子どもの癇癪には、おもに2つのパターンがあります。ひとつは、大きな声を上げながら泣き叫ぶパターン。そしてもうひとつは、物を投げる(物に当たる)パターンです。ママにとってはどちらも困ったものだけど、投げた物が誰かに当たってケガをしてしまう可能性があるから、後者のほうが厄介といえば厄介…。また、物を投げるというのは、癇癪を起した時だけに限らないこともあり、悩んでいるママも少なくないのでは?今回は、先輩ママたちが、どうやって対処してきたのかを調べました。投げた物は有無を言わさず没収遊んでいる最中にできないことやイヤなことがあり、手に持っているおもちゃを投げるというのが、“あるある”ですよね。そんな時、投げたおもちゃを没収するというママは多い様子。もちろん、事前に注意したうえでの行動ではありますが、それでもやめない場合は「どんなにお気に入りのおもちゃでも取り上げる」という厳しいルールを設ける家庭は意外と多いよう。また、おもちゃは安いものばかりではないし、人にもらった大切なものもあるから、なかなか出来ることではないかもしれませんが、子どもが投げたおもちゃをママが拾い、それを思いっきり投げつけて壊すというママも…。ちょっとトラウマになりそうですが、物を投げることはそれだけ危ない行為なのだということを理解させるために、心を鬼にする必要があるとの想いからの行動のようです。口でだけで注意しない何かいけないことをしている時、口だけで注意してもなかなか言うことを聞いてくれないものですよね。そんな時は、きちんと子どものそばに行き、手を握ってやめさせるというのもひとつの方法だとか。もちろん、手が離せない時もあるし、長期戦になるかもしれません。しかし諦めずに何度も注意をし、投げてもいい物(ボールなど)とそうでない物の区別がつくまで導いてあげる。子どもが成長するにつれて、だんだんと理解できるようになるので、それまではママも我慢が必要ということかもしれませんね。物を投げてもいい場所で発散!最近では、ボールプールがあるキッズスペースも増え、家庭用のボールプールも以前よりは手軽に手に入れられるようになりました。また、子ども用のプールにゴムボールを入れれば自作も出来ますよね。なかには、ボールプールは埋もれて遊ぶものと考えるママもいますが、ボールを投げることも想定されているため、こうした機会に思いっきりボールを投げさせて“物を投げたい欲求”を発散させるという意見も散見されました。また、子ども用のゲージやネットを使って自宅の一画を物を投げてもいいゾーンにして、そのスペースでなら物を投げてもいいというルールを設けるママもいるようです。子どもの性格や物を投げる頻度、投げる物によっても異なるかもしれませんが、このようにさまざまな対処法があります。物を投げる子どもとの接し方に悩んでいるママは、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?(文・三軒茶屋すみ子/考務店)
2018年04月06日あれもイヤ、これもイヤ…“魔の2歳児”ともいわれる“イヤイヤ期”をやっと乗り越えたと思ったら、今度は「なんで?」が止まらなくなったというのは、多くのママが経験しているのではないでしょうか?3~6歳くらいまでの時期を心理学的には「質問期」と呼ぶそうですが、時には「なんで空は青いの?」といったちょっと哲学的な質問や、「どうして雨は降るの?」など身近だけど答えるのが難しい質問をされて困ってしまう…。また、忙しい時でもお構いなしに質問攻めをしてくるので、イラっとしてしまうこともありますよね。そこで今回は、世の中のママたちが実践する「なんで?」を連発してくる子どもへの対処法を調べてみました。対処法1●質問返し「わからないことがあれば人に聞く」ということはもちろん大切なことですが、「自分で考える」というのも、同じくらい大切。子どもに「なんで?」と聞かれたら、「なんでだと思う?」と聞き返す。こうすることで、子どもが自分で考えるきっかけ作りをしているママは多いようです。「自分で考える」ことだけでなく、いろいろなことを想像して答えを導き出すことで、発想力を養う意味でも「質問返し」は有効かもしれませんね。対処法2●子どもと一緒に調べる子どもに質問されて、「たしかに、どうして○○なんだろう…?」とママ自身も考え込んでしまった経験はありませんか?冒頭でも触れたように、大人だからといって子どもの質問すべてに答えられるわけではありません。そんな時には、ママも一緒にお勉強!今の時代、スマホやパソコンでサッと検索すれば正解がわかることも多いものですが、なかには、デジタル機器に慣れさせるのは早いと考えるママも少なくありません。あえて図書館などに行って図鑑や関連書籍で調べれば、ちょっとしたおでかけが出来て気分転換にもなるし、読書好きになってくれる可能性も!?対処法3●とりあえず答える忙しい時や疲れが溜まっている時、「なんで?」と聞かれても答える余裕がない…。しかし、子どもの質問を無視することだけは避けているようで、適当でも何かしら答えるようにしているママも多い様子。たとえば「なんで空は青いの?」と聞かれた時。きちんと答えようとしたら「光のうち波長が短いのは『青い光』で、波長が短いほど散乱されやすく、日中は散乱されやすい『青い光』が強調されて、青く見える」(※あくまで例です)といったように、説明に時間がかかってしまうし、それを聞いて子どもが納得できるかどうかもわかりません。そのため、「神様が空の色を決める時~」といったように、勝手に物語を作って答えるという意見が散見されました。なかには、構ってほしくて質問攻めをする子どももいるようなので、そんな時に無視されてしまったら、なおさらショックは大きいもの。たとえ正解でなくても、子どもに向き合って答えてあげることが重要なのかもしれませんね。このように、さまざまな方法で子どもの質問攻めをやり過ごしているママたち。面倒に感じることもあるかもしれませんが、上手に対応すれば、子どもの好奇心を養うことにもつながりそう!悩んでいるなら、ぜひ参考にしてみてくださいね。(文・三軒茶屋すみ子/考務店)
2018年04月04日今どきの中高生の入学祝いといえば、スマホ。進学先が決まる前から子どもにおねだりされている、というご家庭もあるかもしれません。子どもにスマホを持たせることは、いざというときに連絡がすぐに取れるので便利です。けれども子どもがスマホ依存症にならないためにも、持たせた後の“ルール”がとても重要です。ご家庭でスマホのルールはそれぞれかと思いますが、“ルール”としてよく挙げられる、家庭での中高生のスマホの定位置のポイントをご紹介します。■ スマホを持たせた後、子どもの生活はどう変化する?sasaki106 / PIXTA(ピクスタ)本題に入る前に、スマホを持たせた後の子どもの生活をご紹介します。スマホはいつでもどこでも家族や友人とつながったり、欲しい情報がすぐに入手できたりするなどのメリットがあります。しかしながら、子どもがスマホを持つことで家庭での生活スタイルにも変化が起き、親たちが手を焼いているという話も実際にあり、問題視されています。男子の場合、Wi-Fi環境の中、時間無制限にスマホゲームアプリで遊ぶ。女子ならInstagramなどのSNSのタイムラインを常にチェックしたり「いいね」をクリックするのに夢中になりがちです。ほかにもヘッドホンで音楽を聴いているので、親が話しかけても反応せず、スマホ依存症になっているケースもよくある話です。中高生にとって家庭は学校から解放されるのんびりできる場所ですが、宿題や遊びのメリハリをつけることも大事。このような理由から親たちも家のスマホの定位置の設定が必要です。■ 子どものスマホトラブルのためには、スマホの定位置を決めるべき!ThefotosoloNo1 / PIXTA(ピクスタ)中高生は、学生でまだ未成年の身分。中高生ともなると親離れ子離れする時期ですが、親の管理のもと生活をしています。当然のことながら、中高生は経験値が大人より低いため、やっていいこと悪いことも十分理解していません。ネットトラブルや不必要な課金などをなるべく回避するためにも、親たちが家庭で子どものスマホの定位置を決めるのが妥当といえるでしょう。■ 親の目が届くリビングやダイニングを定位置とするのがベストy_seki / PIXTA(ピクスタ)一人部屋を設けている場合は、子どもが部屋にスマホを持ち込んで引きこもる傾向があります。元から部屋にこもりがちなタイプの子どもは、自分の部屋にスマホを持ち込ませないよう促しましょう。部屋にこもらないタイプの子どもでも、部屋に持たせる場合は1日1時間以内と決めておきましょう。子どものスマホの定位置を決めるなら、リビングまたはダイニングがベストです!最近は共働きが増え、親が家にいないこともありますが、リビングやダイニングは家族が集まる場所であり、家庭の中でも目が届きやすい場所でもあります。子どもが使うスマホをリビング・ダイニングに箱や棚を設けて定位置にしておくのがオススメです。充電のコードも集約しておくと良いでしょう。また、寝る前にはリビング・ダイニングに置く習慣をつけることも大切です。■ 約束破ったら「ペナルティ」を課すのも必要!Graphs / PIXTA(ピクスタ)スマホを使う時間を守らなかった、学校の成績が下がった……といったことあったら、スマホを解約するまでいかなくても、使っているアプリに制限をかける、一定期間使わせないといった“ペナルティ”も視野に入れましょう。このように子どもに対して“ペナルティ”を定めることで、子どもの本業である勉学やスポーツ、家でのお手伝いにもバランスよく取り組めるようになります。そして親たちも子どものスマホの使い方に対するストレスも軽減できます。Graphs / PIXTA(ピクスタ)中高生にスマホを持たせることは生活がより便利なこともありますが、ゲームやSNSに夢中になりすぎで家での生活がだらけてしまうリスクも潜んでいます。家庭での生活にもある程度メリハリをつけるためにも、スマホの定位置を家族が集うリビングやダイニングに決めて使わせましょう。
2018年03月29日もうすぐ4月に突入。4月といえば、新生活が始まる季節でもあります。子どもの小学校入学を控えたママは、楽しみにする気持ちが大きい反面、「きちんと朝起きられるか心配…」という不安もあるのではないでしょうか。そこで今回は、ネット上に散見される先輩ママの声を拾い、子どもが朝起きられるようにする工夫をまとめます。1●翌日の楽しいことをイメージさせる大人でも、翌日に苦手なことや嫌いなことが控えていると、朝起きたくなくなりますよね。それは子どももきっと同じ。翌日に起こり得る楽しいことをイメージさせてから寝かしつけると、気持ちよく起きられることがあるそう。楽しいことというのは、基本的にはなんでもOK。「明日はお気に入りの服を着ていこうね」「朝ごはんは○○ちゃんが大好きなメニューにしよう」など、子どもが明るい気持ちになれるようなことをイメージさせたらきちんと起きるようになったというママは少なくないようです。2●テレビやスマホ、タブレットに関するルールを決める最近では、「睡眠負債」といった言葉が登場するなど睡眠への関心が高まりつつあります。一度は聞いたことがあるかと思いますが、テレビやスマホ、タブレットのブルーライトが睡眠の質を低下させ、結果的に朝起きられなくなると言われていて、それを防ぐためにこれらの使用にルールを設けるママやパパも多い様子。たとえば「20時に就寝」と決めているなら、「テレビやスマホなどは18時まで」と、就寝時間の数時間前には、ブルーライトから切り離すようにしているとの意見が散見されました。3●目覚まし時計を変えてみるこれは少々荒いやり方かもしれませんが、「最大音量が大きい目覚まし時計に変えたら起きるようになった」という意見も。なかには、子どもが好きなキャラクターの目覚まし時計に変えたら改善されたというママもいて、単純ですが、意外と効果があり!?4●毎日同じ時間に起きて、同じ時間に寝る毎日決まった時間に寝て、起きる。簡単なようでできていないことですよね。「休日だから」との理由でいつもよりも夜更かしすることを許可する、そんな経験はありませんか?もしかしたら、起きられないのはそれが原因かもしれません。せっかくの生活リズムが、土日で崩れてしまい、また戻さなければいけないとなると、子どもだって大変。平日も休日も関係なく、毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きる習慣をつけることで改善できたとの意見も多く見受けられました。先輩ママたちが実践してきた、これら4つの「朝起きられない子ども」にしない工夫はあくまでも一例。それぞれの家庭に合った方法がきっとあるはずです。だけど、もしそれがわからずに悩んでいるようなら、一度だけでも試してみてはいかがでしょうか?(文・三軒茶屋すみ子/考務店)
2018年03月27日自分の子どもなら可愛いし、楽しんで遊べる。そう思いきや、子どもが生まれいざ遊びに付き合ってみて違和感。子どもと一緒に遊ぶのがつらいと感じるママも少なくないようで、ネットの匿名掲示板には、そうしたママたちの相談が投稿されています。相談者は、お父さんが大好きな2人の男の子のママだという30代の女性。ある日、子どもがお父さんに「ちっとも遊んでくれない」とぼやいているのを耳にします。実際、子どもの遊びに付き合うのがとてもつらいのと相談者ママ。毎日同じようなことを繰り返し、リアクションを求めてくる我が子の姿を見て、くだらないと感じてしまうのだそうです。我が子は大好きで愛情はあるものの、我が子の遊ぶ姿をくだらないと冷静に見てしまう。自分の姿に悩んでいるといいます。こういった子どもの「見て見て攻撃」に疲れを感じたことがあるママは多いのか、相談には、“私だけじゃなかったんだ!!”“私も大げさにほめたりいつも子供と遊んであげたりっていうのは無理でした(汗)”“しつこすぎて心に余裕がないときはイライラしますよね”といった声もたくさん。そういった「見て見て」こそが子どもらしいという意見もありながらも、おおむね今回の相談者の意見に共感する意見が多く集まっています。忙しくて自分の時間が持てず、心に余裕がないときは、子どもの「見て見て」もよりつらく感じがち。うんざりしたりイライラしてしまったら、少しひと呼吸。育児をしながら自由な時間を捻出するのは難しいものですが、リラックスできる時間を自分にプレゼントしましょう。(文・団子坂ゆみ/考務店)
2018年03月12日子どもがまだ小さいうちは、ママもしくはパパと一緒にお風呂に入りますが、みなさんはお風呂に入っている時、何をしていますか?あれこれ面白がってくれそうなことをやってみるけれど、毎日のことだからすぐに通用しなくなる…そんな経験はありませんか?そこで今回は、世のママ・パパが子どもをお風呂に入れる時、どんなことをして遊んでいるのかを調査しました。赤ちゃんの場合は遊びよりも…子どもと言っても、年齢によって状況は異なります。ある程度ひとりで出来ることが増えてきた子どもならまだしも、赤ちゃんの時のお風呂は大変だと感じるママは多いよう。そこで、まずは子どもが赤ちゃんの場合、いかに効率よくお風呂に入れ、そして自分の入浴も済ませているのかを調べました。多くのママは、赤ちゃんにちょっとだけ待ってもらって、素早く自分の入浴を済ませているようです。脱衣所にベビーチェアやバウンサーを置き、赤ちゃんを乗せておく(ベルト付きならより安心!)。また、赤ちゃんが寒くないように脱衣所に小さい暖房器具を設置したり、首掛け浮き輪を付けて湯船に浮かぶようにしたり、寒さ対策も欠かさず行っているようです。浴室の扉は開けっ放しにしておいて、様子を見ながらシャンプー、洗体、入浴を済ませ、次に赤ちゃんの番といった流れ。しかし、赤ちゃんを気にしながらの入浴になるので、なかなかリラックスはできないとの声も…。定番のお風呂遊びは人気!2歳くらいになるころには、多くの家庭でお風呂遊びを始めている印象。なかでも多く見受けられたのは、お絵かきです。水で絵を描けるおもちゃのシートを浴室の壁に貼ったり、お風呂で使えるクレヨンを使ったりして楽しんでいる様子。また、水鉄砲やタオルに空気を入れて潰す遊び、桶に空気を入れて裏返す遊びなど、定番の遊びをするという意見も散見されました。特別なおもちゃがなくても、子どもの気を紛らわせることができるのはママにとってもありがたいですよね。ゆっくり会話を楽しむママも多数子どもが幼稚園や保育園、小学校に通うようになると、お友だちや先生との関係も出来上がるので、楽しかったことだけでなく、嫌な想いをしたことなども出てくる時期です。面と向かって話をしても、なかなか言い出せないようなことも、お風呂なら話してくれると実感するママも少なくありません。自分の目で見えないところでどんな生活を送っているのかを把握することで、いじめの早期発見などにもつながりそう。お風呂タイム=教育タイム?なかには、お風呂でひらがなの勉強をしたり、かけ算の九九を練習したりするというママも。また、自分たちが子どものころも、よく肩まで浸かって10数えると言われていたように、自分の子どもにもそうすることで体がきちんと温まるだけでなく、数字の勉強にもなると考えるママも散見されました。水泳の練習をするというママもいて、お風呂は色んなことを学ぶことができる教室のような場所なのかも。一日の疲れをゆっくり落とすお風呂とはいうものの、子育て中はそううまくいきません。ちょっと面倒だと感じてしまうママもいることでしょう。だけど、どうせなら明るく前向きな気持ちで。子どもとのスキンシップの場ととらえれば、楽しい時間に変わるかもしれませんよ。(文・三軒茶屋すみ子/考務店)
2018年03月11日先日、あまり体調を崩すことのない健康優良児の長男が珍しく風邪をひきました。幼稚園もお休みすることになったのですが、まだ幼稚園に通っていない2歳の次男はというと… 長男を幼稚園に送るときは次男も一緒なのですが、到着するなり長男より先に靴を脱いで教室に入っていくほど幼稚園が好きな次男。熱を出した長男の心配をするよりも「代わりに幼稚園に行きたい」と泣きながら訴えていました。春から幼稚園のプレ保育に通う予定なので、2人で仲良く通ってほしいなと思っています(^_^)
2018年02月28日どこまでがしつけで、どこまでが虐待か。また、どこからが愛情を持ったふれあいで、どこからが甘やかしなのか。我が家は我が家。他の家と比べることも難しいから、子どもへのしつけって、その線引きが難しいところ。あなたも、自身のしつけに悩むことはありませんか? そこで今回はしつけに関する記事のなかで、反響の大きかった21記事をピックアップ。悩んだ時には、参考にしてみてくださいその1●息子を溺愛しすぎるママ、その特徴と子への影響は?我が子に愛情を注ぐことは、親として当然のこと。でも、行き過ぎた愛情は、子どもをわがままに育ててしまうというのは、よく言われる話。我が子を溺愛してしまうことは、いったい子どもにどんな影響を与えてしまうのか? また、溺愛してしまうママの傾向は? 取材をすると、その真意が見えてきました。▼続きはこちら▼その2●親の過保護と過干渉がいけない本当の理由過保護という言葉の他には、過干渉という言葉もあります。両者の違いはどんな点にあるのでしょう? またこれらがいけないといわれる理由とは? 「過保護&過干渉度テスト」もあるので、まずはあなたも自分をチェックしてみて!▼続きはこちら▼その3●“甘えさせるママ”と“甘やかすママ”の境界線あなたはわが子を甘やかすママですか? ひょっとしたら、子どもが甘えてしまう状況を作っている可能性もあります。甘えさせてしまうママと、甘やかすママ。この違いと線引きについて解説します。▼続きはこちら▼その4●子育ての“自由のびのび”と“放任放置”の境界線自由にのびのびと子どもを育てたいと思って入るけど、ひょっとしたら、他人から見れば放任主義な親に見られているかも。そもそも、自由闊達と放任主義な育児の境界線って、どんなところにあるのでしょうか?▼続きはこちら▼その5●親の権利とモンスター、その境目は?我が子のことを思って、学校に意見を言うと、モンスターペアレンツ扱いされてしまうのではないか。そう思って、何も学校に言うことができなくなってしまい悩んでいませんか? モンスターペアレンツと言われない正しい主張の方法って? いったいどうしてモンスターペアレントは増えてしまったの?▼続きはこちら▼その6●わが子を叱れない親最近、自分の子どもを叱ることができない親が増えているそうです。一方で、子どもは叱って育てるべきという育児論と褒めて育てるべきという育児論、いずれもネット上には散見され、親としては混乱…。わが子の正しい叱り方とはいったい?▼続きはこちら▼その7●息子が気持ち悪い…ママがそう思ってしまうのはなぜ?子どもに愛情をもってしつけてきたつもりなのに、ある日我が子に拒絶されるような態度を取られてショック…。そんな経験があるママも少なくないようです。いったいどうして、息子はママのことを拒絶するようになるのでしょうか。思春期を迎えた息子の複雑な心理をつまびらかにします。▼続きはこちら▼その8●あなたは毒親になってない?過ぎたるは毒。行き過ぎた子どもへのしつけが、子どもの未来にも悪影響を及ぼすことも。しかも、そうしたしつけを受けた子どもは、将来自分の子どもにも同じようなことをしてしまう可能性も高いといいます。毒親にならないためには…。その心がけをまとめました。▼続きはこちら▼その9●しつけが虐待に発展しないためにしつけのつもりで叱ったけれど、あとで振り返ったら虐待に近かったのかも…。思い出して後悔することはありませんか? しつけと虐待の境界線とははたして。また、虐待をしてしまう可能性についてチェックテストで診断もできます。▼続きはこちら▼
2018年02月21日ハッピーバレンタインデー! チョコレート好きの私は2月に入ると心が踊ります!独身時代にはデパートで行われるバレンタインデーのチョコレートイベントに通って、いろんなチョコを試食し倒しました…ああ懐かしい(いまは、人が多すぎて子連れで行く気にはなれません)。長男が私のこっそり食べているチョコレートに興味を持ち始めたのは2歳頃。虫歯になるのを防ぐために(私がチョコを独り占めしたいので(笑))、子どもにチョコを与えるのは3歳になってからと決めていました。子どもってすごく鼻がきくんですよね( ̄◇ ̄;)ちなみに長男の時は「チョコは3歳になってから!!」と意気込んでいたのに、2歳の次男はもう食べてます。2人目の適当っぷりに自分でも驚いてます。
2018年02月14日皆さんのお宅では、お子さんが幼稚園や保育園で何をしていたか、「お母さんお母さん聞いて!」と詳しくお話してくれますか?うちは、長男、そういうのぜんっぜん話さないタイプです。聞いても「楽しかった」というくらいがせいぜいで、仕事を家庭に持ち込まない主義のサラリーマンのごとくオンオフの切り替えをしているっぽいんですよね。たまたまよく話す同級生のママ友が女の子ママ率が高いこともあり、おうちで話す量と質の違いに不安を感じたこともありますが、長男もよっぽど印象に残ったことがあれば話してくれるので、今は男の子だし、その中でも口の重い性格なんだろうな~、とあまり根掘り葉掘り聞かないようにしています。そんなわけで、普段保育園でどんな遊びをしているのかもよく知らなかったんですが、たまたま行事で久々にあった女の子ママから「ねえ! 娘から聞いたんだけど、長男くんの考えた遊び、面白すぎ~!!」と言われ、ポカーン。どうやら長男発案の不思議な遊びを、その娘さんは一緒に楽しんでくれたらしく、こと細かにママにお話していたんだそう。その内容はこんな感じ。題して『トウモロコシゲーム』。トウモロコシが驚くと飛び散り、落ち着くと元に戻るんだけど、時々粒が戻る場所を間違えて違う形になってしまう。その、間違ってしまった形をそれぞれ考えて演じる(?)という遊び。…意味、わかります?ていうか、コレの何が面白いんだ!?でも教えてくれたママも、近くで一緒に聞いていた他のママも、「高度な遊び!」「頭使うね~!」と持ち上げてくれて悪い気はしませんでした(笑)何にしろ、長男発案の遊びを楽しんで付き合ってくれるお友達がちゃんといるんだ~、という事実にかなりホッとしたのは事実です。自分からなかなかお友達にも声を掛けられなかったり、年長になってもいつも必ず遊ぶ特定の仲良しの子もいない様子だった長男をかなり心配していました。でも、そんな引っ込み思案な長男も、年長の後半からはぐっと心の成長もして、クラスのお友達とのやりとりも自然に楽しめているように見えます。その後長男に「◯◯ちゃんのママから聞いたよ~トウモロコシゲーム! やるじゃん~。そういうのお母さんにも教えてよ」と言うと「恥ずかしいよ~」とはにかむ長男の顔、たまらなくかわいかったです。この不思議な発想の持ち主の良さをわかってくれるお友達や先生に恵まれた小学校生活が送れますように。
2018年02月13日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「子どもに友達を作ってあげられない」という、ななこはるさん(40歳・専業主婦)に、心屋塾認定講師の福田とも花さんからアドバイスをいただきました。■ななこはるさんのお悩み子どもにお友達を作れない母親は、子どもにどうしてあげたらいいでしょうか。「自分が母親じゃなければ」とか、「自分自身いなければ良かったのに」と、プライベートで遊ぶ人たちを見ると、死にたいくらい辛いです。助けてほしい。誰か助けてほしい。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の福田とも花さんよりななこはるさん、ご相談ありがとうございます。子どものお友達が、親子で幼稚園以外の時間も約束をして一緒に遊んでいる様子を見ると、「私がお友達を作ってあげられないせいで、ごめんね」と罪悪感を感じてしまうお気持ち、とても良く分かります…。私も少し前までは、子どもの夏休み前などに、ほかのママ達が約束をしている会話を聞き耳を立てては、心が凍りつき、落ち込むことの繰り返しでした。けれど、ななこはるさんも、そんな辛さから必ず抜け出すことが出来ますよ!それでは早速ですが、ななこはるさんが幼稚園生ぐらいの子どもに戻ったつもりで、口に出して次の言葉を言ってみて下さいね。「お母さん、私お友達がいなくて寂しいよー」「お母さん、私が寂しい気持ちに気付いてー」「お母さん、お友達ができないようなダメな子でごめんね」「お母さん、寂しい顔を見せて、心配させてごめんね」「お母さん、こんな私でガッカリさせてごめんね」言ってみて、どんな気持ちが湧いてきましたか?子どもの頃のななこはるさんは、お友達を自分からたくさん作ることができていましたか? もしかしたら、人見知りだったり、数少ない決まったお友達とだけ遊んでいたのではないでしょうか?自分からお友達に声をかけるのが恥ずかしかったり、怖かったりした時、本当はお母さんにどうして欲しかったですか? 何て言って欲しかったですか?こちらのご相談にも『死にたいくらい辛いです。助けてほしい。誰か助けてほしい。』と書かれているように、ななこはるさんは、死にたいくらい辛くならないと、人に助けを求めてこなかったのではないでしょうか。小さい頃に、お母さんにちょっとした事ですぐに助けを求めてしまうと、どんな顔をされそうで怖いですか? 何て言われそうですか?・迷惑をかけてしまいそう?・心配をかけてしまいそう?・嫌がられてしまいそう?・甘えるなって怒られそう?子どものななこはるさんは、自分だって寂しかったのに、そんな自分の気持ちより、お母さんに迷惑をかけたくないとか、心配をかけたくないという、お母さんの気持ちの方を優先させてきたのかもしれませんね。いつもいつも、自分は後回し。そして「友達を作れない自分がいけないのだから、寂しいだなんて助けを求める価値なんてない!」と、寂しがる自分さえも責めていたのではないでしょうか。そんな寂しさや自分を責めて苦しかった小さな自分と、目の前のわが子が重なって見えるから、「あの時の自分と同じ思いを味わわせたくない!」「助けてあげたい!」「助けなければ!」と、死にたくなるぐらい必死に自分を追いつめているのかもしれませんね…。『子供にお友達を作れない母親は、子どもにどうしてあげたらいいのでしょう』と書かれていましたが、助けてあげるべきは、目の前の子どもではなく、ななこはるさん自身なのかもしれませんね…。それではひとつ、ワークをしてみたいと思います。お友達をうまく作れなかった、子どもの頃の自分を、お水を救うようにして手の平に乗せてみて。そして、大人のあなたから手の平の子どもの自分に、こう話しかけてみて下さいね。「お友達が作れなくて、寂しかったね。」「お友達の輪に入って行くのは、怖かったね」「そんな寂しさや怖さに、気付いてあげられなくてごめんね」「こんなに寂しいのに、お母さんに心配かけさせないようにと、助けてと言わせてあげなくてごめんね」「あなたに我慢させ続けて、ごめんね」「助けて欲しかったら、助けてと言ってもいいよ」「もう一人きりで頑張らなくていいよ」「あなたの気持ちを、教えてくれてありがとう」手の平の子どもの自分は、どんな表情になりましたか?お友達が欲しいのは、もしかしたら目の前の子どもというよりは、ななこはるさんの方なのかもしれませんね。ななこはるさんが、ひとりきりで頑張らなくてもいいのだとしたら、どうしたいですか? もし、助けを求めてもいいのだとしたら、もし寂しいと言っていいのだとしたら、誰に何て言いたいですか?今、頭に思い浮かんだその人に、とっても勇気が要るし、とっても怖いと思いますが、小さい頃の自分が言えなかった言葉を、大人になった自分が今、自分のために言ってみてあげませんか?お子さんは自分のために、ママがママ自身を責めて苦しむことを、望んでいないのではないでしょうか。まずは、ななこはるさんが「寂しい」と言ってみましょう! 「助けて」と言ってみましょう!ママが一人きりになることを終わらせると、子どももママの背中を見て学び、子ども自ら助けを求め、声を上げられる子どもになります。ママが子どものためにできることは、自分で自分を幸せにする姿を見せてあげることです。幸せなママの背中を見せてあげることです。ななこはるさんが、周りの人から愛され助けられながら、親子で幸せに過ごされることを、心から応援しています。 ・このカウンセラーのサイトを見る
2018年02月01日みかんがおいしい季節ですね! 我が家の子どもたちもみかんが大好きで、箱でみかんを買って食べています。そんなみかん好き兄弟のみかんの食べ方がこちら。先に食べ終わると相手の食べてるみかんが羨ましく見えちゃうから、最後の一個はなかなか食べない…。最終的には「早く食べなお母さんがもらうで!!!( *`皿´)」の一言で、2人とも慌てて食べています。
2018年01月31日今回は、娘とのおしゃべりの中で、自分で発言したくせに自分でちょっぴり切なくなってしまったお話です。そう、小さな子どもや赤ちゃんが大好きな娘は、将来大好きな人と結婚して、可愛い赤ちゃんを育てたいといつも言っていました。赤ちゃんは、結婚した夫婦のところにコウノトリが運んできてくれると教えていたので、結婚しないと大好きな赤ちゃんに会えないということに気づく娘。そしてしばらく考え込んでから…そうきたか…! ズッこけそうになってしまいました。「ママが死ぬころには、娘ももうおばあちゃんになってるよ」というと、さらにショックを受けていた娘。今は、ママと小さな子どもの関係性がずっと続くような気がしているけれど、そうじゃないんだよなぁ。今は呼んだらすぐに胸に飛び込んできてくれる距離にいるけど、いつかひとりだちをして、結婚して、新しい家庭を作って…。私は娘よりも先に行ってしまう身だけど、娘の人生が少しでも多く楽しく充実したものになるように、親としてやれるだけのことはやっていきたいな…。将来のことを自分で言っておきながら、勝手に想像してちょっぴりおセンチになってしまったぺぷりでした。まぁ、その前に娘の足癖の悪さをなんとかしないとな…(苦笑)。
2017年12月15日さまざまな特性により〈育てにくさ〉を感じることもある発達障害のあるお子さん。家庭で多くのママが困っている「あるあるトラブル」について、川崎市通級指導教室の先生方に具体的な声かけ・働きかけについてアドバイスをもらいました。発達障害の有無に関わらず、子育て中のママのヒントが満載です!基本は「お手本を見せる」「一緒にやる」「ほめる」「お母さんたちから、身の回りのことを自分でしてほしいのにうまくいかない、指示したことをやってくれないという悩みをよく聞きます。大原則は、“お手本を見せる・一緒にやる・ほめる”こと。発達障害のあるなしに関わらず、子どもは親や先生をまねることから学びます。なるべく具体的に見せてあげてください。時間がかかることもありますが、一つひとつの手順を一緒にやることでできることが増えていきます。言われたことを100%できるようになるのは何度も繰り返し練習してから。完璧を求めず、お子さんの行動の中で“できた”ところを見つけてほめましょう」実際の困りごととその対処についてもこまかく教えてもらいました。ケース1:出かけるときの用意が遅い・後片づけができない「何を用意したらよいか、それにはどのくらい時間がかかるかなどを理解するのは難しいものです。まずは親が見本を見せながら、“準備する習慣”をつけさせましょう。親がサポートする量を徐々に減らしていくのが理想的。ひとつ準備ができたら“次は◯◯をしよう”と具体的に指示を出します。片づけも同様。何をどこにしまえばよいのか教えてあげてください。“早くしなさい”など抽象的な指示では伝わりません」そのほか、効果的な工夫・必要な持ち物は1カ所にまとめて置く・持ち物チェック表を作り、見えるところに貼っておく・着替えに時間がかかる場合は、ボタンがないものなどひとりで着脱しやすいものから挑戦させる・物の置き場所を固定し、箱にオモチャの写真を貼るなど、目で見てわかりやすいようにする・一緒に片づける(競争などゲーム形式にするとよい)・「片づけが終わったら◯◯をしよう」など、できたあとのお楽しみを与えるそれぞれのボックスに片づけるものの写真を貼り付けてある通級指導教室のオモチャ箱。ひと目で理解できるよう工夫されていますケース2:宿題をやらない「下校してきてから寝るまでの間、いつどこで宿題をするか親子で相談しましょう。子どもにとってやりやすい時間で、かつ親が関われる時間が理想的。親子で話し合いながら“家に帰ったらやることリスト”を作るとよいです。宿題をやったあとのお楽しみを作るのもひとつの手。あるママはリビングの隅に駄菓子コーナーを作り、宿題が終わると、そこで使える家庭内通貨を渡してお菓子を買えるようにしていました。簡単な計算の練習にもなり一石二鳥。気が散りやすいお子さんなら、宿題をする部屋の環境を整えることも大事です。テレビを消す、ゲームやオモチャは目に入らないところにしまう。きょうだいがいる場合はより配慮が必要ですね」小学校の通級指導教室内はこんなにシンプル。目の前の課題に集中しやすいよう余分な物や掲示物、装飾は一切ありませんまた児童精神科医の先生からは、「定型発達の子と同じ量・同じ難易度の宿題がこなせない場合もあります。ですが、宿題はやらなければいけないこと。みんなやっていること。ただ、“何をみんなと同じにするか”です。まずは、みんなと同じように宿題をやり、提出することを目標にしましょう。その際、みんなと同じ内容の宿題である必要はありません。その子の発達に応じた宿題を出してもらえるよう、担任の先生に相談するとよいでしょう」というアドバイスもいただきました。ケース3:親や先生からの指示が聞けない、言うことを聞かない「指示を聞くプロセスとして、聞く→理解する→行動に移すという過程があります。お子さんによっては耳からの情報が入りにくいことも多く、“言うことを聞かない”のではなく、“聞きとれない、聞きもらしていてわかっていない”ことも。そのため指示を出す側に工夫が必要です」指示を出す際の工夫・指示を出す前に、こちらに注目しているか、聞こうとしているか確認する(子どもの前で声をかける、肩をたたいて視線がこちらに向くようにするなど)・肯定的な言い方で伝える(“◯◯したらダメ”ではどうすればいいのかがわかりません。“◯◯してね”と伝えましょう)・指示は短く具体的に。指示が複数になると忘れてしまいます・「◯◯してくれると嬉しいな」など目を合わせてこちらの気持ちを伝えることも有効ケース4:行動の切り替えができない「得意なことや好きなことには集中力しすぎることがあるため、今していることが止められないのはよくあること。急な予定変更も苦手なので、あらかじめ次の活動の見通しをはっきりさせておきましょう。“何時からどこにでかけるよ”“何時になったらお風呂だからね”と予告をしたり、予定表・手順表を貼り予定が見えるようにしたりするのも効果的。キッチンタイマーや砂時計を使って残り時間を明確にするのも大事です。また、“それを止めたら◯◯ができるよ”など、切り替えができたあとのメリットを伝えるのもよいですね。テレビやゲームの時間などについては、ムリのないルールになっているか、親もそのルールを守れているか再確認してみてください」取材協力:川崎市通級指導教室<文・写真:フリーランス記者森藤理絵>
2017年08月31日「ザ・ヤングアメリカンズThe Young Americans」とは“若いアメリカ人”という意味。18歳から21歳までの若者が所属するNPOで、世界各地で音楽講演と子どもたちへの教育というふたつの活動を行っています。彼らの起こすミラクルがすごい!と聞いて、さっそく日本でも開催されるワークショップに参加してみました。2017年夏ツアーの最後のアウトリーチは横浜。大きな会場ゆえ参加者300人という大規模で行われ、大きな盛り上がりを見せる。※写真はリハーサル風景。※事務局より許可をいただいて撮影をしていますわずか3日で学生によるショーを完成!「ザ・ヤングアメリカンズ」は1962年にアメリカは南カリフォルニアでミルトン・アンダーソンさんによって結成された音楽グループで、最初はごくふつうのコーラスグループだったのだそう。それが、1990年代にアメリカの公立学校の音楽カリキュラムが削減されることとなったとき、学校側から請われて、わずか3日間ですばらしい音楽ショーを生徒たちとともに作り上げ、その評判が大変よかったことから、彼らの名が全米に知られるようになりました。それをきっかけにあちこちの学校からの要請で「アウトリーチ」と呼ばれるワークショップを開催したのが「ザ・ヤングアメリカンズ(YA)」の始まりです。読んで字のごとくヤングなアメリカンたちで形成される非営利活動団体。しかし国籍はさまざまで、日本人のメンバーもいるリピーター率の高さからその人気を推して知るべし毎年世界を巡り、学校訪問などによる音楽活動を通して主に小中学生に向けアウトリーチを行っているYA。日本での開催は2006年からで、個人での申し込みができ、何度でも参加できるのは日本だけなのだそう。今回(2017年8月22日~24日、横浜会場セッション)では参加者の実に半数以上がリピーター。総勢296人が参加のうち、圧倒的に小学生が多いですが、高学年になると毎年参加しているという子も多く、だいぶ慣れた様子。保護者から離れ大勢の初対面の子たちの中に入った下級生の子たちも、だんだん周りのウキウキした雰囲気につられて緊張した面持ちが和らいでいくのがわかります。スタッフもYAメンバーもかなりのハイテンションですが、演出のオカムラ・チャーリーさんによると、実はあえてそうしているのだそう。そうすることで子どもたちの緊張をほぐす目的があります。入場したとたんいきなり大音量のポップス、そしてステージで踊りまくるメンバーたちが目に飛び込んでくる。ものすごいテンション!ここで一気に引き込まれる子も多いはずリピーターで、メンバーや前回一緒だった友達との再会を喜び合う子、初対面の外国人にとまどいもじもじしちゃう子。メンバーたちも少しずつ日本語を覚え、子どもたちに寄り添おうとするので、英語ができなくても問題なさそう“うまくできる子”でなくても主役のチャンス舞台でYAメンバーによるパフォーマンスを見たのち、実際にそれをやってみます。下級生、上級生、中高生と3つのグループに分けて練習をするのですが、2日後の最終日にはひとつの舞台として完成させるので、すぐにレッスンが始まります。リピーターの子たちはすでに上手。おそらくダンススクールや劇団などに所属しているであろう子たちも多く、前面に出てはりきって見事なダンスを披露しています。こうなると初参加の子が怖気づいてしまうのでは、と親としては少し心配になりますが、逆にそういう姿を見て「自分も」という気持ちになるようメンバーたちがサポートしていくのが、このYAの大きな特長。パフォーマンスの中ではセンターやソロで演技を披露する場面がありますが、必ずしも“うまくできる子”が選ばれるわけではなく、誰にでも選ばれるチャンスがあるのです。YAメンバーたちが子どもの様子からそれぞれの子のキャラクターを見て決めるのだそうで、毎回「どんな舞台になるかわからない」とオカムラさんは言います。「何かが突然起こる。それがYAです」。演出のオカムラ・チャーリーさん。彼自身もYA出身で、今回はゲストディレクターとしてかかわっている。長きにわたってかかわることができるのも、この活動のいいところお互いにサポートすることを学ぶ場でもある午後から始まった初日だけでも舞台の半分のパフォーマンスを習いますが、メンバーたちも一緒に踊るので、子どもたちはなんとかついていっているようです。よく見ると、特別なサポートが必要な子の姿も見られ、スタッフやメンバーに助けられながら楽しそうに踊っています。引っ込み思案な子やじっとしていられない子など、スタッフやメンバーが気づけばそこに配慮するよう心がけてくれるのだそうで、誰でも楽しめる舞台となるよう一丸となって向かっていくベクトルがすでに出来上がりつつあるようです。「お互いにサポートする、ということを学ぶ場でもある」とオカムラさんが言うように、そういう雰囲気をYAメンバーたちが作り上げ、リピーターの子たちも手伝って全員で舞台を完成させる体験をする。ただのステージパフォーマンススキルを磨くだけでなく、ショーを完成させること自体が自信となり「自身の成長と学び」につながるのが、YAの大きな魅力なのかもしれません。2日目は終日、最終日は2時間の練習のあとにリハーサル、そして夕方からはいよいよ本番です。完成度はいかに…?練習はグループごとに別れて。ソロを演じる子はまた別の場所でメンバーの特訓を受けるなど、ホールのあちこちで練習風景が見られる練習も最後のほうになると完成度がぐっと上がる。同じパートでも笑顔でのびのびと踊る子もいれば真剣な表情でひとつひとつ丁寧に踊る子もいて、個性がそれぞれ違うが、どういう子が”いい子”などというジャッジがないのもYAの特長子どものステージ上での位置を事前確認当日は2幕に分けてパフォーマンスが行われます。第1幕はYAメンバーによる迫力の舞台、そして第2幕で、子どもたちが2日間にわたり(実際には1日半?)練習してきたその成果を見ることができます。なにしろYAメンバーと合わせると300数十人が一気にステージの上に登るのですから、わが子を見つけるのがちょっと大変。練習の様子を見ていればだいたいどのあたり、とわかりますが、そうでなければ子どもにあらかじめどのあたりにいるか聞いておくといいでしょう。リピーターが多いということは、保護者もリピーターなわけで、会場内には熱気が立ち込めていました。子どもたちのパフォーマンスもさることながら、YAの舞台を楽しみにしていることが伝わってきます。世界中でワークショップを行うYAのメンバーは、外国での滞在先はホテルではなく一般家庭にホームステイという形をとっていて、そのホストファミリーも熱烈なサポーターとなって会場に足を運んでいるのです。ソロパートを堂々と歌い切った小学校上級生の男の子たち。観客からの大きな拍手を受けて、すっきりした表情。子どもの雄姿に思わず涙ぐむ保護者の姿も(舞台写真はYA事務局提供©株式会社道々楽者)2017年夏ツアー終了、秋ツアーは募集開始YAメンバーのほとんどは英語のネイティブですが、日本人メンバーも複数いることもあり、レッスンは日本語の通訳がつきます。楽しむことが目的であって、英語の勉強ではありませんが、メンバーたちも極力日本語を学んで子どもたちに寄り添ってくれるので、言葉の心配はいりません。確かに英語ができる子のほうがメンバーたちと早く仲良くなることができそうですが、来日してから時間が経つにつれメンバーたちも少しずつ日本語での意思の疎通が可能になってくるので、英語がまったく話せない!という子でもメンバーたちと仲良くなれそうです。彼らはこの横浜でのセッションを最後に帰国し、2017年の夏ツアーは終わりとなります。秋からはまた新しいメンバーが来日し、新しいパフォーマンスをみんなで作り上げていくのです。「同じメンバー、同じ参加者でも毎回違う結果になる」というオカムラさんの言葉を思い出し、次はどんなふうになるのだろう?という期待がむくむく。リピーターになる人の気持ちがよくわかります。終演後、“ハグタイム”というメンバーたちとのお別れの時間が設けられますが、ここはメンバーだけでなく3日間を共にした新しい友達とのお別れの時間でもあり、あちこちで「また来年ね!」「わたしのこと忘れないでね!」という声が聞かれました。ある参加者に何が一番楽しかったかを尋ねると、「友達ができたこと!」と即答。人前で自分を表現したり、いつもと違うトライをしてみたり。短期間で学びと成長を得られる、といった利点を大人はつい考えてしまいますが、子どもたちが「楽しかった~!また来年も来たいな」と言ってくれることが何よりも大きな利点ではないでしょうか。ハグタイムではお互いに「来年またここで会おうな!」と言い合いながら仲良くなった子にもTシャツにサインしてもらう。友情が最大の収穫来年も会えるかなザ・ヤングアメリカンズ2017年秋ツアー詳細※すでに申込みを締め切っている地域もあります。※地域枠は一般枠よりも早めに申込みが開始されます。<文・写真(特記以外):フリーランス記者岩佐 史絵>
2017年08月28日アメブロで大人気のブログ「脅える?子育て日記」。園田花ヨウさんが描く、長男平太郎(へいたろう)君と、次男九二郎(きゅうじろう)君との日々をつづったコミックエッセイをウーマンエキサイトでご紹介!今回は、平太郎君が3歳のときのエピソードをご紹介します。■目のこすり回避3歳の平太郎はお風呂があまり好きではなく特にシャンプーをするのが苦手です。流すときに目にお湯や泡が入るのが嫌なようで、よく目をこすったりしていました。ネットで口コミよさげなシャンプーハットも購入しましたが、(シャンプーハット自体は目に水が入らない点においてすぐれているのに)一度としてきちんとつけてくれませんでした。(いまのところ…)しかしある日ふとやってみたことがキッカケで、徐々に形勢は変わりつつあります。↑シャンプーを頭につけるまでは嫌がるものの、流す段階で「まだまだ」と声掛けしている間においては大人しく下を向いてじっとしている流し終わるまで息ができません! ちょっとでも「まだまだ」の間があくと起き上がろうとするので実際は超高速「まだまだ」です。しかしこの方法だと流し中はじっとしていて終わったあと目をこすらず、そのうえ痛くないからなのか、笑ってたりします。 今までは下を向いてくれない事も多々あるし、まず絶対座ることはないし、起きた体勢だと目をこすることは分かっていたので、傍に絞ったタオルを用意して素早く顔を拭いたりして、こすりを回避していましたが、それよりはずっと楽になりました。 平太郎自身も今までより楽そうな感じになってきているので ここからシャンプー好きになれば…!と淡い期待を抱いております。<園田・花・ヨウさんプロフィール>長男平太郎(へいたろう)君と、次男九二郎(きゅうじろう)君との日々をつづったコミックエッセイをアメブロにて執筆中!「脅える? 子育て日記」
2017年08月09日保育園の帰り支度、息子はいつも必ず担任のT先生とタッチして帰る。息子が見つけた保育園での楽しみの一つ。友達にはまだまだ照れがあるようだけど、先生にはかなり気を許している。そんなある日、いつものように息子を迎えに行くとT先生は早退されていた。息子はそれに納得出来ず、「T先生にタッチしたい!」と泣きながら玄関で座り込んでしまった。何人もの先生が僕等の前を通り過ぎて、その度に「どうしたの〜」と優しく息子に声を掛けてくれた。事情を話すとやはり先生達も「T先生はもう電車の中かな〜」と駄目押し…。息子は片足だけ靴を履いて力尽きてしまった。「そろそろ帰りましょうよ〜」と僕は敬語でご機嫌を伺うが「T先生とタッチ」とお決まりのフレーズが帰って来るだけの平行線。そこにまたさっき声を掛けてくれた先生が登場。「今すぐ追いかけたら先生いるかも!」と空気が一変する助言をくれた。息子もやる気になって「靴はかせて!」と嬉しそうに立ち上がった。内心で「自分ではかへんのかい!」とズッコケつつ靴を履かせてようやく扉を開けて玄関を出た。そこからは近くに居るはずのないT先生を探す旅が始まる予定だった。さて、どうはぐらかして帰るかと悩んでいるところに背後から息子の名前を呼ぶ声がした。「おーい!おーい!」オートロックの玄関扉の向こう側から女の子がバイバイしている。息子に「あの子、すんごい手を振ってくれてるよ」と言っても素知らぬ顔で「階段ジャーンプ!」と飛び出して行ってしまった。代わりに僕がバイバイしてその場を後にした。自転車まで移動すると「歩いて行く!」と言い出した息子。ここは逆らわずしばらく歩かせることにした。その帰り道、息子は突然オシッコを漏らしてしまった。その場で着替えさせようとズボンを脱がせていると、玄関でバイバイしてくれたHちゃんがタイミング悪く追いついてきてしまった。「最悪だ…」息子も恥ずかしいに違いない。とにかく急いで着替えさせようと思ってズボンを下ろすと「見て見て!」と息子が嬉しそうにパンツを取り上げた。するとパンツのオシッコで濡れた股間部分にキャラクターの泣いている顔が浮かび上がっている。そう言えば息子のパンツにはお漏らしチェック機能があって、濡れるとキャラクターが浮かび上がるということを思い出した。「早くお母さんにも見せたい〜!」と大はしゃぎする息子はその勢いでHちゃんとハイタッチした。<下請けパパ日記は毎週火曜日更新中!ぜひ来週もご覧ください!>
2017年06月13日まだまだ子どもだと思っていたのに、半袖の隙間からちらっとみえたわが子の毛にドキッ! 親であれば、そんなシーンがいつかはやってきます。気になる子どものムダ毛は、どんな方法でケアすればいいのでしょう。皮膚科のドクターにお聞きしました。お話をうかがったのは衣原 公美子先生美容外科・皮膚科 レイクリニック院長。肌コンディションに加え、思春期、妊娠出産期、更年期といったライフステージも鑑みて、人それぞれに適した丁寧な診察を心がける。一児のママ。 ■顔の産毛も濃く? 意外と知らない成長期の「毛」のメカニズム体が大人に近づくにつれ、少しずつ生えてくるわき毛や、濃くなりはじめる手足や顔の産毛。自然なことではあるけれど、そんなわが子の変化に戸惑うママも少なくないかもしれません。実際、お話をうかがった衣原先生のクリニックでは、わが子のムダ毛相談が増えているそう。「10歳前後~中学生くらいの子のママから、お子さんの毛に関するお悩みを相談されることが多いです。最近は女の子だけでなく、男の子のママからの相談も増えてきました」10歳前後といえば、第二次性徴期に入る子も増えてくる時期です。この時期にはホルモンの影響などから、体毛にもさまざまな変化があらわれるそう。「毛の生える順番やスピード、毛の質などは個人差が大きいため目安ではありますが、女の子の場合、まずはおでこや口周りといった顔の産毛が増え、少しずつわき、外陰部周辺の毛がはっきりしてきます。顔の産毛はホルモンバランスが安定すれば自然に薄くなりますので、過度に心配しなくても大丈夫です。男の子は、顔の産毛、外陰部周辺、そしてわきの毛が生えそろってきます。濃いヒゲが生えそろうのはゆっくりめで、20代中頃から少しずつ増えてきます」■まだまだ不安定な、成長期の毛周期ちなみに、成長期の毛は生え変わりのサイクル(毛周期)もまだ安定していないとのこと。「毛と毛をつくる毛包と呼ばれる組織構造は、成長期に少しずつ完成していきます。この構造が未熟なうちは、毛の太さがまばらだったり、毛周期が不安定だったりします。わきでいうと、毛周期が安定してくるのは20歳頃です」わきに毛が生えてきたり、顔の産毛が濃くなったりするのは成長の課程で誰もが通る道。そうはわかっていても、親としてはムダ毛をからかわれないか心配になったり、子ども自身が気にしていることもありそうです。「たしかに、第二次性徴期の子は心も揺れやすいものです。もしかすると、大人が思う以上に気にしている可能性もあります。お子さんがムダ毛に悩んでいる様子だったら、毛が生えてきたり、濃くなったりするのは普通のことなんだよと伝えてあげて、そのうえで剃ったりするなどのお手入れ方法を教えてあげましょう。一時的ではあっても毛がなくなることで、心理的な負担は少しやわらぐと思いますよ。また、ムダ毛は治療で減らすこともできます。気がかりがあれば、皮膚科に相談してみてくださいね」■お手入れのコツは? ムダ毛処理方法別、留意ポイント子ども自身の気がかりをやわらげるのはもちろん、身だしなみの意味でも適切なケアをしてあげたいところです。そこで、さまざまなムダ毛ケアの方法と気をつけたいポイントを、衣原先生に教えていただきました。【家庭でのセルフケア】▼カミソリで「剃る」気になったらいつでもお手入れができ、コストも低いため一般的にもよく行われている方法です。上手にケアすれば、肌への負担も少なく毛の処理ができます。ただし、剃ってもすぐに生えるため目立ちやすく、また、カミソリの刃のあて方によっては、皮膚を傷つけてしまうことも。お手入れのポイントは、カミソリの刃を皮膚にできるだけ水平にあて、毛だけを剃るように心がけること。肌を傷つけにくいアイテムを利用するのもよいでしょう。お手入れ後には、低刺激性のローションなどで皮膚を保護するとなお安心です。▼毛抜き・家庭用脱毛器・ワックスなどで「抜く」家で手軽にでき、剃るよりも毛のない状態がキープできます。しかし、毛を抜く際に毛包が傷つくため、毛包の中で炎症や感染が起こりやすくなったり、毛周期が崩れたりします。毛穴のブツブツや黒ずみ、皮膚の中に毛が埋まったままとどまる「埋没毛」になることもあります。ワックスの場合、毛包の炎症に加えて皮膚の表面も薄く剥がされるためバリア機能の低下にもつながります。子どもも大人も、毛を「抜く」方法はおすすめできません。▼除毛クリーム・ジェルで「溶かす」/脱色剤で「脱色する」いずれも、薬剤を使う処置方法です。ここで心配なのが、薬のアレルギーによる接触性皮膚炎です。使用する場合は必ず目立たないところでパッチテストを行いましょう。もし赤みやかゆみなどのトラブルが起こったら使用を中止し、早めに皮膚科に相談しましょう。【エステ・医療機関などでのケア】▼レーザー脱毛毛の黒い部分(メラニン)に熱をあて、毛をつくる毛包を破壊する方法で、専門医のみが施術を行えます。脱毛が完了した後は、剃る、抜くといったケアをしなくてすむので、肌荒れを起こしにくい健康な皮膚を維持しやすくなります。治療にはやや痛みが伴い、脱毛後は毛包部がやけどを起こしている状態になるため、医師によるお薬の処方が必要です。医療機関を選ぶときは、知識と経験が豊富な医師がいるかどうか、事前の診察がじゅうぶんかどうかをチェックするとよいでしょう。▼光脱毛レーザー脱毛と同じようなメカニズムで、熱で毛包を破壊する脱毛方法です。レーザーより熱エネルギーの出力が弱いため、専門医だけでなくエステサロンなどでも受けられます。レーザーに比べると熱の吸収効率が落ちるぶん、脱毛効果はやや不安定で、細い毛は減りにくいことも。また、光は皮膚のメラニンにも吸収されるため、人によってはやけどのリスクがレーザーより高くなる可能性があります。▼ニードル脱毛毛の1本1本に沿って針を刺し、電気で毛包を破壊する方法です。施術に時間がかかることと、針と熱の痛みもともなうため、最近では行う施設が少なくなってきました。レーザーや光は毛の黒い部分に反応しますが、ニードルの場合は毛を目で認識できればよいので、どんな毛にも対応でき、脱毛結果は確実です。▼蓄熱式脱毛法医療脱毛のなかでも新しい治療方法です。痛みが少なく、治療時間が短い特徴がありますが、歴史が浅いのでデータもまだ少なめです。この点をきちんと考慮し、慎重に検討しましょう。■小学生でも脱毛できる? 子どもに安心なムダ毛ケアとはご紹介したように、どんなムダ毛のお手入れも一長一短があります。では、子どものデリケートな肌にも安心な方法は、つまるところどれなのでしょう。「じつは、最も肌にやさしいムダ毛ケアは、専門医によるレーザー脱毛だと考えています。レーザー脱毛以外は肌に負担がどうしてもかかってしまうことと、レーザーで脱毛が完了すればその後は剃ったりせずにすみ、肌への刺激が減ることがその理由です。ただし、先にもお伝えしたとおり、成長期の子どもの毛周期は安定していませんので、大人よりも治療の回数が増えますし、施術からずっと後になって発育が遅い毛が生えてくるケースもあります。また、治療には痛みが伴いますので、お子さんによっては恐怖心が生まれてしまうことも考えられます。これらをふまえると、小学生のうちはやさしく剃る方法でしばらく様子をみてあげるのが安心だと思います。とはいえ、レーザー脱毛治療に年齢制限はありませんので、10代であっても、お子さん本人の強い要望があり、また成長期の治療効果が一定ではないこと、痛みや副反応などが出る可能性もあることなどをご理解いただければ、治療は可能です。いずれにしても、親子でじゅうぶんに話し合ったうえで、きちんとした診察やカウンセリングを受け、慎重に検討していただくことが大切です」ちなみに、「抜く」方法で起こりやすい埋没毛は、ゆくゆくレーザー脱毛を行うときの治療の妨げにもなるそう。からだつきや体毛の変化はもちろん、毛に関する組織といった目にみえない部分も成長していく大切な時期だからこそ、後々のことも考慮しながら安心でやさしいケアを選んであげたいものですね。
2017年06月12日「大きくなったら何になるの?」と聞くと、「ゾウ!」と答えたり「あそこのコップを持ってきて」と頼むと、見当違いのコップを持ってきたり…。子どもはママの意図と違った返事や行動をすることがありますね。でもそれは、子どもなりに一生懸命に考えた結果です。広野幼稚園(京都府宇治市)では、そんな子どもの言動を28年間記録し続けて、日常の保育や避難訓練に生かしています。あんふぁん読者の「子どもに伝わらなかったこと」を取り上げながら、子どもが勘違いしない伝え方や子どもの勘違いを楽しむ姿勢について聞きました。お話を聞いたのは広野幼稚園(京都府宇治市)/吉村裕園長(左)/木村典子主任(右)よしむら・ゆたか/保育内容から施設まで、さまざまな領域において「オンリーワン」でありたいという考えの下に、幼稚園教育を展開している。著書に「子どもの心とからだを育てる広野幼稚園からのメッセージ」(大修館書店)など。きむら・のりこ/学生時代に広野幼稚園にて教育実習を受けて以来、同幼稚園で23年間教諭を務める。3人の子どもの母。Q.ママが伝えたかった意図が子どもに伝わらなかったことは?※2017年1月11日~31日、Webアンケート、有効回答数1081記録し続けている子どもの言動は約5500件!広野幼稚園の先生たちが、保育中、意外に感じた子どもたちの言葉や行動を記録し始めたのは、1989年のことです。「目的は保育者の実力向上のためです。保育者は子どもの言葉・行動を学ばなければいけませんが、大人の言い方・やり方を押し通してしまうことがあります。記録することで、反省し、次に生かしていくために始めました」と、記録の発案者である吉村裕園長。今では約5500件の事例がデータに保存され、日々更新されています。先生たちは必要に応じて、「音楽会」「避難訓練」などのキーワードを入れて検索し、過去の事例を読むことができるのです。保育歴23年のベテランである主任の木村典子先生も記録を活用しています。「私たちの伝え方がちょっと足りないと、子どもたちはこちらの意図と違った動きをします。それを記録することで、どんな言葉が足りなかったのか、どう言えば伝わったのかを考えます。他の先生たちの記録も読めるので、一人の経験だけで終わらずに、みんなで共有できるのがいいですね」子どもの勘違いを楽しむ気持ちも忘れない子どもの勘違いは子どもが悪いのではなく、大人側の言葉が足りないため、と捉えている先生たちですが、全てにおいて子どもが勘違いしないように大人が伝え方を配慮しなければいけないとは考えていません。「子どもは勘違いをすることで学んでいくことがたくさんあります。例えば、『頭を使って考えなさい』『腹が立つ』などの体の部位を使った表現は、多くの子どもが勘違いします。でも、それによって新しい表現を覚えていきますから、勘違いさせないことが全ていいわけではないですね」と吉村園長。このページで紹介している読者ママの伝わらなかった例の中にも、笑って済ませていいものがあります。吉村園長も、勘違いによって、危険なことが起こらないように注意して、他は「かわいいな」と味わってほしいと言います。■伝わらなかった…1「赤ちゃんを見ててね」と言ってトイレに行ったら…赤ちゃんが転んで泣いているのに、じーっと見ていました。そして誇らし気な顔で「ちゃんと見てたよ」。[宮城県・年中ママ]こう伝えたら?「赤ちゃんが転ばないように」「椅子から落ちないように」などと具体例を出してあげるといいと思います。年中、年長さんだったら「見ててね」よりも、「守ってあげてね」の方がママの意図が伝わるように思います。[木村先生]■伝わらなかった…2「目をパチパチして」と言ったら…目薬を差して言ったのですが、手をパチパチと叩いていました。[愛知県・年少ママ]こう伝えたら?子どもは自分のやってきたことに結び付けて考えることが多いものです。言葉だけでなく、「こうやるんだよ」とやり方を見せてあげるといいですね。[木村先生]■伝わらなかった…3「ちょっと揺らして」と言っておいたら…下の子をバウンサーに座らせ、「泣いたらちょっと揺らしてあげて」と言ったら、下の子が飛んでいきそうな勢いで揺らしていました。[奈良県・年中ママ]こう伝えたら?「ちょっと」「少し」などの加減が分からないことが多いので、「このくらい揺らしてね」と見本を見せると伝わります。[木村先生]■伝わらなかった…4「みんながそろったらご飯を食べよう」と言ったら…白米以外のおかずを全部食べてしまい、「ご飯(白米)はみんながそろってからだよね」と言ってました。[埼玉県・年中ママ]こう伝えたら?人生経験が少ないので、ご飯が米そのものを指す場合と、食事の意味で使われる場合があることを知りません。「ご飯」を「夕ご飯」と言い換えれば、勘違いしないと思います。[木村先生]■伝わらなかった…5「左右をよく確認して」と交差点で言ってるけど…首を左右に向けているだけで、「安全を確認する」ということが伝わっていないと感じます。[大阪府・年少ママ]こう伝えたら?「右に車が来ていないかな?左に車が来ていないかな?」など、「車が来ていないか見るんだ」ということが分かるように伝えましょう。「右・左」を理解するのが難しいので、指で方向を示してあげてください。[木村先生]子ども目線の分かりやすい伝え方毎日、忙しいママたち。子どもの勘違いに困ったり、ちょっとイラッとなったりすることもありますね。木村先生と吉村園長に、子ども目線の伝え方を聞きました。知っておきたい子どもの苦手な表現 (木村先生)子どもは大人の言っていることが理解できなくても、「分からない」とはあまり言いません。自分の知っている知識や経験に結び付けて、一生懸命に考えます。その結果、時々とんでもない事態になることがあり、大人は「どうしてそんなことするの?」と驚いたり、叱ったりしますが、子どもからしたら考えた上での行動です。例えば、子どもに対して「同じことを繰り返し叱っている」というような場合は、もしかするとお母さんの言っていることを理解できていないのかもしれません。それだけが原因とは限りませんが、まずは伝え方を変えてはどうでしょうか?子どもが苦手とする表現や理解の仕方を覚えておくと、普段の生活でも役立ちます。マンガのように、初めての作業をやってもらうときは、完成形を見せてあげると、勘違いが少なくなります。「ちょっと待ってて」なども、どのくらい待てばいいのか分からないので、「この番組が終わるまで」「長い針が6の所まで」など、具体的に伝えるのがオススメです。苦手な表現と理解の仕方● 「これ」「そこ」などの代名詞「こそあど」が苦手● 時間や程度を表す「ちょっと」「少し」が苦手● 「見ててね」と言われたら、「見ること」を忠実に守るなど、言葉通りに行動する防災・安全のための伝え方の工夫 (吉村園長)地震や火災を想定した避難訓練の際、子どもが予想外の動きをして驚かされることがあります。例えば、火事のときは「ハンカチを口に当てる」と子どもに教えていますが、「さあ、逃げましょう」というときにハンカチが手元にない子は、逃げる経路と反対方向であってもハンカチを取りに行こうとします。2、3年前にあった事例です。子どもはある意味、言葉に忠実です。それ以来、「ハンカチがなければ、着ている服の袖口でもいい」とか、「地震が起きたとき、頭にのせる座布団が近くになければ、絵本でもいい」など、方法は一つではないことをできるだけ伝えるように心掛けています。子どもに正しく伝えたいものの一つに、交通安全のためのルールがあります。それには、「右・左」の理解が重要ですが「右・左」は空間把握の中でも子どもたちには難しい概念です。本園では30年以上前から、視力検査のランドルト環(Cの形)を使って「右・左」を教えています。ランドルト環の形に切り出した厚紙を先生が持ち、「右」を伝えたいときは穴を子どもたちから見て右に向け、「左」の場合は穴を左に向けます。普段の保育の中で、「コップを右側に置きましょう」「椅子の左側に立ちましょう」などと使っているうちに、徐々に「右・左」が分かるようになります。「天使のひと言」を聞き逃していませんか?広野幼稚園の先生たちが日々記録しているのは、子どもたちの言葉や行動の勘違いだけではありません。思わずほほ笑んでしまうような印象深いエピソードも忘れずに書き留めています。それらは先生たちが保育に役立てるだけでなく、保護者の皆さんに楽しんでもらおうと、毎月の園便りの「ほほえみ」というコーナーと、ホームページの「天使のひと言」というコーナーにアップしています。「紹介しているものは特別な例でも何でもなく、子どもは普段の生活の中で、何気なくこうした姿を見せてくれます。きっと園以外の場所でも、子どもたちは大人を笑顔にしてくれるひと言を発したり、行動をしているはずです。お母さん・お父さんたちは毎日忙しいので、もしかすると気付いていないかもしれません。ぜひ、子どもの話に耳を傾けてみてください。今よりもっと育児が楽しくなると思います」と木村先生。先生たちの真似をして、うちの子の「天使のひと言」を書き留めておくと、いい思い出にもなりますね!広野幼稚園HPから 天使のひと言強いからかな朝から少し元気がなかったSくんの手に、 彼が好きな虎の絵を油性ペンで描きました。しばらくして手洗いうがいをして帰ってきた彼は「先生! 先生が描いてくれた虎、強いからまだ残ってるわ!」と嬉しそうでした。赤ちゃんの手みたいだねY君が「先生、赤ちゃんの手だよ」と言いながら袋を渡してくれました。不思議に思いながら中を見ると、そこにはもみじが入っていました。小さな音で合奏の練習で初めて音量の調整に取り組んだときのこと。木琴を演奏している子どもたちに、「ここは優しく、小さめに演奏して」と言うと、 Rちゃんは、肩をすぼめ、膝を少し下げ腰をかがめ、 全身で小さな音を表現しました。監修/西東桂子(あんふぁんサポーター)illustrationYAMAMOTO Mamoru
2017年04月12日娘の夢見は、小学校低学年ごろまで、とてもおとなしい子どもだった。学校から帰ってくると、いつも絵を描いたり、テレビを見たりして過ごす。こちらが聞いても、学校のことを私に話すことはほとんどなかった。当時私は、専業主婦を卒業し、勤めに出始めたばかりだったので、私が家を空けることが、彼女の心に影を落としているのかも、とそのことで不安になることもよくあった。そんな彼女に変化の兆しが現れたのは、小学校中学年ごろのことだ。“漫画”と“歴史”という大好きな二つの世界を知った彼女は、その良さを人と分かち合いたくてたまらなくなったようで、毎日少しずつ言葉数が増えていき、いつしかしゃべりだすと止まらない程になった。同時期から、学校での出来事も、聞けば少しずつ教えてくれるようになった。けれども、そこには一つ問題もあった。夢見は、本人がいないところで誰かの話をすることに、ものすごく罪悪感を抱くようなのだ。「今日、友達がこんなこと言ったんだよ」と、出来事だけは教えてくれるようになったものの、その内容がどんなに悪口でなかったとしても、決してその出来事の発端となった友達の名前を出さない。その秘匿性たるや徹底していて「誰が言ったの?」と聞くと、少し考えて「……A君」とアルファベットを使う程だったのだ。誰かを決して悪く言わないどころか、誰かの噂話もしない。夢見の公正さはわが子ながら尊敬に価するとすら思ったけれど、一方で、やっぱり少し心配でもあった。彼女がもし誰かの態度に疑問を持ったり、理不尽な目に遭ったりしても、このままでは客観的な判断を仰いだり、正当に怒ったりする前に、ただ飲み込んでしまうんだろうな、と思ったのだ。だからと言って、「言いなさい」「話しなさい」と強要したところで話すようなタイプならとっくに話しているわけで、夢見にはきっと、自分で繰り返しやってみて、この調子なら大丈夫そうだ、と安心することが何より必要なのだろうと思った。夢見が話の中で友達の名前を出したくないのは、話しを聞いた私が、彼女の友達に勝手なイメージを持つのが嫌だからなのだろう。夢見は多分、会話の質が自分一人では決まらないものだということを察していて、それは真実だ。一人の人が、どんなに悪口にならないように話しても、それを聞いたもう一人が「ええっ!」などと過剰反応を見せ、会話の対象を非難してしまえば、その時点でその会話は悪口になってしまうし、会話をした二人は、悪口を交わした二人になってしまう。私にも、小さいころに少しだけ身に覚えがある。友達が悪ふざけの延長で起こした面白い出来事を親に話すと、こちらの想定以上に深刻に受け止められ“そ、そうじゃないんだ!”と面倒になってしまったこと。夢見はきっとそういうのが嫌なのだろうし、こちらとしては、そうならないよ、と彼女が安心できるまで、態度で示し続けるしかないだろうと思った。「A君って誰よ」とか「どうしてそんなことになったの?」とか根掘り葉掘り聞かない。そういうことを続けて、結局、1、2年かかったけれど、今ではちゃんと名前を出して話してくれるようになった。生まれてからずっと一緒に住んでいるのだから、夢見はもう少し早い段階で私の思慮深さを信用してくれても良かったのではと思わなくもないけれど、物事を判断する能力というのは部分的に、段階的に育っていくのだろうから、まあ仕方がない。それに、もしかしたら親と子の関係にも、当人たちが気づかないだけで、第一印象を残す契機となるタイミングがあるのかもしれない。夢見が小さいころ、家庭の中は何かと問題が多く、揉めていたので、いつもより感情的になっていた私が、長いこと彼女の中の私のイメージとして残っていたかもしれない。……だとしたら少し申し訳ない。いずれにしても、子どもの、新しい自分への柔軟性にはかなわないな、と常々思う。大人になってしまうと、経験から多少の学びを得ることがあっても、本質がドラスティックに変わるということはほとんどない。そしてもし仮にあったとしても、そのきっかけに、宗教とか、悪い男とか、怪しいセミナーとか、何か強引な力が働いていたりして、不自然さを伴う場合が多い。考えてみるとそんなことは当然の話で、長く生きるというのは、長く自分であり続けるということ。自分である時間を積み重ねた分だけ、急激に変わるのは難しいのだ。けれども、子どもというのは本当に柔軟だ。あっという間に学び、どんどん変わる。そのしなやかな感性を羨ましく思うと同時に、彼らの信頼に足る大人でなくてはならないな、と思う。イラスト:片岡泉
2017年02月14日おとなしいことは本当に大事なことですか?子どもの発達に必要な探索行動を制限してしまうと、好奇心や創造力が育ちにくくなるようです。Q.元気過ぎて周りの子を泣かせてしまう1歳の娘何をしてもキーッとなりやすい1歳の娘。どこに行っても人一倍大きな声で、わざとお友達を泣かしに行ってしまうくらいパワフルです。元気なのはいいことだと思うのですが、注意しても周りの子を泣かせてばかりなので、先行きが不安になってしまいます。[埼玉県・とど]illustrationATFT GRAPHICS.A.1歳の子どもが、わざと泣かせることはありません1歳児がわざと泣かせに行くというのはまず考えられません。基本的に乳児は自分が気持ち良くなることをしているだけなので、そこに傷つけたとか傷つけられたというような、加害と被害の関係性は考えなくて大丈夫です。まだ判断する力が付いていない1歳の子どもに、判断できなかったことを叱ってもあまり意味がないと思いますよ。子どもが泣いたり泣かされたりするのはお互い様のこと。お子さんが元気過ぎて肩身の狭い思いをされているのは分かりますが、この子は全く悪くありません。むしろ何か嫌なことがあったり、急に何かが視界に入ってきて驚き、大きな声を出した可能性もあります。そういう意味では、その場の状況を自分で切り開いて、必死にサバイブしていくたくましさやしなやかさがある子とも言えます。この先言葉が出てくれば落ち着いてくると思いますが、休日に友達と過ごすときは、お母さんが子どもたちの輪に入って一緒に遊ぶのがおすすめです。1歳児はまだ友達同士で遊ぶ年齢ではありませんが、大人が間に入れば楽しく遊べます。一緒に遊んでいれば泣かせる手前でお母さんが止められますね。友達との関わり方で悩んでいるのなら、試してみてください。
2017年02月09日「すぐ寄っ掛からないの!」「肘を付かないで!」お子さんの姿勢の悪さを、むやみに叱っていませんか?あんふぁん読者アンケートでも、8割のママが「子どもの姿勢が気になる」と回答しています。でも、それってだらしがないからではなくて、正しい姿勢を支えるだけの筋肉が育っていないせいかもしれません。子どもの体幹について、増田修治先生に聞きました。お話を聞いたのは:増田修治さん白梅学園大学子ども学部子ども学科教授。28年間小学校教諭として勤務した後、現職。東京都板橋区の保育園と共同で、体幹と子どもの発達の関係性について研究を行ってきた。あんふぁんWeb「小学生ママ」コーナーの「困ったら増田先生に聞いてみよう!放課後職員室」でも活躍中。Q.お子さんの普段の姿勢について気になることはありますか?Q.お子さんの姿勢について当てはまるものを選んでください。(複数回答)※2016年10月5日~11月1日、Webアンケート、有効回答数749人Q.そもそも体幹って何のこと?姿勢が崩れないように体を支える背骨から腰にかけての筋肉のこと人間の筋肉は何層にも重なってできており、骨に近い内側の筋肉を「インナーマッスル」と呼んでいます。体幹とは、背骨と腰骨の「インナーマッスル」を合わせた筋肉のこと。筋肉の中でも外側の「アウターマッスル」には、腹筋などがあります。自分の思い通りに動かせる体が意欲や自信の源になります園児のケガが増えていると聞きますが、ある保育園では、救急車のお世話になるようなケガが年間20件もありました。園の先生に聞くと、その子たちには「落ち着いて座れない」「長い間立っていられない」という特徴があると分かりました。つまり、体幹のなさが共通していたのです。そこで、私も共同研究に取り組み、体幹を鍛える動きを園生活に取り入れたところ、1年半後には大きなケガが0件になりました。変わったのはそれだけではありません。体幹が鍛えられ、姿勢を安定させられるようになった子どもたちは、工作に集中したり、遊びの中で体を思い通りに動かしたりできるようになりました。すると「もっとやりたい」という意欲や自信が表れてきたのです。体幹力のない子に「背筋を伸ばしなさい」というのはムダ親も保育者も、子どもに「背筋を伸ばしなさい!」と言いがちですが、そもそも体幹力がないと、背筋を伸ばした姿勢を保つことができません。毎日の生活に体幹を鍛える動きを取り入れれば、体は自然と変わります。例えば、危なくない道であれば縁石の上を歩かせてバランスを取るなど、小さなことを積み重ねましょう。次のページでは、今日からできるおすすめのおうち遊びを紹介します。毎日続ければ半年で変わる! 体幹力をアップする親子遊び道具を使わずにできる遊び■片足ぴょんぴょん足が床から完全に離れる瞬間を意識して跳びましょう。着地は爪先ではなく、足の裏全体で。素早い動きに必要な、ハムストリングス(脚の裏側にある筋肉)も鍛えられます。■片足立ち3〜4歳は20〜30秒、5歳は1分間片足で立てればOK。右足と左足では差があるかもしれません。慣れてきたら目をつぶってチャレンジを。■布団の上をゴロゴロ同じ姿勢を保ち、布団の上をゴロゴロ。片足だけ上げたり、両足を宙に浮かせるなど、だんだんと難しい姿勢にも挑戦を。スーパーマンのように腹ばいになり、手足が床につかないよう、持ち上げるのもおすすめ。ゲーム性のある遊び
2017年01月12日年末が近くなると、帰省の準備に忙しくなるママも多いはず。子どもたちの、お正月の一番の楽しみといえば「お年玉」。親戚の甥や姪たちと会える楽しみもありつつも、絶対忘れてはいけない最大の任務と思い、毎年忘れないように気をつけています。「お年玉」=現金が普通だと思いますが、子どもがまだ小さかったとき、お年玉袋にお札が入っていたのをお金だとわからず、一緒にもらったお菓子セットを、とても喜んでいたのを覚えています。「お年玉」は、もともとはお供えした餅を配っていたのが由来「お年玉」を辞書で調べてみると、「新年をお祝いして、子どもに送るお金や品物」とあります。また昔からのしきたりをまとめた本によると、もともと「お年玉」は「年神様(新年の神様)からの贈り物」を意味し、年神様にお供えした餅を下ろし、年少者に配ったのが始まりとも書かれています。それらを踏まえて、お金以外の「お年玉」を、いろいろ考えてみました。子どもががっかりせず、喜んでくれそうな「図書カード」や「おもちゃ」1つめは、「図書カード」。図書カードは、書店で使える商品券なので、本やまんが、文具などにも使えるので実用的です。自分で欲しいものを選ぶこともでき、小さいお子さんなら、親が書店で絵本を選んであげるのも良いですね。500円、1000円、2000円、3000円、5000円、1万円と価格も幅広いので、年齢に合わせて選びやすいです。2つ目は、「おもちゃ」。これは、あげる子どもの年齢や月齢、好きなものを知っていないと選ぶのが難しいですが、一番喜んでもらえるものかもしれません。知り合いの女性は、(実の兄から)子どものお年玉に現金でなく、直接「○○のおもちゃをお願いします」と言われたことがあるそうで、迷わないのは良いけれど、お年玉よりも高いものをお願いされて、「ちょっと戸惑った」と言っていました。もし、おもちゃを具体的に探すのが大変なら、おもちゃ店などで出している「ギフトカード」もおすすめ。海外から帰省する人は「外国の貨幣」、小さな子には「お菓子」もウケ良し3つ目は、「外国の貨幣」。旅行好きの方や海外から帰省される方などは、ちょうど良いお年玉。小学生であれば、「日本ではいくらぐらいの価値がある」「この紙幣に描かれているのは誰」「どこの国で使える」など、世界の他の国への興味や知るきっかけになるとうれしいですね。小さなお子さんなら、「お菓子」も大アリです。お金の価値がまだわからなかったわが子も小さいとき、とても喜びました。お菓子なら、年齢や興味に合わせたもの、お正月らしいもの、金額も数百円から千円以上まで、幅広く組み合わせを考えられます。気をつけたいのは、アレルギーや、「チョコやキャンディはまだ食べさせていない」など、家によってルールなどもあるので、ある程度事前に把握しておくことが大切です。小学生には、「貯金箱」「目覚まし時計」など新年からがんばってほしいことにちなんだものも小学生のお子さんなら、「貯金箱とおこづかい帳」を渡すというのもおもしろそう。お年玉をきっかけに、おこづかいを管理するというのも良いアイデアかもしれません。また朝起きられない子には、「目覚まし時計」、早起きが日課になるような「日めくりカレンダー」、朝の水やりが楽しくなる「植物」などをあげるのもユーモアがあります。また最近では、お年玉袋も多様化しています。子どもが喜ぶような「シール付き」、「おみくじ付き」のもの、上の写真にあるような最近はやりの顔出しパネルのものを手づくりして、それに入れて渡すのも喜んでくれそうです。あと、「1000円」が「100万円」になる、おもしろいお札のたたみ方もあるので、それで笑いを取るのも良いかもしれませんね。(左が、「1000円」が「100万円」になるたたみ方。右の顔出しパネルのお年玉は、こちらからダウンロードできます)現金を渡すときは、年齢や学年に応じた相場のチェックもお忘れなく最後に、お年玉を現金で渡す場合の相場を、まわりの声とインターネットの掲示板の意見から、以下のようにまとめました。----------------------------------未就学児……硬貨、1000〜2000円小学校中・低学年……2000〜3000円----------------------------------相場とはいえ、親戚同士で金額を決めているケースや、また「お年玉をあげない」と決めるケースもあるようなので、確認をしてから渡すのも安心です。「お年玉」の本来の意味を考え、子どもたちがその年1年、元気に楽しく過ごせるような「お年玉」を選んであげたいですね。<文:フリーランス記者武田由紀子>
2016年12月27日理不尽な体罰はもちろんいけないとしても、口で言ってわからない子どもに全く手を挙げてはいけないという今の教育現場に対して、実際に子どもたちを学校に通わせている親がどう思っているのかを緊急調査をしました。そこでわかったのは、どこに言ってもお客さま扱いをされていて怒られることがないという現代の子供事情です。Q.教育現場での体罰、どんな場合でも許されない?1.いかなる場合でも認められない 23.6%2.場合によっては認めてもよい 68.3%3.認めてもよい 2.0%4.わからない・どちらとも言えない 6.2%「場合によっては認めてもよい」が約70%と圧倒的な結果になりました。親であるパパやママたちが、先生に対してもっと子どもに厳しくしてほしいと思っている様子がうかがえます。■体罰されないことを逆手にとる子どもたち子どもたちを守るためだったはずの体罰禁止が、今ではそれを逆手にとられてしまうことも。何をしても手は出されないとわかって、先生に対してありえない言動をする子どももいるようです。「教師に叱られるだけで、体罰といえば許されると思い込んでいる子どもたち。調子に乗りすぎ。理不尽な体罰は絶対に許されないけど、時と場合によっては許してもいいと思います!」(宮崎県 30代女性)「怒らないから子どもたちが調子に乗ることもたくさんあるし、イジメをしている子たちには体罰があってもいいと思います!」(埼玉県 30代女性)「先生が手を出せないのをわかっていて、少しでも起こったりすると『手を出す? 出してみぃや! 教育委員会にいっちゃるで』と教師をあおる始末。学級崩壊したときに、先生いじめで2人やめてしまいました。子供の将来を考えてあげるなら、時と場合の体罰は必要」(神奈川県 50代女性)「調子にのったり、大人を舐めた子どもが多い。そんな子どもたちを叱ることは体罰とは言わないと思う」(神奈川県 40代女性)■学校でも家でも怒られない子が大人になる不安今の子どもたちは家庭でも叱られることが少なくなってきているようです。どこへ行っても怒られない子どもたちが、やがて大人になって社会で生きていけるのか心配する声も。「認めても良いです。いつから体罰として問題するようになったのか。昔は日常茶飯事でした。今は子供が大人(教師)をナメてますよ。でも、教育現場の前に家庭での在り方も問題ですね。我が子に手を挙げることがそんなに問題なのか、手を挙げない親が多すぎ。まずはルールや痛みを家庭で教えないと」(神奈川県 40代女性)「現代の子どもは家で怒られず、学校で何かあれば体罰、習い事ではお客様扱い。どこで誰にしつけてもらうのか。学校で厳しくしてもらうのもありだと思いますが、難しい問題です。社会に出て働く歳になったらどうなるのだろうかと日々思います」(千葉県 30代女性)■体罰に基準をつける難しさ時と場合によっては体罰してもいいという回答が多いなか、「その時と場合はどんな基準で決めるの?」となるとやはり簡単には決められないというのが現実。いきすぎた体罰で悲しい事故を防ぐためには、やはり体罰はNGとせざるを得ないのかもしれません。「昔は当たり前だったのに、問題視されたのには理由があるはず。体罰を行う側が力加減もわからず、感情のコントロールもできない状態では、大切な子どもの生死に関わることも。どこまでが良くて、どこからがだめなんて線引きできるはずがない」(鹿児島県 40代女性)Q.教育現場での体罰、どんな場合でも許されない?アンケート回答数:5113件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2016年12月16日わが子が通う保育園がある地域は多子世帯が多く、3人、4人兄弟は当たり前。中には、5人兄弟という家庭もあります。朝夕の送迎時には、3人の子どもを自転車に乗せてやってくるお母さんがいます。子ども乗せ自転車は、子どもが2人乗れるものしか見たことがないのですが、子どもが3人乗れる自転車はないのでしょうか? 少子化ならぬ多子対策として、子どもが3人乗れる自転車があっても良いのでは? と思い、子ども乗せ自転車を数多く作っている自転車メーカー・ブリヂストンサイクル(株)の広報・竹内さんに聞いてみました。子ども乗せ自転車は“幼児2人同乗基準適合車”を「基本、自転車は1人乗りですが、幼児を2人乗せる場合は、“幼児2人同乗基準適合車”でなければなりません。運転者含めて3人乗った際の安定性や操作性、自転車そのものの強度などに配慮しており、自転車のカゴの大きさなども、それらを配慮した大きさになっています。法律により幼児を乗せられる人数は(“幼児2人同乗基準適合車”の場合で)2人までとなっているので、幼児が3人乗れる自転車は弊社では作っていません」では、東京都で道路交通法を取り締まる警視庁は、3人子どもを乗せて自転車に乗っているお母さんについては、どう思っているのでしょう? 警視庁に聞きました。子どもを3人乗せているようなら、乗車制限の指導を行う「軽車両(自転車)の乗車については、道路交通法第57条第2項、東京都道路交通規則第10条に定められており、東京都内では子どもを3人乗せて自転車に乗る(運転者を含め、4人が乗車する)ことはできません。もし子どもを3人乗車させている(運転者を含め、4人が乗車する)方がいた場合には、乗車制限について指導することとなります。具体的には、乗車の制限について説明し、歩いて行くよう指導するなどの対応になると思います」法律と条例で決まっていることですから、しょうがないとはいえ、やはり指導されるのですね。その他、子ども乗せ自転車を運転するお母さんに、自転車に乗る時のアドバイスをいただきました。「交通ルールを守っていただくのはもちろんのこと、子どもにはヘルメットを着用させるとともに、子どもの予測ができない動きにも対処できるよう、余裕を持った運転に努めてください」子ども3人を乗せることは、法律的にNGかつ安全面でも不安が結論として、子ども3人を乗せて自転車に乗ることは、法律で禁止されています。残念ではありますが、今の自転車の大きさや性能などを考えると、子ども2人を乗せるのが適正のようにも思えます。子どもや自分の安全を考えても、違法な子どもの3人乗りはせず、3人を連れて出かけるときは、車や徒歩をうまく使ったり、大人の手を増やして1人自宅に置いて行くなど、いろいろな工夫が必要だと改めて感じました。<文:フリーランス記者武田由紀子>
2016年12月02日親だからこそ、子どもにはいろいろな経験をして、将来の夢やなりたい職業につなげてほしいと思うもの。子どもがもつ個性や可能性、創造力を広げる体験事業を行っている「FULMA(フルマ)」は、今年の7月に設立したばかりの会社。代表取締役である齊藤涼太郎さんは、まだ大学2年生。高校2年のときに、子ども向けのボランティア団体を立ち上げたことをきっかけに、「補助金や助成金などに頼らずに、好きなことを仕事にしたい」と思い、2016年に起業しました。「FULMA」の特徴は、その多彩なプログラムです。毎月6回ある体験プログラムは、縄文土器作りや大道芸人体験、吹きガラス体験やスパイ体験など、他では見たことがないような珍しいものばかり。子どもだけでなく、大人も興味津々の内容です。プログラムを引率するスタッフは、齊藤さんともう1人のスタッフ山根春輝さん(同じく大学生)。基本的に親は参加せず、大学生のお兄さんたちがプログラムのサポートをしてくれます。子どもたちを、子ども扱い・お客さん扱いしないという点も特徴のひとつ。大人と変わらない対等な扱いをすることで、自ら学び、自立や成長につなげるというものです。注目の「FULMA」のプログラムに、小学校1年生の娘が参加してみました。子どもだけで参加し、課題に集中して向き合う3時間娘が参加したプログラムは、10月末に開催された「ハロウィンを君の手でデザイン!〜お花とキャンディでフラワーアレンジメント〜」。ハロウィン用のフラワーアレンジとキャンディアレンジを作るものです。駅で待ち合わせし、参加する子どもたちが集合。引率する齊藤さんと山根さんが、子どもたちを会場に連れて行ってくれます(親はここまで同行しますが、会場には一緒に行きません。今回は取材ということで、私も同行しました)。教室では、フラワーアレンジを教えてくれる、子ども向けのお花教室「お花遊び」を主宰する、しまだゆみ先生が待っています。先生と「FULMA」のスタッフの自己紹介の後、プログラムがスタート。まずは、今回のテーマであるハロウィンの概要を紹介した後、絵本『ハロウィンのランプ』を読んで、気分を高めます。その後、アレンジに使う花の紹介です。ガーベラ、スプレーバラ、スプレーギク、ヒペリカム、レモンリーフ、ドラセナ。花やグリーンの名前をちゃんと覚えていないので、大人の私もためになります。まずは、アレンジに使うかぼちゃのデコレーション。マジックやシールを使って、顔を描きます。「どんな顔だっけ?」「ハートをつけるとかわいいよ」と、それぞれ思い思いの顔に。かぼちゃの下をくりぬいて、木の枝を刺し、オアシス(土台部分)に挿します。次は、花を飾ります。先生が「枝や茎は斜めに切ると、オアシスに挿しやすく、花も水を吸収しやすいです」とアドバイスすると、子どもたちもそれに習って手際よく切っていきます。他にも、「オアシスが隠れるように、花や葉っぱを挿す」「大きな花や葉の間に、小さな花や葉を置くと奥行きが出てきれいに仕上がる」と先生が教えると、子どもたちはすぐに実行していきます。葉っぱの魔女の帽子、すすきのほうきなど、植物を上手に使って、ハロウィンらしい飾りを手作り。完成したら、ラッピングをして仕上げます。花が終わったら、次はお菓子のデコレーションです。キャンディやチョコレートを、ハロウィンのかぼちゃ型の容器に詰めていきます。好みのお菓子を、積極的に工夫しながら詰めていく姿が子どもらしく、みんなとても盛り上がっていました。プログラムでは、大人と同じ技術を学び体験し、挑戦してみる実際に体験してみて感じたのは、子どもが体験するものでありながら、大人と同じレベルの技術を教えるということ。茎を斜めに切ったり、オアシスを完璧に花で隠したりすることは、子どもには少し難しそうでした。しかし、先生や大学生のスタッフに助けられながら、こつこつとじっくり向き合っていたのが印象的でした。時間もプログラム全体で3時間と、長めに設定されているので、集中して楽しめるのも良いなと思いました。今後の「FULMA」のプログラムが気になりますが、これから「子どもたちのやりたい!を実現させる」内容に方向を変えていくそう。第一弾として考えているのが「ユーチューバー」。今の時代らしいセレクトに納得です。「私たちは子ども達のやりたい!という純粋な思いを実現させていきたいと考えています。僕らはユーチューバーを育てたいのではなく、サッカーや野球の少年団やクラブがあるように、子どもたちのやりたい!をかなえる場を提供していきたいと思います」と、代表の齊藤さんは語ってくれました。少年団やクラブと同じような立ち位置で、子どもたちのやりたいを叶える「FULMA」。塾やおけいこもいいけれど、実際の仕事に近い体験は、子どもたちにも大きな刺激になるはずです。子どもたちの将来は、子どもたち自身が切り開いていくもの。「FULMA」のプログラムが、新しい仕事との出合いや、人生を見つけるきっかけになったら良いなと感じました。取材協力:「FULMA」<文・写真:フリーランス記者武田由紀子>
2016年11月22日お子さんは、毎日うんちが出ていますか?読者アンケートでは「ほぼ毎日出ている」という人が約74%と大多数を占めましたが、大事なのは回数だけでなく、いいうんちがスッキリと出ること。子どもの便秘治療をしている中野美和子先生に、「スッキリうんち」の定義や、便秘の仕組みを聞きました。お話を聞いたのは:中野美和子先生さいたま市立病院小児外科部長。排便外来を開設し、子どもの難治性便秘・便通異常・便失禁の治療を行っている。著書に「赤ちゃんからはじまる便秘問題」(言叢社)。「日本トイレ研究所」のWebサイト()ではアドバイザーとして、子どもの便秘に関する知識を紹介している。Q.お子さんの排便頻度はどのくらいですか?※2016年6月8日~7月5日、Webアンケート、有効回答数1184人■排便は、食事や自分の意思だけではコントロールできない便秘が腸の病気を引き起こすことはありませんが、「うんちが出ない」ことは子どもにとってつらいもの。おなかがいつも張っていて苦しい。うんちを出すと痛いので、余計にため込み、食欲がなくなる。イライラしてお友達と遊べないなど、排便の悩みは生活の悩みにつながります。食事を変えれば便秘は治ると思うかもしれませんが、子どもの場合は、好き嫌いがあるなど食事の改善自体が大変ですし、そもそも食事だけで便秘を解消するのは難しいもの。腸を動かしたり、脳に信号を送ったりして排便をコントロールしている、自律神経の働きが重要です。自律神経の働きには、規則正しい生活やリラックスできる環境といった、毎日の生活が大きく関わってきます。■回数の問題ではなく「いいうんち」を出すことが大事「いいうんち」の定義は、次の2つです。1.週に3日以上排便がある。S状結腸には3日分くらいの便がためられるので、週3日までなら便秘ではないとされています。2.便意を感じ、トイレに行くとスムーズに排せつできる。排便後にスッキリ感がある。つまり、小さなうんちがコロッと出るだけでは、毎日出ていても、快便とは言えません。1日分の新しい食べ物が入ったら、1日分の古い便が出るのが本来の排せつ。しかもスムーズに出るのが本当の「いいうんち」です。■おうちのかたが子どもの排便に気を配ることが大切「うんちが出ない」ことは、親には言い出しにくいもの。苦しむ姿を見られたくないからか、一緒にトイレに入るのを拒む子も多いようです。生まれ持った腸の力が弱いために、うんちを外に押し出せないのが子どもの便秘の特徴です。そのまま放っておくと腸は伸び切って、大量にうんちをため込まないと便意を感じられなくなります。結果、子ども時代の便秘が大人まで継続してしまうのです。もし、排便状況を把握していなかったり、うんちの回数や量が少ないと思ったら、次ページで紹介する「排便日誌」をつけるなど、子どもの様子を観察してみてください。うんちがスッキリ出れば、食欲も湧くし、ぐっすり眠れる。眠ることで消化管の活動は活発になりますから、またいいうんちが出ます。「そのうち良くなる」と甘く見ず、今いいうんちを出せているか、排便に気を配りましょう。お子さんの便秘度チェックリストA:排便の回数□ 続けて5日以上排便がない□ 排便のペースが週3日以下B:排便状況□ 排便時に痛がる□ 排便時に出血がある□ 便がたまっておなかが張っている□ 食欲がない□ いきんでもなかなか出ない□ 小さな便が何回も出る□ ベタッとした便で下着が汚れる□ 毎日出るが少ない。週に一度くらい大量の便が出る□ 食欲がないが、排便すると食欲が出るA・B両方に1つ以上当てはまったら受診を勧めますどちらか一方の場合は、「排便日誌」をつけるなど排便の様子を観察してください。便秘癖がつく前であればかん腸や下剤で解消できる場合も。早めの対処が肝心です。スッキリうんちQ&A読者アンケートで寄せられた質問に中野先生が回答します。ちまたでよく聞く便秘にまつわるアレコレも、「実は迷信」ということも…? 正しい知識をチェックしましょう!Q.長女は便秘だけど次女は快便同じ食事をしているのになぜ違う?A.その子の生まれ持った腸の力で便秘の度合いが決まるから排便は自律神経がコントロールしており、うんちが肛門の外へ押し出されるためには、腸の力が大切です。この腸の力というのは、きょうだいで同じ場合もあれば違う場合もあります。食事はうんちの形を作る要素ですが、それだけで便秘になるかどうかが決まるものではありません。便秘予防には自律神経を整え、しっかり動く腸をつくることが大事なのです。Q.便秘を予防するために毎日何をすればいいの?A.リズミカルな生活を送って自律神経の働きを正常にすることです食事は朝・昼・晩と規則正しく食べる、決まった時間に起きて眠るといった、リズミカルな生活を送ることが自律神経の正常な働きを促します。また、自律神経は緊張状態で活発になる交感神経と、リラックス状態で活発になる副交感神経とに分かれています。園で活発に過ごす時間と、おうちで安心して過ごす時間が交互にやってくることで、どちらもが正常に働くようになります。Q.「朝うんち」がいいって聞くけど理由はあるの?A.快適な1日のため理想は朝ですがこだわらなくてもOK朝うんちを勧める理由は、1.朝スッキリ出ると1日を快適に過ごせるから。2.園でうんちがしにくい子の場合、家に帰るまで我慢していることが、便秘につながりやすいから。ただ、排便にもっとも大事なのはリラックスできる環境です。朝、「早く!」と急かされながらトイレに行くくらいなら、帰宅後やお風呂に入る前など、親子ともに余裕があるときを、うんちタイムに充てましょう。頑張らせるのは長くても2~3分に。出るものならそれくらいで出ますし、無理強いは排便がイヤになる原因です。Q.ちょっと便秘気味かなと思ったとき、親にできることはある?A.気になったらまずは1週間排便日誌をつけてみましょう「排便日誌」に記録するのは次の4つです。1.うんちが出た日時2.うんちの形(硬さ、量、太さ)3.おなかの具合4.園行事があった、風邪などの生活面記録をとることで、「硬くて小さなうんちが出ても、翌日にはいいうんちが出ている」といった排便のリズムを把握できます。また、「園行事があると便秘になりやすい」といった生活と排便の関係が分かると、積極的にトイレに誘ったり、下剤やかん腸を早めに使ったりといった対処ができるようになっていきます。Q.かん腸・座薬・下剤はどれを使ってもいいの?A.長い間うんちが詰まっている場合はかん腸・座薬を使って5日以上出ないなどの重い便秘の場合、下剤(飲み薬)を使うのは良くありません。肛門近くのうんちは硬いままなのに、上から緩くなったうんちがどんどん下がってくるので、余計におなかが苦しくなります。ひどい場合は硬いうんちの隙間から、緩いうんちが漏れることも。まずはかん腸や座薬で硬いうんちを取り除きましょう。2~3日うんちが出ない、肛門に少し血がにじむなどの軽い便秘であれば、かん腸・座薬・下剤のどれを使っても大丈夫。市販薬で構いません。Q.かん腸や下剤を使っても治りません薬が癖になっているのかな?A.薬は原因そのものを取り除くものではありませんかん腸や下剤などの薬は、うんちをとりあえず出して、ため癖がついている直腸を空っぽにするためのもの。便秘の原因そのものを解消するわけではありませんから、かん腸や下剤をやめればまた便秘になります。薬が癖になっているわけではありません。ため癖を直すにはうんちを出すことが大事ですから、薬は続けて使いましょう。また、市販薬は安全のため薬の量が少なく設定されています。市販薬で効かない場合は、病院で薬を処方してもらってください。どんなうんちがいいうんち?焦げ茶色に近いほど水分が少なく、長くたまっているうんちです。いいうんちは、色も明るいブラウン。ひどい便秘の子どもにありがちなのは、おにぎり状の大きな便。排便がとても困難になります。うんちはどうやって体の外に出ていくの?腸や肛門は刺激を受け取ることでうんちを体の外へ押し出そうと動きます。これらの刺激は自律神経が伝達していて、私たちの意思で動かせるものではありません。だからこそ自律神経を正常に整えることが大切なのです。1.食べ物が胃に入る胃に食べ物が入った刺激が大腸に伝わる。しっかり量を食べないと刺激は起きない2.S状結腸から便が移動する胃から刺激が伝わると、大腸がぐーっと動き、S状結腸にたまっている便が直腸に押し出される3.便が直腸の壁を押す便によって直腸の壁が刺激されると、大脳に刺激が伝わり便意を感じる4.便意を感じて肛門が緩む便意を感じていきむと、肛門括約筋が緩み、便が外に押し出される監修/西東桂子(あんふぁんサポーター)illustrationKAWAZOE Mutsumi
2016年10月05日子育てをする者ならばわかると思うが、新生児の頃から物言わぬ赤子と1日中2人きりでいると、「大人と会話したい」「育児の大変さを誰かと分かち合いたい」という欲求が湧くものだ。その思いからせっせと児童館や育児教室に出かけたり、口コミサイトに投稿したり、ママ友作りに励むママも少なくない。一方で「毎日話すのは夫のみ、子どもは3年保育より2年保育でできるだけ見ていたい」という、家庭内で十分満たされているママもいる。加えて、夫はイクメン。そんな彼女と自分の違いを、この度発見したのでご紹介したい。夫とのコミュニケーションが半端ないはじめは彼女が満たされているのも、夫がイクメンなのも、性格の違いだと思っていた。それも一理あるが、それだけじゃないのだ。その友人は見知らぬ土地で子育てを始めて丸4年。未だママ友はおらず、日中外に出ることはほとんどない。結婚前は働いていたが、いま日常生活で会話する人はほぼ夫のみ。元からそういう子だったのかというと、学生時代は友達が多く、いつも友達に囲まれていて世渡り上手な子だった。今の様子とは印象が正反対なのだが…話をしていて、あることに気付いた。その友人は、何でも夫に相談するのだ。子どもの服を買うとか、その日の夕飯のメニューとか、些細なことでも相談する。相談だけじゃない、日々起こったほんとうに小さな出来事も、夫にこまめに話している。そういえば彼女は、連絡がマメなタイプだったことも思い出した。大事なのは夫とのコミュニケーション「子どもを早く預けて自分の時間が欲しい」と願うママの多い昨今、実家が遠いながらも、2年保育でできるだけ見たいと思うママも珍しいだろう。彼女を見ていると、「夫とのコミュニケーションで満たされているから、ママ友がいなくても、子どもと1日中いても大丈夫なんだ」と気付いた。時を同じくして、児童精神科医である佐々木正美先生の著書『子どもへのまなざし』(福音館書店)にて「育児はほとんど手伝ってくれないが、日常の生活において夫とのコミュニケーションに満足を感じているお母さんは、同じように(育児の)疲労を感じにくいし、苛立ちにくいし、不安も感じにくいのです。」という記載を見た。彼女の場合夫はイクメンだが、イクメンになるのもわかる。ママと違って育児に縁遠くなりがちなパパでも毎日話を聞いていればイメージが湧きやすい。話してもらうことで「頼られている感」も上がり、より育児に手を出しやすいだろう。育児にもスキが必要じゃあ自分は?と振り返ると、元から連絡はマメではない。正直いまは夫に喋るのも面倒くさいぐらい毎日疲れている。「夫に話してもわからないだろう」「求めている答えは返ってこないだろう」と、はじめから諦めている部分もあるだろう。それでも夫に話すときは育児疲れが和らぐから、「夫婦のコミュニケーション」は侮れない。はじめから「求めている反応を求められないから」と思うのも、愚問だ。他人だから当たり前だし、話さなければ話さないだけ分かり合えなくなる。男女は違うのだから、わかってほしいなら会話を増やすべきだろう。それだけじゃない、私は何でも自分で決めたがりで、育児に関することはほぼ自分で決めてきた。どこか「育児は私には任せて」風をふかせているところがある。完璧主義で苦しむママに、多いのではないだろうか。「恋愛にはスキが必要」とよくいうが、「育児にもスキは必要」だ。妻があんまり頑張り過ぎれば夫も手を出せなくなる。まず何をどう手を出せばいいのかわからないからだ。次第に「任せておけば大丈夫」と一切手を出さなくなる。いま自分ができるのは、夫婦の会話を諦めず増やすこと、もっと自分から夫を育児に巻き込むこと。彼女を見て、そう気付いたのだ。ライター:宮野 茉莉子
2016年09月10日「そういえば、今日何か褒めたかな?」と、叱ってばかりの子どもを褒めていないことに気付いたことはありませんか? 叱る機会が多いと、ママは「言いすぎたかな」と後悔したり、子どもは「また叱られるかも」とかまえてしまったり。でも、大人も子どもも基本はみんな「褒められて伸びるタイプ」と私は思っています。叱るべきところは叱りつつ、1日1回以上子どもを褒めてみてはいかがでしょう。褒めること自体が苦手という人や、褒めるところが見つからないという人に、褒めポイントの見つけ方と上手な褒め方を紹介します。やって当たり前でも褒めるたとえば、子どもが毎日1人で起きられるようになっていても「ママが起こさなくても起きれたね!」と褒めてみましょう。あるいは「もう準備できたの!? 早いね! さすが!」と、いつもより時間がかからずにできたことや、いわなくてもできたことを褒める。普段であれば「褒め対象」ではないことも、積極的に褒めポイントとしてとらえてみましょう。何でもないことでも褒めるなかなか褒める理由がないと困っている人は「何でもないこと」でも褒めるようにしましょう。たとえば、わが家では月に1回子どもが散髪した後に「やっぱり○○(子ども)の坊主頭は最高だね!」と褒めるようにしています。ほかにも「その色の洋服、やっぱり似合う!」「本を読んでるときの顔がシブくてかっこいい!」など、主に子どもの外見や表情を見て感じたことを「褒め」にして伝えています。自分が「いいな」と感じた瞬間に褒めるようにすると、何通りもの褒めポイントが見つかるかもしれません。結果じゃなく、やってきたことを褒める運動会のリレーで子どもが3位になってしまったとき、1位を目指していた息子に「毎日ちょっとずつ、かけっこの練習がんばったもんね!」と声をかけました。結果がでないことはたくさんあります。だから結果がだせなかったときは「どうがんばってきたか」を褒めるようにしてみてはいかがでしょうか。あるいは泣かなかった、あきらめなかった、気持ちの切り替えが早かったなど「できなかったけれど、したこと(しなかったこと)」を褒めるのもいいですね。ささいなできごとも、声にだして褒める。これだけで家の中の雰囲気がとても明るくなります。こうした親子関係のベースがあれば、叱られてしまったときも子どもは必要以上に落ち込んだり、すねることが少なくなるのではないでしょうか。できれば1日1回、子どもを褒めるようにしましょう。そうすれば子どもを育てる親にも、気持ちの余裕が生まれると思います。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
2016年08月04日子どもはかわいいはずなのに、子育てをしているとイライラして、つい大声を出してしまったり、手を上げてしまったり。そんな自分に自己嫌悪におちいっているママも多いのではないでしょうか。さら助産院(埼玉県)のベビーマッサージクラスで開催されたミニ講座「たたかない・どならない子育て」にて、NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事などを務める高祖常子さんに話を聞きました。子育て中はイライラするのが当たり前講座に集まったのは0歳児の赤ちゃんとママ12組。講座は、ママたちに、「たたかない、どならない育児」と聞いて思うことを、一言ずつ話してもらうところからスタート。「しつけに厳しい父にたたかれて育った。子どもとどう向き合ってよいのかわからない」、「よその親が怒鳴っているのを見ると、将来ああなるのはイヤだなと思ってしまう」、「上の子がイヤイヤ期。毎朝、『今日は怒らない』と決意するのに、夕方には怒ってしまい、自己嫌悪になる」などの意見が出ました。うなずきながら聞いていた高祖さんは、「これから子どもが成長する過程で、イライラする瞬間は絶対にあります。そのときの対処方法を知っておくと、どなったり、たたいたりすることを避けられます」。赤ちゃんが泣き止まないときは?~これだけはやらないで!「0歳時の赤ちゃんに対しても、『泣き止まない』などの理由でイライラすることはありますよね。未熟な状態で生まれてくる人間の赤ちゃんにとって、泣くことは生きるための手段なのです。お腹がすいた、眠いといった理由だけでなく、なんとく気分がすっきりしない、という理由で泣くこともあるでしょう。何をしても泣きやまないときは、『泣きたい気分なのね』と泣かせてあげればいいのです」。高祖さんが挙げた、赤ちゃんが泣き止まないときでも、やってはいけないこと。・強く揺さぶる・投げる・口をふさぐ・たたく以上は、赤ちゃんの命を守るためにも、絶対にやめてくださいとのこと。イヤイヤ期はどうする?~「たたかない」と決める「自我が出る2~3歳は、『イヤイヤ期』と言われますが、これは成長のステップ。自分の気持ちを表現できるようになったということです。ただ、相手のことを考えたり、場の雰囲気を察したりすることはできない、気持ちを切り替えることも難しいので、大人にとって大変な時期であることは確かです。でも、子どもの主張を『ダメ!』と押さえつけてしまうと、自己表現の機会を奪ってしまいますし、たたいて言うことを聞かせる方法を取ると、親の顔色を見て行動する子になってしまうかもしれません。『軽くたたく』のつもりが、エスカレートする危険性もあります。とにかく、『たたかない』と決めてください」。子どもの困った行動には?~まずは子どもの気持ちを受け止めるでは、子どもが自分勝手なことを言ったり、迷惑な行動を取ったりした場合、どうすればいいのでしょうか。「怒る前に子どもの感情を受け止めることが大事です。たとえば、靴を履かない子に、頭ごなしに『履きなさい!』とどなるのではなく、『そうなんだね。履きたくないんだね』と気持ちを代弁してあげる。『じゃあ、これとこれ、どっちを履きたい?』と本人に選択肢を与えてあげるのもいいですね。部屋で棒を振り回そうとする子に、『ここでは危ないからやめてね』と制止するのはもちろん。でも、何度もやるのなら、それはやっぱりやってみたいから。『ここは危ないけど、人がいない公園ならいいよ』、『風船で作った棒ならいいよ』など、代替案や条件を示してあげたり、『どこならいいかな?』と一緒に考えたりするのもいいですね。威圧するのではなく、自分で考えて行動するように導いてあげることができれば、社会に出てからも、自分で判断・行動できる子になります」。上の子に厳しく当たってしまう場合は?~上の子に向き合う時間を作る「ママが赤ちゃんのお世話で大変なときに、上の子にわがままを言われて、イライラして当たってしまうことも多いですよね。そういう場合は、たとえば、『おっぱいが終わったら、二人で絵本を読もうね』のように、具体的な約束をしてみましょう。月一回でもいいので、下の子をパパに任せて上の子に向き合う時間を作ってあげるのもいいですね。おいしいおやつを食べて『ママと○○ちゃんとの秘密だね』と伝えたら、上の子はきっとうれしいはず。頭をなでたり、下の子に優しくしてくれたら『ありがとう。うれしそうだよ!』とほめて、下の子の気持ちを伝えましょう。心を満たされると、下の子にも優しくできるようになります」。ママのイライラを逃す方法を知っておこう「イライラしてたたいたり怒鳴ったりしそうになったときに、クールダウンする方法を知っておくといい」ということで、高祖さんのおすすめは、たとえばこんなこと。・子どもから離れる・深呼吸する・数を数える・お皿洗いなどで心を浄化する「触ってはいけないものは高い場所に片づけておく、お菓子売り場を通らない工夫をするなど、イライラする要因を排除することも大切ですね。また、日頃から少しでもリラックスする時間を作って、ガス抜きすることも必要です。一時託児サービス利用したり、パパに預けたりして、1時間でも2時間でも、一人になる時間を作ってください。家事もがんばりすぎないで、疲れた日はお惣菜を買うなど、手抜きをしてもいいのです」。相談できる人を見つけよう「日中一人でがんばっているママには、大人の会話をしたり、小さなことを相談したりできる人が必要」と高祖さん。「まずは、パパと向き合うことをあきらめないで。二人で、『子どもにはどんな大人になって欲しいか』を話し合ってみることも必要です。一時的な感情を子どもにぶつける対応が、思い描く将来のわが子の姿につながるのか、ということも見えてきます。でも、パパは帰りが遅かったり、話を聞いてもらえなかったりすることがあるかも。そういう場合は、両親でも、ママ友でも、行政の担当者でもいいので、とにかく相談できる人を見つけて欲しいですね」。私も7歳と3歳の育児中。毎日、仕事も家事もするべきことは山ほどあって、そのうえ子どもたちが思い通りにいかないと、ついつい大きな声に。子どものためにはならないと、わかってはいるのですが。早速、「どなりそうになったら深呼吸」を実践してみようと思います。取材協力:さら助産院特定非営利活動法人児童虐待防止全国ネットワーク<文:フリーランス記者鯰美紀>
2016年06月20日猫の手貸して~育児絵日記~
うちはモフモフ暮らし
めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々