動物の保護を目的とした施設では、保護している犬や猫が一生安心して暮らせる家が見つかることを願っています。里親が決まると、施設のスタッフは愛する我が子を送り出すような気持ちで、動物たちを新しい家族に託すのです。しかし、時にはその養子縁組がうまくいかないことがあります。1週間で返却された猫アメリカのニュージャージー州にある『モントビル・アニマルシェルター』から、ブルーノという2歳のオス猫が新しい家族に引き取られました。ところがわずか1週間後、ブルーノは『モントビル・アニマルシェルター』に返されてしまったのです。理由は…「ブルーノが愛情深すぎるから」。元里親はブルーノを返した理由について、このように話していたといいます。いつもヒザの上に乗りたがり、後をついてくるほか、キスやナデナデをしてほしがるように頭を突き出してくる。とても遊び好きで、夕方になると走り回る。どれも、よくある猫の行動といえるでしょう。元里親はこれまで一度も猫を飼ったことがなかったそうです。おそらくブルーノの行動は、イメージしていたものと違ったのでしょう。『モントビル・アニマルシェルター』はFacebookに、「悲しいお知らせ。ブルーノがたった1週間で戻ってきました」と投稿。すると猫好きの人たちは、この状況に黙ってはいられなかったようです。・ちょっと待て。この猫は…パーフェクトじゃないか!・冗談でしょ。ほかに猫に何をしろっていうの。・「愛情深すぎる」ですって…!この投稿は大きな反響を呼び、『モントビル・アニマルシェルター』には「ブルーノが欲しい!」という問い合わせが続々と寄せられたそう。そしてブルーノの新しい家族がすぐに決まりました!個体によって性格の違いはあれど、猫が飼い主に甘えてきたり、家の中を走り回ったりするのはよくある行動です。そんな猫と一緒に遊び、愛情を受け止めてあげることが、ペット飼育の喜びといえるのではないでしょうか。ブルーノは、猫が好きな人なら誰もが一緒に暮らしたいと思うような、かわいらしい性格だと思われます。新しい家族ができたブルーノが、これからは思う存分甘えられるといいですね![文・構成/grape編集部]
2023年02月07日アメリカのミズーリ州にある動物保護団体『ストレイ・レスキュー・オブ・セントルイス』。この施設のスタッフであるドンナさんは、ハイウェイで渋滞に出くわしました。そこには車にはねられた犬がいて、多くの人が取り囲んでいたのです。はねられたオス犬は大ケガをしていて、そばでメス犬が助けを求めるように必死で吠えていました。ドンナさんは2匹とも車に乗せて、急いで病院へ直行。オス犬はソウル、メス犬はハートと名付けられます。ハートは車内でもずっと心配そうにソウルを見つめていました。病院に着いてからも、ハートは横たわるソウルに顔をすり寄せて離れようとしません。レントゲン検査の結果、ソウルの背骨が折れていることが判明。残念なことに、手の施しようがない状態でした。スタッフはハートに、ソウルと最後のお別れをする時間をあげることにします。するとハートはソウルにぴったりと寄り添い、そのまま眠ってしまいました。この後、ソウルは痛みのない世界へと旅立ちました。ハートとソウルはすごく汚れていて、体から悪臭を放っていたとのこと。おそらく2匹は長い間、路上で暮らしていたと思われます。ハートとソウルは、飢えも寒さも一緒に乗り越えて、お互いにかけがえのない親友だったのでしょう。そこでスタッフはハートのために、あるアイディアを思い付きます。ソウルの遺灰をペンダントに入れて、ハートの首輪に付けてあげたのです。これからもハートはソウルとずっと一緒にいられますね。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る Stray Rescue of St. Louis(@strayrescuestl)がシェアした投稿 数週間後、『ストレイ・レスキュー・オブ・セントルイス』のInstagramに嬉しいニュースが報告されました。ハートに新しい家族ができたのです!里親になったミエカさんはハートとソウルのことを知ってから、ずっとハートの様子を施設のSNSで追っていたそうです。彼女の家では2匹の犬を飼っていましたが、最近シャイアンというメス犬を亡くしたとのこと。親友を失ったオス犬のボーは、悲しみのあまり食事をしなくなり、ずっと寝ているようになってしまったといいます。ハートの話を聞いたミエカさんは、「この子は私たちの家族にぴったり。私たちは互いの心を癒すことができる」と思ったそうです。 この投稿をInstagramで見る Stray Rescue of St. Louis(@strayrescuestl)がシェアした投稿 現在、ミエカさんの家にはシャイアンとソウルの遺灰が仲よく並べられています。『ストレイ・レスキュー・オブ・セントルイス』のInstagramに投稿されたハートとソウルのストーリーには、たまらず涙した人が多いようです。・こんなの悲しすぎる…。涙が止まらない。・胸が張り裂けそう。2匹の犬たちのこれほど大きな愛を見たことがないよ。・ハートに家族ができてよかった。ソウルとシャイアンも虹の橋の向こうで喜んでいるだろうね。 この投稿をInstagramで見る Stray Rescue of St. Louis(@strayrescuestl)がシェアした投稿 ハートはミエカさんの家にすぐになじんで、ボーとも仲よくなり、穏やかに過ごしているそうです。最愛の誰かを失うのは、この上なくつらいことです。旅立つ直前のソウルに寄り添うハートの姿から、どれほど2匹の絆が強かったのかが分かりますね。ハートが新しい家族と幸せに暮らす様子を、きっとソウルは空の上から見守っていることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2023年02月06日2022年12月、寒さが厳しいアメリカのニュージャージー州で悲しい出来事がありました。極寒の中で、犬が何日間も屋外で放置されているのが見つかったのです。ココという名前の10歳のロットワイラーは、屋根もないコンクリートの敷地内に短い鎖でつながれているところを警察官に発見されました。ココの飼い主は、自宅の水道管が凍ってしまったため、ココを置いて自分たちだけどこかへ行ったといいます。氷点下の気温の下でココは少なくとも3日間、食べ物も水もない状況で寒さに耐えていたそうです。ココは動物保護施設『モンマス郡SPCA』に連れて行かれ、体を温めてもらい、食事を与えられました。血液検査の結果、ココは腎臓結石と、視力に影響を及ぼす遺伝的な病気をもっている可能性があることが分かりました。ココの病気は、おそらく不注意な繁殖の結果である可能性が高いということです。飼い主から酷い目に遭わされながらも、とても優しくて愛情深い性格のココは施設のスタッフに懐いていました。ココが保護されてから約3週間後、嬉しいニュースが届きます。ココに新しい家族ができたのです!ココの新しい家は、なんと広さ3.6ヘクタールの農場なのだとか。これからは鎖につながれることなく、好きなだけ走り回れますね。なお、ココの元の飼い主は動物虐待の罪で起訴される予定だということです。『モンマス郡SPCA』のFacebookで紹介された、保護された時のココの写真は、とても悲しそうな表情に見えます。おそらくココは、なぜ飼い主が自分を置いていなくなったのか理解できず、混乱していたのではないでしょうか。投稿には「かわいそうに」「心が痛い」「どうして愛犬にこんなひどいことができるんだ」など、元飼い主への怒りの声が上がっています。ココが放置されていた日は非常に寒く、特に高齢のココにとっては命に関わる状況だったそうです。ココが新しい家族との生活によって、元気に長生きできるといいですね。[文・構成/grape編集部]
2023年01月31日いろいろな性格の人がいるように、猫の性格もさまざま。いつも上機嫌で甘え上手な猫もいれば、その逆で素直に甘えられない猫もいるようです。カナダにある動物保護施設『Oromocto and Area SPCA』にオスの高齢猫が保護されました。ウェブメディア『The Dodo』によると、マックスという名前の猫はまるで、気難しいおじいさんのような性格なのだとか。マックスが何を要求しているのかを正確に当てられないと、スタッフたちはもれなくマックスの猫パンチをくらうことになるのです!そんなマックスの愛らしさも知っているスタッフたちは、「早く里親が決まってほしい」と願い、あるアイディアを思い付きます。それは…『マックスが誰かを叩かなかった日数』を表示すること。ケージに『俺が理由もなく誰かを叩いた日から2日が経った』という貼り紙を付けて紹介したのです!この貼り紙の日付の部分は常に書き換えられるので、マックスが誰かを叩いたらカウントはゼロに戻ります。『Oromocto and Area SPCA』はFacebookで、そんなマックスの写真を連日投稿しました。すると見た人たちが大笑い!マックスは一躍、人気者になったのです。投稿には「こういう猫が大好きだ!」「貼り紙に爆笑した」「こんなかわいい猫になら、喜んで猫パンチをもらうわ」「彼はただ叩きたいんだよ。それが理由だ」などマックスを擁護する声があふれています。スタッフの目論見どおり、これらの写真が注目を集めたおかげでマックスの里親希望者から続々と問い合わせが寄せられたとのこと。その結果、マックスにぴったりの里親が決まりました!猫が大好きなラリーサさんはマックスのことを知り、はるばるアメリカのケンタッキー州から迎えに来たそうです。ラリーサさんの家には4匹の先住猫がいて、現在マックスはにぎやかな家で暮らしています。「いつも不機嫌で気難しい性格の猫」と紹介されたら、家族に迎えたいと思う人はなかなか現れなかったかもしれません。マックスの個性的な性格をユーモアたっぷりにアピールする作戦は大成功でしたね![文・構成/grape編集部]
2023年01月26日「返品天国」と呼ばれるアメリカでは自身で購入したものはもちろん、もらったプレゼントも返品ができます。プレゼントを返品するための『ギフト用レシート』と一緒に贈る人も多く、受け取った人が気に入らなければ返品や交換ができるのです。1年の中で特に返品が増えるのは、クリスマスの直後。毎年この時期の店は、もらったクリスマスプレゼントを返品する人たちの長い列ができます。返された『クリスマスプレゼント』に悲しみの声2022年12月28日、シカゴにある動物保護施設『The Anti-Cruelty Society』のスタッフの女性がTikTokに1本の動画を投稿しました。映っているのは、女性が愛らしい子犬を抱いている姿。子犬はクリスマスプレゼントとして贈られた後、不要になってシェルターに引き取られたのです。投稿した女性は動画の説明で、このようにつづっています。責任をもってください。ペットが欲しいといっていない人、ペットの世話の仕方を調べていない人に動物をプレゼントするのはやめましょう。この子犬は1か月でシェルター行きになりました。khantheedaneーより引用(和訳)この動画は拡散され、「こんなにかわいい子犬をいらないだって?」「かわいそうで泣けてきた」など子犬への同情の声が殺到しました。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る Winnie(@winnieswindycity)がシェアした投稿 『The Anti-Cruelty Society』のInstagramの投稿によると、このウィニーというメスの子犬は、クリスマスの3日後にシェルターに引き渡されたそうです。ウィニーはFacebookを通じてブリーダーから購入され、クリスマスの3日後には『いらないプレゼント』として捨てられました。まだ生後2か月弱のウィニーは、一般的に子犬の引き渡しに適した月齢に達していないため、優良なブリーダーに育てられたのではないと推測されます。生まれてからほんの2か月ほどで母犬から引き離されたうえ、不要なプレゼントとしてシェルター行きとなったウィニー。しかし、動画が広まったことでウィニーの里親希望者が続々と現れます。そして10日後には、ウィニーを心から愛する準備ができているという、素晴らしい家族ができました! この投稿をInstagramで見る The Anti-Cruelty Society(@anticruelty)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る Winnie(@winnieswindycity)がシェアした投稿 世界中のソーシャルメディアには、親から子や、恋人や配偶者などにサプライズで子犬を贈る動画があふれています。子犬を受け取った相手が驚いたり、喜びの涙を流したりする様子は、感動的な動画として人気があるようです。しかし、実際にはウィニーのように、もらっても「いらない」と捨てられてしまうペットも少なくないといいます。犬を飼うことは、その犬を一生世話する責任を負うということ。当然、エサ代や医療費などの経済的な負担もかかることを理解しなければいけません。ペットを誰かにプレゼントする場合は、受け取る相手としっかりと相談したうえで贈るべきでしょう。[文・構成/grape編集部]
2023年01月16日2022年11月、アメリカのペンシルベニア州で1匹の犬が発見されました。知らせを受けて駆け付けた動物保護団体『フィリー・レスキュー・エンジェルズ・インク』のスタッフは、その犬が見つかった状況にショックを隠せませんでした。犬は後ろ脚がマヒしていて、線路の真ん中に横たわっていたのです。この線路は毎日電車が通っていて、犬は電車が来ると轢かれないように姿勢を低くして生き延びていたようでした。『フィリー・レスキュー・エンジェルズ・インク』のSNSの投稿によると、犬は保護されるまで2日間も線路の上にいたとのこと。脊髄を損傷していた犬は、線路に置き去りにされる前にすでにケガをしていたと思われます。犬のそばで首輪とリードが見つかり、誰かが意図的に犬をこの場所に捨てたと推測されました。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る Philly Rescue Angels Inc.(@phillyrescueangels)がシェアした投稿 脊髄を損傷している犬をむやみに抱き上げることは危険なため、スタッフは担架をもった救急隊員の到着を待ってから、犬を保護。まだ2歳のオス犬はラッキーと名付けられ、保護された数日後に約6時間にも及ぶ脊髄の大手術を受けました。手術は成功しましたが、医師によると損傷した脊髄は治る見込みはなく、ラッキーの後ろ脚が再び動くことはないということです。しかし、ラッキーは生きる気力を失っていません。ハーネスを装着されると自分から立ち上がり、動き回ろうとする意欲を見せました!その後もラッキーは食事をもりもり食べて、おもちゃで遊び、人懐っこい性格でみんなを笑顔にしています。同年12月の半ばには、なんと車いすを使って走れるほどにまで回復しました! この投稿をInstagramで見る Philly Rescue Angels Inc.(@phillyrescueangels)がシェアした投稿 そして12月末、さらに嬉しいニュースが発表されます。退院してから仮里親の家で療養中だったラッキーが順調に回復してきたため、正式に里親を募集することになったのです! この投稿をInstagramで見る Philly Rescue Angels Inc.(@phillyrescueangels)がシェアした投稿 『フィリー・レスキュー・エンジェルズ・インク』のSNSでラッキーの悲しいストーリーがシェアされて以来、大変多くの里親希望者からの問い合わせがあったといいます。ラッキーには特別なケアが必要になるため、それらを考慮した上で最適な里親が選ばれる予定です。ラッキーが保護された時の投稿には「この犬を捨てた人は邪悪なモンスターだ」「人はどうしたらこんなに残酷になれるの?」「かわいそうに。怖かったね」など、悲しみと憤りの声が殺到しました。後ろ脚がマヒして歩けない体で、線路の上に置き去りにされたラッキーがどれほどの恐怖を味わったことか…想像するだけで胸が締め付けられます。これほどひどい目に遭いながらも、再び人間を信頼してくれたラッキーが、これからは幸せに過ごしていけることを願わずにいられません。[文・構成/grape編集部]
2023年01月05日2021年12月、凍えるような寒さのアメリカのミネソタ州で、捨てられた犬が見つかりました。その犬は金網のクレートに入れられた状態で、路地に置き去りにされていたのです。クレートとは、犬を移動させる時に使うケースのようなもので、長期間入れておくのに適しているものではありません。幸いにも、動物保護施設『ラフ・スタート・レスキュー』のボランティアスタッフがその犬を発見し、すぐに保護。しかし、犬は骨と皮だけのような体で、残念ながら「残された時間は長くないだろう」と思われました。犬はメスで、ロザベラと名付けられました。ウェブメディア『The Dodo』によると、見つかった時のロザベラの体重は約8㎏しかなかったそうです。本来ならロザベラのサイズだと20kgくらいが適正体重とされるため、半分以下だったことが分かります。しかし…ロザベラは生きることを諦めませんでした。施設のスタッフの懸命な世話のおかげで、体調が回復していったのです。さらに、ロザベラの悲しいストーリーをニュースで知った女性が、「私がこの犬を助けてあげなければ」と、すぐに里親に申し込みをするという展開に!それから約1年が経った2022年11月、『ラフ・スタート・レスキュー』のFacebookに、現在のロザベラの写真が投稿されました。そこには、1年前とは別の犬のように元気になったロザベラの姿がありました!飼い主さんによると、すっかり健康になったロザベラは先住犬や猫とも仲よしで、毎日を楽しんでいるそうです。散歩に行ったり、ドッグパークで走り回ったりすることが大好きなロザベラは、活発で好奇心旺盛なのだとか。この投稿には「優しい人たちが起こした奇跡だね」「1年前とは違う犬みたいに美しい」「幸せそうでよかった」などの声が上がっています。クレートに閉じ込められて、水や食べ物を探しに行くこともできない状態だったロザベラ。寒さと飢えと孤独に必死に耐えていたロザベラの気持ちを想像すると、胸が張り裂けそうですね。つらい経験を乗り越えたロザベラがやっと手に入れた幸せは、これからずっと続いていくことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2022年12月02日アメリカのアラバマ州にある動物保護施設で働くアマンダ・フードさんは、ある冬の朝、施設の前庭に置いてあるプラスチックの収納ケースを目にしました。ウェブメディア『The Dodo』によると、アマンダさんは最初にケースを見た時、「誰かが寄付の品物を置いていったのかな」と思ったそうです。ところが次の瞬間、彼女はケースの中で何かが動いたことに気付きました。近付いてよく見ると、ケースには2つの穴が開いていて、中には蒸気がこもっています。彼女がケースのフタを開けると…何が入っていたのかは、こちらをご覧ください。@ah080912 Early morning surprise that has become all to common. We are drowning in dumps and adoptions are almost nonexistent. Are you a 501c3 rescue that can help? Please email calhouncountyhumanesociety@gmail.com Free transport is available. #abandoneddogs #puppiesoftiktok #shelterpup #animalshelterlife #animalshelterworker #helpushelpthem #dumpedpuppies ♬ Rescue - Lauren Daigle見つかったのは…11匹の子犬たち。小さなケースの中で、ギュウギュウ詰めの状態で生き延びていたのです。子犬たちを捨てた人は、せめて呼吸ができるようにとケースに穴を開けたのでしょう。この動画には、子犬たちを放棄した人に対する憤りの声が上がっています。・なんてことを!窒息したらどうするんだ。・どうしたらこんなかわいい子達を捨てることができるのか、理解できない。・かわいそうに。胸が張り裂けそう。子犬たちは生後5週間ほどと思われ、幸い11匹全員が元気でした。アマンダさんが勤務する施設は、子犬たちを収容するスペースが空いていないため、11匹はイリノイ州の別の保護団体に託されることになったそうです。イリノイ州に到着した子犬たちは、出迎えた仮里親たちの大歓迎を受けて、それぞれの家に預けられました。@foreverhomedogrescueil Our Alabama Container Puppies are safe #rescue #rescuedog #puppylove #rescuepuppies #rescuedogsoftiktok #fyp #foryou ♬ Love Of My Life - Metrow Ar施設のSNSには、すでに子犬の里親希望者からの問い合わせが寄せられています。11匹すべてに正式な家族が決まるのは時間の問題でしょう。アマンダさんの推測では、子犬たちがあの場所にいたのはおそらく1時間くらいではないかとのこと。続けて、「それ以上長い時間は、きっとケースの中では生きられないでしょう」とも話しています。子犬たちを捨てた人は、朝に出勤した人にすぐに見つけてもらえるように、早朝に置いていったのかもしれません。小さなケースの中に重なり合うようにして入っていた子犬たちは、コメントにもあるように、いつ窒息してもおかしくない状態でした。子犬たちが元気なまま、アマンダさんに見つけてもらえて本当によかったですね。[文・構成/grape編集部]
2022年11月29日懐かしい友人との再会はいつだって特別なものです。それがつらい時期をともに過ごした相手なら、なおさら感慨深いものがあるでしょう。2021年のクリスマスイブに、アメリカのミネソタ州で3匹の犬が保護されました。犬たちはゴミ捨て場に捨てられたマットレスの上で、寒さをしのぐように身を寄せ合っていたのです。動物保護団体『ラフ・スタート・レスキュー』によって保護された3匹は、クーパー、トリクシー、ブルーノと名付けられ、それぞれ別の保護団体を通じて里親と巡りあいました。保護されてから約半年後の2022年7月に、『ラフ・スタート・レスキュー』のFacebookで、家族と過ごす元気そうなクーパーの写真が紹介されます。すると、その写真を見た人たちから「ほかの2匹はどうなったの?」という声がたくさん寄せられたのです。そこでクーパーの飼い主さんがトリクシーとブルーノの里親を探したところ、2匹の家族を見つけることができました。こうして約1年ぶりに、3匹の再会が実現したのです!ゴミ捨て場のマットレスの上で寝ていた時と同じ並びで写真に写るクーパー、トリクシー、ブルーノ。おしゃれなバンダナを巻いた3匹は、表情が穏やかでとても元気そうです。それぞれが家族にかわいがられていることが想像できますね。この写真には喜びのコメントが寄せられています。・なんていい写真!嬉し涙が出たわ。・今年のクリスマスは3匹とも、素晴らしい人たちと暖かいベッドの上で過ごせるのだろうな。・3匹とも幸せそうでよかった。この再会を犬たちも喜んでいるでしょう。1年前はゴミ捨て場で、寒さと空腹に耐えていたクーパー、トリクシー、ブルーノ。幸せそうな今の姿を見ると、心が温かくなります。世界中にいる保護犬が1匹でも多く、3匹のように家族の愛情を受けて暮らせるようになるといいですね。[文・構成/grape編集部]
2022年11月24日異なる犬種の血を引く雑種犬は、1匹1匹に個性的でユニークな魅力があります。雑種犬は子犬の頃と成犬になった時の姿が、まったく異なることも珍しくありません。2021年3月、アメリカのヴァージニア州にある動物保護施設『グリーン郡アニマルシェルター』から1匹の子犬が里親に引き取られました。名前はラッキー。ビーグルの雑種犬の子犬で、里親になった家族はラッキーをとてもかわいがっていたそうです。しかし翌年の10月、里親はラッキーを『グリーン郡アニマルシェルター』に返したいといってきました。理由は…ラッキーが予想以上に大きくなりすぎて、手に負えなくなったから。里親は「ラッキーが成犬になっても、サイズは中型犬くらいだろう」と思っていました。ところがラッキーは、大型犬ほどの大きさに成長したのです。里親の家には小さな子供がいて、ラッキーは子供の遊び相手としてはエネルギーがありすぎて問題になったとのこと。再びシェルターに戻って来たラッキーは、なぜ大好きな家族が自分を手放したのか理解できなかったのでしょう。このように、ラッキーは明らかに落ち込んで、悲しんでいるように見えます。この写真が撮られたのは、ラッキーが再びシェルターに戻されてから1か月後でした。その1か月間、ラッキーに興味を示す里親候補は1人もいなかったのです。スタッフは心を痛め、ラッキーのかわいさを1人でも多くの人に知ってもらおうと、Facebookに写真を投稿。「ラッキーは大きな甘えん坊で、リードで上手に歩けます。犬や猫、子供たちとも仲よくできます。どうかこの子が家族に愛されて、再び幸せを見つけられるように手を貸してください」と切実に呼びかけました。するとこの投稿は3千件以上シェアされ、ラッキーへの同情の声が続々と寄せられたのです。・大きすぎるかな。私は3㎏のチワワの雑種犬を迎えて、その子は22㎏を超えたの。私はその子を17年間愛して、天国へ旅立つ瞬間も一緒にいたわ。・我が家で数年前に迎えた子犬は約20㎏になるといわれたけど、59㎏になった。私たちが今までに飼った最高の犬だよ。・人それぞれ事情があるのは分かるけれど、「大きすぎるから」という理由で返すのは理解できない。ペットを飼うのは責任を伴うことだと思う。そしてこの投稿からわずか4日後、事態は急展開!ラッキーに新しい家族が決まったのです。ラッキーの元里親は、悩んだ末にやむを得ず愛犬を手放したのかもしれません。しかしラッキーは、かわいがってくれていた家族に捨てられて、とても悲しかったことでしょう。家族に迎えた雑種犬が、知らされていた犬種と違ったり、予想以上に大きく成長したりすることは珍しくないようです。とはいえ、予想以上に成長しても、犬は何も悪くありません。雑種犬の子犬を飼う場合は「どんな成犬になっても愛し続ける」という覚悟を決めて、迎えてほしいですね。[文・構成/grape編集部]
2022年11月13日アメリカのテキサス州で動物保護活動をしている女性が、TikTokに投稿した動画に反響が上がっています。クリスティン・アーウィンさんは「学校の敷地内に住み着いている犬がいる」と聞き、その犬を保護しに向かいました。犬はすぐに彼女の前に現れましたが、近付こうとすると逃げてしまいます。攻撃的な態度は見せないため、ただ人間を恐れているのでしょう。クリスティンさんはワナを仕掛けて、犬がケージの中に入るまで根気よく待ちました。そして、ついに犬を捕まえることができましたが、犬は混乱と恐れで震えていたのです。人を恐れていた犬が心を開くまでクリスティンさんは、ディリーと名付けたメス犬の信頼を得るため、ゆっくり時間をかけることにします。ウェブメディア『The Dodo』によると、最初の数日間はディリーを誰もいない部屋で、完全に1匹だけにしてあげたそうです。彼女は1日を通して数分間、ディリーのそばで過ごすようにしました。優しく話しかけたり、手で食事を与えたりしていると、保護から12日目にはディリーが彼女の顔をなめてくれたのです。それからディリーは自分からケージを出て、クリスティンさんにしっぽを振るようになりました。そして保護してから30日目、ついにディリーが自ら部屋から出てきたのです。@erwin100315 It’s Dilly Dilly’s 4th Gotcha Day with her family and I wanted to celebrate by sharing her rescue story! She was living on campus, weaving in out of buses and traffic each day. She was terrified of humans but slowly her fear started to fade ❤️ #dillydilly #gotchaday #rescue #foster #adopt ♬ Stories 2 - Danilo Stankovicクリスティンさんに心を開き、人を信頼できるようになったディリー。保護されてから7か月後、ついに正式な里親が決まりました。ディリーを家族に迎えたのは、クリスティンさんの長年の友人とのこと。この動画にはたくさんの感動の声が寄せられています。・人間がこの犬を失望させた。でもあなたはこの犬が再び人を信頼し、愛せることを示してくれたんだね。・動画を見ながら泣いてしまった。辛抱強くこの子を愛してくれてありがとう。・この犬が変わっていく様子を見て感動したよ。ディリーが人を恐れていた理由は分かりませんが、おそらく過去に何かがあったのでしょう。ただひたすら愛情を注ぎ続けることで、ディリーの心を開かせたクリスティンさん。無償の愛によって心の傷が癒されるということが分かる、素晴らしいストーリーですね。[文・構成/grape編集部]
2022年10月23日式典やパーティーなど、華やかなイベントで出席者を歓迎するために使われる『レッドカーペット』。たとえばアカデミー賞の授賞式で、ハリウッドスターがレッドカーペットを歩いて会場入りする場面はおなじみですね。保護犬のために用意されたレッドカーペットアメリカのワシントン州にある動物保護施設『ワットコム・ヒューメイン・ソサエティ』に、1匹の有名な犬がいます。名前はボウイ。ウェブメディア『The Dodo』によると、シェパードのミックス犬のボウイはとても愛らしい性格で、誰もがボウイのことが大好きなのだとか。スタッフたちはボウイを自分の愛犬のようにかわいがり、ボランティアの人がボウイをハイキングに連れて行くこともあったそうです。とても愛されているボウイですが、なぜか1年半もの間、里親探しには苦戦していました。何度か養子縁組が決まりかけたものの、結局はダメになったといいます。しかし、そんなボウイにチャンスが訪れます。新たな里親希望者が現れたのです。里親希望者のオードリーさんとの面会の前日、スタッフは「今度こそうまくいきますように!」と願いを込めて、ボウイをきれいに洗ってあげました。そんなスタッフの願いが通じたのか、オードリーさんがボウイの里親に決定!翌日、スタッフは『セレブ』のように愛されてきたボウイにふさわしい、ある演出を用意します。出口にレッドカーペットを敷いて、ボウイを盛大に見送ったのです!実はオードリーさんは半年前にボウイのことを知り、「引き取りたい」と思っていました。しかし、当時の彼女はまだ大学生だったため、断念。そして2022年6月、卒業して就職が決まったオードリーさんはまだボウイが施設にいることを知り、すぐに里親に申し込んだのだそうです。もしかしたら、ボウイになかなか里親が決まらなかったのは、オードリーさんの家族になるためだったのかもしれませんね。みんなに愛されて、レッドカーペットで見送られたセレブ犬、ボウイ。これからはオードリーさんからたっぷりの愛情をもらって、幸せに過ごしていくことでしょう![文・構成/grape編集部]
2022年09月27日旅先では思いがけない素敵な出会いが待っていることがあります。そして、その相手は人だけとは限らないようです。カナダ人のマークさんとリサさん夫妻は、世界中を旅しながら暮らしています。2022年の夏、2人はボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボに滞在していました。ある日、マークさんがふらりと散歩に出かけた時のこと。彼はどこからか鳴き声のような音を聞いたのだそうです。その音がするほうを見ると、道路脇に段ボール箱が置いてありました。気になったマークさんが箱に近付くと、すぐそばの木の下に4匹の子犬がいたのです!犬が大好きなマークさんは、子犬たちを連れて帰りました。滞在している賃貸アパートのオーナーの許可をもらい、子犬たちの世話を始めます。子犬たちは生後8週ほどで、全員がオスでした。どの子も元気いっぱいで、マークさんとリサさんはすぐに子犬たちにメロメロになったといいます。ただ、2人がサラエボに滞在する期間は限られていました。旅に4匹を連れていくわけにはいきません。しかし、外国でどうやって子犬たちの里親を見つけたらいいのか分からず、困り果ててしまいます。ウェブメディア『The Dodo』によると、ある日2人が子犬たちを連れてアパートの外を歩いていると、地元の親子が声をかけてきました。子犬たちのかわいさに惹かれた親子が、里親探しを手伝ってくれることになったのだそうです。親子の協力もあり、リサさんたちは子犬たちを引き取ってくれる動物保護施設を見つけることができました。さらに嬉しいニュースが続きます。その数週間後、4匹の子犬たちに里親が決まったのです!2人のFacebookに投稿された一連の子犬の投稿には「かわいすぎる!」「あなたたちは素晴らしいよ」「里親が決まって本当によかった」などの声が上がっています。リサさんとマークさんは3年前に愛犬を亡くしたのだそうです。「私たちは犬がどれだけ人生を豊かにしてくれるか知っています」と語るリサさんは、子犬たちを施設に預けることができた時、涙が出るほど安心したといいます。旅先で拾った子犬を見捨てることができず、里親探しに全力を尽くしたマークさんとリサさん。きっと4匹の子犬たちは2人の優しさに感謝していることでしょう…![文・構成/grape編集部]
2022年09月27日アメリカのテネシー州ナッシュビルにある動物保護施設『ナッシュビル・ヒューメイン・アソシエーション』。この施設がSNSに投稿した子犬の名前に大きな反響が上がっています。あの大人気グループのメンバーの名前をもらった子犬たち『ナッシュビル・ヒューメイン・アソシエーション』は生後9~10週のシェパードのミックス犬の写真を公開しました。そこで注目を浴びたのは、5匹の子犬たちの名前。5匹にはアメリカの大人気グループ『バックストリート・ボーイズ』のメンバーと同じ名前が付けられたのです!それだけではありません。なんと5人のメンバーたちが、自分と同じ名前の子犬を抱いて写真を撮影。本物の『バックストリート・ボーイズ』と、子犬版『バックストリート・ボーイズ』の夢の共演に、ファンたちは大興奮しています!※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 View this post on Instagram A post shared by Nashville Humane Association (@nashvillehumane) 自分と同じ名前の子犬を抱いてポーズをとるニック、ケヴィン、ハウィー・D、A.J.、ブライアン。この投稿を見たファンたちは、メンバーと子犬の2ショットにハートを撃ち抜かれたようです。・こんなの最高すぎる!なんてラッキーな子犬たちなの!・ハートが爆発しそう!・両方とも連れて帰っていいですか?・子犬に嫉妬しちゃうわ!実は子犬はもう1匹いて、その子犬には『バックストリート・ボーイズ』の大ヒットアルバムのタイトルと同じ『ミレニアム』という名前が付けられたとのこと。メンバーたちはコンサートのためにテネシー州を訪れていました。施設では保護犬の養子縁組について多くの人に意識を高めてもらうことを目的に、今回『バックストリート・ボーイズ』に協力を求めたそうです。するとメンバーは快諾し、忙しいスケジュールの合間を縫って、施設まで来てくれたのだとか。すでに6匹の子犬たちの里親の募集が始まっています。きっと全員に家族が決まるのは時間の問題でしょう。『バックストリート・ボーイズ』のファンが6匹の子犬たちの里親になったら、抱きしめて離したくなくなるでしょうね…![文・構成/grape編集部]
2022年09月23日人間と同じく、動物も歳をとります。加齢によって健康上の問題が出てくるのは自然なことです。メス犬のネティは2010年にアメリカのペンシルベニア州にある動物保護シェルターから里親に引き取られました。それから12年が経った2022年、飼い主が15歳になったネティをシェルターに返してきたのです。理由を聞いたシェルターのスタッフは耳を疑います。飼い主は「高齢になったネティが失禁するから」という理由で、愛犬を手放したのです。海外メディア『Bored Panda』によると、飼い主は「ネティを安楽死させてほしい」といったそうです。シェルターの獣医がネティを診察し、薬を飲ませたところ、失禁の症状は改善してきたとのこと。しかし、飼い主はネティの治療費や薬代を払うことを拒否したといいます。まだまだ元気に生きられるであろうネティ。その命を絶つことに同意できなかったシェルターのスタッフたちは、SNSにネティについて投稿しました。「この高齢の女の子は、最後の日々をシェルターで過ごすことになる可能性があります。私たちはそれを望んでいません。この子が残された日々を過ごせる家を探しています」と、新しい里親を募りました。投稿には飼い主への非難とネティに同情する声が多く寄せられました。・悲しいことだ。失禁は高齢犬にはよくあること。もし人間のパートナーなら、そんな理由で追い出すのか?・12年間も一緒に暮らした犬を手放すなんて。理解できない。・かわいそうに。この犬を無条件に愛してくれる人が見つかりますように。この投稿がきっかけでネティの状況は一転します。投稿の2日後、ネティに新しい家族が決まったのです!新しい家には3匹の高齢犬がいて、里親になったエイミーさんは獣医の助手なのだそうです。ネティにとってこれ以上、ベストな家族はいないでしょう。ネティはエイミーさんの家にすぐに馴染み、先住犬たちとも仲よくなって幸せに過ごしているそうです。ペットは命ある生き物であり、人間のおもちゃではありません。飼うと決めたら、ペットの最期の瞬間まで責任をもって世話をすることが飼い主の務めでしょう。12年間も一緒に過ごした家族に突然捨てられたネティは、きっと混乱して心が深く傷付いたはずです。新しい家族からの愛情によってネティの心の傷が癒され、残された日々を穏やかに過ごせるといいですね。[文・構成/grape編集部]
2022年09月23日2022年の夏、アメリカのミシガン州で動物保護活動をしているナタリー・スナイダーさんは偶然、ある高齢の保護犬の動画を目にしました。スチュアートという19歳の犬はなんと14年以上も、同じ保護施設で暮らしていました。ウェブメディア『The Dodo』によると、スチュアートは二度里親が決まったものの、なんらかの事情でシェルターに返されてきたそうです。シェルターで働いていたエミリーさんという女性が、スチュアートに家族が見つかることを願って動画をTikTokに投稿しました。その動画を見たナタリーさんは「私がこの犬の最後の家族になりたい」と思ったといいます。19歳の保護犬に『自分の家』を!ナタリーさんは「スチュアートに会わせてほしい」とシェルターに連絡しました。そして、車で5時間もかけて会いに行きましたが、彼女はシェルターの職員から、「スチュアートの家はここです。彼はここにいることが幸せなのです」と告げられてしまいます。仕方なくシェルターを後にしたナタリーさんは帰宅後、スチュアートについてFacebookに投稿。すると、その投稿が拡散されて数千人から「スチュアートに自由を!」と、ナタリーさんを支援する声が上がります。こうした声を受けて、シェルターはスチュアートを手放すことに同意。ナタリーさんはスチュアートを引き取ることができたのです!@nataliejosnyder #fyp ♬ Hell of a Year - Parker McCollumナタリーさんの家族になったスチュアートの生活は大きく変わりました。コンクリートの壁で覆われた狭いシェルターの部屋で過ごすだけではなく、いつでも青空の下を散歩できるようになったのです。獣医の診察後、食事は腎臓にいい特別なドッグフードを食べさせてもらって、健康管理もばっちり。お風呂に入ることやブラッシングされることが好きなスチュアートは、いつでも清潔です。そんな彼が特に好きなものは、おやつ!大好きなおやつを食べて、外で遊んだ後は、ふかふかのベッドで好きなだけ昼寝をします。そして何より、スチュアートにはいつでも愛情を込めてなでてくれる優しい家族がそばにいるのです。@nataliejosnyder #fyp #ReTokforNature ♬ State Lines - Novo Amorこのスチュアートのストーリーには、たくさんの喜びの声が上がっています。・14年間もシェルターにいたなんて!やっと本当の家ができてよかった。・スチュアートに、いつか虹の橋の上で会える人ができたね。・涙が止まらない。この子のために闘ってくれてありがとう。 View this post on Instagram A post shared by Repo’s Rescues (@reposrescues) 19歳まで長生きできているスチュアートは、シェルターでも大切に世話をされてきたのでしょう。しかし、14年間も狭い部屋の中でほとんどの時間を一人ぼっちで、自由に外を走り回ることもできずに生きてきたのかと思うと、胸が張り裂けそうになりますね。ナタリーさんはInstagramに「私が、スチュアートの旅の最後の一部分になれたことをとても光栄に思います」とつづっています。ついに家族を手に入れたスチュアート。1秒でも長くナタリーさんと穏やかな時間を過ごせるといいですね。[文・構成/grape編集部]
2022年09月17日アメリカのヴァージニア州で、4千匹ものビーグル犬が保護され、大きな反響を呼んでいます。この犬たちが見つかった繁殖施設は、動物実験用に販売する目的で犬たちを劣悪な環境で飼育していました。動物保護団体は60日間かけて、すべての犬たちを運び出し、全米規模で里親探しをおこなっています。初めて芝生の庭を見たビーグル犬が?ケンタッキー州に住むカレン・シュレーダーさんは、この施設から助け出された1匹のビーグル犬を引き取ることにしました。カレンさんは、サミと名付けた犬の動画をFacebookに投稿。そこには、生まれて初めて芝生の上で遊んだサミの姿が映っています。広い庭を自由に走り回れる喜びを爆発させるサミ。ペットである犬なら当たり前にしていることが、サミにとってはこれほどまでに嬉しいのでしょう。別の動画では、芝生の上に寝転んで楽しそうなサミの様子も映っています。サミが庭を走り回る動画は110万回再生され、喜びの声が殺到しています。・自由になれたことがこんなに嬉しいんだね。・走れ、サミ!もっともっと走れ!・涙が出た。この犬は今まで走ったことがなかったんだろうね。・すべての犬がこう生きるべきだ。カレンさんはサミを一時的に世話するつもりでしたが、後日、正式に里親になったそうです!サミは毎日、好きなだけ庭を走り回り、たくさんのおもちゃに囲まれて、遊び疲れて眠るという穏やかな時間を過ごしているそう。カレンさんたちと暮らし始めて数日後に、やっと吠えることができるようになったのだとか。そんなふうにして、日に日に『犬らしく』生きることを学んでいるようだといいます。サミと同じ施設から助け出されたすべての犬たちも、優しい家族に出会って、幸せに生きていけることを願わずにいられません。[文・構成/grape編集部]
2022年08月27日世界では優しい飼い主さんに見守られて誕生する子犬がいる一方で、ベッドもない路上で生まれる子犬もいます。2021年の夏に生まれたベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノアのレミは、野良犬だった母犬が野原で出産しました。ウェブメディア『The Dodo』によると、レミを含む8匹の子犬たちは生後2週間の時に、母犬とともに発見された後、保護されました。犬たちが仮里親の家で世話をされている間、動物保護団体は里親を募集していました。そのレミの写真が、ある女性の目に留まります。女性の名前はテイラー・ドームさん。彼女は大ヒット映画『トワイライト』シリーズのジェイコブ役で知られる俳優のテイラー・ロートナーの婚約者です。テイラーさんは愛犬のリリーの妹犬を迎えたいと思っていたところ、レミを見て「この犬だ!」と思ったそう。また、レミの生い立ちを知った彼も賛成。2人はすぐにレミを家族に迎えたのです。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 View this post on Instagram A post shared by Taylor Lautner (@taylorlautner) レミが新たに家族のメンバーとなったことで、テイラーさんたちの暮らしは楽しさが倍増!さすがハリウッドスターの豪邸です。広々とした家で、レミはのびのびと成長しています。 View this post on Instagram A post shared by Taylor Lautner (@taylorlautner) レミの存在は、テイラーにある思いを抱かせたようです。それは、「保護動物の里親になるのがどれほど幸せなことか」ということ。レミと出会ったことで、テイラーは「保護動物たちがどれほど飼い主に感謝をしているか、そして、飼い主に対して愛情深いかを知った」といいます。「里親になることで感じられる喜びを、多くの人たちに知ってもらいたい」と思ったテイラーは、2022年8月に、ペット用品を扱う会社『Hill’s』が行う保護動物の譲渡キャンぺーンで支援活動を行いました。 View this post on Instagram A post shared by Taylor Lautner (@taylorlautner) 何もない野原で生まれて、ハリウッドスターの愛犬になったレミ。まるでシンデレラ・ストーリーですが、テイラーにとっては、レミが自分たちに幸せをもたらしてくれた存在でしょう。1匹でも多くの保護動物が素晴らしい家族と出会い、愛情にあふれた毎日が送れるといいですね。[文・構成/grape編集部]
2022年08月16日動物保護施設で暮らす猫や犬たちは、毎日をどんな気持ちで過ごしているのでしょうか。外に出ることも、自由に走り回ることもできない狭い部屋の中では、喜びを感じることは難しいだろうと推測します。猫が大好きなアリッサ・キーリングさんがアニマルシェルターを訪れた時、オーティというオス猫が彼女の目に留まりました。ケージの中で横になっているオーティは、見るからにうんざりしている様子。まるで「どうせ自分は一生このケージの中にいるんだろうな」と希望を失っているように見えました。しかし、アリッサさんはオーティに特別なものを感じたのでしょう。彼女はその日、オーティを家族に迎えることに決めたのです。あんなに不機嫌そうだった猫が?ウェブメディア『The Dodo』によると、アリッサさんが里親の手続きなどをしている間も、オーティの様子は変わらなかったそう。ところが、家に着いたとたん、まるでスイッチが入ったかのようにオーティの態度が急変したのです!@henrysthoughts The power of adopting a pet. Otie has added so much magic to my life just by being himself. ❤️#adoptdontshop #adoptionstory #adoptionstorytime #fyp #fypcat #weirdcat #catadoption #catlove #catsoulmate ♬ Benny and Chiquitita - reymifasolアリッサさんや先住猫にぴったりと寄り添って、至福の表情を見せるオーティ。「ああ、幸せだニャー」という、心の声が聞こえてきそうです!シェルターにいた時とは別の猫のようなオーティの激変ぶりに、喜びの声が上がっています。・あの悲しそうな猫が、こんなにかわいかったなんて!・嬉しくて涙が出た。よかったね、オーティ!・この猫はあなたのことが大好きだね。里親になってくれてありがとう。 View this post on Instagram A post shared by Henry (@henrysthoughts) アリッサさんは動画に「オーティは自分らしくいるだけで、私の人生にたくさんの魔法をもたらしてくれました」とつづっています。動物保護施設では、人懐っこくて愛らしい性格の動物のほうが、里親が決まりやすいといわれます。オーティの不機嫌そうな態度は、里親希望者にあまりいい印象を与えていなかったかもしれません。しかし、アリッサさんはオーティの本来のかわいらしさを見抜いていたのでしょう。ケージの中で、暗い表情をしていたオーティ。一発逆転のハッピーエンドになりましたね![文・構成/grape編集部]
2022年08月16日2022年6月、アメリカのニューヨークで、「駐車されている車の中に犬がいる」と、心配した市民からニューヨーク警察に通報がありました。通報によると、その車はすでに2時間以上も駐車されていたのだそう。車の窓は閉まったままで、エンジンはかかっておらず、車内のエアコンは付いていなかったようです。すぐに現場へ向かった警官たちは、通報どおり、車内で苦しそうにしている犬を確認。ためらうことなく車の窓を割って、犬を救出しました。Hot car, hot dog rescue—thanks to caring NYers who saw this pup locked in a car for over 2 hours & called 911!Our cops responded discovering the car off, windows shut & distressed dog. They broke the window, got pup out & off to a vet for care. Criminal investigation continues. pic.twitter.com/B5MdVT6UUe — NYPD 19th Precinct (@NYPD19Pct) June 18, 2022 助け出された犬はしっぽを振って、とても喜んでいるよう。近くにいた女性が水を差し出すと、犬はすぐに飲み始めました。よほどノドが渇いていたのでしょう。この日の気温は30度近くあり、車内の温度はわずか10分ほどで約39度まで上がることも。これは犬にとって致命的な温度だそうです。幸い犬は具合が悪そうには見えませんでしたが、念のため、動物病院に連れて行かれました。Yesterday’s afternoon temps hovered in the mid 80’s & on an 85° day, it only takes 10 mins for the inside of a car to reach a deadly 102°!It’s prohibited to leave an animal unattended in a car under these dangerous conditions—thankfully the pup was rescued & is being cared for. pic.twitter.com/tSS0NUFT5h — NYPD 19th Precinct (@NYPD19Pct) June 18, 2022 車内に放置された犬の里親になったのは…この出来事の数日後、犬の飼い主が動物虐待容疑で逮捕されました。飼い主はこの犬を24時間以上、水も食べ物もない状態で車内に放置していたということです。その後、犬は地元の動物保護施設で大切に世話をされていましたが、翌月、ニューヨーク警察がTwitterに犬の近況を投稿。なんと、この犬を助け出した警官の1人であるマハラジさんが、犬の里親になったのです!Update: After being rescued from being locked up in a hot vehicle last month, we are happy to announce that our furry four-legged pooch has a new home. Officer Maharaj of the @NYPD19Pct , one of the rescuers, just adopted him from the @ASPCA & will be giving him a fur-ever home. pic.twitter.com/Gmp0fCsVll — NYPD NEWS (@NYPDnews) July 27, 2022 この報告には「犬の嬉しそうな表情がプライスレスだね」「マハラジさん、ありがとう」「素晴らしい家族ができてよかった」など、喜びの声が上がっています。日中にエアコンが付いていない車内の温度は、想像以上の早さで上がります。それにもかかわらず、アメリカでは毎年夏になると、車内に取り残されたペットが熱中症で命を落とすケースが後を絶たないといわれます。「ほんの数分なら大丈夫だろう」という考えが、大切なペットの命を奪うかもしれないということを、知っておくべきでしょう。[文・構成/grape編集部]
2022年08月02日動画共有アプリ『TikTok』ユーザーのKitty(thekittyandmarley)さんは、犬と猫とのにぎやかな暮らしを動画でシェアしています。2021年の春、Kittyさんは生後10週間の2匹の子猫の仮里親になりました。子猫たちは姉妹で、『小脳低形成』という先天性疾患をもっていました。この病気は『ふらつき症候群』とも呼ばれ、重症度によって、頭の震え、体のバランスの低下などが症状として現れるそう。そのため2匹とも、常に頭の震えが止まらない状態でした。獣医に安楽死を勧められるも…当時、Kittyさんは2匹を診た獣医から「安楽死させたほうがいいですよ。この子たちは見ていてつらいし、充実した生活は送れないでしょう」といわれてしまいます。しかし、彼女の選択は違いました。子猫たちに『ウープシー・デイジー』と『タイニー・ティナ』という名前を付けて育て始めます。Kittyさんは2匹の猫の筋肉を鍛えるため、おもちゃなどを使ってたくさん遊んであげました。そんなふうに楽しく毎日を過ごすうちに、2匹の頭の震えが少しずつ治まってきます。さらに3か月後には、2匹とも健康な猫と変わらないほど、症状が落ち着いてきたのです!そして2022年7月、Kittyさんは2匹が変わりゆく姿を振り返った動画を投稿しました。@thekittyandmarley Sometimes, vets don’t know best. CH cats can live quality lives - they just need a little more help #chcat #chkitten #cerebellarhypoplasia ♬ original sound - NickKittyさんの家にやってきた当初は、頭の震えに加えて、バランスを崩して倒れることもあったウープシー・デイジーとタイニー・ティナ。今では2匹とも、健やかな毎日を過ごしています。この動画は350万回再生され、Kittyさんへの称賛と、喜びの声が殺到しました。・感動して涙が出た。猫たちが素晴らしい生活を送っていることが分かる。・2匹とも立派に成長したね。猫たちを助けてくれてありがとう。・私はいつも獣医にこういうわ。「この子たちが闘うつもりなら、私はその闘いを手助けする」って。@thekittyandmarley As a responsible pet owner - educate yourself, advocate for your pet, and find a vet who will work with you as a team to provide the best care for your pet. #chcats #cerebellarhypoplasia #responsiblepetowner ♬ Living My Best Life - Ben Rector動画のコメントでKittyさんは、次のようにつづっています。時に、獣医は最善が分からないこともあります。小脳低形成の猫は質の高い生活を送ることができます。彼らはもう少し助けが必要なだけなのです。この投稿は決して、獣医の分野を非難する意図はありません。私は、いい獣医の皆さんにとても感謝しています!獣医は人間であり、間違いを犯すこともあります。優れた獣医は、自分がよく知らない病状に対して、それを認め、学ぶことをいとわず、あなたに専門医を紹介してくれるでしょう。thekittyandmarleyーより引用(和訳)猫の小脳低形成は進行性ではなく、猫自身も痛みはまったく感じていないため「飼い主がサポートをすれば幸せで健康的な生活が送れるだろう」ともいわれます。Kittyさんの愛情と献身的なケアのおかげで、奇跡的な回復を遂げたウープシー・デイジーとタイニー・ティナ。今こうして元気に過ごす2匹の姿は、同じ病気の猫と暮らす人たちに希望を与えてくれることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2022年08月02日さまざまな家庭の事情を抱える子どもたちを救うため、社会全体としていくつもの課題に取り組んでいくべきですが、そのなかで注目されている制度のひとつが里親。そこで、ある実話をもとに描き、大きな感動と反響を呼んだ話題作をご紹介します。『1640日の家族』【映画、ときどき私】 vol. 506アンナと夫のドリスが、母親を亡くした里子のシモンを受け入れて4年半。18か月だったシモンは長男と次男と兄弟のように成長し、いつだって一緒に遊びまわっていた。5人はにぎやかで楽しい日々が続くと思っていたが、ある日、激震が走る。月に1度の面会交流を続けてきたシモンの実父エディが、息子との暮らしを再開したいと申し出をしてきたのだ。突然訪れた“家族”でいられるタイムリミットが迫るなか、彼らが選んだ未来とは……。人権や児童福祉を重視し、幅広い取り組みをしているフランスの現状を知ることができる本作。今回は、実際に里親制度を経験したこちらの方にお話をうかがってきました。ファビアン・ゴルジュアール監督© Manuel Moutier子ども時代に、両親が迎えた里子と生活をともにした実体験をもとに本作を手掛けたゴルジュアール監督。そこから自身が学んだことや育児をするうえで大切なこと、そして里親制度に必要なものなどについて語っていただきました。―幼少期に味わった里子との出会いとつらい別れは、監督のご家族みんなに影響を与えたそうですが、それによって監督の人生はどのように変わったと思いますか?監督僕にとっては、“映画監督になるための礎”となるような経験でした。というのも、「映画監督になったらこのストーリーを語るんだ」といった強い思いが自分のなかで生まれたからです。その後、22歳くらいのときに里子に関するシナリオを書いてみたもののうまくいかず、まずはほかの作品で経験を積むことに。そこでプロデューサーともいい関係を築けたので、本作を作ることができました。―里子と一緒に過ごした経験を通して、一番描きたいと思ったものは何だったのでしょうか。監督それはいままでにどんな映画を作っていても感じることですが、僕がテーマとして描いているのは、人の感情について。やはりそれは、子どもの頃に感情を揺り動かされるような経験をしたことが大きいのだろうと自覚しています。前作の『ディアーヌならできる』では、代理母の役割を務めた女性のエモーションが溢れ出るところでラストを迎えていますが、本作では最初からエモーションが溢れ出ている女性を描きました。僕にとって映画というのは、人間の感情を描く役割を果たしているのだと思います。里親は距離感を保つのが難しいと感じた―里親制度を目の当たりにしたことで、親子の在り方についても考えたと思いますが、育児をするうえで大切なものは何だと思いますか?監督僕にも5歳半の娘がいるのでよくわかりますが、子どもが生まれたことによって自分の人生は大きく変わりました。そんななかで、愛が不足することなく、溢れるほどの愛があるほうが親子関係においては大切なことだと確信しています。ただ、愛情がたくさんあるからいい親であるとか、正しい判断ができるとは限りませんよね。愛が溢れすぎて過保護になる場合も、子どもが息苦しいと感じてしまう場合もありますから。そういった弊害もありますが、それが愛であると言えるのかもしれません。―里親だった監督のお母さまがソーシャルワーカーから受けた唯一のアドバイスは、「この子を愛しなさい、でも愛し過ぎないように」だったとか。監督確かに、里親の場合は、愛してあげなきゃいけないけど、愛しすぎてはいけないという距離感を保つのは非常に難しいことだと思います。そのときに考えたのは、里親のように感情を職業的にコントロールするのは可能なのだろうか、ということでした。人によってはできるかもしませんが、僕個人としては、難しいと感じています。母親と父親の立場の違いも見せたかった―劇中では、愛情を抑えきれない母親に対して、冷静さを保つ父親も登場します。里子との距離感がそれぞれ違って描かれていますが、それは母性によるものなのか、それとも監督が実際にリサーチや経験から感じたことなのでしょうか。監督いまの質問にもあったように、それは母性でもあり、リサーチの結果でもあり、自分の母親の姿でもあり、それらすべてが含まれています。ただ、今回の作品で言うと、アンナがヒロインなので、彼女の目線で描くことを意識しました。実際、里親を仕事にしているのは女性のほうが圧倒的に多いと言われています。しかし、だからといって父親よりも母親のほうが愛情深いという意味ではありません。本作では、シモンの母親が亡くなっていることもあり、アンナは余計に母親の代わりになろうとしてしまうところがあります。いっぽう、実の父親は存在しているため、アンナの夫であるドリスは自分を父親と同一化することがないのです。それだけでなく、彼は自分の家族に“嵐”が待っていることを予見していることもあって、愛情を溢れさせることなく、自分が家族を守るために距離を保つことを意識しています。そういった立場の違いというのも、本作のなかでは見せたいと思いました。里親の存在は必要だが、改善すべき点が多い―なるほど。まもなく日本では公開を迎えますが、日本に対してはどのような印象をお持ちですか?監督まだ訪れたことはありませんが、日本といえば新婚旅行で行こうかと話が出たこともあったくらい興味がある国のひとつ。実は、この作品と一緒に行けるのではないかと淡い期待を抱いていたのですが、コロナ禍でその夢が破れて残念に感じています。日本に興味を持つようになった出発点はやはり日本映画ですが、なかでも好きなのは成瀬巳喜男監督です。いま一番好きな監督と言えるほど、最近になっていろんな作品を観ているところです。彼の作品に惹かれる理由は、感情を揺さぶるメロドラマの要素があること。いつか映画のなかの場所を体感できるように、スクリーンを通り抜けて日本にたどり着きたいと思っています。―日本では親と暮らせない子どもたちに対して、施設養育から里親養育への転換を進め始めたところと言われていますが、里親制度を広めていくうえで欠かせないことや改善すべき点などがあれば、教えてください。監督里親制度が存在すること自体はいいと思いますが、システムに関してはまだ欠点のほうが多いように感じています。必要としている子どもの数は減っていないにも関わらず、残念ながら里親になろうという人が減っているのが現状。これはフランスに限ったことではなく、世界的に見ても、他者に対する寛容さが失われつつあるので、悲しいことだと思っています。里親制度において問題を挙げるとすれば、まずは財源不足。そして、使命感の欠如です。里親になりたい人を増やすのは大事なことですが、現在はあまり選別することなく誰でもなれる状況なので、お金目当てだけでやっている人がいると言われることも……。そうならないためにも、財源を増やし、里親を養成する期間をしっかりと設ける必要があると思います。新しい家族の在り方を考えさせられる里親という制度を通して、親と子の間における愛の大切さと難しさを突きつける本作。演技初挑戦とは思えない子役が見せる繊細な表情をはじめ、フランスの実力派俳優たちによる見事な演技は、観る者の感情までも溢れさせてしまうはずです。取材、文・志村昌美心が震える予告編はこちら!作品情報『1640日の家族』7月29日(金) TOHOシネマズ シャンテほか全国公開配給:ロングライド️© 2021 Deuxième Ligne Films - Petit Film All rights reserved.
2022年07月28日里親家族と里子の幸せな日々Upload By 発達ナビニュース生後18ヶ月のシモンを受け入れた里親のアンナと夫のドリスには、2人の息子がいました。シモンと息子たちは、朝から晩まで一緒に遊び、きょうだいのように成長しました。いつでもどこでも笑いが絶えない家族5人。幸せな4年半が過ぎようとしていました。Upload By 発達ナビニュース突然訪れた家族のタイムリミットある日、月に1度の面会交流をしていたシモンの実父であるエディからシモンとの生活を再開したいという申し出があります。シモンが産まれて間もないころ、シモンの母は他界。シモンの父、エディは悲しみに打ちのめされ、福祉機関にシモンを託したのでした。数年をかけエディは悲しみから立ち上がり、シモンとの生活を再開させるために、努力を重ねてきました。エディの申し出を福祉機関が認め、週1回週末にシモンと実父エディが過ごすというトライアルがはじまったのです。それぞれの葛藤Upload By 発達ナビニュース里親であるアンナはシモンを受け入れてから怪我や病気にならないようにといつも心配りをし、末っ子のようなシモンを大切に大切に育ててきました。突然はじまったシモンと実父の再始動をアンナは心配していました。息子たちにとってもシモンはいつも一緒にいるのが当たり前の存在。シモンがいない週末、シモンがいない誕生日会…家族の心は揺れ動きます。Upload By 発達ナビニュース一方で、シモン自身も葛藤しながらも実父エディとの距離を少しずつ縮め、親子の絆を育んでいきました。ある日、シモンはエディの家から1枚の写真を持ち帰ります。そこには生前のシモンの母の姿が。アンナと夫のドリスは、忘れかけていた「シモンには実の両親が存在し自分たちは里親である」という事実を改めて実感するのでした。家族が選んだ未来とはシモンが実父のエディと過ごすようになり、半年ほどになる12月。シモンはエディの家でクリスマスを一緒に過ごすことが、福祉機関からの連絡でも決まっていました。アンナたち家族は雪山にバカンスへ。楽しみにしていた息子たちとシモンは、その決定に不満がありました。納得できないのは、実はアンナも同様でした。5人でクリスマスを過ごすためにアンナがしたこと、そして、それぞれが選んだ未来とは…。Upload By 発達ナビニュース映画『1640日の家族』は2022年7 月 29 日(金)からTOHO シネマズ シャンテほか全国で公開Upload By 発達ナビニュース本作は、監督が子どものころ、両親が里子を迎え、4年半一緒に暮らした体験を基に描かれています。里親家族として1640日、里子と一緒に過ごした少年時代。つらい別れを見つめ直した監督が到達したのは、今は一緒にいなくても、血がつながっていなくても、家族だった時間は消えないという事実です。さまざまなかたちの家族に贈る映画、ぜひ劇場でご覧いただきたいと思います。『1640日の家族』2022年7月29日(金) TOHOシネマズ シャンテほか全国公開監督・脚本:ファビアン・ゴルジュアール出演:メラニー・ティエリー、リエ・サレム、フェリックス・モアティ、ガブリエル・パヴィ2021年/フランス/仏語/102分/1.85ビスタ/5.1ch/原題:La vraie famille/英題: The Family/日本語字幕:横井和子配給:ロングライド※クリックすると発達ナビのサイトから映画『1640日の家族』公式サイトに遷移します
2022年07月25日南アフリカにある動物保護施設『ドッグタウンSA』では、日々たくさんの保護犬たちが新しい家族と出会っています。野良犬だったオス犬のスティーヴィーは、子犬の時に『ドッグタウンSA』に保護されました。活発でフレンドリーな性格のスティーヴィーは、人もほかの犬も大好き。なでられたり、引っ張り合いっこをして遊んだりと、施設のスタッフからとてもかわいがられています。 View this post on Instagram A post shared by DogtownSA (@dogtownsa) 6年間里親が決まらなかった保護犬愛らしいスティーヴィーですが、なぜか里親がなかなか決まらず、気付けば6年間も施設で過ごしていました。これまでに多くの里親希望者が現れたのですが、養子縁組には至らなかったのです。それでもスタッフたちは「いつか必ずスティーヴィーに完ぺきな家族ができるはず」と信じて、愛情を注ぎ続けました。その願いはついに叶い、スティーヴィーに里親が決まったのです!この喜ばしいニュースに、『ドッグタウンSA』は歓喜に包まれました。スティーヴィーが里親の家に行く日、施設のスタッフ全員が並んでスティーヴィーを送り出しました。@dogtownsa One of the best days at the shelter. Helpnusbmake more dreams come true and follow us #adoptdontshop #happy #dogsoftiktok ♬ What Dreams Are Made Of - Brent Morganお世話になったスタッフ一人ひとりに、最後のお別れをするスティーヴィー。嬉しそうにしっぽを振り、まるで「今までありがとう!」と感謝を伝えているようにも見えますね。「このシェルターで最高の日のひとつです」というコメントがつづられた『ドッグタウンSA』のTikTokの動画には、祝福の声が相次いでいます。・泣いてしまったわ!なんて美しいシーン。・みんなで並んで、新たな門出をお祝いしているのがいいね。おめでとう、スティーヴィー。・スティーヴィーもあなたたちのことが大好きなんだね。感動したよ。動画の最後に映る『Family(家族)』の文字と、新しい家族に囲まれたスティーヴィーの写真が涙を誘います。スティーヴィーは施設にいた6年間も、スタッフみんなから愛されて幸せだったはず。しかし、自分の家族とともに自由に過ごせる幸せには、代えられないでしょう。6年越しの夢がついに叶ってよかったね、スティーヴィー![文・構成/grape編集部]
2022年07月19日動物病院では、病気で苦しんでいるペットを楽にしてあげたいなど、やむを得ない事情で飼い主から安楽死の依頼を受けることがあります。ところが、ある動物病院に連れて来られた猫は、信じられない理由で安楽死させられそうになりました。16歳のオス猫のマックスは健康そのもの。しかし、飼い主は高齢というだけで、マックスの安楽死を依頼してきたのです。元気な高齢の猫を安楽死させたくない!病院のスタッフはマックスを気の毒に思い、なんとか新しい里親を探そうとします。しかし、なかなか里親が見つからず、スタッフは猫好きの友人であるラーミア・マラノさんに相談しました。ウェブメディア『The Dodo』によると、ラーミアさんも里親探しを手伝ったところ、一時は決まりかけたそうです。しかし、最終的には断られ、マックスの安楽死の施術をする日が迫ってきてしまいます。もう時間がないことを知ったラーミアさんは、車で1時間半ほどかけて病院へ向かい、自らがマックスを引き取ったのです。初対面のマックスは不機嫌そうで、体にはノミがいて、爪を除去されていました。そんなマックスをラーミアさんはためらうことなく、優しく抱きしめました。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 View this post on Instagram A post shared by Maximilian Maxx Attack (@maximilian_theorange_chillin) ラーミアさんはすでに1匹の犬と、4匹の猫を飼っていました。気難しそうに見えるマックスですが、あっという間に先住犬や猫たちと仲よくなったそう。そして、もちろんラーミアさんの愛情もすぐにマックスに伝わりました。 View this post on Instagram A post shared by Maximilian Maxx Attack (@maximilian_theorange_chillin) マックスの写真を投稿したInstagramには、ラーミアさんとの新しい生活を祝福する声が寄せられています。・とってもハンサムな猫だ。この子を助けてくれてありがとう。・マックスはパーフェクトな家族を見つけた。・この猫は今が一番幸せに違いない。・素晴らしいハッピーエンドだね! View this post on Instagram A post shared by Maximilian Maxx Attack (@maximilian_theorange_chillin) 前の飼い主さんは動物病院にマックスを連れてきた時、「この猫は噛むし、トイレを使わない」など苦情を並べ立てていたのだとか。しかし、ラーミアさんの家にやって来た当日から、マックスの行動にはなんの問題もなかったといいます。命を失う危機を逃れただけでなく、心から愛してくれる家族にも出会えたマックス。ラーミアさんとの幸せな生活が、これからまだまだ長く続いていくといいですね。[文・構成/grape編集部]
2022年07月19日アメリカのウィスコンシン州に住むカイリー・エンゲルハートさんは、自宅のそばで1匹の犬を見かけました。犬は住宅街の真ん中にある消火栓につながれていて、まるで誰かを待っているように大人しく座っていました。その犬をかわいそうに感じたカイリーさんは、犬のそばに座り、一緒に飼い主が戻って来るのを待つことにします。しかし、1時間経っても誰も現れなかったため、カイリーさんは犬のそばに置かれたバッグの中身を確認。すると、中にはその犬が大好きだという、おやつやおもちゃと、飼い主からの手紙が入っていたのです。そこには、飼い主が健康上の問題や生活における困難を抱えていて、愛犬の世話ができなくなった事情が記されていました。この犬が捨てられたことが分かったカイリーさんは心を痛め、犬を動物保護施設に連れて行きました。「この犬の飼い主さんへ」メッセージに心が痛むそのメス犬の名前は、ベイビーガールといい、犬を保護した『ウィスコンシン・ヒューメイン・ソサエティ』はFacebookに、どこかで見ているかもしれない飼い主に向けてメッセージをつづりました。何よりもまず、あなたが親友と別れなければならなかったことを気の毒に思います。あなたがどれだけ彼女を愛していたかは明らかで、あなた自身の健康問題や人生の難題にもがきながら、最善を尽くしたことが分かります。彼女の好きなものを丁寧に詰め込んだバッグから、あなたの愛が見えます。彼女が車に轢かれないように、しっかりとつないでいたことに愛が見えます。すぐに見つけてもらえる場所に彼女を置いていったことに、愛が見えます。あなたが、愛犬のために行った思いやりに感謝します。彼女は安全な状態にあり、まもなく次の家族を見つける手順に入りますので、ご安心ください。Wisconsin Humane Societyーより一部引用(和訳)施設のスタッフは、飼い主のことを責めませんでした。ベイビーガールがいた状況から、彼女がどれほど飼い主に愛されていたのかが分かったからです。この投稿には「心が痛む」「涙が出た」「悲しいね」など、さまざまな声が寄せられています。後日のカイリーさんの投稿によると、ベイビーガールの新しい里親が決まったということです。ペットを保護施設に引き取ってもらうには、手数料がかかる場合があります。ベイビーガールの飼い主はおそらく、その手数料が払えずに、愛犬をこのような形で手放したのでしょう。ペットを道路などに放棄する行為は、決して許されることではありません。しかし、元の飼い主を責めるのではなく、事情を汲み、寄り添った施設のスタッフの言葉に、多くの人が胸を打たれたようです。[文・構成/grape編集部]
2022年05月17日アメリカのルイジアナ州にある動物保護施設『ルイジアナSPCA』の建物の外で、1匹の犬が見つかりました。犬はフェンスにつながれていたため、誰かが故意にその場所に置いていったと思われます。ウェブメディア『The Dodo』によると、犬は人を怖がっていて、施設のスタッフにもうなり声を上げていたのだとか。なぜ自分が知らない場所で見知らぬ人たちに囲まれているのか、状況が理解できなかったのでしょう。捨てられた犬の里親になったのは?犬はカウと名付けられ、スタッフが愛情を注いで世話をするうちに、だんだんと心を開き始めました。そして2か月が経った頃、里親を募集していたカウにぴったりの家族が見つかります。その『完璧な家族』とは…カウが離ればなれになった飼い主さん!実は、カウは数か月前に何者かによって連れ去られ、飼い主はずっと探し続けていたのです。@laspcaReunited and it feels so good! After being separated from his family for months, Cow finally gets to go home!♬ Heat Waves - Glass Animals飼い主の女性の姿を見たとたん、全身で喜びを爆発させるカウ。ちぎれそうなくらい激しく振っている尻尾から、どれほど嬉しいのかが伝わってきます。この動画には「最高の結末」「嬉し涙が出た」「この犬は、飼い主のことが本当に好きなんだね」など、喜びの声が上がっています。2か月の間にシェルターのスタッフにも懐いていたカウですが、飼い主さんと再会した時ほど興奮した様子は一度も見せたことがなかったそう。カウにとって文字通り、これ以上ない『完璧な家族』の元に帰ることができて、よかったですね![文・構成/grape編集部]
2022年04月25日特定非営利活動法人キーアセット(本社:大阪府東大阪市、代表:渡邊 守)は、日本財団からの助成を受け、福岡市と大分県をプロジェクトパートナーとして、里親制度の認知向上のためのPRキャンペーン「ひらけ!里親プロジェクト」を、福岡市・大分県において2022年3月16日(水)より開始いたしました。【キャンペーンページURL】 プロジェクトロゴ●プロジェクト概要プロジェクト名 :「ひらけ!里親プロジェクト」主催 :特定非営利活動法人キーアセット共催 :特定非営利活動法人chieds(チーズ)プロジェクトパートナー:福岡市・大分県助成 :日本財団<目標>(1)福岡市・大分県において、里親制度についての新規問い合わせ件数を2倍にする(2)里親制度や里親家庭についての社会的認知の促進/ムーブメントづくり(10社からの協賛/著名人10名からの支援)●プロジェクト実施期間実施時期:2022年3月16日(水曜日)~2022年6月30日(木曜日)●プロジェクト実施内容1. メディア施策:テレビCM/交通・屋外広告/WEB広告/プロジェクトホームページ/チラシ、ポスター制作・掲示キャンペーンビジュアル2. 賛同・協賛活動:本プロジェクトにご賛同頂ける企業・団体・個人の募集企業訪問 200社目標 従業員、顧客向けにポスター掲示、チラシ配布等の協力を依頼本キャンペーン終了後(2022年7月~2023年3月)のHP等広報活動継続のために協賛金を募集著名人の方への応援サポーター就任依頼活動3. コールセンター、LINEアカウントの期間限定設置期間中 里親制度への問い合わせ窓口としてフリーダイヤルによるコールセンターの設置新規LINEアカウントによる問い合わせ窓口の設置設置期間 2022年3月16日より6月30日まで●プロジェクトの背景○日本全国には約45,000人(子ども全人口の500人に1人)、様々な事情によって家族と離れて暮らしている子どもたちがいます。○家族と離れて暮らす子どもたちに、生まれ育った地域で育まれる家庭環境が必要です。○里親制度の社会的認知度が低く、60%の人が里親制度を知りません。「里親=特別養子縁組」というイメージがあります。※「里親」に関する意識・実態調査 報告書 日本財団実施(2017年11月実施より)○日本の里親普及率は先進諸国と比べて低く、里親が不足しています。欧米主要国では、概ね半数以上(50~70%)が里親委託であるのに対し、日本では、施設:里親の比率 80%:20%となっており、施設養護への依存が高い現状です。○子どものニーズにこたえられるように、多様な里親家庭を増やし里親委託の可能性を増やしていくことが求められます。現状は自治体によって里親委託率は約10%~約60%と格差が大きくなっています。(福岡市56.9%、大分県34.9%)○多くの方は里親手当や相談支援など様々な支援体制がある事を知りません。「養育里親」は、国と自治体から里親手当として1人あたり月額90,000円が支払われます。その他、日常生活にかかる費用や、教育費、医療費等の経済的なサポートがあリます。○どうすれば里親になれるのかわからない人が多いです。養育里親になるには、養育里親法定研修を修了していることや、国が定める要件を満たしていることが条件となり、審査会を経て登録となります。●特定非営利活動法人キーアセットについて会社名 : 特定非営利活動法人キーアセット所在地 : 〒577-0809 大阪府東大阪市永和2-2-29 永和ビル1号館3階代表者 : 渡邊 守URL : 事業内容: 全国6ヶ所(大阪、東京、川崎、埼玉、千葉、福岡)の拠点にて、里親支援に関わる事業を実施。研修や講演など、全国様々な地域で事業を展開。※令和4年3月16日現在【一般の方からのお問い合わせ先】電話: 0120-105-103Mail: info@hirake-satooya.com LINE: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月17日2021年9月、アメリカのフロリダ州の路上でゴミを食べていた子犬が、通りかかった親切な人によって保護されました。動物保護施設に連れて来られた時、子犬の首には鎖がきつく巻き付けられていて、食い込んだ鎖によってひどい傷を負っていたのです。メスの子犬は生後3か月ほどで、『セージ』と名付けられました。※見た人が不快に感じるおそれがある画像(傷口など)が含まれています。画像は左右にスライドしてご確認ください。 View this post on Instagram A post shared by Humane Society of Tampa Bay (@humanesocietytampabay) 施設では、すぐにセージの鎖を外すための手術を行いました。セージはとても人懐っこくて、ひどい痛みに耐えているはずにもかかわらず、診察台の上で医師たちにしっぽを振っていたといいます。手術は無事に終わり、セージのケガは順調に回復。保護されてから数日後には、里親の募集が始まりました。 View this post on Instagram A post shared by Humane Society of Tampa Bay (@humanesocietytampabay) 施設のInstagramに、セージについての投稿が載せられたことで、里親希望者が続々と寄せられたのだそう。その中で厳しい審査を経て、セージの里親になったのは、犬好きで知られる映画俳優のデイヴ・バウティスタ!2匹の元保護犬と暮らしているデイヴは、セージのことを知って心を痛め、里親になりたいと申し出たのです。こうしてセージは『ペニー』という新しい名前をもらい、ハリウッドスターの家族の一員になりました。 View this post on Instagram A post shared by Super Duper Fly (@davebautista) デイヴは、Instagramに投稿した動画でペニーを腕に抱いて、こう語っています。ペニーはバウティスタ家の一員になった。これからの一生のうち、再び虐待されることは絶対にない。もうすぐペニーは、最高の子犬ライフを過ごすことになるんだ。davebautistaーより引用(和訳) View this post on Instagram A post shared by Super Duper Fly (@davebautista) また、デイヴはペニーを虐待した人物の逮捕につながる有力な情報を提供した人に5千ドル(約55万円)を出すことを約束。この件については、すでにペニーを最初に保護した施設が1500ドル(約16万円)を出すことを表明しており、容疑者の特定が急がれています。デイヴがペニーの里親に決まったことを知らせる投稿には「これ以上パーフェクトな家族はいないでしょ」「嬉しくて涙が出た」「ペニーの最高のドッグライフが始まるね」など祝福の声が殺到しています。心ない人によって、つらい経験をしてしまったペニー。これからはデイヴの家族として、たくさんの愛情を受けながら幸せな毎日が送れることでしょう![文・構成/grape編集部]
2021年10月04日