映画『おしえて!ドクター・ルース』が、2019年8月30日(金)より新宿ピカデリーほかにて全国公開。ドクター・ルースとは?1981年のアメリカ・ニューヨーク。日曜日の深夜にラジオから流れるトーク番組「セクシュアリー・スピーキング」に人々は夢中になった。当時、誰も教えてくれなかった性の悩みに、ドイツ訛りの英語でズバリと解決していく女性。それがドクター・ルースであった。以降、評判は全米中を駆け巡り、全国ネットでテレビ番組がスタートするなど、一大ブームを巻き起こしていく。性の話はタブーだった時代に、エイズへの偏見をなくすべく立ち上がり、中絶問題で女性の権利向上を後押し。また、LGBTQの人々にも寄り添ってきた。彼女は現在91歳。アメリカでもっとも有名なセックス・セラピストとして今日も活動している。元スナイパー、3度の結婚...型破りな人生を描いたドキュメンタリー『おしえて!ドクター・ルース』は、そんなドクター・ルースの人生を描いたドキュメンタリー作品だ。パレスチナでスナイパーを経験し、現在の夫と出会うまで3度の結婚を繰り返すなど、“波乱万丈”とも言える経験を常に笑顔で前を向きながら乗り越えてきた“ドクター・ルース”はいかに誕生したのか。彼女の口から紡ぎ出される“自分らしく生きるヒント”と共に、これまでの彼女の軌跡を追う。ドクター・ルース初のドキュメンタリー映画作品ドキュメンタリーの依頼を断り続けてきたルースにとって、本作は初の映画となる。許諾の理由について、90歳を迎えるにあたり、自身の家族に人生を語り継ぎ、アメリカ社会の性教育においての自分の役割を記録する必要があると感じたという。そんな彼女を見事口説き落としたのが、監督を務めるライアン・ホワイト。ビートルズを支えた元秘書の独白を記録した『愛しのフリーダ』などを手掛けてきた注目のドキュメンタリー監督だ。ストーリー家族をホロコーストで失った少女時代、終戦後はパレスチナでスナイパーとして活動し、女性が学ぶことが難しかった時代に大学で心理学を専攻。アメリカに渡り、シングルマザーとなり娘を育てた。そして、30 歳の時に、3 度目の結婚で最愛の夫フレッドと出会う。自分らしく生きるために学び、恋し、戦い、働く。いつだって笑顔で前を向く“ドクター・ルース”はいかに誕生したのか。【詳細】映画『おしえて!ドクター・ルース』公開日:2019年8月30日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開監督:ライアン・ホワイト出演:ルース・K・ウエストハイマ―配給:ロングライド
2019年06月09日プラチナイト 木曜ドラマF枠では、7月より小池栄子主演のドラマ「わたし旦那をシェアしてた」を放送することが決定。同じ男性を愛した3人のシングルマザーが、愛と欲望のために戦いながら愛した夫が残した謎と嘘に巻き込まれていく、“ファイティングミステリー”を放送する。ストーリー事実婚という形ではあるものの、夫と幸せに暮らしていたはずの晴美。ある日、警察から夫が殺されたという連絡を受け、病院へ駆け付けた晴美は、自分こそが妻だと名乗る2人の女性・加奈子と茜に遭遇。晴美が夫だと思っていた男性は、自分以外にも2人の女性と事実婚の関係を結んでいたのだ。晴美たち3人はいずれも、子どもを育てながら働いていた。亡き夫の遺言により、3人は“シングルマザー専用シェアハウス”に導かれる。さらに夫は「愛する“たった一人の妻”に3億円を渡します」という遺言を残していた。一番愛されていた妻として3億円を相続する権利をめぐり、ライバル同士となった3人の妻たちは、時に駆け引きし、時に意地と本音をぶつけ合う。一体、なぜ夫は3人と事実婚をしていたのか?夫が殺された理由とは?そして夫が愛したのは誰なのか――?小池栄子「意外に現実の世界にもあるんじゃないかな」主演の小池さんが演じるのは、12歳の娘を育てるキャリアウーマン・森下晴美。「旦那だと信じていた男性に、実は他にも妻がいたという設定ですが、意外に現実の世界にもあるんじゃないかなと。籍を入れていない事実婚ですから、他にも彼女がいたという話は時々耳にします」とドラマ内だけのことじゃないのかもと言い、「愛するものがそばにいるときの強さというのは、まさに女性らしい所です。かっこいい母ちゃん像、今回の場合、外ではバリバリ働いて、家では子供を強く愛していくわけですが、その姿に、女性の視聴者には勇気を感じてもらえれば嬉しいです」とコメント。また「様々な事がドラマの中では起こりますが、特に女性の方には応援する側の気持ちで見てほしい」と語り、「『白い巨塔』で、主人公・財前の妻が、愛人のところへ行って、わざと自分の不在時間を伝え、愛人に死を目前に控えた財前に合わせるというシーン。あの行動は男性にはできないんじゃないかと思います。なんというか、そういった女性の粋なところ、胸にグッとくるシーンを、このドラマでも所々でみなさんに披露しますので、期待してほしいです」とメッセージを寄せた。りょう&岡本玲、小池栄子と夫を“シェア”晴美と夫を“シェア”していた2人のシングルマザー、ストイックにしてクールな大人の女性であり、15歳の息子を育てながらパーソナルトレーナーとして働く小椋加奈子をりょう、双子を育てる優しい“モテ系女子”の保育士・藤宮茜を岡本玲が演じる。りょうさんと岡本さんは、それぞれ役どころについて「自分に自信がない性格でしたが、ある男性に出会ったことのおかげで自信を持ち前向きに動けるようになり、美のカリスマと呼ばれるパーソナルトレーナーとなった女性です」(りょうさん)、「フレンドリーな性格で物怖じせず、たまに毒も吐いちゃうような明るい双子のシングルマザー。保育士として働きながら6歳の双子を育てる、タフで女子力も高いハイスペック女子です」(岡本さん)と説明。実生活でも母となるりょうさんは、「ママ同士で、いろんな悩みを共有、共感しあいますが、その経験がドラマの中でも生かせればとも思います」と言い、「ちょっと心が揺さぶられたり、胸がキュンとするような女性同士で生まれる熱い友情にも注目してほしいです」と見どころをアピール。今回、小池さんとりょうさんとは初共演となる岡本さんは「ドラマや舞台で拝見してずっと憧れの存在だったので、今回共演できる事になりすでに狂喜乱舞しております。女性としての強さや柔らかさのどちらの面もあわせ持つお二人から、沢山のことを吸収できたらと思っています」と意気込み、「ミステリードラマであり、女の生き様やいろんな人間模様を描く会話劇。きっと壮絶で楽しいお芝居合戦になると思います。週の半ばの木曜日、寝静まった夜に是非こっそりじっくり、私たちのシェアハウスを覗きにきてください。きっといいものが見られますよ…!」とコメントしている。プラチナイト 木曜ドラマF「わたし旦那をシェアしてた」は7月4日より毎週木曜日23時59分~読売テレビ・日本テレビ系全国ネットで放送。(cinemacafe.net)
2019年06月05日【今週の悩めるマダム】離婚から9年、シングルマザーとして2人の息子(成人)と生活しています。しかし先日、意見の食い違いでつかみ合いの兄弟ゲンカになってしまい、2人とも出ていくことになりました。当時は別居するのがベストだと思っていましたが、いざ息子たちがいなくなると思うと悲しくて仕方ありません。(大阪府在住・40代主婦)お気持ち、よくわかります。うちの息子も今、15歳ですから。シングルファザーとしてがむしゃらに頑張ってきたこの6年間。子どもが成長する喜びはある半面、息子が巣立った後はどうするのだろう、と考えるとやはり寂しくなってしまいます。子どもが小さかったころは考えもしなかったのですが、還暦を目前に控えた最近では“独居老人”になる不安を覚える毎日です。でも、子離れは遅かれ早かれやってきますし、巣立ちたいと思っている子どもをいつまでも束縛するのはよくありません。彼らにも彼らの人生があるのですから。「子離れは、新しい人生へと踏み出すための第一歩」と捉えてみてはどうでしょう?子どもたちが外の社会に出ていくことはとっても健康的なことです。ずるずる長く一緒にいるとますます子どもに頼ることになります。子どもたちもお母さんに甘えっぱなしになってしまいます。別居すべきかどうかというよりも、精神的な独立をしたほうがいいでしょう。人生百年時代と言われる今、余生の方が長いわけです。息子さんは2人とも成人されているのですから、彼らを大海原に放してあげましょう。それは同時に、人生の第二幕の始まりでもあります。子離れをすることで、奥様の新しい人生が訪れるということなんですよ!何より、あなたはまだ40代です。40代といえば人生も恋愛も何もかもがこれからの年齢じゃないですか。フランスでは男性も女性も自立して生きてはいますが、死ぬまで男も女も捨てることはないんですよ。彼らは生涯現役。40代でシングルなら、息子たちをさっさと追い出して、ご自身のこれからを模索してみてください。別に、恋とかじゃなくてもいいと思います。お互いのことをわかり合えるソウルメイト(異性じゃなくてもいいと思う)を作って、その人となんとなく一緒に楽しみながら生きてみてはどうでしょう?恋や愛と思うと気が重いかもしれませんが、もっと最初は気楽に。なにか新しい出会いを求めて外に出てみるのがおすすめです。思い切って違う感じのルージュをつけてみるとか、普段着ないような少しカラフルな色の服を着てみるとか、人の集まる場所にどんどん出ていき、同じようにひとりで生きている人たちと仲良くしてみたらいいんです。まず、気が合う友人を探すのが先決。それはそんなに難しいことではありません。もちろん、お子さんたちも応援してくれるでしょうし、みんなで集まる機会も増えるでしょう。楽しい人生をイメージしていきましょうよ。実は“シングル”という言葉、僕は嫌いなんです。世界は無限に広いし、あなたの味方は大勢いるんですから、決してシングルなんかじゃない。もっとウキウキしてご自分の新しい人生を楽しんでください!【JINSEIの格言】人生百年時代、残りの60年を孤独に生きるのと、60年もあるんだからここから人生立て直して恋でもしてみようかな~、と思うのとどっちがいいでしょう?断然、後者だと思いますよ。この連載では辻さんが恋愛から家事・育児、夫への愚痴まで、みなさんの日ごろの悩みにお答えします!お悩みは、メール(jinseinospice@gmail.com)、Twitter(女性自身連載「JINSEIのスパイス!」お悩み募集係【公式】@jinseinospice)、またはお便り(〒112-0811 東京都文京区音羽1-16-6「女性自身」編集部宛)にて絶賛募集中。※性別と年齢を明記のうえ、お送りください。以前の連載「ムスコ飯」はこちらで写真付きレシピを毎週火曜日に更新中!
2019年06月04日映画『今日も嫌がらせ弁当』(6月28日公開)の完成披露試写会が28日に都内で行われ、芳根京子、佐藤隆太、松井玲奈、佐藤寛太、村上知子、塚本連平監督が登場した。同作は、反抗期のと母のバトルを綴った実話エッセイ『今日も嫌がらせ弁当』を映画化。映画オリジナルの物語で脚色されたストーリーとなる。八丈島に住むシングルマザー・かおり(篠原)が、反抗期が来た高校生の娘・双葉(芳根京子)に、キャラ弁を仕掛けていく。キャストへの「差し入れ弁当」として、キャラ弁に扮したダンディ坂野が登場。「キャストへのサプライズ」と聞かされていた坂野だが、「演者の皆さん、リアクションが薄い」と訝しがる。実は坂野に対する「逆ドッキリ」で、キャストはゲストのことを知っていた、と聞かされると「何の得があるの? 誰にもメリットないやつだよ」と正論を述べていた。さらに本当のサプライズとして、篠原のものまねメイクをしたざわちんも登場し、こちらにはキャストも「すごーい!」と盛り上がる。「私の本名もかおりで、篠原さんと同じ群馬出身なので、モノマネメイクできて光栄です」と語るざわちんに、篠原も「すごい、似てる〜」と驚き、「どうやったんですか?」と質問。ざわちんは「平行眉毛になるように薄めに眉毛を描くのと、猫目なのでアイラインは目頭から目尻にかけて太くなるように」と説明し、芳根も「すごいですね。こんなに。眉毛が似てる。すごい似てる!」と喜ぶ。一方坂野は「リアクションが違う!」と戸惑っていた。
2019年05月28日映画『今日も嫌がらせ弁当』(6月28日公開)の完成披露試写会が28日に都内で行われ、篠原涼子、芳根京子、佐藤隆太、松井玲奈、佐藤寛太、村上知子、塚本連平監督が登場した。同作は、反抗期のと母のバトルを綴った実話エッセイ『今日も嫌がらせ弁当』を映画化。映画オリジナルの物語で脚色されたストーリーとなる。八丈島に住むシングルマザー・かおり(篠原)が、反抗期が来た高校生の娘・双葉(芳根京子)に、キャラ弁を仕掛けていく。塚本連平が脚本・監督を務めた。「寛太くんと共演したかった」という佐藤隆太。「Twitterで、なんかの予告を見てたのか『寛太くんが出るかと思ったら、佐藤隆太じゃん』みたいな書き込みを見て、トラウマというか。今回は一緒に出るから、もし僕のことを寛太くんと勘違いしても、出てるから! 誤解はないと思うので。できる限り共演していきたい」と明かし、会場も笑いに包まれた。隆太は「自分すら、台本の名前をパッと見て『あれ?』ってなるんです。これからは基本的にニコイチでいこう!」と提案し、寛太は「光栄です」と喜ぶ。さらに寛太は「僕の方からも一言いいですか。小学6年生の時に、二子玉川で熱血教師やってたのを見てました」と告白。隆太も「ありがとうございました」と頭を下げていた。イベントには、「キャラ弁」に扮したダンディ坂野と、主演の篠原の顔真似をしたざわちんも登場した。
2019年05月28日激動の平成が終わりを告げてからまもなく1カ月。30年の間、本誌は時代を彩った驚きの現場を多数目撃してきた。そのなかでも特に反響の大きかったスクープを改めてお届けしたい。『ごくせん』や『ROOKIES』など青春ドラマに欠かせない俳優として人気を博していた小出恵介(35)。しかし爽やかなイメージとは裏腹な“素顔”が報じられ、表舞台から姿を消してしまった。ベールに包まれた隠遁生活を過ごす小出が明かした胸中とは(以下、17年8月15日号掲載記事)「あれ、もしかして小出くんじゃない!?」自転車ですれ違った子連れの母親が、思わず驚きの声を上げた。17年7月下旬の午後4時ごろ、自宅マンションから姿を現した小出恵介(当時33)。マスクもせず、素顔さらしたまま歩く彼は、人目をまったく気にしていない様子だったが――。小出が6月9日発売の『フライデー』に“淫行疑惑”をスクープされてから、間もなく2ヵ月が経つ。記事では、5月下旬に小出が当時17歳の女性と飲酒したうえ、大阪市内のホテルで、夜を共にした経緯が詳細に報じられた。本人も「弁解の余地はございません」と事実関係を認め、所属事務所は彼の無期限活動停止を発表した。活動停止の発表以降、謹慎生活を続けている小出の姿を本誌はキャッチした。この日、彼は登山帽にバットマン柄のTシャツ。短パンにふくらはぎまでのソックス姿、というラフな格好だった。遠回りして最寄り駅に着くと、人混みの中をキョロキョロと見渡した。その後、また速い足取りで歩き出し、自分に気づく通りすがりの人が増えてきてやっとサングラスをかけて“変装”。自宅を後にして30分以上たったところで、本誌記者は彼に声をかけた。――お散歩ですか?「ええ、そうです」戸惑った表情を浮かべながらも、立ち止まって取材に応じてくれた。――事件に関して何かおっしゃりたいことは?「……」報道直後は小出が一方的に叩かれていたが、高校生と報じられていた相手女性が“シングルマザー”と判明。それ以降、ネット上では彼女のプライバシーが次々とさらされるという事態に発展した。小出と関係を持ったことを、当初は自慢げにSNSで吹聴していたとされ、女性への心ないバッシングもあった。いずれにせよ、これまで明らかになっているのは、女性側の声ばかり。小出の“言い分”もあるはずだが、彼は口を開いてこなかった。――小出さんも、いろいろお話されたいことがあるのでは。「ええ、そうですね。なんか、自分もやっぱり発言させてもらえない色んな事情があって……。ただ、世の中の空気がどういうふうになっているのか、僕も知りたいなって思ってるんです。でも、なかなか触れられなくて……」――NHKの違約金だけで3億円と聞きました。「金額のことは分かりません。もちろん違約金が発生していることは知っています」――小出さんと事務所、どちらが払うんですか。「まだ協議中です」2ヵ月がたっても、“後始末”はまだ済んでいないようだ。――復帰はいつごろに?「正直、分からないです。事務所もどうするかわからないみたいなので」――とはいえ、解雇されたわけではないですよね?「事務所の判断次第ですが、事務所を離れることになるかもしれないですし……」そう語りながら、不安げな表情を見せた小出。彼をよく知る芸能関係者は近況についてこう明かす。「小出さんは、真面目に謹慎生活を送っているようです。夜遊びはもちろんお預けで、自宅から出るのは散歩くらいのもの。周囲は『まるで別人のようだ』と、その変貌ぶりに驚いていますよ」小出はいま、自分を見つめ直しながら猛省の日々を送っている――。
2019年05月26日アイドルグループ「AKB48」の黄金時代を支えてきた前田敦子。絶対的エースとして大活躍した彼女だが、2012年に卒業、本格的に女優活動をスタートさせてからは、錚々たる映画監督たちも高く評価、女優として目覚ましい活躍を見せている。監督たちから彼女が支持される理由とは――。アイドルと女優、二足のわらじ――1991年7月10日生まれ、千葉県出身の前田さん。映画デビューは、「AKB48」在籍時に出演した『あしたの私のつくり方』(’07)。TVドラマ「マジすか学園」では、武闘派の本人役、大河ドラマ「龍馬伝」では福山雅治演じる坂本龍馬の姪・春猪役、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』(’11)では初映画主演を務めるなど、女優としても着実にキャリアを積んできた。そんな女優としての前田さんを、数々の作品を生み出してきた監督が絶賛。漫才師役を演じた「君は僕だ」のMV監督を務めた犬童一心は、「演技をすることに躊躇がなく、心を開いて堂々と挑戦する」とその度胸を感じたと明かす。ハマり役! 『苦役列車』のヒロイン役また、山下敦弘監督の『苦役列車』(’12)では、原作には登場しない映画オリジナルヒロインに挑戦。垢抜けないがどこか不思議な魅力のある桜井康子を素朴な演技で見事演じ切った。まさにハマり役だったと言えるこの役について、『バクマン。』の大根仁監督も自身のTwitterで「個人的には原田知世が登場した時のようなインパクトでした。つまりは映画女優の誕生」と大絶賛。そして山下監督は、初日舞台挨拶の日に『もらとりあむタマ子』(’13)の話を持ち掛け、再タッグを組むことに。本作では、実家で自堕落に過ごすヒロインを生々しく熱演。鑑賞した女性客からは共感の声が続出した。監督たちが魅了される何か――自身初となるホラー映画で主演を務めた『クロユリ団地』(’13)。ジャパニーズホラーの巨匠・中田秀夫監督は沖縄国際映画祭で「前田さんは自身の繊細さや傷つきやすさを出し、リアルな感覚で演じていることを知って感銘を覚えました」と述懐。また『さよなら歌舞伎町』(’15)の廣木隆一監督は「強さと弱さの両極を持っている人。カメラが顔の近くにあっても動じない凄さがある。しかしその裏に弱い部分も持っている。中間がないところがすごく好きです」と日本外国特派員協会の記者会見にてコメント。そして松田翔太、木村文乃とメインキャストを務めた堤幸彦監督の異色のラブストーリー『イニシエーション・ラブ』(’15)。ヒロイン・マユとしてキュートな“小悪魔女子”を好演した前田さんについて、堤監督は「女優として最終兵器!心がわしづかみされます。言葉だけじゃない、“心動く”かわいさがあるんです」と前田さんがパーソナリティを務めるラジオでベタ褒めしていた。主演最新作『旅のおわり世界のはじまり』そんな前田さんの主演最新作は、日本×ウズベキスタン初の合作映画『旅のおわり世界のはじまり』。監督は、『トウキョウソナタ』『岸辺の旅』の黒沢清。前田さんの黒沢監督作品への出演は、『Seventh Code』(’14)、『散歩する侵略者』(’17)に続き今作が3作目となり、初タッグを組んだMVとして制作された『Seventh Code』では、黒沢監督は「周囲の何ものにも頼らず、たったひとりでその場所に堂々と存在することのできる、日本ではめずらしいタイプの俳優」と評した。前田さんが今作で演じているのは、主人公・葉子。“舞台で歌う”という夢への情熱を胸に秘めたテレビ番組リポーターが、ウズベキスタンを訪れ、異国での様々な出会いによって新しい扉を開き、成長していく姿を描いていく。本作は、プロット段階から前田さんをイメージして作られたそうで、「日本の若手俳優のなかでも文字どおりずば抜けた資質を持っている」と黒沢監督が絶賛する通り、異国に放り込まれ不安や緊張、閉塞感でいっぱいの葉子を繊細な表情で表現。黒沢監督は「誰とも交わることなく1人ぽつんとフレームに写っていても、『たしかにそこに人がいる』という感覚が画面を通して強烈に伝わってくる」とも語っており、本作ではその特性が存分に発揮されている。全編出ずっぱり、かつ劇中では名曲「愛の讃歌」の歌唱にも挑戦。主人公の感情を見事に表現したクライマックスの山頂でのアカペラは必見だ。「AKB48」メンバーとして7年間を駆け抜け、本格的に女優活動をスタートさせてから7年。アイドル時代を超える節目を迎え、昨年の俳優・勝地涼と結婚、今年3月には男児の出産を発表と、大きな変化も迎えた前田さん。2019年は『旅のおわり世界のはじまり』のほかにも、高校生役で出演している『町田くんの世界』や、シングルマザー役で主演する『葬式の名人』が公開される。母となり、また新たな一面を見せてくれそうな前田さんの今後の活躍も楽しみにしたい。『旅のおわり世界のはじまり』は6月14日(金)よりテアトル新宿、渋谷ユーロスペースほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:旅のおわり世界のはじまり 2019年6月14日よりテアトル新宿、渋谷ユーロスペースほか全国にて公開Ⓒ2019「旅のおわり、世界のはじまり」製作委員会/UZBEKKINO
2019年05月26日激動の平成が終わりを告げてからまもなく1カ月。30年の間、本誌は時代を彩った驚きの現場を多数目撃してきた。そのなかでも特に反響の大きかったスクープを改めてお届けしたい。浅田真央(28)とともに平成の日本女子フィギュアスケート界を牽引した安藤美姫(31)。世界選手権で2度優勝するなど輝かしい記録を持つ安藤だが、13年7月には突然の出産を発表し日本中を驚かせた。シングルマザーとして奮闘を続けるなか、逢瀬を重ねる相手が。それは羽生結弦選手(24)と王座を争った“スペインの貴公子”だった(以下、2014年10月28日号掲載記事)。本誌が安藤美姫(当時26)のキスシーンを目撃したのは14年10月6日午後3時半過ぎのこと。場所は新横浜駅バスターミナル。男性が乗るバスの出発時間が訪れると、真顔になった彼女は目をつむり、彼と唇を重ねる。2人をしばしば沈黙が包み込んだが、彼をまっすぐに見つめる安藤の瞳には、せつなさと愛おしさがあふれていた――。お相手は男子フィギュアスケートのハビエル・フェルナンデス選手(当時23)。2月のソチ五輪では4位に入賞、’13年’14年には2年連続、欧州選手権で優勝を飾ったスペインの国民的選手だ。さいたまスーパーアリーナで10月4日に開催された『ジャパンオープン2014』。この大会に出場するため、ハビエルは来日していた。「競技後にはエキシビション『カーニバル・オン・アイス』が開催され、安藤も出演しています。選手たちはその夜、主催者側が用意したさいたま市内のホテルに宿泊し、翌5日には海外選手たちもそれぞれ帰国の途についたそうですが……」(前出・フィギュア関係者)関東へも刻々と台風が近づくなか、本拠地であるカナダへの帰国を1日延ばし、ハビエルが向かったのは、さいたま市から60キロ以上離れた横浜市だったのだ。「現在、安藤は新横浜スケートセンターで練習しており、横浜市内には個人事務所を兼ねた彼女の自宅もあります」(スポーツ紙記者)この夜には、安藤の自宅付近で彼女とハビエルの姿も目撃されている。ディナーからの帰りのようだったという。台風が通過し晴れあがった6日午後3時過ぎ、肩を並べて安藤の自宅マンションに入っていく2人を目撃。そしてそれから20分後、大きな荷物を持った2人が再び姿を現した。ハビエルが安藤の自宅に置いていたものだ。ハビエルがスーツケースを引き、安藤が彼の大きなバッグを持ちながら、2人は冒頭のバスターミナルに向かった。安藤とハビエルの密会について、安藤の個人事務所の担当者は、次のように答えた。「ハビエル・フェルナンデスさんは、ジュニア時代からの友人ですが、恋愛関係では現在ありません。5日夜は、こちらが手配したホテルに(彼は)宿泊されています。またキスは、別れ際の挨拶で、誰にでもするもので、特別ではありません」別れの際、ハビエルの乗るバスに向かって、手を振り続けていた安藤。この日の表情からは、“ひとりの女性”としての思いが、ひしひしと伝わってきた――。
2019年05月25日学生から社会人になったり、結婚や出産を経験したり、キャリアを追い求めたりと、20代、30代は人生においてもあらゆることを考えさせられる年代。そこで、さまざまな生き方を選んだ女性たちを描いた注目作をご紹介します。それは……。女性たちのリアルを描いた感動作『パリの家族たち』!【映画、ときどき私】 vol. 2345月のパリ。女性大統領となったアンヌは職務と母親業の狭間で不安に陥っていた。シングルマザーでジャーナリストのダフネは、仕事を優先するあまり子どもたちとはうまくいかない日々。いっぽう、独身の大学教授ナタリーは教え子との恋愛を楽しみ、小児科医のイザベルは実母との関係にトラウマを抱え、花屋のココは連絡の取れない恋人の子どもを妊娠してしまう。そんな悩みを抱える彼女たちが幸せになるために下した決断とは……。本作では、職業も年齢も違う女性たちが、それぞれの問題と向き合いながらも幸せを手にするために奮闘する姿が描かれている話題作。今回は、こちらの方に作品への思いについてお話を伺ってきました。マリー=カスティーユ・マンシオン=シャール監督!前作『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』で数々の賞に輝いたマリー=カスティーユ監督ですが、本作では自らと同じ働く女性たちにフォーカスし、高い評価を得ています。そこで、悩める女性たちに対するアドバイスや自身の経験についても語ってもらいました。―今回は、「母性」や「母と子」というテーマに挑まれましたが、普遍的ではあると同時に非常に複雑な問題でもあるだけに、難しさを感じることはなかったでしょうか?監督確かに、やりがいというよりも、ストレスを感じることもけっこう多かったわ。というのも、世の中には何十億人という人がいて、その全員が誰かの子どもであるわけだから、何十億通りの異なる親子関係が存在しているということよね。だから、これだけたくさんのキャラクターを持ってしても、描き切れないんじゃないかというフラストレーションを感じていたの。それくらい複雑なことだと思ったけれど、観てくれた方々は男女問わず、自分の母親や子どもとの“いい関係”について思い出したと言ってくれたのよ。そんなふうに観客たちの琴線に触れることができたというのを知ったときは、やりがいのあることだったんだと感じたわ。―さまざまな状況に陥っている女性たちが登場するので、観る人によっては、自分を重ね合わせるキャラクターも変わってくると思いますが、監督自身が共感しているのはどの人物ですか?監督私は男性も含めて、どのキャラクターにも共感できたし、それぞれに自分の分身がいるようにも感じているの。でも、近いという意味では、シングルマザーでジャーナリストのダフネかしら。あと、私自身は母親ではあるものの、独身女性のナタリーが「母親は偉いのよ」と思っている世の母親たちに対して反感を抱くような気持ちも理解できたわ。パズルのようにしてキャラクターを作っている―私もナタリーと同じ子どもがいない独身女性として、共感する部分は大きかったです。そんなふうにリアルに感じられるキャラクターを作りあげるうえで、どのような作業をしていったのでしょうか?監督キャラクター作りは、いつもパズルみたいなものなの。つまり、自分の友人や親戚、あるいは街の人たちを観察した結果を組み合わせて作り上げているのよ。たとえば、劇中で子どもがバスでボタンを押そうとしているのに、ナタリーが押して母親が激怒するシーンでは、実際に私に起きたことがもとになっているの。そのときはバスではなくてホテルのエレベーターのなかだったんだけど、子どもがボタンを押そうとしていることに気がつかなくて、つい押してしまったのよ。そしたら、その母親から怒られたんだけど、殺されるんじゃないかと思ったわ(笑)。だから、子どもを王様扱いしているような母親は、ときにモンスターにもなり得るんだと感じたので、あのシーンを描くことにしたのよ。―私も監督と似たようなことがあったので、お気持ちはよくわかります(笑)。ちなみに、ナタリーは子どもを持たないという選択を自らしている女性ではあるものの、社会的にはそういう女性に対する理解がまだ十分とは思えないのですが、監督はどのように感じていますか?監督女性に対して「子どもを産むべき」というようなプレッシャーは、何世紀にもわたってあるものではあるけれど、自分がしたいと思うことをするのが一番大事。ほかの人がこうすべきと言っていても、それは自分にとってはあまり意味がないことなのよ。もし、そういうプレッシャーに悩んでいるのなら、「人生は一度しかないものだから、自分が心地よいと思う生き方をすることが大切なんだ」と毎日思い出すことが必要だと思うわ。いい母親とは、自分らしく自然でいられること―そのいっぽうで、母親になったとしても、子どもをうまく愛せなかったり、誰にも相談できずに追い詰められてしまったりする女性もいます。本作でもそういう女性たちの姿が描かれていますが、監督からアドバイスはありますか?監督友達や周りの人がみんな自分よりもいい母親に見えたりするものなのよね。私も「自分はあまりいい母親ではないのかも」と感じることがあったわ。そうやって自分を責めてしまうこともあるけれど、実際は何がいい母親かというのはわからないものよね。そこで私が思ったのは、「自分らしく自然でいられることがいい母親なんじゃないかな」ということ。たとえば、働くことが好きで楽しんでいるなら、その姿を見せることもいいことよね。そういう母親を見ていれば、子どもが大きくなったときに「仕事を楽しむことはいいことなんだ」というお手本になると思うわ。―とはいえ、仕事を極めることと母親業を両立することは、なかなか大変なことも多いと思いますが、フランスではどのような状況ですか?監督働くことと母親であることの両立に関しては問題ないと思うけれど、問題があるとすれば、そういう女性たちに対して援助の仕方がわかっていない人が多いということ。たとえば、雇い主のほうが「子どもがいる女性は何時に帰らないといけない」とか、「子どもが病気になるかもしれない」といった懸念からいい仕事を与えないということが起きているわよね。そういう部分については、まだまだ課題があると感じているわ。女性大統領が与える変化とは?―劇中では、仕事と育児に悩む女性大統領の姿も印象的でした。日本でもアンヌのような女性が国のトップになってくれたらいいなとも思いましたが、もしフランスで女性が大統領になったらどのような変化があると思いますか?監督女性というのは、一般的に男性よりも現実とより密接な関係にあると思っているの。だからこそ、「命とは何か」「人生とは何か」といった問題について、よりリアルに理解しているんじゃないかなと私は感じているのよ。そういう意味でも、女性が大統領になったとしたら、彼女は決断する内容というのは、彼女を選んだ人たちの考えに近いものにできるんじゃないかなと思うわ。―ちなみに、監督は政治の世界に興味がありますか?監督そうね、ぜひ政治もやってみたいわね。―監督としていろいろな複雑な要素を取りまとめたりする能力がおありなので、将来フランスの大統領を目指すという可能性もありますか?監督それはわからないわね(笑)。人は何回も生きると言われている文化もあるけれど、私の文化では1回しか生きられないから、もし人生が何度でもあればいろいろできるんだけど。いまでも、やりたいことはすでにいっぱいあるのよ!―パワフルなお姿は見習いたいと思います。それでは、最後にフランスのライフスタイルに憧れている女性も多いので、ananweb読者へ向けてメッセージをお願いします。監督もし、フランスに憧れているなら、いますぐフランスに引っ越すべきね(笑)!私たちのライフスタイルのどこに憧れてくれているのかわからないけれど、良いと感じてくれているのなら、その部分をぜひ日本に輸入して欲しいわ。そのうえで、フランスと日本でネットワークを作ってお互いに教え合うことができたらいいわね。実際、私は世界中の女性のネットワークがあったら、本当に素晴らしいものが作り上げられると思っているのよ。どんなときも前向きに生きていきたい!多くの女性たちに立ちはだかるであろうさまざまな問題を描き、国境を超えた共感を呼んでいる本作。“幸せの答え”は決してひとつではないと感じるはず。女性としての生き方や家族との在り方に新たなヒントをくれる珠玉の物語です。大切な人に会いたくなる予告編はこちら!作品情報『パリの家族たち』5月25日(土)、シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開配給:シンカ© WILLOW FILMS – UGC IMAGES – ORANGE STUDIO – FRANCE 2 CINÉMA
2019年05月24日映画『ジョーカー』が、第92回アカデミー賞で、主演男優賞と作曲賞を受賞。2020年2月7日(金)からは『ジョーカー〈アカデミー賞最多ノミネート記念〉』として一部劇場を除くIMAX、ドルビーシネマでの再上映が決定した。DCコミックスの人気ヴィラン、ジョーカーの“悲劇”かつ“喜劇”な人生を描くジョーカーは元々バットマンの敵役として登場した、DCコミックスに登場するヴィランの中でも人気のキャラクターだ。シーザー・ロメロが初代を演じ、ティム・バートン監督の『バットマン』ではジャック・ニコルソン、クリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト』ではヒース・レジャー、さらに『スーサイド・スクワッド』ではジャレッド・レトが役を務めた。ジョーカーの特徴そんなジョーカーは、白い顔のピエロメイクに緑の髪、インパクト大のルックスが特徴。超人的な能力は無いが優れた頭脳を持つ。邪悪に笑う不気味さ、外見に相まって劇場型の犯罪で人々の心を徐々にむしばんでいく悪のカリスマだ。予測不能の凶行で人々を戦慄させ、世界を混乱させることを楽しんでいる。“孤独な男がジョーカーになるまで”のオリジナルストーリー映画『ジョーカー』は、“悲劇”とも“喜劇”とも言える彼の人生にフォーカスした完全オリジナル・ストーリー。狂気で人々を恐怖に陥れる“ジョーカー”そのものではなく、“孤独な男がジョーカーになるまでのリアルなドラマ”が描かれる。初めて語られるジョーカー誕生の理由、切ない衝撃の真実とは?なぜジョーカーになったのか?アーサー・フラック(ホアキン・フェニックス)主人公はアーサー・フラック。後にジョーカーとなる人物。彼は母に「どんな時も笑顔で、そして人々を楽しませなさい」と教わっていきてきた。子供が好きで、病弱な母と同居して面倒まで見ている。大都会で大道芸人として生き、ゆくゆくはコメディアンとして世界を笑わせようとした人間味あふれる“人間”だった。しかし現実は残酷で、周囲からの冷たい扱いを受けることとなるアーサー。やがて彼の歯車は狂いだし、自ら施すピエロメイクと共に“ジョーカー”へと変貌を遂げていく…。アーサーを取り巻く登場人物マレー・フランクリン(ロバート・デ・ニーロ)ロバート・デ・ニーロはトーク番組「アーサー・フランクリン・ショー」の大物司会者役として登場。アーサーにとっては英雄も同然の存在で、面識こそないものの、フランクリンのユーモアに共感を覚える。駆け出しのコメディアンにとってフランクリンのトークショーに呼んでもらうことは一世一代のチャンス。しかし、彼の言動がアーサーの運命を大きく動かし、アーサーにとっても悲願につながっていく。ソフィー(ザジー・ビーツ)彼女はアーサーと同じアパートに住み、5歳の娘をもつシングルマザー。アーサーからは好意を抱かれている。アーサーが人づきあいが苦手なこと、どこか自信を失っていることは理解している。それゆえに他の隣人同様、アーサーには親切に接する。ペニー(フランセス・コンロイ)アーサーの母。もともとは裕福な実業家の下で働いていた。アーサーを“ハッピー”の愛称で呼んでいる。アーサー・フランクリン・ショーのファン。トーマス・ウェイン(ブレット・カレン)後にバットマンになるブルース・ウェインの父。映画『ジョーカー』の時代では、次期市長候補である。アーサーにとって父親を思わせる人物だ。1980年代初頭のゴッサム・シティを舞台に物語の舞台となるのは、80年代初頭のゴッサム・シティ。混迷を極めてはいるものの、「バットマン」シリーズのゴッサムように闇の組織が暗躍するわけでも、マフィアのドンが私腹を肥やしているわけでもない。しかし街に影を落としているのは、理不尽な格差社会。それぞれのコミュニティが分裂し、さらにゴミ収集業者はストライキを長く続ける。行政も役人も機能せず、財政難を抱え社会保障費は削減される一方…こんな不穏な社会もアーサーを“ジョーカー”へと変貌させた要因の1つでもあるのだ。衣装は80年代ファッション1980年代を再現するため、青、茶、海老茶、薄紫、グレー、紺、カーキを多用。スタイルのベースはアメリカンカジュアル。そして長年着古したスーツを着用している。新たな“ジョーカー”ホアキン・フェニックスの役作り一足早く公開されたヴェネツィアやトロントの国際映画祭では、ジョーカーを見事に演じたホアキン・フェニックスの演技が絶賛されており、早くもアカデミー賞が期待されている。これまで『her/世界でひとつの彼女』『ザ・マスター』『ビューティフル・デイ』など難しい役どころを見事にこなしてきた彼だが、この役を演じるにあたっても人並みならぬ努力を継続。撮影当時は、約24キロも減量し”腹を空かした不健康な男、栄養失調の狼”を表現した。ホアキン・フェニックスがジョーカーを演じるにあたって次のように話した。「アーサーの心情が理解できる瞬間もあれば、彼の判断にイライラすることもありました。演じるものとしては、ジョーカーというキャラクターは手ごわかった。きっと、観客にとってもそうだろうし、ジョーカーに一定のイメージをもつ人にとっても受け入れがたいキャラクターかもしれないです。ただ、この映画のストーリーの答えは、私たちが暮らす現実の世界でも、アーサーの住む架空の世界でも、すぐに見つかるわけではないと思います。」監督・脚本をトッド・フィリップス監督は、『ハングオーバー!』シリーズのトッド・フィリップス。そして彼とともに、『ザ・ファイター』でアカデミー賞脚本賞にノミネート経験もあるスコット・シルバーが脚本を手掛ける。脚本は、個性と意外性を表現することにたけたアホアキン・フェニックスがアーサーを演じることを念頭に置いて書かれたそうだ。トッド・フィリップスは映画について次のようにコメントしている。「ジョーカーの原点は映像化する価値があると思いました。コミックの中にも正式な誕生秘話はありませんし、過去に誰も手をつけてきませんでした。複雑な事情を抱える男がどう変わり……どうやって悪に転換するのか。ジョーカーではなく、ジョーカーの“成り立ち”のほうに興味がありました。」賞レースを総なめヴェネツィア国際映画祭ではコンペティション部門へ出品され、世界で初めてお披露目された。映画の上映が終わると、ジョーカー誕生の物語を目にした観客は、約8分間のスタンディングオベーションを送った。そして映画祭の最高賞となる金獅子賞を受賞した。もちろん世界三大映画祭において、アメコミ作品が最高賞を受賞するのは初の快挙だ。第77回ゴールデングローブ賞では主演男優賞と作曲賞を受賞、全米映画俳優組合賞では主演男優賞を獲得している。また第92回アカデミー賞では、最多11部門(作品賞、監督賞、主演男優賞、脚色賞、撮影賞、音響編集賞、録音賞、編集賞、作曲賞、衣装デザイン賞、メイク・ヘアスタイリング賞の)にノミネート。そのうち作曲賞を受賞した。金獅子賞は2017年の『シェイプ・オブ・ウォーター』、2018年の『ROMA/ローマ』と、近年ではアカデミー賞にも直結しており、ますます期待が高まる。記録的ヒットなお日本では公開から3週目を迎える週末も週末ランキングで3週連続の1位を記録、19日間で早くも興行収入30億円を突破する記録的なヒットとなった。世界中でも大きな話題を集め、日本、アメリカ含む世界66 カ国で初登場1位。その後、記録を伸ばしR指定映画としては史上初の全世界収入10億ドルを超えるヒットとなった。【作品詳細】『ジョーカー』公開日:2019年10月4日(金)製作:トッド・フィリップス監督・脚本:トッド・フィリップス脚本:スコット・シルバー出演:ホアキン・フェニックス、ロバート・デ・ニーロ、フランセス・コンロイ、ザジー・ビーツ配給:ワーナー・ブラザース映画■『ジョーカー 〈アカデミー賞最多ノミネート記念再上映〉』公開日:2020年2月7日(金)劇場情報:全国のIMAX、ドルビーシネマ(一部劇場を除く)配給:ワーナー・ブラザース映画
2019年05月13日モデルの梨花(45)が10日、都内で行われた「第12回ベストマザー賞」の授賞式に出席し、息子とのエピソードを明かした。同賞は日本マザーズ協会が2008年より開催し、ママ達の投票によって憧れや目標となる著名人のベストマザーを選出するもの。1年間を通し、全国で開催されるイベントのアンケートやSNS・子育てWEBサイトなどの投票結果で決定する。梨花は文化部門で受賞し、そのほか、芸能部門で吉瀬美智子、スポーツ部門で松本薫、文芸部門で辻村深月氏、経済部門で小脇美里氏が受賞した。2010年に結婚し、翌年男児を出産した梨花。盾を受け取ってマイクの前に立つと、「本日はこのような素敵な賞をいただき、ありがとうございます」と受賞の喜びを伝え、「息子が誕生して日々の感じることや見えてくる景色が本当に全然違うものになって、今まで気づけなかったことに気づけるようになりました」と自身の変化を語った。息子は現在7歳で、誕生日には5歳の時から家族全員で出産シーンの映像を見返すことが恒例行事に。苦しむ母を見た息子は、「ママ、痛そうだよ!」「こんなに大変だったんだね」と同情していたそうで、「その時から優しくしてくれるようになった気がしますし、何かがある時に『僕たちって1つだったんだね』と言ってくれて、いろいろなことを乗り越えていけてる気がします」と笑顔を見せた。一方で、「最近、彼を見ていると彼の人生が少しずつはじまって、巣立っていく日が来るんだなと少しずつシミュレーションしています」と寂しさも感じているようで、「1日1日を噛み締めながら、生きています。ありがとうございます」とスピーチを締めくくっていた。
2019年05月10日4月5日付でテレビ朝日を退社してフリーとなった小川彩佳アナ(34)が、TBS系「NEWS23」のメインキャスターに就任すると7日、同局から正式に発表された。同番組は元TBSでフリーの雨宮塔子アナ(48)と元朝日新聞特別編集委員・星浩氏(63)が2人でメインキャスターを務めているが、6月3日から全面リニューアル。新体制では小川アナが単独でメインを担当し、星氏がアンカーを担当。スタジオセットやタイトルロゴなど、番組全体のデザインを変えて再出発するという。「小川アナのキャスター就任は、テレ朝を辞める前から報じられていました。その時点で“寝耳に水”だったテレ朝幹部は激怒。衝撃の交代劇でしたが、その後は各方面への説明や調整などをクリアにしてようやく発表に至ったようです」(放送担当記者)仏・パリを拠点に、シングルマザーとして2人の子どもの育児と仕事を両立していた雨宮アナ。古巣の要請で、16年7月から同番組のキャスターに就任。しかし、わずか3年で降板することになってしまった。「雨宮アナはエース級の活躍をしていた1999年に突如TBSを退社。その背景に局内での軋轢などがささやかれていました。そして今回も、不本意な形での降板。悲痛な思いでパリへと帰ることになりそうです……」(芸能記者)
2019年05月08日「エンディングノートの“エンディング”というフレーズを聞くと、どうしても死に直結するようなイメージがありますが、それがもし“ありがとう”という思いに変えられたら、どこかぬくもりを感じますよね。この本をきっかけに、家族のコミュニケーションがより深まって、優しく思い合う気持ちが多くの人に広がれば、うれしいと思います」そう語るのは、今年デビュー35周年。数多くの映画やドラマで活躍中の女優・財前直見さん(53)。彼女が初プロデュースした著書『自分で作るありがとうファイル』(光文社)がいま、同世代の女性たちに話題を呼んでいる。これまでの書き込み式のエンディングノートとは違い、項目ごとのファイルで保存され、変えたいところだけを何度でも簡単に更新できるというファイル式ノート。本書はその書き込み用シートもインターネットで提供している(QRコードを使って特設サイトにアクセス、PDF書類をダウンロードしてプリントアウト)。ここで本誌が注目したいのは、著書にも“サンプル” として掲載されている、一人息子宛てに書かれた「介護について」の直筆シート。これは息子に宛てた、介護に関する自分の希望を書いたものだ。40代、50代にとっては、少し早すぎる“心配”と思われるが、彼女は家族の絆を強めてくれるものだから「すぐにでも作ってほしい」と話す。ファイリング形式の利便性にも注目。必要な項目だけの書き直しや新たな情報の追加ができて、後から自由にカスタマイズできる。さらに、クリアファイルは、家族の思い出の写真を一緒に入れたり、お金に関する書類を入れる“保管場所”にもなる。「たとえば、健康保険証、保険証券、登記簿、マイナンバーカードとか、いちいち書くのが面倒だと思えば、それをコピーして、ファイルに入れておくだけでもOK!財布の中の運転免許証やポイントカード類もまとめてコピーしておけば、財布をなくしたときなどにも役に立ちます」何枚もの病院の診察券もまとめて1枚にしておくなど、「ありがとうファイル」は日常の“探す・確認する”といった時間を短縮できるお役立ちリストにもなる。「お金のこと、そして介護や葬儀、お墓のことなど、そのときの自分の立場、家族の状況などによって判断も左右されますよね。尊厳死、延命処置の希望などについても、まずは、現時点の率直な気持ちを書いてみる。その後、気持ちが変わったら、また書き直せばいいだけなので心理的にも楽。構えて書く必要はないんです。私の本は“練習帳”だと思って気軽に試し書きをしてみてください。そして書き込み用シートをダウンロードして、そこに記入。シールを貼ったり写真を入れたり、あなた自身のアイデアをつめ込んだ世界に一つだけのオリジナルファイルを作ってみてください!」財前さんは、40歳で出産。その後、実家のある大分県でシングルマザーとして子育てをしながら、女優の仕事は飛行機で東京に通うという“2拠点暮らし”が、もう12年目になる。「孫のおかげで張り合いのある生活が送れている」と家庭菜園や山菜採りに精を出す両親。そして、今春中学に進学したばかりの息子には、“幸せになってほしい”という思いが何よりも強い。ファイルで息子に託したのは、介護のことだけではない。自然と触れ合える大分で“今”を大切に生きてほしいということ。最終的には、自分の意見を尊重し、判断してもらいたい、そう願っている。このファイルには、「家族の絆を強めるエッセンス」がたくさん詰まっているのだ。財前さんは今後、トークイベントや講演会などで、多くの人に、「ありがとうファイル」の思いを広げていくつもりだという――。
2019年05月08日【今週の悩めるマダム】最近“卒母”が話題になっていますが、私はなかなか子離れができません。息子は今年30歳と33歳の独身で、2人ともずっと実家暮らしです。20代のころは「結婚でもして早く出ていきなさい」と言っていましたが、今ではもう諦めてしまっています。このままでいいのでしょうか?(愛知県在住・50代主婦)卒母かぁ、面白い言葉ですね。卒父になるのはいつのことだろう、と僕も思わず考えてしまいました。なんとなくですけど、うちの息子も35歳くらいまで自宅にいるのじゃないかな、と思う今日このごろです。早く結婚するかもしれないですけど、しない可能性もあるんです。かなりシャイな子ですし、意外とモテるんですけど、家好きというか。離婚後、帰る場所をすごく大事にする子に育ってしまいました。息子は僕がキッチンで料理をしていると安心するみたい。用もないのにやってきて、学校のことや、ガールフレンドのことを1時間くらい話してきます。最近、可愛いガールフレンドができたのですが、ネットでばかり繋がってほとんど外でデートをしません。彼らにとってネットは外と一緒なのかな。そして、僕と2人きりの生活が長かったからか、本当に家から出ないんです。まあ、こればっかりは相手次第でしょうね。結婚相手が見つかれば、当然、僕のようなオヤジと暮らしたいフランス人女性はいませんから、さっさと出ていくでしょうし。それはそれできっと寂しいと思います。僕にも相手がいれば寂しくないでしょうから、卒父するまでには恋人というか、一緒に生きてくれるパートナーを探さなきゃとは思っています。今は息子を支えることで人生をなんとか維持できていますが、巣立つ時にひとりだと暗くなりそうです。生きる目標がなくなると人間早いというので、気を付けなきゃ。寄り添ってくれる人がほしい、と自分勝手な願望は持っています。老後の孤独を思うとね。でも、女性は介護人じゃないですから、年寄りの面倒なんか見たくないでしょうし、僕も誰かを支えていく自信も力ももうありません。今はひとりが気楽でいいし、大事な息子もいるし……。こういうことを考えていたら、奥様の場合、第三者がなんというかわかりませんけど、うらやましいケースだと思います。30歳と33歳の息子さんたちがまだ家にいるというのはちっとも問題じゃないですよ。いつまでも家族4人で仲良くしていればいいんです。無理に卒母する必要があるのでしょうか?そういえば娘さん2人と一緒に暮らすシングルマザーの大学時代の同級生がいます。美人の娘さんは2人とも30代半ばですけど、実家を出ていく気配すらありませんよ(笑)。フランスも結婚しない人が増えていて親と同居している人が周りに結構います。僕の知り合いで3組もいます。なので、今の時代はそれも当たり前になってきました。30歳、33歳の息子さんのそばで生きることができるのだから、僕からするとうらやましいかぎりです。もう2人とも立派な社会人ですから、彼らの将来は彼らが決めることかと思います。はい、僕からは以上となります。【JINSEIの格言】うちの83歳の母は56歳の弟と2人暮らしです。うちの15歳の息子を夏の間預かってくれるのでその時だけ3人家族になります。僕の母は幸せだと思います。息子と孫が一緒ですから。この連載では辻さんが恋愛から家事・育児、夫への愚痴まで、みなさんの日ごろの悩みにお答えします!お悩みは、メール(jinseinospice@gmail.com)、Twitter(女性自身連載「JINSEIのスパイス!」お悩み募集係【公式】@jinseinospice)、またはお便り(〒112-0811 東京都文京区音羽1-16-6「女性自身」編集部宛)にて絶賛募集中。※性別と年齢を明記のうえ、お送りください。以前の連載「ムスコ飯」はこちらで写真付きレシピを毎週火曜日に更新中!
2019年04月30日映画『葬式の名人』が、2019年9月20日(金)より全国ロードショー。前田敦子×高良健吾で、文豪・川端康成の世界を描き出す。文豪・川端康成作品が原案映画『葬式の名人』は、『雪国』『舞姫』『伊豆の踊子』など数々の名作を世に送り出した、ノーベル文学賞受賞作家・川端康成の作品が原案。本作では『葬式の名人』『師の棺を肩に』『片腕』『バッタと鈴虫』『十六歳の日記』『古都』『少年』『化粧の天使達』からモチーフを得て、“葬式”をテーマにしたこれまで“見たことも聞いたこともない”奇想天外なお通夜の物語を描き出す。奇想天外なお通夜の物語主人公はシングルマザーの雪子。簡素な木造アパートで息子と二人で暮らしている、28歳の女性だ。ある日雪子のもとに届く一通の手紙、それは高校時代の同級生の訃報だった…。卒業から10年。時を経て通夜に集まった同級生たちを待っていたのは、これまで“見たことも聞いたこともない”奇想天外なお通夜。主人公の雪子と、彼女の同級生たち、そして不思議な一夜に巻き込む豊川を中心に物語は進んでいく。出演・前田敦子×高良健吾主人公・雪子を演じるのは『旅のおわり世界のはじまり』の前田敦子。実生活でもママとなった前田が、子育てに奮闘するシングルマザー役を演じる。雪子たちを奇想天外なお通夜に導く豊川役は、『多十郎殉愛記』『アンダー・ユア・ベッド』等主演作が相次ぐ高良健吾だ。雪子の同級生・吉田役に、映画・ドラマ『BACK STREET GIRLS –ゴクドルズ-』で主演を演じた俳優・白洲迅。そのほか、尾上寛之、中西美帆、岡野瑛太、佐藤都輝子、樋井明日香など若手俳優が同級生役を演じ、笑いあり涙ありの同葬会を繰り広げる。また、川端康成原案となる映画『葬式の名人』では、川端の世界を象徴する謎の女役として、有馬稲子を起用。撮影も川端康成が18歳まで過ごした大阪府茨木市で行われている。メガホンをとるのは樋口尚文。映画評論家として知られる樋口の劇場用映画2作目となる。ストーリー大阪府茨木市にある簡素な木造アパートで、息子と二人で暮らしている 28 歳・雪子。ある日、彼女のもとに高校時代の同級生の訃報が届く。卒業から 10 年の時を経て、通夜に集まった同級生たちが体験したのは、これまでに見たことも聞いたこともない奇想天外なお通夜だった――。【作品情報】映画『葬式の名人』公開日:2019年9月20日(金)全国ロードショー※8月16日(金)大阪・茨木市先行ロードショー出演:前田敦子、高良健吾、白洲迅、尾上寛之、中西美帆、奥野瑛太、佐藤都輝子、樋井明日香、中江有里、大島葉子、佐伯日菜子、阿比留照太、桂雀々、堀内正美、和泉ちぬ、福本清三、中島貞夫、栗塚旭、有馬稲子監督:樋口尚文
2019年04月30日前田敦子×高良健吾の共演で、川端康成・原案の物語を映画化する『葬式の名人』。この度、ポスタービジュアルと予告編が解禁となった。シングルマザーの主人公・雪子を演じるのは、実生活でもママとなり、黒沢清監督『旅のおわり世界のはじまり』の公開も控えている前田敦子。女手一つで息子を育てる母親・渡辺雪子を逞しく演じた。また、雪子たち同級生を不思議な一夜に巻き込む豊川役は、『多十郎殉愛記』『アンダー・ユア・ベッド』など主演作が続く高良健吾が務めている。そして、主人公たちの同級生で中心的人物である吉田役には、映画・ドラマ「BACK STREET GIRLS ーゴクドルズー」で主演を務めるほか、連続ドラマなどにも引っ張りだこの白洲迅。本作脚本のモチーフである川端康成の世界を象徴する謎の女役に、日本映画界の至宝・有馬稲子。そのほか、尾上寛之、中西美帆、岡野瑛太、佐藤都輝子、樋井明日香など、実力派の若手俳優たちが同級生を演じ、笑いあり、涙あり、お祭りのみこしさながらに棺桶を担いで練り歩く“同葬会”が盛り上げる。映画評論家として知られる樋口尚文監督の劇場用映画第2作目となる本作は、川端康成が18歳まで過ごした大阪府茨木市で撮影。川端の学び舎である茨木高校の後輩で、『太秦ライムライト』脚本・プロデューサーを務めた大野裕之が脚本を執筆した。日本を代表する実力派の俳優とスタッフが結集し、川端文学の豊潤な世界を笑いと涙を織り交ぜた人間ドラマに仕上がっている。『葬式の名人』は9月20日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:葬式の名人 2019年全国にて公開予定
2019年04月27日人生において、はじめてのことに挑戦するときには誰でも勇気がいるもの。そこで、そんなドキドキ感と爽やかな感動が味わえるオススメの映画をご紹介します。それは……。ハートウォーミングな『リアム16歳、はじめての学校』!【映画、ときどき私】 vol. 22716歳の少年リアムは、シングルマザーのクレアと仲良く暮らしながら、有名大学に入って天文学者になることを夢見ていた。幼い頃から学校には行かずに、自宅でクレアから英才教育を受けていたリアム。一緒に遊ぶ友達もおらず、唯一の親友は母親のクレアだった。ところがある日、リアムは高卒認定試験を受けるため、試験会場の高校にはじめて足を踏み入れることに。そこで、リアムは義足の美少女アナスタシアを見かけ、人生初の恋に落ちてしまう。リアムは彼女と仲良くなるため、学校に通うことを決意するのだった。リアムの初恋はどうなってしまうのか?リアムの恋と進路の行方が気になるところですが、今回は長年温めていたアイディアを映画化し、カナダの新鋭として注目を集めているこちらの方に本作の見どころをお話いただきました。それは……。脚本・出演も務めているカイル・ライドアウト監督!人気ドラマシリーズ『スーパーナチュラル』や大ヒット映画『デッドプール』に映画に出演するなど、俳優としても活躍しているライドアウト監督。劇中では、リアムのおじさん役としても登場しています。今回は、本作で取り上げた題材や自身の経験について語ってもらいました。―まず、注目は主人公のリアムを演じた新星ダニエル・ドエニーくん。日本の女性たちからも人気が出そうですが、監督から見た彼の魅力はどのようなところですか?監督実はダニエルとは舞台で一緒に仕事をしたことがあったんだけど、この役はオーディションで決めたんだ。そのときに、彼はいろいろとアドリブもしてくれて、役に命を吹き込んでくれたし、しかもそれが自然で演技に見えなかったのも魅力的だったね。だから、もしほかの人がリアム役を演じていたら、ここまでみんなに愛されるキャラクターにはならなかったんじゃないかな。そういう意味では、クレア役のジュディ・グリアも同じように役を光らせてくれたと感じているよ。カナダで行われている「自宅教育」とは?―今回は「自宅教育」というのがひとつのテーマとして取り上げられていますが、日本では認められていないため、カナダではどのように行われているか教えてください。監督僕の周りにも自宅教育で育った友達がいて、「自宅教育はすばらしかった」と言っていたから興味を持ったのだけど、カナダでも実際に家庭で教育を受けている人の割合はすごく少ないんだ。自宅教育と公立学校の一番の違いは、親が先生であるということ。学校に行けば教科によって先生がたくさんいるけれど、自宅教育では高校までのカリキュラムを親がすべて教えることになるんだ。あと、大きな違いは勉強のあとに先生が自分のために料理まで作ってくれるということかな。(笑)―ということは、自宅教育では専門の家庭教師を呼んだりするのではなく、両親がすべての教科を教えているのですか?監督そうなんだ、生物も化学も言語も親が全部の教科を教えているんだよ。ということは、親は悪い言葉やドラッグについて、子どもには教えないだろうと思った。だから、劇中でそういうシーンを入れるのがおもしろいと感じて描くことにしたんだ。でも、世界中で試写をしたとき、上映後に観客が僕のところに来て、「僕も『shit』とか『f**k』みたいな言葉は、リアムと同じでお母さんから教えてもらったよ!」と言う人がいて驚いたね(笑)。学生時代の大変さをリアムに重ねている―監督は転校が多く、7つの公立学校に通われた経験があるそうですが、学校のシーンを描くうえでそういった経験が役に立った部分もありましたか?監督どんな作品でも同じことだけど、やっぱり自分の経験というのはどうしても入ってしまうもの。僕自身は学生時代に何回も転校しなければならなくて、すごく大変だったけど、それはリアムがはじめて公立の学校に行ったときの大変さと重なる部分があったんじゃないかな。―監督も学生時代は、リアムのようなキャラクターだったのか、それとも本作に登場するちょっと悪いタイプの学生だったのか、いかがですか?監督僕もオタクっぽいところがあったから、リアムみたいな感じだったかもしれないね。ただ、共感という意味では、いま娘が2人いるので、クレアのように過保護でつねに子どもを監視する「ヘリコプターペアレント」の気持ちのほうがよく理解できたよ。抑えなきゃと思うんだけど、つい口出ししすぎてしまうときもあるんだよね……。そんな風にリアムとクレアの両方に共感しながら、リアルなキャラクターを作り上げていくことができたんじゃないかな。―ちなみに、娘さんが自宅教育を望んだら、何と答えますか?監督「それは絶対にダメ!学校に行け」と言うと思うよ(笑)。というのも、子どもが学校に行くと、脚本や仕事に集中することができて、正直少しホッとすることもあるからね。―では、娘さんが女優や映画監督になりたいと言ったら、どうしますか?監督子どもには好きなことをして、幸せでいて欲しいから、応援したいと思うよ!それに、いまなら自分が苦労して手に入れた人脈やノウハウを教えてあげることもできるからね。ちなみに、長女はすでにバンクーバーでトップのエージェントから声がかかって、実はコマーシャルに声を吹き込む仕事をしたりもしているんだ。この業界においてなら、僕も娘にとっていい “先生” になれるんじゃないかな。自分の親子関係はまったく違うものだった―劇中では「10代の反抗」というテーマも取り上げられていますが、監督が思春期に実際にしたことはありますか?監督多少は反抗期もあったけれど、目立った反抗はしていなかったと思うよ。というのも、実は僕も母子家庭で、4人兄弟だったから、どちらかというとお母さんを手伝おうとがんばっていたほうが強かったのかもしれないね。―では、リアムとクレアのように、親子だけど、友達であり、恋人のようでもあるような関係性ではなかったですか?監督そうだね、まったく違うものだったかな。もちろん、劇中の2人みたいに親子で一緒にマリファナを吸ったこともないしね(笑)。特に、僕のお母さんは看護師だったし、家族には医者や弁護士が多かったこともあって、ドラッグやアルコールには反対しているような家系だったというのもあるかな。―本作ではリアムにとって運命的な初恋が描かれていますが、監督にも影響を与えるような女性との出会いはありましたか?監督僕は転校するたびに、いろいろな女の子を好きになってきたので答えるのが難しいけど、たくさんの人を愛していいんじゃないかな(笑)。でも、僕の人生を変えてくれたという意味では、高校の終わりに妻と出会って、恋に落ちて結婚したことが一番。彼女のおかげですごく人生が変わったと思っているよ。はじめてのナンパは大失敗に終わった(笑)―劇中のリアムははじめての恋愛にしては積極的にアプローチしているように感じましたが、監督ご自身にもそういった経験はありますか?監督リアムが自分の電話番号を好きな相手の携帯に勝手に入れちゃうのとかは、なかなか大胆なことではあるけれど、北米でいうと彼のようなアプローチの仕方はそんなに積極的ではないかもしれないね。僕もひとつエピソードを思い出したんだけど、あれは16歳の時に友達とアイススケートをしに行ったとき。同い年のかわいい女の子2人組を見つけて、はじめてのナンパをしたんだ。そこで、おもしろいことをして笑わせようとしたらそれが大失敗。二度と会えないと思ったからがんばって話しかけたのに、そのあと街で何度も会ってしまって、結局そのたびに恥ずかしい思いをすることになったよ(笑)。―それは何ともほろ苦い思い出ですね(笑)。監督でも、失敗するのもいい経験だよね。勇気を出して失敗することで、強くなれるものだから。―それでは最後に、ananweb読者に向けて本作を通して感じてもらいたいことがあれば、メッセージとしてお願いします。監督僕自身はとても楽天的な人間で、人生は楽しいことばっかりだと思っているようなタイプなんだ。だから、みなさんにもこの映画を観てもらって、ポケットに楽しさを詰め込んで帰ってもらえたらいいかな。そして、それをあとで思い出にしてもらえたらうれしいね。小さくても、人生においては大きな一歩!家族との関係も、恋愛も、未来も、自ら動き出さないことには、新たな世界を切り開くことはできないもの。勇気がなくて挑戦できないことがある人も、リアムと一緒にはじめての一歩を踏み出してみては?いよいよはじまる新時代も、自分の力次第でどんな可能性も目の前に広がっているのだと感じられるはず。最高にキュートな予告編はこちら!作品情報『リアム16歳、はじめての学校』4月27日(土)、新宿シネマカリテ他全国順次公開配給:エスパース・サロウ©2017 SCHOOLED FILMS INC., ALL RIGHTS RESERVED
2019年04月26日◼︎16歳で学校デビュー!はじめての学園生活は冒険だらけDRESS読者のみなさん、こんにちは!本日ご紹介したいのは、『スウィート17モンスター』や『レディ・バード』などちょっぴりイタい主人公の学園ものが好きな人なら必見の青春ラブコメディ『リアム16歳、はじめての学校』です。みなさんは「ホームスクール」という言葉をご存知ですか?学校に通学せず、家庭に拠点を置いて学習を行うスタイルで、アメリカやカナダでは盛んな教育法のひとつです。本作の主人公・リアムはまさにそんな「ホームスクール」で母・クレアから英才教育を受けて育った16歳の青年。ひょんなことから公立高校に通う義足の美少女・アナスタシアに一目惚れし、初めての学園生活をスタートさせます。◼︎『リアム16歳、はじめての学校』のストーリー自身が高校時代に妊娠してしまったことをきっかけに、息子のリアム(ダニエル・ドエニー)を公立学校には通わせず、自宅で英才教育を受けさせているシングルマザーのクレア(ジュディ・グリア)。スティーヴン・ホーキンス博士に憧れ、天文学者を目指している16歳のリアムは、大学入学を目指し、高卒認定試験を受けることになる。リアムを見守り、いつまでも手放したくないと思う母・クレアは、リアムが大学に受かったら自分も一緒についていくと決めているのだった。そんなふたりにとって、重大な高卒認定試験の日。試験会場となるのは母・クレアの母校。リアムは緊張のあまりクレアと手を繋ぎながら、生まれて初めての公立学校の門をくぐる。無事に試験を終えたリアムだったが、学校の廊下で義足の美少女・アナスタシア(シオバーン・ウィリアムズ)を見かけた途端、頭の中で何かがはじけ、人生で初めての恋に落ちてしまう。彼女と仲良くなるために「この学校に通いたい!」と思ったリアムはわざと試験に落ち、次の試験が行われるまでの間、学校に通うことを母に懇願する。渋るクレアと一緒に高校の校長に直談判し、休学中の女子学生のIDを使ってしばらくの間通学することを許されたリアムだったが、初めての学園生活で彼を待っていたのは、物理より悩ましい問題の数々で……。◼︎カナダの新鋭、カイル・ライドアウトのポップなセンスが炸裂!本作の監督・脚本を手掛けたのは、カナダ映画界の新鋭、カイル・ライドアウトです。カナダの名門演劇学校で学んだライドアウト監督は、映画『デッドプール』などで俳優としても活躍し、2015年に、写真家のエドワード・マイブリッジを題材にした『Eadweard』(※日本未公開)で長編映画監督デビューしました。同作で、世界各地の映画祭で観客賞などを受賞して注目を集めたライドアウト監督。本作では、カナダの人気ミュージシャンの曲を全編に使用していたり、90年代を意識したカラフルな彩色やキュートなファッションで魅せるなど、そのポップなセンスを炸裂させています。◼︎描かれるのは、親と子の普遍的な愛とすれ違いドラッグやセックスなどの危険から、とにかく息子を守りたい!と考えるクレアにとって、リアムが公立学校に通いたいと言い出したことは、思わず叫び出したいほどの悩みの種です。小さい頃のリアムの写真を寝室の壁一面に飾ったり、子ども部屋のドアを取っ払ってしまったり、コンドームを暗闇でもつけられるようにと練習させたりするクレアの行動はかなりユニークに描かれていますが、その底にあるのは子どもへの普遍的な愛。もつれ始めた親子関係を前に、改めてリアムと良い関係を築こうとする様子は、子どもを持つ親も、親を持つ子にとっても、きっと共感できるはずです。◼︎気になる恋の行方は?1991年生まれ、イギリス出身の女優、シオバーン・ウィリアムズ演じる、リアムの遅すぎる反抗期に火をつける義足の美少女・アナスタシア。リアムは彼女の義足に触れたいと願い、接近を試みますが、異性と触れ合うどころか同性の友人さえいなかった彼にとっては、校内で彼女とすれ違うタイミングを狙うので精一杯。しかも彼女はほかの男子生徒からも人気があり、リアムをからかってくる悪ガキのBDC(アンドリュー・ヘール)のようなタイプも嫌いではないようで……。果たして、リアムはアナスタシアのハートをゲットできるのでしょうか?ライドアウト監督が、『JUNO/ジュノ』『(500)日のサマー』などをお手本に、明るくて楽しくテンポのいい作品を目指したという本作。リアムのキュートな初恋に、ほっこりとした気分になれる『リアム16歳、はじめての学校』は4月27日(土)より全国順次公開です。GWの鑑賞作品候補に入れてみてはいかがでしょうか?◼︎『リアム16歳、はじめての学校』公開情報『リアム16歳、はじめての学校』※PG124月27日(土)、新宿シネマカリテ他全国順次公開監督:カイル・ライドアウト出演:ジュディ・グリア、ダニエル・ドエニー、シオバーン・ウィリアムズ、アンドリュー・マックニー配給:エスパース・サロウ上映時間:86分公式サイト:liam-hajimete.espace-sarou.com©2017 SCHOOLED FILMS INC., ALL RIGHTS RESERVED
2019年04月25日トラウマ・ホラーの代名詞『マーターズ』で監督を務め、ホラー・ファンに一躍その名を轟かせたフランスの鬼才パスカル・ロジェ監督が6年ぶりにメガホンをとった『GHOSTLAND』が邦題を『ゴーストランドの惨劇』とし、日本公開することが決定。併せて、メイン写真が解禁となった。■ストーリー人里離れた叔母の家を相続し、そこに移り住むことになったシングルマザーのポリーンと双子の娘。姉のヴェラは奔放で現代的な少女。一方、妹のベスはラヴクラフトを崇拝する内向的な少女で、双子の姉妹ながら性格は正反対だった。新居に到着したその日の夜、2人の暴漢が家に押し入り、突然の惨劇が一家を襲う。娘を守ろうとする母は必死に反撃。そして姉妹の目の前で暴漢たちをメッタ刺しにしてしまう。惨劇から16年後、ベスは小説家として成功したが、ヴェラは精神を病み、いまもあの家で母と暮らしていた。久しぶりに実家に戻ったベスを母は迎え入れるが、ヴェラは地下室に閉じこもっていた。そして、ベスに向かって衝撃の言葉をつぶやく――。■トラウマ・ホラーの鬼才が仕掛ける“絶望のトリック”本作で監督を務めるのは、フランスの鬼才パスカル・ロジェ監督。2009年に渋谷の劇場で公開された作品『マーターズ』の壮絶な内容は、『サスペリア』のダリオ・アルジェント監督も絶賛。瞬く間にホラー・ファンの間で話題沸騰となり、公開から10年経った現在もトラウマ・ホラーの代名詞として名前が挙がるほど。本作は、2012年の『トールマン』を経て、6年ぶりにロジェ監督が撮り上げた待望の長編作品。主人公の姉妹が絶望的な惨劇に巻き込まれる様は、女性2人を主役に据えた『マーターズ』と通じるものがある。本作ではさらに全編に張り巡らせた伏線と罠に、観る者は巧みに翻弄され、ロジェ監督が作り上げた“狂気の迷宮”に迷い込んでいく。今回解禁となったメイン写真は、暗い部屋から覗く緊迫した表情の1人の女性が写し出されている。彼女の正体は?顔の傷と涙で潤んだ瞳が意味するものとは?好奇心を掻き立てられる1枚となっている。凄惨な恐怖描写は2度と見たくないが、罠にはまったあなたは必ず2回観たくなる――。映画史上最も不快なトラウマ映画に引き続き注目したい。『ゴーストランドの惨劇』は8月9日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2019年04月23日第71回カンヌ国際映画祭で見事、脚本賞を受賞したイタリア映画『幸福なラザロ』。本作に関わった現代イタリア映画界を語る上で欠かせない存在で、日本のファンからは「イタリアの安藤桃子&安藤サクラ」との声も上がる“ロルヴァケル姉妹”の魅力を徹底解剖する!本作の監督を務めたのは、前作『夏をゆく人々』(’14)がカンヌ映画祭グランプリに輝き、世界が注目したイタリアの新しい才能、アリーチェ・ロルヴァケル。待望の新作となった本作は、2018年カンヌ国際映画祭で上映されるやいなや「異彩を放つ傑作!」と話題を呼び、世界各国から配給権のオファーが殺到。北米公開時には巨匠マーティン・スコセッシが絶賛し、映画完成後にプロデューサーに名乗りを上げる異例のバックアップをするなど、世界の著名人をも動かしてきた。1981年生まれのアリーチェは、養蜂で生計を立てる一家の夏を描いた自伝的作品である前作『夏をゆく人々』が長編映画2本目にしてカンヌでグランプリを獲得。その翌年には、ファッションブランド「MIU MIU(ミュウミュウ)」のショートフィルムシリーズ「女性たちの物語」の第9弾として「De Djess」を発表、同ブランドのデザイナーであるミウッチャ・プラダがいま一番インスピレーションを受けている存在のひとりとしてアリーチェを挙げるなど、ほかの世界的アーティストに刺激を与えている。一方、物語の後半に登場し、主人公の青年ラザロ(アドリアーノ・タルディオーロ)と行動を共にすることになるアントニアを演じるのはアルバ・ロルヴァケル。ふたりはアリーチェが妹、アルバが2つ上の姉となる。主人公の少女の母親役を演じた『夏をゆく人々』に続いて『幸福なラザロ』と妹の監督作に続けて出演しているが、観客の視線を釘付けにさせてしまう圧倒的な存在感と変幻自在な演技力が持ち味。本作でも、都会の片隅で必死に生きながらラザロと再会し、日常や心に“揺らぎ”が生まれていく女性を好演する。昨年だけでも6作品に出演したアルバは、いまやイタリア映画界を代表する女優のひとりといっても過言ではない。日本では『幸福なラザロ』以外にも、『ザ・プレイス運命の交差点』(公開中)に神の存在を感じたいために妊娠を命じられる修道女という難しい役どころで出演しているほか、イタリア映画ファンにはお馴染みのGWの恒例行事「イタリア映画祭2019」では、自由奔放な母親を演じた『私の娘よ』、子育て、恋愛、仕事に奮闘するシングルマザーを演じた『ルチアの恩寵』と出演作が2本上映。映画祭のポスターにもその姿が登場しており、さながら“アルバ祭り”の勢いすら見せている。アリーチェは、姉・アルバについて「常に私の仕事にインスピレーションを与えてくれて、とても信頼している存在です」と語り、『夏をゆく人々』では4姉妹の長女を主人公に据えるにあたり、姉つまりアルバの視点で物語を捉えようとしていたことを公言している。この活躍著しい姉妹に対して、SNSでは「イタリアの安藤桃子&安藤サクラだ」と例える声も上がるほど。アルバとアリーチェの両方にインタビューをしたことのある翻訳家・ライターの岡本太郎氏は、「ふたりにはとても強い信頼感を感じさせます。顔は余り似ていませんが、ふたりの声を聞くとしゃべり方がそっくりなんです」と語り、性格面では女優のアルバには几帳面さを、監督のアリーチェには自由な知性を感じるという。アリーチェ監督作のカンヌ上映時には姉妹そろってレッドカーペットに登場してきたが、姉妹での来日はまだ実現していない。アルバも出演するアリーチェの次回作で、もしかしたら実現するのか、イタリア映画界を牽引する姉妹に引き続き注目していて。『幸福なラザロ』は4月19日(金)よりBunkamuraル・シネマほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:幸福なラザロ 2019年4月19日よりBunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開©2018 tempesta srl ・ Amka Films Productions・ Ad Vitam Production ・ KNM ・ Pola Pandora RSI ・ Radiotelevisione svizzera・ Arte France Cinema ・ ZDF/ARTE
2019年04月18日加藤ミリヤ(30)が4月4日、自身の公式サイトで一般男性との結婚を発表。さらに現在妊娠中であり、今夏に出産するとも明かした。「この度私、加藤ミリヤは一般の方と結婚しましたことをご報告させていただきます。また、新しい命を授かり夏には母になります」と報告した加藤。「音楽の世界でも家庭でも愛に溢れた人生を築けるよう一生懸命頑張りますので、これからも温かく見守っていただければ幸いです」と呼びかけた。04年に16歳でデビューした加藤は、等身大の歌詞で“女子高生のカリスマ”として注目されてきた。以降は音楽活動のみならず、ファッションデザイナーや小説家としても活躍。同年代の女性たちから熱烈な支持を集めている。Twitterでは《ちっちゃい頃からミリヤが大好きで今もずっと夜聞いてる ミリヤ結婚&妊娠おめでとぅ》《大好きなミリヤちゃん おめでとうっ》と祝福する声が。また同じく平成を代表する歌姫である西野カナ(30)が3月に結婚を発表していたこともあり、《西野カナに続いて加藤ミリヤも結婚となー!同い年だからおめでたい話がめちゃめちゃ嬉しい!!!》《平成後期の歌姫、西野カナも加藤ミリヤも平成最後に結婚できたのすごいいい話》といった声も上がっている。もともとは「結婚しないとダメ」という風潮に納得できず、あえて結婚に対しては消極的なスタンスだったという加藤。そんな彼女を変えたのは、他ならぬ実母だった。「加藤さんは3歳のときにお父さんを亡くしています。以来、お母さんはシングルマザーとして彼女と弟を育ててきました。だから加藤さんはお母さんを尊敬していて、上京の際にかけてくれた『愛されたいなら、あなたが先に愛しなさい』という言葉を大事にしていました。そして30歳という節目の年が近づいてきた際、『私の両親は、どんな結婚式をしたんだろう?』と考えるようになったといいます。昨年のツアーではご両親の結婚式をテーマとしたパフォーマンスも披露。そのころから結婚について考えるようにもなったようで、『お母さんみたいなママになりたい』とも言っていました」(音楽関係者)加藤のつかんだ幸せを、母もさぞ喜んでいるだろう――。
2019年04月05日家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。今週は、4人の女たちが抱える秘密と葛藤をスキャンダラスに描いた官能ラブサスペンス『ミストレス』をご紹介。■『ミストレス~愛に惑う女たち~』DVDレンタル開始。全16話/全9巻/各巻2話収録。4月2日よりVol.1~4、5月8日よりVol.5~9(Vol.4、9には特典映像を収録)発売元:株式会社インタラクティブメディアミックス/レンタル販売元:カルチュア・パブリッシャーズ原作は、イギリス版“SEX AND THE CITY”のうたい文句で、BBCで放送された同名人気ドラマ。のちにアメリカ、韓国でリメークされ、今春、日本版が放送されますが、今回は原作よりもドラマティックにリメークされたと評判の韓国版『ミストレス~愛に惑う女たち~』に注目します。物語は、死体を前に4人の女性がワインで乾杯するシーンから始まります。死体はいったい誰で、誰が何のために殺したのか?主人公は失踪した夫の生存を信じるシングルマザーのセヨン。演じるハン・ガインは韓国きっての清純派として愛されたトップスターで、今春には第2子も誕生するママさん女優。本作では、娘と2人で生きる母の女の脆さを成熟した演技で表現しています。いっぽうセヨンの同級生の3人の女性たちも個性派ぞろい。元恋人との再会、一夜の過ち、愛人の死、と人間の欲望や愚かさをスキャンダラスに、かつ官能的に見せてくれます。そして彼女たちを取り巻く人々も、みな曲者ばかり。誰が敵で味方なのか?ミステリアスでスリリングな展開はこれが韓流!?と韓国ドラマのイメージをくつがえすこと間違いなし!
2019年04月01日ティモシー・シャラメと並ぶ若き実力派ルーカス・ヘッジズを主演に、その両親役でニコール・キッドマン、ラッセル・クロウというアカデミー賞俳優が脇を固める『ある少年の告白』。自らが同性愛者であることに気づいたある少年が、両親の勧めで同性愛を“治す”矯正セラピーに参加する、という衝撃の実話を元にした本作は、俳優でもあるジョエル・エドガートンのメガホンにより、自分を受け入れ“ありのままでいること”の大切さや、親子の絆を再発見するまでを描き、豪華キャストたちの真骨頂ともいえる演技を目にすることができる。そんな彼らが過去に紡いできた、本作につながる家族の愛を描いた出演作を紹介する。『マンチェスター・バイ・ザ・シー』弱冠20歳でアカデミー賞ノミネート!ルーカス・ヘッジズアメリカ・ボストン郊外で便利屋として暮らしていた主人公リーが、兄の死をきっかけに故郷マンチェスター・バイ・ザ・シーへと戻り、親を亡くした16歳の甥パトリックの後見人となることに戸惑いながらも、過去の悲劇と向き合っていくヒューマンドラマ。大切な人を亡くした喪失感や悲しみとの向き合い方、家族のあり方を描き、第89回アカデミー賞では作品賞など6部門にノミネート。監督ケネス・ロナーガンが脚本賞、ケイシー・アフレックが主演男優賞を受賞した。パトリックを演じたルーカスも、その見事な演技でその名を一躍世に知らしめ、弱冠20歳にしてオスカー候補に。主人公の元妻役にミシェル・ウィリアムス、プロデューサーにはマット・デイモン。彼らと仕事ができることに、喜びのあまり叫んでいたというルーカス。彼の役者人生の中で貴重な経験となり、転機となった作品をぜひ。『スリー・ビルボード』母の思いを受け止める…成長したルーカスが多感な青年を熱演第90回アカデミー賞では、孤独に奮闘する母親・ミルドレッドを演じたフランシス・マクドーマンドが主演女優賞、差別主義の警察官を演じたサム・ロックウェルが助演男優賞と2部門を獲得。何者かに娘を殺された主婦のミルドレッドが、犯人を逮捕できない警察に業を煮やし、抗議のために町はずれに巨大な3枚の広告看板を設置する。それを快く思わない警察や住民といさかいが絶えなくなり、事態は思わぬ方向へ...。母親の身勝手ともいえる行動に傷つき、口喧嘩をしながらも、姉を失い、母親を理解しようと苦悩する息子・ロビーを、ルーカスが抑えた演技で熱演。複雑な感情を抱える青年を演じたルーカスは、『ある少年の告白』でさらに磨きのかかった演技を見せる。『LION/ライオン ~25年目のただいま~』家族のかたちとは…ニコール・キッドマンが母として魅せる演技インドで迷子になった5歳の少年サルーが、25年後にGoogle Earthで故郷を探し出したという実話を、『スラムドッグ$ミリオネア』のデヴ・パテル、『キャロル』のルーニー・マーラ、ニコール・キッドマンら豪華キャスト共演で映画化したヒューマンドラマ。サルーを養子として引き取る母親をニコールが演じ、『ある少年の告白』同様、モデルとなった人物の体形や歩き方まで再現する、こだわり抜いた演技を披露。育て親として深い愛情を注ぐ母親を熱演したニコールは、アカデミー賞助演女優賞にノミネート。彼女の母親としての芯の強さ、子どもを支える愛の深さは、『ある少年の告白』へも生かされており、各界から高い評価を得ている。『パパが遺した物語』優れた脚本にラッセル・クロウも涙!家族の無償の愛を描く感動作『幸せのちから』のガブリエレ・ムッチーノ監督が、ニューヨークを舞台に父と娘の絆を描いた。事故で妻を失った小説家のジェイクが幼い娘との愛しい日々を綴った遺作と、成長した娘をめぐる、喪失と愛の物語が感動を呼んだ。『レ・ミゼラブル』で共演したラッセル・クロウとアマンダ・セイフライドが父娘役に。脚本を読んで涙があふれたというラッセルは、当時のインタビューで「自分の仕事にルールを設けていて、感動しなければ絶対に引き受けない」と答えている。最新出演作『ある少年の告白』ではそうした物語の力強さに加え、エドガートン監督との仕事に惹かれて出演を即決。同作ではルーカス演じる主人公の父親に扮し、彼が放つラストの台詞にこらえきれず涙する人が続出。ラッセルだからこそ演じることができた、父の姿は必見!『Mommy/マミー』奇才グザヴィエ・ドランが贈る!母と息子の不器用な愛の物語世界中から熱視線を浴びるグザヴィエ・ドランの監督第5作。第64回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門に出品され、大御所ジャン=リュック・ゴダールの『さらば、愛の言葉よ』と並んで審査員特別賞を受賞した。主人公は15歳の息子スティーヴを育てる、気の強いシングルマザーのダイアン。スティーヴはADHD(注意欠如・多動症)のため、普段は純朴だが、一度スイッチが入ると攻撃的な言動を抑えられなくなる。あるとき、隣家に住む女性教師カイラと親しくなったことから、少しずつ日々に変化が訪れ...。人間の本質に焦点を当て、一貫して母と息子のテーマを撮り続けるドラン。彼にしか表現できない人物描写は映画界から高い評価を得ている。また、子役から活動してきた彼は『ある少年の告白』では俳優として参加、同性愛者であることを公表している彼の発するセリフの1つ1つは“完璧な人間はいないからこそ、他人を理解すること”の大切さを、表現者として教えてくれる。ぜひスクリーンで、彼の久々の演技を堪能してみて。『ある少年の告白』は4月19日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ある少年の告白 2019年4月19日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開Ⓒ2018 UNERASED FILM, INC.
2019年03月31日「子供が寝静まって『2、3時間はボーっとできる』と思ったら、だいたい台所でお酒を飲んでる。キッチンドリンカーは危ないよって言われるけど、そういうことじゃなくて……」3月10日放送の『ボクらの時代』(フジテレビ系)でそう告白したのは竹内結子(38)。先月、4歳年下の俳優・中林大樹(34)との結婚を発表したばかり。夫婦水入らずの時間を楽しんでいるのかと思いきや、意外な私生活を明かしたのだ。「中林さんは『和食が美味しくて、とくに卵焼きや煮物が絶品なんだ』と、竹内さんの料理をベタ褒めしていました。竹内さんといえば、芸能界きっての料理好き。10代のころには真剣に調理師を目指そうとしたこともあったそうで、ごちそうになった料理が美味しいと、レシピを再現してしまうほどの腕前です」(制作会社スタッフ)ただ、料理好きが高じてなのか、何をするにもキッチンにこもるのが習慣になっているという竹内。前出の番組でも、「リビングにはない狭さがいい」「読書をしたり、台本を読んだりもする」と“台所愛”を熱く語っていた。「竹内さんは13歳になる長男を、女手一つで育て上げてきました。忙しくても、できるだけ料理を作るようにしていたそうです。ただ、お子さんが小さいころ、ドラマ撮影の現場で『子供との時間を大切にしたいのに、家事が負担になってる』と漏らしていたことも。仕事と育児を両立する多忙なシングルマザー生活で、料理を楽しめない時期もしばしばあったようです」(テレビ局関係者)そんな竹内に“心のゆとり”を与えてくれたのが、夫の中林なのだという。「中林さんは掃除やゴミ出しなどの家事を率先してこなしているそうです。竹内さんは『まじめで優しい性格だから、彼を好きになったの』とノロケていましたが、台所での“ひとり酒”をする余裕ができたのも、中林さんのイクメンぶりがあってのことなのでしょう」(前出・テレビ局関係者)新婚の竹内が告白した“キッチンの悦楽”。一人きりの時間も、夫婦円満には欠かせないのかも?
2019年03月28日森昌子(60)が年内いっぱいで芸能界を引退すると、一部スポーツ紙が報じた。記事によると森は46年間世話になっていた恩人が昨年夏にがんで死去したことから人生について考え直すように。自身も09年に子宮頸がんを克服するなど、闘病生活を経験。心身ともに休養する必要性を感じていたという。05年に森進一(71)と離婚後、シングルマザーとして3人の息子を育てるために芸能界復帰。長男は人気ロックバンドONE OK ROCKのボーカル・Taka(30)。息子たちが独り立ちしたこともあり、自分自身のための時間を持ちたいとも考えるようになったという。「昨年10月から今年12月まで全国100カ所以上を回る還暦ツアーを開催中。小学2年生のキャラ・まーちゃんも演じるなど、お客さんを喜ばせる演出が話題となっています。そうしたツアーでの完全燃焼の背景には、これまで支えてくれたファンへの恩返しの思いもあったのでしょう」(音楽業界関係者)森といえば、72年に「せんせい」でデビューし、73年には「中学三年生」がヒット。同じ中学3年生だった桜田淳子(60)や80年に引退した山口百恵さん(60)とともに「花の中三トリオ」として人気を博し、昭和の音楽史に名を残した。「おおみそかで引退となることから、06年まで15回出場したNHK紅白で引退の花道が用意される可能性もあるでしょう。出場すれば目玉歌手となるのは確実。元夫や、いまだに紅白に出場していない長男との豪華共演に期待の声が上がっています」(芸能記者)新元号で最初の紅白だけに、大いなる盛り上がりに期待したい。
2019年03月25日「どうせ私なんて…」こんな言葉で自分に呪いをかけていませんか?自分をダメだなんて決めつけないで!あなたにも、映画の中のヒロインのような輝く魅力が眠っているんです。この連載では、様々な映画のヒロインをピックアップし、「ダーリン完全マニュアル」を監修するフォーチュン・ナビゲーター阿雅佐が、12星座別の「ヒロイン度」を分析します。さらに、あなたを映画のヒロインのように輝かせるセルフプロデュースのポイントも伝授します!■第20回デイジー『華麗なるギャッツビー』『華麗なるギャッツビー』監督:バズ・ラーマン出演:レオナルド・ディカプリオ、キャリー・マリガン公開:2012年今回のヒロインは、作家F・スコット・フィッツジェラルドの「グレート・ギャツビー」を実写化した映画『華麗なるギャッツビー』のデイジーです。狂騒の20年代アメリカを舞台に繰り広げられるラブ・ストーリー。◎気になるストーリーは?ニューヨーク郊外、ロングアイランドにある大邸宅で、享楽的な生活を送る謎の大富豪ギャッツビー。毎晩のように盛大なパーティーを開催し続けるギャッツビーには、かつての恋人デイジーと再会し彼女の愛を取り戻すという目的がありました。軍人として戦場へ行ったギャッツビーと別れ、大金持ちのトムと結婚したデイジー。数年後、莫大な富を得たギャッツビーに再会したデイジーは過去の愛情を思い起こしていくのですが……◎デイジーってどんな女性?・男性に愛されるため、「かわいいおバカさん」になりきる・社交的で華やかな存在感・「苦労してでも手に入れたい」と男に思わせる“高嶺の花”感・退屈と孤独が苦手で、強い男性に守ってもらいたいと思う。甘え上手。デイジーと再会し、彼女を自分のものにしたい一心で、貧乏青年から大富豪を目指したギャッツビー。そこまでの努力をしても手に入れたいと思わせるほど、男性の心を惹きつけるデイジーのような魅力があなたの中にも眠っている!? 12星座別に紐解きましょう。■牡羊座デイジー度40%牡羊座は凛として華やかなタイプ。高嶺の花感は十分にあるものの、男性を楽しませるためだけの花で収まるつもりは毛頭ありません。目的があるなら男性など蹴散らす勢いで自ら手に入れるし、男性に守ってもらうどころか自分が守ってあげるほう。誇り高い存在として輝く道を選びそう。【セルフプロデュースのポイント】いつもと違う顔を見せることを楽しんでみる■牡牛座デイジー度50%牡牛座は年齢にかかわらずどこか幼さを醸し出しているタイプ。狙ってそうしているわけではないものの、男性の庇護本能をそそるところがあります。男性には経済的なバックアップを求めるため、守ってもらえるなら願ってもないというのが本音。ただしかわいく甘えるのはちょっぴり苦手かも。【セルフプロデュースのポイント】素直に本音を見せることに慣れていく■双子座デイジー度90%双子座は変幻自在のイリュージョニスト。面白そうだと感じたら、「かわいいおバカさん」という役柄を楽しみながら演じます。サービス精神が旺盛なので、男性の期待に応えようとするあまり安売りしやすいのは唯一の難点。高嶺の花感を損なわないよう、出し惜しみしつつ駆け引きを。【セルフプロデュースのポイント】効率の良い作戦を練る■蟹座デイジー度35%蟹座は庶民的で親しみやすいタイプ。様々な人たちとスマートに社交を繰り広げることに価値を感じないばかりか、虚しさを覚えそう。ただし「実はシングルマザーで、子供を養うために男性の庇護が必要」といった理由があるなら話は別。徹底して難しい役柄にトライするでしょう。【セルフプロデュースのポイント】恋を楽しむという発想を持つ■獅子座デイジー度80%獅子座は華やかで人目を惹く魅力の持ち主。高嶺の花感はピカイチですが、「おバカさん」を演じることにはいささか抵抗がありそう。短期間なら遊び心で挑めないこともないけれど(そして上手に演じられるけど)、そのまま人生を全うすることは獅子座のプライドが許さないでしょう。【セルフプロデュースのポイント】自分の中の多様な感覚を愛してみる■乙女座デイジー度20%乙女座は知的で観察眼の鋭いタイプ。「女はちょっとバカなほうがいい」という男性の価値観には嫌気がさしているし、それを強いてくる男性をむしろ軽蔑してしまう傾向も。経済的に庇護してくれる男性はありがたいけれど、プライドを売ってまで何かを求めたりしないでしょう。【セルフプロデュースのポイント】愛される喜びについて考えてみる■天秤座デイジー度95%天秤座は社交上手でエレガント。センスがよくバランス感覚に長けているため、まさに現代のデイジーといえそう。相手を立てるテクニックを熟知しているので、男性にしてみたら「かわいいおバカさん」に見えることも。巧みに甘えて相手の懐に入り込み、安泰な人生を得られるのがベストだと考えるでしょう。【セルフプロデュースのポイント】人生の目的について考える■蠍座デイジー度70%蠍座は意志が強く底力のあるタイプ。目的を叶えるためなら、おバカさんにもなるし甘え上手な女も演じようとするでしょう。特にそういった覚悟がない場合は、男性のために自分を装うこと自体「かったるい」と感じそう。蠍座の人生は「全てか無か」。やるならとことんやるし、やらないなら1ミリも動きたくないのです。【セルフプロデュースのポイント】自分に行動を起こさせる男との出会いについてイメージしてみる■射手座デイジー度25%射手座はいつでも自然体。どんなに魅力的な男性とめぐり会ったとしても、相手のためにおバカさんを演じるのはまっぴら御免。ただし天然なところはあるので、それがある程度誤解を生む可能性も!? 男性に守られる籠の鳥の人生は最も苦手。自分から籠に飛び込むなんてことはしないでしょう。【セルフプロデュースのポイント】相手が自分に何を求めているのか、たまには考えてみる■山羊座デイジー度10%山羊座は自分に厳しく独立心の強いタイプ。男性に庇護されるためにおバカさんを演じるくらいなら、慎ましい等身大の人生を受け入れるでしょう。よほど事情があれば別だけど、安易に経済力のある男性に媚びようとする女性には嫌悪感を持つことも。不器用でも地に足の着いた暮らしを選びます。【セルフプロデュースのポイント】愛される女性である自分を受け入れる■水瓶座デイジー度45%水瓶座は人生に刺激と、ときめきを求めるタイプ。華やかな社交界に興味が湧けば、一時的におバカさんを演じることはあるでしょう。元来飽きっぽいため、その状態を長く続けることは不可能。もともと男性への依存心がないばかりか、人に甘えるという発想すらほぼ持ち合わせていないのです。【セルフプロデュースのポイント】まだ見ぬ自分の可能性を信じてみる■魚座デイジー度75%魚座は恋愛への依存心が最も深いタイプ。好きな人に愛されるため、おバカさんになることなどたやすいし、人からどう思われようが一切気になりません。魚座が何より怖いのは孤独。強い男性に守ってもらえる人生はまさに理想なのです。恋にすがりすぎて、女としての華を失わない注意は必要でしょう。【セルフプロデュースのポイント】相手を惹き寄せるため、敢えて冷たくするテクを会得する男性を強く惹きつける“高嶺の花”のような女性になるには、あなたのかわいらしさをうまく伝えること。まずは「セルフプロデュースのポイント」を試してみて!隠れたあなたの魅力を輝かせてみましょう☆監修者紹介阿雅佐-agatha-(あがさ)古今東西の占いと心理学を駆使し、迷える子羊たちをナビするフォーチュン・ナビゲーター。会った人が皆幸せになるという風評から、幸運配達人の異名を取る。交友関係は多岐に渡り、有名人の“駆け込み寺”としても知られる。NTV「スッキリ!!」、CX「新堂本兄弟」、TX「スカ☆J」他テレビ出演多数。多数の著書をはじめ、「PASH!」「anan」「JUNON」などの雑誌記事・Webコンテンツを執筆する恋占いのエキスパート。テレビ・ラジオなど幅広いメディアで活躍中。今までに鑑定した人数はのべ1万人に及ぶ。また、小説『魔女たちの占いゲーム』(イースト・プレス)、『モデル♡マジック』(学研教育出版)を上梓するなど、作家としても活動している。阿雅佐著『おそ松さん占い』TVアニメ『おそ松さん』公式ファンブック「われら松野家6兄弟!」を発行したPASH!編集部より、『おそ松さん』の占い本を発売♪阿雅佐の完全書下ろしによる本格占い本です。メインの占い以外にも、『おそ松さん』式心理テストや行動心理学コラムなども充実。早くも話題沸騰中!
2019年03月15日まさかこの作品の続編が読めるとは。吉田修一さんによる『続 横道世之介』は、青春小説『横道世之介』の数年後の話。1987年を舞台にした前作では、大学進学で上京した世之介の一年が描かれ、今作では卒業から数年後、1994年の1年間が綴られる。「自分でも続編を書くつもりはありませんでした。でも、文芸誌『小説BOC』が創刊される際に連載を依頼され、考えていたら世之介が浮かんできてしまったんですよね(笑)」24歳の世之介は、バイトとパチンコに通う日々を送っている。「人生がうまくいかなかった時期を書こうと思いました。自分も、全然やることがなく、アルバイトをしながらあてもなく小説を書いていたのがこの頃だったんです」確か著者も20代前半、世之介のように湾岸の倉庫街で働いていたはず。「そうです。基本的にこの小説は自分の体験や、実際に見聞きしたエピソードを集めて書いているんです」当時の風俗をよく憶えているなと感心もするが、「当時つけていた日記を見ながら書き進めました。その日観た映画とか、会った人について1~2行書いただけですけれど。年表には残らないようなあの時代の雰囲気が書けたかなと思いますね」世之介は2人の女性と出会う。鮨職人を目指す丸刈りの浜本と、シングルマザーの日吉桜子だ。「浜ちゃんは、10代の頃に女友達が突然角刈りにした記憶が強烈に残っていたので(笑)。桜子は、以前書いた短編集『女たちは二度遊ぶ』に収録された〈殺したい女〉に出てくる、小岩の整備工場の娘をもう一回書きたかったんです。単純にキャラクターとして好きだったので」お気楽で勝手なのに、なぜか周囲に人が集まってくる世之介。「彼は友達が辛い時期に、助けに行こうと思いながらも行かない人。友達にしてみたら、実際に来られても迷惑ですよね。でも辛い時に会いに行くといつでも会えるのが世之介なんです。結果的に、そういう人のほうが、スランプの時に必要じゃないかと思う」前作同様、世之介と関わった人たちのその後が書かれる本作。今回描かれる「その後」は、少し未来、東京オリンピックの年だ。「マラソン競技中のコースの何地点かで同時多発的に何かが起きる小説の構想もあったので、それがこの話と重なっていきました」彼らの中でも「この人が書けたことに達成感をおぼえた」というのが、桜子の兄の隼人だという。中学生の時にケンカ相手が意識障害で寝たきりとなり、ずっと彼の家にお見舞いに通い続けていた青年だ。「隼人のように、その場所から動けなくなっている人に興味があるんですよね。世之介と関わった時間を経て、隼人が自分から動いたことを書けて本当によかったです」世之介がその後どうなったのかは、前作の読者なら知っているはず。知らない人は…とにかく読んで!よしだ・しゅういち1968年、長崎県生まれ。’97年、「最後の息子」で文學界新人賞を受賞しデビュー。’02年に『パレード』で山本周五郎賞、『パーク・ライフ』で芥川賞を受賞。ほか受賞多数。『続 横道世之介』アルバイト生活を送る世之介、24歳。現在、人生のスランプ期。それでものんきな彼の周囲はいつも明るくて…。映画化もされた青春小説、奇跡的な続編。中央公論新社1600円※『anan』2019年3月20日号より。写真・土佐麻理子(吉田さん)インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2019年03月14日3月13日、漫画家でタレントの浜田ブリトニー(39)が、お笑い芸人・いわみん(34)との結婚を発表し話題となっている。浜田は、2017年交際していた男性との間に子どもを授かったが破局。2018年4月に第1子となる女児を出産し、シングルマザーとして娘を育てていた。この日の午前中にブログで「芸人のいわみん(岩見透)と結婚いたします」と報告、都内で結婚会見も開催した。「シングルマザーで今まで頑張ってきて、娘と2人の時間があったからこそ学べた事も沢山あり、感謝しています」とコメント。続いて「結婚に至るまでに色々な事がありましたが、子どもの実の父親である彼とともにこれからは家族3人で新しい気持ちで頑張っていきたいと思います」と意気込みとともに、結婚相手が娘の実の父親であると明かした。また、夕方にはボイスメッセージでブログを投稿。「新宿区役所で婚姻届を出してきました」という報告とともに区役所前で娘と岩見の3人でのショットを公開した。ファンからは「ずっとずっとお幸せに…おめでとうございます」「良かったですねハッピーエンド」「これからは旦那様と子育てライフ楽しんでください!」と祝福のメッセージとこれからの結婚生活に応援メッセージが届いている。
2019年03月13日『テルマエ・ロマエ』の大ヒットで、一躍人気マンガ家となったヤマザキマリさん。名が知られるにつれ、ヤマザキさんの破天荒な半生も話題になった。美術の勉強のため、17歳にして単身イタリアに渡ったことや、イタリア人の詩人と恋に落ち、シングルマザーとなったこと…。まるで“朝ドラ”規格外で心優しき母リョウコの生き方とは。ヤマザキさんのボーダーレスな生き方は、「この母にしてこの娘あり」を地で行く世界。そんなヤマザキさんの目を通して綴られた、母リョウコさんの一代記的な読み物『ヴィオラ母さん』が滅法面白い。「インタビューや講演などで自分の話が出てくると、『なぜそんな若さで、単身イタリアに行ったのですか』と尋ねられるんですね。きっかけは、母に行ってこいと提案され、14歳のときにヨーロッパを1か月くらい一人旅したことだと説明すると、今度は必ず『ヤマザキさんのお母さんてどういう人なんですか』と驚かれるんです。私の自伝的なマンガやエッセイなどにも登場するリョウコという女性のことを、一度まとめてみてもいいのかなと思いました」実際、リョウコさんは仰天のエピソードに事欠かない。やっと戦争の痛手から立ち上がりかけた昭和20~30年代に、女性が音楽の道で食べていこうというのも無謀なら、知り合いがひとりもいない札幌へ乗り込んで、交響楽団の演奏家になろうというのも無謀。子育てしながら、北海道各地へバンを運転して、子どもにバイオリンを教えに行くというのも向こう見ずすぎる。大自然が好きで、泳げないのに川に入っていって流され、ペット禁止の団地住まいなのに、拾ってきた犬を堂々と許可を求めて飼い始める。「母は、祖父母の影響もあって、小さな世界のルールなんて何ほどのものかという人。友達のお母さんとあまりに違うので、友達の家で“お母さんらしいお母さん”を観察するのが楽しみでした。リョウコさんには、母親とは、子育てとは、『こうあらねば』がなかった…というか、忙しくて考える暇もなかったのかもしれません(笑)」本書では少し触れられているだけだが、リョウコさんは、サウジアラビアに海外赴任していた再婚相手の母親と同居し、その夫と離婚後も義母と一緒に暮らす道を選ぶ。並外れて情に厚いのだ。「バイオリンを習いたいという子がいれば、バンを飛ばし、ほぼ無償で北海道中に教えに行っていました。その代わりに、季節の野菜だの海産物だのがしょっちゅう送られてくるので、『物々交換だ』なんて悦に入ってる。母はお金が必要だという概念が薄かったんですよね。生きている、それだけでうれしくてしかたがないという人なんです」そんな〈規格外〉の母の背中を見て育ったヤマザキさん。「私はたぶん母よりひどいですよ。『ここから先は行くな』と学校で注意をされたら、必ず行く。規則やルールがあるのは知っていても、その先にもっと面白いものがあるかもと思うと、自分を抑えられない」自らの生き方はもちろん、成人した息子さんの子育てについても、どこか母譲りな部分があったようだ。「海外へ引っ越した直後、息子は言葉もわからないと悩んでいたけれど、私は一緒に深刻にはならない。『それが楽しいんだって』と笑い飛ばしていました。生きていればみな絶対につらいことに直面するけれど、どんなときも笑っている母親は慰めになると思う。7歳にして花輪和一さんのマンガ『刑務所の中』を愛読していた息子ですから、好きなように生きてほしい、それだけですね」ヤマザキマリ1984年に渡伊。フィレンツェの美術学校で油絵と美術史を学ぶ。’97年にマンガ家デビュー、2010年に『テルマエ・ロマエ』でマンガ大賞など多数の賞に輝く。現在は日伊を行き来。『ヴィオラ母さん』御年86歳というリョウコさんの生い立ちや、夫と死別したのち、女手一つで2人の娘を育てていたころを、エッセイとコミックで振り返る。文藝春秋1300円※『anan』2019年3月13日号より。写真・土佐麻理子(ヤマザキさん)中島慶子(本)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2019年03月08日映画評論ユニット「お杉とB子」が今回おすすめするのは『シンプル・フェイバー』。お杉:どこから見ても完璧なブレイク・ライブリーと、実力が売りのアナ・ケンドリック。対照的な人気女優が初共演ってそそられるね!B子:夫亡きあと、主婦ブロガーとして地味に活躍中のシングルマザー、ステファニー(アナ)が、息子を通して美人キャリアウーマンのエミリー(ブレイク)と親友に。そのエミリーが行方不明になり、夫に疑いがかかるなか、ステファニーが探偵気取りで真相を探り始めるの。お杉:冒頭、事件にいたるまでの背景をビデオブログで語るステファニーがハイテンションなので、のっけから彼女を疑っちゃったわ。B子:普通は夫を疑うけどね。お杉:おっ、『ゴーン・ガール』ですか(笑)。あれも完璧に思えたヒロインに裏の顔があったわね。B子:そう、この2人も見た目どおりじゃないの。夫がベストセラー作家でリッチに見えたエミリーだけど、実は家計は火の車。ステファニーにも人に知られたくない闇がある。お杉:怖いですなあ。闇を抱えたもの同士、惹かれあったのかしら?コメディかと思わせたり、お洒落サスペンスの様相を呈したり、ころころテイストが変わるのが面白い。B子:変わらないのが、ブレイクのお洒落さんぶりとアナの庶民派ぶり。お杉:だからこそ、ステファニーとエミリーの違いが際立つ。行方不明を機に、ステファニーはエミリーの夫と急接近。どうなる、女の人生!?B子:最近のサスペンスで鍵を握るのが監視カメラとかSNS。今回はもちろんブログが鍵を握ります。お杉:ステファニーもブログを通してある人物にメッセージを送ったりしてたもんね。いやあ、現代ならではのサスペンスですな。B子:ステファニーは昔ながらに足でも情報収集してたね。もうひとつ、もっと昔ながらのものに驚くはずよ。『シンプル・フェイバー』監督/ポール・フェイグ出演/アナ・ケンドリック、ブレイク・ライブリー、ヘンリー・ゴールディングほか3月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。©2018 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.お杉とB子C・イーストウッドの代表作を愛するファンの情熱に感動する『サッドヒルを掘り返せ』(3月8日公開)。私も参加したかった。(お杉)『運び屋』(3月8日公開)でそのイーストウッドが久々に銀幕復帰!Make my day的な決め台詞はなかったけど、老いても素敵。(B子)※『anan』2019年3月13日号より。イラスト・いいあい(by anan編集部)
2019年03月06日モラハラ夫図鑑
婚約者は既婚者でした
うちのママは過保護なの?