地震や台風…災害がいつ起こってもおかしくない日本に住む私たち。備えあれば憂いなし、ということで、見落としがちだけど必ず用意しておきたい防災グッズを紹介した記事をまとめました。停電、断水に役立つのは?まとめ構成・小田原みみ地震や台風などの自然災害に備えて、防災グッズを準備している方も多いのではないでしょうか?普段私たちは便利な生活をしているのでなかなか気づきませんが、いざ災害が起こってしまうと準備していた防災グッズだけでは困ることも。そこで、プラスで加えておくと役立つグッズを紹介します。災害時は困ることばかりですが、その中でもトイレ問題はかなり深刻。毎日当たり前のように新しい下着に着替えていますが、災害時はそうとも限りません。トイレにまつわる防災グッズ「無理に使用すると、トイレが詰まったり、汚水が逆流する可能性も。復旧するまではトイレは使わず、携帯トイレなどでしのいで。1日3回使用と考え、3日~1週間分を用意。ただし頻度は人それぞれ。普段のトイレ回数を思い出して、数の調整を」(「一般社団法人 防災ガール」代表理事・田中美咲さん)下着は使い捨てがベター。飲み水もままならない状況下では、入浴や洗濯は困難。「被災時、下着の替えがなく、デリケートゾーンのかぶれに悩んだ人が多かったそうです。使い捨てが一番衛生的。パンティライナーやペーパーショーツなら、肌に触れる部分が清潔で安心」(元小誌編集部・中島千恵)。「抵抗がある人もいるかもしれませんが、大人用紙おむつも便利です」(危機管理アドバイザー・国崎信江さん)ニオイ問題もぬかりなく対策を。自宅だけでなく、避難先のトイレが正常に使えるとは限らない。被災地では仮設トイレが設置されるものの、気になるのはそのニオイ。「男性に比べ、女性はニオイに敏感です。できる限り使いたくなくて我慢したのが原因で、具合が悪くなる人も。消臭除菌スプレーを用意しましょう。トイレットペーパーも忘れずに備蓄を」(田中さん)国崎信江さん 危機管理アドバイザー。「危機管理教育研究所」代表。女性の視点で防災・防犯対策を提唱。防災にまつわる著書も多数。田中美咲さん 「一般社団法人 防災ガール」代表理事。“防災をこれからのフェーズへ”をモットーに全国の仲間と活動。中島千恵 小誌編集部。3.11の被災後、女性が本当に必要だったものを取材し、『anan特別編集 女性のための防災BOOK』を手掛ける。※2017年2月3日作成。『anan』2017年2月8日号より。写真・小笠原真紀 イラスト・徳丸ゆう 文・野村紀沙枝防災グッズの中に非常食を準備している方も多いと思います。そこに買い足したいおいしい防災グッズのご紹介。食にまつわる防災グッズ朝昼晩違うメニューで、3日間飽き知らず。雑炊やにゅうめんの朝食、シチューやリゾットの昼食、丼物・パックご飯と汁物が一緒になった夕食のセットが1つのボックスに。フリーズドライだからお湯をかけるだけ。普段の食事にプラスしても使えそう。ローリングストックBOX¥4,630(アマノフーズお客様相談室 TEL:0120・988・668)調理不要! すぐに食べられる手軽さが評判。水も使わずそのまま食べられるので、ガスや電気がストップした場合でも安心な保存食。缶入りのプレーンデニッシュに、おでんと肉じゃが、たまご粥などの、ダシの効いた優しい味わいにほっとします。500mlの水もセットに。イザメシ スピードセット(1日セット)¥2,000(杉田エース)※2017年2月2日作成。『anan』2017年2月8日号より。写真・小笠原真紀 文・野村紀沙枝災害時、一番困るのが水問題ではないでしょうか? いくら用意していても足りないといっても過言ではありません。水にまつわる防災グッズ「一般的に、1人当たり1日2〜3Lがガイドライン。喉が渇いたな、と感じたときにはもう脱水症状が始まっています。命を守るためにも、飲料水は最優先に考えて用意してください。大量の水の確保もさまざまな方法で無理なくできます」(危機管理アドバイザー・国崎信江さん)冷蔵庫、冷凍庫にも水をストック。ひとり暮らし女子の部屋に、ペットボトルを大量に備蓄するのはスペース的にも大変。「製氷機の氷や、ペットボトルの水を冷凍庫で凍らせていれば、停電のときは保冷剤の代わりに。解ければ飲料水として使えて、一石二鳥」(国崎さん)よく飲むジュースなども多めにストックし、切らさないように。これも立派な備蓄です。これ便利! どんな汚水も飲み水にします。飲み水を作ってしまうのも手。どんなに汚れた水も、特殊なフィルターで浄水して飲み水に。フィルター1個で約380l分浄水が可能。セシウム除去にも対応。セイシェル サバイバルプラス携帯用浄水ボトル¥7,800(ヴォーテックス TEL:03・6451・0644)国崎信江さん 危機管理アドバイザー。「危機管理教育研究所」代表。女性の視点で防災・防犯対策を提唱。防災にまつわる著書も多数。※2017年2月作成。『anan』2017年2月8日号より。写真・小笠原真紀 イラスト・徳丸ゆう 文・野村紀沙枝最後は軽くてかさばらないからいつも持ち歩きたい「防災ポーチ」。常に携帯したい「防災ポーチ」入れたいグッズとりあえず買った防災キット。一度も開けてないうえに、何が入ってるかも確認してない…なんて、防災準備としては不合格。重要なのは、自分が本当に必要なものだけを厳選すること。パーソナルな生活必需品、コンタクトや眼鏡は絶対。コンタクトレンズは貸し借りができない唯一無二の相棒。だからこそスペアを。「すぐに帰宅できる保証もないため、視力に不安のある人は、コンタクトの予備や眼鏡はマスト」(国崎さん)お気に入りの生理用ナプキンを準備。災害のショックで急に生理になることも。「使い慣れたナプキンが手元にあるだけで安心。防災リュックに用意する場合は1周期分を目安にしてください」(中島)ロリエ しあわせ素肌 オープン価格(花王 TEL:0120・165・695)いつものお薬が、非常時のお守りに。普段は元気でも、非常時は体調もダウンしがち。「避難所には薬の備えはあるものの、その薬が自分の体に合うとは限りません。持病の薬はもちろん、普段から飲み慣れた鎮痛剤や風邪薬、整腸剤があると安心」(国崎さん)国崎信江さん 危機管理アドバイザー。「危機管理教育研究所」代表。女性の視点で防災・防犯対策を提唱。防災にまつわる著書も多数。田中美咲さん 「一般社団法人 防災ガール」代表理事。“防災をこれからのフェーズへ”をモットーに全国の仲間と活動。中島千恵 小誌編集部。3.11の被災後、女性が本当に必要だったものを取材し、『anan特別編集 女性のための防災BOOK』を手掛ける。※2017年2月2日作成。『anan』2017年2月8日号より。写真・小笠原真紀 文・野村紀沙枝意外な盲点、多くなかったでしょうか?備えあれば憂いなし。今すぐ防災グッズを確認して備えておきたいですね。
2020年07月11日2020年7月5日、熊本県が記録的な大雨により、球磨川の氾濫や土砂崩れなどで、甚大な被害に見舞われました。同月8日現在も、関東甲信、北陸、東海、近畿、九州地方では指定河川洪水予報が出ています。『浸水前にやっておけばよかったこと』体験談が参考になる!以前、自宅が浸水被害にあった、ころく(@koroku6_)さん。同月5日に起きた熊本での浸水被害を見て、自身が被害にあった時に「やっておけばよかった」と感じたことをまとめました。【浸水する前にやればよかったこと】・電気製品や食べ物を2階に避難させる。・大切な物をプラスチックケースに保管。・冷蔵庫の中身の処分する。・長靴を買って枕元に置く。・カセットコンロを買っておく。・土嚢や水嚢を積んでおく。・車は高台に避難させる。・水と食料の確保。・虫よけスプレーの準備。浸水する前にやれば良かったこと・電気製品や食べ物を2階に避難させる・大切なものをプラスチックケースに保管・冷蔵庫の中身の処分する・長靴を買って枕元に置く(マジで重要)・カセットコンロを買っておく・土嚢や水嚢を積んでおく(無駄な時は無駄)・車は高台に避難させる・水と食糧の確保— ころく@怪談募集中 (@koroku6_) July 6, 2020 中でも、長靴を買って枕元に置いておくことが重要だと感じたそうです。洪水が起きた時には、足元にどんなものが落ちているか分かりません。万が一、釘や金属片で足に傷を負ってしまった場合、泥などの土壌に潜んでいる「破傷風菌」による感染症にかかってしまう危険性があります。もし長靴がなければ、サンダルではなく靴を履いて長ズボンを着用し、素肌が露出しないように気を付けましょう。浸水後の生活は…?ころくさんは水が引いた後、家屋を片付ける際に蚊に苦しめられたそうです。避難所で生活することになった場合にも、虫よけスプレーは必須ですね。蚊に苦しめられたという、浸水後の生活についてはこのようにまとめています。【浸水後の生活】・水が引くまでは外に出られない。・絶対に素肌に泥が触れないよう、長靴必須!・しばらくは、避難所での生活。・1か月間、ガス、電気、水道が使えない。・スーパー、コンビニ、ドラッグストアなどがすべて営業中止。・現地の対策事務所で食べ物や掃除道具をもらいながら生活。・お風呂は親戚の家か、入浴施設か自衛隊の入浴施設で入る。・家の中の片付け、泥かき、消毒が大変。浸水後の生活をひと言で表すと、『仕事を休んで肉体労働』なのだそうです。浸水後の、後片付けの大変さが伝わってきます。ころくさんの体験談を参考に、万が一に備えて早めに対策を行いたいものですね。防災のため、準備すべき物は…?改めてチェック!「早めの対策を…!」と呼びかけられても、いざ準備しようとすると何から手を付けていいものか分からなくなってしまいますよね。防災のために備えておくべき物について、改めてチェックしておきましょう。災害にあう前に、これだけは準備を!基本的な災害への備え■災害時に備えた備蓄品の例・飲料水一人1日3リットルを目安に、3日分を用意・食品ご飯(アルファ米など一人5食分を用意)、ビスケット、板チョコ、乾パンなど、一人最低3日分の食料を備蓄しておきましょう。・下着、衣類・トイレットペーパー、ティッシュペーパーなど・マッチ、ろうそく・カセットこんろ政府広報オンラインーより引用食料は、できれば1週間分の準備をしておくといいそうです。また、断水や停電に備えて浴槽に水を溜めておくなど、飲料水以外の水の確保も忘れずに行ってください。また、非常時に持ち出す物として、以下の物が挙げられています。■非常持ち出し品の例・飲料水・食料品(カップめん、缶詰、ビスケット、チョコレートなど)・貴重品(預金通帳、印鑑、現金、健康保険証など)・救急用品(ばんそうこう、包帯、消毒液、常備薬など)・ヘルメット、防災ずきん・マスク・軍手・懐中電灯・衣類・下着・毛布、タオル・携帯ラジオ、予備電池・使い捨てカイロ・ウェットティッシュ・洗面用具・乳児のいる家庭はミルクや紙おむつ、ほ乳びんなども用意しておきましょう。政府広報オンラインーより引用また、普段からコンタクトや眼鏡を使用している人は、コンタクトの洗浄液や眼鏡を忘れずに準備しておきたいですね。ほかにも、災害にあう前に知っておきたい情報をご紹介しています。この機会に、ぜひご覧ください。2年前、浸水被害にあった女性が語る『対処法』に、反響「説得力ある言葉」「参考になった」災害にあう前に知っておきたい停電や断水で、トイレが流れなくなってしまったら?[文・構成/grape編集部]
2020年07月08日2020年7月8日12時現在、気象庁によると、関東甲信、北陸、東海、近畿、九州地方で指定河川洪水予報が出ています。各地域の警報に従って、早めの対策、避難を行ってください。気象庁指定河川洪水予報また、浸水被害にあう前に、できる限りの浸水対策も行いたいものです。比較的浅い床上浸水には、ごみ袋に水を溜めて作れる『水嚢』での浸水対策が効果的なのだとか。2年前、浸水被害にあった女性が語る『対処法』に、反響「説得力ある言葉」「参考になった」豪雨や停電の影響で、トイレが流せなくなってしまったら…?豪雨による家屋の浸水は免れても、断水や停電などが起こってしまった場合、頭を悩ませる要因の1つがトイレの排水です。そこで、トイレの水が流せなくなった場合に、浴槽などに溜めた水を使ってトイレを流す方法をご紹介します。1.大きめのバケツ1杯分(6ℓ)を用意。2.周囲に水がはねないように気を付けながら、バケツの水を一気に流し込む。(水が少なすぎると流れません。また、排水が詰まっている時には詰まりを直してから排水してください)3.一気に流した水の勢いで水位が下がってしまった場合は、3ℓほどの水を静かに入れて水位を戻します。風呂の残り湯を使用する場合には、詰まりの原因となる髪の毛などをなるべく取り除くとよいそうです。また、水はねしてしまう可能性があるため、排水の前はトイレの床に新聞紙を敷き詰めるなどすると安心ですね。水が流れなくなってしまった場合、排水するたびに、多くて約9ℓもの水が必要となります。万が一に備えて、早めに浴槽に水を溜めておくなどの対策を取っておきたいものです。ちなみに、この排水方法はあくまで排水管が破損していない場合の排水方法。配水管が破損していると汚水が漏れることがあるので、地震などによって配管が壊れている場合には排水せずに、簡易トイレを使用しましょう。震災の時に役立つ『段ボールトイレ』の作り方もしもの時のためにそのほかにも、もしも災害にあってしまった際に役立つ情報をご紹介しています。この機会に、ぜひ防災に関する情報をご覧ください。万が一に備えて準備しておこう!準備しておきたいものまとめ災害が起こった時に備えて…警視庁が作成した『災害時のペット情報カード』に反響その一品入れてなかった!自衛隊おすすめの保存食に「なるほど」の声災害の備えは大丈夫?警視庁が勧める、非常時のために知っておきたい豆知識まとめ【10選】避難する際には…「いい情報」「参考になった」1人暮らし女性の『避難対策』に、反響相次ぐメッセージの送受信でスマホのバッテリーが…!災害時の対策に「その手があったか」災害にあってしまったらさまざまなお役立ち情報「恐いのは感染症」浸水地域の片付けに、注意喚起九州を襲う大雨…『無印良品』が投稿した防災の備えに「ためになる」「ありがとう」[文・構成/grape編集部]
2020年07月08日2020年7月3日頃から、九州では豪雨による被害が相次いでいます。熊本県の球磨川は豪雨によって氾濫。球磨村の集落が濁流にのみこまれました。救助を求める声に、自衛隊が救出作業を行っています。SNS上に続々と助けを呼ぶ声が…自衛隊員が孤立した人々を救助「危険を承知で…」球磨川氾濫に派遣された自衛隊、迅速な出動に反響球磨川は熊本県最大の川で、川下りの『ラフティング』を運営している施設も多くあります。急流をボートで下るスリル満点なアクティビティが人気です。今回の救助には、このラフティングに使うボートも活躍しているといいます。産経新聞は、アウトドアツアーを提供する『ラフティングストーンズ』の代表が市の要請によって市街地にボートを出したことを報じました。球磨川でのラフティングツアーを開催するラフティングストーンズ(人吉市)の大石権太郎代表(50)は市の要請で、浸水した市街地にボートを出した。屋根に取り残された被災者らを救出。「こんな時だからこそ協力しようと思った。ほかのラフティング会社の多くはボートが流されたようだ」と話した。産経新聞ーより引用いつもは楽しむことに使うボートも、この豪雨では救出用として人の命を助けるボートとして活躍。ほかのラフティングを運営している会社でも、残っているボートで救出を手伝っているところもあるようです。【ネットの声】・感謝しかありません。ありがとうございます。・ラフティング用のボートなら穴が開くこともなくしっかりしていそう。・そういう使い方があったとは…。救出のお手伝いありがとうございます。これ以上被害が拡大することなく、1人でも多くの命が救われることを祈ります。[文・構成/grape編集部]
2020年07月07日2020年7月4日、梅雨前線の影響による大雨を受け、熊本県や鹿児島県で大雨特別警報を発表。熊本県の球磨川が氾濫し、各地で土砂崩れが起こるなど、甚大な被害をもたらしました。同月7日も九州各地で猛烈な雨が降っており、福岡県・佐賀県・長崎県では土砂災害や河川の増水に対する警戒が呼びかけられています。生活雑貨などを販売している『無印良品』が、同月6日にInstagramを更新。2016年にNPO法人『プラス・アーツ』の協力のもと作成した、防災にまつわるライフハックを投稿し、反響を呼んでいます。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る MUJI無印良品(@muji_global)がシェアした投稿 - 2020年 7月月6日午前2時00分PDT無印良品は「いざという時のためにもう一度備えを見直してほしい」と呼びかけ、簡易トイレの作り方や止血の方法など、さまざまなバリエーションのライフハックを紹介。日常的に使っているアイテムを、防災用品として使いこなせるよう、準備することの大切さを説きました。無印良品は、ふだん使っているものを防災用品として提案してきました。備えは日常の中にあることが大切であり、それらを「使いこなせてこそ本当の防災力になる」と思うからです。まず、自分の身は自分で守る。もう一度、身の回りを点検してみませんか。muji_globalーより引用もちろんガスメーターの復帰などはこの限りではなく、ものや状況によって、個人ではなくガス事業者に操作してもらうなどの対処が必要です。投稿に対し、ネット上では「とてもためになった」「ありがとうございます」「印刷して、いつでも読めるようにしたい」といった感想が寄せられています。紹介されたライフハックは、無印良品のウェブサイトでダウンロードできます。非常時の備えとしてチェックしてみてはいかがですか。[文・構成/grape編集部]
2020年07月07日2020年7月4日に熊本県の球磨川が広範囲で氾濫。孤立した人々を助け、行方不明者を捜索するため、自衛隊の救助活動が進められいます。SNS上に続々と助けを呼ぶ声が…自衛隊員が孤立した人々を救助甚大な被害に多くの人が心を痛める中、日本最大級の出前サービスを運営する株式会社出前館(以下、出前館)が、被災地の避難所に食事を緊急提供することを発表しました。出前館が被災地の避難所に食事を緊急提供各地に出前サービスの拠点を持つ出前館は、熊本県の拠点を活用。配達パートナーである『合同会社YAMAPRO』が食事の配達をする予定とのことです。まずは熊本県人吉市内の避難所を対象に、同月5日の昼頃より食事提供を開始。他避難所についても要望に合わせ柔軟に対応をしていきます。ウェブサイトで、出前館は次のようにつづっています。この度、熊本県を中心とした記録的な大雨により、被災されたみなさまには心よりお見舞いを申し上げます。『出前館』として可能な限りであたたかい食事をお届けし、支援することで、避難所で過ごす時間の不安を少しでも払拭できればと考えております。また、気温が高くなるこの時期は新型コロナウイルスだけでなく食中毒への警戒が必要です。『出前館』では、コロナウイルス対策及び、食中毒への対策としての衛生面の管理を徹底し、お客さまが安心してサービスをご利用いただけるよう、環境を整えております。株式会社出前館ーより引用出前館の発表を受け、ネット上では「やるじゃない!」「支援、助かります」「ありがとうございます!絶望的な状況の人たちが、少しでも快適に暮らしていけますように」などの声が上がっています。災害の打撃は大きく、被災者の多くはこれからの生活に対して不安な気持ちを抱えていることでしょう。出前館の食事の提供が、少しで人々の心身の力となることを祈ります。[文・構成/grape編集部]
2020年07月05日梅雨前線の影響で、熊本県南部を襲った豪雨。2020年7月4日には、熊本県の球磨川が上流から下流にわたり広範囲で氾濫したことから、熊本県知事が自衛隊へ災害派遣を要請しました。「危険を承知で…」球磨川氾濫に派遣された自衛隊、迅速な出動に反響同日7時10分から初動対処部隊が派遣され、被災現場で救助活動を開始しています。過酷な現場で急がれる人命救助氾濫後、SNS上には濁流で逃げ場を失い、助けを呼ぶ声が複数投稿されていました。救助を待つ人の中には足腰の弱っている高齢者のほか、赤ちゃんを連れている人もいたとのこと。自衛隊はヘリコプターやボートで孤立者の元へ向かい、順次救助しています。陸上自衛隊第8師団さんの投稿 2020年7月3日金曜日陸上自衛隊第8師団さんの投稿 2020年7月3日金曜日陸上自衛隊第8師団さんの投稿 2020年7月3日金曜日陸上自衛隊第8師団さんの投稿 2020年7月3日金曜日陸上自衛隊第8師団さんの投稿 2020年7月4日土曜日陸上自衛隊第8師団さんの投稿 2020年7月4日土曜日救助に当たっている陸上自衛隊第8師団は、厳しい状況の中で活動をしていることが分かる動画をFacebookに公開。ヘリコプターや自衛隊員の様子を撮影しています。九州南部豪雨に伴う災害派遣(第3報)UH-60救助動画【九州南部豪雨に伴う災害派遣(第3報)】熊本県八代市坂本地区において、住宅が冠水して孤立した住民を、多用途ヘリコプターUH-60において救助する様子です。陸上自衛隊 西部方面隊さんの投稿 2020年7月4日土曜日九州南部豪雨に伴う災害派遣(第3報)UH-60救助動画【九州南部豪雨に伴う災害派遣(第3報)】熊本県八代市坂本地区において、住宅が冠水して孤立した住民を、多用途ヘリコプターUH-60において救助する様子です。陸上自衛隊 西部方面隊さんの投稿 2020年7月4日土曜日また、第42即応機動連隊が捜索や安否確認などに当たっている様子も投稿しました。陸上自衛隊第8師団さんの投稿 2020年7月4日土曜日陸上自衛隊第8師団さんの投稿 2020年7月4日土曜日陸上自衛隊第8師団さんの投稿 2020年7月4日土曜日陸上自衛隊第8師団さんの投稿 2020年7月4日土曜日ネット上では、改めて自衛隊に対して感謝の声が寄せられています。複数の死傷者が確認されているほか、各地で土砂崩れが発生し、道路が寸断され広範囲で冠水も起こっている今回の豪雨。産経ニュースによると、さらに同月5日にかけて西日本や東日本で非常に激しい雨が降る恐れがあるとのこと。いつどこが被災地になってもおかしくありません。いざという時の準備をして、『命を守るための行動』を心がけましょう。[文・構成/grape編集部]
2020年07月05日2020年7月3日夜から翌日の朝にかけて猛烈な雨が降る予報を受け、大雨特別警報が発表されていた熊本県。同月4日には球磨川が氾濫して民家が浸水し、人吉市や水俣市などで避難指示が出ています。被災地に自衛隊派遣熊本県知事は、同日5時36分に自衛隊へ災害派遣を要請。陸上自衛隊第8師団の初動対処部隊が早急に派遣されたことを、河野太郎防衛大臣がTwitterに投稿しました。自衛隊は今朝5時半過ぎに熊本県知事からの災害派遣要請を受け、第42即応機動連隊及び第24普通科連隊が動いています。また、県庁や市町村に連絡要員を派遣しました。— 河野太郎 (@konotarogomame) July 4, 2020 防衛省統合幕僚監部は、陸上自衛隊北熊本駐屯地から第42即応機動連隊の初動対処部隊が芦北町に、第24普通科連隊の初動対処部隊が球磨村に出発したことを報告。Facebookにはその時の写真が投稿されました。本日7月4日早朝、#熊本県 知事から #陸上自衛隊 第8師団長(北熊本)に対し、河川の氾濫発生に係る災害派遣要請がありました。連絡員を熊本県庁などに派遣し、第42即応機動連隊(北熊本)の初動対処部隊が芦北町に、第24普通科連隊(えびの)の初動対処部隊が球磨村に出発しています。防衛省統合幕僚監部さんの投稿 2020年7月3日金曜日本日7月4日早朝、#熊本県 知事から #陸上自衛隊 第8師団長(北熊本)に対し、河川の氾濫発生に係る災害派遣要請がありました。連絡員を熊本県庁などに派遣し、第42即応機動連隊(北熊本)の初動対処部隊が芦北町に、第24普通科連隊(えびの)の初動対処部隊が球磨村に出発しています。防衛省統合幕僚監部さんの投稿 2020年7月3日金曜日SNS上には、素早い自衛隊の派遣に称賛の声が上がっています。・いつも以上に早い気がする。連携が素晴らしい!・ニュースを朝からずっと見ています。自衛隊のみなさま、どうかお気を付けて。・氾濫の動画を見たがヤバイ…どうかお願いします。・危険を承知で助けに行ってくれる人たちには尊敬と感謝しかない。一方で、「救助の時に自衛隊の人が新型コロナウイルス感染症にかかったり、避難所でクラスターが起きたりしないか心配」という声も上がりました。例年にはない危険にさらされながら出動する自衛隊の人たち。被災者の無事はもちろん、自衛隊の人々の無事も祈らざるを得ません。[文・構成/grape編集部]
2020年07月04日「備えあれば患いなし」。ここ数年、この言葉を強く意識する自然災害が多くなっているように感じます。いつかに備えて、今できることを準備しておきませんか?ananwebで話題になった防災のプロに聞いたテクニックをまとめました。まとめ構成・小田原みみもし大地震が来たら…。誰だって慌ててしまいますが、ちょっとした防災の心得を知っていると、少し冷静に行動できるのではないでしょうか? ananwebで話題になった防災のプロに聞いたテクニックをまとめました。まずは、話題の本『自衛隊防災BOOK』の中でも特に反響の高かったテクを、ひとり暮らしの多いアンアン読者目線でピックアップ! 現役自衛官の林田賢明さんのひとことアドバイスにも注目です。備えの基本を再確認「備え」といっても難しく考えずに、少し日常生活を見直すことから始めましょう。家具の配置を変更したり、初期消火について知ること、避難場所の確認をすることが防災の第一歩!【BASIC 1】自宅の家具配置を見直す!避難経路を確保するため、入り口を妨げないレイアウトに。震災時は転倒した家具の下敷きになったり、通路がふさがれて避難できないケースが多く発生します。そこで、本棚やキャビネットなど大きめの家具は、入り口から一番遠くへ配置しましょう。さらに、転倒防止のネジ留めなどで家具を固定しておくことが理想です。【ひとことアドバイス】大きな揺れの中では、化粧品のボトルや香水の瓶などが凶器になることも。高い場所に置くのは避けて。【BASIC 2】自宅の周りの避難場所を知っておく!スマホで調べるだけでなく、実際に歩いて確認してみて!発災後に慌ててスマホに頼るのではなく、事前に自宅周辺の避難場所を歩いて確認しておくことが大切です。歩いてみることで「この高架下は危険だな」など、避難経路の危険予測もできます。ハザードマップを見て安心するのではなく、実際に歩いて確認することが重要です。【ひとことアドバイス】案外知られていないのですが、避難場所はひとり暮らしの方も利用できますのでご安心を!林田賢明さん 陸上幕僚監部人事教育部募集・援護課3等陸佐。募集広報係長として採用や広報を担当。自衛官募集の一環でスタートした動画サイト「自衛隊ライフハックチャンネル」は、防災、日常生活、ダイエットなど、私たちの生活に欠かせない役立つ情報が満載!“平和を仕事にする”というスローガンにピンときた方は、自衛官を目指すという道もアリ。性別や運動神経は関係ないそう。※2019年3月9日作成 2019年3月10日作成 『anan』2019年3月13日号より。写真・中島慶子 イラスト・柏原昇店 取材、文・辻岡直美 協力・自衛隊/防衛省 博報堂 ADBAKA 濱田恵理続いては『自衛隊防災BOOK』の中からシチュエーション別のテクニックをご紹介します!地震発生時に役立つライフハック災害発生直後=発災時にどんな初動対応をとるかで、その後の被害の大きさが変わってきます。普段の生活でよくあるシチュエーション別に、テクニックを習得しましょう。【1】入浴中だったらお風呂場には着替えと携帯を持っていく習慣を身につけて。裸ということもあり、入浴中の地震は焦りが倍増。揺れを感じたら、閉じ込められないよう迅速にドアを開け、強い揺れがおさまってから服を着て、安全な場所への避難を。焦って転倒したり、鏡の破片などで負傷しないように、お風呂場でこそ冷静な行動を心がけて。自衛官の自宅ではお風呂の水を空にしない人が多いらしい浴槽にためた水は、断水時のトイレ用水や洗濯水、火災発生時の消火水にも利用可能。このため、入浴直後に栓を抜くのではなく、次にお風呂を掃除する直前までためた状態をキープして。また、浴槽がないタイプのお部屋に住んでいる人は、使用済みペットボトルに水道水を入れてストックしておくだけでも。【ひとことアドバイス】お風呂場にも、そのまま外出できる着替えを1セット用意しておくと、いざという時に安心です!林田賢明さん 陸上幕僚監部人事教育部募集・援護課3等陸佐。募集広報係長として採用や広報を担当。自衛官募集の一環でスタートした動画サイト「自衛隊ライフハックチャンネル」は、防災、日常生活、ダイエットなど、私たちの生活に欠かせない役立つ情報が満載!“平和を仕事にする”というスローガンにピンときた方は、自衛官を目指すという道もアリ。性別や運動神経は関係ないそう。※2019年3月10日作成 『anan』2019年3月13日号より。写真・中島慶子 イラスト・柏原昇店 取材、文・辻岡直美 協力・自衛隊/防衛省 博報堂 ADBAKA 濱田恵理続いては、防災のプロに聞いた災害時のペットとの避難について。災害時のペットとの避難「見落としがちなのが、ペットのこと。自宅に置いたままにせざるを得ない方も多いんです。そうならないために、まずはペットと一緒に避難できる場所を確認しておくこと。避難所にペット用の備えを期待してはダメ。フード、飲料、トイレまわりのアイテムなど、必要なものを備えておきましょう」(危機管理アドバイザー・国崎信江さん)普段のしつけが、安心材料に。避難所に行く際は、ペット用のケージに入れることがマナー。でも、慣れていないとケージを嫌がる子も多い。「普段からケージに慣れさせておけば、非常時でもスムーズに避難できます。また、避難所には動物が苦手な人もいることを忘れないように。犬なら無駄吠えさせないなど、普段からのしつけが防災につながります」(国崎さん)ペットの受け入れを事前リサーチ。「ペットと一緒に避難ができても、自治体によってその対応はさまざま。飼い主とは違う場所にペットが誘導される場合もあります。一緒に逃げられる避難所を探す際は、どんな対応になるのかも確認しておきましょう」(「一般社団法人 防災ガール」代表理事・田中美咲さん)。ペットの同行避難は環境省も推奨していること。事前にガイドラインも確認しましょう。国崎信江さん 危機管理アドバイザー。『危機管理教育研究所』代表。女性の視点で防災・防犯対策を提唱。防災にまつわる著書も多数。田中美咲さん 『一般社団法人 防災ガール』代表理事。“防災をこれからのフェーズへ”をモットーに全国の仲間と活動。※2018年9月7日作成 『anan』2017年2月8日号より。イラスト・徳丸ゆう 文・野村紀沙枝最後は私たちの生活に欠かせない水について、防災のプロのテクニックを紹介します。災害時マストな「水」の確保方法「一般的に、1人当たり1日2〜3Lがガイドライン。喉が渇いたな、と感じたときにはもう脱水症状が始まっています。命を守るためにも、飲料水は最優先に考えて用意してください。大量の水の確保もさまざまな方法で無理なくできます」(危機管理アドバイザー・国崎信江さん)冷蔵庫、冷凍庫にも水をストック。ひとり暮らし女子の部屋に、ペットボトルを大量に備蓄するのはスペース的にも大変。「製氷機の氷や、ペットボトルの水を冷凍庫で凍らせていれば、停電のときは保冷剤の代わりに。解ければ飲料水として使えて、一石二鳥」(国崎さん)。よく飲むジュースなども多めにストックし、切らさないように。これも立派な備蓄です。ウォーターサーバーも防災に便利。「ウォーターサーバーは1本当たりの容量が多いため、いざというときに慌てる必要がありません。停電時でも使える機種がほとんどで、口をつけたりすることもあるペットボトルよりも衛生的という利点も」(「一般社団法人 防災ガール」代表理事・田中美咲さん)。定期的にボトルを補充してくれる契約にすれば、うっかり切らすこともなくなり、ぐっと楽に。国崎信江さん 危機管理アドバイザー。「危機管理教育研究所」代表。女性の視点で防災・防犯対策を提唱。防災にまつわる著書も多数。田中美咲さん 「一般社団法人 防災ガール」代表理事。“防災をこれからのフェーズへ”をモットーに全国の仲間と活動。※2018年9月6日作成 『anan』2017年2月8日号より。写真・小笠原真紀 イラスト・徳丸ゆう 文・野村紀沙枝災害が起こらないことに越したことはありませんが、いざという時のための知識は知っていて損はありません。ぜひ、頭の片隅に覚えておいてくださいね!
2020年05月26日2020年5月現在、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の影響で、日本中の人々が外出自粛を余儀なくされています。目に見えないウイルスとの闘いにより、多くの人が不安やストレスを抱えているでしょう。コロナウイルスによる非常事態の中、日本では関東を中心に最大震度3を超える地震が立て続けに発生。該当地域では緊急地震速報が流れ、ネット上では「コロナウイルスで大変な時なのに」「大きな地震まで来たら怖すぎる」といった声が上がりました。カズレーザーのフォローに称賛の声同月12日に放送された情報番組『とくダネ!』(フジテレビ系)では、地震に対する備えについて特集。番組では、コロナウイルスがまん延する今、できる対策として個人が爪切りや体温計、ゴーグルなどを用意することを提案しました。番組のスペシャルキャスターを務めるカズレーザーさんは、備えるもののリストを見ながら、次のように発言。ただ、これも気を付けて報道しないと、急にこれ(爪切りやゴーグルなど)の買い占めみたいなことが起こりますからね。冷静な判断をしてほしいですけど、これは備えておいたほうがいいということなんですね。とくダネ!ーより引用さらに、「消毒液は小分けにして4~5日分用意したほうがいい」という番組の報道について、次のようなコメントも述べました。アルコールを小分け…。これ、個人で小分けにしてしまうと、どうしても蒸発してしまって保存が難しいと思うんですけど…。とくダネ!ーより引用コロナウイルスの流行にともない、マスクや消毒液などが全国的に品薄状態になり、世間ではそれらの商品の買い占めによる混乱が起きました。カズレーザーさんは、メディアの発信による情報の拡散力を考えた上で、視聴者に「冷静な判断を持って行動してほしい」とうながしたのです。【ネットの声】・落ち着いて、番組の流れをフォローする姿に好感持てる。・「報道は気を付けないと買い占めをうながすことになる」って、さすが。・カズレーザーさんの冷静なコメントは聞いていて安心する。連日、テレビやネットではコロナウイルスや地震に関する情報が流れています。情報を受け取る側として、自分にとって必要な情報は何なのかを取捨選択する冷静さが必要ですね。[文・構成/grape編集部]
2020年05月12日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「災害関連死」です。直接死を上回る死。明日の我が身の自衛を心がけよう。3月11日で東日本大震災から丸9年経ちます。震災を機に注目されるようになったのが「災害関連死」でした。地震や津波で命を落とすのは「直接死」ですが、その後の長引く避難生活や生活環境の変化により、持病を悪化させたり、孤独死してしまったケースを「災害関連死」「震災関連死」と呼びます。これには自殺も含まれます。自宅で安定した生活をしていれば、たとえば、血圧もコントロールできますが、避難生活を強いられ、おにぎりとお菓子しかない食事が続けば、たちまちコントロールがきかなくなります。避難所から復興住宅や仮設住宅に移り、地域の仲間もバラバラ、家族もなく、隣近所も知らない人ばかりのプレハブ小屋の生活が長引けば、寂しさが募り、お菓子を食べ続けてしまうなどして症状を悪くさせることもあるでしょう。福島で原発作業に携わっていた人のなかには、過酷な労働環境のなか、限られた食生活で長期の作業を強いられ、体調を悪化させた人が大勢いました。震災後、東京大学から志願して相馬中央病院に出向した坪倉正治医師は、「原発事故以降の健康被害といえば、放射線の影響ばかりクローズアップされるが、実際に亡くなった方の原因の多くは、持病の生活習慣病の悪化である」と語っています。令和元年9月現在、福島県では直接死の1613人に対して、災害関連死は2286人と、大きく上回りました。災害関連死で亡くなった方は、地域のコミュニティをまるごと移管して街づくりをするとか、お年寄りを孤立させないよう積極的に声がけをするなど、きめ細かな支援をすれば救えたかもしれません。災害に遭い、幸い生き延びたとしてもその後の環境により死者が生まれていることはぜひ覚えておいてください。災害が起きれば、普段当たり前にできていることがすべて崩れます。水が手に入らず、毎日炭酸飲料を飲むことになるかもしれません。いつもの化粧品や薬、嗜好品が手に入らなくなるかもしれません。家族が孤立をしてしまうかもしれません。普段から近隣の方と挨拶しておくなど、日常を維持できなくなったときのことをイメージして自衛しておくことをお勧めします。堀 潤ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。『わたしは分断を許さない』(監督・撮影・編集・ナレーション)公開中。※『anan』2020年3月18日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年03月11日今治タオルメーカー(森清タオル株式会社)のグループ企業である株式会社Abby(本社:愛媛県今治市代表取締役:森和子、以下「当社」)は、災害時に7つの機能を果たす「防災タオル」の先行受付を開始いたします。2011年3月11日に起きた東日本大震災を皮切りに、南海トラフ大震災などへの防災意識が高まっていますが、内閣府が調査した統計(平成28年度、日常生活における防災に関する意識や活動についての調査結果について)によると、実に62.2%の人が「災害への備えに取り組めていない」と回答しました。こうした防災意識に関する背景を、日用品から解決していく取組みとして誕生したのが「防災タオル」です。「防災タオル」は従来の防災グッズとは違い、どこかにしまっておくものではなく、日々の暮らしの中でも使うことができます。「災害が起きたから使う」補助品としてではなく「日常から使えて災害にも備えることができる」日用品をテーマに開発しました。綿100%で乾きも早い今治製の「防災タオル」は、キッチンやスポーツ、アウトドアなど普段のくらしの中でも大活躍します。家族人数分だけ揃えられ、くらしに馴染むカラーの7色展開です。普段使いのフェイスタオル(長さ80cm)と比べ、123cmと長い設計になっており、タオルの両端を柔らかいメッシュ地にすることで女性の方でもギュッ!と結ぶことができます。重さも約75gと薄くて軽い設計なので収納性に優れ、避難時にも手荷物になりません。日常生活では、フェイスタオルやスポーツタオル、子供のおくるみと多様な使い方ができ、災害時には付属品も合わせて以下のような7つの機能を果たします。◇アレルギーや疾患・薬の有無を伝える「ポーチ」災害時の避難所で課題となった一つが「アレルギー対応食」や「疾患を持つ方の常備薬」の確保です。まずはご家庭で最低1週間分の備蓄を進めることが重要ですが、避難所では「アレルギー」や「疾患・薬」の有無を伝えることも大切です。防災タオルに付属しているポーチは、連絡先などの情報の他にアレルギーの有無などを記入できるようになっています。自分で伝えることが難しい小さなお子様にアレルギーがあったとしても、これを持たせていれば周りの大人に伝えることができます。ポーチのサイズも携帯電話と同じくらいの大きさなので、常備薬や小銭を入れておくこともできます。また、必要な情報を記載したメモやコピー等も入れておく事が出来ます。◇応急マスク口元を覆うことで簡易的なマスクとしてご使用いただけます。◇赤ちゃんのオムツ避難所での小さなお子様のオムツ代わりとしても活用できます。◇三角巾(アームホルダー)両端を結び首にかければ、三角巾代わりとして使用可能です。◇包帯救急用品が周りにない場合でも、応急処置の包帯として使用できます。◇野外ミニブランケット二つに折れば、小さなお子様用薄手のミニブランケットとしてお使いいただけます。◇体温調節避難所外での復興作業時には、濡らしたタオルやカイロを包んで顔や首元に巻けば、体温調節にも役立ちます。■商品情報・サイズ約32cm×123cm・素材/材質綿100%(ポーチ)合皮(留め具)亜鉛合金・生産国:(タオル)日本/今治・重さ約75g(ポーチ除く)・カラーシーグリーン/ブルー/ラベンダー/ピンク/コーラル/イエロー/ホワイト販売価格:1,500円(税抜)■本件に関するお問い合わせ【株式会社Abby】広報担当:森育子(もりいくこ)愛媛本社:〒794-0832愛媛県今治市八町西2-4-8東京営業所:〒151-0061東京都渋谷区初台2-27-5初台ロイヤルマンション201お問い合わせ電話番号:0898-35-0204(担当:森育子まで)9:00-17:00土日祝定休メールアドレス:info@abby-imabari.com株式会社Abby HPへ企業プレスリリース詳細へ TIMESトップへ
2020年03月06日地震や台風などの自然災害で自宅が全壊したとしても、住宅ローンの債務は残ります。最悪の場合、今まで金融機関から借りていた住宅ローンに加え、自宅の修繕や新たな住宅購入のためにローンを組んで二重に返済することにもなりかねません。今回は、自然災害でローンの返済が難しくなったときにどうすればよいのか、ファイナンシャルプランナーの吉井希宥美さんに対応策を教えてもらいました。■ 1. 行政の救済措置を知っておくartswai / PIXTA(ピクスタ)災害時には、行政などから給付金を受けられることがあります。以下に主なものを紹介します。詳しくは内閣府のホームページをご覧ください。1-1 被災者生活再建支援制度この制度は、災害により住宅が全壊するなどの被害を受けた世帯に対し、最大300万円の支援金が支給されるものです。「基礎支援金」と「加算支援金」の合計額が支給され、「基礎支援金」の支給額は全壊なら100万円、大規模半壊なら50万円。「加算支援金」の支給額は「建築・購入」なら200万円、「補修」は100万円、「公営住宅を除く賃借」は50万円です。1-2住宅の応急修理(災害救助法による)日常生活に必要な個所を応急的に修理した場合に、1世帯当たり57.4万円(平成29年度基準)を限度に補助が受けられるものです。補助を受けるには、以下の要件を満たすことが必要となります。・災害により住宅が半壊または半焼した世帯・応急仮設住宅等に入居していない・自ら修理する資力がない(大規模半壊以上の世帯に関しては資力を問わない)1-3災害復興住宅融資 (住宅金融支援機構による)災害により滅失・損傷した家屋の復旧に対し、低金利で貸し付けを行うものです。申し込み受け付けは被災日から2年間。返済期間は最長35年または年齢に応じた最長返済期間、いずれか短い年数となります。融資額の額は、・建設の場合建設費、購入費などの所要額の合計額または建設資金1,680万円、土地取得資金970万円、聖地資金450万円、特別加算額(建設資金)520万円の合計額のいずれか低い額が限度となります。・購入の場合基本融資額2,650万円(敷地の権利を取得しない場合は1,680万円)、特別加算額520万円が限度になります。■ 2.それでも返済できない場合は債務整理をいがぐり / PIXTA(ピクスタ)東日本大震災がきっかけになり、震災前に借り入れた住宅ローンの返済が困難となった個人を対象に、「個人債務者の私的整理に関するガイドライン」 にのっとった債務の免除が、災害を受けた人に一層広く行われるようになりました。2-1自然災害による被災者の債務整理に関するガイドラインこのガイドラインを利用することで、法的倒産手続による個人信用情報の登録などの不利益を回避できます。国の補助により弁護士費用はかかりません。また、手元に残せる現預金の上限が500万円を目安に拡張されます。そのほかにも被災者にとって有利になることがあるので、詳しい内容は一般社団法人東日本大震災・自然災害被災者債務整理ガイドライン運営機関のホームページでご確認ください。ガイドラインによる債務整理の手順は、以下のようになります。・借り入れている金融機関に申し出る・金融機関の同意が得られたら、「自然災害被災者債務整理ガイドライン運営機関 」に登録している弁護士など専門家に支援を依頼債務整理の内容を決める・「調停条項案」という書類を作成してもらい、借入先の金融機関に提出する・金融機関の同意を得たら、簡易裁判所に「特定調停」を申し立てる・調停条項を確定させる(債務整理の完了)しげぱぱ / PIXTA(ピクスタ)もしこの制度を使わないと、一般的にいう「債務整理」を行うことになります。「債務整理」とは法的な手続きにより「返済額を減額してもらう」「免除してもらう」「猶予してもらう」ことを指します。債務整理にはいくつかの種類があり、金融機関にローンの金利を減免してもらったり、返済を分割にしてもらったりする「任意整理」や自己破産や個人(民事)再生があります。これらの法的手続きで債務整理をすると、その情報は信用情報機関の「ブラックリスト」と呼ばれるものに登録され、5年間は保管されます。その間は新たにローンを組んだり、クレジットカードを作ったりできない、携帯電話の契約や機種変更ができないなど、生活に支障が出てしまいます。■ 3.まとめsunrise / PIXTA(ピクスタ)近年は災害が多発し、いつどこで災害が発生してもおかしくない状況です。今年は大きな台風が2度襲来し、多くの人の生活に支障が出ています。住宅ローンの債務は、家がなくなったからといっても免除にはなりません。債務者を助ける制度があるということを他人事だと思わず知っておくことが必要です。宅地建物取引士/ファイナンシャルプランナー(AFP)/家族信託コーディネーター®吉井希宥美【参考】※内閣府「公的支援制度について」※個人債務者の私的整理に関するガイドライン※自然災害被災者債務整理ガイドライン運営機関
2019年11月14日いつどこで起きるかわからない自然災害は、旅行も例外ではありませんよね。いざというときは、正しい知識と冷静な判断ができると安心です。見知らぬ土地でも困らないよう、災害にあったときに思い出して欲しい3つのポイントをご紹介します。旅先の災害対策1. まずは「避難」して身の安全を確保するまずは、身の安全を確保するのが先決です。施設にいるのか、レジャー先にいるのか、または移動中なのか、状況によって避難方法が異なります。スタッフの指示に従い、避難を行うことが大切です。宿泊施設だと、チェックインの際に避難経路の指示があるので、しっかり聞きましょう。地震の際に予想されるのは津波。すぐに海岸を離れて、内陸の高い場所へと避難しましょう。台風の場合は高波が来るので、海自体に近づかないようにしてください。地震のときは落石や雪崩、大雨のときは土砂崩れなどが予想されます。雷のような音が響いたら、とにかく逃げる必要があります。つい下に降りがちですが、とても間に合わず、飲みこまれてしまいます。その場が危ないと思ったら、“横へ逃げて”ください。慌てて走ったり、映画のように河原に飛び込むと、けがをしてしまうかもしれません。まずは橋の欄干につかまったり、屈んで揺れが収まるのを待ちましょう。揺れが落ち着いたら、橋から離れます。急ブレーキは後続の車と衝突しかねないので、絶対にやめましょう。ゆっくりと減速して、左側路肩に停車します。トンネル内にいる場合は、低速でトンネルを脱出、もしくは左側に寄ってゆっくり減速して停車しましょう。停車したら、揺れが収まるまで車内で待機。トンネル内で倒壊の危険がある場合は、非常口から避難することが先決です。公共道路で車を置いて避難するときは、車のキーはつけたまま、ドアもロックしないで立ち去るのが原則。緊急車両や救援車両の通行の妨げになった場合、速やかに移動させる必要があるからです。旅先の災害対策2. 携帯を使って「正しい情報を集める」続いて行うべきは、状況確認。どうしても災害の現地は、混乱していて情報が錯綜しがち。誤情報やデマに踊らされないように、災害情報アプリや、公共的な機関が発信する情報のチェックをおすすめします。また、災害時は電話回線がつながりにくい状況に。家族や友人の安否確認は、災害用の伝言サービスも便利ですが、普段使い慣れているインターネット回線を通したSNSが便利です。旅先の災害対策3. 方針を決めて「行動する」そして、最後にこれからの方針を決めて行動します。最寄りの公共施設に向かうのか、その場に待機するのか、得た情報から次の行動を起こしましょう。また、交通機関だけが混乱している場合は、速やかに宿泊施設を確保するといいかもしれません。【番外編】旅行前の災害対策旅行に行くときは、旅先の地図を用意しておくと災害時に活躍するのでおすすめです。携帯では電源が切れると使えなくなるので、紙媒体をもっておくと◎。また、数日帰れなくても問題ないように、持病の薬は多めに持っておきましょう。旅行先で被災したら、身の安全を第一にして行動しよう!食料や日用品についての心配もあるとは思いますが、すべては身の安全が確保ができてから!災害が起きたときは、冷静な判断をもって、的確に動くようにしてくださいね。宿泊や国内ツアーの予約は〔楽天トラベル〕をチェック!
2019年10月17日BBQなどであると便利な《給水バッグ》。今回は〔3COINS〕で見つけたものをご紹介します!機能性はもちろん、デザインもかわいいんですよ。またひとつあると防災にも使えるのでオススメです。ぜひチェックしてくださいね♪一家にひとつは置いておこう《給水バッグ》●価格300円(税別)●内容量最大3L今回ご紹介するのは〔3COINS〕で購入した《給水バッグ》。100均などで見つけたものに比べて、デザインが入っていてかわいいですよね!さすが〔3COINS〕です。ただし最大容量は3Lと少なめ。アウトドアに使うのには十分ですが、防災用だと少し心許ないかもしれません。でもこの《給水バッグ》のいいところは写真のようにコンパクトになってくれること!カバンに忍ばせておいて災害などのいざというとき使ったり、アウトドアの荷物に気軽に加えられるのがうれしいですよね。キャップを外すと注ぎ口が大きく作られているので、あっという間に水を入れることができます。水を入れるとこんな感じ。しっかりとした作りの持ち手があるので、持ち運びもラクラクです!BBQなどで水場が遠いときなどは活躍してくれそうですね。持ち運べる《給水バッグ》!今回は〔3COINS〕で購入した《吸水バッグ》をご紹介しました。コンパクトになって持ち運べるのですが、最大容量が少なめです。防災の場合はきちんと備えた上で、プラスαとして使うのがいいかもしれませんね!気になった方はぜひお店でチェックしてください。▼この他の給水バッグをチェックする【ダイソー】災害時に向けて備えよう!レジャーにも便利な折りたたみできる《ウォータータンク》
2019年10月16日LIMIAでは、住まいや暮らしに関する話題の情報を毎日配信しています!そこで今回は、暮らしのプロともいえるLIMIAの専門家アカウントのみなさんが発信しているアイデアから、きっと役に立つ情報をピックアップしてご紹介♪暮らしを快適にするアイデアから、万が一の災害への備えに関するアイデアなどをお届けします。暮らしがもっとステキになる「プロ」の情報がたくさん!LIMIAには専門家の方が発信している情報がたくさんあるのを知っていますか?毎日の暮らしをもっと快適に、もっと楽しく、もっと安心にしたい――。そんなみなさんへ、きっと暮らしに役立つ、プロが発信している最新アイデアを5つピックアップしてみました!災害で停電になっても安心。一家に一台、発電機のススメ台風や地震など、最近は災害による停電で悩まされた方や、そのニュースを見た方も多いのではないでしょうか。停電が起きると復旧まで数日間、スマホが使えなくて情報を手に入れることはおろか、冷蔵庫も使えなくて食品が腐ってしまうなんてことも。そこでおうちで発電機の備えをしておきませんか?《G-Cubic》はガソリンだけでなく、カセットボンベでも動かせます。複数の方法で使える発電機は、めったにないですよ!▼アイデアの詳細はこちらをチェック▼カセットボンベで使える発電機!災害時にもアウトドアシーンにも活躍する《G-Cubic》が便利♪工事が途中で止まらない信頼。住まいが必ず建つ保証制度家づくりには不安がつきもの。「頼んだ公務店が建築途中で倒産して、工事がストップした上、お金が戻らない!」なんてトラブルもあるのです。家づくりを考えているなら、途中で工事がストップすることがないよう、家を最後まで完成させるための唯一の保証制度「住宅完成保証制度」について、しっかり確認しておきましょう。▼アイデアの詳細はこちらをチェック▼施主も工務店も大満足!これからの家づくりで活用したい住宅完成保証《ハートシステム》その空間に心安らぐ。ひろびろと感じられる家づくり家づくりをする際、ひろびろとした部屋が欲しいもの。でも、どうしても敷地面積が少ないと、難しいですよね。そんなお悩みを解決する方法として、「スキップフロア」の活用がおすすめです。フロアの一部に高さを変えた部分をもたせることで、壁や仕切りを少なくでき、実際の面積よりも広く感じられます。そんなステキな間取りを考えてみませんか。▼アイデアの詳細はこちらをチェック▼スキップフロアを活かした間取りと収納が特徴的な「casa skip(カーサ・スキップ)」まぶしくならない快適さ。明るい遮光カーテンをつけてみよう秋冬は太陽の位置が低くなって、夏よりもまぶしさを強く感じやすくなる季節。窓からの光を遮るには遮光カーテンが効果的ですが、老舗カーテンメーカー〔川島織物セルコン〕がおすすめするのは「明るい遮光カーテン」。一見矛盾するようですが、太陽光のまぶしさを遮りつつ部屋を真っ暗にはしたくないという方も多いはず。そんなときは、光の遮断率に段階のあるカーテンを選んでみましょう。▼アイデアの詳細はこちらをチェック▼ギラギラ日差しは秋冬こそ要注意!「アレ」の活用でおしゃれにカット♪秋バラから感じる癒やし。自分へ贈る優雅な時間1万本、1600種類のバラが咲き誇る〔京成バラ園〕では今、秋バラの見ごろです。たくさんのバラに囲まれて、優雅なひとときを過ごしてみませんか?2019年10月11日(金)~11月17日(日)の期間では、「オータムフェア2019」も開催しています。カフェやレストラン、石窯ベーカリーなど、食事が楽しめる場所もあるので、ぜひ足を運んでみてくださいね。▼アイデアの詳細はこちらをチェック▼バラの見頃は秋にも!優雅な姿や香りを長く楽しめる秋バラを〔京成バラ園〕で堪能しよう♪
2019年10月11日いつどんなときに起こるかわからない災害。大きな災害が起きると断水が起きて、水が手に入らないなんてこともありますよね。保存水があっても、断水が解消される前に水が尽きてしまったら……。今回はそんなときに助かるアイテムをご紹介します。コンパクトにしておける《折りたたみウォータータンク》●価格:300円(税別)●容量:10L●耐冷/耐熱温度:-20〜80℃●材質:ポリエチレン(本体)/ポリプロピレン、ポリエチレン(キャップ)今回ご紹介するのは、こちらの《折りたたみウォータータンク》。〔ダイソー〕で300円(税別)で手に入れることができます。ちょうちんのようにジャバラ状になっているから伸縮可能で、10Lも入るのに収納時はこんなにコンパクトになります。広げてみるとこんな感じ。持ち手がついているので、運ぶときに助かります。面倒な組み立ては不要で、水を入れるときはキャップをひねって開けるだけです。水を入れるときは、ある程度水が溜まったら少し上にひっぱりあげながら水を入れると、容量いっぱいに水を入れることができました。水を入れて持ち上げると、水の重さでこのように形が変形します。平らな面に置けば形は戻りますよ。完全密封の容器ではなく、車での運搬はしないようにと注意書きがありました。水を出すときは、コックをひねって本体を傾けます。横置きだとあまり安定しないのでこうした使い方になりますが、柔軟に変形するので水は出しやすかったです。災害時の給水場所を確認しておこう「ウォータータンクは持っていたけれど、給水場所がわからない……」なんてことにならないように、あらかじめ災害時に給水できる場所の把握をしておきましょう。お近くの給水所を調べたら、《ウォータータンク》に給水所の場所を書いたり、メモを貼っておくといいかもしれませんね。キャンプにも使える《折りたたみウォータータンク》を手に入れて!今回は〔ダイソー〕で手に入る《折りたたみウォータータンク》をご紹介しました。災害時もそうですが、キャンプやレジャーでも活躍してくれるし、コンパクトに収納しておけるのでオススメのアイテムです!300円(税別)とお手頃価格で手に入るので、ぜひチェックしてみてくださいね。【ダイソー】300円で!?スポーツやキャンプに大活躍なウォータージャグが手に入る!
2019年09月20日地震などの災害時に、連絡手段や情報収集のためのツールとして頼りになるスマホ。しかし、電気が使えなくなることの多い災害時には、スマホを充電できずに困ってしまうということも少なくないでしょう。被災地では、水道水や食料をはじめとする支援物資の配給とともに、スマホの充電に長蛇の列ができることも珍しくありません。また、2~3時間並んでも電気が使える1人あたりの時間は短く、十分に充電ができなかった経験を持つ被災者の方も多いようです。そんな時にピッタリの商品「アクアチャージ」が、5月29日に藤倉コンポジット株式会社から新発売されます。その発売に際し、20~40代のスマホユーザー500名を対象に行った防災対策についての調査結果もご紹介します。■ 災害用伝言ダイヤルを知らない人は7割。20~40代の防災意識は低い!smile / PIXTA(ピクスタ)まず、自分自身の防災意識の高さについて聞いたところ、7割近く(65%)が低いと回答。2018年は災害が多かった年でしたが、それでも防災意識の低さを自覚している人は少なくないことがわかりました。また、「ご自宅において、災害時に避難場所へ持ち出すアイテムをまとめていますか?」という質問でも、「しっかりまとめている(災害時に持ち出すものを準備し、1~2か所にまとめたうえで定期的に点検・入れ替えをしている)」「まあまあまとめている(災害時に持ち出すものを準備し、1~2か所にまとめている)」という人の合計は、わずか2割台(29%)と低い結果になりました。さらに、持ち物の準備が不足しているだけではなく、「災害用伝言ダイヤルの番号を知らない」(71%)、「家族の携帯電話番号を暗記していない」(42%)、「災害時の避難場所への道のりがわかっていない」(41%)といった結果に。日本のどこに住んでいても、いつどんな災害が身に降りかかってくるかわからない昨今でも、災害時に必要な知識や情報が不足している人が少なくないという現状が明らかになりました。■ 災害時には貴重品や身分証明書よりも大事なスマホ次に、災害時におけるスマホについて調査。「災害時に避難場所に持っていくものとして、スマホは必須アイテムだと思いますか?」という質問をしたところ、実に92%もの人が「そう思う」と答えています。「災害時、“スマホ頼み”になる(スマホがなくては対応ができない/難しい)と思うこと」を聞くと、「安否確認」(71%)、「災害状況などのニュース確認」(60%)、「居場所の通知」(60%)、「避難所や救援物資などの情報収集」(55%)などが上位となりました。また、「手元の明かりの確保」(42%)、「最寄りの避難場所への移動」(32%)など、災害時のスマホは懐中電灯や地図としての役割も大きいことがわかります。さらに、「災害時、避難先に次のどちらか片方しか持っていけないとした場合、どちらを選びますか?」という質問では、下記のような結果になりました。災害時には、貴重品や身分証明書以上にスマホを必要とする人が多いようです。スマホ頼りになることが安易に予想される災害時。充電をしなければ、すぐに電池残量もなくなってしまうでしょう。今回のアンケートでも、「スマホの充電器は、防災グッズとして必須アイテムだと思いますか?」という質問には92%の人が「そう思う」と回答しています。一方で、「充電器はコンセント式のものしか持っていない(携帯用充電器は持っていない)」人が約4割(39%)、「携帯用充電器を持っているものの、災害時に電池・充電残量が十分にあるかはわからない」人が約3人に1人(33%)という結果になりました。非常時を想定して充電器の準備ができている人は少ないことがわかります。■ 5年間の長期保存もできる、水だけのスマホ充電器今回新発売される「アクアチャージ」は、そんな災害時のスマホ充電に重宝するアイテム。コップ1杯の水があれば、避難先でも家庭用コンセントと同等の時間でスマホ2台分をフル充電できるスグレモノです。使い方はとても簡単。パッケージを開封し、ケースに発電用塩とコップ1杯の水を入れるだけ!電池本体をケースに沈め、USBユニットを接続すれば、充電ができます。発電用塩とUSBユニットは付属されているので、本当に水だけあれば使えます!アクアチャージは、マグネシウムと空気中の酸素を反応させることで、電気を作り出すというメカニズム。電池内部に食塩水を注入することで発電されます。食塩水を注入しなければ反応しないため、開封前であれば5年間の長期保存が可能。災害時に持ち出す防災アイテムの中に、アクアチャージを備蓄しておけば、いざという時にきっと身を助けてくれるはず。ぜひ、チェックしてみてください。【参考】※~「スマホ時代の防災対策」事情を調査~避難先に持っていくのは「通帳」よりも「スマホ」!?災害時の安否確認・手元の明かり・避難先への移動も「スマホ頼み」…
2019年04月23日いま地震がきたら、保育園にいる子どもはどうする? …働くママにとって地震をはじめ、台風や豪雨などの自然災害は心配の種ですよね。先ごろ発売された 『全災害対応! 子連れ防災BOOK 1223人の被災ママパパと作りました』 は、離れているときに子どもを災害から守るためにどうすればよいかのヒントがいっぱい詰まった1冊。被災パパママの声をもとに作られたリアルな防災本です。災害から子どもの命を守るためには、物を備えるハード面に加えて、災害時の行動のルールを作るソフト面もとても重要だそう。本を手がけたNPO法人ママプラグ代表の冨川万美(とみかわ まみ)さんに詳しい話を聞きました。NPO法人ママプラグクリエイティブな視点で家族の未来を設計する事業型NPO法人。自ら考えて動く「 アクティブ防災 」を提唱し、全国で防災講座を展開するほか、女性のキャリアを豊かにする「キャリア事業」などを中心に活動。企画した書籍に『被災ママ812 人が作った子連れ防災手帖』(つながる.com)、協力した書籍に『被災ママに学ぶちいさな防災のアイディア40』(アベナオミ著)など。 twitter: @active_bousai ■親は子どもを守れない?!子ども一人で対応するスキルとは「子どもは自分が守ろうと思っている」。 YESか、NOか。「この質問は全国の防災講座で、ママたちにいつも聞くんですが、毎回100%手が挙がるんですよ。でも、本当は違っていて、『あなたはお子さんを守れないかもしれません』。そう話すとみなさん、“どういうこと?”という顔をしますが、実際子どもが手の届くくらい近くにいるのなんて1日のうちのほんの数分くらい。同じ部屋にいても地震の揺れがひどければ動けませんし、自分がケガをしてしまうかもしれません。子どもの名前を呼んだら、お母さんに近寄ろうとしてうっかりガラスの上を歩いてケガをしたという子もいました。ただこれは、ガラスの上を裸足で歩くと危険だと知っていれば防げたケガなんですよね。親としては、子どもが自分で自分を守れるように知識を与えて、体で覚えさせることが大切です」子どもと離れ離れになったとき、子どもが一人で対応できるスキルがあれば、生存の可能性も高まります。一例として、頭を両手で抱えてまるまって身を守る「だんごむしのポーズ」は小さな子に教えるのにもおすすめ。ポーズと合わせて、頭をケガすると危ないということも伝えましょう。教えるときは恐怖心を与えないよう遊びの中で一緒に練習するのがよいそうです。このほかにも今すぐ簡単にできるのは、トイレをがまんしないこと。子どもはギリギリまでがまんしがちですが、行けるときに行っておく習慣をつけておくと災害時にも役立ちます。■災害時はトラブルが3倍に!「家族の問題」が顕著に現れる災害時には、心や身体にさまざまな問題が出ることも認識しておきたい点です。DMAT(災害派遣医療チーム)/DPAT(災害派遣精神医療チーム)/日本赤十字医療センターメンタルヘルス科/半蔵門のびすここどもクリニック副委員長の河嶌譲先生は、本の中で次のように語っています。「子どもが、突然の意識消失を引き起こしたり、頭痛や腹痛をうったえたり、手足が動かなくなったりするなど、さまざまな身体症状が現れることがあります。年齢にそぐわない甘え方をしたり、わがままになったり、現実にはないことを言い出したりします。これらはすべて異常な状態に対する正常な反応です。ムリにやめさせようとせず、子どもの言葉に耳をかたむけるようにしてみてください」災害時は誰もが心の余裕がなく、トラブルは平時の3倍程度になると心得ておくとよいのだとか。親は「いきなり性格が変わった」と感じるかもしれませんが、普段からストレスに感じていたことが、大きな災害によるストレスで表面化するだけ。これは災害時に限らず学校のトラブルなどでも起こるので、普段でも子どもに大きな変化があれば「学校で何かあったのかな」など、気づくきっかけにもなります。人間関係のトラブルも同じで、ママ友や夫婦間のぎくしゃくも災害時は増幅するそう。実際に「震災によって家族のきずなが強まった」という家族もいれば、「夫婦仲が悪くなって離婚に至った」という家族もいます。日頃から気になっている人間関係は、解決しておけるとよいですね。■災害時の家族のルールは、より具体的に決めておく避難所は、明かりも消せないし、いつもと違うことばかりで落ち着きません。震災後のストレスで子どもが泣いたり騒いだりすることもあり、子連れファミリーが過ごすには、実はとても過酷な場所。子連れの場合、やはり自宅避難が基本となることが多いと冨川さんは言います。「家屋が倒壊の恐れがあるなど、やむをえない事情で家に帰れないこともあると思いますが、避難所に長く生活するというのは、子連れには難しいと思ったほうがいいですね。被災地の外、たとえば実家などに避難することも考えたほうが気持ちに余裕ができます。罪悪感やセキュリティの不安などから被災地に残る人も多いのですが、非常時はなにかを割り切る必要がありますね。 “パパは仕事や復旧のために残るけれど、子どもとママは○日経ってもライフラインが復旧しなかったら実家に帰る”など、なるべく具体的に決めておくとよいと思います」非常時に冷静な判断をするのは難しいですし、家族の意思や決断のズレは夫婦の溝を深め、ときとして離婚につながることも。災害時の家族のルールを決めることは、家族で防災に関して話し合い、意識を高めるきっかけにもなります。■保育園へ迎えにいけないときはどうする?働くママは、1日のかなりの時間を子どもと離れて過ごしています。自分が会社にいて、子どもは保育園。そんなときに災害が起きたらどうすればよいのでしょうか。東京都では大規模地震が発生したとき、みんなが一斉帰宅をすると緊急車両の通行の妨げ等になることから、災害時は72時間帰らない「一斉帰宅抑制」を推進しています。つまり、帰りたくても帰れない、ということも起こりえます。「パパもママも都心で働いている場合は、ムリをして帰宅しないことも大事。保育園にも3日間は帰ってこられないかもしれないということを話しておく必要がありますね。夫婦どちらが迎えに行きやすいかは話しておいて、どちらも難しいときは誰が迎えにいってくれるのかを考えておく。保育園ママでも職場が近いなどの理由で迎えに行ける人はいるので、やっぱりママ友ネットワークは大事ですね。日頃からLINEグループなどでつながって、“こういうときはお願いします”とお互い協力しあえるように話しておくとよいですね」本にはこのほかにも具体的な家族の防災ルール作りのポイントや医療従事者による災害時のアドバイスなど、知っておきたいのにこれまであまり情報がなかった子連れ防災のノウハウが満載。レジャーの延長線上で防災意識を高める防災ピクニックや防災キャンプのポイントも紹介されています。「ピクニックやアウトドアなどは防災とリンクする知識が多く、キャンプをやっている家庭は災害にも強いですよ。震災のときもキャンプ気分で楽しんで子どもが泣いたりしなかったというファミリーもいます」親子のアウトドアはいい思い出になるし、パパの活躍シーンもいっぱい。ママ友と家族ぐるみで防災を意識したピクニックやキャンプを楽しむのもよそさそうです。「子どもを守るためにパパやママがやっていくべきことは、恐怖におびえながらストイックに防災に取り組むのではなく、“楽しみながら、日常生活の質を底上げすること”」と冨川さん。この本を読むと、防災が「ちょっと面倒くさそうなもの」から「やってみようかな」というものに変わります。 『全災害対応! 子連れ防災BOOK 1223人の被災ママパパと作りました』 NPO法人ママプラグ(祥伝社)1,300円(税別) 「子連れ」に焦点を当て、防災バッグの考え方や必要なグッズはもちろんのこと、防災に強い家族になるために必要な、家族間の連携を図るための方法や遊びながら防災力を身につける方法などを、イラストを交えて楽しく紹介。全災害に対応日本に暮らすすべての子連れ家族に役立ててもらいたい1冊。
2019年04月09日地震や豪雨、台風、大雪など、自然災害が多い日本。災害から子どもの命を守るためにはどうしたらよいか、不安に感じるママも多いのでは? ママ目線のリアルな防災のヒントが見つかるのが、先ごろ発売された 『全災害対応! 子連れ防災BOOK 1223人の被災ママパパと作りました』 。1223人の被災ママパパの声をもとに作られたリアルな防災本です。防災というと、難しいとか面倒だと思いがちですが、実は考え方次第だそう。日常生活のなかで、すでにできていることも意外にあるといいます。本を手がけたNPO法人ママプラグの代表、冨川万美(とみかわまみ)さんにお話を伺いました。NPO法人ママプラグクリエイティブな視点で家族の未来を設計する事業型NPO法人。自ら考えて動く「 アクティブ防災 」を提唱し、全国で防災講座を展開するほか、女性のキャリアを豊かにする「キャリア事業」などを中心に活動。企画した書籍に『被災ママ812 人が作った子連れ防災手帖』(つながる.com)、協力した書籍に『被災ママに学ぶちいさな防災のアイディア40』(アベナオミ著)など。 twitter: @active_bousai ■そのとき、どうした? 被災ママパパのリアルすぎる声冨川さんをはじめとする現NPO法人ママプラグのメンバーは、東日本大震災のあと、どうにかして被災地の母子の力になれないかと考え、前身となる「つながる.com」というプロジェクトを始動。被災地のママや子どもを対象に帆布に色付けするワークショップを開催。それをトートバッグに仕上げて販売し、利益を支援物資に変えて配布していました。「震災から約半年後に開催した初回のワークショップで、関東にお子さんと避難していたあるお母さんが、“子どもにはずっと大丈夫だといってきたけど、本当はすごく怖かった”と、泣きながら話していたことは今も忘れられません。その後もたくさんのお母さんに話を聞きましたが、 “大丈夫” なんていう人は誰もいなくて。やっぱり、ああすればよかった、こうすればよかったという後悔の声がとても多かったんですね。それで具体的にどうすればよいかを聞くと、日頃の備えが身を助けるということを、いろいろな人が口々にいうので、ママ目線の防災を伝えていきたいと思い、本にまとめました」2012年には 『被災ママ812人が作った子連れ防災手帖』 を発売して話題に。さらに昨今の台風や大雪、土砂災害の多さに危機感を抱き、全災害に対応する 『全災害対応! 子連れ防災BOOK 1223人の被災ママパパと作りました』 を今年3月に発売しました。本に掲載されている体験談は、どれもとてもリアルです。「家も夫の仕事もすべて失って、避難所を転々とする毎日。未来がまったく描けずにいた。とにかく苦しかった」(25歳女性・息子2歳/東日本大震災)「避難所に出向くと、物資は届いていたが、アレルギーのある子どもの食べ物はなかった」(22歳女性・娘2歳/大雪)「最初の地震がきたとき、息子は入浴中で、息子はお風呂の水を飲み大パニックに。避難するより前に、子どもを落ち着かせるのが大変だった」(38歳男性・息子8歳/熊本地震)「真夜中にベッドから振り落とされ、何が起きたかわからなかった。子どもが自分の部屋で泣き叫んでいたが、ものすごい揺れに、すぐに駆けつけることができなかった」(31歳女性・娘8歳/北海道胆振東部地震)親子の年齢が書いてあるので、自分に近い人の体験談を見ると、「自分だったら、こんなときどうするだろう?」と自分事として考えさせられます。■カンパンや缶詰だけじゃない!子どもの「好物」を非常食に取り入れよう防災というと「非常用持ち出し袋」の準備から、と思うママもいると思いますが、小さな子どもがいる家庭は、まずは自宅避難が基本だそう。「多くの災害では、電気・水道・ガスのライフラインが止まるので、どうやってなるべく苦労しなくて過ごせるかを考えるとよいと思います」備えるべきは暮らしの衣食住。なかでも食べ物は家族の健康に直結します。「非常食というと缶詰やレトルトをイメージしがちですが、実際の体験からすると3日間くらいは家にあるものを食べて過ごすことが多いので、冷蔵庫の中身が結構大切ですね。生鮮食品があれば、それは立派な非常食。野菜などは一気にカットして、カセットコンロでカレーや雑炊を作っておけば、数日はもちます。また、切り干し大根やわかめなどの乾物やジャガイモやニンジンといった根菜類など、日持ちがする食材も非常食といえますね。まずはそういうものを切らさないように心がけるだけでも大きな第一歩。防災講座でこの話をすると、すでに結構できていることがあるとわかって、肩の荷が下りたといってくださるお母さんも多いです」ママとしては子どもの好きな食べ物や苦手な食べ物を意識しておくことも大事だといいます。「ある被災ママに“うちの子、カンパン食べなかったよ”っていわれて、ハッとしたんです。そういえば、私も我が子にカンパンを味見させたことはありませんでした。その子はおじいちゃんがよく飲むゼリー飲料が好きで、家にたくさんあったのでそれが非常食がわりになったそうですが、非常食=カンパンじゃなくていいというのは、目からウロコでした。“何をそろえないといけないんだろう”じゃなくて、“何がなくならないほういいんだろう”と考えてみるとよいと思いますよ。子どもがパスタ好きなら、パスタを食べたら買い物で補充することをルーティンにするなど、無理せずできることから始めることをおすすめします」■防災バッグは「ママバッグ」「旅行バッグ」を流用そして余裕のあるときにやっておきたいのが防災バッグの準備。一から用意しようと思うと面倒ですが、赤ちゃんがいるならいつも使っている「ママバッグ」がそのまま非常用持ち出し袋として使えます。また、子連れなら「旅行バッグ」の延長で考えると案外簡単に準備できるといいます。【赤ちゃんがいる場合】まずは、ママバッグの中身をチェックし、非常に必要なアイテムを追加しましょう。▼ママバッグの中身を確認□おむつポーチ□授乳用ケープ□着替えセット□スタイ、タオル、ガーゼ□ウエットティッシュ□ビニール袋□母子手帳と健康保険証□ブランケット上記のようないつものセットに、非常用のプラスαでミルクセットを入れる場合は、清潔な状態で哺乳できるように心がけましょう。母乳・ミルク・混合、いずれの場合も、いつも通りの哺乳ができるのが一番です。清潔に哺乳できる備えをしておきましょう。また、着替えや飲み物・離乳食・おむつやウエットティッシュも多めに入れておきたいアイテムです。【小さなお子さんがいる場合】旅行バッグには以下のようなものをプラスすれば、非常用持ち出し袋になります。▼旅行バッグにプラスαするアイテム□タオル□ヘッドライト□クッキーなどの食料□スリッパ□敷マット□水□携帯用トイレ□雨具□ポリ袋□トランプやおもちゃ□小さくたためるダウンジャケット□冷却ジェル□使い捨てカイロ など用意した旅行バッグはそのまま、おでかけや旅行に使ってください。そうすれば旅行前の準備の手間が省けますし、中身を見直すいい機会にもなります。旅行やアウトドアは防災とリンクするので、なにか便利そうなものがあれば入れておいて、実際に旅行で使ってみてもいいですね。携帯トイレは渋滞時にも役立ちます。本にはこのほかにも、大勢の被災ママパパのリアルな体験談やすぐに取り入れられる防災のヒントが満載。「しなきゃいけない」という難しいことではなく、無理せずできることがほとんどなので、肩の力を抜いて気楽に読めるし、取り組めます。「防災のモチベーションを継続させるには、難しいことをしないことが大事。ちょっと高くてもテンションが上がるおいしいレトルト食品を買うとか、インテリアにもなるかわいいライトを探すとか、食べたいものやほしいものを楽しみながら備えていくとよいと思います」日常生活で無理なく習慣にできることから始めるのが、防災の第一歩。まずは今日の買い物のときに、子どもが好きな食品を買い足しておくことから始めてみてはいかがですか。 『全災害対応! 子連れ防災BOOK 1223人の被災ママパパと作りました』 NPO法人ママプラグ(祥伝社)1,300円(税別) 「子連れ」に焦点を当て、防災バッグの考え方や必要なグッズはもちろんのこと、防災に強い家族になるために必要な、家族間の連携を図るための方法や遊びながら防災力を身につける方法などを、イラストを交えて楽しく紹介。全災害に対応日本に暮らすすべての子連れ家族に役立ててもらいたい1冊。
2019年04月05日「火災保険」に入っていると、台風被害での修繕費用に充てることができるって知っていましたか?2018年9月4日。関西圏を台風21号が襲いました。和歌山・大阪・神戸で屋根瓦が飛ぶ・窓ガラスが割れるなどの被害が出て、電柱も折れて、最長1週間停電した地域が出ました。今回は、修繕完了した筆者の実家を例に、住宅に関する保険「火災保険」には最低でも入るべきという、その重要性をご紹介します。■ 台風21号通過時、家はどうなったか?Graphs / PIXTA(ピクスタ)台風21号は昔から恐れられている大阪湾通過コースで、学校や会社では前日に「明日は休校・休業」とし、百貨店や大型商業施設は早めに閉店、電車も午後11時までに全線止まりました。9月4日の午前中、台風は予報通りの時刻に、筆者が住む地域を通過しました。風音や物音がおさまってから外に出ると、カーポートの屋根1枚が飛んでいて、屋根瓦の一部も吹き飛ばされていました。少し離れたところに住む実家から、「屋根瓦がかなり飛んだ」と連絡がありました。両親は高齢で、片付けの手伝いなど必要だろうと、自宅の片付けをしてから1週間ほど実家に滞在することにしました。実家になんとか到着し、父とともに被害箇所を確認したところ、玄関正面の鬼瓦の一部や風圧をまともに受けた屋根の瓦がかなり飛んでいました。工務店さんへの連絡は、台風通過中に連絡を入れたのですが「もう20件修繕予約入っているから、順番に見に行きます」という返事をもらい、保険会社へは、代理店を通じて必要書類を送ってもらうように手配していました。■ 最低でも住宅の「火災保険」には入っておくべき理由pixelcat / PIXTA(ピクスタ)今回の台風のように、家屋に被害が出た場合は、多額の修繕費用が必要となります。住宅の「火災保険」に加入すれば、台風時に受けた被害箇所の修繕に充てることができます。最近は地震などの天災、天災による隣家への被害訴訟が増えているので、「地震特約」という形で補償内容を充実させる「住宅総合保険」が登場し、切り替えるご家庭が増えています。新築住宅では契約時に加入するのですが、築年数が古い家では火災保険への加入をしていないことも多いので、一度保険については確認した方が良いでしょう。blackie0335 / PIXTA(ピクスタ)加入後に実際に被害に遭って保険金請求をした際に、減額されることがあります。加入時にも言われる「免責事項」です。免責事項とは、損害が出た際、保険会社が支払いを負わずに、保険加入者が自己負担する部分の金額を契約時に設定する、という事項です。契約時に話し合いのもとで決定するのですが、免責金額を高くしておくと保険料は安くなり、免責金額を低くもしくは0円にしていると、保険料は高くなります。■ 台風21号での損保会社の対応は?Graphs / PIXTA(ピクスタ)災害の規模により、「り災証明書」が発行されますが、損害保険会社への保険請求災害での融資制度利用の証明税金や国保料金などの免除・減免などに必要とされています。り災証明書発行には、住んでいる自治体で一定期間受付を行いますが、居住者の家の玄関と損壊した箇所の写真提出が必要です。Graphs / PIXTA(ピクスタ)+損害保険会社各社は、台風21号の被害状況や申請者数がひどいため、一部損壊にあたるケースの場合は、り災証明書はなしとし、損害保険会社から送る書類工務店からの見積書損害箇所の写真すべて(世帯主が玄関に写り込んでいる写真1枚も含む)とすると連絡を受けていました。り災証明の発行は、14日間と区切っている自治体がほとんどですから、保険金申請前になるべく早めにり災証明書が必要か否かの確認はとっておきましょう。■ 工事は丸1日で完了。工事費用と保険金額との差額は…?工務店さんでの対応件数が多かったため、順番待ちの間、被害が広がらないよう応急処置作業を行ってくれました。日本瓦特有の応急手当てです。雨漏り箇所がひとつ出ましたが、場所を特定して対応していただきました。12月に入っても見積書があがってこないので、損害保険会社さんから督促の連絡がきて、工務店さんへ連絡を入れました。対応家屋が多かった為、見積書作成漏れがわかり、すぐに見積書を作成してもらい、工事の段取りも始まりました。損害保険会社さんへはすぐに必要書類を郵送し、振込は数日で行われました。工事は2019年1月中旬、丸1日で完了しました。実際の工事費用と保険金額との差額は、小銭程度でお釣りが出る金額となりました。■ まとめ実家は早めの連絡対応のおかげで、順番待ちはしましたが早く修理できた方でした。しかし、被害家屋が多いことや、被害箇所がそれぞれ違うので、修繕待ちの家屋は多いです。修繕費用に関しては、「火災保険」「火災総合保険」をかけておくことで、大きな出費を補填できるので、一度ご自身の家の保険について、確認しておくと良いと思います。【参考】※ 免責と免責金額とは?-日本損害保険協会
2019年02月14日2018年は、度重なる自然災害や増税など、住宅購入者にとっても気になるトピックが話題を集めた年でしたね。そんな中、株式会社リクルート住まいカンパニーが1都6県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県)に住む、住宅購入に関する無料相談サービス「スーモカウンター(注文住宅)」の来場者250名にアンケートを実施。「増税」「金利」「防災」という、2018年を代表するカテゴリーに関する、住宅購入者の意識が明らかになりました。■ 住宅購入の決め手は増税・低金利<子ども関係izumi / PIXTA(ピクスタ)まずは対象者に、住宅検討理由において最も重要だったものを聞いてみると、34.2%が子どもの誕生や、子どもが入園、入学をするまでに家を持ちたいといった、「子ども関係のため」と回答。次いで、「家の老朽化のため」が2位で20.8%。「増税影響のため」と回答した人は、わずか10.8%にとどまりました。この結果から、増税やローン低金利など住宅購入の金銭面における大きなポイントがあったとしても、多くの人はそれがメインの理由にはならないことがわかります。筆者夫婦が、筆者の妊娠を機に住宅を購入したように、今回のアンケート対象者も多くが「妊娠を機に出産前に購入したい」「子どもの入園や入学前に合わせて検討したい」といったニーズが多いようです。しかし、増税や金利が多少なりとも住宅購入計画に影響を与えていることは事実。増税、金利ともに6割程度の人が住宅購入計画に「影響を受ける」「やや影響を受ける」と回答しました。Q 消費税の増税は、住宅購入計画に影響しますか?(単一回答、%)Q住宅購入計画に金利は影響しますか?(単一回答、%)その影響として最も多かったのは、「購入計画を見直している」というもの。その購入計画について細かく聞いてみると、「消費税が10%に上がる前に購入しようと思う」「住宅ローン減税制度の適用期限延長・控除を利用しようと思う」など、購入の“タイミング”を考え直す人が多いことがわかりました。住宅購入における1番の決め手が増税や金利ではないものの、増税や金利によって住宅購入の検討そのものを早め、買い時を見極めようとする人が増えているようです。■ 予算超過してまで防災対策をする人は少ない地震や台風といった未曽有の災害が日本列島を襲い、今年を表す漢字も「災」となるなど、とにかく災害が多かった今年の日本。日本全体として防災の意識が高まった年になりましたが、住宅購入者における防災の意識はどのようなものでしょうか。まず、家を建てるにあたり、防災をどの程度意識しているかについて聞くと、「かなり意識している」が30.8%、「やや意識している」が54.4%となり、8割を超える人が意識していることがわかりました。そして、その意識していることについて聞くと、「地震に強い構造(耐震、免震)」、「立地・基盤」、「水害対策」といった項目が上位に。スーモカウンター住宅アドバイザーによると、防災への関心は高まってはいるものの、予算を追加してまで防災を意識した家づくりをしている方は少ないのだとか。耐震や免震については、各ハウスメーカーや工務店でも技術が整っていることが多いので、気になる方は各社の特徴を確認してみるのがいいそうです。筆者の場合は、住宅購入前、自治体の発行するハザードマップを入手したり、また不動産屋や自治体の窓口にその地域の過去の災害を聞いたりしました。なるべく予算をかけずに防災を意識した家づくりをしたい人は、そうした情報を集めていくことも有効かもしれません。増税や低金利、自然災害などが住宅購入者に与えた影響が細かくわかった今回のアンケート結果。2019年は、住宅に関するどのようなトピックが、住宅購入に影響をもたらすのでしょうか。【参考】※増税決定、低金利、自然災害… 2018年振り返り!住宅購入検討のきっかけに影響したことは?首都圏在住250人の住宅検討事情、大公開
2019年01月05日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「ふるさと納税と災害支援」です。ふるさと納税の制度が始まって10年。近年は、返礼品がしばしば問題になっています。ふるさと納税が作られた背景には、東京を筆頭に大都市に人が集まり、税収も都市に集中したこと。人口減少の進む地方にも税収を分配できる方法をと、故郷や自分の好きな町に納められる制度として創設されました。そして、税を納める代わりに、返礼品として地域の特産物が贈られたのです。やがて数々のクラウドファンディング事業者が参入、ふるさと納税の申込窓口を請け負うようになりました。すると自治体ごとに競争が生まれ、返礼品を競い合うようになり、土地の特産品といえないものまで贈るようになりました。本来の趣旨からかけ離れていったため、総務省が音頭をとり、寄附額の3割を超える返礼品を出す自治体は税優遇から外す方針を掲げました。しかし、実は今年、ふるさと納税は大活躍しました。豪雨や台風、地震などの災害で被災した自治体が、復興にかける資金を調達するのに、ふるさと納税のしくみが大きく貢献したのです。寄附には、義援金もありますが、被災地に公平に割り当てられますし、届くまでに時間がかかります。ふるさと納税ならば、送りたい町にすぐさま届けられ、救命・復旧活動に使ってもらうことができます。また、「代理寄附」という制度も生まれました。ふるさと納税は、納税者が税の控除を受けるために、納税証明書の発行が必要になるなど、煩雑な事務処理が発生します。被災直後の自治体にとっては、その作業が負担になってしまう。そこで、別の自治体が事務手続きを代行し、手続きを終えたお金だけを被災地に送るという仕組みが生まれました。これは、熊本地震のときに、その前年に豪雨災害にあった経験を生かし、茨城県境町が名乗り出てスタートしました。2008年の開始当初には想定していなかったことです。ふるさと納税には批判もあり、見直す必要がある一方で、災害支援としてはとても有効な仕組みです。ネットで検索すれば、各災害ごとに納税先を選ぶこともできます。税額控除にもなりますし、みなさんもぜひ、活用してみてはいかがでしょうか?堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2018年12月19日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2018年12月17日地震や台風など、とにかく自然災害が多かった2018年。全国各地で大きな被害をもたらし、被害状況を伝えるニュースを目にしては、不安な日々を過ごすことが多かった一年でした。「自分が住んでいる家がもし自然災害に見舞われたら……」と考え、防災カバンや避難場所の確認など、様々な対策をしている人も少なくないでしょう。そして新しい家の購入前には、その地域が自然災害にどのくらい強いのか、自然災害に遭う確率はどのくらいなのかといった情報は気になるものですよね。不動産関連の比較査定サイト「リビンマッチ(旧 スマイスター)」を運営するリビン・テクノロジーズ株式会社は、リビンマッチを利用する全国の20歳以上の男女480人を対象に、「居住地域の自然災害への強弱」についての調査を実施。今回はその調査結果をご紹介します。■ 居住地域の災害リスクを気にしない理由は?所有か賃貸かに限らず、戸建てやアパート、マンションに住んでいる人の中で、「居住地域が自然災害に強いか・弱いか気にするか?」について質問したところ、「とても気にする」(48.6%)、「やや気にする」(40.2%)、「あまり気にしない」(8.4%)、「まったく気にしない」(2.9%)という結果に。程度の違いはあれど、やはり、住んでいる地域が自然災害に遭いやすいのかどうかという点を気にする人は大多数でした。sironekomilk / PIXTA(ピクスタ)そこで知っておきたいのが、1割強もいた「あまり気にしない」「まったく気にしない」という人の考えです。気にしない理由としては、「気にしても仕方ない」「今のところ大丈夫だから」「自分の住みたい家・地域に住みたいから」という回答が多く集められました。住む前から自然災害を気にするよりも、好きな家に住みたい気持ちが強い人は一定数いるようです。その他にも、「先祖代々の土地だから」「改良工事や基礎工事をしっかりするから」といった理由がありました。気にしないという人は、どこに住んだとしても自然災害に遭う時は遭うし、遭わない時は遭わないといった、自分にふりかかる状況のあるがままを受け入れる覚悟を持っているのかもしれません。■ ハザードマップ以外にも、古地図や法務局で調べる人も一方、「とても気にする」「やや気にする」と回答した人は、居住地域の災害経験に関する情報をどのように得ているのでしょうか。調査の結果、多くの人が、ハザードマップで調べたり不動産屋やご近所さんに聞いたりしているようです。EKAKI / PIXTA(ピクスタ)ハザードマップは無料で手に入れることができますし、一番手っ取り早い調べ方ですよね。また、その土地に詳しい不動産屋や居住年数が長いご近所さんなら、信頼できる情報を得ることができるでしょう。他には、専門サイトや検索エンジンで調べる人も少なくありませんでした。そして、古地図や法務局で調べるという強者も!austro / PIXTA(ピクスタ)徹底的に災害リスクを知っておきたい場合には、個人で本格的に調べるのも一つの手なのかもしれません。■ 災害に弱い地域だけど、家や土地が気に入ったらどうすればいい!?調べた結果、その土地の災害リスクが高かったとしても、家や場所が気に入って「ここに住みたい!」となることもあります。もし気に入った所が自然災害に弱い地域にあったらどうするのでしょうか?意外にも、7割以上の人が「諦めて他を探す」と回答!多くの人は気に入った家や土地よりも、災害への不安の方が勝るようです。Studio Right / PIXTA(ピクスタ)また、「改良工事や基礎工事をしっかりする」「その近辺でマシな地域を探す」など、妥協策や解決策を見つける人も少なくありませんでした。せっかく見つけたお気に入りの家を、災害リスクの有無で簡単には諦めきれない気持ちは、確かにわかりますよね。気に入った家と、その居住地域の災害リスク、そのどちらを選んでどちらを諦めるかは人それぞれ。もちろん自然災害には遭わないに越したことはありません。しかし、災害リスクを調べたり工事を徹底したりと、できる限りの方法で自然災害に対する安心を得ることもできます。ABC / PIXTA(ピクスタ)全国どこにいても自然災害には遭う可能性があるので、ある程度の覚悟と諦めも必要かもしれませんが、新しい土地への引っ越しや新居購入の際にはあらゆる準備をしておきたいものですね。【参考】※【調査】居住地域は自然災害に強い?弱い? 居住地域の自然災害への強弱が気にならない人が1割超も! 災害リスクは「ハザードマップで調べる」が1位、2位は「不動産会社に聞く」
2018年12月07日東日本大震災のときに、我が家には3匹の犬がいました。住んでいた群馬県は、建物の倒壊は少なく、死者は出なかったものの、揺れはかつて経験したことのない大きなものでした。驚いたのは人間だけではありません。犬も震えてうずくまってしまったり、机の下にもぐりこんでしまったり。パニックになっていました。東日本大震災は、大きな地震や風水害が起こったとき、ペットを飼っている家庭はどのように対処したらよいかを考えさせられる機会となりました。今回は、ペットを多頭飼いしている家の避難対策についてのお話です。■ 国はペットと同行して避難することを推奨している!東日本大震災をはじめとする過去の災害の教訓から、環境省がペットとどのように避難したらよいかの方針を平成25年6月に「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」として発表しました。環境省では、ペットとの同行避難を推奨しています。飼い主と離れ離れになったペットを捜索・保護することは、多大な労力と時間を要します。また、ペットが負傷や衰弱、死亡することも考えられます。飼い主にとってペットは家族も同然ですし、環境保全の立場からもペットと一緒に避難することが必要と国は考えたようです。■ 避難時、犬のために持っていくものとは?地震が起こったとき、筆者がとっさに用意したのは、水、エサ、ペットシーツだけでした。antpkr / PIXTA(ピクスタ)white_blue / PIXTA(ピクスタ)後で考えたら、これでは1週間もたなかったでしょう。以下のものがあれば、1週間くらいなら避難所生活が可能です。療養食や薬ドッグフードと水(1週間以上の量)食器予備の首輪トリード(伸びないもの)ガムテープ飼い主または、飼い主に連絡がつかない時の連絡先ペットの写真ワクチン接種状況、既往症、かかりつけ医の情報ペットシーツ排泄物の処理道具トイレ用品タオル、ブラシペット用のおもちゃガムテープはケージの補修をはじめ、様々な用途に使え、便利です。masa / PIXTA(ピクスタ)ペットの写真や飼い主の情報は、家族だけで対処できない時に必要です。忘れがちですが大変役に立ちます。必ず用意するようにしましょう。CORA / PIXTA(ピクスタ)■ 車での避難は危険だからNG!我が家の大型犬3匹は、パニック状態になっていたので、避難所まではとても連れていけないと判断し、車に乗せて移動しようと考えていました。実際には避難しませんでしたが、もし長期間に渡り車の中で避難生活することになれば、人間もペットも大変危険な状態になっていたに違いありません。TuelekZa / PIXTA(ピクスタ)これまでの災害では、ペットを避難所に入れることはできませんでした。ペットと避難所に来た人は、自家用車の中で人とペットが一緒に生活するケースが多かったようです。狭い空間で長時間じっとしていると、人間は「エコノミークラス症候群」になる危険性がありますし、ペットは夏ならば熱中症になる恐れがあります。車に乗っていれば大丈夫という考えは間違っているのです。現在は、避難所や仮設所によって条件は違いますが、避難所の屋内または屋外にペットを係留することができます。■ 災害に備えて、普段からできる対策法とは?災害のときに一番怖いのは、「ペットが迷子になること」と「ペットが衰弱してしまうこと」です。hashisatochan / PIXTA(ピクスタ)日常から災害に対する準備をしておくことで、いざというときに対応することができます。詳細は以下のようになります。住まいの防災対策をするペットのしつけと健康管理ペットが迷子になった時のための対策ペット用の避難と用品、備蓄品の確保避難所や避難ルートの確認等の準備犬は、普段からしつけを行っていても、パニック状態になったときや、慣れない環境の中で過ごさなくてはならないときは、無駄吠えをしたり、過度に徘徊したりします。キャリーバッグに入るサイズの犬なら、バッグの中でおとなしく過ごせるよう、普段からバッグに慣れさせておくことも大切です。sasakura_yoshimichi / PIXTA(ピクスタ)いかがでしたか?普段は飼い主のそばから離れない犬も、緊急事態の際は、恐怖と驚きで暴れてしまうこともあります。「自分たちの犬は大丈夫だ」と決して過信せず、普段から準備を心掛けましょう。【参考】※環境省災害時におけるペットの救護対策ガイドライン
2018年11月28日ラップは普段、お皿にかけたり食品をそのまま包んだりするのに使いますよね。でも、それだけではもったいない!実はラップは、隠れた万能アイテムなんです。掃除や災害時にも大活躍するラップの使い方とは?オーストラリア生まれの最新・布製ラップの情報と一緒に、3本まとめてご紹介します。■ ラップでキッチンの焦げ付きを落とせるって知ってた?IHクッキングヒーターに付いた焦げ付きは、ついゴシゴシこすり落としたくなりますよね。でも、スポンジよりもラップを使った方が、汚れが落ちやすいってご存じでしたか?あのフニャフニャのラップで汚れが落ちるなんて、ちょっと想像ができませんよね。しかし、そこにはきちんと理由がありました。スポンジは内部に小さな穴がいくつもあいており、クレンザーの研磨剤を吸収してしまう性質があります。しかし、ラップは表面がつるっとしているので研磨剤を取り込みません。ラップの方がスポンジよりも効率よく研磨剤の効果を引き出すことができ、あまり力を込めなくても汚れが落ちるのです。ラップは毎日使うものなので、ゴミ箱に入れる前にぜひキッチン掃除にも活用してみてください。詳しくは記事をチェック!ラップだけでIHクッキングヒーターの焦げ付きを簡単に落とす方法■ ラップの節約法と防災術チリも積もれば山となるというわけで、ラップだって資源ですし、決してタダではありません。できるだけラップを使わないようにするために、毎日の食卓でちょっとした工夫をしてみませんか。エコロジーの国、ドイツ人が提案するラップ節約術はとっても簡単。お椀にラップをかぶせるかわりに、同サイズの平たいお皿を乗せてふたをするというものです。ラップを取り出してお皿にかけるよりも、ずっと手間が省けて時短にもなりそうですね。合わせてこちらの記事では、ラップを使った防災時のアイディアもご紹介しています。止血や防寒、窓割れの応急処置など、ラップの活用方法を知っていれば、いざというときとても役立ちます。詳しくは記事をチェック!「ラップ」は災害時も大活躍!超簡単なラップ節約術と食品ラップ法とは?■ 何度でも使える!オシャレな布製ラップオーストラリア発の「Bee Eco Wrap」は、何度でも使えるフードラップです。オーガニックコットン生地をベースにした布製のラップで、ミツロウとホホバ油、木の樹脂をブレンドした素材を染みこませて作られています。優れた保湿性と抗菌・殺菌作用を備え、食品を直に包むこともできますよ。オシャレなデザインで、おにぎりやサンドイッチを包んで、そのままお弁当として持ち歩いても良さそう。使ったあとは水洗いして干すだけで、何度でも再利用できます。詳しくは記事をチェック!ラップなのに繰り返し使える!布製フードラップ「Bee Eco Wrap」って?
2018年11月17日防災グッズは、市販されている物を購入することである程度をカバーすることができます。しかし、東日本大震災を体験した筆者は、それだけではカバーできない部分もあるということを、身をもって体験しました。今回は、防災グッズとして必要なものを迷わず準備できるように「衣食住」の3つに分けて用意する方法を書きます。■ 最初の避難時に持ち運ぶ防災グッズの準備基本は、市販されているものを使ってもいいです。ただ、不足部分を補うために準備しておきたい(持って出た方が良い)ものを「衣食住」に分けて準備することをおすすします。ポイントは、いかにコンパクトにまとめて背負えるかです(両手が使えることが大切です)。「衣」の準備ここは、衣類など身につける物と考えてください。雨風に強い上着(季節を問わずウィンドブレーカーのような上着は重宝します。)タオルと大きめバスタオルなど(拭くことも掛けることもできます)生理用品(1日分は試供品などで補えます)「食」の準備缶詰(カンパンやパンなど、開けたらすぐ食べられる物)飲料水(長期保存水がオススメです)甘い物(すぐに口に入れられるアメなど)「住」(生活必需品)の準備レジ袋(ゴミ袋だけでなく三角巾などにも使えます)携帯トイレ懐中電灯(予備の電池も一緒に)スマホを電池で充電できる物軍手(家族分)応急処置用品(薬や絆創膏などの衛生用品)重要書類などのコピー(保険証・保険関係書類・口座番号などをケースにひとまとめに)母子手帳のコピー(子どもの病歴や出産時、予防接種の有無のページ)小銭ポケットティッシュ(いくつか)アルミのブランケットこれらをリュックに入れていきますが、重さに注意しましょう。実際に背負って避難をしたときは、詰め込みすぎていたせいもありますが、重くて大変でした。そこに幼児を抱えていましたので、余計に大変だったのを覚えています。入れる物は厳選し、できるだけ軽くしましょう。■ 災害がおさまってからの「第2の防災グッズ」災害がある程度おさまり、日中に自宅に戻れることがあるかと思います。その時は、ライフラインが止まっていることも十分にあります。また、買い出しに行っても買えないこともあります。その時のために2つ目の防災グッズが必要なのです。その中身をご紹介します。「衣」の準備家族全員分の着替え1日分(ジャージなど長袖長ズボンで動きやすい服)トラベル・サウナ用の紙の下着(使い捨てができるので便利です)体ふき用シート除菌用シートコンパクトタオル(水で戻すことができるものが便利)マスク「食」の準備温めなくても食べられるもの(ご飯に味がついておかずがいらない物がオススメ)飲料水入れ(折りたためる容器がオススメです。給水が始まったらすぐに用意できます)割り箸プラスティックコップ(おわんの代わりになります)今回は一部しかお見せしていませんが、最低でも家族が2日程度食べられる分を用意しておきましょう。「住」(生活必需品)の準備ライターやマッチ(火を起こせる物)ランタン(予備の電池も)カイロ(暖を取れるように用意しておきましょう)レジ袋箱ティッシュ歯磨きシート(水を節約できます)丈夫なカバン(物の運搬など多岐に亘って使えます)物を入れるものはリュックでなくても大丈夫ですが、運びやすい容器やカバンを用意してください。ちなみに筆者宅はボストンバッグです。■ 乳幼児がいる場合は中身に工夫を子どもを抱いて避難ができるようにしなければならないのですが、できるだけ軽い物を中心に用意することをオススメします。防災グッズに用意しておくといい子ども用品ベビーフードスティックシュガーおしりふきだーちゃん / PIXTA(ピクスタ)使い捨てほ乳瓶粉ミルク(スティックタイプ)おむつ(圧縮袋で小さくすると少しでも多く用意できます)歯磨きシート抱っこヒモやスリングなど赤ちゃんの薬着替えネームタグ(子どもと親の氏名・携帯番号など)母子手帳Graphs / PIXTA(ピクスタ)子どもが安心できるおもちゃ(これは必須です)JanPietruszka / PIXTA(ピクスタ)子どもの成長によって変わってきます。ですから、「サイズが変わったとき」や「衣替えのとき」などに見直しをすることをオススメします。EKAKI / PIXTA(ピクスタ)いかがでしたか。災害で避難を余儀なくされる状態になって時は、意外とパニックになってしまうものです。「これだけ持って、さっと避難できる」ようにしましょう。避難先では不安を感じてしまうことが多いですが、2つ目の防災グッズがあるだけでその不安もかなり和らぎます。筆者の経験が、今後少しでもみなさんのお役に立てたら嬉しいです。
2018年11月09日9月に入り立て続けに台風21号、北海道地震と大きな災害が発生しました。どこに住んでいても災害に遭うことを覚悟し、日頃の備えが必須であると痛感しています。ただ備えるといっても、何から準備すれば良いのか迷いますよね。北海道地震では大停電によって日常生活がまったく送れないという非常事態になりました。特に食料の確保はかなり大変だったようです。そこで今回は、非常食に役立つ「サバ・メシ」「ローリングストック」の2つをご紹介します。■ 災害時でも美味しいご飯が食べられる「サバ・メシ」って?「サバ・メシ」とは、サバイバル飯の略で災害時に水、電気、ガスのライフラインが寸断されたときでも作れる食事のことです。先日、自治会の防災訓練時にビニール袋を使ったご飯の炊き方を教えてもらったので実際に家で作ってみました。その作り方をご紹介いたします。1.ビニール袋の中に米と水を入れる水の分量はお米の1.1~1.2倍(お米が100gなら水は110~120ml)です。この状態で浸水させます。2.水を沸騰させ、鍋に入れる水を沸騰させた鍋の中に1で触れた米と水を入れたビニール袋を入れ、30分間煮ます。30分経ったら鍋の中で10分間蒸らします。3.完成作り方はとても簡単ですが、きちんとご飯が炊けました。ビニール袋のまま握っておむすびにしても良いですし、うつわを使うときもビニール袋のまま出せば、お皿を洗わずに再利用できます。非常食のご飯は温めてもボソボソしていてあまり美味しくないものもあり、また賞味期限も気にしながら保管しておかなくてはなりません。こちらはお米と水、ビニール袋、カセットコンロがあれば簡単に作ることができます。非常時こそいつもと同じようなご飯を食べることで、少しホッとできそうですね。■ 簡単にできる「ローリングストック」の収納方法「ローリングストック」とは、災害時でも食べられる食品を多めに備蓄し定期的に食事に取り入れ、食べた分だけ買い足していく方法です。人工知熊 / PIXTA(ピクスタ)最近はローリングストックという言葉もすっかり浸透してきました。また、非常時に食べ慣れた味を摂取することで、ストレス軽減にも役立つといわれています。特に子どもは平常時でも食べ慣れたものを好む傾向にあるので、被災時に食べたことのない非常食だけだと食が進まない可能性があります。そのためにも、普段から食べているお米、パスタソース、お菓子、 飲み物などを備蓄するよう心掛けています。収納は玄関にあるコートクローゼットを食品庫として使っており、食材、カセットコンロ、カセットボンベなどを収めています。食材、カセットコンロ、カセットボンベを収納したコートクローゼットこれであれば、ライフラインが寸断された場合でも、水、米、カセットコンロ、カセットボンベ、そして缶詰やレトルト食材があれば食事が用意できます。ビニール袋で炊くご飯も一度作っておくとご自身の好みの水加減がわかり、災害時にスムーズに作れます。最近は、今まで以上に防災に対する意識を持つ必要性が高くなってきています。今回、ご紹介したものはすぐに簡単にできるものですので、ぜひ試してみてください。
2018年09月15日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「豪雨災害」です。予測不能な事態に脳が間違った判断を下すことも。この夏、西日本を中心に広い範囲で集中豪雨が発生し、多大な被害をもたらしました。多くの人が逃げ遅れてしまった理由は何でしょう?その一つに挙げられるのが「正常性バイアス」です。山口大学の高橋征仁教授によると、これは心理学の用語で、予期せぬ事態に直面したときに、先入観や偏見が働いて、「これは大丈夫だ」と正常範囲内のできごとと判断してしまう心の動きだそうです。異常が発生すると、過大なストレスがかかります。その恐怖や不安に苛まれると人体が危機に至る。そのため、心の平安を保とうと脳が間違った判断をしてしまうのです。今回の西日本豪雨も、現場の聞き取り取材によると、警報が鳴り、避難勧告が出ていても、正常性バイアスがかかり、その情報が意識の深部に到達しなかったことがわかりました。また、地域によっては、ものすごい雨音により、警報が物理的に聞こえなかったのではないかという意見もありました。西日本豪雨の被害が拡大したもうひとつの理由は、国、県、市町村の間で情報の共有がうまくできていないということです。国の管轄は大きな1級河川で、県や市町村は支流を担っていますが、エリアごとに細分化されているため、1本の川の上流から下流まで俯瞰して管理する組織がありません。岡山県の高梁川の場合も、上流域の氾濫は午後11時台に起こり、死者も出ていました。ところが、下流域の倉敷市真備町に避難指示が出たのは、午前1時30分。上流で氾濫が起きた段階で、中・下流の被害は想像できたはずです。しかし連携できていなかったために情報の伝達が遅れてしまい、50名以上の被害が出ました。気象庁の統計によると、1時間に50ml以上の大雨が降る頻度は、’70~’80年代に比べると現在は約3割増加。1時間に50ml以上降った回数も、1976年からの10年間に比べ、2007年以降の10年間では33.5%増えています。地球温暖化などにより、これからも集中豪雨は増えるでしょう。豪雨に見舞われたら、まずは過信せずに逃げること。冷静な判断ができにくい状況であることも、頭に入れておいたほうがよいでしょう。堀潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2018年9月19日号より。写真・中島慶子題字&イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2018年09月14日北海道で起きた震度7の地震。その後、北海道全域が大停電に見舞われました。電気が復旧するまでの40時間で見つけた、次の地震対策に繋がる「小発見」をご紹介します。地震が起こらなければ直面できなかったけれど、防災ガイドにも載らないような、6つの小発見をご紹介したいと思います。■ 1.停電する前に「満タン給油」と「食料調達」Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)午前3時過ぎ。大地震発生から停電まで、約30分間ありました。この間、わが家がしたことと言えば「壊れ物の片付け」と「家族の安否確認」です。再び大型地震が来ない事を願いつつ「電気を消してあとは寝るしかない」と考えていた頃、窓の外に見えたのは、真夜中に車を走らせる「ご近所のAさん」の姿でした。果たして、こんな真夜中に「ご近所Aさん」はどこへ向かったのでしょうか?後に聞いたところによると、24時間営業のガソリンスタンドで「満タン給油」してきたついでに、コンビニで「食料を調達」してきたそうです。その後、まもなくして北海道全域が停電。あのわずかな時間で、こうなる事をAさんは予測できたのしょうか?何も行動できなかった自分がいたので、Aさんのあまりの「冷静さ」に驚きました。今後の地震対策として記憶に刻んでおきたいと思います。■ 2.コードレスクリーナーは災害時に重宝するMaksim Kostenko / PIXTA(ピクスタ)地震の揺れが収まってリビングに向かうと、床には粉々になった電球の破片が散乱していました。翌日に替えの電球を買いに行こうと、テーブルの上に置いておいた電球がまずかったようです。ガラスやセトモノの破片は、ほうきで掃くだけでは取り切れない細かなカケラがあるので、ここでは掃除機が有効になりますが、コード式の掃除機だと停電後には使えません。そこで役に立ったのが「コードレスクリーナー」。事前に充電しておくことはもちろんですが、コードレスクリーナーがあれば、停電後もバッテリーが持つ限り吸引可能です。実際に震源地に近い筆者の実家では、ガラス張りの人形ケースが落ちて破損。じゅうたんの上に、ガラスの破片が飛び散ってしまいました。その地域では片付ける間もなく停電してしまったそうで、電気が復旧するまで掃除機がかけられず、その部屋に踏み入る事が出来なかったそうです。「コードがないから便利!」と思っていただけのコードレスクリーナーが、停電時にこんな形で役立ってくれるとは!コードレスクリーナーのありがたみを再認識できた出来事です。■ 3.ご近所のコミュニケーションが深まった!空地海 / PIXTA(ピクスタ)地震直後のご近所の様子。みなさん窓から心配そうに顔を覗かせているのがわかります。「今地震あったよね!大きかったよね!」真夜中なのでみなさんは口には出しませんが、そんな言葉があちこちから聞こえてきそうです。翌朝、普段はごあいさつ程度のご近所さんが集まってきて「地震に驚いたこと」「学校や会社の心配事」などのを話していました。不安な気持ちを分かち合うことで、安心できる事ってありますよね。同じ境遇の仲間のような、今までにない連帯感が生まれたような気がしました。その後も“ご近所に拡散求む!”といった内容で「ゴミの収集日の変更について」や「近くの公園に給水車が来るよ」など、繋がりがなければ知れなかったような情報をご近所からいただきました。今回の経験も踏まえ、「これからもご近所づきあいを大切にしていきたい」と感じた瞬間です。■ 4.ガソリンスタンドの列に「左折」で割り込んではいけません。YNS / PIXTA(ピクスタ)「横入りはいけません」。地震直後、必ず込み合うのが「ガソリンスタンド」。燃料が底をつくのを恐れ、1時間ほど並んだガソリンスタンド手前の横道から、1台の車がやってきました。「左折してその先の方向に進みたいんだな」と思い列を開けたところ、そのままガソリンスタンドへ向かう列に車が入りました。よくある車線変更の時に「ありがとう」を表すハザード付きです。「アレ?」と不思議に思いましたが、そのまま直進していくのだろうと見守りましたが、そのままガソリンスタンドに入り込みます。今の状況は、車線変更の「どうぞ」とはちょっと違います。気が小さいので何も言えませんが、後ろに100メートルほど並んでいる車の事を思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。そんな悪気はなかったのでしょうが、震災後のガソリンスタンドの列に「左折」で割り込んではいけません。■ 5.電気が使えないと掃除がはかどる!?EKAKI / PIXTA(ピクスタ)「電気がないのに家事がはかどる?」。掃除機も洗濯機も使えないのにおかしな話なのですが、はかどるのは「電気を使わない家事」限定です。「電気を使わない家事」、それは「拭き掃除」と「整理整頓」。大きな地震の直後ですし、心に余裕がありません。でも何かしなくちゃ!と家の中でソワソワ……。学校も休み、仕事も休み。だからといってレジャーに出掛けるなんて出来ません。何かしていなくては落ち着かないので、なぜか掃除を始めてしまいました。普段手をつけないような、大掃除の時にしかやらないような場所ばかり。電気が使えない生活を送ると、いつもとはちょっと違った行動に出る事がわかりました。■ 6.停電すると家族が寄り添い会話が弾むelise / PIXTA(ピクスタ)停電した我が家では、光りに集まる虫のように、家族がひと部屋に集まりました。ヒマを持て余した子どもたち。電気が使えない夜はテレビも見られず、携帯ゲームも充電が尽きてしまい、普段は口数少ない長男が、だんだんとおしゃべりになっていくのがわかりました。こういうの、ちょっとキャンプと似ています。一人遊びができなくなるので話し相手を求めるのでしょうね。普段聞けないような話で盛り上がり、母はちょっと嬉しくなりました。日中の買い物も、することがないからと付き合ってくれて、いつもとは違う状況下で、いつもとは違う家族の一面を見ることができました。大変なことばかりでは終わらなかった、そんな停電の40時間でした。「防災ガイド」には載らないような、ちょっとした出来事ばかりですが、実際に体験しなければ気づかなかった「小さく驚いた」エピソード。今後の地震対策に「小さく」お役立ていただければ幸いです。
2018年09月12日兄の連れてきた婚約者は…
妻は看病してもらえないのが普通ですか?
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