「皆さんが考えている以上に、老後生活は長いのです。’25年に65歳を迎える女性の64%、’35年に65歳を迎える女性の67%が、90歳まで生存すると予想されています。100歳まで生存する割合も、それぞれ17%、19%です。老後資金はそれまで持ちますか?」このような長生きリスクに警鐘を鳴らすのは、『人生にお金はいくら必要か』(東洋経済新報社)などの共著があるファイナンシャルプランナーの岩城みずほさんだ。「“老後2,000万円問題”が話題となりましたが、ご家族ごとの収入・生活レベルはそれぞれなので、一概にはいえません。かといって専門家などにライフプランの作成を依頼すると、手間も費用もかかる。しかも、せっかく作ったプランも、夫の給料の減少や子の就職の失敗などによって、変化がつきものなのです」そこで岩城さんが経済評論家の山崎元さんと共同作成したのが、資産額や年金額などから、老後に月いくらまで使えるか導き出せる穴埋め式計算法だ。「これから老後を迎える人は導き出された金額で生活ができそうか考えてみてください。すでに老後を迎えた方は、いまの自分の生活費が適切かどうかの判断基準にできるはずです」計算式は、岩城さん運営のホームページ「オフィスベネフィット」で見ることができる。それでは、空欄に入れるべき数字の解説をしてもらおう。■年金額終身でもらえる年金の額。「50歳以上の人は『ねんきん定期便』の数字を参照。また50歳未満でも『ねんきんネット』に登録すれば、年金予想額がわかります。公的年金以外にも、終身で受け取れる企業年金、民間の終身年金などもあれば、合算してください」■資産額おもに現在の預貯金、株、債権、投資信託(時価)などの合算。「iDeCoや個人年金保険など有期で受け取れる年金もこちらに計上。たとえば“年間120万円を10年間受け取れる”保険商品の場合は、1,200万円を加算。退職一時金や、売却予定の不動産の評価額、親の遺産も計上します」反対に、将来予想される大きな支出はマイナスにする。「住宅ローンの残債を退職金で一括返済する場合や、家のリフォーム費、車の買い換えの費用などです」■未年金年数正社員などが退職してから、年金をもらうまでの期間。「65歳で退職後も、継続雇用などで働いて、年金を繰り下げれば、未年金期間は延びますが、受給できる年金の額は増えます」■未年金期間の年収「未年金期間中に、働いて得る年収。再雇用で働いたり、パートで得る収入などです」■未年金期間に働く年数「多くの人は『未年金年数』と等しくなるかと思います」■残したい金額「葬式代に200万円、子どもへの遺産など、自分が死んだとき、使い切らずに残しておきたいお金です」厳しい数字が出た場合は働く期間を延長して貯蓄を増やしたり、生活を見直して老後生活費率を下げる努力を。そして、定期的に再計算してみよう。「女性自身」2021年6月1日号 掲載
2021年05月21日「つみたてNISAとは、’18年からスタートした投資信託を対象にした非課税制度のことです。通常の投資なら、投資で出た利益に20%ほどの税金がかかりますが、つみたてNISAには税金がかかりません。積立額の上限は1年間に40万円までで20年間非課税で運用できます。しかも、20歳以上であれば何歳からでも始められますし、いつでも売却や引き出しができます」そう話すのは、『つみたてNISAの教科書』(ナツメ社)の著者でファイナンシャル・プランナーの風呂内亜矢さん。金融庁によると’20年12月末までの「つみたてNISA」の口座数は、302万8,259で1年前と比較すると、1.6倍にも増えたという。「つみたてNISAを始める人が増えたのは前述のメリットにプラスして、コロナ禍でのおうち時間を活用して、家計の見直しをしながら、将来への備えについて夫婦で話し合いができたことが大きいと思います」(風呂内さん・以下同)たとえば毎月1万円を普通預金に預けた場合、5年後に約60万円、10年に約120万円、20年後に約240万円になる。つみたてNISAに同じ金額を預けて、年2%の利回りで運用できたとすると、5年後には約63万円、10年後には約132万円、20年後には約294万円と差は歴然!将来、平均何%の利益が必ず出るという確証はないが、リスクを最小限に抑えるためにも少額からスタートして長期間運用するのがベストだ。そんな、つみたてNISAの始め方を風呂内さんに教えてもらった。【ステップ1】“身近な銀行・信用金庫”の窓口に行く!投資信託の種類がたくさんあるネット証券がベストだが、パソコンやスマホの操作に慣れない人は、今、普通口座を開いている金融機関の窓口で聞いてみることからスタートしよう。「今、普通預金の講座を開いているメインバンクのほうが担当者に質問しやすいので、最初は身近な金融機関でスタートしてみるのも手です。ただし気をつけたい点は、銀行などでは、つみたてNISAで運用できる投資信託を4〜5本くらいしか扱っていないケースが多いこと。もっとたくさんの商品から選びたいという人は、ほぼすべての商品がそろうネット証券で口座を開くことをおすすめします。基本、1年間のうちに1人1口座しか開けませんので、銀行とネット証券の2つで口座を開きたいと思っても、受け付けてもらえませんので気をつけましょう」次の年に、ネット証券などほかの金融機関に口座を移すという方法はOK。パソコンやスマホの操作が慣れたら、トライしてみるのもいいかも。【ステップ2】“つみたてNISA口座”を開設する!「つみたてNISAの口座を開設したい」と金融機関に伝えると、申し込みに必要な書類が一式、自宅に届くので、わざわざ金融機関に出向かなくてもいい。また、コロナ禍の今は、窓口での相談も予約制の金融機関も多いので、電話で確認してからのほうが二度手間にならずに済む。「届け出の際に必要なものは、届け出印、マイナンバーカードまたは通知カード+運転免許証、パスポート、住民基本台帳カード(顔写真つき)などから1つ。これらの身分証明書をコピーして、届け出の書類と一緒に送付する方法が一般的です。証券会社を選んだら総合口座、銀行は普通口座を同時に開設する必要があるのでこれらのことも事前に聞いておきましょう」【ステップ3】月々の“つみたて額”を決める!つみたてNISAの1年間の非課税枠は40万円で、1カ月は約3万3,000円だが枠いっぱい使うのではなく、現在毎月積み立てている金額の5〜10%を目安にしてみよう。「まずはご自身の、今の貯蓄額がいくらなのか把握しましょう。たとえば万が一、病気やケガで仕事ができなくなって収入が途絶えたときの、入院費や生活費を想定して、毎月の生活費の3カ月〜6カ月分、あるいは500万円ぐらい貯めておくと、大きなアクシデントにも対応できます。この金額が下回っている人は投資の前にまずはお金を貯めましょう」【ステップ4】“投資信託”を選ぶ口座を開設すると、各金融機関は税務署に「NISA口座」開設することを申請する。審査には約2〜3週間。口座開設の確認通知が来てから、投資のための入金手続きを行い、投資信託を選ぶ。「つみたてNISAの投資信託は、手数料が安いというのも魅力のひとつです。特に、販売手数料は0円で、運用や管理にかかる費用として毎日引かれる信託報酬も、かなり低めに設定されています。目安は0.1〜1%。売るときにも信託財産保留額というコストがかかり、これも0.1〜0.5%程度です。これらの手数料を比較して安いタイプのものを選ぶといいでしょう」【ステップ5】その後は“放っておく”ぐらいの感覚でOK!最終的に1〜3%程度の利回りを目指せるように、長い期間、預けておくことが大切。そのときの経済状況に一喜一憂しないで、“放っておく”くらいの気持ちで投資しよう。「実際に投資をやりながらのほうが、投資信託の仕組みや経済について理解できるようになります」「女性自身」2021年5月11日・18日合併号 掲載
2021年05月06日「子どもがやっと独立して一段落したのはいいのですが、貯蓄が底をついてしまいました。これから自分たちの老後資金をどうやって貯めたらいいのか、夫婦で途方にくれています」そう嘆くのは50代の主婦・A子さん。個人型確定拠出年金のイデコ(iDeCo)に加入しようと思ったら、60歳未満しか加入できないことを知った。また、A子さんのような専業主婦は所得がないぶん、税金の負担が減るという恩恵が得られないので、「定期預金でコツコツ積み立てるしかないのかな」と思っていた。そんなとき「つみたてNISAが人気!」という記事が目に飛び込んできた。金融庁によると’20年12月末までの「つみたてNISA」の口座数は、302万8,259で1年前と比較すると、1.6倍にも増えたという。『つみたてNISAの教科書』(ナツメ社)の著者で、ファイナンシャル・プランナーの風呂内亜矢さんが言う。「つみたてNISAとは、’18年からスタートした投資信託を対象にした非課税制度のことです。通常の投資なら、投資で出た利益に20%ほどの税金がかかりますが、つみたてNISAには税金がかかりません。積立額の上限は1年間に40万円までで20年間非課税で運用できます。しかも、20歳以上であれば何歳からでも始められますし、いつでも売却や引き出しができます。つみたてNISAを始める人が増えたのはこれらのメリットにプラスして、コロナ禍でのおうち時間を活用して、家計の見直しをしながら、将来への備えについて夫婦で話し合いができたことが大きいと思います」(風呂内さん・以下同)つみたてNISAで利用できる金融商品は、毎日「基準価額」が変動する投資信託。場合によっては元本割れするリスクもあるので、“初めの一歩”を踏み出せない人もいるだろう。「日本で販売されている投資信託は約6,000本もありますので、多すぎて選べないという人もいたと思いますが、つみたてNISAで投資ができる投資信託は、金融庁の基準を満たした167本(’20年12月23日)に絞られます」たとえば毎月1万円を普通預金に預けた場合、5年後に約60万円、10年に約120万円、20年後に約240万円になる。つみたてNISAに同じ金額を預けて、年2%の利回りで運用できたとすると、5年後には約63万円、10年後には約132万円、20年後には約294万円と差は歴然!将来、平均何%の利益が必ず出るという確証はないが、リスクを最小限に抑えるためにも少額からスタートして長期間運用するのがベストだ。「女性自身」2021年5月11日・18日合併号 掲載
2021年05月06日2019年3月に現役を引退した元プロ野球選手のイチロー氏が、SMBC日興証券のWEB動画シリーズ『もしもイチローが社長だったら!?』に出演、投資を始めたきっかけや鈴木家の家訓について語った。『もしもイチローが社長だったら!?』は、第1弾が累計1,300万回再生、第2弾が累計2,700万回再生と、これまで大好評だったWEB動画の第3弾。今回の動画では、「上司にしたいランキング」で毎年上位にランクインしているイチロー氏が、“社長”としてさまざまな質問に答えている。投資について、「今は投資しないと、なかなか増えていかないですから」と語ったイチロー氏。普段は、応援したい企業に投資をしていることを明かしたが、「紙切れになった経験も何回もあるんですよ。それに共通してるのは、人が紹介したもの。ここ良いよって言われたものは紙切れになりました。なので、自分で選びたいですよね」という失敗談も語った。続けて、イチロー氏は、「一番最初はそんなんじゃなかったです。小学生のときなんで。鈴木家の家訓があって、“現物株だけはやってよし”っていうのがあるんですよ」と、初めての投資は小学生のときだったことを告白。「お年玉とかお小遣いを貯めたものがあったので。当時300円の株です。それがみるみる2,000円近くまでいって。バブルのときなんで」と、当時を振り返っていた。一方で、「でも売れなかったです。そこで売ってたら大したもんですよ。僕が凡人なのは、そこで売れなかったこと」と、冷静に分析する場面も。投資歴30年以上のイチロー氏だが、「高校の寮とかでも、みんなスポーツ新聞ばっかり見てるんですけど、僕だけ日経見てました。会社四季報とか見ちゃって」と、笑いながら明かしていた。SMBC日興証券の公式YouTubeチャンネルでは、今月6日より、計42本の『もしもイチローが社長だったら!?』を公開中。イチロー氏が語るビジネス観や素顔が垣間見える内容が、話題となっている。
2021年04月28日男性と比べて平均寿命が約6年も長い女性にとって、夫の死後の人生をどう生きていくのか、というのは避けては通れない問題です。いずれ来る「その時」を乗り越えるためにきっちり備えておきましょうーー。■財産分与では1円だって取りこぼしたくない!一家の大黒柱である夫がひと足先にあの世に行ってしまったとき、妻の心にはさまざまな不安が去来する。今後も今までどおりの生活が送れるのか、老後は安泰なのか……そんな悩みを解決できるのは、やっぱりお金。手元に残るのは、多ければ多いほど安心だ。そのお金を考えるにあたり避けて通れないのが、財産の相続。財産とは、現金や預貯金はもちろん、株や投資信託、土地建物などの不動産、夫の個人的な持ち物まで広く含まれる。相続に詳しい弁護士の竹内亮さんはこう話す。「相続するのが自分ひとりなら問題ないのですが、法律では亡くなった人の財産を相続する『法定相続人』が定められており、夫の財産を相続するのは妻であるあなただけとは限りません。相続できるはずの財産を取りこぼしたくないと考えるのであれば、まず、ほかの相続人と遺産分割の話し合いをせずに済むよう、夫に『遺言』を書いてもらうことです。『すべての財産を妻に相続させる』と書いておいてもらえば、基本的にすべて妻が相続することに。ただしその場合、借金もすべて妻が相続することになるので、夫とよく話し合い、相続のときまで持ち越さないようにしましょう」(竹内さん・以下同)とくに子どもがいない夫婦の場合は、義父母、もしくは義理のきょうだいも相続人となるので、もめたくなければ必ず夫に遺言を用意してもらおう。子どもがおり、子どもにも相続させる場合は、妻の生活に必要な土地建物と預貯金が残るようにする。「このとき注意したいのが、『妻80%、長男10%、長女10%』のように割合で遺言を書かないこと。土地建物や株式など、割合で分けるのが難しい財産も多いので、『土地建物とA銀行の預金は妻、B銀行の預金とC証券の株式は長男』のように財産ごとに相続する人を決めましょう。財産の多寡にかかわらず、割合による分割はもめ事のタネになります」遺言を準備しても、その後、新たに口座を開いて株取引を始めるなど財産が増えることも考えられる。遺言に書かれなかった財産を取りこぼさないようにするには、遺言の最後に「以上に書いたもの以外のすべての財産は妻に相続させる」と書いておけば安心だ。ちなみに、夫の死の数年後に、存命だった義父母が亡くなった場合、“お嫁さん”である自分が義父母の財産を相続することは可能なのだろうか。「法律上は不可能です。財産を分けてもらうには、第三者への『遺贈』などという形をとるしかありません。その文言を遺言に残してもらう必要がありますが、現実的にはハードルが高いでしょう。もうひとつの手段として考えられるのが『特別寄与料』という制度。亡くなった人に対し“特別の寄与”をした場合、相続人になれないお嫁さんでも財産の一部を受け取れます。たとえば、お嫁さんが介護士に代わって義父母の介護を相当に行ったケースなどが当てはまります。ただし、相続のようにまとまった財産を受け取れる可能性は低く、また、義父母が遺言を残していた場合、この制度は利用できません」「女性自身」2021年3月2日号 掲載
2021年03月10日2月18日全国銀行協会(以下、全銀協)は、認知症になった方の預金を、子どもなど親族が引き出す際の指針を発表した。その指針について、経済ジャーナリストの荻原博子さんが解説してくれたーー。■お金の管理について親とよく話し合っておくことも大切これまで、預金者が認知症になったら、その方の預金は凍結され、子どもといえども出金などはできませんでした。ただ暗証番号さえ知っていれば、本人のキャッシュカードを使っての取引はできますから、日常的には困らないという方も多かったと思います。とはいえ、たとえばキャッシュカードの紛失・磁気不良などの再発行が必要なときや、介護施設の入所金など高額を窓口で出金するときなどは、「成年後見制度」を利用しないと対応できないと一蹴する銀行もありました。成年後見制度とは、認知症など判断能力が十分でない人が不利益を被らないように「後見人」と呼ばれる援助者を決める制度で、家庭裁判所での手続きが必要です。親族が後見人になることもできますが、裁判所の判断で弁護士などが後見人に就く場合もあり、そうなるとおよそ月2万円の費用がかかります。そうした事情も反映してか、成年後見制度の利用は約22万件にとどまります(’18年末・厚生労働省)。また、後見人を申請しても、決定までに3~4カ月かかることが多く、その間は銀行取引ができないという問題もありました。そこで、全銀協が発表した指針には、預金者本人の意思を確認できないときは成年後見制度の利用が原則としながらも、次の3つが確認できれば出金等に応じるとしました。(1)預金者本人との面談や診断書などで、認知能力がないことを確認。(2)本人の医療費など、本人のために使うことが明らかな場合に限る。(3)やむをえないときは投資信託等の売却にも応じるが、より慎重に。独自の対応を貫く銀行もあるかもしれませんが、今後は全銀協の指針に従う銀行が多いと思います。’25年になると高齢者の5人に1人、約700万人超が認知症になるとの推測もあります(’19年・厚生労働省)。認知症はだれもが人ごとではないので、全銀協の指針は助かる方が多いでしょう。ですが、認知症になる前に、打てる手は打っておきたいものです。たとえば、判断能力に問題のない方なら、入院など本人が動けなくなる事態に備えて、多くの銀行が「代理人キャッシュカード」を発行しています。預金者本人が手続きすれば、親族は代理人専用のカードが持てますので、後ろめたさもなく安心して使えます。また、「代理人指名」を行えば、代理人が窓口で入出金ができる銀行もあります。条件などは銀行によって違いますので、ご確認を。介護には約500万円かかるといわれます(’18年・生命保険文化センター)。お金のありかや、いざというときだれが管理するかなどを、親が元気なうちに話し合っておくことも大切です。「女性自身」2021年3月16日号 掲載
2021年03月05日木星と土星が重なる、20年に一度の大イベント「グレートコンジャンクション」によって訪れた風の時代。2021年から本格始動する風の時代をうまく乗りこなすには何に気をつければいいのでしょう?副業やお金の扱い方など、12星座別に金運アップポイントをご紹介します。おひつじ座(3月21日~4月19日生まれ)おひつじ座はわかりやすい方法で大きく儲けるのが好きなタイプ。地味な小銭稼ぎにはあまり興味がないかもしれません。それならば、目利きができる得意分野での個人輸出入が副業として最適。注文が入ってから商品を調達する方法を取ればそもそも赤字を作らずに済みます。あるいは、価値観が同じ友人とビジネスを始めるのも良さそう。専門ジャンルが違う仲間が集まれば、営業も経理も抜け目なく回るはず。副業のつもりが本業になる……という展開もあるかもしれません。おうし座(4月20日~5月20日生まれ)おうし座は上質なものを見極める五感が優れています。何気なく買っていても価値の高いものをそろえているはず。買ったはいいけれど使っていないバッグやアウターがあるなら、フリマアプリに出品してみるといいでしょう。また、おうし座は美的センスが優れているので、自作のアクセサリーや洋服、アロマオイルなどを販売するのもいいかもしれません。オンラインショップであれば面倒な準備が不要なので、副業として始めるのに最適です。ふたご座(5月21日~6月21日生まれ)ふたご座は言葉を扱うのが得意なので、動画や音声配信で自分のチャンネルを開設すると良さそう。広告費や投げ銭が“チリ積も”で収入につながっていくはずです。そもそも社交性が高く愛嬌があるので、自分のキャラと得意ジャンルを明確に打ち出せば固定ファンが集まるでしょう。一方で使ったお金はしっかり管理することが大事。支払いはカードか電子マネーがほとんどという人は特に、マメに収支をチェックして。無駄遣いをしないのはもちろん、将来につながる有意義なお金の使い方を意識するといいでしょう。かに座(6月22日~7月22日生まれ)かに座は警戒心が強く、投機的なことには消極的かもしれません。流行りの投資信託におっかなびっくり挑戦するより、生活に密着した金策が合っています。たとえば家計簿アプリで入出金を見ながらマメに節約するとか、行きつけのお店では必ずポイントを活用するなど無駄遣いをしないことに専念するといいでしょう。また、日常的に細かくお金を管理するクセがつけば、「お金を費やすべきポイント」が自然と見えてくるはず。いざというときは出し惜しみしないで有意義に使えます。しし座(7月23日~8月22日生まれ)しし座は生まれ持った金運が強いタイプなので、不労収入を増やすより事業収入を増やした方がいいでしょう。自分の頑張りがお金になると、「もっと努力しよう」「次はこんな挑戦をしよう」とやる気が湧いてくるはず。とはいえ、独立や起業をしなければならないわけではありません。個人で商品を仕入れてオンラインショップで売るとか、自分が持つ知識や専門資格を人に教えるなど規模は小さくて構わないでしょう。あなたが好きなもの、趣味や得意なジャンルをサイドビジネスにすると長続きするはずです。おとめ座(8月23日~9月22日生まれ)おとめ座は向学心が旺盛で、息をするように知識を身につけることができます。好きな分野はもちろん、仕事で必要に駆られて調べ始めたジャンルが、今や専門家といえるほどの域に達しているかもしれません。そうして身につけた知識を教えるスクールを開設すれば、多くの人の役に立つでしょう。承認制のクローズドなオンラインサービスを使うと、一度にたくさんの人に教えられて、遠方の人も利用できます。本職のほかに収入を支える重要な軸になるはずです。てんびん座(9月23日~10月23日生まれ)てんびん座が風の時代をうまく乗りこなすには、ひと通り投資を学ぶといいでしょう。本業はもちろん副業も頑張って……とひたすら稼いでお金を得るより、不労収入を増やす方が性格に合っています。また、お気に入りのブランドや企業に投資して株主優待も受けられれば、懐も心も満たされるはず。ギャンブル的な投資は避けて、10年~20年先を見越した堅実な資産形成を考えるといいでしょう。さそり座(10月24日~11月21日生まれ)さそり座は調査・分析にすぐれた能力を発揮するタイプ。ブログや個人メディアを作って細密にアクセス解析をすると広告収益を得られるはずです。基本的なノウハウさえ学べば、あとは研究を重ねて独自のサクセスメソッドが確立するでしょう。あるいは投資に興味があるなら、時間をかけてじっくり市場調査をするといいかもしれません。特に関心のある分野を深く掘り下げることで負けにくい投資ができるようになるでしょう。いて座(11月22日~12月21日生まれ)いて座はそもそもお金にあまり執着しないかもしれません。入ったお金がいつの間にかなくなっている……という人は特に、自分が何にどれだけ使っているかをまず把握しましょう。契約したはいいけれど活用していないサブスクリプションサービスは見直した方がいいですし、スマホや光熱費も他社と比較検討すると良さそうです。また、個人年金や積立投資など、10年~20年先まで見越したお金の計画を立てることも大事。自分が中年期、あるいは老年期に差しかかったとき、どのくらいお金が必要なのかをリアルに計算してみましょう。金銭感覚がガラッと変わるかもしれません。やぎ座(12月22日~1月19日生まれ)もし電子マネーやクレジットカードをあまり活用できていないなら、積極的に使ってみるといいでしょう。現金払いよりもお得に買い物ができるはずです。また、貯金はするけれど投資に消極的な人は、投資の知識をひと通り学ぶといいかもしれません。やぎ座は聡明な現実主義者なので、メリットがわかればどんなツールも上手に活用できます。しかも堅実で危なげない金銭感覚を持つため、投資では手堅く攻めて継続した利益を得られるはず。長期的に安定したマネープランを立てられるでしょう。みずがめ座(1月20日~2月18日生まれ)みずがめ座は自立心も好奇心も旺盛なので、風の時代を器用に生き抜けるタイプ。たとえ勤める会社が倒産しても、自分に合ったエージェントを見つけて増収の転職を叶えるでしょう。また、創作活動やこだわりの趣味があるなら、サイドビジネスに発展させるのも金運アップ法のひとつ。斬新でとがった感性を持つ人ほど、うまく自己プロデュースすることでカリスマになれるはず。熱心なファンやサポーターがつくでしょう。うお座(2月19日~3月20日生まれ)うお座は物質的価値より精神的価値を重視する傾向があるので、お金にあまり執着しないかもしれません。ただ、これからは現金を扱わないサービスが増えたり、金融サービスがどんどん自動化したりするので、基本的な知識と警戒心は持っておくといいでしょう。電子マネーやオンラインツールに詳しい友人から話を聞くだけでも意識がだいぶ変わるはずです。「そういうことは苦手」と先入観を持ちやすい人は特に、お金の価値観の入れ替えが必要と考えて。©Oscar Wong/gettyimages©Yagi Studio/gettyimages文・沙木貴咲
2021年03月03日人生100年と言われる時代。定年を過ぎた後も長い時間を快適に過ごすためには、“定年前”の心構えがとっても大切。過度な楽観は禁物ですが、決して悲観しすぎることもありませんーー。夫が定年を迎えたら、そのときに入る退職金で海外旅行をしたい、ブランドもののバッグを買いたいなどと、使い道をあれこれ考えたことはないだろうか?「多くの人が、『退職金は長年働いた自分へのごほうび』と勘違いしていますが、あくまでも『給料の後払い』です。数千万円という単位で振り込まれた通帳を見ると、豪華な旅行に出かけてしまったり、投資をしてしまったりして、病気や介護が必要なときにお金がない、という話をよく聞きます。定年後にまつわる“勘違い”をなくして、“定年前”の今から夫婦で準備をすれば、安心した生活を送ることができますよ」そう語るのは経済コラムニストで、著書に『定年前、しなくていい5つのこと「定年の常識」にダマされるな!』(光文社)がある大江英樹さん。大江さんは、自身が大手証券会社に定年まで勤務した経験をもとに、資産運用やライフプランニングに関する講演や執筆活動を行っている。大江さんによれば、“定年前”の準備は定年のタイミングの5年前には着手しておくことが、快適な老後につながるという。そこで、定年前の「お金」の準備について大江さんが解説してくれた。■やるべきこと【「加給年金」「振替加算」など受け取れる年金を忘れず確認】「ねんきん定期便」に載っていない「加給年金」を忘れないように。「加給年金は、夫が20年以上、厚生年金や共済年金保険料を納めていることが受け取るための条件。65歳に到達したとき、妻が65歳未満であれば22万4,900円もらうことができます。妻が65歳になったら『振替加算』として、妻の年金にプラスされます」【保険について細かく点検しておく】夫の死後、家族が生活に困らないように生命保険に加入している人もいるが、子どもが独立していれば不要な場合も。「一定の貯蓄があれば、生命保険や医療保険は必要ありません。ただし、すべての保険が不要というわけではなく、自動車保険、火災保険や地震保険など、“蓄えや公的保障ではまかなうことのできないリスク”に対する備えはしておきましょう」【住宅ローンは、定年後も働くことを考慮して返済する】退職時に住宅ローンが残っていると、退職金で一括返済したくなる。「1,000万円以上の残債を退職金で返済してしまうと、『一時出費』のためのお金が足りなくなることがあります。今は低金利なので、金利の低いローンに借り換える方法もあります。どちらがお得かシミュレーションしてみましょう」■やってはいけないこと【定年後の豪華海外旅行の計画を立てる】退職金も出るとあって、無計画に散財してしまう人が多いという。「割高なパッケージツアーに申し込むのではなく、宿や飛行機をネットで予約したほうが安く抑えられるケースはよくあります。夫は会社員時代に部下が全部用意してくれるのに慣れているので、自分たちで手配するクセをつけておいたほうが定年後の旅行で無駄な支出を避けることにつながります」【流行にのって、のんびり田舎暮らしへシフト】コロナ禍でリモートワークが定着したこともあり、地方に移住したいと考えている人が増えている。ただし、いちばん大切なのは「夫婦での同意」があること。「病院などの社会インフラが整っている都会の生活に慣れてしまうと、田舎暮らしはなにかと不安になります。それでもあこがれが強いのであれば、定年前に短期滞在などで試してみることをおすすめします」【退職金を充てて投資デビューの計画を立てる】退職者向けに、通常よりもかなり高い金利の付く金融商品が売り出されることもしばしば。「よく見ると、高い金利は当初3カ月ぐらいの期間のものがほとんどで、次に満期を迎えるときは手数料の高い投資信託をすすめられることも。メリットにすぐに飛びつかないで、中身をよく検討しましょう」「60歳以降、夫に再雇用で働いてもらうのか、それともリタイアしてのんびり暮らすのか、といったことを決めるより、定年後の収支をチェックしてお金の不安を解消することが先決です。まずは1カ月の収入と支出、残っているローンはあるのかどうかを含めて資産の確認からスタートしましょう」(大江さん・以下同)大江さんが提唱するのが、収入と支出の使い道をそれぞれ3つずつのカテゴリーに大きく分ける「お金の三分法」だ。老後の収入は〈1〉年金(公的年金、個人年金、企業年金など)、〈2〉働いて得る収入、〈3〉退職金や貯金、の3つに分ける。同時に支出も〈1〉月々の「日常生活費」(食費や水道光熱費、日用品代など)、〈2〉旅行や趣味など老後を楽しく暮らすための費用「自己実現費」および家のリフォームや家電の買い換えにかかる「一時出費」、〈3〉将来かかってくる医療や介護のお金など「医療・介護費」に分けて考える。日常生活費は年金でまかない、自己実現費は働いて得る、一時出費は退職金を充てる、というように、お金の入口と出口を分けると、必要な金額が見えてくる。「子どもや孫たちと旅行や食事に行きたいと思ったら『自己実現費』にあてはまるので『働いて得る収入』から捻出するようにしましょう。私が定年したときに現金は150万円程度しか持っていなかったので定年後も働くという選択をしました。そのとき、年金収入だけで1カ月の生活が成り立つように、家計のダウンサイジングに着手しました。食費は平日のランチ代や会社帰りの飲み代がなくなったので月額約3万7,000円減。洋服も外へ出る機会が減ったので月額で3万7,000円減。そのほか合わせて、1カ月の支出は34万円から22万円になりました」住宅ローンは完済しているので、退職金は将来、病気や介護になったときのために手をつけていないという。もらえる年金はいくらか、ローンの残債や加入している保険も含めて見直しをしよう。「女性自身」2021年3月9日号 掲載
2021年03月03日日本の証券取引所で取引されている株、実は意外と気軽な金額から購入できるということをご存じでしょうか。まとまったお金で大きな投資をする、というイメージがある株式投資ですが、実は個人が少額から株の取引をすることも可能なのです。株への少額投資だからこそ得られるリスク分散効果を活かすことで、投資の実体験を得ながら資産形成をスタートすることができます。今回は「株は何円から買えるの?何株から投資できるの?」という疑問にお答えしながら、株の少額投資の魅力についてお話しします。株式投資はいくらからできる?100万円単位でお金を持っていないと株は買えない、というイメージがあるかもしれません。しかし実際は、数百円〜数万円の単位で投資できる、とても身近な投資方法なのです。株式投資できる最低金額や株に少額投資するメリットとデメリットを知って、資産形成にぜひ活かしてください。必要なのは数百円だけ、って本当?実は、数百円あれば株式投資を行うことができます。細かい単位で株を購入できるサービスを提供している証券会社であれば、百円単位の投資額で株を持つことが可能です。数百円単位での投資サービスを展開していない証券会社でも、1万円〜数万円あれば購入できる株がたくさんあります。決して「お金持ちだけができる投資」というわけではないのです。株式に少額投資するメリット・デメリットは?まず、ここで押さえておきたい株式の基本的な仕組みは次の通りです。日本の株式市場では100株単位(=1単元)で取引されているニュースなどで目にする「株価」は1株単位で表記されている1株や10株単位で購入できるサービスを証券会社がそれぞれ提供している保有している株数に応じて、配当金や株主優待を受けることができる株式投資の特徴を踏まえて、株に少額投資することのメリットとデメリットについて見ていきましょう。株式へ少額投資するメリット余裕資金が少なめでも投資をスタートしやすい高額な銘柄をはじめ、様々な銘柄に分散投資できる株価や市場の下落局面におけるダメージを抑えられる投資において理論や方法を事前に学ぶことはもちろん大切ですが、実際に自分で取引しながら感覚をつかんでいくものという側面もあります。少額からスタートできる株式投資は、自分の肌で経済の動きを感じながら投資に慣れることができる絶好の機会です。特に少額投資の場合、元手が少ない分、株価が下がってしまった場合でも損失を限定することができます。また、投資の基本と言われている「分散投資」が可能になるため、複数の銘柄に少しずつ投資すれば価格変動のリスクをコントロールすることも可能です。証券会社の少額投資サービスを使うことで、100株単位で買おうとすると高額な大手企業の株を持つこともできます。余裕資金が少ない若い世代でも取り組みやすい資産運用方法のひとつといえるでしょう。株式へ少額投資するデメリット購入回数が分散されるため、取引手数料が多くかかってしまう可能性がある元手が少額である分、利益が出ても金額が多くない単元未満の株に投資する少額投資サービスの場合、株式総会での議決権や株主優待が受けられないことがある少額で株式を運用するにあたって知っておきたい弱点があります。株の少額投資サービスは証券会社によって内容が異なりますが、取引時には手数料が発生します。100株を一度で購入するよりも、1株や10株ずつ分けて購入する方が購入回数が増え、購入手数料を支払う回数が増える可能性があります。投資時にはどのくらいの手数料が発生するのか確認しておきましょう。また、100株単位で購入するよりも受け取れる利益は当然少なくなります。株価が上がった時の値上がり益は保有している株式数に比例しますし、支払った手数料も加味しなければいけません。また、単元未満の株主の場合、株主優待など単元株を持っている株主が得られる権利や利益を受けられないこともあります。詳しくは次の項目で説明します。少額で始める株式投資スタイル3選近年、個人の資産形成を促進するために、株式への少額投資サービスが充実しています。その中でも代表的な方法を3点ご紹介します。これらの取引は、証券会社によって名称や取り扱いの有無、サービス内容が異なります。実際に何株から、何円から取引できるかについてはそれぞれの証券会社にてご確認ください。ここでは基本的な仕組みを説明します。[adsense_middle]【単元未満株】一口から買える単元未満株の取引とは、通常取引されている1単元、つまり100株より少ない株数で株を買ったり売ったりできる取引のことです。1株単位で売り買いができる、株式の少額投資のひとつです。証券会社により呼び方が違います。取引タイミングを細かく分散できるため、価格変動リスクにも柔軟に対応できます。保有している株数に応じた配当金を受け取ることもできます。ただし、単元未満株として購入できる銘柄は証券会社によって異なります。また、保有株数が単元未満である間は株主総会の議決権が認められず、株主優待を受け取れないことがあります。単元株に達し、株券の名義が証券会社から自分に移ることで、これらの権利を得ることができます。いち早く株主優待を得たいという方は単元株単位で購入しましょう。また、株の売買を注文する場合、取引する株数は自分で指定できますが、1株あたりの価格を指定すること(=指値注文)はできない点も覚えておきましょう。【株式ミニ取引】10株単位で購入できる株式ミニ取引(ミニ株)とは、単元株の10分の1単位、つまり10株単位で株の取引ができるサービスです。1株単位で取引ができる単元未満株の取引とは違い、10株単位で売買を行う仕組みになっています。もともとは投資促進のために1990年代に政府が定めた制度ですが、現在は単元未満株での取引サービスが数多く登場していることもあり、単元未満株取引とセットで扱われていることが多いようです。特徴は単元未満株の取引と同様で、ミニ取引ができる銘柄は証券会社によって異なります。保有株式数に応じた配当金を受け取れますが、株主としての議決権は得られず、優待が受けられない可能性があります。単元株に達して株券の名義が自分に移るとこれらの権利が得られます。なお、単元未満株と同じく指値注文はできません。【るいとう】一定額でコツコツ積み立てられるるいとうとは「株式累積投資」の略称です。「株を買う」というと、1株、100株という単位をイメージすると思いますが、るいとうの場合は一定の金額を複数回に分けて投資します。一般的に1万円以上から毎回の投資金額を指定できます。単元未満株やミニ株と同様、配当金は受け取れますが、単元に達するまでは議決権は得られず株主優待も受け取れないことが多いです。るいとうの仕組みについて、例を見てみましょう。※ここでは小数点第2位以下を四捨五入自分が投資する金額は毎回一定で、株価の変動に応じて購入できる株数が変わります。いわゆる「ドルコスト平均法」と呼ばれる投資方法で、投資先の価格の上下による心理的な影響をできるだけ受けずに投資を継続できます。結果として長期的に続けていくことができ、時間とお金の分散というメリットが得られます。初心者はここから!おすすめ株式投資術株の投資はいくらからスタートできるかが分かると、投資が少し身近に感じられるようになりませんか?「自分も始めてみたい!」という方は、次のポイントをぜひ参考にしてみてくださいね。[adsense_middle]初期投資のための資金は少し余裕をもって数百円という少額の投資額から始められる株式投資ですが、投資のための初期費用として数千円〜1万円くらいをまず準備しておきましょう。株に限らず、投資は継続することが大切です。初期投資のお金に少しプラスできるくらいの余裕を持ってスタートすると継続しやすいですし、気持ちにもゆとりが生まれます。そして、次にご紹介する「分散投資」も可能になるため、よりリスクを抑えた投資が可能になります。少額投資を始める際は「分散投資」を意識して株を購入するタイミングや銘柄、業種などを分けて定期的に積み立てていく。このスタイルこそ、株に少額投資するメリットを最大限活かす方法です。投資をスタートしたばかりの頃は投資先を選ぶのが難しいと感じるかもしれません。まずはあなたが興味のある業界や企業を複数ピックアップしてみましょう。その中で、この先さらに成長が期待できる銘柄で自分の予算に合う株を選びます。予算が許せば、異なる業界の株を2〜3銘柄で少しずつ保有してみることをおすすめします。投資先を複数持つことで、ひとつの銘柄の株価が下落しても損失を限定できる「分散投資」の効果を活かせます。定期的に見直しながら長く続けるのがベスト!実際に投資を始めてみると、喜びを感じることもあれば大きな不安を抱くこともあると思います。特に株価が下がって資産がマイナスになってしまうと、投資が怖いものに感じられるかもしれません。ある程度の波はある、ということを頭の片隅に置きながら、長期的な視点で捉えることも時には必要です。株価の下落局面は自分の投資状況を見直すチャンス。銘柄選びは適切か、分散投資はできているかなど、多角的に分析しながら投資・資産運用を続けるというスタンスをぜひ継続していただきたいと思います。インターネットや書籍などの投資情報も参考にしつつ、投資の経験を重ねながら自分がしっくりくる投資スタイルを見つけていきましょう!株式投資はいくらから?に関するまとめ株式投資の少額投資サービスは以前に比べてかなり充実しています。取引時に手数料が必要なものもありますが、その水準もだいぶ利用しやすい金額まで見直されています。こうした環境をぜひ味方につけて、資産形成の第一歩としてみてはいかがでしょうか。
2021年02月25日「将来のために投資することが大切。それは分かっているけれど、どのくらいの金額を投資に回せばいいのだろう。」こうした悩みを解決するには、投資するお金の割合をまず決めてしまうことが有効です。運用しながらその都度バランスを取っていくという方法をとれば、無理なく資産運用に取り組めます。そこで今回は、投資割合の決め方や、家計の状況を踏まえた投資資金の捻出方法についてご紹介します。投資に回す目安は「100−自分の年齢」がおすすめ国内外の債券と株式にそれぞれ同じ割合で投資しており、どのくらい価格変動を許容できるかという割合も細かく定められています。個人においても、このバランスはよい指標になるでしょう。この4分野にバランスよく投資することで値動きが違う資産を保有できることになり、価格が変動するリスクにも対応しやすくなるというメリットがあります。投資信託は資産運用の「調整役」にぴったり!いざ4分野に分散投資をしようとしても、投資先がありすぎてどの商品を選べばいいか悩んでしまうと思います。そこでおすすめなのは、投資信託で分散投資を図るという方法です。少額から世界中の株式や債券などに投資ができる、それが投資信託の特徴です。たとえば100万円で売買されている株式にも、投資信託を通じてなら数千円から投資可能です。初めての投資にはもちろん、今後投資を続けていく中で資産配分を見直すときにも投資信託は良い選択肢といえます。株式投資は無理のない範囲から株式投資も、できれば銘柄やジャンルに偏りがない方がリスクを抑えられます。まずは株式に投資する投資信託からスタートしてみたり、単元株未満の単位でも購入できる証券会社のサービスを利用して少額から投資してみたりすることをおすすめします。投資の割合に関するまとめ投資に回す割合の目安は「100−自分の年齢」です。余裕資金を把握し、目安を参考にしながら投資額を考えましょう。貯蓄や収入の状況によって余裕資金は増減します。その中でもなんとか踏ん張って投資を続けていくことで、毎月の投資金額はささやかでも将来的には大きな金額に成長していきます。長期的かつ継続的に投資を行うためには、余裕資金を増やすことと投資割合の見直しを定期的に行うことが大切です。投資を含めた家計の状況に日頃から興味を持って管理していくことが、資産運用のカギになります。
2021年02月15日本記事は、初めて確定申告を行う方、確定申告とは何かわからないという初心者の方向けの記事です。そもそも確定申告とは何か、確定申告はどのような人が必要なのか、記入内容と必要な書類、申請の仕方などを簡潔にわかりやすく説明します。確定申告とは何か確定申告とは、所得の金額、所得に対する所得税、復興特別所得税の額を自ら計算し、確定申告書を提出して納税または還付申告をする手続きのことです。一般的に「税金を支払うために確定申告する」というイメージが強いかもしれませんが、還付を受けるために行うこともできます。確定申告の仕組み、控除の種類などを理解していれば、税金を取り戻せる可能性があります。そのため、「サラリーマンで年末調整しているからわからなくても大丈夫」と思わず、確定申告の基本について知っておくことをおすすめします。確定申告はいつまでにするか令和3年分の確定申告の期間は、2021年(令和3年)2月16日〜2021年(令和3年)3月15日までです。確定申告の対象期間は、申告書を提出する年の前年の1年間分です。つまり、令和3年度の申告対象期間は2020年(令和2年)1月1日〜2020年(令和2年)12月31日までとなります。また、これは申告義務のある申告納税の期限であり、還付申告をする場合は、確定申告する年の1月1日から5年間であれば申告が可能です。新型コロナウイルスの影響による期限変更に注意通常ですと上記の期限が厳守となり、それを過ぎると加算税や延滞税などが発生します。一方で、令和2年分の確定申告は4月16日までに延長された上に、それ以降の申告も柔軟に受け付けるといった対応になりました。令和3年分についても、期限の変更について発表がある可能性があるため注意が必要です。収入と所得の違い確定申告をする上で必ず明確にしておきたい用語として、「収入」と「所得」があります。似ているように感じますが、全くの別物です。収入とは収入は支給額のことを指します。給与の場合だと、一般的に額面と言われる金額です。所得とは所得は、収入からその収入を得るためにかかった費用等を引いた金額です。所得には10種類あり、それぞれ異なった計算方法で算出します。確定申告をする際は所得の種類ごとに金額を記入する必要があるため、自分の所得の種類を把握することは重要です。10種類の所得の計算方法給与所得給料、パート、アルバイト収入、賞与などによる所得です。給与所得=収入金額(源泉徴収前)ー給与所得控除額雑所得他の9種類の所得のいずれにも当たらない所得のことで、公的年金、副業による所得などです。公的年金に当たる雑所得=収入金額ー公的年金控除額公的年金以外の雑所得=総収入金額ー必要経費配当所得株式等による配当、投資信託の収益分配金などによる所得です。配当所得=収入金額(源泉徴収税額を差し引く前の金額)ー元本を取得するための借入金の利子※配当金や分配金は基本的に源泉徴収されているので確定申告は不要ですが、申告分離課税や総合課税を選ぶことも可能です。一時所得生命保険の満期保険金、解約返戻金、賞金等による所得です。一時所得=(総収入金額ーその収入を得るために支出した額ー特別控除額)×1/2事業所得個人事業主やフリーランスが事業により得る所得です。事業所得=総収入金額ー必要経費利子所得預金の利息などによる所得です。利子所得=源泉徴収される前の金額譲渡所得不動産、株式、公社債等の売却による所得、機械、ゴルフ会員券、骨董、貴金属などの資産売却による所得です。譲渡所得=総収入額−(取得費+譲渡費用)ー特別控除額※特別控除がある場合のみ不動産所得土地、建物などの賃貸により得る所得です。不動産所得=総収入金額ー必要経費(固定資産税、損害保険料、減価償却費、修繕費など)退職所得退職金等による所得です。退職所得=(収入金額(源泉徴収前)ー退職所得控除額)×1/2山林所得山林を伐採して売却、立木のままで譲渡したことによる所得です。山林所得=総収入金額ー必要経費ー特別控除額(最高50万円)確定申告が必要なパターン確定申告は全員に義務があるわけではなく、一定の条件に当てはまる人にだけ申告義務があります。確定申告が必要になる主な例を6つ紹介します。給与による収入金額が2000万円超の場合副業を行っている場合2ヶ所以上から給与を受け取っている場合満期保険金の受け取りがあった場合個人事業主やフリーランスの場合退職金を受け取った場合[adsense_middle]【例1】給与による収入金額が2000万円超の場合サラリーマンであっても収入金額が2000万円を超える場合は、年末調整ではなく確定申告が必要になります。源泉徴収票は受け取ることができるので、それをもとに自身で控除金額などを計算して申告することになります。【例2】副業を行っている場合給与収入以外に副業で収入を得ていて、経費を差し引いた所得の合計が20万円を超える場合は確定申告の必要があります。注意点は、副業による売上が20万円を超えたら確定申告が必要であると勘違いしやすい点です。経費を引いた後の所得が基準になりますので、例えば売上が30万円あったとしても、経費が10万円であれば所得は20万円となり、確定申告は不要になります。副業による収入は基本的に雑収入になります。経費としては、交通費、資料代、インターネット接続代などが該当します。そのため、雑収入から経費を引いた雑所得が税金の対象になります。また、源泉徴収された上で報酬を受け取った場合は還付金を受け取れる可能性があります。【例3】2ヶ所以上から給与を受け取っている場合複数の会社から収入を得ている場合は確定申告が必要になります。ただし、主たる給与以外の収入の合計が20万円以下であれば、確定申告は不要です。主たる給与以外の収入が20万円を超える場合は、年末調整だけでは正しい税金の額が算出できません。そのため、源泉徴収票をもとに自分で計算して確定申告をする必要があります。【例4】満期保険金の受け取りがあった場合満期保険金は一時所得として課税対象になります。中途解約して受け取った解約返戻金も対象です。ただし、払込保険料は必要経費にできるので、実質「もうけ」部分にだけ課税されます。課税金額は、保険会社から発行される支払明細書をもとに計算します。支払明細書の収入金額を申告書第二表の収入金額に記入し、払込保険料を申告書第二表の必要経費等の欄に記入します。一時所得には50万円の控除があるので、同じ年に保険満期金以外の一時所得がなければ、より有利に受け取ることができます。【例5】個人事業主やフリーランスの場合個人事業主の収入は事業所得として確定申告する必要があります。白色申告の場合は申告書Bのほか、収支内訳書(一般用)を用意しなければなりません。帳簿を確認しながら、売上原価や経費の欄に金額を記入します。また、青色申告ではより複雑な複式簿記での記帳が必要です。【例6】退職金を受け取った場合退職金は退職所得として課税の対象になります。退職所得控除が適用できるため、比較的有利に受け取ることができます。税金の還付を受けられるパターン確定申告の義務がない人でも、確定申告することによって税金の還付を受けられる場合があります。代表的な例を3つ紹介します。【例1】医療費を10万円以上支払っている場合1年間で医療費を10万円以上支払った場合には、所得控除を受けることができます。自分自身の医療費だけでなく、生計を一緒にしている家族の医療費を支払った場合はそちらも合算対象になります。ただし、医療費の対象外になる費用もあるので注意が必要です。具体的には、診断書の作成費用、予防接種、美容目的の治療、差額ベッド代、実家出産のための帰省費用などがあります。総所得が200万円以上の場合医療費控除額=1年間に支払った医療費の合計額ー保険金の額ー10万円総所得が200万円未満の場合医療費控除額=1年間に支払った医療費の合計額ー保険金の額ー総所得金額×5%【例2】ふるさと納税や義援金を寄付した場合ふるさと納税を行ったり、災害時に義援金を送ったりした場合は寄付金控除を受けることができます。控除の対象になるのは、税法上で規定された特定寄付金とされるもののみです。ただし、ふるさと納税に関しては、ワンストップ特例制度を使って必要書類を各自治体に送付した場合は、確定申告不要で控除を受けることが可能となります。注意点として、ワンストップ特例制度の税金の還付方法は、所得税分もまとめて住民税から引かれることとなります。【例3】生命保険料を支払っている場合生命保険、医療保険、個人年金保険などの保険料を支払っている場合は、生命保険料控除を受けることができます。支払った保険料によって控除を受けられる金額が変わりますが、年間8万円以上支払っている場合で所得税は最大4万円分、住民税は2.8万円分の所得控除を受けられます。確定申告の流れ&必要書類[adsense_middle]簡単にできる!確定申告の手続きの手順確定申告の大まかな手順は以下の通りです。申告書を入手する申告書に必要事項を記入する申告書を提出する納税または還付を受ける確定申告の必要書類確定申告の申告書の種類は2種類確定申告書は申告書Aと申告書Bの2種類あります。申告書Aは簡素化されており、一定の条件を満たす場合のみに使用できます。一方で申告書Bは汎用的に使用できます。申告書Aは、所得が給与所得・雑所得・配当所得・一時所得のみであり、予定納税額がない場合に使用できます。申告書Aの対象者はサラリーマンや年金受給者など、申告書Bの対象者は個人事業者、フリーランス、不動産所得のある人などです。申告書Aの特徴申告書Aは第一表と第二表で構成されています。第一表には氏名、住所などの個人情報の他、収入・所得・所得控除・税額を記入します。第二表には、所得の内訳・所得控除の詳細・住民税について記入をします。申告書Bの特徴申告書Bは第一表〜第四表で構成されています。第一表・第二表の記入項目は申告書Aの場合と同様です。第三表は分離課税用で、土地・建物・株による譲渡所得や退職所得等があった際に使用します。第四表は損失申告用で、所得の金額が赤字になった人が使用します。申告書Aと似ていますが、対象となる所得の種類が多くなっています。確定申告(個人)の申告書の入手方法初めて確定申告をする場合は、書類を自分で入手する必要があります。入手するためには、国税庁のHP、税務署や確定申告会場、市区町村の担当窓口などに取りに行くといった方法があります。直接取りに行く場合は、受付時間などを事前に確認しておくと良いでしょう。一度確定申告をすると、次の年からは郵送で申告書が送られてくるようになります。確定申告書の記入の流れ申告書Aと申告書Bはどちらも第一表と第二表があります。正しい順番で書き進めていくことで不備が発生しにくくなります。申告書の書き方は以下の通りです。第一表に収入金額を記入し、第二表に各所得の詳細を記入第一表に所得金額を記入所得控除の金額を記入第一表に課税される所得金額と所得税額を記入税額控除の金額を記入納める所得税額を記入(1)第一表に収入金額を記入し、第二表に各所得の詳細を記入第一表に種類ごとに収入を記入します。次に、第二表に記入するのは雑所得(公的年金以外)、総合課税の配当所得・譲渡所得、一時所得の詳細です。分離課税の配当所得や譲渡所得の記入は不要です。(2)第一表に所得金額を記入各収入から費用を引いた所得を種類ごとに記入します。また、所得の合計金額も記入します。ただし、第一表に記入するのは総合課税に関する所得のみです。分離課税の所得は申告書第三表で計算します。(3)所得控除の金額を記入受けられる所得控除の金額を第二表に全て記入します。第二表で計算した所得控除の額を第一表に転記します。(4)第一表に課税される所得金額と所得税額を記入所得金額の合計額から、所得から差し引くことのできる金額の合計を差し引いた金額を、第一表右上の課税される所得金額の欄に記入します。※分離課税の所得がある場合は、申告書第三表で税額を計算して第一表に転記します。(5)税額控除の金額を記入税額控除の金額を種類ごとに記入します。外国税額控除は、復興特別所得税を合計した金額から差し引きます。(6)納める所得税額を記入税額控除を引いた金額に復興特別所得税額(所得税額の2.1%)を加えて、最後に源泉徴収税額を差し引きます。算出後の金額がマイナスの場合は還付となり、プラスの場合は納税する必要があります。確定申告に必要な添付書類受けたい控除の種類によって、申告書の他にも各種書類と添付書類台紙が必要になる場合があります。それらの書類を添付書類台紙に添付して、申告書とともに提出します。確定申告書の提出方法・申請場所確定申告書の提出先は、申告者自身の現住所を管轄している税務署になります。ただし、個人事業者は所得税・消費税の変更に関する届出書を提出することにより、事業所のある地域を管轄している税務署に変更できます。税務署などに持参する方法税務署に持参する場合、月曜〜金曜の8時30分から17時までに持参するのであれば窓口に提出、土日・祝日や時間外に行く場合は時間外収受箱に投函します。税務署以外では広域申告センター、市区町村役場などでも受付が可能です。税務署に送付する方法レターパックプラス、信書箱、レターパックライトで税務署に送付する方法もあります。宅配便やゆうメール、ゆうパックなどは利用できません。送付した場合、通信日付印で表示された日が提出日になります。書留郵便で出すと証拠が残せるので安心でしょう。申告書の控えを返送して欲しい場合は、自分の宛名を書いた返信用封筒に切手を貼って同封します。e-Taxを利用する方法e-Taxを利用すれば、インターネットで申告と納税までを完結することができます。初めて行う場合は、電子証明書の取得(マイナンバーカード)やICカードリーダーライタの購入などが必要になります。最初に申告を行う時は面倒ですが、一度慣れると持参や送付に比べて手間が少なく便利です。e-Taxを活用した確定申告は以下の流れで行います。電子証明の取得開始届出書を提出利用者識別番号などを取得ソフトのインストール初期登録電子申告、納税新型コロナウィルスによる給付金の確定申告は?10万円の特別定額給付金は確定申告が不要住民基本台帳に登録されている人全員に支給された10万円の特別定額給付金は非課税となっており、確定申告は不要です。非課税になる主な給付金特別定額給付金以外に非課税となる給付金は以下の通りです。ひとり親世帯臨時特別給付金子育て世帯への臨時特別給付金学生支援緊急給付金個人向け緊急小口資金等の特例新型コロナウイルス感染症対応休業支援金新型コロナウイルス感染症対応休業給付金課税対象となる主な給付金課税対象となり、確定申告が必要になる給付金は以下の通りです。事業所得者向けの持続化給付金家賃支援給付金雇用調整助成金感染拡大防止協力金給与所得者向けの持続化給付金雑所得者向けの持続化給付金初めての確定申告に関するまとめ日本では源泉徴収制度があるため、税制についてよくわからないまま税金が徴収されている人がいるかもしれません。ですが、税金の仕組みや確定申告の流れ・控除・還付方法などについて知っておくだけで、納税はもちろん節税することが可能になります。本記事で確定申告の基礎について理解を深めていただけたら幸いです。
2021年02月11日「今年の経済は、世界的に見れば多少持ち直すようですが、それは昨年、著しく悪化した反動です。一昨年の『コロナ禍前』と比較すれば、国内では軒並みマイナスになってしまうでしょう」こう話すのは経済評論家である加谷珪一さんだ。’21年の国内経済は全般的に落ち込みが予想され、前年比マイナスになる可能性も。「よって、積極的に『増やす』対策を立てて実行に移す必要があると考えます」と加谷さん。「お金への意識を『銀行で増やす』から『自分で運用する』に改める必要があります。銀行の勧めるままに金融商品を買うのはとても危険ですし、自分で比較検討し、選ぶ習慣をつけるべきです。理想的には貯蓄の半分、少なくとも3割を目安に『継続的な投資』をする準備をしましょう」初心者には「ハイリスク・ハイリターン」商品は禁物だ。「日経平均株価やダウ平均株価に連動する『インデックス型』の投資信託を選ぶのが安心な方法です」節税メリットがあるiDeCo(個人型確定拠出年金)を利用する手もある。「自分で金融商品を選び、毎月一定の金額を積み立てて運用するiDeCoは、60歳以降に年金、または一時金として受け取ることができる制度です。iDeCoの口座を開設し、日経平均とダウ平均それぞれに連動する2つの商品を選択して、毎月一定額を買いつけるのもいいでしょう」このiDeCoで積み立てながら、慣れて資産額も増えてきたところで、個別株への投資に挑戦するのもありだろう。「株式投資をする会社は、各企業のウェブサイトでIR情報を見て『名前を知っている優良企業』『5年間増収・増益を続けている企業』を選ぶべきです。それらは、たとえばコロナ禍で一時的に株価が下がっていても、景気が回復すればいずれ盛り返してきます」「主婦の方は可能であれば、『自分の得意なスキル』を生かして、お金を増やしましょう」加谷さんが、まず挙げるのは、家事代行サービス。「私も一人暮らしの父のために、家事代行サービスを頼むことがありますが、スタッフさんによって仕上がり、気配りなどが雲泥の差です。当然、素晴らしいと思える方にはリピーターがつきます」ただ、スキルはあっても「どう収入に結びつけるのか」がわからなければ、受注には結びつかない。そのヒントは「デジタル化」としつつも「難しい知識などいらないんです」と加谷さんは続ける。「メールやLINE、SNSが使える程度で十分。『自分は何ができて、どんな役に立つのか』を、ツールを使って“顧客視点で発信できる人”が勝ち組となります」コロナ禍だからこそ「主婦のデジタル化」はチャンスを生む。「デジタル化すれば、移動頻度も低くなり交通費が削減できます。家で完結できることも増えるので、不要不急の外出にもなりません。店舗とネット通販では、後者のほうが安いことが多いですよね。その逆と考えれば、店舗を持たず、ネット上で仕事を受けるほうが、経費も人件費も削減されて、同じ商品でも安く売れる=買い手に選ばれるメリットとなるんです」お金を増やすためには「夫のご近所デビュー」も重要だ。「在宅ワークで給与減になってしまっている場合もあるでしょうし、早期退職も今後、考える必要があるかもしれません。そんな夫には近所の知り合いを紹介して『ご近所デビュー』をしてもらいましょう。会社一筋で“対面コミュ力”の低い夫のサポートができるのは、『ご近所力』にたけた主婦です」夫の“対面コミュ力”が上がれば、夫婦で新しいチャレンジをする可能性も広がる。「たとえば、『クラウドキッチン』といって、時間貸しの厨房などを利用し、店舗を持たずに料理をデリバリーするサービスが、いま伸びています。設備投資がいらないので、リスクが最小限です。料理に限らずスキルを生かすためには、時代に合わせたやり方を研究することも忘れずに」「女性自身」2021年1月19日・26日合併号 掲載
2021年01月13日1月11日という「はじまり」の気運を持つ日からスタートする今週は、2021年初の新月もあり、新たな金運が流れ込んでくる大事なタイミングです。そんな今週、最強の金運を持つのは誰なのでしょうか?今回は、占い師の月風うさぎさんに「血液型×干支別TOP5」でご紹介してもらいます。まずは5位からチェックを。文・月風うさぎ第5位…O型×丑年生まれ2020年の“置き土産”的なものが届くかも。貸していたアイテムがステキなお礼付きで戻ってきたり、昨年頑張って働いた成果として予想以上にたくさんのギャラや臨時手当が振り込まれたり……。それは、あなたの優しさや頑張りを称えるプレゼント。まず自分の欲しいものをひとつ買い、残りは貯金しておくのがベストです。日曜日は、勝負強さMAX。今年初の運試しとして、スクラッチや宝くじを買うのもよさそう。第4位…A型×戌年生まれ堅実なあなたですが、今週は思い切った自己投資にツキあり。特に2021年立てた目標や夢を実現させるために、お金をつかうのはいいこと。スペックの高いPCや憧れのブランドの服の購入、スクールの入学金や講座受講料などであれば、みるみるモチベーションもアップして、好スタートを切れるはず。ラッキーデーは、水曜日。新規の契約や大きな買い物は、新月を迎える14時以降がスムーズです。第3位…AB型×子年生まれハートが金運UPのマスターキー。つい課金してしまうコンテンツ、理由はわからないけれど欲しくなった本などに心が動かされるのは、未来のあなたに必要なものだから。もったいない、ムダ遣いとあっさり片づけてしまっては損!「円までならOK」と上限を決めて、衝動買いを楽しむのも、今週に限っては好結果に。逆にときめかないものは、プレゼントされても辞退を。「タダより高い物はない」という言葉通り、高い痛手を支払わずに済むでしょう。第2位…B型×申年生まれお金の使い方をガラリと変えましょう。ポイントは、不要不急な買い物をストップさせること。「特別好きじゃないけど安いから買う」「今買っておかないと損」なんて理由での購入をやめるだけで、ビックリするほど金運が高まります。火曜日は、抜け道が見つかる予感。ポイントがたくさん早く貯まる裏ワザ、欲しいものを安く手に入れられるルートなど、SNSの書き込みや友人の言葉に注目してみて。第1位…A型×辰年生まれ幸運のビッグウェーブが到来中。1億円が当たるなんて夢のような展開はないにせよ、思いがけないところからお金が舞い込んできたり、欲しいと思っていた資金を援助してもらえたり、ラッキーがいろいろと。運用運も上昇中。これまでノータッチだった人もデビューをしてみるといいかも。少し不安や心配な人は、毎月定額を投資信託に回すものや、ワンコイン投資などローリスクなものから始めては?母親や祖母など、家族から譲られたアクセサリーは、金銭トラブルを防ぐよいお守り。持っていたら、ぜひ身に着けましょう。1月16日土曜日は、おなじみの一粒万倍日、天赦日、そして長く続けたいことを始めるのによい日とされる甲子(きのえね)の日と良い日が3つ重なる、トリプルラッキーデー。ランキング入りを果たせなかった人は、この日に2021年のマネープランを立てると、来週以降の金運に好影響があるはず。さっそくトライしてみてください。来週の更新もお楽しみに©Kateryna Soroka/gettyimages©Westend61/gettyimages
2021年01月11日「貯蓄から投資へ」の世相を受けて、投資信託(以下・投信)を始めている人も多いと思うが、最近“ゾンビ投信”なるものが増えていると話題になっている。そんなゾンビ投信について、経済ジャーナリストの荻原博子さんが解説してくれたーー。■25年間で半額以下に目減りすることも!ゾンビ投信とは、販売開始が古く、手数料が高くて運用効率が悪いのに淘汰されず、いまも残っている投信のこと。代表格には’00年に売り出された「ノムラ日本株戦略ファンド」などが挙げられます。手数料が高いうえ、発売直後にITバブルが崩壊して、当初10万円の価格が4万円に下落。多くの方が損失覚悟で売却しましたが、投信自体はいまも残っています。ゾンビ投信は、リスクが低いとされるインデックスファンドのなかにもあります。インデックスファンドとは、日経平均など「指標」に連動した値動きをする投信です。たとえば日経平均を指標とする投信はいろいろありますが、指標が同じですから値動きは当然同じです。だったら運用成績も同じだろうと思いがちですが、実は投信ごとに違います。なぜって、投信によって手数料が違うからです。投信の手数料は3種類あります。買うときの「購入時手数料」、売るときの「信託財産留保額」に加え、保有中ずっと「信託報酬」がかかります。最近では購入時手数料が無料の「ノーロード」投信が増え、信託報酬も値下げ傾向ですが、古い投信には高いものが多いのです。では、信託報酬がなぜ、運用成績に影響を与えるのでしょう。たとえば信託報酬が、A投信は0.1%、B投信は3%として、それぞれ10万円ずつ購入とします(購入時手数料はどちらも無料)。A投信では10万円×0.1%=100円が手数料ですから、9万9,900円が運用に回ります。対してB投信は10万円×3%=3,000円が引かれて、運用に回るのは9万7,000円。手数料の差が、運用する元手の差となり、成績に直結します。さらに信託報酬は毎年引かれますから、長期になるほどA投信とB投信の差は広がっていきます。仮に1,000万円で信託報酬3%の投信を買い、もうけも損も値動きが一切ない、ただ預けただけの状態だとしたら、どうなると思いますか。なんと25年後には半減、500万円を下回ります。手数料の3%は、それほど大きく影響するのです。投信をお持ちの方は、ゾンビ投信がないかご確認を。投信は専門家が運用するものですが、任せきりではいけません。投資は自己責任。自分でチェックしましょう。また、これから投信を買おうか迷っている方には、注意点が3つあります。【1】投資の前に借金を返すデフレ下では現金の価値が上がり、借金のマイナスも増大します。投資より、借金返済を優先して。【2】生活や老後に必要なお金を確保今後必要な資金の総額を算出。それに手をつけてはいけません。【3】余剰資金で投資を投資は、万が一ゼロになっても支障のない資金で行いましょう。官民挙げて投資を促す風潮ですが、「投資はしない」という選択肢があることも覚えておきましょう。「女性自身」2020年12月22日号 掲載
2020年12月11日女優の玉城ティナが1日、日本証券業協会が主催する視聴者参加型オンラインイベント「100年大学 投資はじめて学部 ONLINE」の開講式に出席した。同イベントは、“人生100年時代”を見据えてこれからのお金との向き合い方や証券投資について学び議論する場で、玉城は3期の学生代表として投資経験のある大学生やファイナンシャルプランナーらとともに「証券投資」について語り合った。“投資”にちなんで、自身が行っている「自己投資」について玉城は「ファッションやエステなどもありますが、本が一番大きな自己投資。今、家の中にも本棚に入り切らないほど本がたくさんあるので、思っている以上の金額を投資しているかも」と読書家な一面を覗かせる。続いて、投資の種類やスタイルについて「つみたてNISAを選ぶ理由は?」「月いくらぐらいからできるんですか?」と玉城も積極的に質問。「若いうちからコツコツやっていくことは有益だと思いますが、私はコツコツやるのがあまり向いていない性格なので、NISAが合っていそう」と感想を述べる。最後に玉城はここまでの学びについて「証券投資はお金を増やすということだけでなく、企業を知るきっかけとなる。投資スタイルを決めるために自分と向き合うことにもつながり、人としても成長できると思いました」と結んだ。イベント冒頭では「専門知識を持っている人がやっているイメージなのでちょっと難しそう」と話していたが、経験者の話を聞き、証券投資への関心が高まった様子を見せていた。
2020年12月02日「コロナ禍以降、経済の先行きが不透明になり、会社員でも雇用や収入に不安を抱く方が増えています。こうした状況では老後の資金確保にも焦りを感じやすいものですが、目先の利益に飛びつくと失敗を招いてしまいます」こう話すのは、お金にまつわるセミナー開催やコンサルティングを請け負う「ぜにわらい協会」会長の吹田朝子さん。吹田さん自身も、これまで3,300件以上の相談を受け、さまざまな家庭のお金の使い道を設計してきた。「お金に振り回されやすい人は、老後のお金でも失敗しがち。一度ご自身のお金にまつわる考え方をチェックしてみましょう」老後資金にまつわる代表的な不安といえばまっさきに浮かぶのが「老後2,000万円問題」。’19年、金融庁が公表した報告書の中で、夫65歳、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯で、今後20〜30年生きるとした場合、年金を受給しても約1,300万〜2,000万円が不足すると報告され、議論を呼んだ。吹田さんは、こう指摘する。「誤解されている方が多いのですが、この数字はあくまで統計上の平均値であって、必ずしもすべての家庭に当てはまるわけではありません。家族構成や家庭の事情によって、必要な老後資金は変わってきます」特にリタイア後の生活資金は家庭によって大きな差が出る。都市部か地方なのか、旅行などのレジャーに積極的に出かけたいのか、家庭菜園を楽しみながら自宅中心の生活を送りたいのか、それだけでも違うのは明らかだ。「ですから、2,000万円と聞いて慌てて貯金に走る前に、老後にどんな生活を送りたいのか、そのためには毎月どれくらい生活費が必要なのかをあらかじめ夫婦で話し合い、具体的にイメージしておくことが大切です。金額だけを目標にしてしまうと、途中で挫折したり、節約のストレスから浪費がふくらみがち。『こんな生活を送りたい』という目的をはっきりさせましょう」必要な金額がイメージできれば、根拠のない不安から焦ることも少なくなる。老後資金についても、家計と同様に見える化して考えよう。特に資金を「守りのお金=年金・保険」と「攻めのお金=投資・運用」の2つに分けると、具体的に何をすべきか見えてくる。その結果、不安が減り、失敗が少なくなるのだ。「50歳以上なら、毎年誕生月に送られてくる『ねんきん定期便』で、将来受け取る年金の見込額を確認できます。その金額さえわかれば、夫婦でイメージしている老後の暮らしを送る場合、毎月の不足分がいくらになるのか、おおよそ予測できるでしょう。不足額がわかれば、投資計画が立てやすくなります。不足分を補うには、どんな金融商品が適しているか、毎月いくらを何年間ほど積み立てればいいのかといったことも見えてくるはずです。そうすれば、焦ってリスクの高い金融商品に投資したり、あやしい投資話に引っかかったりする可能性はぐっと低くなります」(吹田さん)投資と聞くと「難しそう」「損をするんじゃないか」と苦手意識を抱く人も多いが、失敗する理由がわかれば、怖がる必要はない。投資・運用のアナリスト、石川紀子さんと、多くの顧客の資産形成に携わる丸山哲也さんの2人が“攻めのお金” の攻略法を伝授。「投資の失敗でありがちなのは、資金が貯まってから一気に始めようというケース。実践経験がゼロの状態で大金をつぎ込むことになるので、大失敗につながります。投資を始める際は、目安として生活費の半年分程度の貯金があれば大丈夫。まずは少額の投資から始めて、少しずつ勉強していきましょう。毎日、株価をチェックするだけでも、どんなときに値動きがあるのか、徐々にわかるようになってきます」(石川さん)さらに丸山さんは、最初は少額でも長く続けることの重要性を力説する。「投資には、複利効果があります。たとえば投資信託で一定額を積み立てていくと、収益が発生します。この収益を元本に組み込み、同じことを繰り返していくと、その額は雪だるま式に大きくなっていく。これが複利効果です。最初は小さくても、長く続けるほど大きくなるので、早めに始めたほうが大きな成果が出やすいのです」老後資金対策として、初心者にも始めやすい投資の代表が「つみたてNISA」と「iDeCo(個人型確定拠出年金)」だ。つみたてNISAは、年間40万円の積立額を上限として、最長で20年間、得られた利益が非課税となる。そのメリットを最大限生かすため、20年間、換金しないことを前提に運用しよう。「商品は、信託報酬が低めのインデックスファンドがおすすめ。過去3年以上の運用実績があり、100億円以上の資産残高があるものを選びたいですね。信託報酬とは、管理・運用のために証券会社に継続して支払う手数料のこと。信託報酬が2%前後と高報酬の商品は、利益が出ても相殺され、元金が増えないケースもあるので注意して」(石川さん)iDeCoの場合は運用の利益が非課税になるだけでなく、掛け金の全額が所得控除の対象となり、所得税と住民税が軽減される。ただし60歳まで引き出せないので、無理のない金額で投資しよう。商品は、日本株、世界株、世界債券、REIT、ゴールドなど4〜8種類に分散させて。「積み立ては自動的に行われますが、定期的に途中経過をチェックするようにしましょう。一時的な増減で一喜一憂せず、なぜ上がったのか、下がったのかを運用報告書やネットの情報を調べるなどチェックして。将来性に疑問を感じたなら、ほかの商品への乗り換えも検討すべきです」(丸山さん)いざ老後生活に突入すれば、準備してきた資金を引き出すときがやってくる。間違っても、運用中の口座を一気に解約しないように気をつけたい。「所得控除が受けられるなど、税制上のメリットのある口座から解約を。投資の利益が元金に対して50%以上出ているときは、全体の3分の1程度の金額を取り崩し、その後も運用を続けましょう。たとえば、100万円を元金として50万円の利益が出ている場合は、利益分の50万円だけ取り崩します。利益がそこまで出ていない場合は、そのまま運用を続けたいので、銀行の預貯金口座から引き出していきます」(石川さん)複数の銀行口座、証券口座を持っている場合は、万が一のときに整理しやすいよう、使い勝手のいい口座5つ程度を目安に、徐々に絞っていこう。数字を見える化して分析できれば、投資・運用だって怖くない!「女性自身」2020年11月10日号 掲載
2020年11月19日年を取ってくると“いまさら人に聞けない”話が増えてくるものですが、ことお金にまつわる話題は特にそうなりがち。でも、老後のお金の話こそ“知ったかぶり”は厳禁ですーー!「コロナ禍以降、経済の先行きが不透明になり、会社員でも雇用や収入に不安を抱く方が増えています。こうした状況では老後の資金確保にも焦りを感じやすいものですが、目先の利益に飛びつくと失敗を招いてしまいます」こう話すのは、お金にまつわるセミナー開催やコンサルティングを請け負う「ぜにわらい協会」会長の吹田朝子さん。吹田さん自身も、これまで3,300件以上の相談を受け、さまざまな家庭のお金の使い道を設計してきた。「お金に振り回されやすい人は、老後のお金でも失敗しがち。一度ご自身のお金にまつわる考え方をチェックしてみましょう」老後資金にまつわる代表的な不安といえばまっさきに浮かぶのが「老後2,000万円問題」。’19年、金融庁が公表した報告書の中で、夫65歳、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯で、今後20〜30年生きるとした場合、年金を受給しても約1,300万〜2,000万円が不足すると報告され、議論を呼んだ。吹田さんは、こう指摘する。「誤解されている方が多いのですが、この数字はあくまで統計上の平均値であって、必ずしもすべての家庭に当てはまるわけではありません。家族構成や家庭の事情によって、必要な老後資金は変わってきます」特にリタイア後の生活資金は家庭によって大きな差が出る。都市部か地方なのか、旅行などのレジャーに積極的に出かけたいのか、家庭菜園を楽しみながら自宅中心の生活を送りたいのか、それだけでも違うのは明らかだ。「ですから、2,000万円と聞いて慌てて貯金に走る前に、老後にどんな生活を送りたいのか、そのためには毎月どれくらい生活費が必要なのかをあらかじめ夫婦で話し合い、具体的にイメージしておくことが大切です。金額だけを目標にしてしまうと、途中で挫折したり、節約のストレスから浪費がふくらみがち。『こんな生活を送りたい』という目的をはっきりさせましょう」(吹田さん)必要な金額がイメージできれば、根拠のない不安から焦ることも少なくなる。老後資金についても、家計と同様に見える化して考えよう。特に資金を「守りのお金=年金・保険」と「攻めのお金=投資・運用」の2つに分けると、具体的に何をすべきか見えてくる。その結果、不安が減り、失敗が少なくなるのだ。「50歳以上なら、毎年誕生月に送られてくる『ねんきん定期便』で、将来受け取る年金の見込額を確認できます。その金額さえわかれば、夫婦でイメージしている老後の暮らしを送る場合、毎月の不足分がいくらになるのか、おおよそ予測できるでしょう。不足額がわかれば、投資計画が立てやすくなります。不足分を補うには、どんな金融商品が適しているか、毎月いくらを何年間ほど積み立てればいいのかといったことも見えてくるはずです。そうすれば、焦ってリスクの高い金融商品に投資したり、あやしい投資話に引っかかったりする可能性はぐっと低くなります」そんな、老後資金の「攻めのお金=投資・運用」の間違った対策について、投資・運用のアナリスト、石川紀子さんと、多くの顧客の資産形成に携わる丸山哲也さんの2人が解説。【間違い1】元本割れのリスクを考えるとやっぱり銀行預金が安心「投資に及び腰になり、銀行預金だけに老後資金を集約するのは、逆にリスクを高めることに。将来、賃金や物価が上がれば、預金の価値は目減りしますが、同時に株式投資や投資信託などで資金を運用しておけば、インフレリスクにも対応可能。預貯金よりも老後資金を効率よく増やせるメリットもあります。投資を始める際は、特定の金融商品に偏らないようにするのがポイントです」(石川さん)菅政権が「地銀再編」を政策として掲げるなか、経営が厳しさを増す地方銀行の先行きも不透明。銀行預金だけに頼るのではなく、資金の預け先を複数に分け、リスクを分散させるのが正解だ。【間違い2】老後資金の備えは50歳からではもはや手遅れ「50歳からでも決して遅くはありません。65歳になるまで15年もありますから、その間に稼いでお金を貯めることも、投資でお金を増やすことも可能です。たとえば、『つみたてNISA』で毎月3万円を積み立て、4%の利回りで運用するとした場合、試算すると、15年間で738万3,000円にもなります。元本は3万円×180カ月で540万円なので、残り198万3,000円が運用による収益となります」(丸山さん)老後資金の目標額が1,500万円なら、その半分を貯められる計算になる。このようにお金を見える化すれば、焦りは不要だ。【間違い3】投資の相談をするなら銀行・証券会社の窓口へネットでは不安だからと、銀行や証券会社の窓口に相談に行くのは、飛んで火に入る夏の虫。「会社側が売りたい商品をあの手この手ですすめられ、手数料が高い不利な商品を契約させられてしまうケースも少なくありません。投資を始めるなら、ネット銀行やネット証券を検討してみましょう。実店舗を持たないぶん、手数料が安いのが魅力です。スマホだけで手続きや売買が完結するネット証券も多いので、パソコンがなくても大丈夫。たとえば、楽天証券、SBI証券、マネックス証券はシステムも安定しており、取扱い商品のバランスもよくおすすめです。楽天証券は、スマホアプリの操作性も◎」(石川さん)【間違い4】株は安値で買ったほうがもうかりやすい「株価の底で買い付けて投資したがる人がいますが、むしろリスキーな行為です。株式投資では、安く買って高く売り、利益を出すのが基本ですが、底値を狙うのはプロでも難しいこと。『落ちるナイフに手を出すな』という相場の格言があるように、急落時の投資はタイミングを間違えると、その後もどんどん下がって大損になります」(石川さん)逆に、ニュースで話題になったから株価が上がると思って、すぐに株を購入したら、その直後に下がって損をしたという「高値づかみ」のケースも。世間で話題になってから買うのでは遅すぎると肝に銘じよう。「もっともリスクが少ないのは、積立投資。積立投資の場合、株価にかかわらず、一定のタイミングで、同じ額を投資します。株価が高いときは少なく、安いときは多く買い付けるので、買い付け単価が平準化され、大きく損をする心配がありません。長く続けるほどリスクが低くなるので、長期的な投資に向いていると言えるでしょう」目先の数字に惑わされずに、間違いのない老後の資金対策を始めよう!「女性自身」2020年11月10日号 掲載
2020年11月19日「地方の銀行について、将来的には数が多すぎる」。菅首相のそんな言葉で現実味を帯びた地銀の再編。はたして、どう備えるべきなのかーー。「菅義偉首相が進める経済政策の根底には『地方銀行も企業も、怠けているところは強制的にでも変えなければいけない』という考えがあるようです。携帯電話各社に『料金値下げ』を要請したのがいい例で『地銀の再編』もその一環です。全国101行の地方銀行は近い将来、半減するかもしれません」こう話すのは、国の経済政策に詳しい経済評論家の加谷珪一さん。菅首相は、9月の自民党総裁選出馬の段階で「地方の銀行について、将来的には数が多すぎる……再編もひとつの選択肢になる」と発言している。「今後人口が激減する日本は、30年後の’50年に1億人に。つまり2,000万人減る見込みです。すると各地方の人口は都市部に集まっていき、地銀は融資先が激減し経営していけなくなる。小泉政権で、竹中平蔵総務大臣の下、総務副大臣を務めた菅さんは、構造改革路線を復活させるもくろみでしょう」加谷さんによれば「現在の101行から50行程度まで統合する必要がある」というのが専門家の見通しだそうだ。仮に自分が口座を持っている地銀が他行と統合した場合、ふだん利用している支店やATMがなくなることもあるかもしれない。地銀も生き残りをかけて、さまざまなグループを形成している。島根銀行をはじめ、筑邦銀行(福岡県)、福島銀行、清水銀行(静岡県)は、ネット金融大手「SBIホールディングス」(以下、SBI)と資本業務提携などをしているのだが……。「“第4のメガバンク構想”をうたうSBIは、体力のない地銀に対し全国規模で地域をまたいで出資しています。しかし、最大の狙いは『地銀の救済』ではなく、自社の投資信託などの商品を売る窓口として、各銀行から手数料収入を得ることでしょう」一方、提携する各行にとってのメリットとは……。「まず、当面の収益確保ができるということ。SBI出資で収益を拡大できれば、今後10~15年は持つでしょう。しかし『地銀再編』の根本は、人口減少と商圏縮小です。将来的には合併など、生き残る対策が必要になるでしょう」ところでSBIは今年5月、大東銀行(福島県)の筆頭株主となったことがわかった。さらに東和銀行(群馬県)との提携を協議中と10月23日に発表。「群馬県では群馬銀行のシェアが圧倒的で、隣県から足利銀行(栃木県)も進出してきた。東和銀行は、収益力のあるいまのうちに、今後を考えて提携に踏み切ったのだと思われます」“生き残る地銀”の特徴はなんだろうか。「首都圏や関西圏、中京圏、北海道なら札幌、東北は宮城県、九州は福岡県、西日本では広島県など、大都市を有する地域の地銀はやはり強いですね。経営状態がよい地銀のトップはスルガ銀行です。’18年に不正融資事件が発覚しましたが、全国の不動産融資を対象にするビジネスモデルが確立されているため、すぐに業績が悪化することはないかと思われます」スルガ銀行以外は横浜銀行、千葉銀行と「都心に近く商圏も大きい」地銀が。「山陰合同銀行(島根県)は「地域の圧倒的ナンバーワン」を目指していますが、この『同地域1位』という立ち位置が守れれば、高収益となる傾向があります。また、阿波銀行(徳島県)は近接する岡山県や関西圏、首都圏にも進出し、顧客との関係をつくってきました」逆に「地域密着」を貫いて好成績なのが佐賀共栄銀行だ。「昔なじみの顧客に、ひたすら頭を下げて、『安い金利ではお貸しできませんが、最後までお付き合いします』という営業スタイルで、地元の信頼を得てきました」減っていくであろう地方銀行。われわれはどのように備えればいいのだろうか。そこで、加谷さんが「預金を守る5つの準備」を教えてくれた。【1】支店の消滅、紙の通帳の有料化に備え、ネットバンキングを始める【2】よく行くコンビニやスーパーなどの系列の銀行の口座開設を検討する【3】預金は1,000万円までとし、それを超えるぶんは低リスクの金融商品で運用する【4】外貨預金はリスクを理解したうえで行う【5】「手数料貧乏」に陥らないために、銀行口座は目的別に数行に絞る「再編や合併では、基本的に預金は保護されますので安心してください」しかし、場合によっては最寄りのATMや支店がなくなってしまうこともある。その場合に備えて、ネットバンキングを始めたり、ATMの手数料がかからないようにふだん行くコンビニやスーパーの系列の銀行(セブン銀行やイオン銀行)での口座開設を検討するのも選択肢だ。そして、破綻という万が一に備えるには……。「預金1,000万円を超えるぶんは、破綻の場合、ペイオフの保護の対象外です。仮に1,400万円の預金額があるなら、400万円ぶんは投資信託などのリスクの低い金融商品に充てるのが得策でしょう。また、外貨預金もペイオフの保護の対象外となりますので、もし銀行に外貨建てを勧められたときは、『ペイオフ対象外』であることを忘れないようにしましょう」不安に駆られて銀行口座を持ちすぎるのはよくない。「通帳が有料化されたり、ネットバンキング以外では手数料が発生したりして『手数料貧乏』になりかねません。目的別に数行に絞りましょう」「女性自身」2020年11月17日号 掲載
2020年11月05日つみたてNISAで運用している投資信託は、基本的に長期での運用を心がけるべきですが、いつでも売却はできます。つまり、資金が必要なときに現金化できるというメリットがあるのです。この記事では、つみたてNISA運用中に現金を引き出す方法と、売却のメリット・デメリットについて解説します。つみたてNISAと途中売却のメリット金融審議会「高齢社会における資産形成・管理」左の図は1995年から20年間、A: 定期預金のみ、B:国内の株・債券に半分ずつ投資、C:国内・先進国・新興国の株や債券に6分の1ずつ投資した場合の実績を表しています。Aの定期預金は元本割れのリスクはありませんが、20年間運用していても1.32%(平均0.1%)しか利益率はありません。一方、国内の株・債券に半分ずつ投資した場合、20年間で38%(年平均1.9%)の収益を得られます。ただし収益のブレが大きく、途中でマイナスリターンになることもあります。そして Cの国内・先進国・新興国の株と債券に6分の1ずつ幅広く分散投資した場合、収益率が79.9%(年平均4.0%)ともっとも高かった上、マイナスリターンになることなく順調に収益を伸ばしていることがわかります。積立期間が長期になると利益率は安定する右の図は、1985年以降の各年に、毎月同じ金額ずつ国内外の株式や債券に積立・分散したと仮定し、保有期間が経過した時点での時価をもとに運用結果(投資収益率)を算出したものです。保有期間が5年ではマイナスリターンも発生しますが、保有期間が20年になるとプラスリターンに収斂し、そのばらつきも2~8%の間に落ちつきます。つみたてNISAの非課税期間も20年です。ですから、シミュレーションではつみたてNISAの運用結果もプラスのリターンになる可能性が高いと考えられます。もちろんこれらの結果は過去の実績にもとづくものであり、将来も同じような結果になるとは限りません。しかし、長期・積立・分散投資がリスクをコントロールし、一定のリターンをもたらしやすいという点で、多くの個人投資家にとって望ましい資産形成の方法だといえます。つみたて(積立)NISAの途中売却・現金引き出しに関するまとめつみたてNISAはiDeCoと異なり、いつでも売却して現金を引き出すことが可能です。お金が必要なときに解約できるほか、目標金額に達したときに売却できるなど、柔軟に運用できるという点が大きなメリットであるといえるでしょう。ただし株価が暴落したからといって、つみたてNISAを解約したり、運用を途中でやめてしまったりしてはいけません。20年以上の長期で運用を考えた場合、収益率はプラスリターンに収斂する可能性が高いからです。短期的なマーケット環境に一喜一憂することなく、長期で安定した運用を心がけるようにしましょう。
2020年10月10日というと価格変動する金融商品で運用するイメージがあり、手を出すのが恐いと感じられている方もいらっしゃるかもしれません。そのような方の中には、元本確保型の金融商品である定期預金でiDeCoを始めようとされている方もいらっしゃるでしょう。そこで今回は、iDeCoで定期預金を選ぶメリットとデメリットについて、変動商品である投資信託と比較しながら書いてみたいと思います。そもそもiDeCoとは?iDeCo公式サイトiDeCoを利用するメリット・デメリット、企業型との違いiDeCoで定期預金を選ぶメリットとデメリットについて考えるには、iDeCoそのものを利用するメリットおよびデメリットにどんなものがあるかの知識が必要になります。そこでまずは、当該制度のメリット・デメリットをそれぞれ分けて解説いたします。iDeCoを利用するメリットiDeCoを利用するメリットにはさまざまなものがありますが、大切なのは以下の2点です。(1)3つの節税の仕組みがあるiDeCoには「積立時、運用時、受け取り時」の3つ段階でそれぞれ節税機能があります。積立金額は所得控除となり、運用益は本来20%ほどかかる税金がかからず、受け取り時にも退職所得控除等が適用されます。老後のための資金というと、老後にならないと恩恵を受けられないと思われがちですが、積立時にも節税メリットがあるため、現役時代からその恩恵を受けることができます。(2)自分で運営管理機関と運用商品を選べるiDeCoでは加入者が自ら資金を積み立てる運営管理機関(金融機関等)を選べ、積み立てる商品についても、選んだ運営管理機関が用意する金融商品から自由に選ぶことができます。企業型確定拠出年金の場合、企業によって運営管理機関が決まっており、選べる商品もその範囲内でしか選べないため、iDeCoのほうがより自由度が高い資産運用ができるといえます。iDeCoを利用するデメリット同じくiDeCoを利用するデメリットにもさまざまなものがありますが、最低限理解しておく必要のある事項は以下の2点です。(1)さまざまなコストがかかり、その中身が複雑iDeCoには節税機能がある一方で、さまざまな場面で手数料がかかります。運用時には運営管理機関に支払う手数料とは別に、国民年金基金連合会と信託銀行に合計171円の手数料が毎月かかります。さらには投資信託で運用をしていれば、運用時に個々の商品ごとに一定の信託報酬がかかります。(2)企業型よりもコストがかかるiDeCoは企業型確定拠出年金よりもコストがかかります。企業型の場合は、前述の運営管理機関や国民年金基金連合会と信託銀行に支払う手数料はかかりません。iDeCoの場合、運営管理機関手数料が無料の金融機関もありますが、国民年金基金連合会と信託銀行に支払う手数料は無料とはなりません。ですので、少なくとも毎月171円はiDeCoのほうが高いコストを払っていることになります。iDeCoで定期預金を購入するメリット・デメリットiDeCo公式サイト(2)運用に失敗する可能性が低い定期預金は元本保証ではないものの元本確保型の商品であるため、定期預金を取り扱う銀行の経営状況が危うくならない限り、ほぼ確実に利息がつきます。お金を増やすという意味でほとんど増えることはありませんが、その一方で元本を割れる可能性が非常に低いので、心理的にも安心して運用することが可能です。iDeCoで定期預金を購入するデメリットiDeCoで定期預金を購入するデメリットをまとめると、お金を積極的に増やせないことと利用時の自由度の低さです。その観点から以下3つの点を説明いたします。(1)毎月かかるコストを金利で賄えないiDeCoは前述のとおり、毎月最低171円の手数料がかかります。仮に100万円を定期預金として持っていた場合、1年間の利息は10~20円程度しかつきません。とすると、元本の安全性重視で定期預金にしたにも関わらず、逆に元本を割り込んでしまうことがわかります。所得控除を加味すればプラスにはなりますが、ここは判断が分かれるところです。(2)運用益非課税メリットを受けにくい利息がほとんどもらえないということは、運用益非課税のメリットもほとんどないことになります。変動型商品を選んで利益が出た場合に得られる運用益非課税は、定期預金の場合にほとんど享受することはできません。その機会を逸失してしまう点はデメリットといえるでしょう。(3)流動性がないiDeCoは積み立てを始めたら、原則として60歳まで引き出しできません。一般の定期預金であれば、途中で解約したり一定の期間が経過すれば自由に使うことが可能ですが、iDeCoの定期預金ではそのようにはいきません。ただでさえ利息がほぼつかない定期預金で途中引き出しもできないのは、特に注意を要する事項だといえます。iDeCoで投資信託を購入するメリット・デメリットiDeCo公式サイトiDeCoで投資信託を購入するデメリットiDeCoで投資信託を購入するデメリットは、リスクと手数料の2点が大きいです。これらの点について以下説明いたします。(1)元本割れの可能性がある投資信託は価格変動等のリスクがありますので、積み立てた資金が元本を割り込むことがあります。運用開始までに資産運用やiDeCoの仕組みをよく理解してから投資を開始しないと、iDeCoの各種メリットを十分に享受できないおそれもあります。(2)高コスト商品など、選ぶ際に注意を要する商品もあるiDeCoで取り扱う投資信託には高コスト商品も存在します。そういった商品は、コストに見合った運用成績が期待できるのか、慎重に判断することが必要です。過去の運用成績や運用方針通りの運用ができているかなど、運用報告書等も参考にしながら慎重に検討を要する商品も存在します。おすすめの利用方法―確実に金利を得るか?節税メリットを最大限享受するか?iDeCoで定期預金を選ぶかどうかはその人の目的によって異なります。大きく分ければ、確実性を重視したいなら定期預金を選ぶ余地があり、節税機能を最大限活用したい方は投資信託を選ぶとよいでしょう。以下、具体的に説明いたします。[adsense_middle]確実にお金を貯めたい方各自にお金を貯めたいなら、定期預金を選ぶことも検討の余地はあります。iDeCoで定期預金を選んだ場合は3つの節税メリットの1つである運用益非課税をほとんど享受できませんが、所得控除を利用して手堅く実質的な低コスト運用を行うことが可能です。もちろん、60歳まで引き出せない形で定期預金を選ぶメリットがあるかどうかは価値判断が分かれるところですので、選択する場合は今後のライフステージの変化も加味した上で検討することをおすすめします。もし定期預金を利用するなら、なるべく実質的な利息をアップさせるiDeCoでもし定期預金を利用する場合は、普通預金等も合わせて実質的な利息を上げる工夫をするとよいでしょう。例えば、楽天銀行で銀行口座と証券口座を一体化させたマネーブリッジを利用すれば、普通預金の利息が0.1%になります。また。iDeCoの掛金拠出を月1回から年1回にすることもできます。掛金拠出しない月の最低コストは66円なので、毎月171円かかる場合と比較すると年間1,000円程度コストダウンできます。老後資金を本格に貯めたい方老後資金をきちんと貯めたいなら、投資信託で資産運用を行うとよいでしょう。掛金拠出時の所得控除だけでなく運用益に対する非課税も、長年の運用での資金づくりにおいてメリットになり得ます。もちろん、投資信託にはさまざまな種類がありますので、ライフプランや投資の知識・経験に応じてご自身のあったものを選ぶことが大切です。また、運用成績が一時的にマイナスになり得る点もあらかじめ認識して、辛抱強く運用を継続することが大切です。iDeCoで投資信託を選ぶポイント長年の資産運用では、コストをいかに低く抑えるかがどのタイプの方にとっても大切になります。運用する資産等に特にこだわりがなければ、ご自身の選択した運営管理機関の取り扱い商品の中でも特にコストの低いインデックス型のタイプを選ぶとよいでしょう。高コスト商品で積極的に値上がり益を狙うアクティブ型は、どちらかというと中上級者向けの商品なので、選択する際は商品性をよく学び慎重に選ぶことをおすすめします。双方のメリットを比較していずれも捨てがたい方資産は増やしたいものの受取直前の急落が恐い方などバランスを取りたい方は、両者を併用するとよいでしょう。具体的には、運用初期の時期は投資信託で積極的に資産を増やしていき、50代以降の受け取りの時期が気になるタイミングで定期預金にスイッチングして元本の変動を抑えるという方法が考えられます。また、ここは状況に応じて元本確保型ではなく、価格変動リスクが低めの投資信託を選ぶのもありでしょう。iDeCoの定期預金での運用に関するまとめiDeCoで定期預金を選ぶかどうかは、その人の目指す投資スタンスによって異なります。その場合はメリットおよびデメリットの双方に加えて、変動商品である投資信託で運用するメリット・デメリットとも比較すると頭の中を整理しやすいです。そういう意味で今回の記事も参考にしていただけると幸いです。
2020年10月05日将来のために投資を始める場合、投資信託を検討するのではないでしょうか。投資信託は少額から分散投資ができ、運用をプロに任せられるので、初心者の方でも始めやすい金融商品です。しかし、適切な方法で運用しないと、思うように資産を増やすことはできません。投資信託で資産形成に取り組むなら、失敗してしまう理由や基礎知識を知っておくことが大切です。今回は、投資信託で失敗してしまう4つの理由と運用に成功するための基礎知識について解説します。損をしないために知っておきたい投資信託の基礎知識投資信託で失敗しないためには、投資を始める前に最低限押さえておきたいポイントがあります。ここでは、投資信託の基礎知識について確認していきましょう。投資信託の種類2020年7月現在、日本では約6,000本の投資信託が販売されており、大きくは以下の2種類に分けられます。インデックスファンドアクティブファンド投資信託で資産形成に取り組む場合、この2つの違いを理解しておくことが大切です。それぞれの特徴について説明します。インデックスファンドインデックスファンドとは、特定の指数(日経平均株価など)に連動する投資成果を目指して運用される投資信託です。たとえば、日経平均株価のインデックスファンドの場合、日経平均株価が上昇すると利益が出て、下落すると損失が発生します。インデックスファンドは目標とする指数に連動するように機械的に運用されるため、投資成果がわかりやすく、運用コストが低いのが特徴です。短期間で大きな利益は期待できませんが、長期保有することで市場平均の利益を得られます。アクティブファンドアクティブファンドとは、市場平均を超える投資成果を目指して運用される投資信託です。特定のテーマに関する銘柄に投資する「テーマ型」、毎月分配金が支払われる「毎月分配型」など、その種類は豊富です。アクティブファンドは、うまく運用できれば市場平均を超える利益を得られる一方で、運用コストは比較的高く、投資成果が市場平均を下回ることもあります。投資信託の運用コスト投資信託で運用を行う場合は、以下のコストがかかります。購入時手数料:投資信託を購入するときにかかる手数料信託報酬:投資信託の運用資産から日々差し引かれる管理費用信託財産留保額:投資信託を解約するときに運用資産から差し引かれる費用購入時手数料と信託財産留保額が無料のファンドもあります。信託報酬は運用資産の年率0.1~2.0%程度で、アクティブファンドよりインデックスファンドのほうが低い傾向にあります。運用コストによって投資成果は大きく変わってくるので、運用コストが低い投資信託を選ぶことが大切です。投資信託の税金投資信託の利益には税金が約20%かかるため、利益がそのまま手元に残るわけではありません。たとえば、投資信託で100万円の利益が出た場合、約20万円(100万円×約20%)課税され、手元に残る利益は約80万円(100万円‐約20万円)となります。ただし、投資信託には非課税制度が用意されており、うまく活用すれば手元に多くのお金を残せます。非課税制度については、後ほど詳しく説明します。初心者が投資信託で失敗してしまう4つの理由投資信託は資産形成で活用したい金融商品ですが、適切に運用しないと損をしてしまいます。投資信託で失敗してしまう主な理由は以下の4つです。資産形成に不向きな投資信託を選んでいる最初からまとまった金額を投資する自分のタイミングで売買する株価が下がるとすぐに解約してしまうそれぞれ詳しく説明します。資産形成に不向きな投資信託を選んでいる投資信託にはさまざまな種類がありますが、資産形成に適したファンドは限られます。たとえば、テーマ型や毎月分配型、アクティブファンドは運用コストが高く、運用効率が悪いため、資産形成には向きません。資産形成向きのファンドを選ばないと、資産を増やすのは難しくなります。金融機関から勧められて中身がわからないまま購入した場合や、販売ランキングを参考に何となく購入した場合などは、投資信託の選び方を間違えている可能性があります。最初からまとまった金額を投資する投資金額が大きくなるほど資産の増え方も大きくなる一方で、株価が下がったときの損失も大きくなります。最初からまとまった金額を投資すると、損失が発生したときに耐えられなくなる恐れがあります。状況によっては、投資信託の運用を続けられなくなるかもしれません。投資信託は少額から始めて、徐々に投資金額を増やしていくのが基本です。自分のタイミングで売買する株価が下がったときに投資信託を買い、株価が上がったときに売れば利益を得られます。しかし、言葉にするのは簡単でも、実践するのは難しいことです。株価がどう動くかは誰にも予測できないため、相場を見ながら自分のタイミングで売買して利益を得るのはプロでも簡単ではありません。個人が投資信託を運用する場合はあらかじめ取引ルールを決めて、機械的に売買することが大切です。株価が下がるとすぐに解約してしまう株価が下がるとすぐに解約してしまうのも、投資信託で失敗するパターンのひとつです。投資信託は元本保証ではなく、相場に応じて基準価額は変動するため、一時的には含み損が発生することもあります。投資信託で資産を増やすには長期間運用する必要があるので、短期間で解約すると失敗しやすくなります。投資信託で成功する人がやっていること投資信託で失敗する理由を4つ紹介しましたが、成功している人はどのように運用しているのでしょうか。ここでは、投資信託で成功する人がやっていることを紹介します。手元資金を十分に確保するネット証券を利用するインデックス投資を行う少額から投信積立を始める株価が暴落しても積み立てを続けるお金が必要になったときだけ解約する非課税制度を利用する[adsense_middle]手元資金を十分に確保する投資信託で運用を始める前に、まずは手元資金を十分に確保することが大切です。十分な手元資金があれば、投資信託で多少の含み損が発生しても、余裕をもって運用を続けられます。また、急にまとまったお金が必要になっても、投資信託を解約せずに済みます。投資を始める前に最低でも生活費3か月分、できれば6か月~1年分のお金を準備するのがおすすめです。借金をして投資を始めるのはリスクが高いので、絶対にやめましょう。ネット証券を利用する投資信託は銀行や証券会社の窓口でも購入できますが、ネット証券を利用するのがおすすめです。ネット証券は人件費がかからない分、手数料が安い投資信託を豊富に取り扱っています。また、窓口で不要なセールスをされる心配がなく、自分のペースで投資信託を比較・検討できるのもメリットです。インデックス投資を行う投資信託で成功している人は「インデックス投資」を行っています。インデックス投資とは、インデックスファンドを購入して長期保有する運用方法です。インデックスファンドは運用コストが低く、投資テーマが古くならないので、長期保有に最適です。ほぼ確実に市場平均の利益を得られますし、長く運用するほど複利効果による資産の増加も期待できます。ただし、インデックスファンドの中にも運用コストが高い商品はあるので、信託報酬が「年率0.2%未満」のファンドを選ぶといいでしょう。少額から投信積立を始める投信積立とは、投資信託を毎月一定額購入する投資方法のことです。投信積立の設定をすれば、証券会社が自動的に購入してくれるので、自分で購入タイミングを判断する必要がありません。投信積立は少額から始められ、ネット証券なら月100円から購入できます。まずは少額から積み立てを始めて、慣れてきたら少しずつ積立金額を増やしていくといいでしょう。株価が暴落しても積み立てを続ける株価が暴落すると、積み立てを続けるのが怖くなるかもしれません。しかし、投資信託で成功している人は、株価が暴落しても積み立てを続けています。株価の下落局面は、投資信託を安く買える絶好のチャンスです。株価の暴落局面で積み立てを続けることで平均取得単価が下がり、株価が上昇に転じたときに大きな利益を得られます。株価が暴落することがあっても、無理のない範囲で積み立てを続けましょう。お金が必要になったときだけ解約する投資信託を解約するタイミングを判断するのは、意外と難しいのではないでしょうか。「値上がりしたときに解約したい」と思うかもしれませんが、相場を読んで売買するのは簡単ではありません。「お金が必要になったときに必要な分だけ解約する」と決めておけば、解約タイミングの判断に迷うことはなくなります。相場を読もうとせず、投資信託はお金が必要になったタイミングで必要な分だけ解約することを心掛けましょう。非課税制度を利用する投資信託の運用では、以下2つの非課税制度が利用できます。つみたてNISAiDeCo(個人型確定拠出年金)非課税制度を利用すると投資信託の利益に税金がかからないので、多くのお金を手元に残せます。投資信託を購入するときは、非課税制度を優先的に利用しましょう。つみたてNISAとiDeCoの詳細は以下のとおりです。つみたてNISAつみたてNISAとは、投資信託による資産形成を支援するための制度です。年40万円までの非課税投資枠があり、20年間で最大800万円の投資まで非課税で運用できます。つみたてNISAは対象商品が決まっており、「購入時手数料ゼロ」「信託報酬は一定水準以下」など、金融庁が定めた基準をクリアした投資信託に限定されています。つみたてNISAは1人1口座のみ開設可能で、一般NISAとは併用できない点に注意が必要です。iDeCo(個人型確定拠出年金)iDeCo(個人型確定拠出年金)とは、加入者が自分で掛金を払って運用する年金制度です。自営業者や会社員、公務員、専業主婦などが加入でき、対象商品には投資信託も含まれています。iDeCoは節税効果が大きく、非課税で運用できるほかに「掛金が所得控除になる」「受取時にも税制優遇がある」といった税制メリットがあります。ただし、掛金は原則60歳まで引き出せないので、余裕資金の範囲で掛金を設定することが大切です。投資信託で失敗してしまう理由に関するまとめ投資信託は資産形成に欠かせない金融商品ですが、適切に運用しないと失敗してしまいます。投資信託で成功するには、失敗してしまう理由や基礎知識を理解した上で、成功している人のやり方を真似することが大切です。今回ご紹介した内容を参考に、まずは少額から投信積立を始めてみてはいかがでしょうか。
2020年10月01日平均寿命が延びたことで、老後の生活費をどのように確保するかが課題になっています。2019年には「老後2000万円問題」が話題になり、投資に関心を持つ個人が増えました。低金利の預貯金だけで資産を増やすのは難しいため、投資にも取り組む必要があります。しかし、仕事が忙しいサラリーマンの場合、投資にかけられる時間はそれほど多くありません。サラリーマンが投資で成功するには、どのような運用方法を選べばよいのでしょうか。今回は、サラリーマンや初心者におすすめの運用方法について詳しく解説します。サラリーマンが投資で成功するための考え方国税庁|つみたてNISA早わかりガイドブック投資信託の積立投資では、短期の値動きに一喜一憂せず、長期間積み立てを続けることが大切です。複利効果が期待できる複利効果とは、運用で得た利益を元本に組み込むことで資産の増え方が大きくなる効果のことです。たとえば、元本100万円で利回り5%の場合、1年目には5万円(100万円×5%)の利益を得られます。何もしなければ2年目に得られる利益は5万円のままですが、1年目の利益5万円を元本に組み込めば、2年目に得られる利益は5.25万円(105万円×5%)に増えます。このように、投資信託の運用で得た利益を再投資して元本に組み入れていくと、長く運用するほど複利効果によって資産は大きく増えていきます。投資信託の積立投資のデメリット・注意点ヤフーファイナンスしかし、一時的には元本割れしても、積み立てを長く続けることで元本割れする可能性は低くなりますし、複利効果も期待できます。投資信託の積立投資では、株価が暴落しても解約せずに積み立てを続けることが大切です。サラリーマンが投資で利用したい制度投資で得た利益には通常約20%の税金がかかるので、利益がそのまま手元に残るわけではありません。しかし、以下の制度を利用すれば、投資信託の積立投資で得た利益が非課税になります。ここでは、サラリーマンが投資で利用したい制度を2つ紹介します。つみたてNISAつみたてNISAとは、2018年にスタートした個人の資産形成を支援するための制度です。つみたてNISA口座で投資信託の積立投資を行うと、年40万円(20年間で最大800万円)の投資まで非課税で運用できます。つみたてNISAの対象商品は、金融庁が長期の積立投資に適した投資信託を厳選しているため、初心者でも安心して投資できるのも魅力です。これから投資を始めるのであれば、まずはつみたてNISAを検討するとよいでしょう。iDeCo(個人型確定拠出年金)iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)とは、自分で掛金を払って運用を行う年金制度のことです。「非課税で運用できる」「掛金が所得控除になる」「受取時も所得控除が適用される」など、つみたてNISAよりも税制面で優遇されています。iDeCoの掛金の拠出限度額は、職業や勤務先の状況によって異なります。たとえば、自営業者は月額6.8万円、会社員は企業年金の加入状況に応じて月額1.2~2.3万円を拠出できます。iDeCoは原則60歳になるまで掛金を引き出せないので、手元資金が不足して困ることがないように注意が必要です。サラリーマンのための成功する投資術に関するまとめサラリーマンや初心者が投資で成功するには、投資信託の積立投資でコツコツ資産を増やしていくのがおすすめです。資産が増えるまでには時間がかかりますが、手間がかからないので仕事に集中できますし、長く運用するほど元本割れリスクも低くなります。投資信託の積立投資に取り組む際は、税制メリットがあるつみたてNISAやiDeCoをうまく活用しましょう。
2020年09月29日2020年に入り急騰している貴金属の「金」ですが、2020年1月には1グラム5000円代が中心でしたが、8月には7000円代と4割ほど価格が上がっています。最近では、子どもの教育費や老後資金として購入や積立を検討している人も増えているようです。しかし、預貯金や株式とも異なる特長がある「金」ですので、金投資のメリットや注意点等についてお伝えします。 金投資って何?どこでできるの?金投資は、直接的または間接的に「金」を購入し、必要なタイミングで現金化する投資です。主な方法は以下の3種類です。 【1】金の現物(ゴールドバー、金貨など)【2】純金積立【3】金に投資する証券(ETFや投資信託など) 【1】金の現物(ゴールドバー、金貨など)貴金属の販売店や一部の百貨店、宝飾店などで購入できます。見た目では本物かどうか、純度(金の割合)がどの程度かわからないことも多いので、信用できるお店を選びましょう。また、金貨や宝飾品の場合は、「金」そのものの価格にデザイン料や加工料が上乗せされていますので、「金」そのものを購入したい場合はインゴットやバーなどの地金がいいでしょう。 【2】純金積立貴金属の販売会社や証券会社で口座を設定し、毎月銀行口座などから設定した金額が差し引かれ、定期的に購入することができます。定期預金や投資信託を毎月積み立てする形に似ています。また、定期積立している場合でも、一括で購入できるケースがほとんどです。 【3】金に投資する証券(ETFや投資信託など)株式や投資信託を購入するのと同じように、証券会社で一括または積立で購入する方法です。投資対象が会社の株式や債券などではなく、金の相場に連動する形のものです。購入・積立方法は株式や投資信託と同じになります。 金投資のメリット金投資のメリットは主に2つあります。株式や通貨、債券と比べて、価値が保ちやすいため、安全資産とも呼ばれる「金」は運用や積立初心者に向いていると言われています。 「金」そのものに価値があるので、価値が0にならない株式に運用する場合は、会社が倒産すれば価値が0になることもありますが、「金」は埋蔵量にも限度があり、「金」そのものに価値があるので、価値が0になりません。そのため、株価が下がったり、社会情勢が不安になったりすると購入する人が増え、価格が上がりやすくなります。2020年に金価格が上昇したのも新型コロナウイルスで経済が不安定になったことが一因と思われます。 「金」の価値は世界共通「現金」の場合は、発行している国などの信用性がないと価値が下がる場合があります(過去にハイパーインフレで紙幣の価値がほぼ0になった例があります)。しかし、「金」はそのものに価値があるので、どの国でも大きな価格差がなく売買できます。 金投資の注意点価格が2020年の1月から8月にかけて上昇し、価値が0にならない「金」ですが、注意点もいくつかあります。主に以下の3つです。 利息・配当などはありません 預金の場合は利息、債券の場合は利子、株式の場合は配当が受け取れることがありますが、「金」は置いておくだけでは何も生みだしませんので、定期的に利息や配当などが欲しい場合には金投資は向いていません。「金」で収益を上げるには、安いときに買って高く売ることが必要です。 「金」の価格は上下します価値は0にはなりませんが、需要と供給で値段が上下します。株価が下がり、安全資産を求める人が多ければ値段が上がり、経済が上向きで株式の人気が高まれば、利息・配当の無い「金」の人気が下がり、値段も下がる可能性があります。また、「金」はドルで取引されているため、ドルと円の為替相場の影響も受けます。 現物は盗難や紛失のリスクがありますゴールドバーや金貨、宝飾品等の「金」の現物は、ものとして存在しますので、時計や宝石等の価値のあるものと同様、盗難や紛失のリスクがあります。手元に置いておく必要がなければ、純金積立や金に投資する証券で口座管理したほうが安全性は高いと言えるでしょう。 新型コロナウイルスの影響もあり、安全資産として注目が高まった金投資ですが、注意点で上げた内容も踏まえると、一般的な家計の場合は預貯金が中心で、運用する場合にも利子や配当が受けられる株式や債券、投資信託が最初に考える選択肢と思います。これに金投資をプラスする場合には、ある程度の範囲内(資産や積立額の5%~20%程度を目安に)を上限にするといいでしょう。急な価格上昇やテレビや雑誌の話題に惑わされず、適切な範囲で金投資を検討する機会にしていただければと思います。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2020年09月16日最近少額から投資が可能なポイント投資に関するサービスがさまざま登場しています。その中でもdポイントを使った資産運用サービスに関しては、複数の種類があり、さまざまな活用方法があります。そこで、今回はdポイントを利用した資産運用サービスの概要、買い方、おすすめの運用方法等についてご紹介いたします。NTTドコモが取り扱う、dポイントを使った資産運用サービスdポイント投資[adsense_middle]投資ができる人年齢に関する制約はありません。ただし、未成年は法定代理人の事前の同意がないと利用できません。この点は一般的な資産運用の場合と基本的に同じです。購入できる金融商品コース選択の場合は、THEOグロース・AIファンド(世界の株式中心)、THEOインカム・AIファンド(世界の債券中心)の基準価額に連動します。ですので、実質的に投資信託を購入している状態になります。テーマ運用の場合は、関連テーマのETFの値動きに連動して増減します。こちらは、実質的にETFに投資している状態になります。手数料ポイント運用そのものの利用料や手数料はかかりません。しかし、dポイントは運用するときに運用ポイントに交換してから投資に利用し、引き出しするときはそのまた反対になります。これらの交換時には手数料が発生するとの記述が規約にあります。商品の購入方法dポイントを運用する際は、100ポイント単位で運用ポイントに交換(追加)できます。交換上限は1回あたり99,900ポイントです。それに対して、運用中の運用ポイントは1ポイント単位でdポイントへ交換(引き出し)できます。交換(引き出し)できるポイント数に上限はありません。日興フロッギーでの株式投資のやり方次に、日興フロッギーを始めるに当たって最低限確認しておくべきポイントをまとめてみました。これらからさらに詳細を確認されたい方は、日興フロッギーの公式ホームページもご参照ください。日興フロッギーホームページ投資ができる人年齢に関する制約はありません。ただし、未成年は法定代理人の事前の同意がないと利用できません。購入できる金融商品国内株式を購入できます。東京証券取引所の市場第1部、市場第2部、マザーズ、JASDAQに上場している株式、ETF、REITのうち、SMBC日興証券が選定する銘柄(3,760銘柄2020年1月末時点)を取引することが可能です。すべての国内株式を購入できるわけではありませんが、主要な銘柄に関してたいていの銘柄を購入することが可能です。なお、dポイントに加え現金でも100円から投資可能です。手数料100万円以下であれば、買付時の手数料は無料です。売却時は売却代金の0.5%の手数料がかかります。この手数料はスプレッドといい、手数料分があらかじめ売買代金に込みになっている仕組みとなっています。売買代金と別枠での手数料は発生しませんので、一般的な株取引などと比べて金額もシンプルに計算できます。商品の購入方法日興フロッギーの画面から個別銘柄を検索して株式を購入することも可能ですし、記事から購入することもできます。日興フロッギーは元々金融メディアとして運営しており、今でもさまざまな記事が日々配信されています。その記事を読んで気になった銘柄があれば、その記事から買付画面に遷移して購入することも可能です。dポイントを使った投資のコツおよび注意点日興フロッギーホームページ投資スタンスを身につけるdポイント投資を利用した資産運用では、dポイント投資でテーマから選べたり、日興フロッギーの記事から個別株を購入できたりと、自分の興味関心から銘柄を選びやすいです。その分、自分がどんな切り口から投資するのが向いているか研究しやすいといえます。自分の投資の成功パターンも意識しながら利用すれば、自分の投資スタンスを確立することもできるでしょう。ポイントの獲得ルールを生かし、効率的に資産運用するdポイントは日常生活でも貯めることができます。また、SMBC日興証券のネット口座での取引でも貯めることができます。例えば、投資信託などの積立などでもdポイントを得ることができます。それらのポイントをさらにポイント投資に回せば、より効果的に資産を増やすことができるでしょう。また、ネットをチェックすると、どういう形でdポイントを獲得して投資に回しているのか口コミも探せますので、そういった情報も参考になります。dポイントを利用した投資の注意点についてdポイントを利用した投資サービスは、いずれも投資初心者の方が気軽に投資を始めやすく、なおかつシンプルに投資を継続できるように設計されています。その分、資産運用のルールが一般の投資と一部異なる部分があります。また、本格的に資産運用を行っていく上では不都合な部分もあります。これらの点から生じる注意点は主に以下の4点です。リアルタイムでは購入ができない今まで紹介したそれぞれのサービスはポイントを通じた投資です。実際の金融商品は通貨で購入するものなので、ポイント通じた投資では、リアルタイムで商品を購入することはできません。購入可能な時間帯も通常の資産運用とは異なりますので、購入可能なタイミングや実際に資産に反映される時間にも注意が必要です。運用ルールが変更になるおそれがあるdポイントを利用したそれぞれの資産運用サービスは、まだ始まったばかりの新しいサービスです。運営側としてはまだ試行錯誤でサービスを提供していますし、現在は利益を上げるというより、利用者を増やすための販促を重視して運営している側面もあると考えることができます。ですので、今後ルール変更の可能性も考えられますので、ルール変更の情報には注意が必要です。資産を大きくは増やしにくいこれらのサービスはいずれも少額から資産運用を行うことができるのが特徴ですが、その分、本格的に資産を増やすための投資として向いているかといわれると、必ずしもそうとはいえません。扱う金額が大きくなれば、手数料も高コストになる場合もあります。ですので、あくまで資産運用の入り口として当該サービスを利用するのがよいでしょう。投資信託は買えないこれらのサービスではいずれも投資信託を購入することはできません。dポイント投資に関しては実質的に投資信託に投資するサービスもありますが、直接投資信託を購入しているわけではありません。投資信託では実践しやすい分散投資という観点からは、やりづらさを感じる側面もないわけではありません。価格変動などのリスクを抑えたい方は金額面で調整するなど工夫があるでしょう。dポイントの株式投資に関するまとめこのように、dポイントを利用した投資サービスには、間接的に株式を購入できるものと直接株式を購入できる方法の2つがあります。個別銘柄までは選べない方も投資しやすいですし、少額から気軽に個別株式を購入することもできます。これらの2パターンの株式投資ができる間口が広い投資がdポイント投資です。ご関心のある方は公式ホームページにて内容を確認してみてください。
2020年08月22日債券は株式に比べて安全性の高い金融商品ですが、当然リスクもあります。この記事では、債券投資の際に押さえておきたいリスクと注意点について解説します。投資におけるリスクとリターンの関係まず、投資におけるリスクとリターンの関係について確認しておきましょう。リスクとリターンとは金融商品には、必ず「リターン」と「リスク」があります。リターンとは投資を行うことで得られる成果のことで、利益が得られることもあれば、損失になることもあります。一方のリスクとは、一般的に「避けるべきこと」「危険なこと」という意味で使われますが、投資の世界では、リスクはリターンの不確実性の度合い(振れ幅)のことです。以下の図をご覧ください。有価証券Aと有価証券Bの価額の変動を示していますが、有価証券Aに比べると、有価証券Bの反動幅は大きくなっています。この場合、「有価証券Bの方がリスクは大きい」と判断するのです。リスクとリターンには密接な関係があるリターンとリスクは表裏一体の関係にあります。リスクを抑えようとするとリターンは低下し(ローリスク・ローリターン)、高いリターンを得ようとするとリスクも高まる(ハイリスク・ハイリターン)のです。ですから、リスクが低くてリターンが高い金融商品は存在しません。預貯金・債券・株式のリターンとリスクの関係は以下のとおりです。債券は基本的に満期まで保有すれば元本が返ってきますが、リターンも高くはないので「ローリスク・ローリターン」の金融商品になります。債券のリスク債券投資の主なリスクは、次の5つです。信用リスク価格変動リスク流動性リスク為替変動リスクカントリーリスク信用リスク信用リスクとは、債券の利息や元本の支払いが滞ったり、支払い不能が生じたりするリスクのこと。債券の発行体は、債券を所有している人に対して債務を履行する義務があります。しかし、発行体の財務状況の悪化や倒産によって、デフォルト(債務不履行)になる場合もあります。デフォルトになると、利息の支払いが遅れたり、支払われなくなったりするリスクがあり、場合によっては満期に支払われるはずの償還金が全額支払わない恐れもあるのです。格付けとはデフォルト(債務不履行)を避けるため、チェックしておきたいのが「格付け」です。格付けとは、格付け機関が債券の発行体の債務支払い能力を評価し、信用力を示したものです。格付けが低くなるほど、デフォルトに陥る可能性は高くなります。米国のスタンダード&プアーズ(S&P)やムーディーズ、日本の日本格付研究所(JCR)や格付投資情報センター(R&I)などが格付け機関として有名です。格付けの表記は格付け機関によって異なりますが、通常、Aクラスは「債務履行の確実性が高い」、Bクラスは「注意が必要」、Cクラスは「デフォルトになる可能性が高い」と考えればいいでしょう。一般的に格付けがBB以下の債券は「ハイイールド債」「ジャンク債」と呼ばれ、リスクの高い債券と位置付けられています。価格変動リスク債券は途中で現金に変えることができますが、価格は日々変動しています。債券を買ったときの価格より安いときに売れば、損失を被ることになるのです。このように、価格変動によって生じるリスクを「価格変動リスク」といいます。債券価格が変動する要因には複数ありますが、債券価格は金利の影響を大きく受けます。通常、市中金利が上昇すると債券価格は下がる傾向にあり、市中金利が低下すると債券価格は上昇する傾向にあるのです。流動性リスク価格変動リスクと同じように、流動性リスクも債券を売却する際に発生します。債券の売却は流通市場において行われます。しかし買い手が見つからない場合、流通市場で売却することはできません、希望した価格ですぐに売却できない可能性を「流動性リスク」というのです。たとえば、信用リスクの少ない債券を購入したいと考える人は多くいます。しかし、財務悪化や不祥事の発覚によって格付けが低下して信用リスクが高まると、債券の売却が困難になる可能性があります。そのような債券に投資するときは、流動性リスクにも注意しなければいけないのです。為替変動リスクとカントリーリスク為替変動リスクは、外債(外国債券)を購入した場合に生じます。利息や償還金を外貨で受け取り、日本円に交換する際に為替差損がでる恐れがあるのです。また、外国債券は、その国の政治や経済が混乱し、資産価値が変わる可能性もあります。これを「カントリーリスク」といいます。外債は国内の債券に比べて高いリターンを望めますが、為替変動リスクやカントリーリスクがあるので注意が必要です。債券の利回りの計算方法債券の利回りの計算方法は、以下のとおりです。[adsense_middle]利率と利回りの違い利率とは、額面金額(債券の券面に記載されている金額)に対して毎年受け取る利息の割合のこと。一方の利回りとは、投資金額に対する利息も含めた年間収益の割合です。現在は低金利が続いているので、債券投資をするか悩む人も多いでしょう。利率や利回りは低すぎますが、かといって株式への投資はリスクが高いからです。そこで、なるべく利回りが高い債券へ投資することを考えたとします。しかし、債券の世界では利回りが高いということはリスクも高いという関係が成り立ちます。高利回り債券への投資する場合は、このことをよく理解した上で行わなければなりません。高利回り債券の注意点「高い金利を払っているほど優秀な会社だ」と勘違いしている投資家もいるようですが、そうではありません。金利が低いほどリスクが低く、金利が高いほどリスクは大きくなるのです。これは格付けを見ればわかります。たとえばA格の債券は、利回りが低いもののリスクも低く、優秀な会社だと判断できます。しかし、B格以下の債券では利回りが高いもののリスクも高く、企業業績もあまりよくないと判断できるのです。最大のリスクは信用リスク債券投資にはさまざまなリスクがありますが、最大のリスクは信用リスクです。債務不履行(デフォルト)や倒産すると、債券に投資したお金が返ってこなくなってしまうからです。ですから、債務不履行しない国や、倒産しないような会社に投資する必要があります。そのため、債券投資をする場合は格付けをチェックすることが大切です。BBB格以上なら「投資適格債」、BB格以下なら「投資不適格債」と判断されます。BB格債以下の方が利回りは高くなりますが、その分リスクも高くなるのです。機関投資家などプロの投資家も格付けを必ずチェックして債券投資しているので、必ず格付けを確認するようにしましょう。債券のリスクを避けるためには、債券ファンド(投資信託)を長期で保有する債券ファンドとは投資信託(ファンド)とは、多数の投資家から資金を集め、ファンドマネージャーと呼ばれる投資の専門家が投資家の代わりとなって、株式や債券、不動産などさまざまなアセット(資産)に投資する金融商品です。そして債券ファンドとは、その投資対象が主に債券であるファンドのことをいいます。債券ファンドへの投資でリスクを分散債券ファンドに投資すれば、リスクを分散できます。なぜなら、投資信託はさまざまな種類の債券に投資するからです。一つの債券だけに投資すると、発行体が倒産してデフォルトになった場合、大きな損害を被ります。しかし、投資信託を通じてさまざまな債券に投資していれば、そのうちの一つがデフォルトになったとしても、その損失をほかの債券でカバーでき、ファンド全体の収益を安定化できるのです。少額から始められるまた、債券ファンドは少額から始められます。通常の債券投資の場合、100万円などまとまった資金が必要になることがほとんどですが、債券ファンドならネット証券を利用すれば100円から購入できるのです。「リスクを分散できる」「少額から投資できる」というメリットが債券ファンドにはあるので、初心者の人は投資信託から始めることをおすすめします。債券投資のリスクに関するまとめ債券のリスクには、「信用リスク、価格変動リスク、流動性リスク、為替変動リスク、カントリーリスク」の5つがあります。債券は株式と比べて安全性の高い金融商品ですが、これらのリスクに注意する必要があります。リスクを軽減するためには、複数の債券に分散投資するのがおすすめです。また、債券ファンドを利用すれば、少額から分散投資ができます。投資初心者の方は、債券ファンドで運用することを検討してみてはいかがでしょうか。
2020年08月21日ボーナスが出たら何に使おうかとワクワクしてしまうものです。しかし、ボーナスは今全部使ってしまうのではなく、いくらかは貯金しておくのがおすすめです。貯金しておけば、将来の夢のためにお金を役立てることができます。本記事ではボーナスをどれくらい貯金したらいいのかを説明します。おすすめの貯金方法についてもご紹介しますので、参考にしていただければ幸いです。ボーナスは貯蓄のチャンス!毎月貯金できない人も、ボーナスが出たら貯蓄するチャンスです。ボーナスをすべて使ってしまうことのないよう、できるだけ貯金しましょう。ボーナスを活用して年間貯蓄額を増やすたとえば、毎月5万円ずつ貯蓄しても、年間で60万円しか貯められません。もし年間で100万円のボーナスをもらえるなら、ボーナスを全額貯金したほうが多く貯められます。少なくとも3割は貯蓄しようせっかくのボーナスなので贅沢したいという人も多いでしょう。使いたい目的があるのなら、無理に全額貯金する必要はありません。少なくとも3割、できれば半分くらいは貯蓄することを目指しましょう。貯蓄以外のボーナスの使い方ボーナスを貯蓄した残りも、計画的に利用することが大切です。すぐに使う予定がないなら、貯蓄に回したほうがよいでしょう。旅行や大きな買い物はボーナスを利用して貯蓄以外のボーナスの使い道として、旅行があります。旅行にはまとまった費用がかかることが多いので、ボーナスを充てるとよいでしょう。大型家電などの買い替えも、ボーナスを活用して計画的に行うのがおすすめです。コロナ禍で浮いた旅行費用は貯金しよう2020年は新型コロナウイルスの影響で、旅行を控える人が増えています。例年ならボーナスを旅行費用に充てていた人も、貯蓄するチャンスです。この機会にボーナスは多めに貯金しておきましょう。ボーナスで生活費を補填しない毎月の生活費がしょっちゅう足りなくなり、カードで買い物をしてボーナス払いにしたり、キャッシングしてボーナス時に返済したりしてはいないでしょうか?たとえ毎月貯金していても、生活費が足りなくなり、ボーナス時に補てんしているようなら要注意です。毎月の生活は毎月のお給料でやりくりするのが基本生活費が足りなくなったとき、借金してボーナスで返そうとは考えないようにしましょう。毎月無理して貯金しなくても、ボーナスで貯金ができれば大きな問題はありません。ボーナスは必ず出るものではありませんし、金額も業績などに左右されます。ボーナスをあてにしていれば、借金が返せなくなる可能性もあります。毎月入ってくる給料の範囲内で生活できるよう、きちんとお金の管理をしましょう。ボーナスで住宅ローンの繰り上げ返済をしたほうがいい?ボーナスを利用して住宅ローンを繰り上げ返済したいと考える人もいるかもしれません。しかし、貯蓄ができないのに無理して繰り上げ返済はしないほうがよいでしょう。住宅ローンは金利が低いので、繰り上げ返済の効果はそれほど大きくありません。近い将来必要な資金を準備できていないなら、繰り上げ返済よりも貯蓄を優先するのがおすすめです。みんなはボーナスをどれくらい貯蓄している?世間の人は、ボーナスをどれくらい貯蓄しているのでしょうか?日本生命が2020年6月に行ったアンケート(ニッセイインターネットアンケート「夏のボーナス・新型コロナウイルス感染症の影響」について)を参考に分析してみます。半分以上の人がボーナスを貯蓄に回している日本生命のアンケートによると、2020年夏のボーナスの平均支給額は約55.4万円で、ボーナスを貯蓄・資産形成に回すと回答した人は56.2%となっています。出典:ニッセイインターネットアンケート『「夏のボーナス・新型コロナウイルス感染症の影響」について』より筆者作成2019年夏のボーナスと比べると、平均支給額は約5.6万円のマイナスです。ボーナスは減っているものの、半数以上の人がボーナスから貯金を行っています。ボーナスの何割を貯蓄している?日本生命のアンケートでは、ボーナスを貯蓄する人が貯蓄に回す割合として、次のような回答結果が出ています。出典:ニッセイインターネットアンケート『「夏のボーナス・新型コロナウイルス感染症の影響」について』より筆者作成上のグラフを見ても、ボーナスの4割以上を貯蓄する人が過半数で、全額を貯蓄する人も約16%となっています。貯蓄・資産形成に回す割合の全体の平均は54.9%となっており、ボーナスの半分以上を貯蓄している人が多いと考えられます。ボーナスは振り分けて貯金しようボーナスを貯金する場合、1か所にまとめて入れておくのではなく、振り分けするのが賢い方法です。貯金するならどのように振り分けるかを考えてみましょう。[adsense_middle]目的のある貯蓄と目的のない貯蓄に分けるボーナスを貯金するときには、目的のある貯蓄と目的のない貯蓄に振り分けるのがおすすめです。目的のある貯蓄は、その目的以外には使わないものです。必要な時期まではおろさないのが前提になります。一方、目的のない貯蓄は、急にお金が必要になった場合に備えるものです。毎月の生活費以外に臨時の出費が発生したとき、目的のある貯蓄を取り崩さずに済むよう、ある程度のお金はストックしておくのが安心です。貯金するなら預け先はどこにする?ボーナスを貯金するときに、どこに預けたらいいのか迷うこともあります。その貯蓄を使う時期によって、預け先は変えたほうがよいでしょう。目的のある貯蓄はすぐにおろせないところに目的のある貯蓄は、使う時期が決まっていることが多いはずです。たとえば、子供の進学費用として置いておきたいお金なら、子供の進学時期までは手を付けられないように、定期預金などに入れておいたほうがよいでしょう。目的のない貯蓄は普通預金に目的のない貯蓄は、急におろさなければならなくなることがあります。そのため、すぐにおろせる普通預金に入れておいたほうがよいでしょう。おすすめの貯金方法は「貯金の自動化」「貯金をしたいけれどお金が全く残らない」「一人暮らしなので貯金ができない」という人もいるでしょう。貯金する分を先取りし、自動的に積み立てできるようにしておくのが効果的な貯金方法です。会社に財形貯蓄制度があれば利用しよう会社で財形貯蓄制度が利用できるなら、これを利用して貯金しましょう。財形貯蓄では、毎月の給料から一定額を天引きしてもらうことにより、積み立てができます。ボーナス月には増額も可能です。財形貯蓄には一般財形貯蓄、財形住宅貯蓄、財形年金貯蓄の3種類がありますが、財形住宅貯蓄と財形年金貯蓄は550万円までは非課税になるメリットもあります。銀行の積立定期でも貯められる会社に財形貯蓄制度がない場合には、銀行の積立定期を利用するのがおすすめです。給料の振込先と同じ銀行の積立定期を利用すれば、手数料無料で毎月振替してもらえます。積立定期を利用する場合でも、ボーナス月に増額したり、積立金額を途中で変更したりできます。たとえば、入社1年目はボーナスがもらえないので増額なしにしておき、2年目からボーナス月には多めに貯蓄するといったことも可能です。投資でお金を増やすことも考えよう定期預金は普通預金よりも金利が高いとはいっても、現在はかなり低い水準です。貯蓄だけでなく、投資も組み合わせて、効率的な資産運用を目指しましょう。預金するだけではお金は増えない2020年4月には、大手都市銀行や地方銀行の定期預金の金利は、それまでの0.01%から0.002%まで一斉に引き下げられました。ネット銀行などは比較的金利がよいとはいえ、0.01~0.02%程度と低いことには変わりません。今の時代、銀行に預金しているだけではお金が増えないのが現実です。貯蓄だけでなく、投資も組み合わせることを考えましょう。つみたてNISAを利用して積立投資投資初心者におすすめなのが、投資信託を毎月少しずつ購入して積み立てる積立投資です。投資信託では元本は保証されていませんが、積立投資ならリスクが分散されるため、低リスクで運用ができます。投資については、税金の優遇が受けられるNISA(少額投資非課税制度)を利用できます。「つみたてNISA」を利用すれば、年間40万円までの積立投資で得た利益を20年間非課税にできるメリットもあります。つみたてNISAを利用する場合でも、年間40万円の範囲内なら、ボーナス月を設定できます。ボーナスからも自動的に投資ができるようにしておくと効果的です。老後資金にはiDeCoを活用老後資金を貯蓄したい場合には、iDeCo(個人型確定拠出年金)を活用する方法もあります。iDeCoでは毎月掛金を拠出して自分で選んだ商品に投資できます。iDeCoの掛金は全額所得控除の対象になるほか、iDeCoの運用益は非課税なので、税金面では大きなメリットがあります。iDeCoで積み立てたお金は60歳になるまで引き出せません。老後のために使わずに置いておきたいお金なら、iDeCoで積み立てるのがお得です。iDeCoでは年単位の拠出も可能になっており、ボーナス時に掛金をまとめて払う方法もあります。ボーナスと貯金に関するまとめボーナスをもらったら、少なくとも3割、できれば半分程度は貯金に回すのがおすすめです。ボーナスを貯金するときには、目的のある貯蓄と目的のない貯蓄に振り分け、預け先も変えるようにしましょう。貯金が苦手な人は、自動積立を活用して先取り貯蓄する方法が簡単です。今は投資を優遇する制度もあるので、銀行預金に預ける以外に、投資も活用しましょう。
2020年08月12日医学の進歩などもあり、ひと昔前であれば80歳で長生きと感じましたが、最近では人生100年時代といわれるくらい、100歳まで生きることを想定した人生設計が必要になってきました。そこで本記事では、老後資金の賢い貯め方や老後準備のコツについて詳しく解説します。老後のための貯蓄の必要額はいくら?老後資金の計画を立てるにあたっては、必要となる金額の目安が重要になります。老後生活には一体どのくらいのお金がかかるのでしょうか。金融庁から発表されたワーキンググループの報告書によると、定年後65歳以上で必要になる老後資金はおよそ以下のとおりです。20年間:1,300万円30年間:2,000万円年金以外で上記金額が必要になるそうです。皆さんはこの金額をどう思いますか?意外と少ないと思った方、実は上記金額だけで充分足りるというわけではありません。40代以上は医療費がかかる厚生労働省の平成29年度の統計データによると、全世代合計を100%とした場合の年代別の医療費負担額の割合は、40歳以上から3%を超え、65歳以上から10%を超えます。つまり、若いころは健康でほとんど医療費がかからなかった人でも、年をとるにつれて医療費負担がどんどん増えていくのです。人口一人当たりの年間国民医療費は、40歳以上から100万円を上回り、65歳以上からは約358万円と一気に3倍以上にも膨れ上がります。これは成人の年収に匹敵する非常に高額な金額ですから、いかに老後生活を送るうえで医療費負担が大きなリスクになりえるかがわかります。では、ゆとりある老後生活を送るためにはどんな準備が必要になるのでしょうか。おすすめの貯蓄方法と計画の重要性老後生活を安心して送るためには、それなりの貯蓄が必要なことはお分かりいただけたかと思います。ここからは、おすすめの貯蓄法について詳しく解説します。貯め方その1:老後資金準備の基本は貯蓄突然ですが、皆さんは毎月いくら貯金していますでしょうか。貯金というと毎月余ったお金を貯蓄に回すというイメージがあるかもしれませんが、残念ながらこの方法では老後資金を貯めることは非常に厳しいです。余ったお金を貯蓄するという方法ですと、余らなければ貯蓄が増えないことになるため、一定期間に希望する金額を貯めることが難しくなります。確実に貯蓄額を増やしていくためには、余裕があれば貯蓄するのではなく、一定のルールを決めて確実に貯蓄額を増やしていくことが大切です。ランニングコストの精査が重要貯蓄計画を立てるにあたってまずやらなければならないのは、毎月の支出であるランニングコストの精査です。皆さんは毎月いくらのランニングコストがかかっているか把握していますか?ランニングコストとは、家賃、光熱費、インターネット料金、携帯電話料金など、常に毎月かかるコストのことで、貯蓄額を捻出するためにはランニングコストの見直しが重要になってきます。最近ではクレジットカードで引き落とししている人が多いので、見直しをすると今は使っていないサービスの月額料金や年会費が引き落とされていることも少なくありません。また、携帯電話料金も料金体系が頻繁に変わるので、現状のプランよりも割安なものが出ている可能性があります。このように細かく見ていくと、今と同じ生活のまま支出を減らすことができますので、まずはカードの利用明細をダウンロードして、不要な支出がないか細かくチェックしましょう。そして浮いた金額をすべて貯蓄に回しましょう。定期積立預金を利用する貯蓄をしようと思ってもなかなか金額が貯まっていかないという人は、定期積立預金を活用することをおすすめします。貯蓄ができない人の多くは、貯蓄口座と通常使う預金口座の使い分けができず、気が付いたらお金がなくなっているということが起こります。そこで、定期積立預金を利用すれば、毎月決まった日にあらかじめ決めた金額を定期預金に回すことができるので、何もしなくても生活費の口座と貯蓄口座を分けることが可能です。定期預金を使えば余裕があるときに随時定期預金にお金を移すこともできるので、無駄遣いを防止することにもなります。貯め方その2:生命保険を運用する生命保険というと死亡したときに保険金が支払われる保険というイメージが強いかもしれませんが、最近では貯蓄性の高いドル建ての保険などもあり、老後資金の準備としても利用できます。ドル建て保険とは、ドルで保険料を支払う保険のことで、解約返戻金や満期保険金などについてもドルで受け取ります。実務上は、自分の銀行口座から保険料が毎月引き落とされるだけなので、別途為替取引用の口座を開設する必要はありません。ドル建ての貯蓄性が高いわけ保険料をドルで支払って運用するということは、長期金利は日本ではなくアメリカが目安になります。日本の長期金利は0.0075%程度、アメリカは2.8%前後なので、圧倒的にドル建てのほうが貯蓄性が高いのです。市場金利が高いと保険会社の予定利率も高くなるので、老後資金を準備しながら死亡リスクのヘッジも可能になります。契約者貸付が使える定期預金などの貯蓄とは違い、保険料で支払うと満期になるまでお金が引き出せないことをデメリットに感じる人もいますが、生命保険には契約者貸付制度があり、支払った保険料に応じて一定の枠内で貸し付けを受けられます。例えば、何らかの事情でまとまったお金が必要になった際に、保険契約を解約せずに生かしたまま一定の金額の貸し付けが受けられるので、とても便利です。貯め方その3:30代~40代なら不動産投資も選択肢に老後に備える方法は、単にキャッシュを貯蓄するだけがベストではありません。できれば老後も一定の収入を生む仕組みを構築できれば、そもそも高額な貯蓄がなくてもゆとりある生活を送ることができます。中でもおすすめなのが不動産投資です。不動産投資とは、アパートなどの不動産を購入して賃貸することで毎月家賃収入を得るという投資法で、最近ではサラリーマンを中心に人気が出てきています。手元資金がなくても始められる投資というと元手となるお金が必要になりますが、不動産投資の場合は購入する不動産自体を担保にしてお金を借りられるので、まとまった貯金がない状態でも安定した収入がある人であればすぐに始められます。また、家賃をローン返済に充当できるので安心です。年収が400~500万円程度あれば問題なくローンが組めるので、投資のハードルとしても非常に低いといえます。若いうちにローンを返済しておけば、定年退職した後に受け取る家賃収入をそのまま老後の生活資金として利用できるので、貯蓄額が少なくても十分ゆとりのある老後を送ることができるでしょう。ただし、自営業者の場合は投資ローンの審査が通りにくい傾向があるので、不動産投資よりもドル建て保険や定期預金などの活用がおすすめです。自営業はできるだけ長く自営業であれば、老後も可能な限り仕事を続けることで収入を維持できる点がサラリーマンにはない強みです。自営業の場合はサラリーマンとは違い、会社が健康診断などを手配してくれないので、中には何年も病院に行っていないという人も少なくないのではないでしょうか。長く仕事を続けていくためには健康な体が大前提になりますので、日ごろから定期的に健康診断を受けるなどして健康管理に注意しましょう。老後資金準備の注意点老後生活をゆったりと過ごすためには、早いうちから上記のような方法で貯蓄をしたり、資産を形成したりして収入を生む仕組みを作っておくことが大切です。ただ、中には次のような理由で準備に失敗する人もいるため注意しなければなりません。[adsense_middle]退職金ありきの計画はNGサラリーマンの方の中には、退職時に支払われる退職金をあてにして老後資金を準備している方が時々おられます。退職金は一流企業であれば数千万円単位と非常に高額になるので、極端な話なんの準備をしなくても老後生活は安泰のような錯覚を覚えるかもしれません。ですが、昨今のコロナ禍のように人生何があるかわかりません。たとえ会社が大手で安泰だとしても、あなたが途中でリストラに合う可能性だってあります。何より、退職金がカットされて人生設計が狂ってしまうリスクがありますので、退職金については別枠で考えて、基本は退職金がないことを想定して貯蓄計画を立てるとよいでしょう。自信がなければ株式投資に手を出さない貯蓄するだけでなく投資をして老後の定収入を確保することはとても重要ですが、株式投資については自信がなければ手を出さないことをおすすめします。投資という意味では不動産投資も同じですが、株式投資は不動産とは違い価格変動が激しく、また景気の変動をもろに受けるので、貯蓄どころか損失を出してしまう可能性があるからです。資産を運用して老後の生活資金を形成したい方については、価格変動リスクが低い不動産投資か、大きな損失が出にくい投資信託などを検討したほうがよいでしょう。口座を分ける際の注意点老後資金を準備する際には、貯蓄する銀行口座にも注意が必要です。基本的には自分名義の口座に貯蓄していくと思いますが、中には配偶者など家族の口座に貯蓄する方がいるでしょう。その場合、年間110万円以上の金額を送金すると贈与扱いになってあとで贈与税が課税される可能性が出てきます。そのため、貯蓄する場合はできるだけ自分名義の銀行口座に貯蓄して、家族の口座とは明確に分けて管理することをおすすめします。老後資金の貯め方に関するまとめ老後資金の準備は直前になってからではできることが限られるので、できる限り若いうちから少しずつ準備していくことが大切です。医学が進歩して長生きできることは幸せなことですが、それも老後の生活資金があってこその話なので、まずは今から少しずつ準備していきましょう。
2020年08月10日債券は満期まで保有すると投資した金額が返済されるので、株式よりも安全性が高い金融商品です。ただ、債券固有のリスクもあるので、投資する際はきちんと仕組みを理解しておくことが大切です。今回は、債券の特徴やメリット・デメリットについて解説します。債券の基本的な仕組みとはS&P流動性リスク流動性とは、売買のしやすさのことです。売買したいときに、速やかに注文が成立(約定)する状態を「流動性が高い」といいます。債券では、発行量や人気によって流動性が異なります。債券を売却したいと思っても、購入してくれる人がいなければ希望の金額で売ることができません。このような事態を「流動性リスクが高い」といいます。為替リスク外国債券を購入するときは、「為替変動リスク」があります。為替レートは日々変わっているので、利益になることもありますが、損失になる可能性もあるのです。外国通貨(ドルやユーロなど)に対して円安になると為替差益が狙えますが、円高になると為替差損になります。外国債券は高い利率が魅力であるものの、為替差損によって損益がマイナスになることもあるので注意が必要です。初心者におすすめの債券投資の方法初心者におすすめの債券を紹介します。[adsense_middle]個人向け国債がおすすめの理由財務省個人向け国債は、国が発行する債券です。銀行や証券会社などの金融機関で1万円から購入できます。国が発行しているので、元本と半年ごとの利息の支払いが保証されています。現在は低金利が続いていますが、0.05%の最低金利保証があるので安心です。個人向け国債には、以下の3つの種類があります。変動金利型10年満期実勢金利に応じて半年ごとに適用利率が変わるので、受けとる利子が増える可能性もあります。固定金利型5年満期5年満期の個人向け国債。満期まで利率が変わらないので、購入時点で投資結果を知ることができます。固定金利型3年満期3年満期の個人向け国債。より短期での運用を考えている人は、3年満期の個人向け国債を選ぶようにしたらいいでしょう。外債を購入する外債とは、外国または外国法人が発行する債券です。また、外国通貨建てで発行されたものや、外国の市場で発行されたものを含みます。外債のうち、海外の発行体により日本国内で円建てで発行される債券を「サムライ債」、海外・国内の発行体により日本国外で発行される債券を「ユーロ円債」といいます。カントリーリスク通常、外債は国内の債券よりも高い利率が望めますが、為替リスクやカントリーリスクなどがあります。政治や経済が不安定な国では、政治や経済情勢の変化やクーデターによって債券価格が大きく変動したり、元金の支払いに影響がでたりする可能性があります。こうした発行体が所属している国のリスクのことをカントリーリスクというのです。とくに新興国の債券は利率が高い傾向にありますが、デフォルトリスクやカントリーリスクも高くなる傾向にあります。購入しようとする外債の国は、どういう国なのかを確認してから購入するようにしましょう。債券ファンドを利用する少額から債券投資ができる個人向け国債は1万円から投資できますが、社債や外債は10万円や100万円単位での取引となるので、まとまった資金が必要になります。少額から債券投資したい場合は、債券ファンドを利用するのがおすすめです。ファンド(投資信託)とは、多数の投資家から資金を集め、投資家の代わりに運用のプロであるファンドマネージャーがさまざまな銘柄に投資する金融商品です。そして債券ファンドは、投資対象が債券であるファンドのことです。債券ファンドなら100円から購入できるネット証券もあります。ただし、購入手数料や信託報酬などのコストがかかります。債券ファンドの注意点ファンドならいつでも換金できるというメリットがあります。ただし、ファンドの価格は保有している債券価格をもとに計算されます。ですから利益になる場合もありますが、損失になる可能性もあります。また、通常の債券のように満期まで保有すれば額面で返ってくるというわけではないので注意が必要です。債券投資に関するまとめ債券投資が初めての人は、リスクが低い個人向け国債から始めるのがおすすめです。そして利率が高い外債や社債などに投資するといいでしょう。また、少額で投資したい人は債券ファンドを購入するのもおすすめです。ネット証券を利用すれば100円から購入できる債券ファンドもあるからです。株式だけでなく債券も投資対象に加えると、リスクを軽減させながら安定的なリターンが期待できます。分散投資の一環として債券投資を始めてみてはいかがでしょうか。
2020年08月06日資産運用を行うことのできる金融機関は無数にあるので、その中から1つ選ぶのは大変だと感じられる方もいらっしゃるかと思います。そのときは複数の金融機関で証券口座を保有し、使い分けていく方法も検討の余地があります。そこで今回は、証券口座を複数開設するメリット・デメリットおよび使い分ける場合の運用方法について解説いたします。そもそも同時に何個まで口座開設できるか?まず、そもそも証券口座はいくつまで持つことができるかという点ですが、この点について制限はありません。たくさん保有することが税法上などで問題があるということはありません。また、証券口座を保有するだけなら費用もかかりません。複数保有すること自体に問題はないので、メリットとデメリットの双方を勘案して複数口座を保有するかどうかを各自で決めていくとよいでしょう。NISA口座は同一年度に複数持てるわけではない証券口座の中には運用益が非課税のNISA口座も存在します。このNISA口座に関しては同一年度に複数保有できません。通常の課税口座の口座開設に制限はありませんが、NISA口座では制限がありますので、この2つを混同しないように注意が必要です。複数の証券口座を保有するメリット複数の証券口座を保有するメリットは主に以下の3点です。複数の証券会社の特徴などを研究し、積極的に使いこなす意欲のある方にはメリットが大きいといえます。商品別に最適な証券会社を選べる商品の品ぞろえに関しては当然ながら証券会社次第であり、投資する側で調整することはできません。そこで、投資したい金融商品が複数ある場合は、商品別に証券会社を使い分けることで、より効果的な資産運用を実践していく方法を取ることができます。それぞれの証券会社の投資情報を利用できる証券会社の提供するサービスはどの会社にも共通したものが多いですが、提供する投資情報等は各社によって異なります。今後の経済の見通しに関して複数の証券会社のレポートを読み比べるなど、複数の投資情報を比較検討しながら資産運用を行いたい方にとっても、複数の証券会社の口座を保有することはメリットになり得ます。リスク管理になる金融機関、特にインターネット系の金融機関であれば、システム障害が発生すると取引ができなくなるタイミングがあります。そのリスクを減らすために、複数の証券会社の口座を保有することも可能です。株式など短時間でも大きく価格変動する商品に投資をする場合には、特にリスク管理の観点で有効です。複数の証券口座を保有するデメリット複数の証券口座を保有するデメリットは主に以下の3点です。複数の証券口座を保有すればさまざまな手間がかかるため、そこを煩わしく感じる方にとってはデメリットが大きいといえます。同一商品をどこで購入するか悩み、複数保有する意味がなくなる場合も金融機関同士の競争は激化しており、同じ商品を同じくらいの手数料で購入できる場合も今や少なくなくありません。一方で各社細かいサービスでは違いがあります。使い分けをしようと思っていても、それぞれの証券会社の特徴を理解していない場合は、複数口座を保有してもうまく使い分けができない可能性があります。資産の管理が複雑になる複数の証券会社を使って売買すること自体に問題がなくても、資産の管理が複雑になる点は否めません。自分が今資産運用でどれくらい利益が出ているか、損失を出しているかという観点も投資判断に影響を及ぼす点の1つですので、シンプルに資産管理したい方にとってはデメリットのほうが大きいでしょう。確定申告が必要な場合もある1つの証券会社で利益が出ていてほかの証券会社で損失が出ている場合、確定申告をしないと2つの損益を通算できません。確定申告をすると、その分課税所得が上がってしまい結果的に税金額が上がる可能性もあります。確定申告の要否の検討も含め、税金の手続きが煩雑になり得ます。[adsense_middle]おすすめの複数の証券口座の保有方法以上の証券口座を複数保有するメリットとデメリットを比較し、メリットが大きいと判断した場合は、実際にどんな組み合わせで複数の金融機関を選べばいいのでしょうか。この点は、その方の投資スタンスによります。そこで、金融機関の中でもリスク性のある金融商品を専門に取り扱う証券会社のうち、主要な会社の特徴を簡潔に紹介いたします。そしてその後に、タイプ別に複数の証券口座を保有するおすすめのパターンを解説いたします。主要な証券会社の特徴証券会社は一般的にはネット証券がおすすめで、対面型の証券会社はあまりおすすめしません。そこで、ネット証券を中心におすすめの会社を紹介いたします。SBI証券取扱商品の豊富さ、手数料の安さ、投資家向けの情報量と質いずれをとっても死角がありません。最近は法人ビジネスにも力を入れており、新規公開株式の取扱いもネット証券の中では豊富です。ですので、投資初心者からベテランの方までおすすめできる会社です。楽天証券SBI証券と同様に取扱商品の豊富さ、手数料の安さ、投資家向けの情報量と質、いずれもほとんどそん色はありません。SBI証券にないところでいうと、投資信託の積立をする場合に楽天カードから決済するとポイントが貯まりやすい点、楽天銀行と口座を紐づけすると預金金利が上がる点など、ほかの楽天サービスとの連携でよりお得に利用ができる点です。松井証券取扱商品の豊富さでは上記2社には劣っており、外国株式の取扱いがない点はデメリットです。しかし国内株式であれば、1日の約定代金が50万円以下なら手数料無料と一番低コストで利用できます。また、サイトの作りがシンプルで見やすい点も特徴的です。マネックス証券マネックス証券は米国株式の取扱い総数が他社と比べてとても多く、コスト面でも最安水準です。ですので、米国株を中心に取引を行いたい方には、特に利用する価値が高い証券会社です。また、日本株に関しては銘柄スカウターという各企業の財務データを分析するツールがあります。細かいデータを参照しながら日本株の取引を行いたい方にとっても、おすすめできる証券会社です。SMBC日興証券対面型証券会社ではありますが、ネット取引も充実しているため掲載しています。三井住友グループの会社であると同時に老舗の証券会社であることから、新規公開株式の主幹事となっている銘柄を数多く取扱っています。この点がほかのネット証券との大きな違いであり、特徴的なところです。おすすめの組み合わせ方法以上の証券会社のおすすめの組み合わせを、タイプ別に分けて考えてみました。ほかにもいろんな組み合わせがあるでしょうが、主な組み合わせについて書いてみました。検討する際の参考材料にしていただけると幸いです。外国株式への投資をしたいマネックス証券とSBI証券との組み合わせがおすすめです。マネックス証券は米国株式の取扱い総数が他社と比べてとても多く、コスト面でも最安水準です。また、SBI証券は米国株式以外の幅広い国の外国株式への投資が可能です。これら2つの証券会社を組み合わせれば、幅広いバリエーションで外国株式のポートフォリオを組むこともできます。IPO当選確率を上げたいSBI証券とSMBC日興証券との組み合わせがおすすめです。SBI証券の場合、ネット証券として死角がなく、比較的IPO銘柄の取扱いが豊富です。ただし、大手の対面型証券会社には劣ります。そこで、インターネット取引も対面型証券会社の中では充実しているSMBC日興証券を組み合わせるとよいでしょう。この2社を組み合わせれば幅広いIPO銘柄への投資を狙うことができます。とにかくコスト安くしたい株式投資でコストを抑えたい場合は、松井証券とマネックス証券との組み合わせがおすすめです。松井証券は、国内株式であれば1日の約定代金が50万円以下なら手数料無料です。また、マネックス証券は米国株式の取引コストが最安水準です。株式以外に投資信託の取引も行いたい場合は、楽天カードで投信積立するとポイントが貯まりやすい楽天証券も利用するとよいでしょう。リスク分散したいネット証券を利用していて怖いのがシステム障害です。このリスクを分散するためには、利用したいネット証券に加えて対面型証券会社のSMBC日興証券も併用するとよいでしょう。対面型証券会社の場合、システム障害があってもコールセンターや対面などで取引が可能な場合もあり得ます。証券口座の複数開設に関するまとめ複数の証券会社の口座を保有することに制限はありませんが、複数を使いこなすには、それぞれの証券会社の特徴を知ることが必要ですし、管理の手間もかかります。まず1つの口座を使ってみて、慣れてきたら複数口座の利用を検討するのもよいでしょう。その際にはぜひ今回の記事の内容も参考にしてみてください。
2020年08月03日投資をご存知ですか?IPOとは新規公開株式(Initial Public Offering)の略で、企業が新たに上場し、投資家に株式を取得してもらうことを指します。そしてIPO投資は、これから上場する企業の株(IPO銘柄)を上場前に購入する投資方法のことです。IPO投資は高確率で利益を狙えるため「無料で買える宝くじ」とも言われています。今回は投資初心者の方に向け、そんなIPO投資の仕組みやメリット・デメリット、リスクなどを解説していきます。IPO投資とはIPO投資とは、冒頭で触れたとおり、これから新規上場する株(新規株式公開する株)を上場前に購入する投資方法です。通常の株取引では、上場済みの日々値動きが上下している株を売買しますが、IPO投資の場合は、上場前に決定された「公募価格」で購入し、上場後には自由に売買することができます。例えば、2015年11月に日本郵政が新規上場しました。日本郵政の株は上場前に1株あたり1,400円という公募価格がついたため、投資家は100株を14万円(1,400円×100株)の資金で上場前に購入することができました。ただし、IPO銘柄は抽選が行われるため、抽選で当選しないと上場前に購入することはできません。公募価格はBB(ブックビルディング)で決定されます。BBは個人投資家への「どれくらいの株価で何株買いたいか」を聞くアンケートのようなものです。IPO投資の始め方では、IPO投資はどうやって始めればよいのでしょうか。ここでは流れを把握しましょう。IPO(上場)承認仮条件決定BB(ブックビルディング)公募価格決定抽選当選&購入する権利を得るStep①IPO(上場)承認上場申請をしていた企業が、証券取引所から上場OKの許可をもらいます。このようにこれから上場する企業が、投資家がIPO投資のできるIPO銘柄となります。Step②仮条件決定新規で上場する企業の株価の仮条件(価格帯)が、機関投資家などの意見を基に決定されます。2015年11月に上場した日本郵政は仮条件が1,100円~1,400円でした。Step③BB(ブックビルディング)「いくらの株価で何株申し込みをするか」を申告します。証券会社によってはBBに参加しなくてもIPO銘柄の購入申し込みをすることができます。しかし、BB参加者に比べて優先順位は下がってしまいますので、IPO銘柄の購入希望者は必ずBBに参加しましょう。Step④公募価格決定BBに基づき、公募価格が決定されます。この公募価格がこの後行われる抽選で当選した投資家の購入価格となります。Step⑤抽選申し込み多数の場合は、抽選が行われます。IPO銘柄は人気なので、抽選はほぼほぼ行われると思ってよいでしょう。抽選方法は証券会社により異なり、1口座につき1抽選権のある完全平等な抽選もあれば、対面型の証券会社のようにお世話になっている顧客へ優先的に配分する、といった場合もあります。Step⑥当選&購入する権利を得る抽選に見事当選すれば、購入する権利を得ることができます。購入する権利ですので、権利を破棄して購入しないことも可能です。購入を希望する場合は、定められた購入期間中に購入手続きを取りましょう。IPO投資のメリットなんだかIPO投資は手続きなどいろいろあって大変そうですね。ですが、IPO投資にはこの煩雑な手続きをしてまで始めるメリットがあると個人的には考えます。ここではIPO投資のメリットを2つ紹介していきます。メリット①通常の取引より大きな利益を短期間で得られやすいIPO投資は、通常の株取引よりも大きな利益を短期間で得られる確率が非常に高いです。これがIPO投資の最大のメリットです。なんと初値が公募価格の2倍、3倍になるのも珍しくありません。つまり、IPO投資はその企業が上場した瞬間に売却をすれば、購入価格の何倍ものリターンを得られる可能性があるのです。海外株・日本株投資を含めて、ここまで高い確率で投資初心者が大きな利益を出せる投資方法はIPO投資のほかにないでしょう。初値:上場後初めてつく株価。公募価格で購入後、初値で売却することもできる。なお、2019年の新規上場を果たしたIPO銘柄は全86社。初値が公募価格を上回ったのは86社中75社と、全体の87%と占めています。その内39社の初値が公開価格の2倍以上となりました。例えば、記事執筆時点で直近上場したSpeee(スピー)は公募価格の1.79倍、Branding Engineerは5.96倍、グッドパッチは約4倍の初値がつきました。メリット②買付手数料が無料IPO投資は通常の取引で発生する買付時の手数料が掛かりません(売りの手数料は掛かります)。つまり、「公募価格×株数」が購入にあたっての必要資金となります。IPO投資のリスク・デメリットIPO投資は短期間で大きな利益を得られる確率が高かったり、買付手数料が掛からなかったりと大きなメリットがあります。一方で、デメリットやリスクもあります。ここではIPO投資のリスクとデメリットについて紹介していきます。IPO投資のリスクリスク①公募価格割れリスクはある確かにIPOは初値>公募価格となる確率は高いです。ここ5年間では約9割の高確率で、初値で売却すれば大きな利益を上げることができています。しかしこれは、残りの約1割は公募価格割れ=初値で売ると損するということでもあります。公募価格割れのリスクはどうしてもありますので、リスクとしてしっかり把握しましょう。公募価格割れリスクの低いIPO銘柄は、①業種全体・企業の成長性が期待できる、②ジャスダックorマザーズに上場する、③銘柄の知名度、などを勘案し見極めるのがおすすめです。リスク②上場後すぐは乱高下することもIPO銘柄は、上場当初は株価の変動が非常に大きく、乱高下する場合があります。例えば、2020年6月30日に上場したグッドパッチの株価は、上場して2週間程度ですが、日々5%~10%前後の上げ下げを繰り返しています。このようにIPO銘柄は上場後の値動きが激しく、予想しにくいというリスクは把握しておきましょう。IPO投資のデメリットデメリット①当選確率は非常に低い短期間で大きなリターンを得られる確率の高いIPO投資は非常に人気です。そのため多くの投資家が抽選に申し込むため、当選確率は非常に低いというデメリットがあります。当選確率は公開されていませんが、各金融メディアの数字や、注目度が高く抽選倍率が公表されているいくつかの銘柄の数字を総合的に勘案すると、100回申し込んで1回~2回当たるといったレベルのようです。デメリット②一時的に資金が拘束される場合も証券会社によっては、IPO銘柄の購入資金を申し込み時点で拘束されるところもあります。購入資金が拘束されるタイミングは、申し込み時点や当選発表後など証券会社によって異なります。例えば、申し込み時点で資金が拘束されるとなると、2~3週間資金を動かすことができません。そのため、自分が申し込んだ証券会社ではいつまでにいくらの資金が拘束されるのか、しっかり把握するようにしましょう。デメリット③IPO投資のやり方が面倒だと感じる場合もIPO銘柄の情報収集をしたり、BBで希望株価・株数を申告したりと、IPO投資のやり方は面倒だと感じる人もいます。また、IPO投資の手続きを取ったとしても、当選する確率は非常に低いため、「どうせ当たらないし・・・」という精神的なダメージも受けるでしょう。もちろん当たれば高確率で利益を出すことができますので、後は個人のモチベーション次第ですが、なかなか当選しないと心が折れても不思議ではありません。【株式投資初心者におすすめ】IPOの当選確率を上げる方法では最後に、IPOの当選確率を少しでも上げる方法を2つ紹介していきます。地道な作業ではありますが、ご参考にしてください。[adsense_middle]【おすすめ】複数の証券会社で申し込む複数の証券会社で申し込みをして、抽選機会を増やし、当選確率を上げるという方法です。もし抽選に外れてしまっても資金は戻ってきますので、損をすることはありません。抽選方法は証券会社によって異なります。投資初心者の方は、取引実績や資金量に当選確率が左右されずに、誰にでも平等な当選チャンスのある抽選方法を採用している証券会社で申し込むのがよいでしょう。また、IPO銘柄の取り扱いが多ければ多いほど、抽選する機会に恵まれるため、IPO銘柄を多く取り扱っている証券会社を利用するのがおすすめです。IPO主幹事の証券会社で申し込む企業が上場する際に、上場する企業のサポートをする証券会社を「幹事証券会社」といい、中でも中心的な役割を果たす幹事証券会社を「主幹事証券会社」と言います。なぜ、主幹事証券会社で申し込むとよいのかというと、投資家へ売り出されるIPO銘柄の全株数のうち、主幹事証券会社が7割~9割程度を受け持っているのです。つまり、主幹事の証券会社は他社に比べ、投資家へ割り当てるIPO銘柄の株数を圧倒的に持っています。その分だけ当選者が多く、当選確率も高い可能性があるのです。IPOで当選確率を上げるにはどの証券会社がおすすめ?IPOで当選確率を上げるには、複数の証券会社や主幹事の証券会社で申し込むのがよいと解説しました。この2つのポイントを踏まえ、「IPOの当選確率上げる」という観点ではどこの証券会社がおすすめなのでしょうか。ここでは4つの証券会社を紹介していきます。マネックス証券「マネックス証券」は取引実績や預かり資産・資産状況に関係なく、投資初心者であっても投資玄人であっても平等な抽選が行われます。また、IPO銘柄の取り扱いも豊富なのでおすすめです。SBI証券ネット証券最大手の「SBI証券」もおすすめです。ネット証券会社ですが、主幹事証券会社を比較的多く務めているのが特徴です。さらに、取り扱っているIPO銘柄数も豊富です。2019年には82社のIPO銘柄を取り扱っており、これは2019年の全IPO銘柄の約95%を占めています。なお、2020年も引き続き、IPOの取り扱いが豊富です。つまり現時点では、より多くの抽選機会を得るためにはSBI証券を利用するのが得策といえるでしょう。また「IPOチャレンジポイント」といって、抽選に外れた回数に応じてポイントが加算し、次回以降そのポイントを使うことにより当選率が高くなる、というSBI証券独自のサービスもあります。落選すればするほど、次回以降の当選確率が上がるため、落選しても無駄にならない点がよいですね。野村證券・SMBC日興証券主幹事数・IPO取り扱い銘柄数ともにトップクラスなのが「野村證券」と「SMBC日興証券」です。顧客へ割り当てるIPOの株数のうち、野村證券は10%以上、SMBC日興証券は最大15%が抽選となります。また、野村證券は10%以上・SMBC日興証券は10%前後/最大15%は、取引実績や資金量に左右されない誰でも平等にチャンスがある方式となっています。さらに「野村證券」の場合は、お金は当選してから入金すればよいので、気軽に申し込みができます。IPO投資に関するまとめ今回はIPO投資の仕組みやメリット・デメリット、IPOの当選確率を上げる方法などを解説してきました。IPO投資は当選すれば短期で大きな利益を上げられる可能性が高い投資方法です。今回解説したリスク・デメリットを把握した上で、IPO投資をご検討してみてはいかがでしょうか。
2020年07月30日夫婦の危機
体調悪い詐欺夫
義父母がシンドイんです!