ほとんどの妊婦さんは、妊娠中になるべく薬を飲まないほうがいい、薬に頼りたくないと考えていることでしょう。今回は、妊娠中に使用する咳止めの薬についてお話します。 妊婦さんの咳の原因人は妊娠すると、抵抗力が落ちてしまいます。季節の変わり目や風邪の流行期、職場や同居する家族から妊婦へ感染しやすくなり、その一つとして咳症状が起こることがあります。妊娠中に咳が出る原因として、下記が挙げられます。 ■乾いた咳:乾性咳嗽(空咳)、痰がからまない・上気道炎(いわゆる風邪):気道の充血や浮腫がきっかけとなり咳がでる。・温度の刺激によるもの:室内と室外の温度差をきっかけに咳がでる。・匂いの刺激によるもの:タバコや香水、食べ物などの匂いをきっかけに咳がでる。・胃酸の逆流によるもの:胃液が食道まで逆流して咳がでる。胸やけなどの症状を伴う。・緊張による意識的な咳:緊張などの精神的興奮が咳を起こす。 ■湿った咳:湿性咳嗽、痰がからむ・急性気管支炎(いわゆる風邪が悪化した状態):ウィルスの感染によるもの。・インフルエンザ:流行期に感染して起こる。 その他、気管支喘息、咳喘息、鼻炎や副鼻腔炎、花粉症などによって、咳の症状が長引くケースがあります。 妊娠中に咳が出る場合はどうしたらいい?妊娠中に咳が続くことで、肋骨の痛みや全身筋肉痛が出現したり、腹圧がかかることで尿漏れやお腹の張りを引き起こしたりすることがあります。咳が出始めて2~3日間経過しても症状が治らない時、咳の症状が日常生活や睡眠を妨げる時は、次の妊婦健診を待たずに、早めにかかりつけの産婦人科へ相談・受診しましょう。もともと喘息があり、症状が出た場合は、早めにかかりつけの医療機関へ受診する必要があります。周囲でインフルエンザなど感染症が流行っている場合は、他の妊婦さんへの感染を防ぐために、受診前に産婦人科へ電話してから受診するようにしましょう。やむを得ず、他の医療機関を受診する時には、必ず妊娠中であることを伝えてから診察を受けましょう。診断や治療方法を決めるために、必要に応じて微量の放射線を照射する胸部のエックス線検査(レントゲン検査)が行われることもありますが、母親の胸部に限定して撮影するため、赤ちゃんの健康状態への影響はほとんどありません。 妊娠中は咳止めの薬を飲んでもいいの?医療機関で診察を受けて、妊娠中に使用可能な咳止め薬を処方してもらったのであれば、内服していいです。妊娠経過を把握している産婦人科へ受診して、咳の症状に合わせた薬を処方してもらいましょう。 妊娠中に使用する薬が妊娠経過やお腹の中の赤ちゃんに影響するかどうかは、使用する妊娠週数によって異なります。妊娠中に使用した薬が、母親と赤ちゃんに対してどの程度影響するのか、障害を与えるのかについては、薬の成分の大きさ(分子量)や血液への混ざりやすさ、体内の移動方法、化学的あるいは物理的な特徴、胎盤を通過して赤ちゃんまで届くのかなど多くの細かい条件が関係しています。妊娠経過は個々によって異なるため、自己判断で対処すると、母体や胎児の成長発達に影響を与えてしまう可能性があります。薬局やドラッグストアなどで市販されている咳止め薬を自己判断で使用するのはやめましょう。 一般的に咳止めのために処方される薬は、鎮咳薬といいます。鎮咳薬には、咳の起きる反射そのものを抑える中枢性鎮咳薬と、痰を抑えたり、のどの炎症を鎮めたりと、咳の起こるきっかけを和らげるための末梢性鎮咳薬があります。咳の症状に合わせて処方されますので、薬の効果や副作用について心配なことがあれば医師と相談しながら使用しましょう。妊娠中に使用可能な薬は下記のとおりです。※下記の薬の名前は一般名といわれるものですので、処方された薬の製品名と異なる場合があります。 【妊娠中に使用可能な薬】鎮咳薬:デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物ジメモルファンリン酸塩去痰薬:ブロムヘキシン塩酸塩アンブロキソール塩酸塩漢方薬:麦門冬湯小青竜湯(麻黄含有※長期不可) また、日頃から風邪対策のために、あるいは咳予防のために、うがい薬を使用する妊婦さんがいますが、実際は水で十分です。うがい薬には、ポピドンヨードというヨウ素を含むものがあり、普段の食事で摂取できる量よりも多いヨウ素を母体が吸収するきっかけとなってしまいます。ヨウ素の大量摂取は、胎児の甲状腺機能の低下を招くことがあるため、うがい薬の使用は避けましょう。 薬に頼らない咳止めの方法はあるの?咳の症状に悩まされている状況で、薬に頼らない方法を模索する妊婦さんは多いかもしれません。しかし、咳が出ている原因を特定しない限り、咳そのものを止めるのに時間がかかることがあります。咳を止める方法とはいえませんが、咳の症状を和らげるために、気道の粘膜を刺激する物質や匂いはさける、室内の温度や湿度を調整する、飴をなめたり、こまめに水分補給したりは効果的です。 また、咳を抑えるために、意識的に咳をこらえることはやめましょう。体外に出せなかった痰などの分泌物が気道内に溜まることで、呼吸しづらくなったり、呼吸するためのエネルギーが必要になったりするため、更なる体力の消耗を招きます。妊娠中に起こる病気は、母体のみならず胎児にも影響します。薬の使用を避けるために受診を拒んだり、なにも対処せず時間の経過と共に自然に治ることを期待したり、医療機関を受診しないでも症状が治るかのように説明する民間療法だけに頼ることは避けましょう。 まとめ妊娠中は抵抗力が弱るため、風邪などを引きやすい状況にあります。その中でも妊娠中の咳症状に対してお話してきました。妊娠中に使用できる薬はあります。咳の症状が2~3日間様子をみても治まらない場合は、次の妊婦健診を待たずに、早めにかかりつけの産婦人科へ相談しましょう。何事も、早めの対応が必要です。 参考:・日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会「産婦人科診療ガイドライン産科編2017」・日本呼吸器学会「咳嗽に関するガイドライン第2版」 監修者:医師 三鷹レディースクリニック院長 天神尚子 先生日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。
2019年09月04日普段は元気な赤ちゃんでも、突然熱を出してしまうということはよくあります。そのため、「熱の原因がわからない間はとても心配」という人も多いでしょう。赤ちゃんの発熱の原因と対処法を知っておき、焦らずに対処しましょう。この記事では赤ちゃんの高熱が続く原因や適切な対処法について紹介していきます。 大人よりも高い? 赤ちゃんの体温について赤ちゃんを抱っこしたとき、「ポカポカして温かい」と感じたことがある人は多いでしょう。赤ちゃんの体温は大人よりも高いため、赤ちゃんの平熱と発熱の境目を見極めることは難しいことがあります。 一般に赤ちゃんが風邪やインフルエンザなどの感染症にかかると熱を出します。37.5度以上を発熱と考え、38度以上の熱は高熱としています。そのため赤ちゃんの場合でも「発熱は〇度までは安心」ということは、一概にはいえないのです。38度以上の発熱があればかかりつけ医を受診すると良いでしょう。 赤ちゃんは体温調整が未熟で赤ちゃんの体温にも個人差があるので、普段から体温を測って平熱を把握しておくと、突然の発熱も見つけやすくなります。授乳をした後や泣いた後は体温は上がります。平熱を知りたいときは、起床時・昼ごろ(食前や食間)・夕方・夜の1日4回、安静時に検温してみるのがポイントです。健康なときに3日ほど続けて検温してみると、おおよそ平熱がわかります。平熱が把握できたら、時間帯ごとの平熱を母子手帳に記入しておくと参考になるでしょう。 発熱すると体温計の数値にばかり目が行きがちですが、健康状態にも目を向けてみると良いでしょう。「顔色は悪くない?」「機嫌はよい?」などをチェックしてみましょう。発熱がなくても機嫌が悪かったり、便がゆるかったり、いつもと違うと感じたときは、何らかの病気が疑われます。このように体温だけで判断するのではなく、お母さん、お父さんの勘も役立つことがあります。 【参考】熊本市 健康福祉局 保健衛生部 感染症対策課「感染症法に基づく医師の届出基準・様式集(医療機関向け)」 赤ちゃんの高熱の原因で考えられること赤ちゃんの高熱は、さまざまな原因が考えられます。まず、突発性発疹です。突発性発疹は、高熱が3~4日程度続き、高熱以外の症状が見られないことから風邪と区別がつきにくい点が特徴です。ただし、突発性発疹の場合は、解熱後におなかや背中に発疹が出てきます。感染経路は唾液といわれており、ヒトヘルペスウイルス6型・7型が感染することが原因です。突発性発疹については特別な治療法はありません。発熱時には脱水を防ぐために、こまめに水分補給をおこなって赤ちゃんの様子を見るようにしましょう。 次に、RSウイルス感染症も、1歳半までに半数以上の赤ちゃんが感染する病気です。RSウイルスに感染すると、鼻水やせきなどの比較的軽い症状で済むケースもありますが、なかには38度以上の高熱が出たり、場合によっては肺炎などを引き起こしたり恐れがあります。生後数カ月以内の赤ちゃんの場合は、RSウイルスに感染すると重症化することもあるため、家族間などでうつさないように注意することが大切です。 また、夏風邪の一種とされているヘルパンギーナも、発症すると38度以上の高熱が出ます。ヘルパンギーナは6~8月ごろに流行するケースが多く、高熱だけでなくのどの痛みなどの症状が見られます。ヘルパンギーナを発症しても鼻水やせきはあまり出ません。しかし、のどの奥が赤く腫れ、口の中に水疱ができる場合があります。のどの痛みがあることから、ヘルパンギーナを発症すると食欲が落ちる赤ちゃんも多くいます。 加えて、熱性けいれんは急激に熱が上がるときに起こるもので、生後6カ月~3歳くらいまでの乳幼児が発症しやすい病気です。熱性けいれんでは、発熱とともにけいれんが起こります。熱性けいれんになる原因に関してはいまだにはっきりとしたことはわかっていませんが、両親やきょうだいなどで熱性けいれんの経験者がいる場合には、発症する確率が高まります。さらに、赤ちゃんの脳は未熟であることから、高熱によるストレスが脳内で何らかのトラブルを起こしており、その症状が熱性けいれんとなってあらわれているという指摘もあるため、落ち着いて対処するようにしましょう。 ほかにも、赤ちゃんの高熱については手足口病やインフルエンザ、水ぼうそう、マイコプラズマ感染症など、さまざまな病気の可能性も考えられます。そのため、38度以上の高熱が出たときは自己判断せずに、専門医を受診するように心がけましょう。 【参考】日本小児神経学会「熱性けいれん診療ガイドライン2015」 知っておこう! 高熱が赤ちゃんに与える影響とは?赤ちゃんに高熱が出ると、「脳に影響が出るのではないか」という点を心配する人がいます。しかし、40度台の熱の場合は、赤ちゃんの脳に影響を与える恐れはほぼないといえるでしょう。 ただし、髄膜炎や急性脳症などのような、脳に影響を与える病気でも高熱が出ます。そのため、重篤な状態にならないようにするためにも、専門医を受診しましょう。また、41度以上の高熱が出た場合は、脳だけでなく、全身に影響を与える可能性があります。したがって、41度以上の高熱では早急に受診する必要があります。 要チェック! 赤ちゃんが発熱したときの対処法赤ちゃんが発熱した場合、家庭で簡単にできる対処法を試してみましょう。まず、クーリングです。赤ちゃんの熱が高く、体がほてっているようなら、クーリングをして気持ち良く休めるようにしてあげましょう。保冷剤をタオルで包んだもの(または冷やしタオル)を用意します。これを、赤ちゃんの首やわきの下、足のつけねなどにあてて冷してあげます。クーリングをおこなうと血の巡りが良くなり、結果として症状を和らげることにもつながるでしょう。 次に、高熱がある場合は座薬が処方されるケースも多く見られます。座薬を入れるときには、処方された量を守ることが欠かせません。ハサミやカッターナイフなどで座薬をカットして、必要な量だけ準備します。座薬が室温程度になったら赤ちゃんをあお向けにして、おしりに入れていきましょう。座薬の先端に潤滑油や水をつけておくと、肛門から入れやすくなります。座薬を指の第一関節くらいのところまで押し入れたら、肛門をティッシュペーパーで1分程度押さえておくことがポイントです。高熱が出たら座薬を使用しなければならないというわけではないため、医師の診察を受けて座薬が処方された場合に使用するようにしましょう。 また、赤ちゃんに熱性けいれんの症状が見られたときには、パニックになって赤ちゃんの名前を大きな声で呼んだり、揺さぶったりしないように注意することが大切です。状態を観察しながら赤ちゃんの衣服をゆるめて横向きに寝かせます。嘔吐した場合は、吐しゃ物がのどに詰まらないように取り除いてあげましょう。けいれんを起こしたときの発症時間や体温、けいれんの持続時間などをわかる範囲でメモしておき、受診するときに持参することがポイントです。 さらに、汗をかいたらこまめにタオルで拭いたり、水分補給をおこなったりすることも重要です。赤ちゃんの熱が高いと焦ってしまいがちですが、まずは落ち着いて赤ちゃんが気持ちよく休めるような環境を整えてあげましょう。 まとめ赤ちゃんの高熱が続く場合、なかには重篤な病気である可能性もあります。そのため、38度以上の熱がある場合には、専門医を受診するようにしましょう。また、赤ちゃんは体温調節が未熟であることから、環境によって体温が変化しやすいという特性があります。赤ちゃんの熱が下がらないときには、クーリングや水分補給をおこなうなどして、赤ちゃんが気持ちよく休めるような環境を作ってあげることが大切です。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医
2019年07月02日皆さま、ごきげんいかがですか。男の墓場プロダクションの劔樹人と申します。普段はマンガを描いたり、バンドをやったり、ハロー!プロジェクトの応援をしたりしながら、家のことや育児を主に担当する主夫として生活しています。今回は、偶然できたわが家の卒乳時のお話です。■突然訪れた卒乳のきっかけその頃はまだ寒い次期だったので、娘は1歳を過ぎたくらいだっただろうか。まだ寝かしつけの時の添い寝授乳も日々の習慣であったが、娘は歯も生えてきたので、虫歯にさせないためにはそろそろ卒乳をしたい頃合いだった。見た感じはすっごい強そうなくせにもともと体力のない妻は、出産後風邪ばかりひき、抵抗力は一層落ちている様子だった。おっぱいを作ることははとてもエネルギーが要るという。これは明らかにひとつの要因である。卒乳の機運は高まっている。本当はすぐにでもしたい。そんな話にはなるものの、おっぱいを飲むわが子のかわいさに、妻もなかなか踏ん切りがつかない様子もあった。そんな時、妻が高熱で寝込んだ。インフルエンザだった。■妻を隔離して迎えた夜娘は感染していないため、妻は寝室に隔離し、われわれはリビングで寝ることにした。タミフルが処方されているため、どちらにしても母乳はあげられない。「これは卒乳のいい機会かもしれない。ま、つるちゃんは大変だろうけど…」確かに、娘の面倒はしばらく私一人のワンオペになる。とはいえ、日頃から娘と多くの時間を過ごしているのは私の方だ。妻が出張でいない夜にも慣れているし、ミルクでの寝かしつけもよくあることなので、そこまで深刻な事態ではないんじゃないかと思った。1日目の夜。娘はママを激しく求めた。隣の部屋にママがいることもわかっている。いつもと違う部屋で寝かされるのも違和感があったのかもしれない。とりあえず、リビングで危険がないよう、私は余ったマットレスでバリケードを作り、娘を寝かしつけた。2日目の夜。やはり、ママが恋しいしおっぱいも欲しい。妻の熱はいまだに高い。これは長い戦いになるかもしれないと思った。そして3日目の夜。娘は、おっぱいのことなどすっかりどうでもよくなっていた。私にとってこの数日間のワンオペは大変だったような気もするが、正直あまり覚えていない。とにかく、インフルにかこつけたら、卒乳はあっさり成功した。それだけははっきり記憶に残っている。卒乳すると、程なくして妻のおっぱいは出なくなった。長い育児の旅の、ひとつの終わりを感じた。
2019年05月19日この春から保育園生活がスタートした方は「連絡帳」を活用していますか? ママ・パパと保育園にとって大切な連絡帳ですが、毎日何を書けばいいのか悩むこともあるかもしれません。今回は、保育園の連絡帳の書き方について紹介します。 保育園の「連絡帳」の目的とは?連絡帳は、子どものことに関してママ・パパと保育園の間でやりとりをする、いわば“交換日記”のようなもの。「体温」「睡眠時間」「朝食の内容」などとともにコメントを書き込み、毎朝登園のときに先生に提出します。 連絡帳の目的の1つは、子どもの体調について把握すること。気がかりなことを保育園と共有しておけば、いざ子どもの体調に変化があったときに園側も対応しやすいのです。 体調の変化はできるだけくわしく書く子どもの体調がいつもと違うと感じたら、できるだけ具体的に書くことをおすすめします。 <例>* 昨夜から咳が出ているのが気になります。夜はあまりよく眠れなかったようです。* テーブルに頭をぶつけました。こぶになりましたが、今朝は痛がっている様子はありません。* いつもより朝食を食べませんでした。熱はありませんが、うんちが少しゆるいです。* インフルエンザの予防接種を受けました。少し赤く腫れていますが体調には問題ありません。 こうした記述があれば、保育中にも気を付けて子どもを観察できますし、園での子どもの様子をお迎えのときに細かく伝えることもできます。もちろん体調に変わりがない場合には「いつも通り元気です」「特になし」などのひとことでもかまいません。 保育士さんへの質問でもOK体調のこと以外に、先輩ママたちがよく書くことといえば家庭でのこと。「初めて○○という言葉をしゃべりました」「苦手なピーマンを完食できました」「週末は家族で動物園に行ってきました」などです。 保育士さんがそれを読んだら「動物園に行ったのね。ゾウさんは見た?」など、子どもとの会話も弾むはず。また、「この時期は何枚くらい洋服を着せたらいいですか?」「お友だちとはなかよく遊んでいますか?」など、園に対しての質問でもOK。 何も話題がないときは無理に書く必要はありません。毎日必ず書かなければと思うとしんどくなるので、あまり気負わずに思ったままを書くのがいいと思います。 先生からの返事が楽しみに!連絡帳の楽しみの1つは、保育士さんからのコメント。質問への答えはもちろん、「お友だちとじょうずにおもちゃの貸し借りをして遊んでいましたよ」「今日は苦手なピーマンを頑張って食べました」など、その日にあったことを教えてくれるので、子どもが保育園でどんなふうに過ごしているか知ることができます。「保育士さんのコメントから子どもの成長が感じられて毎日読むのが楽しみ」というママも多いようです。 連絡帳は、子どもの家庭での様子を知ってもらい、保育園での様子を知るための大事なツール。子どもが大きくなってから見返したときに「この時期にこんなことがあったのね」と思い出すこともできて、育児日記代わりにもなるので、ぜひ楽しく活用したいですね。 著者:ライター 妹尾香雪女性誌・書籍・WEBなどで、女性のライフスタイルについて執筆。プライベートでは一児の母として子育ての真っ只中。ワーキングマザーとして自身の育児体験に基づいた記事を提供している。
2019年05月06日子どもが熱を出す原因の多くは「かぜ」であり、数日間で自然に熱が下がるため、抗生剤(抗菌薬)が必要な場面は限られます。では、抗生剤が必要となるのは、どんな病気なのでしょうか? 今回は、抗生剤がよく効く病気の一つである溶連菌感染症について解説します。■溶連菌感染症「診断、治療、家での過ごし方」溶連菌(=A群溶血性連鎖球菌)は細菌の一種で、主に4歳以上に発熱やのどの痛み、頭痛などの症状を認め、ときにおう吐や腹痛をともなうこともあります。扁桃腺がはれて赤くなり、首のリンパ節がはれたり、舌がイチゴのように赤くなるイチゴ舌や、体に発疹を認めることもあります。せきや鼻水などのいわゆるかぜのような症状は乏しいことも特徴です。主に咽頭炎や扁桃炎を起こしますが、とびひなどの皮膚感染症を起こすこともあります。診断溶連菌を疑う症状があり、のどを綿棒でこする迅速検査で陽性が出たら、溶連菌による咽頭炎と診断されます(時間はかかりますが、培養検査をするとより正確です)。このとき発熱などの症状はなくても、検査で陽性が出てしまう健康保菌者という場合があり(約15%)、解釈には注意が必要です(※1)。治療ペニシリン系といわれる抗菌薬が第一選択薬で10日間内服が必要です。溶連菌によく効くお薬ですので、内服して1~2日もすれば熱は落ち着くでしょう。その他の抗菌薬が使用される場合もありますが、ペニシリンアレルギーなどの限られたケースに限られます。家での過ごし方溶連菌は抗菌薬がよく効く感染症ですので、1~2日ほどで熱は下がるでしょう。学校の登校停止基準も「抗生剤治療開始後24時間をへて、全身状態がよければ登校可能」となっています(※2)。治療を開始して24時間経過していたら感染力はないので、学校にいったりお友だちと遊んだりしてもOKです。ただし10日間の内服をしっかりと続けていることが条件です。■溶連菌感染症「実は怖い合併症」治療のメリット4つこの溶連菌、実は無治療でも3~5日で自然に熱が下がります。自然によくなる病気になぜ抗菌薬が必要なのでしょうか? 主に、次の4つのメリットがあります。1. 発熱期間を短縮することができる。2. 感染拡大を防ぐことができる。3. 化のう性合併症を予防できる。4. リウマチ熱の予防ができる。発熱期間を短縮できることは大きなメリットですし、唾液などを介したきょうだいやお友だちへの感染拡大も防止できます。化のう性合併症とは、扁桃腺やリンパ節などにうみができるもので、ときに点滴や外科的治療が必要なことがあり予防は重要です。リウマチ熱とは、溶連菌に感染して2~4週間後に関節炎や心炎、発疹や舞踏病(体の一部が意図せず勝手に動く)などさまざまな症状を認める合併症です。とくに心炎では、後遺症として心臓の機能障害が残る場合があり、予防はとても重要です。日本ではまれですが、治療を十分に受けられない国ではリウマチ熱に苦しむ子どもが大勢います。発症から9日以内に抗菌薬を投与すれば予防可能とされ、溶連菌の治療の最も重要な目的です。そのほかの合併症として、発症から2~3週間後に起こる急性糸球体腎炎もあります。これは腎炎を起こして、たん白尿や血尿が出現し、尿が少なくなり、体がむくんで高血圧を起こしたりします。このような症状が出たら必ず受診が必要です。ただし、腎炎については、抗菌薬をしっかり飲んでいたとしても予防することはできないので、早く見つけるために2~3週間の期間は体のむくみや尿の状態などを注意して見ておくことが大切です。■抗菌薬が効かない! 別の病気が潜んでいるかも…抗菌薬を服用しても熱が下がらない場合は、どうすればいいのでしょうか?原因のひとつに、化のう性合併症が考えられます。うみをつくっている場合、飲み薬では十分治療できないので、必ず病院で相談してください。もしくは、別の病気にかかっている可能性もあります。溶連菌陽性の結果が、前述の「健康保菌者」を示しているだけで、実は発熱の原因がほかにあるのかもしれません。例えば、インフルエンザ+溶連菌の健康保菌者だった場合、抗菌薬を飲んでもメインのインフルエンザが改善しない限り熱は下がりません。また、溶連菌は川崎病に症状が似ているところがあります( 【医師監修】高熱が5日以上…「カゼではないかも?」子どもがかかる川崎病とは?<パパ小児科医の子ども健康事典 第14話> 参照)。発熱、リンパ節腫脹、発疹、イチゴ舌など共通する症状があるので、川崎病+溶連菌の健康保菌者という場合もありうるのです。この場合、溶連菌治療の抗菌薬内服を続けていても改善はせず、川崎病の適切な治療時期を逃してしまう危険性があります。溶連菌の診断で抗菌薬を内服しても改善しない場合は、見直す必要があるので必ず受診してください。発熱の原因が溶連菌と確定できれば、抗生剤がよく効くすっきりとした病気です。しかし、大事なのは、溶連菌と診断されているのに、抗生剤を飲んでも熱が下がらないときです。何か合併症はないか、実はほかの病気ではないのか? さまざまなことが考えられますので、再度受診して診察をうけてください。参考資料※1: 「小児感染症マニュアル2012」(東京医学社) ※2:学校保健安全法「登校停止基準」
2019年04月10日今から数年前。4番目である三男を妊娠中の時のお話です。なんの前触れもなく突然高熱を出した長男。この日は平日で、仕事がある夫を頼るわけにもいきませんでした。幼い妹弟だけで留守番させるわけにはいかないので、3人全員を連れて車で小児科へ。検査の結果、インフルエンザでした。保育園のお休みが確定した長男は高熱なのにめっちゃ元気!!翌日には熱も下がりすっかり回復したんですが、次は妹弟が高熱…(兄弟あるある)翌日、前日に続き再び3人を連れて小児科へ。しんどくてグズグズの幼い2人。この時の私は来月に出産を控えた臨月妊婦だったんですが、そんなことを言っていられる状況じゃありません。高熱でぐったりする次男をおんぶし、しんどくて号泣する長女を抱っこして行きました。当然のように2人もインフルエンザ。帰宅後も泣きじゃくる2人をあやしながら、既に回復して遊びたい長男をなんとかなだめて過ごしました。子どもの体調不良って、なぜか夫不在の平日な事が多く、1人で急な対応を迫られることが頻繁にあります(子どもが幼いうちは特に多い)。兄弟の誰かが風邪を引くと高確率で他の兄弟にうつるため、短期間で何度も小児科のお世話に。4番目出産後、長男が体調不良になったときは、ぐったりして動けない長男をおんぶし、長女に歩いてもらって下の2人を抱っこして行ったこともありました。こんな時、『みんなが元気』っていうごく普通な事がどれだけ幸せな事なのかを改めて感じます。
2019年03月13日あれは1月末、子どもたちがインフルエンザにかかったときのことでした…。高熱が出たものの半日で下がり、イチコは元気に!…ですが、もちろん登園停止です。インフルエンザ、高熱でぐったりしているわが子の看病も大変ですが、元気なのに家にこもりっきりになる子どもたちの相手も大変でした。姉弟共にすぐキレるし、ケンカしまくるし、「お母さん、お母さん」すぐ呼ばれるし。インフルエンザウイルスは体内に残っているはずなのに2人ともまったくお昼寝しないし、体力が有り余ってるからか家の中で走り回るし…!(白目)親子でストレスフル!そこからのイチコの暴言!いつもは「大嫌い」と言われても「そんなん言わない! 悲しい気持ちになるし、お友だちに言ったら嫌われちゃうよ」と諭すのですが、このときはなぜかものすごーく悲しくなり…涙までポロリ。うそーん。私もストレス溜まってる…!いや、本当身体的にも精神的にも大変な病気でした。もう二度とかかりたくない!予防接種に加え、手洗いうがいをがんばります!ちなみに余談ですが…この涙のおかげか、この後元気になっても、イチコから「嫌い」とは言われなくなりました!…が、二太郎には相変わらず言ってます。学んだような、学んでないような…。
2019年03月04日学級閉鎖、学年閉鎖、学校閉鎖。どれも同じように、働くママにとってはドキッとしてしまう言葉だと思います。できれば避けてもらいたいことではありますが、こればかりは仕方ありません。筆者が子育て真っ最中の働くママを含む数人で集まったときの話なのですが、みんなこの悩みに頭を抱えているようでした。働くママが子どもと家でどう過ごしているかをご紹介しましょう。■ 塾もダメ!ウイルス拡散を防ぐため外出はNG!YsPhoto / PIXTA(ピクスタ)いざ学級閉鎖となると、当然ですがずっと家にいなければなりません。子どもにとってはまるで拷問です。しかし、そもそも家から出てはいけないと言われているのは、ウイルスの拡散を防ぐためなのです。ですから、遊びに出掛けたりするのはご法度。Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)「うちは塾だけは行かせているのよ」というご家庭もあるようですが、本来これもNGです。さて、家から出ることができない、体力と暇を持て余す子どもとどう過ごすか、というのは親にとってはかなり大きな悩みの種となります。具体的に、何をさせて過ごしているかリサーチしてみました。ワークやドリルをやるタカス / PIXTA(ピクスタ)「いくら休みとはいえ休日ではないので、授業よりは少し時間を減らしてはいるものの、その日の授業でやる教科のワークやドリルをやらせています」(34歳/フルタイム)ゆっくり会話をするkou / PIXTA(ピクスタ)「うちは夫も私も仕事で忙しいので、普段は話し相手になってあげることがあまりできません。そのため、学級閉鎖のときくらいはと存分に親子でのコミュニケーションを取るようにしています」(35歳/パート)お菓子づくりプラナ / PIXTA(ピクスタ)「過去に数回、学級閉鎖や学年閉鎖がありましたが、一緒におやつを作ることが多かったですね。そこそこ時間がかかるので、暇を持て余さなくなります」(31歳/パート)■ 苦手教科の復習をするのもオススメ!あんみつ姫 / PIXTA(ピクスタ)元塾講師の立場からしてみると、苦手教科の克服に当てるのも良いのではないかと思います。子どもたちにとって、苦手教科に取り組むのには少し勇気が必要。だから楽しみにしている休日(土日祝日など)には、ほとんどの場合やりたがりません。しかし、本来であれば授業があった日が自宅待機になったということで、この日は比較的「やっぱり勉強しなきゃいけないかな?」という思考に持っていきやすいのです。集中的に苦手を潰していけば、今後の勉強が楽になります。苦手教科と向き合うにはきっかけが大切なので、これはむしろ良い機会なのではないかと思います。ぜひ、参考にしてみてください。
2019年02月25日こんにちは!イラストライターのかままです。季節柄、インフルエンザや胃腸炎などの流行病が猛威を振るっていますね。今回は一昨年に起きた、〈我が家の胃腸炎と一緒に年越しエピソード〉と、〈かまま家の胃腸炎対策〉について書かせていただきます!クリスマスの悲劇一昨日の12月。もう数日でクリスマスを控えたある朝、寝室から起きてきた娘の様子がおかしいことに気がつきました。熱を測ってみると37.8度の微熱。「あらら、もしかしてインフルエンザ?熱が上がらないか気をつけて様子を見よう…」と思っていたら、突然娘がお腹の不調を訴えて嘔吐!!娘、初めての胃腸炎でした。結局クリスマスに予約していたチキンやケーキを全てキャンセルし、水炊きを囲んでクリスマスをお祝いすることに…泣。なんとか1週間ほどで病状は回復。心配していた家族への感染もなく、「なんとか娘一人で乗り切った!!」と安心していた私。しかし、ここから更なる悲劇が襲いかかることになるのです…大晦日の悲劇娘の胃腸炎発症から約10日、大晦日の夜。義実家への帰省を前日に控え、早めに夕食をとっていた時のことでした。なんと、今度は突然息子が嘔吐!!「…え。ちょっと待って…。今日大晦日だよ??…っていうか、明日の帰省…どうしよう…」主人の実家は北海道。当然帰省は諦めることになり、予約していた飛行機の航空券、レンタカー、正月生まれの娘の誕生日ケーキを全てキャルセルし、事前に義実家へ送っていたスーツケースなど、送り返してもらう羽目になりました。何より痛手だったのが航空券のキャンセル。年末年始でただでさえ高額だった航空券のキャンセル料…正直ビックリな金額で、「これって、家族で近場に一泊旅行行ける金額だね…」と悔し涙をのみました 。娘の誕生日の悲劇大晦日に息子が初めて胃腸炎にかかり、年末年始は息子の看病でバタバタ。年越しそばもおせちもお餅もお預けで、今までで一番地味で過酷な正月を過ごした私たち家族。ようやく息子の体調が回復し始めたころ、娘の4歳の誕生日がやってきました!クリスマスもお年越しも胃腸炎で楽しめず、せめて娘の誕生日だけは盛大にお祝いしようと頑張って夕飯を用意!夕方予約していたバースデーケーキをお店へ取りに行こうとした時のことでした…。なんとここへきて夫が娘の誕生日当日に胃腸炎を発症!!倒れこむ夫を家へ残し、とりあえずケーキを受け取りに走った私。お店で店員さんに「こちらのホールケーキのご予約でしたよね?!」と言われた時の絶望感は、今でも忘れられません…。その晩、仕方なく娘と私の2人きりで4歳のお誕生祝いをしたのですが、隣室から終始夫のうめき声が聞こえてくるというカオスなお誕生日パーティーになってしまいました…(^_^;)我が家の胃腸炎対策クリスマス、大晦日、娘の誕生日という我が家の三大イベントのタイミングに合わせるように、次々と胃腸炎に倒れていった家族。「翌年こそは平和な年越しがしたい!」と言うことで、その後早速胃腸炎対策グッズを揃えました!基本的な嘔吐処理に必要なものは、すぐ出して使える状態で専用ダンボールに一纏めにしています!上記イラストの他、空のペットボトル、ペットボトルに装着できるスプレーヘッド、大きめの計量カップなどなど…。消毒液用をその場で作る状況になった時も対応しやすいようにグッズを用意し、胃腸炎が流行り出したら段ボール一式を出しやすいところへスタンバイ!我が家はここ2年、このスタイルで胃腸炎を待ち受けています。笑そもそも胃腸炎をもらってこないために…ただ一番良いのは、そもそも胃腸炎にかからないこと。そのためにできる一番手軽で有効な対策は手洗いをしっかりやることなので、我が家では大人も子どもも全員手をパーツごとに分けて洗うことを習慣づけました。何回も一緒に手を洗ったり、周りの家族がみんなパーツ洗いしているのを見て、3歳の息子もしっかり部分ごと手を洗う習慣がついています。外出中に息子が黙々と手洗いしていると、居合わせた大人の方から驚かれることもしばしば…^^;正直なところ、「ちょっと神経質に育てすぎかな?」と不安になることもありますが、インフルエンザや胃腸炎が流行るこの季節になると、「いや、ちゃんと手洗いできるって大切!!」と実感しています。昨年、今年と今のところインフルエンザ、胃腸炎は我が家から出ていませんが、まだまだ感染症が猛威を振るっていますので、なんとか無事に乗り切ることができますようにと祈るばかりです…!!皆様もまだまだ安心できない季節柄、体調に気をつけてお過ごしください!●ライター/かまま
2019年02月15日本年度は早い時期からインフルエンザがはやるとのニュースを聞き、10月にインフルエンザ予防接種が解禁されてすぐに子どもの1回目を受けにいったわが家。例年は、11月以降に1回目を受けようと病院に電話するのですが、みんなが受けるため集中して、結果的にたいてい1ヶ月待ちくらいになってしまうのです。「こんなことしているうちにインフルエンザにかかっちゃうんじゃないか」とひやひや過ごすのが嫌で、早めに行動をしてみました(私にしては珍しい)。ニュースの予想どおり、第1のピークは、10月から始まったようで、近所の小学校は何クラスも学級閉鎖に。まわりでインフルエンザ感染が出るたびにひやひやしつつも、「予防接種受けてるから、きっと大丈夫、かかっても軽いはず!」と希望を持ちつつ、少し安心して構えることができました。■そんなわが家に起こった異変冬休みも最終日という日、熱は平熱であるにもかかわらず、元気のない娘。普段は熱が38度あっても元気いっぱいでテンションの高い娘なのに、この日はなにか様子がおかしい…。熱があるのかと何度測っても、最高でも36.6度くらいでド平熱です。ほかに咳や鼻水の症状があるわけでもなく、病院に行くのもなんだかなぁということで、家で様子を見ていました。元気はないものの、ごはんはいつもと同じようにたいらげたのであまり気にせずにいましたが、それでもその日は早めに寝付かせました。ところが夜、何度も起き上がっては苦しそうにうめく娘。いつもは1度眠りにつくと目覚ましが鳴っても起きない娘なのに、この夜は30分ごとに何度も起きていました。トイレを我慢しているのかと思い、トイレに行くように促しても、首を横に振るばかり。心配になり再度、熱をはかりましたが、やはり36.8度。平熱高めの娘にとってはいつものことです。あまりに様子がおかしいので、翌日は幼稚園をお休みして、病院に行くことにしました。そのとき、熱が出始めてまだ数時間しかたっていません。じつは、今回行った病院とは別のところなのですが、1ヶ月ほど前に娘が39度の熱が出たとき、高熱であるにもかかわらず、熱が出て6時間ほどしかたっていないという理由で、インフルエンザの検査を断られた経験がありました。「いま検査しても、意味あるのかな…」ふとそんなことも思いましたが、真剣な医師の表情を見て、お願いすることに…。■たった2分で結果が判明…はたして結果は!?これまでだと検査から10〜15分ほどで検査結果が出たように思っていたのですが、今回はすごく早くに結果が!私は、インフルエンザは高熱から始まるという先入観があったため、今回の娘の症状からは、インフルエンザとはつゆほども想定してなくて。医師によると、「予防接種を受けていたため、症状は出ていなかったけれど、おそらく昨日には発症していたと思われます。昨日から今日にかけてどんどん体の中で菌が増殖し続けたころから、結果がすぐに出たんだと思いますよ」とのことでした。インフルエンザの検査は、発熱から12時間以上あけないと検査できないと思いこんでいましたが、そうではない場合もあるようです。インフルエンザ患者ということで、通常の待合では待てず、お会計まで別室のベッド部屋で待たせていただきました。また、薬局でも待ち時間を無くすように(菌を拡散させないために)、事前に医院からFAXで処方箋を送っていただき、スムーズに薬を受け取ることができました。インフルエンザというと「タミフル」というイメージでしたが、今回処方された薬は「イナビル」という吸入薬。普段とは違う形式の薬に戸惑いましたが、1回の服用で効果があり、何度も飲む必要がなくて助かりました。これであとは症状が良くなっていくのを待つばかり…。しかし、もう1つ懸念点が…。■まさか全員アウト!・ 家族に感染してる可能性は…熱が低かったために、まさかインフルエンザだなんて思っていなかった私たちは、娘と接触しまくっていました。また、いつもと違う様子でぐったりしている娘をいたわるように、いつも以上に密に接触していましたーーーー。これはやばい!一応、家族全員予防接種を受けているとはいえ、今回の娘のパターンもあるし、気は抜けない…!時すでに遅しかもしれないけれど、これ以上被害を広げないために、全員マスクをして極力無駄な接触は避けたり、手洗いうがいなど、なんとか感染を食い止めるようにしました。もし発症したとしても、娘のパターンのように、典型的なインフルエンザの経過をたどらないこともあるので、いつもと違う様子があったら要注意。幼稚園に連絡すると、本人は医師の通園許可書が出るまでは休園。兄弟については、症状が出ていなければ登園可能とのこと。ただ息子の場合、症状は出ていないものの、昨日は娘と密に接触したことと、予防接種により典型的なインフルエンザ症状がでるとも限らないので、念のため翌日までお休みしました。翌日朝には娘の熱は下がり、いつもと変わらぬハイテンションな娘に戻りました。ほっと一安心です。すこぶる元気ではありますが、感染を防ぐために、しばらくは自宅待機です。息子が生まれてからは、娘と2人きりで長い時間遊ぶというのもなかなかできずにいたので、今回の自宅待機はここぞとばかりに娘と遊びました。こんな風に娘とベッタリ2人っきりで遊ぶのは久しぶりで、とても楽しかったです。ちなみにその後…やっぱりというか、私は感染してしまいましたが…、夫と息子はセーフでした!2月、まだまだインフルエンザが猛威をふるっています。無用な外出・接触を避け、よく寝よく食べ、手洗いうがい、マスクで予防しましょう。※この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2019年02月08日こんにちは、ちょっ子です。この冬もインフルエンザが全国的に猛威をふるっていますね。先日、きゃん太が熱を出したのでまさかと思い病院に行ってみたらバッチリ、インフルエンザA型に感染していました。人により症状はさまざまでしょうが今回のきゃん太の場合は鼻の粘膜も弱ってしまったのか挙げ句の果てに可哀想なきゃん太。熱のつらさ、度重なる嘔吐と鼻血が彼を襲いました。鼻血がまた結構な量だったため、寝具や床にはあまたの血痕が…。怖い。絵面も怖い。血染めのインフルエンザとして我が家の歴史に語り継がれてゆくことでしょう。そして感染防止のため、独り部屋に隔離される寂しさでついにきゃん太は泣きました。しかし止まない雨はないように治らないインフルエンザもない。発熱から3日後、きゃん太はすっかり元気を取り戻し残りの出席停止期間を家でのんびり遊んで過ごしました。なんで?何はともあれ通常通りのきゃん太節が戻って来たことに胸をなでおろしています。(ちなみに本当にもまれました)
2019年01月30日こんにちは、ちんまいです。やってきましたこの季節。インフルエンザが猛威を振るう時期ですね。そんな私、昨年は娘の卒園式がありました。初めての卒園式。きっと涙涙の卒園式。が、やっちまったのです。なんと卒園式3日前にインフルエンザ発症‼︎ちょっとこんな事ってある????きっと私は前世でとんでもない悪いことをしたんだと涙にくれました。病院で宣告を受けた時、ショックすぎて死刑宣告かと。さぞすごい光景だったでしょう。いい年したおばさんが泣きながら必死に吸入薬を吸ってる光景は。笑話少しそれますが、インフルエンザで初めてイナビルという薬を処方されました。病院や薬局で一度、パウダー状の薬を吸引するだけで、タミフルやリレンザなどの5日間使用分の効果があるというものらしいのですが。何せ一発勝負。うまく吸えなかったり、咳き込んだらアウト〜。しかもこれがなかなか弱ってる体に地味にきつい!肺活量ものすごい使います。ただ、めんどくさがりの私には一度で済むのは楽ちんでした。話それてすみません!という訳でして、卒園式で感動の涙を流すはずが、布団の中で一人悲しみの涙に震えていた訳です。主人と母にビデオを託し、戦地に送り出すが如くハンカチ振って見送りました。式も無事終わり、主人へのお礼もそこそこにビデオ奪い取り、さっそく観賞する私。大きな声で返事をして、上手に花束をもらい、ネイリストになりたいという将来の夢を聞き。先生達の温かい言葉を聞き。また涙。成長した娘への感謝の涙、晴れの舞台に行けなかった悔し涙。色々な想いが詰まった涙。でも実は一番涙したのはママ友のメールの一言。「パパ、一度もビデオを降ろさず2時間取り続けてかっこよかったよ!」確かに一度も映像が切れてなかった。自然に式に参加したような気持ちで見ていたのです。主人の思いやりと優しさに、ひとり号泣。全然労わらないでごめーーーん‼︎そしてありがとう‼︎ママ友にも感謝。臨場感いっぱいにLINEありがとう。たくさんの写真を撮ってくれて、ありがとう。娘の髪飾り直してくれて、ありがとう。そして私の席で娘を見守ってくれたお母さん、ありがとう。インフルエンザを心底恨んだけれど、たくさんの感謝と涙の思い出の卒園式になりました。以上、インフルエンザの季節になると一番に思い出す、大切な1日でした!●ライター/ちんまい
2019年01月26日お正月休みも終わって、保育園や学校、仕事が始まってすっかり通常モード。都内では連日、真冬の寒さに加えて乾燥した状態が続いたせいか、せっかくの冬休みも親子でインフルエンザにかかり散々だったという話もちらほら…。予防接種をすませていても、保育園や幼稚園、学校での集団生活ではインフルエンザを完全に防ぐことは難しいもの。流行のピーク期を迎えようとしているインフルエンザに、もしかかってしまった場合はどう対処すればいいのでしょうか? その症状や対処法、登園・登校基準をくわしく解説していきましょう。■インフルエンザ2019「患者数が急増! 警報レベルの流行地域が拡大」厚生労働省では全国約5000カ所の医療機関からの報告をもとに患者数を推計しています。発表によると、2018年12月31日から2019年1月6日までの1週間の患者数は約58.6万人(定点あたり16.30人)と、。前の週の患者数である約44.6万人(定点あたり11.17人)を大きく上回り、前週に引き続き、注意報レベルの基準値である定点あたり10人を超え、警報レベルを超える地域も拡大しています。都道府県別に見ると、岐阜県が49.12人ともっとも多く、愛知県が46.42人、北海道が33.57人と続きます。東京都など4都県では前週の報告数より減少がみられましたが、43道府県で前週の報告数より増加がみられ、まさに猛威をふるっています。年齢別では、0~4歳が約5.7万人、5~9歳が約5.0万人と全体の2割近くを10歳未満の子どもが占めています。大人と比べて子どもはかかりやすいので、注意したいですね。■インフルエンザ2019「どんな症状? どうやってうつるの?国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近の5週間(2018年第49週~2019年第1週)ではAH1pdm09、AH3亜型、B型の順となっています。子どものクラスでインフルエンザが流行ってしまうと、なかなか防ぐ手立てはありません。ただし、予防接種を受けていればかかったとしても重症化を防げます。インフルエンザの症状や潜伏・感染期間、感染経路をおさらいしてみましょう。【症状】急激に発病し、爆発的なスピードで感染が広がります。 寒けや頭痛、高熱(39~40℃)により発病します。頭痛とともにせきや鼻水から始まる場合もあります。高熱が数日から1週間近く続きます。全身に倦怠(けんたい)感や筋肉痛がみられたり、おう吐、下痢、腹痛を引き起こす場合もあります。A型やB型などウイルスによっても症状が異なります。合併症として、脳炎、脳症、中耳炎などがあり、乳幼児は重症化しやすいので注意。けいれんや意識障害を引き起こし、後遺症が残るケースもあります。また、異常行動があらわれることがあり、子どもがある程度大きくなってからも見守りが必要といえます。【潜伏期間と感染期間】潜伏期間は1~4日、平均して2日です。感染期間は発病する1日前から3日目がピーク、7日目ごろまで続きます。低年齢児は感染が長引く傾向にあります。【感染経路】せきやくしゃみなどのしぶきによる飛まつで感染します。接触感染もあります。毎年12月ごろから翌年3月ごろにかけて流行。A型は大流行しやすいですが、B型は局地的な流行で終わることが多いとされています。■インフルエンザ2019「かかる前の予防法、かかってからの対処法」インフルエンザを防ぐためにはどうすればいいのでしょうか? また、実際にかかってしまったときはどのように対処するのがいいか、みていきましょう。【予防方法】<手洗い・うがい>飛まつ感染を防ぐためには、手洗いやうがいが効果的です。アルコール消毒もインフルエンザワクチンには効果があります。<加湿>空気が乾燥していると、気道の粘膜のバリア機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。家の中では、加湿器などを使って適切な湿度を保つように心がけるといいでしょう。目安は湿度50~60%です。<睡眠と栄養>十分な休養と栄養バランスのとれた食事は大切です。睡眠不足になりがちな忙しいママも気をつけたいですね。<外出>インフルエンザ流行期はなるべく人混みや繁華街への外出を控えたほうが安心。やむを得ず外出する場合は、薬局やコンビニエンスストアなどで販売されている不織布(ふしょくふ)製マスクをつけるといいでしょう。なお、予防接種は受けてからウイルスに対する免疫がつくられるまで2週間ほどかかるといわれています。これからの接種では、流行のピークには間に合わないかもしれませんが、3月でもインフルエンザが流行っていることはあります。今シーズンの予防接種の受け付けは終了している場合もあるので、まずはかかりつけの病院に問い合わせてみましょう。【対処法】「もしかしたら、インフルエンザかも」と思ったら、早めに小児科を受診しましょう。多くの医療機関に鼻腔(びこう)の粘膜を採取してウイルスの有無を調べる迅速診断キットが置かれています。検査後、インフルエンザと診断された場合、発症してから48時間以内であればオセルタミビル(タミフル)などの抗インフルエンザ薬を服用することで、通常は発熱期間を1~2日短縮することができるようです。発症後48時間を過ぎている場合、服用しても十分な効果は期待できないようです。抗インフルエンザ薬を服用するかどうかは、発症してからの時間や症状により、医師が判断することになっています。日本小児科学会によると、低体重児などを除き、生後2週以降の赤ちゃんも服用できる対象になっています。なお、発症してすぐなどの理由で体内のウイルス量が十分ではない場合、インフルエンザであっても診断キットでは陰性になることもあります。 また、抗インフルエンザ薬との因果関係は不明ですが、インフルエンザにかかった小学生以上の子どもや未成年は急に走り出す、徘徊(はいかい)するなどの異常行動を起こすおそれがあり、少なくとも発熱から2日間は見守る必要がありそうです。■解熱しても登園できない?「登校(登園)基準」 学校保健安全法では、発症した後 5 日を経過し、かつ解熱した後2日を経過するまで、登校はできません。幼児においては、発症した後 5 日を経過し、かつ解熱した後3日を経過するまでが、出席停止の目安とされています。抗インフルエンザ薬を使用して早く熱が下がった場合でも、発症してから5日は登校・登園しないほうが望ましいでしょう。保育園や幼稚園、学校によりますが、登園/登校許可書の提出を求められる場合が多いようです。全国的にインフルエンザ注意報が出て、地域によっては警報レベルにまで達し、急速に流行し始めたインフルエンザ。感染を広げないためにも、手洗いやうがいなどを親子で徹底して予防をしましょう。かかってしまった場合も、早期の対応が大切ですね。参考サイト ・厚生労働省「インフルエンザ(総合ページ)」 ・日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」 ・日本小児科学会「2018/2019シーズンのインフルエンザ治療方針」
2019年01月15日インフルエンザの予防接種、みなさんおすみでしょうか? お子さんがいやがるなか、接種させるのは大変ですよね。わが家もシーズンの頭にすませたのですが、そのときの予想外な手こずりを紹介します。■いやがるのは分かっていた予防接種だけど■頑張り屋さんの長男が? 動かざること山のごとしわが家もやってきたんですが…予想外なことが起きてビックリです。まさか兄のほうに手こずらされるとは…。そりゃ息子も幼稚園までは、そりゃあ、いやがってました。部屋の隅に陣取ってここから動かねぇぞって大泣きして…大変でした。しかし小学生になってからは泣かずに頑張って接種するようになったのでひと安心…と思った3年目。まさかの事態! 椅子に座ったまま「動かざること、山のごとし!」です。「武田信玄か!」って歴女の私のツッコミは置いといて…笑顔で動かないんで看護師さんと私、2人がかりでなんとか接種させました。息子を赤ちゃんのころから知ってる先生もビックリしてました。(ふだんは頑張り屋さんで痛い検査にも耐えてる)なんのスイッチが入ったのかわかりませんが…まだ9歳。生意気と甘えがまざりあった複雑な歳なのかもしれません。来年はおとなしく受けてほしいな…!
2019年01月04日いよいよ本格的な冬の到来。子育て中の親のみなさんは、風邪やインフルエンザ対策として子どもに予防接種や手洗いうがいの徹底、お部屋の湿度管理、除菌など忙しくされているのではないでしょうか?しかし、あらゆる対策を施しても、学校や幼稚園など集団で過ごしている子どもたちはどうしても感染してしまいますよね。「混雑した小児科を受診するより、内科で受診したほうが早く済むかしら……」「坑インフルエンザウイルス薬や抗菌剤ってどのように処方されているの?」など、みなさんも疑問を抱いたことがあるはず。今回は、そんな「小児科についての疑問」や「小児科から一般内科への移行年齢と処方薬」についてのお話です。■ 小児科は0歳児から成人まですべての患者が対象!0歳児のころから予防接種や定期健診を始め、お世話になることが多い小児科。tkc-taka / PIXTA(ピクスタ)小児とは一般的に15歳くらいまでを指すそうですが、子どもの風邪や肌荒れ、心身症まで診てくれるなどの守備範囲の広さから、小児科は親にとっては強~い味方。筆者としてはなるべく長くお世話になりたいくらいですが、子どもが成長すると「小児科は小さい子どもが多いから、なんとなく恥ずかしい」などという感情が芽生え、一般内科に移行する子どもが多いようです。しかし、小児科について定められた年齢制限はないそう。実は筆者も、子どもの予防接種ついでに30代にして小児科を受診した経験があります。小児病棟には、高校生や成人の患者さんが入院することも珍しくはなく、0歳児から成人まですべての患者が対象と考えていいようです。Graphs / PIXTA(ピクスタ)■ 小児科医と一般内科医でまったく違う”移行期間”小児科受診に定められた対象年齢はないということは分かりましたが、”小児科から一般内科への移行期間の目安”について、医師たちはどう考えているのでしょうか。「株式会社アンテリオ」は、過去1か月間に小児患者(15歳以下)を10名以上診療した医師を対象に「小児患者の受診」について調査を実施しました。小児科から一般内科への移行時期の目安となる年齢についてのアンケート結果を見てみると……、最も多い回答は、一般内科医は「12歳(中学校入学)ごろ」、小児科医は「15歳(高等学校入学)ごろ」となりました。なんと小児科医と一般内科医では、移行期間の目安に3歳もの差があることが判明!両者の回答を見てみると移行期間は12歳~18歳頃と幅広く、一般内科への移行は親やお子さんが判断されても問題はないようにうかがえます。kou / PIXTA(ピクスタ)■ 薬の処方方針は年齢によって違う?次に、小児科医の坑インフルエンザウイルス薬の処方方針を見てみましょう。”1歳未満の新生児・乳児に対してはほとんど処方しない”と回答した医師が17%いるものの、ほとんどの医師がどの年齢の患者に対しても坑インフルエンザウイルス薬を投与しているという実態が明らかになりました。6歳まではドライシロップ(粉薬)が多く処方されていますが、6歳を超えると薬の選択肢が増え、10歳以上になると吸入薬が約6割。tkc-taka / PIXTA(ピクスタ)年齢に合った剤型が処方されているようです。更に、厚生労働省で適正使用を求められている”抗菌剤”の使用について見てみると、かぜ症候群(主に上気道症状、発熱等)に対する抗菌剤の使用については、小児科では「ほとんど処方しない」とする医師の割合が85%。その一方で、一般内科では「積極的に処方する」と「患者側の希望により処方する」とする医師数を合計すると半数にのぼることがわかりました。抗菌剤は中耳炎や気管支炎、肺炎、扁桃炎など細菌による病気を早く治すためや、重い病気から命を救ってくれるものでもありますが、普通の「かぜ」であればウイルスが原因のため効きません。普通のかぜのときに予防のために抗生物質を飲むことは、体内の菌のバランスが壊れ耐性菌(抗生物質が効かない菌)ができてしまうこともあるのです。中耳炎に対しては、ペニシリン系抗菌剤を使う医師の割合が、一般内科よりも小児科の方が高いため、小児科医師の抗菌剤の適正使用に前向きな姿勢がうかがえました。tadamichi / PIXTA(ピクスタ)いかがでしたか?子どもの場合は細菌感染なのかウイルス感染なのか判断が難しい場合があります。抗生剤が処方された場合は、用法と容量、内服日数を必ず守り、飲みきるようにする。そして自己判断による抗生剤の内服や、中途半端な抗生剤の使用の中止はお子さんの将来にとってよくありません。薬の処方について不明な点は、診察の際に質問されることをオススメいたします。【参考】※小児患者の受診に関する調査小児科医師が考える「小児科卒業」の目安は15歳医療従事者への簡易Web調査「TenQuick」で調査※小児科医へのよくある質問-大分大学医学部※「抗微生物薬適正使用の手引き 第一版(ダイジェスト版)」を作成しました-厚生労働省
2018年12月22日だんだん寒くなってきました。そろそろお子さんがいるおうちでは、鼻がずるずるいいはじめたり、幼稚園、保育園などで「インフルエンザの子がでました」なんてお知らせが出ているところもあるのではないでしょうか。冬にはさまざまな感染症が流行ります。今回は、特に流行りやすく注意してほしい子ども(と大人)の感染症の話をしたいと思います。この記事の著者■相川晴(HAL)内科医。研修中にうつ病を発症し、数年間の療養生活を経て復帰。病気の間支えてくれた医師の男性と結婚。某地方都市で夫、4歳の娘と暮らす。自身の出産・育児の日々をもとに、医学的なエビデンスを交えて女性の健康・育児情報などをブログやTwitter、連載コラムで発信中 インフルエンザインフルエンザは大人も子どももかかりたくない冬の感染症の代表格ですね。インフルエンザウイルスに感染してから1~3日程度の潜伏期間があったのち、38度を超える発熱、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛や関節痛といった症状が突然現れるのが典型的なインフルエンザです。それから上気道炎の症状(咳や鼻水など)が出て、大体1週間程度で治ります。普通の風邪とわけて考えたいのは「重症化しやすい」ということ。特に幼い子どもや高齢者、妊婦さん、基礎疾患がある人は重症化しやすいことで知られています。二次感染を起こしたり、中耳炎や急性脳症といった合併症を引き起こすこともありますので、乳幼児をはじめとしたハイリスクの方々には特に「予防」に気をつけてほしい感染症ということになります。感染性胃腸炎(嘔吐下痢症/ウイルス性胃腸炎)いわゆる「嘔吐下痢」です。それまで元気にしていた子供が突然げろっと吐いて、びっくりした親御さんも多いのではないでしょうか。娘も1歳の時に、突然テレビ台の前で吐いて、てんやわんやになりました…。冬場に流行する感染性胃腸炎の原因としてはノロウイルスが有名ですが、他にも様々な病原体によって引き起こされます。ウイルスが原因の事が多いので「ウイルス性胃腸炎」ということもあります。年が明けて春にさしかかるとロタウイルスによる感染性胃腸炎が増えてきます。症状は病原体の種類によって差があります。ノロウイルスの場合、1~2日程度の潜伏期間があったのち、吐き気、嘔吐、下痢、発熱、腹痛などの症状が出現します。体力のある大人はあまり大ごとにならないのですが(いえ、もちろん発症すると数日はかなりきついですが)、乳幼児や高齢者、基礎疾患のある方は脱水に注意が必要です。特にロタウイルスは乳幼児に脅威。ひどい下痢から脱水を起こし、場合によっては死にいたることもあります。特に3ヶ月未満の赤ちゃん、吐いたものの色が赤・緑・黒色、激しい腹痛、右下腹部痛(とくにみぞおちから移動したものは注意)、便の色が赤・黒色……といった場合には、単純な嘔吐下痢ではない可能性があり、受診が必要です。脱水がひどい場合も点滴の治療が必要になりますので受診をしてください。RSウイルス感染症もう一つ、お子さんをお持ちの方に気をつけてほしいのがRSウイルス感染症です。感染して4~6日程度の潜伏期間ののち、鼻水や発熱、咳が出てきます。大人や少し大きくなった子は、大体このちょっとした風邪で回復するのですが、乳幼児は注意が必要です。大体7割程度が1歳までに一度は感染しますが、初めて感染した際、1/3は肺炎や細気管支炎といった気道の奥の方(下気道)まで感染が広がり、ひどい咳や喘鳴、呼吸困難を起こし入院が必要になることもあります。中耳炎を合併する事も多いです。近年、RSウイルスは少し流行のピークが前倒しになる傾向があり、今年(2018年)も12月現在、もうすでに流行のピークは過ぎています。しかしまだ報告はありますので、小さいお子さんをお持ちの方は引き続きご注意ください。基本的な予防法これらの感染症は、「飛沫感染」「接触感染」で感染します。ですので、基本的な予防法としては●手洗い、マスク●人混みを避ける●風邪の症状がある人にはできるだけ近づかないといったことになります。「接触感染」に関していうと、特にトイレは要注意。前に使った人が感染性胃腸炎にかかっていた場合、あちこちにウイルスが付着している可能性があります。トイレの後の手洗いは念入りに。食品を扱う前にも必ず手洗いをしましょう!ただ、小さいお子さんにはマスクの付け外しは難しいですし、可能な範囲で手洗いをしてあげる&教えてあげる事が重要かなと思います。また、家族から感染する事も多いので、ご自身やご家族がかからないように予防を頑張るというのも大切な事です。栄養があるものを食べる、睡眠をとる…などをこの時期は普段以上に心がけるのがいいと思います。大人にとっては軽い風邪の症状でも、実は上記の感染症である事があります。特に乳幼児のいるご家庭では、風邪っぽい時にはマスク&手洗いをしっかりし、可能な限りお子さんのお世話を他のご家族などに任せるようにして(実際にはそれが難しいのですが……)、家庭内でお子さんにうつさないようご注意ください。幸いにしてインフルエンザにはワクチンがあります!もうすでにインフルエンザの患者さんがどんどん出ていますが、ワクチン、まだ遅くありませんよ! 流行の本番はこれからです。ワクチンは発症自体を予防する効果もありますが、重症化を防ぐ効果もあります。我が家も娘が1歳の時にインフルエンザをもらってしまったのですが、ワクチンをうっていたからか、発熱もひどくならず、数日で元気になりました。ワクチン大事です。生後6ヶ月から接種可能です。我が家も家族全員、毎年しっかり接種しています。妊婦さんもインフルエンザワクチン、接種できます。ワクチンを接種することで生まれてくる赤ちゃんにも、胎盤を通してインフルエンザの抗体をプレゼントしてあげることができます。妊婦さんは重症化しやすいので、ぜひご検討ください。(赤ちゃんへの移行抗体の話は、手前味噌ですがこちらを参考に) 妊娠中のインフルエンザワクチン接種は生後6か月までの赤ちゃんにも効果があります。 生後2ヶ月のワクチンデビューにロタウイルスワクチンをまた、感染性胃腸炎を起こす原因の一つ、ロタウイルスについてもワクチンがあります。ロタウイルスは感染力が非常に強く、ワクチン以外の予防は困難です。重症化すると、ひどい脱水から死にいたることもあります。ロタウイルスのワクチン(口で飲む甘いシロップです)は生後2ヶ月から使う事ができます。まだ定期接種になっておらず、高価ですが、ぜひおすすめしたいワクチンの一つになります。助成のある自治体もありますのでご検討ください。大変駆け足になりましたが、冬に気をつけたい子ども(と大人)の感染症の話でした。流行するタイプの感染症は感染力が強く、また小さいお子さんは手洗いなども上手にできませんし、手でもなんでも口にいれますので、どうしてもどこかで病気をもらって来がちです。周囲でインフルエンザなどが大流行している時期は、人が多い空間を避けるというのも一つの予防法になります。どうか今年の冬、みなさんがいろいろな病気をもらわずに、そしてもらっても軽く済むことをお祈りしています。頑張りましょう!◆参考サイト インフルエンザとは 国立感染症研究所 Neuzil KM, Reed GW, Mitchel EF, Simonsen L, Griffin MR. Impact of influenza on acute cardiopulmonary hospitalizations in pregnant women. Am J Epidemiol 1998;148:1094–102. RSウイルス感染症とは 国立感染症研究所 感染症発生動向調査週報 (IDWR) 国立感染症研究所
2018年12月10日前半で、帰省から自宅に帰る車内でインフルエンザを発症したイチコについて書きました。 「まさかのタイミングで子どもが熱!? それは長い闘いの序章に過ぎなかった」 その後のことです。また子どもの風邪がうつった親2人…。何とかみんな完治しましたが、まだ続きます。以上、2015年1月のわが家のハイライトでした。…そう、1ヶ月の間で、わが家は、インフルエンザ→風邪→ノロのすべてにかかったのです!すべて娘がもらい、それを親がもらう流れ。ワンパターンにも程がある。4コマには描いてませんが、マスクしたり消毒したり、うつらないよう最大限努力はしていたんです!…なのにこれ。旦那、年始の休みもあり、1月の出社は5日ほどでした☆休みすぎ!こんな経験もあり、わが家には、葛根湯、マスク、除菌スプレー、OS1を常備しています。全力で予防をしつつ、それでもうつってしまったときに買い物に行かなくてもいいように…。笑感染症に気をつけて、今年こそ元気に冬を越せますように!(無理な気しかしない)※この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2018年12月03日こんにちは。山本みつ湖です。今回は、感染症をテーマに書かせていただきました。1月下旬のある朝…。長男が「なんだか熱がある」と自己申告してきました。体温計を見たら37度ちょっと。そんなに高い熱ではありません。本人も「そんなにしんどくないんよ」と言う。しかし、学校でインフルエンザが流行していたこともあり、すぐに小児科を受診しました。お医者さまの見立ては、「まだわからないけどインフルエンザではなさそう。検査をしますか、どうしますか?」でした。私としては是非とも検査をして欲しかったのですが、選択権があると知った長男は「しません!」と即答。翌日も病院は診療日だったため、もし熱が上がればまた受診すれば良いかと考え、この日は検査をしないまま帰宅しました。ところが…。翌朝、見事にものすごい高熱が出た長男! 朝一番に受診し、「インフルエンザA型」と診断されました。この時はまだ元気があった長男、「お母さん、近づくとうつるよ!」「あ~しまったな~。インフルエンザになっちゃったらしばらく学校行けないな~。ねっ母さん!」などやたらと饒舌になっていましたが、どんどんなくなってゆく元気…。そして夫は、家族からインフルエンザが出たと知ると「俺は絶対にインフルエンザにかかるわけにはいかない! 他の者にも絶対感染させないぞ」と外に飛び出していき、新しい加湿器とインフルエンザ感染予防に役立ちそうなありとあらゆるグッズを山ほど抱えて帰宅。素早くあちこちに設置しました。もしかしたらもう誰かにうつってしまっているかも…と思いながらも、感染予防のために、長男を一人の部屋に隔離。何が功を奏したのか、ただ単に運が良かったのか、誰にもうつることなく長男も無事回復。よかったよかったと喜んで日常に戻ったのもつかの間…2週間後にまた長男が発熱。受診したら今度はインフルエンザB型に罹っていました。家族で一人だけ、しかもA型とB型両方に罹ってしまった長男がとてもとても可哀想でしたが、また一人別の部屋に隔離したおかげか、他の家族にはやはりうつりませんでした。昨年の冬はボヤボヤしていて、気づいた時にはインフルエンザの予防接種はすでに売り切れ。家族は誰も予防接種を受けられませんでした。その反省を生かして今年こそはと思っていたのですが、9月下旬にはもう予約終了…。ものすごく早くなくなるなぁと毎年思っているのに、毎年忘れる私…。でも11月に病院を受診したら「予防接種再開」のお知らせを発見。無事(子どもの分だけですが)予約することができました。諦めてはダメですね。家族の誰かが発症した時には、もうすでに他の誰かに感染しているかもしれないインフルエンザ。罹ったのは長男だけで誰にもうつらなかったものの、予防が一番大事なんだなと痛感しました。基本的な予防である、うがい手洗いと部屋の湿度に気をつけ、元気に過ごしたいですね!
2018年12月01日北風が肌にしみる季節となりましたが、みなさん風邪対策はしていますか?わが家の小学1年生の息子は寒さに強いのか、クラスで最後まで半袖を着ているタイプで、風邪もあまりひきません。保育園に通う娘も同様、毎年風邪やインフルエンザが園内で流行っても、その影響をあまり受けることなく過ごしています。そこで今回は、わが家が風邪対策として利用しているグッズを紹介したいと思います。1)タオルキャップお風呂上がりに利用するのがタオルキャップです。髪の長い娘はドライヤーを嫌がり、濡れた髪を放置するため、タオルキャップを利用するようになりました。これは季節に関わらず使用するアイテムです。2)自動運転機能付き加湿器空気の乾燥する冬、欠かせないのが加湿器です。朝目覚めたときに、喉の乾燥を感じて加湿器を使用するようになりました。しかし加湿器を寝ている間ずっとつけていると、どんどん湿度が上昇し、部屋のカビの原因にもなりかねません。そこで、湿度を調節してくれる「自動運転機能付き」の加湿器を使用するようにしています。3)スリーパー定番ですが、やはり寝るときの必需品です。寝る間際は「寒い」と言いながら布団をかけて寝るのですが、そのあとは布団を蹴飛ばして何もかけていない状態…というのはわが家だけではないはず。わが家では0歳の息子から小学生の息子までみんな寝るときにはスリーパーを着用して、寝冷えしないようにしています。4)なた豆茶年中常備しているのが「なた豆茶」というお茶です。なた豆茶は鼻の通りをよくする効果があると言われており、副鼻腔炎に悩まされている方には愛用者も多いようです。朝の起床時、喉が乾燥していると感じることはありませんか?これは空気が乾燥して鼻が詰まり、鼻呼吸できないがために口を開けて寝ていることに一因があるようです。私も冬の朝に喉のイガイガを感じることが多かったのですが、なた豆茶を飲むようになってからはまったくなくなりました!なた豆茶はクセがないので、子どもたちにとっても飲みやすく、一年通して家族で麦茶代わりに愛飲しています。なた豆茶には白と赤がありますが、個人的には味の濃い赤がオススメです。もちろん基本は「手洗い・うがい」、「早寝早起き」、「バランスのとれた食事」です。これからまだまだ寒くなりそうですが、親子で元気に乗り切りましょう!<文・写真フリーランス記者:沖田かへ>
2018年11月28日それは忘れもしない2015年1月のことでした…。イチコ9ヶ月。ここまで熱も出さず大して鼻水も出たりせず、ほぼ病気はせず育ちました。そのイチコが初めて発熱したのです!そう、まさかの車の中!しかも旦那の実家のある香川から大阪へ帰るところで、道路は年始の休みのため渋滞!夜に自宅に着き、翌日病院へ。まだ三が日だったので普通の病院はお休み。救急へ受診しました。密室した車内で、マスクもせずインフルエンザの子と過ごす…。そりゃうつらないわけない!ということで、年の始めからインフルエンザに苦しんだわが家でした。子どもがいる冬、怖い!この経験から、冬はマスクを持ち歩いています。そして車にマスク、積んでいればよかった…!友達は除菌シートを置いているそうです。…さて、インフルエンザに苦しんだわが家ですが、これだけでは終わらなかったんです!後半へ続く。次回は、12月3日(月)に 「子どもの「感染症」絶対うつりたくない! 全力阻止の攻防戦の行方」 をお送りいたします。※この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2018年11月26日臨月の時に、上のお兄ちゃん2人をインフルエンザの予防接種(2回目)に連れていきました。■インフルエンザの予防接種一人捕まえたら一人逃げて、追いかけて捕まえたらまた一人逃げる…。待ってる方もいらっしゃったので、申し訳ないやら恥ずかしいやら…最後は2人まとめて捕まえて診察室に連れていきました。そしてこの二日後に長女が生まれました。ものすごく動いていたからか、約1時間半のスピード出産でした。必死で受けた予防接種ですが、その年は私を含めて全員がインフルエンザにかかりました。とほほ…。
2018年11月22日今年もやってきました、インフルエンザの季節。みなさん、ちゃんと予防接種は打っていますか?わが家は5人家族のため予防接種も家族全員で2万円超え。でも、子どものためと結婚してからずっと欠かさず受けてきました。ところが…ちゃんと予防接種受けたんですけどワクチンの型が合わなかったのか?毎年誰かがインフルエンザにかかり家庭内がパンデミック。特にこの年は全滅。そして…この年も子どもが全滅……(汗)。あれ? ひょっとして、わが家は打たないほうが良いのか…? なんて疑い始め、翌年からやめてみることに。打たないほうが感染者が減るなんて…。どういうこと? 近所のママ友にも聞いたのですが、打たないほうが調子が良いというご家庭も少なくないようで、わが家もそうなのかもしれませんね。普通、健康な赤ちゃんが決められた回数の予防接種を受けた場合、赤ちゃんはその病気に対する免疫力が付くそうです。ただ、予防接種を受ける子どもの体質や体調などによって、抵抗力が得られない場合も。かかりつけの医師に聞くと、統計的に見ると効果はあるが、ワクチンの型が合わなければインフルエンザにはかかる可能性があると聞きました。そんな事言われると、毎年予防接種に2万以上も使っているわが家は、今年もどうしようかとまた悩んでしまうのです。パパンが子どものころは、学校で無料で打ってもらっていたんですけど、予防接種を打つ打たないは自由として、せめて打ちたい人に医療保険が使えるよう、もう一度国には考え直して欲しいパパンなのでした…。=========================================本記事に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。=========================================
2018年11月18日前回はインフルエンザの概要と予防法についてお話しました。では実際にかかった、もしくはかかったかもしれない時はどうすればよいでしょうか?検査のタイミングは?流行期に発熱があると、「インフルエンザかも?」と心配になり受診されると思いますが、まずインフルエンザウイルスの迅速検査(鼻綿棒)は発症から24~48時間が望ましいということを押さえておいてください。※1中には、「まだ発熱したところなので検査できません」と検査を断られた経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。それは発熱してから時間が経過しないとインフルエンザ検査の意義が乏しいからです。例えば、発熱してから2時間後に受診して検査結果が陰性だった場合でも、感染しているのか、していないのか判断できません。あまりに短時間の検査では空振りが増えてしまいます。仮に発熱してからすぐに検査をしても、陰性の場合は翌日熱があれば再検査することになり、大きな負担となります。また受診した待合室などでインフルエンザやあるいは他の感染症をもらってしまう可能性があり、発熱してすぐの受診はリスクが高いと考えられます。インフルエンザの検査は必須ではない実は診断に検査は必須ではありません。鼻綿棒の検査感度も100%ではないため、流行期に発熱、関節痛や寒気などの症状があり、診察上疑わしい場合は検査せずにインフルエンザと診断することがあります。(注:医師により判断は異なります)。治療薬の特徴は?インフルエンザと診断された場合、さまざまな抗インフルエンザ薬がありますが、ウイルス増殖を抑制して発熱の期間を短くすることが期待できます。ウイルスが増えきってからでは効果が乏しいため、抗インフルエンザ薬は発症から48時間以内の投与が原則となります。主なお薬の特徴と副作用主なお薬の特徴と副作用、使い所についてまとめました。■タミフル®(オセルタミビル)内服薬で1日2回、5日間飲みます。1歳未満でも使用可ですが、主な副作用として嘔吐(24.3%)や下痢(20.0%)といった消化器症状があります。※2 以前は10代のお子さんでタミフル®によると思われる異常行動が心配され、厚生労働省から投与を控える措置がなされていました。しかし異常行動はインフルエンザそのものによる症状であり、タミフル®とは直接関係ないことから、今後、措置は見直される方針です。■リレンザ®(ザミナビル)吸入のお薬で1日2回、5日間吸入します。確実に吸うことができれば効果的ですが、吸入薬なので5~6歳以降でないと難しいものです。■イナビル®(ラニナビル)リレンザ同様吸入薬ですが、1日吸入してその後効果が1週間持続する便利な薬です。しかしその反面、吸入に失敗すると(例えば吸入後咳き込むなど)効果が十分得られなくなってしまうというデメリットもあります。※吸入薬のリレンザ、イナビルに共通して言えることですが「乳糖」が添加されているため、牛乳アレルギーの場合は稀にアレルギー症状が出る場合があり注意しなければなりません。■ゾフルーザ®(バロキサビル)平成30年3月から発売された最も新しいお薬で、1回の内服で治療が終了する点がメリットです。今シーズンの流行で使用が増えると思われますが、新しい薬のため医師の使用経験が少ないということが一つのデメリットです(私もまだ使用していません)。■ラピアクタ®(ペラミビル)唯一の点滴のお薬です。1歳未満も使用できます。脳症や肺炎など入院治療が必要な場合や、基礎疾患のために内服や吸入ができない場合などに選択されます。点滴のため使用できる医療機関は限られている点に注意してください。また漢方薬の麻黄湯を使うこともあります。上記の抗インフルエンザ薬とは作用ポイントが異なりますが、治療効果のエビデンスがあるため使用を考慮していいと思います。併用も可能です。※3インフルエンザのお薬はさまざまあり、医師や施設によっても方針が微妙に異なります。ここにあげた情報を参考にしつつ、治療方針は担当医とご相談ください。ホームケアと再受診のタイミングインフルエンザにだけ特別なケアはなく、基本的には発熱時の対応と同じです。( 第3話 、 第4話 参照)。倦怠感が強く食欲が落ちるので水分をこまめに取り、脱水の対策をしてください。タミフル®の消化器症状が出た場合は受診して薬の変更を考慮します。発熱が続く場合には肺炎や中耳炎などの合併症を伴ってきているかもしれませんし、「ぼーっとする」「わけのわからないことを言う」などの症状がある場合は、脳症の可能性があり受診した方がいいでしょう。インフルエンザは倦怠感が強く受診そのものも負担となりますので、この記事を読んで、受診すべきなのか?タイミングはいつがよいか?などの目安にしていただけたら幸いです。参考資料※1 Performance characteristics of a rapid immunochromatographic assay for detection of pandemic influenza A (H1N1) virus in children. ※2 タミフル添付文書 ※3 A randomized, controlled trial comparing traditional herbal medicine and neuraminidase inhibitors in the treatment of seasonal influenza. 2018/2019シーズのンインフルエンザ治療指針(日本小児科学会)
2018年11月16日これから猛威を振るうインフルエンザ。予防接種をしたり予防対策をしていても、うつるときはうつってしまいますよね。 前回 に引き続き、わが家の感染症体験を紹介します。■長男が感染したときは…長男が2歳のころ、予防接種をしたにも関わらずインフルエンザになりました。しかも、インフルエンザがはやり始める前の保育園で、一番初めにインフルエンザに感染しました…!長男は鼻炎持ちで頻繁に耳鼻科に通っていたので、もしかしたら耳鼻科でもらってきたのかもしれません。予防接種をしたからといってインフルエンザにならないというのは知っていましたが、いざインフルエンザになると「予防接種したのにー!」と嘆きたくなりました…いや、実際嘆きました(笑)でも予防接種のおかげか症状は軽く熱もすぐに下がりました。私もうつることを覚悟しつつ、家で看病をしていたのですが、うつることなく完治しました。■次男が感染したときは…次男も2歳のときにインフルエンザになりました。感染した時期は2月と猛威をふるっている真っただ中! クラスで「インフルエンザが出ました!」というお知らせの少し後になりました。集団生活での感染は避けように避けられないこともあるので仕方ない部分もありますね。次男も予防接種をしていたからか症状は軽くすみました。ただものすごく残念だったのが、ちょうど生活発表会と重なってしまい次男は出られませんでした(涙)たくさん練習していると聞いていたのでショックでした…!とはいえ、次男のときも家族誰一人うつることなく完治でした!■家庭内での感染拡大を防ぐには感染拡大防止策として、うちではマスクと手洗いうがい、手の消毒、家を乾燥させないようにしました。マスクの効果はあったかよくわかりませんが、感染した子どもにもマスクをつけさせました。子ども用のかわいいマスクが売っていたのでそれを見せたら、喜んでつけてくれました(笑)完全隔離は難しいので、感染してないほうの子どもはパパと寝てもらったりしました。ちなみに念のため寝るときも私はマスクをしてました(笑)予防してもなるときはなるので、対策もなかなか難しいと思いますが、冬はイベントごとも多い時期なので感染しないことを毎年願うばかりです。=========================================本記事に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。=========================================
2018年11月15日キッズネットサポーター:ゆきこ過去問は、大切な予行演習多くの塾では6年生の秋から過去問を解き始めます。娘の塾では過去問の準備について特に指導はありませんでしたが、わたしは受験生の親のブログを参考に、準備しました。過去問の背表紙を裁断する。問題用紙も解答用紙も、本番のサイズに合わせてコピーする。娘が受験した入試の問題用紙のサイズは全てA4ですが、過去問題集はB5サイズのものがほとんどです。本番のように、考えるために書き込める余白は、問題集にはほぼありません。子どもには「入試の予行演習」として過去問を解いてほしかったので、問題集を本番と同じA4サイズに拡大してコピーしました。このように裁断したあとに、実際のサイズに合わせpて、A4サイズに拡大コピーしました過去問の裁断は、「ビジネスコンビニ」と呼ばれる店舗でお願いしました。裁断料金は1センチメートルあたり108円でした。裁断することでコピーする際に「紙送り機能」が使用できて、とても便利です。裁断をした店舗のセルフコピー機でコピーも行なったので、1カ所で作業を終えることができ、時間と手間がかなり省けました。参考にしたブログによると、カッターで裁断する方もいるようです。自宅でも撮影できる、願書写真「できるだけ塾に通わず」頑張ってきた我が家では、願書の写真も父親が撮影して家庭で準備しました。わたしたち親は「プロに撮ってもらったら」とも言ったのですが、娘が「パパでいい!家で撮る!!」と主張し、自宅での撮影となりました。コツは、「望遠レンズをつかって、遠くから撮る」です。これにより、実物より顔が膨らむことを避けられます。自宅撮影はプロに比べると照明などが劣りますが、忙しい受験直前期に「写真館に行く時間と手間」を省けることは大きなメリットです。自宅でも様々なアプリをつかえば満足いくまで調整できます。余談ですが、我が家はパスポートの写真も自宅で撮影しています。申請の際に「あごに影が若干あるので、外国では確認されることもあるかもしれませんが、日本では問題ありません」と言われたものの、出入国の際にトラブルが起こったことはありません。想定外のプレッシャー【第1回中学受験と、親ばなれ・子ばなれ】のとおり、「中学受験に向けてがんばることは、いい経験になる」が、「努力をしても報われない可能性もある」。つまり不合格の場合もあることは、本人とはよく話し覚悟はしていました。しかし、娘の小学校は中学受験をする子が少なく、関心も知識もが少なかったためか、同級生たちは「中学受験=志望校へ進学」と思い込んでいるようでした。不合格になるかもしれないので放っておいてほしかったのですが、試験を受ける前から「〇〇中学校に行くんだー、すごいねー」と合格を前提に話されるのには参りました。志望中学校が知れ渡った理由は、担任の教師が教卓に置きっぱなしにした中学受験の書類を見たクラスメイトが、それを黒板に貼ったことでした。中学受験関係の書類は封筒に入れて見えないようにして提出することをおすすめします。さらに、下の子とは「お姉ちゃんが第一志望に合格したら、最新ゲームを買おう。だから受験が終わるまで協力してね」と約束したはずが、いつの間にか「受験はどうせ合格する。だから今すぐ」という解釈にすり替わっていました。何度も何度も「受験というものは、不合格もある。結果が分かる前に『きっと合格するから買って買って』と言うのはやめなさい」と言い聞かせても、全く理解できないようでした。「いつ買ってくれるの?」と何度も言われるのには、閉口したものです。下の子も同級生も、受験を経験したことがないため「受験=合格」と思いこんでいたようでした。このプレッシャーはなかなか手ごわいもの。子ども自身も「クラスメイトに『頭のいい中学に行くんでしょ?!』って言われたー」などと愚痴をこぼすことも多々あり、担任の先生に相談しようと思いましたが、娘に止められました。また、娘には「中学受験をするとクラスで話さないほうがいい」と伝えていましたが、中学受験をする別の子が自ら「わたしは中学受験するから地元中には行かない!」と教室で宣言したり、自分の志望校の良いところを話したりということがあったそうです。受験する子もしない子も、心が乱れる時期だったのかなと今になって思います。入試当日の「花道」入試当日の朝の風物詩といえば、激励のために試験会場に来た塾講師による「花道」ですね。この花道、娘が中学受験で一番緊張した瞬間だったそうです。花道があることは知っていたのですが、いざ目の当たりにするとやはりビックリしてしまったそうです。塾に通っていないと、この花道は「完全アウェー」となります。また、通塾していてもほかの塾の人数が多くて圧倒されたり、担当の先生が当日に来られなくて子どもが動揺したりすることもあります。入試当日のシミュレーションでは、「花道を通る」こともぜひやってみてください。通塾していない場合は、気にせず通過できるように心の準備をしましょう。進学塾のウェブサイトには、入試日の写真が紹介されています。写真を見て当日をイメージして、「塾の先生や友だちが多くいる人は、そのときは安心できるかもしれない。けれど試験本番では一人で問題を解くことは全員同じ。先生や友だちがいなくても大丈夫!」と伝えてあげるとよいと思います。通塾している場合は担当の先生が来るか事前に確認して、来ないのならば当日か前日夜に電話をかけてもらえるようにお願いするのも一案です。中学受験に【成功】するためにさまざまな理由で、年明けから小学校を休むお子さんもいるようです。我が家は受験対策のために小学校を休むつもりはなく、試験日以外は登校する予定でした。しかし、例年より早いインフルエンザの大流行で、いつ学級閉鎖になってもおかしくない状況となり、「インフルエンザに感染するのが怖いから」という理由で入試直前は小学校を休むことにしました。こんなことになるとは、年明け前のわたしには想像できないことでした。試験直前には、思ってもいなかったいろいろなことが起こると思います。インフルエンザの大流行、まさかのケガ、体調不良、兄弟姉妹のワガママなどなど・・・。想定外のできごとが起こったときこそ、親のサポートが重要です。親だってドキドキ・ハラハラして、子どもといっしょに焦ってしまうこともありますが、そんなときこそハリウッド女優気分でポジティブ思考を演じ、子どもをサポートしましょう。中学受験は面倒なことも多くありますが、子どもをこんなにサポートする機会、タッグを組んで挑む機会は最後かもしれません。貴重な時間と考えて、頑張りましょう。志望者が募集人数を上回れば、全員が合格することはありません。一生懸命に挑んでも、辛い結果になることもあります。しかし、人生の最終目標が中学受験ではありません。親子で中学受験に取り組むことで、子ども自身が自分の人生を切りひらき、親が子どもの自立をサポートできれば、どんな試験結果でも大成功といえるでしょう。七転八倒、怒鳴ったり叫んだり、親が何を言っても子どもは馬耳東風だったりもありますが(全て我が家でのことです。笑)、「中学受験をしてよかった」と思える、幸せな体験となりますように、みなさんの【成功】をお祈りします。ゆきこ(ゆきこ)40代。夫と長男長女との4人暮らし。食生活アドバイザー2級、食育アドバイザー、幼児食インストラクターの取得の際に、「試験勉強を続ける辛さ」「受験のプレッシャー」を身をもって知りました。毎日、学校で授業を受けて、宿題やテストに取り組んでいるだけでも、子どもたちは精一杯頑張っているとリスペクトしたいです。が、ついガミガミやっちゃいます・・・。
2018年11月15日インフルエンザにかかったときの話です。保育園に通いだしたころは、よく熱を出して小児科のお世話になっていました。しかし、大きくなるにつれ、病気になることも少なくなってきました。すっかり安心していたのですが、去年の冬・・・とうとう初めてインフルエンザにかかりました。保育園に行けるのは早くて6日後!!熱が39度あった息子のことはもちろん心配だったのですが、わたしの頭の中は…いっぱいいっぱい。パートとして週4日働いているのですが、パートだからといって簡単に休めるものではありません。正社員であるパパだって休みにくい状況ですし…。子どもが心配だから、ずっとそばで看病してあげたい!! という気持ちと会社を休んで迷惑かけたくないという思いで、頭の中が混乱します(笑)結局この時は会社に相談して、1週間程お休みをいただきました。この時期、何度「すみません」と言ったことか・・・インフルエンザは感染力がすごいので、看病する1週間は自分に伝染らないかヒヤヒヤして過ごしました。なるべく子どもの前ではマスクははずさない、手洗いうがいはやりすぎ! と思うほど徹底しました。感染症は感染力が強いので、なかなか他の家族にも頼めません。自分が倒れないように、日々健康管理に気をつけていきたいです。そして、今年の冬はかからないことを願うばかりです。
2018年11月14日手洗い、うがい、マスクのやり方あってる?ぐっと気温が下がり、体調を崩し始めているお子さんやママもいるのでは?妊娠中は特に、風邪やインフルエンザにかかったら大変!毎日の手洗い、うがい、マスクは大切です。でも、実は手洗いやうがいは〝やってるつもり〟の方が多いよう。今回は、正しい手洗い&うがい、マスクの正しいつけ方などをご紹介したいと思います。小さな子どもでも出来る、手洗いのポイント3つ我が家の兄姉が実践している手洗いのポイントは3つ。①石けんは良く泡立てる流水で手をしっかり濡らしたら、石けんをよく泡立てます。泡状になった状態の方が、汚れが落ちやすく殺菌効果が上がるそうですよ。小さな子は自分で石鹸を泡立てるのが難しいので、泡タイプのハンドソープを使うといいですね。②手洗いのうたを活用以前保育園で、澱粉糊→イソジン液を使って、どのくらい洗い残しがあるのかを実験してみたのですが…「うわぁ~~~!!」ってぐらいに手が紫色に!これは、手に汚れが残ってるということ…。自分では洗ってるつもりでしたが、爪や手首にバイ菌がたくさん残っていました…。他のママさんも手の平は洗えていても、爪や指の間、手の甲の洗い残しが多かったです。そこで、教えてもらったのが、ビオレの「 あわあわ手洗いのうた♪」この洗い方でやったところ、イソジン液をつけてもほとんど汚れが残っていませんでした♪30秒くらいの短いうたなので、是非これを期に覚えてみてください。③タオルは1日1回取り替える人と共有するタオルは菌だらけ。できれば家でもペーパータオルを使うのがベストですが、そうでなければひとりひとり自分専用のタオルを作り、最低でも1日1回はタオルを取り替えましょう。正しいやり方知ってる? うがいのポイント3つ①ガラガラの前に、ブクブクペー口の中のウィルスを喉の奥に侵入させないために、まずはコップ1杯の水で右、左、全体と3回くらいブクブクペーをしてウィルスを外に出します。②ガラガラは「オー」と発声ガラガラするときは「アーイーウー」ではなく、「オー」と発生しながら喉を開いて、奥までゆすぐのがポイント!コップ1杯の水がなくなるまで、繰り返しやりましょう。③外出先では、こまめな水分補給外出先でうがいができないときは、こまめに水分補給をすることで、うがい代わりになります。マイボトルがあると良いですね。しっかりつけよう、マスクのポイント3つ①隙間をつくらないよく鼻がマスクの外からでてる方がいますが、鼻からウィルスが侵入してしまうのでこのつけ方では意味がありません。感染予防、拡散予防のためには、しっかり鼻部分まで覆うようにマスクを着用しましょう。鼻から顎まで覆えるサイズで、鼻部分のワイヤーもしっかり押さえてフィットさせるのがポイントです。②マスク表面は触らないマスク表面(とくに口周りを覆うフィルター部分)にはウィルスがついている可能性があるので、なるべく触らないようにしましょう。③使い捨てマスクは1日1枚で交換使い捨てタイプのものは、目に見えないウィルスがたくさんついてしるかもしれないなで、1日使ったら必ず破棄するようにしましょう。オススメの使い捨てマスクは、立体型やカップ型!どちらとも顔への密着性が高く、感染症予防の効果が高いようです。妊婦さんも打てる、インフルエンザのワクチン皆さん知ってましたか?インフルエンザのワクチンは妊婦さんが唯一打つことができる、予防注射なんです。母体や胎児への安全性や有効性が証明されていて、予防注射をすることでインフルエンザの重症化リスクを10倍も防ぐことができるそう。生後6ヶ月未満の赤ちゃんはインフルエンザワクチンをうつことができないので、妊娠中にママが予防注射することでその期間は、赤ちゃんもインフルエンザにかかりにくいようです。大人も、子どもも!免疫力アップするには?妊娠さんの免疫力はお年寄りや乳児並みに低いと言われています。そのため妊婦さんは、普段よりも風邪をひきやすく、悪化しやすいようです。免疫力を上げるにはバランスのとれた食事や適度な運動、そして質の良い睡眠の3つがとっても大切。妊娠中の食事ではお魚や、お肉のタンパク質とやっぱり不足なりがちな鉄分は、意識して私も摂るようにしていました。つわりで食べれないときでも、こまめな水分補給は忘れずにしましょう。妊娠後期になってくると、トイレの回数も増えて、夜なかなかまとまって眠れないとは思いますが、昼間などにリラックスして休んで。抱き枕があると、お腹が大きくても楽な姿勢がとりやすいのであった方がいいと思います。今一度普段の生活を見直して、風邪やインフルエンザを寄せ付けない体を手に入れましょうね!
2018年11月12日専門家・プロ:牧野直子日本人の食生活で、大人も子どもも足りていないのが野菜。小学生以上になると、大人同様1日350g以上の野菜をとることが目標になります。350gの野菜といってもピンとこないと思いますが、料理にして5皿分が目安です。現在、成人の1日あたりの野菜の摂取量の平均は約290gなので、あと1皿足りないということになります。大人でも足りていないのですから、同じ食卓でごはんを食べている子どもも、当然足りていません。子どもの場合は、食べられる量に個人差があったり、野菜の好き嫌いもあるので、大人以上に工夫して料理をする必要があります。そこで今回は野菜を使ったおやつの提案です。野菜の中でもかぼちゃは甘みがあるので、おやつに使いやすい食材。それに、緑黄色野菜なのでβカロテンが豊富なのもうれしいポイント。βカロテンは体内で必要に応じてビタミンAに代わり、のどや鼻の粘膜を丈夫にしたり、乾燥を防ぐ役割があるので、風邪やインフルエンザの予防に欠かせないビタミンです。さらに、免疫力を高めるビタミンCも含まれ、便通を整える食物繊維も多く含まれます。子どものおやつ摂取量の目安は総エネルギー量の約10%で小学生なら150~200kcalくらい。ハロウィンには、たくさんお菓子をもらいますが、市販のお菓子の食べ過ぎは気になる人も多いのではないでしょうか。そんなときのおやつにも、今回のかぼちゃ団子はおすすめです。小学生の場合6~7個くらいを目安にしてください。黒みつをメープルシロップに替えると、洋風になって、また違う風味で楽しめますよ。栄養まとめ食事だけでは不足しがちな野菜。おやつにすれば不足分を補いやすい。甘いかぼちゃがおやつにはぴったり。かぼちゃに含まれるβカロテンは、風邪やインフルエンザの予防に欠かせない。免疫力を高めるビタミンC、便通を整える食物繊維も含まれる。かぼちゃ団子1人分195kcal 塩分0g材料(4人分・24~28個)白玉粉150gかぼちゃ150g水適宜黒蜜、きな粉適宜作り方1)かぼちゃは、ワタをとりひと口大に切ってラップでつつみレンジで2~3分加熱して、フォークなどでつぶす。2)白玉粉とかぼちゃを混ぜ、水を少しずつ加えて、手でこねる。3)耳たぶくらいの固さになったらまとめる。4)一口大に丸め、沸騰した湯に入れる。団子が水面に上がってきたら、水を入れたボールにとって、ざるにあげる。5)盛り合わせ、黒蜜、きな粉をかける。牧野直子(まきのなおこ)管理栄養士、料理研究家、㈲スタジオ食(くう)代表。大学在学中から栄養指導や教育活動に関わる。メディア(雑誌、書籍、テレビほか)をはじめ、料理教室、講演会、病院や保健センター等で幅広く活動。わかりやすく、実践しやすい指導をモットーに、生活習慣病や肥満の予防・改善のための食生活指導や栄養指導に携わるほか、健康によく、簡単で、おいしい料理の提案を行っている。著書に「元気塾弁」(女子栄養大学出版部)、「病気にならない新・野菜を食べる健康法」(マガジンハウス)、「2歳からのごはんBOOK」(NHK出版)、「ひと目でわかる料理の手習い帖」(池田書店)など。
2018年10月26日今年は秋なのにも関わらず、インフルエンザで学級閉鎖が各地で起こっていますね。そして、よりインフルエンザが流行する季節になってきました。今回は、ワクチンや治療法、ホームケア、診断などについて2回にわたって特集します。インフルエンザにならないために、どんなことに気をつければよいのでしょうか?インフルエンザはどんな病気?まず突然の高熱に始まり、のどの痛み、頭痛、関節痛、倦怠感などの全身症状のほか鼻水や咳などの呼吸器症状、ときに嘔吐や下痢などの消化器症状もあります。発熱は数日間続きますが、自然に解熱して1~2週間ほどで元気になります。注意すべき特徴として二峰性(にほうせい)の発熱があります。二峰性とは、熱が数日続き、一旦解熱したあと、再度発熱して合計1週間ほど熱が続くものです。インフルエンザは再発熱のパターンをとることもあり、一旦熱が下がっても安心とはいきません。インフルエンザの合併症インフルエンザの症状には幅があり、普通の風邪と全く区別がつかない程度のこともあれば、ぐったりして重症感が強い場合もあります。ときに中耳炎や熱性けいれん、肺炎やインフルエンザ脳症など多彩な合併症があり、肺炎や脳症にはとくに注意が必要です。【肺炎】急速に呼吸困難が進行する場合があり、肩で息をしたり呼吸があらくなっている時は救急受診が必要です。【インフルエンザ脳症】毎年50~200人がインフルエンザ脳症になり、死に至ることもあります※1。異常言動、異常行動、ぼーっとしている、けいれんなどの症状がみられますが、同じような症状を認める熱せん妄( 第3話参照 )や熱性けいれんと区別が難しい場合があります。脳症の場合は意識障害が続いたり、短時間で悪化傾向になり、これらの特徴がみられた時は迷わず救急受診してください。予防接種は打ったほうがいい? インフルエンザQ&Aこのようにインフルエンザには重い合併症もあるため、ワクチンで予防することが重要です。それでは、ここでワクチンについての疑問について確認していきます。Q赤ちゃんでは効果が低い? 何ヶ月からうてる?現状のインフルエンザワクチンは生後6ヶ月から接種可能で、乳幼児に対する有効性については概ね20~60%の発病防止効果があったと報告されています。※2(厚生労働省インフルエンザQ&Aから引用)Qインフルエンザワクチンはいつうてばよい?ワクチンの効果は時間が経過するほど効果が低下し5ヶ月間で減弱します。よって10月~11月のうちに接種を開始すれば流行期に入る12月までに効果が得られ、流行が終わる頃まで効果が続きます。Q鶏卵アレルギーだとうてない?インフルエンザワクチンに含まれる鶏卵成分は数ng/mlときわめて微量(1ng=10億分の1g)のため、ほとんどの場合安全に接種ができます。重症度にもよるため、卵アレルギーと診断されている場合は担当医と相談してください。※3Q妊娠、授乳中でもうてる?妊娠授乳中でもワクチン接種は可能です。とくに妊娠中は症状が重くなるおそれがあり、また妊娠中のワクチン接種は生まれてきた赤ちゃんのインフルエンザ予防にも役立つため積極的に接種してください。※4子どものインフルエンザを予防するには、まず周囲の大人がしっかり打って感染源にならないことが大切です。もちろん、パパも一緒に接種してくださいね。Qワクチンを打ってもかかることはある?残念ながらワクチン接種をしていてもかかることがあります。ワクチン以外の予防方法を駆使して、できるだけかからないようにしましょう。インフルエンザの予防方法インフルエンザワクチンを打つ以外の予防方法もあります。日々の生活の中でできることを書いてみることにします。(1) 咳エチケットに注意し、マスクをする(くしゃみや咳などから感染します)(2) 手洗いやアルコール消毒をする(咳やくしゃみをうけた手にはウイルスが付着しています)(3) 加湿器を使用して湿度50%~60%に保つ(乾燥すると感染しやすくなります)(4) 栄養と睡眠を十分にとる(風邪を含め全ての基礎になります)(5) できるだけ人混みを避ける(流行期はとくに感染の確率が高くなります)なお、家族の誰かが感染した場合は避けることがなかなか難しいのが現実です。24~48時間ほどの潜伏期間ののち発症します。流行を広げないためには登校停止期間をしっかり守って外出をさけることが大切です( 第4話参照 )。インフルエンザは稀に死亡する可能性がある病気のため、わが子がかかった時にはもしもの場合の不安を感じると思います。「もしかしてインフルエンザ脳症かも?」と疑い、判断できない時は受診をためらう必要はありません。インフルエンザにかかると、時に重症の経過になる場合があります。その可能性を防ぐためには予防が一番ですので不安感を軽減する意味でもワクチン接種をお勧めします。次回は実際にかかったあとの受診のタイミングや治療法、ホームケアについて説明します。参考資料※1 インフルエンザ脳症について ※2 インフルエンザQ&A ※3 日本ワクチン産業協会:予防接種に関するQ&A集※4 産婦人科診療ガイドライン2017 <2019年9月11日 修正>記事内の参考文献を修正いたしました・「Efficacy of trivalent influenza vaccine against laboratory-confirmed influenza among young children in a randomized trial in Bangladesh.」を削除・「Protective Effect of Maternal Influenza Vaccination on Influenza in Their Infants: A Prospective Cohort Study.」を「産婦人科診療ガイドライン2017」に変更いたしました。
2018年10月22日朝晩めっきり冷え込んで「冬」の気配を感じられるようになると、心配になるのが、子どもの感染症。冬の感染症といえば、インフルエンザが真っ先に思い浮かびますね。子どもが通う保育園や幼稚園、学校のクラスではやっていると聞いた暁には「どうか、かかりませんように」「今、休まれると仕事が…!」などと気が気でない日々を過ごすママも多いはず。今年のインフルエンザはどうなるの? 症状や対策は? くわしく解説していきましょう。■インフルエンザ2018「すでに学級閉鎖も」厚生労働省は10月12日、10月1日から7日の1週間のインフルエンザ報告数を発表しました。全国で848人(昨年同期1047人)、定点あたり0.17人(昨年同期0.21人)と、いずれも昨年よりはやや少ないようです。しかし、都道府県別にみると、沖縄県では2.79人となっており、9月10日の週から1.33人とすでに流行開始の目安となる1.00人を上回っている状態が続いています。9月に茨城県や東京都、福岡県などでインフルエンザによる学級閉鎖が報道され、驚いたママもいるでしょう。その後も全国的に学級閉鎖になる施設はじわりと広がっており、東京都では9月に入ってからすでに累計で13、大阪府では15にのぼっています。10月7日までの1週間では、全国で18の施設が学年閉鎖や学級閉鎖になりました。全国的に流行しているとはいえませんが、自分が住んでいる近くの施設ではやっている場合は、特に注意が必要といえそうです。流行シーズンはまだ先…と油断しているママも、気をつけておきたいですね。■インフルエンザ「どんな症状? どうやってうつるの?」【症状】急激に発病し、爆発的なスピードで感染が広がります。寒けや頭痛、高熱(39~40℃)により発病します。頭痛とともにせきや鼻水から始まる場合もあります。高熱が数日から1週間近く続きます。全身に倦怠感や筋肉痛がみられたり、嘔吐(おうと)、下痢、腹痛を引き起こす場合もあります。A型やB型などウイルスによっても症状が異なります。合併症として、脳炎、脳症、中耳炎などがあり、乳幼児は重症化しやすいので注意。けいれんや意識障害を引き起こし、後遺症が残るケースもあります。また、異常行動があらわれることがあり、子どもが大きくなってからも見守りが必要といえます。【潜伏期間と感染期間】潜伏期間は1~4日、平均して2日です。感染期間は発病する1日前から3日目がピークで、7日目頃まで。低年齢児は感染が長引く傾向にあります。【感染経路】せきやくしゃみなどのしぶきによる飛まつによって感染します。接触感染もあります。毎年12月頃から翌年3月頃にかけて流行します。A型は大流行しやすいですが、B型は局地的な流行で終わることが多いとされています。■インフルエンザ「今年のワクチンは? 予防接種はいつがいい?」昨年はワクチン不足が騒がれ、「予防接種を受けたいのにワクチンがなくて受けられない!」と小児科をかけ回ったママもいるのでは? 今年は大丈夫でしょうか?厚生労働省によると、今年は例年並みのワクチン供給量を確保しているようです。今年は「ワクチンが足りない!」ということはなさそうなので、ひと安心ですね。【予防方法】飛まつ感染を防ぐためには、手洗いやうがいが効果的です。生後6カ月以降なら赤ちゃんでも任意接種で受けることができます。子どもは2回接種。10月から12月に2~4週間の間をあけて2回受けるのがいいでしょう。予防接種をしても、インフルエンザにかかる可能性はありますが、重症化することを防げます。小さな子どもがいる家庭では、家族全員で予防接種を受けるようにするといいでしょう。万が一、インフルエンザがはやっている時期に熱やせきなどの症状がある場合は、無理せずに安静にするようにし、全身症状が悪い場合は病院を受診します。外出を控え、必要に応じてマスクを着けましょう。【登校(登園)基準】学校保健安全法では、発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日を経過するまで。 幼児においては、発症した後 5 日を経過し、かつ解熱した後 3 日を経過するまでが、出席停止の目安とされています。抗インフルエンザ薬を使用して早く熱が下がった場合でも、発症してから5日は欠席が望ましいでしょう。保育園や幼稚園、学校によりますが、登校(登園)許可書の提出を求められる場合が多いようです。これからの流行シーズンに備えて、早めに予防接種をしておくのが良さそうですね。予防接種の枠がすぐに埋まってしまう小児科もあるので、予約は早めにしておくといいでしょう。参考サイト: ・厚生労働省「インフルエンザの発生状況について」 ・日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」
2018年10月21日こどもと見つけた小さな発見日誌
育児に遅れと混乱が生じてる !!
ムスメちゃんとオコメちゃん