・クイーンの子が、今の私を見て「いい子ちゃんになったね」って言うこともあるし、そのことで切なくなることもありますけど、ひどい毒舌が笑いにはなりづらい時代で、私は今の自分が役に立てる一番いいフィールドに導いてもらったんだと思います。あとはもうババアの世代になりましたからね。語りの仕事を通じて、ほんの少しでも次の世代が今より生きやすくなるように貢献することが、今の自分のプライドなのかなって。■女装、ワーママ、わかりやすいタグを前にすぐ妄想する人々今女装してパフォーマンスをしたり、お店に立つ上で気にかけているのは、お客さんからジェンダーとかセクシュアリティにまつわる偏見を感じたときは、なるべく突っ込むってことかな。もちろんこの人なら大丈夫そうって人の場合にね、ユーモアを交えながら。たとえば、私に「女の私より女らしいわよ」と言ってくる女性ってよくいるんですけど、「束の間の女装だから女性性を濃縮して出せるけど、反動で家じゃクソジジイそのものよ!」って言っちゃいますね。実際普段の私は座ったら足も開いちゃうし、一人称も「俺」ですし。「女装」とか、きっと「ワーママ」とかもそうだと思うけど、わかりやすいタグを持ってると、こういう風に自分の妄想に当てはめたがる人って絶対に出てくるんです。でも人間っていうのは、そこまでひとつの塊じゃなくて、時間とかによって自分の中のある面をふんだんに出したり、演じたりもできるものじゃない。私は誰にだって内側に多面性があるんだってことを表現したくてこの仕事をしてるので、そういった妄想にはできるだけ突っ込むようにしていますね。■この世代、この感覚だからできることこれから先については……もう何もすることないかも。だめ?(笑)お店は3店舗(※3)も出させていただいて、全国でたくさんの方とお話する機会があって、今はありがたいことばかりなのでそれを失わうことが怖い、みたいになっちゃったね、歳のせいかな。ずっと二人三脚でやってきたうちの社長は白血病を五回くらい再発してる人だし、いつ失われるかわからないことがたくさんありますから。でもこの世代、この感覚だからできることはやっていきたいですね。ちょっと前は「女装大衆演劇ごっこ」というお昼のイベントを同世代の女装仲間とやりました。もう私たちはクラブイベントで深夜2時に「出番です」って言ってもらってもねって。体力ないよねって(笑)。だからずっと着席で、だけどうちらのそれなりに培った感覚で発信できるものをやろうってなりました。テーマも、若い子に無理にこびるというよりは、自分たちと同じように歳をとってきた子たちが感じる孤独とかを扱えたらいいなと思って作りました。「女装大衆演劇」って、やっぱババアの女装だからできる感じがあるじゃないですか、横文字ゼロで漢字6文字も並んじゃって。すごい野望はないけれど、これからもお店での接客とか講演とかラジオとかメッセージを伝えられることはやりつつ、自分の年とやってきたことに似合う表現で、心が動いたものがあればやっていきたいですね。……なんか、すること全然あったね(笑)。■どうでもいい人の話なんて、聞かなくていい。読者のみなさんに伝えておきたいことがあるとすれば、なんだろうな……。「どうでもいい人の話なんて聞かなくていいのよ」かな。若い頃にうちの社長と付き合ってた時期があったんですけど、社長はこの世代に珍しく人目をまったく気にしない人でね。ある日、街中で私と手を繋ごうとしてきたんです。そのときに私は反射的にそれを解いたんですけど、社長はきょとんとしていて。すごく考えさせられましたね。なんで私はもう会わないかもしれない人たちの目を気にして、こんなことしてるんだろうって。ラブラブなふたりの楽しい気持ちより自分の人生に関係ない人たちの目を大事にすることってなんなんだろうね? って、つきつめて考えてみると、なんのために生きてるんだろうね? って話にもなるじゃない。まぁ、最近社長と手を繋ごうとしたら、「もうそういうんじゃない!」って違う意味で振り払われましたけどね(笑)。誰かをジャッジするための枠組みなんて本当はないのに、「社会はこうだ」とか、「あの人はきっとこう思うに違いない」って、敵役を頭の中で生み出してまわりに配置して、何かを言われてることを想像しては、どんどん自分の行動範囲を狭めていく。自分の可能性を自分でつぶしてることが、本当はすごく多いと思います。私はラジオの仕事も講演の仕事も、「きっと受け入れてもらえない」と思い込んでいたけど、本当に挑戦してよかった。だから読者のみなさんも「周りにいるあの人がダメ出しをするだろう」とかそんなことを考えるんじゃなくて、私がしたいことはこうだと、私が今の世の中に求めることはこうなんだということを絶対信じてあげた方がいいと思います。それを信じられたなら、死ぬときだってきっと後悔しないんじゃないかな。もちろん大好きで尊敬してる人から「あんた今おかしなことしてるよ」って言われたときは聞いた方がいいですけどね。でも、そんなことってそうそうなくない?だいたいどうでもいい人の悪口を気にしちゃうんですよね。だから、どうでもいい人の話は気にしなくていいんだよってことは、まぁ……私はこんなこと言っておきながら、これからも気にしちゃうから(笑)、自戒もこめて、言っておきたいですね。「斎藤靖紀」が「ブルボンヌ」になるためのアイテムジュビィ クイーンの秘密メイクセットブルボンヌさん自身がプロデュースするメイクブランド。「ジュビィ フラットヴェール ムースファンデーション」「ジュビィ シャイニーピュア カラーUV(グロウ下地)」のセット。「女装のカバー力の源である舞台用ドーランをムース状にして一般女性が使える軽さに仕上げました。強めのグロー下地と合わせて、イヤなものは全部隠して、内側からのツヤを演出します」本インタビューは2020年3月5日に実施しています。新型コロナウイルスの流行に伴う社会の変化を受け、2020年5月13日のブルボンヌさんからのコメントを掲載します。ブルボンヌです。取材をお受けした当時は「プロデュースするお店を3店舗出せたし、もう何もすることない」なんて調子こいて語っていましたが、ご存知の通り新型コロナで世界は激変しました。近年の私を支えていた、お店は全店営業自粛中、講演も全てキャンセル、ラジオはリモート出演となりました。コスメも市場は売上半減です。無収入どころか家賃だけで大惨事、名指しで危険な場所扱いされた歓楽街がもとに戻るのはいったいいつになるんでしょう。「不要不急」という言葉が自身の存在意義を追い詰める中で、今や遠い昔にも思える、ノリノリだった頃の自分の発言を世間にお出しするなんて……と、この記事を世に出す決心がなかなかできずにいました。ですが、私はもともと何もないところから、自分がしたいと感じた変なことをして生きてきた身です。逆境こそ女装の見栄が生きるのだとも思います。正直しんどい。こんな弱ったアタシを見ないで、とも思う。でもやっぱり見て。女優女優女優。嘘を演じるの!オンラインでの配信や、営業が再開したらド派手マスク女装で店に立つなど、その時できることを必死にやってアタシなりに生き抜かなくては。皆さんもそれぞれのしんどさと取っ組み合って生きてらっしゃると思いますが、華麗に装って、自分を褒めまくって、最期に「アタシなりによくやったよ!」って誇れる人生を送りましょうね。プライドをお守りに。<DRESS編集部より>本連載では、ドラァグクイーンや女装パフォーマーの方にお話を伺っていますが、すべての方が「オネエ」を自称しているわけではありません。(※1)歌手、モデル、司会者としてマルチに活躍するアメリカのドラァグ・クイーン。主演のドラマシリーズ『AJ and the Queen』(Netflix)や、オーディション番組『ル・ポールのドラァグ・レース』(Netflix)が話題。(※2)3人のドラァグ・クイーンが主人公のロードムービー。1994年公開。(※3)ブルボンヌさんプロデュースの店舗は、2020年4月現在「Campy!bar」(新宿、渋谷)、「ASOBi」の3店舗Photo/友松利香(@tm_mt_)、Title logo/hinatä(@_1984hn)
2020年06月01日「あの……、相談したいんですけど……コロナのせいで仕事が見つからず、預金も残り少なくなってしまって、不安で不安で……」それは、先月半ばのことだった。電話をかけてきた女性の声は、いまにも消え入りそうだった。ここは、東京都新宿区にある「自立生活サポートセンター・もやい」。生活困窮者の支援活動を行うため2001年に設立された認定NPO法人だ。もやいでは、毎週火曜日に生活困窮者のための相談会を開催している。ボランティアスタッフに促されて、その相談会に足を運んだ電話の女性は相談員を前に、自身の窮状を涙ながらに訴えた。「リーマンショックでも、東日本大震災のときも、失業者が大量に出るという大変な状況でした。でも、景気さえ回復すれば、失業者は労働市場に戻ることができましたし、そこを目指せばよかった。でも、今回のコロナは……目指す先が見通せないというのが大きな違いです。コロナ関連の相談が最初にあったのは、2月末でした」こう語ったのは、もやいの理事長・大西連さん(33)。コロナ禍で、ステイホームが叫ばれるようになると、家庭内暴力の事案も散見されるようになった。その一例が、馬場紗香さん(仮名)のケース。「彼女はまだ19歳。幼いころから父親に虐待を受けていて、過去には児童相談所に保護されたこともあるそうです。父親は仕事が多忙で、ふだんは家にあまりいないので、なんとかしのげていたものの、コロナで在宅勤務になり、また暴力が激化したそうです。彼女がまだ10代である点も考慮し、まずは法律家が運営する女性向けのシェルターを紹介し、その後に生活保護の申請を行ってもらいました」学校が休校になったことで、追い詰められてしまった母親もいる。堂上智恵子さん(仮名)は44歳。中学生と小学生、2人の子を持つシングルマザーだ。「夫のDVが原因で数年前に離婚して、それ以降、契約社員として働きながら、公営住宅でギリギリの生活を送ってきたそうです。ところが、コロナで職場が休業になり、会社が休業補償の制度を利用してくれないことで収入が途絶えてしまったといいます。さらに、休校で給食がなくなり昼食を用意するのが経済的に苦しいと。近所の子ども食堂の世話にもなったそうですが、こちらもその後、閉じてしまって『頼れるところがもうどこにもない』と泣いていました」すでにご両親も他界している堂上さん。預金もほとんど底をついていたため、大西さんたちは即座に生活保護申請を勧め、窓口にもスタッフが同行したという。大西さんはコロナ禍で、困窮者がこの先もさらに増える可能性を危惧しながら、こう続けた。「弱い立場にもともと置かれていた人たちが、いま、いっそう稼ぐことができなくなっている。ところてんが押し出されるような勢いで、彼ら彼女らが社会からこぼれ落ちようとしています」しんどさに追い討ちをかけるものが、ともすると私たちの心のうちにあると、大西さんは言う。「苦しい状況の人を税金を使って支援することに、ネガティブな感覚を持つ人が、まだまだいて。今回の給付金のように、全員に10万円なら、さほど表出してきませんが、これが従来のように一定水準以下の減収世帯だけに30万円となると、途端に『あいつはもらえて私はもらえない』という感覚になる。本来は、困っている人を皆で支える、そのためにその人にお金が渡るのって、とてもフェアなことなのに、アンフェアだと感じてしまう。さらに『自分は10万円、受け取りません』と、まるでもらうことが恥ずかしいことのようにコメントした政治家のように、分断を煽るようなメッセージを発する人までいる。そんなふうに皆でディスり合っても、なんのメリットもないばかりか、結果的には全員がしんどくなるだけだと、皆が早く気づくべきです」「女性自身」2020年6月9日号 掲載
2020年06月01日通販サイト『ZOZOTOWN』の運営会社である株式会社ZOZOを立ち上げるなど、幅広く活躍している実業家の前澤友作さん。夢を持つ人100人に100万円をプレゼントしたり、シングルファーザーやシングルマザー1万人に10万円を支援したりと、社会貢献活動を行ってきました。そんな前澤さんが、Twitterで寄せられた2つの質問に回答し、話題になっています。前澤友作、お金に関する2つの質問に回答2020年5月28日、前澤さんはTwitterアカウントで「なぜお金を配るんですか?」という質問に回答。自分が稼いだ多額のお金を見知らぬ人にプレゼントすることは簡単にはできません。質問をした人は、前澤さんの行動に疑問を覚えたのでしょう。前澤さんは質問に対し、このように返答しました。よくある質問:なぜあなたはお金を配るの?回答:納税や寄付もたくさんしてるけど、正直それが誰にどう使われているのか人任せだと見えづらい。一方、自分で配ると、賛否あるけどいろんな人の声が直接届く。それらは自分のような起業家が事業を作り投資する際の重要なヒントや原動力となる。— Yusaku Maezawa (MZ) 前澤 友作 (@yousuck2020) May 28, 2020 自分が直接お金を配ることで自由な使い道を選ぶことができ、いろいろな立場の人の意見を聞くことができるメリットがあるという前澤さん。単にお金を配っているだけでなく、起業家の前澤さんにもメリットがあると考えているようです。続いて、「そんなにお金を儲けてどうするんですか?」という疑問に対して、このようにコメントしています。よくある質問:そんなに儲けてどうするの?回答:儲けることは素晴らしい。儲かるということは、人の役に立ったり喜んでもらえたことの証。儲かると多くの人を雇用でき給料が払える。多くの税金も払える。事業を作って儲けることはある種の社会貢献だと思う。そしてやれば分かるけど死ぬほど楽しい。— Yusaku Maezawa (MZ) 前澤 友作 (@yousuck2020) May 28, 2020 事業を作って儲けることについて、前澤さんは「ある種の社会貢献だと思う」とズバリ返答。いい会社を立ち上げ、経営し、利益を得ることによって安定した働き口を提供するほか、国に多額の税金を納めることもできます。前澤さんの行動は自分自身だけでなく、多くの人の幸せにつながることでしょう。投稿は拡散され、合計で10万件以上の『いいね』が寄せられました。多くの人が前澤さんの言葉に心打たれたようです。・同意です。逆に、正当な手で儲けて何が悪いのかを聞きたい。・働くこと自体が社会貢献ですもんね。結果、社会の役に立っているはず。・素晴らしい回答ですね。商売や経営の原点だと思います。シングルファーザーとシングルマザーを支援する『前澤ひとり親応援基金』は、第1弾以降も取り組みを行っていくとのこと。今後も前澤さんによる『多くの人が幸せになる活動』は期待できそうです![文・構成/grape編集部]
2020年05月29日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、再婚願望があるシングルマザー33歳。子どもがまだ小さいため、思い切った婚活をできないでいたが、オンライン飲み会に参加したことで運命の出会いが……。三松先生がオン飲みにおける恋愛の心構えを説きます!文:三松真由美 イラスト:犬養ヒロ【レスなひとびと】vol. 77佳子(33歳)リアルデートレス。会ったことないけどオンラインラブで結婚まで持ち込めそうな勢いに乗る佳子はバツイチのシングルマザーだ。2年前に夫の浮気問題で離婚。再婚願望はあったが、子どもは5歳。なかなか外で開催される合コンへは参加できず。そんなときにステイホームが始まり、誘われたのがオンラインワイン会。子どもの健と一緒に参加したところ、画面の中の俊平に出会った。そしてふたりだけのオンワインが始まる。18時だ。「あ、オンワイン始まる」と急いでスマホを掴んだ。俊平が発行してくれたZoomのURLをクリック。部屋着でリラックスした雰囲気の俊平がヒラヒラとこっちに向かって手を振っていた。「おつかれ~」「ヤッホー、ぺーくん!」ビデオが繋がったらまずは乾杯だ。リーデルのいいグラス。そして、お互いのおつまみを紹介し合う。「今日はね、牛肉を赤ワインで漬けて煮込んでみたの」「佳子ちゃんは本当料理上手でいいなあ。ぼくはチータラと生ハム買ってきたよ。赤ワインにはチーズとハムかなって。ぼくも、画面のそっち側に行きたいよ」ふたりが飲んでいるお酒は同じ銘柄の赤ワイン。ワインという共通の趣味があるふたりは、週に1~2度、同じワインを用意して乾杯し、お店でリアルデートしている気分を味わっている。「あああ、早く佳子ちゃんに会いたいな。オンラインでも楽しいけど、一緒にレストランに行きたいよ。ぼくの店じゃなくて、友達がソムリエやってるとこ」「私もだよ。はやく、ぺーくんに会ってみたい」実はこのふたり、まだ直接会ったことはない。オンラインワイン会という名の合コンで出会って意気投合し、まさに愛を育み中。付き合って50日記念日の今日。ふたりは映画デートをしようと、それぞれNetflixを開いていた。「ママ~、僕も一緒に映画見る」息子の健が、ビデオに顔を映す。「健くん、今日も元気いっぱいだね! ほら、ぺーにいさんにご挨拶して」「毎日自宅保育で大変だよね。本当は僕もそっちへ行って手伝いたいんだけど」都内の化粧品会社で働いている佳子は、リモートワークになった今も日中は事務処理で大忙しだ。しかし、健が「遊ぼう」と言っておもちゃを持ってくるので仕事どころではない。ワンオペ育児に孤軍奮闘する日々を送ってきた佳子にとって、俊平が画面のあっちから気遣ってくれるだけで嬉しくて、癒される。ハートが揺れるとは、まさにこのこと。下町でトラットリアの経営をしている俊平も、休業要請で売上が半減し、頭と心臓に電流が流れてしびれまくりだと言う。「いろいろ大変だけどさ。佳子ちゃんと健くんを見ると、がんばろうって思えるんだ」オンラインワイン会がなければ出会うことはなかったであろうふたり。オンラインで支え合い、しっとり落ち着いた関係を育む佳子には今、結婚の話も出ている。実際に会っていないのに、結婚話まで出る。無理して婚活パーティや街コンに行かなくてよかった…。2年前までダメ夫との生き地獄にいた佳子に、ステイホームが味方してくれたのだ。【三松さんからのコメント】「オンライン合コン」なるものが流行っています。女性たちにお話を聞くに、リアル合コンだと相手メンバーがしょぼくて「うわっ、帰りたい」って思っても、露骨に行動に移せないけど、オン飲みだと抜けやすいからとっても合理的なのだそうです。つまり、このシステム、ステイホームが終わってもしばらく継続する予感。ワイルド男子にとっては「お持ち帰り」ができないという残念な仕組みですが。そうそう、オン飲みで知り合った女性達と、ステイホームが終わったらエッチしたいから、オン飲み70回企画しましたというヤバいメンズもいるので注意しましょうね。そして、オンライン同棲を楽しんでいるカップルもいるというではありませんか! 私が推奨するオンラインセックスも進化してゆくでしょう。ただし、オンラインセックスはこじれて別れたときにリベンジされることも念頭に入れて、録画や録音には絶対注意ですよ。逆に会えなくなった状況で、お互いへの疑念や不安が高まり、別れてしまうカップルもいます。先日も「コロナ自粛で彼氏のイライラが爆発し、すごく嫌な面が見えたので別れる」と泣きながら相談してきた同棲カップルの女性がいました。ステイホームで試される恋愛力。彼氏のいいとこ、悪いこと両方をじっくり見つめて、観察眼を高めるチャンスととらえましょう。「オンラインできれいな私を映すために、オフラインでムッチャ腹筋したり、お肌の手入れをして容姿美化に努めよう。あ、ステイホーム後のエッチに向けて膣メンテナンスはオフラインで…」三松 真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。日本性科学会会員。ED診療ガイドライン作成委員。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。
2020年05月28日長澤まさみが社会の闇へ堕ちていくシングルマザーの秋子という難役に挑戦、その内縁の夫になるホスト・遼を阿部サダヲが演じていることでも話題の映画『MOTHER マザー』。本作で初めてのオーディションを勝ち抜いて映画デビューした17才の新星・奥平大兼に注目した。長澤さん、阿部さんが『日日是好日』の大森立嗣監督のもと出演し、実際に起きた「少年による祖父母殺害事件」に着想を得て、新たな物語として映画化した本作。この度到着したのは、長澤さん演じる秋子の息子・周平(16才以降)を演じた奥平大兼のシーン写真4点。渋谷駅で偶然、事務所のスカウトを受け「勉強のため」と初めて受けた本オーディションで本役に大抜擢された彼は、もちろん演技未経験からのスタート。“16才”の周平をとらえたカットは、真っさらな感性を武器に、まだ少しあどけなさの残る少年の表情が印象的。そして、ただ守られるだけの子どもではなく、意志を持った大人へと成長していきつつある“17才”の周平という、日々変わっていく“周平という少年”の過酷な青春を見事に演じ分けた。撮影前に奥平さんとワークショップを通してリハーサルを重ねた大森監督は、「頭で考えてできるような役ではないから、撮影が進む中で自分が感じることを大事にして欲しいと、とにかくずっと言い続けていました。彼が偉かったのは、演技の中で嘘をつかないことをやり通せたこと。素直だからこそ、嘘をつくのは嫌だという感覚が本人の中にあって、嘘をつかないためには自分がそこでどういう気持ちにならなければいけないのかという作業を、撮影中の彼は常にしていたと思います」とコメント、長澤さんと渡り合いながら存在感を放った彼を絶賛する。特技は空手で、初段の腕前という奥平さん。2012年に全国武道空手道交流大会「形」での優勝経験というアクティブな素顔を持ち、実年齢(17才・2003年生)で、いままさに少年から大人へと変化していく過程の真っ只中にいる。同じく初オーディションで是枝裕和監督の映画『誰も知らない』に大抜擢され、デビューを果たした柳楽優弥や、映画やドラマで大人気の横浜流星に続く、美しき実力派として期待されている彼のデビュー作とその成長に注目だ。『MOTHER マザー』は今夏、TOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:MOTHER マザー 2020年初夏、全国にて公開予定(C)2020「MOTHER」製作委員会
2020年05月27日17歳の少年が祖父母を殺害するという、実際に起きた衝撃的な事件に着想を得た大森立嗣監督作『MOTHER マザー』。破滅的な母親に挑戦する長澤まさみさんと、本作が俳優デビューの奥平大兼さんにお話を伺いました。――この作品でご家族のことを改めて考えられましたか。長澤:やっぱり私にとってもバイブルはお母さんなので。母親の言葉に耳を傾けて育ってきたから、今の自分がある。もし、自分が親になった時にどうすればいいのかということも、ちゃんと考えながら生きていきたいと思いましたね。奥平:今まで、母親とか家族とかがどれだけ大きな存在で、どれだけ影響されたり、影響を与えたりするのかを考えもしなかったんですけど。僕が長男で、妹が1人いるという関係がこの映画とまったく同じなので、母親や妹をちょっとは守る立場にいるんだよってことを考えさせられましたね。妹は今年中1なんですけど、環境も変わるじゃないですか。僕にできるサポートはしてあげたほうがいいんだなと、撮影が終わってから正直感じてます。長澤:しっかりしてるなあ。ほんと、しっかりしてる。――デビュー作でお母さん役だった長澤さんが、芸能界のお母さん的存在になりそうな予感は?奥平:そうなんですよ。もう、お母さんが2人いる感覚なんです。長澤:ほんと?奥平:こういう仕事をしていくなかで最初に育ててくれたっていうか。親みたいな感覚があるので。長澤:うれしいよ。奥平:親子役だったからだけじゃなく、現場で話しかけてくれたり、優しくしてもらって、すごくお母さん感を感じましたね。長澤:優しいお母さんだった?(笑)私も、こんな息子がいたらいいなって思いますね。奥平くんにも子役の子たちにも、すごく元気や勇気をもらったんですよ。お芝居とはいえ、ひどいことを口にしたり、態度をとったりすると、私自身も後ろめたさを感じる。でも、その場で、役として純粋に無垢に生きてくれている彼らに救われるというか。この作品の世界に引っ張っていってもらってる感覚がありました。奥平:お父さんは、阿部さんですかね(笑)。ほんとにお父さん感ありましたね。長澤:優しいもんね、阿部さん。奥平:優しかったです。長澤さんは、1回、ごはんも作ってきてくれて。おいしかったです。長澤:え?作ってないよ。差し入れじゃない?(笑)奥平:作ってきてくれませんでした?差し入れも、どれもおいしくて。芋とか。長澤:芋!?奥平:スイートポテトみたいなのです。長澤:作ってないよ、私は(笑)。あ、差し入れでね。奥平:撮影の合間に、すごく癒されてました。長澤:癒されるよね。撮影大変だったもんね。やっぱり、食べ物しか楽しみないもんね(笑)。――完成した作品を初めてご覧になった時はどうでしたか。奥平:恥ずかしかったですね。長澤:ふふふ(笑)。奥平:自分が出てきた瞬間、「やっば!」って、下向いちゃって。隣にいる監督も笑ってて。試写室には視界に入るだけでも40人ぐらいいて、恥ずかしくて。公開したらもっと多くの人に見られて、いろいろな人からの意見とかあるじゃないですか。長澤:まだ同級生にも言ってないんだよね?奥平:言ってないです。友達に見られるのも恥ずかしいと思います。先生にはある程度理由を話してあったんですけど、同級生にはまったく理由を言わずに学校を休むようになって、復活したら髪型が変わっているという(笑)。長澤:いったい何があったんだ、みたいな(笑)。奥平:やっと言えるので。“ヤバいヤツ”っていう誤解が解けますね(笑)。長澤:面白いね、それ。でも、私もずっと恥ずかしい。その感覚は、ひとつの成長に繋がることだから。悪いことじゃないみたいよ。奥平:恥ずかしいと思って、いいんですね。安心しました(笑)。ながさわ・まさみ1987年6月3日生まれ。静岡県出身。2000年にスクリーンデビューし、コメディからシリアスまで幅広い作品で活躍。『コンフィデンスマンJP プリンセス編』が待機中。ワンピース¥82,000(ティビ/ユニット&ゲスト TEL:03・5725・1160)シューズ¥72,000(クレジュリー/ヒラオインク TEL:03・5771・8809)リング、人差し指¥14,000中指¥21,000(共にマリア ブラック/ショールーム セッション TEL:03・5464・9975)おくだいら・だいけん2003年9月20日生まれ。東京都出身。初めてのオーディションで大抜擢され、本作で俳優デビュー。空手初段で、2012年に全国武道空手道交流大会「形」で優勝。ニット¥18,000パンツ¥28,000(共にウル/スタジオ ファブワーク TEL:03・6438・9575)その他はスタイリスト私物『MOTHER マザー』シングルマザーの秋子から、自分に忠実であることを強いられ続けた周平。母と息子のいびつな絆が、やがて周平を祖父母殺害へ向かわせる。監督/大森立嗣出演/長澤まさみ、阿部サダヲ、奥平大兼ほか今夏、TOHOシネマズほか全国公開。※『anan』2020年5月27日号より。写真・岩澤高雄(The VOICE)スタイリスト・木村真紀(長澤さん)伊藤省吾(sitor/奥平さん) ヘア&メイク・小澤麻衣(mod’s hair/長澤さん)永瀬多壱(VANITES/奥平さん)取材、文・杉谷伸子(by anan編集部)
2020年05月23日「友達がいない」ことしか共通点がない女性3人が、ひょんなことから共同生活を送る『地獄のガールフレンド』(フジテレビ系)。20代後半~30代の女性たちが抱く「あるある」な本音が描かれた、共感度120%の最強デトックスドラマです。■違いに気づいたときの対応バツイチシングルマザーでWEBライターの島田加南(加藤ローサさん)は31歳。独身まじめOLの首藤悠里(武田梨奈さん)は28歳。超モテモテの美人ジュエリーデザイナー・出口奈央(桜井ユキさん)は36歳。年代は近いものの年齢差がある3人は、一旦テーマを決めて話し出すと止まりません。第9話では「男女の根本的な価値観の違い」が語られました。三者三様、考え方が異なります。加南は、相手と自分との違いが見えたとき、自分では「正しい」と思っていてもそれを引っ込めて、相手と平穏にやっていくことを優先しがち。悠里は、相手との価値観の違いが露見した途端、敵対関係になってしまいます。そして、奈央は「男のためにかわいい自分をやめるなんて嫌」という哲学の持ち主。相手との価値観の違いに気づいたとき、あなたはどうするでしょうか。相手に譲るのか、たとえ敵対関係になってもとことん向き合うのか、自分は自分と押し通すのか。■価値観の違いの解決方法が男女で異なる価値観の違いを埋める解決方法に、男女で差があることをご存知ですか?◎男性の場合納得してどちらかに寄せるか、違いを受け入れて共存させるか、だいたいにしてこの二択でとらえ、状況に応じてどちらを選ぶか決めます。それが譲りたくない価値観なら説得しようとしますし、こだわりがなければ「どっちでもいいよ」として、女性側の選択を尊重しようとするのです。一般的に男性は「一緒であること」よりも「個々の考え」を尊重する意識が強いため、このような行動になります。◎女性の場合一方、女性は違いを意識した際、「いかに相手を変える」か「見なかったことにして時間が解決するのを待つ」の2つのアプローチから選びます。男性とは逆で、「個々の考え」より「一緒であること」を求める傾向が強いのです。この違いを把握できていないと、男性の「どっちでもいいよ」という態度を女性は「冷たい」と感じるもの。また、女性の「見なかったことにして時間が解決するのを待つ」ことによって本音がわかりづらくなり、男性が気づかず地雷を踏みやすくなってしまいます。■価値観の違いを埋める方法では、価値観の違いを感じたとき、どのようするといいのでしょうか。解決法は2つあります。[1] トリセツを作成するお互いの価値観を把握するために、相互に「トリセツ」を作成して、確認し合いましょう。ここで重要なのは、相手のトリセツだけでなく、自分のトリセツも作る点です。気持ちがいっぱいいっぱいになったときに、「何がつらいのか」「何に違和感を覚えるのか」を見失ってしまいがち。そういうときに振り返って、自分の傾向と対策を見つめ返すのはとても重要です。相手に対しても自分に対しても深い考察ができるようになり、お互いに納得できる選択が見えやすくなります。[2]「お互いの主張」「中庸点」「妥協点」を明確にするお互い違う人間なので、どうしても合わないときはあります。そういう場合、何が何でも意思を通そうとするのではなく、ただひたすら飲み込むのでもなく、まずは情報を整えましょう。情報とは、「お互いの主張」「中庸点」「妥協点」の3つです。全体を俯瞰して見た上で、どれをチョイスするのがいいのか、じっくり話し合います。結果的に自分の希望と異なる結論でも、腹をくくって受け入れやすくなるのです。■まとめ価値観の違いの解決方法について、ご理解いただけましたでしょうか。「わかってもらう」より「わかり合う」を、見据えて相手と向き合ってください。それが、解決のスタートラインです。
2020年05月23日“おうち時間”を充実させるべく各局が名作ドラマの数々をオンエアしているが、TBS系で昨夏放送され好評を博した「凪のお暇」が“イッキ見SP”として一挙放送中。5月23日(土)は8話~10話をまとめてお届けする。本作は「マンガ大賞」2年連続ノミネート、「宝島社このマンガがすごい!2019オンナ編」3位選出などで話題を集めたコナリミサトによる同名漫画をドラマ化。サラサラストレートヘア(だが実は超くせ毛!)の28歳、家電メーカーで働いていたが元カレのある言葉がきっかけで人生を“リセット”した大島凪役に黒木華。凪の“元カレ”で彼女に酷い態度ばかり取ってしまう我聞慎二役に高橋一生。凪が引っ越し先で出会うイベントオーガナイザー・安良城ゴン役に中村倫也。ハローワークで凪と出会う坂本龍子に市川実日子、凪の引っ越し先アパートに暮らす老女・吉永緑役に三田佳子、シングルマザーの白石みすず役に吉田羊、その娘・うらら役に白鳥玉季。慎二が行きつけのスナック「バブル」のママ・中禅寺森蔵に武田真治といったキャストが出演した。今回お届けするのは、慎二が兄の問題と仕事のトラブルなどが重なり過呼吸で倒れ、ゴンからの誘いで初めて会社をサボり、さらに有休を取り“お暇”のためゴンの部屋に転がり込む。一方凪は実家が台風で被災したという母からの電話で北海道に帰省。母から実家のリフォーム費用を間接的に“せびられ”夢を諦めてしまう…という第8話「凪、北国へ行く」。続いて凪の母・夕(片平なぎさ)が突然上京、その場を取り繕うため慎二は「凪の婚約者で結婚資金を貯めている」とうそをつくのだが、それがきっかけで大島家と我聞家が顔合わせをすることになってしまう…という第9話「慎二、家族をリセットする」。緑の送別会でアパートが今月末で取り壊されることを知った凪だが、“お暇”の終わりが近づくなか、凪はコインランドリーの会社に就職することを決め、ゴンとも慎二とも決別。自分で生きる道を歩み出す…第10話「凪、お暇終了!」の3話。「凪のお暇 #お家でイッキ見SP」は5月23日(土)14時~TBS系で放送。(笠緒)
2020年05月23日17歳の少年が、祖父母を殺害した。実際に起きた衝撃的な事件に着想を得た大森立嗣監督作『MOTHER マザー』で、長澤まさみさんが破滅的な母親に挑戦。本作が俳優デビューの新星・奥平大兼さんにも注目です。――長澤さんが演じる秋子は、息子の周平を歪んだ愛で翻弄します。常識では理解できないこの母親を演じたいと思われた理由は?長澤:私は結婚もしていませんし、子供もいないので、いただいた脚本も母親ではなく、周平目線で読んでいたんですね。誰にとっても母親は、自分のバイブルみたいな存在であるなかで、親子の関係性をすごく考えさせられたし、この作品が他人事に感じられなくて。でも、演じていても複雑な気持ちでしたよ。秋子はずる賢さだけが成長したような人で、自分にはない感情ばかりだったので、毎日、これでよかったのかなという疑問しかなかったですね。――奥平さんは、初めてのオーディションで周平役に大抜擢ですね。奥平:最初、「受かったよ」とお母さんから聞いたんですけど、僕、その時、ゲームにすごい集中してて。何の話だかわからなくて。長澤:はははは(笑)。奥平:「やった!」というよりも驚きのほうが大きかったですし、いろいろ考えなくちゃいけない役なので、現場に入る前は不安で。正直、あんまりやりたくないなっていう気持ちだったんですけど、入ったらもう楽しくて!こういう作品だから、現場の空気も重いのかなと思っていたら、すごく明るかった。阿部(サダヲ/秋子の内縁の夫役)さんも面白いし、妹役の子もすごく元気で、「もう、撮影終わっちゃうの?」って感じでした(笑)。長澤:奥平くんは役のことをすごく考えて、自分の意見があって現場にいた。ベテランみたいでした。それに、監督が優しかったのもあるしね。奥平:優しかったです。長澤:奥平くんとの最初の撮影は、ラブホテルに家族3人で泊まっているシーン。奥平:僕に演技の経験がなかったので、セリフのないシーンから撮りました。それもあって、結構リラックスしてできたんです。長澤:みんなが作ってくれた環境に純粋に反応して、現場に入ることができていた、いい俳優さんですよね。――撮影の合間も、「お母さん」「周平」と呼び合っていたんですか。長澤:うーん、「長澤さん」だよね?奥平:そうですね。長澤:秋子と周平は親子だけど、恋人のようだったり、友達のようだったりと関係性がすごく複雑。だから、奥平くんは、“お母さん”として私に接してなかったんじゃないかな。奥平:確かに、あんまり“お母さん”という感じでは話してなかったですね。でも、気持ち的にはすごく“お母さん”でした。長澤:だった?そうか…。私は、子供時代の周平との時間も長くて。虐待の中にも何かしらの信頼関係がある彼との距離感が難しかったんですね。でも、周平が大きくなると、もう少し、対等になる。秋子も、わがままを言いながら、どこかで周平に頼ってると感じる瞬間もあったり。不思議な関係なので、私自身も成長してからの周平に寄り掛かっていた感覚がありました。奥平:周平は母親に命じられることを仕方なくやってるように見えるかもしれないけど、お母さんのことは好きだし、一番デカい存在なんですよね。子供の頃の周平も普通じゃ考えられない経験ばかりしてますけど、成長した周平もお母さんや妹を支えなくちゃいけないという使命感が、ちっちゃい頃の周平よりはあった。やっぱり妹の存在も大きかったです。ながさわ・まさみ1987年6月3日生まれ。静岡県出身。2000年にスクリーンデビューし、コメディからシリアスまで幅広い作品で活躍。『コンフィデンスマンJP プリンセス編』が待機中。ワンピース¥82,000(ティビ/ユニット&ゲスト TEL:03・5725・1160)シューズ¥72,000(クレジュリー/ヒラオインク TEL:03・5771・8809)リング、人差し指¥14,000中指¥21,000(共にマリア ブラック/ショールーム セッション TEL:03・5464・9975)おくだいら・だいけん2003年9月20日生まれ。東京都出身。初めてのオーディションで大抜擢され、本作で俳優デビュー。空手初段で、2012年に全国武道空手道交流大会「形」で優勝。ニット¥18,000パンツ¥28,000(共にウル/スタジオ ファブワーク TEL:03・6438・9575)その他はスタイリスト私物『MOTHER マザー』シングルマザーの秋子から、自分に忠実であることを強いられ続けた周平。母と息子のいびつな絆が、やがて周平を祖父母殺害へ向かわせる。監督/大森立嗣出演/長澤まさみ、阿部サダヲ、奥平大兼ほか今夏、TOHOシネマズほか全国公開。※『anan』2020年5月27日号より。写真・岩澤高雄(The VOICE)スタイリスト・木村真紀(長澤さん)伊藤省吾(sitor/奥平さん) ヘア&メイク・小澤麻衣(mod’s hair/長澤さん)永瀬多壱(VANITES/奥平さん)取材、文・杉谷伸子(by anan編集部)
2020年05月22日「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです」少し前にゼクシィが掲げたキャッチコピーが話題を呼びました。僕らの親や上司の世代とは違い、僕らは「結婚してもしなくてもいい時代」に生きています。それに加え、事実婚・夫婦別姓・選択的シングルマザー(夫はあえて作らず子どもだけ作る生き方)・ポリアモリーなど様々な恋愛観・結婚観が出てきて、もう何が何やらです。だからこそ余計に悩んでしまうことはではないでしょうか。「わたしは本当に結婚したいのか?」と。■結婚は「しなくてもいいもの」になったこれまでの時代の結婚は、ざっくり言うと「とりあえずするものだからする」ものだったと言えます。就活と一緒ですね。みんながやってるからわたしもやる。というやつです。しかし結婚はいまや「みんながやるもの」ではなくなりました。では「わたし」はどうしたらいいのでしょうか?残念ながら、そこに正解はありません。というかこれからの10年間ぐらいで「いろいろな正解」が生み出されていくことでしょう。それだけ夫婦のあり方やパートナーシップの形が多様化し、再定義されていく傾向にある時代なのです。ですからあなたも、遅かれ早かれ「わたしはどうしたいのか?」を真剣に考える必要に迫られるはず。そんなあなたのために、僕からちょっとだけアドバイスさせてください。■「とりあえず保留」でも全然OKいま結婚に対して「する・しない」で迷っていても、当分迷っていて問題ありません。彼がどんなに素敵で優秀でいいパパになりそうな人であっても、周囲の人間が「そろそろ結婚しないの?」としつこく聞いてきても、あなたの中でGOがでないなら受け流してください。かくいう僕は結婚して1年半になりますが、結婚式を挙げていません。「とりあえず保留」の状態です。一時期は準備に取り掛かるためにプランナーさんに相談もしたのですが、いろいろあって結局流れました。そこで改めて二人で話し合ったのですが、「高いお金をかけてやる理由が特に見当たらなくない?」という結論になり、「とりあえず保留」になっています。あなたも思い切って彼と話し合ってみてください。二人の中で「とりあえず保留」の結論が出てもいいんです。■子ども産むなら早いほうがいいのでは・・・?それは間違いありません。子どもが確実に欲しいなら妊娠は早いほうがいいです。女性の卵子の数は生まれた瞬間に決まっていて、年齢を経るごとに減っていくため、その分妊娠の確率も減っていきます。それはまごうことなき事実です。しかし、だからと言って「早く結婚しなきゃいけない」という結論にはなりません。むしろ焦ってしたくもない相手と結婚しても、子どもが不幸になるだけです。選択的シングルマザーという生き方があるように、出産と結婚は必ずしもセットでなくてもいいのです。■「なんとなく結婚」でも全然OK一方で「なんとなく結婚したいから結婚したい」という理由で結婚しても構いません。上の世代からは「そんな安直な理由で人生の大切な決断を決めるな!」と怒られそうです。でも、そのほとんどが「みんながそうしているから結婚した」人たちなので、耳を貸さなくてもいいでしょう。もし離婚することになっても、一回ぐらいバツがついたからといって、社会からの評価は下がりません。バツがあるかないかで人を判断するような人がいても、あなたの幸せとは無縁の人です。安心して無視しましょう。そしてハウコレ世代の女性たちにはぜひ知っておいて欲しいのですが、親の不幸は子供の不幸、です。子どもは親の仲の悪さの原因を「自分の存在のせい」しがちです。子供を苦しめないためにも、夫婦仲が悪くなるぐらいなら離婚してしまった方いいです。離婚は悪ではありません。むしろ是になるときさえある。だから1回目の結婚にそこまで真剣に悩まなくてもいいのです。■結婚してもいい人、結婚しない方がいい人の違いでは、最終的に自分が「結婚してもいい人」なのか「結婚しなくてもいい人」なのかはどうやって見分けたら良いのでしょう?それはただ一点、「話し合いができるかどうか」で決めることができます。事実婚だろうが法律婚だろうが、全てのパートナーシップに必要なのは二人の話し合いです。これはどれだけ多様化しようが変わらない真実だと僕は考えます。これはあなた自身にも言えることですし、彼にも言えることです。あなたがきちんと話し合いができる人でも、彼がそうでなければ、あなたはまだ「結婚しない方がいい人」なのです。僕は妻と出会う前までは「結婚しない方がいい人」でした。ですが話し合える妻と出会ったからこそ「結婚してもいい人」になったわけです。注意して欲しいのは「結婚しない方がいい人」はいますが、「結婚した方がいい人」はいない、ということです。「結婚してもいい人」がいるだけです。あなたが結婚してもいい人なら、とりあえず保留でもとりあえず結婚でも構いません。きちんと話し合える二人なら、そのあとどんな問題が起きても乗り越えられます。心配しなくても大丈夫。そして、「結婚しなくても幸せになれるこの時代に」、「この人とだったらどんな困難でも乗り越えられるだろうな」と思える人と、人生と二人三脚で生きていくことこそが、結婚をする意味だと僕は思います。(川口美樹/ライター)(ハウコレ編集部)
2020年05月22日東京・中目黒を舞台に、ファッション業界に携わりながらルームシェアを送る2人の女性を主人公に、妊娠そしてシングルマザーとして出産するという人生の決断を通して、友情、仕事、家族、過去への固執と現実など、現代の女性の揺れ動く心情にフォーカスしたヒューマンドラマ、映画『Daughters』(ドーターズ)が2020年9月18日(金)公開となります。脚本・監督を務めるのは、本作が初の長編作品となるファッションイベント演出家・映像作家の津田 肇(つだ はじめ)。そして、『犬鳴村』のヒットが記憶に新しい三吉彩花、『燃えよ剣』、『461個のおべんとう』の公開を控える阿部純子の2人がW主演し、仕事も遊びも充実した毎日を送る27歳の親友同士を瑞々しく演じます。ファッションディレクションとして、tiit tokyoが参加。ブランドとして初の試み。繊細なデザインや色使い、そして独特の世界観で人気のファッションブランド「tiit tokyo(ティート トウキョウ)」がファッションディレクションとして劇中の全衣装の監修。GirlsAward、BEAUTYCONの演出を手掛けるなど、ファッション・コスメ界において、気鋭のイベントクリエイターである津田監督ならではの、絵画のように美しい四季折々の映像と丁寧な描写に彩りを添えます。津田監督と初タッグとなるtiit tokyoが一から作り上げた衣装も必見! スタイリストは同ブランドのショースタイリングを長年手がける町野泉美が担当しています。■tiit tokyo(ティート トウキョウ)について岩田翔と滝澤裕史により2011年にスタート。翌年より東京コレクション/Rakuten Fashion Week Tokyo公式スケジュールへ参加、以降年2回ファッションショー形式にてコレクション発表を続ける。「日常に描く夢」をコンセプトに、独特な世界観から描き出された上品かつ叙情的なコレクションを発表。産地とともに作り上げる繊細な色使いの素材をデザインに落とし込み、洗練されたコンテンポラリーウエアを展開。小松菜奈や松井愛莉といった女優をコレクションに起用したことでも話題を集めている。 tiit-tokyo.com■監督 津田肇(つだ はじめ)コメントこの映画は「人間の生活の変化」を一つの主題として描いた作品ですが、新型コロナウイルスの感染拡大によって訪れたこの大きなうねりの前で、芸術や娯楽というものは「安定した生活」の上で成り立っているものだという事実を改めて痛感しています。そんな時世でも、映画館が再開しはじめ、これから公開されていくであろうたくさんの作品とともに、「映画を観る」という日常が生活の中に戻ってくることを祈るしかありません。四季折々の情景とともに一つ屋根の下に住む二人を紡いだ『Daughters』の100分間が、長きにわたる「STAY HOME」によっていつの間にか過ぎ去ってしまった季節、そばにいる人との日々を思い起こし、ほんの一時でもこのうねりを忘れられるような時間になることを願っています。■プロデューサー 伊藤主税(いとう ちから)コメント映画『Daughters』は津田監督の強い想いと共に長い年月をかけて準備し、劇場で上映すべく、旧知の仲間であるスタッフ、キャストのクリエティブを結集させた、かけがえのない作品です。劇場公開の是非については、新型コロナウイルスによる社会情勢や影響から意見交換を重ねてきましたが、今作に関わる皆さまの願い、希望を込めて「9月18日」を目指す事となりました。劇場公開日まで試行錯誤しながら、一人でも多くの方に観て頂ける様に尽力致します。どうぞ応援の程よろしくお願いいたします。<ストーリー>中目黒。桜が並ぶ川沿いのマンションの1室で暮らす友人同士の小春(三吉彩花)と彩乃(阿部純子)。共に27才。ライフスタイルの似ている二人は、よく働き、よく遊び、自由を謳歌したルームシェア生活を送っていた。そんな生活に、変化が訪れる。突然、彩乃からの妊娠の告白。そして、父親のわからないその子供を、産む決意をする彩乃。楽しかった二人だけの生活は、少しずつ変わっていく。過去を振り返りながらも変化を受け入れる彼女達を、小春側の視点で描く、苦くも美しい10ヶ月の物語。脚本・監督:津田肇出演:三吉彩花、阿部純子、黒谷友香、大方 斐紗子、鶴見辰吾、大塚 寧々プロデューサー:伊藤主税 エグゼクティブプロデューサー:佐藤崇弘 ラインプロデューサー:角田道明 撮影:高橋裕太 横山マサト 照明:友田直孝 サウンドデザイン:西條博介 美術:澁谷千紗 内田真由 ファッションディレクター:岩田翔(tiit tokyo) スタイリスト:町野泉美 ヘアメイク:細野裕之 キャスティング:伊藤尚哉 助監督:北畑龍一 松尾崇 安井陶也 制作担当:天野恵子 犬飼須賀志 櫻井紘史 音楽プロデューサー:芳賀仁志企画:CHAMELEONS INC.制作プロダクション:and pictures制作協力:Lat-Lon配給:イオンエンターテイメント・Atemo製作:CHAMELEONS INC./and pictures/キングレコード/ワンモア/沖潮開発©「Daughters」製作委員会公式HP : 公式Instagram : 公式 Twitter : 公式Facebook : ■9月18日ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年05月20日