私立中高一貫校って、実際どんなところなの?こんにちは。『発達障害&グレーゾーン子育てから生まれた楽々かあさんの伝わる! 声かけ変換』ほか、著者・楽々かあさんこと、大場美鈴です。今回のコラムは、これから中学受験を考えている親子さんの、「私立中高一貫校って、実際どんなところなの?」という疑問を少しでも解消できるよう、うちの子たち(長男・次男)が通う私立中高一貫校を例に、お伝えしたいと思います。昨今の少子化や新型コロナウイルスの影響下にも関わらず、中学受験者の増加傾向は続いているとのこと。これは、コロナ対応でのオンライン授業などで、公立校と私立校の差が浮き彫りになった影響もあるようで、それまで中学受験を考えてこなかったご家庭も、私立進学を検討するケースが増えたから…でもあるようです。ただし、志望校の説明会などで6年間の教育カリキュラムや設備はある程度「外側から」確認することはできるのですが、「入学後の学校生活が、実際どうなのか」は、入学してみないと分からないことも多いように思います。志望校選びの際、公立小学校の環境があまり合わなかったうちの子たちの場合は、受験校の知名度や、難易度・偏差値よりも、「入ってから」の学校生活が、その子に合っているか、過剰な負担がかからないか、6年間のびのび過ごせるか、などをイメージできる情報のほうが必要でした。そこで、当時の私たちがとても知りたかった、私立中高一貫校の一日の流れや、先生方の印象や授業内容、注意点、6年間の一貫教育…などの実際を、現在うちの子たちが通う、自由な校風のある中高一貫校(以下、A中学※)を例に、可能な範囲で「内側から」ルポしたいと思います。とはいえ、私立中高一貫校は学校自体が個性的で、それぞれ独自の教育方針に基づいて運営されているため、各校によって大きく事情が異なることも多いです。うちの子たちが通う学校が「一般的」なのかは分かりませんが、あくまで一例として、イメージのご参考になれば幸いです。※A中学は発達障害・不登校傾向のある子のいわゆる「積極受け入れ校」等ではありません。では、うちの子たちが通う、A中学の一日の流れを紹介します。まずは朝の風景から。私立中学の場合、通学範囲が多岐に渡るため、徒歩通学、自転車通学、電車通学など通学手段もさまざまで、県外から通う生徒さんも。うちの子たちは約1時間弱の電車通学で、以前はラッシュ時を避けて早めに登校していましたが、今は満員電車にも慣れたようです。登校後は各教室のHR(ホームルーム)の時間に出欠確認があります(欠席の場合は保護者からネット連絡)。各自の体調の確認は体温記録アプリの入力でスグに終わります。中学からは教科担任制なので、担任の先生と顔を合わせるのはHRの時間だけ、という日も。授業時間は中学1年生から毎日7時限目まであります。ですが、帰りのHRが終わる時刻は、公立小の6時限授業後の帰りの会終了時刻とほぼ同じ。その理由は、始業前の朝学、給食の配膳、全員での掃除の時間などがなく、とても効率化されているから。ちなみに授業の合間の休み時間は、しっかり10分あります。ランチタイムは弁当持参のほか、業者による弁当販売の利用や、登校時にコンビニなどで購入するのもOK。コロナ前は購買でポテト争奪戦が展開されていたようですが、現在の弁当販売は専用アプリでの事前予約と電子マネー決済で、生徒は当日受け取るだけになりました。帰りのHRのあとの掃除は、共用部分は清掃員の方がピカピカにしてくれるので、自分たちの教室のみ、4-5人の当番制で5分程度の簡易清掃。放課後には部活動のほか、補習授業なども行われています。補習授業は任意参加がほとんどで、検定試験の対策講座や、特進コース進学希望者のための準備講座など。部活は、運動部・文化部共に、ハード系からレクリエーション系、ユニーク活動系までさまざまで、部活自体に入る・入らないも含めて選べ、途中での入退部や複数の部のかけもちもOKなので、大学のサークル活動のような印象です。一部の運動部は外部委託のコーチがいます。また、先輩・後輩の上下関係がゆるやかで、下級生が部長・副部長に抜擢されることもあるのだとか。長男・次男の帰宅時間は、部活などがなければ17時前なので、中高生にしてはかなり早いほうだと思います(部活の日も18時には帰宅)。ただし、高校生になると学校のあと、大学受験塾に行く生徒さんも多いのだそうです。公立校と同様、中学からは教科担任制になります。A中学は「フレンドリーで個性的な先生が多い」とのこと。長男は特に先生の影響を受けやすいため、教科担任の先生次第で成績も大きく左右されます。生徒の興味を引き出すことが上手い先生もいれば、例え話がマニアック過ぎて先生の話に誰もついていけない…なんてことも。私立校は学校といえど民間企業なので、公立校と違って自治体単位の人事異動がなく、正規雇用で長く勤める先生が多いようですが、自己都合による退職・休職などで入れ替わりも時々あります(たまに、夢を追いかけて旅立ってしまう先生も…)。全体的には比較的若い先生が多いため、親しみやすくて柔軟な印象を受けますが、高校課程になると専門性の高い選択科目が増え、元大学教員などの非常勤講師のご高齢の先生なども多くなります。私が特に気になっていた先生の質ですが、長男曰く「スグに怒鳴ったり、高圧的な態度の恐い先生は、ほぼいない」とのこと。これには理由があって、A中学では「生徒側が先生を評価する」仕組みがあるため、生徒に極端に不評な先生は、大抵翌年度にはいなくなっているからです。ただし、部活動等で実績がある先生や、ICT化に詳しい先生などが、突然他校に引き抜かれてしまうことも。優秀な人材の確保には一般企業と同じく経営努力が必要で、学校側もかなり苦労されているようです。授業内容は、A中学の場合はいわゆる「超進学校」ではないので、公立校と大きく異なるわけではありません。同じ教科書を使って、同じような授業内容で進んでいると思います。ただし、主要教科では習熟度別のクラス編成があって、上位クラスでは副教材を使ってガンガン先に進んだり、少し難しい発展的な内容にも取り組んでいるようです。また、よく言われるように、中高一貫校は中3で高校受験勉強をせずに済み、その分高校課程の内容に早く入るため、高3時点で余裕を持って大学受験勉強に臨むことができる…ハズです(生徒次第かもしれません)。授業のICT化はかなり進んでいると思います。A中学では、コロナ以前から全校生徒が1人1台タブレットを所有し、先生方も含め、あらゆる場面で使いこなしていたので、緊急事態宣言時の休校措置や、校内で陽性者が出たときのオンライン授業への切り替えも迅速でした。日頃から授業中に、調べ学習やプレゼンテーション、動画や写真の記録と共有、レポート作成など、タブレットは何かとよく使っています。また、宿題でも、ネット上のグループウェア経由で、教科担任からの課題が指示されネットで提出したり、回答フォームから小テストを送信したり、宿題を提出し終わると丸つけ用の解答がPDFでダウンロード配布されたりも。生徒からの質問をメールで受けつけている先生もいます。宿題はプリントやワークなども出ますが、プレゼンテーション用の動画やスライドを作成する課題などもあって、字を書くのが少々苦手な長男も熱心に取り組んでいます。また、英検などの検定試験の勉強は、個別最適化できる学習アプリを活用しています。このように、うちの子たちが通うA中学は合理的で「自由な校風」が魅力ですが、反面、生徒自身の意思や意欲次第の「自己責任」となる部分も多いです。こういった校風の学校は、特に丁寧なケアやサポートを希望する場合、志望校選びの際は注意したほうがいいでしょう。例えば、不登校傾向でしばらく学校に登校しない子がいても、学校側から、いわゆる「登校刺激」などの働きかけはないため、先生から頻繁に電話がかかってきたり、自宅訪問されることはありません(クラスメイトとはオンラインゲームなどで自発的な交流が続くことも)。勉強についていけなくなっても、自分から職員室に質問に行かない限りは、学校側が勝手にフォローしてはくれません。勉強に限らず、やる気や積極性のある子には丁寧に面倒を見てくれますが、そうでない子は放任されます(「それが気楽」という子もいるでしょう)。そのため、校風が合わなかったり、勉強についていけなかったり、対人関係のトラブルなどが解決しなかったりで、他校に転校していく子も毎年学年に数人程度いて、同様に他校からの転入生も同程度いますが、「来る者拒まず、去る者追わず」という少々ドライな印象です。また、高校課程へ内部進学せずに、中3で他校の外部受験を希望する生徒は、学校側の受験指導やサポートは期待できませんし(留学以外)、それまで内申点を意識してこなかったり、公立校との学習進度のギャップがあったり…などの面でハードルが高くなるでしょう(万が一、外部受験して不合格だった場合、元の中高一貫課程に戻ることはできないそうです)。こういった点も事前に十分理解・納得した上で、中学受験を検討したり、志望校選びができるといいと思います。その学校の「実際」を知るには、在校生や卒業生、保護者などの声を直接聞いたり、特に配慮を要するお子さんの場合は、事前面談をお願いしたり、個別相談会などで気になる点を確認してみるといいでしょう。また、その学校に直接の知り合いがいない場合は、ネットの評価や口コミ情報なども気になると思います。ただし、うちの経験上、ネットの口コミは「現在の状況と全然違った」「一部の極端な意見だった」とあとから分かることも多かったので、参考程度に留めておくのがいいように思います。うちの子達にとって、最も「この学校を選んでよかった」と私が思うのは、ユニークな長男にも、繊細な次男にも、友達や仲間ができたことです。合理的で効率化され、のびのびとした雰囲気のA中学では、入学当初はおとなしそうな子が多いように見えた生徒さん達も、過剰な負担やプレッシャーの少ない環境で過ごすうちに、じょじょに「本領発揮」していくようです。長男曰く「最初から個性的な子が多いんじゃなくて、元からその子にある個性を出しやすいんだと思う」とのこと。そのため、思春期真っ只中の中1・中2くらいの間は、特に男子生徒同士のケンカや口論、挑発行為なども多く、心配していた時期もありましたが、先生方は「自己主張してぶつかり合うことも、成長の過程」「ケンカしないより、仲直りできるほうが大事」と、おおらかに見守っていました。すると、同じメンバーで長く一緒に過ごすうちに、どの子も心身共に成長し落ち着いていくので、中3〜高校生になるころには、次第にトラブルも減っていきました。以前は長男と反りが合わなかった子も、今では仲間として気遣ったり、協力し合ったりができるようになったそうで、わが子に限らず、子どもたちの成長をとても嬉しく感じました。A中学に限らず、子どもが「自分」や「個性」について悩みながらも著しく成長する、発達の上でも大切な思春期から青年期への6年間を、安定した環境の中で過ごし、じっくり時間をかけて人間関係を築けることは、中高一貫教育の大きな魅力だと私は思います。本当にその子に合う学びの場に出会えるように…以上、うちの子たちが通うA中学を例に、私立中高一貫校の「実際のところ」をお伝えしました。繰り返しますが、これはあくまで一例であり、学校の校風や教育方針によるところも大きいので、中学受験を検討されているご家庭は、「その学校は実際どうなのか」自分の目で見て、聞いて、肌で感じて、メリット・デメリットを十分比較した上で、志望校選びをするといいでしょう。長男の話では「確かに入学前には分からないことも多いけど、文化祭とか体験授業とかに行ってみれば、必ずその学校の雰囲気っていうのが現れる。これはもう、”雰囲気”としか表現できないけど、感じ取ることはできるから」…とのこと。中学受験に限らず、お子さんが本当に自分に合う学びの場に出会えるよう、祈っています。文:大場美鈴(楽々かあさん)記事協力:長男・〇太郎(監修:井上先生より)受験というハードルがありますが、私立の中高一貫という選択肢は高校まで一定の教育環境の中で過ごせるというメリットがあると思います。DX化が進んでいる学校だと連絡帳や必要な提出物などのチェックが楽ですよね。楽々かあさんの書いておられるように、各学校によって方針や仕組みが違うので、情報収集はそこに通っている保護者の方から直接話を聞けるのが理想だと思います。大場美鈴(著),『発達障害&グレーゾーン子育てから生まれた 楽々かあさんの伝わる! 声かけ変換』あさ出版, 2020.6.27
2022年07月19日こんにちは~! おにぎり2525です。今日は息子とファミレスに行ったときのお話です。息子のびっくりな一面を見てしまった…!家に帰ったら、すぐにゲームがしたい様子(笑)家では静かに宿題する日なんてほとんどなくて、いつも何かしら叫んでいます。こんなに静かにできるなら、家でもお願いしたい(笑)2年生ともなると、ちゃんと周りの目とか気にするようになるんだなぁ…と感心しました。
2022年07月08日タブレットを使った宿題を手伝うことに。これからはこうなっていくんだな〜と感心した話です。■今どきの授業を初体験急に動画と言われましても。もしかしたら夏休みも、こんな感じで送ったりするのかなって思ったわ(予行練習的な)。先生からのメッセージが送られるようになってたり、クラスの子のチャットの場もあるみたいで、なんかもう……令和!って感じ!(どゆこと)。これから、こういうのが当たり前な授業になっていくんだろうね。タブレットは使える時間が決まってて(6年生は夜9時まで)、それ以降に音読の動画を送っても無効になるらしく。「それまでにやらなきゃ!」って自分たちでスケジュールが組めるのもいいと思いました。
2022年07月02日無料の参加登録受付中!発達が気になるお子さんの成長を応援するオンラインセミナーが7/24(日)に開催決定Upload By 発達ナビアライアンス プログラムもうすぐ夏休み!どこか浮足立つ気持ちがある一方で、お子さんと家で一緒に過ごす時間が増えることに不安もある方もいらっしゃるのではないでしょうか。今年の夏は子どもたちと何をして過ごそう?学校の宿題はやってくれるかな?きょうだいゲンカが増えたらどうしよう?そこで発達ナビは、発達が気になるお子さんとそのご家族が、ご自宅で気軽に夏休みや日々の暮らしに役立つ情報を得られる機会をお届けしよう、と考えました。それが、「オンラインサマーフェスタ2022」です。発達が気になるお子さんを応援する専門家・企業によるセミナーやQ&Aをご用意し、少しでも毎日の生活のお役に立てたらと思っています。当日は豪華14セミナーの中から、お子さんやご家族のお悩み・知りたいことに合わせてご視聴いただけます。「LITALICO発達ナビオンラインまなびフェスタ2022」開催概要・日時:7/24(日)9:30~17:30(予定)・参加費:無料・形式:Youtube Live配信・参加方法:事前申込必須。下記ボタンよりお申し込みください。・内容:専門家講演、発達が気になるお子さんを応援する企業によるセミナー、当日参加者限定のプレゼント抽選会※企画調整中のため、今後変更となる場合もございます専門家セミナー:発達が気になるお子さんを支える、商品・サービスのご紹介Upload By 発達ナビアライアンス プログラム宿題や生活リズム、お家で何する?お出かけはどうする?など、夏休みが始まるこの時期は気になることがいっぱい。有意義な夏休みにするためにできることについて、事前アンケートで寄せられた内容を中心に井上先生にお話しいただきます。セミナー後半には、保護者のみなさんにいただいたお悩みや質問にも回答するQ&Aタイムもご用意しています。井上雅彦 先生鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授/LITALICO研究所 客員研究員 応用行動分析学をベースにエビデンスに基づく臨床心理学を目指し活動。対象は主に自閉症や発達障害のある人たちとその家族で、支援のためのさまざまなプログラムを開発している。Upload By 発達ナビアライアンス プログラム友人関係や宿題のお悩みから、おうちで過ごす時間が増えるこの時期に気になる親子の関わりまで、保護者のみなさまにいただいた事前質問を中心に、児童精神科医の三木崇弘先生にお話しいただきます。三木崇弘 先生フリーランス児童精神科医/スクールカウンセラー 兵庫県姫路市出身。愛媛大学医学部卒・東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科博士課程修了。早稲田大学大学院経営管理研究科修士課程修了。 愛媛県内の病院で小児科後期研修を終え、国立成育医療研究センターこころの診療部で児童精神科医として6年間勤務。子どもの暮らしを医療以外の側面からも見つめる重要性を実感し、病院を退職。 2019年4月よりフリーランス。“問題のある子”に関わる各機関(クリニック、公立小中学校スクールカウンセラー、児童相談所、児童養護施設、保健所など)での現場体験を重視し、医療・教育・福祉・行政の各分野で臨床活動をしている。Upload By 発達ナビアライアンス プログラムお子さんの成長に伴い、社会性が求められ、コミュニケーションが必要とされる機会はどんどん増えていきます。では、早くからやりとりのスキルやマナーを教えるべきでしょうか?お子さんが、自分らしく自信をもって人とやりとりをし、社会参加ができるようになるためには、幼少期の「土台づくり」がとても重要です。土台づくりのために保護者はどのようなサポートができるか、さらに、保護者からのサポートはお子さんが何歳になるまで続けるべきか、青年期以降の「親ばなれ・子ばなれ」のタイミングについてもお話しします。日戸由刈 先生相模女子大学人間社会学部教授、博士(教育学) 横浜市総合リハビリテーションセンター 発達精神科外来にて20年間心理士として勤務後、同センター児童発達支援事業所「ぴーす新横浜」園長を務める。2018年より現職。公認心理師、臨床心理士、臨床発達心理士。専門家特別講演は、日本生命保険相互会社の提供でお送りします。未来をつくるのは、いつだって子どもたち。けれど、この国では多くの人が、子どもを育てることの難しさに直面しています。みんながもっと自分らしく生きられる明日を叶えるために。子どもたちが未来に向かって伸びやかに、自分の可能性をひろげることができるように。群れ全体が協力しあって子どもを育てるペンギンのように、子育ての壁や不安のない社会を、みんなで手を取り合ってつくっていきたいとの想いから、「NISSAYペンギンプロジェクト」を始動しています。子育てに頑張るすべての人を、そして子どもたちの未来を、日本生命は全力でサポートします。日本生命相互会社企業コラボセミナー:発達が気になるお子さんを支える、商品・サービスのご紹介発達が気になるお子さんの成長を応援する企業のみなさまにも協賛をいただき、多様なセミナーをお届けいたします。育児や療育、学習、普段の暮らしをより豊かにする商品・サービスをご紹介いただきますので、ぜひご期待ください!今回ご参加いただく企業のみなさまをご紹介いたします。Upload By 発達ナビアライアンス プログラムトマティス®️聴覚トレーニングは60年以上の歴史を持ち、70ケ国400以上のセンターで使用されている、音楽と自身の声を使用する安全で手軽な聴覚ケアです。みみいくトマティス®️聴覚トレーニングでも、未就学児から大人まで、毎年多くの人が聴覚と心理のケアを受け、「過敏の緩和」や「聴く力の向上」につながっています。本セミナーでは、聴く力の弱さやストレス反応としての聴覚過敏、どちらもケアできるトレーニングをご紹介します。特性、目的、状態に合わせてさまざまなトレーニング方法と機材があります(一部購入も可能)。お子さんと保護者であるあなたの耳と声を育てて、学校や家庭内でのコミュニケーションを円滑にしましょう!Upload By 発達ナビアライアンス プログラム株式会社フミUpload By 発達ナビアライアンス プログラム学習教材「すらら」は、無学年方式のe-ラーニング教材。学校や塾で採用され、学習者数は、2021年10月時点で約44万人となりました。お子さん1人ひとりに合った学習が求められる時代、「無学年方式」はこれからの教材トレンドです。小学校1年生から高校3年生までが対象で、国語・算数・理科・社会・英語の5教科に対応しています。家庭学習の利用者の半数以上が不登校や発達障害のあるお子さんで、勉強に困難があるお子さんも自分のペースで楽しく学びを継続しています。2022年も是非、注目してください。Upload By 発達ナビアライアンス プログラム株式会社すららネットUpload By 発達ナビアライアンス プログラムラフ&ピースマザーは、「遊びと学び」をテーマにお笑い芸人やタレント、教育分野の有識者、スポーツ選手などがさまざまなコンテンツを発信しています。動画サイトでは、ここでしか観られない限定ムービーやタッチして遊ぶとストーリーが変化する新感覚「タッチムービー」を公開中!オンライン教室は、月々たったの1,950円で授業が「受け放題」になるサービスをスタート!学校や塾とは違う、新しい学びの体験ができる教室に思う存分参加してみませんか?夏休みの困りごとを解消する企画もご用意しています!Upload By 発達ナビアライアンス プログラム株式会社ラフ&ピースマザーUpload By 発達ナビアライアンス プログラム「リップルキッズパーク」は、2009年にスタートした子ども専門オンライン英会話サービスです。オンライン完結だから、送り迎えなくおうちでレッスンを受講することが可能です。マンツーマンだから、お子さま一人ひとりのレベルや性格、習熟度に合わせた最適なレッスンが受けられます。専任講師による楽しいレッスンだから、お子さまが英語を好きになり、継続して受講ができ、結果的に英語力を上げることが期待できます。アカウントは1つでOK!きょうだい・親子でレッスンを分け合い、一緒に英会話を学ぶことができます。Upload By 発達ナビアライアンス プログラム株式会社エンビジョンUpload By 発達ナビアライアンス プログラム凸凹がある子に学習の個別最適化を実現する「天神」は、インターネット不要で使えるデジタル学習教材です。幼児タブレット版、小学生版、中学生版が人気で、以下の点で評価されています。・一問一答で集中しやすい・一問ごとに誉められて楽しく学べる・類題豊富で正解するまで何度でも学べる・問題・ヒント・解説が親切丁寧小学生版では、以下の点も人気です。・音声読み上げで勉強へのハードルが下がる・動画講義を何度も繰り返せるご自宅にタブレットやパソコンを貸出する無料体験も行っています。Upload By 発達ナビアライアンス プログラム株式会社タオUpload By 発達ナビアライアンス プログラムアネビーは、発達障害を「感覚の障害」ととらえています。遊びは感覚にはたらきかけるものなので、遊びで発達障害児の支援が可能になります。アネビーは、遊具メーカーとして、子どもたちが一日をいちばん長く過ごす場所の環境を、遊び=遊具の力で変えていきます。セミナーでは、公園にある遊具一つひとつに秘められた、お子さまの生活や学習の土台となる力を育む工夫をお伝えします。ぜひご注目ください。Upload By 発達ナビアライアンス プログラム株式会社アネビーUpload By 発達ナビアライアンス プログラム「PAKU MOGU(パクモグ)」は、好き嫌いが多い子どもたちの完食を目指したミールキットです。15分の簡単調理で主菜と副菜の2品が完成し、付属のレシピは子どもたちが調理に参加するポイント付き!親御さんの時短調理に役立てるだけでなく、調理に不慣れな子どもたちに食に触れるきっかけを提供します。自宅での自立支援もサポートできるよう、今後もかんたん調理ができる商品設計に努めてまいります。週1日からご注文可能で、お子さまの好みに合わせて毎日2種類の献立からお好きなものをお選びいただけます。ぜひ一度お試しください!Upload By 発達ナビアライアンス プログラム株式会社ワタミ昨年から今年にかけて3度開催してきた、多様な選択肢と出合える、発達ナビの「オンラインフェスタ」。「家庭学習」「STEAM教育」「進路選び」「学用品」など、幅広い切り口で多くの専門家の方々や累計25社の協賛企業にお集まりいただき、のべ1万名を超える保護者のみなさまにご参加いただいて大きな反響を頂きました。【ご参加いただいたみなさんのコメント】・ためになるお話ばかりで、とても参考になりました。自分が具体的にどう関わっていったらいいのか、何ができるのかがハッキリし、子供と向き合うのが楽しみになりました。・すごく講演もわかりやすくて、同じような境遇の人がいて、悩んでるのは自分だけではないと少し気持ちが楽になりました。・発達障害や不登校のお子さんとの関わり方の導入として分かりやすくできており、より理解を深めたいと感じた。一つのサポートの形として、知識を得て利用していくことで母子共に窮屈のない育児になっていくのではと感じた。登壇者の方への質問や保護者のみなさん同士の交流のコメントで盛り上がったこのイベントには、事後アンケートで多くの次回開催を望む声が届きました。今夏も、保護者のみなさんの疑問や不安に寄り添ったオンラインセミナーをお届けします!ご自宅からお気軽にご参加ください。たくさんの方のご参加を、心よりお待ちしております。Upload By 発達ナビアライアンス プログラム
2022年07月01日日常の中でたまっていくイライラビンゴの穴たちUpload By 丸山さとこいつもボンヤリしているためなのか「穏やかで冷静なお母さん」と思われることも多い私ですが、実際は日々些細なことでイライラしながら過ごしています。コウと暮らす毎日の中で「このプリント提出期限先月じゃん!」「玄関に水筒置きっぱなし~」「また説得祭りか…」「床散らかり過ぎ~!(ハサミも落ちてる!!)」とワーワー言ってばかりです。それでも普段はイライラする程度で終わっていますが、ビンゴの穴が空くように『イライラ要素の数』がたまっていくにつれ、イライラでは済まない怒りが沸くこともあります。Upload By 丸山さとこストレスによって穴が開いていき、リーチでイライラと角を生やし、ビンゴになれば怒りで火を吐く私の「ストレスビンゴ」。そのビンゴカードは、「疲れ・眠い・掃除」などによりコウとは関係なく穴だらけなこともよくあります。Upload By 丸山さとこそこにコウの行動で数個穴が開くので、コウの帰宅から夕飯までの間にいきなりリーチが何本も現れることが珍しくありません。・宿題がやりかけのまま・明日の支度をしていない(けど確認をしていないのに気づかない)・納得するまで動かない・部屋が散らかったままパソコンで遊んでいる(片づけてからのルールあり)などなど、こうして並べてみると「まだ未熟なんだな」「神経発達症(発達障害)の特性もあるし、年齢相応を求められても難しいのだろうな」と思うようなことばかりなのですが、すでに穴あきストレスビンゴを抱えているときの私は「今日これ声掛けするの何回目~!?」とイライラがピークに達し、にょきにょきと角が生えてくるのです。Upload By 丸山さとこストレスビンゴの穴が空くことは止められないけれど私自身も神経発達症があり疲れやすく、疲れれば過敏や鈍麻や注意欠如も強く現れるため、「コウの特性を理解する」「ゆったりとした気持ちで見守る」などの方法ではどうにもならない状態になりがちです。日々生活の中で空いていくビンゴの穴を減らすことは難しくても、「疲れた・眠い→仮眠をとる」「宿題をやっていない→やっていない事実をコウと共有する(その後どうするかまでは責任を持たずにコウ本人にまかせる)」などのように、空いた穴を意識的にふさいでいくことはできるんじゃないかな?と思います。Upload By 丸山さとこ「ほっこりビンゴ」や「うれしいビンゴ」の穴がたくさん空いていたとしても、なかなか帳消しにすることはできない「ストレスビンゴ」の穴の数々…できる範囲で空けないようにしつつ、空いたときは一つずつふさぐようにしていきたいです。執筆/丸山さとこ(監修:井上先生より)「ストレスビンゴ」は、自分のストレスを客観視するのに非常によい考え方ですね。穴の開き具合を意識して対処法がとれるように準備されているのはとてもすばらしい発想と思います。「ビンゴになりそうになったら『寝る』」など、あらかじめ対処を決めておくことによって、自己嫌悪にならずに割り切ってしまえることが怒りのコントロールやコーピングに役立っているのではないでしょうか。お子さんやご家族にも「ストレスビンゴ」が可視化できると面白いかもしれません。
2022年06月21日こんにちは。8歳の双子と5歳の末っ子の三姉妹育児をしている田仲ぱんだです。4月に進級して3年生になった双子のお姉ちゃんたち。■双子のお姉ちゃんたちの宿題の様子を見たところ…!?2年生の時より宿題の量が多くて大変そうにしています。宿題の様子を見てみると…。どうやら、漢字をひとつ書くたびに休んでる〜〜〜〜〜!! ■毎日どちらかの娘が宿題を休み休みやっているそりゃあ疲れるし、漢字の練習は地道な作業なので、面倒なのはわかるけど、休み休みやっていたら書き終えるまで時間がかかりすぎちゃいます。娘には何度も「集中して早く終わらせたほうが、後で遊ぶ時間がたくさんあるよ」と伝えて、本人も理解はしているのですが、毎日どちらか片方の娘が必ず、10分ぐらいで終わるであろう宿題を1時間かけてやっています。集中力があるときは本当に一瞬で終わる内容の宿題なんですけど、どうしたら毎日集中力が保たれるんでしょうかね〜?
2022年05月16日自信をなくしがちな時期を乗り越えるには……?こんにちは。『発達障害&グレーゾーン子育てから生まれた楽々かあさんの伝わる! 声かけ変換』ほか、著者・楽々かあさんこと、大場美鈴です。今回のコラムは、思春期の子どもを始めとして、落ち込んでいるときに自分で自分を応援する、リフレーミングの視点をお伝えしたいと思います。子育ての上では「ほめることが大事」「子どもの自己肯定感を高めましょう」とよく言われますが、だんだんと成長に伴って周りが見えてきたり、大人や社会に対しての批判や疑問を感じる目が育ってくると、親のほめ言葉を素直に受け取れないことも多くなるでしょう。また思春期は、体の急激な成長に伴ってホルモンバランスが崩れたり、成績や進学・就職、恋愛や複雑な友達関係などで思い悩んだり、自分に否定的になったり、周りと比べて劣等感を感じたり…など、成長の上での課題に直面し、身体的・精神的に不安定になりやすい時期でもあります。加えて現在は、新型コロナウイルスや刻々と変化する世界情勢などで先行きが不透明な中、客観的に物事を見て視野を広げる経験が減ったり、ネットなどで少数の極端で否定的な言葉や、不安感を強めるネガティブな情報が、簡単に目に入りやすい状況でもあるでしょう(こんな中では、大人ですら、自信や意欲をなくしやすいのではないでしょうか)。では、この自信を失いがちな多感な時期をなんとかやり過ごし、乗り越えるにはどうしたらいいでしょう。私は、それまでの子育てで、我が子の少しでもできてるところをほめ、一見できて当たり前のような頑張りを認め、失敗しても挑戦した意欲や努力の過程に注目し、短所や欠点は長所やいいところに変換し、自信につながるように意識して接してきました。ですから、子どもが大きくなってきた今度は、親がいてもいなくても、誰がほめてもほめなくても、同様に、「子ども自身が自分でリフレーミングし、自分を応援できたらいいのではないか」と考え、我が子が周りと自分を比較し始めたころより、以下のセルフ・チェックシートを自作し、いつも見えるところに貼っていました。Upload By 楽々かあさん実は、この自分への7つの問いかけは、私自身もつい、いろいろと気になってしまうほうなので、いつも頭の中で繰り返し、習慣のようにしていることでもあります。では、うちの子どもたちと同世代のお子さんに向けたメッセージとして、それぞれ詳しくお伝えしますね(大人の方にも、ご参考まで)。落ち込んだときに、自分で自分を応援する7つの問いかけ誰だって、落ち込んでいるときには、どうしてもネガティブな情報ばかりが目についてしまうもの。そんなときは、意識して自分自身の「いい情報」に目を向けるクセをつけるといいでしょう。たとえ誰もほめてくれない時でも、以下の「自分への7つの問いかけ」などで、自分で自分のできてること、頑張っていること、いいところに気づいて、ちゃんと認めて、自分を応援してあげてくださいね。誰にでも、得意なことと苦手なことがあります。周りの人みんながいとも簡単にできているように思えることでも、それがとても苦手なことである人にとっては、ただ「みんなと同じように」「人並み程度に」するだけでも、密かにものすごく努力することが必要な場合だってあるでしょう。もしかしたら、「〇才なら、これくらい"できて当たり前"」とか、「なんでこんなこともできないんだ」なんて言葉に傷ついたり、そんな風に自分で自分を責めている人もいるかもしれませんね。でも、苦手なことはうまくできないほうが当たり前なんです。そして、あなたがそれを人一倍努力しながらやっていることは、たとえ誰も気づいてくれなくても、あなた自身が一番よく知っているハズです。こんなときは、ギリギリ最低限ラインでもいいから、自分なりに努力できたのなら、自分に「よく頑張ったね」と、心の中で拍手してあげませんか。定期テストや部活動などで、自分では頑張ったつもりなのに、結果につながらなくて失敗すれば、落ち込んでしまうのは当然です。でも、全てを「0か、100か」で判断せずに、「本当にそれは”全部”失敗だったのか」を、よーく思い出して、物事をトータルで客観的に見直してみると、どうでしょうか?例えば、「最後の最後でうまくいかなかったけれど、途中まではできていたこと」や、「間違いではあったけれども、ここまではできている、わかっていること」や、「全体的には残念だったけれども、ここだけはうまくいっている部分」、そして「結果につながらなくても、努力の過程で得られたこと」だって、結構見つけられるのではないでしょうか。自分で「できた」のハードルを下げてあげると、その失敗は本当の失敗ではなくなるかもしれませんし、あなたにしか気づけない、次の挑戦へのヒントや発見だって見つけられるのではないでしょうか。自分の個性や、周りとの違いについて、思い悩むこともあるでしょう。「もうちょっと、自分も〜だったら良かったのに」とか、「〇〇さんみたいにできたら、毎日楽しいだろうなあ」とか、「なんで自分は、みんなと違うんだろう」とか……(私もそう思っていましたよ)。でも、一見その人の"短所や欠点"に思えることも、"長所やいいところ"とセットになっていることは、本当に多いんですよ。例えば、「空気が読めない」→「自己主張できる」「落ち着きがない」→「行動力がある」「飽きっぽい」→「切り替えが早い」……というように、逆に言うことだってできるんです。もしかしたら、自分では気になる短所や欠点も、どこかの誰かの目からは、あなたの長所や魅力として映っているかもしれませんね。そして、世界中を探しても、短所だけの人、長所だけの人も、きっと一人もいないでしょう。完璧な人はいません。ちょっとくらい、凸凹しているほうが、人間らしくて、いいじゃないですか。毎日のルーティンとして、フツーに、何気なく続けていることって、結構ありますよね。例えば、「身支度をして学校に行く」とか、「宿題をこなす」とか……。小さなころは、ただ着替えただけでも「すごいね!」とか、宿題をやっただけでも「えらいね」なんて、親や先生にほめられたかもしれません。でも、いつの間にか、それが”フツーのこと”で、やって当たり前になっているので、それができたからと言って、もう誰もほめてはくれないけれども、そこに、あなたの小さな頑張りの積み重ねがあることは、今でも変わりありません。たとえ、些細な習慣や、誰もが毎日当たり前にこなしていることでも、続けることって本当は簡単じゃないですよね。その、見過ごされがちな”フツー”の小さな頑張りに、誰も気づいてくれないのならば、自分で気づいて「今日もオレ、よくやった」「毎日よく頑張ってるね、私」って、ちゃんと自分をほめてあげませんか。周りと比べて、"できない"と感じることが多かったり、クラスのみんなができることができなかったりすると、自分だけ置いていかれるような焦りを感じるかもしれませんね。特に思春期では、ほんの数ヶ月で身長が10センチ以上も伸びる子がいるように、誰もが心身の成長が著しい時期にありますし、学校ではテストの順位や偏差値などが数値化されてもいて、能力の優劣を比較しやすい環境でもあるでしょう。でも、例えば、身体測定の時の身長・体重の成長曲線が「平均」や「標準」の範囲に収まる人ばかりではないように、人の成長の仕方も、そのスピードも、物事が身につくタイミングも人それぞれです。そして、1人の人の中にも、成長が早い部分もあれば、ゆっくりな部分もあるので、むしろ、なんでもまんべんなく、平均的に成長する子のほうが本当は珍しいのかもしれません。でも、1年前の自分はどうでしたか?更に、5年前の自分はどうだったでしょうか?たとえ、人よりゆっくりでも、自分なりにちゃんと成長し、進歩している部分を、たくさん見つけられるハズです。「十人十色」「大器晩成」といった言葉もあります。比較は自分自身とすればいいんです。人の心が成長していく上で、親以外の誰かに認められる経験は、大切な栄養になります。例えば、SNSや動画投稿サイトなどで、多くの人に今の自分を見てもらえたり、自分の意見に共感が集まったりすると、嬉しいですよね。ただ、あなたに対する100の反応のうち、99の肯定的・好意的な声よりも、たった1つの否定的な声のほうが気になって、”みんな”に否定された気がして、自信や意欲をなくすことだって、あるかもしれません(私もよくあります)。あるいは、直接またはメッセージアプリのやりとりなどで、誰かに言われた言葉で傷つくこともあるでしょう。特に、自分の心の中で大きな位置を占めている相手や、「この人は自分のことを分かってくれている」と信じていた相手からだと、世の中の全ての人に否定されたような気持ちになることもあるでしょう。でもそれは、あくまでその「◯◯さん」個人の考えで、"みんな"ではないし、ただ「自分とは違う」というだけなのかもしれませんそして、世の中には、自分と全く同じ考えを持ち、同じものが好きで、同じように行動する人は、一人としていません。少し寂しく感じるかもしれませんが、最初から「違う」のが当たり前なのです。そんな時は、自分に否定的な相手も「〇〇さん」という1人の人として見て、「まあ、そう考える人もいるよね」と思いながら、あなたを応援してくれる人や、いい情報のほうに意識的に向き直ってみるといいでしょう(それでもうまく気持ちを切り替えられない場合は、一旦SNSやメッセージアプリから離れるのも1つの工夫です)。誰だって、一生懸命頑張ってみたのに、結果的に失敗したり、裏目に出たり、つまづく経験ばかりが続いていたら、心が折れそうになるでしょう。中には、なにかをやってみる前に、「どうせ、やってもムダだ」「自分にはムリだ」と諦めてしまうほど、今まで失敗や挫折の体験が多かった人もいるでしょう(今頑張れない状態の人は、まずは無理せずよく休んで下さいね)。でも、「失敗が多い」ということは、「挑戦したことが多い」証拠でもあります。何もしなければ、失敗もしません(うちの長男・談)。つまり、今までたくさん失敗してきた人は、 それだけ、未経験の新しいことや、今の自分にとって少し難しいことに果敢に挑んできたから、なのではないでしょうか。「失敗の数」=「挑戦した数」です。これって、すごいことだと思いませんか?たとえ結果が失敗でも、「やってみた」「挑戦してみた」だけでも、価値があることって、たくさんあると思いますよ。そして、それは全て、その人の成長のための経験値になっているハズです。もし、あなたが何かに挑戦して失敗したのなら、ぜひ、自分の勇気に自分で「いいね!」してあげませんか。自分自身を最大の味方に……おそらく多くの人は、長所よりも短所、できたことより失敗したこと、自分に肯定的な意見より否定的な意見……などのほうが気になったり、自分の毎日の何気ない頑張りに気づかないこともあるのではないでしょうか。それが、感受性が強い時期にある子なら、尚更のように思います。また、社会的に不安要素が多い中では、不安や不満からストレスが溜まりやすく、他人の欠点や言葉のあら探しをしたり、若い人や意欲や才能のある人の芽を摘むようなネガティブな情報が広まりやすいのではないでしょうか。こんな時は、物事を両面・多角的に観た上で、「いい情報」のほうに意識的にフォーカスするクセをつけるくらいで、現実的かつ、ちょうどいいバランスが取れるのではないかと思います。たとえ世の中がどう変わっても、誰がほめても、ほめなくても、自分が自分の最大の味方であってほしい…と、私は我が子と同世代の子どもたちに願っています。文:大場美鈴(楽々かあさん)(監修者・井上先生より)自分自身の考え方のくせを見直すことはとても大事なことです。セルフチェックから一歩すすめ、あげてある内容を自分の言葉(自分にとってすっきり入ってくるキーワード)に直して何度か呟いてみる、いったくせをつけると、ネガティブな認知のくせというものが少しずつ変わってくるのではないでしょうか。このように、認知のコントロールができるようになってくると、感情のコントロールも少しずつできるようになってくると思います。
2022年04月19日いつまでも幼いと思っていた第四子・三男もとうとうこの春小学2年生に!今までのことを思い返すと本当に感慨深いのですが、2年生になって早々、こんなことがありまして…新学期が始まってすぐ。この日は午前授業ですぐ帰ってきて、帰宅後に自習用ドリルに取り組んでいたんですが、(ドリル頑張ると好きなお菓子が食べられるから 笑)なぜか次男と共に大爆笑する声が…。どうやらまた【珍回答】を生みだしたようで、さっそく見てみると…どうやら回答欄には最初から【う】と【い】は書かれてあって、上の絵を見て残りのマスを埋めないといけなかったんですが…なぜ【み】??(おふざけなどではなくホンマに分からなかったみたいです)みういん?みういんって何??その後、新たに書き直したのが…【ひょういん】!!おしい!!多分、マス目の数が決まっていて、ヒントが2文字書かれてあることで逆に分からなくなってしまったんだと思います。(毎回そのパターン)私的には他の問題が一発正解ってだけでとても成長を感じるのですが…(親バカ)三男を象徴するような珍回答だったので、なんだか愛おしささえ込み上げてきたエピソードでした(親バカ)
2022年04月13日特別支援学級で授業を受けてみた結果は…?小5のときに軽度知的障害、ASD、場面緘黙の診断がおりた長女ゆい。先生から苦手な算数の授業について特別支援学級で受けることを提案されました。私も先生も、ゆいの負担を考えると特別支援学級に移ることがベストだとは思いました。でも自分だけ別教室で授業を受けることについて、本人が嫌がったり周りに何か言われるようなことがあればやめておこうと話していました。(ゆいの通う小学校は「特別支援学級在籍」となっていても、普段は通常学級で過ごし、国語や算数などサポートが必要な科目だけ、特別支援学級の教室に集まって授業を受けます。※自治体により異なります)Upload By 吉田いらこお試しで通ってみた初日、私はドキドキしながらゆいに様子を聞いてみました。ゆいの返事は「別に何もなかったよ」でした。思いのほか気にしていなかったようです。初日は、特別支援学級での取り出し授業にも問題なく行けたので、翌日からも特別支援学級に通うようにしていましたが、特に問題は起きませんでした。Upload By 吉田いらこゆいは、通常学級で授業を受け、算数の時間になると別の教室へ移動します。別教室には、ほかのクラスからも集まり五人ほどで「特別支援学級」としての授業を受けます。授業の進度は通常クラスと同じですが、問題は基本だけをとても簡単に、ボリュームも少なくして教えてもらっていました。ゆいはサクサク進む通常の授業についていくのが難しかったのですが、ここでは個人のペースに合わせて待ってもらえるのでかなりラクになったのではないかと思います。また、友達から特別支援学級に通うことについて何か言われるのではないかという不安もありましたが、それも必要なかったと分かったことがありました。気になっていた友達関係Upload By 吉田いらこそれは、放課後友達が家に遊びに来て一緒に宿題をしていたときのことでした。ゆいと通常学級の友達とでは、算数の宿題が違います。ゆいの宿題は友達のものよりも易しく、量も3分の1ほどでした。みんながわが家に集まり、ダイニングテーブルの上にそれぞれの宿題を広げ、ワイワイとやり始めました。ゆいが行き詰っていると、友達が教えてくれます。それもとても自然に。宿題の種類が違うことなどだれも何も気にしていないのです。Upload By 吉田いらこ算数の授業を特別支援学級で受けるようになってから、もう一つ良いことがありました。Upload By 吉田いらこ算数以外の教科のテストの点数が以前よりも上がったのです。照れながらも嬉しそうに答案を見せてくるゆい。多分、算数の授業が易しくなって負担が減ったからなのかなと感じました。今までは毎日算数の授業にたくさんの気力を使い、とても疲れていたのでしょう。そして、必死に頑張っても結果がついてこないことに落ち込んでいたと思います。以前に発達検査を受けてから、私はいろいろ考えました。特別支援学級に行くか行かないかはもちろん自由でしたが、毎日勉強で無理して学校が苦痛になってしまうのは避けたかったです。そこで、小学校での目標を「楽しく学校に通うこと」にしました。そのためにできることを今はやることができているのかなと思います。執筆/吉田いらこ(監修:三木先生より)ご本人にとって無理のない負荷に調整できたのはとても良かったですね。そのことによって手応えと自信をもって課題に取り組めるようになると、また日々の暮らしが楽しくなり、そして課題への取り組みがさらに良くなると思います。ともあれ、楽しそうに過ごしているお子さんの姿を見られるのは親としても安心ですね。
2022年04月05日小3でついたアダ名は「忘れ物の女王」Upload By 桑山 知之筆者と広野さんとの出会いは2019年に遡る。ドキュメンタリーCM『見えない障害と生きる。』の取材のため、連絡を取ったのがきっかけだった。底抜けに明るい性格について触れると、広野さんは「このくらいじゃないと生きていけない」と笑い飛ばした。その言葉の重みに、筆者の胸が苦しくなったのを今でも覚えている。Upload By 桑山 知之広野さんは幼少期から、目の前にあるもの以外はすぐに忘れてしまう子どもだった。小学校に入ってからは管理しなければいけないものが増え、何かをこなすことは「全く無理だった」。宿題を出され、その場ではやる気でいても、家に帰れば宿題を出されたことすら忘れている。翌日提出を求められて初めて思い出す。小学校2年生の通知表に「忘れ物が多い」とはっきり書かれ、3年になると周囲からは「忘れ物の女王」とアダ名をつけられた。「どうしてみんなができるのか分からないんですよ。頑張らなきゃいけないんだけど、どう頑張ったらいいのか分からない。困るんですよね、『ちゃんとやって』って言われると。ちゃんとやっているつもりなので。一人だけ違うことしてたりするんですけど、それを問題だとも思っていない。だから怒られますよね」(広野さん)Upload By 桑山 知之学校のあちこちには、広野さんの持ち物が散らばっていたという。5年生ぐらいのころには、遠足で河原に行った際、飯盒炊飯でカレーをみんなでつくって食べるとき、広野さんは肉を持ってくる係だったが、肉を忘れてしまい、広野さんの班だけベジタブルカレーになってしまったこともあった。成績や勉強よりも「生きていくこと自体が難しかった」といい、時間に遅れないようにするなど社会生活に食らいつくのに必死だった。片づけできず夫から罵倒…「私はいても意味ない」地元の中学を経て静岡県内の高校を卒業後、青山学院大学に進学。当初は国語の教員になろうと思っていたが、LD(学習障害)の傾向があるのか、時折、字が正確に書けないことがあった。ずっと続けて文字を書いていると、例えば「春」の横棒が四本になってしまうことがあるらしい。「これでは黒板の字が不正確になってしまう」と思い、教師の夢を諦めた。落ち込んでいたところ、ゼミの教授の紹介で、都内の大学病院の教授の秘書になった。しかし、当時は自身がADHDとは知らず、自分のスケジュールの管理も難しく、何より察して動くことが全くできず、とんちんかんなことばかりしてしまい、周囲から「使えない」と言われ、思い悩むことも多かったという。Upload By 桑山 知之「若いときは、できなくても頑張らなきゃいけないとか、頑張ったらできるかもしれないとか、そういう気持ちが強かったんです。でも半年でおかしくなっちゃって。電車に乗っていられなくなったり、起きたら午後だったり、色々できなくなっていきました。生きていてもしょうがないと、思いつめていました……」(広野さん)生きることもできず、死ぬこともできず、「しんどい」毎日を過ごしていたが、23歳で当時交際していた男性と“デキ婚”。実家の両親からサポートを受けながら家事や育児に勤しんでいたが、やはり片づけがどうにも苦手だった。家の中は物で溢れかえり、食卓には書類などが大量に積まれ、食事を摂ることもままならなかった。そして29歳のころ、鬱病と診断された。Upload By 桑山 知之「旦那からは『こんな家に帰ってくる俺の気持ちになってみろ』とか『お前、一日家にいて何してるんだ』とか言われて。そのときは診断も受けていなかったので、『私はいても意味ないな』ってどんどん落ち込んでいきましたね。頑張って専業主婦をしていたときが一番つらかったです」(広野さん)そんな中、2000年に刊行された『片づけられない女たち』(WAVE出版/サリ・ソルデン著)を読み、驚いた。自分によく似た人がこんなにいる。そして、対処方法がある。そこから、発達障害というものがあることを知り、同じ悩みを抱える人とともに当事者グループをつくって理解を深めた。「最初は自分がとにかく喋りたいからつくった」と笑うが、家庭の悩みなどを打ち明けられる居場所ができたのだった。「言い訳だ」夫から度重なる暴力、そして離婚30歳を過ぎてからADHDと診断を受けた広野さん。発達障害のことを夫に打ち明け、「家事を一緒にやってほしい」「手伝ってほしい」と伝えたが、「そんなのは言い訳だ」と理解してもらえなかった。むしろ、診断を打ち明けたことをきっかけに、夫との関係は余計に悪化。物を投げられ、時には暴力を受け、外に出られないぐらいひどいあざが顔面にできることもあった。「自分が(夫の)ストレスの捌け口になっていたんだと思います。私が反論するようになって、ストレス解消ができないから、手が出るようになったのかなって。でも自分の両親はサポートしてくれたし、ママ友たちも『子どもの迎え忘れているよ』とか教えてくれるようになって、すごく助かりましたね。私自身も、ADHDがあると分かってからは、子どもに怒らないようになりました」(広野さん)Upload By 桑山 知之夫と別居するために2年ほど準備期間を経て、娘2人とともに小学校の校区の端から端に引っ越した。すぐに弁護士を立て、34歳で離婚に踏み切った。別居するとすぐさま、ストレスから解放された気分になった。そして2008年、「発達障害をもつ大人の会(現・NPO法人DDAC)」を立ち上げた。「こんな感じでも今NPO法人の代表をしていたりとか、全部ができないわけじゃないんですよね。発達障害はできることできないことにものすごく差があるけれども、できないことばかりではないということを知ってもらいたいです。あと、周りの人は何でもできるようにさせようとするじゃないですか。それをやられると、みんなだめになっていくんです。二次障害を引き起こしたりとか。何でもできる人間にならなくていいんです」(広野さん)現在広野さんは、キャリアカウンセラーとして同じ悩みを抱える若者や仕事を探している人への就労支援を行っている。発達障害があるかもしれない人や、障害者手帳を取るかどうか悩んでる人、仕事を何回も辞めさせられたり、仕事が長続きしない人など、広野さんのもとにはあらゆる相談が舞い込んでくる。Upload By 桑山 知之「とにかく“フツウになろうとしない”ことをオススメします。自分なりの生き方、生活の仕方を編み出していくのが必要なので、落ち込みすぎずにうまく周りに助けてもらいながらできることをやっていく。私も20代のころは『どうやったらうまく死ねるのかな』とか思っていたんですけど、今はこの人生も割と悪くないと思っていて。発達障害があっても楽しく生きていけるような生き方をみんなにもしてほしいと思います」(広野さん)新型コロナウイルス対策で、在宅勤務やリモート授業などが推進され、家族が一緒にいる時間が増えた。発達障害のある人にとって、毎日決まった時間に通勤・通学することの煩雑さを感じなくていいのは非常に楽だと広野さんは言う。ただし、「家の環境が良くないと地獄」とも指摘している。できないことは恥ずかしいことじゃないUpload By 桑山 知之広野さんはなぜこれほどまでに明るく前向きなのか。どうやら心理学の勉強をした上で、「訓練をした」という。「世の中落ち込むことばかりでうまくいくことよりも失敗することの方が多いんです。でも、いちいちそれを真に受けて反省して頑張ろうと思っても、また失敗しちゃうんです。そんな人生を普通のメンタルでやっていけない。いちいち落ち込んでいたら生きていけないだろうってことで、それを転換して、できる方に目を向けるように、自分を変えていきました。とにかく、自分が快適に生きていける状態がどこか?が大事であって、みんなと同じようにできるかは関係ないんです」(広野さん)できないことを「否定しない」。それは2人の娘の子育てでも実践していた。娘には、自身の障害のこともオープンに話した上で、スーパーの惣菜を買うなど家事をなるべく減らし、対話の時間を増やした。時には、娘が母である広野さんのサポートにも回った。現在、長女(25)はIT企業でデザイナーの仕事に就き、次女(23)は海外の大学に進学し、心理学を学んでいる。Upload By 桑山 知之「個を重視する世の中になりましたよね。個の時代というか。発達障害のある人たちが受け入れられるような方向に行っている気がします。でも、例えば子どもに発達障害があると診断されて、周囲に分かってもらわなきゃとか、説明しなきゃとかやっちゃうと、子どもの自尊心が下がるんですよ。あ、人と違っちゃいけないんだ、って。でも開き直って、文句ある人は近寄ってこないで!ぐらいでいいんです。分かってくれる人とやっていけばいい。大人が変わらないと子どもが変わりませんから。発達障害のあるなしに関わらず、娘たちにはやりたいことを自由にさせてあげたいと思ってきましたし、すべての子どもたちにそういう環境があることを願っています。発達障害のある子どもが生まれるということは、楽しいんだって思ってほしいです」(広野さん)Upload By 桑山 知之平成元年愛知県名古屋市生まれ。慶應義塾大学経済学部在学中からフリーライターとして活動。2013年に東海テレビ入社後、東京支社営業部を経て、報道部で記者/ディレクター。2018年から公共キャンペーンのプロデューサーとして「いま、テレビの現場から。」や「見えない障害と生きる。」、「この距離を忘れない。」といったドキュメンタリーCMを制作。主な受賞歴は、日本民間放送連盟賞CM部門最優秀賞、ACC TOKYO CREATIVITY AWARDSゴールド、JAA広告賞 消費者が選んだ広告コンクール経済産業大臣賞、ギャラクシー賞CM部門優秀賞、広告電通賞SDGs特別賞など。取材・文:桑山知之取材協力:若者支援ネットワーク研究会in東海(監修・井上先生から)広野さんのお話のように、発達障害がある人に対する支援や制度、仕組みは少しずつ充実してきています。しかしながら、現在そうした支援や制度を利用しようとすると、その多くは発達障害があるという診断や障害者手帳などが必要です。これを第一段階とすれば、その次の段階は発達障害の診断がなくても、その支援を必要とする人が必要な時にいつでも受けられるような支援や制度が広がっていくことではないかと思います。このような「障害という診断を必要としない社会」から最終的に「障害のない社会」につながっていくのだと思うのです。
2022年03月28日4月に向けての入学準備。今から始める子どもの「自分でできる!」の促し方4月から、我が子も小学生!ドキドキワクワクだけど少し不安なのは、子どもだけではなくお母さんも同じかもしれません。よく聞く声として、時間通りに起きて家を出られるか、忘れ物をしないか、宿題をちゃんとできるかなどが挙げられます。これらは4月になったからといって急にできるようにはなりません。しかし、今から準備をしておくことで「いざ、入学!」というときに、少しでも不安を取り除いておくことができます。入学前チャレンジ①自分で起きる練習。時計が読めなくても大丈夫年長の子どもの中には、時計が正確に読める子もいれば、まだ数字も読むことが難しい子もいて個人差があります。時計を見て自分で考えて行動できるように教えるのは、もう少し先でも大丈夫。今からできるチャレンジは、目覚まし時計が鳴ったら布団から出て起きてくること。時計がまだ読めない子も時間のセットをお母さんがしてあげれば、音を聞いて起きるだけになります。子どもによっては、時計がなる前に起きるのが得意な子もいます。そのような場合は「鳴る前に起きたね」とできたことを言葉で伝えましょう。入学前チャレンジ②椅子に座る練習は、座って鉛筆を手に持ち書くだけで合格いざ宿題が始まってから「勉強しなさい」とお母さんから言われると、子どもも身構えてしまうかもしれません。まずは椅子に座り、鉛筆を持って何でもいいので書く習慣から身につけさせましょう。1週間連続で座ることができたら花マルです。子どもが座れたら「できたね」と伝えましょう。小さな”できた”の積み重ねは、自信へとつながります。また、鉛筆を持ってお絵かきなどをする習慣を続けることも宿題の練習となります。それだけ?と思うかもしれませんが、続けることに意味があるのです。入学前チャレンジ③学校生活を楽しみに。楽しいイメージができる言葉かけ「学校では座って先生の話を聞かなきゃダメ」「忘れ物は怒られちゃうよ」など、子どもを鼓舞するためにかけている言葉が脅しになってはいませんか。お母さんの言葉が素敵な暗示になるように、小学校生活のイメージは楽しいものを心がけましょう。「新しい道具が使えるよ」「休み時間はブランコで遊べるよ」など、ワクワクできる言葉をかけると、子どものワクワクがアップします。今日からできる簡単なチャレンジで楽しい学校生活を応援していきましょう。今日の1日1成長今すぐ実践できる親子チャレンジ3選!子どもの“できる”と“楽しい”を引き出そう子どもの達成力も1成長、お母さんの提案力も1成長。かわさきちか(文)わたなべみゆき(編集)日本キッズコーチング協会(監修)月いっぱいで長期連載「1日1成長お母さん」がフィナーレを迎えます!今度は舞台をYouTubeに移して、ママの皆さんのお悩みに竹内エリカ先生がアドバイスをします!進級・進学などに関するお悩みについてエリカ先生に聞いてもらいたい方は【3/1(火)~3/18(金)】の期間中に、●ニックネーム●お子さんの性別、年齢●お悩み内容上記の情報を記載の上、以下のアドレス宛にメールをお送りください。皆さんのご応募、お待ちしております!info@mamagirl.jp※件名に必ず「エリカ先生」と入れてください。※応募件数によっては回答できない場合がございますので予めご了承ください。 あわせて読みたい🌈初めての行事を嫌がる子には納得のいくまでシミュレーションを
2022年03月14日なんで漢字の宿題には、「漢字書き取り」しか選択肢がないの…?こんにちは。『発達障害&グレーゾーン子育てから生まれた楽々かあさんの伝わる! 声かけ変換』ほか、著者・楽々かあさんこと、大場美鈴です。今回のコラムは「漢字書き取り」の宿題のこと。率直に言えば、うちの長男と次男は「漢字書き取り」の宿題が大キライ。書字にやや困難さのあった長男に至っては、小学生時代の宿題体験から、トラウマになっていると言っていいほど、今でも苦手意識が頭の奥底に染み込んでしまっています。かつては漢字を書くことも、覚えることも、思い出すことも苦手だった長男ですが、さまざまな親子での試行錯誤の甲斐あって、高校生になった今ではノートに黒板の板書を写したり、テストの回答をするときに差し支えない程度には、書字ができるようになりました。漢字の小テストも、ほぼ追試を回避できています。つまり、もう彼は漢字を書くことができるし、最近は読書も好きなので、国語も嫌いな教科ではありません。ところが、「漢字書き取り」の宿題となると、話は別です。ただひたすらに、小さなマス目に同じ字を繰り返し、繰り返し書く……この作業に大変なストレスを感じてしまい、今でも「漢字書き取り」の宿題が出た翌日の長男の部屋はいつもひどい惨状に。なぐり書きでなんとか終わらせた彼は「こんな方法では俺は漢字、覚えらんない。無意味で時間の無駄なばかりか、書けば書くほど文字が分解されて、頭がバラバラになっていく感じがするから、かえって逆効果!」と訴えます。次男も、小学生時代は、字を丁寧に書き過ぎるあまりに、宿題に時間がかかり過ぎて寝不足に。見かねた私は「もっとテキトーに書いていいんじゃない?」と提案しましたが、「訂正されたり、やり直しになるのが嫌だ」と、泣きながら漢字を書き続けていました。ただ、私は「漢字書き取り」の方法自体を批判したいわけではありません。この由緒正しい、伝統的な学習方法が「合っている子」「苦にならない子」もいるからです。長女は、比較的この単調な繰り返し作業が苦にならないタイプで、体の動きで覚えることが得意なので、繰り返しの手の動きで漢字を「書いて覚える」ことも、割とできます。ですから問題は、「漢字を覚える」ための方法が、どんな子にも一律に「漢字書き取り」一択しか、選択肢がないように思われがちな、現在の宿題の環境にあるのではないでしょうか。なぜなら、「ものを記憶する」「覚えたことを思い出す」ために、その子に合った学び方や得意な学習方法は、それぞれの子で違うのにも関わらず、自分に合わない方法を宿題として強制されると非効率的で負担感が大きく、「漢字」や「宿題」、ひいては「勉強」に対しても、ネガティブなイメージができてしまうように私には思えるからです。では、漢字を覚えるために、「ひたすら書く」以外の選択肢には、一体どんな方法が考えられるのでしょう。実例!うちで試した、"ひたすら書く"以外の漢字の覚え方うちでは、以下の実例のような方法をトライ&エラーの試行錯誤で、「ひたすら書く」では漢字を覚えられなかった子も、次第に覚えていきました。中には、うちの子たちはさほど続かなかったものや、「楽しくできたけど、学習効果は微妙……」といったものもありますが、どんな方法がその子に合っているかは、試してみないとわからないので、ご参考までに、うちで実践した10のアイデアをご紹介しますね。(ただし、これらの試みのほとんどは、通常の「漢字書き取りの宿題」とは別枠で取り組んできたので、宿題自体の負担が減ったわけではありません)Upload By 楽々かあさん「手で触って確かめる」「立体的に物事を捉える」ことが得意な子や、図画工作が好きな子には、実際に手を動かして漢字で立体造形物等を作る、アートな方法が向いているかもしれません。例えば……・モールや粘土、毛糸などで漢字を作ってみる・ミニブロック、積み木などの好きなおもちゃを並べて、漢字の形にする……などで、楽しく手を動かしながら、触覚をフル稼働すると、覚えやすいのではないでしょうか。パズルが好きな子や、論理的に考えるのが得意な子は、パズル的なアプローチがいいかもしれません。うちでやってみたのは……・市販の漢字パズル(カード式のもの)や、学習・脳トレアプリなどの活用・市販のワークの活用(LDのある子向け、中学受験生向けのほか、高齢者向けの漢字パズルやクロスワード雑誌も安価でオススメ)……などが、食いつきが良かったです。「人の話をよく覚えている」など、聴覚で記憶することが得意な子は、歌って覚える方法が合っているかもしれません。例えば、「♪歌という字は、可、可に欠ける〜」「♪窓という字は、ウカンムリにハムごころ〜」とか、その子が覚えやすいフレーズをテキトーに考えて、漢字と一緒に唱えながら書くと、記憶に残りやすいと思います(この方法は、宿題と同時にできますね)。Upload By 楽々かあさん「どこかで見たものや場所をよく覚えている」なんて、視覚的な雑情報の記憶力がいい子は、日常生活の中のあちこちで、漢字を見慣れるようにしておくと、場所とつなげて思い出しやすいかもしれません。うちでは……・日用品などに、ものの名前を書いたラベルシールを貼る・市販の漢字ポスターの活用……などのほか、長男の中学受験期には、短冊状にした大量の語句の「おふだ」を本人が作り、家中のあちこちに貼りまくって「覚えたら取ってよし」にしていました(なにやら呪術的な雰囲気になっていましたが……)。やや気の長い方法ではありますが、こうしていると、「そーいえば、この漢字は階段のところで見たような……」と、思い出せるかも。「分かってるのに、いざ書こうとすると字が出てこない!」なんて子は、思い出す手がかりとなる、ちょっとしたヒントを出してあげるといいでしょう。例えばうちでは、社会の宿題で「黒シオの"シオ"が出てこない〜!」なんてときには、「水に関係しているから、サンズイがつくんじゃない?」など、口頭でヒントをだしたり、メモ帳やノートの端などに、部首などのパーツを書いたり、一画ずつ足していく、などをしていました。この方法は、周りの大人のサポートが必要になりますが、子どもの「あー!分かった!!あれだ!」って、ムズムズした記憶がつながった瞬間のスッキリ嬉しそうな顔を見ることができます(うちの経験上、1回記憶がつながると、そのあともその字を思い出せる確率がアップするように思います)。漢字テストを見ると「"博"の点が1つ足りない」とか「"美"の横線が1本多い」とか、細かなパーツの惜しい間違いが多い子は、「お手本の字をよーく見て、大きく丁寧にゆっくり書く」ことができる工夫をするといいかもしれません。・習字で半紙に筆で書く(練習用の水半紙や、筆ペンを使うのも手軽)・ホワイトボードや窓、冷蔵庫などにホワイトボード・マーカーで書く・スケッチブックやタブレットのお絵かきアプリに、指やペンで書く……など。繰り返し同じ字を大量に書かずとも、1回だけ超丁寧に大きく書けば、効率よく覚えられる場合も、結構あるんですよ。体を動かすことが好きな子は、体全体を使ったり、踊って書く方法も楽しいですよ。うちでは親子で、お笑い芸人さんのように「”命”という字は〜」と人文字を作ってみたり、宴会芸のようにしり文字で「♪"遊ぶ"という字は、こーして、こーして、こーかくの〜」と一緒に踊ったり、「なーんて書いた?」と当てっこクイズを出したりしてみました。ただし、子どもたちはとっても楽しくできたのですが、うちでは、この方法で漢字を覚えられたことは、今のところありません(笑)。まあ、漢字学習=ツマラナイ、というイメージは変えられたかも……?Upload By 楽々かあさん国語だけでなく、「得意なはずの教科でも漢字用語の書き間違いで、テストの点につながらない」なんて、少々ソンしてる子は、ふせんなどをメモリーチェックに活用すると効率アップできるかも。例えばうちでは……・覚えたい語句や用語を書き出した一覧や、教科書やプリントの太字の大事な部分などにふせんを貼る→テスト前などに「その字が書けるかどうか」を一回だけ書いてチェックし、正確に書けたものだけふせんを取る→次の日に、残ったふせんの部分だけ、もう一度書いてチェック……これを繰り返すと、いつかは書けるようになったので、長男も中学以降の定期テストを乗り切ってきました。文章を書いたり、ストーリーを考えるのが好きな子は、自分で覚えたい漢字をいくつか使った例文を考えてノートに書き、ひとつのエピソードとして複数の漢字をつなげてイメージすると、効率よくまとめて覚えやすいかもしれません(この方法は、現在の長男のイチオシです)。特に、一見無関係な漢字同士を無理やりつなげたヘンテコな文にしたり、ダジャレや語呂合わせを入れたり、自分の好きなものに関連づけたりすると、印象に残りやすいと思います。そして、その子の好きなことや、興味関心に合わせると、漢字学習だってずーっと覚えやすく、楽しくできることもあります。例えば、歴史好きの長男は、戦国武将や旧国名から、だんだんと書ける漢字が増えていきました。マンガ好きの次男には、必殺技名や好きなキャラのセリフを使った「特製漢字ノート」を作ったら、意欲的に取り組むことができました。お絵かきが好きな長女は、自ら漢字ノートに自分の創作キャラをラクガキして、「ここは出る」「点をつける」など、間違いやすいポイントの解説を入れると印象に残りやすい上、ノートを開くのが楽しいようです。こうして、効率よく楽しく柔軟に、その子に合った学び方で取り組めば、漢字だって、一つずつ「できた!」体験が増え、次の「できた!」や自信につながり、だんだんと、「もっと学びたい」「勉強が好き、楽しい」という意欲につながるように私は実感しています。先生。そろそろ宿題も、個別最適化のアップデートを……以上のように、うちの経験からの実例で、「漢字書き取り」以外の漢字を覚えるための方法を10コほど、ご参考までに紹介させて頂きましたが、本当は「その子にあった学び方」は、子どもの数だけ、選択肢があるのかもしれませんね。新学習指導要領の導入やICT教育の推進等で、様々な教育方法の見直しが進む中で、文部科学省も「個別最適な学び」を次世代の教育目標として掲げています。文部科学省|育成を目指す資質・能力と個別最適な学び・協働的な学び私が紹介した方法は、そのままでは「宿題」としては向かないものも多いでしょう。でも、ある学年での長女の担任の先生は、「宿題の漢字は、漢字ノート1ページを好きに使っていいですよ。自分の覚えやすい方法なら、繰り返し書いてもいいし、何マスか使って字を大きく書いてもいい。自分で例文を作ったり、絵を添えてもいいですよ」と、柔軟な方法で宿題を出してくれました。その年は長女も、語源を調べて象形文字の絵を書いたり、大好きな犬を使った例文を考えたり……と、漢字の宿題の時間を楽しみにしていたようです。何より、宿題をするときに「嫌だな、つらいな」「メンドクサイ、つまらない」といったネガティブなイメージと共に漢字を覚えるよりも、その子に合った方法で、効率よく楽しく覚えられたほうがずっと頭の中に残りやすく、いいイメージと共に思い出しやすいのではないかと思います。宿題の目的が「忍耐力を養うため」ではなく、「その漢字を書けるようになるため」であるのならば、そろそろ伝統的な「漢字の宿題」の方法も、個別最適化したアップデートをする時期に来ているのではないでしょうか。文:大場美鈴(楽々かあさん)(監修:鈴木先生より)現代の時代に合わせられない教育の盲点の問題ですね。今までの伝統を替えて新しいことを始めるのには困難なことが多いのです。病院でも同じです。しかし、誰かがやらないと進歩しないのです。とにかく理解のある自治体・学校・先生から勇気をもって改革してほしいと願って止みません。最近は漢字ドリルを問題文含めて3回写さないといけないとか言われて面倒でやる気を失うお子さんも多くみられます。神経発達症(発達障害)の特性を理解してもらって写すのは1回だけでもいいように親からお願いしてもらうこともあります。神経発達症(発達障害)のお子さんは練習(宿題)が嫌いでも本番には強いことが多くの場面でみられます。運動会・発表会・テストなどです。以下に紹介するアプリは筑波大学の院生の方がつくったものです。今回、1番の立体アート法でも示されたような色で分けた書き順がこのアプリの中でも展開しています。先生が黒板に色のついたチョークで示すかのごとく、わかりやすくつくられています。漢字が苦手なお子さんにはぜひ試していただきたいアプリです。つくば市は国際都市で外国の方も多く、漢字を覚えるのにこのアプリを利用なさっている方もおられます。いいアイデアは惜しまずに全国に広まってくれれば、漢字で悩むお子さんが一人でも多く、早くいなくなっていくのではないかと考えます。参考:漢字を書くことが苦手なお子さん向けの漢字練習アプリ「Oska Writing」大場美鈴(著),『発達障害&グレーゾーン子育てから生まれた 楽々かあさんの伝わる! 声かけ変換』あさ出版, 2020.6.27
2022年03月14日「塾に通わせてほしい」中1の秋に長男に言われ、理由を聞くと…発達に凸凹のある長男が中1秋のころのお話です。長男が通う私立中学は前期後期制。この日は前期期末試験が近づいていたこともあり、長男は試験勉強に取り組もうとしていました。浮かない顔をしていたので、静観していたのですが、しばらくすると長男が少しイライラした様子で私に「英語が全くついていけていないから、塾に通わせてほしい」と相談してきました。Upload By スガカズ英語に関しては、小学校のときから「苦手だろうな」と、心配していた教科です。実際長男は、中学校にあがってから、文法もつづりも理解していないままどんどん授業が進んでいくため、今さら恥ずかしくて先生に質問することができないようです。長男にとって英語の時間は苦痛以外の何物でもなかったようでした。これまで長男は気が進まないのに、こちらが半ば強引に勉強をさせてもあまり意味がありませんでした。そのような経験を、数えきれないほどしてきたため、こうやって長男自身が自分から「塾に通いたい」と言うのはとてもよいきっかけだと感じ、私はできる限り長男の希望に応えたいと思いました。Upload By スガカズとは言っても、長男の通う中学校は土曜日を含めて毎週6日通学しないといけません。通学にかかる時間も往復2時間かかるため、現状のタイムスケジュールに加えて塾に通うことは本人にとって負担となると感じました。そこで、私は自宅にいながら指導してもらえる家庭教師にお願いするという選択肢を長男に提案しました。長男と私だけの判断で決定することができないので、長男と私で話したあと、パパに相談をすることにしました。ですが、事情を聞いたパパに「(塾などの勉強に関する習い事は)認められない」と却下されてしまいました。パパに相談してみると、「解決する努力をしていないのに、それって費用対効果はあるの?」Upload By スガカズ理由はこうでした。・長男が家庭で予習、復習をする習慣をつけていないことが気になる・長男は分からないことに対して解決策を考えず、おざなりにしていることが気になる・そんな状況で簡単に決断はしたくないこと・そもそも長男は4人きょうだいの中で最も教育に対してお金や労力をかけられていること正論を言われてしまい長男も私も「これはOKをもらえないパターンだ…」と察しました。Upload By スガカズパパの言い分はもっともですが、私は普段子どもたちのことを見ている立場からすると、「教育に対して費用対効果を求めるのは難しいのではないか」と感じました。特に発達に凸凹のある子どもたちは、やる気があったとしてもさまざまな特性が勉強に対する困難につながることもあるため、1つの成功体験をつむためのコスト(時間、労力、お金)はある程度寛容であった方がよいと私は思っています。費用対効果を求めてしまうと、結果的に本人がいろいろなことに対して挑戦しにくくなってしまうかもしれませんし、保護者も期待しすぎてストレスの原因にもなってしまうかもしれません。また、そこから親子の関係がギクシャクしてしまうのでは…と心配になります。私は長男が自分自身で「苦手な英語を少しでも分かるようにしたい」と思ったことを応援したいと思ったので、その日は一旦諦めて、時間をかけてパパを納得させられる理由を模索しようと思いました。約2か月後、長男の弟(次男)が解決のカギにUpload By スガカズところで、長男には3歳離れた小4の弟(次男)がいます。なんと今回の悩みを解決するカギは、この次男の存在でした。次男はADHDとLD(書字障害)があるのですが、長男が勉強で悩んでいたこの時期に学校でほかの友達と言い合いになる場面が増えてきました。クールダウンのために保健室や廊下で過ごしたり、教室内で授業中に工作に没頭することが目立つようになりました。そうすると、授業に参加する機会が減ります。授業で使うノートも、プリントも真っ白です。もともと次男は勉強が苦手なので、私は「授業を受けるだけでもえらい」と思っていました。ですが、授業を受けない状態を許容した状態を続けると、次男がだんだんと「授業に参加しなくてもよい」「周りが何も言わないから勉強はしなくてもいいや」という発想になってしまうのが心配でした。その穴を埋めるためにも次男には、学校以外での勉強の場(苦手かもしれないけどある程度は勉強をしないといけない)をつくったほうがいいと感じました。ところが、私が家庭で次男の勉強を見ようとすると本人が嫌がるため、勉強の場として第三者との時間が必要であると思いました。そのようなこともあり、きっかけは異なるものの長男と次男の勉強に対する問題は両方「家庭教師にお願いする」ことで解決するのではないかと私は考えました。家庭教師は塾よりも個別のニーズに合わせやすい特徴があります。また、きょうだいがいる家庭は、1人の先生に2人同時に見てもらったり、時間を区切って別のきょうだいを見てもらうことが可能です。次男には「パパがOKだしたらの話なんだけど、家庭教師のお兄さん(その子に合った先生を選ぶことが可能)に、勉強を教えてもらうのはどうかな?ゲームとかYoutubeの話もできるかもしれないし、塾に通うよりも次男は楽しいと思うよ」と話しました。次男は「それはいいね!」と応えました。Upload By スガカズ私はそのことをパパに相談しました。また長男に関して、ここ2ヶ月私も一緒に英語の勉強のサポートに入ってみたり、本人なりに英語の復習の時間をつくったりしてみたけれど解決できず、限りある時間を有効に使うことが難しかったということや、後期の中間試験で得意な教科にも影響が出始めたことを伝えました。パパはLDのある次男に対して、「自分で解決することは難しい特性だから、学校以外で勉強の場を設けてもよいのかも知れない」と感じたらしく、長男のときのような否定はしませんでした。であれば長男の件についても、そこまで否定する必要はないし、金銭的な面でも納得できたようでした。こうして紆余曲折しましたが、当初の目的である長男の勉強環境と、さらに次男の環境もつくることができました。まさに一石二鳥といえるでしょう。子どもに合った先生のもとで学ぶことの大事さUpload By スガカズはじめのころに来ていただいた家庭教師の先生は、当時大学生でした。小4の次男は学校以外(放課後等デイサービス除く)でほかの人に勉強をみてもらう機会は少ないです。まずは環境に慣れてもらうために、「勉強をがんばったあとに、先生と30分遊べる」というルールにしました(先生に快諾していただけました)。先生のお陰で長男も次男も楽しく勉強をするきっかけを得ることができました。未就学の下のきょうだいたちも、先生が来る日をとても楽しみにしており、約1年間子どもたちと友達のように関わっていただきました。ですが、その先生は今年の4月から社会人なので、家庭教師を引退することになりました。そのため、今年の1月から代わりに新しい先生に勉強を見ていただいています。その先生は発達障害のある子の指導を長年やってきたという経験があるため、子どもの特性に合わせた関わり方がとてもうまいです。新しい先生に代わったタイミングで「30分遊べる」ルールは終わりにしたのですが、それでも長男も次男も前向きに勉強に取り組んでいます。先生は毎回2人に宿題を出すのですが、2人とも「先生との約束だから」と、宿題に取り組んでいます。長男が英語が苦手で悩んでいた当初は、パパに家庭教師をお願いすることを反対され、どうなることかと思いましたが、先生方に関わっていただいたことで長男も英語に限らず、勉強に取り組む様子に変化が見られるようになりました。少し前に、長男が「勉強は、ルールさえ理解できたらあとは楽になるんだ。でもそのルールを見つけるまでが大変なんだ」と話していました。そういった気づきは本人でないと得られないことなので、家庭教師をお願いしたことで、長男の気づきを得る手伝いをできたのかも?と少し安心しました。パパが反対していた当時に言っていた「費用対効果」は、得られているのではないか?と感じています。執筆/スガカズ(監修:井上先生)家庭教師作戦が成功してよかったですね。長男さんが言われているように「自分に合った学び方のルール」が分かっていくことがとても大切だと思います。親が教えるとどうしてもお互い感情的な部分が出てきてしまうので、お子さんの特性を理解してもらえる家庭教師という第三者の存在はとても大事ですね。また、家庭教師の先生がいないときに学習の習慣がついてきたというのは、すばらしいと思います。勉強以外に友達のことや将来の目標のことなど、気軽にしゃべれるような関係性ができることで自分のお兄さんのような感じで心の支えや目標になってくれるといいですね。
2022年03月14日突然スイッチが入る「頑なモード」…譲れないコウとの押し問答!Upload By 丸山さとこ先日、コウが調理実習の宿題をしていたときのことです。「教科書の手順を見ながら料理をつくり、その過程をタブレット端末で撮影し提出する」という宿題なのに、材料の段階で撮るのを忘れていたコウは「もう切っちゃった…」と大慌て!パニックになりかけている彼に「材料の残りを撮れば大丈夫だよ」と言うと、コウは「それは今つくっている料理の材料じゃない」と頑なに拒みました。Upload By 丸山さとこ「じゃぁもう一度つくり直す?」と聞くと「ここまで作ったのに!」とは言うものの、”宿題として今つくっている料理”と、”調理された食材の調理前の写真”にこだわるコウ。しばらく押し問答したのちに、しぶしぶ納得してくれたコウは、その後調理が進むにつれて落ち着いていき、無事に宿題のレポートも提出することができました。調理前の食材を撮るという課題に対して「今使っている食材」と「袋にまだ残っている食材」を”同じ物”と認識しないコウを見て、『今でもこういうことってあるんだな~!』と少し驚きました。「食材の状態で写真を撮ったあとで、それを調理するという段取りだったはずだ」「もう切ってしまった食材の”調理前”の状態を撮ることはできないのだ」というコウの認識そのものは正しいだろうと思います。ですが、次善の策として”残っていた食材を撮る”という選択をできないほど強固に「この食材(調理済)と、あの食材(袋に残った物)は別の物」と考えるのは、小学6年生の子どもとしては融通のきかない認識の仕方だな…と感じます。Upload By 丸山さとこそのような融通のきかなさは、小学1年生のころまで多く見られましたが、今では大分減ってきました。そのことにより本人も周りも楽になった反面、”抜け道を探して解決しようとする行動”が増えたことで、新たに増えてきたトラブルもあります。かつてはルールに厳密過ぎて困ったときもあったのに、今度は「勝手なルール変更」で手を焼くことになるとは!…と思うと頭を抱えたくなりますが、それもまた成長の過程の一つなのだろうなと思います。上に載せた”融通がきかないコウ・抜け道を探すコウ”を対比したイラストを見たコウは、「これ、どっちの僕も『人の話』を聞いてないね」と言いました。Upload By 丸山さとこ私も、その通りだと思います。融通がきかないほうのコウは、一見すると”自分の外にある条件”に合わせて行動しているように見えます。ですが、”自分が取り込んだ条件”に従って行動している状態のため、外から条件を変えようと働きかけても中々通りません。そのことに気づいたコウは、以前より自分を客観視するようになったのだなと思います。改めて”コミュニケーションは大切”なのだなと思いました”融通がきくかどうか”について「変更を受け入れて柔軟に対応することができるかどうか」という点から振り返ってみると、コウは少しずつ確実にその力をつけているのではないかと思います。Upload By 丸山さとこ「融通がきかない状態」から「融通はきくが、自分に都合のよい解釈や思い込みが多い状態」を経て、「人の話(都合・考え・気持ちなど)を聞き、自分の話を伝えることができる状態」「お互いに納得できる点を探したり交渉したりできる状態」になっていけたらいいなと思います。『人を認識して、人と社会と自分との間で情報交換をして意思の疎通をはかることは大切なことなのだな…』と、コミュニケーションの意義の深さを改めて考えた調理実習の一コマでした。執筆/丸山さとこ(監修:初川先生より)融通の利かない自分、抜け道を探す自分の絵を見て、客観的に「どっちも人の話を聞いてないね」と言えるコウくん、素晴らしいですね。まさに成長してきているのだなと感じます。調理実習時のエピソードは、たしかに久しぶりの“融通の利かない”エピソードなのだと思いましたが、それほどに調理実習への真摯な思いもあったのかなと感じました。幼いころに融通が利かなかったのは、発達段階的にその域で留まっているという面もあると思いますが、一つひとつの出来事への並々ならぬわくわく感や緊張などもあったのではないでしょうか。成長するにつれ、初めてのことであっても、だいたいこんな風な展開になるだろうとざっくりとした予想ができたり、これまでの経験から、初めてあるいは経験の浅い事柄自体へのゆとりも持ちやすくなってきているのもありそうだなと感じました。認知様式もコミュニケーションも、さまざまな段階を経て変化し続けるものであると思います。成長という大きな方向性もある一方で、経験によって向きが変わることもあるかもしれません。ともあれ、その段階がゴールなのではなく、変化し続けると周りの大人が思えることも、お子さんにとってはおおらかな眼差しで包まれることとなり、きっと成長の一助となるでしょう。
2022年02月19日学校の研修での質問私は、学校から研修講師を依頼されることがあります。そうした研修時、先生方から「集団行動がとれない生徒にはどう対応すればよいですか」、「椅子に長く座っていられない生徒にはどうすればいいですか」などの質問を受けることがよくあります。それらの質問を聞いて思うことは学校の先生方は、・椅子に座っている。集団行動がとれる。勉強ができるなどの枠組みの中で捉えている・算数、国語、運動などオールマイティにできる子が評価される世界で生きているもちろん、そうではない先生もいますが、一定の枠組み内で評価すること以外は想定していない先生方も確かにいます。リフレーミングしてみる先生方にも、そして親御さんにも伝えたいこと、それは、リフレーミング(=枠組みを変える)してみるということです。・集中力がなくて、椅子に座っていられない=さまざまなことに興味関心が行く・給食で好き嫌いが多い=味がわかる敏感な舌を持っているので、将来料理人になる素質があるかもしれない「捉え方を変えてみると学校生活の中では問題視されることでも、才能を発揮するかもしれません。だから、学校での評価が低いことは気にしないで、リフレーミングして明るい未来を想像しましょう!」このように親御さんには伝えたいところなのですが…人生の初めの段階で長く一緒に過ごす大人、特に担任の先生は子どもの人生に大きな影響を及ぼします。また、学校は日中一番長く過ごす場所です。そこで、担任の先生からの評価が低く、自信を失くしたり、自己肯定感が低くなったりしたら、卒業後に認めてくれる人が現れたとしても回復はなかなか難しいかもしれません。褒めポイントを変えてみる生徒を叱ることが多い先生方に伝えたいことは、「褒めポイントを変えてほしい」ということです。例えば・給食をおかわりする・寝癖がついていない・誰よりも早く学校に到着している(※忘れ物魔でも)・蝉とりがうまい・風邪をあまり引かない・砂場で泥団子を上手に作れるほんの小さなことでも、子どもが頑張っていること、一心に取り組んでいることなどを褒めてほしいと思うのです。また、支援が必要な児童ばかりに関わっていると、ほかの児童は「えこひいきしている」と感じるかもしれません。そして、大人の注意を引こうとする行動をするかもしれません。中には、「先生、○○君が席を立っています」と「チクリ魔」と化してしまう生徒もいるかもしれません。ですから、それぞれの生徒に合わせて、褒めポイントを変えてほしいと思います。生徒は「自分のことをよく見てくれている」と感じ、変わってくると思います。中高生以上で、自己肯定感が低い場合先生方から以下の質問も受けました。「二次障害までは至らないけれど、中高生や大人になって自己肯定感が低い場合どうしたらよいですか?」中学生にまでなってしまうと、それまでの人生で「自分はできないという経験」を積み重ね過ぎているので、できなくても、それごと受け止めてくれる人に出会うことが大切になるのではないかと思います。自分の適性に合っていない職場で働いて叱責されることが続くと失敗体験を重ねてしまいます。例えば、あまり人とのコミュニケーションが得意ではないのに、接客や営業職についたり、野球やサッカーなどのチーム競技の部活に入ったりしないで、一人で黙々と作業ができる仕事に就いたり、個人プレイのスポーツに取り組むのがよいのではないでしょうか。自己肯定感を壊されてしまうような場に「努力すれば何とかなる」、「気合で乗り越える」と鼻息荒くして、これからは跳びこまない方がいいと思います。子どもの特性を理解し、「定型発達児に近づけよう」として子どもにとって苦手なことをばかりをしいないことが、その子どもの将来にわたっての生活の質を高めることになるのではないでしょうか。学校の先生方には、子どもをリフレーミングしてみてほしい、そして小さなことでも褒めてあげてほしい。叱責ばかりで自信を喪失させ、二次障害をおこさせない関わり方をぜひ意識していただきたいと思っています。(監修・鈴木先生より)神経発達症(発達障害)のあるお子さんは、保護者や理解のない担任など周囲の大人たちから叱られる場面が多く、自尊心が低い状態となっている場合がよく見受けられます。ADHDのあるお子さんは6歳から治療ができるので、早期介入によって自尊心を下げないようにしていくことが肝心です。私の外来では、神経発達症(発達障害)のあるお子さんに対して、部活は一人でもできる、またはシングルスのあるスポーツを勧めています。今は部活の数も少なくなっているので、実際には美術部や吹奏楽部(パーカッション系)に入部しているお子さんが多くみられます。宿題などに関しても特別支援学級に在籍するお子さんに対してはハードルを下げ、交流学級とは異なった独自の宿題を出すことで達成感を味わらせることが重要です。そのお子さんに何ができるか、「Not unable, but able」の精神が学校を含めたその子を取り巻くコミュニティーの中に根付くことを願っております。一方、「外れ先生」ももしかしたら被害者と言えるのかもしれません。今まで神経発達症(発達障害)の研修も受ける機会がなく、相談できる上司にも巡り合わなかったのかもしれません。各市町村の教育委員会が定期的な神経発達症(発達障害)の研修会を“きちんと”やって少しでも理解してくれる先生を増やしていくしかないのではないかといつも考えています。教員ファーストではなく、生徒ファーストの考えをすべての学校の先生方に持っていただきたいと常々思っております。
2022年02月11日調理実習の宿題は、調理以外にも大事な作業があって…!?Upload By 丸山さとこ小学校から学習用にタブレット端末が貸与されるようになった今、リコーダーの演奏や英語のスピーチなど「家庭で撮影した画像や動画を提出する」という宿題の形も見られるようになってきました。演奏やスピーチなど”発表する姿”を撮影して送信する宿題もあれば、調理実習など”途中過程を撮影してレポートに組み込んだもの”を送信する宿題もあります。Upload By 丸山さとこ特性からパニックになり硬直して呆然とし始めたコウに指示を出しても混乱すると思ったので、彼を一度その場から少し移動させてから、私は”調理実習で使ったものと同じ食材”を取り出して調理台の上に並べました。私が「これを撮ればいいよ」と勧めると、コウは怪訝そうに「これは(今つくりかけの料理で)使ってるものじゃないよ」と言いました。Upload By 丸山さとこ「確かに今使っているものではないね。じゃぁ最初からもう一度つくる?」と聞くと、『今つくっているこれが宿題の調理だから、やり直すことはできない』ということを繰り返し主張し、コウは頑なに拒みました。”宿題として今つくっている料理”と、”調理された食材の調理前の写真”にこだわり身動きがとれなくなってしまったコウに、「今調理に使っている食材と同じ物だから大丈夫だよ。同じ袋から出したジャガイモだし、ベーコンもセットで売ってたものでしょ? だからいいの」と少し強引に説得すると、しぶしぶといった調子ではありますが、コウは「そうか…」と言って作業を続けました。料理が出来上がってくるに従って「いい匂いがしてきた。美味しそう!」と表情もゆるみ、無事に盛りつけまで終えて写真を撮り、宿題を提出できました。Upload By 丸山さとこ普段とは違うことをしていると浮き彫りになる”苦手”と”成長”コウは普段から料理をすることが多く、レシピを見ながら料理をつくることも珍しくはありません。また、タブレットを扱うことにも慣れていますし、タブレットで撮影した画像や動画を学校に提出することもたびたび経験しています。ですが、一つひとつは簡単なはずの作業であっても、複数を同時進行で行うことは彼にとっては大きな負担のかかることなのかもしれないなと思いました。Upload By 丸山さとこまた、今回は”大きな負担”によって『不得意だけでなく成長も見えたな~』と感じる部分もありました。一度はパニックになりかけたものの落ち着くことができたコウに「どうして落ち着いて作業を再開できたの?」と聞くと、「実際にタブレットの画面を見たら『これで大丈夫だ』ってなったんだ」と返ってきました。Upload By 丸山さとこ言葉にすると簡単なやりとりですが、パニックになりかけたときに”人の言葉を聞いて差し出されたものを見る”ことはコウにとっては難しかっただろうと思います。それに加えて”タブレットの画面を見て「これで大丈夫だ」と受け入れられた”ということは、大きな変化だなと思いました。私がそう言うと、コウは「僕にもなんでそうなったか分からんけど、気づかない間に成長したんじゃない?」と言って笑いました。『親も本人も気づかない間に、じわ~っと成長していたのかもしれないな~』と思う、”調理実習写真撮り忘れ事件”でした。執筆/丸山さとこ(監修:井上先生より)タブレット端末で写真を撮ってそれを宿題として提出するというのは、学校の取り組みとしてとても進んでいますね。さとこさんがご指摘のように何かしながら、必要な場面だけを撮影するというのはとても難しい作業だと思います。そのような中でもお母さんの助言を聞き入れて、作業できたことはコウ君のすばらしい成長ですね。2つのことを同時並行で作業することは、難しいことです。しかし、それが『好きなこと』で、なおかつ『先に計画しておくこと』ができることであれば、要領よく作業できるかもしれません。今回のような料理をしているところを撮影するという場合ですと、(1、材料を並べる2、材料を並べたたところ撮影する3、材料を切る 4、材料を切ったところを撮影する…)などといった手順を、先に紙に書いておき、それを手元に置きながら作業をする方法があります。作業を始める前に必要な手順を書いておくことで、重要なことを忘れず、慌てずに作業ができるかもしれません。タブレット端末を使った学習は、多角的な視点で大切なことを学べるチャンスだと思います。作業をする、撮影をする……などの複雑な手順を行う体験にもなりますし、撮影をする中で写りこんではいけないものはないか、写っている人の許可は得ているか……などプライバシーについて学ぶこともできます。まだ、学校でも家庭でも試行錯誤しながら学習していると思います。はじめのうちはうまくいかないことがあっても、だんだんと上手になる過程を大切にすることが大事ではないかと思います。
2022年02月07日J:COMグループのジェイコム少額短期保険株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:寺嶋 博礼)と、株式会社ジェイコムウエスト(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:原 清)の2社(以下、「J:COM」)は、2022年1月7日、小・中学生の親子や子どものネットリテラシー教育に関心のある学校関係者などを対象に、「小・中学生のネットトラブル事件簿~現場は学校?SNS?オンラインゲーム?~」と題したオンラインイベントを、日本最大級の教育情報サイト「リセマム」と共同で開催しました。インターネットやモバイルサービスを提供するJ:COMでは、複雑化するデジタル社会におけるネットリテラシーの向上を目的とした活動を行っており、これまで西日本を中心に2007年より小・中学校で「ZAQあんしんネット教室by J:COM」(以下、ネット教室)を行い、延べ10万人に授業を行ってきました。2020年より「J:COM ほけん」事業を開始し、ネットトラブルに備えるための「ネットあんしん保険」を提供する中で、社会課題を解決する活動として、未来を担う子ども・保護者・教育者それぞれに対する啓蒙活動を通じて、ネットリテラシーの正しい知識を伝え、ネット被害者・加害者の削減・ネットリテラシーの向上といったネット社会の好循環の創出を目指しています。J:COM ほけん日本最大級の教育情報サイト「リセマム」と共同開催したオンラインイベント、「小・中学生のネットトラブル事件簿~現場は学校?SNS?オンラインゲーム?~」には、J:COM社員であり、情報リテラシーアドバイザーとして活動している粟津 千草を講師に、通常学校向けに提供しているネット教室を、特別に自宅から親子で一緒に聞いて学べる内容にアレンジし、日本全国、さらには海外から90組の親子や教育関係者が参加し、リセマム編集長の野口 雅乃氏が参加者の聞き手代表として登壇しました。複雑化するネット社会の問題点について具体例やクイズを交えながら、講師の粟津とリセマム編集長 野口氏の対談形式で行われた本イベントは、事前に受けていた質問やイベント中に寄せられた質問に回答しながら進行しました。事後アンケートでは、回答した参加者の91%が「とても満足」または「満足」と回答。「前向きなメッセージでとても共感できた」、「親子でコミュニケーションをとって、スマホやネットの利用方法について取り決めておくことが大事だと思った」といったポジティブな意見が多数寄せられました。イベント終了後、粟津は「海外からの参加者もいて、ネットトラブルの悩みは世界共通なのだと思いました。また、お子さまと保護者の皆さまの悩みも共通していますね。否定するのではなく受け入れていくことを大切に、これからも皆さんが幸せになれるネットの使い方を提唱していきたいです。そういった点を感じ取っていただけたコメントが、イベント中多く寄せられ嬉しく思いました。」今後について、「苦手意識がコミュニケーションを阻みます。コミュニケーションの難しさを、親子で話し合っていけるようなイベントが今後できれば良いなと思います。スマホは家庭内で使う事が多く、他の家庭との違いが分からない部分が多いと思いますので、ワークショップのような形式のイベントも今後開催できたらと思います。」とコメントしています。J:COM講師 粟津お子さまと保護者、双方に寄り添う粟津のネットリテラシー教育オンラインイベントはアーカイブ視聴も可能です。 ■オンラインイベントの様子(一部)左:リセマム編集長 野口氏 右:J:COM講師 粟津■3大ネットトラブル「コミュニケーション、依存、お金」野口氏:小・中学生が遭いやすいネットトラブルには、どのような特徴がありますか?粟津:大きく3つのネットトラブルが挙げられます。1つ目は「コミュニケーション」です。小・中学生はちょうどネットでコミュニケーションを練習している真っ最中です。スマホでやり取りをする中で誤解が生まれたり、喧嘩になることもありますので注意が必要です。2つ目は「依存」。つい長時間利用してしまったり、宿題をする前にやってしまい宿題を忘れてしまった、といった方も多いのではないでしょうか。そして3つ目が「お金」です。いつの間にか子どもが課金していたなどのトラブルもよく耳にします。この3大ネットトラブルは大人にも共通しています。オンラインイベント画像1■リテラシーとは「活用する能力」野口氏:1人1台の端末を使った新しい学び「GIGAスクール時代」の今、子どもたちが身に付けるべき「ネットリテラシー」について教えてください。粟津:そもそも「リテラシー」とは何か?という定義ですが、私は「活用する力」だと思っています。スマホやタブレットなどの端末に振り回されず、自分の意思で使いこなすことが大切なのではないでしょうか。野口氏:最近では、いじめの現場がリアルからSNSへ、さらにオンラインゲームに移行しているそうですが、子どもが自分専用デバイスを持つことでトラブルになった時、どのように対応すれば良いでしょうか。粟津:子どもがトラブルになったときに大人が解決しようとすると、だいたい失敗します。お子さまに対して「こうしなさい」と言いたくなってしまいますが、自力でトラブルを解決する機会を奪ってしまいかねません。大人が解決しようとしないことが大切です。トラブルが起きた際には指示するのではなく、子どもの意見の交通整理をしたり、うまくまとめたりするスキルが求められます。それにはまず、子どもに寄り添ってコミュニケーションの素地や関係性を作っておくことが重要です。親は自分がゲームをしたことがなくても、子どもが楽しそうにやっているなら「このゲームはきっと楽しいものなんだ」ということを一旦受け止めてあげると、親子で話しやすくなると思います。また、お子さまも、何か困ったことがあったらまずは保護者の方に話してみてほしいです。何かあったとき、親は話してほしい、頼ってほしいと思っていることをぜひ知っておいてほしいと思います。■ゲームが子どものコミュニケーションの主流に野口氏:オンラインゲームの魅力や怖さについて教えてください。粟津:オンラインゲームの楽しさは、家にいながらみんなで一緒に遊ぶことができることや、ネットを通じて人とつながっていることを実感できることだと思います。子育て世代の大人からは良く思われていないと感じるのか、隠れてオンラインゲームをやっている子どももいます。保護者は「危険だからダメ」と頭ごなしに禁止せず、「こういう危険もあるよ、気を付けながらやろうね」と話し合いをしてから始めると良いと思います。子どもも「こんなゲームをやっていて、こういうところが楽しいよ」とぜひ親に伝えてみてほしいです。■相手を深く傷つける言葉は犯罪になることも粟津:オンラインゲームには、ゲームを通して直接会ったことがない人とつながることができるという特徴があります。ゲームでさまざまな人とつながるのは楽しいことですが、怖い人とつながってしまい悩んだり、自分の言動が相手の怒りに触れてトラブルになったり、事件になる恐れもあります。知っておいてほしいのは、相手を深く傷つける言葉は犯罪になる可能性があるということです。それはゲーム中のやり取りだけでなく、SNSのメッセージや、コメント欄等、さまざまな場面にも当てはまります。ネットで相手を傷つけたことにより、名誉棄損罪や侮辱罪、傷害罪等に問われることもあります。「ネットでは匿名を使うから、誰が言ったか、誰が書いたかなんてわからない」と安易に考える人もいるかもしれません。でもそれは大間違い。誰が発言したのかきちんとした手順を踏んで調べれば、分かる仕組みがあります。オンラインイベント画像2ネットでのコミュニケーションでお勧めしたいのは、言葉遣いに気を付けながら、相手が嬉しくなる言葉をいっぱい使うことです。普段使っている言葉が如実にあらわれるので、家庭でも日常の言葉遣いを気にしてみると良いと思います。■持たせる前に自分自身の使いかたを振り返る野口氏:お子さま専用のデバイスを持たせる前に、保護者が気を付けたいことや家族で話し合うべきことについて教えてください。粟津:子どもにデバイスを持たせる時点で考え始めるのでは遅いんです。なぜなら、子どもは大人の真似をするからです。大人がスマホを持っている時点で、子どもは大人の使い方を見て「スマホはああやって使うものなんだ」と学んでいきます。子どもに持たせる前に、まずは大人が自分自身の使い方を振り返ってみましょう。■スマホの使い方チェック:5つのポイント1) メッセージの内容(否定的・肯定的、普段の言葉遣い)2) 利用時間(ダラダラ・メリハリ)3) 相手の顔を見ずスマホを見ながら返事(する・しない)4) 安全に使うための設定の確認(していない・している)5) パスワードの管理(していない・している)こうした項目について、大人がどう使っているかを子どもは感じ取っています。このチェック項目は親子で使えるので、ぜひお互いの使い方をチェックしてみてください。■スマホを使う前に家族で聞き合いたいこと1) どんな使い方をしたい?2) トラブルに遭わないためにどうする?3) 家族みんなでどんなことに気を付ければいい?子どもに聞くのももちろんですが、保護者の方も「自分はどう考えるか」を伝え、家族皆で確認してみると良いと思います。粟津:最後に、「小学生でスマホは早いと思いますか?」という質問が来ています。私の個人的な意見ですが、スマホを持つのは早ければ早い方が良いと思います。思春期や反抗期になって、話し合いが難しくなってからでは、親が一方的に管理することになりかねず、そうなると反発しか生まれません。一方的な押し付けはネットリテラシーの育成をかえって阻害してしまうことにもなりかねません。ネットがない社会はもはや考えられない世の中になっています。早いうちからきちんと話し合い、子ども自身が活用する力を身に付けることを大人がサポートすることが大切です。■自己肯定感・コミュニケーションがポイント粟津:私は2011年からネット講座の講師として学校に赴き、子どもの使い方を見ていますが、ネットトラブルは孤独や寂しさ、虚しさが大きくなると遭いやすいと感じています。子どもを狙う危険人物は、そうした心の隙や寂しさに付け込んで優しい言葉をかけ、巧妙に取り入ってきます。ネットを発端とした犯罪はほとんどそこから始まっているのです。孤独感や虚しさを払拭し「隙」をなくすためにも、子どもの自己肯定感を高めてあげることが大切です。自己肯定感を高めるために、もっとも有効なのは家族間のコミュニケーション。特に辛いことがあった日には寝る前に「今日も1日ありがとう。また明日」と家族で伝え合ってみてください。もし家族に伝えるのは恥ずかしいという場合は、自分で自分に声をかけても効果があります。継続することで自己肯定感が醸成されるので、ぜひ試してみてください。皆さん自身や家族や友だちが幸せで、豊かになれる使い方を考えていただけたらと思います。オンラインイベント画像3粟津 千草(あわづ ちぐさ)J:COM社員。2011年より情報リテラシーアドバイザーとして現職。子どもたちの「心に残る」情報モラル講座を行えるよう、日々ネットに向き合っている。2020年6月、近畿情報通信協議会にて「地域の小学校中学校を中心に多くの生徒保護者教職員及び地域住民に対して情報リテラシーの啓発活動に従事」し、情報リテラシーの向上に貢献したとして、会長表彰を受賞。「ITパスポート」試験合格、「情報セキュリティマネジメント」試験合格、「インタラクティブ・ティーチング(gacco)」修了、「CAPスペシャリスト養成講座」修了。粟津 千草(あわづ ちぐさ)ジェイコム少額短期保険は、インターネットをもっと安心して利用してもらうため、複雑化するネットトラブルに備える補償とサービスとして「ネットあんしん保険( )」を提供しています。<商品概要:「ネットあんしん保険」>商品名 :ネットあんしん保険販売開始日 :2020年11月1日(日)月額保険料 :750円お申込みいただける方:成人している個人※J:COMサービスの加入、未加入問わず、ご契約可能。(記名被保険者および同居の家族全員が補償対象)商品内容:<補償>Webサイト: ネットあんしん保険【少額短期保険業とは】2006年4月の改正保険業法の施行により、導入された、保険業のうち一定の事業規模の範囲内において、引受を行う事業。保険金額が少額(上限 1,000万円)、保険期間が短期(生命保険、医療保険などの第一分野、第三分野は1年以内、損害保険の第二分野は2年以内)の保険で、生活に密着したニッチな商品が多いことも特徴。通称「ミニ保険」。[参考]少額短期保険業界概要(2021年3月末時点、「一般社団法人日本少額短期保険協会」調べ)保有契約件数 957万件、収入保険料 1,178億円、事業者数 110社【J:COMについて】 JCOM株式会社(本社:東京都千代田区)は、1995年に設立された国内最大手のケーブルテレビ事業・番組供給事業統括運営会社です。ケーブルテレビ事業は、札幌、仙台、関東、関西、九州・山口エリアの11社66局を通じて約559万世帯のお客さまにケーブルテレビ、高速インターネット接続、電話、モバイル、電力、ホームIoT等のサービスを提供しています。ホームパス世帯(敷設工事が済み、いつでも加入いただける世帯)は約2,200万世帯です。番組供給事業においては、14の専門チャンネルに出資及び運営を行い、ケーブルテレビ、衛星放送、IPマルチキャスト放送等への番組供給を中心としたコンテンツ事業を統括しています。※世帯数は2021年12月末現在の数字です。当社は、2021年7月1日に株式会社ジュピターテレコムからJCOM株式会社に社名を変更いたしました。【株式会社ジェイコムウエストについて】株式会社ジェイコムウエスト(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:原 清)は、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県の関西地区2府2県で、ケーブルテレビ、高速インターネット接続、固定電話、電力、ガス、モバイル等を提供しているケーブルテレビ運営会社です。JCOM株式会社(J:COM)のグループ会社として、先進性のある、高品質な情報・エンターテインメントの提供を通じ、地域社会の発展に寄与することを目指しています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年02月02日「お片づけ収納ラック」の商品開発モニターに発達ナビ×フェリシモコラボの、発達が気になるお子さんや保護者さまが便利に快適に過ごせるためのグッズづくり。『ひとまとめで持ち運び!整理らくちんお片づけ収納ラック』の商品開発モニターを担当しましたので、レポートをお届けします。※詳細ボタンをクリックすると発達ナビのサイトから株式会社フェリシモのサイトに遷移します勉強やゲームに仕事などの途中でも、このラックにひとまとめすれば、探し物やなくし物を防げてすぐに再開。部屋の移動もスムーズです。オープンタイプのラックなので、視覚的に分かりやすく、広いスペースにはA4が入って書類やタブレットも収納できます。Upload By 丸山さとこ私は、ADHDがあるためなのか物を管理することが苦手です。「あったハズなんだけど…どこにあるの?」が起きないように、できるだけ物の量を減らして暮らしています。そんな風に「物がなければ散らからない」という力業で片づけに関する困りごとを減らしているわが家ですが、それでも”室内をさまよいがちなアイテム”はいくつもあります。Upload By 丸山さとこ・私が絵を描くときに使っているタブレットとペンとUSBメモリ・「ドリルやプリントを持ち帰ったか」「全部終わったか」をチェックしたい息子の宿題・読みかけの本数冊などなど…”いちいちしまうほどではないけれど、机やソファーに置きっぱなしになっていると紛失しやすい物たち”があちこちに散らばりやすい状態でした。ささいな『あれ?どこだっけ?』も、積み重なれば大きなストレスになります。「使いかけだけど”その辺に放置”ではない置き方」ができたらな~!と思っていました。フェリシモさんが商品開発中の「お片づけ収納ラック」のサンプルが到着したので、息子のコウと一緒にいろいろな使い方を試してみました!使い勝手など、検証結果をフェリシモさんに伝えて改善してもらいます。仕事道具のタブレットやペンを入れたりコウの宿題を入れたりして「書類などの一時収納としてはどうかな?」「宿題とゲームはラックごと交換してみたらどうだろう?」などと話し合った結果を、企画担当者さんにお伝えしました。また、形状や模様や色、アイコンの種類などのさまざまな要素についてもサンプルを見せていただき、「木目にするのであれば、節がない方が気が散らないかも?」「ビタミンカラーは元気が出るけど、視覚の過敏があると目に痛いかも?」などの意見を交換していきました。わが家流!「お片づけ収納ラック」活用方法物の管理が苦手な私は、物の量を減らした上で”出したらしまう・使ったら戻す”を意識しながら暮らしています。ですが、そうして自分なりに工夫をして暮らしているつもりでも、読みかけの本やタブレットなど「中断を挟みながら作業する物」が散らかりやすく困っていました。Upload By 丸山さとこそんな私の困りごとに、お片づけ収納ラックはぴったりでした。使っている物の一時的な置き場所に”持ち運び機能”がプラスされたことで、休憩をはさみながらの移動先での作業がしやすくなりました!収納ラックにしまう習慣があれば、ひょいっと床に置いたタブレットを踏む危険性もなくなりますし、いつか起こりそうだった「ポケットに入れたUSBメモリを服ごと洗濯機にin」という悲劇を防げそうなのも嬉しいところです。学校から帰宅したら開口一番「ゲームやっていい?」と言うコウに「先に宿題をしよう」と促すことの多いわが家ですが、宿題の壁はゲームだけではありません。おやつを食べ終わり、いざ宿題をしようとしたところで「あ、ドリル学校に置いてきちゃった…」「あれ?宿題のプリントもらってないかも?」と慌てることもしばしばなので、帰宅したら”宿題の材料”を即チェックするようにしています。Upload By 丸山さとこ無事に材料も揃って机に向かい、「宿題終わったよー!ゲームやっていい?」と言われても油断はできません。・プリントの裏面が白紙・漢字書き取りノートの下段が空白・やるべき範囲が間違っている…という”コウあるある”を防ぐため、ここでも親からのチェックが欠かせません。そんなわが家の宿題事情でしたが、お片づけ収納ラックを使うことで「帰ったら宿題の材料を親に見せること」「終わったら親に渡すこと」がスムーズになりました。Upload By 丸山さとこお片づけ収納ラックを2個使って「今日の宿題セット」と「ゲームセット」を用意し、”宿題が終わったらラックを交換”というシステムを始めてから3ヶ月。宿題→ゲームのルーティンができるようになった上に、親からのチェックも行いやすくなりました!先のことをイメージしにくい傾向がありつつ、視覚優位の特性が強い息子にとって、「セットの交換システム」は分かりやすかったようです。執筆/丸山さとこUpload By 丸山さとこUpload By 丸山さとこUpload By 丸山さとこ【NEW】LITALICO×CCP ひとまとめで持ち運び! 整理らくちんお片づけ収納ラックの会月1個¥2,200(+10% ¥2,419)→うち10円は「CCPチャレンジド応援基金」として運用されます。(基金部分は非課税)【NEW】LITALICO×CCP ひとまとめで持ち運び! 整理らくちんお片づけ収納ラックの会(WEB限定組み立て済)月1個¥2,450(+10% ¥2,694)※毎月1回、3種類の中から、1種類ずつお届けします。(全種類届くと、以降はストップします。/ 1回だけのお届けでストップも可)
2022年01月27日こんにちは! 甥&姪大好きおばバカ平八です!今回は甥っ子が悪戦苦闘した「似顔絵」についてのお話です。甥っ子はこの冬休み、あることで頭を抱えました…。甥の悩みの種は幼稚園から出た宿題。『自分の似顔絵』でした。普段の甥はよくお絵かきをしていて、自分の思うままにのびのびと描くのが大好きです。集中している時は時間を忘れて何十枚だって描けるのですが…。いざ宿題として描くとなると、「うまく描かなくちゃいけない」という意識が働いてしまい、どうにも描けなくなってしまったようです。そして自分の力だけでは上手に描けないと思ったらしく、お手本を用意した甥っ子。お手本の通りに描こうとしたものの、思うように模写することができず、さらに苦しむことに…。「いつもの絵が一番良い」と伝えても甥には全く響きません。こういう時、こだわりの強い甥は自分のイメージ通りの絵を描けるまで納得しないのです。大きくなりすぎ、小さくなりすぎ、バランスがおかしい!…と何度も描いては消してを繰り返し…。時間だけが刻々と過ぎていきます。いっそもう白紙のまま幼稚園に提出するしかないのでは!? 助けて先生…!!匙を投げたくなった時…ふとある考えが浮かびました。“えかきうた”なら順を追って顔のパーツを描いていくので、本人の納得するバランスの取れた絵が描けるかもしれません。甥がこの提案に乗ってきたので、その場で即興えかきうたを作って描いてみました。今まで手が止まっていた甥がするすると絵を描き進めていきます。なんとかそれらしいものが描けました!最後に甥が納得できるまで微調整を行い、やっとのことで本人の満足のいく絵が描けました!本当なら甥っ子本人だけの感性で自由に描いてほしいところでしたが…。こだわりが強く頑固なところがある甥が描いたこの似顔絵も、甥の個性が出た絵なのかもしれません。
2022年01月21日現在小学4年生の次女は、なかなか宿題をしようとしないので、家族から「宿題しないマン」と呼ばれています(笑)これまでの次女と宿題との戦いは以下の記事でも描いています。まあなんだかんだで、怒られながらも毎日宿題をクリアして学校に持って行ってはいるのですが、なんというか…「毎日勉強すること」を習慣にしたいのです。中学生・高校生になって、その習慣があるとないとでは雲泥の差が出るんですよね。そんな話を夫婦でしていたところ、旦那から「塾に通わせてみたら?」との提案が。お試しで数回通ったところ、次女も気に入ったようなので正式入会することにしました。習っているのは「英語」と「算数」です。私の心配とは裏腹に、意外と順調な次女。学校の宿題+塾の宿題になるので大変かな?途中でイヤになるんじゃない?と思っていたのですが…しかし…そこには落とし穴があったのです~!!!音読の存在を完全に忘れていた次女と私…。気が付いたのは冬休み最終日!!!そんなわけで一気読みをした次女なのでした。それでも塾に関しては、いまのところ順調です。さらに相乗効果なのか、学校の宿題もいつもよりは進んでやっています。これで「毎日勉強する」習慣が身に付けばいいのですが…。今は良くても、イヤになったりしてムラがあるからなぁ~。親子でじっくりゆっくりやっていくしかないですね!
2022年01月15日こんにちは! おにぎり2525です~さんすうのプリントは必ず毎日あって、夏休みになると20枚以上丸つけすることになります。丸つけでわたしがヒーヒー言っていると息子がいいアプリがあるよーと教えてくれました。どこでこんないいアプリを知ったんだい、息子や…。やり方は簡単で、本当にカメラで写すだけ!!このアプリのおかげで、丸つけのストレスがなくなりましたよー。「さんすう 丸つけ アプリ」でぜひ検索してみてください!
2022年01月14日塾通いのきっかけは授業でわからない単元が出てきたことUpload By スガカズ小学校生活を送る上で、定型発達のお子さんでも小3から小4にかけて学習につまずいてしまうことが多いと聞いたことがあります。わが家の発達に凸凹がある長男も同様で、小4で割り算の筆算につまずいていました。長男は大人しい性格で、人に「助けて」と言うのが苦手です。先生の状況を見て質問するタイミングをはかること、その場に合った適切な言葉で質問することができなかったようです。学校生活の中だけでは学習の分からないところが解決せず、理解できていないまま授業が進むのがつらいようでした。一方で私自身は子どものころから計算が得意で、小学生のころは暗算が楽しくて家でも繰り返し計算問題に取り組んでいるような子どもだったので、宿題以外で復習する習慣がない長男に合った指導が家庭でできず悩みました。そんなある日、長男は下校してから宿題に取り組もうとするものの、問題の解き方が分からず、「算数が分からないから学校に行きたくない」と泣きながら私に訴えてきました。Upload By スガカズ「分からないままだと長男の学校生活がもっとつらくなってしまうなぁ」「学校そのものは嫌いじゃないし、人と関わることが嫌なわけじゃないもんね…」と、どうしたものかと悩んでいました。そのうちに、「私が教えてあげることができないのなら、普段から子どもに勉強を教えているプロから学んだほうが長男にとって良いのでは?」と気がつきました。泣いている長男に、「勉強が分からないのなら、塾に通ってみるのはどうかな?」と提案しました。泣きながら床に寝そべっていた長男は、体を持ち上げ「そうか!授業で分からないことが減って、学校が楽しくなるかもしれないね。オレ、塾に通う!」と、言いました。こうして、発達に凸凹のある長男に合った塾探しが始まりました。家庭教師、集団塾、個別塾…いろいろあるけど、長男にあった環境はどれ?Upload By スガカズ発達に凸凹のある子どもを育てる家庭は、その子の特性にもよりますが、家庭教師や個別指導塾を選ぶことが多いということを耳にしていました。しかし、わが家は4人きょうだい。当時下のきょうだいたちは、2歳と1歳でまだまだ手がかかる時期でした。そのため家庭教師の方にお願いしても、下の子たちが長男の勉強中に部屋に入ってしまうのではないかという不安がありました。そうすると結果的に長男が集中して学習に取り組めない状況をつくってしまいます。また、発達障害のある子ども向けの塾もありますが、わが家に関しては県をまたいで通わないといけないため、難しいと判断しました。加えて、長男はインドアの遊びが大好きで、自分から外遊びをすることはほとんどありません。体力に不安があり、当時は自転車で坂道がうまく登れませんでした。そのため、通うルートの勾配が少なく、自宅から2キロ圏内のところにある集団塾と個別指導塾を中心に、見学と体験をすることにしました。見学と体験を通していくつもの塾の見学、体験を通して分かったことは、「習い事はさまざまな前提条件が重なるため、発達に凸凹のある子どもにぴったりな塾を探すのは難しい」ということでした。家との距離、開始時間、指導方法、人数、先生との相性などなど…条件に優劣をつけて決める必要がありますし、場合によってはなかなか見つからないこともあるのかもしれないと思いました。体験の際には、塾の先生に必ず長男の障害や特性について伝え、学習に取り組む様子を見ていただきました。実際に体験してみると、進学塾ではないものの、子どもの能力を選別した結果入塾を断るところもありましたし、個別指導塾で私は長男に合っていそうと思っても、長男自身がしっくり来なかったという場合もありました。塾探しをはじめて1ヶ月経ったころ、最終的に、長男の意向を尊重する形で「集団塾」に通うことに決めました。Upload By スガカズその塾に通う前に一つ不安なことがありました。決めた塾は、平日の午後4時半までに塾に到着していないといけないルールだということ。午後3時半に小学校から下校して、40分後には家を出ないといけません。そのためには私が長男に「塾に行く時間だよ」と促す必要があるので、塾の予定に合わせ私の予定も見直しました。実際に通い始めてみて分かる、発達に凸凹のある子どもの「習い事」の大変さUpload By スガカズいよいよ長男の塾通いが始まりました。長男は自閉スペクトラム症とADHDがあり、特に時間の概念が弱いところがあります。また、工作など自分が好きなことに取り組んでいるときは目をキラキラと輝かせ、2時間でも3時間でも没頭し続けます。そんな長男が、例えば「やっと学校終わった~!!」と、喜々としながら工作に取り掛かり始めると大変です。塾に遅れないように時間の確認、声かけ、送迎をしようと私は試みますが、長男自身「やりたいこと」に取り組んでいるので、何度声をかけても長男には届きません。長男が塾に向かうころには私自身がぐったり…。始めのころは週3回の通塾予定でしたが、お互いに無理をしすぎないほうがよいと判断し、週1〜2回に減らすことにしました。工夫をしたものの常に臨機応変に対応することは難しく、ほかのお子さんに比べて長男は塾の遅刻が多い状況でした。その点に関して塾の先生は「長男くんは時間を守れない、時間にルーズな子だ」と呆れていたようでした。それでも長男なりに頑張って塾に通ってくれたので、小学校でのつまずきは目立たなくなりました。気づけば「学校に行きたくない」とは言わなくなってたので、(もうここで学ぶのは十分かもしれないな)と思い、長男と相談して小5の終わりごろに約2年間通った塾の退塾を決めました。辞める際、塾長からは私たち親子に厳しい言葉がありました。長男は、「もう辞める塾だから」と思っていたのか黙って先生の言葉を受け入れていましたが、私は「ただ長男が生きやすくなればよいと思って塾に通わせたし長男も頑張っていたけど、残念な終わり方になってしまったな」と、複雑な気持ちでした。「塾に遅刻する」という経験を通じて分かったことUpload By スガカズ集団塾を辞める少し前に、私は長男に「マイペースなあなたに合う塾がほかにあるはずだから、塾を変えない?」と提案しました。すると長男は、「通ってみて分かったんだけど…」と、自分の気持ちを話し始めました。「オレは今まで、学校から帰ったらまず遊ぶのが、ずっとクセになっているから、遊ぶ時間が少ないと『頑張るぞ!』って気持ちにならないんだ」どうやら、体験を通して「『やりたいこと』の時間を確保できたら『やるべきこと』に取り掛かる意欲がわく」という自分自身の法則に気がついたようです。また、私自身も長男の優先すべき条件が把握できたため、今後違う習い事を決める際に通い始めてからのイメージもつきやすく、周りとの摩擦も起きづらい環境を選ぶことができるようになりました。親子で大変なことも多く、辞めるときは複雑な気持ちになった習い事でしたが、長男も私も失敗を通じて気づきを得られた貴重な経験になりました。執筆/スガカズ(監修:三木先生より)学校って学習がメインの時間なので、勉強が分からないのは実はかなりつらいことなんですよね。それを解消するためにじっくりといろんな選択肢を検討して取り組まれたことは良かったと思います。また、長男くんが自分の行動パターンに気がついたのもすごいことですね。こうやって時間がかかっても「鳥の目で見た」自分の気づきが増えてくると良いですね。
2022年01月13日自分が怒られてるわけじゃないと、ホッとした次女ですがお姉ちゃんの助言・・・??なんと!次女の宿題が終わってる~~~?いつもなら半分くらいしか終わってない時間帯なのに…機嫌が悪いであろうお母さん。とばっちりを受けて、いつもより怒られたくない!と思ったらしいです。宿題が早く終わったのはうれしいのですが誰かを怒ったあと、引きずるのはよくないな~と反省した母なのでした。
2021年12月11日サッカーでは、過去にどんな状況や現象があったかを踏まえ、今どんな状態にあり、次の未来にどんなことが起こるかを予想してプレーする必要があります。「過去」「今」「未来」を、時系列で考えることで、"やるべきプレー"に近づくことができます。長友佑都選手のトレーナーのほか、マンガ「フットボールネーション」では一部監修を務め、プロからジュニアまで幅広く伝えることで多くの支持者を得る指導者、鬼木祐輔さんの新著「サッカーいい選手の考え方 個とチームを強くする30の方法」(池田書店)から、状況判断のためにどの順番に何を見ればいいのか、を一部抜粋してご紹介します。(構成・文:中村僚)■サッカーをプレーする時の自分の思考の順番は?サッカーをプレーする時に、みなさんはどんなことを考えるでしょうか?またそれらの考えは、どんな順番で頭に浮かぶでしょうか?例えば、味方選手からパスをもらう時。ボールホルダーに対して、パスを受けるためにポジションを取る、という選手は多くいます。そのポジションが取れたら、次にまわりを見てパスコースやスペースを探し、パスやドリブルなどの選択肢を用意します。そして自分にパスが出され、自分の元にボールが到達したら、その選択肢の中から次のプレーを決断する、という順番ではないでしょうか?もうひとつ、日常生活で考えてみましょう。例えば夏休みの宿題。計画的に終わらせていましたか?それとも最終日に徹夜でやりましたか?夏休みは期間が決まっています。限られた期間の中で計画を立てる場合は、最終日から逆算することが必要です。7月20日から8月30日までに宿題を終わらせるとすると、約40日の間に1日3Pずつ進めれば順調に終わる、といった逆算です。計画を立てずに場当たり的にこなすと、宿題の全体量が把握できずになんとなくやる気が出ず、宿題は積み残し。最終日に徹夜で仕上げる、という経験をした人も少なくないと思います。■次のプレーへとつながれるポジションを逆算するこの「逆算」の考え方が、サッカーでも必要です。ボールをもらう前にポジションを取る時、ボールホルダーからパスを受けるためのポジションももちろん重要なのですが、それ以前に、次にパスを出す相手や、ドリブルで侵入するスペース、シュートを打つゴールなど、次のプレーとつながれるポジションはどこかと逆算する必要があるのです。より具体的に見てみましょう。下記のイラストはビルドアップの場面です。味方がボールを持っている時に、中盤がボールを受けられる位置まで下がってサポートする場面①は多く見かけます。パスミスが起こる可能性も低く、問題があるようには見えません。しかしただ下がってくるだけでは、前線の選手とのつながりがなく、相手にとってもまったく怖くありません。ここで本当に必要なのは、ボールホルダーに対するサポートよりも前に、次へのつながりを持てるポジション②を考えることです。これを「ボールなしペアリング」と呼んでいます(書籍P94)。反対に、ボールホルダーとのつながりは「ボールありペアリング」です。ボールなしペアリングで次の選手とつながった上で下がってくるのと、ただなんとなく下がってくるのでは、同じポジションを取ってもその後の自分のプレーやチームの攻撃の展開がまったく変わります。そしてペアリングをする際は、つながった先の展開③、さらにその次の展開④から逆算できるのが理想です。■今見た景色と少し先の未来をセットで考えるこのように、サッカーでは逆算の考え方が必要です。しかし一方で、逆算するために周囲を見て確認した状況は、自分がボールをもらった時には確実に変化しています。ボールが入れば相手はプレスをかけてきますし、相手DFの陣形も動くからです。そうして変化する状況を、逆算を始める段階で考えられるかどうかが重要です。ボールを持てば相手がプレスをかけてくるので、もらう前にプレスを想定しておく。言われなくても当たり前のことですよね。しかし実は、ボールを持っておらずプレスがかからない「今」の状況と、ボールを持ってプレスがかかる「未来」の状況を、セットで考えられない人が多いのです。■さまざまな状況を考慮して少し先の未来を見る例えばこのイラストのように、ボールをもらう前に状況を確認してからパスを出したのに、相手にカットされてしまう、という経験をした選手は多いと思います。これは、ボールをもらう前に確認した景色を頭の中で固定したままプレーしていることが原因のひとつです。ボールをもらってからパスを出すまでの間に状況が変わることをセットでイメージできず、流れを考えないままプレーしていると、こういったミスが起こります。これに対処するためには、プレーの流れを捉え、自分が立っている位置、味方や相手選手の立っている位置など、さまざまな要素を考慮して、少し先の未来まで想定する必要があります。■ボールをもらう前に見た景色はボールをもらった時には変わっている自分の立ちどころからボール越しの景色を覗いたとしても、その景色は0・5秒で変わるため、変化を踏まえて自分の立ちどころを決められているか、ということを考えます。よく起こるミスは、ボールをもらう前に見た景色のイメージのままプレーしてしまい、実際にプレーする時にはまったく別の景色になっているため、〝やるべきプレー〟につながらない、というシーンです。より具体的に示すと、ボールを受ける前に見た時にはパスコースが空いているように見えたが、ボールが自分の元に来た時には相手がそのコースに入ってしまっていた、などです。上のイラストのようなイメージです。■「今」の形から「未来」を見る必要なのは、自分の立ちどころからピッチ上の景色を覗いた時、少し先の未来の状況も合わせて覗くことです。イラストでイメージすると左ページ下のようになります。サッカーでは、0・5秒も経たないうちに目まぐるしく状況が変わり得ます。今自分が見た景色は、実際に自分がプレーする時にはまったく違うものになっている可能性が高いです。「今」覗いた景色の中で、味方や相手の配置、スペースの有無、ボールが動くスピード、どちらがリードしているかなど試合の状況......さまざまな要素を踏まえて、少し先の「未来」を覗く必要があります。これを「『今』の形から『未来』を見る」行為と呼んでいます。
2021年12月07日発達障害のある子どもにどんな対応をすればいいのか私は児童精神科医として30年以上、発達障害のある子どもたちの診察を続けてきました。今回は、発達障害のある子どもの育て方を考えるきっかけとして、3つのクイズを用意してみました。お子さんをイメージして「うちの子の場合は」「自分だったら」と考えながら、答えを選んでみてください。Q1. 集団遊びに入ろうとしないときは、どう対応する?幼稚園に、いつも一人で遊んでいる子どもがいます。みんなで園庭に出て遊ぶとき、ほとんどの園児は自然に集まってボール遊びなどを始めますが、その子どもは一人で虫を探したり、葉っぱを集めたりします。クラスメートや先生に誘われても、集団遊びに入ろうとしません。どんな対応をすればよいでしょう?A1. 全員参加型の遊びを企画して誘うA2. その子の興味を引けるよう、いろいろな遊びに誘ってみるA3. 一人で遊びたい気持ちを尊重する出典 : 親や先生は一人遊びをしている子を見ると、「友達づき合いが苦手なのかな」「どうすれば、みんなと仲良く遊べるようになるだろう」などと考えてしまいがちです。でも、「楽しく遊ぶこと」と「仲良くすること」は分けて考えましょう。遊びの目的は「楽しむこと」です。「仲良くすること」ではありません。楽しく遊んでいるうちに、気の合う仲間と親しくなることがありますが、それはあくまでも結果です。最初から仲良くしようとして遊んだわけではありません。遊びの場面では「楽しむこと」を大事にしましょう。というわけで、正解は3です。子どもが一人で虫を探したいと思っているのなら、その思いを尊重してあげてください。ただ、2のような対応も決して悪くありません。いろいろな遊びに誘ってみると、子どもが興味を示すこともあるでしょう。そうやって遊びの幅が広がっていくこともあります。無理やり誘うのはよくありませんが、声をかけるのはよいと思います。1の全員参加型も、機会をつくること自体はよいのですが、強制参加にならないように注意しましょう。Q2. 一人だけ先に給食を食べてしまうとき、どう対応する?小学生の例です。給食のときに、ある生徒は、一人だけ先に食べ始めてしまいます。先生には「みんなの準備が終わって、全員そろって『いただきます』と言ってから食べるんだよ」と言われていますが、自分の分が準備できると、つい手が出てしまいます。どんな対応をすればよいでしょう?A1. イラストや写真で手順表をつくって、それを見せながら教えるA2. マナーを覚えていけるように、何度でも同じことを教えるA3. 別室で待機してもらい、給食の準備が終わったら呼んでくる出典 : おすすめの対応は1と3です。口頭で何度も指示をしても伝わらない場合、1のような形で別の伝え方をしてみるとうまくいくことがあります。発達障害のある子どもには、話し言葉よりも書き言葉やイラスト、写真などのほうが理解しやすい場合があります。また、暗黙の了解を察するのは苦手だけれど、しっかり説明されれば理解できるという場合もあります。いろいろな伝え方を試してみてください。2のように、じっくりと対応するのもよいのですが、話し言葉を聞き取るのが苦手だったり、聞いて覚えても時間がたつと忘れてしまったりということもあります。何度試しても難しい場合には、別の方法に切り替えたほうがよいでしょう。3は一見、教えることを放棄した対応のように見えるかもしれませんが、これもひとつの正解です。教わったことを忘れてしまう場合や、好きな食べ物が目の前にあると衝動に負けて手が出てしまうケースもあります。その場合には環境を変えるのも一つの対応法になります。発達障害のある子どもは、さまざまな困難があるから、発達障害だと診断されます。何度教えてもうまく伝わらない場合には、「この子にとってなにが難しいのだろう」「どんな伝え方をすれば理解しやすくなるのだろう」と考えることが大切です。そうやって考えていった結果、伝え方ではなく環境を変えようというのも、一つの解決策になるわけです。「環境を変える」という意味で言うと、私は「みんなで一斉に食べ始める」というルール自体を変えてしまってもいいのではないか、とも思います。Q3. 勉強が苦手で宿題に時間がかかる場合の解決策とは?勉強が苦手で、宿題にすごく時間がかかってしまう小学生がいます。親や先生にいろいろとサポートしてもらってもうまくいかず、鉛筆を持つことさえ嫌になってしまいました。子どももストレスを抱え、親や先生もイライラするようになってきています。どんな解決策があるのでしょうか?A1. 親も疲れてしまうので口出しをやめて、本人のペースを見守るA2. 難しすぎるので親が手伝うA3. 宿題が多すぎるので、親から先生に「減らしてほしい」と相談する出典 : おすすめの対応は3です。この場合、子どもはなにも悪くありません。宿題の設定の仕方に課題があります。宿題が適切な量や難易度で出ていれば、子どもは30分もかからずにパパッと済ませられるでしょう。宿題に時間がかかり、鉛筆を持つことさえ嫌になるということは、宿題の設定を見直すべき状態です。3のような形で先生に宿題を減らしてもらうか、それが難しければ、親が宿題の量を調整することも考えましょう。私はそもそも子どもたち全員に同じ量の宿題を出すことは意味がないと思っています。勉強が好きであれば、宿題がなくても自分から勉強するでしょう。勉強が嫌いならば、宿題が負担で勉強がさらに嫌いになってしまうかもしれません。「宿題はいらない」という解説を読んで、みなさんは「そうは言っても勉強はしっかりさせなくては」「宿題で学習習慣をつけることは大事」と感じたかもしれません。確かに、常識的に考えればそうでしょう。「着替えや食事のようなことはあとで学んでいけるけれど、勉強で遅れが出てしまっては将来に響く」と考える人もいるかもしれません。しかし私はそのような考え方を聞くと、「まずは身のまわりのことを教える必要がある」と思います。子どもにとってもっとも大切なのは、基本的な生活習慣です。発達障害のある子どもの場合、生活習慣は特に大事です。着替えや食事などの基本的な生活習慣を自分なりにできるようになっていかないと、それこそ将来に響くと考えています。発達障害のある子どもにとって、一番大事なことクイズと解説のなかには「給食に手が出てしまうなら別室で待機する」「宿題が嫌なら量を減らす」といった、やや極端な対応法も紹介しました。そんな極端に思える対応の根底にあるのは「子どもを主役にする」という考え方です。発達障害のある子どもには、さまざまな特性があります。大多数の子どもたちと同じやり方をしていては、うまくいかないこともあります。そんなとき、親や先生が常識的なやり方や、大人がよいと思うやり方を優先して、子どもに無理をさせていては、その子どもはいつまでたっても自分らしいやり方を見つけられないのではないでしょうか。発達障害のある子どもの個性はさまざまです。このような解説を参考にしながら、使えそうなアイデアをピックアップしてみてください。
2021年12月02日■まだ教わっていないはずのかけ算九九、娘が言えるようになった意外な理由とは?学校から帰宅してなお、学校ごっこでまた勉強をする…というのが衝撃でした!まず「教えるのが好き」というCちゃんがスゴイ。彼女のおかげでだいぶ助かっております!!これからはむしろC先生とお呼びするべきですね。そして、ちゃんと生徒役やれるムギも案外すごい。(私だったらやれません…!!!)色んな遊び方があるんだなぁと感心しました。■娘への指導不足を反省…『宿題改善大作戦』!!恥ずかしながら、Cちゃん先生のおかげでようやく娘の宿題と向き合えるようになりました。ありがとうCちゃん先生…!書き取りも、先生がおかしな文字を丁寧に修正してくださっていて先生業の大変さを痛感…!「家庭でもやれる範囲で教えていこう!」と決意したのでした。
2021年12月01日「小学2年生の息子がプチ家出をした日」第4話。少し冷静さを取り戻し、車で再び捜索することに。息子を探しながら、家出の原因について考えていたら……。一蹴小2長男、年中長女、2歳次女の育児に奮闘中のオニハハ。さん(@onihaha3)が体験した、長男イチくんの家出事件を短期連載にて紹介します。 小学2年生の息子がプチ家出をした日 4話「1回家に戻ろう」少し冷静さを取り戻し、車で再び捜索することに。息子の姿を探しながら、宿題をなぜそんなに嫌がるのか理由を思い返してみると……。 息子はきっと、単純に宿題が嫌なわけではない。もしかして「お母さんと一緒に」宿題をやりたかったのでは……?そう思うとさらに罪悪感がのしかかってきて……。 次回、車で捜索するも見つからないまま時間が過ぎていき……。著者:イラストレーター オニハハ。
2021年11月27日株式会社光文書院(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:長谷川 知彦、以下「光文書院」)は、小学校現場でのタブレット等のICT端末の普及に伴い、これからの時代の宿題の概念を変えるべく、これまでにないデジタルドリル「ドリルプラネット」を2022年新学期より提供開始を予定しています。自己学習能力が身につく「ドリルプラネット」「ドリルプラネット」は、これまで発表されてきた多くのデジタルドリル教材にはない、以下3つの特長を備えています。これにより、宿題を「やらされるもの」から「自ら必要な学び方を選び、やりたくなるもの」に進化させます。これまで90年以上にわたり小学生向けの図書教材を発行し「学ぶことが好きになる」というメッセージを発信しつづけた当社だからこそできる、現場の意見を取り入れた安心感のある学びDXへの挑戦です。【特長1】自己学習能力が身につく機能と、シンプルで分かりやすい導線【特長2】ピクサーのキャラクターによる、児童の学びを楽しくするサポート【特長3】先生が手軽に選べる、お求めやすい納得の価格設定なお、リリース初年度の2022年度には、学校から申込いただいた児童、先着22万名様限定で、ご希望の方にドリルプラネットを「1年間無償」で利用できるキャンペーンを実施いたします。詳細は、2022年1月頃の続報をお待ちください。■「ドリルプラネット」の特長【特長1】自己学習能力が身につく機能と、シンプルで分かりやすい導線小学校現場の学習サイクルにあわせて、宿題配信~分析までの導線をシンプルに設計。漢字の書き順や計算の解き方を動画アニメーションで学ぶ「きほん」、漢字の書き取りや計算問題を練習しながら学ぶ「れんしゅう」、学んだことの理解度を確かめながら学ぶ「たしかめ」、最後に学んだことの腕試しができる「テスト」といった学び方に合わせた機能を搭載。児童が自分に合った学び方を選び、個別にあったステップで学習することができます。(※一部機能は2022年秋以降順次リリース)【特長1】自己学習能力が身につく機能と、シンプルで分かりやすい導線【特長2】ピクサーのキャラクターによる、児童の学びを楽しくするサポート当社図書教材でもお馴染みの「ピクサー」の仲間たちが学びのモチベーションアップをサポート。オープニングには「トイ・ストーリー4」のワンシーンがランダムに登場。また学習ポイントに応じて現れる多彩なキャラクターやスタンプが一人でやる宿題シーンでも児童に寄り添い、学びを楽しくサポートします。実際の学習結果画面(漢字)実際の学習結果画面(計算)※上記画面内容は、変更になる可能性があります。【特長3】先生が手軽に選べる、お求めやすい納得の価格設定従来の図書教材と同様に、児童たちに使わせたいデジタルドリルを小学校の先生が自ら選べるようにいたします。そのために、お支払いいただく保護者にも納得いただける価格設定と従来の図書教材と同じ販売経路でご採択いただけるようにいたしました。児童たちが使いやすい、学習効果の高いデジタルドリルをぜひ先生の目でお選びいただきたいと思っています。【特長3】先生が手軽に選べる、お求めやすい納得の価格設定■デジタルドリル「ドリルプラネット」のサービス概要概要 :クラウド上で動作するデジタルドリル教材「ドリルプラネット」対象者・学年 :全ての公立・国立・私立の小学校の1年〜6年対象教科・準拠 :国語(漢字):光村図書、東京書籍、教育出版算数:東京書籍、啓林館、標準版使用期限 :最長1年間(年度末まで)提供方法 :クラウドサービス動作環境 :【OS】Chrome OS、iPadOS 13、Windows10【ブラウザ】Chrome 92以降、Safari、Edge 91以降【画面解像度】1024×768以上※快適にご利用いただくためには、安定したインターネット回線が必要です参考価格(税込み):年間契約1,800円(学期:各600円、前期後期:各900円)リリース時期 :2022年5月10日(予定)、以降順次アップデート版をリリース予定主な搭載機能 :● 宿題配信● 選択式、手書き解答、自動採点● 基本、練習、たしかめ機能● 学習履歴――以降、2022年秋頃アップデート予定――● 自主学習● テスト機能● 学習履歴機能の拡充※上記記載内容は、変更になる可能性があります■「ドリルプラネット」無償キャンペーンの申込方法対象者 :全ての公立・国立・私立の小学校の1年~6年利用可能な機能:搭載される全ての機能ご利用期間 :お申込みをいただいてから2022年度末まで申込方法 :全国の販売代理店を通じてお申込み可能申込条件 :・学校から申込いただいた児童、先着22万名限定・当社教材の採択有無は問いません・製品改善のために利用に関するアンケートへのご協力をお願いする予定です 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月18日「小学2年生の息子がプチ家出をした日」第1話。「妹たちは、何で宿題しないの?ズルい!俺だって遊びたい!」一番上ということもあって、つい長男に我慢を強いてしまう日々。そんな中、ついに長男の不満が爆発し……!?小2長男、年中長女、2歳次女の育児に奮闘中のオニハハ。さん(@onihaha3)が体験した、長男イチくんの家出事件を短期連載にて紹介します。 小学2年生の息子がプチ家出をした日 1話「宿題やらないと〜」小学校2年生の長男に、つい出てしまうお小言。仕方ないことなんだけど、遊びたい盛りの息子が理解してくれるわけもなく……。 「もう俺…家出する…」不貞腐れてつぶやいた息子。まさか本当に実行に移すなんて……。 次回、長男・イチが本当にいなくなった!?著者:イラストレーター オニハハ。
2021年11月12日みんなで一緒に学習したほうがいい?私は精神科医として30年以上の臨床経験があり、その大半を発達障害の診療に当ててきました。今回は、よく耳にする「発達障害のある子にとって、定型発達の子どもたちと過すごすことがよい刺激になる」という話について、私の考えをお伝えしたいと思います。世の中には「子どもが多少苦労をするとしても、大勢の中みんなで一緒に学んだほうがいろいろと経験できることが多く、よい学習になる」と考える人もいます。しかし私はその「みんなで一緒に」ということを、よく考えなければいけないと思っています。障害のある子と障害のない子が共に学習する仕組みを「インクルーシブ教育」と言います。多様な人たちが共に生活していく「共生社会」をつくっていくための教育とされていますが、そのような考え方では通常、「みんなで一緒に」というときに英語の「together」、日本語で言う「共に」をイメージすることが多いと思います。多様な子どもたちがそれぞれに合ったやり方で学習しながら、共に生活していくというイメージです。「みんなで一緒に」同じことをやるべきか?ところが、この「みんなで一緒」を「みんなで同じ」ようにすることだと考え違えてしまう人もいます。例えば学校で、障害のある子も障害のない子も、みんなで同じことをするのがインクルーシブ教育だととらえる人もいるのです。学校の先生のなかには、子どもたち全員に同じ宿題を出して、同じやり方でやるように指示する人もいます。読むのが得意で大人向けの文章をスラスラ読めるような子にも、読むのが苦手で教科書の一文を読むことに苦労している子にも、「音読3回」といった宿題を出すのです。これはtogetherではなく、英語で言えば「same」です。サッカーで言えば、どんな子にも必ずシュートを打たせるようなものです。走るのが得意な子も守るのが得意な子もシュートだけをやるわけで、それでは多様な学習も、共生社会も形成していけません。そのようなやり方は、間違ったインクルーシブ教育だと言えます。本来のインクルーシブは、多様さを認め合うものUpload By 本田秀夫私は、インクルーシブ教育は本来、together(一体感のあるみんなで「一緒に」)というよりは、英語で言う「alongside」(並行してそばで「一緒に」)のような形で行われるべきだと考えています。日本語で言えば「そばで」「横に並んで」「隣に」という意味になります。みんなで共に活動をしつつ、多様な子どもたちがそれぞれの興味や能力に合ったことを通じて学習している。例えば、走るのが速い子たちのそばで遅い子たちがサッカーをやったり、ドッジボールが得意な子のそばで苦手な子たちはやわらかいスポンジボールで楽しんだり…スポーツは本来楽しみながらやるものです。上手な人は上手な人なりの楽しみ方があり、苦手な人は苦手な人なりの楽しみ方があります。子どもたち「みんな」を同じチームにせずに、あえて分けてもいいのでは、と思います。あるいは、みんなが同じチームでプレイするときには、苦手な子がゴールを決めたら、得点が倍になるといったルールにしてもいいと思います。そのようなスタイルであれば、どんなタイプの子ものびのびと学習していけます。「通常学級」か「特別支援学級」かという悩みところで、発達障害のある子どもの就学に際し、「通常学級」か「特別支援学級」(障害のある子ども向けに特別に設置された少人数学級)、どちらの学級に在籍するかで悩む親御さんは少なくないでしょう。加えて、基本は通常学級に在籍しながら、一部の授業について障害に応じた特別の指導を受ける「通級」という選択肢もあります。親御さんのなかには「定型発達の子どもたちと過ごすことがよい刺激になる」と考え、通常学級を選択する人もいます。でも「よい刺激になる」と、はたして本当にそう言えるのでしょうか。実際に通常学級に在籍した発達障害の当事者に、大人になってから学校生活を振り返ってもらうと、「自分一人が孤立しているように感じた」「先生や友達の態度や言葉にストレスを感じていた」「周りと同じようにできなくて迷惑をかけて心苦しかった」と答える人が大勢いました。そう言うのは通級などの配慮なしに通常学級に在籍した人たちです。気をつけたい「間違ったインクルーシブ教育」つまり、なにも配慮せずにただ通常学級に入れるというのは、子どもの自尊心や周りの人との人間関係を傷つけてしまいかねないことなのです。発達障害の特性が致命的な弱点になるのは、その特性を本人や周りの人が理解できず、無理を重ねて失敗や衝突を繰り返してしまったときです。実は、発達障害の特性だけならば、比較的順調に過ごしている当事者が多いのです。成長するにつれ二次障害を伴って苦しんでいるのは、無理を重ねて適切な環境で育てられなかった人たちに多いことを覚えておいていただけたらと思います。学校の先生からよく受ける質問「保護者にどう伝えるか?」続いて、私が講演会の場で、保育園や幼稚園の先生からよく受ける相談内容を紹介します。それは「発達が気になる子どもがいるのだが、保護者にどのように伝えたらいいのか?」という相談です。それに対して、私は「保護者には、客観的な事実に基づいてお話をしましょう」とお答えしています。例えば、次のように事実をお話しします。・多くの子は必要なときに座っていられるのに、〇〇ちゃんはじっと座っていない・だいたいの子は楽しめているけれども、〇〇ちゃんは楽しくないようだ・学芸会の練習でほとんどの子は合唱しているのに、〇〇くんは歌おうとしない・〇〇くんは興味がなくなるとじっとしていられず、部屋から出ていく親も、わが子を客観視するというのは大事です。親御さんの悩み「子どもを叱りすぎてしまう」私は子どもを叱りすぎてしまうという悩みをもつ親御さんには、「一度、親戚の子どもを預かっているつもりで叱ってみるといいですよ」というお話をします。それには期待をかけすぎずに「親戚の子ども」くらいの距離感で、わが子を客観視してほしいという意図もあります。なかなか親が「客観視」というのは難しいかもしれませんが、子どもをありのままに正しく見るという点では大事なことだと思います。子どもの就学に際し学級の選択に悩む親御さんの話をしましたが、お子さんが無理をしないですごせる環境も、客観視を意識して見極めてほしいと思います。
2021年10月13日こどもと見つけた小さな発見日誌
育児に遅れと混乱が生じてる !!
ムスメちゃんとオコメちゃん