いつも何かと人を小馬鹿にしてくる義父。その対象は息子(夫)や娘(義妹)にだけではなく、息子嫁の私や娘婿にも被害があるのです。クイズに答えられないと小馬鹿にし、義父の中で一般常識とされることを知らないと鼻で笑うことも……。知識が多く、物知りだと自覚している義父の態度に腹が立っていました。しかし、まさかの逆転劇があり、義父が人を小馬鹿にすることが減ったエピソードをご紹介します。 徐々に気になりだした言動義父は新聞社に勤めているため知識が豊富でとても物知りだということは、夫と結婚する前からわかっていました。ためになる話やマナーについても詳しく、ひと言で言えば完璧主義者。夫と結婚し義実家に行く頻度も多くなり、食事やお酒を一緒に楽しむ時間が増えていくなかで、どんどん距離が縮まり義父の言動に「ん?」と思うことも増えてきました。 というのも、会話のなかで難しい言葉を使われたときに答えられず聞き直すと、「この言葉知らなかった? はい、すぐ調べてみよう」と言われたり、「問題です。これは何でしょう」とうんちくを出題され、答えられないと鼻で笑われ、「知らないかー、ちゃんと勉強しないとー」と小馬鹿にされ始めました。 自分の常識が一番正しい初めは自分の息子や娘だけを小馬鹿にしていた義父ですが、だんだんと息子嫁である私のことも小馬鹿にしてきました。小馬鹿にするといっても許せるレベルではなく、鼻で笑いあしらうタイプ。そんな義父とクイズ番組を見ながらお酒を飲んでいるとき、漢字の書き順が出題され家族皆で答えていると、義父ひとりだけ回答が違い、あとの4人は同じ回答でした。 私は内心「義父が外れたらおもしろい!」と思ってしまったのですが、まさかの本当に義父だけが間違えてしまったのです。義父は「俺はこれで何十年も書いてきた! そんなことあるはずがない!」と辞書を開きましたが、やはり辞書を見ても義父が間違えていました。「間違いもあるよなー」とボソッとつぶやいた義父。完璧主義者の義父が初めて恥ずかしそうに言ったため、とても意外で驚きました。 今までの思いをぶつける家族夫も実家に帰る前には毎回、「また今日も小馬鹿にされるんやろうな」「小さいときから小馬鹿にしてくる親父が嫌いだった」と言っていました。また、「いつか見返してやりたいと思っていた。それ以外はいい親父なんだけど」と言っていたので、今回初めて間違えた父を見て、夫は「誰だって知らないこともあるし、間違いもあるんやから小馬鹿にするのやめたら?」と笑い混じりに雰囲気が悪くならないよう伝えました。 それを聞いた義父の娘や義母も「昔からお父さんそうだもん。自分が間違えたら恥ずかしいでしょう!」と楽しそうに伝えていて、義父もやっと少し周りの家族が嫌な思いをしていたことに気づけたようです。 私自身も「物知りでないといけない!」とプレッシャーを感じていたため、義実家に行くのが苦痛になっていましたが、こんなまさかの逆転劇があるとは思ってもいなかかったため、驚きました。 完璧主義者のため、義父は自分をはじめ息子や娘が恥をかかないように教えていたのだと思います。その方法は家族を不快にさせていたため正しいとは言えませんが、実際に自身が間違えたときに悔しい思いをしたことを機に、人を小馬鹿にすることはグンと減り、私のプレッシャーも軽減しました。 著者:平山 光3歳と5歳の姉妹のママ。約1年の不妊治療を経て、無事第一子の妊娠が発覚。第二子は自然妊娠で授かる。アトピー症状のある第二子をきっかけに、自然食や自然治療法を勉強中。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター こちょれーと
2022年02月10日小学校3年になって、難易度が上がった勉強につまずきだした現在小学校5年生の長女ゆい。小学校4年生のときに発達検査を勧められ、その後5年生で軽度知的障害、自閉スペクトラム症、場面緘黙などの診断を受けました。小学校の勉強って3年生あたりからだんだんと難しくなっていくのですが、ゆいがつまずいたのはまさにそこでした。3年生から難易度が上がるといっても、テストで高得点をとる子も多いと思います。でもゆいの算数のテストは50点以下が多かったです。これを見ても「勉強の苦手な子だなあ、でも元気ならそれでヨシ!」と適当に考えていた私のところへ、ゆいが4年生に上がったある日、担任の先生から電話が来たのです。教室にいたのは担任の先生。そしてもう一人…。先生からお話したいことがあるので学校に来てくれませんかと言われたとき、最初に考えたのは「クラスの子と何かトラブルがあったのかな?」ということでした。4年生のクラス替えで仲の良い子と離れてしまい、友達をうまくつくることができていなかったようなのです。教室に入ったとき、担任の先生ともう一人、加配の先生がいらっしゃったので「あれ?」と感じました。加配の先生は、授業に集中できない子たちの横について個別にサポートしてくださる方です。「なんで加配の先生がここにいるんだろう」と不思議に思っていました。私はここまで、ゆいが特別扱いを受けていることに気づいていなかったのです。Upload By 吉田学校でのゆいの様子は先生がゆいの学校でのことを教えてくださいました。「勉強についていけず、理解する余裕がない状態です」…そうですよね。この子は勉強が苦手なんです。「私たちもゆいさんに合った指導方法を探していこうと考えています」…あれ、これはもしかして、大ごとなんじゃないのかな?「もしよろしければ、発達検査というものがあるので一度受けてみてはいかがでしょうか?」……。Upload By 吉田学校の先生からこんな提案受けるなんてよっぽど大変なことになってるんだ。でも私はこんなことを言ってしまったんです。Upload By 吉田「でも、個別指導の塾にも通うようになりましたし、これから頑張ればみんなに何とか追いつくんじゃないかと思ってます」なんでこんなことを言ってしまったのかというと、多分受け入れることができなかったからなんだと思います。それは「検査を勧められるほどに発達に心配があると思われているわが子」ではなく、「子どもの遅れに目を背けた自分自身」にです。普通のお母さんだったら、子どものためにもっと早く動いていたのでは?小学校3・4年生のテストとは言え、いつもテストの点数が低かったゆい…。「勉強ができなくてもいい、元気だったら」と思っている気持ちに嘘はないけれど、それと同時にそれは親がラクしたいための言い訳だったのではないかとうしろめたさを感じてしまいました。そんな私に対して先生は「お母さん、お子さんを普通という小さな箱に入れようとしていませんか?」と仰いました。Upload By 吉田「普通」であることにこだわっていた私先生の言葉に私は頭を強く叩かれたように感じました。そうだ、私は”普通であること”にこだわっていたんだな。「普通でいてくれたらそれが一番」なんて思ってたけど、普通に勉強ができて、普通に新しい友達ができる…その”普通”はゆいにとってはとてもハードルの高いものだったと言うことにそこで初めて気づくことができました。「お母さんの思う”普通”、みんながそこを目指す必要はありません。子どもの可能性はもっともっと大きいです。もっとゆいさんのためになることを探していきませんか?発達検査でその手がかりを知ることができるかもしれません」先生はそう仰いました。Upload By 吉田ここまできたらもう腹をくくって行動しなきゃな。この子はちょっとサポートが必要なタイプの子らしい。ゆいのためになることをこれから一緒に探していかないと。先生のこの言葉があと押しになり、私は帰宅してすぐに発達検査の申し込みをしたのでした。執筆/吉田いらこ(監修:三木先生より)学年が上がると学習内容が複雑化・抽象化した上に量が増えるので、つまづきやすくなってきます。そこでついていけていないこをと突きつけられると、わが子の順調な発達を願う身としてはつらいですよね。お母さんにとってつらい話にもかかわらず、ゆいさんのためを思って検査を進めてくださった学校の先生方の勇気には敬意を表したいです。そしてその勇気から逃げずにしっかりと向き合ったいらこさんもまた素晴らしいと思います。
2022年02月10日感覚過敏のある私の高校選びこんにちは。加藤路瑛です。15歳、高校1年生です。自分の困りごとである感覚過敏の問題を解決したいと思い13歳のときに「感覚過敏研究所」を立ち上げ、感覚過敏の課題解決に取り組んでいます。当事者目線、特に子どもの視点で感覚過敏について話していきたいと思います。 今回は、感覚過敏から少し離れて、私が通っている通信制高校の角川ドワンゴ学園N高等学校・S高等学校の学生生活についてお話します。私は中学2年生の夏、当時通っていた私立中学を退学し、地元の公立中学に在籍しました。しかし(公立中学には)1度も通うことはなく、角川ドワンゴ学園のN中等部に通いました。N中等部は、いわゆるフリースクールのようなものです。地元公立中学には事前に相談し、N中等部での出席日数をそのまま公立中学校の出席日数にしてもらうことができました。ですので公立中学校には通っていませんでしたが、出席日数はあったので不登校としての人数にはカウントされないようでした。と言っても、私は地元公立中学校の通知表をもらったことがないので本当に出席日数にカウントされていたのかも分かりません。出席日数の扱いは学校や校長先生の判断で変わってしまうようですが、私自身はとても理解のある対応をしていただいたと思っています。私立中学をやめ、フリースクールのような扱いであるN中等部に行った理由は複数ありますが、大きな理由は感覚過敏でした。私立中学時代、教室内は聴覚過敏のある私には騒がしく、保健室に通う日々でした。教室にいること自体が苦痛になり、校内の静かな場所を求めて一人で行動することが増えます。そうすると、仲良しの友達というのもいなくなってしまい、ますます学校に居場所のなさを感じてしまいます。特にいじめられたわけでも無視されたわけでもありませんが、賑やかな校舎の中で私は孤独を感じることが多かったように思います。感覚過敏だけが理由ではありませんが、学校に行くのが苦痛に感じることが増え、中学1年生の冬ごろから学校は休みがちになり、中学2年生の9月に退学しました。地元の中学に通っても、感覚過敏で学校生活がつらいのは変わらないでしょうし、そのころはすでに私は起業していたこともあり、先進的な学びができそうなN中等部に行くことにしました。この時点で高校はそのままN高等学校に行くつもりでいました。N高等学校・S高等学校とは?N高等学校・S高等学校はKADOKAWA・ドワンゴが創るネットと通信制高校の制度を活用した、新しいネットの高校です。生徒数は両校合わせて20,603名になります(2021年9月30日現在)(※)私は中学2年の時点で高校はN高に行くとほぼ決めていたので、受験勉強もなく平和な中学生時代を過ごしました。N高は通信制高校で、入試の際に、(中学校に通えず)不登校生であっても問題ありませんし、ネットコースなら、学力テストのようなものもありません。基本的には書類選考だけです。通学コースの場合は面接や筆記試験があるようなので、N高のホームページなどでご確認ください。N中等部ネットコースからN高ネットコースへの進学には特別な優遇措置はありませんでしたが、通学コースへの進学に関しては一般受験者よりも早くに試験と結果がわかる制度もあるようです。キャンパスによっては定員になれば募集終了なので、早めに入学が決まるのは楽です。友達が欲しいので通学コースも魅力ではありましたが、感覚過敏で疲れやすいこともありますし、好きなことに時間を使いたかったのでネットコースを選びました。出願の話題が出るころに、S高等学校が新設されることを知りました。中身は同じ。ただ、N高の本校が沖縄に対して、S高の本校がつくばで、違いはそれだけということでした。私はN高6期生よりもS高1期生というピカピカな感じに惹かれて、S高進学を選びました(※)参考:N高等学校・S高等学校ホームページUpload By 加藤路瑛普段の勉強は?Upload By 加藤路瑛普段の勉強は学習アプリ「N予備校」を使います。単元ごとに動画があり、それを受講し、レポートを提出して単位を取っていく単位制です。動画が工夫されていて、早送りやスキップができないのです!全部再生し終わらないとレポートに取り組めないようになっています。鬼です。動画は教科や単元によって違いますが、3-5分くらいです。美術や家庭科などは1単元で30分ある場合もあります。早送りや飛ばせないのは生徒にとってはめちゃくちゃ迷惑な機能ですが(笑)、教育視点ではよくできた工夫だと思います。1回視聴済みになると、2回目以降は早送りや飛ばし見できるので、レポート提出で調べ直したい時は便利です。レポートは各単元16問の問題と4問の記述で構成されています。それほど難しいものではなく、教科書や動画に沿ったものです。正直にいうと、動画見なくても解ける問題も多いですし、教科書見れば答えがわかる問題もあります。ですが動画を見ないとレポートが表示されないので、ここは耐えるしかありません(笑)動画は教科書に沿って淡々と説明している感じで、面白要素はゼロです。ギャグなどは無縁なコンテンツです。レポートは毎月15日が提出日で、それぞれの単元の提出日がわかるようになっているので、自分で提出日に合わせて動画をみてレポートを提出しなければなりません。結構な量があり、動画を再生しないとレポートに取り組めないので、締め切り前日に全部やろうと思っても、残念ながらレポートを表示することもできません。締め切り当日に動画の総合再生時間が25時間あれば、もう絶対に間に合わないのです。私は、隙間時間に動画を再生しています。真面目に机に座ってパソコンを広げて学校で授業を受けるように動画を見ることはありません。横になってみたり、食べながら見たり、自由なスタイルで受講しています。(これ、公開して先生に怒られないでしょうか?笑)N予備校はパソコンだけでなく、スマホでも見られるので、締め切りギリギリなときは電車の中でスマホで再生していることもあります。とにかく再生させてレポートに取り組めるような状態にしてしまうことがポイントです。レポートの問題は、すぐに分かるものもあれば、教科書見れば分かるもの、動画を見直さないと分からないものがあります。レポートを先に見ることができれば、その部分の動画を集中して見られるのですが、これができないのが苦しい。結局2回見た単元もあります。期限内にレポートを提出できればOKです!もしできなくても問題はなくて、最終提出日が12月15日で、その日に全部クリアできていれば大丈夫です。私は、毎月15日の期限だけは守っています。溜めるとやりたくなくなると思うからです。大体、13日か14日に提出しています。早い人は1年分の単元を夏前に終わらせて、あとは自由!という強者もいるようですが、私はギリギリをせめています。事前に先生から、12月は最終提出日目前ということで、全生徒が動画再生し、サーバーが混み合う可能性があるので、できるだけ11月中に終わらせることを勧められました。多くの生徒が締め切りギリギリまで頑張っているのだと思います。課題は大変と言っても1ヶ月分の課題は1−2週間集中的にやれば終わります。なので私は、1ヶ月のほとんどの時間は学校の勉強とは無縁な生活をし、好きに生きています。高校を卒業するということだけなら、この動画を見てレポート提出をしていけばいいので、予習とか復習とかありません。なので、私の場合は、英単語は覚えないですし、漢字も書けないですし、暗記なども必要に迫られることはありません。もし、勉強をきちんと身につけたい、大学受験を考えているというならば、足りない状態です。ネットコースの日常生活は?私はネットコース生なので、毎月15日に課題をコンプリートすることだけに集中すれば、あとは高校生っぽいことは何もありません。大体、毎月月初に「そろそろ課題やらないと締め切りに間に合わないな」と思ってぼちぼち初めて、10日ごろに「やばい、間に合わないか?」と焦りながら集中的に動画やレポートに取り組み、14日くらいに全課題を提出という感じです。提出もWEB上にある問題や記述に回答すればいいですし、提出済みかも確認できます。毎回、「次は早めに取り組んでギリギリはやめよう」と思うのですが、結局、次の月まで勉強はせず、「やばい、レポート!」と思い出してやりはじめます。ですので、ほかの時間は好きなことができます。私は学生起業をしているので普段は仕事をしています。ほとんどが家で作業したりオンライン会議です。もちろん、外出して打ち合わせもしています。また、起業だけでなく、カフェでバイトもしています。隙間時間は、動画見ていることが多いですし、深夜の時間帯はゲームをしていることが多いです。ゲーム仲間とオンラインで通話しながらゲームも多いです。同じN高生やS高生ともゲームしたりします。ほかのネットコース生も、バイトしたり、ゲームをしたり、イラストや音楽など自分の好きなことに時間を使って、勉強は最低限をしている感じです。私の交友関係の中にはいませんが、勉強を好きなようにやりたくて一般的な高校には通わず自分のペースで勉強をとことんやっている人もいるようです。通学コース生の勉強部分はネットコースと変わりはありません。日中の時間帯にキャンパスに通っています。ただ、キャンパスで教科の勉強だけをするわけではなく、プロジェクト学習などをしているようです。通学してプロジェクト学習などリアルでの体験をし、必修授業はネットコースと同様N予備校を使って勉強しています。スクーリングは?通信制高校は基本は家で学習できますが、実際に会場で参加型の授業を受ける単元があります。N高S高は生徒が2万人いるので、スクーリングの日程を自由に選べるという感じではありません。スクーリングは5日間程度が必須でしたが、コロナ禍のため、オンラインでのライブ授業が開催され、リアル会場での授業は2日間だけとなりました。オンライン授業の日程は、ピンポイントで指定されて連絡がきました。ただ、予定があって参加できない場合は、日程変更をお願いすれば大丈夫です。私も参加できない日があって変更してもらいました。オンライン授業は、カメラやマイクをオンにする必要もないです。ただ、そこも工夫しているなと思うのが、授業中に先生が合言葉を発表するのです。その合言葉を投稿して受講チェックされます。ログインだけして画面放置しないでねという工夫です。早く合言葉を送信して遊びたい人や、見逃すのが不安な人たちが「先生、早く、合言葉を!!!」とコメント入れていて面白いです(笑)オンラインライブの授業は結構面白かったです。一番面白かったのは、家庭科で、アパートを借りるときの物件の見方を教えてもらいました。敷金とか礼金とか、LDKって何なのかとか。実際に自分が家を借りることになった場合をリアルに想像しながら話が聞けて面白かったです。リアル会場でのスクーリングは、私は東京会場を選びました。ほかの地域はわかりませんが、3つくらいの候補日が提示されて、その中で選びましたが、予定があわなければ、ほかの候補日をくれるはずです。N高・S高の良いところは、日程を変更して参加できたり、内容によってはアーカイブ視聴ができることです。学校の指定した日程に合わなくても何とかなります。リアルスクーリングは朝からびっしり授業が詰まっています。普通の学校のように授業を受けます。だいたいはプリントが用意されていて、それを埋めていく感じです。特にテストみたいなことはしないので、心配なく参加することができます。テストは?Upload By 加藤路瑛12月15日までに全てのレポートを提出し、スクーリングも受講が終わると、テストの案内が届きます。これも日程が決まっていますが、都合が合わなければ変更可能です。私の場合は9教科で、各教科30点以上取れれば合格です。テスト範囲が1年分というのがハードです。私の試験日は1月13日でした。お正月明けくらいから「そろそろ勉強しないとまずいな」という気持ちになります。1週間前くらいから、N予備校の問題を解き直しました。2日前に本気でやらないとまずいと思い1日集中的にやりました。前日は、スクーリングのプリントを見直しました。テストは紙ではなくタブレットです。学生番号でログインして、入力していきます。選択肢式ではなく、タブレットのキーボードで入力して回答する感じです。テスト受験後順次、WEB上で教科ごとに採点が終わったものから「合格」という表示がでます。採点中のものは「提出済み」となっています。私は全教科合格でした!なので、赤点だった場合、「不合格」と表示されるのかは未確認です。30点未満だった科目があった人の話では、追試の問題が届き、定められた期間内に回答すれば良いみたいで、教科書などを見て回答も可能で、合格するまで何回でも挑戦できるようなので、進級できないとか卒業できないとかそういう心配はテストに関してはしなくても大丈夫そうです。テストの点数は成績確認のページから確認できます。WEB上にコメントも表示されていて、理解ができていない部分が多いようですとか、苦手な部分は見直しておきましょうなどの文章がありました。1月19日に全教科の合格が判明したので、もう勉強に関してはやることがありません。自由です!!!!人数も多いので2月にテストの人もいると思いますが、テストに合格すれば、その学年の課題はなくなるので、あとは好きなことをして進級・卒業を迎えられます。私のテスト会場は茨城つくば本校でした。つくば駅から校舎までは距離があり、スクールバスが出ています。試験当日、8:20くらいにつくば駅集合でバスに乗ります。朝が弱い私は、つくば駅前のホテルに前泊しました。同じような高校生がホテルにたくさんいました。朝は8時までホテルにいたので、体力的に疲れることなく試験会場に入れました。高校1年生である今年度は全てのことが初めてで、特にテストはどんな感じなのか不安でしたが、難易度は基礎問題のみで、追試があっても問題なく進級できそうなので安心しました。勉強以外のことUpload By 加藤路瑛通学コースにいる人はキャンパスで友達を作ることができるかもしれませんが、ネットコース生は、リアルに同級生と会う機会はスクーリングとテストの日だけという人が多いかと思います。これだけで友達は作りにくいかもしれません。普段の交流はコミュニケーションツールSlackを利用します。N高生・S高生と先生が参加している巨大コミュニティです。事務的な連絡チャンネルもありますが、部活のチャンネルや非公式のチャンネルがいろいろあって、興味のあるチャンネルに参加すれば、誰とでも繋がることができます。Slackは実名参加しなくていいので、誰が誰なのか分かりません。私はSlackをマメに見ておらず、業務連絡でしか使っていないので、Slackで友達を増やした経験はありませんが、みなさん、結構Slackで友達を増やしているようです。部活も基本はネット中心でリアルに集まる部活は少ないです。生徒中心で主体的に動いている部活は生徒間の交流も多いかもしれません。私は立ち上げ初年度の研究部に所属していますが、積極的にリアルに集まって交流するという感じにはまだなっていません。コロナ禍というのも影響しているなとは思います。ネットコース生で友達ができるかは、人それぞれだと思うので何とも言えません。私自身はめちゃくちゃ少ないですが、一緒にゲームする仲間はいます。コロナが落ち着いたら、友達ともリアルに会いたいなとも思います。通学コースで友達がたくさんいる人を見かけると「いいなー」と思いますが、じゃあ自分が通学コースに変更したり、積極的に交流をするかというと、それはしなくていいかと思ってしまうので、自分の心地いい関わり方をすればいいのだと思います。S高の1年間の生活を振り返って私はネットコースなので、通うべき学校もなければ、みんなで会うような教室もありません。普段は自分の好きなことに没頭し、毎月15日締め切りの課題提出のために動画をみて、レポートを作成します。「高校生らしい」と呼ばれる生活かと言われれば、高校生らしい生活とはかけ離れています。そもそも「らしい」というものは本来ないものだと思っています。私は今のS高生としての生活にほぼ満足しています。不満はやっぱり同世代との交流が少ない部分でしょうか。それはN高・S高が悪いのではなく、そう行動していない私の問題です。N高・S高は良くも悪くも放任です。自主性が必要です。定期的に担任の先生が電話やSlackで連絡をしてくださいますし、レポート提出状況や、今の生活で困っていること悩んでいることは聞いてくれます。でも、結局は自分次第です。自分で課題提出日に間に合うように勉強しなければなりません。先生が家にきて、提出するまで見張ってくれる訳でもありません。友達がいないと相談しても、オンラインの海の中で友達と会うためには自分で動くしかなく、先生がマッチングしてくれる訳ではありません。通学コースでは人間関係などまた別の問題があるかもしれませんが、少なくとも、ネットコースで不満がある場合は、それは自分で解決するしかないと思います。ただ、全ての担任の先生はわかりませんが、私の担任は、生徒の悩みや近況を聴きながら、アドバイスというよりも本人が自分で答えを見つけるようにコーチングしてくれる感じです。私は高校とはゆるい関係性しか求めていないので、学校での悩みも全くないのですが、困ったことがあれば頼りになると思いますし、保護者へも定期的に電話を下さっているので、保護者の方も困ることがあれば、担任の先生に相談できると思います。こんな感じで私はS高の生活に不満は全くありません。オンラインコースなので、そもそも自分が高校生である自覚も薄いです。勉強も部活も人間関係もストレスがほぼないので、通信制高校のスタイルが私には合っているのでしょう。日中やりたいことがある人、勉強や人間関係などのストレスが嫌な人、マイペースに生きたい人にはN高・S高は最高にいいと思います。執筆:加藤路瑛(監修・初川先生より)S高での1年間の詳細なレポートをありがとうございます。N中、N高、S高について、興味関心を持っている不登校の中学生やその保護者の方は多くいると思うので、その方々からすると、学校からの公式案内だけではわからない、リアルな生徒の声を知ることができてとても参考になったことと思います。高校生活に何を求めるか、高校生活で何をしたいか、そのあたりを考えるきっかけがたくさんありましたね。
2022年02月10日おやこじてんしゃプロジェクト(全国事務局:東京都千代田区)は、子ども乗せ自転車の安全利用を目的とした保護者向けオンライン勉強会を2022年2月16日(水)に開催いたします。■0~3歳の保護者必見!自転車デビューの増える春、あなたは大丈夫?育休復帰や保育園・幼稚園入園のタイミングで『子ども乗せ自転車』を利用し始める保護者は少なくありません。中には「自転車に乗るのは学生以来!」という方も。加えて、春は自転車を使い始める学生や社会人も増えます。乗せるのは大切なわが子。「ヒヤリハット」を回避するために、交通ルールや特に気を付けるべきことなどを伝える講習会です。講師は、子ども乗せ自転車ヘビーユーザーと自転車関連企業スタッフが担当します。転倒シーン▲警視庁の統計によると自転車の交通事故で亡くなった人の約8割、けがをした人の約6割がルール違反。交通ルール遵守が重要な一方で、子ども乗せ自転車デビューをする親が交通ルールを学ぶ機会は限られています。(写真提供:オージーケー技研株式会社)子ども乗せ自転車での事故ゼロを目指し、自転車安全利用の啓発活動に取り組んでいる【おやこじてんしゃプロジェクトbyOGK】では、子ども乗せ自転車デビューを控える親向けオンライン講習会(Zoom開催)を実施します。交通ルールやマナー、「こんなときどうする?」の対応や、自転車の選び方や乗り方について、最低限知っておいてほしいことをクイズ形式で出題。参加型で学びながら、安全運転の意識を高められるオンライン講習会は無料で、どなたでも参加できます。参加の記念に【おやこじてんしゃ安全運転免許証】をプレゼント。この春、子ども乗せ自転車デビューする方は必ずご参加を!子ども乗せ自転車利用中の方や、歩行者&ドライバー目線で自転車の安全利用を知っておきたい方も、参加大歓迎です。オンライン講習会▲小さなお子様がいるパパ・ママにこそ学んでほしいため、すべてオンラインで完結。協賛各社のサポートがあるため、費用は一切かかりません。■おやこじてんしゃ安全運転免許証とは?オンライン講習会に参加し、安全運転を学んだ記念として【おやこじてんしゃ安全運転免許証】をプレゼントします。運転免許取得フロー▲チェックテスト(検定)の内容は、自転車の選び方や乗り方、交通ルールや心構えなど、子ども乗せ自転車を利用する方に知っておいてほしい基本的な内容です。目的はチェックテストに全問正解することではなく、安全運転を学び、意識を高めること。知らなかった・間違った点は、YouTubeに公開している動画教材で復習を。おやこじてんしゃ安全運転免許証▲オンライン講習会を開催するともえスクールのLINE公式アカウントより、受講者とお子様のお名前を入れてデータで【おやこじてんしゃ安全運転免許証】お送りします。)■開催概要日程 :2022年2月16日(水)14:30~15:30(受付開始 14:25~)開催方法 :Zoomミーティング(お申込の方に招待メールをお送りします)参加 :無料当日のプログラム:・開始のご挨拶・チェックテスト(検定)・安全運転宣言※希望者には16:00まで質疑応答タイムあり▼開催概要 ▼受講申し込みはこちら ※同日開催する『育休ママ応援講座・保育園が決まったらしておきたいこと』から続けて参加も可能 過去開催の様子▲過去に開催したオンライン講習会の様子。学んだあと、参加者それぞれの『安全運転宣言』を発表。「子どもの誕生月に点検に出す」「30分前行動を心がける!」「送迎も買い物もママがひとりで頑張り過ぎない」など学びながら得た気づきをもとに、自分との約束事を宣言しました。■いつでも学べる動画教材をYouTubeに公開中動画教材で予習して、目指せチェックテスト全問正解!子ども乗せ自転車の『選び方』『乗り方』や『交通ルールやマナー』を親目線で学び直すことができる動画教材は、すべてYouTubeに公開中。YouTube▼動画で学ぶ、おやこじてんしゃ勉強会【基本編】全体を把握したい方向け 【選び方編】自転車屋さんに行く前に 【乗り方編】ハンドルを握る前に ■保護者の交通マナー向上が交通事故ゼロを実現する【おやこじてんしゃプロジェクト】は自転車用チャイルドシートメーカー オージーケー技研株式会社とママコミュニティPowerWomenプロジェクト(運営:プロジェクト株式会社)の協同プロジェクトであり、趣旨に賛同いただいた関連メーカー(オージーケー技研株式会社、株式会社オージーケーカブト、ヤマハ発動機販売株式会社)の協賛で活動しています。子ども乗せ自転車のハンドルを握る子育て中のユーザーが主体となり、幼稚園や親子サークル、子育て施設やオンラインでの勉強会開催など、安全利用の啓発活動に取り組んでいます。おやこじてんしゃプロジェクト子ども乗せ自転車ユーザーへの交通ルールの確認、マナー向上のための啓発はもちろん、体格やライフスタイルに合った自転車やチャイルドシートを選ぶことも安全運転につながると考え、子ども乗せ自転車の購入前の保護者へ向けた啓発活動にも力を入れています。▼参加無料&オンライン・おやこじてんしゃ勉強会スケジュール ▼おやこじてんしゃプロジェクト公式サイト フッター 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年02月09日フォレスト出版株式会社(所在地:東京都新宿区、代表取締役:太田 宏)は、『まんがでわかる自宅学習の強化書』(著者:葉一)を2022年2月9日に発売いたします。まんがでわかる自宅学習の強化書■文章が苦手な子でも、マンガで自宅学習が身につく!出版から1年足らずで学習参考書としては異例の18万部を超える『塾へ行かなくても成績が超アップ!自宅学習の強化書』。このベストセラーのエッセンスをマンガにまとめました。文章が苦手な子でも読みやすく、小中高生にとっては何かを学ぶうえでマンガという入口は最適です。前作を読んだ読者でも、ストーリーを追体験しながら読むことで、新たな発見があるでしょう。パネル01■葉一先生が、突然ネットに取り込まれた!?マンガには著者・葉一先生も登場。作業中に突然ネットの世界に取り込まれてしまいます。そこから脱出するために与えられたミッションは「勉強に困っている子どもを3人助けろ」。主人公・麗奈(中1)、そして彼女の弟・竜也(小4)、さらに麗奈の幼馴染の樹(いつき、中3)という、立場が異なる子どもの自宅学習力を身につけさせるべく、葉一先生が勉強をサポートするストーリーです。より立体的に、幅広い年代の勉強法や計画の立て方を学べるようにしています。■教育YouTuberとして圧倒的に支持される著者による成績を上げる方法著者は自宅学習には次の3つの大きなメリットがあると語ります。◎お金がかからない/無料の教育コンテンツを取り入れれば、塾へ行けなくても、お金をかけなくても充分成績を伸ばせる。◎クリエイティブで楽しい/自分の長所・短所、ライフスタイルに合った勉強法をアレンジ。◎吸収力が高まる/学校や塾で「教わるだけ」から、自ら「学ぶ」主体性が生まれる。そのうえで、勉強法の見つけ方/暗記法/習慣化/スキマ時間の使い方/定期テスト対策/受験対策/やる気の高め方/授業動画の使い方……などをマンガを通して伝えていきます。パネル02■著者プロフィール葉一(はいち)教育YouTuber。2児の父。東京学芸大学卒業後、営業マン、塾講師を経て独立。「塾に通えない生徒が、自宅で塾の授業を受けられる環境をつくりたい」という想いから、2012年6月YouTubeチャンネル「とある男が授業をしてみた」の運営を開始する。授業動画はすべて無料で、小中高生の主要教科とその単元を広くカバーしており、これを活用して自宅学習で志望校に合格する生徒が続出。親切、丁寧で頼りがいのあるキャラクターと簡潔明瞭な授業動画で人気を博す。チャンネル登録者数は167万人、動画累計再生回数は5億回を超える(2022年1月現在)。テレビも含めメディア出演も多数。著書に本書のベースとなったベストセラー『塾へ行かなくても成績が超アップ!自宅学習の強化書』(フォレスト出版)ほか、『合格に導く最強の戦略を身につける! 一生の武器になる勉強法』(KADOKAWA)『小学生の子がどんどん勉強するようになる親のすごい声かけ』(SBクリエイティブ)などがある。■もくじプロローグ 自宅学習との出会いエピソード1 自分に合った勉強法の見つけ方 麗奈(中1)の場合エピソード2 スキマ時間から身につける勉強の習慣 竜也(小4)の場合エピソード3 受験で成功するための計画とやる気のモト 樹(中3)の場合エピローグ 自宅学習は裏切らない■書籍概要書名 : まんがでわかる自宅学習の強化書著者 : 葉一ページ数: 184ページ価格 : 1,540円(税込)出版社 : フォレスト出版株式会社ISBN : 978-4866801636発売日 : 2022年2月9日URL : ■会社概要商号 : フォレスト出版株式会社所在地 : 〒162-0824 東京都新宿区揚場町2-18 白宝ビル5F設立年月日: 1996年4月1日代表取締役: 太田 宏業務内容 : 出版物の企画・制作及び販売URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年02月09日進路指導は高校2年生からわが家のASDのある息子タケルは、大分市の私立の中高一貫校に通っていました。その学校を選んだのは、進学指導について実績があったことと、少人数制で先生方の面倒見がいいという評判があったためです。実際に通ってみると、1クラスしかないので、とても静かだったこと、ずっとクラス替えがなく人間関係の変化が少なかったことなどが大変良かったなと思いました。本格的な進路の指導は、高校2年生のときに受けました。タケルの目標は、子どものころから「生き物ハカセ」になること。希望の学部は理学部となります。2年生の2学期の三者面談の資料とするため、夏休み前に「希望の学部が決まっている人は、大学名も書いてください」と書かれたプリントをもらったのですが…。Upload By 寺島ヒロ大学のレベルとか評判みたいなことは私たちにはよく分からないので、オープンスクールに行って障害のある学生への支援の様子を見て決めよう!ということにしました。なお、プリントはいったん白紙のまま提出しました。オープンスクールとは、大学がキャンパスを高校生などに開放し、学校の様子やカリキュラムを知ってもらうために開くイベント。大体、夏休みから秋ごろにかけて開催されます。いざオープンスクールに行こうと、インターネットで調べてみると、理学部はあちこちの大学にあるけれど、基礎研究をやる生物学科となると実はそう多くないことが分かりました。生命学科、生物化学科、生物環境科…などは、タケルに言わせると似てるけど微妙に違うのだそうです。とりあえず、タケルの興味のありそうな研究をしている6校に絞り、順番に回っていくことにしました。が、結局は6校も行くことはなく、2校目にオープンスクールに行った公立の学校をタケルは気に入り「ここを受けたい!」「浪人してもいい!」と、いうことになりました。なったのですが…苦手科目を克服しないと…!さて志望校も決まり、意気揚々と挑んだ2学期の三者面談。Upload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロ発達障害のある子どもの場合、興味のない教科は極端にできないということは「あるある」ですが、タケルも例にもれず、英語だけが極端に苦手だったのです。先生によれば、数学など問題数の少ない教科は、例えば4問しか出ない場合、2問見たことのない問題が出ると50%しか点が取れないことになる。しかし英語は問題数が多いのでこういう失敗が少ない上、70%ぐらいは暗記で解けるので、大学受験においては非常に重要とのこと。先生は「英語が普通の点数になれば合計点がぐんと上がります。伸びしろと思って頑張りましょう!」と言ってくれたけれど…タケルはしぶ~い顔…Upload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロそう、タケルは楽しいから勉強しているだけ…!大学に行くのも、良い環境で勉強や研究ができるからいいなあ、とぼんやり思っているだけ。あれとあれをやっておくと次にこれが有利になって、これがあればいい点が取れて…みたいな受験のプロトコルを踏まえて言っているわけではないのです。どんなにテストができても、研究への情熱があっても、タケルはタケル。学校からもらう入試対策のプリントなど「興味がないから」読んでるはずはありません…。結局、先生との「英語、頑張れ」の話は平行線のまま、その場は終わり…。私はタケルに、受験での英語の重要性を理解してもらうにはどうしたらいいのかなあ…と頭を抱えていました。ところが…数日後、タケルが朝早く起きて英語の勉強しているのを見かけました。今まで、家では英語の勉強なんて全然やっていなかったのに!「学術論文は英語じゃないといけないから、もっと点数取れるようになっておけって。それで、とりあえず英検を目指せって、先生に問題集もらったから」と、タケル。目からうろことはこのこと…!たくさんの受験生を見てきた先生は、タケルには「受験において英語が重要だ」ということの理解が難しいことを見抜き「理解してもらう必要はない。英語の実力をつけさえすればいい」と考えたのでしょう。目標を設定して、こなすべき具体的な課題を与えるというのもタケルの特性にかなっています。さすが先生だ!!と感心しました。なお、その翌年、タケルは英検を2級まで取得し、希望の大学にも合格することができました。タケルも頑張りましたが、やはり先生の作戦のおかげだよなあと思います。執筆/寺島ヒロ(監修:井上先生より)思春期に「勉強する意味が感じられない」と言うお子さんは少なくありません。寺島さんとタケルさんのように、事前に大学で学べることを調べてオープンスクールに行くというプロセスはとても大事です。将来やりたいことが決まっているお子さんはオープンスクールに行くことで現実感を持てますし、その分野の第一線で活躍している先生たちと話すことでやる気が出やすくなります。合わせて、自分がやりたい分野では論文を英語で書く必要がある、英語で書かれている文献が多いといったことが分かると、自分で勉強できるようになりますね。志望校が決まれば、高校や塾の先生との勉強方法や対策についての相談もスムーズです。また、オープンスクールでは障害学習支援室などがあるかも確認すると良いでしょう。
2022年02月09日これまで関東・関西で4回に渡って開催し、好評を得ているのが、小学校高学年向けに行うサカイク主催の「GKスペシャルキャンプ」です。日本代表のシュミット・ダニエル選手、大迫敬介選手ら多くのJリーガーを指導してきた澤村公康コーチの指導を2泊3日で学べるのが、キャンプの特徴で、未来の守護神たちが確かな成長を遂げてきました。今回は、愛知県に住む矢野匠海くんが感じたGKキャンプに3度参加し、感じた変化を聞きました。(取材・文:森田将義)【春休み開催】元JクラブGKコーチが指導「GKスペシャルキャンプ」>><<過去の参加者たちの声、GK指導を受けたシュミット・ダニエル選手のコメントなど■「もっと上手くなりたい」から参加を決意保育園の頃に友だちから誘われてサッカーを始めた匠海くんは小学生になり、サッカースクールとフットサルでプレー。2年生になるとそれだけでは物足りず、近所のサッカーチームでもプレーを始めました。3年生に上がったタイミングで、「仲間と仲良くプレーするのが楽しかった」とGKへの転向を志願しましたが、ミニゴールでプレーしていた低学年とは違い、ゴールのサイズが大きくなったため、始めた当初は思うようにシュートを止められなかったと振り返ります。最初は同学年のライバルがスタメンを掴んでいましたが、幼少期に磨いた足元の技術を期待され、5年生になったタイミングでスタメンを獲得。「もっと上手くなりたい」と考えていたタイミングで、お父さんから教えて貰ったのが、サカイクGKキャンプでした。■しっかりキャッチするための具体的なコツを学べた初参加となった2020年の夏のGKキャンプは、匠海くんにとって刺激的な3日間になりました。日々の練習はライバルとの2人でチームのGKコーチから教わったメニューに取り組むのが基本的な流れ。ですが、GKキャンプでは澤村コーチらがGK指導のプロが自らシュートを打ち、アドバイスを貰えます。また、シュートを止める度に誉めるなど、選手のやる気を引き出す指導も一流。「単純なトレーニングですが、単純さの中に駆け引きがあった。『こうすれば、もっと良くなるよ』といったアドバイスも貰えるので、凄く勉強になりました。ただキャッチ出来れば良いのではなく、しっかりキャッチするための具体的なコツを学べました」。■「声の質」などコーチングの細部まで教わった「元々セービングが得意ではなかったけど、ボールを止める喜びを学べたし、1個のボールに集中できるようになった。自分の中で変化を見つけられたのでもっと行ったら、もっと成長出来ると思った」。そう振り返る匠海くんが、2度目のGKキャンプに参加したのは、2020年の冬。緊張で他の参加者に話しかけられなかった1回目とは違い、自ら積極的に話しかけ、県外の選手と仲良くなれたそうです。心にも余裕が生まれ、コーチが言ってくれる言葉も頭に残るようになりました。元々、匠海くんは声の大きさには自信があるため、コーチングを武器にしたいと考えていましたが、なかなか機会がなく、YouTubeで勉強するしかありませんでしたが、澤村コーチに「声の質」などコーチングの細部まで教わる事が出来ました。また、自身がプレーしていない際も、小学6年生のキャッチングの丁寧さや、コーチングの声や質を見て盗み、成長のヒントを掴みました。■一番変化したのはメンタル面、試合中下を向かないようになった6年生になった昨夏には、3回目のGKキャンプに参加。「最高学年なので、年下の子も多い。恥ずかしいプレー、イージーなミスはしないように気持ちでプレーしました」と振り返る匠海くんは、GKキャンプの特徴である普段家ではしない洗濯だけでなく、ミーティングやサッカーノートへの記入も前向きに取り組みました。3回のGKキャンプによって感じる一番の変化はメンタル面。他の選手と比べ小柄な匠海くんは、高い位置へのシュートを苦手としており、失点が続くと気落ちしがちでした。GKキャンプでも複数失点し、試合後に落ち込んでいると澤村コーチにメンタル面の重要性を教えて貰ったのが、印象に残っていると言います。「試合中に下を向いていたら、プレーに集中できない。チームが悪くなるので、試合中は下を向かないようになった」。■親が感じた息子の変化「責任感を持ってGKをやれるようになった」「苦手な所は気持ちでカバーするしかない。届かない球にあと少しで届くというのはよくあるので、止められるという気持ちがあれば変わってくる」と考えられるようになったのもGKキャンプによる変化です。お父さんは「参加してから、責任感を持ってGKをやれるようになった。今までは控えめだったけど、GKというポジションは自分が前に出て、しっかり先頭に立って統率していかければいけないシーンもある。そうしたシーンで責任を持ってプレーできるようになった」と成長を話します。■自信を無くしている子が「もう一度頑張ってみよう」と思えるキャンプ「どれだけ技術があっても、勇気がなければボールは獲れない。GKは非常にメンタルが大事なポジションで、澤村さんは特にGKのメンタルを凄く強化してくれるコーチだと感じています」と話すお父さんはお互いに高め合えればと考え、過去3回のGKキャンプいずれも、知り合いのGK友だちを誘っています。「澤村コーチは凄く盛り上げるのが上手なので、GKをもうやりたくないと自信を無くしている子が、もう一度頑張ってみようと思うには非常に良いキャンプだと思いました。気持ちが落ちている子こそ積極的に参加してもらいたい」(お父さん)。「技術面だけでなく、心から高まっていくキャンプでメンタル的に凄く刺激がある。良いライバルや仲間がいると競い合えるので仲間で行くのが良いと思います」(匠海くん)。■上手くなりたい、自分を変えたいGKの参加を待っていますそう声を揃えるGKキャンプは2022年3月31日(木)から4月2日(土)に千葉県のアルビンスポーツパークで開催予定です。上手くなりたい、自分を変えたいと思っている小学生はぜひ、参加してみてください。【春休み開催】元JクラブGKコーチが指導「GKスペシャルキャンプ」>>
2022年02月04日2022年1月4日、大阪のJグリーン堺で東口順昭選手のGKクリニック「MASAAKI HIGASHIGUCHI GOALKEEPER CLINIC」が開催されました。クリニックは2部構成で実施。1部は小学生、2部は中学生のカテゴリーで行われました。東口選手の他に、ガンバ大阪のGK加藤大智選手とMF奥野耕平選手、関西でGKスクールを主催する安部航平コーチも参加。選手と子どもたちが一緒になってトレーニングをし、間近でアドバイスを受けるなど、貴重な時間を過ごしました。ここでは、参加者の感想をお届けします。(取材・文:鈴木智之)<<関連記事:現役Jリーガー・ガンバ大坂GK東口順昭選手がクリニックで子どもたちに語ったこと■GKの基礎を上手くしたいタムラ セイジュくん小学5年生(GKを始めたきっかけは)幼稚園のときに、お兄ちゃんがGKをしていて、おもしろそうだったので始めました。好きなGKはドンナルンマです。体が大きくて反応が速く、キャッチも上手いからです。(GKクリニックに参加した理由は)基礎を上手くしたいのと、東口選手に会えるからです。実際に会ってみて、迫力がありました。コーチングの声が大きくて、「左を切れ」とか、具体的に言っていたのが勉強になりました。(東口選手へ)今日はたくさんのことを教えてくれて、ありがとうございました。明日からの練習に生かして、プロ選手になれるようにがんばります。練習でキャッチをしたとき、東口選手に「ナイスキーパー!」と言われてうれしかったです。■自分に足りないところが分かったマツカ ショウイチくん小学6年生GKは小学1年生のときに始めました。それまではフィールドプレーヤーだったのですが、あるとき「GKやりたい人?」と聞かれて、手を挙げてやってみたら、結構止めることができたので、コーチに「GKやってみない?」と言われたのがきっかけです。GKは楽しいです。ナイスセーブをしたり、PKで自分が止めて試合に勝つとうれしいです。好きなGKは東口選手とキム・ジンヒョン選手。東口選手はコーチングが具体的でわかりやすくて、言葉でしっかり伝えているところがいいなと思います。ガンバの試合もよく見に行っていて、スタジアムでは東口選手に注目して見ています。(GKクリニックに参加した理由は)プロ選手が意識していることを教えてもらって、自分のプレーに生かしたかったからです。参加してみて、自分に足りないところ、例えばコーチングだったら、もう少しわかりやすくできるなとわかりました。東口選手は身長が大きいし、もし自分がシュートを打つ立場だったら、威圧感があるので、なかなかシュートを打てないと思いました。練習中は優しくて、明るく声をかけてくれたのでうれしかったです。(東口選手へ)忙しい中、このような機会を作ってくれて、ありがとうございます。東口選手に「ナイスキーパー!」と言ってもらえたことで、またサッカーがやりたいと思いました。褒められてうれしかったので、自分のチームの選手が良いプレーをしたときに「ナイスディフェンス!」と、すぐに声をかけたいと思います。■キャッチしてボールがこぼれても、すぐに捕ればいいという助言をもらったノボリオ アヤノさん小学5年生GKは小学4年生から始めました。最初はチームの中で交代でGKをしていたのですが、やってみたら楽しかったので、続けています。やっぱり、シュートを止めたときがうれしいです。(参加した理由は)ガンバ大阪と東口選手が好きだからです。東口選手はギリギリのボールを止めるプレーがすごいと思います。間近で見て、上手くて迫力がありました。練習は一つひとつの説明がわかりやすくて、楽しかったです。(印象に残ったことは)最初のトレーニングで東口選手とペアを組めたことです。あとは、体の後ろでボールをキャッチすると、こぼしたらゴールに入ってしまう。それよりも前でキャッチして、こぼれたとしても、すぐに捕ればいいと言われたのが参考になりました。GKをこれからも続けて、あこがれの東口選手のように、どんなボールでも止められるGKになりたいです。(東口選手へ)今回は教えてくださって、ありがとうございました。前にボールを弾くことを意識して、これからのプレーに生かしていきたいです。ここからは、中学生の部に参加した子どもたちの感想を紹介します。■今後の参考になる「コーチング」のアドバイスがあったクラモト ダイキくん中学3年生GKを始めたのは、中学1年生のとき。東口選手にあこがれて始めました。スマホのカバーも東口選手のグッズです。東口選手は一つひとつのプレーがカッコいいです。なかでも、ハイボールの捕り方がきれいだと感じたので、近づけるように真似をしています。(参加したきっかけは)東口選手のLINEライブを見たからです。参加して、楽しかったです。トレーニングでは、細かいところまで教えてもらえたので勉強になりました。コーチングに関して、「わかりやすく、はっきり伝える」と言っていたのが印象に残っています。(東口選手へ)今回、教えてもらったことを参考に、これからがんばっていきます。■どこに気を付けてプレーするか、を学べたアベ コタロウくん中学3年生GKを始めたのは、小学5年生です。もともとフィールドプレーヤーだったのですが、足をケガしたことがきっかけで、GKをすることにしました。好きな選手は東口選手です。土壇場のプレーがすごいと思います。今日、実際に会ってみたら優しい雰囲気でした。1対1の場面で止めたときに、褒めてもらえたのがうれしかったです。練習でやった最終ラインの裏へのボールや、前後の動きなど、どこに気をつけてプレーするかを、質疑応答で教えてもらえたので参考になりました。(東口選手へ)普段スタジアムなど、遠くから見ている選手に教えてもらえてうれしかったし、楽しかったです。ありがとうございました。■プロは雲の上の存在だけど、分かりやすい指導で楽しい時間を過ごせたシミズ ハヤトくん中学2年生GKは小学4年生からやっています。シュートを止めたときに達成感があります。東口選手はGKとしての技術だけでなく、倒れてもプレーを続けるガッツもすごいと思います。近くで見て、大きくて速いなと思いました。声が大きくて、わかりやすく教えてくれて、接しやすかったです。(参加した理由は)東口選手に教えてもらえるので参加しました。セービングで斜め前に跳ぶと教えてもらったことは、意識してやっていきたいです。東口選手のプレーを見て、この位置に足を踏み込んでいるんだなとわかったので、プレーの参考にしたいです。(東口選手へ)プロ選手は雲の上の存在なので、緊張するかなと思ったのですが、わかりやすく、楽しく練習ができて良かったです。学んだことを生かして、もっと上手くなりたいです。多くの参加者が「東口選手に会う前は緊張していたけど、会ってみると優しかった」「ナイスキーパーと褒められて、うれしかった」と話していました。あこがれの選手のプレーを間近で見て、アドバイスをもらい、大きな刺激を受けたようです。この経験をこれからのプレーに生かして、がんばっていってほしいものです。東口選手の最新情報などは東口選手公式Instagramでチェックしよう>>イベントの様子はONE CLIP株式会社 公式Instagramでも配信中>>
2022年02月02日メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラーのカトウ ヒロコさんが、「自分は毒親かも」と思った方に向けてお話ししています。どんなことをしてしまうと毒親なのかを詳しく解説!子どもをしっかりした子に育てたい、勉強のできる子に育てたい。大切なわが子の将来を思うからこそ、子どもにさまざまなことを期待し、教えたくなりますよね。教えなければという思いから、ついつい子どもに対して口うるさくなってしまう親は多いものです。でも、それが“毒親”としての一歩だったとしたら……。毒親にならないために、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。 そもそも“毒親”とは?最近、ニュースなどで見かけるようになった「毒親」という言葉。毒親とは、暴言や暴力、しつけという名の過干渉をする親について使われる一方、自分の都合を優先し、子どもを放置したり、かまわない親についても使われる言葉とされています。また、親の過干渉から生じることとして、子どものキャパシティ以上に勉強をさせることを“教育虐待”とも言われるようになりました。 もしかしたらその対応は“毒親”の一歩かも暴言や暴力はもちろんしていない、ネグレクトもしていない、だから私は毒親ではない、と思っている人はもしかしたら危険かもしれません。誰でも毒親への一歩に足を踏み入れている可能性があります。お行儀よく食べさせよう、お片付けができるようにさせよう、電車の中でじっとしているように教えよう、これらはどれも当たり前に子どもに教えたいことだと思います。もちろん、お子さんがきちんと社会で過ごせるように教えたほうがいいことでもあります。けれど、子どもの成長に合わせず急ぎすぎて教えてしまうことは、毒親への第一歩を進めてしまうことにつながるかもしれません。 期待をかけすぎないようにブレーキを親としては、ついつい先回りしてお子さんにいろいろと教えこませたくなります。でも、まだまだ小さいときにお行儀などを教え過ぎることが、その後の“教育虐待”にもつながっていく恐れがあります。 根底にあるのは、こうなってほしい、こうあるべき、という子どもへの期待。しかし、小さなお子さんのキャパシティは、まだまだ小さいものです。それが本当に“今”教えたほうがいいことなのか? 子どものキャパシティを超えた親の「期待」がかかっていないか?を考えてみましょう。もし、ちょっと子どもにうるさく言い過ぎているかも……と思ったら、友人やご自身の親御さんに自分の対応が過干渉になっていないか聞いてみてください。自分の子どもに責任を持っていない、ある意味「無責任」な意見が、自身の毒親への一歩を止めてくれるブレーキになることがあります。 大切で愛するわが子のためだからこそやっていることであり、お子さんによってできる範囲も受け止め方もさまざまなため、どこからが毒親への一歩となるのかは、本当に難しいところです。うるさく言い過ぎているときに、「子どものため」という理由からであればちょっと立ち止まってみて、お子さんの気持ちが後回しになっていないか考えてみるといいかもしれません。 イラスト/マメ美 著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2022年02月01日一般社団法人青少年ワークサポートセンター広島(広島市東区、代表理事:杉野 治彦)は、2022年3月1日、不登校気味な小・中高生を対象とした個別指導型の学習塾『STUDYWALK(スタディウォーク)』を開業します。スタディウォークは、不登校気味な小・中学生の「復学」や「復学の先にある進学」、「進学の先にある卒業」を目指した学習支援をICT教材やオンラインを活用しながら、「卒業の先にある自立」までを見据え、「社会性(力)を身につける」支援を、生徒ひとりひとりの不登校状況や進度、理解度に合わせた「寄り添い型個別指導」によって行います。スタディウォークでは、通塾による「勉強」だけではなく、オリジナルプログラムによって「様々な社会(家族・学校・ともだち・クラブ活動・etc)とのつながりをしっかりと構築できる力」の育成も並行して行っていきます。なお、現在、無料相談・無料体験を受け付けています。★現在、無料相談・無料体験受付中!通塾学習(イメージ)お子さまの進度に合わせて(イメージ)訪問学習支援(イメージ)◎STUDYWALK(スタディウォーク)事業概要◆名称小学生・中学生個別指導塾 STUDYWALK(スタディウォーク)学校へ通いづらくて、立ちどまっているお子さまが、まずご自身のペースで踏み出す一歩が大切で、ひとりひとりに合ったゴールを目指すために歩み続けていくための支援を行う指導方針をネーミングに込めました。◆所在地広島県廿日市市駅前1-3-201◆塾長上田 嘉治◆運営団体一般社団法人青少年ワークサポートセンター広島〒732-0052 広島市東区光町2-9-30-204◆電話番号TEL:0829-30-8696・FAX:0829-30-8697◆営業日時9:00~18:00(土日祝除く)◆授業時間12:00~18:00(土日祝除く)(※このうち3時間程度の授業を受けていただきます)◆入塾対象小学校高学年・中学生(学校に通いづらい方・保健室登校の方・不登校の方)◆支援内容個別又は集団学習指導で授業を行います●個別学習指導●スタディウォークオリジナルプログラム・コミュニケーションプログラム(レクリエーションから社会生活技能訓練等)・基礎体力作りプログラム/各種スポーツ・社会体験プログラム/農業体験・英会話など●訪問型学習支援/家庭教師派遣(ご自宅へ学習指導に伺います)●ICT教材を活用した在宅学習支援◆通塾コース・基本料金(入塾相談時にお子さまの状況により決めて行きます)・週1回コース:初期段階・訪問指導の場合 /月額16,500円(税込)・週2回コース:1回あたり3時間程度・主に小学生/月額27,500円(税込)・週3回コース:1回あたり3時間程度・主に中学生/月額33,000円(税込)・随時コース :初期段階・訪問指導の場合 /1回 5,500円(税込)◆オプション・訪問指導:1回 3,300円(税込)・送迎 :距離・回数などは別途ご相談に応じます。◆ICT利用料パソコン、スマートフォン、タブレット等の端末は自己所有の機材を利用※ご自宅内のインターネット環境整備も自己負担にてご用意ください。◆HP ◎STUDYWALK(スタディウォーク)開業の目的「不登校児童生徒への早期支援による復学」、ひいては「ひきこもり問題の長期化を未然に防ぐ」という目標を達成するため、今般、前頁の内容にて新たなサービスを実施する運びとなりました。広域通信制高等学校のサポート校として実績のある当社が、学校へ通いづらくて立ちどまっている小学生や中学生を対象に、「復学」や「復学の先にある進学」、「進学の先にある卒業」を目指し、学習支援だけでなく、「卒業の先にある自立」までを見据え、「社会性(力)を身につける」支援を、生徒ひとりひとりの不登校状況や進度、理解度に合わせた「寄り添い型個別指導」によって新たに行います。◎STUDYWALK(スタディウォーク)開業に至る背景これまで当社は、ひきこもりがちになられている方々に特化した支援を行っている団体は殆ど見当たらない状況において、相談から自立までを総合的に支援して行くために『無料相談』というサービスである「ひきこもりケアセンター」を立ち上げ、幅広くひきこもりに関する相談を行う一方で、ひきこもりの主要因に発達障害が深く関係している実態に着目し、「障害福祉サービス」などの活用により各個人へのより細かく専門的な支援アプローチを活用・運営し数多くの社会復帰への実績を積んできました。一方で、『8050問題』に象徴されるように、重度化・複雑化したひきこもり問題は増加しており自立が困難なケースも増加しています。これらの、多くのケースを分析検討したところ、発達障害等によるひきこもりの早期段階での支援策が整っていないことに起因し、結果的にひきこもりが長期化してしまう事例がとても多い事がこれまでの支援活動から分かってきた重要なポイントです。そこで、一昨年より準備を進め、廿日市市を拠点に「不登校児童・生徒」への支援を開始しました。しかしながら、コロナ禍という環境要因もある一方で、相談者の人数は予想以上に多いものの不登校初期段階で必要な支援として重要な、障害福祉サービスを始めとしたより専門的な支援プログラムの利用になかなか繋がらないという課題も出てきました。これらの要因について精査したところ、不登校児童・生徒の一番の復学への阻害要因が「学校の勉強についていけなくなっている事」に対する「本人の不安感」や「家族の焦燥感」であることが分かってまいりました。その他、「復学・進学に対しての高すぎる目標設定」「不登校について相談出来るところが無い」「発達障害等の正しい理解が進んでいない」などの様々な要因から、本来必要である適切な支援が受け入れられにくいという厳しい現状が分かってきました。こういった、現状の課題を打破しながらも、早期に、より高度で専門的なプログラムの利用を促進し、不登校・ひきこもり状態を長期化させず、社会復帰(復学・自立)を強力にバックアップするため、今般、小学生・中学生向け個別指導型の学習塾『STUDYWALK(スタディウォーク)』として新たなサービスを開始する運びとなりました。◎一般社団法人青少年ワークサポートセンター広島 企業概要・設立年月日:2012年5月17日・代表者 :代表理事 杉野 治彦・所在地 :広島市東区光町2-9-30-204・事業内容 :生活訓練(自立訓練)事業就労移行支援事業就労定着支援事業就労継続支援B型事業共同生活援助事業放課後等デイサービス事業ひきこもりがちな若者サポート事業児童発達支援事業広域通信課程サポート校学習支援(小学生・中学生向け個別指導型学習塾)・事業拠点:◎本社 同上◎ワークサポートセンター広島東(生活訓練(自立訓練)事業)広島市東区光町2丁目9-30-204 Tel. 082-569-5252◎ワークサポートセンター広島南(就労移行支援事業・就労定着支援事業)広島市南区出島1丁目7-14 Tel. 082-258-3530 ※3月移転予定◎ワークサポートセンター広島光町(就労継続支援B型事業)広島市東区光町2丁目9-15-203 Tel. 082-207-0858◎明誠高等学校広域通信制課程広島SHIP広島県廿日市市津田596-1 Tel. 0829-40-1150◎わくサポケアセンター廿日市駅前(学習支援/STUDYWALK併設)広島県廿日市市駅前1-3-201 Tel. 0829-30-8696◎わくサポジュニア廿日市(放課後等デイサービス・児童発達支援事業)広島県廿日市市津田596-1 Tel. 0829-40-1151◎ワークサポート廿日市ヴィレッジ(共同生活援助事業)広島県廿日市市津田596-1 Tel. 0829-40-1152◎STUDYWALK(スタディウォーク)塾長 上田 嘉治(うえだ よしはる) 略歴・出身地 :広島県広島市出身・生年月日:1960年 3月生まれ・学歴職歴:1983年 3月 早稲田大学法学部卒業1986年 3月 早稲田大学教育学部国語国文学科卒業1986年 4月 有名私立中学・高等学校勤務2021年 3月 有名私立中学・高等学校定年退職2022年 2月 STUDYWALK塾長に就任◎一般社団法人青少年ワークサポートセンター広島代表理事 杉野 治彦(すぎの はるひこ) プロフィール・出身地 :広島県広島市出身・生年月日:1963年 3月生まれ・学歴職歴:1987年 3月 広島大学教育学部卒業 障害児教育(自閉症)専攻・民間企業にて人事・採用(新卒・中途)業務を10年以上経験2007年 4月 キャリアコンサルタントとして活動開始2010年1月~2012年6月 広島市ひきこもり相談支援センターにて相談員2012年 7月より現職2017年 12月~ RCCラジオ「おひルーム」(月1回金曜日13:10~)出演中・資格 :産業カウンセラー、ジョブコーチ(第1号職場適応援助者)特別支援学校教諭・広島県内の地方自治体や社会福祉協議会などで講演会多数STUDYWALK(スタディウォーク) 公式SNSQRコード 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年02月01日子どもを産んだら、ママになる。けれども、自分がイメージするようなママになれず、落ち込んでしまうことは、ありませんか? 今回は、「子どもに、『あれしなさい』『これしなさい』とばかり言っている気がして、落ち込む」という読者のAさんと木村泰子先生の会話からスタートします。【木村泰子(きむら やすこ)先生はこんな人】木村先生は、映画『みんなの学校』の舞台となった大空小学校の初代校長です。大空小学校は、「奇跡の公立小学校」「こんな小学校にわが子を通わせたかった」と言われる大阪の公立小学校。「木村先生が子どもたちから学んだこと」をベースにした子育て論が、ママたちの支持を集めています。■「あれしなさい」「これしなさい」ばかり言ってしまうAさん:私の悩みは、つい、子どもに「あれしなさい」「これしなさい」とばかり言ってしまうことなんです。本当は、何でも大らかに受け入れて、「大丈夫よ!」と、子どもの気持ちに寄り添いたいのに……。木村先生:表面上、「大丈夫」と言って子どもを落ち着かせようとするのは、「大丈夫」という言葉を、単なる道具として使おうとしているのかもしれませんね。子どもは、それをすぐ見抜きます。子どもが暴れたりイライラをぶつけたりするのは、親を困らせようとしているのではなく、ただ、本人が困っているだけ、不安を抱え、困っている子どもに対して、大人は寄り添おうという気持ちが大切です。今、こんなふうに偉そうに言っている私ですが、私の娘が孫にあれこれ言っているのを見て、「そうやって力で押さえつけても、子どもは納得しないよ」と伝えたら、娘から言われた言葉があるんです。Aさん:娘さんは、何と?木村先生:「お母さんにだけは、そんなこと、言われたくない!!」と、猛反発されました。私も、母親時代は、娘と同じことをやっていましたからね。Aさん:木村先生も、自分の娘さんに、あれこれ言ってしまう母親だったのですか?木村先生:そりゃそうです、当たり前です。Aさん:木村先生でもそうだったと伺って、何だかホッとしました。学校の宿題など、「どうしてもやって欲しいこと」があると、子どもに寄り添えなくて、落ち込みます。木村先生:親は、「子どもが自分の望んでいるような姿になって欲しい!」と願う生き物です。私も、「いろいろなことができるお子さん」を見ると、「うちの娘も、ああなって欲しい!」と、いつも思っていましたよ。Aさん:「こういう子になってほしい」という自分の気持ちを子どもに押し付けてしまう気がして…。木村先生:母親だったら、全員そうでしょう。親の思うように行動していない子どもに、「あなたは、大丈夫!」なんて、とても言えませんよね。仮に母親が表面上そう言っていたとしても、子どもは見抜きます。■勉強をしたら、幸せになれますか?Aさん:では、どうしたらいいんでしょう? 勉強をする時間になっても、子どもがダラダラと漫画を読んでいる時、どんなふうに声かけをしたら良いですか?木村先生:その前段階として、勉強をする目的を、ママはどう考えていらっしゃいますか?Aさん:子どもが勉強することで自立する手助けになればと。私が高齢出産なので、少しでも子どもの選択肢が広げられたらと思って…。木村先生:わかります。私は、一人っ子なんです。そして、小学校の参観日に母が来るのがすごく嫌でした。友だちから、「お前は、おばあちゃんが来ているのか?」と聞かれるほど、友だちの母親と比べて年配感が漂う母だったんです。でも「世界中で一番尊敬している人は誰?」と、聞かれたら、私は「母」と答えると思います。そんな母ですが、一緒に暮らしている間、ずーっと私に、「勉強しなさい」と言っていました。その時代の自分を省みて思うのは、「勉強しなさい」と言われたところで、勉強なんてしません。勉強をしている「ふり」だけして、まったく勉強しないで大人になりました。小学校の成績は、真ん中より下だったと思います。Aさん:そうだったんですね…。木村先生:でも、「勉強しなかったら、大人になった時に幸せになれないのか?」と問われたら、そんなことはないと思うんです。ママたちは、今、子育ての真っ最中で、「子どもが勉強をしていれば安心。勉強をしていないと、不安」なのは、とてもよくわかります。私は子育てが終わっているので、「このように育てたら、こんな結果になる」ということがわかっている人間です。その人間から言わせてもらえば、「勉強して、いい学校に行けば、子どもは幸せになる」というのは幻想です。繰り返すようですが、「わが子が勉強をしていない」という姿を目前にすれば、母親なら誰だって、「勉強させなければ!」と思うのは当然のことなんです。けれども、そんなママたちだって、一個人に立ち戻った時に、「勉強すれば、幸せになれるの?」と問われたら、もはや「そんなことは、ない」と、気がついてはいるでしょう?■これからの母親に必要な力とは?木村先生:時代が大きく変わっている今、「母親として、ここだけは外さないで欲しい」と私が思う力は、復元力です。イメージとしては、大波に揺られても転覆しない船です。子どもは、大海でいろいろな波に揉まれながら、進んでいくわけです。いろんな波があっても、船が沈まないのは復元力があるからです。復元力は、最近よく使われる言葉として、「レジリエンス」とも言い換えられます。私は娘ふたりの母親ですが、上の子と、下の子は、同じ親から生まれ、同じ家で育ったのにまったく違う性格です。上の子は、ありとあらゆることに反抗する子どもでした。とにかく先生の言うことを、聞かない。先生が、「右に、向きなさい」と言えば、「何で、右に向かなきゃいけないの?」と聞いて、「いいから、右、向きなさい!」などと先生が言おうものなら、「じゃあ、私は左向くわ!」と言って、どこかに行ってしまうような娘でした。下の子は、そんな姉を見ながら、生徒会に入って、「学校改革をしよう!」と言うような子でした。姉が中学3年間でぶっ壊してきた中学を、妹は生徒会の会長になって復活させた。笑い話です。Aさん:すごいですね…。木村先生:「勉強をしない」、「素行が良くない友だちと付き合ってる」…。こういったことを長い人生の中で経験することは、私はけっして悪いことではないと思っています。人が成長する最中には、山あり谷ありであることの方が自然で、子どもが大きな失敗をして親の元に帰ってくることもあるでしょう。そんな時、「お母さん、一緒に考えるよ」と、親が言える。こんなレジリエンス(復元力)を親が持っていたのなら、子どもはいろんな曲がり角にぶつかりながらも、最終的には自分らしく幸せな大人になっていくと思うんです。Aさん:そんなレジリエンスを持てている親、いるのでしょうか?木村先生:それを持てるよう、親も子どもと一緒に学ぶのです。学びについては、別の機会に、ゆっくり考えていきましょう。今回、お伝えしたいのは、子どものレジリエンスが育ちづらくなる、親の関わりについてです。それは「ヘリコプターペアレント」と言われたりする、過保護になってしまいがちな親の行動です。子どもの様子を逐一把握していないと心配で、必要以上に関わり続けてしまう…。 「自分の視界」「自分の想定」の範囲に子どもがいないと不安で、結果的に子どもを縛り付けてしまう…。縛りつけておかないと、子どもがどこかに行ってしまうような気がして不安なんでしょうね。そうならないため大切なことは、大人も周りの同調圧力に負けない覚悟が必要です。Aさん:覚悟…ですか? 親が覚悟を持つためには、どうしたら良いのでしょう?木村先生:子どもを信用するしかないですよね。【木村先生がママたちに伝えたい9のこと】1.これからのママに必要なのは、レジリエンス(復元力)である2.復元力とは、子どもが失敗をした時に「一緒に考えるよ」と子どもの味方なる力3.ヘリコプターペアレントをしている限り、いつまでも不安のままである次回は、「子どもを信用すること」について、木村先生にお話しを伺います。■お話を伺った木村先生の書籍 『10年後の子どもに必要な「見えない学力」の育て方』 木村泰子(著)/青春出版社(1,540円(税込))「見えない学力」が身につけば、結果として「見える学力」(成績)は上がる! 2万人が感動したドキュメンタリー映画『みんなの学校』(「不登校ゼロ」の公立小学校)で話題となった大阪市立大空小学校初代校長が明かす、子どもが自分で考え行動しはじめる「見えない学力」の育て方とは?
2022年02月01日「YouTubeで学ぶこと」が浸透してきたのはこの1~2年中学生・高校生に向けて、Youtubeで「とある男が授業をしてみた」を発信中の葉一(はいち)さん。子どもたちからお金をとることなく学ぶ環境をつくりたいという熱い思いを、LITALICO発達ナビ編集長・牟田暁子が聞きました。Upload By 発達ナビ編集部発達ナビ牟田暁子編集長(以下――)葉一さんは、中学生・高校生に向けて、自宅で撮影した動画をYouTubeに投稿している「とある男が授業をしてみた」を発信中で、チャンネル登録数167万人(2022年1月現在)!すごい数字だと思います。かなりの更新頻度でアップされていますよね。葉一さん(以下、葉一):はっきりとは決めていませんが、週3~4回くらいの頻度で更新しています。それと、「自習室」はできる限りやっています。約1時間の間は無言で作業するというライブ配信です。これはコロナ禍の一斉休校をきっかけに本格的に始めたものですが、休校期間中は最高時2,500人くらい集まっていました。学校が再開してからは落ち着いて、700人くらいが同時に参加してくれています。――たくさんの子どもたちが、一緒に勉強しているんですね。でも、こんな風にYouTubeで勉強できるということが認知されるようになったのは、いつごろからですか?葉一:ここ1~2年くらいですね、YouTubeで学べるということが、社会人の方も含めて認知が広がったのは。自分のチャンネルが人気になるというより、このジャンルが盛り上がらないと意味がないと思っているので、やっとだなと感じています。始めた当初は、YouTube自体がいわば無法地帯でしたからね。そんな場所に「教育」という、ある種「聖職」といわれる部門を混ぜたものだから、誹謗中傷を受ける毎日でした。「教育に携わる者ですが」で始まるメールは、特につらいものが多かったです。「偽善者」と言う言葉は毎日のように言われていた気がします。非常にきつかったですね。大人を信頼できなかった中学時代。高校で恩師に出会うことで変わったUpload By 発達ナビ編集部――やはり10年前は大変だったんですね。YouTube学習を始めたきっかけを伺いたいのですが、そもそも教育に携わろうと思われたのは、いつごろからだったのでしょうか。葉一:中学時代は、教師は「悪」だと思っていたんです。当時ぽっちゃりしていた私の体形をからかう教師がいて、大人全般が信頼できないものだと思っていました。そんな自分を変えてくれたのは、高校時代、恩師となる先生との出会いでした。一昨年、その先生とYouTubeで対談させていただいたのですが、そのときにも「あのころは、ほんとに斜に構えていたよね」と言われるくらい、ひねくれていたんですよね。そんな自分が、先生のことは100%信頼できると思った。教師というだけでなく、大人というものへの価値観を変えてくれた先生でした。――そんなにひねくれていた葉一さんが、どうしてその先生を信頼できるようになったんですか?葉一:最初の授業のときに先生が、「おまえらに好かれようとは思わない」と宣言して、「なんていう教師なんだ!自己紹介でそんなこと言うか?」と思ったのですが、だんだんに印象が変わっていきました。いちばんインパクトがあったのは、授業が分かりやすかったことです。板書がとにかく綺麗で分かりやすい。そして、授業中は厳しいけれど、休み時間はすごくフランクに話してくださる。分からない問題があって質問しに行くと、必ずその場で解いてくれることがすごいと思っていました。そういうことが重なって、だんだんに信頼していきました。この先生はとりつくろって話をしない、本心で話す人なんだと。あるとき、その先生から「教師に向いているんじゃないか」と言われたんです。自分自身、もともと子どもが好きで、人に教えるのも好きだったので教師を目指しました。頑張って勉強して、なんとか東京学芸大学に入ったというわけです。Upload By 発達ナビ編集部――東京学芸大学といえば、先生になるための大学というイメージですね。葉一:そうなんですが、教育実習先で、ある生徒たちとの出会いがあって、また考え方が変わりました。授業中の時間のはずなのに、教室ではなくテラスにいる子たちがいたので、思わず声をかけたんです。そうしたら、保健室登校していて、そのうちの一人が睡眠薬を多量摂取して、なんとか命は助かってやっと退院した、と話してくれたのです。そのあとも、授業以外で本当にたくさん話をしました。実習後、その子たちが「もう死のうとしないから。頑張って生きていくからね。そう思えたのは○○(※葉一さんのこと)のおかげだよ。ありがとう」と、感謝の気持ちをこめて言ってくれました。そのとき、ああ、自分もこうして人の役に立つことができるんだと、力強く突きつけられた気がしたんです。当時、自分自身が生きていく意味もよく分からなくなっていた時期だったので、私があの子たちを変えたんじゃなくて、あの子たちが私を変えてくれたんですよね。だから、教育というフィールドで子どもたちに恩返しをしていこう、教育に身を捧げようと決めたのはその瞬間でした。――そうだったんですね。でも、そのまますぐに教育現場に入ったわけではないですよね。葉一:ストレートに教師になるよりも、一般企業で修行してからのほうが子どもたちにいい刺激を与えられると考えたからでした。とにかくキツイ経験を積もうと、教材販売の営業という仕事に就きました。一軒一軒まわって、ピンポンして、毎日怒られるような日々でした。その後、ドクターストップがかかったこともあって、塾講師に転職しました。そこで分かったのは、家庭の経済状況によって、学ぶ選択肢がすごく違うということでした。普段は通塾できても、夏期や冬期の特別講習の月謝は払えない、頑張りたいのに頑張れない子たちがたくさんいたのです。お金がネックになって学びが止まるという、歯がゆい状況をたくさん見ました。子どもたちからはお金をもらわずに、教育を届ける方法はないのかと強く思うようになりました。勤め始めたときに、辞めるにしても続けるにしても3年を節目にすると決めていたので、3年間はがむしゃらに働きました。数字の評価が強い職場だったので、数字の面でもかなりの成績を上げましたが、3年できっぱりと辞めることにしました。次、どうするかは決めてなかったですね――決めずに!葉一:何をしたらいいのか、そのときは思いつかなかったけれど、一度きりの人生なんだし、きっと何かできるはずと思ったんですよ。辞めたあとで、YouTubeを見ていたときに、これだ!とひらめいて今につながっています。勉強が分かるようになることが、脱・不登校のきっかけにもなるUpload By 発達ナビ編集部――10年間、いろいろなことがあったと思いますが、YouTubeの配信を続けてきて、いちばんうれしかったエピソードってどんなことですか?葉一:娘さんが不登校だったというお母さまからもらったメールでした。当時、そのお子さんは保健室登校で、私の配信を見て勉強していたそうです。保健室で受けたテストでは、だいたい80点以上とれて、そのことが自信となって学校に行き始めたら、授業もよく分かったそうなんです。周りからも「学校に来てなかったのに」にとびっくりされ、その後は卒業まで通えた、と。お母さまからいただいたその感謝のメールが、この10年でいちばん泣いたときですね。私自身も、なんとか学校は通っていたけれど、不登校になってもおかしくなかった時期があります。だから、学校が合わない子どもたちには、人生のサポートをしたいと思っています。こうして親御さんから感謝の言葉をもらえたときに、その子と同時にそのお母さまの人生もサポートできたんじゃないかと思わせてもらえた、そういう経験でした。不登校の子が学校に戻れない理由は、人間関係で行けないことが多いでしょう。でも実は、そこにプラスして、授業が分からないストレスで、学校に行けなくなることが多いということも教えてもらいました。――テストで点がとれていれば大丈夫かも、ということが心強さにつながるんですよね。葉一:私自身、勉強はできなくはないけれど、すごく得意だったわけでもありません。中学生のころは、ひどく陰口を言われていたこともあって、自己肯定感がほぼなくて、勉強しかすがることがなかったんです。勉強は、ある程度努力したら結果が出るということは、心強いものだと思っています。気持ちを吐き出していい相手でいるために、変わらずにい続けるUpload By 発達ナビ編集部――専門家の先生方からよく聞くのは、「思春期には、親や先生以外に相談できる第三者との関係があるといい」ということなのですが、葉一さん自身が、子どもたちにとって、そういう存在になっているのかもしれませんね。葉一:それは意識しています。自分が中学生のときに欲しかったんですよ、そういう存在が。今の子どもたちにとって、大人といえば先生と親がほぼすべてですよね。私は、教育をやっているけれど、学校の先生ではない。相談したときに、その子の周りにうわさが広がることもないから、そういう意味でも気持ちを吐き出せる場所になっていたいと思っています。そのためにも、変わらない安心感については意識しています。インターネットで活動しているからには、数字を獲らなくちゃいけない世界です。でも、たとえば登録者数が増えただけでも、子どもに「遠くに離れてしまった」と思わせてしまう。そこのバランスが難しいんです。だから自分は数字を狙った動画はつくらないんですよね。「2年ぶりに葉一の動画を見に来たけど、変わってなくて安心した」と言われたりするくらい(笑)。バズることを狙うならば、教科書レベルの授業をすべきではないかもしれません。でもそこは、これからも変えないでいきます。子どもたちは大人の背中を見て育つ。だから生きる教材でありたいUpload By 発達ナビ編集部――こうしてYouTubeを続けてきた情熱やモチベーション、どういうところにあると思いますか?葉一:子どもたちからの「分かりやすかったです」とか「ありがとう」を、YouTubeのコメント欄で毎日もらえることですね。ほんとに贅沢な人生だと思うんですよ。今はある程度成功しているように見えるかもしれないけれど、始めた当初の半年間くらいは誹謗中傷ばかりでしたから。だから、頼ってくれる子が一人でもいるなら、やめられないよな、とはいつも思っています。――きっと、ストイックに続けている姿を見て、みんな信頼するのでしょうね。葉一:そこは、授業のしかたも、教師としての在り方も、今でも恩師が自分にしてくれた姿を追いかけている部分があります。私自身が中学生のときに大人になりたくなかったのは、自分のまわりにキラキラしている大人がいなかったからでもありました。父は多忙すぎて家にあまりいなかったし、母も忙しくて働くのは大変だとこぼしていたから、歳をとることに対してネガティブな感情を抱いていました。学校の先生にも不信感が強かったころだから、大人になりたいとは思えなかったんですよね。でも、自分が大人になってみると、すごく楽しいんです。だから、楽しんで、自分の道を突き進んでいく姿を、子どもには見せていきたいと思っています。今、8歳、5歳の子どものパパとして、息子たちに対しても、YouTubeを見てくれている子どもたちにも、自分が生きる教材でありたいと強く思っています。――今の姿は、10年前に想像した通りですか?葉一:YouTubeを見て学べるということを浸透させるのが夢だったし、時間をかければ叶うとは思っていたけれど、実は思ったよりも早く実現に近づけました。それはコロナ禍での一斉休校があったからでもあります。人生をかけて叶えるつもりの夢だったので、前倒しにはなってきた感じです。でもまだまだこれからです!学ぶということ=お金をかけることというイコールを外していく。そこは10年前と変わっていません。手段はYouTubeではなくてもいいと思っていて、今後は、理念が重なる人たちと一緒にやっていきたいです。自分のチャンネルが数字を獲っていくということよりも、お金がなくても学べる方法があるということを浸透させるために、これからも活動していきます。文/関川香織撮影/鈴木江実子葉一さんYouTubeチャンネル「とある男が授業をしてみた」
2022年01月31日とっても育てやすい子でした!11年前に生まれてきてくれた長女ゆい。何の問題もなく、すくすくと成長していきました。首が座って、お座り、ハイハイ、つかまり立ち…普通に夜泣きがあって、普通にイヤイヤ期があって。そして普通に時期が来ればおさまっていたので、特に心配することもなかったです。性格は大人しめで発語も問題なく、年齢ごとの健診で指摘されることも何もありませんでした。母子手帳の発達項目にはすべて「できる」に○をつけて「悩みは特にない」って書いてたっけ。まさに育児書通り、平均的な成長をしていたと思います。…といっても、私はかなり大雑把な性格だから、いろいろなサインを見落としてた可能性は大いにあるけどね。勉強の遅れが目立ち始めて…Upload By 吉田小学校3年生あたり、勉強の難易度が上がってきてからどんどん授業についていけなくなりました。国語は特に漢字が苦手で、書く文章はほとんどひらがなでした。先生にも「文字というよりカタチでとらえて書いている感じがします」と言われたことがあります。算数は、文章問題を前にフリーズするようになりました。いったい何を問われているのか、意図が読み取れないといった感じです。テストは真っ白で提出することが多くなっていました。参観日に算数の授業を受ける姿を観たときは、先生の話を明らかに聞いておらずボーっとしていたので焦りました。今思えば、サボっているのではなく先生が何を言っているのか理解できなかったんですよね。呑気すぎる私もちょっと焦りだして、通信教育や個別指導塾に行かせてみたけどあまり効果はなかったな…。そして小学4年生になったとき、担任の先生に呼び出され、「発達検査を受けてみませんか?」と言われて…調べてもらったところ、○軽度知的障害○ASD○場面緘黙(ばめんかんもく)があると教えていただきました。周りは厳しい…Upload By 吉田診断が出て、将来のことがものすごく不安になっちゃいました。なにか社会的支援はあるの?仕事ってどんなものがあるの?そこからは、スマホにかじりついて検索する日々。LITALICO発達ナビも、このときに読みまくっていました。私は焦っていましたが、家族は…Upload By 吉田夫はこんなんだし、Upload By 吉田義理の両親はこんな感じ…ついにはお世話になっているスクールカウンセリングの先生に「先のことを考えすぎですよ(苦笑)」と言われて、一旦立ち止まることにしました。Upload By 吉田そんなゆいですが、学校や本人と話し合い、小学校5年生から算数だけ通級へ通っています。勉強についていけず自分に自信をなくしていたゆいに元気が戻ってきたのが一番の収穫でした。でもこれから先、もっといろんな壁が出てくるだろうし、親としてはいつまでも心配してしまうけど、これはきっとどんな家庭でも同じことだよね。わが家も勉強や今後の進路、将来の就労はどうなるんだろうと不安は尽きませんが、たくさん悩み、笑いながら成長していきたいと思います。それには夫の協力も欲しいところだね(単身赴任で月イチの帰宅しかできないけど…)そんな日々をここでつづっていけたらと思いますのでよろしくお願いします。執筆/吉田いらこ(監修:三木先生より)子どものこととなるとついつい先のことまで心配してしまうのが親というものです。でも、先を見すぎて今を見失うことが往々にしてありますよね。スクールカウンセラーさんのコメントでそれに気づけたことはとても良かったと思います。そしていらこさんがおっしゃるように、実は子育ての悩みの本質は「どの家庭でも同じ」なんですよね。障害があるといろいろとそのせいだと考えてしまいがちなのですが、とってもフラットで素晴らしい視点だと思います。
2022年01月28日ASDのある息子、小5のころUpload By スガカズ発達に凸凹のある長男は小4まで通常学級に在籍しており、小学校で特別支援教室に通えるようになったのは小5からです。学校では大人しいタイプなので、つらいことがあっても我慢することが多く、変化に気づいてもらえないということがよくありました。そのため、何かあった際にありのままの自分を受け入れてもらえるような居場所を学校に限らず確保しておいた方がいいと、私は思っています。長男は小4から小5まで集団塾に通っていました。通塾に至ったきっかけは、小学校での勉強のつまずきでした。「勉強のつまずきを減らし、学校生活を楽しく送ってもらうこと」が本来の目的ですが、習い事を通じて関わる人が増えることで、例えば同じ塾で友達ができて悩みを共有できたり、本人を理解してくれる先生に出会うなどの経験ができるかもしれません。自分の居場所を増やせるかもしれないといった思いもありました。ですが、義務教育の中では得られやすい発達障害のある子どもへの理解は、学校の外の世界では同じように得られない場合もあるのだと、痛感しました。「普通の子だったらできる」「長男くんを見てもうちの塾はまったく利益にならない」…やめた塾の塾長から言われたこと通っていた集団塾を体験するときに、予め長男に発達障害があることや特性を説明し、学習する様子を見ていただきました。塾長からは、「集中力はない方ですが、大人しいタイプですし、声をかければ続行は可能なので、うちの塾でも大丈夫だと思います」「20年間子どもたちを指導していますが、今まで発達障害のある子をたくさん見てきましたよ」と言われ、「この先生のもとなら大丈夫かもしれないな」と感じました。月謝を追加することで机を一番前にしたり、声かけを増やす対応ができるというのである程度の配慮は可能です。本人も塾の雰囲気から「この塾に通いたい」と希望しました。実際に通ってからは、ときどき情報共有の場を設けていただきました。普段からそうすることで、何か問題が起きたときに話をしやすくなるだろうと思います。通って1年ほどは、先生から温かい目で見守っていただいたと思います。ですが、長男の時間の概念の弱さ故の遅刻、コミュニケーションが円滑にとれないことが目立つようになり、先生の考えは少しずつ変化していきました。小5の終わりごろには、長男の遅刻が多いことで塾長が呆れている様子がうかがえたため、退塾を申し出ることにしました。長男も連れて謝罪と退塾を伝えることにしました。そのとき、塾長から厳しい言葉を言われたのですが、言われた私は複雑な気持ちでいっぱいになりました。Upload By スガカズUpload By スガカズUpload By スガカズ塾長の言い分は、一般論として分かっているつもり…だけど親としては悔しい…私はこのとき、塾側の言い分も理解できるので、黙って話を聞き、最後に「迷惑をかけてしまったこと」「だけど、2年近く文句も言わず長男が通い続けたことは褒めたいこと」「時間についてはこれからも親として注意していくこと」を塾長に伝えて終わりました。塾をあとにし、帰宅する際に、悔しさや悲しさ、ふがいなさでいっぱいになりました。「何も長男の目の前で言わなくてもよいのに…」「もう辞めると言っているのになんで最後の最後で言うんだろう?」「こんな結果になる前に気持ちを言ってくれたなら、もっと早くに辞めることだってできたのに…」「とは言っても、配慮がなかったわけではないし、感謝しないと…」いろいろな考えで頭がいっぱいになりました。発達障害のある子どもを育てる上で、「人に迷惑をかけている」と感じる機会は多かれ少なかれ、あると思います。それが例えば学校のクラスメイトの保護者の方から言われたのなら、誠心誠意謝り、相手の方とも話を続けやすいのですが、学校以外の環境だと話は変わってきますし、子どもを教育する塾の先生からの発言に、悲しくなってしまいました。見た目では障害があることは気づかれにくい長男。私は周りとの摩擦がなるべくおきないようにできる限り支援してきたつもりでしたが、それも「徒労だったのでは?」と思えてしまい、ただただ世の中の「普通」との壁を感じました。考えても仕方ないことが頭によぎりました。「この子はこの先も同じような経験を何度もするのだろうな…」「今は私がいるから大丈夫かも知れないけど、この子は同じような経験を一人で経験したときに、乗り越えられるのだろうか?」年月が経った今だから思うことUpload By スガカズ私は当時、長男の周りの人(主に大人)に対して、子どものことを理解してほしいという気持ちの方が大きかったのだろうと思います。当時の私に足りなかったこと…それは「相手の気持ちが変化していくこと」や、「変化することでどういった結果に至るか」を予め予想できていなかったのだと思います。そのため、塾長から言われた厳しい言葉に感情が追いつかなかったのでしょう。塾長から厳しい言葉を言われた当初は、しばらく落ち込みました。ですが、長男は私のように落ち込んでいる様子は見受けられませんでした。そんな長男に励まされたこともあり、気持ちも復活!今では「塾長にハッキリ言ってもらえて良かった」と思っています。「迷惑に感じた相手の気持ち」をハッキリと知ることができたので、「障害のある子どもの母」という視点だけでなく、視野が広がりフラットに物事を考えられるようになりました。また、子どもの進路、環境整備についてより深く考え、行動するきっかけになりました。執筆/スガカズ(監修:三木先生より)塾の先生が仰ることは至極当然なのですが、でも子どもに関わる立場として、お子さんや保護者の前で口にすべきではない発言ですね。企業の論理はもちろん十二分に理解できますし、私も子どもと関わる大人に対して無理は言わない方ですが、それでもこのコメントは企業内に留めておいていただきたかったです。スガカズさんだから良い経験として昇華できただけで、場合によっては「もう頼るのはやめよう」と絶望してしまう親御さんが出てしまうかもしれない事例でした。実際問題として「支援する大人たち」「支援職ではないけどこういった子どもに関わる大人たち」の側にもそれぞれの苦悩があることは間違いありません。そこでの解決策として、スガカズさんがおっしゃるように「もっと手前の段階でコミュニケーションを取る」ことはできたかもしれません。隙間を埋めるコミュニケーションのあり方について、支援者も保護者も共に考えていく必要があるのではないかという、とても良い問題提起をいただいたように思います。医師・カウンセラーとしての助言・コメントの範疇をこえた、非常に個人的な感情も織り交ぜたものとなってしまうかもしれませんが、重要な示唆、問題提起となるコラムだと感じ、コメントをさせていただきました。
2022年01月26日グローバル化や小学校の英語教育などの影響により、乳幼児期から英語に親しませたいと考える親御さんは以前よりも増えてきました。脳の発達から考えると、小さいころから英語に触れさせることにはどのような意義があるのでしょうか。親はどのようなサポートができるのでしょうか。そこで今回は、幅広い年齢層の脳画像解析を行ってきた瀧教授(東北大学加齢医学研究所)にお話を伺い、「脳の発達」という視点から考える子どもの外国語学習について、公式サイトにて記事を公開しました。瀧 靖之教授●感情と記憶には強い相関があるため、2歳~3歳の時期に遊びの一つとして英語に繰り返し触れると、英語への親しみが習得効果を高める可能性がある。●8歳~10歳は効率的に英語を習得できる時期ではあるが、英語に親しみをもたせるという観点では、学校の授業で「嫌い」、「苦手」という感情が芽生える前から英語に触れる体験をすることが大切。●学習効果を高めるために親ができることは、子どもの好奇心から生まれる主体性を大切にすること、そして、英語が将来の役に立つというポジティブなメッセージを伝えること。●英語に触れる体験が短期間であっても、親しみが生まれていれば、将来、学習への抵抗感が少なくなる。元々医師として脳の画像診断を行い、認知症予防などの分野に関わっていた瀧教授。様々な研究によって高齢者の方々にとって知的好奇心が重要であることがわかってきました。その知的好奇心は小さいころから伸ばしたほうがより幸せな人生を送ることができると考えるようになり、子どもの脳発達に関する研究により力を入れるようになったと言います。■ 脳の発達の観点から英語に「親しみ」をもたせるには小さいころから英語などの外国語に触れさせたいと考える親の多くは、「親しみをもってほしい」、「好きになってほしい」という想いがありますが、こうした観点からすると、どれくらいの年齢から英語に触れさせ始めるとよいのでしょうか。瀧教授にお話しいただきました。「小学校の授業は、やはり『勉強』になりますし、勉強はテストなどで評価されるものです。ですから、脳科学的な要因で、というよりも、このような社会的要因によって、「嫌い」、「苦手」という感情が生まれてしまうところはあると思います。英語に対する親しみを高めるという観点からは、そのようなネガティブな感情が芽生える前の未就学児のころから、『英語はコミュニケーションのツール』ということを伝えられる体験を少しずつさせることは大事なのではないかと思っています。」と瀧教授。「だいたい2〜3歳くらいから自分と他者の区別がついてきて、外の世界にあるに興味をもつようになります。このような時期に、アウトドア体験や英語など、いろいろなことを遊びとして体験させてあげると、子どもの興味・関心はどんどん広がっていくと思います。心理学的には『単純接触効果』と呼ばれるのですが、ある物事や人、場面に触れる機会が多いと、その対象にだんだんと興味が湧いてきて親しみをもつようになります。」と話します。さらに、「脳科学の分野では、『好きになるとよく覚えられる』ということが言われています。」とのこと。瀧教授によると、言語に関わる脳領域が発達のピークを迎える8歳〜10歳は効率的に英語を習得しやすい時期。ただし、「英語に親しみをもたせるという観点からすると、8歳〜10歳より早い時期から英語に触れ始めるのは良いと思いますし、あくまで「効率」という観点でのお話です。脳の可塑性、脳が変化する力は、何歳になっても保たれます。その意味では、30歳からでも70歳からでも第二言語や第三言語を習得することは可能です。ただし、加齢とともに、脳の可塑性は低くなっていくので、あるレベルに達するまでの学習時間がより多く必要となります。」と言っています。■ 親は、子どもの好奇心から生まれる主体性とポジティブなメッセージを大切にはじめは「楽しんでほしい」という気持ちで子どもに英語に触れさせ始めたのにもかかわらず、だんだんと「〜しなさい」と勉強のように考えるようになってしまう親御さんもいるようです。子どもに興味をもたせるため、子どもが自主的に学習するようになるために親ができることについて伺いました。「何かを学習するときには、主体性が高いほうが習得しやすいということはよく言われています。学習の主体性というのは、好奇心の高さが関係します。好奇心があるから、自分から『やってみたい』と思うわけですね。親から『やりなさい』と言われると、子どもの学習の主体性は下がり、ネガティブな気持ちにもつながって記憶しにくくなる、ということは言えると思います。」と瀧教授。また、「将来に役立つ、ということを伝えることが重要だと思います。『受験のため』という観点もありますが、英語をやらないと受験に受からないよ、というようなネガティブなメッセージではなく、『将来の人生のため』という観点でポジティブなメッセージが良いですね。いまの時代は、どんな仕事に就いても英語を使うことは避けて通れません。趣味の海外旅行であっても、現地の人と現地のことばで話せることはお互いの気持ちを通い合わせるためにとても重要です。」と言っています。■ 短期間の体験であっても「親しみ」が将来の学習に役立つまた、一度興味をもったものを途中でやめた場合でも、脳の発達にとって良い影響は残ると瀧教授は言います。「英語に対する親しみができている以上は、また『やろう』と思ったときに、ポジティブな感情を伴って記憶に入りやすいと思います。まったくゼロの状態から始めるよりも、圧倒的にハードルが低いです。脳の可塑性もありますから、また英語に触れたときにネットワークも変化します。」とのこと。さらに瀧教授は、「親しみをもつという観点からは、たとえ半年でも3カ月でもやったということが素晴らしいです。人間は、やはり初めて知る新規の情報は拒むということが起きる場合がありますが、元々知っている情報を聞いたときは、親しみがあるので頭に入ってきやすいです。ですから、子どものころにほんの少しずつでも豊かな経験をしておくと、中学生や高校生、大学生、大人になってもう一度それに触れたときに抵抗感が下がりますので、ものすごく素晴らしいことだと思います。」と言っています。■ 子どものころに芽生えた「英語への親しみ」は生涯の財産になる瀧教授によると、脳科学的に、何かを学習するうえで「親しみ」や「楽しい」といったポジティブな感情がとても重要であることがわかっています。英語に触れ始めるべき年齢については、言語学的にも脳科学的にも絶対的な「正解」はありません。私たちは何歳であっても新しい物事に好奇心をもつことができますし、脳を環境に合わせて変化させることができるからです。脳発達の特徴は、効率的な英語教育を考えるうえで一つのヒントになりますが、「〜歳までに必ず〜をしなければいけない」と焦って子どもに何かを強制するのではなく、英語を含む豊かな体験を親子で楽しむ時期の目安、積極的に英語に触れる環境を用意してあげる時期の目安として考えるようにしたいものです。英語を習得するためには、多くのインプットやアウトプットの機会が必要ですし、とても長い時間がかかるため、どのような英語教育が効果的なのかと途方に暮れてしまう親御さんは多いかもしれません。しかし、たとえ数年間、数カ月間、数日間であっても、英語に楽しく触れたことによる「親しみ」が生涯の財産となる、という考え方は、大きな希望の光となるのではないでしょうか。詳しい内容はIBS研究所で公開中の下記記事をご覧ください。■<医師・医学博士 東北大学加齢医学研究所 瀧靖之 教授>インタビュー〜前編: 後編: ■ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所(World Family's Institute Of Bilingual Science)事業内容:教育に関する研究機関所 長:大井静雄(東京慈恵医科大学脳神経外科教授/医学博士)所 在 地:〒160-0023 東京都新宿区西新宿4-15-7パシフィックマークス新宿パークサイド1階設 立:2016年10 月 URL: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年01月26日6周年を迎えた発達ナビUpload By 発達ナビ編集部発達ナビは、2022年1月26日で6周年を迎えます。会員数は24万人をこえ、多くの方に訪れていただけるサイトに成長しました。保護者を中心に、支援者や当事者のみなさんも訪れるサイトに発達ナビは、発達が気になるお子さまの保護者を中心に、さまざまな方にご活用をいただいています。2021年12月から2022年1月にかけて行ったユーザーアンケートでは、約80%が保護者、約11%が支援者、6%が当事者と言う結果でした。Upload By 発達ナビ編集部お子さまの年齢については、小学生が約半数、未就学21%、中学生が17%となっています。0歳から成人まで、さまざまな年代のお子さまの保護者のみなさんに訪れていただいています。Upload By 発達ナビ編集部また、発達が気になるお子さまの特性については、ASD(自閉スペクトラム症)が449人、ADHDが260人、LDが86人、知的障害が107人などとなっています(診断されている、もしくは傾向がある場合も含む)。Upload By 発達ナビ編集部※一人のお子さまに複数の特性がある場合がある/一人の回答者が複数のお子さまについて回答しているため、合計値が回答者数を超えています※特性について、傾向がある場合も含むどんなことに困っている?ユーザーの悩みとは発達が気になるお子さんを育てる保護者の方は、どんなことに困難を感じているのでしょうか。Upload By 発達ナビ編集部アンケート結果から1、お子さまと周囲とのコミュニケーション(75.4% )2、お子さまの癇癪・パニック(50.5%)3、忘れ物・なくし物など持ち物の管理(48.9%)4、勉強の遅れ(37.7%)5、偏食(36.9%)という結果でした。周囲とのコミュニケーションや持ち物の管理、勉強など、学校や園など集団生活の中で感じている困りごとに加え、癇癪やパニックなど気持のコントロール面や、偏食など食生活での悩みなど多岐にわたっています。活用いただいているサービスこうした悩み、不安の解決のヒントを得られる場所としても、発達ナビをご活用いただいていることが、アンケートから垣間見られました。Upload By 発達ナビ編集部体験談から基礎知識まで、毎日配信しているコラムは、80%以上の方にご覧いただいています。発達が気になるお子さまの育児にまつわるさまざまな情報を、簡単に手に入れられるコンテンツとして活用いただけているのではないかと思われます。また、ユーザーのみなさま同士で質問し合えるQ&Aも、約34%の方に活用をいただけていました。悩みを書き込むと、同じように悩んだり試行錯誤をしてきた仲間から、あたたかなヒントをもらえるオンラインコミュニティの存在は、発達ナビならでは。また、2020年度にスタートした、専門家による勉強会やオンラインの特別支援教材などが利用できる有料サービス「発達ナビPLUS」をご利用いただいている方も増えています。専門家に悩みを相談できるケース相談サービスもあります。発達ナビPLUSとは「あなたにとって発達ナビとは?」ユーザーのみなさんからの声先日実施した、発達ナビのアンケートでは、ユーザーのみなさんからのコメントも寄せていただきました。Upload By 発達ナビ編集部気になる行動があった時に「同じような経験をしたことのある人がいないか」「どのように対処しているのか知りたい時」に利用しています。(MMさん)小学校の教諭です。通常級の担任をしていましたが、支援級担任を希望しました。もちろん新支援級担当教諭には研修があります。でも、「リタリコ発達ナビ」では、ご家庭の困り感を知ることができます。一緒の目線になって保護者の方とお話が出来ることがあるので、エピソードを読むことで参考にさせていただいています。(Hiromimomさん)(略)本当に心の拠り所です。仲間たちが巣立っていくのも目にしつつ、私はずっとつながったままです。離れるなんて考えられない。かきこめないときも、見るだけでも、ここを巣立つことはできないと思います。ここにたどり着いたばかりは、本当に心がボロボロで壊れてた。実社会ではやはり仲間たちって巡り合いにくいし。孤独になりがち。支援学校へ子供が通うようになって、情報や地域のことを得られるようになりました。同じ学校のお子さんを持つ保護者さんたちと出会う機会もできました。でも、やはりここが一番。実社会ではやっぱりここまで出し切れないし、仮面(アイコン)をかぶっているから?より素直になれるような?親友よりもより添えあえるし、わかりあえることもあるような。あとは、直接の個人のやり取りではないから、個々人の都合のままに書き込んでおくこともできるので、相手にもそれ以上は求めないし、いい距離感でいられる気がします。本当に救われています。支えです。ずっと続けてください!!(ちひさん)息子が小学校に入り色々悩んでいる時に主人に教えてもらいこちらに来ました。そんな息子も今年は6年生になります!!長い間居座らせてもらっています(笑)相変らず、息子の癇癪と付き合いながらやられながら日々を過ごしております。ここで色々な方と関わらせてもらい何とか乗り越えて行けています!!本当にありがとうございます!!長い間いるので色々な方と話させてもらいました。何度も何度も元気を沢山もらいました。色々な事を教えてもらえました。沢山吐かせてもらいました。もうこちらに顔を出されていない方も沢山います。お子さん、もう中学校卒業だよねとか・・・。みんなどうしているかな?元気かな?と思います。元気で頑張ってくれていたら嬉しいなと思います。(略)(HARUKAさん)年も進化する発達ナビに2022年も発達ナビはよりサービスを進化させていきたいと考えています。ぜひみなさんの居場所として、欠かせないポータルサイトとしてご活用をいただけたらうれしいです。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2022年01月26日なかなか勉強モードになれない息子Upload By かなしろにゃんこ。Upload By かなしろにゃんこ。ADHDと広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)がある息子のリュウ太。小学生のころは、感覚過敏があって教室にいることがつらかったり、教室での勉強に集中できないことがほとんどでした。中学校では、遊びほうけていました。せっかく通っている塾をさぼったり、テスト勉強をいっさいやらなかったり…。高校受験を控えているにも関わらず勉強することを真剣に考えていないようでした。それは、将来のことがぼんやりしていて、イメージできていないことや、特性によって勉強に集中できないという理由があったようです。現在はそんな息子も23歳。最近になって息子に聞いてみると、将来のことに目を向けて勉強にちゃんと取り組めるようになったのは18歳のとき。専修学校高等課に通っていたころからだったと言います。(遅っ!!)Upload By かなしろにゃんこ。なぜそれまで勉強に取り組めなかったのか。特に中学校のころ、一般的に将来について考え始めるようになる高校受験の時期に、どうして受験勉強に真剣に取り組めなかったのかを息子に聞くと、こんな答えがかえってきました。1、学校の勉強と塾の勉強と学校の宿題の3つは気持ち的にキツイ。学校に行くだけで疲れてしまっていた。「ボー――っと音楽を聴いたりくだらない動画を見て自分を癒したいって思っていたんだよね。勉強はそのうちやればいいだろうって後回しにしてた」2、イヤなことは追い詰められないとできない。追い詰められてもできない。逃げたくなる。「勉強ってどこまでやったら記憶できるか、分からなかった。できるまでやるには相当な努力をしなくちゃいけないのか?と疑問に思ってた。自分はそこまでの努力をしたことがないから、全く分からなかった」だから、親に促されて勉強をしてもパフォーマンスに留まり、身になる学習には結びつかなかったというわけでした。Upload By かなしろにゃんこ。当時を振り返って「勉強法が分からなかったから勉強なんてやったってムダだと思っていたし、いくつもの熟語や単語を暗記しても覚えたそばから忘れていく。本当にちゃんと忘れずに覚えてるだろうか?って再度確認するっていう勉強法が面倒くさかったんだよね」と言う息子。短期記憶や作業記憶など苦手という特性があったこともあり、思うように記憶ができず勉強につまずいていたのだなと思いました。成果が出ないとヤル気もなかなか起こらないというのは分かります。Upload By かなしろにゃんこ。「結局、『コツコツと覚えていく』『一つひとつ積み重ねていく』方法しかないんだって納得できるくらいの経験値が少なかったから、真剣に勉強に取り組めるようになるまで何年もかかってしまった」と息子は言います。「みんなはもっと簡単に覚えているんだろうと思っていた」とも言っていました。自分だけがスゴイ努力が必要なんじゃないかと思っていて、それをやるのは面倒くさいな…と感じていたそうです。周りのみんなも繰り返し暗記して覚えているんだと、あとになってから分かっていったようでした。Upload By かなしろにゃんこ。18歳のとき、息子が発見した「勉強モード」になる方法Upload By かなしろにゃんこ。そんな息子は、好きな動画を見て、楽しく気持ちのいい時間を味わいながら勉強を始めるとスルリと勉強に入っていけるんだと専修学校の高等課3年のときに自分で発見!「自分は好きなものと勉強を結びつけてスタートさせるとやりやすいと分かったんだ」と言っていました。Upload By かなしろにゃんこ。また、「勉強しているのに『お風呂入りなさい』とか『学校からの手紙出しなさい』とか声かけられると調子よく勉強モードをつくった雰囲気が台なしになるから声をかけないでほしいって思ったね!」とも言われました。22時ごろになると声をかけて、就寝の準備を促していたのが息子にとっては勉強の妨げになっていたと知り、母は反省です…。息子は、自分なりのやり方を見つけてから勉強への苦手感が少しずつ軽減・解消されていったのではないかと思います。Upload By かなしろにゃんこ。調子よく勉強できるようになる脳年齢があるのか?精神年齢と関係があるのか?知りたいところです。現在息子は23歳となり、車の整備士から異業種に転職して再度資格取得に向けて専門の講習などを受けています。学生のころと変わらず周りについていくのが大変のようですが自分なりの集中法で毎日机に向き合うことができるようになっています。執筆/かなしろにゃんこ。(監修:井上先生より)お子さん自身が自分のやりたいことや、自分に合った勉強法を見つけることができたのはとてもすばらしいですね。思春期以降にこのことに気づけることは、とても重要だと思います。義務教育の間はどうしても周りの人がしていることを同じペースで学ばなければいけないので、学習面に凸凹がある子どもたちにとっては時として苦痛になることもあると思いますし、好きなことに出合わないと、勉強する意味もわからず、やる気も起きないことが多いかもしれません。将来やりたいことや、学びたいこと、好きなことがあれば、大学を待たずに先にかじってみるのもいいかもしれません。自分が『やりたいこと』をやるには、「どの分野を学習すればよいのか、自分には今何の分野の学習が足りないのか」が分かることで、苦手と感じる分野であっても勉強する意欲につながったというケースも実際にあります。また、現在の専門学校や大学、大学院の制度は柔軟になっています。特定の領域だけが得意だというお子さんにも、チャンスはあります。勉強が好きになる時期に脳年齢というのがあるわけではありません。むしろ今の息子さんは「何歳までに○○を勉強しないといけない」というものに縛られず、『好きなこと、やりたいこと』を見つけ、それを学習することの価値を見つけられたのだと思います。本来の学ぶ喜びに出会えた息子さんは、新しい価値観や人生にこれから出合えていくのではないでしょうか。
2022年01月25日息子は現在4歳。認定こども園に通っています。家から近く、「長時間預かってもらえて、かつ幼児教育もしてくれるし、ラッキー」と思い申し込み、1歳児クラスに入園しました。実際に入園してみると「それは知らなかった!」と思うことがいくつもありました。すべての認定こども園に当てはまるものではありませんが、息子が通っているこども園について詳しくお伝えしたいと思います。 息子が通う認定こども園の1日の流れ家の近くに数十年前からあった幼稚園が認定こども園になり、息子は1歳児クラスに入園することになりました。認定こども園とは、保育園と幼稚園が一体となった「幼保一体型の施設」です。 息子が通う認定こども園は、幼稚園と同じ敷地内に保育部が併設され、0歳児から2歳児までは保育園舎で過ごし、3歳児からは幼稚園の先生のもと幼稚園舎で勉強などをして過ごします。息子は幼稚園の時間が終わる14時ごろにまた保育園舎へ戻ってきて、保育士さんのもと私のお迎えを待っています。 認定こども園に通ってよかったこと私が一番よかったと思うことは、常に「教育視点」があることです。2歳児クラスは幼稚園でのプレと同じ学年になります。プレと同じように、着替えやトイレをひとりでできるようにする、お友だちとの関わり方を学ぶ、勉強の習慣をつけるなど、学びの場が多くあります。 また、息子が通う園では習いごともたくさん! 体操教室、スイミング、英会話など……。園生活のなかで習い事に連れて行ってくれるのです。私はフルタイムで働いていて「習い事をさせたいけど時間がない」と思っていたので、園に預けている間に習い事ができて助かっています。息子は園生活への大変さを感じながらも、そのなかで楽しさを見つけて過ごしています。 やっておけばよかった!園見学での質問私の園見学は、施設や先生の雰囲気を見るだけで終わっていました。でも今思えば、下調べをして質問を準備して行ったほうがよかったと少し後悔しています。入園時は1歳児だったので、3歳児のことまで考えていませんでした。 息子が通う園は、年少にあたる3歳児から幼稚園生と同じ扱いになります。3歳児クラスになるときに園舎も先生も給食も変わったため、環境の変化に慣れるまで数カ月かかりました。 また制服など2歳児まで使っていたものは使わず、幼稚園用に新しく購入が必要だったりと、準備物で10万円ほどかかるとは知らずに驚きました。見学のときは、幼稚園児になったときのこともしっかりイメージしたほうがよかったなと思っています。 実際に息子を通わせてみると、認定こども園は幼稚園と保育園のいいとこ取り!と思うことがたくさんあります。息子は毎日新しいことが学べて、カリキュラムのある幼稚園の時間がとても楽しい様子です。保育園とは違う点も多々あるようなので、もっと園見学をして事前準備をしたうえで入園できたらよかったかなと思っています。 監修/助産師REIKO著者:海原えめ4歳の男の子を育てるアラフォー母。幼児食インストラクターの資格を保有。育児において食生活を大切にすることを重視している。
2022年01月22日2021年10月8日にご自身のブログにて、第一子の妊娠を報告。そして、2022年1月20日、無事に出産したことを報告したやしろ優さん。やしろさんは芦田愛菜さんや倖田來未さんのものまねでお馴染みの女性お笑い芸人です。今回は1月にご出産を予定しているというやしろさんに、妊娠・出産についてインタビューをさせていただきました! 記事は3回に分けて配信。初回となる今回は、なかなか妊娠できなかったというある理由についてお話しいただきました。 4年も経つのにどうしてできないの? 疑問に思って病院へ行くと…ー第一子ご妊娠おめでとうございます。1月にご出産予定ですが、今の体調はいかがですか? やしろさん:体調は全然大丈夫なんですけど、やっぱりおなかがすごく重たくなってきたので、動くのがしんどいですね。「あれ? こんなことでもう疲れるんだ!? 」って思う程、すごく疲れやすくなりました。私、妊娠初期も後期も、つわりがまったくなくて、おなかが大きいっていうのもだいぶ前から慣れていたので(笑)。今やっと「あ、私妊婦かも……」って思い始めています。 ーそんな妊婦さんのお気持ちはいかがですか? やしろさん:胎動もあって、すごく実感できてうれしいんですけど、今は出産に向けてめっちゃドキドキしています。 ーご結婚は2016年でした。妊活をされていたと伺いましたが、妊活期間は長かったのでしょうか? やしろさん:妊活を意識し始めてからは2年くらいですかね。結婚して4年くらいは、普通に自然にできるだろうって考えていたんですけど、妹に子どもが生まれて、私もちゃんと考えたいなって思ったときに「結婚して4年も経つのに、どうしてできないんだろう? 」とふと気付いて調べようと思ったのが始まりです。それで、婦人科に行って検査をしたら、卵管が両方とも詰まっていることがわかりました。6日ほど入院して、卵管を通す手術をしました。 ーそれは大変でしたね。コロナ禍の妊活や手術に不安はなかったでしょうか? やしろさん:コロナ禍で仕事の量も減っていたので、スケジュール的に病院にも通いやすいっていうのを私はプラスに考えました。「コロナに左右されていたら、なんにもできねーや!」っていう気持ちもありましたしね。 ー強いメンタルですね!パパはコロナ禍の妊活に関しては、どんなお考えだったのでしょうか? やしろさん:旦那さんは心配だっただろうなというのはあります。でも、私の気持ちを優先して付き合ってくれたって感じですね。もともと、結婚したい時期も、具体的に子どもが欲しいなって思った時期もそうでした。私の気持ちを優先してくれる人なんです。 ー妊活中の2年間は、コロナ禍で世の中もピリピリしていたと思いますが、特に気をつけていたことや、大変だったことはありますか? やしろさん:はい。手洗いうがいは絶対ですし、帰ったらすぐシャワー浴びるというのは、おこなっていましたね。旦那さんも、仕事から帰ってきたらすぐ!あとは極力、人と集まるのは控えました。コロナ禍以前はよく後輩が遊びに来て、みんなでわいわいしながら晩ごはんを食べていたので、寂しいですけど。 人生最重量に危機感! 妊活で始めたダイエットでは−10キロに!画像出典:やしろ優さんのオフィシャルブログより ーYouTubeやブログで、妊活中のダイエットについても拝見しました。ダイエットのきっかけや経緯を教えてください。 やしろさん:もともと、体重が人生最大だったんです(笑)。やばいなーと思っていたときに、たまたまヒップホップアーティストのLUNAさんとYouTubeでコラボすることになったんです。LUNAさんって番組でダイエットされてすごく痩せられたんですけど、今もリバウンドされてないんですよ。私はそのつもりはなかったんですけど、「優ちゃんもこの機会にやってみなよ! 」って言われて、人生最重量だし、妊活の上でも大事だと思ったので、じゃあやります! って始まりました。それからは筋トレと、食事も体重も全部LUNAさんに管理していただいたんですけど、私はYouTubeで、後輩とすごいごはんをたくさん食べるっていう企画をやっているので、それも正直に申告しながら(笑)。結局、半年で10キロ落としました! ー良いタイミングでの出会いだったのですね。婦人科の先生はダイエットについて何か仰っていましたか? やしろさん:普段、「あれをしなさい。これをしなさい」って言わない先生なんです。婦人科に通うより先にダイエットを始めていたので、診察の時にダイエットもしているんですって話をしたときは「おぉ! いいね、頑張って! 」って仰ってくださいました(笑)。 ーやしろさんにとって今回の一番の動機はなんでしたか? やしろさん:やっぱり、子どもが欲しいって気持ちが一番ですね。今までも、仕事でもプライベートでもダイエット経験はあったんですけど、具体的に妊活頑張ろうって思っている時期で、明確な目標があったので頑張れました。ダイエット中は筋トレがめちゃくちゃ大変でくじけそうになったこともあるんですけど、LUNAさんが一緒に来てくれて一緒に苦しんでくれたので、本当に救われましたね! 体の”冷え”に着目! 勉強して温活の資格を取得画像出典:やしろ優さんのオフィシャルブログより ー今回のダイエットが妊娠に良い影響があったなと感じていますか? やしろさん:うーん……。太ってるから妊娠しにくいとか、痩せたほうが良いって言われる方もいらっしゃるとは思うんですけど、それがストレスになったら意味ないですよね。私の通っている婦人科の先生はそこまで言わなかったので、ありがたかったです。ただ、ダイエットを通して、体の中が温まったというのは実感しました。最初はトレーニング中も全然汗をかかなかったんです。それがちょっと怖くて、体重だけ意識していても、体が冷たかったら意味ないなって気づいて、温活も始めることにしました。 ー温活とは、具体的にはどんなことをされるんですか? やしろさん:お白湯飲んだり、下着を全部赤にしてみたり……布パンツですけど(笑)。おなかを温めたり、いろいろ試して、温活アドバイザーの資格も取りました! ー資格まで!すごい努力されましたね。 やしろさん:興味もあったし、とにかく体質を改善して妊娠に向かおう! という気持ちでした。温活を勉強するなら、せっかくだし資格も取ろうと思いまして。卵管の手術で入院中も、ずっとテキストを読んでいましたよ! 一つひとつの質問に対して、明るくインタビューに答えてくださったやしろ優さん。ダイエットや温活など、"妊活のために!"と、明確な目標に向かって努力したことが結果に結びついていて、すごく努力家だなという印象を受けました。さて、インタビュー2回目となる次回は、妊娠発覚時の驚きエピソードなどを伺っています。次回の配信もぜひお楽しみに! PROFILE:やしろ優さん1987年7月9日生まれで、神奈川県川崎市出身。倖田來未さん、芦田愛菜さんなどのものまねでお馴染み。ベビーシッター、保育士、幼稚園教員の資格を持つ。の2016年7月9日の誕生日にお笑いコンビ「笑撃戦隊」の野村辰二さんと結婚。2021年10月8日に第1子妊娠を報告。 著者:ライター 山口がたこ漫画も描ける主婦ライター。2016年生まれの「ムスメ」と出来すぎた「神ダンナ」との大阪暮らし。Instagramでは、おうちごはんや子育てエピソードを更新中!
2022年01月21日新発売の3アイテムをご紹介発達ナビとフェリシモCCPがコラボし、暮らしの中の困りごとをサポートする商品づくり第3弾。「LITALICO発達ナビ」の1,100名を超えるユーザーへアンケート調査を行い、発達ナビライターさんによるサンプルモニター調査や試作を重ねさまざまな声をカタチにしたアイテムです。発達障害の特性による困りごとやニーズに寄り添うことで、障害の有無に関わらず、みんなが便利に使えるやさしいグッズになりました。Upload By 発達ナビ編集部・座り姿勢をサポートする「両面すべり止めクッション&足もとマット」・うっかり忘れ対策に役立つ「1週間ToDoタスクチェックリストボード」・片づけが苦手な人のための「整理らくちん お片づけ収納ラック」※詳細ボタンをクリックすると発達ナビのサイトから株式会社フェリシモのサイトに遷移しますコラボグッズ1.両面すべり止めクッション&足もとマット座り姿勢をサポートする座面クッションと、正しい足の位置がひと目で分かる足もとマットのセットです。サンプルモニターや試作を繰り返し行い開発しました。右足と左足と、おしりの3点で体重を正しい位置で支えて、姿勢をキープしてくれます。「ちゃんと座りなさい」と曖昧に注意するのではなく、目に見えて足の位置を具体的に指摘することができます。クッションは両面すべり止めつきなので、体幹が弱い子どもでも安定感が持続します。Upload By 発達ナビ編集部角度つきの座面クッションが自然と骨盤をサポート。両面すべり止めつきなので、すべりやすい服を着ていてもおしりが安定するのもポイントです。Upload By 発達ナビ編集部クッションのベルトは、太ももに巻いて足をそろえるために使うほかに、いすの座面に固定することもできます。Upload By 発達ナビ編集部【商品の特徴】・両足とおしりの3点で体重を支えて正しい姿勢をキープできる。・ベルトで太ももをそろえることで、より姿勢の安定感が増す。・角度付きクッションが自然と骨盤をサポートする。・足もとマットで両足の正しい位置が目に見えて分かりやすい。・両面すべり止め付きなので、安定感が持続する。【NEW】LITALICO×CCP 3点で姿勢を支える! 両面すべり止めクッション&足もとマット1セット¥3,280(+10% ¥3,607)→うち5円は「CCPチャレンジド応援基金」として運用されます。(基金部分は非課税)※この商品は、お申し込みいただいた月だけお届けしますコラボグッズ2.1週間ToDoタスクチェックリストボード服薬の管理や子どもの支度、持ち物チェックや家事、勉強の目標など、曜日ごとに異なるルーティンワークを可視化し、ワンタッチでチェックできるタスクボードです。見えるところに貼っておけば、やり忘れの防止や家族のコミュニケーションにも役立ちます。Upload By 発達ナビ編集部完了したらボタンを右へスライドするだけなので、楽しく管理できます。Upload By 発達ナビ編集部予定をイラストで描けば、子どもにも分かりやすく伝えることができます。裏面にはマグネットもついているので、壁掛けのほかに、冷蔵庫など見やすい位置に貼ることもできます。Upload By 発達ナビ編集部Upload By 発達ナビ編集部【商品の特徴】・習慣化したいルーティンワークを書き込んでチェックすると色が変わり、次にやることが明確になる。・習いごとやごみ捨てなど、曜日ごとに異なる予定を書き込んでチェックして管理することができる。・おしゃれなテイストにアレンジしたり、イラストを描いたり、使う人ごとに合わせてカスタマイズできる。・お部屋になじみやすいシンプルなデザイン仕様。・服薬管理や、ペットのごはんの有無など、家族のコミュニケーションとしても使える。・子どももワンタッチでスライドできる簡単仕様。・セット内容は、チェックボードと、油性ペンで書き込めるシールつき【NEW】LITALICO×CCP できたらチェック! 色が変わるから一目瞭然 1週間ToDoタスクチェックリストボード1セット¥2,980(+10% ¥3,277)→うち5円は「CCPチャレンジド応援基金」として運用されます。(基金部分は非課税)※この商品は、お申し込みいただいた月だけお届けしますコラボグッズ3.整理らくちんお片づけ収納ラックラックの中に必要なものをひとまとめにしておけば、探し物やなくし物を防げて、中断していた作業を再開するときや、お部屋の移動などもスムーズに行えます。オープンタイプのラックで引き出しや仕切りがついているので、視覚的に分かりやすいのもポイントです。広いスペースには、A4サイズが入って、書籍やタブレットも収納できます。在宅ワークや勉強、ゲーム道具などの整理や、郵便物の仕分けや家計簿、コスメ用品など、ライフスタイルに合わせて使い方はいろいろです。Upload By 発達ナビ編集部デザインは〈ミストブルー〉〈アイスグリーン〉〈テラコッタ〉の3種類。Upload By 発達ナビ編集部組み立て式ですが、自分で組み立てるのが苦手な方のために、組み立て済みのバージョンも販売しています。Upload By 発達ナビ編集部Upload By 発達ナビ編集部【商品の特徴】・まとめて収納することで、探し物やなくし物を防げる。・持ち手つきなので、部屋を移動するときに、そのまま持って行ける。・オープンタイプのラックなので、中身が見やすい。・引き出しや仕切り、ペンやスマホも立てられるミニBOXが付いているので、整理しやすい。・A4サイズの大きなものも入れられる。【NEW】LITALICO×CCP ひとまとめで持ち運び! 整理らくちんお片づけ収納ラックの会月1個¥2,200(+10% ¥2,419)→うち10円は「CCPチャレンジド応援基金」として運用されます。(基金部分は非課税)【NEW】LITALICO×CCP ひとまとめで持ち運び! 整理らくちんお片づけ収納ラックの会(WEB限定組み立て済)月1個¥2,450(+10% ¥2,694)※毎月1回、3種類の中から、1種類ずつお届けします。(全種類届くと、以降はストップします。/ 1回だけのお届けでストップも可)今回発売した3アイテム以外にも、さまざまなコラボ商品があります。ぜひご覧ください!
2022年01月20日一人ひとりの実力は相手チームと負けてないのに、パスやポジショニングなど組織的なプレーが上手くできず、試合に勝てない子どもたち。楽しく、真剣にやることが大事だと思って指導してきたけど、考えさせて導くコーチングだけでなく、勝たせるためにちょっと圧をかけて教え込むことも必要?と悩むお父さんコーチ。今回もジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、指導において大事なこと、組織的なプレーができるようになるアドバイスを送ります。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<ドリブルで相手の逆を作る動きが苦手な子どもたち。相手の動きを予想できるようにするお勧めの練習は?<お父さんコーチからのご質問>息子がいるU-9でサポートしてるパパさんコーチ5か月の者です。自分も小中と地域の社会人リーグでサッカーをしていました。自分なりに色々見て調べてサッカーのスキルをあげてきたつもりです。指導者としては初めてだらけのことなので、池上さんを参考にさせて子ども達に色々声を掛けてあげています。しかし試合になり強いチームと戦うと、個々の実力は負けてはないと思うのですがパスやポジショニングや組織的な部分で負けてしまい子ども達のモチベーションが下がってしまいます。僕は「サッカーは楽しくやるスポーツだよ!まずは練習から楽しく真剣にやろう」と言っています。試合に勝つ事は、やる気やモチベーションに繋がると思いますが、多少の圧力をかけてまでもコーチングだけではなく、ティーチングを行うべきなのでしょうか?<池上さんのアドバイス>ご相談ありがとうございます。主たる悩みがはっきりとわからないのですが、最後に「多少の圧力をかけてまでもコーチングだけではなく、ティーチングを行うべきか」と書かれているので、教え込むというか、子どもに何かを「やらせる」イメージをお持ちなのかもそれません。■時としてティーチングは必要サッカーの指導において、時としてティーチングは必要です。小学生の間に知っておいたほうがいいことが9歳でもあります。特にこの年代からは、サッカーはこんなスポーツなんだという理解を深めなくてはなりません。上手な子どもがひとりでドリブルで抜いて行ってゴールするのではなく、みんなで協力し合ってゴールまでつないでいく。守るときも、誰かが抜かれたら責めるのではなく、仲間の失敗をカバーする。それがサッカーだということを伝えることもコーチの役目です。具体的には「味方をサポートするとしたら、どこの場所がいいかな?」とか「どこに動いたらボールがもらえるかな?」といった声掛けです。そういったことは、この連載のほかの回でもずっと伝えています。味方のサポートをしないと、サッカーにならないよということを教えてください。負けていると思われる「組織的な部分」こそ、まさしくサッカーの根本です。まずは、サッカーってこういうものだよと理解させるところからスタートしてください。■全員が賢いプレーをする川崎フロンターレジュニアの試合を参考にしてでは、仲間と協力してゴールするとはどういうことなのか。例えば、今年度の全日本少年サッカー大会は、JFATV(日本サッカー協会のYouTubeチャンネル)でほとんどの試合を観ることができます。そのなかで私がお勧めしたいのは川崎フロンターレのジュニアチームの試合です。彼らは体格が大きいわけではないし、スーパーな選手もいません。ただ、全員が賢いプレーをします。確か中盤の選手たちは5年生だったと思います。ご相談者様が指導なさっている子たちと2歳違いくらいです。2年後にあのような動きを目指すとしたら、今からポジショニングやサポートを認知するトレーニングをしてほしいと思います。やっていけば必ず変化が起きるでしょう。川崎フロンターレの試合も!JFA 第45回全日本U-12サッカー選手権大会のフルマッチなど動画はこちら>>※JFAのサイトに飛びます■選手権でも「良い判断」ができなくてフィジカル勝負になるチームが多い今よりずっとコロナが落ち着いていたころ、私が主宰している交流サイトのオフ会を行いました。その際に全国高校選手権を観ておられますか?とコーチの方々に尋ねたら「観ていない」「面白くなかった」という声が多かったです。選手たちがいい判断ができないので、体がぶつかるフィジカル勝負が多かったようです。素早い判断でプレーすれば、相手とコンタクトしなくてもかわせるはずです。コーチの方からも「そこが残念だった」という声が聞かれました。高校生でこうなってしまうのは、小学生からの育成で仲間とプレーする重要性、サポートの意味を教えられていないことも一因でしょう。■オシムさんが語った、組織的なプレーをするために大事なこと前述したように、全少で組織的なプレーをするチームはフロンターレくらいでした。それ以外は、ボールが来たら蹴ってしまったり、スーパーな子どもに頼ってしまうチームが目につきました。オフ会では「日本では、リスペクトとコレクティブが別々に理解されているけれど、これはつながっているんですよ」と話しました。皆さんもご存知のように、リスペクトは「尊重する」、コレクティブは「組織的」という意味です。私がジェフ時代にたくさん勉強させていただいたオシムさんは、こう話していました。「味方が動いているから使ってあげる。動いた味方を尊重するからパスを出す。そうすると、サッカーは組織的なものになる。リスペクトとコレクティブはつながっている。同じものなんだ。選手も、コーチも、そういう感覚を持たないといけない」■大人が何も言わなくても、子どもたちは当然勝ちたいものいかがでしょうか。日本のサッカー指導者たちが、そういう理解をしてくれると、サッカーの見方や育成は変わってくると思います。そして、このようなことが海外でいう「スポーツ教育」なのです。ところが、日本のスポーツ教育は「頑張る・耐える・やり抜く」といった精神論がいまだ主役です。コーチが伝えていくべきことは何か。それをもっと勉強していただく必要があります。最後に私のチームのことを伝えます。先日、今年初めて試合をしました。ほかのチームは人数も多く、そこから選ばれた子が出てきます。練習も試合もたくさんやっています。一方、私のチームは練習を週2回。試合は月に1回か2回です。それでも、4年生、5年生が、ハーフラインからシザースパスを5本通してゴール前まで持ち込みます。私は組織的なサッカーを教えています。もちろん勝敗などまったくこだわっていません。教えている子たちがどんなレベルで、いまどこまで到達しているか。次にどの様な課題を出すべきか。そういったことを観ながら練習を進めます。課題を見つけるために試合をします。結果にもこだわるべきだという指導者は多いですが、大人が黙っていても子どもは当然勝ちたいに決まっています。じゃあ、そのために練習で何をしたらいいかな?と、一緒に考えてあげるのがコーチの役目です。池上正さんの指導を動画で見る>>■たくさん失点をしても子どもたちが「楽しい」と言う理由(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)私のチームの選手は試合が終わると、一人ひとり保護者の前で感想をしゃべります。その日は1分け3敗。いっぱい失点しましたが、子どもたちは「楽しかった」「こんなことができた」「パスがうまくいった」などと非常にうれしそうでした。私は同時に保護者にこんな話をします。「どうでしたか?お父さんやお母さんが見ていると、(たくさん失点したので)そうは感じませんよね?もっと頑張ったらと思いますね?でも、子どもたちは楽しいんですよ」親御さんたちは、もっと頑張ってほしいのにという顔をされています。でも、回を重ねると、出来なかったことよりも、子どもが出来たことに注目し始めます。圧力をかけるとか、やらせなくてはと考えず、「大事なことを子どもに伝える」という姿勢を持ってください。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2022年01月14日塾通いのきっかけは授業でわからない単元が出てきたことUpload By スガカズ小学校生活を送る上で、定型発達のお子さんでも小3から小4にかけて学習につまずいてしまうことが多いと聞いたことがあります。わが家の発達に凸凹がある長男も同様で、小4で割り算の筆算につまずいていました。長男は大人しい性格で、人に「助けて」と言うのが苦手です。先生の状況を見て質問するタイミングをはかること、その場に合った適切な言葉で質問することができなかったようです。学校生活の中だけでは学習の分からないところが解決せず、理解できていないまま授業が進むのがつらいようでした。一方で私自身は子どものころから計算が得意で、小学生のころは暗算が楽しくて家でも繰り返し計算問題に取り組んでいるような子どもだったので、宿題以外で復習する習慣がない長男に合った指導が家庭でできず悩みました。そんなある日、長男は下校してから宿題に取り組もうとするものの、問題の解き方が分からず、「算数が分からないから学校に行きたくない」と泣きながら私に訴えてきました。Upload By スガカズ「分からないままだと長男の学校生活がもっとつらくなってしまうなぁ」「学校そのものは嫌いじゃないし、人と関わることが嫌なわけじゃないもんね…」と、どうしたものかと悩んでいました。そのうちに、「私が教えてあげることができないのなら、普段から子どもに勉強を教えているプロから学んだほうが長男にとって良いのでは?」と気がつきました。泣いている長男に、「勉強が分からないのなら、塾に通ってみるのはどうかな?」と提案しました。泣きながら床に寝そべっていた長男は、体を持ち上げ「そうか!授業で分からないことが減って、学校が楽しくなるかもしれないね。オレ、塾に通う!」と、言いました。こうして、発達に凸凹のある長男に合った塾探しが始まりました。家庭教師、集団塾、個別塾…いろいろあるけど、長男にあった環境はどれ?Upload By スガカズ発達に凸凹のある子どもを育てる家庭は、その子の特性にもよりますが、家庭教師や個別指導塾を選ぶことが多いということを耳にしていました。しかし、わが家は4人きょうだい。当時下のきょうだいたちは、2歳と1歳でまだまだ手がかかる時期でした。そのため家庭教師の方にお願いしても、下の子たちが長男の勉強中に部屋に入ってしまうのではないかという不安がありました。そうすると結果的に長男が集中して学習に取り組めない状況をつくってしまいます。また、発達障害のある子ども向けの塾もありますが、わが家に関しては県をまたいで通わないといけないため、難しいと判断しました。加えて、長男はインドアの遊びが大好きで、自分から外遊びをすることはほとんどありません。体力に不安があり、当時は自転車で坂道がうまく登れませんでした。そのため、通うルートの勾配が少なく、自宅から2キロ圏内のところにある集団塾と個別指導塾を中心に、見学と体験をすることにしました。見学と体験を通していくつもの塾の見学、体験を通して分かったことは、「習い事はさまざまな前提条件が重なるため、発達に凸凹のある子どもにぴったりな塾を探すのは難しい」ということでした。家との距離、開始時間、指導方法、人数、先生との相性などなど…条件に優劣をつけて決める必要がありますし、場合によってはなかなか見つからないこともあるのかもしれないと思いました。体験の際には、塾の先生に必ず長男の障害や特性について伝え、学習に取り組む様子を見ていただきました。実際に体験してみると、進学塾ではないものの、子どもの能力を選別した結果入塾を断るところもありましたし、個別指導塾で私は長男に合っていそうと思っても、長男自身がしっくり来なかったという場合もありました。塾探しをはじめて1ヶ月経ったころ、最終的に、長男の意向を尊重する形で「集団塾」に通うことに決めました。Upload By スガカズその塾に通う前に一つ不安なことがありました。決めた塾は、平日の午後4時半までに塾に到着していないといけないルールだということ。午後3時半に小学校から下校して、40分後には家を出ないといけません。そのためには私が長男に「塾に行く時間だよ」と促す必要があるので、塾の予定に合わせ私の予定も見直しました。実際に通い始めてみて分かる、発達に凸凹のある子どもの「習い事」の大変さUpload By スガカズいよいよ長男の塾通いが始まりました。長男は自閉スペクトラム症とADHDがあり、特に時間の概念が弱いところがあります。また、工作など自分が好きなことに取り組んでいるときは目をキラキラと輝かせ、2時間でも3時間でも没頭し続けます。そんな長男が、例えば「やっと学校終わった~!!」と、喜々としながら工作に取り掛かり始めると大変です。塾に遅れないように時間の確認、声かけ、送迎をしようと私は試みますが、長男自身「やりたいこと」に取り組んでいるので、何度声をかけても長男には届きません。長男が塾に向かうころには私自身がぐったり…。始めのころは週3回の通塾予定でしたが、お互いに無理をしすぎないほうがよいと判断し、週1〜2回に減らすことにしました。工夫をしたものの常に臨機応変に対応することは難しく、ほかのお子さんに比べて長男は塾の遅刻が多い状況でした。その点に関して塾の先生は「長男くんは時間を守れない、時間にルーズな子だ」と呆れていたようでした。それでも長男なりに頑張って塾に通ってくれたので、小学校でのつまずきは目立たなくなりました。気づけば「学校に行きたくない」とは言わなくなってたので、(もうここで学ぶのは十分かもしれないな)と思い、長男と相談して小5の終わりごろに約2年間通った塾の退塾を決めました。辞める際、塾長からは私たち親子に厳しい言葉がありました。長男は、「もう辞める塾だから」と思っていたのか黙って先生の言葉を受け入れていましたが、私は「ただ長男が生きやすくなればよいと思って塾に通わせたし長男も頑張っていたけど、残念な終わり方になってしまったな」と、複雑な気持ちでした。「塾に遅刻する」という経験を通じて分かったことUpload By スガカズ集団塾を辞める少し前に、私は長男に「マイペースなあなたに合う塾がほかにあるはずだから、塾を変えない?」と提案しました。すると長男は、「通ってみて分かったんだけど…」と、自分の気持ちを話し始めました。「オレは今まで、学校から帰ったらまず遊ぶのが、ずっとクセになっているから、遊ぶ時間が少ないと『頑張るぞ!』って気持ちにならないんだ」どうやら、体験を通して「『やりたいこと』の時間を確保できたら『やるべきこと』に取り掛かる意欲がわく」という自分自身の法則に気がついたようです。また、私自身も長男の優先すべき条件が把握できたため、今後違う習い事を決める際に通い始めてからのイメージもつきやすく、周りとの摩擦も起きづらい環境を選ぶことができるようになりました。親子で大変なことも多く、辞めるときは複雑な気持ちになった習い事でしたが、長男も私も失敗を通じて気づきを得られた貴重な経験になりました。執筆/スガカズ(監修:三木先生より)学校って学習がメインの時間なので、勉強が分からないのは実はかなりつらいことなんですよね。それを解消するためにじっくりといろんな選択肢を検討して取り組まれたことは良かったと思います。また、長男くんが自分の行動パターンに気がついたのもすごいことですね。こうやって時間がかかっても「鳥の目で見た」自分の気づきが増えてくると良いですね。
2022年01月13日もう頑張らなくて大丈夫。ーー『「しなくていいこと」を決めると、人生が一気にラクになる――精神科医が教える「生きづらさ」を減らすコツ』いくら努力しても、いろいろ工夫しても周りの人と同じようにうまくできない。頑張らなければいけないと思えば思うほどつらくなる…。この本はそのような思いを抱えている方のための本です。「苦手を克服する方法」ではなく、「生きやすくなる方法」を考えてみませんか?この本には、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」でも紹介された精神科医・医学博士の本田秀夫さんによる「生きづらさ」を減らすコツ、自分らしく生きるヒントがたっぷり詰まっています。「やるべきこと」を手放すと、「やりたいこと」が見えてくる! 頑張りすぎるみなさんに肩の力を抜いて読んでほしい、明日からの日々がラクになる一冊です。コンプレックスを軽減する考え方が分かるーー『2E 得意なこと苦手なことが極端なきみへ: 発達障害・その才能の見つけ方、活かし方』発達障害があるというと「うまくできないこと・苦手なこと」に注目してしまうかもしれません。でも、実は「得意なこと」が隠れているかも。この本の著者は、ADHDの正しい知識の普及と、ADHDを持つ人々を支援している団体「えじそんくらぶ」代表の高山恵子さん。コンプレックスを軽減する考え方、得意の見つけ方、自分らしく生きるためのヒントが具体的に紹介されています。また、弱点の活かし方や、自分自身が力を発揮できる条件なども知ることができます。「得意なこと苦手なことが極端」なために悩みを抱えている方、子どもの能力や良さを引き出したいのにどうしたらいいのか分からないと悩んでいる保護者や支援者の方におすすめの一冊です。「勉強に関する困った」がなくなる!ーー『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に勉強するための本』LD(学習障害)やディスレクシア(読み書きの困難)という言葉があるように、障害の特性により学習の困難を抱えている人は多くいます。この本では、そうした状況に悩む人のために、スケジュールの立て方や講義の受け方、自習の仕方や試験本番の対処法など、日頃の勉強法を改善できるポイントを具体的に解説しています。著者のキズキ代表・安田祐輔さんは、発達障害・不登校・中退などの方のための学習塾「キズキ共育塾」などの事業を展開しています。著者自身も当事者であり「特性の強い自分に合った、効率のよい勉強方法を見つけること」は人生を通じて大きな課題だったと言います。著者の経験や、学習支援の現場から生まれたノウハウを詰め込んだメソッド本。デジタルを使ったやり方や、100円ショップのアイテムで実践できる内容など、今すぐやりたくなるアイデアがいっぱいです! 勉強に関する困りごとを抱えるみなさんにおすすめの一冊です。聞こえているのに、「聞き取れない」のはなぜ?ーー『マンガでわかるAPD 聴覚情報処理障害』“「聴力検査」では異常がないのに、うまく聞き取ることができない”という困難を抱えてはいませんか?もしかしたら「APD(聴覚情報処理障害)」を知ることが解決の糸口になるかもしれません。APDは、主に脳の特性が背景要因にあるのではないかと考えられています。この本では、耳鼻咽喉科での診療を行っている医師によるAPDの基礎知識や、現在分かっている対処法について、マンガを交えて分かりやすく解説しています。「聞こえているのに聞き取れない」という困難がある子ども、大人それぞれによくある困りごとの対処法やおすすめのトレーニングも紹介。もしかしてAPDかも?と思ったらぜひ手にとってほしい一冊です。多様な子どもの姿をポジティブな視点で次年度に伝えよう!ーー『配慮を必要とする子どもの「要録」文例集: 幼稚園、保育所、認定こども園対応』保育所、幼稚園、認定こども園などで子どもに関する情報を共有し、子どもの育ちを支えるための資料となる「要録」。「発達が気になる」「外国にルーツをもつ」「特徴ある家庭環境」など、 さまざまな配慮を必要とする子どもについて、その「要録」をどのように書けばよいのでしょうか。この本では、要録について具体的な子どもの状態像からポイントを文例で掲載しています。子どもに必要な理解と支援を引き継ぐための配慮や支援のノウハウとしての文例としてだけでなく、子どもとのあたたかな関係づくりにも役立ちます。幼稚園、保育所、認定こども園に関わる方、支援者の方におすすめの一冊です。9つの涙、9つの笑顔ーー『自閉症うーちゃんのカラフルサイン 高機能自閉症当事者が描く十人十色の世界』発達障害当事者である高校2年生の著者が「発達障害の特性を、誰にでも分かる文章にしてみたい」という想いでつづったショートストーリー集。この本には、感覚過敏とこだわりの特性があるうさぎのうーちゃん、コミュニケーションが苦手なナマケモノのなっちゃん、多動・衝動の特性があるチーターのちーくんがそれぞれ主人公になった9つのお話が収録されています。絵本のように優しい言葉で書かれているストーリーから、当事者の視点で見た発達障害の特性について知ることができます。実体験をもとに書かれたそれぞれストーリーには、「パニックはどんなときに起きてしまうのか。そのとき、当事者は何を考え、感じているのか。 周りの人はそんなとき、どのように対応したらよいのか」など著者自身の解説がついています。子どもから大人までおすすめの一冊です。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2022年01月08日子どもの小学校・中学校入学に向けて発達障害のある子の小学校、中学校への入学。子どもに合うのは通常学級?特別支援学級?特別支援学校?中学やその先の高校、就労など、将来に向けてもどんな選択をしたらいいのか悩んでしまいますよね。今回は入学、就学関連のコラムをまとめてお届けします。参考になるエピソードばかりなので、気になるコラムはぜひリンクをクリックして読んでみてください。通常学級?特別支援学級?クラスを決めるまでの1年間ADHDと自閉スペクトラム症の診断を持つむっくん。一見困難さを抱えているようには見えないのですが、見えない困難さもあり…。前半は進学相談スケジュールや面談の様子、後半は見学や進路決定など詳しく描かれています。小学校見学に学童に…説明会が盛りだくさん!自閉スペクトラム症のあるミミくん。説明会に行き、学校公開日に3校を訪問し…。それぞれの学校の特色や毎月のスケジュールの流れなど参考になりそうですね。ASD息子が授業に慣れるために行った「授業ごっこ」とは?自身にもASDがあり、小学校入学時、突然始まった「授業と勉強」に戸惑った経験のある母の丸山さとこさん。その経験から、息子のコウくんに「勉強ごっこ」を提案します。一体その内容とは…?進路を迷うことすらできないの?「特別支援学校」を受け入れるまでの母の葛藤自閉スペクトラム症と知的障害のあるぽぺろうくん。母のぼさ子さんは早い段階から特別支援学校への進学を想定していましたが、その結論を受け止めるまでにはさまざまな思いもあり…。発達凸凹長男くんの全7話の中学校受験物語!小6を迎えた自閉スペクトラム症のある長男くんが私立中学を受験!受験校選びから始まり、受験勉強、親子ゲンカ、志望校の変更などさまざまな出来事をどう乗り越える…?!全7話の読み応えのあるコラムになっています。発達障害のある小6息子が心配で中学校に相談したけれど…発達障害のある小6のリュウ太くん。母のかなしろにゃんこ。さんは中学生活が心配で進学先に配慮をお願いに行くのですが、校長先生から言われた言葉にがっかりしてしまい…。でもいざ入学してみると…?4月からの新学期に向けてさまざまな入学・就学関連のコラムをお届けしました。新学期まであとわずか!お子さんにとってより良い環境で新学期が迎えられることを願っております。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2022年01月04日低学年の頃は素直だったのに、学年が上がるにつれて親に反抗して生意気な態度をとるようになった――。これって反抗期!?思春期に「親がうざい」と感じるようになるのは、親御さん自身も経験があるはず。でも実際にわが子の反抗的な態度を目の当たりにすると不安になりますよね。今回は「子どもが反抗期に突入したときに親が心がけておきたいこと」について、とことん考えます。反抗期はいつから?「親がうざい!」のメカニズム反抗期なんてまだまだ先のこと――。そう思っていたのに、いつのまにかわが子がそっけない態度をとるようになって困惑していませんか?反抗期と聞くと中学2年生前後の思春期をイメージしますが、じつは小学校中学年くらいから「前思春期」が始まっているのです。学校心理士スーパーバイザーとして子どもの心のケアに従事している医学博士の芳川玲子氏は、「これまでと違う姿に保護者は不安になるかもしれませんが、子どもは、生理的な発達にともなう変調、対人関係の難しさ、自我の形成にともなうしんどさなど、大変さを同時に抱えています」と話します。第二次性徴が始まる10歳前後は、ホルモンの分泌が盛んになり、成長に体力がとられて疲れやだるさから体内バランスが崩れやすくなります。さらに心理面でも、自我が芽生えて不安定に。ですから、親の干渉がうっとうしくなるのも、この時期の子どもにとっては当たり前のことなのです。■10歳の壁俗に言う「10歳の壁」とは、小学3、4年生になった子どもたちがぶつかる学習面での壁を指します。勉強がぐんと難しくなる時期であり、抽象的なことが理解できないとそこでつまずいてしまうのです。さらに学習面以外でも、10歳を境にして心身ともにさまざまな変化が訪れます。幼さゆえの万能感が次第に薄れて、現実が見えてくることも内面的変化のひとつ。それにより、自分と他人を比較してコンプレックスや自我が芽生え、感情が複雑化していきます。親御さん自身も、その時期は意識が自分ばかりに向いていませんでしたか?その感情は子どもが大人に向かって成長している証なのです。法政大学文学部心理学科教授の渡辺弥生氏が述べるように、「10歳の壁」ではなく「10歳の飛躍」ととらえてみると、この時期の子どもを温かい目で見守ってあげられるかもしれません。■「親がうざい!」のメカニズム脳科学者の中野信子氏は、著書『中野信子のこども脳科学 「イヤな気持ち」をエネルギーに変える!』のなかで反抗期のメカニズムを詳しく解説しています。子どもの「親がうざい!」という感情には、神経細胞が関わっているようです。一般的に、脳のなかでは、神経細胞(ニューロンといいます)が枝のような突起を伸ばし、情報を伝えるためのネットワークをつくって成長します。このとき、逆にネットワークから、いらない部分を刈り込むことも成長には必要なのです。(引用元:中野信子(2021),『中野信子のこども脳科学 「イヤな気持ち」をエネルギーに変える!』, フレーベル館.)親から「○○してはダメ!」「こうしなさい」と行動を修正される(= いらない部分を刈り込まれる)ことで、子どもの脳のなかではどんどん情報が整理されていきます。つまり、親のアドバイスは子どもの成長に欠かせないということ。しかし、小言を言われた側の子どもは、せっかく成長したネットワークが、親に勝手に “刈り込まれる” と感じてしまうので、「親がうざい!」という気持ちになるのです。わが子に「うざい!」と言われて、「そんなつもりはないのに……」と必要以上に落ち込んで傷つかなくても大丈夫。中野氏が指摘するように、「うざい」のは「脳が引き起こしている感情のひとつ」なのです。反抗期にありがちな子どもの言動妙にイライラしたり、すぐ不機嫌になったりと、これまでとは明らかに違う「複雑さ」を抱えるようになるのが反抗期です。前出の芳川氏、渡辺氏、産婦人科医の高橋幸子氏などの専門家の意見を参考に、反抗期にありがちな子どもの言動をいくつか挙げてみます。反抗期にありがちな子どもの言動「おはよう」「ただいま」「おやすみ」などの日常のあいさつを自分からしなくなった。学校での出来事を話さなくなった。親が聞いても「別に」とそっけない態度……。「うるさいな!」「いまやろうと思ってたのに!」など強い言葉で言い返してくる。自分の部屋にこもるように。一緒にテレビを観るなど親子で同じ空間にいる頻度が減った。父親とあまり話さなくなり、避けるようになった。片づけや整理整頓がおろそかに。「片づけなさい!」と注意するとムッとされる。親のちょっとしたミスに対して揚げ足をとるようになった。ドアを思いきり閉めたり、物を投げたり、荒っぽい動作が目立つようになった。 「ちょっと前まではあんなに素直でかわいかったのに……」「お母さん、お母さん、とまとわりついてきてくれた頃が懐かしい……」親としては少し切なくなりますが、この変化こそが子どもがまっすぐに成長している証でもあるのです。次項では、反抗期の子どもへの対処法や親の心構えについて考えていきます。子どもの反抗期。親の心構えと対処法3つ反抗期は成長の証だとわかってはいても、子どもに生意気な態度をとられると、ついカッとなってしまったり落ち込んだりしてしまいますよね。こんなとき、親はどのように気持ちを切り替え、どのように対処したらいいのでしょうか。「反抗期に親が対応を誤ると、子どもがうまく自立できず、あとあと大きな問題に発展することもある」と話すのは、子どもの心理に詳しい東京成徳大学教授の田村節子氏です。田村氏によると、反抗期とは、「蚕でいえば、いままで幼虫だったのが自分のまわりに “まゆ” をつくっているような状態」なのだそう。“まゆ” という壁で親と距離をとって、自分なりに決断をする機会を少しずつ増やすなどして、じっくり自分をつくっていくのがちょうどこの時期。そして自分をつくり終えて、殻を破って出てくるのです。ただし、その途中で親が間違った行動をとると、子どもがうまく自立できなくなるので注意しなければなりません。反抗期への対処法1:子どもが望む距離感を心がける先に述べたように、子どもの反抗を「自立への第一歩を踏み出した!」と考えるようにしましょう。実際に、反抗期は子どもから大人へ成長するための通過点です。わが子がちゃんと育っていることが実感できるなんて、「反抗期ってありがたい!」と考えてみませんか。無理に子どもに干渉せずに、どんと構えて適度な距離を保ちましょう。先ほどの “まゆ” の例えに照らし合わせて、蚕がまゆのなかでじっくり自分をつくろうとしているのに、外から無理矢理糸を切ったり、中身を出したりしてしまったら成長しません。強引に対応すると、子どもはますます親を拒絶するようになり、反抗期を終えても親との心の距離は広がったままになってしまいます。反抗期への対処法2:干渉はしない。でも「関心」は向ける年頃の子どもに過剰な干渉はNGだということは理解できても、どの程度放っておくべきかわかりませんよね。前出の渡辺氏によると、「関心を向けてくる相手を追っ払ってひとりになることと、関心がまったく向けられず、ほったらかしにされてひとりでいることは全然違う」のだそう。親は子どもが心配なときにだけ「大丈夫なの?」「ちゃんとやってるの?」としつこく声をかけてしまいがちですが、それは子どもの心をますます閉ざすことにつながります。できれば子どもが頑張っているときや、楽しそうに過ごしているときこそ、「集中して勉強してるね」「そのマンガ、おもしろそうだね」と声をかけてあげましょう。子どもに関心を寄せていることを伝えるのが大切です。反抗期への対処法3:「あまのじゃく」を逆手にとる教育評論家の石田勝紀氏もまた、「反抗期ではなく “自立の一歩” ととらえるべき」と指摘しています。いままで反抗したくてもできない状況だったけど、自我が芽生えてようやく親の指示や命令に反抗できるようになったのは、まぎれもない成長です。それでもつい「反抗期」と呼んでしまうのは、「子どもは親の言うことを聞くべき」という思考にとらわれているから。まずはその考えを改めて、「親が言うことと逆のことをしたがる=あまのじゃく」な子どもの性質を利用して対処しましょう。「勉強しなさい!」「ゲームはやめなさい!」と注意してさらに状況が悪化した経験がある人も多いはず。このように親の理想と逆方向に向かう原理を応用して、試しに「勉強なんかしないで遊びに行こう」と誘ってみるなど、あえて「やってほしくないこと」を言ってみてください。きっと思わぬ反応が返ってくるでしょう。***子どもの反抗期は、私たちが考えるほど深刻な問題ではありません。それどころか、わが子の成長を目の当たりにできる「嬉しい出来事」でもあるのです。親がしっかりと子どもに向き合い、関心を寄せ続けてあげることで、子どもの心はまっすぐ育ちます。反抗的なわが子がどんなに心配でも、「干渉せずに見守る」ことだけは忘れずに。(参考)『AERA with Kids特別編集自己肯定感を高める本』,2020年2月,朝日新聞出版.STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|「10歳の壁」ではなくて「10歳の飛躍」!親が我が子の10歳をもっと面白がるべき理由STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|「親がうざい!」と感じるのは成長の証?脳科学者・中野信子先生がひもとく、子どもの「イヤな気持ち」の仕組みmsn|「クソババア」暴言を吐く反抗期の子を枯らす親の間違った行動ベネッセ教育情報サイト|反抗期の子どもには、どう声をかけたらいいの?実は聴いているからこその「伝え方」東洋経済オンライン|今日もわが子が「思い通りに動かない」理由3つ「観察」を超えて「監視」することの悪影響
2021年12月28日技術士、建築士などの現場・技術系資格専門の通信教育を提供するSAT株式会社では、2021年12月に「原田メソッド」を取り入れた資格取得講座をリニューアルすることになりました。「原田メソッド」とは、“優れた人格や人間力を土台に、成果を確実に発揮する自立型人間を育成する”教育手法で、世界で活躍するプロ野球選手や多くのアスリートやビジネスパーソンが実践しています。当社では、この原田メソッドを業界では初となる資格取得講座に取り入れています。メンタルの土台を構築することで、通信教育の弱点である「勉強へのモチベーションが続かない」ことを克服し、どこよりも短期間で、効率よく資格取得につなげていきたい考えです。【世界で活躍するプロ野球選手も実践!“心を育てる”原田メソッドとは?】「原田メソッド」とは、大阪の公立中学校で教諭をしていた原田 隆史さんが作ったもので、顧問をしていた陸上部を何度も全国優勝に導いた際に使用したコーチングの手法です。「原田メソッド」の特徴は、単に目標達成という結果だけを求めるのではなく、同時に“優れた人格や人間力を鍛えて自立型人間を育成していく”という点にあります。まずはメンタルの土台をしっかりと構築することで、より確実に目標達成に至ることができるという考え方です。世界で活躍するプロ野球選手も実践しているメソッドで、これまで多くのアスリートやビジネスパーソンに利用されてきました。原田 隆史さん【リニューアル!「原田メソッド」を取り入れた資格取得講座を新たに開講】当社では、これまで提供していた「原田メソッド」を取り入れた資格対策講座を今月リニューアルしました。リニューアルの内容としては、原田先生の講義映像(約30分)に加えて以下の2つの要素を新たに取り入れています。◆OW64(オープン・ウィンドウ64)について◆設定した目標を具体的な行動に落とし込んでいくための目標設定シート。達成したい1つの目標から具体的な64の行動目標へ、1→8→64(8×8)へと落とし込んでいくものオープン・ウィンドウ64<使い方>(1)達成したい目標を1つ掲げる(2)次に、目標達成に必要な活動や要素を8つ設定する(基礎思考)(3)それぞれの基礎思考について8つの具体的な目標を設定(実践思考)(4)実践思考には、ここまでにやり終えるという日を作る「期日行動」と習慣化を示す「ルーティーン行動」の2種類があり、これを色分けして視覚化する。記入例◆ルーティーン行動・期日行動チェック表について◆設定したルーティーン行動や期日行動が実際に実践できているかどうかを確認するためのシート<使い方>(1)今取り組んでいて効果のあるもの(=N)、新しく取り組むもの(=F)として分類する(2)その行動を継続するために支援してほしい人を記入(3)具体的な行動例と、その行動を行うことで予想される効果、実践できた日数などを記入(4)取組後に、期待していた効果や成長があったかどうかを結果の欄に記入ルーティーン行動・期日行動チェック表【続かない…通信教育の弱点を克服して短時間で合格へ導く】DVDやWEB上で隙間時間を活用しながら手軽に勉強することができる通信教育ですが、その一方で勉強へのモチベーションが続かないことが最大のデメリットです。その要因としては、一人で勉強するため孤独になりがちで、自分で学習スケジュールをきちんと管理することができないことなどが挙げられます。講義映像当社では「原田メソッド」を取り入れることによって、勉強をする上で必要となるメンタルの土台を構築し、より効率的に、そして短時間で資格取得につなげることが可能だと考えています。当社では、教育を通して建築・土木といったライフラインに関わる現場に従事される人々のサポートを行うことを事業の理念としています。【会社概要】名称 : SAT株式会社所在地 : 〒564-0051 大阪府吹田市豊津町9-1 ビーロット江坂ビル18階代表取締役: 二見 哲史事業内容 : 各種資格の教材作成・販売、資格対策講習会の開催、eラーニングコンテンツの作成URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年12月22日ジブラルタ生命保険株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 兼 CEO:添田 毅司)は、20歳~69歳の既婚(事実婚含む)男女2,000名(男性1,000名 女性1,000名)を対象に、「家族愛に関する調査2021」をインターネットリサーチで実施し、集計結果を公開しました。(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)[調査結果]◆自分にとっての家族とは?・家族とはどのような存在? 1位「心の支えになる存在」2位「安心できる存在」3位「助け合える存在」男性では52%が「守りたいと思う存在」、女性では60%が「助け合える存在」と回答全国の20歳~69歳の既婚(事実婚含む)男女2,000名(全回答者)に対し、家族について質問しました。まず、全回答者(2,000名)に、自分にとって“家族”とはどのような存在か聞いたところ、「心の支えになる存在」(57.4%)が最も高くなり、「安心できる存在」(55.3%)、「助け合える存在」(53.0%)、「一緒にいて落ち着く存在」(49.9%)、「守りたいと思う存在」(49.1%)が続きました。家族との絆の深さが伝わる回答が上位に挙がりました。男女別にみると、男性では「守りたいと思う存在」が51.6%と、女性(46.5%)と比べて5ポイント以上高くなりました。他方、女性では「安心できる存在」が61.1%、「助け合える存在」が59.7%と、男性(順に49.5%、46.3%)と比べて10ポイント以上高くなりました。・“家族がいてよかった”と感じたとき1位「家族で団らんしているとき」2位「一緒に食事をしているとき」3位「自分が体調を崩したとき」男性では42%が「『おかえりなさい』と言われたとき」、女性では42%が「悩みや愚痴を聞いてもらったとき」と回答次に、これまでに“家族がいてよかった”と感じたのはどのようなときか聞いたところ、「家族で団らんしているとき」(63.2%)が最も高くなりました。家族みんなで集まって近況を話したり、談笑したりするなど、一緒にいる時間を楽しく過ごしているときに、家族がいることのありがたみを感じる人が多いようです。次いで高くなったのは、「一緒に食事をしているとき」(56.6%)、「自分が体調を崩したとき」(53.0%)、「レジャー・旅行に行ったとき」(49.7%)、「『おかえりなさい』と言われたとき」(37.0%)が続きました。男女別にみると、男性では「『おかえりなさい』と言われたとき」が41.9%と、女性(32.1%)と比べて約10ポイント高くなりました。他方、女性では「悩みや愚痴を聞いてもらったとき」が42.4%、「自分の味方をしてもらったとき」が42.9%と、男性(順に26.5%、25.6%)と比べて15ポイント以上高くなりました。◆家族関係について・「家族旅行・レジャーに積極的なのは“夫・男性パートナー”より“妻・女性パートナー”」51%、東北では56%・「近所付き合いに積極的なのは“夫・男性パートナー”より“妻・女性パートナー”」65%、近畿では70%全回答者(2,000名)に、夫婦の関係やパートナーとの関係を表すいくつかの行動や姿勢を挙げ、それぞれの内容に関して、自分と相手(配偶者・パートナー)のどちらのほうがあてはまるか聞き、「夫・男性パートナーのほう」と「妻・女性パートナーのほう」のどちらのほうがあてはまるかを集計しました。≪家族旅行・レジャーに積極的≫では、「夫・男性パートナーのほう」が18.7%、「どちらかといえば夫・男性パートナーのほう」が30.0%で、合計した『夫・男性パートナーのほう(計)』は48.7%、「妻・女性パートナーのほう」が19.5%、「どちらかといえば妻・女性パートナーのほう」が31.9%で、合計した『妻・女性パートナーのほう(計)』は51.4%となりました。地域別にみると、『夫・男性パートナーのほう(計)』が高くなったのは近畿(50.5%)と九州・沖縄(52.2%)、『妻・女性パートナーのほう(計)』が高くなったのは北海道(52.0%)と東北(56.1%)、関東(52.8%)、東海(50.2%)、中国・四国(51.9%)でした。≪近所付き合いに積極的≫では、『夫・男性パートナーのほう(計)』は35.5%、『妻・女性パートナーのほう(計)』は64.5%となりました。地域別にみると、『夫・男性パートナーのほう(計)』が最も高くなったのは北陸・甲信越(46.0%)、『妻・女性パートナーのほう(計)』が最も高くなったのは近畿(69.9%)でした。・「子どもと仲がいいのは“父親”より“母親”」75%、北陸・甲信越では80%・「子どもをよく叱るのは“父親”より“母親”」69%、北陸・甲信越では74%子どもがいる方(1,515名)に、子どもとの関係や子どもへの接し方を挙げ、それぞれの内容に関して、自分と相手(配偶者・パートナー)のどちらのほうがあてはまるか聞き、「夫・男性パートナーのほう」と「妻・女性パートナーのほう」のどちらのほうがあてはまるかを集計しました。≪子どもと仲がいい≫では、『夫・男性パートナーのほう(計)』は25.2%、『妻・女性パートナーのほう(計)』は74.8%となりました。地域別にみると、『夫・男性パートナーのほう(計)』が最も高くなったのは東海(28.3%)、『妻・女性パートナーのほう(計)』が最も高くなったのは北陸・甲信越(80.1%)でした。≪子どもをよく叱る≫では、『夫・男性パートナーのほう(計)』は31.5%、『妻・女性パートナーのほう(計)』は68.5%となりました。地域別にみると、『夫・男性パートナーのほう(計)』が最も高くなったのは東北(38.3%)、『妻・女性パートナーのほう(計)』が最も高くなったのは北陸・甲信越(73.7%)でした。・コロナ禍における家族関係の変化 「コロナ禍で家族の距離が縮まった」36%、20代では49%・「コロナ禍で家族を守りたい気持ちが強まった」48%、20代では63%全回答者(2,000名)に、コロナ禍における家族関係や家族に対する気持ちの変化について質問しました。家族の距離は「縮まった」「拡がった」のどちらにあてはまるか聞いたところ、「非常に縮まった」は14.2%、「やや縮まった」は21.4%で、合計した『縮まった(計)』は35.6%、「非常に拡がった」は1.8%、「やや拡がった」は3.2%で、合計した『拡がった(計)』は5.0%となりました。コロナ禍で家族との会話が増え、家族に対する理解が深まったと実感する人が多いのではないでしょうか。年代別にみると、『縮まった(計)』と回答した人の割合は、20代(49.3%)と30代(45.3%)で突出して高くなりました。家族を守りたい気持ちは「強まった」「弱まった」のどちらにあてはまるか聞いたところ、『強まった(計)』は48.1%、『弱まった(計)』は2.6%となりました。年代別にみると、『強まった(計)』と回答した人の割合は、20代(62.5%)と30代(60.0%)で突出して高くなりました。・「コロナ禍で配偶者・パートナーに対する評価が上がった」30%、20代男性では46%、20代女性では42%また、配偶者・パートナーに対する評価は「上がった」「下がった」のどちらにあてはまるか聞いたところ、『上がった(計)』は30.1%、『下がった(計)』は7.5%となりました。性年代別にみると、『上がった(計)』と回答した人の割合は、男女とも20代(男性45.5%、女性42.0%)で最も高くなりました。・コロナ禍における子どもとの関係の変化 「コロナ禍で子どもと会話する機会が増えた」34%、30代の親では46%・「コロナ禍で子どもに対する理解度が上昇した」34%、20代の親では50%子どもがいる方(1,515名)に、コロナ禍における子どもとの関係の変化について質問しました。子どもと会話する機会は「増えた」「減った」のどちらにあてはまるか聞いたところ、『増えた(計)』は34.0%、『減った(計)』は8.3%となりました。コロナ禍での在宅時間増加により、子どもと接する時間や子どもとのコミュニケーションの機会が増えたと感じている人が少なくないようです。年代別にみると、『増えた(計)』と回答した人の割合は、20代(45.2%)と30代(45.5%)で突出して高くなりました。子どもに対する理解度は「上昇した」「下降した」のどちらにあてはまるか聞いたところ、『上昇した(計)』は34.3%、『下降した(計)』は3.8%となりました。年代別にみると、『上昇した(計)』と回答した人の割合は、20代(50.2%)で最も高くなり、半数を超えました。◆家族愛について・家族愛を100点満点で自己評価 全体平均は80.2点、男性平均は79.1点、女性平均は81.3点自己評価が高い地域 男性では1位「北陸・甲信越」2位「九州・沖縄」、女性では1位「北海道」2位「九州・沖縄」全回答者(2,000名)に、自身の家族愛の点数を100点満点(0点:最低~100点:最高)で評価すると何点か聞いたところ、「100点」(29.9%)に最も多くの回答が集まり、「80点台」(22.1%)や「90点台」(18.4%)にも多くの回答があり、平均は80.2点でした。家族に対し、十分な愛情を注げていると自己評価している人が多いのではないでしょうか。男女別にみると、平均は女性では81.3点と、男性(79.1点)と比べて2.2点高くなりました。男女・地域別にみると、男性では北陸・甲信越(83.9点)が最も高くなり、九州・沖縄(81.9点)、近畿(80.6点)が続き、女性では北海道(86.6点)が最も高くなり、九州・沖縄(83.5点)、東北(83.2点)が続きました。・配偶者・パートナーに伝えたいけれど、なかなか言えないセリフ 1位「愛してる」2位「ありがとう」3位「好きだよ」・子どもに伝えたいけれど、なかなか言えないセリフ 1位「いつでも味方だよ」2位「愛してる」3位「好きだよ」全回答者(2,000名)に、配偶者・パートナーに伝えたいけれど、なかなか言えないセリフを聞いたところ、「愛してる」(29.7%)が最も高くなり、「ありがとう」(27.3%)、「好きだよ」(22.8%)、「お疲れさま」(15.9%)、「いつでも味方だよ」(15.8%)が続きました。男女別にみると、男性では「ありがとう」が33.3%、「好きだよ」が28.1%と、女性(21.3%、17.4%)と比べて10ポイント以上高くなりました。子どもがいる方(1,515名)に、子どもに伝えたいけれど、なかなか言えないセリフを聞いたところ、「いつでも味方だよ」(25.9%)が最も高くなり、「愛してる」(20.5%)、「好きだよ」(17.0%)、「よくやったね」(15.1%)、「ありがとう」(14.5%)が続きました。男女別にみると、男性では「よくやったね」が18.1%と、女性(12.1%)と比べて5ポイント以上高くなりました。◆家族との喧嘩について・今年起きた夫婦喧嘩の回数は平均13.4回、夫婦喧嘩が多い地域1位「東北」・夫婦喧嘩の原因 1位「家事」2位「家計」3位「生活時間」4位「子どもの教育・勉強」5位「嘘・隠し事」・「喧嘩をしたときに先に謝るのは“妻・女性パートナー”より“夫・男性パートナー”」61%、中国・四国では68%全回答者(2,000名)に、今年、夫婦喧嘩・パートナーとの喧嘩を何回くらいしたか聞いたところ、「0回」(25.1%)に最も多くの回答が集まり、「1回」(14.4%)や「2回」(10.8%)、「10~19回」(13.7%)にも多くの回答があり、平均は13.4回でした。地域別にみると、夫婦喧嘩・パートナーとの喧嘩の回数の平均は、東北(16.2回)が最も多く、僅差で北海道(16.1回)や関東(15.4回)が続きました。また、夫婦喧嘩・パートナーとの喧嘩の原因を聞いたところ、「家事」(22.7%)が最も高くなりました。次いで高くなったのは、「家計」(17.8%)、「生活時間(夜更かし・帰宅時間など)」(15.0%)、「子どもの教育・勉強」(13.7%)、「嘘・隠し事」(11.0%)でした。夫婦の関係やパートナーとの関係に関して、≪夫婦喧嘩・パートナーとの喧嘩をしたときに先に謝る≫では自分と相手(配偶者・パートナー)のどちらのほうがあてはまるか聞き、「夫・男性パートナーのほう」と「妻・女性パートナーのほう」のどちらのほうがあてはまるかを集計したところ、『夫・男性パートナーのほう(計)』は61.3%、『妻・女性パートナーのほう(計)』は38.8%となりました。地域別にみると、『夫・男性パートナーのほう(計)』が最も高くなったのは中国・四国(67.7%)、『妻・女性パートナーのほう(計)』が最も高くなったのは近畿(44.0%)でした。・今年起きた親子喧嘩の回数は平均7.8回、親子喧嘩が多い地域1位「中国・四国」・親子喧嘩の原因 1位「教育・勉強」2位「生活時間」3位「ゲーム」4位「将来」5位「スマホ」続いて、子どもがいる方(1,515名)に、今年、親子喧嘩を何回くらいしたか聞いたところ、「0回」(55.1%)に最も多くの回答が集まりました。他方、「1回」(11.8%)や「2回」(6.9%)、「5回」(7.3%)、「10~19回」(5.8%)などにも回答が集まり、平均は7.8回でした。地域別にみると、親子喧嘩の回数の平均は、中国・四国(10.0回)が最も多く、関東(9.4回)、東北と東海(いずれも7.0回)が続きました。親子喧嘩の原因を聞いたところ、「教育・勉強」(13.0%)が最も高くなり、「生活時間(夜更かし・帰宅時間など)」(12.3%)、「ゲーム」(9.4%)、「将来(進学・就職・結婚など)」(8.6%)、「スマホ」(8.5%)が続きました。◆親孝行について・自分が親にした親孝行 TOP3は「プレゼントをする」「話し相手になる」「一緒に外食する」・これから親にしたい親孝行 1位「話し相手になる」、20代・30代では「孫の顔を見せる」が1位全回答者(2,000名)に、これまでにした親孝行を聞いたところ、「プレゼントをする」(50.9%)が最も高くなりました。次いで高くなったのは、「話し相手になる」(47.4%)、「一緒に外食する」(46.9%)、「孫の顔を見せる」(45.1%)、「記念日を祝う(誕生日・長寿祝いなど)」(43.2%)でした。男女別にみると、女性では「話し相手になる」が58.7%、「家事を手伝う」が41.3%と、男性(順に36.2%、20.4%)と比べて20ポイント以上高くなりました。これから親にしたいと思う親孝行を聞いたところ、「話し相手になる」(37.2%)が最も高くなり、「記念日を祝う(誕生日・長寿祝いなど)」「孫の顔を見せる」(いずれも33.5%)、「自分の元気な姿を見せる」(32.9%)、「一緒に外食する」(32.8%)が続きました。年代別にみると、40代・50代・60代では「話し相手になる」(順に41.3%、42.0%、25.5%)が最も高くなったのに対し、20代・30代では「孫の顔を見せる」(順に49.8%、49.0%)が最も高くなりました。また、30代では「一緒に外食する」(43.8%)や「一緒に旅行をする」(46.0%)などが他の年代と比べて高くなりました。・子どもにしてほしい親孝行 TOP3は「元気な姿を見せてくれる」「一緒に外食してくれる」「一緒に旅行をしてくれる」子どもがいる方(1,515名)に、子どもにしてほしいと思う親孝行を聞いたところ、「元気な姿を見せてくれる」(36.1%)が最も高くなりました。愛する我が子が元気でいてくれることだけでうれしいという人が多いようです。次いで高くなったのは、「一緒に外食してくれる」(33.3%)、「一緒に旅行をしてくれる」(32.8%)、「話し相手になってくれる」(31.0%)、「孫の顔を見せてくれる」(26.6%)でした。◆“家族愛が強い”というイメージに合うと思う人物・アニメキャラ・動物・家族愛が強いと思う芸能人 男性芸能人1位「ヒロミさん」、女性芸能人1位「辻希美さん」・家族愛が強いと思うスポーツ選手 男性選手1位「長友佑都さん」、女性選手1位「浅田真央さん」・家族愛が強いと思うアニメキャラ 男性キャラ1位「竈門炭治郎」、女性キャラ1位「フグ田サザエ」最後に、全回答者(2,000名)に、“家族愛が強い”というイメージに合うと思う人物やアニメキャラ、動物について質問しました。“家族愛が強い”というイメージに合う【芸能人】についてみると、男性芸能人では、「ヒロミさん」(287名)がダントツとなり、2位「杉浦太陽さん」(109名)、3位「木村拓哉さん」(87名)が続きました。他方、女性芸能人では、「辻希美さん」(231名)がダントツとなり、2位「北斗晶さん」(100名)、3位「松本伊代さん」(58名)が続きました。男女で合わせてみると、ヒロミ・松本伊代夫妻、杉浦太陽・辻希美夫妻がTOP3に挙がりました。“家族愛が強い”というイメージに合う【スポーツ選手】についてみると、男性選手では1位「長友佑都さん」(145名)、2位「田中将大さん」(84名)、3位「大谷翔平さん」(44名)、女性選手では1位「浅田真央さん」(30名)、2位「大坂なおみさん」(24名)、3位「阿部詩さん」(18名)となりました。“家族愛が強い”というイメージに合う【アニメキャラ】についてみると、男性アニメキャラでは1位「竈門炭治郎(鬼滅の刃)」(215名)、2位「野原ひろし(クレヨンしんちゃん)」(135名)、3位「フグ田マスオ(サザエさん)」(130名)、女性アニメキャラでは「フグ田サザエ(サザエさん)」(320名)がダントツとなり、2位「野原みさえ(クレヨンしんちゃん)」(123名)、3位「竈門禰豆子(鬼滅の刃)」(110名)となりました。・家族愛が強いと思う動物 「イヌ」がダントツ、2位「ライオン」3位「ゾウ」4位「サル」5位「ネコ」全回答者(2,000名)に、“家族愛が強い”というイメージに合う【動物】を聞いたところ、「イヌ」(600名)がダントツとなりました。次いで高くなったのは、2位「ライオン」(140名)、3位「ゾウ」(121名)、4位「サル」(98名)、5位「ネコ」(93名)でした。男女別にみると、男女とも「イヌ」(男性278名、女性322名)が1位となり、男性では2位「ライオン」(78名)、3位「ゾウ」(53名)、4位「サル」(49名)、5位「カンガルー」「ネコ」(いずれも33名)、女性では2位「ゾウ」(68名)、3位「ライオン」(62名)、4位「ネコ」(60名)、5位「サル」(49名)となりました。※調査結果全文は添付のPDFファイルよりご覧いただけます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年12月22日学生のキャリア形成を支援するPyxida株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:高松 祥大)は、「学生に早い段階から、自分のキャリアと真剣に向き合い、夢や志を実現するような人生を歩んでほしい」という想いから設立され、その第一歩として「東大生のための早期キャリアデザイン支援」を行う「UTmap」(公式HP: )をリリースし、本格リリースからわずか3ヶ月で1・2年生の50%以上が利用するメディアへと成長しました。「UTmap」は、キャリア形成に役立つ記事や長期インターン情報の掲載などを通じて学生のキャリア形成を支援しております。会社HP: UTmap : 東大生のキャリア設計プラットフォーム■UTmapのご紹介UTmapは、「サークル」「進学学部」「就活」という、学生にとって大きな3つの意思決定を「キャリア」という観点からサポートするための東大生向けメディアです。学生の間でコミュニケーションツールとしてほぼ毎日使用されている「LINE」公式アカウントを通して情報を発信することに加え、時間割管理機能など学生生活の利便性を向上させる機能を搭載したことで多くの東大生に活用されています。コロナ禍になり、多くの大学が授業をオンラインに切り替える中、新入学生はサークルや授業などの情報をリアルでは集められなくなりました。そのような中、UTmapは東京大学の学生の関心を集め、本格リリースからわずか3ヶ月で1・2年生の50%以上が利用するメディアへと成長しました。■UTmapが目指す「早期キャリアデザイン」とはUTmapは、学生のキャリア形成に役立つ記事や長期インターン情報の掲載などを通じ、東大生や日本の学生が自分のやりたいこと(=キャリアビジョン)を明確にすることを支援しています。キャリアデザインは学生だけでなく、どなたにとっても大切なことですが、残念ながら授業で学ぶ機会はほとんどありません。自身のキャリアについて考えるのは、就職活動時が一般的です。しかし私たちは、それよりも早い、大学1・2年生のうちからキャリアデザインを意識し、社会と接点を持って自分のキャリアに向き合える環境を整えることが以下の理由から重要であると考えております。(1) じっくりと自分の価値観や志向と向き合える自分のやりたいことや好きなことを見つけるのは、一朝一夕には難しいものです。キャリアデザインに関する方法論を学ぶことや自分とじっくり向き合う時間が必要だからです。しかし、就活がはじまってしまえば、エントリーシートの作成や説明会への参加、面接やその対策に追われることになります。そもそも自分の志向が固まっていなければ、どの業界、どの企業へエントリーすべきか適切に判断がつきません。結果、世間体や年収情報を軸に判断することになってしまいがちです。就活がはじまってからキャリアについて考えはじめるのでは遅すぎます。少なくとも腰を落ち着けて自分と向き合える大学1・2年生時にはキャリア形成について真剣に考えはじめることが必要だと私たちは考えています。(2) キャリアと向き合うと、学ぶ意欲が飛躍的に高まるキャリアビジョンがはっきりすれば、専攻すべき授業もサークルも適切に選ぶことができて、学ぶ意欲が飛躍的に高くなります。また、インターンシップなどを通じて、アカデミアでの研究成果が、社会課題の解決にどのように利用されているのかを知ることが出来れば、学ぶ意欲がより一層湧くでしょう。大学生活での学びを最大化させるためにも、社会と接点を持ち、自分のキャリアと早期に向かい合うことは大切だと考えています。(3) 社会に出て活躍するためのスキルやスタンスを身につけられるインターンシップを通じて、社会で求められるスキルやスタンスを早くから知っておくことは、学生が社会に出た後に活躍する上で重要なことだと思います。リサーチや資料作成などのテクニカルなスキルに限らず、人と協働するスタンスや素直に学ぶこと、任せられた仕事に責任を持ってやり切る姿勢などの心構えを学んでおくことは、社会に出て活躍する上で大切なことです。一方、新卒学生を受け入れる採用企業にとっても、それらを身につけていない新卒を受け入れるのは、人材育成の負荷が非常に重くなります。学生がベーシックなスキルや協働するスタンスを身につけていることは、学生と採用企業の双方にとって、望ましいことだと思います。■UTmapのサービス内容UTmapは、主に以下の3つのサービスを展開しています。(1) キャリア関連情報の提供コンサルティングファーム、ベンチャー企業、大手日系企業、NPO、官公庁など様々な組織で活躍するリーダーの「インタビュー記事」「インターン情報」「勉強会情報」を発信することで、学生のキャリアデザインをサポートしています。また、東京大学でキャリアデザインの授業のコースディレクターを務められ、日本ヘッドハンター大賞初代MVPを受賞されている株式会社コンコードエグゼクティブグループ代表の渡辺 秀和氏にご協力いただき、「東大生のためのキャリア戦略論」を掲載しました。各界で活躍するリーダーが実践する最新のキャリアデザイン手法を体系的に学べる機会を提供しています。(参考)東京大学×コンコード「未来をつくるキャリアの授業」公式HP: 東大生のためのキャリア戦略論(2) サークル選択東京大学で活動する300超の公式サークルを整理して一括掲載することで、学生が自分の志向にフィットするサークルを選択できるようにしています。サークルをカテゴリーごとに整理した上で、各サークルに「#表現力」「#渉外力」などの身に付くスキルを掲載し、オンラインで自身が入りたいサークルを見つけられるサービスを展開しています。また、今年の春に開催したサークルのオンライン合同新歓では、1,000~2,000名ほどの東大生を動員しました。UTmap東大サークル一覧ページ(3) 時間割機能やクーポン機能など、日々の学生生活を便利にする機能LINE上での時間割機能など、大学生活に便利な機能を搭載することで、学生が日常的に利用するサービスとなっております。また、キャンパス周辺の飲食店と連携し、学割クーポンを発行するなどして、地域と東大生の繋がりを深め、東京大学を取り囲む地域の活性化を目指しています。UTmap LINEアプリ■採用企業様へ「東大生への早期採用ブランディング」を支援UTmapは「東大1・2年生の50%以上が利用している」「学生が毎日利用し、閲覧頻度が非常に高い」という2つの特徴を持つメディアです。この特徴を活用して、UTmapでは学生に対して早期から多様なキャリアに触れられる機会を提供するとともに、企業様に向けては東大生の採用支援を行っております。大学3年時から活用される既存の就活サイトとは異なり、まだ志望業界が固まりきっていない学生へのアプローチが可能になっていることが最大のメリットです。企業向けサービス1:企業情報・インタビュー記事の発信採用企業様の基本情報や、仕事の魅力を伝える記事を発信することで学生の認知を高めることができます。東大新聞・メディア企業等で活躍する東大生ライターを多数抱えており、現役学生に刺さるコンテンツ作成をお手伝いさせていただくことも可能です。企業向けサービス2:インターン・イベント広告の掲載インターン採用や勉強会/イベントの広告掲載によって、学生と深い関係性を築くことが可能です。実務経験を積めることは貴重な機会と認識されており、当サービスを通じて、多くの東大生がインターンや勉強会へ参加しています。長期インターンシップ情報■本件に関するお問い合わせPyxida株式会社は、学生が主体的に自身のキャリアをデザインし、自らのポテンシャルを最大限発揮できるような未来を目指して、当サービスに協力してくださる企業様を募集しています。今後は、東京大学に止まらず、当サービスを皮切りに、他大学での支援も行っていく予定です。ご興味をお持ちいただけましたら、下記リンクよりお問い合わせください。お問い合わせフォーム: メールアドレス : info@pyxida.jp ■運営会社概要Pyxida株式会社は、現役東大生が運営している、大学生のキャリア設計をキャリア教育・インターンシップ・情報発信で徹底サポートするスタートアップです。企業名 : Pyxida株式会社代表者 : 代表取締役社長 高松 祥大事業内容 : 学生のキャリア支援およびキャリア開発・メディア運営所在地 : 東京都千代田区大手町1-9-2大手町フィナンシャルシティグランキューブ18階コーポレートサイト: UTmapサイト : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年12月22日小学2年生だった次男がいじめにあう発達障害の中でもADHDとASDのほか、躁鬱病(双極性障害)がある猫ママ(仮名)さん。学生時代はまだ発達障害や躁鬱病が今ほど世の中に知られておらず、周囲の理解が乏しい中、「突然落ち込んで動けなくなる」ことが多かった。「あの子は怠け者」。夏休みの宿題もやり切れたことがなく、いつも「頑張らなきゃ」と無理をしていた。高校卒業後、1年余り会社勤めを経てすぐに結婚。3人の子宝にも恵まれた。ただ、当時小学2年の次男が日に日に元気がなくなっていくのを見て、違和感を覚えていた。すると授業参観の日、担任教師から「お子さんが友達に対して注意をすることが多く、反感を買っている。その話を本人にしたら、最近元気がなくなってしまった」と言われたという。しかし、詳しく状況を確認をしたところ、担任教師の対応がクラスのいじめを助長していたことが発覚。学校に事実を伝え、事態は収拾したものの、猫ママさんの心に引っかかったことがあった。「友達に注意をすることが多い」とは――。周囲に自閉スペクトラム症のある子どもがいたことから発達障害の勉強をしていたという猫ママさんにとって、次男の特性があてはまることに気付いた瞬間だった。Upload By 桑山 知之「勉強もできて友達だってたくさんいる、こんなにいい子なのに、発達障害だなんて有り得ないって最初は思いました。でもある日、夕飯を作っていたときに肉じゃがを見て次男が『これ、何ていう食べ物だっけ?』って言ったんですよね。何度も食卓に出している献立の名前も知らなかったのか、今まで意識したこともなかったのかと――それで次男にはなにかあるという確信に変わったというか。でも、どこか気持ちが軽くなったんですよね」(猫ママさん)その後、学校でのルールに耐えられなくなり、眠れない日々を過ごしたという次男。診断の結果、ADHDとASDがあることがわかった。「しんどいからできない」のか「甘えている」のかが分かりづらく、叱るのを躊躇した時期もあったが、特性を深く理解することで線引きがわかるようになったという。息子が苦手なことは自分も苦手――自身も発達障害の診断をUpload By 桑山 知之次男のあと、長男や三男の障害も明らかになった。そして猫ママさん本人も35歳のころ、診断を受けた。夫は診断こそ受けていないが、息子の担当医によれば「間違いない」という。こうして“発達障害一家”として歩んでいく決意を固めた猫ママさんは、子どものサポートに徹しようと仕事をせず、書類や水筒を忘れたらいつも学校まで届けた。「家族のサポートをする上で、私自身の苦手分野と彼らの苦手分野が被りすぎていることは、ハッキリ言ってかなりの負担です。誰か1人でもいいから、片づけができるといいんですが…。彼らの負担を軽くするために、彼らがどうしてもできないことはやってあげたいと思っています。ですが、私も同じようにどうしてもできません。私だってできることなら誰かに頼りたい」(猫ママさん)Upload By 桑山 知之思い返してみれば、猫ママさん自身も子どものころ、空気が読めなかった。周囲の様子をきちんと理解できていなかった。相手の表情や、何を喋っているか、あらゆる情報が今でもほとんど思い出せない。でも母親や教師からはよく怒られた。当時を知る高校の同級生からは「あのころはマシンガントークがすごくつらかった」とも言われた。どうやら、しょっちゅう友達の間に割って入って自分の話をまくしたてていたらしい。発達障害一家だからこそわかること「ゆっくりだけど、みんな学んでいる。」これはドキュメンタリーCM『見えない障害と生きる。』の中に差し込まれたコピーだ。猫ママさん一家も、決して例外ではない。Upload By 桑山 知之社会には、どうしても守らないといけないルールや、やらないといけないことがある。しかし、発達障害のある人にとって、「できないこと」や「わからないこと」があるのも事実。猫ママさんは、自分なりのペースで「誠意を持って生きる」ことが大切だと話す。「そもそも、自分が何をわかっているのか、わかっていないのか、わかっていないことがわかっていないというか。それダメだよって言ってくれれば、ダメなんだってわかるんだけど、言われなかったり酷い目に遭わなかったらわからないんです。そういう人多いんじゃないかな、ラインがわからない人。感覚としてわかんない。備わっていないんです」(猫ママ)Upload By 桑山 知之苦しんで育ってきた自分だからこそ、息子3人が一体どういったことに苦しんでいるのかがわかる。そのサポートをしながら、親がレールを敷くのではなく、本人の意思を尊重してきた。そのうえで、子育てにおいて大切なのは、「何ができるか」ではなく、「愛される人間であること」だという。「いちいち他人を敵に回すようでは、困ったときに助けてあげようと思ってもらうことはできません。逆に、できることが少なくて手がかかっても、いわゆる憎めない人には、ピンチのときに誰かが必ず助けてくれると思うんです。特性ゆえにわからないならなおのこと努力が要るのではないでしょうか。そのためには、障害を受容し、許容することが大前提になるのだと思います。まず親が一番最初に、わが子をしっかりと受け止め、許容すること。できないことを受け止め、その中で一緒に歩いていくこと。そしていつか必ず『手を離す』覚悟を持って」(猫ママさん)長男は25歳になり工場用機械を作る会社に就職。次男は21歳で名古屋のアパレルショップで働いている。三男は全日制の高校に通う1年生だ。猫ママさんは10年前から、発達障害や家族のことを知ってもらおうとブログなどを通じて発信を続けている。特性と躁鬱の症状で仕事は途切れがちだったが、現在はクローズ(※障害があることを申告せずに一般雇用で就労すること)でサポート側として2年半継続して勤務している。ゆっくりだけど、みんな学んでいる。Upload By 桑山 知之平成元年愛知県名古屋市生まれ。慶應義塾大学経済学部在学中からフリーライターとして活動。2013年に東海テレビ入社後、東京支社営業部を経て、報道部で記者/ディレクター。2018年から公共キャンペーンのプロデューサーとして「いま、テレビの現場から。」や「見えない障害と生きる。」、「この距離を忘れない。」といったドキュメンタリーCMを制作。主な受賞歴は、日本民間放送連盟賞CM部門最優秀賞、ACC TOKYO CREATIVITY AWARDSゴールド、JAA広告賞 消費者が選んだ広告コンクール経済産業大臣賞、ギャラクシー賞CM部門優秀賞、広告電通賞SDGs特別賞など。取材・文/桑山知之取材協力/若者支援ネットワーク研究会in東海(監修・三木先生より)「誠意をもって生きること」「愛される人間であること」はすごく大事ですね。どういった苦手さを持っているかももちろん人生に大きく影響するのですが、その困難に直面したときに誰かに助けてもらえたり許してもらえるようなキャラクターだったり振る舞いができたりすることは、実は何よりも強い武器なのかもしれません。
2021年12月22日『人民日報海外版日本月刊』は、早稲田言語学院副理事長 張リンシン氏のインタビュー記事を公開いたします。コロナ禍が席巻した二年間、多くの留学教育機関が痛手を被り、再編が加速しました。ところが、早稲田言語学院の一連の先駆的な改革は業界の注目を集め、話題の中心となりました。秘かに当校に注目してきた記者は、終に「入学」の機会を手にし、改革の創始者である張リンシン副理事長を取材しました。記事内容を紹介いたします。早稲田言語学院副理事長 張リンシン 1■中国人学生に日本に来たことを後悔させない―― 先生は慶應義塾大学を卒業後、世界第三位の農業機械メーカーで5年間ソフトウェア開発に従事し、現在、早稲田大学大学院でMBA課程を専攻しておられます。理系専攻の先生が、留学生の教育事業に携わるようになったきっかけは何だったのでしょうか。また、指標としておられることは何ですか。(張リンシン)私は幼い頃から教育事業に携わりたいと思っていました。それは私の経歴に由来しています。私は10歳の時、来日しました。日本に来る前、勉強は苦手でした。日本に来て、日本語が話せない状態で小学校に転入しました。私は中国と日本の両方で、学習の壁と言葉の壁にぶつかったのです。こうした経験から、子どもがどんな学習態度で、どんな学習習慣を身に着け、最終的にどんな大学に進学するかは、教師の影響が大きいということに気づきました。良い教師に出会えば、授業への集中力は高まり成績は向上しますが、そうでなければ、その教科を嫌いになってしまいます。私は幸いなことに良い先生方に恵まれ、勉強が苦手で日本語も話せなかった転入生が生徒会長まで務め、日本の名門大学である慶應義塾大学に進学し、自己に挑み、自己実現する機会を得ることができました。今日に至るまで、先生方には大変感謝しています。日本への留学を選択した中国の若者たちは、ゼロから出発する勇気をもった子ども達です。私は彼らが日本で自己に挑み、自己実現することを心からサポートしたいと思っていますし、彼らがその過程でどれほど多くの困難に直面するかも知っています。彼らが来日してすぐ優秀な教師に出会えれば、日本のトップクラスの大学に進学でき、可能性が広がります。最後に彼らが日本への留学は正しい選択だったと思ってもらえることを心から望んでいます。若者達の勇気の翼を折ったり、挑戦しようとする若者達を挫折させたり、努力が報われないようなことがあってはなりません。それが私の留学教育事業における使命であり指標でもあります。早稲田言語学院副理事長 張リンシン 2■三大改革で教師をコーチに―― 早稲田言語学院といえば、中国人留学生の間で評判の語学学校です。個人的にも、貴校で学びたかったという複雑な気持ちがあり、業界で貴校の改革が注目を浴びていると聞き、すでに、十分に優れた教育機関であるのに、どんな発展の可能性が秘められているのだろうと思いました。具体的な改革についてお話しいただけますか。(張リンシン)私は新型コロナウイルス感染症が拡大する直前の2019年12月に副理事長に就任しました。コロナ禍が世界を覆い、各国の留学教育機関は大きな痛手を受けました。しかし、今振り返ってみれば、コロナ禍が改革に専念するための特別な時間を与えてくれたと感じています。私が主導した改革は、主に三つに集約されます。一つ目は、中国人に特化した日本語会話力向上メソッドの開発。二つ目は、教授法のグレードアップ。三つ目は、教師の役割の再定義です。先ず、中国人に特化した日本語会話力向上メソッドの開発についてですが、当校は一貫して中国人留学生の進学指導に力を入れてきました。彼らは、筆記試験は得意で読解力も優れていますが、会話は苦手です。そこでコロナ禍において、会話力の向上を目的とした新しい教材の研究開発を行いました。新しい教授法に沿って、より多くの時間を『話す日本語』に費やします。文法や読解の講義を集中的に行い、学生は、そこで学んだ文法を会話の練習で最大限に活用し、会話力を高めながら、知らず知らずのうちに必要な文法を覚えることができます。われわれは、実践練習が記憶の最良の方法であると考えています。海外生活では会話がすべての基盤であり、新しい知識を得て、新しい社会に溶け込むことができるかどうかの鍵となります。読解力と筆記試験に優れた中国人留学生は、この教材によって会話力を大きく向上させることができます。次に教授法のグレードアップについてですが、すべての教師の教授法を調整して体系化し、授業ごとに具体的な目標を設定しました。目標をクリアした学生は当校が作成したシールを付けることができ、ゲーム感覚で取り組むことができます。さらに、必要とする学生に、より良いサービスを提供するために、全日制のコースを開設しました。受験する学校が異なるため、一人ひとり準備すべき試験内容も異なります。EJU(日本留学試験)の日本語スコアだけが必要な学生もいれば、数学、物理、総合科目を受験科目とする学生もいます。全日制のコースでは、日本語学習以外の異なった学生のニーズに応じます。2021年から開始し、現在20名の学生を対象に実験的に行っている段階ですが、一定の成果を得ています。最後に、教師の役割の再定義についてですが、スポーツ選手がコーチを必要とするように、受験生にも自信とモチベーションを与えてくれて、日本での進学を全方面でサポートしてくれるコーチが必要であると考えます。教師は一方的に教えるのではなく、学生の成長に応じて段階的に課題を与え、目標は常に学生の能力より少し高めに設定し、調整を加えていくべきです。そうすることによって、学生は常に進歩し達成感を味わうことができます。また、何のために受験するのかを明確に意識させ、納得した上での自主的な努力を促しています。123■最大の反対者が最強のサポーターに―― 早稲田言語学院には、日本の一流大学を出た優秀な教員が多く、経験も豊富です。彼らに三大改革は受け入れられたのでしょうか。実際の反応はいかがでしたか。(張リンシン)当校の教員はみな、長年教授法を磨き、より新しくより良いものを常に追求していますので、ほとんどの教員が支持し、改革に参画してくれました。もちろん、新しい改革に懐疑的な人もいましたが、そういった疑問や反対意見を大事にしています。私にできることは、反対意見を消し去ることではなく、最も強く反対する教員に改革に参画してもらい、責任者をやってもらうことでした。疑問の声や反対意見は改革を進める上で、最も重要な部分だと思うのです。異なった意見にしっかり耳を傾けることで、改革を進める過程で遭遇するであろう問題を事前に指摘することができます。従って、われわれは計画を策定するプロセスで、まずそれらの問題を適切に処理しなければなりませんでした。継続的な議論と改善を経て、われわれは誰もが受け入れ、より学生に適した改革案を導き出すことができました。当校のすべての教員は、学生の日本語を総合的にレベルアップし、学習意欲を高め、より多くの中国人学生を日本の名門校に進学させるという共通の目標をもっています。三大改革が速やかに進み、認められたのは、プロの教育者チームによる努力の賜物なのです。■学生の参加意識と達成感を高める―― 学生たちの、新しい教材および教授法に対する反応はいかがですか。(張リンシン)学生たちの反応は予想以上に良いものでした。実験段階で、新しい教材を使用した学生とこれまでの教材を使用した学生の違いは、三カ月の試験の結果に明確に現れました。新たな教材と新たな教授法によって、学生の日本語は明らかにレベルアップし、リスニング試験において特に顕著でした。いちばん嬉しかったのは、学生たちが授業に積極的に取り組むようになったことです。目標を設定する→目標を達成する→検証するというステップを経て、学校が作成したシールを貼り、成長を可視化することで、授業への参加意識と達成感が高まりました。さらに若者の心理的ニーズを満たしたことで、より熱心に予習と復習に取り組むようになりました。学生がグループをつくり、教師が「伴走」するスタイルも評判でした。グループ内で自身の毎週、毎月の目標を発表し、お互いに励まし合って目標を達成するというものです。教師は学生の能力に応じて目標を微調整します。例えば、早稲田大学合格を目標に掲げた学生がいたとします。目標を達成するために、具体的に何をするのかが不明確です。そこで教師はコーチの役割を発揮し、段階的で、より具体的な目標を設定するのです。若者はコミュニケーションが好きです。コーチが「伴走」し、お互いに励まし合い称え合う自主参加のスタイルが奏功し、幸先の良いスタートを切ることができました。■学校の強みを際立たせたオンライン教育の普及―― コロナ禍はオンライン授業の普及と発展を加速させ、客観的に見て、オフラインからオンラインへの移行は、教育モデルの多様化を促進しました。このことは今後の学校運営にどのような影響を及ぼすでしょうか。学校を主体とした留学教育機関は今後も優勢を保つことができるでしょうか。(張リンシン)早稲田言語学院としては、オンライン授業での良さを取り入れつつ、対面でしか提供できない価値を見極め、より洗練させることで多様な教育モデルの中で独特なポジションを築きたいと思います。前提として、オンライン教育と対面教育は対立するものではなく、双方の良さを融合した新しい教育のあり方を模索する必要があります。オンライン教育の強みは授業内容を何度も繰り返し視聴できる点と個人ごとにカリキュラムが最適化できる点であり、課題は強制力がない点と考えます。オンライン授業では直接的に勉強しなさいと言ってくれる人がいません。自主的に勉強できる学生はそれで問題ありませんが、そうではない学生にとってはオンライン教育のみでは不十分です。当校は、本年から繰り返し視聴できる動画コンテンツを予習教材という形で導入しています。また、試験結果に連動し個人ごとに最適化した復習教材の開発に取り組んでおり、オンライン教育と対面教育を融合させた教育スタイルに日々進化させています。そもそも現在の変化の激しい時代において、オンラインと対面の融合という技術的な観点のみならず、教育機関の役割について改めて問い直し、再定義する必要があります。その際、学校は「与信機関」に近い役割があるのではないかと思います。人々が学歴やどこの学校を卒業したかを重視するのは、良い学校を卒業し高い学歴を得れば、社会で大きな信用を勝ち取れるためです。学校は学生に社会的信用と名誉を賦与する機関と言えるのではないでしょうか。それゆえ当校は、「与信機関」としての価値・役割を高めるため、卒業生の質を担保することに注力しています。具体的には、日々の授業を「一定時間教えたら授業終了」ではなく、「習得したら授業終了」というスタイルに全面的に切り替えました。また、学校のもう一つの重要な役割は、人脈形成です。日本語学校は、留学生が日本に来て初めて身を置く組織です。留学生にとって最初の社会である日本語学校での人間関係と、大学での人間関係は大きく異なります。日本の大学内の人間関係は比較的薄く、多くの人と出会うことはできても、密接な関係を築くことは難しいです。日本語学校では皆が毎日顔を合わせますし、グループ学習もあります。皆が共通の目標をもち、お互いが困難を乗り越え懸命に学ぶ姿を見ています。その関係には偽りがなく、より強靭で、生涯続きます。そんな考えから、当校では指導教諭ごとの同窓会も結成しています。通常、同窓会というと学校単位ですが、学生は学校に対する感情よりも教師に対する感情の方が強いものです。指導教諭を中心とした同窓会には、卒業して進学した学生や社会に出た先輩も多く訪れて在校生と交流を持ち、後輩たちに有益な情報を提供することができます。ある大学の試験のスタイルはどうだったとか、面接試験で教授がどんな質問をしたとか、今年はどの大学のどの学部の定員が多いとか、某教授の研究室にはまだ欠員があるといった情報は、受験の大きな参考になり、選択ミスを少なくすることができます。受験には戦略や戦術も必要であり、事前にどれだけの情報を得たかが鍵になります。早稲田言語学院 2■AIが取って代わることのできない人材を育成―― 言語は思いを伝える媒体であるだけでなく、政治、経済、科学技術、文化に大きな影響を及ぼします。人工知能翻訳機の精度がどんどん上がっている昨今、「外国語無用論」が広まっていますが、これについてはどうお考えでしょうか。(張リンシン)思考力は個人の能力を決定し、思考力を決定するのは言語力です。言語力が高い人ほど思考力は高くなります。人の思考は、その人が言語で表現できる範疇を超えることはなく、言語で表現する範疇がその人の思考力の範疇なのです。従って、留学生が新しい言語を習得することは、新たな思考を習得することと同じです。例えば、中国人留学生は中国的思考に加えて日本的思考もできます。これは一種の思考力のトレーニングであり、一つの言語しか使わない人には届かないレベルに達することができ、他の人には見えない風景を見ることができます。言語の力は想像より遥かに強大なのです。特に、AIと仕事を奪い合うこれからの時代、思考力が競争を勝ち抜くための決定的な要素となります。AIが支配権を握る時代にあって、思考力を向上させる語学教育は、われわれ早稲田言語学院だけでなく、すべての留学教育機関の共通の目標であるべきです。■取材後記深刻なコロナ禍と長期にわたる自粛は、中国人留学生を迎え入れる日本語学校にとって、勝ち抜き戦に等しく、競争の舞台から撤退した学校もあれば、進化を成し遂げた学校もあります。取材を通して、われわれは若き改革者が先んじて、中国人留学生の将来のために一層の準備を整え、一段と強みを増した様子を目にしました。このような改革者がさらに現れることを願っています。それは、留学生だけでなく、時代と社会にとっての福音でもあります。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年12月21日あり子のワーママ奮闘記
PUKUTY(プクティ)只今育児奮闘中!
たんこんちは ボロボロゆかい