【音楽通信】第52回目に登場するのは、80年代に数々のヒット曲を放ち「日本一忙しいアイドル」と呼ばれ、2020年にデビュー35周年を迎えた、浅香唯さん!写真・大内香織 取材、文・かわむらあみり【音楽通信】vol.52“浅香唯”として伝えなきゃいけない何かがある1985年6月に、シングル「夏少女」で歌手デビューした、浅香唯さん。翌年には、連続ドラマ『スケバン刑事III少女忍法帖伝奇』で、主役の三代目「麻宮サキ」役でブレイクし、「虹のDreamer」「C-Girl」「セシル」「TRUE LOVE」などがヒットチャート1位を獲得し続けました。その後もトップアイドルとして精力的に活動を続けていましたが、1993年、充電期間に突入。1997年、4年半振りのシングル「Ring Ring Ring」をリリースし、タレント、女優としての活動も再開されました。そんな浅香さんが、2020年6月にデビュー35周年を迎え、9月23日に『YUI ASAKA 35th Anniversary〜君がずっと見ている〜』をリリースされたということで、お話をうかがいました。ーー今年35周年ということで、以前のことから少しお話をお聞かせください。1985年にデビューされましたが、当時のことは覚えていらっしゃいますか。デビューのときのことは、鮮明に覚えていますね。最近のことのほうが意外と忘れます(笑)。デビュー後『スケバン刑事』に出演するまでは、いい曲に恵まれても、なかなか認知してもらえなかったんです。だから、ドラマ出演後の忙しさがすごくうれしくて、ありがたくて。当時は大変でしたが、そのぶん毎日が充実していて、よかったですね。ーーそもそもご自身にとって「歌うこと」はお好きでしたか。鼻歌は好きなんですよ。ただ、子どものときから学芸会や発表会でも、人前に出ることが苦手でしたね。子どもの頃を思うと、いま人前に出るお仕事をしていることが不思議ですが、たとえばステージに立ってドキドキしているときに「ほら、やっぱり苦手じゃん」と再認識することもあるんです。でも、なんだかんだいって30数年このお仕事をやっているというのは、きっと“言葉にできないかえがたい何か”があるんだろうなと。私は“浅香唯”として、伝えなきゃいけない何かがあるんだろうなと感じています。そう思いながらの35年を振り返ると、あっという間でした。35周年記念BOXは観て楽しんでもらえるアルバムーー2020年9月23日に、デビュー35周年記念BOX『YUI ASAKA 35th Anniversary 〜君がずっと見ている』がリリースされました。4枚組BOXになっていて、Blu-rayと3枚のCD、35周年スペシャル・ブックレット付きと豪華です。記念の節目ごとに何か発売しているのですが、この35周年記念BOXは、これまでのなかでも一番歴史が詰まっていますね。今回は、けっこう映像に力を入れていただいているので、「聴いてくださいね」と思うのと同じくらい「観てくださいね」と言いたくなるくらい、観て楽しんでもらえるアルバムになっています。ーーDISC2の1989年の大阪公演のライブCDでは、弾けるような歌声で、MCのときも声援が飛び交い、ライブの臨場感にあふれている内容です。MCで「20歳になる4か月前」と話していらっしゃる19歳のときの公演ですね。そうです。この頃は、もうすぐ「大人になっちゃうんだ」と、ある意味がっかりしている時期でしたね(笑)。どちらかというと私は「大人になりたくない」と思って10代を過ごしてきたので、「20歳までしか子どもの時代はないのになあ」と思っていた、とまどいの時期に行った公演でした。ーーDISC3の1993年の休業前となったクラブチッタ川崎での記念ライブのCDでは、艶やかな歌声を響かせています。休業された当時の心境は。この記念ライブの後に休業しましたが、結果、4年半お休みしたんですね。実はそんなに長くお休みするつもりはなかったんですが、体力的にも精神的にも「いったん止まらないと私自身が壊れちゃう」と思ったんです。お休みするにしても、事務所に在籍してレコード会社に残りながら休業に入るのが大人の考え方なのかもしれないんですが、私はいったん全部リセットしました。ファンのみなさんには申し訳ない気持ちでしたが、すぐ復帰するからという気持ちのほうが強かったんです。ーートップアイドルとして多忙を極めていらっしゃったので、お休み前は大変なこともあったのでは。経験したことのないことがたくさんありました。休業時、23歳なのに、信じられないことに公共料金を支払うということも知らなかったんです。全部事務所の方がやってくださっていましたし、電話料金ひとつとっても「え? 電話料金って払わないと止められちゃうんだ!」と(笑)。銀行でのお金のおろし方も知らないし、「23歳でこれか」と愕然としたくらい、世の中のことを知りませんでした。お休みしてからはとまどいの毎日でしたが、電車にもバスにも乗りましたし、八百屋さんや魚屋さんとか、そういうところにも行きたかったので買い物に出かけたり。そういう小さなことなんですが、ひとつずつ実際に行動していくことが、楽しかったです。ーーその後、1997年にYUI「Ring Ring Ring」でシングルを発表され、音楽活動も復帰されましたね。休業後、活動しようと思ったときに、どんなふうに私がみなさんの前に現れるのがベストかと考えて、自分が一番歌いたい歌や表現しやすいことで出ていきたいと思いました。自分で曲を作ったり、詞を書いたり、自分でデモテープを作って、レコード会社に行ってからがスタートだなと思っていたんです。だから、その作業をしているうちに、どんどん月日が流れていきました。本当に、いろいろなレコード会社を自分でまわらせてもらったんですよ。ーーご自身の力でチャレンジされてきたのですね。はい。チャレンジといえば、会う前にアポイントをとることも知らなかったんです。レコード会社に行くと「アポをとらないと入れない」と言われて、「アポってなんだろう?」って。それまでは私が知らなくていい世界を全部スタッフの方がやってくださっていたんだなと初めて気づいたこともありましたし、だからこそ自分でやらせていただいてからは、周りの方々への感謝の気持ちがより強くなりましたし、こうやって復帰させていただいてからはよりいっそう深くなりましたね。23歳から27歳という、お休みしていた4年半は、私にとっては長いようで、必要だった時間ですね。ーーDISC4には、軽やかで爽快な35周年記念の5年ぶりの新曲「LIGHT A SHINE 〜月はずっと見ている」が収録されていますね。作詞作曲とアレンジを手がけていただいたSUNNYさんから、第一案としてこの曲があがってきて初めて聴いた瞬間に、新しい自分が見えた気がしました。懐かしくもあって、これまでの自分にはなかったものが生まれそうな予感のする曲だったので「ぜひこれでいかせてください」と、一発OKしたんです。ーーでは、ここをこう直してほしいというリクエストもとくになく?全然なかったですね。作っていただく前に、SUNNYさんにお会いして、いろいろと希望を多少お伝えしていたんです。それを全部汲んでくださって、さらに過去の私の作品をものすごくたくさん聴いてくださって、ちゃんと“浅香唯”という私のキャラクターを忘れずに作ってくださったと感じました。ーーSUNNYさんは、Mr.Childrenさんやウカスカジーさんでもサポートメンバーとして活動されていますし、レミオロメンの神宮司治さんがドラムを担当されているなど、音楽界でご活躍の方々がリモートレコーディングされていますね。コロナ禍で全員が同じスタジオに集まることができなかったので、作業的には大変だったみたいですが、歌入れのレコーディングのときには、みなさん集まってくださいました。歌入れも「まだまだ全然歌える!」と思っていたんですが、SUNNYさんは何度も歌わせると申し訳ないと思っていたらしくて、ほどほどでOKに(笑)。あとはライブのときに自分らしさをプラスしていけばいいかなと思っています。ーーこうして今回新曲も入っていますが、過去映像もたくさん収録されていて、Blu-ray内容のミュージックビデオ集やライブ映像集にしても、80年代という時代の勢いのようなものも感じました。あの頃は気持ちもイケイケで、ライブ映像やライブ音源を聴くと、「若いな!」って私自身感じています(笑)。80年代は、みんな希望に満ちあふれて“イキイキきらきら”していたいい時代だったなと。ただ、あのときは良かったねと懐かしむのではなくて、その映像を見ることによって、みなさんのなかで忘れていた何かを呼び起こしてくれるものだとうれしいです。いつもライブをやるときに、過去の映像や音源を振り返って選曲するのですが、そこで新しいエネルギーをもらえることが続いているので、そういうもののアイテムのひとつになったらと。80年代の“イキイキきらきら”を心の中で生んでもらえたらいいな。ーーBlu-ray収録の『ONLY YUI』のなかで、「共働きで鍵っ子だけど母は手料理も食べさせてくれたし、尊敬できるし、絶対そういう母親になりたい」と語る場面も。実際にご家族を持たれ母となられましたが、お母さまのようになっていますか。うちの娘は「私はママがママでいてくれて、いつも良かったと思っている」と言ってくれるので、その言葉を信じていますね。私の母親のようになっているかは、娘に聞かないとわからないですが、でも私がこういう仕事をしていてお友達のお母さんとはちょっと違う仕事なので、それをどんなふうに受け止めているのかなあと、肩身の狭い思いしてないかなと気にしてはいます。結婚して、子育てしながら家事してみると、信じられないくらい大変で、あらためて母親はすごかったんだと。私の場合、「今日は大変だからご飯食べに行こう」「何か買って帰ろうか」となるんですが、うちの母親はそれがほとんどなかったんですよ。100パーセント手作り料理で、忙しくてもちょっとだけご飯の時間が遅くなるとか、夜遅くに次の日のご飯の支度をしていたりとか。子どものときはそれが普通だと思っていましたが、そうじゃなかった。だから、母親のことは、全然超えられてはいませんね(笑)。私の母親とは比べられないですが、それなりに私も負けじと、子どもに寂しさはみじんも感じさせたくないという思いがあって。私の母親もすごく忙しかったんですが、その寂しさを埋めてそれ以上のものをくれる人だったので、そんなふうに私もできていたらいいなと思いますね。何かに縛られずにずっと冒険していきたいーー今回、新曲はライザップとコラボレーションされて4か月間で体重-8.8kg、体脂肪-9.6%、ウエスト-13.3cmを達成されましたね。ライザップでトレーニングする様子が、新曲のミュージックビデオにおさめられている斬新な企画です。そうですね(笑)。いま私は“50歳”なのですが、この年齢が私のなかではすごく大きくて、ライザップさんでダイエットに挑戦したんです。40代後半から、私自身のなかで納得できる自分になれているのかなと考えることがあって。50歳というと“大人のかっこいい女性”というイメージがあったのですが、これから人生はまだ長いですし、このタイミングでちょうどライザップさんと縁があって、勇気を振り絞ってやってみようかなと(笑)。ボディメイクに限らず、いろいろなことに対して一歩踏み出せない人たちもいるなかで、私の場合はこの歳だからとダイエットを諦めずにやってみた経験を通じて、新しいことにチャレンジする楽しさを伝えたいと思いました。いままで守りに入りたがる私だったんですが、その殻を自分で破ってみたいなと。長かった髪も数十年ぶりに短く切って、初めてデビュー当時ぐらいの短さにもしてみたり。すべてを新しい自分にしたかったんです。ーー新しい、50代ですね。いま、子どもが大きくなって、ちょっと手が離れた時期というのも大きいかなと思います。50歳のいま「女性って楽しいんだ」と、あらためて思うことがたくさんありますね。ーーおうち時間や普段の生活はどんなふうに過ごしていますか?いまだにジムに通わせてもらっていて、筋トレをやっているんです。ボディビルダーを目指すわけではありませんが(笑)、筋トレの時間は大事。どれだけ短い時間の中で自分に向き合えるか、勝てるかという勝負をしている時間というのがあって、「よし! 今日は自分に負けなかった」「勝った!」という精神的なところで、すごく自分自身と向き合える時間が持てるから。その気持ちがおうちのなかでも、ずっと続いている感じはあるんです。体調によって、「ああ、皿洗いか」「洗濯物か」と家事をすることが大変になるときもあったんですが、それをトレーニングの一環として受け入れられるようになっている自分がいて、全然気持ちが変わったなあと。家事も楽しくできるようになってきました。ーー確かゲームがお好きでしたね。家族みんなゲームが好きなんですよ。いまは前の生活に戻りつつあって、なかなかゲームをする時間がとりづらいのですが、自粛期間中は家族でゲームざんまいの日がありました。『ゼルダの伝説』というゲームでみんなで冒険をして、1回終わっているんですが「もう1回ゼロからやろう!」と盛り上がって。実際にはどこにも出かけられなかったのですが、私たちはゲームのなかで暑いところ、寒いところ、どこかに旅をしていたので、家族で世界一周旅行に行った気分になりました(笑)。コロナ禍は大変ですが、そのなかでも見つけられた小さな幸せもあったなと、ゲームを通して感じられましたね。ーーきっと美人の娘さんなのでは。私が木登りをしていた頃のやんちゃな時期にそっくりなんです。おとなしいところもあるのですが、そこは主人に似ていますね。13歳になったので、私よりも精神的に成長しているなと、教えられることが日々多いです。ーーコロナ禍ではありますが、今後ライブのご予定はありますか。現時点で生ライブは厳しいですし、せっかくホヤホヤでできた新曲をみなさんライブで聴くことを楽しみにしてくださっているのが、ちょっとのびてしまうのは寂しい気もしますが、そのぶんワクワクが続くと思っていてもらえたら。新曲はコール&レスポンスで、みんなで歌えるようにということも意識して作ってもらったので、いつか絶対ライブで聴いていただきたいですね。ーーソロではもちろんですが、『スケバン刑事』で共演されていた大西結花さん、中村由真さんと“風間三姉妹”としてもライブのご予定は。一昨年、“風間三姉妹”としての公演が実現したので、現時点では予定はないですが、いつの日かもしかしたらやることはゼロではないですね。ーーでは最後に、今後の抱負を教えてください。私は若いときから、あえて夢を持たずに来て、未来はどんな自分になっていくのかが楽しみで、こんなふうになりたいというビジョンを持たずにきたんですよ。いきあたりばったりみたいなことが本当に好きで、「どうなるかわからないな」と思いながら生きてきたので、これからもそれは変わらないかなと思うんです。でも、50歳を機に、新しいことにチャレンジさせてもらって、年齢に縛られないで生きることはすごく素敵だなと思いました。「50歳らしくない」とか、「年相応」という言葉が好きではなく、それこそ「年相応ってどういうこと!?」って(笑)。勝手に、その人が作った年齢層であって、「いろいろな人がいていいじゃん!」と思うんです。これからも、何かに縛られずに、ずっと冒険していきたいです。取材後記トップアイドルとしてご活躍されてきた浅香唯さん。大人になっても新しいことにチャレンジしていく姿には、ポジティブなパワーがあふれていて、わたしたちもとても元気づけられますよね。「C-Girl」や「セシル」などのヒット曲の数々は筆者も当時からよく聴かせていただいたり、振り付けも踊ってみたりして、いま聴いてもワクワクしてしまいます。そんな浅香唯さんのデビュー35周年記念ボックスをみなさんも、ぜひチェックしてみてくださいね。浅香唯 PROFILE1969年12月4日、宮崎県生まれ。1985年6月21日、“フェニックスから来た少女”というキャッチフレーズで、シングル「夏少女」で歌手デビュー。1986年、フジテレビ系連続ドラマ『スケバン刑事III少女忍法帖伝奇』で、主役の麻宮サキ役でブレイクを果たす。その後、「虹のDreamer」、「C-Girl」(化粧品CMソング)、「セシル」、「TRUE LOVE」(主演映画『YAWARA!』挿入歌)と4曲ものヒットチャート1位を連発。“日本一忙しいアイドル”と呼ばれた。2020年6月、デビュー35周年を迎え、9月23日に『YUI ASAKA 35th Anniversary〜君がずっと見ている〜【4枚組BOX:Blu-ray+3CD+35周年スペシャル・ブックレット】』をリリース。現在は、ドラマ、バラエティ、舞台と幅広く活躍する。InformationNew Release『YUI ASAKA 35th Anniversary〜君がずっと見ている〜』【4枚組BOX:Blu-ray+3CD+35周年スペシャル・ブックレット】(収録内容)≪DISC1/Blu-ray≫下記5作品&特典映像を初Blu-ray化一挙収録(約178分)。(1)『ONLY YUI』 (1987年作品/約40分)*全14曲収録(2)『Candid Girl – 浅香唯 IN AUSTRALIA』 (1988年作品/約39分)*全10曲収録。(3)『Fun!Fan!Fun! Yuiグラフィティ』 (1989年作品/約19分) *全6曲収録。(4)『ロックンロール・サーカス’89 浅香唯スパークリング・ライブ』 (1989年作品/約52分)*全12曲収録(5.1chサラウンド音声も収録)。(5)『Self Control』 (1990年作品/約23分)*全4曲収録。【特典映像】雪印とってもゼリー’90 CM MAKING『YUI ASAKA in 7days Girl』(1990年作品/約5分)≪DISC2/CD≫【ライブCD】廃盤のレア・ライブを初復刻『1989.8.23 Yui Asaka Special Live in Osaka』(1993年作品)*全17曲収録。≪DISC3/CD≫【ライブCD】廃盤のレア・ライブを初復刻『ANNIVERSARY 2824』(1993年作品) *全14曲収録。≪DISC4/CD≫35周年記念新曲+未発表ライブ音源5曲収録のスペシャル紙ジャケットCD【35周年記念新曲】「LIGHT A SHINE ~ 月はずっと見ている」【Special Present(未発表ライヴ音源)】02.愛の元気主義 03.トライアル 04.GOAL 5.DREAM POWER 6.Don’t You Know?*M2&3:『1989.8.23 Yui Asaka Special Live in Osaka』《未発表ライヴ音源》*M4~6:『ANNIVERSARY 2824』(1993.3.14クラブチッタ川崎)《未発表ライヴ音源》≪35周年スペシャルブックレット(44ページ)の内容≫01.浅香唯本人セレクトの未公開含む写真で綴るスペシャルフォト集02.浅香唯35周年10,000字ライナーノーツ03.浅香唯×山本竜夫 対談(ハミングバード時代の制作ディレクター)04.35周年新曲プロデューサー:SUNNYインタビュー2020年9月23日発売WPZL-90201/4¥13,000(税別)
2020年10月11日バラエティ番組でアイドルが活躍する。その歴史はこの方から始まったと言っても過言ではありません。でもその素顔は、歌を愛する一途な乙女、なのでした。キラキラ眩しく輝く…。そんな正統派のアイドルになりたかった。歌マネやカラオケ番組、バラエティでも大活躍。さらに日本を代表するアニメ&アニメソングにこよなく愛され続け、今年デビュー35周年を迎えた森口博子さん。取材中、取材陣をずっと笑わせ続けてくれたことが、とても印象的でした。――撮影時、カメラマンが指定した立ち位置よりちょっと前に出てしまう、その感じがなんとも“森口博子さん”ぽかったです(笑)。森口:アハハ、そうなんですよ。撮影でもトークでも、なんかつい前のめりになっちゃうの(笑)。なんでしょうね、目立ちたいというよりは、もっと楽しんでほしい、もっと笑ってほしい、という気持ちの表れかなと、自分では思ってるんですが…(笑)。――森口さんというと、バラエティで笑いを取り、ちょっと無茶もやるアイドル、いわゆる“バラドル”の先駆者の印象が強いですが、本当は正統派アイドルを目指していたそうですね?森口:はい。小さい頃から歌うことが大好きで、人前で歌うと「上手かぁ、花村(本名)さん上手かぁ」って褒めてもらえ、みんなが喜んでくれるのが嬉しくて。「もう一曲、アンコールやがぁ」とか言われると、口では「もう、いやぁ~」なんて言ってるくせに、心の中では“じゃあアンコールはあの曲でいくか”と思ってる、そんな子供でした(笑)。あと、小学生のとき『ちびっこものまね紅白歌合戦』という番組の全国大会に参加して、全国大会に毎年出場したんです。会場は中野サンプラザ、生バンドの快感を知っちゃったんです。今思い出しても血が騒ぎます。“ここでもっと歌いたい!”、そう感じたことが、私の背中を押しました。正にライブの原体験です。――憧れのアイドルはいました?森口:当然、松田聖子さん!松田聖子さんみたいなキラキラ光線を出すアイドルになりたい!って思ってました。――あの、キラキラ光線ってなんですか…?森口:私が憧れたアイドルはみんな、キラッキラの光線を出しているので存在自体が眩しいし、微笑みかけられた私たちは、その光線でクラッとするんです…って、わかります?この感じ。――ちょっとむずかしいです(笑)。森口:私が小学校6年生のときに、その『ちびっこものまね紅白歌合戦』に出場した際、ゲストが聖子さんで、たまたま舞台袖にいらっしゃる姿を拝見する機会があって。舞台袖って、真っ暗なんです。でも聖子さんは、後光が差していて、星が見えるかと思ったくらい、キラキラしてました。その翌年、今度は私は聖子さんのバックダンサーを務めるチャンスがあって、目が合ったときにニコッと笑ってくれて!!アイドルの微笑みで、人はこんなに幸せになれるのか…と感動して。私もそんな存在になりたいと思い、オーディションを受けまくってたんですが、これがまったく受からない(笑)。――ここ10年ほど、女性アイドルグループ全盛期という感じですが、もし森口さんが今、中学生だったら、グループに入るオーディション、受けていたと思います?森口:いや、受けてません。私は絶対ソロがいい!(キッパリ)――なんと強い意志!森口:というよりは、あの集団の中で、数秒で自分をアピールするとか、私には無理です(笑)。いつ自分にカメラが向いて…っていうのを秒単位で計算し、その瞬間が来たら相手を瞬殺!って、本当にすごい。鋼の心がないと無理です(笑)。『機動戦士Zガンダム』挿入歌「銀色ドレス」や『機動戦士ガンダムZZ』オープニングテーマ「サイレント・ヴォイス」など、全10曲とボーナストラック2曲が収録。ジャズ・バイオリニストの寺井尚子さんやアコースティックギタリストの押尾コータローさんなど、豪華アーティストが多数コラボ。『GUNDAM SONGCOVERS 2』¥3,000(キングレコード)もりぐち・ひろこ1968年生まれ、福岡県出身。小さい頃からアイドル歌手に憧れ、’85年TVアニメ『機動戦士Zガンダム』の主題歌でデビュー。その後バラエティで活躍する“バラドル”の第一人者として活躍。2019年にガンダムソングをカバー&セルフカバーしたアルバム『GUNDAMSONG COVERS』をリリースし、10万枚を超える大ヒットを記録し、「日本レコード大賞」では企画賞を受賞した。※『anan』2020年9月30日号より。写真・小笠原真紀ヘア・原田妃佳留(by anan編集部)
2020年09月27日先月オーランド・ブルームとの第1子デイジーちゃんを出産したケイティ・ペリーが、テイラー・スウィフトからプレゼントを贈られたことを明かした。「デイジーは、テイラー・スウィフトがくれた手刺しの刺しゅう入りのブランケットをとても気に入っています。これから何年先も引きずり回して、元がなんだったかわからないような布切れになるまで愛用してくれるといいな。ティーンエイジャーになってもポケットの中に入れて手放せないような」とケイティならではの独特な言い回しで報告。ブランケットは薄いピンク色のサテン生地のもので、「Baby Bloom」という文字と花の刺しゅうが施されている。写真にはテイラーからの「5月3日」と書かれた手紙も添えられており、ブランケットが贈られたのはまだデイジーちゃんが誕生する前で性別しか公表されていない時期だったとみられる。ほかにもデイジーちゃんの誕生祝いとして、ビヨンセから白いバラの花束、「アメリカン・アイドル」のケイティの審査員仲間ライオネル・リッチーからユニコーンのガウン、司会者のライアン・シークレストからベビーグッズがぎっしりのおもちゃ箱が贈られたことが明らかになっている。ケイティとテイラーはバックダンサーの取り合いが原因で2014年頃から険悪な関係に陥っていたが、昨年完全に和解。テイラーの「You Need to Calm Down」のMVでは、ケイティがハンバーガー、テイラーがフライドポテトの着ぐるみを着てハグするという仲睦まじい姿も見せた。(Hiromi Kaku)
2020年09月15日「BTS」や「TOMORROW X TOGETHER」を誕生させたアーティストプロデュース力を持つBig Hit Entertainmentと「PRODUCE」シリーズを企画したCJ ENMがタッグを組み、次世代K-POPアーティスト誕生の過程を追う観察型リアリティー番組「I-LAND」がABEMAにて日韓同時・独占無料放送中。これまで、“志願者”と呼ばれる練習生23人が3回のテスト(ミッション曲)に挑みながら待遇や設備の全く異なる「I-LAND」12人と「GROUND」11人に分かれ、入れ替わりを繰り返してきたが、現在パート1最後のテストを前に世界中の“グローバル視聴者”によるメンバー投票もスタート(~8月2日正午12時まで)。デビューを目指す彼らのバトルは一段と白熱している。そんな、熱い注目を集めるサバイバルオーディション番組の新コンテンツ「I-LAND」は、いま人気のティーンたちもチェックしており、今回、その見どころや“推しメン”を明かしてくれた。「I-LAND」vs「GROUND」のバトルが熾烈!だから目が離せない!舞台となるのは、外部から遮断されたハイテクシステム搭載の巨大な建物。「トレーニングから生活、そしてステージ」を可能とするこの建物の中で、韓国、日本、台湾、ベトナムなどから集まった志願者たちが生き残りをかけた真剣勝負を繰り広げていく。「I-LAND」ではミッションに向けたパート分けや振付の習得、練習方法は彼らの自主性を重んじており、審査結果を受けた「GROUND」への脱落者も彼ら自身が選ぶ、という過酷ともいえるルールが特徴的。初めてのミッションでは、トップクラスの実力を誇る日本出身のニキら6名が「I-LAND」から脱落し、「GROUND」から日本出身のタキら6名が「I-LAND」へと這い上がるなど、その度に数々のドラマが生まれている。こうしたサバイバルの行方は、プロデューサーであるBig Hit代表パン・シヒョク、かつて「Nizi Project」のJ.Y. Parkに見出されてデビューしたベテラン歌手のRAIN、「Block B」のメンバーでラッパーとしても一目置かれるZICOの3人が見守り、ストーリーテラーは俳優のナムグン・ミンが務めている。倉田乃彩、第3話の日本人メンバー、ケイ&タキに号泣…ABEMAの恋愛リアリティーショー「今日、好きになりました。」のハワイ編、香港編、夏休み編などに出演してきた倉田乃彩(のあちゃん)は、現在18歳のK-POPが大好きなモデル。TikTokのフォロワー数は38万人超え、YouTubeチャンネルも好評となっている。――「I-LAND」の面白いところ、見どころは?パフォーマンス審査までの経過、完成を見た時成長と完成度が見られるのが魅力!!――絶対見て欲しいおススメのシーンは?第3話のケイくんとタキくんのシーン!タキくんにかけた言葉、2人の会話に号泣――「I-LAND」のあなたの推しメンは?(その理由も)ジェイクくん練習生歴が一番浅いですがパフォーマンスは素敵です! パフォーマンスからは見られない愛嬌が推せる! これからも応援したい。――「I-LAND」以外のおススメの韓国番組は?「アイドルルーム」「驚きの土曜日」――おすすめのK-POPアーティストは?SHINee、BLACKPINK、INFINITE福山絢水、BTSの「FIRE」対決は「どちらもかっこいい」「今日、好きになりました。」ハワイ編、韓国チェジュ島編に出演、「第2次Popteenカバーガール戦争」にてレギュラーモデルから専属モデルとなった現在17歳の福山絢水(あやみん)。一重を生かしたメイクを積極的に発信して話題となっており、“一重の希望の星”と言われたりも。――「I-LAND」の面白いところ、見どころは?回を重ねる事に強くなるチームワーク!練習生自らが降格者を選ぶルールは残酷だけど、皆の前向きな気持ちに凄く刺激をうける!――絶対見て欲しいおススメのシーンは?アイランダーとグラウンダーが「FIRE」を披露したシーンどちらの「FIRE」も凄くかっこよくて迫力があった!――「I-LAND」のあなたの推しメンは?(その理由も)ニキ…キレキレダンスがかっこいい!賢くてリーダー性があって14歳とは思えない!――「I-LAND」以外のおススメの韓国番組は?「HEART SIGNAL3」――おすすめのK-POPアーティストは?(G)I-DLE、ASTRO、fromis_9アンネ、 実力者揃いの「ステージを見てほしい!」「恋する・週末ホームステイ」の2019年夏・秘密編に出演し、2020夏編にリベンジメンバーとして参加中、現在17歳のアンネ。同番組から生まれた高校生バンド「Lilac」ではボーカルを担当。――「I-LAND」の面白いところ、見どころは?実力がある子が揃っていて、練習生期間が短い子でも短いと思わせないほどの実力がある。――絶対見て欲しいおススメのシーンは?ステージをやってる所を1番見てほしいです!(それ以外は見てたら心理戦すぎて鬱になりそうな気もします…)――「I-LAND」のあなたの推しメンは?ジェイさん――「I-LAND」以外のおススメの韓国番組は?アイドル番組なら今はもうやってないと思いますが「週刊K-POPアイドル」が1番オススメです。――おすすめのK-POPアーティストは?BTSです!自身も韓国の練習生!福富つき、日本人3人を箱推し「第3次Popteenカバーガール戦争」を経て専属モデルとなった“タルちゃん”こと福富つきは、現在17歳。韓国の事務所「MYSTIC STORY」の日本人練習生でもあり、同じくポップティーンで活躍するシユンや元「AKB48」の竹内美宥らも同練習生。“タル”とは韓国語で「月」の意味。――「I-LAND」の面白いところ、見どころは?多国籍の候補者達がいることによって、それぞれの長所や短所、得意な事などもまた違った見方で番組を視聴することが出来る所。いくら実力があっても自分を守らないといけないという、他の番組と違った自らが脱落者を推薦することができるシステムも見所だと思います。――絶対見て欲しいおススメのシーンは?(第1話)最初の各チームごとに披露するステージのシーンです!そこのシーンではちゃんと1人ずつ見て欲しいです! 1人ずつ見てテーマ曲での表情の違いなどもみてほしいです!――「I-LAND」のあなたの推しメンは?ニキさんとタキさん、ケイさんです!同じ日本人として、海を渡って練習をしている韓国での成功を私も一緒になって応援したいからです!――「I-LAND」以外のおススメの韓国番組は?「シングル男女のハッピーライフ」(原題「私一人で住んでいる」)という番組がすごく好きでみています。――おすすめのK-POPアーティストは?私のお勧めするkpopアーティストさんはSEVENTEENさんです!メンバー内の関係がすごく魅力的で、作る曲や振り付け、歌詞などもとても素敵で、私がとっても憧れるアーティストさんです!(text:cinemacafe.net)
2020年07月31日【音楽通信】第41回目に登場するのは、センセーショナルなアイドルグループを輩出している音楽事務所WACKから放たれた、個性あふれる5人組アイドルグループ・GO TO THE BEDS(ゴートゥーザベッツ)!写真・角戸菜摘 取材、文・かわむらあみり【音楽通信】vol. 41GANG PARADEからGO TO THE BEDSへ写真左からユイ・ガ・ドクソン、キャン・GP・マイカ。“アイドル”というカテゴリーで勝負しながらも、ロックやパンクの要素も強い楽曲や強烈なパフォーマンスで人々を釘付けにするグループが多数在籍し、人気の高いBiSHなども所属する音楽事務所、WACK。そこからまた、新しいグループ「GO TO THE BEDS」が誕生しました。もとは2014年に結成された「プラニメ」が前身ユニットで、その後改名やメンバーの増減を経て「GANG PARADE」というグループに昇華。その後順調に活動をしていましたが、2020年3月、事務所代表でプロデューサーの渡辺淳之介さんが、WACKのなかで最もキャリアの長いグループ「GANG PARADE」を「GO TO THE BEDS」と「PARADISES」という、コンセプトの違う2つのグループにわけました。GO TO THE BEDSは、ヤママチミキさん、ユメノユアさん、キャン・GP・マイカさん、ココ・パーティン・ココさん、ユイ・ガ・ドクソンさんの5人で構成されたアイドルグループで、4月にはPARADISESとのスプリットアルバム『G/P』をリリース。そんなGO TO THE BEDSが、7月22日に1stフルアルバム『GO TO THE BEDS』をリリースするということで、グループからキャン・GP・マイカさん、ユイ・ガ・ドクソンさんのおふたりに登場していただき、お話をうかがいました。キャン・GP・マイカ。10月6日生まれ。2016年10月2日にGANG PARADEに加入。ーーまずはおひとりずつ、自己紹介をお願いします。キャン・GP・マイカ(以下、マイカ)グループの振り付けを担当しています。美容やダイエットについて調べたり実践したりすることが大好きで、最近はスムージー作りにハマっています。ユイ・ガ・ドクソン(以下、ドクソン)好きなものはラーメンで、ラーメンを早く食べることが得意なんです。最近は自転車に乗ることにハマっています。ユイ・ガ・ドクソン。10月21日生まれ。2016年10月6日にGANG PARADEに加入。ーーマイカさんとドクソンさんは、2016年にGANG PARADEに加入しています。2020年の現在はGO TO THE BEDSとなったおふたりですが、精神的支柱だったメンバー、カミヤサキさんが5月に脱退されてどう思われましたか。マイカ 私にとって、サキちゃんは、生みの親のような存在だったんです。サキちゃんがいなかったらこのグループにも入っていなかったので、やめると聞いて最初はびっくりしましたし、焦りもありました。でも、巣立った子どものような気分で「もっと強くなろう」と、あらためて思いましたね。ドクソン サキちゃんはグループの始まりの人だから、祖先のような感じだと思っていたので、脱退はびっくりしました。ーーそんななかで、GO TO THE BEDSとして活動していくことについては、どう感じましたか。ドクソン 正直なところ、思いがけないことでしたね。マイカ びっくりしましたが、クビじゃなくてよかったと思いました(笑)。まだ頑張れる場所があるというのが、救いでしたね。気持ちの切り替えはけっこう早かったです。ドクソン サキちゃんがいなくなって悲しい気持ちもありましたが、これからのグループに対してのワクワクもあったので、それぞれの気持ちが心のなかに同居していました。まさに、カオス。まるで頭の中に“小宇宙”ができる感じでした。マイカ しょう……焼酎?ドクソン 焼酎じゃないわ! 小宇宙(笑)!!アルバムは“This is GO TO THE BEDS”を体現ーー2020年7月22日に、1枚目となるフルアルバム『GO TO THE BEDS』をリリースされます。グループ名を冠したタイトルを含め、アルバムにこめた思いを教えてください。マイカ アルバム1枚を通して、力強いメッセージ性があると思います。今回、メンバーが作詞させてもらっている曲も多くて、いままで以上に自分たちの心の中をさらけ出しているかも。社長の渡辺さんが書いてくださった歌詞もあって、いまの自分たちに響くものが詰まっています。いままでいろんなことがありましたが「こんなところで止まっていられない!」という、強い気持ちがこもっているんです。ドクソン このアルバムは“This is GO TO THE BEDS”を体現した1枚なので、タイトルにもそれが表れているんです。ーー4曲目の「GO TO THE BEDS is my life」はみなさんで作詞されていて、決意表明のような曲だと感じました。ドクソン そうですね。「これが、私たちです」というメッセージをとくにこの曲にはこめています。ーーマイカさんは8曲目「Where are you?」の歌詞を書かれています。どこかセンチメンタルな印象のあるナンバーですね。マイカ 以前1度作詞を採用されて以来、かなり久しぶりにこの曲で、自分の作詞を採用されました。もともと恋愛映画やドラマを観るのが大好きで、動画配信サービスで観ていた「愛の不時着」という悲恋の物語に着想を得て、想像しながら歌詞を書いたんです。まだ自分のなかの引き出しが少ないので、作詞するときに読書するといいとまわりに言われることもあるんですが、本を読むと眠くなってしまうので(笑)。自分の好きなものから取り入れようと思いました。ーー実際に歌ってみて、どうでしたか。マイカ 歌っていても、気持ちが入りましたね。メンバーはサビの部分が大好きだと言ってくれて、うれしかったです。この歌詞は、自分の恋愛に置き換えてもらったり、恋愛じゃなくても身近にいる大切な人を想ったり、人それぞれの気持ちに合わせて聴いてもらえたらいいなと。ーードクソンさんは6曲目「SCREWY DANCER」の歌詞のほか、サウンドプロデューサーの松隈ケンタさんと10曲目「ROOM」の歌詞を共作されています。とがった印象の6曲目と柔らかい印象の10曲目と、サウンド的にも対照的ですがご自身ではこの2曲の印象はいかがですか。ドクソン 「SCREWY DANCER」は、もともと音楽がすごくかっこよくて、聴いたときに初めて頭のなかに映画のように映像が流れたので、それを歌詞にしました。歌詞の世界観については、救いがないんです(笑)。生きづらい世界だけど、逃げてもいいんじゃないかって、睨みながら生きるという曲になっています。「ROOM」は、もともと松隈さんが書いた歌詞で曲ができていて、それを聴いたときに、すごく良くて。そこに自分の言葉を足して作詞してみました。このアルバム全体に共通しているテーマで、最初はすごく苦しんでいるのですが、そのなかで希望を見つけて、それでも生きていくというイメージ。曲によってカラーは違うのですが、とくにこの「ROOM」はそういう、苦しいけれど、未来は楽しみでもあるという気持ちで書きました。ーー睨むというと、先行配信されていたアルバムの収録曲「I don’t say sentiment」のミュージックビデオを拝見すると、けっこうダークでパンキッシュな印象でした。ドクソン そうですね、地獄のような燃え盛る炎のなかで撮影した、ダークな世界観です。マイカ ミュージックビデオでは頭のネジが3、4本はずれた感じで、振り切ってパフォーマンスしています(笑)。久しぶりに広い場所で動きましたね。まるで演出のように雨が降ってきて、とても気持ちよく撮影できました。ーー今回の撮影でも着ていらっしゃるお衣装は、アーティスト写真では卒塔婆と一緒に写っていますが、どのようなコンセプトなのでしょうか。マイカ 墓場から出てくるという、ゾンビ林のような感じで……。ドクソン ゾンビ林って、何(笑)!?マイカ ゾンビがたくさんいるような林(笑)。卒塔婆には「呉音遠座別怒(GO TO THE BEDS)」と書いてあったり、骨がモチーフになっていたりしていて、全部がダーク。墓から這い上がってくるというイメージがあって、復活を試みている人という感じで、それはグループのスタンスにも、全部にリンクしています。ドクソン 「早く墓に入れよ!」という状況ですが、「意地でも入らない!」と(笑)。“意地”というテーマがありますね。「知らないわけない」と言われる存在になりたいーーいまは自粛や制限が解除されたものの、新しい生活様式で行動する時期となりましたが、普段はおふたりで出かけることはありましたか。ドクソン ふたりではあんまりないかな。マイカ このふたりに、メンバーのココ・パーティン・ココが入って、3人で行動することが多かったですね。ドクソン 3人でご飯を食べたりします。マイカ この3人は事務所に入った時期がほぼ同じという同期メンバーなので、一緒にいることが多いんです。ドクソン メンバー全員でいることも多いですよ。自粛期間中は外出しないので、みんなでZOOMで話したりしています。ーーZOOMではどんなお話をされるんですか。マイカ 会っていないと、「今日は何時に起きて、何を食べた」というくだらない話から会話が始まるので、すごく話が長くなるんです(笑)。最初はグループのことについて話をしたくてZOOMをつなぐんですが、2、3時間は世間話をしてしまって、本題になかなか入れない。ドクソン 「これを話そう」と思っていたことを話し終える頃には、すでに3時間ぐらい経っているんです(笑)。ーーみなさんの仲の良い様子が伝わってきますね。ところで、おふたりはメイクやダイエットなどで気をつけていることはありますか。マイカ 朝は白湯を飲んでいますね。お風呂に入るときは、浴室にルームスプレーをシュッとしてから、いい匂いに包まれながらお湯に浸かることもあります。ドクソン お湯に浸かりながらお茶を飲んでるよね?マイカ ハーブティーを飲んでる。ほかには自粛期間にヨガマットを買ったので、おうちで筋トレもしています。ライブができるようになったときに、体力がついていないとよくないので、おうちで鍛えて、体を絞っているんです。メイクは、大好きな田中みな実さんが使っているものを自分でも使ったり、バズっているものを一通り買ったりしていますね。ーー田中みな実さんの好きなところは。マイカ あざとくてかわいいところ(笑)。ずっとかわいいんですが、“いまが一番かわいい”んです。ずっとかわいいを更新しているところは、女性として見習いたいですね。だって、「前のほうがかわいかったよね」とは言われたくないから、常に「いまが一番かわいいよね」と言われたくて(笑)。ーードクソンさんはラーメンがお好きですが、ダイエットなど美容面で気にしていることは。マイカ 本当、太らないよね?ドクソン うん。でも、すごく食べるので、運動するように意識はしています。自粛が明けてからは、たまにランニングをすることも。以前はダイエットしていた時期もあって、やるとなったらとことんこだわってやる、ストイックな生活でした。ただ、ダイエットするとやせはしますが、疲れるというか。だから、いまはそれほど気にしません。食べたいものを食べてのびのび生活するほうが幸せ。そのほうが太らない気がします。美容面では、あまり気にしたことがないですね。普段は化粧を落とさないことが多くて、でもそのおかげで、肌が鍛えられています。あえて負担をかけて、基礎力を上げているんです(笑)。体のほうも、ジャンクフードばっかり食べていますが、病気も一切しないですし。ーーきっと代謝がすごくいいのかもしれませんね。ドクソン そうなんですかね。体に悪いことをして悪いものを食べて、基礎力をあげることに成功しました(笑)。グループのなかで私が1番健康だと思います。ーーでは、おふたりが 1番好きな人、憧れの人を教えてください。マイカ ひとりだけとなると、1番は土屋アンナさんですね。小学生のときに「東京ガールズコレクション」にモデルとして出演されているアンナさんを見て、ビビビときたんです。そこからアンナさんのことを調べていったら、モデルも演技も歌もされているオールマイティな活動や生き方に感銘を受けて。もともと幼稚園のときからアイドルになりたいとは思っていたんですが、アンナさんの存在が、本格的に芸能の世界でがんばりたいと思うようになったきっかけだったから。ドクソン ひとりに絞るのは難しいですが、筋肉少女帯の大槻ケンヂさんですかね。ほかにもいる好きなアーティストの人たちにも共通しているんですが、何もなかったところから何かを生み出している方が好きなんです。大槻ケンヂさんはそれをいくつも成し遂げていらっしゃいますし、ライブにもよく行っていたんですが、すごく楽しい。MCも多くて、それも全部面白くて、楽しい。もう尊敬するところしかないです。ーー筋少のライブからご自身のパフォーマンスに影響を受けているところはありますか。ドクソン コール&レスポンスの楽しさをお客さんとして味わったのは、大きいですね。ライブではお決まりの、これを言ったらこう返すという、お客さんとのふれあい。ライブに行っても、最初はよくわからなくて聴いているだけだったのが、回を重ねるごとにコール&レスポンスが自然とできるようになって、人の気持ちをうれしくさせることができるのは、すごいと思います。ーーでは、GO TO THE BEDSさんとしての今後の目標を教えてください。マイカ 私たちは、ライブがカッコいいグループになりたいと思っています。そして、いままで活動してきたことを着実に超えていきたいです。「GO TO THE BEDSが好きだったらカッコいい」という、そういう流行り方をしてほしい。「GO TO THE BEDS、知らないわけないよね」とみなさんに言われるくらいの存在になりたいですね(笑)。ドクソン 「I don’t say sentiment」のミュージックビデオでもそうだったんですが、あの設定では起きたら地獄で、地獄を抜けた先もまた地獄だったという世界なんですが、最近そのことを考えていて。ミュージックビデオに限らず、どんなに幸せそうに見える人でも、それぞれの尺度でたぶん誰でも何かしらの地獄を感じることがあるんじゃないかと。そんな地獄を乗り越えるためのささやかな存在になれるよう、これからも活動していければと思っています。取材後記個性の違うキャン・GP・マイカさん、ユイ・ガ・ドクソンさんのおふたりに、自粛は解除されましたがさまざまなことに配慮しながら、取材させていただきました。時折見せる無邪気な表情がキュートなおふたりのいる、GO TO THE BEDSさんの1stアルバムをまずはチェックしてみてくださいね。GO TO THE BEDS PROFILEヤママチミキ、ユメノユア、キャン・GP・マイカ、ココ・パーティン・ココ、ユイ・ガ・ドクソンの5人からなるアイドルグループ。2020年3月、所属する音楽事務所WACKが主催する所属アーティストエキシビジョン「WACK EXHiBiTiON」で、事務所代表の渡辺淳之介より「GANG PARADE」を「GO TO THE BEDS」と「PARADISES」の2つのグループにわけた形での結成がアナウンスされた。4月1日、PARADISESとのスプリットアルバム『G/P』をリリース。7月22日、1stフルアルバム『GO TO THE BEDS』をリリース。InformationNew Release『GO TO THE BEDS』(収録曲)01.行かなくちゃ?02. I don′t say sentiment03. Don′t go to the bed04. GO TO THE BEDS is my life05. パッパラパー06. SCREWY DANCER07. MISSING08. Where are you?09. EGOIST10. ROOM11. GROOVE12. VILLAIN2020年7月22日発売WPCL-132223000円(税別)
2020年07月17日アイドルグループ『アイドリング!!!』の元メンバーでタレントの朝日奈央(あさひ・なお)さん。かわいらしいビジュアルであるにも関わらず、身体を張ったバラエティアイドル(以下、バラドル)として注目を集めています。そんな朝日奈央さんのとにかくかわいいインスタグラムの画像や、声が聞けるYouTube、持ちネタなど、さまざまな情報を紹介します!朝日奈央がかわいい!インスタの画像がやばい朝日奈央さんは公式のインスタグラムアカウントを持っており、撮影オフショットやプライベートな画像でファンを楽しませています。その投稿の中でも、特にかわいい画像を紹介します!※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 View this post on Instagram A post shared by 朝日 奈央 asahi nao (@pop_step_asahi) on May 9, 2020 at 11:09pm PDT View this post on Instagram A post shared by 朝日 奈央 asahi nao (@pop_step_asahi) on May 22, 2020 at 8:48am PDT View this post on Instagram 実は昨日ね楽屋に戻ったら スタイリストさんメイクさん マネージャーさんがサプライズでお祝いしてくださったんです 嬉しすぎましたありがとうございました サンジャポのスタッフさんからも素敵なお花いただきました A post shared by 朝日 奈央 asahi nao (@pop_step_asahi) on Apr 26, 2020 at 5:45pm PDT View this post on Instagram oyasumi#あさひ私服 A post shared by 朝日 奈央 asahi nao (@pop_step_asahi) on Mar 4, 2020 at 7:08am PST View this post on Instagram #あさひ衣装 「着信御礼!ケータイ大喜利」 「サンデージャポン 」 A post shared by 朝日 奈央 asahi nao (@pop_step_asahi) on Feb 9, 2020 at 2:44am PST View this post on Instagram 2020年 A post shared by 朝日 奈央 asahi nao (@pop_step_asahi) on Jan 5, 2020 at 7:05am PST View this post on Instagram 表参道でクリスマスショッピングした時の写真 YouTubeにアップしました❤️ 楽しかった #merrychristmas#あさひ私服 A post shared by 朝日 奈央 asahi nao (@pop_step_asahi) on Dec 25, 2019 at 7:28am PST View this post on Instagram #あさひ私服#私服#cordinate A post shared by 朝日 奈央 asahi nao (@pop_step_asahi) on Dec 23, 2019 at 12:37am PST View this post on Instagram A post shared by 朝日 奈央 asahi nao (@pop_step_asahi) on Nov 30, 2019 at 8:15am PST View this post on Instagram ❤️ choker @gallerie_tokyo pumps @re_rz A post shared by 朝日 奈央 asahi nao (@pop_step_asahi) on Nov 24, 2019 at 6:24am PST私服ショットでのリラックスした表情や、仕事モードのキリッとした姿など、朝日奈央さんの魅力にあふれた画像ばかりですね。朝日奈央さんのインスタグラムのフォロワー数は2020年6月時点で29万を記録。これからも増加していくことが予想され、ますます注目されています。朝日奈央は元『アイドリング!!!』かわいさに注目が集まったきっかけは2007年にティーン向けファッション誌『ラブベリー』のモデルとしてデビューした朝日奈央さんは、2008年にアイドル育成バラエティ番組『アイドリング!!!』(フジテレビ系)に出演。この時、アイドルグループ『アイドリング!!!』に新メンバー15号として加入しています。以降はキュートな笑顔とルックスで多くのファンを虜にし、2015年のグループ解散まで中心メンバーとして活躍。『アイドリング!!!』解散後もバラエティ番組やドラマ、舞台などに出演するなど活動の幅を広げていきました。その中でも2017~2018年までアシスタントを務めたバラエティ番組『ゴッドタン』(テレビ東京系)では、「かわいいのに面白い」と話題になりブレイク。 View this post on Instagram A post shared by 朝日 奈央 asahi nao (@pop_step_asahi) on Aug 20, 2016 at 12:21am PDTアイドル時代から変わらぬかわいらしさは今も健在で、お茶の間を湧かせています。朝日奈央はかわいいのに虫まで食べる体当たり芸!朝日奈央さんの魅力はかわいさと、NGなしの体当たり芸です。『アイドリング!!!』在籍時代からお笑い芸人・バカリズムさんの弟子的存在としてバラエティ番組で活躍し、卒業後はさらに存在感が増して「かわいさとのギャップがすごい」と話題になっています。そんな朝日奈央さんは2018年6月18日に放送されたバラエティ番組『しゃべくり007』(日本テレビ系)に出演。女性お笑いトリオ『森三中』とともにタガメやゲンゴロウ、サソリといったゲテモノを食べる対決を繰り広げ、「そこまで身体を張る!?」と多くの視聴者を驚かせました。 View this post on Instagram 森三中の村上さんとゲテモノ食い対決させていただきました♂️① ありがとうございました✨ #しゃべくり007 #朝日奈央 A post shared by 朝日 奈央 asahi nao (@pop_step_asahi) on Jun 20, 2018 at 6:59am PDT View this post on Instagram ゲテモノ食い対決♂️② #しゃべくり007 #朝日奈央 A post shared by 朝日 奈央 asahi nao (@pop_step_asahi) on Jun 20, 2018 at 7:01am PDT朝日奈央が40円を持ち歩いている理由は?朝日奈央さんが2018年11月30日放送のバラエティ番組『金曜★ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)に出演。『がんばり屋NGなし女性タレント全員集合SP』という企画で、普段から持ち歩いている10円玉4枚を鼻の穴と両目にはめる『顔面10円玉ハメ』を披露しています。 View this post on Instagram 家族会議でお母さんが提案してくれた10円玉の特技。 最初は全然出来なかったけど40円はいるようになったよ!やったよ!お母さん!! #ロンドンハーツ#テレビ朝日 #朝日奈央 A post shared by 朝日 奈央 asahi nao (@pop_step_asahi) on Dec 1, 2018 at 8:01pm PSTこの技は、特技がないことで悩んでいた朝日奈央さんに母親が提案してくれたものだそう。最初はなかなかできなかったそうですが、練習の甲斐もあり本番では見事、成功させています。この時、タレントの鈴木奈々さんの持ち芸『顔面輪ゴムはめ』にも挑戦している朝日奈央さん。この芸はその名の通り、顔に何本もの輪ゴムを巻きつけるというかなりハードな技です。そんなこともお構いなしに『顔面輪ゴムはめ』を見せた朝日奈央さんの評価はうなぎのぼり!さらに2019年放送のバラエティ番組『ゴッドタン』(テレビ東京系)では、お笑い芸人のくまだまさしさんのネタを完全コピーしました。同年12月31日に更新したインスタグラムではくまだまさしさん本人とのツーショットを公開し、ファンから「面白かった」「最高だった」と称賛されています。 View this post on Instagram 年末だーー この時期のお祭り感楽しいよね!! ウキウキする〜〜 2019年はとんでもなく濃い1年でした 毎年年末に思っているのが、来年は今年よりももっとhappyな年にするって事 2020年もみんなで一緒に沢山笑って最高の1年にしようねー✌ くまだまさし先生と この間ゴッドタンでくまだまさし先生のネタをコピーさせていただいたよ!へへへ A post shared by 朝日 奈央 asahi nao (@pop_step_asahi) on Dec 31, 2019 at 5:30am PST番組放送後には、くまだまさしさんも自身のツイッターを更新。「驚きの頑張りと完成度で僕のネタをやってくださり、本当にありがとうございました」と感謝し、朝日奈央さんを称えています。先日のゴットタン出演させていただきました。サプライズ出演だったので告知が出来ずすいませんでした。(まだ放送されてない地域や見てない人は是非見てください)そして朝日奈央先生、驚きの頑張りと完成度で僕のネタをやってくださり本当にありがとうございました(^_-) pic.twitter.com/RorPCI8oYH — くまだまさし (@kumadamasashi) December 23, 2019 このほかにも2018年3月25日のインスタグラムでは、タレントの志村けんさんの人気キャラ『変なおじさん』に扮したコスプレを披露。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 View this post on Instagram A post shared by 朝日 奈央 asahi nao (@pop_step_asahi) on Mar 24, 2018 at 11:05am PDTこれはバラエティ番組『ゴッドタン』(テレビ東京系)のアシスタントオーディション直前に撮影された1枚だそうで、朝日奈央さんはかなり緊張した表情を浮かべています。それでも本番では、バラドルとしての本領を発揮!全身全霊で『変なおじさん』を演じきり、見事、番組アシスタントの座を獲得しました。以降も同番組をはじめ、数々のバラエティ番組で場を盛り上げている朝日奈央さん。この思いきりのよさが現在の活躍に繋がっているのですね。朝日奈央はYouTubeを更新中!かわいさの秘密が分かる?朝日奈央さんは2014年にYouTubeチャンネルを開設。メイク動画やダイエット動画を投稿し、自身のかわいさの秘訣を明かしています。朝日奈央のデイリー・メイク!私が6kg痩せた理由。ダイエット方法を公開しますファンの中には「奈央ちゃんみたいになりたいから真似します」と美容の参考にする人も多く、特に女性からの需要が高いことがうかがえます。また、朝日奈央さんのかわいい声に癒されるファンも多く、「いい声してるね」といったコメントも。そんな朝日奈央さんには、かわいさとお笑いセンスを兼ね備えた唯一無二のキャラクターで、今後も活躍し続けてほしいと思います!朝日奈央 プロフィール生年月日:1994年4月21日出身地:埼玉県血液型:B型身長:1643所属事務所:ライジングプロダクション2007年にティーン向けファッション誌『ラブベリー』でモデルデビュー。2008年にアイドル育成テレビ番組『アイドリング!!!』(フジテレビ系)に登場し、アイドルグループ『アイドリング!!!』の15号としてメンバー入りを果たした。以降はアイドル活動をしながらバラエティ番組やCMなどで活躍。2015年に同グループが解散した後はバラエティ番組『ゴッドタン』(テレビ東京系)でアシスタントを務めるなど、ソロとして活躍の幅を広げている。朝日奈央とバカリズムの関係は?松岡茉優とのエピソードに「そんなことが…」[文・構成/grape編集部]
2020年06月30日元AKB48で女優の島崎遥香が、公式YouTubeチャンネル「ぱるるーむ」で、「アイドル」について語った。22日に投稿した「私が思う『アイドル』について語ってみた」は、島崎が“アイドル”をテーマに気ままなトークを繰り広げる内容。中でも真剣に考え込んだのが、「アイドルとして意識していることは?」。島崎は、「私はアイドルという職業は終えたけど、いつまでも人生においてみんなのアイドル的な存在でいたいとはずっと思ってるから」と胸の内を明かし、「だから、裏側を見せることが嫌で(笑)。こういう苦労をしてきてとか、こういうことがあってとか。自分から話すことじゃないというか」とも告白した。また、「アイドルになってつらかったことは?」の質問に、「いっぱいあります(笑)。いっぱいある、本当に」と思わず苦笑。前述の言葉通りその全てを話すことはなかったが、「ライブ中に急に歩けなくなったことがあります」と思い出しながら、「自分はセンターだし、歩けないけど踊らないといけなくて。でも、不思議と踊ってる時はアドレナリンなのか分からないですけど、踊れちゃうんですよ!」と笑顔を見せていた。そのほか、「アイドルってどんな存在?」「憧れのアイドルは?」「アイドルになってよかったことは?」「アイドルを目指している人へアドバイスをするなら?」「これからのアイドルに期待すること」などにも赤裸々に答えている。
2020年06月23日子役から活躍し、シリアスからコミカルな作風まで幅広くこなす俳優・中川大志。それも社会現象となった高視聴率ドラマから大河ドラマ、朝ドラ、青春映画まで網羅、コントにも出演する。現在活躍する若手俳優の中でも、その演技力は抜きん出ているが、決して“器用貧乏”ではない。中川さんが恩師と慕う山寺宏一は「中学生のころから天才」「でも努力の人でもある」と評している。どんな役柄にもチャレンジしながら“中川大志の○○”にしてしまう、その凄さ。あえて“芸達者”と呼びたい俳優・中川大志のいままでと、これからに迫った。当時13歳「家政婦のミタ」で注目を集める!「夜行観覧車」では杉咲花と共演1998年東京生まれ。先日6月14日に22歳になったばかり、その“若さ”にはいつも驚かされる。小学生のときにスカウトされて2009年に俳優デビュー、芸歴は10年を超える。映画『半次郎』でスクリーンデビューし、2011年、連続テレビ小説「おひさま」を経て、松嶋菜々子主演「家政婦のミタ」で父が長谷川博己、叔母が相武紗季、姉が忽那汐里、妹が本田望結という豪華な一家の長男・阿須田翔を演じて一躍注目を集める。頼まれれば“どんなことでもしてしまう”家政婦のミタさん(松嶋さん)との関わりによって、実質、家庭崩壊していた阿須田家が成長していく本作は、遊川和彦脚本。東日本大震災で疲弊していた人々の心に衝撃的な形で愛を投げかけ、最高視聴率40%を記録する社会現象に(関東地区/ビデオリサーチ調べ)。中川さんも当時13歳にして大人びた演技で視聴者を魅了した。翌2012年からは「13歳のハローワーク」 「GTO」など出演作が途切れることなく、山寺さんのMCでお馴染みの「おはスタ」の火曜レギュラーにも起用され(2012年4月 ~2014年3月)、多忙を極める。そんな中、同様に頭角を表しつつあった杉咲花と「夜行観覧車」(2013)で共演。鈴木京香、石田ゆり子、田中哲司、夏木マリら熟練の先輩たちの中で、小6から中3まで、杉咲さんと対になるような同い年の少年・高橋慎司を熱演して新たな代表作を得る。“似ている”アイドル・高木俊介との一人二役でもあった。等身大!さまざまな高校生役で活躍その後も学業と両立させながら役者を続けてきた中川さん。2014年には豪華キャストによる「水球ヤンキース」、2015年には「監獄学園-プリズンスクール-」「南くんの恋人~my little lover」の2作で主演、ホラー『青鬼 ver.2.0』で映画初主演も果たす。通学シリーズの『通学途中』(15)や『四月は君の嘘』(16)ではその後も共演する俳優たちと青春のキラキラを体現し、『きょうのキラ君』(17)でも人気者のモテ男子・吉良ゆいじ役で主演。『映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年』ではイタリアの少年・アンドレアの声も務めた。一方、「重版出来!」(16)では新人漫画家に扮し、「江~姫たちの戦国~」「平清盛」以来、3度目の大河ドラマ「真田丸」(16)では豊臣秀頼という後半のキーパーソンを神々しいほどの凜々しさと繊細さで演じてみせた。そして高校卒業後は進学せず、役者1本の道を選ぶ。快活な17歳とニートの27歳を演じ分けた『ReLIFE リライフ』(17)、本気の恋に目覚める男子高校生を演じた『虹色デイズ』(18)、さらにドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season~」の王子キャラ・馳天馬で人気を博しながら、「賭ケグルイ」では野心丸出しの策士、生徒会書記・豆生田楓役を怪演。『坂道のアポロン』『覚悟はいいかそこの女子。』とまるで正反対の役柄で第42回日本アカデミー賞新人俳優賞にも選ばれるなど、躍進を遂げる。2019年は、連続テレビ小説「なつぞら」を含めてドラマに出ずっぱりとなった。1月期は「スキャンダル専門弁護士 QUEEN」でパッと見スマートなエリートでありながら、ちょっと抜けている新米弁護士というハイブリッドタイプを見せつけ、「賭ケグルイ」Season2では豆生田を続投、10月期は「G線上のあなたと私」でやはり恋愛には不器用な理人くんと、驚異の演じ分け。その人気はお茶の間に広く浸透した。また、この3月には、BS-TBSドラマ「左手一本のシュート」で脳出血・右半身まひから復活を遂げた実在の人物に扮したばかり。「家政婦のミタ」でも「夜行観覧車」でも“バスケ部員”だったが、今回は左手一本でのシュートに挑む“あきらめない”バスケ少年を熱演した。『坂道のアポロン』は自信を持って言える「代表作」19歳で演じた三木孝浩監督の青春音楽映画『坂道のアポロン』は、以前からのファンには新たなときめきを与え、映画ファンにも“キラキラしているだけのイケメン若手俳優”ではないことを証明した作品となった。10か月という長い準備期間で全くの初心者だったドラムを猛特訓し、ピアノを演奏する主演の知念侑李とリハーサルを何度も繰り返し、代役を立てずに自らの演奏でジャズセッションのシーンを撮り切った。そのドラムの腕前は「細杉くん」のCMでも披露したことがある。演じたのはガキ大将とも、番長とも違う、差別の中で育った繊細なハートと人一倍の愛情の持ち主である川渕千太郎。知念さん演じる西見薫との目配せしながらのセッションは、その奏で合う音に愛情の籠もったラブシーンともいえるものだった。彼の演技には、「心から音楽を楽しんでいる笑顔は、私が漫画で描きたかった千太郎の姿そのまま。涙が溢れました。最高の千太郎をありがとうございます」と原作者・小玉ユキも感激するほど。中川さん自身も「その瞬間にしか生まれない奇跡がいっぱい映っている作品」と語り、「役者をやってきた中で、映画の中に自分の分身というか…千太郎を置いてこられたので、10年経っても、20年経っても絶対に忘れない作品だし、自分にとっては宝物のようなキャラクターです。本当に、自分にとっての代表作だと思います」とシネマカフェのインタビューで語っている。「LIFE!」と「細杉くん」その端正な顔立ちと大人びた色気を封印した、真ん中分けロン毛&メガネのauのCMキャラクター・細杉卓(こますぎ・すぐる)のインパクトは、当時放送中だった「花のち晴れ~花男 Next Season~」と「同一人物とは思えない」と話題となった。もはや彼が次に何をやってくれるのか、楽しみに待っている自分がいる。ちなみにカラオケで高得点を目指す細杉くん、歌も何気に上手い!数々のモテキャラ(およびヘタレキャラ)を演じながらも、そのコメディセンスはNHK「LIFE!~人生に捧げるコント~」で内村光良をはじめとする猛者たちに“揉まれて”きたことが大きいだろう。2017年から準レギュラーとして不定期に出演しており、昨年は“なっちゃん”広瀬すず、山田裕貴、川島明が出演した「なつぞら」コラボも実現。コント初挑戦の広瀬さんとお馴染みのメンバーとの橋渡し役となり、同作でナレーターを務めていた内村さんとは画面上で奇跡の(?)共演となった。また、ステイホーム期間中には、「ノンフィクションです(笑)」という“事務所NG”のリモートコントも話題に。いずれも、中川さんを語るには外せないコンテンツ。彼の引き出しの多さや間のとり方の巧さは、こうした果敢な挑戦から生まれてきたものだろう。“3バカトリオ”の豪華さ「水球ヤンキース」(2014)「Hey!Say!JUMP」中島裕翔がドラマ単独初主演を務めた今作は、同・高木雄也に山崎賢人、大原櫻子、新川優愛、鈴木伸之、間宮祥太朗、矢本悠馬など、奇跡のような超豪華なキャストが集結。さながら「ウォーターボーイズ」meets「今日から俺は!!」のような青春“水球”ドラマだ。中川さんは、かつて将来を期待されていた水球経験者・龍二(山崎さん)の幼なじみで橋本環奈ファンの通称“3バカトリオ”のひとり・志村公平を、朋生役の千葉雄大、慎介役の吉沢亮とともに好演。なかでも公平は一人だけ泳げないカナヅチだったが、彼の奮闘が水球をあきらめていた龍二の心を大きく揺さぶることにもなった。千葉さんからの容赦のないツッコミは、多分ガチで入っている。伊藤沙莉と共演『MY NICKNAME is BUTATCHI』(2016)8つの“片想い”を描いたオムニバス映画『全員、片想い』の1編では、「いいね!光源氏くん」も記憶に新しい伊藤沙莉と共演。演じたのは、幼い頃いつもいじめから庇ってくれ、カサブタを作っていた“ブタっち“こと杏奈から思いを寄せられる佐竹役。しかし、杏奈の思いは知らず、彼女の親友と付き合うことに。相手の言葉尻をつかまえては始まる、2人の丁々発止の掛け合いは飯塚健作品らしく軽妙ながら、ほんのりと切なさが残る。飯塚監督とは『虹色デイズ』でもタッグを組んだ。エンドロールも必聴『ReLIFE リライフ』(2017)夜宵草の人気漫画が原作。大学院を卒業して就職したものの3か月で自主退職、以来ニートの海崎新太が1年間だけ17歳となって高校生活を送り直す。見た目は爽やかな高校生だが、中身は27歳であることから、人生の“やや先輩”らしくクラスメイトたちの世話を焼くうちに自分自身を見つめ直すことに。“お仕事モノ”として見ても沁みる。リライフ研究所の所員で、一緒に高校生になる監視役として千葉さんも登場。エンディングテーマ「ケツメイシ」の名曲「さくら」のカバーではラップにも初挑戦。やっぱり“何でもこなせる”と唸ってしまう!天馬くんに愛を!「花のち晴れ~花男 Next Season~」(2018)ヘタレ感や変顔は一切なし。主人公・江戸川音の婚約者にしてIT企業の御曹司、紳士的で冷静沈着、文武両道、圧倒的なカリスマ性を放つ生徒会長であるカンペキ男子・馳天馬を演じたことで、ファン層をグッと広げた。年齢以上の経験値と背負ってきた辛苦を感じさせる天馬役は見事にハマった。しかし、悲しいかな、杉咲さん演じる“幼なじみ”音が惹かれていくのは神楽木晴(King&Prince平野紫耀)…。実は孤独だった天馬が音に安らぎを求めたのもよく分かるだけに、天馬を推す声も続出した。『覚悟はいいかそこの女子。』も同一人物!?(2018)『虹色デイズ』ではモテ男子を返上し、本気の恋を知っていく役柄を演じていた中川さん。だが、今作では自分はモテることが当たり前、本気になればいつだってすぐに恋人ができると考えている、恋愛経験ゼロのいわゆる残念なイケメンに。“ヘタレ男子マンガの先駆け”といわれた少女漫画を原作に、ドラマ版では伊藤健太郎や甲斐翔真、若林時英ら同級生たちと学校中の恋愛模様に巻き込まれたが、映画では学年一の美少女・三輪美苑(唐田えりか)にひと目ぼれするも、まるで相手にされず…という恋愛ベタぶり。こちらも、天馬を演じた人と同一人物とは思えない!?応援したくなる“イッキュウさん”「なつぞら」(2019)記念すべき100作目となる朝ドラ「なつぞら」は日本のアニメーション黎明期が舞台に。演じたのは、東京大学の哲学科出身、論理的思考でアニメを企画する演出家・坂場一久。やがて、なつと結婚し、アニメ界で活躍する妻を支える“イッキュウさん”として親しまれた。当初はカチンコも上手く鳴らせないドジッ子設定で、不器用で頑固、周りが見えなくなる猪突猛進型インテリもまた得意とするキャラクターだろう。なつと坂場、夕見子(福地桃子)と雪次郎(山田裕貴)の合同披露宴も話題となったが、「おはスタ」時代からのファンには感涙ものの共演も実現した。ようやく公開『ソニック・ザ・ムービー』(6月26日公開)セガグループのゲーム「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」の実写映画化で、ソニック役声優に大抜擢。長年ソニックを務めた金丸淳一ではないことで物議を醸したが、なかなかどうして、中川さん演じるソニックはこのハチャメチャなハリウッド的世界観にハマっている。なにより、宿敵である天才科学者ドクター・ロボトニックの声を演じるのは山寺さんだ!「やはり大志は”大したもんだ”と思う(笑)。何にでもチャレンジして見事にクリアする才能の凄さ。でも彼は、努力の人でもあるんですよ」この山寺さんのコメントがすべてを物語る。永野芽郁と恋人同士に!新・日曜ドラマ「親バカ青春白書」(8月~)「今日から俺は‼」チームと福田雄一監督が再び組んだ今作は、娘を溺愛するあまり同じ大学の同級生になってしまう父親をムロツヨシが演じることで注目を集めている。その娘役は、「真田丸」と「LIFE!」の長編コメディ「忍べ!右左ヱ門」でも許婚を演じていた永野芽郁とくれば期待値も上昇。日本テレビ連続ドラマのレギュラー出演は、2014年「地獄先生ぬ~べ~」以来6年ぶりになるという。秋田県から上京した真面目な青年で、平凡な人生を変えたいと願っている役柄というが、気心知れたメンバーとの共演でどんな表情を見せてくれるだろうか。石井杏奈とW主演『砕け散るところを見せてあげる』(近日公開)石井杏奈と『四月は君の嘘』以来およそ4年ぶりの共演となるW主演作。「中学2年生で初めて共演して以来、3回目の共演で、同い年の石井さんとは、安心感がありました。玻璃という難役に果敢に挑んでいる姿が頼もしかった」と信頼を込めて語っており、壮絶ないじめに遭う玻璃を救う“ヒーロー”、濱田清澄を演じる。「僕も子供の頃ヒーローになりたかった。自分を犠牲にしてでも守りたい誰かの存在が、どんな人の事もヒーローにするのかもしれない。魂を込めて演じました」と語る本作は、海外からも注目される鬼才SABU監督のもとで、どう“化ける”のかが気になる。井之脇海や清原果耶、松井愛莉、そして北村匠海と共演も期待の面々。さらに、北村さんと『坂道のアポロン』の三木監督、さらに映画監督の中島良が脚本をリレー形式でつないだ企画【リレー空想映画】の第1弾「嘘とマーガレット」のリリースも発表された。期せずしてステイホームという充電期間を得、クリエイティブな作業にも目覚めた中川さん。これからもますます目が離せない存在となりそうだ。(text:Reiko Uehara)■関連作品:ソニック・ザ・ムービー 2020年6月26日より全国にて公開© 2018 Paramount Pictures Corporation and Sega of America, Inc. All Rights Reserved.砕け散るところを見せてあげる 近日公開©2020 映画「砕け散るところを見せてあげる」製作委員会
2020年06月22日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回はお笑い芸人のみほとけさんです。異例の経歴を持つ、仏像大好き芸人。元アイドルで看護師資格を持ち、今は芸人!“仏”をモチーフにした斬新なネタで注目を集める。「高校の修学旅行で行った京都で、空也上人像に恋に落ちました。その後ミス鎌倉に選ばれて建長寺の法要に参加する機会があり、衝撃を受けて。その2パンチが今に繋がっています」。YouTubeなどで披露する“仏像ものまね”は必見。「衣装は全部自作。没頭できて楽しいですよ。『トイレットペーパーなのに仏様の衣装に見える!』とか、うまく変身できた時は高揚感があって気持ちいいんです(笑)」奈良の東大寺、戒壇堂前にて。日本の古典美術の最高傑作、四天王の仏像がある、心躍る場所なんです。仏像ものまね、「唐招提寺の千手観音」本物は1000本の手がかっこいい!ものまねはネタというより、趣味。活動的に過ごすために朝食は一汁一菜。朝食が体や頭の働きに影響すると知り、2年前から続けています。みほとけ1994年生まれ。慶應義塾大学卒業。月刊『厚生労働』の取材レポーターなど看護師資格を活かした仕事も。最新情報や仏像ものまねはTwitter(@mihotoke_chan)でチェック。※『anan』2020年6月24日号より。文・間宮寧子(by anan編集部)
2020年06月21日なんだろうこの発想力!アイドルグループ「ベイビーレイズJAPAN」に参加していた頃からブルーレイの小冊子に小説を発表し、解散後は多方面で活動、そしてこのたび初の作品集『愛の言い換え』を発表した渡邊璃生さん。どの短編も意外性のある設定と展開で、ぐいぐい読者を引き込む。「文章を書きはじめたのは小学生くらいから。当時よく読んでいた児童文学のパロディみたいなものを書いていました。アイドルというお仕事をしている時も私は歌や踊りが苦手だったので、自分の好きなことでできることはないかと考え、マネージャーさんに小説を書かせてくださいと伝えました」それが編集者の目に留まり、書き下ろしを加えてまとめたのが本書だ。巻頭の「ゆうしくんと先生」は一人の少年と暮らす「わたし」との語りで話は進むが、二人の関係は謎。少年は見る間に成長していく。次の「ぐちゃぐちゃなんだよ」は語り手が〈ぼくは先日、とうとう女を殺した〉と告白する不穏な掌編。「『ゆうしくん~』は、当時アニメの『Steins;Gate』にハマっていて、自分も時間の旅をするSFっぽいものを書いてみたいなと思いました。『ぐちゃぐちゃ~』は古屋兎丸先生の漫画を読んでいた頃に書いたもの。その時どきで好きだったものが反映されています」次の「規格青年」は潮井いたみという少年にいじめられ続ける女の子の告白、「規格青年――潮井いたみくんの愛した世界」はそんな潮井いたみくんの本心が明かされる一編。「自分の中にいつも天然パーマの男子高校生像があって、そのキャラクターで書こうと思いました。私はいたみくんのように人の容姿を馬鹿にしたりしたいわけじゃないけれど、自分の中に確固たるものがある人には憧れがあります」この話を完成させた時、「自分はこれまでずっと愛のお話を書いてきたんだと気づきました」と渡邊さん。ただし彼女の描く愛の世界は、時に残酷で、支配的で、暴力的。それは表題作の「愛の言い換え」にもいえる。教会を訪れた「わたし」が親切な青年と出会うが、これもまたとんでもない展開に。「自分の中で愛と信仰は近いところにあります。ただ、信仰って男性社会的なものが強いなとも思っていて。暴力も、愛とひどく離れたものではなく、受け手によって愛になったり暴力になったりする気がします」次の「蹲踞(そんきょ)あ」はラブコメテイスト。よくぞこんなものを思いつくなと恐れ入るので、ぜひ作品でお確かめを。最後の「ダイバー」は友人を居候させ、自分はガソリンを飲む仕事に就いている青年が主人公。「ガソリンを飲むような理不尽な仕事は現代にたくさんある、というイメージで書きました。これはシナリオアートさんというバンドの『ホワイトレインコートマン』からインスピレーションをもらって、ヒーローものにしようと思いました」確かな文章力、描かれる切実さ、味わいのある余韻。明らかな才能を見せつける一冊だ。わたなべ・りお2000年生まれ。’12年よりアイドルとして活動をはじめ、グループ解散後は小説、作詞、ゲーム実況など多方面に活動の場を広げる。本作が初の小説集。『愛の言い換え』初めて教会を訪れた「わたし」は親切にしてくれた青年にキリスト教について教えてもらうことにするのだが…。表題作含め7編を収録。KADOKAWA1500円※『anan』2020年6月24日号より。インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2020年06月17日・よくぞ、いった!本当にその通りだと思う。・アイドルに説教したり、理想を押し付けたりする人は、この動画を見てほしい。・アイドルにかぎらず、あらゆるファンとの関係性においていえること。2020年5月21日、アイドルグループ『AKB48』の柏木由紀さんが投稿した動画に、そんな称賛の声が寄せられています。柏木由紀「自分を否定されたような気になってしまう」ファンからの質問に対して動画で答えていく企画を行った柏木さん。寄せられた質問の1つである『理想のアイドル像から相反してきてしまった推し(アイドル)に対して、ファンはどうあるべき?』に、熱のこもった口調で持論を展開しました。ありがたい意見。ファンの方の「もっとこうしたほうがいい」とかは、すっごくありがたいんですけど、人によっては自分を否定されたような気になっちゃうんですよね。アイドルもやっぱ人だから。自分がよかれと思ってやったことを「昔そんなこといってなかったよね」とか「アイドルなのになんで髪、染めるの」っていわれると、人格を否定されているような気がして。普通に結構へこむんですよ。ゆきりんワールドーより引用一方で、柏木さんはファンに対して「全部受け入れたほうがいいよとも、いわない。それは違う」とも語った上で、こうも続けます。推してるメンバーが、自分が好きだったアイドルじゃないな、自分は好きじゃないなって思ったら、違う人を見つければいいじゃない!っていう考え。「この子を、自分の思うように変えよう」っていうのは違うと思うんですよ。「見ていて応援したいな」「この人を見ていたら元気になれる」っていうアイドルを応援すべきだと思うんですよ。ゆきりんワールドーより引用アイドルにしても俳優にしても、芸能人も人間です。活動を続ける中で考えが変わることは往々にしてあるでしょう。一方で、芸能人は人気商売。ファンの支持は、今後の活動も左右します。しかし、本来ファンは「応援する」という立場であって、自分の好みを押し付けようとする姿勢には疑問を抱かずにはいられません。動画の中で「その人が変わってしまったら、また違う人を見つければいい」という、少々正直すぎる意見でアイドルとファンの関係性を語った柏木さんの持論はネット上で反響を呼び、多くの共感の声が寄せられました。応援している芸能人のことが好きだからこそ、何か意見をしたくなる気持ちも分かります。しかし、相手が芸能人であろうと立場に関係なく人として相手の意見を尊重する…その姿勢を大事にしている人こそ『ファンの鑑』といわれるのではないでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2020年05月22日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回はアイドルのナルハワールドさんです。お客さんと楽しい時間を共有することが幸せ!アイドルグループGANG PARADEから分化したPARADISESに所属。キュートなルックスと力強いパフォーマンスで人気を集める。「もともと引っ込み思案な性格だったのに、今ではステージにいる時が一番幸せって思える。どうしたらお客さんにたくさんの幸せを届けられるかなって、日々考えています」。最近は恋愛リアリティショー『今日、好きになりました。』に出演したことも話題に。「恋愛経験がないからドキドキでした。新しい自分を見てもらえるのは嬉しい。今後は演技にも挑戦したい!」子供の頃習っていたピアノをふたたび。楽譜を読むのは苦手だし趣味の領域ですが、時々弾きたくなるんです。カワイイ系のファッションに開眼。人形が着ている服を見て影響されました。フリルやレースが大好き。食べたいお菓子は自分で作っちゃう!甘いモノに目がないんです。最近はブラウニーとクッキーを作りました。ナルハワールド2003年生まれ。昨年GANG PARADEに加入、この春からはPARADISESのメンバーに。“山田なる”として『今日、好きになりました。~青い春編~』(AbemaTV)に出演。※『anan』2020年5月20日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子(by anan編集部)
2020年05月13日映像配信サービス・GYAO!では、27日より「GWもたっぷり無料動画」特集を立ち上げ、人気の映画作品からアニメ・ドラマ、バラエティ、ライブ映像など、GWにおすすめの豪華作品を無料配信する。人気を誇る『名探偵コナン』をはじめ、WEB先行無料配信となるSUPER JUNIORのシウォンが主演を務める韓国ドラマ『ピョン・ヒョクの恋』、ウディ・アレン監督の『女と男の観覧車』など見ごたえたっぷりの作品が勢ぞろい。そのほか、サバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』で101人の中から選ばれた11人で結成されたグローバルボーイズグループ・JO1の初レギュラー番組『JO1 HOUSE』や、木村拓哉がリスナーやスタッフから与えられる“お題”に挑戦していくバラエティ番組『木村さ~~ん!』など豪華ラインアップとなっている。○「GWもたっぷり無料動画」特集 作品一覧(4月27日時点)■映画【邦画】『リベンジ girl』 配信中~5月6日『PARKS パークス』 配信中~5月11日『リアル鬼ごっこ2』 配信中~5月11日『蜜のあわれ 』 配信中~5月17日『高校デビュー』 配信中~5月24日『ガメラ 大怪獣空中決戦』 配信中~5月9日『ガメラ2 レギオン襲来』 5月3日~5月30日『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』 5月2日~5月15日『駆込み女と駆出し男』 5月3日~6月2日『理系が恋に落ちたので証明してみた』 5月5日~5月31日『結婚』 5月6日~5月26日『クリーピー 偽りの隣人』 5月8日~5月21日『ゲノムハザード ある天才科学者の5日間』 5月13日~6月12日【洋画】『女と男の観覧車』 配信中~5月25日『パレス・ダウン』 配信中~5月21日『ミニミニ大作戦』 4月28日~5月11日『サイレントヒル:リベレーション』 4月29日~5月12日『パディントン2』 4月30日~5月13日『ギャング・オブ・ニューヨーク』 5月2日~5月15日『TAXi2』 5月2日~6月1日『ブラッド・ファーザー』 5月3日~6月2日『アメリカン・ハッスル』 5月7日~6月6日『彼が二度愛したS』 5月8日~5月28日『NINE』 5月10日~5月23日■アニメ『名探偵コナン 第18シーズン』(一挙配信) 配信中~5月2日『名探偵コナン 第19シーズン』(一挙配信) 5月3日~5月30日『キングダム 第2シリーズ』 配信中~7月6日『美味しんぼ【デジタルリマスター版】』 配信中~9月7日『この素晴らしい世界に祝福を!』(一挙配信) 4月29日~5月5日『新妹魔王の契約者』(一挙配信) 4月30日~5月6日『僕は友達が少ない』(一挙配信) 5月1日~5月7日『緋弾のアリア』(一挙配信) 5月2日~5月8日『約束のネバーランド』 5月2日~6月10日『金田一少年の事件簿』 5月3日~5月16日『テニスの王子様 全国大会篇』 5月3日~5月9日■ドラマ【国内ドラマ】『仰げば尊し』 配信中~5月19日『恋空』 配信中~5月19日【韓国ドラマ】『彼女はキレイだった』 配信中~5月7日『キンコンカンコン 恋の始まり~スイート6ストーリーズ~』 配信中~5月6日『想像ネコ ~僕とポッキルと彼女の話~ 』 配信中~5月18日『ナイショの恋していいですか!?』 配信中~5月10日『のだめカンタービレ~ネイルカンタービレ』 配信中~5月6日『冬のソナタ』 配信中~5月4日『魔王』 配信中~5月26日『ピョン・ヒョクの恋』※WEB 先行無料配信 4月28日~6月29日『ハッピー煉獄レストラン~スイート6ストーリーズ~』 5月4日~5月20日【海外ドラマ】『ウェントワース女子刑務所 シーズン1』 配信中~6月27日『刑事フォイル』 配信中~5月21日『スニッファー ウクライナの私立探偵』 配信中~5月3日■バラエティ『木村さ~~ん!』 配信中~未定『千鳥のロコスタ』 配信中~2022年2月5日『なにわからAぇ! 風吹かせます!~なにわイケメン学園×Aぇ! 男塾~』 配信中~未定■韓国バラエティ『アイドルに夢中!アミーゴTVシーズン1』 配信中~5月18日『週刊K-POPアイドル』 配信中~8月25日■音楽『THE EYEWALL NiGHT vol.2【5G LAB】』 配信中~9月26日『THE YELLOW MONKEY【5G LAB】』 配信中~9月26日『SBS 人気歌謡』 配信中~2022年1月17日『Mnet LIVE』 配信中~未定『JO1 HOUSE』 配信中~8月19日『チーム8 結成6周年記念特番!エイトちゃんのおたんじょう日会』 配信中~10月3日『PRODUCE101 JAPAN』 配信中~8月19日
2020年04月27日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「対バン」です。はじめて「対バン」という言葉を知ったのは10代後半のころ。自分がライブハウスに出演するようになって知りました。その当時から疑問でしたが、「対バン」って不思議な言葉。バンドが何に対しているのでしょう?「バンド同士が対決するから対バン」という説が主流のようですが、とくに対決していることもなく、仲良くやっています。正しくは「共演」だと思うので正確には「共バン」なのではないかと思います。もっと言うと、バンドにだけじゃなくて、僕のようなソロアーティストでも、アイドルさんたちとのツーマンライブも「対バン」と言いますよね。バンドじゃないやん!もはや全部違うやん!と、思わずにはいられません。なんて文句を言いながら、僕は「対バン」を大変支持しています。対バンライブには様々なパターンがあります。ライブハウスが主催して呼ぶスタイルもあれば、ひとつのバンドが主宰となり様々なアーティストを招集するものも。どちらにせよ参加するミュージシャンにとってはありがたいことが多いです。それぞれのファンが集まるので、集客に自信がないバンドなどは、固定ファンがたくさんついているような人気バンドと「対バン」で一緒にライブをすることは、知ってもらういいきっかけにもなるし、チケットノルマ的にもありがたかったりします。僕はインディーズ時代、ほとんど固定ファンがいませんでしたから、「対バン」で他のバンドのファンの方々に観てもらいSNSで「岡崎体育、面白かった」と言っていただくことで、徐々に知名度を上げていったようなものです。そんなわけで、僕は「対バン」が得意でもあります。メジャーになってからも、ジャンルの全然違うアイドルの方たちやラウドロックバンドと一緒にステージにあがっていますが、どこに行っても面白がっていただいています。アウェイな環境って実は一番燃えるんです。持ち時間が30分なら30分、一瞬も気が抜けなくてフルで面白くないといけない厳しい現場。そのヒリヒリを重ねれば重ねるほど、ステージ度胸がつきますし、それでアウェイを得意と思えれば、どんなステージに呼ばれても平気に感じるので、これからもどんどん果敢にチャレンジしていきたいです。逆に、自分発信で「対バン」も仕掛けてみたい。自主企画を近々やれたらいいなぁ。みなさん、僕と誰の「対バン」を観たいですか?おかざきたいいく4/4に始まった、NHK総合テレビ、よるドラ『いいね!光源氏くん』(毎週土曜23:30~)の主題歌を担当。岡崎体育節炸裂のポップチューンで、タイトルは「ニニニニニ」。4/12より配信スタート。※『anan』2020年4月15日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年04月14日リアルに流行っているモノやコトを、乃木坂46メンバーが等身大のリアクションでレポートする大人気シリーズ。女子的トレンド3年の歩みを4期生の筒井あやめさん、賀喜遥香さん、遠藤さくらさんと一緒に振り返ります。すべてはここから始まった。食と美の最前線、全部盛り。美人姉妹のポートレートのような表紙が麗しすぎる2017年刊行の第1号。フードから美容、ファッション、健康まで。女子の旺盛な好奇心をそのまま反映した幅広いジャンルから厳選したトレンドを乃木坂46メンバーが女子代表として体験&レポート。リアルトレンドを女子目線でさらにリアルに!という独自スタイルが完成した。食レポにモード撮影に豪華メンバーが集結!メンバーがお店で誌上食レポに挑戦するフードページを中心に美容、ファッションまで幅広いジャンルを詰め込んだシリーズ第1号。フードは「ビジュアルサラダ」や社会現象にもなったパクチーなど、ヘルシーで色鮮やかなメニューが続き、翌年の“映え系”旋風を予感させる内容に。一方、日本茶などの永久定番を女子好みにアップデートした進化系グルメも流行った。熟成肉&赤身肉人気を反映した「もりもり女子肉」は焼き肉を頬張る西野七瀬さんのかわいさも話題に!当時としては珍しかった“乃木坂46×ファッション”では白石麻衣さんと齋藤飛鳥さんが秋の注目ルックを紹介。さらに連載のロングインタビューは永遠のカリスマ・生駒里奈さん!…と、果てしなく豪華な顔ぶれが並ぶ。「日頃、生駒さんの映像を拝見して表情を学んでいますが、やっぱり生駒さんはかっこいい方…!同じ舞台に立ちたかったです」(遠藤さん)一方、デビューして日の浅い3期生の初々しい姿も。「みなさん加入後まもないとは思えない美しさ…尊敬しかありません!」(賀喜さん)全ページ全力で楽しむメンバーの姿とリアルな感想が流行モノを一層いきいきと見せてくれた一冊でした。より幅広いジャンルで内容もページも一層厚く。前年の大反響に応えるように、大幅増ページで帰ってきた2018年秋の第2弾!食、健康、ファッション、さらにゲームなどのカルチャーコーナーも加わって、より幅広いジャンルの流行モノを網羅。仲良し女子の温泉旅行を思わせる表紙グラビアでは、レアな温泉浴衣姿も話題に。ビジュアルも内容も充実の一冊を振り返ります。温もりグルメに温泉浴衣。身も心も温まる秋冬号。第2弾は9月末の発売。体を温めるスパイス料理や当時大行列ができた飲茶、芋栗スイーツなど、寒い季節に食べたいあったか系や秋の旬食材が揃った。さらにSNS時代を反映して、とろ〜りチーズや塊肉などのフォトジェニックグルメも。目にもおいしい料理の数々に「食べるの大好き!」な遠藤さんも目移り。「特にお肉が好きなので、いつか東京で流行りのお肉の店を取材したいです!でも私から先輩をお誘いするのはおそれ多いので一人で…」と、一人肉レポ宣言!?全国区のトレンドだけでなく、メンバーのマイブームも徹底追求。孤高のゲーマー・西野七瀬さんのゲームレポ、伊藤かりんさんが将棋を語り、佐々木琴子さんがロシア愛を告白するマニアックな偏愛ページも。個性派揃いの乃木坂46メンバーだからこその企画がてんこ盛り。グラビアはオフの旅を思わせる、ゆるやかな世界。「女子の流行モノ」はこの号がラストとなる西野さんをはじめとした“お泊まり選抜”7人。その美しさは未加入だった4期生3人にも鮮烈だったよう。「白石さん、西野さん、齋藤さんのスリーショットを拝見した時、乃木坂46は本当にすごいグループなんだと痛感しました」(賀喜さん)1期生から4期生まで43名が総力戦で挑んだ最新号。昨年秋発売の3号目。4期生も交えた乃木坂46全メンバーが食レポからファッション撮影、残暑の外ロケまで東京中をパワフルにかけめぐり、最新の流行モノを体当たり取材。4期生の遠藤さん、賀喜さん、筒井さんも緊張の面持ちでお姉さんメンバーと共に表紙を飾り、シリーズに新風を吹き込んでくれました。ノスタルジックな味が一周回って新鮮に!3号目は4期生の初登場号。表紙で4期生3人組が憧れの先輩とドキドキの共演!「とにかく先輩方が美しくて。特に白石さんのお姫さまのようなふんわりスカート姿が忘れられません!」と筒井さん。遠藤さんも「飛鳥さんと堀さんの撮影を、隅っこから見学してました」と、あの日の緊張を振り返る。食では台湾フードやチーズティーなどのアジア勢が台頭。恒例の肉企画は焼き肉の基本「タレ焼肉」、さらに昭和な洋菓子「かたいプリン」も登場。懐かしの味が一周回って新鮮に?筒井さんは遠藤さんとかたいプリンを体験。「おいしかったし、雰囲気も素敵でした。最近も一人で喫茶店めぐりをしています」と“喫茶沼”にハマったことを告白。カルチャー方面ではお姉さんメンバーが後輩と趣味を堪能。「海外NEOコスメ」ではトレンドセッター・堀さんが岩本さんと最新コスメを語り、「フィルムカメラ」では渡辺みり愛さんが伊藤理々杏さんに撮影の手ほどき。趣味を推すその言葉に熱がこもった。熱いといえば全員アンケートによる「『マイブーム』名鑑」。イラストを交えた直筆で、意外な画伯っぷりも判明…!と進化し続ける『女子の流行モノ』。さて、4号目の展開は…?つつい・あやめ2004年6 月8 日生まれ、愛知県出身。しっかり者の4期生最年少、15歳。特技は編み物でマイブームは一人雑貨屋さん&喫茶店めぐり。愛称あやめん。かき・はるか2001年8月8日生まれ、栃木県出身。大きな瞳の清楚美人。特技はイラスト、マイブームは休日に集中作製する手作りドールハウス。愛称かっきー。えんどう・さくら2001年10月3日生まれ、愛知県出身。小顔と長い手足の次世代エース。マイブームは名湯シリーズの入浴剤を入れてのバスタイム。愛称さくちゃん。※『anan』2020年3月11日号より。写真・中島慶子取材、文・大澤千穂(by anan編集部)
2020年03月09日最初に“激情派”という特異なジャンルで表現され、火傷しそうなくらいに熱い想いと、声にならないマイノリティの慟哭を歌にしてきたアーティストの大森靖子。いや、彼女に言わせれば、歌手でもシンガーソングライターでもなく、“超歌手”というカテゴリーだそうだ。ライブハウスで音楽活動をはじめ、メジャーデビューしてから早5年となったが、揺るぎない情熱とアグレッシブな姿勢は、インディーズ時代から全く変わらないどころか、加速している印象さえ受ける。そんな大森を直撃し、フルスロットルな超歌手人生を振り返ってもらった。――この5年間を振り返ってみて、いかがでしたか?自分としては5年間でできるフルマックスな分量をやってきたつもりなので、もうこれ以上はできなかったなと思っています。曲を作る時も、同じような曲はいらないと思っていたから、次に作る曲は常に違うものを作る、というようなスタンスでやってきた5年間だったので、情報は過多だったような気がします。――2月12日に自身初となるベストアルバム『大森靖子』をリリース。「ごはん盤」「おかず盤」「デザート盤」と題した3形態となっていますが、このユニークなネーミングも大森さんらしいですね。私が大森靖子なので“大盛り”というところに引っ掛けて、ごはん、おかず、デザートにしました。よく牛丼屋さんで「大盛り」と言っているのを聞くと、いつもハッとしてしまいます(笑)。44曲にそれぞれの楽曲をイメージした食べ物のジャケットもついています。ベスト盤は、今までやってきた思いを全部入れようとしたら、フルマックスの44曲になっちゃいました。――そもそも歌手になられたきっかけとは?たぶんどこかでずっとなりたいと思っていたんですが、幼稚園や小学生の時に「歌手」や「アイドル」になりたいって書いたら、人気の職業すぎて否定されるじゃないですか。「シンガーソングライター」なら“穴”だし、そこまで“キラッと感”が出ないと思って、小6の時にそう書いたら、「私の夢をパクらないで」と怒られて卒業文集を破られちゃったんです。結局、その時は将来の夢について「普通の人」と書き直しました。――でも、かなり昔から歌手を目指し続けたわけですね。中学の時は、女性のJポップの曲をよく聴いていて、カラオケにも通っていました。小室哲哉さんやつんく♂さんを好きになり、信者みたいになっていきました。その時は歌うのが気持ち良くて、ずっとカラオケができればいいやと思っていたんですが、やっぱり音楽に携わる仕事がしたくて。また、東京に行きたいとも思いました。――なぜ東京に行きたいと思ったのですか?私は愛媛県出身なんですが、優しい人たちばかりの町なので、ちょっとでも尖っている気持ちがあると逆に過ごしにくいと感じていたんです。それで、東京へ出るために大学に行こうと。音楽の仕事にも携わりたかったから、音楽のジャケットを描けるような仕事に就くために、美術大学に進学しました。――ライブ活動を始められたのは確か学生時代からですよね。美大に進んだのですが、もっと「創造するぞ!」と意識の高い人たちばかりがいるんだろうと思っていたら、そうじゃない人もいて、結局は学校よりも家のほうが集中して作品を描けると思い、引きこもっちゃいました。その間に、銀杏BOYZなどのライブを観にライブハウスに入り浸るようになり、そこで好きな人ができて。その人が組んでいるバンドでメンバーが休んだりすると、代理でステージに立つようになり、そこから私の音楽人生が始まりました。――そのまま、大学に行きながらライブをやっていったわけですね。私は大学時代から音楽を始めたので、当時は親に下宿代を払ってもらっていました。でも、自分の周りで音楽をやっていたミュージシャンは、音楽で生計を立てられているわけじゃないので、バイトをしながらやっている人が多くて、私にはそれがすごくカッコ良く見えたんです。だから、わざわざ貧乏っぽいごはんを食べたりする生活をしていました。――そこから、音楽をやっていったなかで、何か転機はありましたか?自分が大学を卒業する年に、私にギターを教えてくれた師匠のような存在の方が亡くなったんです。大阪在住のシンガーソングライターのおじちゃんで、お酒を飲みすぎて肝硬変になってしまいました。その1カ月後に東日本大震災があって、自分の大学の卒業式もなくなりました。そこから1カ月くらいは怒涛の日々で、音楽に対しても自粛ムードがあったし、大学も終わりました。でも、自分が音楽活動をしていかないと、亡くなった師匠の美学みたいなものがなかったも同然になるかもしれないと思ったんです。――だから、師匠の思いをつないでいこうとされたのでしょうか?はい。師匠は肝硬変で亡くなったけど、その悲しみが、震災によって消されていくみたいな気持ちになってしまって。1つの生命と、何千人の命を比べるという意味ではないけど、一緒にしてしまうのが嫌だなとすごく思いました。その時、私は1つの生命をちゃんと大事にできるような活動をしていきたいと思ったし、これからもずっとその気持ちを大事にして、歌っていこうという気持ちになりました。――まさに、それが今の大森さんのスタイルになったということですね。大森さんは、とても言葉の力が強いですが、語彙力はどんなふうに磨いているのですか?コミュ力と同じで、自分には語彙力なんてないとしか思えないです。だからこそ、伝わるまで探し続け、言い続けるんです。あまり難しい言葉を使わないようにしないと、高校生や中学生に伝わらなかったりするので、語彙を増やしすぎちゃいけないとも思っています。同じ言葉でも、組み合わせで全然意味が変わるから、そういうのを大事にしたり、固定概念を外して、種類の違う言葉同士を隣に寄せて新しい意味を生むとか、そういう違和感も大事にしています。――メジャーデビューされてからも、大森さんは全く守りに入らず、攻め続けている印象を受けますが、ご自身はいかがですか?守りに入ることは一切ないです。それにメジャーになったからできなくなることなんてないですね。使えるお金も増えるし、動いてくれる人たちも増えますし。何よりも、私は「こうしたい」というイメージの共有がちゃんとできていると思っているから。自分は、けっこう細かいところまでチェックしています。――精力的に創作活動を続けてらっしゃいますが、これまでにスランプに陥ったことはありますか? たとえば才能があっても、アウトプットしすぎて枯渇したりすることは?ないです。たとえば才能が枯渇するわけがないです。なぜなら、ずっと作り続けていれば、その分、良くなり続けるはずだから。練習すれば練習するほど、できるようになるに決まっているし。もし、それができないのなら、それをやり続けるという才能がないか、もともとそこまでやりたいことじゃなかっただけのことかと。――2019年から2020年にかけて全国ツアー「超歌手大森靖子2019 47都道府県TOUR“ハンドメイドシンガイア”」も開催されましたが、いかがでしたか?47都道府県ツアーを回って思ったことは、この人たちの欲求って都市に反映されていないということです。だから私が、この人たちの都市にならなければと思っていて。“アグリドリームツアー”としているのは、その人たちの汚れたとされる夢を、肯定するという意味です。みんなの夢を肯定して拾い上げ、歌っていくことで、新しい理想の都市をつくっていく。これからもそういう気持ちでライブがやれればいいなと思っています。――最後に、今後の目標を聞かせてください。とにかく歌が上手くなりたいです。もっと伝わる歌い方がしたいし、もっといろんな人を気持ちよくさせるような歌を歌いたい。いい曲を作れるようになりたい。それだけです。■プロフィール大森靖子(おおもり・せいこ)超歌手。1987年9月18日生まれ、愛媛県出身。学生時代に弾き語りを始め、ライブハウスでの音楽活動で注目を浴び、2014年にエイベックスからメジャーデビュー。2019年に道重さゆみとコラボしたシングル「絶対彼女 feat. 道重さゆみ」や、峯田和伸(銀杏BOYZ)とコラボしたシングル「Re: Re: Love 大森靖子feat.峯田和伸」をリリース。2019年から2020年にかけて「超歌手大森靖子2019 47都道府県TOUR“ハンドメイドシンガイア”」と題した全国ツアーを開催し、2020年2月12日に初のベストアルバム『大森靖子』をリリースした。
2020年02月14日1月23日、欅坂46のセンター、平手友梨奈(18)がグループからの脱退を発表した。公式サイトにて、同期の織田奈那(21)、鈴本美愉(22)らの卒業と同時に告げられた。突然のニュースに、世間は騒然。SNSで大きな波紋を呼んだだけでなく、「報道ステーション」でも速報として扱われた。平手は、2019年12月29日の『ミュージックステーションウルトラSUPERLIVE 2019』にてソロ曲を独演。またグループで紅白歌合戦にて『不協和音』を披露し、ファンコミュニティ内外から一気に注目集めた。その直後の発表だった。平手の卒業について、ファンや芸能人のみならず、クリエイターやアーティストからも大きな反響が寄せられている。『パズル&ドラゴンズ』などのゲームイラストを手掛ける風間雷太さん(37)は、平手の卒業が発表された2日後の1月25日、《昨日から仕事に全く手が付かなくて、ずっと平手友梨奈さん描いてました…》とツイート。かねてから平手のファンと公言していた推理小説家の綾辻行人さん(59)は、1月29日に《欅坂の東京ドームライブのBDが届いたのだけれど、いま観るのはちょっとしんどいかも》とTwitterで“平手ロス”を訴えた。平手友梨奈の魅力とは、何なのだろうか。音楽ライターの松本侃士さんに寄稿してもらった。■欅坂46=“反骨精神”を表現するアイドルまず、大前提として、欅坂46とは、いったいどのようなグループなのかについて説明したい。2015年8月、乃木坂46に次ぐ、第2の坂道グループとして結成。2016年4月、“サイレントマジョリティー“でメジャーデビューを果たす。“不協和音”、“エキセントリック”、“月曜日の朝、スカートを切られた”、“ガラスを割れ!”、そして“黒い羊”。そうした数々の楽曲のリリースを重ねながら、彼女たちが懸命に表現し続けてきたものとは何か。それは、歪みきった大人たちへの「反骨精神」、そして、灰色の時代を自分らしく生き抜くための「信念」だ。彼女たちは、まさにその一歩目から、他のどんなアイドルも歩んだことのない茨の道を突き進み続けてきた。いわゆる「アイドル」を目指してこの世界に飛び込んだ一期生のメンバーたちは、きっとこれまでに何度も引き裂かれるような思いをしてきたはずだ。その歩みが、メンバーたちにとって、どれだけ過酷なものであったか、改めてここで述べるまでもないだろう。それでも彼女たちは、J-POPシーンのど真ん中を主戦場としながら、妥協も忖度も迎合も一切しない。それぞれの楽曲が内包する極めて鮮烈なメッセージを、全身全霊で体現する。そう、欅坂46は、闘い続けるアイドルグループなのだ。そして、2019年9月、デビューから3年5カ月目にして、初の東京ドーム公演を成功させる。欅坂46の孤高の闘争は、確かな意義のあるものだった。彼女たちは、超満員の東京ドームのど真ん中で、そう証明した。■各界クリエイターから高く評価される平手の“表現力”平手は、以前より各界の大物クリエイターから、高い評価を受けていた。2018年に公開された映画『響-HIBIKI-』では、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。監督の月川翔さん(37)は、ブルーレイ&DVDの発売イベントで、平手についてこうコメントしている。《彼女と向き合っていく中で僕のものづくりに対する姿勢も正されるような気持ちになった。響というキャラクターと平手友梨奈という人間に出会ってそうなって、まさにそれが作品の精神そのものになった。何回でも見直せる作品で、『仕方なくこうしました』というところは全くない作品にできたのは、彼女のおかげです》また平手は、SEKAI NO OWARIが2019年2月27日に発売したアルバム『Eye』の楽曲“スターゲイザー”のミュージックビデオにも出演している。巨大な月を背に、激しい踊りに身をゆだねる平手。作曲を担当したボーカルのFukase(34)はLINE公式アカウントにて《最後のダンスシーンを観たとき、作詞作曲家でありながら言葉にならない気持ちになったのを覚えています。それは心温まるような、恐ろしいような、涙がこぼれるような、そういったものでした》と熱く語っている。共同制作者から総じて高評価を受ける平手。その表現力の源は何なのか。松本さんはこう語る。■作品メッセージを象徴する平手の存在平手友梨奈とは、欅坂46の象徴であった。デビューから4年間、欅坂46のセンターを引き受け続けてきたのが平手友梨奈だった。一度でも欅坂46のミュージックビデオやライブを観たことがある人なら分かるだろう。彼女の表現者としての「業」や「覚悟」が、グループが進むべき道を切り開いてきたのだ。もちろん、それぞれの楽曲の制作に平手が直接携わっているわけではない。しかし彼女は、楽曲を授けられるたびに、そこに込められたメッセージを魂を震うようにして代弁してきた。そう、ステージの中心で、欅坂46の存在意義と次なる可能性を示し続けてきたのは、他でもない彼女なのだ。その意味で、“不協和音“や“黒い羊”といった代表曲は、平手友梨奈がいなかったら生まれていなかったかもしれない。このように、欅坂46は、平手友梨奈の絶対的存在、他のメンバーが彼女へ寄せる絶対的信頼のもとに成り立っていたのだ。語弊を恐れずにいえば、だからこそ欅坂46のパフォーマンスは、揺るぎないほどに強靭で、そして同じだけ脆かった。満身創痍となりながら“不協和音”を披露した2017年の紅白が印象に残っている人も多いだろう。また、平手はセンターでありながら、ライブやフェスを不参加とすることも多かった。グループの象徴としての役割を担い続けることが、彼女にとってどれだけの重圧となっていたか。もはや、想像を絶する。それでも、いや、だからこそ、覚悟を決めてステージに立ち、渾身のパフォーマンスを見せつける彼女の姿に、僕たちはいつだって心を震わされ続けてきた。突然の脱退発表は、ファンにとっては大きな衝撃だっただろう。しかし、“引退”ではなく“脱退”を告げた平手の将来に、ファンは希望も感じている。脱退発表時の様子と今後の展望を、松本さんはこう語った。■平手友梨奈、脱退。今幕を開ける「第2章」の物語。2020年1月23日、脱退発表直後のラジオ番組TOKYO FMのラジオ番組「SCHOOL OF LOCK!」に生出演を果たした。《先ほど欅坂46のホームページで発表ありましたが、私、平手友梨奈は欅坂46を離れることになりました。その件については、今は話したいと思わないので、いつか、自分が話したいと思った時に、どこか機会があれば、お話させて頂こうかなと思っております》彼女は、誠実に、丁寧に、時に懸命に振り絞るようにしながら、一つ一つの言葉を届けてくれた。今まさに、不安と悲しみに苛まれているリスナーへ向けて、自らの意志を、自らの声で伝えてくれた。平手は、どれだけの壮絶な覚悟をもってして、今回の生出演を果たしたのか。やはり僕には想像もできないけれど、彼女の言葉は、声は、とても力強いものだったように思う。これから平手友梨奈は、いったいどのような道を歩んでいくのか。それはまだ僕たちには分かり得ない。それでも僕は、たとえ欅坂46を離れたとしても、彼女の表現者としての才能が輝き続けることを確信している。平手はこれまでにも、グループの活動と並行してソロで活動を行なってきたが、それら一つ一つのパフォーマンスは、次なる開花を予感させるものだった。平手の次の活動についてアナウンスされる時を、今は信じて待ちたい。そして、4年間、欅坂46のセンターとして、孤高の道を切り開き続けてきた彼女に、最大限の敬意を表する。また、欅坂46は、平手の脱退という危機を乗り越えて、これから「第2章」の物語を紡いでくれるはずだ。彼女たちの闘争史が、こんな形で幕を閉じるはずはないと僕は信じている。それぞれの道を歩む、平手友梨奈、欅坂46へ、心からのエールを送りたい。【PROFILE】松本侃士(まつもと つよし)編集者・ライター。1991年生まれ。慶應義塾大学卒業。2014年、音楽メディア企業ロッキング・オン・グループに新卒入社、編集・ライティング等を経験。2018年より、渋谷のITベンチャー企業にてメディア戦略を担当。「note」(@tsuyopongram_)にて、音楽や映画のコラム記事を毎日投稿中。
2020年02月04日ゲイであることを公言しているアダム・ランバートが、LGBTQ+団体を支援するNPO基金「フィール・サムシング・ファンデーション」を設立した。アダムが発表したSNSの投稿によると、同基金のミッション(使命)は、「すべての年代やバックグラウンドを持つ人たちのコミュニティに目に留まる変化をもたらす、LGBTQ+団体をサポートすること」だという。「Billboard.com」が入手した声明文によると、より具体的には「教育、ホームレス問題の解消、自殺防止などのチャリティー活動を行うLGBTQ+団体とタッグを組み、変化をもたらしたい」とのこと。また、アダムが立ち上げた基金には、「誰かを定義するには、ただ純粋にその人であればいい」という思いから、「『カミングアウト』という言葉を廃止しよう」という動きがあるのも特徴だ。アダム自身、過去に「アメリカン・アイドル」に出演中、何か月にも及んでセクシュアリティについてうわさされるという困難な時期があったことを告白している。同番組への出演終了後、アダムは「カミングアウト」。当時、すでに友達や家族にはゲイであることを伝えていたため、複雑な気持ちもあったようだ。(Hiromi Kaku)
2020年01月23日話題のコンテンツや作品の裏には、自由な発想と旺盛な意欲でモノ創りに打ち込むキーパーソンの存在あり。観る人に胸のザワつきや違和感を与え、強烈に心を惹き付ける。いまハマる人が続出している超人気グループ・BiSHをはじめ、ただキラキラしているだけじゃない新感覚のアイドルを数多く手がけているのが、プロデューサーの渡辺淳之介さんだ。“過激なプロデュースは、売りたい一心で生まれたもの”渡辺さんは学校が嫌いで高校を中退、自分には音楽しかないという思いからレコード会社に入社。社長の鞄持ちを1年半した後、「好きなことをやっていいよ」と言われて創ったのがBiSだった。「コンセプト的なものは、特にありませんでした。ただ、僕はセックス・ピストルズが昔から大好きなのですが、その陰にマネージャーでありプロデューサーであるマルコム・マクラーレンという人がいて、彼のおかげでバンドがあの形で成立していたことをすごくカッコいいと思っていて。その関係性に着想を得ました。最初はバンドがやりたかったけど、メンバーの女の子たちは作詞作曲ができないので、バンドよりアイドルのほうが、自分のプロデュースを色濃く反映できるとも思いました。というのも、一緒にやっている松隈ケンタという音楽プロデューサーがいるのですが、僕は彼の音楽が好きで、それをどうカッコよく伝えるかということを大事にしています。言い方は悪いですが、アイドルの子たちは、そのための装置のようなもの。でも、逆に言えば、彼女たちにとっての僕たちも、後に羽ばたくために使う装置ですから。お互いに利用し合っている関係だと思います」また、「いまのアイドルは自由度が高いですよね」と渡辺さん。「ゴリゴリのパンクバンドが急にラブソングを歌うと引かれるけど、アイドルは何をやっても許される。自由度の高さは魅力」と話す。しかし、そんな時代の中でも、渡辺さんがとる戦略には過激なものが多い。特に、BiSのファーストシングルである「My lxxx」のPVは、全裸のメンバーが樹海を走り抜けるという衝撃的なもので、話題をさらった。「当時、BiSはインディーズだし、お客さんが100人くらいしかいなかった。“とにかく知ってもらいたい”という一心しかなかったし、必死で創りました。100kmマラソンなども行いましたが、攻めたことをしたいとは一切思っていません。名前や曲が売れるなら、王道の曲や売り方でいいと思っています。過激なことをしていても、みんながついてくるのは、彼女たち自身が面白がっているからじゃないですか。普段からほとんど制限を設けず、言いたいことは言ってもらうようにしているから、“やらされている感”がなく、“みんなで創っている感”が大きいのかもしれません」いまや、数えきれないほどのグループが存在するアイドル界。今後の展望を尋ねてみると。「いま、アイドルブーム自体は薄くなっていると思います。ものすごく売れているグループはいるけど、それを下から追い上げていく層がいない。売れていないグループとの間に大きな開きがあります。その中間層となる人が出てくると、盛り上がるのではないでしょうか。やっぱり、シーンというものは、1か所だけでは創れないですから。以前、でんぱ組.incとBiSが“サブカルチャー最大手アイドル”といわれ、一緒にライブをしたりと盛り上げていたけど、そんなふうに、別軸で変なやつらが同時に存在しないとダメなのかもしれない。僕と一緒にシーンを盛り上げてくれるような、ヒーローの台頭を待っています」わたなべ・じゅんのすけWACK代表・プロデューサー1984年10月23日生まれ、東京都出身。BiS、BiSH、EMPiREをはじめとする、アイドルグループのプロデュースを担当。つばさレコーズに入社した後、2014年に独立してWACKを立ち上げる。’18年には自身のブランドである『ネグレクトアダルトペイシェンツ』を立ち上げたことでも話題となった。※『anan』2020年1月15日号より。写真・内山めぐみ取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2020年01月12日お笑いコンビ・レインボーの池田直人(26)がアイドルグループ・吉本坂46の中でますます存在感を増している。若手中心のユニット・REDに所属し、REDが表題曲を勝ち取った3rdシングル「不能ではいられない」(2019年12月25日発売)で、前作に続いて小寺真理とともにWセンターを担当。初の表題曲のセンターでさらに露出が増えそうだ。また、“人間図鑑”と題したインスタグラムもたびたび話題に。「Tik Tokだるそうに撮る女」や「彼氏のスウェットでかすぎた彼女」など、「こういう人いるいる!」と思わず共感してしまう人物になりきった動画や写真が反響を呼び、フォロワー22万人を超えじわじわと人気を集めている。吉本坂46のデビューからちょうど1年、“人間図鑑”に力を入れ出したのもこの1年。さまざまな活躍を見せる池田だが、今の目標を尋ねると「キングオブコント優勝」と原点回帰のような答え。これまでコンビであまり明確な目標を定めてこなかったが、相方のジャンボたかおとともに話し合って決めたそう。「特大ホームランを打ちたい」と2020年の優勝を目指す。――吉本坂46のデビューから1年。3rdシングル「不能ではいられない」でついに表題曲のWセンターですね。「ジャケットやー!」って(笑)。重みも感じていますが、うれしい気持ちが強いです。――夏にお話を聞いたときは、アイドルとしての意識が高まってきたとおっしゃっていましたが、最近は意識の変化などはありましたか?最近は“楽しむ”という意識です。“芸人池田”も“アイドル池田”も、楽しむという気持ちがめちゃめちゃ強くなってきて、今までは「このあとなんて言おう」とか、「やばい! こういうときどうしたらいいんやろう」という感じだったんですけど、そういうのを考えずにその場で来たものを打ち返すのが楽しくなってきました。――すごいプラスな変化ですね!そうなんです。今はすごい楽しく仕事ができています。――最近インスタも注目を集めています。一つ一つ手の込んだ動画を頻度高くアップされていますが、始めたきっかけは?(2018年元日の)『ぐるナイ おもしろ荘』で優勝させてもらって、それで売れると思ったんです。でもイマイチ売れなかったので、なんか頑張らなあかんなと思って『おもしろ荘』から半年後に始めました。――90万再生されているものもあったり、すごい見られていますよね。そうなんです。最近めちゃめちゃすごいんです!――池田さんの人間観察力がすごいなと。どういうときに「このキャラクターをやろう」と思うのでしょうか?街中を歩いていて、こういう人よくいるよなっていう人を見つけたらよく見るようにしたりしています。あと、出待ちしてくれているお客さんとしゃべっているときに、そのお客さんの前でその人の真似をしたり。気になる人がいたらすぐ真似しています。――どんどん技として磨かれそうですが、この武器を使って何かやってみたいということはありますか?とにかく自分の1つのコンテンツとしてずっと継続できたらいいなと。――小寺さんは、いろんな人になりきったフォトブックを出すべきだと!フォトブックいいですね! やってみたいです!――この1年で活躍の幅を広げられていますが、今後の目標は?いまはレインボーとしてコントをめちゃめちゃ頑張っているので、YouTubeのレインボー コントチャンネルを伸ばしつつ、『キングオブコント』で優勝したい。それが一番の目標です。――今までこんなに明確に目標をおっしゃるイメージがなかったです。そうですね、そんなに目標は言ってこなかったんですけど、レインボーってずっと小ヒットを売っている感じで、『おもしろ荘』で優勝したり、『ネタパレ』にずっと出たり。なので特大ホームランを打ちたいと思って、2人で話し合って目標をしっかり掲げることにしました。――2020年の『キングオブコント』狙いということですね?はい、2020年! 頑張ります!――吉本坂としての目標は?紅白に出るというのが一番の目標ですが、吉本坂の活動を通じてこんな一面があるんだっていうのを見てもらえているのがうれしいです。しかも年齢層が幅広いので、いつまでもいられるんじゃないかなって、自分のちゃんとした場所になったらいいなと考えています。■プロフィール池田直人1993年9月19日生まれ。大阪府出身。恋愛観察コントなどで人気のお笑いコンビ・レインボーのボケ担当。高校卒業後、日本映画大学進学と同時にNSC東京へ入学。コントでは女性役を演じることが多く、その女装姿はファン人気が高く、メイク動画をYouTubeチャンネルに上げることも。吉本坂46のメンバーに選抜された後は、ユニットのセンターを務めるほどの人気を獲得。インスタグラムにて身近な人をキャラクター化する「人間図鑑」も話題で、フォロワー22万人とじわじわと人気を集めている。
2020年01月10日前作で売り上げトップを取った吉本坂46の若手ユニット、RED。3rdシングルで念願の表題曲「不能ではいられない」を歌うことに!吉本坂46のダンス選抜REDが初の表題曲をゲット!榊原:やっといただけたチャンス。全力で頑張ります!多田:僕はダンスが苦手と言い続けてきたのに、ダンス選抜のREDにいるんです。「さすがは吉本、人の話聞いてなかったんかい!」と思ってるんですけど(笑)。池田:僕も、だいぶダンス下手です…。運動神経悪い芸人なんで。多田:それでセンター張るって、お前、めちゃくちゃ頑張ってんな!池田:手脚が長いんで、なんとか。――池田さんから自己PRが出たので、他のお二人もぜひ。池田:僕、もっとありますよお~。笑顔とか!多田:恥ずかしいんですけど、不器用さがいいと言ってもらえます。榊原:顔面偏差値は高いかと(笑)。池田:高すぎるわ!――曲のポイントは?榊原:シンメの光永(ひなた)がボーイッシュな声で現代のいろんな形の恋愛を表現してるところかな。多田:池田の爽やかな歌い出し。しっかりセンターの務めを果たしてくれてます。池田:僕は最初に聴いた時から口ずさめたサビですね。ライブではノリノリでみんなと歌いたいです。――芸人や俳優とアイドルの切り替えはどうしていますか?池田:僕、恥ずかしいくらい切り替えてるかも…。普段コントで女装が多いので、吉本坂では男らしい面を出すようにしてます。榊原:普段は俳優として役を演じているので、吉本坂の時は100%“榊原徹士”でいます。クラスメイトみたいに、できるだけファンの方々と近い距離でいたいんです。多田:僕は正直、「どうしたらええんや…」と思いながら、つっこみ握手会してます。髪がきれいな人には「きれいすぎやろ!」とか。池田:褒めツッコミ!しっかりアイドルしてるじゃないですか。――最後に今後の目標を。榊原:REDの16人で歌番組に出たいです!多田:カウントダウンライブの合流に遅れて「あいつら、紅白らしいで」って言われたいわあ。池田:去年のひょっこりはん(笑)。吉本坂全員で、Re:Japanみたいにボックス踏めたら最高!3rdシングル『不能ではいられない』【映像盤CD+DVD】¥1,727【通常盤A CD 】¥1,182【通常盤B CD】¥545映像盤には、グループ全員となる45人で歌う「めっけもん」も収録。(Sony Music)よしもとざかフォーティーシックス吉本興業所属の約6000人からメンバーを選抜。2018年8月20日結成。写真は選抜チーム「RED」。左から、榊原徹士、池田直人(レインボー)、多田智佑(トット)。『吉本坂46が売れるまでの全記録』(テレビ東京)が放送中。※『anan』2019年1月1日-8日合併号より。写真・内山めぐみ取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2020年01月04日5GやAIといったテクノロジーの革命的発展、より進むボーダーレス化、新世代の登場。2020年は、トレンドやエンタメ、そして私たちの暮らしが劇的に変わる“始まりの年”になる気配。そんな世界の“NEXT”について識者の方々にお話を伺いました。革命的な変化一時代の区切りとなり、新時代が本格始動。“2020年”について取材をすると、頻繁に“劇的な変化”を表す言葉が聞かれる。「エンターテインメントの世界でいうと、大容量通信環境5Gのスタートは大きいでしょう。エンタメの在り方が革新的に変わり、自宅でライブ会場にいるような体験ができたり、さまざまな視点からスポーツ観戦を楽しめたりする時代へと舵を切ります」(セレブウォッチャー・さかいもゆるさん)「音楽業界でも“みんな”でアガれる曲が人気の時代から、主語が“私”になり、個人の想いに心揺さぶられる曲へと回帰。ヒップホップブームもその象徴です。これからはさらに、ジャンルを超えて人々の情緒に訴えかける歌が重要になってきます」(音楽ライター・矢島大地さん)各所の変化が時代を一新する。ジェンダーレス、ボーダーレス壁はいよいよ消え、個々の心地よさを尊重する時代に。LGBTQという言葉が日常的に使われるようになったように、ジェンダーの枠組みや定義はより自由なものになりつつある。「映画やドラマ、本でもLGBTQを描くことが自然になってきています。ただ、繊細な問題でもあり、表現の仕方によっては誰かを傷つけてしまいかねない。そういった感覚の重要性はいよいよ高まります」(さかいさん)また、国はもちろん、ライフスタイルや年齢の壁もどんどん薄く。「カップル文化が根強く残る欧米で、最近ビッグスターからも“セルフパートナー”という在り方が支持されています。恋人がいてもいなくても、自分が幸せなら構わない、それをお互いに尊重しようという一歩進んだ個人主義の時代に入ってきているのではないでしょうか」(さかいさん)コンテクスト歴史や、文脈への敬意が作品の完成度に表れる。ボーダーレス化がますます進む時代のヒット作は、さまざまな分野から生まれる。「今はSNSで熱意や応援を可視化できる時代なので、さまざまな分野で盛り上がっている作品や人物を簡単に知ることができるし、楽しめます。だからこそ、ニッチな分野からでもメジャーヒットが生まれる傾向も」(アニプレックス・高橋祐馬さん)だからこそ、作り手には、背後の歴史や文脈までのこだわりが求められる。「より多くの人の心をつかむ作品が生まれるには、その音楽の文脈に対する理解が欠かせません。礎を作ったものや背後の歴史についての理解があるからこそ、解体と再構築が可能になって、今までに聴いたことのないものが生まれる」(矢島さん)ジェネレーションZ自分の意思を表現する人に脚光が。2000年代生まれの“ジェネレーションZ”は、生まれた時からインターネットがある世代。「まだ10代ですが、アイコンともいえる人物が何人も登場しています。彼らは、自分の意見をちゃんと主張できたり、中身を伴った発言ができる人が多い。物心ついた時にはSNSがあり、習わずとも使いこなしている世代だからでしょう。冷静に社会を見ていて、政治や環境問題への意識も高い。自分事として世の中を見ています」(さかいさん)それは、これからの時代に求められる資質ともいえる。「日本のみならず、世界的に社会不安は否めません。政治的な活動や発言、それをチェックする視点はいよいよ厳しくなりそうです」(さかいさん)格式やお墨付き“特別”の存在意義が増す。一瞬で世界に自分を発信でき、一夜にしてスターが生まれることにも、もはや驚きはない昨今。「だからこそ、逆に本当にひとにぎりの人しか入ることのできない、王室への注目が上昇中。伝統や格式…。秘されている部分が多いからこそどうしようもなく惹かれるのでしょう」(さかいさん)「YouTubeで番組を持ったり、支持者を得ることだってできる今、“有名人”へのハードルはとても低くなっています。その反動で、マスメディアでのデビューは一層価値が上がっているように感じます。オーディション番組に注目が集まったり、ドラマや映画の出演で脚光を浴びるのはやはりマスによる“お墨付き”があるから。今後、その線引きは、より一層、濃くなっていくのではないでしょうか」(メディア研究者・田島悠来さん)さかいもゆるさんセレブウォッチャー。海外セレブや恋愛にまつわる記事をメインに執筆。ウェブマガジン「mi‐mollet」で「セレブ胸キュン通信」を連載中。矢島大地さん『MUSICA』副編集長を経て、現在は編集、ライター、ラジオナビゲーター。これまでに『ヒプノシスRADIO』の番組ナビゲーターも務めた。高橋祐馬さんアニプレックスの制作プロデューサーで元宣伝マン。劇場版『Fate/stay night[Heaven’s Feel]』やTVアニメ『はたらく細胞』などを担当。田島悠来さんメディア研究者。ポピュラーカルチャーなどを研究。帝京大学助教。著書に『「アイドル」のメディア史:『明星』とヤングの70年代』が。※『anan』2020年1月1日‐8日合併号より。取材、文・重信 綾尹 秀姫©Tara Moore(by anan編集部)
2019年12月28日乾燥した季節は、喉からの風邪をひきがち。でも実はこれ、鼻できちんと呼吸ができていれば、防げるものなのです。喉ケアが人一倍気になっている欅坂46の松平璃子さんと長沢菜々香さんが、喉にダメージを与えないためのメソッドを学びました。呼吸のたびに喉を潤す、鼻呼吸の大切さを実感。乾燥&風邪対策に効果的なのが鼻呼吸。そんな簡単なこと?と思うなかれ。実は、日本人の約7割もの人が口呼吸が癖になっていて、その結果、免疫力の低下や喉の乾燥を招いている、とヨガインストラクターの深堀真由美さん。「鼻は脳やのど、耳、目とも繋がっていて、呼吸のたびに空気を浄化・加湿・加温してくれる精巧な空気清浄機なんです。でも、口呼吸では乾燥した空気や雑菌が体内に直接入ってしまい、喉にも悪影響を及ぼします」(深堀さん)喉の状態はパフォーマンスにも影響するので、日々マスクと飴を欠かさない長沢菜々香さん。風邪はいつも喉からという松平璃子さんも、喉の潤いケアには興味津々。「喉を潤すには、唾液がしっかり出ているかもポイントです。噛む回数や舌を動かす機会が減った現代人は、唾液の量が不足しがち。潤いはもちろん、口腔内環境を健やかに保つのに大切な唾液が出やすくなるよう、マッサージや舌のトレーニングも取り入れてください」(歯科医師・関有美子さん)さらに深堀さん、関さんが実践する喉の潤いケア方法もご紹介。片鼻呼吸【交互に各3~5回繰り返す】いつでも、どこでもできる簡単な呼吸法。鼻呼吸のトレーニングの基本は、鼻で吸って鼻で吐くこと、吐くことから始めること、ゆっくり行うことの3つ。実は左右の鼻の穴は、自律神経の働きでそれぞれ交代で機能している。そこで今回は、鼻孔を片方ずつ交互に使う呼吸法で左右のバランスを整えていく。「これを続ければ、鼻でちゃんと吐き切る、しっかり吸い込むという習慣が身につきます。頭がスッキリしたり、鼻づまりの解消にも役立つんですよ」(深堀さん)仕事中などでもこっそり行える、片鼻呼吸はとても簡単。「左右で吸いやすさに違いがあるのが発見でした」(長沢さん)「日中いつでも試してください。自分のリズムでいいので、ゆっくり呼吸して」(深堀さん)右手の親指を右小鼻に、中指を曲げた状態で左小鼻に当て左の鼻孔を閉じる。親指を緩めて右鼻孔から吐く、吐く、吸う、吸う。右鼻孔を閉じて左鼻孔から吐く、吐く、吸う、吸う。交互に各3~5回繰り返す。ワニのポーズ深く呼吸できる体を作ってから、眠りに就こう。口呼吸の人は、口で呼吸しやすい姿勢をとるために猫背気味に。また、最近はスマホや長時間のデスクワークなどの影響で猫背になりやすいもの。その結果、胸は圧迫され、呼吸する際に使う肋間筋や横隔膜が硬くなってしまう。「深い呼吸がしやすくなるよう、肺の周囲の筋肉を緩めてくれる、ヨガのワニのポーズを就寝前の習慣にしてください」(深堀さん)「脇腹がすごく伸びる感じで、気持ちいいですね」(長沢さん)「このポーズをすると全身の緊張も解けるので、ぐっすり安眠に誘われますよ」(深堀さん)仰向けになり、両手のひらは天井に向け、両腕をまっすぐ伸ばす。右膝を立て、左脚を曲げて左足首を右膝の外側付近にのせる。左脚の力で右脚を左側に倒す。右腰はなるべく浮かないよう注意。その状態で呼吸をゆっくり5回。脚を組み替えて反対側も。関 有美子さん歯科医師。美容知識も豊富で、“治すだけでなく前より美しく”をモットーに歯科医療に携わる。近刊は『歯科医が教える即効1秒小顔』(主婦と生活社)。深堀真由美さんヨガインストラクター。呼吸に着目した「ブリーズィングヨガ」を提唱。近著は『1分で体がすっきり生き返る鼻トレ!』(ヤマハミュージックメディア)。まつだいら・りこ1998年5月5日生まれ、東京都出身。二期生。「とにかく乾燥肌なので、入浴後は3秒以内に化粧水をたっぷりつけています。温めてあげたいメンバーは藤吉夏鈴」ながさわ・ななこ1997年4月23日生まれ、山形県出身。一期生。「最近の夕飯は鍋を作ることが多いかな。カレー味の鍋はよく温まります。温めてあげたいメンバーは原田葵」ワンピース¥23,000(アナトリエ/アナトリエ ミュゼ プリヴェ アトレ恵比寿店 TEL:03・5475・8313)イヤリング¥25,000(ココシュニック TEL:03・5413・5140)ペイズリートップス¥4,990ペイズリースカート¥7,990プルオーバーニット¥3,990(以上AG バイ アクアガール TEL:03・6851・4604)モールヤーンメッセージパジャマセット¥6,980(ピーチ・ジョン TEL:0120・066・107)※『anan』2019年12月11日号より。写真・中島慶子スタイリスト・白男川清美ヘア&メイク・野口由佳(ROI)George取材、文・板倉ミキコ(by anan編集部)
2019年12月08日ゆっくりとしなやかな動作で体幹を鍛える太極拳は、血の巡りを促しつつ代謝も上げる効果が。深い呼吸をしながら行う軸のぶれない体づくりに、ダンスに定評のある欅坂46の齋藤冬優花さんと武元唯衣さんが挑戦!じわじわと温まるボディワーク、太極拳とは?古来、中国に伝わる武術の一つとして知られる太極拳。ゆっくりとした動きが特徴ながら、実は、体を温めるエッセンスが満載!「太極拳をする時は、東洋医学で体の中心といわれる、おへその下にある丹田というツボを意識し、逆腹式呼吸(※)を続けながら行うことが大切です。深い呼吸をし、体幹を鍛えることにより、代謝が上がります。また、手足をゆっくりと大きく動かすことで、寒くて縮こまっていた体が伸び、巡りがよくなりますよ」(「タイチスタジオ」講師・劉燕さん)※ 吸う時にお腹がへこみ、吐く時に膨らむ呼吸。挑戦したのは、「末端冷え症が悩み。寝起きのエクササイズと湯船に浸かることが欠かせません」と言う齋藤冬優花さんと、「脚のマッサージをして体を温めます」と話す武元唯衣さん。初めての太極拳は、「すごく難しかった!絶妙な肘の曲げ方や手首の角度とか、いろいろ意識するのが大変」(武元さん)と慣れない動きに戸惑いながらも、真剣に、楽しく挑んだ。終わった後には、「体がポカポカ!ポーズを覚えたので、家でもやりたいです」(齋藤さん)と、効果を実感できたよう。ふたりの動きを参考に、トライ!双手托天理三焦(ソウシュタクテンリサンショウ)中国で800年余りの歴史を持つ、ストレッチ要素の強い太極拳として知られる「八段錦」の一つ。まずは、心と体の緊張を解き、体のバランスを整えて集中力を高める「起勢(チーシー)」からスタートを。「双手托天理三焦」は、組んだ両腕を上方向に伸ばし、下ろす時にしっかりと横へ伸ばすところがポイントに。肩甲骨をしっかりと動かすことで代謝がアップし、さらに、リンパの巡りをよくし、免疫力を高める効果も期待できるという。まずは起勢をマスター!丹田への意識がポイントに。両足を肩幅に開き、足裏~丹田~百会(頭のてっぺん)までがまっすぐであることを感じて立つ。息を吸いながら、両腕を正面に肩の高さまで上げる。膝を少し曲げ、息を吐きながら腰を落とし、腕を下ろす。双手托天理三焦【2回繰り返す】1.上の3の姿勢から、両手の指を組む。2.息を吸いながら膝を伸ばし、肘を曲げる。3.手のひらを外に向けながら、肘を伸ばし斜め上に腕を上げる。4.そのまま両腕を頭の真上へ。5.息を吐きながら手を左右へ下ろし、肩の横でまっすぐ伸ばす。6.円を描くように手を下ろし、丹田の前へ。1~6を2回繰り返す。リュウエン「タイチスタジオ」講師。太極拳をベースにした「メディカルタイチ」を教える。2010年「中国太極拳選手権」武式太極拳部門1位。さいとう・ふゆか1998年2月15 日生まれ、東京都出身。一期生。「一緒に撮影した武元ちゃんは赤ちゃんみたい(笑)。可愛いので寒い時に温めてあげたいです」たけもと・ゆい2002年3月23日生まれ、滋賀県出身。二期生。温めてあげたいメンバーは「山崎天。唯一の年下メンバーだから、つい甘やかしたくなります!」。チャイナシャツ¥28,000(ア ピューピル/UTS PR TEL:03・6427・1030)パンツ¥18,000(オリジナル ジャムス/UTS PR)武元さん・チャイナシャツ¥28,000(ア ピューピル/UTS PR)パンツ¥18,000(オリジナル ジャムス/UTS PR)シューズ、ソックスはスタイリスト私物※『anan』2019年12月11日号より。写真・天日恵美子スタイリスト・白男川清美ヘア&メイク・George野口由佳(ROI)取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2019年12月07日2011年よりブログ『プロ野球死亡遊戯』を開始し、累計7,000万PVを記録するプロ野球死亡遊戯こと、中溝康隆氏。そんな中溝氏の新著『原辰徳に憧れて -ビッグベイビーズのタツノリ30年愛』(白夜書房)が11月22日に発売された。本著のテーマは、プロ野球・読売巨人軍の現監督「原辰徳」。なぜ原をテーマにしたのか聞くと、「現役時代の『アイドル原辰徳』のその後の変化具合にも興味があった」と語る。偉大なONと比較され続けて叩かれることも多かった現役時代から、勝利にこだわり、幾度もの優勝を経験した監督時代までの変化について語った。○■ONと比較され続けた現役時代――今回、「原辰徳」をテーマにした理由をお聞かせください。世代的に、プロ野球を見始めたときのスーパースターが原辰徳でしたね。最盛期にはCM7社も出ていた「アイドル原辰徳」のその後の変化具合にも興味がありまして。この本のテーマでもあるんですが、60歳を過ぎた原辰徳があまりにも若大将キャラと変わってきているので、そういう変化を記録していったら面白いんじゃないかと思いました。――中溝さん自身、いつ頃から原さんを見始めたんですか。小学校に入った85年頃ですね。当時はピークというか一番人気があった時期からは過ぎていて、結構ボロクソに叩かれていましたからね。「大人から叩かれる原辰徳」という感じでしたが、自分はそれを見て「俺らが原辰徳を応援しないで誰が応援するんだ」という気持ちになって(笑)。たぶんそういう少年たち、この本で書いたのちにビッグベイビーズと呼ばれるちびっこファンが、世の中にはいっぱいいたんじゃないかなと思います。――確かに原さんは選手時代、よくファンやメディアから叩かれていましたよね。もちろんカッコよさもあったんですけど、いかんせん当時はON(王貞治・長嶋茂雄)が辞めてすぐだったので、どうしても偉大なONと比較され続けてました。原さんに対する逆風みたいなものは子どもながらに感じてましたね。世の中全体が「原には何を言ってもいいぞ」みたいな雰囲気は絶対あって、あらためて過去の雑誌を見てみるとやっぱりここまで書くかっていうレベルで辛辣でひどかったです。○■「プロ野球界でもっとも叩かれた男」――「チャンスでポップフライ」というイメージもよく語られるところです。でも打たない、ポップフライのタツノリがまた良いみたいな(笑)。クロマティとか吉村(禎章)とかはちゃんと打つんですけど、原はポップフライがあるからこそ、たまにホームランを打つとファンが熱狂できるという、幸福な関係はありましたね。スーパースターなんだけど弱さを愛されるという、今の瞬間的にすぐ炎上しちゃうSNS時代にはちょっといないタイプの選手ですよね。当時は今と違って、地上波中継で毎日プロ野球をやっていて、しかも年間の平均視聴率も20%超えで、世の中の共通言語としてのプロ野球がありました。どれだけみんなから毎日見られていたんだという。その環境で原さんはプロ野球界でもっとも叩かれた男ですね。――確かに当時のプロ野球、巨人人気はすごかったですよね。当時は今よりもバリバリの男性社会でパワハラやモラハラへの意識も低かったこともあって、新橋とかで飲んでるおじさんファンから見たら、「今の若いヤツはダメだな」という象徴が原だったと思います。でも、原さんは88年、89年くらいからは、もはや叩かれもしなくなってくるんですよ。ようするに、KK(清原和博、桑田真澄)が出てきたり、西武が強くて巨人一辺倒から変わってきたねと言われ始めたりした時期だったので。当時は巨人=原というイメージだったので、原人気とともに巨人人気が徐々に落ちていった雰囲気はありました。Jリーグでサッカー人気も高まり、それが結果的に93年の長嶋監督復帰に繋がったわけですよね。――そしてその後、原さんは1995年に現役を引退しました。引退した1995年は「ケガして復帰してホームラン打ったら泣く」みたいな、アイドルのような流れが定番化していて(笑)。でも95年の終盤、代打原がコールされるとそのたびにめちゃくちゃ声援が出るようになり、俺らタツノリフリークはそれを見て「いまさら分かったのか」なんて思ってましたね。当時はFAで選手を獲りまくっていて、俺らの原がヤバいぞとなったんですが、それでファンが原に対する思い入れを増すという不思議なシンクロが出てきました。最後の最後まで、ファンとのシンクロは強くあったと思います。○■監督としてON越え、そして3度目の監督就任――現役引退された原さんは、1999年からコーチとして復帰した後、2002年に監督に就任しました。第1次政権(2002年~03年シーズン)は選手と年も近いし、兄貴分的な感じだったんですよ。それが第2次政権(2006年~2015年シーズン)になると怖くて、「ニセ侍」とか「砂遊び」発言が出たりとか。さわやかアイドル時代の現役時代から見ると、ヒールターンの前兆が出ていて面白いですね。原さんはどう思っているか分からないですけど、監督でONを超えるというアングルがあるじゃないですか。それをやり始めたのが第2次政権で、実際に結果では3連覇を2回してON越えをしたなと。だからある意味、ON越えをした第2次政権でストーリーは終わったんですよ。でも、ダースベイダーのごとく戻ってきましたね(笑)。――原さんは2018年に3度目の監督就任を発表しましたね。3度目の復帰は、ファンとしても「え!?」っていうのはあったんですけどね。違和感がなければ、この本のように1年間細かく追っていないと思うんです。1年前は、長野(久義)や内海(哲也)が人的補償で抜けたりで、賛否を呼びました。ただ開幕してみると、原さんのコメントが第2次政権と違って優しく、今までとはすごい変わったタツノリが見れて、それもまた面白いなと。これだけキャラを変えるスーパースターはレアですよね。1年間追っていて、これだけ盛りだくさんの人っていないと思うんですよ。――結果を見ても、終わってみれば優勝でした。終わってみれば「原が監督だったから優勝できたんじゃないか」とファンも思いました。今年はやりくりで勝った部分もあるので、原さんの力量を評価せざるを得ないと。若手を積極的に起用していて、巨人を育てようとしているのが今回見えますし、ON越えを頑張ってやろうとしていた前回とは変わってきているなと感じました。○■たまにチラ見せするアイドル時代の顔――リーグ優勝時には、原さんは涙も見せていましたね。全権監督といういわば前時代的なシステムで帰ってきているので、そのプレッシャーもあっての涙だと思います。鬼のタツノリの中に仏のタツノリが見えるというか、61歳の原辰徳がたまにチラ見せするアイドル時代の顔もファンにはたまらないです。これだけ涙が似合うプロ野球選手はいないですよ(笑)。――今後、原さんのどういった姿を見たいですか。いつかセリーグの他球団の監督になって、阿部慎之助と闘ってほしいですね。自らが育てた後継者を叩き潰しにいくって映画的で、プロ野球界のストーリーとしてもめちゃくちゃ面白いじゃないですか。後継者を育てたら、巨人ではもうやり尽くした感がありますしね。――それでは最後に本の見どころをお聞かせください。どの世代にも楽しめるように書きましたが、まず、原辰徳と同時代を生きた方に読んでほしいです。なぜなら、自分の生きてきた人生と原辰徳の野球人生がシンクロしているので。そしてこの本の担当編集マンが90年生まれなんですが、そんな90年代に生まれた若い巨人ファンの方にも、80年代のアイドル時代の原辰徳人気をぜひ体感してほしいなと。それを体感したうえで、今の原監督を見るとさらに面白いと思いますね。ナイターがないちょっと時間を持て余すオフシーズンの夜に、令和元年の優勝を振り返りつつ、来季への気持ちを高めるためにも手に取ってもらえたらうれしいです。
2019年11月27日’80年代にも“沼落ち”はあった!?親衛隊に居場所を求めた少年たちを描く、高崎卓馬さんによる小説『オートリバース』。今は“沼落ち”などと表現されるが、’80年代はアイドルを熱烈に応援する“親衛隊”という集団がいた。「小泉今日子さんから親衛隊の話を聞いたのは、10年ほど前。世間からは不良と呼ばれていたけれど、本当にすごくいい子たちで、面白い話がいっぱいあるのにどこにも残っていないのが寂しい、と。だったら僕が書きたいと手を挙げたんです」口約束だったため時間は流れてしまうのだが、高崎卓馬さんは子どもの成長とともに自身の思春期を振り返り、今なら書けると思い立った。小説『オートリバース』は、千葉の中学校に同じ日に転校してきた橋本直と高階が主人公。ふたりは、校内暴力真っ盛りの学校にも家にも居場所がなかったのだが、あるとき高階が売り出し中の小泉今日子の親衛隊に入隊し、直も追いかけることに。「小泉さんや実際に親衛隊だった人に細かく取材をしたのですが、ドキュメントを書き記すことは僕にはできない。でも当時の熱や、あの時代を一生懸命生きていた人たちを肯定したいという気持ちがありました」親衛隊の特徴は、完全な縦社会であること。今では信じられないが、アイドルとお茶会をしたり、コンサート会場で警備をしたり、芸能事務所に就職する人までいたらしい。「10代の子たちが彼らなりにルールを作り、こんなに大人っぽいことをしていたのかと驚きました。周りからは不良とみなされていたとしても、別の基準だと正しい部分もあるわけで、そこをきちんと描きたかった」しかし、アイドルの人気上昇とともに親衛隊は巨大化して派閥が生まれ、暴力で支配する者も現れた。高崎さんが小説を書く際にこだわったのは、できるだけ舞台となる場所に行き、自分の足で歩いてみること。「’80年代カルチャーがたくさん出てくるのですが、当時を知っている人も知らない人も、映像が浮かぶような文章にしたかったんです。現場へ行くのはロケハンに近い感覚で、カメラの位置はどこにあるのか常に想像しながら描写していました」そして2年ほどかけて、純度を上げるようにこつこつ書き上げた。「すぐに読めたと言われると嬉しい半面、寂しい気持ちに(笑)。でも晩年の話ならともかく10代の話だから、このくらいのスピード感のほうが合っているのかもしれませんね」たかさき・たくまクリエイティブ・ディレクター、CMプランナー。国内外の受賞多数。映画『ホノカアボーイ』の脚本・プロデュースやドラマ脚本も手がける。著書に『はるかかけら』『表現の技術』など。『オートリバース』「小泉今日子を1位にする」という目標を掲げ、親衛隊の活動にのめり込んだ少年たちが、手に入れたものと失ったものとは…。中央公論新社1400円※『anan』2019年11月13日号より。写真・土佐麻理子(高崎さん)中島慶子(本)インタビュー、文・兵藤育子(by anan編集部)
2019年11月09日ボーイズユニットCUBERSのメンバー末吉9太郎が4日、モーニング娘。OGである藤本美貴のYouTubeチャンネル「ハロー! ミキティ」内に登場しコラボ動画を発表した。9太郎は、2019年5月につんく♂氏作詞作曲でメジャーデビューしたボーイズユニットCUBERSのメンバーで、Twitter・TikTokなどのSNSに投稿した"アイドルオタクあるある動画"が1億再生を突破するなど注目を浴びている。「モーニング娘。になって一緒にパフォーマンスがしたい!」と公言している9太郎は、休日はハロー! プロジェクトなどのアイドル現場に足を運び、握手会などの特典会にも参加。自身もアイドルとして活動しながらもオタク活動をおこなう“アイドルオタクアイドル”で、動画でアイドルオタクに扮して発する「それなー!」「沸いたー!」といった言葉も話題を呼んでいる。勢いトレンドで1位にランク入り果たした他にも、Twitter上で300万再生突破している動画が指原莉乃に引用RTされるなど、広がりを見せている。今回のコラボ動画では、藤本美貴がモーニング娘。として活動していた時代に起きていたであろう”あるあるネタ”を披露。小さい頃からの憧れである藤本美貴とのコラボレーションに終始大興奮の様子だった。○末吉9太郎コメントあの藤本美貴さんです。いまだに信じられてないですけど、あの藤本美貴さんにお会いしました。ミキティは存在してました。そして、ミキティはとっても優しかったです。沸いたー!!! 動画ぜひ見てください!
2019年11月04日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「令和に流行る音楽は?」です。時代は令和です。でも、体感としては令和の時代に生きているという感覚はまったくないですね。音楽業界を見回してみても、令和になって何か大きな変化があったか、というとそういうものも感じないですし、平成の終わりころから変わらずにずっと続いている感じです。でも、きっとそういうものなんでしょうね。年号が変わったことで世の中は新しい時代がきたと思っているけれど、実際に変化が形になるのはもう少し先のことなんじゃないでしょうか。機運が熟するのには時間がかかる。平成を代表する歌姫、安室奈美恵さんがデビューしたのも平成4年のことです。時代が変わったという大きな区切りは確実にあるので、その時代の象徴は必ず登場すると思います。で、それが何になるかは、今は正直予想したくない。僕も驚きたいですから。うわ、こんなんきたんやってびっくりしたいです。…って、びっくりしている場合じゃないですよね。その時代の象徴を作る可能性は僕自身にもあるわけで。センセーショナルな時代の流行を作るのは岡崎体育かもしれない。…それはその通りなんですけど、でも僕はぶっちゃけそういうタイプではないと思う。自分が時代をパイオニアリングすることはないと思うし、どちらかというと、僕はそれに乗っかりたいタイプです。流行っているものをいじったり、ひと口かましてくれ!とやっかんでいるのがちょうどいいポジション、というのが正直なところです。今のところでいうとソロアーティストの方が注目を集めていますよね。女性だとあいみょん、男性だと星野源さんや米津玄師くん。でも僕が思うに、何か新しい流れを作るのはそういう正統や本流のところ以外のような気がします。違う畑の、レールの外から道ができてくるのが令和の時代なんじゃないでしょうか。ユーチューバーとかティックトッカーとか、そういう場所で知名度がある人が音楽もやって新しいヒットが生まれるんじゃないかなと。あとは、業界自体がボーダーレス化していますよね。アイドルも国籍混合のグループが多数登場しています。韓国、中国、タイなどアジアと音楽業界は共有されるようになっていきそうです。それ狙って、岡崎体育はソニー・ミュージックのモンゴル支社を立ち上げたいと思います。アイドルの原石探し出して、日本発信のモンゴルアイドルを仕掛けたいですね。モンゴルと日本の懸け橋になれたら最高です。おかざき・たいいく6/9に、たまアリで行われたワンマンコンサートのDVDとBlu‐rayが、10/30に発売に!来年2/11、エディオンアリーナ大阪で、ワンマンライブ「OKAZAKI ROCK FESTIVAL 2020」開催!※『anan』2019年10月2日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年09月30日HKT48で“はるっぴ”として親しまれていた兒玉遥。2016年には、AKB48選抜総選挙で自己最高となる9位にランクインするなどアイドルとしての道は順風満帆だったが、2017年に体調不良で活動を休止。一度は復帰しながらも、同年12月に再び休養期間に入った。そして2019年6月、卒業を決断すると共にエイベックス・アスナロ・カンパニーへの所属と女優としての活動再開を発表。兒玉が復帰の場として選んだのが、初舞台となる『私に会いに来て』(東京:新国立劇場小劇場9月13~16日大阪:サンケイホールブリーゼ9月19~20日)だった。なぜ兒玉は立ち止まり、復帰することができたのか。そこには、恩人たちの存在が大きく関わっていた。○■谷真理佳の金言で再起決意――1年半ぶりの公の場となった舞台会見(『私に会いに来て』)では、赤の衣装でした。インスタグラムにも、「気合の赤」と書いていましたね。あの日の衣装は、自分で選びました。もともと赤が好きだし、私にとっては「勝負の時にしか着ない色」というイメージがあります。舞台でも、赤い服の女性がキーになっていたりするので、ピッタリかなと思いました。最初は、イメージが付きづらくて周りの色に染まりやすい「白」もいいかなとも思ったんですけど、やっぱり、「気合の赤」にしようと。――その気合と共に、これからいよいよ稽古へ(取材は7月)。はい! 台本を初めて読んだときの第一印象は、「すごく重たい」。お越しくださった方は、観終わった後に重たい余韻に浸れるはずです。そこを少しでも軽くするために、映画にはないラブシーンを加えたのかなと思います。――今回演じた記者パク・ヨンオクは、「自分とは逆」のタイプと感じているそうですね。アイドルをしていた頃の自分は、すごく子供だったなぁと思ってて。15歳から突き進んできて、仕事に対する向き合い方とか何が何だか分からないまま突っ走ってきたので、情報を追うためなら手段を選ばずに常に全力のパク・ヨンオクは、自分と逆の存在です。――仕事に打ち込む女性に憧れが?あります! 今は自由にやりたいことをできる時代だと感じていて、すぐに結婚をしなくても、いろいろな選択肢があるから私も仕事で活躍できるような女性になりたいです。――復帰にはピッタリの作品ですね!はい! 役を演じながら自分も成長できたらいいなと思います。――15歳で芸能界デビューして、「アイドル=仕事」という認識はなかったんですか?現場に向かう時も、「仕事行って来る!」みたいなイメージはなかったですね。――「アイドル=◯◯」ここに入る言葉、今では何だと思いますか?「アイドル=アイドル」でした。好きなことをやっているという感覚は今でも同じなんですけど……。――復帰を発表した日刊スポーツのインタビューで、休養中に引退を考えたこともあったとおっしゃっていましたね。そんな時期もありました。メンバーの谷真理佳に相談したら、「絶対辞めないほうがいいよ」「るっぴちゃんがステージに立った姿は、オーラがあってキラキラしてるから」って説得してくれて。その言葉にすごく勇気づけられました。芸能界を辞めて、自分のやりたいことを勉強したり、違うお仕事に就いたりするのもいいかもと思ったんですけど、やっぱり自分はステージに立ってみなさんを笑顔にしたいし、演じることへの憧れもありました。真理佳の言葉で、そういう思いがゼロじゃない自分に気づいて、「挑戦しなきゃ!」となりました。それまでお芝居のお仕事もありましたけど、真剣に向き合う時間が長かったわけではないので、それに打ち込める今の環境が幸せです。――復帰の初仕事が舞台というのも、運命的ですね。舞台は同じセリフを何十回と練習します。アイドルの時も、コンサートに向けて何度何度も練習して、それが自信になってステージに立つ。そういう意味では、共通している部分もあるような気がします。――役者さんの中では舞台を避ける人もいるようですが、そういう不安は?最初はありましたけど、経験がない分、しょうがないなと(笑)。「私は初心者です!」という気持ちで入りたいと思います。たぶん、どんな人だって最初は不安だったはずなので、「大丈夫」と自分に言い聞かせています。――休養中、別の職業も考えたりしたんですか?真っ先に「女優になりたい」と思いました。母にも相談しましたけど、「やりたいことをやりなさい」と背中を押してくれて、こうして舞台出演も決まったので喜んでくれました。本番にも招待するので、すごく楽しみです。――復帰報告のインスタグラムには、「恩返したい」という言葉と共にファンへの思いがつづられていましたね。やっぱり、私にとってファンの方々はかけがえのない存在、切っても切れない関係です。家族みたいに、私がうれしいことがあると一緒に喜んでくださって、悲しいことやつらいことがあると、良くなるように一緒に考えてくださって。「女優さん」は「テレビや映画の世界の人」という遠いイメージだけど、そこにはとらわれずに、いつまでもファンの皆さんにとって近い存在でいたいです。○■成長するために自分を追い詰めていた――卒業と復帰を同時に発表されて、メンバーの方々のコメントがすごく印象的でした。悩んでいる時に声を掛けてくれたことや、手紙をもらったことへの感謝など、特に後輩の方々から慕われていることが伝わりました。何気なく言った言葉が、後輩にとっては心に残ってたんですね。特に意識してなかったんですけど、私も入りたての頃に先輩の方々からたくさんかわいがってもらったので、自分も先輩たちのように後輩たちを支えたいという思いはありました。――先輩との思い出はありますか?先輩たちからご飯に誘っていただいたのがすっごくうれしかったです。「払わなくていいよ」と言ってくださるのも、めっちゃかっこいい! この前も後輩を誘ってご飯に行ったんですけど、初めて行く子だったので何を聞いていいのか分からなくて、ニコニコニコニコ(笑)。「かわいいね!」とか言いながら口説いていました(笑)。――(笑)。兒玉さんは周りに優しくて、自分には厳しいとおっしゃっている方もいましたよ。どっちにも優しいですよ(笑)。前よりは、自分に優しくなりました。アイドルの時はストイックだったので、成長するために自分を追い詰めていたこともありました。今は一生懸命頑張る時。でも、終わって区切りがついたら「しっかり休んでいいよ。お疲れ様!」と労ってあげるのが大切なことだと、お休みをいただいて実感しました。――今日はありがとうございました。世の中には、再起に踏み出せない方がたくさんいらっしゃると思います。兒玉さんから、その方々に届けたいメッセージがあればお願いします。私の場合は、周りのことを考えすぎていたというか。「どんな自分が求められているか」を考えすぎていて、自分のやりたいことや好きなことを見失っていました。いろいろな人から意見を聞くことも大事だけど、一度シャットアウトして、自分のルーツを探ったりして、好きなことに対して苦にならず続けられることを見つけられると、すごく毎日が楽しくなるんじゃないかなと思います。特にSNSとか情報がたくさんあるから、どうしても周りに惑わされてしまいますよね。そこを遮断して、自分を労ってあげることが大事だと思います。■プロフィール兒玉遥1996年9月19日生まれ。福岡県出身。2011年7月10日、HKT48の第1期生オーディションに合格。同グループのメンバーとして活動を開始し、センターポジションも務める。2016年には第8回AKB48選抜総選挙で、自身最高となる第9位に輝く。2019年6月にHKT48を卒業し、エイベックス・アスナロ・カンパニーに所属。女優としての活動を本格化し、2019年9月に卒業後初の舞台『私に会いに来て』の出演を控える。
2019年09月12日ディズニー公式エンターテイメントサービス「Disney DELUXE(ディズニーデラックス)」では、9月13日(金)より先行配信される「ディセンダント3」主演ダヴ・キャメロンの来日が決定したことを記念し、「ディセンダント」シリーズのほか、マイリー・サイラスやセレーナ・ゴメスなどディズニー・チャンネルスターの出世作・代表作、約20作を一挙配信することになった。“ディズニー・チャンネル スター”が大集合!懐かしのあの作品も世界的大ヒットを記録した「ディセンダント」シリーズの最新作「ディセンダント3」の先行配信決定を受けて、本作でブレイク後、ミュージカル女優としても活躍するダヴ・キャメロンが来日決定。今回「Disney DELUXE」では、ダヴ主演の「ディセンダント」「ディセンダント2」をはじめ「ディズニー・チャンネル スターズ特集」として、彼女たちの出世作・代表作を配信。さらに、マイリー・サイラスが主演し、世界40か国以上で1億3000万人以上に視聴され大ヒットとなった「シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ」、全米ティーンに絶大な人気を誇るセレーナ・ゴメスが一躍有名となった「ウェイバリー通りのウィザードたち」。加えて、映画『アナと雪の女王』の主題歌「レット・イット・ゴー」を歌ったことでも有名なデミ・ロヴァートや、再結成後の今年6月、全米アルバム・チャート1位を記録した「ジョナス・ブラザーズ」が出演する「キャンプ・ロック」。さらに、『グレイテスト・ショーマン』でミュージカル俳優として本領を発揮したザック・エフロンが主演を務め、サントラ盤が全米アルバム・チャート(Billboard 200)で1位を獲得、エミー賞で2部門を受賞し社会現象を引き起こした「ハイスクール・ミュージカル」。また、いまや全米ティーンのカリスマ的存在であり、『グレイテスト・ショーマン』や『スパイダーマン』シリーズに出演するゼンデイヤ主演の「ティーン・スパイK.C.」。そのほか、人気ポップ・ロック・バンド「R5」でメインボーカルとリズム・ギターを担当し、全米ティーンの間で爆発的な人気を獲得しているロス・リンチ主演「オースティン&アリー」など、ハリウッドを代表する次世代スターを多数輩出してきたディズニー・チャンネル スターの作品を一気に観られるチャンスとなっている。(text:cinemacafe.net)
2019年08月23日私、「サレ妻予備軍」になりました。
編集部の「これ、気になる!」
兄の連れてきた婚約者は…