2020年度から、小学5~6年生で英語が正式な「教科」になることが決まりました。今の小学校ではすでに「外国語活動」として英語を学んでいますが、教科として「義務化」すると、どんな授業内容になり、どんなメリットがあるのでしょうか。ママパパの世代とは大きく変わりつつある小学校の「英語教育」について、詳しくご紹介します。すでに小学校で英語学習はスタートしているまず前提として、小学校での英語教育は、2011年度からすでに始まっています。「英語に親しむ」ことを目的に、歌やゲーム、あいさつや簡単な自己紹介などのコミュニケーションを中心とした授業を週に1コマおこなっています。対象学年は5~6年生です。正確には英語限定ではなく「外国語活動」なのですが、ほとんどの小学校では英語学習となっているようです。英語が【義務化】=教科化すると何が変わるの? 対象の学年は?小学校での英語学習は、いつからどのように変わるのでしょうか。現在の学習指導要領は、2020年度から改定されます。英語についての具体的な変更ポイントは2つです。まず、対象となる学年が前倒しになります。現在は5~6年生が対象の「外国語活動」が、3~4年生からスタートするのです。もう1つの大きな変更点が、5~6年生で英語が義務教育の「教科」となることです。現在の「外国語学習」としての英語は、基本的には教科書を使わず、英語でのコミュニケーションを楽しむような内容です。テストで点数をつけることも基本的にありません。これが「教科」となると、全国で統一された基準の教科書を使い、テストで点数がつくようになります。また、リスニングやスピーキングだけでなく英語の「読み書き」も勉強し、授業のコマ数も週2コマに増えます。今の中学校で勉強している内容の一部を、小学校で勉強するようになると考えるとわかりやすいでしょう。小学校で英語を学ぶメリットは?小学生から英語を勉強すると、どんなメリットがあるのでしょうか。文部科学省がまとめている現行の「外国語活動」の効果などを参考に、いくつか挙げてみましょう。■コミュニケーション能力アップ小学生のうちから英語でコミュニケーションをとる練習をしていると、外国人とのコミュニケーションに対して抵抗感が小さくなるとされています。また、英語に限らず、先生やお友だちとの日常的なコミュニケーションも活発になる傾向があるようです。■柔軟な子どものうちに学ぶと効率がいい大人になってから外国語をマスターしようとすると大変ですよね。学習能力や新しくものを記憶する力は20歳くらいをピークに下降するという説もあり、語学の場合は最初の抵抗感を小さくするためにも、早いうちから親しんでおいたほうがいいと考えられています。■海外旅行で役立つ英語が通じる国は多いので、お子さんを連れて海外旅行をするなら、あいさつや自己紹介、「おいしい」などが英語で言えるとお子さん自身も旅行が楽しくなるはずです。大人だって、言葉が全くわからないより、少しでもわかるほうが海外旅行は楽しいですよね。■学校や地域ごとの格差が小さくなる英語教育に熱心な私立小学校や、小学生向けの英会話スクールはいろいろあります。しかしどちらもお金がかかり、現状では経済的な格差がお子さんの英語力の差につながりがちです。また、統一の教科書がない状態だと、地域や学校によってレベルの差が出てしまいます。英語を教科化することで、こうした格差を小さくすることが期待できます。小学校で英語を学ぶデメリットもある?一方で、デメリットを心配する声も少なくありません。文部科学省が「今後の課題」として挙げていることや、一般によく挙げられる意見をご紹介しましょう。■英語を教える教師の質が心配今までの「外国語活動」では、ネイティブの英語講師を招いている学校も少なくありません。教科化すると、担任の先生が英語も教えることになります。小学校の先生はすでに多忙です。授業や児童のケアだけでなく、事務仕事や頻繁な研修などで忙しすぎることが、社会的にも問題視されています。さらに英語も教えるとなると、「しっかり準備できるか不安」という現場の先生の声も多いようです。■国語がおろそかになる「英語よりまずは日本語力を高めないとダメ」という反対意見があります。日本語も未熟な状態である小学生に外国語を詰め込むと、どちらも中途半端になってしまう……という考え方です。英語が新しく教科となるものの、全体の授業時間は変わらないので、国語に限らず他の教科の学習時間が物理的に減る=おろそかになる、ともいえます。■語学は早く学べばいいというものではない?多くの日本人が中学校から高等学校まで6年ほど英語を学んでいるにもかかわらず「英語に苦手意識を持っている」という現状の問題は、「早くはじめれば解決する」とも言い切れません。よく「外国語をマスターする手っ取り早い方法は、その言葉を話す恋人をつくること」なんて言いますが、使う機会や必要性がないと、語学はいくら学習しても身につきにくいという考えもあるからです。小学校に上がる前に英語を習わせるべき?最近は、小学校でダンスが必修化した影響で、幼稚園児~小学生の習い事としてダンスの人気が高まっています。アイドルやダンスヴォーカルグループにあこがれてお子さん自身が習いたがるケースもあるでしょうが、入学前の対策として習わせている保護者も少なくないようです。英語も同じように、「教科化」への対策として、入学前に習っておくべきなのでしょうか?最近は、保育園や幼稚園でも週に1回程度、ネイティブ講師による英語の時間がもうけられている園が少なくありません。幼児向けの英語教室やCDなどの教材もいろいろあります。とはいえ、基本的にはこうした幼児向けの教室や教材は「英語遊び」のようなイメージです。かんたんな英語の歌を歌ったり、カードをつかってゲームをしたり。そのため、「英語には触れさせたいけれど、習い事まではちょっと……」という場合は、ご家庭で気軽に取り入れられる英語の歌や遊びから始めてもいいでしょう。歌は子ども向け以外に、聴き取りやすい一般の英語の歌でもOKです。遊びは、たとえばお子さんが乗り物好きなら乗り物のおもちゃをつかって「car」「train」などの単語をクイズにしたり、カラーボールをつかって色の名前を教えたり。お子さんの好きなものや興味をもっているものを入り口にすると、親子で楽しく英語に触れられます。入学後、保護者がすべき対応やフォローは?こうしたご家庭での対応は、小学校に上がってからも取り入れられます。お子さんが授業で習ってきた単語や表現をつかって、保護者の方も自己紹介をしたり、その日のできごとを伝えたりしてみてください。筆者の個人的なオススメは、アニメなどのDVDを最初は日本語で見て、お子さんが気に入ったら、そのあと英語版でも見てみることです。ストーリーがだいたいわかっていると、子どもは英語でも意外と最後まで楽しめるようです。アニメの英語はシンプルで聴き取りやすいことが多いので、印象的なセリフはそのまま覚えて口にすることも。小学校高学年になって教科として勉強しはじめたら、アニメの中から授業で習った単語をピックアップしたり、似た言い回しを見つけたりするのも面白いでしょう。このように、お子さんと一緒に保護者も「英語を楽しむ」意識を持つことが、ご家庭でのフォローのポイントです。英語もいろいろな教科のうちの1つ!英語の義務化については賛否両論ありますが、英語も、国語や理科など数ある教科のなかの1つ。ご家庭では、他の教科もふくめてバランスよくフォローしてあげるように心がけるといいでしょう。<参考> 小学校における外国語教育の充実に向けた取組|文部科学省 現行学習指導要領 第4章 外国語活動|文部科学省
2017年03月20日突然子どもが「習い事をやめたい」と言ったとき、どう対応しますか?アンケートから、親子ともに気持ちの整理がつけられる方法を考えてみましょう。※2017年1月27日~2月7日実施のあんふぁん読者webアンケートより。回答数124子どもがやめたいと言った習い事は?今回アンケートに答えてくれたのは124人のあんふぁんママ。まず習い事をしている子どもの年齢で一番多かったのが5歳、次いで3~4歳。約半数がこの年齢から習い事を始めています。何歳であろうが楽しんで通ってくれている間は親も子もハッピー。しかしある日突然「やめたい…」と言い始めることがあるのです。では子どもたちがやめたいと言った習い事は何でしょうか?そもそも習っている人が多かったのかもしれませんが、圧倒的に多かったのがスイミング38人。次いでピアノが16人、英語12人、学習塾が10人。サッカーや野球などのスポーツ、書道やそろばん、空手、剣道、新体操、スケートなどもありました。習い事をやめたい理由、トップ3習い事をやめたい理由で多かったのが「難しい…。うまくできない」45%。次いで「楽しくない…」24%。うまくできなければ「楽しくない…」という気持ちになるのは当然です。3番目にランクインしたのが「その習い事が好きではない」10%。そもそも子ども自身がその習い事を好きではなかったというケースもあるようです。どんな習い事でも課題をクリアして少しずつ上達していくもの。月謝も払っているわけだし、うまくできない、楽しくないからといって、“ここで簡単にやめてほしくない”のが親ゴコロ。習い事をやめる納得の理由と、親が決断する勇気「その習い事は子ども自らが習いたいと言ったものですか?」の質問に対して、「はい」が44%、「いいえ」が56%。半数以上が本人の意思で始めたわけではないようですが、幼い頃に始めたのであれば、それも不思議ではありません。習い事をやめさせたママの中には「半年様子を見ていたが、楽しそうではなかったので」(母39歳、子6歳、サッカー)、「強要したくなかった」(母29歳、子5歳音楽系)、「逃げるというのではなく、しっかりと意思を持っていたことに気付いたから」(母43歳、子8歳、スイミング)という意見も。続けてほしい気持ちはありつつ、子どもの意思も尊重したいという親の気持ちがよくわかります。“習い事をやめた”という中には、「ほかに興味のあることを見つけたので切り替えた」(母34歳、子4歳、テニス)、「無理にやらせても伸びないし、かわいそう」(母48歳、子9歳以上、ピアノ)、「これはダメかなと親が感じたらスパッとやめさせることも大切」(母41歳、子7歳、スイミング)。親が子どもの様子を客観的に見て、決断する勇気も必要なのかもしれません。逆に“習い事を続けた”人たちはどのような対応をしたのでしょうか。習い事を続けさせるために有効な対応、言葉がけは?「たくさん話す時間を作って理由を聞いた」(母40歳、子5歳、バレエ)、「気持ちを聞き、“諦めないでがんばろう”と提案した」(母39歳、子9歳以上、スイミング)など、話を聞く時間をしっかり持っている様子。親が励まして褒め続けることで気持ちが変わることもあるようですが、「続けていくうちに上達し、先生から褒められることが多くなった」(母37歳、子7歳、習字)、「できなかった種目ができるようになり、嫌がらなくなった」(母38歳、子6歳、体操)と、課題をクリアすることでひと皮むけるよう。親も先生も子どもの様子を辛抱強く観察しながら、ポジティブな声がけを続けることもポイントとなりそうです。習い事を続けさせるにあたり有効だった対応や言葉がけは、「責めるようなことは言わない」(母39歳、子6歳、サッカー)、「がんばれとは言わず、楽しんでと」(母29歳、子3~4歳、ピアノ)、「“やめてもいいよ”と言うと、やめたいモードのスイッチが切れる」(34歳、4~5歳、音楽系)など。また自分の子どもの頃の体験談を話したママもいました。」習い事をやめる?やめない?どちらにも必要な“目標設定”やめる、続ける両者に共通した点がひとつありました。それは“目標設定”。目標に向かう途中で子どもがやる気になったり、逆に目標を達成することで気持ちよく習い事をやめることができたりと、“目標設定”が気持ちの整理に有効的なようです。それに加えて「とにかく目標と、そこまでブレない親の気持ち」(母39歳、子6歳、スイミング)が大切。やめる、続けるの決断をするまで親がブレることなく子どもを見守り、たとえやめたとしても“逃げではない”と親自身が納得することも必要なのかもしれません。これからも続く子どもの習い事ライフ、何度かつまずくことはあると思いますが、親子ともに上手に乗り越えられる心がけと力を備えていきたいものです。<文・写真:フリーランス記者林未香>
2017年03月05日発達障害のある息子のために、習い事をさせたい!思考錯誤を試みるも…出典 : 息子に発達障害の診断がおりた3年前、私はネットの検索魔になっていました。発達障害についての知識を調べることはもちろん、検索窓に繰り返し繰り返し打ち込んだのは「発達障害児 習い事」の文字でした。インターネットのQ&Aなどを見ても、「発達障害児に習い事をさせたいのだけれど、何が良いですか?」という質問の多いこと多いこと!発達障害のある子どもを持つ保護者がこれほど習い事探しに必死になるのは、「発達障害の特性が少しでも軽くなって欲しい」「発達障害でも普通の子に負けないで生きていって欲しい」という想いがあるのかもしれません。私も息子が発達障害だと分かった途端、習い事探しに奔走しましたが、それも同じようにこんな理由からだったように思います。・習い事で苦手を克服して欲しい(息子は運動や協調運動が苦手)・何か「好きなこと」を見つけて欲しい・先生や友達との関わりが上手に出来るようになって欲しい・「楽しい」と思える場所を増やして欲しいしかしあれこれとネットを徘徊し、「これは!」と思った習い事に息子を連れて行っては、癇癪を起こされてあえなく退会…を日々繰り返していました。好きなことを増やしてほしかったのに…失敗だらけだった息子の習い事選び出典 : 例えばトランポリン教室。「発達障害の子どもにはトランポリンが良い」という話もよく見聞きしていました。けれども、競技用の跳ね幅の大きい本格的なトランポリンは、重力に対して強い不安を感じるという特性を持つ息子のパニックを誘発しました。また、先生に支えてもらいながら飛ぶことも、触覚過敏の息子には苦痛でしかなかったようです。それから、ピアノも発達障害児の協調運動を鍛えるのに良いという話。目で楽譜を追いながら、左右の手を別々に動かすからです。理論上は確かに効果的に思えます。けれども、ピアノの習い事はどうしても自宅で練習する必要があります。幼稚園で疲れ果てて帰ってくる息子には、それはあまりに重い負担でした。その他にも、体操教室、サッカー、乗馬教室等々、「理論上は特性を克服するのに良いけれど…」という習い事を、息子が続けることはできませんでした。そして、この経験は息子にとっても「失敗経験」になってしまい、「好きなことを増やしてほしい」という私の期待とは正反対の結果になってしまったのです。「どうしてうまくいかないんだろう?」息子の様子をみて辿りついた答えは出典 : このように私の場合、「発達障害の特性をなんとかしよう」「発達障害でも生きていけるように好きなことを」と思って選んだ習い事は一つもうまくいきませんでした。「なぜうまくいかないんだろう?」私が考えて行き着いた答えは、・「発達障害の特性」といってもあまりに多様であり、必ずしもその習い事がマッチするわけではない・理論上は発達障害の特性に良いことであっても、先生が発達障害に理解があったり、発達障害の子どもでも集中して取り組めるような環境設定が出来ていなければ息子にとっては負担にしかならないというものでした。そして私は途中で気づいたのです。習い事にそんな大それた成果を期待するのではなく、子どもの生活に何かしらの「習慣づけ」をする手助けになれば良いのだと。多くの発達障害のある子どもがそうかもしれませんが、息子は毎日の見通しがきちんとたつこと、日々の規則的なルーティンを好みます。例えば息子は「日中は幼稚園に行く」というのが日々の規則的な習慣です。そのため、イベントが盛りだくさんで幼稚園が休みになったり行事が増えたりする年末年始のほうが、むしろ不安になって辛いと言います。年末年始が終わって、制服を着て通園バスが来たとき、息子は「ああ、やっと幼稚園だ。良かったぁ」と言っていました。お友達との交流や課題などは疲れることも多いようですが、それでも「習慣」をこなすことが彼にとってとても安心のできることなのです。私は息子のこの特徴から、「習慣作り」をつくるための取り組みとして習い事を考えるようになりました。習い事に対する考え方を変えたら、息子に「好きなこと」ができた!出典 : 息子の習い事にとって大事なのは、得意か不得意かではなく、ただ「習慣作り」をすること。私がそう考え方を変えたところ、息子は公文式にうまくハマりました。毎日同じ枚数を同じ時間に取り組むこと、週に二回は教室に行って勉強すること、それが彼の生活習慣となっていきました。そのうちに、公文をやらずにいるとモヤモヤするらしく、毎日決まった時間に自分から教材を持ってくるようになりました。もちろん、一日の課題を終えたらご褒美(うちは息子の好きなYouTube動画を5分だけ見ていいことにしています)をつけるなど、モチベーションを維持する工夫は最大限しています。それを繰り返すうちに、進級したり、賞状をもらったり、先生に褒めて頂いたりすることが出てきて、気付いたら息子の中で「好きなこと」になっていったようです。「好きなこと」は、突然は生まれないのです。地味な習慣の積み重ねと繰り返しの末、なんとなく好きになるのだと思います。習い事を探すときは、「この子をなんとかしよう」という気持ちではなく、「何か習慣を作ろう」という気持ちで検討してみると気持ちが楽になるかもしれません。親子ともに、それを「習慣」にするまでの過程が苦痛ではない習い事が良いかもしれませんね。
2017年02月09日保育園や幼稚園に入園すると、次のステップは小学校への入学ですね。でも、小学校にあがるため、そして保育園や幼稚園を卒園するために、年長さんの1年間には知られざるさまざまなミッションがあるのです。これらはすべての人がすべてに関わるということではありませんが、多い人はお子さんが年長さんのこの1年ですべてをこなさなくてはいけないというケースも。そんな“年長家庭”に訪れるさまざまなミッションをあらかじめ知ることで、これからの1年を上手に乗り切れるように備えましょう。■年長家庭に訪れる主なミッション一覧■春:卒対保育園や幼稚園の保護者が主体となった卒園対策の係のこと。多くの保育園や幼稚園でこの卒対を取り入れているようで、謝恩会の運営・実行や、卒園アルバム・文集の制作、交流会の実施など内容はさまざま。実際の謝恩会は卒園前後の3月に行うものの、父母と卒園児、その兄弟、そして招待する先生方を入れると100人以上収容の大きな会場が必要になることもあり、それを外部の会場でとなると、年長になってすぐに活動をスタートさせて予約をしなくてはなりません。そのような形で、係によっては活動期間が長いものだと1年がかりになるものも。ほかにもアルバム制作係になると園の行事に父母が同行し写真を撮る当番があるなど、係に関わる期間や負荷は、園やその年度の父母の熱量により違ってくるので、どんな係を引き受けるか検討が必要になります。■春:ラン活新小学1年生の親がランドセルを購入することを、メディアなどでは数年前から「ラン活」と呼んでいます。例年、ランドセル商戦は夏ごろから各社販売をスタートさせましたが、昨年あたりからGWにスタートさせ、規定数に達すると夏を待たずに販売終了となるところもあり、新1年生を持つ親によるラン活は年々早まっているようです。昨年も人気カバン店のランドセル販売の初日には、店舗前に多くの父母が行列を作ったと言われています。今年もいろいろな情報は飛び交いそうですが、実際には入学式にランドセルを買うことができなかったというお子さんは見当たらないので、「絶対にここのランドセルを!」と思っているのでなければ、そこまで煽られる必要はありません。とはいえ、今年がどうなるかはわからないので、サイトなどで情報収集を早めにすることは安心につながります。6年間のお子さんの成長を想像しながら、気に入ったものを見つけられるといいですね。■秋:学童見学&申し込み保育園や幼稚園と違って、公立であれば必ずだれでも小学校に行くことができるので、なんとなくのんびり構えてしまいそうですが、保育園家庭にとって気になるのが、小学生になってからの放課後の過ごし方です。学童保育に入れば、平日の放課後はもちろん、土曜日や、春、夏、冬など学校の長期休暇も、朝から夕方まで子どもを受け入れてくれるので、働く親を持つ子どもに無くてはならないシステムです。学童は子どもが長時間過ごすところなので、できれば見学をして施設の充実度や体制、行き帰りの動線を考慮したり、仲の良い友達はどこへ行くのかを聞いたりして、どこで過ごしたいかお子さんの意見も尊重して決めるといいでしょう。(学童保育は地域によってないところもありますが、その場合も放課後の学校開放などそれに代替するシステムはあるので自治体に確認してみましょう。)■秋:習い事対策保育園家庭では、習い事を始めたくても貴重な土日の休みを付き添いに充てなくてはならないため、習い事を躊躇していたという家庭も、これからは小学生になり、近場で平日に一人で通えるなら……と、このタイミングで習い事を考える家庭は多いようです。特にそれがスイミングなどのスポーツ系の習い事にあるような、専用バスのお迎えコースが小学校の前を通っていたら、ぜひともそこへ子どもを通わせたいと思うのは当然の流れですね。けれどそうなれば、こちらも当然のことながら4月になってから入会を考えたところで、人気の習い事はどこも満員でキャンセル待ちとなっています。そこで、入学まで半年を切る頃から、土日であってもとりあえず前もってその習い事に入会し、そのうえで4月からの曜日変更を願い出るという対策をとる家庭が増えているようです。■冬:リビング改造計画小学生になるとランドセルをはじめ学校の教材などの収納、または宿題や勉強スペースが必要になります。それらをリビングに作ろうとすると、リビング改造というと大げさですが、部屋の模様替えやそれをするためのスペースを確保しなくてはなりません。机は購入するのか、購入する場合も勉強机にするのか、簡易的なものにするのか。リビング事情や好みにより選択肢はたくさんあるため、家庭でよく話し合い、買い足すものや移動させるものを検討しておく必要があります。決まったら年末の大掃除のときにまずは部屋の配置換えだけでもしておくと、1~3月になってからが楽になりそうです。■冬:小学校への入学準備公立小学校では一般的に2月頃になると新1年生の保護者に向けた説明会を実施したり、入学までに必要なものを書面で連絡したりします。それを受け、体操着など学校指定のものの申し込み、筆記用具など家庭で用意するものの準備にかかり、買いそろえたものは鉛筆一本に至るまですべての持ち物に名前を書くというのが原則です。この作業は思っている以上に手間がかかるので、これらは時間に余裕のあるうちに、前倒しできることはどんどん取り掛かっていきましょう。この時期には並行して家庭ごとに卒園式準備もあると思います。そのようなこともあり、小学校への入学前準備は、どの家庭もかなり後手後手になる可能性が大です。保育園や幼稚園の卒園と小学校への入学は、お子さんにとって大きな行事が連続して訪れる記念すべき初めての機会です。そのために1年もかけていろいろなことにかかわるので、それは、親は大忙しです。でもどれも子どものためのアシストだということを忘れず、楽しみながらこの1年間のミッションに取り組んでいけたらいいですね。
2017年01月30日親の夢を子に託す、将来に役立つことを学ばせたいなど、習い事を始めさせる動機はさまざまですが、せっかくなら子どもにあったものを選んであげたいですよね。しかし、習い事はお金もかかるし、親の時間を割いたり、体力も必要となってくることがあります。また本格志向スクールでは、入学前にさまざまな視点でチェックされることもあるのだとか。驚くことも多い子どもの習い事、ママたちはどのように向き合っているのでしょうか。■プロを目指す?幼稚園に入るのを機に、娘がバレエを始めたUさん(40歳・小学2年生のママ)。友だちと同じ教室に通いたいといわれて説明会に参加したところ、「今の体形ではプロを目指すのは難しい」といわれたのだとか。「その教室はコンクールを目指す子も多い本格的なスクール。太りやすい体質では、上にはいけないかもしれないという話をされて…。単なる習い事としてしか考えてなかったからびっくりしたし、こんなに小さいころから将来の話をされたのはショックでした」それでも、Uさんは娘のやる気を尊重し、情操教育の一環として始めることに。少しでも娘のためになればと、おやつの食べすぎや食事内容に気を使っています。そんなUさんのフォローもあり、「バレエを始めてから、娘の体が引き締まってきた」とのこと。遺伝的なことはわからないけど、体を動かすことは健康にもいいし、楽しそうに通っているうちは将来のことを気にせず、続けさせてあげようと考えているそうです。■将来的な試算も必要「習い事にはとにかくお金がかかって大変!」というのは、息子をサッカースクールに通わせているMさん(31歳・小学3年生のママ)。年会費と月謝はそれぞれ1万円くらい、ほかにもユニフォームやスパイク、練習着などを用意する必要があります。せっかく購入しても、すぐに小さくなってしまうので買い替えによって、出ていく金額もかなり高くなるといいます。「小さいころから始めたほうが有利だと思ってやらせたけど、ここまでお金がかかるとは…。遠征や合宿代もばかになりません」経済的な負担だけでなく、ママたちも送り迎えや応援などに時間や体力が取られて大変なのだとか。そのため、Mさんはほかのママたちと協力して、交代で送り迎えをしているそうです。「中学生になるとレベルの高いコースに移るのですが、そうなると金銭的にも時間的にもさらに負担が増えます。学校の部活ならもっと安くすむらしいので、中学進学前にコーチと相談しようと考えています。才能があるなら伸ばしてあげたいけれど、そうでないなら部活に切り替えてほしいというのが親の本音です」子どもには「スクールは小学校卒業まで」と話しているそうですが、6年生になったときに納得してくれるかどうか、今から悩みの種だとか。■親に才能がないとダメ!?私は、幼少期にピアノに通っていました。母はお世辞にも歌がうまいとはいえないので、子どもにはそうなってほしくないという思いで習わせたそうです。何ヶ所か見学に行ったところ、「親に才能がないと上達しにくい」といわれたこともあったのだとか。それでも私の親はピアノを習わせたかったので、個人で教えている先生を紹介してもらい、私を含めたきょうだいをそこに通わせることに。その教室には音大受験コースもありましたが、先生は「音楽は楽しむものだから気軽にどうぞ」という考え方。おかげで、私も遊びに行く感覚で通えました。母に、当時は何が大変だったかあらためて尋ねてみました。「先生の趣味でやっているような教室だから月謝は安かったけど、ピアノは高価なものだし場所もとる。だからピアノを自宅で練習するための準備が大変だった。それに、定期的に調律が必要だからそのお金もかかるでしょ? そこまでお金をかけたのに、大きくなったら誰もピアノをひかなくなってしまったんだから、もったいなかったわよね」それでも「やらせなければよかったとは思わない」とのこと。どんな習い事であっても、上達する喜びや継続することを学べることは子のためになると考えていたそうです。私は当時、練習が大キライでたいして上達もせず、母の苦労を知ったいまでは本当に申し訳ない…という気持ちになりました。今回、習い事をさせているママたちから話を聞いて思ったのですが、少子化の影響からか、本格的なスクールが増えているような気がします。そして、お金以外の親の負担も、私たちが子どものころよりも大きくなっていると感じます。子どもが「やりたい」と思う気持ちは、もちろん大切です。でもその習い事に対して、どこまで親がフォローできるか、習い事に向き合えるかを考え、親の協力度にあった範囲のスクールから選んであげるということも必要になってくる場合もあります。でも大丈夫! 才能があればどのような環境でも輝けます。そして習い事のもっとも大切なことは、子どもが「楽しそう」これに尽きると思います。
2017年01月07日ママやパパの話す声、いろんな場所で目にする文字。子どもたちは物の名前と文字につながりがあることを知り、新たな発見に驚きながらもどんどん「ことば」を覚えていきます。そこで今回は 絵本ナビ 協力のもと、赤ちゃんから未就学児程度まで楽しめる「あいうえお」絵本を選んでみました。あっちゃんあがつく たべものあいうえお原案:みね よう/作:さいとう しのぶ/出版社:リーブル 「あっちゃんあがつく たべものあいうえお」(絵本ナビ紹介ページ) 「あっちゃん あがつく あいすくりーむ」で始まるこちらの絵本には、おいしそうな食べ物がたくさん出てきます。ページごとにストーリーを感じるので「もしかしたらこの後はこうなるのかな?」なんて想像しながら新たなページをめくるのが楽しい! いちごじゃむを塗られているトーストや、すっぱい梅干を食べたくまの子の表情がなんともいえず愛らしいです。あいうえおべんとう作・絵:山岡 ひかる/出版社:くもん出版 「あいうえおべんとう」(絵本ナビ紹介ページ) あいうえお、の言葉でできあがるお弁当って? なるほど「あ」は、あすぱらがす。「い」はいちご、「う」はうずらたまご、「え」はえびふらい、「お」はおにぎり。この調子で、ら行まで登場する色とりどりのおいしそうなお弁当たち。物語の最後はみんなで「いただきます」! 明日のお弁当づくりのヒントになるのも、ママにはうれしいですね。リングカード・あいうえお 作・絵:とだ こうしろう/出版社:戸田デザイン研究室 「リングカード・あいうえお」(絵本ナビ紹介ページ) 約8×16cmの美しい曲線を描くリングカードは全部で46枚。車に動物、食べ物などシンプルで分かりやすいイラストが大きく描かれているので、小さなお子さんとも絵を使った親子のコミュニケーションが可能です。感性を刺激するカラフルなカードは、赤ちゃんの目にもくっきりと映ります。イラストの裏には物の名前が書いてあります。子どもの頭の中で「絵とことば」が頭の中でつながる瞬間を、間近で目にできるかもしれませんね。 ぐりとぐらのあいうえお 作:中川 李枝子/絵:山脇 百合子/出版社:福音館書店 「ぐりとぐらのあいうえお」(絵本ナビ紹介ページ) 「あさ いもほり うでまくり えんやらやっと おおきなおいも」「なんとまあ にんじん ぬいたら ねっこのひげが のびほうだい」など、リズミカルにことば遊びが楽しめる絵本。ぐりとぐらシリーズは初めてというお子さんも、くまやきつね、いのししやろばなどたくさんの動物が登場するので見応えたっぷり。12×12cmのコンパクトサイズなので持ち歩き用にもおすすめです。くろくまくん あいうえお 作・絵:たかい よしかず/出版社:くもん出版 「くろくまくん あいうえお」(絵本ナビ紹介ページ) あいうえお、を口にするときってどんな顔になるのかな? 大きくお口をあけたら「あ」、真っ白な歯を見せて「い」。しろくまくんの後に続いて、ぶたくんやねこさん、うさぎさんらほかの動物たちもマネする様子が可愛らしい! 顔マネだけじゃなく、立ち姿などのポーズも真似れば全身運動になるかも? 50音を覚える前の予行練習にもおすすめの一冊です。何気ないようで計算しつくされた「ことば」の数々。子どもたちが楽しく、そして覚えやすいように考えられたひらがな絵本を紹介しました。歌うように読んであげたり、ママも一緒になってマネっこしたり、親子で楽しくことば遊びしてみましょう!データ協力: 絵本ナビ
2016年11月24日親だからこそ、子どもにはいろいろな経験をして、将来の夢やなりたい職業につなげてほしいと思うもの。子どもがもつ個性や可能性、創造力を広げる体験事業を行っている「FULMA(フルマ)」は、今年の7月に設立したばかりの会社。代表取締役である齊藤涼太郎さんは、まだ大学2年生。高校2年のときに、子ども向けのボランティア団体を立ち上げたことをきっかけに、「補助金や助成金などに頼らずに、好きなことを仕事にしたい」と思い、2016年に起業しました。「FULMA」の特徴は、その多彩なプログラムです。毎月6回ある体験プログラムは、縄文土器作りや大道芸人体験、吹きガラス体験やスパイ体験など、他では見たことがないような珍しいものばかり。子どもだけでなく、大人も興味津々の内容です。プログラムを引率するスタッフは、齊藤さんともう1人のスタッフ山根春輝さん(同じく大学生)。基本的に親は参加せず、大学生のお兄さんたちがプログラムのサポートをしてくれます。子どもたちを、子ども扱い・お客さん扱いしないという点も特徴のひとつ。大人と変わらない対等な扱いをすることで、自ら学び、自立や成長につなげるというものです。注目の「FULMA」のプログラムに、小学校1年生の娘が参加してみました。子どもだけで参加し、課題に集中して向き合う3時間娘が参加したプログラムは、10月末に開催された「ハロウィンを君の手でデザイン!〜お花とキャンディでフラワーアレンジメント〜」。ハロウィン用のフラワーアレンジとキャンディアレンジを作るものです。駅で待ち合わせし、参加する子どもたちが集合。引率する齊藤さんと山根さんが、子どもたちを会場に連れて行ってくれます(親はここまで同行しますが、会場には一緒に行きません。今回は取材ということで、私も同行しました)。教室では、フラワーアレンジを教えてくれる、子ども向けのお花教室「お花遊び」を主宰する、しまだゆみ先生が待っています。先生と「FULMA」のスタッフの自己紹介の後、プログラムがスタート。まずは、今回のテーマであるハロウィンの概要を紹介した後、絵本『ハロウィンのランプ』を読んで、気分を高めます。その後、アレンジに使う花の紹介です。ガーベラ、スプレーバラ、スプレーギク、ヒペリカム、レモンリーフ、ドラセナ。花やグリーンの名前をちゃんと覚えていないので、大人の私もためになります。まずは、アレンジに使うかぼちゃのデコレーション。マジックやシールを使って、顔を描きます。「どんな顔だっけ?」「ハートをつけるとかわいいよ」と、それぞれ思い思いの顔に。かぼちゃの下をくりぬいて、木の枝を刺し、オアシス(土台部分)に挿します。次は、花を飾ります。先生が「枝や茎は斜めに切ると、オアシスに挿しやすく、花も水を吸収しやすいです」とアドバイスすると、子どもたちもそれに習って手際よく切っていきます。他にも、「オアシスが隠れるように、花や葉っぱを挿す」「大きな花や葉の間に、小さな花や葉を置くと奥行きが出てきれいに仕上がる」と先生が教えると、子どもたちはすぐに実行していきます。葉っぱの魔女の帽子、すすきのほうきなど、植物を上手に使って、ハロウィンらしい飾りを手作り。完成したら、ラッピングをして仕上げます。花が終わったら、次はお菓子のデコレーションです。キャンディやチョコレートを、ハロウィンのかぼちゃ型の容器に詰めていきます。好みのお菓子を、積極的に工夫しながら詰めていく姿が子どもらしく、みんなとても盛り上がっていました。プログラムでは、大人と同じ技術を学び体験し、挑戦してみる実際に体験してみて感じたのは、子どもが体験するものでありながら、大人と同じレベルの技術を教えるということ。茎を斜めに切ったり、オアシスを完璧に花で隠したりすることは、子どもには少し難しそうでした。しかし、先生や大学生のスタッフに助けられながら、こつこつとじっくり向き合っていたのが印象的でした。時間もプログラム全体で3時間と、長めに設定されているので、集中して楽しめるのも良いなと思いました。今後の「FULMA」のプログラムが気になりますが、これから「子どもたちのやりたい!を実現させる」内容に方向を変えていくそう。第一弾として考えているのが「ユーチューバー」。今の時代らしいセレクトに納得です。「私たちは子ども達のやりたい!という純粋な思いを実現させていきたいと考えています。僕らはユーチューバーを育てたいのではなく、サッカーや野球の少年団やクラブがあるように、子どもたちのやりたい!をかなえる場を提供していきたいと思います」と、代表の齊藤さんは語ってくれました。少年団やクラブと同じような立ち位置で、子どもたちのやりたいを叶える「FULMA」。塾やおけいこもいいけれど、実際の仕事に近い体験は、子どもたちにも大きな刺激になるはずです。子どもたちの将来は、子どもたち自身が切り開いていくもの。「FULMA」のプログラムが、新しい仕事との出合いや、人生を見つけるきっかけになったら良いなと感じました。取材協力:「FULMA」<文・写真:フリーランス記者武田由紀子>
2016年11月22日息子の障害は言えない…周囲からの批判的な目に怯えていた私出典 : 皆さんは、子どもに発達障害があるとき、入園予定の幼稚園や保育園、習い事などで、障害についてカミングアウトしますか?私は必ず、「うちの子は発達障害があります」という話を、一番最初に言います。けれども3年前、息子に診断が下りたばかりの頃、私は息子に何をやらせるにも、発達障害ということを周囲に隠していました。その理由は、「発達障害と知られたら断られるかもしれない」「周りから差別されるかもしれない」「私の育て方が悪いと言われるかもしれない」といった恐怖心があったからでした。そして、息子の特性が絶対にバレないように…ということに集中し、常に気を張っていました。ただでさえ息子が発達障害であるとわかり、自分自身がそれを受け入れるのに必死になっているときです。その上他人からこれ以上傷付けられたら、自分がどうなってしまうかわからなかったのです。私は、私と息子を守るため周囲に診断の結果を隠していました。でもそれは、私たち親子を逆に傷つける結果になったのです。障害を隠して入会したトランポリン教室。しかしパニックを起こした息子は先生に叱られ…出典 : 私は診断名や特性を隠したまま、近所のトランポリン教室に息子を連れていきました。発達障害の子にはトランポリンが良いと聞いていたからです。ところが、息子は連れていくたびにパニックになりました。プロ仕様のトランポリンは、かなり高く飛ぶことができるのですが、重力不安のある息子には異常な恐怖だったようです。そこで、先生が息子の体を支えて一緒に飛ぶようにしてくれたのですが、息子は触覚過敏があるため、他人に身体を触れられることをひどく嫌います。終いには苦痛のあまり、ぎゃーぎゃーと泣き出してしまったのです。こうして息子は、パニックになるたびに先生に叱られていましたが、それも仕方ない話です。息子の特性がわかっていなければ、この様子はただの我儘な子にしか見えないからです。先生に「ちゃんとやりなさい!」と叱られるたびに、息子はパニックになって部屋中を駆け回り、物を割ったり落としたり。教室内では、「とんでもない問題児が来たよ…」という冷えびえとした視線が突き刺さりました。ある日息子が大暴れし、教室を辞める決意をした私。思わず口から出た本音に先生は出典 : 回目のトランポリン教室で、息子は先生から身体を触られた途端にパニックになり、大暴れした拍子に鼻血が出て止まらなくなってしまいました。1時間のレッスンのうち、50分以上を鼻血の処置をしながら息子をクールダウンさせる時間に費やしました。私は頑張っていた心がポッキリと折れ、帰り際に先生に教室を退会する旨を伝えました。「この子にはとても無理そうなので退会させて頂きます。実はこの子、自閉症スペクトラムの診断がおりてまして…。ここで一緒にやらせて頂くのは難しかったようです。すみませんでした。」そう私が謝ると、先生は「えっ!」と驚いた顔をし、そして言ったのです。「どうして最初に自閉症スペクトラムだと教えてくださらなかったのですか。知っていれば、ちゃんと対処法がわかったのに。うちの教室、自閉症の子をたくさん見た経験あるんですよ。声のかけ方だって、変わってきたのに。」私はそのとき始めて診断名を隠していたことで息子のことも自分のことも無用に傷つけ、先生にも迷惑をかけてしまっていたということに気付きました。入会前にカミングアウトしていれば…!!私はそのとき、初めて自分のミスに気付いて、涙が止まりませんでした。そのときにはもう、息子はトランポリン教室に恐怖心を持っており、これ以上続けることができない状態になっていました。断られる恐怖はまだある。しかし、障害をオープンにすることで合う場所もきっと見つかる出典 : トランポリン教室での失敗を踏まえ、今では幼稚園や習い事に入るときだけではなく、小さなイベントや病院での診療などのときでも、必ず「この子は発達障害があります」ということを最初にお伝えするようにしています。それでも、「断られたらどうしよう」という怖さはいつもあります。でも、断ってくるところに無理して参加させても、もっと傷つくことになるだけだと思うのです。利用サービスの中には、他の子と区別をせずに指導する習い事もあります。けれども、息子がパニックになったときなどに、指導者があらかじめ「この子はこういうことでパニックになりやすい」と知っていてもらうことで、私も息子も十分救われるのです。傷付くことを怖がって隠していても、もっと傷付くことはたくさんあります。それよりも、カミングアウトしても「大丈夫、一緒に頑張りましょう」と言ってくれる人や環境を見つけることの方が、発達障害児の育児はずっと実りあるものになります。
2016年11月17日子どもの興味や能力を伸ばすのに役立つ習い事。でも、習い事に通う中で、子どもに「行きたくない」「やめたい」と言われて、悩んでしまうママもいるのではないでしょうか。せっかく子どもが始めた習い事を楽しく続けるアイディアを子どものタイプ別にご紹介します。■教室で泣いてしまうタイプ小さな子どもは自分の気持ちを上手に言葉で伝えることができないため、泣くことで感情を表現しようとします。とくに習い事をはじめたばかりのときは、知らない場所や人に囲まれ、緊張や不安、恥ずかしさで、泣いてしまう子も多いよう。「泣いているからあわない」とすぐに判断せず、通ううちに子どもも慣れてくる場合もあるので、しばらく様子をみて。「ママが一緒じゃないと、さびしい?」「はじめての先生でドキドキしちゃった?」、スイミングなら「水に顔をつけるのが怖いのかな?」といった具合に、本人の気持ちを推測して声をかけてあげましょう。大人からみればささいなことでも、子どもにとっては大きな不安がつきまとう習い事。教室に慣れたり、先生と相談したりして問題が解決すれば、泣かずに通えるようになることも多いものです。■自分から始めたのに、やめたがるタイプ子どもから「やりたい!」とはじめた習い事なのに、「やっぱり嫌だ」と言い出したら…。親としては「自分で決めたことはきちんと続けなさい!」と言いたいところですが、そこをぐっとこらえて。嫌な理由を子どもと話しあってみましょう。「先生と合わない」「同じ教室の子と気が合わない」という理由なら、親が働きかけることで習い事を続けることができる場合もあります。たとえば通う曜日を変える、ほかの先生のクラスに移す、同じ習い事でも教室を変えるなど、子どものやる気をそぐわずに続けられる方法を考えてみましょう。■自宅で練習しないタイプピアノや英語など、教室だけでなく、自宅での練習や宿題が必要な習い事もあります。自宅ではまったく練習せず、そのことをめぐってママと親子バトル勃発…なんてケースも。教室に楽しく通えているのであれば、その習い事のことは好きなはず。それなら自宅での練習も楽しめるように、工夫をしてみましょう。・練習カード練習や宿題が終わったら、練習カードにスタンプやシールをあげます。「シールがたまったらごほうび」というルールにすれば、子どももやる気を出しそうですね。・ママにレッスン教室で習ってきた内容を、子どもが先生になってママに教えてあげると、子どもも張りきるはず。「ママも上手になりたいから教えて」、「ママも弾いてみるから見ていて」などと、親が「面白そう」と興味を示すことで、子どもは「習い事の内容をきちんと理解しよう」という気持ちにつなげることができます。■なかなか上達しないタイプグループでのレッスンや昇級のある習い事などは、上達スピードに差が出てきます。ほかの子に比べて上達が遅いと、ママも不安になってくることもあるかもしれません。でも本人が楽しんで習い事をしているならまったく問題ナシ。習い事は早く上達することだけが正解なわけではありません。物事に取り組む集中力や達成感、お友達との人間関係、ストレスの解消など、たくさんのことを得ることができます。ママも昇級やテストの成績ばかりにとらわれず、「○○ができるようになったね」「○○が良かったね」と、その子なりの成長を見つけて自信をつけてあげましょう。どんな習い事も、ある程度続けなければ成果は得られないもの。でも、子どもに合わない、ほかにやりたいことができたといった「習い事をやめる」判断をした方がいいケースもあります。子どもが「嫌だ」と言っているのを叱りつけてしまうと、習い事そのものに嫌悪感を抱いてしまうことにもなりかねません。子どもが習い事を嫌がったときは、ただ叱りつけたり焦ったりするのではなく、「続ける」「やめる」を上手に見極めて対処してあげたいですね。
2016年11月14日日本のような塾文化がないアメリカ。成績をあげることや苦手な分野を克服するため塾に通う日本と異なり、アメリカでは得意分野をとことん伸ばす教育が浸透しています。そのひとつがTutor(チューター)と呼ばれる家庭教師。得意分野の専門家を見つけて学ぶ、個性を大事にする国ならではの教育法を紹介します。■習いごとは子どもの得意分野を見つけるため子どもが小さなうちから、さまざまな分野の習い事をさせる親が多いのは日本もアメリカも同じ。習い事に対してアメリカの親がいちばん大事にしているのは、子どもがレッスンを楽しめているかどうか。子どもの得意分野を見つけて才能を伸ばしてあげたいから、無理強いはしません。というのも、アメリカでは新しい習い事を始めて少しすると、やめてしまう子がわりと多くいます。始めてみたけれど向いていない、嫌いになった、無理だと思ったら、あっさりやめます。子どもが泣いて抵抗してもイヤイヤ言っても、子どものためを思って続けさせるというスパルタ志向は見あたりません。■アメリカの家庭教師事情アメリカでは勉強だけでなく、音楽や語学などもチューターに個別指導してもらいます。最近、人気があるのはMath(算数)やコンピュータ、語学のクラス。チューターの紹介は、タウン誌や口コミが多く、ローカルな情報が役立ちます。アメリカでは塾のような大規模スクールがあまりないため、自宅やチューターの家といった個人的な場所で学ぶことが多くなります。知り合いの30代夫婦は、息子のイーサン君(7歳)がコンピュータにとても興味を示していたので、週1回自宅でコンピュータグラフィックス(CG)をチューターから習っています。サンフランシスコ周辺ではIT企業が多いため、コンピュータのチューターが人気。イーサン君はゲームのようにブロックを組み立ていくような遊び感覚のレッスンですが、キーボード使いがすでに大人なみだとか。ちなみに月謝は240ドル(日本円で約2万5千円)。それでもイーサン君がとても楽しんでいるので、両親は大満足だそうです。■才能だけじゃない! 楽しむことが最優先遠回しな表現を好まないアメリカ。親が意見を求めたときも、チューターから「お子さんは〇〇には向いていません」とはっきり言われることも珍しくありません。チューターにそう言われたとしても子どもが楽しんでいるようであれば、親は「才能を伸ばす」ことにこだわらず、続けさせます。なぜなら楽しめる趣味があるのも、個性には大事なことだから。何よりも子どもの自信につながります。習い事ブームは日本と共通でも、アメリカでは、子どもがやる気が失せてしまったときはスッパリやめて、別の道に進ませます。じつは、これが得意分野を見つける近道となっているかもしれません。アメリカでは子ども自身が将来の目標を意識することが早いように感じます。中学生までに得意なこと、好きなことがはっきりしていると、高校では自分が関心のあるプロジェクトやクラスを選択することができます。習い事を楽しみながら、将来に生かせる能力を身につけることができたらいいですね。
2016年10月19日最近では、教育や発達のために、幼少期から何らかのスクールに通わせるママも多いようです。「ほかの子と違う習い事をさせたい」、「定番の英語やピアノはうちの子にはあわないかも…」という場合には、一風変わった習い事を検討してみてはいかがでしょうか。子どもの個性を伸ばし、将来にも役立つ習い事をピックアップしました。■英語の前に日本語? すべての基礎となる国語力を鍛えるにはグローバル化の動きにあわせて、幼児期から英語教育に力を入れる家庭は増えているようです。でも中には、「日本語で自分の気持ちが話せる力が育ってほしい」と、考えるママも多いのでは。そんな「英語よりまず日本語力を高めたい」という方針の家庭におすすめなのが、国語教室です。英語教室に比べると目立たない存在ではありますが、小学生向けはもちろん、幼児向けの教室もあります。幼児向け教室では、絵本やカルタを利用しながら楽しく教えてくれるところも多いので、小さな子も無理なく学べそう。すべての教科の基礎となる国語力は、習わせておいて損はないはずです。■子どもへの食育には、農業体験を!普段、土にふれる機会の少ない都会っ子には、農業体験スクールはいかがでしょう。田植えや稲刈り、野菜や果物の収穫などを実際に体験することで、食べものや農業の大切さを自然に学ぶことができます。子ども向け農業体験は、民間の施設や農場のほか、地元のJA(農業協同組合)が開催するイベントも行われています。気軽に参加できる1日体験から、毎週末に農場に通って作業する本格的なコースまで、施設や運営団体によって内容もさまざまです。■個性を発揮! 珍しい楽器を弾けるだけで目立つ!「音楽がある生活」の中で幼少期から過ごし、音楽に親しむことはママにとっても憧れること。音楽系の習い事の定番といえばピアノですが、家に練習用のピアノを置くという問題であきらめていた方や個性を発揮させたいと思っていたママには、こんな楽器の教室はいかがでしょうか。たとえば、ウクレレやギター、三味線、アコーディオン、ドラムなど、これまでの親世代の習い事ではなかったちょっと珍しい楽器の教室。これらの楽器は弾けるだけでも注目されるので、将来、子どもの特技や強みになるかもしれません。■理系脳を育てる! 好奇心旺盛な子には科学教室「ママ、磁石はどうしてくっつくの?」「シャボン玉はなぜ丸くなるの?」などと、毎日質問攻めにされて困っているママ。「なぜなぜ?」で頭の中がいっぱいの子には、科学教室に通わせて、好奇心を思いきり満足させてあげましょう。顕微鏡やビーカーなどの装置・器具を使った本格的な科学実験が体験できるのが、科学教室の大きなメリット。小学生向けが中心ですが、親子で参加できる幼児向けの教室もあるようです。幼いうちから科学に親しんだ生活を送ると、理系脳が養われ、将来には理系に進みたいという子どもに育つかもしれません。子どもの習い事選びには、家庭の方針やママ・パパの希望のほかにも、本人の適性も重要。現代では種類も多岐にわたるので、ぜひ我が子にあった習い事を見つけてあげましょう。
2016年10月18日お子さんが習いごとをしているとき、ママはどうしていますか? 送迎したり、子どもががんばっている姿を見守ったり、縁の下の力持ちという存在の人も多いことでしょう。せっかくなら、ママも一緒にお子さんと習いごとをしてみませんか? オススメのレッスンをチェックしました!■ママががんばっている姿が刺激になる「もうやめたい…」、「今日は行きたくない…」とぼやくのは、子どもが習いごとをするときの「あるある」です。こういうときは、子どもが習いごとを“やらされている”感が強くなり、楽しくないと思いはじめていることが多いようです。親子で同じレッスンを受けていれば、ママががんばっている姿を見せられます。子どもへの刺激になるのはもちろん、ママ自身が楽しくなれることまちがいなしです。 親子で練習したり一緒に発表会に出ることで、より絆が深まり、楽しい思い出を共有できます。子どものモチベーションも上がることでしょう。親子で共通の楽しみがあるといいですよね。■続けるほどに達成感! 室内系の習いごと女の子のママにオススメしたいのが、ピアノです。親子でピアノを習えば、将来発表会で連弾も夢じゃありません。「子どものころにピアノを習っていたけど、もう少し続けておけばよかった…」と後悔しているママは、今度こそ念願の曲に挑戦してみるのもいいでしょう。料理が好きなお子さんなら、料理教室もオススメです。ママが教えるのもいいけれど、プロに教えてもらうとわかりやすいし、どんどん上達します。週末、習った料理を仲よく親子でクッキングしたら、パパもよろこびそう。毎日忙しいママたちにぴったりなのが、習字です。週に1回でも心を空っぽにして何かに向きあう時間がつくれたらリフレッシュできることでしょう。字がきれいになれるというメリットもあり、達成感も得られそうです。英会話も年齢を問わずチャレンジできるもののひとつ。ママがペラペラ話せなくても、下手でもいいのです。がんばっているママの姿を見せることが、なにより刺激になります。突然外国人に道を聞かれても、力を合わせて答えられるかもしれません。■心身を解放してすっきり! 運動系の習いごと「運動をしたいけど、子どもがまだ小さいから…」という方にオススメしたいのが親子ヨガ。激しい運動ではないので、親子でトライするのに最適です。自然のなかで行うレッスンもあります。自分の雰囲気に合ったクラスを探してみるといいでしょう。フラダンスは、母娘におすすめしたい習いごとです。動作はゆっくりなのに、じつはけっこうハード。ハワイアンミュージックをBGMにゆったりした気持ちで体を動かせば、ストレスも吹きとびそう。なにより、子どもたちが踊る姿は、とってもキュートです。 最後に紹介するのは空手です。落ちついた雰囲気のなか、礼儀作法も学べるというメリットも。体力がありあまっている、わんぱくな男の子にもぴったりです。ママもキレのある動きで代謝アップしながらストレス発散。スッキリすることまちがいなし!ママはいつも家族優先で自分のことをあとまわしにしがち。自分の趣味に没頭できる時間も独身のときと比べたら激減しています。習いごとの楽しさを子どもだけに独占させるのは、もったいない! 子どもと一緒にレッスンすれば、コミュニケーションも楽しみも増えそうですね。
2016年10月06日塾といえば、一昔前は高校生が大学受験のために行くものがメインでした。ところが今では低年齢化しているようです。もっとも塾に行っているのは中学生。そして、驚くことに小学1年生でも20%の子どもが塾に通っていることがわかりました。Q.現在、子どもを塾に行かせていますか?1.行かせている 31.5%2.行かせていない 68.5%子どもの年齢に関係なく全体としてみると、3割の子どもが塾に行っているという結果になりました。3人のうち2人が塾に行っていないことになります。では、小学生・中学生・高校生別だとどうなるのでしょうか?■なんと小1でも20%が塾に行っていた!小学1年生でも塾に行っている子どもが20.5%も。小学生全体では27.1%が塾に通っていることがわかりました。学年による急激な増加は見られず、1年生から6年生まで一定数が塾通いをしているというのが、今どきの小学生のようです。通っていない人の多くの意見は、「学校の勉強で十分」「まだ早いと思う」というものでした。「出来るという自信を持たせたい。それによって、学校での授業も余裕をもって受けられると思うから」(福島県 40代女性)「英語の塾に行かせてます。これから授業に英語が入るので、早めに英語を習わせました」(埼玉県 30代女性)「両親共働きで送迎困難なため、本人が通いたい意志もないためいかせていない」(岩手県 30代女性)■中学生になると約半数が塾通い高校受験が目の前に立ちはだかる中学生時代は約半数の51.8%が塾に通っており、世代別にみてもっとも塾に通う子どもが多いことがわかりました。学力を上げるということだけでなく、入試情報や、受験対策として塾にメリットを感じているようです。「今の高校入試が自分たちの時と全然違うので偏差値や対策を知るために必須だと考えてます」(神奈川県 40代女性)「受験生なのに勉強に対する頑張りどころか危機感がまるでないので、頑張っているお友達の頑張りが刺激になるといいなと思った。」(千葉県 50代女性)「本人の自己診断で勉強に付いていけなくなった時か、成績が目に見えて落ちてきたら考え様と思ってます」(埼玉県 50代女性)■意外!高校生の塾通いは3割に高校生になると塾通いは一気に減って29.9%まで減少。子どもの意思が優先されるようで、やる気がある子は通っているが、やる気がない子に通わせても無駄ということも。「行かせても効果がないから。結局のところ子供のやる気次第なので、やる気のないものにお金を出しても無駄」(千葉県 40代女性)「行かせていた塾が中学生までの塾だったので、高校受験が終わって、そのまま塾は卒業。高校では義務教育ではないので、本人の頑張りに任せますが、塾代が高くて、もう塾はこりごりと思っています」(神奈川県 30代女性)勉強の習慣づけや受験情報など塾に通うことのメリットを感じつつ、金銭的な理由で通わせていないという人が多数いました。必ず希望校に合格できるという保証がない中で、塾代にどこまでお金をかけられるかはかなり難しい問題です。Q.現在、子どもを塾に行かせていますか?集計期間:2016.08.30〜2016.09.06アンケート回答数:6578件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2016年09月26日子どもの特性に合った習い事、どう選べばいい?出典 : 発達障害のある子どもを育てていると、凸凹はあっても得意なことは伸ばしてあげたい!と考える親御さんも、多いのではないでしょうか?そんな時に思いつくのが、習い事だと思います。今回は、様々な習い事を通して、どんな学習環境が息子に合っているのか?考えたいと思います。息子には、自閉症スペクトラム、ADHD、協調性運動発達障害の診断が下りています。その特性には、●注意欠陥(注意が逸れやすい)●視覚優位(見て理解しやすい)●聴覚言語に弱い(聞いて理解しにくい)が、あります。診断が下りる前から体操教室に通っていた息子は、その後、ピアノ、水泳、英語、公文、絵画、算盤とさまざまな習い事に通いました。自分で興味を持って始めたものもあれば、指先が少しでも器用になれば、得意なことが1つでも増えればと、私が勧めたものもあります。子どもがたくさん習い事をする地域で暮らしていたので、いろいろな教室があり、チャレンジしやすい環境でもありました。今現在、すべての習い事を続けているわけではありませんが、どの教室でも楽しく過ごしていたようです。息子自身が気に入っていたかどうか?を基準にすれば、全て合っていたと言えるのですが、特性を考えると、合うかどうか話は別です。では、息子に合っていたのは、一体どの習い事だったのでしょうか?息子に向かなかった習い事から順に、5段階で評価出典 : まず、注意の逸れやすい息子に1番向いていなかったのは公文教室でした。公文の教材そのものの問題はなく、自由な時間に多くの生徒が出入りするという環境が問題だったのです。誰かが出入りすれば手を止め、その人を観察し、誰かが質問すれば、話が終わるまでそちらに注目する息子。もちろん気がつけば先生が声をかけて下さるのですが、プリントに向かう時間よりも、手が止まっている時間の方が長く、結局教室に通うのはあきらめ、自宅の静かな環境で学習する方法に切り替えました。出典 : レッスンの時間が決まっていた英語教室は、授業中に人の出入りがない分、授業に集中できていたように思います。ただし、目で見る情報よりも、耳からの情報量が圧倒的に多いため、習熟度でいうと、合わなかったようです。次に英語を習うときは、英文を確認しながらレッスンができるところを、選ぼうと思っています。出典 : ピアノ教室は話し言葉での指示が多く、聴覚言語に弱い息子には合わないかもしれない…と心配していました。しかし、1対1のレッスンでは、指示が通っているかの相互確認がきちんとできています。先生もきちんと息子の個性を把握して下さるので、マンツーマンのレッスンというのは、先生との相性が合えばとても良い選択だと思います。絵画教室では、ボーっと他のお友だちを眺めている時間も多いのですが、他の習い事と比べると「こうしなければならない」というノルマが緩いため、気楽に通えているようです。出典 : そして、息子の特性に1番合っていた習い事の1つが、水泳教室です。息子が通う水泳教室では、次の級に進む条件が細かく定められています。それをクリアしないと次へは進めないため、息子に今何が足りていないのかを、ワンステップずつ指導してもらえるのです。いきなり「クロールの練習をします。右手はこう、左手はこう、息継ぎはこう、バタ足はこの感じで」と見せられても、息子には絶対に覚えられませんが、①クロールをするために、バタ足の練習をします!(やってみる)②膝を伸ばしてやってみよう!(できない)③こうやって、膝を伸ばしてみて!(意識できる)④その調子!ずっと膝を伸ばして!(少しずつできてくる)このように、1つひとつの動作ができるまで、とても細かくそのポイントだけを指示してくれるので、聴覚言語に弱い息子にも「膝を伸ばす」というフレーズが届き、習得しやすいのです。出典 : 体操教室も、合っている習い事の1つでした。前転を行う際は、まず「マットの端に両足をそろえて立つ」というところから始まって、それができたら次は「両手を伸ばしてマットにつける」「おへそを見る」と続きます。こうして、1つずつ課題をクリアしていく方法で、いつの間にかきれいな前転ができるようになっているのです。洞察力の高いお子さんや、身体能力の高いお子さんの場合は、1つひとつ説明されるとまどろっこしいかもしれません。しかし、息子のように、何においても習得するまでに時間がかかる子どもにとっては、このスモールステップの方法がぴったりと合っていたのです。時間はうんとかかりましたが、体幹が弱く、片足立ちもジャンプもできなかった息子が、逆上がりができるまでになったのは、このスモールステップで、課題をクリアできたからだと思います。スモールステップで習得できる環境の他に、息子にとって大切なこと出典 : 沢山の習い事を経て、スモールステップで学習できる環境が、息子には合っていることがわかりました。その他に、習い事を選ぶポイントとして押さえておきたいことがあります。息子の特性の1つに、「1度頭に入ってルーティン化したものは、律儀に守り続ける」というものがあります。まず始めにきちんとした手順・方法が入りさえすれば、後は同じ手順で同じ作業をこなすことができるのです。この初めの1歩を間違えると、延々と間違った手順を繰り返すことになってしまうので、こうなると修正はとても大変。ですから、習い事で専門家の正しい知識を教えてもらうことは、息子にとってとても大切なのです。お金も時間もかかる習い事だからこそ、お子さまの特性に合ったいい教室が見つかるといいですね。
2016年09月20日わが子の学習状況をどれくらい把握しているかを調査。そこには親とはいえ越えられない壁があるようです。小学生のうちは良くても、中学生、高校生になると……。英語が苦手、数学が苦手な人には頭が痛い現実です。Q.お子さまの学習状況、把握してますか?全て把握している 11.8%だいたい把握している 61.0%あまり把握していない 24.5%全く.把握していない 2.7%だいたい把握している人がもっとも多い結果になりました。では、子どもの年齢ごとに変わっていくリアルな親の現状を見てみましょう。小学校の低学年まではマンツーマンで内容も把握小学3年生ごろまでは親もパッと見て答えられる内容なので、宿題などもマンツーマンでやっている人が多数。特に小学1年生は、つきっきりで宿題をしないといけないので、学習状況はもちろん子どもの間違えやすいところなどにも気づいて反復学習をさせているようです。「まだ小1なのでほぼ把握しています」(神奈川県 30代女性)「算数、国語、音読と宿題があるので最後見直しています。間違っているところは、一緒に考えてやりなおします。テストで間違ったところを、もう一度、自宅で再テストしています」(神奈川県 30代女性)「小4男児。毎日宿題の内容が記載されている連絡帳をチェックしているので把握はしていますが…全ての勉強までは目を通しておりません。プリント宿題だけは、親がその日の内にチェックして間違いを直させます。図形なんて見ると、吐き気がするので、算数は旦那さんの担当です…」(茨城県 40代女性) 中学生になるとレベルアップ!思春期も重なるのでやや放置に小5あたりから雲行きがあやしいと思っていた親も、いよいよ子どもが中学生になるとお手上げに。塾へ行かせたり、どこがわからないのかを一緒に考えるなどサポートの仕方も変化していきます。「中学になったら把握も難しくて親も限界を感じます。親の言うことは素直に聞かないし…」(千葉県 40代女性)「中学生。全体の中での位置・得意・不得意科目を把握しています。思春期の息子で難しい年頃。二人で釣りに行くなど、距離感を大切にしながらサポートしています」(神奈川県 40代女性)「中学生ですが、とりあえず定期テストの結果と成績表の評価は悪くないし、保護者会には参加して先生などの話は聞いていて悪くないと言われるので野放しです」(千葉県 50代女性)高校生になると写経かと思うほどのレベルに高校生ともなると大学受験レベルの学習内容に。親としては学習内容の把握というよりは、自主性や自立を考えて、口出しをしない人が多いようです。「限界…わかります。高校生の娘のノートをみて、陰陽師にでもなる修業の写経かなー?なんて聞いたら、物理の勉強中でした」(広島県 40代女性)小さい時は親が学習内容を把握して一緒に勉強することも必要ですが、年齢を追うごとにそのスタイルは変わっていくようです。また年齢だけではなく、本人の性格によっても関わり方は変わってくるのかもしれませんね。Q.お子さまの学習状況、把握してますか?集計期間:2016.03.16〜2016.03.25アンケート回答数:5043件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2016年09月12日親はわが子の将来を思い、幼い頃からさまざまな機会を与え、いろいろなことにチャレンジさせようとします。その中でなにが、子どもにとっての財産になるのか? 先輩ママたちが今までの経験から「やらせてよかったこと」について聞いてみました!先輩ママのオススメTOP7子どもの可能性は無限大。凝り固まったオトナと違って柔軟性に富み、制限や限界とも無縁。その気になれば何でもできちゃう才能のかたまりです。とはいえほったらかしでは、せっかくの芽も花開くまま。そんな子どもに、「経験」というチャンスを与えてあげるのがオトナの役目かもしれません。ただ、情報や選択肢が多すぎて、「何をやらせたらいいのか?」と、わからなくなっているママも少なくないはず。そこで、先輩ママの経験から、オススメを選んでみました。英語「英語がしゃべれると人生が広がる。ものおじしないで、外の世界へと飛び出していける」「人との関わり方が積極的かつ一生懸命になったような…」水泳「カラダが丈夫に。細マッチョのボディは、わが子ながらほれぼれ!」「身を守るスキルとして必須」「私自身、泳げなかったため苦労した過去が…。『泳げない』というコンプレックスだけは背負わせたくなかった」ピアノ「楽譜を読めるようになるのは大きな自信となる」「気分転換によく弾いている。いい趣味ができたと思う」アウトドア「お風呂に入れない、ぐっすり眠れない…など、キャンプなどでちょっと不自由な思いをしておくと、災害など、いざという時にへこたれにくい」「夜の暗闇や満点の星空など、普段経験できない自然の強大さに驚き!? 」「枯れ枝を拾って火をおこしたり、川で魚を釣ったり…サバイバル能力が磨かれる」 農業体験「いろいろな虫を怖がらなくなる」「花や野菜の生育過程が学べる。世話の大変さと収穫の喜びも」「汗水流して気分爽快。土いじりは心を安定させる」ペットの飼育「かわいがる、守るという意識が芽生えた」「ごはんをあげたり散歩に出かけたり…。どんなに面倒でも、やらなければならないことがあると学んだ」「病気の大変さや死の悲しみを知った」海外旅行「『違い』を受け入れ、楽しめるようになった」「自分の中にあるいろいろな常識がくつがえされ、変なこだわりが少なくなった」すべての経験にムダはなし!「これまでいろいろ経験するチャンスをあたえてみたけど、そのすべてにたいした興味を示さず。実際やらせても、好きになることもなし。これって、ムダ骨!?」せっかく機会をあたえても、見向きもしなかったり三日坊主で終わったり…。「ムダ」だと感じたママもいるようですが、たとえまったく成果を実感できなくても、落ち込む必要はありません。何事も、経験することに意義あり。「合わない」「嫌い」も立派な学習です。ママが子どもにあたえたチャンスはすべて、血肉となって子どもの人生を支えていきます。もっとも大切なことは…ママががっかりしたり、あきらめないことです!
2016年09月08日子どもがおうちや学校でお絵描きしたり作ったりした作品。せっかく持って帰っても、置く場所がないと困っている人も多いはず。でも、すぐに片付けるのはもったいない! 子どもたちが一生懸命作った力作を、かわいく飾って、ポップなインテリアに仕上げてみませんか? 壁に穴を開けないから何度でも! マスキングテープフレーム子どもの絵を飾ろうと思った時、ピンで作品に穴を開けてしまうのは避けたいですよね。そんな時は、マスキングテープが強い味方に。今や、雑貨屋さんはもちろん100円均一でも、おしゃれなデザインのものをたくさん見かけるようになりました。お気に入りの柄で、ぐるっと囲んで壁に貼るだけで簡単にかわいくなります。額縁のデザインが施されたマスキングテープで飾れば、壁がトロンプルイユのように仕上がって、アートな雰囲気がグッと高まります。本物のギャラリーみたい! キャプションを付けてみようギャラリーに行くと、展示作品には「キャプション」と呼ばれる説明書きが添えられています。子どもたちの作品にも、このキャプションを付けてみましょう。すると、何だか本物のアーティストの作品に見えてくるのだから、不思議です。タイトルや名前をわざとアルファベットで表記し、パソコンできちんと打ち出したものを使うと、ますます本物っぽくなりますよ。画用紙に絵を描いたら紐を組み合わせて、作品タペストリー絵を描いた画用紙がたくさんあるなら、画用紙の裏面に紐を貼り付けて縦に並べてつなげていくと、大きな1枚のタペストリーになって迫力が出ます。子ども部屋や階段の壁面に掛けておくと、にぎやかになって空間が一気に楽しくなります。立体系の作品は、ガーラントと一緒に吊るそう立体の作品がある時は壁に貼り付けようと思っても、なかなかうまく貼れないもの。そんな時は、ガーラント(旗をつないだ飾り)と一緒に壁から壁へと吊るすのがおすすめです。殺風景になりがちな紐とクリップの組み合わせも、かわいい柄のガーラントが間に入ればカラフルな色合いがアップします。ポップなモビールのようにゆらゆらと揺れるのも素敵です。入れ替えのタイミングを決めて、飾りっぱなしを回避子どもの作品をせっかく飾っても、飾りっぱなしになるのはNG。できれば、子どもが新しい作品を持ち帰った時やイベントの時期が過ぎて季節はずれになってしまった時は、こまめに入れ替えをすると良いでしょう。入れ替えた古い作品は収納ファイルに順番に整理しておけば、思い出に後で見返すのも楽しいですよ。
2016年09月01日最近では、小学校就学前から何かしらの習いごとをしている子どもが多いそうです。私の周りでも、ハワイアンリトミックや体操、水泳、幼児教室、英会話など、さまざまな習いごとの話を聞きます。中には0歳から通っている赤ちゃんも。習いごとをさせているママに聞いたメリットと、実際にスクールでどんなことをするのか、また人気の習いごとの月謝相場などをご紹介します。■習いごとは何歳から?習いごとを始める年齢はさまざまですが、特に多いのが3・4歳で、幼稚園入園時期に始めることが多いそう。子どもが友達の影響を受け、いろいろなことに興味を抱く時期なのかもしれません。0歳~2歳までに習いごとを始める子どもの場合は、親が興味のあることや体力作り系の習いごとが多い印象。例えば、音楽好きなママはリトミックを習わせたり、体力をつけさせるために水泳を習わせているママが多いようです。友人の中には、0歳からハワイアンリトミックに通わせているハワイ好きのママもいます。その子の場合は、上の子も一緒に通っているのですが、0歳のときは音楽に合わせてマラカスをシャカシャカ鳴らしたり、ママと一緒にふれあう遊びが中心。大きくなるにつれてダンスをしたり、ハワイアン雑貨を作ったり、さまざまな体験をしていくようです。また、5歳以上で始める習いごとは勉強系が多く、小学校への入学準備のために、習字や塾などに通い始める子どもが多くなります。 ■人気の習いごとの月謝相場は?0歳~5歳の未就学児が始める人気の習いごと5つは、「リトミック」「体操」「幼児教室」「水泳」「英語」です。それぞれの月謝相場を調べました。●リトミック月謝5,000円~7,500円。低年齢の子どもを安く設定している教室が多いです。また、0歳児クラスは、月謝制ではなく、1回3,500円など1回ごとの価格設定になっている教室もあります。●体操月謝4,500円~6,000円。3歳くらいから受け入れている教室がありました。教室にもよると思いますが、小さいうちはマットの上など足場の悪い場所を歩くなど、バランス感覚を養う運動が多いそう。●幼児教室月謝5,000円~20,000円。幼稚園入園前の準備のために通う子どもが多いです。0歳から3歳までのスクールが主で、子育て相談にものってくれるため、育児に不安を抱くママに人気があります。●水泳月謝3,000円~20,000円。体力づくりのために通う子どもが多いようです。生後6カ月からのベビースイミングも人気。喘息など呼吸器に不安のある子どもに通わせるママが多い印象です。●英語月謝9,000円~15,000円。年齢や教室によって月謝や内容に大きく違いがあると感じました。ネイティブ講師の英語教室の場合は、ほかと比べて価格が高く設定されています。小学校で英語が必修科目になったことから通う子どもが増え、低年齢から通う子どもも多いです。■専業ママとワーママの習いごと選び調べてみたところ、低年齢で習いごとをさせているママは専業主婦が多い様子。ママ友づくりや、子どもの社交性を育てるなど、習いごとの内容以外にもさまざまなメリットを感じているようです。また、働いているママは、子どもからの要望で習いごとを始めさせている人がほとんどでした。そのため、4歳以上で習いごとを始めている人が多かったです。4歳ごろになると、仲の良い友達と一緒に習いごとに通っている子どもが多く、ママたちは当番制で送り迎えをするなど、時間のやりくりを工夫していました。習いごとを始める理由はそれぞれですが、共通しているのは「子どもの可能性を伸ばしたい」という親の思い。最近は、習字や日本舞踊を教えてくれる幼稚園や保育園も増えています。子どもの性格や、園での様子から、子どもに合った習いごとを見つけられるといいですね。
2016年07月31日スイミング、ピアノ、英語、バレエ… いろんな習い事があるものの、始めるタイミングや選び方に悩むママは多いもの。特に仕事をしながらとなると、週末しか通わせることはできず、家族で過ごす時間との兼ね合いも熟慮が必要です。そこで、子どもの習い事について、いつから何を選べばいいかを考えてみました。■習い事の目的を明確に「オムツもとれたし、とりあえずスイミングでも習わせようかな」「幼稚園のお友達がみんな習っているからピアノかな」という理由で習い事を始める人も多いと思います。けれど、せっかくならちゃんと目的や指針を持って取り組みたいものですよね。例えば、・基礎体力と体づくりに → 水泳・知的好奇心を刺激するため → 幼児教室・情操教育につながる経験を → リトミック・大人になっても楽しめる趣味を見つけるため → 楽器・チームワークや礼儀を学んでほしい → 団体スポーツ…といったように、目的がはっきりしていれば、おのずと選択肢は絞られてきます。また、・まずは浅く広くでいいからいろんな経験をさせてあげたい・何か一つのことをやり遂げてほしい…などの方向性によって、複数の習い事をするかどうか、なども決めやすくなってきます。 ■本人のやる気と親の覚悟幼児のうちは親の志向で決められますが、小学生などある程度の年齢になると本人の意思を尊重したいですよね。途中、やめたくなるほど辛いことがあるかもしれませんが、頑張った先にある景色を見せてあげるのも親の役目。モチベーションを刺激しながらサポートしていく覚悟も必要です。また、本人が夢中になったり、思いのほか才能が開花したりして、「プロを目指したい」「もっと専門的に習って、技術や技を磨きたい」となったときには時間とお金のサポートも必要になります。習い事をはじめたら先生にお任せ! ではなく、その経過と子どもの心の変化から目を離さないことが重要です。■習い事を始めるタイミングは?進級時や新学期など、環境がガラッと変わるタイミングで始める子どもが多いようです。けれど、子どもの成長は早く、突然興味を持ちだしたり、できることが増える場合もあるので、年度途中でも問題はないでしょう。また、「まだ年齢的に早いかな…」ということでも、先に挙げた目的や指針にマッチすることなら、躊躇せず教室や先生に相談してみましょう。ちなみにひどい運動オンチで黒歴史を持つ私は、わが子が幼い頃からその傾向がないか、かなり注意深く観察していました。結果、残念ながら私の遺伝子をそっくりそのまま受け継ぐわが子…。これはどうも同じ苦労をしそうだと悟り、保育園児のうちに水泳と体操(バランス運動)を習わせることに決めました。・どちらも一度会得すれば体が覚えて忘れないであろう・どちらも苦手意識が根づく前に克服すれば、コンプレックスを防げるだろう…という2点が決め手となり、「今習うことに意義がある」ということでスタートしました。本人も想像以上に楽しんでおり、できなかったことができるようになる喜びを経験できているようです。週末がつぶれるのはどうかな…という点も心配でしたが、これも午前中のクラスを選ぶなどすれば、思ったほど問題はありませんでした。ひとまずは卒園まで続けてみて、小学生になったら本人に継続かほかに習いたいことはないかの意思確認をするつもりです。いかがでしたか? お子さんの成長を一緒に感じられる、習い事選びの参考になればと思います。
2016年06月26日最近人気急上昇のボルダリング。2015年6月に行われた「東京オリンピック2020種目追加検討会議」で、ボルダリングを含むスポーツクライミングが候補に選ばれたことも人気を後押ししているのかもしれません。「今から始めたら、わが子もオリンピックを目指せるかも?」なんて。ところで、ボルダリングとはどんなスポーツなのでしょうか。ボルダリングの子ども専用スタジオPEKID’S(東京都渋谷区)をたずねました。岩登りが競技として確立されたボルダリングボルダリングとは、岩登りが競技として確立されたもので、ロープなどを使わず高さ数メートルの壁を自分の体だけで登るスポーツです。シンプルで手軽なボルダリングは、子どものスポーツとしても人気が高まっています。PEKID’Sでも、ボルダリングを含むスポーツクライミングがオリンピック競技になる可能性が発表されて以降、保護者からの問い合わせが増え、スタジオ利用者も昨年に比べて1~2割増えている実感があるそうです。要望を受けて、2015年にレッスンクラスも創設されました。一般的にボルダリングでは、クライミングシューズを履き、滑り止めの粉チョークを使いますが、PEKID’Sでは、衛生面を考えてチョークを使用せず、シューズもスクール上履きを使用するため、初期投資もほとんどありません。難易度が調整できるので、3歳からO.K.!ボルダリングは、ルートによって難易度を調整できるので、大人から子どもまで一緒に楽しめます。PEKID’Sでの対象年齢は、3歳から。親子教室も新設され、家族で楽しむ人も少なくないそうです。やみくもに壁を登っていくのではなく、規定のルートを通るのがボルダリングのルール。スタート前にルートを確認して覚え、シミュレーションを行ってからスタートするのが一般的です。ルートを効率よく進むために、ホールドの感覚と手足の動きなどを組み合わせ考えるので、パズル的な要素もあり、知育も期待できるスポーツです。小さい子はルールにとらわれず、大人に体を支えてもらって、登ってみるところからスタートします。7歳男児がボルダリングを初体験してみました!7歳の息子に挑戦させてみました。まずはマナー説明。下記が注意点です。・登っている人の近くには寄らない・ゴールからはジャンプしないでホールドを使って下りる・マットの上で遊ばないシンプルですね。PEKID’Sでは、コースは難易度によって8段階に分かれていて、ホールドの横に貼ってあるテープの色でルートが示されています。「オレンジのテープが貼ってあるホールドだけを使ってね」と説明を受け、スタート。20分ぐらいで2段階をクリアできました。やはり難しくなってくると、身動きが取れなくなり、壁に張り付いたまま固まってしまう息子。先生が、「左手でホールドをグッと押しながら、右足を…」とていねいにヒントをくれます。足の親指の向きや、体重のかけ方など、ちょっとした体の使い方で、できたりできなかったり。自分の身体をコントロールすることが求められるようです。運動神経の発達に良い影響がありそうな予感。プルプルと腕を振るわせながら、歯をくいしばって壁に張り付いている姿を見ると、精神力も鍛えられるに違いないと確信(笑)。実際に、1時間のキッズクラスでは、落ちても落ちても、何度も挑戦し続ける子どもたちの姿があるそうです。20分ほどの体験を終えた息子は、「また来たい」とポツリ。ボルダリングの効能とは?思った以上に奥が深そうなボルダリング。最後に、ボルダリングの効能を確認してみました。・最初にルートを覚えるので記憶力がつく・シミュレーションを行うときにパズル的要素があり、知育が期待できる・柔軟性と全身の筋肉、体幹が鍛えられる・運動神経の発達を促し、あらゆるスポーツに応用できる・忍耐力を養い、達成感を積み重ねられる・自分との闘いで根性がつく心身共に鍛えられそうですね。日差しがきつくなり、公園遊びが厳しくなるこれからの季節、家族で楽しめる屋内スポーツとしてもお勧めです。全国でボルダリングスタジオが増加中とのことなので、ぜひ近くのスタジオを探してみてくださいね。取材協力:PEKID’SSHIBUYA<文:フリーランス記者鯰美紀>
2016年06月09日夏休みに短期間の留学体験ができるサマースクールやサマーキャンプが、人気を集めています。前回の「 サイパン&グアム編 」に引き続き、今回も日本から近い国で参加できるサマースクール&キャンプをご紹介します。■4時間ちょっとのフライトで到着! 香港は英語を学ぶのにピッタリの場所今回のディスティネーションは日本からの飛行時間が4時間ちょっとで到着でき、時差もほとんどない香港。1997年までイギリス領だったため、2009年までイギリス教育システムを取り込んでおり、現在も英語を学ぶにはピッタリの場所のひとつです。■サマースクールに参加するのは地元っ子が多い夏休み期間、香港のサマースクールに参加する子どもの大半は、地元の学校に通学している子どもたちだそうです。インターナショナルスクールで学んでいる子どもたちは、母国への帰省や長期旅行などでサマースクールに参加する子どもは少ないのだとか。地元の子が多いとは言っても、中国へ返還される前まで、香港の公用語は英語と広東語でした。そのため、家庭でも両親とは英語と広東語の2ヶ国語を使用していることが多く、英語力はかなり高いです。「ネイティブの子どもが参加しないのなら、サマースクール参加する意味がないのでは?」と心配している親御さんもこれなら安心ですね。■「香港インターナショナルスクール」でみっちりアメリカン英語を学ぼう150年の間イギリスの統治下にあった香港ですが、現在、香港では「将来の就職に有利」という理由からアメリカ英語を学ぶのが流行中なのだそう。そんな人気のアメリカ英語が学べる学校がアメリカ合衆国ミズーリ州のルーテル教会が経営するミッションスクール、「香港インターナショナルスクール」です。緑豊かな香港南部に位置していて、勉強に適した環境で英語を学べるはずです。香港インターナショナルスクールのサマースクールは、コースだけでも10以上あり、7月11日~29日に開催される「セッション2」への参加締め切りが迫っているので(申込書締切り6月10日まで)、興味のある方はすぐに学校へ直接問い合わせてみましょう。・ 香港インターナショナルスクール 開催時間:9:00~(コースによって異なる)対象年齢:4歳~17歳(コースによって異なる)料金:コースによって異なるお申込み・お問い合わせ(※英語推奨):summerprogram@hkis.edu.hk tel.(852)3149-7837 ■生後3ヶ月から体験できるサマーキャンプ「Baby Buddies, Alison's Letterland」幼い子どものサマースクールやキャンプ参加で困るのが「まだ幼稚園には入れない下の子はスクールの間どうしょう。」ということ。できれば下の子もサマースクールに参加させたいところですが、年齢制限で受け入れてくれる学校や施設はなかなかありません。しかし、1996年オープンの老舗チャイルドセンター「Baby Buddies, Alison's Letterland」に、生後3ヶ月の乳幼児から受け入れてくれるサマーコースを見つけました。イギリス英語を教えてくれる同スクールは、親御さんを対象にしたワークショップなども頻繁に開催している教育熱心なスクール。こちらのサマースクールは参加期間も午前、午後の半日、もしくは終日…と時間も選べるだけでなく、最短1日もしくは半日から(生後3ヶ月~3歳児のクラスを除く)の短期参加も可能なようなので、長期滞在は難しいという方にもおすすめです。・ Baby Buddies, Alison's Letterland 開催時間:(午前の部)9:00~12:00/(午後の部)14:00~17:00(7月11日~8月12日)※年齢や期間によって異なりますので、詳細は直接お問い合わせください。対象年齢:生後3ヶ月~8歳料金:コースによって異なるため、直接お問い合わせください。お申込み・お問い合わせ(※英語推奨):Hotline.(852)2504 1978SMS/WhatsApp.(852)5188 0671もしくは コンタクトフォーム から ■体を動かしながら英語を覚える「ESF Sports Camps」通常の語学キャンプのほかに、スポーツをしながら英語を覚える英語キャンプや各種特化スポーツのクリニックコースがあるのが「ESF Sports and ESF Language & Learning」が主催するESFスポーツキャンプ&クリニックです。体操、水泳、サッカー、テニスなど、特定のスポーツに特化したクラスもあり、「机に座って勉強をするのは実は苦手」というお子さんにはピッタリのコースかもしれません。・ ESF Sports and ESF Language & Learning 開催時間:午前クラス 9:00~12:00/午後クラス 14:00~16:00対象年齢:2才~11才(マルチスポーツキャンプコース)※コースによって参加対象年齢が変わります。料金:HK$2,250~お申込み・お問い合わせ(※英語推奨):sports@esf.org.hktel.(852)2711 1280/fax.(852)2711 8007 教育熱心な親御さんが多いと言われる香港。今年の夏は、日本からも近い香港で英語と家族旅行を同時に満喫してみませんか?
2016年06月08日お子さんに習い事、させていますか? 今やおけいこ事は、ピアノやスイミングにサッカー、習字に英会話などバラエティに富んでいます。学校では経験できないことや、+αの経験をさせてあげたい、と思うのは親なら自然なこと。でも、そんなおけいこ事について悩みを抱えている人も多くいるようです。ある調査機関が行ったアンケート結果をもとに「悩めるおけいこ事情」について紹介しましょう!■子どもの習い事に関する悩み1位は「費用」アクサダイレクト生命がおこなった「第3回子どものおけいこ事に関する調査」(※)によれば、子どものおけいこ事に関する悩みとして57.9%の人が「費用がかさむ」ことをあげています。次いで「付き添いや送迎が面倒」が48.9%、「車がないと送迎が難しい」が17.9%と続き、「親同士の付き合いが面倒」と感じる人も13.6%と4位につけています。ひとつのおけいこ代だけで5,000~7,000円程度かかってしまうのでわが家も「1つは習わせてあげたいけど、2つは難しいなぁ」というのが本音です。「子どもが好きなこと」ではなく、「入会金や手数料が少ないもの」「発表会や自宅で購入する必要がないもの」などを親目線ですすめてしまう… という人も少なくないのではないでしょうか。 ■おけいこ費用、どうやりくりする?毎月必ず必要になるおけいこ費用、どうやりくりしている人が多いのでしょうか?「お子さまのおけいこ費をねん出するための工夫」として最も多かったのは「食費の切り詰め」で39.3%、次いで「レジャー費の見直し」が18.6%という結果に。驚くべきは「自分の小遣い減額」という人が18.3%、「自分がパートに出る」という人が14.6%も…! 自分が働く、あるいは自由になるお金を減らしてもいいから子どもの教育に力を注ぎたい、と考える妻が多いことが明らかになりました。一方、「夫にお弁当を持たせる」は12.1%、「夫の小遣い減額」は7.3%と控えめ。大黒柱である夫に無理を強いることは極力避けている人が多いことが伺え、妻から夫への愛情も感じられる結果となりました。■子どものおけいこ、見直すきっかけは? 「お子さまのおけいこ事を継続する・しないを見直すきっかけ」で最も多かったのは「費用」で63.4%、次いで「お子さま自身の興味・関心の有無」が60.3%、「送迎にかかる時間」が38.7%、「お子さまへの適性」が35.3%と続いています。継続して通わせるかどうかは、子どもの「続けたい」という気持ちを確認することと同じくらい、費用の面も重視している人が多いようです。また少数ではありますが「お子さまの時間のなさ、疲労感」をあげる人や「お子さまのお友達との関係」という意見もあり、見直しの理由は様々のようです。わが家では風邪をひきやすい息子に、この春からスイミングに通わせはじめました。「泳ぐのは好きでも嫌いでもない」という本人の言葉に心配していましたが、スタートしてみると意外と楽しんでいるよう。親の誘導で決定した習い事もやってみて好きになることもあるようです。もっと上手になりたいと思えれば、学校とはまた違う世界が広がるのかもしれませんね。参考/・「第3回子どものおけいこ事に関する調査」(アクサダイレクト生命)
2016年06月03日幼稚園入園ごろの年齢になってくると気になる「習い事」。2歳ごろまでは、ママと遊びながらいろいろな経験をする「育児サークル」のような習い事も多くありますが、3歳を過ぎると、ママと離れて、子どもだけで行う習い事が増えてきますよね。「なるべく多くの経験をさせてあげたいけれど、母子分離でわが子がきちんとやれるか不安…」「みんなは何歳ごろから母子分離の習い事をさせているの?」そんな疑問を、あんふぁん読者のママたちにアンケート形式で聞いてみました(196人が回答)。約半数が3歳までに母子分離の習い事を体験母子分離の習い事を体験した年齢は、3歳未満が24%、3歳は29%、4歳では23%、5歳以上は14%という結果に。約半数のママが、3歳までに母子分離の習い事を子どもに経験させていることがわかりました。体験をした教室の内容は、「めばえ」や「公文」などの幼児教育や英語教室などの学習系や、体操、スイミング、ダンスなどの運動系、工作教室や美術教室などの芸術系など様々。そのときの子どもの興味や関心に合わせてママが選んでいたり、友だちとおでかけ感覚で体験を楽しんでいるケースもあるようでした。しかし、まだまだ甘えたい時期の子どもたち。慣れない環境での習い事に、きちんと参加できるか不安なママも多いのではないでしょうか?実際に体験した子どもたちの反応を聞いてみました。最初から楽しめたのは過半数初めて母子分離の習い事体験をした子どものうち、最初から楽しんでいたのは35%、最初は様子を見ていたが、途中から楽しめた子は20%と、楽しめたと答えたのは過半数を占めました。ほか、表情は硬いが泣かずに参加したのは25%、ママと一緒なら大丈夫でも、離れると泣いてしまったのは13%、ママがいても環境の変化で泣いてしまった子は6%でした。やはり、初めての場所で体験する初めてのこと。子どもの中にも戸惑いはあるようですね。では、子どもが泣いてしまったとき、ママはどのような対応をすればよいのでしょうか?体験したママの、実際の対応を聞いてみました。「明るく励ます」「厳しく諭す」が半数ずつに割れ、一部は「あきらめる」子どもが泣いてしまったとき、明るく励ますママは45%、厳しく諭すと答えたママも45%。意見が2つに割れる結果になりました。その他、あきらめて退出したというママも5%いました。(残り5%は「まだ習い事をさせていない」と、未回答)わが子が泣いているとき、明るく励ますとやる気が出るタイプなのか、厳しく諭した方が奮起するタイプなのかにもよりますが、ママの対応はどちらが正解、ということではないようです。最終的には8割が「泣き止んだ」習い事の体験で泣いてしまった子(63人)のうち、約40%の子はすぐに泣き止み、41%の子は最後には泣き止んでいたそう。最初は戸惑いもあり涙が出てしまった子どもたちも、最後には習い事の内容に興味が出たり、楽しさを感じられるようになったようですね。しかし、約1割強の子どもたちは、最後まで涙が止まらず…。3%のママは、あきらめて退出したのだそうです。その場に慣れるまでの時間は子どもにより個人差がありますよね。体験した習い事に入会したのは約7割母子分離の習い事を体験させたママのうち、入会を決めたのは約74%。しないと答えたのは18%、検討中は8%という結果になりました。「体操教室の見学後、絶対やる!と言うので入会」(くるみさん3歳)という力強い子どもの感想を聞いて入会させたママもいますが、実際には子どもの体験の様子を見て慎重に判断するママが多い結果でした。子どもが体験を楽しめた場合は、ママも前向きに考えられるケースが多いようですが、最後まで泣いていたり、本人が行きたくないと言う場合には、体験はしても入会はしないという選択をするママもいます。「5日間のスイミング体験。結局5日間とも始めはぐずぐずで、あまり楽しんでいるように見えなかった。本人にやる気がないなら今無理矢理やらせる必要はないかな…と入会をやめた」(ゆかさん4歳)という声も。親が気になる習い事と、子どもの性格に合う・合わないはギャップがあるもの。また、本人がやりたいと言った習い事でも、行ってみると本人のイメージとギャップがあることもあり、習い事は、体験をしてから決定するのがベストなようです。入会後は8割が「楽しんでいる」と回答また、入会後の感想として「子どもが楽しんでいる」と答えたママは80%。楽しんでいない・どちらとも言えないと答えたのが20%でした。最初に泣いていたと答えた人の中にも「英語の体験で、ママから離れられず、みんなの輪に入れず…。でも私が英語をやらせたかったので、入会させました。入会後は楽しく通ってます!」(ななさん3歳)という、入会後に楽しめるようになったという体験談もありました。母子分離での習い事は、子どもにとってはもちろん大きな経験ですが、見守る親にとっても「入会させるのか」「本人は楽しめるのか」を見極めることは大きな課題。わが子にとって良い経験になり、本人が大きくなってからも「やっていて良かった」「楽しかった」と思える習い事を、一緒に選んでいきたいですね。<文・写真:フリーランス記者宮澤初恵>
2016年05月23日今は小さな子どもたちも、いつかは大人になり、社会へ出て行かなくてはなりません。しかし、子どもを取り巻く環境は大きく変化し、社会的・職業的な自立のためには、必要な能力・態度を育てる「キャリア教育」が必要ではないか…という考えが広まっています。この「キャリア教育」とは、一体どういうものなのでしょうか?■キャリア教育とは?文部科学省・中央教育審議会答申において、キャリア教育は以下のように定義されています。「一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育」この定義だけを見るとなにやら難しそうですが、子どもたちが将来社会に出て、しっかり働いて、自立してやっていけるように、子どものうちから「仕事をすること」「仕事に必要な能力」を学ばせようという取り組みが「キャリア教育」だと考えて良いでしょう。■キャリア教育はなぜ必要?家庭内には便利な製品がたくさんあり、地域のつながりも希薄になった現代社会において、子どもたちが「仕事」というものに触れる機会が減ってきました。また、情報化社会となり、組織や、そこで働く大人たちが起こす不祥事などの情報は、昔よりもずっと多く子どもたちの耳に入るようになっています。こういった状況下では、子どもたちの仕事に対するあこがれが育ちにくく、働くことに対する意欲の低下が危惧されるということで、今「キャリア教育」が必要だと考えられるようになりました。 ■具体的な取り組み・活動は?文部科学省ではキャリア教育の指針を定め、企業と学校が連携して専門分野に特化した授業を展開するなど、幼児期教育から高等教育に至るまでの体系的なキャリア教育推進に取り組んでいます。また、多くの企業やNPO法人などが、学校と連携しながら子どもたちのキャリア教育に関わり、さまざまなキャリア教育のためのプログラムを提案しています。自治体によっては「家庭でのキャリア教育」のためのパンフレットなどを作成し、保護者に配布しているところも。現在、学校が主なキャリア教育の場となっていますが、その土台となるのはやはり各家庭です。両親が積極的に仕事の話を子どもに聞かせるなど、ちょっとした工夫で家庭をキャリア教育の場にすることも可能。また、お手伝いをしてもらうときに、たとえば掃除なら「清掃会社の仕事」について話すというように、仕事につながる会話を日常に取り入れるのもキャリア教育だと言えるでしょう。子どものうちから具体的に将来について考えさせることは難しいですが、将来の選択肢を広げ、学びたい・働きたいという意欲を育てるために、「キャリア教育」について家庭でもしっかりと考え、実践できると良いですね。
2016年05月19日海外で開催されるサマースクールは、英語を学べるだけでなく、その国の文化に触れられたり、現地の子どもたちとも交流が持てたりすることから、近年とても人気があります。就学前の小さなお子さんと一緒にプログラムに参加しようと検討しているお母さんやお父さんの中には、日本からの移動時間も短く、家族で旅行もできて半日もしくは1日から気軽に参加できるサマースクール&サマーキャンプに体験感覚で参加したいという方も多いのではないでしょうか。今回は、日本から飛行時間が4時間以内のリゾート地、「サイパン」&「グアム」で最短半日~短期でも受講できるサマースクール&サマーキャンプを紹介します。■日本から一番近いアメリカ「グアム」で、お手軽&リーズナブルに学ぶ日本からたった3時間40分で到着できるグアム。グアムといえば、各有名ホテルの敷地内で年間を通して開催される「キッズキャンプ」が有名です。最短で半日から受け入れてくれるほか、日本人スタッフが常任している場合も多いので、「英語では、まだコミュニケーションがとれないので心配」、そんなお子さんも安心して参加できそうです。アクティビティも豊富で、ホテルの敷地内のプールで遊んだり、工作や簡単なクッキングスクールを体験したりと、とにかくドキドキ、ワクワクすることばかり。すでに英語に十分に親しんでいるというお子さんは、1週間ほどの長さで開催しているサマーキャンプに参加してみてもよいでしょう。現在開催予定が確認できているのは、「ヒルトン・キッズキャンプ」。日程はまだ、6月分までしか出ていないようなので、詳細は直接ホテル側に問い合わせてみましょう(参加するには、24時間前までにホテルに直接申込む必要があります)。2016年は、毎年恒例であったグアム政府認可保育園「ハーモニーキッズ」主催のウェスティンキッズ・サマーキャンプが開催されないのが残念ですが、ホテルでの開催ではなく、ハーモニーキッズ独自のサマープログラムを現在検討中だそうなので、興味がある方は直接連絡をしてみては? なお、お問い合わせは日本語でOKです。・ヒルトン・キッズキャンプ(Hilton Kid's Camp)2016期間:2016年5月23日(月)~時間: 8:00~17:00(月)~(金)対象:5歳~12歳費用:$200/1セッション※料金にはランチとおやつが含まれます。お申し込み先:ヒルトンウェルネスセンターお申込み・お問い合わせ:671-646-1835 ext.5885 ヒルトン グアム リゾート&スパ(Hilton Guam Resort & Spa) ・ハーモニーキッズ(Harmony Kids)ウェスティン リゾート グアム内に位置する日系の託児所です。お問い合わせ: こちらのページ にあるEメールアドレスへ(日本語でOK) ■本格的に英語に親しみたいのであれば「グアム大学」「ちょっと長めにスポーツやドラマを通してしっかりと英語を学ばせたい!」という方には、グアム大学が開催している「アドベンチャースポーツキャンプ」にお子さんを参加させてみてもよいでしょう。年齢によってクラスは異なりますが、5歳~15歳まで参加が可能。一番早いセッションは6月上旬から始まりますが、セッション4は、日本の夏休みが始まる少し前の7月18日~29日まで、スペシャルセッションは、8月1日~5日まで開催されるようです。参加費もランチ、スナック、交通費そして遠出費を含めてなんと$500(別途登録費 25USD)と、とってもリーズナブルなところもおススメです。・ グアム大学「アドベンチャースポーツキャンプ2016」 開催時間:9:00~15:00対象年齢:5歳~15歳お申込み:直接大学にお問い合わせください(※英語推奨)料金:1セッション$500(ランチ、スナック、交通費そして遠出費込み)※別途登録費:$25 ■自然とのふれあいを大切にする「サイパン」東京からおおよそ3時間35分で到着するサイパンは、グアムに続く人気のリゾート地。ファミリートラベラーが多いサイパンでは年間を通して、宿泊客を対象に、各ホテルのキッズプログラムが開催されています。中でもアクティビティが豊富なPICサイパン「キッズクラブ」は、毎日営業中。言葉が通じなくても、心配は無用のようです。・ ハイアットリージェンシーサイパン「キャンプ・ハイアット」 ※参加の24時間前までにホテルへ申込み。開催時間:9:00~15:00対象年齢:3歳~12歳料金:1日コース $45(ランチ付き)半日コース(9:00~12:00/12:00~15:00) $25(ランチ付き)・ PICサイパン「キッズクラブ」 開催時間:午前コース 9:00~12:00/午後コース 13:00~17:00/1日コース 9:00~17:00対象年齢:4歳~12歳 ※3歳以下は保護者同伴料金:無料(ただし、PICサイパン宿泊者のみが対象)持ち物:着替え、水着、日焼け止めクリーム、帽子、ビーチサンダルまたは、スニーカー・ サイパンワールドリゾート「キッズカレッジ」 開催時間:午前の部 9:00~11:30/午後の部 13:00~17:00 対象年齢:5歳~11歳 料金:無料(宿泊客のみ)※1日参加の場合、ランチ代金別途$10 ほかのホテルとは一線を画す、自然に親しむオリジナルエコサマーキャンプを開催しているのが、島の最北端に位置し、自然溢れるエリアにたたずむマリアナリゾート&スパ。「エコサマーキャンプ」と呼ばれるキッズキャンプは、外国人インストラクターと地元の子供たちとサイパンならではの様々な体験をすることができます。・ マリアナリゾート&スパ「エコアドベンチャーキャンプ」 日曜日&繁忙期は中止になる場合があるそうなので、すでに日程が決まっている、もしくは参加を検討している方は、マリアナリゾート日本事務所に、直接日本語で問い合わせてみましょう。開催時間:8:30~15:00 (月)~(土)対象年齢:4歳~12歳 (おむつが取れない子どもは不可)料金:1日コース ホテルゲスト$45.00(8:30~15:00)半日コース ホテルゲスト$35.00(8:30~12:00 または 11:30~15:00)※ランチ、ホテル間送迎込み持ち物:日焼け止め、帽子、運動靴、水着、タオル、(水筒) 気軽に参加できそうなサマーキャンプ&スクール。お母さんやお父さんたちもこの期間にのんびりと大人のリゾート滞在時間を楽しんでみてはいかがでしょうか?
2016年05月15日【ママからのご相談】2歳の子どものママです。最近周りでは、習い事をしているお友達が増えてきました。専業ママのおうちだけではなく、私と同じように平日は仕事をしているおうちでも、土曜に通わせている人もいます。やはり子どもには、 何かしらの習い事をさせてあげなければかわいそうでしょうか……?●A. 子どもにも親にも無理のない範囲で、まずは“楽しむこと”が大事。こんにちは、ライターの佐原チハルです。子どもの教育・養育環境については、どれだけ考えても“答え”なんて見つからない!というくらい、迷うことも多いですよね。特に3歳が近づいてくると習い事をしている人も増えてきて、迷いはますます大きくなることかと思います。●習い事をさせていないのは“ダメ”じゃない結論から言えば、“習い事をさせていないこと=ダメ”ということはありません。「みんな何かしら習い事をしている」ように感じられるかもしれませんが、そんなこともありません。ベネッセの教育情報サイトによると、「Yahoo!クラウドソーシング」でのWebアンケートでは、「習い事をさせていない」家庭の割合は27% となっています。4人に1人以上の子どもが、特に習い事はしていないということです。習い事をしていないのは、決して“珍しい”ことではないのですね。また習い事は、「何かを“続ける”力がつく」というメリットがあげられることがあるのに対し、リスクとして「やめてしまうと、やめぐせがついてしまう可能性がある 」と言われることもあります。「えっ、じゃあどうしたらいいの!?」という感じですよね。習い事をする・しないことによって、誰にとってもメリットになる・デメリットになる、というようなポイントは存在しないのかもしれません。●子どもの興味関心には、可能な限り応える準備はしよう子どもは、いろいろなものに興味を持つことがあります。「あれがやってみたい」「これもやってみたい」と、際限なくリクエストされる保護者さんもいらっしゃることでしょう。その全てを、“習い事としてやらせてあげる”という形で叶えることは、残念ながらできません。しかし、せっかく子どもが興味・関心を持ったのであれば、その好奇心が存在しているうちにいろいろと体験させてあげたいですよね。“好奇心が満たされる”というのは、子どもにとって大切な経験です。習い事という形でなくとも、地域のクラブチームへの参加や、試合の観戦に行ってみるなど、好奇心に応えてあげる方法はさまざまあります 。できる範囲で、検討してみてあげたいですね。●“習い事をしない・できない”理由を明確化して、クリアできるものを探してみる習い事をしない・できない背景には、さまざまな理由があります。「お金の余裕がない」「時間の余裕がない」「近くにその習い事を教えてくれる場所がない」などです。「教えてくれる場所がない」となると解決は難しいですが、お金と時間に関しては、活動主体を“地域のボランティアサークル”に切り替えて探してみると、案外解決できる場合もあります。地域のサークルであれば、参加費が安価 だったり、主体が同じく“ママさん・パパさん”たちだったりするため、活動日が土日 であることも少なくありません。----------習い事をしているか否かは、大きな問題ではありません。しかし、保護者が子どもの興味・関心・好奇心に対して“無関心である”という姿勢が子ども自身に伝わってしまうのでは、ネグレクトの一種ともなりかねません。“習い事”という形にこだわる必要はありませんが、子どもの“気持ち”にはできる範囲で応えてあげられるようにしたいですね。【参考リンク】・初めての習い事。何歳から始めるとスムーズ? | ベネッセ教育情報サイト()●ライター/佐原チハル(フリーライター)●モデル/大上留依(莉瑚ちゃん)
2016年03月30日「受験」というシステムがないアメリカでは、勉強ではなく、スポーツの習い事が人気。受験や仕事で将来役に立つから習い事をするというより、楽しむために、その子に合った習い事をする傾向があります。アメリカでは、季節ごとに習い事を変えるアメリカの学校にはクラブ活動はありません。放課後に個人の習い事をする家庭もあれば、特に何もしない家庭もあります。人気の習い事は男女ともにスポーツ。日本と違う点はひとつのスポーツをずっと続けるのではなく、シーズンごとに違うスポーツをすることです。春は野球、秋はサッカー、冬はバスケットボール、というのがアメリカの定番。住んでいる地域にスポーツクラブがあり、シーズンごとに参加費を払うことがほとんどです。最近では女子にサッカーが人気です。アメリカの女子サッカーチームが活躍している影響とも言えるでしょう。習い事スタイルのアフタースクールプログラムが充実夫婦共働きが非常に多いアメリカでは、放課後のプログラムも充実しています。アートや読書タイムなど、子どもたちが退屈しないようにさまざまなアクティビティが用意されています。 また、学校によっては習い事スタイルのアフタースクールプログラムが提供されているところもあります。値段は高くなりますが、サッカーやスイミング、テニスなどのスポーツに参加することができます。「習い事をさせたいけれど仕事があるので送迎ができない」という、そんな忙しい親たちにとってはありがたいプログラムとなっています。ただし、日本の学童のような無料のプログラムはありません。それなりの金額を払わなくてはいけませんが、それによってサービスの質が担保されていると考えるようです。子ども自身がやりたい習い事で、とにかく個性を伸ばす日本では親がやらせたい習い事を子どもにさせるケースが多いですが、アメリカでは子ども自身がやりたい習い事をさせることがほとんどです。小さいときから自立心を尊重し、ひとりの個人として扱います。子どもの自主性を尊重し、個性を伸ばす環境をつくってあげる努力をします。親が決めて習い事をさせるという概念ではなく、子どもが自分で何がしたいのかを決めて、親がその意見に耳を傾けるのです。個性を伸ばす環境をつくってあげる文化は、見習いたいところですね。習い事は子どもの個性を伸ばすチャンス。親が勝手に決めてやらせるのでなく、まず子どもに何をやりたいのか聞いてみることから始めましょう。(フレシュラスともみ<フォークラス>)
2016年03月20日意外とバカにならない、子どもの習い事の送迎や月謝などの負担。何となくダラダラ続けるのは時間やお金の無駄というものです。子どもの習い事とスッキリ無駄なくつき合う方法について考えてみましょう。習い事を通して身につけられること音楽系の習い事なら「芸術性を養わせたい」、スポーツ系なら「体力をつけさせたい」など、直接的に身につく能力に期待して習い事を始める方は多いはず。または「その道のプロにしたい」と希望して始める場合もあるでしょう。ただし、子どもの習い事では「心の能力を伸ばす」ことにも注目したいもの。自我を抑える自制心や周囲との協調性、物事を最後までやり抜く持続力などの心の能力は、社会で生きていく上で「学力より大切」と言われています。コーチや異なる年齢の子どもなど、普段の生活だけでは深く関わりにくい年代と接する機会が多く持てる習い事や、発表会など頑張る目標が定めやすい習い事は、子どもの心を鍛えるいい機会になります。まずは「何のために習い事をするのか?」という目的を、自分や子どものなかではっきりさせましょう。そうすることで習い事との適切な距離が見えてきます。スッキリと区切りがつけられる習い事の始め方・やめ方「子どもが『やりたい!』というから始めたのに、すぐに『やめたい』と言い出して困っている」という場合は、やめさせてもよいと思います。「すぐやめさせたら飽きっぽい子どもに育つのでは?」という心配は必要ありません。子ども本人も、自分に合うかどうかは実際にやってみないとわからないのです。どんな子どもでも、本当に自分に合うものに出会えれば、それまでどれだけの習い事遍歴があったとしても関係なく、意欲的に続けられることでしょう。しかし、親としては用具など初期費用のこともありますし、できればあまり安々とやめて欲しくないですよね。これを防ぐには、習い事を始める前に考える期間を置くこと。あらかじめやめ時を決めてから始めることをおすすめします。子どもが「これやりたい!」と言ってきたら、まずはその情熱がどれほどのものか1週間~1ヶ月ほど様子を見ましょう。それでもやりたい気持ちが衰えないようなら、「とりあえず3ヶ月は続けよう」、または「検定で〇級が取れたらやめてもいい」など、やめるタイミングをあらかじめ決めてから始めるのです。そして、そのタイミングが訪れたときに改めて続けるかどうかを考え、特に続ける理由がなければスッパリとやめてしまってよいかもしれません。こうすれば、やりたくもない習い事をダラダラと続けてしまうことを防げるし、続かなかった負い目を子どもに感じさせずに済む、ポジティブなやめ方ができます。小さい頃の習い事は、無理にさせなくても大丈夫「周囲のお友だちはほとんど習い事をしているから、わが子にも何かさせないと不安」と、とりあえず習い事をさせている方は、もしそれが負担なら一度やめることを考えてみては。子ども自身がやりたいと望んでいるのならぜひ、続けさせて欲しいですが、なんとなく続けても技術は身につかないものです。「親が行けっていうからピアノを幼稚園から習い続けたけど、大人になった今では弾ける曲は何もない。もしかしてピアノを習ったことはムダだったかも…」と、ぼやく声を時折耳にします。子どもがもっと成長して小学校高学年頃になると、習い事を自ら選び、自発的に取り組めるようになります。プロを目指すなど特殊な事情がなければ、習い事を始めて技術を身につけるのは、それからでも遅くありません。小さい子どもの習い事は、子どもにとってプラスになる続け方、やめ方を意識して、上手につき合いたいですね。(あとりゆうか<フォークラス>)
2016年03月11日こんにちは。保育士でライターのyossyです。皆さんのお子さんは、いくつ習い事をしていますか?なかには平日すべてを使って、5つの習い事をしているケースもあると聞きます。「子どもの才能を見つけて開花させてあげたい」「子どもがやりたいと言ったから……」「今やっておけば、将来苦労しない」など、習い事をさせる理由はさまざまでしょう。しかし、習い事が多すぎてしまうと、子どもらしく外で遊ぶ時間が減ってしまうことも事実 です。また、親が冷静さを失い、子どもが練習で失敗するたびに怒鳴ってしまう……なんてことはありませんか?今回は、有識者の意見も参考にしながら、親として子どもの習い事とどう付き合うべきか、考えていきましょう。●習い事をしすぎると、当然自由遊びの時間が減るウィメンズパークとソニー生命の調査によれば、習い事をしている子どもはおよそ54%。習い事をしている子に限っていえば、半数以上の子どもが複数の習い事を掛け持ちしています。4つ以上の習い事をしている子も5.5%いる という状況です。確かに、子どもにとって習い事が有意義なケースは多いでしょう。しかし、習い事を掛け持ちして忙しく過ごす家庭があることに対し、なかには批判の声もあります。習い事をしているということは、通う時間はもちろん、それ以外にも家庭での練習時間や学習時間などを確保しなければいけません。予定がびっしり詰まっていて、子どもが友達と遊ぶ暇もないのは問題だといえるでしょう。自由に遊ぶことは、発想力や創造力、コミュニケーション力などの発達を促し、子どもにとって非常に大切なのです。過剰に習い事をさせることは、子どもの自由で大切な時間を奪うことにもなりかねません……。では、子どもの習い事問題に関して、有識者はどのように考えているのでしょうか。●本当にやりたいのか、何が目標なのかを定めることが大切育児教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏は、『東洋経済Online』(2015年5月6日)のなかでこう述べています。**********「やりたいのね、じゃあすぐやりましょう」というのではなく、少し考える時間を与えるのも必要かな、と思います。習い事を始めるときに、「どういう状態になったらやめるか」ということまで決めておくといいと思います。**********子どもがさまざまなことに興味津々なのは当然のこと。子どもの性格によっては、「あれもやりたい、これもやりたい」と収集がつかなくなることもあるでしょう。でも、それらを全てやったらどんな生活が待っているのか。子どもは想像せずに言っているケースが多いのではないでしょうか。お友達と遊ぶ時間が減るとは、思っていないかもしれませんね。親としては、本心から子どもがやりたいと思っているのかを見極めること 。そして、習うことによって生活がどのように変わるのかを伝えることが大切です。少し時間を置いて子どもの熱が冷めてしまうようなら、それほどの情熱はなかったのでしょう。また、はじめると決めた場合も、「○○ができるまでやろうね」といったように、目標を定めておけば、それに向かって前向きに頑張ることができますね。●「お金をかけているのに…」「あの子はできているのに…」は禁物青山学院大学教授の樋田大二郎氏は、『Benesse発2010年「子どもの教育を考える」』のインタビューのなかで、以下のように提言しています。**********子どもが「辞めたい」と言ってきたときには、どうか許してあげてください。むしろ、辞める勇気、断る勇気が育っているので将来が安心だと思うくらいがいいのではないでしょうか。保護者の方は、熱いハートと冷めた頭を持って、いろいろ迷うけれど「たかが習い事なのだ」という気持ちを忘れないでください。**********子どもは、親の気持ちを敏感に察します。「習い事を頑張ったら親が喜んでくれる」と思うと、本心ではもうやりたくないのに、その気持ちを隠して無理に続けるケースもあるのです。習い事をするのはあくまで子ども自身 。冷静さを失い、人と比較して一喜一憂したり、「お金をかけたんだから成果がほしい」と焦って子どもを叱責したりするのは、よくありませんね。親は、一歩引いたところであたたかく見守っていきたいものです。また、子どもが本心から辞めたいと言っているなら、それを受け入れる用意もしておきましょう。----------「周りがやっているから」「子どもがやりたがっているから」と、ついつい数が増えてしまいがちな習い事。でも、幼いころの自由な時間は貴重です。ぜひ、習い事を増やす際は慎重に判断しましょう。また、ときには辞める勇気を持つことも大切なのではないでしょうか。【参考リンク】・いくつ習い事をしている?費用はいくら?家計のやりくりは? | ソニー生命()●ライター/yossy(フリーライター)
2016年03月03日【パパからのご相談】小学4年生の娘がいます。本人の希望で、習い事に週に3日通っています。しかし、最近もっと増やしたいと言うようになりました。よく聞いてみると週5日習い事をしているお友達がいて、自分もたくさんやりたいと思ったとのこと。本人のやりたいことはなるべくやらせてあげたい気持ちはありますが、さすがに多すぎるのではと思います。習い事はどのぐらいを目安にしたらよいのでしょうか。●A. 週3日までを目安に考えましょう!こんにちは。現役塾講師の福嶺美優です。ご相談いただきありがとうございます。子どもの習い事は、週3日までを目安に考えることをおすすめします。塾講師をしておりますと、習い事に週にいくつも通う生徒も多く見受けられます。周りのお友達に影響を受け、「お友達がやっているから、自分もやりたい」と言うお子様もいらっしゃるのではないでしょうか。またそろそろ習い事をさせようかと検討しているけれど、「どのぐらいやらせるのが適切なのか」と考えるパパやママもいらっしゃるのでは。そこで今回は、習い事を週3日までを目安に考える理由と、習い事を始めるときの注意点を合わせてご紹介します。●習い事が多すぎると疲れ切ってしまう子どもたちは、平日は学校に朝から夕方まで通い、その後に習い事に通っています。時には土日の学校が休みの日にまで通うことも。しかし当然、学校からは毎日宿題が出され、時には習い事の宿題もこなす必要があります。そのため、あまりに習い事が多すぎてしまうと、子どもたちはときに睡眠時間まで削ることも 。隂山英男さんは著書『学力は家庭で伸びる』の中でこう述べています。**********私の経験から言っても、習い事は週3日が限度でしょう。それ以上増えると、子どもが心身共に疲れてしまいます。**********お子様の健康を考えると、習い事は多くても週3日を目安 にするといいようです。●“本当にやりたいもの”を選ばせるお子様がたくさんの習い事をしたがる場合は、本当にやりたい習い事は何かを本人に選ばせましょう。なかなかお子様本人が自分の容量を見極めるのは難しいため、多すぎる場合は親が止める必要も。隂山さんは同著の中でさらにこう述べています。**********本当に自分が好きなことをひとつ決めて、それをやりとげるほうがずっと大事だと教えてあげてください。**********あれこれ手を出して『浅く広く』習うよりも、ひとつのことを最後までやりとげること が、子どもの“やりきった”という自信になり、成長につながるのかも。----------いかがでしたか。習い事は本人が希望したからとたくさんやらせるのではなく、週3日を目安に選び、とことんまでやりとげさせる経験をさせてみてはいかがでしょうか。ぜひ参考にしてみてください。【参考文献】・『学力は家庭で伸びる』隂山英男・著●ライター/福嶺美優(現役塾講師)
2016年02月27日うちの家族、個性の塊です
夫婦・子育ていまむかし
めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々