利便性の高さや金利が魅力のネット銀行。便利な反面、セキュリティなどに不安を感じてネット銀行を利用していない人もいるのではないでしょうか。ネット銀行を利用するかは自由ですが、メリットやデメリットを理解した上で利用していないのと、知らないから利用していないのでは大きな違いです。ネット銀行のメリット・デメリットについて確認しておきましょう。ネット銀行はどんな銀行?警察庁・平成30年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について不正引き出しの被害は補償されるネットバンキングで不正引き出し(不正払い戻し)の被害にあった場合、銀行に過失がなくても利用者に責任がなければ被害は全額(※)補償されます。※銀行に被害の通知が行われた日の30日前の日以降になされた払戻しの額に相当する金額利用者に責任が生じるのは、銀行の推奨するセキュリティ対策(ワンタイムパスワード等)を実施していない、パスワードを定期的に変更していない、第三者にID・パスワードを伝えていたようなケースです。このようなケースでは被害額の一部または全部が補償されない可能性があります。利用者がセキュリティ意識を持つことが重要万一不正引き出しなどの被害にあっても補償されます。過度に心配する必要はありませんが、パスワードを適切に管理するなど利用者として最低限のセキュリティ意識は持っておかなければなりません。いくらセキュリティ対策がしっかりしていても、利用者自身がIDやパスワードなどを雑に扱っているようでは意味がありません。【ネット銀行のデメリット③】引落口座(振替口座)に利用できないことがある最近ではネット銀行の口座も引落口座(振替口座)として利用しやすくなりましたが、引落口座に指定できないケースがまだあります。ネット銀行の口座が利用できなければ、別の口座を利用したり、クレジットカードや払込票で支払ったりしなければならず、ひとつの口座で管理できない煩わしさがあります。定期預金や投資信託、住宅ローンなども利用可能楽天銀行住宅ローンの審査は厳しいが低金利ネット銀行の住宅ローンは、従来型銀行より金利が低く設定されている傾向があります。低金利ゆえに審査も厳しくなりますが、借入額が大きく返済期間が長い住宅ローンでは、金利が少し違うだけでも返済総額は大きく変わってきます。ソニー銀行借入金額3,000万円、借入期間30年で住宅ローンを組む場合、たとえば金利が年0.6%と年0.7%、年0.1%違えば返済総額は約48万円変わります(返済期間中金利が変動しなかったと仮定した場合)。申込条件を満たしていて審査に通る可能性があるなら、多少審査が厳しくなるにしてもより低金利なローンにトライしてみるべきといえるでしょう。メリット・デメリットを理解して、ネット銀行を賢く利用しようネット銀行にはデメリットもありますが、パスワードを適切に管理する、他の銀行の口座を併用するなど、自分でできる対策によってそのほとんどは回避できます。メリット・デメリットを理解した上で、あなたにとってメリットがあるならばネット銀行を賢く利用していきましょう。
2019年08月03日「『老後資金を2,000万円貯めるなんてムリ!』と思っている人がほとんどですが、そんなことはありません。40代以降から始めても遅くはありません」そう話すのは、『お金のウソ親の常識は、これからの非常識!』(ダイヤモンド社)など、投資に関する著書を多数出版し“積み立て王子”の異名をとるセゾン投信社長の中野晴啓さん。中野さんは、“年金2,000万円不足問題”で話題を集めた金融庁の金融審議会「市場ワーキング・グループ」の委員のひとりでもある。「しかし、いまからコツコツ貯金をしていても、0.01%という低金利では、一向にお金は増えません。そこで、私がおすすめするのが、『つみたてNISA』を利用した、長期の積立投資です」(中野さん・以下同)つみたてNISAとは、’18年からスタートした金融庁お墨付きの投資制度。さまざまな資産に大勢の投資家から少しずつ資金を集めて分散投資する、投資信託164本が投資対象になっている(7月22日現在)。そのなかから商品を選び、扱っている金融機関につみたてNISA口座を開き、定期的に資産を積み立てていく。口座は1カ所にしか開くことはできないが、複数の商品を購入することは可能。つみたてNISAの最大のメリットは、得た利益に対し、最長で20年間は、通常かかる約20%の税金が、非課税になるという点だ(非課税投資枠は年40万円が上限)。「通常は、10万円利益が出たら、2万円を税金として払わなければなりませんが、つみたてNISAなら支払わなくていい。フルに非課税投資枠を利用すれば、45歳から65歳までの20年で、約1,000万円増やすことも可能です」しかし、「万が一、損をしたら」と思うと、一歩を踏み出せない人も多いはず。そこで、積み立て王子の中野さんに、超初心者でも、安全に老後資金を増やすコツと、つみたてNISAからおすすめの投資商品を教えてもらった。「債券や株など、資産を分散し、国内外の市場にバランスよく投資する必要があります。そうすると、ひとつが値下がりしてもほかでカバーでき、損失が少なくてすむのです」そして、さらに重要なのが、“長期”で投資すること。「世界経済は、毎年少しずつ、成長しています。ですから、短い期間で見れば、値下がりして損をしたように思えても、長期間、分散投資を続けていれば、元本割れする可能性は、きわめて低くなります。金融庁作成の資料でも、保有期間が5年であれば元本割れするケースもありますが、保有期間が20年になると、元本割れはゼロ。長期になればなるほど元本割れのリスクが少なくなります。じつは90%近くの投資家が平均2~6%の年率でお金を増やしているんです。少なくとも15年。できるだけ20年以上は続けてもらいたいですね」さらに、毎月決まった額だけ積立投資をする設定にしておくことで、「株価が値下がりしたときに、おそろしくなって売却してしまう」というリスクを回避できる。「また、月々で一定額を積み立てると、株価が安いときには購入できる口数が多くなり、高いときには少なくなります。すると、長期的に見た場合、株価が上がれば、トータルで同じ金額を投資していても、一気に購入するより、積み立てのほうが多くの口数を保有できます。そのぶん利益も大きくなるんです」このような、「分散・長期・積み立て」という3つの原則に当てはまっているつみたてNISAを利用すれば、元本割れのリスクを極力少なくでき、45歳からでも、年金だけでは足りない老後の資金を作ることができる。つみたてNISAの場合、非課税投資枠を月々に換算すると、3万3,000円だ。「45歳から、利回り7%で毎月3万3,000円ずつ積立した場合、65歳までの20年間で、約1,700万円になります。元本は約792万円ですから、普通に貯金しているより約1,000万円も、お金が増える計算です」金融広報中央委員会が’18年に調査した結果では、60代の平均預貯金額が987万円(金融資産を保有していない世帯も含む)。この預貯金と合わせると、65歳までに、合計約2,700万円の老後資金を作ることも夢ではない。「つみたてNISAの投資期間は、’18~’37年までの20年間という期限付きですが、今後は期限が撤廃されるよう、税制改正の要望を続けています。途中で必要な額をいつでも取り崩すこともできますし、元気で働ける間は、70歳や80歳になってもできる範囲で投資を続けることが可能なのです」始める前にもうひとつ注意すべきことがあると、中野さんが警鐘を鳴らす。「いきなり金融機関の窓口に行って『どんな商品を買ったらいいでしょうか』なんて相談しないでください。窓口で相談すると、運用手数料が高かったり、売れ行きの芳しくない商品を勧められることもありえます。窓口に行って購入するにしても、まずは、自分で商品を決めてからにしましょう」つみたてNISAを選ぶときの選択基準は次のとおり。(1)国際分散投資:投資先を世界に分散。集中させないことでリスクを回避し、世界経済の成長に乗る(2)日本株の比率は3分の1以下:1の理由と同じ(3)日本株が入っているもの:投資先を集中させないことと同じ意味で、ある程度は分散する必要がある(4)為替ヘッジはなし:為替リスクの回避をしていないもの。長期で国際分散投資をしているので為替リスクが少ないと考えられる(5)純資産総額が50億円以上のもの:投資運用会社の都合で運用が中止になることがある。純資産総額が50億円以上あればそのリスクが少ないと考えられる(6)ターゲットイヤーファンドは外す:高齢になったらリスクが少ない投資先に変更するターゲットイヤーファンドは、長期投資、高齢化社会にはいらないでは、実際に、どんな商品を選べばいいのか。積み立て王子中野さんが厳選する7本を紹介(データは’19年1月16日現在のもの。内容作成は編集部による)。■セゾン投信「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」純資産残高:1,615億8,000万円/運用管理費用:0.6±0.02%/信託財産留保額:0.1%/設定日:’17年3月15日純資産高もグンを抜いて高く、このファンド1本で世界中に投資できる。株式と債券の比率は50%ずつ。株式100%のファンドに比べて値動きは比較的穏やか。購入先はセゾン投資の直販か、ゆうちょダイレクトほか。■セゾン投信「セゾン資産形成の達人ファンド」純資産残高:638億8,000万円/運用管理費用:1.35±0.2%/信託財産留保額:0.1%/設定日:’17年3月15日市場平均を上回る結果を目指す積極的な運用を行う。日本では数少ない本格的な国際分散型アクティブファンドで、投資関連の賞で何度も表彰されている。購入先はセゾン信託の直販か、ゆうちょダイレクトほか。■三井住友トラスト・アセットマネジメント「世界経済インデックスファンド」純資産残高:576億7,000万円/運用管理費用:0.54%/信託財産留保額:0.1%/設定日:’09年1月16日世界経済の成長をとらえることを目的に6本のインデックスファンドで構成。ただし、新興国市場の投資比率がほかより高めに設定されているので、変動幅が高めになる可能性も。購入先はSBI証券、楽天証券ほか。■野村アセットマネジメント「のむラップ・ファンド」(積極型)純資産残高:244億9,000万円/運用管理費用:1.4904%/信託財産留保額:0.3%/設定日:’10年3月15日リスクの低い「保守型」、リスクが中くらいの「やや保守型」、リスクは高めだが大きなリターンも期待できる「積極型」などのファンドの1つ。信託報酬はインデックスファンドより高め。購入先はSBI証券、楽天証券ほか。■三菱UFJ国際投信「eMAXIS Slimバランス」(8資産均等型)純資産残高:196億2,000万円/運用管理費用:0.17172%/信託財産留保額:なし/設定日:’17年9月29日低コストが魅力のインデックスファンド、長期投資に適している。国内外の株や債券、不動産に投資する“REIT”も含まれ、8資産すべてが12.5%ずつの投資を基本としている。購入先はSBI証券、楽天証券など。■楽天投信投資顧問「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」純資産残高:161億9,000万円/運用管理費用:0.2296%/信託財産留保額:なし/設定日:’17年9月29日米国や欧州、日本などの先進国、中国やインドなど新興国の株式も含めると、計800銘柄以上の世界中の株式に分散投資している。債券が入っていないため、やや値動きが大きくなる傾向に。購入先はSBI証券、楽天証券ほか。■大和投資信託「iFree8資産バランス」純資産残高:111億1,000万円/運用管理費用:0.2376%/信託財産留保額:なし/設定日:’16年9月8日国内外の株式、債券、不動産投信など均等に投資されるのでコストも安いインデックスファンド。純資産総額も100億円程度だが、長期投資に耐えられるとみられる。購入先はSBI証券、楽天証券ほか。「『つみたてNISAを選ぶときの選択基準』に沿って選んだものです。ポイントは、国内外の株式や債券などがバランスよく組み込まれているか。“純資産残高”が50億円以上あるかなどです」なかでも重要なのは、投資の規模を表す“純資産残高”だ。「純資産残高が少ないと、途中で運用を中止されてしまうこともありえます。そうなると、長期でお金を増やせません」投資信託の商品をこうした条件でふるいにかけると7~8本しか残らないという。「自社商品が2本入っているので宣伝だと思われそうですが、理想的な商品がなかったので、自社で作ったという経緯があります」最後に、中野さんは、お金を増やすほっとも大切なコツを、こう語った。「手続きなどを面倒くさがらないで、一日も早く始めること。それこそが、確実に資産形成する秘訣です」
2019年08月01日「『老後資金を2,000万円貯めるなんてムリ!』と思っている人がほとんどですが、そんなことはありません。40代以降から始めても遅くはありません」そう話すのは、『お金のウソ親の常識は、これからの非常識!』(ダイヤモンド社)など、投資に関する著書を多数出版し“積み立て王子”の異名をとるセゾン投信社長の中野晴啓さん。中野さんは、“年金2,000万円不足問題”で話題を集めた金融庁の金融審議会「市場ワーキング・グループ」の委員のひとりでもある。「しかし、いまからコツコツ貯金をしていても、0.01%という低金利では、一向にお金は増えません。そこで、私がおすすめするのが、『つみたてNISA』を利用した、長期の積立投資です」(中野さん・以下同)つみたてNISAとは、’18年からスタートした金融庁お墨付きの投資制度。さまざまな資産に大勢の投資家から少しずつ資金を集めて分散投資する、投資信託164本が投資対象になっている(7月22日現在)。そのなかから商品を選び、扱っている金融機関につみたてNISA口座を開き、定期的に資産を積み立てていく。口座は1カ所にしか開くことはできないが、複数の商品を購入することは可能。つみたてNISAの最大のメリットは、得た利益に対し、最長で20年間は、通常かかる約20%の税金が、非課税になるという点だ(非課税投資枠は年40万円が上限)。「通常は、10万円利益が出たら、2万円を税金として払わなければなりませんが、つみたてNISAなら支払わなくていい。フルに非課税投資枠を利用すれば、45歳から65歳までの20年で、約1,000万円増やすことも可能です」■20年で1,000万円増やす積み立てシミュレーション(つみたてNISAで毎月3万3,000円ずつ積み立てした場合)【利回り:0%(元金)】投資期間15年の最終積み立て金額:594万円/投資期間20年の最終積み立て金額:792万円【利回り:4%】投資期間15年の最終積み立て金額:812万986円/投資期間20年の最終積み立て金額:1,210万3563円【利回り:5%】投資期間15年の最終積み立て金額:882万535円/投資期間20年の最終積み立て金額:1,356万4,111円【利回り:6%】投資期間15年の最終積み立て金額:959万7,018円/投資期間20年の最終積み立て金額:1,524万7,350円【利回り:7%】投資期間15年の最終積み立て金額:1,045万9,756円/投資期間20年の最終積み立て金額:1,719万580円しかし、「万が一、損をしたら」と思うと、一歩を踏み出せない人も多いはず。そこで、積み立て王子の中野さんに、超初心者でも、安全に老後資金を増やすコツを教えてもらった。「投資で着実にお金を増やすコツは、(1)分散、(2)長期、(3)積み立て、という3つの原則を守ることです。つみたてNISAは、この3原則に基づいて作られています」中野さんは、投資=損をしそうだと思う人が多いのは、企業の株を買う株式投資をイメージする人が多いからだと分析している。「そう思うのも一理あって、たしかにひとつの企業の株だけに投資していたら、大損する可能性もあります。僕みたいなプロの投資家でも、相場を読むことは難しくて、どの株が上がるかを事前に判断できないからです」株価は、売りたい人が多いと下がり、買いたい人が多いと上がる。人の感情に加えてさまざまな要因に左右されるものなので必ずしも教科書どおりに動くとは限らない。「自分が応援している会社に寄付をするつもりで、その会社の株を持つならかまいません。でも、老後のお金を確実に増やしたいときに、ひとつの企業の株だけに投資するのはギャンブルと同じ」そうならないためには、投資先を分散することがもっとも重要だ。「債券や株など、資産を分散し、国内外の市場にバランスよく投資する必要があります。そうすると、ひとつが値下がりしてもほかでカバーでき、損失が少なくてすむのです」そして、さらに重要なのが、“長期”で投資することだ。「世界経済は、毎年少しずつ、成長しています。ですから、短い期間で見れば、値下がりして損をしたように思えても、長期間、分散投資を続けていれば、元本割れする可能性は、きわめて低くなります。金融庁作成の資料でも、保有期間が5年であれば元本割れするケースもありますが、保有期間が20年になると、元本割れはゼロ。長期になればなるほど元本割れのリスクが少なくなります。じつは90%近くの投資家が平均2~6%の年率でお金を増やしているんです。少なくとも15年。できるだけ20年以上は続けてもらいたいですね」さらに、毎月決まった額だけ積立投資をする設定にしておくことで、「株価が値下がりしたときに、おそろしくなって売却してしまう」というリスクを回避できる。「また、月々で一定額を積み立てると、株価が安いときには購入できる口数が多くなり、高いときには少なくなります。すると、長期的に見た場合、株価が上がれば、トータルで同じ金額を投資していても、一気に購入するより、積み立てのほうが多くの口数を保有できます。そのぶん利益も大きくなるんです」このような、「分散・長期・積み立て」という3つの原則に当てはまっているつみたてNISAを利用すれば、元本割れのリスクを極力少なくでき、45歳からでも、年金だけでは足りない老後の資金を作ることができる。つみたてNISAの場合、非課税投資枠を月々に換算すると、3万3,000円だ。「45歳から、利回り7%で毎月3万3,000円ずつ積立した場合、65歳までの20年間で、約1,700万円になります。元本は約792万円ですから、普通に貯金しているより約1,000万円も、お金が増える計算です」
2019年08月01日「『老後資金を2,000万円貯めるなんてムリ!』と思っている人がほとんどですが、そんなことはありません。40代以降から始めても遅くはありません」そう話すのは、『お金のウソ親の常識は、これからの非常識!』(ダイヤモンド社)など、投資に関する著書を多数出版し“積み立て王子”の異名をとるセゾン投信社長の中野晴啓さん。中野さんは、“年金2,000万円不足問題”で話題を集めた金融庁の金融審議会「市場ワーキング・グループ」の委員のひとりでもある。「人生100年時代ともなれば、年金だけで老後の資金がまかなえなくなることくらい、みなさんよくご存じです。とくに、年金受給額が少ない方は、2,000万円以上が必要になります」(中野さん・以下同)金融庁の報告書で試算されていたのは、厚生年金の加入者で、月に約19万円の年金が支給される無職の高齢夫婦がモデル。つまり、それより受給額が少なかったり、国民年金のみの加入者の場合は、より多く老後資金が必要になる。「しかし、いまからコツコツ貯金をしていても、0.01%という低金利では、一向にお金は増えません。そこで、私がおすすめするのが、『つみたてNISA』を利用した、長期の積立投資です」つみたてNISAとは、’18年からスタートした金融庁お墨付きの投資制度。さまざまな資産に大勢の投資家から少しずつ資金を集めて分散投資する、投資信託164本が投資対象になっている(7月22日現在)。そのなかから商品を選び、扱っている金融機関につみたてNISA口座を開き、定期的に資産を積み立てていく。口座は1カ所にしか開くことはできないが、複数の商品を購入することは可能。つみたてNISAの最大のメリットは、得た利益に対し、最長で20年間は、通常かかる約20%の税金が、非課税になるという点だ(非課税投資枠は年40万円が上限)。「通常は、10万円利益が出たら、2万円を税金として払わなければなりませんが、つみたてNISAなら支払わなくていい。フルに非課税投資枠を利用すれば、45歳から65歳までの20年で、約1,000万円増やすことも可能です」
2019年08月01日本記事では投資信託での資産形成を行う際に、窓口となる銀行と証券会社・ネット証券との違いについて考察します。窓口をどこにすればどのようなメリット・デメリットがあり、結果はどうなるのでしょうか。早速見てみましょう。投資信託はどこで買える?銀行でも買える?銀行ってどうなの?投資信託とは、複数の株式や債券などが入った金融商品の詰め合わせのようなものです。そしてそれはいろいろな場所で買えます。銀行・証券会社・ネット証券が一般的です。ここでの証券会社とは対面(対人)販売の証券会社を指しています。投資信託の銀行での始め方基本的に銀行、証券会社・ネット証券のどちらでも投資信託の始め方は同じです。銀行や証券会社に投資信託用の口座を開設する口座にお金を入れる(または紐づけされている銀行口座などから買うことができるものもある)投資信託を選んで買う運用する(保有・または売却)上記のようにとてもシンプルに始めることができます。銀行で投資信託を始めるのはとても簡単。まずは資料請求から。一般的に言われる銀行で投資信託を買うことのメリット:「相談できる」「銀行で投資信託を買うのってどうなの?証券会社・ネット証券と何が違うの?」と思われる方も多いかもしれません。次の点が違い・メリットとして挙げられやすいです。近所の身近な場所で安心して相談できるここで「あれ?それってどうなの?良くないんじゃないの?」と思われた方は鋭い感性です。じつは上記は資産形成においてはデメリットでしかないからです。資産形成においては一見すると有利・お得に見えることはたいてい不利である。銀行で投資信託を買う時の注意点【銀行で投資信託を買う時の注意点①】相談から発生する勧誘リスクにご注意を筆者は銀行で働いた経験はありませんので、以下は伝聞です。一般的に銀行では懇切丁寧に相談に乗ってくれます。しかし、それは資産形成において非常に危険なことでもあります。まず第一に銀行で投資信託を行う場合に、相手(銀行・窓口の相談員)にはあなたの通帳の残高が丸見えです。どれくらいの資金があるかを把握されています。押しに弱い方・頼まれると弱い方・せっかく相談に親身に乗ってくれたから何も買わないと悪いなと感じる方は要注意です。相談に乗ってくれる窓口の人が「良い人・優秀なセールスパーソン」であればあるほど、あなたの資産は危なくなるかも。【銀行で投資信託を買う時の中の注意点②】相談すると不利になる一体セールスの何が悪いのでしょうか。セールス自体は悪くありません。車屋さんでも八百屋さんでもどこでも行っています。しかし金融商品の場合は、ダイレクトに私たちの資産に影響します。そのため銀行での投資信託のセールスには要注意です。銀行もビジネスですので販売ノルマというものがあるらしいです。これも伝聞です。もし銀行で「ビジネスだけど、会社の利益やノルマなど一切気にせずに顧客のことだけ考えている」という場所や人がおられましたらご容赦ください。しかし、昨今問題になりました「かんぽ生命の保険販売の不適切問題」の例もあります。かんぽ生命の保険販売の不適切問題:顧客にとって不要・不利な保険や乗り換え、販売員のノルマ・収入アップにつながるという理由での無保険期間の発生など。この背景にはノルマがあると考えられる。このように売り手と投資家は、基本的に大なり小なり利益が相反しています。そのため基本的には相談できる窓口は避ける方が無難です。ビジネス上、相談すると「売り手に有利=投資家に不利」な金融商品が提案されやすい。投資信託を銀行の窓口で買ったら運用成績に違いは出る?出ない?ある同じ中身の投資信託を銀行の窓口やネット証券といった異なる窓口で買うと、実質的な運用成績に違いが出ます。ただし、それはプラスに違いが出るのではなく、マイナス方向に違いが出ると考えられます。どういうことでしょうか。見てみましょう。ネズミのぬいぐるみと投資信託の運用成績のイメージ例えば世界的に有名なネズミのぬいぐるみがあるとします。これを「百貨店・スーパー・ネットショップ」の三店舗で比較して買うとします。どこで買うと「良いネズミのぬいぐるみ」を手に入れられるでしょうか?※図解は筆者作成答えは「どこで買っても同じ」ですね。中身が同じなのですから当然です。ただ、人件費や家賃などのコストが異なります。そしてそれは利用者の手数料(多くの場合は売価に反映される)に含まれます。同じ中身のものはどこで買っても同じ。結論:中身が同じなら、銀行でもネット証券でも表面上の運用成績(儲け・損)は同じ。ただし、実質的な運用成績には差が出てしまう今度は資産形成において考えてみましょう。一例として先進国株式の市場平均に連動するインデックス型投資信託(MSCIコクサイインデックスに連動することを目指す)を銀行・証券会社・ネット証券で購入したとします。どこで買ったら運用成績は良いでしょうか?答えはどこで買っても表面上の運用成績は同じだと考えられます。中身が同じですから当然ですね。どこで買っても儲けも損も同じなのです。ただ手数料が違います。そして手数料が高い分だけ損をします。同じ中身のものであれば、手数料が低い方が運用成績は「マシ」になる。[adsense_middle]銀行で投資信託を購入する際の最大のデメリットは手数料なぜ銀行は手数料が高いのでしょうか?それは銀行の立ち位置にあると筆者は考えています。下の図は投資信託の仕組みのイメージ図です。※図表は筆者作成これを見ると、「私たち投資家」と「証券会社」の間に窓口である「銀行」がいることが分かります。つまり、銀行は文字通り「窓口」なのです。ここで手数料が安いと、銀行としては人件費をかけている分、儲けが出ません。手数料がゼロだと損をするかもしれません。どうしたら良いでしょうか?答えは「手数料を高くとれば良い」です。そのため購入時手数料という運用成果にマイナスにしか影響しないコストが高い傾向にあります。高い場合で購入時手数が3.24%という高いところもあります。ちなみに購入時手数料で筆者が許せるレベルはゼロ円(ゼロ%・無料・ノーロード)です。購入時手数料は運用成績にプラスに寄与しないので最低限ゼロから選ぶ。【質問】それでも銀行で買えばいいことがあるのではないですか?あくまでも筆者の個人的な意見ですが、手数料の高い銀行で投資信託を買うのはイヤです。少し想像をしてみてほしいのですが、上の図で銀行にいるところを「筆者・佐々木裕平」に置き換えてみてください。どうなるでしょうか?単純に筆者のお財布が膨れます。その分あなたの者のお金は減ります。極端なお話ですが、筆者が川で釣りをしようと、山へハイキングに行っていようと、あなたの買った投資信託の値動きとは無関係です。運用成果は基本的に世界の経済環境次第です。資産運用において「誰かに任せたらすごい良いことが起こる」というのは幻想。投資信託を買うなら銀行?証券会社?オンライン証券?その違いは?それでは銀行・証券会社・ネット証券の違いと特徴をまとめて比較してみたいと思います。結局、投資信託を買うなら銀行・証券会社・オンライン証券のうち、どこがおすすめ?筆者はオンライン証券が勧誘リスクを避けるには良いと思います。ネット証券にもよると思いますが、今のところ筆者はネット証券で資産形成を行っていて勧誘を受けたことがありません。また手数料が「安いものも高いものもある」のですが、安いもの(トータルコストが年率0.3%以内)だけを選択すると「マシ」なものだけを選択肢として残すことができます。筆者のおすすめはオンライン証券。評判の良い銀行・証券会社・ネット証券はある?ない?これも個人的な意見ですが、窓口を選ぶ際は比較的大きいところが良いと思います。それは大きいところは競争が働いており、手数料が安い傾向にある為です。もちろん前述のようにどこで買っても中身が同じなら表面的な運用成績は変わりません。証券会社を変えれば儲かる・損するということはありません。中身が同じなら購入時手数料が安い(ゼロの)窓口の方がおすすめ。また、口座開設においては、業界屈指の格安手数料や、豊富なサービス・商品ラインナップを誇るネット証券業界最大手のSBI証券がおすすめです。投資信託における銀行・証券会社・ネット証券の違いに関するまとめ投資信託選びに親切な相談相手はいらない同じ商品を買うなら「安いところ」で買う方が良い窓口の担当者にいくらお金を支払っても得はしない過去の株式市場の値動きを見てみますと、長期分散投資には一定の効果が見られました(未来を保証するものではありません)。株式を主体とした投資信託で行った場合は、期待リターンも高いと考えられます。ここでいう長期とは二十年や四十年という期間です。そしてそれは、つみたてニーサやイデコと呼ばれる制度の税制優遇期間でもあります。つまりおおざっぱに言うと、長期分散投資に徹して「何もしない」とうまく行きやすいという経験則があるのではないか、と考えられます。しかし、銀行や証券会社などの「相談できてしまう」窓口で相談を重ねていると「何かしてしまう(頻繁な売買)」リスクが出てきてしまいます。そして統計的に見るとそれは短期投資になり、「何もしない」よりも運用成績を悪化させてしまう要因になることが知られています。意外と私たちの資産形成を遮る最大の敵の一つは「相談から生じる心の偏り・バイアス」なのかもしれません。本記事が読者の皆様の合理的な資産形成の一助になれば幸いです。
2019年07月30日大手金融グループに属するSBIソーシャルレンディング。2011年からサービスを開始し、融資残高は300億円を超えています。業界最大手の一社ですが、投資家からの評判や口コミはどうなのでしょうか。これまでの実績と併せて解説します。SBIソーシャルレンディングは貸付型クラウドファンディングSBIソーシャルレンディングは、貸付型クラウドファンディングの一種です。貸付型クラウドファンディングとは、「資産運用をしたい投資家」と「資金ニーズのある企業」をインターネットを通じて結びつけるサービス。つまり、「お金を必要とする企業」に「お金に余裕のある投資家」が「お金を提供するサービス」です。SBIソーシャルレンディング矢野経済研究所の調査によると、2017年度(2017年4月~2018年3月)の国内クラウドファンディングの市場規模は、前年比127.5%増の1,700億円と推計されました。今後さらに国内クラウドファンディング市場は拡大する見込みで、2018年には2,000億円を超えると考えられています。矢野経済研究所そして、2017年度の国内クラウドファンディングにおける類型別構成比は、貸付型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)が約90%を占めています。その中でも SBIソーシャルレンディングは、業界最大手の一つなのです。矢野経済研究所SBIソーシャルレンディングの特徴SBIソーシャルレンディングは、maneoなどに続き、2011年にサービスを開始しました。ソーシャルレンディング業界の中でも最大手の一つです。それでは、SBIソーシャルレンディングの特徴について見ていきましょう。事業基盤がしっかりしている1万円から投資できる名目利回り3~10%の分配金を毎月受けられるキャンペーンを行っている【SBIソーシャルレンディングの特徴①】事業基盤がしっかりしているSBIソーシャルレンディングは、証券や銀行など多くの金融機関の事業を展開する「SBI グループ」に属するソーシャルレンディング事業者です。 ソーシャルレンディング事業者は新興企業が多く、事業基盤が不安な会社もあります。しかし SBIソーシャルレンディングは、ネット証券業界最大手でもあるSBIグループに属しているということで、 他のソーシャルレンディング事業者とは一線を画しているといえるでしょう。【SBIソーシャルレンディングの特徴②】1万円から投資できるSBIソーシャルレンディングは、最低投資金額が1万円。少額からソーシャルレンディングを始められるので、初心者でも手掛けやすいサービスになっています。【SBIソーシャルレンディングの特徴③】名目利回り3~10%の分配金を毎月受けられるSBIソーシャルレンディングは元本保証ではありませんが、3~10%の高い利回りが狙えます。さらに毎月分配金を受け取れます。【SBIソーシャルレンディングの特徴④】キャンペーンを行っているSBIソーシャルレンディングSBIソーシャルレンディングでは、定期的にキャンペーンを行っています。直近で一番新しいのは、2018年11月の「SBIポイントプレゼンのご案内」。これは、「SBISL不動産ディベロッパーズローンファンド9号」に出資を行った場合、実際に運用が開始された出資額の0.5%相当の SBIポイントをプレゼントするというキャンペーンです。キャンペーンはいつも実施しているわけではありませんが、ノーリスクでお金を増やせるチャンスとして、 SBIソーシャルレンディングのサイトをチェックするようにしましょう。[adsense_middle]SBIソーシャルレンディングの実績それでは、 SBIソーシャルレンディングの実績を見ていきましょう。SBIソーシャルレンディングSBIソーシャルレンディングの登録完了者数は36,517人。融資残高は314億円となっています。 元本償還の実績は以下の通りです。オーダーメード型ローンファンドSBIソーシャルレンディングオーダーメード型ローンファンドとは、事業資金など明確な資金使途を持つ事業者を対象としたローン事業者に投資するファンドです。オーダーメードなので不定期に募集が行われます。SBIソーシャルレンディングの中で最も利回りが高く、8%の利回りがある商品が出てくることもあります。 ただし商品によって異なりますが、最低投資金額は5万円以上の場合が多くなります。現在運用しているオーダーメード型ローンファンドの中で、延滞中のファンドはありません。期間限定で募集されますが、利回りが高く魅力的な案件が多いので、 SBIソーシャルレンディングの中でもおすすめのファンドです。ただし、過去にはデフォルト(貸し倒れ)を起こしたファンドもあるので、注意しましょう。不動産担保ローン事業者ファンドSBIソーシャルレンディング不動産担保ローン事業者に貸付を行うファンド。不動産担保ローンというのは、不動産を担保にしてお金を借りられるサービスで、事業者に資金を貸し付けます。名目利回りは3~5%と他のサービスよりも低いものの、最低投資金額が1万円と低く、過去にデフォルトや延滞が起こったことがない点も魅力です。比較的安全度が高いファンドと言えるでしょう。SBIソーシャルレンディングの口座開設方法口座開設の手順SBIソーシャルレンディングを始めるためには、まず口座開設が必要です。 メールアドレスや必要書類を登録し、 会員登録します。ログインIDの取得登録フォームに必要情報を入力必要書類の登録本人確認キーの到着投資家登録完了1.ログインIDの取得投資家登録(個人)をクリックし、ログイン ID、 パスワード、メールアドレスなどの設定を行います。入力したメールアドレスに SBIソーシャルレンディングから Eメールが届くので、クリックして登録申請フォームにアクセスします。2.登録フォームに必要情報を入力ソーシャルレンディングは金融商品取引となるため、年収や資産状況、取引経験などを入力する必要があります。 これらは、投資家適合性のチェックページで行います。3.必要書類の登録登録情報画面から必要書類登録ボタンをクリック。 専用画面からマイナンバー確認書類、本人確認書類、銀行口座(分配金などの送金先口座)を登録します。4.本人確認キーの到着SBIソーシャルレンディングが本人確認書類を受領した後、自宅に簡易書留でハガキが届きます。申請終了からハガキが届くまで、通常3~5営業日ほどかかります。ハガキが届いたらマイページにログインし、表示された画面上で「本人確認キー」を入力して送信ボタンをクリックします。5.投資家登録完了以上で投資家の登録は完了です。マイページから希望のファンドに出資・申し込みができます。SBIソーシャルレンディングの口座にログインできない場合IDやパスワードを間違って入力すると 、SBIソーシャルレンディングの口座にログインできません。パスワードを忘れた場合は、再度パスワードの発行が必要です。ホームページ画面の右上の端に表示されている「ID・ パスワードを忘れた方のボタン」をクリックします。会員登録時に登録したメールアドレスを入力して SBIソーシャルレンディングに送信します。その後、 IDと新しいパスワードが記載されたメールが届くので、新パスワードを入力してログインした後、パスワードの変更を行います。業界初のクイック入金サービス住信SBIネット銀行の口座を持っている顧客は、振込手数料を負担することなく、 SBIソーシャルレンディングに入金できる「クイック入金サービス」を利用できます。クイック入金サービスはソーシャルレンディング業界では初めてで、2019年2月16日から始まりました。クイック入金サービスにより、出資金の入金時、分配金の受取人ともに振込手数料を気にしないで、 SBIソーシャルレンディングサービスを利用できるようになりました。[adsense_middle]SBIソーシャルレンディングの注意点SBIソーシャルレンディングで失敗しないために低金利の状況下で、3~10%と高い利回りが期待できる SBIソーシャルレンディングは注目を集めています。しかし、ソーシャルレンディングは元本が保証された金融商品ではありません。きちんと注意点の確認をしないまま投資をしてしまうと、失敗してしまう可能性もあるのです。元本が返ってこないなどのトラブルを避けるために、注意点を確認しておきましょう。【SBIソーシャルレンディングの注意点①】損失が出る可能性がある (業界最大手のmaneoでもデフォルトが発生)ソーシャルレンディングは、元本保証の金融商品ではありません。 SBIソーシャルレンディングでも過去に遅延やデフォルト(貸し倒れ)が起きたことがあります。不動産担保ローン事業者ファンドは担保が設定されているので比較的安全ですが、担保の価値は一定ではなく必ずしも売却できるとは限らないので、絶対に安心というわけではありません。これは、 SBIソーシャルレンディングだけでなく、業界最大手のmaneoでも遅延やデフォルトが発生しているので、ソーシャルレンディング事業の注意点として認識しておきましょう。SBIソーシャルレンディングは、1万円から投資が可能なので分散投資に適した金融商品です。一つの案件に集中投資するのではなく、複数の案件に分散投資をしてリスクを減らすようにしましょう。また、案件の内容をきちんと精査し、納得できない部分があれば投資を見送るという判断も必要です。単純に利回りが高いからといって投資をすると、遅延やデフォルトのリスクを見逃してしまう可能性があるからです。ソーシャルレンディングの案件は増えており、募集されるファンドも多数あります。内容に納得できない案件であれば、投資を見送るというのも一つです。自分が納得できる案件だけに投資するようにしましょう。【SBIソーシャルレンディングの注意点②】満期が来るまで現金化できない投資は余裕資金で行うのが原則です。特にソーシャルレンディングは、満期が来るまで現金化できないというデメリットがあります。株式や投資信託など他の金融商品であれば、お金が必要になった時にいつでも売却できます。一方ソーシャルレンディングでは、すぐに現金化することはできません。満期が一年のファンドに投資した場合、1年が経過してファンドの償還が行われるまで現金化できないのです。初心者の人は、一年未満など期間の短いファンドから始めることをオススメします。 そして、将来的に必要になる資金をソーシャルレンディング投資に充てないようにしましょう。【SBIソーシャルレンディングの注意点③】ロールオーバーに注意SBIソーシャルレンディングでは、資金がロールオーバーされる可能性があります。ロールオーバーとは、資金の供給が多いにも関わらず借り手の希望額が少ないとき、貸付資金が待機したまま長く待たされることです。案件に募集したのに貸付までに時間がかかり、貸付が実行されない間の利息も入りません。高利回りの案件ほどロールオーバーのリスクが高まるので注意が必要です。ただ、ロールオーバーが多かった「SBISLカンボジア技能実習生支援ローンファンド」は2019年7月19日で募集を終了しています。SBI証券の投資家は特典コードでポイントをゲットできるSBIソーシャルレンディングの投資家登録および口座開設を行うとき、「特典コードまたはご紹介者名を入力」という欄があります。これは6桁の特典コードですが、SBI証券などSBIグループで何かしらの投資をしているユーザーにメールで案内がきます。たとえば、SBI証券で取引しているユーザーに対し、 SBIソーシャルレンディングを新規登録すれば、SBIポイントをプレゼントするという内容などです。ただし、ポイントプレゼントは過去に行っていたものであり、現在は利用できません。キャンペーン同様、 SBIソーシャルレンディングからのお知らせを待つようにしましょう。SBIソーシャルレンディングの評判に関するまとめSBIソーシャルレンディングは、大手金融グループであるSBIグループの一員なので、信頼性が高い会社です。業界でも最大手の一つで、案件の豊富さで人気があります。国内では低金利が続く中、3~10%と高い利回りが狙えるのも魅力です。国内のソーシャルレンディング市場は拡大を続けており、今後も注目は高いでしょう。口コミについても、いい評判が目立ちました。しかし、ソーシャルレンディングは元本が保証されている金融商品ではありません。1万円と少額から利用できるので、複数の案件に分散投資してリスクを軽減させるようにしましょう。
2019年07月28日本記事では、初心者の方が最初に疑問に思う「投資信託の仕組みと特徴」について丁寧に解説します。全体を通して質問形式で進みますので、楽しくお読みいただければ幸いです。投資信託(ファンド)の仕組みと特徴について投資信託とはファンドとも呼ばれます。投資信託を使えば、次の二つを誰でも容易に行うことができます。分散投資ができる小額から資産運用が行える投資信託の特徴は少額で分散投資ができることそれでは、より丁寧に中身を見ていきましょう。投資信託の仕組みを教えてください。投資信託の仕組みは実際は複雑ですが、私たち投資家は以下の点を理解していれば基本的に問題ありません。まず下の図表をご覧ください。(※図表は筆者作成)下の図表は食品の詰め合わせのイメージ図です。普段私たちはスーパーなどで食品を買います。それはその方が便利だからです。直接農家から買い付けたりしていては手間とコストがかかってしまいます。もっと便利にするには、欲しい食品が詰め合わせになっていれば良いわけです。そして、それを金融商品にしたものが投資信託です。下の図表が投資信託の基本的な仕組みのイメージ図です。私たち投資家は、小さなお金を出す(投資信託を購入する)ことで、国内外の株式や債券などに手軽に分散投資をすることができます。つまり投資信託とは、大変乱暴に言いますと金融商品の詰め合わせなのです。分散効果が小さな資金でも得られるのが特徴上記で説明しましたように投資信託を使えば、多くの株式や債券に投資をすることが容易にできます。株式:代表的なハイリスク・ハイリターンの金融商品債券:一般的には株式よりはローリスク・ローリターン通常の個別の株式投資で、分散投資を行おうとすると大変に高額な資金が必要になってきます。個別株式による分散投資:仮に50社に分散投資を行おうとすると、やはり仮に一社が10万円の場合500万円もの大金が必要になるところが投資信託であれば、少額の資金で分散投資を行うことができます。極端に言えば『先進国株式』にも100円程度から分散投資をすることができます。先進国株式:アメリカ・イギリス・フランスなどの世界20数か国程度の先進国株式千数百社などを指すことが一般的投資信託の仕組みでよく出てくる「委託会社(委託者)」とは?【質問】委託会社(委託者)ってどんな意味ですか?解説してください。投資信託の仕組みでよく出てくる言葉に委託会社(委託者)というものがあります。これは、ざっくり言うと投資信託を運用する会社のことです。上の図では投資信託の袋の下にいる運用する人が委託会社にあたります。委託者=運用会社運用会社は投資家から集めたお金をどのように運用するかを指図する役割です。【質問】もし持っている投資信託が途中で運用中止になったらどうなるの?途中で投資信託の運用が中止になることがあります。これは運用成績が悪かったり、投資家の資金が集まらなかった場合に起こることがあります。この場合はその時の基準価格で償還されます。簡単に言うと、その時の値段で売られて現金化されるということです。繰り上げ償還といいます。※基準価格:正確には基準価額ですが、直感的にわかりやすくするために価格と表記しています。もちろん買った時よりも値上がりしていれば利益になりますし、値下がりしていれば損失が確定します。繰り上げ償還はあまり望ましい事態ではありません。これを避けるために、投資信託を選ぶ際はある程度規模が大きい投資信託(ファンド)を選ぶことも重要である、という意見もあります。投資信託が途中で運用中止になると、その時の時価で売却される。【質問】もし投資信託を買った窓口の証券会社・銀行、そして委託会社が破綻したらどうなるの?それでは、もし証券会社などが破綻したら、私たちが保有している投資信託はどうなるのでしょうか。もう一度図表を見てみましょう。上の図の黄色い袋が投資信託ですが、その上に「証券会社や銀行など」という部分があります。それがいわゆる販売窓口です。ここを介して私たち投資家は投資信託を買うことができます。つまり、極端に言えばそれらは販売窓口であり、私たちの投資信託の財産を管理してはいません。そのため、基本的に販売会社や委託会社(運用会社)が破綻しても、私たちのお金(信託財産)は別の信託銀行というところで管理されているので安全である、と言われています。ちなみに信託銀行の人は上の図では、黄色い投資信託の袋の下の「管理する人」です。販売会社や委託会社(運用会社)が破綻しても、投資家のお金は別の信託銀行に管理・保管してある。投資信託(ファンド)の利益の出し方についてわかりやすく教えてください。基本的に資産運用における運用益の出し方はシンプルです。ざっくり二つあります。売却して得られる差益保有して得られる利益[adsense_middle]投資信託の利益に関する二つの用語の意味について、わかりやすく解説してください。これは個別の株式・債券・不動産などの資産運用でも基本的に同様です。例えば不動産です。マンションを一棟買った人がいるとします。1億円で買って、1億2千万円で売れば、その差額が売却差益です。マンションを保有していて家賃収入が毎月発生すれば、それが保有利益です。株式・債券の場合は、安く買って高く売れたらその差額が売却差益保有していて配当金・優待・利息がついたらそれが保有利益ということになります。そのため、それらの金融商品の詰め合わせである投資信託でも同様に、売却差益と保有利益が発生することがあります。どんな場合に得られるのか見てみましょう。キャピタルゲインってどんな意味ですか?解説してください。売却差益のことをキャピタルゲインとも言います。売却差益=キャピタルゲインこれはとてもシンプルなものです。例えば投資信託を1万円で買って、1万1,000円で売れば1,000円が売却差益(キャピタルゲイン)となります(税・手数料無視)。図にすると下のようなイメージです。これは積立投資でも、一括投資でも同じです。積立投資:毎月定期的に金融商品を買う投資方法、最終的に平均購入単価より高く売れば差額が利益となる投資信託を安く買って、高く売ることで利益が出る。これが投資の基本。ただし値動きは市場次第。インカムゲインってどんな意味ですか?解説してください。そして投資信託を保有することで、利益を受け取ることができるものもあります。こちらはインカムゲインとも呼ばれます。保有利益=インカムゲイン図にすると次のようなイメージです。ただし、筆者は分配金の出る投資信託は合理的な資産形成において不向きである、と考えています。結論から申し上げますと、分配金の無い投資信託(分配金利回りゼロ)であることこそが重要であると考えています。その理由は大きく二つあります。複利効果(雪だるま式にお金が大きくなる効果)が弱まる毎月分配型投資信託などの場合、タコが自分の足を食べるように次第に小さくなり、資産形成に不向き投資信託を保有することで、普通分配金という利益を受け取れる。投資信託の基本的な仕組みと特徴に関するまとめ投資信託の仕組みは「食品の詰め合わせ」と同じ仕組み投資信託の特徴は、少額で大きな分散効果が得られること投資信託の委託会社が破綻しても、投資家のお金は信託銀行に保管してある今回は投資信託の基本的な仕組みと特徴について考察しました。分散の仕組みと効果、そして利益の上げ方の基本は、どこまで投資家のレベルや投資額が上がっても不変です。基本を押さえて、基本通りに行うことが(本当に)資産形成では重要だと思います。本記事が読者の皆様の合理的な資産形成の一助になれば幸いです。
2019年07月26日Tap Buy(ワンタップバイ)はスマホ専門の証券会社で、米国株や日本株、ETF(上場投資信託)などを1,000円から購入できます。スマートフォンを利用して少額から株式投資できるので、特に20~30代の投資初心者に人気があるサービスです。今回は、ワンタップバイの評判やメリット・デメリットについて解説します。ワンタップバイとはワンタップバイワンタップバイは、スマートフォンアプリを利用し、日本株や米国株、日米のETF(上場投資信託)を購入できるサービスです。株式投資は通常、1株や10株、100株といった株数単位で購入します。日本では100株単位での取引になるので、銘柄によっては数百万円の資金が必要です。しかし、ワンタップバイは1,000円から金額単位で購入できます。少額から日米を代表する大企業の株主になれるのです。利用ユーザー層は20~30代の若い世代が中心で、利用者の約7割が未経験者です。少額から投資できるので、未経験者でも気軽に安心して投資できます。サービス開始から約3年で120万ダウンロードを突破するほどの人気です。ワンタップバイのメリット少額(1000円~)で大企業の株主になれるETF(上場投資信託)の売買も可能One Tap BUY10倍(CFD取引)が取引できるロボ貯蓄が利用できる【ワンタップバイのメリット①】少額(1000円~)で大企業の株主になれるワンタップバイ国内の株式だけでも4,000銘柄以上あります。この中から自分に合った銘柄を選ぶのは困難です。しかし、ワンタップバイなら、日本株・米国株それぞれ30社が厳選されています。投資先を選ぶ手間を省けるのです。日米ともに以下のように名前が知られた優良企業ばかり。しかも誰でも1,000円から株主になれます。日本株取扱銘柄(一部)武田薬品工業(4502)ヤフー(4689)ソニー(6758)キーエンス(6861)キャノン(7751)任天堂(7974)米国株取扱銘柄(一部)アップル(AAPL)アマゾン(AMZN)フェイスブック(FB)コカ・コーラ(KO)スターバックス(SBUX)米国株は1株単位ですが、日本株は100株単位です。たとえばキーエンスの場合、株価は65,000円前後(2019年7月時点)。100株購入するためには、650万円前後の資金が必要です。しかし、ワンタップバイを利用すれば1,000円から購入できるのです。ワンタップバイは、初心者でも簡単に、少額から株式投資を始められるサービスなのです。【ワンタップバイのメリット②】ETF(上場投資信託)の売買も可能ワンタップバイワンタップバイでは銘柄が厳選されていますが、それでも個別銘柄を選ぶのは難しいという方は、 ETFを使って市場をまるごと取引できます。個別株は一社のみに投資しますが、ETFは指数に投資します。日本株の対象は、国内の代表的な株価指数である日経平均株価です。「まるごと日本株」では、以下の3つのETFが対象で、1,000円から投資できます。「まるごと日本株」◎日経平均株価が上昇したら儲かるETF日経225連動型上場投資信託(1321)◎日経平均株価が上がったら2倍儲かるETF日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投資信託(1570)◎日経平均株価が下がったら儲かるETF日経平均インバース・インデックス連動型上場投信(1571)「まるごと米国株」米国株の対象は、代表的な株価指数であるS&P500指数です。米国を代表する企業500社がたった1,000円で買えます。「まるごと米国株」で取引できるETFは以下の3銘柄です。◎S&P500が上がったら儲かるETFSPDR S&P500ETF(SPY)◎S&P500が上がったら3倍儲かるETFDIREXION S&P500 3X(SPXL)◎相場が下がったら3倍儲かるETFDIREXION S&P500 -3X(SPXS)【ワンタップバイのメリット③】One Tap BUY10倍(CFD取引)が取引できるワンタップバイワンタップバイでは、CFD取引もできます。CFD(Contract For Difference)とは指数に連動する取引で、差金決済取引と呼ばれます。差金決済取引とは、現物の受け渡しをすることなく、売買の差額部分だけを現金で決済する取引です。代表的な差金決済取引としてFX(外国為替証拠金取引)があります。少ない元手(証拠金)で大きな金額を取引できるので、少額の資金でも大きな利益が狙えます。対象指数は日経平均株価(日経225)とS&P500指数です。これらの指数はETFを通じて取引できますが、CFDでも取引可能です。One Tap BUY10倍CFDの特徴は以下の3つです。1万円から取引可能証拠金1万円から、1万円単位で差金決済取引を利用できます。少ない資金で大きな金額を取引できます。売りと買いのどちらでも取引できるOne Tap BUY10倍CFDでは、売り・買いどちらでも取引を始められます。そのため相場の下落局面でも利益を狙えます。ほぼ24時間取引できるOne Tap BUY10倍CFDは、ほぼ24時間取引可能です。最長で月曜~金曜の8:00~翌6:00(日本時間)で取引できます。(米国夏時間は月曜~金曜の7:00~翌5:00)日中忙しい人でも仕事が終わったあとや祝日の売買が可能です。【ワンタップバイのメリット④】ロボ貯蓄が利用できるワンタップバイ通常のワンタップバイでは、優良株を保有して値上がり益と配当金を狙います。一方、ロボ貯蓄は米国市場に上場している高利回りの分配金・配当商品だけを厳選しています。配当も毎月や3カ月ごとなどの銘柄が多いのも特徴です。たとえば、以下のような銘柄あります(2019年6月末現在)。ARCC エイリスキャピタル 3カ月配当年利8.79%EMBドル建新興国債券毎月分配 年利5.49%3.PFF優先株式&インカム証券 毎月分配 年利5.76%投資金額は1銘柄につき毎月3万円からで、1万円単位でつみたて可能。つみたて中も配当金や分配金がもらえます。つみたて金額が高くなっていますが、ロボ貯蓄では、主にシニア層をターゲットにしています。利回りの高い商品をつみたて投資し、分配金や配当金を年金のように受取ることを想定しているのです。[adsense_middle]ワンタップバイは儲からない?デメリットと合わせて解説SBI証券両者を比較すると、以下のようになります。約定代金が1万円以下はワンタップバイが有利です。都度プランは、SBI証券の最低手数料がなくなったので、米国株はSBI証券、日本株に関しては1万円以下の場合はワンタップバイの方が有利になります。定額プランワンタップバイ1カ月どれだけ取引しても980円(税込1,058円)SBI証券の定額プランSBI証券の定額プラン(アクティブプラン)は以下の通りです。SBI証券ただし、これは1日あたりの金額です。しかも、対象は日本株のみです。取引回数や金額にもよりますが、日米の株式が対象で月額一律980円のワンタップバイは有利な手数料体系だといえます。為替手数料(米国株・外国株ETF)ワンタップバイ:1ドル35銭のスプレッドSBI証券:1ドル25銭のスプレッド米国株や外国株ETFの場合は、取引手数料の他に為替手数料がかかります。ワンタップバイは為替レートに1ドル35銭のスプレッドが加減されます。一方、SBI証券の為替スプレッドは25銭です。為替スプレッドに関してはSBI証券の方が有利になります。ワンタップバイで利益を出すには?1,000円と少額から始められるのがワンタップバイの魅力ですが、利益を出すにはどのようにすればいいのでしょうか。ワンタップバイに限らず、長期的に利益を出すためには、大きな損失を避けることが必要です。そのために、以下の2点を心がけましょう。分散投資ワンタップバイでは、日米の優良銘柄に少額から投資できます。できれば、1銘柄ではなく複数の銘柄を購入するようにしましょう。1銘柄に集中投資していると、不祥事などがあった場合に大きな損失がでる可能性があるからです。複数の銘柄に分散投資しておけば、1銘柄で大きな損失がでても他の銘柄でカバーできます。積立投資するワンタップバイなら金額指定で株を買えるので、毎月一定金額を買うなど積立投資もおすすめです。ある程度の資金があっても一度にまとめて買うのはおすすめできません。株価は一定ではなく、常に上下するからです。買うタイミングが悪い場合、大きなマイナスが出る可能性があります。ですから、毎月一定額を購入するのがおすすめです。しかし通常の証券会社では、株数単位での購入になるので一定金額ずつ購入できません。ワンタップバイでは一定金額ずつ購入できるので、相場の変動に関わらず購入価格を標準化できます。購入価格を標準化することによって、大幅な損失を回避できるというメリットがあるのです。積み株を利用する積立投資を行う場合、「積み株」を利用すると便利です。日米どの銘柄でも、1銘柄1,000円以上1,000円単位で設定できます。銀行預金の口座に残高があれば、送金手続きをしなくてもその場で株を買えるサービス「おいたまま買付」なら、銀行預金に残高があれば自動的に決済されます。[adsense_middle]ワンタップバイの安全性は?日米の優良企業に少額から投資できるということで、若い世代を中心に投資初心者が多いワンタップバイですが、購入した株式などの資産の安全性はどうなのでしょうか。まず、ワンタップバイは金融庁に登録の届け出を行った証券会社・金融商品取引業者です。ソフトバンクやドコモ・みずほ証券系VCの「MIC」、みずほフィナンシャルグループの「みずほキャピタル」などから出資を受けて経営されています。また、証券会社の財務の健全性を測る重要な指標として、「自己資本規制比率」があります。2019年6月末時点のワンタップバイの自己資本規制比率は474.1%。金融商品取引法で証券会社には120%維持が課せられていますが、この水準を大きく上回っているので、安全度は高いと判断できます。しかも、分別管理(証券会社と顧客の資産を分けて管理すること)が法令で義務付けられているので、ワンタップバイが破綻しても、顧客が預けている資産には影響が及びません。万が一分別管理がされていない場合でも、投資者保護基金により一人1,000万円までは保護されるので安心です。ワンタップバイの評判・儲かるかどうかの考察に関するまとめ今回は、ワンタップバイの評判やメリット・デメリットについて解説しました。日米の厳選された優良株に少額から投資できるワンタップバイは、株初心者でも始めやすいサービスです。手数料に関しては、これまで大手ネット証券の最低手数料が5ドルだったので、少額取引ではワンタップバイの有利さが目立っていましたが、ほぼ変わらない手数料体系になってしまいました。ただ、定額プラン(980円)は日米株合わせた手数料プランで、ワンタップバイ独自のサービスです。取引金額によりますが、定額プランはネット証券より有利と考えられます。銘柄数が絞られていることは株初心者にはうれしいサービスですが、取引に慣れてくると物足りなく感じる人もいるでしょう。その場合は、他のネット証券で取引銘柄の幅を広げるようにしましょう。
2019年07月21日クラウドクレジットは海外案件に特化したソーシャルレンディング事業者で、高利回りで評判です。ただ、利回りが高いということはリスクが高いということでもあります。クラウドクレジットにはどの程度のリスクがあるのでしょうか。今回は、2014年6月にスタートしてからの実績や評判についてまとめました。クラウドクレジットの特徴や評価クラウドクレジットクラウドクレジットは、ソーシャルレンディングに分類されるサービス。ソーシャルレンディングとは、個人から小口のお金を集め、資金を大口化してお金を借りたい企業(借り手)などに融資する仕組みです。借り手が返済した金銭から投資家に利益が分配されます。クラウドクレジットは、新興国を中心とした海外のファンドに特化したソーシャルレンディング事業者です。資金需要が大きい国の資金需要者に対し、日本の余剰資金をローン投資という形で融資します。クラウドクレジットクラウドクレジット 5つの評価ポイント海外案件に特化しているので高い利回りが期待できる伊藤忠商事から出資を受けている分散投資で遅延や貸し倒れなどのリスクを抑えている定期的にセミナーを開催クラウドクレジットは社会インパクト投資【クラウドクレジットの評価①】海外案件に特化しているので高い利回りが期待できる販売中ファンドの表面利回り:5.9~12.7%クラウドクレジットは、海外の消費者ローン・事業者ローン・延滞しているローン投資に特化したソーシャルレンディングです。各国のローンについては、現地の実績のあるパートナーが審査・回収を行っています。海外案件に投資するメリットは、国内案件よりも高い利回りが期待できることです。現在販売しているファンドの表面利回りは5.9~12.7%と高い利回りが狙えます。【クラウドクレジットの評価②】伊藤忠商事から出資を受けているソーシャルレンディングは元本保証ではないので、信頼性や透明性が高い事業者を選ぶことが大切です。その点クラウドクレジットは、伊藤忠商事から2億円の出資を受けて業務提携をしているので、信頼性は高いといえます。また、VC(ベンチャーキャピタル)からも注目を集めていて、2013年にフェムト・スタートアップ、2014年にマネックスベンチャーズ、GCIキャピタルから資金調達しました。【クラウドクレジットの評価③】分散投資で遅延や貸し倒れなどのリスクを抑えているソーシャルレンディングは企業などに貸付を行っているため、返済が行われないとファンドが遅延したり貸し倒れしたりする恐れがあります。そのようなリスクを避けるためには、「分散投資」が必要です。分散投資とは、ファンドのテーマや投資する金額などを複数の案件に分けて投資することです。クラウドクレジットは、さまざまな海外ローンに分散投資し、資産を複利で増やすことを目指す運用を行っています。たとえば、クラウドクレジットの個人ローンの案件は、一つのファンドの中でも複数の債務者が貸付対象になっています。こうすることで一つの資金需要者が資金を返せない状況になっても、他の資金事業者の返済によって損失額は抑えられるのです。また、クラウドクレジットは1万円と少額から投資できます。1件だけでなく複数案件に投資することによって、さらに分散投資の効果が高まるのです。【クラウドクレジットの評価④】定期的にセミナーを開催クラウドクレジットでは、セミナーを定期的に開催しています。ソーシャルレンディングの内容から、各ファンドの運用状況まで詳しく説明してくれるのです。クラウドクレジットのファンドに興味がある人だけでなく、ソーシャルレンディングとはどういう金融商品なのかを知りたい人も無料で参加できるのでおすすめです。クラウドクレジットのセミナー一覧【クラウドクレジットの評価⑤】クラウドクレジットは社会インパクト投資クラウドクレジットクラウドクレジットは、社会インパクト投資の一種です。社会インパクト投資とは、主に途上国の貧困層支援や教育問題など社会的課題の解決に取り組む企業に投資し、金銭的なリターンと社会的リターンを実現する投資手法です。社会インパクト投資では、金銭的なリターンだけなく、社会的リターンの目標達成が求められます。たとえば、募集するファンドの中には現地の生活水準を上げる、多くの家庭に電力を通すといった目標が設定されているものもあります。ただしクラウドクレジットでは、社会的目標のために金銭的(経済的)リターンを諦めたり、妥協したりすることはありません。あくまでも、リスクに見合った金銭的リターンの獲得と、社会的目標の達成の両立を意図した投資なのです。[adsense_middle]クラウドクレジットの実績クラウドクレジット2014年6月から2019年1月までの平均利回りは5.48%。プラスのリターンが期待できます。ただし、その中で元本割れを起こしているファンドが12.74%あるということには注意しましょう。クラウドクレジットのリスククラウドクレジットなどのソーシャルレンディングは、元本保証の金融商品ではありません。以下のようなリスクに注意しましょう。元本割れのリスク貸付先の遅延(返済が遅れる)リスク途中解約できないリスク期待リターンマップでリスクを把握するどのようなファンドが元本割れの恐れがあるのか気になる方も多いと思います。それを判断する材料として、クラウドクレジットは「期待リターンマップ」を掲載しています。クラウドクレジット期待リターンマップというのは、クラウドクレジットが運用しているファンドの状況を表したものです。どのファンドがうまくいっていないのかが一目でわかります。クラウドクレジット為替変動にも注意クラウドクレジットは、円建て以外にもドル建てやユーロ建て、ルーブル建てなど海外通貨で運用できます。海外に投資できるソーシャルレンディングは他にもありますが、円建てであることがほとんどです。外貨建ての運用で為替差益を狙えるのは、クラウドクレジットの魅力でしょう。しかし、償還時や送金時に為替変動があった場合、大きな損失になる可能性もあります。そこでクラウドクレジットでは、同じファンドでも為替ヘッジ付きと為替ヘッジなしの2種類を用意しています。為替ヘッジあり:ヘッジのコストがかかるので利回りは低くなりますが、為替リスクを抑えられます。為替ヘッジなし:為替リスクをとりますが、期待利回りどおりのパフォーマンスが望めます。コストがかかっても為替リスクを抑えたいのか、それともリスクをとってでも利回り重視なのか、自分自身の投資方針に合ったファンドを選ぶようにしましょう。クラウドクレジットの杉山社長は、定期的にブログを更新しています。特に昨年2018年の後半から新興国通貨建てファンドの数を大幅に増やしたことから、通貨分散を呼びかけています。新興国通貨も、ロシア・ルーブルからインドネシア・ルピア、パキスタン・ルゴー、メキシコ・ペソなど10通貨になりました。昨年は新興国通貨が大きく動いた年なので、今後も注意が必要です。ファンドの分散とともに、通貨の分散も心がけましょう。[adsense_middle]貸し倒れや元本割れのリスクを軽減するには分散投資が必要クラウドクレジットただし、2008年のリーマンショックのような状況にあうと、ほとんどのファンドで遅延や貸し倒れによる元本割れの恐れがある「総崩れリスク」は残ります。10年に一度は大きな金融危機が起こり、分散投資をしていても損失が出てしまう可能性があることを認識しておくようにしましょう。そのためには、ソーシャルレンディング事業者の分散や、株や投資信託金など他の金融商品への分散も心がけるようにしましょう。クラウドクレジットは、あくまでも資産運用の一部だと認識して投資するようにしてください。クラウドクレジットの税金国税庁たとえば、課税される所得金金額が195万円~330万円の場合は、累進課税税率は10%。分配金が20,000円だった場合、20.42%が源泉徴収されているので、10.42%分の2,084円が還付される可能性があるのです。ただし、課税所得に関しては税務署によって見解が異なる場合があるので、事前に必ず確認するようにしましょう。ポイントサイトで口座開設できる?ソーシャルレンディングの口座を作るとき、ポイントサイト経由ならお得に開設できます。申し込みサイトのポイントがもらえるからです。また、ポイントサイト以外にもキャンペーンを利用して口座を開設する方法があります。ただし、2019年7月時点でクラウドクレジットは、ポイントサイトからの申し込みやキャンペーンを受付けていません。ただ、過去にはアマゾンギフト券をプレゼントするキャンペーンを行っていたことがあります。たとえば、ある期間内に合計10万円以上投資をすると、3,000円を全員にプレゼントするといったキャンペーンなどです。クラウドクレジットのキャンペーンは不定期に開催されています。口座を開設したら、定期的にキャンペーンが行われているか確認してみるといいでしょう。クラウドクレジットの実績・評判に関するまとめ今回は、クラウドクレジットの実績や評判について解説しました。クラウドクレジットは2014年のサービス開始からの実績を公開していて、2019年1月時点で平均5.48%となっています。ただ、海外の投資案件に特化しているので10%以上の高利回り案件がある一方で、元本割れを起こしている案件が12.74%あります。クラウドクレジットでは、「元本割れもありうる」という姿勢で投資しましょう。リスクを低くするためには、複数の案件に分散投資することが大切です。クラウドクレジットは、少なくとも10程度の案件に分散投資することを勧めています。1万円と少額から投資できるので、なるべく複数の案件に投資するようにしましょう。
2019年07月19日近年、銀行(ネット銀行除く)普通預金の超低金利化が進み、これまで資産運用に興味がなかった方や、運用する意味を感じなかった方で「使う目途がなく銀行に置いておくだけの資金であっても、預けておくだけで少しでも増えたら嬉しい」と考える方が増えてきました。このような「銀行においておくより少しでも増えたらいい」と考える方のほとんどは、資産運用を始める際の条件として、銀行預金と同じ「元本保証」を最優先されています。この「元本保証」を優先される方に人気なのが、これから解説していく「個人向け国債」です。「個人向け国債」は世の中の資産運用商品の中で最も安全で、どなたにでもスタートしやすいということから非常に人気のある商品です。では具体的にどのような概要で、どのような種類のものがあり、中でも人気があるのはどのタイプなのか、項目別にわかりやすく解説していきます。個人向け国債とは債券投資の種類として、国債、地方債、民間債(社債)がありますが、その中には個人では購入できない債券もあります。では、個人が購入できない債券は誰が購入して運用しているのかというと、金融のプロ(銀行や証券会社など)です。ここからは、国債の中でも更に「個人向け国債」とは何なのかについて特徴をご案内します。何のために発行しているの?そもそも国や地方公共団体、企業などが債券を発行する意味は「資金調達」にあります。債券(有価証券)を発行し購入してもらうことで、顧客に対して元本を保証したまま定期的に利子を支払い、これで当初の償還期間の資金を補う目的を達成することができます。このことから、資金調達のために発行した債券は、より多くの人や企業に購入してもらうことが最も重視される前提条件です。そこで、銀行や証券会社などが大量かつ高額で頻繁にやり取りをすることももちろんですが、個人向けであれば頻繁な売買が発生せず、長期的かつ安定的な資金調達の目的を果たすことができます。このことから、さらに多くの個人に購入してもらうことで更なる発行数を獲得する狙いがあります。個人対象で1万円から購入可能!その中でも、日本が財政資金などの調達のために主に個人向けに発行しているのが「個人向け国債」です。これは、企業や団体は購入することができず、一般個人のみが購入対象となっています。さらに購入金額も最低1万円から購入可能で、購入金額の上限はありませんので、資産運用を始めたいがまとまった手持ち資金が少ない方でもスタートすることが可能です。利率はどうなっている?個人向け国債は最低利率0.05%が保証されています。これは、固定金利でも変動金利でもどちらを選んでも最低金利0.05%は守られているということです。現在の銀行普通預金の金利が軒並み0.001%程度であることを考えても、個人向け国債は非常に安定性に優れた商品であると考えられており、近年人気であるポイントもこのようなことが理由となっています。参考・銀行普通預金との比較例えば銀行普通預金に100万円預けておくとして、年間0.001%の利息であれば、受け取る利子は年間10円ですが、個人向け国債であれば同じく100万円購入した場合、0.05%の利子として500円受け取ることができます。10円と500円、中には少額に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、単純計算で個人向け国債は普通預金金利の50倍の金利であることを考えると、当面使う予定が無い資金が手元にあるのであれば、普通預金口座に置いたままにするか、個人向け国債を購入するか検討するポイントとしてこの数字を参考にされてみてはいかがでしょうか。実際購入する際の注意点元本保証もあり、最低金利の保証もされていることから、すぐにでも購入したいと感じる方も多いのではないでしょうか?では、実際に購入する際どのようなポイントに気を付ければ良いか項目ごとに解説していきます。購入金額の制限は?個人向け国債の最低購入価格は1万円からと設定されています。また、購入可能金額の上限は設けていませんので、ボーナス時などに大きい金額で購入される方もいらっしゃいます。購入を検討している際の手持ち資金や、何のためにいつまでに増やしたいのか等をしっかり計画し、ご自身のライフプランに沿った購入ができることは個人向け国債が人気であるポイントと言えます。個人向け国債の購入先と手数料個人向け国債は、銀行や証券会社にて購入することができます。個人向け国債を購入し保有するためには、金融機関で国債口座を開設することになりますが、その口座管理手数料などは金融機関によって多少の差がありますので、詳しくは各金融機関にお尋ねください。おすすめは、業界屈指の格安手数料や、豊富なサービス・商品ラインナップを誇るネット証券業界最大手のSBI証券です。個人向け国債には選べる3タイプ個人向け国債には、固定金利の2種類(3年満期型と5年満期型)、変動金利の10年満期型があり、合わせて3タイプの中からご自身の投資スタイルに合ったものを選ぶことができます。この3つの詳細についてはそれぞれポイントを絞って後述します。[adsense_middle]注意!購入後1年以内の解約不可個人向け国債は、万が一の際には手放して現金化することができ、流動性資金としての側面も持ち合わせています。しかし、実際はいつでも自由に手放す(解約する)ことができるわけではありません。個人向け国債は、購入してから1年以内は解約することができない決まりになっています。すなわち流動性資金として使用したい場合でも、1年以内は解約ができませんのでご注意ください。個人向け国債を始める際の金額の目安個人向け国債は1年以内の解約ができないことから、実際にスタートするにあたって、少なくとも1年は緊急資金としても使わなくてよい金額を充てることをおすすめします。金利タイプ別・特徴とメリット同じ個人向け国債でも、固定金利と変動変動金利・償還期間の違い等で利益の生じ方に違いがあります。ここからは、それぞれの金利タイプ別に特徴とメリットについて解説していきます。固定金利(3年・5年)の特徴・メリット固定金利商品は、発行時(購入時)に設定された金利が保有期間中ずっと変わりません。つまり、購入時の金利で保有期間中のだいたいの利益を計算することができますので、何か目的があって少しでも確実に増やしたい場合は固定金利商品を選ぶと良いでしょう。購入後に金利水準が上昇した場合、固定金利商品を選んでいる場合には途中で金利変更がないので、保有期間中は一貫して購入当初の利率のままの利益となります(変動金利であれば、上昇した分の利子を受け取ることができる)。変動金利10年の特徴・メリット変動金利の良いところは、半年ごとに金利が変わる点です。その際に金利情勢が上昇していれば、上昇した利子を受け取ることができます。金利が上昇しているときは半年ごとに利子が増えるので良いですが、その逆のことも考えられます。発行時(購入時)よりも金利が低くなってしまうこともあり得ます。当初の満期期間(10年)の間に、どれだけの利子を受け取り、最終的にはどのくらい利益があるのかを予め予測することは不可能です。ただし、変動10年を選んだ場合でも最低金利0.05%は約束されていますので、これよりも下回ることはありません。よりお得に!現在のおすすめ情報を調べる方法個人向け国債は、銀行や証券会社にて購入できることは既にお伝えしました。国が発行している債券ですので、どの金融機関で購入しても金利に変わりはありません。しかしせっかく購入するなら、何か特典がある等よりお得に購入する方法があれば良いですよね。ここからは、その情報収集の方法についてお伝えします。ランキングサイトで比較もアリ個人向け国債をスタートする際、インターネットで取り扱い金融機関を検索すると各金融機関独自のサービスを打ち出しています。例えばネット証券会社であれば、関連企業のネットショッピングモールにて使えるポイントを還元しています。手数料分のキャッシュバックを行っている金融機関もあり、そのような特典をランキング形式で紹介しているWEBサイトもいくつかあります。個人向け国債の購入先を検討される際の参考にされてみるのも良いかもしれません。個人向け国債の利回りに関するまとめ資産運用や老後資金対策として何かやっておいた方が良いとはわかっていても、これまで資産運用の経験が無い方や、スタートしてみたくてもまとまった資金が準備できず一歩踏み出せずにいた方などには、この個人向け国債がピッタリかと思います。何よりも1万円からスタートでき、株や投資信託のように頻繁に価格をチェックして売買のタイミングを計る商品ではないので、購入した国債の満期まで持ち続けておくだけで良いのは安心です。他の資産運用を既に開始している方でも、個人向け国債は購入するだけでよく、元本が保証されていて長期的に安定して増えていく商品ですので、お守り代わりとして組み入れても良いのではないでしょうか。
2019年07月18日社会に出たころの貯金はゼロながら、億単位の資産を持つまでに至った女性たちがいる。そんな“億女”がお金に愛される理由は何なのか。「年収が2,000~3,000万円あったとしても誰しもが億女になれるとは限りません」こう話すのは数千人の家計相談に乗ってきたファイナンシャルプランナーの北見久美子さん。北見さんによると“億女”が実践していることは、一般家庭の資産を増やす道にも通じるという。そこで家計に取り入れた“億女の極意”を北見さんが解説してくれた。■収入が増えても、同時に支出を増やさない「収入が高くなるとどうしても消費に走り、交際費や被服費などの支出も増えるので、堅実な生活をするのは難しく、意外とお金が貯まりません。そんななかで億女の方は資産を貯め、防衛する術に長けた人たちなのでしょう」(北見さん・以下同)北見さんのクライアントに、専門性の高い翻訳で高収入を得ていた人がいる。「使う暇がないほど忙しく、これも貯める秘訣です。お宅にうかがうと生活は質素で、趣味はソフトボール。そんな堅実な方だから『億』に近い資産を築きました」■よからぬ勧誘にはキッパリ「ノー」を言う一方、危険な不動産投資に手を出し破綻してしまう人も。「年収300~400万円くらいで蓄えもないのに銀行のローンを組めてしまったケースです。手元にお金もなく、予想外の空室が続くとひとたまりもありません」やるのであれば、まずはよく勉強すること。ごく普通の家計であれば、株式投資信託を月額5万円×30年(1,800万円)を3%で運用できれば3,000万円、5~6%で運用できれば5,000万円に。億には届かないけれど堅実に運用する手もあると北見さんは言う。■優れた指南書を読み、お手本にして実践する「『7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー)など優れた指南書の影響を受けて成功する方は多いです。目標地点を明確に描いていたほうが、そこへ到達できる可能性は高くなるでしょう」■自分の能力・決断を自分がきちんと信じる「自分の才能にいち早く気づくことも億女に備わる技量です。いろんな経験をされながら仕事の道を極め、気づいたら億のお金を動かしている人ですよね」自分の能力を信じ切ることが大事だという。「それはけっして自信過剰という意味ではなく、逆境のときでも自分を信じて乗り越える力があるということ。見習うべきところです」■「臨時収入」の管理能力を身につける急にお金が入ってきたとき、管理能力は不可欠だ。「やはり、信頼できるコンサルの方と組んで、きっちり管理することをオススメします。資産の役立て方次第で、さらに幸福感を高めていけそうです」
2019年07月18日本記事ではNISA(ニーサ)口座での初心者におすすめの投資信託(ファンド)について考察します。NISA(ニーサ)口座での初心者におすすめの投資信託(ファンド)1本はコレ!メリットや違いを理解しようニーサとは少額での投資を行う個人投資家向けの税制優遇制度です。まず最初にニーサ口座について、押さえておきたいポイントを理解しましょう。NISA(ニーサ)口座のメリットとは?普通の口座との違いニーサ口座のメリットを一言で言うと「利益が非課税になること」です。この点が最も大きな点です。その他の点は、通常の証券口座と大きくは変わりません。その他の特徴としては以下のようなものが挙げられます。(※図表は筆者作成)どこでニーサ口座が開けるんですか?ニーサ口座は証券会社などで開くことができます。前述のようにニーサの最大のメリットは「運用で得た利益が非課税になる」ということですが、それ以外のリスク(値動きの幅)やリターン(見返り・利率など)は通常の資産運用と変わりません。ニーサ口座ではどんな商品が買えるの?年間の投資枠が120万円あるニーサですが、買える金融商品は一般的なものです。つまり、株式と投資信託(上場投資信託:ETF含む)です。株式・・・・・個別の企業の株式のこと(トヨタや日産、マクドナルドなど)投資信託・・・複数の金融商品の入った金融商品(国内外の株式や債券などに幅広く分散投資がしやすい)ファンドの評判はあてになる?ニーサで投資信託を選ぶ際に、「運用成績が良かったファンド」を選ぶ方が多いかもしれません。ただ、これは文字通り「良かった」と過去形です。残念ながら資産運用の世界では過去は未来を保証するものではありません。つまり、過去に「良かった・悪かった」ものが未来も良い・悪いとは限らない、ということです。それでは何を目安に投資信託を判断したらよいのでしょうか。次に、初心者の方に最低限押さえてほしいポイントを3つ見てみましょう。[adsense_middle]投資信託を始めるなら「手数料・分配金利回り・銘柄の中身」の3つをチェック!投資初心者の方がニーサ口座で投資信託を選ぶなら、次の3つのポイントをチェックしてほしいと思います。手数料が低いか毎月分配型ではないか銘柄は株式が主体であるかどうかちなみにこれは、イデコ(個人型確定拠出年金)でも、通所の課税口座でも同様のチェックポイントです。そして、「つみたてニーサ」という税制優遇制度ではあらかじめ似たような選定基準が入っています。筆者はこの選定基準を「金融庁フィルター」と呼んでいます。金融庁フィルターには、「過去の成績」や「評判」という選別方法の概念はありません。【ニーサ口座で投資信託を選ぶときのチェックポイント①】「手数料」まずは手数料から見ていきましょう。手数料は単純に運用成績から差し引かれるお金です。利益が出ている場合は、その利益を押し下げる効果が手数料にはあります。利益が出てていない場合は、さらに損失を広げる効果が手数料にはあります。ですから手数料は低ければ低いほど良いのです。金融商品の手数料ってどれくらいならいいの?投資信託の具体的な数値を挙げましょう。この基準に当てはまるものだけを選択肢として残せば問題ありません。金融商品の手数料って高いほど良い成績になるんじゃないの?中には上記の説明だけでは納得されない方もいらっしゃるかもしれません。何しろ住宅購入の場合などは、高いお金を支払えば支払うほどに家の性能は良くなっていくからです。そのため、「金融商品でも同じではないか?手数料が高い方が良い成績になるのではないか?」と思われるかもしれません。しかし答えはノーです。現代の市場では運用成績は長期的に見ると市場平均が最適となるため、手数料の安い投資信託を保有することが唯一「マシ」な成績を得ることにつながります。【ニーサ口座で投資信託を選ぶときのチェックポイント②】「分配金利回り」初心者の方にチェックしていただきたいポイント2つ目は分配金の利回りです。分配金というのは、大変乱暴に言うと「利益や投資したお金を配ってくれること」です。保有している投資信託の成績が良ければ(市場次第)利益がもらえますし、そうでない場合は投資したお金の一部が返ってくるというものです。前述のように、ニーサでの投資枠は年間最大120万円です。そうなると、初心者の方の中には「投資額が120万円ならできるだけ分配金が多い方が良いだろう」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、結論から申し上げますと、効率の良い投資を考えた場合は分配金利回りがゼロのものを選ぶことが重要です。なぜでしょうか。投資信託および資産形成で重要なのは効率ではないかニーサのみならず、資産運用全般で重要なのは「効率」だと筆者は考えています。この効率とはどういうことでしょうか。効率の解釈にはいろいろあると思います。ここでは「同じ期間・同じ金額を投資をするのなら、できるだけお金が大きくなる方が効率が良い」とします。例えば100万円を10年間投資に回したとします。読者の方は次のどちらが効率が良いと思われるでしょうか?10年後に100万円が110万円になっている10年後に100万円が150万円になっている直感的に多くの方が2の方が良いと思われたのではないでしょうか。筆者もそう考えます。投資信託を始めるなら分配金利回りはゼロから選ぶそうである以上、投資信託を選ぶ際は資産形成の効率が良くなるものを選ぶことが大切です。そのため、先ほどの結論「効率の良い投資を考えた場合は分配金利回りがゼロのものを選ぶことが重要」となります。なぜなら、分配金は「利益や投資したお金を配ってくれること」ですから、再投資の効果が弱まってしまいます。簡単に言うと雪だるまを大きくする力が弱まってしまうのです。投資信託の分配金利回りは、高ければ高いほどいいんじゃないですか?世間の評判やランキングを拝見すると、分配金利回りが高い投資信託が上位にきていることがしばしばあります。しかし、それは見方を変えると「効率の悪い投資信託ランキング」でもあると筆者は考えます。分配金はゼロから選ぶことが重要です。ゼロであっても内部で再投資されます。雪だるま式にお金が大きくなる効果が高まります。先ほどの筆者の質問で「2」を選ばれた方は、効率を重視しているわけですから、冷静に考えれば分配金の利回りが高い投資信託は買わないのが正しい選択肢ではないでしょうか。【ニーサ口座で投資信託を選ぶときのチェックポイント③】「銘柄の中身」が株式主体であるかどうか初心者の方に知ってほしい最後のチェックポイントは、投資信託の銘柄の中身です。やはり結論を先に申しますと、株式が主体になっている投資信託かどうか?ということです。ちなみに銘柄の名前はほとんど重要ではありません。投資信託の銘柄は名前で選ぶのではなく、中身が株式かどうかで選ぶことが重要です。そして、銘柄選びでもやはり「効率」が重要です。そして、ハイリスク・ハイリターンの伝統的な資産は「株式」です。下の表は年金機構の想定している各資産の期待リターンを載せたものですが、債券よりも株式の方が期待リターンが高く想定されています。期待リターンとは、確実ではないがこのくらいのリターンが期待できるのではないか、という数値また、一般的に株式から得られるリターンは長期で見ると5~6%程度(+無リスク金利)になるのではないかと言われています。必ずそうなるとは断言できませんが、この点を考えても長期の資産形成で重要なのは株式であると筆者は考えています。(※図表は筆者作成)[adsense_middle]筆者の考える「自分が初心者だとしたらおすすめしたい投資信託の銘柄」それではここで、筆者の考える初心者の方におすすめの投資信託の銘柄を一つ挙げてみたいと思います。いくつか候補はありますが、今回は特にシンプルにするために一つの銘柄に絞ります。前回の記事でイオン銀行について触れましたので、本記事でもイオン銀行で買える銘柄で考察をしてみたいと思います。(※図表は筆者作成、数値は記事作成時点)これ一本で、日本を除く先進国二十数か国の株式千数百社に分散投資をしたことになります。この銘柄を買えば儲かるんですね?気を付けていただきたいのが、これを買えば必ず儲かるわけではないということです。結果は市場次第です。ただ手数料が低く・分配金がなく・中身が株式なので「マシ」であるだろう、というだけです。金融商品ってどのタイミングで売買したらいいですか?基本的に売買のタイミングは世界中の誰にもはっきりとは分かりません。つまり、いつ安く・高くなるかが良く分からないのです。例えば2008年の金融危機クラスの金融危機を待って(安くなるのを待って)いると、もう11年近く待つことになってしまいます。この先もいつ金融危機が来るのか分かりません。いつが高いのかもまた同様に分かりません。そのため次のような売買タイミングが考えられます。将来の値上がりを期待して、一括で投資するタイミングが読めない以上、毎月の積立投資に徹する筆者は個人的に積立投資が初心者の方には良いと思います。その理由は初心者の人(あるいは多くの人)が安くなると売りたくなり、高くなると買いたくなるという「認知エラー」にかかり、損をしてしまいやすいからです。初心者の方こそ、そしてベテランでも、積立投資に徹するのが良いと筆者は考えます。NISA(ニーサ)口座での初心者におすすめの投資信託に関するまとめ初心者におすすめの投資信託選びでは「評判」をそぎ落とす手数料と分配金利回りもそぎ落とす資産形成では効率を重視する本記事では効率について触れました。人生100年時代とはいえ、認知症や資金面、退職年齢のことなどを考えますと、案外資産形成をできる時間というのは短いのかもしれません。そうであるのなら、やはり効率の良い資産形成を考えることが重要ではないでしょうか。期間・年齢・働き方は人それぞれ異なります。そのため年齢や投資期間によって最適な金融商品の選び方が異なるような気がします。ところが効率を考えると、銘柄の選定方法はいつも同じになるのではないでしょうか。異なるのはシンプルに投資金額のみではないでしょうか。つまり運用商品は同じで、異なるのは投資する金額と預貯金などでリスクをコントロールする、という形です。本記事が読者の方の合理的な資産形成の一助になれば幸いです。
2019年07月16日「無意識の習慣、そしてあふれる情報に振り回されてお金を失うことは、誰にでもありえます。最近目立つのは住宅ローン減税を利用した頭金の運用。お得という言葉に踊らされ、軽い気持ちで始めて失敗する人が多いです。人生100年時代、お金についての知識不足は命取りになりかねません」家計再生コンサルタントの横山光昭さんはこう警鐘を鳴らす。今年6月には金融庁が、夫婦の老後の生活費用として公的年金に加えて2,000万円が必要だとする試算を発表。年金だけに頼れないという現実の前に、家計を見直さなくてはという焦りは募るが……。「資産を増やそうと慌てて投資を始める前に、まずは日々の支出を振り返ってみることが必要。そして、そのためにはそれぞれの支出が、『消費』『浪費』『投資』のどれに当てはまるかを分類することが有効です」消費は、食費や住居費、日用品など生活するのに必要だが、生産性はあまり伴わないもの。浪費は、いわゆる無駄遣い。嗜好品や度を超えた買い物など、生活に必要なく、今を楽しむだけの出費だ。投資は、習い事や貯金、投資信託など、必ずしも必要ではないが将来役に立つ生産性の高い出費を指す。たとえばワンランク上の仕事への転職を目指すためのものなら、書籍なども投資だと言える。「分類した中から、不要な支出を探してみましょう。それにより、何が本当に必要だったのか、自分なりの価値基準が明確になり、どんぶり勘定から脱却できます」家計に無駄がなくなり、お金が貯まってきて初めて、投資を始めるステージに到達する。「投資は損をするかもしれないから怖いと考える人がいますが、しっかりと勉強し、投資信託など低リスクの商品を選べば、それほど臆病になる必要はありません。むしろ、お金を銀行に預けたままだったり、貯蓄型の保険で積み立てているだけの人は、インフレが起きてお金の価値が下がったときに、貯金だけで生活していけなくなる可能性があります。’90年代までは金利が高く、郵便局や銀行の口座に預けているだけでお金が増えていきましたが、今は超低金利時代。お金についての考え方を転換しないと、増やすことはできません」本格的に投資を始めるときに、横山さんが提案するのが「3つの袋」という考え方。貯金を「使う」「貯める」「増やす」の3つの口座に分けて管理する方法だ。「使う」は、日常の突発的な支出に対応する金額を含めた、生活するための貯金で、目安は月収の1.5カ月分。「貯める」は、失職や病気で働けなくなったときなど万が一に備えた蓄えで、その目安は月収の6カ月分。そしてその2つの袋が達成できれば、次が初めて「増やす」で、投資をしていくということになる。「これだけの蓄えがあれば、万が一、急な出費が必要になっても対応でき、安心して投資ができます。ただ、これはあくまでも理想の額。足りない場合は、貯金と並行し、少額の投資から始めてもOKです。たとえば、積立型の投資信託なら金融機関によっては100円から始められます。スマホの契約を見直し、格安スマホに乗り換えれば、月に5,000円ほど余裕ができますから、そのお金だけでも投資は始められるのです」
2019年07月15日(ウェルスナビ) for SBI証券とは、預かり資産・運用者数がロボアドバイザートップのウェルスナビの提携サービスです。運用方法は通常のウェルスナビと同じですが、サービス内容が異なっている部分があります。今回は、WealthNavi(ウェルスナビ) for SBI証券の特徴やはじめ方について解説します。ウェルスナビ for SBI証券とはSBI証券ウェルスナビ for SBI証券とは、ウェルスナビ株式会社が提供するロボアドバイザー「WealthNavi」をSBI証券の顧客向けにカスタマイズした次世代の資産運用サービスです。2017年1月からサービスを開始し、2年間で残高が400億円を突破しました。ウェルスナビは、SBI証券以外にも提携している企業が複数あります。ウェルスナビ for 住信SBIネット銀行ウェルスナビ for ANAウェルスナビ for ソニー銀行ウェルスナビ for イオン銀行ウェルスナビ for 横浜銀行ウェルスナビ for JALどこで始めても、運用方法や手数料は同じです。ただし、サービス内容に違いがあります。また、提携企業によってはキャンペーンを行っている場合があります。2019年7月8日(月)~8/8(木)にかけてウェルスナビ for SBI証券もキャンペーンを行っています。キャンペーン期間中に初めて、または追加でWealthNavi for SBI証券口座へ10万円以上の入金をし、かつ2019年9月分として自動積立により10,000円以上の引き落としが実施された顧客に、入金額に応じて最大5万円をプレゼントするキャンペーンです。ウェルスナビそれでは、ウェルスナビ for SBI証券の特徴について見ていきましょう。ウェルスナビ for SBI証券の特徴SBI証券GAIAコンサルティングサービスの対面サービスが使えるウェルスナビ for SBI証券独自のサービスとして、GAIAコンサルティングサービスがあります。GAIAコンサルティングサービスとは、独立系のファイナンシャルプランナー会社である「ガイア」が、ウェルスナビ for SBI証券のセミナーにおいて提供する対面コンサルティングです。対面で相談する機会が欲しい人には嬉しいサービスで、ウェルスナビ for SBI証券のメリットです。ウェルスナビ for SBI証券はマメタスに対応していないウェルスナビマメタスとは、ウェルスナビが提供するおつり投資サービス。 クレジットカードや電子マネーでの買い物のおつりが、ウェルスナビのロボアドバイザーによって運用されます。買い物のおつりで投資できるので、まとまった資金がなくても資産運用を続けられるのです。ただし、ウェルスナビ for SBI証券ではマメタスに対応していません。マメタスを利用したい場合は、通常のウェルスナビを選ぶ必要があります。ウェルスナビ長期割は時間かかりますが、ウェルスナビを続けている投資家にとっておトクなサービスです。しかし、ウェルスナビ for SBI証券では、長期割に対応していません。長期割を利用するためには、直接ウェルスナビに申し込まなければなりません。これもデメリットの一つです。ただし、ウェルスナビ for SBI証券はDeTAX(自動税金最適化)には対応しています。DeTAXとは、リバランス時の売却による利益や分配金と、運用の損失を合わせて税金を安くする機能です。柴山CEOはウェルスナビ for SBI証券とのインタビューで、DeTAXの機能により年間0.4~0.6%程度の負担減になると述べています。[adsense_middle]ウェルスナビ for SBI証券のメリットウェルスナビ効率的なポートフォリオとは、「リスクが同じなら期待リターンはもっとも高いものがいい」ということです。1990年にノーベル経済学賞を受賞したハリー・マーコビッツが「現代ポートフォリオ理論」で提唱した理論になります。個人投資家が、自分で資産を選んで効率的なポートフォリオを組むのは困難です。しかも、市場の状況は時間の経過とともに変化するため、ある時点で最適だったポートフォリオがその後も最適とは限りません。状況に応じてリバランス(資産の入れ替え)を行う必要があるのです。ロボアドバイザーなら、効率的なポートフォリオの組み合わせからリバランスまで、すべて自動で行ってくれます。中長期での資産運用を自動でサポートしてくれるのです。【ウェルスナビ for SBI証券のメリット③】特集やセミナーが充実SBI証券ウェルスナビ for SBI証券では、特集コンテンツと動画でわかりやすく解説する動画セミナー、対談コンテンツなどを見ることができます。さらに、WealthNavi会場セミナーの開催情報も確認できます。ウェルスナビ for SBI証券のメリットまとめ資産運用をすべて任せられる中長期での効果的・効率的な資産運用をサポート(最適ポートフォリオの作成)特集やセミナーが充実ウェルスナビ for SBI証券のポートフォリオの投資対象や手数料ウェルスナビの投資対象は、海外のETFです。ETFとは、証券取引所に上場している投資信託。ウェルスナビでは、低コストで流動性が高いETFが選ばれています。手数料は、預かり資産の評価額に対して年率1%(3,000万円を超える部分は年率0.5%)で、最低投資金額は10万円です。これらは、通常のウェルスナビと同じです。自動積立サービスが利用できる自動積立とは、各金融機関の口座から、毎月一定金額を自動で引き落とし、積立投資を行うことです。追加の手数料はかからず、積立金額は1万円から指定できます。積立コースは以下の4つです。①月1回定額毎月6日・12日・20日・26日・末日の中から1回選んで一定の金額を積立投資します。②月5回定額毎月6日・12日・20日・26日・末日のすべての日で一定の金額を積立投資します。③複数回定額毎月6日・12日・20日・26日・末日の中から複数回一定の金額を積立投資します。④カスタム毎月6日・12日・20日・26日・末日から複数回積立投資。引き落とし日ごとに設定した金額を積み立てます。ウェルスナビ for SBI証券の始め方ロボアドバイザー口座で資産運用を始めるには、「ウェルスナビ for SBI証券口座」の開設が必要です。ウェルスナビ for SBI証券口座は最短当日で口座開設が完了し、すぐに取引が可能。口座開設料や口座管理料は無料です。ロボアドバイザー口座への切り替えSBI証券総合口座を持っていない場合SBI証券総合口座の開設が必要です。次のリンクより口座開設が可能です。SBI証券総合口座を持っている場合1.SBI証券総合口座にログインした状態で、ロボアドバイザー(ウェルスナビ for SBI証券)口座開設ボタンを押します。2.「ウェルスナビ for SBI証券」口座開設に関する承認事項画面で次の事項を確認。個人情報の第三者提供の同意ウェルスナビ株式会社における個人情報の利用目的等確認後に「同意する」ボタンを押します。3.ウェルスナビ for SBIの口座開設画面で本人確認書類をアップすれば口座開設終了です。ウェルスナビ for SBI証券に関するまとめ今回は、ウェルスナビ for SBI証券と公式のウェルスナビとの違いやはじめ方について解説しました。◎ウェルスナビ for SBI証券と公式のウェルスナビの同じ点手数料が年率1%(3000万円を超える部分は年率0.5%)最低投資金額10万円自動積立やDeTAX機能が使える◎ウェルスナビ for SBI証券と公式のウェルスナビの違う点GAIAの対面サービスが利用可能マメタスや長期割には対応していない運用方針や投資対象は公式のウェルスナビと同じですが、サービス内容が異なる点もあるので注意しましょう。ただ、SBI証券に総合口座を持っていれば、当日にでもロボアドバイザーサービスを始められます。SBI証券で株や投資信託を取引している方は、投資の幅を広げるためにもウェルスナビ for SBI証券の口座を開設するところから始めてみてはいかがでしょうか。資産運用に関する以下記事もおすすめ☆[/delpart]
2019年07月13日家族信託のほかにも、財産管理や相続、認知症に関連したさまざまな制度があります。生前贈与や生命保険は、今まで生前の相続対策に活用されてきました。成年後見制度は、認知症などで判断能力を欠くことになった場合に活用されています。今回は、従来の制度と比べて、家族信託にどんなメリット・デメリットがあるかを考えてみましょう。■ 1.後見制度よりも資産の運用がしやすい「後見制度」とは、判断能力が不十分な人を守る制度です。契約などの法律行為を行えない人を後見人等が代理し、必要な契約等を締結する、財産を管理するなどすることで、本人の保護を図ります。tsukat / PIXTA(ピクスタ)1-12種類の後見制度法定後見と任意後見の2つがある法定後見制度は、既に判断能力が不十分な時に、申立により家庭裁判所によって選任された後見人等が本人に代わって財産や権利を守り、本人を法的に支援します。任意後見制度は、本人が元気で判断能力があるうちに、将来、自らの判断能力が低下した場合に備え、任意後見人を選び、公正証書で任意後見契約を結んでおくもので、将来、判断能力が不十分となった時に備えるための制度です。1-2資産運用の自由度は家族信託のほうが高い後見制度を利用すると、毎年、家庭裁判所への報告義務が発生します。また、法廷後見人として身内が後見人になるとは限りません。資産を保護する活動はしてくれますが、本人や家族のために、積極的な資産運用を行ってくれないケースが少なくありません。家族信託なら自分が元気なうちから、資産の管理・処分を託すことができ、もし、万が一判断能力を喪失したときも、自分の意向に沿った財産管理を行えます。不動産の売却や買い換え、アパート建設などの資産運用・組替えも、受託者である家族により可能です。信託において、受託者は信託財産の管理運用を行なうことができますが、成年後見人のように、本人に代わって身の回りの世話や一切の契約ごとの管理を包括的に行ったり、本人のした契約を取り消したりする成年後見人のような権限はありません。■ 2.生前贈与よりも財産管理の自由度が高くなる相続対策として生前贈与が行われる場合がありますが、生前贈与では主に高額な贈与税が問題になります。贈与税の基礎控除額は110万円。相続税に比べて高い税率です。CORA / PIXTA(ピクスタ)贈与税が非課税になる特例もありますが、住宅の購入や教育資金、結婚・子育て資金と使用目的が限定されています。一度贈与した財産を戻すことができない点もデメリットとして挙げられます。贈与税の非課税制度を利用して限度額いっぱいの金額を孫に贈与したものの、あとから介護費用が必要になってお金に困るといったケースもあります。家族信託ならば、受託者による財産の処分や運用方法の変更を行うことができるため、いざという時にも現金化することができるのです。家族信託のほうが多目的な用途に使用可能だといえます。■ 3.生命保険は健康でないと加入が難しい生命保険の死亡保険金は、指定された受取人の固有財産で遺産分割の対象にはなりません。そのために、相続が発生した場合に特定の人に財産を渡したい場合に有効な方法です。makaron* / PIXTA(ピクスタ)ただし、生命保険に加入するには、被保険者が健康でなければなりません。受取人は誰でもよいわけではなく、一般的に孫、祖父母、兄弟姉妹(義理含む)の2親等以内の親族とされています。家族信託の受益者、受託者は、基本的には「家族」であり、保険の受取人に比べ広範囲となっています。ただし、信託契約は委託者と受託者の信頼関係が何より重要です。信託は「信用して託す」わけですから、信頼できる家族がいないなら家族信託を利用することはできません。なお、家族信託で、受益者が未成年や高齢者など、自ら監督することが難しい場合は、信託監督人をつけることができる場合があります。■ 4.遺言書よりも長く財産管理の道筋を示せる相続対策として遺言書を書く人が多くなっていますが、財産承継について遺言で指定できるのは自身が死亡したときの相続までで、その次の代の相続については指定できないのをご存知でしょうか。cba / PIXTA(ピクスタ)遺産を子どもに相続させることを指定できても、その子どもから孫に遺産を継がせる(2次相続と言います)ことまでは指定できません。遺言書は万能ではないのです。家族信託では、自分の希望する順番で何段階かに分けて受益者の指定が可能となります。1次相続者である高齢の配偶者などが認知症や障害により遺言が書けない場合でも、遺言を書いたのと同じ効果になるので、遺産分割協議による争いを回避できます。■ 5.まとめ家族信託で注意してほしいのは、相続税です。不動産相続は注意が必要です。相続で「所有権」を取得した人に相続税が課税されますが、家族信託を利用して不動産を信託した場合は、所有権を取得した人ではなく、受益権を取得した人に対して相続税が課税されます。受益権の評価額は、その不動産の相続税評価額と同じです。家族信託それ自体で相続税評価額が引き下げられるわけではありません。このデメリットを考慮しても、家族信託は、後見制度や遺言、贈与などに比べ、財産管理において思い通りの財産承継ができる制度ですので、一度家族で話し合ってみてはいかがでしょうか。ファイナンシャルプランナー(AFP)/宅地建物取引士一般社団法人/家族信託普及協会®会員吉井 希宥美
2019年07月12日本記事ではイオン銀行の投資信託人気ランキング上位のファンドを筆者が考察します。また、最後に筆者の考えるイオン銀行の投資信託の「おすすめ銘柄」をランキング形式でご紹介します。※各数字およびランキング内容は記事執筆時点の内容です。イオン銀行の人気投資信託をランキング形式で学ぶそれでは、イオン銀行の月間購入件数ランキングを見てみましょう。多数あるラインナップの中から多くの方が選んだ銘柄(評判の高い銘柄)は、このようになっていました(取材時)。イオン銀行の人気ランキング5位「ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月決算型)」はどんなもの?5位の「ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月決算型)」は、日本を含む世界の株式に広く投資をすることを目的としている投資信託です。また、毎月分配金も支払われます。初心者の方に大変な人気のあるタイプが毎月分配型です。イオン銀行の人気ランキング2位~4位の銘柄「日経225インデックスファンド」はどんなもの?それでは、2位~4位までを見てみましょう。2位:日経225ノーロードオープン3位:iFree日経225インデックス4位:野村 インデックスファンド・日経225『愛称:Funds-i 日経225』2位~4位までは、いずれも次の共通点があります。市場平均と連動することを目指すインデックス型投資信託対象は国内株式で日経平均株価に連動することを目指す買う時と売るときにかかる手数料がゼロ合理的な投資対象は手数料が0.3%以下のインデックス型投資信託2位~4位までが株式主体のインデックス型投資信託であることには、筆者としては大変共感できます。なぜなら、資産運用を考えた場合には、合理的な投資対象は以下のような点が欠かせないからです。手数料が0.3%より低い(より低い方がよい)株式が主体であること市場平均と連動することを目指すインデックス型投資信託であること上記の理由をとてもコンパクトに解説します。手数料は運用成績を押し下げるだけなので手数料は引く方が良い。債券はローリターンなので、同じお金で投資をした場合の期待収益額が株式と比べて低い。市場平均は世界中の機関投資家(専門家)の平均なので、長期的に見るほどに市場平均を超え続けることが難しい、という理由です。イオン銀行の人気ランキング1位の銘柄「SBI 日本株4.3ブル」はどんなもの?取材時の人気ランキング一位の銘柄は「SBI 日本株4.3ブル」という投資信託です。これはどのようなものなのでしょうか。イオン銀行のサイト説明によると、国内株式市場のおおむね4.3倍になる投資成果を目指すもの、という内容が記載されています。ブルは牛のことこの名称「SBI 日本株4.3ブル」 の「ブル」とは何でしょうか?このブルとは牛のことです。牛というのは相手を攻撃するときに、角を下から刺し、上に放り上げるそうです(見たことはありませんが)。その動き(下から上)を指して金融の世界では、ブルと名がつく投資信託は「対象の数倍の値動きをすることを目指す投資信託」を指すことが一般的です(てこの意のレバレッジともいう)。ちなみに、何倍動くかも種類によって異なります。この「SBI 日本株4.3ブル」は日本株式市場の4.3倍の値動きをすることを目指しています。イオン銀行で「SBI 日本株4.3ブル」投資信託を買うと、結果はどうなる?このブル型の投資信託は前述のように、対象の株式市場などが上昇すると数倍の値動きをします。大変に乱暴に言うと、株式市場が上がる前に仕込んでおいて、高くなった時に売却すると通常よりも大きな利益が得られる、というものです。イオン銀行の「SBI 日本株4.3ブル」投資信託購入時の手数料はいくら?ちなみにこの投資信託は、以下のような費用がかかります。持っている間にかかる手数料(年率)0.95%購入時手数料(買うときのみかかる)2.16%[adsense_middle]イオン銀行の投資信託人気ランキングの筆者の評価とデメリット以上5本の人気ランキングのラインナップをざっくりと見て参りました。ただ、どのようなランキングであっても、基本的に「ほとんどあてにならない」という風に考えておくことが重要かと思います。何しろ投資信託を含め、どのような金融商品であっても、過去の値動きは未来を予測するのに役に立たないからです。また、上位に来ているものが必ずしも投資家にとって有利なものとは限りません。イオン銀行の人気投資信託ランキング5位の評価とデメリットはどのようなものか?それでは5位の「ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月決算型)」から見ていきましょう。結論から申しますと、筆者はこの「毎月分配型」という種類の投資信託は中身がどのようであれ、個人の資産形成に不向きであると考えています。なぜでしょうか。それは、分配金と呼ばれるお金を「毎月受け取れてしまう」ことに原因があります。分配金は利益のこともありますが、運用がうまく行かない時は自分の投資したお金が戻ってくる仕組みです。そのため、長期的に見ると資産形成がうまく行きません。毎月分配型の投資信託は無駄が多く、積立に向かないし、信託報酬も高いわかりやすく言うと、無駄が多いのです。合理的な資産形成とは時間経過とともに利益が利益を生み、雪だるま式に大きくなっていくことを目指します。しかし、分配金を毎月受取れてしまうということは、せっかくのお金を大きくするチャンスを失うことになります。雪だるまが次第に小さくなってしまうのです。イオン銀行の人気投資信託ランキング2位~4位の評価とデメリットはどのようなものか?ランキング2位~4位までは、インデックス型の投資信託なので、個人的には合理的だと思います。2位:日経225ノーロードオープン3位:iFree日経225インデックス4位:野村 インデックスファンド・日経225『愛称:Funds-i 日経225』突然ですが問題です。上記3つの投資信託は「連動を目指す指標が同じ・いずれもインデックス型投資信託」という共通点がありますが、3つのうちどれが理論上合理的でしょうか?信託報酬は同じ対象で同じインデックス型投資信託なら低い方がマシだと考えられる筆者の考える正解は3位の「iFree日経225インデックス」です。なぜでしょうか。それは、3つの中で唯一、持っている間にかかる費用が0.1%台だからです。他の2つは0.4%台、0.8%台とともに高い数値です。同じ日経平均株価に連動することを目指すインデックス型投資信託なら、表面的な運用成果は同じになると考えられます。そして、実質的な運用成果はコストがかかる分だけ下がります。つまり、仮に平均リターン(年率)が3%なら、次のようになります。コストが0.1%→3ー0.1=2.9%(コストが低いと実質的な成績がマシになる)コストが0.8%→3ー0.8=2.2%(コストが高いと実質的な成績が悪くなる)極端に言うと、まったく同じ内容でも名前とコストが違うだけで運用成果に差が出てしまいます。同じ投資対象とインデックス型投資信託であるならば、名前やランキングで選ばずにコストで選ぶことが合理的だと考えます。自国バイアスがかかっているのでは?また、2位~4位までに国内株式のインデックス型投資信託が固まっているのも少し偏りがある気がします。国内株式が悪いわけではありませんが、同じ値動きをするものばかりを選んでも分散効果はそれ以上生まれません。どこの国でも自国の株式や債券を多く保有したがる、という考え方の偏り(自国バイアス)があることが知られていますが、これには注意が必要です。分散投資の効果(リスクを低減させる)をより有効に発揮させるためには、日本株式のみならず、先進国株式も保有することが重要だと考えます。[adsense_middle]イオン銀行の人気投資信託ランキング1位の評価とデメリットはどのようなものか?1位の「SBI 日本株4.3ブル」について見てみましょう。これは「投資」には向きません。「投機」向きの商品です。※投機が悪いわけではありません。投資とは違うという性質の解説です。投機がしたい方にはうってつけの金融商品と言えるでしょう。この商品には以下のようなデメリットがあります。長期保有していると意図しない値動きになる当然だが、対象の価格が下がるとそれに応じて大きく値下がりする手数料が高い(持っている間にかかる手数料(年率)0.95%購入時手数料2.16%)ブル型は短期決戦・投機的に使う?ブル型は対象の値動きを増幅したような値動きをします。そのため、対象が大きく値下がりすれば、大きく含み損を抱えます。つまり、リスク(値動きの幅)が大きいのです。「でも、長期間保有していれば、いつか大儲けできるでしょう」という意見もあるかと思います。その可能性はあります。しかし、このブル型は中身が複雑な金融商品ですので、長期保有していると値動きが予期しない動きをすることがあります。そのため短期的・投機的な運用方法になることが予想されます。しかし、短期的・投機的な運用は結果がランダム・ウォーカー(でたらめ)になります。このような理由から、投資ではなく投機であり、それは老後のための資産形成・運用には向いていないと筆者は考えます。筆者の考える、イオン銀行のおすすめ投資信託ランキングここでのおすすめとは、筆者が合理的だと考えるものです。個別銘柄を推奨する意図はありません。特に儲かるわけでもありませんし、損をしないわけでもありません。運用成果は市場次第です。イオン銀行の投資信託で世界の株式に広く分散投資イオン銀行の投資信託ラインナップから筆者が選んだ銘柄は以下の5つです。いずれも次のような特徴があります。投資対象は株式インデックス型投資信託持っている間にかかる手数料が比較的低い(5位が高いのが残念)買う時と売るときにかかるお金はゼロ分配金は「ない」ブル型では「ない」つみたてニーサでも買えるイオン銀行の投資信託の積立投資のやり方【結果を良くする方法】上記のような投資信託を保有し、65歳や70歳などのお金が必要になる時期まで積立投資に徹するのが良いと筆者は考えます。もちろんまとまった資金で行っても構いませんが、認知的なエラー(高いと買いたくなり、安いと売りたくなる)が起こりやすいので、何も考えなくてもよい積立投資に徹するのが良いやり方だと思います。また、つみたてニーサという税制優遇口座を利用するのも重要です。運用結果を向上させようという意思があるのなら、「何もしない」で数十年間積立投資に徹するのが良いでしょう。そうするだけで認知的なエラーを防ぎ、誰でも市場平均に近い運用成果を得られると考えられるからです。イオン銀行のおすすめ投資信託ランキングに関するまとめランキングは過信しないブル型は長期投資にはいらない「いいな」と思うものにはたいてい大きなデメリットがある本記事ではイオン銀行のおすすめ投資信託について考察してみました。本文内でも触れましたが、ランキングを過信するのは危険です。「売れ筋ランキング」もそうですが、他に「トータルリターンランキング」「利回りランキング」「〇〇賞受賞ファンド一覧」などにも注意が必要です。それらから探しても合理的な運用商品に出会うのは難しくなります。かえって「魅力的すぎる」投資信託に惑わされやすいでしょう。本記事が皆様の合理的な資産運用の一助になれば幸いです。
2019年07月10日2018年1月より「つみたてNISA」が始まり、約1年半経過しました。皆さんも耳にした事や目にした事はあるのではないでしょうか?現在加入者数も右肩上がりに増えており、今まで投資に親しみの無かった方でも気軽に始められる制度です。今回はつみたてNISAでどんなファンドを選んだら良いのかという事を解説していきます。また今回は選び方だけでなく、つみたてNISA、投資信託の仕組みにも触れて解説していきますので、初心者の方は是非最後までお付き合い下さい。ファンドからご覧になりたい方は先へ読み進めて頂ければと思います。投資信託とつみたてNISAを知ろう!投資信託の特徴投資信託の特徴は次の通りです株や債券に間接的に投資する商品運用はプロが行う為、深く考えずお任せ投資となる市場環境によって利益が出たり、損失が出る可能性もある元本保証は無い為、投資の責任は投資家に帰属するファンドは様々あり色々組み合せたり、バランス良く1つに纏まったファンドもある出た利益に対し約20%の源泉分離課税がかかるまとめるとこんな感じです。特に6番目の源泉分離課税がこれまでの投資信託におけるネックでした。利益が出たぞと思っても、その利益に対し約20%もの税金が差し引かれるのは、誰しも嫌なのではないでしょうか?この点を解消したのが次に解説します、つみたてNISAです。つみたてNISAとは冒頭でも書きましたが、制度自体は歴史が浅く、まだ1年半しか経過していません。過去には「NISA」や「iDeCo」といった投資信託や株を使って運用しながら、非課税の恩恵を受けられる商品がリリースされており、つみたてNISAは「NISA」「iDeCo」と同じく非課税適用となる商品です。ここで言う非課税とは、先程、投資信託の部分で解説しました源泉分離課税が掛からないという事です。この点が解消された為、また商品の特性上、複利で運用されるので、大きな投資効果が見込めるようになりました。この複利は非常に大きな効果を生み出します。参考までに複利を解説しておきます。複利とは投資した元金から利息(利益)が出たものが元金に組み込まれ、更に金利(利回り)が付くことによって増えていく事。特に効果を発揮するケースは長期に渡って運用する事が望ましい。つみたてNISAの特徴主な特徴は次の通りです。年間40万円の支出に対して出た運用益は非課税対象上記支出期間の20年間(2018年~2037年)までは非課税期間である証券会社にもよるが、最低100円から投資可能国が厳選したファンドばかりで、手数料が比較的少ないインデックスファンドが中心主だった特徴は4つです。ご覧のように20年間は利益に対し課税されません。そこに対し複利効果が乗っかってきますので、大きな運用成果を期待できる事になります。また「つみたて」という言葉でもお分かりのように、毎月投資という形で積立てていきますので、値動きのリスクを回避する手法を自動的に取っています。(楽天証券やSBI証券では毎日積立も可能です。しかも100円投資も可能です。)ここまで投資家に寄り添った制度は今までありませんでしたので、加入者が増加している事も頷けますね。投資信託とつみたてNISAのまとめここまでは、制度に関する理解を深めて頂く為の解説を行いました。ご覧の様につみたてNISAは、将来の資産形成には非常にマッチした商品であると言えます。また20年間と長期に渡って投資を行う事で、損失の機会を軽減してくれます。こちらの図をご覧ください。これは株式投資のリターンの図になります。長期に渡るにつれ、マイナスが軽減されているのが分かりますよね。逆に短い期間程、損失の機会は多くなる事を示しています。つまり、投資における最大の成果を出すために、また損失の機会をいかに出さなくするかは、長期投資による事が一番だという事になります。結果つみたてNISAの20年間の期間は、ぴったりとハマる事になります。つみたてNISAをご検討の方は、お早めに始める事をおすすめ致します。[adsense_middle]2019年版!積立NISAの商品(銘柄)の選び方ご覧のように、日経平均と比べても明らかに違いが分かりますね。ずっと右肩上がりで推移しています。リーマンショックやITバブルの崩壊もありましたが、それでも日経平均を上回っています。また、つみたてNISAの20年間を考慮しても十分な成果を期待できるファンドでもあります。世界経済の中心である米国のファンドですので、安心できる材料は揃っていると言っても良いでしょう。また、証券会社での販売ランキングには上位に入っていますので、他の方も購入している点で考えてもおすすめです。よくある質問:楽天証券でないと購入できないの?商品名に楽天と付いていますが、楽天証券でしか購入できないかというと、そうではありません。SBI証券等、他証券会社でも取扱いはありますので、このファンドを購入する事は可能です。ひふみプラスこのファンドは日本株式に多く投資しているファンドでアクティブファンドです。先程インデックスファンドがベストと書いたばかりでしたが、このファンドは販売以来、右肩上がりで運用成果を出してきたファンドです。その運用手法も特殊で、ファンドを運用するレオス・キャピタル・ワークスの社長自ら様々な企業に訪問し、情報収集して投資に及んでいます。データだけでなく、現地に足を運ぶ地道なやり方ではありますが、結果を出すための努力を惜しまない運用手法は素晴らしいと思います。つみたてNISAのおすすめのファンドに関するまとめ今回はつみたてNISAのファンドの選び方、私がおすすめする厳選したファンド3選をご紹介してきました。私のクライアントにもお話しますが、つみたてNISAはお任せ投資で気楽に始めましょうとお伝えしています。ファンドの数に惑わされないように、3つのファンドに絞ってご紹介しましたが、それ以上に制度が仕上がっていますので、つみたてNISAをご検討の方はお早めに始める事、悩まなくて良い投資スタイルで望んで欲しいと思います。
2019年07月08日「国民年金しかもらえない高齢者は2,000万円足りないのではなくて、5,000万円以上足りないのです」金融庁の報告書に端を発した「老後2,000万円不足」問題。これに対してキャスターの辛坊治郎さんが、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』(6月13日放送)で冒頭のように語り、話題になっている。公的年金の被保険者は’16年度で約6,700万人いるが、そのうち、個人事業主やその配偶者などが該当する「国民年金第1号被保険者」は約1,600万人。年金を納めたり、受給したりしているうちの「4人に1人」という計算だ。これほど多くの人たちが「5,000万円足りない」とする辛坊説を、経済評論家の加谷珪一さんは「的を射た数字だ」と説明する。「“老後2,000万円”は、総務省の『家計調査』の、無職夫婦世帯の実支出の平均額月26万4,000円と、実収入の平均額月20万9,198円の差額を根拠にしています。しかし、現在の国民年金は満額で月約6万5,000円。夫婦でも13万円ほどです。つまり国民年金だけで95歳まで生きるとなると、およそ5,000万円が不足するという計算になります」それでは、ファイナンシャルプランナーの中村薫さんに老後の準備の進め方を解説してもらおう。「1つは『月1万円でも支出を減らすこと』です。現在50歳で月1万円ずつ支出を減らすことができれば、65歳までに180万円減らせる計算に。さらに、老後にかかるお金を減らすこともできます。そしてもう1つが『国民年金の未納期間を減らすこと』です」以上が必ずやっておくべきこと。そのうえで、自らの所得や職種に応じて、老後資金を増やす4つの方法を考えよう(※1:加入年の上限や受取時期は国民年金の加入状況等により異なる場合がある。※2:課税所得400万円で上限額まで加入した場合の所得控除による節税効果の例)。【1】国民年金基金掛金の上限額(自営業者、年間):合計81万6,000円加入年の上限(※1):60歳まで受け取れる時期(※1):60歳以降節税効果の例:年約24万円(※2)現在は予定利率1.5%で運用されている。ライフプランに応じて、受給の種類を選ぶことができて、終身受給のものもある。保険料は所得控除の対象になり、所得税や住民税を節税できる。「国民年金に“上乗せ”して加入することで、65歳以降に受け取れる年金額を増やすことができるのが『国民年金基金』です。厚生年金のない個人事業主のための“2階建て”システムです」自営業のCさん(50)は、1口目の終身年金A型をはじめ計8口を選択し、掛金は約6万7,000円。Cさん自身がこう語る――。「増える年金の額は年齢によって年6万~54万円の間で変動しますが、95歳まで生きた場合、合計1,200万円になる計算です。国民年金だけだと6万5,000円しかもらえないので、60歳までの10年間、上限6万8,000円に近い月額を頑張って掛けることにしました。だいぶ安心できます」【2】iDeCo掛金の上限額(自営業者、年間):合計81万6,000円加入年の上限(※1):60歳まで受け取れる時期(※1):60歳以降節税効果の例:年約24万円(※2)/運用益非課税金融商品を選んで、自分で運用する。国民年金基金よりも高い利率で運用できる可能性がある一方、元本割れのリスクも。受け取りは分割と一括が選べて、一括の場合、サラリーマンの退職金と同様に、税金が大きく優遇される「退職所得控除」の対象になる。「個人型確定拠出年金。税制面でも優遇された制度です。国民年金基金と併用できますが、月の掛金は2つ合わせて6万8,000円が上限です。元本が保証される『定期預金』『保険』商品か、元本割れのリスクがある『投資信託』から選択できます。非課税メリットは大きいですが、積立期間の満期の60歳まで途中解約できず、引き出せないことがデメリットです」(中村さん)【3】つみたてNISA掛金の上限額(自営業者、年間):40万円加入年の上限(※1):20年(非課税になる期間)受け取れる時期(※1):いつでも節税効果の例:運用益非課税一定の条件を満たした投資信託などを積み立て方式で購入していく。年間40万円、最長20年間で800万円まで投資可能。いつでも売却できて、売却益は非課税。「つみたて型の少額投資非課税制度で、iDeCoとの最大の違いは、途中でいつでも売却して引き出せるという点。事業に必要な資金が急に必要になることが多い人などは、こちらのほうが向いているかもしれません」(中村さん)【4】付加年金掛金の上限額(自営業者、年間):4,800円加入年の上限(※1):60歳まで受け取れる時期(※1):65歳以上節税効果の例:年約1,500円(※2)国民年金保険料に月々400円を足して納めると、将来の年金額が月々200円増える。仮に50歳から10年間払い続けると、年金額は2万4,000円増える。国民年金基金に加入していると、付加年金を払うことはできない。老後のために資金を回す余裕がないという人におすすめがこちら。「付加年金は年金保険料に月400円を加えて払うだけで、納付した月数×200円が終身で増えます。利幅はいちばん大きいですが、国民年金基金と併用することができないのがデメリットです」(中村さん)さまざまな手段がわかったところで、中村さんはこうアドバイス。「それぞれに一長一短がありますので、『国民年金基金とiDeCo』とか、『国民年金基金とつみたてNISA』など、複数のものに分けて、少しずつ運用するという方法を取る人も多い。経験を積みながら、規模をだんだんと大きくしていくのがいいでしょう」
2019年07月05日世の中には様々な資産運用があります。一般的には「株」や「投資信託」をイメージされる方が非常に多くいらっしゃいます。今回はその資産運用の中でも「債券投資」を取り上げて、その基本知識とメリット・デメリットの両側から解説していこうと思います。初心者の方でもなるべくわかりやすく、債券投資を身近に感じていただけるように、極力専門用語は使わないようにしていますので、どうぞ安心して読み進めてください。債券投資とは?どんな種類がある?「債券投資」という言葉だけを聞いても、そもそも債券って何なのかわからない方も多いのではないでしょうか。まずは「債券」が何なのか、次に債券投資の種類、債券を選ぶ際にポイントとなる事項について、これから順を追って確認したいと思います。債券って何?債券投資の種類ついて債券とは、国や企業、地方公共団体などが資金調達のために発行する「借用書」のことを指し、この借用書を一般的には「有価証券」と呼んでいます。近年ペーパーレス化が進み、ほとんどの場合実際の紙で発行することはなくなりました。債券の種類債券の種類は、まず大きく「国債」と「外国債」に分けられます。これは、その名の通り日本発行の債券か、海外の債券かということです。また、別のジャンルで分けると「公社債」とも呼ばれる債権があります。これは「公共債」と「社債(民間債)」を合わせた総称です。公共債とは、国や地方公共団体、政府関係機関が発行する債券を指します。「社債」は、民間企業が発行する債券のことです。償還期限で分類すると「短期債」「中期債」「長期債」があります。他にも「利付債(ゼロクーポン債)」や「公募債」「私募債」などもあり、その種類は非常に多岐にわたり、利率による分類、期間による分類などその分類方法も様々です。債券を選ぶポイントこの中から実際にどれを購入するか選ぶポイントとしては、やはりご自身の投資スタイルにより合ったものを選ぶと良いでしょう。「より安全に」「少しでも増やしたい」「できれば短い期間の物を買いたい」など、どのような目的で債券投資を始めるかというところを基準として、ご自身の目標とする投資方法に見合った分類の中から債券を選ぶとスタートしやすいと思います。「債券」を「投資」する投資とは、売買や交換で差益を生むことを指します。例えば100円で購入したものが、3年後には120円に値上がりしていて、それを手放す(売買)ことによって、20円の利益が生まれます。この一連の流れを「投資」と言います。債券投資とは、債券のやりとり又は決められた償還期間を保有し続けることで「増やして受け取る」ことを指します。具体的なシステムについては、この後詳しく見ていきます。利率、利回り、どういう意味?利率、利回り全て似ている用語ですが、その違いをハッキリ説明できる方は多くないのではないでしょうか。どれも、債券投資を行う際だけでなく、資産運用全般で常識的に使われている重要なキーワードです。それぞれについて重要なポイントをまとめていきます。この利率と利回りについては、今後も頻繁に耳にするワードです。ここでしっかり理解しておくと良いでしょう。利率=クーポンレート利率とは、額面に対して支払われる利息の割合を指します。「クーポンレート」とも呼ばれることがあります。債券投資だけに限らず、投資の場合はこの「クーポンレート」を使うことが多いです。ちなみに利子と利息はほぼ同じ意味ですが、利息は受け取る際に一定利率で付く金銭であるのに対し、利子は一定利率で支払う金銭のことを指します。受け取るのか、支払うのか、という違いがあります。ちなみに、利子はクーポンと呼ばれることもあります。利回り=複利運用の利息の平均額もう一つ、似ている用語に「利回り(%)」があります。利回りとは、金利と置き換えられる場合もあり、ほとんど同じ意味で使われています。利回りとは、投資金額に対して複利で運用した結果の額(利子も含める)がどのくらいを占めているか割合で表すものです。債券投資の基本とはここまで、債券の種類と、債券投資でよく使われる用語について解説してきました。では実際に債券投資をスタートしようとした場合、どのような点に着目すればよいのでしょうか。引き続き基本的な知識を紹介していきます。債券投資の仕組み債券投資は、購入した価格より上回った価格で売却することで利益が生まれます。債券価格が、額面を上回ることを「オーバーパー」、価格が同等のものを「パー」、額面を下回ることを「アンダーパー」と呼びます。価格の変動は、その有価証券の発行元である国や団体の動向に大きく左右されます。例えば外国債を購入した場合は、そのカントリーリスクも長期的に注視しなければなりません。新発債と既発債債券は「新発債」と「既発債」というものに分けられます。「新発債」は、新規発行の有価証券を購入し、原則として満期償還日(生命保険でいう満期のイメージ)まで保有することで利益をもたらす債券投資です。満期償還日には、債券額面が受け取れることはもとより、償還期間は債券を保有し続けている間、毎年決められた利子を受け取ることができますので、非常に安定性と収益性の高いものであると言えます。一方、償還日前に債券を譲渡することも可能で、その時点での金利により現金化して利益を生む投資方法もあります。これらによって償還日前に手放された債券のことを「既発債」といいます。外国債の注意点外国債を購入する場合は、多少は外貨運用の知識が必要であると言われます。国債に比べてリスクも大きいですので、債券投資初心者の方にはおすすめできない投資のひとつです。[adsense_middle]ズバリ!債券投資のメリット・デメリット数多くある債券投資のジャンルの中で、初心者の方が選ぶのは困難を極めるのは仕方がありません。またこれまでに債券投資を経験された方でも、改めて読んで納得できるようなメリット・デメリットのポイントをまとめました。ここでは代表的な3つの債券についてご紹介します。債券投資のメリット債券投資は「収益性」「安定性」「流動性」という特徴がありますが、これら3つは大きなメリットであると言えます。債券投資は中長期に渡って安定的に行うことが多く、決められた保有期間中は、定期的に利子を受け取ることもできます。また、償還日には額面金額を受け取ることができ、元本の安定性も高いと考えられてます。一度購入すると、その期間が終わるまで持ち続けているだけで良く、株式投資の様に頻繁に売買を繰り返して利益を生むものではないので、投資自体を初めて行う方でもおすすめできます。債券投資のデメリット(=リスク)債券投資とは、長期的に安定的に増やしていくイメージです。株式投資などと違い、短期間で急激に利益を生む投資方法ではありません。しかし運用方法が安定しているとはいえ、多少のリスクもあります。特にデメリットとして挙げられるのは「信用リスク」です。債券の発行元団体に万が一の事があった場合、額面を下回る金額しか戻ってこない場合もあります。リスクをデメリットと考えるなら、外国債の場合は「カントリーリスク」も懸念材料です。発行元の国の情勢や、その地域の環境などで大きく左右されます。カントリーリスクとは、債券(有価証券)を発行している国や、企業などの置かれた地域の政治情勢、経済環境により価格に変動が発生する場合があるというリスクのことを指す。債券と株の違いとは?債券に元本保証があるという大きなメリットがあることは、お解りいただけたと思います。一般的に、投資といえば「株」を連想される方が多くいらっしゃいますが、債券と株の大きな違いはこの「元本保証の有無」にあります。債券(ここでは社債をイメージしてください)も株も、企業が発行したものを購入するというシステムは同じです。しかし、株の場合は元本保証はありませんし、企業そのものの経営状態が株の値動きに直結します。また、企業自体の問題ではなく企業の所属する業界イメージなども大きく影響を与えます。債券はこんな人におすすめこれまでの内容から、債券投資の中でも、国債なのか海外債なのかでリスクや運用方法が全く違うことがお解りいただけたと思います。では実際に、どのような人が向いているのか、主な商品別に見ていきましょう。個人向け国債他の資産運用方法と比較すると、短期間で多くの利益が出る商品ではありませんが、長期的にゆっくり少しずつ増えていくイメージなので、投資自体をこれから初めてスタートしてみたい人におすすめです。金融に関する知識が薄くても安全です。また、少額(1万円)からスタートできるので、投資する資金が少ない人でも始めやすいでしょう。社債一般的には5~10万円以上から購入する場合がほとんどです。社債の発行元企業の経営状態や、その企業を取り巻く環境、更にはその企業の業界の動向にも注目したほうが良いので、最低限の金融・経済知識は必要となります。初心者向けというよりは、金融経済に関する知識を持っている方にはおすすめです。外貨建て債券全般外貨による資産運用(外貨建て商品や外貨預金など)を以前から行っている人で、外貨の知識を持っている方はおすすめです。その国の背景や世界情勢などに目を向け、常に新しい情報を入手し、様々なリスクを考慮して購入する債券を選ばなければなりません。債券投資の仕組みやメリット・デメリットに関するまとめ債券の種類は多岐にわたりますが、ご自身の投資に対する考え方や経験した年数などに応じて上手に組み合わせてみてはいかがでしょうか。メリット、デメリットも参考に、初心者の方でもまずは少額からスタートしてみるのも良いかもしれません。参考として、個人投資家の方によるブログ等を読んでみられるのもおすすめです。実際にどのような運用をしているのかなどもチェックしてみると良いのではないでしょうか。
2019年07月04日今回は楽天証券でNISAを始めるに当たって、おすすめの理由について解説していきます。過去記事でも何度も登場した楽天証券ですが、他の証券会社に無いお得な方法等をご紹介していきますので、NISAをお考えの方、楽天証券を考えていらっしゃる方は是非ご一読下さい。楽天を選ぶメリットとは?の場合日本国内の株式に関して売買を行った際の手数料は無料となっています。NISAの場合、株式やETFの売買が可能ですが、無料で行えるのは非常に有難いです。特に大きな取引が特徴のNISAに関しては、売買を中心にお考えの方もいらっしゃると思います。その際に都度手数料がかかっては、塵も積もれば山となりますので無料の意味は大きいと思います。次に投資信託の場合はファンドによって手数料が異なりますので、購入する際だけでなく、売却する際の手数料も事前に確認しておきましょう。そして外国株式に関してですが、外国の株式に関してはそれぞれ手数料が異なります。取扱いの多い米国株式は税込み0.486%、中国株式は0.54%、アセアン株式は1.08%となっております。海外の株式は国内株式と異なりリターン等も大きく魅力的ではあります。手数料もさることながら、リスク、リターンをしっかりと考えておきたいですね。そして海外のETFですが、ここで一旦ETFについて解説しておきます。ETFとは証券取引所に上場し、株価指数などに代表される指数への連動を目指す投資信託の事。「Exchange Traded Funds」の頭文字を取って「ETF」と呼ばれています。海外ETFは、海外の取引所に上場しているETFの事を指します。楽天証券では海外ETFの本数が345本あり、米国ETFが282本、中国ETFが29本、シンガポールETFが34本です。ETFの特徴は何より指数に連動するという点です。特に初心者の方等は、一つの株の銘柄に一喜一憂する事なく投資できるので、分かり易い商品ではないでしょうか。とはいえ、先程も申し上げましたように、それぞれに手数料が付いて回りますが、楽天証券では買付手数料全額をキャッシュバックと謳っています。つまり買う際には実質無料となる訳です。この点は購入する側からすると非常に有難いですね。積立NISAの場合積立NISAの場合は無料と定められていますので、買付に関しては無料となります。かかる費用としまして、信託報酬という運用してくれる方への費用がファンドごとに設定されていますので、確認が必要ですが、殆どが安い信託報酬ばかりです。大きく運用実績に影響は無いものと考えて良いでしょう。ネット証券の場合は手数料の安さがウリの一つでもあります。購入時に掛かる手数料はなるべく抑えたい。というより、抑えた方が投資信託を買い付けるに当たってプラスに作用するので、抑えるべきと言っても良いでしょう。今回楽天証券を中心に解説していますが、他社ではSBI証券、マネックス証券等もこぞって手数料は安い為、差はあまり無いといったところです。銀行で開設するよりは断然安くなりますので、対面を必要としなければ手数料の安い証券会社を選択しましょう。[adsense_middle]【楽天を選ぶメリット②】取扱本数が多い最上級のVIP、スーパーVIPともなると楽天スーパーポイントが3倍になります。ポイント3倍は非常に大きいですよね。100円で1ポイントだったのが、100円で3ポイントの計算になる訳ですから、使って損はありません。しかし、よく見るとVIPは口座残高が100万円以上若しくは、月間取引件数(入出金や振込等)が20件以上、スーパーVIPともなると口座に300万円以上の残高若しくは月間取引件数が30件以上と予想以上にハードルが高そうです。確かに優遇されているけど、ここまでの条件は無理なんじゃない?と思うかもしれません。ここに関しては、お手持ちの預金がある方は楽天銀行に置いていても良いという理由があります。マネーブリッジを使って預金金利を100倍にする方法!先程ハッピープログラムについて書きましたが、ハッピープログラムを成立させる方法としてマネ―ブリッジに申し込まなければなりません。マネーブリッジ自体無料ですので、何ら問題はありません。むしろ申し込んだ方がお得になります。それは楽天銀行に預けてある普通預金の金利が100倍の0.1%になるからです。これは世の中の殆どの銀行の預金金利が0.001%なのに対し、楽天銀行はマネ―ブリッジでの取引あるお客様を対象に0.1%もの金利を付けると言っています。10年間で計算してみましたこの金利がどれ位差があるのかを実際に数字にしてみました。例えばハッピープログラムのVIPを狙える100万円が手元にあったとします。【0.001%の金利で10年間置きっぱなしの場合】100万円を10年間0.001%の普通預金に置いていたとします。10年後の利息は100円です。この利息に源泉分離課税である約20%の税金が持っていかれますので、実際には約80円になるとお考え下さい。【0.1%の金利で10年間置きっぱなしの場合】では楽天銀行に同じ条件で置いていたらと言いますと、10年後の利息は10,045円にもなります。税金分を引いたとして約8,000円もの利息が付く訳です。金利が100倍なら利息も100倍という訳ですね。現在どこの銀行を見渡しても0.1%もの預金金利が付く銀行は楽天銀行以外にありません。これまで、投資に馴染みの無い日本人は普通預金の貯蓄が圧倒的に多かったですが、この金利は目を見張るものがありますね。資産形成をする際はリスクを分散させておく必要があります。銀行に預けておくのも必要な訳です。同じ預けるのであれば金利が高い方がお得ですよね。楽天証券でNISAを始める際は合わせて楽天銀行も開設しておきたい所です。楽天銀行と楽天証券はパッケージだと思う事この金利を享受する為には、楽天銀行、楽天証券共に申し込まなければなりません。面倒だなとお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、馴染み深い預金金利が0.1%にも上る事を考えると必ず必須だと思っておいて損はありません。今回は楽天証券でおすすめな方法として書いてきましたが、合わせて楽天銀行もひとつのパッケージだと思って口座を開設して下さい。楽天証券で毎日積立の裏ワザは今・・・本来なら本記事に書く予定でした、毎日積立投資でスーパーVIPに早々と到達できる裏ワザがありましたが、裏ワザが使えなくなりました。いつから使えなくなったのかと言いますと、2019年6月26日と本当に最近なんです!もし使っていらっしゃる方がいれば、条件を満たすための預金、ないし取引件数を増やす以外にないですね。楽天証券でNISAを始めるメリットに関するまとめ今回は楽天証券でNISAを始めるメリットを挙げてきました。他証券会社に無い、グループ会社ならではの連携がお客様のメリットを大きくしています。これからの資産形成を始めるに当たって、楽天証券はおすすめな証券会社だと言えるでしょう。
2019年07月01日本記事では、投資信託を行うと長期でどれくらい儲かるのか?についてお話します。特に、年金積立金管理運用独立行政法人が想定している期待リターンをもとに 、投資信託での各資産クラスにおける長期的なリターンについて考察します。《投資信託での儲け方》一体、どれくらい儲かるの?最初に結論を申しますと、長期的に見て投資信託で儲かる利回り(儲け率)は、ハイリターンの株式主体の投資信託で年率にして「無リスク金利(国債など)+5~6%程度」だと考えられます。これは資産運用の世界では期待収益率と呼ばれます。株式の期待収益率=無リスク金利(国債などの安全資産の金利)+投資家の要求リターン5~6%長期的に見るとこの程度ではないかと考えられる。これはつまり、「リスク(値動きの幅)のある投資をするのなら、それなりにリターンがないとイヤだ!」と世界中の投資家・市場が考えているという前提です。その為、投資信託での儲け(儲け率)も長期で見ると、良くて無リスク金利+5~6%程度ではないかと思われます。もちろんこれはハイリスク・ハイリターンの株式主体の投資信託での場合です。投資信託の実質的な運用成果=運用成果-コストそのため、コストは低い方が良い投資信託での儲け方の仕組み投資信託で利益を上げるためには、保有している間に入ってくる分配金と売却差益があります。ただ、こちらも結論から言うと、分配金は出ない方がよりお金を大きくすることには適していると考えられます。分配金と売却差益は「同じお金」として考えるのが合理的です。分配金(インカムゲイン)・・・投資信託を保有していると投資家が受け取ることができるお金売却差益(キャピタルゲイン)・・・基本的に安く買って高く売ることで利益を得られる(積み立て投資でも一括投資でも、変わらない)年金機構の想定期待リターンを見てみるそれでは、より具体的にどのような投資信託を買ったら、どのくらいの利回りが期待できるのかを考察してみましょう。ここでは「年金積立金管理運用独立行政法人基本ポートフォリオの定期検証について」を参考に見てみます。※図表は筆者作成上記のようになっています。これは過去の平均リターンではなく、将来の期待リターンを年金積立金管理運用独立行政法人が想定しているものです。期待リターン:未来の株価などは未来の出来事で変わるので、あやふやなもの。投資でのリターンは確約されておらず、このくらいではないか、という期待リターンを指す。ただ、これはあくまでも期待リターンであって、現実的にはあまりあてになりません。たとえば、バブル絶頂期に買った場合と、バブル崩壊後に買った場合であれば、同じ国内株式で同じ投資信託を購入しても、実質リターンはまったく異なるものとなるでしょう。年金機構の想定している期待リターンはどれくらい?本記事では賃金上昇率を引く前の名目期待リターンに着目します。上記が年金積立金管理運用独立行政法人が想定している期待リターンです。あまりあてにはできませんが、長期で保有したらこのくらいのリターンが期待できるのではないか、というものです。国内株式5.9%と外国株式6.3%という数字は非常に高い数値だと筆者は考えます。この程度の利回りを長期で得られることができれば儲け率としては非常に良い、という数字です。また、一般的に考えられる投資家の要求リターン5~6%内にもおおむね収まっており、ある意味現実的でもあると思います。一方、国内債券の期待リターンについては非現実的かもしれません。それについては後述します。[adsense_middle]合理的な投資対象は、市場の平均に連動することを目標とするインデックス型投資信託それでは、どのようにすればこのように高い利回りを得ることができるのでしょうか。それは、国内株式・外国株式などの市場平均と連動することを目指すインデックス型投資信託を保有することが重要です。インデックス型投資信託:いわゆる市場平均に連動することを目指す投資信託。アクティブ型と呼ばれる投資信託の平均がインデックス型になる。さらにコストが低いので、有利なのはインデックス型投資信託。一例として、次のような指標に連動することを目指す投資信託が挙げられます。証券会社などは実際は重要ではありません。投資信託は中身が何に連動するかが重要です。投資信託の中身の指標が同一なら、コスト面に注意すれば、将来において同様の運用成果になるからです。債券主体の投資信託は効率が悪いから持たなくてもいい?さて、先ほどから本文内では株式の期待リターンや指標にばかり言及しています。債券は持たなくてもいいのでしょうか。先ほどの想定期待リターンを見てみましょう。国内債券と外国債券の期待リターンは低く想定されています。筆者は、「期待リターンの高い株式」が買える以上、わざわざ「期待リターンの低い債券主体の投資信託」を保有する意味はない、と考えます。株式主体の投資信託の方が少ないお金でより大きくお金を増やせるのですから、資産運用の効率が良い、というシンプルな考え方です。また、つみたてニーサでも債券主体の投資信託は買えません。筆者は債券の入ったバランス型の投資信託も不要だと考えます。リスクを下げるならどうしたらいいの?リスクを下げたいなら、単純に株式主体の投資信託の投資額を減らして安全資産の預貯金額(または個人向け国債変動10年)を増やせばよいだけです。とにかくシンプルに考え、管理する方が良いと考えます。国内債券は買わなくてもいい?債券でリスクを下げたらいいのでは?筆者は、特に今の時代は国内債券は不要だと考えています。表ではこのように国内債券は2.3%となっています。この2.3%という想定期待リターンは長期で見て、従来の2.3%くらいが期待できるかもしれない、という考え方が元になっているものだと思います。ただ気を付けたいのは、実際はほぼゼロに近い状態だということです。特に現在のように超低金利の時代では、金利自体に下がり幅がありません。この状態で将来的に金利が上昇した場合には、どうなるでしょうか。この場合は、国内債券の価格が下がります。つまり、ほとんど儲け率が期待できないのに、価格が下がるのでは資産運用の対象としては適していない、と考えています。それなら安全資産の預貯金の方が合理的ではないでしょうか。投資信託の儲けに関するまとめ投資信託の期待リターンは株式主体の場合、5~6%程度が期待される債券主体の投資信託は効率が悪いので持たなくてもいい国内債券の投資信託は低金利時代のいまは持つ必要性がない今回は、投資信託での儲けがどのくらい出るのか、ということについて考察しました。短期的に見るとリスク(値動きの振れ幅)があるので、年間で30%上がったり25%下がったりと、激しい動きをします。リスクとはノイズでもあります。短期的な値動きに慌てて、頻繁に売買を繰り返していては投機的な性質へとなってしまいます。ノイズに動じることなく、長期分散積み立て投資に徹してこそ、期待リターンに近づくことができるのではないでしょうか。本記事が読者の方の合理的な資産形成の一助になれば幸いです。
2019年06月28日本記事は初心者の方が投資信託で大失敗をしないために知っておくべき知識を紹介します。また、どのような投資信託を買っても、積立投資であっても、絶対に大損してしまう落とし穴の運用方法と回避策をお伝えします。大損する投資信託の運用方法をお教えします投資で重要なことは長期×積立×分散投資です。分散投資には投資信託が適しています。それは、極端に言えば一つの銘柄を購入すれば、世界中の株式へと分散投資をしたのと同様の効果が望めるものもあるからです。ですが、どのように長期×積立×分散投資をしていても、大損をしてしまうことがあります。それはどのような場合に起こるのでしょうか。詳しく見てみましょう。積立投資をしていて、市場が暴落したらどうする?投資信託を損切りすべき?長期×積立×分散投資をしていると、ほぼ確実に将来、市場の大暴落に遭遇すると考えられます。しかし、結論を先に申しますと、慌てる必要はありません。それは景気が循環する、という性質を持っているからです。景気循環:景気は永遠に好景気にならないし、永遠に不景気にもならない。日本の四季のように、好景気・不景気はグルグルと回るのが当たり前。景気は循環します。そして、株価というものは未来の会社の利益を割り引いたものだと考えられます。それはすなわち、株価というものも、大きな視点で見ると景気によって上がったり下がったりを繰り返しながら成長をしていく、ということです。投資初心者の方は、最初にこの点をしっかりと理解することが重要です。※図表は筆者作成【質問】積立投資をしていて、市場が暴落!投資信託を損切りすべき?では質問です。『あなたが長期分散積立投資をしていて、市場が大暴落しました。元本は大きく割れています。なんと買った時の半額にまで基準価額(投資信託の値段)が下がっています。大きな含み損を抱えた状態です。あなたは損切りしますか?どうしますか?それはなぜですか?』積立投資を中断して売却する(損切りする)積立投資を継続する積立投資で将来の期待収益率を上げるには「安い時に買う」こと先ほどの問題で1の「積立投資を中断して売却する(損切りする)」を選んでしまうと、どうなるでしょうか?結果だけ見ると、大損失が確定してしまいます。つまり、投資信託で大損してしまうわけです。そのため、投資においては、1の損切りは不正解です。ただし投機では正解です。投機では正解:短期的な売買や生産に積極的に参加していない資産(金や通貨や短期の株式投資など)に資金を投じること。結果はランダムウォーカー(でたらめ)。この場合は、賭けが外れた状態なので、損切りをすることが正解。投資ではどこまで行っても、積立にせよ、一括投資にせよ「安く買って高く売る」ことで将来のリターンが生まれます。つまり、安い時に買うことこそが、将来の期待収益率を上げる方法です。そのため、先ほどの問題の正解は、2の積立投資を継続する、です。積立投資において将来の期待収益率を上げる唯一の方法は、「安い時に買うこと」積立投資をしていて大暴落&大赤字になったら、万歳!喜んで!あなたが欲しいスーツやバッグがあるとします。これがある日、大バーゲン!突然半額になりました!どんな気持ちですか?誰だって嬉しいと思います。しかし、これが投資信託になると、人の気持ちは反対(悲しい気持ち)になってしまいます。なぜでしょうか。それは、人には利得に対して損失を1.5倍から2.5倍嫌がる、というクセがあるからです。人の脳が投資信託の下落が(本当は利得のチャンスだが)損失であると誤解してしまうのだと筆者は考えます。難しいことではありますが、投資信託で大損をしたくない人は、市場が大暴落したら「嬉しい!」と思うクセをつけないといけません。株式市場が世界的に大暴落したら、安く大量に買うチャンス到来!ということ「投資とは、お金を長期で働ける場所に放置する」ということ大損しないためのもう一つの知識は、投資と投機をしっかりと理解することです。短期間での投資信託の売買・・・ランダムウォーカー(でたらめ)なので運次第長期間での積立投資・・・市場のリスクの評価機能が正常なら、リスクのある資産には長期的に見ればリターンがつくと考えられる[adsense_middle]銀行などの手数料の高いところでの勧誘にご注意投資には各種のリスクがつきものです。また、市場が効率的な場合、リスクに応じたリターンがつく、と考えられます。しかし、背負っても意味がなく、マイナスにしか作用しないリスクもあります。それが人的リスク、この場合は銀行などの窓口での勧誘です。勧誘される投資信託は相手(銀行など)にとって有利になりやすい特に上記のような勧誘で紹介されやすい投資信託は手数料が高い傾向にあります。勧誘・紹介される投資信託は全て無視してよい。【長期で見ると、大損しているのと同じことになる理由①】手数料手数料はあくまでも手数料です。手数料をたくさん支払えば、世界の景気が良くなり株価が上昇し、私たちの投資信託の運用成果が向上する!・・・ということはありません。単純に運用成果から手数料が引かれ、実質的な運用成果が下がるだけです。また、「ほんの1%程度だ」という考え方も危険です。・図表は筆者作成ほんの少しの手数料であっても、長期投資では大きく運用成果を下げるだけの要因になるからです。【長期で見ると、大損しているのと同じことになる理由②】勧誘銀行などでの勧誘にはもう一つの注意点があります。それは、勧誘されて「乗り換え」をした場合に考えられます。市場が大暴落した場合に初心者の方が銀行の窓口などに相談に行くと、「こちらに乗り換えませんか?」などと言われるかもしれません。ただこの時に、いま暴落しているものを手放し、好調なものに乗り換えるという行為は非合理的です。それは単純に『長期分散積立投資なのに投機的な損切りをした挙句に、高いものをわざわざ買う』という、結果として大損をする行為だからです。不安になったら、それは人間のクセ(誤作動)かもしれないなぜ、上記のような大損をする行為をしてしまうのでしょうか。それはやはり人が「利得に対して損失が1.5~2.5倍嫌い」というクセを持っているからだと筆者は考えます。資産運用で不安になったら、「何もしない・積立投資に徹する」というのが多くの場合正解になると考えます。長期的に見ると、何もしないことが良い結果になることが多い。市場が効率的な世界ではなおさらそうなると考えられる。【疑問】いやいや、大暴落時に売って底値で買い直せば、もっと儲かるでしょう?このような疑問も浮かぶかもしれません。しかし株価など、金融商品の値動きはランダムウォーカー(でたらめ)です。長期的に見て、リスクに対してリターンが期待できるだろう、という程度のことしか言えません。つまり、ランダムウォーカー(でたらめ)なのですから、大暴落時に売って、もっと下がったところで買い直す、ということは多くの人には不可能なのです。ランダムウォーカー(でたらめ)ですから、一部のラッキーな人にしか起こらないことです。それを法則のように思い込むのは、錯誤相関や後知恵バイアスと呼ばれる認知機能のエラーです。一方、長期分散積立投資なら、何もしないのですから、誰しもがリスクに応じたリターンが期待できるだろう、と考えられます。投資には法則はない。値動きはでたらめで誰にも読めない。当たることはあるが、それはただの偶然。投資信託で大損しない方法に関するまとめ大暴落&大赤字になったら万歳!積立投資では損切りはいりません銀行の勧誘と手数料にご注意本記事では、投資信託で大損しない方法について考察しました。筆者にも経験がありますが、初心者の方はとかく「何かしたがる」ものです。しかし、長期投資においては、市場が効率的だとした場合、何もしない方が良い結果になりやすくなります。本記事が読者の方の合理的な資産形成の一助になれば幸いです。
2019年06月22日Tap BUY(ワンタップバイ)は、スマホから簡単に株式投資ができるサービスで、最低1,000円から始めることができることから投資家の注目を集めています。この記事では、One Tap BUYにはどのようなメリット・デメリットがあるのかについて解説します。One Tap BUY(ワンタップバイ)とはワンタップバイトヨタ自動車や薬品工業など、身近で業績も安定している優良企業30社が選ばれています。2.米国株ワンタップバイニューヨーク証券取引所とナスダックで取引されている個別銘柄から30銘柄を厳選。 アマゾンやアップル、アルファベット(グーグル)など有名企業に投資することができます。また、日本株では「日経平均株価」、米国株では「S&P500」に連動する ETF も購入できるので、株式市場全体に投資することも可能です。売買できる日本株・米国株の銘柄ワンタップバイで売買できる日本株・米国株の銘柄は以下の通りです。3.ロボ貯蓄ワンタップバイ2019年5月から始まった新しいサービス。米国市場に上場している株式や社債などを積み立てながら定期的に分配金が入ります。元本保証ではありませんが、投資信託のように手数料がかからず、年率2.63%~8.7%の利回りが狙えます。4.CFDワンタップバイワンタップバイのCFD取引です。CFDとは差金決済取引のことで、株や債券など現物の受け渡しをしないで、売買の差額だけを決済する取引のことです。ワンタップバイのCFDでは、証拠金の10倍の取引ができます。証拠金1万円から取引可能。日経225か米国500、どちらかの株価指数の動きを予測して売買します。手数料は無料です。5.IPOワンタップバイIPOとは、未上場の企業が上場して新たに株式公開することをいいます。2008年10月から2018年10月までの10年間で、初値(上場日に最初につく値段)が公募価格(上場前に設定される株価)を上回った銘柄は約80%にもなります 。通常、IPOは100株単位での申し込みですが、ワンタップバイでは1株単位で申込みができます。少額から参加でき抽選で当たる可能性も高まるので、多くの投資家にIPO株がゲットできるチャンスがあります。[adsense_middle]ワンタップバイのメリットワンタップバイ日本株は東京証券取引所が開いている日の9時10秒から14時59分まで取引が可能。昼の休憩時間である11時30分から12時30分も取引できます。また、米国株は基本的に24時間365日取引が可能。米国株式市場が開いているのは日本の深夜から早朝ですが、ワンタップバイなら日中でも取引ができるのです(在庫切れの場合を除く)。【ワンタップバイのメリット②】1,000円から投資が可能ワンタップバイは、日本株・米国株ともに1,000円から取り引き可能です。たとえば、6861キーエンスは株価が61,170円です(2019年6月6日時点)。通常の証券会社は100株単位なので、600万円以上の資金が必要です。しかし、ワンタップバイなら、キーエンスも1,000円から購入できます。これまで資金が足りなくて購入を諦めていた銘柄でも、少額で買うことができるのです。投資経験がない方やまとまった資金がない方におすすめです。【ワンタップバイのメリット③】銘柄選びが楽ワンタップバイでは、日米の代表的な30銘柄の中から銘柄を選べます。日本株だけでも4,000銘柄以上あるので、初心者は銘柄を選ぶことも大変です。ワンタップバイなら、比較的迷わずに投資先を選べます。また、日米を代表する株価指数である日経平均株価とS&P500指数にも投資できるので、市場全体を購入することもできます。【ワンタップバイのメリット④】1,000万円まで資金が保護されるワンタップバイは約7割が投資未経験者です。このような新しいサービスの場合、事業者の不祥事などでお金が返ってこなかったり、不正に流用されたりするリスクが気になります。しかし、ワンタップバイは金融商品取引業者で、日本証券業協会に加入しています。購入する株式やETF・入金したお金は分別管理されているので、ワンタップバイが倒産しても資産は保全される仕組みになっています。また、万が一分別管理をしていなくても、投資者保護基金で一人あたり1,000万円まで保護されます。ワンタップバイは資本金が44億円と潤沢で、ソフトバンクやみずほ証券などが大株主です。事業者としての安心感も高いのですが、万が一の時でも資金が守られるので安全性は高いと判断できます。ワンタップバイのメリットまとめ操作が簡単1,000円から投資が可能銘柄選びが楽1,000万円まで資金が保護されるワンタップバイのデメリット【ワンタップバイのデメリット①】購入したい銘柄がない場合がある日米ともに30銘柄に絞られているのは、銘柄選びに迷わないというメリットがありますが、新興株など中小型株は取引できません。株式投資に慣れてくると、さまざまな銘柄に興味が出てくる可能性があります。最初はワンタップバイで取引し、多くの銘柄を取引したい場合はSBI証券など他のネット証券を使うようにしましょう。【ワンタップバイのデメリット②】まとまった金額では手数料が割高になるワンタップバイの手数料体系は次の2種類です。都度プラン定額プランワンタップバイの取引手数料は、都度プランで日本株が0.5%、米国株が0.5~0.7%かかります。SBI証券や楽天証券などは約定代金が10万円まで無料。それ以上の金額もワンタップバイよりも安い手数料体系です。約定金額が多い、または取引を頻繁にする場合は、定額プランを利用するようにしましょう。定額プランは月額手数料980円(税込1058円)を支払うことで、日本株・米国株(両市場のETF含む)を売買手数料なしで取引できるサービスです。都度プランは取引ごとに手数料がかかるので、少額で取引回数が少ない人向き、定額プランは取引回数が多くまとまった金額を取引したい人に適しています。ワンタップバイのデメリットまとめ購入したい銘柄がない場合があるまとまった金額では手数料が割高になるOne Tap BUY(ワンタップバイ)のメリット・デメリットに関するまとめ今回は、One Tap BUY(ワンタップバイ)の種類やメリット・デメリットについて解説しました。ワンタップバイは1,000円と少額から日米の有名企業を買うことができるので、株式取引を始めてみたい初心者にピッタリのサービスです。さらに、CFDやIPOなども取引できるので、投資の幅も広がります。資産運用に興味のある人は、ワンタップバイで株式投資を始めてみてはいかがでしょうか。
2019年06月18日本記事では積立投資におすすめであろうと筆者の考える投資信託1位~5位までを、ランキング形式で紹介します。※本記事は特定の投資信託を推奨・斡旋する意図はありません。合理的な投資を考察するものです。積立投資におすすめの投資信託とは?まず最初に、積み立て投資におすすめの投資対象について、初心者向けの押さえておきたい基本的な考え方を解説します。本記事では以下の2点です。短期的に見ると、大きく損をする可能性のある株式が主体の投資信託であること個別の株式ではないまた、上記以外の基本として、「信託報酬が0.3%以内、購入時手数料・売る時にかかるお金はゼロ」「市場平均に連動するインデックス型であること」の2点が挙げられます。【おすすめしたい積立投資の選び方①】短期的に見ると、大きく損をする可能性のある株式が主体であることそれでは、本記事の2つのポイントのうち、最初の①から見てみましょう。短期的に見ると、大きく損をする可能性のある株式が主体の投資信託であることこれは、積立投資初心者の方にとっては「どうして大きく損をする可能性のある株式が主体の投資信託が重要なの?損する可能性の低い方が良いのでは?」と思われるかもしれません。その理由は、市場が効率的な場合、『リスクとリターンはおおむね比例する』と考えられるからです。市場が効率的とは:現代の株式市場や債券市場などは、機関投資家(プロ)が過半を占めているとされる。そのため、正常に株価などが判断されていれば、リスクの低いものは低い割引率の高い価格が付くので、将来の期待リターンは低くなると考えられる。つまり、ローリスク・ローリターンである。一方で、リスクの高い株式主体の投資信託は、より割り引かれた価格が現在ついている(投資家の要求リターンが5~6%と高い)はずなので、将来の期待リターンは高くなると考えられる。つまり、ハイリスク・ハイリターンであると考えられる。そして、株式が主体の投資信託はハイリスク・ハイリターンな金融商品です。積立投資では、目先のリスク(激しい縦の値動き)ではなく長期での期待リターンを望むもの積立投資では毎月コツコツと数千円~数万円程度を分散して投資していきます。そのため、長期的に見て期待リターンが大きくなるものを投資対象として選ぶことが重要だと筆者は考えます。これは、同じ金額を同じ期間、投資に回すのなら、できるだけ大きくなった方が良いだろう(効率が良い)、というシンプルな考え方だと思っていただけるとわかりやすいかと思います。期待リターンとは:「このくらいのリターンが期待できるのではないか」とする一つの目安。ただ、あやふやな未来のことを数値化したものなので、算出する人や機関によって数値は異なる。また、未来のことなのであまりあてにならない。ちなみに、短期投資でも長期投資でも、効率の良い投資をすることが重要だと筆者は考えます。そのため、積立投資の期間や、年齢によって投資対象の考え方や対象そのものが大きく変化することはないと考えています。【おすすめしたい積立投資の選び方②】個別の株式ではない「株式がハイリスク・ハイリターンであるなら、投資信託ではなく個別の株式をピンポイントで買えば良いではないか?」とも思われるかもしれません。しかし、こちらも理論上は分散投資を誰でも手軽に行える投資信託を選択する方が合理的になります。なぜでしょうか?その理由は、投資信託で保有した方がリスク(値動きの振れ幅)が小さくなるからです。リスクとは:しばしば「危険」という意味でも用いられるが、資産運用の世界では同時にリターンの散らばり(標準偏差)・値動きの振れ幅を指す。つまり、リスクが高い・低いとは、統計的に見た資産(株式や債券)の値動きの振れ幅が大きいか小さいかをここでは指す。複数の株式を保有すると、初心者でも専門家でも、誰でも簡単にリスク(値動きの振れ幅)が小さくなる一例ですが、個別の株式の場合、リスクが大きいです。一方、資産運用では期待リターンが同じならリスクが低い方が効率が良い、と考えられます。そして、投資信託とは「入れ物」のようなものですので、株式主体の投資信託を保有すれば、その中には数十から数千社程度の株式が内包されているのと同様の分散効果が生まれます(種類による)。また、そのように複数の金融商品を保有すれば(投資信託を持てば)自然とお互いの値動きの振れ幅が干渉しあい、値動きのトータルの幅を小さくします。その為、分散投資をした方が合理的、ということになります。【質問】ちょっと待って!リスクが高い方がリターンが高いなら、分散しないで個別の株式の方が有利なのでは?上記のような質問も浮かぶかもしれません。確かに、ある特定の株式が短期間に十倍などに値上がりすることがあります。それは事実です。また、先ほども述べましたように、リスクとリターンはおおむね比例すると考えられます。しかし、全体的に見た場合、答えはノーだと思われます。なぜでしょうか。それは、分散することで簡単に消えてしまう個別株式のリスクは、市場の参加者が評価しない、と考えられるからです。つまり、初心者でも複数保有すれば簡単に相殺することのできるリスク(非市場リスク)には、誰も追加的なリターンを付けないだろう、という考え方です。非市場リスクとは:例えば、会社の社長が交通事故やセクハラで逮捕されたりすることによる株価の下落など。市場や景気などとは無関係の企業個別のリスクなどを指す。市場が効率的であるならば、評価されるリスクとは、分散することでは消せない市場リスクだけだと考えられます。市場リスクとは:分散投資によって消すことのできない、市場全体にかかるリスクのこと。一例:2008年の世界金融危機など。つまり、どのように分散投資を徹底していても、将来的にはほぼ確実に大きく値下がりする時期が来る。そして、それは投資信託を保有することで、誰でも市場リスクだけを背負うことができやすくなります(種類による)。[adsense_middle]積立投資におすすめの投資信託ランキング以上を踏まえました、筆者の独断と偏見による積み立て投資におすすめの投資信託ランキングを5位~1位まで発表します。※数値は記事執筆時点の内容です。1位だから絶対に儲かる!というワケではありませんよくある誤解として、ランキングの上位を買えば儲かる、というものではありません。運用成果は市場次第、つまり世界の景気次第です。景気が良くなれば、未来の利益が上がるので、現在の株価が上がります。つまり、運用成績が良くなります。また、どのように分散投資をしようとも、本文中で触れたように、消せない市場リスクが残ります。景気が悪くなれば、未来の利益が下がりますので、現在の株価が下がります。つまり、運用成績が今度は悪くなります。そのため、長期間積み立て投資をしていると、ほぼ確実に大きく目減りをする時期(金融危機)に遭遇するでしょう。安い時にたくさん買うことができるのが積み立て投資のメリット積立投資においては、金融危機時などの大きく値下がりした時もコツコツと買い進めることが重要です。つまり、安い時期に買うことで将来の期待収益率の上昇を期待できます。積立投資をしているのにも関わらず金融危機時に慌てて売却をすると、全く反対の成果になることが容易に想像できます。積立投資におすすめの投資信託に関するまとめ積立投資におすすめの投資信託はリスクが大きい株式主体の投資信託であること個別の株式より投資信託の方が効率が良いのではないかどのような分散投資をしても、未来においては大きく値下がりする時がくると想定する今回は、積立投資におすすめの投資信託についてランキング形式で考察しました。積立投資そのものは、人間の持つ認知エラーを回避し、合理的な資産形成を『誰にでも』できるようにする、素晴らしい仕組みだと筆者は考えます。本記事が読者の方の合理的な資産形成の一助になれば幸いです。
2019年06月17日投資や資産の重要性は分かるけど、時間がないしめんどくさい……と思っている人はかなり多いはず。確かに、一見すると難しい単語が多く、手を出しにくいように見えますよね。でも、中には意外と簡単に取り組める資産形成もあるんです。そこで今回は、資産運用・トレーディングのプロである山田良政さんに「忙しい人でもできる資産形成」についてご紹介いただきます。文・山田良政iDeCo(イデコ)で手堅く!あなたはiDeCo(イデコ)という言葉を聞いたことがありますか?これは“個人型確定拠出年金”の略称で、自分で掛金の金額を決められる年金制度なのです。またiDeCoは、掛金全額が所得控除の対象となり、確定申告・年末調整をすることで、税金の還付が受けられる点も魅力的。さらに、低い掛金から運用できる投資信託商品なども豊富に揃っているので、非常に取り組みやすい資産形成のひとつです。ただし、iDeCoで積み立てた年金を受け取るには、最短でも60歳になるまで待たなければいけません。ご注意ください。忙しい女子でもできる積立投信とにかく忙しいあなたには、積立投信がおすすめ。毎月決まった額を自動的に積み立てるだけという簡単さが魅力です。実際に積み立てていく額は商品によって大きく分かれますが、場合によってはワンコインから積み立てられるので、少額で投資をスタートすることが可能です。ただ、投資という性質上、お金が投資した金額より少なくなってしまう“元本割れ”を起こす可能性も。情報も多く安心できる個人向け国債財務省のウェブサイトをはじめ、多くの情報が公開されている個人向け国債は、比較的安心できる資産形成方法でしょう。こちらは基本的にいつでも申し込める上に、元本割れする可能性もほとんどないでしょう。一方で、国債は利回りが年率0.05%と非常に低いことがネック。また、途中解約した場合は直近2回の利息が解約金額から差し引かれるので、満期になるまで待たないと。ちょっと贅沢!百貨店株主優待お買い物でちょっとしたセレブ感を味わえる、百貨店の株主優待。実は、資産形成としても優秀です。百貨店の株式の最低売買単価は多くが10万円台となっており、比較的割安感のある銘柄がほとんど。また、各百貨店の株主優待券は、10%と非常に高い割引率を誇ります。特に、高額な買い物をするケースでは、株主優待券を利用するかしないかで大きな差が出てくるでしょう。資産形成という言葉を聞くと、難しいものだと感じる方も多いでしょう。でも、いざやってみると意外と簡単だったという意見もあります。今回紹介させていただいたものは、全て少額でチャレンジすることができるものばかり。ぜひチャレンジしてみましょう。-山田良政-株式会社オフィサム代表取締役。FXによる資産運用を自動化させた第一人者。自身が開発したFX自動売買システムが、2013年度に「世界一の評価」を獲得。誰でも気軽に資産が増やせる「自動取引システムによる資産運用」を提案し、その分かりやすい切り口はマネーに関するプロ達だけでなく女性からの支持も多い。「億を稼ぐ」ために必要な思考が綴られたインタビュー本『億トレⅡ』『億トレⅢ』も大好評。『月間BIG tomorrow』でも執筆中。・株式会社オフィサム © TunedIn by Westend61 /shutterstock© Leszek Glasne /shutterstock© Cookie Studio /shutterstock
2019年06月15日やiDeCo、普通預金・投資信託・外貨建て生命保険・株など、様々な資産運用の方法がありすぎてどれから手を付けて良いかわからない、といった声をよく耳にします。そこで本記事では、資産運用のリスクや注意点などの初歩的な解説から始め、1000万円を運用する場合の就業スタイル別(会社員・自営業など)おすすめ運用方法について紹介したいと思います。そもそも資産運用とは?リスクと注意点についていざ資産運用を始めよう!と思い立っても、どういう基準で何を選んだらよいのか等、何からスタートすれば良いか目安がないと困ってしまいます。ここでは、資産運用を実際に始めようとした際に知っておいて損はない初歩的な内容から、運用の注意点なども交えて解説していきたいと思います。資産運用のポイント①:資産運用って何?資金と資産の違いは?資産運用という言葉は一般的に使われるようになってきましたが、よくよく考えてみると「資産」とは何を指すのでしょうか。「資産」に似ている言葉に「資金」というものがあります。「資産」とは、お金だけでなく不動産や金など、換金性のあるものの総称です。「資金」とは、資産の中の現金部分のみを指している言葉です。つまり「資産運用」とは、現金のやりとりだけで利益を生み出すのではなく、不動産や金などの換金性のあるモノのやりとりも含めた総称的な運用のことを指します。資産運用のポイント②:余裕を持った資金計画がリスクを遠ざける資産運用をスタートする際に必要なのは「余裕を持った資金計画」です。資産運用を始める際、特に初心者の方は「大きな損害が出てしまったらどうしよう」と考える方が多くいらっしゃいます。これは当然の心理と言えます。なぜなら、資産運用だけではなく新しいことをスタートする時は、知らない事ばかりですから怖いに決まっています。この「怖い」という心理を少しでも軽くするためには以下の点を心がけましょう。余裕資金で運用をスタートすること(当面使わなくても生活に困らない資金を運用に充てる)長期運用を心がけ時間の余裕を持つこと(短期的に利益が出なくてもすぐ手放さない)この2つの余裕を持つことで、急な値下がりにも慌てずに長期的な目で運用を考えることができますし、そもそも余裕資金で運用をスタートすることで、万が一損失が出てしまった場合でも生活に与える影響はほぼないと考えられます。資産運用のポイント③:分散投資で賢い運用をしよう1000万円を運用するとして、一つの金融商品に全て使ってしまうと、利益が出た際には良いですが、損失が出た場合には一気に全てを失ってしまうことになりかねません。ではどうすれば良いかというと「分散投資」の考え方が必要です。分散投資とは、運用時期や手法、銘柄を変えて様々なリスクを分散するために行う投資方法です。通常、国内債券は大幅な値上がりは期待できませんが元本保証されており、安定して長期的に増やして保有できるという特性があります。一方、海外債券の場合はその国の情勢などにより価格が左右されますが、国内債券よりは大きな運用益が期待できます。その反面、損失が大きくなるリスクと隣り合わせです。このような商品特性の違いから、それぞれを一点買いするのではなく例えば500万円ずつ購入しておくと、海外債券が大暴落して500万円の全額を損してしまったとしても、国内債券は当初の500万円から少し利益が出ている状態だとすると500万円+αは守られていることになります。一方、1000万円全てを海外債券に費やしていた場合、大きな損害が出ることは免れません。資産運用のポイントまとめ「資産運用」とは、不動産や金などの換金性のあるモノのやりとりも含めた総称的な運用のことを指す余裕を持った資金計画がリスクを遠ざける分散投資で賢い運用をしようリスクを抑えた投資先の選び方資産運用は「期間」と「目的」を定めてスタートすると良いでしょう。教育資金を目標として10年間で少しでも着実に増やして運用したい人と、老後資金に備えるために運用したい人では、当然投資先を選ぶ手段は違ってきます。ここからは、その選択方法の目安となるポイントについて解説していきます。72の法則を知れば必要な利回りがわかる「72の法則」と呼ばれる公式は、預けたお金が2倍になるまでにかかる年数を簡単に知ることができるものです。72÷預金金利(%)=2倍になるだいたいの年数(目安)例えば一般的な定期預金金利が0.01%とすると、「72÷0.01=7,200」。つまり、0.01%の金融商品で預けたお金が2倍になるまで運用しようとすると、7200年かかるということです。これを利用することで、運用期間から逆算して必要な金利を知ることもできます。例えば30年後に資金を2倍にしたい、と考えた場合、「72÷X=30X=72÷30X=2.4」。つまり、金利2.4%の金融商品を選べば運用資金が30年後に2倍になる見込みであると解ります。流動性資金として引き出し可能な運用もしておこう資産運用をスタートする際、余裕資金で始めるのは当然ですが、それでも万が一やむを得ない事情でまとまった資金が必要になる場合もあるかもしれません。そのような事態に備えて「途中解約が可能かどうか」「解約しなくても利用できる制度があるかどうか」は、投資先を選ぶ際に確認しておいた方が良いでしょう。また、1000万円のうち800万円は絶対に解約や途中引き出し不可の投資先を選んでおき、残りの200万円は流動性資金としても使用できる投資先に分けておくことも賢い運用方法だと言えます。途中解約(引き出し)不可の商品の一例としては、iDeCo・円定期預金や外貨定期預金などがあります。[adsense_middle]就業スタイル別・おすすめの1000万円運用方法はコレ!ここから実際に就業スタイル別の1000万円運用方法を具体的に解説していきます。会社員の方:定年時期をゴールに据えて在職中に運用していく方法をご紹介自営業の方:老後資金が国民年金だけでは不安であるという声が多いことから、主に老後資金を増やすことを目標に運用していく方法をご紹介会社員の方向けにおすすめの1000万円運用方法会社員の方は、ご自身のお勤め先の定年が何歳であるかハッキリしています。これまでにも解説してきたように、資産運用では期間を定めることがポイントですので、一旦その定年までをゴールに据えて資産運用を始めてみませんか。そこで、以下のような運用方法をおすすめします。つみたてNISA(最長20年)iDeCo(60歳まで途中解約不可)株式投資(株主優待も楽しみながら経済の勉強もできる)J-REIT(国内不動産投資信託のこと。現物不動産購入ではなく、不動産に対して投資をする。)財形貯蓄や社内預金などの福利厚生のメリットは最大限に生かす(会社員の特権)定年をゴールに在職中に少しでも増やしておこう株式投資やJ-REITは多少のリスクはありますが、会社員の方のように毎月の収入が安定している方はチャレンジする価値のある投資先であると言えます。財形貯蓄や社内預金は給与天引きで自動的に貯金されていくシステムで、これは勤務先の所定の利率によりますが、銀行の普通預金や定期預金に預けておくくらいなら、こちらを利用するべきです。こちらは流動性資金の側面もありますので、万が一必要になった際は取り崩しも可能です。つみたてNISAで税制面のメリットを受けつつ、安定して増やすことを目標に運用する方法も併用すると良いでしょう。また、iDeCoは途中解約不可である老後資金対策の資産運用ですが、これは一年でも早くスタートしておくのが良いでしょう。自営業者の方向けにおすすめの1000万円運用方法自営業者の方は、老後資金が国民年金のみである為、いわゆる「老齢年金の二階部分」がありません。つまり、会社員の方の老後資金よりも少ない年金受給額であるということになります。なおかつ定年退職という概念がありませんので、勇退時期はご自身で決めることになります。自営業者の方におすすめの運用方法は以下の通りです。つみたてNISA(最長20年)iDeCo(60歳まで途中解約不可)外貨建て終身保険(万が一の際は遺族保障にもなり知識がなくても保険会社が外貨運用してくれる)国債(爆発的な値上がりは期待できないが元本保証があり安心)金投資または金の現物購入(金の価値は万国共通で高く安定している。日本だけの貨幣価値に左右されにくい)元本割れリスクを抑えて安全に老後資金を増やそう自営業者の方は、遺族保障についてや元本割れリスクをなるべく抑えた方法で手堅く運用していくのが最適ではないでしょうか。当初余裕資金にて資産運用を始めたとしても、万が一ご自身の病気により働けなくなってしまった場合の休業補償などもご自身で捻出しなければなりません。つみたてNISAを流動性資金と考えて税制面のメリットも受けつつ、万が一の際にすぐ動かせる資金として運用していくと良いでしょう。また、老後資金としてはiDeCoにて手堅く備えておきましょう。外貨建て終身保険は、万が一の際は遺族に遺す保障にもなります。また資産運用という点でいうと、保険会社が安全に外貨にて運用して増やしてくれますので、運用の知識がなくても加入さえしていれば安心です。また、これは生命保険ですので、確定申告の際に生命保険料控除が使えるところもメリットと言えます。国債と金投資に関しては、元本割れリスクは少ない反面、大幅に利益が出るものでもありません。安定的かつ長期的に少しずつ増やしていくイメージです。1000万円で資産運用する方法に関するまとめ資産運用というと難しいイメージを持っている方が多くいらっしゃいます。しかし本記事で解説したように、いくつかのポイントを抑え、タイプ別のおすすめ資産運用法を知ることで、安心して安全に運用していくことができます。必ず余裕資金でスタートし、短期的に利益を生もうとするのではなく長期運用と分散投資を心がけましょう。そうすることで極力リスクを排除できます。さらに会社員か自営業かによって運用方法と目的が変わってきますが、いずれの場合もiDeCoやつみたてNISAといった、長期運用かつ税制面のメリットが大きい制度については積極的に取り入れて欲しいと思います。
2019年06月14日今回はnisaにの非課税期間について詳しく解説していきます。nisa自体いつまで続くのか?またいつまで買えるのか?いつまでに売るのか?今一度制度をおさらいしながら、話を進めていきますね。nisaのおさらい【nisaの特徴③】非課税期間はいつまで続くのか?さてタイトルにもあるように、本題になります。この非課税期間はいつまで有効なのでしょうか?答えは5年間となります。2014年に非課税枠最大値の120万円で購入した株式や投資信託が利益を出したとします。すると2018年までは課税されない仕組みとなる訳です。イメージ図をご覧頂ければ分かり易いかと思います。《購入した株式、投資信託が値上がりした場合》《購入した株式、投資信託から毎年配当が出た場合》購入した株式、投資信託等はその年から5年間は非課税期間の枠に収まりますので、翌年も120万円の範囲内で購入したものがあれば5年間は課税されない事になりますので、お得になる訳です。ここで疑問?2023年に買った株や投資信託はいつまで非課税なの?よくあるご質問ですが、結論は2027年までは非課税期間として保有する事ができますのでご安心下さい。冒頭でお話した2014年~2023年という期間は「投資可能期間」と呼びます。この期間内にnisa口座を通じて株式や投資信託を購入すれば、最大5年間は非課税の恩恵を受ける事が出来ますというものです。よって、最後の年である2023年に120万円までの株式、投資信託を購入したら、ルールに従ってその年から5年間は非課税で保有する事ができるという事になります。[adsense_middle]【nisaの特徴④】ロールオーバーって何?これもnisaを説明する上で非常に重要な部分です。ロールオーバーという言葉を聞いた事などありませんか?制度自体を簡単に解説します。ロールオーバーとは5年間の非課税期間が終了した際に、再度5年間非課税期間を延長し保有する事が出来る制度。2017年に120万円の上限が撤廃され、120万円を超える金額も繰り越す事が可能となった。図にするとこういう事になります。ロールオーバーによるメリットこのロールオーバーを利用する事によって、次の効果を得る事ができます。非課税期間の延長で保有、運用が可能になる5年間でなく10年間となる為、複利効果に期待できる非課税の期間延長は非常に有難いですね。5年前に購入して、着実に利益が出て増えているファンドにもう少し頑張ってもらいたい方はおすすめです。また投資の効果を最大限得るに当たって、複利効果を期待する事ができます。簡単に言えば、保有は短いより長い方が効果が出るという事です。ロールオーバーによるデメリット但し次の点はデメリットになる部分ですのでお気をつけ下さい。120万円を超えた額でロールオーバーした場合、新規買付は出来ない(年間120万ルール)2019年以降買い付けたファンドはロールオーバーできない例えば2014年に100万円で買い付けたファンドが150万円になっていたと仮定します。すると150万円でロールオーバーは可能ではありますが、ロールオーバーした年の2019年の新規買付は120万円のルールに従ってできない事になります。(非課税枠を使い切るという解釈です)そして、2019年以降に買い付けたファンドはロールオーバーできません。何故かと言いますと、2019年買ったファンドは5年間非課税です。つまり2023年までは保有可能です。しかし、ここからロールオーバーとなると2028年まで保有する事になってしまいます。制度自体2027年で終了となりますので、本年以降nisaで買い付ける方はロールオーバーできませんのでご注意下さい。【nisaの特徴⑤】保有期間はいつまで大丈夫なのか?nisa口座を通じて購入したファンドは最長2027年まで保有する事は可能です。分かり易い図が金融庁より出ていますのでご紹介します。この図からも分かるように、2023年で買い付けたものは最長でも2027年まで保有が可能という事になります。非課税期間が終わるまでにどんな方法があるの?nisaの最大の恩恵は5年間(最大10年間)の非課税期間です。ではこの非課税期間が終わるまでにどうすれば良いのか?非課税期間を過ぎればどうなるのかも含めて解説していきます。【覚えておきたい方法①】ロールオーバーを利用するこれは先程も解説してきましたので、細かい説明は省きます。もう少し運用をしたいという方はこの方法を利用し、更に5年間非課税での運用をおすすめいたします。また120万円に到達していなければ、空き枠分の買い付けもできますので、余裕があればプラスで買いたいところです。【覚えておきたい方法②】売却する非課税期間が終了し、手元にお金が必要な場合は売却して運用益を得る事も可能です。但し、非課税期間中に実施しなければ、課税されてしましますので、タイミングをしっかりと見極める必要があります。【覚えておきたい方法③】課税口座に移すこの方法は、非課税期間が終わった場合、ロールオーバーせず、また売却もしない場合のパターンです。本来nisaが無ければこの課税口座での運用を余儀なくされていました。nisaは非課税を謳った口座です。その役目(機能)が終了した際には通常の口座に移管し、引き続き運用する事は可能です。中にはもう少し運用したい、課税されても利益は出る算段だからと様々なお考えもあるかと思います。その場合はこの様に課税口座へ移して運用もアリです。非課税期間が終わるまでに覚えておきたい方法まとめロールオーバーを利用する売却する課税口座に移すnisaの非課税期間はいつまでかに関するまとめ今回はnisaの制度を振り返りながらの解説でした。昨年までの購入分はロールオーバーの対象ですので、しっかりと考えておきたいところです。また本年以降はロールオーバーできませんので、5年間で増やせるファンドの見極めが重要となります。
2019年06月13日「公的年金支給開始年齢の引き上げ検討」「受給額減額か」、こんな新聞見出しを見るたびに「私って、どれくらい年金がもらえるのかしら……」と不安に思う人が多いだろう。それぞれの納付期間や年金の種類などによって、複雑に支給額が変化するのが年金制度だ。「いつも年金問題を解説してくれるファイナンシャルプランナーの人たちって、自分ではどんな年金に入っているのかしら?」(50代・主婦)そんな疑問に答えるため、“お金のプロ”女性に、「あなたが実際に行っている年金対策」を緊急調査。賢女たちがプロの知識を生かしてどういうプランを立てているのか教えてもらった。「今年4月、これまで物価の上昇に合わせて、年金支給額も2.3%増加させる予定でしたが、それが0.9%に抑えられたことで、実質もらえる額が減りました。受取り方法だけでなく、“納め方”も見直すことで、最大限に年金を受け取れるよう工夫しています」そう説明するのは、ファイナンシャルプランナーの山中伸枝さん。じつは厚生年金が未納だった期間が数カ月過去にあったという。「その不足分は、60歳以降に厚生年金加入を延長することで埋めようと考えています」社労士・ファイナンシャルプランナーの中村薫さんも、未納には細心の注意を払っている、と語る。「20年前、厚生年金から国民年金に切り替える段階での未納がありました。『月末に退職すると社会保険料が引かれるから、月末の1日前にしたらいいわよ』と教えられ、そのようにしたためです。自腹で国民年金などを払う必要があるにもかかわらず、当時は理解できていませんでした。未納がきっかけで、障害年金を受け取れなくなったケースもあるので、加入状況は常に確認するようにしています」個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」には“もちろん加入している”と話すのは、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さん。誰でも入れる個人年金として人気が広がっているが、その受け取り方にプロならではのワザが。「iDeCoは、投資信託などを毎月定額で購入して運用するもの。積み立てたお金は、60歳以降に年金や一時金として受け取れます。その拠出金は全額所得控除の対象で、利益も非課税。私は将来、一時金として受け取ることで退職所得控除を利用し、それを上回る部分は公的年金等控除を使いながら分割受給することで、控除をフル活用する予定です」また、国民年金には保険料を前納すると、一定額が割引されるという、保険料の前納制度がある。’14年4月から2年分前納することが可能になっており、割引額はなんと1万5,760円(口座払いの場合)。この割引制度を利用しているのが節約アドバイザーの丸山晴美さんだ。「クレジットカード払いにしています。割引額は口座払いと比べて1,000円ほど落ちますが、ポイントをつけることができます。2年前納やクレジットカード払いをするには、毎年2月末までに年金事務所へ納付の申し込みが必要ですので、実践したい方は年金事務所に相談を」ファイナンシャルプランナーの野々市恵子さんは年金について次のように語る。「年金の機能は、老後の資金としてだけでなく、一定の障害になったり、死亡したときに遺族の生活費として、現役世代も受け取れることです。自分はどの年金をどれくらい払い続け、どの制度を利用できるのか、いまいちど把握しておきたいですね」
2019年06月12日「貯金などである程度を資金が貯まったので、100万円ほど資産運用をしたい」という場合、どのような商品で運用を行えばいいのでしょうか。資産運用の目的は、自分の資産を使って効率よくお金を増やすことです。現在の銀行預金の金利は0.001%、定期預金でも0.01%程度です。預金していてもお金はほとんど増えません。資産を増やすためには投資を行う必要があります。今回は、初心者が100万円で資産運用する際におすすめの方法をまとめてみました。初心者はリスクが低い金融商品で資産運用を始めるGPIF国内債券と外国債券を合わせて50%、国内株と外国株式を合わせて50%とバランスよくポートフォリオを組んでいるのがわかります。このように幅広く分散投資していれば、株式が下落しても債券が値上がりするなどして損失をカバーしてくれるので、リスクを抑えた運用が可能です。[adsense_middle]バランス型ファンドとは投資信託にはさまざまな種類がありますが、初心者がGPIFと同じように簡単に分散投資できるのが「バランス型ファンド」です。バランス型ファンドとは、株式だけとか債券だけとか一つの資産に偏るのではなく、国内外の資産に幅広く分散投資するファンドのこと。一般的には、次の4つの投資先を組み合わせます。日本株式日本国内の株式が対象。世界株式世界各国の株式を組み入れます。米国や欧州など先進国がメインですが、新興国に投資するファンドもあります。日本債券日本の国債です。安全度は一番高いものの、金利はほとんどつきません。世界債券米国債など先進国の債券を中心に、新興国の債券を組み入れるファンドもあります。一般的に新興国の方が金利が高くなります。バランス型ファンドにおけるリスクとリターンの関係リスクとリターンの関係は次の通りです。セゾン投信世界有数の資産運用会社であるバンガード社のインデックス(日経平均株価やNYダウなどの指数)ファンドを通じて、世界の株式や債券に分散投資をする投資信託です。株式と債券の比率は半分ずつ、このファンド一本で世界30カ国以上の株式と10カ国以上の債券に分散投資することができます。信託報酬は年率0.6%。信託報酬とは、投資信託を管理・運用してもらうためのコストで、保有している間かかる費用です。たとえば、100万円投資していた場合、毎年6,000円の信託報酬がかかります。設定来(2007年)の騰落率は+49.14%。年換算収益率は+3.37%です。セゾン投信eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)基準価額10,536円純資産25,441百万円信託報酬0.1512%運用会社三菱UFJ国際投信ネット証券最大手のSBI証券で一番人気があるバランス型ファンドです。三菱UFJ国際投信株式会社日本を含む世界各国の株式や債券、リート(不動産投資信託)に幅広く分散投資します。各資産の割合を常に12.5%にキープするようにリバランス(銘柄の入れ替え)を行ってくれるので、運用を任せることができます。三菱UFJ国際投信100万円で始める資産運用に関するまとめ100万円はある程度まとまった金額なので様々な金融商品に投資できますが、初心者の資産運用はプロに任せた方が安心です。投資の知識が不要で、頻繁に値段をチェックする必要がないからです。たとえば個別株に投資をすると、「どの銘柄を買うか」、「いくらで買って利食いや損切りはどうするか」などを事前に決めて、株価を常にチェックしなければなりません。手間や時間がかかりますし、仕事にも支障をきたす可能性があります。ですから、保険会社に任せる「貯蓄型保険」か、運用会社に任せる「投資信託」から資産運用を始めるようにしましょう。リスクやリターンは貯蓄型保険よりもバランス型ファンドの方が大きくなります。自分のリスク許容度に合わせて投資対象を選ぶようにしてください。
2019年06月10日本記事では、松井証券で買える投資信託の中から筆者が「合理的ではないだろうか」と考える投資信託を5つランキング形式でご紹介します。※本記事は特定の金融商品の推奨を意図するものではありません。商品名や各数値は執筆時点の情報です。筆者が考える、松井証券の投資信託おすすめランキング1位~5位それでは最初に松井証券の投資信託ランキング上位1位~5位の発表です。松井証券でのおすすめ投資信託の選定理由【おさらい】選定理由は以下の通りです。信託報酬が0.3%以下であること(コストは運用成績にマイナスにしか作用しないため)市場の平均に連動するだけのインデックス型であること(市場平均が効率的であり、長期で見た場合にアクティブ型をしのぐと考えられるため)株式が主体の投資信託であること(株式はリスクが高く、リスクプレミアムがつくと考えられ、同じ期間投資をするならば債券よりも期待リターンが高く、お金を大きくしやすいと考えられるため)上記は長期分散投資をする際に、非常に重要になるポイントです。松井証券でのおすすめ投資信託は4種類の組み合わせでしかない?上記に挙げたランキング1位~5位までの投資信託は、一見すると複雑な金融商品に見えますが、その内容は割とシンプルです。以下の4つの資産クラス、またはそれらの組み合わせでしかありません。国内株式先進国株式新興国株式米国株式これだけです。先ほどのランキング1位~5位のそれぞれの比率をザックリと見てみましょう(数値はおおよそであり、必ずしも正確なものではありません)。このようになりました。世界に分散投資と言っても、世界的に見るとアメリカがとても巨大なことが透けて見えてきます。【質問】それなら米国株式だけ買えばいいのではないですか?ザックリ言いますと、世界の株式の大きさでいうと米国が半分近くを占めているので、世界に分散投資をするとどうしても米国の比率が高くなる、という一面があります。そこで考え付くのが「じゃあ、米国の株式市場の投資信託一本でいけばいいのではないか?」という考えです。確かに、過去を振り返ってみると、米国株式市場は大きく伸びてきました。しかし、資産運用の世界では過去は未来を予想するのに意味を成しません。過去の情報は未来を予想するのに役に立たない:株価は未来の利益を割り引いたものであり、未来はあやふやなものです。しばしば人は過去の値動き(チャート分析など)で未来を予測しようとしますが、それが当たった気になるのは錯誤相関(勘違い)という人の心が作り出した幻想だと筆者は考えます。過去の分析で未来が分かれば誰でもお金持ちになれますが、現実にはみんなが同じように考え、動きます。その結果としてランダム・ウォーカー(でたらめ)に株価は推移すると考えられます。[adsense_middle]《分散投資》釣り堀が4つあったら、4つの釣り堀に糸を垂らす資産運用において、未来のことはたいへんに「ふわふわ」したものです。そのため期待リターンもあまりあてになりません。期待リターン:国内株式や先進国株式などの各資産の期待されるリターン。正確にはわからないが、長期で見た場合には株式の場合は、『無リスク資産の金利(長期金利など)+投資家の要求リターン5~6%=リスクプレミアム』ではないかと言われることもある。ただ、やはりどこ(景気の谷か山かなど)で買うかによって同じ期待リターンの物を買っても、結果は大きく異なると考えられる。ただ、資産運用では分散が重要ですので(理由は後述)、米国株式のみならず、国内・先進国(日本除く)などに広く分散投資をすることが重要かと思います。一か国などに限定して投資をした場合、長期間にわたってその国の景気が低迷した場合、長期的な期間が経っても、株価が十分に回復しないことが考えられます。一例としては、1989年の国内株式バブルの崩壊が挙げられます。30年経った現時点でも(単純な比較はできませんが)日経平均株価はバブル期の半値程度です。乱暴な言い方をしますと、長期投資と言えども、生きている間に回復しない可能性があります。その可能性を下げるためにも分散投資が重要だと筆者は考えます。複数の資産クラスを組み合わせると、リスクが下がる、だから分散する意味があるまた、値動きの異なる複数の金融資産を保有(分散投資)すると、良いことが起こります。それは何でしょうか?正解は、リスク(値動きの幅)が小さくなる、ということです。これは、一つずつの金融資産の値動きが小さくなるわけではありません。組み合わせて保有した場合に、トータルで値動きの幅が小さくなる、という意味です。※図表は筆者作成例えば国内株式・先進国株式・新興国株式・米国株式の4つの資産クラスは、それぞれ値動きがやや異なります。松井証券でもどこでも、投資信託のおすすめは株式のバランス型になる?上記の理由から、どのようなランキング上位の投資信託であれども、複数組み合わせて自分でバランス型のポートフォリオを組む、あるいは株式だけのバランス型投資信託を選択することが考えられます。ポートフォリオ:金融資産の組み合わせのこと。類義語で資産クラスの組み合わせをアセットアロケーションというが、わかりにくいので本記事ではポートフォリオで統一します。【質問】債券も入れたバランス型投資信託の方が良いのではないですか?確かに債券(国内債券・先進国債券など)を入れると、リスクが下がる傾向にあります。しかし、筆者はおすすめしません。なぜでしょうか。それは、期待リターンも低くなるからです。同じ期間、資産運用を行うのであれば、ある程度分散ができていれば、期待リターンが高い方が効率が良いと筆者は考えています。それを具体的に表したのが、本記事のランキング1位~5位です。もちろんこれは個人投資家の考え方次第です。数十年後にお金が大きくなっているほうが良いか、あまり大きくなっていない方が良いか、人によっては後者を選ぶ人もいるかもしれません。ただ、経済学的には、人はお金は大きい方が満足するもの、と筆者は認識しています。一方、行動経済学的には人はリスクが小さい方を好む、という傾向があります。行動経済学:経済学に心理学を足したような学問。行動経済学では、人は利得に対して損失の方が1.5倍から2.5倍嫌う、と言われている。そのため、買い時のチャンスでしばしば損切りをしたくなる。端的に言うと、人類はお金は大きくしたいけど、リスクはイヤだ、という矛盾した気持ちを併せ持っているのが「普通」なのかもしれません。資産運用で重要なのは、冷静に合理的な投資対象・運用方法を選択して、維持し続けることかもしれません。松井証券で買えるおすすめの投資信託に関するまとめ松井証券でのおすすめ投資信託は国内・先進国・新興国・米国の株式市場に連動する投資信託分散をするとリスクが下がるので、上記の市場に連動するインデックス型を組み合わせるのが現実的分散はするが、債券を入れたバランス型では効率が悪いと考えられる本記事では松井証券でのおすすめ投資信託を考察してみました。未来はどうなるかわかりません。そのため、できるだけ効率よく資産運用を考えることが重要ではないかと思います。本記事が読者の方の合理的な資産運用の一助になれば幸いです。
2019年06月09日私のママ友付き合い事情
うちのダメ夫
あの日、私はいじめの加害者にされた