若かったころの自分の写真を見ると「年を取ったなあ」と実感する今日このごろ。できることなら若返りたい……と夢見てしまいますが、私たちの体内にあるホルモンのうち、「若返りホルモン」と呼ばれているものがあることをご存じですか。美容と健康に関わるホルモンに詳しい、美容専門医の黒田愛美先生に「若返りホルモン」について聞きました。教えてくれたのは…監修/黒田愛美先生(Zetith Beauty Clinic副院長)美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。「若返りホルモン」とは?「マザーホルモン」とも呼ばれるDHEA「若返りホルモン」とはなんとも魅力的な名前ですが、どんなホルモンなのでしょうか。「“若返りホルモン”と呼ばれるのは、DHEAというホルモンです。DHEAは“抗酸化ホルモン”とも呼ばれ、老化の原因となる活性酸素を減らす働きをします。代表的な働きは抗酸化作用ですが、以下のような働きもします。免疫力を高め、炎症や腫瘍を予防するインスリンの働きを助け、糖尿病を予防する筋力を維持し、代謝を高めて体脂肪を減らす動脈硬化を予防する脂質異常症を予防するストレスを緩和し、意欲を向上させるアルツハイマー病を予防、改善する性的欲求を高める元気に生きていくために必須のホルモンで、およそ50種類のホルモンに分化することから、“マザーホルモン”とも呼ばれています」(黒田先生)。DHEAは誰にでもある?生きていれば常に出ている「DHEAは生きるためには必須のホルモンなので、常に出ています。ただ、20代をピークに年々減少し、40代に入ると多くの人がピークの約半分に減少してしまいます。女性ホルモンのエストロゲンも、DHEAから分化して作られます。加齢により減少するDHEAとともに、女性ホルモンも減少していくのです。DHEAが不足していると、極端に疲れやすい、朝起きられないといった症状がよく見られます」(黒田先生)。元気な人は数値が高い加齢とともに減少するDHEAですが、数値が高い人もいて、そこには共通点があるそうです。「“頭と体がすっきりと働く”“健康で意欲的”という特徴です。例えば第一線で活躍するアスリートや経営者、政治家などはDHEAの数値が平均レベルより高いことがあります。また、数値が高い人ほど寿命が長いということもわかってきました」(黒田先生)。数値を高くするためには?まずは基本的な生活習慣の見直しからDHEAがあったら、もっといきいきと活動できそうです。増やすことは可能なのでしょうか。「まずは“規則正しい生活”“バランスの良い食事”“適度な運動”“良質の睡眠”“ストレス回避”を心がけましょう。特に過度なストレスは、DHEAを分泌する副腎に大きな負担をかけます。自分なりのリラックス法を持ち、ストレスをため込まないことが重要です。また、自然薯、納豆や黒豆、アボカドにはDHEAが多く含まれることが知られています。意識的にメニューに取り入れると良いでしょう」(黒田先生)。改善が見られない場合は専門医に相談を「DHEAにはサプリメントもあるのですが、基本的にはクリニックで処方します。しかし、単純にDHEAをサプリで飲めば、誰もが元気になるというわけでもありません。DHEAの摂取基準量は1日あたりおよそ25mgで、DHEAが多ければ多いほど良いというわけではありません。過剰摂取すると副腎の働きが鈍くなるという研究結果もあります。疲れやすい、やる気が出ないといった症状はDHEAが不足していることが原因のこともありますが、違う原因の場合もあります。気になる方はまずは栄養外来でDHEAの値を検査してみると良いでしょう」(黒田先生)。まとめ「若返りホルモン」と聞くと、つい飛びつきたくなってしまいますが、単純に増やせば良いというわけでないようです。となると、すぐできるのは基本的な生活習慣の見直しとストレス回避。ストレスを完全になくすことは難しいですが、ストレスを受けたときのかわし方ややり過ごし方を身に付けると良いのではないでしょうか。取材・文/岩崎みどり(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/黒田愛美先生美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。Zetith Beauty Clinic副院長(東京都中央区銀座4丁⽬2-17銀座111レジャービル13階)。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。著書に『アスリート医師が教える最強のアンチエイジング』(文藝春秋)。
2022年04月16日閉経に向かうにつれ、女性ホルモンの分泌が少しずつ減る更年期。その一方で、男性ホルモンが増えるという話を聞いたことはありませんか。そもそも女性に男性ホルモンがあるのか、ある場合、更年期には増えてしまうのか、気になることについて産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。★ウーマンカレンダー更年期のお悩み記事をもっと読む女性にも男性ホルモンはある?そもそも、女性には男性ホルモンはあるのでしょうか。「女性は男性の約10分の1の量ではあるものの、男性ホルモンがあります。更年期になり、女性ホルモンが急激に減ったあとでも、男性ホルモンの減少は緩やかなので、元気な体を維持できているのです。よく、更年期は男性ホルモンが増えると誤解されるのですが、女性ホルモンが急激に減ることで男性ホルモンが優位になり相対的に増えて見えるだけで、増えるわけではありません」(駒形先生)。とはいえ、男性ホルモンも加齢とともに減り、80代にはほぼ分泌しなくなるそうです。男性ホルモンとは?ところで、男性ホルモンとはどんな特徴があるのでしょうか。「男性ホルモンは『テストステロン』と呼ばれ、体調の調整、決断力、判断力、意欲、性欲などを司ります。筋肉や骨の発達を促進するので例えば肩幅を広くしたり、胸板を厚くしたり、太ももを太くしたりと、いわゆる“たくましい肉体”の素になります。ひげが生えたり毛深かったりするのも、テストステロンの働きです」(駒形先生)。次の章では、男性ホルモンが髪にもたらす影響についてお伝えします。男性ホルモンの影響は髪に出やすい更年期になると男性ホルモンが優位になるということですが、それでは急に毛深くなったり、性欲が増したりするのでしょうか?「男性ホルモンが増えるわけではなく、また、もともと男性に比べれば少ない量なので急に毛深くなるということはありません。しかし、個人差はありますが男性ホルモンが優位になることで髪の毛に変化が出る女性は多いようです。髪の毛は、男性ホルモンが司る部分と、女性ホルモンが担当の部分があります。例えば、男性ホルモンが強く関わっているのが、生え際や頭頂部。男性の抜け毛や薄毛はこの部分が多いですね。女性ホルモンがあることで保たれていた生え際や頭頂部の髪が、急激に減ることで守れなくなり、かつ、男性ホルモンが優位になったことで抜け毛や薄毛が起こることがあります」(駒形先生)。毛深くなるほどの男性ホルモンの量はないものの、抜け毛や薄毛と関わってくるということです。性欲は強くなる?一方、性欲はどうなのでしょうか。むしろ、更年期には減退する女性が多いように感じます。「男性ホルモンの性欲と女性ホルモンの性欲はもともと違っていて、前者は発散するタイプ、後者は受容するタイプのもの。受け入れたいという気持ちは減るものの、発散したいという気持ちは残っているのではないでしょうか。更年期の女性は性欲がないかといえばそんなことはなくて、結局は相手次第なのだと思います」(駒形先生)。まとめ発散したいという性欲は残っている……ということは、そういう意味ではオス化しているのかもしれません。しかし、既婚女性の場合、パートナーと発散したいという気持ちがどれだけあるかは、本当に個人差があるのではないでしょうか。取材・文/mido(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。★関連記事:「驚き!」閉経後は総コレステロール値が2倍にも!?今すぐできる食生活改善とは【医師監修】★関連記事:更年期症状がつらいときは何科を受診するの? 受診の目安は?【更年期の基礎知識3】★関連記事:40代から肝機能低下の宣告。閉経後に増加する「脂肪肝」とは?【医師監修】著者/監修/駒形 依子 先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
2022年02月13日仕事で責任が重くなったり、ライフステージが変わったりと、体調を崩しがちなアンアン世代。まさにその一人だった女性ホルモンバランスプランナー®の原由記さんが、健康を取り戻した実体験と知識から、日常的にできるホルモンバランスの整え方を伝授!お話を伺った方:原 由記さん女性ホルモンバランスプランナー®。大学を卒業後、化粧品会社に入社。会社員時代に体調を崩した経験から、資格を取得。デリケートゾーンケアアイテムを扱う「メリア」を立ち上げ、代表を務める。起きたらカーテンを開けて、 必ず朝日を浴びる。睡眠不足は女性ホルモンを乱すといわれている。そこで、良質な睡眠のためにやるべきは、朝一番に、カーテンを開けること。「体内の生体リズムを整えてくれる太陽の光は、睡眠と覚醒をうまく切り替えるカギ!朝起きたらすぐに1〜2分、深呼吸をしながら太陽の光を浴びると約16時間後にメラトニンという眠気を誘う脳内の神経伝達物質が分泌され、寝つきがよくなります。曇りや雨の日でも十分な明るさがあるので、毎日の習慣にするといいでしょう」カーディガン¥28,600(ガリャルダガランテ/ガリャルダガランテ 表参道店03・5766・1855)タンクトップ¥9,449(ラヴィジュール/ラヴィジュール ルミネエスト新宿店03・3358・7790)パンツ¥16,500(ナイスナイス モーメント/MIC03・6432・9156)リモートワークでも、始業前に家の周りを歩く。リモートワークだと、通勤で駅まで歩いたり階段を上り下りすることさえもなくなり、意識しないとすぐ運動不足に陥ってしまう。「体を動かして、血行をよくすることは、女性ホルモンにいい働きがあります。始業前に、できれば一駅分、難しければ家の周りだけでも歩くと。また、1時間に1回はストレッチをして、座りっぱなしで滞った血流を改善してあげましょう。冷たい椅子は腰まわりやお腹を冷やします。クッションやブランケットで冷え対策を」朝ごはんには、植物性タンパク質を摂る。女性ホルモンにいい食生活とは、当たり前だが、栄養バランスのとれた食事。「不足しがちなのが、タンパク質。不足すると、体内に水分を溜め込むようになりますが、生理前はその傾向がより強くなります。生理前のむくみが辛い人は、朝にお味噌汁を飲み、タンパク質摂取を意識してみて」。大豆イソフラボンは、エストロゲンと似た作用があり、生理周期の乱れを整える働きや美肌にも期待大。「食事を改善することは、次の生理周期を整える準備になります」お風呂上がりのデリケートゾーンケアで、自分をいたわる時間を作る。デリケートゾーンのケアと女性ホルモンの分泌に、直接的な因果関係があるわけではない。しかし、デリケートゾーンケアを始めてから、生理周期が整った、肌ツヤがよくなったという人もいるそう。「VIOゾーンを優しく洗い、美容液で整え、保湿をする。そんなふうに自分自身をいたわり、愛することでハッピーになれれば、心が安定して、体にもいい結果が表れるのだと思います。睡眠、食事、運動に、心地よいデリケートゾーンケアも生活の一部にして」左・乳酸菌発酵エキスがふっくらした肌へ導く。デリケートボディクリーム 150g¥4,950右・メラニン生成を抑える成分配合。デリケートブライトニングセラム〈医薬部外品〉30ml ¥7,480(共にアイム ラフロリアsupport@mellia.co.jp)スマホは、できるだけ遠い場所に置いてからベッドの中へ。生活のリズムを整えることが、すなわち女性ホルモンを整えること。そのベースになる睡眠にとって、脳を活性化させるパソコンやスマホのブルーライトは完全にNG。「寝ると決めたタイミングで、仕事のメールやSNSチェック、動画観賞もおしまい!寝室とは違う部屋に持っていき充電を。ワンルームの場合は、視覚に入らない、できるだけ自分から遠い場所へ。夜はマッサージなど、セルフケアの時間にして“スマホに囚われない自分”でいたいものです」寝る時には“五感”に 心地よいものを意識して選ぶ。女性ホルモンの影響を強く受けるのが、心の状態。「肌に触れて心地よい、ふわふわして癒されるなど、気持ちをポジティブな方向に導いてくれるアイテムを選びたいもの。特に寝具やパジャマは、睡眠の質も左右します。肌触りがよく、五感が喜ぶ素材を選びましょう。チクチクする、毛玉でゴワゴワするといった小さなストレスも、蓄積されると眠りを妨げます。ピローミストやルームフレグランスの香りにもこだわって。生理不順には、セージやレモンバームを」キャミソール¥24.090(KEnTe/KEnTeカスタマーセンター03・6451・1688)肩に掛けたニット¥28,600(セカンドフィメール/ローズ バッド ルミネエスト新宿店03・5368・2767)メガネ¥46,530(オリバーピープルズ/ルックスオティカジャパン カスタマーサービス0120・990・307)パンツ¥30,800(ドローイング ナンバーズ/ドローイング ナンバーズ 新宿店03・3359・8517)【CHECK!】 生理中は内くるぶしマッサージで、卵巣をケア。床に座って、内側のくるぶしの上部を流れる血管の横をなでて、ゴリゴリしていたら、卵巣が疲れているサイン。「石みたいに硬い部分に老廃物が溜まっているので、そこをぐっと押して、しっかりと流してあげるといいでしょう」写真・小笠原真紀 スタイリスト・稲葉有理奈(KIND) ヘア&メイク・森川 誠(PEACE MONKEY) モデル・千國めぐみ 取材、文・小泉咲子
2022年01月14日今回はホルモンバランスの乱れと、それによって引き起こされる女性特有の様々な不調についてご紹介。女性ホルモンに関する正しい知識を身につけて、日常の当たり前を見直しましょう。そもそも、女性ホルモンってなに?女性のココロとカラダに、大きく影響する女性ホルモン。にもかかわらず、その働きや整える方法をよく知らない人も。そこで、産婦人科医が女性ホルモンの基本をレクチャー。正しい知識には、より快適な人生を送るヒントがたくさん!お話を伺った方:角ゆかり先生産婦人科専門医、虎ノ門ウィメンズクリニック院長。東京女子医科大学卒業。2013年、メルボルン大学ウィメンズヘルスマスター取得。症状以外にも、患者の話に耳を傾ける診療方針で信頼されている。ホルモンバランスの乱れは心身の不調に大きく関わる。女性ホルモンとは、卵巣から分泌されるエストロゲンとプロゲステロンの2種類のホルモンの一般的な呼び名のこと。「生理や妊娠だけでなく、心身の不調にも深く関わっている女性ホルモン。後々、不妊で悩んだりしないように、女性ホルモンに関心を持ってほしいですね」そう話すのは、産婦人科専門医の角ゆかり先生。「女性ホルモンの分泌は、脳の視床下部が司令塔となり、調整されています。視床下部は、神経系統のコントロールタワーのすぐ隣にあるので、強いストレスを受けると視床下部から指令を受ける女性ホルモンの分泌も乱れてしまうのです。ストレスには、過剰なダイエットによる身体的ストレスも含まれます。過剰なダイエットをすると、脳が『身体的危機の今は新しい生命を育てられない』と判断し、血液を体外に排出する生理を止めてしまいます。無月経は不妊になることもあるので注意を」生理の約1週間前から、イライラしたり、いつも以上に甘いものを食べたくなったり、PMS症状が表れるのも女性ホルモンの影響。「PMS症状対策で重要なのは、それがPMS症状なのだと自覚することです。あらかじめどんな症状が自分に出るのか知っておけば、周囲に『この時期は機嫌が悪くなるかもしれない』と伝えておくことで大きなトラブルを防げますし、食欲が増すケースも、脂肪分の多いスイーツを食べる前にカロリーが低く栄養価の高い野菜のスープなどでお腹を満たしておくといった対策がとれます」では、根本的に女性ホルモンを整えるには、どうしたら?「基本的なことですが、栄養バランスのとれた食事と十分な睡眠をとり、規則正しい生活を送ることが、女性ホルモンにとっては大切です。もちろん、生理に少しでも異常があったり、PMS症状が辛かったり、ホルモンの乱れを感じたらなるべく早く、婦人科を受診してください。その際、月経周期がわかっているとスムーズです。自覚症状がない方も、いつかの時のために、月経周期のチェックを」エストロゲン肌にハリが出て、髪もツルツルに自律神経や脳の働きをよくする内臓脂肪がつきにくくなる卵胞ホルモンとも呼ばれ、いわゆる女性らしい丸みを帯びた体型を作るホルモン。肌や髪の潤いを守る、代謝をアップするなど、女性にとってうれしい作用も多い。40歳を過ぎると分泌量が減ってホルモンバランスが急激に崩れ、更年期を過ぎるとほとんど分泌されなくなる。プロゲステロン体に水分を溜め込み、むくみやすくなる食欲が旺盛になり、代謝が鈍くなる疲れやすくなる排卵直後から分泌量が増え、子宮内膜を柔らかくして妊娠に備えるホルモンで、黄体ホルモンとも呼ばれる。プロゲステロンが優位な黄体期は、妊娠のために体が水分や栄養を溜め込もうとするため、むくみが出やすく、食欲が促進される場合も。精神的にも不安定になりやすい。ホルモンバランスの入れ替わりで心身に変化が!女性の心と体は、エストロゲンとプロゲステロンの2種類の女性ホルモンの影響を受け、約1か月周期で変動。たとえば、エストロゲンが優位になる生理直後は、肌がきれいになるが、プロゲステロンが優位になると、肌が脂っぽくなってニキビが増える。精神的に不安定になりやすくなることも。女性ホルモンにまつわる年齢別トラブル20代生理による不調は大切なメッセージ。体からの大切なメッセージに目を背けないこと。20代に入ると生理が安定する人が大半だが、量や回数が多い、生理痛がひどいなど、生理そのものの悩みが大きくなる人も。「量や回数が多い方がなりやすい貧血は、早めに治療を。慢性化すると生活上で辛さを感じず、せっかく定期健診で貧血が判明しても、治療を後回しにしがち。体が重点的に血液を送るのは内臓で、髪の毛がパサパサする、爪が割れる、肌が荒れるなど、体の表面に症状が出てきた段階では、かなり対応が遅れてしまっています」30代多くの方のライフステージが変化する時期。出産などによって、大きくホルモンバランスが乱れることも。30代は、子宮内膜症や子宮筋腫に気をつけたい時期。「将来、出産を考えている方にとっては不妊の原因にもなるのが内膜症や筋腫。早い時期から治療していれば、進行を止めて、自然妊娠できたかもしれないと、後悔なさる方もいらっしゃいます。早くからの検査や治療が大切なのは、子宮頸がんも同じです。30代に入ったら、必ずがん検診を。また、生理不順からくる無排卵も不妊の可能性が高くなります。ご自身の将来のために、放置しないで」最近よく聞く、プレ更年期ってなに?30代後半から、体温調節がしにくくなるなど、更年期のような症状が出始めること。「プレ更年期は、子育てや仕事などのストレスで心身に不調が起こります」40代更年期を迎え、ホルモンの分泌が減少。それによって、体の不調が起こりやすい時期。更年期とは、閉経前後の10年間をさし、日本人女性の閉経の平均年齢は50.5歳なので、一般的には45歳から55歳が更年期にあたり、心身に不調が表れる。「ホルモンの分泌量が減り、今までのようには頑張れなくなります。生理も不順になり“閉経が近づいたのかも”という不安感が加わり、精神的な症状が強まる方も。更年期が始まるまでに夢中になれるものを見つけておくといいですね。更年期の辛さが大きく異なります」50代日本人女性は平均50.5歳で閉経その後の人生をどう生きるか? 早くから想像しておくことが大切。日本人女性の9割は、45歳から55歳までに閉経する。「閉経後は、子宮や卵巣が萎縮したり、陰部にかゆみや痛みが表れたり。セックスが辛くなる方もいます。更年期から閉経後の変化に悩んだら、婦人科医に相談を。今は我慢する時代ではありません。閉経してからも、人生は続いていきます。この長い時間をいかに健康に生きるかがとても大切。ホルモン治療に怖い印象を持っている方には漢方もありますし、前向きに考えてほしいですね」イラスト・室木おすし 取材、文・小泉咲子
2022年01月13日メンタルを健やかに保って女性ホルモンバランスも整える、マッサージ、睡眠の工夫、思考法をご紹介。【触れて整える・セルフタッチング】肌のセンサーを目覚めさせて、自分の心と体を慈しむ。「人の肌には、心地よさに対するセンサーが備わっています」と、臨床発達心理士の山口創さん。触れ方で反応が異なり、「ごくゆっくり触れると、愛情ホルモンと呼ばれる“オキシトシン”が分泌される。エストロゲンやセロトニンと連動して働き、リラックスをもたらします」月経後、エストロゲン分泌が増加している時期におすすめという。「月経前の眠気やイライラが気になる時は、肌を軽くはたくタッピングが気持ちがすっきりとして効果的。イヤなことが頭に浮かんでしまった時は、自分を抱きしめるようなバタフライハグを。セルフタッチは、自己肯定感を促すものでもあります。自分を慈しむ気持ちでゆっくりと行ってください」お話を伺った方・山口 創(はじめ)さん臨床発達心理士、桜美林大学リベラルアーツ学群教授。他者に触れられることが及ぼす心理的効果など、タッチングとオキシトシンに関する研究の第一人者。著書に『皮膚はいつもあなたを守ってる』(草思社)ほか。アームマッサージセンサーが多く集まるのが前腕。秒速5cm程度でゆっくり触れて。「心地よさを感じるセンサーが、体の中でも多く集まっているのが前腕です。ここを、手のひら全体で包みながら1秒に5cmほどの速度でゆっくりなでるとリラックスに効果的。顔にも同じくセンサーが多いので、肌の手入れのついでにこのタッチングをぜひ」How to片方の腕の肘関節あたりに手のひらを置き、包み込むようにして触れる。軽く圧をかけ、同じように触れながら、手首に向かってごくゆっくりと手を移動させていく。場所を少しずつ変えて、左右の前腕にまんべんなく触れる。バタフライハグトラウマ的な記憶を和らげる。ハグされているような感覚も。過去のことを思い出してイライラ。そんな時はこの方法を。「嫌な記憶にとらわれている時は、右脳が活発になりがち。体の中心線を軸に左右に交互に刺激を与えると、右脳と左脳のバランスが整って、セロトニンの分泌も増えることが分かっています」How to胸の前で手首を交差させ、鎖骨のあたりに指先がくるようにする。指先で、左右交互に、鎖骨のあたりを1秒間隔で軽く叩く。3分ほど続ける。フェイス&ボディタッピング軽くはたくタッチで、気持ちをしゃきっと。指先でリズミカルな刺激を肌に与えるこの方法は、「心身を快適な覚醒状態にする効果が。月経前、プロゲステロンの作用で眠気やむくみ、集中力の低下が気になる時に試すとよいでしょう」。肩からお腹へのタッピングは、緊張感を除く作用も。プレゼン前にどうぞ。How to両手の指の腹をおでこに当て、左右交互に、軽くはたくようにして顔に触れる(タッピングする)。顔全体にリズミカルに触れ、さらに肩からお腹にかけて、左右に場所をずらしながらタッピングする。【眠って整える・快眠アイテム】アウター&インナーケアで深い眠りを手に入れる。女性ホルモンもセロトニンも自律神経も、分泌や制御の司令塔である脳がしっかり休んでこそ働きが健やかに保たれるもの。脳が休めるのは眠っている間だけだから、深い睡眠で必要なエネルギーをきちんとチャージしよう。ここでは、下半身の血行を良くして心地よい眠りに導くゆるゆるインナーから、リラックス効果で注目されるCBDを使ったアロマやスイーツまで、体の中と外から眠りを助けるアイテムをご紹介。夜が長くなるこの季節だからこそ、グッズの力も借りつつ、朝までたっぷりと眠りたい。締め付けないふんどし風ショーツで快適に。一枚の布を巻くだけのふんどしは、体を締め付けず、実はとってもヘルスコンシャスな下着。そのふんどしのメリットを、使いやすい形に落とし込んだ商品がこちら。そけい部を締め付けない解放感にぐっすり眠れて、一度試すとやみつきに。上質なリネンを使い、デザインもキュートです。右・もっこふんどし(リボンタイプ)リネン(ピンク)¥4,400左・もっこふんどし(パンツタイプ)ストライプ(ネイビー)¥3,850(共にsharefun/プラスチャーミング)ふんわり柔らかなパジャマに包まれて熟睡。生地に使っているのは、繊維にストレスをかけず、綿の油分や不純物を取り除く「和晒製法」で作られたガーゼ。それを職人が縫製して完成するのが、こちらのパジャマ。生地を重ねることでできる空気層が通気性と保温性を高め、さらりとした肌触りをキープ。3シーズン使えるこの2重合わせのほか、さらに暖かな3重合わせもあり。全5色。写真の〈白〉はSS〜LLの5サイズ展開(男女兼用)。京和晒綿紗 ガーゼパジャマ 2重合わせ¥14,300(大東寝具工業0120・557・017)体に優しく染み込む、ハーバルドリンク。眠る前にほっとする飲み物を…という時に選びたいのがこんなアイテムたち。『コスメキッチン エルボリステリア』のパッションフラワーのタンチュメール(ハーブ浸出液)は、夜中に目が覚めたり、朝起きにくい、という人におすすめ。台湾発の漢方ライフスタイルブランド『デイリリー』の暖活薑棗飲は、体を温める黒棗などのほか、眠りを誘う竜眼入り。いずれも、お湯で割ってどうぞ。右・アップリフト ハーバル シロップ 暖活薑棗飲 24g╳7包¥2,980(デイリリー)左・コスメキッチン エルボリステリア タンチュメール パッションフラワー 100g¥2,808(コスメキッチン03・5774・5565)話題のCBDの、眠りに特化したアイテム。CBDとはカンナビジオールという、大麻草から抽出された成分のこと。とはいえハイになるような成分は含まれず、むしろリラックス効果があるとして世界中で人気に。こちらは睡眠にフォーカスした2アイテム。パッケージもおしゃれな「PEAQ」は、熱で蒸気にしたCBDを吸い込む新しいスタイル。また、眠りサポートに良いCBN(カンナビノール)がCBDに加わったフルーツグミは、お休み前の小腹すきタイムにも。右・PEAQ アロマ〈スリープ〉本体キット(本体+アロマカートリッジ2個)¥7,960(amateras)左・SnoozeタルトチェリーCBD+CBNグミ 5粒入り¥2,786(grön japan)【言葉で整える・デトックス思考法】悪いほうに向きがちな思考を、流れを変えて取り除く。自律神経や女性ホルモンに悪影響を及ぼす大きな原因が、精神的ストレスであることは前述の通り。「ストレス過多の人は、頭の中に常に不安や心配事、グチが渦巻いていることが多いのです」とは、自律神経に特化した整体院院長の原田賢さん。このぐるぐる思考を生み出すもとが、「物事をネガティブな方向に捉える、心理学で“認知の歪み”といわれる10の思考パターン。それに気づき、凝り固まった考え方を取り除いていくことが、心を整える助けになります」10の思考デトックス技を、典型的なネガティブ思考例とともにレクチャーしてもらった。お話を伺った方・原田 賢さん自律神経専門整体「元気になる整体院」院長。オーバーワークで自律神経失調に陥った自身の体験を生かし、心身の両方を整えるアドバイスを施術を通じて行う。著書に『自律神経が整う考え方』(朝日新聞出版)ほか。デトックス技 1世の中は「ゼロか100か」じゃない例)仕事で任されたプロジェクト、完璧に成功させたい。うまくいかないならやる意味なんてない!世の中のたいていの物事はゼロか100のどちらかに収まることはないと考えよう。完璧ではなく90点でいいんだ、と思って挑むと気持ちもすっと楽に。デトックス技 2ひとつの良くないことを「いつも」だと思わない例)友達グループのひとりとLINEでケンカ。以来、みんなが私のことを遠巻きにしているみたい…。たったひとりとそうなっただけで、「みんなが」と一般化しないで。実はたいていみんなはそう思っていないし、ひとりに対してなら挽回の余地はあるはず。デトックス技 3悪いことだけを見ず、良いことにも目を向ける例)チームの仲間が評価してくれた企画書に、ひとりの先輩が厳しくダメ出し。自信がなくなってしまった。仲間たちも本当はダメだと思っているのかな。大多数が賛成してくれることのほうがすごい。ネガティブな心のフィルターを外し、良い面に注目を。デトックス技 4自分の成功をまぐれだと思わない例)新規の営業先に上司と一緒に出向いてプレゼン。契約は取れたけれど、上司がいたからだよね…。良いことを悪いことにすり替えてしまう思考例。でも、契約が取れたのは自分のプレゼンが良かったから。成功をまぐれと考えず、ちゃんと喜ぼう。デトックス技 5根拠のない心配はしない例)クライアントがずっと黙っている。私、嫌われているのかも。契約が取れなかったらどうしよう…。「嫌われている」かどうか根拠はないのだから、反対に「自分は好かれている」と思い込んでみよう。「ネガティブな先読み」をやめると、心も穏やかに。デトックス技 6小さなミスを大きなミスと捉えない例)寝坊して打ち合わせに遅刻。今までこんなことなかったのに。もうこれですべて台無し…(涙)。ささいなミスを自分で大きく解釈してしまい、苦しくなってしまう例。でも、小さなミスは小さなミス。必要以上に大げさに考えないようにして。デトックス技 7不安な感情にだまされない例)仕事で失敗してブルーな気分。今日の夜はヨガのレッスンだけど、行っても楽しくないに違いない…。気分は一過性のもの。その時の気分で悪い結果を予測しないこと。楽しいことやリラックスできることを考え続けて、気持ちを明るいほうに切り替えよう。デトックス技 8「〜べき」をやめる例)会っても電話でも自慢話ばかりの旧友。こちらの行動にもケチをつけ、マウントばかりで本当に憂鬱。「友達なんだから話を聞くべき」という「〜べき」思考が、ストレスに。実は、世の中に「しなければならない」ことはない。嫌な時は相手にしなくてOK。デトックス技 9自分にレッテルを貼らない例)遊び仲間の女の子たちにはみんな彼氏がいるのに、私だけひとり。恋愛もできない私は負け組だ…。自分に負のレッテルを貼ってしまっている例。でもよく考えればそれは、他の誰かの価値観では?自分自身が本当はどうありたいかを見極めて。デトックス技 10他人の失敗を自分のせいにしない例)同僚が仕事で大失敗してしまった。私がもっと助けていたら、こんなことにはならなかったのに。他人に100%の影響を与えるのは無理だし、それができると思うのはむしろ間違い。他人がやってしまったことに対して、必要以上に気に病まないで。写真・小笠原真紀 イラスト・牛久保雅美 取材、文・新田草子
2021年12月24日生理前のイライラ&体調不良と女性ホルモン、自律神経…。何となくつながっていると知ってはいるものの、うやむやになりがちなこの関係を専門家が解説。心身を健やかに保つための基本のセルフケアもチェック!お話を伺った方々田中奏多(かなた)先生心療内科医、産業医。東京TMSクリニック勤務。ハーバード大学TMSコース修了。著書に『眠る投資 ハーバードが教える世界最高の睡眠法』(アチーブメント出版)がある。宗田 聡先生産婦人科医、広尾レディース院長。長年の経験をもとに、女性たちの悩みに心と体の両面からアプローチ。著書に『31歳からの子宮の教科書』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。女性ホルモンの変動が、“幸せホルモン”にも影響を与えている。「女性の体内ではエストロゲンとプロゲステロンの2つの女性ホルモンが分泌され、常に変動しています。その波が体調や、時として気持ちに影響を及ぼすことがある。特に生理前はPMS(月経前症候群)のひとつとして、イライラや不安などのメンタルトラブルが現れることも少なくありません」(産婦人科医・宗田聡先生)女性ホルモンが心に作用する、その仕組みとは?「エストロゲンが減ると、幸せホルモンと呼ばれる“セロトニン”も減り、それが憂鬱な気分やイライラを招くとされています。ただ、それだけで大きな不調が出るわけではなく、そこに精神的・身体的ストレスが加わることで症状が強くなる場合がほとんどです」(心療内科医・田中奏多先生)つまり、憂うべきはホルモン変動ではなく、ストレスの放置。「健康な女性にとって、女性ホルモンが変動するのは自然なこと。気持ちが揺らぎやすい時期があることを心に留めて、上手に付き合っていきましょう」(宗田先生)PMSの症状の多くは、排卵後から現れる。腰痛や頭痛、胸の張りなど体の症状のほか、イライラや落ち込み、眠気が取れない、などの精神的症状を訴える人も。ストレスがもとで、女性ホルモンの分泌自体が乱れることがある。ストレスは、女性ホルモンの変動に乗じて気分に影響を与えるだけでなく、女性ホルモンの分泌自体を乱す存在でもある。「強いストレス環境に置かれると体は自衛機能を働かせ、生殖のためのシステムをストップしてしまう。エストロゲン分泌の低下が起こり、結果として無月経や月経不順などが生じます」(宗田先生)エストロゲンが減ると、前述のようにセロトニンが減少し、これもイライラ気分の原因に。「また、無排卵が長く続くと排卵障害につながったり、骨密度が下がるなどの心配もあります。無月経や月経不順が3か月以上続く場合は、心身にストレスがかかっている可能性大。甘く見ずに、早めの対策が必要です」(宗田先生)自律神経の不調も、女性ホルモン&心と密接な関係に。もうひとつ知っておきたいのが、ストレスと自律神経の関係。「自律神経には緊張した時に優位になる交感神経と、リラックス時に働く副交感神経の2種がある。相反する2つの働きで、意志に関係なく、心拍や呼吸などの体のさまざまな機能を、絶えず自動制御しています」(宗田先生)2つがバランスよく働くことが理想的だけれど、この自律神経も、ストレスによって乱れやすいシステムだという。「ストレスがかかって交感神経が活発な状態が続き、体が休まらないままだと、むくみや肩こり、慢性疲労など体の不調が現れてきます。体が辛ければ当然、メンタルにも悪影響です」(宗田先生)さらに、自律神経は女性ホルモンの変動とも密接な関係が。「それぞれの司令塔が脳の近い場所にあり、どちらかが不調になると片方も呼応しやすいという特徴があります。逆に言えば、体に働きかけることで、心にも良い影響を与えられる可能性があるということ。体からのサインも見逃さずに、メンタルマネジメントに役立てましょう」(田中先生)下記の、自律神経が乱れた時に起きがちな症状例を参考にして。自律神経バランスがピンチかも?寝足りない感じが続くマッサージをしても肩こりが良くならない下痢や便秘が続く手や足が冷える、下半身がむくむ原因の分からない頭痛がするめまいや耳鳴りがするようになった息苦しくなったり、急に動悸がしたりする顔や手足など、体の一部だけに汗をかく心と女性ホルモンのバランスを整えるには、日々のケアが肝要。ホルモンの変動、自律神経…とさまざまな要因が絡むのが、女性のメンタルウェルネス。「PMSの辛い症状には低用量ピルを用いるなど、治療すべきことはしつつ、セルフケアを必ず。不調を根本的に絶つには、心や体調を崩す大もとの原因を取り除くことが大切です」(宗田先生)今は不調がなかったとしても、「女性ホルモンは、女性の一生に大きく関わるもの。大きなアップダウンを迎える時期もやってきます。今から女性ホルモンを意識したストレスケアを身につけることは、将来のメンタルを守ることにつながります」(田中先生)セルフケアの3つの柱【食事】セロトニンを作るアミノ酸と、 貧血を防ぐ鉄分をしっかりと。「セロトニンの原料であるトリプトファンは、アミノ酸の一種。肉や魚、大豆製品などに含まれます。セロトニンの合成に必要な、ビタミンB6とともに摂りましょう。いずれも体内に溜めておけないので、こまめに摂取を」(田中先生)忙しい朝におすすめなのは、味噌汁やバナナ。「どちらも、トリプトファンが豊富です。バナナはおやつにもぴったり。また、鉄分もセロトニンの代謝に必要。不足すると貧血気味になり、それもメンタル不調の一因に。代謝に関わるビタミンCも一緒に摂るようにしましょう」【睡眠】眠りが浅い月経前は早寝を。長さで睡眠の質をカバー。良質な睡眠も、心身を健やかに保つために欠かせない要素。まず肝心なのが、朝の過ごし方。「起きたらすぐに太陽光を浴びる習慣を。セロトニンの分泌が始まり、体内時計がリセットされて、体調や気分が安定します」(田中先生)セロトニンは、起床から約15時間後に眠りを誘う物質「メラトニン」に変わる。夜の熟睡のために、朝のうちにセロトニンを分泌させよう。「また、ホルモン変動の影響で眠りが浅くなりがちな月経前は、いつもより15分早めにベッドへ。睡眠の質を長さでカバーしましょう」(田中先生)【運動】脳へのリズミカルな刺激でセロトニンの分泌を促す。「リラックスに導き、セロトニンの分泌を促すのに有効なのが一定のリズムで行う運動です。一番身近な方法は歩くこと。15分ほどでいいので、散歩に出かける習慣を。朝行えば、体内時計のリセットにもなって一石二鳥。少し速めの歩調でリズムよく、がコツです」(田中先生)携帯は家に置いておき、軽快に。「運動が難しければ、ガムを噛むなどの咀嚼運動でも。また、マッサージなどによるスキンシップも有効。心と体に働きかける触れ合いがセロトニンアップに役立ちます」(田中先生)イラスト・牛久保雅美 構成、文・新田草子
2021年12月22日47歳のときに体調不良により病院で検査をしたところ、子宮筋腫が見つかり、手術かホルモン治療のどちらかを選ぶことに。医師と相談の末に決めたホルモン治療は思ったよりきつい副作用がありましたが手術を免れることができ、今は病気と仲良く付き合っているという体験談です。検査結果を聞くだけで倒れそうに40歳を過ぎたころから生理中の腹痛や大量の経血など不調を感じるようになりましたが、ついに47歳のときに生理前後以外の下腹部の痛みや不正出血、下半身の異常なむくみなどが起こるように。病院嫌いの私でしたがとうとう不安になり婦人科を訪れました。医師から子宮がんの可能性も考えて検査をしましょうと言われ、子宮がんという言葉に異常に反応した私は立ちくらみを起こしそうに。その日のうちに超音波検査や内視鏡検査、血液検査などの検査をしましたが、実際はその日にどんな検査をしたかも覚えていないほど、私の精神は落ち込みと疲れでヘロヘロになっていました。夫には心配をかけるので、結果が出るまでは何も伝えていませんでした。そして1週間後、検査結果を聞くために来院したときの待合室での私は、子宮がんだったらどうしようというあまりの不安で心臓が高鳴るばかり。結局、検査結果は子宮がんではなく子宮筋腫だったと伝えられ、ホッとして力が抜ける思いでした。しかし、今度はあまりの安堵感にその後の話は上の空でしたが、実はこのとき医師に話された今後の治療についての話こそ、私にとってとても重要なことだったのです。ホッとしたのもつかの間不調の原因が子宮筋腫と判明し、現在直径2cm程度の大きさになっているとのこと。そして、今後も放っておけばまだまだ大きくなる可能性が高く子宮摘出ということにもなるので、今のうちに治療をすることが必要だと言われました。医師の意見は閉経の年齢も遠くないのでホルモン治療で筋腫を小さくし、なんとか時間稼ぎをしてみてはどうかということでした。私は言われるがままにホルモン治療をすることを決めました。ホルモン治療は1カ月に1回のホルモン注射を半年間続けて終了するとのこと。料金的にもそれほど負担の大きなものではありませんでした。副作用について医師に聞きはしましたが、更年期の症状が出るもののそんなに心配することはありませんと簡単な説明がありました。もう少し詳しく聞きたいと思いましたが、大きな病院だったこともあり患者さんがとても多く、医師はあまり診察時間をかけたくないという雰囲気。私も迷惑をかけてはいけないとあまり深く聞かずに決めてしまいましたが、このときはこのあと想像以上にきつい副作用に苦しむとは思ってもいませんでした。つらい日々から今は感謝の日々に月1回のホルモン注射がスタートしてからは、いわゆるホットフラッシュのひどい状態が1日に何度も起こるようになりました。さらに、どうしていいかわからないような体の中から起こるムズムズ感やだるさ。また、イライラしたり落ち込んだりと精神面もボロボロになるなど、想像もしなかったような副作用を乗り越える必要がありました。そんなつらい副作用でしたが、6回の注射を打ち終わってから2カ月程度たつと副作用も消えていき、生理痛、下半身のむくみ、経血異常なども正常に。それでも小さくなった筋腫の状態をチェックするため、今でも1年に1回病院に訪れていますが特に異常はありません。また薬は処方されていませんがストレスと冷えには注意するようにと医師に言われたので、疲れをためないように睡眠を十分とり、体を冷やさないために冷たい飲食を避けるなど心がけています。しかし、手術もせずに体調が改善されたことは感謝の気持ちでいっぱいです。これからも筋腫とじょうずに付き合いながら閉経を待ちたいと思っています。まとめ今回の治療を受けて考えたことは、不調があれば早めに病院に相談することが大切だということです。治療方法の説明を受けたときに、このまま放っておくと子宮がんになることも十分考えられると医師に言われましたが、やはり早期発見、早期治療はとても大切だと感じました。子宮がんになることなく治療することができましたが、もう少し放っておけば悪い状況になっていたかもしれないと考えるとちゃんと受診してよかったと思います。今まで病院嫌いだった私ですが、年齢的にもそろそろそんなことを言っていてはダメだと強く反省。そして、せっかく治療して小さくなった筋腫を少しでも維持するように医師の指導に従っていきたいと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2021年06月10日コンセプトは「ホルモン×ガストロノミー」シックでおしゃれな店内はデート向きホルモン料理の常識を覆す、おしゃれな料理の数々極上の国産黒毛和牛のホルモン創作ガストロノミーに昇華させた、「ホルモン×ガストロノミー」黒塗りの壁に、かわいいフォントで店名が記されたおしゃれな外観が目印京浜東北線「大井町」駅から商店街を抜けて徒歩5分に誕生したのが【ザ・ホルモンクラブ・トウキョウ】。ホルモンのお店にありがちな派手な看板もなく、目印になるものは外壁に小さく刻まれてる店名のロゴのみ。外観はオールブラックで、一見何の店か分からないようなシックなつくりになっています。デートにも最適なテーブル席は、まるで古民家カフェのようなくつろげる空間築85年の一軒家をリノベーションした店内は、木のぬくもりを感じられるよう落ち着いた空間になっています。1階にはキッチンの臨場感も楽しめるカウンター席、そして2階にはゆったりと食事が楽しめるテーブル席を用意。梁などはそのまま残し、アンティークのイスを配置した空間はまるでおしゃれなカフェのようです。「極上ハラミ」コンセプトは“ホルモン×ガストロノミー”。 ホルモンの中でも希少な国産黒毛和牛のハラミ 、ハツ、レバー、ホホ肉などを、多彩な調理法で味わえます。自慢の和牛ホルモンは芝浦市場から厳選して直接仕入れ。銀座や六本木の高級焼肉店で出されるものと同等の最高品質のホルモンを提供しています。前菜『冷製赤身ホルモン5点盛り』1,500円※内容は仕入れによって変わりますこの極上ハラミが真価を発揮するスペシャリテ『極上赤身ホルモンの冷製5点盛り』は、絶対に食べていただきたい一皿です!『ハツ』『ハラミ』『レバー』など、その日のオススメを最も新鮮な状態でいただけます。部位別に、ワサビ醤油やカラシなど、最適な調味料が添えられているのもうれしい限り。『極上ハラミの塊グリル』150g 4,000円極上ハラミは、シンプルなグリル焼きもオススメ。かたまりをあえてレア気味に焼くことで、口いっぱいに芳醇な脂が広がり、上質な和牛の香りに身も心も満たされます。食感も、しっかりとした歯ごたえがありながら、噛めば口の中ですっと溶けていきます。『ハツのロースト』150g 1,500円使用するホルモンは、内臓自体の質がきわめて高く、また鮮度の高さが段違いのため、臭みがほぼありません。この点に着目したシェフがつくったのが、ハツを香ばしく焼き上げたロースト。ほかにも牛ホホ肉で作ったコンビーフを挟んだハンバーガーなど、バリエーション豊かなメニューを展開しています。神谷桂吾シェフこれらのバラエティ豊かなメニューを生み出すのが神谷桂吾シェフ。フレンチとイタリアンを中心に10年以上のキャリアを積み、豪快な肉料理から、季節の旬を活かした繊細な一皿まで、あらゆる味覚を操るオールラウンダーです。おしゃれな店内で、ホルモンの旨さに惚れ込んだシェフがお届けする料理は絶品!ぜひ、ホルモン好きを誘ってお店に足を運んでみてください!ザ・ホルモンクラブ・トウキョウ【エリア】大井町【ジャンル】焼肉【ランチ平均予算】~【ディナー平均予算】6000円 ~ 7999円ディナーコースは、「ザ・ホルモンクラブ・東京スペシャルコース」5,500円(税込)※別途席料&お通し代として1名につき300円
2021年06月08日ホルモンバランスとは?出典:byBirthまずホルモンとは、私たちの身体の様々な働きをコントロールする物質です。その中でも女性ホルモンは、環境の変化や日々のストレス、生活習慣でも簡単にバランスが崩れてしまいます。女性ホルモンは、肌や髪のハリ・ツヤを保ったり女性らしい身体をつくる「エストロゲン」と、基礎体温を上げる役割や子宮内膜、乳腺を整えたりと女性に欠かせないホルモンの「プロゲステロン」の2種類で成り立っています。これらの分泌量が減ってしまったり、バランスが乱れることで、女性の体や心にも影響が出てきてしまいます。不安やイライラを引き起こしてしまったり、肌荒れ、便秘、むくみの原因になることも。ホルモンバランスの崩れによる不調は、日々の食事と生活習慣を見直すことで、改善することが出来ます。まずは出来ることから始めていきましょう!生活にリズムで基盤作りまずは、基盤となる生活のリズムや食事の改善で、内側から整える習慣を身につけていきましょう。生活リズムが不規則になると、重い生理痛や肌荒れ、便秘などを引き起こす悪循環へとつながります。毎日の生活リズムが整うと、体内時計も整い、セロトニンの分泌量も増え、重い生理痛の改善にも。様々な体の不調も整えてくれるので、健康や美容にとっても大切な基本になってきます。出来るだけ毎日同じ時間に起きて朝日を浴びるのもオススメです。温める習慣を女性の体の大敵「冷え」は、血流やホルモンバランスが乱れることにも繋がります。冷えを解消すると、経血の排出がスムーズになります。生理中は下腹部を温めてあげることで生理痛も和らぎ、血の循環も良くなります。生理中以外にも、女性は体が冷えてしまうと、むくみや疲れを感じやすくなったり、免疫力も低下してしまいます。病気を引き起こすだけではなく、肌の乾燥やむくみにも繋がるので、体を温める習慣は身につけていきたいですね。生理中以外でも、腹巻きやおへそを温めるアイテムで、じっくり身体を温めていきましょう。出典:byBirth食事を見直す普段の食事を少し気をつけるだけでも、女性ホルモンを整えケアする事に繋がります。特に「大豆」に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンのひとつ「エストロゲン」と似た働きをしてくれます。中でも「納豆」は「大豆イソフラボン」を最も多く含む食品のひとつ。ですが、摂りすぎは逆にホルモンバランスを崩してしまうので、1日1パックでOK!適量を心がけ取り入れてみてください。大豆イソフラボンと同様に、小魚や乳製品などは腸内環境を整えてくれるので、積極的に取り入れていきましょう。幸せホルモンを増やす幸せホルモンを増やす事により、生理前のPMSやストレスに強く生きましょう!幸せホルモンといわれている「セロトニン」。この材料でもある「トリプトファン」は体内で勝手につくることができないので、毎日食事から取り入れることが大切です。日々の食事を気をつけて、セロトニンを増やす意識をしていきましょう。タンパク質(大豆、乳製品など)ビタミンB6(鶏肉、カツオ、バナナなど)大豆などに含まれる幸せホルモンを作り出す成分とビタミンB6を合わせる事によって、トリプトファンの合成が促進されます。バランスよく取り入れることが大切ですね。頻繁な間食やお酒の飲み過ぎも要注意です。出典:byBirth睡眠ホルモンバランスを整える為には、睡眠をしっかりとることも大切です。6~8時間は睡眠をとり、朝は朝日を浴びて体内時計を整えることも、自律神経が整い、心身ともに健康に導きます。睡眠1時間前には出来るだけブルーライトなどの光はシャットダウン。寝る前はカフェインを摂らず、湯船につかりリラックスすることも質の良い睡眠に導きます。睡眠前に適度なストレッチをすることも、血行が促進されホルモンバランスが整います。ストレッチをする際は、ゆっくりと身体を動かし深い呼吸も心がてみてください。「スキンケア」ホルモンバランスが崩れると、肌は敏感な状態になり、バリア機能が低下してしまいます。乾燥しやすかったり、いつもよりなんだか敏感になってるなと思うこともあるかもしれません。そんな時はまず「保湿」を重視したお手入れを。基礎化粧品を見直し、保湿力の高い、「アミノ酸」「セラミド」「ヒアルロン酸」が含まれているものを使ってみてください。いつも使っている化粧水などがあれば、特に優しくしっかりと保湿を心がけてみてください。手のひらでプレスする以外にも、コットンにたっぷり浸してパックのように使ったりするのもオススメです。その後は、水分が蒸発しないように、クリームや乳液でフタをするのもお忘れなく。ホルモンバランスの乱れは、女性の身体や心の様々な不調に繋がり、どうしようもない気持ちで辛くなることもありますよね。ですが、日々の生活習慣や食事や毎日のスキンケアを見直すことで、女性としての人生をもっと楽しく前向きに過ごせるきっかけになれば嬉しいです。
2021年06月02日更年期に女性ホルモンの分泌が減ると、さまざまな不調があらわれがちになります。年を重ねても女性ホルモンを保つことはできないのか……、そんなとき、ときめくと女性ホルモンの分泌が増えるというニュースが。産婦人科医の駒形依子先生に真相を聞きました。女性ホルモンの分泌は30歳をピークに減る一方ときめきホルモンについて紹介する前に、まず、更年期の女性ホルモンの変化をおさらいしましょう。「卵巣から分泌される女性ホルモンは2種類あります。加齢により卵巣機能が低下することで、これら2つのホルモンの分泌は減少していきます。エストロゲン(卵胞ホルモン)女性らしい体型をつくるホルモンとして知られ、妊娠を促すさまざまな働きをしています。骨や血管、脳の働きのほか、自律神経や感情も整える働きがあります。プロゲステロン(黄体ホルモン)妊娠が成立しやすいよう子宮環境を整える働きがあります。妊娠しなかったときには、不要になった子宮内膜を剥がして血液とともに体外に排出できるよう、生理を起こす働きをしています。閉経の平均年齢は50.5歳。更年期は閉経前後10年間(45~55歳)と定義されていますが、この時期女性ホルモンに劇的な変化があらわれるのです。30歳をピークに女性ホルモン(エストロゲン)の量は年々減少していきます」(駒形先生)ときめくと、女性ホルモンは増える?ときめきホルモンとは、どんなものなのでしょうか。また、本当に女性ホルモンの分泌は増えるのでしょうか。「ときめきホルモンと呼ばれるのは、PEA(フェニルエチルアミン)というホルモンです。PEAは恋愛の初期段階で活性化し、濃度が上がるとドーパミン(快感ホルモン)、セロトニン(幸せホルモン)、エンドルフィン(陶酔感を感じるホルモン)といった、高揚感をもたらすホルモンが活性化されます。これらのホルモンで満たされると、いきいきと若々しく幸せな気持ちになりますが、女性ホルモンが分泌されるかは検査してみないとわかりません。しかし、女性ホルモンと同じ働きをすると十分に考えられます。ときめきホルモンは、女性ホルモンの代わりになると言えるでしょう」(駒形先生)あえて自分のコンプレックスにアプローチをときめきホルモンが女性ホルモンの代わりになる……更年期の女性にはうれしい話です。でも、ときめくものがないという場合はどうすれば良いのでしょう。「ときめく対象はなんでもいいのです。アイドルや俳優、映画やドラマ、小説、まんがやアニメでもいい。人でもモノでもなんでもOKです。でも、それでも思い付かないという場合は自分にときめいてみてはいかがでしょうか。ちゃんと自分の体や顔を鏡で見ていますか? ときめくためには、あえて顔、肌、髪、体型など自分のコンプレックスを見つめてみてください。そして、そのコンプレックス解消のために自分に手をかけてみてください。ときめきホルモンは、相手やモノに好意を持ったとき出されます。自分が自分のことを好きになれるように努力してみましょう」(駒形先生)まとめ70歳、80歳になってもキラキラ輝いている女性を見ると、美しさは女性ホルモンだけではないのだなと実感します。家事や育児、仕事などで忙しくてもときめけるものが何か1つでもあれば、これからの毎日が楽しく過ごせそうです。取材・文/mido(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。
2021年04月23日ホルモンとひと口に言ってもその種類は多種多様。閉経を考えるときに知っておきたいホルモンにはどんなものがあり、更年期にはどのように変化するのでしょうか。産婦人科医・漢方内科医の駒形依子先生に聞きました。女性の体にかかわるホルモンは主に4つ!女性の体内では脳下垂体ホルモン2つと女性ホルモン2つが連携しています。加齢で卵巣機能が低下し、女性ホルモンの分泌が減っても脳下垂体ホルモンは分泌され続けるアンバランスにより、さまざまな体調不良を引き起こします。【脳下垂体ホルモン】卵胞刺激ホルモン(FSH)脳下垂体から分泌され、卵巣に指令を送る性腺刺激ホルモン。卵巣内の卵胞を成熟させ、エストロゲンの分泌を促します。黄体形成ホルモン(LH)脳下垂体から分泌され、卵巣に指令を送る性腺刺激ホルモン。卵胞が十分に成熟して排卵期間になると、排卵分泌を促します。排卵後は、卵子を排出した卵胞を黄体に変化させ、卵巣からプロゲステロンを分泌させる働きがあります。【女性ホルモン】エストロゲン(卵胞ホルモン)女性らしい体型をつくるホルモンとして知られ、妊娠を促すさまざまな働きをしています。骨や血管、脳の働きのほか、自律神経や感情も整える働きがあります。プロゲステロン(黄体ホルモン)妊娠が成立しやすいよう子宮環境を整える働きがあります。妊娠しなかったときには、不要になった子宮内膜を剥がして血液とともに体外に排出できるよう、生理を起こす働きをしています。閉経前後に減るのは女性ホルモンの2つ閉経前後のそれぞれ5年、計10年間を更年期と言いますが、この時期に減るのがエストロゲンとプロゲステロン、2つのホルモンです。これらが減ることでホットフラッシュ(のぼせ・ほてり・発汗)、イライラ、うつ、肌の乾燥、コレステロール値が上がり代謝が落ちて太りやすい、頭痛、めまいといった症状が出ます。すべて出るというわけではなく、人によって症状はさまざまです。ただ、これらの症状が更年期症状とわかるには、閉経後のこと。閉経を迎えて「あの体調不良は更年期症状だったのね」とモヤモヤしていた気持ちがなくなり精神的にラクになったという人は多いです。閉経後も女性ホルモンがまったく出ないわけではない閉経は女性ホルモンがなくなることで起こるのではなく、原始卵胞がなくなることで起こります。女性ホルモンは閉経後も減り続けますが、まったく出ないというわけではなく、個人差がありますが60歳前後になくなると言われています。女性ホルモンが減ると聞くと、女性としては少し寂しい気もしますが「体にとって必要がなくなってくるので減っていくもの」として前向きに受け入れるほうが良いですね。まとめいかがでしたか? 閉経前後に、女性ホルモンの分泌が劇的に変わることがわかりました。加齢とともに減っていくことは寂しいですが、すてきな50代、60代の女性はたくさんいます。自然の流れとして受け止める気持ちも必要なようです。取材・文/岩崎みどり(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。
2020年12月30日体内の女性ホルモンの量を血液検査で調べることができることを知っていますか?「加齢とともに女性ホルモンの分泌が減少」と聞くものの、どれくらい減っているのか気になる人もいるでしょう。産婦人科医・漢方内科医の駒形依子先生に女性ホルモン値の検査について聞きました。女性ホルモン検査ってどんなことをするの?婦人科のクリニックでは、血液検査で女性ホルモン値を調べられます。問診~診察までの所要時間は30分ほど。ホルモン検査単体なら4,000~7,000円程度で受けることができます。●一般的な検査の流れ1)医師の診察2)採血3)検査から約1週間で結果。医師より説明を受ける。調べられるホルモンは?主に調べられるホルモンは以下のとおり。●フェリチン=内臓が鉄をどのくらい持っているかということ。貧血検査に用いる●プロラクチン=脳下垂体から分泌されるホルモン。生殖・排卵・妊娠・授乳に関係する●LH=脳から卵巣に命令を出すホルモン。黄体形成ホルモン。プロゲステロンを卵巣に出すように促す●FSH=同じく脳から卵巣に命令を出すホルモン。卵胞刺激ホルモン。同じくエストロゲンを卵巣に出すように促す●エストラジオール=エストロゲンの物質の1つ。不妊症や更年期の数値の指標になる●テストステロン=男性ホルモン。女性ホルモンが減ると数値が高くなる特に注目したいのはFSH(卵胞刺激ホルモン)です。数値が高いと、更年期や閉経が近いサインと言えます。卵巣機能が低下してエストロゲンの分泌が減少することで、脳からホルモンをもっと出すよう指示を出すことでFSH(卵胞刺激ホルモン)が増えるからです。また、内臓が鉄をどのくらい持っているかがわかるフェリチンを調べるのは、ホルモンが細胞にしっかり届いているかを見るため。細胞に酸素や栄養を運ぶためには酸素と鉄、ヘモグロビンの3つが結合する必要があります。フェリチンが少ないとホルモンがうまく細胞に届きにくくなり、体調を崩す原因となります。女性ホルモン値で閉経の時期はわかる?閉経の時期はわかりませんが、女性ホルモン値によっては卵巣機能の低下やホルモンバランスの崩れなどは指摘ができます。ただ、「ホルモン値が知りたい」と思っている時点で卵巣機能の低下やホルモンバランスの崩れを感じているのでしょうから、それ以上の結果は得られないかもしれません。なお、貧血症状がある方なら、受診したときの血液検査でホルモン値を調べることができます。年に1回検査して欲しいのは、甲状腺ホルモンです。「のぼせ」「ほてり」「発汗」といった更年期症状にも似た症状が甲状腺異常によるものだったとわかることもあります。会社や自治体の健康診断でオプションとして付けられることもあるので、検査すると安心です。まとめいかがでしたか? ピルやホルモン補充療法(HRT)※を開始するときや貧血で受診する場合は女性ホルモン検査を受けるそうです。検討している人は、その機会を利用しても良いですね。※さまざまな更年期症状を緩和するために、女性ホルモンのエストロゲンを薬品で補充する治療のこと。取材・文/岩崎みどり(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。
2020年12月23日日ごろよく耳にするわりに、その正体についてはいまいちよく理解されていないホルモン。そんなホルモンの驚きの実力を、最新の研究結果と併せて紹介ーー。「たいして食べていないのに体重増加が止まらない、気が重くてやる気が出ない、集中力が落ちて本の内容が頭に入ってこない……加齢につきものと思われがちなこうした悩みには、じつはホルモンが関係しています。裏を返せば、ホルモンさえコントロールできれば、悩みは解消できるのです」そう話すのは、これまで減量外来で多くの人のダイエットを成功に導いてきた工藤内科医院副院長の工藤孝文先生。「ホルモンという概念は20世紀初頭に確立されたものですが、あらゆる臓器から分泌され、体全体に影響を及ぼしていると考えられています。ですから、太るも痩せるも、体調や気分の良しあしも、すべてはホルモン次第。さらには、人間関係や仕事の成否など、ホルモンは人生のすべてに影響を与えていると言ってもいいでしょう」ホルモンは、これまでに100種類以上が確認されているが、まだまだその働きの全貌は明らかにされていないだけに、近年、これまでの常識を覆す発見も相次いでいるという。そこで今回、最新の研究をもとにした「若返り」のためのホルモンコントロール術を工藤先生に指南してもらった!ホルモンのコントロール術を学ぶ前に、まずはその基礎知識を確認しておこう。「ホルモンは、日常生活のさまざまな場面で神経細胞から分泌され、血液にのって各細胞に情報を伝達しています。わかりやすい例を挙げると、睡眠ホルモンのメラトニンは、暗くなると脳から分泌され、脳の興奮を鎮めて体温を下げ、眠気を誘います。『夜が来たぞ!』と体に教えて、眠る準備を整えてくれるのです。眠気のようにコントロールが難しい欲求は、まさにホルモンのしわざ。抑えきれない食欲や、生理前のイライラ感も同様です」つまり、ホルモンさえコントロールできれば、一見、制御不能に思える欲求に手綱をつけることも可能となるのだ。「ホルモンの分泌には体内時計のほかに、食事、ストレス、月経周期、加齢などが影響しています。このうち体内時計、食事、ストレスは自分でコントロール可能。生活習慣や食事にひと工夫加えたり、軽い運動を取り入れるだけで、見た目や体調、気分が変わってくるのを感じられますよ」さて、ホルモンに関する基礎知識を習得したところで、若返りとの関係について見ていこう。「ほとんどのホルモンは加齢によって分泌が低下し、それが老化につながります。たとえば、女性ホルモンであるエストロゲンが低下すると閉経につながるだけでなく、コレステロール値が上がって動脈が硬くなるので血管年齢が上がり、老化が進みます。おなかまわりに脂肪がつき、頻尿や骨粗しょう症などの疾患が一気にやってくるので、いやでも身体的な老化を感じるようになるでしょう。しかし、こうしたホルモンの分泌をうまくコントロールできれば、年を重ねても若々しくいられるのです」数あるホルモンの中でも、今、若さを生み出すホルモンとして熱い注目を浴びるのが、骨ホルモンと呼ばれる「オステオポンチン」。近年の研究で、脳や内臓だけでなく骨からもホルモンが放出されることがわかってきたという。【骨ホルモン「オステオポンチン」】〈分泌する場所〉骨芽細胞、母乳中の細胞など〈はたらく場所〉全身〈分泌されるタイミング〉骨が代謝されるとき。骨に刺激を与えることで骨芽細胞が働き、オステオポンチンも増えると考えられる〈主な役割〉カルシウムとコラーゲンを結合し骨を形成する/造血細胞の機能を保つ/傷を治すために免疫を活性化する/免疫に働きかけ、ウイルスや感染症から体を守る「オステオポンチンは骨芽細胞という骨を作る細胞から分泌され、全身の免疫力を活性化する役割があります。逆にいえば、骨量が落ちると免疫力が下がり、肌や脳、内臓など、全身が衰えてしまうのです。また、代謝にも関わっているので、太りやすくなる可能性もあります。とくに女性は更年期以降、エストロゲンの減少から骨量が急激に落ちるので要注意。閉経後、急に肌が老けたり、風邪をひきやすくなったりするのは、オステオポンチンの減少が一因と考えていいでしょう」その分泌を増やすには、骨を鍛える“骨活”の習慣を日常に取り入れるとよいという。骨は衝撃により代謝を促され、その際にオステオポンチンを放出するので、小さくてもいいのでジャンプをする習慣などが主な対策となる。「手っ取り早いのは、かかと落とし。背伸びをしながら全身で大きく伸びをし、一気にかかとを落とします。1日30回を目標に行うといいでしょう。体力に不安のある人は、座ったまま行っても大丈夫です。日常生活の中では階段の下りがとくに効果的。外出先でもなるべく階段を使うように意識してみて」工藤先生がオステオポンチンに続く「若返りホルモン」として挙げるのは、美人ホルモンの「エストロゲン」、筋肉ホルモンの「マイオカイン」、睡眠ホルモンの「メラトニン」、男性ホルモンの「テストステロン」の4つ。最初の2つは若返りと関係していると想像がつくが、最後の2つを選んだ理由は?「メラトニンは冒頭でも説明したとおり、睡眠を促すホルモンとして知られていますが、最近の研究で老化の原因となる活性酸素を取り除く役割があるとわかってきました。質のいい睡眠自体も若返りには欠かせませんが、活性酸素除去が加わり、ダブルでアンチエイジング効果を発揮してくれます。そして、男性ホルモンのテストステロンは、じつは女性の若返りにとっても欠かせないホルモン。骨や筋肉の発達を促進することで、若々しい体づくりに貢献してくれるのです」ホルモンで若返るのは、体だけではない。幸せホルモンのセロトニンは心のバランスを整え気持ちの若返りに、戦闘ホルモンのアドレナリンは集中力を上げて頭の若返りに役立ってくれる。「女性自身」2020年11月24日号 掲載
2020年11月22日生理前や生理中のイライラ、体調不良に悩む女性は少なくありません。なかには自分ではコントロールできないほどの絶不調に振り回される人も。その原因、実は女性ホルモンが関係しています。この記事では医師監修による、女性ホルモンと生理の関係について詳しく解説します。 答えてくれたのは…こまがた医院院長駒形依子(こまがたよりこ)先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。 女性ホルモン「エストロゲン」と「プロゲステロン」生理周期のサイクルを調整している主な女性ホルモンは、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)。この2種類のホルモンがバランスよく働くことによって、その人の体に合った生理周期を作ります。 また、このホルモンは体だけではなく、心にも働きかけるので、女性は1回の生理周期のなかで、さまざまな体調変化や気持ちの変化が起きます。 エストロゲンは女性らしさを引き出すホルモンと呼ばれ、肌や髪の調子や心を安定させる作用があります。生理周期のうち「排卵期」と呼ばれる時期に子宮内膜が厚くなるのはこのホルモンのおかげです。プロゲステロンは体温を上昇させる働きのほか、子宮内膜が受精卵を着床しやすいよう厚くなった内膜を維持したり(黄体期)、乳腺の発育や食欲増進を促したりする作用があります。また、心を不安定にさせてしまう作用もあります。 女性ホルモンは、生理中にどんな作用をするの?卵胞期の初めのころ、つまり生理が始まって数日は、エストロゲンもプロゲステロンもどちらも分泌量が低下します。このとき感じる体調の変化は、体の冷えやその冷えによる生理痛、出血による貧血などさまざまで、心も不安定な状態です。生理の終わりごろになるとエストロゲンが増えはじめ、心の安定を促します。 エストロゲンは排卵に向けて分泌量が増加し、排卵と同時に減少します。エストロゲンの減少とともに、プロゲステロンの分泌は高まり、黄体期が始まります。 そのため、生理が終わったあとから1週間ほどは肌や髪の調子が良くなり、心もいきいきとして過ごせることが多いです。しかし、排卵後、つまり生理の約1週間ほど前くらいからは、プロゲステロンの分泌が高まることで、だんだんと心身の不調を感じる人も。この生理前の不調がPMS(月経前症候群)です。 プロゲステロンは黄体期の間にピークを越え、生理開始に向けて減少するので、黄体期の中ごろが、1回の生理周期のなかでも心身ともに一番デリケートな時期といえます。 このように、「エストロゲン」「プロゲステロン」という2つの女性ホルモンの分泌量によって、女性は1週間ごとに体にも心にも変化が起きます。自分の生理周期を知ることで、今の体や心がどんな状態なのかを理解できるようになるので、体調管理の一環として習慣づけることをおすすめします。 監修者:医師 こまがた医院院長 駒形依子 先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』。
2020年11月21日そもそも「成長ホルモン」とは…まず初めに「成長ホルモン」について説明しておきましょう。成長ホルモンとは脳下垂体前葉というところから分泌されるホルモンで、「成長作用」と「代謝作用」という2つの作用があります。成長作用として、筋肉や骨の成長を促す作用があります。一方、代謝作用には、糖質や脂質、タンパク質の代謝を促進する作用があります。また、脂肪分解を促す作用もあります。なぜ「美のカギは成長ホルモンにある」と言えるのか?このように成長作用と代謝作用を持つ成長ホルモンですが、それではなぜ「美のカギは成長ホルモンにある」と言えるのでしょうか。その理由は、成長ホルモンによって「ダイエット効果」と「美肌効果」が期待できるからです。ダイエット効果成長ホルモンが分泌されることで、基礎代謝アップにつながる効率良く脂肪を燃焼させることができるという2つの効果が期待できることから、ダイエット効果につながると言えます。1.基礎代謝アップにつながる成長ホルモンが分泌されると、筋肉や骨の成長が促進されます。その結果除脂肪体重がアップします。除脂肪体重が1kg増えると、基礎代謝は1日あたり50kcal程度アップすると言われています。2.効率良く脂肪を燃焼させることができるまた、成長ホルモンには、前述したように脂肪分解を促す作用があります。脂肪細胞にある中性脂肪を分解し、血中への遊離脂肪酸の動員を促進させようとします。そのため、ただ有酸素運動を行うよりは、成長ホルモンを分泌させた上で行ったほうが、分解された脂肪がエネルギーとして使われるようになり、より効率良く脂肪を燃焼させることができると言えます。出典:byBirth美肌効果成長ホルモンによる美肌効果として、ターンオーバー(肌代謝)の正常化お肌の潤いを保つお肌の老化防止という3つの効果が期待できます。1.肌代謝の正常化ターンオーバーは約28日の周期で繰り返されます。しかし加齢と共にこの周期が長くなってしまいます。するとお肌の張りを失う他、シミやシワの原因にもなります。成長ホルモンが分泌されることで、ターンオーバー開始にスイッチが入り、ターンオーバーが正常に行われるようになります。2.お肌の潤いを保つお肌の潤いを保つ成分であるヒアルロン酸は、線維芽細胞によって作り出されています。成長ホルモンには線維芽細胞を活性化させる働きがあり、それによってお肌の潤いを保つことが可能になります。3.お肌の老化防止お肌の老化は、紫外線からのダメージや水分量の低下によってもたらされると言われています。成長ホルモンには紫外線からのダメージを回復させたり、水分量の低下を防いだりする働きがあるので、お肌の老化防止効果も期待できます。出典:byBirth成長ホルモンの分泌を促進させる「2つの方法」ダイエット効果と美肌効果をもたらす成長ホルモンですが、成長ホルモンの分泌を促進させるにはどうしたらよいのでしょうか。その方法として、「筋トレ」と「睡眠」の2つが挙げられます。方法1:筋トレ成長ホルモンを分泌させるには筋トレが有効です。しかし、ただ闇雲に筋トレを行っても、成長ホルモンは分泌されません!成長ホルモンは乳酸が蓄積されることで分泌されます。乳酸は筋肉内が低酸素状態にあると発生します。そのため、筋肉に中程度の負荷をかけてセット数を多めにし、酸素の供給が回復しないようにセット間の休憩を短めに設定するようにします。具体的には、筋トレを10回反復可能な強度で、1分間の休憩を入れながら3~5セット行うようにします。出典:byBirth方法2:十分な睡眠また、成長ホルモンを分泌させるには、十分な睡眠も必要となります。成長ホルモンは、眠り始めの「ノンレム睡眠」のときに多く分泌されると言われています。ノンレム睡眠とは、体も脳も休んでいる、深い眠りの状態のことを言います。十分な睡眠をとるには、就寝前のスマホチェックを避けるようにしましょう。なぜならブルーライトは、睡眠を促すホルモンであるメラトニンの分泌を阻害すると言われているからです。出典:byBirth「美しさ」は努力次第でものにすることができる!出典:byBirth今回は、美のカギは成長ホルモンにあると言える理由と、その分泌を促す方法についてお伝えしました。成長ホルモンが分泌されることで「ダイエット効果」と「美肌効果」という2つの効果が期待できることから、「美のカギは成長ホルモンにある」と言えます。成長ホルモンの分泌を促進させるには、「筋トレ」と「十分な睡眠」が必要です。そのため筋トレを中心とした運動と十分な睡眠を取るように心がけることで、お肌や体を美しいものに変えることができます。努力次第で、誰でも「美しさ」をものにすることができるのです!「自分にはムリ…」と諦めていませんか?最初から諦めてしまうと、できるものもできなくなってしまいます。諦めずに自分の可能性を信じましょう!今回の内容をヒントに、是非「美しい体作り」に取り組んでみてくださいね。
2020年10月06日女性ホルモンが乱れて起こる体の不調とは?出典:byBirthシミ・シワ・たるみ…。女性を悩ませるお肌トラブルは、30代からどんどん減っていく女性ホルモンが関係しています。お肌の健康を保つためには、女性ホルモンを正しく理解して、ホルモンバランスを整えていく必要があります。まずは、女性ホルモンが乱れることで起こるトラブルを解説します。肌荒れホルモンバランスが乱れ、女性ホルモンの分泌が減ることで、お肌の皮脂を過剰に分泌する男性ホルモンが活発になります。この皮脂が原因で、ニキビなどの肌荒れができます。生理不順や生理痛女性ホルモンには、「エストロゲン」と「プロゲステロン」というホルモンがあります。この2つのホルモンが少なくなると、無月経や過少月経など生理不順が起きます。月経が8日以上続く過多月経もホルモンバランスの乱れが原因と言われています。また、生理中に分泌される「プロスタグランジン」というホルモンには、痛みや炎症を起こす作用があると言われています。このホルモンが多く分泌されると強い生理痛となります。PMS【月経前症候群】排卵後にホルモンバランスが変化することで、頭痛や肩こり、便秘、イライラなど様々な心身の不調が起こります。これが原因で暴飲暴食し、お肌トラブルの原因となることもあります。その他にも、「自律神経失調症」や「不正出血」、「不妊」「更年期障害」など、女性ホルモンの乱れによって引き起こされる不調は沢山あります。心身共に健康に過ごしていく為には、この女性ホルモンと上手く付き合い、ホルモンバランスを整えていくことが必須です。生理周期で変わるお肌の調子…その理由は?出典:byBirth女性のお肌は、生理周期と女性ホルモンによって大きく左右されます。この生理周期による女性ホルモンの変化を無視してお肌のケアを行ってしまうと、逆にお肌に負担をかけてしまうこともあります。ご自身の生理周期を把握し、ホルモンの変化に気づき、その時期に気を付けるべきことを理解しましょう。排卵日後~生理期間中のお肌はとても敏感?排卵日後から、生理期間中は、お肌が敏感になっている時期です。いつも使っている化粧品が合わなかったり、シミてしまったりする場合は、その時期のお肌にあっていない証拠です。従って、生理前~生理期間中に刺激の強いピーリング剤でのケアや、新しい化粧品を試すことは辞めましょう。生理が終わってから、排卵日までの期間は、お肌のバリア機能が一番高まっている時期です。排卵日は、お肌の調子がよくツルツルでメイクノリもよいと感じるでしょう。スマホのアプリやカレンダーでご自身の生理周期を今一度確認し、お肌のケア方法を見直しましょう。ホルモンバランスを整えるカンタンな方法を解説!出典:byBirthホルモンバランスを整えていく為には、まずはご自身の体の状態を把握することが必要です。基礎体温を測って、ホルモンの状態をチェックしましょう。ホルモンバランスのチェック方法!毎日起床時に体を動かさず、安静にしている時の体温を婦人用体温計ではかる。毎日同じ時間に測るようにする。おりものや、性行為、経血の量、不正出血などを体温と一緒に記録する。最低でも3か月は継続して測定する。この基礎体温は、高温期と低温期の2相に分かれます。この差が0.3度以上あれば排卵があり、ホルモンバランスが正常であるという証拠になります。 この方法で、まずはホルモンバランスをチェックしましょう。ホルモンバランスが乱れていたら?ホルモンバランスの整え方!心身を休めるしっかりと休息をとったり、ぬるめのお湯につかって体を休めたりすることがホルモンバランスの乱れを整えます。自分のペースでマッサージやストレッチを行ったり、ウォーキングをしたりすると心も体もリフレッシュすることができます。ダイエットを一度辞める無理なダイエットは、ホルモンバランスが乱れる原因となります。その結果、生理周期が乱れたり、月経異常が起きたりすることがあります。ホルモンバランスが崩れている時は、ダイエットを一度お休みし、ホルモンバランスを整える為に、規則正しい食生活を心がけましょう。大豆を摂取し、バランスの良い食事にする大豆イソフラボンは、女性ホルモンと同じ働きをしてくれます。納豆や豆腐、豆乳を積極的に摂取しましょう。早寝早起きをする誰もが知っているように、成長ホルモンは、睡眠中に作られます。睡眠時間をしっかりと確保することが自律神経を整えます。早寝早起きをする習慣をつけましょう。ホルモンバランスを整えて美肌に!体を見つめ直そう出典:byBirthいかがでしたか?今回は、女性ホルモンと美肌の関係について解説しました。一見遠回りのような方法に思えますが、女性ホルモンの働きを正常化させることが美肌への近道です。今一度、生活習慣を見直し、ホルモンバランスを整えていきましょう。体もお肌もきっと応えてくれますよ。
2020年08月23日「まだ更年期なんて関係ない」という人にも若年性更年期に悩まされたエッセイストの葉石かおり氏による新刊『死んでも女性ホルモン減らさない!』が発売された。この新刊は葉石氏にとってパートナードクターである産婦人科医師の吉野一枝氏が監修。A5判の単行本で160ページ、1,650円(税込)の価格にて、KADOKAWAより発売中である。イライラ・腰痛・冷え性・めまいなどを解決ラジオレポーター、週刊誌の記者などの経歴があり、現在、エッセイスト、酒ジャーナリストとして活躍している葉石かおり氏であるが、30代半ばで会社を解雇され離婚。髪が抜け、8kg体重増、ボロボロの肌などを経験している。そのほか、ホットフラッシュなどの心身の不調を感じていたという。葉石氏はそれら心身の不調の原因を若年性更年期の影響だと知らずに悩むこととなる。新刊は若年性更年期をパートナードクターの産婦人科医とともに治療し、回復した医療系エッセイである。日本の女性の寿命が延びる中、女性ホルモンのケアの重要性や付き合い方をマンガで学ぶことができる。ホットフラッシュ、イライラ、腰痛、冷え性、めまい、更年期などのあらゆる女性の不調を解決するとしている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※死んでも女性ホルモン減らさない! 葉石 かおり:生活・実用書 - KADOKAWA
2020年07月08日女性ホルモンが減少すると…出典:byBirth月経周期や妊娠をコントロールしたり、肌や髪のうるおいを保ったりするのに欠かせない女性ホルモン。このホルモンの分泌は、20代後半から30歳でピークを迎えると言われており、それ以降は少しずつ低下していきます。しかし、最近は若くても女性ホルモンの分泌が低下している女性もいるのだとか…。その大きな原因と言われているのが、過度なストレスです。また、無理なダイエットや生活習慣の乱れが、女性ホルモンの分泌の低下を招いているケースもあります。このように加齢やストレスによって女性ホルモンが減少すると、生理不順に陥ったり、肌や髪のうるおいが失われたりすることも…。しかし、結論からいえば女性ホルモンを増やすことはできません。そのため、いつまでも若々しく健康で過ごしたいなら、女性ホルモンに似た働きをする食材を摂るとよいでしょう。マイルドな味わいが魅力のピンクスムージー出典:byBirth緑系の野菜を使うグリーンスムージーに対し、赤色や桃色のフルーツを使う「ピンクスムージー」。グリーンスムージーはビタミン補給やデトックスを目的にしていますが、ピンクスムージーは女性ホルモンのバランスを整えることを目的にしています。見た目も可愛いピンクスムージーで、女性らしい美しさを磨きましょう!イチゴと桃のスムージー水・・・50ccイチゴ・・・5粒桃・・・半分りんご・・・半分キウイ・・・半分フルーティーな味わいと可愛い見た目が魅力のイチゴと桃のピンクスムージー。お好みでハチミツを大さじ1~2加えると、甘いデザートのような味わいが楽しめます。ざくろとモモといちじくのスムージー水・・・50ccざくろ・・・半分桃・・・半分いちじく・・・1個ざくろを半分に切り、しぼり器で搾りましょう。いちじくが手に入らない場合は、バナナを使ってもおいしいスムージーが出来上がります。ピンクグレープフルーツと梨のスムージー水・・・50ccピンクグレープフルーツ・・・半分梨・・・半分イチゴ・・・5個梨が手に入らない場合は、りんごで代用してもOKです。βカロチンやリコピンをたっぷり含んだピンクグレープフルーツを使い、爽やかな風味のスムージーを楽しみましょう。鉄分補給に最適なグリーンスムージー出典:byBirth小松菜とみかんのスムージー水・・・50cc小松菜・・・50gみかん・・・1個ハチミツ・・・大さじ1レモン汁・・・小さじ1鉄分とカルシウムを含む小松菜と、ビタミンCを豊富に含んだみかんを使ったスムージーです。ハチミツとレモン汁でまろやかに、そしてさっぱりとした味わいになります。チンゲン菜とりんごとキウイのスムージー水・・・50ccチンゲンサイの葉・・・2束分りんご・・・半分キウイ・・・半分チンゲン菜はあまりクセがないので、グリーンスムージー初心者でも使いやすい野菜です。青臭さが気になる場合は、フルーツを足したり、ハチミツを加えたりしてアレンジしてみましょう。豆乳割りスムージー出典:byBirth豆乳に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンに似た働きをする成分です。そのため豆乳を飲むことで、ハリとうるおいのある美肌や、ツヤのある髪を手に入れることができます。また、豆乳は生理周期を整えたい人、生理痛を緩和したい人にもおすすめです。スムージーを作るときは、水や牛乳を豆乳に変えることで女性ホルモンが整う上に、まろやかな味わいが楽しめます。そんなたくさんの嬉しい効果が期待できる豆乳は、飲む時間帯によって得られる効果が変わると言われています。朝整腸作用が促され、便秘解消につながります。食前血糖値の上昇を緩やかにしてくれるので、余分な脂肪やコレステロールの吸収を抑える効果があります。寝る前成長ホルモンが活性化するので、新陳代謝が高まります。ただし、豆乳の過剰摂取はホルモンバランスの乱れを引き起こすことがあるので注意が必要です。1日にコップ1杯半を目安に、おいしく美と健康を手に入れましょう!
2020年06月01日DHEAとは?出典:byBirthDHEAとは、男性ホルモンや女性ホルモンをつくる材料となるものです。近年は、DHEAがもつはたらきの内の一つである、「老化防止」のはたらきが注目されています。DHEAは副腎という臓器から分泌されるホルモンで、血中のDHEAは20歳頃にピークを迎えるといわれています。その後はどんどん減少していくと考えられているため、いかにDHEAを減らさないかが重要となります。DHEAのはたらき出典:byBirthDHEAについては、未だよく分かっていないことが多いですが、以下のようなはたらきがあると考えられています。老化の防止炎症を抑えるインスリンのはたらきをサポートする代謝を上げ、体脂肪を減らすストレスを和らげる肌を若々しく保つ性ホルモンの維持DHEAが減少することで、上記のはたらきが期待できなくなり、体が老化するのではないか、といわれています。DHEAは年齢とともに減少していくと考えられていますが、その他にも食事や生活習慣によって減少していくともいわれています。なるべく減少させないために、どんな食事、生活習慣が良いのでしょうか?DHEAを増やす食材とは?出典:byBirthDHEAを増やすためには、ヤマイモを食べるのが効果的だといわれています。特に、自然薯に多いのではないか、といわれています。ヤマイモは、他のイモ類とは異なり、生で食べることができるのも嬉しいポイントですよね。とろろにして味噌汁に入れたり、そばにかけて食べられるので、とても便利ですね。ヤマイモの他にも、納豆やアボカド、魚介類の摂取が良いともいわれています。納豆やアボカドは、冷蔵庫にあれば比較的簡単に摂取できますよね。また、魚介類は調理しづらいイメージがありますが、最近では缶詰の種類も増えているため、活用してみましょう。サバやイワシなど青魚の缶詰にも、DHAやEPAが豊富に含まれているため、魚の栄養素をしっかり摂れますよ。直接的にDHEAを増やすわけではありませんが、副腎が疲れないようにするために、ビタミンCなどの抗酸化作用があるものを意識して摂取するのも良いでしょう。DHEAを減らさないために避けたい食事とは?出典:byBirth「血糖値を急に上げない食事」を心がけると良いといわれています。血糖値が上がると、インスリンが分泌され、血糖値を正常値にもどそうとはたらきます。インスリンは副腎疲れを悪化させてしまため、精製された砂糖や炭水化物の過剰摂取は避けたいところ。以下のようなことに注意して食事をしましょう。空腹時に炭水化物だけを食べない→一緒にたんぱく質や脂質、食物繊維などを摂取する最初に野菜から食べる食事は時間をかけて食べるよく噛んで食べる食べ方一つ工夫するだけなので、ぜひ試してみてくださいね。DHEAを減らさないために気をつけたい生活習慣とは?食事も大切ですが、生活習慣も気をつけたいポイントがあります。筋トレをおこなう出典:byBirthDHEAは、筋トレをおこなうことで増えると報告されています。特に、下半身の筋肉を使う運動が効果的だといわれています。例えばスクワットやウォーキングなど。また、筋肉に負荷をかけるために、ウォーキングでは階段を使う、坂道を歩くなどの工夫も取り入れてみましょう。運動というとハードルが上がる気がしますが、1日5~10分程度の軽い運動で良いとのこと。自宅でできるスクワット、通勤や買い物の行き帰りに負荷をかけたウォーキングをするだけでも良いですね。ストレスを溜めないストレスを感じると、副腎からコルチゾルというホルモンが分泌されます。つまり、ストレスは副腎を疲れさせてしまい、その結果DHEAの分泌が妨げられてしまいます。寝る前は音楽を聞いたり、アロマをたいてみたり、ホットミルクを飲むなど、日頃からストレスを溜めないようにしましょう。しっかり睡眠をとる出典:byBirthホルモン分泌のためには、しっかり睡眠時間を確保することも大切です。睡眠不足は体に負担であり、ストレスとなります。また、肌のターンオーバーは睡眠中に活発におこなわれます。特に22時~2時までの時間は成長ホルモンが分泌されますが、成長ホルモンは細胞を修復するはたらきがあるといわれているため、美肌づくりには欠かせないホルモンです。睡眠時間も大切ですが、なるべく22時~2時の間に寝るような生活が大切といえますね!DHEAを増やすためのオススメ簡単レシピ若返りホルモンDHEAを増やすためにオススメのレシピ出典:byBirthヤマイモのバター醤油焼き材料2~3人分自然薯20~25cmくらいのもの1本青ネギ3~4本分バター20g塩・こしょう少々しょうゆ小さじ2作り方自然薯は水で洗い、ぬめりを落としておく。1cmくらいの食べやすい幅にカットする。ねぎは小口切りにカットする。フライパンをあたため、バターを熱し、自然薯を加える。両面ともきつね色にカリッとするまで焼く。塩・こしょうで味をととのえ、皿に盛り付ける。ネギを散らしたら完成。いかがでしたでしょうか?DHEAを減らさないような食事内容や生活習慣は、健康や美容のためにも良いですよね。年齢には逆らえませんが、できる対策はしていきたいですよね。ぜひ、参考にしてみてくださいね!
2020年05月08日健康的な生活を送っていても、女性の大きなライフイベントの1つである出産後は、女性ホルモン値が激変するといいます。どのように変化するのでしょうか。【監修】女性医療クリニックLUNAグループ産婦人科医 小野寺真奈美先生久留米大学医学部卒業。日本産科婦人科学会専門医。日本医師会認定産業医。分娩後は女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)の分泌量が急激に減少するため、以下のようなさまざまな症状を訴える人も少なくありません。感じ方には個人差はありますが、多かれ少なかれ出産した女性はみなさん経験しています。なので、心配しないでくださいね。■感情の起伏が激しくなる出産後はどうしでも女性ホルモンの影響で心身のバランスが崩れがちです。心に大きな変化が生じる人はめずらしくありません。分娩して急にママとなり、やることは増える一方で精神的にも体力的にもゆとりはなくなります。その上ホルモンのバランスが崩れてしまって、ちょっとしたことでイライラしたり、急にできないことに落ち込んだりしてしまします。■不眠ホルモンの影響も一理ありますが、大きな要因としては、授乳で眠れないということがあります。授乳後の寝かしつけ、やっと眠ったと思ったらまた授乳と休まる暇がないことも多くあります。授乳後、寝つきがよい人はいいですが、人によっては寝つきが悪い人もいます。そうなると睡眠時間を確保できなくなり、それ以外でも多くのことが重なり不眠が生じてします。■生理が不安定になる分娩後に生理が再開するのにはまず排卵が回復します。その時期は、授乳していない方でおよそ3-4か月程度、授乳している方は6か月程度と言われています。生理の再開時期も個人差がありますが、中には1年以上かかる方もいます。ただ、月経が再開してからも不安定な方もいますので、心配であれば近くの産婦人科に相談してください。■髪質、肌質の変化女性ホルモンの急激な減少が髪質や肌質の変化の要因となります。髪質では、抜け毛や白髪といった変化が起こりますし、肌質ではアレルギー性皮膚炎や乾燥肌などといったことが起こります。そのような体の急激な変化に対する不安は、「ママになる」という急な環境変化なども関係してきます。そこに絡み合うホルモンは女性の体へ敏感に反応します。◼︎産後に抜け毛が増える理由とは?▼1.ホルモンバランスの変化先ほど述べたように、出産後は女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)の分泌量が激減します。結果、分泌量の大きな変化に体と精神が追いつかず、抜け毛という形になって表れることがあります。▼2.生活の変化分娩後は母体が完全に回復しないうちから育児に追われることが多いため、ストレスや疲労、睡眠不足が抜け毛を進行させてしまうことが多々あります。ホルモンの回復と共に徐々に戻ってきますが、環境ストレスも影響するため複雑です。また、育児に追われてなかなか自身のヘアケアまで対応が分娩前ほどできていないことも関係しています。「髪は女の命」という言葉があるように、抜け毛が増えて実年齢より老けて見られてしまい、気になる女性もいます。抜け毛に有効な対策方法はあるのでしょうか。抜け毛に有効な対策はあるの?▼▼1.ひとりでがんばりすぎない 現代は核家族化が進んでいます。女性が出産時に実家へ帰省するとしても1ヶ月程度。男性の育休取得も推奨されてはいますがほとんど取得できていない、もしくは取得できても長くてもほんの数ヶ月というのが現状です。生まれてきたお子さんはママとパパの二人の子どもです。一緒に協力してもらうことはそれだけで心の余裕を生むことにもつながります。そして、一番は女性の今の状況を理解が得やすいということです。赤ちゃんを守るために育児が最優先になるのはもちろんですが、一緒にいる時間の中で、女性の分娩後の急激な環境変化や身体的・肉体的変化への理解を得られやすくなる可能性があります。また、協力する中でお互いの本音を話し、一緒に悩み、情報を共有することが夫婦関係に好影響をもたらす材料となるかもしれません。一人ではないことがわかることで、心の負担も軽くなり、ストレスが軽減され、女性ホルモン値も安定に向かいやすくなります。▼1人の時間を確保するパパや他の方に協力してもらい、1人の時間を捻出することはとても重要です。まだ言葉を話せない赤ちゃんと1日中すごすと、ご自身の想像以上に心身ともにストレスがたまります。その結果、精神的にも肉体的にも疲れてしまうことも多々あります。少しでも余裕をもつためには一人の時間も大事です。たった数分から数時間、これが精神的・身体的余裕につながり、結果子育てへの向き合い方も変わってくると思います。核家族の現代では、地域のサポートもたくさんあるため、各自治体などでも聞いてみてくださいね。▼婦人科や産科、助産師さんや保健師さんに相談分娩後の悩みはどうしても尽きないです。産婦人科には、乳腺炎はもちろん、月経不順などで受診される方が多いです。しかし、他にも悩みはいろいろあるかと思います。そんなときは、近くの産婦人科はもちろん、助産師さんや地域の保健師さんなどに相談してみてください。いろいろな解決方法を教えてくれますよ。▼“戦場”であるバスタイムに使うシャンプーは時短アイテムをお子さんと一緒にお風呂へ入ると、ご自身のシャンプーがままならないままリンスやトリートメントすらできないケア不足状態が続いた結果、髪のパサつきやきしみに悩んでいませんか。しかも、お子さんがと一緒に使えるシャンプーがあればいいですよね。特に産後は体の皮膚も頭皮も敏感になっていることが多いです。分娩直後は育児が忙しく、ご自身の頭皮にまで気が回らないかもしれません。しかし、お子さんが1人で入浴できるようになるまでには、何年もの時間を要します。少しでも女性らしさを保つために今からご自身にフィットする、時短アイテムを見つけておいてみてはいかがでしょうか。◼︎編集部おすすめ:RETOIRO(リトイロ)1本でヘアからボディまで洗える、時短ケアできるオールインワン。天然由来成分99%配合で、低刺激処方なのでお子様にも安心。頭皮を優しく洗いうるおいを与え、頭皮環境を整えます。香りも鎮静と活力を与え女性のカラダのトラブルを癒す天然精油100%です。さわやかで癒しの香りに包まれて日々の疲れをとって。商品名:リトイロ リフレッシュ オールインワン シャンプー&ボディ容量:250ml通常価格:3,800円(税抜)+送料 ※1本入り 購入する
2020年03月10日中目黒のホルモン焼肉店「小野田商店」の2号店が、東京・学芸大学駅に2020年3月4日(水)オープンする。新鮮なホルモンをリーズナブルに楽しめる「小野田商店」。学芸大学駅店は、14年半続く中目黒の1号店に次ぐ2号店となり、東急東横線「学芸大学駅」から徒歩1分の立地にオープンする。メニューは全商品単品500円均一の価格設定となっているので、値段を気にせず存分にホルモンを楽しむことが可能。日替わりで内容が異なるホルモンの盛り合わせや、レアでも食べられるハツ、脂付き小腸など、鮮度管理を徹底した素材の味を十分に味わえるメニューが揃う。また、常時50種類以上取り揃える全国各地の焼酎はホルモンとの相性抜群。店内は昔ながらの和テイストな内装となっており、グループで利用できるテーブル席に加えて、スタッフから食べ方のアドバイスを受けられるカウンター席も用意する。【詳細】小野田商店 学芸大学店オープン日:2020年3月4日(水)営業時間:18:00~26:00(最終入店25:00、L.O.25:30)住所:東京都目黒区鷹番3-7-5 ゆざわビル 1階定休日:火曜日TEL:03-4291-2006<メニュー価格例>ホルモン9種の盛り合わせ(2人前) 2,000円+税、角切りハツ 500円+税、脂付き小腸 500円+税、スぺ玉ご飯 500円+税、モロQ 500円+税、山芋キムチ 500円+税
2020年03月06日「穏やかで優しさ」を持ちながらも、「ちょっと強引で男らしい」存在。そんな男性は、安心感と同時にドキドキとしたトキメキを与えてくれます。結婚相手にも優しさと同時に男らしさによる「トキメキ」を求める女性は多いのではないでしょうか。しかし、穏やかさと男らしさは男性ホルモン 『テストステロン』の性質上、同時に存在することは難しいものです。男性ホルモン『テストステロン』の性質男性ホルモン『テストステロン』は、男性を形成するために重要なホルモンです。男性の精巣や腎臓から分泌されるもので、『テストステロン』は筋力増大や女性に対してアプローチします。(女性も少量ですが腎臓から分泌されています)男性ホルモン『テストステロン』が多い男性は、男らしい・筋肉質、男性らしい体つきや顔つき・声が低くなる・体毛(髭・すね毛など)が濃くなるが、頭髪が薄くなりやすい・短気になりやすい。(攻撃的になりやすい)・女性にモテやすい『テストステロン』が多い男性には「男らしい」特徴が多く挙げられます。その為、周囲の女性から見ても魅力的な男性となります。しかし、『テストステロン』を多く持つ男性は短気な傾向が有り、女性から見て上手くいっているときは”決断力がある”男性と頼もしく見えますが、関係が上手くいっていないときは”自分勝手な”男性と嫌気がさしてしまう可能性があります。男性ホルモン『テストステロン』が少ない男性は、女性的・穏やか、争いを好まない性格・自信が無く、社交性が少ない・性欲が強くない・筋肉が付きにくく、太りやすい『テストステロン』が少ない男性は「女性っぽい」特徴が多くあげられます。性格は穏やかで、争いを好まない性格のため女性にとって安心できる存在となえます。しかし、お付き合いをし始めたり、結婚を考えたりし出すと相手の自信の無さから「男らしくない」と相手の女性が不満を感じてしまう事になります。男らしさと穏やかさを同居させるのは無理がある「優しくて強引な男」を結婚相手の理想に挙げる女性も多いかもしれませんが、『テストステロン』の性質上その両立はとても難しいのです。そして、どちらも性質の特徴であり長所にも短所にも変化します。本当に相性が良いのはどちらのタイプなのか見極めて婚活を行うことが大切です。
2019年12月27日生理前は、身体がむくみ、身体がだるくなりやすい方が多く、女性ホルモンのバランスも崩れやすくなることで、イライラしやすい方もいます。今回は、そんな女性ホルモンのバランスを整えて、生理前のむくみを解消する方法などについてご紹介していきます。女性ホルモンは2種類ある女性ホルモンには、卵胞ホルモン(エストロゲン)と、黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類があります。前者の卵胞ホルモンは、別名、美人ホルモンとも呼ばれており、豊かなバスト作りや丸みのあるヒップ、美肌や美髪に作用します。後者の黄体ホルモンは、別名、ブスホルモンとも呼ばれており、メラニン色素を沈着させ、ニキビなどの肌荒れが悪化することもありますが、妊娠の準備に欠かせないホルモンです。これら2種類の女性ホルモンには相反する作用があり、生理周期に合わせてホルモンの分泌量が変化し、バランスを保っているのです。関連記事生理前のドカ食いを防ぐホットドリンクとは?生理前に顔や手足がむくみやすい理由とは生理になる4日~5日前に、顔や手足がむくみやすい理由は、生理周期に合わせて、黄体ホルモンが増えて、体内に水分をためこみやすくなるからです。また、体内の水分量が増えることで、身体が冷えやすくなり、血流やリンパの流れが滞りやすくなり、手足や顔がむくみやすくなります。女性ホルモンのバランスを整える方法魚肉類・野菜・ご飯などの炭水化物をバランスよく食べる丼ものなどの単品の食事は、栄養が偏り、女性ホルモンのバランスの乱れになりやすいです。忙しくて外食する時も、定食や複数のおかずがあるものを選んで食べると、栄養バランスが整い、女性ホルモンに良い影響を与えます。日帰り旅行をする近場で、まだ行ったことがないところへ休日などに出かけると、ドキドキしやすくなり、幸せな気分になるセロトニンという物質が分泌されやすくなります。セロトニンが分泌されることで、女性ホルモンの卵胞ホルモンの分泌も促進し、身体のむくみが解消されやすくなるでしょう。最低6時間以上の睡眠を心がける慢性的な睡眠不足は、自律神経が乱れやすく、女性ホルモンのバランスも崩れやすくなりがちです。たっぷりと睡眠をとることで、生理前のイライラも治まりやすくなります。生理前のむくみを解消する入浴法40℃以下のぬるま湯に20分間浸かるじっくりと温まることで、血行やリンパの流れが改善し、水分代謝が上がることで、むくみが解消されやすくなります。アロマオイルを数滴垂らして入浴するラベンダーやオレンジなどの、リラックス効果のあるアロマオイルの精油を数滴垂らして入浴することで、自律神経の働きが整い、老廃物が体外へ排出されやすくなりむくみを解消へと導けます。湯船に浸かりながら手足をグーパー動かす指先、足先を動かすことで、末端部分の血行を促進し、水分のため込みによる冷えを改善しむくみにくくなります。女性ホルモンを整えて生理前のむくみを撃退しよう女性ホルモンのバランスを整えるには、色んな種類のおかずやご飯をバランスよく食べ、気分転換をし、ゆっくりと入浴することが大切です。生理前のむくみを解消して、快適に過ごしましょう。横内 稚乃鍼灸師、整体師、エステティシャン
2019年11月17日ダイエットの強い味方になってくれる「痩せホルモン」。今回は食育指導士としても活躍する内藤絢先生に「痩せホルモン」の正体や体内分泌を高める方法、そのために摂取したい食物などについて教えていただきました。「痩せホルモン」と呼ばれているものとその理由GLP-1このホルモンが多いと、太りにくく痩せやすい体になります。GLP-1には食物が小腸に届いた時に満腹!というサインを出す役目があります。このホルモンの働きが良いと食物が胃に留まる時間が長くなり、胃から腸へ移動するのが遅くなることで血糖値の急上昇を抑制し太りにくく痩せやすくなります。レプチンこのホルモンが少なくなると、肥満やメタボリックシンドロームリスクが高くなります。レプチンは満腹中枢に作用して食欲を抑える役目があります。更に交感神経を活性させて脂肪を燃やし、エネルギーの消費を促す働きも合わせ持っています。交感神経の働きが良くなると身体活動量が上がることも、痩せやすくなるポイントのひとつです。また、睡眠時間が6時間を切る、眠りが浅くなると分泌量が少なくなるのが特徴です。「痩せホルモン」の分泌を高める方法腸内環境を良くするGLP-1は小腸で大量に分泌されます。食物繊維が豊富な物を摂るほか、日頃から腸の働きを良くする発酵食品やキノコ、海藻類を各食事で小まめに摂るように習慣付けしましょう。睡眠は6時間以上取る睡眠不足は食欲をコントロールするホルモンであるレプチンの分泌量を減らす上、食欲を増進させるホルモンのグレリンの分泌量を増やすからです。1日あたり5000歩以上歩く運動不足は腸の働きを弱めると共に脳の働きも鈍くなるため、食欲をコントロールする力が下がります。「痩せホルモン」のために摂りたい食物小腸からGLP-1を出す栄養素には、食物繊維と青魚に多く含まれるEPAがあります。食物繊維1日あたり18gの摂取を目安にしましょう。各食物100gあたり、ひきわり納豆には5.9g、ごぼうには7g、干しイチジクには10.9gの食物繊維が含まれています。これらを食べることで、上記の量をクリア出来ます。EPA1日あたり2gを目安にしましょう。朝の摂取が血中濃度を高めるポイントです。EPAの多い食物の代表であるサバ缶よりも、実はイワシ缶の方が含有量が多い上、手軽に購入出来ます。加熱をしない調理法が最もこの成分の摂取量を高めるポイントです。上記食物のメリットとデメリット調理をせずに摂取出来る缶詰やドライフルーツなど調理をせずに摂取出来る食物なので手軽に摂れる反面、食べ過ぎてしまう可能性が高いというリスクもあります。特に食べ過ぎることで軟便を引き起こす場合もある干しイチジクの量には気を付けましょう。青魚類は缶詰で代用缶詰は保存が利く上に購入しやすいと言う最大のメリットがあります。栄養価も高いですが、その分カロリーと脂質が高い為、利用が多くなり過ぎると逆に太るリスクも上がります。「痩せホルモン」で簡単に痩せたい人へのアドバイス上で紹介した食物に頼り過ぎないようにしましょう。しっかり摂ろうと「プラス」ばかり意識する事は、食べ過ぎや代謝の低下に繋がります。そして、睡眠を十分に取ることと主食・主菜と合わせてバランスの良い食生活を送るようにすることが痩せホルモン分泌を促す大前提です。身体活動量が減ると内臓の働きが弱くなる為、EPAが豊富な食物は逆に太る元へ変わってしまいます。その為にも日頃から歩く機会を増やすように習慣付けましょう。十分な睡眠でレプチンの分泌をアップさせ、さらに適度な運動の習慣付けをした上で食物繊維やEPA食物を上手く取り入れながらGLP-1分泌を促し、綺麗に痩せましょう。「痩せホルモン」を味方につけてダイエット「痩せホルモン」と呼ばれているGLP-1やレプチンを上手に利用して、ダイエットを成功に導きましょう。そのためには今回ご紹介した食物を摂取するのはもちろんですが、睡眠や適度な運動も必須。生活を健康的に整えて「痩せホルモン」に頼り過ぎないことが大切です。内藤 絢睡眠専門家、ヨガインストラクター
2019年11月14日マガジンハウスの『anan SPECIAL』9月30日、女性ホルモンを理解して美しくなり、自分の望む人生を叶えようという新刊『anan SPECIAL 女性ホルモンできれいになる!』がマガジンハウスから発売された。同書は産婦人科医で「対馬ルリ子女性ライフクリニック」の理事長である対馬ルリ子氏や、美容家の吉川千明氏、植物療法士の森田敦子氏などが監修を担当。100ページで980円(税込)の価格にて発売中である。思春期・性成熟期・更年期・老齢期まで女性の卵巣から分泌される女性ホルモンには卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモンがあり、その分泌量は一定ではなく、約1か月をサイクルに変動。排卵や月経、基礎体温の変動、妊娠、出産にも大きく関わっている。女性の人生はこれらの女性ホルモンの働きによって大きな影響を受けるが、多くの女性がその働きや影響を正しく理解していない。例えば、現代女性は戦前の女性と比べて、生涯通しての月経の回数が約9倍にもなるなどの変化があり、この変化が体に与えている影響について理解している女性は少ない。この新刊『anan SPECIAL 女性ホルモンできれいになる!』では、知っておくべき女性ホルモンの仕組みや働き、最新治験までの知識などを掲載。思春期、性成熟期、更年期、老齢期と、すべての女性にとって望む人生を叶えるための必読書となっている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※『anan SPECIAL 女性ホルモンできれいになる!』 - マガジンハウス 編 - マガジンハウスの本
2019年10月08日目前に迫った日米貿易協定の締結。じつはこの協定によって、日本の食と安全が危機的状況に追い込まれる。特に懸念されるのが“ホルモン牛”によるがん激増のリスクだ。「今回の日米貿易協定は、米国が欲しいものだけを取って、日本は失うだけの結果に終わりました。トランプ大統領は日本に対し、現在2.5%の自動車の輸出関税(乗用車)を“25%まで引き上げる”と脅してきました。日本はそれを避けるために“それ以外のことはすべて受け入れます”という交渉をしてしまったのです」こう語るのは、『食の戦争米国の罠に落ちる日本』(文藝春秋)の著者である、東京大学大学院農学生命科学研究科の鈴木宣弘教授だ。’15年、日本と米国を含む12カ国で合意した環太平洋パートナーシップ協定(TPP)。’17年にトランプ大統領が誕生したことで、米国は一方的にTPPを離脱し、日本に2国間の貿易協定を結ぶように迫ってきた。「すでに発表されている日米貿易協定の合意内容によると、米国産牛肉にかけられている関税を現行の38.5%から段階的に9%まで引き下げられることになります。さらに、豚肉は低価格品の従量税を現行の1キロ482円から段階的に50円まで下げ、高価格品の関税は現在の4.3%から最終的には撤廃されます」(鈴木教授)政府は日米貿易協定の内容が「TPP水準」であることを強調しているが、TPPに盛り込まれている自動車の関税の将来的な撤廃は見送りに。さらに、中国との関係悪化で、米国内でだぶついているとうもろこし250万トンを購入させられるというオマケもついた。まさに日本は一方的に“失うだけの結果”に終わったのだ。「貿易交渉では農林水産省は完全に排除されました。今の安倍政権を裏で動かしているのは経済産業省。自分たちの天下り先である自動車、鉄鋼などの関連産業を守り、利益を増やすためだけに、食料や農業分野を米国に差し出してしまったのです。ほかにも乳製品、小麦、大豆など、米国産農産物への市場開放が一層進むことは避けられない事態になっています」(鈴木教授)米国産牛肉の関税が大幅に引き下げられると、これまで以上に輸入量は増え、低価格の米国産牛肉が国内市場で大量に売られることになる。そこで懸念されるのが、“ホルモン牛”問題だ。ハーバード大学の元研究員で、ボストン在住の内科医である大西睦子さんが解説する。「1950年代から、米国のほとんどの肉牛にエストロゲンなどのホルモン剤が投与されています。これらのホルモンが、牛肉に残留していた場合、発がん性が懸念されるのです。とくにエストロゲンの一種、エストラジオールの発がん性については、乳がん、子宮内膜がん、卵巣がんのリスクを上昇させることが、疫学的に証明されています」(大西さん)米国ではじつに90%以上の肉牛に“肥育ホルモン剤”と呼ばれるホルモンが投与されているという。この薬剤を使うと牛は早く太り、普通に飼育した牛よりも数カ月も早く出荷できる。肥育ホルモン剤は日本国内で育てられる肉牛には使用されていないが、これを使用した牛肉はすでに米国内から輸入されており、市場に多く出回っている。環境・食品ジャーナリストの天笠啓祐さんが語る。「肥育ホルモン剤が牛肉に微量でも残留したまま体内に取り込まれると、内分泌系がかく乱されて、さまざまな健康被害が起きやすくなる危険性があります。自律神経系や免疫系にも影響を及ぼす。とくに危険性が指摘されているのが、乳がんです」ヨーロッパでは、’88年に当時“成長ホルモン剤”と呼ばれていたこれらの薬剤の使用を禁止。’89年からはホルモン剤が使用された牛肉の輸入を全面禁止した。「EUは今でも輸入禁止です。米国も圧力をかけていますが、危険性が疑われるものは輸入しないという方針を貫いている。だから米国にとって日本は、いい市場だということです」(天笠さん)“米国産ホルモン牛”の輸入を禁止してから7年で、EU内で乳がんの死亡率が、多い国では45%減ったという研究報告が学会誌に出たこともある(アイスランドはマイナス44.5%、イングランド・ウェールズはマイナス34.9%、スペインはマイナス26.8%、ノルウェーはマイナス24.3%)。’09年、日本癌治療学会で「牛肉中のエストロゲン濃度とホルモン依存性癌発生増加の関連」という研究発表が話題になった。市販の和牛と米国産牛のエストロゲン残留濃度を計測して比較。その結果、赤身部分で米国産牛肉は和牛の600倍、脂身では140倍のエストロゲンが残留していることがわかったのだ。調査を行った、北海道対がん協会の理事兼細胞診センター所長・藤田博正さんが振り返る。「数値が出たとき、EUが米国産牛肉を輸入禁止にしている理由がわかりました。牛肉のエストロゲン濃度と、がんが直接関連するかどうかは、まだわかっていないことが多い。しかし、発がんリスクを高める要因となる可能性があり、安全性が証明されていない以上、私は米国産牛肉を食べないことにしています」肥育ホルモン剤が使われていない国産牛肉や豚肉を食べればいいと思うかもしれないが、現在国産牛肉の自給率は36%、豚肉は48%と、国内生産は年々減少傾向である。前出の鈴木教授は、関税の引き下げで自給率はさらに下がると警鐘を鳴らす。「私の研究室では、このままだと’35年に牛肉の自給率が16%。豚肉の自給率は11%にまで下がると試算しています。このまま自給率が下がれば、スーパーなどの食品売場には、輸入品だらけの状態になるでしょう」牛肉、豚肉に限らず、安全な食品が“ほとんどない”状態が目前に迫っているという。「米国の乳製品もこれから国内にどんどん入ってきます。米国の乳牛には、エストロゲンとは別の遺伝子組み換えのホルモンが投与されています。このホルモンも、乳がん発症リスクを何倍も高めるという論文があります。輸入が増えれば、国内の生乳、乳製品はますます売れなくなり、酪農家が廃業に追い込まれる。すると、国産のものが減り、米国産の乳製品がさらに市場を席巻することになりかねない」(鈴木教授)私たち消費者はどうするべきなのだろうか。「まず、今後も続いていく日米の貿易交渉の実態を知ること」だと、鈴木教授は言う。“自動車”と引き換えに、これ以上“食の安全”が売り渡されないために、米国との交渉を国民が注視していく必要があるのだ。
2019年10月02日ホルモンは、一生のうちに限られた量しか分泌されません。日々のライフスタイルによって5年後、10年後、数十年後の自分が作られます。一日でも早くホルモンケアを始めることが、美と健康を保つ秘訣です。私たちの身体にあるホルモンは、全部で約100種類以上あるといわれています。なかでも、思春期から始まる女性のライフステージには、つねに2つの女性ホルモンが関わり合いながら、身体の調子をコントロールしています。女性ホルモンとは?出典:byBirthエストロゲン(卵胞ホルモン)エストロゲンは、生理の始まる思春期頃から増え始め、30代後半から徐々に分泌量が低下します。50歳前後の閉経を迎えるころには急激に低下してしまうため、身体のさまざまな部分に不調が現れます。また、エストロゲンは、血管を柔軟にする働きがあります。動脈硬化を防ぎ血圧を下げる作用や、コラーゲンを増やして美肌を保つなど、身体の健康を維持しているホルモンです。閉経後の時期からは、心血管疾患や骨粗しょう症などが増加傾向にあるため、早めの予防作りが必要です。プロゲステロン(黄体ホルモン)エストロゲンは、月経開始とともに分泌量が増加し、排卵時に減少し、再び排卵後に増加します。排卵をしないとプロゲステロンは分泌されません。肌にとっては、皮脂の分泌が活発になるためニキビなどのトラブルに巻き込まれることもあります。ですが、基礎体温を上げる働きや、体内の水分を保つ働きがあるホルモンでもあります。エストロゲンが身体には必要と思われがちですが、エストロゲンばかり多すぎても健康にはなれません。エストロゲンとプロゲステロンを、どちらもバランスよく保つことが重要なのです。女性ホルモンが低下するとどうなるの?出典:byBirth30代後半から少しずつ低下していく女性ホルモン。以下のようなさまざまな不調をもたらします。骨粗しょう症のリスクが高くなる細胞が酸化してしまう恐れがある肌の乾燥や肌荒れを感じる生殖機能が低下するコレステロールが増加し、生活習慣病を招く女性ホルモンを減少させないように、閉経前からホルモンの補充療法や漢方を使った治療などがあります。専門の医師と相談しながら対処していくこともポイントです。女性ホルモンを整える生活習慣とは?出典:byBirth適度な運動をする運動は、健康になるための必須条件ですね。年齢や健康状態に関係なく、低活動や不活動の人は死亡リスクが高くなるといわれています。運動といっても有酸素運動や無酸素運動、ストレッチなどがありますが、自分のライフスタイルとペースに合わせて、好きなものを上手に組み合わせながら行うことが大切です。運動が難しい日は、マッサージやストレッチで血行を促進してあげましょう。血流は、身体の隅々まで栄養を運ぶとても重要な役割があります。バランスの良い食事を摂るホルモンの材料は、タンパク質やコレステロールです。私たちの身体もタンパク質で構成されていますね。食べなければ、細胞を作ることができません。そのため、朝昼晩の3食をバランスよく食べることが大切です。食事で補えない部分は、サプリメントや漢方で不足分を摂取してもよいでしょう。なるべく、偏った食生活を避け、食べ物の栄養を吸収しやすい腸内環境を保つように心がけていきましょう。質の良い睡眠を習慣にする綺麗な肌には、睡眠が必要。睡眠不足は、自律神経の働きが低下するため、イライラしたり、やる気が起きなかったりと生活の質を下げてしまいます。就寝して約3時間後には、成長ホルモンが分泌されます。そして、24時以降には腸のゴールデンタイムが始まり、翌朝の排便を促す準備を開始するのです。睡眠不足は、体内のあらゆる機能に影響を与えるため、早めの就寝がホルモンケアに必要です。サプリメントや漢方を取り入れよう出典:byBirth食事、運動、睡眠で女性ホルモンの減少を予防することも大切ですが、サプリメントや漢方でのサポートも大事!サプリメントは、女性ホルモンに特化したものを選びましょう。なかでも、「エクオール」という成分は、女性の不調改善に効果的です。腸内環境が悪化している場合、サプリメントの吸収率が低下し、エクオールが上手に吸収されないこともあるようです。一方、漢方にもたくさんの種類があります。おすすめは以下3つです。当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)冷えやむくみなどに効果が期待できます。睡眠の質が上がり、免疫疾患や更年期の症状におすすめです。加味逍遙散(かみしょうようさん)イライラやうつ症状などの精神的な不調におすすめです。桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)「血」の巡りを整え、ニキビにも効果が期待できます。女性ホルモンのケアに必要なこと出典:byBirth私たちの毎日は、女性ホルモンに左右されています。食事や運動、睡眠、サプリメントなどを生活習慣に取り入れていくだけで、身体の調子も良い方向へと変化します。また、ホルモンケアに気をつけていても、各器官の機能低下による不調が現れることがあります。例えば、卵巣の機能低下や疾患などの影響です。なにか心当たりがある場合は、すぐに医師に相談し、ホルモンバランスからくる不調を改善できるように行動することも大切です。未来のために、一日でも早いライフスタイル美人を目指しましょう。
2019年09月10日脳内ホルモンの影響で、一度始まった恋は3年で終わると言われています。その先もずっと関係を長続きするためにはどうしたらいいの?その秘訣はこれ!3年で恋が冷める理由は脳内ホルモンのせい?初めは好きでも長く付き合っていると相手のマイナス面が目につくようになって、結局破局してしまったというケースはよくありますよね。特に多いのが付き合って3年目を迎える頃で、逆にその3年を乗り越えると付き合いが長くなるということも多くなります。そんな3年で恋が冷める理由には、フェニルエチルアミンという脳内ホルモンが関係しています。フェニルエチルアミンは恋愛をし始めた頃に分泌され始め、胸が高鳴る恋をした時のときめきに関わっているホルモン。気分が高揚したり活力が湧いてくるホルモンだと言われていますが、分泌は2〜3年程度で無くなるとされています。そのため、恋は3年で冷めると考えられているのです。3年目は冷静な目で見極める時期脳内ホルモンがときめきに関係していることも関係していますが、もう一つ、3年も付き合えば相手のことを多く理解できるということも破局の理由になります。初めの頃は恋の力でどんな部分も素敵だと思っていても、3年も続いていると嫌な部分が目についてしまいます。相手の許せない部分、許せる部分が判別できるようになり、冷静に付き合い続けるか別れるかを考えるようになるのです。代わりに4年目に入ることができると落ち着いた付き合いができるようになってきて、結婚を意識した関係を作っていくようになります。3年目の壁を乗り越えるためにはもしもいまの彼と長く関係を続けたいのであれば、3年が経って冷静な判断をするようになる前に「長く大切にしていきたい」と思えるような信頼関係を築くことが重要になります。慌ててとりつくろうのではなく、付き合いを始めた時から徐々に信頼できる関係を作っていきましょう。信頼できる人と一緒にいれば、恋愛ホルモンではなく”幸せホルモン”と呼ばれるオキシトシンというホルモンが分泌されます。恋愛感情は薄れたとしても、お互いに信頼できる関係が築けていれば、安定した愛情を持ち続けられるようになるのです。信頼関係の築き方恋愛を長続きさせるためには、信頼関係を作ることが何よりも重要となってきます。信頼関係を築くために、簡単なルールを二人で作ってみましょう。できるだけ毎日電話やメールで連絡を取るようにする、忙しくて連絡が取れない時には不安にさせないよう事前に「忙しくなる」と伝える、同棲しているなら食事は必ず一回は一緒に食べるようにするなど簡単な習慣付けをしていきます。また、お互いの話をするようにしたり、お互いに大切に想う気持ちを伝え合うということが信頼関係へとつながりますよ。
2019年08月18日近年、睡眠に関するダイエットが増えてきています。睡眠不足はホルモンバランスを乱すため、痩せにくくなることが分かってきたためです。今回ご紹介する「3・3・7睡眠ダイエット」もホルモンに関係しています。その根拠や、ダイエットの方法について、解説します!睡眠とダイエットの関係とは?出典:byBirth朝、起きた時に疲れがとれていない…そんな人は多いのではないでしょうか?そんな場合は、もしかしたら痩せにくい状態になっているかもしれません。では、なぜ睡眠とダイエットが関係しているのでしょうか?成長ホルモン3・3・7睡眠ダイエットで鍵となるのは、成長ホルモンです。夜、寝ている間に分泌されるホルモンで、体脂肪を分解するはたらきがあります。体の細胞の成長を促したり、組織を修復するはたらきもあります。そのはたらきから、海外のセレブの間で「アンチエイジングホルモン」とも言われているようです。ダイエットだけでなく、美容にも嬉しいホルモンですね。成長ホルモンは、体が成長する時期である思春期に増加しますが、その後は分泌量が減っていきます。30代でピーク時の約50%、70代でピーク時の約30%以下の分泌量になってしまいます。レプチンとグレリン出典:byBirth食欲に関係するホルモンです。レプチン(食欲抑制ホルモン):食欲を抑えるグレリン(食欲増進ホルモン):食欲を強めるこの2つのホルモンがバランスよく分泌されることで、食欲はコントロールされています。睡眠不足でレプチンが低下し、グレリンが増えるという報告があります。また、2つのホルモンの乱れから、食欲がコントロールしづらくなり肥満になりやすいとのこと。いかに睡眠が大切か、よく分かりますね。実はこんなことも睡眠不足が原因かも…?肌荒れ、肌のくすみ、しわ、筋肉量の低下、睡眠が浅い、脂肪がつきやすくなった…。これらの原因も、睡眠不足による成長ホルモンの分泌低下によるものかもしれません。日本人の5人に1人は睡眠不足!?出典:byBirth厚生労働省の報告では、成人の5人に1人が慢性的な不眠である、とのことです。仕事のストレスや、家事・育児で寝る時間が取れない…、そんな人が多いのかもしれません。次のような症状がある場合、睡眠に問題があるもしれません。朝、起きる時間になっても、なかなか起きられない朝、起きたときに頭がぼーっとする朝起きてから4時間以内にあくびが出る日中、すぐに寝てしまいそうになる休みの日は休日より2時間以上長く寝るいくつ当てはまりましたか?自分ではしっかり睡眠をとっているつもりでも、体は疲れている場合も。いま一度、睡眠について見直してみてはいかがでしょうか。3・3・7睡眠ダイエットとは?出典:byBirth睡眠とダイエットの関係について知ったところで、本題の3・3・7ダイエット法についてです!このダイエット法のポイントは3つ!1. 寝始め3時間は連続して寝る成長ホルモンは、寝始めてから3時間に集中的に分泌されるためです。2. 午前3時には寝ていること夜10時~午前3時の間に成長ホルモンは活発に分泌されます。何かと夜更かししがちですが、この時間内には眠る・せめて午前3時までには寝る習慣をつけましょう!3. 睡眠時間は1日にトータル7時間を目指す7時間というと長く感じますよね。夜の睡眠+通勤中にウトウトする時間もあわせて7時間でOKとされています。出典:byBirth海外の調査では、睡眠時間が短くなると太りやすい、ということが分かっています。長すぎても短すぎても「良い睡眠」がとれないことから、3・3・7睡眠ダイエットが考えられたのですね。しっかり睡眠をとるためにすべきこと3選!出典:byBirth寝室はしっかり掃除する加湿器を置く場合、水の交換はこまめにおこなう敷布団や枕は、寝た時に自分が「S」の字となるようなものにする寝室の環境を整えることは、とても大切です。例えば加湿器の水など、雑菌が繁殖すれば空気も汚れます。日頃から掃除機をかけ、加湿器の掃除も怠らないようにしましょう。快適な睡眠には、寝具もとても重要です。寝づらさを感じていても、そのままにしている、なんてことありませんか?寝る環境を整えるための小さな積み重ねが、質の良い睡眠を作り出します。まとめ出典:byBirthいかがでしたでしょうか。ダイエットを頑張っているのに痩せない人も、睡眠を見直してみると良いかもしれません。ポイントとなるのは成長ホルモン。組織を修復したり、美肌効果もあるアンチエイジングホルモンです。しっかり睡眠をとり、ダイエット効果を感じてみましょう!
2019年07月24日月の満ち欠けが女性ホルモンに関係していることはご存知でしょうか。何となく気分よく過ごせることもあれば、気落ちしてしまうような時期もあります。上弦の月や満月の頃はエネルギーに満ち溢れていて、満月から下限の月、新月の時期はエネルギーが落ちていきますから、楽しいデートをするならタイミングにも気をつけてみましょう!満月にデートしたい!月の満ち欠けを気にするのは、夜景を楽しむときぐらいだという方も多いのではないでしょうか。女性ホルモンのバランスも同じように変わっていくので、一番調子の良い時期を狙ってデートの予定を組むと、素敵な時間を二人で過ごすことができます。満月は特にエネルギーバランスも取れていて女性も積極性が増します。自分からアプローチしたいと思うときにも良いので、カレンダーや月の満ち欠けをぜひチェックしてみて下さい。デートするならこの時期もおすすめ月が満ちていく期間である上弦の月から満月の期間は、元気な方はもちろんですが、大人しい方もエネルギーをどんどん貯めていける時期です。女性ホルモンのバランスもよく、いろんな知識を学んで吸収していく時期でもあります。満月のときほどではありませんが、自分自身の気持ちも安定している時期なので、満月にデートの予定が立てられないときはこの時期を狙ってデート計画を立てましょう。性的魅力も高まる時期なので、一歩進んだ中を目指すのであれば、貪欲に押して行きたい時期です。ゆっくり休む準備期間にしよう満月が終わって下限の月から新月の時期は、徐々に女性ホルモンのバランスもやや落ちていく時期となるので、デートにはあまり適していません。元気がないときに無理をしようとすると、相手を振り回したり自分の感情のコントロールができなくなったりします。次の上弦の月や満月の時期に合わせてデート計画を立てたり、お互いの状況を確認しつつゆっくりと休息を取る時期だと思って過ごしてみて下さいね。
2019年07月11日