【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談TBS『グッとラック!』のレギュラーコメンテーターをはじめ、数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう~医療と宗教の間のケア~』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。【今回の相談内容】最近、大切な母を亡くしました。この2年間は寝たきりで…意思疎通もできない状態でした。そうなる前は多少の認知症があったものの、まだ会話はできていました。ある日、肺炎にかかり命の危険もあったので、何とか生き延びてもらいたいと胃ろうおよび器官切開を選択したんです。その結果が2年間の寝たきり状態で。生きる屍のようでした。母が亡くなった今、2年前の私の選択が果たして正しかったのか、繰り返し自問自答しています。このような状態になるなら、そのまま逝かせてあければよかったなと…。でも、あの時点でそういう選択ができたかどうか。私の判断は間違っていたのでしょうか?(57歳・主婦・女性)【回答】間違っていません。過ぎたことはすべてベストチョイスだったのです。私は看護師なのでいろいろ拝見してきましたけれど、つくづく「人の寿命は決まっている」と思うのです。現代医学の粋を尽くして治療をしても効なく逝ってしまった人もいれば、すべての治療をやめて「このまま逝きます」と言って何年も生きた人もいました。たぶん、私たちは生まれたときに、「〇年〇月〇日まで」と決められているのでしょうね。だからお母様は、胃ろうだとか気管切開だとかに関係なく、その日までこの世にいらっしゃるお約束だったのだと思います。それは、私たちたかだか人間ごときに、伸ばしたり縮めたりできるものではないのですよ。なにをどうしようと、その日と決まっていたことなのです。だから、あなたのせいではないし、間違っていたということもありません。ところでお母様、今ごろどうしていらっしゃるでしょうね。つかいきったからだをお脱ぎになって、さぞかし身軽になっていらっしゃることでしょう。「あ、今、近くにいるな」ってお感じになることなんてないですか。私の夫は9年前に逝きましたが、しばしば「ハエ」になって会いに来てくれるんですよ。「ハエ」ってところがあれですけれど、ま、そのへんはご愛敬で。あなたの周りにもいらしていませんか、お母様が。2年前の選択が正しかったかどうかなんて自問自答を繰り返すより、お顔を上げて周りを見ていただきたいわ。きっとお母様からのメッセージが届いているはずなんですけどねえ。【プロフィール】玉置妙憂(たまおきみょうゆう)看護師・看護教員・ケアマネ-ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK総合『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、TBS系『グッとラック!』(火曜)にコメンテーターとして出演する。4月1日よりニッポン放送『テレフォン人生相談』のレギュラーパーソナリティを務めることが決定。
2020年03月20日【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談TBS『グッとラック!』のレギュラーコメンテーターをはじめ、数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう~医療と宗教の間のケア~』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。【今回の相談内容】新型コロナウイルスによる商品不足に母親が敏感になりすぎて困っています。マスクやトイレットペーパーが品薄状態になっているのを見て心配になったようで、何軒もお店をはしごしていました。使うぶんだけ買ってくればいいのですが、「またいつ無くなるかわからないから」と必要以上の量を買いだめ、お米や缶詰の備蓄までどんどん増やしていく始末……。毎日落ち着かない様子で、母親の相手をするのにも疲れてきました。(36歳・会社員・女性)【回答】やらせてあげておいたらいいじゃないですか。お母さまの思うように。報道をご覧になってご存じのとおり、今回の新型コロナウイルスは高齢者のほうがリスクが高いのですよ。お若いあなたよりお母さまのほうが切実な問題なのです。昭和生まれの方というのは備蓄しておくことで多大なる安心を得ます。私の両親も同じです。加えて、この日々の報道。煽られないでいるほうがむずかしいです。トイレットペーパーも、マスクも、お米も、すぐ腐ってしまうものではありませんから、事態が無事収束したあとにでも、ゆっくり消費していけるでしょう。それに、まだ先は見えていませんからね。これからますます事態が悪化し、最悪のシナリオにならないともかぎりません。そうなれば、お母様が心血を注いで集めてくださった物資が大いに役立ちます。そうです。すべてはそうなのです。アリとキリギリスです。夏の間、せっせと働いて食料を運び込んでいたアリさんを、キリギリスはせせら笑って見ていました。食料のない冬なんて来るはずがないってね。でも、冬は来ました。食料をためていなかったキリギリスは瀕死の状態に。優しいアリさんに食料を分けてもらえなければ、助からなかったのです。キリギリスはお礼にバイオリンを演奏しましたが、あなた、バイオリンは弾けますか?とはいえ、多くのアリさんが買いだめをして、いろんなものの需要と供給のバランスがくずれてしまうのは、たしかにいただけませんね。お母さまには、ほどよいアリさん行動をお願いしましょうか。そのためにはまず、お母様の話を聞くことです。どんな苦労をして重いお米を運んできたのか。トイレットペーパーひと袋買うのにどれくらい並んだのか。まずはその労力と功績を十分にたたえます。そして最後に、遠慮がちに「でも、やり過ぎはよくないよ。お母さんの身体も心配だし。無理して感染しちゃったら元も子もないしね」と言うのです。だいたい10分聞いて30秒話す程度。そのくらいを意識してお伝えしてみてください。【プロフィール】玉置妙憂(たまおきみょうゆう)看護師・看護教員・ケアマネ-ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK総合『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、TBS系『グッとラック!』(火曜)にコメンテーターとして出演する。4月1日よりニッポン放送『テレフォン人生相談』のレギュラーパーソナリティを務めることが決定。「女性自身」2020年3月24・31日合併号 掲載
2020年03月13日お笑いコンビ・TKOの木下隆行(48)が所属する松竹芸能を3月15日で退所すると、5日に発表された。退所理由については明言されていないが、一部週刊誌では後輩芸人に対する「パワハラ疑惑」が原因とも報じられている。そんななか、相方の木本武宏(48)は同日にTwitterでこのように綴った。《相方の木下が松竹芸能を辞める事になりましたがコンビは解散しません。 これからも末永く応援の程よろしくお願いします》6日に出演した『あさイチ』(NHK総合)では、「コンビは続けます。(木下と)仲良くやっていますから」とコメントした木本。さらに7日にも、自身がM Cを務める『キモイリ!』(KBS京都テレビ)で木下について言及したという。各メディアによると、木本は番組冒頭で木下について謝罪。続けて、「解散せずにやっていく。コントを一緒にやっていきたいし、TKOでやっていいという状況になるまで信頼を回復したい」と強調したという。「TKOは93年に東京へ初進出したものの、芽が出ずに大阪へ戻りました。先輩の森脇健児さん(53)から『辞めたら終わり。面白いやつはどこかで引っかかる』と励まされながら奮闘してきました。諦めずに何度も上京を繰り返し、5度目の東京進出でようやく活躍する場を築きました」(芸能関係者)長い下積み時代を共にしたコンビの絆は強いという。「過去にイベントで『木下さんがガンで余命1年』だと木本さんに打ち明ける“ドッキリ企画”がありました。木本さんはドッキリとは気づかず、木下さんの病院探しに奔走。ガンの専門書を熟読するなどしていました。また『俺にはあいつが必要』とも断言し、木下さんの治療費も負担しようとしていました」(舞台関係者)“闇営業問題”で謹慎していたロンドンブーツ・田村亮(48)は、相方・田村淳(46)の手厚いサポートにより復帰を果たした。各所で木下の“サポート宣言”をする木本。果たして、どのように相方の信頼回復を実現させるのだろうか。
2020年03月08日女優の戸田恵梨香(31)が3月6日、「あさイチ」(NHK総合)にゲスト出演。主演を務める連続テレビ小説「スカーレット」で共演する十代田八郎役・松下洸平(33)とのキスシーンを“意味深”に回想した。番組では松下がVTR出演し、「スカーレット」での戸田とのキスシーンを回想する一幕があった。「戸田さんがめっちゃ照れてて。僕が緊張してはいけないと思ったんで、頑張ったんです」と話した松下に対して、戸田は「この時、どう考えても顔が八郎じゃなく松下洸平だった」「『雄の顔じゃん』って」と笑いを交えながら発言。さらに「『そんな感じに来るんだ、八郎ってそんな顔するの?』ってビックリしたんですよ」とも語った。どこか松下は役でなく、“素の姿”で唇を交わしたようだが――。ドラマでは夫婦でもあった2人。撮影現場でも仲睦まじい姿が目撃されていたという。「同世代の2人は、休憩中も一緒にいることが多かったですね。スタジオには暗黙の了解で主演の方だけのスペースがあり、そこにはスタッフやほかのキャストも気を使って立ち入りません。ですが松下さんだけはそこに入り、戸田さんの隣で談笑。肩を揉んであげたりもしていました。戸田さんがそれだけ心を許している証拠だと思いますが、周囲は驚いていました」(ドラマ関係者)そんな2人には、思わぬ“ハプニング”もあったという。「昨年10月上旬、戸田さんに顔の炎症が発生して撮休になるというアクシデントがありました。実はその2日ほど前、松下さんも同じ症状になって収録を休んでいたんです。他のキャストやスタッフにも同じような症状が見られなかったなか、タイミングがほぼ一緒だっただけに『2人に何があったの?』なんてウワサが立っていました」(前出・ドラマ関係者)これまでも加瀬亮(45)や成田凌(26)といった共演者たちとの交際が報道されてきた戸田。松下とも、ひょっとするのだろうか?
2020年03月06日【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談TBS『グッとラック!』のレギュラーコメンテーターをはじめ、数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう~医療と宗教の間のケア~』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。【今回の相談内容】私は東京の下町で長く居酒屋をやっているんですが、最近は若い人を雇っても、ちょっと厳しいことを言うとすぐやめてしまうんです。SNSで紹介されて店の人気が出てきたこともあって、ホントは系列店を増やしたいと思っているんですが、任せられる人材がまったくいない。若手を育てたいのに、「パワハラ」のようなことを言われたら、もう何も教えられません。おまけに、ウチで1年しか働いてないのに“愛弟子だった”みたいなことを言って独立する調子のいいやつもいる。どうしたらいいんでしょう。(42歳・男性・飲食業)【回答】思い返せば私たちの世代も「新人類」なんて言われたものです。遠く遡れば明治時代には、むしろ今は堅いイメージのある「小説」が軽蔑の対象になったこともあったそうです。つまり、いつの時代でも自分より若い世代には「違和感」を覚えるのですね。ましてや、社会が刻々と変わっていく現代においては、10年離れたらもう新人類どころか「別の惑星の人」ですよ。私もしばしば若い連中と交わりますが、正直あなた様と同じように戸惑っている部分もあります。なんといっても、まったく価値判断基準が違うのです。昔だったら10年も20年も修行をして、やっとこ“のれん分け”が許されたのでしょうけれど、1年で“愛弟子”ですものね。もう、時間の流れ方さえも違うのですよ。本当に。でも彼ら、すごいところもあります。まるで息をするようにSNSを使いこなすし、人と争うことを好まず優しいです。コミュニケーションは下手だけど、よく観察はしています。スピリチュアリティも高く、物質文化に流されない独自の価値観も持っています。ところで、あなた様のお店には外国の方もいらっしゃるでしょう。例えば英語しか話せない方がいらっしゃったとき、どうされていますか? たぶん、あなた様のほうが英語を話して意思疎通を図ろうとしていらっしゃるのでは? まさか、お客様に対して「ここは日本だ。日本語の話せねえやつは帰んな!」なんて言ってないですよね。つまり、そういうことかなあ。今どきの若い人をお客さん同様、「大事な人」だと認識すれば、私たちは彼らの使う言葉、彼らの持っている感覚に合わせてコミュニケーションを取ろうとするのです。でも、そう思えず自分の言葉と価値観を変えることなく接すると、結果、つながらないコミュニケーションにイラついて「最近の若い奴は!」と言うのですよ。「バブバブ」言っている赤ちゃんに、「はっきり言えよ。言わないとわかんないよ!」って言うのと同じです。ね、歩み寄るのはいつだって「大人」のほうなのです。彼らより長いことこの地球にいる私たちは、間違いなく彼らより「大人」。彼らの言葉と感覚に沿って、付き合っていってやろうではないですか。【プロフィール】玉置妙憂(たまおきみょうゆう)看護師・看護教員・ケアマネ-ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、TBS『グッとラック!』火曜のコメンテーターを務める。
2020年03月06日3月6日放送のNHK「あさイチ」に連続テレビ小説「スカーレット」でヒロイン・喜美子を演じる戸田恵梨香がゲスト出演。同作で共演した「TKO」木本武宏もサプライズ登場し、撮影の思い出などをふり返った。「スカーレット」の喜美子と違う雰囲気のヘアメイクで登場した戸田さんに「いつも髪をまとめてすっぴんっぽい喜美子ともまた違う雰囲気」など驚きの声が上がる。続いて同作で共演した“新しい地図”の稲垣吾郎や、喜美子の元夫・十代田八郎役の松下洸平がVTR出演。松下さんが、戸田さんと2人だけの出演となった12月18日放送回での初キスシーンについて「戸田さんが照れていて、僕が緊張しててはいけないと思って頑張った」と振り返ると、戸田さんは「この時、どう考えても顔が八郎じゃなく松下洸平だった」と松下さんが“素”の表情を見せていたと回想。「そんな感じに来るんだ。八郎ってそんな顔するんだとびっくりした」と驚いたことを語る。この戸田さんのコメントに「わたしもうっすらそう思ってました」などの反応も。また松下さんから戸田さんへの“プレゼント”として、昨年8月の戸田さんの誕生日を祝って松下さんが粘土で作った陶器のケーキがスタジオに登場。8月の段階では粘土の状態だったものに絵付けもして焼いて仕上げたということで、戸田さんによれば8月の段階で陶芸の先生に焼いてくださいとお願いしたが、その後音沙汰がなく、粘土の段階で終わりになったと勝手に思っていたそう。さらに雄太郎こと信楽太郎役の木本さんが劇中歌「さいなら」を歌いながらサプライズ登場。戸田さんの真後ろに立ってフルコーラスで歌唱する木本さんに、戸田さんも驚きの表情を浮かべつつ一緒に口ずさむ。その後は木本さんも加わり「スカーレット」をふり返っていくトークを展開。「さいなら」では初めてのボイストレーニングを経験したという木本さんに、戸田さんも「紅白目指しましょう」と“エール”。もし紅白出場が実現した場合、戸田さんは「いくら止められても」絶対共演するとコメント。視聴者からも「NHKさん、是非今年の紅白歌合戦で信楽太郎with川原喜美子をお願いします」「あわよくば紅白も出て!」など、紅白での喜美子&雄太郎の共演を望む声が上がっていた。(笠緒)
2020年03月06日稲垣吾郎が本日3月4日放送のNHK連続テレビ小説「スカーレット」第129回に医師・大崎茂義役で登場し、ネット上は朝から賑わいを見せている。戸田恵梨香がヒロインを務める本作は、焼き物の里・信楽(しがらき)に生きる女性陶芸家・川原喜美子の波乱万丈な人生を描いていく。稲垣さんは、1989年前期「青春家族」以来、およそ30年ぶりの朝ドラ出演となった。昨日3日の放送では、夫・敏春(本田大輔)の検査結果を聞きに行くという照子(大島優子)に付き添って喜美子も病院へ。その後の生放送番組「あさイチ」で“朝ドラ受け”をした博多華丸は、なかなか登場しない稲垣さんに「じらされました」と語り、「じら垣吾郎さん」と名付けたことからネットでも話題になっていた。そして本日、稲垣さんも朝から予告ツイートし、満を持して登場すると「きたー!」「待ってました」「大崎先生!」「感極まるとはこういうこと」といった声から、「じら垣吾郎センセイ登場」と歓喜の声が。また、白衣を着ずに現れたことから最初は喜美子らに不審がられ、看護師にも「白衣を着てないとどこかのおっさんみたい」と指摘されて自らも「おっさんだもん」と認めたことに、「おっさん(ちがう)きたー」「(青春家族のときは)10代だった稲垣さんが、自分をオッサン呼ばわりするとは」とのコメントも。さらに、体調が優れない武志(伊藤健太郎)の様子にも「体調悪いの武志~~」「これからつらい展開になりそう」と心配の声も上がっている。連続テレビ小説「スカーレット」は月~土曜日午前8時~NHK総合ほかにて放送中。(text:cinemacafe.net)
2020年03月04日【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談TBS『グッとラック!』のレギュラーコメンテーターをはじめ、数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう~医療と宗教の間のケア~』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。【今回の相談内容】私は妻と3人の子供の5人で暮らしています。父親はすでに亡くなっており母親が隣の県に一人で住んでいますが、いずれは私たちも近くに住もうと家を新築しました。家にはせっかくなので今は母親に住んでもらっていますが、私たちが移るときには近所に引っ越しして別居してもらいたいと考えています。その旨を正月、家族が集まったときに話したところ、母親や弟、姉が激高し、厳しい言葉浴びせられました。「住宅ローンはすべて自分が払っている」と言っても、「それは元々そういう話だった」「母親を追い出そうとするなんてひどすぎる」と反論され、まったく話し合う余地がありません。妻と母親は元々そりが合わない関係だったのですが、この一件をきっかけに関係が完全に断絶。すでに弁護士を立ててお互い争うところまで来ているのですが、私としては何とか関係を修復したいと思っています。何か良い解決法がないものでしょうか。(37歳・会社員・男性)【回答】う~ん。いろんな要素が重なり合って、からまってしまったのですね。言い方とか、話す順番とか、言い出すタイミングとか、とにかくすべてがからまる方に向いちゃったのでしょう。もう、お気の毒としか言いようがないです。あなたも奥様もさぞかし嫌な思いをされていらっしゃるでしょう。そして、同じようにお母様も弟さんもお姉さんも、嫌な思いをなさっていることでしょうね。こういうとき、いちばん厄介なのは「事実」ではなく「感情」です。お母様方の言い分をお聞きしていないので片手落ちがあるかもしれませんが、あなたの言い分をお聞きする限り、あなたのおっしゃっていることに非はないように思います。家のローンを払っているのはあなただし(頭金とか出していただいてないですよね)、家の名義もあなた(たぶん)。となれば、その家に誰が住むかを決めるのはあなたということでしょう。「事実」はものすごくシンプルですよ。ただ、そこには物語がありますからね。そして物語には「感情」がつきものです。「感情」がしゃしゃり出てくると、からまるのですよ~。そして私たちは、「からまったものをからまったまま置いておく」というのがとても苦手なものですから、すぐさま解きにかかります。もう、ひっぱったり、ちぎったり、むしったり、どんなことをしたって解こうとやっきになってしまう。でも、力というものは押せば反発してくる。昔、物理の授業で習いましたよね。これ、道理です。だから「感情」だって、圧をかければ反発してくる。解こうとやっきになればなるほど、からまっていくのですよ。ましてやあなた、弁護士なんて超度級を持ち出しては…。修復したいとお考えなら、この糸玉からいったん離れてみては? できる限り時間と距離をおいて、解こうとするのをやめてみましょうよ。からまった糸玉をほどくのがいちばん上手なのは、なんといっても「時間」ですから。【プロフィール】玉置妙憂(たまおきみょうゆう)看護師・看護教員・ケアマネ-ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、TBS『グッとラック!』火曜のコメンテーターを務める。
2020年02月28日【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談TBS『グッとラック!』のレギュラーコメンテーターをはじめ、数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう〜医療と宗教の間のケア〜』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。【今回の相談内容】東京で働いている息子が、“墓じまい”をしたいと言い出しました。私は先祖代々受け継いだお墓を毎月のように掃除しに行っているのですが、息子は「お墓参りなんてしょっちゅうできないし、お母さんが生きている間に処分しておいてよ」と言うんです。私も夫も、亡くなったら先祖代々続くお墓に当然のように入ると思っていたし、息子にもお墓を受け継いでいってほしいと思っていたのに…。あっさり「処分して」と言い出したことにショックを受けました(69歳・主婦・女性)【回答】「人は死んだらどうなるのかしら」という問いの正解は知る由もありませんが、人はそれぞれの心の中に、なんとなくイメージを持っているようです。そのイメージは「人によって違う」ものです。さて、あなた様がご子息に受け継いで欲しいと願っているものは、先祖代々続く大事な「お墓」ですか? だったら、昨今いろいろな代行業者がありますから、ご依頼なさってみるのもひとつの手でしょう。ご子息を煩わせるまでもなく、お墓の掃除、命日のお参りと細やかな管理をして「お墓」を守ってくれるそうですよ。それとも、あなた様がご子息に受け継いで欲しいと願っているものは、先祖を敬う「気持ち」ですか? 自分がこの世を去った後、時々は「母さん。俺、頑張ってるよ。そっちはどうだい?」なんて思い出してくれる。そういう「気持ち」ですか?もし、あなた様がご子息に引き継いで欲しいと願っているものが「お墓」ではなく「気持ち」なら、「墓じまい」云々にはこだわらなくてもよさそうですね。きっとご子息は、「人は死んだら、お墓にいる」というイメージを持っていらっしゃらないのですよ。どう思っていらっしゃるのかしら。もしかしたら、もっともっと亡くなった人を身近に感じることができる方なのかもしれませんね。日々の生活の中で花を見たとき、風を感じたとき、空を見上げたとき、そのつど「母さん、父さん」と心を寄せることができる子なのではないかしら。とても優しい子。そうであれば、「お墓」は必需品ではありません。ものごとはすべて移ろうものです。あなた様が毎月お参りをして大切に守ってきた墓も、時代が変わり、人が変われば、やはり、変わってゆきます。そこには「よい」も「わるい」もない。ただただ、流れてゆくのみです。ご子息のお気持ちに、任せてみたらいかがでしょうか。【プロフィール】玉置妙憂(たまおきみょうゆう)看護師・看護教員・ケアマネ−ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、TBS『グッとラック!』火曜のコメンテーターを務める。
2020年02月21日「博多華丸・大吉」とNHKアナウンサー・近江友里恵が司会を担当するNHKの朝の情報番組「あさイチ」。2月21日放送回は、俳優の伊藤健太郎が出演。朝ドラ「スカーレット」に出演中の伊藤さんの、姉との“朝ドラ秘話”や“名陶芸家”ぶりに注目が集まっている。「スカーレット」ではヒロイン・喜美子(戸田恵梨香)の息子・武志を演じている伊藤さん。番組では9歳離れた姉に話を聞き、「昔、健太郎がピアスを開けたいと言った時に、朝ドラとか大河に出るのが目標だからやめておこうよと話したのを思い出しました」というコメントを紹介。伊藤さんによると中学の頃、周囲がピアスを開け始めて自分も開けたくなったという。その際姉から「将来朝ドラに出るとき、それが不利になるからやめとこう」と言われたと当時を回想。視聴者からも「そんな頃から朝ドラや大河ドラマを見据えていたんだ」「凄いね、夢の為にやらないと決めることは役者への覚悟かな?」「将来、朝ドラや大河に出ることを考えてピアスしなかった。正解」などといったコメントがSNSに投稿されていく。「スカーレット」では喜美子と同じく自らも陶芸の道を歩み出した武志だが、伊藤さんは武志を演じるにあたり、撮影に入る前、陶芸の猛特訓を受けたそう。その際に伊藤さんが作り上げた作品がスタジオに登場すると、その完成度の高さに華丸さん、大吉さん、近江アナも驚きの声を上げる。陶芸を指導した畠山圭史氏によれば「伊藤さんの集中力は恐ろしいほどで、大皿作りも一発でマスターした」という。陶芸を20年教えてきた畠山氏にとって伊藤さんは「とびきり優秀な生徒」だったといい、「俳優だけでなくいい陶芸家になれます」と太鼓判。伊藤さんの“陶芸家”ぶりに「陶芸作品、すごい素晴らしい出来」「健太郎くんの陶芸作品、すごい!」「器用だなー!陶芸作品上手い」など視聴者からも感嘆の声が上がっている。連続テレビ小説「スカーレット」は月~土曜日午前8時~NHK総合ほかにて放送中。(笠緒)
2020年02月21日【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談TBS『グッとラック!』のレギュラーコメンテーターをはじめ、数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう~医療と宗教の間のケア~』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。【今回の相談内容】これといった理由もなく、中学生の息子が学校に行かなくなりました。イジメではないようですが、行かなくなって半年くらいになります。担任の先生も友人も心配してくれていますが、本人はガンとして行きません(友人とはLINEでやり取りしているようです)。最初は、行くように厳しく言っていたのですが、そうするとベッドから出てこなくなり、話もしなくなります。夫に頼んで、力ずくで引っ張り出したこともありますが、さすがにそれ以上はできず(殴るようなことはしたくありません)、ほとほと困っています。夫とは、しばらく見守るしかないのかなと話していますが、引きこもりの子どもに関連する殺人事件などもあり、不安がよぎります。今後、子供にはどのように接すればいいでしょうか?(46歳・主婦・女性)【回答】一度、しばらく放っておいてみたらいかがでしょうか。大いなる慈愛に立脚した無関心です。彼には彼の「学校に行かない理由」があるんでしょう。でもそれは、親や先生が口出しして、手助けすれば解決策が見つかるような「理由」ではないのだと思います。そして、彼の抱える「理由」を、私たちが本当に「わかる」ことは不可能です。彼は今、自分の中にしかない「答え」を探す作業中。けっこう大変な作業なので、普通に学校に行きながらではできないんでしょう。今やるべきなのは、“学校に行かせる”ことではなくて、“答え探しの邪魔をしない”ことですよ。私も親ですから、子どもが学校に行かなくなって心配なお気持ちは「わかる」と言わせてください。きっと考え出したら夜も眠れないほど不安でしょう。でも、長い人生の中で1~2年、じっとしている時間があったってどうってことないですよ。いくらでも元に戻れます。「厳しく言ったり」「力ずくで引っぱり出したり」しないで、しっかり底まで沈ませてあげてください。中途半端に茶々を入れるから、息子さんが答え探しに没頭できないんですよ。お母さんとお父さんは、なるべく普通に過ごすこと。「あなたが学校に行っていないことなんて気にしてないよ」というふうに。お母さんはお母さんの毎日を、しっかり楽しんでください。息子さんの一番の道標となるのは、お母さんやお父さんが日々楽しくはつらつと生きている背中です。楽しそうでなければ、誰が出てくるものですか。たしかに世の中にはいろいろな事件がありますから、究極のところまで心配してしまうお気持ちもわかります。わかりますが、心配しすぎは愚の骨頂。今は価値観が変わってきていて、私たちが考えている「学校」と、彼らの考えている「学校」は違うようです。それに、社会も変化していて、みんなと同じことができる子が「良い子」「できる子」ではない。これまでの型には合わせられないところに、驚くような才能が隠れている場合だってあります。あなたが安心したいがために、子どもを無理やり型にはめることがないように。ありとあらゆる可能性を視野に入れて見守る胆力をつけたいものです。【プロフィール】玉置妙憂(たまおきみょうゆう)看護師・看護教員・ケアマネ-ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、TBS『グッとラック!』火曜のコメンテーターを務める。
2020年02月14日【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談TBS『グッとラック!』のレギュラーコメンテーターをはじめ、数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう~医療と宗教の間のケア~』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。【今回の相談内容】実家に住む75歳の母が最近、モノを捨てられなくなってしまいました。溜まった紙袋や使っていないタオル類、くたびれた洋服など、とにかく何でも捨てるのを嫌がって手元に残したがります。「これまだいるの?」と聞くと、必ず「いつか使うかもしれないから」「まだ使えるから」と言い訳ばかりで、モノは増えていく一方…。まだ体は丈夫ですが、将来のことを考えると、いまのうちから実家の片付けをしておいてほしいのですが…(48歳・会社員・女性)【回答】まず、お母さまは紙袋やタオルに埋まってしまって身動きとれない状況でしょうか? 身動きはできている? そうですか。それはよかった。そして、「将来のことを考えると、いまのうちから実家の片付けをしておいてほしい」とは、「お母さんが死んだあと、そこに住むために私が掃除するのはイヤだから、キレイに片付けておいてほしい」ということでしょうかね。誤訳だったらごめんなさい。お母さまのこれまでの人生はどんなものだったのでしょう。御歳75歳でいらっしゃるということは、幼少のみぎり、まだ食べるものにも事欠くような戦後を乗り越えてこられたのでしょうね。あのころは物が少なくて、なんでも貴重でした。鼻をかんだ紙だって、たたんでポケットにしまい、乾いたらもう1度使ったそうです。小さいころの経験で得た感覚は深く心にしみ込んで、どんなに周りの状況が変化しても変わることはありません。「三つ子の魂百まで」と言いますでしょう。だから、お母さまがあれもこれも捨てずにとっておきたいと思うお気持ち、わかります。わかってあげましょうよ。「実家に行くと胸のあたりまでタオルだらけで泳ぐようにして母を見つけ出します」というありさまでなければ、いいじゃないですか。あなたには「いらないもの」でも、お母さまには「宝もの」。とっておくことでお母さまの安心が手に入るなら、安いものです。無理やり捨てさせてしまうと精神的に落ち着かなくなってしまったり、喪失感から老人うつになってしまったりすることもありえますよ。ね、許してあげてください。ときに、ため込んでいるタオルの1枚でも手にとって「これちょうだい。家で使うのにちょうどいいわ!」なんて言ってさしあげれば、なおOK。それが「子どもから親への愛」ですよ。【プロフィール】玉置妙憂(たまおきみょうゆう)看護師・看護教員・ケアマネ-ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、TBS『グッとラック!』火曜のコメンテーターを務める。
2020年02月07日【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談TBS『グッとラック!』のレギュラーコメンテーターをはじめ、数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう~医療と宗教の間のケア~』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。【今回の相談内容】先月、父親が脳梗塞で倒れたとき、兄から「おまえは大した仕事はしていないんだから、仕事をやめて介護をしろ」と言われました。あまりに酷い言い方で、ずっと引きずってしまっています。私だって、自分なりに仕事は頑張っているし、結婚したてで子どももこれから…と考えていたところなのに。それも兄の妻は専業主婦ですが、「何もしません」と早々に宣言して一切介護には関わらない様子で。不公平な気がしています(34歳・会社員・女性)【回答】ああ、これはグサッときますよね。お兄さん、これは言っちゃいけないことです。でも、もしかすると「父、倒れる」という突然のことに、パニックになっていらしたのかもしれません。親が倒れるなんて子にとっては想定外ですから、慌てふためいて心にもない言葉をぶつけあってしまうようなこともあるでしょう。だから、とりあえずこの言葉は5割引きくらいで聞き流してしまいませんか。いつまでもリフレインして引きずっていても、そこから生まれてくるものは良くないものばかりのような気がします。さて、親の介護という避けがたい問題に対処するときは、「私はどうしたいのか」をキーワードに考えを進めてみてはいかがでしょう。たとえば、あなたに手持ちのコマが10あるとして、お父さまの介護にどれくらい投入したいと思うか、です。それを考えるとき、お兄さんにぶつけられた言葉や、専業主婦の義姉がなにもしないと早々に宣言したことなどは(腹は立ちますが)、とりあえず蚊帳の外に出しておきましょう。ご自分の気持ちだけに意識を集中して、考えてみていただきたいのです。考えた結果、介護に投入できるのは10のうち2だとか、0だと結論が出たなら、ケアマネさんにその旨を相談してみてください。世の中には、独居で在宅療養生活を送るケースも多々あり、対応策は十分にあります。だから、あなたひとりですべてを背負い込む必要はまったくありません。同時に、お兄さんや義姉に無理矢理やらせる必要もないのです。繰り返しになりますが、キーワードは「私はどうしたいのか」です。それにしても、私たち子どもは親が元気でいるのが当たり前で、いつまでも一緒にいられると思い込んでいますが、実はそうではないのですね。貴重な「時間」を大切に。あなたのご相談をお聞きして、そう気付かせていただきました。【プロフィール】玉置妙憂(たまおきみょうゆう)看護師・看護教員・ケアマネ-ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、TBS『グッとラック!』火曜のコメンテーターを務める。
2020年01月31日俳優の吉沢亮(25)が1月24日放送のNHK総合『あさイチ』にVTR出演。この日、ゲストでスタジオに生出演していた俳優・山田裕貴(29)とのエピソードを披露した。2人は’19年放送のNHK連続テレビ小説『なつぞら』で共演し、プライベートでも親交が深いという。VTRの中で吉沢は、山田から連絡が来る時について「(山田に)明日何やってるの?って言われて、ヒマだよ~と言ったら、誰々と誰々と誰々と誰々と誰々と誰々といるけど亮も来る?」と7番目くらいに呼ばれるといい、「えっ、その順番なんなの」と不満を告白。つづけて「中川大志は確実にいますね」と、その集まりには同じく『なつぞら』で共演した俳優の中川大志(21)もいると明かした。「たぶん大志が好きなんでしょうね。大志は逆に1番か2番目に呼ばれているんでしょうけども……僕7番目くらい」と中川に嫉妬するような素振りも。さらに「本当に俺のこと好きでいてくれているのかな?僕だったら1番に誘うけどな。ちょっと寂しいっていうね」と悲し気な表情で本音を明かした。VTRが終わると山田は「その『誰々と誰々と…』っていうのも、『なつぞら』の皆なんですよ」と釈明。「亮誘ってなかったんだ。じゃあ呼ぼうよって僕が1番に亮に連絡してるから、1番です!逆に言うと」と付け加え、仲の良さをうかがわせた。視聴者からは《7番目くらいに誘われることに不満あらわな吉沢亮くん…何なんこww》《亮くん……やっぱり一番に選んで欲しいんだね笑笑》《私たちは何を見せられているんだ……(もっとください)》《中川大志にヤキモチやく吉沢亮かわいい》といった声が上がっており、イケメン俳優たちの仲良しエピソードに癒されたようだ。
2020年01月24日【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談TBS『グッとラック!』のレギュラーコメンテーターをはじめ、数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう〜医療と宗教の間のケア〜』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。【今回の相談内容】12歳年下の妻が、ときどき高校のときの同級生(元彼)と会っているという話を、妻の友人から聞きました。私たち夫婦は共働きで、お互い残業や会食などが多く、話を聞くまでまったく気づきませんでした。仕事終わりにあとをつけるわけにもいかず、妻のスマホを見るわけにもいかず、悶々としています(40歳・会社員・男性)【回答】奥さまの浮気を懸念していらっしゃる、ということでしょうか。ご親切にもこんないらぬ情報をあなたに耳打ちしてくださった妻のご友人(って、こんなことを夫の耳にわざわざ入れてくる人って、すくなくとも奥さんの“友人”ではないですよね。単なる知り合いかな)に話を聞くまでまったくお気づきではなかったのに、聞いたとたんに疑いが止まらなくなっちゃったというご状況ですね。悶々とするほど気になっていらっしゃるのなら、「あとをつける」とか「スマホを見る」とかおっしゃってないで、奥さまに直接「どうなっているの?」とお聞きになったらいかがでしょう。そんなこと聞いたら話が大きくなって「離婚」とかに発展してしまいそうなご心配がありますか?だから聞けない?でも、どんなに日々悶々とされていても真実は見つかりませんし、これからの人生も奥さまと一緒に歩いていきたいと思っていらっしゃるなら、尾行や覗き見で探るのは禁じ手です。まずは、奥さまと腹を割って話されることをおすすめします。さて、奥さまと話をするときのコツをひとつ。人間とは不器用なもので、人と話すときに第一感情が先に出てしまうのです。たとえば、「なんで元彼なんかと会ってるんだよ!(怒・疑)」。これが第一感情ですね。でも、その下には「僕への愛が揺らいでいるのかも…(不安・悲)」という第二感情が眠っています。この眠っている第二感情を、素直に前面に出して話をすること。それが、奥さまにあなたのお気持ちをうまく伝えるコツです。私も幾度となく手痛い失敗をしてまいりました。その結果、今は、「“裏切られた”と自己防衛するより、何度でもすりきれるまで信じきる。そういうものになることが今生のカルマ(=課題)」だと気付き、日々精進しております。奥さまとの話し合いがうまくいって「なあんだ、悶々としてソンした!」って笑える日本晴れがくることを心からお祈りしております。【プロフィール】玉置妙憂(たまおきみょうゆう)看護師・看護教員・ケアマネ−ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、TBS『グッとラック!』火曜のコメンテーターを務める。
2020年01月24日「博多華丸・大吉」とNHKアナウンサー・近江友里恵が司会を務める「あさイチ」。その1月24日放送回に、俳優の山田裕貴がゲスト出演。“親友”吉沢亮からのVTRコメントや「俳優王になりたい」など個性的な発言にネットが沸いている。連続テレビ小説「なつぞら」で演じた小畑雪次郎役も記憶に新しい山田さん。同作で共演した吉沢さんがVTRで登場、大人数で食事していて誰かがボケとツッコミを繰り広げ笑いが起きた際、1人だけ真剣な顔でその笑いを“分析”、さらに話を掘り下げようとして周囲を戸惑わせることや、一緒に飲んでいるとき「俺は亮になりたいんだ!」と言われたことなどを告白。事務所の先輩で親しくしているという安井順平もVTR出演。酔ってベッドの上で安井さんのお腹に頭を押し当て“中に入ろう”とする様子を撮影した動画が紹介されると、山田さんは好きという気持ちを表現するために言葉だけでは足りず「(相手に)溶けたくなる。(相手の中に)入りたくなる」とコメント。その“不思議”ぶりが明かされていく。そんな山田さんだが安井さんからも「カワイイんですよ」と言われるように周囲からは“愛されキャラ”となっている模様で、「なつぞら」のオールアップ時、普通ならヒロインのために用意されるくす玉が山田さんのために用意され、主演の広瀬すずらも駆けつけサプライズ祝福された際の映像も公開。視聴者からは「脇役にくす玉用意とは異例」「朝ドラでいつもはヒロインのために用意されるくす玉を裕貴くんに用意されてるのほんと愛されっぷりがわかる」「山田くん、愛されキャラだなぁ」などの声が上がる。さらに“たまには実家にも帰って欲しいという”という妹からのコメントに、「孤独を知らないと人は強くなれないんじゃないか」という考えから気合いを入れるため、正月も1人で過ごし「ゆく年くる年」を見て新年を迎えたら「俳優王に…俺はなる!」って自分に言い聞かせると告白。「俳優王」というワードに「山田裕貴さんの破壊力がすごくてなんもできない」「基本的に可愛すぎでしょ」などの反応が続々と寄せられる。一方「ストイックなのかな」「俳優業にとても真面目」「お芝居に対して真摯に向き合ってる」と、不思議ぶりの裏に隠された“真面目”ぶりに感心する声も多数上がっており、山田さんの人柄に惹かれる視聴者が続出している模様だ。(笠緒)
2020年01月24日【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談TBS『グッとラック!』のレギュラーコメンテーターをはじめ、数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう〜医療と宗教の間のケア〜』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。【今回の相談内容】祖母が数年前に脳梗塞で亡くなりました。患う前は「終活」についての本を読んでいた様子で、祖母なりに自分が亡くなった時のことを考えていたようです。しかし結局、脳梗塞でうまくしゃべれなくなってしまい、どういう最期にしたいのか希望も聞けないまま亡くなってしまいました。良い見送り方ができたのかどうか、いまだに自問しています(31歳・女性)【回答】そうでしたか。お見送りになるその日まで、どんなお時間をご一緒にお過ごしになられたのでしょう。おばあさまのご表情や手のぬくもり、息使いなど、思い起こされる場面がたくさんおありになることでしょうね。おばあさまは患われる前から「終活」についてお考えだったご様子。賢明な方だったのですね。なかなかそこまで思い及ばないことの多い、日々の生活のなかでご興味をもって本を読まれていたとは、さすがです。そこに、おばあさまの生き様を拝見する思いです。そんなおばあさまにはいろいろ思うところもおありだったでしょうけれど、それを共有できなかったことがあなたさまの今の苦しみになっておられるようですね。でも、思い出してみていただきたいのです。私たちが心を通わすために使うのは、なにも言葉だけではありません。眼差しや表情、息使い、姿勢…ありとあらゆることが「伝える」「受け取る」ための道具になります。たしかに、おばあさまはご病気によって「言葉」を失われたかもしれませんが、それでも一緒に過ごされたお時間の中で、あなたに伝わってきたものがあったでしょう。必ずあったはずですよ。どうか思い出してみてください。それが、おばあさまの「最期はこうありたい」というご希望の表現だったのです。見送られて数年がたった今でもおばあさまをお心にかけ、自問自答なさっているあなたのお姿から、おばあさまへの大きく深い愛が伝わってきます。そんなあなたに見送られたおばあさまが、残念な思いを残されているわけがない。そうでしょう?仏教には「回向(えこう)」という考え方があります。生きている者が人助けをしたり、一生懸命に働いたりして「徳」をつむと、その「徳」があちらの世界に逝った方の周りを明るく照らし、幸せにするという考え方です。それでね、「笑顔で楽しく暮らす」ことも、「徳」をつむことになるのですよ。あなたの見送り方は最善だった。お顔をあげて、笑顔でいきましょう。その「徳」が、かならずやおばあさまを温かく照らし、優しく包んでくれます。【プロフィール】玉置妙憂(たまおきみょうゆう)看護師・看護教員・ケアマネ−ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、TBS『グッとラック!』火曜のコメンテーターを務める。
2020年01月17日【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談TBS『グッとラック!』のレギュラーコメンテーターをはじめ、数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう~医療と宗教の間のケア~』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。【今回の相談内容】私の実家には70代の両親と40代後半になる独身の兄が住んでいます。離れて暮らしていることもあり、年老いていく両親のことは心配で、できれば兄に結婚して家庭を築いてもらい、両親に介護が必要なときなど何かあった際は、奥さんや子供たちと協力し合って助けてあげてほしいと思っています。しかし、兄に結婚する様子はまったくありません。両親も兄の結婚のことを憂慮していて、私もこのままでは実家の先々が心配です(44歳・会社員・男性)【回答】まずは、すこし整理をしてみましょう。抱えていらっしゃるご心配の種は、(1)ご両親さまの今後の生活、(2)お兄さまのこれからの人生、(3)ご実家の存続、でしょうか。いろいろとご心労の多いことですね。お察しいたします。このなかで、すぐに解決の糸口が見つかりそうなのは(1)でしょうか。今はまだ必要のないご様子ですが、今後、ご両親さまの日々の生活に手助けが必要となる場合に備えて、ご近所の地域包括センターや役所の介護相談窓口とあらかじめ繋がっておくという手があります。そうすれば、いざというときにすぐ動くことができますので安心ですよ。(2)はいちばん難しいですね。お兄さまは今、鋭意婚活中でいらっしゃるというわけでもなさそうです。ご本人はあまり「結婚」ということにご興味がないのかもしれません。ご家族のご心配は痛いほど伝わってきますが、でもね、お兄さまの「人生」ですから。今の世の中、「結婚」することが「普通」で「幸せ」とは限らないでしょう。ましてや結婚してほしい理由が「両親の今後の生活を助けるため」とは、少々酷なお話に聞こえます(もちろんそればかりではないでしょうが)。お兄さまの結婚とご両親の介護はまったく別の問題。しっかり分けてお考えになったほうがいいですよ。それに、最近は50代で初婚ということも珍しくないようですから、お兄さまの人生にもこれからどういう展開が待っているかなんてわかりません。いずれにしても私たち、一回こっきりの人生ですから。お兄さまの人生は、お兄さまのいいようにしていただきましょうよ。(3)のご実家の存続については、場合によってはあなたさまがお継ぎになるということもありなのではないかしら。昔と違って兄弟が少ない現代ですから、長男が、次男がではなく、協力し合って子供たち全員で事に当たるというのが賢明なような気がします。私たちは、「心配の種」は他人にあるような気がしていますが、その「心配の種」を育てているのは、往々にして「自分」です。じつは自分が勝手に「心配の種」をつくり出し、育ててしまっているのです。ときにはちょっと見方を変えて、「起きていること」を別の方向から眺めてみてください。【プロフィール】玉置妙憂(たまおきみょうゆう)看護師・看護教員・ケアマネ-ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、TBS『グッとラック!』火曜のコメンテーターを務める。
2020年01月10日俳優の田中圭が1月10日放送のNHK「あさイチ」プレミアムトークに登場。田中さんから「主役をやりたい」と直訴された事務所の社長が送った“アドバイス”や、田中さんの亡くなった母への想いに多くの視聴者から感動の声が寄せられている。トークは審査員を務めた昨年の紅白の話題からはじまり、昨年放送の「おっさんずラブ-in the sky-」で共演した千葉雄大や、大ヒット作となった「あなたの番です」のプロデューサーがVTRで登場。続いて田中さんの所属事務所社長である山本又一朗氏がVTR出演。ある日田中さんから「僕は主役をやりたいです」と“直訴”された際、「台本のエサになるな。どう演じるかはお前のものだ。ドラマを通して自分を売りなさい」とアドバイスを送ったこと。山本氏も「教わるところがあるぐらい演劇に対する知識」があったという田中さんの母とのエピソードが語られる。幼少期、たくさんの習い事をしていたという田中さん。そのなかで続いたものがバスケットボールで、バスケに集中するために中高一貫校に入学したもののケガをして、中3の受験期に一貫校のため勉強するでもなく、バスケをするわけでもなく、ちょっと“やさぐれた”という。そんな時期に母親がオーディションに応募したことが俳優への道を歩むきっかけだったそうで、田中さんはそんな母親に対し「ずっと反抗期」だったと回想。俳優になってからも“自分の作品にダメ出しの電話”をしてきた母に言い返すなど“反抗期”は続いたというが、その後は純粋にストーリーを楽しんでもらえるようになって、それがうれしかったと思い返し、「母が亡くなってから、母が見たかった自分の光景を見せられてないのが心残りではあるんですけど、その分天国に届くように頑張ろうと思っている」といまは亡き母への想いを語る田中さんの姿を見ていた視聴者からは「社長さんのお話聞けてよかった」「社長さんの話に泣く」といった声や、「社長にも食ってかかる気持ちで負けない田中圭母は凄い」「子供の習い事って意外と難事業だから母のエネルギーだけで押し進めるのは大変なんだよー。圭くんのお母さんはすごい」「社長もお母さんもすごい。初めて聞けた話だった」など感動の声が上がる。そんな田中さんは主演最新作『mellow』で花屋の店主を演じている。母が亡くなった際に花束を選んだことがきっかけで花に興味を持ったという田中さんが“母との縁”を感じたという同作への出演。独身で彼女なし、恋人は花という花屋の店長・夏目誠一を田中さんが演じ、ともさかりえ、岡崎紗絵らも共演する。『mellow』は2020年1月17日(金)より全国にて公開。(笠緒)
2020年01月10日【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談TBS『グッとラック!』のレギュラーコメンテーターをはじめ、数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう~医療と宗教の間のケア~』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。【今回の相談内容】私たち夫婦と義姉はそれぞれ夫の実家の近くに住んでおり、義両親の身の回りの世話は義姉が通っておこなっていました。しかし、1年前からは私が義姉の代わりにすべての世話をおこなうように。そのこと自体に不満はないのですが、最近「レトルトや冷凍ものは使ってほしくない」「母には少量でたくさんの種類のおかずを食べさせてあげたい」など、義姉からの要求が増えてきました。もちろん、できる限りのことはしてあげたいのですが、毎日のことなので負担も大きくて……。さらに、それを夫に相談したところ、夫が義姉にきつめに伝えてしまい、二人は口を利かない関係に。私も気まずく、心労で痩せてきてしまいました。(67歳・主婦)【回答】ご状況が手に取るようにわかり「たいへんだ」と思わずため息が出てしまいました。「手を出さない人が口を出す」。介護期間に生じるトラブルの原因はほとんどがこれです。私だったら、「そうおっしゃるなら、ご自分でどうぞ」と言いたくなってしまいそうです。いや、実際、主人の介護をしていたときは言ってしまっていました。なので、お気持ちと大変さは、重々承知しているつもりでおります。いちばんの解決は、義姉が「ありがとう。あなたは本当によくやってくれている」と認めて改心してくれることなのですが、どうでしょう?無理そう?そうね、たぶん無理なのです。なぜなら、あなたさまもご存じのとおり「他人は自分の思うようにはならないもの」だからです。でも、ご主人はあなたのなさっていることをしっかり認めてくださっている。だから、お義姉さんにきつく言ってくれたのでしょう。三方良しがベストだけれども、なかなかそうはいきませんから、ご主人があなたを理解してくれているだけでもОK。義姉とは少し距離が取れてよかったくらいに考えてみてはいかがでしょうか。「他人は自分の思うようにはならない」けれど、「状況は自分の捉え方しだい」です。自分の考え方をコントロールする、これは練習あるのみです。一朝一夕でできることではないのですが、日々の練習でだんだんと身についていきます。コツは、物事の見方には何通りもあると考え、その具体的なパターンを思い浮かべるようにしてみること。そして、思い浮かんだパターンの中から、あなたさまがいちばんこころ穏やかでいられるパターンを選択すればいいのです。とはいえ、こんなことばかり言っていると「ちっとも解決にならない」と怒られてしまいそうです。そこで、もうひとつの見方をいたしましょう。あなたさまが疲れすぎていませんか。社会資源を使ったサポートを上手に取り入れていますか。また、義両親さまの介護や今後についての家族会議をもっていますでしょうか。おしなべて、あなたさまが今よりも楽になるように、ありとあらゆる手段を試してみていただきたいと思います。【プロフィール】玉置妙憂(たまおきみょうゆう)看護師・看護教員・ケアマネ-ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、TBS『グッとラック!』火曜のコメンテーターを務める。
2020年01月03日【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談TBS『グッとラック!』のレギュラーコメンテーターをはじめ、数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう~医療と宗教の間のケア~』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。【今回の相談内容】ベストセラーになっている樹木希林さんの本を読んで感動しました。どうすれば、あんなに穏やかで、潔い死に方ができるのでしょうか?(68歳・主婦)【回答】私も樹木希林さんのご本を拝読いたしました。本当に素晴らしい方ですね。憧れます。あなたと同じように私も「こうありたい」と思いました。最近、「どうしたら穏やかに死ねるのか」、「どうやったら幸せに死ねるか」というようなご相談をしばしばいただきます。私なんぞは“ズバリ”の答えを持ち合わせておりませんので、一緒に考えさせていただいております。まず、「穏やか」とは、「幸せ」とは、具体的にどういうことなのかを明らかにしていきます。「穏やか」、「幸せ」と一言で言っても、みなさんいろいろですからね。「私にとっての穏やかな状態」、「私が考える幸せ」を確認します。そうしたら仮に「“気持ちよく眠るように”が私にとっての“穏やか”だわ!」となったとしましょう。さて、それを実現するためにはどうしたらいいのでしょうか。ポイントは、そのときがポンと突然やってくるわけではなく、毎日の延長線上にあるということです。つまり、日々気持ちよく眠れていない人が、“気持ちよく眠るように逝く”ことはできないということです。それがわかったら、あとは簡単。今夜からさっそく“気持ちよく眠る”方法を実践してみましょう。やさしい香りのアロマを使ってみるのはいかがですか。静かな音楽を聞いてからお布団に入るのもいいかもしれませんね。逝き方は「生き方」です。「幸せ」に逝きたいなら、今日一日の中で「幸せ」をしっかり感じること。「潔く」逝きたいなら、今日一日を「潔く」過ごしてください。思い立ったが吉日ですよ。さっそくはじめてみてはいかがですか。【プロフィール】玉置妙憂(たまおきみょうゆう)看護師・看護教員・ケアマネ-ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、TBS『グッとラック!』火曜のコメンテーターを務める。
2019年12月27日12月27日放送のNHK「あさイチ」に、“新しい地図”の草なぎ剛がゲスト出演。久々の地上波生放送出演に緊張の面持ちながら、故・大杉漣さん、高倉健さん、つかこうへいさんとの思い出を語った。その姿に視聴者から感動の声が集まっている。久々の地上波出演、しかも生放送ということもあり緊張の面持ちでトークに臨んだ草なぎさん。番組では今年2月に行われたファンミーティングの模様や、YouTuberとしても活動している草なぎさんの撮影の裏側も紹介。「『ぷっ』すま」で長きにわたり共演し、Amazonプライムビデオで配信中の「なぎスケ!」で再び共演中のユースケ・サンタマリアがVTR出演し、久々の生放送トークで緊張気味の草なぎさんにエールを送る。そんな草なぎさんの姿に「一つ一つの言葉、仕草、じっと見つめる姿だけで息を呑む」「久しぶりに剛くんの笑顔を見てホッとした」「一年のご褒美をもらった気がする」といった声が続々届く。その後話題は草なぎさんにとってかけがえのない人として大杉漣さん、高倉健さん、つかこうへいさんという3人の俳優、演出家との思い出やエピソードトークへ。7年ほど前からギターをはじめたという草なぎさんだが、そのきっかけとなったのが、舞台で共演した大杉さんが楽屋でギターを弾いているのを目にしたことだったという。それからは共演の際には楽屋でコードを教えてもらうようになったという。また高倉さんとの交流のきっかけは草なぎさんが一時活動を休止した時期に、高倉さんから手紙をもらったことがはじまりで、高倉さんは事務所に直接手紙を持ってきたといい、その手紙が落ち込んでいた時の励みになったと振り返り、そこから手紙のやりとりをするようになったことが、映画『あなたへ』での共演につながったと当時を回想。そしてつかさんとは舞台「蒲田行進曲」に出演した際、口立てで演出をつけてもらった時のことを振り返り、いつもつかさんが頭のどこかにいて、舞台のなかで“手を抜ける”タイミングでも「それをやったら終わるぞ」と自分を叱咤激励してくれると、懐かしむような表情で語っていた。視聴者からは「大杉漣さん、つかこうへいさんのことも。ジーンときた」「御三方それぞれへの思いを、素敵なエピソードとともに剛の口から聞けるなんて…」など、感動のコメントが多数。密度の濃いトークに「長年培ったバラスキルで盛り上げるつよぽん、さすが!」「ファンも納得の完璧な内容だった」と、視聴者からも絶賛の声が寄せられている。(笠緒)
2019年12月27日【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談TBS『グッとラック!』のレギュラーコメンテーターをはじめ、数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう~医療と宗教の間のケア~』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。【今回の相談内容】ステージIIの大腸がんと診断されました。見通しが悪い話も医師から聞いていますが、まだ実感がわきません。でも、今後のことを考えると不安で仕方がないんです(75歳・無職)【回答】医師から暗い見通しのお話をされたとのこと。あなたの心中に思いを馳せますと、おかけする言葉につまります。まだ実感がわかない。そうなのでしょうね。これまでにも、たくさんの方にお会いさせていただきましたが、みなさん、「自分のことを言われている気がしない」「伝えられた現実と自分の実感がちぐはぐ」とおっしゃっておいででした。その“ちぐはぐ”な状態が、感じていらっしゃる「不安」の根っこなのではないかという気がします。突然降ってきた「暗い話」をわかり、認め、現実と実感をすり合わせて折り合いをつけるには、とても長い時間が必要なのだと思います。ある方は、「不安」の中身を細かく分析していらっしゃいました。そして「肉体がなくなった後も自分は存在するのだけど、誰にも気づいてもらえない」ことが一番怖いのだということに行きつきました。なので、そうなったときでもお互いに気づくことができるように合図の取り決めをして対策をたてたそうです。漠然とした「不安」を紐解くと、かたちがわかり、対策が立てられる場合があります。最後に、あなたのすこし先を歩く先輩から、あなたへのメッセージをいただいたのでお伝えさせてください。「日ごとにできることが少なくなっていくと感じ、さぞ不安だと思います。これからどうなるのかもわからないし、自分も一時はすべての希望をなくしました。でも、こんな状態でも“感謝することはできる”と気づいたんです。医者、看護師、家族…とにかく周りみんなに毎日感謝する。そうしたら、すこし楽になりましたよ」。【プロフィール】玉置妙憂(たまおきみょうゆう)看護師・看護教員・ケアマネ-ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、TBS『グッとラック!』火曜のコメンテーターを務める。
2019年12月20日【新連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談TBS『グッとラック!』のレギュラーコメンテーターをはじめ、数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう〜医療と宗教の間のケア〜』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。【今回の相談内容】もうすぐ85歳になる母。いつも「もう死にたいのに、なかなかお迎えがこない」と言っています。かわいそうだとは思いますが、毎度のことにイラつく自分もいて、よけいに落ち込みます(62歳・主婦)【回答】「もう死にたいのにお迎えがこない」。これほど言われて返答に困る言葉はないのではないでしょうか。それをいつも聞かされていらっしゃるとは、大変ですね。この言葉は、お母さまの心の奥底にある小さな「箱」の中から湧き出てきています。その箱は、普段はフタが閉じているのですが、“命の限り”を意識したようなときに開きます。開いた箱の中から出てくる言葉には、答えがありません。答えがないから、聞かされた方は困ります。そして、その言葉は、聞かされた人の心の奥底にある箱のフタを開けてしまう力も持っています。だから、つらくなったり、悲しくなったり、怒ったり、イライラしたりするのです。これをスピリチュアルペインといいます。魂の痛み、とでもいいましょうか。もともと答えなどないのですから、「もう死にたいのにお迎えがこない」という言葉は、肯定も否定もせず、ただただ真面目に慈愛をもって聞き流しましょう。言いたいお母さまを「そんなこと言わないで」と止めようとしなくていいし、聞いたあなたもなにか答えようとしなくていいのです。そして、イラついたり、時に悲しくなったりと感情が動いてしまう自分をただただ認めましょう。感情が動くことに良いも悪いもありません。ただ、「あ、私イラついているな」と気づくだけでいいのです。落ち込む必要なんてまったくありませんよ。誰だってあなたと同じ気持ちになります。大切なのは、あなたがお母さまのまわりにいつづけること。そのためには、まず、あなた自身を優しくいたわってあげてくださいね。【プロフィール】玉置妙憂(たまおきみょうゆう)看護師・看護教員・ケアマネ−ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、TBS『グッとラック!』火曜のコメンテーターを務める。
2019年12月13日【新連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談TBS『グッとラック!』のレギュラーコメンテーターをはじめ、数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう〜医療と宗教の間のケア〜』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。【今回の相談内容】私の母は、医師から余命数カ月と言われていますが、ウチの子どもたちはまったく無関心。あんなに可愛がってくれていたおばあちゃんなのに……。私の育て方が間違っていたのでしょうか(45歳・会社員)【回答】お母さまは毎日毎日がとても大事で貴重な時期に入られたのですね。娘としてのあなたのお気持ち、お察しいたします。そのなかで、子どもさんたちが「無関心」。それは心穏やかではありませんね。あなたが、子どもさんたちが「無関心」だと思うのはどんなご様子からなのでしょう。おばあちゃんのそばに行くこともなく、お友達と遊びに行ってしまう?あなたが胸の内を聞いてもらおうと話しかけても聞いてくれない?おばあちゃんの時間が残り少ないことを悲しんでいる様子が伝わってこない?でも、あなたが見ていないところで、おばあちゃんと孫のやりとりがあるかもしれません。「無関心」だと子どもさんたちのご様子に「不満」をもっているのは、「お母さま」ではなく「自分」なんだということにまず気づきましょう。あなたの知りえない「おばあちゃん」と「孫」のあいだの交流がきっとあるはずですよ。それはあなたの望むかたちではないかもしれない。ただそれだけです。そしてもうひとつ。「教育10年」という言葉があります。今なにかを教えても人はすぐには納得しない。「ああ、そういうことだったのか」と腹に落ちるまでには10年かかるという意味です。とすると、あなたの育て方が間違っていたのではなく、今まさに、育てているのではないでしょうか。あなたが、お母さまとの最期の時間をどのように過ごされるのか、その一挙手一投足を子どもさんたちは見ていないようでちゃんと見ています。そして、そこから、さまざまなことを学んでいるはずです。ただ、それが彼らの腹に落ちるのは10年後。大丈夫。あなたの背中を見ていれば「おばあちゃん、いい人生だった。母さん、よくやっていたな」と、きっと心優しい立派な大人に育っていかれると思います。【プロフィール】玉置妙憂(たまおきみょうゆう)看護師・看護教員・ケアマネ−ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、TBS『グッとラック!』火曜のコメンテーターを務める。
2019年12月06日俳優の瀬戸康史(31)が11月15日、急逝した俳優・滝口幸広さん(享年34)を追悼した。瀬戸と滝口さんは06年から07年、「ミュージカル テニスの王子様」でそれぞれ菊丸英二と大石秀一郎として共演。ダブルスのペアを演じていたため、ファンはその在りし日を偲んでいる。同日、滝口さんの公式ブログを通じて所属事務所は「誠に突然のことでございますが、弊社所属の滝口幸広が2019年11月13日未明、突発性虚血心不全のため永眠致しました」と発表した。そして「これまで温かく応援してくださったファンの皆様ならびにお世話になった関係者の皆様へ、ご報告致しますとともに厚く御礼申し上げます」と結んでいる。すると瀬戸は訃報が報じられた直後、Twitterアカウントにこう投稿した。《タッキー…大石…ご冥福をお祈りします》タッキーという滝口さんの愛称とともに、役名でも追悼した瀬戸。2人の黄金コンビぶりを讃える声が上がっている。《滝口さん演じる大石の隣で笑う菊丸が大好きでした。早過ぎます…》《ゴールデンペア 大好きでした。瀬戸さん、『大石!』の分まで楽しんでください。そして報告してあげて下さいね》《心中お察しいたします。ご冥福をお祈りするとともに、瀬戸くんの心が穏やかでいられますように》悲しみは、各界にも波及している。滝口さんは「あさイチ」(NHK総合)で料理コーナーのアシスタントを担当していたため、近江友里恵アナウンサー(31)は番組の冒頭で滝口さんが亡くなったことを伝えた。しかしそのあまりに突然で早すぎる死に「私たちもまだ心の整理がついていませんが……」と動揺している様子で、Twitterでも《えっ…滝口さんて、あさイチのお料理コーナーで上手いこと回してたあの方…!?》《あさイチで3シェフの面倒を見てくれてた滝口さんが……》《滝口さんと華大さんで一緒に口笛吹いてた。楽しそうだったの蘇ってきた。どうぞ安らかに》といった声が上がっている。さらに滝口さんは浜名湖自動車学校のCMに出演し、静岡県民にとってお馴染みの存在だった。同学校も公式サイトで「このたび、弊社浜名湖自動車学校のイメージキャラクターとしてご出演いただいておりました、滝口幸広様の突然の訃報に接し、心よりお悔やみ申し上げます」「このような悲報を受けるとは思いもよらず、まだ信じられない想いでおります」と投稿している。ネットでは《浜名湖自動車学校のCMに出てる人で、数年前からかなりの頻度で放送されてるので、名前は知らなくても静岡県民にはおなじみの人なんですよ…》《「浜イン!」のCMでお馴染みのお兄さんが急死…。すごく爽やかでコミカルでかっこよかったのに》《今日の新聞広告にも彼の元気な笑顔が載っていてなんとも切ない気分です》といった静岡県民の悲しむ声も上がっている。多くの人に親しまれた滝口さん。その爽やかな笑顔はこれからも人々の記憶で輝き続けるだろう。
2019年11月15日11月8日に公開された映画「すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」が話題だ。Twitterでも反響が巻き起こっており、トレンド入りするほどに。そんななか、同作でV6・井ノ原快彦(43)が務めるナレーションにも絶賛の声が上がっている。井ノ原がアニメ映画のナレーションに挑戦するのは初めてで、女優の本上まなみ(44)と参加している。同作は絵本を読みきかせるようにキャラクターのセリフは文字で表示され、ナレーションでストーリーが進んでいく。《新宿での余韻に浸っている日付変更前。イノッチ、めっちゃ良い仕事してたし「男が1人で観ても号泣できる」は本当だった》《映画すみっコぐらし、あの展開だからこそ井ノ原さんのナレーションなんだな…ってことをしみじみと感じたよね。ほんわか癒されるだけじゃないのよ…》《声が井ノ原さんのナレーションだけでここまで表現できるのすごい!キャラの上にセリフ出たり身振り手振りで表現しててわかりやすい!序盤と中盤はまだ笑い声とかが多かったけど 終盤はほぼ静かで終わりの方で泣き出してる子が多かった!子供版奈須きのこって言われるのもまぁ分かる》さらに子供や女性だけでなく、男性からこんな反響も。《すみっコぐらしの映画見に行ってん 鬼泣いてん また貢ぐやんこんなん(25歳男性)》《映画すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ を観て泣いてしまい泣き顔を隠す様に俯向きながら売店でパンフレットを買う。 そんな44歳男性 秋の週末》各メディアによると、5日に都内で開催された完成披露試写会で「40代の男でも普通に号泣できる映画です」と紹介したという井ノ原。同作は13日に男性向け上映会も開催する予定だ。井ノ原といえば、妻・瀬戸朝香(42)との間に10年に長男が生まれ、13年には長女をもうけた。積極的に家事や育児を手伝い、芸能界で指折りのイクメンとしても知られている。いっぽうで8年間MCを努めた「あさイチ」(NHK総合)でも、他者の気持ちに寄り添う姿勢と広い視野で視聴者から高い支持を得た。人柄の良さが語りにもにじみ出る井ノ原。幅広い年代の人々の感動に一役買ったようだ――。
2019年11月11日公開中の『HiGH&LOW THE WORST』(以下ハイロー)に鬼邪高校の番長・村山良樹として出演中の山田裕貴。村山は本編中で「退学届」を出し、鬼邪高校定時制を卒業することに。15年放送の『HiGH&LOW ~THE STORY OF S.W.O.R.D.~』シーズン1に登場以来、4年間、愛されてきた山田裕貴の村山がこれで見納めなのかとざわつかせている。オラオラ系の強面ぞろいのハイローの登場人物のなかで、数少ない脱力した明るい雰囲気を漂わせる村山。軽みのある彼のおかげで、やたらとチカラが入りまくったハイローの世界でほっと一息入れられる。とはいえ腕っぷしはめっぽう強く、油断ならない感じが逆にこわい。あくまで己の拳のみで勝負する、ドラッグなどの非合法なものには手を出さないというクリーンさも良い。公開中の『ハイロー』でもトリッキーな喧嘩を魅せた(あえて「魅せて」と書いてみました)。『ハイロー』は山田裕貴の出世作のひとつだが、19年は朝ドラ100作記念作『なつぞら』出演し、番宣で『あさイチ』に吉沢亮が出たとき証言出演したり、『ごごナマ』にゲストで出たり、スピンオフドラマにも出たりと、それによって認知度が大幅に上がったことだろう。2019年、俳優として新たなフェーズに入ったと思われる山田裕貴のこれまでをかんたんにおさらいしてみる。父親の影響で野球をやっていたが高校時代にプロの道を諦めて俳優を目指す。若い男性俳優を多く擁するワタナベエンターテインメントに所属し、戦隊モノ(『海賊戦隊ゴーカイジャー』)に出演、事務所の屋台骨である若い男性俳優の集まりD-BOYSに加入、テレビドラマや映画に数多く出演。『ハイロー』で人気を博し、『朝ドラ』でも注目される(イマココ)。『野球』『D-BOYS』『戦隊』『ハイロー』『朝ドラ』…若手男子俳優の登竜門的なものをコンプリートした感がある。足りないのはテニミュ出演のキャリアだけだ(冗談です念の為)。筆者の個人史としての山田裕貴は、菅田将暉主演映画『あゝ荒野』(17年)で飢えた野生の獣のような瞳をしたボクサーの役が印象的で、凄みのある俳優というイメージだったのだが、私がノベライズを担当した、岡田惠和脚本の連ドラ『スターマン・この星の恋』(13年)で素朴な地方都市の青年を演じていた俳優だと思い出したときの激しい衝撃。これが忘れられない。出演作はとても多く、どんな役でもきちんとこなしすぎるあまり、作品に溶け込み過ぎるという意味でのカメレオン俳優なところがあるも、喧嘩アクションもの『ハイロー』で肩の力を抜くキャラを演じたことで頭角を現し、それが『なつぞら』にもつながったといえるだろう。この時代、若手俳優がたくさんいて、群像劇に投入されるしかない状況下、どうやって一歩抜きん出るか、誰もが課題にしているであろう中で、山田は『あゝ荒野』のような凄みを磨くのではなく、特徴ある上瞼の目尻にかけての切れあがり具合が匠の絵のような瞳のチカラを緩めるという逆転の発想で集団から飛び出した。○■名優と同じ考え方『なつぞら』では広瀬すず演じるヒロインの幼馴染で、実家の菓子店のあとを継がないといけないが、演劇が好きで東京で劇団に入る。主役に抜擢されるところもまでいくが、自分の才能に見切りをつけて実家の後を継ぐ役だった。この役・雪次郎には、役者は「普通」が良いという持論があり、番宣で山田はその考えは自分がかねがね思っていたことだと共感を寄せた。それを耳にした脚本家・大森寿美男は、「普通」「アマチュア精神」は日本の老舗劇団・文学座の名優・中村伸郎が言っていたことだから、名優と考え方が同じなのだから自信をもっていいと語っていた。このアマチュア精神とはなにか、普通であれという考え方はなんなのか、山田裕貴が中村伸郎の言葉を読んでいたかが知らないが、中村伸郎の考えが詳しく書かれた本がある。劇作家・如月小春が取材して書いた『俳優の領分―中村伸郎と昭和の劇作家たち』だ。そこには「アマチュア精神」と言ったのは作家の岸田國士だとある。演劇界の芥川賞とも言われる岸田戯曲賞の岸田は岸田國士のことである。中村は「アマチュア精神」を受けて、俳優は「素人」であることを新劇俳優の重要な資質としている。素人の対極の「玄人」は伝統演劇や商業演劇の俳優たちを指しているだろうと如月小春は書く。「玄人」は「型」を使って、たくさんの人たちが等しく理解できる状態を演じる俳優。「素人」は「型」にあてはまらない俳優。山田が群雄割拠の若手俳優戦国時代のなかで、強さや二枚目方向でなく、「普通さ」で勝負に出たことは賢明だったのではないか。先達の演劇人も追求した「普通さ」が生きたのが、現在上演中の主演舞台『終わりのない』だ。映画にもなった『散歩する侵略者』などSF作を多く書いている劇作家・前川知大が、古代ギリシャの英雄冒険譚『オデュッセイア』を、世界はこの世界ひとつでなく無限に増幅しているという量子力学と結びつけて描いた壮大な物語で、山田が演じる高校三年生の悠理が現在、過去、未来、それも平行世界を行き来する。そこで見るものは何なのか……。ごくごくふつうの十代の少年が様々な世界を見るという話に、山田裕貴の醸す普通さは重要だ。立ち方も話し方も、いわゆる舞台的なところはなく、フード付きアウターのファスナーをあげてフードをかぶる仕草も、その時その時、出会った人たちや出来事へのリアクションも実にナチュラルで、おかげで高尚なお話にもついていこうという気持ちになる。ところが、ある時代、ある場所にいるときの彼はガラリと様相を変えていた。腹式呼吸で朗々と語るのだ。こういうのもしっかりやれるところがさすがカメレオンと言われる所以。おそらく普通すらも意識して演じているのだろう。ぼそぼそっと日常のようなしゃべり方でも客席にちゃんと聞こえる技術があることも舞台で感じさせた。ナチュラルの度合いを慎重に測りながら芝居する真摯さが好ましく、いい意味で普通じゃない瞳のチカラを抑制しながらいつまでもどこまでも普通さを極めていけたらホンモノだ。
2019年11月11日「博多華丸・大吉」とNHKアナウンサー・近江友里恵が司会を担当するNHKの朝の情報番組「あさイチ」。その11月1日放送回に俳優の菅田将暉が出演。出演作の話題からツアーの(秘)情報まで知り尽くした華丸さんの“菅田ヲタ”ぶりに視聴者がざわめいている。番組で菅田さんの最新の活動を中心に紹介。俳優生活10周年を記念したアニバーサリーブックに写真家として参加、学生時代からの親友ならではの表情を撮影したほか、菅田さんがメガホンを取ったショートフィルム『クローバー』に主演した俳優の仲野太賀がVTR出演。菅田さんが日本から着て行ったものと色違いのコートをハワイで購入したことなど、菅田さんのプライベートなエピソードを披露。また「3年A組」の福井雄太プロデューサーもVTRで登場。「3年A組」は福井さんと菅田さんが7年ほど前、喫茶店で熱く語ったことが形になったといい、菅田さんによると福井氏は「僕らと一緒に泣いてくれる」存在だといい、スタッフは冷静でなければならない立場だが、役に入り込んで孤独を感じ寂しいときに一緒に泣いてもらえると一体感が生まれると語った。続いて話題は菅田さんの音楽活動へ。この夏にはツアーを開催した菅田さんだが、ここで華丸さんからツアーの衣装となったTシャツが菅田さん自ら染めたものだという情報が。これには菅田さんも「あんまり出してない情報」だと驚きの表情を見せる。「3年A組」にまつわる話題の際にも“ガチ視聴者”ならではのトークを繰り広げ、菅田さんを驚かせていた華丸さんの“菅田ヲタ”ぶりに「華丸さん、Tシャツ自分で染めた事まで知っててガチじゃん」「華丸さん、菅田将暉好きすぎ」「華丸さん菅田将暉ガチ勢すぎる」「(華丸さん)がめっちゃ生き生きしてて、大吉先生も楽しそう」など視聴者からのメッセージが。さらにアメリカのコメディ番組風のシチュエーションコメディに挑戦した「菅田将暉TV」のメイキング映像も紹介され、菅田さんの演技含め全て吹き替えされた同番組で菅田さんの吹き替えを落合福嗣が担当したことを知った視聴者からは「え!菅田くんの声当てたの福嗣くんだったの!?」「菅田将暉のCVが落合福嗣wwwwwもう面白い要素しかない」などの声も寄せられていた。そんな菅田さんの舞台「カリギュラ」は11月9日(土)~11月24日(日)まで新国立劇場 中劇場で上演。(笠緒)
2019年11月01日「博多華丸・大吉」とNHKアナウンサー・近江友里恵が司会を務める「あさイチ」の10月11日放送回に、俳優の綾野剛がゲスト出演。元陸上部だったという綾野さんの“陸上愛”に「ガチ過ぎる」「印象良い意味で変わった」など好感を覚える視聴者が続出している。中学、高校と陸上部で中学時代には岐阜県大会で優勝、高校時代にも準優勝するほどの実力の持ち主だったという綾野さん。番組では「MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)」の映像を用意。綾野さんが映像を見ながら“解説”するという企画を実施すると、「こういったことをさせていただけるだけで感謝」と喜びの笑顔をみせる。映像に登場した各選手についての豊富な情報と「足を残す」などの専門用語も交え、まるでスポーツ解説者のような口ぶりで説明していく綾野さんに「すっかり解説者になってる綾野剛さん、ステキ」「陸上大好き、箱根駅伝大好きとかめっちゃ綾野剛推せる」「陸上の解説者並み!!」「陸上競技自己記録が800m1’57で5000mが15’41なのガチ過ぎる」などの声が上がる。その後は最新作『楽園』にまつわるトークに。同作の瀬々敬久監督から「インディーズ魂を持っていて音楽の人に似ている。グルーブ感とかそういうものを大切にしている感じ」と演技について評された綾野さんが「台本はあくまで設計図に近く現場に行ってみないとわからない。ほぼニュートラルな状態で現場に行く」と語ると、「ロケーションが最後の共演者…綾野剛名言録に収録決定」「言葉選びがいちいち文学的でロマンチック」などの反応が。国会中継のため短縮版となった今回、ラストぎりぎりで視聴者から寄せられた「箱根駅伝走るとしたらどの区間を走りたいですか?」に再び“陸上愛”が爆発。「良い質問ですね~」と悩みながら「往路で2区か4区」と解答。その理由を「4区が要、そこをちゃんと行けたら5区の選手に限りなく負担がない」とした綾野さんに、視聴者からも「箱根駅伝の4区推しはかなりマニア!!意外な一面がみられて一気に親近感」「本物のマニアだな綾野剛!好きになったぞ!」「ガチ勢w綾野剛の印象良い意味で変わったw」「綾野剛が語る箱根駅伝…もっと聞きたかった」など好反応が続出している。(笠緒)
2019年10月11日うちのダメ夫
あの日、私はいじめの加害者にされた
私、「サレ妻予備軍」になりました。